JP2023545762A - 嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス制御因子の調節因子 - Google Patents

嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス制御因子の調節因子 Download PDF

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Abstract

本開示は、コア構造(I)を有する嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)の調節因子、少なくとも1つのそのような調節因子を含む医薬組成物、そのような調節因子及び医薬組成物を使用する、嚢胞性線維症を含むCFTR媒介性疾患の治療の方法、併用医薬組成物及び併用療法、並びにそのような調節因子を作製するためのプロセス及び中間体を提供する。本開示の更なる態様は、本明細書に開示される化合物及び医薬組成物を作製するための中間体及び方法を提供する。TIFF2023545762000865.tif5086

Description

本出願は、その内容が参照によりその全体で本明細書に組み込まれる、2020年10月7日に出願された米国仮特許出願第63/088,799号の優先権の利益を主張する。
本開示は、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)の調節因子、調節因子を含む医薬組成物、そのような調節因子を使用する、嚢胞性線維症を含むCFTR媒介性疾患の治療の方法、そのような調節因子を採用する併用療法及び併用医薬組成物、並びにそのような調節因子を作製するためのプロセス及び中間体に関する。
嚢胞性線維症(CF)は、世界中でおよそ70,000人の子供及び成人に影響を及ぼす劣性遺伝子疾患である。CFの治療は進歩しているにもかかわらず、治癒法は存在しない。
CFを有する患者において、呼吸上皮で内因的に発現されたCFTRの変異により、頂端アニオン分泌が減少し、イオン及び流体輸送の不均衡が引き起こされる。結果として生じるアニオン輸送の減少が肺内の粘液蓄積の増加に寄与し、最終的にCF患者に死をもたらす微生物感染が付随して起こる。呼吸器疾患に加えて、CF患者は、典型的には、治療せずに放置すると死に至る胃腸障害及び膵機能不全に罹患している。更に、嚢胞性線維症を有する男性の大部分は不妊であり、嚢胞性線維症を有する女性では受胎能力は低い。
CFTR遺伝子の配列分析により、疾患を引き起こす様々な変異が明らかになっている(Cutting,G.R.et al.(1990)Nature 346:366-369、Dean,M.et al.(1990)Cell 61:863:870、及びKerem,B-S.et al.(1989)Science 245:1073-1080、Kerem,B-S et al.(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:8447-8451)。これまでに、2,000を超える変異がCF遺伝子で特定されており、現在、CFTR2データベースにはこれらの特定された変異のうちの432のみの変異に関する情報が含まれており、352の変異を、疾患を引き起こすものと定義するのに十分な証拠となっている。最も一般的な疾患を引き起こす変異は、CFTRアミノ酸配列の508位でのフェニルアラニンの欠失であり、一般にF508del変異と称される。この変異は、嚢胞性線維症の多くの症例で発生し、重症疾患に関連する。
CFTRにおける残基508の欠失は、新生タンパク質が正確に折りたたまれるのを妨げる。これにより、変異タンパク質が小胞体(ER)を出て、原形質膜に輸送されることが不可能となる。結果として、膜内に存在するアニオン輸送のためのCFTRチャネルの数は、野生型CFTR、すなわち変異を有しないCFTRを発現する細胞において観察されるものよりもはるかに少なくなる。輸送(trafficking)障害に加えて、この変異は、チャネルゲーティングの欠陥をもたらす。合わせて、膜におけるチャネルの数の減少及び欠陥ゲーティングは、上皮を通過するアニオン及び流体輸送の減少につながる。(Quinton,P.M.(1990),FASEB J.4:2709-2727)。F508del変異のために欠陥があるチャネルは、野生型CFTRチャネルよりも機能は低いが、依然として機能的である。(Dalemans et al.(1991),Nature Lond.354:526-528、Pasyk and Foskett(1995),J.Cell.Biochem.270:12347-50)。F508delに加えて、欠陥のある輸送、合成、及び/又はチャネルゲーティングをもたらすCFTRにおける他の疾患を引き起こす変異は、上方又は下方制御されて、アニオン分泌を変化させ、疾患進行及び/又は重症度を修正することができる。
CFTRは、吸収及び分泌上皮細胞を含む、様々な細胞型において発現されるcAMP/ATP媒介性アニオンチャネルであり、それは、膜を通過するアニオンフラックス、並びに他のイオンチャネル及びタンパク質の活性を制御する。上皮細胞において、CFTRの正常機能は、呼吸組織及び消化組織を含む全身の電解質輸送の維持に不可欠である。CFTRは、膜貫通ドメインのタンデムリピートからなるタンパク質をコードする1480個のアミノ酸で構成されており、各々、6つの膜貫通ヘリックスとヌクレオチド結合ドメインを含む。2つの膜貫通ドメインは、チャネル活性及び細胞輸送を制御する複数のリン酸化部位を有する、大きな極性制御(R)ドメインによって連結されている。
塩化物輸送は、頂端膜上に存在するENaC及びCFTR、並びに細胞の側底面上に発現されるNa-K-ATPaseポンプ及びCl-チャネルの活性の協調によって生じる。管腔側からの塩化物の二次的能動輸送により、細胞内塩化物が蓄積し、次いで塩化物は、Clチャネルを介して細胞から受動的に離れて、一定方向に輸送され得る。側底面上のNa/2Cl/K共輸送体、Na-K-ATPaseポンプ及び側底膜Kチャネルの配置、並びに管腔側上のCFTRは、管腔側上のCFTRを介して塩化物の分泌を調整する。水は、おそらくそれ自体では決して能動的に輸送されないので、上皮を通過する水の流れは、ナトリウム及び塩化物の全体的な流れによって生じるわずかな経上皮浸透圧勾配に依存する。
いくつかのCFTR調節化合物が最近同定された。しかしながら、嚢胞性線維症及び他のCFTR媒介性疾患、特に、これらの疾患のより重篤な形態を治療するか、又はその重症度を低減することができる化合物が、依然として必要とされている。
Cutting,G.R.et al.(1990)Nature 346:366-369 Dean,M.et al.(1990)Cell 61:863:870 Kerem,B-S.et al.(1989)Science 245:1073-1080 Kerem,B-S et al.(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:8447-8451 Quinton,P.M.(1990),FASEB J.4:2709-2727 Dalemans et al.(1991),Nature Lond.354:526-528 Pasyk and Foskett(1995),J.Cell.Biochem.270:12347-50
本開示の一態様は、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩を含む、新規化合物を提供する。
式Iは、以下の構造に含まれる化合物を包含し、
Figure 2023545762000002
、それらの化合物の互変異性体、それらの化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩を含み、
環Aが、
■C~C10アリール、
■C~C10シクロアルキル、
■3~10員ヘテロシクリル、及び
■5~10員ヘテロアリール、から選択され、
環Bが、
■C~C10アリール、
■C~C10シクロアルキル、
■3~10員ヘテロシクリル、及び
■5~10員ヘテロアリール、から選択され、
Vが、O及びNHから選択され、
が、N及びCHから選択され、
が、N及びCHから選択されるが、但し、W及びWの少なくとも一方がNであることを条件とし、
Zが、O、NRZN、及びC(RZCから選択されるが、但し、Lが不在である場合、ZがC(RZCであることを条件とし、
各Lが、独立して、C(RL1から選択され、
各Lが、独立して、C(RL2から選択され、
各Rが、独立して、
■ハロゲン、
■C~Cアルキル、
■C~Cアルコキシ、
■C~C10シクロアルキル、
■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
が、水素及びC~Cアルキルから選択され、
各Rが、独立して、
■水素、
■ハロゲン、
■ヒドロキシル、
■N(R
■-SO-Me、
■両方のRLCが一緒になって、C~C10シクロアルキルを形成する、-CH=C(RLC
■C~Cアルキルであって、独立して、
○ヒドロキシル、
○独立してC~Cアルコキシ及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○C~C10シクロアルキル、
○独立してC~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10アリール)、
○3~10員ヘテロシクリル、及び
○N(R、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
■C~Cアルコキシであって、独立して、
○ハロゲン、
○C~C10アリール、及び
○独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
■C~Cフルオロアルキル、
■C~C10シクロアルキル、
■C~C10アリール、並びに
■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
ZNが、
■水素、
■C~Cアルキルであって、独立して、
○ヒドロキシル、
○オキソ、
○シアノ、
○独立してハロゲン及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○N(R
○SOMe、
○C~C10シクロアルキルであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10アリール、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆C~Cアルコキシ、及び
◆COOH
◆N(R
◆C~C10アリール、並びに
◆独立して、オキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
○C~C10アリールであって、独立して、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆シアノ、
◆SiMe
◆SOMe、
◆SF
◆N(R
◆P(O)Me
◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、5~10員ヘテロアリール、SOMe、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
◆-(O)0~1-(C~C10アリール)、及び
◆ヒドロキシル、オキソ、N(R、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、及びC~C10シクロアルキルで任意選択的に置換された-(O)0~1-(5~10員ヘテロアリール)、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
○3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆オキソ、
◆N(R
◆C~Cアルキル(独立してオキソ及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、
◆C~Cアルコキシ、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
◆5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
○5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆シアノ、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆B(OH)
◆N(R
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ(1~3個の-SiMeで任意選択的に置換された)、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、N(R、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆-(O)0~1-(C~C10アリール)、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、シアノ、N(R、C~Cアルキル(独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、3~10員ヘテロシクリル(独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(3~10員ヘテロシクリル)、及び
◆独立してC~Cアルキル及びC~C10シクロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されている、C~Cアルキル、
■C~Cフルオロアルキル、
■C~C10シクロアルキルであって、独立して、
○ヒドロキシル、
○オキソ、
○ハロゲン、
○シアノ、
○N(R
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆オキソ、
◆N(R
◆C~Cアルコキシ、及び
◆C~C10アリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立して、ハロゲン、オキソ、C~C10アリール、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○ハロゲン、
○C~C10シクロアルキル、
○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
○5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆シアノ、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆N(R
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
◆独立して、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、N(R、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆C~C10アリール、及び
◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
■C~C10アリール、
■3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立して、ハロゲン及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、及び
◆-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○C~Cフルオロアルキル、
○独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
■5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
○ハロゲン、
○独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及び
○独立してC~Cアルキル(オキソ、C~Cアルコキシ、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、並びに
■R、から選択され、
各RZCが、独立して、
■水素、
■独立してC~C10アリール(独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
■R、から選択されるか、
又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成し、
各RL1が、独立して、
■水素、
■2つのN(Rが同じ炭素に結合していないことを条件とする、N(R
■C~Cアルキルであって、独立して、
○ハロゲン、
○ヒドロキシル、
○オキソ、
○N(R
○独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
○独立してC~Cアルキル(独立してヒドロキシル及びオキソから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
■C~C10シクロアルキル、
■C~C10アリールであって、独立して、
○ハロゲン、
○シアノ、
○SiMe
○POMe
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆オキソ、
◆シアノ、
◆SiMe
◆N(R、及び
◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○C~Cアルコキシであって、独立して、
◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、及び
◆C~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○C~Cフルオロアルキル、
○独立してC~Cアルキル及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
○C~C10アリール、
○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
○5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
■3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、及び
◆C~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキル、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
■5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及び
○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、並びに
■R、から選択されるか、
又は同じ炭素原子上の2つのRL1が一緒になって、オキソ基を形成し、
各RL2が、独立して水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が一緒になって、オキソ基を形成するが、但し、少なくとも1つのRL1又はRL2がRであることを条件とし、
各Rが、独立して、
■水素、
■C~Cアルキルであって、独立して、
○オキソ、
○ハロゲン、
○ヒドロキシル、
○NH
○NHMe、
○NMe
○独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
○独立してハロゲン及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
○独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された3~14員ヘテロシクリル、及び
○独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された5~14員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
■C~C10シクロアルキルであって、独立して、
○ヒドロキシル、
○NH、及び
○NHMe、並びに
○独立してヒドロキシルから選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
■C~C10アリール、並びに
■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
又は同じ窒素原子上の2つのRが、それらが結合している窒素と一緒になって、3~10員ヘテロシクリルを形成し、3~10員ヘテロシクリルが、独立して、
■ヒドロキシル、
■オキソ、
■シアノ、
■独立して、オキソ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、及びN(RN2から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキルであって、各RN2が、独立して、水素及びC~Cアルキルから選択される、C~Cアルキル、
■C~Cアルコキシ、並びに
■C~Cフルオロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されているか、
又は1つのR及び1つのRL1が一緒になって、C~Cアルキレンを形成し、
2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
■C~C10アリールであって、独立して、
○ハロゲン、
○C~Cアルキル、
○N(R、及び
○独立してヒドロキシルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○N(R
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆-SO-(C~Cアルキル)、
◆独立して、ハロゲン、C~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、C~Cアルキル(独立してオキソ及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ(独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、-(O)0~1-(C~Cフルオロアルキル)、及びC~C10アリール(独立してC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、ヒドロキシル、ハロゲン、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cフルオロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立して、オキソ、C~Cアルキル(独立してC~C10アリール(独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びRから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
◆独立して、C~C10アリール(独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-O-(5~12員ヘテロアリール)、及び
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、C~Cアルキル(独立してシアノから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、-(O)0~1-(C~Cフルオロアルキル)、-O-(C~C10アリール)、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立して、ハロゲン、C~Cアルキル、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、
○3~10員ヘテロシクリル、及び
○独立して、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、並びに
■独立して、C~Cアルキル及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~12員ヘテロアリール、から選択される基を形成する。
式Iのいくつかの実施形態では、2つのRが一緒になって3~11員ヘテロシクリルを形成するとき、3~11員ヘテロシクリルは、5~10員ヘテロアリールで任意選択的に置換され、5~10員ヘテロアリールは、C~Cアルコキシで任意選択的に置換され得、C~Cアルコキシは、C~C10アリールで任意選択的に置換され得る。
式Iはまた、式Iaの化合物:
Figure 2023545762000003
、それらの化合物の互変異性体、化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も含み、環A、環B、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRは、式Iについて定義されるとおりである。
式Iはまた、式IIaの化合物:
Figure 2023545762000004
、それらの化合物の互変異性体、化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も含み、環B、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRは、式Iについて定義されるとおりである。
式Iはまた、式IIbの化合物:
Figure 2023545762000005
、それらの化合物の互変異性体、化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も含み、環A、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRは、式Iについて定義されるとおりである。
式Iはまた、式IIIの化合物:
Figure 2023545762000006
、それらの化合物の互変異性体、化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も含み、W、W、Z、L、L、R、R、及びRは、式Iについて定義されるとおりである。
式Iはまた、式IVの化合物:
Figure 2023545762000007
、それらの化合物の互変異性体、化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も含み、Z、L、L、R、R、及びRは、式Iについて定義されるとおりである。
式Iはまた、式Vの化合物:
Figure 2023545762000008
、それらの化合物の互変異性体、化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も含み、Z、L、L、R、R、及びRは、式Iについて定義されるとおりである。
式Iはまた、式Va及び式Vbの化合物:
Figure 2023545762000009
それらの化合物の互変異性体、化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も含み、Z、L、L、R、R、及びRは、式Iについて定義されるとおりである。
式Iはまた、式VIの化合物:
Figure 2023545762000010
、それらの化合物の互変異性体、化合物及び互変異性体のうちのいずれかの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も含み、L、R、R、及びRは、式Iについて定義されるとおりである。
本開示の別の態様は、本明細書に開示される新規化合物、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、及び前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物を提供し、その組成物は、少なくとも1つの追加の活性医薬成分を更に含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の活性医薬成分は、少なくとも1つの他のCFTR調節因子である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの他のCFTR調節因子は、CFTR増強因子から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの他のCFTR調節因子は、CFTR補正因子から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの他のCFTR調節因子は、増強因子及び補正因子を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の他のCFTR調節因子は、テザカフトール、ルマカフトール、イバカフトール、デュチバカフトール(deutivacaftor)、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される。
したがって、本開示の別の態様は、CFTR媒介性疾患である嚢胞性線維症を治療する方法であって、任意選択的に少なくとも1つの追加の活性医薬成分を含む医薬組成物の一部として、本明細書に開示される新規化合物、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、及び前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、並びに少なくとも1つの薬学的に許容される担体を、治療を必要とする対象に投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の活性医薬成分は、少なくとも1つの他のCFTR調節因子である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの他のCFTR調節因子は、CFTR増強因子から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの他のCFTR調節因子は、CFTR補正因子から選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの他のCFTR調節因子は、増強因子及び補正因子を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の他のCFTR調節因子は、テザカフトール、ルマカフトール、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される。
ある特定の実施形態では、本開示の医薬組成物は、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つ(すなわち、1つ以上)の化合物を含む。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つ(すなわち、1つ以上)の化合物は、任意選択的に、(a)(R)-1-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-(1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-6-フルオロ-2-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1H-インドール-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド(テザカフトール)、3-(6-(1-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキシル-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド)-3-メチルピリジン-2-イル)安息香酸(ルマカフトール)、並びにテザカフトール及びルマカフトールの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つ(すなわち、1つ以上)の化合物、及び/又は(b)N-[2,4-ビス(1,1-ジメチルエチル)-5-ヒドロキシフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボキサミド(イバカフトール)、N-(2-(tert-ブチル)-5-ヒドロキシ-4-(2-(メチル-d3)プロパン-2-イル-1,1,1,3,3,3-d6)フェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミド(デュチバカフトール)、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つ(すなわち、1つ以上)の化合物を更に含む。
本開示の別の態様は、CFTR媒介性疾患である嚢胞性線維症を治療する方法を提供し、これは、治療を必要とする患者に、本明細書に開示される新規化合物、その重水素化誘導体、及び前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を投与することを含み、任意選択的に、1つ以上の追加のCFTR調節剤を投与することを更に含む。本開示の更なる態様は、治療法に使用するための、又は薬剤の製造に使用するための、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVI、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、任意選択的に、1つ以上のCFTR調節剤とを含む、本開示の医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、任意選択的な1つ以上の追加のCFTR調節剤は、CFTR増強因子から選択される。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加のCFTR調節剤は、CFTR補正因子から選択される。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加のCFTR調節剤は、テザカフトール、ルマカフトール、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される。
本開示の更なる態様は、本明細書に開示される化合物及び医薬組成物を作製するための中間体及び方法を提供する。
定義
本明細書で使用される場合の「テザカフトール」とは、以下の構造で表すことができる、(R)-1-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-(1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-6-フルオロ-2-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1H-インドール-5-イル)シクロプロパンカルボキサミドを指す。
Figure 2023545762000011

テザカフトールは、重水素化誘導体若しくは薬学的に許容される塩、又は重水素化誘導体の薬学的に許容される塩の形態であり得る。テザカフトール並びにテザカフトールを作製及び使用する方法は、各々が参照により本明細書に組み込まれる、WO2010/053471、WO2011/119984、WO2011/133751、WO2011/133951、WO2015/160787、及びUS2009/0131492に開示されている。
本開示の全体を通して使用される場合の「イバカフトール」とは、以下の構造で表される、N-(2,4-ジ-tert-ブチル-5-ヒドロキシフェニル)-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボキサミドを指す。
Figure 2023545762000012

イバカフトールは、重水素化誘導体若しくは薬学的に許容される塩、又は重水素化誘導体の薬学的に許容される塩の形態であり得る。イバカフトール並びにイバカフトールを作製及び使用する方法は、各々が参照により本明細書に組み込まれる、WO2006/002421、WO2007/079139、WO2010/108162、及びWO2010/019239に開示されている。
いくつかの実施形態では、イバカフトールの具体的な重水素化誘導体(デュチバカフトール)が、本明細書に開示される組成物及び方法で用いられる。デュチバカフトールの化学名は、以下の構造によって表される、N-(2-(tert-ブチル)-5-ヒドロキシ-4-(2-(メチル-d3)プロパン-2-イル-1,1,1,3,3,3-d6)フェニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキノリン-3-カルボキサミドである。
Figure 2023545762000013

デュチバカフトールは、更なる重水素化誘導体、薬学的に許容される塩、又は更なる重水素化誘導体の薬学的に許容される塩の形態であり得る。デュチバカフトール並びにデュチバカフトールを作製及び使用する方法は、各々が参照により本明細書に組み込まれる、WO2012/158885、WO2014/078842、及び米国特許第8,865,902号に開示されている。
本明細書で使用される場合の「ルマカフトール」とは、以下の化学構造によって表される、3-(6-(1-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド)-3-メチルピリジン-2-イル)安息香酸を指す。
Figure 2023545762000014

ルマカフトールは、重水素化誘導体、薬学的に許容される塩、又は重水素化誘導体の薬学的に許容される塩の形態であり得る。ルマカフトール並びにルマカフトールを作製及び使用する方法は、各々が参照により本明細書に組み込まれる、WO2007/056341、WO2009/073757、及びWO2009/076142に開示されている。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、隣接する炭素原子の間の1つ以上の結合が、二重(アルケニル)又は三重(アルキニル)結合であり得る、炭素原子(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20個の炭素原子など)を含む、飽和した又は部分的に飽和した分岐若しくは非分岐脂肪族炭化水素を指す。アルキル基は、置換又は非置換であり得る。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル基」という用語は、1つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基、例えば、フルオロアルキルを指し、これは、1つ以上のフッ素原子で置換されたアルキル基を指す。
本明細書で使用される場合の「アルコキシ」という用語は、酸素原子に共有結合されたアルキル又はシクロアルキルを指す。アルコキシ基は、置換又は非置換であり得る。
本明細書で使用される場合、「ハロアルコキシル基」という用語は、1つ以上のハロゲン原子で置換されたアルコキシ基を指す。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」とは、3~12個の炭素(例えば、3~10個の炭素など)を有する、環式、二環式、三環式、又は多環式非芳香族炭化水素基を指し、1つ以上の不飽和結合を含み得る。「シクロアルキル」基は、モノスピロ環及びジスピロ環を含む、単環式、二環式、三環式、架橋、縮合、及びスピロ環を包含する。シクロアルキル基の非限定的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、ノルボルニル、及びジスピロ[2.0.2.1]ヘプタンである。シクロアルキル基は、置換又は非置換であり得る。
本明細書で使用される場合の「アリール」という用語は、芳香族環に由来する官能基又は置換基であり、単環式芳香族環並びに二環式、三環式、及び融合環系を包含し、系内の少なくとも1つの環は、芳香族である。アリール基の非限定的な例としては、フェニル、ナフチル、及び1,2,3,4-テトラヒドロナフタレニルが挙げられる。
本明細書で使用される場合の「ヘテロアリール環」という用語は、O、N、又はSなどのヘテロ原子である少なくとも1つの環原子を含む芳香族環を指す。ヘテロアリール基は、単環式環、並びに二環式、三環式、架橋、縮合、及びスピロ環系(モノスピロ及びジスピロ環を含む)を包含し、系内の少なくとも1つの環は、芳香族である。ヘテロアリール環の非限定的な例としては、ピリジン、キノリン、インドール、及びインドリンが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル環」という用語は、O、N、又はSなどのヘテロ原子であり、1つ以上の不飽和結合を含み得る、少なくとも1つの環原子を含む環内に3~12個の原子(例えば、3~10個の原子など)を含む非芳香族炭化水素を指す。「ヘテロシクリル」環は、モノスピロ環及びジスピロ環を含む、単環式、二環式、三環式、多環式、架橋、縮合、及びスピロ環を包含する。
「置換された」とは、「任意選択的に」という用語が先行するか否かにかかわらず、「置換された」基の少なくとも1つの水素が置換基によって置き換えられることを示す。別途指示されない限り、「任意選択的に置換された」基は、その基の各置換可能な位置に好適な置換基を有し得、任意の所与の構造内の1つより多くの位置が指定された基から選択される1つより多くの置換基で置換され得る場合、その置換基は、各位置で同じであるか、又は異なるかのいずれかであり得る。
窒素の保護基の例には、例えば、カルバミン酸t-ブチル(Boc)、ベンジル(Bn)、パラ-メトキシベンジル(PMB)、テトラヒドロピラニル(THP)、カルバミン酸9-フルオレニルメチル(Fmoc)、カルバミン酸ベンジル(Cbz)、カルバミン酸メチル、カルバミン酸エチル、カルバミン酸2,2,2-トリクロロエチル(Troc)、カルバミン酸2-トリメチルシリルエチル(Teoc)、カルバミン酸アリル(Aloc又はAlloc)、ホルムアミド、アセトアミド、ベンズアミド、アリルアミン、トリフルオロアセトアミド、トリフェニルメチルアミン、ベンジリデンアミン、及びp-トルエンスルホンアミドが挙げられる。窒素保護基の包括的なリストは、Wuts,P.G.M.“Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis:Fifth Edition,”2014,John Wiley and Sonsに見出され得る。
「から選択される(selected)」及び「から選択される(chosen)」という用語は、互換的に使用される。
本明細書で使用される場合、「重水素化誘導体」とは、1つ以上の水素原子が重水素原子によって置き換えられている、参照化合物と同じ化学構造を有する化合物を指す。いくつかの実施形態では、重水素によって置き換えられる1つ以上の水素は、アルキル基の一部である。いくつかの実施形態では、重水素によって置き換えられる1つ以上の水素は、メチル基の一部である。
本明細書で使用される場合、「CFTR」とは、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子を意味する。
「CFTR調節因子」及び「CFTR調節剤」という用語は、CFTRの活性を増加させる化合物を指すために、本明細書では互換的に使用される。CFTR調節因子から生じる活性の増加には、CFTRを補正する、強化する、安定化する、及び/又は増幅させる化合物が含まれるが、これらに限定されない。
「CFTR補正因子」という用語は、細胞表面におけるCFTRの量を増加させるためにCFTRの処理及び輸送を促進する化合物を指すために、本明細書では互換的に使用される。本明細書に開示される新規化合物は、CFTR補正因子である。他の補正因子が、嚢胞性線維症などのCFTR媒介性疾患を治療するために、本明細書に開示される新規化合物との併用療法で使用され得る。そのような他の補正因子には、例えば、テザカフトール、ルマカフトール、並びにそれらの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩が含まれる。
「増強因子」及び「CFTR増強因子」という用語は、細胞表面に位置するCFTRタンパク質のチャネル活性を増加させ、増強したイオン輸送をもたらす化合物を指すために、本明細書では互換的に使用される。本明細書に開示されるイバカフトール及びデュチバカフトールは、CFTR増強因子である。増強因子は、嚢胞性線維症などのCFTR媒介性疾患を治療するために、本開示の新規化合物と組み合わせて使用され得る。そのような増強因子には、例えば、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12.5]ノナデカ-1(18)、2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びにそれらの重水素化誘導体及び医薬的に許容可能な塩が含まれる。
式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物、及び他の指定されたCFTR調節剤の組み合わせの説明が本明細書で提供されるとき、必ずではないが典型的には、併用又は治療レジメンは、例えば、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩を含むであろうことを理解されたい。また、必ずではないが典型的には、単一の増強因子が併用医薬組成物又は療法で使用されることも理解されたい。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び他の指定されたCFTR調節剤の組み合わせは、例えば、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びにそれらの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩などのCFTR補正因子と、例えば、テザカフトール、ルマカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩などの別のCFTR補正因子との両方を含むであろう。
本明細書で使用される場合の「から選択される少なくとも1つの化合物」とは、指定された基からの化合物のうちの1つ以上の選択を指す。
本開示における化合物1~426への言及は、個々に化合物1~426の各々への言及、又は例えば、化合物1~371、化合物372~385、及び化合物386~426などの化合物の群への言及を表すことを意図している。
本明細書で使用される場合、「活性医薬成分」又は「治療剤」(「API」)という用語は、生物学的に活性な化合物を指す。
「患者」及び「対象」という用語は、互換的に使用され、ヒトを含む動物を指す。
「有効用量」及び「有効量」という用語は、本明細書では互換的に使用され、それが投与される所望の効果(例えば、CF若しくはCFの症状の改善、又はCF若しくはCFの症状の重症度の軽減)をもたらす化合物の量を指す。有効用量の正確な量は、治療の目的に依存し、既知の技術を使用して、当業者によって確認可能であろう(例えば、Lloyd(1999)The Art,Science and Technology of Pharmaceutical Compoundingを参照されたい)。
本明細書で使用される場合、「治療」、「治療すること」などという用語は、概して、対象におけるCFの1つ以上の症状の改善、又はCF若しくはCFの1つ以上の症状の重症度の軽減を意味する。本明細書で使用される「治療」には、対象の成長の増加、体重増加の増加、肺内の粘液の減少、膵機能及び/若しくは肝機能の改善、肺感染症の軽減、並びに/又は咳若しくは息切れの軽減が含まれるが、これらに限定されない。これらの症状のうちのいずれかの重症度の改善又は低減は、当技術分野で公知の標準的方法及び技術に従って容易に評価することができる。任意選択的に、1つ以上の追加のCFTR調節剤(例えば、任意選択的に1つ以上の追加のCFTR調節剤と組み合わせた、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩)と組み合わせて、本開示の1つ以上の化合物を使用した、治療の方法(例えば、CFTR媒介性疾患を治療する方法、又は嚢胞性線維症を治療する方法)への本明細書での言及はまた、以下への言及としても解釈されるべきであると理解されたい:
-任意選択的に1つ以上の追加のCFTR調節剤と組み合わせて、例えば、嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための1つ以上の化合物(例えば、任意選択的に1つ以上の追加のCFTR調節剤と組み合わせて、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物)、及び/又は
-例えば、嚢胞性線維症を治療するための薬剤の製造における1つ以上の化合物(例えば、任意選択的に1つ以上の追加のCFTR調節剤と組み合わせた、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物)の使用。
また、本開示の医薬組成物(例えば、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を含み、任意選択的に、1つ以上の追加のCFTR調節剤を更に含む、医薬組成物)を使用した、治療の方法(例えば、CFTR媒介性疾患を治療する方法、又は嚢胞性線維症を治療する方法)への本明細書での言及はまた、以下への言及としても解釈されるべきであると理解されたい:
-例えば、嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための医薬組成物(例えば、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を含み、任意選択的に、1つ以上の追加のCFTR調節剤を更に含む、医薬組成物)、及び/又は
-例えば、嚢胞性線維症を治療するための薬剤の製造における医薬組成物(例えば、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を含み、任意選択的に、1つ以上の追加のCFTR調節剤を更に含む、医薬組成物)の使用。
本明細書で使用される場合、「と組み合わせて」という用語は、2つ以上の化合物、薬剤、又は追加の活性医薬成分を指す場合、2つ以上の化合物、薬剤、又は活性医薬成分を、互いの前に、それとその同時に、又はその後に患者に投与することを意味する。
「約」及び「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値に対する許容範囲内の誤差を指し得、これは、その値がどのように測定又は決定されるかに部分的に依存する。いくつかの実施形態では、「約」及び「およそ」という用語は、所与の値又は範囲の20%、15%、10%、5%、4%、3%、2%、1%、又は0.5%以内を意味する。
本明細書で使用される場合、「溶媒」という用語は、生成物が少なくとも部分的に可溶性である(生成物の溶解度>1g/L)任意の液体を指す。
本明細書で使用される場合、「室温」又は「周囲温度」という用語は、15℃~30℃を意味する。
本開示のある特定の化合物が、別個の立体異性体若しくはエナンチオマー、及び/又はそれらの立体異性体若しくはエナンチオマーの混合物として存在し得ることを理解されたい。
本明細書に開示されるある特定の化合物は、単一の互変異性体構造のみが示されていても、互変異性体として存在し得、両方の互変異性体形態が意図される。例えば、化合物Xの説明は、その互変異性体化合物Yを含み、その逆も同様であり、その混合物も含むと理解される。
Figure 2023545762000015
本明細書で使用される場合、「最小機能(MF)変異」とは、最小CFTR機能(ほとんど又は全く機能しないCFTRタンパク質)に関連するCFTR遺伝子変異を指し、これらの変異には、例えば、チャネルゲーティング欠損として知られているCFTRチャネルが開閉する能力の重度の欠損に関連する変異又は「ゲーティング変異」、CFTRの細胞プロセシング及び細胞表面へのその送達の重度の欠損に関連する変異、CFTR合成なし又は最小CFTR合成に関連する変異、及びチャネルコンダクタンスの重度の欠損に関連する変異が含まれる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、塩が無毒である本開示の化合物の塩形態を指す。本開示の化合物の薬学的に許容される塩には、好適な無機及び有機酸並びに塩基に由来するものが含まれる。化合物の「遊離塩基」形態は、例えば、イオン結合した塩を含まない。
「並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩」という語句は、本発明の1つ以上の化合物又は式に関して、「並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩」と互換的に使用される。これらの語句は、参照化合物のうちのいずれか1つの薬学的に許容される塩、参照化合物のうちのいずれか1つの重水素化誘導体、及びそれらの重水素化誘導体の薬学的に許容される塩を包含することを意図している。
当業者であれば、「化合物又はその薬学的に許容される塩」の量が開示されるとき、その化合物の薬学的に許容される塩形態の量がその化合物の遊離塩基の濃度に相当する量であることを認識するであろう。本明細書における化合物又はそれらの薬学的に許容される塩の開示される量が、それらの遊離塩基形態に基づくことに留意されたい。
好適な薬学的に許容される塩は、例えば、S.M.Berge,et al.J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19に開示されるものである。例えば、その論文の表1は、以下の薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2023545762000016
薬学的に許容される酸付加塩の非限定的な例には、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、又は過塩素酸などの無機酸で形成される塩、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、又はマロン酸などの有機酸で形成される塩、及びイオン交換などの当該技術分野で使用されている他の方法を使用することによって形成される塩が挙げられる。薬学的に許容される塩の非限定的な例には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、カンファー酸塩(camphorate)、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、及び吉草酸塩が挙げられる。適切な塩基に由来する薬学的に許容される塩には、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、及びN(C1~4アルキル)塩が含まれる。本開示は、本明細書に開示される化合物の任意の塩基性窒素含有基の四級化も想定する。アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩の好適な非限定的な例には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムが挙げられる。薬学的に許容される塩の更なる非限定的な例には、ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩、及びアリールスルホン酸塩などの対イオンを使用して形成されるアンモニウム、四級アンモニウム、及びアミンカチオンが挙げられる。薬学的に許容される塩の他の好適な非限定的な例には、ベシル酸塩及びグルコサミン塩が挙げられる。
また、本明細書では、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩も開示される。
治療方法
例えば、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩などの本明細書に開示される新規化合物のうちのいずれかは、CFTR調節因子として作用することができ、すなわち、体内のCFTR活性を調節する。CFTRをコードする遺伝子の変異に罹患している個体は、CFTR調節因子を受容することにより利益を享受し得る。CFTR変異は、CFTR量、すなわち、細胞表面におけるCFTRチャネルの数に影響を及ぼし得るか、又はCFTR機能、すなわち、各チャネルが開いてイオンを輸送する機能的能力に影響を及ぼし得る。CFTR量に影響を及ぼす変異には、合成欠損を引き起こす変異(クラスI欠損)、プロセシング及び輸送欠損を引き起こす変異(クラスII欠損)、CFTRの合成の低下を引き起こす変異(クラスV欠損)、並びにCFTRの表面安定性を低下させる変異(クラスVI欠損)が含まれる。CFTR機能に影響を及ぼす変異には、ゲーティング欠損を引き起こす変異(クラスIII欠損)及びコンダクタンス欠損を引き起こす変異(クラスIV欠損)が含まれる。いくつかのCFTR変異は、複数のクラスの特徴を呈する。CFTR遺伝子のある特定の変異は、嚢胞性線維症をもたらす。
したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、単独で、又は1つ以上のCFTR調節剤などの別の活性成分と組み合わせて、例えば、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩などの有効量の本明細書に開示される新規化合物のうちのいずれかを患者に投与することを含む、患者における嚢胞性線維症を治療するか、その重症度を軽減するか、又はそれを対症療法的に治療する方法を提供する。いくつかの実施形態では、1つ(又はそれ以上)のCFTR調節剤は、補正因子である。いくつかの実施形態では、1つ(又はそれ以上)のCFTR調節剤は、増強因子である。いくつかの実施形態では、CFTR調節剤は、補正因子及び増強因子の両方を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のCFTR調節剤は、増強因子:イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩、及び補正因子:ルマカフトール、テザカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される。
いくつかの実施形態では、治療される患者は、F508del/最小機能(MF)遺伝子型、F508del/F508del遺伝子型(F508del変異についてホモ接合性)、F508del/ゲーティング遺伝子型、又はF508del/残存機能(RF)遺伝子型を有する。いくつかの実施形態では、患者は、ヘテロ接合性であり、1つのF508del変異を有する。いくつかの実施形態では、患者は、N1303K変異についてホモ接合性である。
いくつかの実施形態では、5mg~500mgの本明細書に開示される化合物、その互変異性体、その化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩が毎日投与される。
いくつかの実施形態では、治療される患者は、CFTR遺伝子に少なくとも1つのF508del変異を有する。いくつかの実施形態では、患者は、インビトロデータに基づいて、本開示の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩に応答するCFTR遺伝子変異を有する。いくつかの実施形態では、患者は、ヘテロ接合性であり、一方の対立遺伝子にF508del変異を有し、他方の対立遺伝子に表2から選択される変異を有する。
Figure 2023545762000017
Figure 2023545762000018
Figure 2023545762000019
いくつかの実施形態では、本開示はまた、前述の化合物の同位体標識化合物又はその薬学的に許容される塩を使用した治療の方法も対象とし、そのような化合物及び塩の式及び変数は各々、独立して、上記に記載されているか、又は上記に記載される任意の他の実施形態に記載されている通りであるが、但し、その中の1つ以上の原子が、通常は天然に存在する原子の原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子によって置き換えられている(同位体標識されている)ことを条件とする。市販されており、かつ本開示に好適な同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体、例えば、それぞれ、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clが挙げられる。
同位体標識化合物及び塩は、いくつかの有益な方法で使用することができる。これらは、薬剤及び/又は基質組織分布アッセイなどの様々なタイプのアッセイに好適であり得る。例えば、トリチウム(H)標識及び/又は炭素-14(14C)標識化合物は、比較的単純な調製及び優れた検出能のため、基質組織分布アッセイなどの様々なタイプのアッセイに特に有用である。例えば、重水素(H)標識化合物が治療上有用であり、非H標識化合物よりも優れた治療上の潜在的利点を有する。概して、重水素(H)標識化合物及び塩は、以下に記載の動力学的同位体効果のため、同位体標識されていないものと比較してより高い代謝安定性を有することができる。より高い代謝安定性は、所望され得るインビボ半減期の増加又はより低い投薬量に直結する。同位体標識化合物及び塩は、通常、本明細書の合成スキーム及び関連記述、実施例の部分、並びに調製の部分に開示される手順を実行し、非同位体標識反応物を容易に入手可能な同位体標識反応物に置き換えることによって調製することができる。
いくつかの実施形態では、同位体標識化合物及び塩は、重水素(H)標識化合物及び塩である。いくつかの具体的な実施形態では、同位体標識化合物及び塩は、重水素(H)標識され、その中の1つ以上の水素原子は、重水素によって置き換えられている。化学構造において、重水素は、「D」として表される。
本開示の同位体標識化合物及び塩に組み込まれる同位体(例えば、重水素)の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本明細書で使用される場合の「同位体濃縮係数」という用語は、指定された同位体の同位体存在度と天然存在度との間の比率を意味する。いくつかの実施形態では、本開示の化合物中の置換基が重水素として表される場合、そのような化合物は、少なくとも3500(各指定された重水素原子で52.5%の重水素組み込み)、少なくとも4000(60%の重水素組み込み)、少なくとも4500(67.5%の重水素組み込み)、少なくとも5000(75%の重水素組み込み)、少なくとも5500(82.5%の重水素組み込み)、少なくとも6000(90%の重水素組み込み)、少なくとも6333.3(95%の重水素組み込み)、少なくとも6466.7(97%の重水素組み込み)、少なくとも6600(99%の重水素組み込み)、又は少なくとも6633.3(99.5%の重水素組み込み)の各指定された重水素原子に対する同位体濃縮係数を有する。
併用療法
本明細書に開示される一態様は、少なくとも1つの追加の活性医薬品成分と組み合わせて、例えば、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩などの本明細書に開示される新規化合物のうちのいずれかを使用して、嚢胞性線維症及び他のCFTR媒介性疾患を治療する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の活性医薬成分は、粘液溶解剤、気管支拡張剤、抗生物質、抗感染薬、及び抗炎症薬から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、抗生物質である。本明細書で有用な例示的な抗生物質には、トブラマイシン吸入粉末剤(TIP)を含むトブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナムのエアロゾル化形態を含むアズトレオナム、アミカシンのリポソーム製剤を含むアミカシン、吸入による投与に好適なシプロフロキサシンの製剤を含むシプロフロキサシン、レボフラキサシンのエアロゾル化製剤を含むレボフラキサシン、及び2つの抗生物質、例えば、ホスホマイシン及びトブラマイシンの組み合わせが挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、粘液溶解剤である。本明細書で有用な例示的な粘液溶解剤には、Pulmozyme(登録商標)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、気管支拡張剤である。例示的な気管支拡張剤には、アルブテロール、硫酸メタプロテレノール、酢酸ピルブテロール、サルメテロール、又は硫酸テトラブリンが挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、抗炎症薬、すなわち、肺内の炎症を軽減することができる薬剤である。本明細書で有用である例示的なそのような薬剤には、イブプロフェン、ドコサヘキサエン酸(DHA)、シルデナフィル、吸入グルタチオン、ピオグリタゾン、ヒドロキシクロロキン、又はシマバスタチンが含まれる。
いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、栄養剤である。例示的な栄養剤には、Pancrease(登録商標)、Pancreacarb(登録商標)、Ultrase(登録商標)、又はCreon(登録商標)、Liprotomase(登録商標)(旧Trizytek(登録商標))、Aquadeks(登録商標)、又はグルタチオン吸入を含む、パンクレリパーゼ(膵酵素代替物)が含まれる。一実施形態では、追加の栄養剤は、パンクレリパーゼである。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の活性医薬成分は、CFTR調節剤から選択される。いくつかの実施形態では、追加の活性医薬成分は、CFTR増強因子から選択される。いくつかの実施形態では、増強因子は、イバカフトール、デュチバカフトール、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される。いくつかの実施形態では、追加の活性医薬成分は、CFTR補正因子から選択される。いくつかの実施形態では、補正因子は、ルマカフトール、テザカフトール、ルマカフトール及びテザカフトールの重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの医薬的に許容される塩から選択される。いくつかの実施形態では、追加の活性医薬成分は、CFTR増強因子及びCFTR補正因子の両方を含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つ以上の追加の活性医薬成分は、(a)テザカフトール、ルマカフトール、並びにそれらの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩、及び(b)イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で提供される併用療法は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及び式VIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物、(b)テザカフトール、ルマカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、又は(c)イバカフトール、デュチバカフトール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される併用療法は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及び式VIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)テザカフトール、ルマカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)イバカフトール、デュチバカフトール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物とを含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される併用療法は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及び式VIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、(b)テザカフトール、ルマカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び/又は(c)(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、ルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、イバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、デュチバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びイバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びデュチバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、ルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びイバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、ルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びデュチバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、ルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と組み合わせて投与される。
式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩の各々を、独立して、1日1回、1日2回、又は1日3回投与することができる。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びテザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述物のいずれかの薬学的に許容される塩、及びテザカフトール及びその重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物は、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~371、化合物372~385、化合物386~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びイバカフトール、デュチバカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述物のいずれかの薬学的に許容される塩、及びテザカフトール及びその重水素化誘導体から選択される少なくとも1つの化合物、及びイバカフトール、デュチバカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びイバカフトール、デュチバカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びイバカフトール、デュチバカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、イバカフトール、デュチバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、並びにルマカフトール及びその薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、イバカフトール、デュチバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、並びにルマカフトール及びその薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、並びにルマカフトール及びその薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、並びにルマカフトール及びその薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びテザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与され、イバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日1回投与され、イバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、1日2回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、及びテザカフトール、ルマカフトール、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を、単一の医薬組成物又は別個の医薬組成物で投与することができる。そのような医薬組成物を、1日1回、又は1日2回若しくは1日3回などの1日複数回投与することができる。本明細書で使用される場合、所与の量のAPI(例えば、テザカフトール、ルマカフトール、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、又は前述のうちのいずれかの重水素化誘導体若しくは薬学的に許容される塩)が、1日又は1日当たり1回又は2回投与されるという語句は、当該所与の量が投薬当たり1日1回又は2回投与されることを意味する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれかの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で投与され、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第2の医薬組成物で投与され、イバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第3の医薬組成物で投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれかの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で投与され、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第2の医薬組成物で投与され、デュチバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第3の医薬組成物で投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で投与され、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第2の医薬組成物で提供され、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第3の医薬組成物で提供される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で投与され、イバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第2の医薬組成物で提供され、ルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第3の医薬組成物で提供される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で投与され、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第2の医薬組成物で提供され、ルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第3の医薬組成物で提供される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で投与され、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びイバカフトール、デュチバカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第2の医薬組成物で提供される。いくつかの実施形態では、第2の医薬組成物は、イバカフトール又はその薬学的に許容される塩の1日用量の半分を含み、イバカフトール又はその薬学的に許容される塩の1日用量の残りの半分が、第3の医薬組成物で投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で投与され、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第2の医薬組成物で提供される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及びイバカフトール、デュチバカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で提供される。いくつかの実施形態では、第1の医薬組成物は、患者に1日2回投与される。いくつかの実施形態では、第1の医薬組成物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、第1の薬学的組成物は、1日1回投与され、イバカフトールのみを含む第2の組成物は、1日1回投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物、及び(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物が、第1の医薬組成物で提供される。いくつかの実施形態では、第1の医薬組成物は、患者に1日2回投与される。いくつかの実施形態では、第1の医薬組成物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、第1の医薬組成物は、1日1回投与され、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール(又はその重水素化誘導体若しくは薬学的に許容される塩)のみを含む第2の組成物は、1日1回投与される。
任意の好適な医薬組成物を、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、テザカフトール、ルマカフトール、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、及びその互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩に使用することができる。テザカフトール及びその薬学的に許容される塩のいくつかの例示的な医薬組成物は、それぞれが参照により本明細書に組み込まれる、WO2011/119984及びWO2014/014841で見出すことができる。イバカフトール及びその薬学的に許容される塩のいくつかの例示的な薬学的組成物は、WO2007/134279、WO2010/019239、WO2011/019413、WO2012/027731、及びWO2013/130669で見出すことができ、デュチバカフトール及びその薬学的に許容される塩のいくつかの例示的な薬学的組成物は、US8,865,902、US9,181,192、US9,512,079、WO2017/053455、及びWO2018/080591で見出すことができ、その全ては、参照により本明細書に組み込まれる。ルマカフトール及びその薬学的に許容される塩のいくつかの例示的な薬学的組成物は、全てが参照により本明細書に組み込まれる、WO2010/037066、WO2011/127421、及びWO2014/071122で見出すことができる。
医薬組成物
本開示の別の態様は、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、少なくとも1つの追加の活性医薬成分と組み合わせて、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物を含む、医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の活性医薬成分は、CFTR調節因子である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の活性医薬成分は、CFTR補正因子である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の活性医薬成分は、CFTR増強因子である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、一方がCFTR補正因子であり、もう一方がCFTR増強因子である、少なくとも2つの追加の活性医薬成分とを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)ルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)イバカフトール、デュチバカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)イバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(d)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)デュチバカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(d)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)イバカフトール、デュチバカフトール、並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)ルマカフトール及びその薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(d)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)テザカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(d)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、(a)式Iの化合物、式Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(b)ルマカフトール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(c)(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール並びにその重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つの化合物と、(d)少なくとも1つの薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
本明細書に開示される任意の医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体を含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの薬学的に許容される担体は、薬学的に許容されるビヒクル及び薬学的に許容されるアジュバントから選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの薬学的に許容される担体は、薬学的に許容される充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、及び潤滑剤から選択される。
本明細書に記載される医薬組成物は、嚢胞性線維症及び他のCFTR媒介性疾患を治療するために有用である。
上記のように、本明細書に開示される医薬組成物は、任意選択的に、少なくとも1つの薬学的に許容される担体を更に含み得る。少なくとも1つの薬学的に許容される担体は、アジュバント及びビヒクルから選択され得る。本明細書で使用される場合、少なくとも1つの薬学的に許容される担体には、望まれる特定の剤形に適した、あらゆる溶媒、希釈剤、他の液体ビヒクル、分散補助剤、懸濁補助剤、表面活性剤、等張剤、増粘剤、乳化剤、保存剤、固体結合剤、及び滑沢剤が含まれる。Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st edition,2005,ed.D.B.Troy,Lippincott Williams & Wilkins,Philadelphia、及びEncyclopedia of Pharmaceutical Technology,eds.J.Swarbrick and J.C.Boylan,1988-1999,Marcel Dekker,New Yorkは、医薬組成物の製剤化に使用される種々の担体及びその調製のための公知の技術を開示している。任意の従来の担体が、例えば、任意の望ましくない生物学的効果をもたらすか、さもなければ医薬組成物の任意の他の成分と有害な様式で相互作用することによって、本開示の化合物と不相溶性になる場合を除いて、その使用が本開示の範囲内であることが企図される。好適な薬学的に許容される担体の非限定的な例には、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミン)、緩衝物質(例えば、リン酸塩、グリシン、ソルビン酸、及びソルビン酸カリウムなど)、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩、及び電解質(例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、及び亜鉛塩)、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、羊毛脂、糖(例えば、ラクトース、グルコース、及びスクロース)、デンプン(例えば、トウモロコシデンプン及びジャガイモデンプン)、セルロース及びその誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、及び酢酸セルロース)、粉末トラガント、麦芽、ゼラチン、タルク、賦形剤(例えば、ココアバター及び座薬ワックス)、油(例えば、ピーナッツ油、綿実油、紅花油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、及び大豆油)、グリコール(例えば、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール)、エステル(例えば、オレイン酸エチル及びラウリン酸エチル)、寒天、緩衝剤(例えば、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウム)、アルギン酸、パイロジェンフリー水、等張生理食塩水、リンガー溶液、エチルアルコール、リン酸緩衝溶液、非毒性相溶性滑沢剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウム)、着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤、及び抗酸化剤が挙げられるが、これらに限定されない。
例示的実施形態
実施形態の非限定的なリストが以下に提供される:
1.式Iの化合物:
Figure 2023545762000020
、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、式中、
環Aが、
■C~C10アリール、
■C~C10シクロアルキル、
■3~10員ヘテロシクリル、及び
■5~10員ヘテロアリール、から選択され、
環Bが、
■C~C10アリール、
■C~C10シクロアルキル、
■3~10員ヘテロシクリル、及び
■5~10員ヘテロアリール、から選択され、
Vが、O及びNHから選択され、
が、N及びCHから選択され、
が、N及びCHから選択されるが、但し、W及びWの少なくとも一方がNであることを条件とし、
Zが、O、NRZN、及びC(RZCから選択されるが、但し、Lが不在である場合、ZがC(RZCであることを条件とし、
各Lが、独立して、C(RL1から選択され、
各Lが、独立して、C(RL2から選択され、
各Rが、独立して、
■ハロゲン、
■C~Cアルキル、
■C~Cアルコキシ、
■C~C10シクロアルキル、
■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
が、水素及びC~Cアルキルから選択され、
各Rが、独立して、
■水素、
■ハロゲン、
■ヒドロキシル、
■N(R
■-SO-Me、
■両方のRLCが一緒になって、C~C10シクロアルキルを形成する、-CH=C(RLC
■C~Cアルキルであって、独立して、
○ヒドロキシル、
○独立してC~Cアルコキシ及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○C~C10シクロアルキル、
○独立してC~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10アリール)、
○3~10員ヘテロシクリル、及び
○N(R、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
■C~Cアルコキシであって、独立して、
○ハロゲン、
○C~C10アリール、及び
○独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
■C~Cフルオロアルキル、
■C~C10シクロアルキル、
■C~C10アリール、並びに
■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
ZNが、
■水素、
■C~Cアルキルであって、独立して、
○ヒドロキシル、
○オキソ、
○シアノ、
○独立してハロゲン及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○N(R
○SOMe、
○C~C10シクロアルキルであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10アリール、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆C~Cアルコキシ、及び
◆COOH、
◆N(R
◆C~C10アリール、並びに
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
○C~C10アリールであって、独立して、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆シアノ、
◆SiMe
◆SOMe、
◆SF
◆N(R
◆P(O)Me
◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、5~10員ヘテロアリール、SOMe、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
◆-(O)0~1-(C~C10アリール)、及び
◆ヒドロキシル、オキソ、N(R、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、及びC~C10シクロアルキルで任意選択的に置換された-(O)0~1-(5~10員ヘテロアリール)、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
○3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆オキソ、
◆N(R
◆C~Cアルキル(独立してオキソ及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、
◆C~Cアルコキシ、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
◆5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
○5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆シアノ、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆B(OH)
◆N(R
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ(1~3個の-SiMeで任意選択的に置換された)、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、N(R、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆-(O)0~1-(C~C10アリール)、
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、シアノ、N(R、C~Cアルキル(ヒドロキシル、オキソ、N(R、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、3~10員ヘテロシクリル(独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(3~10員ヘテロシクリル)、及び
◆独立してC~Cアルキル及びC~C10シクロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されている、C~Cアルキル、
■C~Cフルオロアルキル、
■C~C10シクロアルキルであって、独立して、
○ヒドロキシル、
○オキソ、
○ハロゲン、
○シアノ、
○N(R
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆オキソ、
◆N(R
◆C~Cアルコキシ、及び
◆C~C10アリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立して、ハロゲン、オキソ、C~C10アリール、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○ハロゲン、
○C~C10シクロアルキル、
○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
○5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆シアノ、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆N(R
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
◆独立して、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、N(R、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆C~Cフルオロアルキル、
◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆C~C10アリール、及び
◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
■C~C10アリール、
■3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立して、ハロゲン及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、及び
◆-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○C~Cフルオロアルキル、
○独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
■5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
○ハロゲン、
○独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及び
○独立してC~Cアルキル(オキソ、C~Cアルコキシ、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、並びに
■R、から選択され、
各RZCが、独立して、
■水素、
■独立してC~C10アリール(独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
■R、から選択されるか、
又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成し、
各RL1が、独立して、
■水素、
■2つのN(Rが同じ炭素に結合していないことを条件とする、N(R
■C~Cアルキルであって、独立して、
○ハロゲン、
○ヒドロキシル、
○オキソ、
○N(R
○独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
○独立してC~Cアルキル(独立してヒドロキシル及びオキソから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
■C~C10シクロアルキル、
■C~C10アリールであって、独立して、
○ハロゲン、
○シアノ、
○SiMe
○POMe
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆ヒドロキシル、
◆オキソ、
◆シアノ、
◆SiMe
◆N(R、及び
◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○C~Cアルコキシであって、独立して、
◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、及び
◆C~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○C~Cフルオロアルキル、
○独立してC~Cアルキル及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
○C~C10アリール、
○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
○5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
■3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、及び
◆C~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
■5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及び
○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、並びに
■R、から選択されるか、
又は同じ炭素原子上の2つのRL1が一緒になって、オキソ基を形成し、
各RL2が、独立して水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が一緒になって、オキソ基を形成するが、但し、少なくとも1つのRL1又はRL2がRであることを条件とし、
各Rが、独立して、
■水素、
■C~Cアルキルであって、独立して、
○オキソ、
○ハロゲン、
○ヒドロキシル、
○NH
○NHMe、
○NMe
○独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
○-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
○独立してハロゲン及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
○独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された3~14員ヘテロシクリル、及び
○独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された5~14員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
■C~C10シクロアルキルであって、独立して、
○ヒドロキシル、
○NH、及び
○NHMe、並びに
○独立してヒドロキシルから選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
■C~C10アリール、並びに
■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
又は同じ窒素原子上の2つのRが、それらが結合している窒素と一緒になって、3~10員ヘテロシクリルを形成し、3~10員ヘテロシクリルが、独立して、
■ヒドロキシル、
■オキソ、
■シアノ、
■独立して、オキソ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、及びN(RN2から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキルであって、各RN2が、独立して、水素及びC~Cアルキルから選択される、C~Cアルキル、
■C~Cアルコキシ、及び
■C~Cフルオロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されているか、
又は1つのR及び1つのRL1が一緒になって、C~Cアルキレンを形成し、
2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
■C~C10アリールであって、独立して、
○ハロゲン、
○C~Cアルキル、
○N(R、及び
○独立してヒドロキシルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○N(R
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆-SO-(C~Cアルキル)、
◆独立して、ハロゲン、C~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、C~Cアルキル(独立してオキソ及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ(独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、-(O)0~1-(C~Cフルオロアルキル)、及びC~C10アリール(独立してC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、ヒドロキシル、ハロゲン、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cフルオロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立して、オキソ、C~Cアルキル(独立してC~C10アリール(独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びRから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
◆独立して、C~C10アリール(独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-O-(5~12員ヘテロアリール)、及び
◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、C~Cアルキル(独立してシアノから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、-(O)0~1-(C~Cフルオロアルキル)、-O-(C~C10アリール)、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立して、ハロゲン、C~Cアルキル、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、
○3~10員ヘテロシクリル、及び
○独立して、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、並びに
■独立して、C~Cアルキル及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~12員ヘテロアリール、から選択される基を形成する、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
1A.実施形態1のいくつかの事例では、2つのRが一緒になって3~11員ヘテロシクリルを形成するとき、3~11員ヘテロシクリルは、5~10員ヘテロアリールで任意選択的に置換され、5~10員ヘテロアリールは、C~Cアルコキシで任意選択的に置換され得、C~Cアルコキシは、C~C10アリールで任意選択的に置換され得る。
2.環Aが、C~C10アリール、3~10員ヘテロシクリル、及び5~10員ヘテロアリールから選択される、実施形態1に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
3.環Aが、フェニル、ピリジニル、ピラゾリル、1H-ピロリル、インドリニル、及びピペリジニルから選択される、実施形態1又は2に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
4.環Aが、フェニルである、実施形態1~3のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
5.環Bが、C~C10アリールから選択される、実施形態1~4のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
6.環Bが、フェニルである、実施形態1~5のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
7.Vが、Oである、実施形態1~6のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
8.Vが、NHである、実施形態1~6のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
9.Wが、Nであり、Wが、Nである、実施形態1~8のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
10.Zが、NRZN及びC(RZCから選択される、実施形態1~9のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
11.各Rが、独立して、C~Cアルキルから選択される、実施形態1~10のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
12.各Rが、メチルである、実施形態1~11のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
13.Rが、不在である、実施形態1~10のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
14.Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態1~13のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
15.Rが、メチルである、実施形態1~14のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
16.Rが、水素である、実施形態1~14のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
17.各Rが、独立して、C~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される、実施形態1~16のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
18.各Rが、独立して、メチル、
Figure 2023545762000021
から選択される、実施形態1~17のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
19.RZNが、水素及びRから選択される、実施形態1~18のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
20.RZNが、水素である、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
21.RZNが、Rである、実施形態1~19のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
22.RZCが、水素であるか、又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成する、実施形態1~21のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
23.各RL1が、独立して、水素、独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及びRから選択される、実施形態1~22のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
24.各RL2が、独立して、水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が、一緒になってオキソ基を形成する、実施形態1~23のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
25.各Rが、独立して、水素及びC~Cアルキル(独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で置換された)から選択される、実施形態1~24のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
26.2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■C~C10アリール、及び
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシ、シアノ、及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
◆独立して、N(R、C~Cアルキル、及び-O-(C~C10アリール)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、から選択される、基を形成する、実施形態1~25のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
27.式Iaの化合物:
Figure 2023545762000022
、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、環A、環B、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRが、実施形態1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
28.環Aが、C~C10アリール、3~10員ヘテロシクリル、及び5~10員ヘテロアリールから選択される、実施形態27に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
29.環Aが、フェニル、ピリジニル、ピラゾリル、1H-ピロリル、インドリニル、及びピペリジニルから選択される、実施形態27又は28に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
30.環Aが、フェニルである、実施形態27~29のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
31.環Bが、C~C10アリールから選択される、実施形態27~30のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
32.環Bが、フェニルである、実施形態27~31のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
33.Wが、Nであり、Wが、Nである、実施形態27~32のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
34.Zが、NRZN及びC(RZCから選択される、実施形態27~33のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
35.各Rが、独立して、C~Cアルキルから選択される、実施形態27~34のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
36.各Rが、メチルである、実施形態27~35のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
37.Rが、不在である、実施形態27~34のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
38.Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態27~37のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
39.Rが、メチルである、実施形態27~38のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
40.Rが、水素である、実施形態27~38のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
41.各Rが、独立して、C~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される、実施形態27~40のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
42.各Rが、独立して、メチル、
Figure 2023545762000023
から選択される、実施形態27~41のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
43.RZNが、水素及びRから選択される、実施形態27~42のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
44.RZNが、水素である、実施形態27~43のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
45.RZNが、Rである、実施形態27~44のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
46.RZCが、水素であるか、又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成する、実施形態27~45のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
47.各RL1が、独立して、水素、独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及びRから選択される、実施形態27~46のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
48.各RL2が、独立して、水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が、一緒になってオキソ基を形成する、実施形態27~47のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
49.各Rが、独立して、水素及びC~Cアルキル(独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で置換された)から選択される、実施形態27~48のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
50.2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■C~C10アリール、及び
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシ、シアノ、及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
◆独立して、N(R、C~Cアルキル、及び-O-(C~C10アリール)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、から選択される、基を形成する、実施形態27~49のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
51.式IIaの化合物:
Figure 2023545762000024
、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、環B、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRが、実施形態1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
52.環Bが、C~C10アリールから選択される、実施形態51に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
53.環Bが、フェニルである、実施形態51又は52に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
54.Wが、Nであり、Wが、Nである、実施形態51~53のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
55.Zが、NRZN及びC(RZCから選択される、実施形態51~54のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
56.各Rが、独立して、C~Cアルキルから選択される、実施形態51~55のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
57.各Rが、メチルである、実施形態51~56のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
58.Rが、不在である、実施形態51~55のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
59.Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態51~58のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
60.Rが、メチルである、実施形態51~59のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
61.Rが、水素である、実施形態51~59のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
62.各Rが、独立して、C~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される、実施形態51~61のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
63.各Rが、独立して、メチル、
Figure 2023545762000025
から選択される、実施形態51~62のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
64.RZNが、水素及びRから選択される、実施形態51~63のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
65.RZNが、水素である、実施形態51~64のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
66.RZNが、Rである、実施形態51~64のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
67.RZCが、水素であるか、又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成する、実施形態51~66のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
68.各RL1が、独立して、水素、独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及びRから選択される、実施形態51~67のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
69.各RL2が、独立して、水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が、一緒になってオキソ基を形成する、実施形態51~68のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
70.各Rが、独立して、水素及びC~Cアルキル(独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で置換された)から選択される、実施形態51~69のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
71.2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■C~C10アリール、及び
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシ、シアノ、及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
◆独立して、N(R、C~Cアルキル、及び-O-(C~C10アリール)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、から選択される、基を形成する、実施形態51~70のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
72.式IIbの化合物:
Figure 2023545762000026
、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、環A、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRが、実施形態1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
73.環Aが、C~C10アリール、3~10員ヘテロシクリル、及び5~10員ヘテロアリールから選択される、実施形態72に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
74.環Aが、フェニル、ピリジニル、ピラゾリル、1H-ピロリル、インドリニル、及びピペリジニルから選択される、実施形態72又は73に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
75.環Aが、フェニルである、実施形態72~74のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
76.Wが、Nであり、Wが、Nである、実施形態72~75のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
77.Zが、NRZN及びC(RZCから選択される、実施形態72~76のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
78.各Rが、独立して、C~Cアルキルから選択される、実施形態2~77のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
79.各Rが、メチルである、実施形態72~78のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
80.Rが、不在である、実施形態72~77のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
81.Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態72~80のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
82.Rが、メチルである、実施形態72~81のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
83.Rが、水素である、実施形態72~81のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
84.各Rが、独立して、C~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される、実施形態72~83のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
85.各Rが、独立して、メチル、
Figure 2023545762000027
から選択される、実施形態72~84のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
86.RZNが、水素及びRから選択される、実施形態72~85のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
87.RZNが、水素である、実施形態72~86のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
88.RZNが、Rである、実施形態72~86のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
89.RZCが、水素であるか、又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成する、実施形態72~88のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
90.各RL1が、独立して、水素、独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及びRから選択される、実施形態72~89のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
91.各RL2が、独立して、水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が、一緒になってオキソ基を形成する、実施形態72~90のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
92.各Rが、独立して、水素及びC~Cアルキル(独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で置換された)から選択される、実施形態72~91のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
93.2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■C~C10アリール、及び
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシ、シアノ、及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
◆独立して、N(R、C~Cアルキル、及び-O-(C~C10アリール)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、から選択される、基を形成する、実施形態72~92のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
94.式IIIの化合物:
Figure 2023545762000028
、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、W、W、Z、L、L、R、R、及びRが、実施形態1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
95.Wが、Nであり、Wが、Nである、実施形態94に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
96.Zが、NRZN及びC(RZCから選択される、実施形態94又は95に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
97.Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態94~96のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
98.Rが、メチルである、実施形態94~97のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
99.Rが、水素である、実施形態94~97のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
100.各Rが、独立して、C~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される、実施形態94~99のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
101.各Rが、独立して、メチル、
Figure 2023545762000029
から選択される、実施形態94~100のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
102.RZNが、水素及びRから選択される、実施形態94~101のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
103.RZNが、水素である、実施形態94~102のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
104.RZNが、Rである、実施形態94~102のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
105.RZCが、水素であるか、又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成する、実施形態94~104のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
106.各RL1が、独立して、水素、独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及びRから選択される、実施形態94~105のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
107.各RL2が、独立して、水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が、一緒になってオキソ基を形成する、実施形態94~106のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
108.各Rが、独立して、水素及びC~Cアルキル(独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で置換された)から選択される、実施形態94~107のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
109.2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■C~C10アリール、及び
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシ、シアノ、及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
◆独立して、N(R、C~Cアルキル、及び-O-(C~C10アリール)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、から選択される、基を形成する、実施形態94~108のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
110.式IVの化合物:
Figure 2023545762000030
、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、Z、L、L、R、R、及びRが、実施形態1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
111.Zが、NRZN及びC(RZCから選択される、実施形態110に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
112.Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態110又は111に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
113.Rが、メチルである、実施形態110~112のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
114.Rが、水素である、実施形態110~112のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
115.各Rが、独立して、C~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される、実施形態110~114のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
116.各Rが、独立して、メチル、
Figure 2023545762000031
から選択される、実施形態110~115のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
117.RZNが、水素及びRから選択される、実施形態110~116のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
118.RZNが、水素である、実施形態110~117のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
119.RZNが、Rである、実施形態110~117のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
120.RZCが、水素であるか、又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成する、実施形態110~119のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
121.各RL1が、独立して、水素、独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及びRから選択される、実施形態110~120のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
122.各RL2が、独立して、水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が、一緒になってオキソ基を形成する、実施形態110~121のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
123.各Rが、独立して、水素及びC~Cアルキル(独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で置換された)から選択される、実施形態110~122のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
124.2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■C~C10アリール、及び
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシ、シアノ、及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
◆独立して、N(R、C~Cアルキル、及び-O-(C~C10アリール)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、から選択される、基を形成する、実施形態110~123のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
125.式Vの化合物:
Figure 2023545762000032
、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、Z、L、L、R、R、及びRが、実施形態1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
126.Zが、NRZN及びC(RZCから選択される、実施形態125に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
127.Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態125又は126に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
128.Rが、メチルである、実施形態125~127のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
129.Rが、水素である、実施形態125~127のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
130.各Rが、独立して、C~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される、実施形態125~129のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
131.各Rが、独立して、メチル、
Figure 2023545762000033
から選択される、実施形態125~131のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
132.RZNが、水素及びRから選択される、実施形態125~131のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
133.RZNが、水素である、実施形態125~132のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
134.RZNが、Rである、実施形態125~132のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
135.RZCが、水素であるか、又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成する、実施形態125~134のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
136.各RL1が、独立して、水素、独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及びRから選択される、実施形態125~135のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
137.各RL2が、独立して、水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が、一緒になってオキソ基を形成する、実施形態125~136のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
138.各Rが、独立して、水素及びC~Cアルキル(独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で置換された)から選択される、実施形態125~137のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
139.2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■C~C10アリール、及び
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシ、シアノ、及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
◆独立して、N(R、C~Cアルキル、及び-O-(C~C10アリール)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、から選択される、基を形成する、実施形態125~138のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
140.式VIの化合物:
Figure 2023545762000034
、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、L、R、R、及びRが、実施形態1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
141.Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態140に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
142.Rが、メチルである、実施形態140又は141に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
143.Rが、水素である、実施形態140又は141に記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
144.各Rが、独立して、C~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される、実施形態140~143のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
145.各Rが、独立して、メチル、
Figure 2023545762000035
から選択される、実施形態140~144のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
146.各RL1が、独立して、水素、独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及びRから選択される、実施形態140~145のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
147.各Rが、独立して、水素及びC~Cアルキル(独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で置換された)から選択される、実施形態140~146のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
148.2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
■C~C10アリール、及び
■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
○オキソ、
○C~Cアルキルであって、独立して、
◆オキソ、
◆ハロゲン、
◆ヒドロキシル、
◆N(R
◆独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
◆独立して、ヒドロキシ、シアノ、及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
◆独立して、N(R、C~Cアルキル(独立して、オキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
◆独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
◆独立して、N(R、C~Cアルキル、及び-O-(C~C10アリール)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
○C~C10アリール、及び
○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、から選択される、基を形成する、実施形態140~147のいずれか1つに記載の化合物、塩、又は重水素化誘導体。
149.式I、Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される、実施形態1~148のいずれか1つに記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
150.化合物1~371(表13、14、及び15)、化合物372~385(表12)、化合物386~426(表24)、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される、実施形態1~149のいずれか1つに記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
151.実施形態1~150のいずれか1つに記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
152.1つ以上の追加の治療剤を更に含む、実施形態151に記載の医薬組成物。
153.1つ以上の追加の治療剤が、粘液溶解剤、気管支拡張剤、抗生物質、抗感染薬、及び抗炎症薬から選択される、実施形態152に記載の医薬組成物。
154.1つ以上の追加の治療剤が、トブラマイシン吸入粉末剤(TIP)を含むトブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナムのエアロゾル化形態を含むアズトレオナム、アミカシンのリポソーム製剤を含むアミカシン、吸入による投与に好適なシプロフロキサシンの製剤を含むシプロフロキサシン、レボフラキサシンのエアロゾル化製剤を含むレボフラキサシン、及び2つの抗生物質、例えば、ホスホマイシンとトブラマイシンとの組み合わせから選択される抗生物質である、実施形態152に記載の医薬組成物。
155.1つ以上の追加の治療剤が、CFTR調節因子である、実施形態152に記載の医薬組成物。
156.CFTR調節因子が、増強因子である、実施形態155に記載の医薬組成物。
157.CFTR調節因子が、補正因子である、実施形態155に記載の医薬組成物。
158.CFTR増強因子及びCFTR補正因子の両方を含む、実施形態156に記載の医薬組成物。
159.CFTR増強剤が、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される、実施形態155又は実施形態158に記載の医薬組成物。
160.CFTR補正因子が、テザカフトール及びルマカフトールから選択される、実施形態157又は実施形態158に記載の医薬組成物。
161.組成物が、イバカフトール及びテザカフトールを含む、実施形態152に記載の医薬組成物。
162.組成物が、デュチバカフトール及びテザカフトールを含む、実施形態152に記載の医薬組成物。
163.組成物が、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール及びテザカフトールを含む、実施形態152に記載の医薬組成物。
164.組成物が、イバカフトール及びルマカフトールを含む、実施形態152に記載の医薬組成物。
165.組成物が、デュチバカフトール及びルマカフトールを含む、実施形態152に記載の医薬組成物。
166.組成物が、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール及びルマカフトールを含む、実施形態152に記載の医薬組成物。
167.嚢胞性線維症を治療する方法であって、治療を必要とする患者に、実施形態1~150のいずれか1つに記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、若しくは薬学的に許容される塩、又は実施形態151~166のいずれか1つに記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
168.患者に、実施形態1~150のいずれか1つに記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、若しくは薬学的に許容される塩、又は実施形態151に記載の医薬組成物の前に、それと同時に、又はその後に、1つ以上の追加の治療剤を投与することを更に含む、実施形態167に記載の方法。
169.1つ以上の追加の治療剤が、CFTR調節因子から選択される、実施形態168に記載の方法。
170.CFTR調節因子が、増強因子である、実施形態169に記載の方法。
171.CFTR調節因子が、補正因子である、実施形態169に記載の方法。
172.CFTR増強因子及び追加のCFTR補正因子の両方の投与を含む、実施形態169に記載の方法。
173.CFTR増強因子が、イバカフトール、デュチバカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される、実施形態170又は実施形態172に記載の方法。
174.CFTR補正因子が、テザカフトール及びルマカフトールから選択される、実施形態171又は実施形態172に記載の方法。
175.イバカフトール及びテザカフトールの投与を含む、実施形態169に記載の方法。
176.デュチバカフトール及びテザカフトールの投与を含む、実施形態169に記載の方法。
177.(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18)、2,4,14,16-ペンタエン-6-オール及びテザカフトールの投与を含む、実施形態169に記載の方法。
178.イバカフトール及びルマカフトールの投与を含む、実施形態169に記載の方法。
179.デュチバカフトール及びルマカフトールの投与を含む、実施形態169に記載の方法。
180.(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18)、2,4,14,16-ペンタエン-6-オール及びルマカフトールの投与を含む、実施形態169に記載の方法。
181.嚢胞性線維症の治療に使用するための、実施形態1~150のいずれか1つに記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、若しくは薬学的に許容される塩、又は実施形態151~166のいずれか1つに記載の医薬組成物。
182.嚢胞性線維症の治療用の薬剤の製造に使用するための、実施形態1~150のいずれか1つに記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、若しくは薬学的に許容される塩、又は実施形態151~166のいずれか1つに記載の医薬組成物。
183.化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物。
184.化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体。
185.化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩。
186.化合物1~426から選択される化合物。
187.化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
188.化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
189.化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
190.化合物1~426から選択される化合物と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
191.(a)化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物と、(b)CFTR増強因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
192.(a)化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体と、(b)CFTR増強因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
193.(a)化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩と、(b)CFTR増強因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬。
194.(a)化合物1~426から選択される化合物と、(b)CFTR増強因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
195.(a)化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
196.(a)化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
197.(a)化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
198.(a)化合物1~426から選択される化合物と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
199.(a)化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)CRTR増強因子と、(d)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
200.(a)化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)CFTR増強因子と、(d)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
201.(a)化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)CFTR増強因子と、(d)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
202.(a)化合物1~426から選択される化合物と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)CFTR増強因子と、(d)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
203.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物。
204.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体。
205.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩。
206.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、化合物1~426から選択される化合物。
207.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
208.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
209.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
210.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、化合物1~426から選択される化合物と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
211.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物と、(b)CFTR増強因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
212.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体と、(b)CFTR増強因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬。
213.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩と、(b)CFTR増強因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
214.(a)化合物1~426から選択される化合物と、(b)CFTR増強因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
215.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
216.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
217.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
218.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426から選択される化合物と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
219.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される化合物と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)CRTR増強因子と、(d)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
220.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426から選択される化合物の重水素化誘導体と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)CFTR増強因子と、(d)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
221.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426から選択される化合物の薬学的に許容される塩と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)CFTR増強因子と、(d)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
222.嚢胞性線維症を治療する方法に使用するための、(a)化合物1~426から選択される化合物と、(b)追加のCFTR補正因子と、(c)CFTR増強因子と、(d)薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
I.略語リスト
ACN:アセトニトリル
Boc無水物((Boc)O):二炭酸ジ-tert-ブチル
CDCl:クロロホルム-d CDI:カルボニルジイミダゾール
CDMT:2-クロロ-4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン
CHCl:ジクロロメタン
CHCN:アセトニトリル
COMU:(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ-モルホリノ-カルベニウムヘキサフルオロホスフェート
Cmpd:化合物
DABCO:1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
DBU:1,8-ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ-7-エン
DCE:1,2-ジクロロエタン
DCM:ジクロロメタン
DI:脱イオン
DIAD:アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DIEA:(DIPEA、DiPEA):N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMA:N,N-ジメチルアセトアミド
DMAP:4-ジメチルアミノピリジン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMP:デス-マーチンペルヨージナン
EA:酢酸エチル
EDC:1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
ELSD:蒸発光散乱検出器
ESI-MS:エレクトロスプレーイオン化質量分析
EtOAc:酢酸エチル
EtOH:エタノール
GC:ガスクロマトグラフィー
第1世代Grubbs触媒:ジクロロ(ベンジリデン)ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)
第2世代Grubbs触媒:[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾリジン-2-イリデン]-ジクロロ-[(2-イソプロポキシフェニル)メチレン]ルテニウム
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
第2世代Hoveyda-Grubbs触媒:(1,3-ビス-(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン)ジクロロ(o-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム、ジクロロ[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II)
IPA:イソプロパノール
KHSO:亜硫酸カリウム
LC:液体クロマトグラフィー
LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析
LCMS Met.:LCMS法:
LCMS Rt:LCMS保持時間
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
LiOH:水酸化リチウム
MeCN:アセトニトリル
MeOH:メタノール
MgSO:硫酸マグネシウム
MTBE:メチルtert-ブチルエーテル
MeTHF又は2-MeTHF:2-メチルテトラヒドロフラン
NaHCO:重炭酸ナトリウム
NaOH:水酸化ナトリウム
NMP:N-メチル-2-ピロリドン
NMM:N-メチルモルホリン
Pd/C:パラジウム炭素
Pd(dba):トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
Pd(dppf)Cl:[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Pd(OAc):酢酸パラジウム(II)
PTFE:ポリテトラフルオロエチレン
rt、RT:室温
RuPhos:2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシビフェニル
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー
TBAI:ヨウ化テトラブチルアンモニウム
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TLC:薄層クロマトグラフィー
TMS:トリメチルシリル
TMSCl:塩化トリメチルシリル
T3P:プロパンホスホン酸無水物
UPLC:超高速液体クロマトグラフィー
キサントホス:4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン
XPhos:2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピルビフェニル
II.一般的な方法
試薬及び出発材料を、別途明記されていない限り、商業的供給源から入手して、それらを精製することなく使用した。
プロトン及び炭素NMRスペクトルを、それぞれ、400MHz及び100MHzのH及び13C共鳴周波数で動作するBruker Biospin DRX 400MHz FTNMR分光計、又は300MHz NMR分光計のいずれかで取得した。一次元プロトン及び炭素スペクトルを、それぞれ、0.1834Hz/Pt及び0.9083Hz/Ptのデジタル分解能で20Hzの試料回転を有する広帯域観測(BBFO)プローブを使用して取得した。標準的な以前に公開されたパルスシーケンス及びルーチン処理パラメータを使用して、全てのプロトン及び炭素スペクトルを30℃での温度制御で取得した。
NMR(一次元及び二次元)スペクトルを、5mmの多核Iprobeを備えた、それぞれ、400MHz及び100MHzで動作するBruker AVNEO 400MHz分光計でも記録した。
NMRスペクトルを、45度のパルス角、4800Hzのスペクトル幅、及び28860の取得点を使用して、Hの場合に300MHzのVarian Mercury NMR機器でも記録した。FIDを32k点までゼロ充填し、フーリエ変換前に0.3Hzの線幅拡大を適用した。19F NMRスペクトルを、30度のパルス角、100kHzのスペクトル幅、及び59202の取得点を使用して、282MHzで記録した。FIDを64k点までゼロ充填し、フーリエ変換前に0.5Hzの線幅拡大を適用した。
NMRスペクトルを、30度のパルス角、8000Hzのスペクトル幅、及び128kの取得点を使用して、Hの場合に400MHzのBruker Avance III HD NMR機器でも記録した。FIDを32k点までゼロ充填し、フーリエ変換前に0.3Hzの線幅拡大を適用した。19F NMRスペクトルを、30度のパルス角、89286Hzのスペクトル幅、及び128kの取得点を使用して、377MHzで記録した。FIDを256k点までゼロ充填し、フーリエ変換前に0.3Hzの線幅拡大を適用した。
NMRスペクトルを、5mmのQNP(H1/C13/F19/P31)プローブ(タイプ:250-SB、s#23055/0020)を備えたBruker AC 250MHz機器、又はID PFG、5mm、50-202/500MHzのプローブ(モデル/部品番号99337300)を備えたVarian 500MHz機器にも記録した。
化合物の最終純度を、Waters製のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、1.7μm粒径)(製品番号:186002350)、及び3.0分間にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用して、逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。最終純度を、2つのUVトレース(220nm、254nm)の曲線下面積(AUC)を平均化することによって計算した。低分解能質量スペクトルを、検出範囲にわたって0.1Daの質量精度及び1000の最低分解能(分解能単位なし)を達成することができるエレクトロスプレーイオン化(ESI)源を備えた単一の四重極質量分析計を使用して取得された[M+1]種として報告した。(2S)-2,4-ジメチル-4-ニトロ-ペンタン酸メチルの光学純度を、2.0mL/分の流量(Hキャリアガス)、15分にわたって220℃の注入温度及び120℃のオーブン温度で、Restek Rt-βDEXcstカラム(30m×0.25mm×0.25μm_df)を使用して、Agilent 7890A/MSD 5975C機器でキラルガスクロマトグラフィー(GC)分析を使用して決定した。
III.一般的なUPLC/HPLC分析方法
LC法A:Waters製のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)(製品番号:186002350)及び3.0分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した分析逆相UPLC。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法B:Kinetex C18カラム(50×3.0mm)及び6分間にわたる5~100%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLC。移動相A=HO(0.1%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.1%CFCOH)。流量=1.5mL/分、注入量=2μL、及びカラム温度=60℃。
LC法C:Kinetex C18 4.6×50mm、2.6μm。温度:45℃、流量:2.0mL/分、実行時間:3分。移動相:2.0分にわたって初期95%水(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)直線勾配~95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)、次いで、95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で1.0分間保持する。
LC法D:Waters製のAcquity UPLC BEH C18カラム(30×2.1mm、粒径1.7μm)(製品番号:186002349)及び1.0分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.5mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法G:対称、4.6×75mm、3.5μm。温度:45℃、流量:2.0mL/分、実行時間:8分。移動相:6.0分にわたって初期95%HO(0.1%ギ酸)及び5%CHCN(0.1%FA)直線勾配~95%CHCN(0.1%ギ酸)、次いで、95%CHCN(0.1%ギ酸)で2.0分間保持する。
LC法H:Kinetex C18 4.6×50mm、2.6um。温度:45℃、流量:2.0mL/分、実行時間:6分。移動相:4.0分にわたって初期95%HO(0.1%ギ酸)及び5%CHCN(0.1%FA)直線勾配~95%CHCN(0.1%FA)、次いで、95%CHCN(0.1%FA)で2.0分間保持する。
LC法I:Waters製のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)(製品番号:186002350)及び5.0分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法J:Waters製のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)(製品番号:186002350)及び2.9分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLC。移動相A=HO(0.05%NHHCO)。移動相B=CHCN。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法K:Kinetex Polar C18 3.0×50mm 2.6μm、3分、HO(0.1%ギ酸)中の5~95%ACN、1.2mL/分。
LC法M:Poroshell 120 EC-C18 3.0×50mm 2.7μM、温度:45℃、流量:2.0mL/分、実行時間:6分。移動相条件:4.0分にわたって初期95%HO(0.1%FA)及び5%CHCN(0.1%FA)直線勾配~95%CHCN(0.1%FA)、次いで、95%CHCN(0.1%FA)で2.0分間保持する。
LC法N:Kinetex EVO C18 4.6×50mm、2.6μm、温度:45℃、流量:2.0mL/分、実行時間:4分。移動相:2.0分にわたって初期95%HO(0.1%ギ酸)及び5%CHCN(0.1%FA)直線勾配~95%CHCN(0.1%FA)、次いで、95%CHCN(0.1%FA)で2.0分間保持する。
LC法O:Zorbax C18 4.6×50mm 3.5μM、2.0mL/分、95%HO(0.1%ギ酸)+5% CHCN(0.1%FA)-95%CHCN(0.1%FA)勾配(2.0分)、次いで、95%CHCN(0.1%FA)で1.0分間保持する。
LC法P:Poroshell 120 EC-C18 3.0×50mm 2.7μM、温度:45℃、流量:1,5mL/分、実行時間:3分。移動相条件: 1.5分にわたって初期95%HO(0.1%ギ酸)及び5%CHCN(0.1%FA)直線勾配~95%CHCN(0.1%FA)、次いで、95%CHCN(0.1%FA)で1.5分間保持する。
LC法Q:Waters製のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)(製品番号:186002350)及び2.9分にわたる30~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLC。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
LC法S:Merckmillipore Chromolith SpeedROD C18カラム(50×4.6mm)、及び12分にわたる5~100%移動相Bの二重勾配実行。移動相A=水(0.1%CFCOH)。移動相B=アセトニトリル(0.1%CFCOH)。
LC法T:Merckmillipore Chromolith SpeedROD C18カラム(50×4.6mm)、及び6分にわたる5~100%移動相Bの二重勾配実行。移動相A=水(0.1%CFCOH)。移動相B=アセトニトリル(0.1%CFCOH)。
LC法U:Kinetex Polar C18 3.0×50mm 2.6μm、6分、HO(0.1%ギ酸)中の5~95%ACN、1.2mL/分。
LC法W:Water Cortex 2.7μ C18(3.0mm×50mm)、温度:55℃、流量:1.2mL/分、移動相:100%水+0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)、次いで、100%アセトニトリル+0.1%TFA酸、勾配:4分間にわたる5~100%B、100%Bで0.5分間保持し、1.5分にわたって5%Bに平衡化する。
IV.一般的な中間体の合成
実施例A:3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸の調製
Figure 2023545762000036
ステップ1:N-tert-ブトキシカルボニル-N-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000037
DCM(2.1L)中の4,6-ジクロロピリミジン-2-アミン(300g、1.829mol)の溶液に、(BOC)O(838g、3.840mol)、続いて、DMAP(5.6g、45.84mmol)を添加した。混合物を周囲温度で6時間撹拌した。追加のDMAP(5.6g、45.84mmol)を添加し、反応物を周囲温度で24時間撹拌し続けた。混合物を水(2.1L)で希釈し、有機相を分離した。有機相を、水(2.1L)、2.1Lのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト上で濾過し、真空中で濃縮して、スラリー中にスリットを有する淡橙色の油を得た。混合物を約500mLのヘプタンで希釈し、Mフィルターを使用して濾過した。沈殿物(SM)を250mLのヘプタンで洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、濃厚な橙色の油を得て、これに先の実験からの固体をシードし、静置して結晶化させて、淡橙色の硬質の固体を得た。N-tert-ブトキシカルボニル-N-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(645g、97%)。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.07(s、1H)、1.44(s、18H)。ESI-MS m/z計算値363.07526、実測値364.1(M+1);保持時間:2.12分(LC法A)。
ステップ2:N-tert-ブトキシカルボニル-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000038
全ての溶媒を使用前に脱気した。N-tert-ブトキシカルボニル-N-(4,6-ジクロロピリミジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(88g、241.6mmol)のスラリーに、DME(704mL)及び水(176mL)中の(2,6-ジメチルフェニル)ボロン酸(およそ36.24g、241.6mmol)及びCsCO(およそ196.8g、604.0mmol)の溶液を添加した。Pd(dppf)Cl(およそ8.839g、12.08mmol)を添加し、混合物を窒素下で、80℃(還流)で1時間激しく撹拌した(残留SMなし)。反応物を周囲温度まで冷却し、水(704mL)で希釈した。水相を分離し、EtOAc(704mL)で抽出した。有機相を700mLのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、0~30%EtOAc/ヘキサンで溶出する1500gシリカゲルカラム上のクロマトグラフィーにかけた。生成物画分(15%EtOAcで溶出)を組み合わせ、真空中で濃縮して、透明な油として生成物を得て、これを静置して結晶化させた。N-tert-ブトキシカルボニル-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル(81.3g、78%)。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.88(s、1H)、7.30(dd、J=8.2、7.0Hz、1H)、7.21~7.16(m、2H)、2.03(s、6H)、1.38(s、18H)。ESI-MS m/z計算値433.17682、実測値434.1(M+1);保持時間:2.32分(LC法A)。
ステップ3:4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン(塩酸塩)
Figure 2023545762000039
N-tert-ブトキシカルボニル-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル(514.8g、915.9mmol)をジクロロメタン(4L)中に溶解させた。p-ジオキサン(1L、4mol)中の塩化水素の溶液を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。結果として得られた沈殿物を真空濾過により収集し、真空中で乾燥させて、白色の固体として4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン塩酸塩(213.5g、82%)を取得した。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.45~6.91(m、3H)、6.73(s、1H)、2.08(s、6H)。ESI-MS m/z計算値233.072、実測値234.1(M+1);保持時間:2.1分(LC法C)。
ステップ4:4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023545762000040
4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン(塩酸塩)(166g、614.5mmol)及び4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン(塩酸塩)(30g、111.0mmol)をDCM(2.5L)中に懸濁し、NaOH(725mLの1M、725.0mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。混合物を分液漏斗に移し、そのまま一晩静置した。DCM相を分離し、不溶性物質を含む水相をDCM(2×500mL)で更に2回抽出した。組み合わせた褐色のDCM相を硫酸マグネシウム及び木炭で1時間撹拌し、濾過し、黄色の溶液を約500mLの体積まで濃縮した。溶液をヘプタン(750mL)で希釈し、DCMを減圧下にて60℃で除去して、クリーム色の懸濁液を得た。これを室温で1時間撹拌し、濾過し、冷ヘプタンで洗浄し、乾燥させて、クリーム色の固体として4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン(157g、91%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.28~7.14(m、3H)、7.10(d、J=7.5Hz、2H)、6.63(s、1H)、2.06(s、6H)。ESI-MS m/z計算値233.07198、実測値234.0(M+1);保持時間:1.45分(LC法A)。
ステップ5:3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000041
4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン(235g、985.5mmol)をMeTHF(2.3L)中に溶解させ、窒素下で撹拌しながら氷浴中で冷却した。冷溶液に、3-クロロスルホニル安息香酸メチル(347g、1.479mol)を一度に添加し(わずかに吸熱性のように見える)、淡黄色の冷溶液に、(ヘプタン中の)2-メチル-ブタン-2-オール(リチウム塩)(875mLの3.1M、2.712mol)の(ヘプタン中の)溶液を1.25時間かけて滴加した(発熱性、内部温度0~10℃)。氷浴を除去し、緑色がかった溶液を室温で4時間撹拌した。緑色がかった溶液に、冷HCl(2Lの1.5M、3.000mol)を添加し、相を分離し、有機相を水(1L)で1回、ブライン(500mL)で1回洗浄した。水相をMeTHF(350mL)で1回戻し抽出し、有機相を組み合わせた。この黄色の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸メチルのMeTHF溶液(ESI-MS m/z計算値431.07065、実測値432.0(M+1);保持時間:1.81分)をNaOH(2.3Lの2M、4.600mol)で処理し、室温で1時間撹拌した。相を分離し、NaOH相をMeTHF(2×500mL)で2回洗浄し、組み合わせた有機相を2M NaOH(1×250mL)で1回抽出した。組み合わせたNaOH相を組み合わせ、氷浴中で撹拌し、内部温度を10~20℃で保ちながらHCl(416mLの36%w/w、4.929mol)を添加することによって緩徐に酸性化した。添加の終了時に(pH約5~6)、固体クエン酸の添加によって最終pHを2~3に調整した。形成された黄色の粘着性の懸濁液を室温で一晩撹拌して、クリーム色のパリパリした(crisp)懸濁液を得た。固体を濾過により収集し、大量の水で洗浄し、3時間吸引乾燥させた。固体を、窒素を45~50℃で120時間リークさせた状態で、減圧下で乾燥させて、灰白色の固体として3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(395g、96%)を単離した。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.44(s、1H)、12.46(s、1H)、8.48~8.39(m、1H)、8.25~8.15(m、1H)、8.15~8.08(m、1H)、7.68(t、J=7.8Hz、1H)、7.31(s、1H)、7.28~7.18(m、1H)、7.10(d,J=7.6Hz、2H)、1.84(s、6H)。ESI-MS m/z計算値417.055、実測値418.0(M+1);保持時間:1.56分。(LC法A)。
実施例B:N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-ニトロ-ベンゼンスルホンアミドの調製
ステップ1:N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000042
無水テトラヒドロフラン(30mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%)(4.87g、0.122mol)の懸濁液に、無水テトラヒドロフラン(40mL)中の4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン(8.13g、0.0348mol)の溶液を0℃で滴加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。無水テトラヒドロフラン(40mL)中の3-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(11.57g、52.2mmol)の溶液を反応混合物に0℃で滴加した。反応物を同じ温度で1時間撹拌した。反応物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(100mL)でクエンチした。反応溶液をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、0~10%クロロホルム/酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。粗生成物をジエチルエーテル及びヘキサンの溶媒混合物(1:5)で粉砕して、白色の固体としてN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(5.98g、41%)を得た。ESI-MS m/z計算値418.1、実測値419.0(M+1)。保持時間:5.73分。H NMR(250MHz、CDCl)δ(ppm):9.01(s、1H);8.43(t、J=10.5Hz、2H);7.682(t、J=7.8Hz、1H);7.23(m、1H);7.12(d、J=7.5Hz、2H);6.95(s、1H);1.99(s、6H)。
実施例C:N-[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-メチルスルホニル-ピリミジン-2-イル]-3-ニトロ-ベンゼンスルホンアミドの調製
ステップ1:N-[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-メチルスルホニル-ピリミジン-2-イル]-3-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000043
段階1:250mLの丸底フラスコに、N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(14.14g、33.76mmol)、ナトリウムチオメトキシド(5.86g、83.61mmol)、及びNMP(130mL)を添加した。この溶液を100℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、1N HCl(300mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を水(300mL)、3%過酸化水素水溶液(300mL)、水(300mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。これにより、橙色の泡(16.71g、115%粗生成物収率)が生じ、これを次の反応に進めた。
段階2:段階1からの生成物を含む250mLの丸底フラスコに、DCM(120mL)、続いて、m-CPBA(77%純粋、27.22g、121.5mmol)を添加した。この溶液を室温で90分間撹拌した。反応混合物を、DCM(400mL)及び固体Na(41.15g、260.3mmol)を含む1Lの三角フラスコに移すことによってクエンチした。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(300mL)で希釈し、次いで、水(3×400mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄した。次いで、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。次いで、この固体をDCM(100mL)中に部分的に溶解させ、ブフナー漏斗上で真空中で濾過して、m-クロロ安息香酸廃棄物を除去した(これを3回繰り返した)。次いで、残りの溶液をシリカゲルクロマトグラフィー(330gのシリカ、酢酸エチル/ヘキサンの0~60%勾配)により精製して、N-[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-メチルスルホニル-ピリミジン-2-イル]-3-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(5.881g、36%)を得た。ESI-MS m/z計算値462.06677、実測値463.1(M+1);保持時間:1.6分、LC法A。
実施例D:ジスピロ[2.0.24.13]ヘプタン-7-カルバルデヒドの調製
ステップ1:1-シクロプロピルシクロプロパノール
Figure 2023545762000044
エーテル(450mL)中のシクロプロパンカルボン酸メチル(75g、749.1mmol)の溶液に、チタン(IV)イソプロポキシド(55.3mL、187.4mmol)を添加した。混合物に、臭化エチルマグネシウム(1.6Lの1M、1.60mol)を2時間にわたって緩徐に添加した。添加は発熱性であり、添加速度を監視し、冷却浴を使用して制御される。反応温度は、添加中に21℃~26℃に保たれた。添加後、混合物を周囲温度で更に2時間撹拌した。次に、アセトン/ドライアイス浴を使用して、混合物を-5℃まで冷却し、硫酸(970gの10%w/w、990mmol)で緩徐にクエンチした。反応混合物をドライアイス/アセトン浴中で冷却して、反応容器をクエンチ中に0℃未満に保った。クエンチが進行すると、灰色/紫色の固体が形成された。含水硫酸の完全な添加後、混合物を0℃で1時間撹拌した。培地フリットを使用してセライトを通して沈殿物を濾過し、沈殿物をジエチルエーテル(900mL)で洗浄した。濾液を分液漏斗に移し、有機相を、ブライン(1L)、飽和重炭酸ナトリウム(1L)、及びブライン(1L)で洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、セライト上で濾過し、溶媒を100トルにおける回転蒸発によって蒸発させ、水浴を20℃に設定した。粗生成物を-23℃で一晩保管し、更に精製することなく使用した。生成物である1-シクロプロピルシクロプロパノール(61g、83%)は、約50%溶媒(テトラヒドロフラン及びPrOH)を含有することが見出され、次のステップでそのように使用された。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ1.32(tt、J=8.2、5.1Hz、1H)、0.71~0.61(m、2H)、0.51~0.43(m、2H)、0.43~0.33(m、2H)、0.23~0.14(m、2H)。
ステップ2:1-ブロモ-1-シクロプロピル-シクロプロパン
Figure 2023545762000045
ジクロロメタン(200mL)中のトリフェニルホスフィン(56.1g、213.9mmol)の溶液を、-10℃まで冷却した。ジクロロメタン(40mL)中の臭素(11.0mL、214mmol)の溶液を添加し、反応物を-10℃で更に15分間撹拌した。次いで、反応物を-30℃まで冷却し、ピリジン(3.3mL、41mmol)を添加した。1-シクロプロピルシクロプロパノール(20.0g、204mmol)、ピリジン(17.3mL、214mmol)、及びジクロロメタン(100mL)の溶液を、-15℃~-20℃の温度を維持しながら滴加した。30分後、添加が完了し、反応物を室温まで徐々に加温させた。次いで、反応物を40℃で一晩撹拌させた。反応物を室温まで冷却し、水(100mL)でクエンチした。次いで、反応物を10分間撹拌し、相を分離した。有機相を、1M塩酸(102mL)、次いで、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して(30°C/約300トルのハウス真空)、ジクロロメタンの大部分を除去した。粗反応混合物を、フラッシュ蒸留して(40℃/20トル)、更なるジクロロメタンを除去した。固体残渣(PhPO及び生成物)を再加熱し、蒸留して(50~60℃/20トル)、濁った無色の液体として21.5g(65%収率)の1-ブロモ-1-シクロプロピル-シクロプロパンを得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ1.61(tt、J=8.2、5.0Hz、1H)、1.07~1.02(m、2H)、0.78~0.66(m、2H)、0.67~0.51(m、2H)、0.35~0.21(m、2H)。
ステップ3:シクロプロピリデンシクロプロパン
Figure 2023545762000046
ジメチルスルホキシド(100mL)中のtert-ブトキシドカリウム(16.7g、148.8mmol)の溶液を、250mLの三つ口丸底フラスコ内で室温で撹拌した。1-ブロモ-1-シクロプロピル-シクロプロパン(20.0g、124.2mmol)を滴加し、反応物は、即時に暗い色に、次いで、褐色に変わった。反応物は、軽度に発熱性であった(氷水浴を使用して18℃~22℃の温度を維持した)。10分後、添加が完了した。氷水浴を除去し、反応物を室温で撹拌させた。90分後、バルブ・ツー・バルブ蒸留を使用して、反応混合物を真空蒸留した。蒸留は、60℃~80℃で40~100トルにおいて行われた。蒸留物を受容器内に緩徐に収集し、18.2g(t-BuOH中の42重量%の溶液として7.3gの生成物)の無色の液体を得た。蒸留物を水(5×10mL)で更に洗浄した。ジクロロメタン(4g)を添加し、混合物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過(各々3gのジクロロメタンの2つの追加部分で洗浄)して、無色の液体として17.30g(ジクロロメタン中の39.6重量%の溶液として6.9gの生成物、69%収率)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ1.19(s、8H)。1H NMRは、ジクロロメタン及び少量のtert-ブタノールの存在を確認する。
ステップ4:ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000047
窒素雰囲気下で、0℃のジクロロメタン(110mL)中のシクロプロピリデンシクロプロパン(49.5g、617.8mmol)の溶液に、酢酸ロジウム(II)(4.2g、9.503mmol)を添加した。0℃の混合物に、0.02mL/分(1.2mL/時間)の添加速度に設定されたシリンジポンプを使用して、2-ジアゾ酢酸エチル(106.8mL、1.016mol)を添加した。添加は、89時間連続であった。粗反応混合物を、シリカの栓を通して濾過し、各々150mLのジクロロメタンで3回洗浄した。揮発性物質を真空中で除去し、粗製の暗黄色の油である、ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-カルボン酸エチル(100g、97%、約20%ジクロロメタン、ジエチル(E)-ブト-2-エンジオアート、及びジエチル(Z)-ブト-2-エンジオアートを汚染物質として含有する)を得て、これを次のステップで直接使用した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)4.13(q、J=7.1Hz、2H)、2.23(s、1H)、1.24(t、J=7.1Hz、3H)、1.08~0.93(m、4H)、0.90~0.82(m、2H)、0.77(ddd、J=8.2、5.0、3.5Hz、2H)。
ステップ5:ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イルメタノール
Figure 2023545762000048
氷水浴で冷却されたジエチルエーテル(300mL)中の水素化アルミニウムリチウム(7.8g、200.2mmol)のスラリーに、ジスピロエチル[2.0.2.1]ヘプタン-7-カルボン酸エチル(10.77g、64.79mmol)を徐々に添加した。混合物を、添加中に穏やかに還流するように加温させ、周囲温度で1時間撹拌し続けた。反応物を氷浴で冷却し、水(8.0mL、440mmol)、続いて、水酸化ナトリウム(8.0mLの2M、16mmol)、次いで、水(24.0mL、1.33mol)の添加によって緩徐にクエンチした。淡黄色のスラリーをセライト上で濾過し、150mLのメチルtert-ブチルエーテルで3回洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、8.87gの透明な油である、ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イルメタノール(8.87g、定量的収率)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.71(dd、J=6.7、5.5Hz、2H)、1.76~1.65(m、1H)、1.46(t、J=5.6Hz、1H)、0.87(q、J=1.9Hz、4H)、0.72~0.61(m、2H)、0.60~0.50(m、2H)。
ステップ6:ジスピロ[2.0.24.13]ヘプタン-7-カルバルデヒド
Figure 2023545762000049
20mLバイアルに、{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イル}メタノール(381mg、3.068mmol)、ジクロロメタン(4mL)、重炭酸カリウム(620mg、6.193mmol)、及びクロロクロム酸ピリジニウム(728mg、3.377mmol)(PCC)を添加した。反応物を室温で5時間撹拌させた。反応物をセライト上で濾過し、蒸発させた(300トル、40℃の水浴中での最小限の加熱)。反応混合物を、ジエチルエーテル中に溶解させ、セライト上で濾過し、300トル(40℃の水浴中での最小限の加熱)で蒸発させて、淡褐色の油としてジスピロ[2.0.24.13]ヘプタン-7-カルバルデヒド(433mg、58%)を提供した。純度は約50%と推定された。粗生成物を、更に精製することなく次のステップで使用した。
実施例E:2-ジスピロ[2.0.24.13]ヘプタン-7-イルアセトアルデヒドの調製
ステップ1:7-(ブロモメチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン
Figure 2023545762000050
1000mLの三つ口丸底フラスコに、機械的撹拌器、冷却浴、添加漏斗、J-Kem温度プローブ、及び窒素吸気口/排気口を装着した。この容器に、窒素雰囲気下で、トリフェニルホスフィン(102.7mL、443.2mmol)及びジクロロメタン(1L)を充填し、これにより、透明な無色の溶液を得た。撹拌を開始し、冷却浴にアセトンを充填した。-15℃のポット温度が取得されるまで、ドライアイスを冷却浴に少量ずつに分けて添加した。添加漏斗にジクロロメタン(220mL、10mL/g)中の臭素(22.82mL、443.0mmol)の溶液を充填し、次いで、これを1時間にわたって滴加した。添加中、ドライアイスを少量ずつに分けて冷却浴に添加して、ポット温度を-15℃で維持した。臭素の添加が完了した後、淡黄色の懸濁液を-15℃で15分間撹拌し続け、この時点で懸濁液を-30℃まで冷却した。添加漏斗にジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イルメタノール(50g、402.6mmol)、ピリジン(35.82mL、442.9mmol)、及びジクロロメタン(250mL、5mL/g)の溶液を装填した。次いで、透明な淡黄色の溶液を1.5時間かけて滴加して、ポット温度を-30℃で維持した。結果として得られた透明な薄黄色の反応混合物を-5℃のポット温度まで徐々に加温させ、次いで、-5℃で1時間撹拌し続けた。次いで、反応混合物をヘキサン(2000mL)中に注ぎ、これにより、沈殿物が形成された。懸濁液を室温で30分間撹拌し、次いで、20mmのセライト層を有するガラスフリットブフナー漏斗に通して濾過した。透明な濾液を減圧下で濃縮して(20℃の水浴温度)、いくらかの沈殿物が存在する黄色の油を提供した。油をいくらかのヘキサンで希釈し、室温で15分間静置させ、次いで、20mmのセライト層を有するガラスフリットブフナー漏斗に通して濾過した。透明な濾液を減圧下で濃縮して(20℃の水浴温度)、透明な黄色の油として7-(ブロモメチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(70g、93%)を提供した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.49(d、J=7.5Hz、2H)、1.90(t、J=7.5Hz、1H)、1.06~0.84(m、4H)、0.71(ddd、J=9.1、5.1、4.0Hz、2H)、0.54(dddd、J=8.6、4.8、3.8、1.0Hz、2H)。
ステップ2:2-ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イルアセトニトリル
Figure 2023545762000051
1000mLの三つ口丸底フラスコに、機械的撹拌器、二次格納容器として使用した冷却浴、J-Kem温度プローブ、及び窒素吸気口/排気口を装着した。この容器に、窒素雰囲気下で、7-(ブロモメチル)ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン(35g、187.1mmol)及びジメチルスルホキシド(245mL)を充填し、これにより、透明な琥珀色の溶液を提供した。撹拌を開始し、ポット温度を19℃で記録した。次いで、容器にシアン化ナトリウム(11.46g、233.8mmol)を充填し、固体として一度に添加し、これにより、濃色の溶液が生じ、15分間かけて49℃まで徐々に発熱した。数分後、ポット温度が低下し始め、混合物を室温で一晩(約15時間)撹拌し続けた。濃色の反応混合物を氷冷飽和炭酸ナトリウム溶液(500mL)でクエンチし、次いで、分液漏斗に移し、ジエチルエーテル(500mL)で分配した。有機物を除去し、残りの水性物をジエチルエーテル(2×250mL)で抽出した。組み合わせた有機物を水(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(200g)上で乾燥させ、次いで、ガラスフリットブフナー漏斗に通して濾過した。透明な琥珀色の濾液を減圧下で濃縮して(20℃の水浴温度)、透明な濃琥珀色の油として2-ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イルアセトニトリル(21g、84%)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ2.42(d、J=6.6Hz、2H)、1.69(t、J=6.6Hz、1H)、1.02~0.88(m、4H)、0.79~0.70(m、2H)、0.66~0.55(m、2H)。
ステップ3:2-ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イル酢酸
Figure 2023545762000052
EtOH(32mL)中の2-ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イルアセトニトリル(2.1g、14.19mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(5.12g、128.0mmol)、続いて、水(13mL)を添加し、結果として得られた溶液を撹拌し、一晩にわたって70℃まで加熱した。次いで、混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。6N塩酸を添加して水相をpH=1に調整し(濁った沈殿物が生じた)、ジエチルエーテル(3回)で抽出した。有機相を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮して、橙色の固体として2-ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イル酢酸(2.19g、99%収率、98%純度)を得て、これを更に精製することなく次のステップに使用した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ2.44(d、J=6.9Hz、2H)、1.67(t、J=6.9Hz、1H)、0.91(ddd、J=9.0、5.2、3.9Hz、2H)、0.81(dddd、J=8.9、5.2、3.9、0.5Hz、2H)、0.69(ddd、J=8.9、5.2、3.9Hz、2H)、0.56~0.44(m、2H)。
ステップ4:2-ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イルエタノール
Figure 2023545762000053
氷/水浴中で冷却したテトラヒドロフラン(33.71mL)中に溶解させた水素化アルミニウムリチウム(827.4mg、902.3μL、21.80mmol)に、テトラヒドロフラン(7.470mL)中の2-ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イル酢酸(2.552g、16.77mmol)を15分間かけて滴加し、反応温度を20℃未満に保った。混合物を合計18時間撹拌させ、周囲温度まで徐々に加温した。混合物を氷/水浴で冷却し、水(838.4mg、838.4μL、46.54mmol)、続いて、水酸化ナトリウム(1.006mLの5M、5.031mmol)、次いで、水(2.493g、2.493mL、138.4mmol)を緩徐に添加して順次にクエンチし、白色の粒状スラリーを得て、これをセライトで濾過した。濾過した固体をジエチルエーテルで洗浄した。濾液を約300ミリバールの真空中及び30℃の水浴中で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで希釈し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過し、約300ミリバールの真空中及び30℃の水浴中で濃縮し、続いて、真空下で約30秒間濃縮して、2-ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イルエタノール(2.318g、100%)を得て、これを更に精製することなくその後のステップで直接使用した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.64(s、2H)、1.68(d、J=6.7Hz、2H)、1.39(s、1H)、1.31(s、1H)、0.82(d、J=14.0Hz、4H)、0.65(s、2H)、0.50(d、J=3.6Hz、2H)。
ステップ5:2-ジスピロ[2.0.24.13]ヘプタン-7-イルアセトアルデヒド
Figure 2023545762000054
20mLバイアルに、2-ジスピロ[2.0.24.13]ヘプタン-7-イルエタノール(506mgの65%w/w、2.380mmol)、ジクロロメタン(3mL)、重炭酸カリウム(500mg、4.994mmol)、クロロクロム酸ピリジニウム(640mg、2.969mmol)(PCC)を添加した。反応物を室温で5時間撹拌させた。反応物をセライト上で濾過し、蒸発させた。反応混合物を、エーテルで溶解させ、セライト上で濾過し、300トルで(最小限の加熱で)蒸発させて、2-ジスピロ[2.0.24.13]ヘプタン-7-イルアセトアルデヒド(492mg、61%)を提供した。
実施例F:3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン-1-オールの調製
ステップ1:メタンスルホン酸2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル
Figure 2023545762000055
1000mLの三つ口丸底フラスコに、機械的撹拌器、冷却浴、J-Kem温度プローブ、添加漏斗、及び窒素吸気口/排気口を装着した。この容器に、窒素雰囲気下で、2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(125g、811.0mmol)及び2-メチルテトラヒドロフラン(625mL)を充填し、これにより、透明な無色の溶液を提供した。撹拌を開始し、ポット温度を19℃で記録した。次いで、容器にトリエチルアミン(124.3mL、891.8mmol)を充填し、未希釈で一度に添加した。次いで、冷却浴に粉砕氷/水を充填し、ポット温度を0℃まで低下させた。添加漏斗に2-メチルテトラヒドロフラン(125mL、2mL/g)中の塩化メタンスルホニル(62.77mL、811.0mmol)の溶液を充填し、その後、これを90分間かけて滴加し、これにより、白色の懸濁液が生じ、1℃まで発熱した。混合物を室温まで緩徐に加温させ、室温で1時間撹拌し続け、この時点で混合物を氷冷水(250mL)に注ぎ、次いで、分液漏斗に移した。有機物を除去し、20重量%の重炭酸カリウム溶液(250mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(200g)上で乾燥させ、次いで、ガラスフリットブフナー漏斗に通して濾過した。透明な濾液を減圧下で濃縮して、透明な淡黄色の油としてメタンスルホン酸2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル(185g、98%)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ4.36(ddt、J=7.1、6.4、0.7Hz、2H)、3.02(s、3H)、2.03(t、J=7.1Hz、2H)、1.11~0.98(m、2H)、0.81~0.66(m、2H)。
ステップ2:3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル
Figure 2023545762000056
1000mLの三つ口丸底フラスコに、機械撹拌器、加熱マントル、J-Kem温度プローブ/コントローラ、水冷還流冷却器、及び窒素吸気口/排気口を装着した。この容器に、窒素雰囲気下で、メタンスルホン酸2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル(50g、215.3mmol)及びジメチルスルホキシド(250mL)を充填し、これにより、透明な淡黄色の溶液を提供した。撹拌を開始し、ポット温度を19℃で記録した。容器にシアン化ナトリウム(13.19g、269.1mmol)を充填し、固体として一度に添加した。混合物を70℃のポット温度まで加熱し、この条件を24時間維持した。加熱時に、全てのシアン化ナトリウムが溶解し、反応混合物が淡琥珀色の懸濁液になった。室温まで冷却した後、反応混合物を水(500mL)に注ぎ、次いで、分液漏斗に移し、メチルtert-ブチルエーテル(500mL)で分配した。有機物を除去し、残留水性物をメチルtert-ブチルエーテル(3×250mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水(2×250mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(200g)上で乾燥させ、次いで、ガラスフリットブフナー漏斗に通して濾過した。透明な濾液を減圧下で濃縮して、透明な琥珀色の油として3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(30g、85%)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ2.55(t、J=7.6Hz、2H)、1.93(t、J=7.7Hz、2H)、1.11~1.04(m、2H)、0.78~0.70(m、2H)。
ステップ3:3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸
Figure 2023545762000057
1000mLの三つ口丸底フラスコに、機械撹拌器、加熱マントル、J-Kem温度プローブ/コントローラ、水冷還流冷却器、及び窒素吸気口/排気口を装着した。その後、この容器に、窒素雰囲気下で、3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパンニトリル(25g、153.2mmol)及びエチルアルコール(375mL)を充填し、これにより、透明な琥珀色の溶液を提供した。撹拌を開始し、ポット温度を19℃で記録した。次いで、容器に水酸化ナトリウム(102.1mLの6M、612.6mmol)を充填し、一度に添加した。結果として得られた透明な琥珀色の溶液を70℃のポット温度まで加熱し、この条件を24時間維持した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮してエチルアルコールを除去した。残留水層を水(150mL)で希釈し、次いで、分液漏斗に移し、メチルtert-ブチルエーテル(50mL)で分配した。水性物を除去し、pHを6M塩酸溶液でpH約1に調整した。結果として得られた水溶液を分液漏斗に移し、メチルtert-ブチルエーテル(250mL)で分配した。有機物を除去し、残留水性物をメチルtert-ブチルエーテル(2×150mL)で抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム(150g)上で乾燥させ、次いで、ガラスフリットブフナー漏斗に通して濾過した。透明な濾液を減圧下で濃縮して、透明な琥珀色の油として3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(26g、93%)を提供した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ2.63~2.50(m、2H)、1.96~1.84(m、2H)、1.03~0.95(m、2H)、0.66~0.58(m、J=1.7Hz、2H)。
ステップ4:3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン-1-オール
Figure 2023545762000058
1000mLの三つ口丸底フラスコに、機械的撹拌器、冷却浴、添加漏斗、J-Kem温度プローブ、及び窒素吸気口/排気口を装着した。この容器に、窒素雰囲気下で水素化アルミニウムリチウムペレット(6.775g、178.5mmol)を充填した。次いで、この陽気に、窒素雰囲気下でテトラヒドロフラン(250mL)を充填した。撹拌を開始し、ポット温度を20℃で記録した。混合物を室温で0.5時間撹拌させて、ペレットを溶解させた。結果として得られた灰色の懸濁液のポット温度を24℃で記録した。次いで、冷却浴に粉砕氷/水を充填し、ポット温度を0℃まで低下させた。添加漏斗にテトラヒドロフラン(75mL、3mL/g)中の3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン酸(25g、137.3mmol)の溶液を充填し、透明な淡黄色の溶液を1時間かけて滴加した。添加が完了した後、結果として得られた灰色がかった褐色の懸濁液のポット温度を5℃で記録した。混合物を室温まで緩徐に加温させ、室温で24時間撹拌し続けた。懸濁液を粉砕氷/水冷却浴で0℃に冷却し、次いで、水(6.775mL)、続いて、15重量%の水酸化ナトリウム溶液(6.775mL)を非常に緩徐に滴加することによってクエンチし、次いで、最後に水(20.32mL)でクエンチした。結果として得られた白色の懸濁液のポット温度を5℃で記録した。懸濁液を約5℃で30分間撹拌し続け、次いで、20mmのセライト層を有するガラスフリットブフナー漏斗に通して濾過した。濾過ケーキをテトラヒドロフラン(2×150mL)で置換洗浄し、次いで、真空下で15分間乾燥させた。濾液を硫酸ナトリウム(250g)上で乾燥させ、次いで、ガラスフリットブフナー漏斗に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、透明な淡琥珀色の油として所望の生成物、3-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]プロパン-1-オール(21.2g、92%)を提供した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ3.65(t、J=6.0Hz、2H)、1.78~1.59(m、4H)、0.99~0.91(m、2H)、0.59(dp、J=4.7、1.7Hz、2H)。
実施例G:2-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-4-カルボン酸の調製
ステップ1:2-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-4-カルボン酸メチル
Figure 2023545762000059
2-クロロスルホニルピリジン-4-カルボン酸メチル(5g、21.218mmol)及び4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン(5g、21.395mmol)を、窒素下で無水THF(150mL)中に溶解させ、溶液を-78℃まで冷却した。LiHMDSの1M THF溶液(43mLの1M、43.000mmol)を滴加し、混合物を0℃まで徐々に加温させた。反応混合物を、飽和含水重炭酸ナトリウム(100mL)でクエンチし、クロロホルム(3×50mL)で抽出した。有機画分を組み合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、0~100%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として2-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-4-カルボン酸メチル(8.3g、80.6%)を得た。ESI-MS m/z計算値432.06592、実測値432.8(M+1);保持時間:5.5分;LC法S。
ステップ2:2-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-4-カルボン酸
Figure 2023545762000060
1MのNaOH水溶液(95mL、95.000mmol)を、THF(95mL)中の2-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-4-カルボン酸メチル(8.1g、18.712mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。1MのHCl水溶液をpH約8まで添加し、混合物を2-MeTHF(2×100mL)で抽出した。水相を分離し、1MのHCl水溶液でpH約2まで酸性化した。形成された沈殿物を濾過により収集し、白色の固体として2-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-4-カルボン酸(5.17g、71%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO(d6))δ8.87(d、J=5.0Hz、1H)、8.32(d、J=1.1Hz、1H)、8.04(dt、J=4.9、1.5Hz、1H)、7.32~7.16(m、2H)、7.04(d、J=7.5Hz、2H)、1.76(s、6H)。ESI-MS m/z計算値418.05026、実測値419.3(M+1);保持時間:4.62分;LC法S。
V.新規化合物の合成
実施例1:化合物1及び化合物2の調製
ステップ1:N-(2-アミノエチル)-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000061
テトラヒドロフラン(500mL)中のエタン-1,2-ジアミン(600.00mL、8.89mol)の溶液に、テトラヒドロフラン(700mL)中の2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(205g、897.26mmol)の溶液を、撹拌しながら窒素雰囲気下で滴加した。添加後、反応物を更に30分間撹拌し、次いで、室温まで加温し、真空中で濃縮した。油性残渣をDCM(500mL)中に取り込み、水(500mL)で洗浄した。有機層を分離し、生成物を水層から抽出した(pH=11、3×300mL)。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、橙色のゲル(161g、純度90%)を得た。水層を6MのHClで処理して、pHを8~7に調整し、次いで、クロロホルム:イソプロパノールの混合物(3:1、v:v、4×300mL)で抽出した。蒸発後、より多くの物質を単離した(57.2g、純度98%)。N-(2-アミノエチル)-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミドの総量は、218.2g(89%)であった。ESI-MS m/z計算値245.04703、実測値246.4(M+1);保持時間:1.69分;LC法T。
ステップ2:N-[2-[[(2R)-3-クロロ-2-ヒドロキシ-プロピル]アミノ]エチル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000062
磁気撹拌棒を備えた250mLのフラスコに、N-(2-アミノエチル)-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(75g、275.22mmol)、無水メタノール(80mL)、及び無水硫酸マグネシウム(18g、149.54mmol)を充填した。無溶媒の(2R)-2-(クロロメチル)オキシラン(12mL、147.35mmol)を、シリンジを通して迅速に添加した。橙色の懸濁液を、窒素下で、室温で7時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、DCM(500mL)及び水(200mL)に取り込み、2つの相を分離した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒を蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0~10%)を使用したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(2×330gカラム)によって精製した。純粋な画分を組み合わせ、溶媒を真空下で除去して、黄色のゲルとしてN-[2-[[(2R)-3-クロロ-2-ヒドロキシ-プロピル]アミノ]エチル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(40.2g、78%)を得た。ESI-MS m/z計算値337.04993、実測値338.4(M+1);保持時間:1.91分;LC法T。
ステップ3:(6R)-1-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000063
無水アセトニトリル(1500mL)中のN-[2-[[(2R)-3-クロロ-2-ヒドロキシ-プロピル]アミノ]エチル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(58.3g、167.42mmol)及び炭酸セシウム(205g、629.19mmol)の懸濁液を、窒素下で、65℃の油浴中で2.5時間撹拌した。冷却後、固体を濾過し、溶媒を蒸発によって除去した。残渣をDCM(800mL)と水(200mL)との間で分配し、2つの相をデカントした。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を蒸発させた。粗残渣をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中の0~15%メタノールを使用したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(330gカラム)によって精製した。純粋な画分を組み合わせ、溶媒を蒸発させて、橙色のゲルとして(6R)-1-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-6-オール(18.1g、34%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO)δ8.06~7.93(m、2H)、7.93~7.77(m、2H)、5.01(s、1H)、3.85~3.65(m、2H)、3.62~3.50(m、2H)、3.25~3.09(m、3H)、2.96~2.64(m、4H)。ESI-MS m/z計算値301.07324、実測値302.1(M+1);保持時間:0.88分;LC法W。
ステップ4:(6R)-6-ヒドロキシ-4-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000064
500mLフラスコ内で、(6R)-1-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-6-オール(12.14g、40.29mmol)を、窒素下で無水メタノール(130mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(8mL、57.40mmol)を添加し、混合物を氷浴中で冷却した。二炭酸ジ-tert-ブチル(11mL、47.88mmol)を添加し、氷浴を5分後に除去した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応物を濃縮し、残渣をDCM(100mL)及び飽和含水重炭酸ナトリウム(100mL)に取り込んだ。2つの相をデカントし、水相をDCM(25mL)で更に抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を蒸発させて、残渣を得て、これを、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(40分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(330gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2~3%メタノールを溶出した。純粋な画分を組み合わせ、溶媒を蒸発させて、黄色の泡沫状固体として(6R)-6-ヒドロキシ-4-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(13.93g、86%)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)いくつかの配座異性体の存在が可視であるδ8.09~7.99(m、1H)、7.77~7.62(m、3H)、4.33~4.12(m、1H)、3.96~3.66(m、4H)、3.58~3.42(m、2H)、3.36~3.17(m、2H)、3.01~2.85(m、1H)、1.51~1.42(m、9H)。ESI-MS m/z計算値401.12567、実測値402.28(M+1);保持時間:1.3分;LC法A。
ステップ5:(6S)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000065
(6R)-6-ヒドロキシ-4-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(52g、116.58mmol)を、室温でアセトニトリル(500mL)中に溶解させた。炭酸カリウム(97g、694.83mmol)を添加し、続いて、チオフェノール(40.071g、38.5mL、352.79mmol)を添加した。次いで、混合物を窒素下で55℃の油浴中で4時間加熱した。これを室温まで冷却し、濃縮して、大部分のアセトニトリルを除去した。残渣をDCM(500mL)とHCl(400mL、1N含水)との間で分配した。層を分離し、水層をDCM(200mL×2)で更に2回洗浄した。水溶液(所望の生成物を含有する)を、氷水中で冷却した。NaOH(3N、含水)を、pH=12に達するように添加した。DCMを添加して、遊離塩基生成物を抽出した。層を再び分離し、水性物をDCM(200mL×2)で更に抽出した。組み合わせたDCM溶液を、ブライン(3200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(6S)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(15.6g、59%)を得た。ESI-MS m/z計算値216.1474、実測値217.4(M+1);保持時間:2.27分。ESI-MS m/z計算値216.1474、実測値217.4(M+1);保持時間:2.27分;LC法T。
ステップ6:(6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000066
100mLのフラスコを、窒素下で(6S)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.195g、5.525mmol)、無水DMF(35mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.828g、4.375mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴で冷却した。DIEA(5mL、28.71mmol)及びHATU(2.013g、5.294mmol)を添加し、混合物を0℃で14分間撹拌し、次いで、氷中で冷却されたクエン酸(150mLの10%w/v、78.07mmol)(10%含水)中に注ぐことによってクエンチした。結果として得られた白色の固体を濾過し、水で洗浄した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸発後、残渣(2.76g)を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.672g、62%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)回転異性体の存在、不明確な信号の帰属、明らかなプロトンの過剰に起因する可能性が高い複雑なスペクトル。δ12.40(s、1H)、8.05~7.84(m、2H)、7.72~7.53(m、2H)、7.38-7.30(m、1H)、7.24(t、J=7.3Hz、1H)、7.16~7.01(m、2H)、5.27(d、J=13.5Hz、0.5H)、4.98(s、0.5H)、4.13~3.36(m、7H)、3.19(broad s、1H)、3.13~2.95(m、2H)、1.90(d、J=9.2Hz、6H)、1.39(d、J=17.4Hz、6H)、1.11(s、3H)。ESI-MS m/z計算値615.19183、実測値616.41(M+1);保持時間:1.69分;LC法A。
ステップ7:(16S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000067
250mLのフラスコを、窒素下で(6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.426g、2.314mmol)及び無水DMF(70mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(783mgの60%w/w、19.58mmol)(60%鉱油分散)を2つの部分に分けて添加した。混合物を、窒素下で、0℃で3.5時間撹拌した。混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(300mLの10%w/v、156.1mmol)(10%水溶液)中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(4×60mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣(3.97g)を生じ、これを、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約4~5%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発が、無色の樹脂として、(16S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(858mg、64%)を生じた。H NMR(400MHz、DMSO-d)残留DMFが可視である。2つの配座異性体(55:45)が観察されたδ12.59(2つのbroad s、1H)、8.33(2 s、1H)、7.95(s、残留DMF信号と重複した2H)、7.67(br s、2H)、7.26(t、J=7.6Hz、1H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.34(br s、1H)、5.42(2つのbr m,1H)、4.61~4.38(m、1H)、4.23~3.84(m、2H)、3.64~3.36(m、2H)、3.32~3.09(m、2H)、2.04(br s、6H)、1.44(2つのs、9H)。ESI-MS m/z計算値579.21515、実測値580.45(M+1);保持時間:1.51分;LC法A。
ステップ8:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物2)
Figure 2023545762000068
DCM(200mL、氷水浴で冷却された)中の(16S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(21.68g、33.661mmol)を、HCl(80mLの4M、320.00mmol)で処理した。次いで、溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮乾固した。残渣を、DCM/エーテル/ヘキサン(1/1/2、v:v、40mL)で粉砕した。上清をデカントした。残渣を、この様式で3回処理した。結果として得られた固体を、高真空下で48時間乾燥させて、白色の固体として(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(11.88g、66%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ10.36(s、1H)、9.42(s、1H)、8.76(s、1H)、7.99~7.89(m、1H)、7.76~7.62(m、2H)、7.33~7.21(m、1H)、7.16~7.10(m、2H)、6.39(d、J=0.9Hz、1H)、5.75(m、1H)、4.62~4.41(m、1H)、3.74~3.15(m、7H)、2.05(s、6H)。ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.1(M+1);保持時間:1.42分;LC法W。
ステップ9:(16R)-18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物1)
Figure 2023545762000069
(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(4.7g、9.108mmol)を、撹拌しながらDCM(47mL)に添加し、懸濁液を、3,3-ジメチルブタナール(4.6mL、36.65mmol)、続いて、酢酸(3.1mL、54.51mmol)で処理し、結果として得られた微細なゼラチン状懸濁液を、室温で50分間撹拌した。懸濁液を氷浴中で冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.4g、54.10mmol)を約30秒間にわたって緩徐に添加し、発熱反応をもたらした。懸濁液を氷浴中で15分間撹拌し、次いで、氷浴を除去し、懸濁液を更に15分間撹拌した。反応混合物を、塩化アンモニウム(250mL)の撹拌飽和溶液に添加し、酢酸エチル(250mL)で抽出した。有機相を、塩化アンモニウムの飽和溶液(200mL)で1回、ブライン(100mL)で1回洗浄した。水相を酢酸エチル(200mL)で抽出し、組み合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、5mMのHClを含有する水中の5%アセトニトリル~100%アセトニトリルの直線勾配を有する逆相クロマトグラフィー(435g C18、DMSOを用いた液体装填、及び数滴の6M HCl)によって精製した。不純物画分を、同じ方法によって再精製した。純粋な材料を組み合わせて、灰白色の固体として(16R)-18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(3.56g、64%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ10.59(s、1H)、8.82(s、1H)、7.95(t、J=4.6Hz、1H)、7.69(d、J=4.7Hz、2H)、7.27(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、6.40(s、1H)、5.82(tt、J=10.5、4.5Hz、1H)、4.51(dt、J=14.8、5.4Hz、1H)、3.95~3.61(m、4H)、3.55~3.21(m、5H)、2.05(s、6H)、1.71(dp、J=17.3、5.9Hz、2H)、0.95(s、9H)。ESI-MS m/z計算値563.25665、実測値564.0(M+1);保持時間4.75分;相Bの13.5分にわたる1~99%勾配を用いたLC法A。
実施例2:化合物3の調製
ステップ1:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-{スピロ[3.5]ノナン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物3)
Figure 2023545762000070
20mLバイアル内で、無水ジクロロメタン(40mL)中のスピロ[3.5]ノナン-2-オン(600mg、4.341mmol)の撹拌溶液に、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(2.0g、3.876mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.1mL、6.315mmol)、及び氷酢酸(450μL、7.913mmol)を、その順序で添加した。結果として得られた淡黄色の溶液を、周囲温度で25分間撹拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.743g、8.224mmol)を一度に添加し、撹拌が更に1時間続いた。次いで、飽和含水重炭酸ナトリウム(5mL)を反応物に添加し、それを20分間撹拌した。異種混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、層を分離した。水層をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機物をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、30分間にわたる塩化メチレン中の0~5%メタノール)によって精製した。所望の生成物(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-{スピロ[3.5]ノナン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(1.649g、70%)を、白色の固体として取得した。H NMR(499MHz、DMSO-d)δ12.75(s、1H)、8.44(s、1H)、7.95~7.85(m、1H)、7.66(d、J=5.6Hz、2H)、7.25(t、J=7.6Hz、1H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.27(s、1H)、5.43(t、J=9.2Hz、1H)、4.14(dt、J=13.9、6.8Hz、1H)、3.56(dd、J=14.5、4.0Hz、1H)、3.27(dd、J=14.4、10.8Hz、1H)、3.21~3.08(m、3H)、2.94(dd、J=13.4、7.0Hz、1H)、2.73~2.60(m、2H)、2.05(s、6H)、1.97(t、J=9.3Hz、2H)、1.52(t、J=9.6Hz、2H)、1.44(d、J=6.0Hz、2H)、1.40(d、J=5.5Hz、4H)、1.32(s、4H)。ESI-MS m/z計算値601.2723、実測値602.5(M+1);保持時間:1.29分;LC法A。
実施例3:化合物4の調製
ステップ1:(16R)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物4)
Figure 2023545762000071
バイアルに、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(65mg、0.1260mmol)、4,4-ジフルオロシクロヘキサノン(102mg、0.7605mmol)、5-エチル-2-メチルピリジンボラン複合体(75μL、0.5038mmol)、及び酢酸(250μL、4.396mmol)を添加した。反応物を、35℃で4時間穏やかに加熱した。反応物を、メタノールでクエンチし、濾過し、逆相HPLC(1%~60%ACN:0.1%HCl修飾剤を含む水)によって精製して、固体として(16R)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(40.1mg、53%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.71(t、J=1.2Hz、1H)、8.01~7.92(m、1H)、7.78~7.68(m、2H)、7.31(t、J=7.6Hz、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、2H)、6.30(s、1H)、5.80(d、J=7.1Hz、1H)、4.48(dt、J=15.0、5.8Hz、1H)、3.91~3.77(m、3H)、3.65(ddt、J=19.5、13.7、6.8Hz、3H)、3.58~3.43(m、1H)、3.30(dd、J=14.5、10.9Hz、1H)、2.31~2.14(m、4H)、2.06(d、J=7.5Hz、6H)、1.98~1.79(m、3H)。ESI-MS m/z計算値597.2221、実測値598.5(M+1);保持時間:1.13分(LC法A)。
実施例4:化合物5の調製
ステップ1:(16R)-18-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物5)
Figure 2023545762000072
無水ジクロロメタン中(0.50mL)の(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(10mg、0.01938mmol)の溶液に、4,4-ジメチルシクロヘキサノン(5mg、0.03962mmol)、トリエチルアミン(5μL、0.03587mmol)、及び氷酢酸(2mg、0.03330mmol)を、その順序で、窒素下で室温において添加した。淡黄色の溶液を20分間撹拌し、次いで、固体トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(9mg、0.04246mmol)を周囲温度で添加した。12時間(一晩)撹拌した後、含水重炭酸ナトリウム(1mL)及びジクロロメタン(2mL)を添加した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×2mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、水(2mL)及びブライン(2mL)で連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をDMSO(0.8mL)に取り込み、微細濾過し、15分にわたって水中の0~99%アセトニトリル(修飾剤としてのHCl)で溶出する分取逆相HPLCによって精製した。所望の生成物(16R)-18-(4、4-ジメチルシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(8mg、65%)を白色の固体として取得した。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ10.27(s、1H)、8.78(s、1H)、7.94(s、1H)、7.69(s、2H)、7.27(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、6.36(s、1H)、5.84(s、1H)、4.50~4.32(m、1H)、3.99~3.83(m、2H)、3.80(dd、J=14.7、4.1Hz、1H)、3.66(d、J=6.0Hz、2H)、3.56~3.43(m、2H)、3.30(dd、J=14.3、10.8Hz、1H)、2.05(s、6H)、1.89(d、J=12.7Hz、2H)、1.74(2つのt、J=12.2Hz、2H)、1.52(d、J=13.1Hz、2H)、1.31(t、J=13.4Hz、2H)、0.96(s、3H)、0.93(s、3H)。ESI-MS m/z計算値589.2723、実測値590.5(M+1);保持時間:1.2分;LC法A。
実施例5:化合物6の調製
ステップ1:(16R)-18-シクロペンチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(化合物6)
Figure 2023545762000073
試験管に、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(12mg、0.02502mmol)、DCE(0.5mL)、及びDIEA(およそ4.204mg、5.666μL、0.03253mmol)を添加した。5分後、シクロペンタノン(およそ10.52mg、11.06μL、0.1251mmol)及び酢酸(およそ7.513mg、7.115μL、0.1251mmol)を添加し、反応物を1時間撹拌させた。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(およそ7.862mg、0.1251mmol)を添加し、反応物を室温で4時間撹拌させた。反応物を、DMF(0.5mL)で希釈し、濾過し、HCl修飾剤含む水中のCANの1%~70%勾配を使用した逆相HPLCによって精製した。(16R)-18-シクロペンチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(塩酸塩)を、固体(5.3mg、36.3%)として単離した。ESI-MS m/z計算値547.22534、実測値548.1(M+1);保持時間:0.94分;LC法A)。
実施例6:化合物7の調製
ステップ1:(16R)-18-(3-tert-ブチルシクロブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキセン-2,8,8-トリオン(化合物7)
Figure 2023545762000074
バイアルに、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(100mg、0.1938mmol)、3-tert-ブチルシクロブタノン(147mg、1.165mmol)、酢酸(400μL、7.034mmol)、及び5-エチル-2-メチルピリジンボラン複合体(115μL、0.7725mmol)を添加した。反応物を35℃で一晩撹拌させた。反応物を、メタノールで希釈し、濾過し、HPLC(1%~60%ACN:0.1%HCl修飾剤を含む水)によって精製して、白色の固体として(16R)-18-(3-tert-ブチルシクロブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(90.1mg、74%)を得た。ESI-MS m/z計算値589.2723、実測値590.5(M+1);保持時間:1.27分;LC法A。
実施例7:化合物8の調製
ステップ1:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物8)
Figure 2023545762000075
4mLのバイアルを、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(55mg、0.1066mmol)、スピロ[3.4]オクタン-2-オン(73mg、0.5879mmol)、無水DCM(1mL)、DIEA(28μL、0.1608mmol)、及び酢酸(40μL、0.7034mmol)で充填した。バイアルを窒素で簡潔にパージし、キャップをし、室温で約10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(66mg、0.3114mmol)を添加した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応物を室温で16時間撹拌した。メタノール(100μL)を添加した。DCMを蒸発させ、残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を、PTFEシリンジフィルターディスクを通して微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製した。蒸発が、バイアルに移すためにDCM/MeOH中に溶解された固体を生じた。溶媒の蒸発後、DCM/ヘキサン中の粉砕及び蒸発により、灰白色の固体として(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(44mg、65%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ11.37(broad s、1H)、8.83(broad s、1H)、7.95(s、1H)、7.69(s、2H)、7.27(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.7Hz、2H)、6.35(br s、1H)、5.99~5.82(m、1H)、4.47~4.42(m、1H)、3.98(h、J=8.5Hz、1H)、3.79(dd、J=14.6、4.0Hz、1H)、3.71~3.59(m、2H)、3.52~3.38(m、おそらく3H、水の信号と重複)、2.40(dq、J=26.8、10.1、8.9Hz、2H)、2.22(q、J=8.4Hz、2H)、2.05(br s、6H)、1.72~1.45(m、10H)。ESI-MS m/z計算値587.25665、実測値588.6(M+1);保持時間:1.16分;LC法A。
実施例8:化合物9及び化合物10の調製
ステップ1:(16R)-18-(2,2-ジメチルシクロブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1(化合物9)、及び(16R)-18-(2,2-ジメチルシクロブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー2(化合物10)
Figure 2023545762000076
バイアルに、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03876mmol)、2,2-ジメチルシクロブタノン(23mg、0.2344mmol)、5-エチル-2-メチルピリジンボラン複合体(18μL、0.1209mmol)、及び酢酸(45μL、0.7913mmol)を添加した。反応物を30℃で一晩撹拌した。反応物をメタノールでクエンチし、濾過し、分取HPLC(30分にわたって1%~50%MeCN、HCl修飾剤)によって精製した。溶離する第1のジアステレオマーは、(16R)-18-(2,2-ジメチルシクロブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(0.8mg、7%)ESI-MS m/z計算値561.24097、実測値562.3(M+1);保持時間:1.11分(ジアステレオマー1)であった。溶出する第2のジアステレオマーは、(16R)-18-(2,2-ジメチルシクロブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(0.8mg、7%)ESI-MS m/z計算値561.24097、実測値562.5(M+1);保持時間:1.14分(ジアステレオマー2)、LC法Aであった。
実施例9:化合物11の調製
ステップ1:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(1-エチルプロピル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2-オン(化合物11)
Figure 2023545762000077
試験管に、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(12mg、0.02502mmol)、DIEA(およそ4.204mg、5.666μL、0.03253mmol)、及び1,2-ジクロロエタン(0.5mL)を添加した。5分間の撹拌後、ペンタン-3-オン(およそ10.78mg、13.26μL、0.1251mmol)、酢酸(およそ7.513mg、7.115μL、0.1251mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ26.51mg、0.1251mmol)を添加して、反応物を一晩撹拌させた。反応物を、メタノールでクエンチし、濾過し、逆相HPLCによって精製して、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(1-エチルプロピル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2-オン(塩酸塩)(14.9mg、100%)を得た。ESI-MS m/z計算値549.24097、実測値550.4(M+1);保持時間:1.12分;LC法A。
実施例10:化合物12~34の特性評価
以下の表中の化合物を、本明細書に記載される市販の試薬及び中間体を使用して、上記に記載されるものに類似した様式で調製した。
Figure 2023545762000078
Figure 2023545762000079
Figure 2023545762000080
Figure 2023545762000081
Figure 2023545762000082
Figure 2023545762000083
Figure 2023545762000084
Figure 2023545762000085
実施例11:化合物35の調製
ステップ1:(16R)-18-(シクロプロピルメチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(化合物35)
Figure 2023545762000086
12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(10.5mg、0.02035mmol)を含むバイアルに、ジクロロエタン(700μL)、シクロプロパンカルバルデヒド(7.7μL、0.1030mmol)、及び酢酸(6μL、0.1055mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(7mg、0.1114mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌させた。LCMS分析によって、反応が完了した。反応物を、メタノールでクエンチし、濾過し、1%~99%ACN:0.1%HCl修飾剤を含む水を使用した分取HPLCによって精製した。(16R)-18-(シクロプロピルメチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(6.8mg、63%)ESI-MS m/z計算値533.20966、実測値534.4(M+1);保持時間:0.93分を、白色の固体として単離した。ESI-MS m/z計算値533.20966、実測値534.4(M+1);保持時間:0.93分;LC法A。
実施例12:化合物36及び化合物37の調製
ステップ1:(16R)-18-(3,3-ジメチルシクロペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(ジアステレオマーの混合物)
Figure 2023545762000087
バイアルに、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03876mmol)、3,3-ジメチルシクロペンタノン(およそ21.74mg、0.1938mmol)、5-エチル-2-メチルピリジンボラン複合体(およそ15.70mg、17.31μL、0.1163mmol)、及び酢酸(およそ46.55mg、44.08μL、0.7752mmol)を添加した。反応物を30℃で加熱し、一晩撹拌させた。反応物を、メタノールでクエンチし、濾過し、分取HPLCによって精製して、(16R)-18-(3,3-ジメチルシクロペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(11.0mg、49%)をジアステレオマーの混合物として得た。
ステップ2:(16R)-18-(3,3-ジメチルシクロペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1(化合物36)、及び(16R)-18-(3,3-ジメチルシクロペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー2(化合物37)
Figure 2023545762000088
(16R)-18-(3、3-ジメチルシクロペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(11mg、0.01911mmol)を、キラルSFC分離(ChiralCel OD(250×10mm)5μmカラム、35℃、移動相:22%MeOH、78%CO(修飾剤なし)、流量:10mL/分、注入量:70μL、圧力:10バール、波長:210nm)にかけ、溶出する第1のジアステレオマーとして、(16R)-18-(3,3-ジメチルシクロペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(2.9mg、50%)を提供した。ESI-MS m/z計算値575.25665、実測値576.3(M+1);保持時間:1.19分;溶出する第2のジアステレオマーとして、(16R)-18-(3,3-ジメチルシクロペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(3.4mg、58%)を提供した。ESI-MS m/z計算値575.25665、実測値576.5(M+1);保持時間:1.2分;(LC法A)。
実施例13:化合物38、化合物39、及び化合物40の調製
ステップ1:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(4-フルオロシクロヘキシル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、2:1ジアステレオマー混合物(化合物40)、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(4-フルオロシクロヘキシル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1(化合物38)、及び(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(4-フルオロシクロヘキシル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー2(化合物39)
Figure 2023545762000089
4mLバイアル内で、無水1,2-ジクロロエタン(1.5mL)中の4-フルオロシクロヘキサノン(35mg、0.3014mmol)の撹拌溶液に、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(40mg、0.07752mmol)、トリエチルアミン(20μL、0.1435mmol)、及び氷酢酸(10μL、0.1758mmol)を、その順序で添加した。結果として得られた淡黄色の溶液を、周囲温度で30分間撹拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(40mg、0.6365mmol)を添加し、撹拌が13時間続いた。粗物質をDMSO(0.8mL)で希釈し、微細濾過し、15分にわたって水中の1~99%アセトニトリル(修飾剤としてのHCl)で溶出する分取逆相HPLCによって精製した。所望の生成物(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(4-フルオロシクロヘキシル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(33mg、69%)を、白色の固体としてのジアステレオマー混合物として取得した。ESI-MS m/z計算値579.23157、実測値580.5(M+1);保持時間:1.01分(LC法A)。
2つのジアステレオマーを、分取SFC(カラム:ChiralCel OD(250×10mm)、5μm;35C;移動相:30%MeOH(修飾剤なし)、70%CO2;流量:10mL/分;濃度:MeOH(修飾剤なし)中の約23mg/mL;注入量70μL;圧力:179バール;波長:210nm)によって分離し、以下を得た:ピーク1、ジアステレオマー1、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(4-フルオロシクロヘキシル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(17.5mg、39%)。H NMR(500MHz、メタノール-d)δ8.63(t、J=1.7Hz、1H)、7.99(dt、J=7.2、1.8Hz、1H)、7.74~7.60(m、2H)、7.27(t、J=7.7Hz、1H)、7.14(d、J=7.7Hz、2H)、6.18(s、1H)、5.61(tt、J=9.4、4.7Hz、1H)、4.82~4.67(m、1H)、4.27(ddd、J=14.3、8.7、5.9Hz、1H)、3.66(dd、J=14.5、4.0Hz、1H)、3.38(dd、J=13.1、5.2Hz、1H)、3.30~3.25(m、2H)、3.25~3.18(m、1H)、3.00(dd、J=13.1、9.3Hz、1H)、2.95(ddd、J=13.5、8.7、4.6Hz、1H)、2.76(dt、J=10.9、6.4Hz、1H)、2.39~1.93(m、8H)、1.83~1.72(m、3H)、1.72~1.51(m、3H)。ESI-MS m/z計算値579.23157、実測値580.4(M+1);保持時間:0.97分(LC法A);及びピーク2、ジアステレオマー2、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(4-フルオロシクロヘキシル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(9mg、20%)H NMR(500MHz、メタノール-d)δ8.61(d、J=1.8Hz、1H)、7.99(dt、J=7.0、1.9Hz、1H)、7.71~7.62(m、2H)、7.27(t、J=7.7Hz、1H)、7.14(d、J=7.7Hz、2H)、6.17(s,1H)、5.59(tt、J=9.6、4.7Hz、1H)、4.56~4.37(m、1H)、4.31~4.23(m、1H)、3.65(dd、J=14.4、4.0Hz、1H)、3.35(dd、J=13.3、5.3Hz、1H)、3.29~3.23(m、2H)、3.22~3.16(m、1H)、3.01~2.87(m、2H)、2.77~2.69(m、1H)、2.33~2.00(m、8H)、1.99~1.90(m、2H)、1.61~1.42(m、4H)。ESI-MS m/z計算値579.23157、実測値580.4(M+1);保持時間:0.98分(LC法A)。
実施例14:化合物41の調製
ステップ1:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-{2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物41)
Figure 2023545762000090
4mLバイアルを、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(15mg、0.02907mmol)、無水DCM(1mL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(10μL、0.05741mmol)、2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7-オン(22mg、0.1569mmol)、及び氷酢酸(10μL、0.1758mmol)で充填した。バイアルを窒素で簡潔にパージし、キャップをし、室温で約10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.1180mmol)を添加した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応物を室温で13時間(一晩)撹拌した。メタノール(0.25mL)を添加した。揮発物を減圧下で蒸発させ、残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を、微細濾過(0.45uM)し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%、修飾剤としてHCl)を使用した逆相分取HPLC(C18)から精製して、白色の固体として以下を得た。(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-{2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(4.4mg、23%)H NMR(499MHz、メタノール-d)δ8.91(s、1H)、8.06(dt、J=7.7、1.5Hz、1H)、7.76(dt、J=7.7、1.5Hz、1H)、7.71(t、J=7.7Hz、1H)、7.28(t、J=7.7Hz、1H)、7.15(d、J=7.7Hz、2H)、6.29(s、1H)、6.14~6.04(m、1H)、4.73~4.55(m、1H)、4.07~3.98(m、1H)、3.93(d、J=7.7Hz、2H)、3.85(dt、J=13.4、6.6Hz、1H)、3.75~3.66(m、1H)、3.63(s、2H)、3.60~3.48(m、2H)、3.41(s、2H)、3.38~3.32(m、1H)、2.11(s、6H)、2.03(d、J=10.3Hz、2H)、1.94~1.73(m、4H)、1.37(t、J=13.3Hz、1H)、1.11(t、J=16.7Hz、1H)。ESI-MS m/z計算値603.2515、実測値604.4(M+1);保持時間:0.92分;(LC法A)。
実施例15:化合物42及び化合物43の調製
ステップ1:1,4-ジベンジル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000091
トルエン(1.2L)中のN,N’-ジベンジルエタン-1,2-ジアミン(49.97g、48.990mL、205.83mmol)の溶液に、1,3-ジブロモプロパン-2-オール(45.3g、21.268mL、197.51mmol)及びトリエチルアミン(59.95g、82.576mL、592.45mmol)を緩徐に添加した。溶液を2日間還流した。溶媒を除去し、残渣を水(400mL)中に溶解させ、酢酸エチル(300mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、勾配法の酢酸エチル/ヘキサン0~100%を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、黄色の油として1,4-ジベンジル-1,4-ジアゼパン-6-オール(27g、42%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.40~7.18(m、10H)、3.81(p、J=3.7Hz、1H)、3.72~3.64(s、4H)、2.90~2.66(m、6H)、2.47(tdd、J=8.1、6.7、5.0Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値296.18887、実測値297.2(M+1);保持時間:1.53分;LC法T。
ステップ2:6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000092
メタノール(500mL)中の1,4-ジベンジル-1,4-ジアゼパン-6-オール(13.36g、45.07mmol)の溶液を、窒素ガス下でパージした。水酸化パラジウム(3.03gの20%炭素、50%湿潤、2.16mmol)を添加し、反応混合物を水素ガス下でパージし、次いで、1気圧の水素下で24時間撹拌した。混合物を窒素ガス下でもう一度パージし、次いで、セライト上で濾過し、メタノール(約500mL)で洗浄した。減圧下で濃縮して、黄色の油として粗ジアミンを得た。粗ジアミンをメタノール(200mL)中に溶解させ、氷浴中で冷却した。トリエチルアミン(7.6mL、54.5mmol)を添加し、続いて、二炭酸ジ-tert-ブチル(9.85g、45.1mmol)を添加し、反応物を室温まで徐々に加温し、一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いで、ジクロロメタン(約150mL)及びヘプタン(約100mL)中に懸濁させた。白色のふわふわした固体が砕けた。固体を濾過し、濾液をシリカゲル上で吸収し、ジクロロメタン中の0~10%メタノールを溶出する220gカラム上のシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、濃厚な琥珀色の油として6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.265g、32%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.47(s、9H)、2.69~3.12(m、6H)、3.14~3.80(m、4H)、3.91~4.05(m、1H)。ESI-MS m/z計算値216.1474、実測値217.2(M+1);保持時間:0.93分(LC法M)。
ステップ3:4-{3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチル-フェニル)-ピリミジン-2-イルスルファモイル]-ベンゾイル}-6-ヒドロキシ-[1,4]ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
Figure 2023545762000093
ジクロロメタン(150mL)中の3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチル-フェニル)-ピリミジン-2-イルスルファモイル]-安息香酸(9.82g、23.5mmol)の溶液に、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(3.68mL、23.5mmol)を室温で添加した。反応混合物を10分間撹拌した。ジクロロメタン(75mL)中の6-ヒドロキシ-[1,4]ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(4.53g、20.95mmol)の溶液を、室温で1時間以内に滴加した。反応物を更に30分間撹拌し、次いで、10%クエン酸水溶液(75mL)でクエンチした。2つの層を分離した。水層をジクロロメタン(2×150mL)で抽出し、組み合わせた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、0~80%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、桃色の固体として4-{3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチル-フェニル)-ピリミジン-2-イルスルファモイル]-ベンゾイル}-6-ヒドロキシ-[1,4]ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(7.62g、59%)を供給した。ESI-MS m/z:計算値615.19、実測値616.0(M1)。保持時間:5.24分。
ステップ4:12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物43)
Figure 2023545762000094
無水ジメチルホルムアミド(800mL)中の4-{3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチル-フェニル)-ピリミジン-2-イルスルファモイル]-ベンゾイル}-6-ヒドロキシ-[1,4]ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(7.62g、12.37mmol)の溶液に、鉱油中の60%懸濁水素化ナトリウム(4.95g、123.7mmol)をいくつかの部分に分けて添加した。反応混合物を、室温で16時間撹拌し、次いで、10%クエン酸水溶液(500mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(3×500mL)で抽出し、組み合わせた有機相をブライン(3×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、0~70%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体としてtert-ブチル16-(2,6-ジメチルフェニル)-4-オキソ-2-オキサ-6-チア-7-アザ-3(6,1)-ジアゼパナ-1(4,2)-ピリミジナ-5(1,3)-ベンゼナシクロヘプタファン-34-カルボキシレート6,6-ジオキシド(4.404g、56%)を供給した。1H-NMR(250MHz、DMSO-d)δ(ppm):8.30(d、J=15.1Hz、1H)、7.92(s、1H)、7.67(s、2H)、7.27(m、1H)、7.14(m、2H)、6.35(s、1H)、5.50(m、1H)、4.48(m、1H)、3.99(m、2H)、3.56(m、1H)、3.24(m、5H)、2.05(s、6H)、1.42(d、J=10.5Hz、9H)。ESI-MS m/z計算値579.21515、実測値580.2(M+1);保持時間:4.66分。
ステップ5:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物42)
Figure 2023545762000095
TFA(12mL、155.8mmol)を、DCM(50mL)中の16-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-6-チア-7-アザ-3(6,1)-ジアゼパナ-1(4,2)-ピリミジナ-5(1,3)-ベンゼナシクロヘプタファン-4-オン6,6-ジオキシド(3g、5.175mmol)に添加した。混合物を室温で撹拌した。溶媒を除去し、粗製物をDCM/トルエン中に再懸濁させ、混合物を減圧下で濃縮乾固して(このステップを3回繰り返した)、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(2.3g、93%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ10.42(s、1H)、9.46(s、1H)、8.76(s、1H)、7.95(s、1H)、7.67(s、2H)、7.28(s、1H)、7.14(s、2H)、6.38(s、1H)、5.75(s、1H)、4.49(s、1H)、3.76(s、2H)、3.62(s、1H)、3.43(s、3H)、3.25(s、1H)、2.05(s、6H)。ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.0(M+1);保持時間:0.69分;LC法A。
実施例16:化合物44の調製
ステップ1:12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-イソブチル-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(化合物44)
Figure 2023545762000096
2-メチルプロパナール(約22.53mg、0.3125mmol)を、3mlバイアル内の酢酸中(0.5mL)の12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(30mg、0.06250mmol)に添加し、続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ132.5mg、0.6250mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間、次いで、60℃で16時間撹拌した。次いで、これを室温まで冷却し、濾過し、逆相HPLCによって精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-イソブチル-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(4.3mg、13%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.0(M+1);保持時間:1.0分;LC法A。
実施例17:化合物45~63の特性評価
以下の表中の化合物を、本明細書に記載される市販の試薬及び中間体を使用して、上記に記載されるものに類似した様式で調製した。
Figure 2023545762000097
Figure 2023545762000098
Figure 2023545762000099
Figure 2023545762000100
Figure 2023545762000101
実施例18:化合物64の調製
ステップ1:12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-[(ピリジン-2-イル)メチル]-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物64)及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-[(ピリジン-4-イル)メチル]-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000102
2つの反応を、分離されたバイアル内で実行した:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(20mg、0.04166mmol)、2-(ブロモメチル)ピリジン(臭化水素塩)(15mg、0.05930mmol)、TEA(35μL、0.2511mmol)、及びDMF(0.5mL)を組み合わせ、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を、濾過し、逆相HPLC(Waters、HCl、10~60%ACN-水)上で精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-[(ピリジン-2-イル)メチル]-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン2,8,8-トリオン(8.5mg、36%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.77(d、J=9.7Hz、2H)、8.10~8.03(m、1H)、7.94(s、1H)、7.70(d、J=11.8Hz、3H)、7.63~7.56(m、1H)、7.26(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、6.37(s、1H)、5.89(s、1H)、4.72(s、2H)、4.40(s、1H)、3.95~3.91(m、3H)、3.42(s、3H)、3.30(s、1H)、2.70(s、1H)、2.20(s、1H)、2.05(s、6H)、1.90(s、1H)。ESI-MS m/z計算値570.2049、実測値571.0(M+1);保持時間:0.96分(LC法A)。
第2のバイアル内で、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(20mg、0.04166mmol)、4-(ブロモメチル)ピリジン(臭化水素塩)(15mg、0.05930mmol)、TEA(35μL、0.2511mmol)、及びDMF(0.5mL)を組み合わせ、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、逆相HPLC(水、HCl、10~60%ACN-水)上で精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-[(ピリジン-4-イル)メチル]-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-2,8,8-トリオン、ESI-MS m/z計算値570.2049、実測値571.0(M+1);保持時間:0.99分(LC法A)を得た。
実施例19:化合物65の調製
ステップ1:18-(4,4-ジメチルペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物65)
Figure 2023545762000103
12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(30mg、0.06250mmol)、1-ブロモ-4,4-ジメチル-ペンタン(16mg、0.08934mmol)、トリエチルアミン(25mg、0.2471mmol)、及びDMF(0.5mL)を組み合わせて、110℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、逆相HPLC(水、HCl、25~75%ACN-水)上で精製して、18-(4,4-ジメチルペンチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(2mg、6%)ESI-MS m/z計算値577.2723、実測値578.0(M+1);保持時間:1.26分(LC法A)を得た。
実施例20:化合物66の調製
ステップ1:(36R)-16-(2,6-ジメチルフェニル)-34-(ピリジン-3-イルメチル)-2-オキサ-6-チア-7-アザ-3(6,1)-ジアゼパナ-1(4,2)-ピリミジンア-5(1,3)-ベンゼナシクロヘプタファン-4-オン6,6-ジオキシド(化合物66)
Figure 2023545762000104
12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(20mg、0.04166mmol)、3-(ブロモメチル)ピリジン(臭化水素酸塩)(およそ15.81mg、0.06249mmol)、TEA(およそ16.86mg、23.22μL、0.1666mmol)、及びDMF(1mL)を組み合わせ、120℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、逆相HPLC(水、HCl、25~75%ACN-水)上で精製して、(36R)-16-(2,6-ジメチルフェニル)-34-(ピリジン-3-イルメチル)-2-オキサ-6-チア-7-アザ-3(6,1)-ジアゼパナ-1(4,2)-ピリミジナ-5(1,3)-ベンゼナシクロヘプタファン-4-オン6,6-ジオキシド(2.6mg、11%)ESI-MS m/z計算値570.2049、実測値571.0(M+1);保持時間:0.97分(LC法A)を得た。
実施例21:化合物67及び化合物68の調製
ステップ1:(16R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物67)
Figure 2023545762000105
4mLのバイアルを、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(25mg、0.04845mmol)、無水DCM(500μL)、DIEA(15μL、0.08612mmol)(全ての固体を溶解させた)、ベンズアルデヒド(10μL、0.09838mmol)、及び酢酸(10μL、0.1758mmol)で充填した。バイアルを窒素で簡潔にパージし、キャップをし、室温で約20分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.09437mmol)を添加した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応物を室温で1時間撹拌した。少量のメタノールを添加した。DCMを蒸発させ、残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を、微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLCによって精製して、白色の固体として(16R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(17mg、57%)を得た。ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.44(M+1);保持時間:1.07分(LC法A)。H NMR(400MHz、DMSO-d+10%DO(DOの非存在下での広範な信号)δ8.67(s、1H)、7.96(d、J=7.8Hz、1H)、7.76~7.65(m、2H)、7.67~7.51(m、5H)、7.31(t、J=7.9Hz、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、2H)、6.28(s、1H)、5.75(broad s、1H)、4.66~4.35(m、3H)、3.86~3.51(m、5H)、3.51~3.40(m、1H)、3.38~3.24(m、1H)、2.06(br s、6H)。
ステップ2:(16R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物67)、及び(16S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物68)
Figure 2023545762000106
12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(25mg、0.05208mmol)及びベンズアルデヒド(25μL、0.2459mmol)を、ジクロロエタン(0.5mL)中で酢酸(15μL、0.2638mmol)と組み合わせた。45分後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(45mg、0.2123mmol)を添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。この時点で、変換が失速したと考えられ、追加のベンズアルデヒド(25μL、0.2459mmol)及び酢酸(15μL、0.2638mmol)を添加した。反応物を更に1時間撹拌した後、シアノホウ化水素ナトリウム(16mg、0.2546mmol)を添加し、反応物を室温で更に16時間撹拌した。この時間後、反応混合物をメタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(水中の1~70%ACN、HCl修飾剤、15分間の実行)によって精製して、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(22mg、70%)ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.4(M+1);保持時間:0.48分(LC法D)。
次いで、本材料をキラルSFC分離(ChiralCel OJ-H(250×10mm、5μmカラム、移動相:28%MeCN/MeOH(90:10、20mM NH、72%CO、MeCN/MeOH/DMSO(81:9:10)中の14mg/mLの濃度、注入量70μL、100バール、220nm)のために提出し、白色の固体として各エナンチオマーを得た。第1の溶出するもの、ピーク1、(16R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキセン-2,8,8-トリオン(4mg、13%)ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.5(M+1);保持時間:1.16分(LC法A)、及び第2の溶出するもの、ピーク2、(16S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(4.4mg、15%)。ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.5(M+1);保持時間:1.16分(LC法A)。
実施例22:化合物69の調製
ステップ1:18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、エナンチオマー1、及び18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、エナンチオマー2
Figure 2023545762000107
12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(660mg、1.375mmol)及びベンズアルデヒド(およそ689.0mg、660.0μL、6.493mmol)を、ジクロロメタン(13.20mL)中で酢酸(およそ418.2mg、396.0μL、6.964mmol)と組み合わせた。45分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(およそ422.4mg、6.722mmol)を添加し、反応物を室温で2時間室温で撹拌した。この時間後、反応混合物をメタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(水中の1~70%ACN、HCl修飾剤、15分間の実行)によって精製して、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(750mg、96%)ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.5(M+1);保持時間:1.14分、(LC法A)。次いで、本物質を、キラルSFC分離(ChiralCel OJ-H(250×21.2mm、5μmカラム、移動相:MeCN/MeOH(90:10、20mM NH、72%CO、流量70mL/分、MeCN/MeOH/DMSO(81/9/10)中の24mg/mL、注入量500μL、100バール、220nm)のために提出し、ピーク1として第1に溶出するもの、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(121mg,31%)ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.5(M+1);保持時間:1.14分;LC法Aを、白色の固体として得た。第2の異性体を破棄した。
ステップ2:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000108
18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(121mg、0.2124mmol)(ステップ1の分離からのピーク1)を、窒素でパージしたフラスコ内のメタノール(22mL)中に溶解させ、出発物質の溶解を補助するために短時間の超音波処理を用いた。ジヒドロキシパラジウム(45mg、0.06409mmol)を添加し、次いで、バルーンからの反応物を通して15分間発泡させることによって、反応混合物を水素ガスでパージし、次いで、水素下で3時間撹拌した。次いで、反応容器を窒素でパージし、反応混合物をセライトを通して濾過し、これを100mLのメタノールで洗浄した。濾液を濃縮して、白色の固体、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキセン-2,8,8-トリオン(97mg、95%)ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.3(M+1);保持時間:0.79分;LC法Aを得た。
ステップ3:12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物69)
Figure 2023545762000109
12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(28mg、0.05839mmol)を含むバイアルに、ジクロロメタン(1mL)、2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(44mg、0.2893mmol)、及び酢酸(17μL、0.2989mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(19mg、0.3023mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌させた。反応物を、メタノールでクエンチし、濾過し、分取HPLC(1%~99%ACN:0.1%HCl修飾剤を含む水)によって精製して、白色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(17.4mg、48%)を提供した。ESI-MS m/z計算値615.2127、実測値616.3(M+1);保持時間:1.18分;LC法A。
実施例23:化合物70の調製
ステップ1:6-ベンジルスルファニルピリジン-2-カルボン酸メチル
Figure 2023545762000110
THF(600mL)中のフェニルメタンチオール(28.408g、26.800mL、228.72mmol)の溶液に、NaH(11.200g、60%w/w、280.03mmol)を0℃でいくつかに分けて添加した。スラリーを室温まで加温し、30分間撹拌し、次いで、6-ブロモピリジン-2-カルボン酸メチル(50g、231.45mmol)を単一の部分として添加した。3時間後、反応物をエーテル(800mL)で希釈し、水(400mL)及び飽和重炭酸ナトリウム(50mL)でクエンチした。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、黄色の油として6-ベンジルスルファニルピリジン-2-カルボン酸メチル(56.35g、89%)を生じさせた。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ7.84~7.77(m、1H)、7.77~7.73(m、1H)、7.52(m、1H)、7.48(d、J=7.8Hz、2H)、7.28(t、J=7.2、7.2Hz、2H)、7.24~7.18(m、1H)、4.44(s、2H)、3.90(d、J=1.2Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値259.0667、実測値260.1(M+1);保持時間:3.2分;LC法T。
ステップ2:6-クロロスルホニルピリジン-2-カルボン酸メチル
Figure 2023545762000111
DCM(950mL)及びDI水(300mL)中の6-ベンジルスルファニルピリジン-2-カルボン酸メチル(121.62g、431.47mmol)の溶液を、-1~0℃の氷浴中で冷却し、温度を5℃未満で維持しながら、塩化スルフリル(228.14g、140mL、1.6396mol)を激しく撹拌しながら滴加した。添加後、有機相を分離し、脱イオン水(2×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をDCM(500mL)中に溶解させた。ヘキサエン(1000mL)を添加し、DCMを緩徐に蒸発させた。白色の沈殿物を真空により濾過し、固体をヘキサン(2×500mL)で洗浄した。濾過した固体を収集した。濾液中の残留固体を濾過し、DCM(500mL)中に溶解させた。DCM溶液を1Lの丸底フラスコに移し、真空下で濃縮した。残留物をDCM(200mL)中で溶解させた。ヘキサン(600mL)を添加し、DCMを緩徐に蒸発させた。白色の沈殿物を真空により濾過し、固体をヘキサン(2×500mL)で洗浄した。乾燥させた後、6-クロロスルホニルピリジン-2-カルボン酸メチル(56.898g、55%)を単離した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.48(dd、J=7.8、1.1Hz、1H)、8.31(dd、J=7.9、1.1Hz、1H)、8.25(t、J=7.8Hz、1H)、4.08(s、3H)。ESI-MS m/z計算値234.97061、実測値236.1(M+1);保持時間:1.74分;LC法T。
ステップ3:6-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸メチル
Figure 2023545762000112
無水THF(680mL)中に溶解させた4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン(16.63g、71.161mmol)及び6-クロロスルホニルピリジン-2-カルボン酸メチル(16.8g、71.294mmol)溶液を-78℃まで冷却した。次いで、THF中の溶液中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(143mLの1M、143.00mmol)を滴加した。混合物を0℃まで緩徐に加温させ、次いで、1M含水HCl(146mL)を添加し、続いて、脱イオン水(680mL)を添加した。THFを蒸発させ、水相をクロロホルム(3×250mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和含水NaCl(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製物を、ヘキサン中の10%アセトン(500mL)中で再結晶化させた。白色の沈殿物を濾過し、アセトン(2×100mL)ですすいで、6-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(15.79g、50%)を得た。ESI-MS m/z計算値432.06592、実測値433.3(M+1);保持時間:5.5分;LC法S。
ステップ4:6-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸
Figure 2023545762000113
THF(180mL)中の6-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(15.79g、36.477mmol)の溶液に、含水水酸化ナトリウム(182mLの1M、182.00mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。THFを蒸発させ、水層をジエチルエーテル(2×200mL)で洗浄した。水層を1M含水HCl(250mL)でpH2まで酸性化した。沈殿物を濾過し、白色の固体を脱イオン水(2×250mL)ですすいだ。固体を真空下で乾燥させて、6-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸(14.3444g、93%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.14~7.99(m、3H)、7.21~7.11(m、1H)、7.03(d、J=7.7Hz、2H)、6.92(s、1H)、1.78(s、6H)。ESI-MS m/z計算値418.05026、実測値419.1(M+1);保持時間:2.61分;LC法T。
ステップ5:1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000114
炭素上のPd(OH)(6g、8.5mmol、20重量%)を、MeOH(1400mL)中の1,4-ジベンジル-1,4-ジアゼパン-6-オール(54g、182mmol)の溶液に添加した。混合物を水素雰囲気下で16時間水素化した。反応物をセライト上で濾過し、濃縮して、無色の油として1,4-ジアゼパン-6-オール(20.6g、92%)を得た。ESI-MS m/z計算値116.09496、実測値117.3(M+1);保持時間:0.78分;LC法T。
ステップ6:6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル
Figure 2023545762000115
MeOH(100ML)中の1,4-ジアゼパン-6-オール(7.17g、58.6mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸エチル(7.2mL、59.9mmol)を0℃で緩徐に添加した。溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、反応物を0℃まで冷却し、TEA(10.0mL、69.6mmol)及びクロロギ酸ベンジル(22mLの2.7M、59.4mmol)を緩徐に添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。水(5mL)中の炭酸カリウム(13g、94.1mmol)を添加した。反応物を40℃で14時間撹拌した。濾過後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、MeOH/酢酸エチルの勾配0~60%を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(3.6g、23%)を得た。H NMR(250MHz、CDOD)δ7.66~7.08(m、5H)、5.14(s、2H)、4.14~3.87(m、1H)、3.84~3.61(m、2H)、3.59~3.36(m、2H)、3.16~2.76(m、4H)。ESI-MS m/z計算値250.13174、実測値251.3(M+1);保持時間:1.81分;LC法T。
ステップ7:4-(3,3-ジメチルブチル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル
Figure 2023545762000116
DCE(5mL)中の6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(608.5mg、2.431mmol)を、3,3-ジメチルブタナール(460μL、3.665mmol)、酢酸(500μL、8.792mmol)と組み合わせて、室温で1時間撹拌した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(760mg、12.09mmol)を添加し、反応物を室温で90分間撹拌した。粗製物を濾過し、C18カラム及び5mMの塩酸を含有する水中の1~50%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、4-(3,3-ジメチルブチル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(547.6mg、67%)を得た。ESI-MS m/z計算値334.22565、実測値335.0(M+1);保持時間:0.98分;LC法A。
ステップ8:18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22,23-ヘキサアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物70)
Figure 2023545762000117
段階1:6-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸(170mg、0.4059mmol)及び4-(3,3-ジメチルブチル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(135mg、0.4036mmol)を組み合わせ、テトラヒドロフラン(1.5mL)中に溶解させた。ナトリウムtert-ブトキシド(97mg、1.009mmol)を添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌させた。より多くのナトリウムtert-ブトキシド(97mg、1.009mmol)及びテトラヒドロフラン(1.5mL)を添加し、反応を室温で18時間続けた。反応混合物を、室温まで冷却し、濾過し、C18カラム及び5mMの塩酸を含有する水中の10~60%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、6-[[4-[[1-ベンジルオキシカルボニル-4-(3,3-ジメチルブチル)-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸(29.8mg、10%)ESI-MS m/z計算値716.2992、実測値716.0(M+1);保持時間:1.3分(LC法A)、及び6-[[4-[[1-(3,3-ジメチルブチル)-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸(45.5mg、18%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.31~8.20(m、2H)、8.18~8.11(m、1H)、7.29(t、J=7.6Hz、1H)、7.16(d、J=7.6Hz、2H)、6.30(d、J=20.3Hz、1H)、3.85~3.74(m、2H)、3.57(ddd、J=21.9、10.1、6.1Hz、2H)、3.46~3.23(m、3H)、3.22~2.80(m、4H)、2.24~2.08(m、6H)、1.73~1.43(m、2H)、0.91(d、J=16.9Hz、9H)。ESI-MS m/z計算値582.26245、実測値583.0(M+1);保持時間:0.92分(LC法A)。
段階2:6-[[4-[[1-(3,3-ジメチルブチル)-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ピリジン-2-カルボン酸(45.5mg、18%)、HATU(100mg、0.2630mmol)、DIEA(300μL、1.722mmol)、及びDMF(1mL)を、室温で30分間撹拌した。粗製物を濾過し、C18カラム及び5mMの塩酸を含有する水中の1~50%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22,23-ヘキサアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(1.8mg、1%)を得た。ESI-MS m/z計算値564.2519、実測値565.0(M+1);保持時間:1.03分(LC法A)。
実施例24:化合物71の調製
ステップ1:2-[(2R)-3-(tert-ブチルアミノ)-2-ヒドロキシ-プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
Figure 2023545762000118
圧力容器を、イソプロパノール(160mL)中の2-メチルプロパン-2-アミン(2.16g、29.534mmol)及び2-[[(2S)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(5g、24.607mmol)の溶液で充填した。反応混合物を85℃で一晩撹拌した。イソプロパノールを減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/0~90/10)により精製し、白色の固体として2-[(2R)-3-(tert-ブチルアミノ)-2-ヒドロキシ-プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(5.65g、78%)を得た。ESI-MS m/z計算値276.1474、実測値277.2(M+1);保持時間:1.78分;LC法T。
ステップ2:2-[(2R)-3-(tert-ブチルアミノ)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
Figure 2023545762000119
DMF(60mL)中の2-[(2R)-3-(tert-ブチルアミノ)-2-ヒドロキシ-プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(4.8g、16.328mmol)及びイミダゾール(2.223g、32.654mmol)の溶液に、tert-ブチル-クロロ-ジメチル-シラン(4.925g、32.676mmol)を添加した。反応混合物を室温で36時間撹拌した。イミダゾール(0.74g、10.87mmol)及びtert-ブチル-クロロ-ジメチル-シラン(1.64g、10.87mmol)を反応混合物に添加し、60時間撹拌した。反応混合物をブライン(150mL)でクエンチし、水層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(3×150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%MeOHを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の液体として2-[(2R)-3-(tert-ブチルアミノ)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(4.47g、68%)を得た。ESI-MS m/z計算値390.23386、実測値391.7(M+1);保持時間:3.25分;LC法T。
ステップ3:2-[tert-ブチル-[(2R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)プロピル]アミノ]酢酸エチル
Figure 2023545762000120
DCM(150mL)中の2-[(2R)-3-(tert-ブチルアミノ)-2-(1-メチル-1-トリメチルシリル-エトキシ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(4.85g、12.045mmol)の溶液に、2-オキソ酢酸エチル(2.459g、50%w/w、12.043mmol)を添加し、続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.553g、12.046mmol)を添加した。反応混合物を室温で撹拌した。2-オキソ酢酸エチル(2.459g、50%w/w、12.043mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.553g、12.046mmol)を、2日にわたって合計10回まで2時間毎に反応混合物に添加した。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム(150mL)でクエンチし、0.5時間撹拌した。2つの層を分離し、水層をジクロロメタン(3×120mL)で抽出した。組み合わせたジクロロメタン層をブライン(250mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=100/0~60/40)によって精製して、透明な油として2-[tert-ブチル-[(2R)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-2-(1-メチル-1-トリメチルシリル-エトキシ)プロピル]アミノ]酢酸エチル(5.22g、91%)を得た。ESI-MS m/z計算値476.27066、実測値477.5(M+1);保持時間:3.61分;LC法T。
ステップ4:(6S)-4-tert-ブチル-6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000121
エタノール(150mL)中の2-[tert-ブチル-[(2R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)プロピル]アミノ]酢酸エチル(5.22g、11.283mmol)の溶液に、ヒドラジン水和物(2.8244g、3.76mL、41.186mmol)を添加した。反応混合物を85℃で18時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を10%NaOH(含水)(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~40%アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の固体として(6S)-4-tert-ブチル-6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1,4-ジアゼパン-2-オン(2.6g、77%)を得た。ESI-MS m/z計算値300.2233、実測値301.5(M+1);保持時間:2.67分;LC法T。
ステップ5:(6R)-4-tert-ブチル-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000122
段階1:無水THF(55mL)中の(6S)-4-tert-ブチル-6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1,4-ジアゼパン-2-オン(2.6g、8.6519mmol)の溶液に、LAH(1.97g、51.905mmol)を0℃で緩徐に添加した。反応混合物を40℃で9時間撹拌した。反応物を、氷のバッチで0℃まで冷却し、ジエチルエーテル(50mL)で希釈した。反応物を、水(2.1mL)、15%NaOH(2.1mL)、及び水(6.3mL)でクエンチし、室温で30分間撹拌した。白色の沈殿物を、セライトのパッドを通した濾過によって除去し、THF(3×25mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮した。
段階2:残渣をTHF(20mL)中に溶解させ、NaOHの水溶液(17.3g、10%w/w、43.253mmol)を添加し、続いて、Boc無水物(1.98g、9.0723mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。水(50mL)及び酢酸エチル(30mL)を添加した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中0~50%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として、(6R)-4-tert-ブチル-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.86g、78%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ4.61(t、J=5.4Hz、1H)、3.80~3.64(m、1H)、3.64~3.43(m、2H)、3.13~2.60(m、4H)、2.47~2.25(m、2H)、1.39(s、9H)、1.01(s、9H)。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.3(M+1);保持時間:1.13分;LC法W。
ステップ6:(6S)-1-tert-ブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000123
100mLの丸底フラスコを、(6R)-4-tert-ブチル-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.04g、3.818mmol)及びジオキサン(3mL)で充填した。固体の溶解後、HCl(12mLの4M、48.00mmol)(4Mジオキサン溶液)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。固体をDCM/MeOH及びヘキサンで処理し、溶媒を蒸発させた。操作を3回繰り返した。真空中で乾燥させて、白色の泡沫状固体として(6S)-1-tert-ブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(1.018g、100%)を提供した。ESI-MS m/z計算値172.15756、実測値173.09(M+1);保持時間:0.15分;LC法A。
ステップ7:3-[(6R)-4-tert-ブチル-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000124
100mLフラスコを、窒素下で、(6S)-1-tert-ブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(384mg、1.441mmol)、無水DMF(6mL)、及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(504mg、1.206mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(1.4mL、8.038mmol)及びHATU(580mg、1.525mmol)を添加し、混合物を0℃で19分間撹拌した(LCMSにより10分後に完了)。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(50mLの10%w/v、26.02mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過し、水で洗浄した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸発後、残渣をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(60分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約5~6%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の固体として3-[(6R)-4-tert-ブチル-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(158mg、23%)を得た。ESI-MS m/z計算値571.202、実測値572.28(M+1);保持時間:1.27分(LC法A)。
ステップ8:(16R)-18-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物71)
Figure 2023545762000125
100mLフラスコを、窒素下で3-[(6R)-4-tert-ブチル-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(155mg、0.2709mmol)及び無水DMF(8mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(93mgの60%w/w、2.325mmol)(60%鉱油分散)を一度に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で4時間激しく撹拌した。混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(40mLの10%w/v、20.82mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×40mL)で抽出した。相当量の生成物が水相で検出された(pH=2)。含水飽和炭酸ナトリウムを使用して、水相をpH=6まで中和し、残りの生成物をEtOAc(50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を蒸発させた。溶媒の蒸発後、残渣をDMSO(4mL)中に溶解させた。溶液を、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、多量の不純物を含有する89mgの生成物を得た。生成物をDMSO(2mL)中に溶解させ、21.2×50mmのC18カラム及び水(修飾剤としてのHCl)中のアセトニトリルのより浅い勾配(25分にわたって1~50%)を使用して、2度目に精製した。蒸発及びDCM/MeOH/ヘキサン中の粉砕が、蒸発後に、白色の固体として(16R)-18-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(58mg、37%)を提供した。H NMR(499MHz、DMSO-d+10%DO)δ8.69(s、1H)、7.97~7.89(m、1H)、7.72~7.61(m、2H)、7.25(t、J=7.6Hz、1H)、7.11(d、J=7.7Hz、2H)、6.23(s、1H)、5.70(broad s、1H)、4.41~4.26(m、1H)、3.88(d、J=12.8Hz、1H)、3.80(d、J=13.6Hz、1H)、3.76~3.69(m、1H)、3.62(t、J=12.0Hz、1H)、3.56~3.42(m、2H)、3.28(dd、J=14.5、10.8Hz、1H)、2.02(br s、6H)、1.43(s、9H)。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.6(M+1);保持時間:0.9分;LC法A。
実施例25:化合物72及び化合物73の調製
ステップ1:2-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(1,2,2-トリメチルプロピルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
Figure 2023545762000126
丸底フラスコ内に、イソプロパノール(150mL)中の3,3-ジメチルブタン-2-アミン(6.985g、69.029mmol)及び2-[[(2S)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(11.689g、57.524mmol)の溶液を充填した。反応混合物を一晩還流させた。イソプロパノールを真空下で除去した。残渣を、ジクロロメタン中0~10%メタノール(1%水酸化アンモニウムで緩衝された)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、黄色の油として2-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(1,2,2-トリメチルプロピルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(15.588g、89%)を供給し、これは、静置時に凝固した。生成物は、ジアステレオマーの混合物である。ESI-MS m/z計算値304.17868、実測値305.2(M+1);保持時間:2.47分;LC法S。
ステップ2:2-[(2R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-(1,2,2-トリメチルプロピルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
Figure 2023545762000127
DMF(155.88mL)中の2-[(2R)-2-ヒドロキシ-3-(1,2,2-トリメチルプロピルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(15.588g、50.187mmol)及びイミダゾール(6.8329g、100.37mmol)の溶液に、tert-ブチル-クロロ-ジメチル-シラン(15.128g、100.37mmol)を添加した。反応混合物を室温で4日間撹拌した。反応混合物をブライン(250mL)でクエンチし、水層を酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(3×250mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~30%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、淡黄色の液体として2-[(2R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-(1,2,2-トリメチルプロピルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(20.693g、96%)を供給した。生成物は、ジアステレオマーの混合物である。ESI-MS m/z計算値418.26517、実測値419.2(M+1);保持時間:4.99分;LC法S。
ステップ3:2-[[(2R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)プロピル]-(1,2,2-トリメチルプロピル)アミノ]酢酸エチル
Figure 2023545762000128
ジクロロメタン(300mL)中の2-[(2R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-(1,2,2-トリメチルプロピルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(10.83g、25.093mmol)の溶液内に、酢酸(7.5341g、7.1346mL、125.46mmol)を添加した。2-オキソ酢酸エチル(30.741g、50%w/w、150.56mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(53.182g、250.93mmol)を、(2時間以内に)いくつかのバッチで代替的に反応混合物に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌したままにした。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム(300mL)でクエンチし、1時間撹拌した。2つの層を分離し、水層をジクロロメタン(2×300mL)で抽出した。組み合わせたジクロロメタン層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~20%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明な油(ジアステレオマーの混合物)として2-[[(2R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)プロピル]-(1,2,2-トリメチルプロピル)アミノ]酢酸エチル(8.431g、65%)を得た。ESI-MS m/z計算値504.3019、実測値505.3(M+1);保持時間:5.87分(異性体A)、保持時間:6.44(異性体B)、LC法S
ステップ4:(6S)-6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000129
エタノール(150mL)中の2-[[(2R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)プロピル]-(1,2,2-トリメチルプロピル)アミノ]酢酸エチル(8.431g、16.203mmol)の溶液に、ヒドラジン水和物(5.5557g、81.015mmol)を添加した。反応物を80℃で4日間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を10%NaOH(含水)(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~30%アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油として(6S)-6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-2-オン(4.4332g、79%)を供給した。生成物は、ジアステレオマーの混合物である。ESI-MS m/z計算値328.2546、実測値329.1(M+1);保持時間:4.19分;LC法S。
ステップ5:(6R)-6-ヒドロキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000130
段階1:無水THF(50mL)中の(6S)-6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-2-オン(4.4332g、12.818mmol)の溶液内に、LAH(2.9190g、76.908mmol)を0℃で緩徐に添加した。反応混合物を40℃で一晩撹拌した。反応物を、氷のバッチで0℃まで冷却し、ジエチルエーテル(50mL)で希釈した。反応物を、水(3mL)、15%NaOH(3mL)、及び水(9mL)でクエンチし、室温で30分間撹拌した。白色の沈殿物を、セライトのパッドを通した濾過によって除去し、THF(3×10mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮した。
段階2:残渣をTHF(30mL)中に溶解させ、NaOHの水溶液(999.93g、25mLの10%w/w、2.5000mol)を添加し、続いて、Boc無水物(4.1962g、4.4171mL、19.227mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去した。含水残渣を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~50%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、透明な油として(6R)-6-ヒドロキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.3853g、61%)を供給した。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ4.77~4.61(m、1H)、3.90~3.44(m、3H)、3.09~2.13(m、8H)、1.38(s、9H)、0.98~0.88(m、3H)、0.85(s、4H)、0.83(s、5H)。生成物は、ジアステレオマーの混合物である。ESI-MS m/z計算値300.2413、実測値301.6(M+1);保持時間:1.54分;LC法W。
ステップ6:(6S)-1-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000131
無水ジオキサン(12mL)中の(6R)-6-ヒドロキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.10g、3.661mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中の4M塩化水素(9.2mLの4M、36.80mmol)を窒素下で周囲温度で添加した。橙色の溶液を1時間撹拌し、次いで、揮発物を減圧下で除去した。残渣に、トルエン(20mL)を添加し、減圧下で濃縮した。プロセスをトルエンで3回繰り返し、真空下で4時間乾燥させた。粗物質を、更に精製することなく次のステップに直接取り込んだ。(6S)-1-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(1.00g、100%)。H NMR(499MHz、DMSO-d)δ4.65~4.36(m、1H)、4.14~4.00(m、1H)、3.75~3.62(m、3H)、3.53~3.35(m、3H)、3.31~3.15(m、2H)、1.36~1.23(m、3H)、1.07(s、9H)。
ステップ7:N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(6R)-6-ヒドロキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000132
100mLフラスコを、窒素下で、(6S)-1-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(500mg、1.830mmol)、無水DMF(15mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(690mg、1.651mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.8mL、10.33mmol)及びHATU(765mg、2.012mmol)を反応物に添加し、混合物を0℃で10分間撹拌した。反応物を、氷浴中で冷却しながら、激しい撹拌下でクエン酸(50mLの10%w/v、26.02mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチした。結果として得られた白色の固体は、固体の形成不良により濾過されなかった。生成物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、黄色がかかった固体に濃縮した。粗固体をDCM(2mL)中に溶解させ、30分にわたってジクロロメタン中の0~5%メタノールを使用したフラッシュクロマトグラフィー(120gシリカゲルカラム)によって精製した。生成物は、約2~3%メタノールを溶出した。揮発物の蒸発及び真空中の更なる乾燥が、灰白色の泡沫状固体としてN-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(6R)-6-ヒドロキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド(塩酸塩)(721mg、69%)を供給した。H NMR(499MHz、DMSO-d)δ12.36(s、1H)、7.98~7.84(m、2H)、7.64(q、J=6.9Hz、1H)、7.58(q、J=8.2Hz、1H)、7.30(d、J=4.8Hz、1H)、7.24(td、J=7.7、2.3Hz、1H)、7.10(dd、J=7.6、5.1Hz、2H)、5.75(s、1H)、4.89(s、1H)、3.82~3.67(m、1H)、3.40(dd、J=14.1、5.1Hz、1H)、3.21~2.96(m、2H)、2.93~2.79(m、2H)、2.66~2.55(m、1H)、2.46~2.38(m、1H)、2.23~2.11(m、1H)、1.93~1.82(m、6H)、0.98~0.85(m、7H)、0.74(s、5H)。ESI-MS m/z計算値599.2333、実測値600.4(M+1);保持時間:1.4分;LC法A。
ステップ8:(16R)-18-(3,3-ジメチルブタン-2-イル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1(化合物72)、及び(16R)-18-(3,3-ジメチルブタン-2-イル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー2(化合物73)
Figure 2023545762000133
250mLフラスコを、窒素下で、N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(6R)-6-ヒドロキシ-4-(1,2,2-トリメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド(塩酸塩)(500mg、0.7854mmol)及び無水DMF(25mL)で充填した。混合物を氷浴中で冷却した。水素化ナトリウム(300mgの60%w/w、7.501mmol)(60%鉱油分散)を。ほぼ2つの等しい部分に分けて添加した。混合物を、窒素下で、0℃で7時間撹拌した。氷水浴を除去し、反応を30分にわたって周囲温度まで加温させ、撹拌が更に2.5時間(合計7時間)続いた。混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(100mLの10%w/v、52.05mmol)(10%水溶液)中に緩徐に注いだ。結果として得られたエマルションを、EtOAc(4×50mL)で抽出した。組み合わせた有機物を、水(50mL)及びブライン(50mL)で連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。減圧下での揮発物の蒸発は、残渣(450mg)を提供し、これを25分にわたってジクロロメタン中の0~5%メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム)によって精製し、次いで、35分にわたる勾配で2度目に精製し、198mgの固体を得た。分取逆相HPLC(C18、15分にわたって水(5mMのHClを含有する)中の1~99%アセトニトリルによる精製が、2つのジアステレオマーを提供した:第1の溶出するもの、ジアステレオマー1、(16R)-18-(3,3-ジメチルブタン-2-イル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(84mg、36%)。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ8.86~8.69(m、1H)、7.99~7.86(m、1H)、7.78~7.58(m、2H)、7.26(d、J=8.1Hz、1H)、7.14(d、J=7.6Hz、2H)、6.35(s、1H)、6.08~5.92(m、1H)、4.45~4.30(m、1H)、4.23~4.07(m、1H)、3.91~3.74(m、2H)、3.73~3.51(m、5H)、2.06(s、6H)、1.40(d、J=6.7Hz、2H)、1.11(s、7H)、0.92(s、3H)。(tBuピークのうちの1つに埋め込まれたMeプロトンのうちの1つ)。ESI-MS m/z計算値563.25665、実測値564.3(M+1);保持時間:1.39分、(LC法A);及び第2の溶出するもの、ジアステレオマー2、(16R)-18-(3,3-ジメチルブタン-2-イル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(77mg、33%)。ESI-MS m/z計算値563.25665、実測値564.4(M+1);保持時間:1.52分(LC法A)。
実施例26:化合物74の調製
ステップ1:(6R)-6-ヒドロキシ-4-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル
Figure 2023545762000134
100mLバイアル内で、無水ジクロロメタン(30mL)中の(6R)-1-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-6-オール(1.92g、6.372mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.4mL、10.04mmol)を添加し、続いて、0~5℃(氷水浴)で窒素下でクロロギ酸ベンジル(1.1mL、7.705mmol)を滴加した。反応物を室温まで徐々に加温し、撹拌を一晩(12時間)継続した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタン(30mL)及び水(20mL)で処理した。層を分離し、水層をジクロロメタン(20mL)でもう一度抽出した。組み合わせた有機層を(硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、20分にわたってジクロロメタン中の0~5%メタノールで溶出するシリカゲル(40g)カラムクロマトグラフィーによって精製して、淡橙色のゴム状物質として所望の(6R)-6-ヒドロキシ-4-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(2.43g、88%)を含有した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.02(ddd、J=9.2、7.6、1.7Hz、1H)、7.84~7.75(m、3H)、7.45~7.22(m、5H)、5.14(2つのd、J=12.2Hz、2×1H)、4.00~3.91(m、2H)、3.86(dd,J=13.5、7.1Hz、1H)、3.71(td、J=12.8、12.3、5.4Hz、2H)、3.50~3.38(m、1H)、3.38~3.33(m、0.5H)、3.29~3.25(m、0.5H)、3.24~3.09(m、2H)。ESI-MS m/z計算値435.11002、実測値436.3(M+1);保持時間:1.36分;LC法A。
ステップ2:(6S)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル
Figure 2023545762000135
無水DMF(20mL)中の(6R)-6-ヒドロキシ-4-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(2.420g、5.557mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(5.0g、36.18mmol)及びチオフェノール(2.0mL、19.48mmol)を、その順序で、窒素下で周囲温度で添加した。その温度で1時間撹拌した後、固体を濾過によって除去し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製物をセライト上に乾燥装填し、シリカゲルクロマトグラフィー[40gシリカゲル、塩化メチレン中の0~15%メタノールを用いた勾配溶出(ELSDによって監視)から精製した。所望の化合物、(6S)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(1.0g、72%)を、ガラス状物質として取得した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ7.40~7.28(m、5H)、5.16(d、J=12.5Hz、1H)、5.13(d、J=12.5Hz、1H)、3.94(dtd、J=10.2、5.9、5.2、2.4Hz、1H)、3.78(ddd、J=14.3、4.8、2.6Hz、1H)、3.68(dtd、J=14.0、6.8、4.5Hz、1H)、3.51~3.42(m、1H)、3.42~3.35(m、1H)、3.04~2.96(m、1H)、2.94(d、J=3.3Hz、1H)、2.88(dddd、J=12.6、7.0、5.4、2.8Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値250.13174、実測値251.2(M+1);保持時間:0.63分(LC法A)。
ステップ3:(6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸
Figure 2023545762000136
無水DMF(15mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.01g、2.366mmol)の撹拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(2.1mL、12.06mmol)を窒素下で0~5℃で添加し、続いて、HATU(945mg、2.485mmol)を添加した。2分間撹拌した後、無水DMF(2mL)中の(6S)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(592mg、2.365mmol)の溶液を添加した。反応混合物を10分間撹拌し、次いで、10%クエン酸水溶液(75mL)中に注いで、酢酸エチル(30mL)で抽出した。水層を酢酸エチル(2×25mL)で再抽出し、組み合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、0~10%メタノール(所望のピークが約5%メタノールに来た)を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム)によって精製し、白色の固体として(6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(1.025g、67%)を得た。ESI-MS m/z計算値649.1762、実測値650.4(M+1);保持時間:1.74分;LC法A。
ステップ4:(16S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸ベンジル
Figure 2023545762000137
無水DMF(50mL)中の(6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(989mg、1.521mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(730mg、18.25mmol)を窒素下で5℃(氷水浴)で一度に添加した。反応混合物を、その温度で2時間撹拌し、次いで、10%クエン酸水溶液(60mL)上に注いだ。生成物を酢酸エチル(3×40mL)で再抽出し、組み合わせた有機層をブライン(3×40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、35分にわたってジクロロメタン中の0~5%メタノールを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80gカラム)によって精製し、白色の固体として(16S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸ベンジル(411mg、44%)、を供給した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.46(2つの広範なs、1H)、8.05~7.98(m、1H)、7.72~7.64(m、2H)、7.45(d、J=7.6Hz、1H)、7.39(d、J=7.1Hz、1H)、7.31(td、J=8.3、7.8、2.7Hz、2H)、7.27~7.18(m、2H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、6.23(2つのs、1H)、5.70~5.51(m、1H)、5.27(dd、J=17.7、12.3Hz、1H)、5.17(dd、J=15.9、11.6Hz、1H)、4.69~4.54(m、1H)、4.34(dd、J=38.7、14.4、4.4Hz、1H)、4.18~4.05(m、1H)、3.76(t、J=13.8Hz、1H)、3.69~3.55(m、1H)、3.54~3.46(m、1H)、3.28~3.15(m、2H)、2.10(s、6H)。ESI-MS m/z計算値613.1995、実測値614.4(M+1);保持時間:1.56分;LC法A。
ステップ5:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-エチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物74)
Figure 2023545762000138
エタノール(20mL)中の(16S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸ベンジル(389mg、0.6339mmol)の不均一な混合物を、10分間超音波処理し、エマルション(乳状)を得た。これを脱気し、パラジウム(68mg、0.06390mmol)を窒素下で添加した。混合物を、水素バルーン下で、周囲温度で2時間撹拌した。フラスコを窒素でパージし、より多くのパラジウム(68mg、0.06390mmol)を添加し、反応を水素下で36時間続けた。フラスコを窒素でパージし、固体触媒をセライトのパッド上で濾過した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー[80gシリカゲルカラム、40分にわたってジクロロメタン中の0~5%メタノール(非常に急峻な勾配)、生成物が約4.2%メタノールで生じた]から精製して、白色の固体として(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(189mg、62%)を得た。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.71(t、J=1.7Hz、1H)、8.00(dt、J=7.0、1.8Hz、1H)、7.73~7.61(m、2H)、7.26(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、5.61(tt、J=9.6、4.5Hz、1H)、4.37(dt、J=13.8、6.6Hz、1H)、3.72(dd、J=14.5、4.0Hz、1H)、3.51~3.41(m、1H)、3.37~3.32(m、1H)、3.29~3.21(m、2H)、3.10~2.99(m、2H)、2.10(s、6H)。ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.4(M+1);保持時間:0.76分(LC法A)。
N-エチル副生成物が、最初に、ジクロロメタン中の約4%メタノールで溶出した。画分を濃縮して、約85%純粋な物質を取得した。これを、分取逆相HPLC(30分にわたって水中の1~70%アセトニトリル、修飾剤として5%HCl)によって更に精製して、白色の固体として(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-エチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(16mg、5%)を供給した。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ10.62(s、1H)、8.81(s、1H)、8.03~7.87(m、1H)、7.69(d、J=4.8Hz、2H)、7.27(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、6.40(s、1H)、5.83(tt、J=10.2、4.2Hz、1H)、4.61~4.39(m、1H)、3.89(q、J=7.2Hz、2H)、3.84(d、J=4.1Hz、1H)、3.80(d、J=4.1Hz、1H)、3.66~3.61(m、2H)、3.50(dd、J=11.4、5.8Hz、2H)、3.43~3.38(m、1H)、3.27(dd、J=14.4、10.9Hz、1H)、2.05(s、6H)、1.34(t、J=7.1Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値507.19403、実測値508.3(M+1);保持時間:0.81分(LC法A)。
実施例27:化合物75の調製
ステップ1:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物75)
Figure 2023545762000139
(16S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸ベンジル(1.03g、1.678mmol)を含むフラスコに、THF(50mL)、プロパン-2-オール(12.5mL)、Pd(OH)(118mgの20%w/w、0.1681mmol)、及び酢酸(5.0mL、87.92mmol)を添加した。反応物を窒素でパージし、反応物を水素ガス上のバルーンでスパージし、一晩撹拌させた。更なるPd(OH)(118mgの20%w/w、0.1681mmol)を添加し、水素のバルーンを使用して反応物をスパージした。更なる触媒(118mgの20%w/w、0.1681mmol)を添加し、反応が更に2時間で完了した。反応物をセライト上で濾過し、濾過ケーキをイソプロパノールで洗浄した。濾液を蒸発乾固させた。残渣を、DMSO中に溶解させ、1%~99%ACN:HCl修飾剤を含む水の逆相HPLCによって精製して、白色の固体として(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオンを得た。副生成物を単離した:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(6.6mg)。ESI-MS m/z計算値521.20966、実測値522.2(M+1);保持時間:0.88分;LC法A。
実施例28:化合物76及び化合物77の調製
ステップ1:N-(オキシラン-2-イルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000140
0℃のDCM(500mL)中のN-アリルカルバミン酸tert-ブチル(10.41g、66.217mmol)の撹拌溶液に、m-CPBA(30.9g、134.30mmol)を分割して添加した。反応混合物を室温まで一晩加温させた。反応物を、10%含水重亜硫酸ナトリウム(250mL)でクエンチした。2つの層を分離し、有機層を飽和含水重炭酸ナトリウム(150mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、N-(オキシラン-2-イルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(12.61g、93%)の粗製の無色の油を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ4.73(s、1H)、3.64~3.40(m、1H)、3.30~3.13(m、1H)、3.13~3.01(m、1H)、2.78(dd、J=4.7、4.0Hz、1H)、2.59(dd、J=4.7、2.6Hz、1H)、1.44(s、9H)。
ステップ2:N-[2-ヒドロキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000141
(4-メトキシフェニル)メタンアミン(14.164g、103.25mmol)を、イソプロパノール(60mL)中のN-(オキシラン-2-イルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(10.52g、51.625mmol)の溶液に添加し、混合物を50℃で16時間撹拌した。イソプロパノールを蒸発させ、トルエン(100mL)を添加し、溶液を蒸発させて、黄色の油として粗N-[2-ヒドロキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(25g、92%)を得て、これを精製することなく次のステップで使用した。ESI-MS m/z計算値310.18927、実測値311.4(M+1);保持時間:3.02分;LC法S。
ステップ3:N-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000142
TBDMSCl(9.8150g、65.120mmol)を、1,2-ジクロロエタン(120mL)中のN-[2-ヒドロキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(24.47g、46.514mmol)及びTEA(12.143g、16.726mL、120.00mmol)の溶液に添加し、混合物を60℃で24時間撹拌した。混合物を、クロロホルム(200mL)で希釈し、飽和炭酸カリウム(100mL)で洗浄した。有機相を分離し、蒸発させ、残渣を、0~30%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油としてN-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(16.43g、71%)を得た。ESI-MS m/z計算値424.27573、実測値425.4(M+1);保持時間:5.5分;LC法S。
ステップ4:N-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[(2-クロロアセチル)-[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000143
DCM(370mL)中のN-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(16.01g、37.702mmol)及びDIPEA(9.7454g、13.134mL、75.404mmol)の溶液を、氷水浴上で冷却し、塩化クロロアセチル(5.5357g、3.8984mL、49.013mmol)を添加した。混合物を1時間撹拌し、DCM(350mL)で希釈し、1Mクエン酸(300mL)で洗浄した。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、残渣を、0~20%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油としてN-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[(2-クロロアセチル)-[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(17.208g、87%)を得た。ESI-MS m/z計算値500.2473、実測値501.6(M+1);保持時間:7.25分;LC法S。
ステップ5:6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000144
N-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[(2-クロロアセチル)-[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(6.208g、11.769mmol)をDMF(50mL)中に溶解し、溶液をアルゴン下で氷水浴上で冷却した。NaH(588.38mg、60%w/w、14.711mmol)を分割して添加し、混合物を室温まで加温させ、一晩撹拌した。混合物を酢酸エチル(300mL)及び1Mクエン酸(200mL)の混合物中に注ぎ、有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、残渣を、0~10%クロロホルム-メタノールを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.85g、86%)を得た。ESI-MS m/z計算値464.27066、実測値465.2(M+1);保持時間:3.86分;LC法T。
ステップ6:6-ヒドロキシ-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000145
6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.85g、10.072mmol)及び酢酸(703.09mg、0.6658mL、11.708mmol)をMeOH(100mL)中に溶解させ、KF(1.7554g、30.216mmol)を添加した。混合物を24時間還流し、蒸発させ、残渣をジクロロメタン(200mL)と飽和炭酸カリウム(30mL)との間で分配した。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、残渣を、0~3%クロロホルム-メタノールを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として6-ヒドロキシ-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.421g、92%)を得た。ESI-MS m/z計算値350.18417、実測値351.1(M+1);保持時間:2.28分;LC法T。
ステップ7:3-[[4-[4-tert-ブトキシカルボニル-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2-オキソ-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000146
窒素下で0℃の無水DMF(40mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(3.3747g、8.076mmol)及び6-ヒドロキシ-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.97g、8.4758mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(3.2301g、鉱油中60%w/w、80.760mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温させ、8時間撹拌した。反応物を飽和含水塩化アンモニウム(80mL)でクエンチした。ブラインを添加(200mL)し、水層を10%含水クエン酸でpH約3まで酸性化した。生成物を酢酸エチル(3×120mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、0~10%DCM-メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、2つの画分:1)3.08gの低減した純度の3-[[4-[[4-tert-ブトキシカルボニル-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2-オキソ-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]安息香酸(約40%純度)及び2)純粋な3-[[4-[[4-tert-ブトキシカルボニル-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2-オキソ-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(2.04g、33%)を白色の固体として得た。両方の単離された画分を別々に取り込んだ。ESI-MS m/z計算値731.2625、実測値732.8(M+1);保持時間:4.92分;LC法S。
ステップ8:3-[[4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-6-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000147
0℃のアセトニトリル(40mL)中の3-[[4-[[4-tert-ブトキシカルボニル-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2-オキソ-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(3.08g、1.6835mmol)の撹拌懸濁液に、水(5mL)中の硝酸セリウムアンモニウム(2.8044g、5.0505mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温まで加温させ、4時間撹拌した。反応混合物を、ブライン(100mL)で希釈し、10%含水クエン酸でpH約3まで酸性化した。生成物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~10%クロロホルム-メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、3-[[4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-6-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(900mg、57%)ESI-MS m/z計算値611.20496、実測値612.6(M+1);保持時間:2.46分;LC法Tを得た。
ステップ9:6-[6-(2,6-ジメチルフェニル)-2-[[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]スルホニルアミノ]ピリミジン-4-イル]オキシ-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000148
窒素下で-10℃の無水THF(30mL)中の3-[[4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-6-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.52g、1.6153mmol)及びN-メチルモルホリン(179.72mg、0.1953mL、1.7768mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸エチル(192.83mg、0.1699mL、1.7768mmol)を滴加した。反応混合物を1時間撹拌し、次いで、0℃まで加温し、水素化ホウ素ナトリウム(183.33mg、4.8459mmol)を添加した。反応混合物を0℃で4時間撹拌した。反応物を水(20mL)で冷たくクエンチして、ブラインを添加し(50mL)、揮発物を真空下で除去した。水層を、10%含水クエン酸でpH約3まで酸性化し、生成物を酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~100%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、続いて、0~10%クロロホルム-メタノールによって生成し、白色の固体として6-[6-(2,6-ジメチルフェニル)-2-[[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]スルホニルアミノ]ピリミジン-4-イル]オキシ-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(635mg、62%)を得た。ESI-MS m/z計算値597.2257、実測値598.4(M+1);保持時間:3.31分;LC法S。
ステップ10:6-[2-[[3-(ブロモメチル)フェニル]スルホニルアミノ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000149
窒素下で0℃の無水DCM(25mL)中の四臭化炭素(389.53mg、1.1746mmol)及びトリフェニルホスフィン(308.08mg、1.1746mmol)の撹拌溶液に、6-[6-(2,6-ジメチルフェニル)-2-[[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]スルホニルアミノ]ピリミジン-4-イル]オキシ-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(585mg、0.9788mmol)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、飽和含水塩化アンモニウム(20mL)で冷たくクエンチした。室温まで加温した後、2つの層を分離し、有機層を濃縮した。粗製物を、0~10%クロロホルム-メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として6-[2-[[3-(ブロモメチル)フェニル]スルホニルアミノ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(311mg、41%)を得た。ESI-MS m/z計算値659.1413、実測値660.7(M+1);保持時間:5.7分;LC法S。
ステップ11:12-(2,6-ジメチルフェニル)-8,8,20-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物77)
Figure 2023545762000150
窒素下で0℃の無水DMF(22mL)中の6-[2-[[3-(ブロモメチル)フェニル]スルホニルアミノ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-オキソ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(286mg、0.4330mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(173.18mg、鉱油中60%w/w、4.3300mmol)を分割して添加した。反応混合物を、0℃で30分間撹拌し、次いで、飽和含水塩化アンモニウム(30mL)の滴加によって緩徐に冷たくクエンチした。生成物を酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~65%ヘキサン-エチルアセテートを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-8,8,20-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(177mg、68%)として得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.10(s、1H)、7.63(d、J=40.0Hz、4H)、7.24(t、J=7.6Hz、1H)、7.11(d、J=7.5Hz、2H)、6.36(s、1H)、5.53(d、J=18.5Hz、2H)、4.31~4.17(m、2H)、4.03(t、J=15.0Hz、2H)、3.76(t、J=12.4Hz、1H)、3.45(s、1H)、3.08~2.85(m、1H)、2.02(s、6H)、1.42(s、9H)。ESI-MS m/z計算値579.21515、実測値580.3(M+1);保持時間:2.25分;LC法T。
ステップ12:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-8,8,20-トリオン(化合物76)
Figure 2023545762000151
20mLバイアル内で、無水ジオキサン(2.0mL)中の12-(2,6-ジメチルフェニル)-8,8,20-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(100mg、0.1725mmol)の撹拌溶液に、窒素下で周囲温度のジオキサン中の塩化水素(1.0mLの4.0M、4.000mmol)を添加した。1時間撹拌した後、揮発物を減圧下で除去し、固体を真空下で一晩乾燥させた。所望の12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-8,8,20-トリオン(塩酸塩)(89mg、99%)を白色の固体として取得した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.35(d、J=1.9Hz、1H)、7.89~7.79(m、1H)、7.60~7.53(m、2H)、7.30~7.20(m、1H)、7.12(d、J=7.4Hz、2H)、6.24(s、1H)、6.07(tdd、J=11.0、4.6、2.4Hz、1H)、5.76(d、J=16.2Hz、1H)、4.38(d、J=15.1Hz、1H)、4.14~4.01(m、2H)、3.88(td、J=10.2、6.3Hz、2H)、3.76~3.66(m、1H)、3.65~3.55(m、1H)、3.51(dd、J=12.5、11.2Hz、1H)、2.07(s、6H)。ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.4(M+1);保持時間:0.8分;LC法A。
実施例29:化合物78の調製
ステップ1:18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-8,8,20-トリオン(化合物78)
Figure 2023545762000152
4mLバイアル内で、無水1,2-ジクロロエタン(1.0mL)中の4,4-ジフルオロシクロヘキサノン(15mg、0.1118mmol)の撹拌溶液に、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-8,8,20-トリオン(塩酸塩)(12mg、0.02326mmol)、トリエチルアミン(5μL、0.03587mmol)、及び氷酢酸(5μL、0.08792mmol)を、その順序で添加した。結果として得られた淡黄色の溶液を、周囲温度で30分間撹拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(14mg、0.2228mmol)を添加し、撹拌が13時間(一晩)続いた。粗物質をDMSO(0.8mL)で希釈し、微細濾過し、15分にわたって水中の1~99%アセトニトリル(修飾剤としてのHCl)で溶出する分取逆相HPLCによって精製した。所望の生成物18(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-8,8,20-トリオン(塩酸塩)(3.0mg、20%)を白色の固体として取得した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.31(s、1H)、7.83(dd、J=6.6、2.4Hz、1H)、7.60~7.51(m、2H)、7.29~7.22(m、1H)、7.12(d、J=7.7Hz、2H)、6.22(s、1H)、6.11(t、J=10.9Hz、1H)、5.79(d、J=16.2Hz、1H)、4.45(見かけのq、=14.5Hz、1H)、4.13(d、J=8.3Hz、1H)、4.09(d、J=9.6Hz、1H)、3.90(dd、J=14.8、10.4Hz、2H)、3.62(t、J=11.7Hz、2H)、3.24(d、J=14.7Hz、1H)、2.31~2.19(m、4H)、2.07(s、6H)、2.05~1.83(m、4H)。ESI-MS m/z計算値597.2221、実測値598.5(M+1);保持時間:1.47分;LC法A。
実施例30:化合物79の調製
ステップ1:(16R)-18-[2-(アダマンタン-1-イル)アセチル]-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物79)
Figure 2023545762000153
無水ジクロロメタン(0.6mL)中の(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(12mg、0.02326mmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μL、0.08612mmol)の撹拌溶液に、窒素下で0~5℃(氷水浴)における2-(1-アダマンチル)塩化アセチル(6mg、0.02821mmol)を添加した。反応物を、周囲温度で3時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮し、粗物質をDMSO(1.0mL)に取り込み、微細濾過し、15分にわたって水中の1~99%アセトニトリル(修飾剤としてのHCl)で溶出する分取逆相HPLCによって精製した。所望の生成物(16R)-18-[2-(アダマンタン-1-イル)アセチル]-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(12.1mg、79%)を白色の固体として取得した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.51(t、J=1.7Hz、1H)、8.01(ddt、J=6.9、4.9、1.8Hz、1H)、7.69(tq、J=7.5、4.0Hz、2H)、7.27(td、J=7.6、4.0Hz、1H)、7.13(d、J=7.7Hz、2H)、6.24(d、J=20.5Hz、1H)、5.72(dq、J=9.9、5.2Hz、0.4H)、5.37(tt、J=10.6、3.9Hz、0.6H)、4.81(dd、J=14.6、6.0Hz、1H)、4.68(d、J=13.3Hz、1H)、4.56~4.48(m、0.4H)、4.48~4.36(m、0.6H)、4.28~4.16(m、0.6H)、3.97(dd、J=14.3、4.4Hz、0.6H)、3.71(dd、J=14.9、3.9Hz、0.4H)、3.67~3.54(m、1H)、3.53~3.32(m、2H)、3.27~3.19(m、0.4H)、3.08(dd、J=14.1、10.9Hz、0.6H)、2.53(d、J=13.5Hz、0.6H)、2.46(d、J=13.7Hz、0.4H)、2.27(d、J=13.7Hz、0.41H)、2.12(s、6H)、2.03(d、J=13.5Hz、0.6H)、1.98(s、1H)、1.90~1.76(m、5H)、1.75~1.59(m、9H)。ESI-MS m/z計算値655.28284、実測値656.5(M+1);保持時間:1.76分;LC法A。
実施例31:化合物80の調製
ステップ1:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(2,2-ジメチルプロパノイル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物80)
Figure 2023545762000154
無水ジクロロメタン(0.6mL)中の(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(12mg、0.02326mmol)及びトリエチルアミン(15μL、0.1076mmol)の撹拌溶液に、窒素下で0~5℃(氷水浴)における塩化ピバロイル(4mg、0.03317mmol)を添加した。反応物を、周囲温度で3時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮し、粗物質をDMSO(1.0mL)に取り込み、微細濾過し、15分にわたって水中の1~99%アセトニトリル(修飾剤としてのHCl)で溶出する分取逆相HPLCによって精製した。所望の生成物(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(2,2-ジメチルプロパノイル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(10.9mg、83%)を白色の固体として取得した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.48~8.36(m、1H)、8.01(ddd、J=5.9、2.8、1.7Hz、1H)、7.72~7.63(m、2H)、7.26(t、J=7.6Hz、1H)、7.14(d、J=7.6Hz、2H)、6.25(broad s、1H)、5.57(broad s、1H)、4.69(s、1H)、4.53(d、J=13.8Hz、1H)、4.41(dt、J=14.3、7.4Hz、1H)、3.80(d、J=14.1Hz、1H)、3.64~3.49(m、2H)、3.38~3.32(m、1H)、3.27~3.14(m、1H)、2.11(s、6H)、1.35(s、9H)。ESI-MS m/z計算値563.2202、実測値564.4(M+1);保持時間:1.35分;LC法A。
実施例32:化合物81の調製
ステップ1:(16R)-18-(3,3-ジメチルブタノイル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物81)
Figure 2023545762000155
無水ジクロロメタン(0.6mL)中の(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(12mg、0.02326mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μL、0.08612mmol)の撹拌溶液に、窒素下で0~5℃(氷水浴)における3,3-ジメチルブタン酸(4mg、0.03444mmol)を添加し、続いて、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロリン酸塩(11mg、0.02893mmol)(HATU)を添加した。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣をDMSO(1.0mL)に取り込み、微細濾過し、15分にわたって水中の1~99%アセトニトリル(修飾剤としてのHCl)で溶出する分取逆相HPLCによって精製した。所望の生成物(16R)-18-(3,3-ジメチルブタノイル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(8.6mg、64%)を白色の固体として取得した。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ8.47(dt、J=16.0、1.5Hz、1H)、8.01(ddt、J=7.6、3.4、1.8Hz、1H)、7.74~7.63(m、2H)、7.27(td、J=7.7、3.4Hz、1H)、7.22~7.06(m、2H)、6.24(d、J=15.8Hz、1H)、5.72(tt、J=9.6、4.6Hz、0.5H)、5.45(td、J=10.3、5.1Hz、0.5H)、4.75(ddd、J=14.6、6.4、3.5Hz、0.5H)、4.63(d、J=12.8Hz、0.5H)、4.56~4.40(m、1H)、4.32(dt、J=14.5、5.1Hz、0.5H)、4.17(ddd、J=13.9、9.7、6.4Hz、0.5H)、3.86(dd、J=14.2、4.3Hz、0.5H)、3.76~3.69(m、0.5H)、3.69~3.62(m、1H)、3.59~3.41(m、1.5H)、3.41~3.32(m、0.5H)、3.23(dt、J=13.9、4.5Hz、0.5H)、3.12(dd、J=14.2、10.9Hz、0.5H)、2.52(d、J=14.3Hz、0.5H)、2.51(s,1H)、2.30(d、J=14.3Hz、0.5H)、2.12(s、6H)、1.11(s、4H)、1.09(s,5H)。(約5:4比における回転異性体)ESI-MS m/z計算値577.2359、実測値578.4(M+1)、保持時間:1.46分;LC法A。
実施例33:化合物82の調製
ステップ1:6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO4-ベンジル
Figure 2023545762000156
0℃に冷却された無水ジクロロメタン(80mL)中の6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.87g、8.6463mmol)の溶液に、トリエチルアミン(2.0110g、2.77mL、19.874mmol)を添加し、続いて、クロロギ酸ベンジル(1.6252g、1.36mL、9.5268mmol)を添加した。混合物を、0℃で30分間、次いで、室温で一晩撹拌した。更なるクロロギ酸ベンジル(179.25mg、150μL、1.0507mmol)を室温で添加し、混合物を3時間撹拌した。酢酸エチル(250mL)を添加し、次いで、有機相を5%含水重炭酸ナトリウム(4×15mL)及びブライン(1×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で除去した。粗生成物を、DCMを装填したフラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲル、DCM/EtOAc 100:0~25:75)によって精製して、無色の油として6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸塩O4-ベンジルO1-tert-ブチル(2.15g、71%)を得た。ESI-MS m/z計算値350.1842、実測値373.2(M+Na)+;保持時間:1.875(LC法N)。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.45~1.47(m、9H)、3.02~4.06(m、10H)、5.08~5.17(m、2H)、7.35~7.36(m、5H)。
ステップ2:6-オキソ-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O4-ベンジルO1-tert-ブチル
Figure 2023545762000157
0℃に冷却された無水ジクロロメタン(65mL)中の6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O4-ベンジルO1-tert-ブチル(2.03g、5.7932mmol)の溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(3.669g、8.6504mmol)を添加した。混合物を、0℃から室温まで2時間にわたって撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈した。有機相を5%含水重炭酸ナトリウム(4×100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、ジクロロメタン中の0~20%酢酸エチルの混合物で溶出するフラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(80gシリカゲル)によって精製し、黄色の油として6-オキソ-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O4-ベンジルO1-tert-ブチル(1.668g、83%)を得た。ESI-MS m/z計算値348.1685、実測値371.2(M+Na);保持時間:2.062分(LC法N)。
ステップ3:6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O4-ベンジルO1-tert-ブチル
Figure 2023545762000158
-20℃の乾燥THF(50mL)中の6-オキソ-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O4-ベンジルO1-tert-ブチル(647mg、1.8571mmol)の溶液に、臭化メチルマグネシウムの溶液(ジエチルエーテル中0.760mLの3M、2.2800mmol)を滴加した。反応物を、2時間にわたって室温まで加温させ、次いで、塩化アンモニウムの飽和溶液(50mL)でクエンチし、水(150mL)とEtOAc(200mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMを装填された、40gシリカゲル、DCM/EtOAc 100:0~75:25)によって精製して、淡黄色の油として6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O4-ベンジルO1-tert-ブチル(511mg、75%)を生じさせた。ESI-MS m/z計算値364.1998、実測値387.2(M+Na);保持時間:2.8分(LC法H)。H NMR(300MHz、DMSO-d)δ0.96~1.07(m、3H)、1.26~1.47(m、9H)、2.89~3.28(m、4H)、3.50~3.78(m、4H)、4.81(d、J=3.2Hz、1H)、4.98~5.20(m、2H)、7.20~7.46(m、5H)。
ステップ4:6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000159
メタノール(7mL)中の6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O4-ベンジルO1-tert-ブチル(100mg、0.2744mmol)の溶液に、パラジウム炭素(10mg、10%w/w、0.0094mmol)を添加し、混合物を、1気圧における水素下で一晩撹拌した。次いで、それをセライトを通して濾過し、濾液を蒸発させて、無色の油として粗6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(59.4mg、89%)を得た。ESI-MS m/z計算値230.16304、実測値231.1(M+1);保持時間:1.51分;LC法T。
ステップ5:4-ベンジル-6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000160
無水DCM(2mL)中の6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(62.4mg、0.2709mmol)及びベンズアルデヒド(30.276mg、0.029mL、0.2853mmol)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(65.4mg、0.3086mmol)を添加した。結果として得られた溶液を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(33.6mg、0.1585mmol)を添加し、更に2時間撹拌した。反応溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)とジクロロメタン(80mL)との間で分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(25gシリカゲル、0~30%EtOAc/ヘキサンを溶出する)で精製して、淡黄色の液体として4-ベンジル-6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(72.3mg、81%)を得た。ESI-MS m/z計算値320.21、実測値321.2(M+1);保持時間:3.04分;LC法S。
ステップ6:1-ベンジル-6-メチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000161
ジオキサン(1.5mL)中の4-ベンジル-6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(72.3mg、0.2193mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中0.5mLの4M、2.0000mmol)を添加した。得られた溶液を周囲温度で16時間撹拌した。全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を、真空下で4時間乾燥させ、粘着性の固体として1-ベンジル-6-メチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(64.3mg、95%)を得た。本生成物を精製することなく次のステップで直接使用した。ESI-MS m/z計算値220.15756、実測値221.4(M+1);保持時間:1.58分;LC法S。
ステップ7:3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000162
無水DCM(2mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(91.8mg、0.2197mmol)の懸濁液に、SOCl(1.6310g、1mL、13.709mmol)を添加した。結果として得られた溶液を35℃で2日間加熱した。全ての溶媒を減圧下で除去した。0℃の無水DCM(1mL)中の1-ベンジル-6-メチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩化物塩)(64.3mg、0.2083mmol)の懸濁液に、無水DCM(1mL)中の上記で作製された塩化ベンゾイルの溶液を添加した。結果として得られた溶液を、この温度で30分間撹拌し、次いで、反応溶液をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)を添加した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(40gシリカゲル、0~100%アセトン/ヘキサンを溶出する)によって精製し、白色の固体として3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(136mg、98%)を得た。ESI-MS m/z計算値619.202、実測値620.3(M+1);保持時間:4.63分;LC法S。
ステップ8:18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-16-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物82)
Figure 2023545762000163
無水THF(10mL)中の3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-6-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(67mg、0.1037mmol)の溶液に、NaH(47mg、1.1751mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、周囲温度で8時間及び50℃で16時間撹拌した。この反応物を、同じスケールで実行される反応からの別の粗混合物と組み合わせ、重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)、続いて、酢酸エチル(100mL)で処理した。有機層を分離し、ブライン(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(40gシリカゲル、0~70%アセトン/ヘキサンを溶出する)及び逆HPLC(35%~65%B、移動相A=水(0.1%CFCOH)、移動相B=アセトニトリル(0.1%CFCOH)によって精製した。純粋な画分を組み合わせて凍結乾燥させ、TFA塩を得て、これを水(5mM HCl)中に溶解させ、再び凍結乾燥させて、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-16-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(13mg、9%複合収率)を白色の固体として得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.49(s、1H)、7.87(s、1H)、7.68(d、J=4.6Hz、2H)、7.59~7.30(m、5H)、7.30~7.17(m、1H)、7.11(d、J=7.6Hz、2H)、6.23(s、1H)、4.54(d、J=15.0Hz、2H)、4.0~3.71(m、4H、水と重複)、3.52(d、J=15.2Hz、2H)、3.35~2.92(m、2H)、2.22(s、3H)、2.04(s、6H)。ESI-MS m/z計算値583.22534、実測値584.2(M+1);保持時間1.96分;LC法T。
実施例34:化合物83及び化合物84の調製
ステップ1:(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル
Figure 2023545762000164
0℃のジオキサン(313mL)及び含水炭酸水素ナトリウム(1250mL)の混合物中の(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタン酸メチル(塩酸塩)(50g、269.74mmol)の溶液に、Boc無水物(61.814g、283.23mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、周囲温度まで加温しながら20時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、淡黄色の油として(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル(64.13g、92%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ4.88(m、1H)、4.32(m、1H)、3.79~3.67(m、3H)、1.76-1.58(m、2H)、1.58~1.40(m、10H)、0.95(d、、J=2.3Hz、3H)、0.93(d、、J=2.3Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値245.1627、実測値246.1(M+1);保持時間:4.97分;LC法S。
ステップ2:N-[(1R)-1-(2-クロロアセチル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000165
-50℃の無水THF(350mL)中のジイソプロピルアミン(52.313g、72.456mL、516.98mmol)の溶液に、n-BuLi(207.03mLの2.5M、517.57mmol)を緩徐に添加し、次いで、反応物を0℃まで加温し、-78℃まで冷却する前に更に30分間撹拌した。結果として得られたLDA溶液を、カニューレを介して、35分にわたって-78℃で無水THF(650mL)中の(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル(25g、96.814mmol)及びクロロ(ヨード)メタン(69.9g、388.37mmol)の事前冷却した溶液に滴加た。添加が終了した後、結果として得られた溶液を、この温度で1時間更に撹拌した。酢酸(82mL)及びTHF(82mL)の混合物を緩徐に添加して、反応物をクエンチした。反応溶液を0℃まで加温し、次いで、水(500mL)を添加し、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~15%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、淡黄色の液体としてN-[(1R)-1-(2-クロロアセチル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(19.19g、75%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.16~4.75(m、1H)、4.64~4.41(m、1H)、4.29(d、J=3.0Hz、2H)、1.91~1.48(m、3H)、1.44(s、9H)、0.97(d、J=4.2Hz、3H)、0.93(d、J=4.2Hz、3H)。
ステップ3:2-(ベンジルアミノ)酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000166
2-ブロモ酢酸tert-ブチル(30mL、194.98mmol)を、トルエン(150mL)中のフェニルメタンアミン(85mL、770.42mmol)の溶液に滴加し、次いで、混合物を72℃で1時間加熱した。混合物を、1N水酸化ナトリウム溶液(200mL)中に注いで、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機相を組み合わせ、水(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0%~40%の酢酸エチルを溶出する、330gカラム上のシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2-(ベンジルアミノ)酢酸tert-ブチル(39.9g、90%)を得た。ESI-MS m/z計算値221.14159、実測値222.6(M+1);保持時間:1.93分;LC法T。
ステップ4:2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000167
無水DMF(110mL)中の2-(ベンジルアミノ)酢酸tert-ブチル(12.04g、51.687mmol)及びN-[(1R)-1-(2-クロロアセチル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(15.725g、56.637mmol)の溶液に、重炭酸ナトリウム(11.6g、138.08mmol)を添加し、続いて、ヨウ化ナトリウム(5.08g、33.891mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、水(400mL)を添加する前に周囲温度で17時間撹拌した。溶液をエーテル(2×400mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~15%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、淡黄色の液体として2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(22.85g、85%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.66~6.79(m、5H)、5.12~4.85(m、1H)、4.40(s、1H)、3.96~3.76(m、2H)、3.76~3.54(m、2H)、3.36(d、J=1.5Hz、2H)、1.91~1.52(m、2H)、1.52~1.33(m、18H)、1.31~1.23(m、1H)、0.94(d、J=6.5Hz、3H)、0.88(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値448.29373、実測値449.2(M+1);保持時間:5.04分;LC法S。
ステップ5:2-[ベンジル-[(2S,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル及び2-[ベンジル-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000168
0℃のMeOH(220mL)中の2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(21.93g、48.886mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(3.745g、98.989mmol)(内部温度<24℃)を添加した。反応溶液を0℃で20分間撹拌した。水(250mL)を添加した。溶液を酢酸エチル(2×400mL)で抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ベンゼン(2×100mL)を添加し、真空中で濃縮して、水を除去した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~20%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、淡黄色の液体として2-[ベンジル-[(2S,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(15.13g、65%)(より極性の異性体)を得た。ESI-MS m/z計算値450.3094、実測値451.2(M+1);保持時間:4.74分(LC法S);H NMR(250MHz、CDCl)δ7.51~7.06(m、5H)、4.63(d、J=9.2Hz、1H)、3.87(d、J=13.5Hz、1H)、3.69(d、J=13.5Hz、1H)、3.64~3.46(m、2H)、3.19(d、J=1.8Hz、2H)、2.84(d、J=13.1Hz、1H)、2.54(dd、J=13.0、9.8Hz、1H)、1.78~1.54(m、1H)、1.44(s、9H)、1.43(s、9H)、1.42~1.27(m、2H)、0.91(d、J=4.3Hz、3H)、0.89(d、J=43Hz、3H);及び淡黄色の油として2-[ベンジル-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸塩tert-ブチル(4.36g、19%)(あまり極性ではない異性体)、ESI-MS m/z計算値450.3094、実測値451.2(M+1);保持時間:4.73分(LC法S);H NMR(250MHz、CDCl)δ7.48~7.04(m、5H)、4.76(d、J=9.9Hz、1H)、3.89(d、J=13.5Hz、1H)、3.77~3.32(m、4H)、3.19(d、J=5.2Hz、2H)、2.73(dd、J=13.1、3.2Hz、1H)、2.52(dd、J=13.1、10.7Hz、1H)、1.78~1.49(m、3H)、1.44(s、9H)、1.40(s、9H)、1.07~0.69(m、6H)を得た。
ステップ6:(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000169
2-[ベンジル-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(4.36g、9.6758mmol)に、HCl(ジオキサン中100mLの4M、400.00mmol)を添加した。結果として得られた溶液を周囲温度で24時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、無水EtOH(200mL)中に溶解させた。結果として得られた混合物を50℃で6時間撹拌した。次いで、TEA(9.8010g、13.5mL、96.857mmol)を添加し、反応が50℃で15時間続いた。全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(500mL)中に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。組み合せた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(120gシリカゲル、0~100%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、白色の泡沫状固体として(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(2.19g、81%)を得た。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値277.1(M+1);保持時間:2.08分;LC法S。
ステップ7:(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000170
無水THF(76mL)中の(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(2.19g、7.5595mmol)の溶液に、LAH(1.72g、45.318mmol)を非常に緩徐に添加した。懸濁液を、アルゴン下で、40℃で16時間加熱した。反応溶液を0℃まで冷却し、次いで、水(1.7mL)を滴加し、続いて、15%のNaOH水溶液(1.7mL)及び水(5.1mL)を添加した。THF(80mL)を添加し、懸濁液を周囲温度で1時間撹拌した。懸濁液を、セライトを通して濾過し、THF(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、無色の液体として粗アミノアルコール中間体を得て、これをジオキサン(40mL)及び重炭酸ナトリウム飽和水溶液(40mL)の混合物中に溶解させた。Boc無水物(2.09g、9.5763mmol)を添加し、結果として得られた溶液を周囲温度で16時間撹拌した。次いで、追加のBoc無水物(0.43g、1.9702mmol)を添加し、反応物を更に8時間撹拌した。水(50mL)及び酢酸エチル(100mL)を添加した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサンに装填された)(120gシリカゲル、0~15%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、無色の液体として(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.9399g、65%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.48~7.09(m、5H)、4.35(s、1H)、4.13~3.74(m、2H)、3.65(t、J=2.6Hz、2H)、3.52(d、J=15.1Hz、1H)、3.14~2.75(m、2H)、2.68(d、J=12.3Hz、1H)、2.46~2.10(m、2H)、1.69~1.44(m、2H)、1.43~1.21(m、10H)、0.95~0.77(m、6H)。ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.6(M+1);保持時間:1.86分;LC法T。
ステップ8:(5R,6R)-1-ベンジル-5-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000171
100mLの丸底フラスコを、(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(465mg、1.283mmol)、ジオキサン(4mL)及びHCl(4mLの4M、16.00mmol)(4Mジオキサン溶液)で充填した。混合物を室温で2時間撹拌した(LCMSによる約30%変換)。更なるHCl(4mLの4M、16.00mmol)を添加し、溶液を室温で3時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。残渣を、ジエチルエーテル、DCM、及びヘキサンで処理し、溶媒を蒸発させた。固体が取得されるまで操作を繰り返した。真空中で乾燥させることにより、灰色の固体として(5R,6R)-1-ベンジル-5-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(492mg、100%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d+10%DO)δ7.59~7.46(m、5H)、4.47~4.29(m、2H)、3.75~3.46(m、6H)、1.69~1.51(m、2H)、1.51~1.34(m、1H)、0.97~0.82(m、6H)。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.26(M+1);保持時間:0.48分;LC法A。
ステップ9:3-[(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000172
100mLフラスコを、窒素下で(5R,6S)-1-ベンジル-5-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(492mg、1.282mmol)、無水DMF(9mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(535mg、1.280mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(1.5mL、8.612mmol)及びHATU(590mg、1.552mmol)を添加し、混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を、氷中で冷却されたクエン酸(50mLの10%w/v、26.02mmol)(10%含水)中に注いだ。結果として得られた白色の固体を濾過し、水で洗浄した。固体(1.03g)を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2%メタノールを溶出して、白色の固体として3-[(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(275mg、32%)を得た。ESI-MS m/z計算値661.24896、実測値662.43(M+1);保持時間:1.45分(LC法A)。
ステップ10:(16R,21R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物84)
Figure 2023545762000173
100mLフラスコを、窒素下で3-[(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(275mg、0.4153mmol)及び無水DMF(25mL)で充填した。溶液に、NaH(133mgの60%w/w、3.325mmol)を添加し、混合物を、窒素下で、室温で3日間撹拌した。クエン酸の10%水溶液(100mLの10%w/v、52.05mmol)を氷中で冷却し、DMF反応混合物を撹拌下で冷たいクエン酸溶液中に注いだ。少量のブラインを添加し、結果として得られた固体懸濁液をEtOAc(3×30mL)で抽出した。第1の抽出は、濾過によって除去された非常に微細な固体の存在によって引き起こされるエマルションを形成した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これは、少量のメタノールを含有するDCM中に溶解された(かつジクロロメタン中のメタノールの勾配(50分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(24gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製された)。生成物は、複数の広範なピークとして約3~5%メタノールを溶出した。生成物を含有する全ての画分を組み合わせ、溶媒を蒸発させて、残渣を得て、DCM/ヘキサン中の数回の粉砕/蒸発の実行後にこれを灰白色の固体にした。(16R,21R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(93mg、35%)。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.53(M+1);保持時間1.34分;LC法A。
ステップ11:(16R,21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000174
100mLフラスコを、(21R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(85mg、0.1331mmol)及びMeOH(20mL)で充填した。溶液を窒素でスパージした。Pd(OH)(45mgの20%w/w、0.06409mmol)を添加し、溶液を水素(バルーン)の雰囲気下で17時間撹拌した。混合物を窒素でパージした。触媒を、セライトを通した濾過によって除去し、濾液を濃縮した。残渣をDCM/MeOH中に溶解させ、溶液を濾過した。溶媒の蒸発により、灰白色の固体として(16R,21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(70mg、98%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.49(M+1);保持時間:1.07分;LC法A。
ステップ12:(16R,21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物83)
Figure 2023545762000175
4mLバイアルを、(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(15mg、0.02800mmol)、無水DCM(400μL)、スピロ[3.4]オクタン-2-オン(20mg、0.1611mmol)、及び酢酸(12μL、0.2110mmol)で充填した。バイアルを窒素で簡潔にパージし、キャップをし、室温で約10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.09437mmol)を添加した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応物を室温で14時間撹拌した。メタノール(25μL)を添加した。DCM相を蒸発させ、残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16R,21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(9.7mg、50%)を得た。ESI-MS m/z計算値643.3192、実測値644.6(M+1);保持時間:1.4分;LC法A。
実施例35:化合物85及び化合物86の調製
ステップ1:(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000176
2-[ベンジル-[(2S,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(15.13g、33.577mmol)に、HCl(335mLの4M、1.3400mol)を添加した。結果として得られた溶液を周囲温度で24時間撹拌した。次いで、全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を、無水EtOH(700mL)中に溶解させた。結果として得られた溶液を50℃で21時間撹拌した。次いで、TEA(33.977g、46.800mL、335.77mmol)を添加し、反応物を50℃で7.5時間撹拌し続けた。全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(800mL)中に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(220gシリカゲル、0~100%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、白色の固体として(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(7.33g、77%)を得た。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値277.2(M+1);保持時間:2.17分;LC法S。
ステップ2:(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000177
無水THF(260mL)中の(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(7.33g、25.673mmol)の溶液に、LAH(5.86g、154.40mmol)を非常に緩徐に添加した。懸濁液を、アルゴン下で、40℃で16時間加熱した。反応溶液を0℃まで冷却し、次いで、水(5.9mL)を滴加し、続いて、15%のNaOH水溶液(5.9mL)及び水(17.7mL)を添加した。THF(200mL)を添加し、懸濁液を周囲温度で1時間撹拌した。懸濁液を、セライトを通して濾過し、THF(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、無色の液体として粗アミノアルコール中間体を得て、これをジオキサン(130mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(130mL)の混合物中に溶解させた。Boc無水物(5.6g、25.659mmol)を添加した。結果として得られた溶液を周囲温度で16時間撹拌した。水(100mL)及び酢酸エチル(200mL)を添加した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサンに装填された)(330gシリカゲル、0~30%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、白色の固体として(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(6.5889g、68%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.48~7.05(m、5H)、5.00(dd、J=16.2、6.3Hz、1H)、3.99~3.35(m、5H)、2.91~2.53(m、3H)、2.23(dt、J=12.3、8.4 Hz、2H)、1.61~1.17(m、12H)、1.00~0.71(m、6H)。ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.3(M+1);保持時間:1.86分;LC法T。
ステップ3:(5R,6S)-1-ベンジル-5-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000178
100mLの丸底フラスコを、(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(456mg、1.258mmol)、ジオキサン(4mL)及びHCl(4mLの4M、16.00mmol)(4Mジオキサン溶液)で充填した。混合物を室温で3時間撹拌した。更なるHCl(4mLの4M、16.00mmol)を添加し、溶液を室温で3時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。固体をDCM及びヘキサンで処理し、溶媒を蒸発させた。操作を3回繰り返した。真空中で乾燥させることにより、白色の固体として(5R,6S)-1-ベンジル-5-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(425mg、100%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d+10% DO)δ7.64~7.44(m、5H)、4.46(d、J=13.1Hz、1H)、4.32(d、J=13.1Hz、1H)、4.07(dd、J=6.8、2.7Hz、1H)、3.68(d、J=13.9Hz、1H)、3.62~3.35(m、5H)、3.29(d、J=14.1Hz、1H)、1.63(p、J=6.6Hz、1H)、1.44(qt、J=14.2、7.1Hz、2H)、0.90(2つの重複二重線、J=5.9Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.26(M+1);保持時間:0.5分;LC法A。
ステップ4:3-[(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000179
100mLフラスコを、窒素下で、(5R,6R)-1-ベンジル-5-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(425mg、1.255mmol)、無水DMF(9mL)、及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(527mg、1.261mmol)で充填した。懸濁液を氷浴中で冷却した。DIEA(1.5mL、8.612mmol)(全ての固体を1~2分間で溶解した)、続いて、HATU(591mg、1.554mmol)を添加し、混合物を0℃で20分間撹拌した。反応混合物を、氷中で冷却されたクエン酸(50mLの10%w/v、26.02mmol)(10%含水)中に注いだ。結果として得られた白色の固体を濾過し、水で洗浄した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を蒸発させた。結果として得られた固体(903mg)を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2%メタノールを溶出して、白色の固体として3-[(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(546mg、65%)を得た。ESI-MS m/z計算値661.24896、実測値662.46(M+1);保持時間:1.47分;LCMS法A。
ステップ5:(16S,21R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物86)
Figure 2023545762000180
100mLフラスコを、窒素下で3-[(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(546mg、0.8245mmol)及び無水DMF(50mL)で充填した。溶液に、NaH(278mgの60%w/w、6.951mmol)(60%油懸濁液)を一度に添加し、混合物を、窒素下で、室温で17時間撹拌した。クエン酸の10%水溶液(200mLの10%w/v、104.1mmol)を氷中で冷却し、DMF反応混合物を撹拌下で冷たいクエン酸溶液中に注いだ。結果として得られた固体を濾過した(長期濾過)。生成物及び二量体不純物の40:60混合物を含有する濾液を、50mLのブラインで処理し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これを、少量のメタノールを含有するDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(60分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(40gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の固体として(16S,21R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(25mg、5%)を得た。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.53(M+1);保持時間:1.29分;LC法A。
ステップ6:(16S,21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキセン-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000181
100mLフラスコを、(21R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキエン-2,8,8-トリオン(21mg、0.03255mmol)及びMeOH(10mL)で充填した。溶液を窒素でスパージした。Pd(OH)(30mgの20%w/w、0.04273mmol)を添加し、溶液を水素(バルーン)の雰囲気下で17時間撹拌した。溶液を窒素でパージした。触媒を、セライトを通した濾過によって除去し、濾液を濃縮した。残渣をDCM/MeOH中に溶解させ、溶液を、シリンジフィルターを通して濾過した。溶媒の蒸発により、灰白色の固体として(16S,21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(18mg、103%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.45(M+1);保持時間:1.07分;LC法A。
ステップ7:(16S,21R)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物85)
Figure 2023545762000182
4mLバイアルを、(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(9mg、0.01680mmol)、無水DCM(200μL)、4,4-ジフルオロシクロヘキサノン(18mg、0.1342mmol)、及び酢酸(10μL、0.1758mmol)で充填した。バイアルを窒素で簡潔にパージし、キャップをし、室温で約15分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(10mg、0.04718mmol)を添加した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応物を室温で15時間撹拌した。少量のメタノールを添加した。DCMを蒸発させ、残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16S,21R)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(0.6mg、5%)を得た。ESI-MS m/z計算値653.2847、実測値654.51(M+1);保持時間:1.27分;LC法A。
実施例36:化合物87、化合物84、化合物88、及び化合物89の調製
ステップ1:2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸エチル
Figure 2023545762000183
N-[(1R)-1-(2-クロロアセチル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(4g、15.165mmol)を、室温でDMF(25mL)中に溶解させた。2-(ベンジルアミノ)酢酸エチル(塩酸塩)(2.93g、12.756mmol)を添加し、続いて、重炭酸ナトリウム(3.83g、45.592mmol)及びヨウ化ナトリウム(1.13g、0.3082mL、7.5387mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。次いで、これをEtOAc(約60mL)と水(50mL)との間で分配した。水層をEtOAcでもう1回溶出した。組み合わせた有機物を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラム(0~15%EtOAc/ヘキサン、ヨウ素で可視化された化合物)を使用して精製し、淡黄色の油として2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸エチル(5g、74%)を得た。ESI-MS m/z計算値420.26242、実測値421.7(M+1);保持時間:3.02分;LC法T。
ステップ2:2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸
Figure 2023545762000184
2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸エチル(5g、11.889mmol)を、THF(50mL)及びMeOH(15mL)中に溶解させた。混合物を氷水浴中で冷却した。水(25mL)中のLiOH水和物(711.79mg、29.722mmol)をピペットによって添加した。冷却浴を除去した。混合物を30分間撹拌した。水(100mL)を添加し、続いて、EtOAc(50mL)を添加した。3N HCl水溶液を添加して、pHを2に調整した。層を分離した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をトルエン(30mL×2)で処理し、2回濃縮して、黄色の残渣2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸(5g、107%)を得た。ESI-MS m/z計算値392.2311、実測値393.6(M+1);保持時間:2.68分;LC法T。
ステップ3:2-[[(3R)-3-アミノ-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]-ベンジル-アミノ]酢酸
Figure 2023545762000185
2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸(5g、12.739mmol)をDCM(10mL)中に懸濁させた。HCl(ジオキサン中の20mLの4M溶液、80.000mmol)を添加した。混合物を室温で2.5時間撹拌した。次いで、これを濃縮して、大部分の揮発物を除去した。残渣を、高真空下に2時間置き、2-[[(3R)-3-アミノ-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]-ベンジル-アミノ]酢酸(4.5g、121%)を得た。ESI-MS m/z計算値292.17868、実測値293.4(M+1);保持時間:1.52分;LC法T。
ステップ4:(7R)-4-ベンジル-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2,6-ジオン
Figure 2023545762000186
2-[[(3R)-3-アミノ-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]-ベンジル-アミノ]酢酸(塩酸塩)(4.5g、12.319mmol)を、室温でDMF(300mL)中に溶解させた。HOAt(1.98g、14.547mmol)を添加し、続いて、HATU(5.62g、14.781mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。DIEA(4.8230g、6.5mL、37.317mmol)を滴加した。反応混合物を窒素下で13時間撹拌した。水(200mL)を添加した。混合物をEtOAc(150mL×3)で抽出した。組み合わせた有機物を濃縮した。残渣を、5~90%勾配を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(7S)-4-ベンジル-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2,6-ジオン(1.6g、42%)をわずかに黄色の固体として得た。H NMR(250MHz、クロロホルム-d)δ7.42~7.16(m、5H)、7.01(s、1H)、5.05~4.77(m、1H)、3.87~3.50(m、3H)、3.50~3.07(m、3H)、1.82~1.53(m、2H)、1.51~1.29(m、1H)、0.91(d、J=6.2Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値274.16812、実測値275.4(M+1);保持時間:2.89分;LC法T。
ステップ5:1-ベンジル-5-(2-メチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000187
(7R)-4-ベンジル-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2,6-ジオン(1.45g、5.2851mmol)をTHF(35mL)中に溶解させ、溶液を氷水浴中で5分間冷却した。LAH(501.49mg、0.5469mL、13.213mmol)を、10分にわたって少量の部分に分けて添加した。混合物を、室温で30分間撹拌し、次いで、50℃の油浴に入れ、更に3時間撹拌した。次いで、これを氷中で冷却した。飽和ロッシェル塩溶液(20mL)を緩徐に添加した。層を分離し、THFを使用して、水層を更に抽出した(30mL×2)。組み合わせたTHF溶液を濃縮し、残渣をクロロホルム(30mL)とブライン(30mL)との間で分配した。層を分離し、CHCl(約30mL)を使用して、水層をもう1回抽出した。組み合わせた有機物を濃縮し、残渣を、DCM中の0~5%MeOHを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。生成物1-ベンジル-5-(2-メチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オールを、淡黄色の樹脂(1.07g、78%)として単離した。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.68~6.89(m、5H)、3.63(s、2H)、3.51~3.41(m、1H)、2.94~2.67(m、3H)、2.66~2.53(m、3H)、1.84~1.60(m、1H)、1.37~1.06(m、2H)、0.86(dd、J=6.6、4.7Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値264.3(M+1);保持時間:0.83分;LC法W。後続の化学反応は、イソブチルを持つキラル中心の部分的なラセミ化を示した。
ステップ6:3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000188
100mLフラスコを、1-ベンジル-5-(2-メチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(566mg、2.157mmol)、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(760mg、1.819mmol)、炭酸カリウム(840mg、6.078mmol)(325メッシュ)、及び無水DCM(15mL)を用いて窒素下で充填した。DIC(0.34mL、2.171mmol)を添加し、不均一な混合物を室温で16時間激しく撹拌した。反応物をDCM(40mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液及びブライン(40mL)の混合物でクエンチした。2つの層を分離した。水層を、ジクロロメタン(2×30mL-pH=4において水相で検出された生成物なし)で抽出し、組み合わせた有機層を、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、MeOH中に溶解させ、5mMのHClを含有する水中のアセトニトリルの勾配(25分にわたって10~100%)を使用した逆相クロマトグラフィー(100g HP C18カラム)によって精製した。予期される生成物は、約45~50%MeCNを溶出した。純粋な画分を組み合わせて、濃縮した。ブラインを添加し、生成物をDCM(3×30mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒を蒸発させて、3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(358mg、30%)を非結晶質の黄色の固体として得た。ESI-MS m/z計算値661.24896、実測値662.5(M+1);保持時間:1.48分;LC法A。
ステップ7:18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、主要なジアステレオマー1、シス構成(化合物88)、及び(16R,21R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物84)、及び(16S,21S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物87)、及び18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、微量のジアステレオマー2、トランス構成(化合物89)
Figure 2023545762000189
100mLフラスコを、窒素下で3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(358mg、0.5406mmol)及び無水DMF(35mL)で充填した。溶液に、NaH(173mgの60%w/w、4.325mmol)を添加し、混合物を、窒素下で、室温で21時間撹拌した。クエン酸(25mL)及びブライン(75mL)の10%溶液の混合物を、氷中で冷却し、反応混合物を、撹拌下でピペットを介してこの溶液に移した。結果として得られた白色の沈殿物を濾過し、乾燥させた(321mg)。水相を、飽和炭酸ナトリウムによってpH7~8まで中和し、生成物をEtOAc(2×40mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上での乾燥及び溶媒の蒸発後、146mgの固体を取得した。濾過した固体をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(24gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%のMeOHを溶出し、17mgの比較的純粋な物質を得た。これを抽出した画分と組み合わせ、より浅い勾配(60分にわたって0~10%)を使用して、2度目に精製した。2つのジアステレオマーを分離した:
主要なジアステレオマー(極性が少ない)、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(81mg、22%)を白色の固体として単離した。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.6(M+1);保持時間:1.35分(LC法A)。本生成物を、キラルSFC分離(Phenomenex LUX-1(250×21.2mm)、μmカラム、移動相:24%MeOH(20mM NH)、76%CO、流量:70mL/分、MeOH中の32mg/mL+20mM NH:DMSO(90:10)、注入量500μL、圧力:100バール、波長:210nm)にかけて、ピーク1を得た:(16R,21R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(23mg、13%)。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.4(M+1);保持時間:1.36分(LC法A)、及びピーク2として、(16S,21S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(23mg、13%)。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.6(M+1);保持時間:1.35分(LC法A)。
微量のジアステレオマー(より極性)を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(60分にわたって0~5%)を使用した分取HPLC及びシリカゲル(4gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって更に精製した。溶媒の蒸発により、白色の固体として18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(6mg、2%)を得た。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.5(M+1);保持時間:1.31分、(LC法A)。
実施例37:化合物90、化合物91、及び化合物92の調製
ステップ1:3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000190
100mLフラスコを、窒素下で1-ベンジル-5-(2-メチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(420mg、1.601mmol)、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(560mg、1.340mmol)、炭酸カリウム(589mg、4.262mmol)(325メッシュ)、及び無水DCM(10mL)で充填した。DIC(0.25mL、1.597mmol)を添加し、不均一な混合物を室温で24時間激しく撹拌した。反応物をDCM(40mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液及びブライン(40mL)の混合物でクエンチした。2つの層を分離した。水層をジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、組み合わせた有機層を、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をMeOH中に溶解させ、水中のアセトニトリルの勾配(25分にわたって10~100%)を使用した逆相クロマトグラフィー(100g、C18カラム)によって精製し、両方の溶媒は、0.1%のギ酸を含有した。予期される生成物は、約50~60%MeCNを溶出した。純粋な画分を組み合わせて、濃縮した。ブラインを添加し、生成物をDCM(3×30mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒を蒸発させて、3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(350mg、39%)を非結晶質の黄褐色の固体として得た。ESI-MS m/z計算値661.24896、実測値662.5(M+1);保持時間:1.49分;LC法A。
ステップ2:18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2の混合物(87:13)(化合物90)
Figure 2023545762000191
100mLフラスコを、窒素下で3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(353mg、0.5330mmol)及び無水DMF(35mL)で充填した。溶液に、NaH(240mgの60%w/w、6.001mmol)を添加し、混合物を、窒素下で、室温で24時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、10%クエン酸を添加することによってクエンチした。混合物を、水及びブライン(合計60mL-最終pH=5~6))で希釈した。形成された白色の沈殿物を濾過し、乾燥させた(442mg)。生成物をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(24gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出して、75mgの比較的純粋な物質(85:15の異性体混合物として現れる)を得た。生成物をメタノール中に溶解させ、5mMのHClを含有する水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって10~100%)を使用した逆相クロマトグラフィー(15.5g C18カラム)によって精製した。生成物は、約45~55%MeCNを溶出した。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発によって除去した。ブラインを添加し、生成物をDCM(3×30mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒を蒸発させて、60mg(85:15の異性体混合物)を得た。物質をMeOH(2mL)中に溶解させ、微細濾過し(0.45uM)、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製した。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発によって除去した。ブラインを添加し、生成物をDCM(3×30mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒を蒸発させて、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(38mg、11%)を白色の固体として得た。>98%純粋。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.6(M+1);保持時間:1.36分。ジアステレオマーの見かけの混合物(87:13)。H NMR(400MHz、DMSO-d)主要な異性体及び微量の異性体の存在を示唆する複雑なスペクトル。δ13.04(s、1H)、8.47(s、1H)、7.93(s、1H)、7.67(s、2H)、7.44~7.34(m、3H)、7.31~7.21(m、2H)、7.11(d、J=7.6Hz、2H)、6.32(s、1H)、5.55(s、1H)、4.32~4.16(m、1H)、4.00~3.76(m、3H)、3.26~3.00(m、3H)、2.83~2.69(m、1H)、2.22~1.72(m、7H)、1.29~1.00(m、3H)、0.76~0.61(m、3H)、0.18(d、J=6.2Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.6(M+1);保持時間:1.36分(LC法A)。
ステップ3:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2の混合物(87:13)(化合物91)
Figure 2023545762000192
100mLフラスコを、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(31mg、0.04855mmol)(ジアステレオマー混合物87:13)及びMeOH(10mL)で充填した。溶液を窒素でスパージした。Pd(OH)(15mgの20%w/w、0.02136mmol)を添加し、溶液を水素(バルーン)の雰囲気下で15時間撹拌した。溶液を窒素でパージした。触媒を、セライトを通した濾過によって除去し、濾液を濃縮して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(26mg、98%)を純白色の固体として得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.5(M+1);保持時間:1.11分(LC法A)。H NMR(400MHz、DMSO-d)小さなサイドピークは微量のジアステレオマーの存在を示す。δ8.65~8.37(m、1H)、7.86(d、J=7.8Hz、1H)、7.68~7.50(m、2H)、7.20(t、J=7.6Hz、1H)、7.08(d、J=7.5Hz、2H)、6.13(s、1H)、5.56~5.32(m、1H)、4.76~3.95(m、3H)、3.27~3.07(m,4H)、2.94~2.81(m、1H)、1.98(broad s、6H)、1.73(ddd、J=14.0、10.2、3.3Hz、1H)、1.21~1.08(m、1H)、1.02(ddd、J=13.5、9.8、3.2Hz、1H)、0.68(d、J=6.6Hz、3H)、0.27~0.11(m、3H)。
ステップ4:18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、主要なジアステレオマー1(化合物92)
Figure 2023545762000193
4mLバイアル内で、(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(22mg、0.04025mmol)(ジアステレオマーの87:13混合物)を、ジクロロメタン(0.5mL)中で3,3-ジメチルブタナール(22μL、0.1753mmol)及び酢酸(15μL、0.2638mmol)と組み合わせ、窒素(閉鎖バイアル)下で室温で撹拌した。2時間後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(15mg、0.2387mmol)を添加し、室温での撹拌を1.5時間続けた。次いで、反応混合物を含水塩化アンモニウム中に注いで、DCMで3回抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した(27mg)。結果として得られた粗物質をDMSO中に溶解させ、微細濾過し、逆相HPLC(水中の1~99%ACN、HCl修飾剤、15分間の勾配)によって精製した。主要なジアステレオマーは、白色の固体として18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(4.1mg、15%)を生じた。ESI-MS m/z計算値619.3192、実測値620.6(M+1);保持時間:1.38分;LC法A。
実施例38:化合物93及び化合物94の調製
ステップ1:(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル
Figure 2023545762000194
0℃のジオキサン(313mL)及び含水炭酸水素ナトリウム(1250mL)の(2S)-2-アミノ-4-メチル-ペンタン酸メチル(塩酸塩)(50g、269.74mmol)の溶液に、Boc無水物(62.4g、285.91mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、周囲温度まで加温させながら20時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、淡黄色の油として(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル(50g、72%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.00~4.70(m、1H)、4.44~4.17(m、1H)、3.73(s、3H)、1.85~1.54(m、2H)、1.50~1.12(m、10H)、0.95(d、J=2.3Hz、3H)、0.92(d、J=2.3Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値245.1627、実測値246.1(M+1);保持時間:4.53分;LC法S。
ステップ2:N-[(1S)-1-(2-クロロアセチル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000195
-50℃の無水THF(700mL)中のジイソプロピルアミン(104.4g、144.60mL、1.0317mol)の溶液に、n-BuLi(412.68mLの2.5M、1.0317mol)を緩徐に添加し、次いで、反応物を0℃まで加温し、-78℃まで冷却する前に更に30分間撹拌した。LDA溶液(-78℃に保たれた)を、カニューレを介して、30分にわたって-78℃で無水THF(1300mL)中の(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル(50g、193.63mmol)及びクロロ(ヨード)メタン(139.80g、57.721mL、776.74mmol)の事前に冷却した溶液に添加した。結果として得られた溶液を、この温度で1.5時間撹拌した。酢酸(164mL)及びTHF(164mL)の混合物を緩徐に添加して、反応物をクエンチした。反応溶液を約0℃まで加温し、次いで、水(1000mL)を添加し、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2×600mL)で抽出し、組み合わせた有機層をブライン(400mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物(2つのバッチに分割された)を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~15%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって、褐色の固体としてN-[(1S)-1-(2-クロロアセチル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(42.59g、79%)に精製した。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.06~4.75(m、1H)、4.53(q、J=7.7、5.9Hz、1H)、4.29(d、J=2.9Hz、2H)、1.87~1.52(m、3H)、1.44(s、9H)、0.98(d、J=4.7Hz、3H)、0.95(d、J=4.7Hz、3H)。
ステップ3:2-[ベンジル-[(3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸エチル
Figure 2023545762000196
無水DMF(280mL)中の2-(ベンジルアミノ)酢酸エチル(28.476g、139.99mmol)及びN-[(1S)-1-(2-クロロアセチル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(42.59g、153.40mmol)の溶液に、重炭酸ナトリウム(31.541g、375.46mmol)を添加し、続いて、ヨウ化ナトリウム(13.801g、92.072mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、水(1000mL)を添加する前に周囲温度で48時間撹拌した。溶液をエーテル(2×1000mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~15%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製(2つのバッチに分割)し、淡黄色の液体として2-[ベンジル-[(3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸エチル(54.69g、85%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.57~7.05(m、5H)、4.97(d、J=8.6Hz、1H)、4.40(td、J=9.1、4.0Hz、1H)、4.16(q、J=7.1Hz、2H)、3.97~3.75(m、2H)、3.69(s、2H)、3.47(d、J=2.3Hz、2H)、1.85~1.49(m、1H)、1.49~1.31(m、10H)、1.31~1.22(m、4H)、0.93(d、J=6.6Hz、3H)、0.88(d、J=6.6Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値420.26242、実測値421.3(M+1);保持時間:4.61分;LC法S。
ステップ4:2-[ベンジル-[(3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸
Figure 2023545762000197
2-[ベンジル-[(3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸エチル(5g、11.889mmol)をTHF(50mL)中に溶解させ、MeOH(15mL)を添加した。混合物を氷水浴中で冷却した。水(25mL)とのLiOH水和物(1.4967g、35.667mmol)の混合物を、ピペットによって添加した。冷却浴を除去した。混合物を更に30分間撹拌した。水(100mL)を添加し、続いて、EtOAc(50mL)を添加した。3N HCl水溶液を添加して、pHを2に調整した。層を分離した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をトルエン(30mL×2)で処理し、濃縮して、2-[ベンジル-[(3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸(5g、107%)を淡黄色の残渣として得た。ESI-MS m/z計算値392.2311、実測値393.6(M+1);保持時間:2.65分。
ステップ5:2-[[(3S)-3-アミノ-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]-ベンジル-アミノ]酢酸
Figure 2023545762000198
2-[ベンジル-[(3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸(5g、12.739mmol)をDCM(10mL)中に懸濁させた。HCl(ジオキサン中の20mLの4M溶液、80.000mmol)を添加した。混合物を室温で2.5時間撹拌した。次いで、これを濃縮して、大部分の揮発物を除去した。残渣を、高真空下に2時間置き、淡黄色の固体として2-[[(3S)-3-アミノ-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]-ベンジル-アミノ]酢酸(二塩酸塩)(5.1g、99%)を得た。ESI-MS m/z計算値292.17868、実測値293.4(M+1);保持時間:1.52分;LC法T。
ステップ6:(7S)-4-ベンジル-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2,6-ジオン
Figure 2023545762000199
2-[[(3S)-3-アミノ-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]-ベンジル-アミノ]酢酸(塩酸塩)(5.1g、13.961mmol)を、室温でDMF(250mL)中に溶解させた。HOAt(2.2803g、16.753mmol)を添加し、続いて、HATU(6.3700g、16.753mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。DIEA(5.4131g、7.2953mL、41.883mmol)を滴加した。反応混合物を、窒素バルーン下で13時間撹拌させた。水(200mL)を添加した。混合物をEtOAc(150mL×3)で抽出した。組み合わせた有機物を濃縮した。残渣を、5~90%勾配を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(7S)-4-ベンジル-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2,6-ジオン(1.6g、42%)をわずかに黄色の固体として得た。ESI-MS m/z計算値274.16812、実測値275.4(M+1);保持時間:2.89分;LC法T。
ステップ7:1-ベンジル-5-(2-メチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000200
(7S)-4-ベンジル-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2,6-ジオン(1.2g、4.3738mmol)をTHF(30mL)中に溶解させ、溶液を氷水浴中で5分間冷却した。LAH(415.03mg、0.4526mL、10.935mmol)を10分にわたって少量の部分に分けて滴加した。混合物を、室温で30分間撹拌し、次いで、50℃の油浴に入れ、3時間撹拌した。次いで、これを氷中で冷却した。飽和ロッシェル塩溶液を緩徐に添加した(20mL)。層を分離し、THFを使用して、水層を更に抽出した(30mL×2)。組み合わせたTHF溶液を濃縮し、残渣をクロロホルム(30mL)とブライン(30mL)との間で分配した。層を分離し、CHCl(約30mL)を使用して、水層をもう1回抽出した。組み合わせた有機物を濃縮し、残渣を、DCM中の0~5%MeOHを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。生成物1-ベンジル-5-(2-メチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オールを、淡黄色の油として単離した。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.67~6.86(m、5H)、3.64(s、2H)、3.47(s、1H)、2.93~2.80(m、1H)、2.74(dd、J=12.9、4.2Hz、2H)、2.68~2.53(m、3H)、1.71(dp、J=13.3、6.4Hz、1H)、1.43~1.04(m、2H)、0.98~0.68(m、6H)。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.4(M+1);保持時間:0.87分;LC法W。後続の作業は、反応中にイソブチルを持つキラル中心の部分的ラセミ化から生じる70:30ジアステレオマー混合物を示唆する。
ステップ8:3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000201
20mLバイアルを、窒素下で1-ベンジル-5-(2-メチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(261mg、0.9947mmol)、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(351mg、0.8400mmol)、炭酸カリウム(342mg、2.475mmol)、及び無水DCM(6mL)で充填した。DIC(155μL、0.9899mmol)を添加し、不均一な混合物を室温で17時間激しく撹拌した。反応物をDCM(40mL)で希釈し、10%クエン酸水溶液及びブライン(40mL)の混合物でクエンチした。2つの層を分離した。水層をジクロロメタン(3×25mL)で抽出し、組み合わせた有機層を、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、MeOH中に溶解させ、水中のアセトニトリルの勾配(20分にわたって5~100%)を使用した逆相クロマトグラフィー(30g C18カラム)によって精製した。混合画分を組み合わせて、同じ溶出液及び修飾剤としての0.1%ギ酸を使用して、2度目に精製した。予期される生成物は、約50~60%MeCNを溶出した。純粋な画分を組み合わせて、濃縮した。ブラインを添加し、生成物をDCM(3×30mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒を蒸発させて、非結晶質の固体として3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(210mg、38%)を得た。生成物のHNMRは、70:30比におけるジアステレオマーの混合物を示唆する。この物質を更に精製することなく次のステップに使用した。ESI-MS m/z計算値661.24896、実測値662.5(M+1);保持時間:1.47分;LC法A。
ステップ9:18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2の混合物(92:8)(化合物94)
Figure 2023545762000202
100mLフラスコを、窒素下で3-(4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(207mg、0.3126mmol)及び無水DMF(20mL)で充填した。溶液に、NaH(143mgの60%w/w、3.575mmol)を添加し、混合物を、窒素下で、室温で23時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、10%クエン酸を添加することによってクエンチした。混合物を水及びブライン(合計60mL)で希釈した。形成された白色の沈殿物を濾過し、乾燥させた(241mg粗製)。生成物をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(24gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出して、52mgの比較的純粋な物質(93:7異性体混合物として現れる)を得た。生成物をメタノール中に溶解させ、5mMのHClを含有する水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって10~100%)を使用した逆相クロマトグラフィー(15.5g C18カラム)によって精製した。生成物は、約50~55%MeCNを溶出した。純粋な画分を収集し、有機溶媒を蒸発によって除去した。ブラインを添加し、生成物をDCM(3×30mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒を蒸発させて、白色の固体として18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(42mg、21%)を得た。2つのジアステレオマーの混合物(92:8)。H NMR(400MHz、DMSO-d)主要な異性体及び微量の異性体の存在を示唆する複雑なスペクトル。δ13.03(broad s、1H)、8.48(s、1H)、7.93(s、1H)、7.68(s、2H)、7.45~7.34(m、3H)、7.26(q、J=7.8Hz、2H)、7.11(d、J=7.5Hz、2H)、6.33(s、1H)、5.55(s、1H)、4.34~4.10(m、1H)、4.01~3.69(m、3H)、3.27~2.95(m、4H)、2.87~2.70(m、1H)、2.28~1.70(m、7H)、1.35~1.00(m、3H)、0.73~0.60(m、3H)、0.18(d、J=6.2Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.6(M+1);保持時間:1.37分;LC法A。
ステップ10:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物93)
Figure 2023545762000203
100mLフラスコを、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(12mg、0.01812mmol)(ジアステレオマー混合物80:20)及びMeOH(5mL)で充填した。溶液を窒素でスパージした。Pd(OH)(14mgの20%w/w、0.01994mmol)を添加し、溶液を水素(バルーン)の雰囲気下で23時間撹拌した。溶液を窒素でパージした。触媒を、セライトを通した濾過によって除去し、濾液を濃縮して、9mgの残渣を得た。生成物をDMSO(1mL)中に溶解させ、微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分間で1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用して、逆相分取HPLC(C18)によって精製した。Genevac蒸発による溶媒の蒸発により、白色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(4.8mg、44%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.6(M+1);保持時間:1.1分;LC法A。
実施例39:化合物95及び化合物96の調製
ステップ1:(2S)-2-(ベンジルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル
Figure 2023545762000204
メタノール(200mL)中の(2S)-2-アミノ-4-メチル-ペンタン酸メチル(18.537、0.1mol)、トリエチルアミン(10.119g、13.938mL、100.00mmol)及び無水硫酸マグネシウム(20g、166.16mmol)の溶液を、室温で約10分間撹拌した。ベンズアルデヒド(10.612g、10.204mL、100.00mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、硫酸マグネシウムを除去し、次いで、氷浴中で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(7.5665g、200.00mmol)を反応混合物に緩徐に添加した。ガスが添加中に生成された。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム(100mL)でクエンチして、pHを7に調整した。揮発物を真空下で除去した。含水残渣を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせたエーテル層を水(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~20%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、透明な液体として(2S)-2-(ベンジルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル(10.851g、46%)を供給した。ESI-MS m/z計算値235.15723、実測値236.2(M+1);保持時間:2.87分;LC法S。
ステップ2:(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000205
ACN(112.98mL)中の(2S)-2-(ベンジルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル(18.83g、80.018mmol)及び2-[[(2S)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(16.259g、80.018mmol)の溶液に、過塩素酸マグネシウム(26.791g、120.03mmol)を添加した。反応物を室温で24時間撹拌した。反応物を水(500mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×500mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をメタノール(377mL)で希釈した。ヒドラジン水和物(10.975g、160.04mmol)を反応混合物に添加した。反応物を65℃で2日間撹拌した。白色の沈殿物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残渣を1N NaOH(含水)(200mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、50~100%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、灰白色の固体として(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(10.34g、44%)を供給した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.38~7.27(m、5H)、6.02(t、J=6.8Hz、1H)、3.90~3.78(m、2H)、3.72(dd、J=8.6、6.1Hz、1H)、3.52(d、J=13.9Hz、1H)、3.36(t、J=6.6Hz、2H)、3.19(dd、J=14.3、3.7Hz、1H)、2.67(dd、J=14.3、9.5Hz、1H)、1.94~1.80(m、1H)、1.74~1.66(m、1H)、1.62~1.46(m、1H)、0.95(dd、J=6.6、5.6Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値277.0(M+1);保持時間:2.25分;LC法S。
ステップ3:(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000206
DCM(112mL)中の(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(5.63g、20.371mmol)の溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(12.960g、30.556mmol)を0℃で添加した。反応物を、室温で2時間撹拌した。反応物を、Na及び重炭酸ナトリウム(100mL)の飽和1:1混合物の混合物でクエンチし、DCM(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をメタノール(281mL)中で溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム(2.3121g、2.4467mL、61.113mmol)を、反応混合物に室温で添加し、1時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチした。生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、50~100%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(1.793g、32%)を供給した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.52~6.96(m、5H)、6.12(s、1H)、3.99~2.51(m、8H)、1.94~1.63(m、2H)、1.63~1.37(m、1H)、1.05~0.68(m、6H)。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値276.9(M+1);保持時間:2.22分;LC法S。ジアステレオマーの混合物。
ステップ4:(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000207
無水THF(40mL)中の(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(1.793g、6.4227mmol)の溶液に、LAH(1.4626g、1.5950mL、38.536mmol)を添加した。反応混合物を40℃で2日間撹拌した。反応物を、後に、水(1.5mL)、15%NaOH(含水)(1.5mL)、及び水(4.5mL)でクエンチした。室温で1時間撹拌した後、白色の沈殿物を、セライトのパッドを通した濾過によって除去した。濾液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して、(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(1.598g、95%)をジアステレオマーの混合物として供給した。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.2(M+1);保持時間:1.96分;LC法S。
ステップ5:(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000208
ジクロロメタン(20mL)中の(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(1.598g、6.0902mmol)の溶液に、Boc無水物(1.9938g、9.1353mmol)及びトリエチルアミン(0.924g、9.1353mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物をブライン(50mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~100%ヘキサン-ジエチルエーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、透明なゲルとして、及びジアステレオマーの混合物として、(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.359g、61%)を供給した。ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.3(M+1);保持時間:3.88分;LC法S。
ステップ6:(3S)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000209
メタノール(50mL)中の(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(647mg、1.7848mmol)の溶液内に、10%パラジウム炭素(190mg)及びギ酸アンモニウム(337.63mg、5.3544mmol)を添加した。反応混合物を65℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、触媒を、セライトのパッドを通した濾過によって除去した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、メタノール中の0~20%ジクロロメタン(0.5%水酸化アンモニウムで緩衝された)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、透明な油として、及びジアステレオマーの混合物として、(3S)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(382.4mg、78%)を供給した。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ4.64(m、1H)、3.96~3.43(m、3H)、3.05~2.61(m、3H)、2.35(m、1H)、1.98(s、1H)、1.79~1.54(m、1H)、1.38(s、9H)、1.24~0.96(m、2H)、0.85(t、J=6.8Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.2(M+1);保持時間2.95分;LC法S。
ステップ7:(3S,6R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル及び(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾアミル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000210
100mLフラスコを、窒素下で(3S)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(371mg、1.362mmol)(ジアステレオマーの1:1混合物)、無水DMF(8mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(474mg、1.134mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(1.3mL、7.463mmol)及びHATU(525mg、1.381mmol)を添加し、混合物を0℃で4時間撹拌した。2つの異性体(1:1比)を、LCMSによって検出した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(50mLの10%w/v、26.02mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過し、乾燥させた。固体をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用して、シリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。2つの異性体を単離した:第1の溶出するもの、あまり極性ではないジアステレオマー、(3S,6R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(240mg、63%)。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.36(M+1);保持時間:1.98分(LC法A);及びより極性の第2の溶出するジアステレオマー、(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(294mg、77%)。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.36(M+1);保持時間:1.94分(LC法A)。
ステップ8:(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキセン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物96)
Figure 2023545762000211
100mLフラスコを、窒素下で(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(294mg、0.4373mmol)及び無水DMF(15mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(155mgの60%w/w、3.875mmol)(60%鉱油分散)を一度に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で5分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で5時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(60mLの10%w/v、31.23mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(40gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(186mg、66%)を生じた。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.4(M+1);保持時間:1.91分(LC法A)。H NMR(400MHz、DMSO-d+10% DO)1:2比における2つの回転異性体。δ8.32(s、0.35H)、8.18(s、0.65H)、7.91~7.83(m、1H)、7.67(td、J=7.7、1.5Hz、1H)、7.55(d、J=7.6Hz、1H)、7.29(t、J=7.6Hz、1H)、7.14(d、J=7.7Hz、2H)、6.18(s、1H)、5.74~5.51(m、1H)、5.12-~4.94(m、1H)、4.25~3.98(m、2H)、3.44(q、J=14.4Hz、1H)、3.22~2.97(m、3H)、2.05(broad s、6H)、1.69~1.53(m、1H)、1.46(s、11H)、1.04~0.81(m、6H)。スルホンアミドNHが、DOの非存在下で13.02ppmで観察された。
ステップ9:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物95)
Figure 2023545762000212
(20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキセン-18-カルボン酸tert-ブチル(170mg、0.2620mmol)を含む100mLフラスコを、窒素下でDCM(2mL)で充填した。HCl(1mLの4M、4.000mmol)(4Mジオキサン溶液)を添加し、混合物を室温で2.5時間撹拌した。追加の量のHCl(0.5mLの4M、2.000mmol)を添加し、混合物を更に2.5時間撹拌した。揮発物を蒸発によって除去し、残渣をDCM/ヘキサン中で粉砕し、溶媒を蒸発させた。固体が取得されるまで操作を繰り返した。真空下で乾燥させることにより、(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(157mg、103%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.45(M+1);保持時間:1.05分;(LC法A)。
実施例40:化合物97の調製
ステップ1:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物97)
Figure 2023545762000213
4mLバイアルを、(20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03426mmol)、スピロ[3.4]オクタン-2-オン(34mg、0.2738mmol)、無水DCM(400μL)、DIEA(10μL、0.05741mmol)、及び酢酸(13μL、0.2286mmol)で充填した。バイアルにキャップをし、室温で約10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.1180mmol)を添加した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応物を室温で4.5時間撹拌した。メタノール(100μL)を添加した。DCMを蒸発させ、残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を微細濾過し(0.45μm)、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(15.3mg、64%)を得た。ESI-MS m/z計算値643.3192、実測値644.76(M+1);保持時間:1.42分(LC法A)。
実施例41:化合物98の調製
ステップ1:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-18-(2,2,2-トリフルオロエチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物98)
Figure 2023545762000214
4mLバイアルを、(20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(21mg、0.03597mmol)、無水DMF(500μL)、DIEA(19μL、0.1091mmol)、及び2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(7μL、0.04859mmol)で充填した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応物を室温で2.5時間撹拌した。第2の量の試薬2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(7μL、0.04859mmol)を添加し、混合物を1.5時間撹拌した。メタノール(500μL)を添加した。溶液を、微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製した。反応のメインピークを含む画分(1分間のLCMS法を使用して、Rt=0.62分)を収集した。溶媒の蒸発により、白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-18-(2,2,2-トリフルオロエチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(8.8mg、37%)を得た。ESI-MS m/z計算値617.22833、実測値618.44(M+1);保持時間:1.52分;LC法A。
実施例42:化合物99の調製
ステップ1:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物99)
Figure 2023545762000215
(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03426mmol)を、ギ酸(250μL)(88%含水)中に溶解させ、含水ホルムアルデヒド(900μL、32.67mmol)(37%含水)と組み合わせて、スクリューキャップバイアル内で90℃まで5時間加熱した。次いで、反応混合物を、窒素を吹き付けることによって部分的に濃縮し、メタノールで希釈した。溶液を微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(13.7mg、67%)を得た。ESI-MS m/z計算値549.24097、実測値550.43(M+1);保持時間:1.13分;LC法A。
実施例43:化合物100の調製
ステップ1:(2S,6S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000216
無水THF(100mL)中の(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(4.713g、17.053mmol)の溶液内に、LAH(3.8835g、102.32mmol)を緩徐に添加した。反応物を40℃で2日間撹拌した。水(3.9mL)、15%NaOH(含水)(3.9mL)、及び水(11.7mL)を、0℃で反応混合物に添加した。反応混合物を、更に30分間撹拌し、次いで、セライトのパッドを通して濾過した。濾過ケーキを、THF(3×20mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮して、透明な液体として(2S,6S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(4.785g、98%)を提供した。粗生成物を、精製することなく次のステップで直接使用した。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.3(M+1);保持時間:1.95分;LC法S。
ステップ2:(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000217
ジクロロメタン(50mL)中の(2S,6S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(4.785g、18.236mmol)の溶液に、Boc無水物(5.9699g、27.354mmol)及びトリエチルアミン(2.5465g、3.5076mL、25.166mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物をブライン(50mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~60%ヘキサン-ジエチルエーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明なゲルとして(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.692g、56%)ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.3(M+1);保持時間:3.84分;LC法Sを供給した。
ステップ3:(3S,6R)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000218
メタノール(100mL)中の(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.919g、5.2937mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(563mg)を添加した。ギ酸アンモニウム(1.0014g、15.881mmol)を反応物に添加した。反応混合物を65℃で2時間撹拌した。触媒を濾過によって除去し、濾液を真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、透明な油として(3S,6R)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.432g、94%)を供給した。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ4.62(s、1H)、3.56(s、1H)、3.42(d、J=6.0Hz、1H)、3.26(dt、J=13.1、5.6Hz、2H)、3.07~2.92(m、1H)、2.85~2.58(m、2H)、2.30(dt、J=14.7、7.6Hz、1H)、1.88(s、1H)、1.69(dq、J=13.6、6.5Hz、1H)、1.40(s、9H)、1.10(dq、J=22.6、6.5、6.1Hz、2H)、0.86(t、J=6.7Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.1(M+1);保持時間:2.86分;LC法S。
ステップ4:(3S,6R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000219
100mLフラスコを、窒素下で(3S,6R)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(680mg、2.496mmol)、無水DMF(15mL)、及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(870mg、2.082mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(2.4mL、13.78mmol)及びHATU(958mg、2.520mmol)を添加し、混合物を0℃で2.5時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(75mLの10%w/v、39.04mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過した。固体をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用して、シリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2~3%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(3S,6R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-14-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.277g、91%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d+10%DO)回転異性体の複合混合物。δ8.06~7.95(m、1.5H)、7.77(s、0.5H)、7.68~7.54(m、2H)、7.32~7.21(m、2H)、7.14(dd、J=7.6、3.0Hz、2H)、4.75(broad s、0.5H)、4.47(d、J=13.5Hz、0.5H)、3.95(br d、J=19.9Hz、1H)、3.85~3.56(m、2H)、3.30(br s、1H)、3.27~2.96(m、3H)、1.93(2つの一重線、6H)、1.57(dt、J=13.3、6.6Hz、1H)、1.44~1.35(m、9H)、1.31~1.15(m、2H)、1.02~0.91(m、3H)、0.62~0.18(m、3H)。DOの非存在下で12.34ppmにおいて可視である交換可能なスルホンアミドNH。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.44(M+1);保持時間:1.98分;LC法A。
ステップ5:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物100)
Figure 2023545762000220
100mLフラスコを、窒素下で(3S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.258g、1.871mmol)及び無水DMF(60mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(665mgの60%w/w、16.63mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加した。混合物を、窒素下で、0℃で5分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で3時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(250mLの10%w/v、130.1mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×70mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(420mg、35%)を生じた。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.36(M+1);保持時間:1.88分(LC法A)。この物質を更に精製することなく次のステップに使用した。
少量の物質(24mg)をDMSO(1mL)中に溶解させ、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製した。有機溶媒を蒸発させ、水から砕けた固体をDCM(2×20mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上の乾燥及び蒸発後、(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(17mg、69%)を、白色の固体として単離したH NMR(400MHz、DMSO-d+10%DO)可視的な2つの異性体、1:1比:δ8.19(d、J=14.2Hz、1H)、7.88(t、J=7.6Hz、1H)、7.68(td、J=7.8、4.0Hz、1H)、7.46(t、J=7.1Hz、1H)、7.28(t、J=7.6Hz、1H)、7.14(d、J=7.7Hz、2H)、6.25(s、1H)、5.52~5.32(m、1H)、4.29(t、J=12.4Hz、1H)、3.95(水と重複した信号、おそらく1H)、3.80~3.56(m、2H)、3.33~3.22(m、1H)、3.19~2.86(m、2H)、2.51~2.39(m、1H)、2.04(broad s、6H)、1.82~1.66(m、1H)、1.48~1.43(2つのd、9H)、1.36~1.29(m、1H)、0.94(dd、J=18.0、6.6Hz、6H)。DOの非存在下で約13.0ppmにおいて可視であるスルホンアミドNH信号。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.43(M+1);保持時間:1.88分;LC法A。
実施例44:化合物101及び化合物102の調製
ステップ1:(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000221
ACN(72.420mL)中の2-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(10.422g、51.291mmol)の溶液に、(2R)-2-(ベンジルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル(12.07g、51.291mmol)及び過塩素酸マグネシウム(17.173g、76.936mmol)を添加した。反応物混合物を、水(70mL)で希釈し、DCM(3×75mL)で抽出する前に、室温で一晩撹拌した。組み合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。有機残渣をメタノール(241.40mL)中に溶解させ、ヒドラジン水和物(7.0345g、6.8362mL、102.58mmol)を反応物に添加した。反応物を65℃で24時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、白色の固体を濾過した。濾液を濃縮し、次いで、酢酸エチル(3×200mL)で抽出する前に1N NaOH(200mL)で希釈した。組み合わせた有機層を、0~5%DCM-MeOHを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(6.81g、45%)を得る前に、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.30(s、5H)、5.98(s、1H)、3.86(d、J=14.0Hz、2H)、3.72(dd、J=8.6、6.2Hz、1H)、3.52(d、J=14.1Hz、1H)、3.45~3.32(m、2H)、3.19(dd、J=14.3、3.8Hz、1H)、2.67(dd、J=14.2、9.4Hz、1H)、1.94~1.77(m、1H)、1.77~1.62(m、1H)、1.62~1.49(m、1H)、0.95(dd、J=6.6、5.5Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値277.1(M+1);保持時間:2.73分;LC法S。
ステップ2:(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000222
THF(120mL)中の(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(6.81g、24.641mmol)の溶液に、LAH(5.6115g、147.85mmol)を添加した。反応物を、室温まで冷却する前に、40℃で一晩撹拌した。反応物を、後に、水(5.6mL)、15%NaOH(含水)(5.6mL)、及び水(16.8mL)で0℃でクエンチした。反応混合物を、更に30分間撹拌し、次いで、セライトのパッドを通して濾過した。濾過ケーキを、THF(3×50mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮して、(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(6.53g、101%)を得た。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.3(M+1);保持時間:2.38分;LC法S。
ステップ3:(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000223
DCM(78.360mL)中の(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(6.53g、24.887mmol)の溶液に、Boc無水物(8.1474g、37.331mmol)及びトリエチルアミン(3.7775g、5.2032mL、37.331mmol)を室温で添加し、一晩撹拌した。反応物をブライン(100mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~5%DCM-MeOHを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(7.02g、78%)を得た。ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.2(M+1);保持時間:3.68分;LC法S。
ステップ4:(3R,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000224
メタノール(100mL)中の(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.51g、9.6826mmol)の溶液に、パラジウム(1.0305g、0.9683mmol)及びギ酸アンモニウム(1.8316g、29.048mmol)を添加した。反応物を65℃で2時間撹拌した。パラジウムを濾過によって除去し、溶液を真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(3R,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.41g、91%)H NMR(250MHz、DMSO-d)δ4.61(s,1H)、3.63~3.49(m、1H)、3.46~3.39(m、1H)、3.32~3.20(m、2H)、3.07~2.92(m、1H)、2.87~2.59(m、2H)、2.38~2.22(m、1H)、1.77~1.60(m、1H)、1.39(s、9H)、1.22~0.97(m、2H)、0.86(t、J=6.7Hz、6H)を得た。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.1(M+1);保持時間:2.77分;LC法S。
ステップ5:(3R,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000225
100mLフラスコを、窒素下で(3R,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(998mg、3.664mmol)、無水DMF(20mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.279g、3.061mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(3.6mL、20.67mmol)及びHATU(1.43g、3.761mmol)を添加し、混合物を0℃で3.5時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(110mLの10%w/v、57.25mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約3~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(3R,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.783g、87%)を得た。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.33(M+1);保持時間:1.92分;LC法A。
ステップ6:(16S,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物102)
Figure 2023545762000226
100mLフラスコを、窒素下で(3R,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.45g、2.157mmol)及び無水DMF(70mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(768mgの60%w/w、19.20mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加し、互いの3分後に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で4時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(300mLの10%w/v、156.1mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、灰白色の固体として(16S,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(481mg、34%)を生じた。H NMR(500MHz、DMSO-d6+10%D2O)(60:40)比で可視である2つの異性体δ8.18及び8.15(2つのs、60:40比、合計1H)、7.85(t,J=8.6Hz、1H)、7.73~7.59(m、1H)、7.49~7.39(m、1H)、7.25(t、J=7.7Hz、1H)、7.11(d、J=7.8Hz、2H)、6.26(s、1H)、5.40(broad s、1H)、4.26(t、J=12.1Hz、1H)、3.97~3.84(m、1H)、3.70~3.55(m、水信号と重複した2H)、3.24(br s、1H)、3.16~2.89(m、2H)、2.46~2.34(m、1H)、2.01(br s、6H)、1.76~1.61(m、1H)、1.51~1.23(m、10H)、0.92(dd、J=21.8、6.6Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.32(M+1);保持時間:1.93分;LC法A。
ステップ7:(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン--2,8,8-トリオン(化合物101)
Figure 2023545762000227
(16S,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(445mg、0.6859mmol)を含む100mLフラスコを、窒素下でDCM(15mL)で充填した。ジオキサン中の4M塩化水素(4.3mLの4.0M、17.20mmol)(4Mジオキサン溶液)を添加し、混合物を室温で2.5時間撹拌した(94%変換)。追加の量を添加し、混合物を更に2.5時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタン/ヘキサンで粉砕し、揮発物を蒸発させた。固体が取得されるまで操作を繰り返した。真空下での乾燥により、(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(393mg、100%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.4(M+1);保持時間:1.17分;LC法A。
実施例45:化合物103の調製
ステップ1:(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物103)
Figure 2023545762000228
(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(25mg、0.04370mmol)を、ギ酸(250μL)(88%含水)中に溶解させ、含水ホルムアルデヒド(900μL、32.67mmol)(37%含水)と組み合わせ、スクリューキャップバイアル内で90℃まで4時間加熱した。次いで、反応混合物を、窒素を吹き付けることによって部分的に濃縮し、メタノールで希釈した。溶液を微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(15.7mg、60%)を得た。ESI-MS m/z計算値549.24097、実測値550.68(M+1);保持時間:1.12分;LC法A。
実施例46:化合物104の調製
ステップ1:(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(2,2-ジメチルプロピル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物104)
Figure 2023545762000229
4mLバイアルを、(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03496mmol)、2,2-ジメチルプロパナール(30mg、0.3483mmol)、無水ジクロロメタン(1mL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(10μL、0.05741mmol)、及び氷酢酸(10μL、0.1758mmol)を、その順序で添加した。バイアルに窒素下でキャップをし、室温で30分間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(40mg、0.1887mmol)を一度に添加した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応混合物を室温で13時間撹拌した。メタノール(0.2mL)を添加し、揮発物を減圧下で除去した。残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-(2,2-ジメチルプロピル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(11mg、49%)を得た。ESI-MS m/z計算値605.3036、実測値606.4(M+1);保持時間:1.95分;LC法A。
実施例47:化合物105の調製
ステップ1:(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-18-(2,2,2-トリフルオロエチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物105)
Figure 2023545762000230
無水DMF(0.6mL)中の2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(7.5mg、0.03231mmol)及び(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン2,8,8-トリオン(塩酸塩)(14mg、0.02447mmol)の撹拌溶液に、DIEA(15μL、0.08612mmol)を添加し、窒素で30分間パージした。透明な反応物を周囲温度で2時間撹拌した。反応物を微細濾過し、15分にわたって1~99%アセトニトリル/水(修飾剤として水中の5mMのHCl)で溶出する逆相カラムクロマトグラフィー(C18カラム)から精製した。所望の画分を濃縮し、乾燥させて、白色の固体として(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-18-(2,2,2-トリフルオロエチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(8.1mg、53%)を供給した。H NMR(499MHz、DMSO-d)δ9.81(s、1H)、9.03(t、J=1.7Hz、1H)、8.08(d、J=8.0Hz、1H)、7.78(t、J=7.8Hz、1H)、7.69(dt、J=7.8、1.2Hz、1H)、7.22(t、J=7.6Hz、1H)、7.11(d、J=7.6Hz、2H)、6.66(s、1H)、5.57~5.43(m、1H)、5.20(dq、J=17.5、8.8Hz、1H)、4.99(dq、J=17.1、8.6Hz、1H)、4.01~3.85(m、2H)、3.71(d、J=13.1Hz、1H)、3.58~3.45(m、3H)、3.22(d、J=12.7Hz、1H)、3.09(dd、J=14.2、10.8Hz、1H)、1.96(s、6H)、1.68(dq、J=13.0、6.4Hz、1H)、1.35(ddd、J=13.7、9.1、4.8Hz、1H)、0.96(d、J=6.6Hz、3H)、0.91(d、J=6.6Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値617.22833、実測値618.4(M+1);保持時間:1.72分;LC法A。
実施例48:化合物106の調製
ステップ1:(2R)-2-(ベンジルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル
Figure 2023545762000231
メタノール(300.00mL)中の(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタン酸メチル(塩酸塩)(30g、161.84mmol)の溶液に、TEA(16.377g、22.558mL、161.84mmol)を室温で添加し、硫酸マグネシウム(32.368g、268.91mmol)を10分間撹拌した。ベンズアルデヒド(17.175g、16.357mL、161.84mmol)を混合物に添加し、室温で2日間撹拌した。溶液を、セライトのパッドを通して濾過し、氷浴中にある間に水素化ホウ素ナトリウム(12.246g、12.959mL、323.68mmol)を徐々に添加した。反応物を、塩化アンモニウム(150mL)でクエンチする前に1時間撹拌した。メタノールを真空中で除去し、溶液をジエチルエーテル(3×300mL)で抽出した。有機層を、0~20%ヘキサン-酢酸エチルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、透明な液体として(2R)-2-(ベンジルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸メチル(26.8g、70%)を得る前に、水(300mL)及びブライン(300mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.47~6.90(m、5H)、3.81(d、J=12.9Hz、1H)、3.72(s、3H)、3.61(d、J=12.9Hz、1H)、3.31(t、J=7.2Hz、1H)、1.83~1.71(m、1H)、1.66(s、1H)、1.48(dd、J=7.6、6.3Hz、2H)、0.88(dd、J=16.4、6.6Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値235.15723、実測値236.3(M+1);保持時間:2.66分;LC法S。
ステップ2:(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000232
室温のアセトニトリル(75mL)中の2-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(10.880g、53.544mmol)及びメチル(2R)-2-(ベンジルアミノ)-4-メチル-ペンタノエート(12g、50.994mmol)の撹拌溶液に、過塩素酸マグネシウム(17.073g、76.491mmol)を分割して添加した。添加が完了した後、反応混合物を24時間撹拌した。反応物を水(300mL)でクエンチし、生成物をDCM(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。取得された残渣を、室温でメタノール(250mL)中に溶解させ、ヒドラジン水和物(5.1057g、101.99mmol)を添加した。反応混合物を65℃まで24時間加熱した。室温まで冷却した後、白色の沈殿物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。取得された残渣を、1Mの含水NaOH(200mL)で希釈し、生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~5%DCM-メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の泡状物質として(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(8.43g、57%)H NMR(250MHz、CDCl)δ7.38~7.14(m、5H)、6.08(s、1H)、3.96~3.71(m、3H)、3.67~3.43(m、2H)、3.42~3.23(m、1H)、3.21~3.02(m、1H)、2.98~2.82(m、1H)、1.98~1.66(m、3H)、1.62~1.44(m、1H)、1.03~0.79(m、6H)を得た。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値277.7(M+1);保持時間:2.64分;LC法S。
ステップ3:(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000233
窒素下で0℃の無水THF(260mL)中の(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(8.43g、30.502mmol)の撹拌溶液に、LAH(6.9460g、183.01mmol)を分割して添加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで、45℃まで24時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、次いで、Fieser検査手順に従ってクエンチした。塩を、セライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキをTHF(2×150mL)で洗浄し、組み合わせた濾液を真空下で濃縮した。取得された残渣をDCM(90mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。TEA(4.6297g、6.3770mL、45.753mmol)を添加し、続いて、Boc無水物(9.9855g、45.753mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物をブライン(200mL)で冷たくクエンチし、2つの層を分離した。水層をDCM(2×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~25%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、黄色の油として(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(11.54g、99%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.39~7.14(m、5H)、3.98~3.60(m、3H)、3.57~3.19(m、3H)、2.97~2.56(m、3H)、1.83~1.57(m、1H)、1.56~1.18(m、13H)、1.01~0.76(m、6H)。ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.7(M+1);保持時間:4.19分;LC法S。
ステップ4:(3R,6R)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000234
室温での無水メタノール(140mL)中の(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.3g、14.620mmol)の撹拌溶液に、パラジウム炭素(2.3338g、10%w/w、2.1930mmol)を添加し、続いて、ギ酸アンモニウム(3.6875g、58.480mmol)を添加した。反応混合物を65℃まで1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキをメタノール(2×80mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮し、無色の油として(3R,6R)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.98g、92%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ4.68(s、1H)、4.13(s、1H)、3.93~3.63(m、3H)、2.98~2.53(m、3H)、2.45~2.30(m、1H)、2.05~1.56(m、1H)、1.42~1.32(m、9H)、1.27~0.95(m、3H)、0.94~0.75(m、6H)。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.3(M+1);保持時間:1.61分;LC法T。
ステップ5:(3R,6R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000235
100mLフラスコを、窒素下で(3R,6R)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(933mg、3.425mmol)、無水DMF(20mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.19g、2.848mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(3.3mL、18.95mmol)及びHATU(1.33g、3.498mmol)を添加し、混合物を0℃で5時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(100mLの10%w/v、52.05mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過し、乾燥させた。固体をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、灰白色の泡沫状固体として(3R,6R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.183g、62%)を得た。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.26(M+1);保持時間:1.98分;LC法A。
ステップ6:(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物106)
Figure 2023545762000236
100mLフラスコを、窒素下で(3R,6R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.158g、1.723mmol)及び無水DMF(55mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(604mgの60%w/w、15.10mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加し、互いの3分後に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で2時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(230mLの10%w/v、119.7mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。得られた固体懸濁液を、EtOAc(100mL及び2×50mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(499mg、45%)を生じた。H NMR(500MHz、DMSO-d+10% DO)可視である2つの異性体(70:30)δ8.34~8.11(m、1H)、7.84(d、J=7.7Hz、1H)、7.64(t、J=7.8Hz、1H)、7.52(d、J=7.6Hz、1H)、7.25(t、J=7.6Hz、1H)、7.11(d、J=7.7Hz、2H)、6.17(s、1H)、5.70~5.46(m、1H)、5.08~4.90(m、1H)、4.22~4.05(m、1H)、4.03~3.86(m、1H)、3.49~3.31(m、1H)、3.20~2.91(m、3H)、2.02(broad s、6H)、1.62~1.51(m、1H)、1.46~1.36(m、11H)、0.97~0.85(m、6H)。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.4(M+1);保持時間:1.89分(LC法A)。
実施例49:化合物107の調製
ステップ1:(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000237
DCM(112mL)中の(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(5.63g、20.371mmol)の溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(12.960g、30.556mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を、Na及び重炭酸ナトリウム(100mL)の飽和1:1混合物の混合物でクエンチし、DCM(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をメタノール(281mL)中で溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム(2.3121g、2.4467mL、61.113mmol)を、室温で反応混合物添加し、1時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチした。生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、50~100%ヘキサン-エチルアセテートを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の泡沫状固体として(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(1.793g、32%)を供給した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.52~6.96(m、5H)、6.12(s、1H)、3.99~2.51(m、8H)、1.94~1.63(m、2H)、1.63~1.37(m、1H)、1.05~0.68(m、6H)。生成物は、ジアステレオマーの混合物である。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値276.9(M+1);保持時間:2.22分;LC法S。
ステップ2:(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000238
無水THF(40mL)中の(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(1.793g、6.4227mmol)の溶液内に、LAH(1.4626g、1.5950mL、38.536mmol)を添加した。反応混合物を40℃で2日間撹拌した。反応物を、後に、水(1.5mL)、15%NaOH(含水)(1.5mL)、及び水(4.5mL)でクエンチした。室温で1時間撹拌した後、白色の沈殿物を、セライトのパッドを通した濾過によって除去した。濾液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して、黄色の油として(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(1.598g、95%)を得た。生成物は、ジアステレオマーの混合物である。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.2(M+1);保持時間:1.96分;LC法S。
ステップ3:(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000239
ジクロロメタン(20mL)中の(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(1.598g、6.0902mmol)の溶液内に、Boc無水物(1.9938g、9.1353mmol)及びトリエチルアミン(0.924g、9.1353mmol)を添加した。反応物を室温で2時間攪拌した。反応物をブライン(50mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~100%ヘキサン-ジエチルエーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、透明な油として(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.359g、61%)を得た。化合物は、ジアステレオマーの混合物である。ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.3(M+1);保持時間:3.88分;LC法S。
ステップ4:(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000240
DCM(25mL)中の(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(680mg、1.8758mmol)の溶液内に、ジオキサン中のHCl(10mLの4M、40.000mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を、水中に溶解させ、凍結乾燥させて、白色の固体として(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(628.4mg、96%)を供給した。H NMR(250MHz、ジメチルスルホキシド-d)δ11.93~9.24(m、2H)、7.99~7.05(m、5H)、4.85~3.60(m、7H)、3.51~2.80(m、5H)、2.04~1.20(m、3H)、1.15~0.42(m、6H)。生成物は、ジアステレオマーの混合物である。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.1(M+1);保持時間:1.27分;LC法W。
ステップ5:3-[(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000241
100mLフラスコを、窒素下で(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(塩酸塩)(602mg、2.014mmol)、無水DMF(10mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(767mg、1.836mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(2.1mL、12.06mmol)及びHATU(847mg、2.228mmol)を添加し、混合物を0℃で15分間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(70mLの10%w/v、36.43mmol)(10%含水)中に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過し、水で洗浄した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸発後、残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、ガラス状樹脂として3-[(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(493mg、41%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.01(broad s、2H)、7.93(s、2H)、7.81~7.52(m、2H)、7.45~7.20(m、5H)、7.20~7.03(m、2H)、4.33~3.29(m、4H)、2.08~1.76(m、6H)、1.38~0.90(m、3H)、0.87~0.63(m、3H)、0.50(d、J=6.2Hz、1.5H)、0.20(d、J=6.3Hz、1.5H)。ESI-MS m/z計算値661.24896、実測値662.35(M+1);保持時間:1.49分;LC法A。
ステップ6:(19S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物107)
Figure 2023545762000242
100mLフラスコを、窒素下で3-[(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(482mg、0.7278mmol)及び無水DMF(25mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(260mgの60%w/w、6.501mmol)(60%鉱油分散)を迅速に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で4時間撹拌した。混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(100mLの10%w/v、52.05mmol)(10%水溶液)中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×60mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これを少量のメタノールを含有するDCM中に溶解させ(DCMのみを用いると固体が砕け始めた)、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(40gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。2つの生成物が、不良な分離を伴って約4~5%溶出した。微量の環化生成物(主要な生成物の後のショルダーとして溶出された)中で濃縮された画分を蒸発させて、74mgの混合物を得た。これをDMSO(2mL)中に溶解させ、微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHCl(2×950μL注入)を使用した逆相分取HPLC(C18)にかけた。2つの生成物を分離し、単離した。より極性である環化生成物を、白色の固体として蒸発後に単離した。生成物をDMSO(1mL)中に溶解させ、同じ方法を使用して2度目に精製した。蒸発により、純粋な(19S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(14mg、3%)を得た。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.35(M+1);保持時間:1.62分(LC法A)。
実施例50:化合物108、化合物109、及び化合物110の調製
ステップ1:(2S,6S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000243
DCM(20mL)中の(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.727g、4.7641mmol)の溶液内に、ジオキサン中のHCl(10mLの4M、40.000mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を水中に溶解させ、凍結乾燥させて、灰白色の固体として(2S,6S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(塩酸塩)(1.352g、90%)を供給した。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ11.06(m、1H)、10.53~9.93(m、1H)、9.73(s、1H)、7.99~7.22(m、5H)、4.75~4.18(m、3H)、3.95~3.60(m、4H)、3.35~3.12(m、3H)、1.96~1.57(m、3H)、0.92(m、6H)。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.4(M+1);保持時間:1.14分;LC法W。
ステップ2:(2S,6S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000244
DCM(20mL)中の(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.727g、4.7641mmol)の溶液内に、ジオキサン中のHCl(10mLの4M、40.000mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を水中に溶解させ、凍結乾燥させて、灰白色の固体として(2S,6S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(塩酸塩)(1.352g、90%)を供給した。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ11.06(m、1H)、10.53~9.93(m、1H)、9.73(s、1H)、7.99~7.22(m、5H)、4.75~4.18(m、3H)、3.95~3.60(m、4H)、3.35~3.12(m、3H)、1.96~1.57(m、3H)、0.92(m、6H)。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.4(M+1);保持時間:1.14分;LC法W。
ステップ3:3-[(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000245
100mLフラスコを、窒素下で(2S)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(塩酸塩)(589mg、1.971mmol)、無水DMF(10mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(683mg、1.634mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(1.9mL、10.91mmol)及びHATU(750mg、1.972mmol)を添加し、混合物を0℃で13分間撹拌した(LCMSは10分後に完全な反応を示した)。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(60mLの10%w/v、31.23mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過し、水で洗浄した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸発後、残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫性固体として3-[(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(698mg、65%)を得た。ESI-MS m/z計算値661.24896、実測値1.49(M+1);保持時間:662.46分;LC法A。
ステップ4:(16R,19S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物109)
Figure 2023545762000246
100mLフラスコを、窒素下で3-[(3S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(695mg、1.049mmol)及び無水DMF(35mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(373mgの60%w/w、9.326mmol)(60%鉱油分散)を迅速に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で7時間撹拌した。混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(150mLの10%w/v、78.07mmol)(10%含水)中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×60mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣(1.9g)を生じ、これを少量のメタノールを含有するDCM中に溶解させ(DCMのみを用いると固体が砕け始めた)、ジクロロメタン中のEtOAcの勾配(30分にわたって0~10%、次いで、20分にわたって10~100%)を使用したシリカゲル(40gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、二量体不純物とともに約10~35%EtOAcを溶出した。40gシリカカラム及びジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~10%)を使用して、生成物を2度目に精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16R,19S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(182mg、28%)を生じた。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.39(M+1);保持時間:1.62分(LC法A)。この物質を更に精製することなく次のステップに使用した。
18mgの物質を、DMSO(1μL)中に溶解させ、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製し、灰白色の固体として(16R,19S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(12mg、65%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d+10%DO)δ8.53(s、1H)、7.98(ddd、J=7.3、5.4、3.3Hz、1H)、7.79~7.69(m、2H)、7.63~7.38(m、5H)、7.31(t、J=7.6Hz、1H)、7.15(d、J=7.7Hz、2H)、6.23(s、1H)、5.74(broad s、1H)、4.60~4.20 broad s、水と重複した2H)、3.94~3.17(br m、7H)、2.03(br s、6H)、1.95~1.87(m、1H)、1.54(br s、2H)、0.94(d、J=6.5Hz、3H)、0.90(d、J=6.5Hz、3H)。DOの非存在下で10.10ppmにおいて可視である交換可能なスルホンアミドNH一重線。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.42(M+1);保持時間:1.62分;LC法A。
ステップ5:(16R,19S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物108)
Figure 2023545762000247
100mLフラスコを、(19S)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(151mg、0.2413mmol)及びMeOH(35mL)で充填した。溶液を窒素で10分間スパージした。Pd(OH)(76mgの20%w/w、0.1082mmol)を添加し、溶液を水素(バルーン)の雰囲気下で21時間撹拌した。溶液を窒素でパージした。触媒を、セライトを通した濾過によって除去し、濾液を濃縮した。残渣をDCM中に溶解させ、溶液を濾過した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の残渣の粉砕、続いて、蒸発により、灰白色の固体として(16R,19S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(137mg、102%)を得た。この物質を更に精製することなく次のステップに使用した。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.44(M+1);保持時間:0.96分;LC法A。
ステップ6:(16R,19S)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物110)
Figure 2023545762000248
4mLバイアルを、(19S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(17mg、0.03059mmol)、無水DCM(400μL)、4,4-ジフルオロシクロヘキサノン(35mg、0.2610mmol)、及び酢酸(12μL、0.2110mmol)で充填した。バイアルを窒素で簡潔にパージし、キャップをし、室温で約10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(22mg、0.1038mmol)を添加した。バイアルを窒素でパージし、キャップをし、反応物を室温で15時間撹拌した。第2のいくつかの試薬、すなわち、4,4-ジフルオロシクロヘキサノン(115mg、0.8574mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(42mg、0.1982mmol)を添加し、混合物を室温で6時間撹拌した(30%変換)。同じ試薬の別の装填を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。18時間後、メタノール(100μL)を添加し、バイアル内で窒素を吹き付けることによってDCMを蒸発させた。残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を、微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製し、白色の固体(85%純粋)を得て、これを2度目に精製した。溶媒の蒸発により、灰白色の固体として(16R,19S)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(3.6mg、17%)を得た。ESI-MS m/z計算値653.2847、実測値654.4(M+1);保持時間:1.37分;LC法A。
実施例51:化合物111の調製
ステップ1:(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000249
DCM(40mL)中の(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.51g、9.6826mmol)の溶液に、ジオキサン中のHCl(19.5mLの4M、78.000mmol)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を水中に溶解させ、凍結乾燥させて、(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(2.74g、102%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ11.33~10.88(m、1H)、10.48~9.98(m、1H)、9.74(s、1H)、7.70(s、2H)、7.45(s、3H)、4.74~4.25(m、3H)、4.16~3.96(m、1H)、3.85~3.59(m、4H)、3.52~3.34(m、3H)、3.32~3.15(m、2H)、1.98~1.51(m、3H)、1.09~0.79(m、6H)。ESI-MS m/z計算値262.2045、実測値263.3(M+1);保持時間:1.43分;LC法T。
ステップ2:3-[(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000250
100mLフラスコを、窒素下で(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソブチル-1,4-ジアゼパン-6-オール(二塩酸塩)(1.238g、3.692mmol)、無水DMF(15mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.28g、3.063mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(3.5mL、20.09mmol)及びHATU(1.47g、3.866mmol)を添加し、混合物を0℃で17分間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(110mLの10%w/v、57.25mmol)(10%含水)中に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過し、水で洗浄した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸発後、残渣をDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2~3%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として3-[(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(970mg、48%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d)注釈を困難かつ不明確にする、いくつかの異性体の存在。残留DMFも存在する。δ8.06~7.97(m、2H)、7.83~7.72(m、1H)、7.70~7.58(m、1H)、7.41~7.17(m、7H)、7.16~7.05(m、2H)、4.96(broad s、0.4H)、4.16~3.92(m、1H)、3.89~3.56(m、1H)、3.37~3.12(m、水信号と重複する6H)、3.00~2.91(m、2H)、1.95~1.76(m、6H)、1.65~1.41(m、1H)、1.29~1.03(m、1H)、1.00~0.48(m、6H)。ESI-MS m/z計算値661.24896、実測値662.36(M+1);保持時間:1.47分;LC法A。
ステップ3:(16S,19R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物111)
Figure 2023545762000251
100mLフラスコを、窒素下で3-[(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル]-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(947mg、1.430mmol)及び無水DMF(50mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(513mgの60%w/w、12.83mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分(2分で分離された追加)に分けて迅速に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で5~10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で4.5時間激しく撹拌した。混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(200mLの10%w/v、104.1mmol)(10%含水)中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×70mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これを少量のメタノールを含有するDCM中に溶解させ(DCMのみを用いると固体が砕け始めた)、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約4~5%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発により、749mgの80%純粋な物質を得た。より浅い勾配(45分にわたって0~10%)を使用して、これを2度目に精製した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16S,19R)-18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-19-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(526mg、57%)を生じた。H NMR(500MHz、DMSO-d)概して広範な信号δ12.96(broad s、1H)、8.48(s、1H)、7.94(s、1H)、7.81~7.57(br m、2H)、7.51~7.32(m、4H)、7.31~7.18(m、2H)、7.11(d、J=7.2Hz、2H)、6.18(br s、1H)、5.69(br s、1H)、4.10~3.94(m、2H)、3.70(d、J=14.5、5.4Hz、1H)、3.61~3.44(m、3H)、3.25~3.12(m、2H)、2.99~2.92(m、1H)、1.98(br s、6H)、1.65~1.54(m、1H)、1.29~1.08(m、2H)、1.07~0.88(m、6H)。ESI-MS m/z計算値625.2723、実測値626.37(M+1);保持時間:1.61分;LC法A。
実施例52:化合物112の調製
ステップ1:N-[(1R)-3-クロロ-1-メチル-2-オキソ-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000252
窒素下で-78℃の無水THF(180mL)中のジイソプロピルアミン(31.068g、43.030mL、307.03mmol)の撹拌溶液に、n-BuLi(112.58mLの2.5M、281.45mmol)を滴加した。添加が完了した後、反応物をこの温度で45分間撹拌した。調製されたLDA溶液を、カニューレを介して無水THF(360mL)中の(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸メチル(10.4g、51.172mmol)及びクロロ(ヨード)メタン(36.104g、204.69mmol)の冷たい(-78℃)溶液に添加した。LDA添加が完了した後、結果として得られた反応混合物を-78℃で1時間撹拌した、反応物を、THF(50mL)中の氷酢酸(50mL)の溶液の滴加によって、冷たくクエンチした。反応混合物を、約0℃まで加温し、水(300mL)を添加した。揮発物を真空下で除去し、水層を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~20%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、N-[(1R)-3-クロロ-1-メチル-2-オキソ-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(10.84g、86%)の淡黄色の固体を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.09(s、1H)、4.62~4.43(m、1H)、4.28(s、2H)、1.44(s、9H)、1.37(d、J=7.2Hz、3H)。
ステップ2:2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-オキソ-ブチル]アミノ]酢酸エチル
Figure 2023545762000253
窒素下で室温での無水DMF(65mL)中のN-[(1R)-3-クロロ-1-メチル-2-オキソ-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(10.84g、44.009mmol)及び2-(ベンジルアミノ)酢酸エチル(塩酸塩)(10.109g、44.009mmol)の撹拌溶液に、重炭酸ナトリウム(14.789g、176.04mmol)を添加し、続いて、ヨウ化ナトリウム(4.6176g、30.806mmol)を添加した。反応混合物を18時間撹拌した。水(250mL)を添加し、生成物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(120mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~25%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色の油として2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-オキソ-ブチル]アミノ]酢酸エチル(13.56g、77%)ESI-MS m/z計算値378.21548、実測値379.6(M+1);保持時間:4.42分;LC法Sを得た。
ステップ3:2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-ブチル]アミノ]酢酸エチル、ジアステレオマー1、及び2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-ブチル]酢酸エチル、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000254
窒素下で-78℃の無水メタノール(110mL)中の2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-オキソ-ブチル]アミノ]酢酸エチル(9.19g、24.282mmol)の撹拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.8373g、48.564mmol)を分割して添加した。添加が完了した後、反応混合物をこの温度で2時間撹拌した。反応物を、飽和含水塩化アンモニウム(250mL)で-78℃でクエンチし、次いで、室温まで加温させた。ブライン(100mL)を添加し、生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、0~25%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2つの画分:1)ジアステレオマー1、不純物を含有する微量の異性体(黄色の油)、2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-ブチル]アミノ]酢酸エチル(1.59g、16%)ESI-MS m/z計算値380.2311、実測値381.6(M+1);保持時間:3.96分、及び2)ジアステレオマー2、ジアステレオマー1の著しい部分を含有する主要な異性体(黄色の油)、2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-ブチル]アミノ]酢酸エチル(8.78g、90%)ESI-MS m/z計算値380.2311、実測値381.6(M+1)、保持時間:3.78分、(LC法S)を得た。
ステップ4:(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000255
2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-ブチル]アミノ]酢酸エチル(8.78g、23.076mmol)を、室温で1,4-ジオキサン中のHClの溶液(144.22mLの4M、576.90mmol)中に溶解させ、反応混合物を1時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、取得された残渣を無水エタノール(300mL)中に溶解させた。TEA(23.351g、32.164mL、230.76mmol)を室温で添加し、反応混合物を50℃まで1時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発物を真空下で除去した。飽和含水重炭酸ナトリウム(250mL)及びブライン(100mL)を添加し、生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、黄色の油として(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(5.59g、98%)を得た。ESI-MS m/z計算値234.13683、実測値235.4(M+1);保持時間:1.63分;LC法S。
ステップ5:(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー1、及び(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000256
窒素下で0℃の無水THF(220mL)中の(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(5.59g、23.859mmol)の撹拌溶液に、LAH(5.4332g、143.15mmol)を分割して添加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで、40℃まで2時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、Fieser検査手順に従ってクエンチした。塩をセライトのパッドを通して濾過し、THF(2×100mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮した。残渣を、1,4-ジオキサン(100mL)及び飽和含水炭酸水素ナトリウム(100mL)の混合物中に溶解させ、Boc無水物(5.7279g、26.245mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。ブライン(200mL)を添加し、生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~60%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、2つの異なる画分を得た:1)あまり極性ではない化合物A(無色の油)、ジアステレオマー1、(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(840mg、10%)ESI-MS m/z計算値320.21、実測値321.4(M+1);保持時間:3.32分(LC法S)。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.47~7.17(m、5H)、3.96 3.75(m、2H)、3.72~3.57(m、2H)、3.21~2.92(m、2H)、2.89~2.70(m、1H)、2.54~2.17(m、2H)、1.45(s、9H)、1.30~1.09(m、4H);2)より極性の化合物B(無色の油)、ジアステレオマー2、(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.25g、40%)ESI-MS m/z計算値320.21、実測値321.7(M+1);保持時間:3.26分(LC法S)。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.44~7.14(m、5H)、3.70 3.52(m、4H)、3.03~2.78(m、2H)、2.68~2.52(m、3H)、1.45(s、9H)、1.27(d、J=1.9Hz、2H)、1.19(d、J=6.8Hz、3H)。
ステップ6:(7R)-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000257
室温での圧力容器内の無水メタノール(23mL)中の(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(800mg、2.4967mmol)の撹拌溶液に、パラジウム炭素(398.54mg、10%w/w、0.3745mmol)を添加し、続いて、ギ酸アンモニウム(629.73mg、9.9868mmol)を添加した。反応混合物を65℃まで1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキをメタノール(2×20mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮して、無色の油として(7R)-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(670mg、99%)ESI-MS m/z計算値230.16304、実測値231.5(M+1);保持時間:2.39分;LC法Sを得た。
ステップ7:(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O1-ベンジルO4-tert-ブチル、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000258
0℃の1,4-ジオキサン(15mL)及び飽和含水炭酸水素ナトリウム(15mL)の混合物中の(7R)-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(670mg、2.6183mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸ベンジル(705.25mg、0.5902mL、3.9274mmol)を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃で1時間撹拌した、反応物をブライン(25mL)で冷たくクエンチし、生成物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、飽和含水重炭酸ナトリウム(50mL)及びブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~40%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O1-ベンジルO4-tert-ブチル(354mg、36%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.35(d、J=3.2Hz、5H)、5.22~4.80(m、3H)、4.36~4.09(m、1H)、3.84~3.65(m、2H)、3.63~3.46(m、3H)、3.21~3.13(m、2H)、1.39~1.28(m、9H)、1.07(d、J=6.8Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値364.19983、実測値365.1(M+1);保持時間:2.31分;LC法T。
ステップ8:(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000259
100mLの丸底フラスコを、(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O1-ベンジルO4-tert-ブチル(339mg、0.9302mmol)、DCM(3.5mL)及びHCl(3mLの4M、12.00mmol)(4Mジオキサン溶液)で充填した。混合物を室温で2.5時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。固体をDCM及びヘキサンで処理し、溶媒を蒸発させた。操作を3回繰り返した。真空中で乾燥させることにより、白色の泡沫状固体として(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(塩酸塩)(291mg、98%)を提供した。ESI-MS m/z計算値264.1474、実測値265.1(M+1);保持時間:0.62分;LC法A。
ステップ9:(5R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000260
100mLフラスコを、窒素下で(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(塩酸塩)(291mg、0.9385mmol)、無水DMF(6mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(340mg、0.8137mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(0.95mL、5.454mmol)及びHATU(390mg、1.026mmol)を添加し、混合物を0℃で3.5時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(30mLの10%w/v、15.61mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(60分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(40gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約2~3%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(5R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(340mg、63%)を得た。ESI-MS m/z計算値663.19183、実測値664.38(M+1);保持時間:1.76分(LC法J)。
ステップ10:(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸ベンジル、ジアステレオマー1(化合物112)
Figure 2023545762000261
100mLフラスコを、窒素下で(5R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(332mg、0.4999mmol)及び無水DMF(17mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(183mgの60%w/w、4.575mmol)(60%鉱油分散)を添加した。混合物を、窒素下で、0℃で1時間15分間撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(70mLの10%w/v、36.43mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(24gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2~3%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸ベンジル(56mg、17%)を生じた。H NMR(499MHz、DMSO-d)回転異性体の存在(1:1比)δ13.08(非常に広範な分割s、0.3H)、8.34及び8.30(2つの一重線1:1、合計1H)、7.98~7.86(broad m、1H)、7.67(br s,2H)、7.46~7.38(m、1H)、7.35(d、J=7.0Hz、1H)、7.31(t、J=7.4Hz、1H)、7.29~7.18(m、3H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.44(br s、1H)、5.54~5.06(m、3H)、4.46~4.30(m、1H)、4.27~4.12(m、1H)、4.11~3.87(m、2H)、3.87~3.73(m、1H)、3.43~3.19(m、水信号と重複した2H)、2.05(br s、6H)、1.09(d、1.5H)、1.08(d、1.5H)。ESI-MS m/z計算値627.21515、実測値628.37(M+1);保持時間:1.61分;LC法A。
実施例53:化合物113の調製
ステップ1:(7R)-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000262
室温での圧力容器内の無水メタノール(90mL)中の(7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.18g、9.9243mmol)の撹拌溶液に、パラジウム炭素(1.5842g、10%w/w、1.4886mmol)を添加し、続いて、ギ酸アンモニウム(2.5031g、39.697mmol)を添加した。反応混合物を65℃まで1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキをメタノール(2×50mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮して、無色の油として(7R)-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.201g、82%)を得た。ESI-MS m/z計算値230.16304、実測値231.7(M+1);保持時間:2.27分;LC法S。
ステップ2:(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O1-ベンジルO4-tert-ブチル、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000263
0℃の1,4-ジオキサン(50mL)及び飽和含水重炭酸ナトリウム(50mL)の混合物中の(7R)-6-ヒドロキシ-7-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.201g、9.5569mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸ベンジル(2.4455g、2.0464mL、14.335mmol)を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物をブライン(75mL)で冷たくクエンチし、生成物を酢酸エチル(3×120mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、飽和含水重炭酸ナトリウム(80mL)及びブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~50%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O1-ベンジルO4-tert-ブチル、ジアステレオマー2(2.1304g、59%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.44~7.24(m、5H)、5.38~5.20(m、1H)、5.09(s、2H)、3.94~3.72(m、2H)、3.68~3.48(m、3H)、3.07~2.79(m、3H)、1.40(s、9H)、1.17~1.04(m、3H)。ESI-MS m/z計算値364.19983、実測値365.1(M+1);保持時間:2.29分;LC法T。
ステップ3:(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000264
100mLの丸底フラスコを、(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボン酸O1-ベンジルO4-tert-ブチル(926mg、2.541mmol)、DCM(8mL)及びHCl(7.5mLの4M、30.00mmol)(4Mジオキサン溶液)で充填した。混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。固体をDCM及びヘキサンで処理し、溶媒を蒸発させた。操作を3回繰り返した。真空中で乾燥させることにより、白色の粘着性樹脂として(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(塩酸塩)(756mg、99%)を提供した。ESI-MS m/z計算値264.1474、実測値265.09(M+1);保持時間:0.62分;(LC法A)。
ステップ4:(5R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000265
100mLフラスコを、窒素下で(5R)-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(塩酸塩)(756mg、2.513mmol)、無水DMF(14mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(0.893g、2.137mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(2.5mL、14.35mmol)及びHATU(1.027g、2.701mmol)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(75mLの10%w/v、39.04mmol)(10%含水)中に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(60分にわたって0~10%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約4~5%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(5R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(1.02g、72%)を得た。ESI-MS m/z計算値663.19183、実測値664.23(M+1);保持時間:1.76分(LC法A)。
ステップ5:(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸ベンジル、ジアステレオマー2(化合物113)
Figure 2023545762000266
100mLフラスコを、窒素下で(5R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-5-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(1.00g、1.506mmol)及び無水DMF(50mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(546mgの60%w/w、13.65mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加し、互いの3分後に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(210mLの10%w/v、109.3mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、76%純粋な123mgの固体を生じた。物質をDMSO(2.5mL)中に溶解させ、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製した。有機相を蒸発させ、砕けた固体をDCMで抽出した。溶媒の蒸発、DCM/ヘキサン中の粉砕、及び蒸発が、白色の固体として(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸ベンジル(66mg、7%)を生じた。H NMR(499MHz、DMSO-d)可視である2つの異性体、比70:30δ13.08(broad s、0.7H)、11.97(br s、0.3H)、8.03~7.94(m、1H)、7.89(br s、1H)、7.67~7.57(m、1H)、7.53(s、1H)、7.47~7.33(m、5H)、7.25(br s、1H)、7.12(br s、2H)、6.57~6.17(br m、1H)、5.44~4.90(br m、2H)、4.76(s、0.3H)、4.43(s、0.7H)、4.03(dd、J=14.2、5.1Hz、1H)、3.77(br s、1H)、3.68~3.35(m、3H)、3.14~2.79(m、2H)、2.24~1.81(m、6H)、1.15~0.97(m、3H)。ESI-MS m/z計算値627.21515、実測値628.3(M+1);保持時間:1.58分;LC法A。
実施例54:化合物114の調製
ステップ1:2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000267
無水DMF(110mL)中の2-(ベンジルアミノ)酢酸tert-ブチル(12.04g、51.687mmol)及びN-[(1R)-1-(2-クロロアセチル)-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(15.725g、56.637mmol)の溶液に、重炭酸ナトリウム(11.6g、138.08mmol)を添加し、続いて、ヨウ化ナトリウム(5.08g、33.891mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、水(400mL)を添加する前に周囲温度で17時間撹拌した。溶液をエーテル(2×400mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~15%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、淡黄色の液体として2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(22.85g、85%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.66~6.79(m、5H)、5.12~4.85(m、1H)、4.40(s、1H)、3.96~3.76(m、2H)、3.76~3.54(m、2H)、3.36(d、J=1.5Hz、2H)、1.91~1.52(m、2H)、1.52~1.33(m、18H)、1.31~1.23(m、1H)、0.94(d、J=6.5Hz、3H)、0.88(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値448.29373、実測値449.2(M+1);保持時間:5.04分;LC法S。
ステップ2:2-[ベンジル-[(2S,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル及び2-[ベンジル-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000268
0℃のMeOH(220mL)中の2-[ベンジル-[(3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(21.93g、48.886mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(3.745g、98.989mmol)(内部温度<24℃)を添加した。20分間の0℃における反応溶液。水(250mL)を添加した。溶液を酢酸エチル(2×400mL)で抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。ベンゼン(2×100mL)を添加し、真空中で濃縮して、粗生成物中のわずかな水を除去した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~20%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、淡黄色の液体として2-[ベンジル-[(2S,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(15.13g、65%)(より極性)。ESI-MS m/z計算値450.3094、実測値451.2(M+1);保持時間:4.74分(LC法S);H NMR(250MHz、CDCl)δ7.51~7.06(m、5H)、4.63(d、J=9.2Hz、1H)、3.87(d、J=13.5Hz、1H)、3.69(d、J=13.5Hz、1H)、3.64~3.46(m、2H)、3.19(d、J=1.8Hz、2H)、2.84(d、J=13.1Hz、1H)、2.54(dd、J=13.0、9.8Hz、1H)、1.78~1.54(m、1H)、1.44(s、9H)、1.43(s、9H)、1.42~1.27(m、2H)、0.91(d、J=4.3Hz、3H)、0.89(d、J=4.3Hz、3H);及び淡黄色の油として2-[ベンジル-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸塩tert-ブチル(4.36g、19%)(あまり極性ではない)、ESI-MS m/z計算値450.3094、実測値451.2(M+1);保持時間:4.73分(LC法S);H NMR(250MHz、CDCl)δ7.48~7.04(m、5H)、4.76(d、J=9.9Hz、1H)、3.89(d、J=13.5Hz、1H)、3.77~3.32(m、4H)、3.19(d、J=5.2Hz、2H)、2.73(dd、J=13.1、3.2Hz、1H)、2.52(dd、J=13.1、10.7Hz、1H)、1.78~1.49(m、3H)、1.44(s、9H)、1.40(s、9H)、1.07~0.69(m、6H)を得た。
ステップ3:(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000269
2-[ベンジル-[(2S,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(15.13g、33.577mmol)に、HCl(335mLの4M、1.3400mol)を添加した。結果として得られた溶液を周囲温度で24時間撹拌した。次いで、全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を、無水EtOH(700mL)中に溶解させた。結果として得られた溶液を50℃で21時間撹拌した。次いで、TEA(33.977g、46.800mL、335.77mmol)を添加し、50℃で7.5時間撹拌し続けた。全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(800mL)中に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(220gシリカゲル、0~100%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、白色の固体として(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(7.33g、77%)を得た。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値277.2(M+1);保持時間:2.17分;LC法S。
ステップ4:(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000270
無水THF(260mL)中の(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(7.33g、25.673mmol)の溶液に、LAH(5.86g、154.40mmol)を非常に緩徐に添加した。懸濁液を、アルゴン下で、40℃で16時間加熱した。反応溶液を0℃まで冷却し、次いで、水(5.9mL)を滴加し、続いて、15%のNaOH水溶液(5.9mL)及び水(17.7mL)を添加した。THF(200mL)を添加し、懸濁液を周囲温度で1時間撹拌した。懸濁液を、セライトを通して濾過し、THF(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、無色の液体として粗アミノアルコール中間体を得て、これをジオキサン(130mL)及び重炭酸ナトリウム飽和水溶液(130mL)の混合物中に溶解させた。Boc無水物(5.6g、25.659mmol)を添加し、結果として得られた溶液を周囲温度で16時間撹拌した。水(100mL)及び酢酸エチル(200mL)を添加した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサンに装填された)(330gシリカゲル、0~30%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、白色の固体として(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(6.5889g、68%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.48~7.05(m、5H)、5.00(dd、J=16.2、6.3Hz、1H)、3.99~3.35(m、5H)、2.91~2.53(m、3H)、2.23(dt、J=12.3、8.4Hz、2H)、1.61~1.17(m、12H)、1.00~0.71(m、6H)。ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.3(M+1);保持時間:1.86分;LC法T。
ステップ5:(6S,7R)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000271
100mLの丸底フラスコを、(6S,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.51g、4.165mmol)及びMeOH(30mL)で充填した。溶液を窒素で10分間スパージした。Pd(OH)(640mgの20%w/w、0.9115mmol)(20%湿潤)を添加し、反応物を水素(バルーン)下で室温で15時間撹拌した。溶液を、窒素で10分間スパージし、セライトのパッドを通して2回濾過した。濃縮後、溶液をフィルターディスクを通して微細濾過し、溶媒を蒸発させて、灰白色の固体として(6S,7R)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.111g、98%)を得た。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.2(M+1);保持時間:0.94分(LC法A)。
ステップ6:(6S,7R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000272
100mLフラスコを、窒素下で(6S,7R)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.11g、4.075mmol)、無水DMF(20mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.42g、3.398mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(4mL、22.96mmol)及びHATU(1.59g、4.182mmol)を添加し、混合物を0℃で20分間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(120mLの10%w/v、62.46mmol)(10%含水)中に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約3~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(6S,7R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.853g、81%)を得た。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.35(M+1);保持時間:2.06分(LC法A)。
ステップ7:(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物114)
Figure 2023545762000273
100mLフラスコを、窒素下で(6S,7R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.04g、1.547mmol)及び無水DMF(50mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(550mgの60%w/w、13.75mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加し、互いの3分後に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で1.5時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(220mLの10%w/v、114.5mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(341mg、34%)を生じた。H NMR(499MHz、DMSO-d)可視であるいくつかの回転異性体δ13.36~11.65(br m、1H)、8.58~8.30(m、1H)、7.88(broad s、1H)、7.64(br s、2H)、7.25(t、J=7.7Hz、1H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.29(br s、1H)、5.94~5.20(m、1H)、4.74~4.00(m、2H)、3.97~3.36(m、2H)、3.24~2.80(水と重複したm、2H)、2.03(br s、6H)、1.89~1.74(m、1H)、1.73~1.19(m、12H)、0.97~0.71(m、6H)。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.37(M+1);保持時間:1.9分;LC法A。
実施例55:化合物115の調製
ステップ1:(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000274
2-[ベンジル-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-5-メチル-ヘキシル]アミノ]酢酸tert-ブチル(4.36g、9.6758mmol)に、HCl(ジオキサン中100mLの4M、400.00mmol)を添加した。結果として得られた溶液を周囲温度で24時間撹拌した。次いで、全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を、無水EtOH(200mL)中に溶解させた。結果として得られた混合物を50℃で6時間撹拌した。次いで、TEA(9.8010g、13.5mL、96.857mmol)を添加し、反応が50℃で15時間続いた。全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(500mL)中に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(120gシリカゲル、0~100%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、白色の泡沫状固体として(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(2.19g、81%)を得た。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値277.1(M+1);保持時間:2.08分;LC法S。
ステップ2:(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000275
無水THF(76mL)中の(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(2.19g、7.5595mmol)の溶液に、LAH(1.72g、45.318mmol)を非常に緩徐に添加した。懸濁液を、アルゴン下で、40℃で16時間加熱した。反応溶液を0℃まで冷却し、次いで、水(1.7mL)を滴加し、続いて、15%のNaOH水溶液(1.7mL)及び水(5.1mL)を添加した。THF(80mL)を添加し、懸濁液を周囲温度で1時間撹拌した。懸濁液を、セライトを通して濾過し、THF(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、無色の液体として粗アミノアルコール中間体を得て、これをジオキサン(40mL)及び重炭酸ナトリウム飽和水溶液(40mL)の混合物中に溶解させた。次いで、Boc無水物(2.09g、9.5763mmol)を添加し、溶液を周囲温度で16時間撹拌した。次いで、追加のBoc無水物(0.43g、1.9702mmol)を添加し、反応物を更に8時間撹拌した。水(50mL)及び酢酸エチル(100mL)を添加した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサンに装填された)(120gシリカゲル、0~15%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、無色の液体として(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.9399g、65%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.48~7.09(m、5H)、4.35(s、1H)、4.13~3.74(m、2H)、3.65(t、J=2.6Hz、2H)、3.52(d、J=15.1Hz、1H)、3.14~2.75(m、2H)、2.68(d、J=12.3Hz、1H)、2.46~2.10(m、2H)、1.69~1.44(m、2H)、1.43~1.21(m、10H)、0.95~0.77(m、6H)。ESI-MS m/z計算値362.25696、実測値363.6(M+1);保持時間:1.86分;LC法T。
ステップ3:(6R,7R)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000276
100mLの丸底フラスコを、(6R,7R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.92g、5.296mmol)及びMeOH(35mL)で充填した。溶液を窒素で10分間スパージした。Pd(OH)(500mgの20%w/w、0.7121mmol)(20%湿潤)を添加し、反応物を水素(バルーン)下で室温で2日間撹拌した。溶液を、窒素で10分間スパージし、セライトのパッドを通して2回濾過した。濃縮後、溶液を微細濾過し、溶媒を蒸発させて、淡褐色の固体として(6R,7R)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.43g、99%)を得た。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.2(M+1);保持時間:0.98分;LC法A。
ステップ4:(6R,7R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000277
100mLのフラスコを、窒素下で(6R,7R)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.43g、5.250mmol)、無水DMF(25mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.854g、4.437mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(5.2mL、29.85mmol)及びHATU(2.14g、5.628mmol)を添加し、混合物を0℃で45分間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(160mLの10%w/v、83.28mmol)(10%含水)中に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過し、乾燥させた。固体をDCM中に溶解させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(220gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約3~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(6R,7R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.575g、53%)を得た。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.33(M+1);保持時間:2.0分;LC法A。
ステップ5:(16R,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物115)
Figure 2023545762000278
100mLフラスコを、窒素下で(6R,7R)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.062g、1.580mmol)及び無水DMF(50mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(563mgの60%w/w、14.08mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加し、互いの3分後に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で1.5時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(230mLの10%w/v、119.7mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16R,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(692mg、67%)を生じた。H NMR(500MHz、DMSO-d)回転異性体の混合物(60:40)δ13.12~11.88(broad m、1H)、8.35(s、0.6H)、8.28(s、0.4H)、7.89(broad s、1H)、7.65(br s、2H)、7.25(t、J=7.9Hz、1H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.31(bt s、1H)、5.70~5.44(m、1H)、4.70~4.30(m、2H)、4.08~3.84(m、1H)、3.44(q、J=13.2Hz、1H)、3.31~3.18(m、水と重複した2H)、3.15~3.02(m、1H)、2.07~1.89(m、7H)、1.57~1.53(m、2H)、1.47及び1.42(2 d、合計9H)、1.02~0.77(m、6H)。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.33(M+1);保持時間:1.85分;LC法A。
実施例56:化合物116の調製
ステップ1:(7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000279
-70℃(内部温度)のMeOH(620mL)中の2-[ベンジル-[(3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-オキソ-ヘキシル]アミノ]酢酸エチル(52.3g、124.36mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(9g、237.89mmol)を3つの部分に分けて添加し、次いで、-80℃の冷蔵庫に入れる前にこの温度で1時間撹拌した。反応物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(650mL)でクエンチし、次いで、周囲温度まで加温した。反応溶液をエーテル(3×700mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。取得された粗生成物を、1,4-ジオキサン中のDCM(310mL)及びHCl(310.90mLの4M、1.2436mol)の混合物中に溶解させた。結果として得られた溶液を周囲温度で50分間撹拌した。全ての溶媒を減圧下で除去した。取得された残渣を、無水EtOH(2500mL)中に溶解させ、40℃で15時間、次いで、70℃で24時間加熱した。反応溶液を50℃まで冷却し、TEA(126.88g、175mL、1.2539mol)を添加した。反応溶液をこの温度で5時間撹拌し続けた。全ての溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(1200mL)中に溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(600mL)で洗浄した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(600mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~100%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製して、シン/アンチ異性体の混合物である褐色の泡沫状固体として(7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(30.52g、89%)を得た。ESI-MS m/z計算値276.18378、実測値277.2(M+1);保持時間:2.08分;LC法S。
ステップ2:(6S,7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル及び(6R,7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000280
無水THF(1100mL)中の(7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(30.52g、110.43mmol)の溶液内に、LAH(25.3g、666.59mmol)を少量の部分に分けて慎重に添加した。次いで、反応物を40℃で22時間撹拌し、次いで、反応物を0℃まで冷却した。水(25.3mL)を滴加し、続いて、15%NaOH水溶液(25.3mL)及び水(75.9mL)を添加し、次いで、THF(300mL)を添加し、結果として得られた溶液を周囲温度で1時間撹拌した。溶液を、セライトのパッドを通して濾過し、THFで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、淡黄色の液体として粗アミノ中間体を得て、これをジオキサン(550mL)及び含水重炭酸ナトリウム(550mL)の混合物中に溶解させた。Boc無水物(32.4g、144.00mmol)を添加した。結果として得られた溶液を周囲温度で19時間撹拌した。水(100mL)及び酢酸エチル(200mL)を添加し、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(330gシリカゲル、0~30%EtOAc/ヘキサンを溶出する)で精製して、淡黄色の液体として(6S,7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(8.212g、19%)(あまり極性ではない)。ESI-MS m/z計算値362.2569、実測値363.3(M+1)、保持時間:1.88分(LC法W)、H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.55~7.08(m、5H)、4.36(s、1H)、4.08~3.73(m、2H)、3.66(s、2H)、3.52(d、J=15.0Hz、1H)、3.10~2.76(m、2H)、2.76~2.59(m、1H)、2.45~2.20(m、2H)、1.63~1.45(m、2H)、1.38(d、J=6.5Hz、9H)、1.31~1.18(m、1H)、0.99~0.77(m、6H);及び白色の泡沫状固体として(6R,7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(20.275g、49%)(より極性)、ESI-MS m/z計算値362.2569、実測値:363.3(M+1)、保持時間:1.88分(LC法W)、H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.29(m、J=5.5Hz、5H)、5.00(dd、J=16.1、6.3Hz、1H)、3.89~3.38(m、5H)、2.84~2.56(m、3H)、2.33~2.14(m、2H)、1.39(m、12H)、1.01~0.72(m、6H)を得た。
ステップ3:(6R,7S)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000281
100mLの丸底フラスコを、(6R,7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.63g、4.496mmol)及びMeOH(30mL)で充填した。溶液を窒素で10分間スパージした。Pd(OH)(500mgの20%w/w、0.7121mmol)(20%湿潤)を添加し、反応物を水素(バルーン)下で室温で15時間撹拌した(70~80%変換)。触媒Pd(OH)の別の装填(220mgの20%w/w、0.3133mmol)を添加し、新しいバルーンを設置した。4日後、溶液を窒素で10分間スパージし、セライトのパッドを通して2回濾過した。濃縮後、溶液を微細濾過し、溶媒を蒸発させて、黄褐色の固体として(6R,7S)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.227g、99%)を得た。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.2(M+1);保持時間:1.03分;LC法A。
ステップ4:(6R,7S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000282
100mLフラスコを、窒素下で(6R,7S)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.227g、4.460mmol)、無水DMF(23mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.6g、3.829mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(4.5mL、25.84mmol)及びHATU(1.73g、4.550mmol)を添加し、混合物を0℃で4時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(140mLの10%w/v、72.87mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約3~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、桃色の泡沫状固体として(6R,7S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.407g、55%)を得た。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.33(M+1);保持時間:2.05分;LC法A。
ステップ5:(16R,17S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物116)
Figure 2023545762000283
100mLフラスコを、窒素下で(6R,7S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.252g、1.862mmol)及び無水DMF(60mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(679mgの60%w/w、16.98mmol)(60%鉱油分散)を、少量の部分に分けて添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で5時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(260mLの10%w/v、135.3mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16R,17S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(442mg、36%)を生じた。H NMR(500MHz、DMSO-d)可視である2つの回転異性体(70:30)δ13.35~11.65(broad m、1H)、8.61~8.28(m、1H)、7.92(br s、1H)、7.64(br s、2H)、7.25(t、J=8.3Hz、1H)、7.12(br d、2H)、6.29(br s、1H)、5.9~5.31(br m、1H)、4.71~3.99(m、2H)、3.93~3.36(m、2H)、3.24~2.99(m、2H)、2.03(br s、6H)、1.90~1.73(m、1H)、1.73~1.18(m、12H)、1.02~0.73(m、6H)。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.4(M+1);保持時間:1.95分;LC法A。
実施例57:化合物117の調製
ステップ1:(6S,7S)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000284
100mLの丸底フラスコを、(6S,7S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.43g、6.703mmol)及びMeOH(40mL)で充填した。溶液を窒素で10分間スパージした。Pd(OH)(684mgの20%w/w、0.9742mmol)(20%湿潤)を添加し、反応物を水素(バルーン)下で室温で1.5日間撹拌した。溶液を、窒素で10分間スパージし、セライトのパッドを通して2回濾過した。濃縮後、溶液を、Whatman 0.45uM PTFEシリンジフィルターディスクを通して微細濾過し、溶媒を蒸発させて、淡褐色の樹脂として(6S,7S)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.788g、98%)を得た。ESI-MS m/z計算値272.21、実測値273.16(M+1);保持時間:1.06分;LC法A。
ステップ2:(6S,7S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000285
100mLフラスコを、窒素下で(6S,7S)-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.788g、6.564mmol)、無水DMF(30mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(2.2g、5.265mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(6.2mL、35.59mmol)及びHATU(2.56g、6.733mmol)を添加し、混合物を0℃で20分間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(190mLの10%w/v、98.89mmol)(10%含水)中に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過し、吸い上げて乾燥させた。固体をDCM中に溶解させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(220gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約2~3%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(6S,7S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.39g、68%)を得た。ESI-MS m/z計算値671.25446、実測値672.44(M+1);保持時間:2.07分;LC法A。
ステップ3:(16S,17S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物117)
Figure 2023545762000286
100mLフラスコを、窒素下で(6S,7S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-7-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.39g、3.555mmol)及び無水DMF(100mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(1.14gの60%w/w、28.50mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加し、互いの3分後に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で2時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(500mLの10%w/v、260.2mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×120mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16S,17S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(749mg、33%)を生じた。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.4(M+1);保持時間:1.92分(LC法A)。この物質(91%純粋)を更に精製することなく次のステップに使用した。
少量の物質(45mg)をDMSO(1mL)中に溶解させ、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16S,17S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(24mg、52%)を得た。H NMR(499MHz、DMSO-d)可視である2つの回転異性体の比(60:40)。δ13.22~12.00(broad m、1H)、8.39~8.21(m、1H)、7.89(br s、1H)、7.65(br s、2H)、7.25(d、J=8.3Hz、1H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.31(br s、1H)、5.68~5.45(m、1H)、4.71~4.33(m、2H)、4.08~3.83(m、1H)、3.44(q、J=13.2Hz、1H)、3.30~3.18(m、水信号と重複した2H)、3.14~3.02(m、1H)、2.15~1.87(m、7H)、1.56(d、J=10.3Hz、2H)、1.50~1.37(m、9H)、1.02~0.78(m、6H)。ESI-MS m/z計算値635.2778、実測値636.4(M+1);保持時間:1.94分;LC法A。
実施例58:化合物118の調製
ステップ1:(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物118)
Figure 2023545762000287
(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(303mg、0.4671mmol)を含む100mLフラスコを、窒素下でDCM(5mL)で充填した。HCl(5mLの4M、20.00mmol)(4Mジオキサン溶液)を添加し、混合物を室温で2.5時間撹拌した。揮発物を蒸発によって除去し、残渣をDCM/ヘキサン中で粉砕し、溶媒を蒸発させた。固体が取得されるまで操作を繰り返した。真空下での乾燥により、灰白色の固体として(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(306mg、103%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.49(M+1);保持時間:1.04分(LC法A)。この物質を更に精製することなく次のステップに使用した。
少量の物質(20mg)を、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、灰白色の固体として(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(11mg、54%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.5(M+1);保持時間:1.05分;LC法A。
実施例59:化合物119及び化合物120の調製
ステップ1:(16S,17R)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物119)、及び(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-18-{スピロ[3.5]ノナン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物120)
Figure 2023545762000288
3つの反応の各々について、4mLバイアルを、(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03146mmol)、無水DCM(300μL)、DIEA(10μL、0.05741mmol)、酢酸(13μL、0.2286mmol)、及び対応するケトン4,4-ジフルオロシクロヘキサノン(25mg、0.1864mmol)(反応A)、スピロ[3.4]オクタン-2-オン(25mg、0.2013mmol)(反応B)及びスピロ[3.5]ノナン-2-オン(25mg、0.1809mmol)(反応C)で別個に充填した。バイアルにキャップをし、室温で20分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.1180mmol)を添加した。バイアルにキャップをし、室温で16時間撹拌した(反応B及びC)。反応Aについて、更なる量の試薬4,4-ジフルオロシクロヘキサノン(136mg)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.1180mmol)を添加し、混合物を4時間撹拌した。メタノール(100μL)を添加した。DCMを蒸発させ、残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を、微細濾過し(0.45μM)、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製した(B及びCについて化合物当たり2回の精製)。修飾剤としてギ酸アンモニウムを使用して、反応Aからの化合物を3回精製した。蒸発により、灰白色の固体として以下の3つの生成物を得た:
(16S,17R)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(2mg、10%)。ESI-MS m/z計算値653.2847、実測値654.55(M+1);保持時間:1.6分(LC法A)。
(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(7.5mg、34%)ESI-MS m/z計算値643.3192、実測値644.43(M+1);保持時間:1.55分(LC法A)。
(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-18-{スピロ[3.5]ノニアン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(5.7mg、26%)。ESI-MS m/z計算値657.3349、実測値658.4(M+1);保持時間:1.63分(LC法A)。
実施例60:化合物121の調製
ステップ1:(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物121)
Figure 2023545762000289
(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03146mmol)を、ギ酸(250μL)(88%含水)中に溶解させ、含水ホルムアルデヒド(900μL、32.67mmol)(37%含水)と組み合わせ、スクリューキャップバイアル内で90℃まで2時間加熱した。次いで、反応混合物を、窒素を吹き付けることによって部分的に濃縮し、メタノールで希釈した。溶液を、シリンジフィルターディスクを通して微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(5.6mg、30%)を得た。ESI-MS m/z計算値549.24097、実測値550.46(M+1);保持時間:1.04分;LC法A。
実施例61:化合物122の調製
ステップ1:(16S,17R)-18-(3,3-ジメチルブタノイル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキセン-2,8,8-トリオン(化合物122)
Figure 2023545762000290
4mLバイアルを、(16S,17R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03146mmol)、3,3-ジメチルブタン酸(10μL、0.07851mmol)、DMF(200μL)、DIEA(27μL、0.1550mmol)、及びHATU(30mg、0.07890mmol)で充填した。バイアルにキャップをし、混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSは、30%変換を示した。更なる量の3,3-ジメチルブタン酸(50μL、0.3926mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。16時間後、混合物をDMSO(800μL)で希釈した。溶液を、シリンジフィルターディスクを通して微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16S,17R)-18-(3,3-ジメチルブタノイル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-17-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(10.5mg、52%)を得た。ESI-MS m/z計算値633.29846、実測値634.42(M+1);保持時間:1.89分;LC法A。
実施例62:化合物123及び化合物124の調製
ステップ1:(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000291
ACN(50mL)中の2-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(7.3g、35.926mmol)の溶液に、(2R)-2-(ベンジルアミノ)-3-メチル-ブタン酸エチル(7.98g、36.060mmol)及び過塩素酸マグネシウム(12.1g、54.210mmol)を添加した。反応物混合物を、水(70mL)で希釈し、DCM(3×75mL)で抽出する前に、室温で一晩撹拌した。組み合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。有機残渣をメタノール(160mL)中に溶解させ、ヒドラジン水和物(3.6056g、4.8mL、52.578mmol)を反応物に添加した。反応物を65℃で24時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、白色の固体を濾過した。濾液を濃縮し、次いで、酢酸エチル(3×200mL)で抽出する前に1N NaOH(200mL)で希釈した。組み合わせた有機層を、0~5%DCM-MeOHを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(3.21g、34%)を得る前に、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.40~7.15(m、5H)、5.75(s、1H)、4.13~3.76(m、2H)、3.65~3.59(m、1H)、3.45~3.30(m、2H)、3.28~3.01(m、2H)、2.88~2.54(m、1H)、2.43~2.12(m、1H)、1.19~0.67(m、6H)。ESI-MS m/z計算値262.16812、実測値263.2(M+1);保持時間:1.94分;LC法T。
ステップ2:(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000292
THF(100mL)中の(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-2-オン(3.21g、12.236mmol)の溶液内に、LAH(5.1g、134.37mmol)を添加した。反応物を、室温まで冷却する前に、40℃で3日間撹拌した。反応物を、後に、水(5.1mL)、15%NaOH(含水)(5.1mL)、及び水(15.3mL)で0℃でクエンチした。反応混合物を、更に30分間撹拌し、次いで、セライトのパッドを通して濾過した。濾過ケーキを、THF(3×50mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮して、(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-6-オール(3.23g、106%)を得た。ESI-MS m/z計算値248.18886、実測値249.3(M+1);保持時間:1.46分;LC法T。
ステップ3:(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000293
DCM(40mL)中の(2R,6R)-1-ベンジル-2-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-6-オール(3.23g、13.005mmol)の溶液に、Boc無水物(4.26g、19.519mmol)及びトリエチルアミン(1.9602g、2.7mL、19.371mmol)を室温で添加し、一晩撹拌した。反応物をブライン(50mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~5%DCM-MeOHを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.61g、58%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.29(dd、J=8.9、6.0Hz、5H)、4.07~3.82(m、2H)、3.78~3.56(m、2H)、3.52(dd、J=10.9、4.5Hz、2H)、3.40~3.14(m、2H)、2.95~2.68(m、1H)、2.61~2.36(m、1H)、1.88(d、J=6.9Hz、1H)、1.50(d、J=7.5Hz、9H)、1.18~0.68(m、6H)。ESI-MS m/z計算値348.2413、実測値349.2(M+1);保持時間:2.28分;LC法T。
ステップ4:(3R,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000294
メタノール(52mL)中の(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.61g、7.4897mmol)の溶液に、パラジウム(800mg、0.7517mmol)炭素及びギ酸アンモニウム(1.4g、22.203mmol)を添加した。反応物を65℃で2時間撹拌した。パラジウムを濾過によって除去し、溶液を真空下で濃縮した。残渣を、DCM(100mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(3R,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.82g、87%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ4.62(dd、J=12.9、5.1Hz、1H)、3.60~3.46(m、1H)、3.44~3.35(m、2H)、3.34~3.13(m、2H)、3.10~2.95(m、2H)、2.90(dd、J=13.7、9.7Hz、1H)、2.43~2.33(m、1H)、2.27(ddd、J=16.7、13.3、8.9Hz、1H)、1.77(s、1H)、1.58~1.49(m、1H)、1.38(s、9H)、0.90~0.81(m、6H)。ESI-MS m/z計算値258.19434、実測値259.2(M+1);保持時間:1.36分;LC法T。
ステップ5:(3R,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000295
100mLフラスコを、窒素下で(3R,6S)-6-ヒドロキシ-3-(1-メチルエチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.753g、6.785mmol)、無水DMF(35mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(2.39g、5.720mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(6.7mL、38.47mmol)及びHATU(2.61g、6.864mmol)を添加し、混合物を0℃で25分間、次いで、室温で6時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(200mLの10%w/v、104.1mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた灰白色の固体を濾過した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約3~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、灰白色の泡沫状固体として(3R,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.607g、43%)を得た。ESI-MS m/z計算値657.2388、実測値658.36(M+1);保持時間:1.96分;LC法A。
ステップ6:(16S,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物124)
Figure 2023545762000296
250mLフラスコを、窒素下で(3R,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.607g、2.441mmol)及び無水DMF(80mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(780mgの60%w/w、19.50mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加し、互いの3分後に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で3時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(300mLの10%w/v、156.1mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16S,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(539mg、35%)を生じた。ESI-MS m/z計算値621.2621、実測値622.32(M+1);保持時間:1.83分;LC法A。
ステップ7:(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物123)
Figure 2023545762000297
(16S,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(527mg、0.8307mmol)を含む100mLフラスコを、窒素下でDCM(5mL)で充填した。HCl(4mLの4M、16.00mmol)(4Mジオキサン溶液)を添加し、混合物を室温で8時間撹拌した。揮発物を蒸発によって除去し、残渣をDCM/ヘキサン中で粉砕し、溶媒を蒸発させた。固体が取得されるまで操作を繰り返した。真空下での乾燥により、白色の固体として(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(491mg、102%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d+10%DO)δ8.85(s、1H)、7.89(d、J=7.9Hz、1H)、7.67(t、J=7.8Hz、1H)、7.51(d、J=7.6Hz、1H)、7.26(t、J=7.6Hz、1H)、7.12(d、J=7.7Hz、2H)、6.30(s、1H)、5.67~5.55(m、1H)、3.85(t、J=12.4Hz、1H)、3.59~3.40(m、5H)、3.01(dd、J=13.9、10.9Hz、1H)、2.92~2.80(m、1H)、2.03(broad s、6H)、1.04~0.89(m、6H)。ESI-MS m/z計算値521.20966、実測値522.41(M+1);保持時間:1.06分;LC法A。
実施例63:化合物125の調製
ステップ8:(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物125)
Figure 2023545762000298
(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(28mg、0.04816mmol)を、ギ酸(250μL)(88%含水)中に溶解させ、含水ホルムアルデヒド(900μL、32.67mmol)(37%含水)と組み合わせ、スクリューキャップバイアル内で90℃まで15時間加熱した。次いで、反応混合物を、窒素を吹き付けることによって部分的に濃縮し、メタノールで希釈した。溶液を、PTFEシリンジフィルターディスクを通して微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(18.1mg、64%)を得た。ESI-MS m/z計算値535.22534、実測値536.6(M+1);保持時間:1.06分;LC法A。
実施例64:化合物126、化合物127、及び化合物128の調製
ステップ8:(16R,20R)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物126)、(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物127)、及び(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-18-{スピロ[3.5]ノナン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物128)
Figure 2023545762000299
3つの反応の各々について、4mLバイアルを、(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03440mmol)、無水DCM(300μL)、DIEA(10μL、0.05741mmol)、酢酸(13μL、0.2286mmol)、及び対応するケトン4,4-ジフルオロシクロヘキサノン(25mg、0.1864mmol)(反応A)、スピロ[3.4]オクタン-2-オン(25mg、0.2013mmol)(反応B)及びスピロ[3.5]ノナン-2-オン(25mg、0.1809mmol)(反応C)で別個に充填した。バイアルにキャップをし、室温で20分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.1180mmol)を添加した。バイアルにキャップをし、室温で17時間撹拌した。メタノール(100μL)を添加した。DCMを蒸発させ、残渣をDMSO(1mL)に取り込んだ。溶液を、微細濾過し(0.45μM)、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製した。Geneva蒸発により、白色の固体として以下の3つの生成物を得た:
(16R,20R)-18-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(12.5mg、52%)。ESI-MS m/z計算値639.2691、実測値640.4(M+1);保持時間:1.4分(LC法A)。
(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-18-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(13.2mg、55%)。ESI-MS m/z計算値629.3036、実測値630.61(M+1);保持時間:1.4分(LC法A)。
(16R,20R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-18-{スピロ[3.5]ノニアン-2-イル}-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(16.1mg、66%)。ESI-MS m/z計算値643.3192、実測値644.43(M+1);保持時間:1.44分(LC法A)。
実施例65:化合物129、化合物130、及び化合物131の調製
ステップ1:(2S)-2-アミノ-5-メチル-ヘキサン酸メチル
Figure 2023545762000300
(2S)-2-アミノ-5-メチル-ヘキサン酸(10.02g、69.009mmol)をMeOH(510mL)中に溶解させ、SOCl2(8.4g、5.1502mL、70.605mmol)を緩徐に添加した。反応物は、透明な溶液となり、還流するように2日間加熱された。完了時に、揮発物を除去し、生成物を真空中で乾燥させて、白色の固体として(2S)-2-アミノ-5-メチル-ヘキサン酸メチル(塩酸塩)(13.33g、94%)を得た。ESI-MS m/z計算値159.12593、実測値160.4(M+1);保持時間:1.11分;LC法T。
ステップ2:(2S)-2-(ベンジルアミノ)-5-メチル-ヘキサン酸メチル
Figure 2023545762000301
(2S)-2-アミノ-5-メチル-ヘキサン酸メチル(塩酸塩)(12.3g、62.856mmol)及びベンズアルデヒド(6.3440g、6.1mL、59.780mmol)をDCE(350mL)中に溶解させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(26.68g、125.88mmol)を分割して添加した。40分後、反応物を重炭酸ナトリウム(200mL)の添加によってクエンチした。層を分離し、水層をDCMで3回(100mL)抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、0~15%ヘキサン/EtOAcを溶離液として使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、透明な無色の油として(2S)-2-(ベンジルアミノ)-5-メチル-ヘキサン酸メチル(11.04g、67%)を得た。ESI-MS m/z計算値249.17288、実測値250.2(M+1);保持時間:1.73分;LC法T。
ステップ3:(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000302
(2S)-2-(ベンジルアミノ)-5-メチル-ヘキサン酸メチル(11.721g、47.006mmol)をMeCN(134mL)中に溶解させ、2-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(10.04g、49.411mmol)を添加した。次に、過塩素酸マグネシウム(15.65g、70.115mmol)を分割して添加し、反応物を室温で3日間撹拌させた。反応物を水(200mL)で希釈し、DCM(200mL)で3回抽出し、組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗残渣をMeOH(300mL)中に溶解させ、ヒドラジン水和物(4.8450g、4.75mL、96.783mmol)を溶液に添加した。反応器を、65℃まで24時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。固体を濾過し、濾液を濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、EtOAc中の0~30%ヘキサンを溶離液として使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。適切な画分を収集し、無色の油として(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(6.43g、45%)を得た。ESI-MS m/z計算値290.19943、実測値291.3(M+1);保持時間:1.51分;LC法T。
ステップ4:(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000303
(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(6.43g、22.142mmol)をTHF(200mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。LAH(5.0422g、132.85mmol)を窒素流下で緩徐に添加した。完了すると、反応物を室温で20分間撹拌させ、次いで、室温まで1時間加温し、次いで、65℃まで一晩加熱した。反応物を0℃まで冷却し、次いで、5mLの脱イオン水、7mLの2M NaOH、次いで、15mLの脱イオン水を緩徐に添加した。硫酸ナトリウムを添加し、反応物を20分間撹拌し、次いで、固体を濾過し、濾液を濃縮した。粗残渣をDCM(100mL)中に溶解させ、TEA(2.2405g、3.0861mL、22.142mmol)及びBoc無水物(7.2486g、33.213mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで、ブライン(100mL)でクエンチした。水層をDCM(50mL)で3回抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、0~25%ヘキサン:アセトンを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。適切な画分を収集して、無色の油として(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(7.08g、81%)を得た。ESI-MS m/z計算値376.27258、実測値377.5(M+1);保持時間:2.27分;LC法T。
ステップ5:(3S,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000304
(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(7.08g、18.803mmol)及びギ酸アンモニウム(4.76g、75.489mmol)をMeOH(200mL)中に溶解させ、パラジウム炭素(3.09g、10%w/w、2.9036mmol)を添加した。混合物を65℃まで1時間加熱し、次いで、セライトを添加し、固体を濾過した。濾液を濃縮し、酢酸エチル(75mL)及び含水塩化アンモニウム(75mL)中に溶解させた。水層を抽出して、白色の固体として(3S,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.9g、51%)を得た。ESI-MS m/z計算値286.2256、実測値287.1(M+1);保持時間:1.71分(LC法W)。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ3.85~3.66(m、3H)、2.96~2.82(m、1H)、2.81~2.66(m、1H)、2.62~2.52(m、1H)、2.42(d、J=9.1Hz、1H)、1.54~1.43(m、1H)、1.37(s、9H)、1.32~1.08(m、4H)、0.85(dd、J=6.6、1.9Hz、6H)
水層を重炭酸ナトリウムで塩基性化し、EtOAc(40mL)で3回抽出して、白色の固体として(3S,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.16g、38%)の第2のロットを得た。ESI-MS m/z計算値286.2256、実測値287.1(M+1);保持時間:1.71分(LC法W)。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ3.85~3.66(m、3H)、2.96~2.82(m、1H)、2.81~2.66(m、1H)、2.62~2.52(m、1H)、2.42(d、J=9.1Hz、1H)、1.54~1.43(m、1H)、1.37(s、9H)、1.32~1.08(m、4H)、0.85(dd、J=6.6、1.9Hz、6H)。
ステップ6:(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000305
100mLフラスコを、窒素下で(3S,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.03g、3.596mmol)、無水DMF(20mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.256g、3.006mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(3.5mL、20.09mmol)及びHATU(1.44g、3.787mmol)を添加し、混合物を0℃で5時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(110mLの10%w/v、57.25mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過した。固体をDCM中に溶解させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(120gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約3~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.433g、69%)を得た。ESI-MS m/z計算値685.2701、実測値686.34(M+1);保持時間:2.06分;LC法A。
ステップ7:(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(3-メチルブチル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物129)
Figure 2023545762000306
100mLフラスコを、窒素下で(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソペンチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.433g、2.088mmol)及び無水DMF(70mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(677mgの60%w/w、16.93mmol)(60%鉱油分散)を一度に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で3.5時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(300mLの10%w/v、156.1mmol)10%水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約2~3%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(3-メチルブチル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(739mg、53%)を生じた。ESI-MS m/z計算値649.2934、実測値650.37(M+1);保持時間:2.05分;LC法A。
ステップ8:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(3-メチルブチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキセン-2,8,8-トリオン(化合物130)
Figure 2023545762000307
(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(3-メチルブチル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(723mg、1.090mmol)を含む100mLフラスコを、DCM(7mL)で充填した。HCl(5mLの4M、20.00mmol)(4Mジオキサン溶液)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を蒸発によって除去し、残渣をDCM/ヘキサン中で粉砕し、溶媒を蒸発させた。固体が取得されるまで操作を繰り返した。真空下での乾燥により、白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(3-メチルブチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(655mg、101%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d+10%DO)δ8.63(s、1H)、7.87(d、J=7.9Hz、1H)、7.66(t、J=7.7Hz、1H)、7.55(d、J=7.5Hz、1H)、7.27(t、J=7.7Hz、1H)、7.12(d、J=7.7Hz、2H)、6.20(s、1H)、5.95~5.82(m、1H)、4.73~4.59(m、1H)、3.82~3.75(m、水と重複した1H)、3.61~3.41(m、2H)、3.31~3.19(m、2H)、3.13(t、J=11.7Hz、1H)、2.02(broad s、6H)、1.71~1.48(m、3H)、1.27~1.10(m、2H)、0.88(d、J=6.5Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値549.24097、実測値550.43(M+1);保持時間:1.23分;LC法A。
ステップ9:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-20-(3-メチルブチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物131)
Figure 2023545762000308
(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(3-メチルブチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(22mg、0.03678mmol)を、ギ酸(250μL)(88%含水)中に溶解させ、含水ホルムアルデヒド(900μL、32.67mmol)(37%含水)と組み合わせ、スクリューキャップバイアル内で90℃まで4時間加熱した。次いで、反応混合物を、窒素を吹き付けることによって部分的に濃縮し、メタノールで希釈した。溶液を、Whatman 0.45μM PTFEシリンジフィルターディスクを通して微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-20-(3-メチルブチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(16.8mg、75%)を得た。ESI-MS m/z計算値563.25665、実測値564.69(M+1);保持時間:1.2分;LC法A。
実施例66:化合物132及び化合物133の調製
ステップ1:(2S)-2-(ベンジルアミノ)-3-メチル-ブタン酸メチル
Figure 2023545762000309
DCE(500mL)中の(2S)-2-アミノ-3-メチル-ブタン酸メチル(塩酸塩)(45g、263.07mmol)、TEA(26.862g、37mL、265.46mmol)、ベンズアルデヒド(28.208g、27mL、264.48mmol)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(112g、528.45mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。その後、DCM(300mL)を添加し、有機層をブライン(2×800mL)で洗浄した。有機層を1MのHCl(800mL)で抽出した。水層を分離し、2M水酸化ナトリウム溶液で塩基性化し、次いで、酢酸エチル(2×800mL)で抽出した。有機層を、ブライン(800mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、無色の油として(2S)-2-(ベンジルアミノ)-3-メチル-ブタン酸メチル(38.12g、64%)を得た。ESI-MS m/z計算値221.14159、実測値222.4(M+1);保持時間:1.69分;LC法T。
ステップ2:(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000310
ACN(140mL)中の2-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(22g、107.19mmol)の溶液に、(2S)-2-(ベンジルアミノ)-3-メチル-ブタン酸メチル(24.205g、107.19mmol)及び過塩素酸マグネシウム(40g、164.87mmol)を添加した。反応物混合物を、水(250mL)で希釈する前に室温で一晩撹拌し、真空中でACNを除去した。次いで、濁った混合物をDCM(3×250mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。有機残渣(48g)をメタノール(500mL)中に溶解させた。ヒドラジン水和物(15.023g、20mL、219.07mmol)を反応混合物に添加し、次いで、65℃で40時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、白色の固体を濾過した。濾液を濃縮し、次いで、酢酸エチル(2×600mL)で抽出する前に1N NaOH(800mL)で希釈した。組み合わせた有機層を、0~10%DCM-MeOHを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の泡状物質として(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソブチル-1,4-ジアゼパン-2-オン(11.44g、40%)を得る前に、ブライン(600mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。ESI-MS m/z計算値262.16812、実測値263.2(M+1);保持時間:1.89分;LC法T。
ステップ3:(2S,6R)-1-ベンジル-2-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000311
THF(300mL)中の(3S,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-2-オン(11.44g、42.734mmol)の溶液に、LAH(20g、500.60mmol)を添加した。反応物を、室温まで冷却する前に、60℃で20時間撹拌した。反応物を、後に、水(20mL)、15%NaOH(含水)(20mL)、及び水(60mL)で0℃でクエンチした。反応混合物を、更に30分間撹拌し、次いで、セライトのパッドを通して濾過した。濾過ケーキを、THF(3×150mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮して、(2S,6R)-1-ベンジル-2-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-6-オール(11.6g、104%)を得た。ESI-MS m/z計算値248.18886、実測値249.4(M+1);保持時間:1.54分;LC法T。
ステップ4:(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000312
DCM(140mL)中の(2S,6R)-1-ベンジル-2-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-6-オール(11.6g、42.736mmol)の溶液に、Boc無水物(15g、66.668mmol)及びトリエチルアミン(13.068g、18mL、129.14mmol)を室温で添加し、一晩撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム(200mL)及びブライン(100mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をDCM(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~60%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、透明な油として(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(12.9g、85%)を得た。ESI-MS m/z計算値348.2413、実測値349.5(M+1);保持時間:2.4分;LC法T。
ステップ5:(3S,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000313
HOAc(3.1680g、3mL、52.754mmol)、酢酸エチル(80mL)及びメタノール(20mL)中の(3S,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(12.9g、36.278mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(1.5g)を添加した。混合物を、60psiにおけるParrシェーカーに1.5時間入れた。反応混合物をセライトパッドに通して濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣に、飽和重炭酸ナトリウム(200mL)及びDCM(200mL)を添加した。2つの層を分離し、水層をDCM(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、明るい色のゲルとして(3S,6S)-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(8.8g、92%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ3.96~3.68(m、3H)、2.98~2.88(m、1H)、2.81~2.65(m、2H)、2.62~2.53(m、1H)、2.39~2.27(m、1H)、1.59(tt、J=12.7、6.5Hz、1H)、1.38(s、9H)、0.88(dt、J=13.0、6.8Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値258.19434、実測値259.2(M+1);保持時間:1.37分;LC法W。
ステップ6:(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000314
100mLフラスコを、窒素下で(3S,6S)-6-ヒドロキシ-3-(1-メチルエチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.765g、6.832mmol)、無水DMF(35mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(2.418g、5.787mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(6.8mL、39.04mmol)及びHATU(2.64g、6.943mmol)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、室温で6.5時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(200mLの10%w/v、104.1mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた灰白色の固体を濾過した。湿潤固体をDCM中に溶解させ、溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(220gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。生成物は、約3~4%メタノールを溶出した。溶媒の蒸発により、1.075gの約70%純粋な灰白色の泡沫状固体を得た。120gカラム及び同じ溶媒勾配を使用して、物質を2度目に精製した。溶媒の蒸発により、白色の泡沫状固体として(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(773mg、20%)を得た。ESI-MS m/z計算値657.2388、実測値658.29(M+1);保持時間:1.92分;LC法A。
ステップ7:(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22)、11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物132)
Figure 2023545762000315
250mLフラスコを、窒素下で(3S,6S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-3-イソプロピル-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(773mg、1.174mmol)及び無水DMF(40mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(375mgの60%w/w、9.376mmol)(60%鉱油分散)を、2つの等しい部分に分けて添加し、互いの3分後に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で3時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(150mLの10%w/v、78.07mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(80gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(344mg、46%)を生じた。ESI-MS m/z計算値621.2621、実測値622.29(M+1);保持時間:1.8分;LC法A。
ステップ8:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物133)
Figure 2023545762000316
(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22)、11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(337mg、0.5312mmol)を含む100mLフラスコを、窒素下でDCM(3mL)で充填した。HCl(3mLの4M、12.00mmol)(4Mジオキサン溶液)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。揮発物を蒸発によって除去し、残渣をDCM/ヘキサン中で粉砕し、溶媒を蒸発させた。固体が取得されるまで操作を繰り返した。真空下での乾燥により、白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(プロパン-2-イル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(341mg、109%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d+10%DO)δ8.64(s、1H)、7.91~7.78(m、1H)、7.65(t、J=8.4Hz、1H)、7.51(d、J=7.5Hz、1H)、7.32~7.21(m、1H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.18(s、1H)、5.85(s、1H)、4.63(s、1H)、3.90~3060(m、水と重複した3H)、3.49(t、J=13.3Hz、1H)、3.36~3.16(m、3H)、2.02(broad s、6H)、0.99~0.83(m、6H)。ESI-MS m/z計算値521.20966、実測値522.3(M+1);保持時間:1.0分;LC法A。
実施例67:化合物134、化合物135、及び化合物136の調製
ステップ1:(2S)-2-(ベンジルアミノ)-4,4-ジメチル-ペンタン酸メチル
Figure 2023545762000317
窒素下で室温における無水1,2-ジクロロエタン(600mL)中の(2S)-2-アミノ-4,4-ジメチル-ペンタン酸メチル(塩酸塩)(25.65g、124.52mmol)の撹拌溶液に、ベンズアルデヒド(13.214g、12.706mL、124.52mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(65.977g、311.30mmol)を分割して添加した。完全な添加後、反応混合物を室温で45分間撹拌した。反応物を飽和含水重炭酸ナトリウム(500mL)でクエンチし、2つの層を分離した。水層をDCM(2×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~5%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として(2S)-2-(ベンジルアミノ)-4,4-ジメチル-ペンタン酸メチル(22.82g、70%)を得た。ESI-MS m/z計算値249.17288、実測値250.2(M+1);保持時間:2.31分;LC法S。
ステップ2:(3S,6R)-4-ベンジル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000318
室温におけるアセトニトリル(170mL)中の(2S)-2-(ベンジルアミノ)-4,4-ジメチル-ペンタン酸メチル(22.82g、91.518mmol)及び2-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(19.526g、96.094mmol)の撹拌溶液に、過塩素酸マグネシウム(30.642g、137.28mmol)を添加した。反応混合物を30℃まで24時間加熱した。反応物を水(500mL)でクエンチし、生成物をDCM(3×250mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。取得された残渣を、室温でメタノール(500mL)中に溶解させ、ヒドラジン水和物(9.1631g、183.04mmol)を添加した。反応混合物を65℃まで24時間加熱した。室温まで冷却した後、白色の沈殿物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。取得された残渣を、1Mの含水NaOH(500mL)で処理し、生成物を酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~5%DCM-メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の泡として(3S,6R)-4-ベンジル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-2-オン(21.75g、79%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.41~7.17(m、5H)、6.28(s、1H)、3.97~3.69(m、3H)、3.68~3.44(m、2H)、3.43~3.24(m、1H)、3.21~3.05(m、1H)、2.98~2.79(m、1H)、2.24(s、1H)、2.07~1.84(m、1H)、1.75~1.52(m、1H)、0.96(s、9H)。ESI-MS m/z計算値290.19943、実測値291.0(M+1);保持時間:1.84分;LC法T。
ステップ3:(2S,6R)-1-ベンジル-2-(2,2-ジメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000319
窒素下で0℃の無水THF(300mL)中の(3S,6R)-4-ベンジル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-2-オン(10.1g、34.779mmol)の撹拌溶液に、LAH(7.9199g、208.67mmol)を分割して添加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで、45℃まで24時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、Fieser検査手順に従ってクエンチした。塩を濾過し、THF(2×100mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮し、白色の固体として(2S,6R)-1-ベンジル-2-(2,2-ジメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(9.86g、94%)を得た。生成物を更に精製することなく次のステップに進めた。ESI-MS m/z計算値276.22015、実測値277.6(M+1);保持時間:1.54分;LC法S。
ステップ4:(3S,6S)-4-ベンジル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000320
0℃のDCM(120mL)中の(2S,6R)-1-ベンジル-2-(2,2-ジメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(9.86g、33.887mmol)の撹拌溶液に、TEA(5.1436g、7.0848mL、50.831mmol)を添加し、続いて、Boc無水物(11.094g、50.831mmol)を添加した。反応混合物をこの温度で1時間撹拌した。反応物をブライン(200mL)でクエンチした。室温まで加温した後、2つの層を分離した。水層をDCM(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~25%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、粘性の無色の油として(3S,6S)-4-ベンジル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(12.52g、93%)を得た。ESI-MS m/z計算値376.27258、実測値377.3(M+1);保持時間:3.44分;LC法S。
ステップ5:(3S,6S)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000321
窒素下で室温における無水メタノール(325mL)中の(3S,6S)-4-ベンジル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(12.52g、33.251mmol)の撹拌溶液に、パラジウム炭素(5.3078g、10%w/w、4.9876mmol)を添加し、続いて、ギ酸アンモニウム(8.3864g、133.00mmol)を添加した。反応混合物を65℃まで2時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキをメタノール(2×80mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮して、白色の油として(3S,6S)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(9.74g、97%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ3.90~3.66(m、3H)、2.98~2.84(m、1H)、2.81~2.53(m、4H)、2.48~2.39(m、2H)、1.38(s、9H)、1.26~1.14(m、1H)、1.13~1.04(m、1H)、0.89(s、9H)。ESI-MS m/z計算値286.22565、実測値287.1(M+1);保持時間:1.59分;LC法T。
ステップ6:3-[[4-[[(3S,6S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000322
20mLフラスコを、窒素下で(3S,6S)-3-(2,2-ジメチルプロピル)-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(244mg、0.8519mmol)、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(364mg、0.8711mmol)及び無水THF(3mL)で充填した。tert-ブトキシドナトリウムtert-ブトキシドナトリウム(327mg、3.403mmol)を添加し、バイアルにキャップをし、反応物を室温で2.5時間、次いで、50℃で1.5時間撹拌した。混合物を、含水10%クエン酸(20mL)で希釈し、生成物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を蒸発させた。結果として得られた固体をメタノール中に懸濁させ、不溶性画分(主に出発クロロ酸)を濾過して取り除いた。濾液を濃縮し、5mMのHClを含有する水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって0~20%、次いで、20分にわたって20~100%)を使用した逆相(100g C18カラム)にかけた。生成物は,約40~50%MeCNを溶出した。純粋な画分の蒸発により、灰白色の固体として3-[[4-[[(3S,6S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(113mg、19%)を得た。ESI-MS m/z計算値667.30396、実測値668.7(M+1);保持時間:1.36分;LC法A。
ステップ7:(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2,2-ジメチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物134)
Figure 2023545762000323
100mLフラスコを、窒素下で3-[[4-[[(3S,6S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-1,4-ジアゼパン-6-イル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(103mg、0.1462mmol)、無水DMF(5mL)、DIEA(100μL、0.5741mmol)、及びHATU(104mg、0.2735mmol)で充填した。混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物を、小規模反応(0.01278mmolで実行された)と組み合わせて、撹拌しながら氷冷クエン酸(20mLの10%w/v、10.41mmol)水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×40mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(12gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(最初の精製が初期にDMF及び不純物とともに溶出したため、2回の精製を実行した)。生成物は、約3~4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2,2-ジメチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(60mg、57%)を生じた。ESI-MS m/z計算値649.2934、実測値650.48(M+1);保持時間:2.02分;LC法A。
ステップ8:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2,2-ジメチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物135)
Figure 2023545762000324
(16S,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2,2-ジメチルプロピル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(57mg、0.08772mmol)を含む100mLフラスコを、窒素下でDCM(1mL)で充填した。HCl(1mLの4M、4.000mmol)(4Mジオキサン溶液)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した(94%変換)。更なるHCl(500μLの4M、2.000mmol)を添加し、混合物を更に1時間撹拌した。揮発物を蒸発によって除去し、残渣をDCM/ヘキサン中で粉砕し、溶媒を蒸発させた。固体が取得されるまで操作を繰り返した。真空下での乾燥により、白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2,2-ジメチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(58mg、107%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ8.67(s、1H)、7.86(d、J=7.9Hz、1H)、7.65(t、J=7.8Hz、1H)、7.52(d、J=7.6Hz、1H)、7.27(t、J=7.7Hz、1H)、7.12(d、J=7.7Hz、2H)、6.21(s、1H)、5.90(broad s、1H)、4.83(br s、1H)、3.87(dd、J=14.0、7.3Hz、1H)、3.57(t、J=13.1Hz、1H)、3.47(dd、J=14.2、4.8Hz、1H)、3.26~3.08(m、3H)、2.03(s、6H)、1.61~1.44(m、2H)、0.98(s、9H)。ESI-MS m/z計算値549.24097、実測値550.43(M+1);保持時間:1.18分;LC法A。
ステップ9:(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2,2-ジメチルプロピル)-18-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物136)
Figure 2023545762000325
(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2,2-ジメチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(20mg、0.03242mmol)を、ギ酸(250μL)(88%含水)中に溶解させ、含水ホルムアルデヒド(900μL、32.67mmol)(37%含水)と組み合わせ、スクリューキャップバイアル内で90℃まで2.5時間加熱した。次いで、反応混合物を、窒素を吹き付けることによって部分的に濃縮し、DMSOで希釈した。溶液を、シリンジフィルターディスクを通して微細濾過し、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてのHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、灰白色の固体として(16R,20S)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2,2-ジメチルプロピル)-18-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(3.7mg、19%)を得た。ESI-MS m/z計算値563.25665、実測値564.69(M+1);保持時間:1.16分;LC法A。
実施例68:化合物137の調製
ステップ1:(3S)-3-アミノテトラヒドロフラン-2-オン
Figure 2023545762000326
(2S)-2-アミノ-4-ヒドロキシ-ブタン酸(23.58g、197.95mmol)を、HClの水溶液(380mLの2.4M、912.00mmol)中に溶解させた。溶液を140℃で還流させ、3時間撹拌した。次いで、反応物を室温まで冷却し、一晩撹拌した。EtOH(5×400mL)を溶液に添加し、白色の固体が残るまで濃縮した。固体を氷浴上で冷却し、濾過した。白色の固体を、冷エタノール(3×400mL)で洗浄し、乾燥させて、白色の粉末として(3S)-3-アミノテトラヒドロフラン-2-オン(塩酸塩)(20.71g、75%)を得た。H NMR(250MHz、酸化重水素)δ4.68~4.52(m、1H)、4.52~4.34(m、2H)、2.95~2.64(m、1H)、2.55~2.26(m、1H)。
ステップ2:(3S)-3-(ベンジルアミノ)テトラヒドロフラン-2-オン
Figure 2023545762000327
DCE(275mL)中の(3S)-3-アミノテトラヒドロフラン-2-オン(塩酸塩)(18.36g、133.46mmol)の溶液に、TEA(13.504g、18.6mL、133.45mmol)及びベンズアルデヒド(12.792g、12.3mL、120.54mmol)を添加し、室温で10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(56.6g、267.06mmol)を室温で添加し、反応物を、含水重炭酸ナトリウム(250mL)でクエンチする前に1時間撹拌した。溶液をDCM(3×300mL)で抽出した。有機層を、0~100%ヘキサン-ジエチルエチルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(3S)-3-(ベンジルアミノ)テトラヒドロフラン-2-オン(17.93g、70%)を生じさせる前に、ブライン(300mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.34(m、5H)、4.40(td、J=8.9、2.1Hz、1H)、4.17(ddd、J=10.5、9.2、6.2Hz、1H)、3.91(d、J=1.5Hz、2H)、3.55(dd、J=10.5、8.1Hz、1H)、2.66~2.26(m、1H)、2.20~2.08(m、1H)、2.04~1.98(m、1H)。ESI-MS m/z計算値191.09464、実測値192.2(M+1);保持時間:1.89分;LC法T。
ステップ3:(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-2-オン
Figure 2023545762000328
ACN(200mL)中の2-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メチル]イソインドリン-1,3-ジオン(18g、88.585mmol)の溶液に、(3S)-3-(ベンジルアミノ)テトラヒドロフラン-2-オン(16.93g、88.534mmol)及び過塩素酸マグネシウム(29.64g、132.79mmol)を添加した。反応物混合物を、水(150mL)で希釈し、DCM(3×150mL)で抽出する前に、室温で2時間撹拌した。組み合わせた有機層をブライン(170mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。有機残渣をメタノール(300mL)中に溶解させ、ヒドラジン水和物(8.8638g、11.8mL、129.26mmol)を反応物に添加した。反応物を65℃で24時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、白色の固体を濾過した。濾液を濃縮し、次いで、酢酸エチル(3×40mL)で抽出する前に1N NaOH(40mL)で希釈した。組み合わせた有機層を、0~5%DCM-MeOHを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-2-オン(17.06g、73%)を得る前に、ブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.48~7.25(m、5H)、6.25(s、1H)、4.58~3.67(m、5H)、3.48(s、2H)、3.40(d、J=6.6Hz、1H)、3.17(s、1H)、3.03~2.75(m、1H)、2.40~1.71(m、2H)。ESI-MS m/z計算値264.1474、実測値265.1(M+1);保持時間:2.13分;LC法T。
ステップ4:(2R,6S)-1-ベンジル-2-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-6-オール
Figure 2023545762000329
2-メチルテトラヒドロフラン(260mL)中の(3R,6S)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-2-オン(17.06g、64.543mmol)の溶液に、LAH(25g、658.69mmol)を添加した。反応物を、室温まで冷却する前に、45℃で一晩撹拌した。反応物を、後に、水(25mL)、15%NaOH(含水)(25mL)、及び水(75mL)で0℃でクエンチした。反応混合物を、更に30分間撹拌し、次いで、セライトのパッドを通して濾過した。濾過ケーキを、THF(3×500mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮して、(2R,6S)-1-ベンジル-2-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(13.85g、86%)を得た。ESI-MS m/z計算値250.16812、実測値251.1(M+1);保持時間:2.03分;LC法T。
ステップ5:(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000330
DCM(300mL)中の(2R,6S)-1-ベンジル-2-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-6-オール(13.85g、55.325mmol)の溶液に、Boc無水物(18.1g、82.934mmol)及びトリエチルアミン(8.4216g、11.6mL、83.226mmol)を室温で添加し、一晩撹拌した。反応物をブライン(200mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をDCM(2×500mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~5%DCM-MeOHを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(11.28g、58%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.30(d、J=7.1Hz、5H)、4.13~3.68(m、7H)、3.55~3.24(m、3H)、3.19~2.75(m、2H)、2.14~1.73(m、2H)、1.51(s、9H)。ESI-MS m/z計算値350.22055、実測値351.2(M+1);保持時間:2.37分;LC法T。
ステップ6:(3R,6R)-4-ベンジル-3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000331
THF(100mL)中の(3R,6R)-4-ベンジル-6-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシエチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(4.94g、14.096mmol)の溶液に、0℃でイミダゾール(1.9g、27.909mmol)を添加した。TBSCl(2.6g、17.250mmol)を同じ温度で添加する前に、溶液を10分間撹拌した。反応物を、0℃で含水塩化アンモニウム(50mL)の溶液でクエンチする前に、一晩撹拌した。反応物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させる前に、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、ブライン(150mL)で洗浄した。有機層を、真空中で濃縮し、10~60%ヘキサン-ジエチルエーテルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製して、(3R,6R)-4-ベンジル-3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.383g、82%)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ7.60~7.31(m、5H)、4.97~4.82(m、1H)、4.10~4.02(m、1H)、4.00~3.70(m、5H)、3.67~3.55(m、1H)、3.31(ddq、J=35.4、10.3、5.4、4.7Hz、1H)、3.16~2.72(m、3H)、1.84~1.69(m、1H)、1.64(d、J=17.8Hz、9H)、1.55(dt、J=13.4、6.7Hz、1H)、1.12~0.96(m、9H)、0.26~0.21(m、6H)。ESI-MS m/z計算値464.30704、実測値465.3(M+1);保持時間:3.21分;LC法T。
ステップ7:(3S,6S)-3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000332
100mLの丸底フラスコを、(3S,6S)-4-ベンジル-3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.553g、3.342mmol)及びMeOH(30mL)で充填した。溶液を窒素で10分間スパージした。Pd(OH)(525mgの20%w/w、0.7477mmol)(20%湿潤)を添加し、反応物を水素(2つのバルーン)下で室温で4日間撹拌した。溶液を、窒素で10分間スパージし、セライトのパッドを通して濾過した。濃縮後、溶液を、シリンジフィルターディスクを通して微細濾過し、溶媒を蒸発させて、着色樹脂として(3S,6S)-3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.215g、97%)を得た。ESI-MS m/z計算値374.26007、実測値375.75(M+1);保持時間:1.49分;LC法A。
ステップ8:3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー1、及び3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000333
100mLフラスコを、窒素下で(3S,6S)-3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.215g、3.244mmol)、無水DMF(18mL)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.15g、2.752mmol)で充填した。試薬の溶解後、混合物を氷浴中で冷却した。DIEA(3.2mL、18.37mmol)及びHATU(1.36g、3.577mmol)を添加し、混合物を0℃で30分間、次いで、室温で5時間撹拌した。反応物を、激しく撹拌しながらクエン酸(100mLの10%w/v、52.05mmol)(10%含水)に注ぐことによってクエンチし、氷中で冷却した。結果として得られた白色の固体を濾過した。固体をDCM中に溶解させた。濃縮後、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(220gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって、これを精製した。予期される質量を有する2つの生成物が、異なるピークとして溶出した。
あまり極性ではない物質(ジアステレオマー1)は、約2%MeOH、3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(55mg、3%)を溶出した。ESI-MS m/z計算値773.3045、実測値774.55(M+1);保持時間:2.38分(LC法A)。
より極性の物質(ジアステレオマー2)は、約3%MeOH、3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(210mg、10%)を溶出した。ESI-MS m/z計算値773.3045、実測値774.37(M+1);保持時間:2.34分(LC法A)。
ステップ9:12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-ヒドロキシエチル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(化合物137)
Figure 2023545762000334
100mLフラスコを、窒素下で3-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(210mg、0.2712mmol)(主要な異性体、ジアステレオマー2)及び無水DMF(11mL)で充填した。混合物を氷中で冷却した。NaH(88mgの60%w/w、2.200mmol)(60%鉱油分散)を一度に添加した。混合物を、窒素下で、0℃で10分間撹拌した。氷浴を除去し、反応物を窒素下で2時間激しく撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら氷冷クエン酸(40mLの10%w/v、20.82mmol)10%水溶液中に緩徐に注いだ。結果として得られた固体懸濁液を、EtOAc(3×75mL)で抽出した。硫酸ナトリウム上で乾燥させた後、溶媒の蒸発が残渣を生じ、これをDCM中に溶解させ、ジクロロメタン中のMeOHの勾配(30分にわたって0~5%)を使用したシリカゲル(24gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。主要な脱保護生成物は、約4%MeOHを溶出した。溶媒の蒸発及びDCM/ヘキサン中の粉砕/蒸発のいくつかのサイクルが、白色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-ヒドロキシエチル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(95mg、56%)を生じた。ESI-MS m/z計算値623.2414、実測値624.3(M+1);保持時間:1.39分(LC法A)。少量の物質(21mg)を、水中のアセトニトリルの勾配(15分にわたって1~99%)及び修飾剤としてHClを使用した逆相分取HPLC(C18)によって精製して、白色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-ヒドロキシエチル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(15.7mg、41%)を得た。ESI-MS m/z計算値623.2414、実測値624.3(M+1);保持時間:1.39分(LC法A)。8つのキラルSFCカラムのスクリーンは、一貫して1つのみのピークを示し、生成物が未知の構造の単一のエナンチオマーであったことを示唆する。
実施例69:化合物138~159の特性評価
以下の表中の化合物を、本明細書に記載される市販の試薬及び中間体を使用して、上記に記載されるものに類似した様式で調製した。
Figure 2023545762000335
Figure 2023545762000336
Figure 2023545762000337
Figure 2023545762000338
Figure 2023545762000339
Figure 2023545762000340
Figure 2023545762000341
Figure 2023545762000342
実施例70:化合物160の調製
ステップ1:3-[2-クロロ-6-(2、6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000343
NMP(20mL)中の3-ヒドロキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(約1.209g、6.005mmol)の溶液を氷浴中で冷却し、水素化ナトリウム(0.24gの60%w/w、6.001mmol)を添加した。90分後、NMP(10mL)中の2,4-ジクロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン(1.52g、6.005mmol)の溶液を添加した。反応物を室温まで緩徐に加温させ、3日間撹拌した。これを飽和含水塩化アンモニウムでクエンチし、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中の0~30%酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の固体として3-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.36g、54%)を得た。ESI-MS m/z計算値417.18192、実測値418.2(M+1);保持時間:0.86分;LC法D。
ステップ2:2-クロロ-4(2,6-ジメチルフェニル)-6-(3-ピペリジルオキシ)ピリミジン
Figure 2023545762000344
(ジオキサン中の)HCl(15mLの4M、60.00mmol)中の3-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.36g、3.254mmol)の溶液を2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をアセトニトリル中に懸濁させ、溶媒を再び真空下で除去した。結果として得られた固体をジエチルエーテルで粉砕し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体、2-クロロ-4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(3-ピペリジルオキシ)ピリミジン(塩酸塩)を得た(1.15g、100%)ESI-MS m/z計算値317.1295、実測値318.1(M+1)、保持時間:0.5分、LC法D。
ステップ3:2-[3-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-1-ピペリジル]-N-(3-スルファモイルフェニル)アセトアミド
Figure 2023545762000345
NMP(2mL)中の2-クロロ-4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(3-ピペリジルオキシ)ピリミジン(塩酸)(0.14g、0.3952mmol)、2-クロロ-N-(3-スルファモイルフェニル)アセトアミド(0.11g、0.4423mmol)、及び重炭酸ナトリウム(0.17g、2.024mmol)の溶液を3日間撹拌した。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の0~6%メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の固体、2-[3-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-1-ピペリジル]-N-(3-スルファモイルフェニル)アセトアミドを得た(0.16g、76%)ESI-MS m/z計算値529.155、実測値530.3(M+1);保持時間:0.47分;LC法D。
ステップ4:5-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-9λ-チア-6,8,15,18,24-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.13,7.110,14]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-9,9,16-トリオン(化合物160)
Figure 2023545762000346
ジオキサン(15mL)中の2-[3-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-1-ピペリジル]-N-(3-スルファモイルフェニル)アセトアミド(0.16g、0.3019mmol)、酢酸パラジウム(II)(14mg、0.06236mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(36mg、0.06222mmol)、及び炭酸セシウム(0.20g、0.6138mmol)を、窒素流で脱気し、100℃で16時間撹拌した。反応物を濾過し、逆相HPLCを使用して精製して、無色の固体、5-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-9λ-チア-6,8,15,18,24-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.13,7.110,14]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-9,9,16-トリオン(塩酸塩)を得た(27mg、17%)ESI-MS m/z計算値493.17838、実測値494.3(M+1)、保持時間:1.16分;LC法A。
実施例71:化合物161の調製
ステップ1:(3R)-4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000347
(3R)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3g、13.87mmol)及びベンズアルデヒド(2.5mL、24.59mmol)を無水DCE(40mL)中で酢酸(1.45mL、25.50mmol)と組み合わせ、室温で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を0℃まで冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.2g、29.25mmol)を添加した。反応混合物を室温に戻し、16時間撹拌した。反応混合物を、含水重炭酸ナトリウム中に注いで、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで、濃縮し、高真空で72時間乾燥させて、白色の固体として(3R)-4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4.15g、98%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO)δ7.31(d、J=4.3Hz、4H)、2.63~2.54(m、1H)、7.29~7.20(m、1H)、4.61(t、J=5.2Hz、1H)、3.99(d、J=13.7Hz、1H)、3.79~3.66(m、2H)、3.48(d、J=12.7Hz、1H)、3.36(dd、J=5.6、1.4Hz、1H)、3.00(td、J=9.3、4.6Hz、1H)、2.32(dt、J=8.0、3.8Hz、1H)、2.13~1.99(m、1H)、1.39(s、9H)。ESI-MS m/z計算値306.19434、実測値307.3 (M+1);保持時間:0.36分;LC法D。
ステップ2:3-[[4-[[(2R)-1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000348
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(4.062g、9.721mmol)及び(3R)-4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.614g、11.80mmol)を、無水NMP(50mL)中で組み合わせた。反応混合物を0℃まで冷却し、NaH(1.75g、43.75mmol)を窒素流下で部分に分けて緩徐に添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。この時間の後、反応混合物をフラスコに緩徐に添加し、含水塩化アンモニウム及び酢酸エチルを含有する氷/水浴中で冷却した。水層及び有機層を分離し、水層を追加の酢酸エチルで4回抽出した。水層を、1MのHClでpH=6まで更に酸性化し、追加の酢酸エチルで2回抽出した。組み合わせた有機物を水で3回洗浄した。これらの洗浄からの水層は、8のpHを有することが見出され、6のpHに達するまで、追加の含水塩化アンモニウム及び1MのHClを添加した。次いで、酸性化した水層を酢酸エチルで3回抽出し、これらの別個の有機物を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、3-[[4-[[(2R)-1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(4.34g、65%)ESI-MS m/z計算値687.27264、実測値688.4(M+1);保持時間:0.54分を得て、これを更に精製することなく次のステップで使用した。元の有機層を、ブラインで別個に洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。結果として得られた粗物質を、ジクロロメタン中の0~10%メタノールで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、濃縮して、3-[[4-[[(2R)-1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.6g、24%)を得た。ESI-MS m/z計算値687.27264、実測値688.5(M+1);保持時間:0.54分;LC法D。
ステップ3:(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物161)
Figure 2023545762000349
段階1:3-[[4-[[(2R)-1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(4.34g、6.310mmol)をメタノール(40mL)中に溶解させ、ジヒドロキシパラジウム(800mg、0.5697mmol)を添加した。反応容器を窒素でパージし、次いで、水素ガスをバルーンから15分間発泡させ、その後、反応物を、水素バルーンが定位置にある状態で室温で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を窒素でパージし、濾過し、濃縮して、白色の固体3-[[4-[(2R)-4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-2-イル]メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸を得た(3.56g、94%)ESI-MS m/z計算値597.2257、実測値598.4(M+1);保持時間:0.46分、LC法D。
段階2:段階1からの生成物を、ジクロロメタン(500mL)中でHATU(3.12g、8.206mmol)と組み合わせ、次いで、DIPEA(5.6mL、32.15mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応物を濃縮し、150mLの酢酸エチル中に溶解させた。有機層を100mLの1M HClで洗浄し、結果として得られた水層を100mLの酢酸エチルで更に1回抽出した。次いで、組み合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。結果として得られた粗製物を、ジクロロメタン中の0~10%メタノールの溶媒勾配で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、(中程度の純度であるが、次のステップで使用される)(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-6-カルボン酸tert-ブチル(2.64g、72%)ESI-MS m/z計算値579.21515、実測値580.3(M+1);保持時間:0.61分、LC法Dを得た。
段階3:段階2からの生成物を、ジクロロメタン(20mL)及びジオキサン中のHCl(35mLの4M、140.0mmol)中に溶解させ、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を、真空下で固体残渣まで濃縮した。ヘキサンを添加し、反応混合物を再び真空下で濃縮し、白色の固体を得て、これを更に精製することなく次のステップで使用した:(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(2.32g、71%)ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.4(M+1);保持時間:0.3分、LC法D。
段階3からの物質の10mg部分を、分取HPLC(水中の1~40 MeCN、HCl修飾剤、15分間の実行)によって更に精製して、(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(6mg、0%)を得た。ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.4(M+1);保持時間:0.7分(LC法A)。
実施例72:化合物162の調製
ステップ1:(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-メチル-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物162)
Figure 2023545762000350
3mLバイアル内で、(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21.11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(14mg、0.02713mmol)を、ギ酸(400μL)及び37%含水ホルムアルデヒド(400μL、14.52mmol)中に溶解させた。この溶液を70℃で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を、室温まで冷却し、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(HCl修飾剤を含む水中の1~40%ACN、15分間の実行)によって精製し、濃縮して、白色の粉末として(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-メチル-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(5.1mg、35%)ESI-MS m/z計算値493.17838、実測値494.4(M+1);保持時間:0.8分、LC法Aを得た。
実施例73:化合物163の調製
ステップ1:(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11(23),12,14,18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物163)
Figure 2023545762000351
2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(225mg、1.460mmol)及びデス・マーチンペルヨージナン(615mg、1.450mmol)をジクロロメタン(3mL)中で組み合わせ、室温で1時間撹拌し、次いで、バイアルの内容物を、酢酸(3mL)中に溶解された(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(125mg、0.2422mmol)を含む別個のバイアルに添加した。室温で30分間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(412mg、1.944mmol)を添加した。反応混合物を、更に20分間撹拌し、次いで、濃縮し、DMSO及びメタノール中に溶解させ、濾過し、逆相HPLC(水中の1~70%ACN、15分間の実行)によって精製して、(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11(23),12,14,18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(60mg、37%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO)δ11.21(s、1H)、8.53(s、1H)、7.96(d、J=7.1Hz、1H)、7.71(d、J=7.8Hz、2H)、7.27(t、J=7.5Hz、1H)、7.13(d、J=7.7Hz、2H)、6.30(s、1H)、5.27(s、1H)、5.14(s、1H)、4.63(d、J=14.7Hz、1H)、4.13(s、1H)、3.57(d、J=21.9Hz、2H)、3.25(m、3H)、3.04(s、2H)、2.19~1.96(m、8H)、0.98(d、J=6.9Hz、2H)、0.86(d、J=5.6Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値615.2127、実測値616.3(M+1);保持時間:1.24分;LC法A。
実施例74:化合物164の調製
ステップ1:(8R)-6-ベンゾイル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物164)
Figure 2023545762000352
(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(12.000mg、0.02502mmol)、及び対応するベンズアルデヒド(約13.28mg、12.72μL、0.1251mmol)を酢酸中で組み合わせた。5分後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ31.81mg、0.1501mmol)を添加し、反応物を室温で更に30分間撹拌した。次いで、反応混合物を、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(HCl修飾剤を含む水中の1~70%又は1~40%ACN、15分間の実行)によって精製して、対応する(8R)-6-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(8mg、52%)を得た。ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.4(M+1);保持時間:1.16分;LC法A。
実施例75:化合物165の調製
ステップ1:(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(プロパン-2-イル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物165)
Figure 2023545762000353
(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(12.000mg、0.02502mmol)及び対応するアセトン(およそ7.266mg、9.186μL、0.1251mmol)を酢酸中で組み合わせた。5分後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ31.81mg、0.1501mmol)を添加し、反応物を室温で更に30分間撹拌した。次いで、反応混合物を、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(HCl修飾剤を含む水中の1~70%又は1~40%ACN、15分間の実行)によって精製して、対応する(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(プロパン-2-イル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(4.5mg、32%)を得た。ESI-MS m/z計算値521.20966、実測値522.4(M+1);保持時間:0.86分;LC法A。
実施例76:化合物166の調製
ステップ1:(8R)-N-シクロヘプチル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-6-カルボキサミド(化合物166)
Figure 2023545762000354
(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(12mg、0.02326mmol)及びイソシアネートシクロヘプタン(およそ4.857mg、4.621μL、0.03489mmol)を、THF(0.5mL)中に溶解させ、ジイソプロピルアミン(およそ12.02mg、16.20μL、0.09304mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(水中の1~70%ACN、HCl修飾剤、15分)によって精製して、(8R)-N-シクロヘプチル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-6-カルボキサミド(8.1mg、56%)を得た。ESI-MS m/z計算値618.26245、実測値619.4(M+1);保持時間:1.6分、LC法A。
実施例77:化合物167の調製
ステップ1:(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-N,N-ビス(プロパン-2-イル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-6-カルボキサミド(化合物167)
Figure 2023545762000355
(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(およそ12.00mg、0.02326mmol)及びN,N-ジイソプロピルカルバモイルクロリド(およそ15.23mg、0.09304mmol)を、ジクロロメタン(0.3mL)中で組み合わせ、トリエチルアミン(およそ18.83mg、0.1861mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(水中の1~70%ACN、15分間の実行、HCl修飾剤)によって精製して、濃縮時に、(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-N,N-ビス(プロパン-2-イル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-6-カルボキサミド(6.5mg、46%)を得た。ESI-MS m/z計算値606.26245、実測値607.4(M+1);保持時間:1.67分;LC法A。
実施例78:化合物168の調製
ステップ1:(8R)-6-シクロヘキサンカルボニル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物168)
Figure 2023545762000356
(8R)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(12mg、0.02326mmol)、シクロヘキサンカルボン酸(およそ3.876mg、0.03024mmol)、及びHATU(およそ11.50mg、0.03024mmol)を、DMF(0.5mL)中で組み合わせ、DIPEA(およそ15.03mg、20.26μL、0.1163mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、濾過し、逆相HPLC(HClを含む水中の1~70%ACN)によって精製し、乾燥させて、(8R)-6-シクロヘキサンカルボニル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(9.7mg、71%)を得た。ESI-MS m/z計算値589.2359、実測値590.4(M+1);保持時間:1.59分;LC法A。
実施例79:化合物169の調製
ステップ1:4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000357
3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7g、32.37mmol)及びベンズアルデヒド(3.9mL、38.37mmol)をDCE(100mL)中で酢酸(2.5mL、43.96mmol)と組み合わせ、室温で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を0℃まで冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(9g、42.46mmol)を添加した。反応混合物を室温に戻し、16時間撹拌した。反応混合物を、含水重炭酸ナトリウム中に注いで、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。結果として得られた粗製物を、ジクロロメタン中の0~100%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.1g、51%)ESI-MS m/z計算値306.19434、実測値307.3(M+1);保持時間:0.35分、LC法D。
ステップ2:3-[[4-[(1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000358
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(900mg、2.154mmol)及び4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(870mg、2.839mmol)を、無水NMP(12mL)中で組み合わせた。反応混合物を0℃まで冷却し、NaH(430mg、10.75mmol)を窒素流下で部分に分けて緩徐に添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。この時間の後、反応混合物を、含水塩化アンモニウム及び酢酸エチルを含むフラスコに緩徐に添加した。水層及び有機層を分離し、水層を追加の酢酸エチルで4回抽出した。組み合わせた有機物を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。結果として得られた粗物質を、ジクロロメタン中の0~10%メタノールで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、濃縮して、3-[[4-[(1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.103g、74%)ESI-MS m/z計算値687.27264、実測値688.5(M+1);保持時間:0.54分、LC法Dを得た。
ステップ3:13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン
Figure 2023545762000359
段階1:3-[[4-[(1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(500mg、0.7270mmol)をメタノール(10mL)中に溶解させ、ジヒドロキシパラジウム(225mg、0.3204mmol)を添加した。反応容器を窒素でパージし、次いで、水素ガスをバルーンから15分間発泡させ、その後、反応物を、水素バルーンが定位置にある状態で室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を窒素でパージし、濾過し、濃縮して、白色の固体3-[[4-[(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-2-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(411mg、95%)ESI-MS m/z計算値597.2257、実測値598.3(M+1);保持時間:0.46分(LC法D)を得た。
段階2:段階1からの生成物を、DMF(50mL)中のHATU(360mg、0.9468mmol)と組み合わせ、次いで、DIPEA(650μL、3.732mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を0.3MのHClで希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。次いで、組み合わせた有機物を、水で2回、次いで、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。結果として得られた粗製物を、ジクロロメタン中の0~10%メタノールの溶媒勾配で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-6-カルボン酸tert-ブチル(340mg、81%)ESI-MS m/z計算値579.21515、実測値580.3(M+1);保持時間:0.61分、(LC法D)を得た。
段階3:段階2からの生成物を、ジクロロメタン(4mL)及びHCl(4mLの4M、16.00mmol)中に溶解させ、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を、真空下で固体残渣まで濃縮した。ヘキサンを添加し、反応混合物を再び真空下で濃縮し、白色の固体を得て、これを更に精製することなく次のステップで使用した:13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(281mg、81%)を得た。ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.3(M+1);保持時間:0.27分(LC法D)。
ステップ4:6-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物169)
Figure 2023545762000360
13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(12mg、0.02502mmol)を、酢酸(0.5mL)中でベンズアルデヒド(13mg、0.1225mmol)と組み合わせた。反応物を室温で5分間撹拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ31.81mg、0.1501mmol)を添加し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、反応混合物を、0.2mLのメタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(HCl修飾剤を含む1~40%ACN又は1~70%ACNの15分間の実行)によって精製して、6-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(7mg、46%)を得た。ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.3(M+1);保持時間:1.1分;LC法A。
実施例80:化合物170の調製
ステップ1:2-(ヒドロキシメチル)-4-[2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000361
2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エタノール(およそ427.6mg、2.774mmol)を4mLのDCE中に溶解させ、デス・マーチンペルヨージナン(およそ1.236g、2.913mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を、2mLのDCE中の2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、1.387mmol)を含むバイアルに添加した。次いで、酢酸(500μL、8.792mmol)を添加し、反応混合物を室温で更に2時間撹拌した。この時点で、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.3g、6.134mmol)を添加し、反応混合物を室温で更に16時間撹拌させた。次いで、反応混合物を、含水重炭酸ナトリウム中に注いで、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。結果として得られた粗製物を、ジクロロメタン中の0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製し(実行において極めて遅く出現し、UV活性ではなく、ELSDによって検出される)、無色の油として2-(ヒドロキシメチル)-4-[2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(269mg、55%)を得た。ESI-MS m/z計算値352.1974、実測値353.4(M+1);保持時間:0.48分;LC法D。
ステップ2:13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物170)
Figure 2023545762000362
段階1:3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(30mg、0.07179mmol)及び2-(ヒドロキシメチル)-4-[2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(50mg、0.1419mmol)を、無水THF(0.5mL)中でナトリウムtert-ブトキシド(30mg、0.3122mmol)と組み合わせ、室温で撹拌した。2時間後、追加のナトリウムtert-ブトキシド(17mg、0.1769mmol)を添加し、反応物を更に16時間撹拌させた。反応混合物を、酢酸でクエンチし、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(1~70%ACN、HCl修飾剤、15分間の実行)によって精製して、3-[[4-[[1-tert-ブトキシカルボニル-4-[2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]ピペラジン-2-イル]メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(8mg、14%)ESI-MS m/z計算値733.2757、実測値734.4(M+1)、保持時間:0.56分(LC法D)を得た。
段階2:boc保護生成物を、HCl(500μLの4M、2.000mmol)を含むジクロロメタン(0.5mL)中に溶解させ、室温で90分間撹拌した。次いで、ステップ1からの逆相HPLCからのboc脱保護物質を1mLのジクロロメタン中に溶解させ、反応混合物を濃縮して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[4-[2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル]ピペラジン-2-イル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(10mg、21%)ESI-MS m/z計算値633.22327、実測値634.4(M+1);保持時間:0.46分(LC法D)を得た。
段階3:段階2からの生成物を、DMF(0.8mL)中でHATU(8mg、0.02104mmol)と組み合わせ、DIPEA(17μL、0.09760mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を、0.3mLのメタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(1~70%ACN、HCl修飾剤、15分間の実行)によって精製して、13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(6.5mg、14%)ESI-MS m/z計算値615.2127、実測値616.3(M+1);保持時間:1.19分(LC法A)を得た。
実施例81:化合物171の調製
ステップ1:(3S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(化合物171)
Figure 2023545762000363
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(100mg、0.2393mmol)、(3S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(55mg、0.2543mmol)、及びEDC(塩酸塩)(66mg、0.2893mmol)を、室温で無水ジクロロメタン(1.2mL)中で組み合わせ、20分間撹拌した。次いで、反応混合物を、20mLの酢酸エチル及び20mLの0.5M HClに添加した。層を分離し、水性物を20mLの酢酸エチルで2度目に抽出した。組み合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中の0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を濃縮して、中間体、(3S)-4-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(54mg、37%)を得た。ESI-MS m/z計算値615.19183、実測値616.2(M+1);保持時間:0.71分;LC法D。アミド生成物を、窒素でパージしたバイアル内の無水NMP(20mL)中のNaH(30mg、0.7501mmol)と組み合わせ、70℃まで2時間加熱した。次いで、反応混合物を1M HClでクエンチし、50mLの0.5M HCl、及び50mLの酢酸エチル中に注いだ。層を分離し、水性物を30mLの酢酸エチルで2回抽出した。組み合わせた有機物を、水、ブラインで5回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。結果として得られた粗製物を、ジクロロメタン中の0~10%メタノールの勾配を使用したシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を組み合わせて、濃縮して、(8S)-13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,98]トリコサ-1(22),11(23),12,14,18,20-ヘキサエン-6-カルボン酸tert-ブチル(26mg、19%)ESI-MS m/z計算値579.21515、実測値580.2(M+1)、保持時間:1.62分(LC法A)を得た。
実施例82:化合物172及び化合物173の調製
ステップ1:4-ベンジル-3-[メトキシ(メチル)カルバモイル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000364
1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-カルボン酸(1.0234g、3.194mmol)、N-メトキシメタンアミン(塩酸塩)(521.5mg、5.346mmol)、DIPEA(1.7mL、9.760mmol)、EDCI(771.7mg、4.026mmol)、及びHOBt(473.8mg、3.506mmol)のDMF(10mL)混合物を、室温で4時間撹拌し、次いで、塩化アンモニウムの飽和水溶液(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(15ml×2)で抽出した。有機層を、水(10mL)で洗浄し、続いて、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、4-ベンジル-3-[メトキシ(メチル)カルバモイル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.2667g、109%)ESI-MS m/z計算値363.21582、実測値364.2(M+1);保持時間:1.0分、LC法Aを得た。
ステップ2:4-ベンジル-3-(1-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000365
段階1:4-ベンジル-3-[メトキシ(メチル)カルバモイル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(400.6mg、1.102mmol)のTHF(5mL)混合物を0℃まで冷却し、ブロモ(メチル)マグネシウム(750μLの3M、2.250mmol)で処理し、滴加した。反応混合物を室温まで加温し、16時間撹拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウムの水溶液(10mL)で処理し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、3-アセチル-4-ベンジル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(416.2mg、119%)ESI-MS m/z計算値318.19434、実測値319.3(M+1)、保持時間:1.42分(LC法A)を得た。
段階2:上記からの生成物を、MeOH(10mL)に取り込み、0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(80.4mg、2.125mmol)で部分に分けて処理した。反応物を室温まで加温し、1時間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム(10mL)で処理した。混合物を酢酸エチル(15ml×2)で抽出し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(12gシリカ)によって精製した。化合物を、30分にわたって酢酸エチル/ヘキサン(0~70%)で溶出させ、4-ベンジル-3-(1-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(267.3mg、76%)ESI-MS m/z計算値320.21、実測値321.2(M+1);保持時間:0.92分(LC法A)を得た。
ステップ3:3-[[4-[1-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-2-イル)エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000366
段階1:4-ベンジル-3-(1-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(188.4mg、0.5880mmol)、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(163.8mg、0.3920mmol)、及びナトリウムtert-ブトキシド(172.3mg、1.793mmol)のTHF(0.5mL)混合物を、室温で16時間撹拌した。溶液を濾過し、濾液を1.4mLのMeOH中に溶解させ、水(HCl修飾剤)中の1~99%MeCNの15分間の勾配を使用したクロマトグラフィーのために、逆相逆相HPLC上に注入して(5×400uLの注入)、3-[[4-[1-(1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル)エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(101.4mg、35%)ESI-MS m/z計算値701.2883、実測値702.2(M+1);保持時間:1.39分(LC法A)を得た。
段階2:生成物をMeOH(3mL)に取り込み、窒素で3分間スパージし、次いで、Pd(OH)(19.7mg、0.02806mmol)で処理した。システムを真空状態にし、窒素でパージし(3回)、次いで、水素(バルーン)の雰囲気下で室温で2時間撹拌し、次いで、セライトパッド上で濾過した。濾液を真空中で濃縮して、3-[[4-[1-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-2-イル)エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(90.2mg、36%)を得た。ESI-MS m/z計算値611.2414、実測値612.3(M+1);保持時間:1.04分(LC法A)。
ステップ4:13-(2,6-ジメチルフェニル)-9-メチル-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-6-カルボン酸tert-ブチル(化合物173)、及び13-(2,6ジメチルフェニル)-9-メチル-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物172)
Figure 2023545762000367
段階1:3-[[4-[1-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-2-イル)エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(35.2mg、0.05431mmol)及びHATU(34.2mg、0.08995mmol)のDMF(5mL)混合物を室温で撹拌し、DIPEA(50μL、0.2871mmol)で処理した。混合物を30分間撹拌し、次いで、1M HCl(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(40mL)で希釈した。有機層を分離し、水(10mL)、次いで、ブライン(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣を、MeOH(1.5mL)で希釈し、水(HCl修飾剤)中の1~99%MeCNの15分間の勾配を使用した逆相HPLCによって精製して、13-(2,6-ジメチルフェニル)-9-メチル-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-6-カルボン酸tert-ブチル(6.1mg、19%)ESI-MS m/z計算値593.23083、実測値594.3(M+1);保持時間:1.69分(LC法A)を得た。
段階2:段階1からの生成物の半分を、(ジオキサン中の)HCl(800μLの4M、3.200mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。混合物を、真空中で濃縮し、MeOH(1.5mL)中に溶解させ、水(HCl修飾剤)中の1~99%MeCNの15分間の勾配を使用した逆相HPLCによって精製して、13-(2,6-ジメチルフェニル)-9-メチル-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(3.1mg、11%)を得た。ESI-MS m/z計算値493.17838、実測値494.4(M+1);保持時間:0.81分(LC法A)。
実施例83:化合物174、化合物175、及び化合物176の調製
ステップ1:4-ベンジル-3-(1-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000368
段階1:4-ベンジル-3-[メトキシ(メチル)カルバモイル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(404.3mg、1.112mmol)のTHF(5mL)混合物を、0℃まで冷却し、臭化ベンジルマグネシウム(2.5mLの0.9M、2.250mmol)の滴加により処理した。反応混合物を室温まで加温し、16時間撹拌した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウムの水溶液(10mL)で処理し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、4-ベンジル-3-(2-フェニルアセチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(139.6mg、32%)ESI-MS m/z計算値394.22565、実測値395.3(M+1);保持時間:1.49分(LC法A)を得た。
段階2:上記からの生成物を、MeOH(10mL)に取り込み、0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(64.7mg、1.710mmol)で部分に分けて処理した。反応物を室温まで加温し、1時間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム(10mL)で処理した。混合物を酢酸エチル(15ml×2)で抽出し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(12gシリカ)によって精製した。化合物を、30分にわたって酢酸エチル/ヘキサン(0~70%)で溶出させ、4-ベンジル-3-(1-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(127.8mg、29%)ESI-MS m/z計算値396.2413、実測値397.3(M+1);保持時間:0.51分(LC法A)を得た。
ステップ2:3-[[4-[1-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-2-イル)-2-フェニル-エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000369
段階1:4-ベンジル-3-(1-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(143.4mg、0.3616mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(157.2mg、1.636mmol)、及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(165.7mg、0.3965mmol)のTHF(2mL)混合物を、室温で20時間撹拌した。溶液を濾過し、濾液を0.5mLのMeOHで希釈し、水(HCl修飾剤)中の1~99%MeCNの15分間の勾配を使用した逆相HPLCによって精製して、3-[[4-[1-(1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル)-2-フェニル-エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(192.1mg、65%)ESI-MS m/z計算値777.31964、実測値778.5(M+1);保持時間:1.68分(LC法A)を得た。
段階2:生成物をMeOH(5mL)に取り込み、窒素で5分間パージし、次いで、ジヒドロキシパラジウム(99.3mg、0.1414mmol)で処理した。システムを真空状態にし、窒素でパージし(3回)、次いで、水素(バルーン)の雰囲気下で4時間撹拌した。反応混合物を、セライト床を通して濾過し、真空中で濃縮して、3-[[4-[1-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-2-イル)-2-フェニル-エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(187.3mg、72%)ESI-MS m/z計算値687.27264、実測値688.4(M+1);保持時間:0.54分(LC法D)を得た。
ステップ3:9-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-6-カルボン酸tert-ブチル(化合物175)、9-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物176)、及び9-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(プロパン-2-イル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物174)
Figure 2023545762000370
段階1:3-[[4-[1-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-2-イル)-2-フェニル-エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(86.4mg、0.1193mmol)、HATU(67.3mg、0.1770mmol)、及びDIPEA(80μL、0.4593mmol)のDMF(11mL)溶液を、室温で5分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣をMeOH(2mL)に取り込み、溶液を濾過し、濾過液を、水(HCl修飾剤)中の1~99%MeCNの15分間の勾配を使用した逆相クロマトグラフィーによって精製して、9-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-2,17,17-トリオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-6-カルボン酸tert-ブチル(塩酸塩)(46.4mg、55%)ESI-MS m/z計算値669.2621、実測値670.4(M+1);保持時間1.96分(LC法A)を得た。
段階2:生成物を、(ジオキサン中の)HCl(3mLの4M、12.00mmol)に取り込み、室温で1時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。溶液を濾過し、濾液を1.8mLのMeOH中に溶解させ、水(HCl修飾剤)中の1~99%MeCNの15分間の勾配を使用した逆相HPLCによって精製して、9-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(4.9mg、7%)ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.4(M+1);保持時間:1.14分(LC法A)を得た。
段階3:ステップ2の生成物を、酢酸(1mL、17.58mmol)に取り込み、アセトン(20μL、0.2724mmol)で処理し、続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(26.7mg、0.1260mmol)で処理した。混合物を室温で4時間撹拌した。溶液を濾過し、濾過液を、水(HCl修飾剤)中の1~99%MeCNの15分間の勾配を使用した逆相HPLCによって精製して、9-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(プロパン-2-イル)-10-オキサ-17λ-チア-3,6,14,16,23-ペンタアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(塩酸塩)(7.4mg、9%)ESI-MS m/z計算値611.25665、実測値612.4(M+1)、保持時間:1.3分(LC法A)を得た。
実施例84:化合物177及び化合物178の調製
ステップ1:4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000371
3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7g、32.37mmol)及びベンズアルデヒド(3.9mL、38.37mmol)をDCE(100mL)中で酢酸(2.5mL、43.96mmol)と組み合わせ、室温で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を0℃まで冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(9g、42.46mmol)を添加した。反応混合物を室温に戻し、16時間撹拌した。反応混合物を、含水重炭酸ナトリウム中に注いで、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。結果として得られた粗製物を、ジクロロメタン中の0~100%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製して、4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.1g、51%)ESI-MS m/z計算値306.19434、実測値307.3(M+1);保持時間:0.35分、LC法Dを得た。
ステップ2:3-[[4-[(1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000372
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(900mg、2.154mmol)及び4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(870mg、2.839mmol)を、無水NMP(12mL)中で組み合わせた。反応混合物を0℃まで冷却し、NaH(430mg、10.75mmol)を窒素流下で部分に分けて緩徐に添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。この時間の後、反応混合物を、含水塩化アンモニウム及び酢酸エチルを含むフラスコに緩徐に添加した。水層及び有機層を分離し、水層を追加の酢酸エチルで4回抽出した。組み合わせた有機物を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。結果として得られた粗物質を、ジクロロメタン中の0~10%メタノールで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、濃縮して、3-[[4-[(1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(1.103g、74%)ESI-MS m/z計算値687.27264、実測値684.5(M+1);保持時間:0.54分、LC法Dを得た。
ステップ3:18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物178)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000373
段階1:3-[[4-[(1-ベンジル-4-tert-ブトキシカルボニル-ピペラジン-2-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(610mg、0.8869mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中でHCl(ジオキサン中、5mLの4M、20.00mmol)と組み合わせた。反応混合物を、室温で90分間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。ヘキサンを添加し、反応混合物を真空下で2度目に濃縮して、3-[[4-[(1-ベンジルピペラジン-2-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(二塩酸塩)(590mg、101%)ESI-MS m/z計算値587.2202、実測値588.4(M+1);保持時間:0.46分(LC法D)を得た。
段階2:生成物を、DMF(70mL)中でHATU(440mg、1.157mmol)と組み合わせ、DIPEA(927μL、5.322mmol)を添加した。反応混合物を、室温で1時間撹拌し、次いで、水及び酢酸エチルで希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、次いで、組み合わせた有機物を水で2回洗浄し、続いて、ブラインで洗浄した。有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。有意量の二量体副生成物が形成され、2つのシリカゲルカラム(ジクロロメタン中の1~10%メタノール、続いて、ジクロロメタン中の0~100%酢酸エチル)で、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(185mg、37%)ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.3(M+1);保持時間:1.21分(LC法A)を取得した。この生成物の12mg部分を、逆相逆相HPLC(水中の1~70%ACN、HCl修飾剤、15分間の実行)によって更に精製し、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(6mg、1%)ESI-MS m/z計算値569.20966、実測値570.3(M+1);保持時間:1.21分(LC法A)を得た。
段階3:段階2からの生成物の主要なバッチを、窒素でパージしたバイアル(超音波が必要とされる)内のメタノール(15mL)中に溶解させた。ジヒドロキシパラジウム(80mg、0.1139mmol)を添加し、水素ガスをバルーンからの反応混合物を通して15分間発泡させ、その後、反応物を、水素バルーンが定位置にある状態で室温で2時間撹拌した。次いで、反応容器を窒素でパージし、セライトを通して濾過し、濃縮して、白色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(94mg、22%)ESI-MS m/z計算値479.16272、実測値480.4(M+1);保持時間:0.32分(LC法D)を得た。
ステップ4:18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物177)
Figure 2023545762000374
12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(12mg、0.02502mmol)を、酢酸(0.5mL)中で3,3-ジメチルブタナール(13mg、0.1298mmol)と組み合わせた。反応物を室温で5分間撹拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ31.81mg、0.1501mmol)を添加し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、反応混合物を、0.2mLのメタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(HCl修飾剤を含む1~40%ACN又は1~70%ACNの15分間の実行)によって精製して、18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(6mg、38%)を得た。ESI-MS m/z計算値563.25665、実測値564.4(M+1);保持時間:1.16分;LC法A。
実施例85:化合物179、化合物180、及び化合物181の調製
ステップ1:2-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]アセトアルデヒド
Figure 2023545762000375
クロロクロム酸ピリジニウム(16g、74.227mmol)を、乾燥ジクロロメタン(150mL)中の活性化分子篩(4Å、16g)の懸濁液に緩徐に添加した。市販の2-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]エタノール(3g、20.522mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中に溶解させ、上記の混合物に添加し、これを室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を、ジエチルエーテル(150mL)を使用して希釈し、シリカゲルを通して濾過し、減圧下で濃縮して、無色の油として純粋な2-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]アセトアルデヒド(2.05g、69%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ9.84~9.78(m、1H)、4.65~4.42(m、1H)、4.25~4.10(m、1H)、3.64~3.54(m、1H)、2.94~2.78(m、1H)、2.72~2.58(m、1H)、1.42(s、3H)、1.37(s、3H)。
ステップ2:(E)-4-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]ブタ-2-エン酸エチル
Figure 2023545762000376
2-ジメトキシホスホリル酢酸メチル(3.3750g、3mL、18.533mmol)を、窒素下で0℃のテトラヒドロフラン(35mL)中の水素化ナトリウム(830mg、20.752mmol)の懸濁液に滴加し、白色のスラリーの混合物を0℃で30分間激しく撹拌した。次いで、テトラヒドロフラン(23mL)中の2-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]アセトアルデヒド(2.3g、15.954mmol)の溶液を0℃で滴加し、全体を室温で2時間撹拌した。混合物を水(25mL)で希釈し、次いで、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。結果として得られた有機相を、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。粗製物を、カラムクロマトグラフィー(80g、ジクロロメタン/ジエチルエーテル:3/7)によって生成して、無色の油として(E)-4-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]ブト-2-エン酸メチル(2.8g、88%)を提供した;H NMR(300MHz、CDCl)δ6.95(dt、J=15.7、7.1Hz、1H)、6.00~5.84(m、1H)、4.32~4.12(m、1H)、4.11~4.00(m、1H)、3.74(s、3H)、3.59(dd、J=8.2、6.8Hz、1H)、2.60~2.37(m、2H)、1.43(s、3H)、1.36(s、3H)。ESI-MS m/z計算値200.1049、実測値201.2 (M+1);保持時間:1.69分;LC法K。
ステップ3:4-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]ブタン酸メチル
Figure 2023545762000377
(E)-4-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]ブタ-2-エン酸メチル(3g、14.983mmol)を、酢酸エチル(75mL)中に溶解させ、次いで、10%パラジウム炭素(800mg、0.7517mmol)を添加した。結果として得られた混合物を、15分にわたって水素で発泡させ、次いで、水素のバルーン下で室温で2時間撹拌した。LCMSは、出発物質の完全な変換を示した。粗製物を、セライトを通して濾過し、酢酸エチル(75mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して、無色の油として4-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]ブタン酸メチル(2.9g、96%)を提供した;H NMR(300MHz、CDCl)δ4.27~3.87(m、2H)、3.68(s、3H)、3.53(t、J=6.9Hz、1H)、2.51~2.26(m、2H)、1.84~1.52(m、4H)、1.41(s、3H)、1.36(s、3H)。
ステップ4:(6R)-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン-2-オン
Figure 2023545762000378
活性化された4Åの分子篩(5g)、Amberlyst 15水素樹脂(5g)を、アセトニトリル(339.99mL)中の4-[(4R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル]ブタン酸メチル(3.5g、17.305mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で48時間激しく撹拌した。反応をTLCによって監視した。次いで、混合物を濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲル上(40g、EtOAcで溶出する)のクロマトグラフィーにかけ、無色の油として(6R)-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン-2-オン(1.15g、51%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ4.49~4.36(m、1H)、3.89~3.75(m、1H)、3.73~3.62(m、1H)、2.71~2.56(m、1H)、2.55~2.35(m、1H)、2.17~2.06(m、1H)、2.05~1.85(m、3H)、1.80~1.65(m、1H)。
ステップ5:[(2R)-6-オキソテトラヒドロピラン-2-イル]メタンスルホン酸メチル
Figure 2023545762000379
ジクロロメタン(33mL)中の(6R)-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロピラン-2-オン(1.1g、8.4523mmol)の溶液に、室温のトリエチルアミン(1.7424g、2.4mL、17.219mmol)及び室温の塩化メタンスルホニル(1.1840g、0.8mL、10.336mmol)を添加し、結果として得られた混合物を、その温度で1時間撹拌した。結果として得られた混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、NaClの飽和水溶液(50mL)でクエンチした。水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、ヘプタン/酢酸エチル=1:3)による精製により、無色の油として[(2R)-6-オキソテトラヒドロピラン-2-イル]メタンスルホン酸メチル(1.5g、85%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ4.71~4.51(m、1H)、4.44~4.26(m、2H)、3.11(s、3H)、2.74~2.41(m、2H)、2.11~1.89(m、3H)、1.84~1.66(m、1H)を得た。
ステップ6:(6R)-6-(アジドメチル)テトラヒドロピラン-2-オン
Figure 2023545762000380
ジメチルホルムアミド(30mL)中の[(2R)-6-オキソテトラヒドロピラン-2-イル]メタンスルホン酸メチル(1.5g、7.2035mmol)の溶液に、アジドナトリウム(700mg、10.768mmol)を室温で添加し、次いで、結果として得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。反応物を0℃の水(50mL)でクエンチした。水層をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、ヘプタン/酢酸エチル=1:3)による精製により、無色の油として(6R)-6-(あアジドメチル)テトラヒドロピラン-2-オン(800mg、72%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ4.53~4.38(m、1H)、3.59~3.40(m、2H)、2.73~2.57(m、1H)、2.56~2.35(m、1H)、2.08~1.83(m、3H)、1.81~1.62(m、1H)を得た。
ステップ7:(6R)-6-(アジドメチル)テトラヒドロピラン-2-オール
Figure 2023545762000381
テトラヒドロフラン(8mL)中の(6R)-6-(アジドメチル)テトラヒドロピラン-2-オン(800mg、5.1561mmol)の溶液(-70℃)に、ヘキサン中の水素化ジイソブチルアルミニウム(5.5mLの1M、5.5000mmol)の溶液を緩徐に添加した。混合物を-70℃で45分間撹拌した。ヘキサン中の水素化ジイソブチルアルミニウム(1.6mLの1M、1.6000mmol)の溶液の追加の部分を添加し、混合物を-60℃で少なくとも6時間撹拌した。次いで、激しく撹拌しながら-60℃で水(15mL)を添加することにより、これをクエンチした。混合物を室温に到達させ、0.5MのHCl(25mL)及びジクロロメタン(75mL)を添加した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣を、カラムクロマトグラフィー(40gの酢酸エチル)によって精製して、透明な油として(6R)-6-(アジドメチル)テトラヒドロピラン-2-オール(710mg、88%)を得た。
ステップ8:(3R)-7-イソブチルアゼパン-3-オール
Figure 2023545762000382
トルエン中のトリメチルホスフィン(9mLの1M、9.0000mmol)を、窒素雰囲気下でメタノール(14mL)中の(6R)-6-(アジドメチル)テトラヒドロピラン-2-オール(700mg、4.4538mmol)の溶液に添加した。出発材料(TLCにより検出された、溶離液:ヘプタン/EtOAc=1/1、v/v)及びイミン中間体(TLCにより検出された、溶離液:EtOAc/MeOH=10/1、v/v)の消費時に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をトルエン(15mL)と2回共蒸発させた。生成物を、無水テトラヒドロフラン(14mL)及びトルエン(14mL)の混合物中に収集し、次いで、ジエチルエーテル中のブロモ(イソブチル)マグネシウム(12mLの2M、24.000mmol)を、窒素雰囲気下で0℃で添加した。イミン中間体の消費時に、反応物を飽和した塩化アンモニウム(50mL)でクエンチした。水層をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出し、組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物をメタノールHCl(3mLの3M、9.0000mmol)中に溶解させ、次いで、2時間撹拌し、真空下で濃縮して、褐色がかかった固体として(3R)-7-イソブチルアゼパン-3-オール(塩酸塩)(800mg、86%)を得た;ESI-MS m/z計算値171.1623、実測値172.2(M+1)、保持時間:1.25分、LC法K。
ステップ9:N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(6R)-6-ヒドロキシ-2-イソブチル-アゼパン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000383
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(550mg、1.3162mmol)をジメチルホルムアミド(22mL)中に溶解させた。混合物を窒素で15分間発泡させ、次いで、HATU(600mg、1.5780mmol)及びトリエチルアミン(435.60mg、0.6mL、4.3048mmol)を添加し、続いて、(3R)-7-イソブチルアゼパン-3-オール(塩酸塩)(300mg、1.4441mmol)を添加した。結果として得られた混合物を、窒素下で、室温で一晩撹拌した。反応混合物を、ジエチルエーテル(50mL)で希釈し、含水HCl(1M、2×50mL)及びブライン(2×50mL)で洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、灰白色の発泡固体としてN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(6R)-6-ヒドロキシ-2-イソブチル-アゼパン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド(650mg、86%)を得た;ESI-MS m/z計算値570.2068、実測値571.2(M+1);保持時間:2.12分、LC法K。
ステップ10:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物181)
Figure 2023545762000384
N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(6R)-6-ヒドロキシ-2-イソブチル-アゼパン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド(950mg、1.6634mmol)をテトラヒドロフラン(95mL)中に溶解させ、次いで、ナトリウムtert-ブトキシド(960mg、9.9892mmol)を添加した。結果として得られた混合物を、窒素下で、室温で24時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(50mL)で希釈し、含水HCl(1M、1×25mL)及びブライン(2×25mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、EtOAc/ヘキサン(9/1)で溶出する40グラムカラムシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけて、110mgの所望の生成物(LCMSにより87%純度)を提供し、次いで、結果として得られた生成物を、分取HPLCによって精製して、白色の固体として(16R)-12-(2、6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(40mg、4%)を提供した;H NMR(300MHz、DMSO-d)δ8.40(br.s.、1H)、7.82(d、J=6.5Hz、1H)、7.60(t,J=7.5Hz、1H)、7.53~7.42(m、1H)、7.31~7.19(m、1H)、7.16~7.06(m、2H)、6.29~6.03(m、1H)、5.60~5.32(m、1H)、4.65~4.38(m、1H)、3.28~3.17(m、1H)、3.10~2.95(m、1H)、2.33~2.20(m、2H)、2.13~1.92(m、6H)、1.91~1.70(m、2H)、1.67~1.28(m、6H)、0.93(d、J=6.5Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値534.2301、実測値535.3(M+1);保持時間:3.34分、LC法U。
ステップ11:(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1(化合物180)、及び(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー2(化合物179)
Figure 2023545762000385
(31R)-16-(2,6-ジメチルフェニル)-37-イソブチル-2-オキサ-6-チア-7-アザ-3(3,1)-アゼパナ-1(4,2)-ピリミジナ-5(1,3)-ベンゼナシクロヘプタファン-4-オン6,6-ジオキシド(36.1mg、0.06752mmol)(ジアステレオマーの混合物)を、Chiral Technologies(pn:20945)によって販売されているAS-Hカラム(250×21.2mm、5μm粒径)及び17.5分にわたる5~40%移動相Bからの二重勾配実行を使用した、順相SFC-MS法を使用して分離した。移動相A=CO2。移動相B=MeOH(20mM NH3)。流量=5~15%MeOH[20mM NH3]80mL/分、15~80%MeOH[20mM NH3]40mL/分。注入量=可変、及びカラム温度=40℃で以下を得る:第1の溶出するもの、ジアステレオマー1、(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(17.1mg、95%)。H NMR(500MHz,DMSO-d)δ12.90(s、1H)、8.42(s、1H)、7.82(s、1H)、7.61(s、1H)、7.49(s、1H)、7.26(s、1H)、7.11(s、2H)、6.16(s、1H)、5.50(s、1H)、4.52(s、1H)、3.26(s、1H)、3.05(d、J=16.6Hz、1H)、2.25(s、2H)、2.03(s、6H)、1.77(s、1H)、1.61(s、2H)、1.45(s、2H)、1.36(s、2H)、1.20(d、J=44.8Hz、1H)、0.94(d、J=6.3Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値534.2301、実測値535.0 (M+1);保持時間:1.95分(LC法A);及び第2の溶出するもの、ジアステレオマー2、2,(16R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-20-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,22-テトラアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3(23),4,6,10(22),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(6.5mg、36%)H NMR(500MHz、DMSO-d)δ8.41(s、1H)、7.84(s、1H)、7.61(s、1H)、7.50(s、1H)、7.26(s、1H)、7.13(s、2H)、6.17(s、1H)、5.50(s、1H)、4.52(s、1H)、3.25(s、1H)、3.06(s,1H)、2.25(s、2H)、2.02(s、6H)、1.80(s、1H)、1.58(s、2H)、1.45(s、2H)、1.36(s、2H)、1.25(s、1H)、1.16(s、1H)、0.94(s、6H)。ESI-MS m/z計算値534.2301、実測値535.0(M+1);保持時間:1.97分(3分間の実行)(LC法A)。
実施例86:化合物182及び化合物183の調製
ステップ1:2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチルアミノ]酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000386
3-tert-ブチルベンズアルデヒド(3.1742g、19.566mmol)をDCE(100mL)中に溶解させ、2-アミノ酢酸tert-ブチル(塩酸塩)(3.28g、19.566mmol)及びTEA(2.1779g、2.9999mL、21.523mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.4275g、30.327mmol)を添加し、混合物を室温で24時間撹拌した。混合物を、飽和炭酸カリウム(50mL)でクエンチし、層を分離した。水層をクロロホルム(2×50mL)で洗浄し、有機画分を組み合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、残渣を、0~20%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色の油として2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチルアミノ]酢酸tert-ブチル(3.753g、62%)を得た。ESI-MS m/z計算値277.2042、実測値278.2(M+1);保持時間:2.49分;LC法T。
ステップ2:2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000387
DCM(50mL)中の2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチルアミノ]酢酸tert-ブチル(3.753g、13.529mmol)及びTEA(2.7380g、3.7713mL、27.058mmol)の撹拌溶液に、無水トリフルオロ酢酸(3.1257g、2.0686mL、14.882mmol)を滴加し、混合物を室温で16時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム(50mL)を添加し、水相を分離し、クロロホルム(2×20mL)で抽出した。有機画分を組み合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、残渣を、0~10%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸tert-ブチル(4.82g、86%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.48~7.12(m、3H)、7.03(d、J=7.1Hz、1H)、4.72(d、J=6.8Hz、2H)、4.01~3.71(m、2H)、1.46(s、9H)、1.32(s、9H)。
ステップ3:2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸
Figure 2023545762000388
2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸tert-ブチル(4.82g、12.908mmol)を、TFA(37.000g、25mL、324.50mmol)及びDCM(25mL)の混合物中に溶解させ、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、これを蒸発させて、白色の固体として2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸(3.83g、85%)を得た。ESI-MS m/z計算値317.1239、実測値318.1(M+1);保持時間:3.14分;LC法T。
ステップ4:2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]アセチルクロリド
Figure 2023545762000389
2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸(4.3g、13.552mmol)をアルゴン下でDCM(80mL)中に溶解させ、塩化チオニル(2.4184g、1.4746mL、20.328mmol)を添加した。混合物を5時間還流させ、真空中で蒸発させて、灰白色の固体として粗2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]アセチルクロリド(4.5g、89%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.55~7.10(m、3H)、7.10~6.85(m、1H)、4.71(s、2H)、4.39(s、2H)、1.32(s、9H)。
ステップ5:7-tert-ブチル-2(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-4-オン
Figure 2023545762000390
2-[(3-tert-ブチルフェニル)メチル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]アセチルクロリド(4.5g、13.403mmol)をアルゴン下でDCM(150mL)中に溶解させ、溶液を-78℃まで冷却し、AlCl(6.2550g、46.910mmol)を一度に添加した。混合物を-10℃まで緩徐に加温させ、次いで、-30℃まで冷却し、HCl(100mLの3M、300.00mmol)を滴加した。混合物を0℃まで加温させ、層を分離し、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。有機画分を組み合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、粗7-tert-ブチル-2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-4-オン(4g、94%)を得て、これを更に精製することなく使用した。ESI-MS m/z計算値299.1133、実測値300.0(M+1);保持時間:3.27分;LC法T。
ステップ6:7-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール
Figure 2023545762000391
7-tert-ブチル-2(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-4-オン(4g、13.365mmol)をエタノール(100mL)中に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(1.5169g、1.6052mL、40.095mmol)を分割して添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)を添加し、混合物をクロロホルム(3×50mL)で抽出した。有機画分を組み合わせ、蒸発させ、残渣を、0~10%ジクロロメタン-メタノールを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として7-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール(2.513g、87%)を得た。ESI-MS m/z計算値205.1467、実測値206.2(M+1);保持時間:1.93分;LC法T。
ステップ7:7-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000392
7-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール(2.513g、12.241mmol)をDCM(100mL)中に溶解させ、NaOH(8.7412g、50mLの15%w/w、32.782mmol)を添加し、続いて、tert-ブトキシカルボニル炭酸tert-ブチル(2.6716g、2.8122mL、12.241mmol)を添加した。混合物を2時間激しく撹拌し、相を分離し、水層をDCM(2×20mL)で抽出した。有機画分を組み合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、残渣を、ヘキサン中の0~20%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、7-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(3.045g、78%)を得た。ESI-MS m/z計算値305.1991、実測値306.3(M+1);保持時間:2.65分。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.35(d、J=8.1Hz、1H)、7.26(d、J=8.1Hz、1H)、7.17(s、1H)、5.41(d、J=5.8Hz、1H)、4.52(d、J=13.9Hz、3H)、3.72(dd、J=12.8、4.4Hz、1H)、1.43(s、9H)、1.27(s、9H)。LC法T。
ステップ8:20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000393
20mLバイアル内で、7-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(353.8mg、1.111mmol)をジオキサン(3.0mL)中に溶解させ、これにHClのジオキサン溶液(3.0mLの4.0M、12.00mmol)を添加した。混合物を、室温で1時間、次いで、70℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物を室温まで冷却し、その後、真空中で蒸発乾固し、黄色の固体を得た。この中間体を、更に精製することなく次のステップに進めた。20mLバイアル内で、生成物をTHF(3.0mL)と混合し、これにNaOtBu(498.3mg、5.185mmol)を添加した。この混合物を、室温で10分間撹拌し、その後、0℃まで冷却した。次いで、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(550mg、1.316mmol)を添加し、結果として得られた混合物を、0℃で30分間及び室温で30分間撹拌した。別個の20mLバイアル内で、DMF(6.0mL)中のHATU(845.2mg、2.223mmol)の溶液を調製した。上記で調製した基質混合物を、このHATU溶液に滴加し、結果として得られた混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、この混合物を、1NのHCl溶液(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(120mL)で希釈した。層を分離し、有機層を、1NのHCl溶液(40mL)、水(40mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(40mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させて、約600mgの黄色の固体を得た。ヘキサン中の1~70%酢酸エチルの勾配溶離液を使用したシリカゲルクロマトグラフィー(24gのシリカカラム)による精製により、20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(90.7mg、14%)ESI-MS m/z計算値568.2144、実測値569.5(M+1);保持時間:1.97分、LC法Aを得た。
ステップ9:20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),12,14(25),17,21-ノナエン2,8,8-トリオン、ピーク1(化合物182)、及び20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、ピーク2(化合物183)
Figure 2023545762000394
3mLバイアル内で、20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(90.7mg、0.1595mmol)を、MeCN(2.5mL)及びDMSO(2.5mL)の混合物中に溶解させ、約20mg/mLの濃度を達成した。34%MeCN:MeOH(+20mM NH3)+66%COの移動相、70mL/分の流量、500μLの注入量、及び100バールの圧力とともに、40℃における(R,R)-Whelk-Oカラム(250×10mm、5μm粒径)を使用したSFC生成方法を用いて、エナンチオマーの分離を達成した。収集したバッチを、「ピーク1」(27mg)及び「ピーク2」(18mg)と標識した。これらの生成物を、C18カラム及び5mMの塩酸を含有する水中の1~99%アセトニトリルの勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって再精製して、以下を得た:ピーク1、20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(19.6mg、22%)ESI-MS m/z計算値568.2144、実測値569.5(M+1);保持時間:1.97分(LC法A);3.04分(キラルRR 5分法);2.08分(キラルAS-3 5分法);2.79分(キラルLUX-4 5分法);H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.45~11.78(broad d、1H)、8.58(s、1H)、8.05~7.92(m、1H)、7.87~7.62(m、2H)、7.53(d、J=8.3Hz、1H)、7.43(d、J=1.9Hz、1H)、7.39(dd、J=8.2、2.0Hz、1H)、7.27(t、J=7.6Hz、1H)、7.14(d、J=7.6Hz、2H)、6.68~6.32(m、2H)、5.28(d、J=17.3Hz、1H)、4.44(d、J=17.3Hz、1H)、4.09(dd、J=13.0、4.4Hz、1H)、3.13(dd、J=13.0、10.7Hz、1H)、2.25~1.99(bs、6H)、1.31(s、9H);及びピーク2、20-tert-ブチル-12-(2、6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(12.4mg、14%)。ESI-MS m/z計算値568.2144、実測値569.5(M+1);保持時間:1.97分(LC法A);3.25分(キラルRR 5分法);2.33分(キラルAS-3 5分法);3.12分(キラルLUX-4 5分法);H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.71~11.61(broad d、1H)、8.58(s、1H)、8.05~7.92(m、1H)、7.86~7.65(m、2H)、7.53(d、J=8.2Hz、1H)、7.43(d、J=1.9Hz、1H)、7.39(dd、J=8.2、2.0Hz、1H)、7.27(t、J=7.6Hz、1H)、7.14(d、J=7.6Hz、2H)、6.65~6.31(m、2H)、5.28(d、J=17.4Hz、1H)、4.44(d、J=17.3Hz、1H)、4.09(dd、J=13.2、4.6Hz、1H)、3.13(dd、J=13.0、10.7Hz、1H)、2.25~1.99(bs、6H)、1.31(s、9H)。
実施例87:化合物184及び化合物185の調製
ステップ1:1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ヨード-ベンゼン
Figure 2023545762000395
TFA(1.5000L)中の1-ブロモ-4-tert-ブチル-ベンゼン(100g、469.23mmol)の溶液に、NIS(110.85g、492.69mmol)を室温で分割して添加した。揮発物を減圧下で除去する前に、反応物を4時間撹拌させた。粗残渣を水(500mL)で及びEtOAc(500mL)で希釈した。水層をEtOAc(3×1L)で3回抽出した。組み合わせた有機層を、重炭酸ナトリウム(1L)、水(1L)、及びブライン(1L)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。この粗残渣をヘキサン中に溶解させ、シリカゲルのパッドに通過させた。シリカゲルのパッドをヘキサン(3×500mL)で3回洗浄し、この残渣を濃縮して、1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ヨード-ベンゼン(158.86g、98%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.84(s、1H)、7.58~7.40(m、1H)、7.29~7.08(m、1H)、1.28(s、9H)。
ステップ2:N-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000396
(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-ペンタン酸(20g、86.472mmol)、EDC(24.866g、129.71mmol)及びHOBt(17.527g、129.71mmol)をDCM(200mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。次に、N-メトキシメタンアミン(7.9231g、129.71mmol)及びDIPEA(22.351g、30.123mL、172.94mmol)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌させ、水(100mL)でクエンチした。層を分離し、水層をDCM(50mL)で3回抽出し、組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、0~50%ヘキサン:ジエチルエーテルを溶離液として使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油としてN-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(15.62g、63%)を得た。ESI-MS m/z計算値274.1893、実測値275.3(M+1);保持時間:3.04分;LC法T。
ステップ3:2-ブロモ-5-tert-ブチル-ベンズアルデヒド
Figure 2023545762000397
乾燥THF(2L)中の1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ヨード-ベンゼン(235.93g、695.94mmol)の溶液に、i-PrMgBr(1.6Lの1M、1.6000mol)を-78℃で滴加した。溶液を、この温度で4.5時間撹拌した。DMF(203.48g、215.55mL、2.7838mol)を-78℃で溶液に添加し、反応物を室温まで一晩加温させる前に、この温度で2時間撹拌した。溶液を、水(1L)でクエンチし、水層を分離し、ジエチルエーテル(3×1L)で抽出した。有機層をブライン(1L)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機残渣を、0~2%ヘキサン-ジエチルエーテルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2-ブロモ-5-tert-ブチル-ベンズアルデヒド(122.09g、73%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ10.36(s、1H)、7.94(d、J=2.5Hz、1H)、7.57(d、J=8.4Hz、1H)、7.50(d、J=2.5Hz、1H)、1.33(s、9H)。ESI-MS m/z計算値 240.01498、保持時間:3.34分;LC法T。
ステップ4:N-[(1R)-1-ホルミル-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000398
N-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(31.881g、116.20mmol)をTHF(750mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。次に、LAH(2.6462g、69.720mmol)を緩徐に添加した。反応物を、0℃で2時間撹拌し、次いで、200mLの飽和ロッシェル塩溶液でクエンチした。混合物が二相性となり、水層がわずかに混濁するまで、反応物を一晩撹拌させた。層を分離し、水層をジエチルエーテル(200mL)で2回抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0~15%ヘキサン:ジエチルエーテル)によって精製した。TLC(KMnO4染色)による画分の分析は、無色の油としてN-[(1R)-1-ホルミル-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(15g、48%)を得るために収集する適切な画分を明らかにした。H NMR(250MHz、CDCl)d9.58(s、1H)、5.02~4.87(m、1H)、4.33~4.12(m、1H)、1.92~1.54(m、3H)、1.44(s、9H)、0.96(dd、J=6.5、1.5Hz、6H)。
ステップ5:2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)-1,3-ジオキソラン
Figure 2023545762000399
EtOH(492.90mL)中の2-ブロモ-5-tert-ブチル-ベンズアルデヒド(49.29g、204.42mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(9.2803g、9.8204mL、245.30mmol)を0℃で添加した。反応物を水の緩徐な添加によりクエンチする前に、この温度で1時間撹拌した。DCM(3×300mL)で抽出する前に、溶液を真空中で濃縮し、溶媒を除去した。組み合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮する前に、ブライン(500mL)で洗浄した。有機残渣を、0~4%ヘキサン-ジエチルエーテルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色の油として2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)-1,3-ジオキソランを得た(26.68g、46%)ESI-MS m/z計算値284.0412、実測値285.0(M+1);保持時間:3.32分。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.61(d、J=2.6Hz、1H)、7.48(d、J=8.4Hz、1H)、7.35~7.09(m、1H)、6.07(s、1H)、4.38~4.13(m、2H)、4.13~3.99(m、2H)、1.31(s、9H)。ESI-MS m/z計算値284.0412、実測値285.0(M+1);保持時間:3.32分;LC法T。
ステップ6:N-[(1R)-1-[(R)-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル、及びN-[(1R)-1-[(S)-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000400
2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)-1,3-ジオキソラン(26.6g、93.275mmol)をTHF(80mL)中に溶解させ、マグネシウム(2.7205g、111.93mmol)を添加した。反応物を5時間還流させた。次いで、反応物を室温まで冷却し、一晩撹拌した。暗褐色の混合物を0℃まで冷却し、THF(80mL)中のN-[(1R)-1-ホルミル-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(8.0324g、37.31mmol)の溶液中にカニューレ注入し、これを0℃まで冷却した。反応物を2時間撹拌させ、0℃まで冷却し、塩化アンモニウム(150mL)でクエンチした。層を分離し、水層をジエチルエーテル(100mL)で2回抽出した。組み合わせた有機層を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、0~50%ヘキサン:ジエチルエーテルを溶離液として使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、2つの生成物を得た:N-[(1R)-1-[(R)-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.57g、20%)を黄色の泡として収集した。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.63~7.33(m、3H)、5.96(s、1H)、4.99(s、1H)、4.78(d、J=9.5Hz、1H)、4.23~3.94(m、4H)、1.62~1.44(m、2H)、1.30(s、18H)、0.97~0.84(m、6H)LCMS保持時間:3.90分(LC法T)、及び黄色の油として収集されたN-[(1R)-1-[(S)-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.2g、17%)。H NMR(250MHz、CDCl)d7.60~7.38(m、3H)、6.01(s、1H)、5.20(s、1H)、5.03(d、J=5.7Hz、1H)、4.83(d、J=9.3Hz、1H)、4.26~3.95(m、4H)、1.65~1.43(m、2H)、1.30(s、18H)、1.03~0.78(m、6H)、LCMS保持時間:3.90分(LC法T)。
ステップ7:(3R,4S)-7-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000401
N-[(1R)-1-[(S)-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルボン酸tert-ブチル(3.788g、8.9855mmol)をHCl(ジオキサン中の4M)(22.5mLの4M、90.000mmol)中に溶解させ、1時間撹拌した。揮発物を真空中で除去した。粗残渣を、EtOH(70mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.82g、18.024mmol)を、反応物に分割して添加した。1時間後、揮発物を除去し、反応物を塩化アンモニウム及びEtOAcで希釈した。水相をEtOAcで3回抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣を、THF(70mL)及び3.75MのNaOH溶液(70mL)中に溶解させた。Boc無水物(3.95g、18.099mmol)を添加し、反応物を1時間撹拌した。層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で3回抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、0~40%ヘキサン:ジエチルエーテルを溶離液として使用した(220nmモニタ)フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。適切な画分(TLC/KMnO染色により可視化される)を収集し、淡黄色の油として(3R,4S)-7-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(668mg、20%)を得た。ESI-MS m/z計算値361.2617、実測値362.4(M+1);保持時間:3.33分、(LC法W)。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ7.41(d、J=8.0Hz、1H)、7.24(d、J=8.2Hz、1H)、7.12(d、J=9.7Hz、1H)、5.63(d、J=5.4Hz、1H)、4.76(dd、J=24.6、17.5Hz、1H)、4.68~4.59(m、1H)、4.53~4.33(m、1H)、4.05(dd、J=60.7、17.6Hz、1H)、1.42(s、9H)、1.39(dd、J=8.1、4.5Hz、1H)、1.25(s、9H)、1.09~0.95(m、2H)、0.95~0.78(m、6H)
ステップ8:(16S,24R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコ3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(化合物184)、及び(16R,24R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコ3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(化合物185)
Figure 2023545762000402
20mLバイアル内で、(3R,4S)-7-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(260.7mg、0.7211mmol)をジオキサン(3.0mL)中に溶解させ、これにHClのジオキサン溶液(3.0mLの4.0M、12.00mmol)を添加した。この混合物を室温で4.5時間撹拌した。次いで、この混合物を真空中で蒸発乾固して、224.6mg(>100%収率)の黄色の固体を得た。20mLバイアル内で、生成物をTHF(3.0mL)と混合し、これにNaOtBu(512.2mg、5.330mmol)を添加した。この混合物を、室温で10分間撹拌し、その後、0℃まで冷却した。次いで、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(349.1mg、0.8354mmol)を添加し、この混合物を0℃で1時間及び室温で1時間撹拌した。別個の20mLバイアル内で、DMF(6.0mL)中のHATU(845.2mg、2.223mmol)の溶液を調製した。上記で調製した反応混合物を、このHATU溶液に滴加し、結果として得られた混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、この混合物を、1NのHCl溶液(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(120mL)で希釈した。層を分離し、有機層を、1NのHCl溶液(40mL)、水(40mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(40mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させて、黄色の固体を得た。ヘキサン中の1~70%酢酸エチルの勾配溶離液を使用したシリカゲルクロマトグラフィー(24gのシリカカラム)による精製により、生成物の2つのバッチ(80mgの70%純粋な物質及び125mgの60%純粋な物質)を得た。これらを、温かいDMSO(各々2mL)中に別々に溶解させ、C18カラム及び5mMの塩酸を含有する水中の1~99%アセトニトリルの勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、以下を得た:主要な生成物、(16S,24R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(122.5mg、27%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.17~11.55(bs、1H)、8.44(t、J=1.8Hz、1H)、7.89(d、J=7.7Hz、1H)、7.69(d、J=7.6Hz、1H)、7.64(t、J=7.6Hz、1H)、7.58(d、J=8.1Hz、1H)、7.45(d、J=2.0Hz、1H)、7.44~7.39(m、1H)、7.41(s、1H)、7.25(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、5.53(s、1H)、5.48(d、J=18.1Hz、1H)、4.25(d、J=18.1Hz、1H)、3.48~3.30(m、1H、水のピークの下に隠れている)、2.08~1.72(bs、6H)、1.44~1.19(m、3H)、1.33(s、9H)、0.56(d、J=6.3Hz、3H)、0.44(d、J=6.3Hz、3H)ESI-MSm/z計算値624.27704、625.5(M+1);保持時間:2.13分(LC法A);及び微量の生成物(16R,24R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(5.9mg、1%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.22~11.61(bs、1H)、8.45(s、1H)、7.89(d、J=7.7Hz、1H)、7.73~7.58(m、3H)、7.50(dd、J=8.2、2.1Hz、1H)、7.48(s、1H)、7.25(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、5.52(s、1H)、5.40(d、J=18.1Hz、1H)、4.22(d,J=18.1Hz、1H)、3.48~3.30(m、1H、水のピークの下に隠れている)、2.11~1.81(bs、6H)、1.43-1.15(m、3H)、1.30(s、9H)、0.55(d、J=6.2Hz、3H)、0.44(d、J=6.3Hz、3H)ESI-MS m/z計算値624.27704、実測値625.5(M+1);保持時間:2.1分(LC法A);並びに副生成物、(16S,24R)-20-tert-ブチル-4-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,5,7,26-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.12,6.19,13.017,22]ヘキサコサ-2(26),3,5,9(25),10,12,17,19,21-ノナエン-8,8,14-トリオン(16.3mg、4%)ESI-MS m/z計算値624.27704、実測値625.5(M+1);保持時間:2.22分(LC法A)。
実施例88:化合物186及び化合物187の調製
ステップ1:2-[2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,3-ジオキソラン
Figure 2023545762000403
2-Bromo-5(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(25g、93.868mmol)をベンゼン(450mL)中に溶解させた。エチレングリコール(5.8425g、5.3mL、93.190mmol)を添加し、続いて、pTSA水和物(893mg、4.6242mmol)を添加した。混合物を、ディーン・スターク装置を備えた丸底フラスコ内で加熱し、窒素バルーン下で100℃の油浴中で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、水で希釈した。層を分離し、有機層を飽和含水重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~40%EtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として2-[2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,3-ジオキソランを得た。ESI-MS m/z計算値295.966、実測値295.2(M-1)-;保持時間:4.08分、LC法T。
ステップ2:N-[(1R)-1-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000404
2-[2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-1,3-ジオキソラン(14.62g、46.753mmol)をトルエン(55mL)中に溶解させ、窒素バルーン下の氷水浴中で冷却し、15分間撹拌した。nBuLi(19mLの2.5M、47.500mmol)を迅速に滴加した。混合物は、撹拌することが困難となった。更なるトルエン(合計30ml)を反応フラスコの壁に沿って添加した。混合物は、依然としてある程度の手動旋回を必要とした。混合物を0℃で45分間保った。トルエン(5mlのすすぎを加えた20ml)中のN-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(5.4g、18.698mmol)の溶液を、シリンジによって添加した。結果として得られた混合物を、氷浴を除去して45分間撹拌させた。塩化アンモニウム(20ml飽和含水)を添加した。混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。組み合わせた有機物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~40%EtOAc(Rt:0.6(1/3 EtOAc/ヘキサン)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として(5.8g、68%)を得た。ESI-MS m/z計算値431.192、実測値432.7(M+1);保持時間:4.29分、LC法T。
ステップ3:N-[(1R)-1-[[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000405
N-[(1R)-1-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチルト(4g、8.8076mmol)をEtOH(50mL)中に溶解させ、氷水浴中で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(740mg、19.169mmol)を少量の部分に分けて添加した。混合物を10分間撹拌した。次いで、MeOH(5mL)を添加した。反応を30分間続けた。塩化アンモニウム(20ml、飽和含水)を添加した。混合物を濃縮して大部分の揮発物を除去し、残渣を水(40mL)とDCM(50mL)との間で分配した。層を分離し、DCM溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、異性体の混合物としてN-[(1R)-1-[[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(4g、100%)を得た。ESI-MS m/z計算値433.2076、実測値434.7(M+1);保持時間:4.1分;LC法T。
ステップ4:(3R)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000406
N-[(1R)-1-[[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルボン酸tert-ブチル(4g、9.1357mmol)をHCl(30mLの4M、120.00mmol)中に溶解させ、室温で4時間撹拌した。次いで、これを濃縮した。粗残渣(イミン)をEtOH(20mL)に取り込み、氷水浴中で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(520mg、0.5503mL、13.745mmol)を、少量の部分に分けて添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、塩化アンモニウム(20ml、飽和含水)を添加した。混合物を真空下で濃縮して、大部分のEtOHを除去した。残渣を水(約30mL)とDCM(40mL)との間で分配した。層を分離し、水層をDCM(20mL)で更に抽出した。組み合わせたDCM溶液を氷水浴中で冷却した。TEA(1.4520g、2mL、14.349mmol)を添加し、続いて、Boc無水物(3g、3.1579mL、13.746mmol)を添加した。次いで、混合物を窒素下で室温で15時間撹拌した。水(40mL)を添加した。分離されたDCM層を、HCl(20ml、1N含水)、飽和重炭酸ナトリウム、及びブラインで更に洗浄した。次いで、これを無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、90分にわたってヘキサン中の5~40%EtOAcを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(80gカラム)によって精製し、(3R)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(1.62g、47%)ESI-MS m/z計算値373.1865、実測値374.4(M+1);保持時間:4.22分を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.72~7.45(m、3H)、5.45(d、J=5.3Hz、1H)、4.93(t、J=15.6Hz、1H)、4.58~4.31(m、2H)、4.28~4.01(m、1H)、1.44(s、9H)、1.16~0.63(m、9H)。LC法W。
ステップ5:(16S,24R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-20-(トリフルオロメチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(化合物186)及び(16R,24R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-20-(トリフルオロメチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(化合物187)
Figure 2023545762000407
100mLの丸底フラスコ内で、(3R,4S)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-7-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(801.2mg、2.146mmol)をジオキサン(10mL)中に溶解させ、これにHClのジオキサン溶液(10mLの4.0M、40.00mmol)を添加した。この混合物を室温で6.5時間撹拌した。次いで、この混合物を真空中で蒸発乾固して、1.4mg(>100%収率)の淡黄色の固体を得た。100mLの丸底フラスコ内で、生成物1をTHF(10mL)中に溶解させ、これにNaOtBu(1.5128g、15.74mmol)を添加した。この混合物を、室温で10分間撹拌し、その後、0℃まで冷却した。次いで、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(965.4mg、2.310mmol)を添加し、この混合物を0℃で2時間撹拌した。別個の100mL丸底フラスコ内で、DMF(20mL)中のHATU(2.5088g、6.598mmol)の溶液を調製した。上記で調製した反応混合物を、このHATU溶液に滴加し、結果として得られた混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、この混合物を、1NのHCl溶液(60mL)でクエンチし、酢酸エチル(250mL)で希釈した。層を分離し、有機層を、1NのHCl溶液(100mL)、水(100mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させて、黄色のスラリーを得た。ヘキサン中の1~70%酢酸エチルの勾配溶離液を使用したシリカゲルクロマトグラフィー(10gのセライトを用いた固体装填、40gのシリカカラム)による精製により、生成物の3つのバッチ(微量ジアステレオマーバッチ、混合バッチ、及びほぼ大部分が純粋な主要ジアステレオマーバッチ)を得た。これらを、1:1のDMSO:MeOH中に別々に溶解させ、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の1~99%アセトニトリルの勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製し、いくつかの混合バッチ、並びに純粋な生成物を得た:主要な生成物、(16S,24R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-20-(トリフルオロメチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(70.6mg、5%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.40~11.38(bs、1H)、8.45(t,J=1.8Hz、1H)、7.96~7.88(m、3H)、7.78~7.70(m、2H)、7.66(t,J=7.7Hz、1H)、7.49(s,1H)、7.25(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.7Hz、2H)、5.63(s、1H)、5.60(d、J=18.6Hz、1H)、4.35(d、J=18.6Hz、1H)、3.41(t,J=7.2Hz、1H)、2.11~1.79(bs、6H)、1.45~1.28(m、2H)、1.28~1.17(m、1H)、0.56(d、J=6.2Hz、3H)、0.41(d,J=6.2Hz、3H)ESI-MS m/z計算値636.2018、実測値637.3(M+1);保持時間:1.96分(LC法A);及び微量の生成物、(16R,24R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-20-(トリフルオロメチル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(34.8mg、3%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.75~11.52(broad d、1H)、8.45(s、1H)、8.03~7.91(m、1H)、7.84(s,1H)、7.81~7.56(m、4H)、7.35~7.21(m、2H)、7.21~7.08(m、2H)、6.59(s,1H)、5.70(d、J=17.2Hz、1H)、4.62(d、J=17.1Hz、1H)、3.85(td、J=10.6、5.8Hz、1H)、2.29~1.85(bs、6H)、1.42~1.29(m、1H)、0.59(d、J=6.5Hz、3H)、0.41(d、J=6.4Hz、3H)、0.41~0.33(m、1H)、0.19~0.01(m、1H)ESI-MS m/z計算値636.2018、実測値637.3(M+1);保持時間:2.03分、LC法A。
実施例89:化合物188及び化合物189の調製
ステップ1:(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4,4-ジメチル-ペンタン酸
Figure 2023545762000408
水(70mL)中の(2R)-2-アミノ-4,4-ジメチル-ペンタン酸(10g、68.871mmol)の溶液に、NaOH(3.0301g、75.758mmol)を添加し、続いて、THF(70mL)中のtert-ブトキシカルボン酸tert-ブチル(15.8g、16.632mL、72.395mmol)の溶液を添加した。徐々に透明になり、次いで、再び濁った、濁った混合物を室温で一晩撹拌した。THFの大部分を蒸発させ、残渣を1N HCl(76mL)で酸性化し、DCM(3×100mLで抽出した。組み合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、白色の固体として(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4,4-ジメチル-ペンタン酸(16.8g、99%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl):δ12.40(s、1H)、7.07(d、J=8.5Hz、1H)、3.98~3.90(m、1H)、1.54(d、J=6.7Hz、2H)、1.37(s、9H)、0.88(s、9H)。ESI-MS m/z計算値245.1627、実測値268.2(M+Na)+;保持時間:1.89分、LC法K。
ステップ2:N-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000409
DMF(120mL)中の(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4,4-ジメチル-ペンタン酸(16.8g、68.483mmol)及びN-メトキシメタンアミン(塩酸塩)(8g、82.014mmol)の溶液を氷浴中で冷却し、HATU(28.6g、75.218mmol)で処理した。約10~15分後、DIPEA(19.515g、26.3mL、150.99mmol)を添加し、氷浴を除去し、反応物を室温で一晩撹拌させた。混合物を氷水浴で冷却した。水(350mL)を添加した。混合物を30分間激しく撹拌し、濾過した。この固体をEtOAc(300mL)中に溶解させた。溶液をブライン(40mL)で洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、白色の固体として粗N-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(15.8g、80%)を得て、これを更に精製することなく次のステップで使用した。H NMR(300MHz、CDCl):δ5.06~4.94(m、1H)、4.84~4.70(m、1H)、3.79(s、3H)、3.19(s、3H)、1.54~1.33(m、11H)、0.97(s、9H)。(M+Na)=311.2、保持時間:1.99分、LC法K。
ステップ3:N-[(1R)-1-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ベンゾイル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000410
(ヘキサン中の)n-BuLi(7.2mLの2.5M、18.00mmol)を、2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)-1,3-ジオキソラン(5.14g、18.02mmol)のトルエン(18mL)溶液に0℃で添加し、30分間撹拌した。無水トルエン(9mL)中のN-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.07g、7.178mmol)の溶液を、反応混合物に-10~0℃で添加した。反応物をこの温度で1時間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)で0℃でクエンチした。2つの層を分離し、水層をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン(120gカラム)中の0~30%ジエチルエーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、N-[(1R)-1-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ベンゾイル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.32g、42%)ESI-MS m/z計算値433.28284、実測値378.4(M-tBu)-;保持時間:2.34分、LC法A。
ステップ4:N-[(1R)-1-[(S)-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000411
N-[(1R)-1-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ベンゾイル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.32g、3.044mmol)のEtOH(12mL)溶液を、室温で水素化ホウ素ナトリウム(117.2mg、3.098mmol)で処理し、50分間撹拌した。反応物を、飽和含水塩化アンモニウム(注:ガス発生、15mL)で慎重にクエンチし、酢酸エチル(30mL)で希釈した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、N-[(1R)-1-[(S)-[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.27g、96%)ESI-MS m/z計算値435.29846、実測値374.4(M+1);保持時間:2.15分、LC法Aを得た。
ステップ5:(3R,4S)-7-tert-ブチル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール
Figure 2023545762000412
N-[(1R)-1-[[4-tert-ブチル-2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3,3-ジメチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.27g、2.916mmol)を、室温で塩化水素(10mLの4M、40.00mmol)で処理し、50分間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。粗残渣を、EtOH(15mL)中に溶解させ、0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(165.8mg、4.295mmol)で分割して処理した。反応物を2時間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣を、酢酸エチル(50mL)で希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(30mL)で慎重にクエンチした。水層をEtOAc(20mL)で抽出し、組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をTHF(15mL)中に溶解させ、Boc無水物(994.4mg、4.556mmol)で処理し、続いて、トリエチルアミン(900μL、6.457mmol)で処理し、反応混合物を16時間撹拌し、次いで、塩化アンモニウムの飽和水溶液(40mL)で希釈し、続いて、酢酸エチル(40mL)で希釈した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(80g)上に装填し、35分にわたって0~5%MeOH/DCMを溶離液として使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。適切な画分を収集して、(3R,4S)-7-tert-ブチル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル ESI-MS m/z計算値375.27734、実測値302.4(M-OtBu)+;保持時間:0.88分(LC法D)を得た。上記からの生成物をHCl(16mLの4M、64.00mmol)で処理し、室温で1時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮して、(3R,4S)-7-tert-ブチル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール(塩酸塩)ESI-MS m/z計算値275.2249、実測値276.3(M+1);保持時間:0.5分(LC法D)を得た。
ステップ6:(16S,24R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2,2-ジメチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(化合物188)、及び(16R,24R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2,2-ジメチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(化合物189)
Figure 2023545762000413
20mLバイアル内で、(3R,4S)-7-tert-ブチル-3-(2,2-ジメチルプロピル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール(307mg、1.115mmol)をTHF(4.0mL)と混合し、これにナトリウムtert-ブトキシド(746.7mg、7.770mmol)を添加した。この混合物を、室温で10分間撹拌し、その後、0℃まで冷却した。次いで、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(540.4mg、1.293mmol)を添加し、この混合物を0℃で1時間及び室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を、ピペットを使用して、室温でHATU(1.2713g、3.344mmol)のDMF(9mL)溶液に滴加して移し、反応物を15分間撹拌した。次いで、この反応混合物を、1NのHCl溶液(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(120mL)で希釈した。層を分離し、有機層を、1NのHCl溶液(40mL)、水(40mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(40mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させて、黄色の固体を得た。ヘキサン中の1~70%酢酸エチルの勾配溶離液を使用したシリカゲルクロマトグラフィー(24gのシリカカラム)による精製により、半純粋生成物の2つのバッチを得た。これらを、高温DMSO(各々2mL)中に別々に溶解させ、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の1~99%アセトニトリルの勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、(16S,24R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2,2-ジメチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(19.8mg、3%)ESI-MS m/z計算値638.29266、実測値639.5(M+1);保持時間:2.29分(主要なジアステレオマー)及び(16R,24R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-24-(2,2-ジメチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(2.5mg、0%)ESI-MS m/z計算値638.29266、実測値639.5(M+1);保持時間:2.37分(微量のジアステレオマー)、LC法Aを得た。
実施例90:化合物190の調製
ステップ1:2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)アミノ]酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000414
0℃のDMF(100mL)中の3-メチル-1-フェニル-ブタン-1-アミン(塩酸塩)(5g、25.035mmol)の溶液に、炭酸カリウム(7.3g、52.820mmol)を添加し、続いて、2-ブロモ酢酸tert-ブチル(5.03g、25.788mmol)を添加した。混合物を0℃で4時間撹拌し、室温で緩徐に加温させ、一晩撹拌した。氷水(200g)を添加した。混合物を、DCM(200mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(120gシリカゲル、DCM/MeOH 0~5%)により、淡黄色の油として2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)アミノ]酢酸tert-ブチル(5.78g、83%)を得た。ESI-MS m/z計算値277.2042、実測値278.3(M+1);保持時間:1.64分。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.44~7.12(m、5H)、3.72~3.56(m、1H)、3.20~2.99(m、2H)、1.85(br.s.、1H)、1.66~1.45(m、3H)、1.43(s、9H)、0.89(dd、J=8.5、6.5Hz、6H)、LC法K。
ステップ2:2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000415
0℃のDCM(20mL)中の2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)アミノ]酢酸tert-ブチル(3.02g、10.887mmol)の溶液に、TEA(5.0094g、6.9mL、49.505mmol)を添加し、続いて、DCM(10mL)中のTFAA(3.48g、2.3031mL、16.569mmol)の溶液を滴加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。HPLC(1)は、反応が完了したことを示した。混合物を氷水浴で冷却した。60mLの5%含水重炭酸ナトリウムを緩徐に添加した。混合物を、DCM(100mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(24gシリカゲル、ヘプタン/EtOAc 0~35%)により、淡黄色の油として2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸tert-ブチル(3.91g、96%)を得た。ESI-MS m/z計算値373.1865、実測値396.2(M+Na);保持時間:2.4分H NMR(300MHz、CDCl)δ7.44~7.28(m、5H)、5.89(t、J=7.8Hz、0.5H)、5.22(dd、J=10.4、4.6Hz、0.5H)、3.83(dd、J=4.6、1.6Hz、1H)、3.76(s、1H)、2.13(ddd、J=13.3、10.1、3.7Hz、1H)、1.89~1.57(m、2H)、1.32(s、5H)、1.29(s、4H)、1.00~0.87(m、6H)。1919F NMR(282MHz、CDCl)δ-67.47(s、1.6F)、-69.20(s、1.4F)。
LC法K。
ステップ3:2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸
Figure 2023545762000416
0℃のDCM(50mL)中の2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸tert-ブチル(3.91g、10.471mmol)の溶液に、TFA(37.000g、25mL、324.50mmol)を添加した。混合物を室温まで緩徐に加温させ、一晩撹拌した。HPLC(1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、1,2-ジクロロエタンで3回共蒸発させて、淡黄色の油として2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸(3.75g、99%)を得て、これを5%の1,2-ジクロロエタンの及び7%のTFAによって汚染した。ESI-MS m/z計算値317.1239、実測値316.1(M-1);保持時間:2.03分。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.15(br.s.、1H)、7.47~7.27(m、5H)、5.91(t、J=7.8Hz、0.3H)、5.25(dd、J=10.4、4.3Hz、0.7H)、4.04~3.76(m、2H)、2.24~2.04(m、1H)、1.90~1.51(m、2H)、1.05~0.82(m、6H)。1919F NMR(282MHz、CDCl)δ-67.47(s、2.1F)、-69.26(s、0.9F)、LC法K。
ステップ4:1-イソブチル-2(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-4-オン
Figure 2023545762000417
0℃のDCM(50mL)中の2-[(3-メチル-1-フェニル-ブチル)-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸(3.55g、9.8454mmol)及びDMF(100mg、0.1059mL、1.3681mmol)の溶液に、塩化オキサリル(4.26g、2.9278mL、33.563mmol)を滴加した。混合物を、室温で一晩撹拌し、濃縮し、1,2-ジクロロエタンで2回共蒸発させた。残渣を1,2-ジクロロエタン(50mL)中に溶解させ、0℃まで冷却し、AlCl3(3g、22.499mmol)を添加した。混合物を、室温で30分間及び35℃で1.5時間撹拌した。LCMS(1)は、反応が完了したことを示した。混合物に0℃で2Nの含水HCl(80mL)を緩徐に添加した。結果として得られた混合物を、DCMで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(120gシリカゲル、ヘプタン/EtOAc 0~15%)により、淡黄色の油として1-イソブチル-2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-4-オン(2.53g、86%)を得た。ESI-MS m/z計算値299.1133、実測値300.1(M+1);保持時間:2.14分。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.02(d、J=7.9Hz、1H)、7.67~7.56(m、1H)、7.52~7.39(m、1H)、7.35~7.21(m、1H)、5.87(dd、J=10.7、3.7Hz、0.7H)、5.23~5.10(m、0.6H)、4.64(dd、J=18.8、1.2Hz、0.7H)、4.27(d、J=18.8Hz、0.7H)、4.05(d、J=19.7Hz、0.3H)、1.97~1.81(m、0.7H)、1.79~1.69(m、0.6H)、1.66~1.47(m、1.7H)、1.10~0.90(m、6H)。1919F NMR(282MHz、CDCl)δ-68.42(br.s.、0.9F)、-68.75(s、2.1F)、LC法K。
ステップ5:2,2,2-トリフルオロ-1-(4-ヒドロキシ-1-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)エタノン
Figure 2023545762000418
0℃のEtOH(50mL)中の1-イソブチル-2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-4-オン(2.53g、8.4534mmol)の溶液に、EtOH(15mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(307mg、8.1147mmol)の溶液を滴加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を、8.5mLの1N含水HClで処理し、濃縮した。残留物をEtOAcと水との間で分配した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、淡黄色の油として2,2,2-トリフルオロ-1-(4-ヒドロキシ-1-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)エタノン(2.54g、100%)を得た。ESI-MS m/z計算値301.129、実測値302.2(M+1);保持時間:2.03分;LC法K。
ステップ6:1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール、主要なジアステレオマー1、及び1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール、微量のジアステレオマー2
Figure 2023545762000419
MeOH中の2,2,2-トリフルオロ-1-(4-ヒドロキシ-1-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)エタノン(2.54g、8.4300mmol)及びアンモニア(30mLの7M、210.00mmol)の混合物を、50℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲル、DCM(1%NH)/MeOH 0~8%)によって精製して、白色の固体として主要なジアステレオマー1(TLC上であまり極性ではない)1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール(1.173g、66%)を得た。ESI-MS m/z計算値205.1467、実測値206.2(M+1);保持時間:1.59分。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.40~7.16(m、4H)、4.53(t、J=2.5Hz、1H)、3.97(dd、J=10.0、3.2Hz、1H)、3.26(dd、J=12.5、3.1Hz、1H)、3.02(dd、J=12.6、2.3Hz、1H)、2.24(br.s.、2H)、1.98~1.82(m、1H)、1.81~1.69(m、1H)、1.67~1.54(m、1H)、1.02(d、J=6.5Hz、3H)、0.97(d、J=6.5Hz、3H)、及び灰白色の固体として微量のジアステレオマー2(TLC上でより極性である)1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール(204mg、11%)。ESI-MS m/z計算値205.1467、実測値206.2(M+1);保持時間:1.72分。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.42~7.31(m、1H)、7.26~7.17(m、2H)、7.10~6.99(m、1H)、4.51(t、J=3.2Hz、1H)、3.88(dd、J=10.9、3.2Hz、1H)、3.26(dd、J=13.1、3.1Hz、1H)、2.97(dd、J=13.1、3.4Hz、1H)、2.27(br.s.、2H)、1.88~1.67(m、2H)、1.30(ddd、J=14.0、10.3、3.2Hz、1H)、1.00(d、J=6.5Hz、3H)、0.96(d、J=6.5Hz、3H)、(LC法G)。
ステップ7:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、主要なジアステレオマー1
Figure 2023545762000420
THF(1mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(104mg、0.2489mmol)及び1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール、主要なジアステレオマー1(60mg、0.2923mmol)の溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド(125mg、1.301mmol)を添加し、反応混合物を16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を1:1のDMSO:MeOHに取り込み、濾過し、HPLC(水(HCl修飾剤)中の1~99%ACN)によって精製して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、主要なジアステレオマー1(塩酸塩)(80mg、52%)を得た。ESI-MS m/z計算値586.225、実測値587.3(M+1)+;保持時間:0.49分(LC法D)。
ステップ8:12-(2,6-ジメチルフェニル)-23-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、主要なジアステレオマー1(化合物190)
Figure 2023545762000421
DMF(0.4mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、主要なジアステレオマー1(塩酸塩)(27mg、0.04602mmol)、及びHATU(19.25mg、0.05063mmol)の溶液に、DiPEA(40μL、0.2296mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、MeOHで希釈し、濾過し、HPLC(水(HCl修飾剤)中の1~99%ACN)により精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-23-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、主要なジアステレオマー(13.8mg、53%)を得た。ESI-MS m/z計算値568.2144、実測値569.4(M+1);保持時間:2.0分;LC法A。
実施例91:化合物191の調製
ステップ1:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、微量のジアステレオマー2
Figure 2023545762000422
THF(1mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(104mg、0.2489mmol)及び1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール、微量のジアステレオマー2(60mg、0.2923mmol)の溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド(125mg、1.301mmol)を添加し、反応混合物を16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDMSO:MeOH(1:1、v:v)に取り込み、濾過し、HPLC(水(HCl修飾剤)中の1~99%ACN)によって精製して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)、微量のジアステレオマー2(80mg、52%)を得た。ESI-MS m/z計算値586.225、実測値587.3(M+1);保持時間:0.49分、LC法D。
ステップ2:12-(2,6-ジメチルフェニル)-23-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、微量のジアステレオマー2(化合物191)
Figure 2023545762000423
DMF(0.1mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(15mg、0.02557mmol)及びHATU(10.70mg、0.02814mmol)の溶液に、DiPEA(23μL、0.1320mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、MeOHで希釈し、濾過し、HPLC(水(HCl修飾剤)中の1~99%ACN)により精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-23-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、微量のジアステレオマー(1.1mg、8%)を得た。ESI-MS m/z計算値568.2144、実測値569.3(M+1);保持時間:1.94分;LC法A。
実施例92:化合物192の調製
ステップ1:N-[(1R)-1-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ベンゾイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000424
窒素でスパージされた丸底フラスコに、2-(2-ブロモフェニル)-1,3-ジオキソラン(10.6g、46.27mmol)及び無水トルエン(35mL)を添加した。n-BuLiの溶液(18.2mLの2.5M、45.50mmol)の滴加の前に、溶液を0℃まで冷却した。反応混合物を、トルエン溶液中のN-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(4.24g、15.45mmol)の添加の前に、0℃で15分間撹拌させた。反応溶液を0℃で、次いで、室温で2時間撹拌した。反応混合物を含水塩化アンモニウムでクエンチし、EtOAcで希釈した。分割されたEtOAc画分を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、100%ヘキサン~50%EA/ヘキサンの勾配を用いてシリカゲルカラム上で17分間クロマトグラフィーして、tert-ブチルN-[(1R)-1-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ベンゾイル]-3-メチル-ブチル]カルバマート(4.1g、73%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.63(dd、J=7.2、1.6Hz、2H)、7.52(dtd、J=18.4、7.3、1.6H、2H)、7.23(d、J=8.1Hz、1H)、4.71(ddd、J=11.3、8.2、3.6Hz、1H)、4.10~3.99(m、2H)、3.99~3.85(m、3H)、1.65(tq、J=10.6、6.6Hz、1H)、1.48(ddd、J=13.8、10.9、4.3Hz、1H)、1.34(s、10H)、0.83(t、J=6.9Hz、6H)。
ステップ2:N-[(1R)-1-[(R)-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル、及びN-[(1R)-1-[(S)-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000425
無水EtOH(74mL)中のN-[(1R)-1-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ベンゾイル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(7.47g、20.553mmol)の溶液内に、水素化ホウ素ナトリウム(971.95mg、25.691mmol)を0℃でいくつかの部分に分けて添加した。反応物を氷浴中で1時間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(70mL)で緩徐にクエンチした。反応混合物を、室温で15分間撹拌し、次いで、真空下で濃縮して、エタノールを除去した。含水残渣を酢酸エチル(3×70mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(70mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~30%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、2つの立体異性体を得た:白色の固体としてのN-[(1R)-1-[(R)-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(4.804g、63%)。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.70~7.46(m、2H)、7.45~7.20(m、2H)、6.06(s、1H)、5.07(s、1H)、4.84(d、J=9.5Hz、1H)、4.27~3.99(m、4H)、1.63(s、1H)、1.46~1.19(m、11H)、0.86(dd、J=10.3、6.5Hz、6H)、及び白色の固体としてのN-[(1R)-1-[(S)-[2-(1、3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.111g、15%)。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.55(d、J=7.6Hz、2H)、7.46~7.14(m、2H)、5.98(s、1H)、5.10~4.94(m、1H)、4.78(d、J=9.4Hz、1H)、4.20~3.77(m、4H)、1.73~1.57(m、1H)、1.57~1.47(m、1H)、1.32(s、8H)、1.12(s、2H)、0.90(dd、J=6.6、3.8Hz、6H)。
ステップ3:(3R,4R)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000426
N-[(1R)-1-[(R)-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(12.45g、34.066mmol)を、ジオキサン(85.165mL)中のHClの4M溶液に溶解させた。反応物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をEtOH(200mL)中で溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム(2.5776g、68.132mmol)を、0℃で反応混合物に添加した。反応混合物を、同じ温度で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣をTHF(200mL)中に溶解させた。反応混合物に、Boc無水物(14.870g、68.132mmol)を添加した。反応物を室温で2日間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム(100mL)でクエンチした。THFを真空下で除去した。水溶液を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~20%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。画分を組み合わせて濃縮した。粗物質を、40~90%水-アセトニトリル(0.1%水酸化アンモニウムで緩衝された、カラムXBridge、C18、10μm、5cm×25cm、流量50mL/分、40分にわたる、220nm)を使用した分取HPLCによって更に精製し、淡黄色の半固体として(3R,4R)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(5.35g、50%)を得た。ESI-MS m/z計算値305.1991、実測値306.3(M+1);保持時間:2.6分。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ7.54~6.89(m、4H)、5.22(d、J=4.9Hz、1H)、4.81(t、J=17.2Hz、1H)、4.41(d、J=30.4Hz、2H)、4.09(dd、J=29.7、17.7Hz、1H)、1.44(s、10H)、0.89(dd、J=17.8、6.6Hz、8H)、LC法W。
ステップ4:(4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル)ジ-カルバミン酸ジ-tert-ブチル
Figure 2023545762000427
1,2-ジメトキシエタン(1.74L)及び水(455mL)の混合物中の(4.6-ジクロロピリミジン-2-イル)ジ-カルバミン酸ジ-tert-ブチル(215g、0.592mol)の溶液を10分間脱気した。o-トリルボロン酸(80.5g、0.592mol)、炭酸セシウム(482.21g、1.48mol)、及びPd(dppf)Cl(21.7g、0.0296mol)を溶液に連続的に添加した。反応物を65℃で1時間撹拌し、水(1L)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、濃褐色の粘性油として(4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル)ジ-カルバミン酸ジ-tert-ブチル(265g、106%)を得た。ESI-MS m/z計算値419.16、実測値420.5(M+1).保持時間:4.26分。
ステップ5:4-クロロ-6(o-トリル)ピリミジン-2-アミン
Figure 2023545762000428
ジクロロメタン(1.8L)中の(4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル)ジ-カルバミン酸ジ-tert-ブチル(265g、0.632mol)の溶液に、ジオキサン(790mL)中の4M塩化水素溶液を緩徐に添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をジクロロメタン:ヘキサンの1:1混合物で粉砕した。形成された固体を、濾過によって収集し、ジクロロメタン:ヘキサンの1:1混合物及びヘキサンで洗浄して、灰白色の粉末として4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-アミン(塩酸塩)(96g、63%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ(ppm):7.16~7.51(m、5H)6.82(d、J=1.10Hz、1H)2.37(s、3H)。ESI-MS m/z計算値219.06、実測値220.3 (M+1)、保持時間:2.7分。
ステップ6:3-(N-(4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル)スルファモイル)安息香酸メチル
Figure 2023545762000429
テトラヒドロフラン(90mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%、3.58g、89.50mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(30mL)中の以前に遊離塩基化した4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-アミン(7.85g、35.8mmol)の溶液を0℃で添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。テトラヒドロフラン(30mL)中の3-(クロロスルホニル)安息香酸メチル(10.09g、43.01mmol)の溶液を0℃で混合物に緩徐に添加し、結果として得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を、1Mの含水塩酸でpH=1にクエンチした。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、還元して、淡褐色の固体として3-(N-(4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル)スルファモイル)安息香酸メチル(17.95g、119%)を得た。ESI-MS m/z計算値417.06、実測値418.5(M+1)保持時間:3.44分。
ステップ7:3-(N-(4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル)スルファモイル)安息香酸
Figure 2023545762000430
3-(N-(4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル)スルファモイル)安息香酸メチル(10.2g、24.46mmol)を、テトラヒドロフラン(200mL)と水(200mL)の混合物中に溶解させた。水酸化リチウム(2.93g、122.5mmol)を添加し、反応物を45℃で45分間撹拌した。反応物を、pHが1に達するまで、1M塩酸の添加によってクエンチした。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、還元した。残渣を、50~85%水-アセトニトリル(0.1%TFA)を使用した逆相カラムクロマトグラフィーによって精製し、白色の粉末として3-(N-(4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル)スルファモイル)安息香酸(5.12g、52%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ(ppm):8.51(d、J=1.43Hz、1 H)8.13~8.26(m、2H)7.72(t、J=7.42Hz、1H)7.35~7.45(m、2H)7.22~7.33(m、3H)2.26(s、3 H)。ESI-MS m/z計算値403.04、実測値404.2(M+1);保持時間:2.99分。
ステップ8:(16R,24R)-12-(2-メチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン(化合物192)
Figure 2023545762000431
3-[[4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(267mg、0.6612mmol)及び(3R,4R)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(200mg、0.6549mmol)を組み合わせて、テトラヒドロフラン(5mL)中に溶解させた。ナトリウムtert-ブトキシド(248mg、2.581mmol)を添加した。反応混合物を50℃で2時間撹拌させた。反応混合物を、室温まで冷却し、濾過し、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の10~60%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、3-[[4-[[(3R,4R)-2-tert-ブトキシカルボニル-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-4-イル]オキシ]-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(286mg、64%)ESI-MS m/z計算値672.2618、実測値673.0(M+1);保持時間:1.97分(LC法A)を得た。
HCl中(1mLの4M、4.000mmol)の3-[[4-[[(3R,4R)-2-tert-ブトキシカルボニル-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-4-イル]オキシ]-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(286mg、64%)を室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮して、溶媒を除去した。過剰な酸をトルエン(3×1mL)と共沸して、3-[[4-[[(3R,4R)-3-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル]オキシ]-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(243mg、61%)ESI-MS m/z計算値572.20935、実測値573.0(M+1);保持時間:0.47分(LC法D)を得た。
3-[[4-[[(3R,4R)-3-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル]オキシ]-6-(o-トリイル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(243mg、61%)、HATU(260mg、0.6838mmol)、DIEA(450μL、2.584mmol)及びDMF(1mL)を、室温で30分間撹拌した。粗製物を濾過し、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の25~75%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、(16R,24R)-12-(2-メチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(31.5mg、9%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ11.82(s、1H)、8.45(s、1H)、7.90(d、J=7.8Hz、1H)、7.71(d、J=7.5Hz、2H)、7.65(t、J=7.7Hz、1H)、7.55(s、1H)、7.45(s、2H)、7.39(d、J=7.0Hz、2H)、7.32(d、J=5.3Hz、3H)、5.60(s、1H)、5.45(d、J=18.2Hz、1H)、4.28(d、J=18.1Hz、1H)、2.27(s、3H)、1.44(dt、J=13.1、6.7Hz、1H)、1.28(s、2H)、0.60(d、J=6.4Hz、3H)、0.35(d、J=6.4Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値554.1988、実測値555.0(M+1);保持時間:1.78分(LC法A)。
実施例93:化合物193の調製
ステップ1:(3R,4S)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000432
N-[(1R)-1-[(S)-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]カルボン酸tert-ブチル(2.1g、5.746mmol)をジオキサンHCl(9.6mLの6M、57.60mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空中で蒸発させて、(3R,4S)-3-イソブチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-4-オール(1,150mg、98%)ESI-MS m/z計算値203.13101、実測値204.12(M+1);保持時間0.29分(LC法D)を得た。0℃のEtOH(30mL)中のイミンの溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(435mg、11.50mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した(UPLC対照)。完了後、混合物を真空中で蒸発させて、粗(3R,4S)-3-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-オール(800mg、68%)ESI-MS m/z計算値205.14667、実測値206.14(M+1);保持時間:0.32分、(LC法A)を得た。粗アミン中間体をTHF(30mL)中に懸濁させ、Boc無水物(2.5g、11.45mmol)で処理した。反応物を室温で一晩撹拌し、飽和塩化アンモニウムでクエンチして、EtOAcで抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、40gカラム(溶離液ヘキサン-EtOAc 100~0%~70~30%)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、(3R、4S)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3、4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(825mg、47%)を得たH NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.35~7.23(m、3H)、7.15(d、J=7.4Hz、1H)、5.00(dd、J=54.0、17.7Hz、1H)、4.81~4.38(m、2H)、4.22~4.08(m、1H)、1.90(d、J=8.5Hz、1H)、1.51(s、9H)、1.26(t、J=7.1Hz、1H)、1.04(dd、J=9.0、4.8Hz、1H)、0.97(d、J=6.5Hz、3H)、0.89(d、J=6.7Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値305.1991、実測値232.11(M+1);保持時間:0.71分;LC法D。
ステップ2:(16S,24R)-12-(2-メチルフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(化合物193)
Figure 2023545762000433
3-[[4-クロロ-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(265mg、0.6562mmol)及び(3R,4S)-4-ヒドロキシ-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(200mg、0.6549mmol)を組み合わせて、テトラヒドロフラン(5mL)中に溶解させた。ナトリウムtert-ブトキシド(247mg、2.570mmol)を添加し、反応混合物を50℃で2時間撹拌させた。反応混合物を、室温まで冷却し、濾過し、C18カラム及び15分を5mM塩酸を含有する水中の10~60%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、3-[[4-[[(3R,4S)-2-tert-ブトキシカルボニル-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-4-イル]オキシ]-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(256.4mg、58%)を得たH NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.25(s、1H)、8.33(s、1H)、8.03(d、J=7.4Hz、1H)、7.92(s、1H)、7.32(d、J=42.7Hz、7H)、7.13(s、1H)、6.96(s、1H)、6.68(s,1H)、6.14(s、1H)、4.93(d、J=17.4Hz、1H)、4.68(s、1H)、4.20(s、1H)、2.33(s、3H)、1.50(s、10H)、1.21(s、2H)、0.90~0.79(m、6H)。ESI-MS m/z計算値672.2618、実測値673.0(M+1);保持時間:2.19分(LC法A)。
3-[[4-[[(3R,4S)-2-tert-ブトキシカルボニル-3-イソブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-4-イル]オキシ]-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(256.4mg、58%)をHCl中(1mLの4M、4.000mmol)で室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、過剰な酸をトルエン(3×1mL)と共沸して、3-[[4-[[(3R,4S)-3-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル]オキシ]-6-(o-トリル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(218.2mg、57%)ESI-MS m/z計算値572.20935、実測値573.0(M+1);保持時間:1.07分(LC法A)を得た。
生成物、HATU(236.3mg、0.6215mmol)、DIEA(450μL、2.584mmol)、及びDMF(2mL)を、室温で30分間撹拌した。粗製物を濾過し、C18カラム及び5mMの塩酸を含有する水中の25~75%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、(16S,24R)-12-(2-メトキシフェニル)-24-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(64.4mg、18%)を得た H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.22(s、1H)、8.60(s、1H)、7.99(d、J=7.7Hz、1H)、7.91~7.70(m、2H)、7.60(d、J=6.6Hz、1H)、7.54~7.35(m、5H)、7.35~7.25(m、1H)、6.72(s、1H)、6.57(s、1H)、5.35~5.18(m、1H)、4.56~4.24(m、3H)、2.31(s、3H)、1.45~1.14(m、2H)、0.97~0.79(m、1H)、0.66(d、J=6.5Hz、3H)、0.42~0.07(m、3H)。ESI-MS m/z計算値554.1988、実測値555.0(M+1);保持時間:1.9分、LC法A。
実施例94:化合物194の調製
ステップ1:3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000434
THF/MeOH(100mL/100mL)中の1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(二塩酸塩)(6g、29.0mmol)及び重炭酸ナトリウム(7.3g、86.9mmol)の懸濁液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(7g、32.1mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で一晩撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を水(100mL)中に溶解させ、次いで、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色の油として粗3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル(6.5g、96%)を得て、これを次のステップで直接使用した。ESI-MS m/z計算値234.1368、実測値235.2(M+1);保持時間:1.13分、LC法C。
ステップ2:7-オキシド-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-7-イウム-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000435
ジクロロメタン(100mL)中の3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル(6.5g、27.7mmol)の溶液に、3-クロロ過安息香酸(7.46g、33.29mmol)を0℃で添加した。反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(100mL)で希釈した。混合物を、10%NaS2O3(50mL)、5%含水炭酸ナトリウム(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の0%~10%メタノールの混合物で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の固体として7-オキシド-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-7-ウム-2-カルボン酸tert-ブチル(5.4g、78%)を得た。ESI-MS m/z計算値250.1317、実測値251.2(M+1);保持時間:1.38分、LC法C。
ステップ3:4-アセトキシ-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000436
無水酢酸(44mL、466.3mmol)中の7-オキシド-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-7-ウム-2-カルボン酸tert-ブチル(5.4g、21.6mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で40℃で3時間加熱した。反応物を冷却した。無水酢酸を、減圧下での蒸発によって除去した。残留物をEtOAc(150mL)で希釈した。混合物を、塩基性になるまで5%重炭酸ナトリウムの溶液で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣を、ヘプタン中の0%~60%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の固体として4-アセトキシ-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル(2.0g、32%)を得た。ESI-MS m/z計算値292.1423、実測値293.2(M+1);保持時間:1.46分、LC法C。
ステップ4:4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000437
メタノール(30mL)中の4-アセトキシ-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル(2g、6.84mmol)の溶液に、メタノール(10.5mL、48.6mmol)中のナトリウムメトキシド溶液25重量%を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒の大部分を、35℃で減圧下で蒸発させた。残渣を、水(50mL)及びジクロロメタン(50mL)で希釈した。混合物を室温で10分間撹拌した。2つの層を分離した。水層をジクロロメタン(20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中で30~100%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色の半固体として4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル(1.225g、71%収率)を得た。ESI-MS m/z計算値250.1317、実測値251.2(M+1);保持時間:1.16分。H NMR(300MHz、CDCl)ppm1.50(s、9H)、3.56(dd、J=13.2、6.8Hz、1H)、3.91(dd、J=12.9、2.6Hz、1H)、4.53~4.68(m、2H)、4.70~4.81(m、1H)、7.44(d、J=5.0Hz、1H)、8.42(s、1H)、8.48(d、J=5.3Hz、1H)。LC法H。
ステップ5:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,20,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン(化合物194)
Figure 2023545762000438
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(200mg、0.4786mmol)及び4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-2-カルボン酸tert-ブチル(120mg、0.4794mmol)を混合し、テトラヒドロフラン(1.5mL)中に溶解させた。ナトリウムtert-ブトキシド(162mg、1.686mmol)を添加した。反応混合物を50℃で2時間撹拌させた。反応混合物を、室温まで冷却し、濾過し、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の10~60%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、3-[[4-[(2-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-4-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(12.1mg、4%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.36(s、1H)、8.68(s、1H)、8.57(d、J=14.5Hz、1H)、8.46(d、J=3.6Hz、1H)、8.13(s、2H)、7.56(d、J=5.2Hz、2H)、7.25(td、J=7.6、4.9Hz、1H),、7.12(dd、J=7.7、3.6Hz、2H)、6.38(d、J=24.8Hz、1H)、4.47(d、J=16.0Hz、1H)、4.36(s、1H)、3.99(d、J=13.9Hz、1H)、2.03(s、6H)、1.41(s、1H)、1.13(d、J=20.3Hz、5H)。
HCl(1mLの4M、4.000mmol)中の3-[[4-[(2-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン-4-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(12.1mg、4%)を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮して、溶媒を除去した。過剰な酸をトルエン(3×1mL)と共沸して、3-(N-(4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-((1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)オキシ)ピリミジン-2-イル)スルファモイル)安息香酸を得た。この生成物を、HATU(160mg、0.4208mmol)、DIEA(300μL、1.722mmol)及びDMF(1mL)と組み合わせ、混合物を室温で30分間撹拌した。粗反応を濾過し、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の1~50%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、12(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,20,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(トリフルオロ酢酸塩)(4.2mg、1%)を得たH NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.82(s、1H)、8.75(s、1H)、8.71~8.59(m、1H)、7.99(d、J=7.8Hz、1H)、7.85~7.57(m、2H)、7.27(t、J=7.5Hz、1H)、7.15(d、J=7.9Hz、2H)、6.51(d、J=13.9Hz、2H)、5.37(d、J=17.7Hz、1H)、4.49(d、J=17.7Hz、1H)、4.13(dd、J=13.3、5.0Hz、1H)、3.22~3.14(m、1H)、2.67(s、2H)、2.33(s、1H)、2.26~1.93(m、5H)。ESI-MS m/z計算値513.1471、実測値514.0(M+1);保持時間:0.91分、LC法A。
実施例95:化合物195及び化合物196の調製
ステップ1:7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000439
5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(二塩酸塩)(10g、48.286mmol)をTHF/MeOH(200mL/200mL)中で0℃で混合した。重炭酸ナトリウム(12.169g、144.86mmol)を添加し、続いて、二炭酸ジ-tert-ブチル(11.065g、50.7mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を、水(約200mL)中に溶解させ、次いで、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、無色の油として7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(1.8g、106%)を得た。ESI-MS m/z計算値234.1368、実測値235.4(M+1);保持時間:1.78分;LC法S。
ステップ2:1-オキシド-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-1-イウム-6-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000440
7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(12.3g、52.498mmol)をジクロロメタン(200mL)中に溶解させ、氷水浴中で冷却した。m-CPBA(14.495g、75%w/w、62.998mmol)を、1分にわたって少量の部分に分けて添加した。反応物を室温で5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(250mL)で希釈した。混合物を、飽和含水炭酸ナトリウム(100mL×2)で洗浄し、続いて、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、白色の固体として1-オキシド-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-1-イウム-6-カルボン酸tert-ブチル(13.5g、100.68%)を得た。ESI-MS m/z計算値250.1317、実測値251.3(M+1);保持時間:1.74分。H NMR(250MHz、CDCl)ppm1.48(s、9H)、3.05(t、J=6.0Hz、2H)、3.75(t、J=6.2Hz、2H)、4.59(s、2H)、6.98~7.09(m、1H)、7.10~7.21(m、1H)、8.20(d、J=6.5Hz、1H)。LC法T。
ステップ3:8-ヒドロキシ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000441
DCM(175mL)中の1-オキシド-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-1-ウム-6-カルボン酸tert-ブチル(13.5g、53.937mmol)及び無水トリフルオロ酢酸(17.352g、11.6mL、81.790mmol)の懸濁液を、室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を、水酸化ナトリウムの溶液(1N、150mL)と30分間撹拌した。結果として得られた混合物をDCM(125mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2S04上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留した褐色の油を、ヘキサン中の30%~95%EtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の固体として8-ヒドロキシ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(9.5g、67%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.46(d、J=4.1Hz、1H)、7.65(d、J=8.2Hz、1H)、7.31(dd、=7.7、4.7Hz、1H)、5.49(d、J=4.7Hz、1H)、4.78~4.30(m、3H)、3.77(dd、J=13.5、5.5Hz、1H)、3.54(d、J=13.8Hz、1H)、1.44(s、9H)。ESI-MS m/z計算値250.13174、実測値251.1(M+1);保持時間:1.04分;LC法W。
ステップ4:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-8-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000442
ガラスバイアルに、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(95mg、0.2273mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(103mg、1.072mmol)、及び8-ヒドロキシ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(120mg、0.4794mmol)のTHF(1mL)溶液を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと1M HCl溶液との間で分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて、3-[[4-[(6-tert-ブトキシカルボニル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-8-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(83mg、58%)ESI-MS m/z計算値631.2101、実測値632.32(M+1);保持時間:0.58分(LC法D)を得た。
生成物を、ジオキサン中の4M HCl(2.1mLの4M、8.400mmol)中に溶解させ、30分間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、粗物質3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-8-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(85mg、66%)ESI-MS m/z計算値531.15765、実測値532.32(M+1)、保持時間:0.38分、LC法Dを得た。
ステップ5:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコ3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000443
丸底フラスコに、DMF(20mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-8-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(85mg、0.1599mmol)を添加した。反応溶液に、[ジメチルアミノ(トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イルオキシ)メチレン]-ジメチル-アンモニウム(ヘキサフルオロリン酸イオン)(100mg、0.2630mmol)及びDIEA(110μL、0.6315mmol)を添加した。反応物を、室温で1時間撹拌させた。反応溶液を濾過し、15分にわたって水中の1%MeCN~70%MeCNの勾配を使用した逆相HPLCカラム上に直接注入して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザテトラシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオンの精製された画分(85mg、76%)ESI-MS m/z計算値513.1471、実測値514.0(M+1);保持時間:0.43分、LC法Dを得た。
ステップ6:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザテトラシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、SFCピーク1(化合物196)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザテトラシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、SFCピーク2(化合物195)
Figure 2023545762000444
ラセミ12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン(84mg、0.1636mmol)を1mLのDMSO中に溶解させ、ASカラムを使用した分取キラルSFCにかけて、2つのエナンチオマーを分離した:SFCピーク1、12(2、6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(19mg、45%)、H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.65(s,1H)、8.58(dd、J=4.7、1.6Hz、1H)、7.97(d、J=7.6Hz、1H)、7.87(dd、J=7.9、1.6Hz、1H)、7.78~7.64(m、2H)、7.44(dd、J=7.8、4.7Hz、1H)、7.26(t、J=7.6Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、6.62~6.33(m、2H)、5.30(d、J=17.3Hz、1H)、4.61~4.35(m、1H)、4.23~4.04(m、2H)、2.28~1.83(m、6H)。ESI-MS m/z計算値513.1471、実測値514.1(M+1);保持時間:1.08分(LC法A)、及びピーク2、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(20mg、47%)。ESI-MS m/z計算値513.1471、実測値514.1(M+1);保持時間:1.08分、LC法A。
実施例96:化合物197の調製
ステップ1:4-メチルピリジン-3-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000445
4-メチルピリジン-3-カルボン酸(30g、218.76mmol)をエタノール(90mL)中に懸濁させ、濃縮硫酸(64.400g、35mL、656.61mmol)を室温で滴加した。溶液を、室温まで冷却して氷水中に注ぐ前に、還流で4時間加熱した。溶液をNH(含水)でpH9まで塩基性化し、ジエチルエーテル(2×100mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4-メチルピリジン-3-カルボン酸エチル(25g、69%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)ppm 1.40(t、J=7.0Hz、3H)、2.61(s、3H)、4.38(q、J=7.0H、2H)、7.16(d、J=4.7Hz、1H)、8.53(d、J=5.3Hz、1H)、9.05(s、1H)。ESI-MS m/z計算値165.079、実測値166.2(M+1);保持時間:1.19分、LC法C。
ステップ2:4-メチル-1-オキシド-ピリジン-1-イウム-3-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000446
3-クロロ過安息香酸(95g、423.90mmol)を、4-メチルピリジン-3-カルボン酸エチル(35g、211.88mmol)の冷却した(氷水浴)溶液に撹拌しながら添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。クロロホルム(150mL)及び炭酸カリウム(118g、853.80mmol)を添加し、撹拌を10分間続けた。混合物を濾過し、濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去して、無色の固体として4-メチル-1-オキシド-ピリジン-1-イウム-3-カルボン酸エチル(31g、81%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)ppm 1.38(t、J=7.2Hz、3H)、2.59(s、3H)、4.37(q、J=7.0Hz、2H)、7.15(d、J=6.5Hz、1H)、8.17(dd、J=6.6、1.9Hz、1H)、8.72(d、J=1.8Hz、1H);ESI-MS m/z計算値181.0739、実測値182.2(M+1);保持時間:1.18分、LC法C。
ステップ3:4-(クロロメチル)ピリジン-3-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000447
p-トルエンスルホニルクロリド(35g、183.59mmol)を、ジオキサン(150mL)中の4-メチル-1-オキシド-ピリジン-1-イウム-3-カルボン酸エチル(15g、82.786mmol)の溶液に添加し、混合物を還流下で1.5時間撹拌し、次いで、pH1まで塩酸で酸性化した。水層をジエチルエーテル(2×75mL)で洗浄し、有機抽出物を廃棄した。飽和含水重炭酸ナトリウム溶液(100mL)及び100gの重炭酸ナトリウムを水層に添加し、pH8に調整した。次いで、水相をジエチルエチル(3×75mL)で抽出し、組み合わせた有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(120;ジクロロメタン/酢酸エチル=3:2)後に、黄色の油として4-(クロロメチル)ピリジン-3-カルボン酸エチル(7.7g、47%)を提供した;H NMR(300MHz、CDCl)δ1.42(t、J=7.0Hz、3H)、4.42(d、J=7.0Hz、2H)、5.04(s、2H)、7.59(d、J=5.0Hz、1H)、8.74(d、J=5.0Hz、1H)、9.15(s、1H)。ESI-MS m/z計算値199.04、実測値200.1(M+1);保持時間:1.68分、LC法C。
ステップ4:2-(ベンジルアミノ)酢酸tert-ブチル
Figure 2023545762000448
2-ブロモ酢酸tert-ブチル(30mL、194.98mmol)を、トルエン(150mL)中のベンジルアミン(85mL、770.42mmol)の溶液に滴加し、次いで、混合物を72℃で1時間加熱した。混合物を、1N水酸化ナトリウム溶液(200mL)中に注いで、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機相を組み合わせ、水(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0%~40%の酢酸エチルを溶出する、330gカラム上のシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2-(ベンジルアミノ)酢酸tert-ブチル(39.9g、90%)を得た。ESI-MS m/z計算値221.14、実測値222.6(M+1);保持時間:1.93分;LC法T。
ステップ5:4-[[ベンジル-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エチル)アミノ]メチル]ピリジン-3-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000449
2-(ベンジルアミノ)酢酸tert-ブチル(3g、13.557mmol)、4-(クロロメチル)ピリジン-3-カルボン酸エチル(3g、15.028mmol)、DIEA(5.9360g、8mL、45.929mmol)及びアセトニトリル(60mL)を0℃で一緒に混合した。結果として得られた混合物を48時間還流させた。反応が完了すると、溶媒を真空下で濃縮し、残渣をDCM(100mL)中に溶解させた。有機相を飽和重炭酸ナトリウム(100mL)によって洗浄した。水相をDCM(100mL×2)によって抽出した。有機相を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を真空下で除去し、残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(120g、ジクロロメタン/酢酸エチル:0~20%)によって精製して、褐色がかかった油として4-[[ベンジル-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エチル)アミノ]メチル]ピリジン-3-カルボン酸エチル(4g、69%)を取得した;H NMR(300MHz、CDCl)δ1.40(t、J=7.0Hz、3H)、1.46(s、9H)、3.19(s、2H)、3.78(s、2H)、4.21(s、2H)、4.37(q、J=7.1Hz、2H)、7.20~7.36(m、5H)、7.76(d、J=5.3Hz、1H)、8.65(d、J=5.0Hz、1H)、8.98(s、1H)。ESI-MS m/z計算値384.2049、実測値385.3(M+1);保持時間:2.23分、LC法C。
ステップ6:2-ベンジル-4-オキソ-1,3-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-3-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000450
テトラヒドロフラン(57mL)中のカリウムtert-ブトキシド(7g、7.7605mL、62.382mmol)を、5分にわたって-78℃のテトラヒドロフラン(60mL)中の4-[ベンジル-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エチル)アミノ]メチル]ピリジン-3-カルボン酸エチル(7.8g、20.288mmol)の溶液に滴加した。混合物を-78℃で3時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機相を組み合わせて、ブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、褐色がかかった固体として2-ベンジル-4-オキソ-1,3-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-3-カルボン酸tert-ブチル(6.6g、96%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ1.63(s、9H)、3.67(s、2H)、3.84(s、2H)、6.98(d、J=5.0Hz、1H)、7.27~7.42(m、5H)、8.59(d、J=5.0Hz、1H)、8.91(s、1H)、11.70(s、1H)。ESI-MS m/z計算値338.163、実測値339.2(M+1);保持時間:2.09分、LC法C。
ステップ7:2-ベンジル-1,3-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-オン
Figure 2023545762000451
トリフルオロ酢酸(66mL)を、0℃のジクロロメタン(66mL)中の2-ベンジル-4-オキソ-1,3-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-3-カルボン酸tert-ブチル(6.6g、19.504mmol)の溶液に緩徐に添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液(300mL)中に注ぎ、次いで、重炭酸ナトリウム(100g)を添加した。含水混合物をジクロロメタン(2×150mL)で抽出した。有機相を組み合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~70%の酢酸エチルを溶出する80gカラム上のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色の固体として2-ベンジル-1,3-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-オン(1.95g、42%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ3.43(d、J=0.9Hz、2H)、3.76(s、2H)、3.78(s、2H)、7.14(d、J=5.0Hz、1H)、7.28-7.41(m、5H)、8.66(d、J=5.3Hz、1H)、9.18(s、1H)。ESI-MS m/z計算値238.1106、実測値239.2(M+1)+;保持時間:1.42分、LC法C。
ステップ8:2-ベンジル-3,4-ジヒドロ-1H-2,6-ナフチリジン-4-オール
Figure 2023545762000452
水素化ホウ素ナトリウム(930mg、24.582mmol)を、0℃のメタノール(39mL)中の2-ベンジル-1,3-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-オン(1.95g、8.1835mmol)の溶液に添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した。アセトンを添加し、反応物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)及び飽和重炭酸ナトリウム(75mL)と取り込んだ。相を分離し、水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機相を組み合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、褐色がかかった油として2-ベンジル-3,4-ジヒドロ-1H-2,6-ナフチリジン-4-オール(1.8g、92%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ2.61~2.73(m、1H)、3.06~3.18(m、1H)、3.38(d、J=16.4Hz、1H)、3.70~3.87(m、3H)、4.69(br.s.、1H)、6.93(d、J=5.0Hz、1H)、7.28~7.44(m、5H)、8.39(d、J=5.3Hz、1H)、8.64(s、1H)。ESI-MS m/z計算値240.1263、実測値241.2(M+1);保持時間:0.5分、LC法C。
ステップ9:1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-オール
Figure 2023545762000453
パラジウム炭素(800mg、10%w/w、0.7517mmol)を、エタノール(54mL)中の2-ベンジル-3,4-ジヒドロ-1H-2,6-ナフチリジン-4-オール(1.8g、7.4906mmol)及び塩酸(16mLの10%w/v、43.883mmol)の溶液に添加した。混合物を水素雰囲気下に置き、3時間撹拌した。水素を除去し、混合物をセライト上で濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、淡黄色の固体として1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-オール(塩酸塩)(1.5g、97%)を得た;H NMR(300MHz、DMSO-d)δ3.09~3.66(m、2H)、4.20~4.82(m、2H)、5.14(br.s.、1H)、7.93(d、J=5.3Hz、1H)、8.82(d、J=5.0Hz、1H)、9.00(s、1H)、9.97(br.s.、1H)、10.72(br.s.、1H)。ESI-MS m/z計算値150.0793、実測値151.2(M+1)+;保持時間:0.26分、LC法C。
ステップ10:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,19,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン(化合物197)
Figure 2023545762000454
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(113mg、0.2704mmol)及び1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-オール(塩酸塩)(54mg、0.2893mmol)を組み合わせ、テトラヒドロフラン(1mL)中に溶解させた。ナトリウムtert-ブトキシド(105mg、1.093mmol)を添加した。反応混合物を50℃で2時間撹拌させた。反応混合物を、室温まで冷却し、濾過し、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の10~60%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(12.5mg、8%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.16(s、1H)、10.51(s、1H)、9.46(s、1H)、8.91(s、1H)、8.70(s、1H)、8.47(s、1H)、8.16(s、2H)、7.64(d、J=31.6Hz、2H)、7.27(s、1H)、7.11(s、2H)、6.28(d、J=17.2Hz、2H)、4.48(t、J=19.2Hz、2H)、4.08(s、1H)、2.02(s、6H)。ESI-MS m/z計算値531.15765、実測値532.0(M+1);保持時間:0.75分(LC法A)。
3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(12.5mg、8%)、ジイソプロピルエチルアミン(50μL、0.2871mmol)、HATU(105mg、0.2761mmol)、及びDMF(1mL)を、室温で30分間撹拌した。粗製物を濾過し、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の1~50%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,19,25-ペンタアザテトラシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(4.6mg、3%)ESI-MS m/z計算値513.1471、実測値514.0(M+1);保持時間:0.92分、LC法Aを得た。
実施例97:化合物198の調製
ステップ1:2-(ブロモメチル)ピリジン-3-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000455
四塩化炭素(300mL)及び酢酸(8.7mL)中の2-メチルピリジン-3-カルボン酸エチル(25g、151.34mmol)及びAIBN(550mg、3.35mmol)の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(52g、292.16mmol)を室温で添加した。混合物を80℃の油浴中で8時間撹拌した。溶液を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム(600mL)中に注いで、ジクロロメタン(3×400mL)で抽出した。有機相をブライン(800mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、0~50%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、2-(ブロモメチル)ピリジン-3-カルボン酸エチル(40.42g、93%)を得た。ESI-MS m/z計算値243.0、実測値244.3(M+1);保持時間:2.43分;LC法T。
ステップ2:2-[[ベンジル-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エチル)アミノ]メチル]ピリジン-3-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000456
2-(ベンジルアミノ)酢酸tert-ブチル(26.4g、118.82mmol)を、テトラヒドロフラン(300mL)中の2-(ブロモメチル)ピリジン-3-カルボン酸エチル(28g、108.98mmol)及びトリエチルアミン(50mL、358.73mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。水(1500mL)を添加し、酢酸エチル(2×1000mL)で抽出した。有機相を組み合わせ、ブライン(800mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0%~30%の酢酸エチルを溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、橙色の油として2-[[ベンジル-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エチル)アミノ]メチル]ピリジン-3-カルボン酸エチル(34.55g、70%)を得た。ESI-MS m/z計算値384.20、実測値385.6(M+1);保持時間:2.77分;LC法T。
ステップ3:7-ベンジル-5-オキソ-6,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000457
テトラヒドロフラン(200mL)中のカリウムtert-ブトキシド(20g、178.23mmol)を、30分にわたって-78℃のテトラヒドロフラン(350mL)中の2-[[ベンジル-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エチル)アミノ]メチル]ピリジン-3-カルボン酸エチル(34.55g、76.38mmol)の溶液に滴加した。混合物を、-78℃で2時間撹拌し、次いで、冷凍庫の中で一晩保管した。飽和重炭酸ナトリウム(900mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(3×600mL)で抽出した。有機相を組み合わせ、ブライン(800mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0%~30%の酢酸エチルを溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、7-ベンジル-5-オキソ-6,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(19.76g、75%)ESI-MS m/z計算値338.163、実測値339.5(M+1);保持時間:2.97分、LC法Tを得た。
ステップ4:7-ベンジル-6,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-オン
Figure 2023545762000458
トリフルオロ酢酸(150mL)を、0℃のジクロロメタン(80mL)中の7-ベンジル-5-オキソ-6,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(19.26g、55.78mmol)の溶液に緩徐に添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。このTFA反応溶液を、2N水酸化ナトリウムによってPH約14まで塩基性化した。水相をジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。有機相をブライン(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。7-ベンジル-6,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-オンの粗生成物(14.2g、78%)ESI-MS m/z計算値238.1106、実測値239.3(M+1);保持時間:1.87分、LC法S。
ステップ5:7-ベンジル-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-5-オール
Figure 2023545762000459
水素化ホウ素ナトリウム(3.5g、90.66mmol)を、0℃のメタノール(100mL)中の7-ベンジル-6,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-オン(14.2g、43.50mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。アセトンを添加し、減圧下で濃縮する。残渣を、0~50%の7-ベンジル-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-5-オール(5.78g、純度85%+7.65g、純度95%、99%)を溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。ESI-MS m/z計算値240.13、実測値241.4(M+1);保持時間:1.39分;LC法S。
ステップ6:5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-オール
Figure 2023545762000460
メタノール(30mL)及び酢酸(1.5mL)中の7-ベンジル-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-5-オール(1.18g、4.52mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(400mg)を添加した。混合物を、水素雰囲気下で50psiにおいて3時間撹拌した。反応混合物を、セライトパッドに通して濾過した。濾液を濃縮して、5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-オール(735mg、103%)ESI-MS m/z計算値150.0793、実測値151.3(M+1)、保持時間:0.61分、LC法Sを得た。
ステップ7:5-ヒドロキシ-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-7-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000461
テトラヒドロフラン(20mL)及びトリエチルアミン(3.5mL、25.11mmol)中の5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-オール(700mg、4.44mmol)の溶液に、tert-ブトキシカルボニルカルボン酸tert-ブチル(1.5g、6.87mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(2×100mL)及び飽和重炭酸ナトリウム(150mL)で処理した。検査後、残渣を、ジクロロメタン中の0~10%メタノールを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、5-ヒドロキシ-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-7-カルボン酸tert-ブチル(1.12g、92%)ESI-MS m/z計算値250.1317、実測値251.1(M+1);保持時間1.97分、LC法Sを得た。
ステップ8:3-[4-[[(7-tert-ブトキシカルボニル-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000462
NMP(0.75mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(125mg、0.2991mmol)及び5-ヒドロキシ-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-7-カルボン酸tert-ブチル(65mg、0.2597mmol)の溶液に、NaH(44mgの60%w/w、1.100mmol)を添加し、反応混合物を50℃で16時間、次いで、100℃で10分間撹拌した。反応混合物を冷却し、水中に注いで、pHを1N HClで6にして、次いで、EtOAc(2×)で抽出した。有機物を組み合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固した。カラムクロマトグラフィー(16gシリカ;ヘキサン中の0~50%EtOAc)による精製により、赤色のガラスとして3-[[4-[(7-tert-ブトキシカルボニル-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(60mg、37%)を得た。ESI-MS m/z計算値631.2101、実測値632.4(M+1);保持時間:0.57分、LC法D。
ステップ9:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000463
MeOH(1mL)中の3-[[4-[(7-tert-ブトキシカルボニル-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(60mg、0.09498mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4M)(1mLの4M、4.000mmol)、反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、蒸発乾固して、白色の固体として3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(34mg、63%)を得た。ESI-MS m/z計算値531.15765、実測値532.3(M+1);保持時間:0.38分、LC法D。
ステップ10:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン(化合物198)
Figure 2023545762000464
NMP(0.5mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-5-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(37.6mg、0.06619mmol)の溶液に、HATU(35mg、0.09205mmol)を添加し、続いて、DiPEA(47μL、0.2698mmol)を添加し、反応混合物を室温1時間撹拌した。反応混合物を、MeOHで希釈し、濾過し、HPLC(水(HCl修飾剤)中の1~99%ACN)による精製により、灰白色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザテトラシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(15mg、44%)を得た。ESI-MS m/z計算値513.1471、実測値514.2(M+1);保持時間:1.19分、LC法A。
実施例98:化合物199及び化合物200の調製
ステップ1:8-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,5,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル、及び8-ヒドロキシ-1-メチル-2,4a,5,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000465
8-ヒドロキシ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(ヨードメタン(1))(5.3g、13.512mmol)をMeOH(50mL)中に溶解させ、混合物を-20℃まで冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(1.5336g、1.6229mL、40.536mmol)を、20分にわたって定期的に少量の部分に分けて添加した。飽和重炭酸ナトリウムを添加する(20mL)前に、混合物をこの温度で1時間撹拌した。混合物をDCM(100mL)と水(60mL)との間で分配した。層を分離した。水層をもう一度抽出した(50mLのDCM)。組み合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。8-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,5,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(3.5g、96.52%)を、異性体の混合物として単離した。ESI-MS m/z計算値268.1787、実測値269.6(M+1);保持時間:1.93分;LC法W。
ステップ2:8-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,4,4a,5,7,8,8a-オクタヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000466
8-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,5,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(3.5g、12.390mmol)を、酢酸エチル及びMeOH(40ml/10mL)の溶媒混合物中に溶解させた。酸化白金水和物(55mg、0.2199mmol)をバイアルに添加し、0.5mLの水と混合し、ピペットによって反応フラスコに移した。バイアルを真空にし、窒素で洗い流した(3回)。水素バルーンを配置する前に、これをもう一度真空にし、混合物をこの圧力で15時間撹拌した(反応過程中にバルーンを2回再充填した)。混合物を真空にし、窒素で洗い流し、セライトのパッドを通して濾過し、MeOH(3×30mL)で洗浄した。濾液を濃縮した。残渣をアセトニトリル/水(20mL/20mL)中に溶解させ、凍結乾燥させて、淡褐色の固体として8-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,4,4a,5,7,8,8a-オクタヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(3.2g、79%)を得た。ESI-MS m/z計算値270.1943、実測値271.5(M+1);保持時間:1.27分。H NMR(250MHz、DMSO(d6))δ5.02(s、1H)、3.76(s、1H)、3.55~3.05(m、6H)、2.91(s、1H)、2.36(s、3H)、2.22(d、J=12.7Hz、1H)、1.66(s、3H)、1.39(d、J=1.1Hz、13H)。LC法W。
ステップ3:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,6-ナフチリジン-8-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000467
ガラスバイアルに、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(95mg、0.2273mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(103mg、1.072mmol)、及び8-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,4,4a,5,7,8,8a-オクタヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボン酸tert-ブチル(133mg、0.4919mmol)のTHF溶液を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと1M HCl溶液との間で分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ、3-[[4-[(6-tert-ブトキシカルボニル-1-メチル-2,3,4,4a,5,7,8,8a-オクタヒドロ-1,6-ナフチリジン-8-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(133mg、90%)を得た。ESI-MS m/z計算値651.27264、実測値652.38(M+1);保持時間:0.5分(LC法D)。
生成物を、ジオキサン中の4M HCl(2.1mLの4M、8.400mmol)中に溶解させ、30分間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、粗物質3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,6-ナフチリジン-8-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(136mg、102%)ESI-MS m/z計算値551.2202、実測値552.38(M+1);保持時間:0.32分、LC法Dを得た。
ステップ4:12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000468
丸底フラスコに、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,6-ナフチリジン-8-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(二塩酸塩)(136mg、0.2177mmol)を添加した。反応溶液に、[ジメチルアミノ(トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イルオキシ)メチレン]-ジメチル-アンモニウム(ヘキサフルオロリン酸イオン)(100mg、0.2630mmol)及びDIEA(110μL、0.6315mmol)を添加した。反応物を、室温で1時間撹拌させた。反応溶液を濾過し、15分にわたって水中の1%MeCN~70%MeCNの勾配を使用した逆相HPLCカラム上に直接注入して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザテトラシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ノナエン-2,8,8-トリオンの精製された画分(22mg、19%)ESI-MS m/z計算値533.20966、実測値534.4(M+1);保持時間:2.25分(LC法A)を得た。
ステップ5:12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、SFCピーク1(化合物199)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、SFCピーク2(化合物200)
Figure 2023545762000469
12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(34mg、0.06371mmol)を1mLのDMSOに溶解させ、ASカラムを使用したキラル分取SFCによって精製し、2つのエナンチオマーの分離をもたらした:SFCピーク1、12(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(11mg、64%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ11.17(s、1H)、8.49(s、1H)、7.93(d、J=7.6Hz、1H)、7.70(dt、J=15.1、7.5Hz、2H)、7.27(t、J=7.6Hz、1H)、7.14(d、J=7.6Hz、2H)、6.62(s、1H)、5.47(dd、J=9.8、5.7Hz、1H)、4.23(dd、J=13.6、4.5Hz、1H)、4.07(d、J=9.6Hz、1H)、3.83~3.67(m、3H)、3.20(d、J=11.3Hz、1H)、2.98(d、J=4.3Hz、3H)、2.77~2.63(m、1H)、2.54(s、4H)、2.07(s、7H)、1.83(d、J=13.1Hz、1H)、1.71(d、J=13.5Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値533.20966、実測値534.34(M+1);保持時間:0.83分(LC法A);及びSFCピーク2、12-(2,6-ジメチルフェニル)-18-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(13mg、76%)、ESI-MS m/z計算値533.20966、実測値534.37(M+1);保持時間:0.83分、LC法A。
実施例99:化合物201の調製
ステップ1:5-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-1,7-ナフチリジン-7-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー1及び2
Figure 2023545762000470
メタノール(35mL)及び酢酸エチル(10mL)中の5-ヒドロキシ-6,8-ジヒドロ-5H-1,7-ナフチリジン-7-カルボン酸tert-ブチル(3.22g、8.36mmol)の溶液に、酸化白金一水和物(70mg、0.31mmol)を添加した。反応物を、Parr振盪装置内で55psiの水素において2時間設定し、その時に混合物を濾過し、濃縮した。粗残渣を、分取HPLC(カラム:Varian C18 10um 5×30cm;流量:60mL/分;移動相A:水+0.1%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.1%TFA:方法:60分で0~45%B)によって精製した。組み合わせた画分を2N水酸化ナトリウムによって塩基性化し、次いで、アセトニトリルを除去した。生成物をジクロロメタンで抽出し、有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、黄色のゲルとして5-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-1,7-ナフチリジン-7-カルボン酸tert-ブチルの2つの異性体を得た:ジアステレオマー1(2度目に精製した、502mg)ESI-MS m/z計算値270.19、実測値271.5(M+1);保持時間:1.71分(LC法T)。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ4.78(d、J=5.3Hz、1H)、4.26~3.84(m、2H)、3.74(tt、J=10.1、5.2Hz、1H)、2.72(d、J=14.5Hz、2H)、2.42~2.26(m、1H)、2.15(s、3H)、1.97(d、J=18.5Hz、3H)、1.76~1.52(m、1H)、1.39(s、10H)、1.27~1.09(m、1H)、及びジアステレオマー2(1.62g)、ESI-MS計算値270.19、実測値271.5(M+1);保持時間:1.74分(LC法T)、H NMR(250MHz、DMSO-d)δ5.02(d、J=6.6Hz、1H)、3.53(d、J=5.5Hz、1H)、3.42(s、2H)、3.01(s、1H)、2.39(s、1H)、2.35~2.20(m、4H)、2.14(d、J=5.5Hz、1H)、2.00~1.70(m、2H)、1.66~1.43(m、2H)、1.39(s、11H)。
ステップ2:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000471
丸底フラスコに、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(110mg、0.2632mmol)、5-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-1,7-ナフチリジン-7-カルボン酸tert-ブチル(トリフルオロ酢酸塩)(ジアステレオマー1、150mg、0.3902mmol)、無水THF(2mL)、及びナトリウムtert-ブトキシド(100mg、1.041mmol)を添加した。反応混合物を23℃で1時間撹拌させた。反応溶液に、NaH(60mgの30%w/w、0.7501mmol)を添加し、反応溶液を50℃で一晩撹拌させた。反応溶液に、HCl(3mLの4M、12.00mmol)を添加し、溶液を室温で更に1時間撹拌した。反応溶液を、濾過し、15分にわたって水中の1%MeCN~70%MeCNの勾配を使用した逆相HPLCによって精製し、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、ジアステレオマー1(45mg、31%)ESI-MS m/z計算値551.2202、実測値552.38(M+1);保持時間:0.3分、LC法Dを得た。
ステップ3:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1(化合物201)
Figure 2023545762000472
窒素でスパージした丸底フラスコに、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、ジアステレオマー1(34mg、0.06163mmol)、HATU(28mg、0.07364mmol)、DMF(3mL)、及びDIEA(24mg、0.1857mmol)を添加した。反応溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、真空中で濃縮し、粗残渣を、水中の1%のMeCN~99%のMeCNの勾配を15分間使用して逆相HPLCにより精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1(18mg、54%)ESI-MS m/z計算値、533.20966、実測値534.34(M+1);保持時間:0.97分、LC法Aを得た。
実施例100:化合物202の調製
ステップ1:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000473
5-ヒドロキシ-1-メチル-2,3,4,4a,5,6,8,8a-オクタヒドロ-1,7-ナフチリジン-7-カルボン酸tert-ブチル(トリフルオロ酢酸塩)、ジアステレオマー2(160mg、0.4162mmol)を含むガラスバイアルに、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(145mg、0.3470mmol)、ナトリウムtert-ブトキシドキシド(83mg、0.8637mmol)、及び無水THF(2mL)を添加した。反応物を、室温で1時間撹拌させた。LCMSは、生成物の1:1混合物M+H=552+SM.を見出し、反応溶液に、NaH(28mgの60%w/w、0.7001mmol)を添加し、混合物を室温で更に1時間、次いで、50℃で1時間撹拌した。反応溶液を、1mLのMeOHの添加によってクエンチした。反応溶液を、濾過し、15分にわたって水中の1%MeCN~70%MeCNの勾配を使用した逆相HPLCによって精製し、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、ジアステレオマー2(60mg、31%)ESI-MS m/z計算値551.2202、実測値552.34(M+1);保持時間:0.9分、LC法Aを得た。
ステップ2:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー2(化合物202)
Figure 2023545762000474
窒素でスパージした丸底フラスコに、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(1-メチル-3,4,4a,5,6,7,8,8a-オクタヒドロ-2H-1,7-ナフチリジン-5-イル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、ジアステレオマー2(60mg、0.1088mmol)、HATU(51mg、0.1341mmol)、DMF(4mL)、及びDIEA(60μL、0.3445mmol)を添加した。反応溶液を室温で40分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗残渣を、15分にわたって水中の1%MeCN~99%MeCNの勾配を使用した逆相HPLCによって精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-オキサ-8λ-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(6mg、10%)ESI-MS m/z計算値533.20966、実測値534.34(M+1);保持時間:0.67分、LC法Aを得た。
実施例101:化合物203及び化合物204の調製
ステップ1:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー3(化合物203)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー4(化合物204)
Figure 2023545762000475
12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー1(17mg、0.03186mmol)をDMF(1.5mL)中に溶解させ、ASカラムを使用したキラル分取SFCによって精製し、2つの異性体を得た:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー3(4.3mg、50%)ESI-MS m/z計算値533.20966、実測値534.37(M+1);保持時間:0.98分(LC法A)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,21,25-ペンタアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3,5,7(26),10(25),11,13-ヘキサエン-2,8,8-トリオン、ジアステレオマー4(4.7mg、55%)、ESI-MS m/z計算値533.20966、実測値534.37(M+1);保持時間:0.98分、LC法A。
実施例102:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-5-{スピロ[3.5]ノナン-2-イル}-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン
ステップ1:3-[[4-[(3R,4R)-4-アミノ-1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000476
THF(0.13L)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(10.6g、25.37mmol)、(3R,4R)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.2g、25.71mmol)、及びナトリウムt-ブトキシド(7.3g、75.96mmol)の溶液を18時間撹拌した。反応物を1Mクエン酸で酸性化し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させて、黄褐色の油を得た。油をジエチルエーテルと撹拌して、無色の固体を得た。固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、無色の固体として3-[[4-[(3R,4R)-4-アミノ-1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(15.2g、103%)ESI-MS m/z計算値583.2101、実測値584.3(M+1);保持時間:0.49分、LC法Dを得た。
ステップ2:3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-[2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルアミノ]ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000477
ジクロロメタン(2.500mL)中の3-[[4-[(3R,4R)-4-アミノ-1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(291.8mg、0.5mmol)、2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(およそ83.66mg、0.5500mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ211.9mg、1.000mmol)の溶液を18時間撹拌した。更なる2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(およそ83.66mg、0.5500mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ211.9mg、1.000mmol)を再び添加し、反応物を22時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を水で希釈し、1Mクエン酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。残渣を、ジクロロメタン中の0~8%メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-[2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルアミノ]ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(0.19g、53%)を得た。ESI-MS m/z計算値719.2601、実測値720.3(M+1);保持時間:0.57分;LC法D。
ステップ3:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-9,15,15-トリオキソ-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-5-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000478
DMF(25mL)中の3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-[2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチルアミノ]ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(0.19g、0.2640mmol)、[[(E)-(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソ-エチリデン)アミノ]オキシ-テトラヒドロピラン-4-イル-メチレン]-ジメチル-アンモニウム(ヘキサフルオロリン酸イオン)(0.17g、0.3979mmol)、及びDIEA(0.14mL、0.8038mmol)の溶液を3日間撹拌した。反応物を1Mクエン酸で酸性化し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の0~8%メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、橙色の固体として(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-9,15,15-トリオキソ-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-5-カルボン酸tert-ブチル(0.17g、92%)を得た。ESI-MS m/z計算値701.2495、実測値702.3(M+1);保持時間:0.75分、LC法D。
ステップ4:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン
Figure 2023545762000479
(ジオキサン中の)HCl(4mLの4M、16.00mmol)中の(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-9,15,15-トリオキソ-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-5-カルボン酸tert-ブチル(0.17g、0.2422mmol)の溶液を30分間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。固体をジエチルエーテルで粉砕し、真空下で乾燥させて、無色の固体として(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(0.14g、91%)を得た。ESI-MS m/z計算値601.1971、実測値602.3(M+1);保持時間:0.4分、LC法D。
ステップ5:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-5-{スピロ[3.5]ノナン-2-イル}-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン
Figure 2023545762000480
ジクロロメタン(0.3mL)中の(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(40mg、0.06269mmol)、スピロ[3.5]ノナン-2-オン(18mg、0.1302mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(41mg、0.1935mmol)の溶液を4時間撹拌した。更なるスピロ[3.5]ノナン-2-オン(18mg、0.1302mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(41mg、0.1935mmol)を添加し、反応物を4日間撹拌した。反応物をメタノールで撹拌し、溶媒を真空下で除去した。残渣を逆相HPLC-MS(1%~99%アセトニトリル/水(5mM HCl))によって精製して、淡黄色の固体として(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-5-{スピロ[3.5]ノナン-2-イル}-8-{2-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]エチル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(17.8mg、37%)を得た。ESI-MS m/z計算値723.30664、実測値724.5(M+1);保持時間:1.61分、LC法A。
実施例103:化合物205の調製
ステップ1:2-ニトロ-N-[3-[(2-ニトロフェニル)スルホニルアミノ]プロピル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000481
プロパン-1,3-ジアミン(2mL、23.43mmol)を、水(20mL)中の炭酸カリウム(6.5g、47.0mmol)の溶液に添加した。THF(40mL)中の2-ニトロ-ベンゼンスルホニルクロリド(10.7g、46.8mmol)の溶液を、1時間の期間にわたって溶液に添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。THFを除去し、残渣を氷水中に注ぎ、濾過し、冷たいEtOHで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色の固体として4-メチル-N-[3-(p-トリルスルホニルアミノ)プロピル]ベンゼンスルホンアミド(9.3g、85%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ8.24~8.09(m、2H)、7.94~7.68(m、6H)、5.60(t、J=6.5Hz、2H)、3.24(q、J=6.4Hz、4H)、1.79(q、J=6.2Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値444.0、実測値445.4(M+1);保持時間:2.57分(LC法T)。
ステップ2:1,5-ビス[(2-ニトロフェニル)スルホニル]-1,5-ジアゾカン-3-オール
Figure 2023545762000482
NaOMe(27mL、MeOH中30%、125mmol)の溶液を、無水メタノール(500mL)中の2-ニトロ-N-[3-[(2-ニトロフェニル)スルホニルアミノ]プロピル]ベンゼンスルホンアミド(18g、38.5mmol)の溶液に緩徐に添加した。溶液を還流するように1時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をエタノール(700mL)中に溶解させた。1,3-ジブロモプロパン-2-オール(6.8ml、60mmol)を添加した後、システムを14時間加熱還流した。システムを室温まで冷却し、濾過して、白色の固体として[3-ヒドロキシ-5-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,5-ジアゾカン-1-イル]-(2-ニトロチオピラン-1-イル)メタンジオン(15.9g、83%)を得た。ESI-MS m/z計算値500.1、実測値501.4(M+1);保持時間:4.54分;LC法S。
ステップ3:3-ヒドロキシ-5-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000483
DMF(150mL)中の1,5-ビス[(2-ニトロフェニル)スルホニル]-1,5-ジアゾカン-3-オール(17g、32.3mmol)、炭酸カリウム(7.1g、51.4mmol)の溶液に、チオフェノール(4.4mL、43mmol)を添加した。システムを室温で14時間撹拌した。反応混合物を水(120mL)中に注いで、EtOAc(3×80mL)で洗浄した。水相の水を減圧下で除去した。溶液に、Boc無水物(8.5g、38.9mmol)及びTEA(8mL、57.4mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和含水塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×70mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水(3×50mL)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色の固体として更に精製することなく粗3-ヒドロキシ-5-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル(10g、67%)を得た。ESI-MS m/z計算値415.1、実測値415.8(M+1);保持時間:2.8分;LC法T。
ステップ4:3-ヒドロキシ-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000484
DMF(50mL)中の3-ヒドロキシ-5-(2-ニトロフェニル)スルホニル-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル(6g、13mmol)、炭酸カリウム(3.5g、25.3mmol)の溶液に、チオフェノール(2mL、19.6mmol)を添加した。システムを室温で14時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)中に注いで、EtOAc(3×20mL)で洗浄した。水相の溶媒を減圧下で除去した。残渣を、0~30%メタノール/DCMを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として3-ヒドロキシ-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.3g、41%)を得た。ESI-MS m/z計算値230.163、実測値231.4(M+1);保持時間:1.79分;LC法T。
ステップ5:5-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-3-ヒドロキシ-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000485
DMF(30mL)及びDIEA(8.0mL、45.9mmol)中の3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチル-フェニル)-ピリミジン-2-イルスルファモイル]-安息香酸(1.25g、4.54mmol)及び3-ヒドロキシ-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.06g、4.6mmol)の溶液に、0℃でHATU(2.33g、6.07mmol)を添加した。反応混合物を、氷塩浴下で10分間撹拌した。次いで、反応を10%クエン酸水溶液(20mL)でクエンチした。2つの層を分離した。水層をEtOAc(3×50mL)で抽出し、組み合わせた有機層を、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、0~80%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、泡沫状固体として5-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-3-ヒドロキシ-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.25g、46%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.31(s、1H)、7.88(s、1H)、7.63(d、J=8.0Hz、2H)、7.24(s、1H)、7.10(s、2H)、6.27(s、1H)、5.74(s、1H)、4.45(s、1H)、4.06(d、J=14.0Hz、1H)、3.90(d、J=13.8Hz、1H)、3.70~3.41(m、2H)、3.17(s、1H)、3.03(d、J=43.8Hz、1H)、2.01(s、6H)、1.80(q、J=13.0、12.2Hz、1H)、1.71~1.56(m、1H)、1.42(d、J=9.8Hz、9H)。ESI-MS m/z計算値593.23083、実測値594.0(M+1);保持時間:1.52分;LC法A。
ステップ6:12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000486
無水ジメチルホルムアミド(10mL)中の5-[3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイル]-3-ヒドロキシ-1,5-ジアゾカン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.25g、1.88mmol)の溶液に、鉱油(700mg、17.5mmol)中の60%懸濁水素化ナトリウムを0℃でいくつかの部分に分けて添加した。反応混合物を、室温で4時間撹拌し、次いで、10%クエン酸水溶液(20mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、組み合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をHPLCによって精製し、白色の固体として、12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(760mg、68%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ8.51(s、1H)、7.68(s、2H)、7.48(s、1H)、7.29~7.14(m、1H)、7.05(s、2H)、6.40(s、1H)、6.08(d、J=10.6Hz、1H)、4.76(d、J=14.0Hz、1H)、4.43~4.05(m、2H)、3.78(dd、J=41.7、14.1Hz、1H)、3.47~2.68(m、5H)、2.41~2.08(m、1H)、2.02(s、6H)、1.74(dd、J=27.6、14.7Hz、1H)、1.49(s、9H)。ESI-MS m/z計算値593.2、実測値594.5(M+1);保持時間:2.24分;LC法T。
ステップ7:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン
Figure 2023545762000487
DCM(10mL)中の12-(2,6-ジメチルフェニル)-2,8,8-トリオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(8.27g、14.1mmol)の溶液に、ジオキサン(30mL)中の4M HClを0℃で添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、次いで、エーテル(15mL)を白色の固体に添加した。これを濾過して、白色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(塩酸塩)(640mg、99%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO)δ10.33(s、1H)、9.28(s、1H)、8.80(s、1H)、7.91(d、J=6.8Hz、1H)、7.64(d、J=6.2Hz、2H)、7.36~7.22(m、1H)、7.13(d、J=7.5Hz、2H)、6.34(s、1H)、5.79(d、J=10.8Hz、1H)、4.37(d、J=12.9Hz、1H)、3.91~3.52(m、4H)、3.48~3.01(m、4H)、2.05(m、8H)。ESI-MS m/z計算値493.2、実測値494.5(M+1);保持時間:1.31分、LC法T。
ステップ8:18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3,5,7(24),10,12,14(23)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物205)
Figure 2023545762000488
12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(100mg、0.2024mmol)(第1のジアステレオマー)を、DCE(2mL)中のベンズアルデヒド(42μL、0.4132mmol)、酢酸(60μL、1.055mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(250mg、1.180mmol)と組み合わせて、室温で1時間撹拌し、次いで、反応物を添加し、室温で更に1時間撹拌し、次いで、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(HClを含む水中の10~60%ACN、15分間の実行)によって精製して、18-ベンジル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3,5,7(24),10,12,14(23)-ヘキサエン-2,8,8-トリオンを得た(69.3mg、59%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.95(s、1H)、10.56(s、1H)、8.50~8.42(m、1H)、7.87(s、1H)、7.63(s、4H)、7.43(s、2H)、7.29(s、1H)、7.23~7.17(m、1H)、7.10~7.04(m、2H)、6.30(s、1H)、6.15~5.83(m、1H)、5.71(s、1H)、5.55(s,1H)、4.56(s、2H)、4.37(s、1H)、4.07(s、1H)、2.12~1.86(m、11H)。ESI-MS m/z計算値583.22534、実測値584.0(M+1);保持時間:1.03分(3分間の実行)、LC法A。
実施例104:化合物206の調製
ステップ1:18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3,5,7(24),10,12,14(23)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物206)
Figure 2023545762000489
DCE(1mL)中の12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(塩酸塩)(50mg、0.09424mmol)、3,3-ジメチルブタナール(20μL、0.1593mmol)、酢酸(25μL、0.4396mmol)を室温で1時間撹拌した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(30mg、0.4774mmol)を添加し、反応物を室温で更に1時間撹拌した。反応を繰り返し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(100mg、0.4718mmol)を使用した。次いで、反応物を、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(HClを含む水中の10~60%ACN、15分間の実行)によって精製して、18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3,5,7(24),10,12,14(23)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(1.7mg、3%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ10.07(s、1H)、8.60(s、1H)、7.94(s、1H)、7.69(s、2H)、7.27(t、J=7.7Hz、1H)、7.18~7.11(m、2H)、6.37(s、1H)、5.79(s、1H)、4.45~4.36(m、1H)、4.07~3.99(m、1H)、3.90~3.74(m、3H)、3.28~3.15(m、2H)、2.20~2.12(m、2H)、2.05(s、7H)、1.71~1.52(m、3H)、0.96(s、8H)、0.90(s、2H)。ESI-MS m/z計算値577.2723、実測値578.0(M+1);保持時間:1.12分。LC法A。
実施例105:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-[2-(オキサン-4-イル)エチル]-5-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン
ステップ1:3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-(2-テトラヒドロピラン-4-イルエチルアミノ)ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000490
ジクロロメタン(1mL)中の3-[[4-[(3R,4R)-4-アミノ-1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(0.12g、0.2056mmol)、2-テトラヒドロピラン-4-イルアセトアルデヒド(52mg、0.4057mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.13g、0.6134mmol)の溶液を19時間撹拌した。反応物をメタノールと撹拌し、揮発物を真空下で除去し、残渣を逆相HPLC-MS(1%~99%アセトニトリル/水(5mM HCl))によって精製して、生成物及び脱保護生成物を含有する混合物を得た。混合物を逆相HPLC-MS(1%~99%アセトニトリル/水)によって再精製して、無色の固体として3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-(2-テトラヒドロピラン-4-イルエチルアミノ)ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(16mg、11%)を得た。ESI-MS m/z計算値695.2989、実測値696.4(M+1);保持時間:0.52分、LC法D。
ステップ2:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-[2-(オキサン-4-イル)エチル]-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン
Figure 2023545762000491
DMF(2mL)中の3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-(2-テトラヒドロピラン-4-イルエチルアミノ)ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(16mg、0.02299mmol)、HATU(14mg、0.03682mmol)、及びDIEA(13μL、0.07463mmol)の溶液を17時間撹拌した。反応物を水で希釈し、1Mクエン酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を(ジオキサン中の)HCl(3mLの4M、12.00mmol)と1時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を逆相HPLC-MS(1%~99%アセトニトリル/水(5mM HCl))によって精製して、無色の固体として(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-[2-(オキサン-4-イル)エチル]-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(7mg、50%)を得た。ESI-MS m/z計算値577.2359、実測値578.3(M+1);保持時間:0.34分、LC法D。
ステップ3:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-[2-(オキサン-4-イル)エチル]-5-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン
Figure 2023545762000492
ジクロロメタン(0.2mL)中の(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-[2-(オキサン-4-イル)エチル]-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(7mg、0.01140mmol)、スピロ[3.4]オクタン-2-オン(5μL、0.04026mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(10mg、0.04718mmol)の溶液を2時間撹拌した。反応物をメタノールで撹拌し、揮発物を真空下で除去し、残渣を逆相HPLC-MS(20%~80%アセトニトリル/水(5mM HCl))によって精製して、無色の固体として(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-[2-(オキサン-4-イル)エチル]-5-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(7mg、84%)を得た。ESI-MS m/z計算値685.3298、実測値686.5(M+1);保持時間:1.33分、LC法A。
実施例106:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-エチル-5-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオンの調製
ステップ1:3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-(エチルアミノ)ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000493
ジクロロメタン(2.500mL)中の3-[[4-[(3R,4R)-4-アミノ-1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(291.8mg、0.5mmol)、アセトアルデヒド(およそ24.23mg、30.87μL、0.5500mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ211.9mg、1.000mmol)の溶液を18時間撹拌した。更なるアセトアルデヒド(およそ24.23mg、30.87μL、0.5500mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ211.9mg、1.000mmol)を再び添加し、反応物を22時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を水で希釈し、1Mクエン酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。残渣を、ジクロロメタン中の0~8%メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-(エチルアミノ)ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(44mg、14%)を得た。ESI-MS m/z計算値611.2414、実測値612.2(M+1);保持時間:0.5分;LC法D。
ステップ2:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-エチル-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン
Figure 2023545762000494
DMF(5mL)中の3-[[4-[(3R,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-(エチルアミノ)ピロリジン-3-イル]オキシ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(44mg、0.07193mmol)、[[(E)-(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソ-エチリデン)アミノ]オキシ-テトラヒドロピラン-4-イル-メチレン]-ジメチル-アンモニウム(ヘキサフルオロリン酸イオン)(49mg、0.1147mmol)、及びDIEA(38μL、0.2182mmol)の溶液を3日間撹拌した。反応物を1Mクエン酸で酸性化し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を逆相HPLC-MS(1%~99%アセトニトリル/水(5mM HCl))によって精製して、何らかの生成物を含有する中間体を得た。(ジオキサン中の)HCl(4mLの4M、16.00mmol)を添加し、反応物を3時間撹拌した。溶媒を真空下で除去して、黄褐色の固体として(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-エチル-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(13mg、34%)を得た。ESI-MS m/z計算値493.17838、実測値494.2(M+1);保持時間:0.3分、LC法D。
ステップ3:(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-エチル-5-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン
Figure 2023545762000495
ジクロロメタン(0.3mL)中の(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-エチル-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(12mg、0.02264mmol)、スピロ[3.4]オクタン-2-オン(およそ8.434mg、0.06792mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(およそ19.19mg、0.09056mmol)の溶液を17時間撹拌した。反応物をメタノールで撹拌し、溶媒を蒸発させた。残渣を逆相HPLC-MS(1%~99%アセトニトリル/水(5mM HCl))によって精製して、(3R,7R)-19-(2,6-ジメチルフェニル)-8-エチル-5-{スピロ[3.4]オクタン-2-イル}-2-オキサ-15λ-チア-5,8,16,18,21-ペンタアザテトラシクロ[15.3.1.110,14.03,7]ドコサ-1(20),10(22),11,13,17(21),18-ヘキサエン-9,15,15-トリオン(塩酸塩)(8.4mg、61%)を得た。ESI-MS m/z計算値601.2723、実測値602.4(M+1);保持時間:1.23分;LC法A。
実施例108:化合物206の調製
ステップ1:18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3,5,7(24),10,12,14(23)-ヘキサエン-2,8,8-トリオン(化合物206)
Figure 2023545762000496
DCE(1mL)中の12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(塩酸塩)(50mg、0.09424mmol)、3,3-ジメチルブタナール(20μL、0.1593mmol)、酢酸(25μL、0.4396mmol)を室温で1時間撹拌した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(30mg、0.4774mmol)を添加し、反応物を室温で更に1時間撹拌した。反応を繰り返し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(100mg、0.4718mmol)を使用した。次いで、反応物をメタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(HClを含む水中の10~60%ACN、15分間の実行)によって精製して、18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[14.5.1.13,7.110,14]テトラコサ-3,5,7(24),10,12,14(23)-ヘキサエン-2,8,8-トリオンを得た(1.7mg、3%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ10.08(s、1H)、8.61(s、1H)、7.94(s、1H)、7.67(s、2H)、7.26(s、1H)、7.13(s、2H)、6.37(s、1H)、5.81(s、1H)、4.42(s、1H)、4.05(s、1H)、3.83(s、2H)、3.22(s、1H)、2.15(d、J=6.1Hz、2H)、2.05(s、7H)、1.68~1.56(m、2H)、0.96(s、9H)、0.90(s、2H)。ESI-MS m/z計算値577.2723、実測値578.0(M+1);保持時間:1.12分。LC法A。
実施例109:化合物207の調製
ステップ1:4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000497
DMF(25mL)中の4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(1.25g、5.014mmol)の溶液を氷浴中で冷却し、水素化ナトリウム(0.20gの60%w/w、5.000mmol)を添加した。15分後、2,4-ジクロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン(1.26g、4.978mmol)を添加し、反応物を室温までゆっくりと加温させ、3日間撹拌させた。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中の0~20%酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の固体として4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(1.56g、67%)を得た。ESI-MS m/z計算値465.18192、実測値466.3(M+1);保持時間:0.86分、LC法D。
ステップ2:4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン
Figure 2023545762000498
(ジオキサン中の)HCl(16mLの4M、64.00mmol)中の4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(2.26g、4.850mmol)の溶液を15時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、結果として得られた固体をジエチルエーテルで粉砕し、真空下で乾燥させて、淡黄色の固体として4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(塩酸塩)(1.76g、90%)を得た。ESI-MS m/z計算値365.1295、実測値366.2(M+1);保持時間:0.49分、LC法D。
ステップ3:5-[4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-1-メチル-ピロール-3-スルホンアミド
Figure 2023545762000499
ジクロロメタン(1.207mL)中の1-メチル-4-スルファモイル-ピロール-2-カルボン酸(50mg、0.2449mmol)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(38μL、0.2427mmol)、及び重炭酸ナトリウム(およそ84.01mg、1.000mmol)の溶液を2時間撹拌し、4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(塩酸塩)(80.46mg、0.2mmol)を添加した。反応物を18時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の0~4%メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、5-[4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-1-メチル-ピロール-3-スルホンアミド(87mg、79%)を得た。ESI-MS m/z計算値551.1394、実測値552.3(M+1);保持時間:0.73分;LC法D。
ステップ4:11-(2,6-ジメチルフェニル)-4-メチル-14-オキサ-7λ-チア-1,4,8,10,24-ペンタアザペンタシクロ[13.7.1.13,6.19,13.016,21]ペンタコサ-3(25),5,9(24),10,12,16(21),17,19-オクタン-2,7,7-トリオン(化合物207)
Figure 2023545762000500
ジオキサン(8mL)中の5-[4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-1-メチル-ピロール-3-スルホンアミド(87mg、0.1576mmol)、酢酸パラジウム(II)(8mg、0.03563mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(19mg、0.03284mmol)、及び炭酸セシウム(0.11g、0.3376mmol)を窒素流で脱気し、100℃で16時間撹拌した。反応物を濾過し、Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(75×30mm、5μm粒径)(pn:00C-4252-U0-AX)及び15.0分にわたる15~75%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLC-MS法を使用して精製した。移動相A=H20(5mM HCl)。移動相B=CHCN。流量=50mL/分、及びカラム温度=25℃、無色の固体として11-(2,6-ジメチルフェニル)-4-メチル-14-オキサ-7λ-チア-1,4,8,10,24-ペンタアザペンタシクロ[13.7.1.13,6.19,13.016,21]ペンタコサ-3(25),5,9(24),10,12,16(21),17,19-オクタン2,7,7-トリオン(25mg、30%)を取得した。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.65~7.55(m、2H)、7.42~7.28(m、4H)、7.28~7.19(m、1H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.47(s、1H)、6.19(dd、J=10.6、5.0Hz、1H)、5.16(d、J=17.1Hz、1H)、4.39(d、J=17.1Hz、1H)、3.76~3.64(m、4H)、3.05(dd、J=12.8、10.6Hz、1H)、2.07(s、7H)。ESI-MS m/z計算値515.1627、実測値516.3(M+1);保持時間:1.61分;(LC法A)。
実施例110:化合物208の調製
ステップ1:3-[[4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル]メチル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000501
DMF(3mL)中の4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(塩酸塩)(0.27g、0.6711mmol)、3-(ブロモメチル)ベンゼンスルホンアミド(0.17g、0.6797mmol)、及び炭酸ナトリウム(0.28g、3.333mmol)の混合物を19時間撹拌した。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の0~4%メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の固体として3-[[4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル]メチル]ベンゼンスルホンアミド(0.29g、81%)を得た。ESI-MS m/z計算値534.14923、実測値535.3(M+1);保持時間:0.59分、LC法D。
ステップ2:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17(22),18,20-ノナエン-8,8-ジオン(化合物208)
Figure 2023545762000502
ジオキサン(7mL)中の3-[[4-[2-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-4-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル]メチル]ベンゼンスルホンアミド(68mg、0.1271mmol)、酢酸パラジウム(II)(6mg、0.02672mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(15mg、0.02592mmol)で、及び炭酸セシウム(0.12g、0.3683mmol)を窒素流で脱気し、密封バイアル内で100℃で15時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、濾過し、濃縮した。Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(75×30mm、5μm粒径)(pn:00C-4252-U0-AX)及び15.0分にわたる15~75%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLC-MS法を使用して、残渣を精製した。移動相A=H20(5mM HCl)。移動相B=CH3CN。流量=50mL/分、及びカラム温度=25℃、無色の固体として12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,25-テトラアザペンタシクロ[14.7.1.13,7.110,14.017,22]ヘキサコサ-3(26),4,6,10,12,14(25),17(22),18,20-ノナエン-8,8-ジオン(塩酸塩)(32mg、47%)を取得した。ESI-MS m/z計算値498.17255、実測値499.3(M+1);保持時間:1.12分;LC法A。
実施例111:化合物209の調製
ステップ1:(3R)-3-[メトキシ(メチル)カルバモイル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000503
DMF(46mL)中の(3R)-4-tert-ブトキシカルボニルモルホリン-3-カルボン酸(3.01g、13.02mmol)、N-メトキシメタンアミン(塩酸塩)(1.59g、16.30mmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.2g、16.28mmol)の溶液に、3-(エチルイミノメチレンアミノ)-N,N-ジメチル-プロパン-1-アミン(塩酸塩)(3.3g、17.21mmol)を添加し、続いて、4-メチルモルホリン(5.75mL、52.30mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水中に注いで、pHを1N HClで4~5に調整し、EtOAc(2×)で抽出した。組み合わせた有機相を、0.1N HCl(2×)、飽和含水炭酸ナトリウム、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固した。カラムクロマトグラフィー(120gシリカ、ヘキサン中の0~50%EtOAc)による精製により、白色の固体として(3R)-3-[メトキシ(メチル)カルバモイル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(2.5g、70%)を得た。ESI-MS m/z計算値274.15286、実測値275.0(M+1);保持時間:0.45分、LC法D。
ステップ2:(3R)-3-(1-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000504
0℃のTHF(3mL)中の(3R)-3-[メトキシ(メチル)カルバモイル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(270mg、0.9843mmol)の溶液に、ベンジル(クロロ)マグネシウム(THF中2M)(550μLの2M、1.100mmol)を滴加し、冷却浴を除去し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、氷でクエンチし、水中に注いで、pHを1M HClで約5に調整し、EtOAc(3×)で抽出した。有機物を組み合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固した。残渣をMeOH(5mL)に取り込み、溶液を0℃まで冷却した。次いで、水素化ホウ素ナトリウム(42mg、1.110mmol)を添加し、反応混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、EtOAc(3×)で抽出した。有機物を組み合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固した。カラムクロマトグラフィー(24gシリカ、ヘキサン中の0~40%EtOAc)による精製により、泡として(3R)-3-(1-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(200mg、66%)を得た。ESI-MS m/z計算値307.17834、実測値308.1(M+1);保持時間:0.58分、LC法D。
ステップ3:1-[(3R)-4-ベンジルモルホリノ-3-イル]-2-フェニル-エタノール
Figure 2023545762000505
DCM(4mL)中の(3R)-3-(1-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(200mg、0.6507mmol)の溶液に、TFA(250μL、3.245mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。更なるTFA(250μL、3.245mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、EtOH(3×)と共蒸発させた。残渣を、EtOH(2mL)及び水(2mL)に取り込んだ。この溶液に、炭酸カリウム(205mg、1.483mmol)を添加し、続いて、臭化ベンジル(85μL、0.7147mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、EtOAc(3×)で抽出した。有機物を組み合わせ、ブラインで洗浄し、蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(12g、ヘキサン中の0~40%EtOAC)による精製により、透明な油として1-[(3R)-4-ベンジルモルホリノ-3-イル]-2-フェニル-エタノール(75mg、39%)を得た。ESI-MS m/z計算値297.17288、実測値298.2(M+1);保持時間:0.37分、LC法D。
ステップ4:3-[[4-[1-[(3R)-4-ベンジルモルホリン-3-イル]-2-フェニル-エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000506
0℃のTHF(2mL)中の1-[(3R)-4-ベンジルモルホリン-3-イル]-2-フェニル-エタノール(75mg、0.2522mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(153mg、0.3661mmol)の溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド(101mg、1.051mmol)を添加し、反応混合物を16時間にわたって室温まで緩徐に加温させた。この時点で、更なるナトリウムtert-ブトキシド(50mg、0.5203mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。反応物を1:1のDMSO:MeOH及び数滴の水で希釈し、濾過し、HPLC(水(HCl修飾剤)中の1~99%ACN)によって精製して、3-[[4-[1-[(3R)-4-ベンジルモルホリノ-3-イル]-2-フェニル-エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(137mg、17%)を得た。ESI-MS m/z計算値678.2512、実測値679.5(M+1);保持時間:0.55分、LC法D。
ステップ5:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[1-[(3R)-モルホリン-3-イル]-2-フェニル-エトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000507
3-[[4-[1-[(3R)-4-ベンジルモルホリン-3-イル]-2-フェニル-エトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(180mg、0.1183mmol)及びパラジウム(42mgの10%w/w、0.03947mmol)に、MeOH(1mL)及び含水HCl(58μLの37%w/v、0.5886mmol)を添加し、反応混合物を水素のバルーン下で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を蒸発乾固して、灰白色の固体として3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[1-[(3R)-モルホリン-3-イル]-2-フェニル-エトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(110mg、77%)を得た。ESI-MS m/z計算値588.2043、実測値589.4(M+1);保持時間:0.48分、LC法D。
ステップ6:(8R)-9-ベンゾイル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6,10-ジオキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラアザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(化合物209)
Figure 2023545762000508
DMF(1.5mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[1-[(3R)-モルホリン-3-イル]-2-フェニル-エトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(110mg、0.09150mmol)の溶液に、HATU(42mg、0.1105mmol)を添加し、続いて、DiPEA(80μL、0.4593mmol)を添加し、反応混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を1:1のDMSO:MeOH及び数滴の水で希釈し、濾過し、HPLC(水(HCl修飾剤)中1~99%ACN)によって精製して、白色の固体として(8R)-9-ベンジル-13-(2,6-ジメチルフェニル)-6,10-ジオキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラアザテトラシクロ[16.3.11.111,15.03,8]トリコサ-1(22),11,13,15(23),18,20-ヘキサエン-2,17,17-トリオン(38.8mg、74%)を得た。ESI-MS m/z計算値570.19366、実測値571.3(M+1);保持時間:1.63分、LC法A。
実施例112:化合物210の調製
ステップ1;3,3-ジメトキシピロリジン-2,5-ジオン
Figure 2023545762000509
臭素(12.409g、4.0mL、77.649mmol)を、0℃でMeOH(200mL)中のピロール-2,5-ジオン(5g、51.508mmol)の溶液に滴加した。反応混合物を、室温で16時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。粗物質をMeOH(75mL)中に溶解させ、MeOH(200mL)中の金属ナトリウム(4.74g、206.18mmol)の溶液に滴加した。更に20時間後、反応混合物を減圧下で濃縮し、次いで、酢酸エチル(100mL)を添加した。混合物を、6M HClの緩徐な添加によって中和し、次いで、水(100mL)と酢酸エチル(100mL)の間で分離した。水層を酢酸エチル(2×200mL)で洗浄し、次いで、組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、白色の固体として3,3-ジメトキシピロリジン-2,5-ジオン(5.49g、67%)を得た。1 1H NMR(300MHz、METHANOL-d)δ2.84(s、2H)、3.39(s、6H)、4.86(s、1H)。ESI-MS m/z計算値159.0532、実測値182.1(M+Na);保持時間:0.85分。
ステップ2:3-メトキシピロール-2,5-ジオン
Figure 2023545762000510
メトキシピロリジン-2,5-ジオン(5.49g、34.498mmol)及びp-トルエンスルホン酸水和物(590mg、0.5514mL、3.1017mmol)をトルエン(160mL)中に溶解させ、還流において6時間加熱した。本プロセス中に凝縮器は取り付けられず、代わりに、一定体積の溶媒を維持するような速度で新鮮なトルエンを反応フラスコ内に滴下した。室温まで冷却されると、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中の0%~40%のEtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、出発物質及び所望の化合物の混合物(約3:1)を得た。粗固体をトルエン(100mL)中に溶解させ、p-トルエンスルホン酸水和物(260mg、0.2430mL、1.3669mmol)を添加した。反応混合物を、凝縮器を用いることなく還流において6時間加熱した。室温まで冷却されると、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~60%のEtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色の固体として3-メトキシピロール-2,5-ジオン(3.43g、78%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ3.94(s、3H)、5.43(s、1H)、7.20(br.s.、1H)。ESI-MS m/z計算値127.0269、実測値(イオン化なし);保持時間:0.57分;LC法K。
ステップ3:5-ベンジル-3a-メトキシ-6,6a-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピロール-1,3-ジオン
Figure 2023545762000511
ジクロロメタン(90mL)中のN-(メトキシメチル)-1-フェニル-N-(トリメチルシリルメチル)メタンアミン(10.208g、11mL、42.997mmol)の溶液を、ジクロロメタン(210mL)中の3-メトキシピロール-2,5-ジオン(3.43g、26.987mmol)及びトリフルオロ酢酸(370.00mg、0.25mL、3.2450mmol)の冷却溶液に緩徐に添加し、内部反応温度を2℃を下回って保った。反応混合物を、室温まで加温させ、一晩撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、ジクロロメタン(5mL)中のN-(メトキシメチル)-1-フェニル-N-(トリメチルシリルメチル)メタンアミン(3.2480g、3.5mL、13.681mmol)の溶液を滴加した。添加後、反応混合物を室温まで加温し、3時間撹拌した。反応混合物を飽和含水重炭酸ナトリウム(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0~30%のEtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、5-ベンジル-3a-メトキシ-6,6a-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピロール-1,3-ジオン(7.24g、不純物を含有する)を得た。化合物を更に精製することなく次のステップに使用した。ESI-MS m/z計算値260.1161、実測値261.2(M+1);保持時間:1.2分(LC法C)。
ステップ4:5-ベンジル-3a-ヒドロキシ-6,6a-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピロール-1,3-ジオン
Figure 2023545762000512
三臭化ホウ素(3.8mLの1M、3.8000mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中の5-ベンジル-3a-メトキシ-6,6a-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピロール-1,3-ジオン(200mg、0.7684mmol)の-78℃の溶液に緩徐に添加した。-78℃で1時間撹拌した後、冷却浴を0℃まで更に1時間加温し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を0℃に戻して冷却し、ガス発生が完了するまでメタノールを添加した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、メタノールと2回共蒸発して、淡橙色の油として粗5-ベンジル-3a-ヒドロキシ-6,6a-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピロール-1,3-ジオン(220mg)を得た。ESI-MS m/z計算値246.1004、実測値247.2(M+1);保持時間:0.75分;LC法K。
ステップ5:5-ベンジル-1,2,3,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-3a-オール
Figure 2023545762000513
水素化アルミニウムリチウム(テトラヒドロフラン中の3.9mLの1M、3.9000mmol)を、窒素下でテトラヒドロフラン(4mL)中の5-ベンジル-3a-ヒドロキシ-6,6a-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピロール-1,3-ジオン(190mg、0.7715mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、水(0.15mL)、2N含水水酸化ナトリウム(0.15mL)、及び水(0.45mL)でクエンチした。室温まで加温した後、いくらかの硫酸マグネシウムを添加し、混合物を30分間撹拌し、セライト上で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、透明な油として粗5-ベンジル-1,2,3,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-3a-オール(116mg、69%)を得た。粗物質を更に精製することなく次のステップに使用した。
ステップ6:3-(2-ベンジル-3a-ヒドロキシ-3,4,6,6a-テトラヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボニル)-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000514
DMF(1mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(29.543mg、0.0707mmol)の溶液内に、5-ベンジル-1,2,3,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-3a-オール(塩酸塩)(15mg、0.0589mmol)及びTEA(17.880mg、0.0246mL、0.1767mmol)を添加した。HATU(33.574mg、0.0883mmol)を、0℃で反応混合物に添加した。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いで、10%クエン酸(10mL)でクエンチした。反応混合物をDCM(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~10%ジクロロメタン-メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として3-(2-ベンジル-3a-ヒドロキシ-3,4,6,6a-テトラヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボニル)-N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(30mg、47%)を得た。ESI-MS m/z計算値617.1864、実測値618.2(M+1);保持時間:4.5分、LC法S。
ステップ7:20-ベンジル-5(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-9λ-チア-6,8,16,20,24-ペンタアザペンタシクロ[14.5.1.13,7.110,14.01,18]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-9,9,15-トリオン(化合物210)
Figure 2023545762000515
無水ジメチルホルムアミド(5mL)中の3-(2-ベンジル-3a-ヒドロキシ-3,4,6,6a-テトラヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボニル)-N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]ベンゼンスルホンアミド(104mg、0.1656mmol)の溶液に、0℃で水素化ナトリウム(66.234mg、60%w/w、1.6560mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(3×15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、0~5%ジクロロメタン-メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、灰白色の固体として20-ベンジル-5-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-9λ-チア-6,8,16,20,24-ペンタアザペンタシクロ[14.5.1.13,7.110,14.01,18]テトラコサ-3(24),4,6,10,12,14(23)-ヘキサエン-9,9,15-トリオン(26mg、26%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.74(s、1H)、7.95(d、J=6.7Hz、1H)、7.70(d、J=6.1Hz、2H)、7.35~7.16(m、6H)、7.11(d、J=8.1Hz、2H)、6.73(s、1H)、4.51(t、J=9.9Hz、1H)、3.72(d、J=14.4Hz、1H)、3.61(s、2H)、3.08~2.68(m、7H)、1.93(s、6H)。ESI-MS m/z計算値581.2097、実測値582.4(M+1);保持時間:1.77分;LC法W。
実施例113:化合物211の調製
ステップ1:N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(3R)-3-(ヒドロキシメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-2-カルボニル]ベンゼン-1-スルホンアミド
Figure 2023545762000516
DIC(およそ20.02mg、24.84μL、0.1586mmol)に、ジクロロメタン(0.5mL)中に溶解された3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(51mg、0.1220mmol)を添加し、続いて、固体重炭酸ナトリウム(およそ51.24mg、0.6100mmol)を添加した。懸濁液を室温で15分間撹拌した。[(3R)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-イル]メタノール(約21.90mg、0.1342mmol)を後に添加した。最終反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、これをDMSOで希釈し、Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(50×21.2mm、5μm粒径)(pn:00B-4252-P0-AX)及び15.0分にわたる10~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLCによって精製した。移動相A=水(5mM HCl酸修飾剤)。移動相B=アセトニトリル。流量=35mL/分、注入量=950μL、及びカラム温度=25℃。254nmにおけるUVトレースを使用して画分を収集した。N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(3R)-3-(ヒドロキシメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-2-カルボニル]ベンゼン-1-スルホンアミド(18.7mg、27%)を取得した。
ステップ2:(12R)-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.05,10]ヘプタコ1(26),5(10),6,8,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン(化合物211)
Figure 2023545762000517
1-メチル-ピロリジン-2-オン(5mL)中のN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(3R)-3-(ヒドロキシメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-2-カルボニル]ベンゼン-1-スルホンアミド(17.6mg、0.03126mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(およそ12.50mg、13.89μL、0.3126mmol)(鉱油中の60重量%分散)に添加した。反応混合物を密封し、70℃で2時間撹拌させた。試料を、Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(50×21.2mm、5μm粒径)(製品番号:00B-4252-P0-AX)及び15.0分にわたる10~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLCによって精製した。移動相A=水(5mM酸修飾剤)。移動相B=アセトニトリル。流量=35mL/分、注入量=950μL、及びカラム温度=25℃。254nmにおけるUVトレースを使用して画分を収集した。(12R)-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.05,10]ヘプタコサ-1(26),5(10),6,8,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン(6.8mg、41%)を取得した。ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.3(M+1);保持時間:1.73分;LC法A。
実施例114:化合物212の調製
ステップ1:N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(3S)-3-(ヒドロキシメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-2-カルボニル]ベンゼン-1-スルホンアミド
Figure 2023545762000518
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(60mg、0.1436mmol)をジクロロメタン中に溶解させ、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミドに添加した。混合物を室温で30分間撹拌させた。次いで、取得された懸濁液を、[(3S)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-イル]メタノール(およそ25.79mg、0.1580mmol)に添加した。最後に固体重炭酸ナトリウムを添加した。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌させた。Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(50×21.2mm、5μm粒径)(pn:00B-4252-P0-AX)及び15.0分にわたる10~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLCを使用して、生成物を精製した。移動相A=水(5mM酸修飾剤)。移動相B=アセトニトリル。流量=35mL/分、注入量=950μL、及びカラム温度=25℃。254nmにおけるUVトレースを使用して画分を収集した。N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(3S)-3-(ヒドロキシメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-2-カルボニル]ベンゼン-1-スルホンアミド(26.2mg、32%)を取得した。ESI-MS m/z計算値562.14417、実測値563.3(M+1);保持時間:1.75分;LC法A。
ステップ2:(12S)-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.05,10]ヘプタコサ-1(26),5(10),6,8,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン(化合物212)
Figure 2023545762000519
1-メチル-ピロリジン-2-オン(5mL)中のN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(3S)-3-(ヒドロキシメチル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-2-カルボニル]ベンゼン-1-スルホンアミド(26.2mg、0.04653mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(およそ18.61mg、20.68μL、0.4653mmol)(鉱油中の60重量%分散)に添加した。反応混合物を密封し、70℃で2時間撹拌させた。Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(50×21.2mm、5μm粒径)(pn:00B-4252-P0-AX)及び15.0分にわたる10~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLCによって、生成物を精製した。移動相A=水(5mM酸修飾剤)。移動相B=アセトニトリル。流量=35mL/分、注入量=950μL、及びカラム温度=25℃。254nmにおけるUVトレースを使用して画分を収集した。(12S)-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.05,10]ヘプタコサ-1(26),5(10),6,8,15(27),16,18,22,24-ノナエネ-2,21,21-トリオン(8mg、33%)を取得した。ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.3(M+1);保持時間:1.73分;LC法A。
実施例115:化合物213の調製
ステップ1:3-{[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(3S)-ピロリジン-3-イルオキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル}安息香酸
Figure 2023545762000520
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(50mg、0.1197mmol)、(3S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(およそ44.82mg、0.2394mmol)、及びナトリウムtert-ブトキシド(およそ46.01mg、0.4788mmol)を、THF(1mL)中で組み合わせ、室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルとHClの1M溶液との間で分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗物質を、ジオキサン中の4M HCl(2mLの4M、8.000mmol)中に溶解させ、30分間撹拌した。反応物を蒸発させ、結果として得られた物質を、5mMの含水HCl中の1~99%アセトニトリルの勾配を利用したLC/MSによって精製し、3-{[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(3S)-ピロリジン-3-イルオキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル}安息香酸(塩酸塩)(34.5mg、57%)を生じさせた。ESI-MS m/z計算値468.14673、実測値469.3(M+1);保持時間:0.36分;(LC法D)。
ステップ2:(3S)-17-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-13λ-チア-6,14,16,19-テトラアザテトラシクロ[13.3.1.13,6.18,12]ヘニコサ-1(19),8(20),9,11,15,17-ヘキサエン-7,13,13-トリオン(化合物213)
Figure 2023545762000521
3-{[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(3S)-ピロリジン-3-イルオキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル}安息香酸(塩酸塩)(27.1mg、0.05366mmol)、HATU(およそ20.40mg、0.05366mmol)、及びトリエチルアミン(およそ16.29mg、22.44μL、0.1610mmol)をDMF(1mL)中で組み合わせ、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、5mMの含水HCl中の1~99%アセトニトリルの勾配を利用したLC/MSによって精製して、(3S)-17-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-13λ-チア-6,14,16,19-テトラアザテトラシクロ[13.3.1.13,6.18,12]ヘニコサ-1(19),8(20),9,11,15,17-ヘキサエン-7,13,13-トリオン(4.8mg、20%)を得た。ESI-MS m/z計算値450.13617、実測値451.2(M+1);保持時間:1.26分;(LC法A)。
実施例116:化合物214の調製
ステップ1:3-{[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(3R)-ピロリジン-3-イルオキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル}安息香酸
Figure 2023545762000522
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(50mg、0.1197mmol)、(3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(約44.82mg、0.2394mmol)、及びナトリウムtert-ブトキシド(約46.01mg、0.4788mmol)を、THF(1mL)中で組み合わせ、室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルとHClの1M溶液との間で分配した。有機物を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。粗物質を、ジオキサン中の4M HCl(2mLの4M、8.000mmol)中に溶解させ、30分間撹拌した。反応物を蒸発させ、結果として得られた物質を、5mMの含水HCl中の1~99%アセトニトリルの勾配を利用したLC/MSによって精製し、3-{[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(3R)-ピロリジン-3-いるオキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル}安息香酸(塩酸塩)(35.5mg、59%)を生じさせた。ESI-MS m/z計算値468.14673、実測値469.3(M+1);保持時間:0.36分;(LC法D)。
ステップ2:(3R)-17-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-13λ-チア-6,14,16,19-テトラアザテトラシクロ[13.3.1.13,6.18,12]ヘニコサ-1(19),8(20),9,11,15,17-ヘキサエン-7,13,13-トリオン(化合物214)
Figure 2023545762000523
3-{[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(3R)-ピロリジン-3-イルオキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル}安息香酸(塩酸塩)(28.7mg、0.05683mmol)、HATU(およそ21.61mg、0.05683mmol)、及びトリエチルアミン(およそ17.25mg、23.76μL、0.1705mmol)をDMF(1mL)中で組み合わせ、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、5mMの含水HCl中の1~99%アセトニトリルの勾配を利用したLC/MSによって精製して、(3R)-17-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-13λ-チア-6,14,16,19-テトラアザテトラシクロ[13.3.1.13,6.18,12]ヘニコサ-1(19),8(20),9,11,15,17-ヘキサエン-7,13,13-トリオン(4.5mg、17%)を生じさせた。ESI-MS m/z計算値450.13617、実測値451.3(M+1);保持時間:1.26分;LC法A。
実施例117:化合物215、化合物216、及び化合物217の調製
ステップ1:2-アリル-安息香酸メチルエステル
Figure 2023545762000524
2-ブロモ-安息香酸メチルエステル(23.0g、0.107mol)、アリル-トリブチル-スタンナン(42.5g、0.128mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.47g、2.14mmol)を、密封管内の無水ベンゼン(40mL)中に溶解させた。反応溶液をアルゴンで5分間パージし、反次いで、100℃で20時間加熱した。反応溶液を、Siゲルのパッドを通して濾過し、ヘキサンで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣を減圧(85~87℃/3mmHg)下で蒸留して、14%のスタンナン不純物で汚染された無色の液体を得た。不純生成物を、0~50%ヘキサン-ジクロロメタンを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって更に精製して、無色の液体として2-アリル-安息香酸メチルエステル(12.3g、65%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ(ppm):7.90(m、1H)、7.43(m、1H)、7.26(m、2H)、6.00(m、1H)、5.06~4.98(m、2H)、3.89(s、3H)、3.76(d、J=6.3Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値176.08、実測値177.8(M+1)。保持時間:5.13分。
ステップ2:3-ヨードメチル-イソクロマン-1-オン
Figure 2023545762000525
アセトニトリル(70mL)中の2-アリル-安息香酸メチルエステル(11.9g、67.3mmol)の溶液に、ヨウ素(34.2g、0.135mol)を添加し、反応溶液を周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(900mL)で希釈した。有機溶液を飽和重亜硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。取得された残渣を、ヘキサン中の0~30%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、淡黄色の液体として3-ヨードメチル-イソクロマン-1-オン(17.5g、87%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ(ppm):8.10(d、J=7.5Hz、1H)、7.58(t、J=7.5Hz、1H)、7.42(t、J=7.5Hz、1H)、7.29(d、J=7.5Hz、1H)、4.56(m、1H)、3.45(m、2H)、3.19(m、2H)。ESI-MS m/z計算値287.98、実測値289.0(M+1)。保持時間:4.32分。
ステップ3:4-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-ベンゾ[c]アゼピン-1-オン
Figure 2023545762000526
メタノール(1170mL)中の7Nアンモニアの溶液に、無水メタノール(120mL)中の3-ヨードメチル-イソクロマン-1-オン(16.9g、58.7mmol)の溶液を0℃で滴加した。結果として得られた溶液を、周囲温度で67時間撹拌した。全ての溶媒を減圧下で除去した。取得された残渣を、メタノール(10mL)中の7Nアンモニア中に溶解させ、シリカゲルを添加した。溶媒を除去し、シリカゲルを、0~13%ジクロロメタン-メタノール(1%アンモニア)を使用したカラムクロマトグラフィーにかけ、白色の固体として4-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-ベンゾ[c]アゼピン-1-オン(5.72g、55%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO)δ(ppm):8.09(t、J=5.5Hz、1H)、7.52(dd、J=1.5、7.5Hz、1H)、7.38(m、2H)、7.24(d、J=7.5Hz、1H)、5.06(d、J=4.0Hz、1H)、4.11(m、1H)、2.96(m、2H)、2.62(m、2H)。ESI-MS m/z計算値177.08、実測値178.1(M+1)。保持時間:1.50分。
ステップ4:2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-オール
Figure 2023545762000527
4-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-ベンゾ[c]アゼピン-1-オン(5.72g、32.3mmol)を、1Nのボラン-テトラヒドロフラン溶液(200mL)中に溶解させた。結果として得られた溶液を、60℃で63時間加熱し、次いで、0℃まで冷却した。6N塩化水素溶液を、更なる発泡が観察されなくなるまで滴加した(pH=2)。溶媒を減圧下で除去し、水溶液をジエチルエーテル(2×100mL)で洗浄し、次いで、6N水酸化ナトリウム水溶液でpH=10まで塩基性化した。水層を2-メチルテトラヒドロフラン(5×150mL)で抽出し、組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、白色の固体として2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-オール(5.20g、99%)を得て、これを更に精製することなく次のステップで直接使用した。ESI-MS m/z計算値163.10、実測値163.7(M+1)。保持時間:1.17分。
ステップ5:4-ヒドロキシ-1,3,4,5-テトラヒドロ-ベンゾ[c]アゼピン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル
Figure 2023545762000528
無水ジクロロメタン(320mL)(濁った溶液)中の2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-オール(5.20g、31.88mmol)の溶液に、トリエチルアミン(3.87g、38.26mmol)を添加し、続いて、二炭酸ジ-tert-ブチル(6.61g、30.29mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、周囲温度で30分間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(500mL)で希釈した。有機溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、0~60%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として4-ヒドロキシ-1,3,4,5-テトラヒドロ-ベンゾ[c]アゼピン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(6.93g、83%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ(ppm):4.45(d、J=15.0Hz、1H)、4.34(d、J=15.0Hz、1H)、3.98(m、1H)、3.75(m、2H)、3.11(d、J=5.8Hz、1H)、1.40(s、9H)。ESI-MS m/z計算値263.17、実測値264.2(M+1)。保持時間:2.09分。
ステップ6:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3(27),4,6,10,12,14(26),18,20,22-ノネエン-2,8,8-トリオン、ラセミ混合物(化合物215)、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3(27),4,6,10,12,14(26),18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン、エナンチオマー1(化合物216)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3(27),4,6,10,12,14(26),18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン、エナンチオマー2(化合物217)
Figure 2023545762000529
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(125mg、0.2991mmol)、4-ヒドロキシ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンザゼピン-2-カルボン酸tert-ブチル(103mg、0.3911mmol)、及びNaH(70mg、1.750mmol)を無水NMP(1mL)中で組み合わせ、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を0.2mLの酢酸でクエンチし、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(1~70%ACN HCl修飾剤、15分間の実行)によって精製して、3-[[4-[(2-tert-ブトキシカルボニル-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンザゼピン-4-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(95mg、49%)ESI-MS m/z計算値644.23047、実測値645.4(M+1);保持時間:0.71分(LC法D)を得た。
生成物をジクロロメタン(2mL)中に溶解させ、ジオキサン中のHCl(2mLの4M、8.000mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を真空下で濃縮して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンザゼピン-4-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(88mg、51%)ESI-MS m/z計算値544.17804、実測値545.4(M+1);保持時間:0.42分(LC法D)を得た。
生成物を、ジクロロメタン(10mL)中のHATU(75mg、0.1972mmol)と組み合わせ、DIPEA(160μL、0.9186mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、回転蒸発によって濃縮した。結果として得られた粗物質を1:1のDMSO/メタノール中に溶解させ、濾過し、逆相HPLC(HClを含む水中の1~70%ACN、15分間の実行)によって精製して、ラセミ12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3(27),4,6,10,12,14(26),18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン(45mg、29%)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.3(M+1);保持時間:1.65分(LC法A)を得た。本物質を、ChiralCel OJ-H(250×10mm、5μm)カラム、10mL/分の流量、MeOH:DMSO(88:12)中の16mg/mLの濃度、及び70μLの注入量で、100バールの圧力において18%MeOH(修飾剤なし)及び82%COからなる移動相を使用し、220nmの波長を利用した、キラルSFCにかけて、2つのエナンチオマーを得た:エナンチオマー1、ピーク1、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3(27),4,6,10,12,14(26),18,20,22-ノネ-2,8,8-トリオン(5.1mg、3%)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.4(M+1);保持時間:1.64分(LC法A);及びエナンチオマー2、ピーク2、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3(27),4,6,10,12,14(26),18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン(4.4mg、3%)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.4(M+1);保持時間:1.64分(LC法A)。
実施例118:化合物218及び化合物219の調製
ステップ1:(3-tert-ブチルフェニル)メタンアミン
Figure 2023545762000530
MeOH(135mL)中の3-tert-ブチルベンゾニトリル(4.58g、28.764mmol)の溶液に、水でラネーニッケル2400(7.2g、36.801mmol)を水とともに添加した。容器を真空状態にし、水素で充填した(3サイクル)。水中のNH3(13mLの28%w/v、213.73mmol)をシリンジによって添加した。混合物を、水素(バルーン)下で室温で18時間撹拌した。混合物をデカントし、珪藻土を通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を濃縮した。残渣をDCMで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(120gシリカゲル、DCM(1%NH)/MeOH 0~8%)上のフラッシュクロマトグラフィーにより、淡黄色の油として(3-tert-ブチルフェニル)メタンアミン(4.51g、96%)を得た。ESI-MS m/z計算値163.1361、実測値164.2(M+1)+;保持時間:1.45分。ESI-MS m/z計算値163.1361、実測値164.2(M+1);保持時間:1.45分;LC法K。
ステップ2:7-tert-ブチル-3-メチル-イソキノリン-4-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000531
凝縮器を備えた1Lフラスコを、(3-tert-ブチルフェニル)メタンアミン(4.75g、29.095mmol)、2-ジアゾ-3-オキソ-ブタン酸エチル(6.21g、35.795mmol)、2,2,2-トリフルオロエタノール(250mL)、塩化ペンタメチルシクロペンタジエニルロジウム(III)二量体(452mg、0.7313mmol)、及び酢酸銀(974mg、5.8354mmol)で充填した。反応混合物を空気に開放し、72℃で一晩撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、珪藻土を通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液をシリカゲル(40g)上で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(120gシリカゲル、ヘプタン/EtOAc 0~20%)によって精製して、淡黄色の油として7-tert-ブチル-3-メチル-イソキノリン-4-カルボン酸エチル(5.55g、70%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ9.18(s、1H)、7.93-7.74(m、3H)、4.54(q、J=7.0Hz、2H)、2.73(s、3H)、1.47(t、J=7.2Hz、3H)、1.41(s、9H)。ESI-MS m/z計算値271.15723、実測値272.2(M+1);保持時間:2.06分;LC法K。
ステップ3:7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000532
MeOH(90mL)中の7-tert-ブチル-3-メチル-イソキノリン-4-カルボン酸エチル(5.19g、19.126mmol)の溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(9.1g、38.285mmol)を添加した。混合物を、室温で10分間撹拌し、氷水冷却槽で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(14.5g、383.27mmol)を1時間にわたって分割して添加し、内部温度を28~33℃に保った。混合物を25℃で10分間撹拌した。混合物を濃縮して、MeOHを除去した。残渣を、0℃の3N含水 HCl(180mL)で処理した。pH=1。混合物を室温で30分間撹拌し、0℃の28%含水 NH(200mL)で中和した。混合物をDCMで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。混合物を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(120gシリカ、DCM/MeOH 0~8%)によって精製して、淡黄色の油として7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-カルボン酸エチル(2.49g、47%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.22~7.04(m、3H)、4.28~4.11(m、2H)、4.08(s、2H)、3.57(d、J=4.1Hz、1H)、3.12(qd、J=6.8、4.1Hz、1H)、2.36~2.00(m、1H)、1.29(s、15H)。ESI-MS m/z計算値275.18854、実測値276.2(M+1);保持時間:1.62分;LC法K。
ステップ4:(7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)メタノール ジアステレオマー1及び2
Figure 2023545762000533
0℃のTHF(50mL)中のLAH(1.48g、38.994mmol)の懸濁液に、THF(50mL)中の7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-カルボン酸エチル(2.68g、9.7318mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、THF(100mL)で希釈し、それぞれ、THF(20mL)中の1.5mLの水、1.5gの25%含水 NaOH、及び4.5gの水の溶液で処理した。混合物を室温で30分間撹拌し、珪藻土を通して濾過し、THFで洗浄した。濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、フラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲル、DCM(1%NH)/MeOH 0~10%)によって精製して、あまり極性ではない生成物、ジアステレオマー1、(7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)メタノール(1.98g、87%)を淡黄色の油として得た。ESI-MS m/z計算値233.178、実測値234.2(M+1);保持時間:1.87分(LC法U)。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.29~7.23(m、1H)、7.18~7.12(m、1H)、7.07(d、J=1.5Hz、1H)、4.35(dd、J=10.4、2.5Hz、1H)、4.22~4.03(m、2H)、3.85~3.74(m、1H)、3.32~3.19(m、1H)、2.54(d、J=2.3Hz、1H)、1.41(d、J=6.5Hz、3H)、1.30(s、9H)、及びより極性の生成物として、ジアステレオマー2(7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)メタノール(0.29g、13%)を淡黄色の油として得た。ESI-MS m/z計算値233.178、実測値234.2(M+1);保持時間:1.87分(LC法U)。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.26~7.20(m、1H)、7.19~7.11(m、1H)、7.04(d、J=1.5Hz、1H)、4.13~4.00(m、2H)、3.98~3.86(m、2H)、3.71~3.64(m、1H)9H、2.56(q、J=2.9Hz、1H)、1.68(dt、J=6.0、2.9Hz、1H)、1.29(s、9H)、1.19(d、J=6.5Hz、3H)。TLC(DCM-MeOH 10:1、2滴の28%含水NH):主要な生成物(Rf=0.5)は、微量の生成物(R=0.25)よりもはるかに極性が低い。
ステップ5:(7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)メタノール、ジアステレオマー2、塩形成
Figure 2023545762000534
0℃のDCM(6mL)中の(7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)メタノール、ジアステレオマー2(0.3g、1.2856mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン中のHCl(0.4mLの4M、1.6000mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌した。ヘプタン(50mL)を緩徐に添加した。混合物を濃縮し、凍結乾燥させて、粘着性の油として(7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)メタノール(塩酸塩)、ジアステレオマー2(326mg、87%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO-d)δ9.49(br.s.、1H)、9.38(br.s.、1H)、7.51~7.02(m、3H)、6.74(br.s.、1H)、4.32~4.00(m、2H)、3.83~3.60(m、2H)、3.48~3.32(m、1H)、2.82(q、J=5.0Hz、1H)、1.49~1.34(m、3H)、1.26(s、9H)。ESI-MS m/z計算値233.17796、実測値234.2(M+1);保持時間:1.9分;LC法U。
ステップ6:21-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-25-メチル-15-オキサ-8λ-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[15.7.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3,5,7(27),10,12,14(26),18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン、エナンチオマー1(化合物218)、及び21-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-25-メチル-15-オキサ-8λ-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[15.7.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3,5,7(27),10,12,14(26),18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン、エナンチオマー2(化合物219)
Figure 2023545762000535
THF(11.67mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(およそ633.9mg、1.517mmol)及び(7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)メタノール(塩酸塩)ジアステレオマー2(315mg、1.167mmol)(以前の反応からの微量のジアステレオマー生成物)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド(およそ654.8mg、725.9μL、5.835mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌し、塩酸(およそ534.9μLの12 M、6.419mmol)の添加によってクエンチした。試料を逆相HPLC(Waters Sunfire C18カラム(100×50mm、10μm粒径)、勾配:15.0分にわたる水(5mM HCl)中の1~99%アセトニトリル)によって精製し、3-[[4-[(7-tert-ブチル-3-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(175mg、23%)ESI-MS m/z計算値 614.2563、保持時間:0.56分(LC法D)を得た。DMF(6mL)中の生成物の溶液に、HATU(およそ576.8mg、1.517mmol)を添加した。反応物を50℃まで10分間加熱した。トリエチルアミン(およそ354.3mg、488.0μL、3.501mmol)を添加し、反応物をこの温度で20分間更に撹拌した。試料を、逆相HPLC(Waters Sunfire C18カラム(100×50mm、10μm粒径)、勾配:15.0分間にわたる水(5mM HCl)中の1~99%アセトニトリル)によって精製した。凍結乾燥した画分を、半分取キラルSFC(二酸化炭素中の1~99%メタノール)、カラム:Daicel Chiralpak RR、250×20mm、5μM)によって更に分離し、エナンチオマー1、21-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-25-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[15.7.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3,5,7(27),10,12,14(26),18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン(5.7mg、2%)ESI-MS m/z計算値596.2457、実測値597.51(M+1);保持時間:0.82分(LC法D)、並びにエナンチオマー2、21-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-25-メチル-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[15.7.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3,5,7(27),10,12,14(26),18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン(4.8mg、1%)ESI-MS m/z計算値596.2457、実測値597.51(M+1);保持時間:0.82分(LC法D)を得た。
実施例119:化合物220の調製
ステップ1:2-(トリフルオロメチルスルホニルアミノ)酢酸メチル
Figure 2023545762000536
トリエチルアミン(22.6mL、163.2mmol)を、ジクロロメタン(468mL)中の2-アミノ酢酸塩酸メチル(10.0g、79.6mmol)の溶液に室温で添加し、溶液を室温で15分間撹拌し、次いで、-78℃まで冷却した。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(14mL、83.6mmol)を緩徐に添加し、溶液を室温まで緩徐に加温させた。反応物を3日間撹拌した。有機層を分離し、4M塩酸(2×200mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、白色の粉末として2-(トリフルオロメチルスルホンアミド)酢酸メチル(10.6g、47.8mmol)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.67(bs、1H)、4.07(s、2H)、3.83(s、3H)。
ステップ2:2-[2-フェニルエチル(トリフルオロメチルスルホニル)アミノ]酢酸メチル
Figure 2023545762000537
0℃のテトラヒドロフラン(18.8mL)中の2-(トリフルオロメチルスルホンアミド)酢酸メチル(1.0g、4.52mmol)及び2-フェニルエタノール(0.54mL、4.52mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(1.42g、5.42mmol)を添加し、15分間撹拌させた。0℃で、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.07mL、5.42mmol)を滴加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、粗残渣を、0~70%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色の油として2-(1,1,1-トリフルオロ-N-フェニルメチルスルホンアミド)酢酸メチル(1.06g、81%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ6.96~7.63(m、5H)、4.01(br.s.、2H)、3.67~3.87(m、5H)、2.95(t、J=7.75Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値325.05957、実測値326.3(M+1);保持時間:3.56分。
ステップ3:2-[2-フェニルエチル(トリフルオロメチルスルホニル)アミノ]酢酸
Figure 2023545762000538
テトラヒドロフラン(266mL)及び水(114mL)の混合物中の2-(1,1,1-トリフルオロ-N-フェネチルメチルスルホンアミド)酢酸メチル(76mmolと仮定される)の溶液を調製した。水酸化リチウム(14.5g、604mmol)を添加し、反応物を室温で16時間撹拌させた。反応物を2M含水塩酸でクエンチし、層を分離した。水層をジクロロメタン(3×100mL)で3回抽出した。組み合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、白色の固体として2-(1,1,1-トリフルオロ-N-フェネチルメチルスルホンアミド)酢酸(12g、51%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.02~7.46(m、5H)5.08(br.s.、1H)4.06(br.s.、2H)3.73(br.s.、2H)2.96(t、J=7.8Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値311.0439、実測値312.2(M+1);保持時間:3.4分。
ステップ4:3-(トリフルオロメチルスルホニル)-2,4-ジヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-5-オン
Figure 2023545762000539
1,2-ジクロロエタン(386mL)中の2-(1,1,1-トリフルオロ-N-フェネチルメチルスルホンアミド)酢酸(12g、38.6mmol)の溶液を、氷浴中で0℃まで冷却した。五酸化二リン(54.8g、193mmol)を添加し、反応混合物を室温まで加温させ、18時間撹拌した。反応物を、2M含水水酸化ナトリウムの添加によってクエンチした。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×80mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣を、0~30%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(6g、50%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.79(d、J=8.2Hz、1H)7.58(m、J=7.5Hz、1H)7.40~7.51(m、1H)7.23~7.31(m、1H)4.34(s、2H)3.84(br.s.、2H)3.13(t、J=6.7Hz、2H)。ESI-MS m/z計算値293.03336、実測値294.4(M+1);保持時間:2.92分;LC法B。
ステップ5:2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-5-オール
Figure 2023545762000540
トルエン(100mL)及びテトラヒドロフラン(50mL)の混合物中の3-((トリフルオロメチル)スルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(5.8g、30.05mmol)の溶液を0℃まで冷却し、水素化アルミニウムリチウム粉末(5.7g、150.24mmol)を緩徐に添加した。反応混合物を70℃で17時間撹拌した。反応物を0℃まで冷却し、飽和硫酸ナトリウム水溶液(150mL)を1時間にわたって添加した。形成された固体を濾過し、いくらかのクロロホルム及びメタノールで洗浄した。濾液を濃縮して、白色の固体として2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オール(2.74g、85%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.02~7.36(m、4H)4.62(d、J=6.3Hz、1H)3.14~3.40(m、3H)2.62~2.98(m、3H)。ESI-MS m/z計算値163.09972、実測値164.6(M+1);保持時間:1.19分;LC法B。
ステップ6:5-ヒドロキシ-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-3-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000541
テトラヒドロフラン(34.5mL)及び1M含水水酸化ナトリウム(34.5mL)の混合物中の2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オール(2.25g、13.8mmol)の混合物に、二炭酸ジ-tert-ブチル(3.32g、15.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を、水(200mL)及び酢酸エチル(200mL)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣を、0~35%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として1-ヒドロキシ-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-3(2H)-カルボン酸tert-ブチル(3.14g、71%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.30~7.41(m、1H)7.16~7.26(m、2H)7.07~7.16(m、1H)4.85(br.s.、1H)3.95~4.20(m、1H)3.85(dd、J=11.8、7.0Hz、2H)、3.39~3.64(m、1H)、3.11~3.63(m、2H)2.68~2.86(m、1H)1.47(s,9H)。ESI-MS m/z計算値263.15213、実測値264.4(M+1);保持時間:2.71分;LC法B。
ステップ7:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン(化合物220)
Figure 2023545762000542
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(125mg、0.2991mmol)、5-ヒドロキシ-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-3-カルボン酸tert-ブチル(103.4mg)、及びNaH(70mg、1.750mmol)を無水NMP(2mL)中で組み合わせて、室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を0.2mLの酢酸でクエンチし、メタノールで希釈し、濾過し、逆相HPLC(1~70%ACN HCl修飾剤、15分間の実行)によって精製して、3-[[4-[(3-tert-ブトキシカルボニル-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-5-イル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(113mg、59%)ESI-MS m/z計算値644.23047、実測値645.4(M+1);保持時間:0.71分(LC法D)を得た。生成物をジクロロメタン(2mL)中に溶解させ、ジオキサン中のHCl(2mLの4M、8.000mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を真空下で濃縮して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-5-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(104mg、60%)を得た。生成物を、DMF(12mL)中でHATU(90mg、0.2367mmol)と組み合わせ、DIPEA(156μL、0.8956mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチル及び0.5M HClで希釈し、層を分離した。水層を、酢酸エチルで追加の回数で抽出し、次いで、組み合わせた酢酸エチル層を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで、濃縮した。次いで、この粗物質を、シリカゲル0~10%メタノール、ジクロロメタン上のクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(75mg、48%)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.3(M+1);保持時間:1.63分を得た。10mgのこの物質を、逆相HPLC(水中の1~70% ACN、HCl修飾剤、15分間の実行)によって更に精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(8.6mg、5%)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.4(M+1);保持時間:1.63分(LC法A)を得た。
実施例120:化合物221及び化合物222の調製
ステップ1:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、エナンチオマー1(化合物222)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン、エナンチオマー2(化合物221)
Figure 2023545762000543
DMF(4.5mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-5-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(105mg、0.1807mmol)及びHATU(103mg、0.2709mmol)の溶液を氷浴中で冷却した。DIPEA(100μL、0.5741mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌し、濾過し、分取逆相HPLC(C18):水/HCl修飾剤中の1~99%ACN(15分)によって精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(56.2mg、59%)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.3(M+1);保持時間:1.64分(LC法A)を得た。混合物を、キラルADカラムを使用したSFCにかけて、エナンチオマー1、ピーク1、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノナエン2,8,8-トリオン(5.9mg、6%)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.3(M+1);保持時間:1.64分(LC法A)、及びエナンチオマー2、ピーク2、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(7.1mg、7%)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.41(M+1);保持時間:1.64分(LC法A)を得た。
実施例121:化合物223及び化合物224の調製
ステップ1:3-オキソ-5-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000544
ジクロロエタン(35mL)中の3-オキソ-2,6-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.58g、8.0109mmol)、フェニルボロン酸(1.96g、16.075mmol)及び2-(4,4-ジメチル-4,5-ジヒドロ-2-オキサゾリル)ピリジン(174mg、0.9874mmol)の溶液を、窒素で5分間パージした。トリフルオロ酢酸パラジウム(II)(269mg、0.8091mmol)を添加し、管を密封し、反応混合物を60℃で一晩加熱した。室温まで冷却されると、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~50%EtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として3-オキソ-5-フェニル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.35g、61%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.43(br.s.、9H)、2.56~2.91(m、2H)、3.17~3.61(m、2H)、3.79~4.42(m、3H)、7.04~7.49(m、5H)。ESI-MS m/z計算値275.1521、実測値220.1(M-C+1);保持時間:2.2分(LC法O)。
ステップ2:3-ヒドロキシ-5-フェニル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000545
水素化ホウ素ナトリウム(270mg、7.1367mmol)を、3-オキソ-5-フェニル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.94g、7.0458mmol)のメタノール(20mL)溶液に0℃で添加し、反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した。反応混合物を、含水飽和塩化アンモニウム(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×100mL)を使用して水層を抽出した。有機層を組み合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタンの中0~30%のEtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、白色の固体として3-ヒドロキシ-5-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.4g、69%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.47(s、9H)、1.55~1.72(m、2H)、2.23~2.37(m、1H)、2.45~2.86(m、3H)、3.70~3.88(m、1H)、4.04~4.46(m、2H)、7.18~7.41(m、5H)。ESI-MS m/z計算値277.1678、実測値300.2 (M+Na);保持時間:4.18分(LC法G)。
ステップ3:3-(4-ニトロベンゾイル)オキシ-5-フェニル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000546
テトラヒドロフラン(1mL)中のアゾジカルボン酸ジイソプロピル(92.430mg、0.09mL、0.4571mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(5mL)中の3-ヒドロキシ-5-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(100mg、0.3605mmol)、トリフェニルホスフィン(114mg、0.1007mL、0.4346mmol)及び4-ニトロ安息香酸(73mg、0.4368mmol)の溶液に徐々に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(2mL)で希釈し、減圧下で濃縮した。残渣を、水(10mL)で希釈し、ジエチルエーテル(3×10mL)を使用して抽出した。有機層を組み合わせ、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~15%のEtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として3-(4-ニトロベンゾイル)オキシ-5-フェニル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(106mg、69%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.12~1.34(m、10H)、1.94~2.14(m、1H)、2.38(d、J=14.1Hz、1H)、2.99~3.36(m、2H)、4.19~4.69(m、2H)、5.22~5.42(m、1H)、7.20~7.42(m、5H)、8.15~8.39(m、4H)。ESI-MS m/z計算値426.1791、実測値371.1(M-C+1)+;保持時間:2.51分(LC法C)。
ステップ4:3-ヒドロキシ-5-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000547
水酸化リチウム(0.5mLの1M、0.5000mmol)を、テトラヒドロフラン(3mL)中の3-(4-ニトロベンゾイル)オキシ-5-フェニル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(106mg、0.2486mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)を使用して抽出した。有機層を組み合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、白色の固体として3-ヒドロキシ-5-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(59mg、86%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ1.42(s、9H)、1.82~1.90(m、2H)、2.87~2.99(m、1H)、3.05(dd、J=13.3、2.1Hz、1H)、3.07~3.21(m、1H)、3.78~3.84(m、1H)、3.87(dq、J=6.1、3.1Hz、1H)、3.93(dd、J=13.0、3.7Hz、1H)、4.33~4.45(m、1H)、7.16~7.40(m、5H)。ESI-MS m/z計算値277.1678、実測値222.2(M-C+1)+;保持時間:1.97分(LC法C)。
ステップ5:18-(2,6-ジメチルフェニル)-5-フェニル-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9(21),10,12,16(20),17-ヘキサエン-8,14,14-トリオン、ジアステレオマー1(化合物223)、及び18-(2,6-ジメチルフェニル)-5-フェニル-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9(21),10,12,16(20),17-ヘキサエン-8,14,14-トリオン、ジアステレオマー2(化合物224)
Figure 2023545762000548
3mLバイアル内で、3-ヒドロキシ-5-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(60.1mg、0.2080mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(80mg、0.1914mmol)をNMP(1.0mL)中に溶解させ、これにNaH(35mgの60%w/w、0.8751mmol)を添加した。この混合物を室温で1.5時間撹拌し、その後、これを1N HCl(1.0mL)で滴加してクエンチし、酢酸エチル(3×2mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を水(4mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(4mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。粗生成物、3-[[4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-5-フェニル-3-ピペリジル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(約200mg)を、更に精製することなく次のステップに取り込んだ。3mLバイアル内で、上記からの粗生成物をジオキサン(0.75mL)中に溶解させ、HClのジオキサン溶液(0.25mLの4.0M、1.000mmol)で処理した。この混合物を、室温で15分間、次いで、50℃で1.5時間撹拌した。次いで、これを室温まで冷却し、1:1のMeOH:DMSO(1mL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~50%アセトニトリル)によって精製して、2つの分離可能なジアステレオマーを得た:ジアステレオマー1、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(5-フェニル-3-ピペリジル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(4.5mg、4%)ESI-MS m/z計算値558.19366、実測値559.4(M+1);保持時間:1.14分(LC法A);及びジアステレオマー2、3-[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(5-フェニル-3-ピペリジル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(73.7mg、65%)ESI-MS m/z計算値558.19366、実測値559.4(M+1);保持時間:1.25分(LC法A)。各ジアステレオマーを別々に大環状化た。
3mLバイアル内で、ジアステレオマー1をDMF(200μL)中に溶解させ、DIPEA(25μL、0.14mmol)及びHATU(7.5mg、0.020 mmol)で処理した。この混合物を室温で5分間撹拌し、その後、MeOH(200μL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~70%アセトニトリル)によって精製して、「ジアステレオマー1」、18-(2,6-ジメチルフェニル)-5-フェニル-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9(21),10,12,16(20),17-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(0.9mg、1%)ESI-MS m/z計算値540.1831、実測値541.4(M+1);保持時間:1.64分(LC法A)を得た。
3mLバイアル内で、ジアステレオマー2をDMF(2.0mL)中に溶解させ、DIPEA(0.25mL、1.435mmol)及びHATU(75mg、0.1972mmol)で処理した。この混合物を、室温で5分間撹拌し、その後、MeOH(0.3mL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~70%アセトニトリル)によって精製して、「ジアステレオマー2」、18-(2,6-ジメチルフェニル)-5-フェニル-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9(21),10,12,16(20),17-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(32.5mg、31%)H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド-d)δ13.46~11.55(bs、1H)、8.59(s、1H)、8.03~7.88(m、1H)、7.81~7.62(m、2H)、7.48~7.42(m、2H)、7.41~7.36(m、2H)、7.33~7.28(m、1H)、7.26(t、J=7.7Hz、1H)、7.13(d、J=7.7Hz、2H)、6.38(s、1H)、5.45~5.32(m、1H)、4.51(dd、J=12.6、4.3Hz、1H)、3.95(d、J=12.6Hz、1H)、3.33~3.24(m、1H)、3.03~2.87(m、2H)、2.47~2.38(m、1H)、2.22(q、J=11.9Hz、1H)、2.15~1.99(bs、6H)ESI-MS m/z計算値540.1831、実測値541.1(M+1);保持時間1.76分(LC法A)。
実施例122:化合物225の調製
ステップ1:(E)-N-アリル-1-フェニル-メタンイミン
Figure 2023545762000549
ジクロロメタン(140mL)中のベンズアルデヒド(10g、94.231mmol)の溶液に、プロプ-2-エン-1-アミン(6.4685g、8.5mL、113.29mmol)及び無水硫酸マグネシウム(9.4g、78.094mmol)を添加した。結果として得られた懸濁液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、セライト上で濾過し、メチルtert-ブチルエーテルで数回洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、黄色の油として粗(E)-N-アリル-1-フェニル-メタンイミン(12.93g、95%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ4.28(dq、J=5.8、1.5Hz、2H)、5.08~5.34(m、2H)、6.09(ddt、J=17.2、10.2、5.7Hz、1H)、7.36~7.50(m、3H)、7.70~7.83(m、2H)、8.24~8.37(m、1H)。
ステップ2:N-アリル-1-フェニル-ブト-3-エン-1-アミン
Figure 2023545762000550
ジクロロメタン(140mL)中の(E)-N-アリル-1-フェニル-メタンイミン(12.93g、89.049mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中のアリル(ブロモ)マグネシウムの溶液(178mLの1M、178.00mmol)を滴加し、反応混合物を室温で2日間撹拌した。飽和含水塩化アンモニウム(50mL)を緩徐に添加し、激しく撹拌し、水(150mL)を添加して固体を溶解させた。有機層をデカントし、水層をメチルtert-ブチルエーテル(2×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、褐色の油として粗N-アリル-1-フェニル-ブト-3-エン-1-アミン(18.15g、109%)を得た。ESI-MS m/z計算値187.1361、実測値188.2(M+1);保持時間:1.3分;LC法P。
ステップ3:N-アリル-N-(1-フェニルブト-3-エニル)カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000551
ジクロロメタン(500mL)中のN-アリル-1-フェニル-ブト-3-エン-1-アミン(16.677g、89.049mmol)の溶液に、トリエチルアミン(11.979g、16.5mL、118.38mmol)を添加し、続いて、Boc無水物(31.54g、33.200mL、144.52mmol)を添加した。結果として得られた混合物を室温で一晩撹拌した。飽和含水塩化アンモニウム(150mL)を添加し、相をデカントした。水層をメチルtert-ブチルエーテル(150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。100%ヘプタン、次いで、5%酢酸エチルで溶出するシリカゲルのパッド上で、粗製物を予め精製した。画分のうちの1つを、ヘプタン中の0%~5%酢酸エチルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィー上で精製して、淡黄色の油として不純N-アリル-N-(1-フェニルブト-3-エニル)カルバミン酸tert-ブチル(6.167g、24%)を得た。ESI-MS m/z計算値287.1885、実測値232.2(M-C+1);保持時間:2.35分(LC法P)。
ステップ4:2-フェニル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000552
隔壁を有する密封管内で、トルエン(12mL)中のN-アリル-N-(1-フェニルブタ-3-エニル)カルバミン酸tert-ブチル(404mg、1.4057mmol)の溶液を、窒素を通して10分間発泡させた。次いで、第2世代Grubbs触媒(32.1mg、0.0378mmol)を添加し、反応混合物を80℃で2時間加熱した。次いで、粉砕水酸化ナトリウム(86mg、2.1502mmol)を反応混合物に添加し、密封管を密封し、110℃まで一晩加熱した。室温まで冷却されると、水(50mL)を添加し、相を分離した。水層をメチルtert-ブチルエーテル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~5%酢酸エチルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィー上で精製して、白色の固体として2-フェニル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(94mg、26%)を得た。ESI-MS m/z計算値259.1572、実測値204.2(M-C+1);保持時間:2.34分(LC法C)、及び2-フェニル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(151mg、41%)も黄褐色の油として取得された。ESI-MS m/z計算値259.1572、実測値204.2.0(M-C+1)+;保持時間:2.25分(LC法C)。
ステップ5:5-ヒドロキシ-2-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー1及び2
Figure 2023545762000553
-78℃のテトラヒドロフラン(3mL)中の2-フェニル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(94mg、0.3625mmol)の溶液に、ボランジメチルスルフィド(40.050mg、0.05mL、0.5272mmol)を添加した。反応混合物を、-78℃で1時間撹拌し、次いで、同じ温度で一晩撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(0.8mLの2M、1.6000mmol)及び過酸化水素(0.5mLの30%w/v、4.4099mmol)を連続的に添加し、室温で1時間撹拌した。水(25mL)を添加し、酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~30%酢酸エチルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィー上で精製して、無色の粘性油(ジアステレオマー1)として5-ヒドロキシ-2-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(24mg、24%)を得た、H NMR(300MHz、CDCl)δ1.48(s、9H)、1.58~1.80(m、3H)、2.13(dd、J=14.4、2.9Hz、1H)、2.23~2.43(m、1H)、2.91(d、J=14.1Hz、1H)、3.87(br.s.、1H)、4.09(d、J=13.8Hz、1H)、5.44(br.s.、1H)、7.16~7.44(m、5H)。ESI-MS m/z計算値277.1678、実測値300.2(M+Na);保持時間:1.91分(LC法C);及び無色の粘性油(ジアステレオマー2)として5-ヒドロキシ-2-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(43mg、43%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.49(s、9H)、1.57~1.86(m、3H)、2.14(dq、J=14.3、3.3Hz、1H)、2.24~2.44(m、1H)、2.92(dd、J=14.4、1.8Hz、1H)、3.88(br.s.、1H)、4.04~4.18(m、1H)、5.46(br.s.、1H)、7.20~7.44(m、5H)。ESI-MS m/z計算値277.1678、実測値300.2(M+Na)+;保持時間:1.90分(LC法C)。
ステップ6:18-(2,6-ジメチルフェニル)-6-フェニル-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9(21),10,12,16(20),17-ヘキサエン-8,14,14-トリオン、ジアステレオマー1(化合物225)
Figure 2023545762000554
3mLバイアル内で、5-ヒドロキシ-2-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(ジアステレオマー1)(50mg、0.1687mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(70mg、0.1675mmol)をNMP(1.0mL)中に溶解させ、これにNaH(35mgの60%w/w、0.8751mmol)を添加した。この混合物を室温で2.5時間撹拌し、その後、これを1N HCl(1.0mL)で滴加してクエンチし、酢酸エチル(3×2mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を水(4mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(4mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。粗生成物、3-[[4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-6-フェニル-3-ピペリジル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(約150mg)を、更に精製することなく次のステップに取り込んだ。3mLバイアル内で、上記からの粗生成物をジオキサン(0.75mL)中に溶解させ、HClのジオキサン溶液(0.25mLの4.0M、1.000mmol)で処理した。この混合物を、室温で15分間、次いで、50℃で1時間撹拌した。次いで、これを室温まで冷却し、1:1のMeOH:DMSO(1mL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~50%アセトニトリル)によって精製して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(6-フェニル-3-ピペリジル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(43.2mg、43%)ESI-MS m/z計算値558.19366、実測値559.4(M+1);保持時間:1.17分(LC法A)を得た。
3mLバイアル内で、上記からの生成物をDMF(0.6mL)中に溶解させ、DIPEA(50μL、0.2871mmol)及びPhP(O)-OC(58.2mg、0.1515mmol)で処理した。この混合物を、室温で10分間撹拌し、その後、MeOH(0.3mL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~70%アセトニトリル)によって精製して、(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(6-フェニル-3-ピペリジル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(26.3mg、22%)ESI-MS m/z計算値724.17786、実測値725.4(M+1)、保持時間:1.7分(LC法A)を得た。
3mLバイアル内で、上記からの生成物をNMP(1.0mL)中に溶解させ、90℃で30分間、次いで、130℃で30分間加熱した。次いで、この混合物を室温まで冷却し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~70%アセトニトリル)によって精製して、18-(2,6-ジメチルフェニル)-6-フェニル-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9(21),10,12,16(20),17-ヘキセン-8,14,14-トリオン(6mg、7%)ESI-MS m/z計算値540.1831、実測値541.4(M+1);保持時間:1.72分(LC法A)を得た。
実施例123:化合物226の調製
ステップ1:5-ヒドロキシ-2-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル ジアステレオマー1及び2
Figure 2023545762000555
-78℃のテトラヒドロフラン(35mL)中の2-フェニル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.17g、4.5114mmol)の溶液に、ボランジメチルスルフィド(480.60mg、0.6mL、6.3263mmol)を添加した。反応混合物を、-78℃で1時間撹拌し、次いで、同じ温度で一晩撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(10mLの2M、20.000mmol)及び過酸化水素(6.5mLの30%w/v、57.328mmol)を連続的に緩徐に添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで、室温で1時間撹拌した。水(80mL)を添加し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~30%酢酸エチルを溶出するシリカゲルクロマトグラフィー上で精製して、粘性の無色の油(ジアステレオマー1)として5-ヒドロキシ-2-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(314mg、25%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.49(s、9H)、1.57~1.86(m、3H)、2.14(dq、J=14.3、3.3Hz、1H)、2.24~2.44(m、1H)、2.92(dd、J=14.4、1.8Hz、1H)、3.88(br.s、1H)、4.04~4.18(m、1H)、5.46(br.s.、1H)、7.20~7.44(m、5H)。ESI-MS m/z計算値277.1678、実測値300.2(M+Na)+;保持時間:4.11分(LC法G)、及び5-ヒドロキシ-2-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(119mg、9%)も、無色の粘性油(ジアステレオマー2)として取得された、H NMR(300MHz、CDCl)δ1.31~1.44(m、2H)、1.49(s、9H)、1.85~2.02(m、2H)、2.35~2.47(m、1H)、2.52(dd、J=12.8、10.7Hz、1H)、3.73(td、J=10.4、5.3Hz、1H)、4.22(dd、J=12.9、5.0Hz、1H)、5.40(br.s.、1H)、7.15~7.42(m、5H)。ESI-MS m/z計算値277.1678、実測値300.2(M+Na);保持時間:4.11分(LC法G)。
ステップ2:18-(2,6-ジメチルフェニル)-6-フェニル-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9(21),10,12,16(20),17-ヘキサエン-8,14,14-トリオン、ジアステレオマー2(化合物226)
Figure 2023545762000556
3mLバイアル内で、5-ヒドロキシ-2-フェニル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(50mg、0.1713mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(70mg、0.1675mmol)をNMP(1.0mL)中に溶解させ、これにNaH(35mgの60%w/w、0.8751mmol)を添加した。この混合物を室温で2.5時間撹拌し、その後、これを1N HCl(1.0mL)で滴加してクエンチし、酢酸エチル(3×2mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を水(4mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(4mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。粗生成物、3-[[4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-6-フェニル-3-ピペリジル)オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(約150mg)を、更に精製することなく次のステップに取り込んだ。3mLバイアル内で、粗生成物をジオキサン(0.75mL)中に溶解させ、HClのジオキサン溶液(0.25mLの4.0M、1.000mmol)で処理した。この混合物を、室温で15分間、次いで、50℃で1時間撹拌した。次いで、これを室温まで冷却し、1:1のMeOH:DMSO(1mL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~50%アセトニトリル)によって精製して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(6-フェニル-3-ピペリジル)オキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(55.7mg、56%)ESI-MS m/z計算値558.19366、実測値559.4(M+1);保持時間:1.14分(LC法A)を得た。
3mLバイアル内で、上記からの生成物をDMF(0.6mL)中に溶解させ、DIPEA(50μL、0.2871mmol)及びHATU(50mg、0.1315mmol)で処理した。この混合物を、室温で5分間撹拌し、その後、MeOH(0.3mL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~99%アセトニトリル)によって精製して、18-(2,6-ジメチルフェニル)-6-フェニル-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9(21),10,12,16(20),17-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(33.1mg、37%)H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド-d)δ13.37~11.56(bs、1H)、8.63(s、1H)、8.02~7.91(m、1H)、7.90~7.77(m、1H)、7.76~7.64(m、1H)、7.46~7.36(m、4H)、7.33~7.28(m、1H)、7.24(t、J=7.5Hz、1H)、7.10(d、J=7.6Hz、2H)、6.24(s、1H)、5.81(d、J=5.2Hz、1H)、5.40~5.28(m、1H)、3.80(d、J=13.3Hz、1H)、2.71(d、J=14.5Hz、1H)、2.55(dd、J=14.5、10.8Hz、1H)、2.41~2.29(m、1H)、2.27~2.20(m、1H)、2.16~1.87(bs、6H)、1.81~1.69(m、1H)ESI-MS m/z計算値540.1831、実測値541.4(M+1);保持時間:1.8分(LC法A)を得た。
実施例124:化合物227の調製
ステップ1:3-[ベンジル-(2,2,2-トリフルオロアセチル)アミノ]プロパン酸
Figure 2023545762000557
エタノール(200mL)中の3-(ベンジルアミノ)プロパン酸エチル(25g、120.8mmol)の溶液に、水酸化カリウム(8.1g、144.6mmol)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、トリフルオロ酢酸で中和し、濃縮した。この残渣に、無水トリフルオロ酢酸(100mL、708mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をクロロホルム(200mL)と水(200mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層をクロロホルム(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、無色の油として粗3-(N-ベンジル-2,2,2-トリフルオロアセトアミド)プロピオン酸(30.9g、93%)を得た。ESI-MS m/z計算値275.07693、実測値276.2(M+1);保持時間:2.52分;LC法B。
ステップ2:2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-3,4-ジヒドロ-1H-2-ベンザゼピン-5-オン
Figure 2023545762000558
3-(N-ベンジル-2,2,2-トリフルオロアセトアミド)プロピオン酸(30.9g、112.4mmol)及び塩化チオニル(150mL、2.06mol)の混合物を室温で16時間撹拌し、濃縮した。残渣を1,2-ジクロロエタン(350mL)中に溶解させ、無水塩化アルミニウム(31g、233mmol)を添加した。混合物を60℃で1時間撹拌し、次いで、氷水(500mL)中に注いだ。有機層を分離し、水層をクロロホルム(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、残渣を、0~20%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[c]アゼピン-5-オン(10.83g、37%)を得た。ESI-MS m/z計算値257.06638、実測値258.3(M+1);保持時間:2.51分;LC法B。
ステップ3:5-ヒドロキシ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンザゼピン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000559
エタノール(200mL)中の2-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[c]アゼピン-5-オン(10.83g、42.1mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(3.12g、82.1mmol)を分割して添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。3M炭酸カリウム水溶液(200mL)及びクロロホルム(200mL)を添加し、続いて、二炭酸ジ-tert-ブチル(10g、45.87mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。有機層を分離し、水層をクロロホルム(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、0~20%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として5-ヒドロキシ-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-2(3H)-カルボン酸tert-ブチル(10.57g、95%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO)δ7.41(d、J=7Hz、1H)、7.26~7.16(m、3H)、5.42(d、J=4Hz、1H)、4.87(br.s、1H)、4.51(d、J=14.75Hz、1H)、4.24(d、J=14.75Hz、1H)、3.89~3.73(m、1H)、3.65~3.43(m、1H)、1.90~1.59(m、2H)、1.29(s、9H)。ESI-MS m/z計算値263.15213、実測値264.0(M+1);保持時間:2.03分;LC法B。
ステップ4:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.7.2.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノネ-2,8,8-トリオン(化合物227)
Figure 2023545762000560
3mLバイアル内で、5-ヒドロキシ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンザゼピン-2-カルボン酸tert-ブチル(60mg、0.2228mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(80mg、0.1914mmol)をNMP(1.0mL)中に溶解させ、これにNaH(35mgの60%w/w、0.8751mmol)を添加した。この混合物を室温で1.5時間撹拌し、その後、これを1N HCl(1.0mL)で滴加してクエンチし、酢酸エチル(3×2mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を水(4mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(4mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させた。粗生成物(約160mg)を、更に精製することなく次のステップに取り込んだ。3mLバイアル内で、粗生成物をジオキサン(1.5mL)中に溶解させ、HClのジオキサン溶液(0.5mLの4.0M、2.000mmol)で処理した。この混合物を、室温で15分間、次いで、50℃で1.5時間撹拌した。次いで、これを室温まで冷却し、1:1のMeOH:DMSO(1mL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~50%アセトニトリル)によって精製して、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンザゼピン-5-イルオキシ)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(49.2mg、41%)ESI-MS m/z計算値544.17804、実測値545.4(M+1);保持時間:1.08分(LC法A)を得た。
20mLバイアル内で、上記からの生成物(49.2mg、93%純度、0.0787mmol)をDMF(6.0mL)中に溶解させ、DIPEA(0.3mL、1.722mmol)及びHATU(75mg、0.1972mmol)で処理した。この混合物を、室温で5分間撹拌し、その後、MeOH(1.0mL)で希釈し、濾過し、逆相HPLC(修飾剤としてHClを使用した水中の1~70%アセトニトリル)によって精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.7.2.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17,19,21-ノナエン-2,8,8-トリオン(12.2mg、12%)H NMR(400MHz、ジメチルスルホキシド-d)δ13.42~11.57(bs、1H)、8.25~8.03(bs、1H)、7.96~7.85(m、1H)、7.82~7.64(m、2H)、7.62~7.52(m、1H)、7.47~7.41(m、1H)、7.39~7.32(m、2H)、7.28(t、J=7.5Hz、1H)、7.15(d、J=7.6Hz、2H)、6.77(d、J=10.7Hz、1H)、6.73~6.47(bs、1H)、5.49(d、J=16.4Hz、1H)、4.47(d、J=16.3Hz、1H)、3.41~3.29(m、2H、水のピークの下に隠れている)、2.30~1.91(m、8H)ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.4(M+1);保持時間:1.65分(LC法A)を得た。
実施例125:化合物228の調製
ステップ1:3-(4-メトキシフェノキシ)-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-2(3H)-オン
Figure 2023545762000561
アセトン(349mL)中の3-ブロモ-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-2(3H)-オン(20.0g、83.7mmol)及び4-メトキシフェノール(25.95g、209.2mmol)の混合物を0℃まで冷却した。炭酸セシウム(68.16g、209.2mmol)を一度に添加し、反応物を0℃で5時間撹拌し、次いで、室温まで加温させ、16時間撹拌した。無機固体を濾過し、濾過ケーキをアセトンですすいだ。固体を水(50mL)中に溶解させ、酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。組み合わせた有機層を濃縮し、酢酸エチル(150mL)中に溶解させた。溶液を、水(50mL)、1M水酸化ナトリウム水溶液(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、白色固体として3-(4-メトキシフェノキシ)-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-2(3H)-オン(21.1g、90%)を得た。ESI-MS m/z計算値283.12、実測値284.5(M+1)。保持時間:2.74分。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.60(s、1H)7.10~7.33(m、3H)6.93~7.03(m、1H)6.66~6.83(m、4H)4.63(t、J=8.46Hz、1 H)3.72(s、3H)2.91~3.08(m、1H)2.62~2.88(m、2H)2.42~2.59(m、1H)。
ステップ2:3-(4-メトキシフェノキシ)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン
Figure 2023545762000562
テトラヒドロフラン(175mL)中の3-(4-メトキシフェノキシ)-4,5-ジヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-2(3H)-オン(24.03g、83.7mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(87.88mL、175.76mmol)中の2Mボランジメチルスルフィド複合体を慎重に添加した。発泡が止まると、反応物を還流するように3.5時間加熱した。反応物を0℃まで冷却し、水(100mL)で慎重にクエンチした。揮発物を真空下で除去し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をエタノールで粉砕し、形成された固体を濾過によって収集し、白色の結晶性粉末として3-(4-メトキシフェノキシ)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン(2つのステップにわたって15.55g、69%)を得た。ESI-MS m/z計算値269.14、実測値270.3(M+1)。保持時間:2.18分。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.02~7.15(m、2H)6.80~6.96(m、5H)6.74(d、J=7.80Hz、1H)4.40(tt、J=7.95、3.80Hz、1H)3.79(s、3H)3.37~3.55(m、1H)2.89~3.19(m、2H)2.70(dd、J=14.23、11.26Hz、2H)2.08~2.31(m、1H)1.71~1.94(m、1H)。
ステップ3:3-(4-メトキシフェノキシ)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-1-カルボン酸ベンジル
Figure 2023545762000563
3-(4-メトキシフェノキシ)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン(11.17g、41.5mmol)のテトラヒドロフラン(170mL)及び含水飽和炭酸ナトリウム(170mL)の混合物に、トルエン(250mL、81.74mmol)中の33%クロロギ酸ベンジル溶液を緩徐に添加し、二相性混合物を室温で1時間撹拌した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、還元して、黄色の油として3-(4-メトキシフェノキシ)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-1-カルボン酸を得て、これを更に精製することなく使用した。ESI-MS m/z計算値403.18、実測値404.5(M+1)。保持時間:3.95分。
ステップ4:3-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-1-カルボン酸ベンジル
Figure 2023545762000564
アセトニトリル(140mL)及び水(35mL)の4:1混合物中の3-(4-メトキシフェノキシ)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(16.73g、41.5mmol)の溶液を0℃まで冷却した。硝酸セリウムアンモニウム(63.7g、116.2mmol)を分割して添加し、反応混合物を0℃で10分間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を水(75mL)及び酢酸エチル(75mL)中に溶解させた。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣を、0~30%ジクロロメタン-酢酸エチルを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、橙色の油として3-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(2つのステップにわたって6.4g、52%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO)δ7.84~6.59(m、9H)、5.11(dd、J=24.0、11.6Hz、3H)、4.32(d、J=13.3Hz、1H)、3.72(s、1H)、2.86~2.52(m、2H)、2.36(d、J=12.4Hz、1H)、2.09(s、1H)、1.48~0.89(m、1H)。ESI-MS m/z計算値297.14、実測値298.6(M+1)。保持時間:2.84分。
ステップ5:2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンザゼピン-3-オール
Figure 2023545762000565
室温におけるエタノール(35mL)中の3-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1-ベンザゼピン-1-カルボン酸ベンジル(940mg、3.1613mmol)の撹拌溶液に、パラジウム炭素(220mg、10%w/w、0.2067mmol)を添加し、反応混合物を水素の雰囲気(1気圧)下で16時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、真空下で濃縮して、赤色の油として2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンザゼピン-3-オール(535mg、99%)を得た。生成物を更に精製することなく次のステップに進めた。ESI-MS m/z計算値163.09972、実測値164.6(M+1);保持時間:1.48分;LC法S。
ステップ6:N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1-ベンザゼピン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000566
室温におけるDCM(20mL)中の2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンザゼピン-3-オール(515mg、2.9976mmol)及びTEA(1.8150g、2.5mL、17.937mmol)の撹拌溶液に、DCM(20mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]ベンゾイルクロリド(1.1g、2.1430mmol)の溶液を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を1時間撹拌した。完了後、反応物を1M含水塩酸(10mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をDCM(2×25mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、0~65%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体としてN-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1-ベンザゼピン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド(440mg、27%)を得た。ESI-MS m/z計算値562.14417、実測値563.4(M+1);保持時間:5.51分(LC法S)。
ステップ7:5-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-9λ-チア-6,8,16,27-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10,12,14(26),17(22),18,20-ノナエン-9,9,15-トリオン(化合物228)
Figure 2023545762000567
窒素下で室温における無水DMF(30mL)中のN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1-ベンザゼピン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド(370mg、0.6571mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(320mg、60%w/w、8.0008mmol)を添加し、反応混合物を48時間撹拌した。完了後、反応混合物を0℃まで冷却し、10%含水クエン酸(25mL)及び水(50mL)でクエンチした。生成物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、0~65%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィー、続いて、水(5mM HCl緩衝液)-アセトニトリル勾配法(C18 Higgins分析カラム、35~70%アセトニトリル、25mL/分)を使用した逆相HPLCによって精製し、白色の固体として5-(2,6-ジメチルフェニル)-2-オキサ-9λ-チア-6,8,16,27-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10,12,14(26),17(22),18,20-ノナエン-9,9,15-トリオン(52mg、15%)を得た。ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.2 (M+1);保持時間:2.34分;LC法T。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.68(s、1H)、7.95(d、J=7.6Hz、1H)、7.87~7.63(m、2H)、7.54~7.19(m、6H)、7.12(d、J=7.6Hz、2H)、6.26(s、1H)、5.89~5.55(m、1H)、3.83(d、J=13.4Hz、1H)、3.12(t、J=13.5Hz、2H)、2.87(t、J=12.6Hz、2H)、2.23~1.88(m、6H)、1.59(q、J=12.3Hz、1H)。
実施例126:化合物229の調製
ステップ1:N-[(1-アリルシクロペンチル)メチル]-4-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000568
ジクロロメタン(8mL)中の(1-アリルシクロペンチル)メタンアミン(0.20g、1.436mmol)、トリエチルアミン(0.40mL、2.870mmol)、及び4-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(0.32g、1.444mmol)の溶液を18時間撹拌した。反応物をジクロロメタンで希釈し、水、1M HCl、及び水で順次洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中の0~30%酢酸エチルを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、N-[(1-アリルシクロペンチル)メチル]-4-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(0.45g、97%)を得た。ESI-MS m/z計算値324.11438、実測値325.1(M+1);保持時間:0.69分;LC法D。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.37(d、J=8.9Hz、2H)、8.04(d、J=8.9Hz、2H)、5.82~5.62(m、1H)、5.09~5.03(m、1H)、5.02~4.99(m、1H)、4.77(t、J=6.5Hz、1H)、2.83(d、J=6.5Hz、2H)、2.09(d、J=7.4Hz、2H)、1.69~1.52(m、4H)、1.50~1.32(m、4H)。
ステップ2:[7-(4-ニトロフェニル)スルホニル-7-アザスピロ[4.5]デカン-9-イル]2,2,2-トリフルオロ酢酸塩
Figure 2023545762000569
ジクロロメタン(4mL)中のN-[(1-アリルシクロペンチル)メチル]-4-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(0.13g、0.4007mmol)、(アセチルオキシ)(フェニル)-λ-酢酸ヨーダニル(0.16g、0.4967mmol)、及びTFA(0.37mL、4.803mmol)の溶液を18時間撹拌した。反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和含水重炭酸ナトリウムで塩基性にした。有機物を分離し、水層をジクロロメタンで更に抽出した。組み合わせた抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、ヘキサン中の0~30%酢酸エチルを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ある程度の加水分解生成物が存在する状態で、大部分の[7-(4-ニトロフェニル)スルホニル-7-アザスピロ[4.5]デカン-9-イル]2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(0.13g、74%)を得た。これを、メタノール(4mL)中で炭酸カリウム(0.11g、0.7959mmol)と1時間撹拌し、溶液を酢酸エチルで溶出するシリカゲルのプラグに通過させた。溶液を真空下で蒸発させて、無色の固体として7-(4-ニトロフェニル)スルホニル-7-アザスピロ[4.5]デカン-9-オール(0.10g、73%)ESI-MS m/z計算値340.10928、実測値341.1(M+1);保持時間:0.57分(LC法A)を得た。
ステップ3:7-アザスピロ[4.5]デカン-9-オール
Figure 2023545762000570
メタノール(5mL)中の7-(4-ニトロフェニル)スルホニル-7-アザスピロ[4.5]デカン-9-オール(0.16g、0.4700mmol)、メルカプト酢酸(82μL、1.179mmol)、及び炭酸カリウム(0.33g、2.388mmol)の溶液を、17時間撹拌した。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣に、ジクロロメタン(5mL)、tert-ブトキシカルボニル炭酸tert-ブチル(0.13g、0.5957mmol)、及びトリエチルアミン(0.13mL、0.9327mmol)を添加し、反応物を19時間撹拌した。反応物を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(75×30mm、5μm粒径)(pn:00C-4252-U0-AX)及び15.0分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLC-MS法を使用して、残渣を精製した。移動相A=H0(5mM HCl)。移動相B=CHCN。流量=50mL/分、及びカラム温度=25℃、無色の油として9-ヒドロキシ-7-アザスピロ[4.5]デカン-7-カルボン酸tert-ブチル(21mg、18%)ESI-MS m/z計算値255.18344、実測値256.2(M+1)、保持時間:0.6分(LC法D)を取得した。
ステップ4:3-[[4-(7-アザスピロ[4.5]デカン-9-イルオキシ)-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000571
THF(1mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(35mg、0.08376mmol)、9-ヒドロキシ-7-アザスピロ[4.5]デカン-7-カルボン酸tert-ブチル(21mg、0.08224mmol)、及びナトリウムt-ブトキシド(33mg、0.3434mmol)の溶液を21時間撹拌した。反応物を1Mクエン酸でクエンチし、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(75×30mm、5μm粒径)(pn:00C-4252-U0-AX)及び15.0分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLC-MS法を使用して、残渣を精製した。移動相A=H0(5mM HCl)。移動相B=CHCN。流量=50mL/分、及びカラム温度=25℃。結果として得られた無色の固体を、(ジオキサン中の)HCl(2mLの4M、8.000mmol)と1時間撹拌し、溶媒を蒸発させて、無色の固体3-[[4-(7-アザスピロ[4.5]デカン-9-イルオキシ)-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(28mg、59%)ESI-MS m/z計算値536.20935、実測値537.3(M+1);保持時間:0.45分(LC法D)を得た。
ステップ5:18’-(2,6-ジメチルフェニル)-2’-オキサ-14’λ-チア-7’,15’,17’,20’-テトラアザスピロ〔シクロペンタン-1,5’-テトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコスタン]-1’(20’),9’,11’,13’(21’),16’,18’-ヘキサエン-8’,14’,14’-トリオン(化合物229)
Figure 2023545762000572
DMF(3mL)中の3-[[4-(7-アザスピロ[4.5]デカン-9-イルオキシ)-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(28mg、0.04886mmol)、HATU(23mg、0.06049mmol)、及びトリエチルアミン(28μL、0.2009mmol)の溶液を17時間撹拌した。反応物を水で希釈し、1Mクエン酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。Phenomenexによって販売されているLuna C18(2)カラム(75×30mm、5μm粒径)(pn:00C-4252-U0-AX)及び15.0分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相HPLC-MS法を使用して、残渣を精製した。移動相A=H0(5mM HCl)。移動相B=CHCN。流量=50mL/分、及びカラム温度=25℃、淡黄色の固体として18’-(2,6-ジメチルフェニル)-2’-オキサ-14’λ-チア-7’,15’,17’,20’-テトラアザスピロ[市シクロペンタン-1,5’-テトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサン]-1’(20’),9’,11’,13’(21’),16’,18’-ヘキサエン-8’,14’,14’-トリオン(13mg、47%)を取得した。.ESI-MS m/z計算値518.1988、実測値519.3(M+1);保持時間:1.69分、LC法A。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.39(s、1H)、7.93(s、1H)、7.68(s、2H)、7.32~7.21(m、1H)、7.18~7.07(m、2H)、6.36(s、1H)、5.22(s、1H)、4.25(d、J=12.6Hz、1H)、3.93~3.80(m、1H)、2.81(dd、J=13.0、10.7Hz、1H)、2.65(d、J=12.6Hz、1H)、2.16~1.99(m、7H)、1.93(t、J=11.9Hz、1H)、1.76~1.47(m、8H)。
実施例127:化合物230の調製
ステップ1:7-メチルオクト-4-エン酸(E/Z混合物)
Figure 2023545762000573
窒素下の無水THF(10mL)中の(3-カルボキシプロピル)トリフェニルホスホニウムブロミド(47.222g、110.00mmol)の懸濁液を-10℃まで冷却し、LiHMDS(220.00mLの1M、220.00mmol)を滴加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いで、-78℃まで冷却した。3-メチルブタナール(8.6132g、100mmol)を滴加し、反応混合物を室温まで一晩緩徐に加温させた。反応物を水(500mL)でクエンチし、揮発物を真空下で除去した。残留水層をジエチルエーテル(2×250mL)で洗浄し、含水塩酸(1M)で酸性化し、pH約2にし、生成物を酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、琥珀色の油として7-メチルオクト-4-エン酸のZ-及びE-異性体の混合物(13.93g、89%)を得た。生成物を更に精製することなく次のステップに取り込んだ。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.58~5.28(m、2H)、2.50~2.21(m、4H)、1.90(dt、J=18.1、6.4Hz、2H)、1.59(dq、J=13.5、7.0Hz、1H)、0.87(dd、J=8.2、6.6Hz、6H)。
ステップ2:5-(1-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)テトラヒドロフラン-2-オン、ジアステレオマー1及び2
Figure 2023545762000574
室温におけるクロロホルム(100mL)中の三酸化メチルレニウム(VII)(1.3068g、5.2431mmol)の撹拌懸濁液に、含水過酸化水素(8.2071g、50%w/w、120.64mmol)を添加し、続いて、アセトニトリル(100mL)中の(Z/E)-7-メチルオクト-4-エン酸(13.93g、89.168mmol)の溶液を添加した。取得された反応混合物を18時間撹拌した。完了後、反応物を、1M含水炭酸ナトリウム(30mL)及び水(30mL)でクエンチした。揮発物を減圧下で除去し、生成物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、0~30%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2つの異性体:白色の固体としてのジアステレオマー1(7.29g、47.5%)、及び黄色の油としてのジアステレオマー2(4.02g、26.2%)を得た。ジアステレオマー:H NMR(250MHz、CDCl)δ4.38(td、J=7.4、4.5Hz、1H)、3.65(dt、J=10.0、4.1Hz、1H)、2.68~2.43(m、2H)、2.33~2.01(m、2H)、1.98~1.76(m、2H)、1.53(ddd、J=14.5、10.0、4.9Hz、1H)、1.23(ddd、J=13.4、7.2、3.4Hz、1H)、0.94(td、J=6.5、2.0Hz、6H)。ジアステレオマー2:H NMR(250MHz、CDCl)δ4.41(td、J=7.3、3.0Hz、1H)、4.03(dt、J=9.8、3.3Hz、1H)、2.69~2.40(m、2H)、2.38~1.98(m、3H)、1.82(dddd、J=13.3、11.6、9.0、6.6Hz、1H)、1.38(ddd、J=14.6、9.8、5.0Hz、1H)、1.14(ddd、J=13.8、9.1、3.6Hz、1H)、0.94(dt、J=9.1、5.5Hz、6H)。
ステップ3:[3-メチル-1-(5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル)ブチル]メタンスルホネート、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000575
窒素下で0℃の無水DCM(25mL)中の5-(1-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)テトラヒドロフラン-2-オン、ジアステレオマー2(4.02g、23.342mmol)及びトリエチルアミン(3.5430g、35.013mmol)の撹拌溶液に、塩化メタンスルホニル(3.2086g、28.010mmol)を滴加し、反応混合物を1時間撹拌した。完了後、反応物を飽和含水重炭酸ナトリウム(20mL)で冷たくクエンチした。2つの層を分離し、水層をDCM(2×25mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、黄色の油として[3-メチル-1-(5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル)ブチル]メタンスルホネート、ジアステレオマー2(5.98g、96%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.06~4.91(m、1H)、4.60(td、J=7.5、2.9Hz、1H)、3.05(s、3H)、2.68~2.48(m、2H)、2.36~2.17(m、2H)、1.90~1.54(m、2H)、1.45~1.25(m、1H)、1.06~0.87(m、6H)。
ステップ4:5-(1-アジド-3-メチル-ブチル)テトラヒドロフラン-2-オン、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000576
窒素下の無水DMF(25mL)中の[3-メチル-1-(5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル)ブチル]メタンスルホネート、ジアステレオマー2(5.98g、23.890mmol)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(1.8637g、28.668mmol)を一度に添加し、反応混合物を80℃まで8時間加熱した。完了後、反応混合物を室温まで冷却し、水(400mL)で希釈した。生成物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水(200mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、黄色の油として5-(1-アジド-3-メチル-ブチル)テトラヒドロフラン-2-オン、ジアステレオマー2(4.33g、87%)を得た。生成物を更に精製することなく次のステップに進めた。H NMR(250MHz、CDCl)δ4.50(m、1H)、3.46~3.29(m、1H)、2.75~2.43(m、2H)、2.41~2.21(m、1H)、2.20~2.00(m、1H)、1.96 1.74(m、1H)、1.73~1.55(m、1H)、1.48~1.28(m、1H)、1.08~0.84(m、6H)。
ステップ5:5-ヒドロキシ-6-イソブチル-ピぺリジン-2-オン、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000577
無水メタノール(80mL)中の5-(1-アジド-3-メチル-ブチル)テトラヒドロフラン-2-オン、ジアステレオマー2(4.33g、21.954mmol)の撹拌溶液に、水酸化パラジウム(1g、20%w/w、1.4241mmol)を添加した。混合物を、水素(1気圧)下で、室温で48時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、真空下で濃縮して、黄色の油として5-ヒドロキシ-6-イソブチル-ピペリジン-2-オン、ジアステレオマー2(3.9g、93%)を得た。生成物を更に精製することなく次のステップで使用した。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.83(s、1H)、4.11~3.84(m、1H)、3.55~3.31(m、1H)、3.01~2.40(m、2H)、2.40~2.18(m、1H)、2.18~1.97(m、1H)、1.97 1.59(m、2H)、1.59~1.26(m、2H)、1.04~0.73(m、6H)。ESI-MS m/z計算値171.12593、実測値172.6(M+1);保持時間:1.89分;LC法S。
ステップ6:2-イソブチルピぺリジン-3-オール、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000578
窒素下で室温における無水THF(150mL)中の5-ヒドロキシ-6-イソブチル-ピペリジン-2-オン、ジアステレオマー2(3.9g、22.775mmol)の撹拌溶液に、ボロンジメチルスルフィド(34.163mLの2M、68.325mmol)を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を70℃まで2時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、水(75mL)で緩徐にクエンチした。揮発物を真空下で除去し、水層を1M含水水酸化ナトリウムでpH約11まで塩基性化した。生成物をクロロホルム(3×120mL)で抽出し、組み合わせた有機層を、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、白色のろう状物質として2-イソブチルピペリジン-3-オール、ジアステレオマー2(3.52g、88%)を得た。生成物を更に精製することなく次のステップに取り込んだ。H NMR(250MHz、CDCl)δ3.87~3.44(m、1H)、2.87~2.36(m、2H)、2.27~1.06(m、10H)、1.05~0.71(m、6H)。ESI-MS m/z計算値157.14667、実測値158.4(M+1);保持時間:1.24分;LC法S。
ステップ7:3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]塩化ベンゾイル
Figure 2023545762000579
室温における塩化チオニル(8.1550g、5mL、68.546mmol)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(420mg、1.0051mmol)の撹拌懸濁液に、DMF(9.4400mg、10μL、0.1291mmol)を添加し、結果として得られた混合物を45℃まで18時間加熱した。完了後、揮発物を真空下で除去し、黄色の固体として粗3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]塩化ベンゾイル(478mg、32%)を黄色の固体として得て、これを更に精製することなく次のステップに取り込んだ。ESI-MS m/z計算値435.02112、実測値436.4(M+1);保持時間:6.56分;(LC法S)。
ステップ8:N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000580
0℃のDCM(5mL)中の粗3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]塩化ベンゾイル(478mg、0.3177mmol)及びTEA(726.00mg、1mL、7.1746mmol)の撹拌溶液に、DCM(5mL)中の2-イソブチルピペリジン-3-オール、ジアステレオマー2(110mg、0.6995mmol)の溶液を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を室温まで加温させ、1時間撹拌した。完了後、反応物を1M含水塩酸(10mL)でクエンチした。2つの層を分離し、水層をDCM(2×25mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、0~65%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体としてN-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド、ジアステレオマー2(120mg、58%)を得た。ESI-MS m/z計算値556.1911、実測値557.6(M+1);保持時間:5.71分;LC法S。
ステップ9:18-(2,6-ジメチルフェニル)-22-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(化合物230)
Figure 2023545762000581
窒素下で室温における無水DMF(10mL)中のN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド、ジアステレオマー2(120mg、0.1831mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(100mg、60%w/w、2.5002mmol)を添加し、反応混合物を24時間撹拌した。完了後、反応混合物を0℃まで冷却し、10%含水クエン酸(10mL)及び水(50mL)でクエンチした。生成物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、水(5mM HCl緩衝液)-アセトニトリル勾配(C18 Higgins分析カラム、20~80%アセトニトリル、40mL/分)を使用した逆相HPLCによって精製し、白色の固体として18-(2,6-ジメチルフェニル)-22-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(23mg、24%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO(d6))δ8.46(s,1H),7.93(s、1H)、7.67(s、2H)、7.27(t、J=7.5Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、6.41(s、1H)、5.32(s、1H)、4.32(d、J=13.5Hz、1H)、4.16(s、1H)、2.90(d、J=10.8Hz、1H)、2.23~1.64(m、11H)、1.12(s、1H)、0.97~0.78(m、1H)、0.69(d、J=6.5Hz、3H)、0.02(d、J=6.3Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値520.2144、実測値521.5(M+1);保持時間:2.44分;LC法T。
実施例128:化合物231の調製
ステップ1:18-(2,6-ジメチルフェニル)-22-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(化合物231)
Figure 2023545762000582
窒素下で室温における無水DMF(50mL)中のN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド(ジアステレオマー1、ジアステレオマー2について上記に記載されるものと同様の様式で調製される、480mg、0.8616mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(344.61mg、60%w/w、8.6160mmol)をいくつかの部分に分けて添加し、反応混合物を40時間撹拌した。完了後、反応混合物を0℃まで冷却し、10%含水クエン酸(40mL)及び水(100mL)でクエンチした。生成物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×75mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~65%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィー、続いて、水(5mM HCl緩衝液)-アセトニトリル勾配法(C18 Higgins分析カラム、30~60%アセトニトリル、25mL/分)を使用した逆相HPLCによって精製し、白色の固体として18-(2,6-ジメチルフェニル)-22-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(76mg、17%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO(d6))δ8.46(s、1H)、7.94~7.75(m、1H)、7.59(d、J=5.5Hz、2H)、7.29~7.16(m、1H)、7.10(d、J=7.6Hz、2H)、6.99(s、1H)、4.61(s、1H)、4.48(d、J=13.2Hz、1H)、3.05(dd、J=9.3、4.4Hz、1H)、2.97~2.78(m、1H)、2.06(d、J=6.2Hz、2H)、1.91(s、7H)、1.65(dd、J=17.5、9.0Hz、2H)、1.43~1.08(m、2H)、0.62(d、J=5.6Hz、3H)、0.30(d、J=5.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値520.2144、実測値521.5(M+1);保持時間:2.41分;LC法T。
実施例129:化合物232の調製
ステップ1:4-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-ブタン酸
Figure 2023545762000583
MeOH(34mL)及び水(34mL)の混合物中の3,3-ジメチルテトラヒドロフラン-2-オン(7.87g、68.949mmol)の溶液に、NaOH(3.17g、79.256mmol)を添加した。結果として得られた混合物を45℃で16時間加熱した。全ての溶媒を減圧下で除去した。取得された固体をトルエン(50mL)で処理し、トルエンを減圧下で除去した。次いで、取得された固体を水(60mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。含水塩酸(6N)を、pH値が4に達するまで緩徐に添加した。水溶液を2-メチルTHF(6×80mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、淡黄色の油として4-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-ブタン酸(6.11g、63%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ3.74(t、J=6.6Hz、1H)、1.86(t、J=6.6Hz、1H)、1.25(s、6H)。
ステップ2:5-ヒドロキシ-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン
Figure 2023545762000584
周囲温度における無水DCM(435mL)中の4-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-ブタン酸(6.11g、43.459mmol)の溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(20.001g、45.741mmol)を添加した。結果として得られた溶液を周囲温度で100分間撹拌し、濾過し、DCM(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。取得された残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMに装填された)(220gシリカゲル、0~40%EtOAc/ヘキサンを溶出する)によって精製し、生成物画分を組み合わせ、真空中で濃縮して、白色の固体として5-ヒドロキシ-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン(3.318g、59%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.87(t、J=4.6Hz、1H)、4.44(s、1H)、2.38~2.23(m、1H)、2.12~1.98(m、1H)、1.38(s、3H)、1.27(s、3H)。
ステップ3:(E)-2,2,7-トリメチルオクト-4-エン酸
Figure 2023545762000585
窒素下で-78℃の無水THF(120mL)中の臭化イソアミルトリフェニルホスホニウム(42.060g、101.76mmol)の撹拌懸濁液に、n-BuLi(ヘキサン中の40.704mLの2.5M、101.76mmol)を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃まで加温し、1時間撹拌した。-78℃まで冷却した後、無水THF(60mL)中の5-ヒドロキシ-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン(3.311g、25.441mmol)の溶液を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を室温まで加温させ、48時間撹拌した。反応物を、水(80mL)及び1M含水塩酸(20mL)でクエンチした。揮発物を真空下で除去し、水層を酢酸エチル(3×120mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~25%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油として(E)-2,2,7-トリメチルオクト-4-エン酸(3.94g、80%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ5.63~5.27(m、2H)、2.38~2.18(m、2H)、2.00~1.82(m、2H)、1.72~1.48(m、1H)、1.19(s、6H)、0.87(d、J=6.5Hz、6H)。
ステップ4:5-(1-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン ジアステレオマー1及び2
Figure 2023545762000586
室温におけるクロロホルム(25mL)中の三酸化メチルレニウム(VII)(303.75mg、1.2187mmol)の撹拌懸濁液に、過酸化水素(1.9346g、1.7429mLの50%w/w、28.437mmol)を添加し、続いて、アセトニトリル(25mL)中の(E)-2,2,7-トリメチルオクト-4-エン酸(3.94g、20.312mmol)の溶液を添加した。反応混合物を18時間撹拌した。反応物を、1M含水NaCO(20mL)及び水(40mL)でクエンチした。揮発物を減圧下で除去し、生成物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。生成物を、0~30%ヘキサン-ジエチルエーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として5-(1-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン(ジアステレオマー1、3.05g、72%)、及び無色の油として5-(1-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン(ジアステレオマー2、760mg、18%)を得た。ジアステレオマー1:H NMR(250MHz、CDCl)δ4.37~4.18(m、1H)、3.70~3.50(m、1H)、2.09~1.80(m、4H)、1.59~1.43(m、1H)、1.28(d、J=3.0Hz、6H)、1.23~1.10(m、1H)、0.94(dd、6H)。ジアステレオマー2:H NMR(250MHz、CDCl)δ4.43~4.26(m、1H)、4.15~3.97(m、1H)、2.24~2.08(m、1H)、2.01~1.72(m、3H)、1.45 1.34(m、1H)、1.28(d、6H)、1.22~1.05(m、1H)、0.95(dd、6H)。
ステップ5:[1-(4,4-ジメチル-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル)-3-メチル-ブチル]メタンスルホネート、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000587
窒素下で0℃の無水DCM(20mL)中の5-(1-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン、ジアステレオマー1(3.05g、15.229mmol)及びTEA(2.3115g、3.1839mL、22.843mmol)の撹拌溶液に、塩化メタンスルホニル(2.0934g、1.4145mL、18.275mmol)を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を1時間撹拌した。反応物を飽和含水重炭酸ナトリウム(20mL)でクエンチし、2つの層を分離した。水層をDCM(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、黄色の油として[1-(4,4-ジメチル-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル)-3-メチル-ブチル]メタンスルホネート、ジアステレオマー1(4.196g、93%)を得た。生成物を更に精製することなく次のステップに進めた。H NMR(250MHz、CDCl)δ4.79~4.65(m、1H)、4.55~4.38(m、1H)、3.15(s、3H)、2.19~2.04(m、1H)、1.97~1.76(m、2H)、1.75~1.56(m、2H)、1.28(d、6H)、0.97(dd、J=6.6、3.5Hz、6H)。
ステップ6:5-(1-アジド-3-メチル-ブチル)-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン ジアステレオマー1
Figure 2023545762000588
窒素下の無水DMF(20mL)中の[1-(4,4-ジメチル-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-イル)-3-メチル-ブチル]メタンスルホンネート、ジアステレオマー1(4.19g、15.052mmol)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(1.1742g、3.5336mL、18.062mmol)を添加し、反応混合物を80℃まで16時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を、水(50mL)及びブライン(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×120mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(2×60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、琥珀色の油として5-(1-アジド-3-メチル-ブチル)-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン、ジアステレオマー1(3.05g、85%)を得た。生成物を更に精製することなく次のステップに進めた。H NMR(250MHz、CDCl)δ4.49~4.24(m、1H)、3.82~3.62(m、1H)、2.14~1.93(m、2H)、1.92~1.70(m、1H)、1.46~1.17(m、8H)、1.06 0.84(m、6H)。
ステップ7:5-ヒドロキシ-6-イソブチル-3,3-ジメチル-ピペリジン-2-オン、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000589
無水メタノール(50mL)中の5-(1-アジド-3-メチル-ブチル)-3,3-ジメチル-テトラヒドロフラン-2-オン、ジアステレオマー1(3.05g、13.538mmol)の撹拌溶液に、水酸化パラジウム(570.38mg、20%w/w、0.8123mmol)を添加し、反応混合物を水素(1気圧)下で室温で24時間保った。反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、濃縮した。粗製物を、0~40%ヘキサン-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油として5-ヒドロキシ-6-イソブチル-3,3-ジメチル-ピぺリジン-2-オン、ジアステレオマー1(2.21g、73%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ4.59~4.18(m、1H)、3.31~3.06(m、1H)、2.20~1.54(m、5H)、1.47 1.09(m、8H)、1.06~0.75(m、6H)。ESI-MS m/z計算値199.15723、実測値200.7(M+1);保持時間:2.41分;LC法S。
ステップ8:2-イソブチル-5,5-ジメチル-ピペリジン-3-オール、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000590
窒素下で室温における無水THF(10mL)中の5-ヒドロキシ-6-イソブチル-3,3-ジメチル-ピペリジン-2-オン、ジアステレオマー1(325mg、1.6308mmol)の撹拌溶液に、ボロンジメチルスルフィド(2.4462mLの2M、4.8924mmol)を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を70℃まで2時間加熱した。0℃まで冷却した後、反応物を水(10mL)でクエンチした。揮発物を真空下で除去し、水層を1M含水水酸化ナトリウムでpH11まで塩基性化した。生成物をクロロホルム(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、水(0.1%TFA緩衝液)-アセトニトリル(0.1%TFA緩衝液)勾配方法(C18 Varianカラム、5~55%アセトニトリル、40mL/分)を使用した逆相HPLCによって精製し、白色の固体として2-イソブチル-5,5-ジメチル-ピペリジン-3-オール、ジアステレオマー1(18mg、6%)を得た。ESI-MS m/z計算値185.17796、実測値186.4(M+1);保持時間:0.86分;LC法T。
ステップ9:N-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2-イソブチル-5,5-ジメチル-ピペリジン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000591
0℃のDCM(2mL)中の2-イソブチル-5,5-ジメチル-ピペリジン-3-オール、ジアステレオマー1(18mg、0.0971mmol)及びTEA(145.20mg、200μL、1.4349mmol)の撹拌溶液に、DCM(2mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]塩化ベンゾイル(55mg、0.1008mmol)の溶液を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を1時間撹拌した。反応物を、1M含水塩酸(2mL)及び水(10mL)でクエンチした。5mLのDCMを添加し、2つの層を分離した。水層をDCM(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~40%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体としてN-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2-イソブチル-5,5-ジメチル-ピペリジン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド(48mg、80%)を得た。ESI-MS m/z計算値584.2224、実測値585.6(M+1);保持時間:6.3分;LC法S。
ステップ10:18-(2,6-ジメチルフェニル)-5,5-ジメチル-22-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(化合物232)
Figure 2023545762000592
窒素下の室温における無水DMF(5mL)中のN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2-イソブチル-5,5-ジメチル-ピペリジン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド、ジアステレオマー1(48mg、0.0820mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(32.797mg、60%w/w、0.8200mmol)を一度に添加した。反応混合物を16時間撹拌した。0℃まで冷却した後、反応物を10%含水クエン酸(5mL)でクエンチした。水を添加し(60mL)、生成物を酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~40%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として18-(2,6-ジメチルフェニル)-5,5-ジメチル-22-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(11mg、23%)を得た。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.45(s、1H)、7.85(s、1H)、7.60(s、2H)、7.28~7.16(m、1H)、7.15~7.04(m、2H)、6.96(s、1H)、4.63(s、1H)、4.22(d、J=13.1Hz、1H)、3.13~2.97(m、1H)、2.69(d、J=13.3Hz、1H)、2.01~1.77(m、7H)、1.53~1.49(m、1H)、1.29~1.18(m、6H)、1.03(s、3H)、0.58(d、J=5.2Hz、3H)、0.26(d、J=5.2Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値548.2457、実測値549.4(M+1);保持時間:2.68分;LC法S。
実施例130:化合物233の調製
ステップ1:18-(2,6-ジメチルフェニル)-5,5-ジメチル-22-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(化合物233)
Figure 2023545762000593
窒素下の室温における無水DMF(10mL)中のN-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-(3-ヒドロキシ-2-イソブチル-5,5-ジメチル-ピペリジン-1-カルボニル)ベンゼンスルホンアミド、ジアステレオマー1(104mg、0.1777mmol)について上記に記載されるものと同様の様式で調製されたジアステレオマー2の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(71.073mg、60%w/w、1.7770mmol)を一度に添加した。反応混合物を8時間撹拌した。0℃まで冷却した後、反応物を10%含水クエン酸(20mL)でクエンチした。水を添加し(50mL)、生成物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物を、0~35%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として18-(2,6-ジメチルフェニル)-5,5-ジメチル-22-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(72mg、72%)を得た。ESI-MS m/z計算値548.2457、実測値549.4(M+1);保持時間:2.76分;LC法T。H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.38(s、1H)、8.00~7.90(m、1H)、7.75~7.63(m、2H)、7.32~7.19(m、1H)、7.18~7.07(m、2H)、6.40(s、1H)、5.53~5.37(m、1H)、4.22~4.08(m、1H)、4.07~3.97(m、1H)、2.77(d、J=13.6Hz、1H)、2.14~1.66(m、9H)、1.12(m、7H)、0.92~0.78(m、1H)、0.68(d、J=6.5Hz、3H)、0.04(d、J=6.5Hz、3H)。
実施例131:化合物234の調製
ステップ1:[(2R)-5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル]メチルメタンスルホネート
Figure 2023545762000594
ジクロロメタン(75mL)中の(5R)-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-オン(3g、25.836mmol)の溶液に、室温におけるトリエチルアミン(5.2272g、7.2mL、51.657mmol)及び室温における塩化メタンスルホニル(3.8480g、2.6mL、33.592mmol)を添加し、結果として得られた混合物を、その温度で1時間撹拌した。結果として得られた混合物をジクロロメタン(25mL)で希釈し、NaClの飽和水溶液(50mL)でクエンチした。水層をジクロロメタン(2×50mL)で2回抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、ヘプタン/酢酸エチル=1:3)による精製により、無色の油として[(2R)-5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル]メタンスルホン酸メチル(3.6g、72%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ4.85~4.70(m、1H)、4.50~4.38(m、1H)、4.35~4.27(m、1H)、3.08(s、3H)、2.72~2.51(m、2H)、2.48~2.32(m、1H)、2.23~2.07(m、1H)。
ステップ2:(5R)-5-(アジドメチル)テトラヒドロフラン-2-オン
Figure 2023545762000595
ジメチルホルムアミド(69mL)中の[(2R)-5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル]メタンスルホン酸メチル(3.6g、13.888mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(1.4g、21.535mmol)を室温で添加し、次いで、結果として得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。反応物を0℃の水(50mL)でクエンチした。水層をジエチルエーテル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、ヘプタン/EtOAc=1:3)による精製により、透明な油として(5R)-5-(アジドメチル)テトラヒドロフラン-2-オン(1.35g、69%)を得た;H NMR(300MHz、CDCl)δ4.74~4.55(m、1H)、3.66~3.56(m、1H)、3.51~3.42(m、1H)、2.74~2.45(m、2H)、2.40~2.22(m、1H)、2.17~1.97(m、1H)。
ステップ3:(5R)-5-(アジドメチル)テトラヒドロフラン-2-オール
Figure 2023545762000596
テトラヒドロフラン(5.4mL)中の(5R)-5-(アジドメチル)テトラヒドロフラン-2-オン(1.8g、12.754mmol)の溶液(-70℃)に、ヘキサン中の水素化ジイソブチルアルミニウムの溶液(13mLの1M、13.000mmol)を緩徐に添加した。混合物を-70℃で45分間撹拌した。ヘキサン中の水素化ジイソブチルアルミニウムの溶液(3.9mLの1M、3.9000mmol)の追加の部分を添加し、混合物を-60℃で少なくとも6時間撹拌した。次いで、これを激しく撹拌しながら-60℃の水(5mL)の添加によってクエンチした。混合物を室温に到達させ、0.5M HCl(75mL)及びジクロロメタン(200mL)を添加した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣を、カラムクロマトグラフィー(40g酢酸エチル)によって精製して、透明な油として(5R)-5-(アジドメチル)テトラヒドロフラン-2-オール(1.02g、56%)を提供した。
ステップ4:(3R)-6-イソブチルピペリジン-3-オール
Figure 2023545762000597
トルエン中のトリメチルホスフィン(19mLの1M、19.000mmol)を、窒素雰囲気下でメタノール(26mL)中の(5R)-5-(アジドメチル)テトラヒドロフラン-2-オール(1.3g、9.0818mmol)の溶液に添加した。出発材料の消費(TLCにより検出された、溶離液:ヘプタン/EtOAc=1/1、v/v)及びイミン中間体の形成(TLCにより検出された、溶離液:EtOAc/MeOH=10/1、v/v)時に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をトルエン(10mL)と2回共蒸発させた。生成物を、無水テトラヒドロフラン(26mL)及びトルエン(26mL)の混合物中で収集し、次いで、ジエチルエーテル中の臭化イソブチルマグネシウム(23mLの2M、46.000mmol)を、窒素雰囲気下で0℃で添加した。イミン中間体の消費時に、反応物をNHCl飽和(75mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物を、メタノールHCl(5mLの3M、15.000mmol)中に溶解させ、次いで、2時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮し、続いて、逆相クロマトグラフィー(100g、初期100%HO(0.1%ギ酸)~50%CHCN(0.1%FA))によって精製して、褐色がかかった固体として(3R)-6-イソブチルピペリジン-3-オール(塩酸塩)(160mg、9%)を得た;ESI-MS m/z計算値157.14667、実測値158.2(M+1);保持時間:0.74分;LC法U。
ステップ5:(3R)-6-イソブチルピペリジン-3-オール
Figure 2023545762000598
(3R)-6-イソブチルピペリジン-3-オール(塩酸塩)(212mg、1.0944mmol)の組み合わせた2つのバッチを、メタノール(5mL)中に溶解させた。溶媒を除去し、減圧下で濃縮した。結果として得られた褐色がかかった油を高真空下で一晩乾燥させ、褐色がかかった油として(3R)-6-イソブチルピペリジン-3-オール(塩酸塩)(190mg、87%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO-d)δ8.34(br.s.、1H)、3.86(br.s.、1H)、3.01~2.83(m、3H)、1.84~1.51(m、5H)、1.49~1.17(m、3H)、0.87(d、J=6.8Hz、3H)、0.84(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値157.14667、実測値158.2(M+1);保持時間:0.75分;LC法U。
ステップ6:N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(5R)-5-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド
Figure 2023545762000599
無水DCM(2mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(378mg、0.9046mmol)の溶液に、塩化チオニル(6.5240g、4mL、54.837mmol)を添加した。反応物を45℃で40時間撹拌した。LCMSは、出発物質の完全な変換を示した。揮発物を真空下で除去した。残渣を、無水DCM(5mL)中に溶解させ、これを、無水DCM(5mL)中の(3R)-6-イソブチルピペリジン-3-オール(塩酸塩)(190mg、0.9024mmol)及びトリエチルアミン(290.40mg、0.4mL、2.8698mmol)の溶液に0℃で滴加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を10%クエン酸(15mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~50%アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明な油としてN-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(5R)-5-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド(359mg、26%)を供給した。ESI-MS m/z計算値556.1911、実測値557.2(M+1);保持時間:6.0分(LC法S)。
ステップ7:(3R)-18-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(化合物234)
Figure 2023545762000600
無水DMF(20mL)中のN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(5R)-5-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド(359mg、0.2320mmol)の溶液内に、NaH(198mg、60%w/w、4.9505mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を10%クエン酸(30mL)でクエンチした。水溶液を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~50%アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の粉末として(3R)-18-(2,6-ジメチルフェニル)-6-(2-メチルプロピル)-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラアザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(20),9(21),10,12,16,18-ヘキサエン-8,14,14-トリオン(47.4mg、38%)を供給した。ESI-MS m/z計算値520.2144、実測値521.2(M+1);保持時間:2.68分;LC法W。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ8.48(s、1H)、7.91(s、1H)、7.64(s、2H)、7.26(t、J=7.7Hz、1H)、7.13(d、J=7.6Hz、2H)、6.33(s、1H)、5.17(s、1H)、4.80~4.65(m、1H)、3.68(d、J=12.2Hz、1H)、2.95~2.86(m、1H)、2.16~1.96(m、9H)、1.80(ddd、J=14.0、9.6、5.2Hz、2H)、1.50(dq、J=13.1、6.6Hz、1H)、1.43~1.32(m、1H)、1.02(d、J=6.5Hz、3H)、0.94(d、J=6.6Hz、3H)。
実施例132:化合物235及び化合物236の調製
ステップ1:6-ブロモイソキノリン-1-カルボン酸メチル
Figure 2023545762000601
6-ブロモイソキノリン-1-カルボン酸(10g、39.672mmol)、塩化水素(33mLの3M、99.000mmol)及びMeOH(134.47g、170mL、4.1967mol)の混合物に、硫酸(3.3mLの18M、59.400mmol)を添加し、反応物を一晩還流させた。反応混合物を真空中で濃縮した。酢酸エチル(275mL)を残渣に添加し、混合物を飽和重炭酸ナトリウム、次いで、ブライン(50mL)で2回(50mL)洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮して、白色の固体として6-ブロモイソキノリン-1-カルボン酸メチル(8.54g、81%)を得た。ESI-MS m/z計算値264.97385、実測値266.0(M+1);保持時間:1.87分;LC法K。
ステップ2:(6-ブロモ-1-イソキノリル)メタノール
Figure 2023545762000602
水素化ホウ素ナトリウム(940mg、24.846mmol)を、窒素下で0℃のメタノール(75mL)中の6-ブロモイソキノリン-1-カルボン酸メチル(3g、11.274mmol)の溶液に分割して添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応は一晩後に完了しなかった。更なる水素化ホウ素ナトリウム(430mg、11.366mmol)を0℃で添加し、次いで、室温で2.5時間撹拌した。反応物を、アセトン(15mL)の添加によってクエンチし、反応物を15分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を水(75mL)と酢酸エチル(200mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(100ml)で抽出し、組み合わせた有機物をブライン(75mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗物質を、EtOAc-ヘプタン40%~80%で溶出された40gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、透明な油として(6-ブロモ-1-イソキノリル)メタノール(1.49g、56%)を得た。ESI-MS m/z計算値236.97893、実測値238.0(M+1);保持時間:1.2分;LC法K。
ステップ3:(6-ブロモ-1-イソキノリル)メトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン
Figure 2023545762000603
DMF(150mL)中の(6-ブロモ-1-イソキノリル)メタノール(4.55g、19.111mmol)の溶液を、イミダゾール(1.6g、23.503mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド(3.17g、21.032mmol)で処理した。反応物を25℃で一晩撹拌した。水(300mL)及び酢酸エチル(200mL)を添加した。有機相を分離し、水相を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を蒸発させ、ヘプタンと共蒸発させて、微量のDMFを除去した。粗物質を、EtOAc-ヘプタン10%~30%で溶出された80gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、透明な油として(6-ブロモ-1-イソキノリル)メトキシtert-ブチル-ジメチル-シラン(6.73g、100%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.44(d、J=5.9Hz、1H)、8.36(d、J=9.1Hz、1H)、8.00(d、J=2.1Hz、1H)、7.69(dd、J=9.1、2.1Hz、1H)、7.51(d、J=5.6Hz、1H)、5.23(s、2H)、0.87(s、9H)、0.06(s、6H)。ESI-MS m/z計算値351.0654、実測値352.1(M+1);保持時間:2.25分;LC法K。
ステップ4:tert-ブチル-[(6-tert-ブチル-1-イソキノリル)メトキシ]-ジメチル-シラン
Figure 2023545762000604
テトラヒドロフラン(20mL)中の塩化ニッケル二水和物(132mg、0.7970mmol)、1,3-ジシクロヘキシルイミダゾリウムテトラフルオロボラート(200mg、0.6247mmol)、及び(6-ブロモ-1-イソキノリル)メトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン(1.4g、3.9734mmol)の溶液を窒素でパージした。溶液を0℃で冷却し、THF中のtert-ブチル(クロロ)マグネシウム(12mLの1M、12.000mmol)を滴加した。溶液を、1時間にわたって冷却浴中で撹拌する。溶液を、EtOAc(120mL)及び飽和含水NHCl(40mL)並びに水(20mL)の混合物中に注ぎ、結果として得られた混合物を5分間撹拌する。有機相を単離し、水相をEtOAc(120mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(60mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。1.8gの粗物質を褐色の油として得た。粗物質を、EtOAc-ヘプタン10%~30%で溶出された80gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、透明な油としてtert-ブチル-[(6-tert-ブチル-1-イソキノリル)メトキシ]-ジメチル-シラン(275mg、21%)を得た。ESI-MS m/z計算値329.2175、実測値330.3(M+1);保持時間:2.09分;LC法K。
ステップ5:tert-ブチル-[(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メトキシ]-ジメチル-シラン
Figure 2023545762000605
エタノール(40mL)中のtert-ブチル-[(6-tert-ブチル-1-イソキノリル)メトキシ]-ジメチル-シラン(750mg、2.2758mmol)の溶液に、酸化白金(330mg、1.4532mmol)を窒素雰囲気下で分割して添加した。溶液を水素でパージし、次いで、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を窒素でパージし、次いで、セライト上で濾過し、濃縮した。粗物質を、EtOAc-ヘプタン30%~100%で溶出された40gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、透明な油としてtert-ブチル-[(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メトキシ]-ジメチル-シラン(520mg、68%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.22~7.14(m、1H)、7.14~7.09(m、1H)、7.04(d、J=7.9Hz、1H)、4.13(q、J=7.2Hz、1H)、4.04(dd、J=9.0、3.7Hz、1H)、3.93~3.81(m、1H)、3.81~3.68(m、1H)、3.27~3.13(m、1H)、3.04~2.92(m、1H)、2.91~2.72(m、2H)、2.06(s、1H)、1.30(s、9H)、0.91(s、9H)、0.08(d、J=8.5Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値333.24878、実測値334.3(M+1);保持時間:1.94分;LC法K。
ステップ6:(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メタノール
Figure 2023545762000606
THF(60mL)中のtert-ブチル-[(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メトキシ]-ジメチル-シラン(720mg、2.1584mmol)の溶液に、THF中のTBAF(3.2mLの1M、3.2000mmol)の溶液を添加した。溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、反応物を濃縮し、EtOAc(120mL)中で希釈した。水(60mL)を添加する。有機相を分離し、次いで、水相をEtOAc (15mL)で2回抽出した。有機相を組み合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を濾過し、濃縮して、淡褐色の油として590mgの粗(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メタノールを得た。ESI-MS m/z計算値219.16231、実測値220.2(M+1);保持時間:1.56分;LC法K。
ステップ7:6-tert-ブチル-1-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000607
ジクロロメタン(10mL)中の粗(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メタノール(200mg、0.9119mmol)の溶液に、トリエチルアミン(217.80mg、0.3mL、2.1524mmol)を添加し、溶液を氷浴中で冷却した。二炭酸ジ-tert-ブチル(310mg、1.4204mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を5%含水重炭酸ナトリウム(50mL)で希釈し、水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、EtOAc-ヘプタン10%~50%で溶出された40gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、ベージュ色の固体として6-tert-ブチル-1-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(77mg、26%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ7.23(d、J=1.8Hz、1H)、7.19~7.08(m、2H)、5.26(br.s.、1H)、3.86(br.s.、3H)、3.44(br.s.、1H)、3.00~2.67(m、3H)、1.49(s、9H)、1.30(s、9H)。ESI-MS m/z計算値319.21475、実測値264.2(M-56+1);保持時間:2.17分;LC法K。
ステップ8:3-[[4-[(2-tert-ブトキシカルボニル-6-tert-ブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000608
6-tert-ブチル-1-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸tert-ブチル(77mg、0.2410mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(110mg、0.2632mmol)をTHF(2mL)中に溶解させた。ナトリウムtert-ブトキシド(70mg、0.7284mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(25mL)を添加し、EtOAc(2×30mL)で抽出する。有機相を組み合わせ、水(25mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残渣を濾過し、次いで、EtOAc-ヘプタン20%~50%~100%で溶出された12gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー、続いて、EtOAc-ヘプタン40%~100%で溶出された12gの他のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、灰白色の固体として3-[[4-[(2-tert-ブトキシカルボニル-6-tert-ブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(23mg、14%)を得た。ESI-MS m/z計算値700.2931、実測値701.3(M+1);保持時間:2.33分、LC法K。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.85-8.59(m、2H)、8.20(br.s.、1H)、8.09(br.s.、1H)、7.40~7.28(m、2H)、7.24~7.14(m、2H)、7.09(t、J=8.4Hz、3H)、6.13(d、J=6.2Hz、1H)、5.55(d、J=15.9Hz、1H)、4.61(br.s.、1H)、4.42~4.21(m、1H)、4.00(d、J=13.2Hz、1H)、3.51~3.30(m、1H)、3.28~3.10(m、1H)、3.02~2.85(m、1H)、2.82~2.70(m、1H)、2.15~2.02(m、6H)、1.50~1.35(m、9H)、1.32(s、9H)。、
ステップ9:3-[[4-[(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000609
3-[[4-[(2-tert-ブトキシカルボニル-6-tert-ブチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-1-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(23mg、0.0328mmol)をジオキサン(2mL)中に溶解させた。溶液を、塩化水素(0.2mLの4M、0.8000mmol)で処理し、反応物を室温で一晩撹拌した。完了しなかった。塩化水素(0.5mLの4M、2.0000mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応の進行。再び2時間撹拌した。進行なし。塩化水素(0.5mLの4M、2.0000mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した。反応物を濃縮して、白色の固体として粗3-[[4-[(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(20.9mg、100%)を得た。ESI-MS m/z計算値600.2406、実測値601.3(M+1);保持時間:1.82分。LC法K。
ステップ10:8-tert-ブチル-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.06,11]ヘプタコサ-1(26),6(11),7,9,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン
Figure 2023545762000610
粗3-[[4-[(6-tert-ブチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル)メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(21mg、0.0330mmol)をDMF(2mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(36.300mg、50μL、0.3587mmol)及びHATU(14mg、0.0368mmol)を添加する。室温で一晩撹拌する。反応物を水(25mL)及びEtOAc(30mL)で希釈した。有機相を分離し、水相をEtOAc(25mL)で抽出した。有機相を組み合わせ、水(20mL)及びブライン(15mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、EtOAc-ヘプタン30%~70%で溶出された4gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、灰白色の固体としてラセミ8-tert-ブチル-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.06,11]ヘプタコサ-1(26),6(11),7,9,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン(7.24mg、34%)を得た。ESI-MS m/z計算値582.2301、実測値583.2(M+1);保持時間:3.41分;LC法U。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.77(s、1H)、7.86(d、J=7.6Hz、1H)、7.74(d、J=7.6Hz、1H)、7.56(t、J=7.8Hz、1H)、7.25~7.18(m、2H)、7.11(d、J=7.6Hz、2H)、7.03(d、J=8.5Hz、1H)、6.48(d、J=8.2Hz、1H)、6.35(s,1H)、5.62(dd、J=10.7、4.0Hz、1H)、4.81~4.73(m、1H)、4.69(dd、J=12.2、4.6Hz、1H)、4.37(t、J=10.9Hz、1H)、3.83~3.66(m、1H)、3.44~3.31(m、1H)、3.29~3.15(m、1H)、2.91(d、J=16.1Hz、1H)、2.14(s、6H)、1.30~1.23(s、9H)。
ステップ11:8-tert-ブチル-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.06,11]ヘプタコサ-1(26),6(11),7,9,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン、エナンチオマー1(化合物236)、及び8-tert-ブチル-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.06,11]ヘプタコサ-1(26),6(11),7,9,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン、エナンチオマー2(化合物235)
Figure 2023545762000611
Chiral Technologiesによって販売されているAS-Hカラム(250×21.2mm、5μm粒径)(pn:20945)及び17.5分にわたる5~40%移動相Bの二重勾配実行を使用した、順相SFC-MS法を使用して、ラセミ8-tert-ブチル-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.06,11]ヘプタコサ-1(26),6(11),7,9,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン(7.2mg、0.01236 mmol)を精製した。移動相A=CO。移動相B=MeOH(20mM NH)。流量=5~15%MeOH[20mM NH]80mL/分、15~80%MeOH[20mM NH]40mL/分、注入量=可変、及びカラム温度=40℃、エナンチオマー1、8-tert-ブチル-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.06,11]ヘプタコサ-1(26),6(11),7,9,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン(2.7mg、75%)ESI-MS m/z計算値582.2301、実測値583.0(M+1);保持時間:2.79分;LCMS LC法I、及びエナンチオマー2、8-tert-ブチル-17-(2,6-ジメチルフェニル)-14-オキサ-21λ-チア-3,18,20,27-テトラアザペンタシクロ[20.3.1.115,19.03,12.06,11]ヘプタコサ-1(26),6(11),7,9,15(27),16,18,22,24-ノナエン-2,21,21-トリオン(2.8mg、77%)ESI-MS m/z計算値582.2301、実測値583.0(M+1);保持時間:2.79分、LC法Iを得た。
実施例133:化合物237の調製
ステップ1:(2R)-4-メチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンタン酸
Figure 2023545762000612
(2R)-2-アミノ-4-メチル-ペンタン酸(18g、137.22mmol)を水(280mL)中に溶解させ、NaOH(16.6g、415.03mmol)を添加した。全ての固体が溶解されると、4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(31.5g、165.23mmol)を添加し、反応物を60℃まで3日間加温した。反応物は、透明な溶液となった。3日後、反応物を0℃まで冷却し、濃縮HClをpH1に達するまで添加した。反応物を0℃で30分間撹拌させ、沈殿物を濾過して、白色の固体として(2R)-4-メチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンタン酸(21g、51%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)d7.74(d、J=7.9Hz、2H)、7.28(d、J=7.9Hz、2H)、5.18~5.01(m、1H)、4.00~3.80(m、1H)、2.41(s、3H)、1.83~1.66(m、1H)、1.59~1.43(m、2H)、0.85(dd、J=18.6、6.5Hz、6H)。
ステップ2:(2R)-N-メトキシ-N,4-ジメチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンタンアミド
Figure 2023545762000613
(2R)-4-メチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンタン酸(21g、73.592mmol)、N-メトキシメタンアミン(塩酸塩)(10.9g、111.74mmol)及びDIPEA(38.1g、51.348mL、294.79mmol)をDMF(370mL)中に溶解させ、HATU(56.01g、147.31mmol)を添加した。これを15分間撹拌し、次いで、水(800mL)を添加した。有機層をEtOAc(350mL)で抽出し、次いで、組み合わせた有機層を、ブライン(5×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで、濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、0~40%ヘキサン:EtOAcを溶離液として使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。適切な画分を収集し、白色の固体として(2R)-N-メトキシ-N,4-ジメチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンタンアミド(18.6g、73%)を得た。ESI-MS m/z計算値328.1457、実測値329.5(M+1);保持時間:2.96分;LC法T。
ステップ3:N-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000614
ACN(50mL)中の(2R)-N-メトキシ-N,4-ジメチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンタンアミド(5.07g、15.437mmol)の溶液内に、tert-ブトキシカルボニル炭酸tert-ブチル(5.2g、23.826mmol)及びDMAP(220mg、1.8008mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~50%酢酸エチル(120gカラム)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明な油としてN-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル(6.75g、100%)を得た。ESI-MS m/z計算値428.19812、実測値429.2(M+1);保持時間:5.83分;LC法S。
ステップ4:N-[(1R)-1-ホルミル-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000615
無水DCM(100mL)中のN-[(1R)-1-[メトキシ(メチル)カルバモイル]-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル(8.98g、20.955mmol)の溶液内に、-78℃のトルエン中のDIBAL-H(42mLの1M、42.000mmol)を添加した。反応物を同じ温度で1分間撹拌し、次いで、メタノール(10mL)でクエンチした。反応物を室温まで加温した。飽和酒石酸カリウムナトリウム(100mL)を添加した。反応混合物を、両方の層が透明になるまで1時間撹拌した。2つの層を分離した。水層をDCM(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、白色の固体としてN-[(1R)-1-ホルミル-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル(8.94g、88%)を供給した。ESI-MS m/z計算値369.16098、実測値370.2(M+1);保持時間:5.44分;LC法S。
ステップ5:1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ヨード-ベンゼン
Figure 2023545762000616
TFA(1.5000L)中の1-ブロモ-4-tert-ブチル-ベンゼン(150g、703.85mmol)の溶液に、NIS(166.27g、739.04mmol)を室温で分割して添加した。揮発物を蒸発によって除去する前に、反応物を6時間撹拌させた。粗残渣を水(800mL)で及びEtOAc(800mL)で希釈した。水層をEtOAc(3×1L)で3回抽出した。組み合わせた有機層を、重炭酸ナトリウム(1L)、水(1L)、及びブライン(1L)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。この粗残渣をヘキサン中に溶解させ、シリカゲルのパッドに通過させた。シリカゲルのパッドをヘキサン(3×800mL)で3回洗浄し、この残渣を濃縮して、1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ヨード-ベンゼン(235.93g、99%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.84(d、J=2.2Hz、1H)、7.68~7.44(m、1H)、7.23~7.07(m、1H)、1.27(s、9H)。ESI-MS m/z計算値337.91672、イオン化が観察されない、保持時間:3.92分;LC法T。
ステップ6:1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ビニル-ベンゼン
Figure 2023545762000617
1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ヨード-ベンゼン(53.7g、158.40mmol)及びビニルボロン酸ピナコールエステル(29.36g、190.63mmol)をDMF(735mL)中に溶解させ、炭酸カリウム(65.87g、476.61mmol)を添加した。溶液を10分間脱気し、次いで、Pd(dppf)Cl(5.85g、7.9950mmol)を添加し、反応物を60℃まで一晩加温した。反応物を、水(150mL)でクエンチし、次いで、約300mLの量まで濃縮した。更なる水を添加し(700mL)、水層をEtOAc(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(5×100mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣を、5%ヘキサン:EtOAcで溶出するシリカプラグによって精製して、黄色の油として1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ビニル-ベンゼン(30.63g、77%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)d7.57(s、1H)、7.47(d、J=8.5Hz、1H)、7.17(d、J=8.5Hz、1H)、7.06(dd、J=17.5、11.0Hz、1H)、5.71(d、J=17.5Hz、1H)、5.36(d、J=11.0Hz、1H)、1.33(s、9H)。
ステップ7:2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)エタノール
Figure 2023545762000618
1-ブロモ-4-tert-ブチル-2-ビニル-ベンゼン(30.63g、96.058mmol)をTHF(100mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。ボランジメチルスルフィド複合体(48.000mLの2M、96.000mmol)を緩徐に添加し、反応物を一晩撹拌させた。反応物を0℃まで冷却し、次いで、水(75mL)を緩徐に添加した。次いで、NaOH(58mLの2M、116.00mmol)及び過酸化水素(110g、30%w/w、970.17mmol)を添加し、反応物を室温まで加温し、1時間45分間撹拌した。層を分離し、水層をDCM(50mL)で3回抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、0~30%ヘキサン:EtOAcを溶離液として使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)エタノール(16.31g、63%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)δ7.47(d、J=8.4Hz、1H)、7.32~7.23(m、1H)、7.19~7.07(m、1H)、3.89(t、J=6.9Hz、2H)、3.03(t、J=6.9Hz、2H)、1.30(s、9H)。
ステップ8:2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)エトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン
Figure 2023545762000619
2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)エタノール(16.31g、63.422mmol)をDMF(250mL)中に溶解し、次いで、イミダゾール(8.69g、127.65mmol)及びTBSCl(19.07g、126.52mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を約50mLの溶媒に濃縮し、次いで、500mLの水で希釈した。有機層をEtOAc(125mL)で3回抽出し、次いで、有機層をブライン(50mL)で3回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をシリカゲル上に乾燥装填し、0~20%ヘキサン:EtOAcを溶離液として使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)エトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン(18.45g、74%)を得た。H NMR(250MHz、CDCl)d7.43(d、J=8.4Hz、1H)、7.27(s、1H)、7.10(dd、J=8.4、2.5Hz、1H)、3.84(t、J=7.0Hz、1H)、2.96(t、J=7.0Hz、1H)、1.29(s、9H)、0.87(s、9H)、-0.02(s、6H)。
ステップ9:N-[(1R)-1-[[4-tert-ブチル-2-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000620
無水THF(100mL)中の2-(2-ブロモ-5-tert-ブチル-フェニル)エトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン(8.24g、22.185mmol)の溶液に、ヘキサン中のnBuLi(9mLの2.5M、22.500mmol)を-78℃で滴加した。反応物を同じ温度で1時間撹拌した。無水THF(50mL)中のN-[(1R)-1-ホルミル-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル(8.94g、18.389mmol)の溶液を、-78℃で反応混合物に滴加した。反応混合物を同じ温度で0.5時間撹拌した。反応物を、-78℃の飽和塩化アンモニウム(150mL)でクエンチした。室温まで加温した後、飽和塩化アンモニウム(150mL)を添加した。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~30%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の泡沫状固体としてN-[(1R)-1-[[4-tert-ブチル-2-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル(10.34g、79%)を供給した。ESI-MS m/z計算値661.38324、実測値662.4(M+1);保持時間:8.71分;LC法S。
ステップ10:[(2R)-2-[tert-ブトキシカルボニル(p-トリルスルホニル)アミノ]-1-[4-tert-ブチル-2-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]フェニル]-4-メチル-ペンチル]アセテート
Figure 2023545762000621
無水DMF(100mL)中のN-[(1R)-1-[[4-tert-ブチル-2-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル(9.75g、14.728mmol)の溶液に、塩化アセチル(3.5328g、3.2mL、45.005mmol)を添加した。NaH(5.9g、60%w/w、147.51mmol)を0℃で反応混合物に添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム(200mL)でクエンチし、ジエチルエーテル(200mL)で希釈した。2つの層を分離し、水層をジエチルエーテル(2×200mL)で抽出した。組み合わせたエーテル層を、ブライン(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~50%ジエチルエーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明なゲルとして[(2R)-2-[tert-ブトキシカルボニル(p-トリルスルホニル)アミノ]-1-[4-tert-ブチル-2-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]フェニル]-4-メチル-ペンチル]アセテート(1.97g、19%)を供給した。ESI-MS m/z計算値703.3938、実測値721.5 (M+18);保持時間:8.99分(ジアステレオマーの混合物)(LC法S)。有意量の出発材料N-[(1R)-1-[[4-tert-ブチル-2-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]フェニル]-ヒドロキシ-メチル]-3-メチル-ブチル]-N-(p-トリルスルホニル)カルバミン酸tert-ブチル(7.21g、74%)を回収した。
ステップ11:[(2R)-1-[4-tert-ブチル-2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-4-メチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンチル]アセテート、ジアステレオマー1及びジアステレオマー2
Figure 2023545762000622
[(2R)-2-[tert-ブトキシカルボニル(p-トリルスルホニル)アミノ]-1-[4-tert-ブチル-2-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]フェニル]-4-メチル-ペンチル]アセテート(1.97g、2.7981mmol)を、0℃でジオキサン中のHClの溶液(20mLの4M、80.000mmol)中に溶解させた。反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム(100mL)でクエンチし、ジエチルエーテル(3×100mL)で抽出した。組み合わせたエーテル層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の50~100%ジエチルエーテル(40gカラム)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明な油として異性体A(あまり極性ではない)、ジアステレオマー1[(2R)-1-[4-tert-ブチル-2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-4-メチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンチル]アセテート(0.13g、9%)、及び白色の固体として異性体B(より極性)、ジアステレオマー2[(2R)-1-[4-tert-ブチル-2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-4-メチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンチル]アセテート(0.71g、52%)を供給した。異性体A、ジアステレオマー1:ESI-MS m/z計算値489.2549、実測値507.2(M+18);保持時間:6.05分(LC法S)、H NMR(250MHz、クロロホルム-d)δ7.79~7.66(m、2H)、7.34~7.21(m、2H)、7.19~7.08(m、2H)、7.05(d、J=8.8Hz、1H)、5.99(d、J=3.7Hz、1H)、5.27(d、J=8.7Hz、1H)、3.94~3.79(m、1H)、3.79~3.73(m、1H)、3.72~3.58(m、1H)、2.86(s、J=7.3Hz、2H)、2.42(s、3H)、2.02(s、3H)、1.59~1.47(m、1H)、1.39~1.30(m、2H)、1.27(s、9H)、0.81(d、J=6.6Hz、3H)、0.53(d、J=6.5Hz、3H);及び異性体B、ジアステレオマー2:ESI-MS m/z計算値489.2549、実測値507.6(M+18);保持時間:5.98分(LC法S)、H NMR(250MHz、CDCl)δ7.61(d、J=8.3Hz、2H)、7.24~7.12(m、5H)、6.01(d、J=5.5Hz、1H)、4.61(d、J=9.3Hz、1H)、3.83(m、3H)、3.04~2.66(m、2H)、2.39(s、3H)、1.96(s、3H)、1.54~1.44(m、1H)、1.30(s、9H)、1.25(dd、J=7.0、1.8Hz、2H)、0.81(d、J=6.6Hz、3H)、0.71(d、J=6.4Hz、3H)。
ステップ12:[(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-3-(p-トリルスルホニル)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-1-イル]アセテート、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000623
無水THF(15mL)中の[(2R)-1-[4-tert-ブチル-2-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-4-メチル-2-(p-トリルスルホニルアミノ)ペンチル]アセテート、ジアステレオマー2(1.472g、3.0061mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.59g、6.0621mmol)の溶液に、DIAD(908.28mg、0.87mL、4.4918mmol)を0℃で滴加した。反応物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を、ヘキサン中の0~20%酢酸エチル(40gシリカゲルカラム)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として[(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-3-(p-トリルスルホニル)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-1-イル]アセテート、ジアステレオマー2(1.323g、93%)を供給した。ESI-MS m/z計算値471.24432、実測値472.3(M+1);保持時間:7.15分;LC法S。
ステップ13:(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-3-(p-トリルスルホニル)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-1-オール、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000624
メタノール(50mL)中の[(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-3-(p-トリルスルホニル)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-1-イル]アセテート、ジアステレオマー2(1.323g、2.8050mmol)の溶液内に、炭酸カリウム(577mg、4.1749mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を真空下で濃縮し、次いで、ジエチルエーテル(100mL)及び1N HCl(含水)(100mL)で希釈した。2つの層を分離した。水層をジエチルエーテル(50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、白色の固体として(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-3-(p-トリルスルホニル)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-1-オール、ジアステレオマー2(1.086g、90%)を供給し、これを精製することなく次のステップ反応で使用した。ESI-MS m/z計算値429.23376、実測値430.5(M+1);保持時間:6.62分;LC法S。
ステップ14:(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-1-オール、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000625
無水メタノール(50mL)中の(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-3-(p-トリルスルホニル)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3-ベンザゼピン-1-オール、ジアステレオマー2(1.086g、2.5278mmol)の溶液に、Mg(1.54g、63.361mmol)粉末(50メッシュ)を添加した。反応混合物を30分間超音波処理した。未反応のMgを、セライトのパッドを通して濾過し、メタノール(10mL)で洗浄した。飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を濾液に添加し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中の0~10%メタノール(0.2%水酸化アンモニウムで緩衝された)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-1-オール、ジアステレオマー2(502mg、70%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.18(dd、J=7.8、1.8Hz、1H)、7.14~7.09(m、2H)、4.39(s、1H)、3.41~3.30(m、2H)、2.91(t、J=6.9Hz、1H)、2.87(t、J=12.1Hz、1H)、2.70(dd、J=15.2、5.4Hz、1H)、1.73(dq、J=13.4、6.7Hz、1H)、1.57(dt、J=14.0、7.0Hz、1H)、1.43(dt、J=13.9、7.1Hz、1H)、1.32(s、9H)、0.94(dd、J=6.5、4.6Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値275.2249、実測値276.3(M+1);保持時間:1.81分;LC法W。
ステップ14:(25R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-25-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17(22),18,20-ノナエン-2,8,8-トリオン(化合物237)
Figure 2023545762000626
3mLバイアル内で、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(42.0mg、0.09579mmol)、(2R)-7-tert-ブチル-2-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンザゼピン-1-オール、ジアステレオマー2(28.0mg、0.09841mmol)、及びNaOtBu(60mg、0.6243mmol)をTHF(1.0mL)中に溶解させた。結果として得られた混合物を室温で1時間撹拌した。別個の20mLバイアル内で、DMF(4.0mL)中のHATU(90mg、0.2367mmol)の溶液を調製し、0℃まで冷却した。次いで、3mLバイアル内の反応混合物を、この20mLバイアル内に(2分にわたって)滴加した。結果として得られた溶液を、0℃で5分間撹拌し、その後、1N HCl溶液(5mL)を添加することによってクエンチした。混合物を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、水(10mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させて、130mgの黄色の油を得た。ヘキサン中の1~80%酢酸エチルの勾配溶離剤を使用したシリカゲルクロマトグラフィー(4gのシリカ)による精製により、完全には純粋ではない35mgの白色の固体を得た。C18カラム及び5mMの塩酸を含有する水中の1~99%アセトニトリルの勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによる更なる精製により、白色の固体、(25R)-20-tert-ブチル-12-(2,6-ジメチルフェニル)-25-(2-メチルプロピル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[14.8.1.13,7.110,14.017,22]ヘプタコサ-3(27),4,6,10(26),11,13,17(22),18,20-ノナエン-2,8,8-トリオン(11.1mg、18%)H NMR(500MHz、DMSO-d)δ13.59~12.02(broad d、1H)、8.61(s、1H)、7.90(s、1H)、7.68(s、2H)、7.66(s、1H)、7.38~7.26(m、3H)、7.15(d、J=7.7Hz、2H)、6.63(s、1H)、6.50(d、J=3.4Hz、1H)、4.81(dd、J=13.8、5.7Hz、1H)、4.07(d、J=9.7Hz、1H)、3.15(t、J=13.1Hz、1H)、3.07(dd、J=15.2、5.9Hz、1H)、2.79(dd、J=13.5、11.8Hz、1H)、2.27~1.89(m、6H)、1.37~1.22(m、2H)、1.31(s、9H)、1.03~0.93(m、1H)、0.69(d、J=6.6Hz、3H)、0.28(d、J=6.3Hz、3H)を得た。ESI-MS m/z計算値638.29266、実測値639.5(M+1);保持時間:2.31分;LC法A。
実施例134:化合物238の調製
ステップ1:4-イソキノリルメタノール
Figure 2023545762000627
0℃のエタノール(150mL)中のイソキノリン-4-カルバルデヒド(5g、31.813mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.35g、35.684mmol)を添加した。混合物を、0℃で1.5時間、次いで、室温で1.0時間撹拌した。反応物を、酢酸アンモニウム25%(200mL)の水溶液でクエンチした。エタノールを減圧下で除去し、結果として得られた混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、MeOH(50mL)で3回蒸発させて、残留酢酸エチルを除去し、高真空下で乾燥させて、褐色の油として4-イソキノリルメタノール(4.81g、95%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ9.19(s、1H)、8.48(s、1H)、8.17(d、J=8.2Hz、1H)、8.00(d、J=8.2Hz、1H)、7.78(ddd、J=8.2、7.0、1.2Hz、1H)、7.70~7.58(m、1H)、5.19~5.05(m、2H)、2.97(br.s.、1H)。ESI-MS m/z計算値159.06842、実測値160.1(M+1);保持時間:0.42分;LC法K。
ステップ2:1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イルメタノール
Figure 2023545762000628
4-イソキノリルメタノール(4.81g、30.216mmol)を、窒素雰囲気下でメタノール(500mL)中の溶液中で二酸化白金(700mg、3.0826mmol)及び塩酸(32mLの1M、32.000mmol)と混合した。溶液を、Parr装置内で50psiにおける水素雰囲気下で室温で4時間振盪した。反応混合物を濾過し、濾液を回転蒸発によって、次いで、高真空によって一晩濃縮乾固した。粗混合物(5.7g)を、水(16mL)中で希釈し、4つの部分に分割した。各部分を逆相クロマトグラフィーによって精製した。画分を組み合わせて、回転蒸発によって濃縮した。残渣を凍結乾燥させて、白色の固体として1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イルメタノール(塩酸塩)(855mg、14%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO-d)δ9.74(br.s.、1H)、9.07(br.s.、1H)、7.43~7.17(m、4H)、4.22(t、J=4.3Hz、2H)、3.79(dd、J=11.7、5.0Hz、1H)、3.67(dd、J=10.7、7.8Hz、1H)、3.44~3.35(m、2H)、3.20~3.07(m、1H)。ESI-MS m/z計算値163.09972、実測値164.2(M+1);保持時間:0.42分;LC法U。
ステップ3:12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[15.7.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3,5,7(27),10(26),11,13,18,20,22-ノネ-2,8,8-トリオン(化合物238)
Figure 2023545762000629
THF(1mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(114mg、0.2728mmol)及び1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-4-イルメタノール(塩酸塩)(63mg、0.3155mmol)の溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド(135mg、1.405mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を、DMF(1mL)中のHATU(215mg、0.5654mmol)の溶液に滴加した。この溶液に、DiPEA(143μL、0.8210mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、次いで、1:1のDMSO MeOHに取り込み、濾過し、HPLC(水(HCl修飾剤)中の1~99%ACN)による精製により、12-(2,6-ジメチルフェニル)-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,26-テトラアザペンタシクロ[15.7.1.13,7.110,14.018,23]ヘプタコサ-3,5,7(27),10(26),11,13,18,20,22-ノナエン-2,8,8-トリオン(7.9mg、5%)を得た。ESI-MS m/z計算値526.1675、実測値527.3(M+1);保持時間:1.58分;LC法A。
実施例135:化合物239及び化合物240の調製
ステップ1:3-[(3-メトキシカルボニルフェニル)ジスルファニル]安息香酸メチル
Figure 2023545762000630
メタノール(140mL)及び硫酸(2.6mL、47mmol)中の3-[(3-カルボキシフェニル)ジスルファニル]安息香酸(4.49g、14.7mmol)の懸濁液を、17時間還流させた。冷却されると、粗混合物(現在は溶液)を減圧下で濃縮し、メタノールの大部分を除去した。次いで、残渣を、5%含水重炭酸ナトリウム(250mL)を含む1.0Lの分液漏斗に移し、水層を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、琥珀色の油として粗メチル3-[(3-メトキシカルボニルフェニル)ジスルファニル]安息香酸(4.915g、97.0%純度、97%収率)を得た。ESI-MS m/z計算値334.03336、実測値335.1(M+1)+;保持時間:2.38分;LC法C。
ステップ2:3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルファニル安息香酸メチル
Figure 2023545762000631
9滴のピリジンを含有するジクロロメタン(25mL)中の3-[(3-メトキシカルボニルフェニル)ジスルファニル]安息香酸メチル(3.983g、11.91mmol)の溶液を、塩化スルフリル(0.96mL、11.8mmol)で処理し、室温で10分間撹拌した(橙色が現れる)。別個のフラスコ内で、4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-アミン塩酸塩(4.60g、17.0mmol)をジクロロメタン(95mL)中に懸濁させ、トリエチルアミン(9.7mL、70mmol)を添加した(溶液を生成した)。この溶液を氷浴中で冷却し、塩化スルフェニルを含有する溶液を約10分にわたって滴加した。フラスコを氷浴中に保ち、室温まで5時間徐々に加温した。粗混合物を、5%重炭酸ナトリウム(250mL)及びブライン(25mL)を含む500mLの分取漏針に移し、水層をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~30%酢酸エチルを溶出する220gカラム上のシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を確保し、混合画分を、ヘプタン中の0%~30%酢酸エチルを溶出する220gカラム上のシリカゲルクロマトグラフィーによって2度目に精製した。純粋な画分の両方のセットをともに組み合わせて、白色の固体として3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルファニル安息香酸メチル(3.591g、98.1%純度、52%)を得た。ESI-MS m/z計算値399.0808、実測値400.1(M+1)+;保持時間:2.37分;LC法C。
ステップ3:3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルフィナモイル安息香酸メチル
Figure 2023545762000632
ジクロロメタン(100mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルファニル安息香酸メチル(4.293g、10.74mmol)の溶液を氷浴中で冷却し、m-CPBA(2.57g、77%純度、11.5mmol)で処理し、反応物を氷浴中で1時間撹拌した。次いで、反応物を10%チオ硫酸ナトリウム(30mL)でクエンチし、粗混合物を、5%含水重炭酸ナトリウム(200mL)を含む500mLの分液漏斗に移し、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~40%酢酸エチルを溶出する220gカラム上のシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルフィナモイル安息香酸メチル(2.49g、99.2%純度、55%)を得た。ESI-MS m/z計算値415.0757、実測値416.1(M+1);保持時間:2.22分(LC法C)。生成物を含有する追加の画分を、減圧下で濃縮し、粉砕し、酢酸エチル(約20mL)中で粉砕し、濾過し、減圧下で濃縮して、白色の固体として3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルフィナモイル安息香酸メチルの第2のロット(0.962g、99.3%純度、21%)を得た。ESI-MS m/z計算値415.0757、実測値416.2(M+1);保持時間:2.20分(LC法C)。
ステップ4:3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]安息香酸メチル
Figure 2023545762000633
室温におけるジクロロメタン(85mL)中の3-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルフィナモイル安息香酸メチル(2.29g、5.51mmol)の溶液を、1-クロロピロリジン-2,5-ジオン(1.03g、7.71mmol)で処理し、溶液を室温で7時間撹拌した。次いで、溶液を氷浴中で冷却し、追加の漏斗を使用して、10~15分の期間にわたってアンモニアの溶液(ジオキサン中の100mLの0.5M、50mmol)で処理した。添加後、反応物を氷浴から除去し、室温で16時間撹拌した。粗混合物を、5%重炭酸ナトリウム(600mL)及びブライン(100mL)を含む1.0Lの分取漏針に移し、水層をジクロロメタン(200mL+2×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の0%~50%酢酸エチルを溶出する120gカラム上のシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]安息香酸メチル(2.21g、93%)を得た。ESI-MS m/z計算値430.08664、実測値431.1(M+1)+;保持時間:2.01分;LC法C。
ステップ5:3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]安息香酸
Figure 2023545762000634
THF(65mL)及び水(65mL)中の3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]安息香酸メチル(2.57g、5.96mmol)の混合物を、水酸化リチウム一水和物(500mg、11.9mmol)で処理し、反応物を室温で4.5時間激しく撹拌した。水酸化リチウム一水和物の別の部分(250mg、5.96mmol)を添加し、撹拌を更に2時間続けた。THFの大部分を減圧下で除去し、水層を固体クエン酸で約4のpHまで酸性化した。反応混合物を、500mLの分液漏斗に移し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、灰白色の固体として3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]安息香酸(2.493g、95.4%純度、96%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO-d)δ1.75(br.s.、6H)、6.91(s、1H)、7.03(d、J=7.6Hz、2H)、7.12~7.22(m、1H)、7.64(t、J=7.9Hz、1H)、7.84(s、2H)、8.06(d、J=7.9Hz、1H)、8.11(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(t、J=1.6Hz、1H)、13.35(br.s.、1H)。ESI-MS m/z計算値416.07098、実測値417.1(M+1);保持時間:2.59分(LC法B)。
ステップ6:4-[3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000635
ジメチルホルムアミド(40mL)及びDIEA(10mL、57.41mmol)中の3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]安息香酸(2.13g、4.87mmol)及び6-ヒドロキシ-[1,4]ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.32g、5.80mmol)の溶液に、HATU(1.94g、5.10mmol)を0℃で添加した。反応混合物を、氷塩浴中で10分間撹拌した。次いで、反応物を10%クエン酸水溶液(100mL)でクエンチした。この水相を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、組み合わせた有機相をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、0~80%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、4-[3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.4g、78%)を得た。ESI-MS m/z計算値614.2078、実測値615.5(M+1);保持時間:3.02分;(LC法T)。
ステップ7:12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル、ジアステレオマー対1及び2
Figure 2023545762000636
無水ジメチルホルムアミド(250mL)中の4-[3-[[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]アミノ]スルホンイミドイル]ベンゾイル]-6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.4g、3.82mmol)の溶液に、鉱油中の60%懸濁水素化ナトリウム(1.4g、35.0mmol)を2つの部分に分けて添加した。反応混合物を、0℃で室温まで1.5時間撹拌し、次いで、10%クエン酸水溶液(200mL)でクエンチした。反応混合物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出し、組み合わせた有機相をブライン(3×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、0~70%ヘキサン-アセトンを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、16-(2,6-ジメチルフェニル)-4-オキソ-2-オキサ-6-スルホンイミドイル-7-アザ-3(6,1)-ジアゼパナ-1(4,2)-ピリミジナ-5(1,3)-ベンゼンシクロヘプタファン-34-カルボン酸tert-ブチルの2つの部分的に分離された異性体を得た:ジアステレオマー対1、12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(532mg、23%)、ESI-MS m/z計算値578.23、実測値579.4 (M+1);保持時間:1.86分(LC法W);H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.47(s、1H)、8.05(d、J=25.0Hz、3H)、7.69(s、2H)、7.11(d、J=20.3Hz、3H)、6.15(s、1H)、5.45(s,1H)、4.44(s、1H)、4.30~3.71(m、2H)、3.56(s、2H)、3.22(s、3H)、1.97(s、6H)、1.59~1.12(m、10H);及びジアステレオマー対2:12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(727mg、31%)ESI-MS m/z計算値578.23、実測値579.4(M+1);保持時間:1.92分(LC法W)、H NMR(250MHz、DMSO-d)δ8.30(d、J=16.0Hz、1H)、8.08(d、J=8.1Hz、3H)、7.79~7.57(m、2H)、7.13(d、J=23.0Hz、3H)、5.63~5.23(m、1H)、4.71~4.31(m、1H)、4.23~3.76(m、3H)、3.28~3.00(m、5H)、1.98(s、8H)、1.45(d、J=10.6Hz、10H)。
ステップ8:12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(ジアステレオマー対1)(化合物239)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(ジアステレオマー対2)(化合物240)
Figure 2023545762000637
部分的に分離された12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(532mg、0.9193mmol)(ジアステレオマー1)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(727mg、1.256mmol)(ジアステレオマー2)を、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の10~40%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆分取クロマトグラフィーによって精製し、以下を得た:第1のジアステレオマー対(HPLC上で先に現れた)-ジアステレオマー対、12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(383mg、72%)、H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.83(s、1H)、8.48(d、J=26.7Hz、1H)、8.06(s、1H)、7.76(s、2H)、7.19(d、J=49.5Hz、3H)、6.57(s、1H)、5.43(s、1H)、4.46(s、1H)、4.12(dd、J=49.4、15.5Hz、1H)、3.89(d、J=25.7Hz、1H)、3.66(s、1H)、3.20(s、2H)、2.04(s、6H)、1.43(s、9H)。ESI-MS m/z計算値578.23114、実測値579.0(M+1);保持時間:1.18分(LC法A);及び第2のジアステレオマー対(HPLC上で後に現れた)-ジアステレオマー対2、12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(90mg、17%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.23(d、J=25.1Hz、1H)、8.06(s、1H)、7.67(d、J=26.8Hz、2H)、7.11(d、J=48.3Hz、3H)、6.27(s、1H)、5.42(s、1H)、4.41(s、1H)、3.99(d、J=48.4Hz、3H)、3.07(s、2H)、1.94(s、6H)、1.37(d、J=17.6Hz、9H)。ESI-MS m/z計算値578.23114、実測値579.0(M+1);保持時間:1.27分(LC法A)。
実施例136:化合物241の調製
ステップ1:12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン、ジアステレオマー対1(化合物241)
Figure 2023545762000638
HCl(5mLの4M、20.00mmol)中の12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(383mg、0.6585mmol)(ジアステレオマー対1)を1時間撹拌した。揮発物を除去し、粗製物をトルエンと3回共沸した。少量を、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の1~50%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン、ジアステレオマー対1(塩酸塩)(354mg、104%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ10.35(s、1H)、10.12(s、1H)、8.92(s、3H)、8.09(d、J=10.8Hz、1H)、7.85~7.73(m、2H)、7.32(t、J=7.6Hz、1H)、7.17(d、J=7.5Hz、2H)、6.66(s、1H)、6.01(s、1H)、4.54(s、1H)、3.80(d、J=17.7Hz、1H)、3.72(d、J=8.1Hz、1H)、3.62(d、J=14.7Hz、1H)、3.47(d、J=9.2Hz、4H)、3.27(d、J=14.3Hz、2H)、2.54(s、2H)、2.09(s、6H)を得た。ESI-MS m/z計算値478.1787、実測値478.0(M+1);保持時間:0.65分(LC法A)。
実施例137:化合物242の調製
ステップ1:12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(化合物242)
Figure 2023545762000639
HCl(500μLの4M、2.000mmol)中の12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-2,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-18-カルボン酸tert-ブチル(10mg、0.01719mmol)(ジアステレオマー対2)を1時間撹拌した。溶媒を除去し、粗製物を濾過し、C18カラム及び5mM塩酸を含有する水中の1~50%アセトニトリルの15分間勾配溶離液を使用した逆相分取クロマトグラフィーによって精製して、12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン2,8-ジオン、ジアステレオマー対2(塩酸塩)(1.8mg、20%)ESI-MS m/z計算値478.1787、実測値479.0(M+1);保持時間:0.62分;LC法Aを得た。
実施例138:化合物243の調製
ステップ1:18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(化合物243)
Figure 2023545762000640
12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(塩酸塩)(54.5mg、0.1058mmol)(ジアステレオマーペア1)を、DCE(2mL)中で3,3-ジメチルブタナール(20μL、0.1593mmol)、酢酸(30μL、0.5275mmol)と組み合わせ、室温で1時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(32mg、0.5092mmol)を添加し、反応物を室温で更に1時間撹拌し、次いで、メタノールで希釈し、濾過し、分取HPLC(HClを含む水中の1~50%ACN、15分間の実行)によって精製して、18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(26.1mg、44%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.04(s、1H)、9.17(s、1H)、8.88(s、1H)、8.08(d、J=7.2Hz、1H)、7.80(s、2H)、7.33(t、J=7.6Hz、1H)、7.19(s、2H)、6.69(s、1H)、6.37(s、1H)、4.55(d、J=19.1Hz、1H)、4.04(s、1H)、3.87(d、J=17.2Hz、1H)、3.76(d、J=13.6Hz、1H)、3.31(s、3H)、2.12(s、6H)、1.81(s、2H)、0.94(s、9H)。ESI-MS m/z計算値562.2726、実測値563.0(M+1);保持時間:0.95分(LC法A)。
実施例139:化合物244及び化合物245の調製
ステップ1:18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(ジアステレオマー1a)(化合物244)、及び18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(ジアステレオマー1b)(化合物245)
Figure 2023545762000641
18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン、ジアステレオマー対1(25mg、0.04438mmol)を、50~80%メタノール(NH)からの勾配を使用した分取LUX-3 Chiral SFCカラム上で精製して、以下を得た:ジアステレオマー1a(先にLUX-3キラルカラム上でSFCピークを溶出する)、18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(5.6mg、45%)、H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.45(s、1H)、7.94(s、1H)、7.64(s、2H)、7.25~7.13(m、1H)、7.05(d、J=7.6Hz、2H)、6.05(s、1H)、5.56(s、1H)、4.16(s、1H)、3.21(s、2H)、3.09(s、2H)、2.82(s、3H)、2.67(s、3H)、1.96(s、6H)、1.43(s、2H)、1.24(s、2H)、0.91(s、9H)を得た。ESI-MS m/z計算値562.2726、実測値563.0(M+1);保持時間:1.29分(LC法I);及びジアステレオマー1b(後にLUX-3キラルカラム上でSFCピークを溶出する)、18-(3,3-ジメチルブチル)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イミノ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,18,22-ペンタアザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10,12,14(22)-ヘキサエン-2,8-ジオン(5.7mg、46%)H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.45(s、1H)、7.94(s、1H)、7.65(s、2H)、7.13(s、1H)、7.05(d、J=7.6Hz、2H)、6.05(s、1H)、3.46(d、J=13.3Hz、1H)、3.19(s、2H)、3.09(s、2H)、2.85(s、2H)、2.66(s、2H)、1.96(s、6H)、1.47~1.39(m、2H)、1.23(s、2H)、0.91(s、9H)。ESI-MS m/z計算値562.2726、実測値563.0(M+1);保持時間:1.29分(LC法I)。
実施例140:化合物246~248の特性評価
以下の表中の化合物を、本明細書に記載される市販の試薬及び中間体を使用して、上記に記載されるものに類似した様式で調製した。
Figure 2023545762000642
実施例141:化合物249~371の特性評価
Figure 2023545762000643
Figure 2023545762000644
Figure 2023545762000645
Figure 2023545762000646
Figure 2023545762000647
Figure 2023545762000648
Figure 2023545762000649
Figure 2023545762000650
Figure 2023545762000651
Figure 2023545762000652
Figure 2023545762000653
Figure 2023545762000654
Figure 2023545762000655
Figure 2023545762000656
Figure 2023545762000657
Figure 2023545762000658
Figure 2023545762000659
Figure 2023545762000660
Figure 2023545762000661
Figure 2023545762000662
Figure 2023545762000663
Figure 2023545762000664
Figure 2023545762000665
Figure 2023545762000666
Figure 2023545762000667
Figure 2023545762000668
Figure 2023545762000669
Figure 2023545762000670
実施例142:化合物372~385
以下の表に表される化合物372~385を、化合物1~371について上記に記載される手順に従って調製することができ、CFTR調節活性を、以下に概説されるアッセイのうちの1つ以上を使用して評価することができる。
Figure 2023545762000671
Figure 2023545762000672
Figure 2023545762000673
Figure 2023545762000674
VI.化合物の生物活性
A.3t3アッセイ
1.化合物のF508del変調特性をアッセイするための膜電位光学方法
本アッセイは、蛍光電圧感知色素を利用して、NIH 3T3細胞における機能的F508delの増加についての読み出しとして蛍光プレートリーダー(例えば、FLIPR III、Molecular Devices,Inc.)を使用して膜電位の変化を測定する。応答への原動力は、細胞を化合物で予め処理し、その後、電圧感知色素を装填した後の単一の液体添加ステップによるチャネル活性化と併せた塩化物イオン勾配の作成である。
2.補正因子化合物の同定
F508delの補正因子を同定するために、単回添加HTSアッセイフォーマットを開発した。このHTSアッセイは、蛍光電圧感知色素を利用して、F508del NIH 3T3細胞におけるF508delのゲーティング(コンダクタンス)の増加の測定結果としてFLIPR IIIにおける膜電位の変化を測定する。F508del NIH 3T3細胞培養物を、ある範囲の濃度の補正因子化合物と37℃で18~24時間インキュベートし、その後、再分布色素を装填した。応答への原動力は、FLIPR IIIなどの蛍光プレートリーダーを使用した単回液体添加ステップにおけるフォルスコリンを用いたチャネル活性化と併せたClイオン勾配である。推定F508del補正因子の有効性及び効力を、急性的に添加した300nMのイバカフトールと組み合わせて、既知の補正因子ルマカフトールの有効性及び効力と比較した。
3.溶液
浴溶液番号1:(mM単位で)NaCl 160、KCl 4.5、CaCl 2、MgCl 1、HEPES 10、NaOHでpH7.4。
塩化物を含まない浴溶液:浴溶液番号1(上記)中の塩化物塩がグルコン酸塩で置換される。
4.細胞培養
F508delを安定的に発現するNIH3T3マウス線維芽細胞を膜電位の光学的測定に使用する。細胞を、175cmの培養フラスコ内で、2mMグルタミン、10%ウシ胎児血清、1×NEAA、b-ME、1×ペニシリン/ストレプトマイシン、及び25mM HEPESを補充したダルベッコ改変イーグル培地に、37℃において5%CO及び90%湿度で維持する。全ての光学的アッセイについて、細胞を、384ウェルマトリゲルコーティングプレート中に約20,000/ウェルで播種した。補正アッセイについて、細胞を、化合物有り又は化合物無しで、37℃で16~24時間培養する。
B.エンテロイドアッセイ
1.溶液
基礎培地(ADF+++)は、Advanced DMEM/Ham’s F12、2mMのGlutamax、10mMのHEPES、1μg/mLのペニシリン/ストレプトマイシンから構成された。
腸内エンテロイド維持培地(IEMM)は、ADF+++、1×B27サプリメント、1×N2サプリメント、1.25mMのN-アセチルシステイン、10mMのニコチンアミド、50ng/mLのhEGF、10nMのガストリン、1μg/mLのhR-スポンジン-1、100ng/mLのhNoggin、TGF-b1型阻害剤A-83-01、100μg/mLのPrimocin、10μMのP38 MAPK阻害剤SB202190から構成された。
浴1の緩衝液は、1mMのMgCl、160mMのNaCl、4.5mMのKCl、10mMのHEPES、10mMのグルコース、2mMのCaClから構成された。
塩化物を含まない緩衝液は、1mMのグルコン酸マグネシウム、2mMのグルコン酸カルシウム、4.5mMのグルコン酸カリウム、160mMのグルコン酸ナトリウム、10mMのHEPES、10mMのグルコースから構成された。
浴1の色素溶液は、浴1の緩衝液、0.04%のPluronic(登録商標) F127、20μMのメチルオキソノール、30μMのCaCCinh-A01、30μMのChicago Sky Blueから構成された。
塩化物を含まない色素溶液は、塩化物を含まない緩衝液、0.04%のPluronic(登録商標) F127、20μMのメチルオキソノール、30μMのCaCCinh-A01、30μMのChicago Sky Blueから構成された。
塩化物を含まない色素刺激溶液は、塩化物を含まない色素溶液、10μMのフォルスコリン、100μMのIBMX、及び300nMの化合物IIIから構成された。
2.細胞培養
ヒト腸管上皮エンテロイド細胞を、the Hubrecht Institute for Developmental Biology and Stem Cell Research(Utrecht,The Netherlands)から入手し、以前に説明されたようにT-フラスコ中で増殖させた(Dekkers JF,Wiegerinck CL,de Jonge HR,Bronsveld I,Janssens HM,de Winter-de Groot KM,Brandsma AM,de Jong NWM,Bijvelds MJC,Scholte BJ,Nieuwenhuis EES,van den Brink S,Clevers H,van der Ent CK,Middendorp S and M Beekman JM.A functional CFTR assay using primary cystic fibrosis intestinal organoids.Nat Med.2013 Jul;19(7):939-45.)。
3.エンテロイド細胞の採取及び播種
細胞を細胞回復溶液中で回復させ、4℃で5分間にわたる650rpmでの遠心分離により収集し、TryPLE中に再度懸濁させ、37℃で5分間インキュベートした。次いで、細胞を4℃で5分間にわたる650rpmでの遠心分離により収集し、10μMのROCK阻害剤(RI)を含有するIEMM中に再度懸濁させた。細胞懸濁液を40μmのセルストレーナーに通し、10μMのRIを含有するIEMM中で1×106細胞/mLで再懸濁した。細胞を5000細胞/ウェルでマルチウェルプレートに播種し、アッセイの前に、37℃、95%湿度、及び5%COで一晩インキュベートした。
4.膜電位色素、エンテロイドアッセイA
エンテロイド細胞を、IEMM中の試験化合物と、37℃、95%湿度、及び5%COで18~24時間インキュベートした。化合物のインキュベーション後、10μMのフォルスコリン及び300nMのN-[2,4-ビス(1,1-ジメチルエチル)-5-ヒドロキシフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボキサミドの急性添加後のCFTR媒介性塩化物輸送に対する試験化合物の効力及び有効性を直接測定するために、FLIPR Tetraを使用して膜電位色素アッセイを行った。簡単に述べると、細胞を浴1の緩衝液中で5回洗浄した。浴1の色素溶液を添加し、細胞を室温で25分間インキュベートした。色素インキュベーション後、細胞を塩化物を含まない色素溶液中で3回洗浄した。塩化物輸送を、塩化物を含まない色素刺激溶液の添加によって開始し、蛍光シグナルを15分間読み取った。急性フォルスコリン及び300nMのN-[2,4-ビス(1,1-ジメチルエチル)-5-ヒドロキシフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボキサミド刺激に対する蛍光応答のAUCから、各状態についてのCFTR媒介性塩化物輸送を決定した。次いで、塩化物輸送を、3μMのN-[(6-アミノ-2-ピリジル)スルホニル]-6-(3-フルオロ-5-イソブトキシ-フェニル)-2-[(4S)-2,2,4-トリメチルピロリジン-1-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、3μMの(R)-1-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-(1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-6-フルオロ-2-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1H-インドール-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド、及び300nMの急性N-[2,4-ビス(1,1-ジメチルエチル)-5-ヒドロキシフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボキサミドの三重組み合わせ対照での処理後の塩化物輸送パーセンテージ(活性%)として表した。
5.膜電位色素、エンテロイドアッセイB
エンテロイド細胞を、IEMM中の試験化合物と、37℃、95%湿度、及び5%COで18~24時間インキュベートした。化合物のインキュベーション後、10μMのフォルスコリン及び300nMのN-[2,4-ビス(1,1-ジメチルエチル)-5-ヒドロキシフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボキサミドの急性添加後のCFTR媒介性塩化物輸送に対する試験化合物の効力及び有効性を直接測定するために、FLIPR Tetraを使用して膜電位色素アッセイを行った。簡単に述べると、細胞を浴1の緩衝液中で5回洗浄した。浴1の色素溶液を添加し、細胞を室温で25分間インキュベートした。色素インキュベーション後、細胞を塩化物を含まない色素溶液中で3回洗浄した。塩化物輸送を、塩化物を含まない色素刺激溶液の添加によって開始し、蛍光シグナルを15分間読み取った。急性フォルスコリン及び300nMのN-[2,4-ビス(1,1-ジメチルエチル)-5-ヒドロキシフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボキサミド刺激に対する蛍光応答のAUCから、各状態についてのCFTR媒介性塩化物輸送を決定した。次いで、塩化物輸送を、1μMの(14S)-8-[3-(2-{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イル}エトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-12,12-ジメチル-2λ-チア-3,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ-1(22),5,7,9,19(23),20-ヘキサエン-2,2,4-トリオン、3μMの(R)-1-(2,2-ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-N-(1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-6-フルオロ-2-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1H-インドール-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド、及び300nMの急性N-[2,4-ビス(1,1-ジメチルエチル)5-ヒドロキシフェニル]-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボキサミドの3つの組み合わせ対照(活性%)で処理した後、塩化物輸送の割合として表した。
C.HBEアッセイ
1.CFTR媒介性短絡電流のUssingチャンバーアッセイ
Ussingチャンバー実験を、F508del及び最小機能CFTR変異(F508del/MF-HBE)に対してヘテロ接合性であるCF対象に由来し、かつ以前に説明されたように(Neuberger T,Burton B,Clark H,Van Goor F Methods Mol Biol 2011:741:39-54)培養したヒト気管支上皮(HBE)細胞を使用して行った。4日後、頂端培地を除去し、使用前に細胞を気液界面で14日間超かけて成長させた。これにより、ヒト気管支気道上皮に特有の特徴である繊毛性の十分に分化した円柱細胞の単層を得た。
CFTR媒介性短絡(ISC)電流を絶縁するために、Costar(登録商標)Snapwell(商標)細胞培養インサート上で成長させたF508del/MF-HBEをUssingチャンバーに取り付け、経上皮ISCを電圧固定記録条件(Vhold=0mV)下で、37℃で測定した。基底外側溶液は、145mMのNaCl、0.83mMのKHPO、3.3mMのKHPO、1.2mMのMgCl、1.2mMのCaCl、10mMのグルコース、10mMのHEPES(pHをNaOHで7.4に調整)を含み、頂端溶液は、145mMのグルコン酸Na、1.2mMのMgCl、1.2mMのCaCl、10mMのグルコース、10mMのHEPES(pHをNaOHで7.4に調整)を含み、上皮ナトリウムチャネルを遮断するための30μMのアミロリドを含んだ。フォルスコリン(20μM)を頂端膜側に添加してCFTRを活性化し、その後、BPO、GlyH-101、及びCFTR阻害剤172(各々20μMの最終アッセイ濃度)からなるCFTR阻害剤カクテルを頂端膜側に添加してCFTR電流を特異的に絶縁した。各条件のCFTR媒介性ISC(μA/cm)を、阻害後の定常電流に対するピークフォルスコリン応答から決定した。
2.補正因子化合物の同定
CFTR媒介性ISCにおけるCFTR補正因子化合物の活性を、上記に記載されるUssingチャンバー研究で決定した。F508del/MF-HBE細胞培養物を、1μMのイバカフトールと組み合わせたある範囲の濃度の補正因子化合物、又は1μMのイバカフトールと組み合わせた10μMの単一固定濃度の補正因子化合物のいずれかと、20%ヒト血清の存在下で、37℃で18~24時間インキュベートした。18~24時間のインキュベーション中の1μMのイバカフトールを含む補正因子化合物の濃度をCFTR媒介性ISCのUssingチャンバー測定期間にわたって一定に保ち、化合物が全実験期間にわたって存在することを確実にした。推定F508del補正因子の有効性及び効力を、18μMのテザカフトール及び1μMのイバカフトールと組み合わせて、既知のVertex補正因子、(14S)-8-[3-(2-{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イル}エトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-12,12-ジメチル-2λ-チア-3,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ-1(22),5,7,9,19(23),20-ヘキサエン-2,2,4-トリオンの有効性及び効力と比較した。
D.生物活性データ表
以下の表は、本明細書に開示されるアッセイのうちの1つ以上を使用して生成された本開示の代表的な化合物のCFTR調節活性を表す(EC50:+++は1μM未満であり、++は1~3μM未満であり、+は3~30μM未満であり、NDは「このアッセイでは検出されなかった」である。活性%:+++は60%超であり、++は30~60%であり、+は30%未満である)。
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以下の表は、本明細書に開示されるアッセイのうちの1つ以上を使用して生成された本開示の代表的な化合物のCFTR調節活性を表す(EC50:+++は1μM未満であり、++は1~3μM未満であり、+は3~30μM未満であり、NDは「このアッセイでは検出されなかった」である。活性%:+++は60%超であり、++は30~60%であり、+は30%未満である)。
Figure 2023545762000698
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Figure 2023545762000723
Figure 2023545762000724
以下の表は、本明細書に開示されるアッセイのうちの1つ以上を使用して生成された本開示の代表的な化合物のCFTR調節活性を表す(EC50:+++は1μM未満であり、++は1~3μM未満であり、+は3~30μM未満であり、NDは「このアッセイでは検出されなかった」である。活性%:+++は60%超であり、++は30~60%であり、+は30%未満である)。
Figure 2023545762000725
VII.化合物386~426の合成
一般的なUPLC/HPLC分析方法
LC法X:Luna C18(2)50×3mm 3μm、実行:2.5分。移動相:1.3分にわたって初期95%HO 0.1%FA/5%MeCN 0.1%FA、95%MeCN 0.1%FAまでの直線勾配、95%CHCN 0.1%FAで1.2分間保持する。温度:45℃、流量:1.5mL/分。
LC法Y:Luna C18(2)50×3mm、3μm。温度:45℃、流量:1.5mL/分、実行時間:3.5分。移動相条件:1.3分にわたって初期95%HO 0.1%FA/5%MeCN 0.1%FA、95%MeCN 0.1%FAまでの直線勾配、次いで、95%CHCN 0.1%FAで2.2分間保持する。MSD:ESI陽性。
LCMS法Z:SunFire C18 4.6×75mm 5μM、6分間実行、50~95%ACN/水(0.1%FA修飾剤)、1.5分間平衡、3分間にわたる勾配、3分間保持する。1.5mL/分。
LCMS法1A:C18 SunFire 4.6×75mm 5μm、10分間実行、50~95%ACN/水(0.1%FA修飾剤)、1.5分間平衡、3分間にわたる勾配、7分間保持する。1.5mL/分。
LC法1B:XBridge C18 4.6×75mm 5μm、95%NHHCO/5%MeCNにおける初期勾配、1分間平衡を伴う6分間実行、95%MeCN勾配における勾配0~3分、3分間保持する。流量1.5mL/分。
実施例143:化合物386の調製
ステップ1:3,3-ジメチルピペリジン-2-カルボン酸
Figure 2023545762000726
丸底フラスコ内に、3,3-ジメチルピペリジン-2-カルボニトリル(8.51g、49.443mmol)及びHCl(水中)(83mLの12M、996.00mmol)を導入した。次いで、混合物を3時間還流させた。粗製物を蒸発乾固した。残渣をMeOH(150mL)中で可溶化し、次いで、pH=8になるまでLewatit(登録商標)MP-62遊離塩基を添加した。次いで、混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残渣をCHCl中で粉砕し、所望の3,3-ジメチルピペリジン-2-カルボン酸(7.895g、101%)を得て、灰白色の固体として沈殿させた。H NMR(400MHz、メタノール-d)δ3.37~3.21(m、2H、溶媒との重複)、3.02~2.80(m、1H)、1.91~1.47(m、4H)、1.27~1.17(m、3H)、1.07~0.99(m、3H)、(2H欠測、不安定プロトン)。ESI-MS m/z計算値157.1103、実測値156.2(M-1);保持時間:0.41分。LC法X。
ステップ2:1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-ピぺリジン-2-カルボン酸
Figure 2023545762000727
3,3-ジメチルピペリジン-2-カルボン酸(11.16g、64.599mmol)を、炭酸ナトリウム(30g、283.05mmol)を含む水(100mL)中に溶解させ、次いで、tert-ブトキシカルボニルカルボン酸tert-ブチル(19.000g、20mL、87.057mmol)をジオキサン(150mL)中に滴加して溶解させ、反応混合物を室温で一晩撹拌した。更なるtert-ブトキシカルボニルカルボン酸tert-ブチル(19.000g、20mL、87.057mmol)及び炭酸ナトリウム(17g、160.40mmol)を添加し、反応物を25~30℃で3日間撹拌した。反応混合物を、全ての固体が溶解するまで水で希釈し、混合物を室温で1時間撹拌した。結果として得られた溶液を、ヘプタン(200mL)で洗浄して、低活性の過剰なBOCOを除去した。酢酸エチル(100mL)を水相に添加し、これを0℃で6N含水HClでpH=3~4になるまで酸性化した。水相を分離し、酢酸エチル(2×200mL)で洗浄した。有機相を組み合わせ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、透明な黄色の油として粗1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-ピペリジン-2-カルボン酸(14.7g、78%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl)δ4.52~4.24(m、1H)、4.10~3.88(m、1H)、3.26(br.s.、1H)、1.76~1.64(m、2H)、1.50~1.43(m、10H)、1.34~1.28(m、1H)、1.07(s、6H)、(交換可能なプロトンCOOHが欠落している)。ESI-MS m/z計算値257.1627、実測値202.2(M-55);保持時間:1.76分;LC法X。
ステップ3:2-(ヒドロキシメチル)-3,3-ジメチル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000728
1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-ピペリジン-2-カルボン酸(7.83g、22.426mmol)をTHF(80mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。次いで、ボラン-THF複合体(42.7mLの1M、42.700mmol)を0℃で滴加し、結果として得られた溶液を1時間撹拌した。次いで、反応混合物を25℃まで加温し、一晩撹拌した。完了時に、反応内容物を0℃まで冷却し、飽和含水重炭酸ナトリウム(5mL)を緩徐に添加して、過剰な試薬をクエンチし、水(10mL)を添加して、沈殿した塩を溶解させた。次いで、粗反応内容物をCHCl(4×10mL)で抽出し、組み合わせた有機抽出物を、飽和含水炭酸水素ナトリウム(3×20mL)及び水(3×20mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、無色の油として2-(ヒドロキシメチル)-3,3-ジメチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7g、128%)を得た。ESI-MS m/z計算値243.18344、実測値ヌル(M+)+;188.2(M-55);保持時間:1.74分;LC法X。
ステップ4:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000729
粗2-(ヒドロキシメチル)-3,3-ジメチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7g、28.766mmol)を、乾燥DCM(147mL)中に溶解させ、イミダゾール(4.12g、60.519mmol)、tert-ブチル-クロロ-ジフェニル-シラン(11.891g、11.25mL、43.262mmol)、及び4-ジメチルアミノピリジン(175mg、1.4325mmol)で0℃で処理した。混合物を、0℃で20分間、次いで、室温で一晩撹拌し、DCMで希釈し、水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させた。結果として得られた褐色の油を、シリカゲルのパッド(ヘキサン/EtOAc 8:2)を通して濾過した。濾液を蒸発させ、酸性水(ギ酸=0.1%w/w)中のMeCNの勾配(3.5CVでは65%、次いで、10CVにわたって100%、次いで、15CVでは100%)を使用した80g C18 Goldカートリッジ上の逆相クロマトグラフィーによって精製し、無色の粘着性の油として、純粋な2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。ESI-MS m/z計算値481.3012、実測値382.2(M-99);保持時間:2.79分;LC法Y。
ステップ5:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000730
機械式撹拌器及び内部温度センサを備えた2Lフラスコ内に、過ヨウ素酸ナトリウム(56g、261.81mmol)及び水(565mL)を導入し、続いて、酸化ルテニウム(IV)水和物(1.2g、7.9426mmol)を導入した。混合物を10分間撹拌した。次いで、EtOAc(255mL)中の2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(25.4g、48.982mmol)の溶液を混合物に添加し、激しく撹拌した。1時間の反応時間後、相を分離し、水相をEtOAc(3×300mL)で洗浄した。組み合わせた有機相に、iPr-OH(10mL)を添加し、混合物を45分間撹拌し、次いで、セライトのパッド上で濾過した。濾液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで、蒸発させた。次いで、粗製物を、ヘプタン中の5、10、及び15%EtOAcを使用したシリカゲル上の乾燥カラム真空クロマトグラフィーによって精製して、透明な黄色の油として、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(13.9g、57%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.71~7.61(m、4H)、7.45~7.36(m、6H)、3.90~3.84(m、1H)、3.77(dd、J=11.0、2.0Hz、1H)、3.75~3.71(m、1H)、2.67~2.51(m、2H)、2.37(td、J=12.0、7.6Hz、1H)、1.49(s、10H)、1.13(s、3H)、1.05(s、3H)、1.03(s、9H)。ESI-MS m/z計算値495.2805、実測値396.3(M-99)+;保持時間:4.49分;LC法Z。
ステップ6:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000731
無水THF(44mL)中の2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.0g、3.9820mmol)の溶液を、窒素下で-78℃で冷却した。(THF中の)リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(7mLの1M、7.0000mmol)を、-78℃(ドライアイス/アセトン)で10分にわたって滴加した。反応物を同じ温度で0.5時間撹拌した。無水THF(4.4mL)中のN-(5-クロロ-2-ピリジル)-1,1,1-トリフルオロ-N-(トリフルオロスルホニル)メタンスルホンアミド(2.22g、5.6534mmol)の溶液を、10分にわたって反応混合物に滴加した。次いで、反応物を-78℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を、最高-40℃(ドライアイス+MeOH/HO(1:1))まで加温し、15分間撹拌した。反応物を、飽和重炭酸ナトリウム(15mL)で-40℃でクエンチし、次いで、室温まで緩徐に上昇させた。水(100mL)を混合物に添加し、水相をMTBE(3×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、酸性水(ギ酸=0.1%w/w)中のMeCNの勾配(3.5CVでは75%、次いで、10CVにわたって100%、次いで、10CVでは100%)を使用した15.5g C18 Goldカートリッジ上の逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する回収された画分を組み合わせて、減圧下で蒸発乾固し、シリカゲルのパッド(40g、n-Hex/EtOAc 95:5)を通して濾過して、白色の固体として純粋な2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.47g、99%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.76~7.66(m、4H)、7.46~7.35(m、6H)、5.12(t、J=3.8Hz、1H)、4.25~4.12(m、1H)、3.75~3.66(m、1H)、3.64~3.58(m、1H)、1.87(d、J=3.7Hz、2H)、1.53(s、9H)、1.04(s、9H)、0.92(s、3H)、0.82(s、3H)。19F NMR(377MHz、CDCl)δ-73.35(s、3F)。ESI-MS m/z計算値627.2298、実測値650.2(M+23);保持時間:5.3分;LC法Z。
ステップ7:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000732
100mLのシュレンク管を、窒素雰囲気下で、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3g、4.7739mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.94g、7.6396mmol)、細かく粉砕された炭酸カリウム(1.72g、12.445mmol)、トリフェニルホスフィン(252mg、0.9608mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)塩化(II)パラジウム(336mg、0.4787mmol)で充填した。予め脱気された乾燥した1,4-ジオキサン(48mL)を反応フラスコに添加した。混合物を20秒間超音波処理し、次いで、85℃で一晩加熱した。反応物を室温まで冷却し、粗生物をセライトのパッド上で濾過した。次いで、濾液を蒸発させた。次いで、残渣をシリカゲルのパッド(n-Hex/EtOAc 95:5)に通過させ、無色の粘着性の油として純粋な2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.8g、94%)を得た。ESI-MS m/z計算値605.3708、実測値506.3(M-99);保持時間:6.38分;LC法1A。
ステップ8:2-ブロモ-5-イソプロポキシ-ピリミジン
Figure 2023545762000733
2-ブロモピリミジン-5-オール(3.56g、20.34mmol)及び炭酸カリウム(5.6g、40.52mmol)をフラスコ中で組み合わせ、続いて、DMF(35mL)、次いで、2-ヨードプロパン(3mL、30.05mmol)を添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下で50℃で1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過した。濾液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液を添加した。層を分離し、有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で4回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で黄色の油に濃縮した。粗物質を、ヘキサン中の0~20%酢酸エチルの勾配を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として2-ブロモ-5-イソプロポキシ-ピリミジン(4.14g、94%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ8.48(s、2H)、4.79(p、J=6.0Hz、1H)、1.30(d、J=6.0Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値215.98982、実測値216.97(M+1);保持時間:0.47分;LC法D。
ステップ9:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000734
20mL管を、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3,3-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(500mg、0.8247mmol)、2-ブロモ-5-イソプロポキシ-ピリミジン(269mg、1.2393mmol)、及び水酸化セシウム水和物(277mg、1.6495mmol)で充填し、続いて、乾燥トルエン(5.5000mL)及び乾燥1,4-ジオキサン(5.5000mL)で充填した。混合物を、撹拌しながらNで15分間発泡させた。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(95.6mg、0.0827mmol)を添加し、混合物を5分間発泡させた。管を密封し、混合物を110℃で一晩加熱した。反応物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、セライトのパッド及びシリカゲル(EtOAc)上で濾過した。濾液を蒸発させ、次いで、残渣を、n-ヘキサン中のEtOAcの勾配(3.5CVでは5%、次いで、20CVにわたって25%)を使用した40g C18 Goldカートリッジ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、無色の粘着性の油として純粋な2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(406mg、80%)を提供した。ESI-MS m/z計算値615.3492、実測値616.3(M+1);保持時間:5.28分;LC法1A。
ステップ10:tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2,4-ジヒドロ-1H-ピリジン-2-イル]メトキシ]-ジフェニル-シラン
Figure 2023545762000735
25mLフラスコ内に、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2,4-ジヒドロピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(838mg、1.3593mmol)及びDCM(8.4mL)を導入した。次いで、トリフルオロ酢酸(4.6620g、3.15mL、40.886mmol)を室温で滴加した。反応物を室温で一晩撹拌した。粗製物を蒸発乾固して、黄色の粘着性の油としてtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2,4-ジヒドロ-1H-ピリジン-2-イル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(トリフルオロ酢酸塩)(1.1g、99%)を得た。ESI-MS m/z計算値515.2968、実測値516.3(M+1);保持時間:1.84分。LC法X。
ステップ11:tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン
Figure 2023545762000736
25mLの丸底フラスコ内に、THF(10.5mL)中に可溶化されたtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2,4-ジヒドロ-1H-ピリジン-2-イル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(トリフルオロ酢酸塩)(415mg、0.6590mmol)があり、次いで、トリエチルアミン(163.35mg、0.225mL、1.6143mmol)を混合物に添加した。5分間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(682mg、3.2179mmol)を室温で混合物に添加し、混合物を一晩撹拌した。反応物を、HO(7.5mL)及びAcOH(2mL)の添加によってクエンチした。次いで、粗混合物をEtOAC(3×10mL)で洗浄した。組み合わせた有機相を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、塩基性水(NHOH緩衝液、pH=10)中のMeCNの勾配(3.5CVでは40%、次いで、13CVにわたって100%、次いで、15CVでは100%)を使用した30g C18 Goldカートリッジ上の逆相クロマトグラフィーによって精製して、純粋なtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(211mg、59%)を得た。ESI-MS m/z計算値517.31244、実測値518.3(M+1);保持時間:5.24分;LC法1B。
ステップ12:tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン、ジアステレオマー1、及びtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ジフェニル-シラン、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000737
精製されたtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(70mg、0.1313mmol)、tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(100mg、0.1738mmol)、及びtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(211mg、0.3900mmol)の2つの異なるバッチを、MeCNに取り込み、組み合わせた。減圧下での蒸発後、新しいバッチを、塩基性水(NHOH緩衝液、pH=10)中のMeCNの勾配(3.5CVでは40%、次いで、13CVにわたって100%、次いで、15CVでは100%)を使用した30g C18 Goldカートリッジ上の逆相クロマトグラフィーによって精製して、黄色の粘着性の油として純粋なtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(150mg、80%)を得た。その後、残渣を、SFC(カラムLux 5μm、セルロース4、250×21.2mm、39.1mg/注入、濃度48.9mg/mL、カラムT=40℃、流量75mL/分、25%MeOH)によって精製して、ガラス状の粘着性の油としてtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(150mg、80%)(ジアステレオマー1)、(ESI-MS m/z計算値517.3125、実測値518.3(M+1);保持時間:5.26分)、及びガラス状の粘着性の油としてtert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(153mg、85%)(ジアステレオマー2)、(ESI-MS m/z計算値517.3125、実測値518.3(M+1);保持時間:5.26分;LC法1Bを得た。
ステップ13:[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メタノール、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000738
50mLフラスコ内に、tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン、ジアステレオマー1(150mg、0.2784mmol)(SFCピーク1)及びTHF(2.25mL)を導入した。混合物を10分間撹拌し、次いで、TBAF(1.11mLの1M、1.1100mmol)を室温で添加した。添加後、混合物を最高40℃まで加温し、この温度で一晩撹拌した。反応物を室温まで冷却し、揮発物を減圧下での蒸発によって除去した。粗製物を、C18(カラム:30g HP Gold C18;勾配:0.1%のギ酸を含有する水中の30~100%アセトニトリル、15CV)上の逆相クロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油として[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メタノール、ジアステレオマー1(ギ酸塩)(90mg、99%)を得た。ESI-MS m/z計算値279.19467、実測値280.2(M+1);保持時間:1.19分;LC法X。
ステップ14:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、ジアステレオマー1
Figure 2023545762000739
無水N,N-ジメチルホルムアミド(0.45mL)中の[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メタノールジアステレオマー1(90mg、0.3218mmol)の溶液を、2-メチルテトラヒドロフラン(2.25mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(150mg、0.3590mmol)の溶液に添加した。混合物を10~15℃まで冷却し、次いで、ナトリウムtert-ブトキシド(200mg、2.0811mmol)を添加した。反応物を10~15℃で2時間撹拌し、次いで、同じ温度で一晩撹拌した。混合物を最高40℃まで1時間加温した。反応物を室温に戻し、ナトリウムtert-ブトキシド(78mg、0.8116mmol)を混合物に添加し、1時間撹拌し、次いで、別のナトリウムtert-ブトキシド(77.315mg、0.8045mmol)を添加し、混合物を更に1時間撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、1N HClの水溶液(5mL)の添加によってクエンチした。二相混合物を30分間撹拌した。次いで、層を分離し、水層を2-メチルテトラヒドロフラン(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗混合物を、酸性水(水中の0.1%の塩酸)中の20~100%のMeOHの勾配で溶出する50g C18 GOLDカートリッジ上の逆相クロマトグラフィーによって精製し、蒸発後、白色の固体として3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(120mg、53%)を得た。ESI-MS m/z計算値660.273、実測値661.2(M+1);保持時間:1.44分;LC法X。
ステップ15:13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7,7-ジメチル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(化合物386)
Figure 2023545762000740
0℃のジメチルホルムアミド(DMF)(19mL)中のN-メチルモルホリン(97.520mg、106μL、0.9641mmol)の撹拌溶液に、2-クロロ-4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン(48mg、0.2734mmol)を添加し、続いて、ジメチルホルムアミド(DMF)(2mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(90mg、0.1291mmol)を添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌した。次いで、反応物を室温まで加温し、室温で24時間撹拌した。反応混合物を保ち、別個に調製された他の反応混合物と組み合わせた
13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7,7-ジメチル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(92.9mg、0.1445mmol)及び13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7,7-ジメチル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(13.8mg、0.0215mmol)を組み合わせ、減圧下で蒸発させた。残渣を、酸性水(ギ酸=0.1%w/w)中のMeCNの勾配(3.5CVでは5%、次いで、21CVにわたって100%)を使用した40g C18 Goldカートリッジ上の逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、蒸発乾固した。白色の固体をCHCN/水中に溶解させ、凍結乾燥させて、白色の固体として純粋な13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7,7-ジメチル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(40.9mg、37%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.19~12.73(m、1H),8.63(s、2H)、8.44(br.s.、1H),7.89(br.s.、1H)、7.69(br.s.、2H)、7.29~7.19(m、1H)、7.10(d、J=7.1Hz、2H)、6.13(d、J=4.6Hz、2H)、4.85(quin、J=6.0Hz、1H)、4.69(d、J=9.3Hz、1H)、3.48~3.35(m、2H)、2.71~2.63(m、1H、DMSO-Dサテライトと重複)、2.14~1.92(m、8H)、1.33(m、7H)、0.84(s、3H)、0.79(s、3H)。ESI-MS m/z計算値642.26245、実測値643.3(M+1);保持時間:3.38分;LC法1B。
実施例144:化合物387の調製
ステップ1:[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メタノール、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000741
50mLフラスコ内に、tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン、ジアステレオマー2(210mg、0.3853mmol)及びTHF(3.1500mL)を導入した。混合物を10分間撹拌し、次いで、(THF中の)TBAF(1.16mLの1M、1.1600mmol)を室温で添加した。添加後、混合物を最高40℃まで加温し、この温度で一晩撹拌した。反応物を室温まで冷却し、揮発物を減圧下での蒸発によって除去した。粗製物を、C18(カラム:30g HP Gold C18;勾配:0.1%のギ酸を含有する水中の30~100%アセトニトリル、15CV)上の逆相クロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油として[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メタノール(30mg、28%)を得た。ESI-MS m/z計算値279.19467、実測値280.2(M+1);保持時間:1.2分;LC法X。
ステップ2:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸、ジアステレオマー2
Figure 2023545762000742
無水N,N-ジメチルホルムアミド(125 μL)中の[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メタノール(25mg、0.0895mmol)の溶液を、2-メチルテトラヒドロフラン(0.625mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(41mg、0.0981mmol)の溶液に添加した。混合物を10~15℃まで冷却し、次いで、ナトリウムtert-ブトキシド(56mg、0.5827mmol)を添加した。反応物を10~15℃で2時間撹拌し、ナトリウムtert-ブトキシド(56mg、0.5827mmol)を混合物に添加し、1時間撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、1N HClの水溶液(5mL)の添加によってクエンチした。二相混合物を30分間撹拌した。次いで、層を分離し、水層を2-メチルテトラヒドロフラン(3×15mL)で抽出した。次いで、層を分離し、水層を2-メチルテトラヒドロフラン(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、精製のために別の粗バッチ反応物と組み合わせた。
粗3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(62.4mg、0.0895mmol)及び粗3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(12.48mg、0.0179mmol)を、酸性水(HCl=0.1%w/w)中のMeCNの勾配(3.5CVでは20%、次いで、10CVにわたって100%、次いで、10CVにわたって100%)を使用した1.5g C18 Goldカートリッジ上の逆相クロマトグラフィーによって精製し、純粋な3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸ジアステレオマー2(塩酸塩)(32mg、40%)を提供した。ESI-MS m/z計算値660.273、実測値661.2(M+1);保持時間:1.44分;LC法X。
ステップ3:13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7,7-ジメチル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(化合物387)
Figure 2023545762000743
0℃のジメチルホルムアミド(DMF)(6.4mL)中のN-メチルモルホリン(34.960mg、38μL、0.3456mmol)の撹拌溶液に、2-クロロ-4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン(17mg、0.0968mmol)を添加し、続いて、ジメチルホルムアミド(DMF)(0.64mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,3-ジメチル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸ジアステレオマー2(塩酸塩)(32mg、0.0459mmol)を添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌した。次いで、反応物を室温まで加温し、室温で24時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、その後、残渣を、酸性水(ギ酸=0.1%w/w)中のMeCNの勾配(3.5CVでは10%、次いで、20CVにわたって100%、次いで、3.5CVでは100%)を使用した15.5g C18 Goldカートリッジ上の逆相クロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として純粋な13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7,7-ジメチル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン、ジアステレオマー2(5.6mg、18%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.95(br.s、1H)、8.63(s、2H)、8.44(s、1H)、7.89(br.s、1H)、7.69(br.s、2H)、7.28~7.20(m、1H)、7.10(d、J=7.3Hz、2H)、6.13(d、J=4.4Hz、2H)、4.85(spt、J=6.0Hz、1H)、4.69(d、J=9.0Hz、1H)、3.47~3.35(m、2H)、2.71~2.64(m、1H)、2.17~1.86(m、8H)、1.40~1.29(m、7H)、0.84(s、3H)、0.79(s、3H)。ESI-MS m/z計算値642.26245、実測値643.2(M+1);保持時間:4.61分;LC法Z。
実施例145:化合物388及び化合物389の調製
ステップ1:3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1,6-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO6-メチル
Figure 2023545762000744
無水THF(500mL)中のピペリジン-1,2-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO2-メチル(65g、259.15mmol)の溶液内に、-78℃でTHF(400mLの1M、400.00mmol)中の1.0M LiHMDSを添加した。反応混合物を同じ温度で30分間撹拌した。無水THF(1000mL)中の塩化フェニルセレニル(150g、783.22mmol)の撹拌溶液に、カニューレを通して上記で調製されたリチウムエノラートの溶液を-78℃で添加した。反応物を室温まで緩徐に上昇させ、一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を、飽和塩化アンモニウム(500mL)及びDCM(500mL)で希釈した。相分離後、水層をDCM(2×400mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~15%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色の油として3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1,6-カルボン酸O1-tert-ブチルO6-メチル(39.2g、60%)を得て、これが静置時に凝固した。ESI-MS m/z計算値241.13141、実測値242.0(M+1);保持時間:2.83分;LC法T。
ステップ2:3-イソプロピルピペリジン-1,2-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO2-メチル
Figure 2023545762000745
(内部温度を監視するための)温度計を取り付けられたオーブンで乾燥した三つ口フラスコを、アルゴン下でCuI(32g、168.02mmol)で充填した。無水THF(95.2mL)をそれに添加し、結果として得られた懸濁液を-78℃(ドライアイスアセトン浴)まで冷却した。THF中のTHF中のクロロ(イソプロピル)マグネシウム(167.00mLの2M、334.00mmol)を、45分にわたって-78℃(ドライアイスアセトン浴)で反応混合物に添加した。10分後、反応混合物を、-35℃浴(制御された量のドライアイス中のアセトン、温度計を使用して監視された)に移し、30分間撹拌した。温度を-78℃浴に戻し、10分間撹拌した。無水THF(95.2mL)中の3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1,6-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO6-メチル(8g、31.498mmol)の溶液を、1時間10分にわたって(-78℃で)反応混合物に滴加した。次いで、反応物を-78℃で1時間撹拌し、次いで、温度を-10℃まで徐々に上昇させ、更に30分間撹拌した。SMは、この時点でLCMSによって完全に消費され、生成物の質量に対応するピーク(TICのみ、UVなし)が、LCMS及びTLCで観察された(5:1ヘキサン:EtOAc及びニンヒドリンによる染色、生成物は深い青色として現れる(他の不純物/副生成物は紫色及び黄色を示す))。反応物を、-10℃の飽和塩化アンモニウム(300mL)でクエンチし、EtOAc(300ml)で希釈した。不溶性物質を、EtOAcで徹底的に洗浄して、セライトのパッドを通して濾過した。水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×250mL)で洗浄した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、60分にわたってヘキサン中の0~15%ジエチルエーテルを溶離液として使用した330gカートリッジ内の乾燥シリカ上に装填された)によって精製し、淡黄色の油として3-イソプロピルピペリジン-1,2-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO2-メチル(5.9g、62%)を提供した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ5.01~4.79(m、1H)、4.12~3.79(m、1H)、3.73(s、3H)、3.14~2.75(m、1H)、1.86~1.62(m、3H)、1.63~1.52(m、1H)、1.45(s、9H)、1.39~1.28(m、2H)、1.03(d、J=5.8Hz、3H)、0.92(d、J=6.1Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値285.194、実測値286.5(M+1);保持時間:6.16分;LC法S。
ステップ3:2-(ヒドロキシメチル)-3-イソプロピル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000746
無水トルエン(117mL)中の3-イソプロピルピペリジン-1,2-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO2-メチル(5.84g、19.441mmol)の溶液に、窒素下でトルエン(52mLの1M、52.000mmol)中の1.0M DIBAL-Hを0℃で15分間滴加した。反応物を、同じ温度で更に45分間撹拌した。出発物質は、この時点でLCMSによって完全に消費された。反応物を、飽和酒石酸Na,K(含水)(250mL)で0℃でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で希釈した。次いで、反応混合物を室温にして、30分間撹拌した。固体残渣を、EtOAcで徹底的に洗浄して、セライトの小さなパッドで濾過した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(250mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、透明な液体として粗2-(ヒドロキシメチル)-3-イソプロピル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4.9g、88%)を供給して、これを更に精製することなく次のステップで使用した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ4.45~4.17(m、1H)、3.91~3.79(m、1H)、3.59(dd、J=11.5、5.1Hz、1H)、3.02~2.72(m、1H)、1.82~1.69(m、2H)、1.69~1.53(m、3H)、1.46(s、9H)、1.44~1.33(m、1H)、1.18~1.10(m、1H)、1.00(dd、J=6.5、1.2Hz、3H)、0.89(dd、J=6.7、1.1Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値257.1991、実測値258.3(M+1);保持時間:4.78分;LC法S。
ステップ4:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000747
無水DCM(80mL)中の2-(ヒドロキシメチル)-3-イソプロピル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.5g、12.511mmol)の溶液を、窒素下で0℃まで冷却した。イミダゾール(2.2g、32.316mmol)を溶液に添加した。5分後、2-(ヒドロキシメチル)-3-イソプロピル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.5g、12.511mmol)を、0℃で反応混合物に滴加した。反応物を、0℃で30分間撹拌し、続いて、室温で1時間撹拌した。反応物をDCM(150mL)及びブライン(150mL)で希釈した。次いで、水層をDCM(2×150mL)で抽出した。組み合わせた有機溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、ヘキサン中の0~15%ジエチルエーテルを溶離液として使用した120gカートリッジ内の乾燥シリカ上に装填された)によって精製し、溶媒を除去して、無色のゲルとして2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.3g、81%)を提供した。ESI-MS m/z計算値495.31686、実測値496.6(M+1);保持時間:9.74分;LC法S。
ステップ5:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000748
CCl(14.5mL)、ACN(14.5mL)及び水(19.3mL)の溶媒混合物中の2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.6g、5.2444mmol)の溶液内に、NaIO(12g、56.103mmol)及び塩化ルテニウム(III)水和物(120mg、0.5785mmol)を0℃で添加した。反応物を、0℃で30分間撹拌し、次いで、室温まで上昇させ、2時間撹拌した。次いで、反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈した。固体を、EtOAcで徹底的に洗浄して、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、40分にわたってヘキサン中の0~15%EtOAcを溶離液として使用した80gカートリッジ内の乾燥シリカ上に装填された)によって精製し、無色のゲルとして2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.2g、44%)を提供した。ESI-MS m/z計算値509.29614、実測値510.5(M+1);保持時間:8.8分;LC法S。
ステップ6:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000749
無水THF(74mL)中の2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.7g、6.8955mmol)の溶液を、窒素下で-78℃で冷却した。THF(1.0Mの8.5mL、8.5000mmol)中の1.0M LiHMDSを、-78℃で25分にわたって滴加した。反応物を同じ温度で0.5時間撹拌した。無水THF(8.2mL)中のN-(5-クロロ-2-ピリジル)-1,1,1-トリフルオロ-N-(トリフルオロスルホニル)メタンスルホンアミド(3.3g、8.4037mmol)の溶液を、15分にわたって反応混合物に滴加した。次いで、反応物を-78℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を最高-40℃まで加温し、15分間撹拌した。反応物を、-40℃の飽和重炭酸ナトリウム(15mL)でクエンチし、次いで、緩徐に室温まで上昇させた。水溶液をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、ヘキサン中の0~10%EtOAcを溶離液として使用した4gカートリッジ内の乾燥シリカ上に装填された)によって精製し、無色のゲルとして2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(223mg、79%)を提供した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.74~7.49(m、4H)、7.46~7.33(m、6H)、5.09(t、J=4.3Hz、1H)、4.72~4.46(m、1H)、3.77(dd、J=10.4、6.9Hz、1H)、3.50(dd、J=10.3、7.6Hz、1H)、2.18~2.03(m、1H)、2.00(dd、J=7.1、4.6Hz、1H)、1.66~1.58(m、1H)、1.48(s、9H)、1.33~1.23(m、1H)、1.04(s、9H)、0.92(dd、J=6.6、1.3Hz、3H)、0.90(d、J=6.6Hz、3H)ESI-MS、m/z計算値641.2454、実測値642.7(M+1);保持時間:9.64分;LC法S。
ステップ7:2-クロロ-5-イソプロポキシ-ピリミジン
Figure 2023545762000750
DMF(400.00mL)中の2-クロロピリミジン-5-オール(40g、306.44mmol)、2-ヨードプロパン(80g、470.61mmol)、及び炭酸カリウム(100g、723.56mmol)の撹拌混合物を、80℃で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、次いで、水(1L)を添加した。固体を濾過し、水で洗浄し、EtOAc(1L)中に溶解させた。酢酸エチル層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、白色の固体として2-クロロ-5-イソプロポキシ-ピリミジン(42g、75%)を得た。ESI-MS m/z計算値172.04034、実測値173.3(M+1);保持時間:3.35分;LC法S。
ステップ7:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000751
250mlフラスコを、アルゴン雰囲気下で、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(2.3g、9.0573mmol)、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.9g、5.7727mmol)、炭酸カリウム(2.1g、15.195mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(406mg、0.5784mmol)、トリフェニルホスフィン(303mg、1.1552mmol)で充填した。予め脱気した1,4-ジオキサン(62.5mL)(撹拌しながらアルゴンを2時間発泡させる)を反応フラスコに添加した。反応混合物をアルゴンで35分間更に脱気した。次いで、反応物を90℃で5時間と20分間加熱した。出発物質の完全な消費が、LCMSによって観察された。反応物を室温まで冷却した。反応物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、EtOAcで徹底的に洗浄してセライトのパッドを通して濾過した。ブライン(150ml)を濾液に添加した。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、ヘキサン中の0~15%EtOAcを溶離液として使用した120gカートリッジ内に最小限の量のベンゼンを装填した)によって精製し、溶媒を除去して、白色の泡として2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.79g、74%)を得た。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.70~7.50(m、4H)、7.45~7.32(m、6H)、5.00(t、J=3.8Hz、1H)、4.27~4.17(m、1H)、3.62(dd、J=9.8、5.6Hz、1H)、3.56(t、J=9.6Hz、1H)、2.15~1.90(m、2H)、1.82~1.71(m、1H)、1.57~1.53(m、1H)、1.41(s、9H)、1.24(d、J=3.9Hz、12H)、1.04(s、9H)、0.91(d、J=3.1Hz、3H)、0.90(d、J=3.2Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値619.3864、実測値620.8(M+1);保持時間:4.55分;LC法W。
ステップ8:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000752
バイアルに、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(365mg、0.5890mmol)、2-クロロ-5-イソプロポキシ-ピリミジン(161mg、0.8861mmol)、ジアセトキシパラジウム(26.5mg、0.1180mmol)、トリフェニルホスファン(61.8mg、0.2356mmol)、及びリン酸塩(カリウムイオン(3))(375mg、1.767mmol)を添加した。ジオキサン(7.3mL)及び水(730μL)を反応混合物に添加し、溶液を窒素で10分間スパージした。バイアルをアルゴンで洗い流し、スクリューキャップで密封し、100℃で5時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチルと水との間で分配した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中の0~20%酢酸エチルの勾配を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(180mg、49%)を得た。ESI-MS m/z計算値629.36487、実測値630.9(M+1);保持時間:0.86分;LC法D(50~99%勾配)。
ステップ9:tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン
Figure 2023545762000753
2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(145mg、0.2302mmol)をDCM(2mL)中に溶解させ、氷水浴中で冷却した。TFA(850μL、11.03mmol)を反応物に添加し、冷却浴を5分後に除去し、反応物を室温まで加温し、この温度で1時間撹拌し続けた。次いで、反応物を減圧下で濃縮して、中間体tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロピリジン-2-イル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(トリフルオロ酢酸塩)を提供した。ESI-MS m/z計算値529.31244、実測値530.8(M+1);保持時間:0.75分。次いで、結果として得られた中間体をTHF(4mL)中に溶解させ、続いて、トリエチルアミン(65μL、0.4664mmol)、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(195mg、0.9201mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、含水HCl(384μLの6M、2.304mmol)でクエンチし、次いで、(10~99%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製した。所望の画分を組み合わせ、減圧下で濃縮して、tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(塩酸塩)(95.7mg、73%)を提供した。ESI-MS m/z計算値531.3281、実測値532.9(M+1);保持時間:0.72分;LC法E。
ステップ10:[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メタノール
Figure 2023545762000754
tert-ブチル-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(塩酸塩)(90mg、0.1584mmol)をジオキサン(1.5mL)中に溶解させ、続いて、含水HCl(655μLの12.1M、7.926mmol)を添加した。反応混合物を100℃で1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、(1~99%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製して、[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メタノール(塩酸塩)(39mg、75%)を提供した。ESI-MS m/z計算値293.21033、実測値294.3(M+1);保持時間:0.4分;LC法D。
ステップ11:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000755
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(49mg、0.1173mmol)をTHF(2mL)中に溶解させ、続いて、[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メタノール(塩酸塩)(38.7mg、0.1173mmol)、次いで、ナトリウムtert-ブトキシド(78.9mg、0.8210mmol)を添加した。反応物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を氷水浴中で冷却し、HCl(196μLの6M、1.176mmol)でクエンチした。反応混合物を、室温まで加温し、DMSO(1mL)で希釈し、シリンジで濾過し、(1~70%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製して、白色の固体として3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸)(53.3mg、64%)を提供した。ESI-MS m/z計算値674.28864、実測値675.6(M+1);保持時間:0.54分;LC法D。
ステップ12:13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7-イソプロピル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン
Figure 2023545762000756
3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3-イソプロピル-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(48.3mg、0.06791mmol)をDMF(4.5mL)中に溶解させ、続いて、2-クロロ-4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン(15.5mg、0.08828mmol)及び4-メチルモルホリン(52.3μL、0.4757mmol)を添加した。反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を、シリンジで濾過し、(10~99%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製して、白色の固体として13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7-イソプロピル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(33.7mg、74%)を提供した。ESI-MS m/z計算値656.2781、実測値657.5(M+1);保持時間:1.97分;LC法A。
ステップ13:13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7-イソプロピル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン、異性体1(化合物388)、及び13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7-イソプロピル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン、異性体2(化合物389)
Figure 2023545762000757
13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7-イソプロピル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(30mg、0.04522mmol)を、異性体のSFC分離のために提出した。エナンチオマーを、50℃でChiralPak IGカラム(250×10mm;5um)を使用したキラルSFCによって分離した。移動相は、10mL/分の流量において、勾配36~44%MeOH(20mM NHを含む)、64~56%COであった。試料の濃度は、メタノール(修飾剤なし)中の20.0mg/mLであり、注入量70μL、173~191バールの出口圧力、210nmの検出波長で、異性体1、ピーク1:13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7-イソプロピル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(6mg、40%)、ESI-MS m/z計算値656.2781、実測値657.5(M+1);保持時間:1.97分、及び異性体2、ピーク2:13-(2,6-ジメチルフェニル)-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-7-イソプロピル-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(5mg、33%)、ESI-MS m/z計算値656.2781、実測値657.5(M+1);保持時間:1.97分、LC法Aを提供した。
実施例146:化合物390及び化合物391の調製
ステップ1:6-ブロモ-N-メチル-N-スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル-ピリジン-2-アミン
Figure 2023545762000758
バイアルに、2-ブロモ-6-フルオロ-ピリジン(984.6mg、5.595mmol)、N-メチルスピロ[2.3]ヘキサン-5-アミン(塩酸塩)(991.3mg、6.714mmol)、炭酸カリウム(3.1g、22.43mmol)を添加し、続いてNMP(2mL)を添加した。バイアルをスクリューキャップで密封し、反応混合物を95℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、(30~100%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製した。所望の画分をプールし、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、透明な油として6-ブロモ-N-メチル-N-スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル-ピリジン-2-アミン(1.35g、90%)を提供した。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.25(dd、J=8.4、7.4Hz、1H)、6.70(d、J=7.4Hz、1H)、6.43(d、J=8.4Hz、1H)、4.97(p、J=8.1Hz、1H)、3.04(s、3H)、2.47(ddd、J=10.0、8.2、2.7Hz、2H)、2.23(ddd、J=10.1、8.1、2.8Hz、2H)、0.58~0.49(m、2H)、0.47~0.38(m、2H)。ESI-MS m/z計算値266.04187、実測値267.09(M+1);保持時間:0.8分;LC法D。
ステップ2:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000759
厚壁圧力容器に、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.62g、2.614mmol)、6-ブロモ-N-メチル-N-スピロ[2.3]ヘキサ-5-イル-ピリジン-2-アミン(838mg、3.137mmol)、セシウム;水酸化物;水和物(878mg、5.228mmol)、トリス(4-フルオロフェニル)ホスファン(149mg、0.4711mmol)、及び酢酸パラジウム(II)(53mg、0.2361mmol)を添加した。バイアルを隔壁で密封し、窒素雰囲気下に置いた。トルエン(16mL)を反応混合物に添加し、溶液を通して窒素を10分間発泡させることによって混合物を脱気した。隔壁を除去し、反応器をアルゴンで洗い流し、テフロン(登録商標)スクリューキャップで密封した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、次いで、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で油に濃縮し、次いで、ヘキサン中の0~8%EtOAcの勾配を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色の粘着性の泡として2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.64g、92%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ7.73~7.54(m、4H)、7.51~7.27(m、7H)、6.68(d、J=7.4Hz、1H)、6.47(d、J=8.4Hz、1H)、5.87(d、J=107.9Hz、1H)、4.93(p、J=8.1Hz、1H)、4.49(s、1H)、3.70(s、1H)、3.45(s、1H)、2.90(s、3H)、2.33(dt、J=20.0、10.2Hz、2H)、2.10(dd、J=22.7、10.2Hz、3H)、1.88(d、J=17.4Hz、1H)、1.55(d、J=7.8Hz、3H)、1.43~1.09(m、3H)、1.02(d、J=3.3Hz、15H)、0.90~0.81(m、6H)、0.46~0.37(m、3H)。ESI-MS m/z計算値679.41693、実測値680.6(M+1);保持時間:0.52分;LC法D(50~99%勾配)。
ステップ3:6-[6-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-5-イソプロピル-2-ピペリジル]-N-メチル-N-スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル-ピリジン-2-アミン
Figure 2023545762000760
2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(800mg、1.176mmol)をDCM(11.2mL)中に溶解させ、氷水浴中で冷却した。TFA(3.6mL、46.73mmol)を反応物に添加し、冷却浴を5分後に除去し、反応物を室温まで加温し、この温度で1時間撹拌し続けた。次いで、反応物を減圧下で濃縮して、中間体6-[2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロピリジン-6-イル]-N-メチル-N-スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル-ピリジン-2-アミン(トリフルオロ酢酸塩)を提供し、次いで、これをTHF(21.6mL)中に溶解させ、続いて、トリエチルアミン(328μL、2.353mmol)、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(997mg、4.704mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、含水HCl(2mLの6M、12.00mmol)でクエンチし、酢酸エチルと飽和塩化ナトリウム水溶液との間で分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルでもう1回抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、(10~99%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製した。所望の画分を組み合わせ、酢酸エチルと飽和塩化ナトリウム水溶液との間で分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルでもう1回抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、6-[6-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-5-イソプロピル-2-ピペリジル]-N-メチル-N-スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル-ピリジン-2-アミン(塩酸塩)(670mg、92%)を提供した。ESI-MS m/z計算値581.3801、実測値582.9(M+1);保持時間:0.83分;LC法D。
ステップ4:[3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-2-ピペリジル]メタノール
Figure 2023545762000761
6-[6-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-5-イソプロピル-2-ピペリジル]-N-メチル-N-スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル-ピリジン-2-アミン(塩酸塩)(530mg、0.8571mmol)を、窒素雰囲気下で無水THF(5.3mL)中に溶解させた。反応混合物を、氷水浴中で冷却し、次いで、THF中の溶液として、フッ化テトラブチルアンモニウム(2.2mLの1M、2.200mmol)を添加した。冷却浴を除去し、反応混合物を室温まで加温させ、この温度で20時間撹拌し続けた。溶媒を減圧下で除去し、粗物質を、DCM中の0~8%MeOHの勾配を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、[3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-2-ピペリジル]メタノール(288mg、98%)を得た。ESI-MS m/z計算値343.26236、実測値344.6(M+1);保持時間:0.53分;LC法D。
ステップ5:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000762
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(195mg、0.4667mmol)及び[3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-2-ピペリジル]メタノール(160.3mg、0.4667mmol)をフラスコ内で組み合わせ、THF(7.8mL)中に溶解させ、続いて、ナトリウムtert-ブトキシド(269mg、2.799mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を、DCMと、1M含水 HClと、飽和塩化ナトリウム水溶液との間で分配した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で固体に濃縮した。粗物質を、(1~60%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製した。所望の画分を組み合わせて、酢酸エチル及び飽和塩化ナトリウム水溶液で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチルでもう1回抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、高真空下で更に乾燥させて、白色の固体として3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸)(220mg、62%)を提供した。ESI-MS m/z計算値724.3407、実測値725.7(M+1);保持時間:0.64分;LC法D。
ステップ6:13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソプロピル-4-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン、異性体1(化合物390)、及び13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソプロピル-4-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン、異性体2(化合物391)
Figure 2023545762000763
3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソプロピル-6-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(220mg、0.2890mmol)をDMF(25mL)中に溶解させ、次いで、氷水浴中で冷却した。2-クロロ-4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン(66mg、0.3759mmol)を反応混合物に添加し、続いて、4-メチルモルホリン(205mg、2.027mmol)を添加した。5分後、冷却浴を除去し、反応を室温まで加温させ、この温度で12時間撹拌し続けた。反応混合物を、EtOAcと、1M含水 HClとの間で分配した。層を分離し、有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。反応混合物を、(10~99%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製して、ラミ混合物として13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソプロピル-4-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(200mg、97%)を提供した。ESI-MS m/z計算値706.33014、実測値707.8(M+1);保持時間:1.85分。エナンチオマーを、Phenomenex LUX-1カラム(ChiralCel OD Equiv.250×21.2mm;5μm)を50℃で使用したキラルSFCによって分離した。移動相は、70mL/分流量で24%MeOH(20mM NHを含む)、76%COであった。試料の濃度は、メタノール(修飾剤なし)中の約20.5mg/mLであり、注入量500μL、154バールの出口圧力、210nmの検出波長で、異性体1、ピーク1、13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソプロピル-4-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(57.7mg、56%)ESI-MS m/z計算値706.33014、実測値707.4(M+1);保持時間:1.84分、及び異性体2、ピーク2、13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソプロピル-4-[6-[メチル(スピロ[2.3]ヘキサン-5-イル)アミノ]-2-ピリジル]-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(69mg、67%)ESI-MS m/z計算値706.33014、実測値707.4(M+1);保持時間:1.84分;LC法Aを提供した。
実施例147:化合物392及び化合物393の調製
ステップ1:3-イソブチルピペリジン-1,2-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO2-メチル
Figure 2023545762000764
(THF中の)臭化イソブチルマグネシウム(380mLの1M、380.00mmol)を、-78℃のTHF(140mL)中のヨウ化銅(I)(36g、189.03mmol)に添加し、次いで、-35℃まで45分間加温し、次いで、-78℃まで冷却し、THF(140mL)中の3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1,6-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO6-メチル(9.3g、38.544mmol)を添加した。次いで、反応混合物を-10℃まで加温させて、この温度で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮塩化アンモニウム(200mL)でクエンチした。これを室温で30分間撹拌して、加温させた。水相を分離し、次いで、MeTHF(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、結果として得られた残渣を、ヘプタン中の0%、次いで、5%酢酸エチルを使用したシリカゲル上で精製して、透明な油として3-イソブチルピペリジン-1,2-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO2-メチルを提供した(7.2g、61%)H NMR(400MHz、CDCl)δ4.82~4.48(m、1H)、4.18~3.86(m、1H)、3.74(s、3H)、3.09~2.79(m、1H)、2.34(br.s.、1H)、1.69~1.57(m、2H)、1.50~1.34(m、13H)、1.26~1.19(m、1H)、0.93(d、J=3.9Hz、3H)、0.91(d、J=3.4Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値299.2097、実測値200.2(M-99);保持時間:2.71分;LC法X。
ステップ2:2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000765
DIBAL(tol.中の1M溶液)(35mLの1M、35.000mmol)を、0℃で維持されたトルエン(90mL)中の3-イソブチルピペリジン-1,2-ジカルボン酸O1-tert-ブチルO2-メチル(4.5g、15.030mmol)の溶液に滴加した。反応物を、この温度で45分間保ち、次いで、0℃の飽和ロッシェル塩水溶液(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL)を添加し、相を分離することができるまで室温で60分間撹拌した。水相を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲル上で精製して、透明な油として2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.9g、90%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl)δ4.16~4.07(m、1H)、4.06~3.93(m、1H)、3.91~3.83(m、1H)、3.71~3.57(m、1H)、2.92~2.74(m、1H)、1.75~1.54(m、5H)、1.50~1.30(m、12H)、1.24~1.14(m、1H)、0.89(d、J=6.6Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値271.2147、実測値294.2(M+23);保持時間:1.89分;LC法X。
ステップ3:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000766
tert-ブチル-クロロ-ジフェニル-シラン(1.2g、4.3658mmol)を、DCM(8mL)中の2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(800mg、2.9477mmol)及びイミダゾール(500mg、7.3446mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を加温させ、室温で1時間撹拌した。反応物をDCM(20mL)及びブライン(10mL)で希釈した。次いで、水層をDCM(2×20ml)で抽出した。組み合わせた有機溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、黄色の油として粗2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.4g、65%)を得た。この物質を更に精製することなく次のステップで使用した。分析試料を、酸性水(0.1%ギ酸含量)中のアセトニトリルの5%、次いで、60~100%勾配を使用した30g C18 RediSep Rf金カラム上の逆相クロマトグラフィーによる100mgの粗試料の精製によって調製し、透明な油として2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(71mg、5%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.76~7.63(m、4H)、7.49~7.36(m、6H)、4.34~4.11(m、1H)、4.09~3.80(m、1H)、3.78~3.68(m、2H)、2.72~2.52(m、1H)、1.97~1.85(m、1H)、1.76~1.64(m、1H)、1.62~1.53(m、2H)、1.45(s、9H)、1.44~1.26(m、3H)、1.17~1.08(m、1H)、1.06(s、9H)、0.97~0.85(m、6H)。ESI-MS m/z計算値509.3325、実測値410.4(M-99);保持時間:3.09分;LC法X。
ステップ4:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000767
過ヨウ素酸ナトリウム(6.5g、30.389mmol)及び塩化ルテニウム(III)水和物(100mg、0.4436mmol)を、0℃で15分間維持されたCCl4(9mL)及びアセトニトリル(9mL)並びに水(11mL)中の2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.4g、1.9223mmol)の溶液に添加し、次いで、室温まで加温させ、2時間撹拌した。酢酸エチル(50mL)を反応混合物に添加し、次いで、これをシリカゲル上で濾過した。濾液をシリンジフィルター上に通過させ、減圧下で濃縮し、結果として得られた残渣を、酸性水(0.1%のギ酸含量)中のアセトニトリルの5%、次いで70~100%勾配を使用したC18カラム上の逆相クロマトグラフィーによって精製して、透明な油として2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(537mg、53%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.69~7.60(m、4H)、7.48~7.34(m、6H)、4.04(dt、J=6.5、3.5Hz、1H)、3.75~3.68(m、1H)、3.67~3.61(m、1H)、2.59~2.47(m、1H)、2.45~2.34(m、1H)、2.29~2.21(m、1H)、2.00~1.90(m、1H)、1.72~1.61(m、1H)、1.51~1.40(m、10H)、1.35~1.27(m、2H)、1.07~1.01(m、9H)、0.96~0.90(m、6H)。ESI-MS m/z計算値523.3118、実測値424.4(M-99);保持時間:2.55分;LC法X。
ステップ5:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000768
磁気撹拌器及び内部温度センサを備えた三つ口フラスコ内で、無水THF(10mL)中の2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(500mg、0.9536mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で-78℃で冷却した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1M)(1.7mLの1M、1.7000mmol)を-78℃で滴加した。反応物を同じ温度で30分間撹拌した。無水THF(1mL)中のN-(5-クロロ-2-ピリジル)-1,1,1-トリフルオロ-N-(トリフルオロスルホニル)メタンスルホンアミド(530mg、1.3497mmol)の溶液を、反応混合物に滴加した。次いで、反応物を-78℃で1時間撹拌した。これを最高-40℃まで加温し、15分間撹拌した。反応物を-40℃の飽和重炭酸ナトリウム(150mL)でクエンチし、次いで、温度を室温まで上昇させた。水(300mL)を混合物に添加し、水相をMTBE(3×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。結果として得られた残渣を、ヘプタン中の0~20%酢酸エチルを使用したシリカゲル上で精製し、透明な油として2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(550mg、87%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.71~7.60(m、4H)、7.50~7.33(m、6H)、5.04(t、J=3.9Hz、1H)、4.52~4.41(m、1H)、3.81(dd、J=10.3、6.6Hz、1H)、3.52(dd、J=10.3、8.3Hz、1H)、2.20~2.11(m、1H)、2.10~2.02(m、1H)、1.83(dd、J=18.6、4.2Hz、1H)、1.74~1.60(m、1H)、1.49(s、9H)、1.16(ddd、J=14.0、7.6、6.7Hz、1H)、1.08~0.97(m、10H)、0.88(d、J=6.6Hz、6H)。19F NMR(377MHz、CDCl)δ-74.17(s、3F)。ESI-MS m/z計算値655.2611、実測値なし;保持時間:3.02分;LC法Y。
ステップ6:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000769
10mLフラスコを、アルゴン雰囲気下で、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1g、3.9380mmol)、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.7g、2.4625mmol)、炭酸カリウム(920mg、6.6567mmol)、Pd(PPhCl(189mg、0.2693mmol)、トリフェニルホスフィン(141mg、0.5376mmol)で充填した。予め脱気した1,4-ジオキサン(30mL)(撹拌しながらアルゴンを2時間発泡させる)を反応フラスコに添加した。反応混合物をアルゴンで50分間更に脱気した。次いで、反応物を90℃で1時間30分間加熱した。反応物を室温まで冷却した。反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、EtOAcで徹底的に洗浄してセライトのパッドを通して濾過した。ブライン(50ml)を濾液に添加した。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、ヘキサン中の0~15%ジエチルエーテルを溶離液として使用した40gカートリッジ内に最小限の量のベンゼンを装填した)によって精製し、溶媒を除去して、無色のゲルとして2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.1g、67%)を提供した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.66~7.58(m、4H)、7.42~7.33(m、6H)、5.00(d、J=5.5Hz、1H)、3.92(t、J=7.6Hz、1H)、3.61(dd、J=9.7、5.3Hz、1H)、3.52(t、J=9.8Hz、1H)、2.37(d、J=7.1Hz、1H)、2.21~2.03(m、1H)、1.73(dd、J=18.2、5.8Hz、1H)、1.66~1.57(m、1H)、1.41(s、9H)、1.24(d、J=4.4Hz、12H)、1.18~1.12(m、2H)、1.04(s、9H)、0.97~0.82(m、6H)。ESI-MS m/z計算値633.4021、実測値634.6(M+1);保持時間:4.54分;LC法W。
ステップ7:2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000770
厚壁圧力容器に、2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソプロピル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1g、1.578mmol)、2-ブロモ-5-イソプロポキシ-ピリミジン(411.1mg、1.894mmol)、セシウム;水酸化物;水和物(530mg、3.156mmol)、トリス(4-フルオロフェニル)ホスファン(99.81mg、0.3156mmol)、及びジアセトキシパラジウム(35.4mg、0.1577mmol)を添加した。バイアルを隔壁で密封し、窒素雰囲気下に置いた。トルエン(10mL)を反応混合物に添加し、溶液を通して窒素を10分間発泡させることによって混合物を脱気した。隔壁を除去し、反応器をアルゴンで洗い流し、テフロン(登録商標)スクリューキャップで密封した。反応混合物を100℃で2時間加熱した。反応混合物のUPLC/MS分析は、およそ20%の所望の生成物形成及び出発物質の残留を示した。反応物を、追加のトリス(4-フルオロフェニル)ホスファン(99.81mg、0.3156mmol)及びジアセトキシパラジウム(35.4mg、0.1577mmol)で充填し、100℃で更に2時間撹拌し続けた。反応物を室温まで冷却し、次いで、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で油に濃縮し、次いで、ヘキサン中の0~20%EtOAcの勾配を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(505mg、50%)を提供した。ESI-MS m/z計算値643.38055、実測値644.71(M+1);保持時間:0.87分;LC法d(50~99%勾配)。
ステップ8:tert-ブチル-[[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン
Figure 2023545762000771
2-[[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(505mg、0.7842mmol)をDCM(7mL)中に溶解させ、氷水浴中で冷却した。TFA(2.4mL、31.15mmol)を反応物に添加し、冷却浴を5分後に除去し、反応物を室温まで加温し、この温度で2時間撹拌し続けた。次いで、反応物を減圧下で濃縮して、中間体tert-ブチル-[[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロピリジン-2-イル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(トリフルオロ酢酸塩)を提供し、これをTHF(14mL)中に溶解させ、続いて、トリエチルアミン(220μL、1.578mmol)、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(665mg、3.138mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、含水HCl(1.3mLの6M、7.800mmol)でクエンチし、酢酸エチルと飽和塩化ナトリウム水溶液との間で分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルでもう1回抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、(1~60%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製した。所望の画分を組み合わせ、酢酸エチルと飽和塩化ナトリウム水溶液との間で分配した。層を分離し、水層を酢酸エチルでもう1回抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、tert-ブチル-[[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(塩酸塩)(300mg、66%)を提供した。ESI-MS m/z計算値545.34375、実測値546.88(M+1);保持時間:0.75分;LC法D。
ステップ9:[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メタノール
Figure 2023545762000772
tert-ブチル-[[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(塩酸塩)(307.4mg、0.5279mmol)をジオキサン(5mL)中に溶解させ、続いて、含水HCl(2.2mLの12M、26.40mmol)を添加した。反応混合物を100℃で1時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、ジオキサンを減圧下で除去した。粗生成物を、1mLのメタノール及び1mLのDMSO中に溶解させ、(1~40%ACN/水(5mM HCl)の勾配を使用した逆相HPLCによって精製した。所望の画分を組み合わせて、減圧下で濃縮し、高真空下で更に乾燥させて、[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メタノール(塩酸塩)(140mg、77%)を提供した。ESI-MS m/z計算値307.22598、実測値308.6(M+1);保持時間:1.34分;LC法I。
ステップ10:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸
Figure 2023545762000773
3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(170mg、0.4068mmol)及び[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メタノール(塩酸塩)(139.9mg、0.4068mmol)をフラスコ内で組み合わせ、窒素雰囲気下でTHF(6.8mL)中に溶解させた。ナトリウムtert-ブトキシド(274mg、2.851mmol)を反応混合物に添加し、1時間20分間撹拌し続けた。反応混合物を氷水浴中で冷却し、HClの水溶液(700μLの6M、4.200mmol)でクエンチした。反応混合物を酢酸エチルと飽和塩化ナトリウム水溶液との間で分配した。層を分離し、水相を酢酸エチルでもう1回抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、(1~60%ACN/水(5mM HCl))を使用した逆相HPLCによって精製した。所望の画分を組み合わせ、アセトニトリルを減圧下で除去した。結果として得られた水溶液を、酢酸エチルと飽和塩化ナトリウム溶液との間で分配した。層を分離し、水相を酢酸エチルでもう1回抽出した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固し、高真空下で更に乾燥させて、半固体として3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(155mg、53%)を得た。ESI-MS m/z計算値688.3043、実測値689.8(M+1);保持時間:0.57分;LC法D。
ステップ11:13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン、異性体1(化合物393)、及び13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン、異性体2(化合物392)
Figure 2023545762000774
3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2-ピペリジル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(155mg、0.2137mmol)をDMF(20mL)中に溶解させ、次いで、氷水浴中で冷却した。2-クロロ-4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン(48.8mg、0.2779mmol)を反応混合物に添加し、続いて、4-メチルモルホリン(165μL、1.501mmol)を添加した。5分後、冷却浴を除去し、反応を室温まで加温させ、この温度で12時間撹拌し続けた。反応混合物を、EtOAcと1M含水HClとの間で分配した。層を分離し、有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質を、(10~99%ACN/水(5mM HCl))の勾配を使用した逆相HPLCによって精製した。所望の画分を合わせ、減圧下で濃縮した。生成物をDCM/ヘキサンで沈殿させて、白色の固体として13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(118mg、81%)を提供した。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.3(M+1);保持時間:2.06分。ジアステレオマーを、ChiralPak IGカラム(250×21.2mm、5μm)を50℃で使用したキラルSFCによって分離した。移動相は、70mL/分流量で26%MeOH(20mM NH)、74%COであった。試料の濃度は、メタノール(修飾剤なし)中の32.0mg/mLであり、注入量500μL、151バールの出口圧力、210nmの検出波長で、以下を得た:異性体1、SFCピーク1、13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(28.5mg、39%)、H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.70(s、1H)、8.42(s、2H)、7.71(d、J=106.9Hz、2H)、7.07(s、1H)、6.91(s、2H)、6.16(s、1H)、5.90(s、1H)、5.14(d、J=10.7Hz、1H)、4.65(p、J=6.0Hz、1H)、3.68(d、J=11.4Hz、1H)、3.50~3.30(m、1H)、2.54(d、J=11.6Hz、1H)、1.99(d、J=126。4Hz、11H)、1.40(t、J=5.8Hz、7H)、1.03(t、J=7.0Hz、1H)、0.93~0.82(m、1H)、0.67(d、J=6.4Hz、3H)、0.57(d、J=6.3Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.3(M+1);保持時間:2.05分、及び異性体2、SFCピーク2:13-(2,6-ジメチルフェニル)-7-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-17,17-ジオキソ-10-オキサ-17λ-チア-3,14,16,23-テトラザテトラシクロ[16.3.1.111,15.03,8]トリコサ-1(21),11,13,15(23),18(22),19-ヘキサエン-2-オン(29.7mg、41%)。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.70(s、1H)、8.43(s、2H)、7.68(d、J=98.5Hz、2H)、7.07(s、1H)、6.91(s、2H)、6.15(d、J=5.9Hz、1H)、5.89(s、1H)、5.14(d、J=10.6Hz、1H)、4.66(h、J=6.0Hz、1H)、3.68(d、J=11.3Hz、1H)、3.40(d、J=6.5Hz、1H)、2.54(d、J=11.4Hz、1H)、2.26~1.72(m、11H)、1.50~1.32(m、7H)、1.03(dt、J=13.4、6.6Hz、1H)、0.94~0.83(m、1H)、0.69(d、J=6.3Hz、3H)、0.58(d、J=6.3Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.3(M+1);保持時間:2.06分;LC法A。
実施例148:化合物394及び化合物395の調製
ステップ1:6-オキソシクロヘキセン-1-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000775
塩化フェニルセレニル(15g、78.322mmol)をDCM(400mL)中に溶解させた。これを0℃まで冷却し、ピリジン(7.2372g、7.4mL、91.494mmol)で15分間処理する。DCM(40mL)中の2-オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(13g、76.378mmol)の溶液を導入した。反応物を1.5時間にわたって0℃で撹拌し、45分にわたって室温まで加温させた。溶液を、10%HCl(300mL)、飽和重炭酸ナトリウム(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の蒸発により、橙色の油を得た。丸底フラスコを中間体及びDCM(200mL)で充填した。溶液を室温で撹拌し、数滴の過酸化水素を添加して、反応を開始した。溶液を0℃まで冷却し、過酸化水素(5.3280g、16mLの30%w/w、46.991mmol)を20分にわたって滴加しながら、激しく撹拌した。添加後、反応物を、室温で15分間、及び0℃で15分間撹拌した。固体を濾過し、DCM(50mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を、7%重炭酸ナトリウム(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、橙色の液体として6-オキソシクロヘキセン-1-カルボン酸エチル(12.7g、94%)を提供した。粗物質を精製することなく次のステップで使用した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.65(s、1H)、4.26(d、J=7.1Hz、2H)、2.65~2.40(m、4H)、2.15~1.92(m、2H)、1.31(t、J=7.1Hz、3H)。
ステップ2:2-イソブチル-6-オキソ-シクロヘキサンカルボン酸エチル
Figure 2023545762000776
無水THF(67.000mL)中のCuI(38g、199.53mmol)の懸濁液内に、クロロ(イソブチル)マグネシウム(THF中の2M)(200mLの2M、400.00mmol)を-78℃で添加した。反応物を-35℃で1時間撹拌した。反応物を-78℃まで冷却した。無水THF(67.000mL)中の6-オキソシクロヘキセン-1-カルボン酸エチル(6.7g、39.836mmol)の溶液を、反応混合物に滴加した。反応物を、同じ温度で30分間撹拌し、次いで、0℃まで緩徐に加温した。反応物を、飽和塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で希釈した。2つの層を分割する前に、固体をセライトのパッドを通して濾過した。水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~40%エーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、淡黄色の液体として2-イソブチル-6-オキソ-シクロヘキサンカルボン酸エチル(6.1g、66%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ12.74~12.35(m、0.7H)、4.42(ddtt、J=17.9、10.8、7.1、3.4Hz、2H)、3.26(dd、J=10.4、2.8Hz、0.3H)、2.84~2.72(m、1H)、2.46~2.27(m、3H)、2.01~1.76(m、3H)、1.64(d、J=2.6Hz、1H)、1.50(ddt、J=10.5、7.3、3.0Hz、5H)、1.30~0.96(m、6H)。
ステップ3:3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-2-カルボン酸エチル
Figure 2023545762000777
2-イソブチル-6-オキソ-シクロヘキサンカルボン酸エチル(11g、48.605mmol)をクロロホルム(275mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。メタンスルホン酸(47.392g、32mL、493.12mmol)、続いて、アジ化ナトリウム(16g、246.12mmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。これを還流するように3時間加熱した。氷を反応混合物に添加し、10分間撹拌し、これに続いて、反応が塩基性になるまで水酸化アンモニウムを添加した。反応物をDCM(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(300mL)及び2N Na2CO3(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~35%アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色の固体として3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-2-カルボン酸エチル(11g、93%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ6.35~5.80(m、1H)、4.28(dq、J=29.1、7.1Hz、2H)、4.21~3.71(m、1H)、2.51~1.91(m、4H)、1.89~1.49(m、5H)、1.45~1.18(m、5H)、1.11~0.55(m、6H)。ESI-MS m/z計算値241.1678、実測値242.3(M+1);保持時間:2.53分;LC法T。
ステップ4:7-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-アゼパン-2-オン
Figure 2023545762000778
無水DCM(25mL)中の3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-2-カルボン酸エチル(2.21g、9.1577mmol)の溶液内に、THF(5.1mLの2M、10.200mmol)中の2M LiBHを0℃で滴加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応物を0℃の1N HCl(20mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(5×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、透明なゲルとして7-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-アゼパン-2-オン(1.76g、96%)を供給した。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ7.02~6.65(m、1H)、3.57~3.09(m、3H)、3.08~2.84(m、1H)、2.44~2.03(m、2H)、1.87~1.66(m、2H)、1.66~1.30(m、4H)、1.30~1.05(m、2H)、1.00~0.67(m、6H)。ESI-MS m/z計算値199.15723、実測値200.2(M+1);保持時間:1.85分;LC法T。
ステップ5:7-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-6-イソブチル-アゼパン-2-オン
Figure 2023545762000779
無水DMF(80mL)中の7-(ヒドロキシメチル)-6-イソブチル-アゼパン-2-オン(5.1g、25.591mmol)及びtert-ブチル-クロロ-ジメチル-シラン(11.6g、76.963mmol)の溶液に、イミダゾール(8.8g、129.26mmol)を室温で添加した。反応物を3時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、ブライン(3×50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~30%アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明な液体として7-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-6-イソブチル-アゼパン-2-オン(6.19g、73%)を得て、これが静置時に凝固した。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ6.96~6.78(m、1H)、3.81~3.41(m、2H)、3.04~2.90(m、1H)、2.36~2.01(m、2H)、1.95~1.64(m、2H)、1.65~1.36(m、4H)、1.29~1.06(m、2H)、0.97~0.75(m、15H)、0.04(t、J=4.2Hz、6H)。ESI-MS m/z計算値313.2437、実測値314.0(M+1);保持時間:4.14分;LC法T。
ステップ6:2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル、異性体A、及び2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル、異性体B
Figure 2023545762000780
無水トルエン(70mL)中の7-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-6-イソブチル-アゼパン-2-オン(2.266g、7.2269mmol)及びBocO(7.97g、8.3895mL、36.518mmol)の溶液内に、DIEA(4.6746g、6.3mL、36.169mmol)及びDMAP(1.32g、10.805mmol)を添加した。反応物を110℃で2時間撹拌した。揮発物を真空下で除去した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(120gカラム、勾配:ヘキサン中の0~10%酢酸エチル、20mL/分)によって精製し、以下を供給した:透明なゲルとして異性体A(あまり極性ではない)2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.323g、44%)。ESI-MS m/z計算値413.2961、実測値414.4(M+1)+;保持時間:8.86分、及び透明なゲルとして異性体B(より極性)2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.875g、29%)。ESI-MS m/z計算値413.2961、実測値414.2(M+1)+;保持時間:8.75分;LC法S。
ステップ7:2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-ジフェニルホスホリルオキシ-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル、異性体A
Figure 2023545762000781
乾燥したフラスコ内に、無水THF(30mL)中の2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A(1.323g、3.1982mmol)を充填した。THF(4mLの1M、4.0000mmol)中の1.0M NaHMDSを、-78℃で反応混合物に滴加した。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した。[クロロ(フェニル)ホスホリル]ベンゼン(1.0788g、0.87mL、4.5589mmol)を-78℃で反応混合物に滴加した。反応混合物を同じ温度で更に2時間撹拌した。反応物を室温まで加温し、水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~40%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明なゲルとして2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-ジフェニルホスホリルオキシ-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A(1.801g、87%)を供給した。ESI-MS m/z計算値613.33527、実測値614.3(M+1);保持時間:9.41分;LC法S。
ステップ8:トリブチル-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)スタンナン
Figure 2023545762000782
丸底フラスコ内に、2-クロロ-5-イソプロポキシ-ピリミジン(7g、40.553mmol)及びPd(PPh(4.7g、4.0673mmol)を充填した。脱気したキシレン(210mL)を反応混合物に添加し、続いて、トリブチル(トリブチルスタンニル)スタンナン(97.580g、85mL、168.21mmol)を添加した。反応物を135℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、1N KF(含水)(500mL)を添加した。結果として得られた混合物を室温で1時間撹拌した。結果として得られた溶液を、セライトのパッドを通して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(200mL)で洗浄した。濾液の2つの層を分離した。有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の10%酢酸エチルにおけるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明な液体としてトリブチル-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)スタンナン(5.12g、29%)を供給した、H NMR(500MHz、DMSO-d)δ8.45(s、2H)、4.89~4.55(m、1H)、1.73~1.36(m、6H)、1.32~1.17(m、12H)、1.11~0.88(m、6H)、0.89~0.57(m、9H)を得た。ESI-MS m/z計算値428.18497、実測値429.2(M+1);保持時間:4.11分;LC法T。
ステップ9:2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A
Figure 2023545762000783
マイクロ波対応バイアル内に、無水ジオキサン(15mL)中の2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-ジフェニルホスホリルオキシ-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A(0.88g、1.4336mmol)、トリブチル-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)スタンナン(1.1g、2.5748mmol)、及び無水LiCl(197mg、4.6469mmol)を充填した。反応混合物をアルゴンで1時間パージした。CuI(54mg、0.2835mmol)及びPd(dppf)Cl2(124mg、0.1518mmol)を反応混合物に添加した。反応物をアルゴンで更に10分間パージし、次いで、バイアルを密封し、マイクロ波反応器内で125℃で8時間加熱した。室温まで冷却した後、反応物を1N KF(含水)(15mL)で希釈し、1時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、酢酸エチル(15mL)で洗浄した。濾液の2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗物質をメタノール(30mL)中に溶解させた。1N HCl(1mLの1M、1.0000mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム(50mL)及び酢酸エチル(50mL)で希釈した。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ヘキサン中の0~15%アセトン)によって精製し、黄色のゲルとして2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A(215mg、36%)を供給した。ESI-MS m/z計算値419.2784、実測値420.3(M+1);保持時間:6.74分;LC法S。
ステップ10:[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メタノール、異性体A
Figure 2023545762000784
DCM(3mL)中の2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A(192mg、0.4576mmol)の溶液内に、TFA(2.2200g、1.5mL、19.470mmol)を0℃で滴加した。反応物を、この温度で10分間、及び室温で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を無水THF(3mL)中に溶解させた。TEA(94.380mg、0.13mL、0.9327mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(398mg、1.8779mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を2N重炭酸ナトリウム(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗物質を、DCM(0.3%水酸化アンモニウムで緩衝された)中の0~10%メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色のゲルとして[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メタノール異性体A(52mg、35%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.31(s、2H)、5.79(s、1H)、4.72~4.42(m、1H)、4.08(dd、J=10.3、4.2Hz、1H)、3.79(dd、J=11.1、4.1Hz、1H)、3.48(t、J=10.4Hz、1H)、2.89~2.68(m、1H)、2.46~2.23(m、1H)、2.02~1.79(m、3H)、1.78~1.68(m、2H)、1.67~1.48(m、3H)、1.42~1.29(m、6H)、1.29~1.19(m、1H)、1.14~0.99(m、1H)、0.89(d、J=6.5Hz、3H)、0.84(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値321.24164、実測値322.3(M+1);保持時間:3.52分;LC法S。
ステップ11:14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体A
Figure 2023545762000785
無水THF(1mL)中の[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メタノール異性体A(52mg、0.1618mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(80mg、0.1825mmol)の溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド(80mg、0.8324mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を、0℃の1N HCl(含水)(15mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、黄色のゲルとして粗3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸を供給した。ESI-MS m/z計算値702.32、実測値703.3 (M+1);保持時間:2.76分。粗酸を無水DMF(10mL)中に溶解させた。NMM(92.000mg、0.1mL、0.9096mmol)及びCDMT(60mg、0.3417mmol)を、この順序で反応混合物に添加した。反応物を室温で40時間撹拌した。反応物を、10%クエン酸水溶液(15mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~50%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン異性体A(42mg、35%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ10.47(s、1H)、8.84(s、1H)、8.34(s、2H)、8.11(d、J=8.0Hz、1H)、7.74(d、J=7.8Hz、1H)、7.57(t、J=7.7Hz、1H)、7.19(t、J=7.7Hz、1H)、7.00(d、J=7.6Hz、2H)、6.14(s、1H)、5.84(dd、J=11.8、5.2Hz、1H)、5.72(dd、J=13.2、4.4Hz、1H)、4.64(t、J=11.9Hz、1H)、4.60~4.51(m、1H)、4.34~4.20(m、1H)、2.53(dt、J=15.3、5.1Hz、1H)、2.02~1.83(m、8H)、1.83~1.70(m、2H)、1.70~1.61(m、1H)、1.35(d、J=6.0Hz、6H)、1.32~1.15(m、3H)、0.84~0.74(m、1H)、0.74~0.62(m、6H)。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.9(M+1);保持時間:3.25分;LC法W。
ステップ12:14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体A、SFCピーク1(化合物394)、及び14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体A、SFCピーク2(化合物395)
Figure 2023545762000786
14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(42mg、0.06133mmol)(単一ジアステレオマー、ラセミ混合物、異性体A由来)を、50℃でChiralCel ODカラム(250×10mm;5um)を使用したキラルSFCにかけた。移動相は、20mL/分流量で22%MeOH(20mM NH)、78%COであった。試料の濃度はメタノール(修飾剤なし)中約21mg/mLであり、注入量100μL、214バールの出口圧力、210nmの検出波長であった。各結果として得られたエナンチオマーについて、溶媒を蒸発させ、残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(15分にわたって0~15%)を使用したシリカゲル(12gカラム)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物をDCM/ヘキサン中で粉砕し、溶媒を蒸発させて、白色の固体として以下を得た:SFCピーク1、14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(12mg、57%)。H NMR(400MHz、CDCl)δ8.86(app t、J=1.8Hz、1H)、8.34(s、2H)、8.15(d、J=7.9Hz、1H)、7.76(app d、J=7.7Hz、1H)、7.63(t、J=7.8Hz、1H)、7.19(t、J=7.6Hz、1H)、7.01(d、J=7.6Hz、2H)、6.17(s、1H)、5.84(dd、J=11.8、5.2Hz、1H)、5.73(dd、J=13.2、4.5Hz、1H)、4.65(t,J=11.9Hz、1H)、4.57(hept、J=6.0Hz、1H)、4.30(dt、J=12.1、4.8Hz、1H)、2.59~2.50(m、1H)、1.97(s,6H)、1.95~1.60(m、6H)、1.36(d、J=6.0Hz、6H)、1.34~1.19(m、2H)、0.93~0.73(m、1H)、0.73~0.66(m、6H)。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.64(M+1);保持時間:2.19分、及びSFCピーク2、14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(11.7mg、55%)。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.87(t、J=1.9Hz、1H)、8.34(s、2H)、8.13(d、J=8.0Hz、1H)、7.77(dt、J=7.7、1.4Hz、1H)、7.62(t、J=7.8Hz、1H)、7.19(t、J=7.6Hz、1H)、7.02(d、J=7.6Hz、2H)、6.19(s、1H)、5.83(dd、J=11.7、5.3Hz、1H)、5.73(dd、J=13.2、4.5Hz、1H)、4.69~4.61(m、1H)、4.60~4.53(m、1H)、4.35~4.22(m、1H)、2.60~2.48(m、1H)、2.03~1.84(m、9H)、1.78(t、J=9.2Hz、2H)、1.68~1.63(m、1H)、1.36(d、J=6.1、1.1Hz、6H)、1.25~1.17(m、2H)、0.82~0.73(m、1H)、0.73~0.58(m、6H)。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.81(M+1);保持時間:2.19分;LC法A。
実施例149:化合物396及び化合物397の調製
ステップ1:[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-アゼピン-2-イル]メタノール異性体C
Figure 2023545762000787
無水DCM(2.5mL)中の2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A(176mg、0.4195mmol)の溶液に、エーテル中の2N HCl(5mLの2M、10.000mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。LCMSは、不完全な反応を示した。エーテル中の2N HClの別の部分(5mLの2M、10.000mmol)を添加した。反応物を更に24時間撹拌した。揮発物を真空下で移動させ、黄色の固体として粗[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-アゼピン-2-イル]メタノール(塩酸塩)を生じさせた。ESI-MS m/z計算値319.226、実測値320.1(M+1);保持時間:2.28分。粗物質をエタノール(5mL)中に溶解させた。10%Pd/C(100mg、10%w/w、0.0940mmol)を反応混合物に添加した。反応物を水素バルーン下で24時間撹拌した。触媒を、セライトのパッドを通した濾過によって除去し、エタノール(10mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を真空下で濃縮した。残渣を、DCM(0.3%水酸化アンモニウムで緩衝された)中の0~10%メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色のゲルとして[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メタノール異性体C(46mg、34%)を供給し、これが静置時に凝固した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.31(s、2H)、4.73~4.50(m、1H)、4.11~3.93(m、1H)、3.88~3.49(m、3H)、3.38~3.10(m、1H)、2.68~2.49(m、1H)、2.33~2.08(m、1H)、1.90~1.79(m、1H)、1.78~1.69(m、1H)、1.67~1.59(m、2H)、1.56~1.44(m、2H)、1.36(d、J=5.6Hz、6H)、1.28~1.25(m、1H)、1.03(m、1H)、0.97~0.66(m、6H)。ESI-MS m/z計算値321.24164、実測値322.3(M+1);保持時間:2.21分;LC法T。
ステップ2:14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン異性体C
Figure 2023545762000788
無水THF(1mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(63mg、0.1508mmol)及び[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メタノール異性体C(46mg、0.1431mmol)の溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド(75mg、0.7804mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を、0℃の1N HCl(水溶液)(15mL)でクエンチし、次いで、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、灰白色の固体として粗3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)を供給した。ESI-MS m/z計算値702.32、実測値703.5(M+1);保持時間:2.69分。粗酸を無水DMF(10mL)中に溶解させた。NMM(73.600mg、0.08mL、0.7277mmol)及びCDMT(60mg、0.3417mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で2日間撹拌した。反応物を10%クエン酸(含水)(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(3×30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の25~75%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(40.9mg、41%)(異性体C)を供給した。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.6(M+1);保持時間:3.37分;LC法W。
ステップ3:14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体C、SFCピーク1(化合物396)、及び14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体C、SFCピーク2(化合物397)
Figure 2023545762000789
14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(40.8mg、0.05958mmol)(単一ジアステレオマー、ラセミ混合物、異性体C由来)を、50℃でChiralPak ICカラム(250×21.2mm;5μM)を使用したキラルSFCにかけた。移動相は、イソクラティックモードにおいて70mL/分流量で38%MeOH(20mM NH)、62%COであった。試料の濃度はメタノール中12.7mg/mLであり、注入量800μL、202バールの出口圧力、210nmの検出波長であった。各結果として得られたエナンチオマーについて、溶媒を蒸発させて、白色の固体として2つの生成物を得た:異性体C、SFCピーク1、14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(15.8mg、77%)、H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.82(s,1H)、8.34(s,2H)、8.13(d、J=8.0Hz、1H)、7.71(d、J=7.6Hz、1H)、7.53(broad s、1H)、7.14(t、J=7.6Hz、1H)、6.96(d、J=7.6Hz、2H)、6.09(s、1H)、5.85(dd、J=11.7、5.2Hz、1H)、5.71(dd、J=13.1、4.4Hz、1H)、4.73~4.50(m、2H)、4.29(dt、J=12.1、4.9Hz、1H)、2.52(dt、J=14.3、4.0Hz、1H)、2.02~1.84(m、9H)、1.81~1.71(m、2H)、1.70~1.59(m、1H)、1.36(d、J=6.0Hz、6H)、1.30~1.18(m、2H)、0.82~0.75(m、1H)、0.74~0.65(m、6H)。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.77(M+1);保持時間:2.17分、及び異性体C、SFCピーク2、14-(2、6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(15.5mg、76%)。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.84(s、1H)、8.33(s、2H)、8.19(d、J=7.9Hz、1H)、7.74(d、J=8.0Hz、1H)、7.62(t、J=7.7Hz、1H)、7.17(t、J=7.6Hz、1H)、6.98(d、J=7.7Hz、2H)、6.12(s、1H)、5.85(dd、J=11.7、5.2Hz、1H)、5.71(dd、J=13.2、4.5Hz、1H)、4.64(t、J=11.9Hz、1H)、4.57(h、J=6.0Hz、1H)、4.29(dt、J=12.1、4.9Hz、1H)、2.53(dt、J=15.2、5.2Hz、1H)、2.07~1.83(m、9H)、1.80~1.71(m、2H)、1.67(dd、J=11.7、5.6Hz、1H)、1.36(d、J=6.0Hz、6H)、1.28(dt、J=14.5、5.2Hz、2H)、0.85~0.76(m、1H)、0.75~0.67(m、6H)。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.83(M+1);保持時間:2.17分;LC法A。
実施例150:化合物398及び化合物399の調製
ステップ1:2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-ジフェニルホスホリルオキシ-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体B
Figure 2023545762000790
乾燥した反応フラスコ内に、無水THF(30mL)中の2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-3-イソブチル-7-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体B(1.261g、3.0483mmol)を充填した。THF(3.8mLの1M、3.8000mmol)中の1.0M NaHMDSを、-78℃で反応混合物に添加した。反応物を同じ温度で1時間撹拌した。[クロロ(フェニル)ホスホリル]ベンゼン(1.0292g、0.83mL、4.3493mmol)を反応混合物に滴加した。反応物を同じ温度で更に2時間撹拌した。反応物を室温まで加温し、水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~40%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明なゲルとして2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-ジフェニルホスホリルオキシ-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体B(1.736g、93%)を得た。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.04~7.80(m、4H)、7.64~7.33(m、6H)、5.38~5.15(m、1H)、4.51~4.22(m、1H)、3.96~3.79(m、1H)、3.76~3.57(m、1H)、2.05~1.85(m、2H)、1.82~1.64(m、2H)、1.56~1.28(m、10H)、1.24~1.11(m、1H)、1.10~1.00(m、1H)、0.91(m、6H)、0.89~0.75(m、9H)、0.78~0.64(m、1H)、0.21~0.00(m、6H)。ESI-MS m/z計算値613.33527、実測値614.1(M+1);保持時間:9.45分;LC法S。
ステップ2:2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体B
Figure 2023545762000791
マイクロ波対応バイアル内に、無水ジオキサン(15mL)中の2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-ジフェニルホスホリルオキシ-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(868mg、1.4140mmol)、トリブチル-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)スタンナン(1.195g、2.7972mmol)、及び無水LiCl(164mg、3.8685mmol)を充填した。反応混合物を窒素で1時間パージした。CuI(54mg、0.2835mmol)及びPd(dppf)Cl(119mg、0.1457mmol)を反応混合物に添加した。反応物をアルゴンで更に10分間パージし、次いで、バイアルを密封し、マイクロ波反応器内で125℃で8時間加熱した。室温まで冷却した後、反応物を1N KF(含水)(15mL)で希釈し、1時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、酢酸エチル(15mL)で洗浄した。濾液の2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗物質をメタノール(15mL)中に溶解させた。1N HCl(1mLの1M、1.0000mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム(50mL)及び酢酸エチル(50mL)で希釈した。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ヘキサン中の0~20%アセトン)によって精製し、黄色のゲルとして2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体B(202mg、27%)を供給した。ESI-MS m/z計算値419.2784、実測値420.3(M+1)+;保持時間:3.81分。
ステップ3:[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メタノール異性体B
Figure 2023545762000792
無水DCM(3mL)中の2-(ヒドロキシメチル)-3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体B(202mg、0.3852mmol)の溶液に、TFA(2.2200g、1.5mL、19.470mmol)を0℃で滴加した。反応物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣に、エーテル中の2N HCl(1.5mLの2M、3.0000mmol)を添加した。揮発物を真空下で除去し、黄色の油として粗[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-アゼピン-2-イル]メタノール(塩酸塩)を供給した。粗物質を無水THF(3mL)中に溶解させた。TEA(79.860mg、0.11mL、0.7892mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(408mg、1.9251mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を2N重炭酸ナトリウム(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗物質を、DCM(0.3%水酸化アンモニウムで緩衝された)中の0~10%メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色のゲルとして[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メタノール異性体B(24mg、19%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.32(s、2H)、4.67~4.50(m、1H)、4.31~4.16(m、1H)、3.57~3.46(m、2H)、3.45(s、2H)、3.19~3.03(m、1H)、2.26~2.12(m、1H)、1.99~1.89(m、1H)、1.89~1.81(m、1H)、1.68~1.54(m、4H)、1.54~1.44(m、1H)、1.43~1.29(m、6H)、1.28~1.17(m、1H)、1.05(ddd、J=13.2、9.6、3.5Hz、1H)、0.93(dd、J=9.3、6.6Hz、3H)、0.84(dd、J=9.2、6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値321.24164、実測値322.4(M+1);保持時間:2.25分;LC法T。
ステップ4:14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体B
Figure 2023545762000793
無水THF(1mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(65mg、0.1482mmol)及び[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メタノール異性体B(44mg、0.1369mmol)の溶液内に、ナトリウムtert-ブトキシド(68mg、0.7076mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を、0℃の1N HCl(含水)(15mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、黄色のゲルとして粗3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[[3-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-2-イル]メトキシ]ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)を供給した。ESI-MS m/z計算値702.32、実測値703.5(M+1);保持時間:2.76分。粗物質を無水DMF(10mL)中に溶解させた。NMM(69.000mg、0.075mL、0.6822mmol)を反応混合物に添加し、続いて、CDMT(48mg、0.2734mmol)を添加した。反応物を室温で2日間撹拌した。反応物を10%クエン酸(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。2つの層を分離し、水層を(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~80%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含有する画分を組み合わせて、真空下で濃縮した。残渣を、水(0.1%TFAで緩衝された)中の0~100%アセトニトリルを使用した逆相HPLCによって更に精製し、白色の粉末として14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(11.6mg、12%)(異性体B)を得た。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ8.57(s、1H)、8.44(s、2H)、7.87(s、1H)、7.61(s、2H)、7.25(t、J=7.4、7.4Hz、1H)、7.12(d、J=7.9Hz、2H)、6.33(s、1H)、5.64(dd、J=12.0、4.8Hz、1H)、5.46(dd、J=13.0、4.6Hz、1H)、4.86~4.72(m、2H)、4.31(dd、J=12.1、5.1Hz、1H)、2.35~2.28(m、1H)、2.13~1.96(m、8H)、1.71~1.52(m、4H)、1.28(dd、J=6.0、1.6Hz、6H)、0.94(dt、J=13.4、5.7、5.7Hz、1H)、0.79~0.64(m、2H)、0.52(d、J=6.3Hz、3H)、0.42(d、J=6.3Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.6(M+1);保持時間:3.31分;LC法W。
ステップ5:14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体B、SFCピーク1(化合物398)、及び14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体B、SFCピーク2(化合物399)
Figure 2023545762000794
14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(10.4mg、0.01519mmol)(単一ジアステレオマー、ラセミ混合物、異性体B由来)を、50℃でChiralCel ODカラム(250×10mm;5μm)を使用したキラルSFCにかけた。移動相は、20mL/分流量で22%MeOH(20mM NH)であった。試料の濃度はメタノール中14.9mg/mLであり、注入量100μL、181バールの出口圧力、210nmの検出波長であった。各結果として得られたエナンチオマーについて、溶媒を蒸発させて、無色のガラスとして以下を得た:異性体B、SFCピーク1、14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(3.2mg、62%)。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.88(M+1);保持時間:2.15分、及び異性体B、SFCピーク2、14-((2,6--ジメチルフェニル)-8-イソブチル-4-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(4mg、77%)。ESI-MS m/z計算値684.3094、実測値685.99(M+1);保持時間:2.15分;LC法A。
実施例151:化合物400及び化合物401の調製
ステップ1:6-Bromoブロモ-N-シクロブチル-N-メチル-ピラジン-2-アミン
Figure 2023545762000795
無水DMSO(1mL)中の2,6-ジブロモピラジン(136mg、0.5717mmol)の溶液に、N-メチルシクロブタンアミン(塩酸塩)(91mg、0.7483mmol)及びDIPEA(185.50mg、0.25mL、1.4353mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(2×10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~20%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明な液体として6-ブロモ-N-シクロブチル-N-メチル-ピラジン-2-アミン(75mg、54%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.98~7.64(m、2H)、4.76~4.45(m、1H)、3.02(s、3H)、2.33~2.22(m、2H)、2.22~2.09(m、2H)、1.79~1.64(m、2H)。ESI-MS m/z計算値241.02145、実測値242.2(M+1);保持時間:3.26分;LC法T。
ステップ2:N-シクロブチル-N-メチル-6-トリブチルスタンニル-ピラジン-2-アミン
Figure 2023545762000796
密封管内に、6-ブロモ-N-シクロブチル-N-メチル-ピラジン-2-アミン(2.12g、8.7561mmol)、トリブチル(トリブチルスタンニル)スタンナン(25.256g、22mL、43.537mmol)、無水LiCl(1.26g、29.721mmol)及びPd(PPh(206mg、0.1783mmol)を充填した。脱気したジオキサン(20mL)を、反応混合物に添加した。管を密封し、120℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、1N KF(含水)(25mLの1M、25.000mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。沈殿物を、セライトのパッドを通して濾過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を、ブライン(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0~15%[メタノール/酢酸エチル中10%7Nアンモニア])によって精製し、黄色の液体としてN-シクロブチル-N-メチル-6-トリブチルスタンニル-ピラジン-2-アミン(2.692g、68%)を得た。ESI-MS m/z計算値453.21658、実測値454.2(M+1);保持時間:4.15分;LC法T。
ステップ3:2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A/異性体C混合物
Figure 2023545762000797
20mLのマイクロ波対応バイアル内に、2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-ジフェニルホスホリルオキシ-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル異性体A(0.941g、1.4563mmol)、N-シクロブチル-N-メチル-6-トリブチルスタンニル-ピラジン-2-アミン(987mg、2.1824mmol)、CuI(107mg、0.5618mmol)、LiCl(219mg、5.1658mmol)、Pd(dppf)Cl(130mg、0.1592mmol)、及び脱気したジオキサン(15mL)を充填した。バイアルを密封し、マイクロ反応器内で150℃で4時間照射した。LCMSは、残された出発物質を示した。N-シクロブチル-N-メチル-6-トリブチルスタンニル-ピラジン-2-アミンの別の部分(330mg、0.7297mmol)を添加した。反応物をアルゴンで30分間パージした。CuI(58mg、0.3045mmol)及びPd(dppf)Cl(126mg、0.1543mmol)を添加した。反応物をマイクロ波で150℃で更に3時間加熱した。反応物を、室温まで冷却し、1N KF(含水)(15mLの1M、15.000mmol)及び酢酸エチル(15mL)で希釈した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。沈殿物を、セライトのパッドを通した濾過によって除去し、酢酸エチル(50mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を、ブライン(2×15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~30%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色の液体として2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(異性体A及びCの混合物)(89mg、10%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.08~7.90(m、1H)、7.87~7.69(m、1H)、6.66~6.22(m、1H)、4.73~4.57(m、1H)、4.56~4.18(m、1H)、3.90~3.70(m、1H)、3.70~3.48(m、1H)、3.11~2.87(m、3H)、2.63~2.35(m、1H)、2.29~2.20(m、2H)、2.20~2.11(m、2H)、1.98~1.87(m、1H)、1.76~1.69(m、2H)、1.66~1.61(m、1H)、1.60~1.55(m、1H)、1.42(s、2H)、1.42~1.32(m、2H)、1.31~1.24(m、2H)、1.12(s、7H)、0.97~0.73(m、15H)、0.13~-0.08(m、6H)。ESI-MS m/z計算値558.39655、実測値559.4(M+1);保持時間:4.84分;LC法T。
ステップ4:[7-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-イソブチル-アゼパン-2-イル]メタノール異性体A/異性体C混合物
Figure 2023545762000798
反応フラスコ内に、2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(異性体A及びC混合物)(89mg、0.1513mmol)及びジオキサン中の4N HCl(3mLの4M、12.000mmol)を充填した。反応物を室温で一晩撹拌した。揮発物を真空下で除去し、濃褐色の固体として[7-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-イソブチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-アゼピン-2-イル]メタノールを供給した。ESI-MS m/z計算値344.2576、実測値345.2(M+1);保持時間:2.32分。粗物質を無水THF(3mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(30.492mg、0.042mL、0.3013mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(140mg、0.6606mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を2N炭酸ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、DCM(0.3%水酸化アンモニウムで緩衝された)中の0~10%メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、褐色のゲルとして[7-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-イソブチル-アゼパン-2-イル]メタノール(異性体A及びC混合物)(40mg、76%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.88~7.81(m、1H)、7.80~7.72(m、1H)、4.69~4.51(m、1H)、3.84~3.65(m、2H)、3.41~3.14(m、1H)、3.08~2.96(m、3H)、2.81~2.51(m、1H)、2.29~2.21(m、2H)、2.21~2.08(m、3H)、1.86~1.68(m、4H)、1.66~1.44(m、3H)、1.39~0.98(m、4H)、0.95~0.70(m、6H)。ESI-MS m/z計算値346.27325、実測値347.3(M+1);保持時間:2.26分;LC法T。
ステップ5:4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン異性体A/異性体C混合物
Figure 2023545762000799
反応バイアル内に、無水THF(0.5mL)中の[7-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-イソブチル-アゼパン-2-イル]メタノール異性体A(40mg、0.1154mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(異性体A及びC混合物)(56mg、0.1340mmol)を充填した。ナトリウムtert-ブトキシド(78mg、0.8116mmol)を、室温で反応混合物に添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を、酢酸エチル(15mL)及び1N HCl(含水)(15mL)で希釈した。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(5×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、黄色の固体として粗3-[[4-[[7-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-イソブチル-アゼパン-2-イル]メトキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)を得た。ESI-MS m/z計算値727.3516、実測値728.5(M+1);保持時間:2.66分。粗物質を無水DMF(7.5mL)中に溶解させた。CDMT(45mg、0.2563mmol)及びNMM(57.960mg、0.063mL、0.5730mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。CDMT(33mg、0.1880mmol)及びNMM(34.960mg、0.038mL、0.3456mmol)の別の部分を反応混合物に添加した。反応物を室温で2日間撹拌し、次いで、10%クエン酸(20mL)でクエンチした。残渣を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗物質を、異性体A及びCの更なる分離のために101mgの出発反応物で実行される別の実験からの粗物質と組み合わせた。4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(異性体A及びC)、ESI-MS m/z計算値709.341、実測値710.6(M+1);保持時間5.99分及び5.73分;LC法T。
ステップ6:4-オン[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体A、及び4-オン[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、(異性体A及びCの1:1混合物)
Figure 2023545762000800
2つの粗物質4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(40mgの出発反応物を使用して調製された)及び4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(101mgの出発反応物を使用して調製された)を組み合わせ、ヘキサン中の0~80%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、黄色の固体(純粋な異性体A)として4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(28mg)、及び橙色のゲル(異性体A及びCの1:1混合物)として4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(58mg)を供給した。異性体A:ESI-MS m/z計算値709.341、実測値 710.8(M+1);保持時間:2.91分。異性体C ESI-MS m/z計算値709.341、実測値710.5(M+1)+;保持時間:2.8分、2.91分;LC法W。
ステップ7:4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体A、SFCピーク1(化合物400)、及び4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体A、SFCピーク2(化合物401)
Figure 2023545762000801
4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オンの混合物(27mg、0.03803mmol)(単一ジアステレオマーA、ラセミ混合物)を、50℃でChiralPak ASカラム(250×21.2mm;5um)を使用したキラルSFCにかけた。移動相は、70mL/分流量で44%MeOH(20mM NH)であった。試料の濃度はメタノール(修飾剤なし)中約18mg/mLであり、注入量500μL、181バールの出口圧力、210nmの検出波長であった。各結果として得られたエナンチオマーについて、溶媒を蒸発させ、残渣を、逆相HPLC(15分にわたって1~99%アセトニトリル/5mM含水HCl)によって精製して、黄色の固体として以下を得た:ジアステレオマーA、SFCピーク1、4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(7.1mg、53%)。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.68~8.63(m、1H)、7.92(d、J=7.9Hz、1H)、7.87(s、1H)、7.84(s、1H)、7.80(dt、J=7.7、1.4Hz、1H)、7.59(t、J=7.8Hz、1H)、7.22(t、J=7.6Hz、1H)、7.08(d、J=7.6Hz、2H)、6.27(s、1H)、5.71(dd、J=11.7、5.4Hz、1H)、5.58~5.46(m、1H)、4.89(t、J=11.8Hz、1H)、4.49(p、J=8.4Hz、1H)、4.40(dt、J=11.2、5.0Hz、1H)、3.22(s、3H)、2.39~2.28(m、2H)、2.28~2.19(m、2H)、2.16~2.08(m、2H)、2.05(s、6H)、1.97~1.88(m、2H)、1.87~1.79(m、1H)、1.80~1.69(m、3H)、1.68~1.60(m、1H)、1.27~1.10(m、2H)、0.83~0.71(m、1H)、0.68~0.60(m、6H)。ESI-MS m/z計算値709.341、実測値710.81(M+1);保持時間:2.08分;及びジアステレオマーB、SFCピーク2、4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(8.5mg、63%)、H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.66(s、1H)、7.93(d、J=7.9Hz、1H)、7.87(s、1H)、7.83(s、1H)、7.80(d、J=7.3Hz、1H)、7.59(t、J=7.8Hz、1H)、7.22(t、J=7.6Hz、1H)、7.08(d、J=7.6Hz、2H)、6.28(s、1H)、5.71(dd、J=11.6、5.4Hz、1H)、5.57~5.46(m、1H)、4.89(t、J=11.8Hz、1H)、4.49(p、J=8.4Hz、1H)、4.44~4.32(m、1H)、3.22(s、3H)、2.38~2.29(m、2H)、2.28~2.19(m、2H)、2.17~2.08(m、2H)、2.05(s、6H)、1.97~1.88(m、2H)、1.88~1.81(m、1H)、1.80~1.69(m、3H)、1.68~1.58(m、1H)、1.25~1.12(m、2H)、0.84~0.72(m、1H)、0.70~0.57(m、6H)。ESI-MS m/z計算値709.341、実測値710.75(M+1);保持時間:2.08分;LC法A。
実施例152:化合物402及び化合物403の調製
ステップ1:4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体C、SFCピーク1(化合物402)、及び4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン、異性体C、SFCピーク2(化合物403)
Figure 2023545762000802
4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(57mg、0.08029mmol)(ジアステレオマーA及びCの1:1混合物)をDMSO(1mL)中に溶解させ、逆相HPLC(15分にわたって1~99%アセトニトリル/5mM含水HCl、混合画分が2度目に精製された)にかけて、2つのラセミジアステレオマーを得た:第1に溶出する、より極性のジアステレオマーC 4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112、16.03、9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(12.3mg、43%)、ESI-MS m/z計算値709.341、実測値710.75(M+1)、保持時間:1.96分及び2回目の溶出、より少ない極性ジアステレオマーA 4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(14.7mg、52%)、ESI-MS m/z計算値709.341、実測値710.81(M+1);保持時間:2.03分。より極性のジアステレオマーCを、40℃でChiralPak ASカラム(250×21.2mm;5um)を使用したキラルSFCにかけた。移動相は、70mL/分の流量で、44%MeOH(20mM NH)であった。試料の濃度はメタノール(修飾剤なし)中18mg/mLであり、注入量200μL、235バールの出口圧力、210nmの検出波長であった。各結果として得られたエナンチオマーについて、溶媒を蒸発させ、残渣を、逆相HPLC(15分にわたって1~99%アセトニトリル/5mM含水HCl)によって精製して、以下を得た:ジアステレオマーC、SFCピーク1、4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(0.5mg、3%)。ESI-MS m/z計算値709.341、実測値710.81(M+1);保持時間:1.98分、及びジアステレオマーC、SFCピーク2、4-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-14-(2,6-ジメチルフェニル)-8-イソブチル-18,18-ジオキソ-11-オキサ-18λ-チア-3,15,17,24-テトラザテトラシクロ[17.3.1.112,16.03,9]テトラコサ-1(22),12,14,16(24),19(23),20-ヘキサエン-2-オン(0.2mg、1%)。ESI-MS m/z計算値709.341、実測値710.59(M+1);保持時間:1.98分;LC法A。
実施例153:化合物404及び化合物405の調製
ステップ1:N-[(1R)-6-ベンジルオキシ-2-ヒドロキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000803
マグネシウム(4.5g、185.15mmol)を、アルゴンバルーン下の乾燥したフラスコに入れた。小さなヨウ素結晶を添加した。紫色のヨウ素蒸気の遊離が可視となるまで、フラスコを加熱ガンで短時間加熱した。内容物を室温まで冷却した。無水THF(100mL)を添加し、続いて、無水THF(100mL)中の数滴の4-ブロモブトキシメチルベンゼン(12.750g、10mL、52.439mmol)を添加した。次いで、1,2-ジブロモエタン(868.00mg、0.4mL、4.6204mmol)を添加した。透明な混合物が観察されるまで、混合物を周期的な穏やかな加熱とともに撹拌した。残りの臭化物を滴加した。完全添加後、混合物を50℃の油浴に入れ、アルゴン下で1時間撹拌した。次いで、反応物を0℃まで冷却し、無水THF(100mL)中のN-[(1R)-1-ホルミル-3-メチル-ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(10g、41.804mmol)を20分にわたって添加した。反応物を0℃で1時間撹拌した。次いで、反応物を飽和塩化アンモニウム(150ml)でクエンチし、水溶液を酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。次いで、組み合わせた有機溶液をブライン(150ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0~40%酢酸エチルを溶離液として使用した330gカートリッジ内でDCMを装填した)によって精製し、淡黄色の油としてN-[(1R)-6-ベンジルオキシ-2-ヒドロキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(4.6g、28%)を提供した。ESI-MS m/z計算値379.27225、実測値380.3(M+1);保持時間:6.0分;LC法S。
ステップ2:N-[(1R)-6-ベンジルオキシ-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000804
N-[(1R)-6-ベンジルオキシ-2-ヒドロキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸(1-メチル-1-シリル-エチル)(11g、26.415mmol)をアルゴン下で無水DCM(50mL)中に溶解させ、溶液を0℃まで冷却した。イミダゾール(6.8g、99.886mmol)を反応物に添加し、5分間撹拌した。次いで、TBSCl(10.9g、72.319mmol)を添加し、続いてDMAP(1.1g、9.0040mmol)を添加した。次いで、反応物を5分後に室温まで加温した。次いで、反応混合物を53℃で2時間加熱した。次いで、反応物を室温まで冷却し、DCM(100mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)でクエンチしたた。組み合わせた有機層を、DCM(3×100mL)で抽出し、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0~30%ジエチルエーテルを溶離液として使用した330gカートリッジ内でDCMを装填した)によって精製し、淡黄色の油としてN-[(1R)-6-ベンジルオキシ-2-ヒドロキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(7.9g、59%)を提供した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.40~7.31(m、4H)、7.29~7.27(m、1H)、4.59~4.54(m、1H)、4.54~4.47(m、2H)、3.73~3.65(m、1H)、3.62~3.56(m、1H)、3.51~3.43(m、2H)、1.67~1.58(m、4H)、1.44(s、9H)、1.32~1.23(m、2H)、0.99~0.82(m、18H)、0.11~0.01(m、6H)。ESI-MS m/z計算値493.35873、実測値494.5(M+1);保持時間:9.5分;LC法S。
ステップ3:N-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-ヒドロキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000805
エタノール(160mL)中のN-[(1R)-6-ベンジルオキシ-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(7.9g、15.999mmol)の溶液を、0℃まで冷却し、それにNガス下で炭素パラジウム(1.709g、10%w/w、1.6059mmol)を添加した。Hガスで充填したバルーンを、混合物を通して0℃で3時間発泡させた。反応物を、窒素ガスでパージし、室温まで加温し、セライトのパッドを通して濾過し、メタノール(3×100mL)で洗浄した。溶媒を真空中で除去し、残留EtOHを高真空下で45℃で除去し、ジアステレオマーとしての無色の油としてN-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-ヒドロキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチルを得た(5.30g、81%)ESI-MS m/z計算値403.3118、実測値404.5(M+1);保持時間:8.0分;LC法S。
ステップ4:N-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-イソブチル-6-オキソ-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000806
N-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-ヒドロキシ-1-イソブチル-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(3.8g、8.9429mmol)を、室温で無水DMSO(35mL)中に溶解させた。IBX(4.3g、14.896mmol)を反応混合物に添加した。次いで、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を、水(50ml)及びEtOAc(100ml)で希釈した。白色の固体(IBX副生成物)を、酢酸エチルで徹底的に洗浄し、焼結漏斗を通して濾過した。水溶液をEtOAc(3×100ml)で抽出した。組み合わせた有機溶液を、ブライン(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、ヘキサン(修飾剤として1%EtN)中の0~30%ジエチルエーテルを溶離液として使用した40gカートリッジ内でDCMを装填した)によって精製し、無色の油としてN-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-イソブチル-6-オキソ-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(2.4g、66%)を提供した。ESI-MS m/z計算値401.29614、実測値402.2(M+1);保持時間:4.59分;LC法T。
ステップ5:N-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-ヒドロキシ-1-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000807
-90℃~-95℃のヘキサン(2.4mLの2.5M、6.00mmol)中のn-BuLiの溶液に、THF(26.6mL)中のトリブチル-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)スタンナン(2.32g、2mL、5.4306mmol)を26分にわたって滴加し、反応物を-90℃~-95℃で45分間撹拌した。ピリミジル-リチウム溶液に、THF(6.6mL)中のN-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-イソブチル-6-オキソ-ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(2g、4.9794mmol)の溶液を5分にわたって-95℃で滴加し、次いで、反応物を-95℃で15分間撹拌し、2時間にわたって-20℃まで加温させ、飽和含水NHCl(20mL)でクエンチし、水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×35mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、ベンゼンを含む80g SiOカートリッジ上に装填され、35分間の勾配にわたってヘキサン中の0~40%EtOAcで溶出された)によって精製し、ジアステレオマーとしての黄色の油としてN-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-ヒドロキシ-1-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(1.22g、45%)、ESI-MS m/z計算値539.3754、実測値540.7(M+1);保持時間:8.08分;LC法Sを提供した。
ステップ6:[(6R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8-メチル-ノニル]メタンスルホンネート
Figure 2023545762000808
DCM(4.25mL)中のN-[(1R)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-ヒドロキシ-1-イソブチル-6-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)ヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(670mg、1.2399mmol)の溶液を0℃まで冷却し、次いで、Et3N(254.10mg、0.350mL、2.5111mmol)を添加し、続いて、MsCl(148.00mg、0.10mL、1.2920 mmol)を添加した。反応物を室温まで加温し、30分間撹拌し、次いで、DCM(30mL)で希釈し、飽和含水NHCl(20mL)で洗浄し、次いで、含水DCM(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機物を、水(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、ジアステレオマーとしての淡黄色の油として[(6R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8-メチル-ノニル]メタンスルホンネート(766mg、95%)ESI-MS m/z計算値617.353、実測値618.7(M+1);保持時間:8.83分、8.94分を提供した。LC法S。
ステップ7:tert-ブチル-[(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-イル]オキシ-ジメチル-シラン
Figure 2023545762000809
[(6R)-6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8-メチル-ノニル]メタンスルホンネート(766.15mg、1.2387mmol)を含むバイアルに、TFA(5.0320g、3.4mL、44.131mmol)を0℃で添加し、混合物を5分間撹拌し、次いで、室温まで加温し、10分間撹拌した。反応物を、真空中で濃縮して、ジアステレオマーとしての淡黄色油として[(6R)-6-アミノ-5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8-メチル-ノニル]メタンスルホンネート(トリフルオロ酢酸塩)(782mg、100%)ESI-MS m/z計算値517.3006、実測値518.7(M+1);保持時間:5.1分及び5.25分を提供した。油残渣を、無水DMF(11.2mL)及びCsCO(2.3g、7.0592mmol)と混合し、60℃で14時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、飽和NHCl(30mL)でクエンチし、次いで、EtOAc(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、1M NaOH(30mL)及びブライン(60mL)の混合物で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した(436mg粗製)。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(ベンゼンを含む12g SiOカートリッジ上に装填され、30CV勾配にわたってDCM中の0.17M NHを含有する0~5%MeOHで溶出された)によって精製し、ジアステレオマーとしての黄色の油としてtert-ブチル-[(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-イル]オキシ-ジメチル-シラン(330mg、51%)、ESI-MS m/z計算値421.3125、実測値422.6(M+1);保持時間:6.26分及び6.54分を提供した。LC法S。
ステップ8:(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール
Figure 2023545762000810
MeOH(11.8mL)中のtert-ブチル-[(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-イル]オキシ-ジメチル-シラン(330mg、0.7826mmol)の溶液に、HCl(9.4mLの3M、28.200mmol)を添加し、65℃の油浴中で18時間加熱した。反応物を、真空中(50℃)で淡橙色の泡に濃縮し、残渣をEtOAc(20mL)で希釈し、水性物が飽和するまで2M NaOH(10mL)及び固体NaClを添加した。水性物をEtOAc(5×20mL)で抽出し、有機物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、ジアステレオマーの混合物として粗(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール(255mg、90%)ESI-MS m/z計算値307.226、実測値308.6(M+1);保持時間:3.51分、3.18分、2.99分、2.66分、LC法Sを提供した。
ステップ9:(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール、異性体1、及び(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール、異性体2、並びに(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール、異性体3
Figure 2023545762000811
(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール(507mg)の異性体混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCMを含む24g SiOカートリッジ上に装填され、60分間の勾配にわたってDCM中の0~5%MeOHで溶出された)によって精製し、別々に、無色の油として(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール、異性体(107mg、25%)、ESI-MS m/z計算値307.226、実測値308.4(M+1);保持時間:3.07分、H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.34(s、2H)、4.64~4.52(m、1H)、4.25(t、J=5.7Hz、1H)、3.70~3.65(m、1H)、2.94(dd、J=8.4、5.8Hz、1H)、2.19~2.12(m、1H)、2.12~2.04(m、1H)、1.88(ddt、J=13.3、6.5、3.3、3.3Hz、1H)、1.82~1.67(m、2H)、1.62~1.54(m、1H)、1.53~1.41(m、3H)、1.39~1.34(m、3H)、0.98~0.80(m、6H);無色の油として(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール、異性体2(30mg、7%)、ESI-MS m/z計算値307.226、実測値308.4(M+1);保持時間:3.19分、H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.32(s、2H)、4.59(p、J=6.1Hz、1H)、4.19(dd、J=7.8、5.7Hz、1H)、3.60(td、J=6.5、6.5、3.1Hz、1H)、3.04(ddd、J=10.0、6.2、4.2Hz、1H)、2.93(s、2H)、2.17~2.08(m、1H)、2.08~1.99(m、1H)、1.93~1.78(m、3H)、1.65~1.55(m、2H)、1.54~1.47(m、1H)、1.38~1.35(m、6H)、1.36~1.32(m、1H)、0.89(d、J=6.6Hz、3H)、0.77(d、J=6.5Hz、3H);無色の油として(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール、異性体3(7mg、2%)、ESI-MS m/z計算値307.226、308.4(M+1);保持時間:3.57分、H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.32(s、1H)、4.61(hept、J=6.1Hz、1H)、4.14(dd、J=11.5、6.7Hz、1H)、3.56(t、J=3.1、3.1Hz、1H)、3.12(dd、J=7.9、6.1Hz、1H)、2.86~2.43(m、2H)、2.34~2.22(m、1H)、2.00~1.89(m、1H)、1.88~1.79(m、1H)、1.73~1.63(m、1H)、1.40~1.35(m、6H)、1.35~1.33(m、1H)、1.34.1.26(m、2H)、0.98~0.84(m、1H)、0.79(d、J=6.5Hz、3H)、0.67(d、J=6.5Hz、3H);及び無色の油として(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール(異性体1及び3の混合物、70mg、16%)、ESI-MS m/z計算値307.226、実測値308.2(M+1)+;保持時間:3.02分及び3.53分;LC法Sを提供した。
ステップ10:(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体1
Figure 2023545762000812
THF(1.58mL)中の(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール、異性体1(79mg、0.2570mmol)の溶液に、ナトリウムt-ブトキシド(124mg、1.2903mmol)を0℃で添加した。反応物を室温まで加温し、溶液が形成されるまで10分間撹拌した。次いで、反応物を0℃まで冷却し、5分間撹拌し、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(128mg、0.3063mmol)を添加した。反応物を15分間撹拌し、次いで、室温まで加温し、4時間撹拌した。反応物を、含水1M HCl(2mL)でクエンチし、EtOAc(3×4mL)で抽出し、ブライン(4mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、灰白色の固体として粗3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-イル]オキシ-ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)(186mg、100%)ESI-MS m/z計算値688.3043、実測値689.7(M+1);保持時間:4.38分を提供した。残渣をDMF(15.8mL)中で希釈し、溶液に、NMM(147.20mg、0.160mL、1.4553mmol)、次いで、CDMT(95mg、0.5411mmol)を室温で添加し、混合物を24時間撹拌した。反応物を10%クエン酸(40mL)でクエンチし、EtOAc(3×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(3×60mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(ベンゼンを含む12g SiOカートリッジ上に装填され、40分間の勾配にわたってヘキサン中の20~70%EtOAcで溶出された)によって精製し、白色の固体として(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体1(41mg、23%)を提供した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.80(s、1H)、8.63(s、1H)、8.31(s、2H)、8.04~7.95(m、1H)、7.65(dt、J=7.6、1.4、1.4Hz、1H)、7.57(t、J=7.8Hz、1H)、7.20(t、J=7.6Hz、1H)、7.05(d、J=7.7Hz、2H)、6.08(s、1H)、5.67(dd、J=13.1、6.3Hz、1H)、5.48(dt、J=10.7、4.9、4.9Hz、1H)、4.60(p、J=6.1Hz、1H)、4.15~4.08(m、1H)、2.87~2.78(m、1H)、2.25~2.16(m、1H)、2.12~2.04(m、1H)、2.01~1.89(m、7H)、1.87~1.74(m、2H)、1.73~1.62(m、2H)、1.41~1.35(m、6H)、1.30~1.22(m、1H)、0.63(d、J=6.6Hz、3H)、0.06(d、J=6.6Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.8(M+1);保持時間:3.13分;LC法W。
ステップ11:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体1、SFCピーク1(化合物405)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体1、SFCピーク2(化合物404)、
Figure 2023545762000813
(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(41mg、0.06112mmol)(異性体1、ラセミ)を、50℃でPhenomenex Lux-4 カラム(250×21.2mm、5μM)を使用したキラルSFC分離にかけた。移動相は、イソクラティックモードにおいて70mL/分流量で44%MeOH(20mM NH)であった。試料の濃度はメタノール及びDMSO(76:24、v:v)の混合物中27.3mg/mLであり、2つの異性体を得るために、注入量700μL、175バールの出口圧力、210nmの検出波長であった。各異性体について、溶媒を蒸発させ、残渣を逆相HPLC(15分にわたって1~99%アセトニトリル/5mM含水HCl)によって精製し、灰白色の固体として以下を得た:異性体1、SFCピーク1、12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(10.8mg、53%)、H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ9.04(broad s,1H)、8.66~8.58(m、1H)、8.31(s、2H)、8.06(dt、J=7.8、1.5Hz、1H)、7.68~7.62(m、1H)、7.58(t、J=7.7Hz、1H)、7.19(t、J=7.6Hz、1H)、7.04(d、J=7.6Hz、2H)、6.07(s、1H)、5.68(dd、J=13.1、6.3Hz、1H)、5.53~5.39(m、1H)、4.60(hept、J=5.9Hz、1H)、4.12(dd、J=8.6、4.8Hz、1H)、2.90~2.76(m、1H)、2.27~2.17(m、1H)、2.14~2.02(m、1H)、2.02~1.91(m、7H)、1.89~1.77(m、2H)、1.74~1.63(m、2H)、1.44~1.35(m、6H)、1.25(dd、J=14.0、10.5Hz、1H)、0.63(d、J=6.6Hz、3H)、0.06(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.74(M+1);保持時間:2.13分、及び異性体1、SFCピーク2、2-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(10.4mg、51%)、H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ9.04(broad s、1H)、8.68~8.56(m、1H)、8.31(s、2H)、8.06(dt、J=7.9、1.6Hz、1H)、7.66(dt、J=7.7、1.5Hz、1H)、7.58(t、J=7.7Hz、1H)、7.19(t、J=7.6Hz、1H)、7.04(d、J=7.6Hz、2H)、6.07(s、1H)、5.68(dd、J=13.1、6.4Hz、1H)、5.48(dt、J=10.9、5.1Hz、1H)、4.60(hept、J=6.6Hz、1H)、4.12(dd、J=8.7、4.7Hz、1H)、2.83(dt、J=14.8、7.3Hz、1H)、2.30~2.16(m、1H)、2.14~2.02(m、1H)、2.00~1.88(m、7H)、1.88~1.75(m、2H)、1.71~1.60(m、2H)、1.42~1.33(m、6H)、1.25(dd、J=13.9、10.6Hz、1H)、0.63(d、J=6.6Hz、3H)、0.06(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.68(M+1);保持時間:2.13分 ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.68(M+1);保持時間:2.13分;LC法A。
実施例154:化合物406及び化合物407の調製
ステップ1:ジアステレオマー混合物としての(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール異性体1及び(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール
Figure 2023545762000814
MeOH(13.25mL)中のtert-ブチル-[(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-イル]オキシ-ジメチル-シラン(368mg、0.8727mmol)の溶液に、HCl(10.5mLの3M、31.500mmol)及びHCl(0.785mLの12M、9.4200mmol)を添加し、室温で12時間撹拌し、65℃の油浴中で18時間加熱した。反応物を、真空中で50℃で淡橙色の泡に濃縮し、残渣をEtOAc(20mL)で希釈し、水性物が飽和するまで2M NaOH(10mL)及び固体NaClを添加した。水性物をEtOAc(5×20mL)で抽出し、有機物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した(270mg粗製)。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(Combiflash(登録商標)、ベンゼンを含む12g SiOカートリッジ上に装填され、30分間の勾配にわたってDCM中の0~5%MeOHで溶出された)によって精製し、単一のエナンチオマーとしての無色の油として(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール、異性体1(28.3mg、11%)ESI-MS m/z計算値307.226、実測値308.3(M+1);保持時間:2.94分、H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.33(s、2H)、4.59(hept、J=6.0Hz、1H)、4.24(t、J=5.7、1H)、3.67(t、J=4.0Hz、1H)、2.94(dd、J=8.4、5.8Hz、1H)、2.20~2.02(m、2H)、1.92~1.83(m、1H)、1.82~1.65(m、2H)、1.63~1.38(m、4H)、1.39~1.34(m、6H)、0.97~0.90(m、6H)、及び無色の油として異性体2(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール(95mg、35%)を含有するジアステレオマーの混合物を提供した。ESI-MS m/z計算値307.226、実測値308.4(M+1);保持時間:3.31分、3.03分、2.73分。LC法S。
ステップ2:3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-イル]オキシ-ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸ジアステレオマー混合物
Figure 2023545762000815
THF(1.9mL)中の(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-オール(95mg、0.3090mmol)の以前のステップからのジアステレオマーの溶液に、0℃でナトリウムtert-ブトキシド(150mg、1.5608mmol)を添加した。反応物を室温まで加温し、溶液が形成されるまで10分間撹拌した。次いで、反応物を0℃まで冷却し、5分間撹拌し、次いで、3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(155.3mg、0.3717mmol)を添加し、15分間撹拌し、次いで、室温まで加温し、4時間撹拌した。反応物を、含水1M HCl(3mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、EtOAc(20mL)中で30分間粉砕し、濾過によって収集して、白色の固体として、及びジアステレオマーの混合物として、3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-イル]オキシ-ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(65mg、30%)ESI-MS m/z計算値688.3043、実測値689.7(M+1);保持時間:4.21分及び4.50分を提供した。LC法S。
ステップ3:(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン異性体2
Figure 2023545762000816
DMF(13mL)中の3-[[4-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(2R)-2-イソブチル-7-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)アゼパン-3-イル]オキシ-ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(以前のステップからのジアステレオマー混合物、65mg、0.0944mmol)の溶液に、NMM(57.960mg、0.063mL、0.5730mmol)を添加し、続いて、室温でCDMT(33mg、0.1880mmol)を添加し、混合物を60時間撹拌した。反応物を、10%クエン酸(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出し、ブライン(3×30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(ベンゼンを含む12g SiOカートリッジ上に装填され、60分間の勾配にわたってヘキサン中の0~70%EtOAcで溶出された)によって精製し、白色の固体として(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体2(17.1mg、27%)を提供した。ESI-MS m/z計算値670.2937、実測値671.5(M+1);保持時間:3.18分。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.98(s、1H)、8.32(s、1H)、8.03(d、J=7.9Hz、2H)、7.76~7.67(m、1H)、7.55(t、J=7.8、7.8Hz、1H)、7.20(t、J=7.6、7.6Hz、1H)、7.06(d、J=7.6Hz、2H)、6.15(s、1H)、5.80(dt、J=11.9、4.6Hz、1H)、5.31(t、J=4.9Hz、1H)、4.56(p、J=6.0Hz、1H)、4.36~4.28(m、1H)、2.51(dd、J=15.2、4.5Hz、1H)、2.47~2.37(m、1H)、2.15~2.07(m、1H)、2.01(s、6H)、1.98~1.84(m、2H)、1.76~1.69(m、2H)、1.54(m、1H)、1.50~1.43(m、1H)、1.38~1.33(m、6H)、0.81(d、J=6.5Hz、3H)、0.29(d、J=6.4Hz、3H);LC法W。
異性体4を含有するジアステレオマー混合物からなる第2の化合物も溶出し、白色の固体として(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(9mg、14%)を得た。ESI-MS m/z計算値670.2937、実測値671.7(M+1);保持時間:6.56分及び6.15分。LC法S。
ステップ4:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体2、SFCピーク1(化合物406)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体2、SFCピーク2(化合物407)
Figure 2023545762000817
(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(15.6mg、0.02326mmol)を、50℃でChiral Cel ODカラム(250×10mm、5μM)を使用したキラルSFC分離にかけた。移動相は、イソクラティックモードにおいて20mL/分流量でMeOH(20mM NH)であった。試料の濃度は、メタノール、アセトニトリル、及びDMSO(60:26:14)の混合物中5.6mg/mLであり、注入量400μL、181バールの出口圧力、210nmの検出波長であった。各異性体について、溶媒を蒸発させて、以下を得た:異性体2、SFCピーク1、12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(6.3mg、81%)。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.95(s、1H)、8.31(s、2H)、8.05(d、J=7.4Hz、1H)、7.67(broad s、1H)、7.49(br s、1H)、7.17(t、J=7.6Hz、1H)、7.01(d、J=7.6Hz、2H)、6.06(s、1H)、5.81(dt、J=11.6、4.5Hz、1H)、5.29(t、J=5.0Hz、1H)、4.56(p、J=6.1Hz、1H)、4.39~4.24(m、1H)、2.54~2.31(m、2H)、2.15~2.05(m、1H)、1.97(s、6H)、1.94~1.82(m、2H)、1.77~1.65(m、2H)、1.61~1.51(m、1H)、1.51~1.38(m、1H)、1.39~1.31(m、6H)、0.81(d、J=6.5Hz、3H)、0.32(d、J=6.3Hz、3H)ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.85(M+1);保持時間:2.03分、及び異性体2、SFCピーク2、12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(6mg、73%)。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.94(s、1H)、8.31(s、2H)、8.03(broad s、1H)、7.64(br s、1H)、7.46(br s、1H)、7.15(s、1H)、7.00(s、2H)、6.05(s、1H)、5.86~5.71(m、1H)、5.34~5.19(m、1H)、4.56(hept、J=6.1Hz、1H)、4.39~4.25(m、1H)、2.56~2.34(m、2H)、2.14~2.02(m、1H)、2.14~2.02(m、1H)、2.01~1.82(m、7H)、1.82~1.65(m、2H)、1.58~1.52(m、1H)、1.52~1.41(m、1H)、1.39~1.32(m、6H)、0.81(d、J=6.4Hz、3H)、0.32(d、J=6.2Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.63(M+1);保持時間:2.04分;LC法A。
実施例155:化合物408及び化合物409の調製
ステップ1:12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体4、SFCピーク1(化合物408)、及び12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン、異性体4、SFCピーク2(化合物409)
Figure 2023545762000818
いくつかの実験からの(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(25.8mg、0.0385mmol)の混合異性体を含有するバッチをCHCN(7mL)中に溶解させ、真空中で濃縮して、異性体4を含有する異性体の70:30混合物としての白色の固体として(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8、8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(24.3mg、94%)を提供した。ESI-MS m/z計算値670.2937、実測値671.5(M+1);保持時間:6.59分及び6.18分。LC法S。
(21R)-12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサ-2-オン(24.3mg、0.03622mmol)(異性体4、別の未知の立体異性体の約30%と混合されたラセミ)をDMSO(2mL)中に溶解させ、逆相HPLC(15分にわたって1~99%アセトニトリル/5mM含水HCl)によって精製して、10.5mgの白色の固体を得た。この物質を、50℃でPhenomenex Lux-4カラム(250×10mm、5μM)を使用したキラルSFC分離にかけた。移動相は、イソクラティックモードにおいて20mL/分流量で44%MeOH(20mM NH)であった。試料の濃度は、MeOH及びDMSO(76:24、v:v)の混合物中4.2mg/mLであった。注入量は200μLであり、出口圧力は174バールであり、検出波長は210nmであった。各異性体について、溶媒を蒸発させた。生成物をDMSO(1mL)中に溶解させ、逆相HPLC(15分にわたって1~99%アセトニトリル/5mM含水HCl)によって精製して、無色の樹脂として以下を得た:異性体4、SFCピーク1、12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(2.1mg、17%)、H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.65~8.61(m、1H)、8.31(s、2H)、8.05(dt、J=7.8、1.5Hz、1H)、7.66(dt、J=7.6、1.4Hz、1H)、7.58(t、J=7.7Hz、1H)、7.20(t、J=7.6Hz、1H)、7.04(d、J=7.6Hz、2H)、6.08(s、1H)、5.68(dd、J=13.1、6.4Hz、1H)、5.48(dt、J=11.5、5.0Hz、1H)、4.60(hept、J=6.1Hz、1H)、4.12(dd、J=8.6、4.8Hz、1H)、2.83(dt、J=14.7、7.3Hz、1H)、2.27~2.16(m、1H)、2.15~2.03(m、1H)、2.02~1.88(m、7H)、1.88~1.77(m、2H)、1.75~1.63(m、2H)、1.45~1.34(m、6H)、1.32~1.19(m、1H)、0.63(d、J=6.6Hz、3H)、0.06(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.74(M+1);保持時間:2.11分、及び異性体4、SFCピーク2、12-(2,6-ジメチルフェニル)-21-イソブチル-20-(5-イソプロポキシピリミジン-2-イル)-8,8-ジオキソ-15-オキサ-8λ-チア-1,9,11,22-テトラザテトラシクロ[14.4.1.13,7.110,14]トリコサ-3,5,7(23),10(22),11,13-ヘキサエン-2-オン(3mg、25%)、H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ8.63(s、1H)、8.32(s、2H)、8.06(d、J=7.8Hz、1H)、7.67(d、J=7.7Hz、1H)、7.59(t、J=7.7Hz、1H)、7.20(t、J=7.6Hz、1H)、7.05(d、J=7.6Hz、2H)、6.11(s、1H)、5.68(dd、J=13.1、6.3Hz、1H)、5.49(dt、J=11.7、5.0Hz、1H)、4.60(hept、J=6.0Hz、1H)、4.13(dd、J=8.7、4.8Hz、1H)、2.83(dt、J=14.7、7.2Hz、1H)、2.29~2.17(m、1H)、2.14~2.04(m、1H)、2.02~1.91(m、7H)、1.86~1.60(m、4H)、1.42~1.34(m、6H)、1.26(dd、J=13.8、10.6Hz、1H)、0.64(d、J=6.6Hz、3H)、0.06(s、3H)。ESI-MS m/z計算値670.29376、実測値671.68(M+1);保持時間:2.12分;LC法A。
実施例156:化合物410の調製
ステップ1:(NE)-2-メチル-N-(3-メチルブチリデン)プロパン-2-スルフィンアミド
Figure 2023545762000819
無水ジクロロメタン(200mL)中の(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(10g、82.51mmol)の撹拌溶液に、3-メチルブタナール(18mL、166.3mmol)を添加し、続いて、周囲温度で硫酸銅(II)(40g、250.6mmol)を添加した。淡い青色の混合物を、窒素下で、その温度で24時間撹拌した。最後に、混合物はわずかに青色になった。固体を、短いシリカゲル床上で濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。真空下で更に乾燥させると、淡黄色の油として所望の(NE)-2-メチル-N-(3-メチルブチリデン)プロパン-2-スルフィンアミド(11.64g、74%)を取得した。H NMR(400MHz、DMSO)δ7.93(t、J=5.0Hz、1H)、2.48~2.34(m、2H)、2.10~1.97(m、1H)、1.12(s、9H)、0.94(d、J=4.2Hz、3H)、0.93(d、J=4.2Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値189.11873、実測値190.1(M+1);保持時間:1.42分;LC法A。
ステップ2:tert-ブチル-(2-フリルオキシ)-ジメチル-シラン
Figure 2023545762000820
無水ジクロロメタン(125mL)中の2H-フラン-5-オン(8g、95.15mmol)の撹拌溶液に、窒素下で0~4℃(氷浴)でトリエチルアミン(33mL、236.8mmol)を添加した。次いで、[tert-ブチル(ジメチル)シリル]トリフルオロメタンスルホネート(30mL、130.6mmol)を10分にわたって緩徐に添加した。5分後、浴を除去し、反応物を周囲温度まで加温させ、茶色の溶液を14時間(一晩)激しく撹拌し続けた。反応混合物を水(60mL)でクエンチした。相を分離し、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を短いシリカゲルプラグに通過させ、ベースライン物質を除去し、橙色の油としてtert-ブチル-(2-フリルオキシ)-ジメチル-シラン(17.12g、91%)を供給した。H NMR(400MHz、DMSO)δ6.79(dd、J=2.2、1.1Hz、1H)、6.06(dd、J=3.2、2.2Hz、1H)、5.00(dd、J=3.2、1.1Hz、1H)、0.71(s、9H)、0.00(s、6H)。ESI-MS m/z計算値198.1076、実測値199.1(M+1);保持時間:0.29分;LC法A。
ステップ3:(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソ-2H-フラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド
Figure 2023545762000821
無水ジクロロメタン(150mL)中のtert-ブチル-(2-フリルオキシ)-ジメチル-シラン(17.50g、88.23mmol)及び(NE)-2-メチル-N-(3-メチルブチリデン)プロパン-2-スルフィンアミド(11.0g、58.10mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(11mL、60.88mmol)を窒素下で30分にわたって-78℃で滴加した。その温度で2時間撹拌した後、反応物を、飽和含水重炭酸ナトリウム(30mL)の添加によってクエンチし、約5℃まで緩徐に加温させた。混合物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(3×330gシリカゲルカラム、30分にわたってヘキサン中の40~60%酢酸エチル、ピークが約50%酢酸エチルで生じた)によって精製された油性残渣を取得し、純画分及び別の不純画分を供給した。ピークの前面(画分A)を廃棄した。これら2つの画分は、分離されたままであった。不純画分は、少量であるが望ましくないシスジアステレオマーを有していた。不純物画分(B)(2つのジアステレオマーの混合物):(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソ-2H-フラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド(5.61g、35%)、白色の固体。ESI-MS m/z計算値273.13986、実測値274.2(M+1);保持時間:1.48分。極めて純粋な画分(C):(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソ-2H-フラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド(5.07g、32%)、白色の固体。H NMR(400MHz、DMSO)δ7.70(dd、J=5.8、1.5Hz、1H)、6.28(dd、J=5.8、2.0Hz、1H)、5.09(dt、J=3.9、1.9Hz、1H)、4.90(d、J=8.2Hz、1H)、3.46(ddt、J=12.3、8.0、4.0Hz、1H)、1.96~1.84(m、1H)、1.59(ddd、J=14.4、10.5、4.3Hz、1H)、1.29(ddd、J=13.7、9.8、3.8Hz、1H)、1.06(s、9H)、0.91(d、J=6.7Hz、3H)、0.87(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値273.13986、実測値274.2(M+1);保持時間:1.48分;LC法A(1~50%勾配)。
ステップ4:(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド
Figure 2023545762000822
反応物1(不純画分B由来):酢酸エチル(100mL)中の(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソ-2H-フラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド(5.02g、18.36mmol)の撹拌溶液に、窒素ガスを5分間スパージした。次いで、パラジウム(3.00g、2.819mmol)を添加し、更に5分間スパージし続けた。結果として得られた暗い色の懸濁液を、水素(2つのバルーン)下で40時間撹拌させた。次いで、バルーンを除去し、フラスコを窒素で10分間スパージした。触媒をセライトのパッド上で除去し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(20分にわたってヘキサン中のイソクラティックな35%酢酸エチル)によって精製して、(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド(1.55g、31%)(白色の固体、ESI-MS m/z計算値275.15552、実測値276.2(M+1);保持時間:1.53分)、並びに白色の固体として純粋な(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド(3.12g、62%)を得た。ESI-MS m/z計算値275.15552、実測値276.2(M+1);保持時間:1.51分。
反応物2(純粋画分C由来):酢酸エチル(100mL)中の(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソ-2H-フラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド(5.02g、18.36mmol)の撹拌溶液に、窒素ガスを5分間スパージした。次いで、パラジウム(3.00g、2.819mmol)を添加し、更に5分間スパージし続けた。結果として得られた暗い色の懸濁液を、水素(2つのバルーン)下で40時間撹拌させた。次いで、バルーンを除去し、フラスコを窒素で10分間スパージした。触媒をセライトのパッド上で除去し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(20分にわたってヘキサン中のイソクラティックな35%酢酸エチル)によって精製して、白色の固体としてラクトン(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド(4.72g、93%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO)δ4.98(d、J=8.0Hz、1H)、4.39(td、J=7.5、4.7Hz、1H)、3.37~3.30(m、1H)、2.49~2.45(m、1H)、2.38(ddd、J=17.7、9.7、4.8Hz、1H)、2.16~2.00(m、2H)、1.94~1.80(m、1H)、1.47(ddd、J=14.3、10.1、4.4Hz、1H)、1.20(ddd、J=13.8、9.7、4.0Hz、1H)、1.10(s、9H)、0.90(d、J=6.7Hz、3H)、0.87(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値275.15552、実測値276.2(M+1);保持時間:1.53分;LC法A(1~50%勾配)。
ステップ5:(5S,6R)-5-ヒドロキシ-6-イソブチル-ピペリジン-2-オン
Figure 2023545762000823
無水メタノール(300mL)(mmol HCl対MeOH=1:1)中の(S)-2-メチル-N-[(1R)-3-メチル-1-[(2S)-5-オキソテトラヒドロフラン-2-イル]ブチル]プロパン-2-スルフィンアミド(7.89g、28.65mmol)の撹拌溶液に、窒素下で塩化水素(ジオキサン中の4M)(72mLの4M、288.0mmol)を周囲温度で添加した。淡黄色の溶液を、その温度で1.5時間撹拌させた。揮発物を減圧下で除去し、褐色がかかった粘性物質として粗製物((5S)-5-[(1R)-1-アミノ-3-メチル-ブチル]テトラヒドロフラン-2-オン(塩酸塩)(5.990g、101%);ESI-MS m/z計算値171.12593、実測値172.1(M+1);保持時間:0.46分)を取得した。上記の粘性物質を無水メタノール(150mL)に取り込み、トリエチルアミン(40mL、287.0mmol)を0~4℃(氷水浴)で添加した。浴を除去し、反応物を室温まで加温させた。その温度で15時間(一晩)撹拌した後、揮発物を減圧下で除去した。残渣をジクロロメタン(25mL)に取り込み、(トリエチルアミン-HCl塩を除去するために)セライトのパッド上で濾過した。濾液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(2×330gシリカゲルカラム、35分にわたってジクロロメタン中の0~15%メタノール、所望のピーク(ELSDによって監視され)が約8%メタノールで生じた)によって精製して、白色の固体として(5S,6R)-5-ヒドロキシ-6-イソブチル-ピペリジン-2-オン(3.45g、70%)を供給した。H NMR(400MHz、DMSO)δ7.26(s、1H)、4.92(d、J=4.0Hz、1H)、3.56~3.46(m、1H)、3.11(dtd、J=7.7、4.8、2.5Hz、1H)、2.22(ddd、J=17.5、8.5、6.6Hz、1H)、2.05(dt、J=17.5、6.3Hz、1H)、1.86~1.71(m、2H)、1.64(dq、J=13.1、6.5Hz、1H)、1.31(ddd、J=13.6、8.5、5.1Hz、1H)、1.22(ddd、J=13.7、8.2、5.8Hz、1H)、0.87(d、J=6.6Hz、3H)、0.84(d、J=6.6Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値171.12593、実測値172.2(M+1);保持時間:0.84分;LC法A(1~50%勾配)。
ステップ6:(5S,6R)-5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-イソブチル-ピペリジン-2-オン
Figure 2023545762000824
無水N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)中の(5S,6R)-5-ヒドロキシ-6-イソブチル-ピペリジン-2-オン(4g、23.36mmol)の撹拌溶液に、tert-ブチル-クロロ-ジメチル-シラン(4.27g、28.33mmol)及びイミダゾール(4.79g、70.36mmol)を、その順序で周囲温度で添加した。結果として得られた溶液を室温で15時間(一晩)撹拌した。透明な反応物に、水及びブライン(1:1、40mL)を添加し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。透明な粘性物質をフラッシュクロマトグラフィー(220g、シリカゲルカラム、30分間の実行)にかけ、透明な油として所望の(5S,6R)-5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-イソブチル-ピペリジン-2-オン(5.39g、81%)を供給した。H NMR(400MHz、CDCl)δ5.65(s、1H)、3.58(ddd、J=7.8、5.1、3.0Hz、1H)、3.23~3.12(m、1H)、2.47(ddd、J=17.8、7.6、6.3Hz、1H)、2.32~2.14(m、1H)、1.89~1.79(m、1H)、1.77~1.66(m、1H)、1.65~1.50(m、1H)、1.36(ddd、J=13.5、9.5、4.0Hz、1H)、1.20(ddd、J=14.0、9.6、5.0Hz、1H)、0.87(d、J=6.5Hz、3H)、0.83(d、J=6.5Hz、3H)、0.81(s、9H)、0.00(s、6H)。ESI-MS m/z計算値285.2124、実測値286.3(M+1);保持時間:1.91分;LC法A。
ステップ7:(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000825
無水テトラヒドロフラン(40mL)中の(5S,6R)-5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-イソブチル-ピペリジン-2-オン(2.32g、8.126mmol)の撹拌溶液に、tert-ブトキシカルボニル炭酸tert-ブチル(3.50g、16.04mmol)を添加し、続いて、窒素下でDMAP(1.00g、8.185mmol)を0~4℃(氷水)で添加した。浴を除去し、反応物を周囲温度まで加温させ、一晩(16時間)撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(120gシリカゲルカラム、40分にわたってヘキサン中の10~65%酢酸エチル)で精製し、無色のゲルとして(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.42g、77%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ4.21~4.14(m、1H)、3.91(q、J=3.1Hz、1H)、2.63(ddd、J=17.7、10.6、8.2Hz、1H)、2.31(ddd、J=17.5、7.7、2.3Hz、1H)、1.97~1.86(m、1H)、1.71~1.63(m、1H)、1.55(ddd、J=13.0、8.4、6.0Hz、1H)、1.42(s、9H)、1.35(ddd、J=14.2、8.4、6.0Hz、1H)、1.19(ddd、J=14.1、8.6、5.9Hz、1H)、0.87(d、J=6.7Hz、3H)、0.84(d、J=6.6Hz、3H)、0.78(s、9H)、0.00(s、3H)、-0.01(s、3H)。ESI-MS m/z計算値385.26483、実測値286.4(M+1);保持時間:2.28分;LC法A。
ステップ8:(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000826
無水THF(50mL)中の(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-オキソ-ピぺリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.6g、6.7425mmol)の溶液に、THF(8.5mLの1M、8.5000mmol)中の1.0M LiHMDSを-78℃で滴加した。反応物を同じ温度で0.5時間撹拌した。無水THF(10mL)中のN-(5-クロロ-2-ピリジル)-1,1,1-トリフルオロ-N-(トリフルオロスルホニル)メタンスルホンアミド(3.312g、8.4343mmol)の溶液を、反応混合物に滴加した。次いで、反応物を-40℃で1時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、次いで、室温まで上昇させた。水溶液をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~15%ジエチルエーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、透明な液体として(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.19g、91%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ5.12~5.06(m、1H)、4.46~4.34(m、1H)、3.82~3.77(m、1H)、2.31(dt、J=18.9、4.0、4.0Hz、1H)、2.14(dd、J=19.1、4.2Hz、1H)、1.76~1.66(m、1H)、1.49(s、9H)、1.46~1.40(m、1H)、0.98(d、J=6.3Hz、3H)、0.91(d、J=6.7Hz、3H)、0.87(s、9H)、0.85~0.79(m、1H)、0.16~0.03(m、6H)。ESI-MS m/z計算値517.2141、実測値ヌル(M+)+;462.0(M-55)+;保持時間:9.26分;LC法S。
ステップ9:(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000827
密封管内に、無水ジオキサン(50mL)中の(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.19g、6.1622mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(2.35g、9.2542mmol)及び炭酸カリウム(2.567g、18.574mmol)を充填した。反応混合物をアルゴンで1時間パージした。Pd(PPhCl(433mg、0.6169mmol)及びトリフェニルホスフィン(328mg、1.2505mmol)を反応混合物に添加した。バイアルを密封し、90℃で一晩加熱した。反応物を室温まで冷却した。固体を、セライトのパッドを通した濾過によって除去し、エーテル(50mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~15%ジエチルエーテルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、白色の固体として(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.69g、55%)を供給した。ESI-MS m/z計算値495.35513、実測値496.5(M+1);保持時間:5.02分;LC法T。
ステップ10:(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023545762000828
密封管内に、(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.69g、3.4102mmol)、6-ブロモ-N-シクロブチル-N-メチル-ピラジン-2-アミン(1.25g、5.1628mmol)、水酸化セシウム水和物(1.16g、6.9077mmol)を充填した。反応物をアルゴンで30分間パージした。Pd(OAc)(44mg、0.1960mmol)及びトリス(4-フルオロフェニル)ホスフィン(113mg、0.3573mmol)を添加した。管を密封した。反応物を100℃で2時間加熱した。室温まで冷却した後、反応物を水(30mL)で希釈した。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~20%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色のゲルとして(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.55g、83%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.87(s、1H)、7.82(s、1H)、5.63-5.44(m、1H)、4.93~4.70(m、1H)、4.48(d、J=8.5Hz、1H)、4.01~3.83(m、1H)、3.03(s、3H)、2.45~2.33(m、1H)、2.29~2.10(m、5H)、2.10~1.97(m、1H)、1.82~1.64(m、2H)、1.50~1.35(m、2H)、1.30~0.71(m、24H)、0.23~0.05(m、6H)。ESI-MS m/z計算値530.36523、実測値531.8(M+1);保持時間:4.69分;LC法T。
ステップ11:(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-ピペリジン-3-オール異性体1
Figure 2023545762000829
反応フラスコ内に、(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(401mg、0.7313mmol)及びジオキサン(8mLの4M、32.000mmol)中の4N HClを充填した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。全ての揮発物を真空下で除去し、橙色のゲルとして粗(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロピリジン-3-オール(塩酸塩)を供給した。ESI-MS m/z計算値316.2263、実測値317.3(M+1);保持時間:2.06分。粗物質を無水THF(10mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(159.72mg、0.22mL、1.5784mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(640mg、3.0197mmol)を、室温で反応混合物に添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を、2N炭酸ナトリウム(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。2つの層を分離し、水層を酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、DCM(0.3%水酸化アンモニウムで緩衝された)中の0~6%メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色のゲルとして(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-ピぺリジン-3-オール、異性体1(212mg、91%)を供給した。ESI-MS m/z計算値318.242、実測値319.3(M+1);保持時間:1.69分。ESI-MS m/z計算値316.22632、実測値317.3(M+1);保持時間:2.06分;LC法T。
ステップ12:N-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド、異性体1
Figure 2023545762000830
無水DCM(4mL)中の3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(270mg、0.6461mmol)の溶液に、塩化チオニル(6.5240g、4mL、54.837mmol)を添加した。反応物を45℃で2日間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、灰白色の泡として酸塩化物を供給した。粗酸塩化物を無水DCM(4mL)中に溶解させた。これを、無水DCM(4mL)中の(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-ピペリジン-3-オール、異性体1(162mg、0.5087mmol)及びトリエチルアミン(159.72mg、0.22mL、1.5784mmol)の溶液に0℃で滴加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を10%クエン酸(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~50%アセトンを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、黄色のゲルとしてN-4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド、異性体1(133mg、33%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.52~8.35(m、1H)、8.21(d、J=7.8Hz、1H)、8.17~8.06(m、1H)、7.99~7.85(m、1H)、7.80(d、J=8.4Hz、1H)、7.53~7.34(m、1H)、7.23~7.14(m、1H)、7.10~7.00(m、2H)、6.87~6.76(m、1H)、6.08(s、1H)、5.00~4.75(m、1H)、4.70~4.52(m、1H)、3.99~3.81(m、1H)、3.72(s、1H)、3.10~2.84(m、3H)、2.49~2.39(m、1H)、2.16(s、6H)、1.98~1.90(m、2H)、1.83~1.62(m、4H)、1.22~1.12(m、1H)、1.00~0.82(m、2H)、0.72(s、1H)、0.67~0.56(m、1H)、0.56~0.45(m、1H)、0.40~0.03(m、6H)。ESI-MS m/z計算値717.2864、実測値718.4(M+1);保持時間:3.5分;LC法T。
ステップ13:(3S,22R)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-18-(2,6-ジメチルフェニル)-22-イソブチル-14,14-ジオキソ-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9,11,13(21),16(20),17-ヘキサ-8オン、異性体1、化合物(410)
Figure 2023545762000831
無水DMF(8.6mL)中のN-[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]-3-[(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-3-ヒドロキシ-2-イソブチル-ピぺリジン-1-カルボニル]ベンゼンスルホンアミド(133mg、0.1852mmol)の溶液に、NaH(76mg、60%w/w、1.9002mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で24時間撹拌した。反応物を10%クエン酸(含水)(10mL)で希釈し、酢酸エチル(5×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の0~100%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。正しい画分を組み合わせて、真空下で濃縮した。残渣を、0~100%アセトニトリル-水(0.1%TFAで緩衝された)を使用した逆相分取HPLCで再び精製し、黄色の固体として(3S,22R)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-18-(2,6-ジメチルフェニル)-22-イソブチル-14,14-ジオキソ-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9,11,13(21),16(20),17-ヘキサエン-8-オン(5.9mg、4%)を供給した。H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ8.95(t、J=1.8Hz、1H)、8.13(s、1H)、7.93(s、1H)、7.76(d、J=7.9Hz、1H)、7.60(d、J=7.6Hz、1H)、7.50(t、J=7.8Hz、1H)、7.22(t、J=7.6、7.6Hz、1H)、7.06(d、J=7.8Hz、2H)、6.45(s、1H)、6.08~5.95(m、1H)、4.63(p、J=8.8、8.8、7.9、7.9Hz、1H)、4.15(s、1H)、3.56(dd、J=9.1、5.9Hz、1H)、3.08(s、3H)、2.71~2.55(m、1H)、2.51~2.37(m、2H)、2.35~2.26(m、2H)、2.26~2.14(m、3H)、1.95(s、5H)、1.85~1.71(m、2H)、1.02~0.91(m、1H)、0.91~0.80(m、2H)、0.40(d、J=6.5Hz、3H)、-0.08(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値681.30975、実測値682.6(M+1);保持時間:2.77分;LC法W。
実施例157:化合物411の調製
ステップ1:(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-ピペリジン-3-オール異性体1及び異性体2
Figure 2023545762000832
無水DCM(10mL)中の(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(651mg、1.1872mmol)の溶液に、TFA(8.8800g、6mL、77.879mmol)を0℃で添加した。反応温度を室温まで緩徐に上昇させ、90分間撹拌した。揮発物を真空下で除去し、赤色のゲルとして6-[(2R,3S)-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロピリジン-6-イル]-N-シクロブチル-N-メチル-ピラジン-2-アミン(トリフルオロ酢酸塩)ESI-MS m/z計算値430.3128、実測値431.5(M+1);保持時間:3.48分及び(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-1,2,3,4-テトラヒドロピリジン-3-オール(トリフルオロ酢酸塩)ESI-MS m/z計算値316.2263、実測値317.3(M+1);保持時間:2.09分の混合物を供給した。粗物質をメタノール(10mL)中に溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム(269mg、7.1103mmol)を0℃で反応混合物に添加した。反応物を同じ温度で10分間撹拌した。反応物を0℃の濃縮HCl(0.1mLの12M、1.2000mmol)でクエンチした。反応物を室温で一晩撹拌した。濃縮HClの別の部分(1mLの12M、12.000mmol)を反応混合物に添加した。反応物を更に24時間撹拌した。反応物を2N炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈した。揮発物を真空下で除去した。水溶液を酢酸エチル(5×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、DCM(0.3%水酸化アンモニウムで緩衝された)中の0~8%メタノールを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、両方とも黄色のゲルとして以下の2つのジアステレオマーを供給した:異性体1:(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-ピペリジン-3-オール(146mg、37%)ESI-MS m/z計算値318.242、実測値319.1(M+1);保持時間1.78分;及び異性体2:(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-ピペリジン-3-オール(121mg、32%)、ESI-MS m/z計算値318.242、実測値319.1(M+1);保持時間:1.88分、H NMR(500MHz、クロロホルム-d)δ7.86(s、1H)、7.84(s、1H)、4.73~4.45(m、1H)、4.00~3.83(m、1H)、3.67~3.44(m、1H)、3.03(s、3H)、2.95~2.85(m、1H)、2.78(s、2H)、2.32~2.21(m、2H)、2.21~2.13(m、2H)、2.13~2.02(m、1H)、1.96~1.80(m、2H)、1.80~1.65(m、4H)、1.64~1.51(m、1H)、1.43~1.30(m、1H)、0.96(d、J=6.7Hz、3H)、0.87(d、J=6.8Hz、3H)。LC法T。
ステップ2:(3S,22R)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-18-(2,6-ジメチルフェニル)-22-イソブチル-14,14-ジオキソ-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9,11,13(21),16(20),17-ヘキサエン-8-オン、異性体2(化合物411)
Figure 2023545762000833
反応バイアル内に、無水THF(2.5mL)中の(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-ピペリジン-3-オール、異性体2(107mg、0.3326mmol)及び3-[[4-クロロ-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(157mg、0.3757mmol)を充填した。ナトリウムtert-ブトキシド(224mg、2.3308mmol)を、室温で反応混合物に添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を、1N HCl(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、黄色の固体として3-[[4-[[(2R,3S)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-2-イソブチル-3-ピペリジル]オキシ]-6-(2,6-ジメチルフェニル)ピリミジン-2-イル]スルファモイル]安息香酸(塩酸塩)を得た。ESI-MS m/z計算値699.3203、実測値700.6(M+1);保持時間:2.55分。粗物質を無水DMF(20mL)中に溶解させた。CDMT(177mg、1.0081mmol)及びNMM(202.40mg、0.22mL、2.0010mmol)を反応混合物に添加した。反応物を室温で2日間撹拌した。反応物を10%クエン酸(含水)(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(3×30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中の30~80%酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。正しい画分を組み合わせて、真空下で濃縮した。残渣を、水中0~100%アセトニトリル(0.1%TFAで緩衝された)を用いて逆相HPLCにより更に精製し、黄色の固体として(3S,22R)-6-[6-[シクロブチル(メチル)アミノ]ピラジン-2-イル]-18-(2,6-ジメチルフェニル)-22-イソブチル-14,14-ジオキソ-2-オキサ-14λ-チア-7,15,17,20-テトラザテトラシクロ[14.3.1.13,7.19,13]ドコサ-1(19),9,11,13(21),16(20),17-ヘキサエン-8-オン(71.6mg、31%)を供給した。H NMR(500MHz,DMSO-d)δ8.52(s、1H)、8.04(s、1H)、7.94~7.88(m、2H)、7.71(d、J=6.7Hz、1H)、7.66(t、J=7.6Hz、1H)、7.23(t、J=7.6Hz、1H)、7.10(d、J=8.1Hz、2H)、6.33(s、1H)、6.00~5.90(m、2H)、4.70(m、1H)、3.22~3.17(m、1H)、3.02(s、3H)、2.73~2.66(m、1H)、2.36~2.22(m、3H)、2.24~2.11(m、6H)、1.95(s、6H)、1.73~1.60(m、2H)、1.08~0.97(m、1H)、0.15(d、J=6.7Hz、3H)、0.01(d、J=6.5Hz、3H)。ESI-MS m/z計算値681.30975、実測値682.6(M+1);保持時間:2.89分;LC法W。
VIII.化合物386~426の特性評価
表22及び表23中の化合物は、本明細書に開示される手順によって調製されたか、又は本明細書に開示される手順に類似した手順によって調製され、分析データは、報告された構造と一致していた。
Figure 2023545762000834
Figure 2023545762000835
Figure 2023545762000836
Figure 2023545762000837
Figure 2023545762000838
Figure 2023545762000839
Figure 2023545762000840
Figure 2023545762000841
Figure 2023545762000842
Figure 2023545762000843
Figure 2023545762000844
Figure 2023545762000845
Figure 2023545762000846
Figure 2023545762000847
Figure 2023545762000848
IX.化合物386~426の生物活性データ
A.HBEアッセイ
1.CFTR媒介性短絡電流のUssingチャンバーアッセイ
Ussingチャンバー実験を、F508del及び最小機能CFTR変異(F508del/MF-HBE)に対してヘテロ接合性であるCF対象に由来し、かつ以前に説明されたように(Neuberger T,Burton B,Clark H,Van Goor F Methods Mol Biol 2011:741:39-54)培養されたヒト気管支上皮(HBE)細胞を使用して行った。4日後、頂端培地を除去し、使用前に細胞を気液界面で14日間超かけて成長させた。これにより、ヒト気管支気道上皮に特有の特徴である繊毛性の十分に分化した円柱細胞の単層を得た。
CFTR媒介性短絡(ISC)電流を絶縁するために、Costar(登録商標)Snapwell(商標)細胞培養インサート上で成長させたF508del/MF-HBEをUssingチャンバーに取り付け、経上皮ISCを電圧固定記録条件(Vhold=0mV)下で、37℃で測定した。基底外側溶液は、145mMのNaCl、0.83mMのKHPO、3.3mMのKHPO、1.2mMのMgCl、1.2mMのCaCl、10mMのグルコース、10mMのHEPES(pHをNaOHで7.4に調整)を含み、頂端溶液は、145mMのグルコン酸Na、1.2mMのMgCl、1.2mMのCaCl、10mMのグルコース、10mMのHEPES(pHをNaOHで7.4に調整)を含み、上皮ナトリウムチャネルを遮断するための30μMのアミロリドを含んだ。フォルスコリン(20μM)を頂端膜側に添加してCFTRを活性化し、その後、BPO、GlyH-101、及びCFTR阻害剤172(各々20μMの最終アッセイ濃度)からなるCFTR阻害剤カクテルを頂端膜側に添加してCFTR電流を特異的に絶縁した。各条件のCFTR媒介性ISC(μA/cm)を、阻害後の定常電流に対するピークフォルスコリン応答から決定した。
2.補正因子化合物の同定
CFTR媒介性ISCにおけるCFTR補正因子化合物の活性を、上記に記載されるUssingチャンバー研究で決定した。F508del/MF-HBE細胞培養物を、1μMのイバカフトールと組み合わせたある範囲の濃度の補正因子化合物、又は1μMのイバカフトールと組み合わせた10μMの単一固定濃度の補正因子化合物のいずれかと、20%ヒト血清の存在下で、37℃で18~24時間インキュベートした。18~24時間のインキュベーション中の1μMのイバカフトールを含む補正因子化合物の濃度をCFTR媒介性ISCのUssingチャンバー測定期間にわたって一定に保ち、化合物が全実験期間にわたって存在することを確実にした。推定F508del補正因子の有効性及び効力を、18μMのテザカフトール及び1μMのイバカフトールと組み合わせて、既知のVertex補正因子、(14S)-8-[3-(2-{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イル}エトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-12,12-ジメチル-2λ-チア-3,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ-1(22),5,7,9,19(23),20-ヘキサエン-2,2,4-トリオンの有効性及び効力と比較した。
B.HBE2アッセイ
1.CFTR媒介性短絡電流のUssingチャンバーアッセイ
Ussingチャンバー実験を、F508del及び最小機能CFTR変異(F508del/MF-HBE)に対してヘテロ接合性であるCF対象に由来し、かつ以前に説明されたように(Neuberger T,Burton B,Clark H,Van Goor F Methods Mol Biol 2011:741:39-54)培養されたヒト気管支上皮(HBE)細胞を使用して行った。4日後、頂端培地を除去し、使用前に細胞を気液界面で14日間超かけて成長させた。これにより、ヒト気管支気道上皮に特有の特徴である繊毛性の十分に分化した円柱細胞の単層を得た。
CFTR媒介性短絡(ISC)電流を絶縁するために、Costar(登録商標)Snapwell(商標)細胞培養インサート上で成長させたF508del/MF-HBEをUssingチャンバーに取り付け、経上皮ISCを電圧固定記録条件(Vhold=0mV)下で、37℃で測定した。基底外側溶液は、145mMのNaCl、0.83mMのKHPO、3.3mMのKHPO、1.2mMのMgCl、1.2mMのCaCl、10mMのグルコース、10mMのHEPES(pHをNaOHで7.4に調整)を含み、頂端溶液は、145mMのグルコン酸Na、1.2mMのMgCl、1.2mMのCaCl、10mMのグルコース、10mMのHEPES(pHをNaOHで7.4に調整)を含み、上皮ナトリウムチャネルを遮断するための30μMのアミロリドを含んだ。フォルスコリン(20μM)を頂端膜側に添加してCFTRを活性化し、その後、BPO、GlyH-101、及びCFTR阻害剤172(各々20μMの最終アッセイ濃度)からなるCFTR阻害剤カクテルを頂端膜側に添加してCFTR電流を特異的に絶縁した。各条件のCFTR媒介性ISC(μA/cm)を、阻害後の定常電流に対するピークフォルスコリン応答から決定した。
2.補正因子化合物の同定
CFTR媒介性ISCにおけるCFTR補正因子化合物の活性を、上記に記載されるUssingチャンバー研究で決定した。F508del/MF-HBE細胞培養物を、44nMの(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オールと組み合わせたある範囲の濃度の補正剤化合物、又は44nMの(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オールと組み合わせた1μM及び3μMの単一固定濃度の補正剤化合物と20%ヒト血清の存在下で、37℃で18~24時間インキュベートした。18~24時間のインキュベーション中の44nMの(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オールを含む補正剤化合物の濃度をCFTR媒介性ISCのUssingチャンバー測定期間にわたって一定に保ち、化合物が全実験期間にわたって存在することを確実にした。推定F508del補正因子の有効性及び効力を、18μMのテザカフトール及び1μMのイバカフトールと組み合わせて、既知のVertex補正因子、(14S)-8-[3-(2-{ジスピロ[2.0.2.1]ヘプタン-7-イル}エトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-12,12-ジメチル-2λ-チア-3,9,11,18,23-ペンタアザテトラシクロ[17.3.1.111,14.05,10]テトラコサ-1(22),5,7,9,19(23),20-ヘキサエン-2,2,4-トリオンの有効性及び効力と比較した。
C.生物活性データ表
表24は、本明細書に開示されるアッセイのうちの1つ以上を使用して生成した本発明の代表的な化合物のCFTR調節活性を表す(EC50について、+++は1μM未満であり、++は1~3μM未満であり、+は3~30μM未満であり、NDは「このアッセイでは検出されなかった」である。活性%について、+++は60%超であり、++は30~60%であり、+は30%未満である)。
Figure 2023545762000849
Figure 2023545762000850
Figure 2023545762000851
Figure 2023545762000852
Figure 2023545762000853
Figure 2023545762000854
Figure 2023545762000855
VIII.(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オールの合成
A.一般的な方法
試薬及び出発材料を、別途明記されていない限り商業的供給源から入手し、精製することなく使用した。
プロトン及び炭素NMRスペクトルを、それぞれ、400MHz及び100MHzのH及び13C共鳴周波数で動作するBruker Biospin DRX 400MHz FTNMR分光計、又は300MHz NMR分光計のいずれかで取得した。一次元プロトン及び炭素スペクトルを、それぞれ、0.1834Hz/Pt及び0.9083Hz/Ptのデジタル分解能で20Hzの試料回転を有する広帯域観測(BBFO)プローブを使用して取得した。標準的な以前に公開されたパルスシーケンス及びルーチン処理パラメータを使用して、全てのプロトン及び炭素スペクトルを30℃での温度制御で取得した。
NMR(一次元及び二次元)スペクトルを、5mmの多核Iprobeを備えた、それぞれ、400MHz及び100MHzで動作するBruker AVNEO 400MHz分光計でも記録した。
NMRスペクトルを、45度のパルス角、4800Hzのスペクトル幅、及び28860の取得点を使用して、Hの場合に300MHzのVarian Mercury NMR機器でも記録した。FIDを32k点までゼロ充填し、フーリエ変換前に0.3Hzの線幅拡大を適用した。19F NMRスペクトルを、30度のパルス角、100kHzのスペクトル幅を使用して282MHzで記録し、59202点を取得した。FIDを64k点までゼロ充填し、フーリエ変換前に0.5Hzの線幅拡大を適用した。
NMRスペクトルを、30度のパルス角、8000Hzのスペクトル幅、及び128kの取得点を使用して、Hの場合に400MHzのBruker Avance III HD NMR機器でも記録した。FIDを256k点までゼロ充填し、フーリエ変換前に0.3Hzの線幅拡大を適用した。19F NMRスペクトルを、30度のパルス角、89286Hzのスペクトル幅を使用して377MHzで記録し、128k点を取得した。FIDを256k点までゼロ充填し、フーリエ変換前に0.3Hzの線幅拡大を適用した。
NMRスペクトルを、5mmのQNP(H1/C13/F19/P31)プローブ(タイプ:250-SB、s#23055/0020)を備えたBruker AC 250MHz機器、又はID PFG、5mm、50-202/500MHzのプローブ(モデル/部品番号99337300)を備えたVarian 500MHz機器にも記録した。
以下の実施例で特段の記載がない限り、化合物の最終純度を、Waters製のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)(製品番号:186002350)及び3.0分にわたる1%~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。最終純度を、2つのUVトレース(220nm、254nm)の曲線下面積(AUC)を平均化することによって計算した。低分解能質量スペクトルを、検出範囲にわたって0.1Daの質量精度及び1000の最低分解能(分解能単位なし)を達成することができるエレクトロスプレーオン化(ESI)源を備えた単一の四重極質量分析計を使用して取得された[M+1]種として報告した。
固体NMR(SSNMR)スペクトルを、Bruker-Biospin 4mm HFXプローブを備えたBruker-Biospin 400MHzワイドボア分光計に記録した。試料を、4mmのZrOローターに充填し、典型的には12.5kHzに設定したスピン速度を含む磁気角度スピニング(MAS)条件下でスピンした。プロトン緩和時間を、13C交差分極(CP)MAS実験のプローブリサイクル遅延を設定するために、H MAS T飽和回復緩和実験を使用して測定した。フッ素緩和時間を、19F MAS実験のプローブリサイクル遅延を設定するために、19F MAS T飽和回復緩和実験を使用して測定した。炭素CPMAS実験のCP接触時間を、2ミリ秒に設定した。直線ランプ(50%~100%)を有するCPプロトンパルスを用いた。炭素ハルトマン-ハーン一致を、外部参照試料(グリシン)で最適化した。炭素スペクトルとフッ素スペクトルの両方を、およそ100kHzの電界強度を有するTPPM15デカップリング配列を使用してプロトンデカップリングで記録した。
B.中間体の合成のための手順
中間体1:3-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチルの調製
ステップ1:3-(ベンズヒドリリデンアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル
ジオキサン(800mL)中の3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(47.3g、197.43mmol)、ジフェニルメタンイミン(47g、259.33mmol)、キサントホス(9.07g、15.675mmol)、及び炭酸セシウム(131g、402.06mmol)の混合物を、窒素を30分間発泡させることにより脱気した。Pd(OAc)(3.52g、15.679mmol)を添加し、本システムを窒素で3回パージした。反応混合物を100℃で18時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、セライトのパッド上で濾過した。ケーキをEtOAcで洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させて、黄色の固体として3-(ベンズヒドリリデンアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(90g、84%)を得た。ESI-MS m/z計算値384.10855、実測値385.1(M+1);保持時間:2.24分。LCMS法:Kinetex C18 4.6×50mm 2.6μM、2.0mL/分、95%HO(0.1%ギ酸)+5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)~95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)の勾配(2.0分)、次いで、95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で1.0分間保持する。
ステップ2:3-アミノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル
メタノール(200mL)中の3-(ベンズヒドリリデンアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(65g、124.30mmol)の懸濁液に、HCl(メタノール中の3M)(146mLの3M、438.00mmol)を添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(2L)及びジクロロメタン(500mL)に取り込んだ。有機相を、5%重炭酸ナトリウム水溶液(3×500mL)及びブライン(2×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をヘプタン(2×50mL)で粉砕し、母液を廃棄した。取得された固体をジクロロメタン及びヘプタンの混合物(1:1、40mL)で粉砕し、濾過して、黄色の固体として3-アミノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(25.25g、91%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ8.24(s、1H)、7.28(s、1H)、5.98(br.s、2H)、4.00(s、3H)ppm。19F NMR(282MHz、CDCl)δ-63.23(s、3F)ppm。ESI-MS m/z計算値220.046、実測値221.1(M+1);保持時間:1.62分。LCMS法:Kinetex Polar C18 3.0×50mm 2.6μm、3分、HO(0.1%ギ酸)中の5~95%アセトニトリル、1.2mL/分。
ステップ3:3-アミノ-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル
0℃のアセトニトリル(300mL)中の3-アミノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(18.75g、80.91mmol)の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(18.7g、105.3mmol)を分割して添加した。混合物を25℃で一晩撹拌した。酢酸エチル(1000mL)を添加した。有機層を10%チオ硫酸ナトリウム溶液(3×200mL)で洗浄し、これを酢酸エチル(2×200mL)で戻して抽出した。組み合わせた有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(3×200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して、3-アミノ-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(25.46g、98%)を提供した。H NMR(300MHz、CDCl)δ3.93~4.03(m、3H)、6.01(br.s.、2H)、7.37(s、1H)ppm。19F NMR(282MHz、CDCl)ppm-64.2(s、3F)。ESI-MS m/z計算値297.9565、実測値299.0(M+1);保持時間:2.55分。LCMS法:Kinetex C18 4.6×50mm、2.6μM。温度:45℃、流量:2.0mL/分、実行時間:6分。移動相:4.0分間の初期95%HO(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)直線勾配~95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)、次いで、95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で2.0分間保持する。
ステップ4:3-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル
3-アミノ-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(5g、15.549mmol)、(Boc)O(11g、11.579mL、50.402mmol)、DMAP(310mg、2.5375mmol)、及びCH(150mL)の混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中の0~15%酢酸エチル)による精製により、淡黄色の固体として3-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(6.73g、87%)を提供した。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.42(s、18H)、3.96(s、3H)、7.85(s、1H)ppm。19F NMR(282MHz、CDCl)δ-63.9(s、3F)ppm。ESI-MS m/z計算値 498.06134、保持時間:2.34分。LCMS法:Kinetex C18 4.6×50mm、2.6μM。温度:45℃、流量:2.0mL/分、実行時間:3分。移動相:2.0分間の初期95%HO(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)直線勾配~95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)、次いで、95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で1.0分間保持する。
中間体2:6-ブロモ-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸の調製
ステップ1:6-ブロモ-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸
THF(1.0L)中の3-[ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(247g、494.7mmol)の混合物に、水(500mL)中のLiOH(47.2g、1.971mol)の溶液を添加した。混合物を周囲温度で18時間撹拌して、黄色のスラリーを得た。混合物を氷浴で冷却し、反応温度を15℃未満に保ちながらHCl(1000mLの2M、2.000mol)で緩徐に酸性化した。混合物をヘプタン(1.5L)で希釈し、混合し、有機相を分離した。水相をヘプタン(500mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗油をヘプタン(600mL)中に溶解させ、播種し、周囲温度で18時間撹拌して、濃厚なスラリーを得た。スラリーを冷ヘプタン(500mL)で希釈し、中粒度フリットを使用して沈殿物を収集した。濾過ケーキを冷ヘプタンで洗浄し、1時間空気乾燥させ、次いで、真空中で、45℃で48時間乾燥させて、6-ブロモ-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸(158.3g、83%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ10.38(s、1H)、9.01(s、1H)、1.50(s、9H)ppm。ESI-MS m/z計算値383.99326、実測値384.9(M+1);保持時間:2.55分。LCMS法詳細:最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1-99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=アセトニトリル(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
中間体3:2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸の調製
ステップ1:2-ヒドロキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸エチル
-78℃のEtO(270mL)中の3,3,3-トリフルオロ-2-オキソ-プロパン酸エチル(25.15g、147.87mmol)の溶液に、THF中のブロモ(ブト-3-エニル)マグネシウム(190mLの0.817M、155.23mmol)を1.5時間の期間にわたって滴加した(内部温度-72℃~-76℃)。混合物を-78℃で20分間撹拌した。ドライアイス-アセトン浴を除去した。混合物を1時間にわたって5℃まで緩徐に加温し、1N含水HCl(170mL)及び砕いた氷(150g)の混合物に添加した(pH=4)。2つの層を分離した。有機層を濃縮し、残渣を水相と組み合わせ、EtOAc(2×150mL)で抽出した。組み合わせた有機相を5%含水NaHCO(50mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。混合物を濾過し、濃縮し、THF(2×40mL)と共蒸発させて、無色の油として2-ヒドロキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸エチル(37.44g、96%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ5.77(ddt、J=17.0、10.4、6.4Hz、1H)、5.15~4.93(m、2H)、4.49~4.28(m、2H)、3.88(s、1H)、2.35~2.19(m、1H)、2.17~1.89(m、3H)、1.34(t、J=7.0Hz、3H)ppm。19F NMR(282MHz、CDCl)δ-78.74(s、3F)ppm。
ステップ2:2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸エチル
0℃のDMF(120mL)中の2-ヒドロキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸エチル(24.29g、87.6%純度、94.070mmol)の溶液に、NaH(鉱油中60%、5.64g、141.01mmol)を分割して添加した。混合物を0℃で10分間撹拌した。臭化ベンジル(24.13g、141.08mmol)及びTBAI(8.68g、23.500mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。NHCl(3g、0.6当量)を添加した。混合物を10分間撹拌した。30mLのEtOAcを添加し、次いで、氷水を添加した(400g)。混合物をCHClで抽出し、組み合わせた有機層を濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0-20%CHCl/ヘプタン)による精製により、桃色の油として2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸エチル(26.05g、88%)を提供した。H NMR(300MHz、CDCl)δ1.34(t、J=7.2Hz、3H)、2.00~2.19(m、3H)、2.22~2.38(m、1H)、4.33(q、J=7.2Hz、2H)、4.64(d、J=10.6Hz、1H)、4.84(d、J=10.9Hz、1H)、4.91~5.11(m、2H)、5.62~5.90(m、1H)、7.36(s、5H)ppm。19F NMR(282MHz、CDCl)δ-70.5(s、3F)ppm。ESI-MS m/z計算値316.12863、実測値317.1(M+1);保持時間:2.47分。LCMS法:Kinetex C18 4.6×50mm 2.6μM。温度:45℃、流量:2.0mL/分、実行時間:3分。移動相:2.0分間の初期95%HO(0.1%ギ酸)及び5%アセトニトリル(0.1%ギ酸)直線勾配~95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)、次いで、95%アセトニトリル(0.1%ギ酸)で1.0分間保持する。
ステップ3:2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸
水(60mL)中の水酸化ナトリウム(7.86g、196.51mmol)の溶液を、メタノール(210mL)中の2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸エチル(24.86g、78.593mmol)の溶液に添加した。反応物を50℃で一晩加熱した。反応物を濃縮してメタノールを除去し、水(150mL)で希釈し、カルボン酸ナトリウム塩をヘプタン(1×100mL)で洗浄した。水溶液をHClの3N溶液でpH=2まで酸性化した。カルボン酸をジクロロメタン(3×100mL)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を濾過し、濃縮して、淡黄色の油として2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸(22.57g、97%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO-d)δ14.31(br.s.、1H)、7.55~7.20(m、5H)、5.93~5.70(m、1H)、5.17~4.91(m、2H)、4.85~4.68(m、1H)、4.67~4.55(m、1H)、2.32~1.94(m、4H)ppm。19F NMR(282MHz、DMSO-d)δ-70.29(s、3F)ppm。ESI-MS m/z計算値288.09732、実測値287.1(M-1);保持時間:3.1分。LCMS法:Kinetex Polar C18 3.0×50mm 2.6μm、6分、HO(0.1%ギ酸)中の5~95%アセトニトリル、1.2mL/分。
中間体4:(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸の調製
ステップ1:(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸;(R)-4-キノリル-[(2S,4S)-5-ビニルキヌクリジン-2-イル]メタノール
20℃に設定されたNでパージしたジャケット付き反応器に、酢酸イソプロピル(IPAC、100L、0.173M、20体積)を添加し、続いて、事前に融解させた2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸(5.00kg、17.345mol)及びシンコニジン(2.553kg、8.67mol)を添加して、少量の反応溶媒を含むスラリーを作製した。反応器を1時間にわたって80℃の内部温度まで上昇するように設定し、設定温度まで加熱したときに固体を溶液に入れ、次いで、溶液をこの温度で少なくとも10分間保持し、次いで、70℃まで冷却して保持し、キラル塩(50g、1.0重量%)を播種した。混合物を10分間撹拌し、次いで、4時間にわたって20℃の内部温度まで上昇させ、次いで、20℃で一晩保持した。混合物を濾過し、濾過ケーキを酢酸イソプロピル(10.0L、2.0体積)で洗浄し、真空下で乾燥させた。次いで、濾過ケーキを真空中(50℃、真空)で乾燥させて、4.7kgの塩を得た。結果として得られた固体塩を、酢酸イソプロピルの一部(94L、最新の塩重量に基づいて20体積)でスラリーを作製することによって反応器に戻し、反応器にポンプ注入し、撹拌した。次いで、混合物を80℃の内部温度まで加熱し、熱スラリーを少なくとも10分間撹拌し、次いで、4~6時間にわたって20℃まで上昇させ、次いで、20℃で一晩撹拌した。次いで、この物質を濾過し、濾過ケーキを酢酸イソプロピル(9.4L、2.0体積)で洗浄し、乾燥した状態で取り出し、濾過ケーキをすくい出し、真空中(50℃、真空)で乾燥させて、3.1kgの固体を得た。固体(3.1kg)及び酢酸イソプロピル(62L、塩固体重量に基づいて20体積)をスラリー化し、反応器に添加し、Nパージ下で撹拌し、80℃まで加熱し、この温度で少なくとも10分間保持し、次いで、4~6時間にわたって20℃まで上昇させ、次いで、一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケーキを酢酸イソプロピル(6.2L、2体積)で洗浄し、乾燥した状態で取り出し、すくい出し、真空中(50℃、真空)で乾燥させて、2.25kgの固体塩を得た。固体(2.25kg)及び酢酸イソプロピル(45L、塩固体重量に基づいて20体積)をスラリー化し、反応器に添加し、Nパージ下で撹拌し、80℃まで加熱し、この温度で少なくとも10分間保持し、次いで、4~6時間かけて20℃まで上昇させ、次いで、一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケーキを酢酸イソプロピル(4.5L、2体積)で洗浄し、乾燥した状態で取り出し、すくい出し、真空中(50℃)で乾燥させて、灰白色~褐色の固体として(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸;(R)-4-キノリル-[(2S,4S)-5-ビニルキヌクリジン-2-イル]メタノール(1.886kg、>98.0%ee)を得た。キラル純度を、Phenomenex Lux i-Amylose-3カラム(3μm、150×4.6mm)及び20.0分にわたる30%~70%移動相Bの二重イソクラティック濃度勾配実行を使用したAgilent 1200 HPLC機器によって決定した。移動相A=HO(0.1%CFCOH)。移動相B=MeOH(0.1%CFCOH)。流量=1.0mL/分、注入量=2μL、及びカラム温度=30℃、試料濃度:60%アセトニトリル/40%水中1mg/mL。
ステップ2:(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸
酢酸エチル(500.00mL)中の(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸;(R)-4-キノリル-[(2S,4S)-5-ビニルキヌクリジン-2-イル]メタノール(50g、87.931mmol)の懸濁液を塩酸の水溶液(200mLの1M、200.00mmol)で処理した。室温で15分間撹拌した後、2つの相を分離した。水相を酢酸エチル(200mL)で2回抽出した。組み合わせた有機層を1N HCl(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この物質を高真空上で一晩乾燥させて、淡褐色の油として(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸(26.18g、96%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.46~7.31(m、5H)、5.88~5.73(m、1H)、5.15~4.99(m、2H)、4.88(d、J=10.3Hz、1H)、4.70(d、J=10.3Hz、1H)、2.37~2.12(m、4H)ppm。19F NMR(377MHz、CDCl)δ-71.63(br s、3F)ppm。ESI-MS m/z計算値288.0973、実測値287.0(M-1);保持時間:2.15分。LCMS法:Kinetex Polar C18 3.0×50mm 2.6μm、3分、HO(0.1%ギ酸)中の5~95%アセトニトリル、1.2mL/分。
中間体5:(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エンヒドラジドの調製
ステップ1:N-[[(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エノイル]アミノ]カルバミン酸tert-ブチル
DMF(2L)中の(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エン酸(365g、1.266mol)の溶液に、HATU(612g、1.610mol)及びDIEA(450mL、2.584mol)を添加し、混合物を周囲温度で10分間撹拌した。混合物に、N-アミノカルバミン酸tert-ブチル(200g、1.513mol)を添加し(添加時にわずかに発熱)、混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応物を氷水(5L)に注いだ。結果として得られた沈殿物を濾過により収集し、水で洗浄した。固体をEtOAc(2L)中に溶解させ、ブラインで洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。油をEtOAc(500mL)で希釈し、続いて、ヘプタン(3L)で希釈し、周囲温度で数時間撹拌して、濃厚なスラリーを得た。スラリーを追加のヘプタンで希釈し、濾過して、綿毛状の白色の固体(343g)を得た。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0~40%EtOAc/ヘキサン)による精製により、N-[[(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エノイル]アミノ]カルバミン酸tert-ブチル(464g、91%、結晶化由来の生成物と組み合わせた)を提供した。ESI-MS m/z計算値402.17664、実測値303.0(M+1-Boc);保持時間:2.68分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1-99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
ステップ2:(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エンヒドラジド
DCM(1.25L)中のN-[[(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エノイル]アミノ]カルバミン酸tert-ブチル(464g、1.153mol)の溶液に、HCl(925mLの4M、3.700mol)を添加し、混合物を周囲温度で20時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、大半のDCMを除去した。混合物を酢酸イソプロピル(1L)で希釈し、1Lの氷水中のNaOH(140gの50%w/w、1.750mol)でpH=6まで塩基性化した。有機相を分離し、1Lのブラインで洗浄し、組み合わせた水相を酢酸イソプロピル(1L)で抽出した。組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、濃黄色の油として(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エンヒドラジド(358g、定量的収率)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ8.02(s、1H)、7.44~7.29(m、5H)、5.81(ddt、J=16.8、10.1、6.4Hz、1H)、5.13~4.93(m、2H)、4.75(dd、J=10.5、1.5Hz、1H)、4.61(d、J=10.5Hz、1H)、3.78(s、2H)、2.43(ddd、J=14.3、11.0、5.9Hz、1H)、2.26~1.95(m、3H)ppm。ESI-MS m/z計算値302.1242、実測値303.0(M+1);保持時間:2.0分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
中間体6:N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチルの調製
ステップ1:N-[2-[[[(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エノイル]アミノ]カルバモイル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
周囲温度におけるEtOAc(2.25L)中の6-ブロモ-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸(304g、789.3mmol)及び(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エンヒドラジド(270g、893.2mmol)の混合物に、DIEA(425mL、2.440mol)を添加した。温度を35℃未満に保つために(温度が34℃まで上昇した)氷水浴を使用して、混合物にTP(622gの50%(w/w)、977.4mmol)を緩徐に添加し、反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。追加のDIEA(100mL、574.1mmol)及びTP(95g、298.6mmol)を添加し、周囲温度で2日間撹拌した。出発材料が依然として観察され、追加のTP(252g、792mmol)を添加し、5日間撹拌した。反応物を、水(2.5L)の低速添加でクエンチし、混合物を30分間撹拌した。有機相を分離し、水相をEtOAc(2L)で抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をMTBE(300mL)中に溶解させ、ヘプタン(3L)で希釈し、混合物を周囲温度で12時間撹拌して、淡黄色のスラリーを得た。スラリーを濾過し、結果として得られた固体を2時間空気乾燥させ、次いで、真空中で40℃で48時間乾燥させた。濾液を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0~20%EtOAc/ヘキサン)によって精製し、結晶化から取得された物質と組み合わせて、N-[2-[[[(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エノイル]アミノ]カルバモイル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(433g、82%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO)δ11.07(s、1H)、10.91(s、1H)、10.32(s、1H)、9.15(s、1H)、7.53~7.45(m、2H)、7.45~7.28(m、3H)、5.87(ddt、J=17.0、10.2、5.1Hz、1H)、5.09(dq、J=17.1、1.3Hz、1H)、5.02(dd、J=10.3、1.9Hz、1H)、4.84(q、J=11.3Hz、2H)、2.37~2.13(m、4H)、1.49(s、9H)ppm。ESI-MS m/z計算値668.1069、実測値669.0(M+1);保持時間:3.55分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
ステップ2:N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
窒素下の無水アセトニトリル(1.5L)中のN-[2-[[[(2R)-2-ベンジルオキシ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサ-5-エノイル]アミノ]カルバモイル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(240g、358.5mmol)の溶液に、DIEA(230mL、1.320mol)を添加し、橙色の溶液を70℃まで加熱した。混合物に、p-トルエンスルホニルクロリド(80.5g、422.2mmol)を1時間にわたって3つの等しい部分に分けて添加した。混合物を70℃で9時間撹拌し、次いで、追加のp-トルエンスルホニルクロリド(6.5g、34.09mmol)を添加した。混合物を合計24時間撹拌し、次いで、周囲温度まで冷却させた。アセトニトリルを真空中で除去して、濃い橙色の油を得て、これをEtOAc(1.5L)及び水(1.5L)で希釈した。有機相を分離し、500mLの1M HCl、500mLのブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0~20%EtOAc/ヘキサン)による精製により、N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(200g、86%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO)δ10.11(s、1H)、9.10(s、1H)、7.55~7.48(m、2H)、7.47~7.28(m、3H)、5.87(ddt、J=16.7、10.2、6.4Hz、1H)、5.11(dt、J=17.2、1.7Hz、1H)、5.01(dt、J=10.2、1.5Hz、1H)、4.74(d、J=10.6Hz、1H)、4.65(d、J=10.6Hz、1H)、2.55~2.42(m、2H)、2.30(qd、J=11.3、10.3、6.9Hz、2H)、1.52(s、9H)ppm。ESI-MS m/z計算値650.0963、実測値650.0(M+1);保持時間:3.78分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
中間体7:N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチルの調製
ステップ1:N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル
MTBE(1.333L)中のN-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(222g、340.8mmol)の溶液にDIPEA(65.3mL、374.9mmol)を添加し、続いて、DMAP(2.09g、17.11mmol)を添加した。MTBE(250mL)中の二炭酸ジ-tert-ブチル(111.6g、511.3mmol)の溶液を、およそ8分にわたって添加し、結果として得られた混合物を更に30分間撹拌した。1Lの水を添加し、層を分離した。有機層をKHSO(886mLの0.5M、443.0mmol)、300mLのブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、MTBEの大半(95%超)を45℃での回転蒸発によって蒸発させて、濃厚な油を残した。1.125Lのヘプタンを添加し、溶解するまで45℃の回転蒸発器浴中で回転させ、次いで、回転蒸発によって325mLの溶媒を蒸発させた。回転蒸発器浴の温度を室温まで低下させ、生成物が蒸発中に晶出し始めた。次いで、フラスコを-20℃の冷凍庫に一晩入れた。結果として得られた固体を濾過し、冷ヘプタンで洗浄し、室温で3日間乾燥させて、N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(240.8g、94%)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.95(s、1H)、7.52~7.45(m、2H)、7.44~7.36(m、2H)、7.36~7.29(m、1H)、5.83~5.67(m、1H)、5.08~5.00(m、1H)、5.00~4.94(m、1H)、4.79(d、J=10.4Hz、1H)、4.64(d、J=10.4Hz、1H)、2.57~2.26(m、3H)、2.26~2.12(m、1H)、1.41(s,18H)ppm。ESI-MS m/z計算値750.14874、実測値751.1(M+1);保持時間:3.76分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1-99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
中間体8:N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチルの調製
ステップ1:N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(280g、372.6mmol)をDMSO(1.82L)中に溶解させ(黄色の溶液)、室温で撹拌しながら酢酸セシウム(215g、1.120mol)で処理した。黄色の懸濁液を80℃で5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、撹拌冷水エマルション(5.5L)に添加し、1kgの塩化アンモニウムをそれに溶解させ、(20L中の)MTBE及びヘプタン(2L)の1:1混合物中に溶解させた。相を分離し、有機相を水(3×3L)及びブライン(1×2.5L)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。結果として得られた黄色の溶液をヘプタン(約1L)で希釈し、N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチルを播種し、100ミリバールの圧力における回転蒸発器上で、室温で1.5時間撹拌した。固体塊を室温で2時間機械的に撹拌し、結果として得られた濃厚で微細な懸濁液を濾過し、乾燥氷冷ヘプタンで洗浄し、真空下で、窒素ブリードを用いて45℃で16時間乾燥させて、灰白色の固体としてN-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(220g、85%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ13.28(s、1H)、8.43(s、1H)、7.58~7.26(m、5H)、5.85(ddt、J=16.8、10.3、6.5Hz、1H)、5.10(dq、J=17.2、1.6Hz、1H)、5.01(dq、J=10.2、1.3Hz、1H)、4.76(d、J=11.0Hz、1H)、4.65(d、J=11.0Hz、1H)、2.55(dd、J=9.6、5.2Hz、2H)、2.23(td、J=13.2、10.0、5.7Hz、2H)、1.27(d、J=3.8Hz、18H)ppm。ESI-MS m/z計算値688.23315、実測値689.0(M+1);保持時間:3.32分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1-99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=HO(0.05%CFCOH)。移動相B=CHCN(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
C.(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オールの調製
ステップ1:N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-[(1R)-1-メチルブタ-3-エノキシ]-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(159.3g、231.3mmol)及びトリフェニルホスフィン(72.9g、277.9mmol)をトルエン(1L)中に溶解させ、次いで、(2S)-ペンタ-4-エン-2-オール(28.7mL、278.9mmol)を添加した。この混合物を45℃まで加熱し、次いで、40分にわたってDIAD(58.3mL、296.1mmol)(発熱)を緩徐に添加した。次のおよそ2時間、混合物を室温まで冷却した。この冷却期間中、最初の10分後、トリフェニルホスフィン(6.07g、23.14mmol)を添加した。更に1時間後、追加のトリフェニルホスフィン(3.04g、11.59mmol)を添加した。更に23分後、DIAD(2.24mL、11.57mmol)を添加した。約2時間の室温までの冷却期間後、混合物を15℃まで冷却し、DIAD-トリフェニルホスフィンオキシド錯体の種晶を添加して沈殿を生じさせ、次いで、1000mLのヘプタンを添加した。混合物を-20℃で3日間保管した。沈殿物を濾過して取り除き、廃棄し、濾液を濃縮して、赤色の残渣/油を得た。残渣を613mLのヘプタン中に45℃で溶解させ、次いで、0℃まで冷却し、DIAD-トリフェニルホスフィンオキシド錯体を播種し、0℃で30分撹拌し、次いで、溶液を濾過した。濾液をより小さい体積に濃縮し、次いで、1.5kgのシリカゲルカラム上に装填した(カラム体積=2400mL、流量=600mL/分)。32分にわたる1%~6%EtOAc/ヘキサンの勾配(8カラム体積)を実行し、次いで、生成物が溶出し終わるまで6%EtOAc/ヘキサンで保持して、N-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-[(1R)-1-メチルブタ-3-エノキシ]-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(163.5g、93%)を得た。H NMR(400MHz、クロロホルム-d)δ7.82(s、1H)、7.43~7.27(m、5H)、5.88~5.69(m、2H)、5.35(h、J=6.2Hz、1H)、5.16~4.94(m、4H)、4.81(d、J=10.7Hz、1H)、4.63(d、J=10.7Hz、1H)、2.58~2.15(m、6H)、1.42(s、18H)、1.36(d、J=6.2Hz、3H)ppm。ESI-MS m/z計算値756.2958、実測値757.3(M+1);保持時間:4.0分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=水(0.05%CFCOH)。移動相B=アセトニトリル(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
ステップ2:N-[(6R,12R)-6-ベンジルオキシ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,9,14,16-ヘキサエン-17-イル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(E/Z混合物)
以下の反応を実行し、等しく2つに分割し、12L反応フラスコを並行して実行した。機械的撹拌を用いて、粗い多孔性のガス分散管を使用して、反応物を一定の窒素ガスパージにかけた。各フラスコに、DCE(各フラスコ中に8L)中に溶解させたN-[2-[5-[(1R)-1-ベンジルオキシ-1-(トリフルオロメチル)ペンタ-4-エニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-6-[(1R)-1-メチルブタ-3-エノキシ]-5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(各フラスコ中に54g、71.36mmol)を添加し、両方のフラスコを室温で窒素で激しくパージした。両方のフラスコを62℃まで加熱し、第一世代Grubbs触媒(各フラスコ中に9g、10.94mmol)を各反応物に添加し、窒素で激しくパージして内部温度制御を75℃に設定しながら400rpmで撹拌した(両方の反応物がおよそ20分後に約75℃に達した)。5時間15分後、内部温度制御を45℃に設定した。およそ2時間後、2-スルファニルピリジン-3-カルボン酸(各フラスコ中に11g、70.89mmol)を各フラスコに添加し、続いて、トリエチルアミン(各フラスコ中に10mL、71.75mmol)を添加した。添加の完了時に、窒素パージを止め、両方の反応フラスコを外気に開放して45℃で一晩撹拌した。次いで、反応物を熱から取り出し、130gのシリカゲルを各反応物に添加し、各々を室温で撹拌した。およそ2時間後、緑色の混合物を組み合わせ、セライト上で濾過し、次いで、43℃における回転蒸発によって濃縮した。取得された残渣をジクロロメタン/ヘプタン1:1(400mL)中に溶解させ、形成された橙色の固体を濾過によって除去した。緑色がかった母液を蒸発させて、115.5gの緑色の泡を得た。この物質を500mLの1:1ジクロロメタン/ヘキサン中に溶解させ、次いで、3kgのシリカゲルカラム上に装填した(カラム体積=4800mL、流量=900mL/分)。43分にわたって2%~9%EtOAc/ヘキサンの勾配(8カラム体積)を実行し、次いで、生成物が溶出し終わるまで9%EtOAcで実行して、77.8gの不純な生成物を得た。この物質をメタノール(約500mL)と共蒸発させ、次いで、メタノール(200mL)で希釈して、234.5gのメタノール溶液を得て、これを半分にし、各半分を逆相クロマトグラフィー(3.8kg C18カラム、カラム体積=3300mL、流量=375mL/分、メタノール中の溶液として装填された)によって精製した。カラムを55%アセトニトリルで5分にわたってランし(0.5カラム体積)、次いで、約170分にわたる55%~100%アセトニトリル/水の勾配でランし(19~20カラム体積)、次いで、生成物及び不純物が溶出し終わるまで100%アセトニトリルで保持した。両方のカラムからのきれいな生成物画分を組み合わせ、回転蒸発により濃縮し、次いで、エタノールとともに5Lのフラスコに移し、蒸発させ、慎重に乾燥させて(泡になる)、オレフィン異性体の混合物としてN-[(6R,12R)-6-ベンジルオキシ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,9,14,16-ヘキサエン-17-イル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(E/Z混合物)(55.5g、53%)を得た。ESI-MS m/z計算値728.26447、実測値729.0(M+1);保持時間:3.82分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=水(0.05%CFCOH)。移動相B=アセトニトリル(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
ステップ3:N-[(6R,12R)-6-ベンジルオキシ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-17-イル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[(6R,12R)-6-ベンジルオキシ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,9,14,16-ヘキサエン-17-イル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(E/Z混合物)(11.7g、16.06mmol)を撹拌エタノール(230mL)中に溶解させ、フラスコに真空/窒素充填を3サイクル行い、10%Pd/C(50%水湿潤、2.2gの5%w/w、1.034mmol)で処理した。混合物に真空/窒素充填を3サイクル行い、真空/水素充填を3サイクル行った。次いで、混合物を水素(バルーン)下で7.5時間激しく撹拌した。触媒を濾過により除去し、新鮮な10%Pd/C(50%水湿潤、2.2g 5%w/w、1.034mmol)と交換し、水素(バルーン)下で一晩激しく撹拌した。次いで、触媒を再び濾過により除去し、濾液を蒸発させ、残渣(11.3g、1g取っておく)をエタノール(230mL)中に溶解させ、新鮮な10%Pd/C(50%水湿潤、2.2gの5%w/w、1.034mmol)を充填し、水素(バルーン)下で6時間激しく撹拌し、再び新鮮な10%Pd/C(50%水湿潤、2.2gの5%w/w、1.034mmol)を再充填し、水素(バルーン)下で一晩激しく撹拌した。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させた(10gの残渣を取得した)。この粗物質(10g+上記の1g取っておいたもの)をシリカゲルクロマトグラフィー(330gカラム、ジクロロメタン液体ロード)(生成物が溶出するまで0%~15%酢酸エチル/ヘキサン、続いて、15%~100%酢酸エチル/ヘキサンの直線勾配)により精製して、無色の泡としてN-[(6R,12R)-6-ベンジルオキシ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-17-イル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(9.1g、78%)を得た。ESI-MS m/z計算値730.2801、実測値731.0(M+1);保持時間:3.89分。最終純度を、Waters製(製品番号:186002350)のAcquity UPLC BEH C18カラム(50×2.1mm、粒径1.7μm)及び4.5分にわたる1~99%移動相Bの二重勾配実行を使用した逆相UPLCによって決定した。移動相A=水(0.05%CFCOH)。移動相B=アセトニトリル(0.035%CFCOH)。流量=1.2mL/分、注入量=1.5μL、及びカラム温度=60℃。
ステップ4:(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール
N-[(6R,12R)-6-ベンジルオキシ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-17-イル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバミン酸tert-ブチル(8.6g、11.77mmol)をエタノール(172mL)中に溶解させ、次いで、フラスコに真空/窒素充填を3サイクル行った。混合物を10%Pd/C(50%水湿潤、1.8gの5%w/w、0.8457mmol)で処理し、次いで、真空/窒素充填を3サイクル行い、真空/水素充填を3サイクル行い、次いで、水素(バルーン)下で、室温で18時間激しく撹拌した。混合物に真空/窒素充填を3サイクル行い、セライト上で濾過し、エタノールで洗浄し、次いで、濾液を蒸発させて、灰白色の固体として7.3gのN-tert-ブトキシカルボニル-N-[(6R,12R)-6-ヒドロキシ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-17-イル]カルバミン酸tert-ブチルを得た。1H NMR及びMSが予期した生成物を確認した。CFTR調節活性を、CFTR増強因子活性のための標準Ussingチャンバーアッセイを使用して確認した。
他の実施形態
前述の考察は、本開示の単なる例示的な実施形態を開示し、かつそれについて記載する。当業者であれば、そのような考察並びに添付の図面及び特許請求の範囲から、以下の特許請求の範囲に定義される本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更、修正、及び変形を行うことができることを容易に認識するであろう。

Claims (21)

  1. 式Iの化合物:
    Figure 2023545762000856
    、その互変異性体、前記化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、式中、
    環Aが、
    ■C~C10アリール、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■3~10員ヘテロシクリル、及び
    ■5~10員ヘテロアリール、から選択され、
    環Bが、
    ■C~C10アリール、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■3~10員ヘテロシクリル、及び
    ■5~10員ヘテロアリール、から選択され、
    Vが、O及びNHから選択され、
    が、N及びCHから選択され、
    が、N及びCHから選択されるが、但し、W及びWの少なくとも一方がNであることを条件とし、
    Zが、O、NRZN、及びC(RZCから選択されるが、但し、Lが不在である場合、ZがC(RZCであることを条件とし、
    各Lが、独立して、C(RL1から選択され、
    各Lが、独立して、C(RL2から選択され、
    各Rが、独立して、
    ■ハロゲン、
    ■C~Cアルキル、
    ■C~Cアルコキシ、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
    ■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
    が、水素及びC~Cアルキルから選択され、
    各Rが、独立して、
    ■水素、
    ■ハロゲン、
    ■ヒドロキシル、
    ■N(R
    ■-SO-Me、
    ■両方のRLCが一緒になって、C~C10シクロアルキルを形成する、-CH=C(RLC
    ■C~Cアルキルであって、独立して、
    ○ヒドロキシル、
    ○独立してC~Cアルコキシ及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○C~C10シクロアルキル、
    ○独立してC~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10アリール)、
    ○3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○N(R、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ■C~Cアルコキシであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○C~C10アリール、及び
    ○独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ■C~Cフルオロアルキル、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリール、並びに
    ■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
    ZNが、
    ■水素、
    ■C~Cアルキルであって、独立して、
    ○ヒドロキシル、
    ○オキソ、
    ○シアノ、
    ○独立してハロゲン及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○N(R
    ○SOMe、
    ○C~C10シクロアルキルであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10アリール、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆C~Cアルコキシ、及び
    ◆COOH、
    ◆N(R
    ◆C~C10アリール、並びに
    ◆独立して、オキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ○C~C10アリールであって、独立して、
    ◆ハロゲン、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆シアノ、
    ◆SiMe
    ◆SOMe、
    ◆SF
    ◆N(R
    ◆P(O)Me
    ◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、5~10員ヘテロアリール、SOMe、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ◆-(O)0~1-(C~C10アリール)、及び
    ◆ヒドロキシル、オキソ、N(R、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、及びC~C10シクロアルキルで任意選択的に置換された-(O)0~1-(5~10員ヘテロアリール)、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ○3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆オキソ、
    ◆N(R
    ◆C~Cアルキル(独立してオキソ及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、
    ◆C~Cアルコキシ、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
    ◆5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ○5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆シアノ、
    ◆オキソ、
    ◆ハロゲン、
    ◆B(OH)
    ◆N(R
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ(1~3個の-SiMeで任意選択的に置換された)、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、N(R、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ◆-(O)0~1-(C~C10アリール)、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、シアノ、N(R、C~Cアルキル(ヒドロキシル、オキソ、N(R、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、3~10員ヘテロシクリル(独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(3~10員ヘテロシクリル)、及び
    ◆独立してC~Cアルキル及びC~C10シクロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されている、C~Cアルキル、
    ■C~Cフルオロアルキル、
    ■C~C10シクロアルキルであって、独立して、
    ○ヒドロキシル、
    ○オキソ、
    ○ハロゲン、
    ○シアノ、
    ○N(R
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆オキソ、
    ◆N(R
    ◆C~Cアルコキシ、及び
    ◆C~C10アリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ○独立して、ハロゲン、オキソ、C~C10アリール、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○ハロゲン、
    ○C~C10シクロアルキル、
    ○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆シアノ、
    ◆オキソ、
    ◆ハロゲン、
    ◆N(R
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ◆独立して、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、N(R、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ◆C~C10アリール、及び
    ◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリール、
    ■3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
    ○オキソ、
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆オキソ、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆N(R
    ◆独立して、ハロゲン及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、及び
    ◆-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ○C~Cフルオロアルキル、
    ○独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、及び
    ○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ■5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及び
    ○独立してC~Cアルキル(オキソ、C~Cアルコキシ、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、並びに
    ■R、から選択され、
    各RZCが、独立して、
    ■水素、
    ■独立してC~C10アリール(独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
    ■R、から選択されるか、
    又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成し、
    各RL1が、独立して、
    ■水素、
    ■2つのN(Rが同じ炭素に結合していないことを条件とする、N(R
    ■C~Cアルキルであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○ヒドロキシル、
    ○オキソ、
    ○N(R
    ○独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
    ○独立してC~Cアルキル(独立してヒドロキシル及びオキソから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリールであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○シアノ、
    ○SiMe
    ○POMe
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆オキソ、
    ◆シアノ、
    ◆SiMe
    ◆N(R、及び
    ◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ○C~Cアルコキシであって、
    ◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、及び
    ◆C~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○C~Cフルオロアルキル、
    ○独立してC~Cアルキル及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ○C~C10アリール、
    ○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ■3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆オキソ、及び
    ◆C~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ■5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及び
    ○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、並びに
    ■R、から選択されるか、
    又は同じ炭素原子上の2つのRL1が一緒になって、オキソ基を形成し、
    各RL2が、独立して水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が一緒になって、オキソ基を形成するが、但し、少なくとも1つのRL1又はRL2がRであることを条件とし、
    各Rが、独立して、
    ■水素、
    ■C~Cアルキルであって、独立して、
    ○オキソ、
    ○ハロゲン、
    ○ヒドロキシル、
    ○NH
    ○NHMe、
    ○NMe
    ○独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ○独立してハロゲン及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ○独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された3~14員ヘテロシクリル、及び
    ○独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された5~14員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ■C~C10シクロアルキルであって、独立して、
    ○ヒドロキシル、
    ○NH、及び
    ○NHMe、並びに
    ○独立してヒドロキシルから選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリール、並びに
    ■3~10員ヘテロシクリル、から選択されるか、
    又は同じ窒素原子上の2つのRが、それらが結合している窒素と一緒になって、3~10員ヘテロシクリルを形成し、前記3~10員ヘテロシクリルが、独立して、
    ■ヒドロキシル、
    ■オキソ、
    ■シアノ、
    ■独立して、オキソ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、及びN(RN2から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキルであって、各RN2が、独立して、水素及びC~Cアルキルから選択される、C~Cアルキル、
    ■C~Cアルコキシ、並びに
    ■C~Cフルオロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されているか、
    又は1つのR及び1つのRL1が一緒になって、C~Cアルキレンを形成し、
    2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
    ■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリールであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○C~Cアルキル、
    ○N(R、及び
    ○独立してヒドロキシルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
    ○オキソ、
    ○N(R
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆オキソ、
    ◆ハロゲン、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆N(R
    ◆-SO-(C~Cアルキル)、
    ◆独立して、ハロゲン、C~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ◆独立して、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、C~Cアルキル(独立してオキソ及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ(独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、-(O)0~1-(C~Cフルオロアルキル)、及びC~C10アリール(独立してC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ◆独立して、ヒドロキシル、ハロゲン、N(R、C~Cアルキル(独立してオキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cフルオロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ◆独立して、オキソ、C~Cアルキル(独立してC~C10アリール(独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びRから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ◆独立して、C~C10アリール(独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-O-(5~12員ヘテロアリール)、及び
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、C~Cアルキル(独立してシアノから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、-(O)0~1-(C~Cフルオロアルキル)、-O-(C~C10アリール)、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ○独立して、ハロゲン、C~Cアルキル、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
    ○C~C10アリール、
    ○3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○独立して、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、並びに
    ■独立して、C~Cアルキル(C~C10アリールで任意選択的に置換された)及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~12員ヘテロアリール、から選択される基を形成する、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  2. 式Iaの化合物:
    Figure 2023545762000857
    、その互変異性体、前記化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、環A、環B、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRが、請求項1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  3. 式IIaの化合物:
    Figure 2023545762000858
    、その互変異性体、前記化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、環B、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRが、請求項1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  4. 式IIbの化合物:
    Figure 2023545762000859
    、その互変異性体、前記化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、環A、W、W、Z、L、L、R、R、R、及びRが、請求項1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  5. 式IIIの化合物:
    Figure 2023545762000860
    、その互変異性体、前記化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、W、W、Z、L、L、R、R、及びRが、請求項1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  6. 式IVの化合物:
    Figure 2023545762000861
    、その互変異性体、前記化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、Z、L、L、R、R、及びRが、請求項1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  7. 式Vの化合物:
    Figure 2023545762000862
    、その互変異性体、前記化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、Z、L、L、R、R、及びRが、請求項1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  8. 式VIの化合物:
    Figure 2023545762000863
    、その互変異性体、前記化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、L、R、R、及びRが、請求項1に記載のとおりに定義される、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  9. 式I、Ia、IIa、IIb、III、IV、V、Va、Vb、及びVIのうちのいずれか1つの化合物、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  10. 化合物1~371(表13、14、及び15)、化合物372~385(表12)、化合物386~426(表24)、その互変異性体、それらの化合物及び互変異性体の重水素化誘導体、並びに前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体と、を含む、医薬組成物。
  12. 1つ以上の追加の治療剤を更に含む、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 前記1つ以上の追加の治療剤が、CFTR調節因子から選択される、請求項12に記載の医薬組成物。
  14. 前記CFTR調節因子が、テザカフトール、ルマカフトール、イバカフトール、デュチバカフトール(deutivacaftor)、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される、請求項13に記載の医薬組成物。
  15. 嚢胞性線維症を治療する方法であって、治療を必要とする患者に、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、若しくは薬学的に許容される塩、又は請求項11~14のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
  16. 前記患者に、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、若しくは薬学的に許容される塩、又は請求項11に記載の医薬組成物の前に、それと同時に、又はその後に、1つ以上の追加の治療剤を投与することを更に含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記1つ以上の追加の治療剤が、CFTR調節因子から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記1つ以上の追加のCFTR調節因子が、テザカフトール、イバカフトール、デュチバカフトール、ルマカフトール、(6R,12R)-17-アミノ-12-メチル-6,15-ビス(トリフルオロメチル)-13,19-ジオキサ-3,4,18-トリアザトリシクロ[12.3.1.12,5]ノナデカ-1(18),2,4,14,16-ペンタエン-6-オール、並びに前述のうちのいずれかの重水素化誘導体及び薬学的に許容される塩から選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 嚢胞性線維症の治療に使用するための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、若しくは薬学的に許容される塩、又は請求項11~14のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  20. 嚢胞性線維症の治療用の薬剤の製造に使用するための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、互変異性体、重水素化誘導体、若しくは薬学的に許容される塩、又は請求項11~14のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  21. 式Iの化合物:
    Figure 2023545762000864
    、その互変異性体、化合物若しくは互変異性体の重水素化誘導体、又は前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩であって、式中、
    環Aが、
    ■C~C10アリール、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■3~10員ヘテロシクリル、及び
    ■5~10員ヘテロアリール、から選択され、
    環Bが、
    ■C~C10アリール、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■3~10員ヘテロシクリル、及び
    ■5~10員ヘテロアリール、から選択され、
    Vが、O及びNHから選択され、
    が、N及びCHから選択され、
    が、N及びCHから選択されるが、但し、W及びWの少なくとも一方がNであることを条件とし、
    Zが、O、NRZN、及びC(RZCから選択されるが、但し、Lが不在である場合、ZがC(RZCであることを条件とし、
    各Lが、独立して、C(RL1から選択され、
    各Lが、独立して、C(RL2から選択され、
    各Rが、独立して、
    ■ハロゲン、
    ■C~Cアルキル、
    ■C~Cアルコキシ、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
    ■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
    が、水素及びC~Cアルキルから選択され、
    各Rが、独立して、
    ■水素、
    ■ハロゲン、
    ■ヒドロキシル、
    ■N(R
    ■-SO-Me、
    ■両方のRLCが一緒になって、C~C10シクロアルキルを形成する、-CH=C(RLC
    ■C~Cアルキルであって、独立して、
    ○ヒドロキシル、
    ○独立してC~Cアルコキシ及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○C~C10シクロアルキル、
    ○独立してC~Cアルキル及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10アリール)、
    ○3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○N(R、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ■C~Cアルコキシであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○C~C10アリール、及び
    ○独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ■C~Cフルオロアルキル、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリール、並びに
    ■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
    ZNが、
    ■水素、
    ■C~Cアルキルであって、独立して、
    ○ヒドロキシル、
    ○オキソ、
    ○シアノ、
    ○独立してハロゲン及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○N(R
    ○SOMe、
    ○C~C10シクロアルキルであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、C~C10アリール、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆C~Cアルコキシ、及び
    ◆COOH、
    ◆N(R
    ◆C~C10アリール、並びに
    ◆独立して、オキソ及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ○C~C10アリールであって、独立して、
    ◆ハロゲン、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆シアノ、
    ◆SiMe
    ◆SOMe、
    ◆SF
    ◆N(R
    ◆P(O)Me
    ◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、5~10員ヘテロアリール、SOMe、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ◆-(O)0~1-(C~C10アリール)、及び
    ◆ヒドロキシル、オキソ、N(R、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、及びC~C10シクロアルキルで任意選択的に置換された-(O)0~1-(5~10員ヘテロアリール)、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ○3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆オキソ、
    ◆N(R
    ◆C~Cアルキル(独立してオキソ及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、
    ◆C~Cアルコキシ、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
    ◆5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆シアノ、
    ◆オキソ、
    ◆ハロゲン、
    ◆B(OH)
    ◆N(R
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ(1~3個の-SiMeで任意選択的に置換された)、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、N(R、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ◆-(O)0~1-(C~C10アリール)、
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、ハロゲン、シアノ、N(R、C~Cアルキル(ヒドロキシル、オキソ、N(R、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、C~Cフルオロアルキル、3~10員ヘテロシクリル(独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(3~10員ヘテロシクリル)、及び
    ◆独立してC~Cアルキル及びC~C10シクロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されている、C~Cアルキル、
    ■C~Cフルオロアルキル、
    ■C~C10シクロアルキルであって、独立して、
    ○ヒドロキシル、
    ○オキソ、
    ○ハロゲン、
    ○シアノ、
    ○N(R
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆オキソ、
    ◆N(R
    ◆C~Cアルコキシ、及び
    ◆C~C10アリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ○独立して、ハロゲン、オキソ、C~C10アリール、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○ハロゲン、
    ○C~C10シクロアルキル、
    ○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆シアノ、
    ◆オキソ、
    ◆ハロゲン、
    ◆N(R
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、C~Cアルコキシ、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ◆独立して、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、N(R、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ◆C~Cフルオロアルキル、
    ◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ◆C~C10アリール、及び
    ◆独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリール、
    ■3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
    ○オキソ、
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆オキソ、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆N(R
    ◆独立して、ハロゲン及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、及び
    ◆-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ○C~Cフルオロアルキル、
    ○独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、及び
    ○3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ■5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○独立して、オキソ、C~Cアルコキシ、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及び
    ○独立してC~Cアルキル(オキソ、C~Cアルコキシ、及びC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、並びに
    ■R、から選択され、
    各RZCが、独立して、
    ■水素、
    ■独立してC~C10アリール(独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
    ■R、から選択されるか、
    又は2つのRZCが一緒になって、オキソ基を形成し、
    各RL1が、独立して、
    ■水素、
    ■2つのN(Rが同じ炭素に結合していないことを条件とする、N(R
    ■C~Cアルキルであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○ヒドロキシル、
    ○オキソ、
    ○N(R
    ○独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○独立してハロゲン及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、及び
    ○独立してC~Cアルキル(独立してヒドロキシル及びオキソから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ■C~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリールであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○シアノ、
    ○SiMe
    ○POMe
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆オキソ、
    ◆シアノ、
    ◆SiMe
    ◆N(R、及び
    ◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ○C~Cアルコキシであって、独立して、
    ◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、及び
    ◆C~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○C~Cフルオロアルキル、
    ○独立してC~Cアルキル及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ○C~C10アリール、
    ○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ■3~10員ヘテロシクリルであって、独立して、
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆オキソ、及び
    ◆C~Cアルコキシ、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキル、から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ■5~10員ヘテロアリールであって、独立して、
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆独立してC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、及び
    ○独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、並びに
    ■R、から選択されるか、
    又は同じ炭素原子上の2つのRL1が一緒になって、オキソ基を形成し、
    各RL2が、独立して水素及びRから選択されるか、又は同じ炭素原子上の2つのRL2が一緒になって、オキソ基を形成するが、但し、少なくとも1つのRL1又はRL2がRであることを条件とし、
    各Rが、独立して、
    ■水素、
    ■C~Cアルキルであって、独立して、
    ○オキソ、
    ○ハロゲン、
    ○ヒドロキシル、
    ○NH
    ○NHMe、
    ○NMe
    ○独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ○-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ○独立してハロゲン及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ○独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された3~14員ヘテロシクリル、及び
    ○独立してオキソ及びC~Cアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された5~14員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ■C~C10シクロアルキルであって、独立して、
    ○ヒドロキシル、
    ○NH、及び
    ○NHMe、並びに
    ○独立してヒドロキシルから選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリール、並びに
    ■3~10員ヘテロシクリル、から選択され、
    又は同じ窒素原子上の2つのRが、それらが結合している窒素と一緒になって、3~10員ヘテロシクリルを形成し、前記3~10員ヘテロシクリルが、独立して、
    ■ヒドロキシル、
    ■オキソ、
    ■シアノ、
    ■独立して、オキソ、ヒドロキシル、C~Cアルコキシ、及びN(RN2から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキルであって、各RN2が、独立して、水素及びC~Cアルキルから選択される、C~Cアルキル、
    ■C~Cアルコキシ、及び
    ■C~Cフルオロアルキル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されているか、
    又は1つのR及び1つのRL1が一緒になって、C~Cアルキレンを形成し、
    2つのRが、それらが結合している原子と一緒になって、
    ■独立してC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10シクロアルキル、
    ■C~C10アリールであって、独立して、
    ○ハロゲン、
    ○C~Cアルキル、
    ○N(R、及び
    ○独立してヒドロキシルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ■3~11員ヘテロシクリルであって、独立して、
    ○オキソ、
    ○N(R
    ○C~Cアルキルであって、独立して、
    ◆オキソ、
    ◆ハロゲン、
    ◆ヒドロキシル、
    ◆N(R
    ◆-SO-(C~Cアルキル)、
    ◆独立して、ハロゲン、C~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルコキシ、
    ◆独立して、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、C~Cアルキル(独立してオキソ及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ(独立してC~C10アリールから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、-(O)0~1-(C~Cフルオロアルキル)、及びC~C10アリール(独立してC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換されたC~C10アリール、
    ◆独立して、ヒドロキシル、ハロゲン、N(R、C~Cアルキル(独立してオキソ、ヒドロキシル、及びC~Cアルコキシから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cフルオロアルキル、及びC~C10アリールから選択される1~4個の基で任意選択的に置換された-(O)0~1-(C~C10シクロアルキル)、
    ◆独立して、オキソ、C~Cアルキル(独立してC~C10アリール(独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)から選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)、C~Cアルコキシ、C~C10シクロアルキル、及びRから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された3~10員ヘテロシクリル、
    ◆独立して、C~C10アリール(独立してハロゲンから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された)及びC~Cアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された-O-(5~12員ヘテロアリール)、及び
    ◆独立して、ヒドロキシル、オキソ、N(R、C~Cアルキル(独立してシアノから選択される1~3個の基で任意選択的に置換される)、C~Cアルコキシ、-(O)0~1-(C~Cフルオロアルキル)、-O-(C~C10アリール)、及びC~C10シクロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~4個の基で任意選択的に置換されたC~Cアルキル、
    ○独立して、ハロゲン、C~Cアルキル、及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~4個の基で任意選択的に置換されたC~C12シクロアルキル、
    ○C~C10アリール、
    ○3~10員ヘテロシクリル、及び
    ○独立して、C~Cアルキル(C~C10アリールで任意選択的に置換された)、C~Cフルオロアルキル、及びN(Rから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~10員ヘテロアリール、から選択される、1~3個の基で任意選択的に置換された3~11員ヘテロシクリル、並びに
    ■独立して、C~Cアルキル(C~C10アリールで任意選択的に置換された)及びC~Cフルオロアルキルから選択される1~3個の基で任意選択的に置換された5~12員ヘテロアリール、から選択される、基を形成する、化合物、互変異性体、重水素化誘導体、又は薬学的に許容される塩。
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