JP2023545482A - 薬剤送達部材ガードロックアセンブリ - Google Patents

Abstract

本出願は、薬剤送達デバイス（１０）用の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ（５８）であって、近位端（１４）から遠位端（１６）に軸方向（２２）に軸（２０）に沿って延びるハウジング（４０）であって、ハウジング（４０）は、凹部またはスリット（４５）を備えるハウジング（４０）と、ハウジング（４０）内に摺動可能に配置された薬剤送達部材ガード（６０）であって、薬剤送達部材ガード（６０）は、近位端（１４）から遠位端（１６）に延びる薬剤送達部材ガード（６０）と、薬剤送達部材ガード（６０）の遠位端（１６）でハウジング（４０）内に摺動可能に配置されたロック作動スリーブ（８０）と、ロック作動スリーブ（８０）に隣接してハウジング（４０）内に配置された薬剤送達部材ガードロック（１００）とを備え、薬剤送達部材ガードロック（１００）は、基部（１０２）、および基部（１０２）に枢動可能に取り付けられた可撓性アーム（１０４）を備え、可撓性アーム（１０４）は、近位部（１０６）、および遠位部（１０８）を備え、可撓性アーム（１０４）は、近位部（１０６）と遠位部（１０８）との間で基部（１０２）に取り付けられ、可撓性アーム（１０４）の近位部（１０６）は、ハウジング（４０）における凹部またはスリット（４５）に隣接して配置される、薬剤送達部材ガードロックアセンブリ（５８）を記載している。様々な関連する薬剤送達デバイス、薬剤送達デバイス構成要素、サブアセンブリ、および方法も記載される。

Description

関連出願の相互参照
以下の出願の各々の開示、すなわち、ＳＨＬ Ｍｅｄｉｃａｌ ＡＧによって２０２０年１０月１４日に出願された欧州特許出願第２０２０１６５９．８号およびＳＨＬ Ｍｅｄｉｃａｌ ＡＧによって２０２１年５月１７日に出願された欧州特許出願第２１１７２８２４．１号は、参照により本明細書に組み込まれる。

本発明は、薬剤送達部材ガードロックアセンブリに関し、特に、ハウジングと、薬剤送達部材ガードと、ロック作動スリーブと、薬剤送達部材ガードロックとを備える薬剤送達部材ガードロックアセンブリに関する。

自動注射器などの薬剤送達デバイスは、針棒損傷を減らすために、自動注射器の使用後に針ガードが再び後退するのを防ぐ針ガードロックを含むことができる。

しかしながら、針ガードロックは比較的脆くなる可能性があり、その場合、針ガードが強く押されるとロックが破損する可能性がある。これを考慮して、本出願人は、より堅牢な針ガードロックの開発が有益であることを理解している。

本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義され、ここで参照されるべきである。

本開示において、「遠位方向」という用語が使用される場合、これは、薬剤送達デバイスの使用中に用量送達部位から遠ざかる方向を指す。「遠位部／端」という用語が使用される場合、これは、薬剤送達デバイスの使用中に用量送達部位から最も遠くに位置する送達デバイスの部分／端部、またはその部材の部分／端部を指す。これに対応して、「近位方向」という用語が使用される場合、これは、薬剤送達デバイスの使用中に用量送達部位に近づく方向を指す。「近位部／端」という用語が使用される場合、これは、薬剤送達デバイスの使用中に用量送達部位の最も近くに位置する送達デバイスの部分／端部、またはその部材の部分／端部を指す。

さらに、「長手方向の」、「長手方向に」、「軸方向に」、および「軸方向の」という用語は、近位端から遠位端に、デバイスまたはその構成要素に沿って、典型的にはデバイスおよび／または構成要素の最も長い延伸の方向に延びる方向を指す。

同様に、「横断する」、「横断方向の」、および「横断方向に」という用語は、軸方向（長手方向）に概して垂直な方向を指す。

本発明の第１の態様は、薬剤送達デバイス用の薬剤送達部材ガードロックアセンブリに関し、この薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、近位端から遠位端に軸方向に軸に沿って延びるハウジングであって、ハウジングは、凹部またはスリットを備えるハウジングと、ハウジング内に摺動可能に配置された薬剤送達部材ガードであって、薬剤送達部材ガードは、近位端から遠位端に延びる薬剤送達部材ガードと、薬剤送達部材ガードの遠位端でハウジング内に摺動可能に配置されたロック作動スリーブと、ロック作動スリーブに隣接してハウジング内に配置された薬剤送達部材ガードロックとを備える。薬剤送達部材ガードロックは、基部、および基部に枢動可能に取り付けられた可撓性アームを備え、アームは、近位部、および遠位部を備え、アームは、近位部と遠位部との間で基部に取り付けられ、アームの近位部は、ハウジングにおける凹部またはスリットに隣接して配置される。ハウジング内に摺動可能に配置されることによって、薬剤送達部材ガードは、ハウジングに取り付けられ、軸方向にハウジングに対して移動可能であり得る。同様に、ロック作動スリーブは、ハウジング内に摺動可能に配置されることによって、軸方向にハウジングに対して移動可能であり得る。

このように構成された薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、例えば単回使用使い捨て自動注射器のための堅牢な針ガードロックを提供することができる。これは、任意の薬物粘度に有用であり得るが、高粘度液体、例えば３０ｃＰを超える液体、５０ｃＰを超える液体、３０ｃＰ～１５０ｃＰの液体、３０ｃＰ～１００ｃＰの液体、または３０ｃＰ～５０ｃＰの液体を注射するためのデバイスに特に有用であり得る。

薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、作動力（すなわち、薬剤送達部材ガードを押し戻すのに必要な力）とロックアウト機構の強度との間の妥協の必要性を回避することができる。

任意選択で、薬剤送達部材ガードは、遠位側表面を備え、ロック作動スリーブは、薬剤送達部材ガードの遠位側表面が、薬剤送達部材ガードが遠位方向に押されると、遠位方向にロック作動スリーブを押すように係合する対応する近位側表面を備える。

任意選択で、ロック作動スリーブは、軸に対して半径方向側表面を備え、この半径方向側表面により、薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの遠位部は、ロック作動スリーブが遠位方向に押されると、薬剤送達部材ガードに対して薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームを付勢するように半径方向に押される。

任意選択で、薬剤送達部材ガードがその後に近位方向に戻されると、薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの近位部は、ハウジングにおける凹部もしくはスリットに向かって、または凹部もしくはスリット内に移動する。

任意選択で、薬剤送達部材ガードは、薬剤送達部材ガードが遠位方向に押されると、遠位方向にロック作動スリーブを押すように構成される。任意選択で、ロック作動スリーブは、ロック作動スリーブが遠位方向に押されると、可撓性アームを付勢するように軸に対して半径方向に薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの遠位部を押すように構成される。任意選択で、薬剤送達部材ガードがその後に近位方向に戻されると、薬剤送達部材ガードロックのアームの近位部は、ハウジングにおける凹部もしくはスリットに向かって、または凹部もしくはスリット内に移動する。

任意選択で、薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの近位部は、半径方向に延びる突出部を備える。これは、薬剤送達部材ガードロックがハウジングにおける凹部またはスリットと係合するのを助けることができる。任意選択で、突出部は、軸から離れて延びる。

任意選択で、薬剤送達部材ガードロックの基部は、管状である。任意選択で、ロック作動スリーブは、管状である。任意選択で、薬剤送達部材ガードロックのアームの少なくとも一部は、基部よりも軸から離れている。任意選択で、ピボットは、ロック作動スリーブの基部とロック作動スリーブアームとの間に延びる。

任意選択で、薬剤送達部材ガードロックは、伸縮(concertina)セクションを備え、伸縮セクションは、軸方向に可変長を有し、伸縮セクションは、薬剤送達部材ガードロックの近位端から軸方向に延びる。任意選択で、伸縮セクションは、薬剤送達部材ガードロックの基部から離間した支持部分と、少なくとも１つのアームとを備え、アームは、薬剤送達部材ガードロックの基部から支持部分に延びる。

任意選択で、薬剤送達部材ガードロック（典型的には薬剤送達部材ガードロックの基部）は、ハウジングに直接または間接的に固定され、ハウジングに対して不動であり得る。任意選択で、アームの遠位部１０８の遠位端１１３は、アームの遠位部１０８の近位端１０９よりも軸２０から離れている。任意選択で、アームの遠位部１０８は、突出部１１１を備える。突出部１１１は、注射の前に所定の位置にロック作動スリーブ、したがってアームを保持するのを助けることができる。

任意選択で、薬剤送達部材ガードは、近位部分と、遠位部分とを備え、近位部分は、管状であり、遠位部分は、アームを備える。任意選択で、薬剤送達部材ガードのアームは、軸方向に延びる凹部またはスリットを備える。この凹部またはスリットは、注射中に薬剤送達部材ガードロックのアームを受け入れることができ、アームの歪みを低減することができる。また、アームの屈曲を少なくする必要がある場合があるため、より強いアームを可能にする可能性もあり得る。

任意選択で、ロック作動スリーブの半径方向側表面は、軸２０に向かって面する。任意選択で、薬剤送達部材ガードの遠位側表面およびロック作動スリーブの近位側表面は、軸方向に離間している。これは、薬剤送達デバイスが落下した場合に薬剤送達デバイスの作動を回避するのを助けることができる。

本発明の第２の態様では、上述の任意の薬剤送達部材ガードロックアセンブリを備える薬剤送達デバイスが提供される。任意選択で、薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、典型的には薬剤送達部材ガードとハウジングまたはシリンジホルダとの間に配置される薬剤送達部材ガードバネを備える。任意選択で、薬剤送達デバイスは、薬剤送達部材を備える。任意選択で、薬剤送達部材は、針またはジェット注射器である。任意選択で、薬剤送達デバイスは、薬剤送達部材ガードロックおよびロック作動スリーブを通って延びるプランジャロッドを備える。任意選択で、薬剤送達デバイスは、ネジ山を有するドライバナットを備え、プランジャロッドは、ドライバナット上のネジ山に係合するようにねじ込まれる。任意選択で、薬剤送達デバイスは、プランジャロッドを駆動するドライバを備える。任意選択で、薬剤送達デバイスは、自動注射器またはペン型注射器である。

本発明の第３の態様は、薬剤送達部材ガードロックアセンブリを使用する方法に関し、この方法は、薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、凹部またはスリットを有する管状ハウジングであって、管状ハウジングは、軸に沿って近位端から遠位端に延びる管状ハウジングと、管状ハウジング内に摺動可能に配置された薬剤送達部材ガードと、管状ハウジング内に摺動可能に配置されたロック作動スリーブと、管状ハウジング内に配置された薬剤送達部材ガードロックであって、薬剤送達部材ガードロックは、基部、および基部に枢動可能に取り付けられた可撓性アームを備え、可撓性アームは、可撓性アームの近位部と可撓性アームの遠位部との間で基部に枢動可能に取り付けられる薬剤送達部材ガードロックとを備え、方法は、管状ハウジングに対して遠位方向に薬剤送達部材ガードを押すことによって管状ハウジングに対して遠位方向にロック作動スリーブを押し、それによりロック作動スリーブが軸に向かって薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの遠位部を押し、軸から離れるように薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの近位部を付勢するステップと、薬剤送達部材ガードが近位方向に移動するように薬剤送達部材ガードを解放することによって、薬剤送達部材ガードロックの付勢された近位部が軸から離れて管状ハウジングにおける凹部またはスリットに向かって移動することを可能にするステップとを含む。この方法の利点は、上述の薬剤送達部材ガードロックアセンブリについて説明した利点と同様である。

任意選択で、薬剤送達部材ガードロックの付勢された近位部が軸から離れるように移動すると、薬剤送達部材ガードロックの近位部の一部は、ハウジングにおける凹部またはスリット内に移動する。

本発明の第４の態様は、第３の態様で上述した方法のいずれかを実行するように構成された薬剤送達部材ガードロックアセンブリに関する。

本発明の第５の態様は、自動注射器用の薬剤送達部材ガードロックアセンブリに関し、この薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、ハウジングと、薬剤送達部材ガードと、ロック作動スリーブと、薬剤送達部材ガードロックとを備え、ハウジング、薬剤送達部材ガード、ロック作動スリーブ、および薬剤送達部材ガードロックは、遠位方向における薬剤送達部材ガードの移動が遠位方向にロック作動スリーブを押し、次いで軸方向に垂直な方向に薬剤送達部材ガードロックの一部を押すように互いに対して配置され、薬剤送達部材ガードがその後に近位方向に移動すると、薬剤送達部材ガードロックの一部は、軸方向に垂直に移動して薬剤送達部材ガードが遠位方向に移動するのを制限する。

本発明の第６の態様は、自動注射器用の薬剤送達部材ガードロックアセンブリに関し、この薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、近位端から遠位端に軸方向に延びるハウジングと、第１の位置から第２の位置に、かつ第３の位置にハウジングに対して軸方向に移動可能な薬剤送達部材ガードと、第１の位置から第２の位置にハウジングに対して軸方向に移動可能なロック作動スリーブと、第１の位置から第２の位置に、かつ第３の位置にハウジングに対して移動可能なアームを有する薬剤送達部材ガードロックとを備え、薬剤送達部材ガードロックアセンブリの使用前の初期状態では、薬剤送達部材ガードは、第１の位置にあり、ロック作動スリーブは、第１の位置にあり、薬剤送達部材ガードロックアームは、第１の位置にあり、中間状態では、薬剤送達部材ガードは、第２の位置にあり、ロック作動スリーブは、第２の位置にあり、薬剤送達部材ガードロックアームは、第２の位置にあり、最終状態では、薬剤送達部材ガードは、第３の位置にあり、ロック作動スリーブは、第２の位置にあり、薬剤送達部材ガードロックアームは、第３の位置にある。上記のすべての位置は、典型的には互いに異なるが、これは必須ではなく、例えば、薬剤送達部材ガードについての第１および第３の位置は同じであってもよい。

本発明の第７の態様は、薬剤送達デバイス用の薬剤送達部材ガードロックアセンブリに関し、この薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、近位端から遠位端に軸方向に軸に沿って延びる管状ハウジングと、ハウジングの近位端に摺動可能に配置された薬剤送達部材ガードであって、薬剤送達部材ガードは、近位端から遠位端に延び、薬剤送達部材ガードは、遠位側表面を備える薬剤送達部材ガードと、ハウジング内に摺動可能に配置されたロック作動スリーブであって、ロック作動スリーブは、薬剤送達部材ガードの遠位側表面に係合するように構成された近位側表面を備えるロック作動スリーブと、ハウジング内に配置された薬剤送達部材ガードロックとを備え、薬剤送達部材ガードロックは、ハウジングに対して固定され、薬剤送達部材ガードロックは、基部、および近位端から遠位端に延びるアームを備え、アームは、近位端と遠位端との間で基部に枢動可能に取り付けられる。

本発明の第８の態様は、薬剤送達デバイス用の薬剤送達部材ガードロックに関し、この薬剤送達部材ガードロックは、近位端から遠位端に軸方向に軸に沿って延び、薬剤送達部材ガードロックは、基部、および基部に枢動可能に取り付けられた可撓性アームを備え、アームは、近位部、および遠位部を備え、アームは、近位部と遠位部との間で基部に取り付けられ、アームの遠位部は、軸に向かって付勢されるように構成され、アームの近位部は、アームの遠位部が軸に向かって付勢されると軸から離れるように付勢されるように構成される。第１の態様の薬剤送達部材ガードロックアセンブリについて上述した薬剤送達部材ガードロックの任意選択の特徴の任意の組み合わせもまた、この薬剤送達部材ガードロックに含まれてもよい。

本発明の第９の態様は、薬剤送達デバイス用のドライバナットに関し、このドライバナットは、基部と、基部に取り付けられたアームであって、アームは、ロック作動スリーブに係合し、ドライバに係合して前記薬剤送達デバイスの使用前に薬剤送達デバイスをロックするように構成されたアームと、基部に取り付けられたネジ山であって、ネジ山は、プランジャロッド上の対応するネジ山に係合し、前記薬剤送達デバイスの使用中に近位方向に前記プランジャロッドを案内するように構成されたネジ山とを備える。

本発明の第１０の態様は、薬剤送達デバイス用の作動サブアセンブリに関し、この作動サブアセンブリは、プランジャロッドと、第７の態様による薬剤送達部材ガードロックと、第９の態様によるドライバナットと、薬剤送達デバイスガードロックのアームの遠位部に係合するように構成された半径方向側表面を備えるロック作動スリーブとを備える。任意選択で、作動サブアセンブリは、プランジャロッドの近位端に取り付けられたスラスト軸受を備える。

本発明の第１１の態様は、薬剤送達デバイス用のパワーパックサブアセンブリに関し、このパワーパックサブアセンブリは、パワーパックハウジングと、ドライバと、パワーパックハウジングおよびドライバに取り付けられた捩じりバネと、パワーパックロックとを備え、第１の位置では、パワーパックロックは、パワーパックハウジングに対して回転可能にロックされ、ドライバは、パワーパックハウジングに対して自由に回転して捩じりバネに張力をかけ、第２の位置では、パワーパックロックは、パワーパックハウジングおよびドライバに対して回転可能にロックされ、捩じりバネは、張力をかけられる。任意選択で、第３の位置では、パワーパックロックは、ドライバに対して回転可能にロックされ、パワーパックロックは、パワーパックハウジングに対して自由に回転する。

本発明の第１２の態様は、薬剤送達デバイス用の後部サブアセンブリに関し、この後部サブアセンブは、第１１の態様によるパワーパックサブアセンブリと、第１０の態様による作動サブアセンブリとを備える。

本発明の第１３の態様は、薬剤送達デバイスサブアセンブリに関し、この薬剤送達デバイスサブアセンブリは、プランジャロッドおよびドライバナットを駆動するドライバを備え、ドライバは、歯を備え、ドライバナットは、対応する歯を備え、それによりドライバが薬剤送達中にドライバナットに対して回転するときに可聴または触覚表示などの表示が与えられる。

本発明の第１４の態様は、薬剤送達デバイスサブアセンブリに関し、この薬剤送達デバイスサブアセンブリは、プランジャロッドおよびパワーパックロックを駆動するドライバを備え、ドライバおよびパワーパックロックは、ドライバが薬剤送達中にパワーパックロックに対して回転するときに表示、例えば可聴または触覚表示が与えられるように互いに係合する対応する突出部を備える。

本発明の第１５の態様は、薬剤送達デバイスサブアセンブリに関し、この薬剤送達デバイスサブアセンブリは、スピナを備え、スピナは、薬剤送達中に回転するように構成された構成要素に取り付けられ、それによりスピナは、構成要素が薬剤送達中に回転すると回転し、薬剤送達の表示、例えば視覚、可聴、または触覚表示を提供する、薬剤送達デバイスサブアセンブリに関する。任意選択で、構成要素は、ハウジングに対して回転する。任意選択で、薬剤送達中に回転するように設計された構成要素は、プランジャロッド、またはプランジャロッドを駆動するためのドライバである。

本発明の第１６の態様は、第４から第１５の態様の１以上の内容を含む薬剤送達デバイス、例えば自動注射器またはペン注射器に関する。

別の態様は、薬剤送達デバイス用のロック機構に関し、このロック機構は、長手方向軸に対して軸方向に近位端から遠位端に延び、ロック機構は、ハウジングと、薬剤送達部材ガードと、キャップとを備え、薬剤送達部材ガードおよびハウジングの一方は、可撓性アームを備え、可撓性アームは、長手方向軸に対して半径方向に延びる突出部を備え、薬剤送達部材ガードおよびハウジングの他方は、凹部または切欠部を備え、可撓性アームの一部は、凹部または切欠部内にあり、可撓性アームは、キャップと薬剤送達部材ガードおよびハウジングの他方との間にあり、キャップは、長手方向軸に対して半径方向に可撓性アームに隣接している。これにより、キャップの取り外し前に薬剤送達デバイスを作動からロックすることができる。これにより、場合によっては落下時にデバイスが作動するのを防ぐためにより強くする必要があり得る針バネをより弱くすることが可能であり得、潜在的により低い作動力を可能にし、それによってエンドユーザにとって薬剤送達をより容易にすることができる。これは、例えば、握力が低い一部のユーザグループにおいて特に関連し得る。

任意選択で、ハウジングは、薬剤送達部材ガードの周りに延びる。任意選択で、ハウジングは、可撓性アームを備え、薬剤送達部材ガードは、凹部または切欠部を備える。任意選択で、切欠部または凹部の近位端は、突出部から長手方向に離間している。これにより、薬剤送達ガードの移動を開始するのに必要な力を低減するのを助けることができる。任意選択で、凹部または切欠部は、第１の凹部または切欠部であり、薬剤送達部材ガードおよびハウジングの他方は、第１の凹部または切欠部よりも近位端に近い第２の凹部または切欠部を備える。これにより、摩擦を低減することができる。任意選択で、第２の凹部または切欠部は、長手方向軸の方向に第１の凹部または切欠部と位置合わせされる。任意選択で、キャップ、ハウジング、および薬剤送達部材ガードは、キャップの取り外し前に、ハウジングが半径方向に移動するのをブロックされ、それによって薬剤送達部材ガードが遠位方向に移動するのをブロックされるように配置され、かつキャップの取り外し後、ハウジングが半径方向に移動することができ、したがって薬剤送達部材ガードが半径方向にハウジングを押して遠位方向にハウジングを通過することができるように配置される。任意選択で、凹部または切欠部内にあるアームの一部は、突出部である。

別の態様は、薬剤送達デバイス用のロック機構に関し、このロック機構は、長手方向軸に対して軸方向に近位端から遠位端に延び、ロック機構は、ハウジングと、薬剤送達部材ガードと、キャップとを備え、薬剤送達部材ガードおよびキャップの一方は、長手方向軸に対して半径方向に延びる突出部を備え、薬剤送達部材ガードおよびキャップの他方は、凹部または切欠部を備え、突出部は、凹部または切欠部内にあり、薬剤送達部材ガードは、ロック位置からロック解除位置にハウジングに対して長手方向軸の方向に移動可能であり、ロック位置では、凹部または切欠部に対する突出部の移動は、ハウジングの壁によって制限され、ロック解除位置では、凹部または切欠部に対する突出部の移動は、もはやハウジングの壁によって制限されず、それによって突出部を凹部または切欠部から移動させ、キャップを薬剤送達部材ガードから取り外すことを可能にする。これにより、キャップの取り外し前に薬剤送達デバイスを作動からロックすることができる。これにより、場合によっては落下時にデバイスが作動するのを防ぐためにより強くする必要があり得る針バネをより弱くすることが可能であり得、潜在的により低い作動力を可能にし、それによってユーザにとって薬剤送達をより容易にすることができる。これは、例えば、握力が低い一部のユーザグループにおいて特に関連し得る。

任意選択で、キャップおよび薬剤送達部材ガードの少なくとも１つは、可撓性部分を備える。任意選択で、可撓性部分は、キャップの可撓性アームである。任意選択で、凹部または切欠部は、可撓性アーム内にある。任意選択で、キャップは、キャップハウジングと、キャップインサートとを備え、キャップインサートは、キャップ本体に対して回転可能である。任意選択で、キャップインサートは、軸方向におけるキャップ本体に対するキャップインサートの移動を制限するスナップ嵌合によってキャップ本体に取り付けられる。任意選択で、キャップ本体に対するキャップインサートの回転移動は、キャップ本体から延びるリブによって限定される。任意選択で、キャップは、ハウジングの近位側表面に当接する遠位側表面を備える。任意選択で、キャップの遠位側表面およびハウジングの近位側表面は各々、長手方向軸に対して円周方向に正弦波パターンを描く。任意選択で、ハウジングの壁は、半径方向に面する。任意選択で、ハウジングの壁は、軸に向かって面する。

任意選択で、キャップは、薬剤送達部材ガードリムーバ、好ましくは剛性薬剤送達部材ガードリムーバを備える。

別の態様は、上述のロック機構を備える薬剤送達デバイスに関する。任意選択で、薬剤送達デバイスは、自動注射器である。任意選択で、薬剤送達デバイスは、ハウジングの内側のパワーパックと、ハウジングの内側の一次パッケージとを備える。任意選択で、薬剤送達デバイスは、ハウジングを備え、突出部および／または可撓性アームは、ハウジングの内側にある。任意選択で、突出部の近位端および／または可撓性アームの近位端は、ハウジングの近位端に対して遠位にある。

別の態様は、薬剤送達デバイス用のロック機構であって、ロック機構は、長手方向軸に対して軸方向に近位端から遠位端に延び、ロック機構は、ハウジングと、針ガード（またはより一般的には薬剤送達部材ガード）と、キャップとを備え、好ましくは、ハウジング、針ガード、およびキャップ本体の少なくとも１つは、可撓性アームを有し、ハウジング、針ガード、およびキャップの間の相互作用は、キャップが取り外される前に針ガードの遠位移動を限定し、針ガードは、キャップが取り外された後に遠位方向に自由に移動する。任意選択で、可撓性アームは、シーソーである。任意選択で、キャップは、キャップ本体と、針ガードリムーバとを備える。任意選択で、シーソーの近位端は、突出部を備え、キャップは、対応する突出部を備え、それにより針ガードがキャップに対して遠位方向に移動すると、キャップの突出部は、針ガードの突出部に係合し、シーソーを枢動させ、シーソーを枢動させると、シーソーの遠位端が軸に対して半径方向に移動し、シーソーの遠位端の近位側表面がハウジングの遠位側表面と位置合わせされる。任意選択で、ハウジングの遠位側表面は、シーソーの近位側表面が長手方向軸から離れているよりも長手方向軸から離れている。

別の態様は、薬剤送達デバイス用のロック機構に関し、このロック機構は、ハウジングと、針ガード（またはより一般的には薬剤送達部材ガード）と、キャップとを備え、ロック機構は、凹部または切欠部を備え、ロック機構は、凹部または切欠部内に延びる突出部を備え、ロック機構は、可撓性部分を備え、ロック機構は、ロック位置とロック解除位置との間を移動することができ、ロック位置では、突出部は、可撓性部分の移動が制限されるために凹部または切欠部から離れることが制限され、ロック解除位置では、突出部は、可撓性部分の移動によって凹部または切欠部から離れることができる。任意選択で、キャップは、キャップハウジングと、針ガードリムーバとを備える。

本発明の別の態様は、薬剤送達デバイス用のロック機構に関し、このロック機構は、ハウジングと、針ガードと、キャップとを備える。ロック機構は、長手方向軸に対して軸方向に近位端から遠位端に延びる。これにより、キャップの取り外し前に薬剤送達デバイスを作動からロックすることができる。これにより、場合によっては落下時にデバイスが作動するのを防ぐためにより強くする必要があり得る針バネをより弱くすることが可能であり得、潜在的により低い作動力を可能にし、それによってユーザにとって薬剤送達をより容易にすることができる。これは、例えば、握力が低い一部のユーザグループにおいて特に関連し得る。

任意選択で、ハウジング、針ガード、およびキャップ本体の少なくとも１つは、可撓性アームを有し、ハウジング、針ガード、およびキャップの間の相互作用は、キャップが取り外される前に針ガードの遠位移動を限定し、針ガードは、キャップが取り外された後に遠位方向に自由に移動する。

任意選択で、針ガードおよびキャップの一方は、長手方向軸に対して半径方向に延びる突出部を備え、針ガードおよびキャップの他方は、凹部または切欠部を備え、アームの一部（例えば突出部）は、凹部または切欠部内にあり、針ガードは、ロック位置からロック解除位置にハウジングに対して長手方向軸の方向に移動可能であり、ロック位置では、凹部または切欠部に対する突出部の移動は、ハウジングの壁によって制限され、ロック解除位置では、凹部または切欠部に対する突出部の移動は、もはやハウジングの壁によって制限されず、それによって突出部を凹部または切欠部から移動させ、キャップを針ガードから取り外すことを可能にする。

任意選択で、針ガードおよびハウジングの一方は、可撓性アームを備え、可撓性アームは、長手方向軸に対して半径方向に延びる突出部を備え、針ガードおよびハウジングの他方は、凹部または切欠部を備え、アーム（例えばアームの突出部）は、凹部または切欠部内に延び、可撓性アームは、キャップと針ガードおよびハウジングの他方との間にあり、キャップは、長手方向軸に対して半径方向に突出部に隣接している。

任意選択で、ロック機構は、凹部または切欠部を備え、ロック機構は、凹部または切欠部内に延びる突出部を備え、ロック機構は、可撓性部分を備え、ロック機構は、ロック位置とロック解除位置との間を移動することができ、ロック位置では、突出部は、可撓性部分の移動が制限されるために凹部または切欠部から離れることが制限され、ロック解除位置では、突出部は、可撓性部分の移動によって凹部または切欠部から離れることができる。

本発明の別の態様は、薬剤送達デバイスアセンブリ用のツールに関し、このツールは、遠位端ツールと、近位端ツールとを備え、遠位端ツールは、近位端ツールに対して回転することができ、遠位端ツールは、パワーパックロックおよび／またはパワーパックハウジングなどの前記薬剤送達デバイスのパワーパックの一部を受け入れて回転可能にロックするように構成され、近位端ツールは、ロック作動スリーブなどの前記薬剤送達デバイスの別の部分を受け入れて回転可能にロックするように構成される。

本発明の別の態様は、薬剤送達デバイスを組み立てるための方法に関し、この方法は、第１のパワーパックサブアセンブリを薬剤送達デバイスアセンブリ用のツールの遠位端ツールに挿入するステップと、捩じりバネを第１のパワーパックサブアセンブリに挿入するステップと、第２のパワーパックサブアセンブリを捩じりバネに挿入するステップと、薬剤送達デバイスアセンブリ用の前記ツールの近位端ツールを第２のパワーパックサブアセンブリに挿入するステップと、第２のパワーパックサブアセンブリに対して第１のパワーパックサブアセンブリを回転させて捩じりバネを巻回するステップとを含む。

本発明の別の態様は、薬剤送達デバイス用のキャップに関し、このキャップは、キャップハウジングと、キャップハウジングに取り付けられたプルストラップと、キャップハウジングから延びるアームとを備える。

一般に、特許請求の範囲で使用されるすべての用語は、本明細書で特に明示的に定義されない限り、技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。要素、装置、部材、構成要素、手段などへのすべての言及は、特に明示的に述べられていない限り、要素、装置、部材構成要素、手段などの少なくとも１つの例を指すものとしてオープンに解釈されるべきである。

ここで、本発明の実施形態を、単なる例として、以下に列挙する添付の図面を参照して説明する。

自動注射器の使用前の針ガードロックアセンブリを示す自動注射器の一部の断面図である。 注射中の図１の構成要素を示す図である。 注射後の図１の構成要素を示す図である。 注射後に針ガードを再び後退させようとするときの図１の構成要素を示す図である。 自動注射器の使用前の針ガードロックアセンブリを示す自動注射器の一部の断面図である。 注射中の図５の構成要素を示す図である。 注射後に針ガードが戻る間の図５の構成要素を示す図である。 注射後の図５の構成要素を示す図である。 注射後に針ガードを再び後退させようとするときの図５の構成要素を示す図である。 針ガードロックアセンブリを備える別の自動注射器の斜視図である。 図１０の自動注射器の前部サブアセンブリの分解側面図である。 図１０の自動注射器の後部サブアセンブリの分解側面図である。 図１０のシリンジホルダおよび針ガードの斜視図である。 図１０の自動注射器の前部サブアセンブリの斜視図である。 図１０の自動注射器のパワーパックサブアセンブリのパワーパックロックおよびパワーパックハウジングの斜視図である。 図１０の自動注射器の互いに最初に取り付けられた後（パワーパックロックの第１の位置）のパワーパックロックおよびパワーパックハウジングの一部の拡大側面図である。 ドライバが取り付けられる前の捩じりバネおよびドライバと共に、図１０の自動注射器のパワーパックロックおよびパワーパックハウジングの斜視図である。 図１０の自動注射器のパワーパックサブアセンブリの斜視図である。 パワーパックロックが第２の位置にあるパワーパックロックの一部の拡大側面図である。 図１０の自動注射器の作動サブアセンブリの斜視図である。 図２０の作動サブアセンブリのプランジャロッド、ロック作動スリーブ、およびドライバナットの斜視図である。 プランジャロッドの側面図と共に、ロック作動スリーブおよびドライバナットの一部の拡大側面断面図である。 図２２の図に対して９０度の角度における、図２０のプランジャロッドの側面図と共に、ロック作動スリーブおよびドライバナットの一部の拡大側面断面図である。 図２０の作動サブアセンブリのプランジャロッド、ロック作動スリーブ、針ガードロック、およびドライバナットの斜視図である。 組み立てられたときの図２４に示す部品の側面断面図である。 図２０の作動サブアセンブリの一部の側面断面図である。 互いに取り付けられた図１０の自動注射器のパワーパックサブアセンブリおよび作動サブアセンブリの斜視図である。 ハウジング４０の内側に互いに取り付けられた図１０の自動注射器のパワーパックサブアセンブリおよび作動サブアセンブリの斜視図である。 別の例示的な自動注射器の斜視図である。 図２９の自動注射器の構成要素の斜視分解図である。 使用前の図２９の自動注射器の断面図である。 使用前の図２９の自動注射器の一部の斜視部分断面図である。 図２９の自動注射器のハウジングおよびドライバナットの斜視部分断面図である。 使用前の図２９の自動注射器の一部の斜視部分断面図である。 注射中の図２９の自動注射器の構成要素のいくつかの側面部分断面図である。 使用前の図２９の自動注射器の一部の側面部分断面図である。 図２９の自動注射器の構成要素のいくつかを軸方向に見た図である。 図２９の自動注射器のドライバおよびスピナの斜視図である。 図２９の自動注射器の遠位端の断面図である。 図２９の自動注射器の遠位端の斜視図である。 使用前の図２９の自動注射器の一部の断面図である。 使用前であるがキャップを取り外した後の図２９の自動注射器の一部の断面図である。 注射中の図２９の自動注射器の一部の断面図である。 使用後の図２９の自動注射器のいくつかの構成要素の断面図である。 使用後の図２９の自動注射器のいくつかの構成要素の斜視部分断面図である。 使用前の図２９の自動注射器のいくつかの構成要素の断面図である。 作動後の図４６の構成要素の断面図である。 使用前の図２９の自動注射器のドライバおよびドライバナットの斜視図である。 使用前の図２９の自動注射器のドライバおよびドライバナットの軸方向の断面図である。 図２９の自動注射器のスラスト軸受の斜視図である。 図２９の自動注射器のスラスト軸受の別の斜視図である。 パワーパックロックおよびパワーパックハウジングが相互作用して注射中にクリックを生成することを可能にする特徴を示す、別の同様の例示的な自動注射器の一部の断面斜視図である。 例示的な自動注射器の斜視図である。 図５３の自動注射器の分解斜視図である。 図５４の針ガードロックの斜視図である。 図５４のドライバナットの斜視図である。 図５４のロック作動スリーブの斜視図である。 図５４のパワーパックロックの斜視図である。 図５４のドライバの斜視図である。 図５４のパワーパックハウジングの斜視図である。 図５４のパワーパックハウジングの別の斜視図である。 図５４の針ガードの斜視図である。 図５４のキャップの構成要素の斜視図である。 キャップの取り外し前の図５３の自動注射器の一部の断面図である。 キャップの取り外し中の図５３の自動注射器の一部の断面図である。 捩じりによるキャップの取り外し中の図５３の自動注射器の一部の斜視図である。 キャップの取り外し中の図５３の自動注射器の一部の斜視図である。 捩じりによるキャップの取り外し中の図５３のキャップの斜視図である。 図５３のキャップの斜視図である。 別の例示的な自動注射器の斜視図である。 図７０の自動注射器の分解斜視図である。 図７１のパワーパックハウジングおよびスピナキャップの斜視図である。 図７１のパワーパックロックおよびスピナの斜視図である。 図７１のパワーパックロックおよびスピナの一部の斜視部分断面図である。 図７０の自動注射器の遠位部分の斜視図である。 図７０の自動注射器の断面図である。 図７１の針ガードロックの斜視図である。 図７１のドライバナットの斜視図である。 図７１のロック作動スリーブの斜視図である。 図７１のキャップハウジングの斜視図である。 図７１の近位ハウジングの斜視図である。 使用前の図７０の自動注射器の一部の断面図である。 キャップの取り外し前に針ガードがハウジングに対して遠位方向に移動するときの図７０の自動注射器の一部の断面図である。 キャップが取り外された後、および針ガードがハウジングに対して遠位方向に移動した後の図７０の自動注射器の一部の断面図である。 図８４の構成要素の斜視図である。 別の例示的な自動注射器の一部の断面図である。 キャップの取り外し前に針ガードがハウジングに対して遠位方向に移動するときの図８６の自動注射器の断面図である。 図８６の針ガードの斜視図である。 別の例示的な自動注射器の一部の斜視図である。 図８９の自動注射器のキャップの側面図である。 デバイス組み立て中の遠位端ツール、パワーパックロック、およびパワーパックハウジングの斜視図である。 デバイス組み立て中のパワーパックロックおよびパワーパックハウジングの一部の側面図である。 デバイス組み立て中の遠位端ツール、パワーパックロック、およびパワーパックハウジングの一部の断面側面図である。 デバイス組み立て中の遠位端ツール、近位端ツール、および自動注射器の一部の斜視図である。 デバイス組み立て中の遠位端ツール、近位端ツール、および自動注射器の一部の斜視図である。 デバイス組み立て中の自動注射器および組み立てツールの一部の断面側面図である。 デバイス組み立て中の自動注射器および組み立てツールの一部の断面側面図である。 デバイス組み立て中の自動注射器および組み立てツールの一部の断面側面図である。 別の例示的な自動注射器の斜視図である。 図９９の自動注射器の分解斜視図である。 図１００のプランジャロッドおよびスラスト軸受の斜視図である。 図１００のスラスト軸受の別の斜視図である。 図１００のパワーパックロックおよびドライバの斜視図である。 図１００のパワーパックハウジングおよびスピナキャップの斜視図である。 図１００の針ガードロックの斜視図である。 図１００のドライバナットの異なる斜視図である。 図１００のドライバナットの異なる斜視図である。 図１００のロック作動スリーブの斜視図である。 図１００のドライバの斜視図である。 図１００の遠位ハウジングの斜視図である。 図１００のシリンジホルダ１２０の斜視図である。 図１００の針ガードの斜視図である。 図９９の自動注射器の一部の断面図である。 図１００の構成要素、すなわちそれぞれキャップハウジング、キャップインサート、および近位ハウジングの２つの異なる斜視図である。 図１００の構成要素、すなわちそれぞれキャップハウジング、キャップインサート、および近位ハウジングの２つの異なる斜視図である。 図１００の構成要素、すなわちそれぞれキャップハウジング、キャップインサート、および近位ハウジングの２つの異なる斜視図である。 図９９の自動注射器の前部サブアセンブリの異なる斜視図である。 図９９の自動注射器の前部サブアセンブリの異なる斜視図である。 キャップが取り外された後、および針ガードがハウジングに対して遠位方向に押された後の図９９の自動注射器の前部サブアセンブリの異なる図である。 キャップが取り外された後、および針ガードがハウジングに対して遠位方向に押された後の図９９の自動注射器の前部サブアセンブリの異なる図である。 キャップが取り外された後、および針ガードがハウジングに対して遠位方向に押された後の図９９の自動注射器の前部サブアセンブリの異なる図である。 フィードバック機構サブアセンブリの分解斜視図である。 図１２１のフィードバック機構サブアセンブリを含む薬剤送達デバイスの一部の断面斜視図である。 図１２１のスピナの斜視図である。 図１２１のスピナの斜視図である。 図１２１のクリッカの斜視図である。 図１２１のスピナキャップの斜視図である。 図１２１のパワーパックロックの斜視図である。 図１２１のスピナの斜視図である。 図１２１のスピナキャップの一部の斜視図である。 別のフィードバック機構の斜視図である。 別のフィードバック機構の斜視図である。

本出願は、上記の本発明の概要に要約されているように、様々な概念を説明する。まず、針ガードロックアセンブリについて説明する。次に、例示的な自動注射器について説明する。これらの自動注射器は、説明した針ガードロックアセンブリなどの概念を含むことができ、したがって、針ガードロックアセンブリなどの様々な概念を文脈に置くのを助けることができる。

一態様では、薬剤送達デバイス（１０）用の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ（５８）が記載されており、薬剤送達部材ガードロックアセンブリ（５８）は、近位端（１４）から遠位端（１６）に軸方向（２２）に軸（２０）に沿って延びるハウジング（４０）であって、ハウジング（４０）は、凹部またはスリット（４５）を備えるハウジング（４０）と、ハウジング（４０）内に摺動可能に配置された薬剤送達部材ガード（６０）であって、薬剤送達部材ガード（６０）は、近位端（１４）から遠位端（１６）に延びる薬剤送達部材ガード（６０）と、薬剤送達部材ガード（６０）の遠位端（１６）でハウジング（４０）内に摺動可能に配置されたロック作動スリーブ（８０）と、ロック作動スリーブ（８０）に隣接してハウジング（４０）内に配置された薬剤送達部材ガードロック（１００）とを備え、薬剤送達部材ガードロック（１００）は、基部（１０２）、および基部（１０２）に枢動可能に取り付けられた可撓性アーム（１０４）を備え、可撓性アーム（１０４）は、近位部（１０６）、および遠位部（１０８）を備え、可撓性アーム（１０４）は、近位部（１０６）と遠位部（１０８）との間で基部（１０２）に取り付けられ、可撓性アーム（１０４）の近位部（１０６）は、ハウジング（４０）における凹部またはスリット（４５）に隣接して配置される。

図１は、自動注射器１０の一部を示し、自動注射器は、ハウジング４０と、針ガード（針カバー）６０と、ロック作動スリーブ８０と、針ガードロック１００とを備える。

ハウジング４０は、軸（中心軸）２０に対して互いに対向する２つのスリット４５を含む。スリット４５は、半径方向２６にハウジング４０を通って延びる。針ガード６０、ロック作動スリーブ８０、および針ガードロック１００はすべて、ハウジング４０の内側にある。

針ガード６０は、ハウジングの内側に延びる２つのアーム６２を備える。

ロック作動スリーブ８０は、管状セクション８２と、２つのアーム８４とを備える。各アームは、半径方向側表面、この場合は軸２０に向かって面するパッド８６を備える。

針ガードロック１００は、基部（この例では管状セクション１０２）と、２つのアーム１０４とを備える。アームは可撓性であり、アーム１０４の近位部１０６と遠位部１０８との間で管状セクション１０２に取り付けられる。この場合はアームの最も近位の部分でもあるアームの近位部１０６の近位部分は、ハウジングにおけるスリット、この場合は突出部１１０と係合するように成形される。

図１から図４を参照して、使用中の異なる部品の相対移動をここで説明する。図１は、自動注射器の使用前（および作動前）の初期位置を示す。これは、例えば出荷および保管中、自動注射器が最終組み立てから使用の間に典型的には保持される位置である。図２は、針ガード６０が（通常は注射の開始によって）遠位方向に移動された後の自動注射器１０を示す。針ガード６０の遠位移動はまた、遠位方向にもロック作動スリーブ８０を押す。遠位方向にロック作動スリーブ８０を移動させると、ロック作動スリーブのパッド８６が針ガードロックのアーム１０４の遠位部１０８と係合し、アーム１０４の遠位部１０８を軸２０に向かって押す。アーム１０４の近位部１０６は、それに応じて枢動し、軸２０から離れるように移動するが、針ガード６０はこれを防ぐ。その結果、アーム１０４は付勢され、針ガード６０を押し進める（軸から離れる）。

針ガードが再び遠位方向に移動することが可能になると（典型的には、注射が終了すると、これはまた、注射部位からの針ガードの早期の持ち上げの場合にもより早くなり得る）、針ガードは、図３に示すような位置まで近位方向に戻る（この場合、注射後の最終位置は注射前の初期位置と同じであるが、これは任意選択である）。しかしながら、ロック作動スリーブはその元の位置に戻らず、したがって、パッド８６は依然としてアーム１０４の遠位部１０８を軸２０に向かって押している。上述のようにアーム１０４の結果として生じる張力を解放するために、針ガード６０がもはや妨げなくなると、アーム１０４の近位部１０６は軸２０から離れるように移動する。アーム１０４の近位部１０６（または具体的にはこの例ではアーム１０４の近位部上の突出部１１０）は、ハウジング４０におけるスリット４５内で終端する（またはスリット４５に隣接する）。アームは、摩擦によって適所にロック作動スリーブ８０を保持するように注射後も張力を維持することができるが、デバイス上の他の場所の別の１以上の特徴は、追加的または代替的に適所にロック作動スリーブを保持することができる。

図４は、針ガードロック１００によって行われるロックが設定された後に遠位方向に針ガード６０を押し戻そうとする場合に起こる内容を示す。この例では、針ガード６０は、すぐに遠位方向に戻ることができる（図３に示すようなアーム１０４と針ガード６０との間のこの間隙は任意選択であるが、構成要素の製造および組み立て中のより大きな製造公差を可能にするので好ましい）が、その後、針ガードロック１００のアーム１０４によって遠位方向にそれ以上移動することが防がれる。アーム１０４は、突出部１１０によってスリット４５に支持される。

図５は、図１で説明した自動注射器と同様の自動注射器を示すが、針ガード６０上に異なる形状のアーム６２を有する。この例では、アーム６２は各々、スリット６６（図１３の例でも見える）を備える。図５から図９は、使用中の異なる部品の相対移動を示し、図５は図１に対応し、図６は図２に対応し、図８は図３に対応し、図９は図４に対応する。図１から図４との違いは、図６および図７に見ることができる。図６では、針ガードロックのアーム１０４が張力をかけられ、針ガードのアーム６２に隣接したままである（および押されている）代わりに、アーム１０４は、針ガードのスリット６６内に（またはこの場合は貫通して）突出することによって軸２０からさらに自由に移動することができる。注射後に針ガードが再び近位方向に移動すると、アーム１０４は、図７に示すように、針ガードアームの遠位端６３によって軸２０に向かって再び押される。針ガードが（軸方向に対して）針ガードロックのアーム１０４を通り過ぎると、針ガードロックのアーム１０４は、図８に示すように再び軸２０から離れるように移動することができる。

図１０は、図５から図９に示すものと同様の針ガードロックアセンブリを含む別の自動注射器１０を示す。図１０では、ハウジング４０、キャップ１６０、任意選択のエンドキャップ２００（後部キャップ）、および一次パッケージ３６０を見ることができる。パワーパックハウジング２４０の小さな部分もまた、見ることができる。図１１は、前部サブアセンブリ（近位サブアセンブリ）５０の部品、すなわちシリンジホルダ１２０、針ガードバネ１４０、針ガード６０、ならびにキャップ１６０の３つの部品、すなわちキャップハウジング１６２、剛性針シールドリムーバ１８０、およびキャップインサート１７０を示す。図１２は、後部サブアセンブリ（遠位サブアセンブリ）５２の部品、すなわちエンドキャップ２００、任意選択のパワーパックロック２２０、パワーパックハウジング２４０、捩じりバネ２６０、ドライバ２８０、プランジャロッド３００、ロック作動スリーブ８０、ドライバナット３２０、スラスト軸受３４０、およびハウジング４０を示す。図１から図９の上述の部品は、以下に説明する対応する部品と必ずしも同一ではないが、部品は同様であり、機能は一般に同じである。

ここで、図１１および図１２に示す部品についてより詳細に説明する。この目的のために、図１３から図２８はまた、自動注射器１０の部品の様々な組み合わせを示す。

図１３は、後部サブアセンブリの構成要素のいくつか、すなわちシリンジホルダ１２０、針ガードバネ１４０、および針ガード６０の斜視図を示す。本明細書の他の箇所に記載されているように、各構成要素（より一般的には各サブアセンブリおよび各デバイスも）は、近位端１４から遠位端１６に延びる。図１４は、図１３の構成要素およびキャップ１６０を有する、組み立てられた後部サブアセンブリを示す。

針ガードは、近位部分および遠位部分と考えることができ、近位部分はガード部分６４を備え、遠位部分は２つの針ガードアーム６２を備える。針ガードスリット６６が、針ガードの各側に軸方向に延びる。ガード部分は管状であり、ガード部分の軸は、組み立てられた自動注射器の軸２０と平行である。針ガードはまた、キャップ上の対応する凹部または切欠部（図示せず）に係合する突出部６８を備えることができ、これはキャップを自動注射器の残りの部分に取り付けたままにするのを助けることができるが、特にキャップを取り外すことにより針ガードが近位方向に移動することを可能にする図５から図９に示す例などの例では、キャップを代替的または追加的にハウジングに取り付けることができる。

針ガードバネ１４０は、針ガード６０の内側に嵌合し、針ガードバネの近位端は、針ガードの突出部または遠位側レッジ（図１３では見えない）などの係合特徴に係合する。針ガードバネの遠位端は、シリンジホルダ上の近位側レッジ１２２に係合する（図１４参照）。

シリンジホルダ１２０は、管状形状を有し、レッジ１２２、窓１２４、および突出部１２６を含む様々な特徴を備える。シリンジホルダの窓１２４は、自動注射器１０が組み立てられたときに窓４６と位置合わせするように配置される。シリンジホルダは、針ガードアーム６２上の対応するスリット６６と係合するために各側に突出部１２６を備え、それによって針ガードをシリンジホルダに摺動可能に取り付けたままにする。突出部１２６の遠位側は、図１４に示すようにスリット６６の遠位端に係合する遠位側レッジである。突出部１２６の近位側は、スリット６６から遠位の針ガードアーム６２の部分が組み立て中に突出部１２６を越えて摺動することを可能にするように傾斜している（軸２０と半径方向２６との両方に対して角度が付けられている）。この目的のために、針ガードアーム６２は、典型的には組み立てを補助するために半径方向２６に可撓性であるが、代替の構造は、この可撓性の必要性を回避することができる（例えば代わりに可撓性シリンジホルダ）。

図１４では、キャップ１６０が針ガード６０に取り付けられて示されている。キャップは、図１１に示すように、キャップハウジング１６２、キャップインサート１７０、および剛性針シールドリムーバ１８０で構成される。任意選択のグリップ１６４を、キャップ１６０上に見ることができる。

次に、図１２に示す例示的な後部サブアセンブリの構成についてより詳細に説明する。後部サブアセンブリは、２つの別々のサブアセンブリ、すなわちパワーパックサブアセンブリ５４および作動サブアセンブリ５６（作動機構サブアセンブリ）を備える。パワーパックサブアセンブリは、パワーパックハウジングと、捩じりバネと、ドライバと、任意選択でパワーパックロックとを備える。機構サブアセンブリは、ロック作動スリーブと、針ガードロックと、プランジャロッドと、ドライバナットと、任意選択でスラスト軸受とを備える。

図１５は、任意選択のパワーパックロック２２０およびパワーパックハウジング２４０を示す。図１６は、パワーパックロック２２０およびパワーパックハウジング２４０が最初に互いにどのように取り付けられるかの図を示す。図１７は、捩じりバネ２６０およびドライバ２８０と共に、パワーパックロック２２０およびパワーパックハウジング２４０を示し、ドライバ２８０は、取り付けられる前に示されている。

パワーパックロック２２０は、本体２２２、この場合は管状本体と、軸２０に対して本体２２２の（近位端）から離れるように延びる２つの突出部２２４とを備える。突出部は、パワーパックハウジング２４０の対応するスリット２４２に嵌合するように構成される（特に図１６参照）。パワーパックロック２２０およびパワーパックハウジング２４０を一緒に取り付けるのを助けるために、２つの突出部２４４がスリット２４２の各々内に円周方向に延びる。パワーパックロック２２０の突出部２２４は、図１６において最も明瞭に分かるように、突出部２４４に係合する対応する凹部を有する。

図１７では、捩じりバネ２６０とパワーパックハウジングとの間の相互作用を見ることができる。この特定の例では、捩じりバネ２６０は、バネの両端にフック、すなわちドライバ２８０に取り付けるための近位フック２６２と、例えばパワーパックハウジングにおける切欠部（図示せず）によって、パワーパックハウジングに取り付けるための遠位フック（図示せず）とを備える。近位フック２６２は、ドライバ上の円周方向側レッジ２８２と係合することによってドライバと係合する。ドライバが所定の位置になった時点の位置が、図１８に示されている。この位置では、以下でより詳細に説明するように、パワーパックロック２２０が第１の位置にある状態で、ドライバを円周方向に回転させてバネに張力をかけることができる。

パワーパックロック２２０は、自動注射器の組み立て中に３つの異なる位置をとるように設計されている。パワーパックロックの第１の位置は、図１６および図１７に見ることができる。この位置では、パワーパックロックは、パワーパックハウジングに対して回転が制限される。

第２の位置に到達するために、パワーパックロックは、第１の位置からパワーパックハウジングに対して近位方向に移動される。パワーパックロックは、図１９の第２の位置に示されている。第２の位置では、パワーパックロックは、パワーパックハウジングとドライバとの両方に対して回転が制限される。

第３の位置に到達するために、パワーパックロックは、第２の位置からパワーパックハウジングに対して近位方向に移動される。第３の位置では、パワーパックロックは、典型的には、ドライバに対して依然として回転が制限されている（例えば、これにより、以下に説明するようにパワーパックロックが注射中に任意選択のクリック音を提供することが可能になる）が、もはやパワーパックハウジングに対して回転が制限されていない。パワーパックロックは、典型的には、例えばドライバナットによってドライバがハウジングに回転可能にロックされた後にのみ第３の位置に移動される（ドライバとドライバナットとの間のこの回転ロックは、後の例で、特に図４６から図４９を参照してより詳細に説明され、本例でも同じように機能する）。したがって、パワーパックロックは、組み立てプロセスの一部の間にバネに張力をかけ続けるためのロックを提供する。いくつかの例では、パワーパックロックは、追加的または代替的に、例えば突出部２２６がパワーパックハウジングの内側の対応する突出部またはリブ（この例には直接示されていないが、図示の例については図５２を参照されたい）に係合する状態で、注射中に任意選択のクリック音を提供することができる。完成したデバイスでは、パワーパックロックは、第３の位置にある。異なる位置である代わりに、第３の位置は、第１の位置と同じであってもよい。あるいは、第３の位置に移動させる代わりに、ドライバがデバイスの別の部分（例えば、図４６から図４９に示すようなドライバナット）によって回転しないようにロックされると、パワーパックロックをデバイスから取り外すことができ、したがって、パワーパックロックは最終的なデバイスに存在しなくてもよい。プランジャロッドは、特にパワーパックロックが完全に組み立てられたデバイスに残っている例では、パワーパックロックの本体２２２の内側に嵌合することができる。

別の代替形態では、パワーパックロック構成要素を有するのではなく、組み立て中にパワーパックロックの機能を提供するツールが使用される。本体２２２、突出部２２４、２２６、およびハンドル２２８などのパワーパックロックの様々な特徴は形状が変化してもよく、例えば、第３の位置および第１の位置が同じであり、パワーパックロックが組み立て後にデバイス内に残る一実施形態では、本体の長さを短くする必要があり、ハンドルは、図１５に示すパワーパックロック２２０と比較して異なって配置される必要がある。

図１８は、図１７と同じ部品を示すが、ここではドライバ２８０が取り付けられている。ドライバが取り付けられると、ドライバを円周方向２４に回転させ、バネに張力をかけることができる。バネに張力がかけられると、パワーパックロック２２０は、近位方向に第１の位置（図１６および図１７に示す）から第２の位置（図１８および図１９に示す）に移動し、パワーパックハウジング２４０に対して適所にドライバ、したがって張力がかけられたバネも保持する。張力がかけられたバネを保持するこの係合は、２つの異なる相互作用によって達成される。まず、図１９に示すように、パワーパックロック２２０が近位方向に移動されると、パワーパックロックの突出部２２４は、ドライバに係合しない状態からドライバの内側のスロット２８８と係合する状態に移動される。パワーパックロック２２０およびパワーパックハウジング２４０を一緒に取り付けるのを助けるための突出部２４４の使用と同様に、ドライバ２８０は、パワーパックロックの突出部２２４における同じ凹部に係合する２つの突出部２８４を備える。

バネが張力をかけられたままであることを可能にする第２の相互作用は、図１６に示すように、部分的に依然として第２の位置にあるパワーパックハウジングのスリット２４２内に残っているパワーパックロック２２０の突出部２２４によって提供され、それによってパワーパックロック２２０に対してパワーパックハウジング２４０とドライバ２８０との両方を回転可能にロックし、それによりバネ２６０が張力を解放するのを防ぐ。

第２の位置でパワーパックロックをロックする任意選択の安全ピンまたは安全ガード、例えばパワーパックハウジング２４０の遠位端に対して適所にパワーパックロック２２０のハンドル２２８を保持するクリップを設けることもできる。

次に、後部サブアセンブリの作動サブアセンブリについてより詳細に説明する。図２０は、プランジャロッド３００と、ロック作動スリーブ８０と、針ガードロック１００と、ドライバナット３２０と、スラスト軸受３４０とを備える組み立てられた作動サブアセンブリを示す。図２１は、完全に組み立てられる前の作動サブアセンブリの一部、すなわちプランジャロッド３００、ロック作動スリーブ８０、およびドライバナット３２０を示す。図２２および図２３は、プランジャロッド３００、ロック作動スリーブ８０、およびドライバナット３２０が断面閉鎖によってどのように互いに取り付けられるかを示す。プランジャロッド３００は、ドライバナット３２０上の対応するネジ山３２２と係合するネジ山３０２を備える。特に図２１から図２３に見られるように、プランジャロッド３００は、その円周の一部の周りにのみネジ山３０２を有し、２つの平坦な側面も有する。平坦な側面は、プランジャロッドがドライバ２８０に係合することを可能にする（図３７も参照）。

ドライバナット３２０は、上述のようにネジ山３２２を備え、また、２つのアーム３２４を備える。典型的には、アーム３２４は、主に軸方向に延びる。アーム３２４は、後により詳細に説明されるようにドライバ２８０に係合することができる、軸２０に向かって面する表面上に歯３２６を備える（例えば図４９参照）。アーム３２４はまた、図２３に示すようにロック作動スリーブ８０に係合する軸２０から外方に面する表面を備える。図２３に見られるように、ドライバナット３２０およびロック作動スリーブ８０が一緒に組み立てられると、ドライバナット３２０のアーム３２４は内側に付勢される（この付勢は、ロック作動スリーブ８０が針ガード６０によって遠位方向に押されると解放される）。この例では、ドライバナット３２０は、ネジ山３２２およびアーム３２４が取り付けられる基部３３２（例えば管状基部）を備える。

ロック作動スリーブ８０は、管状セクション８２と、２つのアーム８４とを備え、各アームは、パッド８６を備える。針ガードロック１００のアームの遠位部１０８を収容するために、切欠部８８が各アーム８４に設けられる（例えば図２７参照）。

図２４は、プランジャロッド３００、ロック作動スリーブ８０、針ガードロック１００、およびドライバナット３２０を示し、針ガードロック１００はまだ組み立てられていない。図２５は、一緒に組み立てられたときの図２４の部品の拡大側面図を示す。同様に、図２６は、図２４の部品の別の拡大側面図を示し、ここではスラスト軸受３４０も示す。これらの部品の様々な特徴およびこれらの部品間の相互作用について、特に図２６を参照してここで説明する。ドライバナット３２０は、基部３３２を備え、針ガードロック１００の管状セクション１０２は、基部３３２の周りに延びる。ドライバナット３２０に対して適所に針ガードロック１００を保持する任意選択の特徴（ただし、この例の場合のように、いくらかの軸方向移動が可能であってもよい）は、ドライバナット３２０のスナップ嵌合突出部３２９に隣接する針ガードロック１００の近位側レッジ１１６と共に、ドライバナット３２０の近位側レッジ３３０に隣接して設けられた針ガードロック１００の遠位側レッジ１１４である。針ガードロック１００の管状セクション１０２は、組み立てのためにスナップ嵌合突出部を通過することができるが、それを容易に通り過ぎて戻ることはできず、ドライバナット３２０に対して適所に保持される。

スラスト軸受３４０は、プランジャロッド３００の対応するスナップ嵌合レッジ３０６に係合するスナップ嵌合アーム３４２を備える。スラスト軸受３４０は、プランジャロッド３００に対して軸２０の周りに回転することができるが、プランジャロッド３００に対して軸方向に保持される（実際には、この特定の例では、プランジャロッドは使用中にハウジングに対して回転し、スラスト軸受はハウジングに対して回転しない）。

図２７は、一緒に取り付けられたパワーパックサブアセンブリおよび作動サブアセンブリを示す。これらの２つのサブアセンブリは、図２８に示すようにハウジング４０、この場合は単一の外側ハウジングの内側に嵌合するが、ハウジングは代わりに複数の部品で構成することができる。パワーパックサブアセンブリ、作動サブアセンブリ、およびハウジングのこの組み合わせは、完全な後部サブアセンブリを構成する。エンドキャップ（図示せず）もまた、典型的には、後部サブアセンブリの一部としてハウジングの遠位端に含まれる。

別の例示的な自動注射器が図２９に示されており、以下の図を参照して詳細に説明される。自動注射器と自動注射器の内側の針ガードロックアセンブリとの両方は、上記の例で説明したものとは幾分異なる。それにもかかわらず、以下に説明する例の自動注射器は、図１、図５、または図１０の例からの針ガードロックアセンブリと共に使用することができ、図１、図５、または図１０の例の自動注射器は、以下に説明する針ガードロックアセンブリと共に使用することができる。

図２９に示すように、自動注射器は、近位端１４から遠位端１６に延び、ハウジング４０と、キャップ１６０とを備える。自動注射器は、軸方向２２に軸２０に沿って、かつ円周方向２４に軸の周りに延びる。図３０および図３１は、自動注射器構成要素、すなわちキャップ１６０、剛性針シールドリムーバ１８０、近位ハウジング４２、針ガード６０、針ガードバネ１４０、シリンジホルダ１２０、シリンジ３６２および剛性針シールド３６４を備える一次パッケージ、スラスト軸受３４０、プランジャロッド３００、針ガードロック１００、ドライバナット３２０、ロック作動スリーブ８０、ドライバ２８０、遠位ハウジング４４（後部ハウジング）、バネホルダ４００、捩じりバネ２６０、任意選択のスピナ３８０、およびエンドキャップ（この場合はスピナキャップ３９０）を示す。大まかに言えば、これらの部品の機能は、以下に別段の記載がない限り、上述の同等の部品についての機能と同じであり、部品は、例示的な自動注射器間で交換可能である。図１０以降に示す例の説明における焦点は、部品の形状およびそれらが互いにどのように嵌合するかであった。図２９の例を説明する際の焦点は、自動注射器がどのように機能するかにある。

構成要素形状のいくつかの違い（例えば図２９の例では針ガードロック１００上に伸縮セクション１１２がないこと）は別として、図１０と図２９の例との間の最大の違いは、例えばスピナ３８０、スピナキャップ３９０、およびバネホルダ４００を設けた後部サブアセンブリに生じる。スピナ３８０は、ドライバに取り付けられ、ドライバが回転することにより回転する。スピナキャップ３９０は、遠位ハウジング４４に取り付けられ、エンドキャップと考えることができる。バネホルダ４００は、パワーパックハウジングの一例であり、捩じりバネ２６０を保持し、ドライバ２８０と係合する。

ここで、主に図２９および図３０の例を参照して、デバイスがどのように一緒に嵌合するか、およびどのように機能するかの説明を提供する。同じ動作方法は、特に明記しない限り、本明細書に記載の他の自動注射器にも適用可能である。

図３２は、自動注射器のいくつかの部品がどのように一緒に嵌合するかの詳細を示す。トルクが、負荷された捩じりバネ２６０（具体的には、捩じりバネ２６０の遠位端突出部２６４）によって、バネホルダ４００および遠位ハウジング４４を介してドライバ２８０の遠位端に加えられる。具体的には、捩じりバネは、近位端において（具体的には、この例ではフックである捩じりバネ２６０の近位端突出部によって）バネホルダ４００に固定される。バネホルダ４００は、遠位ハウジング４４に固定され、したがってハウジングに対して回転することができない（特に図３６および図３７参照）。捩じりバネ２６０の遠位端突出部２６４は、ドライバ２８０の遠位端に接続され、捩じりバネ２６０のトルクをドライバ２８０に伝達し、したがって、デバイスが作動されてドライバが回転を解放されると、ドライバを回転させる（特にドライバの解放については図３４および図３５参照）。

図３３は、ドライバナット３２０が遠位ハウジング４４にどのように取り付けられるかのさらなる詳細を示す。典型的には、ドライバナットは、ハウジングに対する移動が大きくまたは完全に制限される。この特定の例では、遠位ハウジング４４上の内側および長手方向に延びるリブ４７は、ドライバナット３２０上の対応する突出部３２８と係合し、ドライバナット３２０が遠位ハウジング４４に対して自由に回転するのを防ぐ。これにより、デバイス作動前に捩じりバネ２６０が回転するのを間接的に防ぐ。ドライバナットはまた、スナップ嵌合４８によって遠位ハウジング４４に対して軸方向に移動することが制限される。ドライバナットは、例えばシリンジ上のフック１２８（特に図１３および図３４参照）およびドライバナット上の対応するフック３３４（図３４参照、このフックは、含まれていてもよいが、図１０から図２８の例には存在しない）によって、シリンジホルダ１２０にも任意選択で接続される（図３２参照）。

図３４は、ドライバナット３２０の周りの部品間の接続性に焦点を当てている。デバイス使用前に、ねじ込まれるプランジャロッド３００は、ドライバ２８０（例えば図３７参照）によってその開始位置に回転可能に保持され、プランジャロッド３００のネジ山３２２に係合するドライバナット３２０におけるネジ山３０２によって軸方向に保持される。デバイス使用前に、ドライバナット３２０のアーム３２４は、ロック作動スリーブ８０によって（軸２０に向かって）内側に付勢される。これにより、内側ドライバナット歯３２６は、対応する外側ドライバ歯２８６と係合する。

図３５は、図３４に示すデバイスの大部分の部分を示すが、ここでは針ガード６０がロック作動スリーブ８０を押し戻し、それによってドライバナット３２０のアーム３２４を解放し、ドライバ２８０の歯２８６とドライバナット３２０の歯３２６との間のロックを係合解除した後のデバイスが示されている。この係合解除により、捩じりバネ２６０はドライバを直接回転させることができ、プランジャロッド３００はドライバ２８０によって直接回転される。回転するプランジャロッドの矩形断面は、ドライバ２８０の対応する内部断面（特に図３７参照）と相互作用し、捩じりバネ２６０からの回転トルクを直線力に伝達する。プランジャロッド３００の近位端には、スラスト軸受３４０が好ましくは取り付けられる。スラスト軸受は、好ましくは、回転するプランジャロッド３００に対して独立して自由に回転し、これによりスラスト軸受が注射中にストッパ３６６に対して静止したままであることを可能にし、それによって直線力のみをストッパ３６６に伝達する。スラスト軸受を設けることはまた、スラスト軸受の形状が、例えばストッパのより大きな表面積に係合することによって、および／またはストッパの遠位端の外側リム３６７（図４２参照）に係合することによって、より穏やかにプランジャロッドからストッパへの力の伝達を助けることができるという点で有利であり得る。

図３６および図３７は、バネホルダ４００が遠位ハウジング４４にどのように回転可能に固定されるか、およびドライバ２８０がプランジャロッド３００にどのように回転可能に固定されるかを示す。どちらの場合も、これは対応する非円形断面（言い換えれば、ドライバにおけるキー付開口部およびプランジャロッドの形状の対応する形状のキー）によって達成され、この例では対応する直線縁部（すなわち、円形断面からの逸脱）によって提供されるが、代わりに様々な他の形状を使用することもできる。この場合、キー付開口部は遠位ハウジング内にあり、シリンジホルダの近位端の対応する形状のフランジがキー付開口部に係合する。同様に、ドライバにおけるキー付開口部は、プランジャロッドを受け入れる。シリンジホルダはまた、好ましくは、この例では遠位ハウジングにおけるスリットと係合することによって、ハウジングに対する長手方向の移動を制限される。

図３８から図４０は、スピナ３８０およびスピナキャップ３９０の載置の詳細を示す。スピナキャップ３９０は、通してスピナを見ることができる窓３９２を備え、スピナは、典型的には、スピナの回転移動をユーザが容易に見ることができるようにその上にパターンを有する。スピナ３８０は、ドライバが回転するとスピナが回転するように、ドライバ（または送達中に回転する別の部分）に回転可能に固定される。スピナ３８０（またはスピナが存在しない場合、エンドキャップ）は、ドライバ２８０がハウジング内で同心のままであることを確実にするために、ドライバ２８０の遠位端を支持することができる。

次に、図４１から図４５を使用して、図２９の例における針ガードロックアセンブリの機能を説明する。一般に、図３０の針ガードロックアセンブリは、先の例に示されたものと同じであるため、様々な部品は例間で交換可能であり、他の例の機能は同じである。

図４１は、すべての部品が開始位置にある、使用前の自動注射器を示す。この設計における１つの顕著な違いは、針ガード６０および針ガードロック１００が軸方向に重なり合うが、図１および図５に示す設計では、例えば、針ガード６０および針ガードロック１００は重なり合わないことである。この重なり合いは、すべての針ガードロックアセンブリ設計において任意選択である。重なり合いを設ける利点は、例えばデバイスが落下した場合、使用前にロック作動スリーブ８０が遠位方向に押されにくくなることである。これは、針ガードロックアームの近位部１０６が軸２０から離れるように移動することが抑制され、ロック作動スリーブ８０が針ガードロックアームの遠位部１０８を越えて押されにくくなるためである。

図４２では、デバイスのキャップ（図示せず）が取り外されている。これは、針ガードが近位方向に移動することを可能にするが、この特徴は任意選択であり、針ガードはまた、キャップが取り外されたときに移動することができない。

図４３では、針ガード６０が遠位方向に完全に移動されたデバイスが示されている。このようにして針ガードを圧縮してデバイスを作動させると、針ガードロック１００が屈曲するのをブロックする位置に針ガードが配置される。針ガード６０が十分に圧縮されると（すなわち、遠位方向に十分に押し込まれている、すなわち図４２に示すような距離Ａ）、これにより遠位方向にロック作動スリーブ８０が押され始める。遠位方向にロック作動スリーブを押すと、針ガードロックアームの遠位部１０８が内側に屈曲し、針ガードロックアーム１０４を枢動させようとする内部曲げ応力を受ける。針ガードロックアームの近位部１０６は、針ガード６０が再伸長される（近位方向に戻る）まで外側に屈曲することができないため、アーム１０４は注射中に付勢状態のままである。その意図は、ユーザが針ガードをその最も遠位の位置（この場合、これは針ガードが図４２の距離Ａに図４２の距離Ｂを加えて押された後である）までずっと押し、それによってデバイスを作動させ、これによりロック作動スリーブ８０をその最も遠位の位置（この場合、最も遠位の位置は、ロック作動スリーブ８０上の遠位側表面がバネホルダ上の近位側表面に面するときであるが、ロック作動スリーブ８０の最も遠位の位置は、ハウジングなどの別の部品に当接することによって設定することができ、あるいは代わりに針ガードの限定された移動によって単に制限することができる）にも押すことである。これは、針が注射部位をどれだけ深く貫通するか、またはジェット注射器が注射部位とどのように相互作用するかを定義するのを助けることができる。

針ガードロック１００がロック作動スリーブ８０によって作動される点は、構成要素の相対的な形状およびサイズによって設定することができる。例えば、注射が開始する点（この例では、ロック作動スリーブ８０がドライバナット３２０のアーム３２４を解放し、それによってドライバナット３２０の歯３２６からドライバ２８０の歯２８６を係合解除する点によって設定される）は、針ガードが早期に再伸長された場合にデバイスがロックする点（例えば注射部位からのデバイスの早期の取り外しによって、近位方向に戻される）と同じであり得る。これは、注射が開始され、その後（注射の終了時または早期に）取り外された場合に針ガードロックアセンブリが針ガードをロックするが、注射が開始されなかった場合に針ガードをロックしないことを意味する。あるいは、注射が開始される点は、針ガードロック１００がロック作動スリーブ８０によって作動される点の前または後であり得る。

図４４は、注射が終了した後（またはデバイスが注射部位から早期に取り外された後）の針ガードロックアセンブリおよびドライバナットを示す。ロック作動スリーブ８０は所定の位置に留まり、近位方向に戻る針ガード６０の移動は、針ガードロックアーム１０４の近位部１０６が軸２０から離れるように移動することによって、ロック作動スリーブ８０のアーム８４がそれらの付勢を緩和することを可能にする。この例では、針ガードロックアーム１０４の近位部１０６がスリット４５内の遠位ハウジング４４に当接するが、遠位ハウジング４４と針ガードロックアーム１０４の近位部１０６との間の間隙は代替的に可能である（図３の例に示すように）。

図４５は、針ガードロック１００および遠位ハウジング４４内のスリット４５とのその相互作用の詳細を示す。典型的には、図４４および図４５に示すように、軸方向の小さな間隙が針ガード６０と針ガードロック１００（具体的には、針ガードロックアーム１０４の近位部１０６）との間に存在し、注射後の針ガードの移動量を小さくすることができる。これは、構成要素寸法の公差を増大させる点で有益であり得る。

図４６および図４７は、デバイス作動前後の針ガード６０、ロック作動スリーブ８０、およびドライバナット３２０の相対位置を示す。ドライバナット３２０のアーム３２４が半径方向外側に（軸から離れるように）移動すると、ドライバ２８０は前述のように回転することが可能になる。特に図４７に見られるように、この例では、アーム３２４は、それらがロック作動スリーブ８０の管状セクション８２と位置合わせする位置まで半径方向外側に移動し、その結果、アーム３２４の遠位側表面は、ロック作動スリーブの管状セクション８２の近位側表面に係合する。この位置合わせは任意選択であるが、針ガード６０が近位方向に戻った後にロック作動スリーブが近位方向に戻るのを防ぐことができるという点で有益であり得る。代替的または追加的に、ロック作動スリーブは、アーム１０４が付勢されると、摩擦、例えばロック作動スリーブのパッド８６と針ガードロックアーム１０４の遠位部１０８との間の摩擦によって近位方向に戻ることが防止される。針ガードロックアームの遠位部１０８上の任意選択の突出部１１１（図２６または図４２参照）などの突出部を代替的または追加的に設けることができ、そのような突出部はパッド８６の遠位部と相互作用し、注射前のロック作動スリーブの遠位方向への意図しない移動を制限するのを助けることができる。

図４８および図４９は、ドライバ２８０およびドライバナット３２０がどのように一緒に嵌合するかの詳細を示す。好ましくは、ひとたび許容されるとアームを外側に揺動させるのは、ドライバナット３２０のアーム３２４の内部曲げ応力だけでなく、特に図４９に示すように、アームを外側に押すことに寄与することができるドライバ２８０およびアーム３２４の歯の傾斜した界面でもある。角度は、アーム３２４が可能な限り小さい力で外側に押されるように特に設計することができるが、常に詰まりを起こさないのに十分な力である（すなわち、注射が常に設計通りに開始するように）。作動リングを外側に押すアームの力は、デバイスを作動させるためにユーザが克服しなければならない摩擦を生じさせるので、克服される力を可能な限り低く設計することが有益である。このタイプのデバイスで使用することができるドライバのさらなる詳細は、欧州特許出願第１９２１１８５３．７号に記載されており、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。

図５０および図５１は、図２９の自動注射器用の例示的なスラスト軸受３４０を示すが、このスラスト軸受は、本明細書に記載の他の自動注射器でも使用することができる。スラスト軸受は、任意選択の基部３４１と、各アームがプランジャロッドに係合する突出部３４４を備える、プランジャロッド３００（例えば図２６および図３５参照）の近位端に係合する１以上のスナップ嵌合アーム３４２（この場合は３つのアーム）と、注射中にストッパに係合する近位側突出部３４６とを備える。スナップ嵌合アームは、典型的には、組み立てを助けるために可撓性である。特に粘性薬剤が提供されており、したがって高いバネ力をパワーパックからストッパに伝達する必要がある場合には、ストッパを支持するためにスラスト軸受とストッパとの間に大きな接触面積を有することが有益であり得るので、一般にスラスト軸受３４０および特に近位側突出部３４６は、異なる形状のストッパに対応するように有利に変更することができる。いくつかの形状のストッパでは、近位側突出部は全く必要ではない場合がある。スラスト軸受は、一般にプランジャロッドに対して自由に回転するべきであり、これは、スラスト軸受がシリンジストッパと接触するときにプランジャロッドと共に回転せず、直線力のみを伝達することを確実にする。

図５２は、わずかに異なる特徴を有する別の例示的な自動注射器の一部を示すが、この例に示す特徴は、上記の完全に説明された例でも提供することができる。この例では、パワーパックロック２２０の突出部２２６は、パワーパックハウジング２４０上の対応するリブ２４６と共に見ることができる。一般に、突出部２２６およびリブ２４６の形状は、突出部２２６およびリブ２４６の数と同様に変更することができる。同じ数の突出部およびリブ（この例では各々２つ）が設けられるが、異なる数、例えば２つの突出部および４つのリブが設けられてもよい。リブは、突出部に置き換えることができる。突出部およびリブの数、形状、および正確な位置は、所望のクリックの数およびパターンに応じて変更することができる。図５２に示すように、リブ２４６は、突出部２２６がより穏やかにリブ２４６を乗り越えることを可能にするために、一方の側（具体的には、これは注射中にパワーパックロックおよびパワーパックハウジングが互いに対して回転するときに突出部２２６が最初に到達する側である）に勾配面（半径方向と円周方向との両方に延びる面）を有することができる。リブの他方の側は、典型的には、より急な面（例えば、半径方向に延びる）を有する。代替的または追加的に、図５２に示すように、突出部２２６がより穏やかにリブ２４６を乗り越えることを可能にするために、突出部を勾配させることができる（半径方向と円周方向との両方に延び、軸から直接外側に延びない）。リブの勾配面および勾配した突出部はまた、部品が互いに通過するときに部品の摩擦を低減するのに役立つことができる。図５２では、プランジャロッド３００（具体的には、プランジャロッド３００の遠位端）は、パワーパックロック２２０の内側に見ることができる。

上述の例および代替形態に加えて、さらなる例および代替形態を図５３以降を参照してここで説明する。これらの例は、薬剤送達デバイスの早期作動（すなわち、キャップが取り外される前に）を防ぐための機構に部分的に焦点を当てている。この問題は、特にデバイスが落下したときに発生する可能性があり、針ガードの運動量により、薬剤送達デバイスが地面に衝突したときに針ガードがハウジングに対して遠位方向に移動する。

図５３は、上述したものと同様のアセンブリを有する自動注射器１０を示す。図５３では、シリンジホルダ１２０、パワーパックハウジング２４０、および一次パッケージ３６０の小さな部分と共に、ハウジング４０、キャップ１６０、および任意選択のエンドキャップ２００を見ることができる。

図５４は、分解された図５３の自動注射器１０の部品、すなわちハウジング４０、針ガード６０、ロック作動スリーブ８０、針ガードロック１００、シリンジホルダ１２０、針ガードバネ１４０、キャップ（この例ではキャップハウジング１６２、キャップインサート１７０、および剛性針シールドリムーバ１８０を備える）、任意選択のエンドキャップ２００、パワーパックロック２２０、パワーパックハウジング２４０、捩じりバネ２６０（図５４では、捩じりバネは完全には示されておらず、緊張状態と非緊張状態との間の典型的な直径の差を示すために、２つの端部（一方の端部は非緊張状態であり、他方の端部は緊張状態である）のみが示されている）、ドライバ２８０、プランジャロッド３００、ドライバナット３２０、スラスト軸受３４０、および一次パッケージ（この例では、針３６８、剛性針シールド３６４、およびストッパ３６６を有するシリンジ３６２を備える）を示す。任意選択のラベル４１９もまた、示されている。ラベルは、ハウジングとパワーパックハウジングとの間のクリップなどの特徴を覆うことができる。そのような特徴を覆うことは、エンドユーザがデバイスを分解しようとするのを回避するのに役立ち得るため、有益であり得る。ラベルは、ハウジングの周り全体に延びるように示されているが、ハウジングの周りの経路の一部のみに延びることもできる。

部品は、一般に、本明細書に記載のデバイス間で交換可能である。それにもかかわらず、構成要素のいくつかは、本明細書の他の箇所に記載されているものとは形状が幾分異なる。構成要素のいくつかは、図５５から図６２により詳細に示されている。図５５、図５６、および図５７は、それぞれ針ガードロック１００、ドライバナット３２０、およびロック作動スリーブ８０のさらなる詳細を示す。図５８は、パワーパックロックのさらなる詳細を示す。この例では、突出部２２６は、例えば、図１５のようにパワーパックロックの遠位端から離間されるのではなく、パワーパックロックの遠位端にある。図５９は、ドライバ２８０のさらなる詳細を示し、図６０および図６１は、パワーパックハウジング２４０のさらなる詳細を示す。図６２は、針ガード６０のさらなる詳細を示す。

図６３は、例示的なキャップ１６０の３つの構成要素、すなわちキャップハウジング１６２、キャップインサート１７０、および剛性針シールドリムーバ１８０を示す。図６４から図６９は、より詳細な提供を行うために様々な位置にあるキャップを示す。

図６４は、この場面についての薬剤送達デバイスのキャップおよび隣接する部品を示す。ここでの焦点は、キャップ１６０、針ガード６０、およびハウジング４０の組み合わせによって提供されるロック機構にある。この場面では、一次パッケージ３６０、任意選択の針ガードバネ１４０、およびシリンジホルダ１２０も見える。キャップ１６０は、キャップハウジング１６２と、キャップインサート１７０と、剛性針シールドリムーバ１８０とを備える。この場合、キャップハウジング１６２は、キャップの外側ケーシングを提供する。キャップハウジング１６２は、典型的には、図６３に見られるように管状本体であり、例えば、図６９に見られるように、任意選択のグリップ１６４と、キャップインサートアーム１７１が通って延びるスロット１６６とを備える。キャップインサート１７０はキャップインサートアーム１７１を備え、キャップインサートアーム１７１は切欠部１７２を備える（ただし、これは代替的に凹部であってもよい）。キャップインサート１７０はまた、例えば、図６９に見られるようにスナップ嵌合突出部１７４を備える。剛性針シールドリムーバ１８０は、キャップインサート１７０とキャップハウジング１６２との間に配置され、剛性針シールドリムーバフランジ１８２が、キャップハウジング１６２とキャップインサート１７０との間に延び、適所に剛性針シールドリムーバフランジ１８２を保持する。

キャップインサート１７０は、例えば、図６９に見られるようにキャップハウジング１６２の近位側表面に当接するキャップインサート１７０のスナップ嵌合突出部１７４によって、キャップハウジング１６２に対して軸方向２２に移動することが制限される。スナップ嵌合は、キャップインサート１７０に対するキャップハウジング１６２の回転移動を可能にし、任意選択で、この回転移動は、キャップインサートアーム１７１の円周方向側表面に係合し、キャップハウジング１６２に対するキャップインサート１７０の回転移動を制限することができるキャップハウジング１６２のリブ１６８（例えば図６９参照）によって限定される。この例では、リブは、キャップ本体の内面から延びるが、代替的に、キャップ本体内に配置された余分な外側表面からな外側に延びることができる。スナップ嵌合の提供は、組み立ての容易さのために有益であり得るが、スナップ嵌合は任意選択であり、例えば、突出部、リブ、またはアームなどの同じ軸方向移動制限を達成するように構成された様々な他の構造的特徴に置き換えることができる。

キャップ１６０、特にキャップハウジング１６２のアーム１７１は、ハウジング４０の内側（具体的にはハウジング４０の近位端）にある。針ガード６０は、キャップ１６０の内側（具体的にはキャップインサートアーム１７１の内側）にある。針ガード６０は、半径方向に軸から離れて延び、キャップインサート切欠部１７２内に延びる突出部６８を備える。

使用中、キャップは最初にハウジングから引き離され、図６４に示す位置から図６５に示す位置への薬剤送達デバイスの移動をもたらす。キャップおよび針ガードは、ハウジングに対して近位方向に移動される（針ガードの移動は、例えば、キャップが針ガードの近位移動をもはや制限しなくなると、キャップが針ガードを引っ張ることに起因し得る、および／または針バネが近位方向に針ガードを押すことに起因し得る）。この結果、最初はハウジング４０の存在によって半径方向への移動が制限されていたキャップインサートアーム１７１が、ここでは半径方向に自由に移動し、それによってキャップインサートアーム１７１（およびそれによってキャップの残りの部分）がハウジング４０と針ガード６０との両方に対して近位方向に移動し続けることを可能にし、それによって針ガード６０の突出部６８をキャップインサート切欠部１７２から移動させる。

この特定の例では、キャップは、軸方向にキャップを引き続け、自動注射器（薬剤送達デバイス）からキャップを取り外すように設計されている（図６７）。追加的または代替的に、ハウジングに対するキャップの回転を実行し、キャップを取り外すことができる（図６６参照）。特に図６６に見られるように、ハウジングの近位側表面４９は、ハウジングの周りで円周方向２４に延び、キャップ１６０の（具体的にはこの例ではキャップハウジング１６２の）対応する遠位側表面１６９に面する。ハウジング４０の近位側表面４９とキャップハウジング１６２の遠位側表面１６９との両方が軸方向に延び、軸方向位置は円周の周りで変化し、この場合は正弦波パターンであるが、他の形状も可能である。このように円周方向に軸方向位置を変化させることは任意選択であるが、ハウジングに対してキャップを捩じることによってキャップの取り外しを開始すると、当然、キャップも軸方向にハウジングに対して移動することになるため、有益であり得る。

図６３から図６９を参照して上述したキャップおよびロック機構は、より一般的にはキャップおよび対応するロック機構の一例であり、この特定の設計は、すでに上述した選択肢に加えて様々な方法で修正することもできる。次に、他の例示的な修正形態の選択について説明する。例えば、上述のキャップは３つの部品を備えるが、代わりに別の数の部品または単一の一体部品からなるキャップを使用することもできる。切欠部はアーム内にある必要はないが、これは可撓性に役立ち、キャップの取り外し中に突出部を切欠部から取り外すことを容易にすることができる。上記の例では、突出部が針ガード上に設けられ、切欠部がキャップ上に設けられているが、これはキャップではなく針シールドにおける切欠部によって逆にすることもできる。キャップインサート１７０に対するキャップハウジング１６２の回転の機能は任意選択であり、この機能が提供される場合、キャップハウジング１６２とキャップインサート１７０との両方が管状であり、互いに対する回転移動を可能にすることが有益であり得る。ハウジングが針ガードおよびキャップのアームよりも軸から離れている代わりに、ハウジングは、代替的に、針ガードおよびキャップのアームよりも軸に近くてもよく、機構は半径方向２６に効果的に反転される。

図７０は、上述したものと同様のアセンブリを有する別の自動注射器１０を示す。図７０では、シリンジホルダ１２０および一次パッケージ３６０の小さな部分と共に、ハウジング４０、キャップ１６０、および任意選択のスピナキャップ３９０を見ることができる。以前の設計と比較した目に見える違いの１つは、キャップ１６０の設計であり、これについては以下でより詳細に説明する。

図７１は、分解された図７０の自動注射器１０の部品、すなわちハウジング（近位ハウジング４２および遠位ハウジング４４に分割される）、針ガード６０、ロック作動スリーブ８０、針ガードロック１００、シリンジホルダ１２０、針ガードバネ１４０、キャップ（２つのキャップハウジング１６２を備える）、任意選択のスピナ３８０およびスピナキャップ３９０、パワーパックロック２２０、パワーパックハウジング２４０、捩じりバネ２６０（図７１では、捩じりバネはここでも完全には示されておらず、緊張状態と非緊張状態との間の典型的な直径の差を示すために、２つの端部（一方の端部は非緊張状態であり、他方の端部は緊張状態である）のみが示されている）、ドライバ２８０、プランジャロッド３００、ドライバナット３２０、スラスト軸受３４０、および一次パッケージ（この例では、針３６８、剛性針シールド３６４、およびストッパ３６６を有するシリンジ３６２を備える）を示す。再び任意選択のラベル４１９もまた、示されている。

部品は、一般に、本明細書に記載のデバイス間で交換可能である。それにもかかわらず、構成要素のいくつかは、本明細書の他の箇所に記載されているものとは形状が幾分異なる。構成要素のいくつかは、図７２から図８１により詳細に示されている。図７２は、スナップ嵌合によって互いに接合することができる、パワーパックハウジング２４０および対応するスピナキャップ３９０のさらなる詳細を示す。図７３は、パワーパックロック２２０および対応するスピナ３８０のさらなる詳細を示し、パワーパックロック２２０およびスピナ３８０をどのように一緒に取り付けることができるかの一例を示し、すなわちパワーパックロック２２０の一対の遠位ノッチ２３０（第２のノッチは見えない）に係合されたスピナ３８０のスピナリブ３８２によって取り付けることができる。薬剤送達中のスピナ３８０の結果として生じる回転は、薬剤送達が進行中であるという視覚表示を提供することができる。図７４から図７６は、パワーパックロック２２０、パワーパックハウジング２４０、スピナ３８０、およびスピナキャップ３９０に焦点を当て、自動注射器の遠位端がどのように一緒に嵌合するかの詳細を示す。図７６では、パワーパックロック２２０の突出部２２６およびパワーパックハウジング２４０の対応するリブ２４６の相対位置を見ることができる。薬物送達中、パワーパックハウジング２４０に対するパワーパックロック２２０の回転は、突出部２２６とリブ２４６との間の相互作用をもたらし、これは、薬剤送達が進行しているという可聴表示を発生させることができる。突出部２２６およびリブ２４６を互いに通過させることを可能にするために、突出部２２６およびリブ２４６の一方または両方は可撓性であり得る。特に、図示の例に示す規則的な間隔ではなく、不規則に離間されたリブ２４６および／または突出部２２６が設けられている場合、デバイス振動による触覚表示も発生され得る。この可聴表示は、他の可聴、視覚、または触覚表示に加えて、または代替的に（例えば、この特定の実施形態にも示されているスピナベースの解決策などの視覚的解決策に加えて、または代替的に）提供することができる。スピナの視覚効果を高めるために、パターンをスピナ上に設け（例えば、印刷によって、１以上のステッカを追加することによって、または彫刻することによって）、スピナの回転をより目に見えるようにすることができる。スピナは、別々の構成要素ではなく、パワーパックロックの一体部品であってもよい。上述のフィードバック信号の代わりに、またはそれに加えて、プランジャロッド３００はホイッスル穴を含むことができる。ホイッスル穴は、薬剤送達中に音声信号（典型的には連続的な可聴信号）を生成することができる。ホイッスル穴は、本明細書に記載の他のプランジャロッドに設けることも可能である。

図７７、図７８、および図７９は、それぞれ針ガードロック１００、ドライバナット３２０、およびロック作動スリーブ８０のさらなる詳細を示す。

図８０から図８５は、この場面についての薬剤送達デバイスのキャップおよび隣接する部品を示す。ここでの焦点は、キャップ１６０、針ガード６０、およびハウジング４０（より具体的には、この特定の場合には近位ハウジング４２）の組み合わせによって提供されるロック機構にある。この場合、キャップは図８０に示すように２つのキャップハウジング１６２を備えるが、キャップが単一の一体ピースである場合にはロック機構も機能する。任意選択で、キャップハウジング１６２は各々、キャップの管状形状から延び、キャップの取り外し中にキャップを把持するのを助けることができるフランジ１６３を備える。キャップハウジング１６２は、スナップ嵌合によって互いに取り付けることができるが、接着剤などの他の取り付け機構も可能である。剛性針シールドリムーバ１８０は、キャップハウジング１６２間に配置される。図８１は、アーム４１０および任意選択のキャップガイド４１１（この場合は軸方向に延びるリブ）を含む近位ハウジング４２を示し、キャップガイドは、近位ハウジングに対してキャップを位置合わせするのを助けることができ、かつ／または円周方向に近位ハウジングに対してキャップを固定するのを助けることができる。図８２および図８３は、ロック機構を含む自動注射器の一部を示す。キャップ１６０、針ガード６０、およびハウジング４０（特に近位ハウジング４２）が示されている。この場面では、遠位ハウジング４４と共に、一次パッケージ３６０、任意選択の針ガードバネ１４０、およびシリンジホルダ１２０も見える。

近位ハウジング４２は、アーム４１０を備える。アームは、突出部４１２を備え、突出部４１２は、半径方向に軸２０に向かって延びる。この例では、アームは軸方向２２に延びるが、円周方向２４などの別の方向に延びることもできる。この例では、アームは、アームの近位端で近位ハウジングの残りの部分に取り付けられるが、アームの遠位端は、代替的に近位ハウジングに取り付けられてもよい。突出部４１２は、針ガード６０の切欠部（または代替的に凹部）７０内に延びる。針ガード６０はまた、任意選択の凹部（または代替的に切欠部）７２を備え、この凹部は、切欠部７０よりも針ガード６０の近位端の近くに配置され、自動注射器からのキャップの取り外し中およびその後のデバイスの使用中に針ガード６０に対する近位ハウジングのアーム４１０の突出部４１２の摩擦を低減することができる。

近位ハウジング４２のアーム４１０の突出部４１２とは反対側では、アームはキャップの表面（この場合はキャップハウジング１６２の一部）に隣接しており、キャップが自動注射器に取り付けられている間、半径方向におけるアームの移動を防ぐ（または少なくとも限定する）。図８３に見られるように、これは、近位ハウジングのアーム４１０の突出部４１２が針ガード６０の邪魔にならないように移動することができないため、遠位方向における針ガード６０の移動を制限する。これは、遠位方向に十分遠くに移動してデバイスを作動させることができないように針ガード６０の移動を制限することができるため、例えば自動注射器が落下した場合に早期の自動注射器の作動を防ぐことができる。あるいは、アームは、アームが突出部ではなく針ガード６０の邪魔になるように内側に角度を付ける（または内側に付勢する）ことができ、突出部は、軸に向かって面するアームの側ではなく、軸から外方に面するアームの側にある。代替的に、突出部は、くさび形の端部によってアームに設けられてもよく、アームの可撓性端部は、アームの取り付けられた端部よりも半径方向に広い。

（自動注射器に対して捩じるまたは引っ張ることによって）キャップが自動注射器から取り外されると、近位ハウジング４２のアーム４１０が半径方向に移動して針ガード６０が突出部４１２を越えて遠位方向に移動することを可能にすることができるので、針ガード６０は（ハウジング４２、４４に対して）遠位方向に完全に移動することができる。針ガード６０が遠位方向に移動すると、近位ハウジングのアーム４１０の突出部４１２は、針ガード６０の切欠部７０から離れ、続いて針ガード６０の凹部７２に入る。近位ハウジング４２に対する針ガード６０の結果として生じる位置は、図８４および図８５に見ることができる。

図８０から図８５を参照して上述したキャップおよびロック機構は、より一般的にはキャップおよび対応するロック機構の一例であり、この特定の設計は、すでに上述した選択肢に加えて様々な方法で修正することもできる（図１１１から図１２０の以下の例は、単なる代替形態である）。特にキャップおよびロック機構の設計を参照して、上述の設計について概説した線に沿って、いくつかの代替形態が可能である。例えば、キャップ１６０が軸から最も遠く、ハウジング（この場合は近位ハウジング４２のアーム４１０）が針ガードとキャップとの間にある状態で、針ガード６０が図８２に示すように軸に最も近い代わりに、キャップ（またはキャップの少なくとも一部）が軸に最も近く、針ガードが軸から最も遠く、近位ハウジング（アームなど）がその間にある状態で、ロック機構を効果的に逆にすることができる。上述のキャップは３つの部品を備えるが、代わりに別の数の部品または単一の一体部品からなるキャップを使用することもできる。

次に、図８６から図８８を参照して、第３の代替のロック機構について説明する。ここでの自動注射器の一般的な設計は、本明細書に記載の自動注射器のうちの１つに基づくことができるので、詳細には説明しない。特にキャップの一般的な設計は、本明細書に記載の他のキャップの設計に基づくこともでき、また詳細には再度説明されず、図８６および図８７に示すキャップ形状は図８０に示すものと同様であるが、他の形状も使用することができる。

ここでも、ここでの焦点は、キャップ１６０、針ガード６０、およびハウジング４０（より具体的には、この特定の場合には近位ハウジング４２）の組み合わせによって提供されるロック機構にある。この場面では、一次パッケージ３６０、任意選択の針ガードバネ１４０、およびシリンジホルダ１２０も見える（特に図８７参照）。

この代替のロック機構では、針ガード６０は、両頭アーム４２０（代替的にロッカまたはシーソーと呼ばれ得る）を備える。針ガード６０の両頭アーム４２０は、近位部４２６から遠位部４２７に延びる。図８８に見られるように、両頭アーム４２０は、その周りで両頭アーム４２０が枢動することができるロッカバー４２２によって針ガード６０の残りの部分に取り付けられる。突出部４２４が、両頭アーム４２０の近位端から軸から離れるように延びる（しかしながら、突出部４２４は、代替的に、ロック機構を提供するキャップの部分がロック機構を提供する針ガードの部分よりも軸に近いロック機構設計において軸に向かって延びることができ、上記の他のロック機構についてより詳細にすでに説明したのと同じ方法で、ロック機構を効果的に反転させる）。

キャップは、突出部４４０（例えばキャップハウジング１６２に取り付けられる）を備える。突出部４４０は、軸に向かって延びる。突出部４４０は、突出部４２４が自動注射器の近位端から離れているよりも自動注射器の近位端から離れている。突出部４２４は、半径方向２６および軸方向２２に対してある角度で面する角度付き表面を備え、表面は、近位端から離れて、かつ軸から離れて面する。突出部４４０は、好ましくは、突出部４２４の角度付き表面に面する表面を備える。突出部４２４、４４０上に得られる角度付き表面は必須ではないが、突出部４２４と突出部４４０の接触に起因する摩擦を低減することができる。

両頭アーム４２０の遠位端は、遠位側表面４３０を備える。ハウジング（この場合は近位ハウジング４２）は、近位ハウジング４２の対応する近位側表面４４５を備える。近位ハウジング４２の近位側表面４４５は、両頭アームの遠位部４２７の遠位側表面４３０が自動注射器の近位端から離れているよりも自動注射器の近位端から離れている。近位ハウジング４２の近位側表面４４５は、両頭アームの遠位部４２７の遠位側表面４３０が軸から離れているよりも軸から離れている。

図８６および図８７に示すように、キャップが依然として自動注射器上にあるとき、ロック機構は、ハウジングに対する針ガード６０の遠位移動を制限する。針ガード６０がハウジングに対して遠位方向に移動する場合（図８７に示すように）、針ガードの両頭アーム４２０の突出部４２４は、キャップ１６０の突出部４４０に押し付けられる。その結果、突出部４２４が軸に向かって押され、これにより両頭アーム４２０がロッカバー４２２を中心に枢動し、その結果、両頭アームの近位部４２６が軸に向かって移動し、両頭アームの遠位部４２７が軸から離れるように移動する。その結果、図８８に示すように、両頭アームの遠位部の遠位側表面４３０が軸から離れるように移動し、近位ハウジング４２の近位側表面４４５と位置合わせされる。両頭アームの遠位部の遠位側表面４３０と近位ハウジング４２の近位側表面４４５の位置合わせは、針ガード６０がハウジングに対して遠位方向にさらに移動するのを防ぐ。

キャップが自動注射器から取り外されると、両頭アーム４２０は枢動し、キャップ１６０の突出部４４０が両頭アームの突出部４２４を通過することを可能にする。突出部４４０が突出部４２４を通過すると、針ガード６０の両頭アーム４２０は所定の位置に枢動して戻り、両頭アームの遠位部の遠位側表面４３０が軸から離れるように移動することなく針ガード６０が近位ハウジング４２に対して遠位方向に移動することを可能にし、その結果、遠位側表面４３０は、近位ハウジング４２の近位側表面４４５に係合することなく近位ハウジング４２内に移動することができる。

図８９および図９０は、例えば本明細書に記載の自動注射器を用いて薬剤送達デバイスと共に使用することができる別の代替のキャップ設計を示す。図８９は、自動注射器内のキャップ１６０を示し、自動注射器は、任意選択の窓４６を有するハウジング４０と、針ガード６０と、キャップ１６０とを備える。キャップ１６０は、針ガード６０の内側にある。図９０は、キャップハウジング１６２と、プルストラップ１７６と、アーム１７７（この例では２つのアーム）とを備えるキャップ１６０を示し、アーム１７７は、任意選択の突出部１７９を備える。プルストラップは、ユーザがキャップを取り外すことを可能にするために設けることができ、あるいは、ハンドルなどの別のタイプのキャップ取り外し部分を設けることができる。アーム１７７は、キャップハウジング１６２から延びる。図８９に示すように、アーム（この場合はアーム１７７の突出部１７９）は、針ガード６０における切欠部内に延び、針ガード６０における適所にキャップを保持する。アーム１７７は可撓性であり、針ガードからキャップを取り外す間、突出部が軸に向かって移動し、針ガード６０を通過することを可能にする。キャップが取り外された後、アーム１７７は再び屈曲して元に戻り、アームが軸から離れて延びて針ガード内に収まるには遠すぎるため、キャップをデバイスに戻すことが困難になる。これは、作動されたまたは使用されたデバイス上でキャップが交換されるのを防ぐことができるので、有利であり得る。この例では２つのアームが示されているが、１つのアームのみを設けることもできる。３つ以上のアームを設けることもでき、これは、キャップを再び取り付けることをさらに困難にし得るので有益であり得る（例えば、より多くのアームは、すべてのアームを軸に向かって押し戻し、同時にキャップを針ガード内に押し戻すことをより困難にすることができる）。

図１５から図１９を参照する上記の説明では、パワーパックの組み立てについて説明した。図９１から図９８は、同様にパワーパックの組み立てを示しており、上述した機能の完全な説明は繰り返さない。図９１から図９８は、わずかに異なる形状の構成要素を示すが、プロセスは概して同じであり、パワーパックは、第１の位置（巻上位置）から第２の位置（パワーパックロック位置）に、かつ第３の位置（パワーパックロック解除位置）に移動する。自動注射器構成要素に加えて、図９１、図９４および図９５は、組み立てを支援するために使用することができるツール部品を示す。概念の一般的な導入として、捩じりバネは、典型的には費用効果の高い回転エネルギー源を提供するが、バネが巻き上げられるとバネの直径が減少するという課題ももたらすことが理解されている。

特に図９４および図９５に見られるように、組み立てを支援するために使用されるツール（バネ巻回ツール）は、互いに対して回転することができる２つの部品、すなわち遠位端ツール４６０および近位端ツール４７０を備える。遠位端ツール４６０は、パワーパックロック２２０が遠位端ツール４６０に対して回転することができないように、パワーパックロック２２０を受け入れて回転可能にロックするように構成される。この例では、これは、図９１に示すように、パワーパックロック２２０の突出部２２６を受け入れる溝４６１を設けることによって達成される。任意選択で、遠位端ツール４６０は、パワーパックハウジング２４０を支持するのを助ける支持部分４６２（この場合は管状部分）を備え、これはまた、余分な安定性のために必要に応じて、遠位端ツール４６０に対してもパワーパックハウジング２４０を回転可能にロックすることができる。近位端ツール４７０は、捩じりバネ２６０の近位端に回転可能にロックされた構成要素を受け入れて回転可能にロックするように構成され、これは様々な構成要素、例えば作動サブアセンブリ５６からの構成要素とすることができる。図示の例（例えば、図９４参照）では、近位端ツール４７０は、ロック作動スリーブ８０を受け入れて回転可能にロックするように構成される。遠位端ツール４６０および近位端ツール４７０の特定の形状は、関連する自動注射器構成要素の形状および自動注射器の組み立てを支援するために使用される他のツールの形状に応じて大きく変化し得る。

次に、バネ巻回ツール（遠位端ツール４６０および近位端ツール４７０を備える）の使用方法を説明する。図９１に示すように、パワーパックロック２２０は、最初に遠位端ツール４６０に挿入され、続いて、パワーパックハウジング２４０をパワーパックロック２２０に取り付ける。この時点で、図１６を参照して上述され、かつ図９２に示すように、パワーパックロック２２０およびパワーパックハウジング２４０は、パワーパックロック２２０の突出部２２４およびパワーパックハウジング２４０における対応する凹部によって互いに取り付けられる。パワーパックロック２２０およびパワーパックハウジング２４０に対する遠位端ツール４６０の位置が、図９３に示されている。

次に、図９４に示すように、捩じりバネ２６０、ドライバ２８０、作動サブアセンブリ（この特定の例では、プランジャロッド（図示せず）と共に、ロック作動スリーブ８０、針ガードロック１００、ドライバナット３２０、およびスラスト軸受３４０を備える、および近位端ツール４７０が、パワーパックハウジング２４０に追加される。次いで、近位端ツール４７０を遠位端ツール４６０に対して回転させて捩じりバネ２６０を巻回でき、この時点で、ドライバはパワーパックロックに対して自由に回転する。回転ステップは、任意選択で２つのステップで実行することができ、第１のステップは、限定された回転である（例えば、近位端ツール４７０に対して遠位端ツール４６０を１／４回転または半回転（すなわち、９０度または１８０度）だけ回転させてバネ２６０の近位端突出部２６２を円周方向側レッジ２８２と係合させることで、バネおよびドライバが正しく係合しているかどうかをチェックすることが可能になり、続いて、近位端ツール４７０に対して遠位端ツール４６０を回転させ、捩じりバネ２６０を所望の量まで巻回できる）。図９４および図９５は、ここでも捩じりバネ２６０の一部のみを示しており、巻回解除されたバネの短いセクションおよび巻回されたれたバネの短いセクションがこの場面では示されていることに留意されたい（巻回されたバネは、巻回解除されたバネよりも小さい直径を有する）。

捩じりバネ２６０が巻き上げられると、パワーパックロック２２０は、図９５から図９７に示すように第２の位置に移動される（図９７は、上記の説明において図１９と同等である）。これは、遠位端ツール４６０を近位端ツール４７０に向かって移動させることによって達成することができる。これは、上述したようにパワーパックロックおよびドライバを回転可能にロックすることによってパワーパックをロックし、その結果、ドライバおよびパワーパックハウジングがパワーパックロックを介して互いに回転可能にロックされているため、バネからのトルクを解放することができない。次いで、結果として生じるサブアセンブリをツールから取り外し、ハウジング４０に挿入することができ、ハウジングに対して作動サブアセンブリおよびパワーパックハウジングを回転可能にロックする。この時点で、図９８に示すように、パワーパックロック２２０を第３の位置に移動させることができる。

一般に、組み立てが完了する前にバネが巻き上げられるこのタイプの解決策は、場合によっては必要であるよりも小さい直径のバネ用のエンクロージャを可能にすることができるため有益であり得る（最初にバネを巻き上げると、バネのサイズが小さくなる）。上述のツールは、バネが外部で巻き上げられ、その後にハウジング内に移送されることを可能にすることができる。これにより、ハウジングの内径（または少なくともハウジングへの入口点の内径）を、巻回解除されたバネの直径よりも小さくすることが可能になり得る。

図９９は、上述したものと同様のアセンブリを有する別の自動注射器１０を示す。図９９では、シリンジホルダ１２０および一次パッケージ３６０の小さな部分と共に、ハウジング４０、キャップ１６０、および任意選択のスピナキャップ３９０を見ることができる。以前の設計と比較した目に見える違いの１つは、キャップ１６０の設計であり、これについては以下でより詳細に説明する。

図１００は、分解された図９９の自動注射器１０の部品、すなわちハウジング（近位ハウジング４２および遠位ハウジング４４に分割される）、針ガード６０、ロック作動スリーブ８０、針ガードロック１００、シリンジホルダ１２０、針ガードバネ１４０、キャップハウジング１６２、キャップインサート１７０、任意選択のスピナ３８０およびスピナキャップ３９０、パワーパックロック２２０、パワーパックハウジング２４０、捩じりバネ２６０（図１００では、捩じりバネは完全に示されており、緊張状態と非緊張状態との両方において、緊張状態と非緊張状態との間の直径の差を示す）、ドライバ２８０、プランジャロッド３００、ドライバナット３２０、スラスト軸受３４０、および一次パッケージ（この例では、針３６８、剛性針シールド３６４、およびストッパ３６６を有するシリンジ３６２を備える）を示す。再び任意選択のラベル４１９もまた、示されている。

部品は、一般に、本明細書に記載のデバイス間で交換可能である。それにもかかわらず、構成要素のいくつかは、本明細書の他の箇所に記載されているものとは形状が幾分異なる。構成要素のいくつかは、図１０１から図１１５により詳細に示されている。図１０１は、プランジャロッド３００およびスラスト軸受３４０を示し、図１０２は、この特定の例では４つのスナップ嵌合アーム３４２を有するスラスト軸受３４０のさらなる詳細を示すが、この例と本明細書に記載の他のスラスト軸受の例との両方において、他の数のスナップ嵌合アーム３４２を設けることができる。図１０３は、パワーパックロック２２０および対応するスピナ３８０のさらなる詳細を示す。例えば、長手方向軸に垂直な平面内で直線状である（図７３の特定の例では先細にもされるが、これは任意選択である）図７３に示す突出部２２６とは対照的に、この例では長手方向軸に垂直な平面内で湾曲しているさらなる突出部２２６（この例では４つのさらなる突出部）を見ることができる。図１０４は、スナップ嵌合によって互いに接合することができる、パワーパックハウジング２４０および対応するスピナキャップ３９０のさらなる詳細を示す。図１０５、図１０６、および図１０７は、それぞれ針ガードロック１００、ドライバナット３２０（図１０６Ａおよび図１０６Ｂは異なる角度を示す）、およびロック作動スリーブ８０のさらなる詳細を示す。図１０８は、ドライバ２８０を示す。図１０９は、ハウジング４０の一部である遠位ハウジング４４を示し、図１１０は、シリンジホルダ１２０を示す。ハウジング４０およびシリンジホルダ１２０の様々な特徴は、本明細書の他の例に記載されている通りであり、繰り返さない。しかしながら、顕著な違いは、シリンジホルダ１２０とドライバナット３２０との間の任意選択の取り付け（これらの例ではスナップ嵌合）にあり、これは図３４の例ではシリンジホルダ１２０のフック１２８（半径方向に延びるフック（具体的には半径方向に軸から離れるが、これは逆にすることもできる）およびドライバナット３２０のフック３３４によって提供されていた。代替の例が図１１０および図１０６（特に図１０６Ｂ）に示されており、スナップ嵌合は半径方向ではなく円周方向に屈曲することによって互いにスナップするが、これらの取り付けは本明細書に記載の例では交換可能である。特に、二対のスナップ嵌合アーム１３２がシリンジホルダ１２０に設けられる。各対のスナップ嵌合アームは、各々が円周方向に延びる突出部１３３を備える２つのアーム１３２を備える。例えば、図１１０に見られるように、一対のスナップ嵌合アーム内の２つの突出部１３３は、互いから離れるように延びる。ドライバナット３２０は、突出部１３３を受け入れてスナップ嵌合を提供するように構成された対応するスナップ嵌合穴３３６（または代替的に凹部）を備える。

ここで、図１１１から図１２０を使用して、例示的な自動注射器の前部サブアセンブリ５０をより詳細に説明する。この例では、前部サブアセンブリ５０は、シリンジホルダ１２０、針ガードバネ１４０、針ガード６０、近位ハウジング４２、ならびにキャップ１６０の３つの部品、すなわちキャップハウジング１６２、剛性針シールドリムーバ１８０、およびキャップインサート１７０を備える。図１１１、図１１３、図１１４、および図１１５は、それぞれ針ガード６０、キャップハウジング１６２、キャップインサート１７０、および近位ハウジング４２を示し、図１１２、図１１６、および図１１７は、構成要素がどのように一緒に嵌合するかを示し、図１１２では、前部サブアセンブリ５０が例示的な自動注射器の他の部品と並んでこの場面で示されているが、前部サブアセンブリは他の自動注射器と共に使用することもできる。図１１８、図１１９、および図１２０は、キャップが取り外され、針シールドが遠位方向に押された後に構成要素がどのように一緒に嵌合するかを示す。

図８０から図８５に示す例と同様に、ロック機構が、キャップ１６０、針ガード６０、およびハウジング４０（より具体的には、この特定の場合には近位ハウジング４２）の組み合わせによって提供される。機能的類似性により、図１１１から図１２０の前部サブアセンブリの構成要素および機能の説明は繰り返されず、図８０から図８５の例の説明を参照されたい。

図８０から図８５の例の違いの１つは、アーム４１０がアームの遠位端で近位ハウジング４２の残りの部分に取り付けられていることであるが、アームの近位端は、代替的に近位ハウジングに取り付けられてもよい。

図８０から図８５の例の別の違いは、遠位ハウジング４４の近位端が、アーム４１０の近位端よりも前部サブアセンブリの近位端に近いことである（例えば図１１８から図１２０参照）。これにより、完成したデバイスにおいてアーム４１０を遠位ハウジング４４の内側で保護することが可能になり得、これは、完成したデバイスの機能において場合によってはユーザによる干渉をもたらす可能性があるアーム４１０のユーザ操作を回避することができる。

図８０から図８５の例の別の違いは、ハウジング４０に対するキャップ１６０の回転をハウジングに対するキャップの軸方向移動に変換することを可能にする表面を設けることである（例えば、図１０および図６７の例によって同様の機能が提供される）。この例では、キャップインサート１７０は、ハウジング４０の対応する近位側表面４９と相互作用することができる遠位端表面１７３（キャップハウジング１６２の遠位側表面１６９を使用するのではなく、設計を切り替えることができる）を備える（近位側表面４９は、この特定の例では近位ハウジング４２上のリブによって提供される）。本明細書の他の例（例えば図１０および図６７）を参照して説明した代替形態もまた、この例に対して実施することができる。

キャップハウジング１６２およびキャップインサート１７０は、この例では、キャップインサート１７０の突出部１７５（この例では、突出部１７５はキャップインサートの近位面から延びる）がキャップハウジング１６２のスロット１６５と係合することによって、互いに対して回転可能に固定される（または少なくともそれらの回転が限定される）。キャップハウジング１６２の突出部１５９およびキャップインサート１７０の切欠部１７８（または凹部）もまた、キャップハウジング１６２をキャップインサート１７０に取り付けるために設けられる（先に説明したように、剛性針シールドリムーバ１８０がキャップインサート１７０とキャップハウジング１６２との間に配置される）が、切欠部は、代わりにキャップインサート上の突出部と共にキャップハウジング上にあってもよい。突出部１５９および切欠部１７８はまた、キャップインサートに対するキャップハウジングの回転移動を限定または防ぐのを助けることができる。

ここで、図１２１から図１２８を使用して、本明細書で提供される他のフィードバックオプションの代わりに、またはそれに加えて実施することができるフィードバックを提供するための別の手法を説明する。したがって、このフィードバック機構は、図１００のデバイスなど、本明細書に記載のいくつかのデバイスに実装することができる。より一般的には、このタイプのフィードバック機構は、２つの構成要素が互いに対して回転する薬剤送達デバイスにも使用することができる。

図１２１に示すフィードバック機構サブアセンブリは、パワーパックロック２２０と、パワーパックハウジング２４０と、スピナ３８０と、スピナキャップ３９０と、クリッカ５００とを備える。図１２２は、フィードバック機構サブアセンブリの構成要素が、参照のためにやはり示されるハウジング４０およびプランジャロッド３００と共にどのように一緒に嵌合するかを示す。

デバイスの遠位端において、スピナキャップ３９０は、図１２２に見られるように、スピナ３８０の周りに延びる。スピナ３８０およびスピナキャップ３９０は、以下でより詳細に説明するフォロア構造３８８とガイド構造３９４（カムフォロアおよびカムと考えることができる）の組み合わせを介して相互作用する。

スピナ３８０は、スピナキャップ３９０とクリッカ５００との間に配置される。スピナ３８０は、クリッカ５００と相互作用する一対の突出部３８４を備え、これについても以下でより詳細に説明する。

クリッカ５００は、パワーパックハウジング２４０とスピナ３８０との間に配置される。クリッカ５００の近位側表面５０２は、パワーパックハウジング２４０の遠位側表面に当接し、クリッカ５００の遠位側表面５０４は、スピナ３８０の近位側表面（この例では突出部３８４の近位端である）に当接する。

スピナ３８０は、この場合はパワーパックロック２２０であるスピナキャップ３９０に対して回転する薬剤送達デバイスの一部に取り付けられる。

典型的には、パワーパックハウジング２４０およびスピナキャップ３９０に不動に取り付けられるハウジング４０もまた、この場面では示されている。パワーパックハウジング２４０およびスピナキャップ３９０は、ハウジングの一部と考えることができる。

ここで、スピナキャップとスピナとの間の接続について、図１２７および図１２８を参照してより詳細に説明する。一般に、スピナキャップ（またはより一般的にはハウジング）はガイド構造３９４を備え、スピナはフォロア構造３８８を備えるという考えである。これにより、回転運動を直線運動に変換することができる。その結果、スピナがハウジングに対して回転すると（以下でより詳細に説明するように）、カムとカムフォロアとの間の相互作用は、ハウジングに対するスピナの直線運動をもたらす。これを達成するために多数のガイド構造およびフォロア構造を使用することができるが、図に示す特定の形状は、最初に一例としてより詳細に説明される。図１２７に見られるように、スピナ３８０のフォロア構造３８８は、４つの傾斜表面３８９を備える。傾斜表面の各々は、軸の周りに９０度延びる。傾斜表面の各々は、軸に垂直な平面に対して傾斜している。その結果、各傾斜表面は、近位端から遠位端に延びる。各傾斜表面の近位端は、隣接する傾斜表面の近位端に隣接している。各傾斜表面の遠位端は、隣接する傾斜表面の遠位端に隣接している。これによりフォロア構造は、軸の周りに３６０度延びる表面を提供する。

ガイド構造３９４は、ガイド構造と同じ配置の４つの傾斜表面３９５を有するフォロア構造の設計を反映している。すなわち、傾斜表面の各々は、軸の周りに９０度延びる。傾斜表面の各々は、軸に垂直な平面に対して傾斜している。その結果、各傾斜表面は、近位端から遠位端に延びる。各傾斜表面の近位端は、隣接する傾斜表面の近位端に隣接している。各傾斜表面の遠位端は、隣接する傾斜表面の遠位端に隣接している。これによりフォロア構造は、軸の周りに３６０度延びる表面を提供する。

フォロア構造およびガイド構造が、それらの設計において互いに鏡像であることは任意選択である。例えば、図１２７に示すようなフォロア構造では、ガイド構造の一部またはすべては、単に軸方向に延びる突出部であってもよく、突出部の遠位端は、フォロア構造の表面に当接する。あるいは、ガイド構造は、図１２８に示すように、図１２７のフォロア構造の一部またはすべてを突出部で置き換えることができる。

別の代替形態は、４つの傾斜表面ではなく単一の傾斜表面３８９を提供することである。ガイド構造３９４が上述のように突出部で置き換えられた場合、単一の傾斜表面は、図１２７に示すように軸の周りに９０度延びることができ、あるいは例えば１８０度、２７０度、または３６０度、軸の周りにより少なくまたはさらに延びることができる。この例では、突出部が傾斜表面３８９の最遠位端を通過するとき、スピナは、クリッカによってスピナキャップに対して遠位方向に急激に押し戻される。この急激な移動は、より大きなクリックを提供することができるため、有益であり得る。この急激な移動はまた、互いに対する部品の突然の移動に起因する触覚フィードバックを提供することもできる。

次に、スピナ３８０とクリッカ５００との間の相互作用について説明する。２つの突出部３８４（例えば、図１２３）は、クリッカの遠位側表面５０４に当接する。クリッカはプレートであり、スピナが遠位位置にあるとき、クリッカの遠位側表面５０４が凸状になるようにプレートがわずかに変形する（すなわち、遠位側表面５０４の中心は、遠位側表面５０４の縁部よりもデバイスの近位端から離れている）。その結果、近位側表面５０２は、凹状である。スピナが近位方向に移動すると、パワーパックロック２２０は、クリッカの外縁（すなわち、中心から最も遠い縁部）の近位方向への移動を限定するが、クリッカの残りの部分は、スピナの突出部が近位方向に押すことによって近位方向に押される。その結果、クリッカが変形して第１の形状から第２の形状に切り替わり、遠位側表面５０４が凸状形状から凹状形状に切り替わる（したがって、近位側表面５０２が凹状形状から凸状形状に切り替わる）。

図１２１に示すようなフィードバック機構サブアセンブリを含むデバイスの使用中、デバイスの作動は、ハウジング４０に対するパワーパックロック２２０の回転をもたらす（典型的には、デバイスからの薬剤送達と同時に）。スピナ３８０がパワーパックロック２２０に回転可能にロックされ、ハウジング４０がパワーパックハウジング２４０およびスピナキャップ３９０に不動に取り付けられると、スピナ３８０はスピナキャップ３９０に対して回転する。その結果、スピナのフォロア構造が、スピナキャップのガイド構造に対して回転する。フォロア構造およびガイド構造のそれぞれの形状により、この回転は、スピナキャップに対して長手方向軸に沿ってスピナを押す（すなわち、軸方向２２において、したがってデバイスの近位端に向かって近位方向において）。図に示す特定の設計では、９０度の回転は、その最遠位位置から最近位位置へのスピナの移動をもたらす。スピナが近位方向に移動すると、スピナが近位方向にクリッカの一部を押す際にクリッカは変形するが、クリッカの別の部分は、パワーパックハウジング２４０がこの移動をブロックするために近位方向に移動することができない。これにより、クリッカが歪む（すなわち、クリッカにおける位置エネルギーの蓄積）。クリッカは、その初期のより弛緩した（または弛緩した）状態から歪んだ状態に歪むにつれてクリック音を解放することができる。

さらに９０度回転させると、スピナはその最近位位置から最遠位位置に戻る。この移動は、フォロア構造とガイド構造との間の相互作用がこれを可能にすると、遠位方向にスピナを押し戻すクリッカにおける位置エネルギーの蓄積の解放によって駆動される。クリッカは、その歪んだ状態から弛緩するにつれてクリック音を解放することができる。

本明細書に示す例では、ガイド構造およびフォロア構造の設計により、スピナはその最近位位置から最遠位位置に移動し、１８０度毎に再び戻り、したがってスピナの完全な３６０度の回転毎に２回移動する。しかしながら、他のガイド構造およびフォロア構造の設計では、スピナはその最近位位置から最遠位位置に移動し、３６０度の回転毎に異なる回数、例えば１回または３回以上戻ることができる。これを使用して、クリッカによるクリックの頻度および／またはパターンを変えることができる。傾斜表面３８９、３９５の角度は、傾斜表面の長さに沿った軸に対して一定であり得るか、または変化し得る（例えば、正弦波パターンで）。

図１２１に示すフィードバックサブアセンブリは、デバイスからの薬剤送達中に反復クリック（連続的なクリック）（例えば、５クリック超、１０クリック超、または２０クリック超）を提供することができ、それによって注射が進行中であるという可聴表示をユーザに提供する。このタイプのフィードバックサブアセンブリは、単一のクリック（例えば、薬剤送達の終了を示すエンドクリック、薬剤送達の開始を示す開始クリック、および／またはプライミングが完了したことを示すプライミングクリック）にも使用することができる。ここで与えられる例は、典型的には、反復クリックを提供するためにハウジングに対するスピナの複数の回転を使用するが、このタイプのフィードバックサブアセンブリはまた、別の構成要素に対する構成要素の単一の３６０度の回転から、または別の構成要素に対するある構成要素の部分的な回転から、特に薬剤送達中に連続的なクリックではなく１以上の単一のクリックが必要とされる場合にも機能することができる。このタイプのフィードバックサブアセンブリは、単独で、または他の視覚、可聴、および／または触覚フィードバック機構と組み合わせて使用することができる。

この特定の設計では、ハウジングに対して回転し、スピナに取り付けられ、それによってスピナがハウジングに対して回転するのに必要な回転を提供するのはパワーパックロック２２０である。パワーパックロック２２０上の回転ロック２２９およびスピナ３８０上の回転ロック３８６は、パワーパックロック２２０およびスピナ３８０を一緒に回転可能にロックする。ロックについての特定の形状が示されているが、これは変更することができる。

スピナ３８０は、図１２１に示す例ではパワーパックロック２２０に取り付けられる。一般に、スピナ３８０は、別の構成要素、例えばプランジャロッドが薬剤送達デバイスのハウジングに対して回転する薬剤送達デバイスにおけるハウジングに対するプランジャロッドに対して回転する任意の構成要素に回転可能に取り付けることができる。スピナはまた、別々の構成要素ではなく構成要素の一体部品（例えば、パワーパックロック２２０またはプランジャロッドの一体部分）であってもよい。

図１２１に示す例では、スピナは２つの突出部３８４を有するが、代替的に１つ、３つ、またはそれ以上を有することができる。２つの突出部３８４は、長手方向軸に対して互いに対向している。これは任意選択であるが、例えばデバイス内で力のバランスを保つために対称性が好ましい場合があり、より多くの突出部（２つ以上）を設けるとより大きいクリックを発生させることができる。突出部は、スピナ上ではなくクリッカ５００の表面上にあってもよく、スピナの近位側表面は、クリッカの突出部と相互作用する。別の代替形態では、クリッカ上の１以上の突出部（例えば、クリッカの遠位側表面５０４から遠位方向に延びる突出部）とスピナ３８０上の突出部３８４との両方が設けられる。スピナ３８０が回転すると、スピナの突出部はクリッカの突出部と相互作用し、それによってクリッカを（近位方向に）押し、クリックを生成する（突出部は、任意選択で、突出部が互いに相互作用することによって引き起こされる摩擦を低減するために傾斜した端部を有することができる）。この代替形態では、クリッカにクリックを生成させるためにスピナが近位方向に移動する必要がないため、図１２７および図１２８に示すようなガイド構造は必要とされない。

図１２１に示す例では、スピナキャップ３９０は、別々の部品として説明されている。しかしながら、スピナキャップは、ハウジング４０の一部であると考えることができる。同様に、パワーパックハウジング２４０は、ハウジング４０の一部であると考えることができる。したがって、より一般的には、ハウジング４０、パワーパックハウジング２４０、およびスピナキャップ３９０の組み合わせは、単にハウジングであると考えることができる（代わりに、単一の一体部品または合計で２つ以上の別々の部品であってもよい）。したがって、スピナキャップは、単にハウジングまたはハウジング部品として説明することができる。

クリッカ５００は、例えば、プラスチックまたは金属とすることができる。クリッカは、図示の例ではディスクである（中央に任意選択の比較的小さい穴５０６を有する）が、代替的に、リング、長方形、または正方形などの別の形状であってもよい。穴５０６は、上述したように任意選択である。これにより、スピナ（および／またはパワーパックロック２２０）がクリッカを通って延びることが可能になる。これは、クリッカがパワーパックロック２２０とスピナ３８０との間にあるために図に示す特定の設計で必要とされるが、異なるクリッカ形状では必要とされない場合がある。スピナおよびクリッカの位置が逆にされた場合、この穴５０６ももはや必要とされない場合がある。

本明細書に記載の解決策（例えば、図７４または図１２１）または一方の構成要素が他方に対して回転する他のデバイスと組み合わせて使用することができる別のフィードバック機構が、図１２９および図１３０に示されている。この機構では、注射を完了するのに必要な回転数（この場合はパワーパックロック２２０の回転）、例えば１８００度を、減少した回転量、例えば注射の状態を伝達するための視覚グラフィックを特徴とするディスク（ディスプレイホイール）５２０の３６０度未満の回転に変換する歯車機構が提供される。ディスプレイホイールの視界は、間隙５４２を介してディスプレイホイールの一部のみをユーザに見せる（例えば何らかの文字または色）ために、カバー５４０（またはカバーの不透明部分）によって部分的にブロックされ得る。このフィードバック機構を備えるデバイスの他の場所にある任意選択のラベルは、例えば、間隙内に示されている緑色が、デバイスが使用準備ができていることを示すことを識別することができる。注射が開始され、パワーパックが回転を開始すると、歯車機構は、ディスプレイホイールを回転させ、例えば、もはや緑色ではなく黄色を示す。デバイス上のラベルは、黄色が注射が進行していることを示すことを識別することができる。パワーパックが注射の終わりに到達すると、ディスプレイホイールは、注射状態の最後の終わりを赤色で示すのに十分に回転している。デバイス上のラベルは、赤色のグラフィックが注射が完了したこと、および／またはユーザがデバイスを取り外す前に数秒間待つべきであること、および／またはデバイスが現在使用されている／使用の準備ができていないことを示すことを識別することができる。歯車装置とは、ディスプレイホイールが連続的に移動するのではなく、回転構成要素（例えば、パワーパックロックまたはプランジャロッド）の特定の回転、この場合は１８０度の回転毎の後に段階的に移動することを意味する。これは、文字および／またはカラーグラフィックの変更の間に明確な定義を作り出すことができる。この機構は、図１２９および図１３０に示すように、回転動力源（図示せず）に直接連結された駆動ギア５２２と、この例では１８０度毎に駆動ギアによって駆動される減速ギア５２４と、内向き歯５２６を特徴とし、減速ギアによって駆動されるディスプレイホイールとを特徴とする。

あるいは、歯車装置は、段階的な移動を生成せず、代わりにディスプレイホイールの連続的な回転を生成する。これは、代わりに、歯を欠いていない連動する歯車装置を必要とする。あるいは、ディスクは、視覚フィードバックの代わりに（または同様に）可聴フィードバックを提供することができる。視覚フィードバックは、例えば、デバイスが未使用であること、デバイスが使用の準備ができていること、注射が進行中であること、注射が完了したこと、および／またはデバイスが使用されていることを伝達するための文字、色、および／またはグラフィック画像を含む様々な方法で提供され得る。注射の開始から終了までに必要な回転数は、ギア間の比を調整することによってデバイスの必要性に合わせて調節することができる。

提供され得る任意の他の可聴クリックに加えて、別個のクリック、例えばエンドクリックは、ディスプレイホイールの近位側の剛性リブ（または剛性突出部）を介して提供され得、これは、最終的な段階的な回転（例えば、黄色から赤色への移動）中、回転するディスプレイホイールリブ（または突出部）によって一旦解放されると可撓性アームと接触して屈曲し、クリック音を発生させる。可撓性アームおよび剛性リブの位置は、交換することができる。この手法は、代替的または追加的に、開始クリックなどの他のクリックに使用することができる。

いくつかの異なる例示的な自動注射器が、本明細書に記載されている。記載された自動注射器間には様々な違いがあるが、一般に、異なる自動注射器の異なる特徴は、特にパワーパック、針ガードロックアセンブリ、またはロック機構などの機能サブアセンブリのレベルで交換可能である。

キャップ、ハウジング、および針シールドのうちの１以上は、典型的には（必ずしもそうとは限らないが）管状であり、これは、これらの部品がロック機構の機能以外の他の機能を提供するのを助けることができるからである。

典型的には、上述のロック機構は、自動注射器が針ガードの遠位移動によって（少なくとも部分的に）作動される自動注射器（またはより一般的には薬剤送達デバイス）で使用するためのものであり、これらのロック機構は、早期の作動（キャップが取り外される前、例えば自動注射器が落下したときの起動）を防ぐために使用することができる。しかしながら、そのようなロック機構は、他の方法で作動されるデバイスにおいても有用であり得る。そのようなロック機構の別の利点は、ロック機構が互いに対する部品の移動を制限することであり、これは例えば、輸送中の損傷の可能性を最小限に抑えるためにデバイスを固定するのにも有用であり得る。

本出願では、針を有する自動注射器に重点を置いて例を説明してきた。しかしながら、本明細書に記載の概念は、より一般的にはペン注射器または薬剤送達デバイスにも実装することができる。例えば、本明細書に記載の針ガードロックアセンブリは、針を有する自動注射器、ジェット注射器を有する自動注射器、またはペン注射器で使用することができる。自動注射器は、一般に、プロセスの少なくとも一部、例えば薬剤注射、針挿入または針ガード後退が自動注射器によって実行され、したがってユーザによって実行される必要がない注射デバイスとして定義される。

本出願の特徴の相対位置は、対応する軸方向（長手方向）２２、円周方向２４、および半径方向２６と共に、軸（中心軸）２０を参照して一般的に説明される。一般的なデバイス（および個々の構成要素）は、近位端１４から遠位端１６に延びるものとして説明することができる。これらの用語は、例えば、図２９に示されている。特定されない場合、個々の部品の移動は、典型的には、ハウジング４０などのハウジングに対して説明される。本明細書に記載の個々の部品は、典型的には単一の一体部品であるが、代替的には２つ以上の別々の部品（例えば、図２９に示すようなハウジング）で作製することができる。

一般に、ハウジング（外側ハウジング）４０は、単一のピース（例えば、図１０）または２つ以上のピース（例えば、図２９の近位ハウジング４２および遠位ハウジング４４）として設けることができ、ハウジング設計におけるこれらの変形形態もまた、説明される例の間で交換可能である。図示のハウジングは管状であり、より具体的には円筒状であるが、デバイスの機能を損なうことなく他の形状も可能である（例えば、図９９に示すハウジングは、円形の断面を有するのではなく、丸みを帯びた正方形であり軸に垂直な断面である）。非円筒形の設計はまた、表面上に載置されたときにデバイスの転動性を低下させるのに役立つことができる。ハウジングは、典型的には最も外側の構成要素であるが、内部構成要素としてデバイスを支持することもできる。窓４６は、例えばデバイス使用前の薬剤検査のために、任意選択でハウジングに設けられる。ハウジングは、ネック３９（例えば図５３；図７０および図９９はまた、それほど強調されていないネックも示している）を任意選択で備え、ネックは、典型的には、ハウジングの残りの部分よりも小さい外径（または少なくともリングのすぐ近位および遠位のハウジングよりも小さい外径）を有するハウジングの周りのリングであり、ハウジングを把持しやすくするのを助けることができる。

本出願では、焦点は、針ロックのアームの近位部が軸から離れるように付勢されてスリットまたは凹部と相互作用する針ガードロックアセンブリを説明することにある。スリットが針ロックのアームの近位部よりも軸に近く、アームの近位部が軸に向かって付勢されてスリットまたは凹部と相互作用するように、機構を逆にすることもできる。そのような場合、スリットまたは凹部は、依然として本明細書に記載の外側ハウジング内にあることができ（特に、シリンジホルダまたはパワーパックハウジングが外側ハウジングの一体部品である例では）、あるいはスリットを備えるハウジングは、シリンジホルダなどの外側ハウジングに固定された別の構成要素の一部であることができる。

本明細書に記載されている特徴の多くは重複して示されており、典型的には各特徴のうちの２つが軸２０を中心に円周方向２４に１８０度離れている（すなわち、２回の回転対称性を有する）。しかしながら、この対称性は必須ではなく、一般に、各特徴のうちの１つのみが機能的に有効であるように設けられる必要がある（例えば、１つのアーム、１つの突出部、１つのスリット、１つの凹部）。それにもかかわらず、２つ、３つ、またはそれ以上の任意の特定の特徴、好ましくは軸の周りに均等に広がる特徴を有することによって、製造の容易さ、組み立ての容易さ、信頼性、および／または使用中のデバイスの安定性に関して利点があり得る。

ハウジングにおけるスリット４５は、半径方向にハウジングを通って延びる。あるいは、スリットは、半径方向にハウジングを通って途中までしか延びない凹部に置き換えることができる。

一般に、本明細書に記載のデバイスは、様々なサブアセンブリに分割することができる。最も高いレベルでは、自動注射器は、前部サブアセンブリ、一次パッケージ、および後部サブアセンブリに分割することができる。前部サブアセンブリは、典型的には、キャップと、ハウジングと、針ガードと、シリンジホルダと備える。一次パッケージは、典型的には、針シールド（例えば、剛性針シールドおよび／または可撓性針シールド）と、針を備えるシリンジと、シリンジ内の薬剤と、ストッパとを備える。後部サブアセンブリは、典型的には、その構成をより変化させることができるが、典型的には、ある種のパワーパックを含み、任意選択で様々な他の特徴も含む。図１８には、ドライバと、パワーパックロックと、捩じりバネと、パワーパックハウジングとを備えるパワーパックアセンブリの一例が示されている。デバイスはまた、針ガードロックアセンブリ５８などの薬剤送達部材ロックアセンブリを含む様々な相互作用サブアセンブリに分割することもでき、これは、後部サブアセンブリからのロック作動スリーブ８０、針ガードロック１００、およびハウジング４０（または遠位ハウジング４４などのハウジングの一部）と共に、前部サブアセンブリからの針ガード６０を備え、使用後に針ガードをロックするのに必要な構成要素を共に構成する。別のサブアセンブリは、ロック作動スリーブと、針ガードロックと、プランジャロッドと、ドライバナットとを備える作動サブアセンブリ（例えば図２０）である。他のサブアセンブリも可能であり、本明細書に記載のサブアセンブリおよび構成要素は、本明細書に記載の特定のデバイス内での使用に限定されず、例えば、本明細書に記載のパワーパックサブアセンブリは、本明細書に記載の作動サブアセンブリを含まないデバイスで使用することができ、本明細書に記載のロック機構は、パワーパックサブアセンブリを含まないデバイスで使用することができる。実際、一般に、本明細書に記載の個々のサブアセンブリは、完全に異なるデバイスに含めることができ、本明細書に記載の特定の例とは異なるデバイスで使用することができる。典型的には、本明細書に記載の異なる例における様々なサブアセンブリおよび構成要素は交換可能であり、例えば、図１および図５に示す針ガードロックアセンブリは、図１０および図２９に示す自動注射器で使用することができ、図４０に示すスピナは、記載の自動注射器のいずれかに実装することができる。

針ガード（針カバー）６０、またはより一般的には薬剤送達デバイスガードを設けることは、本明細書に記載の針ガードロックアセンブリを設ける場面において必要であるが、より一般的には任意選択である。説明は、針を有するデバイスにおける例に焦点を当てているが、針は、ジェット注射器などの別の薬剤送達部材の代わりに使用することもできる。したがって、本明細書における針のあらゆる言及は、薬剤送達部材に一般化することができる。延いては、本明細書における針ガードのあらゆる言及は、薬剤送達部材ガードに一般化することができる。

針ガードは、典型的には、近位管状部分（例えば、ガード部分６４）と、管状部分から遠位方向に延びる１以上のアーム（例えば、針ガードアーム６２）とを備え、管状部分は、針ガードを形成し、１以上のアームは、必要に応じてデバイスの他の部品と、例えばロック作動スリーブ８０と相互作用する。任意選択で、１以上のアームは、スリット６６を備える。追加的または代替的に、スリット６６は、ガード部分６４内に延びる（例えば、図１３参照）。スリット６６の代わりに、凹部を設けることもできる。

ロック作動スリーブ８０は、デバイスおよび所望の機能に応じて異なる形状とすることができる。上述の例では、ロック作動スリーブ８０は、管状セクション８２と、パッド８６を有するアーム８４と、針ガードロック１００のアームの遠位部１０８のための切欠部８８とを備える。図２１に見られるように、切欠部８８は、アーム８４と管状セクション８２との両方に延びているが、代替的に、アーム内のみまたは管状セクション内のみに延びてもよい。切欠部の代わりに、凹部を設けることもできる。一般に、アームはまた任意選択であり、パッド８６は管状セクション８２上にあってもよい。ロック作動スリーブのアーム８４についての機能的理由は、ロック作動スリーブの管状セクション８２が邪魔になることなく、ドライバナット３２０のアーム３２４が半径方向外側に延びる（例えば、図４７参照）ことを可能にすることである。ロック作動スリーブは、典型的には、針ガードロックの遠位端でハウジング内に配置され、ロック作動スリーブの大部分またはすべては、デバイス使用前に針ガードよりも近位端から離れている。

本明細書の例に示すパッド８６は、アーム８４から軸に向かって延びる突出部を備える。突出部は、半径方向よりも軸方向にさらに延び、例えばパッドの近位端および遠位端に角度付きセクション（例えば、図２５参照）を含み、パッドの近位端が近位端に向かって角度が付けられ、パッドの遠位端が遠位端に向かって角度が付けられることによって、針ガードロックのアーム１０４に対応するように成形される。パッド８６の形状は大きく変化し得るが、依然として機能的なロック作動スリーブを提供し得る。主な必要要件は、ロック作動スリーブが遠位方向に移動されるときにパッドが軸に向かってアーム１０４の遠位部１０８を押すことであり、したがって、パッドは単にロック作動スリーブのアーム８４上の突出部であるか、またはロック作動スリーブのアーム８４の平坦な表面でさえあり得る。

針ガードロック１００は、管状セクション１０２などの基部と、少なくとも１つのアームとを備える。基部の機能は、典型的には、アームを支持し、例えばハウジング４０、遠位ハウジング４４、および／またはシリンジホルダなどの別の部品に対して適所に針ガードロックを保持することである。基部は、典型的には剛性であるが、場合によっては基部も可撓性であり、アームと共に屈曲することができる。本明細書に記載の例では、ピボット１０５は、ロック作動スリーブの基部とロック作動スリーブアームとの間に延びる。このピボットは任意選択であり、特に管状セクションも可撓性である場合、アームを管状セクションに直接取り付けることができる。アームはまた、様々な形状をとることができる。一般に、アーム上の突出部１１０は、任意選択である。例えば図２４に示すように、アームを支持するために半径方向および軸方向に延びるリブ１０７を設けることもできる。任意選択のスリット１１９（図２４参照）を設けて、ドライバナット３２０に対してロック作動スリーブを回転可能にロックすることもできる。機能的には、針ガードロックアームは、デバイスが使用されるときにアームの遠位部１０８が軸に向かって移動し、軸から離れるようにアームの近位部１０６を付勢するように枢動することが意図されている。好ましくは、遠位部１０８の遠位端は、遠位部１０８の近位端よりも軸２０から離れており、作動スリーブが遠位部１０８と係合するのを助ける。任意選択の突出部１１０は、上述したようにアームの近位部１０６がハウジングと係合するのを助けることができる。

針ガードロックは、本明細書の例に示すように別々の構成要素であってもよく、あるいはハウジングまたはシリンジホルダなどの別の構成要素の一体部品であってもよい。

図２４の例に示すように、針ガードロック１００は、他の特徴を有することができ、図２４では、軸方向に長さが変化するように構成された伸縮セクション１１２が含まれる。伸縮セクションは、組み立て中に軸方向の長さを短くすることができ、その結果、部品ががたつくことなくぴったりと嵌合することが可能である。伸縮は、支持部分（この場合は支持リング１１７）と、針ガードロックの管状セクション１０２から支持リング１１７に延びるアーム、および長手方向と円周方向との両方に延びるアームを有する２つのアーム１１８とを有し、それによって針ガードロックが軸方向に圧縮されたときにアームが曲がり、軸方向にあまり空間をとらないことを可能にする。支持リング１１７は任意選択である（支持部分なしでは、アーム１１８の端部が隣接する構成要素に当接するため、針ガードロックの基部から遠位のアーム１１８の端部は支持部分であると考えることができる）が、隣接する構成要素（本明細書の例ではシリンジ）により良好に係合するために有益であり得る。２つのアームの代わりに、１つ、３つ、またはそれ以上のアームを設けることができる。アームの形状は、例えばジグザグ形状に変更することもできる。支持部分は、典型的には、組み立てられた薬剤送達デバイス内のシリンジに当接するが、シリンジホルダまたはハウジングなどの別の構成要素に当接することも可能である。

シリンジホルダ１２０の提供は、一般に任意選択であり、シリンジは、代替的に、ハウジングまたはクリップなどの他の構成要素によって保持されてもよい。本明細書に記載のシリンジホルダは、近位側レッジ１２２、窓１２４、突出部１２６、およびフック１２８を含む様々な任意選択の特徴を含む。近位側アーム１２９はまた、アーム１２９上の半径方向外側突出部１３０およびアーム１２９上の半径方向内側突出部１３１と共に、任意選択で設けられてもよい。半径方向外側突出部１３０は、針ガードアームのスリット６６を通って延びる（図１４参照）。アーム１２９は、シリンジの針シールド（例えば剛性針シールド３６４）がその後組み立て中に半径方向内側突出部１３１を通過することを可能にするために外側に屈曲することができる。しかし、後にデバイスが完全に組み立てられると、半径方向外側突出部１３０は、ハウジング４０などのハウジングに（半径方向に）当接し、半径方向外側突出部１３０（および延いてはアーム１２９および半径方向内側突出部１３１）が半径方向に軸から離れるように移動するのを防ぎ、これは、シリンジ（例えばシリンジ３６２の肩部３６３）が注射中に半径方向内側突出部１３１によって支持され得ることを意味する。シリンジホルダは、典型的には管状である。近位側レッジ１２２は、円周方向にシリンジホルダの周りの途中の一部、または全体にわたって延びることができ、またはいくつかの別々の部分であることができ、または１以上の突出部に置き換えることができる。

針ガードバネ１４０は任意選択であり、針ガードは、手で使用した後に再伸長することもできる。針ガードバネは、典型的には、針ガードとシリンジホルダとの間に配置されるが、他の部品、例えば針ガードとハウジングとの間に配置することもできる。

キャップ１６０はまた、一般に任意選択であり、１以上の部品を備えることができる。キャップは、典型的には、剛性針シールドリムーバを備える。本明細書の例では、軸方向に引っ張ることによって取り外されるキャップが示されている。他のタイプのキャップ、例えば捩じって取り外されるスクリュキャップまたはキャップを代わりに設けることができる。

エンドキャップ２００には、様々な代替形態が可能である。エンドキャップは、ハウジングと一体であってもよく、したがって任意選択の構成要素である。スピナキャップ３９０はエンドキャップの一種であり、エンドキャップ２００の代わりに使用することもでき、その逆も可能である。

パワーパックハウジング２４０は、別の任意選択の構成要素であり、その機能は、ハウジングなどの他の構成要素によって提供することができる。パワーパックハウジングに対する様々な修正形態が可能であり、例えば、バネホルダ４００（特に図３０参照）は、パワーパックハウジングの別の例である。

本明細書で与えられる例では、捩じりバネが使用され、説明される例は、製造中にバネを巻き上げることを可能にし、また、構成要素が捩じりバネによってそれらに加えられる応力に耐えることを可能にするように設計されるため、捩じりバネを念頭に置いて特に設計されている。あるいは、しかしながら、前部サブアセンブリ、作動サブアセンブリ、および／または針ガードロックアセンブリなどの部品の集合体を含む本明細書に記載の特徴の多くは、他の薬剤送達デバイス、例えば圧縮バネまたは電動パワーパックを有する自動注射器にも使用することができる。捩じりバネを取り付ける構造、例えば近位端突出部（フック）２６２および遠位端突出部２６４は、捩じりバネが取り付けられる構成要素の形状に応じて修正することもできる。

ドライバ２８０はまた、図１７および図３０のドライバを比較することによって明らかなように、周囲の構成要素の形状に応じて様々な方法で修正することができる。例えば、歯２８６の形状および範囲は、対応するドライバナット歯３２６の形状および範囲に応じて変化してもよい。あるいは、両側に複数の歯を設けるのではなく、ドライバまたはドライバナットに１以上の歯を設け、ドライバおよびドライバナットの他方に対応する凹部または穴を設けてもよい。歯の別の代替形態では、図３７に示すようなプランジャロッドとドライバとの間の相互作用と同様に、対応する平坦なセクションをドライバおよびドライバナットに設けることができる。

本明細書に記載のプランジャロッド３００は２つの平坦な側面３０４を含むが、一般に本明細書の重複する特徴と同様に、一方のみが必要である。大まかに言えば、プランジャロッドは、平坦な側面を全く有する必要はないが、ドライバによって回転させることができるようにドライバに係合する断面が非円形である必要がある。ネジ山は、典型的にはドライバに係合しないプランジャの一部にあり、ネジ山は、典型的にはドライバナット３２０によって係合される。スナップ嵌合レッジ３０６は任意選択であり、スラスト軸受が設けられるときにプランジャロッドがスラスト軸受に係合することができる方法の一例である。あるいは、プランジャロッドの近位端は、代わりにストッパに直接係合するように成形することができる。

本明細書に記載の例におけるドライバナット形状の違いからすでに明らかなように、ドライバナット３２０の形状におけるかなりの変形形態も可能である。いくつかの例、特に捩じりバネではなく圧縮バネを使用する例では、ドライバナットも任意選択である。様々な他の構成要素と同様に、いくつかの特徴も本明細書に記載の例の間で交換可能であり、例えば、例として図２６の任意選択のドライバナット突出部３２８も図３５のドライバナットに含めることができる。

プランジャロッドはストッパに直接係合することができるため、スラスト軸受３４０は任意選択であるが、ストッパにかかる荷重を分散し、プランジャロッドからストッパに軸方向の（回転ではなく）力のみを伝達するのに有益であり得る。典型的には、スラスト軸受は、ストッパの内側（例えば、ストッパの空洞３６９））および／またはストッパの遠位端（例えば、ストッパの外側リム３６７）（例えば図４２参照）と係合する。スラスト軸受形状は、特にストッパおよびプランジャロッドの形状に応じて修正することができる。

スピナ３８０の提供は任意選択であり、図１０および図５３の例でも提供することができる。スピナは、プランジャロッドおよび／またはドライバなど、注射中に回転するデバイスの任意の部分に取り付けることができる。一般的に言えば、スピナは、薬物注射中に回転する部分（プランジャロッドまたはドライバなど）を有する任意の自動注射器または薬剤送達デバイスに使用することができ、本明細書に記載の自動注射器に限定されない。スピナに加えて、またはその代わりに、注射の開始、注射の終了を示すフィードバック、および／または注射が進行していることを示すフィードバックのいずれかとして、可聴または触覚フィードバック（または他の視覚フィードバック）を提供することができる。スピナが見えるように、スピナキャップ３９０などのエンドキャップに窓３９２（または２つ以上の窓）を設けることができる。各窓は、スピナキャップ３９０（またはより一般的にはエンドキャップ）における切欠部またはシースルー部分とすることができる。図４０に示す例示的な窓の形状は、概して円の扇形のような形状であるが、他の形状も可能である。窓を設ける代わりに、スピナキャップまたはエンドキャップ全体を透明材料で作製することもできる。

注射が進行していることを示すフィードバックの別の追加または代替の例は、注射中に音を提供するための、パワーパックロックとパワーパックハウジングとの間の相互作用であってもよい。これは、単に製造プロセスの中間ステップ中にパワーパックをロックするために使用されるツールではなく、デバイスの一部であるパワーパックロックの利点である。注射が進行していることを示すフィードバックの別の例は、ドライバナットとドライバとの間の相互作用、例えばドライバナットの歯とドライバの歯との間の相互作用であり得る。ドライバは、ドライバナットの歯が軸から離れるように自由に延びると（例えば図３５参照）自由に回転するが、ドライバナットの歯は任意選択でドライバに向かって付勢されたままであり（ドライバから離れるように付勢されるのではなく）、これは、ドライバナットの歯およびドライバの歯が互いを通り過ぎて自由に移動するが、ドライバが回転するにつれて相互作用し続け、注射が進行するにつれてクリック音を提供することを意味する。

以下の特許請求の範囲によって定義される本発明から逸脱することなく、記載された実施形態に対する様々な修正形態が可能であり、当業者には思い浮かぶであろう。

本発明のいくつかの態様は、以下の付記項に要約される。

１．薬剤送達デバイス（１０）用の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ（５８）であって、
近位端（１４）から遠位端（１６）に軸方向（２２）に軸（２０）に沿って延びるハウジング（４０）であって、ハウジング（４０）は、凹部またはスリット（４５）を備えるハウジング（４０）と、
ハウジング（４０）内に摺動可能に配置された薬剤送達部材ガード（６０）であって、薬剤送達部材ガード（６０）は、近位端（１４）から遠位端（１６）に延びる薬剤送達部材ガード（６０）と、
薬剤送達部材ガード（６０）の遠位端（１６）でハウジング（４０）内に摺動可能に配置されたロック作動スリーブ（８０）と、
ロック作動スリーブ（８０）に隣接してハウジング（４０）内に配置された薬剤送達部材ガードロック（１００）と
を備え、
薬剤送達部材ガードロック（１００）は、基部（１０２）、および基部（１０２）に枢動可能に取り付けられた可撓性アーム（１０４）を備え、可撓性アーム（１０４）は、近位部（１０６）、および遠位部（１０８）を備え、可撓性アーム（１０４）は、近位部（１０６）と遠位部（１０８）との間で基部（１０２）に取り付けられ、可撓性アーム（１０４）の近位部（１０６）は、ハウジング（４０）における凹部またはスリット（４５）に隣接して配置される、薬剤送達部材ガードロックアセンブリ（５８）。

２．薬剤送達部材ガードは、遠位側表面を備え、ロック作動スリーブは、薬剤送達部材ガードの遠位側表面が、薬剤送達部材ガードが遠位方向に押されると、遠位方向にロック作動スリーブを押すように係合する対応する近位側表面を備え、
ロック作動スリーブは、軸に対して半径方向側表面を備え、この半径方向側表面により、薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの遠位部は、ロック作動スリーブが遠位方向に押されると、薬剤送達部材ガードに対して薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームを付勢するように半径方向に押され、
薬剤送達部材ガードがその後に近位方向に戻されると、薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの近位部は、ハウジングにおける凹部もしくはスリットに向かって、または凹部もしくはスリット内に移動する、付記項１に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

３．薬剤送達部材ガードは、薬剤送達部材ガードが遠位方向に押されると、遠位方向にロック作動スリーブを押すように構成され、
ロック作動スリーブは、ロック作動スリーブが遠位方向に押されると、可撓性アームを付勢するように軸に対して半径方向に薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの遠位部を押すように構成され、
薬剤送達部材ガードがその後に近位方向に戻されると、薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの近位部は、ハウジングにおける凹部もしくはスリットに向かって、または凹部もしくはスリット内に移動する、付記項１または２に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

４．薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの近位部は、半径方向に延びる突出部を備える、付記項１から３のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

５．薬剤送達部材ガードロックの可撓性アームの少なくとも一部は、基部よりも軸から離れている、付記項１から４のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

６．薬剤送達部材ガードロックは、伸縮セクションを備え、伸縮セクションは、軸方向に可変長を有し、伸縮セクションは、薬剤送達部材ガードロックの近位端から軸方向に延びる、付記項１から５のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

７．伸縮セクションは、薬剤送達部材ガードロックの基部から離間した支持部分と、少なくとも１つのアームとを備え、アームは、薬剤送達部材ガードロックの基部から支持部分に延びる、付記項６に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

８．可撓性アームの遠位部１０８の遠位端１１３は、可撓性アームの遠位部１０８の近位端１０９よりも軸２０から離れている、付記項１から７のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

９．薬剤送達部材ガードは、近位部分と、遠位部分とを備え、近位部分は、管状であり、遠位部分は、アームを備える、付記項１から８のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

１０．薬剤送達部材ガードのアームは、軸方向に延びる凹部またはスリットを備える、付記項９に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

１１．ロック作動スリーブの半径方向側表面は、軸２０に向かって面する、付記項２から１０のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

１２．薬剤送達部材ガードの遠位側表面およびロック作動スリーブの近位側表面は、軸方向に離間している、付記項２から１０のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。

１３．付記項１から１２のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリを備える、薬剤送達デバイス。

１４．薬剤送達デバイス用のロック機構であって、ロック機構は、長手方向軸に対して軸方向に近位端から遠位端に延び、ロック機構は、ハウジングと、薬剤送達部材ガードと、キャップとを備え、
薬剤送達部材ガードおよびキャップの一方は、長手方向軸に対して半径方向に延びる突出部を備え、
薬剤送達部材ガードおよびキャップの他方は、凹部または切欠部を備え、
突出部は、凹部または切欠部内にあり、
薬剤送達部材ガードは、ロック位置からロック解除位置にハウジングに対して長手方向軸の方向に移動可能であり、ロック位置では、凹部または切欠部に対する突出部の移動は、ハウジングの壁によって制限され、ロック解除位置では、凹部または切欠部に対する突出部の移動は、もはやハウジングの壁によって制限されず、それによって突出部を凹部または切欠部から移動させ、キャップを薬剤送達部材ガードから取り外すことを可能にする、ロック機構。

１５．キャップおよび薬剤送達部材ガードの少なくとも１つは、可撓性部分を備える、付記項１４に記載のロック機構。

１６．可撓性部分は、キャップの可撓性アームである、付記項１５に記載のロック機構。

１７．凹部または切欠部は、可撓性アーム内にある、付記項１６に記載のロック機構。

１８．キャップは、キャップハウジングと、キャップインサートとを備え、キャップインサートは、キャップ本体に対して回転可能である、付記項１４から１７のいずれか一項に記載のロック機構。

１９．キャップインサートは、軸方向におけるキャップ本体に対するキャップインサートの移動を制限するスナップ嵌合によってキャップ本体に取り付けられる、付記項１８のロック機構。

２０．キャップ本体に対するキャップインサートの回転移動は、キャップ本体から延びるリブによって限定される、付記項１８または１９に記載のロック機構。

２１．キャップは、ハウジングの近位側表面に当接する遠位側表面を備え、キャップの遠位側表面およびハウジングの近位側表面は各々、長手方向軸に対して円周方向に正弦波パターンを描く、付記項１４から２０のいずれか一項に記載のロック機構。

２２．ハウジングの壁は、半径方向に面する、付記項１４から２１のいずれか一項に記載のロック機構。

２３．キャップは、薬剤送達部材ガードリムーバを備える、付記項１４から２２のいずれか一項に記載のロック機構。

２４．付記項１から２３のいずれか一項に記載のロック機構を備える、薬剤送達デバイス。

２５．薬剤送達デバイスは、自動注射器である、付記項２４に記載の薬剤送達デバイス。

２６．薬剤送達デバイスは、ハウジングの内側のパワーパックと、ハウジングの内側の一次パッケージとを備える、付記項２４または２５に記載の薬剤送達デバイス。

２７．薬剤送達デバイスは、ハウジングを備え、突出部および／または可撓性アームは、ハウジングの内側にある、付記項２４から２６のいずれか一項に記載の薬剤送達デバイス。

２８．突出部の近位端および／または可撓性アームの近位端は、ハウジングの近位端に対して遠位にある、付記項２７に記載の薬剤送達デバイス。

２９．薬剤送達デバイス用のフィードバック機構サブアセンブリであって、フィードバック機構サブアセンブリは、ハウジングと、クリッカと、スピナとを備え、
スピナは、ハウジングとクリッカとの間に配置され、
ハウジングは、ガイド構造であって、スピナの対応するフォロア構造に係合し、それによりスピナがハウジングに対して回転されると、ガイド構造によるフォロア構造の係合がハウジングに対するスピナの直線運動をもたらすガイド構造を備え、
クリッカの近位側表面は、ハウジングの遠位側表面に当接し、クリッカの遠位側表面は、スピナの近位側表面に当接し、それによりクリッカは、スピナがハウジングに対して回転するとき、ハウジングに対するスピナの直線運動中に第１の形状から第２の形状に変形され得る、フィードバック機構サブアセンブリ。

３０．クリッカの遠位側表面は、クリッカが第１の形状にあるときに凸状であり、クリッカの遠位側表面は、クリッカが第２の形状にあるときに凹状である、付記項２９に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３１．クリッカは、第１の形状では弛緩状態にあり、第２の形状では緊張状態にある、付記項２９または３０に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３２．スピナの近位側表面は、スピナの突出部の近位端である、付記項２９から３１のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３３．クリッカの遠位側表面は、クリッカの突出部の遠位端である、付記項２９から３２のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３４．スピナの近位側表面は、ハウジングの遠位側表面よりも軸に近い、付記項２９から３３のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３５．クリッカは、軸方向の中心を通る穴を有する、付記項２９から３４のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３６．クリッカは、プレートである、付記項２９から３５のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３７．ハウジングは、スピナキャップを備える、付記項２９から３６のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３８．フィードバック機構サブアセンブリは、軸方向の軸に沿って延び、ハウジングに対するスピナの運動は、軸方向である、付記項２９から３７のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

３９．ハウジングに当接するクリッカの近位側表面は、スピナに当接するクリッカの遠位側表面よりも長手方向軸から遠く離れている、付記項２９から３８のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

４０．スピナの近位側表面は、スピナの突出部上にある、付記項２９から３９のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

４１．ガイド構造およびフォロア構造の少なくとも１つは、軸の周りで軸方向に延びる傾斜表面を備える、付記項２９から４０のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

４２．ガイド構造およびフォロア構造の少なくとも１つは、軸方向に延びる突出部を備える、付記項２９から４１のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリ。

４３．付記項２９から４２のいずれか一項に記載のフィードバック機構サブアセンブリを備える、薬剤送達デバイス。

４４．薬剤送達デバイス用のロック機構であって、ロック機構は、長手方向軸に対して軸方向に近位端から遠位端に延び、ロック機構は、ハウジング（４０、４２、４４）と、薬剤送達部材ガード（６０）と、キャップ（１６０）とを備え、
薬剤送達部材ガード（６０）およびハウジング（４０、４２、４４）の一方は、可撓性アーム（４１０）を備え、可撓性アーム（４１０）は、長手方向軸に対して半径方向に延びる突出部（４１２）を備え、
薬剤送達部材ガード（６０）およびハウジング（４０、４２、４４）の他方は、凹部または切欠部（７０）を備え、
可撓性アーム（４１０）の一部は、凹部または切欠部（７０）内にあり、
可撓性アーム（４１０）は、キャップ（１６０）と薬剤送達部材ガード（６０）およびハウジング（４０、４２、４４）の他方との間にあり、
キャップ（１６０）は、長手方向軸に対して半径方向に可撓性アーム（４１０）に隣接している、ロック機構。

４５．ハウジングは、薬剤送達部材ガードの周りに延び、ハウジングは、可撓性アームを備え、薬剤送達部材ガードは、凹部または切欠部を備える、付記項４４に記載のロック機構。

４６．切欠部または凹部の近位端は、突出部から長手方向に離間している、付記項４４または４５に記載のロック機構。

４７．凹部または切欠部は、第１の凹部または切欠部であり、薬剤送達部材ガードおよびハウジングの他方は、第１の凹部または切欠部よりも近位端に近い第２の凹部または切欠部を備え、第２の凹部または切欠部は、長手方向軸の方向に第１の凹部または切欠部と位置合わせされる、付記項４４から４６のいずれか一項に記載のロック機構。

４８．キャップ、ハウジング、および薬剤送達部材ガードは、キャップの取り外し前に、ハウジングが半径方向に移動するのをブロックされ、それによって薬剤送達部材ガードが遠位方向に移動するのをブロックされるように配置され、かつキャップの取り外し後、ハウジングが半径方向に移動することができ、したがって薬剤送達部材ガードが半径方向にハウジングを押して遠位方向にハウジングを通過することができるように配置される、付記項４４から４７のいずれか一項に記載のロック機構。

４９．凹部または切欠部内にあるアームの一部は、突出部である、付記項４４から４８のいずれか一項に記載のロック機構。

５０．薬剤送達デバイス用のロック機構であって、ロック機構は、長手方向軸に対して軸方向に近位端から遠位端に延び、ロック機構は、ハウジング（４０）と、薬剤送達部材ガード（６０）と、キャップ（１６０、１６２、１７０）とを備え、
薬剤送達部材ガード（６０）およびキャップ（１６０、１６２、１７０）の一方は、長手方向軸に対して半径方向に延びる突出部（６８）を備え、
薬剤送達部材ガード（６０）およびキャップ（１６０、１６２、１７０）の他方は、凹部または切欠部（１７２）を備え、
突出部（６８）は、凹部または切欠部（１７２）内にあり、
薬剤送達部材ガード（６０）は、ロック位置からロック解除位置にハウジング（４０）に対して長手方向軸の方向に移動可能であり、ロック位置では、凹部または切欠部（１７２）に対する突出部（６８）の移動は、ハウジング（４０）の壁によって制限され、ロック解除位置では、凹部または切欠部（１７２）に対する突出部（６８）の移動は、もはやハウジング（４０）の壁によって制限されず、それによって突出部（６８）を凹部または切欠部（１７２）から移動させ、キャップ（１６０、１６２、１７０）を薬剤送達部材ガード（６０）から取り外すことを可能にする、ロック機構。

５１．キャップおよび薬剤送達部材ガードの少なくとも１つは、可撓性部分を備える、付記項５０に記載のロック機構。

５２．可撓性部分は、キャップの可撓性アームである、付記項５１に記載のロック機構。

５３．凹部または切欠部は、可撓性アーム内にある、付記項５２に記載のロック機構。

５４．キャップは、キャップハウジングと、キャップインサートとを備え、キャップインサートは、キャップ本体に対して回転可能である、付記項５０から５３のいずれか一項に記載のロック機構。

５５．キャップは、ハウジングの近位側表面に当接する遠位側表面を備え、キャップの遠位側表面およびハウジングの近位側表面は各々、長手方向軸に対して円周方向に正弦波パターンを描く、付記項５０から５４のいずれか一項に記載のロック機構。

５６．付記項４４から５５のいずれか一項に記載のロック機構を備える、薬剤送達デバイス。

５７．薬剤送達デバイスは、ハウジングを備え、突出部および／または可撓性アームは、ハウジングの内側にある、付記項５６に記載の薬剤送達デバイス。

５８．突出部の近位端および／または可撓性アームの近位端は、ハウジングの近位端に対して遠位にある、付記項５７に記載の薬剤送達デバイス。

１０ 薬剤送達デバイス／自動注射器、１４ 近位端、１６ 遠位端、２０ 軸、２２ 軸方向、２４ 円周方向、２６ 半径方向、３９ ネック、４０ ハウジング、４２ 近位ハウジング、４４ 遠位ハウジング、４５ スリット、４６ 窓、４７ リブ、４８ スナップ嵌合、４９ 近位側表面、５０ 前部サブアセンブリ、５２ 後部サブアセンブリ、５４ パワーパックサブアセンブリ、５６ 作動サブアセンブリ、５８ 薬剤送達部材ガードロックアセンブリ／針ガードロックアセンブリ、６０ 薬剤送達部材ガード／針ガード、６２ 針ガードアーム、６３ 遠位端、６４ ガード部分、６６ 針ガードスリット、６８ 突出部、７０ 切欠部、７２ 凹部、８０ ロック作動スリーブ、８２ 管状セクション、８４ アーム、８６ パッド、８８ 切欠部、１００ 薬剤送達部材ガードロック／針ガードロック、１０２ 基部／管状セクション、１０４ 可撓性アーム／針ガードロックアーム、１０５ ピボット、１０６ 近位部、１０７ リブ、１０８ 遠位部、１０９ 近位端、１１０ 突出部、１１１ 突出部、１１２ 伸縮セクション、１１３ 遠位端、１１４ 遠位側レッジ、１１６ 近位側レッジ、１１７ 支持リング、１１８ アーム、１１９ スリット、１２０ シリンジホルダ、１２２ 近位側レッジ、１２４ 窓、１２６ 突出部、１２８ フック、１２９ 近位側アーム、１３０ 半径方向外側突出部、１３１ 半径方向内側突出部、１３２ スナップ嵌合アーム、１３３ 突出部、１４０ 針ガードバネ、１５９ 突出部、１６０ キャップ、１６２ キャップハウジング、１６３ フランジ、１６４ グリップ、１６５ スロット、１６６ スロット、１６８ リブ、１６９ 遠位側表面、１７０ キャップインサート、１７１ キャップインサートアーム、１７２ キャップインサート切欠部、１７３ 遠位端表面、１７４ スナップ嵌合突出部、１７５ 突出部、１７６ プルストラップ、１７７ アーム、１７８ 切欠部、１７９ 突出部、１８０ 剛性針シールドリムーバ、１８２ 剛性針シールドリムーバフランジ、２００ エンドキャップ、２２０ パワーパックロック、２２２ 本体、２２４ 突出部、２２６ 突出部、２２８ ハンドル、２２９ 回転ロック、２３０ 遠位ノッチ、２４０ パワーパックハウジング、２４２ スリット、２４４ 突出部、２４６ リブ、２６０ 捩じりバネ、２６２ 近位フック／近位端突出部、２６４ 遠位端突出部、２８０ ドライバ、２８２ 円周方向側レッジ、２８４ 突出部、２８６ 外側ドライバ歯、２８８ スロット、３００ プランジャロッド、３０２ ネジ山、３０４ 平坦な側面、３０６ スナップ嵌合レッジ、３２０ ドライバナット、３２２ ネジ山、３２４ アーム、３２６ 内側ドライバナット歯、３２８ ドライバナット突出部、３２９ スナップ嵌合突出部、３３０ 近位側レッジ、３３２ 基部、３３４ フック、３３６ スナップ嵌合穴、３４０ スラスト軸受、３４１ 基部、３４２ スナップ嵌合アーム、３４４ 突出部、３４６ 近位側突出部、３６０ 一次パッケージ、３６２ シリンジ、３６３ 肩部、３６４ 剛性針シールド、３６６ ストッパ、３６７ 外側リム、３６８ 針、３６９ 空洞、３８０ スピナ、３８２ スピナリブ、３８４ 突出部、３８６ 回転ロック、３８８ フォロア構造、３８９ 傾斜表面、３９０ スピナキャップ、３９２ 窓、３９４ ガイド構造、３９５ 傾斜表面、４００ バネホルダ、４１０ 可撓性アーム、４１１ キャップガイド、４１２ 突出部、４１９ ラベル、４２０ 両頭アーム、４２２ ロッカバー、４２４ 突出部、４２６ 近位部、４２７ 遠位部、４３０ 遠位側表面、４４０ 突出部、４４５ 近位側表面、４６０ 遠位端ツール、４６１ 溝、４６２ 支持部分、４７０ 近位端ツール、５００ クリッカ、５０２ 近位側表面、５０４ 遠位側表面、５０６ 穴、５２０ ディスク、５２２ 駆動ギア、５２４ 減速ギア、５２６ 内向き歯、５４０ カバー、５４２ 間隙

Claims (15)

1. 薬剤送達デバイス（１０）用の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ（５８）であって、
   近位端（１４）から遠位端（１６）に軸方向（２２）に軸（２０）に沿って延びるハウジング（４０）であって、前記ハウジング（４０）は、凹部またはスリット（４５）を備える、ハウジング（４０）と、
   前記ハウジング（４０）内に摺動可能に配置された薬剤送達部材ガード（６０）であって、前記薬剤送達部材ガード（６０）は、近位端（１４）から遠位端（１６）に延びる、薬剤送達部材ガード（６０）と、
   前記薬剤送達部材ガード（６０）の前記遠位端（１６）で前記ハウジング（４０）内に摺動可能に配置されたロック作動スリーブ（８０）と、
   前記ロック作動スリーブ（８０）に隣接して前記ハウジング（４０）内に配置された薬剤送達部材ガードロック（１００）と
   を備え、
   前記薬剤送達部材ガードロック（１００）は、基部（１０２）、および前記基部（１０２）に枢動可能に取り付けられた可撓性アーム（１０４）を備え、前記可撓性アーム（１０４）は、近位部（１０６）、および遠位部（１０８）を備え、前記可撓性アーム（１０４）は、前記近位部（１０６）と前記遠位部（１０８）との間で前記基部（１０２）に取り付けられ、前記可撓性アーム（１０４）の前記近位部（１０６）は、前記ハウジング（４０）における前記凹部またはスリット（４５）に隣接して配置される、薬剤送達部材ガードロックアセンブリ（５８）。
2. 前記薬剤送達部材ガードは、遠位側表面を備え、前記ロック作動スリーブは、前記薬剤送達部材ガードの前記遠位側表面が、前記薬剤送達部材ガードが遠位方向に押されると、前記遠位方向に前記ロック作動スリーブを押すように係合する対応する近位側表面を備え、
   前記ロック作動スリーブは、前記軸に対して半径方向側表面を備え、この前記半径方向側表面により、前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームの前記遠位部は、前記ロック作動スリーブが前記遠位方向に押されると、前記薬剤送達部材ガードに対して前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームを付勢するように半径方向に押され、
   前記薬剤送達部材ガードがその後に近位方向に戻されると、前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームの前記近位部は、前記ハウジングにおける前記凹部もしくはスリットに向かって、または前記凹部もしくはスリット内に移動する、請求項１に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
3. 前記薬剤送達部材ガードは、前記薬剤送達部材ガードが遠位方向に押されると、前記遠位方向に前記ロック作動スリーブを押すように構成され、
   前記ロック作動スリーブは、前記ロック作動スリーブが前記遠位方向に押されると、前記可撓性アームを付勢するように前記軸に対して半径方向に前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームの前記遠位部を押すように構成され、
   前記薬剤送達部材ガードがその後に前記近位方向に戻されると、前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームの前記近位部は、前記ハウジングにおける前記凹部もしくはスリットに向かって、または前記凹部もしくはスリット内に移動する、請求項１または２に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
4. 前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームの前記近位部は、半径方向に延びる突出部を備える、請求項１から３のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
5. 前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームの少なくとも一部は、前記基部よりも前記軸から離れている、請求項１から４のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
6. 前記薬剤送達部材ガードロックは、伸縮セクションを備え、前記伸縮セクションは、前記軸方向に可変長を有し、前記伸縮セクションは、前記薬剤送達部材ガードロックの近位端から前記軸方向に延びる、請求項１から５のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
7. 前記伸縮セクションは、前記薬剤送達部材ガードロックの前記基部から離間した支持部分と、少なくとも１つのアームとを備え、前記アームは、前記薬剤送達部材ガードロックの前記基部から前記支持部分に延びる、請求項６に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
8. 前記可撓性アームの前記遠位部１０８の遠位端１１３は、前記可撓性アームの前記遠位部１０８の近位端１０９よりも前記軸２０から離れている、請求項１から７のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
9. 前記薬剤送達部材ガードは、近位部分と、遠位部分とを備え、前記近位部分は、管状であり、前記遠位部分は、アームを備える、請求項１から８のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
10. 前記薬剤送達部材ガードの前記アームは、前記軸方向に延びる凹部またはスリットを備える、請求項９に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
11. 前記ロック作動スリーブの半径方向側表面は、前記軸２０を向く、請求項２から１０のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
12. 前記薬剤送達部材ガードの遠位側表面および前記ロック作動スリーブの近位側表面は、前記軸方向に離間している、請求項２から１０のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリ。
13. 請求項１から１２のいずれか一項に記載の薬剤送達部材ガードロックアセンブリを備える、薬剤送達デバイス。
14. 薬剤送達部材ガードロックアセンブリを使用する方法であって、前記薬剤送達部材ガードロックアセンブリは、
    凹部またはスリットを有する管状ハウジングであって、前記管状ハウジングは、軸に沿って近位端から遠位端に延びる管状ハウジングと、
    前記管状ハウジング内に摺動可能に配置された薬剤送達部材ガードと、
    前記管状ハウジング内に摺動可能に配置されたロック作動スリーブと、
    前記管状ハウジング内に配置された薬剤送達部材ガードロックであって、前記薬剤送達部材ガードロックは、基部、および前記基部に枢動可能に取り付けられた可撓性アームを備え、前記可撓性アームは、前記可撓性アームの近位部と前記可撓性アームの遠位部との間で前記基部に枢動可能に取り付けられる、薬剤送達部材ガードロックと
    を備え、
    前記方法は、
    前記管状ハウジングに対して遠位方向に前記薬剤送達部材ガードを押すことによって前記管状ハウジングに対して前記遠位方向に前記ロック作動スリーブを押し、それにより前記ロック作動スリーブが前記軸に向かって前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームの前記遠位部を押し、前記軸から離れるように前記薬剤送達部材ガードロックの前記可撓性アームの前記近位部を付勢するステップと、
    前記薬剤送達部材ガードが近位方向に移動するように前記薬剤送達部材ガードを解放することによって、前記薬剤送達部材ガードロックの前記付勢された近位部が前記軸から離れて前記管状ハウジングにおける前記凹部またはスリットに向かって移動することを可能にするステップと
    を含む、方法。
15. 前記薬剤送達部材ガードロックの前記付勢された近位部が前記軸から離れるように移動すると、前記薬剤送達部材ガードロックの前記近位部の一部は、前記管状ハウジングにおける前記凹部またはスリット内に移動する、請求項１４に記載の方法。

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