JP2023544892A - 置換4-([1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)チオフェン-2-カルボキサミド誘導体及びその使用 - Google Patents

置換4-([1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)チオフェン-2-カルボキサミド誘導体及びその使用 Download PDF

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Abstract

本明細書では、4-([1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)チオフェン-2-カルボキサミド及び4-([1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]]ピリジン-7-イル)チオフェン-2-カルボキサミド誘導体が提供される。このような化合物は、例えば、眼科学的神経変性疾患などの神経変性疾患または障害の治療及び/または予防に有用である。本開示はまた、このような化合物を含む組成物、ならびにこのような化合物を使用及び製造する方法も提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月13日に出願された米国仮特許出願第63/091,039号に基づく優先権を主張するものであり、当該出願の全容を参照によって本明細書に援用するものである。
本出願は、4-([1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)チオフェン-2-カルボキサミド誘導体、その製造方法、疾患の治療及び/または予防におけるその単独または組み合わせでの使用、ならびに眼科学的神経変性疾患などの神経変性疾患の治療及び/または予防のための医薬品の製造のためのその使用に関する。こうした治療薬は、単独療法として、または他の薬剤もしくはさらなる治療手段と併用することができる。
軸索損傷に応答した神経細胞死は、多くの神経変性疾患の重要な特徴である。一例として、加齢性黄斑変性症(AMD)の萎縮(乾燥)型は、全世界で数百万人が罹患し、証明された、または認可された治療法が存在しない、潜在的に失明型の神経変性である。別の例として、緑内障は、数百万人が罹患し、視神経に損傷を与える神経変性疾患であり、世界中で視力低下及び失明の主たる原因となっている。網膜神経節細胞(RGC)の緑内障損傷及び視神経損傷の重要な危険因子は眼圧の上昇であるが、一部の患者では眼圧を下げることは困難な場合があり、患者によっては眼圧が低下してもRGC損傷が続く者もいる。したがって、効果的な神経保護手法の開発は、RGCの傷害、損傷、及び細胞損失を軽減することにより、眼圧低下を補完する可能性がある。眼の神経変性疾患のさらなる例として、網膜色素変性症(RP)及び関連する網膜変性は、光受容体及び網膜色素上皮(RPE)細胞の変性が認められる疾患群を構成する。AMD、緑内障、及びRP様疾患群による視力低下は、一度発生すると元に戻すことができないため、これらの疾患に対するより良い治療法を開発して視力低下を未然に防ぐことが不可欠である。同様に、現在利用できる治療法が存在しないか、または不十分な治療法しか存在していない他の多くの形態の神経変性疾患に対して、より優れた、より安全な治療法を開発することも求められている。
一態様では、本明細書において、式(Z)の化合物:
[式中、R、R、R、R、R、Z、X、及びYは、本明細書のいずれかの箇所で定義されるとおりである]が開示される。
本明細書ではまた、本明細書に記載される化合物または薬学的に許容されるその塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物も提供される。
本明細書ではまた、対象の神経変性疾患を治療するための方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の化合物または本明細書に記載の医薬組成物を投与することを含む方法も提供される。
本明細書ではまた、対象の視神経症を治療するための方法であって、対象に有効量の本明細書に記載の化合物または本明細書に記載の医薬組成物を投与することを含む方法も提供される。
本明細書ではまた、哺乳動物細胞におけるDLK及び/またはLZK活性を阻害する方法であって、哺乳動物細胞を本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と接触させることを含む方法も提供される。
本開示の1つ以上の実施形態の詳細を、添付の図面及び以下の説明文に記載する。本開示の他の特長、目的、及び利点は、説明文及び図面、ならびに特許請求の範囲より明らかとなろう。
特に定義されない限り、本明細書で用いるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本開示で使用するための方法及び材料が本明細書に記載されているが、当該技術分野では周知の他の適当な方法及び材料も使用することができる。これらの材料、方法、及び実施例は、あくまで例示的なものに過ぎず、限定を目的としたものではない。本明細書で触れられるすべての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースの値、及び他の参照文献はそれらの全容を参照により援用するものとする。矛盾が生じる場合、定義を含む本明細書が優先するものとする。
化合物4、19、94、及び112に対するDLK、LZK、視神経節細胞生存率アッセイ、ならびにPKデータを示す。 化合物112のインシリコADMET、分子特性、インビトロの物理化学特性、安全性データ、及びインビトロのPKを示す。 マウス視神経圧壊実験、ならびに溶媒及び化合物112の注射後のp-JUN細胞集団を示す棒グラフ及びRGCを示す共焦点顕微鏡画像の態様を示す描図を示す。 溶媒、化合物112、及びブリモニジンにおけるマウス視力の保持率(%)を示すグラフである。 マウス光損傷モデルにおける化合物112のORL厚さ、A波振幅、及びB波振幅を示す一連のグラフである。 雄ウィスターラットにおける化合物112のインビボPKデータを示す。
二重ロイシンジッパーキナーゼ(DLK、MAP3K12)は、急性神経損傷、及びアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの慢性神経変性疾患のモデルにおいて神経変性を調節する神経ストレス応答の重要な要素である。神経細胞に高濃度で存在するこのキナーゼDLK(マイトジェン活性化タンパク質3キナーゼ12、MAP3K12としても知られる二重ロイシンジッパーキナーゼ)は、この保存された神経変性経路の推定される創薬可能な要素を代表するものである。DLKの薬理学的阻害または遺伝子欠失は、神経損傷応答を低減するのに十分であり、広範な神経細胞傷害に応じた変性からさまざまな神経細胞集団を保護するが、このことはDLKの阻害が魅力的で強力な治療戦略となる可能性があることを示唆している(Mata, M. et al., J. Biol. Chem. 1996, 271, 16888-16896;Watkins, T.A.et al., Proc. Natl. Acad. Sci., 2013, 110, 4039-4044))。
ロイシンジッパー保有キナーゼ(LZK/MAP3K13)は、二重ロイシンジッパーキナーゼ(DLK/MAP3K12)と高い配列同一性を有する混合系統キナーゼファミリーのメンバーであり、神経細胞の生存にも関与することが示されている。RGC細胞死シグナル伝達において、DLKとLZKは、少なくとも部分的に相互に補うことができるようであり、共通の生化学的複合体へのそれらの関与を反映しているものと考えられる(Welsbie, D.S. et al., Neuron, 2017, 94, 1142-1154)。DLKとLZKを組み合わせた阻害は、どちらか一方を単独で阻害するよりも神経細胞死の予防に効果的である。
本明細書では、DLK及びLZKの両方を阻害できる低分子量の化合物を提供する。そのような化合物は、眼科学的神経変性疾患などの神経変性疾患の治療及び/または予防に適している可能性がある。
式(Z)の化合物
本開示は、式(Z)の化合物:
[式中、
Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
または
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は、水素、-C(O)-NR、C(O)OR、-S(O)NH(C~C)-アルキル、(C~C)-アルキル、ハロ、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、シアノ、またはハロで置換されてよく、
は、水素または-CRであり、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、
及びRは、それぞれ独立して水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
は、水素、(C~C10)-アリール、またはCRであり、ただし、(C~C10)-アリールは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換され、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、シアノメチル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、
(i)(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C1~)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソ、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリルで置換されてよく、
(ii)(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルは、4~7員のヘテロシクリルまたは(C~C)-シクロアルキルと縮合してもよく、
または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~8員の単環式または架橋された二環式環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環は、それぞれが1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで場合により置換された(C~C10)-アリール、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルと縮合してよく、または
は、水素または(C~C)-アルキルであり、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、水素または(C~C)-アルキルであるか、または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~10員の単環式または二環式環を形成し、ただし、4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換され、
Zは、-NHRまたはHであり、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換され、
R’及びR’’のそれぞれの存在は、水素及び(C~C)-アルキルから選択されるか、またはR’とR’’とは互いに結合してそれらが結合した窒素原子と共に3~6員のヘテロシクリルを形成し、
は、水素またはハロであり、
は、水素、ハロ、または(C~C)-アルキルである]
ならびにそれらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物を提供する。
本開示は、式(Y)の化合物:
[式中、
Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
または
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は、水素または-C(O)-NRであり、
は、水素または-CRであり、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、
及びRは、それぞれ独立して水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよく、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
は、水素、(C~C10)-アリール、またはCRであり、ただし、(C~C10)-アリールは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ハロで置換され、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、シアノメチル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、
(i)(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C1~)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソ、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換されてよい1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリルで置換されてよく、
(ii)(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルは、4~7員のヘテロシクリルまたは(C~C)-シクロアルキルと縮合してもよく、
または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~8員の単環式または架橋された二環式環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C10)-アリール置換基は、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環は、それぞれが1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで場合により置換されたフェニル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルと縮合してよく、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、水素または(C~C)-アルキルであるか、または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~10員の単環式または二環式環を形成し、ただし、4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換され、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換され、
R’及びR’’のそれぞれの存在は、水素及び(C~C)-アルキルから選択され、
は、水素またはハロであり、
は、水素、ハロ、または(C~C)-アルキルである]を提供する。

本開示は、式(X)の化合物:
[式中、
Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
または
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は、水素または-CRであり、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、
及びRは、それぞれ独立して水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよく、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
は水素またはCRであり、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、ハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、シアノメチル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~8員の単環式または架橋された二環式環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C10)-アリール置換基は、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環は、それぞれが1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで場合により置換されたフェニルまたはヘテロアリールと縮合してよく、
は、(C~C)-アルキルであり、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、水素または(C~C)-アルキルである]を開示する。
本開示は、式(A)の化合物:
[式中、
Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
または
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素または1つ以上のフルオロによって場合により置換された(C~C)-アルキルであり、
は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、シアノメチル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環は、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールと縮合してよく、
は、(C~C)-アルキルであり、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい]を提供する。
本開示は、式(I)の化合物:
[式中、
Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
または
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して、水素または1つ以上のフルオロによって場合により置換された(C~C)-アルキルであり、
は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環は、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールと縮合してよく、
は、(C~C)-アルキルである]を提供する。
いくつかの実施形態では、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてもよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノン、シクロブチル、またはテトラヒドロフラニルを形成し、
は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、ただし、フェニルまたはベンゾオキサゾリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、(C~C)-アルキルであり、
ならびにそれらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物。
いくつかの実施形態では、
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は水素であり、
はメチルであり、
は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に最大1個のOまたはN原子を含む4~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、オキソ、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択されハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、ただし、フェニルまたはベンゾオキサゾリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、(C~C)-アルキルであり、
ならびにそれらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物。
いくつかの実施形態では、
は水素であり、
はメチルであり、
は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノン、シクロブチル、またはテトラヒドロフラニルを形成し、
は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、ただし、フェニルまたはベンゾオキサゾリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、(C~C)-アルキルであり、
ならびにそれらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I-A)の化合物である:
[式中、
は水素であり、
は、1つまたは複数のフルオロで置換されていてもよいメチルであり、
は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
または
とRは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に最大1個のOまたはN原子を含む4~7員環を形成し、ただし、環はオキソで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、ただし、フェニルまたはベンゾオキサゾリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
とRとは互いに結合してそれらが結合している炭素原子と共に最大1個のO原子を含む5~6員環を形成し、ただし、環はフェニルと縮合してよく、
は、(C~C)-アルキルである]。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I-B)の化合物:
[式中、Rは水素であり、
は、場合により1つ以上のフルオロで置換されたメチルであり、
は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいメチルまたはエチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノン、シクロブチル、またはテトラヒドロフラニルを形成し、
は、水素、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、または4~7員のヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
とRとは互いに結合してそれらが結合している炭素原子と共に最大1個のO原子を含む5~6員環を形成し、ただし、環はフェニルと縮合してよく、
は、(C~C)-アルキルである]
ならびにそれらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I-C)の化合物である:
[式中、
は水素であり、
は、場合により1つ以上のフルオロで置換されたメチルであり、
は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいメチルまたはエチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
または
とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノン、シクロブチル、またはテトラヒドロフラニルを形成し、
は、水素、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
とRとは互いに結合してそれらが結合している炭素原子と共に最大1個のO原子を含む5~6員環を形成し、ただし、環はフェニルと縮合してよく、
は、(C~C)-アルキルである]。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I-D)の化合物:
[式中、Rは水素であり、
はメチルであり、
は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいメチルまたはエチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい]
ならびにそれらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物である。
変量Z及びR
いくつかの実施形態では、Zは、Hである。
いくつかの実施形態では、Zは、-NHRである。いくつかの実施形態では、Zは、NHである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは,(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換される。いくつかの実施形態では、Rは,(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で置換される。いくつかの実施形態では、Rは,(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換される。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換される。いくつかの実施形態では、Rは、エチルまたはプロピルであり、エチルまたはプロピルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換される。いくつかの実施形態では、Rはエチルであり、エチルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換される(例えば、置換される)。いくつかの実施形態では、Rはプロピルであり、プロピルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換される(例えば、置換される)。いくつかの実施形態では、Rアルキルは、非置換である。
いくつかの実施形態では、-NR’R’’は、-N(CHまたは-N(CHCHである。
いくつかの実施形態では、R’及びR’’のそれぞれの存在は、水素及び(C~C)-アルキルから選択される。いくつかの実施形態では、R’及びR’’の一方の存在は水素であり、R’及びR’’の他方の存在は(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、R’及びR’’の一方の存在は水素であり、R’及びR’’の他方の存在はメチル、エチル、またはイソプロピル(例えばメチル、例えばエチル)である。いくつかの実施形態では、R’及びR’’は水素である。いくつかの実施形態では、R’及びR’’は、独立して選択された(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、R’及びR’’は、メチルである。
いくつかの実施形態では、R’とR’’とは互いに結合してそれらが結合している窒素原子と共に3~6員のヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、R’とR’’とは互いに結合してそれらが結合している窒素原子と共に3~6員のモルホリニルを形成する。
変量X及びY
いくつかの実施形態では、Xは炭素であり、Yは窒素である。いくつかの実施形態では、Yは炭素であり、Xは窒素である。
変量R
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、-C(O)-NRである。
いくつかの実施形態において、Rは、C(O)ORである。いくつかの実施形態では、Rは、C(O)OMeである。
いくつかの実施形態では、Rは、-S(O)NH(C1~)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、-S(O)NHMeである。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換され、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルであり、ただし、メチルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、非置換の(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、ハロ(例えば、フルオロ)である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換され、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、非置換の(C~C10)-アリールである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のフェニルである。
いくつかの実施形態では、Rは、ヘテロアリールであり、ただし、ヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、ヘテロアリールであり、ただし、ヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換され、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、またはピラゾリルである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、チアジアゾリルである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、オキサジアゾリルである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、ピラゾリルである。いくつかの実施形態では、Rヘテロアリールは、非置換である。
いくつかの実施形態では、Rは、-C(O)-NRであり、-C(O)-NR
であり、ただし、
波線は、トリアゾロピリジン核への結合点を示し、
2’は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよく、
3’は、-((C~C)-アルキル)-Xであり、ただし、Xは、ヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロであり、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Xは、ヒドロキシルである。
いくつかの実施形態では、Xは、(C-C)-アルコキシであり、ただし、(C-C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。例えば、Xは、メトキシである。
いくつかの実施形態では、Xは、オキソである。
いくつかの実施形態では、Xは、シアノである。
いくつかの実施形態では、Xは、ハロ(例えば、フルオロ)である。
いくつかの実施形態では、-C(O)-NRは、
であり、ただし、
波線は、トリアゾロピリジン核への結合点を示し、
2’は、水素、メチル、またはトリフルオロメチルであり、
3’は、ヒドロキシル、メチル、フルオロ、またはメトキシである。
変量R及びR
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、-CRである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。
いくつかの実施形態では、R及びRは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは水素であり、Rは、(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは水素であり、Rはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは水素であり、Rは(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは水素であり、Rはエチルである。いくつかの実施形態では、Rは、-CRであり、Rは水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、-CRであり、Rは、(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、-CRであり、Rはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、-CRであり、Rはエチルである。
いくつかの実施形態では、-C(O)-NRは、
であり、ただし、
波線は、トリアゾロピリジン核への結合点を示し、
2’は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
は、-((C~C)-アルキル)-Xであり、ただし、Xは、ヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロであり、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Xは、ヒドロキシルである。
いくつかの実施形態では、Xは、(C-C)-アルコキシであり、ただし、(C-C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。例えば、Xは、メトキシである。
いくつかの実施形態では、Xは、オキソである。
いくつかの実施形態では、Xは、シアノである。
いくつかの実施形態では、Xは、ハロ(例えば、フルオロ)である。
いくつかの実施形態では、-C(O)-NRは、
であり、ただし、
波線は、トリアゾロピリジン核への結合点を示し、
2’は、水素、メチル、またはトリフルオロメチルであり、
3’は、ヒドロキシル、メチル、フルオロ、またはメトキシである。
変量R
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ、例えばフルオロ、例えばクロロ)である。
変量R
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ、例えばフルオロ、例えばクロロ)である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキル(例えば、メチル)である。
変量R、R、及びR
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上のフルオロによって場合により置換された(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上のフルオロで置換された(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換の(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、ジフルオロフルオロメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、トリフルオロメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上のフルオロによって場合により置換された(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上のフルオロで置換された(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換の(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、ジフルオロフルオロメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、トリフルオロメチルである。
いくつかの実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して水素、メチル、またはトリフルオロメチルである。いくつかの実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルである。いくつかの実施形態において、R及びRは、それぞれ独立して水素またはトリフルオロメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、またはフルオロで置換されてもよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいメチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいメチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシで置換されてもよいメチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上のフルオロで置換されてよいメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいエチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいエチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシで置換されてもよいエチルであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上のフルオロで置換されてよいエチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはフルオロによって置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上のヒドロキシルで置換されてよい。例えば、Rは、ヒドロキシメチルである。例えば、Rは、非置換のエチルである。例えば、Rは、非置換のメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-シクロアルキルであり、ただし、(C~C)-シクロアルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換される。いくつかの実施形態では、Rは水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルキル、オキソ、またはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む非置換の4~7員環を形成する。
いくつかの実施形態では、R及びRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に最大1個のOまたはN原子を含む4~7員環を形成し、ただし、環はオキソで置換されてよい。いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノン、シクロブチル、またはテトラヒドロフラニルを形成する。いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノンを形成する。いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にシクロブチルを形成する。いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にテトラヒドロフラニルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよく、
は、-CH-R3’であり、-((C~C)-アルキル)-Xであり、ただし、Xは、ヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロであり、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Xは、ヒドロキシルである。
いくつかの実施形態では、Xは、(C~C)-アルコキシであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。例えば、Xは、メトキシである。
いくつかの実施形態では、Xは、オキソである。
いくつかの実施形態では、Xは、シアノである。
いくつかの実施形態では、Xは、ハロ(例えば、フルオロ)である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、
は、水素、メチル、またはトリフルオロメチルであり、
は、-CH-であり、R3’は、ヒドロキシル、メチル、フルオロ、またはメトキシである。
いくつかの実施形態では、R、R、及びRが結合した原子の立体配置は(S)である。いくつかの実施形態では、R、R、及びRが結合した原子の立体配置は(R)である。
変量R及びR
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、CRである。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換され、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルであり、ただし、フェニルは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換され、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~10員の単環式または二環式環を形成し、ただし、4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換される。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~10員の単環式または二環式環を形成し、ただし、4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換される。RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~7員の単環式環を形成し、ただし、4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換される。いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~6員の単環式または二環式環を形成し、ただし、4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択されたメチルまたはメトキシで場合により置換される。
いくつかの実施形態では、Rは、CRであり、Rは水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、CRであり、Rは、(C~C)-アルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換され、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、Rは水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換され、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、Rは、(C~C)-アルキルである。
いくつかの実施形態では、-C(O)NRは、
であり、ただし、
波線は、チオフェンへの結合点を示し、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
5’は、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、R5’は、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。例えば、R5’はメチルまたはエチル(例えば、メチル)である。
いくつかの実施形態において、R5’は、(C~C)-アルコキシであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。例えば、R5’は、メトキシである。
いくつかの実施形態では、R5’は、C(O)ORである。例えば、R5’は、C(O)OMeである。
いくつかの実施形態では、R5’は、(C~C)-シクロアルコキシである。いくつかの実施形態では、R5’は、(C~C)-シクロアルコキシである。
いくつかの実施形態では、R5’は、シアノである。
いくつかの実施形態では、R5’は、4~7員のヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、R5’は、ハロ(例えば、フルオロ)である。
いくつかの実施形態では、-C(O)NRは、
であり、ただし、
波線は、チオフェンへの結合点を示し、
は、水素、メチル、またはエチルであり、ただし、メチルまたはエチルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。
5’は、メチル、メトキシ、またはフルオロである。
変量R、R、及びR
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-シクロアルキルであり、ただし、(C~C)-シクロアルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、4~7員ヘテロシクリルであり、ただし、4~7員ヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルであり、ただし、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルであり、ただし、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルは、1つ以上の(C~C)-アルコキシまたはフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルであり、ただし、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルは、1個のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1個のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはエチルであり、ただし、メチルまたはエチルは1個のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはエチルである。例えば、Rは、メチルである。例えば、Rは、エチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルであり、ただし、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルは、1つ以上の(C~C)-アルコキシまたはフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルであり、ただし、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルは、1個のメトキシまたは1個のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C-C)-アルコキシまたはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1個のハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素または非置換の(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、メチル、またはメトキシメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-シクロアルキルまたは4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、シクロブチル、シクロペンチル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよいピペリジニルであり、ピペリジニルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、メチルまたはt-ブチルである。例えば、Rは、メチルである。例えば、Rは、t-ブチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C-C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよい(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。いくつかの実施形態では、R(C~C)-アルキルは、メチル、エチル、またはプロピル(例えば、イソプロピル)である。いくつかの実施形態では、R(C-C)-アルキルは、メチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-シクロアルキルであり、ただし、(C~C)-シクロアルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-シクロアルキルは、4~7員ヘテロシクリルまたは(C~C)-シクロアルキルと縮合されてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、メトキシ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、ただし、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、メトキシ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロによって置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、シクロヘキシルであり、ただし、シクロヘキシルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、メトキシ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロによって置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、非置換の(C~C)-シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のシクロヘキシルである。
いくつかの実施形態では、Rは、シアノメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C10)-アリールは、4~7員ヘテロシクリルまたは(C~C)-シクロアルキルと縮合されてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rはフェニルであり、ただし、フェニルは、独立して選択された1つ以上のメチル、エチル、メトキシ、またはフルオロで置換することができ、メチル、エチル、及びメトキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよい(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、場合により、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで置換されてよい、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよく、ただし、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキルの(C~C10)-アリールは、4~7員ヘテロシクリルまたは(C~C)-シクロアルキルと縮合されてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよい(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよいフェニル-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよいフェニル-(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択される(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、またはフルオロで置換されてよいフェ-(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよいベンジルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよいフェネチルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、ヘテロアリールであり、ただし、ヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rヘテロアリールは、単環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rヘテロアリールは、二環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rヘテロアリールは、チオフェン、フラン、ベンゾオキサゾール、ピラゾリル、またはイミダゾリルである。いくつかの実施形態では、Rは、ベンゾオキサゾールであり、ただし、ベンゾオキサゾールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、非置換のベンゾオキサゾールである。
いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよい4~7員ヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよく、ただし、4~7員ヘテロシクリルは、4~7員ヘテロシクリルまたは(C~C)-シクロアルキルと縮合されてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよい4~7員ヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよい4~6員ヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rヘテロシクリルは、1個のO環原子を含む。いくつかの実施形態では、Rヘテロシクリルは、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニルである。いくつかの実施形態では、Rヘテロシクリルは、1個のN環原子を含む。いくつかの実施形態では、Rヘテロシクリルは、ピペリジニルである。いくつかの実施形態では、Rヘテロシクリルは、1個のO環原子及び1個のN環原子を含む。いくつかの実施形態では、Rヘテロシクリルは、
である。いくつかの実施形態では、Rは、非置換の4~7員ヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、4~7員ヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、4~7員ヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、クロロまたはフルオロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、ベンゾオキサゾリルであり、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、フェニルであり、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキルおよび(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよいフェニルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはフルオロで置換されてよいフェニルであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはフルオロで置換されてよいフェニルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはフルオロで置換されてよいフェニルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、フェニルであり、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはフルオロで置換されてよいフェニルである。いくつかの実施形態では、Rは、1つ以上のフルオロまたはメトキシで置換されてよいフェニルである。例えば、Rは、フェニルである。例えば、Rはフルオロフェニルである。例えば、Rはメトキシフェニルである。例えば、Rは、4-フルオロフェニルである。例えば、Rは、3-メトキシフェニルである。
いくつかの実施形態では、Rは、フェニル、3-ピリジニルまたは4-ピリジニルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環は、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールと縮合されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環は、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールと縮合されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環はフェニルと縮合されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大1個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
(ii)環はフェニルと縮合されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大1個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により1つ以上のフルオロで置換されてよく、
(ii)環はフェニルと縮合されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される1個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により1つ以上のフルオロで置換されてよく、
(ii)環はフェニルと縮合されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される1個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により1つ以上のフルオロで置換されてよく、
(ii)環はフェニルと縮合されてよく、
は、水素、及び1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよい(C~C10)-アリールから選択され、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にヘテロ原子を含まない5~6員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により1つ以上のフルオロで置換されてよく、
(ii)環はフェニルと縮合されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合している炭素原子と共に最大1個のO原子を含む5~6員環を形成し、ただし、環はフェニルと縮合してよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にシクロペンチルを形成する。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にシクロペンチルを形成し、Rは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよいフェニルであり、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合している炭素原子と共に最大1個のO原子を含む6員環を形成し、ただし、環はフェニルと縮合される。いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に1,2,3,4-テトラヒドロナフタレニルまたはクロマニルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-シクロアルキルであり、ただし、(C~C)-シクロアルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、4~7員ヘテロシクリルであり、ただし、4~7員ヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、フェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rはフェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rはフェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rはフェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択されたフルオロによって置換されてよい。いくつかの実施形態では、Rは、4-フルオロフェニルである。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される1個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
(i)環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキルは、場合により1つ以上のフルオロで置換されてよく、
(ii)環はフェニルと縮合されてよく、
は水素である。
いくつかの実施形態では、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にシクロペンチルを形成し、Rはフェニルであり、フェニルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、(C~C)-アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、イソプロピル、またはt-ブチルである。例えば、Rは、メチルである。例えば、Rは、t-ブチルである。
いくつかの実施形態では(例えば、化合物が式(A)の化合物である場合)、-C(O)NHCH(R)Rは、
であり、ただし、
波線は、チオフェンへの結合点を示し、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
5’は、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、R5’は、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。例えば、R5’はメチルまたはエチル(例えば、メチル)である。
いくつかの実施形態において、R5’は、(C~C)-アルコキシであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。例えば、R5’は、メトキシである。
いくつかの実施形態では、R5’は、C(O)ORである。例えば、R5’は、C(O)OMeである。
いくつかの実施形態では、R5’は、(C~C)-シクロアルコキシである。いくつかの実施形態において、R5’は(C~C)-シクロアルコキシである。
いくつかの実施形態では、R5’は、シアノである。
いくつかの実施形態では、R5’は、4~7員のヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、R5’は、ハロ(例えば、フルオロ)である。
いくつかの実施形態では(例えば、化合物が式(A)の化合物である場合)、-C(O)NHCH(R
は、
であり、ただし、
波線は、チオフェンへの結合点を示し、
は、水素、メチル、またはエチルであり、ただし、メチルまたはエチルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
5’は、メチル、メトキシ、またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、R及びRが結合した原子の立体配置は(S)である。いくつかの実施形態では、R及びRが結合した原子の立体配置は(R)である。
いくつかの実施形態では(例えば、化合物が式(A)、(I-A)、または(I-B)の化合物である場合)、-C(O)NHCH(R)Rは、
であり、ただし、
波線は、チオフェンへの結合点を示し、
は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
5’は、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、R5’は、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。例えば、R5’はメチルまたはエチル(例えば、メチル)である。
いくつかの実施形態において、R5’は、(C~C)-アルコキシであり、ただし、(C~C)-アルコキシは、オキソまたは(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された、1つ以上の独立して選択された4~7員ヘテロシクリルで置換されてよい。例えば、R5’は、メトキシである。
いくつかの実施形態では、R5’は、C(O)ORである。例えば、R5’は、C(O)OMeである。
いくつかの実施形態では、R5’は、(C~C)-シクロアルコキシである。いくつかの実施形態において、R5’は(C~C)-シクロアルコキシである。
いくつかの実施形態では、R5’は、シアノである。
いくつかの実施形態では、R5’は、4~7員のヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、R5’は、ハロ(例えば、フルオロ)である。
いくつかの実施形態では(例えば、化合物が式(A)、(I-A)、または(I-B)の化合物である場合)、-C(O)NHCH(R)Rは、
であり、ただし、
波線は、チオフェンへの結合点を示し、
は、水素、メチル、またはエチルであり、ただし、メチルまたはエチルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
5’は、メチル、メトキシ、またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、R及びRが結合した原子の立体配置は(S)である。いくつかの実施形態では、R及びRが結合した原子の立体配置は(R)である。
非限定的な組み合わせ
いくつかの実施形態では、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素である。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
いくつかの実施形態では、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、または
は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、1~)-アルキル、オキソ、またはハロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは窒素であり、Yは炭素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは-NHRであり、Rは、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換され、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、Hであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは窒素であり、Yは炭素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、-NHであり、
は、Hまたはハロであり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは窒素であり、Yは炭素であり、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、-NHであり、
は、-C(O)-NR、C(O)OR、-S(O)NH(C~C)-アルキル、(C~C)-アルキル、または(C~C10)-アリールであり、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、シアノ、またはハロで置換されてよく、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは窒素であり、Yは炭素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素または1つ以上のフルオロで置換されてよいメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはフルオロで置換されてよく、
は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素または1つ以上のフルオロで置換されてよいメチルであり、
はメチルまたはエチルであり、それぞれヒドロキシルで置換されていてもよく、
は、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは窒素であり、Yは炭素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素または1つ以上のフルオロで置換されてよいメチルであり、
はメチルまたはエチルであり、それぞれヒドロキシルで置換されていてもよく、
は、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素または1つ以上のフルオロで置換されてよいメチルであり、
はメチルまたはエチルであり、それぞれヒドロキシルで置換されていてもよく、
は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよい(C~C)-アルキルであり、
はフェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択されたフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素または1つ以上のフルオロで置換されてよいメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれはヒドロキシルで置換されてよく、
は水素であり、
は、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素または1つ以上のフルオロで置換されてよいメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれはヒドロキシルで置換されてよく、
は、水素であり、
はフェニルであり、ただし、フェニルは、1つ以上の独立して選択されたフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキルまたは4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよいエチルであり、
は、(C~C)-シクロアルキルまたは4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、Hであり、
はCRであり、
は、水素であり、
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、Hであり、
はCRであり、
は、水素であり、
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、Hであり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、-C(O)-NRであり、
は、-CRであり、
は、水素であり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
及びRは、それぞれ独立して水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、Hであり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは窒素であり、Yは炭素であり、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、Hであり、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは窒素であり、Yは炭素であり、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、ヘテロアリールであり、ただし、ヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は、水素、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員ヘテロシクリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
は、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールであり、ただし、(C~C)-シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、メチルまたはt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、
Zは、NHであり、
は、チアジアゾリルまたはオキサジアゾリルであり、そのそれぞれは1つ以上の独立して選択された(C-C)-アルキルで置換されてよく、ただし、(C-C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、シアノ、またはハロで置換されてよく、
は、CRであり、
は、水素である。
Xは炭素であり、Yは窒素であり、
は、(C~C)-アルキルであり、ただし、(C~C)-アルキルは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
は、フェニルまたはヘテロアリールであり、ただし、フェニルまたはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい。
いくつかの実施形態では、化合物は、下記表1Aに開示される化合物:
及び薬学的に許容されるこれらの塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、下記表1Bに開示される化合物:
及び薬学的に許容されるこれらの塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、下記表1Cに開示される化合物:
及び薬学的に許容されるこれらの塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、下記表1Dに開示される化合物:
及び薬学的に許容されるこれらの塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、下記表1Eに開示される化合物:
及び薬学的に許容されるこれらの塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、下記表1Fに開示される化合物:
及び薬学的に許容されるこれらの塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、下記表2Aに開示される化合物:
及び薬学的に許容されるこれらの塩からなる群から選択される。
本明細書で提供される化合物としては、式(Z)、(Y)、(X)、(A)の化合物、ならびにそれらの塩、溶媒和物、及び塩の溶媒和物、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、ならびにそれらの塩、溶媒和物、及び塩の溶媒和物によって包含される下記式(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物、ならびに式(Z)、(Y)、(X)、(A)、ならびにそれらの塩、溶媒和物、及び塩の溶媒和物によって包含される実施例としての以下に引用される化合物が挙げられる。
本開示との関連における塩とは、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の生理学的に許容される塩である。それ自体は医薬用途に適していないが、例えば、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の単離、精製または保存に使用できる塩も包含される。
式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の生理学的に許容される塩としては、鉱酸、カルボン酸及びスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸、安息香酸、及びエンボン酸の塩が含まれる。
さらに、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物の生理学的に許容される塩としては、従来の塩基から誘導される塩、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム及びカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム及びマグネシウム塩)、亜鉛塩、ならびにアンモニアまたは1~20個の炭素原子を有する有機アミン、例えば、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、N,N-エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、コリン、ベンザルコニウム、プロカイン、ジベンジルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N-メチルモルホリン、N-メチルピペリジン、アルギニン、リシン、及び1,2-エチレンジアミンから誘導されたアンモニウム塩が挙げられる。
本開示との関連における溶媒和物は、溶媒分子との配位によって固体または液体状態の複合体を形成する、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の形態として説明される。水和物は、水と配位した溶媒和物の特定の形態である。本開示との関連で例示される溶媒和物は水和物である。
式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物は、その構造に応じて、異なる立体異性体として、すなわち配置異性体、または適切な場合には配座異性体(アトロプ異性体の場合のものを含むエナンチオマー及び/またはジアステレオマー)の形態で存在し得る。したがって、本開示は、エナンチオマー及びジアステレオマー、ならびにそれらのそれぞれの混合物を包含する。立体異性的に均一な成分を、エナンチオマー及び/またはジアステレオマーの混合物から周知の方法で単離することができ、この目的では、クロマトグラフィープロセス、特にアキラルまたはキラル分離相に対するHPLCクロマトグラフィーを使用することができる。中間体または最終生成物としてのカルボン酸の場合、上記に代えて、キラルアミン塩基を使用したジアステレオマー塩による分離も可能である。
式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物が互変異性体で存在し得る場合、本開示はすべての互変異性体を包含する。
本開示は、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物のすべての適当な同位体変種も包含する。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の同位体変種は、本明細書では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物内の少なくとも1個の原子が、同じ原子番号を有するが自然界に通常または主に存在する原子質量とは異なる原子質量を有する別の原子と交換されている化合物を意味するものと理解される。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素の同位体、例えば、H(重水素)、H(トリチウム)、13C、14C、15N、17O、18O、32P、33P、33S、34S、35S、36S、18F、36Cl、82Br、123I、124I、129I及び131Iがある。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の特定の同位体変種、特に1つ以上の放射性同位体が組み込まれているものは、調製及び検出が比較的容易であることから、作用機序や体内の有効成分の分布を調べるのに有用となり得るが、特にH、14C及び/または18F同位体で標識された化合物がこの目的では適当である。さらに、同位体、例えば重水素の組み込みは、化合物のより大きな代謝安定性の結果として、例えば、体内の半減期の延長または必要とされる活性用量の低減など、特定の治療上の有益性をもたらし得るものであり、したがって、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物のそのような改変も、本開示の例示的な実施形態を構成し得るものである。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の同位体変種は、当業者には周知の一般的に用いられているプロセスにより、例えば、以下にさらに記載される方法及び実施例に記載される手順によって、それぞれの試薬及び/または出発化合物の対応する同位体改変を用いることによって調製することができる。
さらに、本開示は、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物のプロドラッグも包含する。「プロドラッグ」という用語は、本明細書では、それ自体が生物学的に活性または不活性であり得るが、体内に存在する間に、例えば代謝経路または加水分解経路によって、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物に変換される化合物を指す。
分かりやすくする目的で、表1A、1B、1C、1D、1E、1F、または2Aのいずれかに開示される化合物が1個のキラル中心を含む場合、キラル中心における立体配置は特定されていなくてもよい(すなわち、キラル中心への結合が破線またはくさび形表記を用いて表されていない)。これらの場合、化合物は、その反対のエナンチオマーが本明細書の他の場所でそれぞれ「エナンチオマー2」または「エナンチオマー1」として開示されている「エナンチオマー1」または「エナンチオマー2」と示されない限りは、エナンチオマーの混合物であると仮定される。
分かりやすくする目的で、表1A、1B、1C、1D、1E、1F、または2Aのいずれかに開示される化合物が2個のキラル中心を含む場合、2個のキラル中心のうちの一方における立体配置は特定されていなくてもよい(すなわち、キラル中心への結合が破線またはくさび形表記を用いて表されていない)。これらの場合では、(1)化合物が明確に示されていない場合、または「ジアステレオマーの混合物」として示されている場合、化合物は、特定されていない方の立体中心における立体配置が(R)及び(S)である2つのジアステレオマーの混合物であり、また、(2)化合物が「立体異性体1」として示されている(かつ「立体異性体2」が本明細書の他の場所に開示されている)か、または「立体異性体2」として示されている(かつ「立体異性体1」が本明細書の他の場所に開示されている)場合、「立体異性体1」と「立体異性体2」とは対をなすジアステレオマーであり、各ジアステレオマーの特定されていない方の立体中心の立体配置は特定されておらず、かつ他方のジアステレオマーと反対である。場合によっては、両方のキラル中心における立体配置が特定されていないが、これは、化合物が4つの可能なジアステレオマーすべての混合物であることを意味するものと理解される。化合物165及び200の構造において、(1)2個の立体中心の立体配置は「シス」配置で表され、(2)化合物165は「立体異性体1」として示され、(3)化合物200は「立体異性体2」として示されているが、これに関連して、化合物165及び200のそれぞれは、化合物165及び200の他方のエナンチオマーである、絶対配置が特定されていない「シス」ジアステレオマーであることが理解される。化合物198及び199の構造において、(1)2個の立体中心の立体配置は「トランス」配置で表され、(2)化合物198は「立体異性体1」として示され、(3)化合物199は「立体異性体2」として示されているが、この関連で、化合物198及び199のそれぞれは、それぞれ化合物198及び199の他方のエナンチオマーである、絶対配置が特定されていない「トランス」ジアステレオマーであることが理解される。
本開示との関連では、特に断らない限り、以下の用語は下記のように定義される。
本明細書で使用する場合、ある環が別の環と「縮合」している場合、その環は2個の隣接する環員を他方の環と共有する。例えば、シクロペンチルと縮合したシクロヘキシルはオクタヒドロ-1H-インデンである。別の例として、フェニルと縮合したシクロヘキシルは、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレンである。
本開示との関連における「アルキル」は、1~10個(例えば、1~6個、1~4個、または1~3個)の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルラジカルを表す。例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、ネオペンチル、3-メチルブチル、n-ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル及び4-メチルペンチルが挙げられる。例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル及びtert-ブチルなどの1~4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルラジカルが挙げられる。例としては、メチル、エチル、n-プロピル及びイソプロピルなどの、1~3個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルラジカルが挙げられる。
本開示との関連における「アルコキシ」は、1~8個(例えば、1~6個、1~4個、または1~2個)の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルコキシラジカルを表す。アルコキシとして、例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、及びtert-ブトキシが挙げられる。例としては、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ及びイソプロポキシなどの直鎖または分枝鎖アルコキシ基が挙げられる。
本開示との関連における「アリール」とは、1~10個の炭素環員を含む芳香環である。例としては、フェニル、ナフチル、アントラセン、及びピレンが挙げられる。
「二環式環」とは、各環が独立して芳香族または非芳香族である、縮合二環式、架橋二環式、またはスピロ環式環系であるような二環式環系を含む。例えば、本開示との関連において、RとRとが互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に4~10員の単環または二環を形成する場合、二環式環は、各環が独立して芳香族または非芳香族である、縮合二環式、架橋二環式、またはスピロ環式環系である二環式環系を含む。
本開示との関連における「シクロアルキル」とは、3~10個の環炭素原子を有する単環式飽和シクロアルキル基である。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチルが挙げられる。
本開示との関連における「シクロアルコキシ」は、酸素リンカーを介して分子の残りの部分に結合した3~10個の環炭素原子を有する単環式飽和シクロアルキル基である。例としては、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシ、シクロヘキソキシ及びシクロヘプトキシが挙げられる。
本開示との関連における「シクロアルキル-アルキル」とは、シクロアルキルによって置換され、アルキル基を介して分子の残りと結合したアルキルである。例えば、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、(C~C)-シクロアルキルで置換され、(C~C)-アルキル基を介して分子の残りの部分と結合した(C~C)-アルキルである。
本開示との関連における「アリール-アルキル」とは、アリールによって置換され、アルキル基を介して分子の残りの部分と結合したアルキルである。例えば、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキルは、本開示との関連において、(C~C10)-アリールによって置換され、(C~C)-アルキル基を介して分子の残りの部分と結合した(C~C)-アルキルである。
本開示との関連における「ハロ」とは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素置換基である。
本開示との関連における「ヘテロシクリル」とは、合計4~10個の環原子を有し、N、O及びSの群からの1~4個の同じまたは異なる環ヘテロ原子を含み、環炭素原子を介して、または場合により環窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されている単環式または二環式飽和複素環である。例としては、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、1,2-オキサゾリジニル、1,3-オキサゾリジニル、1,3-チアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,3-ジオキサニル、1,4-ジオキサニル、1,2-オキサジナニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼパニル、1,4-ジアゼパニル、1,4-オキサゼパニル及び7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルが挙げられる。ヘテロシクリルが二環式環である場合、縮合二環式、架橋二環式、またはスピロ環式であり得る。
本開示との関連における「ヘテロアリール」とは、合計5~10個の環原子を有し、N、O及びSの群からの4個以下の同じまたは異なる環ヘテロ原子を含み、環炭素原子を介して、または場合により環窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されている単環式または場合により二環式の芳香族複素環(複素芳香族)である。例としては、フリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2-オキサゾリル(イソオキサゾリル)、1,3-オキサゾリル、1,2-チアゾリル(イソチアゾリル)、1,3-チアゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、1,2,4-トリアジニル、1,3,5-トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、インドリジニル、インダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル、フタラジニル、ピラゾロ[3,4-b]ピリジニル、プリニル及びプテリジニルが挙げられる。
本開示との関連における「オキソ」置換基とは、二重結合を介して炭素原子に結合した酸素原子である。
特に断らない限り、複数個存在するすべてのラジカルは、互いに独立して定義される。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物中のラジカルが置換されている場合、ラジカルは、特に断らない限り、一置換または多置換であり得る。1個または2個の同じまたは異なる置換基(例えば、1個の置換基)による置換が例として挙げられる。
本明細書で使用される場合、「対象」、「個体」または「患者」という用語は、互換的に用いられ、マウス、ラット、他の齧歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、霊長類及びヒトなどの哺乳動物を含む任意の動物を指す。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。いくつかの実施形態では、対象は、治療及び/または予防される疾患または障害の少なくとも1つの症状を経験及び/または呈している。
本開示との関連において、「治療」または「治療すること」という用語は、疾患、状態、障害、損傷、または健康上の問題、そのような状態の経過または進行、及び/またはそのような状態の症状の阻害、遅延、確認、緩和、減弱、制限、低減、抑制、撃退、または治癒を含む。「療法」という用語は、本明細書では「治療」という用語と同義であるとして理解される。
「防止」、「予防」、及び「排除」という用語は、本開示との関連において同義的に使用され、疾患、状態、障害、怪我または健康上の問題、またはそのような状態の発生または進行、及び/またはそのような状態の症状にかかる、経験する、罹患する、またはそれらを有するリスクの回避または低減を指す。
使用方法
本明細書では、DLK及び/またはLZKシグナル伝達経路を調節する方法が提供され、例えば、本明細書で提供される化合物はDLK及び/またはLZKを調節することができる。そのような化合物は、DLK及び/またはLZKのモジュレーターによって治療可能な疾患及び障害の治療に有用であり得る。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、有用な薬理学的特性を有し得るものであり、ヒト及び動物の病気の予防及び/または治療に使用することができる。低分子量で、強力であり、DLK及びLZKシグナル伝達経路の二重作用阻害剤である、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、眼科的神経変性疾患などの神経変性疾患の治療及び/または予防に適当であり得る。
本開示との関連において、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物を使用して治療及び/または予防することができる神経変性眼科的疾患は、例えば以下の疾患を含むものとしてと理解されるべきである。すなわち、乾性(非滲出性)及び湿性(滲出性、血管新生)AMDを含む加齢黄斑変性(AMD)、脈絡膜血管新生(CNV)、脈絡膜血管新生膜(CNVM)、嚢胞様黄斑浮腫(CME)、網膜上膜(ERM)及び黄斑穿孔、近視関連の脈絡膜血管新生、血管様及び血管線条、網膜剥離、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫(DME)、網膜色素上皮の萎縮性及び肥厚性病変、網膜静脈閉塞症、脈絡膜網膜静脈閉塞症、黄斑浮腫、腎静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、網膜色素変性症及びその他の遺伝性網膜変性症(シュタルガルト病など)、未熟児網膜症、緑内障(開放隅角及び狭角/閉鎖隅角緑内障、原発性及び続発性緑内障、正常眼圧及び高眼圧緑内障を含む)、中毒性視神経症(例えば、メタノール、エタンブトール)、非動脈炎性虚血性視神経症、動脈炎性虚血性視神経症/巨細胞性動脈炎、外傷性視神経症(外傷性脳損傷を含む)、特発性頭蓋内圧亢進症/偽脳腫瘍、炎症性視神経症(視神経炎など)、圧迫性視神経症(下垂体腺腫など)、浸潤性視神経症(サルコイドーシス、リンパ腫など)、自己免疫性視神経症、脂質蓄積症(テイ・サックス症候群など)、栄養性視神経症、レーベル遺伝性視神経症、優性視神経萎縮、フリードリヒ運動失調症、放射線誘発性視神経症、医原性視神経症を含むその他の視神経症、宇宙飛行関連神経眼症症候群(SANS)、眼の炎症性疾患、例えば、ブドウ膜炎、強膜炎、白内障、屈折異常、例えば、近視、遠視、乱視または円錐角膜、神経栄養性角膜症、角膜脱神経、ならびに角膜再神経支配の促進及び糖尿病性角膜症。本開示との関連において、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物を使用して治療及び/または予防することができる神経変性非眼科的疾患は、例えば、以下の疾患(ただし、これらに限定されない)を意味するものとしてと理解されるべきである。すなわち、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、パーキンソン病、パーキンソンプラス病、ハンチントン病、末梢神経障害、虚血、脳卒中、頭蓋内出血、脳出血、重金属、工業用溶剤、薬物及び化学療法剤からなる群から選択される有毒化合物への曝露によって引き起こされる神経損傷、物理的、機械的または化学的外傷により引き起こされる神経系の損傷、三叉神経痛、舌咽神経痛、ベル麻痺、重症筋無力症、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、原発性側索硬化症(PLS)、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、椎間板症候群、頸椎症脊椎症、神経叢障害、胸郭出口破壊症候群、ポルフィリン症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、脱髄疾患、ギラン・バレー症候群、多発性硬化症、シャルコー-マリートゥース病、プリオン病、クロイツフェルト・ヤコブ病、ゲルストマン・シュトラウスラー・シャインカー症候群(GSS)、致死性家族性不眠症(FFI)、牛海綿状脳症、ピック病、てんかん、感音難聴、外傷性脳損傷、及びエイズ認知症コンプレックス。いくつかの実施形態では、疾患は、例えば、化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)、例えば、化学療法剤への暴露による神経損傷である。
それらの活性プロファイルのため、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、加齢黄斑変性(AMD)、脈絡膜血管新生(CMV)、近視関連脈絡膜血管新生、糖尿病性網膜症、黄斑浮腫、及び網膜静脈閉塞症の治療及び/または予防に適当であり得る。
いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、緑内障、遺伝性網膜変性、非滲出性AMD/地理的萎縮、虚血を引き起こす網膜血管疾患(糖尿病、静脈閉塞)、網膜剥離、及び浮腫を引き起こす疾患(滲出性AMDを含む)を含む視神経症を治療及び/または予防するために使用することができる。
本開示の別の態様は、眼及び他の形態の神経変性の治療のために開発されている細胞移植に基づいた再生アプローチである。これらには、黄斑変性及び光受容体変性の諸形態の治療のための光受容体及び/またはRPE移植、及び残念ながら移植細胞の顕著な死のエビデンスを示す緑内障及び他の形態の視神経疾患の治療のためのRGC移植が含まれる。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、眼変性疾患及び他の形態の神経変性に対する再生療法用に移植された細胞の死及び機能不全を低減させるのに適当であり得る。
ヒトにおける前述の十分に特徴付けられた疾患は、他の哺乳動物においても同様の病因で発生する可能性があり、同様に本開示の化合物で治療することができる。
したがって、本開示は、対象の疾患、例えば前述の疾患のいずれかを治療及び/または予防するための式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用をさらに提供する。
いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその医薬組成物は、眼内投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその医薬組成物は、点眼薬、眼軟膏、眼用ゲル、眼用コイル、コンタクトレンズ、または眼科用インサートとして製剤化される。いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその医薬組成物は、硝子体内投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物またはその医薬組成物は、注射部位でデポを形成する。
いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその医薬組成物は、全身送達(中枢神経系への送達)用に製剤化される。
疾患、状態、障害、怪我、または健康上の問題の治療または予防は、部分的または完全である場合がある。
本開示は、疾患、例えば前述の疾患のいずれかの治療及び/または予防用の薬剤を製造するための式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用をさらに提供する。
本開示は、対象の疾患、例えば前述の疾患のいずれかを治療及び/または予防するための式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物の少なくとも1つ、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物をさらに提供する。
本開示は、疾患、例えば前述の疾患のいずれかを治療及び/または予防するための方法における式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用をさらに提供する。
本開示は、有効量の式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物の少なくとも1つ、またはその薬学的に許容される塩を使用する、疾患、例えば前述の疾患のいずれかを治療及び/または予防するためのプロセスをさらに提供する。
本明細書で使用する、「有効量」または「治療有効量」という用語は、治療される疾患または状態の症状の1つ以上をある程度緩和するのに十分な、投与される化学物質の量を指す。その結果は、疾患の徴候、症状、または原因の低減及び/もしくは緩和、または生体システムの他の任意の所望の変化を含む。例えば、治療的使用における「有効量」とは、疾患症状の臨床的に有意な減少をもたらすのに必要とされる、本明細書に開示される化合物を含む組成物の量である。個々の症例における適切な「有効」量は、用量漸増試験などの任意の適当な技術を使用して決定される。
また、細胞内のDLK及び/またはLZK活性を調節する方法であって、細胞を式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物と接触させることを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、細胞内のDLK及び/またはLZKを阻害する。いくつかの実施形態において、接触させることは、インビトロである。いくつかの実施形態において、接触させることは、インビボである。いくつかの実施形態では、接触させることはインビボであり、方法は、有効量の式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容されるその塩を、DLK及び/またはLZK活性を有する細胞を有する対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、細胞は神経細胞である。
本明細書で使用する場合、「接触させること」という用語は、インビトロシステムまたはインビボシステム中で、示された部分同士を一緒にすることを指す。例えば、DLK及び/またはLZKを本明細書で提供される化合物と「接触させること」は、本明細書で提供される化合物を、DLK及び/またはLZKを有するヒトなどの個体または対象に投与すること、ならびに例えば、本明細書で提供される化合物を、DLK及び/またはLZKを含む細胞調製物または精製調製物を含む試料中に導入することを含む。
いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物(またはその薬学的に許容される塩)は、MNT(小核試験)陰性である。MNT陽性は、化合物が遺伝毒性であることを示している可能性がある。いくつかの実施形態では、インビトロ小核試験、例えば、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物への細胞の曝露後の小核の存在を評価する試験を用いて、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物がMNT陰性であるかどうかを判定することができる。
本明細書に記載の任意の方法のいくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物(またはその薬学的に許容される塩)は、1つ以上のさらなる療法または治療剤から選択される治療有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、組み合わせが、望ましくない、許容されない副作用をもたらさないという条件の下、1つ以上の他の薬理学的活性物質と組み合わせて使用することができる。したがって、本開示は、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の少なくとも1つ、またはその薬学的に許容される塩と、例えば前述の疾患を治療及び/または予防するための1つ以上のさらなる有効成分と、を含む薬剤をさらに提供する。いくつかの実施形態では、この目的に適した併用有効成分の例としては、プロスタグランジン/神経保護剤(例えば、ビマトプロスト、タフルプロスト、ラタノプロスト、トラバプロスト)、β遮断薬/神経保護剤(例えば、チモロール、レボブノロール、カルテオロール、ベタキサロール)、α-アゴニスト/神経保護剤(例えば、ブリモニジン、アプラクロニジン)、炭酸脱水酵素阻害剤/神経保護剤(例えば、ドルゾラミド、ブリンゾラミド)、rhoキナーゼ阻害剤/神経保護剤(例:ネタルスジル)、コリン作動薬(例えば、ピロカルピン)のようなIOP低下剤/神経保護剤の組み合わせ、ならびにステロイド/神経保護剤(例えば、プレドニゾロン、デキサメタゾン、フルオロメタロン、ロテプレドノール、フルオシノロン、ジフルプレドナート、トリアムシノロン)のような抗炎症剤/神経保護剤の組み合わせが挙げられる。
したがって、本明細書ではまた、神経変性疾患を治療するための方法であって、神経変性疾患の治療を必要とする対象に、神経変性疾患を治療するために同時、別個、または順次、使用するための(a)式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)、またはその薬学的に許容される塩、(b)さらなる治療剤、及び(c)場合により、少なくとも1つの薬学的に許容される担体を含む医薬的組み合わせを投与することを含み、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、及びさらなる治療剤の量は併せて、神経変性疾患の治療に有効である、方法も提供される。
これらのさらなる治療剤は、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、またはその医薬組成物の1つ以上の用量と共に、当業者には周知の標準的な薬務に従い、同じまたは別々の剤形の一部として、同じまたは異なる投与経路を介して、及び/または同一または異なる投与スケジュールで投与することができる。
医薬組成物及び投与
本開示は、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩を、通常は1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と共に含む、医薬組成物をさらに提供する。
式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、または薬学的に許容されるその塩は、全身性及び/または局所的に作用することができる。この目的で、これらを、例えば、経口、非経口、肺、経鼻、舌下、舌、頬、直腸、皮膚、経皮、眼外、眼内または耳の経路によって、またはインプラントまたはステントとして、適切な形で投与することができる。
いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、または薬学的に許容される塩、またはその医薬組成物は、眼への局部投与及び局所投与に適当である(例えば、点眼薬、眼軟膏、眼用ゲル、眼用コイル、コンタクトレンズ、及び他の眼科用インサート)。例えば、Dubald et al. Pharmaceutics. 2018;10(1): 10;Bertens et al. Eur J Pharm Biopharm. 2020 Mar 12. pii: S0939-6411(20)30074-6、Singh et al. Ther Adv Ophthalmol. 2020 Mar 13;12:2515841420905740、及びPatel et al. World J Pharmacol. 2013;2(2): 47-64を参照されたい。いくつかの実施形態では、投与経路は局所眼外または眼内である。より具体的には、可能な投与経路としては、硝子体内注射、硝子体内インプラント、眼周囲注射(テノン嚢下、結膜下など)、眼周囲リザーバ、球後注射、結膜下注射またはデポ、房内注射、房内インプラント、局所(点眼薬またはゲル)、脈絡膜上注射、結膜下インサート、網膜下送達、涙点プラグ、及び脈絡膜上インプラントが挙げられる。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、これらの投与経路に適した投与形態で投与することができる。
眼外(局所)投与に適した投与形態としては、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を急速に、及び/または調節または制御された形で放出する投与形態であって、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、その薬学的に許容される塩を、結晶形及び/または非晶形及び/または溶解した形態で、例えば、点眼薬、スプレーまたはローション(例えば、溶液、懸濁液、小胞/コロイドシステム、エマルション、エアロゾル)、点眼薬、スプレーまたはローション用粉末(例えば、粉砕された有効成分、混合物、凍結乾燥物、沈殿有効成分)、半固体眼用製剤(例えば、ヒドロゲル、インサイチューヒドロゲル、クリームまたは軟膏)または眼科用インサート(固体または半固体製剤、例えば生体接着剤、フィルム/ウェーハ、錠剤、コンタクトレンズ)として含有する投与形態を挙げることができる。
眼内投与としては、例えば、硝子体内、網膜下、強膜下、脈絡膜内、結膜下、眼球後及びテノン嚢下投与が挙げられる。眼内投与に適した投与形態としては、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物を急速に、及び/または調節または制御された形で放出する投与形態であって、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物を、結晶形及び/または非晶形及び/または溶解した形態で、例えば、注射用製剤及び注射用製剤の濃縮物(例えば、溶液、懸濁液、小胞/コロイドシステム、エマルション)、注射用製剤の粉末(例えば、粉砕された有効成分、混合物、凍結乾燥物、沈殿有効成分)、注射用ゲル(半固体製剤、例えば、ヒドロゲル、インサイチューヒドロゲル)、またはインプラント(半固体製剤、例えば生分解性及び非生分解性インプラント、埋め込み式ポンプ)として含有する投与形態が挙げられる。
いくつかの実施形態では、注射可能な組成物が薬物放出部位に埋め込まれる。注射可能な組成物は、ポリマー送達ビヒクルを含むことができる。そのようなポリマー送達ビヒクルは、持続放出を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ポリマー送達ビヒクルは、周囲組織への送達を数ヶ月まで延長することができる。いくつかの実施形態では、注射可能な組成物は、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物のデポを形成することができる。いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、一定期間にわたってデポから放出及び/または拡散される。例えば、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、数日間~数ヶ月間にわたって放出され得る。
眼科用インサートとしては、眼内に配置される多層の薬物含浸デバイスが挙げられる。いくつかの実施形態では、眼科用インサートは多層である。いくつかの実施形態では、眼科用インサートは無菌である。いくつかの実施形態では、眼科用インサートは、円蓋嚢または結膜嚢または眼内に配置される。いくつかの実施形態では、眼科用インサートからの薬物の放出は延長される。いくつかの実施形態では、眼科用インサートは、可溶性の眼科用薬物インサート、ポリ(ビニルメチルエーテル-無水マレイン酸)無水物眼科用インサート、コラーゲンシールド、オキュサート、ミニディスク、新しい眼科用送達システム、または局所用ビマトプロスト眼用インサートである。例えば、Jervis.J.Bioequiv.Availab.2017,9:1を参照されたい。
いくつかの実施形態では、眼への送達に適した組成物として、インサイチューゲル化システム、リポソーム、ナノ粒子(例えば、キトサンベースのポリマーナノ粒子、ポリ(乳酸-co-グリコール酸)ナノ粒子、ゼラチンナノ粒子、プロポキシル化グリセリルトリアシレートナノ粒子、及びPGT-エチレングリコールジメタクリレートナノ粒子)、ニオソーム、ナノエマルション、ナノスフェア、及びマイクロエマルションが挙げられる。いくつかの実施形態では、インサイチューゲル化システムは、感熱性である。いくつかの実施形態では、インサイチューゲル化システムは、トリブロックポリマーPLGA-PEG-PLGA(ポリ-(DL-乳酸-co-グリコール酸)-ポリエチレングリコール-ポリ-(DL-乳酸-co-グリコール酸))を含む。
眼用組成物は、これらに限定されるものではないが、粘性剤(viscogen)、安定剤、防腐剤、浸透促進剤、及び潤滑剤のうちのいずれかの1つ以上を含むことができる。粘性剤の非限定的な例としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ヒドロキシルメチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロースカルボキシメチルセルロース、グリセリン、ポリビニルピロリドン、及びポリエチレングリコールが挙げられる。安定剤の非限定的な例としては、プルロニック(登録商標)(トリブロック共重合体)及びシクロデキストリンが挙げられる。防腐剤の非限定的な例としては、塩化ベンザルコニウム、ETDA、SofZia(ホウ酸、プロピレングリコール、ソルビトール、及び塩化亜鉛;Alcon Laboratories, Inc.)、及びピュライト(安定化オキシクロロ複合体;Allergan, Inc.)が挙げられる。浸透促進剤の非限定的な例としては、ポリオキシエチレングリコールエステル及びエチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩が挙げられる。いくつかの実施形態では、眼送達用の組成物は等張性である。
いくつかの実施形態では、眼軟膏は、非水性賦形剤を含む。いくつかの実施形態では、眼軟膏は、油性基剤、吸収性基剤、水除去性基剤、または水溶性基剤を有する。油性基剤は親油性軟膏とすることができる。例えば、油性基剤はワセリン及び白色軟膏を含むことができる。吸着基剤は皮膚軟化剤として使用することができる。例えば、吸着基剤は、ラノリン、脂肪アルコール、及びワセリンを含むことができる。水溶性基剤は、高分子量のマクロゴールなどの水溶性賦形剤のみを含むことができる。水で除去可能な基剤には、水中油エマルジョンである組成物が含まれる。
いくつかの実施形態では、眼用ゲルはヒドロゲルである。例えば、予め形成されたゲルまたはインサイチューでゲルを形成する組成物である。ヒドロゲルとしては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒアルロン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、ポビドン、ポリビニルアルコール、酢酸セルロース及び誘導体、カルボマー、マグロゴール、疑似ラテックス、ポリメタクリル酸、アルギン酸ナトリウム、ジェランガム(GELRITE(登録商標))、プルロニクス、ポリ(n-イソプロピルアクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリアクリルアミド、ポロキサマー、キトサン、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのポリマーを挙げることができる。
いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、または薬学的に許容される塩は、例えば、静脈内注射、皮下注射、または筋肉内注射などの経口または非経口投与による全身投与に適している。
経口投与に適した投与形態としては、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を急速に、及び/または調節または制御された形で放出する投与形態であって、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物、その薬学的に許容される塩を、結晶形及び/または非晶形及び/または溶解した形態で、例えば、錠剤(コーティングされていないまたは、例えば、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物の放出を制御する、胃液抵抗性または遅延溶解性または不溶性コーティングされたコーティング錠剤)、口腔内で速やかに崩壊する錠剤またはフィルム/オブラート、フィルム/凍結乾燥物、カプセル(例えば、硬または軟ゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒、ペレット、粉末、エマルション、懸濁液、エアロゾルまたは溶液として含有する投与形態が挙げられる。
いくつかの実施形態では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、もしくは(I-D)の化合物、または薬学的に許容される塩、またはその医薬組成物は、中枢神経系(CNS)への投与に適当である。式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、これらの投与経路に適した投与形態で投与することができる。いくつかの実施形態では、CNS送達に適した組成物はナノ粒子を含む。そのようなナノ粒子の非限定的な例としては、金ナノ粒子、脂質ベースのナノ粒子(例えば、リポソーム)、ポリマーナノ粒子、及びデンドリマーが挙げられる。例えば、Spencer et al.Pharmaceutics.2020 Feb;12(2):192を参照することができる。
非経口投与は、吸収段階をバイパスするか(例えば、静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内)、または吸収(例えば、吸入、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)を含み得る。非経口投与に適した投与形態としては、溶液、懸濁液、エマルジョン、凍結乾燥物または滅菌粉末の形態の注射及び注入用の製剤が含まれる。
他の投与経路では、適当な例としては、吸入可能な薬剤の形態(粉末吸入器、ネブライザー、計量エアロゾルを含む)、点鼻薬、溶液またはスプレー、錠剤;舌、舌下または頬側投与用のフィルム/オブラートまたはカプセル、座薬、耳用製剤、膣カプセル、水性懸濁液(ローション、振盪混合物)、親油性懸濁液、軟膏、クリーム、経皮治療システム(パッチなど)、ミルク、ペースト、フォーム、スプリンクリングパウダー、インプラントまたはステントがある。
いくつかの実施形態では、眼科的疾患の治療は、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物の眼外局所または眼内投与を含む。いくつかの実施形態では、他の疾患の治療は、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物の経口または静脈内投与を含む。いくつかの実施形態では、他の疾患の治療は、対象の中枢神経への式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物の投与を含む。
式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物は、言及した投与形態に変換することができる。これは、不活性で非毒性の薬学的に適当な賦形剤と混合することにより、それ自体周知の方法で実現することができる。これらの賦形剤としては、担体(例えば、微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤及び分散剤または湿潤剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、オレイン酸ポリオキシソルビタン)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成及び天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定剤(例えば、抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸)、着色剤(例えば無機顔料、例えば酸化鉄)ならびに風味及び/または臭気改変剤が挙げられる。
一般に、非経口投与の場合、効果的な結果を得るためには、体重1kg当たり約0.001~1mg、例えば、約0.01~0.5mgの量を投与することが有利であることが見出された。経口投与の場合、投与量は、例えば、体重1kg当たり、約0.01~100mg、例えば、約0.01~20mg、または約0.1~10mgである。眼外投与の場合、投与量は、10~100μlの適用量で約1~50mg/mlである。
しかしながら、場合によっては、投与量は、特に、体重、投与経路、有効成分に対する個々の応答、製剤の性質、及び投与が行われる時間または時間間隔に応じて、記載される量から外れることが必要となる場合もある。したがって、場合によっては、前述の最小量未満で管理することが十分である場合もあれば、他の場合では、記載の上限を上回る必要が生じる場合もある。より多くの量を投与する場合、これらを1日にわたって複数の個別の用量に分割することが推奨される場合もある。
本発明を、特定の実施例によってより詳細に記載する。以下の実施例は説明の目的で、また、本明細書に記載される組成物及び方法を例示する目的で示されるものであって、本開示をいかなる形でも限定しようとするものではない。多くの変形形態が自明であり、完全な想定範囲内にある。当業者には、本質的に同じ結果をもたらすように変更または改変することができる、さほど重要ではないさまざまなパラメーターが容易に認識されよう。
以下のセクションは、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)の化合物の材料、方法、合成手順、及び生物学的データを含む。
パートI.式(I)の化合物の材料、方法、合成手順、及び生物学的データ
本明細書に開示される化合物は、市販の出発物質、文献で知られる化合物を使用し、または容易に調製される中間体から、当業者には周知の、または本明細書の教示を考慮した標準的な合成方法及び手順を用いることにより、広範な形で調製することができる。本明細書に開示される化合物の合成は、特定の所望の置換基の修飾を含む、以下のスキーム及び手順に概ね従うことによって実現することができる。
有機分子の調製及び官能基の変換と操作のための標準的な合成方法と手順は、関連する学術文献または当該技術分野の標準的な教科書から入手することができる。1つ以上のソースに限定されるものではないが、R. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH Publishers (1989);L. Fieser and M. Fieser, Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1994);Smith, M. B., March, J., March’ s Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, 5th edition, John Wiley & Sons: New York, 2001 ;及びGreene, T.W., Wuts, P.G. M., Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, John Wiley & Sons: New York, 1999は、当業者には周知の有機合成の有用かつ認識された参考書である。合成方法の以下の説明は、本開示の化合物の調製のための一般的な手順を説明するために設計されたものであるが、これらを限定するものではない。
本明細書に開示される合成プロセスは、広範な官能基を許容できることから、さまざまな置換出発物質を使用することができる。これらのプロセスは、一般的に、全体のプロセスの終了時またはその近くで所望の最終化合物を与えるものであるが、場合によっては、化合物を薬学的に許容されるそれらの塩にさらに変換することが望ましい場合もある。
LC-MSの方法
LC-MS方法1:MSの装置:Thermo Scientific FT-MS;機器UHPLC+:Thermo Scientific UltiMate3000;カラム:Waters、HSS T3、C18 1.8μm、2.1x75mm;溶離液A:水+0.01%ギ酸;溶離液B:アセトニトリル+0.01%ギ酸;勾配:0.0分の10%B~2.5分の95%B~3.5分の95%B;オーブン:50℃;流量:0.90mL/分;UV検出:210nm/最適積分経路210~300nm
LC-MS方法2:装置:Waters ACQUITY SQD UPLCシステム;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3、1.8μm、50x1mm;溶離液A:水1L+ギ酸0.25mL、溶離液B:アセトニトリル1L+ギ酸0.25mL;勾配:0.0分の90%A~1.2分の5%A~2.0分の5%A;オーブン:50℃;流量:0.40mL/分;UV検出:210nm。
LC-MS方法3:カラム:CORTECS C18、2.7μm、2.1x50mm。90%A(A:水中の0.1%ギ酸)で開始し、100%B(B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸)で終了する直線勾配を1.1分かけて適用し、総ランタイムを2.0分とした。オーブン:40℃;流量:1.0mL/分。
LC-MS方法4:カラム:IntertSustain、2.1μm、3.0x50mm。90%A(A:水中の0.03%NH・HO)で開始し、95%B(B:アセトニトリル)で終了する直線勾配を1.3分かけて適用し、総ランタイムを2.0分とした。オーブン:40℃;流量:1.2mL/分。
LC-MS方法5:カラム:Poroshell HPH-C18、2.7μm、3.0x50mm。90%A(A:水中、0.03%NH・HO)で開始し、95%B(B:アセトニトリル)で終了する直線勾配を2.0分かけて適用し、総ランタイムを3.0分とした。オーブン:40℃;流量:1.2mL/分。
スキーム1は、式(Z)の化合物の調製に使用したチオフェンカルボキサミドボロン酸(例えば、中間体10~12)の形成を示す。
スキーム1-置換(5-カルバモイルチオフェン-3-イル)ボロン酸の調製
スキーム2は、RがC(O)NHCRであり、Xが炭素であり、Yが窒素であるような、式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム2-置換2-アミノ-6-(5-カルバモイルチオフェン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミドの調製
中間体
中間体1
2-アミノ-5-ブロモ-N-(プロパン-2-イル)ピリジン-3-カルボキサミド
THF(270mL)中の2-アミノ-5-ブロモピリジン-3-カルボン酸(20.0g、92.2mmol)の懸濁液を0℃に冷却した。プロパン-2-アミン(7.8mL、92mmol)を加え、続いてジエチルシアノホスホネート[CAS-RN2942-58-7](17mL、純度93%、100mmol)及びトリエチルアミン(27mL、190mmol)を加えた。15分後、混合物を室温に昇温し、2時間攪拌した。さらにプロパン-2-アミン(3.1mL、37mmol)及びシアノホスホン酸ジエチル(6.0mL、純度93%、37mmol)を加え、撹拌を1.5時間継続した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をtert-ブチルメチルエーテル:シクロヘキサン:ジクロロメタン=2:1:1(150mL)と研和し、沈殿物を吸引濾過により回収し、減圧下で乾燥して18.6g(純度100%、収率78%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法2):R=0.67分;MS(ESIpos):m/z=258/260[M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.14 (d,6 H), 3.98 - 4.11 (m, 1 H), 7.21 (br s, 2 H), 8.09 (d, 1 H), 8.13 (d, 1 H), 8.29(br d, 1 H).
中間体2
エチル({5-ブロモ-3-[(プロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート
2-アミノ-5-ブロモ-N-(プロパン-2-イル)ピリジン-3-カルボキサミド(18.6g、71.9mmol)を1,4-ジオキサン(250mL)に溶解し、エチルカルボイソチオシアナチデート[CAS-RN16182-04-0](8.5mL、72mmol)を滴下した。混合物を室温で一晩撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をtert-ブチルメチルエーテル(35mL)と研和し、沈殿物を吸引濾過により回収し、減圧下で乾燥して27.2g(純度100%、収率97%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1):R=1.71分;MS(ESIpos):m/z=389/391[M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.14 (d,6 H), 1.26 (t, 3 H), 3.96 - 4.09 (m, 1 H), 4.21 (q, 2 H), 8.33 (d, 1 H), 8.57 (brd, 1 H), 8.67 (d, 1 H), 12.11 (br s, 1 H), 12.14 (br s, 1 H).
中間体3
2-アミノ-6-ブロモ-N-(プロパン-2-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド
ヒドロキシルアミン塩酸塩(1:1)(27.1g、390mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(63mL、360mmol)をメタノール/エタノール1:1(600mL)に溶解し、60℃に加熱した。エチル({5-ブロモ-3-[(プロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート(28.1g、72.2mmol)を加え、混合物をこの温度で1.5時間撹拌した。その後、室温まで冷却し、飽和重炭酸ナトリウム(約100mL)水溶液を加えてpHを6~7に調整した。混合物を水(1.2L)に注ぎ、10分間撹拌した。沈殿物を吸引濾過により回収し、水(80mL)で洗浄し、減圧下で乾燥して、21.1g(純度100%、収率98%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法2): R= 0.69分;MS (ESIpos): m/z = 298/300 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.24 (d,6 H), 4.06 - 4.18 (m, 1 H), 6.55 (s, 2 H), 8.05 (d, 1 H), 9.16 (d, 1 H), 9.20 (brd, 1 H).
中間体4
2-アミノ-5-ブロモ-N-[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
2-アミノ-5-ブロモピリジン-3-カルボン酸(20.0g,92.2mmol)及び[(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)オキシ](ジメチルアミノ)-N,N-ジメチルメタンイミニウムテトラフルオロボレート[CAS-RN 125700-67-6](38.5g、120mmol)のTHF(270mL)溶液に、室温で(2S)-2-アミノプロパン-1-オール(8.6mL、110mmol)を加え、反応液を3時間撹拌した。続いて、混合物を減圧下で濃縮し、水を加えた。これを酢酸エチルで2回抽出し、加え合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。残渣をtert-ブチルメチルエーテル/アセトニトリルと研和し、沈殿物を吸引濾過により回収して、17.7g(純度100%、収率70%)を得た。母液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP Ultra 100gカートリッジ、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル勾配=80:20~0:100)で精製して、さらに3.00g(純度100%、収率12%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1):R=0.83分;MS(ESIpos):m/z=274/276[M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.10 (d,3H), 3.29 - 3.37 (m, 1H), 3.38 - 3.46 (m, 1H), 3.91 - 4.03 (m, 1H), 4.72 (t, 1H),7.19 (br s, 2H), 8.08 - 8.15 (m, 2H), 8.19 (br d, 1H).
中間体5
エチル[(5-ブロモ-3-{[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]カルバモイル}ピリジン-2-イル)カルバモチオイル]カルバメート
2-アミノ-5-ブロモ-N-[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(20.7g,75.5mmol)の1,4-ジオキサン(250mL)溶液に、室温でエチルカルボイソチオシアナチデート(9.8mL,83mmol)を滴下し、反応液を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をtert-ブチルメチルエーテル(200mL)と研和した。沈殿物を吸引濾過により回収した。次いで、これをtert-ブチルメチルエーテル(150mL)及びジクロロメタン(20mL)と研和し、再び吸引濾過によって回収して、29.9g(純度93%、収率90%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法2):R=0.71分;MS(ESIpos):m/z=405/407[M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.10 (d,3H), 1.26 (t, 3H), 3.28 - 3.36 (m, 1H), 3.43 (dt, 1H), 3.89 - 4.02 (m, 1H), 4.21(q, 2H), 4.75 (t, 1H), 8.39 (d, 1H), 8.53 (br d, 1H), 8.67 (d, 1H), 12.10 - 12.21(m, 2H) .
中間体6
2-アミノ-6-ブロモ-N-[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド
等しいサイズの2つのバッチで反応を行った。ヒドロキシルアミン塩酸塩(25.4g、365mmol)のメタノール/エタノール(1:1、400mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(59mL、340mmol)を加え、混合物を60℃に加熱した。エチル[(5-ブロモ-3-{[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル]カルバモイル}ピリジン-2-イル)カルバモチオイル]カルバメート(29.8g、純度92%、67.6mmol)を加え、反応混合物を60℃で30分間撹拌した。2つの反応液を室温に冷却し、加え合わせた。飽和重炭酸ナトリウム(約40mL)溶液を加えることによりpHを6~7に調整し、混合物を水(600mL)に注いだ。酢酸エチルを加え、各相を分離させた。水層を酢酸エチルで2回抽出し、加え合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去して標題化合物19.5g(純度100%、収率92%)を得た。
LC-MS(方法1):R=0.89分;MS(ESIpos):m/z=314/316[M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.21 (d,3H), 3.40 - 3.54 (m, 2H), 4.01 - 4.14 (m, 1H), 4.90 (t, 1H), 6.54 (s, 2H), 8.07(d, 1H), 9.16 (d, 1H), 9.24 (d, 1H).
中間体7
2-アミノ-5-ブロモ-N-[(2S)-ブタン-2-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
2-アミノ-5-ブロモピリジン-3-カルボン酸(24.3g、112mmol)をTHF(400mL)に懸濁し、0℃に冷却した。(2S)-ブタン-2-アミン(9.00g、123mmol)を加えて、透明な溶液を得た。ジエチルシアノホスホネート(21.9g、134mmol)及びトリエチルアミン(31mL、220mmol)を加えた。15分後、混合物を室温に昇温し、さらに1時間攪拌した。その後、THFを減圧下で留去し、残渣を石油エーテルと研和した。沈殿物を吸引濾過により回収して、16.0g(純度99%、収率52%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法3):R=0.78分;MS(ESIpos):m/z=272/274[M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.86 (t,3H), 1.12 (d, 3H), 1.49 - 1.56 (m, 2H), 3.84 - 3.91 (m, 1H), 7.21 (s, 2H), 8.10(s, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.23 (d, 1H).
中間体8
エチル[(5-ブロモ-3-{[(2S)-ブタン-2-イル]カルバモイル}ピリジン-2-イル)カルバモチオイル]カルバメート
2-アミノ-5-ブロモ-N-[(2S)-ブタン-2-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(16.0g,58.8mmol)の1,4-ジオキサン(300mL)溶液にエチルカルボイソチオシアナチデート(38.6g,294mmol)を徐々に加え、混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で留去し、残渣をtert-ブチルメチルエーテルと研和した。沈殿物を吸引濾過により回収して、23.0g(純度99%、収率96%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法4):R=0.67分;MS(ESIpos):m/z=403/405[M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.84 (t,3H), 1.11 (d, 3H), 1.23 (t, 3H), 1.41 - 1.51 (m, 2H), 3.79 - 3.88 (m, 1H), 4.19(q, 2H)), 8.31 (s, 1H), 8.46 - 8.52 (m, 1H), 8.66 (s, 1H), 12.06 - 12.13 (m, 2H).
中間体9
2-アミノ-6-ブロモ-N-[(2S)-ブタン-2-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド
ヒドロキシルアミン塩酸塩(23.8g、342mmol)のメタノール(500mL)溶液に室温でN,N-ジイソプロピルエチルアミン(57mL、340mmol)を加えた。混合物を60℃に昇温した。エチル({5-ブロモ-3-{[(2S)-ブタン-2-イル]カルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート(23.0g、57.0mmol)を加え、反応液を65℃でさらに1時間撹拌した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(330g;溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1:1)により精製して、16.1g(純度99%、収率89%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法5):R=1.23分;MS(ESIpos):m/z=312/314[M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.93 (t,3H), 1.21 (d, 3H), 1.52 - 1.62 (m, 2H), 3.94 - 4.04 (m, 1H), 6.56 (s, 2H), 8.06(s, 1H), 9.16 - 9.21 (m, 2H).
中間体10
(5-{[(4-フルオロフェニル)メチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)ボロン酸
4-ボロノチオフェン-2-カルボン酸(8.50g、49.4mmol)、1-(4-フルオロフェニル)メタンアミン(6.2mL、54mmol)、[(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)オキシ](ジメチルアミノ)-N,N-ジメチルメタンイミニウムテトラフルオロボレート(17.5g、54.4mmol)及びトリエチルアミン(8.3mL、59mmol)をDMF(70mL)に加えた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。加え合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(2バッチ;カラム:HP-Sphere C18カートリッジ、60g;溶離液A:水、溶離液B:アセトニトリル;10分間で15%B~80%への勾配、254/280nm)により精製して、12.4g(純度95%、収率85%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1):R=1.19分;MS(ESIpos):m/z=280[M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 4.40 (d,2 H), 7.15 (t, 2 H), 7.34 (dd, 2 H), 7.99 (d, 1 H), 8.08 - 8.14 (m, 3 H), 9.02 (t,1 H).
中間体11
(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)ボロン酸
4-ボロノチオフェン-2-カルボン酸(10.0g、58.2mmol)、(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン(8.90g、64.0mmol)、[(1H-ベンゾトリアゾール)-1-イル)オキシ](ジメチルアミノ)-N,N-ジメチルメタンイミニウムテトラフルオロボレート(20.5g、64.0mmol)及びトリエチルアミン(9.7mL、70mmol)をDMF(70mL)に加えた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。加え合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(2バッチ;カラム:HP-Sphere C18カートリッジ、120g;溶離液A:水、溶離液B:アセトニトリル;15%Bで4.4分間、次いで30%Bで3.4分間、次いで70%Bで2.2分間、次いで90%Bで0.8分間、254/280nm)により精製して11.8g(純度95%、収率66%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.30分;MS (ESIpos): m/z = 294 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.45 (d,3 H), 5.06 - 5.14 (m, 1 H), 7.14 (t, 2 H), 7.38 - 7.44 (m, 2 H), 8.04 - 8.15 (m,4 H), 8.84 (d, 1 H).
中間体12
(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)プロピル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)ボロン酸
4-ボロノチオフェン-2-カルボン酸(7.81g、45.4mmol)、(1S)-1-(4-フルオロフェニル)プロパン-1-アミン(7.65g、49.9mmol)、[(1H-ベンゾトリアゾール)-1-イル)オキシ](ジメチルアミノ)-N,N-ジメチルメタンイミニウムテトラフルオロボレート(16.0g、49.9mmol)及びトリエチルアミン(7.6mL、54mmol)をDMF(100mL)に加えた混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。加え合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(2バッチ;カラム:HP-Sphere C18カートリッジ、30g;溶離液A:水、溶離液B:アセトニトリル;20%Bで3.5分間、次いで30%Bで2.5分間、次いで45%Bで3.5分間、次いで75%Bで4.8分間、254/280nm)により精製して11.7g(純度100%、収率84%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.44分;MS (ESIpos): m/z =308 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.86 -0.92 (m, 3 H), 1.69 - 1.92 (m, 2 H), 4.79 - 4.93 (m, 1 H), 7.14 (t, 2 H), 7.38 -7.45 (m, 2 H), 7.99 - 8.17 (m, 4 H), 8.77 (d, 1 H).
化合物4
2-アミノ-6-(5-{[(4-フルオロフェニル)メチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)-N-(プロパン-2-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド
2-アミノ-6-ブロモ-N-(プロパン-2-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド(55.0mg,184μmol)、(5-{[(4-フルオロフェニル)メチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)ボロン酸(68.6mg、221μmol)、炭酸カリウム(76.5mg、553μmol)、トリフェニルホスフィン(2.42mg、9.22μmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド[CAS-RN 13965-03-2](12.9mg、18.4μmol)を、脱気したn-プロパノール(1.4mL)と水(190μL)の混合物に加えた。この反応混合物を110℃に2時間加熱した。水及び酢酸エチルを加えた。各層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。加え合わせた有機層をブラインで洗浄し、疎水性相分離フィルターを通して濾過した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP KP-NH 11gカートリッジ、溶離液:ジクロロメタン/メタノール勾配)により精製した。生成物を分取HPLC(Chromatorex C18、10μm、125x30mm、溶離液:水(0.1%ギ酸)/アセトニトリル勾配90:10~5:95)でさらに精製して、51.1mg(純度100%、収率61%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法2):R=0.89分;MS(ESIpos):m/z=453[M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.26 (d,6 H), 4.16 (dq, 1 H), 4.47 (d, 2 H), 6.50 (s, 2 H), 7.18 (t, 2 H), 7.39 (dd, 2 H),8.27 (d, 1 H), 8.38 (t, 2 H), 9.10 - 9.15 (m, 1 H), 9.16 (d, 1 H), 9.29 (d, 1 H).
化合物19
2-アミノ-6-(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)-N-(プロパン-2-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド
2-アミノ-6-ブロモ-N-(プロパン-2-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド(6.50g、21.8mmol)及び(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)ボロン酸(8.07g、26.2mmol)を前の実施例と同様に反応させて、7.97g(純度100%、収率78%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.80分;MS (ESIpos): m/z =467 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.27 (d,6 H), 1.50 (d, 3 H), 4.10 - 4.24 (m, 1 H), 5.09 - 5.20 (m, 1 H), 6.51 (s, 2 H),7.17 (t, 2 H), 7.44 (dd, 2 H), 8.25 (s, 1 H), 8.40 (m, 1 H), 8.45 (s, 1 H), 8.92(br d, 1 H), 9.17 (s, 1 H), 9.30 (d, 1 H).
化合物26
2-アミノ-6-(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)-N-[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド
2-アミノ-6-ブロモ-N-[(2S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド(80.0mg,255μmol)及び(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)ボロン酸(99.5mg、306μmol)を実施例1と同様に反応させて、68.7mg(純度100%、収率56%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法2): R= 0.82分;MS (ESIpos): m/z =483 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.24 (d,3 H), 1.51 (d, 3 H), 3.43 - 3.56 (m, 2 H), 4.07 - 4.18 (m, 1 H), 4.91 (t, 1 H),5.10 - 5.19 (m, 1 H), 6.49 (s, 2 H), 7.17 (t, 2 H), 7.44 (dd, 2 H), 8.26 (d, 1 H),8.41 (d, 1 H), 8.45 (d, 1 H), 8.92 (d, 1 H), 9.17 (d, 1 H), 9.33 (d, 1 H).
化合物94
2-アミノ-N-[(2S)-ブタン-2-イル]-6-(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド
2-アミノ-6-ブロモ-N-[(2S)-ブタン-2-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド(75.0mg,240μmol)及び(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)ボロン酸(84.5mg、288μmol)を実施例1と同様に反応させて、69.0mg(純度100%、収率60%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法2): R= 0.98分;MS (ESIpos): m/z =481 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.95 (t,3 H), 1.23 (d, 3 H), 1.50 (d, 3 H), 1.53 - 1.68 (m, 2 H), 3.98 - 4.10 (m, 1 H),5.10 - 5.19 (m, 1 H), 6.50 (s, 2 H), 7.17 (t, 2 H), 7.44 (dd, 2 H), 8.25 (d, 1 H),8.40 (d, 1 H), 8.45 (d, 1 H), 8.92 (d, 1 H), 9.17 (d, 1 H), 9.28 (d, 1 H).
化合物112
2-アミノ-N-[(2S)-ブタン-2-イル]-6-(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)プロピル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド
2-アミノ-6-ブロモ-N-[(2S)-ブタン-2-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミド(10.3g、32.9mmol)、(5-{[(1S)-1-(4-フルオロフェニル)プロピル]カルバモイル}チオフェン-3-イル)ボロン酸(11.7g、36.2mmol)、炭酸ナトリウム(17.4g、164mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)1:1錯体とジクロロメタン[CAS-RN 95464-05-4])(1.34g、1.64mmol)を脱気した1,4-ジオキサン(200mL)と水(66mL)の混合物に加えた。混合物を90℃に1時間加熱した。水と酢酸エチルを加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチルで2回洗浄し、加え合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をクロマトグラフィー(2バッチ;カラム:HP-Sphere 25μmカートリッジ、340g;溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)によって精製した。生成物をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP KP-NH 375gカートリッジ、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル勾配)でさらに精製して、14.0g(純度100%、収率86%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.97分;MS (ESIpos): m/z =495 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.90 -1.00 (m, 6 H), 1.24 (d, 3 H), 1.52 - 1.68 (m, 2 H), 1.76 - 1.93 (m, 2 H), 3.98 -4.11 (m, 1 H), 4.86 - 4.94 (m, 1 H), 6.51 (s, 2 H), 7.17 (t, 2 H), 7.44 (dd, 2 H),8.25 (s, 1 H), 8.41 (d, 1 H), 8.46 (s, 1 H), 8.85 (br d, 1 H), 9.18 (d, 1 H), 9.29(d, 1 H).
同様の手順を使用して、表1Aに示される式(Z)の他の化合物を、当業者の理解の範囲内で特定の所望の置換基を適宜変更して調製した。
スキーム3は、RがC(O)NHCRであり、Yが炭素であり、Xが窒素であるような、式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム3-置換2-アミノ-7-(5-カルバモイルチオフェン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキサミドの調製
スキーム3に関連する中間体13~20の代表的な手順を以下に示す。これらの手順、ならびに本明細書の他の箇所に示される手順を使用して、表1Bに示される式(Z)の他の化合物を、当業者の理解の範囲内で特定の所望の置換基を適宜変更して調製した。
中間体13
N-[(2S)-ブタン-2-イル]-4-クロロ-6-フルオロピリジン-2-カルボキサミド
メチル4-クロロ-6-フルオロピリジン-2-カルボキシラート[CAS-RN1256810-49-7](600mg、3.16mmol)のメタノール(7.1ml)溶液に(2S)-ブタン-2-アミン(1.6ml,16mmol)を加え、混合物を密閉容器中、室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP Ultra 25gカートリッジ、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチルの勾配)で精製して、700mg(純度95%、収率91%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.81分;MS (ESIpos): m/z = 231 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.84 (t,3H), 1.15 (d, 3H), 1.44 - 1.65 (m, 2H), 3.85 - 3.97 (m, 1H), 7.74 (t, 1H), 7.96(s, 1H), 8.44 (br d, 1H).
中間体14
6-アミノ-N-[(2S)-ブタン-2-イル]-4-クロロピリジン-2-カルボキサミド
等しいサイズの4つのバッチで反応を行った。アンモニア水溶液(30%、30ml)中のN-[(2S)-ブタン-2-イル]-4-クロロ-6-フルオロピリジン-2-カルボキサミド(4.50g、19.5mmol)を電子レンジで100分間、120℃に加熱した。次いで混合物を酢酸エチル及び水で希釈し、層を分離した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、加え合わせた有機層を疎水性相分離フィルターに通して濾過した。溶媒を真空下で除去して、3.82g(純度95%、収率82%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.45分;MS (ESIpos): m/z = 228 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.86 (t,3H), 1.14 (d, 3H), 1.51 (四重, 2H), 3.82 - 3.91 (m, 1H), 6.52 (br s, 2H), 6.68 (d,1H), 7.11 (d, 1H), 7.91 (br d, 1H).
中間体15
エチル[(6-{[(2S)-ブタン-2-イル]カルバモイル}-4-クロロピリジン-2-イル)カルバモチオイル]カルバメート
6-アミノ-N-[(2S)-ブタン-2-イル]-4-クロロピリジン-2-カルボキサミド(4.47g、純度95%、18.6mmol)の1,4-ジオキサン(40ml)溶液に、エチルカルボイソチオシアナチデート(2.4ml、21mmol)を滴下し、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をtert-ブチルメチルエーテル(50ml)と研和し、沈殿物を吸引濾過によって回収し、tert-ブチルメチルエーテル(各5ml)で2回洗浄して、5.39g(純度100%、収率81%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 2.05分;MS (ESIpos): m/z = 359 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.86 (t,3H), 1.17 (d, 3H), 1.28 (t, 3H), 1.47 - 1.63 (m, 2H), 3.86 - 3.97 (m, 1H), 4.25(q, 2H), 7.83 (d, 1H), 8.29 (br d, 1H), 8.80 (br s, 1H), 11.76 (br s, 1H), 12.15(br s, 1H).
中間体16
2-アミノ-N-[(2S)-ブタン-2-イル]-7-クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキサミド
ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.28g、47.3mmol)のメタノール/エタノール(1:1、30mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(7.7mL、44mmol)を加え、混合物を60℃に加熱した。エチル[(6-{[(2S)-ブタン-2-イル]カルバモイル}-4-クロロピリジン-2-イル)カルバモチオイル]カルバメート(5.30g, 14.8mmol)を加え(発生する硫化水素を水酸化ナトリウム溶液に導入した)、加熱を1時間続けた。混合物を室温まで冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHを6~7に調整した。混合物を水(50mL)中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、加え合わせた有機層を疎水性相分離フィルターに通して濾過した。溶媒を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP Ultra 50g カートリッジ、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチルの勾配)で精製して、3.66g(純度100%、収率92%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.45分;MS (ESIpos): m/z = 268 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 0.94 (t,3H), 1.22 (d, 3H), 1.59 (四重, 2H), 3.93 - 4.03 (m, 1H), 6.55 (s, 2H), 7.48 (d, 1H),7.76 (d, 1H), 9.94 (br d, 1H).
中間体17
4-クロロ-6-フルオロ-N-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピリジン-2-カルボキサミド
4-クロロ-6-フルオロピリジン-2-カルボン酸メチル(4.70g、24.8mmol)をメタノール(10ml)に溶解した。(3S)-テトラヒドロフラン-3-アミン(6.48g、74.4mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、220g;溶離液:石油エーテル/酢酸エチル、5:1)により精製して、標題化合物4.10g(純度99%、収率67%)を得た。
LC-MS (方法 5): R= 0.81 分;MS (ESIpos): m/z = 245 [M+H]
中間体18
6-アミノ-4-クロロ-N-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピリジン-2-カルボキサミド
4-クロロ-6-フルオロ-N-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピリジン-2-カルボキサミド(4.00g、16.3mmol)の1,4-ジオキサン(30ml)溶液に、アンモニア水溶液(30%、30ml)を加えた。容器を密封し、120℃で一晩加熱した。次いで、反応混合物を酢酸エチル(80ml)及び水(80ml)で希釈した。各層を分離し、水層を酢酸エチルで2回(各80ml)抽出した。加え合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。粗生成物を一晩結晶化させた。これをシクロヘキサン(20ml)及び tert-ブチルメチルエーテル(1ml)と研和した。沈殿物を吸引濾過により回収して、2.70g(純度99%、収率68%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法19): R= 0.61分;MS (ESIpos): m/z = 242 [M+H]
中間体19
エチル({4-クロロ-6-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イルカルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート
1,4-ジオキサン(100ml)中の6-アミノ-4-クロロ-N-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピリジン-2-カルボキサミド(3.70g,15.3mmol)の攪拌溶液に室温でエチルカルボイソチオシアナチデート(4.02g、30.6mmol)を滴下し、一晩撹拌を続けた。ヘキサン(200ml)を加え、沈殿物を吸引濾過により回収し、ヘキサンで2回(各20ml)洗浄して、5.45g(純度98%、収率94%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法12): R= 0.89分;MS (ESIpos): m/z = 373 [M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.28 (t,3H), 1.90 - 2.03 (m, 1H), 2.12 - 2.26 (m, 1H), 3.63 (dd, 1H), 3.73 (td, 1H), 3.81- 3.93 (m, 2H), 4.26 (q, 2H), 4.43 - 4.56 (m, 1H), 7.84 (d, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.79- 8.88 (m, 1H), 11.81 (br s, 1H), 12.18 (br s, 1H).
中間体20
2-アミノ-7-クロロ-N-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキサミド
ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.65g、52.6mmol)のメタノール(80mL)溶液に室温でN,N-ジイソプロピルエチルアミン(11mL、66mmol)を加えた。得られた混合物を60℃に昇温した。エチル({4-クロロ-6-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イルカルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート(4.90g、13.1mmol)を加え、反応混合物を65℃で1.5時間撹拌した。次いで、これを室温まで冷却し、水(150ml)で希釈した。沈殿物を吸引濾過により回収した。フィルターケーキを飽和重炭酸ナトリウム溶液(100ml)と研和し、4時間攪拌した。沈殿物を吸引濾過により回収し、水(20ml)で洗浄し、減圧下で乾燥して、3.30g(純度98%、収率87%の標題化合物を得た。
LC-MS (方法 7): R= 0.88 分;MS (ESIpos): m/z = 282 [M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.86 -1.98 (m, 1H), 2.29 (dq, 1H), 3.69 (dd, 1H), 3.77 (td, 1H), 3.85 - 3.98 (m, 2H),4.49 - 4.61 (m, 1H), 6.59 (s, 2H), 7.47 (d, 1H), 7.78 (d, 1H), 10.23 (br d, 1H).
スキーム4は、RがC(O)NHCRであり、Yが炭素であり、Xが窒素であるような、式(Z)の化合物の別の調製法を示す。
スキーム4-置換2-アミノ-7-(5-カルバモイルチオフェン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキサミドの別の調製
スキーム4に関連する中間体21~26の代表的な手順を以下に示す。これらの手順、ならびに本明細書の他の箇所に示される手順を使用して(または、特定の変更を行ったものを用いることができる)、表1Bに示される式(Z)の他の化合物を、当業者の理解の範囲内で特定の所望の置換基を適宜変更して調製した。
中間体21
4-ブロモ-6-[(1-フルオロプロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(エナンチオマーの混合物)
4-ブロモ-6-(メトキシカルボニル)ピリジン-2-カルボン酸[CAS-RN 293294-72-1](4.3g、16.54mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に、HATU(9.43g、24.8mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(6.41g、49.6mmol)、ラセミ1-フルオロプロパン-2-アミン塩酸塩(1:1)[CAS-RN 921602-78-0](2.25g、19.8mmol)を加えた。室温で3時間攪拌した後、反応混合物を水(150ml)で希釈し、酢酸エチルで3回(各200ml)抽出した。加え合わせた有機層をブラインで3回(各200ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、220g;溶離液:石油エーテル/酢酸エチル、1:1)により精製して、3.80g(純度82%、収率59%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法16):R=1.01分;MS(ESIpos):m/z=319,321[M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.15 -1.23 (m, 3H), 3.94 (s, 3H), 4.31 - 4.66 (m, 3H), 8.35 - 8.39 (m, 2H), 8.56 (d, 1H).
中間体22
4-ブロモ-6-[(1-フルオロプロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-カルボン酸
4-ブロモ-6-[(1-フルオロプロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(3.8g、純度82%、9.76mmol)のメタノール(50ml)溶液に、水酸化ナトリウム(1.56g、39.1mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した後、減圧下で濃縮し、水(40ml)で希釈した。1N塩酸でpHを5に調整した。沈殿物を吸引濾過により回収し、水(20ml)で洗浄し、減圧下で乾燥して、2.80g(純度99%、収率93%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法7):R=0.77分;MS(ESIpos):m/z=327,329[M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.23 -1.26 (m, 3H), 4.29 - 4.42 (m, 2H), 4.56 - 4.58 (m, 1H), 8.38 - 8.41 (m, 2H), 9.06(d, 1H).
中間体23
tert-ブチル{4-ブロモ-6-[(1-フルオロプロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバメート(エナンチオマーの混合物)
4-ブロモ-6-[(1-フルオロプロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-カルボン酸(2.30g、7.54mmol)の1,4-ジオキサン(30ml)溶液に、トリエチルアミン(1.6ml、11mmol)、tert-ブタノール(12.0ml、130mmol)及びジフェニルホスホロアジデート(3.11g、11.3mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で4時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g、溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=5:1)により精製して、1.40g(純度92%、収率45%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法7):R=1.16分;MS(ESIpos):m/z=376,378[M+H]
中間体24
6-アミノ-4-ブロモ-N-(1-フルオロプロパン-2-イル)ピリジン-2-カルボキサミド トリフルオロアセテート(エナンチオマーの混合物)
tert-ブチル{4-ブロモ-6-[(1-フルオロプロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバメート(1.40g、純度92%、3.42mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液にトリフルオロ酢酸(1.3ml、17mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(20ml)と3回共蒸発させて、1.00g(純度98%、収率73%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法16):R=1.08分;MS(ESIpos):m/z=276,278[M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.18 (d,3H), 4.17 - 4.39 (m, 2H), 4.48 - 4.53 (m, 1H), 6.52 (br s, 2H), 6.85 (s, 1H), 7.23(s, 1H), 8.17 (d, 1H).
中間体25
エチル({4-ブロモ-6-[(1-フルオロプロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート(エナンチオマーの混合物)
6-アミノ-4-ブロモ-N-(1-フルオロプロパン-2-イル)ピリジン-2-カルボキサミドトリフルオロアセテート(900mg、2.31mmol)の1,4-ジオキサン(15ml)溶液に室温でエチルカルボイソチオシアナチデート(908mg、6.92mmol)を滴下した。反応混合物を室温で一晩攪拌した後、ヘキサン(50ml)で希釈した。沈殿物を吸引濾過により回収し、ヘキサン(20ml)で洗浄し、減圧下で乾燥して、700mg(純度96%、収率71%)の標題化合物を得た。
LC-MS (方法8): R= 1.47分;MS (ESIpos): m/z = 407, 409 [M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.19 (d,3H), 1.28 (t, 3H), 4.21 - 4.42 (m, 4H), 4.44 - 4.60 (m, 1H), 7.98 (s, 1H), 8.58(d, 1H), 9.00 (s, 1H), 11.79 (s, 1H), 12.18 (s, 1H).
中間体26
2-アミノ-7-ブロモ-N-(1-フルオロプロパン-2-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-5-カルボキサミド(エナンチオマーの混合物)
ヒドロキシルアミン塩酸塩(410mg、5.89mmol)のメタノール(15ml)溶液に室温でN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.0ml、5.9mmol)を加えた。溶液を65℃に加熱した。エチル({4-ブロモ-6-[(1-フルオロプロパン-2-イル)カルバモイル]ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート(800mg、1.96mmol)を加えた。得られた混合物を65℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(100ml)で希釈した。沈殿物を吸引濾過により回収した。これを飽和重炭酸ナトリウム溶液(100ml)と研和し、4時間攪拌した。沈殿物を吸引濾過により回収し、水(20ml)で洗浄し、減圧下で乾燥して、507mg(純度96%、収率78%の標題化合物を得た。
LC-MS (方法8): R= 1.04分;MS (ESIpos): m/z = 316, 318 [M+H]
H-NMR (300 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.30 (d,3H), 4.25 - 4.49 (m, 2H), 4.55 - 4.65 (m, 1H), 6.57 (s, 2H), 7.60 (s, 1H), 7.92(s, 1H), 10.14 (d, 1H).
スキーム5は、表1C及び表1Eに示されるもの(例えば、化合物371~383及び387~388)などの、RがH、ハロ、または(C~C)-アルキルであり、Xが炭素であり、Yが窒素であるような式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム5-置換4-(2-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)チオフェン-2-カルボキサミドの調製
スキーム6は、表1Dに示されるもの及び表1Eの特定の化合物(例えば、化合物370)などの、Rが、HまたはC(O)ORであり、Yが炭素であり、Xが窒素であるような式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム6-置換4-(2-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)チオフェン-2-カルボキサミドの調製
スキーム7は、表1Eに示される特定の化合物(例えば、化合物384~386)などの、Rが、S(O)NH(C~C)-アルキルであり、Xが炭素であり、Yが窒素であるような、式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム7-置換4-(2-アミノ-8-スルファモイル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)チオフェン-2-カルボキサミドの調製
スキーム8は、表1Eに示される特定の化合物(例えば、化合物389~391)などの、RがC(O)NHCRであり、Xが炭素であり、Yが窒素であり、ZがHであるような、式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム8-置換6-(5-カルバモイルチオフェン-3-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-8-カルボキサミドの調製
スキーム9は、表1Fに示される特定の化合物(例えば、化合物395~396)などの、Rが、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールであり、Xが炭素であり、Yが窒素であるような、式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム9-ヘテロアリール置換4-(2-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)チオフェン-2-カルボキサミド
スキーム9に関連する中間体27の代表的な手順を以下に示す。この手順、ならびに本明細書の他の箇所に示される手順を使用して、表1Fに示される式(Z)の化合物(例えば、化合物395~396)を、当業者の理解の範囲内で特定の所望の置換基を適宜変更して調製した。
中間体27
6-ブロモ-8-[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
0.06当量の触媒を使用し、一般的手順Bに従って6-ブロモ-8-ヨード[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン(3.50g、10.3mmol)を、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール[CAS-RN1883816-46-3](3.42g,12.4mmol)と90℃で2時間反応させた。反応混合物を酢酸エチル(400ml)及び水(50ml)で希釈した。沈殿物を吸引濾過により回収し、水及びアセトニトリルで洗浄して、440mg(純度100%、収率12%)の標題化合物を得た。濾液の有機層を分離し、水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で体積15mlまで濃縮し、沈殿物を吸引濾過によって回収し、アセトニトリルで洗浄して2.70g(純度100%、収率72%)の標題化合物の第2バッチを得た。母液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP Ultra 50gカートリッジ、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル勾配=90:10~10:90)で精製し、230mg(純度92%、収率6%)の標題化合物の第3バッチを得た。全収率は90%であった。
LC-MS(方法2): R= 0.78分;MS (ESIpos): m/z = 361 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 5.28 (q,2H), 6.21 (s, 2H), 8.02 (d, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.81 (d, 1H).
スキーム10は、表1Fに示される特定の化合物(例えば、化合物402)などの、Rが、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールであり、Yが炭素であり、Xが窒素であるような、式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム10-置換4-(2-アミノ-5-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル)チオフェン-2-カルボキサミド
スキーム10に関連する中間体28の代表的な手順を以下に示す。この手順、ならびに本明細書の他の箇所に示される手順を使用して、表1Fに示される式(Z)の化合物(例えば、化合物402)を、当業者の理解の範囲内で特定の所望の置換基を適宜変更して調製した。
中間体28
7-クロロ-5-[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル][1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
0.1当量の触媒を使用し、一般的手順Cに従って5,7-ジクロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン[CAS-RN1233526-60-7](300mg、純度90%、1.33mmol)を、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール[CAS-RN1049730-42-8](511mg、純度97%、1.80mmol)と90℃で1.5時間反応させた。反応混合物をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP Ultra 50gカートリッジ、溶離液:ジクロロメタン/メタノール勾配=100:0~85:15)によって直接精製した。単離した物質をTHF(3.0ml)と研和し、吸引濾過により回収し、THF(1.0ml)で洗浄して、260mg(純度97%、収率60%)の標題化合物を得た。母液をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP KP-NH 28gカートリッジ、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル勾配=100:0~10:90)で精製して、40.0mg(純度100%、収率9%)の第2バッチを得た。全収率は69%であった。
LC-MS(方法2): R= 0.77分;MS (ESIpos): m/z = 317 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 5.34 (q,2H), 6.23 (s, 2H), 7.41 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 8.62 (s, 1H), 9.01 (s, 1H).
スキーム11は、表1Fに示される特定の化合物(例えば、化合物392~394及び397~401)などの、Rが、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールであり、Xが炭素であり、Yが窒素であるような、式(Z)の化合物の調製法を示す。
スキーム11-置換4-(2-アミノ-8-(1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)チオフェン-2-カルボキサミド
スキーム10に関連する中間体29~36の代表的な手順を以下に示す。これらの手順、ならびに本明細書の他の箇所に示される手順を使用して、表1Fに示される式(Z)の化合物(例えば、化合物392~394及び397~401)を、当業者の理解の範囲内で特定の所望の置換基を適宜変更して調製した。
中間体29
2-アミノ-5-ブロモ-N’-プロパノイルピリジン-3-カルボヒドラジド
2-アミノ-5-ブロモピリジン-3-カルボン酸(8.21g、37.8mmol)、プロパンヒドラジド(4.00g、45.4mmol)、及びトリエチルアミン(21ml、150mmol)をDMF(28ml)に加えた混合物に、T3Pの溶液(66ml、DMF中50%、113mmol)を室温で滴下した。次いで、反応液を室温で5時間撹拌した。その後、水及び酢酸エチルで希釈し、水層を分離し、酢酸エチルで2回抽出した。加え合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。残渣を酢酸エチル/tert-ブチルメチルエーテルと研和し、沈殿物を吸引濾過により収集して、3.90g(純度75%、収率27%)の標題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R= 0.40分;MS (ESIpos): m/z = 287, 289 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.06 (t,3H), 2.19 (q, 2H), 7.21 (s, 2H), 8.11 (d, 1H), 8.20 (d, 1H), 9.83 (s, 1H), 10.29(s, 1H).
中間体30
5-ブロモ-3-(5-エチル-1,3,4-チアジアゾル-2-イル)ピリジン-2-アミン
2-アミノ-5-ブロモ-N’-プロパノイルピリジン-3-カルボヒドラジド(1.50g、純度75%、3.92mmol)をTHF(30ml)に溶解し、ローソン試薬(1.90g、4.70mmol)を加えた。混合物を3時間、加熱還流した。次いで固体物質を濾去し、フィルターを酢酸エチルですいだ。濾液に水を加え、水層を分離し、酢酸エチルで2回抽出した。加え合わせた有機層を疎水性相分離フィルターに通して濾過し、減圧下で溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP KP-NH 110gカートリッジ、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル勾配=90:10~15:85)で精製して、829mg(純度100%、収率74%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.65分;MS (ESIpos): m/z = 285,287 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.36 (t,3H), 3.15 (q, 2H), 7.73 (br s, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.21 (d, 1H).
中間体31
エチル{[5-ブロモ-3-(5-エチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピリジン-2-イル]カルバモチオイル}カルバメート
5-ブロモ-3-(5-エチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン(850mg,2.98mmol)を1,4-ジオキサン(15ml)に溶解し、エチルカルボイソチオシアナチデート(390μl、3.3mmol)を滴下した。混合物を50℃に一晩加熱した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシクロヘキサン/tert-ブチルメチルエーテルと研和した。沈殿物を吸引濾過により回収して、972mg(純度93%、収率73%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.81 分;MS (ESIpos): m/z = 416, 418 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.28 (t,3H), 1.34 (t, 3H), 3.17 (q, 2H), 4.25 (q, 2H), 8.73 (d, 1H), 8.80 (d, 1H), 11.60- 11.74 (m, 2H).
中間体32
6-ブロモ-8-(5-エチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
ヒドロキシルアミン塩酸塩(771mg、11.1mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.8ml、10mmol)のメタノール/エタノール(1:1、15ml)溶液を60℃に加熱し、エチル{[5-ブロモ-3-(5-エチル-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピリジン-2-イル]カルバモチオイル}カルバメート(920mg、純度93%、2.06mmol)を加えた。混合物を60℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えることによりpHを6~7に調整し、混合物を水(100mL)に注いだ。これを10分間撹拌し、沈殿物を吸引濾過により回収し、水(5ml)で洗浄し、減圧下で乾燥して、658mg(純度90%、収率89%)の標題化合物を得た。
LC-MS (方法1): R= 1.28分;MS (ESIpos): m/z = 325, 327 [M+H]
H-NMR (500 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.40 (t,3H), 3.20 (q, 2H), 6.56 (s, 2H), 8.36 (s, 1H), 9.16 (s, 1H).
中間体33
2-アミノ-5-ブロモ-N’-(2-メチルプロパノイル)ピリジン-3-カルボヒドラジド
2-アミノ-5-ブロモピリジン-3-カルボン酸(8.85g、40.8mmol)、2-メチルプロパンヒドラジド(5.00g、49.0mmol)、及びトリエチルアミン(23ml、160mmol)をDMF(30ml)に加えた混合物に、T3Pの溶液(71ml、純度50%、120mmol)を室温で滴下した。次いで、反応液を室温で5時間撹拌した。その後、水及び酢酸エチルで希釈し、水層を分離し、酢酸エチルで2回抽出した。加え合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。残渣を酢酸エチル/tert-ブチルメチルエーテルと研和し、沈殿物を吸引濾過により回収して7.87g(純度99%、収率63%)の標題化合物を得た。
LC-MS (方法1): R= 0.85分;MS (ESIpos): m/z = 301, 303 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.07 (d,6H), 7.21 (s, 2H), 8.12 (d, 1H), 8.20 (d, 1H), 9.84 (s, 1H), 10.29 (br s, 1H).
中間体34
5-ブロモ-3-[5-(プロパン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾル-2-イル)ピリジン-2-アミン
2-アミノ-5-ブロモ-N’-(2-メチルプロパノイル)ピリジン-3-カルボヒドラジド(3.00g、9.96mmol)をTHF(60ml)に溶解し、ローソン試薬(4.84g、12.0mmol)を加えた。混合物を3時間、加熱還流した。500mgの出発物質を使用して反応混合物を実験と加え合わせた。次いで固体物質を濾去し、フィルターを酢酸エチルですすいだ。溶媒を減圧下で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP Ultra C18 60gカートリッジ、溶離液:アセトニトリル/水勾配=25:75~77:23、その後、95:5まで)により精製した。生成物の画分を減圧下で濃縮し、残りの水溶液を酢酸エチルで3回抽出した。加え合わせた有機層をブラインで洗浄し、疎水性相分離フィルターに通して濾過し、溶媒を減圧下で除去して、1.86g(純度80%、収率43%)の標題化合物を得、これをさらに精製することなく使用した。
LC-MS(方法1): R= 1.84 分;MS (ESIpos): m/z = 299, 301 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.41 (d,6H), 3.49 (spt, 1H), 7.73 (br s, 2H), 8.07 (d, 1H), 8.21 (d, 1H).
中間体35
エチル({5-ブロモ-3-[5-(プロパン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾル-2-イル]ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート
5-ブロモ-3-[5-(プロパン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピリジン-2-アミン(1.80g、純度80%、4.81mmol)を1,4-ジオキサン(20ml)に溶解し、エチルカルボイソチオシアナチデート(620μl、5.3mmol)を滴下した。混合物を室温にで一晩撹拌した後、60℃に6時間加熱した。この後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をtert-ブチルメチルエーテルと研和した。沈殿物を吸引濾過により回収し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP Ultra 25gカートリッジ、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル勾配=90:10~46:54)で精製して、1.15g(純度80%、収率44%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法1): R= 1.98 分;MS (ESIpos): m/z = 430, 432 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.28 (t,3H), 1.39 (d, 6H), 3.53 (spt, 1H), 4.25 (q, 2H), 8.72 (d, 1H), 8.80 (d, 1H), 11.66(s, 1H), 11.73 (s, 1H).
中間体36
6-ブロモ-8-[5-(プロパン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
ヒドロキシルアミン塩酸塩(698 mg、10.0mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.6 ml、9.3mmol)のメタノール/エタノール(1:1、25 ml)溶液を60℃に加熱し、エチル({5-ブロモ-3-[5-(プロパン-2-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)ピリジン-2-イル}カルバモチオイル)カルバメート(1.00g、純度80%、1.86mmol)を加えた。混合物を60℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えることによりpHを6~7に調整し、混合物を水(100mL)に注いだ。これを10分間撹拌し、沈殿物を吸引濾過により回収し、水(5ml)で洗浄し、減圧下で乾燥して、630mg(純度98%、収率97%)の標題化合物を得た。
LC-MS(方法2): R= 0.78 分;MS (ESIpos): m/z = 338, 340 [M+H]
H-NMR (400 MHz, DMSO-d) δ [ppm]: 1.43 (d,6H), 3.55 (spt, 1H), 6.57 (s, 2H), 8.38 (d, 1H), 9.17 (d, 1H).
パートII:生物学的データ
式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の薬理学的活性は、当業者には周知であるように、インビトロ及びインビボ試験によって実証することができる。以下の適用例では、式(Z)、(Y)、(X)、(A)、(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、及び(I-D)の化合物の生物学的作用について記載するが、本開示をこれらの実施例に限定するものではない。
材料及び方法:
DLK生化学アッセイ
DLKアッセイは、DLKの阻害剤をスクリーニングするために設計された生化学的アッセイのフォーマットである。DLKの酵素活性を、生理学的基質MKK7(MAP2K7、二重特異性マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼ7)のリン酸化をモニタリングすることによって測定した。Hisタグ付けしたMKK7をXL665標識抗His抗体(FRETアクセプター、発光665nm)で標識するTR-FRETシステムによってリン酸化を検出した。DLKはMKK7のT275/S277をリン酸化するが、これをEu標識した抗ホスホMKK7(T275/S277)抗体(FRETドナー、励起340nm)によって検出した。MKK7のリン酸化は、TR-FRETシグナル(XL665チャネル/Euチャネルの比)の増加をもたらし、DLKの酵素活性の阻害はTR-FRETシグナルを減少させる。
1536MTPフォーマットのアッセイプロトコール:各試験化合物を試験プレートに事前に分注(60nl)した。+3μlのDLK溶液(10nM DLK、触媒ドメイン、Carna Biosiences、0.6mM DTT、アッセイバッファー中);+2μlの基質溶液(15nM MKK7、LDB;60μM ATP;0.4mM DTT、アッセイバッファー中);RTで90分間インキュベート;+2μlの検出ミックス(5nM XL665標識抗His抗体、Cisbio;0.1nM Eu標識抗ホスホMKK7(T275/S277)、Cisbio/Millipore、検出バッファー中);37℃で16時間インキュベート;エンドポイント測定BMG(HTRF)。
384低体積MTPフォーマットのアッセイプロトコール: 1μlの各試験化合物を試験プレートにピペットで加えた。+5μlのDLK溶液(10nM DLK、触媒ドメイン、Carna Biosiences、アッセイバッファー中);+5μlの基質溶液(15nM MKK7、LDB;60μM ATP、アッセイバッファー中);RTで90分間インキュベート;+9μl検出ミックス(20nM XL665標識抗His抗体、Cisbio;0.4nM Eu標識抗ホスホMKK7(T275/S277)、Cisbio/Millipore、検出バッファー中);4℃で16時間インキュベート;エンドポイント測定BMG(HTRF)。
示された濃度はすべて最終濃度。
アッセイバッファー(1536フォーマット):50mM Hepes pH7.5、10mM MgCl2、1mM EGTA、0.01%Triton(登録商標)X-100、0.01%BSA、1:500のスマートブロック。
アッセイバッファー(384フォーマット):50mM Hepes pH7.5、10mM MgCl2、1mM EGTA、1mM DTT、0.01%Triton(登録商標)X-100、0.01%BSA、1:500のスマートブロック。
検出バッファー:25mM Tris/HCl pH7.5、100mM EDTA、100mM NaCl、200mM KF、0.01%Tween(登録商標)20、1:500のスマートブロック。
LZK生化学アッセイ
LZKアッセイは、LZKの阻害剤をスクリーニングするために設計された生化学的アッセイのフォーマットである。LZKの酵素活性を、生理学的基質MKK7(MAP2K7、二重特異性マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼ7)のリン酸化をモニタリングすることによって測定した。Hisタグ付けしたMKK7をXL665標識抗His抗体(FRETアクセプター、発光665nm)で標識するTR-FRETシステムによってリン酸化を検出した。LZKはMKK7のT275/S277をリン酸化するが、これをEu標識した抗ホスホMKK7(T275/S277)抗体(FRETドナー、励起340nm)によって検出した。MKK7のリン酸化は、TR-FRETシグナル(XL665チャネル/Euチャネルの比)の増加をもたらし、LZKの酵素活性の阻害はTR-FRETシグナルを減少させる。
384低体積MTPフォーマットのアッセイプロトコール: 1μlの試験化合物を試験プレートにピペットで加えた。+5μlのLZK溶液(10nM LZK、触媒ドメイン、Carna Biosiences、アッセイバッファー中);+5μlの基質溶液(15nM MKK7、LDB;15μM ATP、アッセイバッファー中);RTで90分間インキュベート;+5μl検出ミックス(20nM XL665標識抗His抗体、Cisbio;0.4nM Eu標識抗ホスホMKK7(T275/S277)、Cisbio/Millipore、検出バッファー中);32℃で16時間インキュベート;エンドポイント測定BMG(HTRF)。
示された濃度はすべて最終濃度。
アッセイバッファー(384フォーマット): 50mM Hepes pH7.5、10mM MgCl2、1mM EGTA、1mM DTT、0.01%Triton(登録商標)X-100、0.01%BSA、1:500のスマートブロック。
検出バッファー:25mm Tris/HCl pH 7.5、100mm EDTA、100mm NaCl、200mm KF、0.01% Tween(登録商標) 20、1:500 スマートブロック。
代謝安定性
線形の速度論となるように各化合物を低濃度(例えば、1μM未満)及び低細胞数(例えば、1x10細胞/ml)でインキュベートすることによりラット肝細胞の代謝安定性を測定した。分析用にインキュベーション混合物から7つの時点を抽出して化合物の半減期を定義した。その半減期から、肝細胞内の内因性クリアランスを計算し、これをさらに用いて各化合物の血中クリアランス(十分に攪拌したモデルを使用)及び対応するFmax値(肝臓の初回通過後の最大の予想バイオアベイラビリティー)を外挿した。CL及びFmax値は、肝細胞の第I相及び第II相の代謝を反映している。インキュベーション混合物中の有機溶媒の影響を最小限に抑えるため、それらの含有量をACNでは最大1%、DMSOでは最大0.2%に制限した。図1の表の5列目に示された値は、ラット肝細胞CL血液[L/h/kg]及びラット肝細胞Fmax[%]である。
網膜神経節細胞(RGC)生存率アッセイ
RGCアッセイでは、本明細書に参照によりその全容を援用する、以前に記載されているアッセイ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA.2013、110(10)、4045-50.)を使用し、Cell Titer Glo(Promega)によって一次マウス網膜神経節細胞の生存率を検出した。
マウス抗CD90でコーティングしたプレートを使用したイムノパニングによって、およそP2のマウス網膜からRGCを新たに分離した。細胞を、1%Pen/Strep(Gibco15140-122)、0.01mg/mlインスリン、1mMピルビン酸ナトリウム、1%の100xSato(400mgトランスフェリン、400mg BSA、0.25mgプロゲステロン、64mgプトレシン、160μg亜セレン酸ナトリウム(40mLのNeurobasal培地中)、0.04μg/mlトリヨード-チロニン、2mM L-グルタミン、0.05mg/ml N-アセチルシステイン、10μMフォルスコリン、2% 50xB27(ギブコ17504-044)を添加したNeurobasal培地中、ポリ-D-リシンまたはラミニンでコーティングされたプレートに播種した。
アッセイには、40μlの容量で1ウェル当たり500~2000細胞を使用した(384MTPフォーマット)。72時間後、20μlのCell Titer Glo試薬を加え、ATPの発光を定量して生存率を測定する。ATPの量は、培養物中に存在する細胞数に正比例した。
溶解度
pH6.5での各化合物の溶解度を沈殿によって調べた。各化合物の希釈液を、DMSOストック溶液または粉末から調製した。平衡時間は24時間とした。超遠心分離後の上清または濾過後の濾液中の化合物の濃度をLC-MSMSまたはHPLC分析により決定した。溶解度データを図2にmg/Lで示す。
透過性
哺乳動物における腸管吸収性について各化合物をスクリーニングするためのインビトロモデルとして透過性の値を決定するため、選択された化合物をCaco-2薬物透過性アッセイで試験した。Caco-2細胞を24ウェルプレートで14日間培養した。各試験化合物をDMSOに溶解し、最終濃度2μMに希釈した。有機溶媒の残存率は1%以下であった。頂端または基底コンパートメントに溶液を加えることにより、両方向のフラックスを調べた。カバープレートを37℃で2時間インキュベートした。試料をLC-MS/MSで測定し、データをCaco-2透過PappA-B[nm/s]、Caco-2透過PappB-A[nm/s]、商Caco-2透過流出比として記録した。2よりも大きい比の値は、能動輸送を示唆する。
非結合割合
いくつかの選択された化合物について、結合していない割合を測定し、マウス、ラット、及び/またはヒトについてパーセント(%)で記録した。血漿水分、血漿タンパク質、及び固体支持卵レシチン膜(Transil)間の化合物の分配を測定した。試験物質をTransil-血漿(水)懸濁液に加えた。インキュベーション後、1800gで遠心分離することにより、Transilを水相から分離した。遠心分離前及び水相中の薬物濃度を測定した。遊離画分を、血漿中の膜親和性(MA血漿)と血漿水分中の膜親和性(MAバッファー)との比として計算した。
CYP阻害率
それぞれの化合物によって媒介されるCYPの阻害が、プールされたヒト肝ミクロソームを酵素源として使用して、CYP1A2、CYP2C8、CYP2C9、CYP2D6、及びCYP3A4について報告されている。さらに、CYP3A4の阻害を、化合物との30分間のプレインキュベーション後に決定した。試験化合物の6つの濃度(0.625、1.25、2.5、5、10、及び20μM)で阻害作用を決定し、潜在的な阻害剤の非存在下での代謝産物生成(フェナセチン、アモジアキン、ジクロフェナク、デキストロメトルファン、ミダゾラム)の程度と比較を行い、IC50値を計算した。値は以下のフォーマットで表に示すが、最後の行はプレインキュベーション後のCYP3A4阻害率に対応している。
CYPの誘導
CYP誘導を次の方法で測定した。ヒト肝細胞培養物を、8つの異なる濃度の試験化合物(一般的な濃度範囲:5~10,000ng/mL)、プロトタイプ誘導物質であるオメプラゾール(CYP1A2)、及びリファンピシン(CYP3A4)を含む培地、及び溶媒のみで処理した。培地を調製し、5日間の一般的な処理期間中、毎日交換した。処理期間後にインタクトな肝細胞培養物と共にプローブ基質をインサイチューでインキュベートすることによって特異的酵素活性を測定した(CYP1A2活性:フェナセチンO-脱エチル化活性、CYP3A4活性:テストステロン6βヒドロキシル化活性)。CYP活性を、LC-MS/MS分析によって定量した。NOELをμMで記録する。
SPRアッセイ
表面プラズモン共鳴(SPR)ベースのバイオセンサー技術は、標識が用いられない状況でのタンパク質/タンパク質及びタンパク質/小分子相互作用の特性評価に広く用いられてきた。ここでは、平衡解離定数(KD[M])、ならびに速度論的結合及び解離速度定数(それぞれkon[1/Ms]及びkoff[1/s])を測定するため、バイオセンサーチップ表面に固定化されたDLKタンパク質と小分子の相互作用の特性評価を行った。測定は、Biacore(登録商標)T200装置(GE Healthcare、Uppsala、Sweden)を使用して行った。ビオチン化したDLK(触媒ドメイン、アミノ酸1~520、Carna-Biosciences09-411-20N)を固定化バッファー(10mM HEPES、150mM NaCl、3mM EDTA、及び0.05%v/vの界面活性剤P20、5mM MgCl2、0.5mM TCEP、pH7.4)中で10μg/mlの濃度に希釈し、SA-Chip(GE-Healthcare、#29104992)上に18℃で固定化した。各化合物は、100%ジメチルスルホキシド(DMSO)中、10mMの濃度で得て、ランニングバッファー(10mM HEPES、150mM NaCl、3mM EDTA及び0.05%v/v界面活性剤P20、5mM MgCl2、0.5mM TCEP、1%DMSO)中に希釈した。SPR測定では、化合物の連続希釈液(通常、0.5nM~1μMの範囲の8段階の希釈ステップ)を固定化したタンパク質上に注入した。結合親和性及び動力学を、18℃、流速100μl/分で測定した。各化合物を70秒間注入した後、最大350秒間の解離時間を置いた。二重参照センサーグラムを、Biacore(登録商標)T200(T200評価ソフトウェアバージョン2.0)で実施される単純な可逆的ラングミュア1:1反応メカニズムに適合させた。
インビボの薬物動態
インビボ薬物動態パラメーターをiv適用後のラットで調べた。以下のパラメーターを記録する。[mg/kg]体重で表される、適用される用量;AUC(0~24)norm=[kg*h/L]で表される、用量で割った0~24時間までの血漿濃度対時間曲線下面積;Cmax,norm:[kg/L]で表される、用量で割った血漿中の最大薬物濃度;CLマトリックス=[L/h/kg]で表される、血漿からの薬物の全身クリアランス;CL血液=[L/h/kg]で表される血液からの薬物の全身クリアランス=(CLマトリックス*C/C)、ただしC/C=血液に対する血漿への分配;Vss=[L/kg]で表される、定常状態における分布の見かけの体積;MRTiv=[h]で表される平均滞留時間;t1/2=[h]で表される終末半減期。
虚血/再灌流
動物を麻酔下に置き(ロンパン(キシラジン、キシラジン塩酸塩)2%、Bayer、PZN-1320422、ケタベット(ケタミン塩酸塩)100mg/mL、Pfizer、PZN-3151811)、右目の瞳孔を拡張させた(ネオシネフリン-POS 5%)。アウゲントロプフェン、URSAPHARM、PZN0828584)。
麻酔された時点で、局所麻酔点眼薬(アルカイン、局所麻酔剤アウゲントロプフェン、Alcon、37516058)を右目に適用した。ラットは左側を下にした。短い曝露時間の後、30Gカニューレを前眼房に横方向に挿入した。これを行うため、眼球が眼窩から脱出するように綿棒で眼球を固定した。カニューレを配置した時点で、目を慎重に放した。30Gカニューレを、輸液セットを介して等張輸液バッグに接続した。輸液バッグを圧力カフにぶら下げた。圧力カフとマノメーターによって圧力を調整した。このモデルでは、眼圧を120mmHgに上昇させる。持続時間は20分とする。カニューレが正しく合うと、血液循環が遮断されるため、目が白くなる。処置中、ラットは温かいマット(レベル2)の上に横たわった。動物の麻酔状態を観察する必要があった。必要に応じて、動物がひげを動かし始めたらすぐに(通常は約15分後)動物にスプレーした。保湿ジェルを目に塗布した。
処置は、虚血事象の2日前から開始し、虚血事象の2日間後まで行った。眼球運動追跡(OKT)測定を、治療の最終日から2~3日以内に行う。
時間が経過した時点でカニューレを取り外し、抗生物質の点眼薬とベパンテン眼軟膏を処置した眼に適用した。その後、動物をケージに戻した。
検眼の読み出しでは、空間分解能(空間周波数)のみが測定される。両眼を測定した。サイクル/度[c/d]値を、左右の目を比較してグラフィカルに表示した。
装置設定:
心理物理学:単純な階段
刺激:100%コントラスト
空間周波数
視神経圧挫
月齢約3ヶ月の雄C57BL/6マウスを100/10mg/kgのケタミン/キシラジンで麻酔し、次いでプロパラカインを局所投与した。双眼手術鏡下で、視神経を外科的に露出させ、眼球の1~2mm後ろでデュモンN7自己閉鎖式鉗子で押し潰した。ばねばさみを使用して眼球の外側眼窩に位置する結膜に小さな切開を行った。血管系からの出血を避けるため、視神経が露出するまで最小限の切開を続けた。きれいに露出させた後、視神経を眼球から約1~2mmの位置で、微細なマイクロピンセットを使用して3~7秒間摘まんだ。マイクロピンセットを慎重に取り外した後、眼球の位置を直し、トブラマイシンを投与した。神経圧挫の10日後、眼球を摘出して固定し、生存したRGCをSNCG、RBPMS、及びβIII-チューブリンについて免疫染色した。次に、Nikon EclipseTE2000-5蛍光顕微鏡とPlan-fluor40オングストローム/0.6対物レンズを使用して網膜を画像化した。視神経乳頭から1mmの上、下、側頭側、及び鼻側の象限の4つの象限から画像を得た。RGCを各画像から手動でカウントした。動物の別のコホートでは、視神経と網膜を切断し、視神経圧挫の24時間後にホスホ-JUN(DLK経路活性化の指標)について染色した。硝子体内注射、視神経圧挫、免疫蛍光、及びRGCカウントは、マスクした方法で行った。
光損傷
薄暗い光(10~30ルクス未満)で2週間(14日間)順応させた後、雌BALBc/J(10~12週齢)を24時間暗順応させました。すべての化合物注入は、必要に応じて暗赤色光を使用して暗所で行った。拡張剤(トロピカミドまたはフェニレフリン)を局所的に適用した後、すべてのマウスを明箱に入れた。次に、ライトを約3000ルクスで4時間付けっぱなしにした後、実験手順の準備が整うまで、または薄暗い光の条件(10~30ルクス未満)に置かれるまで、暗順応を伴う同じ条件で暗回復を行った。その後、マウスを、OCT、ERG、機能試験、及び/または免疫組織化学分析で3~7日間、フォローした。
結果
化合物4、19、94、及び112のDLK、LZK、網膜神経節細胞生存率アッセイデータ、透過性データ、代謝データ、及びクリアランスデータを図1の表に示す。DLK、LZK、及びRGCアッセイでは化合物112が最も活性が高かった。インシリコの吸収、分布、代謝、排出、及び毒物学的特性(ADMET)、分子特性、インビトロの物理化学特性、安全性データ、及びインビトロのPK特性が化合物112について得られ、図2に示す。インビトロの物理化学及びPK特性により、この化合物は化学的に安定しているが、代謝的に不安定であることが特徴付けられた。雄ウィスターラットにおける化合物112のインビボPKデータを図6に示す。インビボでの標的関与を実証するため、マウス視神経圧挫実験を行い(図3参照)、p-JUN免疫反応性を損傷後の網膜神経節細胞(RGC)層で測定した。化合物112で処理したRGCにおけるp-cJun強度の減少は、溶媒で処理したRGCと比較して、DLK経路の活性化が阻害されたことを示した。化合物112は、虚血/再灌流(I/R)ラットモデルにおいて神経保護効果も示した。20分間の虚血事象後の予防的条件では、化合物112で処理した動物は、非処理動物(溶媒)が約5%の視力を維持したのに対して約80%の視力を維持した(図4を参照)。化合物112を、連続光コヒーレンストモグラフィー(OCT)及び連続網膜電図(ERG)でも試験した(図5参照)。連続OCTでは、化合物112は溶媒よりも高い網膜外層(ORL)の厚さを示し、用量依存性を示した。連続ERGでは、化合物112は溶媒と比較して光受容体におけるa波振幅が高く、網膜内細胞におけるb波振幅が高くなり、用量依存性を示した。これらの結果は、化合物112がマウスの光損傷モデルで神経保護効果を示したことを示すものであり、光受容体の形態(連続OCTによる)と機能(連続ERGによる)の両方の保存を示している。
式Zの化合物のDLK及びLZK値を、下記表Aに開示する。


以上、本発明をその詳細な説明とともに記載したが、上記の記載は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲の例示を目的としたものであって、その限定を目的としたものではない。他の態様、利点、及び変更は、以下の特許請求の範囲に含まれる。

Claims (115)

  1. 式(Z)の化合物:
    [式中、
    Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
    または
    Xは炭素であり、Yは窒素であり、
    は、水素、-C(O)-NR、C(O)OR、-S(O)NH(C~C)-アルキル、(C~C)-アルキル、ハロ、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、及びヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、シアノ、またはハロで置換されてよく、
    は、水素または-CRであり、
    は、水素または(C~C)-アルキルであり、
    及びRは、それぞれ独立して水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよく、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    または
    は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~7員環を形成し、ただし、前記環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
    は、水素、(C~C10)-アリール、またはCRであり、ただし、前記(C~C10)-アリールは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換され、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、シアノメチル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、
    (i)前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C1~)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソ、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリルで置換されてよく、
    (ii)前記(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルは、4~7員のヘテロシクリルまたは(C~C)-シクロアルキルと縮合してもよく、
    または
    とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~8員の単環式または架橋された二環式環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されるか、
    (ii)前記環は、それぞれが1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで場合により置換された(C~C10)-アリール、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルと縮合してよく、または
    は、水素または(C~C)-アルキルであり、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、水素または(C~C)-アルキルであるか、または
    とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~10員の単環式または二環式環を形成し、ただし、前記4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換され、
    Zは、-NHRまたはHであり、
    は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で置換され、
    R’及びR’’のそれぞれの存在は、水素及び(C~C)-アルキルから選択されるか、またはR’とR’’とは互いに結合してそれらが結合した窒素原子と共に3~6員のヘテロシクリルを形成し、
    は、水素またはハロであり、
    は、水素、ハロ、または(C~C)-アルキルである]
    及びそれらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物。
  2. Zが、Hである、請求項1に記載の化合物。
  3. Zが、-NHRである、請求項1に記載の化合物。
  4. が、C(O)ORである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. が、-S(O)NH(C~C)-アルキルである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  6. が、(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  7. が、ハロである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  8. が、(C~C10)-アリールであり、ただし、前記(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  9. が、ヘテロアリールであり、ただし、前記ヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルコキシ、-SO、-NR、シアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキル、及び(C~C)-シクロアルコキシは、1つ以上の独立して選択されたシアノ、ヒドロキシル、またはハロで置換されてよい、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 前記ヘテロアリールが、チアジアゾリルである、請求項9に記載の化合物。
  11. 前記ヘテロアリールが、オキサジアゾリルである、請求項9に記載の化合物。
  12. 式(Y)の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    [式中、
    Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
    または
    Xは炭素であり、Yは窒素であり、
    は、水素または-C(O)-NRであり、
    は、水素または-CRであり、
    は、水素または(C~C)-アルキルであり、
    及びRは、それぞれ独立して水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよく、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    または
    は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~7員環を形成し、ただし、環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
    は、水素、(C~C10)-アリール、またはCRであり、ただし、前記(C~C10)-アリールは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ハロで置換され、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、シアノメチル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、
    (i)前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C1~)-アルコキシ、C(O)OR、(C~C)-シクロアルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、オキソ、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、-NR’R’’、またはハロで場合により置換された1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリルで置換されてよく、
    (ii)前記(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルは、4~7員のヘテロシクリルまたは(C~C)-シクロアルキルと縮合してもよく、
    または
    とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~8員の単環式または架橋された二環式環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C10)-アリール置換基は、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
    (ii)前記環は、それぞれが1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで場合により置換されたフェニル、ヘテロアリール、または4~7員のヘテロシクリルと縮合してよく、
    は、水素または(C~C)-アルキルであり、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、水素または(C~C)-アルキルであるか、または
    とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~10員の単環式または二環式環を形成し、ただし、前記4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換され、
    は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で置換され、
    R’及びR’’のそれぞれの存在は、水素及び(C~C)-アルキルから選択され、
    は、水素またはハロであり、
    は、水素、ハロ、または(C~C)-アルキルである]。
  13. が、(C~C10)-アリールであり、ただし、前記(C~C10)-アリールは、場合により、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、またはハロで置換され、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよい、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
  14. とRとが互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~10員の単環式または二環式環を形成し、ただし、前記4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換される、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
  15. が水素である、請求項1~3及び12~14のいずれか1項に記載の化合物。
  16. が、-C(O)-NRである、請求項1~3及び12~14のいずれか1項に記載の化合物。
  17. が水素である、請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物。
  18. がハロである、請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物。
  19. が水素である、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物。
  20. がハロである、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物。
  21. が、(C~C)-アルキルである、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物。
  22. が水素である、請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物。
  23. が、(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された-NR’R’’で場合により置換される、請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物。
  24. R’及びR’’のそれぞれの存在が、水素及び(C~C)-アルキルから選択される、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物。
  25. R’とR’’とが互いに結合してそれらが結合している窒素原子と共に3~6員のヘテロシクリルを形成する、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物。
  26. 式(X)の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    [式中、
    Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
    または
    Xは炭素であり、Yは窒素であり、
    は、水素または-CRであり、
    は、水素または(C~C)-アルキルであり、
    及びRは、それぞれ独立して水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよく、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    または
    は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~7員環を形成し、ただし、前記環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシルまたはハロで置換されてよく、
    は水素またはCRであり、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、ハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、(C~C)-シクロアルキル、シアノメチル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールであり、ただし、前記(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    または
    とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む3~8員の単環式または架橋された二環式環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C10)-アリール置換基は、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
    (ii)前記環は、それぞれが1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで場合により置換されたフェニルまたはヘテロアリールと縮合してよく、
    は、(C~C)-アルキルであり、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、水素または(C~C)-アルキルである]。
  27. が水素である、請求項1~3、12~14、16~26のいずれか1項に記載の化合物。
  28. が、-CRである、請求項1~3、12~14、16~26のいずれか1項に記載の化合物。
  29. が水素である、請求項1~3、12~14、16~28のいずれか1項に記載の化合物。
  30. が、(C~C)-アルキルである、請求項1~3、12~14、16~28のいずれか1項に記載の化合物。
  31. が水素である、請求項1~12及び15~30のいずれか1項に記載の化合物。
  32. が、CRである、請求項1~12及び15~30のいずれか1項に記載の化合物。
  33. が水素である、請求項1~13及び15~32のいずれか1項に記載の化合物。
  34. が、(C~C)-アルキルである、請求項1~13及び15~32のいずれか1項に記載の化合物。
  35. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大3個のヘテロ原子を含む4~7員の単環式環を形成し、ただし、前記4~10員の単環式または二環式環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキルまたは(C~C)-アルコキシで場合により置換される、請求項1~12及び15~30のいずれか1項に記載の化合物。
  36. が水素である、請求項1~3、12~14、16~26、及び28~35のいずれか1項に記載の化合物。
  37. は、(C~C10)-アリールであり、ただし、前記(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、4~7員ヘテロシクリルの窒素は、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい、請求項1~12、15~30、及び32~36のいずれか1項に記載の化合物。
  38. 式(A)の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    [式中、
    Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
    または
    Xは炭素であり、Yは窒素であり、
    及びRは、それぞれ独立して、水素または1つ以上のフルオロによって場合により置換された(C~C)-アルキルであり、
    は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    または
    は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員環を形成し、ただし、前記環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、(C~C)-シクロアルキル、シアノメチル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールであり、ただし、前記(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    または
    とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員の環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
    (ii)前記環は、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールと縮合してよく、
    は、(C~C)-アルキルであり、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C10)-アリール、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい]。
  39. がシアノメチルである、請求項1~12、15~30、32~34、36、及び36~38のいずれか1項に記載の化合物。
  40. が水素である、請求項1~12、15~30、32~34、36、及び38のいずれか1項に記載の化合物。
  41. は、(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36、及び38のいずれか1項に記載の化合物。
  42. は、(C~C)-シクロアルキルであり、ただし、前記(C~C)-シクロアルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36、及び38のいずれか1項に記載の化合物。
  43. は、4~7員ヘテロシクリルであり、ただし、前記4~7員ヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36、及び38のいずれか1項に記載の化合物。
  44. は、(C~C10)-アリールであり、ただし、前記(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36、及び38のいずれか1項に記載の化合物。
  45. は、フェニルであり、ただし、前記フェニルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36、及び38のいずれか1項に記載の化合物。
  46. がフェニルであり、前記フェニルが1つ以上の独立して選択されたハロによって置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36、及び38のいずれか1項に記載の化合物。
  47. 式(I)の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    [式中、
    Xは窒素であり、Yは炭素であるか、
    または
    Xは炭素であり、Yは窒素であり、
    及びRは、それぞれ独立して、水素または1つ以上のフルオロによって場合により置換された(C~C)-アルキルであり、
    は、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    または
    は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員環を形成し、ただし、前記環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールであり、ただし、前記(C~C)-シクロアルキル、(C~C10)-アリール、またはヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員のヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
    または
    とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員の環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
    (ii)前記環は、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールと縮合してよく、
    は、(C~C)-アルキルである]。
  48. Xが窒素であり、Yが炭素である、請求項1~47のいずれか1項に記載の化合物。
  49. Xが炭素であり、Yが窒素である、請求項1~47のいずれか1項に記載の化合物。
  50. が水素である、請求項1~3、12~14、16~26、及び28~49のいずれか1項に記載の化合物。
  51. が、場合により、1つ以上のフルオロで置換された(C~C)-アルキルである、請求項1~3、12~14、16~26、及び28~49のいずれか1項に記載の化合物。
  52. がメチルである、請求項51に記載の化合物。
  53. が水素である、請求項1~3、12~14、16~26、及び28~52のいずれか1項に記載の化合物。
  54. が、場合により、1つ以上のフルオロで置換された(C~C)-アルキルである、請求項1~3、12~14、16~26、及び28~52のいずれか1項に記載の化合物。
  55. がメチルである、請求項54に記載の化合物。
  56. は、(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、及び37~55のいずれか1項に記載の化合物。
  57. は、(C~C)-シクロアルキルであり、ただし、前記(C~C)-シクロアルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、及び37~55のいずれか1項に記載の化合物。
  58. は、(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-シクロアルキル-(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、及び37~55のいずれか1項に記載の化合物。
  59. は水素であり、RとRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員環を形成し、ただし、前記環は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、(C~C)-アルキル、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、及び37~49のいずれか1項に記載の化合物。
  60. は、(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~59のいずれか1項に記載の化合物。
  61. は、(C~C)-シクロアルキルであり、ただし、前記(C~C)-シクロアルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、及び36~59のいずれか1項に記載の化合物。
  62. は、4~7員ヘテロシクリルであり、ただし、前記4~7員ヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルコキシ及び(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択されたハロで置換されてよく、前記4~7員ヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、及び36~59のいずれか1項に記載の化合物。
  63. は、(C~C)-シクロアルキルであり、ただし、前記(C~C)-シクロアルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~38、及び40~62のいずれか1項に記載の化合物。
  64. は、(C~C10)-アリールであり、ただし、前記(C~C10)-アリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~38、及び40~62のいずれか1項に記載の化合物。
  65. は、ヘテロアリールであり、ただし、前記ヘテロアリールは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、4~7員ヘテロシクリル、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~38、及び40~62のいずれか1項に記載の化合物。
  66. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む4~7員の環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
    (ii)前記環は、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールと縮合されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~38、及び40~59のいずれか1項に記載の化合物。
  67. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
    (ii)前記環は、(C~C10)-アリールまたはヘテロアリールと縮合されてよい、請求項1~12、15~30、32~38、及び40~59のいずれか1項に記載の化合物。
  68. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大2個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
    (ii)前記環はフェニルと縮合されてよい、請求項1~12、15~30、32~38、及び40~59のいずれか1項に記載の化合物。
  69. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大1個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の独立して選択された(C~C10)-アリール-(C~C)-アルキル、4~7員のヘテロシクリル、(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により、1つ以上の独立して選択された4~7員のヘテロシクリル、またはフルオロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのそれぞれのいずれの窒素も、C(O)ORまたはC(O)Rで独立して置換されてよく、
    (ii)前記環はフェニルと縮合されてよい、請求項1~12、15~30、32~38、及び40~59のいずれか1項に記載の化合物。
  70. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にOまたはNからなる群から選択される最大1個のヘテロ原子を含む5~6員の環を形成し、ただし、
    (i)前記環は、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、オキソ、シアノ、またはフルオロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキルは、場合により1つ以上のフルオロで置換されてよく、
    (ii)前記環は、フェニルと縮合されてよい、請求項1~12、15~30、32~38、及び40~59のいずれか1項に記載の化合物。
  71. 式(I-A)の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    [式中、
    は水素であり、
    は、場合により1つ以上のフルオロで置換されたメチルであり、
    は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよい(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
    または
    とRは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に最大1個のOまたはN原子を含む4~7員環を形成し、ただし、前記環はオキソで置換されてよく、
    は、水素、(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、(C~C)-シクロアルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、ただし、前記フェニルまたはベンゾオキサゾリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
    とRとは互いに結合してそれらが結合している炭素原子と共に最大1個のO原子を含む5~6員環を形成し、ただし、前記環はフェニルと縮合してよく、
    は、(C~C)-アルキルである]。
  72. は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよい(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~56、及び60~71のいずれか1項に記載の化合物。
  73. とRは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に最大1個のOまたはN原子を含む4~7員環を形成し、ただし、前記環はオキソで置換されてよい、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~52、及び59~71のいずれか1項に記載の化合物。
  74. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノン、シクロブチル、またはテトラヒドロフラニルを形成する、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~52、及び59~71のいずれか1項に記載の化合物。
  75. 式(I-C)の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    [式中、
    は水素であり、
    は、場合により1つ以上のフルオロで置換されたメチルであり、
    は、それぞれが1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてよいメチルまたはエチルであり、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
    または
    とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノン、シクロブチル、またはテトラヒドロフラニルを形成し、
    は、水素、(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよく、
    は、フェニルまたはベンゾオキサゾリルであり、そのそれぞれは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C1~)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよく、
    とRとは互いに結合してそれらが結合している炭素原子と共に最大1個のO原子を含む5~6員環を形成し、ただし、前記環はフェニルと縮合してよく、
    は、(C~C)-アルキルである]。
  76. が、非置換のメチルである、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~55、60~71、及び75のいずれか1項に記載の化合物。
  77. が、1つ以上のフルオロで置換されたメチルである、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~55、60~71、及び75のいずれか1項に記載の化合物。
  78. は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいメチルであり、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~55、60~71、及び75のいずれか1項に記載の化合物。
  79. は、1つ以上の独立して選択されたヒドロキシル、(C~C)-アルコキシ、クロロ、またはフルオロで置換されてもよいエチルであり、ただし、前記(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~55、60~71、及び75のいずれか1項に記載の化合物。
  80. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノン、シクロブチル、またはテトラヒドロフラニルを形成する、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~52、60~71、及び75のいずれか1項に記載の化合物。
  81. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にピロリジノンを形成する、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~52、60~71及び75のいずれか1項に記載の化合物。
  82. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にシクロブチルを形成する、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~52、60~71及び75のいずれか1項に記載の化合物。
  83. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にテトラヒドロフラニルを形成する、請求項1~3、12~14、16~26、28~35、37~52、60~71及び75のいずれか1項に記載の化合物。
  84. は、水素、(C~C)-アルキル、または4~7員のヘテロシクリルであり、ただし、前記(C~C)-アルキル、または4~7員のヘテロシクリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよく、前記4~7員のヘテロシクリルのいずれの窒素もC(O)ORまたはC(O)Rで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~59、63~65、及び71~83のいずれか1項に記載の化合物。
  85. は、水素または(C~C)-アルキルであり、ただし、前記(C~C)-アルキルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルコキシまたはハロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~59、63~65、及び71~83のいずれか1項に記載の化合物。
  86. が、水素、メチル、エチル、またはメトキシメチルである、請求項1~12、15~30、32~34、36~59、63~65、及び71~83のいずれか1項に記載の化合物。
  87. は、フェニルであり、前記フェニルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~38、40~62、及び71~86のいずれか1項に記載の化合物。
  88. がフェニルであり、前記フェニルが1つ以上の独立して選択された(C-C)-アルコキシまたはハロによって置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~38、40~62、及び71~86のいずれか1項に記載の化合物。
  89. は、ベンゾオキサゾリルであり、前記ベンゾオキサゾリルは、1つ以上の独立して選択された(C~C)-アルキル、(C~C)-アルコキシ、シアノ、またはハロで置換されてよく、ただし、前記(C~C)-アルキル及び(C~C)-アルコキシは、1つ以上のフルオロで置換されてよい、請求項1~12、15~30、32~34、36~38、40~62、及び71~86のいずれか1項に記載の化合物。
  90. は、非置換のベンゾオキサゾリルである、請求項1~12、15~30、32~34、36~38、40~62、及び71~86のいずれか1項に記載の化合物。
  91. とRは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に最大1個のO原子を含む5~6員環を形成し、ただし、前記環はフェニルと縮合してよい、請求項1~12、15~30、32~38、40~59、及び71~83のいずれか1項に記載の化合物。
  92. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共にシクロペンチルを形成する、請求項1~12、15~30、32~38、40~59、及び71~83のいずれか1項に記載の化合物。
  93. とRは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に最大1個のO原子を含む6員環を形成し、ただし、前記環はフェニルと縮合される、請求項1~12、15~30、32~38、40~59、及び71~83のいずれか1項に記載の化合物。
  94. とRとは互いに結合してそれらが結合した炭素原子と共に1,2,3,4-テトラヒドロナフタレニルまたはクロマニルを形成する、請求項1~12、15~30、32~38、40~59、及び71~83のいずれか1項に記載の化合物。
  95. 表1A、表1B、表1C、表1D、表1E、及び表1Fに開示される化合物から選択される、請求項1に記載の化合物。
  96. 請求項1~95のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、医薬組成物。
  97. 眼投与用に製剤化された、請求項96に記載の医薬組成物。
  98. 点眼薬、眼軟膏、眼用ゲル、眼用コイル、コンタクトレンズ、または眼科用インサートとして製剤化された、請求項96または97に記載の医薬組成物。
  99. 硝子体内投与用に製剤化された、請求項96~98のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  100. 注射部位でデポを形成する、請求項99に記載の医薬組成物。
  101. 全身送達用に製剤化された、請求項96に記載の医薬組成物。
  102. 中枢神経系への送達のために製剤化された、請求項96または101に記載の医薬組成物。
  103. 対象の神経変性疾患を治療するための方法であって、前記対象に有効量の請求項1~95のいずれか1項に記載の化合物、または請求項96~102のいずれか1項に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
  104. 前記神経変性疾患が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、パーキンソン病、パーキンソンプラス病、ハンチントン病、末梢神経障害、虚血、脳卒中、頭蓋内出血、脳出血、有毒化合物への曝露によって引き起こされる神経損傷、神経系の損傷、三叉神経痛、舌咽神経痛、ベル麻痺、重症筋無力症、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、原発性側索硬化症(PLS)、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、椎間板症候群、頸椎症脊椎症、神経叢障害、胸郭出口破壊症候群、ポルフィリン症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、脱髄疾患、ギラン・バレー症候群、多発性硬化症、シャルコー-マリートゥース病、プリオン病、クロイツフェルト・ヤコブ病、ゲルストマン・シュトラウスラー・シャインカー症候群(GSS)、致死性家族性不眠症(FFI)、牛海綿状脳症、ピック病、てんかん、感音難聴、外傷性脳損傷、及びエイズ認知症コンプレックスから選択される、請求項103に記載の方法。
  105. 前記神経変性疾患が、神経変性眼科的疾患である、請求項103に記載の方法。
  106. 前記神経変性眼科的疾患が、加齢黄斑変性(AMD)、脈絡膜血管新生(CNV)、脈絡膜血管新生膜(CNVM)、嚢胞様黄斑浮腫(CME)、網膜上膜(ERM)及び黄斑穿孔、近視関連の脈絡膜血管新生、血管様及び血管線条、網膜剥離、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫(DME)、網膜色素上皮の萎縮性及び肥厚性病変、網膜静脈閉塞症、脈絡膜網膜静脈閉塞症、黄斑浮腫、腎静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、網膜色素変性症及びその他の遺伝性網膜変性症、未熟児網膜症、緑内障、中毒性視神経症、非動脈炎性虚血性視神経症、動脈炎性虚血性視神経症/巨細胞性動脈炎、外傷性視神経症、特発性頭蓋内圧亢進症/偽脳腫瘍、炎症性視神経症、圧迫性視神経症、浸潤性視神経症、自己免疫性視神経症、脂質蓄積症、栄養性視神経症、レーベル遺伝性視神経症、優性視神経萎縮、フリードリヒ運動失調症、放射線誘発性視神経症、医原性視神経症を含むその他の視神経症、宇宙飛行関連神経眼症症候群(SANS)、眼の炎症性疾患、屈折異常近視、神経栄養性角膜症、角膜脱神経、及び糖尿病性角膜症から選択される、請求項105に記載の方法。
  107. 前記炎症性視神経症が、視神経炎である、請求項106に記載の方法。
  108. 前記神経変性眼科障害が、緑内障、加齢黄斑変性(AMD)、脈絡膜血管新生(CNV)、近視関連の脈絡膜血管新生、糖尿病性網膜症、黄斑浮腫、及び網膜静脈閉塞症から選択される、請求項105に記載の方法。
  109. 対象の視神経症を治療するための方法であって、前記対象に有効量の請求項1~95のいずれか1項に記載の化合物、または請求項96~102のいずれか1項に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
  110. 前記視神経症が、緑内障、遺伝性網膜変性、非滲出性AMD/地理的萎縮、虚血を生じる網膜血管疾患、網膜剥離、及び浮腫を生じる疾患から選択される、請求項109に記載の方法。
  111. さらなる療法または治療剤を前記対象に投与することをさらに含む、請求項103~110のいずれか1項に記載の方法。
  112. 哺乳動物細胞におけるDLK及び/またはLZK活性を阻害する方法であって、前記哺乳動物細胞を請求項1~95のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と接触させることを含む、前記方法。
  113. 前記細胞が、神経細胞である、請求項112に記載の方法。
  114. 前記接触させることが、インビボで起こる、請求項112~113に記載の方法。
  115. 前記接触させることが、インビトロで起こる、請求項112~113に記載の方法。
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