JP2023543989A - 併用呼吸療法デバイス、システム、および方法 - Google Patents

併用呼吸療法デバイス、システム、および方法 Download PDF

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Abstract

併用呼吸療法管理システムは、患者に複数の連携された呼吸療法を提供するための併用される呼吸療法デバイスによって実行され得る、併用される呼吸療法処方箋を生成する。本システムは、併用される呼吸療法デバイスが使用中である間に、併用される呼吸療法処方箋を更新し、更新値を実装することができる。統合されたグラフィカルユーザインターフェースが、患者および臨床医にカスタマイズの選択肢、および併用される呼吸療法デバイスの事前選択された動作への迅速なアクセスを提供する。本システムの付加的な特徴は、遠隔の臨床医による併用呼吸療法デバイスの遠隔アクセスおよび制御を可能にする。

Description

(背景)
卒中、脊髄損傷、頭部外傷、または筋ジストロフィーおよび筋萎縮性側索硬化症(ALS、すなわち、ルー・ゲーリック病)等の疾患の結果として、神経筋脱力を患う患者は、弱い咳ならびに浅い呼吸(低換気)に起因する、罹患率および死亡率の増大するリスクを有する。弱い咳および肺換気不全を引き起こす慢性的病気の数は、多く、拡大している。
患者が、効果的ではない咳を有すると、胸部分泌物が、呼吸器系内に留保され、肺炎、肺の虚脱を引き起こすか、または粘液が、気管を充填した場合には、致命的な呼吸停止を引き起こす。加えて、浅い呼吸は、患者の血流内で低い酸素レベルおよび高い二酸化炭素レベルを引き起こし、一般的な風邪でさえ重度の呼吸疾患をもたらし得る、慢性呼吸不全の医療的に脆弱な状態をもたらす。これらの理由から、肺の合併症は、神経筋脱力を患う患者の罹患率および死亡の主因と見なされる。
患者の病状が、悪化するにつれて、患者が咳の補助および補助換気の両方を必要とするであろう、可能性が高い状態になる。弱い咳に対処するための呼吸療法は、多くの場合、機械的強制吸気/強制排気を介して補助咳嗽を提供するデバイスを伴う一方、浅い呼吸は、一般的には、別個の人工呼吸デバイスによって対処される。
(要約)
一実施形態によると、患者の気道に結合されたマウスピースに負の加圧空気を提供するための、吹送機と、患者によって着用される衣服または患者によって装着される経鼻インターフェースのうちの少なくとも一方に空気パルスを送達するために構成される、空気パルス発生器とを含む、併用呼吸療法デバイスが、提供される。本デバイスはさらに、関連付けられるコンピュータネットワークと通信する、ネットワークインターフェースと、命令を記憶するメモリと通信する、プロセッサを含む、コントローラであって、命令は、併用される呼吸療法処方箋を実行するために、プロセッサによって実行可能であり、併用される呼吸療法処方箋は、併用呼吸療法デバイスによってある時間周期にわたって実施されるべき複数の異なる療法セッションを定義し、複数の異なる療法セッションのそれぞれは、粘液抽出療法を含む、コントローラとを含む。併用療法デバイスはさらに、コントローラと通信し、併用呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作と関連付けられるグラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成される、ディスプレイを含む。
別の実施形態によると、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスの問題優先デバイス制御のためのシステムが、提供される。本システムは、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスと、少なくとも1つの臨床医デバイスとを含む。少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスは、関連付けられるコンピュータネットワークと通信する、ネットワークインターフェースと、命令を記憶するメモリと通信する、プロセッサを含む、コントローラであって、命令は、併用される呼吸療法処方箋を実行するために、プロセッサによって実行可能であり、併用される呼吸療法処方箋は、併用呼吸療法デバイスによってある時間周期にわたって実施されるべき複数の異なる療法セッションを定義する、コントローラとを含む。少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスはさらに、コントローラと通信し、併用呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作と関連付けられるグラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成される、ディスプレイを含む。少なくとも1つの臨床医コンピューティングデバイスは、関連付けられるコンピュータネットワークを介して少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスと通信し、少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作を制御するように構成される。
別の実施形態では、臨床医デバイスによって、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスを遠隔で制御するための方法が、提供される。本方法は、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスとデータ通信している臨床医デバイスにおいて、患者と関連付けられる少なくとも1つの生理学的パラメータを表す、患者データを受信することと、臨床医デバイスの関連付けられるディスプレイ上に、受信された患者データのグラフィック表現を発生させることとを含む。本方法はさらに、関連付けられるディスプレイを介して、選択された療法調節に対応する選択データを受信することと、選択された療法調節を少なくとも1つの併用療法デバイスに通信することとを含む。臨床医デバイスは、命令を記憶するメモリと通信する、プロセッサを含み、命令は、プロセッサによって実行され、プロセッサに本方法を実施させる。
さらに別の実施形態では、臨床医デバイスによって、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスを遠隔で制御するための臨床医デバイスが、提供される。臨床医デバイスは、メモリと通信する、プロセッサと、プロセッサと通信し、関連付けられるコンピュータネットワークを介して少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスと通信するように構成される、ネットワークインターフェースと、プロセッサと通信し、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作と関連付けられるグラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成される、ディスプレイとを含む。メモリは、命令を記憶し、前記命令は、プロセッサによって実行され、プロセッサに、関連付けられるネットワークを介して、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスの患者と関連付けられる少なくとも1つの生理学的パラメータを表す、患者データを受信させ、ディスプレイ上に、受信された患者データのグラフィック表現を発生させる。メモリはさらに、ディスプレイを介して、選択された療法調節に対応する選択データを受信し、関連付けられるコンピュータネットワークを介して、選択された療法調節を少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスに通信するための命令を記憶する。
本開示は、実施例として図示され、付随の図の限定として図示されるものではない。図は、単独で、または組み合わせにおいて、本開示の1つ以上の実施形態を図示し得る。図示の単純化および明確性のために、図内に図示される要素は、必ずしも縮尺通りに描かれるわけではない。例えば、いくつかの要素の寸法は、明確化のために、他の要素と比較して誇張され得る。さらに、適切であると見なされる場合、基準標識は、対応する、または類似する要素を示すために図間で繰り返され得る。
図1は、併用呼吸療法管理システムの少なくとも一実施形態の簡略化されたモジュール図である。
図2は、併用呼吸療法デバイスを構成するための方法の少なくとも一実施形態の簡略化されたフロー図である。
図3は、併用呼吸療法管理システムの少なくとも一実施形態のための簡略概略図である。
図4は、図1のシステムの少なくとも一実施形の処方箋生成器モジュールのためのユーザインターフェースの少なくとも一実施形態の簡略化された立面図である。
図5は、図1のシステムの少なくとも一実施形態の患者インターフェースモジュールのための別のユーザインターフェースの少なくとも一実施形態の簡略化された立面図である。
図6は、図1のシステムを使用して呼吸療法を構成するための方法の少なくとも一実施形態の簡略化されたフロー図である。
図7は、図1のシステムを使用して呼吸療法を構成するための別の方法の少なくとも一実施形態の簡略化されたフロー図である。
図8は、図1のシステムを使用して呼吸療法を構成するための別の方法の少なくとも一実施形態の簡略化されたフロー図である。
図9は、図1のシステムを使用して呼吸療法を構成するための別の方法の少なくとも一実施形態の簡略化されたフロー図である。
図10は、図1のシステムを使用して呼吸療法を実施するための方法の少なくとも一実施形態の簡略化されたフロー図である。
図11は、それと接続して図1のシステムが実装され得る、例示的コンピューティング環境の単純化されたブロック図である。
図12は、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスを動作させるためのメインスクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図13は、対象アプリケーションの一実施形態による、併用呼吸療法デバイスの緊急事態スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図14は、対象アプリケーションの一実施形態による、併用呼吸療法デバイスの療法強化スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図15は、対象アプリケーションの一実施形態による、併用呼吸療法デバイスの「あなたに合った療法のカスタマイズ」スリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Aは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための咳設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Bは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための咳吸気圧設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Cは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための咳呼気(吸込)設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Dは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための咳サイクル持続時間調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Eは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための咳感度設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Fは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための換気設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Gは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための換気吸気圧設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Hは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための換気感度設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Iは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための咳後の換気の持続時間設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Jは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための初期発振(粘液可動化)設定調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Kは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための、図16Jに続く、発振(粘液可動化)調節スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図16Lは、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスの療法をカスタマイズするための設定完了スクリーンのグラフィカルユーザインターフェース表現である。
図17は、対象アプリケーションの一実施形態に従って併用呼吸療法デバイスに遠隔でアクセスし、それを制御するための例示的方法論を図示する、フローチャートである。
(詳細な説明)
本開示の概念は、種々の修正および代替形態を受けやすいが、それらの具体的実施形態は、図面内に実施例として示され、下記に詳細に説明される。しかしながら、本開示の概念を開示される特定の形態に限定する意図はなく、むしろ、意図は、本開示および添付の請求項に一貫する、全ての修正、均等物、ならびに代替策の全てを網羅することであることを理解されたい。
図1を参照すると、併用呼吸療法デバイス110を使用する、人に提供される、併用される呼吸療法を管理するためのシステム100は、議論を容易にするために、本明細書では、モジュールと表される、コンピュータ化された機能性のうちのいくつかの異なる部品を含む。例証的に、これらのモジュールは、構成可能ユーザインターフェースモジュール114と、併用される呼吸療法デバイス制御モジュール120とを含む。システム100の種々の実施形態では、構成可能ユーザインターフェースモジュール114は、1つ以上の他のモジュール112、122、130、132、134、140、142、144を含んでもよい。モジュール114、120、112、122、130、132、134、140、142、144はそれぞれ、システム100の特定の設計または実装の要件に従って、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、もしくはそれらの組み合わせとして実装されてもよい。さらに、モジュール114、120、112、122、130、132、134、140、142、144のうちのいずれかまたは全てが、いくつかの実施形態では、併用呼吸療法デバイス110の一部として(例えば、「独立」システムとして)実装されてもよい一方、他の実施形態では、モジュール114、120、112、122、130、132、134、140、142、144のうちのいくつかが、1つ以上の他のコンピューティングデバイス(例えば、モバイルデバイスもしくはより従来的なデスクトップ様式またはラップトップ様式のコンピュータ)上に実装されてもよい。下記により詳細に説明されるように、構成可能ユーザインターフェースモジュール112、122、130、132、134、140、142、144は、デバイス110または1つ以上の他のコンピューティングデバイスにおいて選択的にアクティブ化され、権限付与された人によって、もしくは異なるタイプの権限付与された人によって併用デバイス110との相互作用およびその制御を促進することができる。そのような権限付与された人は、臨床医(例えば、医師)、呼吸療法士、看護師、家族の一員、および他の介護者、ならびに併用される呼吸療法を受ける、患者を含み得る。議論を容易にするために、そのような人のうちのいずれも、本明細書では、システム100の「ユーザ」または「複数のユーザ」と称され得る。
処方箋生成器モジュール112は、ユーザ(例えば、臨床医)が、例えば、グラフィカル、オーディオ、および/またはビデオ特徴を使用する、ユーザが使いやすい方法において併用される呼吸療法処方箋を生成することを可能にする。したがって、処方箋生成器モジュール112は、ユーザが、多くの場合、より高性能のユーザインターフェース特徴のために限定された専有面積を有する、療法機器の部品上の非直観的なボタン、ダイヤル、または同等物を使用するための方法を習得するために時間を費やす必要性を緩和する。併用される呼吸療法処方箋は、1日のうちの種々の時間に生じるようにスケジューリングされる、異なる呼吸療法の1つまたは複数の統合された組み合わせを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、併用される呼吸療法処方箋は、咳補助(例えば、粘液可動化および/または粘液抽出療法)の繰り返されるサイクルと肺換気療法ならびに/もしくは肺容量漸増療法を統合する。併用される呼吸療法処方箋は、処方箋変換機モジュール122によって機械可読命令に変換されることができる。そのような命令は、併用デバイス110のハードウェア構成要素(例えば、マイクロプロセッサ)によって読み取られ、患者への併用される呼吸療法の提供を制御するように実行されることができる。いったん生成されると、併用される呼吸療法処方箋および/またはその機械可読バージョンは、コンピュータメモリ、例えば、併用される呼吸療法処方箋データベース118等のコンピュータ化されたデータ構造内に記憶されてもよい。
記憶された併用される呼吸療法処方箋またはその一部は、データ共有モジュール136を使用して、処方箋を生成した人によって、もしくは他のユーザ(例えば、呼吸療法士、他の臨床医、介護者、または患者)によってアクセスおよび閲覧されることができる。したがって、データ共有モジュール136は、併用される呼吸療法処方箋を、理解することが容易であり、特定のユーザによって、またはそのためにカスタマイズ可能である形式において提示する。いくつかの実施形態では、データ共有モジュール136は、あるカテゴリの権限付与された人が、あるデータを閲覧すること、または併用される呼吸療法処方箋にあるタイプの変更を行うことを可能にしてもよい。例えば、臨床医が、併用される呼吸療法処方箋の任意の側面を閲覧または変更することが可能にされてもよい一方、療法士が、処方箋を閲覧し、処方箋のある部分のみ(例えば、限定された定義範囲内の圧力の咳吸気もしくは咳呼気(吸込)圧、または療法開始時間)を変更することを可能にされるが、他のもの(例えば、療法持続時間)については可能にされなくてもよい。同様に、権限制限が、併用される呼吸療法処方箋を閲覧および変更するための患者または家族の一員の能力に課されてもよい。
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースモジュール114は、ユーザが、ユーザによって観察される患者の病状の変化に応答してか、またはある他のトリガ条件に応答してかにかかわらず、療法が進展している間の患者の療法投与計画を調節することを可能にする、問題優先デバイス制御モジュール140を含む。例えば、いくつかの実施形態では、処方箋変換機モジュール122は、療法が進展している間、併用デバイス110から、療法の現在のステータスまたは患者の病状についての情報等のデータを受信してもよい。デバイス110から取得されたそのようなデータは、データ共有モジュール136を使用して、ヒトが理解可能な形式においてユーザに表示されることができる。患者の療法に対する変更が、ユーザによって、併用デバイス110から取得されたデータに応答して、または介護者によって観察される患者の病状の変化に応答して、例えば、問題優先デバイス制御モジュール140を使用して入力されてもよい。
さらに、いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースモジュール114は、オーディオインターフェースモジュール142を含み、また、ペルソナ構成モジュール144を含んでもよい。モジュール142、144は、ヒト/デバイス間相互作用をさらに向上させるように設計される。例えば、オーディオインターフェース142は、デバイス110を使用するための方法を解説する、または開始間近である療法を解説する、予め録音されたヒトの音声メッセージを再生してもよい。ペルソナ構成モジュール144は、ユーザが「個性」をデバイス110に振り当てることを可能にしてもよい。例えば、ペルソナ構成モジュール144は、ユーザが、ユーザと通信するときにデバイス110によって使用されるべきグラフィカルまたはアニメーション化された文字ならびに/もしくは特定の音声のトーンまたはアクセントを選択することを可能にしてもよい。したがって、システム100を使用して、併用呼吸療法デバイス110は、ユーザまたは患者にとって直観的かつ非脅威的の両方である様式において、ある時間周期にわたって呼吸器患者に複数の統合かつ連携された呼吸療法を提供するために使用されることができる。また、呼吸療法処方箋によって規定される種々の治療は、患者のニーズに従って、それらが変化または進展し得るにつれて、呼吸毎のレベルにさえ至るまでカスタマイズおよび調節されることができる。そのようなカスタマイズならびに調節は、併用呼吸デバイス110によって応答して実装されることができる。
例証的な併用呼吸療法デバイス110は、そのそれぞれが複数の統合された呼吸療法を提供するために使用され得る、一群の併用呼吸療法デバイス110のうちの1つである。併用デバイス110は、併用される呼吸療法制御モジュール120と、陽圧空気流患者インターフェース124と、陰圧空気流患者インターフェース126と、いくつかの実施形態では、空気パルス患者インターフェース128とを含む。陽圧空気流患者インターフェース124は、インターフェース124が係合される患者に陽(例えば、吸気)圧力を供給するように設計される。陰圧空気流患者インターフェース126は、インターフェース126が係合される患者に陰(例えば、呼気)圧力を供給するように設計される。空気パルス患者インターフェース128は、空気パルスを患者の気道、肺、または胸部面積に供給し、例えば、持続的高周波数発振(CHFO)、持続的陽呼気圧(CPEP)、ならびに/もしくは高周波数胸壁発振(HFCWO)を提供するように設計される。
例証的な制御モジュール120は、処方箋生成器モジュール112とインターフェースをとり、ユーザ定義および/またはユーザ修正された併用される呼吸療法処方箋を取得する。処方箋変換機モジュール122のあるバージョンが、システム100の種々の実施形態において、ユーザインターフェースレベルで(例えば、構成可能ユーザインターフェースモジュール114の一部として)、および/またはデバイスレベル(例えば、制御モジュール120の一部として)で提供されてもよい。ユーザインターフェースレベルにあるか、またはデバイスレベルにあるかにかかわらず、処方箋変換機モジュール122は、必要に応じて、処方箋を、インターフェース124、126、128を介した患者への空気流の印加を制御するために使用され得る、機械実行可能な形態に転換する。例えば、処方箋が、治療セッションを咳サイクルと、続いて、肺換気とを含むように規定する場合、処方箋変換機モジュール122は、併用デバイス110が療法セッションを実施するために必要とされるデバイス設定を発生させる。それらのデバイス設定は、例えば、具体的な空気圧レベル、空気圧が陽(例えば、膨張)または陰(例えば、吸込)であるべきかどうかのインジケーション、空気流を提供するための持続時間、空気圧の印加を繰り返すための回数等を含んでもよい。実施例として、併用される呼吸治療シーケンスのためのデバイス設定は、「咳:25cm水柱圧においてインターフェース124「オン」、-30cm水柱圧においてインターフェース126「オン」、換気:+15cm水柱圧においてインターフェース124「オン」、+4cm水柱圧においてインターフェース124「オン」、時間=2分」を含んでもよい。変換機モジュール122はさらに、これらのデバイス設定を、デバイス110の具体的な電気機械構成要素によって直接受信され、作用され得る、具体的な「弁開放」および「弁閉鎖」制御信号に変換してもよい。
併用呼吸療法デバイス110を使用して、肺容量漸増療法および肺換気療法は、補助換気または肺容量漸増が、必要とされる場合に呼吸毎の補助咳嗽と自動的に連携され(例えば、交互にされ)得るように、補助された咳サイクルと統合されることができる。このように、咳補助および肺換気または肺容量漸増療法の混合物は、各患者のニーズに合わせてカスタマイズされることができる。さらに、併用デバイス110は、2つの別個のデバイスを順次適用する必要性を排除する。順次的療法は、罹患中または弱っている患者にとって耐えることが困難であり、患者を臨床的に不安定な状態にさせ得る。加えて、併用デバイス110のいくつかの実施形態は、それらが車輪椅子上に搭載され、格納され、それによって、患者の生活の質を向上させ得るように、持ち運び可能である。なおもさらに、いくつかの実施形態では、デバイス110の吸気空気回路および呼気空気回路は、陽圧回路が、清浄かつ遮られていないままであるように、物理的に分離される。例証的な併用デバイス110のさらなる詳細が、図3に関連して下記に説明される。
より詳細には、例証的な処方箋生成器モジュール112は、併用される呼吸療法処方箋を説明するために標準化された専門用語のフレームワークを利用する。したがって、本フレームワークは、併用される呼吸療法処方箋が、患者の処置に関与し得る種々の医療施術者によって容易に生成、理解、および共有され得る手段を提供する。その点について、例証的な併用される呼吸療法処方箋作成器モジュール112は、層形成モジュール130と、シーケンス決定モジュール132と、パターン化モジュール134とを含む。層形成モジュール130は、介護者が、単純に、(例えば、構成可能インターフェースモジュール114のグラフィカルユーザインターフェースにおいて)患者が必要とする、異なるタイプまたは「層」の療法を規定することによって、適切な併用呼吸療法デバイス110を選択することを可能にする。
層形成モジュール130は、介護者によって選択された療法層をそれらの療法を提供することが可能である、1つ以上の併用呼吸療法デバイス110に自動的にマッピングする。図示される実施形態では、療法層は、粘液可動化層と、粘液抽出層と、肺容量漸増層と、肺換気療法層とを含む。一般的に言えば、粘液可動化は、胸部分泌物が、正常な咳または補助される咳によって肺から抽出され得るように、胸部分泌物(例えば、粘液)を弛緩させることを意図している、呼吸療法を指す。粘液可動化療法は、多くの場合、その両方とも、Hill-Rom Company, Inc.から入手可能である、VESTまたはMETANEBデバイス等のデバイスによって、患者の気道、肺、胸部、ならびに/もしくは背中への空気パルス、振動、または発振の機械的印加を伴う。
粘液抽出は、患者が自身での咳嗽が不可能である場合に、患者の咳嗽のための自然能力を機械的に補助する、または患者のために肺から分泌物を機械的に除去する療法を指す。粘液抽出療法を実施するために、制御モジュール120は、特に大きく膨張された呼吸(例えば、「肺深部強制吸気」)を提供することによって療法を開始するように併用デバイス110を構成してもよい。これは、デバイス110が通常では、換気または肺容量漸増療法のために使用するであろう、「慢性」吸気圧を約30%~50%上回る範囲内の吸気圧を送達する、デバイス110を伴ってもよい。
粘液抽出療法の間に併用デバイス110によって提供される、深呼吸は、肺収縮力(呼気の間のより急速な流動)を最大限化することを意図し、肺の任意の虚脱部分を拡張させることに役立つ。但し、それらは、大きな呼吸であるため、患者は、通常、限定された「用量」のみにおいて粘液抽出療法に耐えることができる。粘液抽出療法の間に、制御モジュール120は、患者が、吸気相の間に息を吐き出さないように、デバイス110によって提供される補助された吸気呼吸を患者の吸気努力に同期化させる。「深部強制吸気」呼吸は、「能動」呼気または「強制排気」が後に続き、その間に吸込(陰)圧力が、気道から分泌物を除去する。制御モジュール120は、同様に、吸込(陰)圧力を患者の呼吸の呼気相に同期させる。故に、デバイス110によって提供され得る、いくつかの形態の粘液抽出療法は、「機械的強制吸気/強制排気」と称され得る。粘液抽出に関して、例えば、吸気圧は、約+25cm水柱圧の範囲内に設定されてもよく、呼気(吸込)圧は、約-30cm水柱圧の範囲内に設定されてもよい。したがって、併用される呼吸療法処方箋の粘液抽出部分は、「+25/-30」と記述され得る。
肺換気は、患者が自身で呼吸することが不可能である場合、その正常呼吸パターンを用いて患者を機械的に補助する、または患者のために機械的に呼吸させることを意図する、療法を指す。したがって、肺換気療法は、概して、(「サイクル」様の粘液抽出療法においてではなく)ある時間周期にわたる持続的様式において適用される。単一の併用呼吸療法デバイス110に統合される、図示される実施形態では、粘液抽出および肺換気療法は両方とも、機械によって発生される呼吸または粘液抽出を患者の自然の呼吸パターンと同期させる、ソフトウェア制御アルゴリズムを含む。肺換気は、患者の吸気の間により高い陽圧および呼気の間により低い陽圧を送達するための陽圧空気流患者インターフェース124を使用することによって達成され得る。より高い吸気陽圧レベルとより低い呼気陽圧レベルとの間の差異(「圧力スパン」)は、肺を換気するものである。肺換気に関して、吸気圧は、+15cm水柱圧に設定されてもよく、呼気圧力は、+4cm水柱圧に設定されてもよい。したがって、併用される呼吸療法処方箋の肺換気部分は、それによって肺が、11cm水柱圧(15-4=+11)の圧力スパンを使用して換気されるであろう、「+15/+4」として記述されてもよい。
より良好に効果的な換気を達成するために、2つの陽圧レベルが、患者の呼吸パターンに同期化されることができる。これを行うために、併用呼吸療法デバイス110は、患者が吸気を開始している(「呼吸を所望している」)ことを感知するような、わずかな患者によって発生された陰「嗅覚圧力」または陰(吸気)流を検出してもよく、次いで、デバイスは、コマンドされた吸気圧を用いてその呼吸をサポートしてもよい。デバイス110が、患者の吸気流/圧力/努力が、徐々に減っていることを検出すると、デバイス110は、患者が、呼気の準備ができていると結論付け、(PEEP、すなわち、呼気終末陽圧として既知であり得る)より低い(呼気)陽圧設定に切り替えることができる。
いくつかの実施形態では、制御モジュール120は、デバイス110によって提供された機械補助呼吸を患者の自発呼吸に同期させる、ソフトウェアを含む。例えば、いくつかの実施形態では、制御モジュール120は、経時的な患者の呼吸パターンを追跡し、これまでの呼吸パターンを使用し、呼吸の率、吸気の持続時間等の観点から将来の呼吸パターンを予測してもよい。いくつかの実施形態では、肺換気療法の間にデバイス110によって発生される流動波形または「(胸部)立ち上がり時間」(デバイス110が設定された吸気圧を達成する速さ)が、患者のニーズもしくは選好に従って調節可能であってもよい(より緩徐な立ち上がり時間が、より緩やかであるが、緩慢すぎる速度は、患者を息切れさせ得る)。併用呼吸療法デバイス110は、粘液抽出療法の有効性および快適性を最大限化するため、または他の理由のために、上記に説明されるものと同一もしくはそれに類似の技法を使用し、粘液抽出(補助咳嗽)を患者の呼吸パターンに同期させてもよい。
加えて、併用デバイス110が、肺換気のために使用されるとき、制御モジュール120は、患者が、自身で呼吸を停止する、または鎮静される場合に、デバイス110に、呼吸の「バックアップ」率を提供するように命令することができ、その場合には、デバイス110は、タイマに基づいて自動的呼吸を送達するであろう。さらに、デバイス110が、肺換気のために使用されるとき、制御モジュール120は、インターフェース124が、患者から接続解除された状態になった(例えば、管類が、離れるように引き出される、鼻マスクが、落下する等)場合に、介護者に警告するためのアラームを開始することができる。したがって、併用デバイス110は、これが使用されている療法のタイプに応じて、いくつかの異なる特徴を選択的に提供することができ、その場合、(バックアップ呼吸および警報等の)いくつかの特徴が、いくつかの療法に適用可能であり得るが、他のものには適用可能ではない場合がある。併用呼吸療法デバイス110は、上記に説明されるものと同一または類似の技法を使用し、睡眠中、意識不明、もしくは鎮静下にある患者に、例えば、患者が睡眠中に、タイマに基づいて自動的に粘液抽出を提供することによって、粘液抽出(補助咳嗽)を自動的に提供してもよい。同様に、制御モジュール120は、陰空気流インターフェース126が、患者から接続解除された状態になった(例えば、患者の口から外れた)場合に介護者に警告するようにアラームを開始することができる。
肺容量漸増は、持続的にではなく、突発的に肺を機械的に膨張させる、療法を指す。併用デバイス110が、肺容量漸増のために陽圧空気流を印加するとき、陽圧は、肺を膨張させ、したがって、それらが虚脱しないように防止する。これは、例えば、日中療法セッションの各咳サイクルの後に、患者が次の咳の前にその呼吸を回復させることに役立つように行われ得る。肺容量漸増療法はまた、補助咳療法セッションが終結した後にも適用され、補助咳セッションの間に行われる肺容量改良を「まとめ」、患者が補助咳嗽から回復することに役立ち得る。したがって、肺容量漸増療法は、患者が覚醒しており、協働可能であるときに使用され得る。
肺換気療法と比較して、肺容量漸増は、概して、あまり高性能ではない。肺容量漸増療法を実施するとき、併用デバイス110は、吸気圧を患者の呼吸パターンに同期させ得るが、陽呼気圧(PEEP)の必要性が、存在しない場合がある。患者は、典型的には、肺容量漸増療法の間に覚醒しており、プロセスを補助しているため、患者の呼吸パターンを追跡する、またはバックアップ率もしくはアラームを提供するためのより高度なソフトウェアアルゴリズムは、それらが肺換気のためのものであろうため、概して、必要とされない。肺容量漸増療法に関して、吸気圧は、約+15cm水柱圧の範囲内に設定されてもよく、呼気圧力は、約0cm水柱圧(例えば、いかなる追加された圧力に対しても息を吐き出さない)の範囲内に設定されてもよい。したがって、併用される呼吸療法処方箋の肺容量漸増部分は、「+15/0」として記述され得る。
シーケンス決定モジュール132は、介護者が、患者のニーズに従って各呼吸療法治療セッションの詳細を定義、カスタマイズ、および修正することを可能にする(「治療セッション」は、概して、呼吸療法の連携された組み合わせの事例または発生を指す)。治療セッションは、(咳補助と、続いて、肺換気療法とから構成される、治療シーケンス等の)1つ以上のタイプの療法の繰り返しを伴う、いくつかの順次的に実行される療法もしくは治療シーケンスを含み得る。例えば、シーケンス決定モジュール132は、各咳サイクルを構成する、陽圧設定および陰圧設定を定義または規定する、各治療シーケンスの開始時に順次適用されるであろう、咳サイクルの数を定義または規定する、各治療シーケンスを完了させるために(例えば、中断を伴わずに)規定された数の咳サイクルの実質的に直後に適用されるべき肺容量漸増もしくは肺換気療法の持続時間を定義または規定する、ならびに/もしくは治療セッションを構成し得る、順次的に適用される、治療シーケンスの数を定義または規定するために使用されてもよい。
パターン化モジュール134は、介護者が、実クロック時間において定義された時間周期(例えば、24時間周期)にわたって患者に適用されるべき呼吸処置のパターン全体を定義することを可能にする。例えば、療法パターンは、朝に開始し、終了する、上記に説明されるような具体的な数の治療シーケンスと、夕刻に開始し、終了するが、粘液可動化療法の時間周期によって直前に先行される、類似の治療セッションと、患者が就眠する夜に開始し、患者が覚醒する朝に終了する、肺換気療法セッションとから成る治療セッションを含んでもよい。したがって、パターン化モジュール134は、介護者が、併用デバイス110が1日のある時間にある療法を開始または実施することを規定することを可能にする。言い換えると、パターン化モジュール134は、具体的な開始および停止時間を種々の連携された療法と関連付けるために使用されることができる。パターン化モジュール134は、療法の患者の具体的な層およびクロック時間におけるそれらの相互関係を例証するために使用されることができる。したがって、パターン化モジュール134は、併用呼吸療法処方箋を生成、修正、および関係者の間で共有するための有用なツールを提供することができる。したがって、いくつかの実施形態では、パターン化モジュール134は、システム100のユーザインターフェースに、例えば、患者の24時間の呼吸処置計画のグラフィカルタイムラインまたは他の視覚表現として、視覚的に、呼吸療法のパターンを提示する。1つのそのような視覚表現の例証的実施例が、下記に説明される、図4に示される。
構成可能ユーザインターフェースモジュール114は、種々のモジュール112、122、136、140、142、144に対するソフトウェアベースのユーザインターフェースを含む。例えば、処方箋生成器モジュール112を含む、実施形態では、ユーザインターフェースモジュール114は、医師または他の資格のある医療専門家が、併用される呼吸療法処方箋を生成し、処方箋をシステム100のコンピューティングデバイスにおいて(例えば、データベース118内に)記憶することを可能にする、ソフトウェアベースのユーザインターフェースを含む。他の実施形態では、ユーザインターフェースは、代替として、または加えて、ユーザに、システム100のデータ共有モジュール136、問題優先デバイス制御モジュール140、ならびに/もしくは他のモジュールへのアクセスを提供してもよい。
上記に記載されるように、データ共有モジュール136は、それによって、併用される呼吸療法処方箋またはその一部が、併用デバイス110に対する併用される呼吸療法処方箋を生成するために使用されるシステム100のコンピューティングデバイスにおいて、もしくは患者の処置に関わる呼吸療法士によって使用される、モバイルデバイス等の別のコンピューティングデバイス、または患者の近傍に位置する、もしくは患者によって使用される(患者の病室または患者の自宅内に位置するパーソナルコンピュータもしくはモバイルコンピューティングデバイス等の)コンピューティングデバイスにおいて提示され得る、通信インターフェースを提供する。いくつかの実施形態では、処方箋は、例えば、標準的な有線または無線ネットワークインターフェース(例えば、WIFI、セルラー、イーサネット(登録商標)等)、1つ以上の有線通信ポート(例えば、それによってフラッシュドライブもしくはケーブルが接続され得る、汎用標準バスポートまたは他のポート)、もしくはそれらの組み合わせを介したデータ通信のための1つ以上の入力/出力モジュールを含む、データ共有モジュール136によってアクセスされる電子通信インターフェースを使用して、デバイス間もしくはその中で共有される。
処方箋生成モジュール112が、併用される呼吸療法処方箋が「ユーザが使いやすい」インターフェースを使用して生成され、次いで、実行のために併用デバイス110に転送されることを可能にする一方、例証的データ共有モジュール136は、患者の枕元にいない専門呼吸臨床医が、患者の病状の臨床的変化に適時に応答するため、または他の理由のために患者の呼吸処方箋を遠隔で変更もしくは更新することを可能にする。
データ共有モジュール136が使用され得るシナリオの1つの例証的実施例は、以下の通りである。構成可能ユーザインターフェースモジュール114が処方箋生成器モジュール112を含むように構成される、例えば、処方箋生成器モジュール112が、電子医療記録を管理するために使用される病院コンピュータ等、ネットワーク(例えば、「クラウド」)を介してインストールまたはアクセス可能であるかのいずれかである、コンピュータを使用して、医師は、併用される呼吸療法処方箋を生成する。層形成モジュール130は、処方箋を実装するために使用されるべき併用デバイス110を自動的に選択する。パターン化モジュール134は、クロック時間において処方された療法の時系列パターンを表示する。シーケンス決定モジュール132は、選択された併用デバイス110に関する必要なデバイス設定の全てを含む、治療セッションを形成する治療シーケンスの具体的詳細を発生させる。結果として、医師は、構成可能ユーザインターフェースモジュール114を介して、例えば、病院コンピュータを使用して、迅速かつ正確に患者の併用される呼吸処方箋を診査し、それを調節または修正することができる。データ共有モジュール136を含む、構成可能ユーザインターフェースモジュール114の別のバージョンが、医師によって使用される別のコンピュータ上にインストールされ、医師が、遠隔場所から、さらに自宅から、自身が生成した併用される呼吸処方箋を閲覧することを可能にしてもよい。
データ共有モジュール136を含む、構成可能ユーザインターフェースモジュール114のさらに別のバージョンが、呼吸療法士によって使用されるコンピュータ上にインストールされてもよい。データ共有モジュール136を用いることによって、呼吸療法士は、医師によって(例えば、病院コンピュータにおいて)以前に生成された併用される呼吸療法処方箋を精査する。コンピュータは、ハンドヘルドデバイスであってもよい、または療法士は、処方箋を、その上にデータ共有モジュール136を含む、構成可能インターフェースモジュール114もしくはその簡略化されたバージョンの別の事例がインストールされる、(スマートフォン、タブレット型コンピュータ、または携帯情報端末等の)ハンドヘルド式もしくは「モバイル」デバイスである、別のコンピューティングデバイスに転送してもよい。
ハンドヘルド式コンピューティングデバイス上に直接インストールされる、またはネットワーク(例えば、「クラウド」)を介してアクセスされ得る、データ共有モジュール136を使用して、療法士は、その処置下にある患者の全てに関する24時間処方箋タイムライン(例えば、治療パターン)ならびに/もしくは併用される呼吸療法処方箋の他の詳細を閲覧することによって、そのシフトスケジュールを計画することが可能である。ハンドヘルドデバイスを使用して、療法士は、療法士が患者の枕元にいるか、または遠い場所にいるかどうかにかかわらず、随時、治療計画を精査することができる。データ共有モジュール136を用いて、療法士のハンドヘルドデバイスは、患者の次にスケジューリングされた療法のための開始時間において、またはそれより前にオーディオならびに/もしくは可視警告を発生させることによって、療法士をスケジュール通りに保つことに役立ち得る、リマインダを発行するようにプログラムされることができる。また、データ共有モジュール136を使用して、療法士のハンドヘルドデバイスは、電子通信ネットワーク(例えば、病院ページングシステム、コンピュータネットワーク、または電気通信ネットワーク)に連結し、例えば、新しい併用される呼吸療法処方箋が、生成される、もしくは既存の処方箋が、他の介護者によって修正されるときに、療法士に警告してもよい。さらに、データ共有モジュール136を使用して、新しいまたは更新された併用される呼吸療法処方箋は、電子的に(例えば、直接有線接続を介して、もしくは有線または無線ネットワークを経由して)(これが位置し得る)療法士のハンドヘルドデバイスに、リアルタイムで転送される、もしくは例えば、病院コンピュータからハンドヘルドデバイスにダウンロードされることができる。療法士は、シフトを終えたとき、その処置下にある患者に関する併用される呼吸療法処方箋を、有線または無線の(例えば、WIFIもしくは近距離無線通信(NFC))データ通信接続を使用してハンドヘルドデバイスに連結することによって、勤務時間に入る次の療法士によって使用されるハンドヘルドデバイスに転送することができる。
患者が、例えば、異なる病院または介護施設まで移動する、もしくは患者自身の自宅に戻るように場を変更する準備ができると、データ共有モジュール136は、上記に説明されるように、患者の併用される呼吸療法処方箋を、有線または無線データ通信を介して患者の新しい場に送信するために使用されることができる。併用される呼吸療法処方箋は、併用される呼吸療法処方箋を実施するために使用されるべき併用デバイス110、ならびに特定のスケジュールおよび患者のために実施されるべき(デバイス設定を含む)呼吸療法の組み合わせを規定するため、患者の新しい場に位置するコンピューティングデバイスへの処方箋の転送は、患者の呼吸処置が、新しい場所においても比較的にシームレスに継続されることを可能にするべきである。
例証的問題優先デバイス制御モジュール140は、処方箋変換モジュール122とインターフェースをとり、患者の選好に従って、または患者の健康状態が変化するにつれて、患者の併用される呼吸療法処方箋に「その場」で、例えば、患者の療法の間にリアルタイムで直接変更を実装する。問題優先デバイス制御モジュール140は、併用デバイス110の種々のデバイス設定を異なる臨床的状態にマッピングする、コンピュータ論理およびデータ(例えば、ルックアップテーブルまたは同等物)を含む。例えば、問題優先モジュール140は、証拠ベースのガイドラインまたは(これまで患者にとって成功もしくは不成功であった療法を示し得る)患者自身の治療履歴データからトリガ条件ならびに所望の療法変更を導出してもよい。したがって、問題優先モジュール140は、介護者および他の人が、単純に問題優先モジュール140に対する臨床的変更を示すことによって、患者の併用される呼吸療法処方箋を修正することを可能にする。例えば、療法士は、その患者が、現在、補助を用いることなく、分泌物を出すような咳嗽が不可能であることに気付き得る。本シナリオでは、介護者は、例えば、構成可能ユーザインターフェースモジュール114によって提供されるグラフィカルユーザインターフェースを使用して、問題優先モジュール140に「分泌物の咳嗽不可能」と入力することができる。処方箋変換モジュール122は、臨床的変化を併用デバイス110のための適切なデバイス設定変更に変換する。問題優先モジュール140が併用デバイス110と統合されていない実施形態では、データ共有モジュール136は、デバイス設定変更を直接、そのデバイス設定変更を実装する、併用デバイス110に転送する。言い換えると、問題優先デバイス制御モジュール140は、ユーザに、処方箋全体を閲覧または構成することを要求することなく、直接自動的処方箋改訂を可能にする。
例証的問題優先デバイス制御モジュール140はまた、ユーザが、データ共有モジュール136を介して併用デバイス110によって伝送されたデータに応答することを可能にすることもできる。介護者が、例えば、データ共有モジュール136を使用して閲覧し得る、併用デバイス110から受信されたデータの変化に基づいて、介護者は、上記に説明されるように、患者の併用される呼吸療法処方箋に対する調節が必要とされていることを判定し、問題優先デバイス制御モジュール140を使用して、それらの調節を実装してもよい。
問題優先デバイス制御モジュール140が使用され得るシナリオの1つの例証的実施例は、以下の通りである。在宅介護会社が、病院から退院した新しい患者を受け入れると仮定する。データ共有モジュール136を使用して、患者の併用される呼吸療法処方箋は、在宅介護会社のコンピュータに電子的に送信されている。結果として、会社は、患者のために提供することが必要である併用デバイス110を把握し、また、患者の具体的な呼吸療法治療計画も把握する。
そのハンドヘルドデバイス上に実装されるようなデータ共有モジュール136を使用して、在宅介護会社によって採用される在宅介護療法士は、患者の併用される呼吸療法処方箋をそのハンドヘルドデバイスにダウンロードし、これを患者の自宅に持ち込む。療法士は、次いで、データ共有モジュール136を使用し、患者の併用される呼吸療法処方箋を直接、(例えば、そのハンドヘルドデバイスを併用デバイス110に接続することによって)併用デバイス110の制御モジュール120に転送してもよい。処方箋変換モジュール122が、療法士のハンドヘルドデバイス上にインストールされる場合、処方箋は、ハンドヘルドデバイスにおいて機械可読命令に変換され、次いで、併用デバイス110によって直接実装されてもよい。代替として、処方箋は、制御モジュール120の処方箋変換モジュール122によって変換されてもよい。
療法セッションの間または後に、併用デバイス110は、(例えば、通知メッセージの形態において)療法セッションについてのデータもしくは患者の病状または臨床医のハンドヘルドデバイスに対する選好に関連するデータを送信することができる。本通知と、おそらく、患者との電話追跡とに基づいて、臨床医は、問題優先モジュール140を使用し、患者の併用される呼吸処方箋を変更し、データ共有モジュール136を使用して、新しい処方箋をデバイス110に送信することができる。データ共有モジュール136を使用して、新しいまたは変更された処方箋は、例えば、在宅介護会社、他の介護者、患者、ならびに/もしくは患者の家族の一員による閲覧のために、デバイス110のディスプレイまたは他の電子デバイスにおいて利用可能にされることができる。
オーディオインターフェースモジュール142は、患者および/または患者と関連付けられる家族の一員もしくは他の人が、患者の併用される呼吸療法処方箋を閲覧し、患者の療法処方箋に関連するリマインダ、警告、ならびに他のメッセージを構成することを可能にする、処方箋生成器モジュール112に対するソフトウェアベースのユーザインターフェースを含む。いくつかの実施形態では、オーディオインターフェースモジュール142は、併用デバイス110に、ソフトウェアに駆動型ヒト音声自然言語インターフェースを提供する。オーディオインターフェース142は、患者によって所望される、または介護者もしくは家族の一員によって構成され得るように、予め録音されたヒトの音声メッセージ(またはコンピュータ合成された発話自然言語メッセージ)を患者の併用される呼吸療法処方箋の種々の側面にマッピングする。例えば、録音されたメッセージは、併用デバイス110を使用する、またはその設定を調節するための方法についての命令を提供してもよい。これらの教示的タイプのメッセージは、療法セッションの開始に先立って、またはユーザの要求に応じて再生されるようにタイミングを合わせられてもよい。例えば、患者は、「このデバイスをオンにするための方法は?」等のコード化された質問を入力してもよく、それに応答して、オーディオインターフェース142は、要求された命令を提供してもよい。
いくつかの実施形態では、オーディオインターフェース142は、治療セッションに先立って、その間に、またはその後に、適切な時間において触発的であるか、もしくは安心感を与える性質の録音されたメッセージを再生するようにプログラムされてもよい。ある場合には、これらのタイプのメッセージのコンテンツおよびタイミングは、慢性疾患を患う人々の心理に関連する、患者の選好、注目群、ならびに/もしくは研究に基づく。例えば、慢性疾患を患う患者が、慢性不安または社会的もしくは挙動的障害等の呼吸療法デバイスおよび他の医療デバイスの使用へのそれらの準拠を減損し得る、心理学的プロファイルを有し得る。加えて、小児患者は、特に、機械的デバイスに恐怖を感じ得る。したがって、呼吸処置デバイスおよび他の医療デバイスの使用は、多くの患者によって、恩恵ではなく、負担と見なされ、不十分な服薬遵守度ならびに限定されたデバイス有効性をもたらし得る。オーディオインターフェース142は、したがって、デバイス110をより魅力的に、使用することが楽しいものにすることによって、患者の併用される呼吸療法処方箋への遵守度を改良するために、擬人化(非生物への人特性の帰属)の概念を実装するように設計される。
オーディオインターフェース142はまた、患者または他のユーザが、(例えば、構成可能ユーザインターフェースモジュール114のタッチスクリーンディスプレイ上に提示される選択肢のリストから)所望のメッセージのタイミングを選定することも可能にする。例えば、患者は、メッセージが、朝、患者の覚醒に応じて、治療セッションの開始の前、治療セッションの間、治療セッションの後、および/または就寝時間において再生されるべきであることを規定してもよい。言い換えると、特定の録音されたメッセージが、治療パターンの過程(例えば、24時間タイムライン)にわたって、患者の併用される呼吸療法処方箋(例えば、治療セッションおよび/または治療シーケンス)の1つ以上の部分にリンクされてもよい。
例証的実施形態では、オーディオインターフェースモジュール142は、患者が、併用デバイス110に振り当てられるべき識別または個性を選択することを可能にする、ペルソナ構成モジュール144とインターフェースをとる。ペルソナ構成モジュール144に関連して構成可能ユーザインターフェースモジュール114によって実装され得る、ユーザインターフェースのある実施例が、図5に示される。図5では、例証的ディスプレイスクリーン500は、そのそれぞれが併用デバイス110に帰され得る、異なるペルソナまたは「マスコット」を具現化する、いくつかの選択可能な選択肢510を含む。選択肢510の選択は、自動的に、選択されたペルソナ/マスコットに対応するように、音声の特性(例えば、ペース、トーン)および予め録音されたオーディオメッセージのコンテンツを構成する。いくつかの実施形態では、選択されたキャラクタのグラフィカルもしくはアニメーション化された描写も同様に、ユーザに表示されてもよい。
例証的ディスプレイスクリーン500は、選択肢510の選択が、患者または別のユーザが、単純に、手、指、スタイラス、もしくは同等物を用いてスクリーン上の所望の選択肢にタッチすることによって遂行され得るような、タッチセンサ式スクリーンである。いったん選択肢510が、選択されると、ペルソナ構成モジュール144は、選択されたペルソナに対応するような、予め録音されたオーディオメッセージのコンテンツ、タイミング、音声、および抑揚を構成する。それを行うために、ペルソナ構成モジュール144は、予め録音されたメッセージデータベースから、標識された、または選択されたペルソナと別様に関連付けられた、録音されたメッセージを選択し、ダウンロードしてもよい。例えば、予め録音されたメッセージデータベースは、「頼もしい」、「不屈」、「強靭」の特性を「ブルドッグのWinston」のペルソナと関連付け得る等となる。このように、併用デバイス110は、患者が、デバイス110を、脅威または負担となる無生物としてではなく、味方もしくは仲間として知覚し、それによって、患者と併用デバイス110との間の相互関係を促進し得るように、患者に訴えるヒト特性のセットを投影するようにカスタマイズされることができる。
オーディオインターフェースモジュール142およびペルソナ構成モジュール144が併用デバイス110によって提供されたメッセージ出力をカスタマイズするために使用され得る方法の1つの例証的実施例は、以下の通りである。患者が、その併用デバイス110が「不屈」および「信頼」の人間性を呈することを所望すると仮定する。患者は、タッチスクリーンディスプレイを使用し、これらの所望の特性を(例えば、ドロップダウンリストからそれらを選択することによって)オーディオインターフェースモジュール142に入力することができる。ペルソナ構成モジュール144は、患者の選択肢を、ディスプレイスクリーン500上に選択可能な選択肢のリスト510内に表示する、1つ以上の予め定義されたペルソナにマッピングする。選択肢のリスト510から、患者は、選択肢D「パワーガール」を選択する。結果として、オーディオインターフェース142は、毎晩、併用デバイス110が睡眠の間に患者の呼吸を補助するための療法セッションを開始する直前に、「一晩中快適に呼吸できるようにお手伝いします。咳をする必要がある場合にはすぐに親指スイッチを押して教えてください。安心して任せてください。また明朝お会いしましょう!」等の安心感を与えるメッセージを再生する。
いくつかの実施形態では、オーディオインターフェース142の側面が、患者に関連するその使用の代替として、またはそれに加えて、臨床医、療法士、もしくは他のユーザによる使用のために適合される。例えば、オーディオインターフェース142は、併用される呼吸療法処方箋を調製するための命令または併用デバイス110を使用するための命令を発話自然言語形態において介護者に出力するように構成されてもよい。別の実施例として、オーディオインターフェース142は、上記に説明される、デバイス制御モジュール140の問題優先モジュール140へのインターフェースとして構成されてもよい。タッチスクリーンディスプレイ500上での表示のための付加的なグラフィカルユーザインターフェーススクリーンが、下記の図12-16Lに関して議論される。
ここで図2を参照すると、システム100の併用される呼吸療法処方箋作成器モジュール112および/または他のモジュールのうちの1つ以上によって、患者のための併用される呼吸療法処方箋を生成するためにコンピュータ化されたプログラム、ルーチン、論理、ならびに/もしくは命令として実行可能である、例証的方法200が、示される。方法200は、併用される呼吸処方箋生成器モジュール112が稼働し得る方法の一実施例として見なされ得る。その場合には、一次ユーザは、方法200を使用し、その患者のうちの1人のための処方箋を生成する医師である可能性が高いであろう。ブロック210において、方法200は、患者の呼吸状態についての情報を受信する。そのような情報は、例えば、医師等の臨床医によって、または介護者によって、もしくはさらに患者または家族の一員によって(例えば、問題優先デバイス制御モジュール140を使用して)入力され得る、症状もしくは患者の臨床的状態の最近の変化を含んでもよい。ブロック212において、方法200は、ブロック210において受信された患者の病状についての情報と関連付けられる療法層(例えば、粘液可動化214、粘液抽出216、肺容量漸増218、肺換気220)を判定する。例えば、ブロック210における入力が、患者が、自身で湿咳を発生させることに苦労していることを示す場合、方法200は、その情報を、咳補助を提供することを対象とする、療法層214、216、218、220のうちの1つ以上にマッピングする。本場合には、それらの療法層は、粘液抽出層と、肺換気層または肺容量漸増療法層のうちのいずれかとを含む。代替として、方法200は、上記に述べられるように、併用される呼吸療法処方箋を作成する臨床医から患者の呼吸状態についての情報を受信してもよく、臨床医は、例えば、併用される呼吸療法処方箋作成器モジュール112を使用して、(例えば、手動で)自身によって療法層を選択および判定してもよい。
肺換気220または肺容量漸増218を選択するかどうかの判定は、モジュール114、120のうちの一方以上において受信された付加的な入力、もしくは患者の現在の健康状態または臨床的履歴についての記憶された情報に基づくことができる。例えば、ブロック212において、方法200は、患者と関連付けられる電子医療記録にアクセスし、それによって、患者が、これまでに、粘液抽出療法の後に提供された肺換気療法に良好に応答していることを判定してもよい。別の実施例として、方法200は、システム100によって自動的に保たれている、日時情報にアクセスし、それから、患者が覚醒し、療法セッションの時間に参加することが可能である可能性が高いことを判定し、結果として、肺換気療法層220ではなく、肺容量漸増療法層218を選択してもよい。
いったん患者の病状と関連付けられる療法層が、ブロック222において判定されると、方法200は、ブロック212において判定された療法層に基づいて、一群の併用呼吸療法デバイスから適切な併用デバイス110を自動的に選択する。例証的に、一群の併用デバイスは、4つの併用デバイス224、226、228、230を含む。デバイス224、226、228、230のそれぞれによって提供され得る、療法層214、216、218、220のマッピングが、ブロック222において、種々の療法と対応する併用デバイスを接続する線によって例証的に示される。例えば、併用デバイス224は、粘液抽出療法および肺換気療法の両方を提供するために使用されることができる。併用デバイス226は、粘液抽出および肺容量漸増の両方を提供することができる。併用デバイス228は、粘液可動化療法、粘液抽出療法、および肺換気療法の3つ全てを提供することができる。併用デバイス230は、粘液可動化療法、粘液抽出療法、および肺容量漸増療法の3つ全てを提供することができる。方法200は、ブロック212において、患者によって必要とされると判定された、療法層214、216、218、220に関連する各デバイスの能力に基づいて、選択するべき併用デバイス224、226、228、230を判定する。例えば、患者が、粘液可動化を必要としている場合、方法200は、デバイス224またはデバイス226ではなく、デバイス228もしくはデバイス230のいずれを選択してもよい。患者が、咳補助療法を必要としているが、自身で別様に呼吸することができる場合、方法200は、デバイス224またはデバイス228ではなく、デバイス226もしくはデバイス230を選択してもよい。
ブロック232において、いったん併用デバイスが選択されると、方法200は、ブロック222において選択された併用デバイス110を使用して、患者のために併用される呼吸療法処方箋を調製するために必要としている情報をユーザから取得する。これを行うために、方法200は、ユーザとインターフェースをとり、1つ以上の治療セッション234を定義し、治療セッション毎に1つ以上の治療シーケンス236を定義し、患者が呼吸処置を受ける間の時間周期にわたる治療パターン化238を定義する。例証される実施例では、治療セッションは、連続して適用される、例えば、定義された回数、持続的に繰り返される、いくつかの治療シーケンスから構成され、各治療シーケンスは、1つ以上の補助される咳サイクルと、実質的に直後に続く、肺換気もしくは肺容量漸増療法とを含む。したがって、治療セッションの持続時間は、治療セッションの間に提供されるべき治療シーケンスの数に依存することができる。そのため、治療セッションまたは複数のセッション234を定義するプロセスは、ユーザとインターフェースをとり、呼吸処置周期もしくは「パターン」にわたって、実施されるべき治療セッションの回数、治療セッション毎の開始時間、および各治療セッション内で実施されるべき治療シーケンスの数を規定する、方法200を伴う。
次に、方法200は、ユーザとインターフェースをとり、ブロック234において定義された、治療セッションのそれぞれにおいて実施されるべき治療シーケンス236のそれぞれの詳細を定義する。これを行うために、方法200は、ユーザとインターフェースをとり、各治療シーケンス内の補助される咳サイクルの数、咳サイクル毎の吸気圧および呼気(吸込)圧(例えば、+25cm水柱圧の吸気圧、-30cm水柱圧の呼気(吸込)圧)、咳サイクルに追従するための補助換気の量(持続時間)(例えば、2分)、ならびに補助換気療法のための陽吸気圧および陽呼気圧レベル(例えば、+15cm水柱圧の吸気圧、+4cm水柱圧の呼気圧)を規定する。
ブロック238において、方法200は、ユーザとインターフェースをとり、呼吸処置周期またはパターン(例えば、24時間周期)の間に患者に適用され得る、付加的な呼吸療法を定義してもよい。例えば、介護者は、1つ以上の粘液可動化療法を治療セッションに先立って生じるようにスケジューリングする、もしくは付加的な日中または夜間の肺換気もしくは肺容量漸増療法を追加することを所望し得る。それに応じて、ブロック238において、方法200は、ユーザとインターフェースをとり、付加的な所望の療法のそれぞれに関して、開始時間、停止時間、およびデバイス設定を規定する。加えて、ブロック232において、方法200は、ユーザとインターフェースをとり、併用される呼吸療法処方箋に関係のある他の詳細を受信してもよい。例えば、ユーザは、患者の処方箋のある部分が、患者または家族の一員によって修正され得る一方、他の部分が、ユーザもしくは権限付与された医師によってのみ修正され得ること、またはいくつかの部分が、ユーザもしくは医師の権限付与を伴う患者または家族の一員によって修正され得ることを規定することを所望し得る。いったん併用される呼吸療法処方箋が、(ユーザの満足感を得られるように)完了すると、方法200は、併用される呼吸療法処方箋を、デバイス110による実行のために併用デバイス110に電子的に通信する。上記に記載されるように、これは、有線または無線データ通信方法を使用して行われることができる。
システム100を使用して併用される呼吸療法処方箋を生成するプロセスに関連して提供され得る、ユーザインターフェース400の1つの例証的実施例が、図4に示される。ユーザインターフェース400は、タイムライン410、タイムライン410内で使用される重要となる略語を説明する、凡例412、タイムライン410に沿った出来事のそれらの順次順序における呼吸処置パターンの種々の詳細(下記に説明される)、およびユーザが、患者の肺に適用されるであろう際の、呼吸療法のアニメーション化されたシミュレーション442(例えば、アニメーション化されたグラフィックまたはビデオクリップ)を見ることを可能にする、シミュレーション特徴440を表示する。シミュレーションを閲覧するために、ユーザは、タイムライン410上に表示される療法または治療セッションのうちの1つを選択もしくはハイライトし、次いで、ビューシミュレーションボタンを選択してもよい。システム100は、次いで、選択された療法または治療セッションに対応する、記憶されたシミュレーションを位置特定し、それにアクセスする(例えば、そのようなシミュレーションは、それらの関連付けられる療法もしくは治療セッションに従ってインデックスを付けられる、または標識され、データベース内に記憶されてもよい)。
例証的タイムライン410は、2つの治療セッションTS-1およびTS-2ならびに粘液可動化療法セッションM-2および夜間経鼻肺換気療法セッションNIVを含む。これらのセッションはそれぞれ、関連付けられる開始時間を有する。例えば、治療セッションTS-1は、午前8:00の開始時間を有し、粘液可動化療法セッションは、午後7:50の開始時間を有し、治療セッションTS-2は、午後8:00の開始時間を有し、夜間経鼻肺換気療法セッションは、午後10:00の開始時間を有する。これらのセッションのそれぞれの開始時間および/または終了時刻ならびに持続時間は、選択可能なマーカ418、420、430、432、434、436、438を使用して変動されることができる。例えば、介護者は、マーカ上を選択または「クリック」し、これを水平に右もしくは左にドラッグまたはスライドし、患者の療法パターンもしくはスケジュールを変更してもよい。開始時間マーカ(例えば、マーカ418、438、430、434)を左に移動させることは、療法により早い開始時間を持たせる一方、開始時間マーカを右に移動させることは、療法をその日のより遅くに開始させるであろう。終了時間マーカ(例えば、マーカ420、430、432、436)を左に移動させることは、療法の持続時間を短縮させるであろう一方、終了時間マーカを右に移動させることは、療法持続時間を拡大させるであろう。図示される実施例では、マーカ430は、(治療セッションTS-2のための)開始時間マーカおよび(粘液可動化療法MMのための)終了時間マーカの両方である。これは、システム100に、治療セッションTS-2が、粘液可動化セッションMMの完了に応じて実質的に即座に開始するところであることを示す。このように、種々の療法間の依存状態は、それらの性能が、自動的に連携され得るように生成されることができる。
療法セッション(TS-1、MM、TS-2、NIV)はそれぞれ、これと関連付けられる、拡張/収縮ボタン(例えば、422、426、428)を有することができる。拡張/収縮ボタン422、426、428は、治療シーケンスの数、デバイス設定等の療法セッションについてのさらなる詳細を示すか、または非表示にするように選択されることができる。図示される実施例では、拡張/収縮ボタン422は、治療セッションTS-1のさらなる詳細を示すように選択されている。それらの詳細は、窓414内に表示される。窓414は、治療セッションTS-1が5つの治療シーケンスから構成されることを示す。治療シーケンス(SEQ1、SEQ2、SEQ3、SEQ4、SEQ5)はそれぞれ、ユーザが水平方向に往復してスライドさせ、治療シーケンスの持続時間を調節(例えば、治療シーケンス内の咳サイクルの数または肺換気の持続時間を調節)し得る、それ自体の開始および終了マーカ444、448、450、452、454、456を有する。マーカ448、450、452、454は、開始および終了マーカの両方として作用し、それによって、次の治療シーケンス(例えば、SEQ2)の開始のための開始時間を、具体的なクロック時間ではなく、直前の治療シーケンス(例えば、SEQ1)の完了に依存するものにする。治療シーケンスはそれぞれ、また、これと関連付けられる、拡張/収縮ボタン424、458、460、462、464を有する。したがって、介護者は、対応する拡張/収縮ボタン424、458、460、462、464を選択することによって特定の治療シーケンスの詳細を閲覧および/または修正することができる。図示される実施例では、ボタン424は、治療シーケンスSEQ1のための詳細を示すように選択されている。窓416に示されるように、これらの詳細は、「+25吸気圧/-30呼気(吸込)圧を用いて補助される咳サイクル4回およびその後の+15吸気圧/+4呼気圧における肺換気2分」を含む。窓414、416に示される詳細は、対応する拡張/収縮ボタン(例えば、422、424)を選択することによって、再び非表示にされることができる。同様に、シミュレーション442も、ボタン440を選択することによって、もう一度非表示にされることができる。いくつかの実施形態では、窓416は、その中に示される詳細が、介護者によって直接編集され得るように、双方向である(例えば、これは、1つ以上のテキストボックスを含有する)。
ここで図3を参照すると、併用デバイス110のための例証的制御ユニット300が、より詳細に示される。制御ユニット300は、場合によっては、図3内に破線の内側に示される電子および機械構成要素を含有または支持する、筐体(例えば、プラスチックもしくは金属)として具現化される。いくつかの実施形態では、筐体は、制御ユニット300が比較的に軽量であり、持ち運び可能であるように定寸および設計される。例えば、制御ユニット300のいくつかの実施形態は、それらが車椅子、ストレッチャ、昇降機、病院ベッド、または他の患者搬送デバイス等の患者支持装置に搭載され得るように構成される。
筐体は、いくつかの患者インターフェース322、324、326が患者に種々の形態の呼吸療法を提供するように接続し得る、いくつかのポートをその中に画定している。陽空気流患者インターフェース322は、図1に示される陽圧力空気流患者インターフェース124の1つの例示的実施形態である。患者インターフェース322は、そのそれぞれが、患者の鼻孔のうちの一方に係合するように構成される、一対の空気送達導管を含有する、経鼻搭載デバイスとして具現化される。したがって、患者インターフェース322は、患者の鼻を介して患者に陽圧力空気流を供給するように構成される。
患者インターフェース324は、図1の陰空気流患者インターフェース126の1つの例示的実施形態である。患者インターフェース324は、患者の口面積と係合し、患者の口を通して空気流を供給するように設計される、マスクとして具現化される。図3の実施形態では、患者インターフェース322は、陽空気流のみを供給するように構成され、患者インターフェース324は、患者に陰圧空気流のみを供給するように構成される。言い換えると、例証的患者インターフェース324は、補助される咳サイクルの陰圧部分のみのために使用され、肺換気または肺容量漸増療法を提供するためには使用されない。同様に、患者インターフェース322は、肺換気、肺容量漸増、および補助される咳サイクルの吸気圧部分のためのみに使用され、補助される咳サイクルの陰圧部分の間には使用されない。インターフェース322、324の本構成は、陽空気流回路および陰空気流回路を別個に、したがって、汚染が存在しない状態に保つ。しかしながら、他の実施形態では、インターフェース322、324は、単一の患者インターフェース、例えば、別個の陽空気流回路と、陰空気流回路とを有する、単一の患者インターフェースとして組み合わせまたは統合されてもよい。
空気パルス患者インターフェース326は、図1に示される、患者インターフェース128の1つの例示的実施形態である。いくつかの実施形態では、インターフェース326は、装着されたときに管類が患者の胸部領域に空気パルスを供給するために接続され得る、装着可能要素として具現化される。そのようなデバイスの一実施例は、Hill-Rom Company, Inc.から入手可能である、VESTである。代替として、または加えて、いくつかの実施形態は、陰空気流患者インターフェース324を使用する、ある形態の空気パルス療法を提供してもよい。例えば、METANEBデバイスまたは他のタイプの持続的高周波数発振(CHFO)デバイス364が、陰空気流患者インターフェース324に接続されてもよい。種々の形態の空気パルス療法を提供する他のデバイスもまた、類似の方式において使用されてもよい。
図3の実施形態では、システム100の機能性を提供するコンピュータプログラムおよび他の構成要素の全てが、制御ユニット300内に常駐する。すなわち、上記に説明される種々のモジュールによって提供される、システム100の種々の特徴の全てが、制御ユニット300において直接アクセスされ、使用されることができる。故に、例証的制御ユニット300は、その中に、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、もしくは同等物として具現化され得る、コントローラ310を含む。コントローラ310は、データ通信リンクまたはバス316(例えば、コントローラエリアネットワークバスもしくは同等物)を介して、制御ユニット300の多くの他の要素と電子的に通信する。いくつかの実施形態では、上記に説明される、制御モジュール120、構成可能ユーザインターフェースモジュール114、処方箋データベース118、および/またはそれらの個別のサブモジュールのうちのいずれかは、例えば、ディスク記憶装置内に記憶され、次いで、必要に応じて、実行時間においてメモリ312(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))内にロードされる、ソフトウェアとして具現化される。いくつかの実施形態では、データ118および/またはモジュール114、120の一部が、不揮発性メモリ内に常駐する、ファームウェアとして具現化されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、メモリ312は、コントローラ310と統合されてもよい。故に、コントローラ310にアクセス可能である、メモリ312内に具現化された、構成可能ユーザインターフェースモジュール114、処方箋データベース118、および制御モジュール120を示す、図3の簡略図は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせとして実装されているかどうかにかかわらず、データベース118ならびにモジュール114、120の種々の可能性として考えられる実施形態の全てを網羅することを意図している。
制御ユニット300は、図3の概略図によって示されるように、それ自体の電力供給源を有し得る、制御パネル318を含む。例証的制御パネル318は、制御ユニット300の筐体によって支持されるタッチスクリーンディスプレイとして具現化され得る、ディスプレイスクリーン320を含む。動作の間、現在のデバイス設定ならびに実施されている療法等の併用デバイス110についての情報が、ディスプレイスクリーン320上に表示されてもよい。モジュール114、120によって提供される特徴および/またはデータベース118からアクセスされるデータが、上記に説明されるように、制御パネル318ならびに/もしくはディスプレイスクリーン320を通して利用可能にされてもよい、または他のコンピューティングデバイスにおいて提供されてもよい。言い換えると、上記に説明されるシステム100の特徴のうちのいずれも、システム100の種々の実施形態において、本明細書に説明されるように、制御パネル318および/またはディスプレイスクリーン320を介して、もしくは他のコンピューティングデバイスを通してユーザにアクセス可能であってもよい。
制御ユニット300は、例証的に、オーディオインターフェース372と、オーディオドライバ374と、増幅器376と、オーディオコントローラ378とから構成される、オーディオ回路を含む。オーディオ回路は、上記に説明されるオーディオインターフェース142の特徴を実装するために、システム100が、オーディオ入力を処理し、オーディオを聴覚音としてスピーカを通して出力することを可能にするように構成される。図3の実施形態は、オーディオ回路を制御ユニット300の一部であるものとして示すが、オーディオインターフェース142の一部が、類似の構成要素を使用して、(ユーザのローカルコンピューティングデバイス等の)コンピューティングデバイスにおいて実装され得ることを理解されたい。したがって、患者または別のユーザは、システム100の種々の実施形態では、制御パネル318を介してか、もしくは別のコンピューティングデバイスを介してのいずれかで、併用デバイス110と相互作用してもよい。
制御ユニット300は、データ管理モジュール382と、ネットワークコネクタ384と、電力管理モジュール386とを含む。データ管理モジュール382は、ネットワークコネクタ384を使用して、デバイス110から他のデバイスへのデータ(例えば、患者の併用される呼吸処方箋の一部、動作の間にデバイス110によって発生されるデータ等)の通信を管理し、逆もまた同様である。電力管理モジュール382は、電力供給源(例えば、バッテリまたは壁ソケット)とインターフェースをとり、制御ユニット300の種々の構成要素に電力を供給する。ネットワークコネクタ384は、制御ユニット300が有線ネットワーク接続または無線ネットワーク接続のいずれかを通して他のデバイスと電気的に通信することを可能にするために必要とされる、もしくは所望され得るように、無線ネットワークインターフェース、イーサネット(登録商標)アダプタ、および/または他の構成要素を含んでもよい。
指スイッチ380もまた、制御ユニット300に提供され、コントローラ310と電子通信する。指スイッチ(例えば、レバー、ダイヤル、ボタン、またはトグル)の一部が、患者に容易にアクセス可能であるように、制御ユニット300の筐体に搭載される。コントローラ310は、指スイッチ380から受信される信号に応答して、患者の併用される呼吸療法処方箋の実行をオンまたはオフにするように構成される。例えば、いくつかの実施形態では、コントローラ310は、指スイッチ380に応答し、補助される咳療法をアクティブ化または非アクティブ化する。すなわち、患者が、詰まりを感じ、咳嗽を必要とする場合、患者は、指スイッチをアクティブ化し、補助される咳療法を開始してもよい。同様に、ある療法が、進展しており、患者が、不快な状態になった場合、患者は、指スイッチを押下し、療法を中断または一時的に停止してもよい。
図3に示される制御ユニット300の残りの構成要素は、患者インターフェース322、324、326を通して患者の併用される呼吸療法処方箋の種々の側面をもたらすための機械構成要素と、電気機械構成要素とを含む。動作時、コントローラ310は、バス316およびいくつかのサーボ制御モジュール350、354、356、358、368を介して、適切な時間に種々の構成要素に制御信号を送信することによって、併用される呼吸療法処方箋を実行する。サーボ制御モジュール350、358は、制御回路を動作させ、それぞれ、マニホールド332、330を動作させる、モータ386、360をそれぞれ制御し、空気供給部328(例えば、吹送機)によって発生された空気の患者インターフェース322、324、326への流動を制御する。サーボ制御モジュール354は、制御回路を動作させ、マニホールド330、332および弁348を通して空気供給部328から受容される空気流に基づいて、空気パルス発生器352による空気パルスの発生を制御する。サーボ制御モジュール356は、併用される呼吸療法処方箋に従って、コントローラ310によって供給されるパラメータ(例えば、オン/オフ、陽/陰空気流、空気圧)に基づいて空気供給部328の動作を制御する。サーボ制御モジュール368は、制御回路を動作させ、いくつかの実施形態では、持続的高周波数発振(CHFO)デバイス364、弁366、および湿気発生器345(例えば、噴霧器)を通して肺内打診換気装置(IPV)等の気道浄化療法を経鼻患者インターフェース322に提供し得る、空気供給部362(例えば、圧縮器)の動作を制御する。
患者インターフェース322、324は、それぞれ、マニホールド332、330を介して空気供給部328に接続される。陽圧力空気流患者インターフェース322のための空気回路340はまた、鼻を介して患者に供給される空気が、清浄であり、併用される呼吸療法処方箋に対して正しい圧力にあり、患者の鼻腔路を過度に乾燥させないように回避するように若干湿っていることを確実にするために、空気流センサ334と、フィルタ336と、湿気発生器338とを含む。同様に、陰圧空気流患者インターフェース324のための空気回路は、空気流センサ342と、フィルタ344とを含む。空気流センサ334、342および圧力センサ346は、それぞれ、それらの対応する回路内で空気流ならびに空気圧を感知し、空気流および空気圧データを安全監視モジュール370に提供する。安全監視モジュール370は、任意の動作不良の発生に関して空気回路を監視し、呼吸療法が、患者の併用される呼吸療法処方箋に従って提供されていることを確実にする。いくつかの実施形態では、センサ334、342、346は、上記に説明されるように、デバイス110の動作(例えば、陽圧または陰圧の印加のタイミング)を患者の正常呼吸パターンと同期させるために使用される。例えば、センサ346は、空気回路340内の空気圧の変化に基づいて患者による呼吸の開始を検出し、それに応答して、咳サイクル、肺容量漸増療法、または肺換気療法の吸気相を開始してもよい。上記に記載されるように、図示される実施形態では、インターフェース322、324をそれらの個別の空気マニホールド332、330に接続する管類を含む、陽圧力空気流患者インターフェース322および陰圧空気流患者インターフェース324に空気を供給する、空気回路は、相互から分離される。
図6-9は、(例えば、患者が呼吸処置を受けている間に)患者の併用される呼吸療法処方箋の種々の側面および併用デバイス110によるその実行をリアルタイムで変更するための、システム100によって実装され得る、デバイス制御アルゴリズムを図示する。問題優先モジュール140を使用して、例えば、ユーザ(例えば、臨床医、介護者、患者、または、場合によっては、家族の一員)は、「患者が、咳をして分泌物を出すことができない」等の患者の現在の呼吸状態についての情報を入力することができる。デバイス制御モジュール140は、定義されたアルゴリズムに従って、入力に基づいて療法調節を自動的に実装し、次いで、ユーザにクエリし、調節が、効果的であったかどうかを判定する。ユーザが、調節が、患者の病状を補助しなかったと回答した場合、システム100は、図6-9を参照して下記に説明されるように、アルゴリズム内の次のステップに進むであろう。ユーザが、調節が、効果的であったことを応答した場合、システム100は、いかなる付加的な変更を行うこともなく、現在の設定に従った療法を提供し続けるであろう。
ここで図6を参照すると、システム100のデバイス制御モジュール140および/または他のモジュールのうちの1つ以上によって、自動的に、もしくはユーザ入力に応答してのいずれかで、患者の併用される呼吸療法処方箋のパターン化間隔側面をリアルタイムで調節するためにコンピュータ化されたプログラム、ルーチン、論理、および/または命令として実行可能である、例証的方法600が、示される。本実施例では、システム100は、(センサデータに基づいて自動的に、またはユーザ入力の分析を通してのいずれかで)「患者が、咳をして分泌物を出すことができない」ことを検出する。方法600は、ブロック610において、パターン化(例えば、24時間タイムライン)レベルを動作させ始め、ブロック612において、療法タイムラインの過程にわたる患者の種々の療法の間隔を(例えば、自動的に、またはユーザへのクエリを発行することによって)判定する。例えば、ブロック612において、方法600は、患者が覚醒している間に患者の咳補助治療セッション間の現在の時間経過量(例えば、各セッション間が4時間以上空いているか?)を判定する。回答が、「はい」である場合、方法600は、ブロック614において、患者の覚醒時間の間の咳補助治療セッションの間隔を(例えば、治療セッションの頻度を増加させるように)4時間毎に生じるように変更するように患者の処方箋を更新する。回答が、患者がすでに、覚醒している間に、少なくとも4時間毎に咳補助療法を受けていることを意味する、「いいえ」である場合、ブロック616において、方法600は、患者が覚醒している間に、治療セッション間の間隔が、2時間以上であるが、4時間未満またはそれに等しいかどうかを判定する。言い換えると、治療セッション間のインターバルは、2時間以上であるが、4時間以上ではないか?ということである。回答が、「はい」である場合、方法600は、(例えば、治療セッションの頻度を増加させるように)咳補助治療セッションが2時間毎に生じるように、ブロック618において患者の併用される呼吸療法処方箋を更新する。回答が、「いいえ」である場合、方法600は、ブロック620において、咳補助治療セッションの現在の頻度(2時間未満またはそれに等しいものであるとして推測される)を維持する。
ここで図7を参照すると、システム100のデバイス制御モジュール140および/または他のモジュールのうちの1つ以上によって、患者の併用される呼吸療法処方箋の療法層形成側面をリアルタイムで調節するためにコンピュータ化されたプログラム、ルーチン、論理、ならびに/もしくは命令として実行可能である、例証的方法700が、示される。方法600は、ある時間周期の過程にわたる呼吸治療セッションの頻度を調節するために使用され得る一方、方法700は、患者によって使用されている特定の併用デバイス110が変更されるべきであるかどうかを判定することを対象とする。ブロック710において、自動的に、または例えば、患者の健康状態の臨床的変化を示す、ユーザからの入力に応答してのいずれかで、層形成変更アルゴリズムが、開始する。
ブロック712において、方法700は、(再び、自動的に、またはユーザ入力に基づいてのいずれかで)患者が現在使用している併用デバイス110の特徴、もしくは現在使用中である、上記に説明される一群の併用デバイスからの併用デバイス110を判定する。例えば、方法700は、患者が、粘液抽出療法および(例えば、併用デバイス224を介した)肺容量漸増療法または(例えば、併用デバイス226を介した)肺換気のいずれかに加えて、粘液可動化療法をすでに受けているかどうかを判定してもよい。回答が、「はい」である場合、方法700は、ブロック714において、いかなる変更も伴うことなく、現在の療法を提供し続ける。回答が、「いいえ」である場合、ブロック716において、方法700は、自動的に、粘液可動化療法を患者の併用される呼吸療法処方箋に追加する、もしくはユーザにそうするように命令する。これは、例えば、患者の既存の併用デバイス110の空気パルス患者インターフェース128をアクティブ化するか、または患者を異なる併用デバイス(例えば、デバイス228もしくはデバイス230)に切り替えることによって遂行され得る。
さらに、ブロック716において、方法700は、各スケジューリングされた咳補助治療セッションの前に、10分の粘液可動化療法セッションを追加するように患者の併用される呼吸療法処方箋を更新する。ブロック718において、方法700は、患者がすでに、また、患者に肺容量漸増療法を提供している併用デバイス110(例えば、デバイス230)を使用して、粘液可動化療法を受けているかどうかを判定する。患者がすでに、肺容量漸増療法を伴う粘液可動化療法を受けている場合、方法700は、ブロック720において、ユーザが、患者を(肺容量漸増療法の代わりに)肺換気療法ならびに粘液可動化療法を提供し得る、デバイス110(例えば、デバイス228)に切り替えることを示唆する、メッセージを表示する。回答が、(患者がすでに、粘液可動化および肺換気療法の両方を受けていることを意味する)「いいえ」である場合、ブロック722において、方法700は、患者が、いかなる変更も伴うことなく、同一のデバイス110を使用し続けることを示唆する、メッセージを表示する。
ここで図8を参照すると、システム100のデバイス制御モジュール140および/または他のモジュールのうちの1つ以上によって、患者の併用される呼吸療法処方箋のパターン化持続時間側面をリアルタイムで調節するためにコンピュータ化されたプログラム、ルーチン、論理、ならびに/もしくは命令として実行可能である、例証的方法800が、示される。方法600は、呼吸処置周期の過程(例えば、タイムライン)にわたる治療セッション間の間隔または時間インターバルを調節するために使用され得る一方、方法800は、患者の処方箋内の個々の治療セッションの長さもしくは持続時間を、自動的に、またはユーザ入力に応答して調節するために使用されることができる。ブロック810において、パターン化持続時間変更アルゴリズムが、システム100に応答して開始し、例えば、患者の病状の臨床的変化を判定する。ブロック812において、方法800は、患者の併用される呼吸療法処方箋において現在定義されている治療セッションが、持続時間が15分より短いかどうかを判定する。該当する場合、方法700は、ブロック814において、治療セッションの持続時間を15分に拡大するように、患者の併用される呼吸療法処方箋を調節する。該当しない場合、方法700は、患者の治療セッションの持続時間に関する既存の仕様に対するいかなる変更も行わず、それらを15分またはより長い現在の持続時間のままにする。ブロック818において、方法800は、患者が、各治療セッションの後に、少なくとも15分にわたって肺換気または肺容量漸増療法のいずれかを受けているかどうかを判定する。該当する場合、方法800は、場合によっては、肺換気または肺容量漸増のための現在の設定を維持する。該当しない場合、方法700は、患者の肺換気または肺容量漸増療法の持続時間を15分に拡大するように患者の併用される呼吸療法処方箋を調節する。
ここで図9を参照すると、システム100のデバイス制御モジュール140および/または他のモジュールのうちの1つ以上によって、患者の併用される呼吸療法処方箋のシーケンス決定側面をリアルタイムで調節するためにコンピュータ化されたプログラム、ルーチン、論理、ならびに/もしくは命令として実行可能である、例証的方法900が、示される。すなわち、方法900は、例えば、システム100が、自動的に検出する、またはユーザ入力を介して受信し得る、患者の病状の臨床的変化に応答して、咳補助治療シーケンスの具体的な詳細を調節することを対象とする。方法900は、患者が自身で胸部分泌物を取り除くことに苦労していることを判定することに応答する、ブロック910から開始する。ブロック912において、方法900は、患者の現在の併用される呼吸療法処方箋内の治療シーケンスがすでに、4つの補助される咳サイクルと、続く、少なくとも2分の補助換気とを含むかどうかを判定する。「はい」である場合、ブロック914において、方法900は、いかなる変化を行うことなく、既存の処方箋に従って療法を継続する。「いいえ」である場合、ブロック916において、方法900は、4つの咳サイクルと、続く、2分の補助換気とを含むように、患者の既存の呼吸処方箋を調節する。
ブロック918において、方法900は、咳サイクル内で使用される吸気圧が、(例えば、経鼻患者インターフェース322を介して送達される)30センチメートル(cm)の水柱圧未満であるかどうかを判定する。(吸気圧がすでに、少なくとも30cm水柱圧であることを意味する)「いいえ」である場合、方法900は、ブロック920において、いかなる変更も行うことなく、既存の処方箋に従って療法を継続する。「はい」である場合、方法900は、ブロック922において、次の3つの治療セッションのそれぞれに関して、吸気圧を1cm水柱圧増加させる(例えば、最大33cm水柱圧まで)。ブロック924において、方法900は、補助される咳サイクルの間の(本場合には、口への)呼気(吸込)圧が、-40cm水柱圧(吸込)未満であるかどうか、すなわち、陰圧が、40cmの水柱圧より力強くないかどうかを確認するためにチェックする。(呼気(吸込)圧がすでに、少なくとも-40cm水柱圧であることを意味する)「いいえ」である場合、方法900は、ブロック926において、いかなる変更も行うことなく、既存の処方箋に従って療法を継続する。「はい」である場合、方法900は、次の3つの治療セッションのそれぞれに関して、呼気(吸込)圧を2cm水柱圧増加させる(例えば、最大-40cm水柱圧まで)ように患者の処方箋を更新する。例えば、陰圧が、現在、陰圧が、-30cm水柱圧に設定されている場合、吸込圧力は、次の3つの治療セッションのそれぞれに関して、2cm水柱圧、すなわち、最大-36cm水柱圧まで増加するであろう。ブロック930において、方法900は、患者の治療セッションが、現在、少なくとも5つの治療シーケンスを含むように定義されているかどうかを判定する。「はい」である場合、方法900は、いかなる変化も行うことなく、既存の処方箋に従って療法を継続する。「いいえ」である場合、方法900は、各治療セッション内の連続する治療シーケンスの数を5に増加させるように患者の処方箋を更新する。
ここで図10を参照すると、システム100の制御モジュール120および/または他のモジュールのうちの1つ以上によって、適切な時間に患者に適切な呼吸療法を提供するように併用デバイス110をリアルタイムで動作させるためにコンピュータ化されたプログラム、ルーチン、論理、ならびに/もしくは命令として実行可能である、例証的方法1000が、示される。ブロック1010において、方法1000は、患者の併用される呼吸療法処方箋に従って患者の療法の一部を開始するかどうかを判定するためにクロック時間を監視する。例えば、患者の処方箋が、治療セッションが、午前8:00から開始することになっていることを示す場合、方法1000は、現在のクロック時間と開始時間午前8:00を比較し、比較が成功すると、ブロック1012に進む。いかなる療法も、患者の処方箋に従って、現在のクロック時間から開始するようにスケジューリングされていない場合、方法1000は、ブロック1010において、単にクロック時間を監視し続ける。
ブロック1012において、方法1000は、併用デバイス110を使用して開始する必要がある療法のタイプを判定する。療法タイプが、粘液抽出である場合、ブロック1014および1018において、方法1000は、例証的に、いくつかの連続して実行される咳サイクルを含む、治療シーケンスを開始する。療法タイプが、粘液抽出以外の何らかのものである場合、方法1000は、ブロック1016において、患者の処方箋(例えば、療法圧力、持続時間等)に従って、療法のために併用デバイス110の設定を構成することによって、療法の提供を開始し、ブロック1036において、処方された時間周期にわたって療法を実施する。ブロック1036において、療法が、進展している間、システム100は、ブロック1038において、ユーザ(例えば、臨床医、介護者、患者、または家族の一員)からの入力を受信し、ブロック1040において、入力に従ってデバイス設定を調節する。例えば、患者は、吸気または呼気圧を低減させることを所望し、上記に説明される指スイッチ380を使用して、デバイス110にそうするように信号伝達する。方法1000は、ブロック1036において、療法の実施の間に経過した時間を監視し、ブロック1042において、(患者の呼吸処方箋内で規定された療法持続時間に基づいて)療法が終結する時間になったかどうかを判定する。必要な時間量が、経過した場合、本方法は、ブロック1052に進み、療法セッションを終了する。該当しない場合、本方法は、ブロック1036に戻り、現在の療法を継続する。
ブロック1014に戻ると、治療シーケンスと他のタイプの療法との間の差異は、治療シーケンスの持続時間が、クロック時間ではなく、少なくとも部分的に、処方された咳サイクルの繰り返しの数に基づくことである。したがって、治療シーケンスに関して、方法1000は、現在の治療セッションにおいてすでに実施されている治療シーケンスの数を追跡する。したがって、ブロック1018において、治療シーケンスカウンタは、最初は、ゼロに設定される。ブロック1018において、いったん治療シーケンスが開始されると、本方法は、ブロック1020において、粘液抽出療法および患者の処方箋内で規定された数の咳サイクルのために、併用デバイス110を構成するように進む。ブロック1022において、方法1000は、(例えば、処方箋内で規定された数の咳サイクルを提供することによって)粘液抽出療法を実施し始める。治療シーケンスは、咳サイクルが、実質的に即座に短時間周期の肺容量漸増または肺換気療法のうちのいずれかが後に続くことを規定しているため、方法1000は、ブロック1024において、咳サイクルの完了に応じて肺容量漸増療法もしくは肺換気療法を提供するように併用デバイス110を構成し、ブロック1026において、肺容量漸増または肺換気療法を実施する。それを行うために、方法1000は、圧力設定を粘液抽出療法のために使用されるものから肺容量漸増または肺換気療法のために適切であるものに変更する。
肺容量漸増療法または肺換気療法の完了に応じて(例えば、その療法を提供するための時間もしくは療法持続時間の満了に応じて)、方法1000は、ブロック1028において、完了した咳補助治療シーケンスの終了をマーキングし、ブロック1030において、治療シーケンスの数を増分させる。ブロック1032において、方法1000は、現在の治療シーケンスの数(例えば、治療シーケンスカウンタ値)と患者の併用される呼吸療法処方箋内で規定されるような療法セッションの間に実施されるべき治療シーケンスの総数を比較する。治療シーケンスカウンタの値が、療法セッションの間に実施されるべき治療シーケンスの総数に等しい場合、療法セッションは、完了しており、方法1000は、治療シーケンスカウンタをゼロにリセットする、ブロック1034に進み、次いで、ブロック1052において、療法セッションを終了する。治療シーケンスカウンタの値が、療法セッションの間に実施されるべき総数未満である場合、本方法は、ブロック1022に戻り、別の治療シーケンスを実施する。他の形態の療法と同様に、治療シーケンスは、リアルタイムでユーザ入力によって中断され、修正されてもよい。これは、そのそれぞれが、類似の様式において上記に説明されるループ1038、1040に対して動作する、ループ1044、1046および1048、1050によって図示される。したがって、本説明は、ここでは繰り返されないであろう。ブロック1052において、方法1000は、発端であるブロック1010に戻り、患者の併用される呼吸療法処方箋に従って生じることになっている、次の療法の開始に関して、クロック時間を監視し続ける。
方法600、700、800、900、および1000の前述の説明では、方法またはシステム100が「判定」する、「チェック」する、「ユーザに求める」こと等が、言及され得る。システム100のある方法または別の側面がコンピュータ論理を実行する度に、要求される入力が、ユーザから受信される、自動的に計算される、もしくはコンピュータメモリ内の記憶場所からアクセスされ得ることを理解されたい。例えば、本明細書に説明される例証的方法が、本方法が、ユーザに入力を求めることを示した場合、他の実施形態が、そのようなユーザ入力を要求しない場合があり、代わりに、例えば、計算から、または記憶されたデータベースもしくはルックアップテーブルにアクセスすることによって必要とされる情報を取得し得ることを理解されたい。同様に、本明細書においてあるものを「判定」するように説明される、例証的方法は、必要に応じて、ユーザ入力を取得する、記憶された情報にアクセスする、または計算を実施することによってそれを行ってもよい。さらに、例証的方法600、700、800、900、および1000ならびに本明細書に説明される他の実施例では、具体的な値(例えば、空気圧、持続時間等)が、述べられる。そのような値が、例証の目的のために提供されるにすぎないこと、および本開示が、それによって限定されるものではないことを理解されたい。
ここで図11を参照すると、システム100が実装され得る、例示的コンピューティング環境1100が、示される。図3は、システム100の特徴の全てが、併用デバイス110において直接アクセス可能であり得る、実施形態を図示する一方、図11は、システム100の特徴のうちのいくつかが、他のデバイス上に提供され得る、実施形態を図示する。そうである場合でも、コンピューティング環境1100は、複数の構成要素と、デバイスとを伴うものとして示されるが、いくつかの実施形態では、コンピューティング環境1100は、デバイス110および/または他のデバイスと組み合わせて、単一のコンピューティングデバイス(例えば、病院コンピュータもしくはモバイルコンピューティングデバイス)を成し得ることを理解されたい。言い換えると、本明細書で使用されるように、用語「システム」および「環境」は、単一のコンピューティングデバイスまたはコンピューティングデバイスならびに/もしくは他の構成要素の組み合わせを指し得る。
例証的コンピューティング環境1100は、1つ以上の電子通信ネットワークならびに/もしくは電気通信ネットワーク1180を介して、相互と、他のコンピューティングデバイスまたはシステム1170と、併用呼吸療法デバイス110と電子通信する、医師コンピューティングデバイス1110と、療法士コンピューティングデバイス1130と、患者コンピューティングデバイス1150と、1つ以上の他のコンピューティングデバイス1170とを含む。デバイス1110、1130、1150はそれぞれ、ユーザのタイプに関して適切である、システム100の変形例を使用するように構成される。例えば、いくつかの実施形態では、種々の許可およびアクセス制御が、システム100が、最初に設定されるとき、または新しいユーザが追加されるにつれて、ユーザのタイプ毎に選択されてもよい。
例証的に、処方箋生成器モジュール112は、医師コンピューティングデバイス1110上に常駐し、併用される呼吸療法処方箋データベース118の部分118A、118B、118Cは、それぞれ、コンピューティングデバイス1110、1130、1150のそれぞれの上に記憶される。データベース118の異なる部分118A、118B、118Cは、それぞれ、データベース118の亜集合を含んでもよい。例えば、部分118Aおよび118Bは、デバイス1110、1130を使用した特定の医師または療法士の処置下にあるそれらの患者のみのための処方箋を含んでもよく、部分118Cは、デバイス1150を使用した特定の患者のみのための処方箋を含有してもよい。同様に、データ共有モジュール136の部分136A、136B、136C、デバイス制御モジュール140の部分140A、140B、140C、および処方箋変換機モジュール122の部分122A、122B、ならびに122Cも、具体的には、対応するコンピューティングデバイス1110、1130、1150のユーザのために構成されてもよい。例えば、データ共有部分136Aおよびデバイス制御部分140Aは、特徴ならびに能力の拡張されたセットを含んでもよい一方、データ共有部分136B、136Cおよびデバイス制御部分140B、140Cは、個別のコンピューティングデバイス1110、1130、1150の意図されたユーザに基づいて、より限定された機能性を含んでもよい。処方箋変換部分122A、122B、122Cはそれぞれ、同一または類似の機能性を有してもよい、もしくは、いくつかの実施形態では、部分122Aは、例えば、部分122Bまたは122Cより大きい処方箋変換能力を有してもよい。示されるように、オーディオインターフェース142およびペルソナ構成モジュール144は、患者コンピューティングデバイス1150上に常駐する。しかしながら、上記に議論されるように、これらのモジュール142、144の一部または変形例が、医師もしくは療法士等の他のユーザによる使用のために適合されてもよく、それらの部分または代替バージョンが、それぞれ、医師コンピューティングデバイス1110および療法士コンピューティングデバイス1130の一方または両方の上に常駐してもよい。
いくつかの実施形態では、システム100のコンピュータ化されたモジュールは、ネットワーク上の一元化された記憶場所(民営病院または在宅介護会社の「アプリストア」もしくは「アプリマーケット」等)から取得され得る、ダウンロード可能なソフトウェアアプリケーション、すなわち、「アプリ」として具現化される。これらの実施形態では、全てのタイプのユーザによってダウンロード可能であり、次いで、いったん特定のユーザのローカルコンピューティングデバイス上にインストールされると、ユーザのために構成される、単一のアプリが、存在してもよい。代替として、アプリストアが、ユーザが、そのユーザによって必要とされる機能性を含有するアプリを選択し、ダウンロードし得るように、異なるユーザタイプのための異なるダウンロード可能なアプリを提供してもよい。例えば、1つのアプリが、処方箋生成器モジュール112を含有し得る一方、別のアプリが、オーディオインターフェースおよびペルソナ構成モジュール142、144を含有し得るが、処方箋生成器モジュール112は含有しない場合がある。当然ながら、アプリをダウンロードするための許可およびアクセス制御が、病院システム管理者等の権限付与された人によって設定されてもよい。
例証的コンピューティングデバイス1110、1130、1150はそれぞれ、少なくとも1つのプロセッサ1112、1132、1152(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ等)と、メモリ1114、1134、1154と、入力/出力(I/O)サブシステム1116、1136、1156とを含む。コンピューティングデバイス1110、1130、1150は、サーバ、企業コンピュータシステム、コンピュータのネットワーク、コンピュータおよび他の電子デバイスの組み合わせ、モバイル、ポータブル、またはハンドヘルドコンピューティングデバイス、スマートフォン、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、タブレット型コンピュータ、もしくはデスクトップコンピュータ等のパーソナル電子デバイス等の任意のタイプのコンピューティングデバイスとして具現化されてもよい。
具体的には示されていないが、I/Oサブシステム1116、1136、1156が、典型的には、とりわけ、I/Oコントローラと、メモリコントローラと、1つ以上のI/Oポートとを含むことを理解されたい。プロセッサ1112、1132、1152およびI/Oサブシステム1116、1136、1156は、メモリ1114、1134、1154に通信可能に結合される。メモリ1114、1134、1154は、任意のタイプの好適なコンピュータメモリデバイス(例えば、種々の形態のランダムアクセスメモリ等の揮発性メモリ)として具現化されてもよい。例証的環境1100では、I/Oサブシステム1116、1136、1156は、種々の入力デバイス1118、1140、1158(例えば、タッチスクリーン、マイクロホン、物理的キーボードまたはキーパッド、ボタン、もしくはハードパネル制御部)と、少なくとも1つのデータ記憶装置1126、1146、1166と、種々の出力デバイス1120、1140、1160(例えば、LED、ディスプレイスクリーン、スピーカ)と、1つ以上の他の周辺デバイス1122、1142、1162(例えば、音、グラフィック、もしくはメディアアダプタ)と、1つ以上のネットワークインターフェース1124、1144、1164とを含む、いくつかのハードウェア構成要素に通信可能に結合される。
データ記憶装置1126、1146、1166は、1つ以上のハードドライブもしくは他の好適なデータ記憶デバイス(例えば、フラッシュメモリ、メモリカード、メモリスティック、および/または他のもの)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、処方箋データベース118A、118B、118Cの一部が、少なくとも一時的に、データ記憶装置1126、1146、1166内に常駐する。処方箋データベース118A、118B、118Cの一部は、より迅速な処理または他の理由のために、動作の間にメモリ1114、1134、1154に複製されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、システム100のソフトウェアモジュールのうちのいずれかの一部が、データ記憶装置1126、1146、1166内に記憶され、実行時間においてメモリにロードされてもよい。
ネットワークインターフェース1124、1144、1164は、コンピューティングデバイス1110、1130、1150を1つ以上のネットワーク1180に通信可能に結合してもよい。そのような他のネットワークは、例えば、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、企業クラウド、ならびに/もしくはインターネットを含んでもよい。故に、ネットワークインターフェース1124、1144、1164は、特定のネットワーク1180の仕様および/または設計に準拠して、必要とされ得るように、有線もしくは無線イーサネット(登録商標)、モバイル/セルネットワーク、WI-FI、Bluetooth(登録商標)、VPN(仮想プライベートネットワーク)、またはNFC(近距離無線通信)デバイスもしくはアダプタを含んでもよい。したがって、当業者は、ネットワークインターフェース1124、1144、および1164が、個別のデバイス1110、1130、ならびに1150間での双方向通信を可能にすることを理解するであろう。
他のコンピューティングデバイス/システム1170はそれぞれ、例えば、サーバ、企業コンピュータシステム、コンピュータのネットワーク、コンピュータおよび他の電子デバイスの組み合わせ、モバイルデバイス、前述のタイプの電子デバイスのうちのいずれか、または他の電子デバイス等の任意の好適なタイプのコンピューティングデバイスとして具現化されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、他のコンピューティングデバイス1170は、電子医療記録(EMR)システム1172、入院、退院、および転院(ADT)システム1174、ならびに医療通信システム(例えば、看護師呼出システム)1176等の企業タイプソフトウェアアプリケーションを起動する、病院または他の医療施設の他のコンピュータもしくはコンピュータシステムを含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、システム100は、システム1172、1174、1176のうちの1つ以上と通信してもよい。例えば、デバイス110を使用する併用される呼吸療法を受けている患者が、医療的配慮を要求する、その健康状態の臨床的変化を有する場合、システム100は、医療通信システム1176を介して関わる看護師または療法士に警告を通信してもよい。別の実施例として、システム100は、電子医療記録システム1172から患者の医療履歴または以前の治療の履歴についてのデータを取得し、患者の現在の療法処方箋を構成もしくは調節するためにその情報を使用してもよい。加えて、システム100は、医療施設の入院、転院、および退院システム1174とインターフェースをとり、例えば、施設からの患者の退院に応じて、患者の併用される呼吸処方箋を遠隔コンピューティングデバイスに自動的に送信してもよい。
コンピューティング環境1100は、説明の明確化のために、図11に図示されていない、他の構成要素、下位構成要素、およびデバイスを含み得る。一般に、コンピューティング環境1100の構成要素は、図11に示されるように、個別のデバイスと構成要素との間の通信を促進することが可能である、任意のタイプの有線または無線信号経路として具現化され得る、信号経路によって通信可能に結合される。
ここで図12に目を向けると、図2に描写される併用される呼吸療法デバイス224、226、228、および230との相互作用のためのグラフィカルユーザインターフェースを描写する、メインスクリーン1200が、示される。図2に示される実装が、4つの併用される呼吸療法デバイス224-230を描写するが、任意の数のそのようなデバイスが、本明細書に説明されるシステムおよび方法に従って利用され得、4つのデバイス224-230の使用が、単独で、1つの例示的実施形態として意図されることを理解されたい。図12に示されるように、メインスクリーン1200は、上記に説明されるタッチスクリーン500を介して適切に表示される。メインスクリーン1200は、好ましくは、色分けされ、下記に解説されるように、デバイス224-230の制御のために、患者、療法士、臨床医等によるデバイス224-230との相互作用を可能にする、4つのボタンアイコンを含む。
さらに、当業者は、メインスクリーン1200が、ディスプレイ500が関連付けられる、下層のデバイス224、226、228、または230に従って適合され得ることを理解するであろう。したがって、例えば、デバイス1である、224(粘液抽出および肺換気)ならびにデバイス3である、228(粘液抽出、肺換気、および粘液可動化(発振))は、4つのアイコン全てを図示し得る一方、デバイス2である、226(粘液抽出ならびに肺容量漸増)およびデバイス4である、230(粘液抽出、肺容量漸増、ならびに粘液可動化)は、下記により詳細に議論されるように、アイコンの3つのみを図示し得る。
図12は、「緊急事態」ボタンアイコン1202と、「療法強化」ボタンアイコン1206と、「あなたに合った療法のカスタマイズ」ボタンアイコン1208と、「咳」ボタンアイコン1204とを図示する。一実施形態によると、緊急事態ボタンアイコン1208は、「問題優先」語句、例えば、「呼吸できない!」を伴って図示され、患者等のユーザに下層のボタンアイコン1202-1208に関連する問題についてのインジケーションを提供する。種々の実施形態では、アイコン1202-1208は、色分けされ、それによって、患者が混乱する、苦しんでいる等の場合に、さらなる特徴的な特性を提供する。図12の図に従って、緊急事態アイコン1202は、それぞれ、図2において224および228として記載される、併用呼吸療法デバイス1ならびに3と関連付けられる、タッチスクリーンディスプレイ500上で赤色で描写される。
緊急事態に対応するボタンを押下する(すなわち、アイコン1202にタッチする)ことに応じて、メモリ312内に記憶され、コントローラ310によって実行される(図3に示される)、対応する緊急事態アルゴリズムが、対象アプリケーションの一実施形態に従ってアクティブ化される。当業者は、緊急事態ボタンアイコン1202のそのようなアクティブ化が、デバイス224および/または228が、患者の通常の設定に基づく持続的な肺換気の挙行を介して急性呼吸困難ならびに息切れに即座に応答することを可能にすることを理解するであろう。図13は、緊急事態ボタンアイコン1202の選択に応じてタッチスクリーン500上に表示される例証的グラフィカルユーザインターフェーススクリーン1300を提供する。
図13に描写されるように、スクリーン1300は、本事例では、選択されるモードについてのインジケーションを提供し、それと関連付けられる閃光を発するか、または別の視覚印を有し、緊急事態アルゴリズムがアクティブ化されていることを示す、緊急事態ボタンアイコン1202が、提示される。咳ボタンアイコン1204は、スクリーン1300上に表示されたままであり、新しい「中止」ボタンアイコン1302が、問題優先解説の図、例えば、「通常設定に戻る」を含めて、スクリーン1300上に提示される。患者が、咳ボタンアイコン1204を押下、すなわち、選択すると、デバイス224または228が、要求に応じて、3つの咳サイクルを提供する。
本明細書において想定される1つの実装によると、緊急事態ボタンアイコン1202が、選択され、緊急事態動作が、開始すると、デバイス224および/または228は、電力が喪失された場合、例えば、停電、救急車が到着し、患者が輸送されなければならない時等の本デバイスのプラグ引抜、もしくは同等物の場合に、自動的にバッテリ電力に切り替えてもよい。「通常設定」が、通常の治療計画、すなわち、層形成(粘液抽出および肺換気等のその能力のために選定される、特定のデバイス224-230(デバイス1である、224))、パターン化(夜間肺換気ならびに4時間毎の咳治療等、全ての治療のタイミングを示す、24時間タイムライン)、およびシーケンス決定(治療セッションを構成する、咳サイクルの具体的数ならびに設定であり、例えば、各咳サイクルが、+30/-30cm水柱圧の圧力において適用されること、5回の咳サイクル毎の後に、患者が、1分間の補助換気を得ること、および各治療セッションが、5セットの咳サイクルと、続いて、換気とから成ること)による、米国特許第9,795,752号において議論ならびに説明されるような、併用呼吸療法のための処方箋を指すことが、当業者によって理解されるであろう。
患者/介護者に対して表示される、メインスクリーン1200に目を向けると、「療法強化」ボタンアイコン1206の選択は、タッチスクリーン500に図14のインターフェーススクリーン1400を表示するようにプロンプトする。図14に示されるように、「療法強化」および「あなたに合った療法のカスタマイズ」ボタンアイコン1206-1208が、除去され、2つの新しい選択肢、すなわち、「強化レベル1・12時間治療」ボタンアイコン1402ならびに「強化レベル2・25時間治療」ボタンアイコン1404が、提示される。強化治療スクリーン1400はさらに、それぞれが、強化治療スクリーン1400から患者/介護者にアクセス可能である、咳アイコンボタン1204と、中止ボタンアイコン1302と、緊急事態ボタンアイコン1202とを含む。
強化レベル1・12時間治療ボタンアイコン1402または強化レベル2・25時間治療ボタンアイコン1404の選択に応じて、選択されたアイコンは、閃光を発し始める、もしくはその選択に関連のあるいくつかの他の好適な視覚印または聴覚印を提供する。患者/介護者が、例えば、通常の治療セッションの間に咳で痰を吐き出すことができないことに関連のある課題を提示し得ることを理解されたい。患者/介護者は、次いで、患者が、例えば、風邪に伴う衰弱に起因して咳で吐き出せない呼吸分泌物を留保しているとき、自動的に療法を強化するための療法強化ボタンアイコン1206を選択してもよい。自動化されたアルゴリズムを使用して、自宅において即座に療法を強化することによって、患者は、肺の虚脱、肺炎、および呼吸不全に起因する入院加療を回避することができる。さらに、当業者は、ボタン1202-1208およびそれと関連付けられる対応するアルゴリズムもまた、それらが単純に、患者の臨床ステータスを管理し、その変化に対する即時の反応を可能にするため、臨床医/介護者によって、在宅介護、病院、ならびにリハビリテーション設定において、使用され得ることを理解するであろう。
強化レベルボタンアイコン1402-1404は、咳治療セッションの頻度の増加を可能にし、肺換気を提供するデバイスに関して、また、24時間の時間周期毎の肺換気の持続時間を増加させる。いくつかの実施形態では、デバイス224、226、228、または230は、中止ボタンアイコン1302が、アクティブ化され、治療を患者の通常設定/処方箋に戻すまで、アルゴリズムの最終強度レベルにおいて療養を継続してもよい(例えば、24時間にわたって4時間毎の治療セッション)。スクリーン500上での中止ボタンアイコン1302の選択は、デバイス224-230に持続的換気を停止させ、通常の治療計画に戻らせる。
デバイス2である、226(粘液抽出および肺容量漸増)に関して、強度レベル1は、4時間にわたって1時間毎に、次いで、8時間にわたって2時間毎に、次いで、24時間にわたって4時間毎に治療セッションを提供する。本動作の間に、咳サイクルの全てのセットは、患者の通常の圧力設定に基づく、肺容量漸増が後に続く。例えば、5回の咳サイクルの各セットの後の、1分の肺容量漸増等である。デバイス2である、226のための強度レベル2は、1時間にわたって20分毎に、次いで、8時間にわたって1時間毎に、次いで、16時間にわたって2時間毎に、次いで、24時間にわたって4時間毎に治療セッションを提供する。本動作の間に、咳サイクルの全てのセットは、患者の通常の圧力設定に基づく、肺容量漸増が後に続く。例えば、5回の咳サイクルの各セットの後の、1分の肺容量漸増等である。これらの治療は、中止ボタンアイコン1302が、患者の通常の治療計画への帰還のために選択されるような時間まで継続する。
デバイス4である、230(粘液抽出、肺容量漸増、および粘液可動化)に関して、強度レベル1は、4時間にわたって1時間毎に、次いで、8時間にわたって2時間毎に、次いで、24時間にわたって4時間毎に治療セッションを提供する。本動作の間に、各セッションは、発振粘液可動化によって先行され、患者の通常の圧力設定に基づく肺容量漸増が後に続く。デバイス4である、230のための強度レベル2は、1時間にわたって20分毎に、次いで、8時間にわたって1時間毎に、次いで、16時間にわたって2時間毎に、次いで、24時間にわたって4時間毎に治療セッションを提供する。強度レベル1と同様に、各セッションは、発振粘液可動化によって先行され、肺容量漸増が後に続く。これらの治療は、中止ボタンアイコン1302が患者の通常の治療計画への帰還のために選択されるような時間まで継続する。
デバイス1である、224(粘液抽出、肺換気)に関して、強度レベル1は、4時間にわたって1時間毎に治療セッションを提供し、治療セッション後に、持続的補助換気を伴う。その後は、各治療セッションの後、8時間にわたって2時間毎に、1時間の補助換気を伴う。次いで、治療は、24時間にわたって4時間毎に提供され、各治療セッションの後は、2時間にわたる補助換気を伴う。一実施形態によると、補助換気に関する例外が、患者の通常の治療処方箋内に示されている場合、患者の睡眠時間の全体を通して提供されてもよい。デバイス1である、224のための強度レベル2は、1時間にわたって20分毎に、次いで、8時間にわたって1時間毎に、次いで、16時間にわたって2時間毎に、次いで、24時間にわたって4時間毎に治療セッションを提供する。各セッションは、持続的補助換気が後に続く。これらの治療は、中止ボタンアイコン1302が、患者の通常の治療計画への帰還のために選択されるような時間まで継続する。
デバイス3である、228(粘液抽出、肺換気、および粘液可動化(発振))に関して、強度レベル1は、4時間にわたって1時間毎に治療セッションを提供し、治療セッションの後、持続的補助換気を伴う。その後は、8時間にわたって2時間毎の治療セッションを提供し、各治療セッションの後、1時間の補助換気を伴う。次いで、治療は、24時間にわたって4時間毎に提供され、各治療セッションの後に、2時間にわたる補助換気を伴う。各セッションは、発振粘液可動化によって先行される。一実施形態によると、補助換気に関する例外が、患者の通常の治療処方箋内に示されている場合、患者の睡眠時間の全体を通して提供されてもよい。デバイス3である、228のための強度レベル2は、1時間にわたって20分毎に、次いで、8時間にわたって1時間毎に、次いで、16時間にわたって2時間毎に、次いで、24時間にわたって4時間毎に治療セッションを提供する。各セッションは、発振粘液可動化によって先行され、持続的補助換気が後に続く。これらの治療は、中止ボタンアイコン1302が、患者の通常の治療計画への帰還のために選択されるような時間まで継続する。
あなたに合った療法のカスタマイズボタンアイコン1208は、患者/介護者によって患者に適用される療法をカスタマイズするために選択され得る。あなたに合った療法のカスタマイズボタンアイコン1208が、対象アプリケーションの一実施形態による、各デバイス1-4(224-230)のタッチスクリーン500上で可視であることを理解されたい。カスタマイズアイコン1208の選択に応じて、一連の順次的な後続表示が、患者/介護者に提示され、ユーザが、本明細書に提示されるアルゴリズムに基づいて、かつ各患者の選好に基づいて、デバイス224-230設定を微調整し、快適性および有効性を最適化することを可能にする。
ここで図15に目を向けると、患者/介護者によるカスタマイズボタンアイコン1208の選択によって開始されるカスタマイズと関連付けられる、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイスクリーン1500が、示される。図16A-16Lは、対象アプリケーションの一実施形態による、デバイス1-4(224-230)の設定をカスタマイズするための、選択ボックス1502内に表示される種々の選択構成要素の付加的な図を提供する。図16A-16Lが示される順序が、カスタマイズの間のデバイス224-230とユーザ(患者/介護者)との間の相互作用の1つの可能性として考えられる実装を提供することを意図しており、相互作用の他のシーケンスも、本明細書において想定されることが、当業者によって理解されるであろう。故に、併用される呼吸療法デバイス224、226、228、または230のカスタマイズのために使用される、図16A-16Lに描写される逐次的な一連のグラフィカルユーザインターフェースは、図示されるシーケンスにおいて生じてもよい、もしくはデバイス224-230の能力または患者の既存の療法に従って修正されてもよい。
図16Aから開始して、ユーザは、デバイス1-4(224-230)のうちのいずれかのタッチスクリーンディスプレイ500上に、咳設定1504を調節するためのカスタマイズ選択肢を、提示される。しかしながら、当業者は、デバイス2および4(226ならびに230)に関して、緊急事態ボタンアイコン1202が表示されていないことを理解するであろう。ユーザは、「はい」ボタンアイコン1506を選択すること、または選択肢を拒否し、(図16Fに議論される)換気設定にスキップすることによって咳設定を調節するための選択肢を提示される。「はい」アイコン1506の選択に応じて、ディスプレイ500は、図16Bまで前進され、それに応じて、ユーザは、咳吸気圧のための3つの選択肢、すなわち、低1512、通常1514、および高1516を提示される。
吸気圧の選択の後、ディスプレイ500は、図16Cまで前進し、それに応じて、ユーザは、咳呼気(吸込)圧1518を調節するための3つの選択肢、すなわち、低1520、通常1522、および高1524を提示される。本明細書で使用されるように、咳サイクルの吸気および呼気(吸込)圧レベルは、咳サイクルの開始時に吸気圧のレベルを、咳サイクルを完了させ、粘液を抽出する呼気(吸込)圧のレベルを制御する。例示的実施形態では、吸気および呼気(吸込)圧のための圧力(低、通常、高)は、以下、すなわち、吸気圧のための設定圧力レベルを2cm水柱圧分下回り、呼気(吸込)圧のための設定圧力レベルより-2cm水柱圧陰である、「低」と、吸気圧ならびに呼気(吸込)圧の両方が設定圧力レベルにある、「通常」と、吸気圧のための設定圧力レベルを2cm水柱圧上回り、呼気吸込圧のための設定圧力レベルより+2cm水柱圧陰である、「高」とを組み込んでもよい。
呼気(吸込)圧1518の選択の後、カスタマイズスクリーン1500は、タッチスクリーンディスプレイ500上で、図16Dの咳サイクル持続時間1526の調節まで前進する。図16Dでは、ユーザは、咳サイクルの持続時間に関する3つの選択肢、すなわち、短1528、通常1530、および長1532を提示される。一実施形態によると、咳サイクル1526の持続時間は、吸気圧、呼気吸込圧、および一時停止の長さを制御する。一実施形態では、以下の範囲、すなわち、短=持続時間1秒(吸気圧)、1秒(呼気吸込圧)、次いで、1秒(一時停止)、通常=持続時間2秒(吸気圧)、2秒(呼気吸込圧)、次いで、2秒(一時停止)、および長=持続時間3秒(吸気圧)、3秒(呼気吸込圧)、次いで、3秒(一時停止)が、提示された選択肢1528-1532のために使用され得る。
その後、カスタマイズスクリーン1500は、ユーザが、図16Eにおいて咳感度1534を調節することを可能にするように前進する。本明細書で使用されるように、咳感度は、咳サイクルの吸気相をトリガする、吸気圧レベルを制御する。ユーザは、デバイス224-230が咳嗽を補助する感度に対応する、弱1536、通常1538、または強1540の選択肢を選択してもよい。一例示的実施形態では、弱1536は、最小限吸気圧(例えば、1lpm流率または1cm水柱圧)を用いてトリガし、通常1538は、平均圧力(例えば、2lpm流率または1.5cm水柱圧)を用いてトリガし、強1540は、平均超圧力(例えば、3lpm流率または2cm水柱圧)を用いてトリガする。
咳感度1534を調節した後、または図16Aに提示されるスキップ選択肢1508から直接進んだ後、カスタマイズスクリーン1500は、図16Fに進展し、それに応じて、ユーザは、換気設定1542を調節することが可能になる。換気設定のための選択肢1542が、デバイス1および3(224ならびに228)に適用し、デバイス2および4(226ならびに230)が、図16F-16Iに示される、それに関連するステップ(スクリーン)をスキップすることを理解されたい。図16Fに示されるように、ユーザは、(デバイス3および4である、228-230に関して)「はい」ボタンアイコン1544または「いいえ、発振にスキップする」ボタンアイコン1546の選択を介して、デバイス1ならびに3(224および228)のための換気設定を調節するための選択肢1542を提示される。「はい」アイコン1544の選択の後、カスタマイズディスプレイスクリーン1500は、図16Gに示されるように、換気吸気圧1548を調節するための能力を提示する。ユーザは、図16Gにおいて、3つの選択肢、すなわち、低1550=設定吸気圧を2cm水柱圧下回る、通常1552=設定圧力レベル、および高1554=設定圧力レベルを2cm水柱圧上回る、を提示される。カスタマイズディスプレイスクリーン1500は、その後、図16Hに示されるように、ユーザに換気感度1556を調節する能力を提示するように前進する。
図16Hは、ユーザ(すなわち、患者/介護者)がデバイス224または228の換気感度をカスタマイズするための3つの選択肢、すなわち、弱1558、通常1560、および強1562を図示する。本明細書において想定されるように、弱1558は、最小限吸気圧または流率(例えば、1lpm流率もしくは1cm水柱圧)を用いてトリガし、通常1560は、平均的圧力または流率(例えば、2lpm流率もしくは1.5cm水柱圧)を伴ってトリガし、強1562は、平均超の圧力または流率(例えば、3lpm流率もしくは2cm水柱圧)を伴ってトリガする。いったん感度1556が、ユーザによって調節されると、カスタマイズディスプレイスクリーン1500は、ユーザに、咳後の換気の持続時間を調節するための能力1564を提示するように前進する。
図16Iは、デバイス224または228の咳後の換気の持続時間調節1564カスタマイズ選択肢を図示する。咳サイクル後の肺換気の持続時間1564は、患者が肺換気を伴う補助咳嗽から「回復する」時間の長さを制御する。例えば、治療セッション内の5つの咳サイクルの各群の後、本デバイスは、以下の時間周期、すなわち、短1566=30秒、通常1568=1分、および長1570=3分にわたって肺換気を提供する。上記に議論されるように、デバイス3である、228のための咳後の換気持続時間を設定した後、またはデバイス4(230)のための図16H-16Iをバイパスした後、カスタマイズスクリーン1500は、図16Jに示されるように進展し、発振設定1572を調節し、ユーザは、図16Kに対する「はい」ボタンアイコン1574もしくは「いいえ」ボタンアイコン1576を介して調節に進むための選択肢を提示され、それに応じて、タッチスクリーンディスプレイ500は、図12に示されるメインスクリーン1200に復帰する。
ユーザが、「はい」ボタンアイコン1574を選択すると、カスタマイズスクリーン1500は、図16Kに示されるように進展し、発振調整1578設定まで進展する。図16Kを介して、ユーザは、デバイス3および4(228ならびに230)によって提供される発振の率および深度を制御することが可能であり、「緩慢/強」(例えば、4Hz)1580、「通常」(例えば、8Hz)1582、ならびに「急速/浅」(例えば、12Hz)1584の発振を可能にする。一実施形態によると、「緩慢/強」1580選択肢は、より緩徐でより深い発振を提供し、「通常」1582選択肢は、平均的な周波数および深度の発振を提供し、「急速/浅」1584選択肢は、より急速でより浅い発振を提供する。
いったんユーザが、発振調節に関する所望の値を選択すると、カスタマイズスクリーン1500は、設定完了1586インジケーションを描写し、ユーザに対して2つの選択肢を提示する、図16Lに進展する。ユーザは、新しい設定を開始し、中止する/メインスクリーン1200に戻る、「開始」ボタンアイコン1588、またはさらなる調節を行うために図16Aに戻る、「戻る」ボタンアイコン1590を選択してもよい。種々の実施形態では、例えば、タッチスクリーン500を使用して、先進的ユーザが、スケールを拡大し、パラメータ毎に中間設定をプログラムし得る。例えば、IIIの記号が、明示された設定間の複数の中間レベルを表す、咳サイクル持続時間、すなわち、短IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII通常IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII長に関してスケールを拡大する、付加的なカスタマイズが、提供されてもよい。
ここで図17を参照すると、開示され、図11-16Lに関して上記に説明される特徴および構造と併せて、当業者は、(医師コンピューティングデバイス1110を介した)医師または(療法士コンピューティングデバイス1130を介した)療法士が、併用呼吸療法デバイス224-230を遠隔で制御するために本明細書に提供される能力を理解するであろう。上記の図11に記載の構成要素に関する能力および機能性は、(下記に説明されるような)アイコンのユーザ(患者)選択が、アルゴリズム(例えば、図12-16Lに関して上記に説明されるようなアイコン選択と関連付けられるアクション)を開始し、医師コンピューティングデバイス1110、療法士コンピューティングデバイス1130、または同等物による併用呼吸療法デバイス1-4(224-230)の遠隔制御を可能にし得るように、図12-16Lに描写されるグラフィカルユーザインターフェースの相互作用を介してさらに拡張されることが可能である。
図17は、対象アプリケーションの一実施形態による、臨床医デバイス(例えば、図11のデバイス1110、1130)と併用呼吸療法デバイス224-230のうちのいずれか1つ以上との間の双方向の相互作用に関する例証的方法論を提供する。例示的方法は、1702から開始し、それに応じて、臨床医デバイス1110、1130が、1つ以上の併用呼吸療法デバイス224-230との双方向通信リンクを確立する。双方向通信が、種々のデバイス1110、1130、224-130間に、図11に関して上記に説明されるように、ネットワークインターフェース1124、1144、1164を介して確立され得ることを理解されたい。本明細書では例示的目的のために、医師デバイス1110等、すなわち、タブレット、スマートフォン、ラップトップ等の臨床医デバイスが、参照され、したがって、当業者は、用語「臨床医デバイス」が、医師デバイス1110および/または療法士デバイス1130のいずれも表すことを理解するであろう。
臨床医デバイス1110、1130と1つ以上の併用呼吸療法デバイス224-230との間に双方向通信を確立した後、動作は、1704に進む。1704において、患者データが、臨床医デバイス1110、1130によって、コンピュータネットワーク1180を介して1つ以上の併用呼吸療法デバイス224-230から受信される。一例示的実施形態に従って、デバイス224-230は、データ(すなわち、生理学的患者データ)を管理臨床医(例えば、臨床医デバイス1110、1130)に伝送する。臨床医デバイス1110、1130がデバイス224-230から受信し得るデータの実施例は、限定ではないが、心拍数、呼吸数、体温、酸化ヘモグロビン飽和度(補助デバイス、例えば、呼吸数に関して経鼻サーミスタ、酸化ヘモグロビン飽和度に関してパルスオキシメータによって捕捉され得る)等のバイタルサイン、(補助換気を提供することが可能であるデバイスに関する)患者の毎分換気量(1回換気量×呼吸数)、1回換気量(各息における気体の体積)、患者トリガされる補助される呼吸の割合、漏洩流、(設定圧力と比較して)実際に送達される吸気圧および呼気圧等、併用デバイス224-230自体によって捕捉される生理学的データ、ならびに1日あたりのデバイス224-230使用の時間等、(上記で議論されるような)処方された療法への患者の遵守度を含む。
1706において、臨床医デバイス1110、1130は、受信された患者データのグラフィカル表示を発生させる。上記に参照されるバイタルサインまたは生理学的データ(すなわち、パラメータ)のいずれかもしくは全てが、関連付けられる出力デバイス1120、1140上のグラフィック表現またはモンタージュにおいて臨床医デバイス1110、1130上に提示され得ることをさらに理解されたい。一実施形態によると、正常である関連付けられるパラメータの値が、緑色で表示されてもよく、異常なものは、赤色で示されてもよい等となる。そのような実施形態では、特定のパラメータに関連のある正常値の範囲は、患者の測定/実際値が予期される範囲内または外に示される状態で表示されてもよい。特定のパラメータが、1708において、付加的な情報もしくは療法デバイス224-230へのアクセスのために臨床医デバイス1110、1130との臨床医相互作用を介して選択されてもよい。臨床医デバイス1110、1130は、次いで、1710において、選択されたパラメータに従って特定の療法デバイス224-230にクエリを送信する。
選択されたパラメータと関連付けられるデータは、次いで、1712において、臨床医デバイス1110、1130によって特定の療法デバイス224-230から受信され、それに応じて、臨床医デバイス1110、1130上のグラフィカル表示は、1714において、選択されたパラメータおよび受信されたデータを反映するように更新される。臨床医が、療法デバイス224-230と関連付けられる患者との音声/ビデオ接続を要求するかどうかの判定が、次いで、1716において行われる。肯定的判定に応じて、リアルタイムの双方向オーディオおよび/またはビデオ接続が、1718において、療法デバイス224-230と臨床医デバイス1110、1130との間に確立される。1718において、接続が確立された後、または1716における、いかなる患者接続も要求されないとの判定に応じて、動作が、1720に進み、それに応じて、療法調節が選択されているかどうかについての判定が、次いで、行われる。一実施形態によると、臨床医デバイス1110、1130上に表示されるグラフィカルユーザインターフェースは、図16A-16Lに関して上記に説明されるものに類似するボタンアイコンを図示する。すなわち、臨床医は、関連付けられる療法デバイス224-230から遠隔にある、臨床医デバイス1110、1130上の上記に説明されるボタンアイコンのうちの1つを提示されてもよく、それと関連付けられる種々のアルゴリズムを選択し、アクティブ化する、すなわち、3回の咳、緊急事態、療法強化等を提供してもよい。いかなる療法調節も選択されない場合、例えば、臨床医が、単に、患者と会話すること、センサまたはマスクの再度位置付けを指示すること等を所望する場合、動作が、下記により詳細に議論されるように、1720から1732に進む。
療法調節が所望されていることの判定が、行われた後、動作が、1722に進み、それに応じて、臨床医デバイス1110、1130上に表示されるグラフィカルユーザインターフェースは、調節されている選択された療法と関連付けられる患者パラメータおよび予期される範囲の表示を発生させる。動作は、次いで、1724に進み、それに応じて、選択されたパラメータと関連付けられる療法調節が、臨床医デバイス1110、1130において受信される。療法調節は、次いで、1726において、臨床医デバイス1110、1130から特定の療法デバイス224-230に通信される。上記に示されるように、療法調節は、図12-16Lの療法デバイス224-230のグラフィカルユーザインターフェース1200における直接的相互作用に関して上記に説明される様式において生じ得る。
動作は、その後、1728に進み、臨床医デバイス1110、1130は、調節された療法の投与に応答して、療法デバイス224-230から更新データを受信する。1つの例示的実施形態によると、療法デバイス224-230が、調節された療法を患者に提供した後、(1706および1722において上記に言及されるような)バイタルサイン、生理学的パラメータ等が、臨床医デバイス1110、1130上に提供され、臨床医が調節された療法が効果的/成功したかどうかを確認することを可能にする。1730において、療法に対して任意の付加的な調節、例えば、付加的な咳が、提供され、吸気/呼気圧を増加させること等が必要とされているかどうかの判定が、次いで、行われる。1730における肯定的判定に応じて、動作が、1722に戻り、それに応じて、選択された療法調節と関連付けられる患者パラメータおよび予期される範囲の表示が、臨床医デバイス1110、1130上に発生される。動作は、その後、上記で議論されるように、1724-1730に進む。1730における、選択された療法に対するいかなる付加的な調節も必要とされていないという判定に応じて、動作は、1732に進む。
それに応じて、1732において、別のパラメータが、臨床医デバイス1110、1130において選択されているかどうかの判定が、行われる。別のパラメータが、遠隔の臨床医デバイス1110、1130によって閲覧および/または調節されるべきであるとき、動作は、1708に戻り、方法論1700の動作が、次の選択されたパラメータに関して上記に説明されるように継続する。いかなる付加的な療法調節も要求されていない場合、図17に関する動作は、その後、終結する。
前述の方法論1700は、臨床医デバイス1110、1130と療法デバイス224-230との間の1つの例示的相互作用と併せて最も深く理解され得る。本実施例では、臨床医デバイス1110、1130の表示は、(肺換気を提供することが可能である、デバイス224-230に関して)1回換気量の調節と関連付けられる、ボタンアイコンを含む。その後、臨床医デバイス1110、1130の表示は、生理学的パラメータの予期される範囲および患者の1回換気量パラメータの値を示す、グラフィカルインターフェースを発生させる。例えば、1回換気量が、4リットル+/-0.5リットルであることが予期される場合、グラフィカル表示は、4.25リットルの値を、正常を示す緑色で、3リットルの値を、異常を示す赤色で登録し得る。1722において上記に示されるように、臨床医は、臨床医デバイス1110、1130を介して、個別のデバイス1110、1130、224-230を通した、または電話を介した電子通信(例えば、オーディオならびに/もしくはビデオ)を介して直接(デバイス224-230を介して)患者に接触してもよい。1回換気量ボタンアイコンが、臨床医デバイス1110、1130において選択されると(例えば、図17のステップ1716-1726)、臨床医デバイス1110、1130は、表示されたグラフィカルユーザインターフェースを修正し、新しいボタンアイコン、例えば、「低すぎる1回換気量」ボタンアイコンおよび「高すぎる1回換気量」ボタンアイコンを提示する。
図12-16Lに関して上記に説明される相互作用と同様に、併用される呼吸療法デバイス224-230の制御が、臨床医デバイス1110、1130によって、対応する療法デバイス224-230の動作を対象とする対応する制御アルゴリズムをトリガするボタンアイコンの選択を介してもたらされる。したがって、臨床医が、臨床医デバイス1110、1130上に表示される「低すぎる1回換気量」ボタンアイコンにタッチした場合、これは、吸気換気圧を2cm水柱圧増加させ、新しい設定を療法デバイス224-230のデバイスコントローラ120に伝送する、(メモリ1114、1126内に記憶され、プロセッサ1112によって実行される)アルゴリズムをアクティブ化する。同様に、臨床医が、臨床医デバイス1110、1130上に表示される「高すぎる1回換気量」ボタンアイコンにタッチした場合、吸気換気圧を2cm水柱圧減少させ、新しい設定を対応する療法デバイス224-230のデバイスコントローラ120に伝送する、(メモリ1114、1126内に記憶され、プロセッサ1112によって実行される)アルゴリズムが、アクティブ化される。
臨床医は、次いで、新しい設定に伴って生じる1回換気量の変化を観察し、1回換気量がここで許容可能範囲、すなわち、緑色区域の範囲に入るかどうかを判定してもよい。1回換気量が、緑色区域に回復されると、臨床医は、(図12-16Lの療法デバイス224-230に関して上記に説明されるような)臨床医デバイス1110、1130上に表示される中止ボタンアイコンを選択してもよく、新しい設定が、対応する療法デバイス224-230に継続であろう。1回換気量が、依然として異常であるとき、臨床医は、適切なボタンに再度タッチすることができ、すなわち、1回換気量が、依然として低すぎる場合、「D」に、1回換気量が、依然として高すぎる場合、「E」に再度タッチすることができる。図17の方法論1700の1つの特定の実施形態によると、追加された安全特徴として、4つの調節の後、臨床医は、吸気換気圧設定を変更するためにもはやボタンを使用することはできない。
療法デバイス224-230から臨床医デバイス1110、1130に伝送されたパラメータの全てが、デバイス制御アルゴリズムと関連付けられるボタンアイコンのために適切であるわけではないことを理解されたい。例えば、療法デバイス224-230が、高すぎる体温を伝送している場合、患者は、発熱しており、臨床医は、臨床医デバイス1110、1130を使用するオーディオ/ビデオ接続を介して、または代替として、電話を介して、患者もしくは介護者に接触することを選定してもよい。療法デバイス224-230が、高漏洩流が存在することを伝送している場合、患者の鼻マスクが、適切に嵌合していない場合があり、臨床医は、電話を経由して、または臨床医デバイス1110、1130を利用する患者および介護者と電子的にこれを問題解決することを選定してもよい。
同様に、時として、臨床医は、(上記により詳細に説明されるような)療法カスタマイズボタンを押し、関連のあるアルゴリズムを用いて半定量的に、またはスケールを使用し、(上記で議論されるように)パラメータ毎に具体的な設定をプログラムして定量的に、個々のデバイス設定を調節すること等によって、手動で併用呼吸デバイス処方箋を変更することを選定し得る。そのような状況では、臨床医デバイス1110、1130と療法デバイス224-230との間の双方向接続は、遠隔でこれらの変更をもたらすことを可能にし、それによって、患者が、隔離状態にあるままであり、潜在的病原体に対する臨床医の暴露を限定することを可能にする。
前述に加えて、本明細書において想定される種々の実施形態は、患者の電子医療記録の中へのバイタルサインおよび生理学的パラメータのグラフィック表現の組み込みを提供する。当業者によって理解されるであろうように、患者の電子的チャートを精査している、または医療上の覚え書きを記述している臨床医は、リアルタイムデータを引き出し、任意の調節もしくは通信が、必要とされているかどうかを把握することができる。さらなる実施形態では、本明細書に説明される方法論1700は、具体的な時間周期にわたって記録された種々のパラメータを記憶するための臨床医デバイス1110、1130メモリ(またはデバイス224-230メモリ)の使用を可能にする。当業者は、規定された時間周期、例えば、6時間、24時間、3日、および1週間にわたる種々のパラメータの傾向を把握するための能力が、臨床医に、治療に対する患者の応答、予後、ならびに変更の影響に関する貴重な洞察を提供することを理解するであろう。
例えば、中心場所からのそのような実装が、遠い敷地における、または代替として、単純に入院している患者の部屋の外側からの複数の併用呼吸療法デバイスの専門的管理を可能にし、そのため、臨床医が、その部屋に入り、患者の吐き出された病原体に暴露される必要がないことを理解されたい。
そのような実装では、医師コンピューティングデバイス1110または療法士コンピューティングデバイス1130は、患者の部屋の外側に位置し、患者に接している対応する併用呼吸療法デバイスとデータ通信している、タブレット、スマートフォンアプリ、パーソナルコンピュータ、もしくは他の好適な電子的コンピューティングデバイスとして実装されてもよい。当業者は、そのようなコンピューティングデバイス上に発生される表示が、図12-17に図示される表示に対応し得る、または代替として、単独で臨床医による使用のための付加的な構成選択肢を追加する、専門化されたビューを構成してもよいことを理解するであろう。例えば、遠隔で観察する臨床医は、例えば、患者のビデオまたはオーディオ監視を介して、患者が極度の強要下にあることを判定してもよい。患者の部屋に入るのではなく、臨床医は、「緊急事態」ボタンアイコン1202を遠隔で選択し、併用呼吸療法デバイス1または3(224もしくは228)に上記に説明される緊急事態アルゴリズムを実施するように指示することができる。
別の例示的実装によると、遠隔で観察する臨床医は、併用呼吸療法デバイスと関連付けられる患者が、併用呼吸療法デバイスの特定の動作を介して緩和され得る、ある不快感を被っていることを観察し得る。臨床医は、医師コンピューティングデバイス1110または療法士コンピューティングデバイス1130を介して、すなわち、図12-17に関して上記に説明される増加された療法に関連するアルゴリズムをトリガする、「療法強化」ボタンアイコン1206の遠隔の選択を介して、併用呼吸療法デバイス1、2、3、もしくは4(224、226、228、または230)に、患者に提供される療法の量を増加させることを遠隔で指示してもよい。
上記に説明されるシステムおよび方法によると、当業者は、1)患者または介護者が、本デバイス自体上のタッチスクリーンを介して、もしくはおそらく、タブレットまたは他の遠隔制御を用いてアルゴリズムを使用して、設定を調節し得ること、ならびに、これが、患者/介護者に、自律型の療法カスタマイズおよび臨床的変化に対する迅速な応答をもたらすことと、2)臨床医が、アルゴリズムを介して1つの患者のデバイスを遠隔で管理し、臨床医デバイス1110、1130を対応するデバイス224-230のデバイスコントローラ120に接続する双方向通信に依存する、「専門的アルゴリズム」をアクティブ化し得ることとを理解するであろう。上記により詳細に議論されるように、そのオフィスにいる在宅介護療法士または医師は、1)患者/介護者によって報告されるか、もしくは2)管理臨床センターと通信する際に本デバイスから受信されたデータによってトリガされるかのいずれかである、臨床医デバイス1110、1130を介した臨床的変化に応答して、遠隔で設定を調節することができる。故に、当業者によって理解されるであろうように、前述の実施形態は、臨床医が、患者の臨床環境に入ることなく、デバイス224-230を遠隔で管理し、新型コロナウイルス感染症のようなエアロゾル化された病原体への暴露を回避することを可能にする。いくつかの状況では、臨床医デバイス1110、1130は、患者の部屋のすぐ外側でデバイス224-230と電子通信し、デバイス224-230の近接管理、さらに遠隔管理を可能にする、タブレットまたはスマートフォンであってもよい。なおもさらに、当業者は、臨床医のグループが、遠隔で多くの患者を管理し、限定された数の専門家が、多くの患者を遠隔で管理し、臨床医が、おそらく、意図せずに1人の患者を別の患者から入手された病原体に暴露させないように防止し、患者毎に使用される個々の保護機器の量を低減させる、および同等物を行うことを可能にし得ることを理解するであろう。これが、補助換気および粘液浄化を送達するデバイスを管理するための知識を伴う熟練した臨床医の不足によって処置が減損される、新型コロナウイルス感染症等の世界的流行の場合において、特に妥当であることを理解されたい。
前述の説明では、多数の具体的な詳細、実施例、およびシナリオが、本開示のより徹底的な理解を提供するために記載される。しかしながら、本開示の実施形態が、そのような具体的な詳細を伴うことなく実践され得ることを理解されたい。さらに、そのような実施例およびシナリオは、例証のために提供され、本開示をいかようにも限定することを意図していない。当業者は、含まれる説明を用いて、過度の実験をすることなく、適切な機能性を実装することが可能であるべきである。
本明細書における「ある実施形態」等の言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、全ての実施形態が、必ずしもその特定の特徴、構造、または特性を含むわけではない場合がある。そのような語句は、必ずしも同一の実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、ある実施形態に関連して説明されるとき、明示的に示されているかどうかにかかわらず、そのような特徴、構造、または特性を他の実施形態に関連してもたらすことは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
本開示による実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実装されてもよい。実施形態はまた、1つ以上のプロセッサによって読取および実行され得る、1つ以上の機械可読媒体を使用して記憶される命令として実装されてもよい。機械可読媒体は、機械(例えば、コンピューティングデバイスまたは1つ以上のコンピューティングデバイス上で起動する「仮想機械」)によって読取可能である形態において情報を記憶もしくは伝送するための任意の機構を含み得る。例えば、機械可読媒体は、任意の好適な形態の揮発性メモリまたは不揮発性メモリを含み得る。
図面では、概略要素の具体的配列または順序が、説明を容易にするために示され得る。しかしながら、そのような要素の具体的順序または配列は、処理の特定の順序もしくはシーケンスまたはプロセスの間隔が、全ての実施形態において要求されることを含意する意図はない。
一般に、命令ブロックまたはモジュールを表すために使用される、概略要素は、任意の好適な形態の機械可読命令を使用して実装され得、各そのような命令は、任意の好適なプログラミング言語、ライブラリ、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、ならびに/もしくは他のソフトウェア開発ツールまたはフレームワークを使用して実装され得る。同様に、データまたは情報を表すために使用される概略要素も、任意の好適な電子的配列もしくはデータ構造を使用して実装され得る。さらに、要素間のいくつかの接続、関係、または関連付けは、本開示を不明瞭にしないように、図面において簡略化されるか、もしくは示されない場合がある。
本開示は、例示として見なされ、性質として制限的であると見なされるべきではなく、本開示の精神内にある、全ての変更および修正は、保護されることが望まれる。例えば、本開示の側面は、呼吸療法デバイスの特定のタイプおよび特徴に関連して説明され得るが、種々の側面が、そのようなデバイスの他のタイプならびに特徴にも適用可能であることを理解されたい。

Claims (31)

  1. 併用呼吸療法デバイスであって、
    患者の気道に結合されたマウスピースに負の加圧空気を提供するための、吹送機と、
    前記患者によって着用される衣服または前記患者によって装着される経鼻インターフェースのうちの少なくとも一方に空気パルスを送達するために構成される、空気パルス発生器と、
    関連付けられるコンピュータネットワークと通信する、ネットワークインターフェースと、
    命令を記憶するメモリと通信する、プロセッサを含む、コントローラであって、前記命令は、併用される呼吸療法処方箋を実行するために、前記プロセッサによって実行可能であり、前記併用される呼吸療法処方箋は、前記併用呼吸療法デバイスによってある時間周期にわたって実施されるべき複数の異なる療法セッションを定義し、前記複数の異なる療法セッションのそれぞれは、粘液抽出療法を含む、コントローラと、
    前記コントローラと通信し、前記併用呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作と関連付けられるグラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成される、ディスプレイと
    を備える、併用呼吸療法デバイス。
  2. 前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記併用呼吸療法デバイスの咳オンデマンド動作と関連付けられる、咳アイコンを備え、前記咳アイコンの選択に応答して、前記コントローラは、前記患者に吸気流を提供するための前記空気パルス発生器と、前記患者に呼気吸込圧力を提供するための前記吹送機とを動作させるように構成される、請求項1に記載の併用呼吸療法デバイス。
  3. 前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記併用呼吸デバイスの緊急事態動作と関連付けられる、緊急事態アイコンを備え、前記緊急事態アイコンの選択に応答して、前記コントローラは、前記患者に持続的な肺換気を提供するために前記吹送機および前記空気パルス発生器を動作させるように構成される、請求項1に記載の併用呼吸療法デバイス。
  4. 前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記併用呼吸療法デバイスの療法強化動作と関連付けられる、療法強化アイコンを備え、前記療法強化アイコンの選択に応答して、前記コントローラは、前記併用呼吸療法デバイスを事前選択されたレベルにおいて動作させるように構成される、請求項1に記載の併用呼吸療法デバイス。
  5. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記療法強化アイコンの選択に応答して、第1のレベル強化アイコンおよび第2のレベル強化アイコンを表示し、前記第1および第2のレベル強化アイコンのそれぞれは、前記併用呼吸療法デバイスの個別の第1および第2の療法強化動作に対応する、請求項4に記載の併用呼吸療法デバイス。
  6. 前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記併用呼吸療法デバイスの療法動作のカスタマイズと関連付けられる、カスタマイズアイコンを備え、前記カスタマイズアイコンの選択に応答して、前記コントローラは、前記併用呼吸療法デバイスの動作と関連付けられる、一連のスクリーンを順次発生させるように構成される、請求項1に記載の併用呼吸療法デバイス。
  7. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記カスタマイズアイコンの選択に応答して、低圧力、通常圧力、および高圧力のためのアイコンを含む、咳吸気圧調節スクリーンを表示する、請求項6に記載の併用呼吸療法デバイス。
  8. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記咳吸気圧調節スクリーンの低、通常、または高アイコンのうちの少なくとも1つの選択に応答して、低圧力、通常圧力、および高圧力のためのアイコンを含む、咳呼気(吸込)圧調節スクリーンを表示する、請求項7に記載の併用呼吸療法デバイス。
  9. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記咳呼気(吸込)圧調節スクリーンの低、通常、または高アイコンのうちの少なくとも1つの選択に応答して、短持続時間、通常持続時間、および長持続時間のためのアイコンを含む、咳サイクル持続時間調節スクリーンを表示する、請求項8に記載の併用呼吸療法デバイス。
  10. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記咳サイクル持続時間調節スクリーンの短、通常、または長アイコンのうちの少なくとも1つの選択に応答して、弱、通常、および強のためのアイコンを含む、咳感度調節スクリーンを表示する、請求項9に記載の併用呼吸療法デバイス。
  11. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記咳感度調節スクリーンの弱、通常、または強アイコンのうちの少なくとも1つの選択に応答して、低圧力、通常圧力、および高圧力のためのアイコンを含む、換気吸気圧調節スクリーンを表示する、請求項10に記載の併用呼吸療法デバイス。
  12. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記換気吸気調節スクリーンの低、通常、または高圧力アイコンのうちの少なくとも1つの選択に応答して、弱、通常、および強のためのアイコンを含む、換気感度調節スクリーンを表示する、請求項11に記載の併用呼吸療法デバイス。
  13. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記換気感度調節スクリーンの弱、通常、または強アイコンのうちの少なくとも1つの選択に応答して、短持続時間、通常持続時間、および長持続時間のためのアイコンを含む、咳調節スクリーン後の換気持続時間を表示する、請求項8に記載の併用呼吸療法デバイス。
  14. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記換気持続時間調節スクリーンの短、通常、または長アイコンのうちの少なくとも1つの選択に応答して、緩慢/強、通常、および急速/浅発振のためのアイコンを含む、発振調節スクリーンを表示する、請求項13に記載の併用呼吸療法デバイス。
  15. 前記併用呼吸療法のコントローラは、関連付けられるメモリ内の前記グラフィカルユーザインターフェースを介して受信される、各選択を記憶する、請求項14に記載の併用呼吸療法デバイス。
  16. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記併用呼吸療法デバイスの対応する複数の動作と関連付けられる、複数のアイコンを含み、前記コントローラは、前記ネットワークインターフェースを介して医師コンピューティングデバイスまたは療法士コンピューティングデバイスのうちの少なくとも一方から前記複数のアイコンのうちの少なくとも1つの選択を受信するように構成される、請求項1に記載の併用呼吸療法デバイス。
  17. 前記医師コンピューティングデバイスまたは療法士コンピューティングデバイスのうちの少なくとも一方は、前記併用呼吸療法デバイスから遠隔に位置する、請求項16に記載の併用呼吸療法デバイス。
  18. 前記吹送機および前記空気パルス発生器は、物理的に別個の回路上に常駐する、請求項1に記載の併用呼吸療法デバイス。
  19. 前記複数の異なる療法セッションのそれぞれは、前記粘液抽出療法の実質的に直後に肺換気療法または肺容量漸増療法を備える、請求項18に記載の併用呼吸療法デバイス。
  20. 少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスの問題優先デバイス制御のためのシステムであって、
    少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスであって、
    関連付けられるコンピュータネットワークと通信する、ネットワークインターフェースと、
    命令を記憶するメモリと通信する、プロセッサを含む、コントローラであって、前記命令は、併用される呼吸療法処方箋を実行するために、前記プロセッサによって実行可能であり、前記併用される呼吸療法処方箋は、前記併用呼吸療法デバイスによってある時間周期にわたって実施されるべき複数の異なる療法セッションを定義する、コントローラと、
    前記コントローラと通信し、前記併用呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作と関連付けられるグラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成される、ディスプレイと
    を備える、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスと、
    前記関連付けられるコンピュータネットワークを介して前記少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスと通信し、少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作を制御するように構成される、少なくとも1つの臨床医コンピューティングデバイスと
    を備える、システム。
  21. 前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスの複数の動作に対応する、複数のアイコンを備え、前記複数のアイコンのうちの1つの選択は、前記少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスを制御し、前記複数の動作のうちの対応するものを実施する、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記複数のアイコンのうちの1つの選択は、ディスプレイを介して受信される、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記少なくとも1つの臨床医コンピューティングデバイスはさらに、前記少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスの前記グラフィカルユーザインターフェースに対応する、グラフィカルユーザインターフェースを備える、請求項21に記載のシステム。
  24. 前記複数のアイコンのうちの1つの選択は、前記少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスによって、前記関連付けられるコンピュータネットワークを経由して前記少なくとも1つの臨床医コンピューティングデバイスのグラフィカルユーザインターフェースを介して受信される、請求項23に記載のシステム。
  25. 臨床医デバイスによって、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスを遠隔で制御するための方法であって、前記方法は、
    臨床医デバイスにおいて、前記少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスとのデータ通信において、患者と関連付けられる少なくとも1つの生理学的パラメータを表す、患者データを受信することと、
    前記臨床医デバイスの関連付けられるディスプレイ上に、前記受信された患者データのグラフィック表現を発生させることと、
    前記関連付けられるディスプレイを介して、選択された療法調節に対応する選択データを受信することと、
    前記選択された療法調節を前記少なくとも1つの併用療法デバイスに通信することと
    を含み、
    前記臨床医デバイスは、命令を記憶するメモリと通信する、プロセッサを含み、前記命令は、前記プロセッサによって実行され、前記プロセッサに前記方法を実施させる、方法。
  26. 前記臨床医デバイスと前記少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスとの間にビデオ通信またはオーディオ通信のうちの少なくとも一方を確立することをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  27. 前記臨床医デバイスの関連付けられるディスプレイ上に、前記少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作と関連付けられる、グラフィカルユーザインターフェースを発生させることをさらに含む、請求項25に記載の方法。
  28. 前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスの複数の動作に対応する、複数のアイコンを備え、前記複数のアイコンのうちの1つの選択は、前記少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスを制御し、前記複数の動作のうちの対応するものを実施する、請求項25に記載の方法。
  29. 臨床医デバイスによって、少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスを遠隔で制御するための臨床医デバイスであって、前記臨床医デバイスは、
    メモリと通信する、プロセッサと、
    前記プロセッサと通信し、関連付けられるコンピュータネットワークを介して少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスと通信するように構成される、ネットワークインターフェースと、
    前記プロセッサと通信し、前記少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスの少なくとも1つの動作と関連付けられるグラフィカルユーザインターフェースを表示するように構成される、ディスプレイと
    を備え、
    前記メモリは、命令を記憶し、前記命令は、前記プロセッサによって実行され、前記プロセッサに、
    前記関連付けられるネットワークを介して、前記少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスの患者と関連付けられる少なくとも1つの生理学的パラメータを表す、患者データを受信することと、
    前記ディスプレイ上に、前記受信された患者データのグラフィック表現を発生させることと、
    前記ディスプレイを介して、選択された療法調節に対応する選択データを受信することと、
    前記関連付けられるコンピュータネットワークを介して、前記選択された療法調節を前記少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスに通信することと
    を行わせる、臨床医デバイス。
  30. 前記メモリはさらに、臨床医デバイスと前記少なくとも1つの併用呼吸療法デバイスとの間にビデオ通信またはオーディオ通信のうちの少なくとも一方を確立するための命令を記憶する、請求項29に記載の臨床医デバイス。
  31. 前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスの複数の動作に対応する、複数のアイコンを備え、前記複数のアイコンのうちの1つの選択は、前記少なくとも1つの併用される呼吸療法デバイスを制御し、前記複数の動作のうちの対応するものを実施する、請求項29に記載の臨床医デバイス。
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