JP2023542698A - 単一駆動位置決めシステムおよび方法、ならびにそのシステムおよび方法を含む質量分析システム - Google Patents

単一駆動位置決めシステムおよび方法、ならびにそのシステムおよび方法を含む質量分析システム Download PDF

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Abstract

単一駆動位置決めシステムは、ドライブシャフトと、モータと、第1のウォームスクリューと、第2のウォームスクリューと、を含む。モータは、ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができる。第1のウォームスクリューはドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する。第2のウォームスクリューはドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する。

Description

(関連出願)
本出願は、2020年9月23日に出願した米国仮特許出願第63/081,976号の利益および優先権を主張するものであり、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
本技術はモータ駆動位置決めシステムに関し、より詳細にはモータ駆動多軸位置決めシステムに関する。
従来の二軸位置決めシステムには、典型的には、両方の軸を駆動するための2つのモータおよび/または他の電動アクチュエータ(例えばギアチェインジャ)が必要である。位置決めシステムは様々な目的のために使用されている。例えばいくつかの誘導結合プラズマ(ICP)質量分光学(MS)デバイスは、トーチをMSインタフェースに整列させるために位置決めステージを使用している。
一態様では、単一駆動位置決めシステムは、ドライブシャフトと、モータと、第1のウォームスクリューと、第2のウォームスクリューとを含む。モータは、ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができる。第1のウォームスクリューはドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する。第2のウォームスクリューもドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する。
いくつかの実施形態では、単一駆動位置決めシステムは、第1のウォームスクリューとモータ出力との間の第1のオーバーランニングクラッチと、第2のウォームスクリューとモータ出力との間の第2のオーバーランニングクラッチとを含む。
いくつかの実施形態では、モータは、ドライブシャフトを時計回り方向および反時計回り方向の各々に回転させるように動作することができる。第1のオーバーランニングクラッチは、ドライブシャフトが時計回り方向に駆動されると、第1のウォームスクリューを時計回り方向に駆動し、また、ドライブシャフトが反時計回り方向に駆動されると、第1のウォームスクリューとは無関係に、ドライブシャフトの回転を許容するように構成される。第2のオーバーランニングクラッチは、ドライブシャフトが反時計回り方向に駆動されると、第2のウォームスクリューを反時計回り方向に駆動し、また、ドライブシャフトが時計回り方向に駆動されると、第2のウォームスクリューとは無関係に、ドライブシャフトの回転を許容するように構成される。
いくつかの実施形態によれば、第1のオーバーランニングクラッチは、第1のウォームスクリューをドライブシャフトに結合する第1の一方向ベアリングを含み、また、第2のオーバーランニングクラッチは、第2のウォームスクリューをドライブシャフトに結合する第2の一方向ベアリングを含む。
いくつかの実施形態では、第1の一方向ベアリングは、第1のウォームスクリューとドライブシャフトとの間に半径方向で挟まれ、また、第2の一方向ベアリングは、第2のウォームスクリューとドライブシャフトとの間に半径方向で挟まれる。
いくつかの実施形態によれば、第1の一方向ベアリングおよび第2の一方向ベアリングは一方向針状ころベアリングである。
いくつかの実施形態では、単一駆動位置決めシステムは、第1のウォームスクリューおよび該第1のウォームスクリューと互いにかみ合った第1のウォーム歯車を含む第1のウォームドライブと、第2のウォームスクリューおよび該第2のウォームスクリューと互いにかみ合った第2のウォーム歯車を含む第2のウォームドライブとを含む。
いくつかの実施形態によれば、第1のウォームドライブおよび第2のウォームドライブは、第1のウォームスクリューが第1のウォーム歯車によって後方駆動されないように、かつ、第2のウォームスクリューが第2のウォーム歯車によって後方駆動されないように、戻り止め式のウォームドライブである。
いくつかの実施形態では、第1のウォームスクリューおよび第2のウォームスクリューは、ドライブシャフトに沿った軸線方向の固定位置でドライブシャフトに取り付けられる。
いくつかの実施形態によれば、単一駆動位置決めシステムは、第1のウォーム歯車の回転によって駆動されるように構成された第1の回転-直線運動機構と、第2のウォーム歯車の回転によって駆動されるように構成された第2の回転-直線運動機構とを含む。
いくつかの実施形態では、第1の回転-直線運動機構および第2の回転-直線運動機構のうちの少なくとも一方は、クランクおよび往復動接続部材を含むスライダ-クランク機構を含む。
いくつかの実施形態では、第1の回転-直線運動機構および第2の回転-直線運動機構のうちの少なくとも一方は、カムおよびカムフォロアを含むカム機構を含む。
いくつかの実施形態によれば、単一駆動位置決めシステムは、フレームと、第1の変位軸線に沿った移動のために、スライド可能にフレームに取り付けられた第1の案内部材と、第1の変位軸線に対して横方向に延びる第2の変位軸線に沿った移動のために、スライド可能にフレームに取り付けられた第2の案内部材とを含むスライドベアリングシステムを含む。第1の回転-直線運動機構は、第1のウォームスクリューが時計回り方向に駆動されると、第1の案内部材を第1の変位軸線に沿って変位させるように構成される。第2の回転-直線運動機構は、第2のウォームスクリューが反時計回り方向に駆動されると、第2の案内部材を第2の変位軸線に沿って変位させるように構成される。
いくつかの実施形態では、単一駆動位置決めシステムは、フレームと、キャリアと、第1の変位軸線および第1の変位軸線に対して横方向に延びる第2の変位軸線の各々に沿ってキャリアが移動できるように、キャリアをフレームに接続する少なくとも1つの屈曲可能撓み部材とを含む撓みベアリングシステムを含む。第1の回転-直線運動機構は、第1のウォームスクリューが時計回り方向に駆動されると、キャリアを第1の変位軸線に沿って変位させるように構成される。第2の回転-直線運動機構は、第2のウォームスクリューが反時計回り方向に駆動されると、キャリアを第2の変位軸線に沿って変位させるように構成される。
いくつかの実施形態によれば、単一駆動位置決めシステムは対象と共に使用するように構成され、また、第1のウォームスクリューが時計回り方向に駆動されると、第1の変位軸線に沿って、または第1の変位軸線の周りにその対象を変位させ、また、第2のウォームスクリューが反時計回り方向に駆動されると、第2の変位軸線に沿って、または第2の変位軸線の周りにその対象を変位させるように構成される。
いくつかの実施形態では、第1の変位軸線は直線軸線であり、また、第2の変位軸線は、第1の変位軸線に対して横方向に延びる直線軸線である。
いくつかの実施形態によれば、モータは、ドライブシャフトをドライブシャフト軸線の周りに回転させるように動作することができ、ドライブシャフト軸線は第1の変位軸線に対して斜めに延びるとともに、第2の変位軸線に対して斜めに延びる。
第2の態様では、対象を位置決めするための方法は、ドライブシャフトと、ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができるモータと、ドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、ドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューとを含む単一駆動位置決めシステムを提供するステップを含む。方法は、ドライブシャフトを回転させるためにモータを動作させるステップをさらに含む。
第3の態様では、単一駆動位置決めシステムは、ドライブシャフトと、モータと、第1のウォームドライブと、第2のウォームドライブと、第1のオーバーランニングクラッチと、第2のオーバーランニングクラッチとを含む。モータは、ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、ドライブシャフトを時計回り方向および反時計回り方向の各々に選択的に回転させるように動作することができる。第1のウォームドライブは、ドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、第1のウォームスクリューと互いにかみ合った第1のウォーム歯車とを含む。第2のウォームドライブは、ドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューと、第2のウォームスクリューと互いにかみ合った第2のウォーム歯車とを含む。第1のオーバーランニングクラッチは、ドライブシャフトと第1のウォームスクリューとの間に配置される。第1のオーバーランニングクラッチは、ドライブシャフトが時計回り方向に駆動されると、第1のウォームスクリューを時計回り方向に駆動し、また、ドライブシャフトが反時計回り方向に駆動されると、第1のウォームスクリューとは無関係に、ドライブシャフトの回転を許容するように構成される。第2のオーバーランニングクラッチは、ドライブシャフトと第2のウォームスクリューとの間に配置される。第2のオーバーランニングクラッチは、ドライブシャフトが反時計回り方向に駆動されると、第2のウォームスクリューを反時計回り方向に駆動し、また、ドライブシャフトが時計回り方向に駆動されると、第2のウォームスクリューとは無関係に、ドライブシャフトの回転を許容するように構成される。
第4の態様では、質量分析システムは、ICPトーチと、入口を含む試料導入要素と、単一駆動位置決めシステムとを含む。単一駆動位置決めシステムは、ICPトーチを入口と選択的に整列させるように動作することができる。単一駆動位置決めシステムは、ドライブシャフトと、ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができるモータと、ドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、ドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューとを含む。
いくつかの実施形態では、モータは、ドライブシャフトを時計回り方向および反時計回り方向の各々に回転させるように動作することができ、また、単一駆動位置決めシステムは、ドライブシャフトを時計回り方向に回転させることにより、第1の変位軸線に沿った、または第1の変位軸線の周りのICPトーチの位置を調整し、また、ドライブシャフトを反時計回り方向に回転させることにより、第2の変位軸線に沿った、または第2の変位軸線の周りのICPトーチの位置を調整するように構成される。
いくつかの実施形態によれば、質量分析システムは、ICPトーチから入口の下流側に配置された質量アナライザを含む。
第5の態様では、試料の質量分析を実施するための方法は、ICPトーチと、入口を含む試料導入要素と、単一駆動位置決めシステムとを含む質量分析システムを提供するステップを含む。単一駆動位置決めシステムは、ICPトーチを入口と選択的に整列させるように動作することができる。単一駆動位置決めシステムは、ドライブシャフトと、ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができるモータと、ドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、ドライブシャフトに取り付けられ、ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューとを含む。方法は、ドライブシャフトを回転させるためにモータを動作させるステップをさらに含む。
本明細書の一部を形成している添付の図面は、本技術の実施形態を示したものである。
いくつかの実施形態による単一駆動位置決めシステムの上面斜視図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの底面斜視図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの分解上面図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの上面図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの底面図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの端面図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの側面図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの部分分解図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの部分横断面図である。 図1の単一駆動位置決めシステムの一部を形成している一方向ベアリングの斜視図である。 いくつかの実施形態による質量分析システムの概略側面図である。 さらなる実施形態による単一駆動位置決めシステムの正面斜視図である。 図12の単一駆動位置決めシステムの背面斜視図である。 図12の単一駆動位置決めシステムの正面図である。 さらなる実施形態による単一駆動位置決めシステムの正面図である。 図15の単一駆動位置決めシステムの背面図である。
従来の二軸位置決めシステム(例えばX-Yステージ)には、典型的には、2つ以上のモータまたは他の電動アクチュエータ(例えばギアチェインジャ)が必要である。しかしながら、これらのモータおよびアクチュエータは、望ましくないコスト、大きさおよび/または重量を二軸位置決めシステムに追加し得る。
本技術の実施形態による単一駆動位置決めシステムは、複数のモータおよび/または他の電動アクチュエータの必要性を除去し、その一方で有効な多軸位置決め機能性を提供することにより、これらの問題のうちの1つまたは複数に対処する。本技術による単一駆動位置決めシステムは、ドライブシャフトを第1の方向およびその逆の第2の方向(例えば時計回りおよび反時計回り)の各々に選択的に回転させる単一のモータを含むことができる。第1のウォームスクリューおよび第2のウォームスクリューがドライブシャフトに取り付けられる。第1のウォームスクリューは、第1のウォーム歯車とかみ合って第1のウォームドライブを形成する。第2のウォームスクリューは、第2のウォーム歯車とかみ合って第2のウォームドライブを形成する。第1のウォームドライブは、第1の変位軸線に沿った、または第1の変位軸線の周りの対象(例えば支持プラットフォームおよび/またはICPトーチなどの構成要素)の位置を調整するように構成される。第2のウォームドライブは、第2の変位軸線に沿った、または第2の変位軸線の周りの対象の位置を調整するように構成される。第1のウォームドライブおよび第2のウォームドライブと対象との間にリンク仕掛けを提供することができる。
ドライブシャフトと第1のウォームスクリューとの間に第1のオーバーランニングクラッチ(例えば一方向ベアリング)が提供される。ドライブシャフトと第2のウォームスクリューとの間に第2のオーバーランニングクラッチ(例えば一方向ベアリング)が提供される。第1のオーバーランニングクラッチおよび第2のオーバーランニングクラッチは、a)ドライブシャフトが第1の方向に駆動されると、第1のオーバーランニングクラッチがドライブシャフトから第1のウォームスクリューへトルクを伝達して第1のウォームスクリューを回転させ、また、第2のオーバーランニングクラッチが第2のウォームスクリュー内におけるドライブシャフトの自由回転を許容するように、また、b)ドライブシャフトが第2の方向に駆動されると、第2のオーバーランニングクラッチがドライブシャフトから第2のウォームスクリューへトルクを伝達して第2のウォームスクリューを回転させ、また、第1のオーバーランニングクラッチが第1のウォームスクリュー内におけるドライブシャフトの自由回転を許容するように、互いに逆向きの配向で取り付けられる。したがって、第1のウォームドライブは、ドライブシャフトが第1の方向に駆動されるとモータによって駆動されるが、ドライブシャフトが第2の方向に駆動されると駆動されない。同様に、第2のウォームドライブは、ドライブシャフトが第2の方向に駆動されるとモータによって駆動されるが、ドライブシャフトが第1の方向に駆動されると駆動されない。したがって、対象は、モータを使用してドライブシャフトを第1の方向に駆動することにより、第1の変位軸線に沿って、または第1の変位軸線の周りに配置し直され、また、同じモータを使用してドライブシャフトを第2の方向に駆動することにより、第2の変位軸線に沿って、または第2の変位軸線の周りに配置し直され、追加アクチュエータ(例えばギアチェインジャ)は不要である。
本技術の実施形態による単一駆動位置決めシステムは、ICPトーチを試料導入要素の入口に対して選択的に配置するために質量分析システムの中に組み込むことができる。他の実施形態では、位置決めシステムを使用して、ICPトーチを発光分光学(OES)システムの中に選択的に配置することができる。しかしながら、実施形態はICPトーチとの使用に限定されない。本明細書において説明される位置決めシステムの実施形態は、任意のシステムまたは装置の構成要素として含まれてもよい。
図1~図10を参照すると、これらの図には、いくつかの実施形態による単一駆動位置決めステージ、すなわちシステム100が示されている。単一駆動位置決めステージ、すなわちシステム100は駆動システム104およびベアリングシステム110を含む。駆動システム104は、モータ108、変速機システム130およびコントローラ22を含む。
単一駆動位置決めシステム100は、対象62の空間位置を第1の変位軸線X-Xに沿って直線的に調整し(すなわち移動させ、変位させ、または配置し直す)、また、対象62の空間位置を第2の変位軸線Y-Yに沿って直線的に調整するように構成され、また、そのように動作することができる。軸線X-Xおよび軸線Y-Yは互いに横方向に延びる。例示的実施形態では軸線X-Xおよび軸線Y-Yは直角であるが、他の構成を提供することも可能である。示されている対象62はICPトーチであるが、単一駆動位置決めシステム100は、代替対象と共に使用することも可能であることは認識されよう。さらに、いくつかの実施形態では、対象62はトーチボックスなどのデバイスであってもよく、このデバイスはICPトーチを含み、また、単一駆動位置決めシステム100がICPトーチを含むデバイス全体を移動させるように、他の構成要素を含む。
ベアリングシステム110(図1~図3)は二軸直線スライドベアリングシステムである。ベアリングシステム110は、ベアリングフレーム112、第1の案内部材であるヨークまたはシャトル114、第2の案内部材であるヨークまたはシャトル116、およびプラットフォーム、ホルダー、サポートまたはキャリア118を含む。いくつかの実施形態では、構成要素112、114、116、118は、それぞれ実質的に剛直であり、また、任意の適切な材料(例えば金属および/または重合材料)で形成することができる。
ベアリングフレーム112(図3)は、互いに反対側のX軸線レール114Aおよび互いに反対側のY軸線レール116Aを含む。案内部材114は、案内部材114が前方向X1およびその逆の後ろ方向X2(図4)の各々に軸線X-Xに沿って並進することができるよう、スライド可能にレール114Aの上に取り付けられている。いくつかの実施形態では、案内部材114は、フレーム112に対して、軸線X-Xに沿った直線運動に拘束されている。同様に、案内部材116は、案内部材116が前方向Y1およびその逆の後ろ方向Y2の各々に軸線Y-Yに沿って並進することができるよう、スライド可能にレール116Aの上に取り付けられている。いくつかの実施形態では、案内部材116は、フレーム112に対して、軸線Y-Yに沿った直線運動に拘束されている。いくつかの実施形態では、案内部材114、116およびキャリア118は、ベアリングフレーム112に対して、Z軸線Z-Z(すなわち軸線X-Xおよび軸線Y-Yの各々に対して直角)に沿った移動から拘束されている。示されている例では、X軸線レール114AおよびY軸線レール116Aはベアリングフレーム112の一体部品である。しかしながら、実施形態は一体構造に限定されない。例えばレール114A、116Aは個別に支持することができる。
ベアリングフレーム112は、ドライブシャフトマウント120(図3のドライブシャフトボア120Aを含む)、第1のウォーム歯車マウント123および第2のウォーム歯車マウント125を同じく含む。マウント120、123、125は、それぞれベアリングフレーム112に対して所定の位置に固定されている。いくつかの実施形態では、また、示されているように、マウント120、123、125は、それぞれ、ベアリングフレーム112の上に形成された、またはベアリングフレーム112に貼り付けられた(直接または間接的に)一体特徴である。
モータ108は出力108Aを有している。モータ108は任意の適切なタイプのモータであってもよい。いくつかの実施形態ではモータは電動機である。いくつかの実施形態では、モータは、出力108Aにおいてまたはそれを介してトルクを生成し、または出力108Aを介してトルクを生成する回転モータ(例えば回転電動機)である。いくつかの実施形態ではモータは電気サーボモータである。いくつかの実施形態ではモータは電気ステッパモータである。
変速機システム130は、ドライブシャフト132、第1のウォームドライブ141、第2のウォームドライブ151、第1のリンク仕掛け161および第2のリンク仕掛け171を含む。いくつかの実施形態では、また、示されているように、第1のリンク仕掛けおよび第2のリンク仕掛け161、171はそれぞれ回転-直線運動機構である。
ドライブシャフト132(図4および図8)は近位端132Aから遠位端132Bまで延び、縦方向のドライブシャフト軸線D-Dを有している。いくつかの実施形態ではドライブシャフト132は一元的であり、また、いくつかの実施形態ではドライブシャフト132は一体構造である。いくつかの実施形態ではドライブシャフト132は実質的に剛直である。ドライブシャフト132は任意の適切な材料(例えば金属または重合材料)で形成することができる。
近位端132Aは、モータ出力108Aがドライブシャフト132を時計回りの回転方向CWおよびその逆の反時計回りの回転方向CCW(図1)の各々にドライブシャフト軸線D-Dの周りに選択的に、強制的に駆動することができるようにモータ出力108Aに接続されている(例えばモータ出力108Aに貼り付けられ、またはモータ出力108Aと一体である)。
いくつかの実施形態では、モータ出力108Aは、これらの回転駆動を直接付与するように構成され、また、そのように操作される(例えばモータ出力108Aは回転トルク出力である)。しかしながら、他の実施形態では、モータ出力108Aとドライブシャフト132との間に中間変速機機構を提供することも可能である。例えばモータ出力108Aとドライブシャフト132との間に歯車減速を提供することができる。さらなる例として、モータ出力108Aは非回転出力(例えば直線駆動出力)であってもよく、また、ドライブシャフト132上で直線モータ出力を回転駆動に変換するために、モータ出力108Aとドライブシャフト132との間に変換機構(例えば直線-回転機構)を提供してもよい。いくつかの実施形態では、ドライブシャフト132に対するモータ108の異なる位置および/または配向を可能にするために、モータ出力とドライブシャフト132との間にベルト駆動器、かさ歯車または別の変速機デバイスを提供してもよい。
第1のウォームドライブ141(図1)は、第1のウォームスクリュー140、第1のウォーム歯車142および第1のオーバーランニングクラッチ144を含む。いくつかの実施形態では、また、示されているように、第1のオーバーランニングクラッチ144は一方向ベアリング144である。
第1のウォームスクリュー140はウォームスクリュー軸線E1-E1(図8)を有している。ウォームスクリュー140は、軸線E1-E1の周りを実質的に同軸で巻いている螺旋外部ねじ山140Aを有している。ウォームスクリュー140は、軸線E1-E1と実質的に同軸で延びる内部通路すなわちボア140Bを同じく有している。
第1のベアリング144(図8~図10)は、ドライブシャフト132と第1のウォームスクリュー140との間に半径方向で挟まれている。第1のベアリング144はベアリング軸線B1-B1を有しており、また、内部レース144Aおよび外部レース144Bを含む。内部レース144Aはドライブシャフト132に取り付けられ、結合され、または貼り付けられ、ドライブシャフト132と共に回転する。例えば内部レース144Aは、締りばめ、ファスナー、インターロックおよび/または接着剤によってドライブシャフト132に固着することができる。外部レース144Bは、ウォームスクリュー140が外部レース144Bと共に回転するよう、ボア140Bの中でウォームスクリュー140に取り付けられ、結合され、または貼り付けられる。例えば外部レース144Bは、締りばめ、ファスナー、インターロックおよび/または接着剤によってウォームスクリュー140に固着することができる。
第1のベアリング144は、外部レース144Bに対する、第1の方向RB2における軸線B1-B1の周りの、内部レース144Aの実質的に自由な急速回転を許容し、また、内部レース144Aが軸線B1-B1の周りを逆方向RB1に回転すると、内部レース144Aを外部レース144Bに結合し、または係止する一方向ベアリングである。すなわちレース144Aが一方の規定された方向に回転すると、レース144Aとレース144Bとの間でトルクが伝達され、また、レース144Aがその逆の方向に回転すると、レース144Aとレース144Bとの間でトルクは伝達されない。このタイプの一方向ベアリングは、単方向性ベアリング、単方向性クラッチ、一方向ベアリングまたは一方向クラッチと呼ぶことができる。いくつかの実施形態では、第1のベアリング144は一方向針状ころベアリングである。
第1のベアリング144とドライブシャフト132との間の取付け構造も、同じく、ドライブシャフト132の長さに沿ったウォームスクリュー140の軸線方向の位置が固定されるように構築されている。
第1のウォーム歯車142はウォーム歯車軸線F1-F1(図7)を有している。ウォーム歯車142は、軸線F1-F1の周りに、軸線F1-F1と同心で円周状に分散した歯142Aを有している(例えば平歯車のような)。ウォーム歯車142は、ウォーム軸線F1-F1の周りの回転のために、軸すなわちピン122によってウォーム歯車マウント123に取り付けられている。
歯142Aはウォームスクリューねじ山140Aとかみ合って、方向RE1(図4)におけるウォームスクリュー140の回転を可能にし、対応する方向RF1(図4)におけるウォーム歯車142の回転を駆動している。ウォームスクリュー回転軸線E1-E1は実質的にウォーム歯車回転軸線F1-F1に対して直角である。
第2のウォームドライブ151(図1)は、第2のウォームスクリュー150、第2のウォーム歯車152および第2のオーバーランニングクラッチ154を含む。第2のウォームドライブ151、第2のウォームスクリュー150、第2のウォーム歯車152および第2のオーバーランニングクラッチ154は、以下を除き、ウォームドライブ141、ウォームスクリュー140、ウォーム歯車142およびオーバーランニングクラッチ144と同じ方法で構築されており、また、そのように動作する。
第2のウォームスクリュー150はウォームスクリュー軸線E2-E2(図8)を有している。ウォームスクリュー150は、軸線E2-E2の周りを実質的に同軸で巻いている螺旋外部ねじ山150Aを有している。ウォームスクリュー150は、軸線E2-E2と実質的に同軸線で延びる内部通路すなわちボア150Bを同じく有している。
第2のベアリング154(図8および図9)は、ドライブシャフト132と第2のウォームスクリュー150との間に半径方向で挟まれている。第2のベアリング154はベアリング軸線B2-B2を有しており、また、内部レース154Aおよび外部レース154Bを含む。内部レース154Aはドライブシャフト132に取り付けられ、結合され、または貼り付けられ、ドライブシャフト132と共に回転する。例えば内部レース154Aは、締りばめ、ファスナー、インターロックおよび/または接着剤によってドライブシャフト132に固着することができる。外部レース154Bは、ウォームスクリュー150が外部レース154Bと共に回転するよう、ボア150Bの中でウォームスクリュー150に取り付けられ、結合され、または貼り付けられる。例えば外部レース154Bは、締りばめ、ファスナー、インターロックおよび/または接着剤によってウォームスクリュー150に固着することができる。
第2のベアリング154は、第1のベアリング144に対して上で説明したように一方向ベアリングである。第2のベアリング154は、外部レース154Bに対する、第1の方向RB1における軸線B2-B2の周りの、内部レース154Aの実質的に自由な急速回転を許容し、また、内部レース144Aが軸線B2-B2の周りを逆方向RB2に回転すると、内部レース144Aを外部レース144Bに結合し、または係止する。第2のベアリング154は、係止される回転方向RB2が第1のベアリング144の係止される回転方向RB1とは逆方向である点を除き、第1のベアリング144と同じ方法で構築され、また、そのように動作する。すなわち第1のベアリング144および第2のベアリング154は、互いに逆向きの配向でドライブシャフト132に取り付けられる。
第2のベアリング154とドライブシャフト132との間の取付け構造も、同じく、ドライブシャフト132の長さに沿ったウォームスクリュー150の軸線方向の位置が固定されるように構築されている。
第2のウォーム歯車152はウォーム歯車軸線F2-F2(図6)を有している。ウォーム歯車152は、軸線F2-F2の周りに、軸線F2-F2と同心で円周状に分散した歯152Aを有している(例えば平歯車のような)。ウォーム歯車152は、ウォーム軸線F2-F2の周りの回転のために、軸すなわちピン124によってウォーム歯車マウント125に取り付けられている。
歯152Aはウォームスクリューねじ山150Aとかみ合って、方向RE2(図4)におけるウォームスクリュー150の回転を可能にし、対応する方向RF2(図4)におけるウォーム歯車152の回転を駆動している。ウォームスクリュー回転軸線E2-E2は実質的にウォーム歯車回転軸線F2-F2に対して直角である。
第1のリンク仕掛け161(図1および図4)は、クランク162および接続部材すなわちロッド164を含むスライダ-クランク機構である。クランク162は第1のウォーム歯車142に固着され(例えば第1のウォーム歯車142に貼り付けられ、あるいは第1のウォーム歯車142と一体であり)、第1のウォーム歯車142と共にウォーム歯車軸線F1-F1の周りを回転する。接続ロッド164の近位端は、ねじ、すなわちピン162Aによってクランク162にピボット可能に結合されている。接続ロッド164の遠位端は、ねじ、すなわちピン166によって案内部材マウント114にピボット可能に結合されている。
ピン162Aの軸線はウォーム歯車軸線F1-F1からオフセットされている(ウォーム歯車軸線F1-F1に対して偏心している)。このオフセットにより、接続ロッド164がX1およびX2の方向に並進する(いくつかの事例では往復する)。クランク162は、クランク162の角配向位置に応じて案内部材114をX1の方向に押すか、または案内部材114をX2の方向に引っ張る。したがって、クランク162が回転すると、軸線F1-F1と案内部材114との間の距離が変化する。フレーム112に対するウォーム歯車142の位置は固定されているため、この距離の変化により、案内部材114が相応じてフレーム112に対して、軸線X-Xに沿ってX1およびX2の方向に並進する。
第2のリンク仕掛け171(図1および図5)も、第1のリンク仕掛け161に対して上で説明した方法と同じ方法で構築され、また、そのように動作するスライダ-クランク機構である。第2のリンク仕掛け171はクランク172および接続部材すなわちロッド174を含む。クランク172は第2のウォーム歯車152に固着され(例えば第2のウォーム歯車152に貼り付けられ、あるいは第2のウォーム歯車152と一体であり)、第2のウォーム歯車152と共にウォーム歯車軸線F2-F2の周りを回転する。接続ロッド174の近位端は、ねじ、すなわちピン172Aによってクランク172にピボット可能に結合されている。接続ロッド174の遠位端は、ねじ、すなわちピン176によって案内部材116にピボット可能に結合されている。
ピン172Aの軸線はウォーム歯車軸線F2-F2からオフセットされている(ウォーム歯車軸線F2-F2に対して偏心している)。このオフセットにより、接続ロッド174がY1およびY2の方向に並進する(いくつかの事例では往復する)。クランク172は、クランク172の角配向の位置に応じて案内部材116をY1の方向に押すか、または案内部材116をY2の方向に引っ張る。したがって、クランク172が回転すると、軸線F2-F2と案内部材116との間の距離が変化する。フレーム112に対するウォーム歯車152の位置は固定されているため、この距離の変化により、案内部材116が相応じてフレーム112に対して、軸線Y-Yに沿ってY1およびY2の方向に並進する。
図4を参照すると、単一駆動位置決めシステム100は以下のように使用することができる。一般に、また、以下でより詳細に説明されるように、単一駆動位置決めシステム100は、追加アクチュエータ、例えばギアチェインジャを必要とすることなく、単一のモータ108のみを動作させることによってキャリア118のX軸線位置およびY軸線位置を調整するように動作することができる。より詳細には、ドライブシャフト132を時計回り方向CWに回転させることによってX軸線に沿ったキャリア118の位置が調整され、また、ドライブシャフト132を反時計回り方向CCWに回転させることによってY軸線に沿ったキャリア118の位置が調整される。以下の説明では、コントローラ22を使用してモータ108の動作が制御される。しかしながら、他の実施形態では、例えば手動でモータ108を制御することも可能である。
キャリア118のX軸線位置を調整するために、コントローラ22は、ドライブシャフト132を時計回り方向CWに駆動するようにモータ108を動作させる。したがって、第1の一方向ベアリング144の内部レース144Aおよび第2の一方向ベアリング154の内部レース154Aは、時計回り方向CWに回転するように駆動される。
第2のベアリング154は時計回り方向CW(すなわちRB1方向)に自由に急速回転し、また、第2のウォームスクリュー150の回転は第2のウォーム歯車152によって妨げられるため、ドライブシャフト132は第2のウォームスクリュー150とは無関係に急速回転し、また、第2のウォームドライブ151を駆動しない。したがって、キャリア118のY軸線位置は不変を維持する。
第1のベアリング144は時計回り方向CW(すなわちRB1方向)では係止しているため、第1のベアリング144はドライブシャフト132から第1のウォームスクリュー140にトルクを付与し、したがってウォームスクリュー140はRE1の方向に回転する。そのウォームスクリュー140の回転により、今度は第1のウォーム歯車142が駆動されて、軸線F1-F1の周りをRF1の方向に回転する。クランク162はウォーム歯車142と共に回転して、接続ロッド164を軸線X-Xに沿って並進させる。ベアリングシステム110は、接続ロッド164の遠位端の動きを軸線X-Xに隔離している。接続ロッド164の並進により、案内部材114がベアリングフレーム112に対して押されるか、または引っ張られ、それによりキャリア118のX軸線位置が調整される。キャリア118のX線軸位置は、必要に応じてこの方法で設定することができる。
キャリア118のY軸線位置を調整するために、コントローラ22は、ドライブシャフト132を反時計回り方向CCWに駆動するようにモータ108を動作させる。したがって、第1の一方向ベアリング144の内部レース144Aおよび第2の一方向ベアリング154の内部レース154Aは、反時計回り方向CCWに回転するように駆動される。
第1のベアリング144は反時計回り方向CCW(すなわちRB2方向)に自由に急速回転し、また、第1のウォームスクリュー140の回転は第1のウォーム歯車142によって妨げられるため、ドライブシャフト132は第1のウォームスクリュー140とは無関係に急速回転し、また、第1のウォームドライブ141を駆動しない。したがって、キャリア118のX軸線位置は不変を維持する。
第2のベアリング154は反時計回り方向CCW(すなわちRB2方向)では係止しているため、第2のベアリング154はドライブシャフト132から第2のウォームスクリュー150にトルクを付与し、したがって第2のウォームスクリュー150はRE2の方向に回転する。その第2のウォームスクリュー150の回転により、今度は第2のウォーム歯車152が駆動されて、軸線F2-F2の周りをRF2の方向に回転する。クランク172は第2のウォーム歯車152と共に回転して、接続ロッド174を軸線Y-Yに沿って並進させる。ベアリングシステム110は、接続ロッド174の遠位端の動きを軸線Y-Yに隔離している。接続ロッド174の並進により、案内部材114がベアリングフレーム112に対して押されるか、または引っ張られ、それによりキャリア118のY軸線位置が調整される。キャリア118のY軸線位置は、必要に応じてこの方法で設定することができる。
第1のクランク162が軸線の周りを完全に(すなわち360度)回転する際に、接続ロッド164はX1の方向に移動し、次に、X2の方向に移動して戻ることになり、後続する回転毎にこのシーケンスを繰り返すことになる。したがって、クランク162が回転すると接続ロッド164が往復する。スライダ-クランク機構161は、接続ロッド164の最伸長位置から接続ロッド164の最縮退位置までの最大可動距離に対応する、軸線X-Xに沿ったキャリア118の一定の範囲の調整DX(図4)を提供する。第2のスライダ-クランク機構171も同じ方法で動作して、接続ロッド174の最伸長位置から接続ロッド174の最縮退位置までの最大可動距離に対応する、軸線Y-Yに沿ったキャリア118の一定の範囲の調整DY(図4)を提供する。個々の軸線X-X、Y-Yに沿ったキャリア118の運動すなわち移動の量は、クランク162、172に対する対応する偏心率を選択することによって設定することができる。いくつかの実施形態では、個々の調整範囲DX、DYは、約8mmから12mmまで(例えば+/-4mmから+/-6mm)の範囲にある。調整範囲DX、DYは同じであっても、あるいは互いに異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、その回転軸線F1-F1、F2-F2からの対応する偏心率を有するクランク162、172を選択することによって個々の調整範囲を設定することができる。
いくつかの実施形態では、コントローラ22は、プログラムによって、また、自動的にモータ108を制御して、キャリア118のX軸線位置およびY軸線位置の各々を調整し、かつ、設定する。
したがって、単一駆動位置決めシステム100によれば、オペレータは、ドライブシャフト132が駆動される方向(すなわちモータ出力108Aからのトルクが加えられる方向)を切り換えることにより、単一の駆動モータ108を使用して、また、何らかの追加アクチュエータ(例えばギアチェインジャ)なしに、キャリア118(または他の対象)を2つの異なる軸線に沿って独立して移動させることができる。ドライブシャフト132が時計回り方向CWに駆動されると、それにより第1のウォーム歯車142が駆動され、第1のウォーム歯車142の回転運動がスライダ-クランク機構161によって直線運動に変換される。ドライブシャフト132が反時計回り方向CCWに駆動されると、それにより第2のウォーム歯車152が駆動され、第2のウォーム歯車152の回転運動がスライダ-クランク機構171によって直線運動に変換される。
上で考察したように、いくつかの実施形態では、ドライブシャフト132の長さに沿ったウォームスクリュー140、150の軸線方向の位置は剛直に固定されている。さらに、いくつかの実施形態では、ウォーム歯車142、152に対するドライブシャフト132の軸線方向の位置も固定されている。第1のウォームドライブ141および第2のウォームドライブ151は、それぞれ戻り止め式のウォームギアセットを形成している。したがって、ウォームドライブ141、151を後方駆動することはできない。すなわち、ウォーム歯車142からのトルクによってドライブシャフト軸線D-Dの周りで回転するようにウォームスクリュー140を駆動することはできず、また、ウォーム歯車152からのトルクによってドライブシャフト軸線D-Dの周りで回転するようにウォームスクリュー150を駆動することはできない。この態様は、他の軸線に沿った調整を実行するためにドライブシャフト132が駆動されている際に、1つの軸線(すなわちX軸線またはY軸線)に沿った調整が変化するのを防止する。この態様は、外部の力(例えば重力または、ばねの力)がキャリア118に作用する際のキャリア118の意図しない動きを防止するために重要であり得る。その性質により、一方向ベアリングは、一方向ベアリングの自由急速回転方向における慣性運動(入力の先を移動する出力)を制限することができない。また、一方向ベアリングは、静止状態にある場合はその係止方向における後方駆動を許容しないが、ドライブシャフト132が逆方向に駆動されると、一方向ベアリングの「係止された」位置は、本質的にドライブシャフト132と共に回転する。これらの問題は、ウォームドライブ141、151の戻り止めによって対処される。
ウォームドライブ141、151は、モータ出力108Aからスライダクランク161、171への歯車減速を提供するように構成することも可能である。
いくつかの実施形態では、また、示されているように、ドライブシャフト軸線D-Dは、第1の変位軸線X-Xとある傾斜角A1(図4)を形成し、また、第2の変位軸線Y-Yとある傾斜角A2(図4)を形成する。いくつかの実施形態では、角度A1、A2はそれぞれ45度である。しかしながら、他の実施形態では、傾斜角A1、A2は45度より大きくても、あるいは45度より小さくてもよく、いくつかの実施形態では互いに異なっていてもよい。
いくつかの実施形態では、また、示されているように、ドライブシャフト軸線D-Dはウォーム歯車軸線F1-F1、F2-F2の各々に対して直角である。
図11を参照すると、上で考察した単一駆動位置決めシステム100は質量アナライザシステム20の中に組み込むことができる。示されている質量アナライザシステム20は誘導結合プラズマ質量分光学(ICP-MS)アナライザである。ICP-MSアナライザシステム20は、例えばBadieiらの米国特許第9,105,457号に開示されているように構築することができ、また、そのように動作させることができ、その開示は、参照により本明細書に組み込まれている。
質量アナライザシステム20は、単一駆動位置決めシステム100、トーチアセンブリ60、試料源40、サンプラ50、スキマ54、イオン光学系42、質量アナライザ44、検出器46、インタフェース真空チャンバ32、イオン光学系真空チャンバ34、質量アナライザ真空チャンバ36およびコントローラ22を含む。
トーチアセンブリ60は、ICPトーチ62および該トーチ62を支持する基板、サブフレームまたはハウジング70を含む。トーチ62は、インジェクタ62A、例えば石英で形成された中間または補助管62B、外部またはプラズマ管62C、および誘導コイル64(例えばRFエネルギーコイル)を含む。トーチアセンブリ60は、誘導コイル64のための電気接続、トーチ62をハウジング70に固着するためのクランプまたはマウント、以下で考察される試料およびガスの流れをトーチ62に導入するための接続、および/または他の構成要素をさらに含むことができる。
試料源40(例えば噴霧器)は、キャリアガス(例えばアルゴン)に含まれている試料を含む試料の流れ75を、インジェクタ62Aを介して補助管62Bの中に供給する。補助ガス流76(例えばアルゴン)も同じく補助管62Bの中に導入される。プラズマガス流77(例えばアルゴンであり、典型的には補助ガス流76より流量が多い)はプラズマ管62Cに提供される。
使用中、誘導コイル64によって補助ガス流76からプラズマ80が生成される。プラズマ80は、プラズマ管62Cを取り巻いている誘導コイル64によって、大気圧に近い圧力で生成される。プラズマ80は、当技術分野で知られている任意の他の適切な方法で同じく生成することができる。プラズマ80は試料の流れ75を霧にし、また、原子をイオン化して、イオンと自由電子の混合物を生成する。プラズマ80の一部がサンプラ50中のオリフィスすなわち入口52を介して試料採取される(すなわち入口52を介して移動し、すなわち入口52を介して流れる)。サンプラ50およびスキマ54は、インタフェース真空チャンバ32の対向する壁を形成することができる。インタフェース真空チャンバ32は、真空ポンプ(図示せず)によって排気して、穏やかに低い圧力(例えば1~5トル)にすることができる。スキマ54は、イオン光学系真空チャンバ34につながっているオリフィス54Aを有している。イオン光学系真空チャンバ34は、インタフェース真空チャンバ32の圧力より低い圧力(例えば10-3トル以下)に排気される。イオン光学系真空チャンバ34は、イオンビームを集束させるためのイオン光学系42を含む。
イオン光学系42から出現するイオンは、壁のオリフィス34Aを通って質量アナライザ真空チャンバ36の中へ移動する。特定の実施形態では、質量アナライザ真空チャンバ36はイオン光学系真空チャンバ34の一部であってもよい。質量アナライザ44は、入口52の下流側の質量アナライザ真空チャンバ36の中に配置されている。質量アナライザ44は、四重極質量分光計、イオントラップ、磁気セクタアナライザ、飛行時間アナライザ、イオン移動度アナライザ、または当業者に知られている任意の他の適切な質量アナライザであってもよい。
使用中、プラズマ80からのイオンは、プラズマガスと共にサンプラオリフィス52を通って移動する。イオンは、次に、スキマ開口54Aを通過し、バルクガス流によって運ばれる。イオンは、次に、部分的には高移動度電子の拡散によって、また、部分的にはイオン光学系42およびそれに対する電位バイアスによって電荷分離される。イオンは、イオン光学系42によってオリフィス34Aを介して質量アナライザ44に集束される。質量アナライザ44は、分析されている試料の質量スペクトルをもたらすように制御される。
他の実施形態では、質量アナライザシステム20は、例えばBadieiらの米国特許第9,105,457号に開示されているように第2のスキマを含むことができ、この米国特許の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
トーチアセンブリ60は、単一駆動位置決めシステム100のキャリア118の上に取り付けられている。トーチ62のトーチチップ62Dは、プラズマ80がZ軸線に沿って入口52に向けられる、すなわち入口52に狙いが定められるように配置されている。質量アナライザシステム20の性能および検出精度を改善するためには、プラズマ80を入口52と適切に整列させなければならず、これは、いくつかの事例では、入口52に対するプラズマ80の心出しを意味しているが、他の事例では、ICP-MSアナライザの検出速度が所望の閾値を超えるまで、プラズマ80の位置を位置決めシステム100と変えながらICP-MSアナライザを走らせることを意味し得る。単一駆動位置決めシステム100は、トーチアセンブリと中心が合うように、すなわちトーチアセンブリと整列し、したがって、トーチ62およびそれによって生成されるプラズマ80が入口52に対して整列するように動作することができる。より詳細には、単一駆動位置決めシステム100は、上で説明したように、トーチ62のチップ62Dの位置をX軸線およびY軸線(互いに、およびZ軸線に対して直角に延びている)の各々に沿って調整する(すなわち選択的に配置し直し、かつ、設定する)ように配置され、構成されている。したがって、トーチチップ62Dがアライメントのための所望のX、Y座標に設定されるまで、例えばドライブシャフト132を時計回り方向CWに駆動して、トーチアセンブリ60をX軸線に沿って移動させるようにモータ出力108Aを動作させることができ、また、ドライブシャフト132を反時計回り方向CCWに駆動して、トーチアセンブリ60をY軸線に沿って移動させるようにモータ出力108Aを動作させることができる。
いくつかの実施形態では、コントローラ22は、アライメントを達成するために、プログラムによって、また、自動的にモータ108を制御して、入口52に対するトーチチップ62DのX軸線位置およびY軸線位置の各々を調整し、かつ、設定する。いくつかの実施形態では、オペレータまたはコントローラ22は校正手順を実行する。校正手順では、質量分析システムは、トーチ62を介してプラズマを生成し、かつ、試料(例えば基準試料)を分析するように操作される。コントローラ22(またはオペレータ)は、試料がトーチ62によってイオン化されている間、トーチアセンブリ60のX軸線位置およびY軸線位置を調整し、また、検出器46からの検出信号を監視する。異なるトーチX、Y位置における検出効率(信号最適化)に基づいて、コントローラ22(またはオペレータ)は、最適アライメントまたは所望のアライメントが達成されたかどうかを決定する。
図12~図14を参照すると、図にはさらなる実施形態による単一駆動位置決めシステム200が示されている。システム200は、以下を除き、単一駆動位置決めシステム100と同じ方法で構築することができ、また、そのように動作させることができる。
単一駆動位置決めシステム200は、直線ベアリングシステム110の代わりに撓みベアリングシステム210(図12および図14)を含む。撓みベアリングシステム210は、キャリア218、フレーム212、第1のセットの撓み部材214および第2のセットの撓み部材216を含む。撓み部材214、216の外部端は、対応するアンカーブラケット215A~Dによってフレーム212にそれぞれ固着されている。撓み部材214、216の内部端はキャリア218に結合されている。
撓み部材214、216は、Z軸線に沿った偏向または湾曲に対して実質的に剛直である。撓み部材214は、X軸線に沿って弾性的に偏向または湾曲するように構成されている。撓み部材216は、Y軸線に沿って弾性的に偏向または湾曲するように構成されている。この方法では、キャリア218は、事実上、撓み部材214、216によって懸垂または支持され、また、X軸線およびZ軸線に沿った変位のみに拘束される。
単一駆動位置決めシステム200は、モータ108、ドライブシャフト132、第1のウォームドライブ141、第2のウォームドライブ151、第1のリンク仕掛け161および第2のリンク仕掛け171にそれぞれ対応するモータ208、ドライブシャフト232、第1のウォームドライブ241、第2のウォームドライブ251、第1のリンク仕掛け261および第2のリンク仕掛け271を含む。単一駆動位置決めシステム200は、キャリア218を配置するために、単一駆動位置決めシステム100と同じ方法または同様の方法で動作させることができることは認識されよう。
撓み部材214、216は、金属または重合体などの任意の適切な材料で形成することができる。
図15および図16を参照すると、図にはさらなる実施形態による単一駆動位置決めシステム300が示されている。システム300は、以下を除き、単一駆動位置決めシステム100と同じ方法で構築することができ、また、そのように動作させることができる。
単一駆動位置決めシステム300は、ウォーム歯車342および352の回転運動をキャリア318の並進X軸線およびY軸線移動に変換するために、第1のスライダクランクリンク仕掛け161および第2のスライダクランクリンク仕掛け171の代わりに第1のカムおよびフォロアリンク仕掛け361ならびに第2のカムおよびフォロアリンク仕掛け371を含む。
第1のリンク仕掛け361は、第1のウォーム歯車342に固定され、第1のウォーム歯車342と共に回転する第1のカム362を含む。第1のカム362の外部周囲輪郭は、第1のウォーム歯車342の回転軸線F1-F1の周りに偏心している。第1のフォロア364は、カム362の動きをキャリア318の並進移動に変換している。第1のフォロア364は、撓み部材314および/または例えば補足バイアス化機構(例えばばね)の弾性によってバイアスされて第1のカム362と係合することができる。
同様に、第2のリンク仕掛け371は、第2のウォーム歯車352に固定され、第2のウォーム歯車352と共に回転する第2のカム372を含む。第2のカム372の外部周囲輪郭は、第2のウォーム歯車352の回転軸線F2-F2の周りに偏心している。第2のフォロア374は、カム372の動きをキャリア318の並進移動に変換している。第2のフォロア374は、撓み部材316および/または例えば補足バイアス化機構(例えばばね)の弾性によってバイアスされて第2のカム372と係合することができる。
本明細書においては、リンク仕掛け(例えばリンク仕掛け161、171)によって変位されるキャリア、ステージまたはプラットフォームを含む単一駆動位置決めシステムが示され、説明されているが、他の実施形態では、位置決めされる対象は、案内部材またはリンク仕掛けに直接結合することができ、キャリア、ステージまたはプラットフォームを省略することができる。いくつかの実施形態では、対象は、対象の動きを意図した調整軸線に拘束するための一体特徴を有することができる。
いくつかの実施形態による単一駆動位置決めシステムは、異なる軸線に沿った対象の位置、または軸線に対する対象の位置を異なる方法(すなわちX軸線に沿った並進調整やY軸線に沿った並進調整ではない方法)で調整するように構成することができる。例えばウォーム歯車142、152と対象との間のリンク仕掛けは、変位軸線の周りの対象の回転(角)位置または姿勢を変えるように構成することができ、またはZ軸線に沿って対象を並進させるように構成することができる。
本明細書において開示されている単一駆動位置決めシステムは、他のタイプの質量アナライザ、ICPトーチを使用した他のタイプのデバイス、他のタイプの分析機器などのICP質量アナライザ以外の装置に、また、分析機器以外の装置に組み込むことができる。
本明細書において開示されている単一駆動位置決めシステムは、二軸直線ベアリングシステムまたは撓みベアリングシステム以外のベアリングシステムを含む、本明細書において示されているベアリングシステムとは異なる構成のベアリングシステムを含むことができる。
本明細書において開示されている二軸単一駆動位置決めシステムは、第2のモータまたは他のアクチュエータを含む追加または補足位置決めシステムと組み合わせて使用することができる。例えばX軸線およびY軸線に沿った対象の位置を調整するように構成された単一駆動位置決めシステムを、Z軸線に沿った対象の位置、対象の回転位置または対象の姿勢を調整する第2の駆動システムと対にすることができる。
本明細書において開示されている単一駆動位置決めシステムは、モータ出力と調整される対象との間に追加中間伝動装置またはリンク仕掛けを含むことができる。例えばモータ出力とドライブシャフトとの間、および/またはウォーム歯車とクランクとの間に減速歯車を提供することができる。
ウォーム歯車と最終出力との間に他のタイプのリンク仕掛けを提供することができる(例えば案内部材114、116)。
本出願人の教示は様々な実施形態に関連して説明されているが、本出願人の教示はこのような実施形態に限定されることは意図されていない。その反対に、本出願人の教示は、当業者に認識されるように、様々な代替形態、修正形態および等価物を包含している。例えば示されているシステムはICP-MSに関連して説明されているが、本明細書において説明されているシステムおよび方法は、任意の適切なタイプの電離装置または質量分光計を使用している任意のタイプの試料分析システムと共に使用することができる。
コントローラ22論理の実施形態は、完全なソフトウェア実施形態の形態、またはソフトウェア態様とハードウェア態様を組み合わせた実施形態の形態を取ることができ、本明細書においては、これらはすべて一括して「回路」または「モジュール」と呼ばれている。いくつかの実施形態では、回路はソフトウェアとハードウェアの両方を含み、また、ソフトウェアは、既知の物理属性および/または構成を有する特定のハードウェアと共に働くように構成される。さらに、コントローラ論理は、コンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態を取ることができ、コンピュータ使用可能記憶媒体にはコンピュータ使用可能プログラムコードが具現化されている。ハードディスク、CD-ROM、光記憶デバイス、インターネットまたはイントラネットをサポートしている伝送媒体などの伝送媒体、または他の記憶デバイスを含む任意の適切なコンピュータ可読媒体を利用することができる。
本技術は、本明細書においては添付の図面を参照して説明されており、添付の図面には本技術の実例実施形態が示されている。図面において、領域または特徴の相対的な大きさは、分かり易くするために場合によっては誇張されている。しかしながら、本技術は多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書において示されている実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示を周到で、かつ、完全なものにするために、また、本技術の範囲を当業者に完全に伝えるために提供されている。
本明細書においては、第1の、第2の、等々という用語を使用して、様々な要素、構成要素、領域、層および/またはセクションを説明することができるが、これらの要素、構成要素、領域、層および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、単に、1つの要素、構成要素、領域、層またはセクションを別の領域、層またはセクションから区別するために使用されているにすぎない。したがって、以下で考察される第1の要素、構成要素、領域、層またはセクションは、本技術の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層またはセクションと呼ぶことも可能である。
「下側」、「下方」、「下部」、「上方」、「上部」、等々などの空間的に関連する用語は、本明細書においては、図に示されている別の要素または特徴に対する1つの要素または特徴の関係を記述するための説明を容易にするために使用することができる。空間的に関連する用語には、図に描写されている配向に加えて、使用中または動作中のデバイスの異なる配向を包含することが意図されていることが理解されよう。例えば図におけるデバイスがひっくり返されると、他の要素または特徴の「下方」または「下側」として説明されている要素は、今度は他の要素または特徴の「上方」に配向されることになる。したがって、「下方」という例示的用語は、上方および下方の配向の両方を包含することができる。デバイスは、それ以外にも配向することができ(90度回転して、または他の配向で)、本明細書において使用されている空間的に関連する記述語は相応じて解釈される。
本明細書において使用されているように、単数形の表現および先行名詞を表す表現には、特に明記されていない限り、複数形の表現を同じく含むことが意図されている。さらに、「含む」、「備える」、「含んでいる」および/または「備えている」という用語は、本明細書において使用される場合、言及されている特徴、整数、ステップ、操作、要素および/または構成要素の存在を特定しているが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことが理解されよう。要素が別の要素に「接続されている」または「結合されている」として参照されている場合、その要素は、他の要素に直接接続し、または直接結合することができ、あるいは介在する要素が存在していてもよいことが理解されよう。本明細書において使用されているように、「および/または」という用語は、列挙されている関連する項目のうちの1つまたは複数の任意の組合せおよびすべての組合せを含む。
「自動的に」という用語は、実質的に、場合により完全に、人間による入力すなわち手動入力なしに操作を実施することができ、また、プログラムによって操作を導くことができる、すなわち実施することができることを意味している。
「プログラムによって」という用語は、操作がコンピュータプログラムモジュール、コードおよび/または命令によって電子的に導かれ、および/または主として実施されることを意味している。
「電子的に」という用語は、構成要素同士の間の無線接続および有線接続の両方を含む。
本開示の利点が与えられた当業者は、本発明の精神および範囲を逸脱することなく多くの変更形態および修正形態を加えることができる。したがって、示されている実施形態は、単なる例示の目的で示されているにすぎないこと、また、以下の特許請求の範囲で定義されている本発明を制限するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。したがって、以下の特許請求の範囲は、文字通りに示されている要素の組合せだけでなく、実質的に同じ結果を得るために実質的に同じ機能を実質的に同じ方法で実施するためのあらゆる等価要素を含むものとして読まれるべきである。したがって、特許請求の範囲は、上でとりわけ示され、かつ、説明された内容、概念的に等価である内容、および本発明の本質的な着想を組み込んだ内容を含むものとして理解されるべきである。

Claims (23)

  1. 単一駆動位置決めシステムであって、
    ドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、前記ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができるモータと、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューと、
    を備える単一駆動位置決めシステム。
  2. 前記第1のウォームスクリューと前記モータ出力との間の第1のオーバーランニングクラッチと、
    前記第2のウォームスクリューと前記モータ出力との間の第2のオーバーランニングクラッチと、
    を含む、請求項1に記載の単一駆動位置決めシステム。
  3. 前記モータが、前記ドライブシャフトを時計回り方向および反時計回り方向の各々に回転させるように動作することができ、
    前記第1のオーバーランニングクラッチが、前記ドライブシャフトが前記時計回り方向に駆動されると、前記第1のウォームスクリューを前記時計回り方向に駆動し、また、前記ドライブシャフトが前記反時計回り方向に駆動されると、前記第1のウォームスクリューとは無関係に、前記ドライブシャフトの回転を許容するように構成され、
    前記第2のオーバーランニングクラッチが、前記ドライブシャフトが前記反時計回り方向に駆動されると、前記第2のウォームスクリューを前記反時計回り方向に駆動し、また、前記ドライブシャフトが前記時計回り方向に駆動されると、前記第2のウォームスクリューとは無関係に、前記ドライブシャフトの回転を許容するように構成される、
    請求項2に記載の単一駆動位置決めシステム。
  4. 前記第1のオーバーランニングクラッチが、前記第1のウォームスクリューを前記ドライブシャフトに結合する第1の一方向ベアリングを含み、
    前記第2のオーバーランニングクラッチが、前記第2のウォームスクリューを前記ドライブシャフトに結合する第2の一方向ベアリングを含む、
    請求項3に記載の単一駆動位置決めシステム。
  5. 前記第1の一方向ベアリングが、前記第1のウォームスクリューと前記ドライブシャフトとの間に半径方向で挟まれ、
    前記第2の一方向ベアリングが、前記第2のウォームスクリューと前記ドライブシャフトとの間に半径方向で挟まれる、
    請求項4に記載の単一駆動位置決めシステム。
  6. 前記第1の一方向ベアリングおよび第2の一方向ベアリングが、一方向針状ころベアリングである、請求項5に記載の単一駆動位置決めシステム。
  7. 前記第1のウォームスクリュー、および、前記第1のウォームスクリューと互いにかみ合った第1のウォーム歯車を含む第1のウォームドライブと、
    前記第2のウォームスクリュー、および、前記第2のウォームスクリューと互いにかみ合った第2のウォーム歯車を含む第2のウォームドライブと、
    を含む、請求項3に記載の単一駆動位置決めシステム。
  8. 前記第1のウォームドライブおよび前記第2のウォームドライブは、前記第1のウォームスクリューが前記第1のウォーム歯車によって後方駆動されないように、かつ、前記第2のウォームスクリューが前記第2のウォーム歯車によって後方駆動されないように、戻り止め式のウォームドライブである、請求項7に記載の単一駆動位置決めシステム。
  9. 前記第1のウォームスクリューおよび第2のウォームスクリューが、前記ドライブシャフトに沿った軸線方向の固定位置で前記ドライブシャフトに取り付けられる、請求項8に記載の単一駆動位置決めシステム。
  10. 前記第1のウォーム歯車の回転によって駆動されるように構成された第1の回転-直線運動機構と、
    前記第2のウォーム歯車の回転によって駆動されるように構成された第2の回転-直線運動機構と、
    を含む、請求項7に記載の単一駆動位置決めシステム。
  11. 前記第1の回転-直線運動機構および第2の回転-直線運動機構のうちの少なくとも一方が、クランクおよび往復動接続部材を含むスライダ-クランク機構を含む、請求項10に記載の単一駆動位置決めシステム。
  12. 前記第1の回転-直線運動機構および第2の回転-直線運動機構のうちの少なくとも一方が、カムおよびカムフォロアを含むカム機構を含む、請求項10に記載の単一駆動位置決めシステム。
  13. フレームと、
    第1の変位軸線に沿った移動のために、スライド可能に前記フレームに取り付けられた第1の案内部材と、
    前記第1の変位軸線に対して横方向に延びる第2の変位軸線に沿った移動のために、スライド可能に前記フレームに取り付けられた第2の案内部材と、
    を含むスライドベアリングシステムを含み、
    前記第1の回転-直線運動機構は、前記第1のウォームスクリューが前記時計回り方向に駆動されると、前記第1の案内部材を前記第1の変位軸線に沿って変位させるように構成され、
    前記第2の回転-直線運動機構は、前記第2のウォームスクリューが前記反時計回り方向に駆動されると、前記第2の案内部材を前記第2の変位軸線に沿って変位させるように構成される、
    請求項10に記載の単一駆動位置決めシステム。
  14. フレームと、
    キャリアと、
    第1の変位軸線および前記第1の変位軸線に対して横方向に延びる第2の変位軸線の各々に沿って前記キャリアが移動できるように、前記キャリアを前記フレームに接続する少なくとも1つの屈曲可能撓み部材と、
    を含む撓みベアリングシステムを含み、
    前記第1の回転-直線運動機構は、前記第1のウォームスクリューが前記時計回り方向に駆動されると、前記キャリアを前記第1の変位軸線に沿って変位させるように構成され、
    前記第2の回転-直線運動機構は、前記第2のウォームスクリューが前記反時計回り方向に駆動されると、前記キャリアを前記第2の変位軸線に沿って変位させるように構成される、
    請求項10に記載の単一駆動位置決めシステム。
  15. 前記単一駆動位置決めシステムは対象と共に使用するように構成され、
    前記第1のウォームスクリューが前記時計回り方向に駆動されると、第1の変位軸線に沿って、または前記第1の変位軸線の周りで前記対象を変位させ、
    前記第2のウォームスクリューが前記反時計回り方向に駆動されると、第2の変位軸線に沿って、または第2の変位軸線の周りで前記対象を変位させるように構成される、
    請求項3に記載の単一駆動位置決めシステム。
  16. 前記第1の変位軸線が直線軸線であり、
    前記第2の変位軸線が前記第1の変位軸線に対して横方向に延びる直線軸線である、
    請求項15に記載の単一駆動位置決めシステム。
  17. 前記モータが、前記ドライブシャフトをドライブシャフト軸線の周りに回転させるように動作することができ、
    前記ドライブシャフト軸線は、前記第1の変位軸線に対して斜めに延びるとともに、前記第2の変位軸線に対して斜めに延びる、
    請求項16に記載の単一駆動位置決めシステム。
  18. 対象を位置決めするための方法であって、
    ドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、前記ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができるモータと、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューと、
    を備える単一駆動位置決めシステムを提供するステップと、
    前記ドライブシャフトを回転させるために前記モータを動作させるステップと、
    を含む方法。
  19. 単一駆動位置決めシステムであって、
    ドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、前記ドライブシャフトを時計回り方向および反時計回り方向の各々に選択的に回転させるように動作することができるモータと、
    第1のウォームドライブであって、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、
    前記第1のウォームスクリューと互いにかみ合った第1のウォーム歯車と、
    を含む第1のウォームドライブと、
    第2のウォームドライブであって、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューと、
    前記第2のウォームスクリューと互いにかみ合った第2のウォーム歯車と、
    を含む第2のウォームドライブと、
    前記ドライブシャフトと前記第1のウォームスクリューとの間の第1のオーバーランニングクラッチであって、前記ドライブシャフトが前記時計回り方向に駆動されると、前記第1のウォームスクリューを前記時計回り方向に駆動し、また、前記ドライブシャフトが前記反時計回り方向に駆動されると、前記第1のウォームスクリューとは無関係に、前記ドライブシャフトの回転を許容するように構成される、第1のオーバーランニングクラッチと、
    前記ドライブシャフトと前記第1のウォームスクリューとの間の第2のオーバーランニングクラッチであって、前記ドライブシャフトが前記反時計回り方向に駆動されると、前記第2のウォームスクリューを前記反時計回り方向に駆動し、また、前記ドライブシャフトが前記時計回り方向に駆動されると、前記第2のウォームスクリューとは無関係に、前記ドライブシャフトの回転を許容するように構成される、第2のオーバーランニングクラッチと、
    を備える単一駆動位置決めシステム。
  20. 誘導結合プラズマ(ICP)トーチと、
    入口を含む試料導入要素と、
    前記ICPトーチを前記入口と選択的に整列させるように動作することができる単一駆動位置決めシステムであって、
    ドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、前記ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができるモータと、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューと、
    を含む単一駆動位置決めシステムと、
    を備える質量分析システム。
  21. 前記モータが、前記ドライブシャフトを時計回り方向および反時計回り方向の各々に回転させるように動作することができ、
    前記単一駆動位置決めシステムが、
    前記ドライブシャフトを前記時計回り方向に回転させることにより、第1の変位軸線に沿った、または、第1の変位軸線の周りの、前記ICPトーチの位置を調整するように、かつ、
    前記ドライブシャフトを前記反時計回り方向に回転させることにより、第2の変位軸線に沿った、または第2の変位軸線の周りの前記ICPトーチの位置を調整するように、
    構成される、
    請求項20に記載の質量分析システム。
  22. 前記ICPトーチから前記入口の下流側に配置された質量アナライザを含む、請求項20に記載の質量分析システム。
  23. 試料の質量分析を実施するための方法であって、
    誘導結合プラズマ(ICP)トーチと、
    入口を含む試料導入要素と、
    前記ICPトーチを前記入口と選択的に整列させるように動作することができる単一駆動位置決めシステムであって、
    ドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトに接続されたモータ出力を有し、前記ドライブシャフトを選択的に回転させるように動作することができるモータと、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第1のウォームスクリューと、
    前記ドライブシャフトに取り付けられ、前記ドライブシャフトと共に回転する第2のウォームスクリューと、
    を含む単一駆動位置決めシステムと、
    を備える質量分析システムを提供するステップと、
    前記ドライブシャフトを回転させるために前記モータを動作させるステップと、
    を含む方法。
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