JP2023541940A - 外科用ステープラのエンドエフェクタをバットレス上に閉鎖するための装置及び方法 - Google Patents

外科用ステープラのエンドエフェクタをバットレス上に閉鎖するための装置及び方法 Download PDF

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Abstract

外科用ステープラのエンドエフェクタの対向する第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つに補助要素を適用するための装置が提供され、第1のジョー及び第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含む。装置が、(a)エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されたプラットフォームと、(b)プラットフォーム上に位置付けられた補助要素と、(c)プラットフォームとは反対側の少なくとも1つの閉鎖面であって、第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つのそれぞれのステープル留め面を補助要素と接触させるために、第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合し、それによって、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、少なくとも1つの閉鎖面と、を備える。

Description

いくつかの外科的状況において、内視鏡外科用器具は、患者におけるより小さい切開を利用するために、従来の直視下外科用デバイスよりも好まれ得、このより小さい切開の利用により、術後回復時間及び合併症が低減され得る。内視鏡外科用器具の中には、トロカールのカニューレを通して所望の手術部位に遠位エンドエフェクタを配置するのに適したものがある。これらの遠位エンドエフェクタは、様々な方法で組織と係合して、診断又は治療効果を達成し得る(例えば、エンドカッター、把持具、カッター、ステープラ、クリップアプライヤ、アクセスデバイス、薬物/遺伝子治療送達デバイス、及び、超音波、RF、レーザーなどを使用するエネルギー送達デバイスなど)。内視鏡外科用器具は、エンドエフェクタとハンドル部分との間に、臨床医によって操作されるシャフトを含み得る。かかるシャフトは、所望の深さへの挿入及びシャフトの長手方向軸を中心とした回転を可能にし、それにより患者の体内でエンドエフェクタの位置決めを行うことを容易にし得る。エンドエフェクタの位置決めは、エンドエフェクタをシャフトの長手方向軸に対して選択的に関節動作させるか又は別様に偏向させることを可能にする、1つ又は2つ以上の関節動作ジョイント又は特徴部を含めることによって更に容易に行うことができる。
内視鏡外科用器具の例として、外科用ステープラが挙げられる。いくつかのかかるステープラは、組織層をクランプし、クランプされた組織層を切断し、組織層を通してステープルを打ち込むことによって、組織層の断ち切られた端部の近くで、断ち切られた組織層を互いに実質的にシールするように動作可能である。単なる例示的な外科用ステープラが、2008年6月3日に発行された米国特許第7,380,696号、名称「Articulating Surgical Stapling Instrument Incorporating a Two-Piece E-Beam Firing Mechanism」、2013年4月2日に発行された米国特許第8,408,439号、名称「Surgical Stapling Instrument with An Articulatable End Effector」、及び2013年6月4日に発行された米国特許第8,453,914号、名称「Motor-Driven Surgical Cutting Instrument with Electric Actuator Directional Control Assembly」に開示されている。上に引用した米国特許及び米国特許出願公開の各々の開示内容を参照により本明細書に援用するものとする。
外科用ステープラはまた、開腹処置において及び/又は他の非内視鏡処置において用いられ得る。単に一例として、トロカールをステープラの導管として使用しない胸部外科処置では、外科用ステープラを開胸術によって患者の肋骨の間に挿入し、1つ又は2つ以上の臓器に到達させることもできる。例えば、臓器につながる血管を、胸腔から臓器を切除する前にステープラによって断ち切って閉鎖することができる。当然のことながら、外科用ステープラは、様々な他の設定及び処置において使用され得る。
様々な種類の外科用ステープル留め器具及び関連構成要素が製造及び使用されてきたが、本発明者ら以前の誰も、添付の特許請求の範囲に記載されている発明を製造又は使用したことがないと考えられる。
本明細書に組み込まれ、かつその一部をなす添付の図面は、本発明の実施形態を例示するものであり、上記の本発明の一般的な説明、及び以下の実施形態の詳細な説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たすものである。
例示の外科用ステープル留め器具の斜視図である。 図1の器具の側面図を示す。 開放状態にある、図1の器具のエンドエフェクタの斜視図を示す。 発射ビームが近位位置にある、図3の線4-4に沿って取られた、図3のエンドエフェクタの側面断面図である。 発射ビームが遠位位置にある、図3の線4-4に沿って取られた、図3のエンドエフェクタの側面断面図である。 図3の線5-5に沿って取られた、図3のエンドエフェクタの端面断面図である。 図3のエンドエフェクタの分解斜視図である。 組織に配置され、組織内で1回作動された後の、図3のエンドエフェクタの斜視図である。 各々が図3のエンドエフェクタのジョーに適用され得る、例示的な一対のバットレス組立体の斜視図を示す。 図8のバットレス組立体がエンドエフェクタの上側ジョー及び下側ジョーに適用された状態の図3のエンドエフェクタの一部分の断面端面図であり、組織が上側ジョーと下側ジョーとの間に位置決めされた状態のエンドエフェクタジョーを示す。 エンドエフェクタが組織上で閉鎖状態にある、図9Aのエンドエフェクタ及びバットレス組立体の断面端面図を示す。 図3のエンドエフェクタによって組織に固定された後の、図9Aの成形済みステープル及びバットレス組立体の断面図を示す。 図3のエンドエフェクタによって組織に固定された後の、図9Aの成形済みステープル及びバットレス組立体の斜視図を示す。 図8のバットレス組立体を保持及び適用するために用いられ得る、例示的なバットレスアプライヤカートリッジの斜視図を示す。 図11のバットレスアプライヤカートリッジの上面図を示す。 エンドエフェクタとバットレスアプライヤカートリッジが互いに整列されているところを示す、図3のエンドエフェクタ及び図11のバットレスアプライヤカートリッジの斜視図を示す。 エンドエフェクタがバットレスアプライヤカートリッジのプラットフォーム上で閉鎖されている、図3のエンドエフェクタ及び図11のバットレスアプライヤカートリッジの斜視図を示す。 図3のエンドエフェクタと、図8のバットレス組立体を担持及び適用するために使用され得る、別の例示的なバットレスアプリケータとの斜視図を示し、バットレスアプリケータの並進可能なスリーブが後退位置にある状態でエンドエフェクタの上に位置付けられたバットレスアプリケータを示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図14のバットレスアプリケータの側断面図を示し、後退位置にあるバットレスアプリケータの並進可能なスリーブを示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図14のバットレスアプリケータの側断面図を示し、エンドエフェクタを閉鎖状態に向かって遷移させるために伸長位置にあるバットレスアプリケータの並進可能なスリーブを示す。 図8のバットレス組立体を担持及び適用するために使用され得る、別の例示的なバットレスアプリケータの斜視図を示す。 エンドエフェクタと軸方向に位置合わせされたアプリケータを示す、図16のバットレスアプリケータと、図3のエンドエフェクタとの側断面図を示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図16のバットレスアプリケータの側断面図を示し、エンドエフェクタを閉鎖状態に向かって遷移させるためにエンドエフェクタの上を近位に前進されたバットレスアプリケータを示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図8のバットレス組立体を担持及び適用するために使用され得る、別の例示的なバットレスアプリケータの側断面図を示し、第1の角度(例えば、「非クロック(unclocked)」)位置にあるバットレスアプリケータの回転可能なスリーブを示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図18のバットレスアプリケータの、図18の切断線19-19に沿って取られた端面断面図を示し、第1の角度位置にあるバットレスアプリケータの回転可能なスリーブを示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図18のバットレスアプリケータの、図18の切断線19-19に沿って取られた端面断面図を示し、エンドエフェクタを閉鎖状態に向かって遷移させるために第2の角度(例えば、「クロック(clocked)」)位置にあるバットレスアプリケータの回転可能なスリーブを示す。 図8のバットレス組立体を担持及び適用するために使用され得る、別の例示的なバットレスアプリケータの斜視図を示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図20のバットレスアプリケータの側断面図を示し、開放位置にあるバットレスアプリケータの枢動可能なレバーアームを示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図20のバットレスアプリケータの側断面図を示し、エンドエフェクタを閉鎖状態に向かって遷移させるために閉鎖位置にあるバットレスアプリケータの枢動可能なレバーアームを示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図8のバットレス組立体を担持及び適用するために使用され得る、別の例示的なバットレスアプリケータの側断面図を示し、非作動位置にあるバットレスアプリケータの枢動可能なレバーアームを示す。 図3のエンドエフェクタの上に位置付けられた図22Aのバットレスアプリケータの側断面図を示し、エンドエフェクタを閉鎖状態に向かって遷移させるために作動位置にあるバットレスアプリケータの枢動可能なレバーアームを示す。
図面は、いかなる方式でも限定することを意図しておらず、本発明の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、他の様々な方式で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、かつその一部をなす添付図面は、本発明のいくつかの態様を例示するものであり、説明とともに本発明の原理を説明する役割を果たすものである。しかしながら、本発明が、示される正確な配置に限定されない点は理解される。
本技術の特定の実施例の以下の説明は、その範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点が、実例として、本技術を実施する上で想到される最良の態様の1つである以下の説明により、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書に記載される技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、他の異なる、かつ明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的なものではなく、本質的に例示的なものとしてみなされるべきである。
本明細書に記載される教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上を、本明細書に記載されるその他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができる点も、更に理解されよう。それゆえに、以下に記載される教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して切り離して考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者には容易に明らかとなるであろう。このような修正例及び変形例は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、人間又はロボットである外科用器具の操作者に対して、本明細書で定義される。「近位」という用語は、人間又はロボットである外科用器具の操作者により近く、かつ、外科用器具の外科用エンドエフェクタから更に離れた要素の位置を意味する。「遠位」という用語は、外科用器具の外科用エンドエフェクタにより近く、かつ、人間又はロボットである外科用器具の操作者から更に離れた要素の位置を意味する。加えて、「上側」、「下側」、「側方」、「横断」、「底部」、及び「頂部」という用語は、以下に提供される図の説明に更なる明瞭性を提供するための相対的な用語である。「上側」、「下側」、「側方」、「横断」、「底部」、及び「頂部」という用語は、したがって、本明細書に説明される発明を不必要に限定することを意図するものではない。
I.例示的な外科用ステープラ
図1~図7は、外科処置を行うために、トロカールカニューレ又は切開(例えば、開胸部など)を通して患者の手術部位に挿入するようにサイズ決定された、例示的な外科用ステープル留め及び断ち切り器具(10)を示す。本実施例の器具(10)は、シャフト(22)に接続されたハンドル部分(20)を含み、シャフト(22)は、関節動作ジョイント(11)において遠位で終端をなし、関節動作ジョイント(11)はエンドエフェクタ(12)と更に結合されている。関節動作ジョイント(11)及びエンドエフェクタ(12)が、トロカールのカニューレ通路を通って一旦挿入されると、関節動作ジョイント(11)は、エンドエフェクタ(12)を、シャフト(22)の長手方向軸(longitudinal axis、LA)から所望の角度(α)に偏向させることができるように、図1に仮想線で描写されるように、関節動作制御部(13)によって遠隔的に関節動作させられてもよい。本実施例のエンドエフェクタ(12)は、ステープルカートリッジ(37)を含んだ下側ジョー(16)と、枢動可能なアンビル(18)の形態の上側ジョーと、を含む。
ハンドル部分(20)は、ピストルグリップ(24)及び閉鎖トリガ(26)を含む。閉鎖トリガ(26)は、エンドエフェクタ(12)の下側ジョー(16)に向かうアンビル(18)のクランプ又は閉鎖を引き起こすように、ピストルグリップ(24)に向かって枢動可能である。アンビル(18)のかかる閉鎖は、閉鎖管(32)及び閉鎖用リング(33)を介してもたらされ、その両方とも、ピストルグリップ(24)に対する閉鎖トリガ(26)の枢動に応答して、ハンドル部分(20)に対して長手方向に並進する。閉鎖管(32)はシャフト(22)の長さに沿って延在し、閉鎖用リング(33)は関節動作ジョイント(11)の遠位に位置決めされる。関節動作ジョイント(11)は、閉鎖管(32)から閉鎖用リング(33)まで長手方向の移動を伝達/伝えるように動作可能である。
図2に示されるように、ハンドル部分(20)はまた、発射トリガ(28)を含む。細長部材(図示せず)は、シャフト(22)を通って長手方向に延在し、発射トリガ(28)の作動に応答してハンドル部分(20)から発射ビーム(14)まで長手方向の発射運動を伝達する。以下で更に詳細に説明されるように、発射ビーム(14)のこの遠位並進により、エンドエフェクタ(12)にクランプされた組織のステープル留め及び断ち切りが引き起こされる。
図3~図6に最もよく見られるように、エンドエフェクタ(12)は発射ビーム(14)を用いており、発射ビーム(14)は、横断方向に配向された上側ピン(38)と、発射ビームキャップ(44)と、横断方向に配向された中間ピン(46)と、遠位方向に提示された切断縁部(48)と、を含む。上部ピン(38)は、アンビル(18)の長手方向アンビルスロット(42)内に位置決めされ、長手方向アンビルスロット(42)内を並進可能である。発射ビームキャップ(44)は、下側ジョー(16)を通って形成された下側ジョースロット(45)(図4Bに示す)を通って延在する発射ビーム(14)を有することによって、下側ジョー(16)の下面に摺動可能に係合する。中間ピン(46)は、発射ビームキャップ(44)と協働する下側ジョー(16)の上面に摺動可能に係合する。
図3は、近位に位置付けられている本実施例の発射ビーム(14)と、開放構成へと枢動されて、下部つかみ具(16)のチャネル内に、未使用のステープルカートリッジ(37)を着脱可能に装着することが可能なアンビル(18)と、を示す。図5~図6に最もよく見られるように、この実施例のステープルカートリッジ(37)は、上側デッキ(72)を提示し、下側カートリッジトレイ(74)と結合されている、カートリッジ本体(70)を含む。図3に最もよく見られるように、垂直スロット(49)が、ステープルカートリッジ本体(70)の一部分を貫いて長手方向に延在する。また、図3に最もよく示されるように、3列のステープル開口部(51)が、垂直スロット(49)の各側面上の上側デッキ(72)を貫いて形成される。図4A~図6に示すように、楔形スレッド(41)及び複数のステープルドライバ(43)が、カートリッジ本体(70)とトレー(74)との間に捕捉されており、楔形スレッド(41)は、ステープルドライバ(43)よりも近位に位置している。楔形スレッド(41)は、ステープルカートリッジ(37)内で長手方向に移動可能であり、一方でステープルドライバ(43)は、ステープルカートリッジ(37)内で垂直方向に移動可能である。ステープル(47)も、カートリッジ本体(70)内部で、対応するステープルドライバ(43)の上方に位置決めされている。各ステープル(47)は、ステープルドライバ(43)によってカートリッジ本体(70)内で垂直方向に駆動され、ステープル(47)は、関連付けられたステープル開口部(51)を通って外へと打ち出される。図4A~図4B、及び図6に最もよく見られるように、楔形スレッド(41)は、楔形スレッド(41)がステープルカートリッジ(37)を通って遠位方向に駆動されるとステープルドライバ(43)を上方に付勢する、傾斜したカム面を提示する。
図4A~図4Bに示されるように、閉鎖管(32)及び閉鎖用リング(33)を遠位方向に前進させることによってエンドエフェクタ(12)が閉鎖されると、発射ビーム(14)が遠位方向に前進され、上側ピン(38)が長手方向アンビルスロット(42)に入ることによって、アンビル(18)と係合する。プッシャブロック(80)(図5に図示)は、発射ビーム(14)の遠位端部に位置し、発射トリガ(28)が作動されたとき、発射ビーム(14)がステープルカートリッジ(37)を通って遠位方向に前進される際に楔形スレッド(41)を押す。かかる発射中に、発射ビーム(14)の切断縁部(48)は、ステープルカートリッジ(37)の垂直スロット(49)に入り、ステープルカートリッジ(37)とアンビル(18)との間にクランプされている組織を断ち切る。図4A~図4Bに示されるように、中間ピン(46)及びプッシャブロック(80)はともに、ステープルカートリッジ(37)内の垂直スロット(49)内に入ることによってステープルカートリッジ(37)を作動させ、楔形スレッド(41)を駆動してステープルドライバ(43)と上向きでカム接触させると、ステープル(47)がステープル開口部(51)から外に押し出されて、アンビル(18)の内面上のステープル成形ポケット(53)(図3に示す)と成形接触する。図4Bは、組織の断ち切り及びステープル留めが完了した後で、遠位方向に完全に並進した発射ビーム(14)を示す。ステープル成形ポケット(53)は、図3には示されているが、図4A~図4Bの図からは意図的に省略されている。アンビル(18)は、図5の図から意図的に省略されている。
図7は、組織(90)を通した1回のストロークにわたって作動されたエンドエフェクタ(12)を示す。切断縁部(48)(図7では不明瞭)は、組織(90)を切断しており、一方、ステープルドライバ(43)は、切断縁部(48)により形成される切断線の両側に、ステープル(47)の3本の交互の列を組織(90)を貫通して打ち込んでいる。第1のストロークが完了した後、エンドエフェクタ(12)をトロカールから引き抜き、使用済みのステープルカートリッジ(37)を新しいステープルカートリッジ(37)と交換し、次いでエンドエフェクタ(12)を再び患者体内に挿入して、ステープル留めする部位に到達させて更なる切断及びステープル留めを行う。このプロセスは、組織(90)を横切る発射ストロークの所望の量及びパターンが完了するまで繰り返され得る。
器具(10)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる以下の参考文献の教示のうちのいずれかに従って更に構成され、動作可能であってもよく、それらの参考文献は、2012年7月3日発行の「Motor-Driven Surgical Instrument」と題する米国特許第8210411号、2015年11月17日発行の「Surgical Instrument End Effector Articulation Drive with Pinion and Opposing Racks」と題する米国特許第9,186,142号、2016年12月13日発行の「Integrated Tissue Positioning and Jaw Alignment Features for Surgical Stapler」と題する米国特許第9,517,065号、2017年4月18日発行の「Distal Tip Features for End Effector of Surgical Instrument」と題する米国特許第9,622,746号、2017年8月1日発行の「Lockout Feature for Movable Cutting Member of Surgical Instrument」と題する米国特許第9,717,497号、2017年10月24日発行の「Surgical Instrument with Multi-Diameter Shaft」と題する米国特許第9,795,379号、2017年11月7日発行の「Installation Features for Surgical Instrument End Effector Cartridge」と題する米国特許第9,808,248号、2017年12月12日発行の「Jaw Closure Feature for End Effector of Surgical Instrument」と題する米国特許第9,839,421号、及び/又は2018年10月9日発行の「Staple Forming Features for Surgical Stapling Instrument」と題する米国特許第10,092,292号である。
II.例示的なバットレス組立体及びバットレスアプライヤカートリッジ
いくつかの事例では、ステープル(47)によってもたらされる組織の機械的締結を補強するため、外科用器具(10)のエンドエフェクタ(12)にバットレスなどの補助材料を備え付けることが望ましくなり得る。このようなバットレスは、適用されたステープル(47)が組織から抜け出ることを防止することができ、そうしない場合に生じる、ステープル(47)の適用部位又はその付近において組織が裂けるリスクを、低減させることができる。ステープル(47)のラインに構造的支持及び一体性を提供することに加えて又はそれに代えて、バットレスは、空隙又は間隙の充填、治療薬の投与、及び/又は別の効果などの、様々な他の種類の効果を提供し得る。いくつかの場合では、バットレスは、ステープルカートリッジ(37)の上部デッキ(72)上に設けられてもよい。上述したように、デッキ(72)は、ステープルドライバ(43)によって駆動されるステープル(47)を収納する。幾つかの他の事例では、バットレスは、ステープルカートリッジ(37)に面するアンビル(18)の表面上に提供されることもある。第1のバットレスがステープルカートリッジ(37)のデッキ(72)上に提供され得る一方、第2のバットレスが同じエンドエフェクタ(12)のアンビル(18)上に提供されることも理解されるべきである。
バットレスが取り得る様々な形の例を、以下により詳細に記載する。バットレスがステープルカートリッジ(37)又はアンビル(18)に固定され得る様々な方法についても、以下で詳細に述べられる。例示的なバットレス組立体、バットレス組立体を適用するための例示的な材料及び技術、並びに例示的なバットレスアプライヤカートリッジは、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2019年1月1日発行の「Method of Applying a Buttress to a Surgical Stapler End Effector」と題する米国特許第10,166,023号、及び/又は、2019年7月16日発行の「Method of Applying a Buttress to a Surgical Stapler」と題する米国特許第10,349,939号の教示の少なくとも一部に従って構成され得る。
A.バットレス組立体の例示的な構成
図8は、例示的な一対のバットレス組立体(110、112)(各々が個別に「バットレス」とも呼ばれる)を示す。本実施例のバットレス組立体(110)は、バットレス本体(114)と、上側接着層(116)と、を備える。同様に、バットレス組立体(112)は、バットレス本体(118)と、下側接着層(120)と、を備える。本実施例では、各バットレス本体(114、118)は、ステープル(47)のラインを構造的に支持するように構成された、強固でありながらも可撓性を有する材料を含む。あくまで一例として、各バットレス本体(114、118)は、Ethicon,Inc.(Somerville,New Jersey)によるポリグラクチン910材料のメッシュを含み得る。代替として、各バットレス本体(114、118)を形成するために、ポリグラクチン910材料に加えて又はそれに代えて、任意の他の好適な材料又は材料の組み合わせが使用されてもよい。
各バットレス本体(114、118)は、例えば、血液を凝固させることを支援し、かつ組織(T、T)に沿った断ち切り及び/又はステープル留めされた手術部位における出血を低減するための、フィブリンなどの止血剤を含む材料を含み得る。別の単なる例示的な実施例として、各バットレス本体(114、118)は、他の添加剤を含んでもよいか、又は各バットレス本体(114、118)が手術部位における血液を凝固させ、かつ出血量を低減させることを支援し得るように、トロンビンなどの止血剤が使用されてもよい。各バットレス本体(114、118)に組み入れられ得る他の添加剤又は試薬として、薬液又はマトリックス成分を更に挙げることができるが、これらに限定されない。
本実施例では、バットレス本体(114)をアンビル(18)の下面(124)に接着するために、接着層(116)がバットレス本体(114)上に設けられる。同様に、バットレス本体(118)をステープルカートリッジ(37)の上部デッキ(72)に接着するために、接着層(120)がバットレス本体(118)上に設けられる。そのような接着材料は、エンドエフェクタ(12)の作動前及び作動中におけるバットレス本体(114、118)の適切な位置付けをもたらし、次いで、バットレス本体(114、118)のその後の適切な機能を損なうのに実質的に十分な損傷をバットレス本体(114、118)に引き起こすことなく、エンドエフェクタ(12)が作動された後に、バットレス本体(114、118)をエンドエフェクタ(12)から分離させることを可能にし得る。
B.バットレス組立体を用いた組織の例示的なステープル留め
図9A~図9Cは、バットレス組立体(110、112)を装填されたエンドエフェクタ(12)が作動されて、2つの対向する組織層(T、T)を通してステープル(47)を駆動し、バットレス組立体(110、112)がステープル(47)によって同じ組織層(T、T)に固定される例示的なシーケンスを示す。具体的には、図9Aは、アンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に位置付けられた組織層(T、T)を示し、アンビル(18)は、開放位置にある。バットレス組立体(110)は、接着層(116)を介してアンビル(18)の下面(124)に接着されている一方、バットレス組立体(112)は、接着層(120)を介してステープルカートリッジ(37)の上部デッキ(72)に接着されている。組織層(T、T)はこのようにして、バットレス組立体(110、112)の間に挟入される。次に、閉鎖トリガ(26)を、ピストル把持部(24)に向けて枢動させて、閉鎖管(32)及び閉鎖用リング(33)を遠位方向に駆動する。これにより、図9Bに示すように、アンビル(18)が閉鎖位置へと駆動される。この段階で、組織の層(T、T)がアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間で圧縮され、バットレス組立体(110、112)が組織の層(T、T)の対向する表面と係合する。次いで、上述のようにエンドエフェクタ(12)が作動され、バットレス組立体(110、112)及び組織(T、T)を通してステープル(47)を駆動する。図13Cに示されるように、駆動されたステープル(47)のクラウン(122)は、組織(T)の層に対してバットレス組立体(112)を捕捉し保持する。ステープル(47)の変形した脚部(126)は、組織層(T)に接してバットレス組立体(110)を捕捉し保持する。
一連のステープル(47)が同様に、組織層(T、T)に対してバットレス組立体(110、112)を捕捉し保持することにより、図10に示されるように、バットレス組立体(110、112)が組織(T、T)に固定されることになる。ステープル(47)及びバットレス組立体(110、112)が配備された後に、エンドエフェクタ(12)が組織(T、T)から引き離されると、バットレス組立体(110、112)はエンドエフェクタから係合解除され、そのため、バットレス組立体(110、112)はステープル(47)で組織(T、T)に固定された状態を維持する。このように、バットレス(110、112)は、組織(T、T)内に形成されたステープル(47)のラインを構造的に補強する。図10でも分かるように、遠位に示される、発射ビーム(14)の切断縁部(48)はまた、バットレス組織組立体(110、112)の中央線を通って切断し、各バットレス組立体(110、112)を対応する一対の部分に分離し、それにより各部分は組織(T、T)のそれぞれの断ち切られた領域に固定されたままになる。
C.アクティブリテーナアームを備えた例示的なバットレスアプライヤカートリッジ
外科用器具(10)のエンドエフェクタ(12)は、1回の外科処置中に複数回作動され得るため、操作者が、その1回の外科処置中にバットレス組立体(110、112)をエンドエフェクタジョー(16、18)上に繰り返しかつ容易に装填することを可能にすることが望ましい場合がある。図11~図13Bは、バットレス組立体(110、112)などの補助材料を支持し、保護し、エンドエフェクタ(12)に適用するために使用され得る例示的なバットレスアプライヤカートリッジ(210)(「バットレスアプリケータ」とも呼ばれる)を示す。図11及び図12に最良に示されるように、この実施例のカートリッジ(210)は、開放端部(212)と閉鎖端部(214)とを備えている。以下で更に詳細に説明されるように、開放端部(212)は、エンドエフェクタ(12)を受容するように構成されている。カートリッジ(210)は、各々が全体として「U」字形状を画定して開放端部(212)を呈する第1のハウジング(216a)及び第2のハウジング(216b)を更に含む。プラットフォーム(218)及びスレッドリテーナ(220)が、第1のハウジング(216a)と第2のハウジング(216b)との間に挟入されている。
本実施例のプラットフォーム(218)は、プラットフォーム(218)の一方の側で一対のバットレス組立体(110)を、プラットフォーム(218)のもう一方の側で別の一対のバットレス組立体(112)を支持するように構成されている。プラットフォーム(218)は、第1のハウジング(216a)及び第2のハウジング(216b)の「U」字構成のプロングの間に形成された凹部において露出されている。各バットレス組立体(110、112)は、それぞれ、アンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を横切って広がることを回避するために分離されたそれぞれの一対の部分として提供されているが、プラットフォーム(218)は、アンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を横切って一体として広がる、幅広バージョンのバットレス組立体(110、112)をも、それぞれ、同様に簡単に支持し得る。より具体的には、プラットフォーム(218)の外縁部は、第1のハウジング(216a)及び第2のハウジング(216b)に更に係合する隆起部の形態の保持機構(530)を含んで、プラットフォーム(218)が、第1のハウジング(216a)及び第2のハウジング(216b)に対して摺動することを防止している。
第1及び第2のハウジング(216a、216b)は、一体型把持機構(222)と、第1及び第2のハウジング(216a、216b)内に形成された窓(226)に対応するように位置付けられたインジケータプレート(224)と、を含み、インジケータプレート(224)は、異なる時間に窓(226)を通して視認可能となっている。本実施例のアーム(228)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)に選択的に固定するように構成されている。本実施例では、アーム(228)は弾性であり、したがって、バットレス組立体(110、112)を弾性的に支持し、それによりバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)に対して挟み込むように構成されている。バットレスアプライヤカートリッジ(210)は、一対のテーパカム面(232)と、第1及び第2のハウジング(216a、216b)の対応する表面に係合するように位置付けられたそれぞれの対のハウジング係合機構(234)と、を含む。第1及び第2のハウジング(216a、216b)は、エンドエフェクタ(40)とカートリッジ(210)との適切な位置合わせを提供するのを支援するように構成された近位ガイド機構(236)及び遠位ガイド機構(238)を含む。
図13Aは、リテーナアーム(228)がバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)に対して保持するように位置付けられている構成にあるカートリッジ(210)を示し、図13Bは、リテーナアーム(228)がバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)から解放するように位置付けられている構成にあるカートリッジ(210)を示す。図13A及び図13Bは、プラットフォーム(218)上のバットレス組立体(110)のみを示しているが、バットレス組立体(112)が、同一の方式でプラットフォーム(218)上に保持され、プラットフォーム(218)から解放される。カートリッジ(210)を使用してエンドエフェクタ(12)を装填するために、操作者は最初に、図13Aに示されるようにエンドエフェクタがカートリッジ(210)の開放端部(212)と整列するように、カートリッジ(210)及びエンドエフェクタ(12)を位置付けることになる。操作者は次いで、図13Bに示されるように、エンドエフェクタ(12)を遠位側に前進させて、かつ/又はカートリッジ(210)を近位側に後退させて、プラットフォーム(218)及びバットレス組立体(110、112)をアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に位置付ける。次いで、器具(10)の閉鎖トリガ(26)が操作者によって絞り込まれて、プラットフォーム(218)上のエンドエフェクタジョー(16、18)が閉鎖され、それによって、バットレス組立体(110、112)がアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)に接着剤で取り付けられ、同時にカム面(232)が押し下げられる。カム面(232)の押し下げは、リテーナアーム(228)を横方向外向きに作動させ、それによってバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)から解放することになり、その結果、エンドエフェクタジョー(16、18)がプラットフォーム(218)から係合解除され得る一方で、バットレス組立体(110、112)はアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)に接着されたままになる。
III.外科用ステープラエンドエフェクタにバットレスを適用する例示的な代替アプリケータデバイス及び関連する方法
場合によっては、外科用ステープラ(10)の閉鎖トリガ(26)の作動などを介して、ステープラのエンドエフェクタ閉鎖システムの作動によってジョーを閉鎖することなく、外科用ステープラエンドエフェクタの一方又は両方のジョーにステープル補強補助要素を適用するように構成されたアプリケータデバイスを提供することが望ましい場合がある。以下に説明される例示的なアプリケータデバイスは、このような機能を提供するものであり、したがって、各アプリケータデバイスは、エンドエフェクタに対して操作されて、上述の図13A~図13Bに示されるようなジョーの作動閉鎖を必要とすることなく、補助要素を一方又は両方のジョーに適用するように構成されている。加えて、以下に説明される例示的なアプリケータデバイスは、所望のジョー(例えば、下側ジョー(16)又はアンビル(18))上に補助材料を適切に着座させるために最小圧力を印加するように動作可能であってもよい。
以下に説明される例示的なアプリケータデバイスのいずれもが、上述のバットレス(110、112)などのバットレス、又は例えば、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2012年4月5日に公開され、現在は放棄されている米国特許出願公開第2012/0080336号、発明の名称「Staple Cartridge Comprising Staples Positioned Within A Compressible Portion Thereof」に開示されているタイプの組織厚さコンペンセータの形態をなす補助要素を適用するように構成され得ることが理解されよう。加えて、エンドエフェクタジョーへのステープル補強要素の適用は、上述のような接着機構を用いて、かつ/又は、例えば、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2010年2月23日に発行された米国特許第7,665,646号、発明の名称「Interlocking Buttress Material Retention System」に開示されているタイプの機械的結合機構を用いて達成されてもよい。更に、以下に記載される例示的なアプリケータデバイスのいずれも、1回の使用又は複数回の使用のために適切に構築され得る。
A.エンドエフェクタジョーを逆駆動するための並進可能なスリーブを有する例示的なバットレスアプリケータ
図14~図15Bは、エンドエフェクタのジョーを、1つ又は2つ以上のバットレス組立体(110、112)を支持するバットレスアプリケータ(310)の一部分上に強制的に閉鎖させるか、又はバットレス組立体(110、112)をエンドエフェクタのジョーの上に適用するためにエンドエフェクタのジョーを別様に「逆駆動」するように構成された、例示的なバットレスアプリケータ(310)を示す。バットレスアプリケータ(310)は、以下に別途説明される点を除き、上述のバットレスアプリケータ(210)と同様である。
この実施例のバットレスアプリケータ(310)は、近位端部(図示せず)と遠位端部(314)との間に延在するフレーム(312)を含む。フレーム(312)は、フレーム(312)の近位端部又はその付近に位置付けられたハンドル(316)と、フレーム(312)の遠位端部(314)又はその付近に位置付けられた圧縮パッド又はプラットフォーム(318)と、それらの間に長手方向に延在する細長いレール(320)と、を含む。示される実施例では、レール(320)は、レール(320)がエンドエフェクタ(12)に沿って位置付けられることが可能であるように、ハンドル(316)及びプラットフォーム(318)の側面に沿って延在する。単一のレール(320)が示されているが、フレーム(312)は、例えば、一対の対向するレール(320)を含んでもよい。バットレスアプリケータ(310)は、フレーム(312)に結合されており、かつ図14の第1の矢印(A1)によって示されるようにレール(320)に沿ってプラットフォーム(318)に対して長手方向に並進し、以下でより詳細に説明されるようにエンドエフェクタ(12)を選択的に受容するように構成された、並進可能なスリーブ(322)の形態の可動部材を更に含む。
本実施例のプラットフォーム(318)は、少なくとも1つのバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(318)の少なくとも1つの側において支持するように構成されている。示される実施例では、プラットフォーム(318)は、アンビル(18)又はステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて一体的に広がる幅広バージョンのバットレス組立体(110、112)を支持するが、バットレス組立体(110、112)は、代替的に、それぞれアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて広がらないように分離された部分のそれぞれの対で設けられてもよい。プラットフォーム(318)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(318)の片側のみで支持するように示されているが、プラットフォーム(318)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(318)の両側で同様に容易に支持し得る。
並進可能なスリーブ(322)は、概ねC字形の断面を有し、プラットフォーム(318)がジョー(16、18)間に位置付けられたときに、エンドエフェクタジョー(16、18)のうちの少なくとも1つの外側外面に選択的に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成された、概ねC字形の内側閉鎖面(324)を含む。この点に関して、スリーブ(322)は、閉鎖面(324)がエンドエフェクタ(12)を少なくとも部分的に円周方向に取り囲むか又は包囲することができ、閉鎖状態でエンドエフェクタ(12)を抑えるためにジョー(16、18)のうちの少なくとも1つの外側外面に接触するか又はほぼ接触するように、エンドエフェクタ(12)に対してサイズ決め及び構成され得る。例えば、閉鎖面(324)は、エンドエフェクタ(12)が閉鎖状態にあるときの、ジョー(16、18)の外側外面間の距離に実質的に等しいか又はそれよりもわずかに大きい横断寸法(例えば、直径)を画定し得る。スリーブ(322)及び/又はレール(320)はまた、プラットフォーム(318)がジョー(16、18)間に適切に位置付けられている状態で、バットレスアプリケータ(310)がエンドエフェクタ(12)の上に位置付けられているときに、レール(320)がエンドエフェクタ(12)の側面に当接することを可能にすることなどによって、エンドエフェクタ(12)とバットレスアプリケータ(310)との適切な位置合わせを提供するのを支援するようにサイズ決め及び構成されてもよい。
図15Aは、開放状態にあるエンドエフェクタ(12)と、閉鎖面(324)が上側ジョー(18)の外側外面から機械的に係合解除されるように、スリーブ(322)がエンドエフェクタ(12)に対して後退位置にある構成のバットレスアプリケータ(310)とを示す。一方、図15Bは、閉鎖面(324)が上側ジョー(18)の外側外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように、スリーブ(322)がエンドエフェクタ(12)に対して伸長位置にある構成のバットレスアプリケータ(310)を示す。バットレスアプリケータ(310)を使用してエンドエフェクタ(12)を装填するために、操作者は、図15Aに示されるように、スリーブ(322)がジョー(16、18)から近位に後退した状態で、プラットフォーム(318)及びバットレス組立体(110、112)がアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に位置付けられ、またエンドエフェクタ(12)がスリーブ(322)と位置合わせされるように、バットレスアプリケータ(310)及びエンドエフェクタ(12)を最初に位置付ける。操作者は次いで、図15Bの第2の矢印(A2)によって示されるように、スリーブ(322)をエンドエフェクタ(12)に対して遠位に前進させて、閉鎖面(324)をアンビル(18)の外側外面に機械的に係合させる。エンドエフェクタジョー(16、18)は、かかる機械的係合によって(例えば、器具(10)の閉鎖トリガ(26)が作動していないまま)プラットフォーム(318)上で逆駆動されて閉鎖されてもよく、それによって、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に(例えば、そのステープル留め面に)接着して取り付ける。バットレス組立体(110、112)は、エンドエフェクタジョー(16、18)がプラットフォーム(318)から係合解除され得る一方で、バットレス組立体(110、112)がアンビル(18)に接着されたままになるように、プラットフォーム(318)から解放され得る。一実施例では、スリーブ(322)は、エンドエフェクタ(12)を閉鎖状態に向かって徐々に遷移させるために、前後又は「ポンピング」方式で連続的に前進及び後退されてもよい。
バットレスアプリケータ(310)は、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に適用するように示されているが、バットレスアプリケータ(310)は、追加的に又は代替的に、バットレス組立体(110、112)を下側ジョー(16)に、例えばステープラカートリッジ(37)に(例えば、そのステープル留め面に)適用してもよい。
B.エンドエフェクタジョーを逆駆動するためのテーパ状のカム面を有する例示的なバットレスアプリケータ
図16~図17Bは、エンドエフェクタのジョーを、1つ又は2つ以上のバットレス組立体(110、112)を支持するバットレスアプリケータ(410)の一部分上に強制的に閉鎖させるか、又はバットレス組立体(110、112)をエンドエフェクタのジョーの上に適用するためにエンドエフェクタのジョーを別様に「逆駆動」するように構成された、別の例示的なバットレスアプリケータ(410)を示す。バットレスアプリケータ(410)は、以下に別途説明される点を除き、上述のバットレスアプリケータ(210、310)と同様である。
この実施例のバットレスアプリケータ(410)は、開放近位端部(413)と閉鎖遠位端部(414)との間に延在するハウジング(412)を含む。ハウジング(412)は、ハウジング(412)が概ね漏斗形状であるように、概ね円錐台形の近位部分(416)と概ね円筒形の遠位部分(417)とを含む。圧縮パッド又はプラットフォーム(418)は、ハウジング(412)の近位部分(416)及び遠位部分(417)内で閉鎖遠位端部(414)から近位に延在し、ハウジング(412)に対する移動に抗して固定されている。以下で更に詳細に説明されるように、ハウジング(412)は、エンドエフェクタ(12)を選択的に受容するように構成されている。
本実施例のプラットフォーム(418)は、少なくとも1つのバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(418)の少なくとも1つの側において支持するように構成されている。示される実施例では、プラットフォーム(418)は、アンビル(18)又はステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて一体的に広がる幅広バージョンのバットレス組立体(110、112)を支持するが、バットレス組立体(110、112)は、代替的に、それぞれアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて広がらないように分離された部分のそれぞれの対で設けられてもよい。プラットフォーム(418)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(418)の片側のみで支持するように示されているが、プラットフォーム(418)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(418)の両側で同様に容易に支持し得る。
ハウジング(412)の近位部分(416)及び遠位部分(417)は、それぞれ、テーパ状の内側閉鎖面(424)及び非テーパ状の内側閉鎖面(426)を含み、これらは、プラットフォーム(418)がジョー(16、18)間に位置付けられたときに、エンドエフェクタジョー(16、18)のうちの少なくとも1つの外側外面に選択的に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている。この点に関して、近位部分(416)及び遠位部分(417)は、閉鎖面(424、426)がエンドエフェクタ(12)を少なくとも部分的に円周方向に取り囲むか又は包囲することができ、閉鎖状態でエンドエフェクタ(12)を抑えるためにジョー(16、18)のうちの少なくとも1つの外側外面に接触するか又はほぼ接触するように、エンドエフェクタ(12)に対してサイズ決め及び構成され得る。例えば、非テーパ状の閉鎖面(426)は、エンドエフェクタ(12)が閉鎖状態にあるときの、ジョー(16、18)の外側外面間の距離に実質的に等しいか又はそれよりもわずかに大きい、小さい方の横断寸法(例えば、直径)を画定し得る。一方、テーパ状の閉鎖面(424)は、エンドエフェクタ(12)が閉鎖状態にあるときの、ジョー(16、18)の外側外面間の距離に実質的に等しいか又はそれよりも大きい、大きい方の横断寸法(例えば、直径)を画定し得、非テーパ状の閉鎖面(426)に向かって遠位方向に半径方向内向きにテーパ状であってもよい。代替的に、テーパ状の閉鎖面(424)は、非テーパ状の閉鎖面(426)に向かって遠位方向に半径方向内向きに湾曲していてもよいことが理解されよう。近位部分(416)及び/又は遠位部分(417)はまた、プラットフォーム(418)がジョー(16、18)間に適切に位置付けられている状態で、バットレスアプリケータ(410)がエンドエフェクタ(12)の上に位置付けられているときに、エンドエフェクタ(12)の1つ又は2つ以上の側面に当接することなどによって、エンドエフェクタ(12)とバットレスアプリケータ(410)との適切な位置合わせを提供するのを支援するようにサイズ決め及び構成されてもよい。
図17Aは、テーパ状の閉鎖面(424)が上側ジョー(18)の外側外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように、エンドエフェクタ(12)に対して位置付けられたバットレスアプリケータ(410)を示す。一方、図17Bは、非テーパ状の閉鎖面(326)が両方のジョー(16、18)の外側外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を閉鎖状態に維持するように、エンドエフェクタ(12)に対して位置付けられたバットレスアプリケータ(410)を示す。バットレスアプリケータ(410)を使用してエンドエフェクタ(12)を装填するために、操作者は、図17Aに示されるように、プラットフォーム(418)及びバットレス組立体(110、112)がアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に位置付けられ、またエンドエフェクタ(12)がハウジング(412)の近位部分(416)によって受容されるように、バットレスアプリケータ(410)及びエンドエフェクタ(12)を最初に位置付ける。操作者は次いで、図17Aの第3の矢印(A3)によって示されるように、ハウジング(412)をエンドエフェクタ(12)に対して近位に前進させて、テーパ状の閉鎖面(424)をアンビル(18)の外側外面に機械的に係合させ、それによって、図17Bに示されるように、非テーパ状の閉鎖面(426)が両方のジョー(16、18)の外側外面に機械的に係合するまで、アンビル(18)が、図17Aの第4の矢印(A4)によって示されるように、半径方向内向きにカム駆動される。エンドエフェクタジョー(16、18)は、かかる機械的係合によって(例えば、器具(10)の閉鎖トリガ(26)が作動していないまま)プラットフォーム(418)上で逆駆動されて閉鎖されてもよく、それによって、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に(例えば、そのステープル留め面に)接着して取り付ける。バットレス組立体(110、112)は、ハウジング(412)をエンドエフェクタ(12)に対して遠位に後退させることなどによって、エンドエフェクタジョー(16、18)がプラットフォーム(418)から係合解除され得る一方で、バットレス組立体(110、112)がアンビル(18)に接着されたままになるように、プラットフォーム(418)から解放され得る。
バットレスアプリケータ(410)は、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に適用するように示されているが、バットレスアプリケータ(410)は、追加的に又は代替的に、バットレス組立体(110、112)を下側ジョー(16)に、例えばステープラカートリッジ(37)に(例えば、そのステープル留め面に)適用してもよい。
一実施例では、プラットフォーム(418)は省略されてもよく、ハウジング(412)は、プラットフォーム(418)の代わりに、カートリッジ(210)などの別のバットレスアプリケータ又はアプライヤカートリッジを選択的に受容するように構成されてもよい。このようにして、バットレスアプリケータ(410)は、装填されたカートリッジ(210)をハウジング(412)内に選択的に挿入し、使用済みカートリッジ(210)をハウジング(412)から取り外すことによって再使用可能であり得る。
C.エンドエフェクタジョーを逆駆動するためのねじり可能なスリーブを有する例示的なバットレスアプリケータ
図18~図19Bは、エンドエフェクタのジョーを、1つ又は2つ以上のバットレス組立体(110、112)を支持するバットレスアプリケータ(510)の一部分上に強制的に閉鎖させるか、又はバットレス組立体(110、112)をエンドエフェクタのジョーの上に適用するためにエンドエフェクタのジョーを別様に「逆駆動」するように構成された、別の例示的なバットレスアプリケータ(510)を示す。バットレスアプリケータ(510)は、以下に別途説明される点を除き、上述のバットレスアプリケータ(210、310、410)と同様である。
この実施例のバットレスアプリケータ(510)は、圧縮パッド又はプラットフォーム(518)を含むフレーム(512)を備える。バットレスアプリケータ(510)は、フレーム(512)に結合されており、かつプラットフォーム(518)の長手方向軸に平行な回転軸(rotational axis、RA)を中心にプラットフォーム(518)に対して回転し、以下でより詳細に説明されるようにエンドエフェクタ(12)を選択的に受容するように構成された、回転可能なスリーブ(522)の形態の可動部材を更に含む。
本実施例のプラットフォーム(518)は、少なくとも1つのバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(518)の少なくとも1つの側において支持するように構成されている。示される実施例では、プラットフォーム(518)は、アンビル(18)又はステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて一体的に広がる幅広バージョンのバットレス組立体(110、112)を支持するが、バットレス組立体(110、112)は、代替的に、それぞれアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて広がらないように分離された部分のそれぞれの対で設けられてもよい。プラットフォーム(518)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(518)の片側のみで支持するように示されているが、プラットフォーム(518)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(518)の両側で同様に容易に支持し得る。
回転可能なスリーブ(522)は、プラットフォーム(518)がジョー(16、18)間に位置付けられたときに、エンドエフェクタジョー(16、18)のうちの少なくとも1つの外側外面に選択的に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成された、概ね長円形又は楕円形の内側閉鎖面(524)を画定する概ね長円形又は楕円形の断面を有するボア(523)を含む。この点に関して、スリーブ(522)は、閉鎖面(524)がエンドエフェクタ(12)を少なくとも部分的に円周方向に取り囲むか又は包囲することができ、閉鎖状態でエンドエフェクタ(12)を抑えるためにジョー(16、18)のうちの少なくとも1つの外側外面に接触するか又はほぼ接触するように、エンドエフェクタ(12)に対してサイズ決め及び構成され得る。例えば、閉鎖面(524)は、エンドエフェクタ(12)が閉鎖状態にあるときの、ジョー(16、18)の外側外面間の距離に実質的に等しいか又はそれよりもわずかに大きい、小さい方の横断寸法(例えば、直径)を画定してもよく、エンドエフェクタ(12)が閉鎖状態にあるときの、ジョー(16、18)の外側外面間の距離に実質的に等しいか又はそれよりも大きい、大きい方の横断寸法(例えば、直径)を更に画定してもよい。スリーブ(522)はまた、プラットフォーム(518)がジョー(16、18)間に適切に位置付けられている状態で、バットレスアプリケータ(510)がエンドエフェクタ(12)の上に位置付けられているときに、エンドエフェクタ(12)の1つ又は2つ以上の側面に当接することなどによって、エンドエフェクタ(12)とバットレスアプリケータ(510)との適切な位置合わせを提供するのを支援するようにサイズ決め及び構成されてもよい。
図19Aは、開放状態にあるエンドエフェクタ(12)と、閉鎖面(524)がジョー(16、18)の外側外面から機械的に係合解除されるように、スリーブ(522)がエンドエフェクタ(12)に対して第1の角度(例えば、「非クロック」)位置にある構成のバットレスアプリケータ(510)とを示す。一方、図19Bは、閉鎖面(524)がジョー(16、18)の外側外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように、スリーブ(522)がエンドエフェクタ(12)に対して第2の角度(例えば、「クロック」)位置にある構成のバットレスアプリケータ(510)を示す。バットレスアプリケータ(510)を使用してエンドエフェクタ(12)を装填するために、操作者は、図19Aに示されるように、プラットフォーム(518)及びバットレス組立体(110、112)がアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に位置付けられ、またスリーブ(522)がエンドエフェクタ(12)に対して回転軸(RA)を中心に第1の角度位置に配向された状態で、エンドエフェクタ(12)がスリーブ(522)によって受容されるように、バットレスアプリケータ(510)及びエンドエフェクタ(12)を最初に位置付ける。操作者は次いで、図19Bの第5の矢印(A5)によって示されるように、スリーブ(522)をエンドエフェクタ(12)に対して回転軸(RA)を中心に第2の角度位置に向かって回転させて、閉鎖面(524)の幅狭の又は小さい方の横断寸法部分が両方のジョー(16、18)の外側外面に機械的に係合するまで、閉鎖面(524)を両方のジョー(16、18)の外側外面に機械的に係合させる。エンドエフェクタジョー(16、18)は、かかる機械的係合によって(例えば、器具(10)の閉鎖トリガ(26)が作動していないまま)プラットフォーム(518)上で逆駆動されて閉鎖されてもよく、それによって、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に(例えば、そのステープル留め面に)接着して取り付ける。バットレス組立体(110、112)は、スリーブ(522)をエンドエフェクタ(12)に対して回転軸(RA)の周りで第1の角度位置まで回転させることなどによって、エンドエフェクタジョー(16、18)がプラットフォーム(518)から係合解除され得る一方で、バットレス組立体(110、112)がアンビル(18)に接着されたままになるように、プラットフォーム(518)から解放され得る。
バットレスアプリケータ(510)は、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に適用するように示されているが、バットレスアプリケータ(510)は、追加的に又は代替的に、バットレス組立体(110、112)を下側ジョー(16)に、例えばステープラカートリッジ(37)に(例えば、そのステープル留め面に)適用してもよい。
D.エンドエフェクタジョーを逆駆動するためのヒンジ式レバーアームを有する例示的なバットレスアプリケータ
図20~図21Bは、エンドエフェクタのジョーを、1つ又は2つ以上のバットレス組立体(110、112)を支持するバットレスアプリケータ(610)の一部分上に強制的に閉鎖させるか、又はバットレス組立体(110、112)をエンドエフェクタのジョーの上に適用するためにエンドエフェクタのジョーを別様に「逆駆動」するように構成された、別の例示的なバットレスアプリケータ(610)を示す。バットレスアプリケータ(610)は、以下に別途説明される点を除き、上述のバットレスアプリケータ(210、310、410、510)と同様である。
この実施例のバットレスアプリケータ(610)は、近位端部(613)と遠位端部(614)との間に延在するフレーム(612)を含む。フレーム(612)は、フレーム(612)の遠位端部(614)又はその付近に位置付けられた二重ヒンジナックル(616)と、ナックル(616)から近位端部(613)まで近位に延在する圧縮パッド又はプラットフォーム(618)とを含む。バットレスアプリケータ(610)は、それぞれのヒンジピン(623)を介してナックル(616)に結合されており、かつプラットフォーム(618)の長手方向軸に垂直な方向に延在するそれぞれの横方向枢動軸(pivot axes、PA)を中心としてプラットフォーム(618)に対して枢動し、以下でより詳細に説明されるようにエンドエフェクタ(12)を選択的に受容するように構成された、対向する枢動可能なレバーアーム(622)の形態の一対の可動部材を更に含む。
本実施例のプラットフォーム(618)は、少なくとも1つのバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(618)の少なくとも1つの側において支持するように構成されている。示される実施例では、プラットフォーム(618)は、アンビル(18)又はステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて一体的に広がる幅広バージョンのバットレス組立体(110、112)を支持するが、バットレス組立体(110、112)は、代替的に、それぞれアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて広がらないように分離された部分のそれぞれの対で設けられてもよい。プラットフォーム(618)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(618)の片側のみで支持するように示されているが、プラットフォーム(618)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(618)の両側で同様に容易に支持し得る。
レバーアーム(622)は各々概ね平坦であり、プラットフォーム(618)がジョー(16、18)間に位置付けられたときに、エンドエフェクタジョー(16、18)のそれぞれの外側外面に選択的に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成された、それぞれの概ね平坦な内側閉鎖面(624)を含む。この点に関して、レバーアーム(622)は、閉鎖面(624)がエンドエフェクタ(12)を少なくとも部分的に円周方向に取り囲むか又は包囲することが集合的に可能であり、閉鎖状態でエンドエフェクタ(12)を抑えるためにジョー(16、18)のそれぞれの外側外面に接触するか又はほぼ接触するように、エンドエフェクタ(12)に対してサイズ決め及び構成され得る。例えば、閉鎖面(624)は、エンドエフェクタ(12)が閉鎖状態にあるときの、ジョー(16、18)の外側外面間の距離に実質的に等しいか又はそれよりもわずかに大きいことが可能な可変横断寸法を集合的に画定し得る。一実施例では、ヒンジピン(623)は、エンドエフェクタ(12)が閉鎖状態にあるときの、ジョー(16、18)の外側外面間の距離に実質的に等しいか又はそれよりもわずかに大きい距離だけ互いに離間していてもよい。
図21Aは、閉鎖面(624)がそれぞれのジョー(16、18)の外側外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように、レバーアーム(622)がそれぞれの枢動軸(PA)を中心に開放位置から閉鎖位置に向かって枢動される構成のバットレスアプリケータ(610)を示す。一方、図21Bは、閉鎖面(624)がそれぞれのジョー(16、18)の外側外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を閉鎖状態に維持するように、レバーアーム(622)が閉鎖位置にある構成のバットレスアプリケータ(610)を示す。バットレスアプリケータ(610)を使用してエンドエフェクタ(12)を装填するために、操作者は、図21Aに示されるように、プラットフォーム(618)及びバットレス組立体(110、112)がアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に位置付けられ、またレバーアーム(622)が開放位置又はその付近にある状態で、エンドエフェクタ(12)がレバーアーム(622)間に受容されるように、バットレスアプリケータ(610)及びエンドエフェクタ(12)を最初に位置付ける。操作者は次いで、図21Bの第6の矢印(A6)によって示されるように、バットレスアプリケータ(610)をエンドエフェクタ(12)に対して近位に前進させ、及び/又は図21Bの第7の矢印(A7)によって示されるように、レバーアーム(622)を閉鎖位置に向かって(例えば、レバーアーム(622)を互いに向かって挟むことによって)枢動させて、閉鎖面(624)が図21Bに示されるようにそれぞれの外側外面に概ね平行になるまで、閉鎖面(624)をそれぞれのジョー(16、18)の外側外面に機械的に係合させる。エンドエフェクタジョー(16、18)は、図21Bの第8の矢印(A8)によって示されるように、かかる機械的係合によって(例えば、器具(10)の閉鎖トリガ(26)が作動していないまま)プラットフォーム(618)上で逆駆動されて閉鎖されてもよく、それによって、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に(例えば、そのステープル留め面に)接着して取り付ける。バットレス組立体(110、112)は、レバーアーム(622)を開放位置に向かって枢動させることなどによって、エンドエフェクタジョー(16、18)がプラットフォーム(618)から係合解除され得る一方で、バットレス組立体(110、112)がアンビル(18)に接着されたままになるように、プラットフォーム(618)から解放され得る。一実施例では、バットレスアプリケータ(610)は、レバーアーム(622)が閉鎖位置に向かって枢動されている間に、エンドエフェクタ(12)に対して近位に同時に前進され得る。
バットレスアプリケータ(610)は、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に適用するように示されているが、バットレスアプリケータ(610)は、追加的に又は代替的に、バットレス組立体(110、112)を下側ジョー(16)に、例えばステープラカートリッジ(37)に(例えば、そのステープル留め面に)適用してもよい。
一実施例では、バットレスアプリケータ(610)は、レバーアーム(622)が、アンビル(18)(又は下側ジョー(16))上へのバットレス組立体(110、112)の適切な着座を確実にするのに十分な閾値力及び/又は圧力をそれぞれのジョー(16、18)に印加するまで、エンドエフェクタジョー(16、18)が開放状態に向かって枢動することを防止するように構成された、閾値力印加又は圧力印加機構を含み得る。例えば、各レバーアーム(622)は、レバーアーム(622)が開放位置に向かって枢動されるまで、ジョー(16、18)の開放を阻止するために、それぞれのジョー(16、18)に摩擦係合するように構成された1つ又は2つ以上のノッチを含んでもよい。加えて又は代替的に、バットレスアプリケータ(610)は、レバーアーム(622)が、アンビル(18)(又は下側ジョー(16))上へのバットレス組立体(110、112)の適切な着座を確実にするのに十分な閾値力及び/又は圧力をそれぞれのジョー(16、18)に印加したという視覚的、触覚的、及び/又は聴覚的指示をユーザに提供するように構成された、閾値力通知又は圧力通知機構を含んでもよい。
E.エンドエフェクタジョーを逆駆動するためのカムレバーアームを有する例示的なバットレスアプリケータ
図22は、エンドエフェクタのジョーを、1つ又は2つ以上のバットレス組立体(110、112)を支持するバットレスアプリケータ(710)の一部分上に強制的に閉鎖させるか、又はバットレス組立体(110、112)をエンドエフェクタのジョーの上に適用するためにエンドエフェクタのジョーを別様に「逆駆動」するように構成された、別の例示的なバットレスアプリケータ(710)を示す。バットレスアプリケータ(710)は、以下に別途説明される点を除き、上述のバットレスアプリケータ(210、310、410、510、610)と同様である。
この実施例のバットレスアプリケータ(710)は、近位端部(図示せず)と遠位端部(714)との間に延在するフレーム(712)を含む。フレーム(712)は、フレーム(712)の遠位端部(714)又はその付近に位置付けられたヒンジナックル(716)と、ナックル(716)からフレーム(712)の近位端部まで近位に延在する圧縮パッド又はプラットフォーム(718)と、ナックル(716)から近位に延在する固定アーム(720)とを含む。バットレスアプリケータ(710)は、ヒンジピン(723)を介してナックル(716)に結合されており、かつプラットフォーム(718)の長手方向軸に垂直な方向に延在する横方向枢動軸(PA)を中心にプラットフォーム(718)に対して枢動し、以下でより詳細に説明されるように、固定アーム(720)に対してエンドエフェクタ(12)を選択的に受容するように構成された、枢動可能なレバーアーム(722)の形態の可動部材を更に含む。
本実施例のプラットフォーム(718)は、少なくとも1つのバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(718)の少なくとも1つの側において支持するように構成されている。示される実施例では、プラットフォーム(718)は、アンビル(18)又はステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて一体的に広がる幅広バージョンのバットレス組立体(110、112)を支持するが、バットレス組立体(110、112)は、代替的に、それぞれアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)を超えて広がらないように分離された部分のそれぞれの対で設けられてもよい。プラットフォーム(718)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(718)の片側のみで支持するように示されているが、プラットフォーム(718)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(718)の両側で同様に容易に支持し得る。
レバーアーム(722)は、概ね平坦であり、エンドエフェクタジョー(16、18)のうちの一方の外側外面に選択的に機械的に係合するように構成された、突出したテーパ状の閉鎖面(724)を含み、一方、固定アーム(720)は、概ね平坦であり、エンドエフェクタジョー(16、18)のうちの他方の外側面に選択的に機械的に係合するように構成された、概ね平坦な非テーパ状の閉鎖面(726)を含み、それによって、プラットフォーム(718)がジョー(16、18)間に位置付けられたときに、エンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させる。この点に関して、アーム(720、722)は、閉鎖面(724、726)が、エンドエフェクタ(12)を少なくとも部分的に円周方向に取り囲むか又は包囲することが集合的に可能であり、閉鎖状態でエンドエフェクタ(12)を抑えるためにジョー(16、18)のそれぞれの外側外面に接触するか又はほぼ接触するように、エンドエフェクタ(12)に対してサイズ決め及び構成され得る。例えば、閉鎖面(724、726)は、エンドエフェクタ(12)が閉鎖状態にあるときの、ジョー(16、18)の外側外面間の距離に実質的に等しいか又はそれよりもわずかに大きいことが可能な可変横断寸法を集合的に画定し得る。テーパ状の閉鎖面(724)は代替的に湾曲していてもよいことが理解されよう。
図22Aは、テーパ状の閉鎖面(724)がアンビル(18)の外側外面に機械的に係合し、一方で、非テーパ状の閉鎖面(726)が下側ジョー(16)の外側外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように、レバーアーム(722)が枢動軸(PA)を中心に開放位置から閉鎖位置に向かって枢動される構成のバットレスアプリケータ(710)を示す。一方、図22Bは、閉鎖面(724、726)がジョー(16、18)のそれぞれの外側外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタ(12)を閉鎖状態に維持するように、レバーアーム(722)が閉鎖位置にある構成のバットレスアプリケータ(710)を示す。バットレスアプリケータ(710)を使用してエンドエフェクタ(12)を装填するために、操作者は、図22Aに示されるように、プラットフォーム(718)及びバットレス組立体(110、112)がアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に位置付けられ、またレバーアーム(722)が開放位置又はその付近にある状態で、エンドエフェクタ(12)がアーム(720、722)間に受容されるように、バットレスアプリケータ(710)及びエンドエフェクタ(12)を最初に位置付ける。操作者は次いで、図22Bの第9の矢印(A9)によって示されるように、レバーアーム(722)を閉鎖位置に向かって枢動させて、閉鎖面(724)をアンビル(18)の外側外面に機械的に係合させ、それによって、図22Bの第10の矢印(A10)によって示されるように、アンビル(18)が半径方向内向きにカム駆動される。エンドエフェクタジョー(16、18)は、図22Bに示されるように、かかる機械的係合によって(例えば、器具(10)の閉鎖トリガ(26)が作動していないまま)プラットフォーム(718)上で逆駆動されて閉鎖されてもよく、それによって、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に(例えば、そのステープル留め面に)接着して取り付ける。バットレス組立体(110、112)は、エンドエフェクタジョー(16、18)がプラットフォーム(718)から係合解除され得る一方で、バットレス組立体(110、112)がアンビル(18)に接着されたままになるように、プラットフォーム(718)から解放され得る。一実施例では、バットレスアプリケータ(710)は、レバーアーム(722)が閉鎖位置に向かって枢動されている間に、エンドエフェクタ(12)に対して近位に同時に前進され得る。
バットレスアプリケータ(710)は、バットレス組立体(110、112)をアンビル(18)に適用するように示されているが、バットレスアプリケータ(710)は、追加的に又は代替的に、バットレス組立体(110、112)を下側ジョー(16)に、例えばステープラカートリッジ(37)に(例えば、そのステープル留め面に)適用してもよい。
IV.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせる又は適用することができる様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願又は本出願のその後の出願において任意の時点で提示され得る特許請求の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。一切の権利放棄が意図されていない。以下の実施例は、単に例示的な目的で提供されているに過ぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用され得ることが企図される。また、一部の変形例では、以下の実施例において言及される特定の特徴部を省略し得ることも企図される。したがって、以下に言及される態様又は特徴のいずれも、本発明者ら又は本発明者らの権利相続人によって後にそのように明示的に示されていない限り、重要であるとみなされるべきではない。本出願又は本出願に関連する後続の出願において提示される特許請求の範囲が、以下に言及されるもの以外の追加の特徴を含む場合、それらの追加の特徴は、特許性に関するいかなる理由で追加されたものとみなされるべきではない。
外科用ステープラのエンドエフェクタの対向する第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つに少なくとも1つの補助要素を適用するための装置であって、第1のジョー及び第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、装置が、(a)エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されたプラットフォームと、(b)プラットフォーム上に位置付けられた少なくとも1つの補助要素と、(c)プラットフォームとは反対側の少なくとも1つの閉鎖面であって、第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つのそれぞれのステープル留め面を少なくとも1つの補助要素と接触させるために、第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合し、それによって、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、少なくとも1つの閉鎖面と、を備える、装置。
少なくとも1つの閉鎖面が、プラットフォームに対して移動可能である、実施例1に記載の装置。
(a)プラットフォームに固定して結合された細長いレールと、(b)細長いレールに沿って並進可能なスリーブであって、少なくとも1つの閉鎖面がスリーブによって提示される、スリーブと、を更に備える、実施例2に記載の装置。
プラットフォームが第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられたときに、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面から機械的に係合解除される後退位置と、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させる伸長位置との間で、スリーブが細長いレールに沿って並進可能である、実施例3に記載の装置。
スリーブが、概ねC字形の断面を有する、実施例3~4のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
プラットフォームの長手方向軸に平行な回転軸を中心に回転可能なスリーブを更に備え、少なくとも1つの閉鎖面がスリーブによって提示される、実施例2に記載の装置。
プラットフォームが第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられたときに、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面から機械的に係合解除される第1の角度位置と、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させる第2の角度位置との間で、スリーブが回転軸を中心に回転可能である、実施例6に記載の装置。
スリーブが、少なくとも1つの閉鎖面を画定するボアを含み、ボアが、概ね長円形の断面を有する、実施例6~7のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
プラットフォームの長手方向軸に垂直な方向に延在する横軸を中心に枢動可能な少なくとも1つのレバーアームを更に備え、少なくとも1つの閉鎖面が、少なくとも1つのレバーアームによって提示される、実施例2に記載の装置。
プラットフォームが第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられたときに、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面から機械的に係合解除される開放位置と、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させる閉鎖位置との間で、少なくとも1つのレバーアームが横軸を中心に枢動可能である、実施例9に記載の装置。
少なくとも1つの閉鎖面が、概ね平坦である、実施例9~10のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
少なくとも1つのレバーアームが、対向する第1のレバーアーム及び第2のレバーアームを含み、少なくとも1つの閉鎖面が、第1のレバーアームによって提示される第1の閉鎖面と、第2のレバーアームによって提示される第2の閉鎖面とを含む、実施例9~11のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
少なくとも1つの閉鎖面が、湾曲したカム面又はテーパ状のカム面のうちの少なくとも1つを含む、実施例9~12のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置。
少なくとも1つの閉鎖面が、プラットフォームに対する移動に抗して固定されている、実施例1に記載の装置。
少なくとも1つの閉鎖面が、湾曲したカム面又はテーパ状のカム面のうちの少なくとも1つを含む、実施例14に記載の装置。
システムであって、(a)外科用ステープラのエンドエフェクタであって、対向する第1のジョー及び第2のジョーを含み、第1のジョー及び第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含む、エンドエフェクタと、(b)実施例1~15のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置と、を備える、システム。
装置のプラットフォームが、エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられている、実施例16に記載のシステム。
外科用ステープラのエンドエフェクタの対向する第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つに少なくとも1つの補助要素を適用するための装置であって、第1のジョー及び第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、装置が、(a)エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されたプラットフォームと、(b)プラットフォーム上に位置付けられた少なくとも1つの補助要素と、(c)プラットフォームとは反対側の少なくとも1つの閉鎖面であって、プラットフォームが第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられたときに、第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つのそれぞれのステープル留め面を少なくとも1つの補助要素と接触させるために、第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に対して移動し、それによって、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、少なくとも1つの閉鎖面と、を備える、装置。
少なくとも1つの可動部材を更に備え、少なくとも1つの閉鎖面が、少なくとも1つの可動部材によって提示され、少なくとも1つの閉鎖面が、プラットフォームに対する可動部材の移動に応答して、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、実施例18に記載の装置。
少なくとも1つの閉鎖面が、プラットフォームに対するエンドエフェクタの並進に応答して、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、実施例18に記載の装置。
システムであって、(a)外科用ステープラのエンドエフェクタであって、対向する第18のジョー及び第2のジョーを含み、第1のジョー及び第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含む、エンドエフェクタと、(b)実施例1~20のいずれか1つ又は2つ以上に記載の装置と、を備える、システム。
装置のプラットフォームが、エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられている、実施例21に記載のシステム。
対向する第1のジョー及び第2のジョーを有する外科用ステープラのエンドエフェクタに補助要素を固定する方法であって、第1のジョー及び第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、方法が、(a)補助要素アプリケータのプラットフォームを、第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けることであって、補助要素が、プラットフォーム上に配置されている、位置付けることと、(b)補助要素アプリケータの少なくとも1つの閉鎖面を、第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合させることによって、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させ、それによって第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つのそれぞれのステープル留め面を、少なくとも1つの補助要素と接触させることと、を含む、方法。
エンドエフェクタが、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって選択的に遷移させるように構成された閉鎖システムを含み、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるステップが、エンドエフェクタの閉鎖システムを非作動状態に維持しながら実行される、実施例23に記載の方法。
エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させることが、少なくとも1つの閉鎖面をプラットフォームに対して移動させることを含む、実施例23~24のいずれか1つ又は2つ以上に記載の方法。
補助要素アプリケータが、(a)プラットフォームに固定して結合された細長いレールと、(b)スリーブと、を含み、少なくとも1つの閉鎖面がスリーブによって提示され、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させることが、スリーブを細長いレールに沿って並進させることを含む、実施例25に記載の方法。
エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させることが、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面から機械的に係合解除される後退位置と、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させる伸長位置との間で、スリーブを細長いレールに沿って並進させることを含む、実施例26に記載の方法。
スリーブが、概ねC字形の断面を有する、実施例26~27のいずれか1つ又は2つ以上に記載の方法。
補助要素アプリケータがスリーブを含み、少なくとも1つの閉鎖面がスリーブによって提示され、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させることが、プラットフォームの長手方向軸に平行な回転軸を中心にスリーブを回転させることを含む、実施例25に記載の方法。
エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させることが、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面から機械的に係合解除される第1の角度位置と、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させる第2の角度位置との間で、スリーブを回転軸を中心に回転させることを含む、実施例29に記載の方法。
スリーブが、少なくとも1つの閉鎖面を画定するボアを含み、ボアが、概ね長円形の断面を有する、実施例29~30のいずれか1つ又は2つ以上に記載の方法。
補助要素アプリケータが少なくとも1つのレバーアームを含み、少なくとも1つの閉鎖面が、少なくとも1つのレバーアームによって提示され、エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させることが、少なくとも1つのレバーアームを、プラットフォームの長手方向軸に垂直な方向に延在する横軸を中心に枢動させることを含む、実施例25に記載の方法。
エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させることが、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面から機械的に係合解除される開放位置と、少なくとも1つの閉鎖面が第1のジョー又は第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面に機械的に係合し、それによってエンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させる閉鎖位置との間で、少なくとも1つのレバーアームを横軸を中心に枢動させることを含む、実施例32に記載の方法。
少なくとも1つの閉鎖面が、概ね平坦である、実施例32~33のいずれか1つ又は2つ以上に記載の方法。
少なくとも1つのレバーアームが、対向する第1のレバーアーム及び第2のレバーアームを含み、少なくとも1つの閉鎖面が、第1のレバーアームによって提示される第1の閉鎖面と、第2のレバーアームによって提示される第2の閉鎖面とを含む、実施例32~34のいずれか1つ又は2つ以上に記載の方法。
少なくとも1つの閉鎖面が、湾曲したカム面又はテーパ状のカム面のうちの少なくとも1つを含む、実施例32~35のいずれか1つ又は2つ以上に記載の方法。
エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させることが、少なくとも1つの閉鎖面をプラットフォームに対する移動に抗して固定された状態に維持することを含む、実施例23~24のいずれか1つ又は2つ以上に記載の方法。
少なくとも1つの閉鎖面が、湾曲したカム面又はテーパ状のカム面のうちの少なくとも1つを含む、実施例37に記載の装置。
V.その他
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上は、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができることを理解されたい。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して単独で考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者には容易に明らかとなるであろう。このような修正例及び変形例は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
更に、本明細書の教示のうちの任意の1つ又は2つ以上は、以下の特許文献に開示された任意の1つ又は2つ以上の教示と組み合わせることができる:米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP1]、名称「Apparatus and Method to Apply Buttress to End Effector of Surgical Stapler via Fixed Base」(本出願と同日出願)、米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP2]、名称「Apparatus and Method to Apply Buttress to End Effector of Surgical Stapler via Driven Member」(本出願と同日出願)、米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP3]、名称「Apparatus and Method to Apply Buttresses Separately to Jaws of End Effector of Surgical Stapler」(本出願と同日出願)。米国特許出願第号[代理人整理番号参照番号END9286USNP5]、名称「Apparatus and Method to Detect Full Seating of Buttress Applicator in End Effector of Surgical Stapler」(本願と同日出願)、米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP6]、名称「Apparatus and Method to Apply Buttress to End Effector of Surgical Stapler with Authentication」(本出願と同日に出願)、及び/又は、米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP7]、発明の名称「Method of Applying Buttress to End Effector of Surgical Stapler」(本出願と同日に出願)。これらの米国特許出願の各々の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に参照により組み込まれると言及されるあらゆる特許、刊行物、又は他の開示内容の全部又は一部は、組み込まれる内容が本開示に記載されている既存の定義、見解、又は他の開示内容と矛盾しない範囲でのみ、本明細書に組み込まれることを理解されたい。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
上記のデバイスの変形形態は、医療専門家によって行われる従来の医療処置及び手術に適用するだけでなく、ロボット支援医療処置及び手術にも適用することができる。ほんの一例として、本明細書の様々な教示は、Intuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどのロボット外科用システムに容易に組み込むことができる。
上述のデバイスの変形例は、1回の使用後に処分するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形形態は、いずれか又は両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整することができる。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組立工程の任意の組み合わせを含み得る。特に、デバイスのいくつかの変形形態は分解することができ、また、デバイスの任意の数の特定の部分又は部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は除去することができる。特定の部品の洗浄及び/又は交換の際、デバイスのいくつかの変形形態を、再調整施設において、又は処置の直前にユーザによって、その後の使用のために再組み立てすることができる。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本出願の範囲内にある。
単に例として、本明細書に記載される変形形態は、処置の前及び/又は後に滅菌され得る。1つの滅菌技術では、デバイスをプラスチック製又はTYVEK製のバックのような密閉及び封止された容器に入れる。次に、容器及びデバイスは、ガンマ線、X線、又は高エネルギー電子線など、容器を透過することができる放射線場に置かれ得る。放射線は、デバイス上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌されたデバイスは、後の使用のために、滅菌容器内に保管され得る。デバイスはまた、ベータ線若しくはガンマ線、エチレンオキシド、又は蒸気を含むがこれらに限定されない、当該技術分野で周知の任意の他の技術を用いて滅菌することができる。
本発明の様々な実施形態を示し記載したが、当業者による適切な修正により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な修正のいくつかについて述べたが、その他の修正は当業者には明らかであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、幾何学的形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであり、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲に関して考慮されるべきであり、本明細書及び図面に示され記載された構造及び操作の詳細に限定されないことが理解される。
〔実施の態様〕
(1) 外科用ステープラのエンドエフェクタの対向する第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つに少なくとも1つの補助要素を適用するための装置であって、前記第1のジョー及び前記第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、前記それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、前記装置が、
(a)前記エンドエフェクタの前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されたプラットフォームと、
(b)前記プラットフォーム上に位置付けられた少なくとも1つの補助要素と、
(c)前記プラットフォームとは反対側の少なくとも1つの閉鎖面であって、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの少なくとも1つの前記それぞれのステープル留め面を前記少なくとも1つの補助要素と接触させるために、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に機械的に係合し、それによって、前記エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、少なくとも1つの閉鎖面と、を備える、装置。
(2) 前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記プラットフォームに対して移動可能である、実施態様1に記載の装置。
(3) (a)前記プラットフォームに固定して結合された細長いレールと、
(b)前記細長いレールに沿って並進可能なスリーブであって、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記スリーブによって提示される、スリーブと、を更に備える、実施態様2に記載の装置。
(4) 前記プラットフォームが前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられたときに、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面から機械的に係合解除される後退位置と、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に機械的に係合し、それによって前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させる伸長位置との間で、前記スリーブが前記細長いレールに沿って並進可能である、実施態様3に記載の装置。
(5) 前記スリーブが、概ねC字形の断面を有する、実施態様3に記載の装置。
(6) 前記プラットフォームの長手方向軸に平行な回転軸を中心に回転可能なスリーブを更に備え、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記スリーブによって提示される、実施態様2に記載の装置。
(7) 前記プラットフォームが前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられたときに、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面から機械的に係合解除される第1の角度位置と、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に機械的に係合し、それによって前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させる第2の角度位置との間で、前記スリーブが前記回転軸を中心に回転可能である、実施態様6に記載の装置。
(8) 前記スリーブが、前記少なくとも1つの閉鎖面を画定するボアを含み、前記ボアが、概ね長円形の断面を有する、実施態様6に記載の装置。
(9) 前記プラットフォームの長手方向軸に垂直な方向に延在する横軸を中心に枢動可能な少なくとも1つのレバーアームを更に備え、前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記少なくとも1つのレバーアームによって提示される、実施態様2に記載の装置。
(10) 前記プラットフォームが前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられたときに、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面から機械的に係合解除される開放位置と、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に機械的に係合し、それによって前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させる閉鎖位置との間で、前記少なくとも1つのレバーアームが前記横軸を中心に枢動可能である、実施態様9に記載の装置。
(11) 前記少なくとも1つの閉鎖面が、概ね平坦である、実施態様9に記載の装置。
(12) 前記少なくとも1つのレバーアームが、対向する第1のレバーアーム及び第2のレバーアームを含み、前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記第1のレバーアームによって提示される第1の閉鎖面と、前記第2のレバーアームによって提示される第2の閉鎖面とを含む、実施態様9に記載の装置。
(13) 前記少なくとも1つの閉鎖面が、湾曲したカム面又はテーパ状のカム面のうちの少なくとも1つを含む、実施態様9に記載の装置。
(14) 前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記プラットフォームに対する移動に抗して固定されている、実施態様1に記載の装置。
(15) 前記少なくとも1つの閉鎖面が、湾曲したカム面又はテーパ状のカム面のうちの少なくとも1つを含む、実施態様14に記載の装置。
(16) 外科用ステープラのエンドエフェクタの対向する第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つに少なくとも1つの補助要素を適用するための装置であって、前記第1のジョー及び前記第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、前記それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、前記装置が、
(a)前記エンドエフェクタの前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されたプラットフォームと、
(b)前記プラットフォーム上に位置付けられた少なくとも1つの補助要素と、
(c)前記プラットフォームとは反対側の少なくとも1つの閉鎖面であって、前記プラットフォームが前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられたときに、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの少なくとも1つの前記それぞれのステープル留め面を前記少なくとも1つの補助要素と接触させるために、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に対して移動し、それによって、前記エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、少なくとも1つの閉鎖面と、を備える、装置。
(17) 少なくとも1つの可動部材を更に備え、前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記少なくとも1つの可動部材によって提示され、前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記プラットフォームに対する前記可動部材の移動に応答して、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、実施態様16に記載の装置。
(18) 前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記プラットフォームに対する前記エンドエフェクタの並進に応答して、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、実施態様16に記載の装置。
(19) 対向する第1のジョー及び第2のジョーを有する外科用ステープラのエンドエフェクタに補助要素を固定する方法であって、前記第1のジョー及び前記第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、前記それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、前記方法が、
(a)補助要素アプリケータのプラットフォームを、前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けることであって、前記補助要素が、前記プラットフォーム上に配置されている、位置付けることと、
(b)前記補助要素アプリケータの少なくとも1つの閉鎖面を、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの少なくとも1つの前記外面に機械的に係合させることによって、前記エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させ、それによって前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記それぞれのステープル留め面を、前記少なくとも1つの補助要素と接触させることと、を含む、方法。
(20) 前記エンドエフェクタが、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって選択的に遷移させるように構成された閉鎖システムを含み、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させる前記ステップが、前記エンドエフェクタの前記閉鎖システムを非作動状態に維持しながら実行される、実施態様19に記載の方法。

Claims (20)

  1. 外科用ステープラのエンドエフェクタの対向する第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つに少なくとも1つの補助要素を適用するための装置であって、前記第1のジョー及び前記第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、前記それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、前記装置が、
    (a)前記エンドエフェクタの前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されたプラットフォームと、
    (b)前記プラットフォーム上に位置付けられた少なくとも1つの補助要素と、
    (c)前記プラットフォームとは反対側の少なくとも1つの閉鎖面であって、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの少なくとも1つの前記それぞれのステープル留め面を前記少なくとも1つの補助要素と接触させるために、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に機械的に係合し、それによって、前記エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、少なくとも1つの閉鎖面と、を備える、装置。
  2. 前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記プラットフォームに対して移動可能である、請求項1に記載の装置。
  3. (a)前記プラットフォームに固定して結合された細長いレールと、
    (b)前記細長いレールに沿って並進可能なスリーブであって、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記スリーブによって提示される、スリーブと、を更に備える、請求項2に記載の装置。
  4. 前記プラットフォームが前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられたときに、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面から機械的に係合解除される後退位置と、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に機械的に係合し、それによって前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させる伸長位置との間で、前記スリーブが前記細長いレールに沿って並進可能である、請求項3に記載の装置。
  5. 前記スリーブが、概ねC字形の断面を有する、請求項3に記載の装置。
  6. 前記プラットフォームの長手方向軸に平行な回転軸を中心に回転可能なスリーブを更に備え、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記スリーブによって提示される、請求項2に記載の装置。
  7. 前記プラットフォームが前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられたときに、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面から機械的に係合解除される第1の角度位置と、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に機械的に係合し、それによって前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させる第2の角度位置との間で、前記スリーブが前記回転軸を中心に回転可能である、請求項6に記載の装置。
  8. 前記スリーブが、前記少なくとも1つの閉鎖面を画定するボアを含み、前記ボアが、概ね長円形の断面を有する、請求項6に記載の装置。
  9. 前記プラットフォームの長手方向軸に垂直な方向に延在する横軸を中心に枢動可能な少なくとも1つのレバーアームを更に備え、前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記少なくとも1つのレバーアームによって提示される、請求項2に記載の装置。
  10. 前記プラットフォームが前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられたときに、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面から機械的に係合解除される開放位置と、前記少なくとも1つの閉鎖面が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に機械的に係合し、それによって前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させる閉鎖位置との間で、前記少なくとも1つのレバーアームが前記横軸を中心に枢動可能である、請求項9に記載の装置。
  11. 前記少なくとも1つの閉鎖面が、概ね平坦である、請求項9に記載の装置。
  12. 前記少なくとも1つのレバーアームが、対向する第1のレバーアーム及び第2のレバーアームを含み、前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記第1のレバーアームによって提示される第1の閉鎖面と、前記第2のレバーアームによって提示される第2の閉鎖面とを含む、請求項9に記載の装置。
  13. 前記少なくとも1つの閉鎖面が、湾曲したカム面又はテーパ状のカム面のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の装置。
  14. 前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記プラットフォームに対する移動に抗して固定されている、請求項1に記載の装置。
  15. 前記少なくとも1つの閉鎖面が、湾曲したカム面又はテーパ状のカム面のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の装置。
  16. 外科用ステープラのエンドエフェクタの対向する第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つに少なくとも1つの補助要素を適用するための装置であって、前記第1のジョー及び前記第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、前記それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、前記装置が、
    (a)前記エンドエフェクタの前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されたプラットフォームと、
    (b)前記プラットフォーム上に位置付けられた少なくとも1つの補助要素と、
    (c)前記プラットフォームとは反対側の少なくとも1つの閉鎖面であって、前記プラットフォームが前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けられたときに、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの少なくとも1つの前記それぞれのステープル留め面を前記少なくとも1つの補助要素と接触させるために、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記外面に対して移動し、それによって、前記エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、少なくとも1つの閉鎖面と、を備える、装置。
  17. 少なくとも1つの可動部材を更に備え、前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記少なくとも1つの可動部材によって提示され、前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記プラットフォームに対する前記可動部材の移動に応答して、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、請求項16に記載の装置。
  18. 前記少なくとも1つの閉鎖面が、前記プラットフォームに対する前記エンドエフェクタの並進に応答して、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させるように構成されている、請求項16に記載の装置。
  19. 対向する第1のジョー及び第2のジョーを有する外科用ステープラのエンドエフェクタに補助要素を固定する方法であって、前記第1のジョー及び前記第2のジョーの各々が、ステープル留め面と、前記それぞれのステープル留め面とは反対側の外面とを含み、前記方法が、
    (a)補助要素アプリケータのプラットフォームを、前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に位置付けることであって、前記補助要素が、前記プラットフォーム上に配置されている、位置付けることと、
    (b)前記補助要素アプリケータの少なくとも1つの閉鎖面を、前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの少なくとも1つの前記外面に機械的に係合させることによって、前記エンドエフェクタを開放状態から閉鎖状態に向かって遷移させ、それによって前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの前記それぞれのステープル留め面を、前記少なくとも1つの補助要素と接触させることと、を含む、方法。
  20. 前記エンドエフェクタが、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって選択的に遷移させるように構成された閉鎖システムを含み、前記エンドエフェクタを前記開放状態から前記閉鎖状態に向かって遷移させる前記ステップが、前記エンドエフェクタの前記閉鎖システムを非作動状態に維持しながら実行される、請求項19に記載の方法。
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