JP2023540475A - 吸煙頻度に基づく加熱プロファイルを有する喫煙装置 - Google Patents

吸煙頻度に基づく加熱プロファイルを有する喫煙装置 Download PDF

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Abstract

使用セッション中にエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置を動作させる方法が提供される。エアロゾル発生装置は、使用セッション中にヒーターに電力を供給するように配置された電源と、電源からヒーターへの電力供給を制御する制御電子回路を備える。本方法は、制御電子回路を使用して、使用セッション中に適用される吸煙を、使用セッション中に適用された吸煙の累積吸煙数に基づき、および、適用された吸煙と、使用セッション中に適用された先行する吸煙との間の時間間隔に基づき、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付け、適用された吸煙について、ヒーターの温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度に調整するために、電源からの電力供給を制御することを含む。【選択図】図8

Description

本開示は、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生装置で使用するためのコンピュータ可読媒体、エアロゾル発生装置、およびエアロゾル発生システムを動作させる方法に関する。
エアロゾルを、たばこ含有基体などのエアロゾル形成基体から発生するように構成されたエアロゾル発生装置が、当業界で知られている。典型的に、吸入可能なエアロゾルは、熱源から、熱源の内部、周囲、または下流に位置してもよい物理的に分離されたエアロゾル形成基体または材料への熱の伝達によって発生される。エアロゾル形成基体は、貯蔵部の中に含有される液体基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、固体基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、エアロゾルを形成するために、エアロゾル発生装置と係合するように構成された、別個のエアロゾル発生物品の一部の構成要素であってもよい。消費中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基体から放出され、そしてエアロゾル発生物品を通して引き出される空気中に同伴される。放出された化合物が冷めるにつれて、化合物は凝縮してエアロゾルを形成し、これが消費者によって吸い込まれる。
一部のエアロゾル発生装置は、有限の期間を有するユーザー体験を提供するように構成される。使用セッションの持続時間は、例えば、従来の紙巻たばこを消費する体験に近似するように限定されてもよい。一部のエアロゾル発生装置は、別個の消耗品のエアロゾル発生物品と共に使用されるように構成される。このようなエアロゾル発生物品は、エアロゾルを形成できる揮発性化合物を放出可能なエアロゾル形成基体を含む。エアロゾル形成基体は、一般的に加熱されて、エアロゾルを形成する。エアロゾル形成基体中の揮発性化合物を使い切るにつれて、生成されるエアロゾルの品質が劣化する場合がある。それ故に、一部のエアロゾル発生装置は、実質的に枯渇したエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体からのより低い質のエアロゾルの発生を防止するのに役立つように、使用セッションの持続時間を制限するように構成される。ユーザーは、使用セッション中に一回以上の吸煙を装置に適用することによって、こうした公知のエアロゾル発生装置からエアロゾルを吸入することになる。一部の公知のエアロゾル発生装置は、セッション中の装置に適用される吸煙回数が所定の限界に到達した時に基づいて、使用セッションの持続時間を制限する場合がある。
使用セッションの持続時間にわたって変化する熱プロファイルによりエアロゾル形成基体を加熱するために、熱源に電力を提供することが知られている。実際には、こうした公知の熱プロファイルは、使用セッションにおいて経過した時間の関数として、熱源に対する温度変動を定義する。使用セッション中にエアロゾル形成基体がより枯渇するにつれて、エアロゾルを形成する基体の残りの揮発性化合物を抽出するために、より多くのエネルギーが必要とされる。それ故に、使用セッションの後半にわたって熱源に対する標的動作温度を増加させる熱プロファイルを使用することが知られている。熱源の動作に使用される公知の熱プロファイルは、理想的な仮想上の使用セッションに基づく。理想的な使用セッションは、使用セッションに対する所定の長さによって特徴付けられてもよい。理想的な使用セッションは、追加的に、ユーザーの仮定された、または理想的な吸煙挙動に基づいて、例えば、連続的な吸煙が、有限の期間にわたって所定の速度で適用されるという仮定に基づいてもよい。しかしながら、現実の使用セッションが、理想的な使用セッションにおける固有の仮定から逸脱する場合、熱源の温度を制御するためのこうした公知の熱プロファイルの使用は、基体からのエアロゾルの非効率的な抽出につながる可能性があり、そして全体的なユーザー体験に対して有害である可能性がある。一例として、ユーザーが公知の熱プロファイルで想定されているより速い速度で吸煙を適用した場合、これは、理想的な使用セッション中に予期されるよりもより早く使用セッションが終結する結果をもたらす可能性がある。その結果として、熱源の温度は、基体から効率的にエアロゾルを抽出するために、使用セッションの後半で必要とされるレベルに決して到達しない場合がある。
したがって、上記に概説した欠陥および限界を克服することが望ましい。
本発明の第一の態様によると、使用セッション中にエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置を動作させる方法が提供されており、エアロゾル発生装置は、使用セッション中にヒーターに電力を供給するように配置された電源を備える。方法は、
使用セッション中に適用される吸煙を、使用セッション中に適用された吸煙の累積吸煙数に基づき、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることと、
適用された吸煙について、ヒーターの温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度に調整するために、電源からの電力供給を制御することと、を含む。
適用された吸煙を、累積吸煙数に基づいて、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることによって、個々のユーザーの特定の吸煙特性を考慮に入れて、ヒーターの標的動作温度を調節することが可能である。これは、上記で考察した公知の装置および熱プロファイルとは対照的であり、ここでヒーターの温度は、使用セッションにおいて経過した時間の関数として変化する。個々のユーザーの特定の吸煙特性によるヒーターの標的動作温度を調整する能力は、エアロゾル形成基体からのエアロゾルのより効率的な抽出を可能にする場合がある。基体からの効率的なエアロゾル抽出は、個々のユーザーがエアロゾル発生装置に吸煙を適用する速度に関係なく(または低い依存度で)達成される場合がある。したがって、ユーザーは、所定の速度で吸煙を適用することに制限されることなく、実質的にすべてのエアロゾルを基体から抽出することができる場合がある。これらの利点はまた、使用セッションにわたって強化されたユーザー体験もユーザーに提供する場合がある。
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル形成基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置を指す。エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の一部、例えば、喫煙物品の一部であってもよい。エアロゾル発生装置は、電源からエアロゾル形成基体にエネルギーを供給して、エアロゾルを発生させるために使用される一つ以上の構成要素を含みうる。例えば、エアロゾル発生装置は、加熱式エアロゾル発生装置としうる。エアロゾル発生装置は、電気加熱式のエアロゾル発生装置、またはガス加熱式のエアロゾル発生装置としうる。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用してユーザーの口を通してユーザーの肺の中に直接吸入可能なエアロゾルを発生する喫煙装置であってもよい。
本明細書で使用される「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有する基体を指す。こうした揮発性化合物は、エアロゾル形成基体を加熱することによって放出されてもよい。エアロゾル形成基体は固体でも液体でもよく、固体および液体の両方の成分を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、担体上にまたは支持体上に吸着、被覆、含浸、または別の方法で装填されてもよい。エアロゾル形成基体は好都合なことに、エアロゾル発生物品または喫煙物品の一部であってもよい。
エアロゾル形成基体はニコチンを含んでもよい。エアロゾル形成基体はたばこを含んでもよく、例えば加熱に伴いエアロゾル形成基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。好ましい実施形態において、エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料、例えばキャストリーフたばこを含んでもよい。エアロゾル形成基体は、プロピレングリコールまたはグリセリンなどの少なくとも一つのエアロゾル形成剤を含みうる。
本明細書で使用される「使用セッション」という用語は、ユーザーが一連の吸煙を適用して、エアロゾル形成基体からエアロゾルを抽出する期間を指す。
本明細書で使用される「累積吸煙数」という用語は、その使用セッションの開始に関連して、使用セッション中にユーザーによって適用される吸煙回数を指す。
好都合なことに、エアロゾル発生装置は、所定の吸煙の分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納してもよく、ここで、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度は、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布における吸煙についての所定の熱プロファイルの温度である。このようにして、所定の熱プロファイルの温度は、吸煙数に連結される。これは、熱プロファイル温度が使用セッションにおける経過時間にのみリンクされる、上述の周知の装置とは対照的である。
所定の熱プロファイルは、電源を制御するために使用されるコントローラ内に格納されてもよい。別の方法として、所定の熱プロファイルは、こうしたコントローラにアクセス可能なメモリモジュールに格納されてもよい。
有利なことに、所定の熱プロファイルは、吸煙パラメータと所定の吸煙分布との間の所定の関係を含んでもよい。方法は、適用された吸煙および使用セッション中に適用された先行する吸煙のいずれかまたは両方の吸煙パラメータの値が、所定の吸煙分布の対応する吸煙について吸煙パラメータの値と異なるかどうかを決定することと、吸煙パラメータの値の決定された差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更することと、所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用することと、をさらに含む。このように、所定の熱プロファイルは、使用セッション中に個々のユーザーによって適用される吸煙の特性に応答して、使用セッション中に動的に適合されてもよい。
以下でより詳細に説明するように、熱プロファイルの変更に使用される吸煙パラメータは、i)連続的な吸煙間の時間間隔、ii)吸煙の強度、およびiii)吸煙に応答してエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積のうち一つ以上を含んでもよい。
連続的に適用された吸煙間の時間間隔は、各吸煙の検出に基づいてコントローラによって決定されることが好ましい。コントローラは、時間間隔を測定するように構成された制御電子回路を含んでもよい。吸煙の検出は、気流センサー等を使用することによって直接実施されてもよい。しかしながら、好ましくは、吸煙の検出は、任意の適用された吸煙を伴うことが予想されるヒーターの温度変化を検出することに基づいて間接的に実施される。ヒーターの温度の決定は、温度センサーの使用によって直接実施されてもよい。しかしながら、ヒーターの温度は、エアロゾル発生装置の一つ以上の動作パラメータの変化に基づいて間接的に決定されることが好ましい。例えば、ヒーターの温度は、ヒーターの電気抵抗に基づいて決定されてもよく、これは、ヒーターが抵抗ヒーターである場合に特に該当する。別の実施例では、ヒーターが、使用時にインダクタによって加熱されるサセプタの形態をとる場合、サセプタの温度は、電源からインダクタに供給される電流の変化に基づいて決定されてもよい。
適用された吸煙に応答して発生するエアロゾルの体積は、直接的または間接的に決定されてもよい。体積は、気流センサー等を使用することによって直接決定されてもよい。しかしながら、体積は、使用セッション中のエアロゾル発生を示すパラメータの使用によって間接的に決定されることが好ましい。エアロゾル発生を示すパラメータはそれ自体が、使用セッション中に電源によって供給される電力の表示であってもよい。例えば、ヒーターに供給される電流、電圧、または電流と電圧の両方は、電力を表すパラメータであってもよい。例えば、電源は、使用セッション中にヒーターを所定の温度に維持するための電力を供給してもよい。ユーザーがエアロゾル発生装置で吸煙してエアロゾルを発生させる場合、ヒーターは冷却し、ヒーターを所定の温度に維持するために、より大量の電力を必要とする。よって、電源によって供給される電力を表すパラメータを監視することによって、リアルタイムのエアロゾル発生を示す値を記録しうる。
有利なことに、熱プロファイルに対して所定の閾値限界があってもよく、それより上には熱プロファイルの温度を変更できない。一例として、熱プロファイル内の温度の変化は、未変化の温度の±10%、または±7.5%、または±5%、または±3%の所定の閾値限界温度を越えない温度変化に限定されてもよい。熱プロファイルの温度を変更するための閾値限界を設けることは、連続的に適用された吸煙間のヒーター(および基体)での過度の温度変動を回避するのに役立つ。追加的または代替的に、所定の閾値限界は、絶対温度限界を含んでもよい。この絶対温度限界の値は、エアロゾル形成基体の点火および燃焼、ならびに基体からの有害な化合物の放出を回避するように設定されてもよい。一例として、絶対温度限界は、400℃、または375℃、または350℃の値に設定されてもよい。
適用された吸煙を、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることは、追加的に、適用された吸煙と、使用セッション中に適用された先行する吸煙との間の時間間隔に基づいてもよい。このように、ヒーターの標的動作温度は、i)適用された吸煙の累積吸煙数、およびii)適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔の両方の関数であってもよい。この相関性は、セッション中に個々のユーザーによって吸煙が適用される速度を考慮して、使用セッション中にヒーターの標的動作温度を調整する能力を提供する。これにより、連続的に適用された吸煙間の時間間隔に関係なく(またはそれに対する低い依存度で)、使用セッション全体にわたって、基体からのエアロゾルの効率的な抽出が維持される。好ましくは、先行する吸煙は、使用セッション中に適用された吸煙の直前の吸煙である。
ユーザーによって適用される各吸煙それ自体は、有限の持続時間を有する。好ましくは、適用された吸煙と、使用セッションにおける先行する吸煙との間の時間間隔は、適用された吸煙の開始と先行する吸煙の開始との間の時間間隔である。しかしながら、代替的に、適用された吸煙と、使用セッションにおける先行する吸煙との間の時間間隔は、適用された吸煙の終了と先行する吸煙の終了との間の時間間隔であってもよい。
上述したように、エアロゾル発生装置は、所定の吸煙分布に対するヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納してもよい。好ましくは、所定の熱プロファイルは、所定の吸煙分布の連続的な吸煙間の所定の時間的間隔を含む。方法は、適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔が、所定の吸煙分布の対応する吸煙間の所定の時間的間隔と異なるかどうかを決定することと、この時間差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更することと、所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用することと、をさらに含んでもよい。このようにして、所定の熱プロファイルの温度は、基体からの効率的なエアロゾル抽出を維持するように、実際のリアルタイムでのユーザーによる吸煙挙動に基づいて変更されうる。上述したように、所定の熱プロファイルは、電源を制御するために使用されるコントローラ内に格納されてもよい。別の方法として、所定の熱プロファイルは、こうしたコントローラにアクセス可能なメモリモジュールに格納されてもよい。所定の時間的間隔は、所定の吸煙分布にわたって均一であってもよい。
所定の吸煙分布の連続的な吸煙間のこうした「所定の時間的間隔」を用いる、所定の熱プロファイルの使用および修正の非限定的な例は、次のとおりである。熱プロファイルの所定の吸煙分布は、互いに時間間隔Δtpredetだけ隔てられた連続的な吸煙を有してもよい。よって、吸煙「n」は、それに後続する吸煙「n+1」から、熱プロファイル内でΔtpredetだけ時間的に分離される。都合の良いことに、時間間隔Δtpredetは30秒である。しかしながら、その他の時間間隔Δtpredet値が、使用セッションの過程で理想的なまたは仮想的なユーザーが吸煙を適用すると仮定される速度に従って選択されてもよい。この例では、熱プロファイルは、吸煙「n」および「n+1」のヒーター温度を、それぞれTnおよびTn+1として定義する。熱プロファイルでは、TnおよびTn+1は互いに異なり、Δtpredetの時間間隔だけ互いに隔てられている。
実際のユーザーが使用セッション中に装置に吸煙を適用する二つのシナリオが考えられる。第一のシナリオでは、ユーザーは、熱プロファイルの所定の時間的間隔に従って吸煙を適用し、これは各吸煙が、その先行する吸煙からΔtpredetだけ隔てられていることを意味する。この第一のシナリオでは、適用された吸煙「n+1」についてのヒーターの標的動作温度は、単に温度Tn+1に対応し、熱プロファイルに修正を必要としない。第二のシナリオでは、同じユーザーが熱プロファイルで想定されているよりも速いまたは遅い速度で吸煙を適用する。この第二のシナリオでは、ユーザーが熱プロファイルで想定されるよりも早くまたは遅く吸煙「n+1」を適用したか、すなわち適用された吸煙「n」、「n+1」が時間間隔Δtpredetより短いまたはより長い間隔で時間的に分離されているかどうかに応じて、吸煙「n+1」の熱プロファイルの温度が変更される。好ましくは、吸煙「n+1」に対応する熱プロファイルの温度は、吸煙「n」の後に、吸煙「n+1」が時間間隔Δtpredetと比較してどれくらい早くまたは遅く適用されるかに応じて変更される。有利なことに、吸煙「n+1」に対応する熱プロファイルの温度は、吸煙「n」の後に、吸煙「n+1」がΔtpredetと比較してどれくらい早くまたは遅く適用されるかに比例して変更される。
適用された吸煙を、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることは、使用セッション中に適用された先行する吸煙の強度に追加的に基づいてもよい。このようにして、ヒーターの標的動作温度は、結果として、i)適用された吸煙の累積吸煙数、およびii)先行する吸煙の強度の両方の関数であってもよい。任意選択で、追加的に、標的動作温度は、前段落に記載したように、適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔の関数であってもよい。吸煙の強度は、エアロゾル形成基体の枯渇および基体の温度の両方に影響を与えうる。ユーザーが適用する吸煙の強度が大きければ大きいほど、その吸煙に応答して発生するエアロゾルは多くなり、また基体はエアロゾル形成に必要な化合物の枯渇が大きくなる。さらに、予想よりも高い強度の吸煙は、基体からの効果的なエアロゾル抽出を確保するために必要なレベルを下回らせる基体の冷却を引き起こすことがある。基体の枯渇が大きくなると、エアロゾル形成に必要な残りの化合物を抽出するために、より多くのエネルギーが必要となり、結果的により高いヒーター温度が必要となる。したがって、適用された吸煙を、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることが、より先行する吸煙の強度に追加的に基づくことは、個々のユーザーによって適用された吸煙の強度特性によって引き起こされた基体の枯渇に対抗するように標的動作温度を調整することを可能にする利益を提供する。これにより、ユーザーが適用した吸煙の強度に関係なく(またはより低い依存度で)、基体からの効率的なエアロゾル抽出が維持される。好ましくは、先行する吸煙は、使用セッション中に適用された吸煙の直前である。
所与の吸煙の強度は、様々な方法で特徴付けられうる。一例として、吸煙の強度は、その吸煙に応答して基体から発生するエアロゾルの体積によって特徴付けられてもよい。したがって、方法は、先行する吸煙に応答してエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積を決定することと、決定された体積を使用して先行する吸煙の強度を決定することと、をさらに含んでもよい。
上述したように、エアロゾル発生装置は、所定の吸煙分布に対するヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納してもよい。好ましくは、所定の熱プロファイルは、所定の吸煙分布の各吸煙について所定の強度を含む。方法は、先行する吸煙の強度が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての所定の強度と異なるかどうかを決定することと、この強度差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更することと、所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用することと、をさらに含んでもよい。このようにして、所定の熱プロファイルは、基体からの効率的なエアロゾル抽出を維持するように個々のユーザーの吸煙強度特性に従ってリアルタイムで適合されうる。上述したように、所定の熱プロファイルは、電源を制御するために使用されるコントローラ内に格納されてもよい。別の方法として、所定の熱プロファイルは、こうしたコントローラにアクセス可能なメモリモジュールに格納されてもよい。所定の強度は、所定の吸煙分布全体にわたって均一であってもよい。
所定の吸煙分布ごとにこうした「所定の強度」を用いる、所定の熱プロファイルの使用および修正の非限定的な例を、ここで説明する。この例では、吸煙に応答して発生するエアロゾルの体積が、以下の通り、吸煙の強度の尺度として使用される。所定の熱プロファイルについては、所定の吸煙分布は、仮想の使用セッションの過程にわたって適用される所定の吸煙数Nから成る。熱プロファイルはまた、仮想の使用セッションの過程でエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの所定の総体積Vを画定する。この実施例の目的のために、所定の総エアロゾル体積Vは、N回の吸煙のそれぞれに対して均等に発生するものと想定される。よって、所定の熱プロファイルでは、「N」回の吸煙の各吸煙は、同じ体積vのエアロゾルを発生することになり、v=V/Nである。この例では、体積vは、「所定の強度」に対応する。
実際のユーザーが使用セッション中に装置に吸煙を適用する二つのシナリオが考えられる。第一のシナリオでは、ユーザーは、熱プロファイルの所定の吸煙分布に従い吸煙を適用する。これは、使用セッション中にユーザーが適用した各吸煙が熱プロファイルに適合する強度を有すること、すなわち、それぞれの適用された吸煙が、エアロゾルの体積vの発生をもたらすことを意味する。この第一のシナリオでは、熱プロファイルに対する変更は発生せず、適用された各吸煙に対するヒーターの標的動作温度は、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する回数で所定の吸煙分布における吸煙についての熱プロファイルの対応する温度を単に追跡するだけである。しかしながら、第二のシナリオでは、ユーザーは、熱プロファイルにおける想定とは強度(したがって、発生するエアロゾルの体積)が異なる吸煙を適用してもよい。この第二のシナリオでは、ユーザーが適用した二つの連続的な吸煙、すなわち吸煙「n」と「n+1」が監視される。適用された吸煙「n」が熱プロファイルで想定された強度よりも強い場合には、吸煙「n」に起因するエアロゾル体積vnは、熱プロファイルの理想的な体積vよりも大きい。吸煙「n」の予想よりも高い強度(エアロゾル体積vn)は、吸煙「n」に応答して、基体の予想よりも大きな枯渇をもたらす。予想よりも大きな枯渇を補償するために、次の吸煙「n+1」の標的動作温度は、所定の熱プロファイルで定義されるよりも高くなる必要がある場合がある。あるいは、適用された吸煙「n」が熱プロファイルで想定された強度よりも弱い場合には、吸煙「n」のエアロゾル体積vnは、熱プロファイルの理想的な体積vよりも小さい。吸煙「n」の予想よりも小さい強度(エアロゾル体積vn)は、吸煙「n」に応答して、基体の予想よりも小さい枯渇をもたらす。予想よりも低い枯渇を補償するために、次の吸煙「n+1」の標的動作温度は、所定の熱プロファイルで定義されるよりも低くなる必要がある場合がある。所定の熱プロファイルにおける吸煙「n+1」の温度の変更は、以下のように表現されうる。
式中:
は、吸煙「n+1」について、熱プロファイルで初期的に定義される温度である。
は、吸煙「n+1」について、熱プロファイルの変更された温度である。
αは、吸煙「n」の実際の「強度」
に対処するために適用される補正係数である。補正係数αは、適用された吸煙「n」に応答して生成されるエアロゾルの体積vnが、理想的な体積vよりも大きいか、またはそれより小さいかに応じて変化してもよい。
一つの例では、補正係数αは、以下のように表現されてもよい。
Figure 2023540475000006
式中:
δは、スケールファクタであり、その値は、初期的に定義された温度
を変更する時にvnがvとは異なる効果を増加または減少するように選択されてもよい。
適用された吸煙と、ヒーターの対応する標的動作温度との関連付けは、使用セッション中に適用された先行する吸煙に応答してエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積に追加的に基づいてもよい。このようにして、ヒーターの標的動作温度は、結果として、i)適用された吸煙の累積吸煙数、およびii)先行する吸煙に応答して発生するエアロゾルの体積の両方の関数であってもよい。任意選択で、追加的に、標的動作温度は、i)適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔(前段落に記載のように)およびii)先行する吸煙の強度(前段落に記載のように)のうちの一つ以上の関数であってもよい。これは、標的動作温度が、吸煙の強度の関数であり、吸煙に応答して発生するエアロゾルの体積が、その吸煙強度を特徴付ける一つの適切な手段である、上述の状況と密接に関係するものであると理解されうる。吸煙に応答して発生するエアロゾルの体積が大きいほど、基体の枯渇は大きくなる。基体の枯渇が大きくなると、エアロゾル形成に必要な残りの化合物を抽出するために、より多くのエネルギーが必要となり、結果的により高いヒーター温度が必要となる。したがって、適用された吸煙を、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることが、より先行する吸煙に応答して発生するエアロゾルの体積に追加的に基づくことは、個々のユーザーによって適用された吸煙の特性によって引き起こされた基体の枯渇に対抗するように標的動作温度を調整することを可能にする利益を提供する。好ましくは、先行する吸煙は、使用セッション中に適用された吸煙の直前である。
上述したように、エアロゾル発生装置は、所定の吸煙分布に対するヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納してもよい。好ましくは、所定の熱プロファイルは、所定の吸煙分布の各吸煙について、エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの所定の体積を含む。方法は、先行する吸煙について発生するエアロゾルの体積が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての所定の体積と異なるかどうかを決定することと、この体積差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の温度プロファイルの温度を変更することと、所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用することと、をさらに含んでもよい。このように、所定の熱プロファイルは、個々のユーザーの吸煙特性に従って適合されることができ、それによって、使用セッションにわたって基体からのエアロゾルの効率的な抽出の維持が促進される。上述したように、所定の熱プロファイルは、電源を制御するために使用されるコントローラ内に格納されてもよい。別の方法として、所定の熱プロファイルは、こうしたコントローラにアクセス可能なメモリモジュールに格納されてもよい。所定の体積は、所定の吸煙分布にわたって均一であってもよい。前段落で、所定の吸煙分布のそれぞれの各吸煙について「所定の強度」を使用する所定の熱プロファイルの使用および修正を記述した式1および式2を参照しながら概説した非限定的な例は、発生するエアロゾルの「所定の体積」を使用する、この段落に記載された所定の熱プロファイルの変形体にも適用可能である。
好都合なことに、標的動作温度は、使用セッションにわたって320℃~350℃の範囲内で変化する。このような動作温度は、固体でありかつたばこを含むエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生する際に特に好適であることが見出された。しかしながら、本開示は、固体エアロゾル形成基体の使用に限定されず、液体エアロゾル形成基体の使用に適用されてもよい。基体の点火および燃焼、ならびに基体からの有害な化合物の放出を避けるために、使用セッションにわたって標的動作温度の最大値を制限することも望ましく、一例として、この限度は、400℃または375℃または350℃に設定されてもよい。使用セッションにわたる標的動作温度の具体的な範囲および限度は、使用される特定のエアロゾル形成基体の加熱特性、ならびに使用される電源のエネルギー容量に従って設定されてもよい。
方法は、適用された吸煙に応答してヒーター温度の変化を監視することによって、適用された吸煙を検出することを含んでもよい。一例として、ヒーター温度は、前段落に記載されるように検出されてもよい。
方法は、i)使用セッション中に適用された累積吸煙数が、所定の吸煙限度に達するか、またはii)使用セッションが、所定の最大持続時間に達するか、のうちいずれか早い方の発生に伴い、使用セッションを終了することをさらに含んでもよい。一例として、所定の吸煙限度は12回の吸煙であってもよく、所定の最大持続時間は6分であってもよい。しかしながら、吸煙限度および最大持続時間の他の値が設定されてもよく、それらの選択は、いくつかの要因によって影響される。これらの要因には、使用されるエアロゾル形成基体の量および組成物、ならびに所定の使用セッションにおいて電源から利用可能な電力の量が含まれてもよい。エアロゾル発生装置は、ポータブルであり、装置がユーザーの手によって保持されるのに適したサイズおよび質量を有することが好ましい。これらの選好は、次には、エアロゾル発生装置の電源のサイズおよびエネルギー容量に影響を与え、それによって、吸煙限度および最大持続時間に対して設定された値に影響を与える。
本発明の第二の態様によれば、エアロゾル発生装置で使用するためのコンピュータ可読媒体が提供されており、コンピュータ可読媒体は、上述のように、第一の態様の方法およびその変形体のいずれかを実施するための命令を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータメモリを含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、使用されるコントローラ内に提供されて、電源を制御してもよい。別の方法として、コンピュータ可読媒体は、こうしたコントローラとは分離されているがそのようなコントローラにアクセス可能な、別個の構成要素であってもよい。好ましくは、コンピュータ可読媒体は、使用時に読み取り可能および書き込み可能であり、それによって、コンピュータ可読媒体内に格納された熱プロファイルが、使用セッションの過程で変更することを可能にする利益を提供する。
本発明の第三の態様によると、使用セッション中にエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置が提供される。エアロゾル発生装置は、
使用セッション中にヒーターに電力を供給するように配置された電源を備え、
エアロゾル発生装置が、
使用セッション中に適用される吸煙を、使用セッション中に適用された吸煙の累積吸煙数に基づき、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付け、
適用された吸煙について、ヒーターの温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度に調整するために、電源からの電力供給を制御するように構成される。
この第三の態様は、概して、上述の第一の態様およびその変形体の方法を実施することができる、エアロゾル発生装置を提供する。完全性のために、エアロゾル発生装置の異なる変形体を以下に簡潔に概説する。
第一の態様に関して上述したように、エアロゾル発生装置は、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納してもよく、エアロゾル発生装置は、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度が、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布における吸煙についての所定の熱プロファイルの温度であるように構成される。
第一の態様に関連して上述したように、所定の熱プロファイルは、電源を制御するために使用されるコントローラ内に格納されてもよい。別の方法として、所定の熱プロファイルは、こうしたコントローラにアクセス可能なメモリモジュールに格納されてもよい。
第一の態様に関連して上述したように、所定の熱プロファイルは、吸煙パラメータと所定の吸煙分布との間の所定の関係を含んでもよい。さらに、エアロゾル発生装置は、適用された吸煙および先行する吸煙のいずれかまたは両方の吸煙パラメータの値が、所定の吸煙分布の対応する吸煙について吸煙パラメータの値と異なるかどうかを決定し、吸煙パラメータの値のこの差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更し、所定の熱プロファイルの変更されたヒーター温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用するように構成されることが好ましい。
第一の態様について説明するように、吸煙パラメータは、連続的な吸煙間の時間間隔、吸煙の強度、および吸煙に応答してエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積のうち一つ以上を含んでもよい。
第一の態様に記載される熱プロファイルについて所定の閾値限界を提供することは、本発明のこの第三の態様のエアロゾル発生装置に等しく適用可能である。
エアロゾル発生装置はまた、適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔を決定するように、および適用された吸煙をヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることが、決定された時間間隔に追加的に基づくように構成されてもよい。
前述したように、エアロゾル発生装置は、所定の吸煙分布に対するヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納してもよい。好ましくは、所定の熱プロファイルは、所定の吸煙分布の連続的な吸煙間の所定の時間的間隔を含み、エアロゾル発生装置は、適用された吸煙と先行する吸煙との間の決定された時間間隔が、所定の吸煙分布の対応する吸煙間の所定の時間的間隔と異なるかどうかを決定し、この時間差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更し、所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用するように構成される。前段落で、所定の吸煙分布の連続的な吸煙間の「所定の時間的間隔」を使用した所定の熱プロファイルの使用および修正について(第一の態様の方法に関して)記述した実施例は、本段落に概説される装置の構成についての理解を提供することにも等しく適用可能である。
エアロゾル発生装置はまた、使用セッション中に適用された先行する吸煙の強度を決定するように、および適用された吸煙をヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることが、決定された先行する吸煙の強度に追加的に基づくように構成されてもよい。第一の態様について前段落で論じたように、所与の吸煙の強度は、様々な方法で特徴付けることができる。一例として、吸煙の強度は、その吸煙に応答して基体から発生するエアロゾルの体積によって特徴付けられてもよい。したがって、エアロゾル発生装置は、先行する吸煙に応答してエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積を決定し、決定された体積を使用して先行する吸煙の強度を決定するように構成されてもよい。
上述したように、エアロゾル発生装置は、所定の吸煙分布に対するヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納してもよい。好ましくは、所定の熱プロファイルは、所定の吸煙分布の各吸煙について所定の強度を含み、エアロゾル発生装置は、先行する吸煙の決定された強度が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての所定の強度と異なるかどうかを決定し、この強度差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更し、所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用するように構成される。前段落で、所定の吸煙分布の各吸煙の「所定の強度」を使用した所定の熱プロファイルの使用および修正について(第一の態様の方法に関して)記述した実施例は、本段落に概説される装置の構成についての理解を提供することにも等しく適用可能である。
エアロゾル発生装置はまた、使用セッション中に適用された先行する吸煙に応答してエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積を決定するように、および適用された吸煙をヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることが、先行する吸煙について決定された体積に追加的に基づくように構成されてもよい。前の段落で記述したように、これは、標的動作温度が、吸煙の強度の関数であり、吸煙に応答して発生するエアロゾルの体積が、その吸煙強度を特徴付ける一つの適切な手段である、上述の状況と密接に関係するものであると理解されうる。
上述したように、エアロゾル発生装置は、所定の吸煙分布に対するヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納してもよい。好ましくは、所定の熱プロファイルは、所定の吸煙分布の各吸煙について、エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの所定の体積を含み、エアロゾル発生装置は、先行する吸煙について発生するエアロゾルの決定された体積が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての所定の体積と異なるかどうかを決定し、この体積差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の温度プロファイルの温度を変更し、所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用するように構成される。
第一の態様の方法について前段落で論じたのと同じ方法および同じ推論で、エアロゾル発生装置は、標的動作温度が320℃~350℃の範囲内で変化するように制限されるように構成されてもよい。
エアロゾル発生装置は、適用された吸煙に応答してヒーター温度の変化を監視することによって、適用された吸煙を検出するように構成されてもよい。
第一の態様の方法について前段落で論じたのと同じ方法および同じ推論で、エアロゾル発生装置は、i)前記使用セッション中に適用された累積吸煙数が、所定の吸煙限度に達するか、またはii)使用セッションが、所定の最大限度持続時間に達するか、のうちいずれか早い方の発生に伴い、使用セッションを終了するように構成されてもよい。
エアロゾル発生装置はヒーターを備えてもよい。一例として、ヒーターは、エアロゾル形成基体の周りまたは内部に適合するように意図された抵抗発熱体であってもよい。あるいは、ヒーターは、装置とは別個の分離されたものであってもよい。例えば、ヒーターは、装置とは別個の物品の一部を形成するサセプタであってもよく、その中で物品はエアロゾル形成基体を収容する。こうした実施例では、エアロゾル発生装置は、インダクタを備えてもよく、電源は、物品を用いた装置の使用時に、インダクタがサセプタに渦電流を誘導し、それによってサセプタの加熱をもたらすように、インダクタに電力を供給するように構成される。
第四の態様では、エアロゾル発生システムが提供されており、システムは、上述の第三の態様によるエアロゾル発生装置、および任意のその変形体とを備え、エアロゾル発生物品は、ヒーターおよびエアロゾル形成基体を備え、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を受容するように構成される。
一例として、ヒーターはサセプタの形態であってもよく、エアロゾル発生装置は、電源に連結されたインダクタを備える。エアロゾル発生物品および装置は、物品が装置によって受容されると、インダクタおよびサセプタが、電源からインダクタへの電力供給がサセプタに渦電流を誘導し、それによってエアロゾル形成基体の加熱を起こすように、互いに位置付けられるように構成されることが好ましい。
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちの任意の一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
[実施例1]
使用セッション中にエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置を動作させる方法であって、エアロゾル発生装置が、
使用セッション中にヒーターに電力を供給するように配置された電源を備え、
前記方法が、
使用セッション中に適用された吸煙を、使用セッション中に適用された吸煙の累積吸煙数に基づき、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることと、
適用された吸煙について、ヒーターの温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度に調整するために、電源からの電力供給を制御することと、を含む。
[実施例2]
エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度が、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布における吸煙についての所定の熱プロファイルの温度である、実施例1による方法。
[実施例3]
所定の熱プロファイルが、吸煙パラメータと所定の吸煙分布との間の所定の関係を含み、前記方法が、
適用された吸煙および使用セッション中に適用された先行する吸煙のいずれかまたは両方の吸煙パラメータの値が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての吸煙パラメータの値と異なるかどうかを決定することと、
吸煙パラメータの値の決定された差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更することと、
所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用することと、をさらに含む、実施例2による方法。
[実施例4]
吸煙パラメータが、
連続的な吸煙の間の時間間隔と、
強度の吸煙と、
吸煙に応答して、エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積と、のうち一つ以上を含む、実施例3による方法。
[実施例5]
適用された吸煙と、ヒーターの対応する標的動作温度との関連付けが、適用された吸煙と、使用セッション中に適用された先行する吸煙との間の時間間隔に追加的に基づく、実施例1~実施例4のいずれか一つに記載の方法。
[実施例6]
先行する吸煙が、使用セッション中に適用された吸煙の直前の吸煙である、実施例5による方法。
[実施例7]
エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、所定の熱プロファイルが、所定の吸煙分布の連続的な吸煙間の所定の時間的間隔を含み、
方法が、
適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔が、所定の吸煙分布の対応する吸煙間の所定の時間的間隔と異なるかどうかを決定することと、
この時間差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更することと、
所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用することと、をさらに含む、実施例5または実施例6のいずれか一つによる方法。
[実施例8]
所定の時間的間隔が、所定の吸煙分布にわたって不均一である、実施例7による方法。
[実施例9]
適用された吸煙と、ヒーターの対応する標的動作温度との関連付けが、使用セッション中に適用された先行する吸煙の強度に追加的に基づく、実施例1~実施例8のいずれか一つに記載の方法。
[実施例10]
先行する吸煙が適用された吸煙の直前の吸煙である、実施例9による方法。
[実施例11]
エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、所定の熱プロファイルが、所定の吸煙分布の各吸煙についての所定の強度を含み、
方法が、
先行する吸煙の強度が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての所定の強度と異なるかどうかを決定することと、
この強度差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更することと、
所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用することと、をさらに含む、実施例9または実施例10のいずれか一つによる方法。
[実施例12]
所定の強度が、所定の吸煙分布にわたって不均一である、実施例11による方法。
[実施例13]
方法が、
先行する吸煙に応答してエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積を決定することと、決定された体積を使用して先行する吸煙の強度を決定することと、をさらに含む、実施例9~実施例12のいずれか一つによる方法。
[実施例14]
適用された吸煙と、ヒーターの対応する標的動作温度との関連付けが、使用セッション中に適用された先行する吸煙に応答して、前記エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積に追加的に基づく、実施例1~実施例13のいずれか一つによる方法。
[実施例15]
先行する吸煙が適用された吸煙の直前の吸煙である、実施例14による方法。
[実施例16]
エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、所定の熱プロファイルが、所定の吸煙分布の各吸煙について、エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの所定の体積を含み、
方法が、
先行する吸煙について発生するエアロゾルの体積が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての所定の体積と異なるかどうかを決定することと、
この体積差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の温度プロファイルの温度を変更することと、
所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用することと、をさらに含む、実施例14または実施例15のいずれか一つによる方法。
[実施例17]
所定の体積が、所定の吸煙分布にわたって不均一である、実施例16による方法。
[実施例18]
標的動作温度が、使用セッションにわたって320℃~350℃の範囲内で変化する、実施例1~実施例17のいずれか一つによる方法。
[実施例19]
適用された吸煙に応答してヒーター温度の変化を監視することによって、適用された吸煙を検出することを含む、実施例1~実施例18のいずれか一つによる方法。
[実施例20]
方法が、
i)使用セッション中に適用された累積吸煙数が、所定の吸煙限度に達するか、またはii)使用セッションが、所定の最大持続時間に達するか、のうちいずれか早い方の発生に伴い、使用セッションを終了することをさらに含む、実施例1~実施例19のいずれか一つによる方法。
[実施例21]
エアロゾル発生装置で使用するためのコンピュータ可読媒体であって、コンピュータ可読媒体が、実施例1~実施例20のいずれか一つによる方法を実施するための命令を含む、コンピュータ可読媒体。
[実施例22]
使用セッション中にエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置を動作させる方法であって、エアロゾル発生装置が、
使用セッション中にヒーターに電力を供給するように配置された電源を備え、
エアロゾル発生装置が、
使用セッション中に適用される吸煙を、使用セッション中に適用された吸煙の累積吸煙数に基づき、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付け、
適用された吸煙について、ヒーターの温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度に調整するために、電源からの電力供給を制御するように構成される、エアロゾル発生装置。
[実施例23]
エアロゾル発生装置が、所定の吸煙の分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、エアロゾル発生装置が、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度が、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布における吸煙についての所定の熱プロファイルの温度であるように構成される、実施例22によるエアロゾル発生装置。
[実施例24]
エアロゾル発生装置によって格納される所定の熱プロファイルが、吸煙パラメータと所定の吸煙分布との間の所定の関係を含む、実施例23によるエアロゾル発生装置であって、エアロゾル発生装置が、
適用された吸煙および先行する吸煙のいずれかまたは両方の吸煙パラメータの値が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての吸煙パラメータの値と異なるかどうかを決定し、
吸煙パラメータの値のこの差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更し、
所定の熱プロファイルの変更されたヒーター温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用するように構成される、エアロゾル発生装置。
[実施例25]
吸煙パラメータが、
連続的な吸煙の間の時間間隔と、
強度の吸煙と、
吸煙に応答してエアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積と、のうち一つ以上を含む、実施例24によるエアロゾル発生装置。
[実施例26]
エアロゾル発生装置が、
適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔を決定し、
適用された吸煙と、ヒーターの対応する標的動作温度との関連付けが、決定された時間間隔に追加的に基づくように構成される、実施例22~実施例25のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
[実施例27]
エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、所定の熱プロファイルが、所定の吸煙分布の連続的な吸煙間の所定の時間的間隔を含み、
エアロゾル発生装置が、
適用された吸煙と先行する吸煙との間の決定された時間間隔が、所定の吸煙分布の対応する吸煙間の所定の時間的間隔と異なるかどうかを決定し、
この時間差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更し、
所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用するように構成される、実施例26のエアロゾル発生装置。
[実施例28]
エアロゾル発生装置が、
使用セッション中に適用される先行する吸煙の強度を決定するように、および
適用された吸煙と、ヒーターの対応する標的動作温度との関連付けが、先行する吸煙の決定された強度に追加的に基づくように構成される、実施例22~実施例27のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
[実施例29]
エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、所定の熱プロファイルが、所定の吸煙分布のそれぞれの吸煙についての所定の強度を含み、
エアロゾル発生装置が、
先行する吸煙の決定された強度が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての所定の強度と異なるかどうかを決定し、
この強度差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の熱プロファイルの温度を変更し、
所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用するように構成される、実施例28によるエアロゾル発生装置。
[実施例30]
エアロゾル発生装置が、
先行する吸煙に応答して、エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積を決定し、
決定された体積を、先行する吸煙の強度を決定する際に使用するように構成される、実施例28または実施例29のいずれか一項によるエアロゾル発生装置。
[実施例31]
エアロゾル発生装置が、
使用セッションにおいて適用された先行する吸煙に応答して、エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積を決定するように、および
適用された吸煙と、ヒーターの対応する標的動作温度との関連付けが、先行する吸煙について決定された体積に追加的に基づくように、構成される、実施例22~実施例30のいずれか一項によるエアロゾル発生装置。
[実施例32]
エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、所定の熱プロファイルが、所定の吸煙分布のそれぞれの吸煙について、エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの所定の体積を含み、
前記エアロゾル発生装置が、
先行する吸煙について発生するエアロゾルの決定された体積が、所定の吸煙分布の対応する吸煙についての所定の体積と異なるかどうかを決定し、
この体積差を使用して、適用された吸煙の累積吸煙数に対応する所定の吸煙分布において、吸煙についての所定の温度プロファイルの温度を変更し、
所定の熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度として使用するように構成される、実施例31によるエアロゾル発生装置。
[実施例33]
エアロゾル発生装置が、標的動作温度が320℃~350℃の範囲内で変化するように制限されるように構成される、実施例22~実施例32のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
[実施例34]
エアロゾル発生装置が、適用された吸煙に応答してヒーター温度の変化を監視することによって、適用された吸煙を検出するように構成される、実施例22~実施例33のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
[実施例35]
エアロゾル発生装置が、
i)使用セッション中に適用された累積吸煙数が、所定の吸煙限度に達するか、またはii)使用セッションが、所定の最大持続時間に達するか、のうちいずれか早い方の発生に伴い、使用セッションを終了するように構成される、実施例22~実施例34のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
[実施例36]
エアロゾル発生装置がヒーターを備える、実施例22~実施例35のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
[実施例37]
システムが、請求項22~35のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置と、エアロゾル発生物品とを備え、エアロゾル発生物品が、ヒーターと、エアロゾル形成基体を備え、エアロゾル発生装置がエアロゾル発生物品を受けるように構成されている、エアロゾル発生システム。
ここで、図を参照しながら、実施例をさらに説明する。
図1は、エアロゾル発生装置の概略側面図である。 図2は、図1のエアロゾル発生装置の概略上端図である。 図3は、図1のエアロゾル発生装置および装置で使用するエアロゾル発生物品の概略断面側面図である。 図4は、公知のエアロゾル発生装置の動作で使用される先行技術の熱プロファイルを示す図である。 図5は、ユーザーがそれぞれ15秒間隔てた連続的な吸煙を適用するシナリオにおいて、図4の先行技術の熱プロファイルの使用によって生じる、エアロゾル発生装置のヒーターの標的動作温度の変動を示す図である。 図6は、ユーザーがそれぞれ11秒間隔てた連続的な吸煙を適用するシナリオにおいて、図4の先行技術の熱プロファイルの使用によって生じる、エアロゾル発生装置のヒーターの標的動作温度の変動を示す図である。 図7は、ヒーターの標的動作温度は、吸煙数の関数として調整される、本開示による方法を示す図である。 図8は、ヒーターの標的動作温度は、吸煙数の関数として定義される、本開示による熱プロファイルを示す図である。 図9は、ユーザーが均一な間隔で吸煙を適用するシナリオにおいて、図8の熱プロファイルを使用する際に、ヒーターの標的動作温度がどのように変化するかを示す図である。 図10は、ユーザーが変動する(すなわち、均一ではない)間隔で吸煙を適用するシナリオにおいて、図8の熱プロファイルを使用する際に、ヒーターの標的動作温度がどのように変化するかを示す図である。
例示的なエアロゾル発生装置10は、手持ち式エアロゾル発生装置であり、また実質的に円形の円筒状の形状であるハウジング20によって画定される細長い形状を有する(図1、図2、および図3を参照のこと)。エアロゾル発生装置10は、エアロゾル形成基体31を備えるエアロゾル発生物品30を受容するために、ハウジング20の近位端21に位置する開放空洞25を備える。エアロゾル発生装置10は、電池26、制御電子回路27、およびハウジング20内に位置するメモリモジュール28を有する。メモリモジュール28は、使用時に読み出し可能、かつ書き込み可能である。電気的に作動するヒーター40は、エアロゾル発生物品が空洞25内に受容された時、エアロゾル発生物品30の少なくともエアロゾル形成基体部分31を加熱するために装置10内に配設される。メモリモジュール28は、装置10の使用中に制御電子回路27に対してアクセス可能な熱プロファイルを格納する。熱プロファイルは、ヒーター40に対する標的動作温度が使用セッションにおいてどのように変化するかを定義する。
エアロゾル発生装置は、消耗品のエアロゾル発生物品30を受容するように構成される。エアロゾル発生物品30は、円筒状ロッドの形態であり、またエアロゾル形成基体31を備える(図3を参照のこと)。エアロゾル形成基体31は、たばこを含む固体エアロゾル形成基体である。エアロゾル発生物品30は、円筒状ロッド内でエアロゾル形成基体31と同軸整列で配設されたフィルター32などのマウスピースをさらに備える。エアロゾル発生物品30は、装置10の空洞25の直径と実質的に等しい直径と、空洞25の深さより長い長さとを有し、これにより、物品30が装置10の空洞25内に受容された時、マウスピース32は、空洞25の外に延び、また従来の紙巻たばこと同様に、ユーザーによって引き出されてもよい。
使用時に、ユーザーは、物品30をエアロゾル発生装置10の空洞25の中へと挿入し、そして使用セッションを開始するためにユーザーボタン50(図1を参照のこと)を押すことによりヒーター40を起動することによって装置10をオンにする。ヒーター40は、物品30のエアロゾル形成基体31を加熱し、これによりエアロゾル形成基体の揮発性化合物が放出され、そして霧化されてエアロゾルを形成する。ユーザーは、物品30のマウスピースを吸い、かつ加熱されたエアロゾル形成基体31から発生するエアロゾルを吸入する。起動後、ヒーター40の温度は、エアロゾル形成基体を加熱するために周囲温度から所定の温度へと上昇する。所定の温度は、メモリ28に格納された熱プロファイルに定義される。起動後、かつ使用セッションの過程で、装置10の制御電子回路27は、電池26からヒーター40への電力供給を制御して、熱プロファイルによりヒーター温度を調整するように、メモリモジュール28に格納された熱プロファイルにアクセスする。ヒーター40は、ヒーターが機能停止され冷却される、使用セッションの終了まで、エアロゾル発生物品30を加熱し続ける。一部の特定の実施例では、ヒーター40は、抵抗発熱体であってもよい。一部の特定の実施例では、ヒーター40は、誘導によって加熱されるように、変動磁場内に配設されたサセプタでありうる。
使用セッションの終了時に、物品30は、廃棄のために装置10から取り外され、また装置10は、装置10の電池26の充電のために外部電源へと連結されてもよい。
装置10とともに使用するためのエアロゾル発生物品30は、有限量のエアロゾル形成基体31を有し、そしてそれ故に、使用セッションは、エアロゾル形成基体が枯渇した時にユーザーがエアロゾルを生成しようとするのを防止するために、有限の持続時間を有する必要がある。使用セッションは、使用セッションの開始からの最長期間によって決定される最大持続時間を有するように構成される。使用セッションはまた、使用セッション中に記録されたユーザー相互作用パラメータが、最長期間の経過の前に閾値に到達した場合、最長期間より短い持続時間を有するようにも構成される。特定の例では、ユーザー相互作用パラメータは、使用セッション中にユーザーが装置に適用した累積吸煙数を表すものであり、14回の吸煙の閾値が累積吸煙数に対して画定される。そのため、この具体的な実施例については、エアロゾル発生装置10は、各使用セッションが、i)使用セッションの起動から6分間、またはii)使用セッション中の合計14回の吸煙の適用のうち、最初に発生する方によって画定される最大持続時間を有するように構成される。
先行技術装置では、ヒーター40の温度を調節するために使用される熱プロファイルは、使用セッションの経過時間の関数としてのみヒーターの標的動作温度を変化させる所定の温度プロファイルである。図4は、こうした先行技術の熱プロファイルを示す。先行技術の熱プロファイルは、理想的なまたは仮想的なユーザーの挙動に基づいており、単に経過時間の関数としてヒーター40の標的動作温度を変化させるヒーター40の温度プロファイルを画定する。図4の先行技術の熱プロファイルは、ユーザーが30秒の間隔で各連続的な吸煙を装置10に適用し、その結果、6分(360秒)の持続時間を有する使用セッションになるという仮定に基づいて構築される。これらの仮想的なまたは理想的な吸煙は、図4の破線で表される。
ここで、図4の先行技術の熱プロファイルを使用した装置10の動作を、3つの異なるシナリオについて説明する。
第一のシナリオでは、ユーザーは、ユーザーボタン50を押すことにより装置10を起動し、未使用の物品30の使用セッションを開始した後に、相互から30秒間隔で12回の一連の連続的な吸煙を適用する。ユーザーが図4の熱プロファイルに対して行った仮定に適合する速度で吸煙を適用する際、電池26(制御電子回路27の制御下にある)は、ヒーター40に、30秒間隔での12回の吸煙に対応する6分間の使用セッションのための電力を供給することになる。本質的に、ヒーター40は、図4に示す熱プロファイルに従って調整される。結果として、エアロゾル形成基体31は、実質的にエアロゾルを枯渇させる。
第二のシナリオでは、ユーザーは、ユーザーボタン50を押すことにより装置10を起動し、未使用の物品30の使用セッションを開始する。しかしながら、第一のシナリオとは対照的に、使用セッションの開始から30秒で最初の吸煙を行った後、ユーザーは、相互からわずか15秒間隔ですべての後続する吸煙を適用する。この高い吸煙速度は、使用セッションにおいて6分(360秒)が経過する前に、14回の吸煙の閾値限界に到達したという理由で、装置10によって使用セッションが早期に終了される結果となる。この短縮された長さの使用セッションの過程全体にわたって、ヒーター温度に対する吸煙速度の増大の効果を図5に見ることができ、それぞれの適用された吸煙は破線で表されている。この第二のシナリオでは、熱プロファイルは、30秒の時間間隔で連続的な吸煙が適用されると仮定しているため、現実のユーザーが15秒毎に1回というより速い速度で吸煙を適用することの効果は、ヒーター40は、エアロゾル形成基体31からすべてのエアロゾルを抽出するために必要な温度を使用セッションの後半で決して達成しないことである。
第三のシナリオでは、ユーザーは、ユーザーボタン50を押すことにより装置10を起動し、未使用の物品の使用セッションを開始する。しかしながら、第二のシナリオとは対照的に、使用セッションの開始から30秒で最初の吸煙を行った後で、ユーザーは、相互からわずか11秒間隔ですべての後続する吸煙を適用する。図6に示すように、このより高い吸煙速度は、第二のシナリオよりもさらに早い時点で、装置10によって使用セッションが終了される結果となる。この場合も、使用セッションの早期終了は、使用セッションにおいて6分(360秒)経過する前に、閾値限界である14回の吸煙に到達したという理由のために起こる。このさらに短縮された長さの使用セッションの過程全体にわたって、ヒーター温度に対する吸煙速度の増大の効果を図6に見ることができ、それぞれの適用された吸煙は破線で表されている。図6から理解されるように、ヒーター40によるエアロゾル形成基体31の不十分な加熱の結果は、図5の第二のシナリオよりも、この第三のシナリオではさらに深刻である。
したがって、図5および図6は、単に経過時間の関数としてヒーター40の標的動作温度を変化させる、ヒーターの既知の熱プロファイルの使用の問題を示すことができる。
図7は、本開示による方法100を概略的に図示する。方法100は、ユーザーが使用セッション中に一連の吸煙をエアロゾル発生装置10に対して適用する時に、本開示のエアロゾル発生装置10によって実施される。ステップ101では、適用された吸煙は、使用セッション中に適用された吸煙の累積吸煙数に基づいて、ヒーター40の対応する標的動作温度と関連付けられる。ステップ102では、適用された吸煙について、電池26からの電力供給は、適用された吸煙に関連付けられた標的動作温度にヒーター40の温度を調整するように、制御電子回路27によって制御される。
方法100のステップ101、102は、使用セッションの終了まで、ユーザーが使用セッション中に適用した吸煙のそれぞれに対して実施される。方法100は、それによって、使用セッションにおける累積吸煙数の関数として、ヒーター40の温度を調整することを可能にする。
方法100は、制御電子回路27とメモリモジュール28内に格納された熱プロファイルとの組み合わせによって実施される。使用セッションの過程で、制御電子回路27は、熱プロファイルを読み出すためにメモリモジュール28にアクセスし、そしてその後、熱プロファイル内に提供される命令に従ってヒーター40の温度を調整するために、電源26からの電力供給を制御することになる。しかしながら、方法100によって用いられる熱プロファイルは、図4~6に関連して上述した先行技術の熱プロファイルとは異なる。
図8は、エアロゾル発生装置10を用いて方法100を実施する際に使用するための熱プロファイルの例を示す。しかしながら、前述の先行技術の熱プロファイルとは対照的に、図8の熱プロファイルは、吸煙数の関数としてヒーター40の標的動作温度を画定する。よって、図8の熱プロファイルについては、使用セッションの各吸煙は、ヒーター40の所与の標的動作温度と関連付けられる。図8の熱プロファイルは、12回の所定の吸煙分布の各吸煙の標的動作温度を画定する。上述のように、熱プロファイルは、エアロゾル発生装置10のメモリモジュール28内に格納される。ユーザーが一連の吸煙の各吸煙を装置10に適用すると、制御電子回路27はメモリ28にアクセスして熱プロファイルを読み取る。次に、制御電子回路27は、図8の熱プロファイルおよび各適用された吸煙の累積吸煙数に従って、ヒーターの標的動作温度を調整するために、電池26からヒーター40への電力供給を制御する。
図9および図10は、ユーザーがエアロゾル発生装置10に連続的な吸煙を適用する使用セッションに対して、図8の熱プロファイルを使用する際に、ヒーター40の標的動作温度が時間と共にどのように変化するかについての二つの実施例を示す。図9は、ユーザーがそれぞれ均一な間隔で、このケースでは15秒間隔での吸煙を適用する場合の温度変動を示す。図10は、ユーザーがそれぞれ不均一な時間間隔で隔てられた吸煙を適用する場合の温度変動を示す。図9および図10を考察すると、図8の熱プロファイルの使用は、使用セッションにおける経過時間の関数としてのみ調整されるのではなく、使用セッションにおける適用された吸煙の累積吸煙数に基づいて標的動作温度を調整する結果であることが分かりうる。本質的に、ヒーター40の標的動作温度は、メモリモジュール28に格納された図8の熱プロファイルを参照して、適用された吸煙の吸煙数を追跡することによって調整される。したがって、図4の先行技術の熱プロファイルの使用とは対照的に、図8の熱プロファイルは、ユーザーによって適用される吸煙速度およびタイミングとは無関係に、使用セッションの後半にわたって標的動作温度を上昇させることを可能にする。
別の実施例では、適用された吸煙を、ヒーターの対応する標的動作温度と関連付けることは、追加的に、適用された吸煙と、使用セッション中に適用された先行する吸煙との間の時間間隔の関数でもよい。この例では、図8に示すプロファイルに対応する第二の熱プロファイルが使用される。しかしながら、この第二の熱プロファイルはまた、「所定の時間的間隔」Δtpredetを含む。この例の場合、Δtpredetは、30秒の値を有する。所定の時間的間隔Δtpredetは、熱プロファイル中の連続的な吸煙間の仮想的なまたは理想的な時間間隔を表す。この例では、適用された吸煙に対応する熱プロファイル内の温度は、適用された吸煙とそれに先行する吸煙の間の実際の時間間隔Δtが、所定の時間的間隔Δtpredetと異なるかどうかに応じて、それ自体が変更される。熱プロファイルでは、ヒーター温度Tn、Tn+1は、連続的に適用される吸煙「n」および「n+1」について定義される。ユーザーが使用セッション中に装置に吸煙を適用する場合、適用された吸煙「n+1」と先行する吸煙「n」との間の時間間隔Δtが、所定の時間的間隔Δtpredetより短い、またはより長い場合、吸煙「n+1」の熱プロファイル中の温度は、ΔtおよびΔtpredetの間の差異に比例して変更される。数学的に表現すると、吸煙「n+1」の熱プロファイルの温度は、
以下のように温度に変更される:
Figure 2023540475000009
しかしながら、熱プロファイルの温度の変更は、未変化の温度の±3%の所定の閾値限界を条件とする。さらに、熱プロファイルの温度の変更はまた、350℃の絶対温度限界を条件とする。他の実施形態では、異なる値が、閾値限界および絶対温度限界のパーセンテージに設定されてもよい。
この第二の熱プロファイルについて、ユーザーが使用セッション中にエアロゾル発生装置10に連続した吸煙を適用する場合、適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔がまず決定される。次に、適用された吸煙(例えば、吸煙「n+1」に対して)の吸煙数に対応する熱プロファイル中の温度が、上で論じた方法(方程式3を参照)に従って変更される。次いで、熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙の標的動作温度として使用し、制御電子回路27は、適用された吸煙のこの標的動作温度を達成するために、ヒーター40への電力供給を制御する。ユーザーが、偶然に「所定の時間的間隔」Δtpredetに等しい間隔で吸煙を適用する場合、それらの吸煙に対して熱プロファイルの温度の変更は発生しない。
さらに別の実施例では、適用された吸煙を、対応する標的動作温度に関連付けることは、さらに、使用セッションにおける先行する吸煙の強度の関数であってもよい。この例では、吸煙の強度は、吸煙に応答して発生するエアロゾルの体積によって特徴付けられる。この例では、図8に示すプロファイルに対応する第三の熱プロファイルが使用される。しかしながら、この第三の熱プロファイルはまた「所定の強度」も含有し、これはこの例では所定の体積の形態である。所定の強度(または体積)は、熱プロファイルの各吸煙によって発生する理想的なまたは想定された体積のエアロゾルを表すものとして考えることができる。この例では、熱プロファイルは、使用セッションにわたって適用されると仮定される、所定の吸煙数Nを有する。熱プロファイルはまた、使用セッションの過程全体にわたり生成されるエアロゾルの所定の総体積Vを有する。この例では、所定の総エアロゾル体積Vは、N回の吸煙のそれぞれについて均一に発生するものと想定される。よって、この熱プロファイルでは、「N」回の吸煙のそれぞれの吸煙は、同じ体積vのエアロゾルを生成するものと想定され、ここでv=V/Nである。この体積vは、所定の強度(または体積)である。
熱プロファイルでは、ヒーター温度Tn、Tn+1は、連続的に適用された吸煙「n」および「n+1」について定義される。適用された吸煙「n」が、熱プロファイルで想定された強度よりも強い場合には、吸煙「n」のエアロゾル体積vnは、所定の体積vよりも大きい。吸煙「n」の予想よりも高い強度(エアロゾル体積vn)は、吸煙「n」に応答して、基体の予想よりも大きな枯渇をもたらす。予想よりも大きな枯渇を補償するために、次の吸煙「n+1」の標的動作温度は、所定の熱プロファイルで定義されるよりも高くなる必要がある場合がある。あるいは、適用された吸煙「n」が熱プロファイルで想定された強度よりも弱い場合には、吸煙「n」のエアロゾル体積vnは、熱プロファイルの理想的な体積vよりも小さい。吸煙「n」の予想よりも小さい強度(エアロゾル体積vn)は、吸煙「n」に応答して、基体の予想よりも小さい枯渇をもたらす。予想よりも低い枯渇を補償するために、次の吸煙「n+1」の標的動作温度は、所定の熱プロファイルで定義されるよりも低くなる必要がある場合がある。所定の熱プロファイルにおける吸煙「n+1」の温度の変更は、上記で列挙した方程式1および2で示されるように表現することができ、完全を期してこれを以下に繰り返す:
式中:
は、吸煙「n+1」について、熱プロファイルで初期的に定義される温度である。
は、吸煙「n+1」について、熱プロファイルの変更された温度である。
αは、吸煙「n」の実際の「強度」
に対処するために適用される補正係数である。補正係数αは、適用された吸煙「n」に応答して生成されるエアロゾルの体積vnが、理想的な体積vよりも大きいか、またはそれより小さいかに応じて変化する。
補正係数αは、以下のように表現されてもよい。
式中:
δは、スケールファクタであり、その値は、熱プロファイルの吸煙「n+1」について初期的に定義された温度
を変更する時に、vnがvとは異なる効果を増加または減少するように選択されてもよい。
この第三の熱プロファイルについて、ユーザーが使用セッションにわたってエアロゾル発生装置10に連続した吸煙を適用すると、各吸煙によって発生するエアロゾルの体積が決定される。次に、適用された吸煙(例えば、吸煙「n+1」に対して)の吸煙数に対応する熱プロファイル中の温度が、上で論じた方法に従って変更される。次いで、熱プロファイルの変更された温度を、適用された吸煙の標的動作温度として使用し、制御電子回路27は、適用された吸煙のこの標的動作温度を達成するために、ヒーター40への電力供給を制御する。ユーザーが、各々が体積vに等しい体積のエアロゾルを生成する使用セッション全体にわたり吸煙を適用する場合、熱プロファイルの温度の変更は発生しない。しかしながら、連続的な吸煙のそれぞれによって発生するエアロゾルの体積には変動があり、適用された吸煙の一部またはすべてが、体積vとは異なるエアロゾルの体積を発生させる可能性がより高い。
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、すべての場合において「約」という用語によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつそれらの中の任意の中間範囲を含み、これらは、本明細書に具体的に列挙されている場合も列挙されていない場合もある。従って、この文脈において、数字「A」は、「A」±10%として理解される。この文脈内で、数字「A」は、数字「A」が修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられうる。数字「A」は、添付の特許請求の範囲で使用される一部の場合において、「A」が逸脱する量が、特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつそれらの中の任意の中間範囲を含み、これらは、本明細書に具体的に列挙されている場合も列挙されていない場合もある。

Claims (15)

  1. 使用セッション中にエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置を動作させる方法であって、前記エアロゾル発生装置が、
    前記使用セッション中にヒーターに電力を供給するように配置された電源を備え、
    前記方法が、前記エアロゾル発生装置の制御電子回路を使用して、
    前記使用セッション中に適用される吸煙を、前記使用セッション中の前記適用された吸煙の累積吸煙数に基づき、および、前記適用された吸煙と、前記使用セッション中に適用された先行する吸煙との間の時間間隔に基づき、前記ヒーターの対応する標的動作温度と関連付け、
    前記適用された吸煙について、前記ヒーターの温度を、前記適用された吸煙に関連付けられた前記標的動作温度に調整するために、前記電源からの前記電力供給を制御するように構成される、方法。
  2. 前記エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、前記適用された吸煙に関連付けられた前記標的動作温度が、前記適用された吸煙の前記累積吸煙数に対応する前記所定の吸煙分布における前記吸煙についての前記所定の熱プロファイルの温度である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記所定の熱プロファイルが、吸煙パラメータと前記所定の吸煙分布との間の所定の関係を含み、前記方法が、
    前記適用された吸煙および前記使用セッション中に適用された先行する吸煙のいずれかまたは両方の前記吸煙パラメータの値が、前記所定の吸煙分布の対応する吸煙についての前記吸煙パラメータの値と異なるかどうかを決定することと、
    前記吸煙パラメータの値の前記決定された差を使用して、前記適用された吸煙の前記累積吸煙数に対応する前記所定の吸煙分布において、前記吸煙についての前記所定の熱プロファイルの前記温度を変更することと、
    前記所定の熱プロファイルの前記変更された温度を、前記適用された吸煙に関連付けられた前記標的動作温度として使用することと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記吸煙パラメータが、
    連続的な吸煙の間の時間間隔と、
    強度の吸煙と、
    吸煙に応答して前記エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積と、のうち一つ以上を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記先行する吸煙が、前記使用セッション中の前記適用された吸煙の直前の吸煙である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、前記所定の熱プロファイルが、前記所定の吸煙分布の連続的な吸煙間の所定の時間的間隔を含み、
    前記方法が、
    前記適用された吸煙と前記先行する吸煙との間の前記時間間隔が、前記所定の吸煙分布の対応する吸煙間の前記所定の時間的間隔と異なるかどうかを決定することと、
    この時間差を使用して、前記適用された吸煙の前記累積吸煙数に対応する前記所定の吸煙分布において、前記吸煙についての前記所定の熱プロファイルの前記温度を変更することと、
    前記所定の熱プロファイルの前記変更された温度を、前記適用された吸煙に関連付けられた前記標的動作温度として使用することと、をさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記適用された吸煙と前記ヒーターの対応する標的動作温度との前記関連付けが、前記使用セッション中に適用された先行する吸煙の強度に追加的に基づく、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、前記所定の熱プロファイルが、前記所定の吸煙分布の各吸煙についての所定の強度を含み、
    前記方法が、
    前記先行する吸煙の前記強度が、前記所定の吸煙分布の前記対応する吸煙についての所定の強度と異なるかどうかを決定することと、
    この強度差を使用して、前記適用された吸煙の前記累積吸煙数に対応する前記所定の吸煙分布において、前記吸煙についての前記所定の熱プロファイルの前記温度を変更することと、
    前記所定の熱プロファイルの前記変更された温度を、前記適用された吸煙に関連付けられた前記標的動作温度として使用することと、をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記方法が、前記適用された吸煙に応答するヒーター温度の変化を監視することによって、前記適用された吸煙を検出することを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記方法が、
    i)前記使用セッション中に適用された累積吸煙数が、所定の吸煙限度に達するか、またはii)前記使用セッションが所定の最大持続時間に達するか、のうちいずれか早い方の発生に伴い、前記使用セッションを終了することをさらに含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. エアロゾル発生装置で使用するためのコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読媒体が、エアロゾル形成基体と相互作用する時に、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を前記エアロゾル発生装置上で実行するための命令を含む、コンピュータ可読媒体。
  12. 使用セッション中にエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生装置であって、前記エアロゾル発生装置が、
    前記使用セッション中にヒーターに電力を供給するように配置された電源と、
    制御電子回路と、を備え、
    前記エアロゾル発生装置の前記制御電子回路が、
    前記適用された吸煙と先行する吸煙との間の時間間隔を決定し、
    前記使用セッション中に適用された吸煙を、前記使用セッション中に前記適用された吸煙の累積吸煙数と、前記決定された時間間隔に基づいて、前記ヒーターの対応する標的動作温度と関連付け、
    前記適用された吸煙について、前記ヒーターの温度を、前記適用された吸煙に関連付けられた前記標的動作温度に調整するために、前記電源からの前記電力供給を制御するように構成される、エアロゾル発生装置。
  13. 前記エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、前記エアロゾル発生装置が、前記適用された吸煙と関連付けられる前記標的動作温度が、前記適用された吸煙の前記累積吸煙数に対応する前記所定の吸煙分布における前記吸煙についての前記所定の熱プロファイルの温度であるように構成される、請求項12に記載のエアロゾル発生装置。
  14. 前記エアロゾル発生装置が、所定の吸煙分布にわたってヒーター温度の変動を画定する所定の熱プロファイルを格納し、前記所定の熱プロファイルが、前記所定の吸煙分布の連続的な吸煙間の所定の時間的間隔を含み、
    前記エアロゾル発生装置が、
    前記適用された吸煙と前記先行する吸煙との間の前記決定された時間間隔が、前記所定の吸煙分布の対応する吸煙間の前記所定の時間的間隔と異なるかどうかを決定し、
    この時間差を使用して、前記適用された吸煙の前記累積吸煙数に対応する前記所定の吸煙分布において、前記吸煙についての前記所定の熱プロファイルの前記温度を変更し、
    前記所定の熱プロファイルの前記変更された温度を、前記適用された吸煙に関連付けられた前記標的動作温度として使用するように構成される、請求項12または請求項13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  15. 前記エアロゾル発生装置が、
    前記使用セッション中に適用された先行する吸煙に応答して、前記エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルの体積を決定するように、および
    前記適用された吸煙と、前記ヒーターの対応する標的動作温度との関連付けが、前記先行する吸煙についての前記決定された体積に追加的に基づくように、さらに構成される、請求項12~請求項14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
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