JP2023538767A - 生きた家禽動物を自動的に搬送するための装置および方法 - Google Patents

生きた家禽動物を自動的に搬送するための装置および方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、生きている家禽動物(20)を搬送方向(TR)に自動的に搬送するための搬送装置(1)、生きている家禽動物を搬送方向(TR)に自動的に搬送するための方法(1000)、搬送装置の動作を開始するための方法(2000)、生きている家禽動物の取扱作業を自動的に実行するための方法(3000)、及び、搬送装置の使用に関する。搬送装置(1)は、搬送軸(TA)に沿って延在する搬送レール(100)であって、2つのガイド要素(110)と、前記ガイド要素間に形成された搬送受入部(120)とを有する搬送レール(100)と、2つの保持要素(210)を有する少なくとも1つのドライバ装置(200)であって、各保持要素がドライバ部(211)と受入凹部(212)とを有する、少なくとも1つのドライバ装置(200)と、搬送レールに沿って少なくとも1つのドライバ装置を移動させるように構成された駆動部(300)と、を備える。

Description

本発明は、生きた家禽動物を搬送方向に自動的に搬送する搬送装置、生きた家禽動物を搬送方向に自動的に搬送する方法、搬送装置の動作を開始する方法、及び、生きた家禽動物に対する取扱作業を自動的に行う方法、並びに、搬送装置の使用に関する。
生きた家禽動物を自動的に搬送するための(場合によっては更なる取扱作業を行うための)装置および方法は、例えば、下記の特許文献1~5から公知である。
しかしながら、既存の解決策にはさまざまな欠点がある。例えば、既存の解決策において、家禽動物は、家禽動物の自然な姿勢とはしばしば矛盾する拘束された姿勢、例えば上下逆さまの姿勢に持ち込まれることが多い。さらに、家禽動物は、拘束された姿勢から自分自身を解放するか、または当該姿勢を受け入れたくない傾向がある。このことは、家禽動物の興奮、 緊張 、ストレスにつながり、さらに、怪我をするリスクを家禽動物にもたらす。さらに、このことは、家禽動物に対して、特定の処理操作および/または取扱作業を実行できない、或いは、実行が不十分になるような結果をもたらす。家禽動物を対応する拘束姿勢にするためには、通常は人員集約的な高レベルの努力も必要とされる。
既存のシステムにおいて、家禽動物が例えば吊り下げ姿勢で搬送されてより自由に動けるようなものもあるが、この場合、明確に定義された位置に家禽動物がいないという欠点を有する。したがって、この場合、特に定義された位置および/または特に定義された抵抗がこの目的のために必要とされる場合、特定の処理操作および/または取扱作業を実行できないか、または実行が不十分になることがある。
国際公開第2017/125387号 国際公開第2015/077432号 仏国特許出願公開第2885030号明細書 米国特許第10350041号明細書 国際公開第2017/125394号
そこで、本発明の目的は、上述の欠点の1つ以上を軽減し得るような、生きた家禽動物を搬送方向に自動的に搬送するための搬送装置および方法、搬送装置の動作を開始する方法、生きた家禽動物に対する取扱作業を自動的に行う方法、ならびに搬送装置の使用を特定することである。特に、本発明の目的は、生きた家禽動物を搬送方向に自動的に搬送する搬送装置及び方法、搬送装置の動作を開始する方法、生きた家禽動物に対する取扱作業を自動的に行う方法、並びに搬送装置の使用において、動物福祉を改善し、且つ/又は、改善された処理を可能にし、且つ/又は、家禽動物の取扱作業を改善された方法で実行可能にすることである。
上記の目的は、第1の態様に係る、生きた家禽動物を搬送方向に自動的に搬送する搬送装置によって達成される。当該搬送装置は、搬送軸に沿って延びて2つのガイド要素を有する搬送レールと、前記2つのガイド要素間に形成された搬送受入部と、ドライバ部と受入凹部とをそれぞれ有する2つの保持要素を含む少なくとも1つのドライバ装置と、前記搬送レールに沿って前記少なくとも1つのドライバ装置を移動させるように構成された駆動部とを備える。
前記搬送装置は、生きている家禽動物を自動的に搬送するのに役立つ。自動搬送は、特に、実質的に家禽動物が人によって手動で処理されることなく実施される搬送を意味すると理解されるべきである。これは、特に、搬送装置内の搬送および搬送装置を通る搬送に関する。手動処理ステップは、家禽動物が搬送装置に導入されるとき、および/または、家禽動物が搬送装置から排出されるときに、作業者によって実行され得る。
前記搬送は、好ましくは搬送装置の第1の端部から第2の端部まで延び得る搬送方向に沿って行われる。前記搬送装置は、特に、生きている家禽動物を、家禽舎内で、例えば家禽舎内の第1の位置から同じ家禽舎内の第2の位置まで搬送するように構成される。
前記搬送装置は、2つのガイド要素を有する少なくとも1つの搬送レールと、前記2つのガイド要素間に形成された搬送受入部とを有する。搬送レールは搬送軸に沿って延びている。搬送軸は、直線であってもよいが、直線ではなく、例えば湾曲、屈曲、および/または方向の変化を有する経路で構成されてもよい。搬送軸は、動作状態における上端である2つのガイド要素の端部間の中央に位置することが好ましい。搬送方向は、搬送軸と平行に延びる(走る)ことが好ましい。搬送軸を包含する鉛直面(垂直面)は、搬送軸と同様、例えば、特に鉛直から逸脱する方向において、例えば、湾曲、屈曲、および/または方向の変化を有する平面または非平面であってもよい。
前記搬送装置の1つの好ましい改良において、前記搬送装置は、好ましくは平行な2つ以上の搬送レールを有する。前記搬送装置は、好ましくは同一であり得る2つ以上の搬送レールを有するように構成されてもよい。2つ以上の搬送レールを設けることは、搬送装置の容量を増加させることができ、したがって、特に効率的な解決策に寄与することができる。2つ以上の搬送レールが設けられる場合、好ましくは、本明細書で説明される搬送装置の個々の、いくつかの、又は全てのさらなる構成要素、例えば固定装置、ドライバ装置、計量装置、機能装置、配置装置、検査装置、および/または注射針配列部についても、相応に2つ以上の数で設けられてもよい。さらに、本明細書で説明される搬送装置の個々の、いくつかの、又は全てのさらなる構成要素、例えば駆動装置が、単独でのみ設けられ、且つ、2つの搬送レールを作動させるために使用されることが好ましい場合もある。
搬送レールの2つのガイド要素、特にこれらの上端部は、互いに離間して配置されていることが好ましい。2つのガイド要素は、同様に、搬送軸に平行に延びることが好ましい。搬送受入部は、2つのガイド要素の間に形成されている。2つのガイド要素は、これらの下端において互いに接続され且つ/又は連なってもよい。この場合、2つのガイド要素の下端の接続は、同時に、例えば、搬送受入部の下端を形成してもよい。したがって、搬送受入部は、好ましくは、2つのガイド要素間の自由空間として理解され得る。搬送レールは、例えば溝の形態をとってもよい。以下でより詳細に説明されるように、搬送受入部は、特に家禽動物の胸骨を受け入れるために機能し、この場合、家禽動物は、特に、その胸椎、特に肩関節と股関節との間の領域が実質的に水平に向けられるような位置をとる。
前記搬送装置は、さらに、2つの保持要素を有するドライバ装置を備える。各保持要素は、ドライバ部と受入凹部とを有する。前記搬送装置は、さらに、少なくとも1つのドライバ装置を搬送レールに沿って移動させるように構成された駆動部を備える。
前記搬送装置は、さらに、駆動部によって搬送レールに沿って移動され得る少なくとも1つのドライバ装置を備える。したがって、ドライバ装置と搬送レールとの間で相対移動が生じる。ドライバ装置は、搬送レールに沿って、且つ、搬送レールに対して相対的に移動可能である。したがって、搬送レールは、ドライバ装置に対する固定位置にあることが好ましい。以下の説明において、搬送装置が移動可能に構成されている場合、搬送装置の一部としての搬送レールも移動可能である。搬送装置の動作状態において、特に家禽動物を自動的に搬送することを目的とした搬送装置の動作中、搬送レールは、特に搬送されるべき少なくとも1つのドライバ装置および/または家禽動物に対して、固定位置にあることが好ましい。
ドライバ装置は、搬送レールに沿って移動しながら、家禽動物を駆動する役割を果たす。したがって、ドライバ装置は、特に家禽動物を搬送レールに沿って移動させることもできる。この目的のために、ドライバ装置は2つの保持要素を有する。2つの保持要素は、互いに離間して配置されていることが好ましい。各保持要素は、ドライバ部と受入凹部とを有する。以下により詳細に説明されるように、受入凹部は、特に家禽動物の一部、特にその肩甲上腕関節および/または肩関節を受け付けるように構成される。ドライバ部は、特に、ドライバ装置が移動するとき、特に受入凹部に配置された家禽動物の部分に当接することによって、当該部分に沿って家禽動物を駆動する役割を果たす。
本明細書で説明される解決策は、とりわけ以下に記載される知見に基づいており、とりわけ以下に記載される利点を有する。
生きている家禽動物の搬送には特定の要件が含まれる。死んだ家禽動物を対象とした搬送装置とは対照的に、生きている家禽動物のための搬送装置の場合、家禽動物の動きの必要性および不自然な拘束された姿勢への嫌悪感を考慮に入れることが必要である。生きている家禽動物はさらにほとんど無傷の羽毛を持っている。生きている家禽動物の羽毛は、羽毛がすでに除去されている死んだ家禽動物の皮膚よりも低い静摩擦を示す。このようにして、生きている家禽動物は、例えば金属、特に高品質のスチールで構成された搬送レール上をスライド可能であるが、羽毛がすでに除去されている死んだ家禽動物の場合、そのようなスライドは不可能であるか、または大幅に減少する程度にしかスライドできない。
本明細書で説明される解決策では、とりわけ、搬送レールを用いて、家禽動物を支持するための手段が作り出されており、これにより、家禽動物の一部、特に胸骨が、ガイド要素間の搬送受入部内に横たわるようになるという利点を有する。次いで、家禽動物は、この位置において、ドライバ装置によって搬送レールに沿って搬送方向に移動され得る。このようにして、家禽動物は搬送レールに沿ってスライド可能である。このようなスライドは、特に、生きている家禽動物の羽毛によってより容易になされ得る。したがって、搬送レールに沿ったスライドは、不自然な拘束された姿勢よりもはるかに快適で家禽動物にとってストレスが少ないため、家禽動物を穏やかな方法で搬送することを達成できる。
本明細書で説明される搬送装置は、既存の搬送装置に比べて、特に搬送装置において実施される任意のワクチン接種に関しても、様々なさらなる利点を有する。特に、ワクチン接種のための既存の装置は、通常、使用者に多額の支出を必要とする。使用者はさらに、例えば、家禽動物集団全体が正しく確実にワクチン接種されることを確実にするための訓練および実践を受けなければならない。このことは同時に、しばしば大きな時間的プレッシャーの下で実行される。これにより、しばしば信頼性と精度が犠牲になり、その結果、そのような人員集約的なワクチン接種は費用がかかるだけでなく、エラーの影響を受けやすく、したがって十分に信頼できない。さらに、人員集約型のワクチン接種プロセスも、通常、次々に複数の家禽舎で作業する作業者自体が病原体の感染の媒介者になる可能性があるため、より大きなリスクをもたらす。
本明細書で特に以下でより詳細に説明される搬送装置を用いることで、搬送装置を通る1回の通過で複数の異なるワクチン接種装置を使用して家禽動物にワクチン接種することが可能である。これにより、既存の解決策と比較して、特に家禽動物を配置するための人員、場合によっては家禽動物を解放するための人員の使用がかなり削減される。ワクチン接種は、この目的のために人員による介入を必要とせずに、すべて自動化された方法で実施されることが好ましい。特に、以下でもより詳細に説明されるように、痘瘡ワクチン接種は、ワクチンを家禽動物の大腿部、好ましくは大腿部の内側に投与することによって提供されることが好ましく、この場合、より人員集約的で信頼性が低い翼羽弁への痘瘡ワクチン投与を省くことができる。ワクチン接種プロセス中に必要な手動ステップが少ないだけでなく、本明細書で説明される搬送装置では、家禽動物が比較的リラックスした搬送位置で比較的穏やかにおとなしくすることが想定されるため、より信頼性が高く正確な自動ワクチン接種が実現され、これにより、ワクチン接種プロセス中の精度が大幅に向上する。
以下、種々の実施形態を参照して、さらなる知見および利点についても説明される。
好ましい一実施形態において、搬送装置は、固定装置を備える。固定装置は、特に、家禽動物が自身の意思で搬送装置、特に搬送レールを離れるのを防ぐのに役立つ。固定装置は、家禽動物が搬送レール上の意図された位置にあるときに、家禽動物と接触しないように、または、少なくとも家禽動物に圧力をかけないように構成されることが好ましい。この位置は、搬送位置とも呼ばれる。固定装置のさらなる詳細および利点は、以下により詳細に説明される。
搬送装置は、配置装置を備えることがさらに好ましく、配置装置は、搬送方向において搬送レールの上流に配置され、好ましくは搬送レールに一体に連なる。配置装置は、特に家禽動物を搬送装置に導入するために使用される。配置装置は、好ましくは、家禽動物が搬送レール上の意図された位置に配置されることを容易にし、且つ/又は、実現するように構成される。家禽動物は、作業者によって手動で、例えば作業者が家禽動物を持ち上げて配置装置上に置くことによって、搬送装置の配置装置上に配置(載置)され得る。配置装置のさらなる詳細および利点は、以下により詳細に説明される。
1つの好ましい実施形態において、搬送装置は、複数のドライバ装置を備える。このことは、いくつかの家禽動物を搬送装置で搬送することができるという利点を有し、これは特に処理能力を増大させ、そして効率的な解決策である。複数のドライバ装置は、同一であることが好ましい。さらに、複数のドライバ装置は、搬送方向に互いに離間して、好ましくは等距離に離間して配置されることが望まれる。特に、複数のドライバ装置は、搬送方向に少なくとも150mmまたは少なくとも180mm離間して互いに離間していることが好ましい。さらに、複数のドライバ装置は、搬送方向に最大530mmまたは最大650mmだけ互いに離間して配置されることが好ましい。隣接するドライバ装置間の間隔は、好ましくは、それぞれのドライバ装置の規定点から隣接するドライバ装置における同じ規定点まで、例えば、第1のドライバ装置の保持要素の受入凹部から、これに隣接するドライバ装置の受入凹部まで、測定される。隣接するドライバ装置間の間隔、すなわち、特に、搬送方向において、あるドライバ装置の最前点から、これに隣接するドライバ装置の最後点までの間隔は、特に、搬送レール上の意図した位置において、搬送される家禽動物の長さに少なくとも相当する。搬送方向における隣接するドライバ装置間の間隔は、少なくとも150mmであることが好ましい。ドライバ装置のさらなる詳細および利点については、以下でより詳細に説明される。
1つの好ましい改良において、前記搬送装置はさらに、制御装置を備える。制御装置は、特に、前記搬送装置の個々の、いくつかの、又は全ての構成要素を制御するための役割を果たす。制御装置のさらなる詳細および利点は、以下により詳細に説明される。
さらに好ましい改良は、前記搬送装置が2つ以上の部分を有するという事実によって特徴づけられる。
好ましい一実施形態において、前記搬送装置は、少なくとも1つの配置部を有する。配置部は、特に家禽動物を搬送装置に導入するために用いられる。
前記搬送装置は、少なくとも1つの機能部を有することが好ましく、好ましくは2つ以上の機能部を有する。機能部は、特に、該機能部における特定の処理操作および/または取扱作業を実行するために使用される。機能部のさらなる詳細および利点は、以下により詳細に説明される。
前記搬送装置は、さらに、少なくとも1つの固定部を有することが好ましい。固定部は、特に家禽動物が固定装置によって固定される部分である。
前記搬送装置は、さらに、少なくとも1つの検査部を有することが好ましい。検査部は、特に、例えば、特定の特性および/または条件に関して、且つ/又は、以前に行われた取扱作業の結果に関して、家禽動物を検査するために使用される。
前記搬送装置は、さらに、少なくとも1つの解放部(リリース部)を有することが好ましい。解放部は、特に、家禽動物を再び解放し、搬送装置から排出するために用いられる。
また、以上の様々な部分は、全体的または部分的に重なり合っていてもよい。例えば、固定部は、1つ、2つ、又は3つ以上の機能部および/または検査部および/または解放部と重なるように構成されていてもよい。例えば、検査部は、1つ、2つ、又は3つ以上の機能部および/または解放部と重なるように構成されてもよい。例えば、配置部は、1つ、2つ、又は3つ以上の機能部と重なるように構成されてもよい。例えば、2つ以上の機能部は、互いに重なるように構成されていてもよい。
固定部、検査部、および解放部のさらなる詳細および利点について、以下により詳細に説明される。
好ましい一実施形態において、搬送レールは、搬送軸に直交する平面において、略M字状の輪郭の断面を有する。
さらに好ましくは、搬送レールは、全体的または部分的に、特に特定の部分において、閉じた輪郭として構成され、且つ/又は、搬送レールは、全体的または部分的に、特に特定の部分において、開いた輪郭として構成される。閉じた輪郭構成の場合、清掃が簡単で、家禽動物を搬送レールに沿って駆動およびスライドさせやすくなる。閉じた輪郭構成は、搬送受入部内に位置する家禽動物の部分へのアクセスが要求されない部分において特に好ましい。開いた輪郭としての構成では、搬送レールおよび/またはガイド要素は、例えば、ガイドロッド、格子、および/または、規則的若しくは不規則な開口部を有する他の構造を有するか、又は、これらで構成されてもよい。開いた輪郭としての構成は、搬送受入部内に配置された家禽動物の部分にも、例えば処理操作、取扱作業、および/または検査のためにアクセス可能であるという利点を有する。
さらに好ましい発展は、搬送レール上に置かれた家禽動物の胸椎が、特に肩関節と股関節との間の領域において、搬送軸および/または搬送方向に実質的に平行に向けられるように搬送レールが構成されるという事実によって特徴づけられる。この位置は、好ましくは、搬送レール上の家禽動物の意図された位置に対応し、特に上下逆さまの拘束された姿勢とは対照的に、家禽動物にとって比較的自然且つ/又は快適な位置である。
搬送レール上に置かれた家禽動物の胴体および/または胸部および/または胸骨が搬送受入部内に配置されるように、搬送レールが構成されることが好ましい。搬送レール上に置かれた家禽動物の胴体および/または胸部および/または胸骨は、好ましくは搬送受入部に保持される。搬送受入部は、好ましくは、家禽動物の胴体および/または胸部および/または胸骨に適合された形状、且つ/又は、家禽動物にとって快適な適切な座席を搬送受入部において提供する形状を有し得る。
1つの好ましい実施形態において、搬送レール上に載置された家禽動物の股関節および/または肩関節および/または肩甲上腕関節が搬送レールの上端に配置され且つ/又は搬送レールの上方に突出するように、搬送レールが構成される。このようにして、搬送レール上に置かれた家禽動物の胴体および/または胸部および/または胸骨のみが搬送受入部に配置され、家禽動物の脚および/または翼は搬送受入部に配置されないように、家禽動物の脚および/または翼は、ガイド要素を超えて横方向に突出し得る。ガイド要素の下端から上端までの高さは、好ましくは搬送受入部の高さに相当し、家禽動物の胴体および/または胸部および/または胸骨の及ぶ範囲に対応するように寸法が決定されることが好ましい。ガイド要素および/または搬送受入部の高さは、好ましくは少なくとも40mm且つ/又は最大で80mmであり、特に約60mmであることが好ましい。
さらに、搬送レールは、特に、搬送レール上に置かれた家禽動物の翼および/または脚部がガイド要素を超えて外側に突出するように構成されることが好ましい。このことは、家禽動物の自然でリラックスした位置でありながら、家禽動物の移動の自由が少なくとも部分的に制限され、搬送中の家禽動物の規定された実質的に一定の位置が達成されるという利点を有する。さらに、このようにして、家禽動物の翼および/または脚は搬送受入部の外側に配置され、したがって、処理操作および/または取扱作業のためにアクセス可能である。
搬送レールの上記の詳細および可能な改良は、それぞれ個々に、また、それらの可能な組み合わせにおいても、家禽動物を、規定された位置であると同時にリラックスした位置にもたらすことができるという利点を有する。このようにして、家禽動物は低ストレスで搬送されることができ、同時に確実に処理し、且つ/又は取り扱うことができる。家禽動物が動揺して逃げようとする結果としての怪我のリスクと不適切な取り扱いのリスクが軽減される。
さらに、ガイド要素は、ガイドロッドとして、例えば円管として、および/または支持ウェブとして構成されることが好ましい。
1つの好ましい実施形態において、2つのガイド要素のそれぞれは、特に搬送軸に対する直交方向、および/または、搬送軸を包含する鉛直面に対する直交方向において、搬送軸に対する間隔、および/または、搬送軸を包含する鉛直面に対する間隔が、互いに同じであるように設けられる。当該間隔は、好ましくは調整可能であり、好ましくはガイド要素調整装置によって調整可能である。
好ましい改良は、2つのガイド要素がそれぞれ上部頂点を有し、この上部頂点は、好ましくは、少なくとも2.5mm且つ/又は最大で15mmの半径(曲率半径)を有するという事実によって特徴づけられる。
1つの好ましい実施形態において、支持ウェブとして構成されたガイド要素は、それぞれが搬送受入部に向けられた内側側面を有するように設けられる。内側側面は、好ましくは、特に上部頂点を通過する鉛直面に対して、且つ/又は、搬送軸を包含する鉛直面に対して、少なくとも19度且つ/又は最大で55度の角度をつけて設けられる。
さらに、支持ウェブとして構成されたガイド要素は、搬送受入部から離れる方向を向いた外側側面をそれぞれ有することが好ましい。外側側面は、好ましくは、特に上部頂点を通過する鉛直面に対して、且つ/又は、搬送軸を包含する鉛直面に対して、少なくとも50度且つ/又は最大で70度の角度をつけて設けられる。内側側面と外側側面は、互いに対して少なくとも100度且つ/又は最大で140度の角度をつけて設けられることが好ましい。
支持ウェブの内側側面は、特に少なくとも特定の部分において、直線状および/または特に凹状および/または凸状ドーム型であってもよい。
さらに好ましい展開は、ガイド要素が交換可能であるという事実によって特徴づけられる。したがって、特に体の大きさや状態に関して、異なる特性を持つ家禽動物への適応が可能である。
さらに好ましい展開において、ガイド要素は、可動性および/または可撓性であるように構成される。このようにして、例えば、特に体の大きさおよび状態に関して他の家禽動物とは異なる特性を備えた家禽動物を、傷害から保護することができる。
1つの好ましい実施形態において、搬送受入部は、搬送軸に直交する平面において、V字状および/またはU字状の輪郭の断面を有するように設けられる。さらに、搬送受入部は、家禽動物の一部、特に胴体および/または胸部および/または胸骨を受け入れるように構成されることが好ましい。
さらに好ましい実施形態において、搬送受入部は、上端から下端に向かって先細り状(テーパ状)であるように、且つ/又は、上側の幅から下側の幅に向かって、さらに好ましくは下端に向かって先細り状(テーパ状)であるように設けられる。この場合、好ましくは、上側の幅は、下側の幅よりも大きい。上側の幅は、好ましくは、少なくとも80mm、且つ/又は、最大で110mm若しくは最大で140mmである。下側の幅は、好ましくは、少なくとも25mm且つ/又は最大で45mmである。上記の先細り(テーパ)は、特に少なくとも特定の部分において均一であってもよい。また、上記の先細り(テーパ)は、段階的且つ/又は階段状に変化してもよい。
さらに好ましい展開は、ドライバ装置の保持要素のそれぞれの受入凹部が、家禽動物の肩甲上腕関節および/または肩関節を受けるように構成されているという事実によって特徴づけられる。保持要素のそれぞれのドライバ部は、受入凹部に配置されている肩甲上腕関節および/または肩関節を搬送方向に駆動するように構成されるのがさらに好ましい。好ましくは、ドライバ装置の保持要素の各ドライバ部は、家禽動物、特に肩甲上腕関節および/またはその肩関節が上方から受入凹部に導入され得るような、且つ、ドライバ部が肩甲上腕関節および/または肩関節の背後に係合するようなフック状の構成である。駆動部が搬送レールに沿ってドライバ装置を動かすと、ドライバ部は、受入凹部に配置された肩甲上腕関節および/または肩関節を、ひいては家禽動物全体を、搬送レールに沿って引っ張る。
好ましい一実施形態では、ドライバ装置が保持位置および解放位置を有するように設けられる。ドライバ装置は、保持位置から解放位置へ、および、解放位置から保持位置へ、特に旋回軸を中心に旋回可能であることが好ましい。旋回軸は、搬送軸に対して且つ/又は搬送方向に対して水平且つ/又は直交に配置されることが好ましい。
ドライバ装置は、好ましくは、搬送軸に平行な軸を中心とした旋回に対して固定される。したがって、家禽動物がドライバ装置によって安定した方法で位置決め且つ/又は駆動されることを確実にすることができる。
ドライバ装置は、保持位置において、搬送レールの少なくとも実質的に上方、特にガイド要素の上端部より上方に配置されることが好ましい。特に、保持要素、特にそれぞれの受入凹部および/またはそれぞれのドライバ部は、保持位置において、搬送レールの上方、特にガイド要素の上端の上方に配置されるのが好ましい。このようにして、家禽動物が載置されると、肩甲上腕関節および/または肩関節が保持要素の受入凹部に容易に挿入され得る。
さらに、前記保持位置において、前記各受入凹部の下端部が前記固定装置の下方に配置されることがさらに好ましい。保持位置において、各受入凹部の上端および/または各ドライバ部の上端および/または各保持要素の上端が固定装置の上に配置されることがさらに好ましい。したがって、固定装置と組み合わせて以下でより詳細に説明されるように、固定装置は肩甲上腕関節および/または肩関節の受入凹部から上方向への移動を妨げるため、家禽動物が受入凹部に配置された肩甲上腕関節および/または肩関節を自発的に受入凹部から移動させることができないことを保証できる。このことは、家禽動物が意図された搬送位置から自発的に自分自身を解放することを妨げるという利点を有する。
ドライバ装置は、好ましくは、1つ以上の機能部および/または検査部においては、保持位置にある。このことは、これらの部分において家禽動物をドライバ装置によって確実に搬送され得るという利点を有する。
ドライバ装置は、解放位置において、少なくとも特定の部分で、ガイド要素の上端よりも下側に配置されることが好ましい。特に、保持要素、特にそれぞれの受入凹部および/またはそれぞれのドライバ部は、解放位置において、ガイド要素の上端部の下方に配置されるのが好ましい。
好ましい一実施形態では、ドライバ装置は、解放部に位置するときに解放位置にあるように設けられる。これにより、家禽動物は、自発的に、および/または、介助された方法、場合によっては手動で介助された方法で、解放位置において搬送装置から離れ得るように解放される。
1つの好ましい実施形態において、2つの保持要素は、搬送軸に対して、および/または、搬送軸を包含する鉛直面に対して、同じ間隔を有するように設けられる。保持要素間の間隔は、好ましくは、家禽動物の肩甲上腕関節間および/または肩関節間の間隔に実質的に対応する。搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面に対する保持要素の間隔は、ガイド要素、特にガイド要素の上部頂点の搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面への間隔に実質的に対応することが好ましい。搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面に対する保持要素の間隔は、好ましくは保持要素調整装置によって調整可能であることが好ましい。搬送レールおよび/または搬送軸に対する保持要素の間隔は、好ましくは保持要素調整装置によって調整可能であることがさらに好ましい。ここで、特に好ましくは、固定要素の相互の間隔、および/または、搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面に対する固定要素の間隔、および/または、固定要素の搬送レールおよび/または搬送軸への間隔は、好ましくは保持要素調整装置によって、対称的に調整可能である。
ドライバ装置は、前方押込み部材を有することがさらに好ましい。後続のドライバ装置の前方押込み部材は、特に、前方に位置するドライバ装置が既に解放位置にあり、もはや家禽動物をそれに沿って駆動できない場合に、特に解放部において、次のドライバ装置の前に位置する家禽動物が搬送装置を離れるように動機付けまたは補助するために、搬送方向において当該家禽動物に圧力を加えることができる。
好ましい一実施形態において、固定装置は、2つの固定要素を有するように設けられる。2つの固定要素は、特に、家禽動物の首および/または頭部のための横方向のガイドを形成し、且つ/又は、固定要素間で家禽動物の首および/または頭部を受けるのに役立つ。既に述べたように、固定装置は、家禽動物が搬送レール上の意図された位置にあるときに、家禽動物、特にその首および/またはその頭部に接触しないように、または、少なくとも家禽動物に圧力をかけないように構成されることが好ましい。ただし、家禽動物が搬送レールから離れようとした場合、家禽動物が搬送レールから離れることは固定装置によって阻止され得る。すなわち、家禽動物が特に固定装置の方向に活発に動く場合、家禽動物は固定装置に接触し、固定装置は家禽動物の動きに対応する抵抗を与える。対照的に、家禽動物が搬送レール上の意図された自然でリラックスした位置に留まる場合、家禽動物は、拘束されないか、又はごく僅かにしか拘束されない。
本明細書では、特に、固定装置、特に2つの固定要素が、搬送レールの上、且つ/又は、それぞれの受入凹部の下端の上、且つ/又は、搬送軸に平行に配置されることが好ましい。したがって、上述のように、固定装置が肩甲上腕関節および/または肩関節の受入凹部から上方向への移動を妨げるので、家禽動物が受入凹部に配置された肩甲上腕関節および/または肩関節を自発的に受入凹部から移動させることができないことを保証できる。
固定装置は、特に垂直方向において、搬送レールから離間して配置されることが好ましい。特に、2つの固定要素は、特に垂直方向において、搬送レールから離間して配置されることが好ましい。固定装置、特に2つの固定要素は、機能部および/または検査部において、ドライバ装置の上端よりも下に、特にそれぞれの保持要素および/またはそれぞれの受入凹部および/またはそれぞれの保持部の上端よりも下に配置されることが好ましい。固定要素は、例えば円管として、ロッドとして構成されることが好ましい。1つの好ましい改良において、固定要素は、曲げられた板金の半製品から形成され、例えば、家禽動物の方を向く頂点を生じさせるように、長手延長方向に対して横方向の半径(曲率半径)を有する。
1つの好ましい実施形態において、2つの固定要素は、それぞれ、搬送軸に対して、且つ/又は、搬送軸を包含する鉛直面に対して、特に直交する、同じ間隔を有するように設けられる。
2つの固定要素間の間隔は、家禽動物の首の幅、家禽動物の頭の幅、または家禽動物の胴体の幅に実質的に一致(対応)するか、又は、それよりも大きいことがさらに好ましい。固定要素同士の間隔は、50mm以上であることが好ましい。固定要素同士の間隔は、家禽動物の胴体の幅と実質的に同等以下であることが好ましい。固定要素同士の間隔は、80mm以下であることが好ましい。特に、固定要素同士の間隔は、家禽動物の首の幅と家禽動物の胴体の幅との間であることが好ましい。
好ましくは、搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面に対する固定要素の間隔は、ガイド要素の、特にガイド要素の上部頂点の、搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面への間隔よりも小さい。
好ましくは、搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面に対する固定要素の間隔は、保持要素の、特に保持要素のドライバ部の、搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面への間隔よりも小さい。
搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面への固定要素の間隔は、特に水平方向において、好ましくは固定要素調整装置によって調整可能であることがさらに好ましい。搬送レールおよび/または搬送軸に対する固定要素の間隔は、特に垂直方向において、好ましくは固定要素調整装置によって調整可能であることがさらに好ましい。したがって、特に体の大きさや状態に関して、異なる特性を持つ家禽動物への適応が可能である。ここで、特に、固定要素の互いの間隔、および/または、固定要素の搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面への間隔、および/または、固定要素の搬送レールおよび/または搬送軸への間隔は、対称的に調整可能であることが好ましく、且つ/又は、固定要素調整装置は、固定要素の互いの間隔、および/または、固定要素の搬送軸および/または搬送軸を包含する鉛直面への間隔、および/または、固定要素の搬送レールおよび/または搬送軸への間隔を対称的に調整するように構成されていることが好ましい。
好ましい実施形態において、2つの固定要素は、それぞれ、少なくとも3mm且つ/又は最大で8mmの半径(曲率半径)を有するように設けられる。2つの固定要素は、それぞれ、下部頂点および/または内側頂点を有することが好ましい。この場合、下部頂点および/または内側頂点は、好ましくは、少なくとも3mm且つ/又は最大で8mmの半径(曲率半径)を有する。
さらに好ましい改良は、固定装置が、搬送装置の1つ、2つ、いくつか、又は全ての部分を横切って延びているという事実によって特徴づけられる。特に、固定装置は、固定部全体を横切って延びている。
好ましい一実施形態において、固定装置は、特に2つの固定要素は、解放部において、搬送レールの一端部の手前、特にガイド要素の一端部の手前で途切れる(終わる)ように設けられる。固定装置、特に2つの固定要素は、搬送レールの一端部、特にガイド要素の一端部よりも少なくとも20mm手前で途切れる(終わる)ことが好ましい。さらに、固定装置、特に2つの固定要素は、搬送レールの一端部、特にガイド要素の一端部よりも最大で80mm手前で途切れる(終わる)ことが好ましい。これにより、家禽動物が解放部に解放されやすくなる。
1つの好ましい実施形態において、固定装置は、少なくとも部分的に、配置装置の上に且つ/又は配置装置を超えて延びるように設けられる。上述したように、配置装置は、特に、家禽動物を搬送装置に導入するため、および/または、家禽動物を搬送レール上の意図された位置に配置することを容易化且つ/又は実現するために使用される。
さらに好ましい展開は、固定要素間の間隔、および/または、搬送軸に対する固定要素の間隔が、搬送レールの領域に比べて、配置装置の領域における端部において、より大きいという事実によって特徴づけられる。これにより、家禽動物の首や頭を2つの固定要素の間に導入しやすくなる。
1つの好ましい実施形態において、固定装置は、配置装置の上縁に対する間隔、および/または、搬送軸に対する間隔が、配置装置の両端部に比べて、配置装置の中央部において、より大きくなるように設けられる。これにより、家禽動物を搬送レール上の意図された位置に導入すること、および/または、肩甲上腕関節および/または肩関節をドライバ装置のそれぞれの受入凹部に導入することが容易になり得る。
好ましい一実施形態において、配置装置は、搬送レールに隣接する端部の幅が、反対側の端部の幅よりも大きくなるように設けられる。配置装置は、搬送レールに隣接する端部から、搬送レールから離れる方向に向かって、先細り状(テーパ状)に設けられることがさらに好ましい。これにより、特に、翼や脚を徐々に広げることで、家禽動物を載せやすくなる。
さらに好ましい展開は、配置装置が、搬送レールに隣接する端部において、搬送レールの高さ、特にガイド要素の高さに対応する高さを有するという事実によって特徴づけられる。これにより、特に、家禽動物が配置装置から搬送レール上に滑りやすくなる。
さらに好ましい展開は、配置装置が、搬送レールの反対側に位置する端部において、搬送レールの高さよりも大きい高さを有するという事実によって特徴づけられる。配置装置は、交換可能であるように設けられることが好ましい。したがって、特に体の大きさや状態に関して異なる特性を持つ家禽動物への適応が可能である。
さらに好ましい展開は、駆動部が、周回する駆動部として構成されているという事実によって特徴づけられる。駆動部は、例えば、チェーン駆動部および/またはベルト駆動部として構成され得る。駆動部はさらに、搬送軸に略平行に延びることが好ましい。駆動部は、搬送軸に直交する水平方向において、搬送レールから離間するように設けられることが好ましい。駆動部は、好ましくは、片側だけの構成を有し、すなわち、特に、搬送装置の実質的に片側、特に搬送レールの実質的に片側に配置されている。
さらに好ましい展開は、解放部において駆動部がその方向を変えるという事実によって特徴づけられる。これにより、有利には、ドライバ装置を保持位置から解放位置に移動させる。駆動部は、好ましくは、配置装置の領域内でドライバ装置を保持位置に持ってくるように構成される。
さらに好ましい改良は、搬送レール上に置かれた家禽動物を計量するための計量装置によって特徴付けられる。この場合、計量装置は、好ましくは、第1の機能部に配置され、且つ/又は、好ましくは、搬送レールの底面(下面)に配置され、且つ/又は、搬送レールの底面(下面)の一部を形成する。
さらに好ましい展開は、好ましくは第1の機能部に配置される第1機能装置、および/または、好ましくは第2の機能部に配置される第2機能装置、および/または、好ましくは第3の機能部に配置される第3機能装置、および/または、好ましくは検査部および/または解放部および/または1つ、2つ、若しくは3つ以上の機能部に全体的または部分的に配置される1つ、2つ、又は3つ以上の検査装置によって特徴づけられる。これらの機能装置および検査装置のさらなる詳細および利点は、以下により詳細に説明される。
さらに、前記搬送装置は、設備装置を備えることが好ましい。前記設備装置は、1つ、2つ、又は3つ以上の物質容器用の物質容器受入部を備えることが好ましい。前記設備装置はさらに、使用場所に物質を搬送するための、例えば1つ、2つ、又は3つ以上のポンプを有する搬送装置を備えることが好ましい。前記設備装置は、さらに、前記物質容器を移動させるための移動装置を備えることが好ましい。このことは、物質成分の混合を防止または低減するのに有利である。前記設備装置は、さらに、物質の温度を管理する温度管理装置を備えることが好ましい。このことは、物質を所望の温度範囲に保つのに有利である。物質は例えばワクチンであってもよい。前記設備装置はさらに、特に物質の気体成分(ガス状成分)を除去または分離するための換気装置を備えることが好ましく、これにより、提供された物質を気泡なしで搬送することができ、且つ/又は、気泡なしで家禽動物に投与することができる。
好ましい一実施形態において、第1機能装置は、引っ掻き要素を備えるように設けられる。前記引っ掻き要素は、ガイド要素上に配置されることが好ましい。引っ掻き要素は、さらに好ましくは、搬送レール上に置かれてドライバ装置によって搬送レールに沿って駆動される家禽動物の皮膚、特に大腿部の領域、好ましくは大腿部の内側において、皮膚に接触し、好ましくは引っ掻くように構成される。特に、第1機能装置、特に引っ掻き要素は、1つ、2つ、3つ以上の物質容器に流体的に接続されることが好ましく、この場合、引っ掻き要素の表面は、好ましくは物質で濡れている。
このようにして、1種、2種、又は3種以上の物質を有利な方法で家禽動物に投与することができる。ここで提案されているような、引っ掻き要素を用いた、家禽動物への、特にその大腿部、好ましくは大腿部の内側への物質の投与は、翼羽弁への物質の投与に比べて様々な利点を有する。なぜなら、本明細書で説明される搬送装置では、家禽動物が搬送レール上の意図された位置にあるという事実に起因して、引っ掻き要素が、必然的に大腿部、特に大腿部の内側を引っ掻くように配置され得るためである。このことは、特にガイド要素の内側側面および外側側面の構成によって支援される。家禽動物の脚がガイド要素を超えて横方向に突出するという事実により、家禽動物の大腿部はガイド要素に対して密接に、且つ/又は、僅かな圧力下で横たわっているため、この領域における引っ掻き要素の配置が好ましい。第1機能装置、特に引っ掻き要素は、痘瘡ワクチン接種に使用される物質を投与するために使用されることが特に好ましい。
第1機能装置は、代替的にまたは追加的に、翼羽弁ワクチン接種装置を有し得る。
好ましい一実施形態において、第2機能装置は、噴霧装置を備えるように設けられる。第2機能装置は、好ましくは、家禽動物の方向に、好ましくは家禽動物の頭部の方向に、特に家禽動物の眼の方向に物質を噴霧するように構成される。第2機能装置は、さらに、例えば第2機能部における特定の位置における家禽動物および/またはドライバ装置の存在を検出するように構成されることが好ましい。このことは、家禽動物が意図された位置に正確に位置するときに、好ましくは制御装置によって、家禽動物の方向への物質のパルス噴霧の放出を作動させることができるという利点を有する。したがって、第2機能装置は、好ましくは、特に時間的観点から、特定のサイクル速度とは無関係である。むしろ、噴霧装置は、家禽動物が意図された位置にあるときに正確に物質を噴霧することができる。特定の位置は、例えば位置センサによって決定され得る。代替的または追加的に、第2機能装置は、サイクル速度に従って、家禽動物の方向に、好ましくは家禽動物の頭の方向に、特に家禽動物の眼の方向に物質を噴霧するように構成される。
第2機能装置は、1つ、2つ、又は3つ以上の物質容器に流体的に接続されていることが好ましい。
1つの好ましい実施形態において、第3機能装置は、好ましくは、高さ調節可能、且つ/又は、搬送軸に沿って移動可能であり、好ましくは、搬送レール上に置かれた家禽動物の胸骨、特にキールを支持するように構成されたカムを備えるように設けられる。このようにして、家禽動物の胸筋は、特に物質の筋肉内投与に有利な冠状(クラウン形状)に形作られ得る。特に、カムの階段状の輪郭、または、例えば特定の部分で連続しているカムの輪郭が有利であり、これにより、カムが家禽動物の胸骨の支持を徐々に構築することができる。
1つの有利な改良は、第3機能装置が、好ましくは、高さ調節可能、且つ/又は、搬送軸に沿って移動可能な注射針配列部を備えるという事実によって特徴づけられる。この注射針配列部は、特に、それぞれ1本、2本、または3本以上の針のための少なくとも2つの好ましくは可動の針投与手段を備える。針投与手段は、搬送軸に対して対称的に配置されることが好ましい。針投与手段は、鉛直面に対して、且つ/又は、搬送軸を包含する鉛直面に対して、少なくとも15度且つ/又は最大で25度の角度をつけて配置されることがさらに好ましい。注射針配列部は、1つ、2つ、または3つ以上の物質容器に流体接続されていることがさらに好ましい。針投与手段を備えた注射針配列部は、特に、家禽動物の冠状に形作られた胸筋への1つ、2つ、または3つ以上の物質の筋肉内投与に役立つ。ここで、特に好ましくは、第3の機能部において、搬送レールは、家禽動物の胸部領域がカムおよび注射針配列部にアクセスできるように、開いた輪郭として構成される。
好ましい改良は、1つ、複数、又は全ての検査装置が、例えば超音波センサおよび/または光バリアおよび/または機械的リミットスイッチおよび/または距離センサなどのセンサを備えるという事実によって特徴づけられる。さらに、1つ、複数、又は全ての検査装置は、カメラ、特にイメージングカメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラ、および/または、三次元データを作成するためのカメラの組み合わせを備えることが好ましい。検査装置は、特に、家禽動物の特性および/または状態に関する情報、および/または、物質の投与などの実施された取扱作業の結果を検出し、好ましくはチェックおよび/または保存および/または送信するのに役立つ。例えば、羽毛および/または冠羽および/またはくちばしの状態に関する情報を記録し、任意に評価することができる。家禽動物は、規定されると同時にリラックスした位置に置かれ、特に家禽動物の体の大部分が検査のためにアクセス可能であるため、特に、搬送レールが少なくとも特定の部分で開いた輪郭として形成され、したがって動物福祉に役立つ場合、本明細書に記載された搬送装置は、有利な方法で上記のような検査を可能にする。
計量装置、および/または、1つ、いくつか、またはすべての機能装置、および/または、1つ、いくつか、またはすべての検査装置は、特に制御装置との間でデータを送信および/または受信するように構成されることが好ましい。
さらに、計量装置、および/または、1つ、いくつか、またはすべての機能装置、および/または、1つ、いくつか、またはすべての検査装置は、有線方式または無線方式で、制御装置に対して、および/または、互いに対して接続されることが好ましい。
1つの好ましい実施形態において、前記搬送装置は、移動式の搬送装置として構成されるように設けられる。このことは、特に、搬送装置が異なる使用場所、特に異なる家禽舎間および/または1つの家禽舎内で、容易に、かつ大規模な組み立ておよび/または分解なしに移動できることを意味すると理解されるべきである。この場合、搬送装置は、少なくとも2つのローラを有することが特に好ましい。
前記搬送装置は、さらに、全体的または部分的に滅菌可能に構成されることが好ましい。このことは、病原体の伝染を防ぐために、異なる使用場所間を移動する場合、および/または、交代する家禽動物集団の使用中に特に有利である。搬送装置は、液体ジェットを用いて、特に高圧洗浄剤を用いて洗浄される構成が好ましい。
搬送装置は、好ましくは、最大2000mm、および/または、最大で600mm、および/または、最大で1500mmの高さを有する。前記搬送レールは、さらに、長さが1900mm以下であることが好ましい。
さらなる実施形態では、1つ、いくつか、又は全ての物質はワクチンである。
以上の搬送装置のさらなる有利な設計変更は、記載されている個々のまたはいくつかの好ましい特徴の異なる組み合わせから生じる。
さらなる態様によれば、序論において述べられた目的は、生きている家禽動物を搬送方向に自動的に搬送するための次の方法によって達成される。該方法は、上記の搬送装置を提供(準備)するステップと、好ましくは、家禽動物が、特にその胸椎、特に肩関節と股関節との間の領域が実質的に水平に向けられた位置(姿勢)をとるように、前記搬送受入部において、家禽動物の一部、特に家禽動物の胴体および/または胸部および/または胸骨を受け取るステップと、家禽動物の肩甲上腕関節および/または肩関節を前記保持要素の前記受入凹部に配置するステップと、前記駆動部を用いて、前記搬送レールに沿って前記ドライバ装置を移動させることにより、家禽動物を搬送するステップと、を備える。
さらなる態様によれば、序論において述べられた目的は、上記の搬送装置の動作を開始するための次の方法によって達成される。該方法は、家禽動物固有のパラメータを特定(指定)するステップと、前記パラメータに従って、前記搬送装置の少なくとも1つの構成要素、特にガイド要素および/または保持要素および/または固定要素を調整するステップと、を備える。
さらなる態様によれば、序論において述べられた目的は、好ましくは搬送装置、特に上記の搬送装置において、生きている家禽動物に対して取扱作業を自動的に行うための次の方法によって達成される。該方法は、好ましくは家禽動物の胸椎が、特に肩関節と股関節との間の領域において実質的に水平に向けられるような搬送位置に家禽動物を搬送して、好ましくは固定するステップと、家禽動物の皮膚、特に大腿部、好ましくは大腿部の内側を引っ掻くステップであって、好ましくは引っ掻き装置によって行われ、好ましくは、家禽動物が引っ掻き装置を横切って搬送されることによって自動的に行われ、搬送される家禽動物と位置固定された引っ掻き装置との間の相対運動の結果として発生する、引っ掻くステップと、物質、特にワクチン、好ましくは痘瘡ワクチン(ポックスワクチン)を、家禽動物の大腿部、および/または特に大腿部の内側、好ましくは皮下に投与するステップと、家禽動物の胸筋を形作るステップと、を備える。家禽動物の胸筋を形作るステップは、特に、好ましくはカムによって、胸骨、特にキール(竜骨突起)を支持することによって、家禽動物の胸筋を冠状(クラウン形状)に形作るステップであって、好ましくは、胸筋への1つ以上の物質の筋肉内投与に先行して行われる。
さらなる態様によれば、序論において述べられた目的は、家禽動物を搬送方向に自動的に搬送する目的で、および/または、上記の方法のうちいずれか1つの方法で、家禽舎で上述の搬送装置を使用することによって達成される。
これらのさらなる態様、およびこれらのそれぞれの可能な展開は、特にこれらを上述の搬送装置およびその展開と共に使用するのに適したものにする特徴および方法ステップを有する。本発明の利点、設計変更およびこれらのさらなる態様の設計の詳細およびその展開に関して、搬送装置の対応する特徴に関する上記の説明が参照される。
個々の態様およびその好ましい実施形態の利点、好ましい実施形態および詳細に関して、それぞれの他の態様に関して記載された対応する利点、好ましい実施形態および詳細が同様に参照される。
さらなる有利な実施形態は、本明細書に記載された個々の、いくつかの、またはすべての好ましい特徴の組み合わせから生じる。
以下の添付図面に基づいて、好ましい例示的な実施形態が説明される。
例示的な実施形態に係る移動式の搬送装置の三次元図を示す。 図1に係る搬送装置を斜め下方から見た三次元図を示す。 図1に係る搬送装置の固定装置とともに搬送レールを示す三次元図である。 図1に係る搬送装置の配置部を家禽動物とともに示す三次元図である。 図1に係る搬送装置の解放部を家禽動物とともに示す三次元図である。 図1に係る搬送装置の解放部を2羽の家禽動物とともに示す三次元図である。 配置部の領域における搬送レール、及び、図1に係る搬送装置のドライバ装置を、家禽動物とともに示す三次元図である。 配置部の領域における図1に係る搬送装置の詳細を示す三次元図である。 図1に係る配置部の三次元図を示す。 図1に係る搬送装置のドライバ装置を駆動部の一部とともに示す三次元図である。 解放部における図1に係る搬送装置のドライバ装置の下降運動における位置を示す側面図である。 同下降運動における別の位置を示す側面図である。 同下降運動における別の位置を示す側面図である。 同下降運動における別の位置を示す側面図である。 図1に係る搬送装置の搬送レールの三次元図を示す。 図12に係る搬送レールを示す側面図である。 図12に係る搬送レールを示す図13のA-A線断面図である。 図12に係る搬送レールを示す図13のB-B線断面図である。 図1に係る搬送装置の搬送レール、固定装置、ドライバ装置、および注射針配列部を示す三次元図である。 図1に係る搬送装置の注射針配列部を示す三次元図である。 図1に係る搬送装置のカムを示す三次元図である。 生きている家禽動物を搬送方向に自動的に搬送する方法の例示的な実施形態の概略フロー図を示す。 搬送装置の動作を開始するための方法の例示的な実施形態の概略説明図である。 取扱作業を自動的に実行する方法の例示的な実施形態の概略説明図である。
各図において、同一の要素または実質的に機能的に同一の要素は、同一の参照符号によって示される。原則として、全般的な説明は、相違点が明示的に規定されない限り、すべての実施形態に関連する。
図1~図18は、例示的な実施形態に係る搬送装置1と、その様々な詳細とを示す。
図示された搬送装置1の、以下に説明される様々な詳細は、有利には互いに組み合わせて使用され得る。説明される特徴および詳細は、それぞれ単独、又は、他の特徴のうちの1つ若しくは複数のみとの組み合わせにおいて有利である場合もあり、これらの場合、本明細書に示される個々の詳細またはいくつかの詳細が省略されても有利な搬送装置が実現され得る。同様のことが、図19~図21に例示される方法シーケンスにも当てはまる。特に、これらの方法シーケンスは、記載された搬送装置の使用において好都合、必要、または有利な対応するさらなる方法ステップによって補足されてもよい。
特に図1及び図2に見られるように、本実施形態における搬送装置1は、移動式の搬送装置として構成されている。このことは、特に、コンパクトな構造形態およびローラ40から見て取れる。このように、搬送装置1は、例えば家禽舎内で、1つの建物内の異なる使用場所間、例えば異なる家禽動物用の囲い間で容易に移動され得る。移動式の搬送装置1は、同様に、異なる複数の家禽舎において使用されて、複数の家禽舎間で移動される場合にも有利である。特に、複数の家禽舎が近接している場合、搬送装置1の移動は、例えば搬送装置1のローラ40によって、直ちに可能である。搬送装置1は、同様に、さらに遠隔の家禽舎に搬送されることの可能であり、この場合、例えば、この目的で設けられるか又はこの目的に適した搬送車両の積載床上に載せられてもよい。
ここで、搬送装置1は、例えば、ある家禽動物集団から別の家禽動物集団に病原体が伝染するのを防ぐために、滅菌可能であるように、且つ/又は、特に高圧洗浄剤などの液体ジェットを使用して洗浄され得るように構成されることが好ましい。
本実施形態における搬送装置1は、搬送軸TAに平行に延びる搬送方向TRに沿って、生きた家禽動物20を自動的に搬送する役割を果たす。特に図12,14,15に見られるように、搬送軸TAは、搬送レール100の2つのガイド要素110の上端間の中央に、仮想線として位置する。本実施形態において、搬送軸TAは、1本の直線に沿って延びている。ただし、搬送軸TAは、例えば上方、下方、右方向、および/または左方向、並びにこれらの任意の組み合わせにおいて、方向および/またはバンド(bands)に変化を有してもよい。搬送軸TAは、搬送装置1における搬送方向TRに沿って家禽動物20が搬送される移動経路に一致(対応)することが好ましい。
搬送装置1は、種々の部分を有する。例えば、本実施形態において、搬送装置1は、開始場所における配置部(載置部またはセット部)91と、終了場所における解放部(リリース部)97とを備え、これらの他に、計量部と、3つの機能部92,93,94と、固定部95と、検査部96とをさらに備えている。機能部92,93,94では、下記においてより詳細に説明されるように家禽動物に対して、特に、例えば、特にワクチンなどの物質の投与などの取扱作業が行われ得る。本実施形態において、家禽動物20が搬送レール100の全長にわたって固定装置400によって固定されるため、固定部95は、搬送レール100の全長にわたって延びている。これらの部分については、下記においてより詳細に説明される。
搬送装置1では、特に以下の方法により家禽動物20が搬送される。
家禽動物20は、配置部91の領域内において配置装置(セット装置)500上に載置される。この載置は、例えば、作業者によって手動で行われてもよい。家禽動物20が配置装置500上に載置されるとき、家禽動物の頭および/または首は、固定装置400の2つの固定要素410間に導入される。固定装置400の端部において2つの固定要素410は拡開している。さらに、家禽動物20の脚部21及び翼23は、配置装置500の横方向外側に配置される。配置装置500は、搬送レール100からそらされた(遠い側の)配置装置500の端部において比較的狭く構成されている。これにより、脚部21及び翼23が容易かつ穏やかに広げられて家禽動物20が載置されるようになっている。
さらに、配置部91において、家禽動物20の肩関節24は、ドライバ装置200の保持要素210の受入凹部212にはめ込まれる。これにより、ドライバ装置200の保持要素210のドライバ部211は、家禽動物20の肩関節24の背後に係合する。肩関節24は、肩甲上腕関節とも呼ばれ得る。配置部91におけるドライバ装置200の受入凹部212への家禽動物20の肩関節24の取り付けを容易にするために、固定要素410は、この領域において、取り付け作業に対応する自由な移動空間を作り出すように上方にそらされ(屈曲され)ている。配置部91に隣接する固定部95において、固定要素410は、固定要素410によって家禽動物20の上方向への移動の自由が制限されるように、搬送軸TAに対してより小さな間隔を有する。
配置装置500は、搬送レール100に向かって広がっており、その結果、家禽動物20の胴体および/または胸骨が、搬送レール100の2つのガイド要素110間に位置する搬送受入部(搬送レセプタクル)120内に収まる(横たわる)ようになる。この場合、家禽動物20の胴体および/または胸骨は、搬送受入部120内の2つのガイド要素110間に案内され、かつ/または保持される。特に図14に見られるように、搬送受入部120は、その下端に向かって次第に狭くなり、本実施形態では、上側の幅OBから下側の幅UBまで、次いで、下側の幅UBから搬送受入部120の下端まで、さらに狭くなる。搬送受入部120は、2つのガイド要素110の内側側面1111によって区切られている。特に図4,5,6に模式的に示されるように、家禽動物20の脚部21および翼23は、ガイド要素110を越えて横方向に突出し、ガイド要素110の外側側面112の上部領域に対して横たわっている。
図7は、配置部91において、ドライバ装置200の受入凹部212に肩関節24がはめ込まれた家禽動物20の位置を示している。家禽動物20が配置装置500上に載置され、肩関節24がドライバ装置200の受入凹部212にはめ込まれ、2つの固定要素410間に首および/または頭部が導入された後、家禽動物20は意図された搬送位置に位置付けられる。ここで、特に図4,5,6,7に見られるように、家禽動物20の胸椎は、特に肩関節24と股関節22との間の領域において、略水平に方向づけられている。同時に、固定装置400は、主として家禽動物20の横方向の移動および/または上方への移動を防止するため、家禽動物20の頭部は上方に向けられ、例えばわずかに回転するように動かされてもよい。この意図された家禽動物20の搬送位置は、家禽動物20にとって比較的リラックスした自然な姿勢である。このことは、家禽動物におけるストレスが少なく、したがって興奮も少なく、かつ負傷の危険性が低くなる利点を有する。したがって、動物に特に優しく、同時に効率的な搬送が可能である。
また、搬送装置1において家禽動物20によって想定される位置は、以下により詳細に説明されるように、改善され且つ/又は容易化された操作が可能になる利点、および/または、改善され且つ/又は容易化された態様での家禽動物20に対する取扱作業が可能になる利点を有する。
搬送方向TRにおける搬送軸TAに沿った家禽動物20の移動は、ドライバ装置200の移動によって行われる。特に図1,4,6から分かるように、搬送装置1は、互いに離間して配置されている複数のドライバ装置200を有する。特に図4,6に見られるように、複数のドライバ装置200間の間隔は、家禽動物20が2つの隣接するドライバ装置200間に容易に収まるような寸法になっている。
ドライバ装置200は、同様に、駆動部300によって、搬送軸TAに沿って又は搬送軸TAに対して平行に、搬送方向に移動される。駆動部300は、例えば、電気モータ310を備えた片側(一方向)のチェーン駆動の形態での循環駆動として構成されている。家禽動物20の肩関節24は、ドライバ装置200の保持要素210の受入凹部212にはめ込まれているため、ドライバ装置200の前方移動中に、家禽動物20も、ドライバ部211によって、同様に付随して前方に移動される。羽毛があるため、家禽動物20は低摩擦を示し、搬送レール100に沿って容易にスライドし得る。
第1の機能部92は、配置部91内の配置装置500の領域に位置する。第1の機能部92は、計量装置610を備え、計量装置610によって家禽動物20の体重が確認され得る。固定装置400は、家禽動物20に対して意図した位置で接触しないか、又は軽い接触しか行わないので、家禽動物20の歪みのない重量が確認され得る。また、第1の機能部92には、第1機能装置620が配置されている。図1,4,8,16において、第1機能装置620は、翼羽弁ワクチン接種装置の形態で図示されている。ただし、第1機能装置620として、好ましくは引っ掻き要素(図示せず)が設けられ、この引っ掻き要素は、好ましくは、ガイド要素110上に配置される。これにより、搬送レール100上に配置されてドライバ装置200によって搬送レール100に沿って駆動されている家禽動物20の皮膚、特に大腿部の領域、好ましくは大腿部の内側に、ガイド要素110が接触して引っ掻くことができる。引っ掻き要素は、1つまたは複数の物質容器に流体的に接続されることが好ましく、引っ掻き要素の表面は物質で湿潤していることが好ましいため、このようにして物質が家禽動物20に投与され得る。当該物質は、特に好ましくはワクチン、特に痘瘡ワクチンである。
家禽動物20の大腿部の内側に物質を投与するこの手段は、本明細書で説明される搬送装置の特段の利点である。翼羽弁ワクチン接種装置に関連して、引っ掻き要素を用いた家禽動物20の大腿部の内側への物質の投与は、この目的のために作業者による手動介入を必要とせずに、家禽動物20が搬送レール100に沿ってスライドするときに自動的に行われ得るという利点を有する。対照的に、翼羽弁ワクチン接種装置の場合、翼が手動で広げられ、翼羽弁ワクチン接種装置が適用される必要があり、これは、面倒でエラーが発生しやすいプロセスである。
本実施形態では、第2の機能部93と第3の機能部94も設けられている。第2の機能部93と第3の機能部94は、互いに重なり合って、固定部95内に設けられている。検査部96も設けられている。検査部96は、同様に、第2の機能部93及び第3の機能部94に重なるように構成され、固定部95内に配置されている。ただし、以上の様々な部分は、何らかの他の方法で配置されてもよく、特にそれぞれの部分においてどの機能が必要かつ好ましいかに応じて配置されてもよい。
第2の機能部93には、第2機能装置630が配置されている。本実施形態において、第2機能装置630は、バネ装置に流体的に接続された物質容器から、家禽動物の方向、特に家禽動物の頭部および/または眼の方向に物質を噴霧可能な噴霧装置として構成され、これにより、特にスプレーワクチン接種を行うことができる。
第3の機能部94には第3機能装置640が配置されている。本実施形態において、第3機能装置640は、注射針配列部700として構成されており、注射針配列部700の前にカム641が配置されている。第3機能装置640は、好ましくは、家禽動物の胴体および/または胸部および/または胸骨、特に家禽動物の胸筋に、下方からアクセス可能なように配置されている。
カム641は、家禽動物20の胸骨、特にキール(竜骨突起)を支持するように構成されており、これにより、家禽動物20の胸筋が冠状に形作られる。このことは、下流の注射針配列部700と、例えばそれぞれ2本の注射針を有する2つの注射投与手段710とを使用して、胸筋への物質の筋肉内注入の目的にとって好ましい。この場合も、前記物質はワクチンであることが好ましい。
この目的のために、カム641は、特に、胸骨を家禽動物20にとって快適な段階的態様で支持するために、階段状のプロファイル642を有する。さらに、カム641は、カム駆動部643によって、例えば搬送軸TAに平行な方向に、および/または、搬送軸TAに直交する方向に、移動可能に構成されることが好ましい。
本実施形態におけるカム641は、特に、注射投与手段710の注射針による注射の前に胸筋が冠状に形作られるという利点を有する。胸筋に複数のワクチンが注射される場合、これらのワクチンは必ずしも互いに互換性があるとは限らず、それゆえ空間的に離れた場所に導入されることが好ましいため、いくつかの異なる注射針を使用することが好ましい。さらに、信頼性の高い筋肉内ワクチン接種のためには、注射針の正確な刺入深さが確保される必要がある。しかしながら、家禽動物20、特に採卵鶏における胸筋はあまり目立たないため、既存の方法を使用する場合、ワクチン接種の投与ミスがしばしば起こり得る。注射針配列部700を用いた注射の前にカム641によって胸筋が冠状に形作られることにより、はるかに信頼性の高いワクチン接種が保証され得る。
検査部96には、1つ以上の検査装置650が、例えばセンサまたはカメラの形態で設けられている。検査装置650は、家禽動物20の様々な特性および/または状態を記録および文書化するために使用され得る。さらに、検査装置650は、好ましくは、例えばワクチン接種など、行われた取扱作業の結果を記録および文書化するためにも使用され得る。
上記のような検査および/または取扱作業、特に物質の投与のために家禽動物20の胴体の下側にアクセスできるようにするために、搬送レール100は、特に図12に見られるように、特定の部分で開放した輪郭(外形)として構成されている。図12では、搬送方向TRから見た搬送レール100の後部において、搬送方向TRにおける搬送レール100の前部のガイド要素110の内側側面1111が、ガイドレール(ガイドロッド)113に置き換えられていることが見て取れる。このことは、搬送レール100の当該部分を通る断面を示す図15においても、やはり明確に見て取れる。ガイドロッド113は、家禽動物20の胴体を支持し、その結果、搬送レール100のこの領域においても、家禽動物20は、搬送受入部120内にしっかりと保持され、意図された搬送位置に位置決めされる。同時に、この領域における搬送レール100の開放した輪郭はまた、家禽動物20の胴体の下部領域に対する操作、物質の投与、および/または検査を可能にする。
搬送装置1の端部(終端部)には、解放部97が位置する。解放部97では、家禽動物20が搬送装置1から排出される。この解放部97において、ドライバ装置200の駆動部300は、保持要素210、特にドライバ部211および受入凹部212を下方に下降させるように構成されており、この下降により、保持要素210の上端が搬送レール100のガイド要素110の上端より下側に移動するようになっている。したがって、ドライバ装置200は、解放部97における保持位置から解放位置に移動する。この目的のために、駆動部300は、その駆動方向を解放部97において変更することが好ましい。ドライバ装置200は、配置部91における保持位置を想定し、解放部97まで、さらなる部分92,93,94,95,96において保持位置を維持することが好ましい。ドライバ装置200、特に保持要素210、特に各受入凹部212および/または各ドライバ部211は、保持位置において、搬送レール100の上方、特にガイド要素110の上端の上方に配置される。ドライバ装置200、特に保持要素210は、解放位置において、搬送レール100の下方、特にガイド要素110の上端の下方に、少なくとも特定の部分が配置される。ドライバ装置200、特に受入凹部212およびドライバ部211が、固定装置400の固定要素410の下方、および、搬送レール100のガイド要素110の上端の下方に移動するように下降することは、特に図11A~図11Dに詳細に示されている。
このようにして、肩関節24は、受入凹部212から解放され、保持要素210のドライバ部111によって駆動されることができなくなる。したがって、解放部97の端部において、家禽動物20は、場合により手動の支援を用いて、搬送レール100および固定装置400の端部を離れることができる。
ドライバ装置200は、前方押込み部材213をさらに有する。必要に応じて、搬送方向TRにおいて前方押込み部材213の前方に位置し、かつ、既に解放部97に位置し、かつ、前方に位置するドライバ装置200のドライバ部211によって駆動されなくなった家禽動物20は、前方押込み部材213によって前方に押し出されることができ、これにより、家禽動物20が搬送装置1を離れる過程を支援することができる。
搬送装置1は、さらに、搬送のために異なる種類の家禽動物に適合するように構成されることが好ましい。したがって、固定装置400の複数の固定要素410は、互いの水平間隔に関して、および/または、搬送軸TAに対する垂直方向の間隔に関して、固定要素調整装置420によって調整可能であることが好ましい。ドライバ装置200の保持要素210も、好ましくは、互いの水平間隔に関して、および/または、搬送軸TAに対する垂直方向の間隔に関して、保持要素調整装置220によって調整可能である。配置装置500および/または搬送レール100は、好ましくは交換可能に構成され得る。搬送レール100のガイド要素110は、互いの水平間隔に関して、および/または、搬送軸TAに対す垂直方向の間隔に関して調整可能であることがさらに好ましい。
さらに好ましくは、例えば投与される(ワクチン接種)物質の種類および量などのワクチン接種関連パラメータなど、行われるべき取扱作業に関するパラメータが、家禽動物20の種類に依存する様式で規定されてもよい。搬送装置1の各種構成要素の調整は、好ましくは制御装置30によって行われ得る。
本実施形態に係る装置1は、特に、以下の方法を使用して、動作され、且つ/又は、使用され、且つ/又は、動作設定される。以下に記載されるステップは、好ましくは、記載された順序で実行され得る。ただし、個々のステップ、 いくつかのステップ、又は全てのステップは、使用状況において好都合または好ましい場合は、何らかの他の順序で実行されてもよい。
図19は、生きた家禽動物20を搬送方向TRに自動的に搬送する方法1000を模式的に示す。ステップ1001では、まず、本実施形態における搬送装置1が設けられる。ステップ1002では、家禽動物20の一部、特に家禽動物20の胴体及び/又は胸部及び/又は胸骨が搬送受入部120に受け入れられ、ステップ1003では、保持要素210の受入凹部212に家禽動物20の肩甲骨関節及び/又は肩関節24が配置される。ステップ1004において、家禽動物20は、駆動部300によって移動されているドライバ装置200によって、搬送レール100に沿って搬送される。
本実施形態における搬送装置1の動作を開始するための図20に示される方法2000は、ステップ2001及びステップ2002を有する。ステップ2001は、家禽動物固有のパラメータを特定するステップであり、ステップ2002は、前記パラメータに従って搬送装置1の少なくとも1つの構成要素を調整するステップである。
さらに、図21は、好ましくは搬送装置において、特に上述の搬送装置1において、生きた家禽動物に対する取扱作業を自動的に行うための方法3000を示す。
方法3000は、ステップ3001を有する。ステップ3001は、家禽動物20の胸椎が、特に肩関節24と股関節22との間の領域において、実質的に水平に向けられる搬送位置に、家禽動物20を搬送し、好ましくは固定するステップである。
代替的または追加的に、方法3000は、ステップ3002を有する。ステップ3002は、家禽動物20の皮膚を、特に大腿部上、好ましくは大腿部の内側に引っ掻くステップである。前記引っ掻くステップは、引っ掻き装置によって行われることが好ましい。前記引っ掻くステップは、さらに好ましくは、引っ掻き装置を横切って搬送される家禽動物20と、搬送された家禽動物20と位置固定された引っ掻き装置との間の相対的な動きの結果として生じる引っ掻きとのおかげで自動的に行われる。
代替的または追加的に、方法3000は、ステップ3003を有する。ステップ3003は、物質、特にワクチン、好ましくは痘瘡ワクチン(ポックスワクチン)を、家禽動物の大腿部、および/または、特に大腿部の内側、好ましくは皮下に投与するステップである。
代替的または追加的に、方法3000は、ステップ3004を有する。ステップ3004は、特に、好ましくはカム641によって胸骨、特にキール(竜骨突起)を支持することによって、家禽動物20の胸筋を形作るステップ、特に、冠状に形作るステップである。ここで、冠状に形作るステップは、好ましくは、胸筋への1つ以上の物質の筋肉内投与に先行して行われる。
また、家禽動物20を搬送方向TRに自動的に搬送する搬送装置1を家禽舎に用いることも好ましい。本実施形態における方法の1つにおいて、搬送装置1の使用も同様に好ましい。
1 搬送装置
20 家禽動物
21 家禽動物の脚
22 家禽動物の股関節
23 家禽動物の翼(模式図)
24 家禽動物の肩甲上腕関節(肩関節)
30 制御装置
40 ローラ
91 配置部
92 第1の機能部
93 第2の機能部
94 第3の機能部
95 固定部
96 検査部
97 解放部
100 搬送レール
110 ガイド要素
111 ガイド要素の内側側面
112 ガイド要素の外側側面
113 ガイドロッド(ガイドレール)
120 搬送受入部
200 ドライバ装置
210 保持要素
211 ドライバ部
212 受入凹部
213 前方押込み部材
220 保持要素調整装置
300 駆動部
310 電気モータ
400 固定装置
410 固定要素
420 固定要素調整装置
500 配置装置
610 計量装置
620 第1機能装置
630 第2機能装置
640 第3機能装置
641 カム
642 階段状の輪郭
643 カム駆動部
650 検査装置
700 注射針配列部
710 注射投与手段
1000 生きた家禽動物の自動搬送方法
1001 搬送装置の準備
1002 搬送受入部への家禽動物の一部の受け入れ
1003 保持要素の受入凹部への家禽動物の肩甲上腕関節および/または肩関節の配置
1004 家禽動物の搬送
2000 搬送装置の動作開始方法
2001 家禽動物固有のパラメータの特定
2002 少なくとも1つの構成要素の調整
3000 生きた家禽動物に対する取扱作業の自動実行方法
TA 搬送軸
TR 搬送方向
OB 搬送受入部の上側の幅
UB 搬送受入部の下側の幅

Claims (15)

  1. 生きた家禽動物(20)を搬送方向(TR)に自動的に搬送するための搬送装置(1)であって、
    搬送軸(TA)に沿って延びるように設けられ、2つのガイド要素(110)と、該2つのガイド要素(110)間に形成された搬送受入部(120)とを有する搬送レール(100)と、
    ドライバ部(211)と受入凹部(212)とをそれぞれ含む2つの保持要素(210)を有する少なくとも1つのドライバ装置(200)と、
    前記搬送レール(100)に沿って前記少なくとも1つのドライバ装置(200)を移動させるように構成された駆動部(300)と、
    を備える、搬送装置。
  2. 固定装置(400)と、
    前記搬送方向における前記搬送レール(100)の上流側に配置され、好ましくは前記搬送レール(100)内に移行する配置装置(500)と、
    好ましくは同一の構造を有し、且つ/又は、好ましくは、前記搬送方向において特に少なくとも180mm且つ/又は最大で650mmの間隔を互いに空けて配置された複数のドライバ装置(200)と、
    制御装置(30)と、
    のうち少なくとも1つを備える、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 少なくとも1つの配置部(91)と、
    少なくとも1つ、好ましくは複数の機能部(92,93,94)と、
    少なくとも1つの固定部(95)と、
    少なくとも1つの検査部(96)と、
    少なくとも1つの解放部(97)と、
    のうち2つ以上を備える、請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送レール(100)は、前記搬送軸(TA)に対する直交面において、略M字状の輪郭の断面を有し、且つ/又は、
    前記搬送レール(100)は、全体的または部分的に、特に複数の所定部分において、閉じた輪郭として構成され、且つ/又は、
    前記搬送レール(100)は、全体的または部分的に、特に複数の所定部分において、開放した輪郭として構成され、且つ/又は、
    前記搬送レール(100)は、前記搬送レール(100)上に置かれた家禽動物(20)の胸椎が前記搬送軸(TA)及び/又は前記搬送方向(TR)に略平行に方向づけられるように構成され、且つ/又は、
    前記搬送レール(100)は、前記搬送レール(100)上に置かれた家禽動物(20)の胴体および/または胸部および/または胸骨が前記搬送受入部(120)内に配置されるように構成され、且つ/又は、
    前記搬送レール(100)は、前記搬送レール(100)上に置かれた家禽動物(20)の股関節(22)および/または肩関節および/または肩甲上腕関節(24)が前記搬送レール(100)の上端に配置されるように且つ/又は前記搬送レール(100)の上方に突出するように構成され、且つ/又は、
    前記搬送レール(100)は、前記搬送レール(100)上に置かれた家禽動物(20)の翼(23)および/または脚部(21)が前記ガイド要素(110)を越えて外側へ突出するように構成されている、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の搬送装置。
  5. 前記ガイド要素(110)は、例えば円管からなるガイドロッド、および/または、支持ウェブで構成され、且つ/又は、
    前記2つのガイド要素(110)は、前記搬送軸(TA)に対する間隔、および/または、前記搬送軸(TA)を包含する鉛直面に対する間隔が互いに等しく、且つ/又は、
    前記搬送受入部(120)は、前記搬送軸(TA)に対する直交面において、V字状の輪郭および/またはU字状の輪郭の断面を有し、且つ/又は、
    前記搬送受入部(120)は、前記家禽動物(20)の一部、特に胴体および/または胸部および/または胸骨を受け入れ可能に構成されている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の搬送装置。
  6. 前記保持要素(210)の前記受入凹部(212)は、家禽動物(20)の肩甲上腕関節および/または肩関節(24)を受け入れ可能に構成され、且つ/又は、
    前記保持要素(210)の前記ドライバ部(211)は、家禽動物(20)の、前記受入凹部(212)内に配置された肩甲上腕関節および/または肩関節(24)を前記搬送方向(TR)に駆動可能に構成され、且つ/又は、
    前記ドライバ装置(200)は保持位置と解放位置とを有し、前記ドライバ装置(200)は、好ましくは、前記保持位置から前記解放位置へ、及び、前記解放位置から前記保持位置へ、特に旋回軸を中心として旋回可能であり、前記旋回軸は、好ましくは、水平に配置され且つ/又は前記搬送軸(TA)および/または前記搬送方向(TR)に対して垂直に配置されており、且つ/又は、
    前記ドライバ装置(200)は、前記搬送軸(TA)に平行な軸を中心とした旋回に対して固定されており、且つ/又は、
    前記ドライバ装置(200)、特に前記保持要素(210)、特に前記受入凹部(212)および/または前記ドライバ部(211)は、前記保持位置において、前記搬送レール(100)の上、特に前記ガイド要素(110)の上端の上に配置され、且つ/又は、
    前記ドライバ装置(200)、特に前記保持要素(210)は、前記解放位置において、少なくとも複数の所定部分において前記ガイド要素(110)の上端の下に配置され、且つ/又は、
    前記2つの保持要素(210)間の間隔は、前記家禽動物(20)の肩甲上腕関節間および/または肩関節間の間隔に略一致し、且つ/又は、
    前記搬送軸(TA)に対する、且つ/又は、前記搬送軸(TA)を包含する鉛直面に対する、前記保持要素(210)の間隔は、前記搬送軸(TA)に対する、且つ/又は、前記搬送軸(TA)を包含する鉛直面に対する、前記ガイド要素(110)の間隔、特に前記ガイド要素の上端の間隔に略一致する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の搬送装置。
  7. 前記固定装置(400)は、2つの固定要素(410)を有し、且つ/又は、
    前記固定装置(400)、特に前記2つの固定要素(410)は、前記搬送レール(100)の上、且つ/又は、前記受入凹部(212)の下端の上に配置され、且つ/又は、
    前記2つの固定要素(410)間の間隔は、前記家禽動物の首、頭部、又は胴体の幅に略一致するか、又は、該幅よりも大きく、且つ/又は、
    前記搬送軸(TA)に対する、且つ/又は、前記搬送軸(TA)を包含する鉛直面に対する、前記固定要素の間隔は調整可能であり、且つ/又は、
    前記搬送レール(100)および/または前記搬送軸(TA)に対する前記固定要素の間隔は調整可能であり、且つ/又は、
    前記固定装置(400)は、前記搬送装置の1つ、2つ、3つ以上、又は全ての部分を横切って延びており、且つ/又は、
    前記固定装置(400)は、前記解放部において、前記搬送レール(100)の一端部の手前、特に、前記ガイド要素(110)の一端部の手前、特に、少なくとも20mm且つ/又は最大で80mmだけ手前で途切れ、且つ/又は、
    前記固定装置(400)は、前記配置装置(500)を少なくとも部分的に越えて延びている、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の搬送装置。
  8. 前記配置装置(500)は、前記搬送レール(100)に隣接する一端部において、前記配置装置(500)における他端部の幅よりも大きな幅を有し、
    前記配置装置(500)は、前記搬送レール(100)に隣接する前記一端部から、前記搬送レール(100)から離反する方向に向かって、先細り状であり、
    前記配置装置(500)は、前記搬送レール(100)とは反対側に位置する前記他端部において、前記搬送レール(100)の高さよりも大きい高さを有し、且つ/又は、
    前記駆動部(300)は、周回する駆動部であり、且つ/又は、
    前記駆動部(300)は、チェーン駆動部および/またはベルト駆動部として構成されており、且つ/又は、
    前記駆動部(300)は、前記解放部において駆動方向を変更可能である、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の搬送装置。
  9. 前記搬送レール(100)上に置かれた家禽動物(20)を計量するための計量装置(610)であって、好ましくは、第1の機能部に配置され、且つ/又は、好ましくは、前記搬送レール(100)の底面に配置され、且つ/又は、前記搬送レール(100)の前記底面の一部を形成している、計量装置(610)と、
    好ましくは、前記第1の機能部に配置された第1機能装置(620)と、
    好ましくは、第2の機能部に配置された第2機能装置(630)と、
    好ましくは、第3の機能部に配置された第3機能装置(640)と、
    好ましくは、前記検査部および/または前記解放部および/または少なくとも1つの前記機能部に全体的または部分的に配置された1つ、2つ、又は3つ以上の検査装置(650)と、
    1つ、2つ、又は3つ以上の物質容器のための物質容器受入部と、例えば1つ、2つ、又は3つ以上のポンプを備えて、使用場所に物質を搬送するための搬送装置と、前記物質容器を移動させるための移動装置と、物質の温度を管理するための温度管理装置と、特に、物質から気体成分を除去または分離するための換気装置と、のうち少なくとも1つを好ましくは有する、設備装置と、
    のうち少なくとも1つを備える、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の搬送装置。
  10. 前記第1機能装置(620)は、引っ掻き要素を有し、前記引っ掻き要素は、好ましくは、ガイド要素上に配置され、且つ/又は、前記引っ掻き要素は、好ましくは、特に大腿部の領域、好ましくは大腿部の内側において、前記搬送レール(100)上に置かれて前記ドライバ装置によって前記搬送レールに沿って駆動される家禽動物の皮膚に接触して引っ掻くように構成されており、且つ/又は、
    前記第1機能装置(620)、特に前記引っ掻き要素は、1つ、2つ、又は3つ以上の前記物質容器に流体接続され、前記引っ掻き要素の表面は、好ましくは、前記物質で湿っており、且つ/又は、
    前記第2機能装置(630)は、噴霧装置を備え、且つ/又は、
    前記第3機能装置(640)は、カム(641)を備え、前記カム(641)は、好ましくは、高さ調整可能であり且つ/又は前記搬送軸に沿って移動可能であり、前記カム(641)は、好ましくは、前記搬送レール(100)上に置かれた家禽動物の胸骨、特にキールを支持するように構成され、且つ/又は、
    前記第3機能装置(640)は、注射針配列部(700)を備え、前記注射針配列部(700)は、好ましくは、高さ調整可能であり且つ/又は前記搬送軸に沿って移動可能であり、前記注射針配列部(700)は、好ましくは、
    それぞれ1本、2本、又は3本以上の注射針を有する少なくとも2つの注射投与手段(710)を有し、前記注射投与手段(710)は、好ましくは、前記搬送軸に対して対称的に、且つ/又は、前記搬送軸を包含する鉛直面に対して少なくとも15度および/または最大で25度の角度で配置され、且つ/又は、
    前記注射針配列部(700)は、1つ、2つ、又は3つ以上の前記物質容器に流体接続されている、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の搬送装置。
  11. 1つ、複数、又は全ての前記検査装置は、センサ、例えば、超音波センサ、光バリア、機械的リミットスイッチ、および/または距離センサを備え、且つ/又は、
    1つ、複数、又は全ての前記検査装置は、カメラ、特にイメージングカメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラ、および/または、三次元データを生成するためのカメラの組み合わせを備え、
    前記搬送装置は、移動式の搬送装置で構成され、
    1つ、2つ、又は3つ以上の前記物質はワクチンである、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の搬送装置。
  12. 生きた家禽動物を搬送方向に自動的に搬送するための方法(1000)であって、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の搬送装置を準備するステップ(1001)と、
    前記家禽動物の一部、特に、前記家禽動物の胴体、胸部、および/または胸骨を前記搬送受入部に受け入れるステップ(1002)と、
    前記家禽動物の肩甲上腕関節および/または肩関節(24)を前記保持要素の前記受入凹部内に配置するステップ(1003)と、
    前記駆動部によって前記搬送レールに沿って前記ドライバ装置を移動させることで、前記家禽動物を搬送するステップ(1004)と、
    を順に行う方法。
  13. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の搬送装置の動作を開始する方法(2000)であって、
    家禽動物固有のパラメータを特定するステップ(2001)と、
    前記パラメータにしたがって前記搬送装置の少なくとも1つの構成要素を調整するステップ(2002)と、
    を備える方法。
  14. 好ましくは搬送装置、特に請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の搬送装置において、生きた家禽動物に対して取扱作業を自動的に実行する方法(3000)であって、
    好ましくは、前記家禽動物(20)の胸椎が、特に肩関節(24)と股関節(22)との間の領域において、略水平に向けられる搬送位置に、前記家禽動物(20)を搬送し、好ましくは固定するステップ(3001)と、
    好ましくは引っ掻き装置によって、前記家禽動物(20)の皮膚を、特に大腿部、好ましくは大腿部の内側において引っ掻くステップ(3002)と、
    物質、特にワクチン、好ましくはポックスワクチンを、家禽動物の大腿部、および/または、特に大腿部の内側、好ましくは皮下に投与するステップ(3003)と、
    特に、好ましくはカムによって胸骨、特にキールを支持することによって、家禽動物の胸筋を形作るステップであって、好ましくは、胸筋への1つ以上の物質の筋肉内投与に先行して行われるステップ(3004)と、
    のうち少なくとも1つを備える方法。
  15. 家禽舎における、家禽動物を搬送方向に自動的に搬送する目的での、且つ/又は、請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の方法での、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の搬送装置の使用。
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