JP2023538242A - 多環式irak及びflt3阻害化合物、並びにその使用 - Google Patents

多環式irak及びflt3阻害化合物、並びにその使用 Download PDF

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Abstract

本開示の幾つかの実施形態は、IRAK及び/又はFLT3を阻害し、例えば特定の疾患を治療するために用いられることができる、開示された化合物(例えば、式(I)の化合物)及び組成物(例えば、医薬組成物)を含む。幾つかの実施形態は、投与又は治療(例えば、造血性癌、骨髄異形成症候群(MDS)、急性骨髄性白血病(AML)等の疾患)のための開示された化合物(例えば、組成物における、又は医薬組成における)を用いる方法を含む。追加の実施形態は、癌療法等の他の療法との、開示されたIRAK及び/又はFLT3阻害化合物との併用を用いた疾患治療を提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年7月31日に出願された米国仮出願第63/059,815号の優先権を主張する国際出願であり、その全体は参照により本出願に組み込まれる。
本明細書に開示される開示は、一般に、癌を含む疾患及び障害の治療におけるキナーゼ阻害剤である化合物及び組成物、並びにその使用に関する。
骨髄異形成症候群(MDS)は、造血幹/前駆細胞の欠陥から生じ、急性骨髄性白血病(AML)の素因となり(Coreyら、2007;Nimer、2008)、しばしば化学療法抵抗性の二次性急性骨髄性白血病(sAML)に進行する、悪性で致死的となりうる血液疾患である。MDS患者の大多数は、骨髄不全、免疫機能不全、及び/又は顕性白血病への転化によって死亡する。
持続的な反応をもたらすことができる有効な薬剤が不足しているため、MDSは治療選択肢の少ない複数の要因からなる疾患である。現在のMDSの治療選択肢は限られているが、同種HSC移植、脱メチル化剤、免疫調節療法等がある(Ebert、2010)。造血幹細胞(HSC)移植はMDSの治癒的治療として使用できるが、この選択肢は多くの高齢患者には利用できず、代わりに支持療法と輸血を受けて疾患合併症を改善する。残念ながら、MDSクローンはHSC移植後も骨髄中に存続する可能性があり、疾患は必ず進行する(Tehranchiら、2010)。進行した疾患や高リスクのMDSに対しては、免疫抑制療法、エピジェネティック修飾薬、化学療法を受けることもある(Greenberg、2010)。最近の進歩にもかかわらず、殆どのMDS患者は治療関連の毒性又は再発を示す(Sekeres、2010a)。全体として、これらの治療の有効性は様々であり、一般的に平均余命は支持療法と比較してわずかに改善されるのみである。MDSの複雑さと不均一性、及びヒト異種移植モデルの欠如は、この疾患の新規分子標的を特定し評価する上で困難な障壁である。
また、MDS患者の約30%は、欠損している造血幹/前駆細胞(HSPC)のさらなる変異の獲得により、侵攻性のAMLを発症する(Greenbergら、1997)。AMLは骨髄系血液細胞の癌であり、骨髄に蓄積した異常な白血球が急速に増殖して正常な血液細胞の産生を妨げるのが特徴である。AMLは成人に最も多くみられる急性白血病であり、発生率は年齢とともに上昇する。AMLは米国では癌による死亡の約1.2%を占める比較的まれな疾患であるが、高齢化に伴い発生率は上昇すると予想されている。幾つかの危険因子と染色体異常が同定されているが、具体的な原因は明らかではない。急性白血病であるAMLは急速に進行し、治療せずに放置すると数週間から数カ月で致死的となるのが一般的である。MDSから発生するAMLの予後は、他の種類のAMLと比較して悪い。
幾つかの化合物が血液障害や癌(例:MDS、AML)を治療することが知られているが、効果は不十分である。キザルチニブやクレノラニブ等の幾つかの既知の化合物はAMLの治療に使用できるが、これらの治療法の中には完全寛解や部分寛解に至らないものもある。例えば、治療によって適応耐性を獲得したり、阻害薬に抵抗性を示す変異を選択したりする例もあるが、これは特にキザルチニブの場合で、反復投与によって腫瘍細胞の増殖抑制における脱感作がもたらされることがある。
MDS及び/又はAMLの治療では、適応耐性機構を阻害できる治療法を開発し、AML及びMDSの状況下で生存率を改善することが重要である。また、AMLでは、全生存期間を延長し、入院期間及び再入院率を低下させ、他の治療に対する後天的な耐性を克服し、造血幹細胞移植の成功率を高める薬剤に対するアンメット・ニーズが存在する。更に、AMLへの転換率を遅くし、輸血依存性を低下させることができるMDS治療する薬物に対するニーズも存在する。
そのため、MDSやAMLを効果的に治療するための治療や方法を開発する必要がある。更に、その際には、患者が特定の治療や治療方法に反応しやすいかどうかを判断することが重要となる。開示の特定の実施形態は、これらの問題の1以上に対処することができる。
一態様では、本開示は、下記式(I)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、異性体の塩、プロドラッグ、又は誘導体に関する。式中、Aは、N及びCRから選択され、
Dは、N及びCRから選択され、
Eは、N及びCRから選択され、
、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、-C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、-C(=O)NR3132、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-C(=O)H、-C(=O)OH、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、-SOH、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-C(=O)-モルフォリン-4-イル、-C(=O)NH、-C(=O)N(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化(perfluoronated)アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換され、
は、下記(Ia)、(Ib)、又は、1以上の-NR3334で置換されたC-Cのシクロアルキルであり、
、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、-C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、-C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、-C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
31及びR32は、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
33及びR34は、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択され、
m、n、o、p、q、r、s、t、u、v、w,及びxは、独立して、0、1、2、3、4、又は5から選択され、q+r+s+tは少なくとも1であり、u+v+w+xは少なくとも1である。実施形態では、R、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つがHではない。実施形態では、前記式(I)の化合物は、下記式(IIf)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、R20fは、H、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR27fa27fbから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキル及び-O-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
21f、R22f、及びR23fは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
24fa、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
27fa及びR27fbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。実施形態では、R24fa、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される。実施形態では、下記(i)~(vi)の少なくとも1つが成立する。
(i)R20fは、F、Cl、-OCH


-OCF

非置換のCのシクロアルキル、

-C(=O)NH、-C(=O)NHCH、-C(=O)N(CH、及び
から選択される。
(ii)R21f、R22f、及びR23fは、それぞれHである。
(iii)R21f及びR23fは、それぞれ独立してFであり、R22fはHである。
(iv)R21f及びR23fは、それぞれHであり、R22fはFである。
(v)R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24fa及び/又はR24fbはFである。
(vi)R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24fa及び/又はR24fbは-CHである。
実施形態では、化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(I)の化合物が下記式(IIg)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
(式中、R20gは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾイル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR29ga29gbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、R21gは、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、


から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基から任意に置換され、R22g、R23g、及びR24gは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、R25ga、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、R28gは、H、C-Cのアルキル、及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)から選択され、C-Cのアルキル及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、R29ga及びR29gbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され、R220gは、それぞれ独立して、C-Cのアルキルであり、Gは、N又はCHであり、Xはハロゲンであり、aは0、1、2、又は3であり、bは0、1、2、3、4、5、又は6であり、dは0、1、2、又は3である。)実施形態では、R25ga、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される。実施形態では、下記(i)~(ix)の少なくとも1つが成立する。
(i)R20gは、-OCH、-OCHCH

、及び
から選択される。
(ii)R21gは、F、Cl、t-ブチル、



-OCH、-OCF

非置換のCのシクロアルキル、




、及び

(式中bは0である)
から選択される。
(iii)R21gは、
であり、式中R28gは、-CH、イソブチル、非置換のCのシクロアルキル、-CHCF


-CH-(Cのシクロアルキル)、
から選択される。
(iv)R22g、R23g、及びR24gは、それぞれHである。
(v)R22g及びR24gは、それぞれFであり、R23gは、Hである。
(vi)R22g及びR24gは、それぞれHであり、R23gは、Fである。
(vii)R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25ga及び/又はR25gbは、F、-CH、-OH、-CF
、及び-OCHから選択される。
(viii)R25ga、R25gb、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R26gaは、-CHである。
(ix)R25ga、R25gb、R26ga、及びR26gbは、それぞれHであり、R27ga及びR27gbは、それぞれ-CHである。
実施形態では、前記化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(I)の化合物が下記式(IIh)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
(式中、R20hは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR27ha27hbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、R21hは、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、R22ha、R22hb、R23ha、及びR23hbは、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択され、C-Cのアルキルは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、R24h、R25h、及びR26hは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、R27ha及びR27hbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。)実施形態では、R22ha、R22hb、R23ha、及びR23hbの1以上が、独立して、任意に置換されたC-Cのアルキルである。実施形態では、下記(i)~(vi)の少なくとも1つが成立する。(i)R20hが-OCHである。(ii)R21hが非置換のCのシクロアルキル及び
から選択される。(iii)R22ha、R22hbは、それぞれHであり、R23ha及び/又はR23hbは、-CHである。(iv)R24h、R25h、及びR26hは、それぞれHである。(v)R24h及びR26hは、それぞれFであり、R25hはHである。又は(vi)R24h及びR26hは、それぞれHであり、R25hはFである。実施形態では、前記化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(I)の化合物は、下記式(IIi)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
(式中、
は、
及び
から選択され、
20iは、H、-O-(C-Cのシクロアルキル)、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-(C=O)NR221ia221ibから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、R21iは、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、R22i、R23i、及びR24iは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、R25ia、R25ib、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、又はC-Cのアルキルから選択され、R220iは、H、C-Cのアルキル、及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)から選択され、C-Cのアルキル及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ独立して、OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、R221ia及びR221ibは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され、eは、0、1、2、又は3である。) 実施形態では, R25ia、R25ib、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択される。実施形態では、下記(i)~(xiii)の少なくとも1つが成立する。(i)R20iは、OCH、-OCHCH、及び
から選択される。(ii)R21iは、Cl、F、t-ブチル、



-OCH、-OCF、非置換のCのシクロアルキル、
、及び
から選択され、R220iは、-CH及び非置換のCのシクロアルキル、
、及び
から選択される。(iii)R22i、R23i、及びR24iは、それぞれHである。(iv)R22i及びR24iは、それぞれFであり、R23iは、Hである。(v)R22i及びR24iは、それぞれHであり、R23iは、Fである。
(vi)
は、
であり、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibのそれぞれは、Hであり、R25ia及び/又はR25ibは、Fである。
(vii)
は、
であり、R25ia、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R25ibは-CHである。
(viii)
は、
であり、R25ia、R25ib、R26ia、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R26ibは、-CHである。
(ix)
は、
であり、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ia及び/又はR28ibは、Fである。
(x)
は、
であり、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ia及びR28ibは、それぞれ-CHである。
(xi)
は、
であり、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R28ia、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ibは-OHである。
(xii)
は、
であり、R25ia、R25ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ia及び/又はR27ibは、Fである。
(xiii)
は、
であり、R25ia、R25ib、R27ia、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ibは、-CHである。
実施形態では、前記化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(I)の化合物が下記式(IIj)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。(式中、R20jは、C-Cのアルコキシ、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR28ja28jbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン置換基で任意に置換され、
21j、R22j、及びR23jは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、R27ja、及びR27jbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択され、
28ja及びR28jbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。)実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、R27ja、及びR27jbの1以上が、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択される。実施形態では、下記(i)~(vi)の少なくとも1つが成立する。
(i)R20jは、

-OCF


-O-(Cのシクロアルキル)
、及び
-C(=O)NHCHから選択される。
(ii)R21j、R22j、及びR23jは、それぞれHである。
(iii)R21j及びR23jは、それぞれFであり、R22jは、Hである。
(iv)R21j及びR23jは、それぞれHであり、R22jは、Fである。
(v)R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、及びR26jbは、それぞれHであり、R27ja及び/又はR27jbは、F及び-CHから選択される。
(vi)R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、及びR27jaは、それぞれHであり、R27jbは、-OHである。
実施形態では、前記化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(I)の化合物は、下記式(IIk)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
(式中、
は、

、及び
から選択され、R20kは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR25ka25kbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、R21kは、H、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、R22k、R23k、及びR24kは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、R25ka及びR25kbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され、R26kは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。実施形態では、R20kが、任意に置換されたC-Cのアルコキシ及び-C(=O)R25ka25kbから選択される、及び/又はR21kが、任意に置換されたC-Cのアルキル、任意に置換されたC-Cのアルコキシ、任意に置換されたC-Cのシクロアルキル、及び
から選択される。実施形態では、下記(i)~(v)の少なくとも1つが成立する。
(i)R20kは、-OCH、-OCHCH

-OCF
、及び
から選択される。
(ii)R21kは、t-ブチル、



-OCH
、非置換のCのシクロアルキル、

、及び
から選択され、R26kは、
である。
(iii)R22k、R23k、及びR24kは、それぞれHである。
(iv)R22k及びR24kは、それぞれFであり、R23kは、Hである。
(v)R22k及びR24kは、それぞれHであり、R23kは、Fである。実施形態では、前記化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(I)の化合物が下記式(IIIq)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。式中、R30qは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR35qa35qbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、R31qは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、R32q、R33q、及びR34qは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、R35qa及びR35qbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、R36qは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ独立して、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。実施形態では、下記(i)~(v)の少なくとも1つが成立する。
(i)R30qは、-OCHである。
(ii)R31qは、t-ブチル、-CF


-OCH、-OCF

非置換のCのシクロアルキル、

、及び
から選択され、R36qは、-CH、非置換のCのシクロアルキル、
、及び
から選択される。
(iii)R32q、R33q、及びR34qは、それぞれHである。
(iv)R32q及びR34qは、それぞれFであり、R33qはHである。
(v)R32q及びR34qは、それぞれHであり、R33qはFである。
実施形態では、前記化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(I)の化合物は、式(IIIr)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。(式中、R30rは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
31rは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR36ra36rbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
32r、R33r、及びR34rは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
35rは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
36ra及びR36rbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換される。実施形態では、下記(i)~(v)の少なくとも1つが成立する。
(i)R30rは、t-ブチル、-CF


-OCH、-OCF


、及び
から選択され、R35rは、-CH
、及び
から選択される。
(ii)R31はHである。
(iii)R32r、R33r、及びR34rは、それぞれHである
(iv)R32r及びR34rは、それぞれFであり、R33rはHである。
(v)R32r及びR34rは、それぞれHであり、R33rはFである。
実施形態では、前記化合物は下記から選択される。
実施形態では、前記化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(I)の化合物は、下記式(IIIs)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。式中、R30sは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR35sa35sbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
31sは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
32s、R33s、及びR34sは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
35sa及びR35sbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
36sは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。実施形態では、下記(i)~(v)の少なくとも1つが成立する。
(i)R30sは-OCHである。
(ii)R31sは、


-OCH、-OCF

非置換のCのシクロアルキル、

、及び
から選択され、R36sは、-CH及び
から選択される。
(iii)R32s、R33s、及びR34sは、それぞれHである。
(iv)R32s及びR34sは、それぞれFであり、R33sはHである。
(v)R32s及びR34sは、それぞれHであり、R33sはFである。
実施形態では、前記化合物は下記から選択される。
前記式(I)の化合物が下記式(IV)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、式中、R40は、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR46a46bから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
41は、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
42は、1以上の-NR48a48bで置換されたC-Cのシクロアルキルであり、
47は、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
43、R44、及びR45は、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
46a及びR46bは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
48a及びR48bは、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択される。
実施形態では、下記(i)~(iv)の少なくとも1つが成立する。
(i)R40はHである。
(ii)R41はt-ブチルである。
(iii)R42
である。
(iv)R43、R44、及びR45は、それぞれHである。
(v)R43及びR45は、それぞれFであり、R44はHである。
(iv)R43及びR45は、それぞれHであり、R44はFである。
実施形態では、前記化合物は、
である。
実施形態では、前記式(I)の化合物が下記式(V)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、IはN又はCR51であり、
JはN又はCR52であり、
KはN又はCR53であり、
は、

、及び
から選択され、
50は、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR552a552bから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキル及び-O-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
51、R52、及びR53は、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
54a、R54b、R55a、R55b、R56a、R56b、R57a、R57b、R58a、R58b、R59a、R59b、R550a、R550b、R551a、及びR551bは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
552a及びR552bは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
I、J、又はKの1つはNである。
実施形態では、R54a、R54b、R55a、R55b、R56a、R56b、R57a、R57b、R58a、R58b、R59a、R59b、R550a、R550b、R551a、及びR551bの1以上が、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される。
実施形態では、下記(i)~(iii)の少なくとも1つが成立する。
(i)R50
である。
(ii)

であり、R54aはFであり、R54b、R55a、R55b、R56a、及びR56bは、それぞれHである。
(iii)

であり、R550aはFであり、R57a、R57b、R59a、R59b、R550b、R551a、及びR551bは、それぞれHである。実施形態では、前記化合物が下記から選択される。
実施形態では、上記式のいずかの化合物がIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも1つの阻害剤である。実施形態では、上記式のいずかの化合物がIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも2つの阻害剤である。実施形態では、上記式のいずかの化合物がIRAK1及びIRAK4の阻害剤である。実施形態では、上記式のいずかの化合物がIRAK1、IRAK4、及びFLT3の阻害剤である。実施形態では、FLT3は、WT FLT3、活性化型FLT3、及び変異型FLT3から選択される。実施形態では、前記変異型FLT3は、D835Y変異型FLT3又はF691L変異型FLT3である。
別の態様では、本開示は、上記式のいずれか1つの化合物を含む組成物に関し、前記組成物は、処方成分、アジュバント、又は担体を更に含む。実施形態では、前記組成物は、化学療法剤、BCL2阻害剤、免疫変調成分、BTK阻害剤、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤、アントラサイクリン、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤)、イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤、抗体-薬物複合体、mAbs/免疫療法剤、Plk阻害剤、MEK阻害剤、CDK阻害剤、CDK9阻害剤、CDK8阻害剤、レチノイン酸受容体アゴニスト、TP53活性化剤、CELMoD、スムーズエンド受容体アンタゴニスト、ERK2/MAPK1又はERK1/MAPK3阻害剤を含むERK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤、ステロイド又はグルココルチコイド受容体調節剤、EZH2阻害剤、ヘッジホッグ(Hh)阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、アミノペプチダーゼ/ロイコトリエンA4加水分解酵素阻害剤、FLT3/Axl/ALK阻害剤、FLT3/KIT/PDGFR、PKC及び/又はKDR阻害剤、Syk阻害剤、E-セレクチン阻害剤、NEDD8-活性化剤、MDM2阻害剤、PLK1阻害剤、Aura A阻害剤、オーロラキナーゼ阻害剤、EGFR阻害剤、AuroraB/C/VEGFR1/2/3/FLT3/CSF-1R/Kit/PDGFRA/B阻害剤、AKT1、2、及び/又は3阻害剤、ABL1/2/SRC/EPHA2/LCK/YES1/KIT/PDGFRB/FYN阻害剤、ファルネシル基転移酵素阻害剤、BRAF/MAP2K1/MAP2K2阻害剤、Menin-KMT2A/MLL阻害剤、及びマルチキナーゼ阻害剤の1以上と併用して用いられる。
他の態様では、本開示は、対象における疾患又は障害を治療する方法に関し、前記方法は、治療的に有効な量の、上記式のいずれか1つの化合物又は上記組成物を前記対象に投与することを含む。実施形態では、前記方法が、治療的に有効な量の前記化合物、及び処方成分、アジュバント、又は担体を含む組成物を前記対象に投与することを含む。実施形態では、前記疾患又は障害は、インターロイキン1受容体関連キナーゼ(IRAK)阻害及びfms様チロシンキナーゼ3(FLT3)阻害の少なくとも1つに応答性である。実施形態では、前記投与は、非経口投与、粘膜投与、静脈内投与、皮下投与、局所投与、皮内注射、経口投与、舌下投与、鼻腔内投与、又は筋肉内投与を含む。実施形態では、前記化合物は、約0.005mg/kg対象体重~約1,000mg/kg対象体重の量で、前記対象に投与される。実施形態では、前記疾患又は障害は、造血性癌を含む。実施形態では、前記疾患又は障害は、骨髄異形成症候群(MDS)及び/又は急性骨髄性白血病(AML)を含む。実施形態では、前記疾患又は障害は、リンパ腫、白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL),骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、MYD88変異を伴うDLBCL、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫を含む。実施形態では、前記疾患又は障害は、多形神経膠芽腫、子宮内膜癌、メラノーマ、前立腺癌、肺癌、乳癌、腎癌、膀胱癌、基底細胞癌、甲状腺癌、扁平上皮癌、神経芽細胞腫、卵巣癌、腎細胞癌、肝細胞癌、結腸癌、膵癌、横紋筋肉腫、髄膜腫、胃癌、神経膠腫、口腔癌、上咽頭癌、直腸癌、胃癌、及び子宮癌から選択される少なくとも1つの癌、又は過剰活性IRAK1及び/又はIRAK4によって特徴づけられる1以上の炎症性疾患又は自己免疫疾患、又はそれらの組合せを含む。実施形態では、前記疾患又は障害は、慢性炎症、敗血症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、多発性硬化症、乾癬、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、全身性硬化症、1型糖尿病、又はこれらの組合せから選択される1以上の炎症性疾患又は自己免疫疾患を含む。実施形態では、前記疾患又は障害は、下記を含む。(i)MDS、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS;又は(ii)スプライシング因子変異を伴うAML、IRAK4-Shortに対して増強されたIRAK4-Long発現及び/又は活性を有するAML、及び/又は前記AMLはFLT3変異によって引き起こされないが、IRAK4-Longを発現する。実施形態では、前記スプライシング因子変異を伴うMDSは、U2AF1又はSF3B1におけるスプライシング因子変異を伴うMDSを含み、前記AMLスプライシング因子変異は、U2AF1又はSF3B1におけるスプライシング因子変異を伴うAMLを含む。実施形態では、前記疾患又は障害は、DLBCLを含み、前記DLBCLは、DLBCLのL265P MYD88変異体(ABC)サブタイプ又はDLBCLのS219C MYD88変異体(GCB)サブタイプを含む。実施形態では、前記方法は、化学療法剤、BCL2阻害剤、免疫変調成分、BTK阻害剤、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤、アントラサイクリン、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤)、イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤、抗体-薬物複合体、mAbs/免疫療法剤、Plk阻害剤、MEK阻害剤、CDK阻害剤、CDK9阻害剤、CDK8阻害剤、レチノイン酸受容体アゴニスト、TP53活性化剤、CELMoD、スムーズエンド受容体アンタゴニスト、ERK2/MAPK1又はERK1/MAPK3阻害剤を含むERK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤、ステロイド又はグルココルチコイド受容体調節剤、EZH2阻害剤、ヘッジホッグ(Hh)阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、アミノペプチダーゼ/ロイコトリエンA4加水分解酵素阻害剤、FLT3/Axl/ALK阻害剤、FLT3/KIT/PDGFR、PKC、及び/又はKDR阻害剤、Syk阻害剤、E-セレクチン阻害剤、NEDD8-活性化剤、MDM2阻害剤、PLK1阻害剤、AuraA阻害剤、オーロラキナーゼ阻害剤、EGFR阻害剤、AuroraB/C/VEGFR1/2/3/FLT3/CSF-1R/Kit/PDGFRA/B阻害剤、AKT1、2、及び/又は3阻害剤、ABL1/2/SRC/EPHA2/LCK/YES1/KIT/PDGFRB/FYN阻害剤、ファルネシル基転移酵素阻害剤、BRAF/MAP2K1/MAP2K2阻害剤、Menin-KMT2A/MLL阻害剤、及びマルチキナーゼ阻害剤から選択される1以上の追加療法を前記対象に投与することを更に含む。実施形態では、上記式のいずれか1つの化合物又は上記組成物、及び前記1以上の追加療法は、1回の投与又は1つの組成物において共に投与される。実施形態では、上記式のいずれか1つの化合物又は上記組成物、及び前記1以上の追加療法は、1回超の投与又は1つ超の組成物において別々に投与される。実施形態では、前記疾患又は障害は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも1つを阻害することによって軽減される。実施形態では、前記疾患又は障害は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも2つを阻害することによって軽減される。実施形態では、前記疾患又は障害は、前記対象におけるIRAK1及びIRAK4を阻害することによって軽減される。実施形態では、前記疾患又は障害は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3を阻害することによって軽減される。実施形態では、FLT3は、WT FLT3、活性化型FLT3、及び変異型FLT3から選択される。実施形態では、前記変異型FLT3は、D835Y変異型FLT3又はF691L変異型FLT3である。実施形態では、前記化合物又は組成物は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも1つを阻害する。実施形態では、前記化合物又は組成物は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも2つを阻害する。実施形態では、前記化合物又は組成物は、前記対象におけるIRAK1及びIRAK4を阻害する。実施形態では、前記化合物は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3を阻害する。実施形態では、FLT3は、WT FLT3、活性化型FLT3、及び変異型FLT3から選択される。実施形態では、前記変異型FLT3は、D835Y変異型FLT3又はF691L変異型FLT3である。
図1は、MA9.3細胞におけるNCGC-1481対1912の承認された治験薬の6×6フォーマットの併用実験(プロットA)、及びMA9.3細胞におけるNCGC-1481対84の承認された治験薬の10×10フォーマットの併用実験(プロットB)を示す。
図2A~図2Fは、MA9.3細胞におけるNCGC-1481との併用結果を示す。図2A:ダサチニブとの併用。 図2A~図2Fは、MA9.3細胞におけるNCGC-1481との併用結果を示す。図2B:タミバロテンとの併用。 図2A~図2Fは、MA9.3細胞におけるNCGC-1481との併用結果を示す。図2C:ピクチリシブとの併用。 図2A~図2Fは、MA9.3細胞におけるNCGC-1481との併用結果を示す。図2D:ティピファルニブとの併用。 図2A~図2Fは、MA9.3細胞におけるNCGC-1481との併用結果を示す。図2E:トラメチニブとの併用。 図2A~図2Fは、MA9.3細胞におけるNCGC-1481との併用結果を示す。図2F:パルボシクリブとの併用。
図3は、MV4’11細胞におけるNCGC-1481及び選択されたFLT3阻害剤対16の承認された治験薬との10×10フォーマットの併用実験を示す。
図4A~図4Bは、MV4’11細胞におけるNCGC-1481の併用結果を示す。図4A:ベネトクラクスとの併用。 図4A~図4Bは、MV4’11細胞におけるNCGC-1481の併用結果を示す。図4B:ドキソルビシンとの併用。
図5は、MOLM14(D835Y)細胞におけるNCGC-1481、化合物192、化合物137、化合物117、化合物30、及び選択されたFLT3阻害剤対26の承認された治験薬との10×10フォーマットの併用実験を示す。
図6A~6Fは、MOLM14(D835Y)細胞における化合物192、化合物137、及び化合物117の併用結果を示す。図6A:化合物192及びデキサメタゾン。 図6A~6Fは、MOLM14(D835Y)細胞における化合物192、化合物137、及び化合物117の併用結果を示す。図6B:化合物137及びAMG-232。 図6A~6Fは、MOLM14(D835Y)細胞における化合物192、化合物137、及び化合物117の併用結果を示す。図6C:化合物192及びベネトクラクス。 図6A~6Fは、MOLM14(D835Y)細胞における化合物192、化合物137、及び化合物117の併用結果を示す。図6D:化合物137及びナビトクラックス。 図6A~6Fは、MOLM14(D835Y)細胞における化合物192、化合物137、及び化合物117の併用結果を示す。図6E:化合物117及びベネトクラクス。 図6A~6Fは、MOLM14(D835Y)細胞における化合物192、化合物137、及び化合物117の併用結果を示す。図6F:化合物137及びタザロテン。
図7は、MOLM14(F691L)細胞におけるNCGC-1481及び選択されたFLT3阻害剤対選択された治験薬との10×10フォーマットの併用実験を示す。
図8A~図8Dは、MOLM14(F691L)細胞におけるNCGC-1481の併用結果を示す。図8A:テムシロリムスとの併用。 図8A~図8Dは、MOLM14(F691L)細胞におけるNCGC-1481の併用結果を示す。図8B:タゼメトスタットとの併用。 図8A~図8Dは、MOLM14(F691L)細胞におけるNCGC-1481の併用結果を示す。図8C:CC-92480との併用。 図8A~図8Dは、MOLM14(F691L)細胞におけるNCGC-1481の併用結果を示す。図8D:ボルテゾミブとの併用。
以下の関連出願は、全ての目的のために、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2016年10月28日出願の米国特許出願第62/414,058号明細書、Overexpression of U2AF1 as a Genetic Predictor of Activated IRAK;2016年12月2日出願の米国特許出願第62/429,289, Overexpression of U2AF1 as a Genetic Predictor of Activated IRAK;2017年10月30日出願の国際特許出願第PCT/US2017/059091号明細書、TREATMENT OF DISEASES ASSOCIATED WITH ACTIVATED IRAK;2019年4月4日出願の米国特許出願第16/339,692号明細書、TREATMENT OF DISEASES ASSOCIATED WITH ACTIVATED IRAK;2013年5月22日出願の米国特許出願第61/826,211号明細書、Combination Therapy for MDS;2014年5月22日出願の国際特許出願第PCT/US2014/039156号明細書、Combination Therapy for MDS;2015年10月27日出願の米国特許第9,168,257号明細書、Combination Therapy for MDS;2016年11月29日出願の米国特許第9,504,706、Combination Therapy for MDS;2018年1月2日出願の米国特許第9,855,273、Combination Therapy for MDS;2016年8月17日出願の米国特許出願第 62/375,965号明細書、Compounds, Compositions, Methods for Treating Diseases, and Methods for Preparing Compounds;2017年8月16日出願の国際特許出願第PCT/US2017/047088号明細書、Compounds, Compositions, Methods for Treating Diseases, and Methods for Preparing Compounds;2019年2月19日出願の米国特許出願第16/326,571号明細書、COMPOUNDS, COMPOSITIONS, METHODS FOR TREATING DISEASES, AND METHODS FOR PREPARING COMPOUNDS;2020年2月28日出願の米国特許出願第16/804,518、COMPOUNDS, COMPOSITIONS, METHODS FOR TREATING DISEASES, AND METHODS FOR PREPARING COMPOUNDS;2019年3月1日出願の米国特許出願第62/812,948号明細書、COMPOUNDS, COMPOSITIONS, METHODS FOR TREATING DISEASES, AND METHODS FOR PREPARING COMPOUNDS;2019年6月14日出願の米国特許出願第62/861,711号明細書、Rational therapeutic targeting of oncogenic immune signaling states in myeloid malignancies via the ubiquitin conjugating enzyme UBE2N;及び2020年6月15日出願の国際特許出願第PCT/US2020/037819号明細書、Rational therapeutic targeting of oncogenic immune signaling states in myeloid malignancies via the ubiquitin conjugating enzyme UBE2N。
一般的に開示された概念を包含する実施形態は多様な形態をとる可能性があるが、本明細書では、様々な実施形態について、本開示は単に例示的なものと考えるべきであり、一般的に開示された概念は開示された実施形態に限定されることを意図していないことを理解した上で説明する。
開示の幾つかの実施形態は、開示された化合物(例えば、式(I)の化合物)を含む。他の実施形態は、開示された化合物を含む組成物(例えば、医薬組成物)を含む。開示の更に他の実施形態は、例えば、開示された化合物を使用する特定の疾患を治療するための組成物を含む。幾つかの実施形態は、投与及び治療のために開示された化合物(例えば、組成物又は医薬組成物において)を使用する方法を含む。さらなる実施形態は、開示された化合物を製造する方法を含む。更にさらなる実施形態は、特定の患者が開示された化合物及び組成物によるそのような治療に反応する可能性が高いかどうかを決定する方法を含む。
特に明記されていない限り、用語は、当該技術分野の当業者による従来の使用法に従って理解されるべきである。
本明細書で使用される略語は、化学的及び生物学的技術の範囲内で従来の意味を持つ。ここに記載されている化学構造及び式は、化学技術で知られている化学的原子価の標準規則に従って構築されている。
置換基が左から右に書かれた通常の化学式で指定されている場合、それらは右から左に構造を書いた結果として生じる化学的に同一の置換基を等しく包含し、例えばCHOはOCHと等価である。
本明細書で使用されるように、式(I)、(II)、(III)等の化合物に関して、「結合している」という用語は、安定した共有結合を意味し、特定の好ましい結合点が当業者には明らかである。
本明細書で使用されるように(特に明記されていない限り)、「アルキル」という用語は、1価の直鎖又は分岐した炭化水素鎖を意味し、完全に飽和していても、1価又は多価の不飽和であってもよく、二価及び多価のラジカルを含むことができ、指定された炭素原子の数(即ち、C1-10は、1~10の炭素を意味する)を有する。例えば、「C-Cのアルキル」又は「C-Cのアルキル」という用語は、それぞれ、1~7(例:1、2、3、4、5、6、7)又は1~4(例:1、2、3、4)の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。C-Cのアルキル基の例には、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、s-ペンチル、n-ヘキシル、及びn-セプチルが含まれるが、これらに限定されない。C-Cアルキル基の例には、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、s-ブチル、及びt-ブチルが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される場合(特に明記されない限り)、「アルケニル」という用語は、1以上の(例えば、1、2、3、4)二重結合を含む1価の直鎖又は分岐炭化水素鎖を意味する。二重結合は、鎖に沿った任意の安定な点で発生することができ、炭素-炭素二重結合はcis又はtrans配置のいずれかをとることができる。例えば、この定義には、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、1,5-オクタジエニル、1,4,7-ノナトリエニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、エチルシクロヘキセニル、ブテニルシクロペンチル、l-ペンテニル-3-シクロヘキセニル等が含まれるが、これらに限定されないものとする。同様に、「ヘテロアルケニル」は、1以上の二重結合を持つヘテロアルキルを指す。アルケニル基の更なる例としては、ビニル、アリル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、及び5-ヘキセニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される場合(特に明記されない限り)、「アルキニル」という用語は、鎖に、1以上の(例えば、1、2、3、又は4)三重結合を含み、任意に1以上の(例えば、1、2、3、又は4)二重結合を含むことができる1価の直鎖又は分岐した炭化水素鎖を意味する。アルキニル基の例としては、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合(特に明記されない限り)、「アルコキシ」という用語は、酸素原子(アルキル-O-)によって分子の残りの部分に結合している上記のアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基のいずれかを意味する。アルコキシ基の例には、メトキシ(MeO-と示されることもある)、エトキシ、イソプロポキシ、プロポキシ、及びブチルオキシが含まれるが、これらに限定されない。
特に明記されていない限り、「アルキレン」という用語は、それ自体又は別の置換基の一部として、-CHCHCHCH-に限定されないが例示されているように、アルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基に由来する2価のラジカルを意味する。典型的には、アルキル(又はアルキレン)基は1~24の炭素原子を有し、本明細書に開示される化合物では、それらの基の炭素原子数は10以下が好ましい。「低級アルキル」又は「低級アルキレン」は、より短い鎖のアルキル又はアルキレン基であり、一般に炭素原子数は8以下である。
本明細書で使用される場合(特に明記されない限り)、「シクロアルキル」という用語は、一価、単環又は二環、3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、又は12員環の炭化水素基を意味する。環は飽和又は部分的に不飽和にすることができる。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、及びビシクロアルキル(例えば、[2.2.2]ビシクロオクタンや[3.3.0]ビシクロオクタン等のビシクロオクタン類、[4.3.0]ビシクロノナン等のビシクロノナン類、[4.4.0]ビシクロデカン(デカリン)等のビシクロデカン類、又はスピロ化合物)が挙げられるが、これらに限定されない。単環シクロアルキルの場合、環は芳香族ではない。二環シクロアルキルの場合、一方の環が芳香族であれば、他方は芳香族ではない。二環シクロアルキルの場合、一方又は両方の環を置換することができる。
「ヘテロアルキル」という用語は、特に明記されていない限り、単独で、又は他の用語と組み合わせて、安定な直鎖又は分岐鎖、又はそれらの組合せを意味し、少なくとも1つの炭素原子と、O、N、P、Si、及びSからなる群から選択された少なくとも1つのヘテロ原子からなり、窒素原子及び硫黄原子は任意に酸化することができ、窒素ヘテロ原子は任意に四級化することができる。ヘテロ原子O、N、P、S、及びSiは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置、又は分子の残りの部分にアルキル基が結合している位置に配置することができる。例としては、-CH-CH-O-CH、-CH-CH-NH-CH、-CH-CH-N(CH)-CH、-CH-S-CH-CH、-CH-CH、-S(O)-CH、-CH-CH-S(O)-CH、-CH=CH-O-CH、-Si(CH、-CH-CH=N-OCH、-CH=CH-N(CH)-CH、-O-CH、-O-CH-CH、及び-CN等があるが、これらに限定されない。例えば-CH-NH-OCH等、最大2つのヘテロ原子を連続させることができる。
同様に、特に明記されていない限り、それ自体又は別の置換基の一部として、「ヘテロアルキレン」という用語は、例示されているように、ヘテロアルキルから誘導される2価のラジカルを意味するが、-CH-CH-S-CH-CH-及び-CH-S-CH-CH-NH-CH-によって限定されない。ヘテロアルキレン基の場合、ヘテロ原子は鎖末端のいずれか又は両方を占めることもできる(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノ等)。更に、アルキレン及びヘテロアルキレンの連結基の場合、連結基の向きは連結基の式が書かれている方向によって示されない。例えば、式-C(O)R’-は、-C(O)R’-と-R’C(O)-との両方を表す。上記に記載されるように、本明細書で使用されるヘテロアルキル基は、-C(O)R’、-C(O)NR’、-NR’R’’、-OR’、-SR’、及び/又は-SOR’等の、ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合している基を含む。「ヘテロアルキル」が引用され、その後-NR’R’’等の特定のヘテロアルキル基の引用が続く場合、ヘテロアルキル及び-NR’R’’という用語は冗長でも相互排他的でもないことが理解される。むしろ、明確さを増すために、特定のヘテロアルキル基が引用される。したがって、本明細書での「ヘテロアルキル」という用語は、-NR’R’’等の特定のヘテロアルキル基を除外するものと解釈されるべきではない。
本明細書で使用されるように(特に明記されない限り)、「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は、1価のCl、F、Br、又はIを意味する。更に、「ハロアルキル」等の用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、「ハロ(C-C)アルキル」という用語は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、4-クロロブチル、3-ブロモプロピル等を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されるように(特に明記されない限り)、「アリール」という用語は、1価、単環又は二環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、又は12員環の芳香族炭化水素基を意味し、多価不飽和、芳香族、炭化水素置換基も意味し、単一の環又は複数の環(1環~3環が好ましい)であってもよく、それらは互いに縮合される(即ち、縮合環アリール)か、共有結合される。縮合環アリールは、互いに縮合した複数の環を指し、その縮合環の少なくとも1つはアリール環である。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、トリル、キシリルが挙げられるが、これらに限定されない。二環であるアリールの場合、一方又は両方の環を置換することができる。
本明細書で使用されるように(特に明記されない限り)、「ヘテロアリール」という用語は、1価、単環式又は二環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、又は12員環の炭化水素基を意味し、1個、2個、3個、4個、5個、又は6個の炭素原子は、窒素、酸素、又は硫黄原子から独立して選択されたヘテロ原子によって置換され、単環式又は二環式の環系は芳香族である。ヘテロアリール基(又は環)は、N、O、及びSから選択された1~4個のヘテロ原子を含むことができ、窒素原子及び硫黄原子は任意に酸化され、窒素原子は任意に四級化される。したがって、用語「ヘテロアリール」は、縮合環ヘテロアリール基(即ち、縮合した複数の環であり、縮合した環の少なくとも1つがヘテロ芳香環である)を含む。5,6-縮合環ヘテロアリーレンは、互いに縮合した2つの環を指し、一方の環は5員環、他方の環は6員環を有し、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である。同様に、6,6-縮合環ヘテロアリーレンとは、互いに縮合した2つの環を指し、一方の環は6員環、他方の環は6員環を有し、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である。また、6,5-縮合環ヘテロアリーレンとは、互いに縮合した2つの環を指し、一方の環は6員環、他方の環は5員環を有し、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である。ヘテロアリール基は、炭素又はヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合することができる。ヘテロアリール基の例としては、チエニル(又はチオフェニル)、フリル、インドリル、ピロリル、ピリジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、キノリニル、ピリミジニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、1H-ピラゾール-4-イル、1-Me-ピラゾール-4-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、3,5-ジメチルイソオキサゾリル、1H-ピロール-3-イル、3,5-ジ-Me-ピラゾリル、及び1H-ピラゾール-4-イルが挙げられるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールの場合、一方の環がアリールであれば、他方はヘテロアリールである。二環式ヘテロアリールの場合、一方又は両方の環が1つ以上のヘテロ原子を有することができる。二環式ヘテロアリールの場合、一方又は両方の環を置換することができる。
「アリーレン」及び「ヘテロアリーレン」は、単独又は別の置換基の一部として、それぞれアリール及びヘテロアリールから誘導される2価のラジカルを意味する。したがって、用語「アリール」は、安定な共有結合を形成することができる任意の環位置に共有結合的に結合した非置換の、モノ置換、ジ置換、又はトリ置換の単環、多環、ビアリール及び複素環の芳香族基を表すことができ、特定の好ましい結合点は当業者には明らかである(例えば、3-インドリル、4-イミダゾリル)。アリール置換基は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、トリハロメチル、C1-16アルキル、アリールC1-16アルキル、C16アルキルオキシC16アルキル、アリールC16アルキルオキシC16アルキル、C16アルキルチオC16アルキル、アリールC16アルキルチオC16アルキル、C16アルキルアミノC16アルキル、アリールC16アルキルアミノC16アルキル、ジ(アリールC16アルキル)アミノC16アルキル、C16アルキルカルボニルC16アルキル、アリールC1-16アルキルカルボニルC16アルキル、C16アルキルカルボキシC16アルキル、アリールC16アルキルカルボキシC16アルキル、C1-16アルキルカルボニルアミノC16アルキル、アリールC16アルキルカルボニルアミノC16アルキル,-C16アルキルCOOR、-C16アルキルCONRから選択され、R、R、及びRは、それぞれ独立して、水素、C-C11アルキル、アリールC-C11アルキルから選択され、又はR及びRが結合している窒素とともに取り込まれ、C1-16アルキル、アリールC-C16アルキル、又はC-Cl16アルキルアリール置換基の有する又は有さない、3~8個の炭素原子を含む環状系を形成する。アリールは、ピラゾリル及びトリアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。
簡潔にするため、他の用語(例えば、アリールオキシ、アリールチオキシ、アリールアルキル)と組み合わせて使用される場合、用語「アリール」には、上記で定義されたアリール環とヘテロアリール環の両方が含まれる。したがって、「アリールアルキル」、「アラルキル」等の用語は、炭素原子(例えばメチレン基)が例えば酸素原子(例えば、フェノキシメチル、2-ピリジルオキシメチル、3-(1-ナフチルオキシ)プロピル等)又は硫黄原子で置換されたアルキル基を含むアルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル、ピリジルメチル等)にアリール基が結合したラジカルを含むことを意味する。したがって、「アリールアルキル」等の用語(例:(4-ヒドロキシフェニル)エチル、(2-アミノナフチル)ヘキシル、ピリジルシクロペンチル)は、示された数の炭素原子を有する上記定義のアルキル基を介して結合した上記定義のアリール基を表す。
特に明記されていない限り、「シクロアルキル」及び「ヘテロシクロアルキル」(「ヘテロシクリル」とも呼ばれる)という用語は、単独で、又は他の用語と組み合わせて、それぞれ「アルキル」及び「ヘテロアルキル」の環状バージョンも意味する。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニル、シクロヘプチル等が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用されるように(特に明記されない限り)、「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロシクリル」という用語は、1価、単環又は二環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、又は12員環の炭化水素を意味し、1個、2個、3個、4個、5個、又は6個の炭素原子が窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子から独立して選択されたヘテロ原子に置換されており、単環又は二環系は芳香族ではない。更に、ヘテロシクロアルキルの場合、ヘテロ原子は、分子の残りの部分に複素環が結合している位置を占めることができる。ヘテロシクロアルキルの例としては、1-(1,2,5,6-テトラヒドロピリジル)、1-ピペリジニル、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル、4-モルフォリニル、3-モルフォリニル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル、テトラヒドロチエン-2-イル、テトラヒドロチエン-3-イル、1-ピペラジニル、2-ピペラジニル、テトラヒドロピラン、ピロリジニル(例えば、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、又はピロリジン-4-イル)、ピペラジニル(例えば、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、又はピペラジン-4-イル)、ピペリジニル(例えば、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、又はピペラジン-4-イル)、及びモルフォリニル(例えば、モルフォリン-1-イル、モルフォリン-2-イル、モルフォリン-3-イル、又はモルフォリン-4-イル)が挙げられるが、これらに限定されない。二環式複素環の場合、一方の環が芳香族(例えば、単環アリール又はヘテロアリール)であれば、他方の環は芳香族ではない。二環式複素環の場合、一方又は両方の環が1つ以上のヘテロ原子を持つことができる。二環式複素環の場合、一方又は両方の環を置換すること等ができる。「シクロアルキレン」及び「ヘテロシクロアルキレン」は、単独又は他の置換基の一部として、それぞれシクロアルキル及びヘテロシクロアルキルに由来する2価のラジカルを意味する。
本明細書で使用されるように(特に明記されない限り)、「ヘテロ原子」という用語は、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子から選択される原子を意味する。
本明細書で使用されるように(特に明記されない限り)、「ヒドロキシ」又は「ヒドロキシル」という用語は、1価の-OH基を意味する。
「アシル」という用語は、特に明記されていない限り、-C(O)Rを意味し、Rは、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のヘテロアルキル、置換又は非置換のヘテロシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、又は置換又は非置換のヘテロアリールである。
本明細書で使用される「オキソ」という用語は、炭素原子に二重結合している酸素を意味する。
本明細書で使用される「アルキルスルホニル」という用語は、式-S(O)-R’を有する部分を意味し、ここでR’は上記で定義されたアルキル基である。R’は、指定された炭素数(例えば,「C-Cアルキルスルホニル」)を有することができる。
「カルボニルオキシ」という用語は、酸素橋を介して結合したカルボニル基を表す。
上記の定義において、「アルキル」及び「アルケニル」という用語は、当業者に明らかなように、安定な化学的体が形成される限りにおいて、同じ意味で使用することができる。
「リンカー」という用語は、置換基の間に介在する結合基を指す。幾つかの実施形態では、リンカーは、アミド(-CONH-R又は-NHCO-R)、チオアミド(-CSNH-R又は-NHCS-R)、カルボキシル(-CO-R又は-OCOR)、カルボニル(-CO-R)、尿素(-NHCONH-R)、チオ尿素(-NHCSNH-R)、スルホンアミド(-NHSO-R又は-SONH-R)、エーテル(-O-R)、スルホニル(-SO-R)、スルホキシル(-SO-R)、カルバモイル(-NHCO-R又は-OCONH-R)、又はアミノ(-NHR)結合部分を含む。
上記の各用語(例えば、「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」等)は、示されたラジカルの置換された形態と置換されていない形態の両方を含む。本明細書では、各タイプのラジカルの好ましい置換基を示す。
本明細書で使用されるように(特に明記されない限り)、「置換された」(例えば、置換されたアルキルにおいて等)という用語は、(1つ以上の水素原子を有する)化学基の1つ以上の水素原子を、指定された選択肢から選択された1つ以上の非水素置換基で置き換えられることを意味する。置換は、1つ以上の位置で起こることができる。「任意に置換される」という用語は、(1つ以上の水素原子を有する)化学基の1つ以上の水素原子が置換されることができるが、置換される必要はない。
本明細書で使用される「置換基」は、下記部分から選択される基であることができる非水素置換基、下記部分から選択される基であることが好ましい非水素置換基を意味する。
(A)-NH、-SH、-CN、-CF、-NO、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-N(CH、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、CONH、-CON(CH、非置換のC-Cのアルキル、非置換のC-Cのヘテロアルキル、非置換のC-Cのパーフルオロ化アルキル、非置換のC-Cのアルコキシ、非置換のC-Cのハロアルコキシ、非置換のシクロアルキル、非置換のヘテロシクロアルキル、非置換のアリール、非置換のヘテロアリール;及び
(B)下記から選択される少なくとも1つの置換基で置換される、C-Cのアルキル、C-Cのヘテロアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリール;
(i)-NH、-SH、-CN、-CF、-NO、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-N(CH、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、CONH、-CON(CH、非置換のC-Cのアルキル、非置換のC-Cのヘテロアルキル、非置換のC-Cのパーフルオロ化アルキル、非置換のC-Cのアルコキシ、非置換のC-Cのハロアルコキシ、非置換のシクロアルキル、非置換のヘテロシクロアルキル、非置換のアリール、非置換のヘテロアリール;
(ii)下記から選択される少なくとも1つの置換基で置換される、C-Cのアルキル、C-Cのヘテロアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリール;
(a)-NH、-SH、-CN、-CF、-NO、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-N(CH、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、CONH、-CON(CH、非置換のC-Cのアルキル、非置換のC-Cのヘテロアルキル、非置換のC-Cのパーフルオロ化アルキル、非置換のC-Cのアルコキシ、非置換のC-Cのハロアルコキシ、非置換のシクロアルキル、非置換のヘテロシクロアルキル、非置換のアリール、非置換のヘテロアリール;及び
(b)-NH、-SH、-CN、-CF、-NO、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-N(CH、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、CONH、-CON(CH、非置換のC-Cのアルキル、非置換のC-Cのヘテロアルキル、非置換のC-Cのパーフルオロ化アルキル、非置換のC-Cのアルコキシ、非置換のC-Cのハロアルコキシ、非置換のシクロアルキル、非置換のヘテロシクロアルキル、非置換のアリール、非置換のヘテロアリールから選択される少なくとも1つの置換基で置換されるC-Cのアルキル、C-Cのヘテロアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリール。
本明細書で使用される「サイズ制限された置換基」又は「サイズ制限された置換基群」とは、例えば、「置換基群」について上記の置換基の全てから選択される基を意味し、置換又は非置換のアルキルは、それぞれ置換又は非置換のC1-20アルキルであり、置換又は非置換のヘテロアルキルは、それぞれ置換又は非置換の2員環~20員環のヘテロアルキルであり、置換又は非置換のシクロアルキルは、それぞれ置換又は非置換のC4-シクロアルキルであり、置換又は非置換のヘテロシクロアルキルはそれぞれ置換又は非置換の4員環~8員環のヘテロシクロアルキルである。
本明細書で使用される「低級置換基」又は「低級置換基群」とは、例えば、「置換基群」について上記の置換基の全てから選択された基を意味し、置換又は非置換のアルキルは、それぞれ置換又は非置換のC1-アルキルであり、置換又は非置換のヘテロアルキルは、それぞれ置換又は非置換の2員環~8員環のヘテロアルキルであり、置換又は非置換のシクロアルキルはそれぞれ置換又は非置換のC5-シクロアルキルであり、置換又は非置換のヘテロシクロアルキルはそれぞれ置換又は非置換の5員環~7員環のヘテロシクロアルキルである。
数値の文脈で使用される“約”という用語は、特に明記されていない限り、数値の+/-10%の範囲を示す。
開示の幾つかの化合物は、1つ以上のキラル中心を有することができ、1つ以上のキラル中心のいずれかについて、光学的に活性なラセミ体で存在し、単離されることができる。幾つかの化合物は、多型性を示すことができる。本開示の化合物(例えば式I)は、任意の光学活性、ラセミ体、立体異性体、多型性、又はそれらの混合物を含む。キラル中心が化学構造におけるその配置(即ち、R又はS)を示すものでない場合、それはR、S又はラセミ体を表すものと考えるべきである。
本明細書で使用されるように、「サンプル」という用語は、対象又は患者から得られたサンプルを含む。サンプルは、任意の生体組織又は体液であり得る。そのようなサンプルには、痰、唾液、頬サンプル、経口サンプル、血液、血清、粘液、血漿、尿、血球(例えば、白血球)、循環細胞(例えば、血液中の幹細胞や内皮細胞)、組織、コア針生検サンプル又は細針生検サンプル、細胞含有体液、遊離浮遊核酸、尿、便、腹水、及び胸水、涙液、又はそれらからの細胞が含まれるが、これらに限定されない。サンプルには、組織学的目的で採取された凍結切片や固定切片等の組織切片や、顕微解剖された細胞やその細胞外部分を含めることもできる。分析されるサンプルは、吸引又はパンチ、切除、又は生検又は切除された細胞材料につながるその他の外科的方法によって得られた組織生検からの組織材料とすることができる。このようなサンプルは、対象又は患者から得られた細胞を含むことができる。幾つかの実施形態では、サンプルは体液であり、例えば、体液、血清、粘液、血漿、リンパ、腹水、婦人科液、又は尿を含むが、これらの体液に限定されない。幾つかの実施形態では、サンプルは、例えば、生理食塩水スウィッシュ(swish)、口内スクレープ、口内スワブ等の非侵襲的なサンプルであり得る。
本明細書で使用されるように、「血液」は、例えば、血漿、血清、全血、血液溶解物等を含むことができる。
本明細書で使用されるように、「評価」という用語は、あらゆる形態の測定を含み、要素が存在するかどうかを決定することを含む。「決定する」、「測定する」、「評価する」、「評価する」、「分析する」、「査定する」、及び「アッセイする」という用語は同じ意味で使用されることができ、定量的及び/又は定性的な決定を含むことができる。
本明細書で使用されるように、癌の種類に関して「モニタリング」という用語は、死亡のリスク及び/又は確率に基づいて、癌の種類の重症度又は程度を決定したり、癌の種類を階級化したりする方法又はプロセスを指す。幾つかの実施形態では、モニタリングは、患者に投与される治療の治療効果を決定する方法又はプロセスに関する。
本明細書で使用されるように、「結果」とは、研究された結果を指すことができる。幾つかの実施形態では、「結果」は、与えられた時間範囲における生存/死亡率を指すことができる。例えば、「結果」は、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、5年、又は10年以上にわたる生存/死亡率を指すことができる。幾つかの実施形態では、予後不良のリスクの増加は、治療の有効性が低いことを示し、予後不良のリスクの減少は、治療の有効性が良好であることを示す。
本明細書で使用されるように「高リスク臨床試験」という用語は、試験剤が「最小のリスクより多く」(機関審査委員会、又はIRBによって用いられる用語法により定義)有するものを指す。幾つかの実施形態では、高リスク臨床試験は、薬物試験である。
本明細書で使用されるように「低リスク臨床試験」という用語は、試験剤が「最小のリスク」(IRBによって用いられる用語法により定義)を有するものを指す。幾つかの実施形態では、低リスク臨床試験は、薬物試験ではない。幾つかの実施形態では、低リスク臨床試験は、モニター又は臨床診療プロセスの使用を伴うものである。幾つかの実施形態では、低リスク臨床試験は、観察臨床試験である。
本明細書で使用されるように、「変更された」又は「変更」、又は「規制された」又は「規制」及び「差次的に規制される」という用語は、特に明記されていない限り、又は特定の用法の文脈から明確でない限り、アップレギュレーション(即ち、例えばアゴナイジング又は増強による活性化又は刺激)とダウンレギュレーション(即ち、例えば拮抗、減少、又は阻害による阻害又は抑制)の両方を指すことができる。
本明細書で使用されるように、「対象」という用語は、動物界の好適な(例えば治療可能な)メンバーを指す。方法において、対象は哺乳類であることが好ましい。方法において、対象は、人間の患者であることが好ましい。方法において、対象は、哺乳類の小児患者であってもよい。方法において、小児患者は、18歳未満の哺乳類(例えば、ヒトが好ましい)患者であるが、成人患者は18歳以上である。
本明細書で使用されるように、特に明記されていない限り、「治療する」(また、「治療」、「治療すること」、「治療する」等のバリエーション)という用語は、最も広い文脈で考慮されるべきものであり、望ましい薬理学的及び/又は生理学的効果を得ることを指す。特に、例えば、「治療する」という用語は、必ずしも、動物が完全に回復するまで治療されることを意味したり、要求したりするとは限らない。したがって、「治療する」には、症状の改善、状態に伴う症状や効果の緩和、状態の重症度の低下、又は症状を予防したり、予防的に改善したり、その他の方法で特定の状態が発生するリスクを軽減したりすることが含まれる。幾つかの態様では、「治療する」は予防を必要としない、又は含まないことがある。本明細書で使用されるように、動物を「治療する」という言及は、予防的治療及び治療的治療を含むが、これに限定されない。効果は、疾患又はその症状を完全に又は部分的に予防するという点で予防的であることができ、及び/又は疾患及び/又は疾患に起因する副作用の部分的又は完全な治癒という点で治療的であることができる。本明細書で使用されるように、「治療」とは、対象、できれば哺乳類(例えば、人間の場合)における疾患のあらゆる治療を対象とし、以下の1つ以上を含むことができる。(a)疾患に罹りやすいことがあり、その疾患を有すると診断されていない対象において、その疾患の発生を予防すること。(b)その疾患を阻害すること、即ち、その発症を阻止すること。(c)その疾患を緩和すること、即ち、疾患の退行又は消失を引き起こすこと、及び/又は1つ以上の疾患症状を緩和すること。調節不全のIRAKの発現又は調節不全の(機能亢進の)IRAKを介したシグナル伝達経路によって特徴づけられる状態又は障害等、方法の特定の態様で、治療は、そのような発現又はシグナル伝達を減少させること、又はそれらを含むことがある。「治療」には、疾患又は状態がなくても、薬理学的効果を提供するために薬剤の送達又は治療の投与を含めることもできる。本明細書に記載されている組成物(例えば、医薬組成物)はいずれも、適切な対象を治療するために使用することができる。
「治療効果量」とは、望ましい効果及び/又は有益な効果を得るのに有効な量を意味する。有効量は、1回以上の投与で投与することができる。方法において、治療有効量とは、兆候を治療するのに適切な量である。兆候を治療することは、1つ以上の緩和、寛解、安定化、回復、緩徐化、疾患進行の遅延、生活の質の向上、延命等の望ましい効果を達成することを意味する。このような達成は、腫瘍の大きさや血球数の測定、又はその他の適切な測定等、任意の適切な方法で測定することができる。
本明細書で使用されるように、「マーカー」又は「バイオマーカー」という用語は、例えば核酸、ペプチド、タンパク質、ホルモン等の生物学的分子を指し、その存在又は濃度を検出し、病態等の既知の状態と相関させることができる。また、その発現パターンが健康な状態又は病態における、予測、予後又は診断プロセスの一部として利用できる、あるいは、有用な治療又は予防療法を特定する方法に使用できる、差次的に発現する遺伝子を指すために使用することもできる。
本明細書で使用されるように、mRNA「アイソフォーム」は、特定のmRNA又は遺伝子の代替転写産物である。この用語には、プレmRNA、未熟mRNA、成熟mRNA、切断されたmRNA又はトランケートされたmRNA、短縮されたmRNA、又は異常mRNA、修飾mRNA(例えば、任意の残基修飾、キャッピング変異体、ポリアデニル化変異体等を含む)等を含む。
「抗体」又は「抗体ペプチド」とは、インタクトな抗体、又はその結合フラグメントを指し、特異的結合に関してインタクトな抗体と競合するものを指す。この定義には、モノクローナル抗体及びポリクローン抗体も含まれる。結合フラグメントは、組換えDNA技術、又はインタクトな抗体の酵素的又は化学的切断によって生成される。結合フラグメントには、結合フラグメントには、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、及び一本鎖抗体を含む。「二重特異性」又は「二機能性」抗体以外の抗体は、それぞれの結合部位が同一であると理解される。例えば、抗体が過剰になると、カウンター受容体に結合する受容体の量が少なくとも約20%、40%、60%又は80%減少し、より通常は約85%を超える場合(インビボ競合結合試験で測定)、抗体はカウンター受容体への受容体の接着を実質的に阻害する。
本明細書に記載された開示の実施形態は、開示された化合物(例えば、式(I)の化合物、例えば式(II)及び式(III)の化合物)を含む。他の実施形態は、開示された化合物を含む組成物(例えば、医薬組成物)を含む。開示の更に他の実施形態は、例えば、開示された化合物を使用する特定の疾患を治療するための組成物(例えば、医薬組成物)を含む。幾つかの実施形態は、投与及び治療(例えば、癌や血液障害等の疾患)のための開示された化合物(例えば、組成物又は医薬組成物において)を使用する方法を含む。幾つかの実施形態は、患者が特定の治療に適しているか、又は好ましい反応を示す可能性があるかを決定する方法を含む。さらなる実施形態は、開示された化合物を製造する方法を含む。開示の追加の実施形態も本明細書で議論する。
化合物、及び医薬組成物を含む組成物
一態様では、本開示は、式(I)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、異性体の塩、プロドラッグ、又は誘導体に関する。実施形態では、前記化合物は、式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、異性体の塩、プロドラッグ、又は誘導体である。幾つかの実施形態では、前記化合物は、式(I)の化合物のエステルではなく、式(I)の化合物の溶媒和物ではなく、式(I)の化合物のプロドラッグではない。
実施形態では、Aは、N及びCRから選択される。実施形態では、Dは、N及びCRから選択される。実施形態では、Eは、N及びCRから選択される。実施形態では、A、D、又はEの1つはNである。他の実施形態では、AはCRであり、DはCRであり、EはCRである。
典型的な実施形態では、R、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、-C(=O)NR3132、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される。
幾つかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、ベンジル、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ(-OCH、又はシクロアルキル等)であり、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はシクロアルキルは、Cl等の1以上のハロゲンで任意に置換される。幾つかの実施形態では、RはH、Cl、又は-OCHである。幾つかの実施形態では、RはHではない。
幾つかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン(例えば、Cl)、ヒドロキシ、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールであり、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、C-Cのアルキル、C-Cのハロアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される。幾つかの実施形態では、Rは、H、Cl、ヒドロキシ、-OCH、-OCF、-OCHF、-CHF、非置換のC-Cのアルキル、置換されたC-Cのアルキル、置換されたシクロアルキル、又は置換されたピラゾリル、置換された縮合環ヘテロアリール、又は非置換の縮合環ヘテロアリールである。幾つかの実施形態では、RはHではない。
幾つかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、又はC-Cのアルコキシであり、C-Cのアルキル、又はC-Cのアルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される。幾つかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メチル、-CF3、又はメトキシである。
幾つかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、又はC-Cのアルコキシ、C-Cのアルキル、又はC-Cのアルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される。幾つかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メチル、-CF、又はメトキシである。
幾つかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、又はC-Cのアルコキシであり、C-Cのアルキル又はC-Cのアルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される。幾つかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メチル、-CF、又はメトキシである。
幾つかの実施形態では、幾つかの実施形態では、Rは、メチル又は-CFであり、R及びRの少なくとも1つは、H又はハロゲンである。
YからRへの波状結合、即ち
(外1)
は、幾つかの例においては、R結合炭素にキラル中心が存在することを示している。幾つかの実施形態では、R結合炭素にキラル中心が存在する場合、波状結合は、Rキラル中心、Sキラル中心、又はラセミ体を示すことができる。特定の実施形態では、
(外2)
は、
(外3)
である。当業者によって理解され得るように、キラル中心が、式(I)の化合物の他の位置で存在できる場合は、示される直線は、
(外4)
であることができる。
幾つかの実施形態では、Rは、
(Ia)、又は
(Ib)である。
実施形態では、Rは1以上の-NR3334で置換されたC-Cのシクロアルキルである。
幾つかの実施形態では、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、1以上のハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルで任意に置換され、但しR、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つがHではない。他の実施形態では、R、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれHである。幾つかの実施形態では、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、1以上のハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルで任意に置換される。幾つかの実施形態では、m、n、o、p、q、r、s、t、u、v、w,及びxは、独立して、0、1、2、3、4、又は5から選択され、q+r+s+tは少なくとも1であり、u+v+w+xは少なくとも1である。
実施態様では、R31及びR32は、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換される。実施形態では、R33及びR34は、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択される。
幾つかの実施形態では、Rは(Ia)であり、下記式(II)の構造を提供する。
式(II)にかかる幾つかの実施形態では、mは0又は1であり、nは0又は1であり、oは0又は1であり、pは0又は1である。式(II)にかかる他の実施形態では、mは0あり、nは2であり、oは1であり、pは1である。
幾つかの実施形態では、R、R、R、及びR10はHであり、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つはHではなく、及び/又はR11、R12、R13、及びR14はHであり、R、R、R、及びR10の少なくとも1つは、はHではない。他の実施形態では、mは0あり、nは2であり、oは1であり、pは1であり、R、R10、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれHである。特定の実施形態では、R、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。幾つかの実施形態では、R、R、R、及びR10はHであり、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。幾つかの実施形態では、R11、R12、R13、及びR14はHであり、R、R、R、及びR10の少なくとも1つは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルであり、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。幾つかの実施形態では、R、R、R、及びR10の少なくとも1つは、ハロゲン、ヒドロキシル、C-Cのアルキル、C-Cのハロアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルである。幾つかの実施形態では、R、R、R、及びR10の少なくとも1つはF、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、-CHF、-CF、スピロ縮合シクロプロピル、スピロ縮合シクロブチル、又はスピロ縮合シクロペンチルである。幾つかの実施形態では、R及びRの両方又はR及びR10の両方はFであり、又はR及びRの両方又はR及びR10の両方はメチルである。幾つかの実施形態では、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つは、ハロゲン、ヒドロキシル、C-Cのアルキル、C-Cのハロアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルである。幾つかの実施形態では、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つは、F、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、-CHF、-CF、スピロ縮合シクロプロピル、スピロ縮合シクロブチル、又はスピロ縮合シクロペンチルである。幾つかの実施形態では、幾つかの実施形態では、R11及びR12の両方又はR13及びR14の両方はFであり、R11及びR12の両方又はR13及びR14の両方はメチルである。
化合物が式(II)の構造を有する上記の任意の実施形態に加えて、前記化合物は、(IIa)~(IIe)のいずれかにかかる構造を有することができ、V、W、X、Y、及びZは、独立して、R、R、R、R10、R11、R12、R13、又はR14のいずれかを表し、V、W、X、Y、及びZの少なくとも1つは、Hではない。
実施形態では、式(II)の化合物は、式(IIf)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
20fは、H、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR27fa27fbから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキル及び-O-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
21f、R22f、及びR23fは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
24fa、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
27fa及びR27fbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキル、C-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換される。
実施形態では、R24fa、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される。他の実施形態では、R24fa、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHである。
実施形態では、R20fはHである。他の実施形態では、R20fはHではない。実施形態では、R20fはハロゲンである。一実施形態では、R20fはFである。一実施形態では、R20fはClである。他の実施形態では、R20fは1以上の-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R20fは、
である。他の実施形態では、R20fは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20fは、
-OCH及び
から選択される。他の実施形態では、R20fは、1以上のフッ素原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20fは、-OCF

、及び
から選択される。他の実施形態では、R20fはC-Cのシクロアルキルである。一実施形態では、R20fは非置換のCのシクロアルキルである。一実施形態では、R20fは、C-Cのアルキルで置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R20fは、
である。一実施形態では、R20fは、1以上のフッ素原子で置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R20fは、
である。他の実施形態では、R20fは-O-(C-Cのシクロアルキル)である。一実施形態では、R20fは、
である。更に他の実施形態では、R20fは-C(=O)NR27fa27fbである。一実施形態では、R20fは-C(=O)NHである。一実施形態では、R20fは-C(=O)NHCHである。一実施形態では、R20fは-C(=O)N(CHである。更に他の実施形態では、R20f
である。
実施形態では、R21f、R22f、及びR23fは、それぞれHである。実施形態では、R21f及びR23fは、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R22fはHである。一実施形態では、R21f及びR23fは、それぞれFであり、R22fはHである。実施形態では、R21f及びR23fは、それぞれHであり、R22fはハロゲンである。一実施形態では、R21f及びR23fは、それぞれHであり、R22fはFである。
実施形態では、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbはHであり、R24fa及び/又はR24fbは、それぞれハロゲンである。一実施形態では、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24faはFである。一実施形態では、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24fa及びR24fbは、それぞれFである。実施形態では、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24fa及び/又はR24fbはC-Cのアルキルである。一実施形態では、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24fa及びR24fbは、それぞれ-CHである。一実施形態では、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24faは-CHである。
実施形態では、式(IIf)の化合物は、1以上の立体中心を含む。一実施形態では、式(IIf)の化合物は、立体中心を含み、下記部分:
は、式(IIf)の残りの部分に接続している。一実施形態では、式(IIf)の化合物は、R24fa、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及び/又はR26fbの1以上で立体中心を含む。一実施形態では、式(IIf)の化合物は、R20fに立体中心を含む。
実施形態では、式(IIf)の化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(II)の化合物は、式(IIg)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、R20gは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR29ga29gbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
21gは、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、

、及び
から選択され,
-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
22g、R23g、及びR24gは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
25ga、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
28gは、H、C-Cのアルキル、及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)から選択され、C-Cのアルキル及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
29ga及びR29gbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
220gは、それぞれ独立して、C-Cのアルキルであり、
Gは、N又はCHであり、
Xはハロゲンであり、
aは0、1、2、又は3であり、
bは0、1、2、3、4、5、又は6であり、
dは0、1、2、又は3である。
実施形態では、R25ga、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される。他の実施形態では、R25ga、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHである。
実施形態では、R20gはHである。実施形態では、R20gは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20gは、-OCH、-OCHCH、及び
である。他の実施形態では、R20gは、1以上のフッ素原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20gは、
及び
から選択される。
実施形態では、R21gはハロゲンである.。一実施形態では、R21gは、F及びClから選択される。実施形態では、R21gは非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R21gはt-ブチルである。他の実施形態では、R21gは、1以上のF及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R21gは、

、及び
から選択される。他の実施形態では、R21gは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R21gは-OCHである。他の実施形態では、R21gは1以上のハロゲン原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R21gは、-OCF及び
から選択される。他の実施形態では、R21gは、非置換のC-Cのシクロアルキルである。一実施形態では、R21gは非置換のCのシクロアルキルである。一実施形態では、R21gは、C-Cのアルキルで置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R21g
である。一実施形態では、R21gは、1以上のフッ素原子で置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R21gは、
である。他の実施形態では、R21gは、
である。実施形態では、R28gは、非置換のC-Cのアルキル及び非置換のC-Cのシクロアルキルから選択される。一実施形態では、R28gは、-CH、イソブチル、及び非置換のCのシクロアルキルから選択される。他の実施形態では、R28gは、1以上のハロゲン及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルである。一実施形態では、R28gは、
-CHCF
、及び
から選択される。実施形態では、R28gは、非置換の-CH-(C-Cのシクロアルキル)である。一実施形態では、R28gは、-CH-(Cのシクロアルキル)である。他の実施形態では、R28gは、1以上のハロゲン原子で置換された-CH-(C-Cのシクロアルキル)である。一実施形態では、R28gは、
である。他の実施形態では、R21gは、
であり、GはCHであり、aは0、1、又は2である。一実施形態では、R21gは、
である。一実施形態では、R21gは、
及び
から選択される。他の実施形態では、R21gは、
であり、GはNであり、aは0である。他の実施形態では、R21gは、
であり、bは0.である。他の実施形態では、R21gは、
であり、bは2である。一実施形態では、R21gは、
である。
実施形態では、R22g、R23g、及びR24gは、それぞれHである。実施形態では、R22g及びR24gは、それぞれ独立して、ハロゲンであり及びR23gはHである。一実施形態では、R22g及びR24gは、それぞれFであり、R23gはHである。実施形態では、R22g及びR24gは、それぞれHである及びR23gはハロゲンである。一実施形態では、R22g及びR24gは、それぞれHであり、R23gはFである。
実施形態では、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25ga及び/又はR25gbは、ハロゲンである。一実施形態では、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25gaはFである。一実施形態では、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25ga及びR25gbは、それぞれFである。実施形態では、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25ga及び/又はR25gbはC-Cのアルキルである。一実施形態では、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25ga及びR25gbは、それぞれ-CHである。一実施形態では、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25gaは-CHである。他の実施形態では、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25gaは、置換されたC-Cのアルキル及び-OHから選択される。一実施形態では、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25gaは-OHである。一実施形態では、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、及びR25gaは、-CF及び
から選択される。他の実施形態では、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25gaは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R25gaは-OCHである。
実施形態では、R25ga、R25gb、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R26gaは非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R25ga、R25gb、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R26gaは-CHである。
実施形態では、実施形態では、R25ga、R25gb、R26ga、及びR26gbは、それぞれHであり、R27ga及びR27gbは、それぞれ非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R25ga、R25gb、R26ga、及びR26gbは、それぞれHであり、R27ga及びR27gbは、それぞれ-CHである。
実施形態では、式(IIg)の化合物は、1以上の立体中心を含む。一実施形態では、式(IIg)の化合物は、R21gに立体中心を含む。一実施形態では、式(IIg)の化合物は、立体中心を含み、下記部分:
は、式(IIg)の残りの部分に接続している。一実施形態では、式(IIg)の化合物は、R25ga、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及び/又はR27gbで、1以上の立体中心を含む。
実施形態では、式(IIg)の化合物は、下記から選択される。
実施形態では、式(II)の化合物は、式(IIh)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、R20hは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR27ha27hbから選択され、
21hは、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
22ha、R22hb、R23ha、及びR23hbは、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択され、C-Cのアルキルは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
24h、R25h、及びR26hは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
27ha及びR27hbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換される。
実施形態では、R22ha、R22hb、R23ha、及びR23hbの1以上が、独立して、任意に置換されたC-Cのアルキルである。他の実施形態では、R22ha、R22hb、R23ha、及びR23hbは、それぞれHである。
実施形態では、R20hはHである。他の実施形態では、R20hはC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20hは-OCHである。
実施形態では、R21hは非置換のC-Cのシクロアルキルである。一実施形態では、R21hは非置換のCのシクロアルキルである。他の実施形態では、R21hは1以上の-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、
21h
である。
実施形態では、R22ha、22hbは、それぞれHであり、R23ha及び/又はR23hbはC-Cのアルキルである。実施形態では、R22ha、R22hbは、それぞれHであり、R23ha及び/又はR23hbはC-Cのアルキルである。一実施形態では、R22ha、R22hb、及びR23haは、それぞれHであり、R23hbは-CHである。他の実施形態では、R22ha及びR22hbは、それぞれHであり、R23ha及びR23hbは、それぞれ-CHである。
実施形態では、R24h、R25h、及びR26hは、それぞれHである。実施形態では、R24h及びR26hは、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R25hはHである。一実施形態では、R24h及びR26hは、それぞれHであり、R25hはFである。実施形態では、R24h及びR26hは、それぞれHであり、R25hはハロゲンである。一実施形態では、R24h及びR26hは、それぞれHであり、R25hはFである。
実施形態では、式(IIh)の化合物は、1以上の立体中心を含む。一実施形態では、式(IIh)の化合物は、R21hに立体中心を含む。一実施形態では、式(IIh)の化合物は、立体中心を含み、下記部分:
は、式(IIh)の残りの部分に接続している。一実施形態では、R22ha、R22hb、R23ha、及び/又はR23hbの1以上は、立体中心を含む。
実施形態では、式(IIh)の化合物は、下記から選択される。
実施形態では、式(II)の化合物は、式(III)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、
は、
及び
から選択され、
20iは、H、-O-(C-Cのシクロアルキル)、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR221ia221ibから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
21iは、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換されC-Cのシクロアルキルは、OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
22i、R23i、及びR24iは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
25ia、R25ib、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、又はC-Cのアルキルから選択され、
220iは、H、C-Cのアルキル、及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)から選択され、C-Cのアルキル及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれOH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
221ia及びR221ibは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
eは、0、1、2、又は3である。
実施形態では、R25ia、R25ib、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択される。他の実施形態では、R25ia、R25ib、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHである。実施形態では、R20iはHである。他の実施形態では、R20iは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20iは、-OCH、-OCHCH、及び
から選択される。他の実施形態では、R20iは1以上のハロゲン原子で置換されたC-Cのアルコキシである。
一実施形態では、R20iは、
及び
から選択される。他の実施形態では、R20iは、-O-(C-Cのシクロアルキル)である。一実施形態では、R20iは、
である。
実施形態では、R21iはハロゲンである。一実施形態では、R21iは、Cl及びFから選択される。実施形態では、R21iは非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R21gはt-ブチルである。他の実施形態では、R21iは、1以上のF及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R21gは、

、及び
から選択される。他の実施形態では、R21iは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R21iは-OCHである。他の実施形態では、R21iは1以上のハロゲン原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R21iは-OCFである。他の実施形態では、R21iは非置換のC-Cのシクロアルキルである。一実施形態では、R21iは非置換のCのシクロアルキルである。一実施形態では、R21iは、C-Cのアルキルで置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R21iは、
である。一実施形態では、R21iは、1以上のC-Cのアルキル及び1以上のフッ素原子で置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R21iは、
である。他の実施形態では、R21iは、
である。実施形態では、R220iは、非置換のC-Cのアルキル及び非置換のC-Cのシクロアルキルから選択される。一実施形態では、R220iは、-CH及び非置換のCのシクロアルキルから選択される。他の実施形態では、R220i1以上のハロゲン及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルから選択される。一実施形態では、R220iは、
及び
から選択される。
実施形態では、R22i、R23i、及びR24iは、それぞれHである。実施形態では、R22i及びR24iは、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R23iはHである。一実施形態では、R22i及びR24iは、それぞれFであり、R23iはHである。実施形態では、R22i及びR24iは、それぞれHであり、R23iはハロゲンである。一実施形態では、R22i及びR24iは、それぞれHであり、R23iはFである。
実施形態では、
は、
であり、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R25ia及び/又はR25ibはハロゲンである。一実施形態では、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R25ia及びR25ibは、それぞれFである。一実施形態では、R25ia、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R25ibはFである。他の実施形態では、R25ia、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R25ibはC-Cのアルキルである。一実施形態では、R25ia、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R25ibは-CHである。他の実施形態では、R25ia、R25ib、R26ia、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R26ibはC-Cのアルキルである。他の実施形態では、R25ia、R25ib、R26ia、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R26ibは-CHである。
実施形態では、
は、
であり、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ia及び/又はR28ibはハロゲンである。一実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ia及びR28ibは、それぞれFである。一実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R28ia、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ibはFである。他の実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ia及びR28ibは、それぞれC-Cのアルキルである。一実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ia及びR28ibは、それぞれ-CHである。一実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R28ia、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ibは-OHである。他の実施形態では、R25ia、R25ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ia及び/又はR27ibはハロゲンである。一実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ibはFである。一実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ia及びR27ibは、それぞれFである。他の実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ibはC-Cのアルキルである。一実施形態では、R25ia、R25ib、R27ia、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ibは-CHである。
実施形態では、式(III)の化合物は、1以上の立体中心を含む。一実施形態では、式(III)の化合物は、R20iに立体中心を含む。一実施形態では、式(III)の化合物は、R21iに立体中心を含む。一実施形態では、式(III)の化合物は、立体中心を含み、下記部分:
は、式(III)の残りの部分に接続している。一実施形態では、R25ia、R25ib、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、R28ib、R29ia、及び/又はR29ibの1以上は、立体中心を含む。
実施形態では、式(III)の化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(II)の化合物が下記式(IIj)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、R20jは、C-Cのアルコキシ、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR28ja28jbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン置換基で任意に置換され、
21j、R22j、及びR23jは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、R27ja、及びR27jbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択され、
28ja及びR28jbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。
実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、R27ja、及びR27jbの1以上が、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択される。他の実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、R27ja、及びR27jbは、それぞれHである。
実施形態では、R20jは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20jは、
である。他の実施形態では、R20jは、1以上のフッ素原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20jは、-OCF
、及び
から選択される。他の実施形態では、R20jは、-O-(C-Cのシクロアルキル)である。一実施形態では、R20jは-O-(Cのシクロアルキル)である。他の実施形態では、R20jはイミダゾリルである。一実施形態では、R20jは、
である。他の実施形態では、R20jはトリアゾリルである。一実施形態では、R20j
である。他の実施形態では、R20jは-C(=O)NR28ja28jbである。一実施形態では、R28jaはHであり、R28jbはC-Cのアルキルである。一実施形態では、R20jは-C(=O)NHCHである。
実施形態では、R21j、R22j、及びR23jは、それぞれHである。実施形態では、R21j及びR23jは、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R22jはHである。一実施形態では、R21j及びR23jは、それぞれFであり、R22jはHである。実施形態では、R21j及びR23jは、それぞれHであり、R22jはハロゲンである。一実施形態では、R21j及びR23jは、それぞれHであり、R22jはFである。
実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、及びR26jbは、それぞれHであり、R27ja及び/又はR27jbはハロゲンである。一実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、及びR27jaは、それぞれHであり、R27jbはFである。一実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、及びR26jbは、それぞれHであり、R27ja及びR27jbは、それぞれFである。他の実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、及びR26jbは、それぞれHであり、R27ja及びR27jbは、それぞれC-Cのアルキルである。一実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、及びR26jbは、それぞれHであり、R27ja及びR27jbは、それぞれ-CHである。他の実施形態では、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、及びR27jaは、それぞれHであり、R27jbは-OHである。
実施形態では、式(IIj)の化合物は、1以上の立体中心を含む。一実施形態では、式(IIj)の化合物は、R20jに立体中心を含む。一実施形態では、式(IIj)の化合物は、立体中心を含み、下記部分:
は、式(IIj)の残りの部分に接続している。一実施形態では、式(IIj)の化合物は、R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、R27ja、及び/又はR27jbに、1以上の立体中心を含む。
式(IIj)の化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(II)の化合物は、下記式(IIk)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、
は、

、及び
から選択され、R20kは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR25ka25kbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
21kは、H、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
22k、R23k、及びR24kは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
25ka及びR25kbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
26kは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。
実施形態では、R20kは、任意に置換されたC-Cのアルコキシ及び-(C=O)NR25ka25kbから選択される、及び/又はR21kは、任意に置換されたC-Cのアルキル、o任意に置換されたC-Cのアルコキシ、任意に置換されたC-Cのシクロアルキル、及び
から選択される。
実施形態では、R20kはHである。他の実施形態では、R20kはHではない。一実施形態では、R20kは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20kは、-OCH、-OCHCH、及び
である。他の実施形態では、R20kは、1以上のフッ素原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R20kは、
-OCF
、及び
から選択される。
実施形態では、R21kはHである。他の実施形態では、R21kはHではない。実施形態では、R21kは非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R21kはt-ブチルである。他の実施形態では、R21kは、1以上のF及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R21kは、

、及び
である。他の実施形態では、R21kは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R21kは-OCHである。他の実施形態では、R21kは1以上のハロゲン原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R21kは、
である。他の実施形態では、R21kは非置換のC-Cのシクロアルキルである。一実施形態では、R21kは非置換のCのシクロアルキルである。一実施形態では、R21kは1以上のC-Cのアルキル及び/又は1以上のハロゲン原子で置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R21kは、
である。一実施形態では、R21kは、
である。他の実施形態では、R21kは、
である。一実施形態では、R26kは1以上の-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R26kは、
である。
実施形態では、R22k、R23k、及びR24kは、それぞれHである。実施形態では、R22k及びR24kは、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R23kはHである。一実施形態では、R22k及びR24kは、それぞれFであり、R23kはHである。実施形態では、R22k及びR24kは、それぞれHであり、R23kはハロゲンである。一実施形態では、R22k及びR24kは、それぞれHであり、R23kはFである。
実施形態では、
は、
である。他の実施形態では、
は、
である。他の実施形態では、
は、
である。
実施形態では、式(IIk)の化合物は、1以上の立体中心を含む。一実施形態では、式(IIk)の化合物は、R21kに立体中心を含む。一実施形態では、式(IIk)の化合物は、立体中心を含み、
下記部分:
は、式(IIk)の残りの部分に接続している。
実施形態では、式(IIk)の化合物は、下記から選択される。
幾つかの実施形態では、Rは(Ib)であり、下記式(III)の構造を提供する。
式(III)にかかる幾つかの実施形態では、q、r、s、t、u、v、w、及びxは、独立して、0、1、又は2である。幾つかの実施形態では、qは0又は1であり、rは0又は1であり、sは0又は1であり、tは0又は1であり、uは0又は1であり、vは0又は1であり、wは0又は1であり、xは0又は1である。
幾つかの実施形態では、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合 シクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。幾つかの実施形態では、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30の1以上は、Hである。幾つかの実施形態では、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30は、いずれもHである。
上記実施形態に加えて、化合物は、式(III)の構造を有し、化合物は、下記に示される(IIIa)~(IIIp)のいずれかに記載の構造を有することができる。
実施形態では、前記式(III)の化合物は、下記式(IIIq)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、R30qは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR35qa35qbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
31qは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
32q、R33q、及びR34qは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
35qa及びR35qbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
36qは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ独立して、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。
実施形態では、R30qはHである。他の実施形態では、R30qはHではない。実施形態では、R30qは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R30qは-OCHである。
実施形態では、R31qはHである。他の実施形態では、R31qはHではない。実施形態では、R31qは非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R31qはt-ブチルである。他の実施形態では、R31qは1以上のF及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R31qは、
-CF
、及び
から選択される。他の実施形態では、R31qは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R31qは-OCHである。他の実施形態では、R31qは1以上のハロゲン原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R31qは、-OCF及び
から選択される。他の実施形態では、R31qは非置換のC-Cのシクロアルキルである。一実施形態では、R31qは非置換のCのシクロアルキルである。一実施形態では、R31qは1以上のC-Cのアルキル及び/又は1以上のハロゲン原子で置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R31qは、
である。一実施形態では、R31qは、
である。他の実施形態では、R31qは、
である。実施形態では、R36qは、非置換のC-Cのアルキル及び非置換のC-Cのシクロアルキルから選択される。一実施形態では、R36qは、-CH及び非置換のCのシクロアルキルから選択される。他の実施形態では、R36q1以上のハロゲン及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R36qは、
、及び
から選択される。
実施形態では、R32q、R33q、及びR34qは、それぞれHである。実施形態では、R32q及びR34qは、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R33qはHである。一実施形態では、R32q及びR34qは、それぞれFであり、R33qはHである。実施形態では、R32q及びR34qは、それぞれHである及びR33qはハロゲンである。一実施形態では、R32q及びR34qは、それぞれHであり、R33qはFである。
式(IIIq)の化合物は、1以上の立体中心を含む。
実施形態では、式(IIIq)の化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(III)の化合物は、式(IIIr)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
(式中、R30rは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
31rは、H、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR36ra36rbから選択され、
32r、R33r、及びR34rは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
35rは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
36ra及びR36rbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換される。
実施形態では、R30rは非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R30rはt-ブチルである。他の実施形態では、R30rは、F及び/又は-OHで置換された1以上のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R30rは、-CF
、及び
から選択される。他の実施形態では、R30rは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R30rは-OCHである。他の実施形態では、R30rは1以上のハロゲン原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R30rは、-OCF及び
から選択される。他の実施形態では、R30rは、1以上のC-Cのアルキル及び/又は1以上のハロゲン原子で置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R30rは、
である。一実施形態では、R30rは、
である。他の実施形態では、R30rは、
である。実施形態では、R35rは非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R35rは-CHである。他の実施形態では、R35rは、1以上のハロゲン及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R35rは、
及び
から選択される。
実施形態では、R31はHである。
実施形態では、R32r、R33r、及びR34rは、それぞれHである。実施形態では、R32r及びR34rは、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R33rはHである。一実施形態では、R32r及びR34rは、それぞれFであり、R33rはHである。実施形態では、R32r及びR34rは、それぞれHであり、R33rはハロゲンである。一実施形態では、R32r及びR34rは、それぞれHであり、R33rはFである。
実施形態では、前記式(IIIr)の化合物は、1以上の立体中心を含む。
実施形態では、前記式(IIIr)の化合物は、下記から選択される。
実施形態では、前記式(III)の化合物は、下記式(IIIs)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、R30sは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR35sa35sbから選択され、
31sは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
32s、R33s、及びR34sは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
35sa及びR35sbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
36sは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。
実施形態では、R30sHである。他の実施形態では、R30sはHではない。実施形態では、R30sは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R30sは-OCHである。
実施形態では、R31sは、1以上のF及び/又は-OHで置換されたC-Cのアルキルである。一実施形態では、R31sは、
及び
から選択される。他の実施形態では、R31sは非置換のC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R31sは-OCHである。他の実施形態では、R31sは1以上のハロゲン原子で置換されたC-Cのアルコキシである。一実施形態では、R31sは、-OCF及び
から選択される。他の実施形態では、R31sは非置換のC-Cのシクロアルキルである。一実施形態では、R31sは非置換のCのシクロアルキルである。他の実施形態では、R31sは1以上のC-Cのアルキル及び/又は1以上のハロゲン原子で置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R31s
である。一実施形態では、R31s
である。他の実施形態では、R31s
である。実施形態では、R36sは非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R36sは-CHである。

他の実施形態では、R36sは1以上の-OHで置換されたC-Cのアルキルである。
一実施形態では、R36s
である。
実施形態では、R32s、R33s、及びR34sは、それぞれHである。実施形態では、R32s及びR34sは、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R33sはHである。一実施形態では、R32s及びR34sは、それぞれFであり、R33sはHである。実施形態では、R32s及びR34sは、それぞれHであり、R33sはハロゲンである。一実施形態では、R32s及びR34sは、それぞれHであり、R33sはFである。
実施形態では、前記式(IIIs)の化合物は、1以上の立体中心を含む。
実施形態では、前記式(IIIs)の化合物は、下記から選択される。
実施形態では、Rは1以上の-NR3334で置換されたC-Cのシクロアルキルであり、前記式(I)の化合物は、下記式(IV)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、R40は、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR46a46bから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
41は、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され;
42は、1以上の-NR48a48bで置換されたC-Cのシクロアルキルであり、
47は、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
43、R44、及びR45は、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
46a及びR46bは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
48a及びR48bは、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択される。
実施形態では、R40はHである。
実施形態では、R41は非置換のC-Cのアルキルである。一実施形態では、R41はt-ブチルである。
実施形態では、R42は、1以上の-NR48a48bで置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R42は、1つの-NHで置換されたCのシクロアルキルである。一実施形態では、R42は、
である。
実施形態では、R43、R44、及びR45は、それぞれHである。実施形態では、R43及びR45は、それぞれ独立して、ハロゲンであり、R44はHである。一実施形態では、R43及びR45は、それぞれFであり、R44はHである。実施形態では、R43及びR45は、それぞれHであり、R44はハロゲンである。一実施形態では、R43及びR45は、それぞれHであり、R44はFである。実施形態では、前記式(IV)の化合物は、
である。
実施形態では、前記式(I)の化合物が下記式(V)の化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である。
式中、IはN又はCR51であり、
JはN又はCR52であり、
KはN又はCR53であり、
は、

、及び
から選択され、
50は、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR552a552bから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキル及び-O-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
51、R52、及びR53は、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
54a、R54b、R55a、R55b、R56a、R56b、R57a、R57b、R58a、R58b、R59a、R59b、R550a、R550b、R551a、及びR551bは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
552a及びR552bは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
I、J、又はKの1つはNである。
実施形態では、R54a、R54b、R55a、R55b、R56a、R56b、R57a、R57b、R58a、R58b、R59a、R59b、R550a、R550b、R551a、及びR551bの1以上は、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される。他の実施形態では、R54a、R54b、R55a、R55b、R56a、R56b、R57a、R57b、R58a、R58b、R59a、R59b、R550a、R550b、R551a、及びR551bは、それぞれHである。
実施形態では、R50は、非置換のC-Cのアルコキシである。実施形態では、R50は、
である。
実施形態では、実施形態では、IはNであり、JはCR52であり、KはCR53である。一実施形態では、IはNであり、JはCHであり、KはCHである。一実施形態では、IはNであり、JはCFであり、KはCHである。一実施形態では、IはNであり、JはCHであり、KはCFである。一実施形態では、IはNであり、JはCFであり、KはCFである。
実施形態では、IはCR51であり、JはNであり、KはCR53である。一実施形態では、IはCHであり、JはNであり、KはCHである。一実施形態では、IはCFであり、JはNであり、KはCHである。一実施形態では、IはCHであり、JはNであり、KはCFである。一実施形態では、IはCFであり、JはNであり、KはCFである。
一実施形態では、IはCR51であり、JはCR52であり、KはNである。一実施形態では、IはCHであり、JはCHであり、KはNである。一実施形態では、IはCFであり、JはCHであり、KはNである。一実施形態では、IはCFであり、JはCFであり、KはNである。
理論によって制限されることは望まないが、式(V)のR51、R52、又はR53の1つ以上のハロゲン原子は、オフターゲットキナーゼにおける式(V)の化合物の活性を低下させ、式(V)の化合物の細胞への透過性を増加させ、及び/又は式(V)の化合物の薬物動態データを改善すると考えられている。一実施形態では、ハロゲン原子はフッ素である。
実施形態では、
は、
であり、R54a、はハロゲンであり、R54b、R55a、R55b、R56a、及び、R56bは、それぞれHである。一実施形態では、R54a、はFであり、R54b、R55a、R55b、R56a、及び、R56bは、それぞれHである。
実施形態では、
は、
であり、R550aはハロゲンであり、R57a、R57b、R59a、R59b、R550b、R551a、及びR551bは、それぞれHである。一実施形態では、R550aはFであり、R57a、R57b、R59a、R59b、R550b、R551a、及びR551bは、それぞれHである。
実施形態では、式(V)の化合物は、1以上の立体中心を含む。一実施形態では、式(V)の化合物は、立体中心を含み、下記部分:
は、式(V)の残りの部分に接続している。
一実施形態では、式(V)の化合物は、下記から選択される。
幾つかの実施形態では、式(II)又は式(III)の化合物等、前記式(I)の化合物は、実施例1~39に記載されるように、化合物1~270等、本明細書における表1~31に明記されているもののいずれでもあり得る。幾つかの実施形態では、前記化合物は、化合物8、化合物11、化合物29、化合物47、化合物48、化合物50、化合物54、化合物56、化合物65、化合物66、化合物69、化合物71、化合物103、化合物107、化合物110、化合物120、化合物136、化合物137、化合物138、及び化合物141から選択され、任意に、化合物8、化合物29、化合物47、化合物48、化合物50、化合物54、化合物65、化合物66、化合物71、化合物103、化合物107、化合物110、化合物120、化合物136、化合物137、化合物138、及び化合物141から選択され、任意に、化合物65、化合物66、化合物69、化合物71、化合物103、化合物107、化合物110、化合物120、化合物136、化合物137、化合物138、及び化合物141から選択される。
実施形態では、式(I)の化合物は、AにCR、DにCR、EにCRを含むので、ピリジン環を形成する。実施形態では、R、R、Rの1つ以上はHではなく、本明細書で別の場所で定義される置換基である。理論によって制限されることを望まないが、ピリジン環上の1以上の小さな置換基は、オフターゲットキナーゼにおける式(I)の化合物の活性を低下させ、式(I)の化合物の細胞への透過性を増加させ、及び/又は式(I)の化合物の薬物動態データを改善すると考えられている。実施形態では、「小さな置換基」はハロゲン原子を含む。一実施形態では、ハロゲン原子はフッ素である。実施形態では、「小さな置換基」が大きすぎる場合、式(I)の化合物は目標効力が減少することを示す。理論に制限されることは望まないが、アルキル置換基(-CH等)やアルコキシ置換基(-OCH等)は大きすぎると考えられている。
実施形態では、式(I)の化合物は、アミンNHがRに結合する立体中心を含む。実施形態では、式(I)の化合物は、Rに1つの置換基を含む。実施形態では、アミンNHは、1つのR置換基に対してトランス状態である。他の実施形態では、アミンNHは1つのR置換基に対してシス状態である。実施形態では、アミンNHが1つのR置換基に対してトランス状態である式(I)の化合物は、アミンNHが1つのR置換基に対してシス状態である式(I)の同じ化合物と比較して、インターロイキン1受容体関連キナーゼ(IRAK)及び/又はfms様チロシンキナーゼ3(FLT3)のより強力な阻害剤である。
幾つかの実施形態では、式(II)、式(III)、式(IV)、又は式(V)の化合物等の式(I)の化合物は、塩、光学異性体、及び幾何異性体、並びに異性体の塩の形態であることができる。他の実施形態においては、化合物は、非荷電分子、分子複合体の成分、又は非刺激性の薬理学的に許容される塩等の様々な形態であることができ、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、サリチル酸塩が含まれるが、これらに限定されない。幾つかの例では、酸性化合物の場合、塩は、金属、アミン、又は有機カチオン(例えば、四級アンモニウム)を含むことができる。更に他の実施形態では、望ましい保持特性及び放出特性を有するが、体内pH、酵素、又は他の適切な手段によって容易に加水分解される化合物(例えば、エーテル、エステル、又はアミド)の単純な誘導体を使用することができる。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物は、キラル中心を有し、光学活性形態及びラセミ形態で存在し、単離されることができる。他の実施形態では、化合物は多型を示すことがある。本開示の幾つかの実施形態は、同位体標識化合物及び放射性標識化合物を含む、本明細書に記載された化合物の任意のラセミ体、光学活性体、多型体、又は立体異性体の形態又はそれらの混合物を含む。例えば、Goding, 1986, モノクローナル抗体 Principles and Practice; Academic Press, p. 104を参照。このような異性体は、例えば、分別晶析法、キラルクロマトグラフィー等を含む標準的な分解能技術によって単離されることができる。例えば、Eliel, E. L. & Wilen S. H., 1993, Stereochemistry in Organic Compounds; John Wiley & Sons, New Yorkを参照。光学活性体の調製は、再結晶技術によるラセミ体の分離、光学活性出発物質からの合成、キラル合成、又はキラル固定相を使用したクロマトグラフィー分離を含むがこれに限定されない任意の適切な方法によって達成されることができる。
幾つかの実施形態では、本明細書に開示されている化合物は、不斉中心を有し、ラセミ体、ラセミ体混合物、及び個々の鏡像異性体又はジアステレオ異性体として生じることができ、全ての異性体及びそれらの混合物は、本明細書に記載された化合物及び方法での使用が企図されている。本明細書に記載される化合物及び方法での使用が企図される化合物は、合成及び/又は単離するのに不安定すぎることが当該技術分野で知られている化合物は含まれない。
本明細書に開示されている化合物は、そのような化合物を構成する原子1以上で原子同位体の不自然な比率を含むこともできる。例えば、化合物は、例えばトリチウム(3H)、ヨウ素125(125I、又は炭素14(14C)のような放射性同位体で放射性標識されることができる。本明細書に開示されている化合物の全ての同位体バリエーションは、放射性であるかどうかにかかわらず、意図された範囲内に含まれる。
幾つかの実施形態では、本明細書に開示されている化合物の代謝物は、本明細書に開示されている方法に有用である。
幾つかの実施形態では、本明細書に企図されている化合物は、プロドラッグの形態で提供され得る。用語「プロドラッグ」は、インビボで本明細書に記載されている化合物(例えば、生物活性化合物)に変換可能な化合物を指す。プロドラッグは、例えば、経口投与におけるバイオアベイラビリティの強化等による投与の容易さ等、当該技術分野で知られている様々な理由で有用であり得る。プロドラッグはまた、生物活性化合物よりも医薬組成物における溶解性を改善することができる。プロドラッグの例としては、水溶性が移動性に有害である細胞膜を通過する伝達を促進するためにエステル(即ち、「プロドラッグ」)として投与されるが、水溶性が有益である細胞内で一度活性体であるカルボン酸に代謝的に加水分解される化合物があるが、これに限定されない。適切なプロドラッグ誘導体の選択と調製のための従来の手順は、例えば、Design of Prodrugs, (ed. H. Bundgaard, Elsevier, 1985)に記載されており、適切なプロドラッグ誘導体の手順と調製を記述する限られた目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に開示されている特定の化合物は、水和型を含む溶媒和型だけでなく、非溶媒和型でも存在することができる。一般に、溶媒和型は非溶媒和型と同等であり、意図された化合物の範囲内に含まれる。本開示の特定の化合物は、複数の結晶形又は非晶質形で存在することができる。一般に、全ての物理的形態は、ここで企図される化合物及び方法と同等であり、ここに開示される範囲内にあることを意図している。
特定の実施形態では、本開示(例えば、式(I))の1以上の化合物は、組成物の一部であることができ、少なくとも約0.0001%、少なくとも約0.001%、少なくとも約0.10%、少なくとも約0.15%、少なくとも約0.20%、少なくとも約0.25%、少なくとも約0.50%、少なくとも約0.75%、少なくとも約1%、少なくとも約10%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約 99.99%、約75%以下,約90%以下,約95%以下,約99%以下、又は約99.99%以下,約0.0001%~約99%、約0.0001%~約50%,約0.01%~約95%、約1%~約95%、約10%~約90%、又は約25%~約75%の量(全組成物の重量で)であることができる。
幾つかの実施形態では、本開示(例えば、式(I))の1以上の化合物は、少なくとも約0.0001%、少なくとも約0.001%、少なくとも約0.10%、少なくとも約0.15%、少なくとも約0.20%、少なくとも約0.25%、少なくとも約0.50%、少なくとも約0.75%、少なくとも約1%、少なくとも約10%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.99%、約75%以下,約90%以下,約95%以下,約99%以下、約99.99%以下,約0.0001%~約99%、約0.0001%~約50%,約0.01%~約95%、約1%~約95%、約10%~約90%、又は約25%~約75%の量(全組成物の重量で)で、精製又は単離されることができる。
式(I)の化合物の調整方法
本開示の幾つかの実施形態は、式(I)の化合物の調製方法を含む。特定の実施形態では、式(I)の化合物は、本明細書の例1~16に記載されている1つ以上の工程を含むように調製することができる。例1~39に示され記載されている合成経路を用いて、例えば、表1~31に記載されている化合物1~270、及び構造的に関連する化合物を調製することができる。
医薬組成物及び処方
本開示の幾つかの実施形態は、開示の1以上の化合物(例えば、式(I))を含む組成物を含む。特定の実施形態では、組成物は、動物への投与に適した組成物(例えば、哺乳類、霊長類、サル、ヒト、イヌ、ネコ、ブタ、マウス、ウサギ、ラット等)の医薬組成物である。幾つかの実施形態では、本明細書に開示された化合物と薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物が提供される。化合物は、本明細書に開示されている式(I)~(III)のいずれかの化合物、表1-16に記載されている化合物、又は薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、異性体の塩、プロドラッグ、又はその誘導体であることができる。幾つかの実施形態では、化合物は、本明細書に記載されている表1-16のいずれかに記載される。
「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載されている化合物に見られる特定の置換基に応じて、比較的毒性のない酸又は塩基で調製される活性化合物の塩を含むことを意味する。本明細書に開示された化合物が相対的に酸性の機能性を含む場合、無溶媒で、又は適切な不活性溶媒において、そのような化合物の中性形態を十分な量の目的の塩基と接触させることによって塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、有機アミノ塩、又はマグネシウム塩、若しくは類似の塩が挙げられる。本明細書に開示された化合物が相対的に塩基性の機能性を含む場合、無溶媒で、又は適切な不活性溶媒において、そのような化合物の中性形態を十分な量の目的の酸と接触させることによって酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、又はリン酸等のような無機酸に由来するものや、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリック酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、メタンスルホン酸等のような比較的無毒な有機酸に由来する塩が挙げられる。また、アルギン酸等のアミノ酸の塩や、グルクロン酸やガラクツロン酸等の有機酸の塩(例えば、Berge et al., “Pharmaceutical Salts”, Journal of Pharmaceutical Science, 1977, 66, 1-19を参照)も含まれる。本明細書に開示されている特定の化合物は、その化合物を塩基付加塩又は酸付加塩のいずれかに変換され得る塩基性機能性及び酸性機能性の両方を含む。
本明細書に開示されている化合物は、薬学的に許容される酸等との塩として存在することができる。したがって、本明細書で意図されている化合物は、そのような塩を含む。このような塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩(例えば、(+)-酒石酸塩、(-)-酒石酸塩、又はそれらの混合物(ラセミ混合物を含む))、コハク酸塩、安息香酸塩、及びグルタミン酸等のアミノ酸との塩等が挙げられる。これらの塩は、当業者に周知の方法で調製することができる。
化合物の中性形態は、塩を塩基又は酸と接触させ、通常の方法で親化合物を単離することによって再生されることが好ましい。化合物の親形態は、極性溶媒への溶解度等の特定の物理的特性において、様々な塩の形態とは異なる。
構造中に塩基性基又は酸性基が存在する、上記の化合物の薬学的に許容される塩も、本明細書で考えられる化合物の範囲内に含まれる。-NHSOH、-COOH、及び-P(O)(OH)等の酸性置換基が存在する場合、剤形として使用するために、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等を形成することができる。アミノ基若しくは塩基性ヘテロアリールラジカル等の塩基性基、又は塩酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、パモ酸塩(palmoate)、メタンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩等のピリジル塩及び酸性塩を剤形として使用することができる。
また、R-COOHが存在する実施形態では、薬学的に許容されるエステル(例えば、メチル、エチル、tert-ブチル、ピバロイルオキシメチル等)及び徐放性処方又はプロドラッグ処方としての使用のための溶解性又は加水分解特性を修飾するために当技術分野で知られているエステルを用いることができる。
幾つかの例では、医薬組成物は無毒であるか、副作用を引き起こさないか、又はその両方である。幾つかの実施形態では、固有の副作用(例えば、患者に害を及ぼす可能性や、一部の患者ではある程度の毒性や有害性を示す可能性がある)が存在することがある。
幾つかの実施形態では、本開示1以上の化合物(例えば、式(I))は、医薬組成物の一部であることができ、少なくとも約0.0001%、少なくとも約0.001%、少なくとも約0.10%、少なくとも約0.15%、少なくとも約0.20%、少なくとも約0.25%、少なくとも約0.50%、少なくとも約0.75%、少なくとも約1%、少なくとも約10%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.99%、約75%以下、約90%以下,約95%以下、約99%以下、約99.99%,以下約0.001%~約99%、約0.001%~約50%、約0.1%~約99%、約1%~約95%、約10%~約90%、又は約25%~約 75%の量であることができる。幾つかの実施形態では、医薬組成物は、局所投与経路、皮下投与経路、くも膜下腔内投与経路、腹腔内投与経路、経口投与経路、非経口投与経路、直腸投与経路、皮膚投与経路、経鼻投与経路、膣内投与経路、又は眼内投与経路に好適な剤形で示されることができる。他の実施形態では、医薬組成物は、非経口投与、粘膜投与、静脈内投与、皮下投与、局所投与、皮内注射、経口投与、舌下投与、鼻腔内投与、又は筋肉内投与に好適な剤形で示されることができる。医薬品組成物は、例えば、錠剤、カプセル、丸薬、粉粒体、懸濁剤、乳剤、溶液、ゲル(ヒドロゲルを含む)、ぺースト、軟膏、クリーム、石膏、飲薬、デリバリーデバイス(delivery device)、坐薬、浣腸剤、注射剤、インプラント、スプレー、エアロゾル、又は他の適切な形態であることができる。
幾つかの実施形態では、本明細書に開示されている化合物は、錠剤、水性又は油性懸濁剤、ロゼンジ、トローチ、粉末、顆粒、乳剤、カプセル剤、シロップ、又はエリキシル剤として経口投与されることができる。経口用の組成物は、薬学的に上品で口当たりの良い製剤を製造するために、甘味剤、香料、着色剤及び保存剤のグループから選択された1つ以上の薬剤を含むことができる。したがって、薬学的に許容される担体又は賦形剤、及び本明細書に開示されている1以上の化合物を含む医薬組成物も提供される。
幾つかの実施形態では、錠剤は、錠剤の製造に適した毒性のない薬学的に許容される賦形剤との混合物中に作用成分を含む。これらの賦形剤は、例えば、下記(1)~(4)であることができる。(1)炭酸カルシウム、ラクトース、リン酸カルシウム、カルボキシメチルセルロース、又はリン酸ナトリウム等の不活性な希釈剤。(2)コーンスターチ又はアルギン酸等の造粒剤及び崩壊剤。(3)デンプン、ゼラチン、アカシア等の結合剤。(4)ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、又はタルク等の潤滑剤。これらの錠剤は、コーティングされず、又は既知の技術によってコーティングされ、消化管での分解と吸収を遅らせ、それによってより長い期間にわたって持続的な作用を提供することができる。例えば、モノステアリン酸グリセリンやジステアリン酸グリセリン等の時間遅延材料を用いることができる。
本明細書に開示されている化合物から医薬組成物を調製するために、薬学的に許容される担体は、固体又は液体のいずれかであることができる。固体製剤には、粉末、錠剤、丸薬、カプセル、カシェ剤、坐薬、及び分散性顆粒が含まれる。固体担体は、希釈剤、香料、結合剤、保存料、錠剤崩壊剤、又はカプセル化材料としても作用する1以上の物質であり得る。
本明細書に開示されている化合物は、遊離化合物又は薬学的に許容されるプロドラッグ、代謝物、類似体、誘導体、溶媒和物、又は塩の形態で、インビボでの適用のために、注射又は時間をかけて徐々に灌流することによって非経口的に投与されることができる。投与は、静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、腔内、又は経皮的に行われることができる。インビボ研究では、化合物を適切な生物学的に許容されるバッファーに添加又は溶解し、細胞又は組織に加えることができる。
粉末では、担体は細かく分割された活性成分との混合物中の細かく分割された固体である。錠剤では、活性成分は必要な結合特性を持つ担体と適切な比率で混合され、所望の形状と大きさに圧縮される。
粉末及び錠剤は、活性化合物を5%から70%含有することが好ましい。好適な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、滑石、砂糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカンス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココアバター等である。「製剤」という用語は、他の担体の有無にかかわらず、有効成分が担体に囲まれ、それと関連しているカプセルを提供する単体として、カプセル化物質有する活性化合物の処方を含むことを意図している。同様に、カシェ剤及びロゼンジも含まれる。経口投与に好適な固形剤形としては、錠剤、粉末剤、丸薬、カシェ剤、及びロゼンジが使用できる。
坐薬の調製には、まず脂肪酸グリセリド又はココアバターの混合物等の低融点ワックスを溶かし、撹拌するようにして有効成分を均一に分散させる。次に、溶融した均一混合物を便利なサイズの型に流し込み、冷却させ、それによって固化させる。
液体形態製剤は、溶液、懸濁剤、及び乳剤、例えば水又は水/プロピレングリコール溶液を含む。非経口注射剤としては、液体製剤をポリエチレングリコール水溶液中の溶液に製剤化することができる。
非経口適用が必要又は望まれる場合、本明細書に開示されている化合物に特に適した混合物は、注射剤、無菌溶液、好ましくは油性又は水溶液、並びに懸濁剤、乳剤、又は坐剤を含むインプラントである。この懸濁剤は、上記の適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を使用する既知の方法に従って製剤化されることができる。また、無菌注射製剤は、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液として、毒性のない非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の滅菌注射溶液又は懸濁剤とすることもできる。使用可能な許容されるビヒクル、担体、及び溶媒には、水、リンゲル液、及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。更に、溶媒又は懸濁媒体として、滅菌された不揮発性油が従来から使用されている。この目的のために、合成モノグリセリド又は合成ジグリセリドを含む、あらゆる刺激のない不揮発性油を使用することができる。更に、オレイン酸等の脂肪酸は、注射剤の製剤に使用される。特に、非経口投与の担体は、ブドウ糖、生理食塩水、純水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、落花生油、ごま油、ポリオキシエチレンブロックポリマー等の水溶液を含む。アンプルは、便利な単位財形である。本明細書に開示されている化合物は、リポソームに組み込まれることも、経皮ポンプ又はパッチを介して投与されることもできる。本明細書に開示されている医薬品組成物及び方法における使用に好適な医薬品混合物は、例えばPHARMACEUTICAL SCIENCES(17th Ed., Mack Pub. Co., Easton, PA) 及び国際公開第WO96/05309号明細書に記載されているものが含まれ、それらの教示はいずれも参照により本明細書に組み込まれる。
幾つかの実施形態では、非経口投与のための製剤は、滅菌水溶液又は非水溶液、懸濁液、及び乳剤を含む。非水性溶媒の例としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油等の植物油、オレイン酸エチル等の注射用有機エステルがある。水性担体は、水、アルコール溶液/水溶液、乳剤又は懸濁剤(生理食塩水及び緩衝媒体を含む)がある。よく使用される担体又は補助剤は、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトール、及びその他の糖、タルク、乳タンパク質、ゼラチン、デンプン、ビタミン、セルロース及びその誘導体、動物性油及び植物性油、ポリエチレングリコール、及び滅菌水、アルコール、グリセロール、及び多価アルコール等の溶媒がある。静脈内投与ビヒクルは、流体及び栄養補液を含む。非経口投与車両には、塩化ナトリウム溶液、リンゲルのブドウ糖、ブドウ糖及び塩化ナトリウムが含まれ、乳酸リンゲルの静脈内投与ビヒクルは、流体及び栄養補液、電解質補液(リンゲルのブドウ糖に基づくもの等)等を含む。防腐剤及び他の添加剤、例えば、抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤、成長因子及び不活性ガス等も存在することができる。
防腐剤には、抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤及び不活性ガスが含まれる。その他の薬学的に許容される担体は、水溶液、塩を含む毒性のない賦形剤、防腐剤、緩衝剤等を含み、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 15th ed. Easton: Mack Publishing Co. , 1405-1412, 1461-1487 (1975) and The National Formulary XIV., 14th ed. Washington: American Pharmaceutical Association (1975)に記載され、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。医薬組成物の様々な成分のpH及び正確な濃度は、当該技術分野の日常的な技能に従って調整される(例えば、Goodman and Gilman (eds.), 1990,THE PHARMACOLOGICAL BASIS FOR THERAPEUTICS(7th ed.)参照)。
経口使用に好適な水溶液は、有効成分を水に溶解し、必要に応じて適切な着色剤、香料、安定化剤、増粘剤を添加することによって調製されることができる。経口使用に適した水性懸濁剤は、天然又は合成のゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、その他の公知の懸濁剤等の粘性のある材料と共に、細かく分割された有効成分を水に分散させることによって作製されることができる。水性懸濁剤は、通常、水性懸濁剤の製造に適した賦形剤との混合物において、活性材料を含む。そのような賦形剤は、下記であることができる。(1)カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガム、アカシアガム等の懸濁剤。(2)(a)レシチン等の天然に存在するホスファチド;(b)アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアラート;(c)エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール;(d)エチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルとポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート等のヘキシトールとの縮合生成物;又は(e)エチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルとヘキシトール無水物との縮合物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、であることができる分散剤又は湿潤剤。
また、使用直前に経口投与用の液体形態の製剤に変換することを目的とした固形形態製剤も含まれる。このような液体形態は、溶液、懸濁剤、乳剤が挙げられる。これらの製剤は、有効成分に加えて、着色剤、香料、安定剤、緩衝剤、人工甘味料及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤等を含むことができる。
医薬品製剤は、単位剤形であることが好ましい。このような形態では、製剤は、有効成分の適切な量を含む単位用量に細分される。単位剤形は、包装された製剤であることができ、包装された錠剤、カプセル、バイアル又はアンプル中の粉末等、個別の量の製剤を含む包装である。また、単位剤形は、カプセル、錠剤、カシェ剤、又はロゼンジそのものであることができ、包装された形態において、これらのいずれかの適切な数であることができる。
幾つかの実施形態では、医薬組成物は、1以上の処方成分を含むことができる。「処方成分(formulary ingredient)」は、任意の適切な成分であることができ(例えば、薬物に適している、薬物の用量に適している、薬物の放出のタイミングに適している、疾患に適している、病態に適している、配送ルートに適している等)、水(例えば、沸騰水、蒸留水、ろ過水、パイロジェンフリー水、又はクロロホルムを含む水)、砂糖(例えば、スクロース、グルコース、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、又はそれらから作られたシロップ)、エタノール、グリセロール、グリコール(例:プロピレングリコール)、アセトン、エーテル、DMSO、界面活性剤(例えば、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、又は非イオン界面活性剤(例えば、ポリソルベート))、油(例えば、動物油、植物油(例えば、ヤシ油や落花生油)、鉱物油)、油誘導体(例えば、オレイン酸エチル、モノステアリン酸グリセリル、又は水素化グリセリド)、賦形剤、防腐剤(例えば、ビタミン(例えば、A、E、C)、セレン、パルミチン酸レチニル、クエン酸ナトリウム、クエン酸、クロロホルム又はパラベン(例えば、メチルパラベンやプロピルパラベン))、又はそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、医薬品組成物は、実質的に投与直後、又は任意の実質的に所定の時間、又は投与後に有効成分(例えば、式(I)のような開示の1以上の化合物)を放出するように製剤化されることができる。そのような製剤には、例えば、様々な制御放出組成物やコーティング等の制御放出製剤を含むことができる。
他の処方(例えば、医薬組成物の処方)は、特定の実施形態では、食品、食料品、飼料又は飲料に薬物(又は制御放出製剤)を組み込むものを含むことができる。
幾つかの化合物は水への溶解度が限られていることがあるので、組成物中に界面活性剤又は他の適切な共溶媒を必要とすることがある。そのような共溶媒には、ポリソルベート20、60、及び80、プルロニック(登録商標)F-68、F-84、及びP-103、シクロデキストリン、並びにポリオキシル35ヒマシ油が挙げられる。このような共溶媒は、通常、重量で約0.01%から約2%のレベルで使用される。
単純な水溶液の粘度よりも大きい粘度は、製剤の調合における変動性を減少させるため、製剤の懸濁剤又は乳剤の成分の物理的分離を減少させるため、及び/又はその他の方法で製剤を改善するために望ましい場合がある。このような粘度増加剤には、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、及び上記の組み合わせが挙げられる。このような薬剤は、通常、重量比で約0.01%から約2%のレベルで使用される。
本明細書に開示される組成物は、徐放性及び/又は快適性を提供するための成分を更に含むことができる。そのような成分は、ポリマー、アニオン性ムコミメティックポリマー(mucomimetic polymer)、ゲル化多糖類、及び細かく分割された薬物担体基質を含む。これらの成分は、米国特許4,911,920号明細書、米国特許5,403,841号明細書、米国特許5,212,162号明細書、及び米国特許4,861,760号明細書に更に詳細に議論されている。これらの特許の全内容は、全ての目的のために参照によりその全体がここに組み込まれる。
特定の疾患及び障害の改善に有用な様々な医薬組成物が提供される。一実施形態による医薬組成物は、遊離化合物又は薬学的に許容されるプロドラッグ、代謝物、類似体、誘導体、溶媒和物、又は塩の形態で、本明細書に開示されている化合物を単独で、又は対象に投与するのに適した他の医薬剤と共に、担体、賦形剤及び添加剤又は補助剤を使用して調合することによって調製される。よく使用される担体又は補助剤は、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトール、及びその他の糖、タルク、乳タンパク質、ゼラチン、デンプン、ビタミン、セルロース及びその誘導体、動物性油及び植物性油、ポリエチレングリコール、及び滅菌水、アルコール、グリセロール、及び多価アルコール等の溶媒がある。静脈内ビヒクルは、流体及び栄養補液を含む。
特定の疾患及び障害の改善に有用な様々な医薬組成物が提供される。一実施形態による医薬組成物は、遊離化合物又は薬学的に許容されるプロドラッグ、代謝物、類似体、誘導体、溶媒和物、又は塩の形態で、本明細書に開示されている化合物を単独で、又は対象に投与するのに適した他の医薬剤と共に、担体、賦形剤及び添加剤又は補助剤を使用して調合することによって調製される。よく使用される担体又は補助剤は、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトール、及びその他の糖、タルク、乳タンパク質、ゼラチン、デンプン、ビタミン、セルロース及びその誘導体、動物性油及び植物性油、ポリエチレングリコール、及び滅菌水、アルコール、グリセロール、及び多価アルコール等の溶媒がある。静脈内ビヒクルは、流体及び栄養補液を含む。
疾患の治療及び予防方法
IRAKを阻害する能力に加えて、IRAK阻害剤は、複数のキナーゼに対する選択性を有することが実証されている。幾つかの実施形態では、表1~31にリストされているような化合物1~270等の式(I)に従って本明細書に記載されている化合物は、インターロイキン1受容体関連キナーゼ(IRAK)及びFMS様チロシンキナーゼ3(FLT3)等の1以上のキナーゼに対する阻害作用を示す。IRAK及びFLT3等の1以上のキナーゼに対する阻害作用は、本開示の化合物(例えば、式(I))を用いて、動物(例えば、哺乳類、ブタ、イヌ、トリ(例えば、ニワトリ)、ウシ,ネコ、霊長類、齧歯類、サル、ウサギ、マウス、ラット、及びヒト)における疾患の治療及び/又は予防を可能にすることがあり、造血性癌(例えば、骨髄における造血幹細胞の障害又は骨髄系統に関連する障害)、MDS、AML、骨髄増殖性疾患、及びIRAK1、IRAK4、及び/又はFLT3における変異(例えば、FLT3の膜近接領域(juxamembranal region)における変異、FLT3のキナーゼドメインにおける変異、FLT3点変異、FLT3遺伝子内縦列重複変異、FLT3-ITD変異、D835YFLT3変異、D835VFLT3変異、F691LFLT3変異、又はR834QFLT3変異)に関連する疾患(例えば、造血性癌)が挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物は、FLT3、FLT3の変異(例えば、FLT3の膜近接領域(juxamembranal region)における変異、FLT3のキナーゼドメインにおける変異、FLT3点変異、FLT3遺伝子内縦列重複変異、FLT3-ITD変異、D835YFLT3変異、D835VFLT3変異、F691LFLT3変異、又はR834QFLT3変異)、IRAK4(インターロイキン1受容体関連キナーゼ4)、IRAK4のアイソフォーム、IRAK4の変異、IRAK1(インターロイキン1受容体関連キナーゼ1)、IRAK1のアイソフォーム、及び/又はIRAK1の変異の1以上の活性を阻害することができる。幾つかの実施形態では、FLT3及びFLT3の変異(例えば、FLT3の膜近接領域(juxamembranal region)における変異、FLT3のキナーゼドメインにおける変異、FLT3点変異、FLT3遺伝子内縦列重複変異、FLT3-ITD変異、D835YFLT3変異、D835VFLT3変異、F691LFLT3変異、又はR834QFLT3変異)の1つ又はその両方の活性を阻害することができ、IRAK4、IRAK4のアイソフォーム、IRAK4の変異、IRAK1、IRAK1のアイソフォーム、又はIRAK1の変異の1つ以上を任意に阻害する。幾つかの実施形態では、本開示の化合物は、FLT3及びFLT3の変異(例えば、FLT3の膜近接領域(juxamembranal region)における変異、FLT3のキナーゼドメインにおける変異、FLT3点変異、FLT3遺伝子内縦列重複変異、FLT3-ITD変異、D835YFLT3変異、D835VFLT3変異、F691LFLT3変異、又はR834QFLT3変異)の1つ又はその両方の活性を阻害することができ、IRAK4及びIRAK1の1つ又はその両方、又はそのアイソフォーム又は変異を任意に阻害する。幾つかの実施形態では、本開示の化合物は、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4とIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することができる。
幾つかの実施形態では、化合物は、IRAK及び/又はFLT-3に対する阻害活性を示し、その活性は、≧1μMであり、例えば、約1nM、約2nM、約3nM、約4nM、約5nM、約6nM、約7nM、約8nM、約9nM、約10nM、約11nM、約12nM、約13nM、約14nM、約16nM、約18nM、約20nM、約22nM、約24nM、約26nM、約28nM、約30nM、約32nM、約34nM、約36nM、約38nM、約40nM、約45nM、約50nM、約55nM、約60nM、約65nM、約70nM、約75nM、約80nM、約85nM、約90nM、約95nM、約100nM、約150nM、約200nM、約250nM、約300nM、約350nM、約400nM、約450nM、約500nM、約550nM、約600nM、約650nM、約700nM、約750nM、約800nM、約850nM、約900nM、約950nM、約1000nM、又はそれ以上である。幾つかの実施形態では、化合物は、IRAK及び/又はFLT-3に対する阻害活性を示し、その活性は、0.1nM~1nMであり、例えば、約0.1nM、約0.2nM、約0.3nM、約0.4nM、約0.5nM、約0.6nM、約0.7nM、約0.8nM、約0.9、又は約1.0nMである。上限及び/又は下限として本明細書に記載されている値のいずれかの組み合わせを使用する値の範囲は、例えば、1~10nM、10~100nM、1~100nM、0.1~1nM、0.1~100nM、0.1~200nM、1~200nM、10~200nM、100~200nM、200~500nM、0.1~500nM、1~500nM、10~500nM、500~1000nM、0.1~1000nM、1~1000nM、10~1000nM、又は100~1000nMが考えられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、阻害活性は、0.1nM未満、1nM未満、10nM未満、100nM未満、又は1000nM未満である。幾つかの実施形態では、阻害活性は、約1~10nM、10~100nM、0.1~1μM、1~10μM、10~100μM、100~200μM、200~500μM、又は500~1000μMの範囲にある。定量化の目的のために、本明細書に開示された阻害化合物の文脈における「活性」、「阻害活性」、「生物活性」、「IRAK活性」、「IRAK1活性」、「IRAK4活性」、「FLT-3活性」等の用語は、当該技術分野で知られている様々な方法で定量化され得ると理解されている。特に示されていない限り、本明細書で使用されるこのような用語は、通例の意味でのIC50(即ち、半数阻害を達成するための濃度)を指す。定量化の目的のために、本明細書に開示された阻害化合物の文脈における「活性」、「阻害活性」、「生物活性」、「IRAK活性」、「IRAK1活性」、「IRAK4活性」、「FLT-3活性」等の用語は、当該技術分野で知られている様々な方法で定量化され得ると理解されている。特に示されていない限り、本明細書で使用されるこのような用語は、通例の意味でのIC50(即ち、半数阻害を達成するための濃度)を指す。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物(例えば、式(I))を用いて、動物(例えば、哺乳類、ブタ、イヌ、トリ(例えば、ニワトリ)、ウシ,ネコ、霊長類、齧歯類、サル、ウサギ、マウス、ラット、及びヒト)において治療されることができる造血性癌は、造血性癌及び血液細胞の骨髄系統の癌、他の血液障害により発生リスクが上昇した癌、化学曝露により発生リスクが上昇した癌(例えば、抗癌療法又は職業的化学暴露)、電離放射線により発生リスクが上昇した癌(例えば、抗癌療法)、骨髄異形成症候群から進行する癌、骨髄増殖性疾患から進行する癌、及びB細胞の癌が含まれるが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、治療されることができる造血性癌は、MDS、AML、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)(例えば、ABC MYD88変異を伴うDLBCL(例えば、L265P))、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、又はこれらの組合せを含むが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、調節不全のIRAK発現(IRAK1及び/又はIRAK4)及び/又はIRAK媒介細胞内シグナル伝達によって特徴づけられる癌は、治療されることができ、多形神経膠芽腫、子宮内膜癌、メラノーマ、前立腺癌、肺癌、乳癌、腎癌、膀胱癌、基底細胞癌、甲状腺癌、扁平上皮癌、神経芽細胞腫、卵巣癌、腎細胞癌、肝細胞癌、結腸癌、膵癌、横紋筋肉腫、髄膜腫、胃癌、神経膠腫、口腔癌、上咽頭癌、直腸癌、胃癌、及び子宮癌等、並びにそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物を用いて、過剰活性IRAK1及び/又はIRAK4によって特徴づけられる追加的な状態の状況において標的を阻害することができる。本開示の特定の態様によれば、本開示の化合物を用いて、炎症性疾患及び自己免疫疾患の等の状態において、過剰活性IRAK1及び/又はIRAK4を阻害することができ、前記炎症性疾患及び前記自己免疫疾患は、過剰活性IRAK1及び/又はIRAK4によって特徴づけられる。幾つかの実施形態では、調節不全の(例えば、活動亢進)IRAK発現(IRAK1及び/又はIRAK4)及び/又はIRAK媒介細胞内シグナル伝達によって特徴づけられる炎症性疾患及び自己免疫疾患は、治療されることができ、慢性炎症(即ち、ウイルス及び細菌感染に関連する)、敗血症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、多発性硬化症、乾癬、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、全身性硬化症、1型糖尿病等、及びそれらの組合せを含むが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、本開示の化合物(例えば、式(I))を用いて対象(例えば、哺乳類、ブタ、イヌ、トリ(例えば、ニワトリ)、ウシ,ネコ、霊長類、齧歯類、サル、ウサギ、マウス、ラット、及びヒト)において治療されることができるMDSは、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS、単一血球系統の異形成を伴う不応性血球減少症(例えば、不応性貧血、不応性好中球減少症、及び不応性血小板減少症)、環状鉄芽球を伴う不応性貧血、多血球系統の異形成を伴う不応性血球減少症(例えば、多血球系統の異形成及び環状鉄芽球を伴う不応性血球減少症、及び顕著な白血球前駆細胞や血小板前駆細胞(巨核球)異形成等の赤血球に限定されない病理学的変化を伴う動物)、過剰芽球I及びIIを伴う不応性貧血、5q-症候群、線維症を伴う巨核球異形成、及び幼児期の不応性血球減少症が挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、治療されることができるMDSは、遺伝性のMDS、遺伝性素因により発生リスクが上昇したMDS、他の血液障害により発生リスクが上昇したMDS、化学暴露により発生リスクが上昇したMDS、電離放射線により発生リスクが上昇したMDS、がん治療(例えば、放射線とブスルファン、ニトロソウレア、プロカルバジン等の放射性アルキル化剤(潜伏期間は5~7年)又はDNAトポイソメラーゼ阻害薬との併用)により発生リスクが上昇したMDS、免疫抑制療法後の後天性再生不良性貧血及びファンコーニ貧血から進行するMDS、スプライシング因子の変異によりリスクが上昇したMDS、イソクエン酸脱水素酵素1の変異によりリスクが上昇したMDS、及びイソクエン酸脱水素酵素2の変異によりリスクが上昇したMDSが含まれるが、これらに限定されない。治療されることができる動物は、哺乳類、齧歯類、霊長類、サル(例えば、マカク、アカゲザル、ブタオザル)、ヒト、イヌ,ネコ、ブタ、トリ(例えば、ニワトリ)、ウシ、マウス、ウサギ、及びラットが挙げられるが、これらに限定されない。方法において、「対象」という用語は、ヒトと非ヒトの両方の対象を指す場合がある。幾つかの例では、対象は、治療を必要としている(例えば、疾患又はMDSの徴候を示したり、血球数が減少したりすることによって)。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物(例えば、式(I))を用いて、対象(例えば、哺乳類、ブタ、イヌ、トリ(例えば、ニワトリ)、ウシ,ネコ、霊長類、齧歯類、サル、ウサギ、マウス、ラット、及びヒト)に治療することができるMDSは、FLT3(例えば,FLT3阻害剤を用いて)、FLT3の変異(例えば、FLT3変異体の阻害剤を用いて)、IRAK4(例えば、IRAK4阻害剤を用いて)、IRAK4の変異(例えば、IRAK4変異体の阻害剤を用いて)、IRAK1(例えば、IRAK1阻害剤を用いて)、及び/又はIRAK1の変異(例えば、IRAK1変異体の阻害剤を用いて)の1以上を阻害することで治療することができるMDSが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、治療することができるMDSは、IRAK4(又はその変異体)を阻害することによって治療することができるMDS、IRAK1(又はその変異体)を阻害することによって治療することができるMDS、又はIRAK4(又はその変異体)及びIRAK1(又はその変異体)を阻害することによって治療することができるMDSが挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、治療することができるMDSは、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することによって治療することができるMDSが挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することは、FLT3変異を伴う腫瘍を治療することを提供し、例えばIRAKによって引き起こされる適応耐性機構により、FLT3阻害剤に耐性であることができる、又は耐性になることができる。幾つかの実施形態では、治療することができるMDSは、IRAK4-Shortに対して、増加したIRAK4-Long発現及び/又は活性を有するMDSによって特徴づけられる、及び/又はMDSはFLT3変異によって引き起こされないが、IRAK4Lの使用及びIRAK4Sに対するIRAK4Lの比率に基づきIRAK4-Longを発現するものである。(例えば、米国特許出願第16/339,692号明細書、及びSmith, M. A., et al. (2019). “U2AF1 mutations induce oncogenic IRAK4 isoforms and activate innate immune pathways in myeloid malignancies.” Nat Cell Biol 21(5):640-650. DOI: 10.1038/s41556-019-0314-5に記載され、いずれも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物(例えば、式(I))を用いて、対象(例えば、哺乳類、ブタ、イヌ、トリ(例えば、ニワトリ)、ウシ,ネコ、霊長類、齧歯類、サル、ウサギ、マウス、ラット、及びヒト)に治療することができるAMLは、遺伝性のAML、遺伝性素因により発生リスクが上昇したAML、1つ以上の再発性の遺伝子異常(例えば、9番染色体と11番染色体との間の転座であるMLLT3/MLL(「MLL」)、8番染色体と21番染色体との間の転座を伴うAML、16番染色体に転座又は逆位を伴う、9番染色体と11番染色体との間の転座を伴うAML、15番染色体と17番染色体の間の転座を伴うAPL(M3)、6番染色体と9番染色体との間の転座を伴うAML、3番染色体における転座又は逆位を伴うAML、等の逆位又は転座を伴う)、1番染色体と22番染色体との間に転座を伴うAML(巨核芽球)、骨髄異形成関連の変化を伴うAML、過去の化学療法又は放射線療法に関連するAML(例えば、アルキル化剤関連AML、トポイソメラーゼII阻害剤関連AML等)、分類されないAML(上記カテゴリーに該当せず、FAB分類と同様;例えば、再未分化型AML(M0)、最小の成熟を伴うAML(M1)、成熟を伴うAML(M2)、急性骨髄単球性白血病(M4)、急性単球性白血病(M5)、急性赤白血病(M6)、急性巨核芽球性白血病(M7)、急性単球性白血病、線維症を伴う急性汎骨髄症等)、骨髄肉腫(顆粒球性肉腫、緑色腫又は髄外骨髄芽腫としても知られる)、未分化及び二表現型急性白血病、未分化急性混合型白血病(混合表現型急性白血病とも呼ばれる)、他の血液障害により発生リスクが上昇したAML、化学暴露により発生リスクが上昇したAML、電離放射線により発生リスクが上昇したAML、骨髄異形成症候群から進行したAML、骨髄増殖性疾患から進行したAML、FLT3変異によりリスクが上昇したAML、膜近接領域の膜近接領域におけるFLT3変異により発生リスクが上昇したAML、FLT3の膜近接領域におけるFLT3変異により発生リスクが上昇したAML、FLT3のキナーゼドメインにおけるFLT3変異により発生リスクが上昇したAML、FLT3変異D835Yによりリスクが上昇したAML、FLT3変異D835Vによりリスクが上昇したAML、FLT3変異F691Lによりリスクが上昇したAML、及びFLT3変異R834Qによりリスクが上昇したAML等が挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、治療することができるAMLは、FLT3(例えば,FLT3阻害剤を用いて)、FLT3の変異(例えば、FLT3変異体の阻害剤を用いて)、IRAK4(例えば、IRAK4阻害剤を用いて)、IRAK4の変異(例えば、IRAK4変異体の阻害剤を用いて)、IRAK1(例えば、IRAK1阻害剤を用いて)、及び/又はIRAK1の変異(例えば、IRAK1変異体の阻害剤を用いて)の1以上を阻害することで治療することができるAMLが挙げられる。特定の実施形態では、治療することができるAMLは、IRAK4(又はその変異体)を阻害することで治療することができるAML、IRAK1(又はその変異体)を阻害することで治療することができるMDS、又はIRAK4(又はその変異体)及びIRAK1(又はその変異体)の両方を阻害することで治療することができるAMLが挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、治療することができるAMLは、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することで治療することができるAMLが挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することは、FLT3変異を伴う腫瘍を治療することを提供し、例えばIRAKによって引き起こされる適応耐性機構により、FLT3阻害剤に耐性であることができる、又は耐性になることができる。幾つかの実施形態では、治療することができるAMLは、IRAK4-Shortに対して、増加したIRAK4-Long発現及び/又は活性を有するAMLによって特徴づけられる、及び/又はAMLはFLT3変異によって引き起こされないが、IRAK4Lの使用及びIRAK4Sに対するIRAK4Lの比率に基づきIRAK4-Longを発現するものである。(例えば、米国特許出願第16/339,692号明細書、及びSmith, M. A., et al. (2019). “U2AF1 mutations induce oncogenic IRAK4 isoforms and activate innate immune pathways in myeloid malignancies.” Nat Cell Biol 21(5):640-650. DOI: 10.1038/s41556-019-0314-5に記載され、いずれも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
幾つかの実施形態では、本開示の化合物(例えば、式(I))を用いて、対象(例えば、哺乳類、ブタ、イヌ、トリ(例えば、ニワトリ)、ウシ,ネコ、霊長類、齧歯類、サル、ウサギ、マウス、ラット、及びヒト)に治療することができる造血性癌は、(例えば、その活性又は発現を減少させる)FLT3(例えば,FLT3阻害剤を用いて)、FLT3の変異(例えば、FLT3変異体の阻害剤を用いて)、IRAK4(例えば、IRAK4阻害剤を用いて)、IRAK4のアイソフォーム、IRAK4の変異(例えば、IRAK4変異体の阻害剤を用いて)、IRAK1(例えば、IRAK1阻害剤を用いて)、IRAK1のアイソフォーム、又はIRAK1の変異(例えば、IRAK1変異体の阻害剤を用いて)の1以上を阻害することによって治療することができる造血性癌(例えば、前述されるMDS、AML、DLBCL等)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、治療されることができる造血性癌は、FLT3(又はその変異体)及びIRAK4(又はその変異体)を阻害する(例えば、その活性又は発現を減少させる)ことで治療することができる癌;FLT3(又はその変異体)及びIRAK1(又はその変異体)を阻害する(例えば、その活性又は発現を減少させる)ことで治療することができる造血性癌;又はFLT3(又はその変異体)、IRAK4(又はそのアイソフォーム又は変異体)、及びIRAK1(又はそのアイソフォーム変異体)を阻害する(例えば、その活性又は発現を減少させる)ことで治療することができる造血性癌が挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、治療することができる造血性癌は、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することによって治療することができる造血性癌が挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することは、FLT3変異を伴う腫瘍を治療することを提供し、例えばIRAKによって引き起こされる適応耐性機構により、FLT3阻害剤に耐性であることができる、又は耐性になることができる。幾つかの実施形態では、治療することができる造血性癌は、IRAK4-Shortに対して、増加したIRAK4-Long発現及び/又は活性を有する造血性癌によって特徴づけられる、及び/又はFLT3変異によって引き起こされないが、IRAK4Lの使用及びIRAK4Sに対するIRAK4Lの比率に基づき、IRAK4-Longを発現する造血性癌である(例えば、米国特許出願第16/339,692号明細書、及びSmith, M. A., et al. (2019). “U2AF1 mutations induce oncogenic IRAK4 isoforms and activate innate immune pathways in myeloid malignancies.” Nat Cell Biol 21(5):640-650. DOI: 10.1038/s41556-019-0314-5に記載され、いずれも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
幾つかの実施形態では、治療することができる癌は、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することによって、多形神経膠芽腫、子宮内膜癌、メラノーマ、前立腺癌、肺癌、乳癌、腎癌、膀胱癌、基底細胞癌、甲状腺癌、扁平上皮癌、神経芽細胞腫、卵巣癌、腎細胞癌、肝細胞癌、結腸癌、膵癌、横紋筋肉腫、髄膜腫、胃癌、神経膠腫、口腔癌、上咽頭癌、直腸癌、胃癌、及び子宮癌等、並びにこれらの組合せを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することは、FLT3変異を伴う腫瘍を治療することを提供し、例えばIRAKによって引き起こされる適応耐性機構により、FLT3阻害剤に耐性であることができる、又は耐性になることができる幾つかの実施形態では、治療することができる癌は、IRAK4-Shortに対して、増加したIRAK4-Long発現及び/又は活性を有する癌によって特徴づけられる、及び/又は癌はFLT3変異によって引き起こされないが、IRAK4Lの使用及びIRAK4Sに対するIRAK4Lの比率に基づきIRAK4-Longを発現するものである。(例えば、米国特許出願第16/339,692号明細書、及びSmith, M. A., et al. (2019). “U2AF1 mutations induce oncogenic IRAK4 isoforms and activate innate immune pathways in myeloid malignancies.” Nat Cell Biol 21(5):640-650. DOI: 10.1038/s41556-019-0314-5に記載され、いずれも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
幾つかの実施形態では、治療することができる調節不全の(例えば、活動亢進)IRAK発現(IRAK1及び/又はIRAK4)及び/又はIRAK媒介細胞内シグナル伝達によって特徴づけられる炎症性疾患及び自己免疫疾患は、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1両方と組み合わせたFLT3阻害によって処置されることができる、慢性炎症(即ち、ウイルス及び細菌感染に関連する)、敗血症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、多発性硬化症、乾癬、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、全身性硬化症、1型糖尿病等、及びそれらの組合せを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、IRAK4、IRAK1、又はIRAK4及びIRAK1の両方と組み合わせてFLT3を阻害することは、例えばIRAKによって引き起こされる適応耐性機構により、FLT3阻害剤に耐性である、又は耐性になることができる、FLT3変異を伴う炎症性疾患及び自己免疫疾患を治療することを提供する。幾つかの実施形態では、治療することができる炎症性疾患及び自己免疫疾患は、IRAK4-Shortに対して増強されたIRAK4-Long発現及び/又は活性を有する炎症性疾患及び自己免疫疾患によって特徴づけられる、及び/又は炎症性疾患及び自己免疫疾患はFLT3変異によって引き起こされないが、IRAK4Lの使用及びIRAK4Sに対するIRAK4Lの比率に基づき、IRAK4-Longを発現するものである(例えば、米国特許出願第16/339,692号明細書、及びSmith, M. A., et al. (2019). “U2AF1 mutations induce oncogenic IRAK4 isoforms and activate innate immune pathways in myeloid malignancies.” Nat Cell Biol 21(5):640-650. DOI: 10.1038/s41556-019-0314-5に記載され、いずれも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)を治療することに関連して、治療は、予防処置及び治療処置を含むが、これらに限定されない。したがって、治療は、MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)を予防すること;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)のリスクを減少させること;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)の症状を改善又は緩和させること;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)に対する身体反応を誘発すること;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)の発症又は進行を抑制すること;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)に関連する症状の発症を抑制又は防止すること;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)の重症度を減少させること;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)又はMDSに関連した症状の1以上(例えば、血球数の増加)の退行を引き起こすこと;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)の寛解を引き起こすこと;FLT3変異(例えば、遺伝子内縦列重複変異又はD835Y変異)を予防又は最小化することでMDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)の寛解を引き起こすこと;MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)の再発を予防すること;又は他のMDS治療に対する内因性又は後天的な耐性を有する動物においてMDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)の再発を予防すること、を含むがこれらに限定されない。幾つかの実施形態では、治療は、MDSの予防的治療(例えば、将来のMDSの予防や改善)を含まない。
造血性癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異(例えば、ABC MYD88変異を伴うDLBCL L265P)、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)を治療することに関連して、治療は、予防処置及び治療処置を含むが、これらに限定されない。したがって、治療は、癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)を予防すること;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)のリスクを減少させること;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)の症状を改善又は緩和させること;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)に対する身体反応を誘発すること;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)の発症又は進行を抑制すること;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)に関連する症状の発症を抑制又は防止すること;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)の重症度を減少させること;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)又は癌に関連した症状の1以上(例えば、腫瘍サイズの減少)の退行を引き起こすこと;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)の寛解を引き起こすこと;FLT3変異(例えば、遺伝子内縦列重複変異又はD835Y変異)を予防又は最小化することで、癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)の寛解を引き起こすこと;FLT3変異(例えば、遺伝子内縦列重複変異又はD835Y変異)を予防又は最小化することで、急性骨髄性白血病の寛解を引き起こすこと;癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)の再発を予防すること;他の癌治療(例えば、幾つかのFLT3阻害剤から、又はMLLから)に対する内因性又は後天的な耐性を有する動物において、癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)の再発を予防すること;又は他の癌治療(例えば、幾つかのFLT3阻害剤から、又はMLLから)に対する内因性又は後天的な耐性を有する動物において、急性骨髄性白血病の再発を予防すること、を含むがこれらに限定されない。幾つかの実施形態では、治療は、癌の予防的治療(例えば、将来の癌の予防や改善)を含まない。
対象の治療は、任意の適切な投与方法(本明細書に開示されているようなもの)を使用し、開示の化合物(例えば、式(I))の任意の適切な量を使用して行うことができる。幾つかの実施形態では、治療方法は、動物に対する造血性癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等)の治療を含む。他の実施形態は、血液障害の罹患、骨髄異形成症候群の罹患、骨髄増殖性疾患の罹患、化学曝露の発生、電離放射線への曝露、又は造血性癌の治療の1つ以上の後の治療(例えば、化学療法、電離放射線、又はその両方)を含む。本開示の幾つかの実施形態は、本開示の化合物(例えば、式(I))を含む組成物(例えば、医薬組成物)で対象(例えば、ヒト又は霊長類等の動物)を治療する方法を含み、そのような組成物の1以上の投与を含み、2つ以上の投与がある場合、組成物は同じであっても異なっていてもよい。
幾つかの実施形態では、治療方法は、本開示の化合物(例えば、式(I))を含む組成物の有効量を対象に投与することを含む。本明細書使用される用語「有効量」は、対象において、治療(例えば、MDS(例えば、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、又はイソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS)等があるがこれらに限定されない)を治療する)に影響を与えるのに十分な用量又は一連の用量、又は造血性癌(例えば、急性骨髄性白血病、リンパ腫、白血病、骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、DLBCL MYD88変異、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫、及びこれらの組合せ等を含むがこれらに限定されない)を治療するのに十分な用量又は一連の用量を指す。幾つかの実施形態において、有効量は、本明細書で開示されるように、治療上有効な量を含むことができる。特定の実施形態では、影響を受ける対象及び特定の治療によって有効量が異なることがある。必要とされる正確な量は、例えば、対象の年齢及び全身状態、使用される特定のアジュバント(該当する場合)、投与プロトコル等によって、対象によって異なることがある。そのため、有効量は、例えば、特定の状況によって異なることがあり、特定の場合に適切な有効量を決定することができる。有効量は、例えば、本明細書に開示されている任意の用量又は組成量を含むことができる。幾つかの実施形態では、少なくとも1つの本開示の化合物(例えば、式(I)(表1~31に示される化合物1~270を含むがこれらに限定されない))(これらは、哺乳類、霊長類、サル、又はヒト等の対象に投与することができる)の有効量は、約0.005~約50mg/kg体重、約0.01~約15mg/kg体重、約0.1~約10mg/kg体重、約0.5~約7mg/kg体重、約0.005mg/kg、約0.01mg/kg、約0.05mg/kg、約0.1mg/kg、約0.5mg/kg、約1mg/kg、約3mg/kg、約5mg/kg、約5.5mg/kg、約6mg/kg、約6.5mg/kg、約7mg/kg、約7.5mg/kg、約8mg/kg、約10mg/kg、約12mg/kg、又は約15mg/kgの量であることができる。幾つかの実施形態に関して、用量は約0.5mg/kg体重又は約6.5mg/kg体重とすることができる。幾つかの例では、少なくとも1つの本開示の化合物(例えば、式(I)(表1~16に示される化合物1~270を含むがこれらに限定されない))(これらは、哺乳類、齧歯類、マウス、ウサギ、ネコ、ブタ、又はイヌ等の対象に投与することができる)の有効量は、約0.005~約50mg/kg体重、約0.01~約15mg/kg体重、約0.1~約10mg/kg体重、約0.5~約7mg/kg体重、約0.005mg/kg、約0.01mg/kg、約0.05mg/kg、約0.1mg/kg、約1mg/kg、約5mg/kg、約10mg/kg、約20mg/kg、約30mg/kg、約40mg/kg、約50mg/kg、約80mg/kg、約100mg/kg、又は約150mg/kgの量であることができる。幾つかの実施形態では、少なくとも1つの本開示の化合物(例えば、式(I)(表1~31に示される化合物1~270を含むがこれらに限定されない))(これらは、哺乳類、霊長類、サル、又はヒト等の動物に投与することができる)の有効量は、約1~約1000mg/kg体重、約5~約500mg/kg体重、約10~約200mg/kg体重、約25~約100mg/kg体重、約1mg/kg、約2mg/kg、約5mg/kg、約10mg/kg、約25mg/kg、約50mg/kg、約100mg/kg、約150mg/kg、約200mg/kg、約300mg/kg、約400mg/kg、約500mg/kg、約600mg/kg、約700mg/kg、約800mg/kg、約900mg/kg、又は約1000mg/kgの量であることができる。幾つかの例に関しては、投与量は、ヒト体重あたり約20mg/kg又は100mg/kgとすることができる。幾つかの例では、少なくとも1つの本開示の化合物(例えば、式(I)(表1~31に示される化合物1~270を含むがこれらに限定されない))(これらは、哺乳類、齧歯類、マウス、ウサギ、ネコ、ブタ、又はイヌ等の動物に投与することができる)の有効量は、約1~約1000mg/kg体重、約5~約500mg/kg体重、約10~約200mg/kg体重、約25~約100mg/kg体重、約1mg/kg、約2mg/kg、約5mg/kg、約10mg/kg、約25mg/kg、約50mg/kg、約100mg/kg、約150mg/kg、約200mg/kg、約300mg/kg、約400mg/kg、約500mg/kg、約600mg/kg、約700mg/kg、約800mg/kg、約900mg/kg、又は約1000mg/kgの量とすることができる。
幾つかの実施形態では、治療は、外科的処置、化学療法、放射線療法、ホルモン療法、免疫療法、補助系統的療法の1つ以上を含むこともできる。補助療法は、化学療法(例えば、テモゾロミド)、放射線療法、抗血管新生療法(例えば、ベバシズマブ)、LHRHアゴニスト、タモキシフェン等の高エストロゲン剤、高用量プロゲストゲン、アロマターゼ阻害剤の投与等のホルモン療法、及び/又は副腎摘除術を含む。化学療法は単剤で使用することも、既知又は新規の治療法と組み合わせて使用することもできる。
幾つかの実施形態では、少なくとも1つの開示の化合物(例えば、式(I))の対象への投与は、補助癌治療又は補助癌治療の一部である。補助治療には、本明細書に開示された機構による治療及び本明細書に開示された癌の治療が含まれるが、これに限定されない。対応する一次治療には、手術、化学療法又は放射線療法が含まれるが、これらに限定されない。幾つかの例では、補助治療は、ケモカイン受容体アンタゴニストと従来の化学毒性薬、又はがんに対する治療の特異性を高め、追加の全身副作用を制限する可能性のある免疫療法との併用となりうる。更に他の実施形態では、開示の化合物(例えば、式(I))を他の化学療法剤と共に補助剤として使用することができる。開示の化合物(例えば、式(I))の使用は、幾つかの例では、薬物と薬物の組み合わせの両方の投与期間を短縮し、副作用を軽減することができる。
幾つかの実施形態では、対象への投与は、MDS/AML/造血器腫瘍の一種に関連する1つ以上の症状の発生を減少させることができる。幾つかの実施形態では、投与は、当該組成物を投与されていない被験者と比較して、当該被験者における骨髄不全、免疫機能不全、顕性白血病への転換、又はこれらの組合せを減少させることができる。
幾つかの実施形態では、前記方法は、対象におけるMDS細胞又はがん細胞の生存性マーカーを減少させることができる。一態様では、前記方法は、MDS、AML、及び/又はがん細胞の生存性マーカーを減少させることができる。マーカーは、経時的な生存、増殖、成長、移動、コロニーの形成、染色体集合、DNA結合、RNA代謝、細胞移動、細胞接着、炎症、又はこれらの組合せから選択されることができる。
併用療法
幾つかの実施形態では、本明細書に開示される治療は、他の薬剤(例えば抗生物質)の使用又は疾患を治療するための治療(例えば、MDS/AML/造血性癌の一種)を含むことができる。例えば、抗生物質は感染症の治療に使用することができ、疾患(例えば感染症)を治療するために開示の化合物と組み合わせることができる。他の実施形態では、静脈内免疫グロブリン(IVIG)療法を治療レジメンの一部として使用することができる(即ち、開示の化合物の投与に加えて)。例えば、様々な種類のがんに対する治療レジメンは、化学療法、標的療法、代替療法、免疫療法等から選択された1つ以上の要素を含むことができる。
したがって、幾つかの実施形態で、本明細書の化合物及び/又は組成物は、1以上のBCL2阻害剤、BTK阻害剤、化学療法、標的療法、代替療法、免疫療法、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤、アントラサイクリン、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤),イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤、抗体-薬物複合体、mAbs/免疫療法剤、CAR-T細胞療法、Plk阻害剤、MEK阻害剤、CDK9阻害剤、CDK8阻害剤,レチノイン酸受容体アゴニスト、TP53活性化剤、スムーズエンド受容体アンタゴニスト、ERK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤,グルココルチコイド受容体調節剤、若しくはEZH2阻害剤等、又はこれらの1以上の組合せと組み合わせて、対象への1以上の投与において用いられることができ、2つ以上の投与がある場合、前記組成物は同じであっても異なっていてもよい。幾つかの実施形態では、1超の投与がある場合、少なくとも1つの投与に使用される少なくとも1つの組成物が、少なくとも1つの他の投与の組成物と異なる。
特に、IRAK阻害剤は、BCL2阻害剤のようなアポトーシスモジュレーター/阻害剤と組み合わせて投与された場合、相乗効果を持つことが証明されている。米国特許出願第2020/0199123号明細書(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるように、典型的なアポトーシス/BCL2阻害剤は、複数のAML細胞株において、典型的なIRAK阻害剤と組み合わせて使用された場合、相乗効果を持つことが示されている。代表的なアポトーシス/BCL2阻害剤としてベネトクラクスが使用された。
例示的なIRAK阻害剤の濃度をベネトクラクスと組み合わせると、ベネトクラクスの効力は予想外に約50倍に上昇した。開示の特定の態様によると、この相乗的な組合せは、低用量での増加したベネトクラクスの有効性を提供し、臨床で観察される毒性の少なくとも一部の回避することを可能にする。特定の態様によると、相互作用の程度は使用される用量比の組合せに依存し、例示的なIRAK阻害剤の高濃度はベネトクラクスIC50の大きなシフトを提供する。ベネトクラクスIC50のこの予想外の劇的なシフトは、実質的に相加反応以上のものであり、FLT3を発現しない細胞株における2つの薬物の予想外の相乗的相互作用を示している。
したがって、本開示は、IRAKの阻害に応答する疾患又は障害を治療する方法を包含し、前記方法は、IRAK阻害化合物を含む組成物の対象への投与を含み、前記方法の幾つかの実施形態は、更にアポトーシスモジュレーターの投与を含むことができる。アポトーシスモジュレーターは、BTK及び/又はBCL2阻害剤を含むことができる。BTK及びBCL2阻害剤は、例えば、当該技術分野で知られているものであってもよい。幾つかの実施形態では、前記方法は、対象にアポトーシスモジュレーターを投与する工程を含むことができる。幾つかの実施形態では、アポトーシスモジュレーターは、ABT-263(ナビトクラクス(ナビトクラックス))、ABT-737、ABT-199(ベネトクラクス)、GDC-0199、GX15-070(オバトクラックス)(いずれもAbbott Laboratoriesから入手可能)、HA14-1、S1、2-メトキシアンチマイシンA3、ゴシポール、AT-101、アポゴシポール、WEHI-539、A-1155463、BXI-61、BXI-72、TW37、MIM1、UMI-77等、及びこれらの組合せから選択されるBCL2阻害剤を含むことができる。当業者であれば、本開示に従って使用することができる多くの既知のBCL2阻害剤があることを理解するであろう。幾つかの実施形態では、BCL2阻害剤はベネトクラクスを含む。
幾つかの実施形態では、投与工程は、IRAK阻害化合物及びBCL2阻害剤を含む組成物の対象への投与を含む。幾つかの実施形態では、投与工程は、BCL2阻害剤を含む組成物と組み合わせて、IRAK阻害化合物を含む組成物の投与を含む。
幾つかの実施形態では、IRAK阻害化合物は、化合物1~270、又はその塩、異性体、誘導体又は類似体から選択され、BCL2阻害剤はベネトクラクス、又はその塩、異性体、誘導体、又は類似体である。
幾つかの実施形態では、前記方法は、免疫変調成分の対象への投与を更に含むことができる。免疫変調成分は、例えば、レナリドミド(レブラミド、Celgene Corporation)を含むことができる。幾つかの実施形態では、前記方法はエピジェネティックモジュレーターの投与を含むことができる。エピジェネティックモジュレーターは、例えば、アザシチジン、デシタビン、又はそれらの組合せのような低メチル化剤を含むことができる。
幾つかの実施形態では、本明細書に記載された化合物及び/又は組成物は、例えばイブルチニブ、又はその塩、異性体、誘導体、又は類似体等の1つ以上のBTK阻害剤と共に、又はそれらと組み合わせて、対象への1回以上の投与で使用することができる。
例えば、本明細書に記載の化合物及び/又は組成物は、次のようなDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/ハイポメチル化剤:例えば、アザシチジン、デシタビン、シタラビン(ara-C;シトシンアラビノシド)、及び/又はグアデシタビン等のDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤;例えば、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、ミトキサントロン、エピルビシン、及び/又はCPX-351(一定5:1のモル比におけるシタラビンとダウノルビシンとの併用)等のアントラサイクリン;例えば、ボリノスタット、パノビノスタット、バルプロ酸、及び/又はプラシノスタット等のヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤;例えば、フルダラビン、クラドリビン、及び/又はクロファラビン等のプリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤);例えば、イボシデニブ(チブソボ、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれるMcCafferty,E.H.etal.,Drugs&Therapy Perspectives,2019,35:160-166参照)、AGI-6780、BAY1436032、FT-2102、IDH305、AGI-5198、ML309(AGI-5027)、GSK321、及びDC_H31、及び/又はエナシデニブ(イディファ、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Dugan,J.etal.,Expert Review of Clinical Pharmacology,2018,11:755-760参照)等のイソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤;例えば、抗-CD33(例えばAc225-リンツズマブ、バダスツキシマブ(vadastuximab)、又はゲムツズマブ-オゾガマイシン)及び/又は抗-CD45(例えば、I131-アパミスタマブ(apamistamab))等の抗体-薬物複合体;例えば、抗-CD70(例えば.ARGX-110、クサツズマブ)、二重特異性抗体(例えば、フロテツズマブ(floteuzumab)(CD123xCD3))、抗-CTLA4(例えば、イピリムマブ)、抗-PD1/PDL1(例えば、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、PDR001、MBG453)、及び/又は抗-CD47(例えば、5F9(マグロリマブ、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Sallman,D.A.etal.,Blood,2019,134:569))等のmAbs/免疫療法;例えば、ボラセルチブ及び/又はリゴサチブ等のPlk阻害剤;例えば、トラメチニブ、コビメチニブ、セルメチニブ、ピマセルチブ、及び/又はレファメチニブ等のMEK阻害剤;アルボシクリブ(Alvociclib)、アツベシクリブ、パルボシクリブ、リボシクリブ、及び/又はゾティラシクリブ等のCDK阻害剤;例えば、アルボシジブ、Bay 1143572、ダイナシクリブ(SCH727965)、SNS-032(BMS-387032)、TG02、CDKI-73(LS-007)、LY2857785、及び/又はボルシクリブ等(CDK9阻害剤に関するより詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれるBoffo,S.etal.,Journal of Experimental & Clinical Cancer Research, 2018,37:36参照)等のCDK9阻害剤;例えば、SEL120等のCDK8阻害剤;例えば、ATRA(全トランス型レチノイン酸)及び/又はSY-1425(選択性RARαアゴニスト)、タミバロテン、アダパレン、ベキサロテン等のレチノイン酸受容体アゴニスト;例えば、APR-246(エプレネタポプト;より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Ceder,S.et al.,EMBO Mol.Med.,2021,13:e10852)、APR-548、RETRA、及び/又はPC14586等のTP53活性化剤(非機能性変異体TP53再賦活剤を含む);レナリドミド、ポマリドミド、CC-92480、CC-90009、アバドミド、及び/又はイベルドミド等のCELMoD;例えば、グラスデギブ等のスムーズエンド受容体アンタゴニスト;例えば、ERK2/MAPK1又はERK1/MAPK3阻害剤等のERK阻害剤(例えば、ウリクセルチニブ(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Sullivan,R.J.et al.,Cancer Discovery,2018 8:185-195参照)、SCH772984、ラボキセルチニブ、MK-8353、PD98059、及び/又はVTX-11e)等;例えば、コパンリシブ、ゲダトリシブ(gedatolisib)、ピクチリシブ、フィメピノスタット(CUDC-907)、アルペリシブ、レニオリシブ(CDZ-173)、ピララリシブ(pilaralisib)(XL147、SAR245408)、及び/又はビミラリシブ(PQR-309)等のPI3K阻害剤;例えば、オナタサルチブ(onatasertib)、シロリムス、テムシロリムス、ビミラリシブ(PQR-309)、サパニセルチブ(TAK-228、INK-128)、リダホロリムス(MK-8669、AP-23573)、エベロリムス、及び/又はビスツセルチブ(AZD2014)等のmTOR阻害剤;例えば、プレドニゾロン、ベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、フルチカゾン、ブデソニド、デキサメタゾン、及び/又はコルチゾールを含むアゴニスト、及び/又はミフェプリストン、ミリコリラント、及び/又はオナプリストンを含むアンタゴニスト、及び/又はバモロロンを含む他の結合性配位子(VBP15)等を含むステロイド又はグルココルチコイド受容体調節剤;及び/又は例えば、タゼメトスタット等のEZH2阻害剤等;と共に又はそれらと併用して、1回以上の投与において用いられることができる。幾つかの実施形態では、化合物及びそれを含む医薬組成物は、EZH2阻害剤と組み合わせて使用する場合、二次悪性腫瘍の予防に使用することができる。
実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物は、下記:ダウリスモ(グラスデギブマレイン酸塩、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Wolska-Washer,A.etal.,Future Oncology,2019,15:3219-3232を参照)、ビスモデギブ、エリスモデギブ、エリベッジ、ソニデジブ、オドムゾ、サリデギブ、エクセリクシス(Exelexis)、及び/又はタラデギブ等のヘッジホッグ(Hh)阻害剤;ベネトクラクス(ベネクレクスタ)、ナビトクラックス、WEHI-539、及び/又はA-1331852等のBCL-2阻害剤;デシタビン(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Stresemann,C.International Journal of Cancer,2008,123:8-13を参照)又はシタラビン(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれるLowenberg,B.et al.,N.Engl.J.Med.,2011,364:1027-1036を参照)等のDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤;トポテカン及び/又はイリノテカン等のトポイソメラーゼI阻害剤;ミトキサントロン、ドキソルビシン、及び/又はダウノルビシン等のトポイソメラーゼII阻害剤;べスタチン(ウベニメクス、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Hitzerd,S.M.etal.,Amino Acids,2014,46:793-808を参照)、ウベニメクス、及び/又はトセドスタット等のアミノペプチダーゼ/ロイコトリエンA4加水分解酵素阻害剤;ゾスパタ(ギルテリチニブ、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Dhillon,S.,Drugs,2019,79:331-339を参照)及び/又はASP2215等のFLT3/Axl/ALK阻害剤;ライダプト(ミドスタウリン、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Sheridan,C.,Nature Biotechnology,2017,35:696-698を参照)等のFLT3/KIT/PDGFR、PKC、及び/又はKDR阻害剤;フォスタマチニブ(R788)、エントスプレチニブ(GS-9973、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Walker,A.R.et al.,Blood,2016,128:2831を参照)、セルデュラチニブ(PRT062070),及び/又はTAK-659等のSyk阻害剤;ユプロレセラン(より詳細の情報は、Barbier,V.etal.,Nature Commun.,2020,11:2042を参照)等のE-セレクチン阻害剤;ペボネジスタット(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Swords,R.T.etal.,British J.Haematology,2015,169:534-543を参照)等のNEDD8-活性化剤;イダサヌトリン(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Lehmann,C.etal.,Journal of Hematology & Oncology,2016,9:50を参照)、AMG-232、及び/又はCGM-097等のMDM2阻害剤;オンバンセルチブ、BI2536、及び/又はボラセルチブ(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Van den Bossche,J.et al.,Medicinal Research Reviews,2016,36:749-786を参照)等のPLK1阻害剤;アリセルチブ(MLN8237;より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Goldberg,S.L.et al.,Leukemia Research Reports,2014,3:58-61を参照)、MLN8054、TAS-119、及び/又はエルブミン(LY3295668)等のAuraA阻害剤;アリセルチブ、ダヌセルチブ、バラセルチブ、及び/又はイロラセルチブ等のオーロラキナーゼ阻害剤;エルロチニブ、ダコミチニブ、及び/又はバルリチニブ等のEGFR阻害剤;イロラセルチブ(ABT-348;より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Garcia-Manero,G.et al.,Investigational New Drugs,2015,33:870-880を参照)等のAuroraB/C/VEGFR1/2/3/FLT3/CSF-1R/Kit/PDGFRA/B阻害剤;ユプロセルチブ(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Darici,S.et al.,J.Clin.Med.,2020,9:2934を参照)、アフレセルチブ(GSK2110183)、CCT128930、ミラセルチブ(ARQ092)、カピバセルチブ(AZD5363)、GSK690693、イパタセルチブ(GDC-0068)、BAY1125976、及び/又はオリドニン(NSC-250682)等のAKT1、2、及び/又は3阻害剤;ダサチニブ等のABL1/2/SRC/EPHA2/LCK/YES1/KIT/PDGFRB/FYN阻害剤;ティピファルニブ(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Epling-Burnette,P.K.et al.,Expert Opinion on Investigational Drugs,2010,19:689-698を参照)、ロナファルニブ、マニュマイシンA、ギンゲロール、グリオトキシン、及び/又はα-ヒドロキシファネシルリン酸等のファルネシル基転移酵素阻害剤;トラメチニブ等のBRAF/MAP2K1/MAP2K2阻害剤;Ko-539及び/又はSNDX-5613(Ko-539及びSNDX-5613に関するより詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Gundry,M.C.et al.,Cancer Cell,2020,37:267-269を参照)等のMenin-KMT2A/MLL阻害剤;シタラビン、フロクスウリジン、5-フルオロウラシル、プレキサセルチブ、ラルチトレキセド、及び/又はメトトレキサート等の代謝拮抗剤;及び/又はダサチニブ等のマルチキナーゼ阻害剤、と共に又はそれらと併用して用いられることができる。
一実施形態では、本明細書に記載された化合物及び/又は組成物は、染色体5q(del(5q))の欠失を伴う骨髄異形成症候群(MDS)に対して非常に有効な治療法であるレナリドミドと共に、又は併用して、1回以上の投与で使用される。レナリドミドは、E3ユビキチンリガーゼCUL4-RBX1-DDB1-CRBN(CRL4CRBNとして知られる)によるカゼインキナーゼ1A1(CK1α)のユビキチン化を誘導し、CK1αの分解をもたらす。CK1αは、del(5q)MDSの共通欠失領域内の遺伝子によってコードされており、ハプロ不全の発現は、レナリドミド療法に対して細胞を感作し、del(5q)MDSにおけるレナリドミドの治療域の機構的基盤を提供する。一実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物は、30年以上にわたって急性骨髄性白血病(AML)の治療に使用されているシタラビン(ara-C、シトシンアラビノシド)と共に、又は併用して、1回以上の投与で使用される。当初は、体表面積平方メートルあたり100mg~200mgの用量で寛解導入療法に使用された。1975年頃から1985年にかけて、研究者らは高用量シタラビン療法の使用を評価し始め、3000mg/平方メートルを1日2回6日間投与した。単群研究では、再発患者で高い奏効率が認められ、AMLと新たに診断された患者で有望な結果が報告された。しかしながら、より最近の研究では、低用量のシタラビンによる導入療法では、全ての反応エンドポイントですでに最大の抗白血病効果が得られていることが示されており、この用量レベルを超える用量反応関係のプラトーが示唆されているため、高用量のシタラビンは治療上の利益がなく、過剰な毒性作用をもたらすことが示唆されている。一実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物は、アザシチジン、デシタビン及び/又はベネクレクスタ等の低メチル化剤と共に、又はそれらと併用して、1回以上の投与で使用される。DNAメチル化は、メチル基の付加によるDNAヌクレオチドの修飾である。低メチル化剤(又は脱メチル化剤)は、DNAメチル化を阻害する薬物である。DNAメチル化は、基礎となるDNA配列を変えることなく、連続世代の細胞を通して細胞機能に影響を与えるため、低メチル化剤はエピジェネティック療法の一種と考えられている。現在利用可能な低メチル化剤は、DNAメチルトランスフェラーゼ(DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/DNMT阻害剤)の活性を阻害する。2つのクラスのメンバーである、アザシチジンとデシタビンは、米国で骨髄異形成症候群に対する使用がFDAによって承認されている。アザシチジンはビダーザとして販売され、主に骨髄異形成症候群の治療に用いられており、2004年5月19日に米国食品医薬品局(FDA)によって承認された。アザシチジンと支持療法を比較した2件のランダム化比較試験では、支持療法を受けていない者と比較して、アザシチジン投与群に無作為に割り付けられた骨髄異形成症候群の対象の16%で、血球数と骨髄の形態が完全又は部分的に正常化し、輸血を必要とした患者の約2/3では、アザシチジン投与後に輸血が不要になった。アザシチジンは、低メチル化剤として急性骨髄性白血病の治療にも使用できる。デシタビンは、インビトロでDNAメチルトランスフェラーゼ酵素を枯渇させ、DNAの脱メチル化とエピジェネティックな再プログラミングを誘導することにより、骨髄異形成症候群(MDS)の治療に有意な臨床的有用性を示してきた。ベネクレクスタは、抗アポトーシスタンパク質であるBCL-2の選択的低分子阻害剤である。癌細胞におけるBCL-2の過剰発現は、腫瘍細胞の生存及び化学療法に対する抵抗性と関連している。したがって、ベネクレクスタ等のBCL-2阻害薬は、BCL-2タンパク質に直接結合し、アポトーシス促進性蛋白を置換し、ミトコンドリア外膜透過性及びカスパーゼ活性化を誘発することによってアポトーシスを促進する。一実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物は、マグロリマブ等の抗CD47モノクローナル抗体と共に、又はそれらと併用して、1回以上の投与で使用される。CD47に対するモノクローナル抗体は、マクロファージ上のSIRPα受容体によるCD47の認識を妨害するように設計されているため、がん細胞がマクロファージに取り込まれるのを避けるために使用する“don’t eat me”シグナルをブロックする。マグロリマブは、MDSを含む幾つかの血液腫瘍及び固形腫瘍の悪性腫瘍で開発されている、CD47及びマクロファージチェックポイント阻害薬に対するファースト・イン・クラスの治験用モノクローナル抗体である。マグロリマブは、MDS、AML、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、及び濾胞性リンパ腫の治療のために、FDAからファストトラック指定を受けている。一実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物は、エントスプレチニブ等のSYK阻害剤と共に、又は併用して、1回以上の投与で使用される。脾臓チロシンキナーゼ(SYK)は、主に造血系の細胞に発現する非受容体細胞質チロシンキナーゼである。AMLにおけるSYKの構成的活性化が報告されており、SYKの標的阻害はインビトロで分化を誘導し、AMLマウスモデルにおいて抗白血病活性を示した。SYKはまた、FLT3受容体を直接リン酸化し、その活性化を調節し、おそらく白血病発生における役割を促進することが示されている。エントスプレチニブは、B細胞悪性腫瘍に対して臨床的に活性であることが示されている、経口で生物利用可能なSYKの選択的阻害剤である。一実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物は、ユプロレセラン等のE-セレクチン阻害剤と共に、又はそれらと併用して、1回以上の投与で使用される。E-セレクチンは、悪性細胞の生存及び再生を促進するシグナル経路を直接誘発する。急性AMLマウスモデルを用いて、AML芽球が内皮の微小環境のE-セレクチン発現をアップレギュレートする炎症性メディエーターを放出することが示された。発癌に関連する細胞表面のグリコシル化の変化は、E-セレクチンへのAML芽球の結合を増強し、AKT/NF-κB経路を介した生存促進性シグナル伝達の促進を可能にする。E-セレクチン結合能が最も高いインビトロAML芽球は、化学療法後に生存する可能性が12倍高く、疾患再発の主な要因となる。低分子ミメティックのユプロレセランを用いたE-セレクチンの治療的遮断は、この微小環境を介した生存促進性シグナル伝達を効果的に阻害し、AML芽球の再生を弱め、化学療法と強力に相乗的に作用し、マウスの生存期間を化学療法単独よりも倍増させる。一実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物は、アルボシジブ等のCDK9阻害剤と共に、又は併用して、1回以上の投与で使用される。サイクリン依存性キナーゼ9(CDK9)経路は、AMLでは調節不全であるため、この経路を標的とすることはAML治療の魅力的なアプローチである。CDK9の阻害は、MCL-1、MYC、サイクリンD1等のスーパーエンハンサーによって調節される細胞生存遺伝子のダウンレギュレーションにつながる。CDK9阻害剤は非選択的であるため、有効性と安全性の向上を目的として、CDK9阻害剤に反応する可能性が最も高い患者を特定するのに役立つ可能性のある予測バイオマーカーが現在利用されている。アルボシジブは、複数のセリンスレオニンサイクリンサイクリン依存性キナーゼ阻害剤であり、時間逐次化学療法レジメンと併用すると、インビトロでAMLに対する臨床的活性が示される。一実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物は、Ko-539及び/又はSNDX-5613等のMenin-KMT2A(MLL)阻害剤と共に、又はそれらと併用して、1回以上の投与で使用される。マウスの造血前駆細胞で過剰発現されると、髄膜腫-1(MN1)は、高レベルのHoxa及びMeis1遺伝子発現を含むKMT2A再編成(KMT2A-r)白血病の特徴を共有する異常な骨髄前駆体様遺伝子発現プログラムによって特徴づけられる攻撃的なAMLを引き起こす。Menin(Men1)は、異なる遺伝子発現プログラムの維持を介したMN1駆動型AMLの自己再生にも重要である。MEN1の遺伝子不活性化は、機能的な白血病始原細胞の数を減少させた。KMT2A-Menin相互作用の薬理学的阻害は、コロニー形成活性を低下させ、MN1駆動マウス白血病の分化プログラムを誘導し、ヒトAML異種移植片の白血病負荷を減少させることが示されている。これらの結果は、MN1駆動白血病の有望な治療戦略としてMenin阻害を指定する。SNDX-5613の第2相臨床試験では、疾患と分子遺伝学(MLLrAML、NPM1cAML、又はMLLr急性リンパ性白血病)に従って患者を募集し、KO-539では再発/難治性AMLの第1相試験の患者を募集している。両化合物は、前臨床試験で優れた薬物動態特性と低い毒性プロファイルを示した。一実施形態では、本明細書に記載される化合物及び/又は組成物はエプレネタポプト(APR-246)等の非機能性変異体TP53再賦活剤と共に、又はそれらと併用して、1回以上の投与で使用される。TP53遺伝子変異は、de novo骨髄異形成症候群(MDS)又は急性骨髄性白血病(AML)の患者の約10%~20%、療法関連疾患の患者の30%~40%で検出される。TP53変異を有する患者の治療成績は、利用可能な治療法では不良である。アザシチジンやデシタビン等の低メチル化剤(HMA)は、TP53-変異体又は野生型MDSのいずれかの患者において、約15%~20%の統計的にほぼ同じ完全寛解(CR)率をもたらす。しかしながら、TP53-変異型MDS及びAML患者の標的療法に対する医学的ニーズが満たされていないことを反映して、TP53-変異型患者の寛解は短く、全生存期間(OS)の中央値は5ヵ月から12ヵ月である。エプレネタポプト(APR-246)は、変異型p53タンパク質を標的とし、細胞の抗酸化バランスを乱すメチレンキヌクリジノン(MQ)に変換される。APR-246は現在、骨髄異形成症候群(MDS)における第III相臨床試験中である。
さらなる療法は以下に記載されており、本開示の文脈において併用療法が検討されている。
化学療法/標的療法/代替療法
癌は一般的に化学療法及び/又は標的療法及び/又は代替療法で治療される。化学療法は、腫瘍細胞だけでなく健康な細胞を含む急速に分裂する細胞を無差別に標的とすることによって作用するが、標的がん治療はむしろ、がんの増殖と進行に関与する特定の分子、即ち分子標的に干渉することによって作用する。標的療法は、通常、がん細胞のみを標的とし、正常細胞への損傷は最小限である。承認及び/又は臨床試験段階にある化学療法及び標的治療は当業者には知られている。そのような化合物は本開示の実務において利用することができる。
例えば、承認された化学療法としては、アビトレキサート(abitrexate)(メトトレキサート注射剤)、アブラキサン(パクリタキセル注射剤)、アドセトリス(ブレンツキシマブベドチン注射剤)、アドリアマイシン(ドキソルビシン)、アドルシル注射剤(5-FU(フルオロウラシル))、アフィニトール(エベロリムス)、アフィニトールディスパーズ(afinitor Disperz)(エベロリムス)、アリムタ(ペメトレキセド)、アルケラン注射剤(メルファラン注射剤)、アルケラン錠剤(メルファラン)、アレディア(パミドロン酸)、アリミデックス(アナストロゾール)、アロマシン(エキセメスタン)、アラノン(ネララビン)、アーゼラ(オファツムマブ注射剤)、アバスチン(ベバシズマブ)、ベレオダク(ベリノスタット注射剤)、ベキサール(トシツモマブ)、BiCNU(カルムスチン)、ブレノキサン(ブレオマイシン)、ビーリンサイト(ブリナツモマブ注射剤)、ボシュリフ(ボスチニブ)、ブスルフェクス注射剤(ブスルファン注射剤)、キャンパス(アレムツズマブ)、カンプト(イリノテカン)、カプレルサ(バンデタニブ)、カソデックス(ビカルタミド)、CeeNU(ロムスチン)、CeeNU Dose Pack(ロムスチン)、セルビジン(cerubidine)、(ダウノルビシン)、クロラール(クロファラビン注射剤)、コメトリック(カボザンチニブ)、コスメゲン(ダクチノマイシン)、コテリック(コビメチニブ)、サイラムザ(ラムシルマブ注射剤)、cytosarU(シタラビン)、シトキサン(シトキサン)、シトキサン注射剤(シクロホスファミド注射剤)、ダコゲン(デシタビン)、ダウノクソーム(daunoXome)(ダウノルビシン脂質複合体注射剤)、デカドロン(デキサメタゾン)、デポサイト(シタラビン脂質複合体注射剤)、デキサメタゾンインテンソール(デキサメタゾン)、デクスパクテーパーパク(dexpak Taperpak)(デキサメタゾン)、ドセフレス(ドセタキセル)、ドキシル(ドキソルビシン脂質複合体注射剤)、ドロキシア(ヒドロキシウレア)、DTIC(ダカルバジン)、エリガード(リュープロリド)、エレンス(ellence)(エレンス(エピルビシン))、エロキサチン(エロキサチン(オキサリプラチン))、エルスパー(アスパラギナーゼ)、エンサイト(emcyt)(エストラムスチン)、アービタックス(セツキシマブ)、エリベッジ(ビスモデギブ)、エルウィナーゼ(アスパラギナーゼ黒脚病菌由来)、エチオール(アミホスチン)、エトポフォス(etopophos)(エトポシド注射剤)、オイレキシン(eulexin)(フルタミド)、フェアストン(トレミフェン)、ファリーダック(パノビノスタット)、フェソロデックス(フルベストラント)、フェマーラ(レトロゾール)、ファーマゴン(デガレリクス注射剤)、フルダラ(フルダラビン)、フォレックス(folex)(メトトレキサート注射剤)、フォロチン(プララトレキサート注射剤)、FUDR(FUDR(フロクスウリジン))、ガザイバ(オビヌツズマブ注射剤)、ジェムザール(ゲムシタビン)、ジオトリフ(アファチニブ)、グリベック(メシル酸イマチニブ)、ギリアデルウェファー(カルムスチンウェファー)、ハラヴェン(エリブリン注射剤)、ハーセプチン(トラスツズマブ)、ヘキサレン(アルトレタミン)、ハイカムチン(トポテカン)、ハイカムチン(トポテカン)、ハイドレア(ヒドロキシウレア)、イブランス(パルボシクリブ)、アイクルシグ(ポナチニブ)、イダマイシンPFS(イダルビシン)、アイフェックス(Ifex)(イホスファミド)、イムブルビカ(イブルチニブ)、インライタ(アキシチニブ)、イントロンAアルファb(インターフェロンアルファ-2a)、イレッサ(ゲフィチニブ)、イストダックス(ロミデプシン注射剤)、イグゼンプラ(イクサベピロン注射剤)、ジャカフィ(ルキソリチニブ)、ジェブタナ(カバジタキセル注射剤)、カドサイラ(アド-トラスツズマブエムタンシン)、キイトルーダ(ペムブロリズマブ注射剤)、カイプロリス(カーフィルゾミブ)、レンビマ(Lanvima)(レンバチニブ)、リューケラン(クロラムブシル)、リューカイン(サルグラモスチム)、ロイスタチン(クラドリビン)、ロンサーフ(トリフルリジン及びチピラシル)、リュープロン(リュープロリド)、ルプロンデポット(リュープロリド)、ルプロンデポットPED(リュープロリド)、リムパーザ(オラパリブ)、リソドレン(ミトタン)、マルキボ(Marqibo)キット(ビンクリスチン脂質複合体注射剤)、マチュレーン(プロカルバジン)、メゲース(メゲストロール)、メキニスト(トラメチニブ;より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれるBorthakur,G.etal.,Blood,2012,120:677参照)、メスネックス(メスナ)、メスネックス(メスナ注射剤)、メタストロン(塩化ストロンチウム89)、メキサート(Mexate)(メトトレキサート注射剤)、マスタージェン(メクロレタミン)、ムタマイシン(Mutamycin)(マイトマイシン)、ミレラン(ブスルファン)、マイロターグ(ゲムツズマブオゾガマイシン、更なる情報は、参照により本明細書に組み込まれるNorsworthy,K.J.etal.,Oncologist,2018,23:1103-1108参照)、ナベルビン(ビノレルビン)、ネオサ―(Neosar)注射剤(シクロホスファミド注射剤)、ニューラスタ(フィルグラスチム)、ニューラスタ(ペグフィルグラスチム)、ニューポゲン(フィルグラスチム)、ネクサバール(ソラフェニブ)、ニランドロン(ニランドロン(ニルタミド))、ニペント(ペントスタチン)、ノルバデックス(タモキシフェン)、ノバントロン(ミトキサントロン、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Fox,E.J.,Neurology,2004,28(12 Suppl 6):S15-8を参照)、オドムゾ(ソニデジブ)、オンキャスパー(ペグアスパラガーゼ)、オンコビン(ビンクリスチン)、オンタック(デニロイキンジフチトクス)、オンキソール(パクリタキセル注射剤)、オプジーボ(ニボルマブ注射剤)、パンレチン(アリトレチノイン)、パラプラチン(カルボプラチン)、パージェタ(ペルツズマブ注射剤)、プラチノール(シスプラチン)、プラチノール(シスプラチン注射剤)、プラチノールAQ(シスプラチン)、プラチノールAQ(シスプラチン注射剤)、ポマリスト(ポマリドミド)、プレドニゾンインテンソール(プレドニゾン)、プロリュウキン(アルデスロイキン)、プリネトール(メルカプトプリン)、リクラスト(ゾレドロン酸)、レブラミド(レナリドミド;より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Kronke,J.etal.,Nature,2015,523:183-188参照)、アクチミド(ポマリドミド)、リウマトレックス(メトトレキサート)、リツキサン(リツキシマブ)、ロフェロンAアルファ(インターフェロンアルファ-2a)、ルベックス(rubex)(ドキソルビシン)、サンドスタチン(オクトレオチド)、サンドスタチンLARデポ(オクトレオチド)、ソルタモックス(タモキシフェン)、スプリセル(ダサチニブ;より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Duong,V.H.etal.,Leukemia Research,2013,37:300-304参照)、ステラプレド(プレドニゾン)、ステラプレドDS(プレドニゾン)、スチバーガ(レゴラフェニブ)、サプレリンLA(ヒストレリンインプラント)、スーテント(スニチニブ)、シラトロン(ペグインターフェロンアルファ2b注射剤(シラトロン))、シルバント(シルツキシマブ注射剤)、シンリボ(オマセタキシン注射剤)、タブロイド(チオグアニン)、タフィンラー(ダブラフェニブ)、タルセバ(エルロチニブ)、タルグレチンカプセル(ベキサロテン)、タシグナ(ダカルバジン)、タキソール(パクリタキセル注射剤)、タキソテール(ドセタキセル)、テモダール(テモゾロミド)、テモダール(テモゾロミド注射剤)、テパディーナ(チオテパ)、サロミド(サリドマイド)、theraCys BCG(BCG)、チオプレクス(thioplex)(チオテパ)、TICE BCG(BCG)、トポサール(エトポシド注射剤)、トーリセル(テムシロリムス)、トレアンダ(ベンダムスチン塩酸塩)、トレルスター(トリプトレリン注射剤)、トレキサル(trexall)(メトトレキサート)、トリセノックス(三酸化二砒素)、タイケルブ(ラパチニブ)、ユニツキシン(ジヌツキシマブ注射剤)、バルスター(バルルビシン膀胱内)、ヴァンタス(ヒストレリンインプラント)、ベクティビックス(パニツムマブ)、バルバン(velban)(ビンブラスチン)、ベルカド(ボルテゾミブ)、ベペシド(エトポシド)、ベペシド(エトポシド注射剤)、ベサノイド(トレチノイン)、ビダーザ(アザシチジン)、ビンカサール(vincasar)PFS(ビンクリスチン)、ビンクレクス(vincrex)(ビンクリスチン)、ヴォトリエント(パゾパニブ)、ブモン(テニポシド)、ウェルコボリンIV(ロイコボリン注射剤)、ザーコリ(クリゾチニブ)、ゼローダ(カペシタビン)、イクスタンジ(エンザルタミド)、ヤーボイ(イピリムマブ注射剤)、ヨンデリス(トラベクテジン注射剤)、ザルトラップ(Ziv-アフリベルセプト注射剤)、ザノサー(ストレプトゾシン)、ゼルボラフ(ベムラフェニブ)、ゼヴァリン(イブリツモマブチウキセタン)、ゾラデックス(ゴセレリン)、ゾリンザ(ボリノスタット)、ゾメタ(ゾレドロン酸)、ゾレス(エベロリムス)、ザイデリグ(イデラリシブ)、ジカディア(セリチニブ)、ザイティガ(アビラテロン)等、並びにこれらの類似体及び誘導体が挙げられる。例えば、承認された標的療法としては、ado-トラスツズマブエムタンシン(カドサイラ)、アファチニブ(ジオトリフ)、アルデスロイキン(プロリュウキン)、アレクチニブ(アレセンサ)、アレムツズマブ(キャンパス)、アキシチニブ(インライタ)、ボスチニブ(ボシュリフ)、ブレンツキシマブベドチン(アドセトリス)、カボザンチニブ(カボメティクス[錠剤]、コメトリック[カプセル])、カナキヌマブ(イラリス)、カーフィルゾミブ(カイプロリス)、セリチニブ(ジカディア)、セツキシマブ(アービタックス)、コビメチニブ(コテリック)、クリゾチニブ(ザーコリ)、ダブラフェニブ(タフィンラー)、ダラツムマブ(ダラザレックス)、ダサチニブ(スプリセル)、デモスマブ(ザイゲバ)、ジヌツキシマブ(ユニツキシン)、エロツズマブ(エムプリシティ)、エルロチニブ(タルセバ、より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Boehrer,S.etal.,Blood,2008,111:2170-2180を参照)、エベロリムス(アフィニトール)、ゲフィチニブ(イレッサ)、イブリツモマブチウキセタン(ゼヴァリン)、イブルチニブ(イムブルビカ)、イデラリシブ(ザイデリグ)、イマチニブ(グリベック)、イピリムマブ(ヤーボイ)、イキサゾミブ(ニンラーロ)、ラパチニブ(タイケルブ)、レンバチニブ(レンビマ)、ネシツムマブ(ポートラーザ)、ニロチニブ(タシグナ)、ニボルマブ(オプジーボ)、オビヌツズマブ(ガザイバ)、オファツムマブ(アーゼラ、HuMax-CD20)、オラパリブ(リムパーザ),オシメルチニブ(タグリッソ)、パルボシクリブ(イブランス)、パニツムマブ(ベクティビックス)、パノビノスタット(ファリーダック)、パゾパニブ(ヴォトリエント)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)、ペルツズマブ(パージェタ)、ポナチニブ(アイクルシグ)、ラムシルマブ(サイラムザ)、ラパマイシン、レゴラフェニブ(スチバーガ)、リツキシマブ(リツキサン、マブセラ)、ロミデプシン(イストダックス)、ルキソリチニブ(ジャカフィ)、シルツキシマブ(シルバント)、シプロイ
セル-T(プロベンジ)、シロリムス、ソニデジブ(オドムゾ)、ソラフェニブ(ネクサバール)、スニチニブ、タモキシフェン、テムシロリムス(トーリセル)、トシリズマブ(アクテムラ)、トファシチニブ(ゼルヤンツ)、トシツモマブ(ベキサール)、トラメチニブ(メキニスト)、トラスツズマブ(ハーセプチン)、バンデタニブ(カプレルサ)、ベムラフェニブ(ゼルボラフ)、ベネトクラクス(ベネクレクスタ)、ビスモデギブ(エリベッジ)、ボリノスタット(ゾリンザ)、ziv-アフリベルセプト(ザルトラップ)等、並びにそれらの類似体及び誘導体が挙げられる。実施形態では、承認された化学療法は、ドキソルビシン(Doxorubicen)、ダウノルビシン(Daunarubicin)、エピルビシン、及び/又はイダルビシン等のアントラサイクリンである。一実施形態では、承認された化学療法は、アザシチジン(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Keating,G.M.,Drugs,2012,72:1111-1136を参照)、ベネクレクスタ(より詳細の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Raedler,L.A.,Journal of Hematology Oncology Pharmacy,2017,7:53-55を参照)から選択される。
当業者であれば、適切な化学療法及び/又は標的療法及び/又は代替療法の選択肢を決定することができ、これらは、承認された治療及び臨床試験中又はその他の開発中の治療が含まれる。幾つかの標的療法は、免疫療法でもある。関連する化学療法、標的療法、及び代替療法の治療戦略は、単独で、又は1つ以上の追加のがん治療との併用で、本開示の実践において利用することができる。
免疫療法
幾つかの実施形態では、免疫療法には、免疫反応に影響を与える細胞に関与するもの等の細胞系免疫療法(例えば、リンパ球、マクロファージ、ナチュラルキラー(NK)細胞、樹状細胞、細胞損害性Tリンパ球(CTL)、抗体及び抗体誘導体等(例えば、モノクローナル抗体、複合体型モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、抗体フラグメント、放射標識された抗体、化学標識された抗体、等)、免疫チェックポイント阻害剤、ワクチン(例えば、癌ワクチン(例えば、腫瘍細胞ワクチン、抗原ワクチン、樹状細胞ワクチン、ベクター系ワクチン等)、例えば、オンコファージ、シプロイセル-T等)、免疫調節物質(例えば、インターロイキン、サイトカイン、ケモカイン等)、局所免疫療法(例えば、イミキモド等)、注射剤免疫療法、養子細胞移入、腫瘍溶解性ウイルス療法(例えば、タリモジーン・ラハーパレプベック(T-VEC)等)、免疫抑制薬物、寄生虫様療法、他の非特異的免疫療法等が挙げられる。免免疫チェックポイント阻害剤免疫療法は、PD-1、PD-L1、CTLA-4等の1つ以上の特定のタンパク質又は受容体を標的とするものである。免疫チェックポイント阻害剤免疫療法は、イピリムマブ(ヤーボイ)、ニボルマブ(オプジーボ)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)等を含む。非特異的免疫療法は、サイトカイン、インターロイキン、インターフェロン等を含む。幾つかの実施形態では、対象に割り当てられる又は投与される免疫療法は、インターロイキン、及び/又はインターフェロン(IFN)、及び/又はデニロイキンジフチトクス等の1以上の適切な抗体系試薬、及び/又はado-トラスツズマブエムタンシン、アレムツズマブ、アテゾリズマブ、ベバシズマブ、ブリナツモマブ、ブレンツキシマブベドチン、セツキシマブ、カツマキソマブ、ゲムツズマブ、イブリツモマブチウキセタン、イピリムマブ(ilipimumab)、ナタリズマブ、ニモツズマブ、ニボルマブ、オファツムマブ、パニツムマブ、ペムブロリズマブ、リツキシマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ビバツキシン(vivatuxin)、等からなる群から選択される抗体系試薬の投与を含むことができる。幾つかの実施形態では、対象に割り当てられる又は投与される免疫療法は、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤、養子性T-細胞療法、ウイルス療法(T-VEC)、及び/又はその有効性が抗腫瘍免疫に大きく依存する任意の他の免疫療法を含む。
当業者であれば、承認された治療及び臨床試験中又はその他の開発中の治療を含む、適切な免疫療法の選択肢を決定することができる。関連する免疫療法の治療戦略は、単独で、又は1つ以上の追加のがん治療との併用で、本開示の実践において利用することができる。
他の癌治療
がんは、化学療法、標的療法、代替療法、免疫療法に加えて、他の戦略によって更に治療されることができる。これらは、手術、放射線療法、ホルモン療法、幹細胞移植、精密医療等が含まれ、このような治療及びそこで使用される化合物及び組成物は、当業者には知られている。このような治療戦略は、本開示の実務において利用することができる。
代替治療戦略は、様々な種類のがんにも使用されている。このような治療は、単独で使用することも、他の治療法と併用して使用することもできる。これらには、運動、マッサージ、リラクゼーション技術、ヨガ、鍼治療、アロマテラピー、催眠、音楽療法、食事変更、栄養及び栄養補助食品等が含まれ、このような治療戦略は、本開示の実践において、単独で、又は1つ以上の追加的ながん治療と併用して利用することができる。
用法・用量
本開示の他の実施形態は、動物を投与又は治療する方法を含むことができ、生物が有する、又は有する疑いのある疾患、状態、又は障害を治療するのに有効である、又は有する、又は影響を受けやすい、又は望ましい生理学的効果をもたらすのに有効である、本開示の少なくとも1つの化合物(例えば、式(I))の量による治療を含むことができる。幾つかの実施形態では、組成物又は医薬組成物は、本開示の少なくとも1つの化合物(例えば、式(I))を含み、約0.005~約50mg/kg体重、約0.01~約15mg/kg体重、約0.1~約10mg/kg体重、約0.5~約7mg/kg体重、約0.005mg/kg、約0.01mg/kg、約0.05mg/kg、約0.1mg/kg、約0.5mg/kg、約1mg/kg、約3mg/kg、約5mg/kg、約5.5mg/kg、約6mg/kg、約6.5mg/kg、約7mg/kg、約7.5mg/kg、約8mg/kg、約10mg/kg、約12mg/kg、又は約15mg/kgの量で、動物(例えば、哺乳類、霊長類、サル、又はヒト)に投与されることができる。幾つかの例に関しては、投与量は、ヒト体重あたり約0.5mg/kg又は6.5mg/kgとすることができる。幾つかの例では、幾つかの対象(例えば、哺乳類、マウス、ウサギ,ネコ、ブタ、又はイヌ)は、約0.005~約50mg/kg体重、約0.01~約15mg/kg体重、約0.1~約10mg/kg体重、約0.5~約7mg/kg体重、約0.005mg/kg、約0.01mg/kg、約0.05mg/kg、約0.1mg/kg、約1mg/kg、約5mg/kg、約10mg/kg、約20mg/kg、約30mg/kg、約40mg/kg、約50mg/kg、約80mg/kg、約100mg/kg、又は約150mg/kgの容量でとうよされることができる。幾つかの例では、幾つかの動物(例えば、哺乳類、マウス、ウサギ,ネコ、ブタ、又はイヌ)は、約0.005~約50mg/kg体重、約0.01~約15mg/kg体重、約0.1~約10mg/kg体重、約0.5~約7mg/kg体重、約0.005mg/kg、約0.01mg/kg、約0.05mg/kg、約0.1mg/kg、約1mg/kg、約5mg/kg、約10mg/kg、約20mg/kg、約30mg/kg、約40mg/kg、約50mg/kg、約80mg/kg、約100mg/kg、又は約150mg/kgの用量で投与されることができる。もちろん、当業者であれば、本開示の方法において多くの濃度を採用することが可能であることを認識するであろうし、また、部分的には、本明細書で提供されるガイダンスを使用することで、任意の数の濃度を調整し、試験して、所定の状況において望ましい結果を達成する濃度を見つけることができるであろう。幾つかの実施形態では、本明細書に開示されている化合物の用量又は治療有効用量は、本明細書に記載される範囲内(例えば、約1~10nM、10~100nM、0.1~1μM、1~10μM、10~100μM、100~200μM、200~500μM、又は500~1000μM、好ましくは約1~10nM、10~100nM、又は0.1~1μM)で、本明細書に記載されている範囲内の化合物又はその活性代謝物の血漿中濃度を達成するのに十分なものである。いかなる理論にも拘束されることを望まないが、このような化合物は、例えば、本明細書に記載されているように、MDS及び/又はAML及び/又はDLBCL等の造血性癌の治療又は管理に適応されると考えられている。
他の実施形態では、開示の化合物及び/又は医薬化合物(例えば、式(I)の化合物及びそれを含む医薬組成物)は、所定の疾患、状態、又は障害に対して、1つ以上の他の治療薬と併用して投与することができる。
化合物及び医薬組成物は、用量単位で調製及び投与されることが好ましい。固形用量単位は、錠剤、カプセル、坐剤である。対象の治療には、化合物の活性、投与方法、疾患又は障害の性質と重症度、対象の年齢と体重に応じて、異なる1日用量を用いることができる。
しかし、特定の状況下では、1日用量を高くしたり低くしたりすることが適切である。1日用量の投与は、個々の用量単位の形で単回投与することも、幾つかのより小さな用量単位で複数回投与することもできるし、特定の間隔で細分化された用量を複数回投与することもできる。
本明細書で企図される化合物及び医薬組成物は、治療的に有効な用量で局所的又は全身的に投与することができる。この使用に有効な量は、もちろん、疾患又は障害の重篤度及び対象の体重及び全身状態に依存する。通常、インビトロで使用される用量は、医薬組成物のin situ投与に有用な量の有用なガイダンスを提供することができ、動物モデルを使用して特定の障害の治療に有効な用量を決定することができる。
様々な考慮事項が、例えば、それぞれが参照と全ての目的のために本明細書に組み込まれているLanger,1990,Science,249:1527;Goodman and Gilman’s(eds.),1990,Idに記載されている。非経口投与の用量に適切な変換係数を掛けることによって、活性医薬品の非経口投与の用量は、経口投与の対応する用量に変換されることができる。一般的な用法としては、非経口投与(mg/mL)×1.8=対応する経口投与(mg(ミリグラム))で表ある。腫瘍学的な用法としては、非経口投与(mg/mL)×1.6=対応する経口投与(mg)である。平均的な成人の体重は、70kgである(例えば、Miller-Keane,1992,Encyclopedia & Dictionary of Medicine, Nursing & Allied Health,5th Ed.,(W.B.Saunders Co.),pp.1708 and 1651を参照)。
しかしながら、特定の患者に対する特定の用量レベルは、使用される特定の化合物の活性、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、食事、投与時間、投与経路、排泄速度、薬物の組み合わせ、治療中の特定の疾患の重症度を含む様々な要因に依存することが理解されるであろう。
幾つかの実施形態では、化合物及び/又は医薬組成物は、薬学的に許容される担体と組み合わせて、本開示の1以上の化合物(例えば、式(I)の化合物及びそれを含む医薬組成物)の単位用量を含むことができ、更に、他の薬剤、医薬品、担体、アジュバント、希釈剤、及び賦形剤を含むことができる。特定の実施形態では、担体、ビヒクル、又は賦形剤は、組成物の投与、送達を促進することができる、及び/又は組成物の保存を改善することができる。他の実施形態では、1以上の担体は、一般的な生理食塩水、リンゲル液、PBSリン酸緩衝生理食塩水)、及び一般的には、グルコース等の糖添加剤の有無にかかわらずカリウム塩及びリン酸塩を含む様々な塩の混合物等の生理食塩水が含まれるが、これらに限定されない。担体には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、殺菌性抗生物質、及び製剤を意図されたレシピエントの体液と等張にする溶質を含むことができる水性及び非水性の滅菌注射液を含めることができ、懸濁剤及び増粘剤を含めることができる。他の実施形態では1以上の賦形剤は、水、生理食塩水、ブドウ糖、グリセロール、エタノール等、及びこれらの組合せを含むことができるが、これらに限定されない。湿潤剤、緩衝剤、乳化剤等の無毒の補助物質を組成物に加えることもできる。経口製剤には、例えば、医薬品グレードのマンニトール、乳糖、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、炭酸マグネシウム等の通常使用される賦形剤を含むことができる。
単位用量製剤の有効成分の量は、特定の用途及び有効成分の力価に応じて、0.1mg~10000mg、より典型的には1.0mg~1000mg、最も典型的には10mg~500mgまで変化又は調整することができる。組成物は、必要に応じて、他の互換性のある治療薬を含むこともできる。
本開示の化合物(例えば、式(I)にかかる化合物)は、任意の数の適切な投与経路又は製剤によって対象に投与することができる。本開示の化合物(例えば、式(I))は、様々な疾患の対象を治療するために用いられることができる。対象は、哺乳類、霊長類、サル(例えば、マカク、アカゲザル、又はブタオザル)、ヒト、イヌ,ネコ、ウシ、ブタ、トリ(例えば、ニワトリ)、マウス、ウサギ、及びラットが挙げられるがこれらに限定されない。本明細書で使用されるように、「対象」という用語は、特に明記されていない限り、ヒトと非ヒトの両方の対象を含む。
本開示の化合物(例えば、式(I))の投与経路は、任意の適切な経路とすることができる。投与経路は、経口経路、非経口経路、皮膚経路、鼻経路、直腸経路、膣内経路、及び眼経路とすることができるが、これらに限定されない。他の実施形態では、投与経路は、非経口投与、粘膜投与、静脈内投与、皮下投与、局所投与、皮内注射、経口投与、舌下投与、鼻腔内投与、又は筋肉内投与であることができる。投与経路の選択は、化合物の同一性(例えば、化合物の物理的・化学的性質)に加えて、動物の年齢と体重、特定の疾患(例えば、がんやMDS)、及び疾患の重症度(例えば、がんやMDSの病期や重症度)に依存することができる。もちろん、必要に応じて投与経路の組合せを投与することができる。
開示の幾つかの実施形態は、本明細書にきさいされる本開示の1以上の化合物(例えば、式(I))を含む組成物を対象に提供する方法を含み、前記方法は、そのような1以上の組成物の1回以上の投与を含み、1超の投与がある場合、前記組成物は、同じでも異なっていてもよい。
毒性
特定の化合物の毒性と治療効果の比はその治療指数であり、LD50(母集団の50%における化合物致死量)とED50(母集団の50%における化合物有効量)の比で表されることができる。高い治療指数を示す化合物が好まれる。インビトロ試験、細胞培養試験、及び/又は動物試験から得られた治療指数データは、ヒトでの使用のための用量範囲の製剤化に使用されることができる。このような化合物の用量は、毒性がほとんど又は全くないED 50を含む血漿濃度範囲内にあることが好ましい。用量は、使用する剤形と使用する投与経路によって、この範囲内で変化することがある(例えば、Fingl et al.,In:THE PHARMACOLOGICAL BASIS OF THERAPEUTICS,Ch.1,p.l,1975を参照)。正確な処方、投与経路、及び用量は、患者の状態及び化合物が使用される特定の方法を考慮して、個々の開業医が選択することができる。インビトロ処方については、患者の状態及び化合物が使用される特定の方法を考慮して、個々の開業医が正確な処方及び用量を選択することができる。
開示を詳細に説明したので、添付の請求項に定義された開示の範囲から逸脱することなく、修正、変形及び同等の実施形態が可能であることは明らかであろう。更に、本開示の全ての例が非限定的な例として提供されていることを認識すべきである
実施例
以下の非限定的な例は、本明細書に開示された開示の実施形態を更に説明するために提供される。実施例で開示された技術は、開示の実施において十分に機能することが見出された手法を表しているので、その実施のための形態の例を構成すると考えることができることは、当業者には理解されるべきである。しかし、当業者は、本開示に照らして、開示された特定の実施形態に多くの変更を加えることができ、開示の精神及び範囲から逸脱することなく、なお同様又は類似の結果を得ることができることを理解すべきである。
略語一覧
添付の手順及びスキームでは、特に示されていない限り、略語は以下の意味で用いられる。Ac=アセテート;aq、aq.=水溶液;Ar=アリール;BOC、Boc=t-ブチルオキシカルボニル;Bn=ベンジル;BSA=ウシ血清アルブミン;Bu=ブチル、t-Bu=tert-ブチル;BuLi、n-BuLi=n-ブチルリチウム;CBZ、Cbz=ベンジルオキシカルボニル;conc、conc.=濃縮された;c-Bu=シクロブチル;c-Pr=シクロプロピル;Cy=シクロヘキシル;DAST=(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド;dba=ジベンジリデンアセトン;DCM=ジクロロメタン;DIAD=ジイソプロピルアゾジカルボキシラート;DIBAL、DIBAL-H=ジイソブチルアルミニウムヒドリド;DIEA=ジイソプロピルエチルアミン;DMAC、DMA=ジメチルアセトアミド;DME=1,2-ジメトキシエタン;DMEM=ダルベッコ変法イーグル培地;DMAP=4-ジメチルアミノピリジン;DMF=N,N-ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;eq.=当量;EDC=N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-N-エチルカルボジイミド;EDTA=エチレンジアミン四酢酸;ESI=エレクトロスプレーイオン化;Et=エチル;EtOAc=酢酸エチル;EtOH=エタノール;FBS=ウシ胎仔血清;h、hr=時間;HATU=N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN-オキサイド;HOAc=酢酸;HOAt=3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オール;HOBt=1H-ベンゾトリアゾール-1-オール;HPLC=高圧液体クロマトグラフィー;HTRF=均一系時間分解蛍光;IPA、i-PrOH=イソプロパノール;iPr=イソプロピル;LAH=リチウムアルミニウムヒドリド;LCMS=液体クロマトグラフィー-質量分析;LHMDS=リチウムビス(トリメチルシリル)アミド;Me=メチル;MeOH=メタノール;min、min.=分;μW=マイクロ波;NaHMDS=ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド;NBS=1-ブロモピロリジン-2,5-ジオン;NCS=1-クロロピロリジン-2,5-ジオン;NMP=N-メチルピロリジノン;NMR=核磁気共鳴;OMs、mesyl=メタンスルホニル;Oxone、OXONE=ペルオキシ一硫酸カリウム;PBS=リン酸緩衝生理食塩水;Pddba=トリス(ジベンジリジンアセトン)ジパラジウム;Pd/C=パラジウム-活性炭素;Ph=フェニル;PMB=4-メトキシベンジル;PMBCl=1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン;Pr=プロピル;Py=ピリジル;RT、rt=室温;RuPhosPdG3=(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート;sat.=飽和;TBAF=フッ化テトラブチルアンモニウム;TBAI=ヨウ化テトラブチルアンモニウム;t-Bu=tert-ブチル;TFA=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン;TLC=薄層クロマトグラフィー;prep TLC=分取薄層クロマトグラフィー;Tosyl=トルエンスルホニル;triflate、OTf=トリフルオロメタンスルホネート;triflic=トリフルオロメタンスルホン酸;Xantphos=4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン;XPhos Pd G2又はXPhos-PD-G2=クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)
一般方法
特に断りのない限り、実施例1~39に記載されている全ての反応は、乾燥ガラス器具内の乾燥窒素雰囲気下で行われた。表示されている反応温度は反応浴の温度を示しており、室温(rt)は25℃と表記されている。特記がない限り、溶媒は全てAldrich Chemical Co.から購入した無水品質のものを使用し、受け取ったまま使用した。市販の出発物質と試薬は、市販の供給業者から購入し、受け取ったまま使用した。
Sigma Aldrich TLCプレート(5×20cm、60Å、250μm)を用いて、分析薄層クロマトグラフィー(TLC)を行った。可視化は、254nmのUVランプ下での照射によって達成された。Biotage KP-Silの事前に充填されたカートリッジ上の示された溶媒系の強制流動(液体)を使用し、Biotage SP-1自動クロマトグラフィーシステムを使用して、シリカゲル上でのクロマトグラフィーを行った。Varian Inova 400MHz分光計で、H NMRスペクトルを記録した。化学シフトは、溶媒共鳴を内部標準として、ppm単位で報告される(HについてはDMSO-d6 2.50pp)。データは、下記の通り報告される。化学シフト、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、br=ブロード、m=多重項)、結合定数、及びプロトン数。HPLCシステムに結合されたAgilent Technologies 6130四重極分光計で、低分解能質量スペクトル(エレクトロスプレーイオン化)を取得した。特に明記されていない限り、記載されている全てのLCMSイオンは[M+H]である。必要に応じて、45mL/分の流速で記録された移動相とカラムを使用して、セミ分取HPLCによって生成物を精製した。7分間の勾配と8.5分間の実行時間で、0.8~1.0mL/分の流速を有するLuna(登録商標)C18逆相(3micron、3x75mm)カラムを備えたAgilent 1200シリーズLC/MSで、サンプルの純度を分析した(方法1)。特に明記しない限り、移動相はアセトニトリル(0.025%TFA)とHO(0.05%TFA)の混合物であり、温度を50℃で維持した。220nmと254nmでのAUCによって、定量を伴う3μLのインジェクションを使用して、最終化合物の純度を>95%と決定した(Agilent Diode Array Detector)。
実施例1
実施例合成手順#1(化合物1~9)
化合物 1,6-(6-(tert-ブチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 5-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)ピリジン-2-アミン
ジメチルアセトアミド(400mL)中5-ブロモピリジン-2-アミン(50.0g、289mmol)の溶液を0℃に冷却した。水素化ナトリウム(28.90g、722.5mmol、60%純度)及び1-(クロロメチル)-4-メトキシ-ベンゼン(99.57g、635.8mmol)をその順番で添加し、得られた反応混合物を0℃で3時間撹拌した。反応物を氷水(1000mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×800mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を石油エーテル(3×200mL)で洗浄し、濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させ、表題化合物を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.24 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.44 (dd, J = 2.6, 9.0 Hz, 1 H), 7.16 (br d, J = 8.6 Hz, 4 H), 6.87 (d, J = 8.6 Hz, 4 H), 6.38 (d, J = 8.9 Hz, 1 H), 4.81 - 4.62 (m, 4 H), 3.84 - 3.78 (m, 6 H)
メチル 2-(6-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)-2-メチルプロパノアート
トルエン(400mL)中5-ブロモ-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-2-アミン(25.0g、60.5mmol)、メチル2-メチルプロパノアート(18.53g、181.5mmol)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5.54g、6.05mmol)、及びトリ-tert-ブチルホスフィンの溶液を0℃に冷却した。1:2テトラヒドロフラン:n-ヘプタン中リチウムジイソプロピルアザニドの溶液(2.0M、90.73mL、181.5mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間撹拌した。0℃で水(200mL)を添加して反応混合物をクエンチし、その後酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~35%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 435.2 [M+H]
工程C 2-(6-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)-2-メチルプロパン-1-オール
テトラヒドロフラン(150mL)中メチル2-[6-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-3-ピリジル]-2-メチル-プロパノエート(13.0g、29.9mmol)の溶液に、リチウムアルミニウムヒドリド(2.27g、59.8mmol)を添加した。得られた反応混合物を20℃で2時間撹拌し、0℃で、水(2.5mL)、水中水酸化ナトリウムの溶液(15wt%、2.5mL)、及び水(7.5mL)を順次添加してクエンチした。その後、反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~50%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.25 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.43 (dd, J = 2.6, 8.9 Hz, 1 H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 4 H), 6.86 (d, J = 8.6 Hz, 4 H), 6.48 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 4.71 (s, 4 H), 3.81 (s, 6 H), 3.58 (br d, J = 3.9 Hz, 2 H), 1.32 (s, 6 H)
工程D 2-(6-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)ピリジン-3-イル)-2-メチルプロパナール
ジクロロメタン(150mL)中2-[6-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-3-ピリジル]-2-メチル-プロパン-1-オール(12.0g、29.5mmol)の溶液に、(1,1-ジアセトキシ-3-オキソ-1,2-ベンジオドキソール-1-イル)アセテート(15.02g、35.42mmol)を添加した。得られた反応混合物を20℃で20分間撹拌した。0℃で亜硫酸ナトリウムの水溶液(4N、80mL)を添加して反応混合物をクエンチし、その後ジクロロメタン(2×70mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(2×60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~20%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.52 - 9.21 (s, 1 H), 8.07 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 7.22 - 7.19 (m, 1 H), 7.10 - 7.04 (m, 4 H), 6.80 - 6.73 (m, 4 H), 6.45 - 6.34 (m, 1 H), 4.62 (s, 4 H), 3.74 - 3.68 (s, 6 H), 1.39 - 1.33 (s, 6 H)
工程E 5-(tert-ブチル)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)ピリジン-2-アミン
エチレングリコール(80mL)中2-[6-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-3-ピリジル]-2-メチル-プロパナール(11.0g、27.2mmol)の溶液に、ヒドラジンヒドラート(6.95g、136mmol)及び水酸化カリウム(7.63g、136mmol)を添加した。得られた反応混合物を180℃で2時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×60mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 391.2 [M+H]
工程F 5-(tert-ブチル)ピリジン-2-アミン
トリフルオロ酢酸(50mL)中5-tert-ブチル-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]ピリジン-2-アミン(11.0g、28.2mmol)の溶液を20℃で5時間撹拌した。その後、反応物をメタノール(100mL)で希釈し、濾過し、減圧下で濃縮し、0℃で1N水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH=8~9へと塩基化した。得られた混合物を濾過し、回収した固体を水(3×30mL)で洗浄し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 151.2 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.91 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.42 (dd, J = 2.6, 8.6 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 1.23 (s, 9 H).
工程G 6-(tert-ブチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
エチルアルコール(15mL)中5-tert-ブチルピリジン-2-アミン(1.80g、12.0mmol)及び2-クロロアセトアルデヒド(23.51g、119.8mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(1.71g、20.4mmol)を添加した。得られた反応混合物を80℃で5時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を亜硫酸ナトリウムの水溶液(2N、60mL)で希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 175.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.99 (s, 1 H), 7.58 - 7.50 (m, 3 H), 7.31 - 7.25 (m, 1 H), 1.34 (s, 9 H)
工程H 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-(tert-ブチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
エチルアルコール(15mL)及び1,4-ジオキサン(30mL)中6-tert-ブチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(4.0g、23mmol)、2,6-ジブロモピリジン(27.19g、114.8mmol)、トリフェニルホスフィン(0.602g、2.30mmol)、酢酸パラジウム(0.515g、2.30mmol)、及び炭酸カリウム(9.52g、68.9mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、窒素雰囲気下で、100℃で18時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 330.0 [M+H]
工程I (3S,4S)-tert-ブチル 3-((6-(6-(tert-ブチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(5.0mL)中3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-(tert-ブチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.150g、0.454mmol)、(3S,4S)-tert-ブチル3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.093g、0.454mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.038g、0.045mmol)、及び炭酸セシウム(0.444g、1.36mmol)の混合物を、窒素雰囲気化で、80℃で5時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 454.3 [M+H]
工程J 6-(6-(tert-ブチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2.0mL)中(3S,4S)-tert-ブチル3-((6-(6-(tert-ブチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.200g、0.441mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol)を添加した。反応混合物を20℃で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、150×30mm;0.04%塩酸含有水における3%~30%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 354.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.66 (s, 1 H), 8.50 (s, 1 H), 8.30 - 8.20 (m, 1 H), 8.00 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 7.75 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.32 (d, J = 7.3 Hz, 1 H), 6.86 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.58 - 5.37 (m, 1 H), 4.98 - 4.95 (m, 1 H), 3.89 - 3.62 (m, 4 H), 1.50 (s, 9 H)
表1における化合物はいずれも実施例1に記載の合成手順を用いて調製された。
表1 実施例1にしたがって調製された追加の化合物
実施例2
実施例合成手順#2(化合物10~18)
化合物10 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-(プロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(150mL)、テトラヒドロフラン(50mL)、及び水(50mL)中6-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(20.0g、102mmol)、カリウムトリフルオロ(イソプロペニル)ボロナート(30.04g、203.0mmol)、炭酸セシウム(99.22g、304.5mmol)、及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(7.43g、10.2mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、反応混合物を窒素雰囲気下で、80℃で3時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~20%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.14 - 8.11 (m, 1 H), 7.62 - 7.59 (m, 1 H), 7.57 - 7.53 (m, 2 H), 7.38 (dd, J = 1.9, 9.6 Hz, 1 H), 5.43 (s, 1 H), 5.17 - 5.14 (m, 1 H), 2.15 (dd, J = 0.6, 1.3 Hz, 3 H)
工程B 6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
n-ヘキサン中ジエチル亜鉛の溶液(1.0M、632.1mL、632.1mmol)を無水ジクロロメタン(200mL)に添加し、0℃まで冷却した。ジクロロメタン(100mL)中トリフルオロ酢酸(46.80mL、72.08g、632.1mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を0℃で10分間撹拌した。その後、ジクロロメタン(100mL)中CH(152.37g、568.90mmol)の溶液を添加し、反応物を0℃で更に20分間撹拌した。その後、ジクロロメタン(100mL)中6-イソプロペニルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(10.0g、63.2mmol)の溶液を添加し、室温まで徐々に加温しながら、得られた混合物を16時間撹拌した。その後、反応混合物を氷水(500mL)に注ぎ、ジクロロメタン(3×300mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 173.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.91 (s, 1 H), 7.51 - 7.48 (m, 1 H), 7.44 - 7.42 (m, 1 H), 6.99 (dd, J = 1.6, 9.3 Hz, 1 H), 1.36 - 1.30 (m, 3 H), 0.78 - 0.73 (m, 2 H), 0.72 - 0.63 (m, 2 H)
工程C 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
1,4-ジオキサン(16mL)及びエタノール(8mL)中6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.0g、5.8mmol)、2,6-ジブロモピリジン(6.88g、29.0mmol)、トリフェニルホスフィン(0.152g、0.581mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.130g、0.581mmol)、及び炭酸カリウム(3.21g、23.2mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、窒素雰囲気化で、80℃で18時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し,酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~60%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 328.0 [M+H]
工程D (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3.0mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.090g、0.274mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.084g、0.411mmol)、炭酸セシウム(0.268g、0.823mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.023g、0.027mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後、窒素雰囲気下で、80℃で18時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(3mL)で希釈し、酢酸エチル(3×3mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~50%の酢酸エチル)で精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 452.2 [M+H]
工程E N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3.0mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.221mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を添加した。得られた反応混合物を20℃で1時間撹拌した。その後、混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、HPLC(Kromasil C18カラム、3ミクロン、80×25mm;0.1%TFA含有水中5~35%アセトニトリル)で精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 382.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.86 (s, 1 H), 8.49 (s, 1 H), 8.00 (dd, J = 1.5, 9.4 Hz, 1 H), 7.91 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 7.70 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.31 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.75 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.60 - 5.34 (m, 1 H), 4.99 - 4.92 (m, 1 H), 3.88 (dd, J = 6.0, 12.5 Hz, 1 H), 3.80 - 3.74 (m, 1 H), 3.72 - 3.67 (m, 1 H), 3.66 - 3.61 (m, 1 H), 1.52 (s, 3 H), 1.09 - 0.99 (m, 2 H), 0.95 - 0.85 (m, 2 H)
表2における化合物はいずれも実施例2に記載の合成手順を用いて調製された。
表2 実施例2にしたがって調製された追加の化合物
実施例3
実施例合成手順#3(化合物19~28)
化合物19 2-(3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
工程A 2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
テトラヒドロフラン(20mL)中メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-カルボキシラート(1.0g、5.7mmol)の冷却した0℃の溶液に、ジエチルエーテル中臭化メチルマグネシウムの溶液(3.0M、7.57mL、22.7mmol)を添加した。得られた反応混合物を20℃に加温させ、2時間撹拌した。その後、反応物を0℃に冷却し、水(20mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(2×15)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 177.2 [M+H]
工程B 2-(3-(6-ブロモピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
エタノール(10mL)及び1,4-ジオキサン(20mL)中2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール(0.900g、5.11mmol)、2,6-ジブロモピリジン(6.05g、25.5mmol)、トリフェニルホスフィン(0.152g、0.581mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.115g、0.511mmol)、及び炭酸カリウム(4.99g、15.3mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、窒素雰囲気下で、100℃で18時間加熱した。反応物を濾過し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~70%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 332.0 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.94 (s, 1 H), 8.16 - 8.12 (s, 1 H), 7.68 - 7.60 (m, 2 H), 7.59 - 7.48 (m, 2 H), 7.33 - 7.29 (m, 1 H), 1.73 (s, 1 H), 1.70 (s, 6 H)
工程C (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中2-(3-(6-ブロモピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール(0.090g、0.271mmol)、(3S,4S)-tert-ブチル3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.083g、0.406mmol)、炭酸セシウム(0.265g、0.813mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.023g、0.027mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気化で、80℃で2時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 456.2 [M+H]
工程D 2-(3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
ジクロロメタン(3mL)中(3S,4S)-tert-ブチル3-フルオロ-4-((6-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.220mmolの溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。反応物を20℃で1時間撹拌し,その後減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、HPLC(Kromasil C18カラム、3ミクロン、80×25mm;0.1%TFA含有水中3~20%アセトニトリル)によって、精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 356.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.20 (s, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 8.09 (dd, J = 1.6, 9.4 Hz, 1 H), 7.94 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 7.69 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.30 (d, J = 7.3 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.56 - 5.35 (d, 1 H), 5.03 - 4.92 (m, 1 H), 3.94 (dd, J = 5.6, 12.5 Hz, 1 H), 3.81 - 3.60 (m, 3 H), 1.64 (s, 6 H)
表3における化合物はいずれも実施例3に記載の合成手順を用いて調製された。
表3 実施例3にしたがって調製された追加の化合物
実施例4
実施例合成手順#4(化合物29~39)
化合物29 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
1,4-ジオキサン(200mL)中6-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(15.0g、76.1mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(48.3g、190mmol)、酢酸カリウム(26.15g、266.5mmol)、及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(6.22g、7.61mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、90℃で2時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 245.1 [M+H]
工程B 6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
1,4-ジオキサン(200mL)及び水(85mL)中6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(19.0g、77.8mmol)、2-ブロモ-3,3,3-トリフルオロ-プロパ-1-エン(34.04g、194.6mmol),クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)(3.67g、4.67mmol)、及びリン酸カリウム(83.40mL、233.5mmol、2.8M)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で16時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~80%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 213.0 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.19 (s, 1 H), 7.67 - 7.46 (m, 3 H), 7.21 - 7.16 (m, 1 H), 5.99 (s, 1 H), 5.80 (d, J = 1.4 Hz, 1 H)
工程C 6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
無水トリフルオロ酢酸(150mL)中6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(5.00g、23.6mmol)及びメチルジフェニルスルホニウムテトラフルオロボラート(9.29g、30.6mmol)を含むオーブン乾燥させた20mLのバイアルに、窒素下で、テトラヒドロフラン中ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(47.13mL、47.14mmol、1.0M)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、その後20℃で2時間撹拌した。水(40mL)の添加により、反応混合物をクエンチし、その後酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Xtimate C18カラム、10ミクロン、250×80mm;10mM NHHCO水溶液中20~43%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 227.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.16 (s, 1 H), 7.58 (d, J = 0.6 Hz, 1 H), 7.54 - 7.48 (m, 2 H), 7.22 - 7.16 (m, 1 H), 1.37 - 1.32 (m, 2 H), 1.03 - 0.97 (m, 2 H)
工程D 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
エチルアルコール(50mL)及び1,4-ジオキサン(100mL)中6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(3.50g、15.5mmol)、2,6-ジブロモピリジン(25.66g、108.3mmol)、トリフェニルホスフィン(0.406g、1.55mmol)、酢酸パラジウム(0.521g、2.32mmol)、及び炭酸カリウム(6.42g、46.4mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で18時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~80%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 382.1 [M+H]
工程E (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.120g、0.314mmol)、(3S,4S)-tert-ブチル 3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.096g、0.471mmol)、炭酸セシウム(0.307g、0.942mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.026g、0.031mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で2時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 506.2 [M+H]
工程F N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中(3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.150g、0.297mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。反応物を20℃で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Waters Xbridge Prep OBD C18カラム、10ミクロン、150×40mm;10mM NHHCO水溶液中15~45%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 406.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.98 (s, 1 H), 8.13 (s, 1 H), 7.66 - 7.61 (m, 1 H), 7.59 - 7.50 (m, 2 H), 7.23 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 6.53 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 5.45 - 5.25 (m, 1 H), 4.90 - 4.87 (m, 1 H), 3.70 (dd, J = 5.4, 12.1 Hz, 1 H), 3.63 - 3.46 (m, 2 H), 3.43 - 3.32 (m, 1 H), 1.49 - 1.41 (m, 2 H), 1.31 - 1.16 (m, 2 H)
表4における化合物はいずれも実施例4に記載の合成手順を用いて調製された。
表4 実施例4にしたがって調製された追加の化合物
実施例5
実施例合成手順#5(化合物40~60)
化合物40 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(6-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エチルアルコール(20mL)中5-メトキシピリジン-2-アミン(2.50g、20.1mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(2.88g、34.2mmol)及び2-クロロアセトアルデヒド(39.52g、201.4mmol)を添加した。混合物を80℃で5時間加熱し、その後室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を炭酸ナトリウム水溶液(2N、60mL)で希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~80%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、生成物を得て、それを更にHPLC(Xtimate C18カラム、10ミクロン、250×80mm;10mM NHHCO水溶液中0~30%アセトニトリル)で精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 149.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.59 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.49 - 7.43 (m, 3 H), 6.96 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1 H), 3.76 (s, 3 H)
工程B 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エチルアルコール(30mL)及び1,4-ジオキサン(60mL)中6-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.00g、13.5mmol)、2,6-ジブロモピリジン(15.99g、67.49mmol)、トリフェニルホスフィン(0.354g、1.35mmol)、酢酸パラジウム(0.303g、1.35mmol)及び炭酸カリウム(5.60g、40.5mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 304.0 [M+H]
工程C (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(6-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(4.0mL)中3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.100g、0.329mmol)、(3S,4S)-tert-ブチル3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.067g、0.329mmol)、炭酸セシウム(0.321g、0.986mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.028g、0.033mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で2時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 428.2 [M+H]
工程D N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(6-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中(3S,4S)-tert-ブチル3-フルオロ-4-((6-(6-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.234mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol)を添加した。得られた混合物を20℃で2時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Waters Xbridge OBD C18カラム、10ミクロン、150×40mm;10mM NHHCO水溶液中5~35%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 328.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.34 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.91 (s, 1 H), 7.55 - 7.38 (m, 2 H), 7.13 - 7.01 (m, 2 H), 6.41 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 5.29 - 5.12 (m, 1 H), 4.71 - 4.64 (m, 1 H), 3.81 (s, 3 H), 3.65 - 3.52 (m, 1 H), 3.36 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 3.30 - 3.25 (m, 1 H), 3.12 (dd, J = 2.9, 12.6 Hz, 1 H)
表5における化合物はいずれも実施例5に記載の合成手順を用いて調製された。
表5 実施例5にしたがって調製された追加の化合物
実施例6
実施例合成手順#6(化合物61~106)
化合物61 6-(7-メトキシ-6-(1-メチル-1 H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3R,4S)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 5-クロロ-4-メトキシピリジン-2-アミン
アセトニトリル(500mL)中4-メトキシピリジン-2-アミン(80.0g、644mmol)に、0℃でアセトニトリル(300mL)中1-クロロピロリジン-2,5-ジオン(103.26g、773.32mmol)の溶液を滴下した。得られた混合物を0℃で2時間撹拌し、その後亜硫酸ナトリウム水溶液(2N、200mL)の添加により得られた混合物をクエンチし、その後水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~60%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.73 (s, 1 H), 6.24 (s, 1 H), 3.89 (s, 3 H)
工程B 6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エチルアルコール(400mL)中5-クロロ-4-メトキシ-ピリジン-2-アミン(50.0g、315mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(66.22g、788.2mmol)及び2-クロロアセトアルデヒド(309.37g、1.58mol)を添加した。得られた混合物を80℃で15時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で、得られた粗生成物を最初に精製し、生成物を得て、HPLC(Agela C18カラム、水中0~30%メタノール)で更に精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 183.2 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.86 (s, 1 H), 7.78 (s, 1 H), 7.50 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 7.17 (s, 1 H), 3.97 (s, 3 H)
工程C 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エチルアルコール(3mL)及び1,4-ジオキサン(6mL)中6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.50g、2.7mmol)、2,6-ジブロモピリジン(0.973g、4.11mmol)、トリフェニルホスフィン(0.072mg、0.274mmol)、酢酸パラジウム(0.061g、0.274mmol)、及び炭酸カリウム(1.14g、8.21mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後120℃で1.5時間、マイクロ波で加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで、得られた粗生成物を最初に精製した。その後、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~20%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 338.0 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.93 (s, 1 H), 8.20 (s, 1 H), 7.88 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.70 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.43 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 7.11 (s, 1 H), 4.03 (s, 3 H)
工程D (3R,4S)-tert-ブチル 3-((6-(6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(6mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.400g、1.18mmol)、(3R,4S)-tert-ブチル 3-アミノ-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.330g、1.30mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.099g、0.118mmol)、及び炭酸セシウム(0.962g、2.95mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、窒素雰囲気下で、80℃で4時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 512.2 [M+H]
工程E (3R,4S)-tert-ブチル 3-((6-(7-メトキシ-6-(1-メチル-1 H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(2mL)中(3R,4S)-tert-ブチル3-((6-(6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.090g、0.176mmol)、1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(0.040g、0.193mmol),クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)(0.014g、0.018mmol)、及びリン酸カリウム三塩基酸水溶液(1M、0.527mL)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で5時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 558.3 [M+H]
工程F 6-(7-メトキシ-6-(1-メチル-1 H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3R,4S)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中(3R,4S)-tert-ブチル3-((6-(7-メトキシ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.179mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol)を添加した。得られた反応混合物を20℃で1時間撹拌した。その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、150×30mm;0.1%TFA含有水中15~45%アセトニトリル)で、得られた生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 458.15 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.67 (s, 1 H), 8.25 (s, 1 H), 8.14 (s, 1 H), 7.91 (s, 1 H), 7.69 (dd, J = 7.6, 8.3 Hz, 1 H), 7.40 (s, 1 H), 7.23 (d, J = 7.3 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 4.98 - 4.91 (m, 1 H), 4.17 (s, 3 H), 3.96 (s, 3 H), 3.88 - 3.80 (m, 1 H), 3.59 - 3.41 (m, 4 H)
表6における化合物はいずれも実施例6に記載の合成手順を用いて調製された。
表6 実施例6にしたがって調製された追加の化合物
実施例7
実施例合成手順#7(化合物107~111)
化合物107 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-メトキシ-6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 5-ブロモ-4-メトキシピリジン-2-アミン
アセトニトリル(2000mL)中4-メトキシピリジン-2-アミン(106.0g、853.9mmol)の冷却した0℃の溶液に、1-ブロモピロリジン-2,5-ジオン(155.01g、870.95mmol)を添加した。室温まで徐々に加温しながら、得られた混合物を2時間撹拌した。その後、反応物を減圧下で濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(600mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×500mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.84 (s, 1 H), 6.13 (s, 1 H), 6.05 (br s, 2 H), 3.80 (s, 3 H)
工程B 6-ブロモ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エタノール(150mL)中5-ブロモ-4-メトキシ-ピリジン-2-アミン(10.0g、49.3mmol)及び2-クロロアセトアルデヒド(48.33g、246.3mmol、39.61mL)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(10.34g、123.1mmol)を添加した。得られた反応混合物を80℃で15時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 227.0 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.03 - 8.74 (m, 1 H), 7.78 - 7.62 (m, 1 H), 7.44 (s, 1 H), 7.09 (s, 1 H), 3.91 (s, 3 H)
工程C 7-メトキシ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
1,4-ジオキサン(500mL)中6-ブロモ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(20.0g、88.1mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(44.74g、176.2mmol)、酢酸カリウム(25.93g、264.3mmol)、及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリドジクロロメタン複合体(7.19g、8.81mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下、80℃で16時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 275.1 [M+H]
工程D 7-メトキシ-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
1,4-ジオキサン(300mL)及び水(78mL)中7-メトキシ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(15.0g、54.7mmol)、2-ブロモ-3,3,3-トリフルオロ-プロパ-1-エン(14.36g、82.08mmol),クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)(2.15g、2.74mmol)、及びリン酸カリウム三塩基酸水溶液(2.8M、58.63mL)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下、80℃で16時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル中0~30%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 243.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.36 (s, 1 H), 7.81 - 7.60 (m, 1 H), 7.56 - 7.34 (m, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 6.23 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 5.85 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 3.93 (s, 3 H)
工程E 7-メトキシ-6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
7-メトキシ-6-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.50g、10.3mmol)、テトラヒドロフラン中ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.0M、20.64mmol、20.64mL)、及び無水テトラヒドロフラン(60mL)を含有したオーブン乾燥させたバイアルに、メチルジフェニルスルホニウムテトラフルオロボラート(4.07g、13.4mmol)を窒素下で、0℃で添加した。得られた反応混合物を0℃で10分間撹拌し、その後20℃で2時間撹拌した。水(10mL)を添加して反応物をクエンチし、その後酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(DuraShell C18カラム、10ミクロン、250×25mm;10mM NHHCO水溶液中15~45%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 257.2 [M+H]
工程F 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-メトキシ-6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(20mL)中7-メトキシ-6-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.50g、1.95mmol)、2,6-ジブロモピリジン(0.925g、3.90mmol)、トリフェニルホスフィン(0.102g、0.390mmol)、酢酸パラジウム(0.044g、0.195mmol)、炭酸カリウム(0.809g、5.85mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.060g、0.585mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、110℃で15時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 412.2 [M+H]
工程G (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-メトキシ-6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(2mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-メトキシ-6-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.040g、0.097mmol)、(3S,4S)-tert-ブチル3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.022g、0.107mmol)、炭酸セシウム(0.079g、0.243mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.008g、0.010mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、窒素雰囲気下で、80℃で10時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 536.4 [M+H]
工程H N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-メトキシ-6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中(3S,4S)-tert-ブチル3-フルオロ-4-((6-(7-メトキシ-6-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.060g、0.112mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.519g、4.55mmol、0.337mL)を添加した。反応混合物を20℃で1時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、150×30mm;0.1%TFA含有水中15~45%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 436.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.11 - 9.71 (s, 1 H), 8.39 (s, 1 H), 7.69 (dd, J = 7.6, 8.3 Hz, 1 H), 7.37 - 7.24 (m, 2 H), 6.73 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.55 - 5.37 (m, 1 H), 4.95 (m, 1 H), 4.15 (s, 3 H), 3.87 - 3.61 (m, 4 H), 1.62 - 1.52 (m, 2 H), 1.34 - 1.22 (m, 2 H)
表7における化合物はいずれも実施例7に記載の合成手順を用いて調製された。
表7 実施例7にしたがって調製された追加の化合物
実施例8
実施例合成手順#8(化合物112~116)
化合物112 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-メトキシ-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 7-メトキシ-6-(プロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(200mL)、水(20mL)、及びテトラヒドロフラン(20mL)中実施例7、工程Bの生成物(6-ブロモ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン、10.0g、44.0mmol)、カリウムトリフルオロ(プロパ-1-エン-2-イル)ボラ―ト(9.78g、66.1mmol)、炭酸セシウム(43.05g、132.1mmol)、及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3.22g、4.40mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で10時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~15%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 189.3[M+H]
工程B 7-メトキシ-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
n-ヘキサンのジエチル亜鉛の溶液(212.5mL、212.5mmol、1M)を無水ジクロロメタン(100mL)に添加し、溶液を0℃に冷却した。無水ジクロロメタン(60mL)中トリフルオロ酢酸(24.23g、212.5mmol)の溶液をその後滴下し、得られた混合物を0℃で10分間撹拌した。ジクロロメタン(80mL)中ジヨードメタン(56.92g、212.5mmol)の溶液を添加し、反応物を0℃で更に20分間撹拌した。その後、ジクロロメタン(80mL)中7-メトキシ-6-(プロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(4.00g、21.3mmol)の溶液を添加し、室温まで徐々に加温しながら、得られた反応混合物を16時間撹拌した。その後、水(100mL)の添加により、反応混合物をクエンチし、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 203.3 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.88 (s, 1 H), 7.62 (s, 1 H), 7.47 (s, 1 H), 7.28 (s, 1 H), 3.96 - 3.78 (s, 3 H), 1.24 (s, 3 H), 0.65 (s, 4 H)
工程C 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-メトキシ-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(20mL)中7-メトキシ-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.50g、2.0mmol)、2,6-ジブロモピリジン(0.924g、3.90mmol)、トリフェニルホスフィン(0.102g、0.390mmol)、酢酸パラジウム(0.044g、0.195mmol)、炭酸カリウム(0.809g、5.85mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.060g、0.585mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、110℃で15時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 358.1 [M+H]
工程D (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-メトキシ-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(2mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-メトキシ-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.040g、0.112mmol)、(3S,4S)-tert-ブチル3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.025g、0.123mmol)、炭酸セシウム(0.091g、0.279mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.009g、0.011mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で10時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 482.4 [M+H]
工程E N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-メトキシ-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中(3S,4S)-tert-ブチル3-フルオロ-4-((6-(7-メトキシ-6-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.070g、0.145mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.674g、5.91mmol)を添加した。得られた反応混合物を20℃で1時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、150×30mm;0.1%TFA含有水中10~40%アセトニトリル)によって、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 382.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.83 (s, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 7.79 - 7.54 (m, 1 H), 7.40 - 7.15 (m, 2 H), 6.74 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.69 - 5.36 (m, 1 H), 5.00 - 4.92 (m, 1 H), 4.17 (s, 3 H), 3.96 - 3.63 (m, 4 H), 1.43 (s, 3 H), 0.87 (br d, J = 12.0 Hz, 4 H)
表8における化合物はいずれも実施例8に記載の合成手順を用いて調製された。
表8 実施例8にしたがって調製された追加の化合物
実施例9
実施例合成手順#9(化合物117~134)
化合物117 6-(6-シクロプロピル-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-シクロプロピル-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(30mL)及び水(2mL)中、実施例7、工程Bの生成物(6-ブロモ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン、3.60g、15.9mmol)、シクロプロピルボロン酸(2.72g、31.7mmol)、リン酸カリウム三塩基酸(10.10g、47.57mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.445g、1.59mmol)、及び酢酸パラジウム(II)(0.356g、1.59mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で15時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~30%酢酸エチル)によって、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 189.1 [M+H]
工程B 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-シクロプロピル-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
1,4-ジオキサン(20mL)及びエタノール(10mL)中6-シクロプロピル-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.00g、10.6mmol)、2,6-ジブロモピリジン(10.07g、42.50mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.239g、1.06mmol)、トリフェニルホスフィン(0.418g、1.59mmol)、及び炭酸カリウム(4.41g、31.9mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で15時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 344.0 [M+H]
工程C (3S,4S)-tert-ブチル 3-((6-(6-シクロプロピル-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(2mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-シクロプロピル-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.075g、0.218mmol)、(3S,4S)-tert-ブチル3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.049g、0.240mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.018g、0.022mmol)、及び炭酸セシウム(0.213g、0.654mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で3時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 468.1 [M+H]
工程D 6-(6-シクロプロピル-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中(3S,4S)-tert-ブチル3-((6-(6-シクロプロピル-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.214mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。得られた反応物を20℃で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、150×30mm;0.1%TFA含有水中1~25%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 368.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.46 (s, 1 H), 8.29 (s, 1 H), 7.67 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.34 - 7.19 (m, 2 H), 6.75 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.60 - 5.37 (m, 1 H), 4.88 - 4.80 (m, 1 H), 4.14 (s, 3 H), 3.89 - 3.61 (m, 5 H), 3.48 (br s, 1 H), 2.16 - 2.02 (m, 1 H), 1.14 - 0.99 (m, 2 H), 0.91 - 0.71 (m, 2 H)
表9における化合物はいずれも実施例9に記載の合成手順を用いて調製された。
表9 実施例9にしたがって調製された追加の化合物
実施例10
実施例合成手順#10(化合物135~147)
化合物135 2-(7-メトキシ-3-(6-(((3R,4S)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
工程A メチル7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-カルボキシラート
メタノール(250mL)及びトルエン(250mL)中実施例7、工程Bの生成物(6-ブロモ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン、8.00g、35.2mmol)の溶液に、トリエチルアミン(10.70g、105.7mmol)及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(2.58g、3.52mmol)をこの順で添加した。得られた反応混合物を一酸化炭素雰囲気(3MPa)下で、80℃で16時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル中0~20%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 207.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.69 (s, 1 H), 7.54 (s, 1 H), 7.46 (s, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 3.92 (s, 3 H), 3.90 (s, 3 H)
工程B 2-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
テトラヒドロフラン(100mL)中メチル7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-カルボキシラート(3.00g、14.6mmol)の冷却した0℃の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(19.4mL、58.2mmol、3.0M)を添加した。得られた反応混合物を徐々に室温まで加温しながら、2時間撹拌した。その後、反応混合物を0℃で水(20mL)を添加することによりクエンチし、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。
工程C 2-(3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
エチルアルコール(15mL)及び1,4-ジオキサン(30mL)中2-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール(3.00g、14.6mmol)、2,6-ジブロモピリジン(10.34g、43.64mmol)、トリフェニルホスフィン(0.382g、1.45mmol)、酢酸パラジウム(0.327g、1.45mmol)、及び炭酸カリウム(6.03g、43.6mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で16時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 362.1 [M+H]
工程D (3R,4S)-tert-ブチル 3-((6-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(0.5mL)中2-[3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル]プロパン-2-オール(0.100g、0.276mmol)の撹拌した溶液に、(3R,4S)-tert-ブチル3-アミノ-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.070g、0.276mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.023g、0.028mmol)及び炭酸セシウム(0.225g、0.691mmol)を添加した。得られた混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で15時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 536.3 [M+H]
工程E 2-(7-メトキシ-3-(6-(((3R,4S)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
ジクロロメタン(3mL)中(3R,4S)-tert-ブチル3-((6-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.120g、0.224mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.256g、22.4mmol)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Waters Xbridge Prep OBD C18カラム、10ミクロン、150×40mm;10mM NHHCO水溶液中15~45%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 436.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.58 (s, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 7.46 - 7.34 (m, 1 H), 7.15 (s, 1 H), 6.96 - 6.89 (m, 1 H), 6.33 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.15 (br s, 1 H), 4.52 (br s, 1 H), 3.92 (s, 3 H), 3.52 (br dd, J = 7.3, 11.2 Hz, 1 H), 3.47 - 3.37 (m, 1 H), 3.26 - 2.99 (m, 4 H), 1.61 (s, 3 H), 1.55 (s, 3 H)
表10における化合物はいずれも実施例10に記載の合成手順を用いて調製された。
表10 実施例10にしたがって調製された追加の化合物
実施例11
実施例合成手順#11(化合物148~153)
化合物148 N-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-メトキシ-6-(ピラゾロ[1,5-b]ピリダジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A tert-ブチル 4-((6-(6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシラート
磁気撹拌棒を備えた壁が厚い封止可能なフラスコに、実施例6、工程Cの生成物(3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン、0.575g、1.70mmol)、tert-ブチル4-アミノ-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.566g、2.55mmol)、RuPhosPdG3(0.142g、0.170mmol)、及び炭酸セシウム(1.66g、5.09mmol)をこの順に添加した。容器をゴム隔膜で封止し、30分間窒素でフラッシュした。シリンジを介して、テトラヒドロフラン(8.0mL、4Åモレキュラーシーブで乾燥し、保管し、窒素で30分間スパージングを通して脱酸素化した)を添加し、ゴム隔膜を取り除き、フラスコをテフロン(登録商標)スクリューキャップですぐに封止した。その後反応混合物を90℃で15時間加温した。その後、反応混合物を90℃まで15時間加温した。その後、反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、シリカで濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~20%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 480.2 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.02 (s, 1 H), 7.96 (s, 1 H), 7.51 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.12 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.05 (s, 1 H), 6.53 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.10 (s, 1 H), 4.00 (s, 3 H), 3.94 - 3.88 (m, 1 H), 3.77 - 3.52 (m, 2 H), 3.43 (d, J = 37.4 Hz, 1 H), 3.14 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 1.46 (s, 9 H)
工程B 3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾロ[1,5-b]ピリダジン
撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、3-ブロモピラゾロ[1,5-b]ピリダジン(0.100g、0.505mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(0.256g、1.01mmol)、酢酸カリウム(0.154g、1.57mmol)、及びXPhos Pd G2(0.019g、0.025mmol)をこの順に添加した。容器を圧力放出キャップで封止し、窒素で30分間フラッシュした。その後、テトラヒドロフラン(3mL、4Åモレキュラーシーブで乾燥し、保管し、窒素で30分間スパージングを通して脱酸素化した)を添加し、テトラヒドロフラン(3mL、4Åモレキュラーシーブで乾燥し、保管し、窒素で30分間スパージングを通して脱酸素化した)を添加し、加熱ブロック中で、得られた混合物を90℃まで19時間加温した。その後、反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(5mL)で希釈し、シリカで濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 246.1 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.37 (dd, J = 9.0, 1.9 Hz, 1 H), 8.21 (s, 1 H), 7.27 (ddd, J = 8.9, 4.4, 1.1 Hz, 1 H), 7.17 - 6.71 (m, 1 H), 1.23 (d, J = 1.2 Hz, 12 H)
工程C tert-ブチル 3,3-ジフルオロ-4-((6-(7-メトキシ-6-(ピラゾロ[1,5-b]ピリダジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、tert-ブチル(3S,4S)-3-((6-(6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.261g、0.565mmol)、1-(ジフルオロメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-カルボキシラート(0.276g、1.13mmol)、及びXPhos Pd G2(0.062g、0.085mmol)をこの順に添加した。容器を圧力放出キャップで封止し窒素で30分間フラッシュした。その後、リン酸カリウム三塩基酸水溶液(1.0M、2.26ミリリットル、2.26mmol、窒素で30分間スパージングを通して脱酸素化した)及びテトラヒドロフラン(2.0mL、4Åモレキュラーシーブで乾燥し、保管し、窒素で30分間スパージングを通して脱酸素化した)を添加し、加熱ブロック中で、得られた反応混合物を75℃まで6時間加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(10mL)で希釈し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 562.8 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.01 - 9.99 (m, 1 H), 8.16 (s, 1 H), 8.14 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 7.95 (s, 1 H), 7.81 - 7.76 (m, 1 H), 7.68 - 7.60 (m, 1 H), 7.50 - 7.43 (m, 1 H), 7.18 (s, 1 H), 7.12 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 6.47 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 3.93 (d, J = 1.3 Hz, 3 H), 3.89 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 3.74 - 3.48 (m, 3 H), 3.26 - 3.06 (m, 2 H), 1.46 (s, 9 H)
工程D N-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-メトキシ-6-(ピラゾロ[1,5-b]ピリダジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル(3S,4S)-3-((6-(6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.123g、0.226mmol)、ジクロロメタン(2.0mL)、及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)を添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、室温で一晩撹拌した。その後、反応物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、ジメチルスルホキシド(2.0mL)に溶解し、HPLC(Agilent XDB C18カラム、5ミクロン、30×100mm;HO中0~30%アセトニトリル、それぞれ0.1%トリフルオロ酢酸含有)を介して精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 463.2 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.84 (s, 1 H), 8.48 (dd, J = 4.5, 1.8 Hz, 1 H), 8.38 (s, 1 H), 8.31 (s, 1 H), 8.20 (dd, J = 9.2, 1.8 Hz, 1 H), 7.69 (dd, J = 8.4, 7.5 Hz, 1 H), 7.44 (s, 1 H), 7.31 - 7.28 (m, 1 H), 7.29 - 7.25 (m, 1 H), 6.73 (dd, J = 8.4, 0.7 Hz, 1 H), 5.22 - 4.99 (m, 1 H), 4.11 (s, 3 H), 4.10 - 4.06 (m, 1 H), 3.83 - 3.33 (m, 5 H)
表11における化合物はいずれも実施例11に記載の化学構造を用いて調製された。
表11 実施例11にしたがって調製された追加の化合物
実施例12
実施例合成手順#12(化合物154~155)
化合物154 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A tert-ブチル(3S,4S)-3-((6-(6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
磁気撹拌棒を備えた壁が厚い封止可能なフラスコに、実施例6、工程Cの生成物(3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン、2.39g、7.06mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(1.44g、7.06mmol)、RuPhosPd G3(0.059g、0.071mmol)、及び炭酸セシウム(6.90g、21.2mmol)をこの順に添加した。容器をゴム隔膜で封止し、窒素で30分間フラッシュした。その後、シリンジを介して、テトラヒドロフラン(30mL、4Åモレキュラーシーブで乾燥し、保管し、窒素で30分間スパージングを通して脱酸素化した)を添加した。隔膜を取り除き、フラスコをテフロン(登録商標)スクリューキャップですぐに封止した。反応混合物を15時間90℃まで加温し、その後室温まで冷却し、酢酸エチル(2×25mL)で希釈し、シリカで濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~30%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 461.8 [M + H]
工程B tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-((6-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
オーブン乾燥させた、撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、tert-ブチル(3S,4S)-3-((6-(6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.266g、0.575mmol)、及びXPhos Pd G2(0.062g、0.085mmol)をこの順に添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、窒素で30分間フラッシュした。リン酸カリウム三塩基酸水溶液(1.0M、2.30mL、2.30mmol、窒素で30分間スパージングを通して脱酸素化した)及びテトラヒドロフラン(2.0mL、4Åモレキュラーシーブで乾燥し、保管し、窒素で30分間スパージングを通して脱酸素化した)を添加し、加熱ブロック中で、得られた混合物を75℃に6時間加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(10mL)で希釈し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 427.9 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.82 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 7.43 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.07 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.89 (s, 1 H), 6.61 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 6.39 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 5.21 (d, J = 51.2 Hz, 1 H), 4.94 - 4.87 (m, 1 H), 4.59 - 4.50 (m, 1 H), 3.89 (s, 3 H), 3.69 - 3.45 (m, 4 H), 1.47 (s, 9 H)
工程C N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-((6-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.146g、0.342mmol)、ジクロロメタン(2.0mL)、及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)をこの順に添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、反応物を室温で一晩撹拌した。その後、反応物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、ジメチルスルホキシド(2.0mL)に溶解し、HPLC(Agilent XDB C18カラム、5ミクロン、30×100mm;HO中0~30%アセトニトリル、それぞれ0.1%トリフルオロ酢酸含有)を介して精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 328.1 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.93 (dd, J = 7.8, 0.7 Hz, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 7.67 (dd, J = 8.4, 7.5 Hz, 1 H), 7.29 (dd, J = 7.5, 0.7 Hz, 1 H), 7.26 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 7.10 (dd, J = 7.7, 2.6 Hz, 1 H), 6.69 (dd, J = 8.4, 0.8 Hz, 1 H), 5.59 - 5.27 (m, 1 H), 4.93 - 4.87 (m, 1 H), 4.06 (s, 3 H), 3.97 - 3.45 (m, 5 H), 3.38 - 3.32 (m, 1 H)
表12における化合物はいずれも実施例12に記載の化学構造を用いて調製された。
表12 実施例12にしたがって調製された追加の化合物
実施例13
実施例合成手順#13(化合物156~157)
化合物156 6-(6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-(6-クロロ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
マイクロ波バイアルに、実施例12、工程Aの生成物(tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-((6-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.208g、0.450mmol)、ジクロロメタン(2.0mL)、及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)をこの順に添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、反応物を室温で一晩撹拌した。その後、反応物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、ジメチルスルホキシド(2.0mL)に溶解し、HPLC(Agilent XDB C18カラム、5ミクロン、30×100mm;水中0~30%アセトニトリル、それぞれ0.1%トリフルオロ酢酸含有)を介して精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 362.1 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.15 (s, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 7.71 - 7.60 (m, 1 H), 7.34 (s, 1 H), 7.30 (dd, J = 7.5, 0.7 Hz, 1 H), 6.67 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.60 - 5.39 (m, 1 H), 4.88 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 4.13 (s, 3 H), 3.95 - 3.86 (m, 1 H), 3.77 - 3.56 (m, 4 H), 3.38 - 3.31 (m, 1 H)
表13における化合物はいずれも実施例13に記載の化学構造を用いて調製された。
表13 実施例13にしたがって調製された追加の化合物
実施例14
実施例合成手順#14(化合物158~164)
化合物158 6-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン
磁気撹拌棒を備えた壁が厚い封止可能なフラスコに、5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(2.60g、19.4mmol)、炭酸水素ナトリウム(4.07g、48.4mmol)、エタノール(50mL)、及び2-クロロアセトアルデヒド(7.54ミリリットル、48.4mmol、45%重量、HO中)をこの順に添加した。容器をテフロン(登録商標)スクリューキャップで封止し、反応混合物を8時間90℃まで加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、シリカで濾過し、水(20mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 159.0 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.23 (s, 1 H), 7.73 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 7.49 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.43 (dd, J = 9.2, 0.9 Hz, 1 H), 7.08 (dd, J = 9.4, 1.8, 0.4 Hz, 1 H), 2.05 - 1.87 (m, 1 H), 1.04 - 0.91 (m, 2 H), 0.82 - 0.62 (m, 2 H)
工程B 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン
磁気撹拌棒を備えた壁が厚い封止可能なフラスコに、6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.68g、17.0mmol)、2,6-ジブロモピリジン(4.02g、17.0mmol)、トリフェニルホスフィン(0.445g、1.70mmol)、炭酸カリウム(7.04g、50.9mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.190g、0.848mmol)、1,4-ジオキサン(50mL)、及びエタノール(25mL)をこの順に添加した。フラスコをテフロン(登録商標)スクリューキャップで封止し、反応混合物を9時間で100℃まで加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、シリカで濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 315.8 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.70 (s, 1 H), 8.25 (s, 1 H), 7.90 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.72 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.44 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.31 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 7.08 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 2.14 - 2.00 (m, 1 H), 1.14 - 1.01 (m, 2 H), 0.84 - 0.77 (m, 2 H)
工程C tert-ブチル(3S,4S)-3-((6-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
磁気撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.256g、0.816mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.167g、0.816mmol)、RuPhos Pd G3(0.068g、0.082mmol)、及び炭酸セシウム(0.798g、2.45mmol)をこの順に添加した。容器を圧力放出キャップで封止し、窒素で30分間フラッシュした。その後、テトラヒドロフラン(2.5mL)を添加し、加熱ブロック中で、得られた反応混合物を9時間で90℃まで加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(2×5mL)で希釈し、シリカで濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 437.9 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.81 (s, 1 H), 8.02 (s, 1 H), 7.67 - 7.63 (m, 1 H), 7.58 - 7.56 (m, 1 H), 7.13 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.07 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 6.45 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.23 (d, J = 51.1 Hz, 1 H), 5.00 - 4.88 (m, 1 H), 4.76 - 4.65 (m, 1 H), 4.01 - 3.32 (m, 4 H), 2.13 - 2.01 (m, 1 H), 1.49 (s, 9 H), 1.02 - 0.94 (m, 2 H), 0.79 - 0.70 (m, 2 H)
工程D 6-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル(3S,4S)-3-((6-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.123g、0.296mmol)、ジクロロメタン(2.0mL)、及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)をこの順に添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、反応物を室温で一晩撹拌した。その後、反応物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、ジメチルスルホキシド(2.0mL)に溶解し、HPLC(Agilent XDB C18カラム、5ミクロン、30×100mm;水中0~30%アセトニトリル、それぞれ0.1%トリフルオロ酢酸含有)を介して精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 338.1 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.90 (s, 1 H), 8.47 (s, 1 H), 7.95 - 7.78 (m, 1 H), 7.75 - 7.60 (m, 2 H), 7.32 (dd, J = 7.5, 0.7 Hz, 1 H), 6.73 (dd, J = 8.4, 0.7 Hz, 1 H), 5.71 - 5.33 (m, 1 H), 4.99 - 4.89 (m, 2 H), 3.97 - 3.85 (m, 1 H), 3.79 - 3.55 (m, 3 H), 3.49 - 3.33 (m, 1 H), 2.21 (p, J = 8.3, 4.9 Hz, 1 H), 1.18 - 0.80 (m, 4 H)
表14における化合物はいずれも実施例14に記載の化学構造を用いて調製された。
表14 実施例14にしたがって調製された追加の化合物
実施例15
実施例合成手順#15(化合物165~185)
化合物165 6-(6-(ジフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-(ジフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
磁気撹拌棒を備えた壁が厚い封止可能なフラスコに、5-(ジフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(2.00g、13.9mmol)、炭酸水素ナトリウム(2.91g、34.7mmol)、エタノール(46mL)、及び2-クロロアセトアルデヒド(4.86mL、34.7mmol、45%重量、HO中)をこの順に添加した。容器をテフロン(登録商標)スクリューキャップで封止し、5時間で90℃まで加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、シリカで濾過し、水(20mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 169.1 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.76 (s, 1 H), 7.94 (s, 1 H), 7.70 - 7.60 (m, 2 H), 7.45 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.87 (t, J = 55.5 Hz, 1 H)
工程B 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-(ジフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
磁気撹拌棒を備えた壁が厚い封止可能なフラスコに、6-(ジフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.00g、11.9mmol)、2,6-ジブロモピリジン(4.24g、17.9mmol)、トリフェニルホスフィン(0.313g、1.19mmol)、炭酸カリウム(4.94g、35.8mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.134g、0.596mmol)、1,4-ジオキサン(20mL)、及びエタノール(10mL)をこの順に添加した。容器をテフロン(登録商標)スクリューキャップで封止し、18時間で100℃まで加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、シリカで濾過し、減圧下で濃縮した。その後、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 325.7 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.11 - 10.04 (m, 1 H), 8.35 (s, 1 H), 7.92 (dd, J = 7.9, 0.7 Hz, 1 H), 7.72 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.61 (dd, J = 5.3, 1.7 Hz, 1 H), 7.58 - 7.56 (m, 1 H), 7.46 (dd, J = 7.9, 0.7 Hz, 1 H), 6.96 (t, J = 55.5 Hz, 1 H)
工程C tert-ブチル (3S,4S)-3-((6-(6-(ジフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
磁気撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-(ジフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.094g、0.290mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.089g、0.435mmol)、RuPhos Pd G3(0.024g、0.029mmol)、及び炭酸セシウム(0.283g、0.870mmol)をこの順に添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、窒素で30分間パージした。テトラヒドロフラン(2mL)を添加し、その後加熱ブロックにおいて、18時間90℃までバイアルを加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(2×5mL)で希釈し、シリカで濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 448.2 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.29 (s, 1 H), 8.20 (s, 1 H), 7.68 - 7.61 (m, 2 H), 7.59 - 7.54 (m, 1 H), 7.29 - 7.14 (m, 1 H), 6.87 (t, J = 55.4 Hz, 1 H), 6.50 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 50.7 Hz, 1 H), 4.95 - 4.87 (m, 1 H), 4.73 - 4.62 (m, 1 H), 3.92 - 3.52 (m, 4 H), 1.50 (s, 9 H)
工程D 6-(6-(ジフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル(3S,4S)-3-((6-(6-(ジフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート(0.196g、0.437mmol)、ジクロロメタン(2.0mL)、及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)をこの順に添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、反応物を室温で一晩撹拌した。その後、反応物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、ジメチルスルホキシド(2.0mL)に溶解し、HPLC(Agilent XDB C18カラム、5ミクロン、30×100mm;HO中0~30%アセトニトリル、それぞれ0.1%トリフルオロ酢酸含有)を介して精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 348.2 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.31 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 8.48 (s, 1 H), 7.97 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 7.91 (dd, J = 9.5, 1.6 Hz, 1 H), 7.67 (dd, J = 8.4, 7.5 Hz, 1 H), 7.35 (dd, J = 7.5, 0.7 Hz, 1 H), 7.00 (t, J = 55.1 Hz, 1 H), 6.68 (dd, J = 8.4, 0.7 Hz, 1 H), 5.62 - 5.40 (m, 1 H), 4.98 - 4.88 (m, 1 H), 3.96 - 3.86 (m, 1 H), 3.80 - 3.56 (m, 4 H), 3.28 - 3.05 (m, 1 H)
表15における化合物はいずれも実施例15に記載の化学構造を用いて調製された。
表15 実施例15にしたがって調製された追加の化合物
実施例16
実施例合成手順#16(化合物186~187)
化合物186 N-(6-(6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-アミン
工程A 6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
磁気撹拌棒を備えた壁が厚い封止可能なフラスコに、5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(2.00g、12.3mmol)、炭酸水素ナトリウム(2.59g、30.8mmol)、エタノール(30mL)、及び2-クロロアセトアルデヒド(3.92mL、30.8mmol、45%重量、HO中)をこの順に添加した。フラスコをテフロン(登録商標)スクリューキャップで封止し、反応混合物を4時間で80℃まで加温した。その後、混合物を室温まで冷却し、シリカで濾過し、水(25mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(2×25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~20%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 187.1 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.05 (s, 1 H), 8.01 (s, 1 H), 7.75 - 7.68 (m, 2 H), 7.49 (d, J = 9.4 Hz, 1 H)
工程B tert-ブチル 6-((6-ブロモピリジン-2-イル)アミノ)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシラート
磁気撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、2,6-ジブロモピリジン(0.20g、0.84mmol)、tert-ブチル6-アミノ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシラート(0.179g、0.844mmol)、ジメチルスルホキシド(2.0mL)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.442mL、2.53mmol)を添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、加熱ブロック中で、反応物を24時間で140℃まで加温した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、水(2×20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 368.1 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 7.23 (t, J = 8.3, 7.4 Hz, 1 H), 6.64 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 6.34 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 4.96 - 4.86 (m, 1 H), 4.20 - 4.04 (m, 1 H), 3.99 (s, 2 H), 3.85 (s, 2 H), 2.69 - 2.54 (m, 2 H), 2.13 - 2.03 (m, 2 H), 1.43 (s, 9 H)
工程C tert-ブチル6-((6-(6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシラート
磁気撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.033g、0.176mmol)、tert-ブチル6-((6-ブロモピリジン-2-イル)アミノ)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシラート(0.065g、0.176mmol)、トリフェニルホスフィン(0.007g、0.026mmol)、炭酸カリウム(0.073g、0.529mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.001g、0.009mmol)、1,4-ジオキサン(0.3mL)、及びエタノール(0.15mL)をこの順に添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、加熱ブロック中で、反応混合物で24時間100℃まで加温した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(5mL)で希釈し、シリカで濾過し、減圧下で濃縮した。その後、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 474.2 [M + H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.57 (s, 1 H), 8.20 (s, 1 H), 7.80 - 7.75 (m, 1 H), 7.60 - 7.54 (m, 1 H), 7.50 - 7.42 (m, 1 H), 7.17 - 7.06 (m, 1 H), 6.43 - 6.37 (m, 1 H), 4.94 - 4.86 (m, 1 H), 4.45 - 4.25 (m, 1 H), 4.01 (s, 2 H), 3.88 (s, 2 H), 2.75 - 2.65 (m, 2 H), 2.21 - 2.10 (m, 2 H), 1.43 (s, 9 H)
工程D N-(6-(6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-アミン
マイクロ波バイアルに、tert-ブチル6-((6-(6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシラート(0.091g、0.192mmol)、ジクロロメタン(2.0mL)、及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)をこの順に添加した。バイアルを圧力放出キャップで封止し、反応物を室温で一晩撹拌した。その後、反応物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、ジメチルスルホキシド(2.0mL)に溶解し、HPLC(Agilent XDB C18カラム、5ミクロン、30×100mm;HO中20~60%アセトニトリル、それぞれ0.1%トリフルオロ酢酸含有)で、精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 374.1 [M + H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 10.47 (s, 1 H), 8.42 (s, 1 H), 7.89 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 7.60 (dd, J = 9.5, 1.9 Hz, 1 H), 7.53 - 7.46 (m, 1 H), 7.19 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 4.28 - 4.15 (m, 1 H), 4.00 (t, J = 6.2 Hz, 2 H), 3.93 (t, J = 6.1 Hz, 2 H), 2.72 - 2.57 (m, 2 H), 2.33 - 2.28 (m, 1 H), 2.33 - 2.10 (m, 3 H)
表16における化合物はいずれも実施例16に記載の化学構造を用いて調製された。
表16 実施例16にしたがって調製された追加の化合物
実施例17
実施例合成手順#17(化合物188~191)
化合物188 6-(6-シクロプロピル-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-クロロ-7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン及び6-クロロ-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エタノール(100mL)中5-クロロ-4-フルオロ-ピリジン-2-アミン(10.0g、68.2mmol)の溶液に、2-ブロモ-1,1-ジエトキシ-エタン(30.93g、156.9mmol、23.61mL)及び酢酸中臭化水素酸の溶液(33%v/v、20.72g、85.30mmol、13.91mL)を添加した。得られた反応物を80℃で15時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~70%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、部分的に精製された生成物を得て、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で更に精製し、6-クロロ-7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジンを得た。LCMS m/z 171.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ = 8.23 (d, J = 6.9 Hz, 1 H), 7.61 (s, 1 H), 7.53 (s, 1 H), 7.34 (d, J = 9.1 Hz, 1 H) and 6-クロロ-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン: LCMS m/z 197.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.13 - 8.11 (s, 1 H), 7.51 - 7.47 (d, 1 H), 7.40 - 7.37 (s, 1 H), 6.94 - 6.91 (s, 1 H), 4.15 - 4.10 (m, 2 H), 1.51 (t, J = 6.9 Hz, 3 H)
工程B 6-シクロプロピル-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(10mL)及び水(1mL)中6-クロロ-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.950g、4.83mmol)、シクロプロピルボロン酸(0.830g、9.66mmol)、リン酸カリウム(3.08g、14.5mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.108g、0.483mmol)、及びトリシクロヘキシルホスファン(0.135g、0.483mmol、0.157mL)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 203.1 [M+H]
工程C 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-シクロプロピル-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(15mL)中6-シクロプロピル-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.600g、2.97mmol)、2,6-ジブロモピリジン(2.11g、8.90mmol)、炭酸カリウム(1.23g、8.90mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.067g、0.297mmol)、トリフェニルホスフィン(0.117g、0.445mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.091g、0.890mmol、0.102mL)の混合物を脱気し、窒素でパージし、窒素雰囲気下で、100℃で20時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~15%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 358.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.48 - 9.41 (s, 1 H), 8.01 - 7.93 (s, 1 H), 7.59 - 7.56 (dd, 1 H), 7.53 - 7.50 (dd, 1 H), 7.24 - 7.21 (dd, 1 H), 6.91 - 6.85 (s, 1 H), 4.19 - 4.08 (m, 2 H), 2.04 ( d, J = 0.9 Hz, 1 H), 1.53 - 1.47 (t, 3 H), 0.99 - 0.94 (m, 2 H), 0.78 - 0.73 (m, 2 H)
工程D (3S,4S)-tert-ブチル 3-((6-(6-シクロプロピル-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-シクロプロピル-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.080g、0.223mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.046g、0.223mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.019g、0.022mmol)、及び炭酸セシウム(0.218g、0.670mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で4時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 482.4 [M+H]
工程E 6-(6-シクロプロピル-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-(6-シクロプロピル-7-エトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.110g、0.228mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.41g、12.4mmol、0.917mL)を添加した。得られた反応物を20℃で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、150×30mm;0.1%TFA含有水中20~35%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 382.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.46 (s, 1 H), 8.25 (s, 1 H), 7.67 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 6.72 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.54 - 5.36 (m, 1 H), 5.02 - 4.90 (m, 1 H), 4.36 (q, J = 7.0 Hz, 2 H), 3.87 (dd, J = 6.0, 12.6 Hz, 1 H), 3.80 - 3.61 (m, 3 H), 2.16 - 2.02 (m, 1 H), 1.58 (t, J = 6.9 Hz, 3 H), 1.12 - 0.99 (m, 2 H), 0.87 - 0.71 (m, 2 H)
表17における化合物はいずれも実施例17に記載の化学構造を用いて調製された。
表17 実施例17にしたがって調製された追加の化合物
実施例18
実施例合成手順#18(化合物192~199)
化合物192 6-(6-シクロプロピル-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-クロロ-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中2,2-ジフルオロエタノール(3.61g、44.0mmol)の溶液に、炭酸カリウム(3.65g、26.38mmol)を添加した。得られた反応混合物を100℃で30分間撹拌した。その後、6-クロロ-7-フルオロ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.50g、8.79mmol)を添加し、反応混合物を100℃で4.5時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を石油エーテル:酢酸エチルの1:1混合物(3×10mL)で洗浄し、回収した固体を濃縮し、減圧下で乾燥させ、表題化合物を得た。
工程B 6-シクロプロピル-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(20mL)及び水(2mL)中6-クロロ-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.70g、7.31mmol)、シクロプロピルボロン酸(1.26g、14.6mmol)、リン酸カリウム(4.65g、21.9mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.164g、0.731mmol)、及びトリシクロヘキシルホスファン(0.205g、0.731mmol、0.237mL)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 239.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.52 - 8.44 (s, 1 H), 7.95 - 7.90 (s, 1 H), 7.60 - 7.44 (m, 1 H), 7.39 - 7.21 (m, 1 H), 6.98 - 6.91 (m, 1 H), 6.81 - 6.73 (m, 1 H), 6.35 - 6.01 (m, 1 H), 4.36 - 4.18 (m, 3 H), 1.91 - 1.72 (m, 5 H), 0.88 - 0.76 (m, 2 H), 0.61 - 0.50 (m, 2 H)
工程C 3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-シクロプロピル-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(20mL)中6-シクロプロピル-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.40g、5.88mmol)、2,6-ジブロモピリジン(4.18g、17.6mmol)、炭酸カリウム(2.44g、17.6mmol)、トリフェニルホスフィン(0.231g、0.881mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.132g、0.588mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.180g、1.76mmol、0.203mL)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~15%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 394.0 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.48 - 9.41 (s, 1 H), 8.37 - 8.30 (m, 1 H), 8.03 - 7.92 (m, 1 H), 7.84 - 7.73 (m, 1 H), 7.50 - 7.43 (m, 1 H), 7.31 - 7.22 (m, 1 H), 6.70 - 6.34 (m, 1 H), 4.61 - 4.45 (m, 2 H), 3.17 (d, J = 5.3 Hz, 1 H), 2.09 - 1.98 (m, 1 H), 1.04 - 0.95 (m, 2 H), 0.77 - 0.66 (m, 2 H)
工程D (3S,4S)-tert-ブチル3-((6-(6-シクロプロピル-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-シクロプロピル-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.100g、0.254mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.052g、0.254mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.021g、0.025mmol)、及び炭酸セシウム(0.248g、0.761mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で4時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 518.4 [M+H]
工程E 6-(6-シクロプロピル-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-[6-シクロプロピル-7-(2,2-ジフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.120g、0.232mmol)の混合物に、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.5mmol、1.00mL)を添加した。得られた反応物を20℃で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、3ミクロン、80×30mm;0.1%TFA含有水中15~45%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 418.1 [M+H]; 1H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.54 (s, 1 H), 8.31 (s, 1 H), 7.67 (dd, J = 7.6, 8.3 Hz, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.25 (d, J = 7.3 Hz, 1 H), 6.71 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 6.37 (tt, J = 3.5, 54.4 Hz, 1 H), 5.56 - 5.34 (m, 1 H), 4.87 - 4.77 (m, 1 H), 4.59 (dt, J = 3.5, 13.6 Hz, 2 H), 3.87 (dd, J = 6.1, 12.8 Hz, 1 H), 3.77 - 3.59 (m, 3 H), 2.13 - 2.05 (m, 1 H), 1.12 - 1.00 (m, 2 H), 0.89 - 0.74 (m, 2 H)
表18における化合物はいずれも実施例18に記載の化学構造を用いて調製された。
表18 実施例18にしたがって調製された追加の化合物
実施例19
実施例合成手順#19(化合物200~208)
化合物200 (R)-N-(6-(7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-7-アミン
工程A 7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
ジオキサン(20mL)中イソプロパノール(4.41g、73.46mmol、5.62mL)の溶液に、水素化ナトリウム(2.94g、73.46mmol、60%純度)を0℃で添加した。得られた反応混合物20℃まで加温しながら、30分間撹拌した。その後、7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.00g、14.7mmol)を添加し、得られた混合物を80℃で5時間撹拌した。その後反応物を0℃まで冷却し、水(25mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 177.1 [M+H]
工程B 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(20mL)中7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.70g、9.65mmol)、2,6-ジブロモピリジン(6.86g、28.9mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.217g、0.965mmol)、トリフェニルホスフィン(0.506g、1.93mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.296g、2.89mmol、0.333mL)、及び炭酸カリウム(4.00g、28.9mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で15時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 332.0 [M+H]
工程C (R)-tert-ブチル7-((6-(7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-イソプロポキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.045g、0.135mmol)、tert-ブチル(7R)-7-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボキシラート(0.029g、0.135mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.011g、0.014mmol)、及び炭酸セシウム(0.110g、0.339mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で2時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 464.26 [M+H]
工程D (R)-N-(6-(7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-7-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(7R)-7-[[6-(7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボキシラート(0.070g,0.151mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。得られた反応混合物を20℃で30分間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、3ミクロン、80×30mm;0.1%TFA含有水中1~30%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 364.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.81 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.36 - 8.27 (m, 1 H), 7.68 - 7.61 (m, 1 H), 7.31 - 7.18 (m, 2 H), 7.31 - 7.17 (m, 1 H), 6.72 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 6.75 - 6.69 (m, 1 H), 4.96 (br s, 1 H), 4.97 - 4.94 (m, 1 H), 4.30 (dd, J = 3.0, 5.3 Hz, 1 H), 4.33 - 4.28 (m, 1 H), 3.81 (dd, J = 5.6, 11.9 Hz, 1 H), 3.86 - 3.77 (m, 1 H), 3.70 (br d, J = 11.6 Hz, 1 H), 3.67 - 3.67 (m, 1 H), 3.59 (dd, J = 2.8, 11.8 Hz, 1 H), 3.57 - 3.56 (m, 1 H), 3.24 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 3.27 - 3.21 (m, 1 H), 1.50 (d, J = 6.0 Hz, 5 H), 1.53 - 1.46 (m, 1 H), 1.14 - 1.08 (m, 1 H), 1.16 - 1.08 (m, 1 H), 1.02 - 0.86 (m, 1 H), 1.01 - 0.85 (m, 2 H)
表19における化合物はいずれも実施例19に記載の合成手順を用いて調製された。
表19 実施例19にしたがって調製された追加の化合物
実施例20
実施例合成手順#20(化合物215~218)
化合物215及び化合物216 1,1,1-トリフルオロ-2-(3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オールの高速溶出及び低速溶出ジアステレオマー
工程A 5-ブロモ-4-メトキシピリジン-2-アミン
アセトニトリル(150mL)中4-メトキシピリジン-2-アミン(30.0g、242mmol)の溶液に、0℃でN-ブロモスクシンイミド(45.16g、253.7mmol)を滴下した。得られた混合物を20℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を酢酸エチル(3×50mL)で洗浄し、回収した固体を減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 203.0 [M+H]
工程B 6-ブロモ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エタノール(600mL)中5-ブロモ-4-メトキシ-ピリジン-2-アミン(56.0g、276mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(57.93g、689.5mmol)及び2-クロロアセトアルデヒド(216.5g、1.100mol、177.5mL、40%純度)を添加した。得られた混合物を80℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、水(300mL)で希釈し、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル中0~20%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 227.0 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.26 - 8.18 (m, 1 H), 7.47 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.37 (s, 1 H), 6.90 (s, 1 H), 3.91 (s, 3 H)
工程C 6-(1-エトキシビニル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
ジオキサン(50mL)中6-ブロモ-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン(5.00g、22.0mmol)、トリブチル(1-エトキシビニル)スタンナン(15.39g、42.61mmol、14.38mL)、[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1.61g、2.20mmol)、及びヨウ化銅(0.419g、2.20mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、2Mフッ化カリウム水溶液(30mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を水(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(2×150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 219.3 [M+H]
工程D 1-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)エタノン
酢酸エチル(10mL)中6-(1-エトキシビニル)-7-メトキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.80g、8.25mmol)の溶液に塩酸(12M、1mL)を添加した。得られた混合物を20℃で30分間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を酢酸エチル(2×15mL)で洗浄し、表題化合物を得た。LCMS m/z 191.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.26 - 8.18 (m, 1 H), 7.47 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 7.37 (s, 1 H), 6.90 (s, 1 H), 3.91 (s, 3 H)
工程E 1,1,1-トリフルオロ-2-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
テトラヒドロフラン(20mL)中1-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)エタノン(1.50g、7.89mmol)の溶液に、フッ化セシウム(5.99g、39.4mmol)及びトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(8.41g、59.2mmol)を添加した。得られた混合物を20℃で2時間撹拌した。その後、塩酸(12M、1.5mL)を添加し、反応物を20℃で更に30分間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、回収した固体を酢酸エチル(2×50mL)で洗浄し、表題化合物を得た。LCMS m/z 261.0 [M+H]
工程F 2-(3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-オール
トルエン(10mL)中1,1,1-トリフルオロ-2-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール(0.650g、2.50mmol)、2,6-ジブロモピリジン(0.591g、2.50mmol)、酢酸パラジウム(0.056g、0.250mmol)、トリフェニルホスフィン(0.131g、0.500mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.076g、0.749mmol、0.086mL)、及び炭酸カリウム(1.04g、7.49mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で15時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 416.1 [M+H]
工程G (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-メトキシ-6-(1,1,1-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.039g、0.192mmol)、2-[3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-メトキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル]-1,1,1-トリフルオロ-プロパン-2-オール(0.080g、0.192mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.016g、0.019mmol)、及び炭酸セシウム(0.156g、0.481mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で2時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 540.2[M+H]
工程H 1,1,1-トリフルオロ-2-(3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オールの高速溶出及び低速溶出ジアステレオマー
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-メトキシ-6-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.185mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.769g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中5~25%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、絶対配置不明のジアステレオマーとして、表題化合物を得た。高速溶出ジアステレオマー:LCMS m/z 440.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.48 (s, 1 H), 8.39 (s, 1 H), 7.66 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.37 (br d, J = 3.9 Hz, 1 H), 7.30 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 6.70 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.51 - 5.35 (m, 1 H), 4.98 (br dd, J = 4.1, 12.7 Hz, 1 H), 4.11 (s, 3 H), 3.89 - 3.74 (m, 2 H), 3.73 - 3.65 (m, 2 H), 1.97 (s, 3 H). 低速溶出ジアステレオマー: LCMS m/z 440.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.25 - 10.21 (m, 1 H), 8.34 - 8.30 (m, 1 H), 7.69 - 7.63 (m, 1 H), 7.41 - 7.36 (m, 1 H), 7.27 - 7.22 (m, 1 H), 6.71 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.43 - 5.25 (m, 1 H), 5.03 (br dd, J = 5.1, 12.6 Hz, 1 H), 4.11 (s, 3 H), 3.90 - 3.72 (m, 2 H), 3.70 - 3.59 (m, 2 H), 1.97 (s, 3 H)
表20における化合物はいずれも実施例20に記載の合成手順を用いて調製された。
表20 実施例20にしたがって調製された追加の化合物
実施例21
実施例合成手順#21(化合物219~220)
化合物219 6-(6-クロロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-クロロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
イソプロパノール(6mL)中6-クロロ-7-フルオロ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.480g、2.81mmol)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド(1.58g、14.1mmol)を添加した。得られた混合物を60℃で15時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~50%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 211.1 [M+H]
工程B 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-クロロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(10mL)中6-クロロ-7-イソプロポキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.450g、2.14mmol)、2,6-ジブロモピリジン(1.52g、6.41mmol)、酢酸パラジウム(0.047g、0.214mmol)、トリフェニルホスフィン(0.112g、0.427mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.065g、0.641mmol、0.074mL)、及び炭酸カリウム(0.886g、6.41mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で15時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 366.1 [M+H]
工程C (3S,4S)-tert-ブチル 3-((6-(6-クロロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-クロロ-7-イソプロポキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.100g、0.273mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.056g、0.273mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.023g、0.027mmol)、及び炭酸セシウム(0.222g、0.682mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で2時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 490.3 [M+H]
工程D. 6-(6-クロロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-(6-クロロ-7-イソプロポキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.080g、0.163mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)に添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中1~26%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 390.0 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.18 (s, 1 H), 8.41 - 8.36 (m, 1 H), 7.65 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.43 (s, 1 H), 7.29 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.72 - 6.65 (m, 1 H), 5.55 - 5.39 (m, 1 H), 4.99 (td, J = 6.1, 12.1 Hz, 1 H), 4.88 - 4.81 (m, 1 H), 3.90 (dd, J = 6.3, 12.8 Hz, 1 H), 3.76 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 3.71 - 3.61 (m, 2 H), 1.51 (d, J = 6.0 Hz, 6 H)
表21における化合物はいずれも実施例21に記載の合成手順を用いて調製された。
表21 実施例21にしたがって調製された追加の化合物
実施例22
実施例合成手順#22(化合物221)
化合物221 3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド
工程A メチル3-(6-ブロモピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキシラート
トルエン(8mL)中メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキシラート(0.800g、4.54mmol)、2,6-ジブロモピリジン(3.23g、13.6mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.102g、0.454mmol)、トリフェニルホスフィン(0.179g、0.681mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.139g、1.36mmol、0.157mL)、及び炭酸カリウム(1.88g、13.6mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 333.9 [M+H]
工程B メチル3-(6-(((3S,4S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(10mL)中メチル3-(6-ブロモ-2-ピリジル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキシラート(0.400g、1.20mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.246g、1.20mmol)、炭酸セシウム(1.18g、3.61mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.101g、0.120mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~50%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 456.2 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 1.42 (s, 9 H), 3.39 - 3.54 (m, 3 H), 3.60 (br d, J = 11.6 Hz, 1 H), 3.67 - 3.78 (m, 1 H), 3.89 (s, 3 H), 4.54 (br s, 1 H), 5.13 - 5.32 (m, 1 H), 6.49 (d, J = 8.33 Hz, 1 H), 7.27 (d, J = 7.45 Hz, 1 H), 7.33 (dd, J =7.34, 1.64 Hz, 1 H), 7.47 - 7.69 (m, 3 H), 8.20 (s, 1 H), 8.46 (s, 1 H), 9.92 - 10.03 (m, 1 H)
工程C (3S,4S)-tert-ブチル 3-((6-(7-カルバモイルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
アンモニア(メタノール中7M溶液、3mL)中メチル3-[6-[[(3S,4S)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-フルオロ-ピロリジン-3-イル]アミノ]-2-ピリジル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキシラート(0.080g、0.176mmol)の混合物を55℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 441.2 [M+H]
工程D 3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-(7-カルバモイルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.227mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.5mmol、1.00mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中1~35%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 341.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.19 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 8.62 (s, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 7.79 - 7.68 (m, 2 H), 7.39 (d, J = 7.2 Hz, 1 H), 6.74 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.62 - 5.42 (m, 1 H), 4.99 - 4.94 (m, 1 H), 3.96 (dd, J = 6.2, 12.6 Hz, 1 H), 3.80 (s, 1 H), 3.77 - 3.59 (m, 2 H)
実施例23
実施例合成手順#23(化合物222~223)
化合物222 3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)-N-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド
工程A 3-(6-(((3S,4S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボン酸
メタノール(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)中実施例22、工程Bの生成物(メチル3-[6-[[(3S,4S)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-フルオロ-ピロリジン-3-イル]アミノ]-2-ピリジル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキシラート、0.120g、0.263mmol)、及び2M水酸化ナトリウム水溶液(0.263mL、0.526mmol)の混合物を40℃で2時間撹拌した。その後、混合物を0℃まで冷却し、2N塩酸水溶液の添加によりpH約3に酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 442.2 [M+H]
工程B (3S,4S)-tert-ブチル3-フルオロ-4-((6-(7-(メチルカルバモイル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
ジクロロメタン(2mL)中3-[6-[[(3S,4S)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-フルオロ-ピロリジン-3-イル]アミノ]-2-ピリジル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボン酸(0.060g、0.136mmol)の溶液に、N-エチル-N-イソプロピル-プロパン-2-アミン(0.123g、0.951mmol、165.72uL)及び[ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ(ジメチルアミノ)メチレン]-ジメチルアンモニウムテトラフルオロボラ―ト(0.109g、0.340mmol)を添加した。得られた反応物を室温で15分間撹拌した。その後テトラヒドロフラン中メチルアミンの溶液(2M、0.476mL、0.952mmol)の溶液を添加し、その後反応物を室温で更に3時間撹拌した。その後、反応物を水(2mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ,無水硫酸ナトリウムで乾燥させ,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 455.2 [M+H]
工程C 3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)-N-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-(メチルカルバモイル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.060g、0.132mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.15g、10.1mmol、0.750mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中1~20%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 355.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.19 (br d, J = 7.1 Hz, 1 H), 8.62 (s, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 7.79 -7.68 (m, 2 H), 7.39 (br d, J = 7.2 Hz, 1 H), 6.74 (br d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.62 - 5.42 (m, 1 H), 4.99 - 4.94 (m, 1 H), 3.96 (br dd, J = 6.2, 12.6 Hz, 1 H), 3.80 (br s, 1 H), 3.77 - 3.59 (m, 2 H), 3.03 (s, 3 H)
表22における化合物はいずれも実施例23に記載の合成手順を用いて調製された。
表22 実施例23にしたがって調製された追加の化合物
実施例24
実施例合成手順#24(化合物224~225)
化合物224 6-(7-シクロプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6-クロロ-7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エタノール(20mL)中5-クロロ-4-フルオロ-ピリジン-2-アミン(2.00g、13.7mmol)の溶液に、2-ブロモ-1,1-ジエトキシ-エタン(6.19g、31.4mmol、4.72mL)及び酢酸中臭化水素酸の溶液(33%v/v、4.14g、17.1mmol、2.78mL)を添加した。得られた反応物を80℃で15時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~60%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 171.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.65 - 8.85 (m, 1 H), 7.83 (br d, J = 6.2 Hz, 1 H), 7.58 (dd, J = 5.5, 1.4 Hz, 1 H), 7.41 (br t, J = 10.1 Hz, 1 H)
工程B 6-クロロ-7-シクロプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
N,N-ジメチルアセトアミド(10mL)中シクロプロパノール(0.306g、5.28mmol)の冷却した0℃の溶液に、水素化ナトリウム(0.211g、5.28mmol、60%純度)を少しずつ添加した。その後、得られた反応混合物を室温まで加温しながら、30分間撹拌した。その後、6-クロロ-7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.300g、1.76mmol)を添加し、窒素雰囲気化で更に16時間混合物を撹拌した。その後、反応混合物を0℃冷却し、水(10mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 209.1 [M+H]
工程C 7-シクロプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
メタノール(5mL)中6-クロロ-7-(シクロプロポキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.110g、0.527mmol)、水酸化ナトリウム(0.063g、1.58mmol)、及び10%パラジウム炭素(0.124g、0.105mmol)の混合物を水素で3回パージし、その後水素雰囲気下で、室温で16時間撹拌した。その後、混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 175.3 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.33 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.72 (s, 1 H), 7.45 - 7.53 (m, 1 H), 7.21 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.69 (dd, J = 7.4, 2.3 Hz, 1 H), 3.86 - 4.00 (m, 1 H), 0.90 - 0.96 (m, 2 H), 0.77 - 0.85 (m, 2 H)
工程D 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-シクロプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(1mL)中7-(シクロプロポキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.040g、0.230mmol)、2,6-ジブロモピリジン(0.163g、0.689mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.0052g、0.023mmol)、トリフェニルホスフィン(0.009g、0.034mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.007g、0.069mmol)、及び炭酸カリウム(0.095g、0.689mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~10%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 332.0 [M+H]
工程E (3S,4S)-tert-ブチル3-((6-(7-シクロプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(10mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-(シクロプロポキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.020g、0.061mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.012g、0.061mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.005g、0.006mmol)、及び炭酸セシウム(0.049g、0.151mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 454.2 [M+H]
工程F 6-(7-シクロプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-[7-(シクロプロポキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.050g、0.110mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.038g、0.331mmol、0.024mL)を添加した。得られた反応物を20℃で30分間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中1~28%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 354.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.86 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 8.27 (s, 1 H), 7.57 (t, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.43 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 7.19 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 7.6, 2.4 Hz, 1 H), 6.60 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.23 - 5.47 (m, 1 H), 4.02 (tt, J = 5.9, 2.9 Hz, 1 H), 3.80 (dd, J = 12.8, 6.4 Hz, 1 H), 3.57 - 3.67 (m, 2 H), 3.49 - 3.56 (m, 1 H), 3.46 (dd, J = 12.7, 2.1 Hz, 1 H), 0.76 - 0.92 (m, 4 H)
表23における化合物はいずれも実施例24に記載の合成手順を用いて調製された。
表23 実施例24にしたがって調製された追加の化合物
実施例25
実施例合成手順#25(化合物226~227)
化合物226 6-(7-(ジフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-オール
エタノール(40mL)中2-アミノピリジン-4-オール(6.00g、54.5mmol)及び2-クロロアセトアルデヒド(12.83g、163.5mmol、10.52mL)の混合物を100℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、15ミクロン、250×70mm;0.05%塩酸含有水中0~10%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 135.1 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.67 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 8.06 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.89 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.98 - 7.26 (m, 2 H)
工程 B. 7-(ジフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
水(10mL)及びアセトニトリル(50mL)中イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-オール(1.50g、11.2mmol)、ナトリウム2-クロロ-2,2-ジフルオロアセテート(8.52g、55.9mmol)、及び炭酸カリウム(3.09g、22.37mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、110℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(Agela C18カラム、330g、10mM NaHCO水溶液中0~30%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 185.1 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.61 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 7.54 - 7.60 (m, 1 H), 7.20 - 7.44 (m, 2 H), 6.84 (dd, J = 7.4, 2.4 Hz, 1 H)
工程C 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-(ジフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(10mL)中7-(ジフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.550g、2.99mmol)、2,6-ジブロモピリジン(2.12g、8.96mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.067g、0.299mmol)、トリフェニルホスフィン(0.118g、0.448mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.092g、0.896mmol、0.103mL)、及び炭酸カリウム(1.24g、8.96mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 340.1 [M+H]
工程D (3S,4S)-tert-ブチル3-((6-(7-(ジフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(2mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-(ジフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.050g、0.147.01μmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(30.02mg、147mmol)、炭酸セシウム(0.120g、0.368mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.012g、0.015mmol)の混合物を窒素でパージし、及びその後窒素雰囲気下で、80℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 464.4 [M+H]
工程E 6-(7-(ジフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-[7-(ジフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.080g、0.173mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.601g、5.28mmol、0.391mL)を添加した。得られた反応物を室温で30分間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、150×30mm;0.1%TFA含有水中1~17%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 364.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.13 (br d, J = 7.5 Hz, 1 H), 8.39 - 8.51 (m, 1 H), 7.68 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.58 (br s, 1 H), 7.30 - 7.47 (m, 1 H), 7.06 - 7.29 (m, 2 H), 6.70 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.36 - 5.59 (m, 1 H), 4.83 - 4.88 (m, 1 H), 3.92 (dd, J = 12.8, 6.6 Hz, 1 H), 3.72 - 3.82 (m, 1 H), 3.60 - 3.71 (m, 1 H), 3.56 (br d, J = 12.8 Hz, 1 H)
表24における化合物はいずれも実施例25に記載の合成手順を用いて調製された。
表24 実施例25にしたがって調製された追加の化合物
実施例26
実施例合成手順#26(化合物228~230)
化合物228 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(20mL)中7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.00g、7.35mmol)、2,6-ジブロモピリジン(5.22g、22.1mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.165g、0.735mmol)、トリフェニルホスフィン(0.289g、1.10mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.225g、2.21mmol、0.253mL)、及び炭酸カリウム(3.05g、22.1mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、110℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 292.1 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.67 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 8.06 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.89 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.98 - 7.26 (m, 2 H)
工程B (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(10mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-フルオロ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.500g、1.71mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.350g、1.71mmol)、炭酸セシウム(1.39g、4.28mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.143g、0.171mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で5時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~70%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 416.1 [M+H]
工程C (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-(((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
2-メチルプロパンオール-2-オール(1mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-(7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.050g、0.120mmol)、(2S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-オール(0.069g、0.602mol)、及びカリウム2-メチルプロパンオール-2-オラート(0.108g、0.963mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、90℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 510.3 [M+H]
工程D N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.050g、0.098mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.462g、4.05mmol、0.300mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、3ミクロン、80×30mm;0.1%TFA含有水中5~30%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 410.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.05 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 8.43 (s, 1 H), 7.71 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.34 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.22 (dd, J = 7.7, 2.6 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.40 - 5.60 (m, 2 H), 4.84 - 4.88 (m, 1 H), 3.95 (dd, J = 12.8, 6.4 Hz, 1 H), 3.75 - 3.83 (m, 1 H), 3.62 - 3.75 (m, 1 H), 3.59 (dd, J = 13.0, 2.7 Hz, 1 H), 1.65 (d, J = 6.4 Hz, 3 H)
表25における化合物はいずれも実施例26に記載の合成手順を用いて調製された。
表25 実施例26にしたがって調製された追加の化合物
実施例27
実施例合成手順#27(化合物231~232)
化合物231 2-(3-(3,5-ジフルオロ-6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
工程A 2-(3-(6-ブロモ-3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
トルエン(5mL)中実施例10、工程Bの生成物(2-(7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール、0.300g、1.45mmol)、及び2,6-ジブロモ-3,5-ジフルオロピリジン(0.437g、1.60mmol)の溶液に、酢酸パラジウム(II)(0.033g、0.145mmol)、トリフェニルホスフィン(0.057g、0.218mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.045g、0.436mmol)、及び炭酸カリウム(0.603g、4.36mmol)を添加した。得られた混合物を窒素でパージし、その後100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 400.0 [M+H]
工程B (3S,4S)-tert-ブチル3-((3,5-ジフルオロ-6-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(2mL)中2-[3-(6-ブロモ-3,5-ジフルオロ-2-ピリジル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル]プロパン-2-オール(0.050g、0.126mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.026g、0.126mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.011g、0.013mmol)、及び炭酸セシウム(0.102g、0.314mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 522.4 [M+H]
工程C 2-(3-(3,5-ジフルオロ-6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
ジクロロメタン(2mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[3,5-ジフルオロ-6-[6-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-7-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.080g、0.153mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。得られた反応物を室温で60分間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中1~25%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 422.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.03 (s, 1 H), 8.27 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.73 (t, J = 9.9 Hz, 1 H), 7.16 - 7.40 (m, 1 H), 5.34 - 5.55 (m, 1 H), 5.08 (br dd, J = 13.1, 5.4 Hz, 1 H), 4.13 (s, 3 H), 3.96 (dd, J = 12.8, 6.1 Hz, 1 H), 3.71 - 3.83 (m, 1 H), 3.64 - 3.71 (m, 2 H), 1.67 (d, J = 4.2 Hz, 6 H)
表26における化合物はいずれも実施例27に記載の合成手順を用いて調製された。
表26 実施例27にしたがって調製された追加の化合物
実施例28
実施例合成手順#28(化合物233~250)
化合物233及び化合物234 1,1,1-トリフルオロ-2-(3-(4-フルオロ-6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オールの高速溶出及び低速溶出ジアステレオマー
工程A 1-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)エタノン
アセトニトリル(60mL)中6-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(6.00g、30.5mmol)、トリブチル(1-エトキシビニル)スタンナン(16.63g、46.05mmol、15.54mL)、[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(2.23g、3.05mmol)、及びヨウ化銅(0.870g、4.57mmol)の混合物を窒素でパージし、窒素雰囲気下で、80℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却した。塩酸(1M、30.45mL)を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。その後、飽和フッ化カリウム水溶液(30mL)の添加によって反応混合物をクエンチし、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(3×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 161.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD): δ 9.32 (s, 1 H), 8.02 (s, 1 H), 7.47 - 7.87 (m, 3 H), 2.63 (s, 3 H)
工程B 1,1,1-トリフルオロ-2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オール
テトラヒドロフラン(50mL)中1-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イルエタノン(4.00g、25.0mmol)の溶液に、フッ化セシウム(3.79g、25.0mmol)及びトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(7.10g、49.9mmol)を添加した。混合物を20℃で10時間撹拌した。塩酸(2M、12.49mL)を添加し、得られた混合物を20℃で2時間撹拌し、その後酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(3×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 231.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.63 (s, 1 H), 7.66 - 8.04 (m, 1 H), 7.21 - 7.53 (m, 3 H), 1.59 (s, 3 H)
工程C 2-(3-(6-ブロモ-4-フルオロピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-オール
トルエン(10mL)中1,1,1-トリフルオロ-2-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル-プロパン-2-オール(0.500g、2.17mmol)、2,6-ジブロモ-4-フルオロピリジン(0.554g、2.17mmol)、トリフェニルホスフィン(0.085g、0.326mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.049g、0.217mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.067g、0.652mmol)、及び炭酸カリウム(0.901g、6.52mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 404.0 [M+H]
工程D (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((4-フルオロ-6-(6-(1,1,1-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(5mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.030g、0.148mmol)、2-[3-(6-ブロモ-4-フルオロ-2-ピリジル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル]-1,1,1-トリフルオロ-プロパン-2-オール(0.060g、0.148mmol)、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.012g、0.015mmol)、及び炭酸セシウム(0.121g、0.370mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で5時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 524.3 [M+H]
工程E 1,1,1-トリフルオロ-2-(3-(4-フルオロ-6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)プロパン-2-オールの高速溶出及び低速溶出ジアステレオマー
ジクロロメタン(3mL)中(3S,4S)-tert-ブチル3-フルオロ-4-((4-フルオロ-6-(6-(1,1,1-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート(0.111g、0.213mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。混合物を20℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中7~27%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、絶対配置不明のジアステレオマーとして、表題化合物を得た。高速溶出ジアステレオマー:LCMS m/z 428.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.48 (s, 1 H), 8.61 (s, 1 H), 8.00 - 8.07 (m, 1 H), 7.90 - 7.98 (m, 1 H), 7.24 (br d, J = 9.4 Hz, 1 H), 6.41 (br d, J = 10.5 Hz, 1 H), 5.31 - 5.56 (m, 1 H), 4.99 (br dd, J = 12.8, 4.6 Hz, 1 H), 3.87 - 4.06 (m, 1 H), 3.75 - 3.86 (m, 1 H), 3.66 - 3.74 (m, 2 H), 1.87 (s, 3 H).低速溶出ジアステレオマー:LCMS m/z 428.1 [M+H]H NMR (400 MHz , CDOD) δ 10.23 (s, 1 H), 8.54 (s, 1 H), 8.06 (d, J = 9.4 Hz, 1 H), 7.94 (d, J = 9.5 Hz, 1 H), 7.18 (dd, J = 9.2, 1.9 Hz, 1 H), 6.42 (dd, J = 10.6, 1.9 Hz, 1 H), 5.30 - 5.49 (m, 1 H), 4.99 (br dd, J=12.8, 5.4 Hz, 1 H), 3.86 (dd, J=12.7, 5.6 Hz, 1 H), 3.71 - 3.82 (m, 1 H), 3.60 - 3.70 (m, 2 H), 1.87 (s, 3 H)
表27における化合物はいずれも実施例28に記載の合成手順を用いて調製された。
表27 実施例28にしたがって調製された追加の化合物
実施例29
実施例合成手順#29(化合物251~256)
化合物251 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(トリフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 7-(トリフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
エタノール(20mL)中4-(トリフルオロメトキシ)ピリジン-2-アミン(1.60g、8.98mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(1.51g、17.97mmol)及び2-クロロアセトアルデヒド(8.81g、44.9mmol、7.22mL、40%純度)を添加した。得られた反応混合物を80℃で2時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~40%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 203.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.17 (d, J = 7.2 Hz, 1 H), 7.70 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 6.78 (dd, J = 2.1, 7.3 Hz, 1 H)
工程B 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-(トリフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(50mL)中7-(トリフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.60g、7.92mmol)、2,6-ジブロモピリジン(5.63g、23.8mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.178g、0.792mmol)、トリフェニルホスフィン(0.311g、1.19mmol)、炭酸カリウム(3.28g、23.8mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.243g、2.37mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~40%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 358.0 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.75 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 8.57 (s, 1 H), 8.11 (br s, 1 H), 7.89 - 7.77 (m, 2 H), 7.67 - 7.57 (m, 2 H), 7.57 - 7.54 (m, 1 H), 7.34 (dd, J = 2.1, 7.6 Hz, 1 H)
工程C (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-(トリフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(1mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-(トリフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.050g、0.140mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.029g、0.140mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.012g、0.014mmol)、及び炭酸セシウム(0.136g、0.419mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 482.2, [M+H]
工程D N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(トリフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-(トリフルオロメトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.080g、0.166mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中1~23%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 382.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.19 (d, J = 7.8 Hz, 1 H), 8.48 (s, 1 H), 7.78 (s, 1 H), 7.70 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.37 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.30 (br d, J = 5.9 Hz, 1 H), 6.71 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.60 - 5.44 (m, 1 H), 4.93 (br s, 1 H), 3.95 (dd, J = 6.7, 12.8 Hz, 1 H), 3.78 (br d, J = 8.4 Hz, 1 H), 3.75 - 3.63 (m, 1 H), 3.59 (dd, J = 2.8, 12.8 Hz, 1 H)
表28における化合物はいずれも実施例29に記載の合成手順を用いて調製された。
表28 実施例29にしたがって調製された追加の化合物
実施例30
実施例合成手順#30(化合物257~258)
化合物257 6-(7-(1H-イミダゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルバルデヒド
トルエン(20mL)中イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルバルデヒド(0.800g、5.47mmol)、2,6-ジブロモピリジン(2.59g、11.0mmol)、トリフェニルホスフィン(0.215g、0.821mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.123g、0.547mmol)、炭酸カリウム(2.27g、16.4mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.168g、1.64mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~80%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 302.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 10.05 - 9.91 (m, 1 H), 9.79 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 8.33 - 8.25 (m, 1 H), 8.19 - 8.09 (m, 1 H), 7.69 (d, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.59 (t, J = 7.8 Hz, 1 H), 7.52 - 7.40 (m, 1 H), 7.36 (d, J = 7.9 Hz, 1 H)
工程B (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-ホルミルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルバルデヒド(0.120g、0.397mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.081g、0.397mmol)、炭酸セシウム(0.388g、1.19mmol)、及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.033g、0.040mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 426.3 [M+H]
工程C (3S,4S)-tert-ブチル3-((6-(7-(1H-イミダゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
メタノール(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-(7-ホルミルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.150g、0.353mmol)の溶液に、水酸化アルミニウム(0.494g、3.53mmol、25%純度)及びオキシアルデヒド(oxaldehyde)(0.082g、1.41mmol)を添加した。得られた反応混合物を20℃で10時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。prep-TLC(SiO、ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 464.4 [M+H]
工程D 6-(7-(1H-イミダゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-(1H-イミダゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.021g、0.045mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。得られた反応物を室温で60分間撹拌し,その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中5~40%アセトニトリル)によって、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 364.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.19 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 8.49 (s, 1 H), 8.33 (s, 1 H), 7.76 (dd, J = 1.7, 7.5 Hz, 1 H), 7.67 (t, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.60 (s, 2 H), 7.37 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.68 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 5.74 - 5.37 (m, 1 H), 4.93 (br d, J = 6.2 Hz, 1 H), 3.93 (dd, J = 6.6, 12.8 Hz, 1 H), 3.80 - 3.74 (m, 1 H), 3.73 - 3.68 (m, 1 H), 3.66 - 3.55 (m, 1 H)
表29における化合物はいずれも実施例30に記載の合成手順を用いて調製された。
表29 実施例30にしたがって調製された追加の化合物
実施例31
実施例合成手順#31(化合物259~261)
化合物259 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 7-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
ジオキサン(10mL)中2,2,2-トリフルオロエタノール(1.84g、18.4mmol、1.32mL)の冷却した0℃の溶液に、水素化ナトリウム(0.735g、18.4mmol、60%純度)を添加した。得られた混合物を室温まで加温しながら30分間撹拌した。その後、ジオキサン(5mL)中7-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.500g、3.67mmol)の溶液を添加し、得られた反応物を80℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を0℃で冷却し、水(20mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~50%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題生成物を得た。LCMS m/z 217.1 [M+H]
工程B 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(2mL)中7-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.150g、0.694mmol)、2,6-ジブロモピリジン(0.493g、2.08mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.016g、0.069mmol)、トリフェニルホスフィン(0.027g、0.104mmol)、炭酸カリウム(0.288g、2.08mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.021g、0.208mmol、0.024mL)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカによるprep-TLC(100%酢酸エチル、R=0.4)によって、得られた粗生成物を精製し、表題生成物を得た。LCMS m/z 372.0 [M+H]
工程C (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.100g、0.269mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.055g、0.269mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.022g、0.027mmol)、及び炭酸セシウム(0.263g、0.806mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で4時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 496.20 [M+H]
工程D N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.120g、0.242mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.5mmol、1.00mL)を添加した。混合物を20℃で1時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Gemini-NX C18カラム、5ミクロン、150×30mm;0.1%TFA含有水中1~22%アセトニトリル)によって、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 396.0 [M+H]H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 3.44 (br d, J =12.51 Hz, 1 H) 3.52 - 3.68 (m, 2 H) 3.76 (br dd, J =12.57, 6.44 Hz, 1 H), 4.60 - 4.79 (m, 1 H), 5.10 (q, J =8.67 Hz, 2 H), 5.29 - 5.49 (m, 1 H), 6.60 (d, J =8.38 Hz, 1 H), 7.10 - 7.19 (m, 1 H), 7.30 (d, J =7.38 Hz, 1 H), 7.55 (br s, 1 H), 7.67 (t, J =7.94 Hz, 1 H), 8.60 (br s, 1 H), 9.90 (br d, J =7.63 Hz, 1 H)
表30における化合物はいずれも実施例31に記載の合成手順を用いて調製された。
表30 実施例31にしたがって調製された追加の化合物
実施例32
実施例合成手順#32(化合物262~263)
化合物262 6-(6-フルオロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 6,7-ジフルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン
エタノール(15mL)中4,5-ジフルオロピリジン-2-アミン(0.870g、6.69mmol)の溶液に、2-ブロモ-1,1-ジエトキシ-エタン(3.03g、15.4mmol、2.31mL)及び酢酸中臭化水素酸の溶液(2.03g、8.36mmol、1.36mL、33%v/v)を添加した。得られた反応物を80℃で15時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~80%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 155.0 [M+H]
工程 B. 6-フルオロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
N,N-ジメチルホルムアミド(15mL)中プロパン-2-オール(0.647g、10.8mmol、0.825mL)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド(1.21g、10.8mmol)を添加した。その後、得られた反応混合物を60℃で30分間撹拌した。その後、6,7-ジフルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.830g、5.39mmol)を添加しその後反応物を50℃で更に15時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~80%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 195.1[M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.44 (d, J = 5.7 Hz, 1 H), 7.64 - 7.60 (m, 1 H), 7.41 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 6.95 (d, J = 7.7 Hz, 1 H), 4.74 (spt, J = 6.0 Hz, 1 H), 1.41 (d, J = 6.0 Hz, 6 H)
工程C 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-6-フルオロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(10mL)中6-フルオロ-7-イソプロポキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.760g、3.91mmol)、2,6-ジブロモピリジン(2.78g、11.7mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.088g、0.391mmol)、トリフェニルホスフィン(0.205g、0.783mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.120g、1.17mmol、0.135mL)、及び炭酸カリウム(1.62g、11.7mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で15時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%酢酸エチル)で、粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 350.0 [M+H]
工程D (3S,4S)-tert-ブチル4-フルオロ-3-((6-(6-フルオロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-6-フルオロ-7-イソプロポキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.080g、0.228mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピペリジンe-1-カルボキシラート(0.045g、0.206mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.019g、0.023mmol)、及び炭酸セシウム(0.074g、0.228mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で3時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 488.4 [M+H]
工程D 6-(6-フルオロ-7-イソプロポキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピペリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中tert-ブチル(3S,4S)-4-フルオロ-3-[[6-(6-フルオロ-7-イソプロポキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]ピペリジン1-カルボキシラート(0.100g、0.205mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Welch Xtimate C18カラム、3ミクロン、100×25mm;0.04%塩酸含有水中1~15%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 388.0 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.03 (d, J = 6.3 Hz, 1 H), 8.39 (s, 1 H), 7.66 (dd, J = 7.5, 8.4 Hz, 1 H), 7.47 (d, J = 7.3 Hz, 1 H), 7.22 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 5.06 - 4.89 (m, 2 H), 4.84 - 4.74 (m, 1 H), 4.64 (dq, J = 4.4, 8.3 Hz, 1 H), 3.59 (td, J = 3.8, 12.9 Hz, 1 H), 3.53 - 3.42 (m, 1 H), 3.29 - 3.20 (m, 2 H), 2.57 - 2.43 (m, 1 H), 2.23 - 2.08 (m, 1 H), 1.52 (d, J = 6.1 Hz, 6 H)
表31における化合物はいずれも実施例32に記載の合成手順を用いて調製された。
表31 実施例32にしたがって調製された追加の化合物
実施例33
実施例合成手順#33(化合物264)
化合物264 3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)-N-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド
工程A イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボン酸
メタノール(50mL)中メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキシラート(2.00g、11.4mmol)の溶液に、水(60mL)中水酸化カリウム(0.975g、17.4mmol)の溶液を添加した。その後、得られた反応混合物を50℃で18時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、塩酸の添加によりpH約3まで酸性化し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をメタノール(3×20mL)ですすぎ、濾過物を減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 163.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.87 (d, J = 7.0 Hz, 1 H), 8.54 (s, 1 H), 8.32 (d, J = 0.9 Hz, 1 H), 8.15 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.93 (dd, J = 7.0, 1.4 Hz, 1 H)
工程B N-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド
ジクロロメタン(50mL)中イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボン酸(2.00g、12.3mmol)の溶液に、N-エチル-N-イソプロピル-プロパン-2-アミン(11.16g、86.34mmol、15.04mL)及び[ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ(ジメチルアミノ)メチレン]-ジメチル-アンモニウム;テトラフルオロボラ―ト(9.90g、30.8mmol)を添加した。得られた反応物を室温で15分間撹拌した。テトラヒドロフラン(2M、43.17mL)中メチルアミンの溶液を添加し、その後反応混合物を3時間撹拌し、濾過した。回収した固体を減圧下で乾燥させ、表題化合物を得た。LCMS m/z 176.2 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.52 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 8.04 (s, 1 H), 7.96 (s, 1 H), 7.70 (s, 1 H), 7.32 (dd, J = 7.1, 1.5 Hz, 1 H), 2.95 (s, 3 H)
工程C 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-N-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド
トルエン(20mL)中N-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド(0.650g、3.71mmol)及び2,6-ジブロモピリジン(2.64g、11.1mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(0.146g、0.557mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.114g、1.11mmol、0.128mL)、炭酸カリウム(1.54g、11.1mmol)、及び酢酸パラジウム(II)(0.083g、0.371mmol)を添加した。得られた反応混合物を窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 331.0 [M+H]
工程D (3S,4S)-tert-ブチル4-フルオロ-3-((6-(7-(メチルカルバモイル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(2mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-N-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド(0.060g、0.181mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピペリジンe-1-カルボキシラート(0.040g、0.181mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.015g、0.018mmol)、及び炭酸セシウム(0.148g、0.453mmol)の混合物を窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で5時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 469.5 [M+H]
工程E 3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピペリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)-N-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキサミド
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-4-フルオロ-3-[[6-[7-(メチルカルバモイル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピペリジン-1-カルボキシラート(0.050g、0.107mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、3ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中1~25%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 369.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.95 (d, J = 7.3 Hz, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 8.30 (s, 1 H), 7.78 (dd, J = 7.3, 1.7 Hz, 1 H), 7.62 - 7.69 (m, 1 H), 7.25 (d, J = 7.3 Hz, 1 H), 6.69 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 4.92 - 4.97 (m, 1 H), 4.81 (td, J = 7.9, 3.9 Hz, 1 H), 4.61 (qd, J = 8.2, 4.3 Hz, 1 H), 3.63 (dt, J = 12.9, 3.7 Hz, 1 H), 3.41 - 3.52 (m, 1 H), 3.15 - 3.28 (m, 2 H), 3.00 (s, 3 H), 2.39 - 2.54 (m, 1 H), 2.08 - 2.22 (m, 1 H)実施例34
実施例合成手順#34(化合物265)
化合物265 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 7-(プロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(15mL)及び水(5mL)中7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.00g、6.55mmol)、2-イソプロペニル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(2.20g、13.1mmol)、炭酸セシウム(6.41g、19.7mmol)、及び[1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.480g、0.655mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~50%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 159.1 [M+H]
工程B 7-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
ヘキサン中ジエチル亜鉛の溶液(1M、63.2mL、63.2mmol)に、ジクロロメタン(10mL)を添加し、0℃で冷却した。その後、ジクロロメタン(5mL)中トリフルオロ酢酸(7.21g、63.2mmol、4.68mL)の溶液を滴下し、得られた反応物を0℃で10分間撹拌した。その後、ジクロロメタン(5mL)中ジヨードメタン(16.9g、63.2mmol、5.10mL)の溶液を添加し、反応物を0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(5mL)中7-イソプロペニルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.00g、6.32mmol)の溶液を添加し、得られた反応物を室温まで加温しながら16時間撹拌した。の後、反応物を0℃まで冷却し、水(30mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 173.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDCl) δ 15.51 (br s, 1 H), 8.61 (s, 1 H), 8.17 - 8.12 (m, 2 H), 7.80 (s, 1 H), 7.65 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 1.48 (s, 3 H), 1.02 - 0.95 (m, 2 H), 0.93 - 0.85 (m, 2 H)
工程C. 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(5mL)中7-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.100g、0.581mmol)、2,6-ジブロモピリジン(0.413g、1.74mmol)、炭酸カリウム(0.241g、1.74mmol)、トリフェニルホスフィン(0.023g、0.087mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.013g、0.058mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.018g、0.174mmol、0.020mL)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカによるprep-TLC(100%酢酸エチル、R=0.3)で、得られた粗生成物を精製し、表題生成物を得た。LCMS m/z 328.0 [M+H]
工程D (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.080g、0.244mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.040g、0.195mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.020g、0.024mmol)、及び炭酸セシウム(0.238g、0.731mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で4時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題生成物を得た。LCMS m/z 452.2 [M+H]
工程E N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-(1-メチルシクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.221mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.5mmol、1.00mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中1~22%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 352.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 1.09 - 1.17 (m, 2 H), 1.17 - 1.24 (m, 2 H), 1.60 (s, 3 H), 3.60 (br d, J = 11.1 Hz, 1 H), 3.65 - 3.73 (m, 1 H), 3.74 - 3.81 (m, 1 H), 3.93 (br dd, J = 12.69, 6.44 Hz, 1 H), 5.42 (br s, 1 H), 5.55 (s, 1 H), 6.73 (d, J = 8.38 Hz, 1 H), 7.22 (d, J = 7.46 Hz, 1 H), 7.33 (m, J = 7.38 Hz, 1 H), 7.63 - 7.71 (m, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 8.47 (s, 1 H), 9.98 (m, J = 7.50 Hz, 1 H)
実施例35
実施例合成手順#35(化合物266)
化合物266 2-(3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)プロパン-2-オール
工程A 2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)プロパン-2-オール
テトラヒドロフラン(30mL)中メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボキシラート(1.00g、5.68mmol)の冷却した0℃の溶液に、ジエチルエーテル中臭化メチルマグネシウムの溶液(3M、7.57mL)を添加した。得られた反応物を室温まで加温しながら2時間撹拌した。その後、氷水(20mL)の添加により、反応物をクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~20%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 177.1 [M+H]H NMR (400MHz, CDCl) δ 8.07 (d, J = 7.0 Hz, 1 H), 7.75 (d, J = 0.7 Hz, 1 H), 7.60 (s, 1 H), 7.52 (s, 1 H), 6.95 (d, J = 7.0 Hz, 1 H), 1.62 (s, 6 H)
工程B 2-(3-(6-ブロモピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)プロパン-2-オール
トルエン(20mL)中2-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イルプロパン-2-オール(0.600g、3.40mmol)及び2,6-ジブロモピリジン(2.42g、10.2mmol)の溶液に、炭酸カリウム(1.41g、10.2mmol)、トリフェニルホスフィン(0.179g、0.681mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.076g、0.340mmol)、及び2,2-ジメチルプロパン酸(0.104g、1.02mmol、0.117mL)を添加した。窒素雰囲気下で、得られた反応混合物を100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%メタノール)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 332.0 [M+H]
工程C (3S,4S)-tert-ブチル3-フルオロ-4-((6-(7-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中2-[3-(6-ブロモ-2-ピリジル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル]プロパン-2-オール(0.100g、0.301mmol)、tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.061g、0.301mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.025g、0.030mmol)、炭酸セシウム(0.294g、0.903mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で4時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 456.2 [M+H]
工程D 2-(3-(6-(((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)プロパン-2-オール
ジクロロメタン(2mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.220mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.69g、14.8mmol、1.09mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×30mm;0.1%TFA含有水中1~23%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 356.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 1.63 (s, 6 H), 3.57 - 3.79 (m, 3 H), 3.92 (dd, J = 12.8, 6.6 Hz, 1 H), 4.88 - 4.97 (m, 1 H), 6.72 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.33 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.60 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 7.68 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 8.03 (s, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 10.06 (d, J = 7.4 Hz, 1 H)
実施例36
実施例合成手順#36(化合物267)
化合物267 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イルボロン酸
壁が厚い封止した管に、7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.00g、13.1mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(3.66g、14.4mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.441g、1.57mmol、0.510mL)、(1E,4E)-1,5-ジフェニルペンタ-1,4-ジエン-3-オンパラジウム(0.600g、0.655mmol)、酢酸カリウム(1.93g、19.7mmol)、及びジオキサン(35mL)を添加した。管を封止し、得られた反応混合物を80℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題生成物を得た。LCMS m/z 163.2 [M+H]
工程B 7-(3,3,3-トリフルオロプロパ-1-エン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
ジオキサン(2mL)中イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イルボロン酸(0.400g、2.47mmol)、2-ブロモ-3,3,3-トリフルオロ-プロパ-1-エン(0.864g、4.94mmol),クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)(0.194g、0.247mmol)、及びリン酸カリウム(2M、3.70mL)の水溶液の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~80%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 213.1 [M+H]
工程C. 7-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
テトラヒドロフラン(10mL)中7-[1-(トリフルオロメチル)ビニル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.650g、3.06mmol)及びメチル(ジフェニル)スルホニウムテトラフルオロボラ―ト(1.06g、3.68mmol)の冷却した0℃の溶液に、テトラヒドロフラン中ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1M、6.13mL)を添加した。得られた反応物を0℃で30分間撹拌し、その後室温まで加温しながら更に2時間撹拌した。その後、反応物を0℃まで冷却し、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~60%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 227.1 [M+H]
工程D 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
トルエン(3mL)中7-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.280g、1.24mmol)、2,6-ジブロモピリジン(0.880g、3.71mmol)、炭酸カリウム(0.513g、3.71mmol)、トリフェニルホスフィン(0.049g、0.186mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(0.038g、0.371mmol、0.043mL)、及び酢酸パラジウム(II)(0.028g、0.124mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~40%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 384.0 [M+H]
工程E (3S,4S)-tert-ブチル 3-フルオロ-4-((6-(7-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.053g、0.262mmol)及び3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.100g、0.262mmol)の溶液に、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.022g、0.026mmol)及び炭酸セシウム(0.256g、0.785mmol)を添加した。窒素雰囲気下で、得られた反応混合物を80℃で2時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 506.2 [M+H]
工程F N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(7-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[[6-[7-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリジル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.080g、0.158mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.51mmol、1.00mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、5ミクロン、100×40mm;0.1%TFA含有水中5~33%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題生成物を得た。LCMS m/z 406.1 [M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 1.37 (br s, 2 H), 1.57 - 1.65 (m, 2 H), 3.58 (br d, J = 12.7 Hz, 1 H), 3.62 - 3.72 (m, 1 H), 3.73 - 3.79 (m, 1 H), 3.93 (dd, J = 12.7, 6.6 Hz, 1 H), 4.93 (br s, 1 H), 5.38 - 5.59 (m, 1 H), 6.72 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.54 (br s, 1 H), 7.65 - 7.73 (m, 1 H), 8.04 (br s, 1 H), 8.58 (d, J = 4.0 Hz, 1 H), 10.14 (dd, J = 7.1, 3.2 Hz, 1 H)
実施例37
実施例合成手順#37(化合物268)
化合物268 6-(7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)-7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン
1,4-ジオキサン(50mL)及びエチルアルコール(25mL)中7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(5.00g、32.8mmol)及び2,6-ジブロモピリジン(23.3g、98.3mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(1.72g、6.55mmol)、炭酸カリウム(13.59g、98.31mmol)、及び酢酸パラジウム(0.735g、3.28mmol)を添加した。得られた反応混合物を100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~20%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 308.0 [M+H]
工程B (3S,4S)-tert-ブチル 3-((6-(7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(50mL)中3-(6-ブロモ-2-ピリジル)-7-クロロ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(5.00g、16.2mmol)及びtert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(3.64g、17.8mmol)の溶液に、炭酸セシウム(13.20g、40.51mmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(1.36g、1.62mmol)を添加した。窒素雰囲気下で、得られた反応混合物を80℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 432.2 [M+H]
工程C 6-(7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-(7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.232mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、10ミクロン、250×50mm;10mM NHHCO水溶液中35~65%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 332.1[M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 10.07 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 8.44 (s, 1 H), 7.97 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 7.66 (t, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.37 (dd, J = 2.0, 7.4 Hz, 1 H), 7.32 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.68 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.57 - 5.39 (m, 1 H), 4.89 (br s, 1 H), 3.91 (dd, J = 6.4, 12.8 Hz, 1 H), 3.77 - 3.72 (m, 1 H), 3.70 - 3.64 (m, 1 H), 3.57 (dd, J = 2.6, 12.8 Hz, 1 H)
実施例38
実施例合成手順#38(化合物269)
化合物269 6-(7-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A (3S,4S)-tert-ブチル3-((6-(7-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシラート
トルエン(5mL)及び水(0.5mL)中実施例37、工程Cの生成物(tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-(7-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート、0.300g、0.695mmol)及びシクロプロピルボロン酸(0.119g、1.39mmol)の溶液に、トリシクロヘキシルホスフィン(0.019g、0.069mmol)、酢酸パラジウム(0.016g、0.069mmol)、及びリン酸カリウム(0.0369g、1.74mmol)を添加した。窒素雰囲気下で、得られた反応混合物を100℃で16時間撹拌した。窒素雰囲気下で、得られた反応混合物を100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~100%の酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 438.3 [M+H]
工程B 6-(7-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(4mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-[[6-(7-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-2-ピリジル]アミノ]-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.300g、0.686mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.5mmol、1.00mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後濾過し、減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、10ミクロン、250×50mm;10mM NHHCO水溶液中35~65%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 338.1[M+H]H NMR (400 MHz, CDOD) δ 9.95 (d, J = 7.4 Hz, 1 H), 8.43 (s, 1 H), 7.69 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.62 (s, 1 H), 7.32 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 7.17 (br d, J = 7.3 Hz, 1 H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.57 - 5.40 (m, 1 H), 4.90 (br d, J = 5.9 Hz, 1 H), 3.92 (dd, J = 6.3, 12.9 Hz, 1 H), 3.77 - 3.74 (m, 1 H), 3.72 - 3.64 (m, 1 H), 3.57 (br d, J = 12.4 Hz, 1 H), 2.29 - 2.19 (m, 1 H), 1.35 - 1.28 (m, 2 H), 1.07 - 0.99 (m, 2 H)
実施例39
実施例合成手順#39(化合物270)
化合物270 N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
工程A 3-(6-ブロモピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
ジオキサン(6mL)及びエタノール(3mL)中イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.300g、2.54mmol)、2,6-ジブロモピリジン(1.80g、7.62mmol)、トリフェニルホスフィン(0.100g、0.381mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.057g、0.254mmol)、及び炭酸カリウム(1.05g、7.62mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、100℃で16時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中0~10%酢酸エチル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 274.0 [M+H]
工程B (3S,4S)-tert-ブチル3-フルオロ-4-((6-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシラート
テトラヒドロフラン(3mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-アミノ-4-フルオロ-ピロリジン-1-カルボキシラート(0.070g、0.342mmol)、3-(6-ブロモ-2-ピリジル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.094g、0.342mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(0.029g、0.034mmol)、及び炭酸セシウム(0.335g、1.03mmol)の混合物を脱気し、窒素でパージし、その後窒素雰囲気下で、80℃で4時間撹拌した。その後、反応物を室温まで冷却し,濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。LCMS m/z 398.2 [M+H]
工程C N-((3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-イル)-6-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン
ジクロロメタン(2mL)中tert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[(6-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-2-ピリジル)アミノ]ピロリジン-1-カルボキシラート(0.100g、0.252mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.770g、6.75mmol、0.500mL)を添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、10ミクロン、250×50mm;10mM NHHCO水溶液中35~65%アセトニトリル)で、得られた粗生成物を精製し、表題化合物を得た。LCMS m/z 298.0 [M+H]H NMR (400MHz, CDOD) δ 10.16 (d, J = 7.1 Hz, 1 H), 8.56 (s, 1 H), 8.01 (br s, 1 H), 7.99 (s, 1 H), 7.69 (t, J = 7.9 Hz, 1 H), 7.54 - 7.47 (m, 1 H), 7.34 (d, J = 7.5 Hz, 1 H), 6.73 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 5.59 - 5.37 (m, 1 H), 4.91 (br d, J = 6.8 Hz, 1 H), 3.91 (dd, J = 6.5, 12.8 Hz, 1 H), 3.78 - 3.72 (m, 1 H), 3.71 - 3.63 (m, 1 H), 3.59 (dd, J = 2.6, 12.9 Hz, 1 H)
実施例40
例示化合物の生物学的データ
以下に記載されるthe RBC HotSpot Kinase Assay Protocol (Anastassiadis Tら、Comprehensive assay of kinase catalytic activity reveals features of kinase inhibitor selectivity. Nat Biotechnol. 2011 Oct 30;29(11):1039-45)を用いて、実施例1~16にしたがって調製された様々な例示化合物のキナーゼ阻害性データを得た。本アッセイは、単離されたキナーゼ酵素を用いる。本アッセイは、ATP及び/又は基質に対する阻害剤の競合を決定し、酵素阻害の動力学を測定することにおいて非常に有用である。また、単離された酵素タンパク質への結合の相対的親和性を測定することができるので、選択性を決定する。ATPの競合を測定するキナーゼ結合アッセイとは異なり、HotSpot Kinase Assayは、触媒活性を測定する機能的アッセイである。そのため、酵素阻害のメカニズムに関係なく相対的な機能的効力を測定する。このアッセイでは、最も発現しやすい様々な酵素の形態を用いるが、必ずしも細胞内に存在する酵素の形であるとは限らない(発現を助けるためにカルボキシ末端が切断されている場合や、受容体キナーゼの場合は、キナーゼ活性の調節に関与する受容体の他の部分から酵素自体が分離されている場合もある)。
使用した試薬は以下の通りである。ベースの反応バッファー:20mM Hepes(pH7.5)、10mM MgCl2、1mM EGTA、0.01%Brij35、0.02mg/ml BSA、0.1mM Na3VO4、2mM DTT、1%DMSO。各キナーゼ反応に対して必要な補因子を個別に加えた。
反応手順は以下の通りである。
1)新しく調製した反応バッファー中で基質を調製した。
2)必要な補因子は上記基質溶液に送達した。
3)キナーゼは基質溶液に送達され、穏やかに混合した。
4)音響技術(Echo550;ナノリットル範囲)により100%DMSO中でキナーゼ反応混合物に化合物を送達し、続いて室温で20分間インキュベートした。
5)33P-ATPが反応混合物に送達され、反応が開始された。
6)混合物を室温で2時間インキュベートした。
7)キナーゼ活性はP81フィルター結合法で検出した。
表32 実施例40に記載されたプロトコルに従って得られた生物学的データ
実施例41
例示化合物の生物学的データ
以下に説明するDiscoverX KINOMEscan(登録商標)活性部位特異的競合結合部位特異的アッセイプロトコルを用いて、実施例1~39に従って調製された様々な例示化合物のキナーゼ結合データを得た。他のキナーゼ競合結合部位アッセイとは異なり、KINOMEscan(登録商標)アッセイはATPを必要としない。その結果、データはATP濃度に依存するIC50値ではなく、熱力学的相互作用親和性(K値)を報告する。本分析は、プロテインキナーゼのDNAタグ付きバージョンと、固体支持体に結合した固定化リガンドを使用する。固定化リガンドへのキナーゼ結合を直接又は間接的に阻害する化合物は、超高感度qPCR法を使用して検出される固体支持体上に捕捉されるキナーゼの量を減少させる。本アッセイから報告された親和性定数は、固体支持体に結合して使用される固定化リガンドに依存しないことが報告されている(Fabian,M.A.ら(2005)Nat.Biotechnol.23,329-336;Wodicka,L.M.ら,(2010)Chem.Biol.17,1241-1249における補足情報を参照)。
BL 21株由来の大腸菌宿主において、キナーゼ標識T7ファージ株を調製した。大腸菌を対数増殖期に成長させて、T7ファージで感染させ、溶解するまで32℃で振とう培養した。溶解物を遠心分離してろ過し、細胞片を除去した。残りのキナーゼは、HEK-293細胞で産生され、その後qPCR検出のためにDNAでタグ付けした。ストレプトアビジンでコーティングされた磁気ビーズを室温で30分間、ビオチニル化低分子リガンドで処理し、キナーゼアッセイのための親和性樹脂を生成した。配位ビーズを過剰なビオチンでブロックし、ブロッキングバッファー(SeaBlock(Pierce)、1%BSA、0.05%Tween20、1mMDTT)で洗浄し、非結合リガンドを除去して非特異的結合を減少させた。1x結合バッファー(20%SeaBlock、0.17×PBS、0.05%Tween 20、6mM DTT)中でキナーゼ、配位されたアフィニティビーズ、及び試験化合物を組み合わせることによって、結合反応を組み立てた。試験化合物を100%DMSO中で111xストックとして調製した。3つのDMSOコントロールポイントを持つ11点の3倍化合物希釈シリーズを使用して、Kdsを決定した。Kd測定のための全ての化合物を100%DMSO中の音響移動(非接触分配)によって分配した。次に、DMSOの最終濃度が0.9%になるように、化合物を直接アッセイに希釈した。反応は全てポリプロピレン384ウェルプレートで行った。それぞれの最終容量は0.02mLであった。アッセイプレートを室温で1時間振とう培養し、アフィニティビーズを洗浄緩衝液(1xPBS、0.05%Tween 20)で洗浄した。その後、ビーズを溶出緩衝液(1xPBS、0.05%Tween 20、0.5μM非ビオチニル化アフィニティーリガンド)に再懸濁し、室温で30分間振とう培養した。溶出液中のキナーゼ濃度をqPCRによって測定した。
Hill方程式を用いた標準用量反応曲線で、結合定数 (Kds) を計算した。Hill Slopeは-1に設定した。曲線はLevenberg-Marquardtアルゴリズムによる非線形最小二乗適合を用いて適合させた。
表33 実施例41に記載されたプロトコルに従って得られた生物学的データ
表34 実施例41に記載されたプロトコルに従って得られた生物学的データ
実施例42
例示化合物の生物学的データ
実施例1~39に従って調製された様々な例示化合物について、後述のReaction Biology NanoBRETアッセイプロトコルを用いてキナーゼ細胞効力データを得た。NanoBRETアッセイは、無傷の細胞の状況においてリアルタイムでキナーゼの関与を測定する。前述の実施例40~41で説明した生化学的キナーゼアッセイ法とは異なり、NanoBRETアッセイは、生きた、非易感染性細胞(uncompromised cells)内のATPの細胞内濃度の存在下で、完全長キナーゼを用いて平衡条件下での結合特性と活性特性を測定する。そのため、本アッセイは、キナーゼの効力と選択性のより関連性の高い評価を提供し、これは本来の細胞環境で観察されると予想され、効力がしばしば単離された生化学的アッセイで観察されるものよりもかなり低い(Vasta,J.D.ら、(2018)Cell Chem.Biol.25、206~214)。本アッセイは、ルシフェラーゼタグが付加されたキナーゼタンパク質を発現するKinase-NanoLuc(登録商標)融合ベクター、細胞透過蛍光NanoBRET(登録商標)トレーサー、NanoLuc(登録商標)基質、及び細胞外NanoLuc(登録商標)阻害剤を使用する。ルシフェラーゼ標識キナーゼの発現により、細胞はNanoBRET(登録商標)トレーサーの存在下でのみ強いBRETシグナルを産生する。細胞外のNanoLuc(登録商標)阻害剤は、観察されたBRETシグナルが生細胞からのみ発せられることを保証する。BRETシグナルには狭い距離の制約があるため、試験化合物の追加は、化合物がキナーゼドメインへの結合に関してNanoBRET(登録商標)トレーサーと競合する場合、BRETシグナルが減少する。製造業者によって確立された適切なトレーサー条件の下で、定量的な細胞内親和性と相対的な力価は、Mass Actionモデル方程式を使用して決定することができる。
HEK-293細胞は、ATCCから購入した。FuGENEHDトランスフェクション試薬、キナーゼ-NanoLucfusionプラスミド、トランスフェクション担体 DNA、NanoBRETTracers及び希釈バッファー、NanoBRETNano-Glo基質、細胞外NanoLucInhibitorは、Promegaから得た。
幾つかの修正を加えたPromegaアッセイプロトコルに従ってアッセイを行った。FuGENEHDトランスフェクション試薬によってキナーゼ-NanoLucFusionベクターDNAで、HEK-293細胞を一時的にトランスフェクトした。試験化合物をEcho550(LabcyteInc、Sunnyvale、CA)によって384ウェルアッセイプレートに送達した。トランスフェクトされた細胞を収集し、NanoBRETTracer試薬と混合し、384ウェルプレートに分注し、5%CO細胞培養インキュベーター内で、37℃で1時間インキュベートした。NanoBRETNano-Glo基質+細胞外NanoLucinhibitor溶液をアッセイプレートのウェルに添加し、室温で2~3分間インキュベートした。ドナー発光波長(460nm)とアクセプター発光波長(600nm)をEnVisionplateリーダーで測定した。BRET比を計算した。BRET比=[(アクセプターサンプル÷ドナーサンプル)-(アクセプター非トレーサー対照÷ドナー非トレーサー対照)]。化合物のIC50値はPrism GraphPadプログラムで計算した。
NanoBRET(登録商標)ターゲットエンゲージメントアッセイプロトコル
1.HEK-293CellsNanoLuc(登録商標)融合ベクターDNAの一過性トランスフェクション
1)アッセイの前に培養HEK-293細胞(70-80%のコンフルエンス)を適切に培養する。トリプシン化し、HEK-293細胞を回収する。
2)脂質:DNA複合体を以下のように調製する。
a.担体DNA及びDNAコードNanoLuc(登録商標)融合の下記比率からなる血清を含まないOpti-MEM中DNAの10μg/ml溶液を調製する。9.0μg/mLのトランスフェクション担体DNA、1.0μg/mLのNanoLuc融合ベクターDNA、及び1mLのフェノールレッドを含まないOpti-MEM。よく混ぜる。
b.DNA混合物の各ミリリットルにFuGENE HDトランスフェクション試薬30μlを添加し、脂質:DNA複合体を形成する。
c.10回反転して混ぜる。
d.周囲温度で20分間インキュベートし、複合体を形成させる。
3).滅菌した円錐チューブ内で、懸濁剤内で脂質:DNA複合体(1部)とHEK-293細胞(20部)を混合する。5回反転して穏やかに混ぜる。
4)細胞+脂質を分配する。DNA複合体を無菌組織培養皿に入れ、22~24時間インキュベートする。

2.試験化合物の添加 (ドライプレートシューティング)
各試験化合物は、化合物源からエコー550により384ウェルの白色NBSプレートのウェルに送達される。

3. NanoBRET(登録商標)トレーサー試薬による細胞の調製
1)トランスフェクトされたHEK-293細胞を含むディッシュから培地を吸引除去し、トリプシンで処理し、細胞を培養皿から解離させる。
2)血清を含む培地を用いてトリプシンを中和し、200×gで5分間遠心分離し、細胞をペレット化する。フェノールレッドのないOpti-MEMで、細胞密度を2×105細胞/mLに調節する。
3)トレーサー希釈バッファーを有するComplete 20X NanoBRET(登録商標)トレーサー試薬を調製する。
4)Complete 20X NanoBRET(登録商標)トレーサー試薬の一部を管の中で20個のセルに分注する。10回反転して優しく混ぜる。
5)細胞懸濁液を白色の384ウェルNBSプレートに分注する。37℃、5%COで1時間、プレートをインキュベートする。
注:バックグラウンド補正工程のために、トレーサーを使用しない別のサンプルセットを準備する。

4.NanoBRET(登録商標)アッセイ
1)インキュベーターからプレートを取り出し、15分間室温に平衡させる。
2)BRETを測定する直前で、3X Complete Substrate plus Inhibitor SolutionをAssay Mediumで調製する(Opti-MEMR I Reduced Serum Medium、フェノールレッド無し)
3)384ウェルプレートの各ウェルに3X Complete Substrate plus Inhibitor Solutionを加える。室温で2~3分間インキュベートする。
4)Envision 2104プレートリーダーを用いて、ドナーの発光波長(460nm)とアクセプターの発光波長(600nm)を測定する。

5.BRET比の決定
生のBRET比値を生成するには、各サンプルのアクセプター発光値(600nm)をドナー発光値(460nm)で割る。バックグラウンドを補正するには、各サンプルのBRET比からトレーサー非存在下でのBRET比(トレーサーを含まない対照サンプルの平均)を引く。
NanoBRET(登録商標)比式:
BRET比=(アクセプターサンプル÷ドナーサンプル)
オプションのバックグラウンド補正を含むNanoBRET(登録商標)比式:
BRET比=[(アクセプターサンプル÷ドナーサンプル)-(アクセプター非トレーサー対照÷ドナー非トレーサー対照)]
正規化Bret Response式(%):
(化合物処理サンプルのBRET比/DMSO対照サンプルのBRET比)*100%

6.IC50値の決定
IC50曲線をプロットし、S字型の用量反応式に基づいたGraphPad Prism 4プログラムを用いて、IC50値を算出する。

表35 実施例42に記載されたプロトコルに従って得られた生物学的データ
実施例43
例示化合物の生物学的データ
実施例1~39に従って調製された様々な例示化合物について、後述のNF-kBアッセイプロトコルを用いて細胞効力データを得た。NF-kB遺伝子転写の活性化は、IRAKシグナル経路における下流のシグナルである(Balka,K.R.及びDeNardo,D.,J.Leukoc.Biol.(2019)105,339-351)。THP-1細胞には活性化型FLT3受容体が含まれていないため、FLT3/IRAK1/IRAK4阻害剤化合物のNF-kB産生阻害能の測定は、IRAK1/4複合体を介した遮断シグナル伝達の下流のシグナル伝達を阻害する能力を反映しており、FLT3キナーゼ阻害を含む複合的な活性測定ではない。
安定な統合NF-κB誘導性分泌胚性アルカリホスファターゼ(SEAP)レポーター構築物を持つTHP-1-Blue NF-κB細胞(InvoGen)を、ウェルあたり1×10/細胞の濃度でプレーティングした。細胞をPam3CSK4(1ng/mL)又はhIL1B(1ng/mL)で刺激した。10~20分後、細胞をビヒクル(DMSO)又は試験化合物の連続希釈液(各試験化合物について10回の投与を試験し、1:10の希釈系列を1μM又は3μMから開始する)で、200μLの最終容量で37℃で24時間処理した。24時間後、細胞を遠心分離し、20μLの上清を180μLのQUANTI-Blue試薬と共に37℃で30~60分間インキュベートした。NF-κB誘導のレベルはマイクロプレートリーダーにおいて620nmで測定された。
表36 実施例43に記載されたプロトコルに従って得られた生物学的データ
実施例44
例示化合物の生物学的データ
以下に述べるMOLM14 D835Y及びMOLM14 F691L細胞生存率アッセイプロトコルを用いて、実施例1~39に従って調製された様々な例示化合物の細胞効力データを得た。両細胞株は活性化型FLT3受容体を有しており、それぞれがキナーゼドメインに更なる耐性変異を有する(それぞれD835Y及びF691L)。これらのキナーゼドメイン耐性変異を有する患者の白血病は、変異キナーゼを阻害しないFLT3阻害剤に耐性を示す。活性化型FLT3受容体は分裂促進反応を駆動し、生化学的キナーゼアッセイと全細胞の状況では活性に違いがある可能性があるため(Vasta,J.D.ら,(2018)Cell Chem.Biol.25,206-214)、生化学的アッセイにおけるD835Y又はF691Lキナーゼを阻害することが知られている化合物を用いてこれらの細胞株で抗増殖活性を示すことは、活性の実証のためのより関連性の高い細胞状況を提供する。
MOLM14 D835Y 及び MOLM14 F691L細胞は、20%ウシ胎仔血清 (FBS)を補充したRPMI-1640培地で増殖させた。生存性/細胞毒性評価のために、Multidrop Combiディスペンサー(ThermoFisher を使用して、1536ウェルの白色ポリスチレン組織培養処理されたGreinerプレートに、ウェルあたり1000細胞の密度で、ウェルあたり5μLの増殖培地の最終容量で細胞を播種した。細胞添加後、1536ピンツールを介して、23nLの試験化合物を個々のウェル(各被験化合物について22回の投与を試験し、10μMから1:2の希釈系列を開始する)に移した。細胞毒性の陽性対照としてボルテゾミブ(最終濃度2.3μM)を用いた。蒸発を防ぐために、ステンレス鋼のガスケット蓋で覆われた標準的なインキュベーター条件でプレートを48時間インキュベートした。化合物添加の48時間後、3μLのCell Titer Glo(Promega)を各ウェルに添加し、ステンレス鋼の蓋を所定の位置にしてプレートを室温で15分間インキュベートした。ルミネセンスの読み取りは、Viewluxイメージャー(PerkinElmer)を使用して、プレートあたり2秒の露光時間で行った。
表37 実施例44に記載されたプロトコルに従って得られた生物学的データ
実施例45
例示化合物の併用薬物スクリーニング
多剤併用療法は、どちらの薬剤も単独では得られない副作用の少ない、又は2つの異なる薬剤の異なる濃度の相加効果を超えた効果を増強する可能性がある。異なる薬物の併用で増強効果が認められるかどうかを判断するために、前述のように多剤併用スクリーニングが実施された(Mathews-Griner,L.A.ら,Proc.Nat.Acad.Sci.,2014,111:2349-2354;Lin,G.L.ら,Sci.Trans.Med.,2019,11:eaaw0064)。簡単に説明すると、Echo 550アコースティックリキッドハンドラー(Labcyte)を用いて、1536ウェルの白色ポリスチレン組織培養処理プレートに、10nLの化合物を音響的に分注した。次に、5μLの培地中で、500細胞/ウェルの密度で、化合物を含むプレートに細胞を添加した。6点又は10点のカスタム濃度範囲が、記載されている全ての薬物に使用された。蒸発を防ぐために、ステンレス鋼のガスケット蓋で覆われた標準的なインキュベーター条件で、プレートを48時間インキュベートした。化合物添加の48時間後、3μLのCell Titer Glo(Promega)を各ウェルに添加し、ステンレス鋼の蓋を所定の位置にして室温で15分間プレートをインキュベートした。ルミネセンスの読み取りは、Viewluxイメージャー(PerkinElmer)を使用して、プレートあたり2秒の露光時間で行った。結果は、表38-41及び図1~図8Dで見ることができる。
表38 10×10データセットにおいて、MOLM(D835Y)細胞で得られた、化合物30及び追加の医薬活性化合物の併用療法のHSAスコア。
表39 10×10データセットにおいて、MOLM14(D835Y)細胞で得られた、化合物192及び追加の医薬活性化合物の併用療法のHSAスコア。
表40 10×10データセットにおいて、MOLM14(D835Y)細胞で得られた、化合物137及び追加の医薬活性化合物の併用療法のHSAスコア。
表41 10×10データセットにおいて、MOLM14(D835Y)細胞で得られた、化合物117及び追加の医薬活性化合物の併用療法のHSAスコア。
本明細書では、表38~表41の化合物30、化合物117、化合物137、及び化合物192の超過のHSA(Excess HSA)スコアを使用して、薬理効果を高めるための薬物相互作用を定量化する。超過のHSAスコアの更なる情報は、Vlot,Anna H.C.ら,Drug Discovery Today,2019,24(12):2286-2298で見られ、相乗的、相加的、拮抗的な薬物の併用を決定するために使用されるプロットは、図1、図3、図5、及び図7で確認することができる。薬物相互作用を定量化する方法は他にもあるが、超過のHSA法は、関与する薬物の作用機序や比較される用量反応曲線の形状の類似性を仮定する必要がなく、2つの薬物が与えられた系で同様の有効性を示すという計算アルゴリズムに恣意的な要件を設けないため、好まれる。しかしながら、異なる方法論は、異なる数値スコア、及び単なる加法性対真の薬物相乗効果からの逸脱を構成するものの異なる定義を生み出すことがある。
負の超過のHSAスコアは、薬物の併用が(研究されている濃度で)いずれかの薬物単独よりも優れていることを示し、超過のHSAスコアは、研究された濃度のマトリックス全体にわたって観察される相加性からの全体的な偏差の測定値である。したがって、より深い相乗効果を有するとして注目すべき薬物の併用は、負の超過のHSAスコアがより大きい組合せである。しかしながら、スコア自体は実験計画法に完全に依存する相対的な指標にすぎず、絶対数ではないため、特定の薬剤の組み合わせと他の薬剤の組み合わせにおける有用性を、HSAスコア間の定義されたカットオフ値に基づいて区別すべきではない。更に、臨床的に意味のある薬物相乗効果を構成するものは何かという概念は、薬理学者と医師の間だけでなく、薬理学者自身の間でもまだ議論されているものである。
本明細書に記載された式(I)の化合物と追加の医薬活性化合物の特定の併用は、MA9.3(FLT3 ITD)、MV4’11(FLT3 ITD)、MOLM14(FLT3 ITD、FLT3 D835Y)、及びMOLM14(FLT3 ITD、FLT3 F691L)を含む幾つかのインビトロ癌細胞モデルで検証されている。
MA9.3(FLT3 ITD)癌細胞モデルを使用して、6×6薬物対全ての実験における、NCGC-1481対1912の承認された治験薬との併用分析を得た。データは、超過のHSAスコアメトリック(ExcessHSA metric)を使用して、最も相乗的なものから最も拮抗的なものまでの範囲の折れ線グラフで示されている(図1、プロットA)。10×10薬物対薬物実験におけるNCGC-1481、対84の選択された承認された治験薬の追跡併用分析も、MA9.3(FLT3 ITD)癌細胞モデルで得られた(図1、プロットB)。代表的な薬物+薬物の併用には、ダサチニブ(Bcr-Abl阻害剤)、タミバロテン(レチノイドRARアゴニスト)、ピクチリシブ(PI-3-K阻害剤)、ティピファルニブ(ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤)、トラメチニブ(Mek1/2阻害剤)、及びパルボシクリブ(CDK4/6阻害剤)と、NCGC1482との併用が挙げられる(図2A~2F)。
MV4’11(FLT3 ITD)癌細胞モデルを使用して、10×10薬物におけるNCGC-1481及び選択されたFLT3阻害剤(例えば、クレノラニブ、ミドスタウリン、ギルテリチニブ(Giltertinib)、及びキザルチニブ)対16の承認された治験薬の併用分析を得た。データは、超過のHSAスコアメトリックを使用して、最も相乗的なものから最も拮抗的なものまでの範囲の折れ線グラフで示されている(図3)。代表的な薬物+薬物の併用には、ベネトクラクス(Bcl-2阻害剤)及びドキソルビシン(DNAトポイソメラーゼII阻害剤であり、アントラサイクリンでもある)とNCGC-1481との併用が挙げられる(図4A~4B)。
MOLM14(FLT3 ITD、D835Y)癌細胞モデルを使用して、10×10薬物実験におけるNCGC-1481、化合物192、化合物137、化合物117、化合物30、及び選択されたFLT3阻害剤(例えば、クレノラニブ、ミドスタウリン、ギルテリチニブ(Giltertinib)、及びキザルチニブ)対26の承認された治験薬の併用分析を得た。データは、超過のHSAスコアメトリックを使用して、最も相乗的なものから最も拮抗的なものまでの範囲の折れ線グラフで示されている(図5)。代表的な薬物+薬物の併用には、化合物192+デキサメタゾングルココルチコイド受容体調節剤/アゴニスト)、化合物137+AMG-232(MDM2阻害剤)、化合物192+ベネトクラクス(BCL2阻害剤)、化合物137+ナビトクラクス(ナビトクラックス)(BCL2阻害剤)、化合物117+ベネトクラクス、及び化合物137+タザロテンの組合せが(図6A~図6F)。
MOLM14(FLT3 ITD, F691L)癌細胞モデルを使用して、10×10薬物実験におけるNCGC-1481及び選択されたFLT3阻害剤(例えば、クレノラニブ、ミドスタウリン、ギルテリチニブ(Giltertinib)、及びキザルチニブ)対22の承認された治験薬との併用分析を得た。データは、超過のHSAスコアメトリックを使用して、最も相乗的なものから最も拮抗的なものまでの範囲の折れ線グラフで示されている(図7)。代表的な薬物+薬物の併用には、NCGC-1481と、テムシロリムス(mTOR阻害剤)、タゼメトスタット(EZH2阻害剤)、CC-92480(CELMoD(セレブロンE3リガーゼ複合体モジュレーター))、及びボルテゾミブ(プロテオソーム阻害剤)が挙げられる(図8A~図8D)。
本明細書では、「好ましい」、「一般的に」、「典型的に」のような用語は、特許請求された開示の範囲を制限したり、特定の特徴が特許請求された開示の構造又は機能にとって重要、不可欠、又は更に重要であることを暗示するためには使用されないことに留意されたい。むしろ、これらの用語は、本開示の特定の実施形態において利用される可能性のある、又は利用されない可能性のある代替又は追加の特徴を強調することを意図しているにすぎない。
上述の様々な方法及び技術は、開示を実施するための多くの方法を提供する。もちろん、必ずしも記載された全ての目的又は利点が、ここに記載された特定の実施形態に従って達成できるわけではないことを理解すべきである。したがって、例えば、当業者は、本項で教示又は示唆されている他の目的又は利点を必ずしも達成することなく、本項で教示されている一つの利点又は利点のグループを達成又は最適化する方法で本方法を実施できることを認識するであろう。ここでは、様々な代替手段について言及する。幾つかの好ましい実施形態は、一つ、別の、又は幾つかの特徴を具体的に含むが、他のものは、一つ、別の、又は幾つかの特徴を具体的に除外するが、他のものは、一つ、別の、又は幾つかの有利な特徴を含めることによって特定の特徴を緩和することを理解すべきである。
更に、熟練した当業者は、異なる実施形態からの様々な特徴の適用可能性を認識するであろう。同様に、上で議論された様々な要素、特徴、及び工程、並びにそのような各要素、特徴、又は工程の他の既知の同等物は、ここに記載された原理に従って方法を実行するために、当業者によって様々な組み合わせで使用されることができる。様々な要素、特徴及び工程の中には、具体的に含まれるものもあれば、多様な実施形態において具体的に除外されるものもある。
本出願は、特定の実施形態及び実施例の文脈において開示されているが、開示の実施形態は、具体的に開示された実施形態を超えて、他の代替的な実施形態及び/又はその使用、変更、及び同等物にまで及ぶことは、当業者には理解されるであろう。
幾つかの実施形態において、本出願の特定の実施形態を記述し、主張するために使用される、成分の量、分子量、反応条件等の特性を表す数字は、 「約」 という用語によって、幾つかの事例において修正されていると理解されるべきである。したがって、幾つかの実施形態において、書面による説明及び添付の請求項に記載されている数値パラメータは、特定の実施形態によって得られることを求められている所望の特性に応じて変化し得る近似値である。幾つかの実施形態において、数値パラメータは、報告された有効桁数を考慮し、通常の丸め技術を適用することによって解釈されるべきである。適用の幾つかの実施形態の広い範囲を示す数値範囲とパラメータは近似値であるにもかかわらず、具体例に示された数値は、実行可能な限り正確に報告される。
幾つかの実施例では、“a”、“an”、及び“the”という用語や、出願の特定の実施例を記述する文脈で使用される類似の参照(特に以降のクレームの特定の文脈で)は、単数形と複数形の両方を包含すると解釈できる。ここでの値の範囲の読み上げは、範囲内にある個々の値を個別に参照するための省略方法として機能することを意図しているにすぎない。ここで特に示されていない限り、個々の値は、ここで個別に読み上げられたかのように仕様に組み込まれている。ここで説明されている全ての方法は、ここで特に示されていない限り、又は文脈によって明確に矛盾していない限り、任意の適切な順序で実行することができる。ここで特定の実施形態に関して提供されている全ての例、又は模範的な言語(例えば、「等」)の使用は、単に出願をよりよく明らかにすることを目的としており、別途主張されている出願の範囲に制限をもたらすものではない。開示又は請求項で使用されているように、「別の」とは、別段の指定がない限り、少なくとも2番目以上を意味する。開示で使用されているように、「等」、「例えば」、及び「例」という用語は、用語(「等」、「例えば」、又は「例」)の後に続くリストが幾つかの例を提供するが、そのリストは必ずしも完全に包括的なリストではない点で、「例えば、を意味するがこれに限定されない」。「含む」という語は、「含む」という語の後に続く項目が、引用されていない追加の要素又はステップを含むことができることを意味する。即ち、「含む」は、引用されていない追加のステップ又は要素を除外しない。明細書のいかなる言語も、出願の実施に不可欠である、特許請求されていない要素を示すものと解釈されてはならない。
特定の例では、本明細書に開示された配列は、GENBANK(登録商標)やSWISSPROT等の一般に利用可能なデータベースに含まれている。特に明記されていない限り、又は明らかでない限り、そのような一般に利用可能なデータベースへの参照は、本出願の出願日時点におけるデータベースの最新バージョンへの参照である。
特に明記されていない限り、明細書及びクレームにおいて使用されている成分量、反応条件等の性質を表す全ての数字は、全ての例において「約」という用語によって修正されたものとして理解される。従って、特に明記されていない限り、本明細書及びクレームに記載されている数値パラメータは、現在開示されている主題によって求められる望ましい性質に応じて変化し得る近似値である。ここで使用される「約」という用語は、値又は質量、重量、時間、体積、濃度又は割合の量を指す場合、開示された方法を実行するのに適切な変動として、指定された量から、幾つかの実施形態では±20%、幾つかの実施形態では±10%、幾つかの実施形態では±5%、幾つかの実施形態では±1%、幾つかの実施形態では±0.5%、及び幾つかの実施形態では±0.1%の変動を含むことを意味する。
本明細書では、本出願の好ましい実施形態について説明する。これらの好ましい実施形態のバリエーションは、前述の説明を読むと、当業者にとって明らかになるであろう。熟練した当業者は、必要に応じてそのようなバリエーションを採用することができ、その応用は、ここで特に説明されている以外の方法で実行することができると考えられる。したがって、本出願の多くの実施例は、適用される法律によって許可されるように、本出願に添付された請求の範囲に記載されている主題の全ての修正及び同等物を含む。更に、本明細書に別段の記載がない限り、又は文脈によって明確に矛盾しない限り、全ての可能なバリエーションにおける上記の要素のいかなる組み合わせも、本出願に含まれる。
本開示の実施形態
実施形態1 下記式(I)から選択される化合物:
又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、異性体の塩、プロドラッグ、又は誘導体。
式中、Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールであり、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換され、
は、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールであり、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換され、
、R、及びRは、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意で置換され、
は、
、又は
であり、
、R、R、R10、R11、R12、R13、R14は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、任意に1以上のハロゲンで置換C-Cのアルコキシされ(但し、R、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つがHではない)、
15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
m、n、o、p、q、r、s、t、u、v、w,及びxは、独立して、0、1、2、3、4、又は5から選択され、q+r+s+tは少なくとも1であり、u+v+w+xは少なくとも1である。
実施形態2 RはHであり、ハロゲン、ベンジル、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はシクロアルキル、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される実施形態1に記載の化合物。
実施形態3 RはH、Cl、又は-OCHであり、実施形態1又は実施形態2に記載の化合物。
実施形態4 RはHではない、実施形態1又は実施形態2に記載の化合物。
実施形態5 Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールであり、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、C-Cのアルキル、C-Cのハロアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される実施形態1~3のいずれかに記載の化合物。
実施形態6 Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールであり、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、C-Cのアルキル、C-Cのハロアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される実施形態1~5のいずれかに記載の化合物。
実施形態7 Rは、H、Cl、ヒドロキシ、-OCH、-OCF、-OCHF、-CHF、非置換のC-Cのアルキル、置換されたC-Cのアルキル、置換されたシクロアルキル、又は置換されたピラゾリル、置換された縮合環ヘテロアリール、又は非置換の縮合環ヘテロアリールである実施形態1~6のいずれかに記載の化合物。
実施形態8 RはHではない実施形態1又は実施形態5の化合物。
実施形態9 Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、又はC-Cのアルコキシであり、C-Cのアルキル又はC-Cのアルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される実施形態1~8のいずれかに記載の化合物。
実施形態10 Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メチル、-CF、又はメトキシである実施形態1~9のいずれかに記載の化合物。
実施形態11 Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、又はC-Cのアルコキシであり、C-Cのアルキル又はC-Cのアルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される実施形態1~10のいずれかに記載の化合物。
実施形態12 Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メチル、-CF、又はメトキシである実施形態1~11のいずれかに記載の化合物。
実施形態13 Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、又はC-Cのアルコキシであり、C-Cのアルキル又はC-Cのアルコキシは、ハロゲン、ヒドロキシ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、スルホ(-SOH)、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-CO-モルフォリン-4-イル、-CONH、-CON(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換される実施形態1~12のいずれかに記載の化合物。
実施形態14 Rは、H、ハロゲン、ヒドロキシ、-CN、メチル、-CF、又はメトキシである実施形態1~13のいずれかに記載の化合物。
実施形態15 Rは、メチル又は-CFであり、R及びRの少なくとも1つは、H又はハロゲンである実施形態1~11のいずれかに記載の化合物。
実施形態16 Rは、
である実施形態1~15のいずれかに記載の化合物。
実施形態17 mは0又は1であり、nは0又は1であり、oは0又は1であり、pは0又は1である実施形態1~16のいずれかに記載の化合物。
実施形態18 R、R、R、及びR10はHであり、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つはHではない実施形態1~17のいずれかに記載の化合物。
実施形態19 R11、R12、R13、及びR14はHであり、R、R、R、及びR10の少なくとも1つは、Hではない実施形態1~18のいずれかに記載の化合物。
実施形態20 R、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される実施形態1~19のいずれかに記載の化合物。
実施形態21 R、R、R、及びR10はHであり、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルであり、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される実施形態20に記載の化合物。
実施形態22 R11、R12、R13、及びR14はHであり、R、R、R、及びR10の少なくとも1つは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルであり、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される実施形態20に記載の化合物。
実施形態23 R、R、R、及びR10の少なくとも1つは、ハロゲン、ヒドロキシル、C-Cのアルキル、C-Cのハロアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルである実施形態1~22のいずれかに記載の化合物。
実施形態24 R、R、R、及びR10の少なくとも1つは、F、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、-CHF、-CF、スピロ縮合シクロプロピル、スピロ縮合シクロブチル、又はスピロ縮合シクロペンチルである実施形態23に記載の化合物。
実施形態25 R及びRの両方又はR及びR10の両方は、Fである、又はR及びRの両方又はR及びR10の両方は、メチルである実施形態24に記載の化合物。
実施形態26 R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つは、ハロゲン、ヒドロキシル、C-Cのアルキル、C-Cのハロアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルである実施形態1~25のいずれかに記載の化合物。
実施形態27 R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つは、F、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、-CHF、-CF、スピロ縮合シクロプロピル、スピロ縮合シクロブチル、又はスピロ縮合シクロペンチルである実施形態26に記載の化合物。
実施形態28 R11及びR12の両方又はR13及びR14の両方はFである、又はR11及びR12の両方又はR13及びR14の両方はメチルである実施形態27に記載の化合物。
実施形態29 Rが下記:
である、実施形態1~15のいずれかに記載の化合物。
実施形態30 q、r、s、t、u、v、w、及びxは、独立して、0、1、又は2である、実施形態1~15又は29のいずれかに記載の化合物。
実施形態31 qは0又は1であり、rは0又は1であり、sは0又は1であり、tは0又は1であり、uは0又は1であり、vは0又は1であり、wは0又は1であり、xは0又は1である、実施形態1~15又は29~30のいずれかに記載の化合物。
15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルから選択され、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、又はスピロ縮合シクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される、実施形態1~15又は29~31のいずれかに記載の化合物。
実施形態33 R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30の1以上は、である、又はR15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30は、いずれもHである、実施形態1~15又は29~32のいずれかに記載の化合物。
実施形態34 Rは、下記:
である実施形態1~15又は29~33のいずれかに記載の化合物。
実施形態35 Rは、下記:
である実施形態1~15又は29~34のいずれかに記載の化合物。
実施形態36 化合物は、表1~16に記載される化合物1~153から選択される実施形態1~35のいずれかに記載の化合物。
実施形態37 化合物は、化合物8、化合物11、化合物29、化合物47、化合物48、化合物50、化合物54、化合物56、化合物65、化合物66、化合物69、化合物71、化合物103、化合物107、化合物110、化合物120、化合物136、化合物137、化合物138、及び化合物141から選択される実施形態1~36のいずれかに記載の化合物。
実施形態38 化合物は、化合物8、化合物29、化合物47、化合物48、化合物50、化合物54、化合物65、化合物66、化合物71、化合物103、化合物107、化合物110、化合物120、化合物136、化合物137、化合物138、及び化合物141から選択される実施形態1~37のいずれかに記載の化合物。
実施形態39 化合物は、化合物65、化合物66、化合物69、化合物71、化合物103、化合物107、化合物110、化合物120、化合物136、化合物137、化合物138、及び化合物141から選択される実施形態1~38のいずれかに記載の化合物。
実施形態40 実施形態1~39のいずれかに記載の化合物を含む組成物。
実施形態41 化合物の量は、約0.0001%(重量全組成物)~約99%から選択される実施形態40に記載の組成物。
実施形態42 処方成分、アジュバント、又は担体を更に含む実施形態40又は実施形態41に記載の組成物。
実施形態43 組成物は、BCL2阻害剤を更に含む実施形態40~42のいずれかに記載の組成物。
実施形態44 組成物は、BCL2阻害剤を含む第2の組成物と組み合わせて用いられる実施形態40~42のいずれかに記載の組成物。
実施形態45 BCL2は、ベネトクラクス、又はその塩、異性体、誘導体又は類似体を含む実施形態40~44のいずれかに記載の組成物。
実施形態46 組成物は、1以上の化学療法、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤、アントラサイクリン、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤),イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤、抗体-薬物複合体、mAbs/免疫療法剤、CAR-T細胞療法、Plk阻害剤、MEK阻害剤、CDK9阻害剤、CDK8阻害剤,レチノイン酸受容体アゴニスト、TP53活性化剤、スムーズエンド受容体アンタゴニスト、ERK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤,グルココルチコイド受容体調節剤、若しくはEZH2阻害剤、又はそれらの組合せと組み合わせて用いられる実施形態40~45のいずれかに記載の組成物。
実施形態47 DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤は、アザシチジン、デシタビン、シタラビン、及び/又はグアデシタビンを含み、アントラサイクリンは、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、ミトキサントロン、エピルビシン、及び/又はCPX-351(一定のモル比5:1において、シタラビン及びダウノルビシンの組合せ)を含み、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤は、ボリノスタット、パノビノスタット、バルプロ酸、及び/又はプラシノスタットを含み、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤)は、フルダラビン、クラドリビン、及び/又はクロファラビンを含み、イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤は、イボシデニブ及び/又はエナシデニブを含み、抗体-薬物複合体は、抗-CD33(例えば、Ac225-リンツズマブ、バダスツキシマブ(vadastuximab)、又はゲムツズマブ-オゾガマイシン)及び/又は抗-CD45(例えば、I131-アパミスタマブ(apamistamab))を含み、mAbs/免疫療法は、抗-CD70(例えば、ARGX-110、クサツズマブ)、二重特異性抗体(例えば、フロテツズマブ(floteuzumab)(CD123xCD3))、抗-CTLA4(例えば、イピリムマブ)、抗-PD1/PDL1(例えば、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、PDR001、MBG453)、及び/又は抗-CD47(例えば、5F9(マグロリマブ))を含み、Plk阻害剤は、ボラセルチブ及び/又はリゴサチブを含み、MEK阻害剤は、トラメチニブ、コビメチニブ、セルメチニブ、ピマセルチブ、及び/又はレファメチニブを含み、CDK9阻害剤は、アルボシジブ及び/又はボルシクリブを含み、CDK8阻害剤は、SEL120を含み、レチノイン酸受容体アゴニストは、ATRA(全トランス型レチノイン酸)及び/又はSY-1425(選択性RARαアゴニスト)を含み、TP53活性化剤は、APR-246(エプレネタポプト)を含み、スムーズエンド受容体アンタゴニストは、グラスデギブを含み、ERK阻害剤は、ウリクセルチニブ、SCH772984、ラボキセルチニブ、MK-8353、及び/又はVTX-11eを含むERK2/MAPK1又はERK1/MAPK3阻害剤を含み、PI3K阻害剤は、フィメピノスタット(CUDC-907)、アルペリシブ、レニオリシブ(CDZ-173)、ピララリシブ(pilaralisib)(XL147、SAR245408)、及び/又はビミラリシブ(PQR-309)を含み、mTOR阻害剤は、ビミラリシブ(PQR-309)、サパニセルチブ(TAK-228、INK-128)、リダホロリムス(MK-8669、AP-23573)、エベロリムス、及び/又はビスツセルチブ(AZD2014)を含み、グルココルチコイド受容体調節剤は、プレドニゾロン、ベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、フルチカゾン、ブデソニド、デキサメタゾン、及び/又はコルチゾールを含むアゴニスト、及び/又はミフェプリストン、ミリコリラント、及び/又はオナプリストンを含むアンタゴニスト、及び/又はバモロロンを含む他の結合性配位子(VBP15)を含み、EZH2阻害剤は、タゼメトスタットを含む実施形態40~46のいずれかに記載の組成物。
実施形態48 実施形態1~39のいずれかの化合物を含む1以上の組成物の1つ以上の投与を含む化合物を被験者に提供する方法であって、1超の投与がある場合、組成物は同じでも異なっていてもよい方法。
実施形態49 1以上の組成物の少なくとも1つが処方成分を更に含む実施形態48に記載の方法。
実施形態50 1以上の組成物の少なくとも1つは、実施形態40~47のいずれかの組成物を含む実施形態48又は実施形態49に記載の方法。
実施形態51 1以上の投与の少なくとも1つは、非経口投与、粘膜投与、静脈内投与、皮下投与、局所投与、皮内注射、経口投与、舌下投与、鼻腔内投与、又は筋肉内投与を含む実施形態48~50に記載の方法。
実施形態52 1超の投与がある場合、少なくとも1つの投与に使用される少なくとも1つの組成物が、少なくとも1つの他の投与の組成物と異なる実施形態48~51のいずれかに記載の方法。
実施形態53 前記1以上の組成物の少なくとも1つの化合物は、約0.005mg/kg対象体重~約50mg/kg対象体重の量で、前記対象に投与される実施形態48~52のいずれかに記載の方法。
実施形態54 前記対象は、哺乳類であり、対象は、ヒト、齧歯類、又は霊長類であることが好ましい実施形態48~53のいずれかに記載の方法。
実施形態55 疾患又は障害を治療する方法であって、前記方法は、実施形態1~39のいずれかに記載の化合物を含む1以上の組成物を対象に投与することを含み、1超の投与がある場合、前記組成物は、同じでも異なっていてもよい方法。
実施形態56 前記疾患又は障害は、インターロイキン1受容体関連キナーゼ(IRAK)阻害又はfms様チロシンキナーゼ3(FLT3)阻害の少なくとも1つに対して反応性である実施形態55に記載の方法。
実施形態57 前記1以上の組成物の少なくとも1つが処方成分を更に含む実施形態55又は実施形態56のいずれかに記載の方法。
実施形態58 前記1以上の組成物の少なくとも1つが実施形態40~47のいずれかに記載の組成物を含む実施形態55~57のいずれかに記載の方法。
実施形態59 前記1以上の投与の少なくとも1つが非経口投与、粘膜投与、静脈内投与、皮下投与、局所投与、皮内注射、経皮投与、経口投与、舌下投与、鼻腔内投与、又は筋肉内投与を含む実施形態55~58のいずれかに記載の方法。
実施形態60 前記1以上の投与の少なくとも1つが経口投与を含む実施形態55~59のいずれかに記載の方法。
実施形態61 1超の投与がある場合、少なくとも1つの投与に使用される少なくとも1つの組成物が、少なくとも1つの他の投与の組成物と異なる実施形態55~60のいずれかに記載の方法。
実施形態62 前記1以上の組成物の少なくとも1つの化合物は、約0.005mg/kg対象体重~約50mg/kg対象体重の量で、前記対象に投与される実施形態55~61のいずれかに記載の方法。
実施形態63 前記対象は、哺乳類であり、対象は、ヒト、齧歯類、又は霊長類であることが好ましい実施形態55~62のいずれかに記載の方法。
実施形態64 前記対象が治療を必要としている実施形態55~63のいずれかに記載の方法。
実施形態65 前記方法が造血性癌を治療するためのものである実施形態55~64のいずれかに記載の方法。
実施形態66 前記方法が骨髄異形成症候群(MDS)及び/又は急性骨髄性白血病(AML)を治療するためのものである実施形態55~65のいずれかに記載の方法。
実施形態67 前記方法は、リンパ腫、白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL),骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、MYD88変異を伴うDLBCL、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫の少なくとも1つを治療するためのものである実施形態55~66のいずれかに記載の方法。
実施形態68 前記方法は、多形神経膠芽腫、子宮内膜癌、メラノーマ、前立腺癌、肺癌、乳癌、腎癌、膀胱癌、基底細胞癌、甲状腺癌、扁平上皮癌、神経芽細胞腫、卵巣癌、腎細胞癌、肝細胞癌、結腸癌、膵癌、横紋筋肉腫、髄膜腫、胃癌、神経膠腫、口腔癌、上咽頭癌、直腸癌、胃癌、及び子宮癌から選択される少なくとも1つの癌、又は過剰活性IRAK1及び/又はIRAK4によって特徴づけられる1以上の炎症性疾患又は自己免疫疾患,又はこれらの組合せを治療するためのものである実施形態55~64のいずれかに記載の方法。
実施形態69 前記方法は、慢性炎症(即ち、ウイルス及び細菌感染に関連する)、敗血症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、多発性硬化症、乾癬、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、全身性硬化症、1型糖尿病,又はこれらの組合せから選択される1以上の炎症性疾患又は自己免疫疾患を治療するためのものである実施形態68に記載の方法。
実施形態70 前記方法は、MDS、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDSを治療するためのものである、前記方法は、増加したIRAK4-Long発現及び/又はIRAK4-Shortに対する活性を有するAMLを治療するためのものである、及び/又は前記AMLはFLT3によって引き起こされないが、IRAK4-Longを発現する実施形態55~66のいずれかに記載の方法。
実施形態71 前記方法は、DLBCLを治療するためのものであり、前記DLBCLは、DLBCLのL265P MYD88変異体(ABC)サブタイプを含む実施形態55~67のいずれかに記載の方法。
実施形態72 前記方法は、BTK阻害剤を含む組成物の投与を更に含む実施形態71に記載の方法。
実施形態73 前記BTK阻害剤はイブルチニブを含む実施形態71に記載の方法。
実施形態74 前記対象は、AML及び/又はMDSに感染しやすい、及び/又は前記方法は、将来のAML及び/又はMDSを予防又は寛解させる実施形態55~73のいずれかに記載の方法。
実施形態75 前記方法が、骨髄異形成症候群の罹患、骨髄増殖性疾患の罹患、化学曝露の発生、電離放射線への曝露、又は癌の治療の1以上の後に起こる実施形態55~74のいずれかに記載の方法。
実施形態76 前記方法がBCL2阻害剤を含む組成物の投与を更に含む、又は実施形態1~39のいずれかに記載の化合物を含む前記組成物の少なくとも1つがBCL2阻害剤を更に含む実施形態55~75のいずれかに記載の方法。
実施形態77 1以上の組成物の1回以上の投与において、実施形態1~39のいずれかに記載の化合物及びBCL2阻害剤を一緒に又は別々に投与することができる実施形態55~76のいずれかに記載の方法。
実施形態78 BCL2阻害剤がベネトクラクス、又はその塩、異性体、誘導体、又は類似体を含む実施形態55~77のいずれかに記載の方法。
実施形態79 前記方法は、1以上の化学療法、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤、アントラサイクリン、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤),イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤、抗体-薬物複合体、mAbs/免疫療法剤、CAR-T細胞療法、Plk阻害剤、MEK阻害剤、CDK9阻害剤、CDK8阻害剤,レチノイン酸受容体アゴニスト、TP53活性化剤、スムーズエンド受容体アンタゴニスト、ERK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤,グルココルチコイド受容体調節剤、若しくはEZH2阻害剤、又はそれらの組合せと組み合わせて用いられる実施形態40~45のいずれかに記載の組成物から選択される1以上の追加療法の投与を更に含む実施形態55~78のいずれかに記載の方法。
実施形態80 DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤は、アザシチジン、デシタビン、シタラビン、及び/又はグアデシタビンを含み、アントラサイクリンは、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、ミトキサントロン、エピルビシン、及び/又はCPX-351(一定のモル比5:1において、シタラビン及びダウノルビシンの組合せ)を含み、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤は、ボリノスタット、パノビノスタット、バルプロ酸、及び/又はプラシノスタットを含み、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤)は、フルダラビン、クラドリビン、及び/又はクロファラビンを含み、イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤は、イボシデニブ及び/又はエナシデニブを含み、抗体-薬物複合体は、抗-CD33(例えば、Ac225-リンツズマブ、バダスツキシマブ(vadastuximab)、又はゲムツズマブ-オゾガマイシン)及び/又は抗-CD45(例えば、I131-アパミスタマブ(apamistamab))を含み、mAbs/免疫療法は、抗-CD70(例えば、ARGX-110、クサツズマブ)、二重特異性抗体(例えば、フロテツズマブ(floteuzumab)(CD123xCD3))、抗-CTLA4(例えば、イピリムマブ)、抗-PD1/PDL1(例えば、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、PDR001、MBG453)、及び/又は抗-CD47(例えば、5F9(マグロリマブ))を含み、Plk阻害剤は、ボラセルチブ及び/又はリゴサチブを含み、MEK阻害剤は、トラメチニブ、コビメチニブ、セルメチニブ、ピマセルチブ、及び/又はレファメチニブを含み、CDK9阻害剤は、アルボシジブ及び/又はボルシクリブを含み、CDK8阻害剤は、SEL120を含み、レチノイン酸受容体アゴニストは、ATRA(全トランス型レチノイン酸)及び/又はSY-1425(選択性RARαアゴニスト)を含み、TP53活性化剤は、APR-246(エプレネタポプト)を含み、スムーズエンド受容体アンタゴニストは、グラスデギブを含み、ERK阻害剤は、ウリクセルチニブ、SCH772984、ラボキセルチニブ、MK-8353、及び/又はVTX-11eを含むERK2/MAPK1又はERK1/MAPK3阻害剤を含み、PI3K阻害剤は、フィメピノスタット(CUDC-907)、アルペリシブ、レニオリシブ(CDZ-173)、ピララリシブ(pilaralisib)(XL147、SAR245408)、及び/又はビミラリシブ(PQR-309)を含み、mTOR阻害剤は、ビミラリシブ(PQR-309)、サパニセルチブ(TAK-228、INK-128)、リダホロリムス(MK-8669、AP-23573)、エベロリムス、及び/又はビスツセルチブ(AZD2014)を含み、グルココルチコイド受容体調節剤は、プレドニゾロン、ベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、フルチカゾン、ブデソニド、デキサメタゾン、及び/又はコルチゾールを含むアゴニスト、及び/又はミフェプリストン、ミリコリラント、及び/又はオナプリストンを含むアンタゴニスト、及び/又はバモロロンを含む他の結合性配位子(VBP15)を含み、EZH2阻害剤は、タゼメトスタットを含む実施形態55~79のいずれかに記載の方法。
実施形態81 疾患又は障害を治療する方法のために用いられる実施形態1~39のいずれかに記載の化合物であって、前記方法は、前記化合物を含む1以上の組成物を投与することによって、IRAK及びFLT3の少なくとも1つを阻害することを含み、1超の投与がある場合、前記組成物は、同じでも異なっていてもよい化合物。
実施形態82 前記疾患又は障害は、インターロイキン1受容体関連キナーゼ(IRAK)阻害又はfms様チロシンキナーゼ3(FLT3)阻害の少なくとも1つに対して反応性である実施形態81に記載の化合物。
実施形態83 前記1以上の組成物の少なくとも1つが処方成分を更に含む実施形態81又は実施形態82のいずれかに記載の化合物。
実施形態84 前記1以上の組成物の少なくとも1つが実施形態40~47のいずれかに記載の組成物を含む実施形態81~83のいずれかに記載の化合物。
実施形態85 前記1以上の投与の少なくとも1つが非経口投与、粘膜投与、静脈内投与、皮下投与、局所投与、皮内注射、経皮投与、経口投与、舌下投与、鼻腔内投与、又は筋肉内投与を含む実施形態81~84のいずれかに記載の化合物。
実施形態86 前記1以上の投与の少なくとも1つが経口投与を含む実施形態81~85のいずれかに記載の化合物。
実施形態87 1超の投与がある場合、少なくとも1つの投与に使用される少なくとも1つの組成物が、少なくとも1つの他の投与の組成物と異なる実施形態81~86のいずれかに記載の化合物。
実施形態88 前記1以上の組成物の少なくとも1つの化合物は、約0.005mg/kg対象体重~約50mg/kg対象体重の量で、前記対象に投与される実施形態81~87のいずれかに記載の化合物。
実施形態 89 前記対象は、哺乳類であり、対象は、ヒト、齧歯類、又は霊長類であることが好ましい実施形態81~88のいずれかに記載の化合物。
実施形態90 前記対象が治療を必要としている実施形態81~89のいずれかに記載の化合物。
実施形態91 前記方法が造血性癌を治療するためのものである実施形態81~90のいずれかに記載の化合物。
実施形態92 前記方法がMDS及び/又はAMLを治療するためのものである実施形態81~91のいずれかに記載の化合物。
実施形態93 前記方法は、リンパ腫、白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL),骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、MYD88変異を伴うDLBCL、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫の少なくとも1つを治療するためのものである実施形態81~92のいずれかに記載の化合物。
実施形態94 前記方法は、多形神経膠芽腫、子宮内膜癌、メラノーマ、前立腺癌、肺癌、乳癌、腎癌、膀胱癌、基底細胞癌、甲状腺癌、扁平上皮癌、神経芽細胞腫、卵巣癌、腎細胞癌、肝細胞癌、結腸癌、膵癌、横紋筋肉腫、髄膜腫、胃癌、神経膠腫、口腔癌、上咽頭癌、直腸癌、胃癌、及び子宮癌から選択される少なくとも1つの癌、又は過剰活性IRAK1及び/又はIRAK4によって特徴づけられる1以上の炎症性疾患又は自己免疫疾患,又はこれらの組合せを治療するためのものである実施形態81~90のいずれかに記載の化合物。
実施形態95 前記方法は、慢性炎症(即ち、ウイルス及び細菌感染に関連する)、敗血症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、多発性硬化症、乾癬、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、全身性硬化症、1型糖尿病,又はこれらの組合せから選択される1以上の炎症性疾患又は自己免疫疾患を治療するためのものである実施形態94に記載の化合物。
実施形態96 前記方法は、MDS、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDSを治療するためのものである、前記方法は、増加したIRAK4-Long発現及び/又はIRAK4-Shortに対する活性を有するAMLを治療するためのものである、及び/又は前記AMLはFLT3によって引き起こされないが、IRAK4-Longを発現する実施形態81~92のいずれかに記載の化合物。
実施形態97 前記方法は、DLBCLを治療するためのものであり、前記DLBCLは、DLBCLのL265P MYD88変異体(ABC)サブタイプを含む実施形態81~93のいずれかに記載の化合物。
実施形態98 前記方法は、BTK阻害剤を含む組成物の投与を更に含む実施形態97に記載の化合物。
実施形態99 前記BTK阻害剤はイブルチニブを含む実施形態98に記載の化合物。
実施形態100 前記対象は、AML及び/又はMDSに感染しやすい、及び/又は前記方法は、将来のAML及び/又はMDSを予防又は寛解させる実施形態81~99のいずれかに記載の化合物。
実施形態101 前記方法が、骨髄異形成症候群の罹患、骨髄増殖性疾患の罹患、化学曝露の発生、電離放射線への曝露、又は癌の治療の1以上の後に起こる実施形態81~100のいずれかに記載の方法。
実施形態102 前記方法がBCL2阻害剤を含む組成物の投与を更に含む、又は請求項1~39のいずれかに記載の化合物を含む前記組成物の少なくとも1つがBCL2阻害剤を更に含む実施形態81~101のいずれかに記載の化合物。
実施形態103 1以上の組成物の1回以上の投与において、実施形態1~39のいずれかに記載の化合物及びBCL2阻害剤を一緒に又は別々に投与することができる実施形態81~102のいずれかに記載の化合物。
実施形態104 BCL2阻害剤がベネトクラクス、又はその塩、異性体、誘導体、又は類似体を含む実施形態81~103のいずれかに記載の化合物。
実施形態105 前記方法は、1以上の化学療法、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤、アントラサイクリン、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤),イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤、抗体-薬物複合体、mAbs/免疫療法剤、CAR-T細胞療法、Plk阻害剤、MEK阻害剤、CDK9阻害剤、CDK8阻害剤,レチノイン酸受容体アゴニスト、TP53活性化剤、スムーズエンド受容体アンタゴニスト、ERK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤,グルココルチコイド受容体調節剤、若しくはEZH2阻害剤、又はそれらの組合せと組み合わせて用いられる実施形態40~45のいずれかに記載の組成物から選択される1以上の追加療法の投与を更に含む実施形態81~104のいずれかに記載の化合物。
実施形態106 DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤は、アザシチジン、デシタビン、シタラビン、及び/又はグアデシタビンを含み、アントラサイクリンは、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、ミトキサントロン、エピルビシン、及び/又はCPX-351(一定のモル比5:1において、シタラビン及びダウノルビシンの組合せ)を含み、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤は、ボリノスタット、パノビノスタット、バルプロ酸、及び/又はプラシノスタットを含み、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤)は、フルダラビン、クラドリビン、及び/又はクロファラビンを含み、イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤は、イボシデニブ及び/又はエナシデニブを含み、抗体-薬物複合体は、抗-CD33(例えば、Ac225-リンツズマブ、バダスツキシマブ(vadastuximab)、又はゲムツズマブ-オゾガマイシン)及び/又は抗-CD45(例えば、I131-アパミスタマブ(apamistamab))を含み、mAbs/免疫療法は、抗-CD70(例えば、ARGX-110、クサツズマブ)、二重特異性抗体(例えば、フロテツズマブ(floteuzumab)(CD123xCD3))、抗-CTLA4(例えば、イピリムマブ)、抗-PD1/PDL1(例えば、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、PDR001、MBG453)、及び/又は抗-CD47(例えば、5F9(マグロリマブ))を含み、Plk阻害剤は、ボラセルチブ及び/又はリゴサチブを含み、MEK阻害剤は、トラメチニブ、コビメチニブ、セルメチニブ、ピマセルチブ、及び/又はレファメチニブを含み、CDK9阻害剤は、アルボシジブ及び/又はボルシクリブを含み、CDK8阻害剤は、SEL120を含み、レチノイン酸受容体アゴニストは、ATRA(全トランス型レチノイン酸)及び/又はSY-1425(選択性RARαアゴニスト)を含み、TP53活性化剤は、APR-246(エプレネタポプト)を含み、スムーズエンド受容体アンタゴニストは、グラスデギブを含み、ERK阻害剤は、ウリクセルチニブ、SCH772984、ラボキセルチニブ、MK-8353、及び/又はVTX-11eを含むERK2/MAPK1又はERK1/MAPK3阻害剤を含み、PI3K阻害剤は、フィメピノスタット(CUDC-907)、アルペリシブ、レニオリシブ(CDZ-173)、ピララリシブ(pilaralisib)(XL147、SAR245408)、及び/又はビミラリシブ(PQR-309)を含み、mTOR阻害剤は、ビミラリシブ(PQR-309)、サパニセルチブ(TAK-228、INK-128)、リダホロリムス(MK-8669、AP-23573)、エベロリムス、及び/又はビスツセルチブ(AZD2014)を含み、グルココルチコイド受容体調節剤は、プレドニゾロン、ベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、フルチカゾン、ブデソニド、デキサメタゾン、及び/又はコルチゾールを含むアゴニスト、及び/又はミフェプリストン、ミリコリラント、及び/又はオナプリストンを含むアンタゴニスト、及び/又はバモロロンを含む他の結合性配位子(VBP15)を含み、EZH2阻害剤は、タゼメトスタットを含む実施形態81~105のいずれかに記載の化合物。
ここで参照されている全ての特許、特許出願、特許出願の出版物、及びその他の資料、例えば、記事、書籍、仕様書、出版物、文書、物、及び/又は類似のものは、全ての目的のために、ここにその全体が本参照によって組み込まれている。ただし、それに関連する訴訟ファイルの履歴、本文書と矛盾する又は矛盾するもの、又は本文書に現在又は後に関連するクレームの最も広い範囲に関して制限的な影響を及ぼす可能性のあるものは除く。例として、組み込まれた資料のいずれかに関連する用語の説明、定義、及び/又は使用と、本文書に関連する用語の説明、定義、及び/又は使用との間に矛盾又は矛盾がある場合は、本文書における用語の説明、定義、及び/又は使用が優先するものとする。
最後に、本明細書に開示された出願の実施形態は、開示の実施形態の原則を例示するものであると理解されるべきである。採用できるその他の変更は、出願の範囲内で行うことができる。したがって、限定ではないが例として、出願の実施形態の代替構成を、本明細書の教示に従って利用することができる。したがって、本出願の実施例は、示され説明されているように正確にそれに限定されない。

Claims (78)

  1. 下記式(I)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、異性体の塩、プロドラッグ、又は誘導体。
    (式中、Aは、N及びCRから選択され、
    Dは、N及びCRから選択され、
    Eは、N及びCRから選択され、
    、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、-C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、-C(=O)NR3132、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-C(=O)H、-C(=O)OH、ニトロ(-NO)、-NH、-N(CH、シアノ(-CN)、エチニル(-CCH)、プロピニル、-SOH、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ピロリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルフォリニル、-C(=O)-モルフォリン-4-イル、-C(=O)NH、-C(=O)N(CH、C-Cのアルキル、C-Cのパーフルオロ化(perfluoronated)アルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのハロアルコキシ、又はシクロアルキルで置換されたC-Cのアルキルの1以上で任意に置換され、
    は、下記(Ia)、(Ib)、又は1以上の-NR3334で置換されたC-Cのシクロアルキルであり、

    、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、-C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、-C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R29、R29、及びR30は、独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、-CN、メタノイル(-COH)、カルボキシ(-COH)、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールから選択され、-C(=O)H、-C(=O)OH、C-Cのアルキル、C-Cのアルケニル、C-Cのアルキニル、C-Cのアルコキシ、シクロアルキル、スピロ縮合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、又は縮合環ヘテロアリールは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    31及びR32は、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    33及びR34は、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択され、
    m、n、o、p、q、r、s、t、u、v、w,及びxは、独立して、0、1、2、3、4、又は5から選択され、q+r+s+tは少なくとも1であり、u+v+w+xは少なくとも1である。)
  2. 、R、R、R10、R11、R12、R13、及びR14の少なくとも1つがHではない請求項1に記載の化合物。
  3. 前記式(I)の化合物が下記式(IIf)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、R20fは、H、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR27fa27fbから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキル及び-O-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
    21f、R22f、及びR23fは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    24fa、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    27fa及びR27fbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。)
  4. 24fa、R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される請求項3に記載の化合物。
  5. 下記(i)~(vi)の少なくとも1つが成立する請求項3から4のいずれかに記載の化合物。
    (i)R20fは、F、Cl、-OCH


    -OCF

    非置換のCのシクロアルキル、

    -C(=O)NH、-C(=O)NHCH、-C(=O)N(CH、及び
    から選択される。
    (ii)R21f、R22f、及びR23fは、それぞれHである。
    (iii)R21f及びR23fは、それぞれ独立してFであり、R22fはHである。
    (iv)R21f及びR23fは、それぞれHであり、R22fはFである。
    (v)R24fb、R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24fa及び/又はR24fbはFである。
    (vi)R25fa、R25fb、R26fa、及びR26fbは、それぞれHであり、R24fa及び/又はR24fbは-CHである。
  6. 前記化合物が下記から選択される請求項3から6のいずれか記載の化合物。
  7. 前記式(I)の化合物が下記式(IIg)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、R20gは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾイル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR29ga29gbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    21gは、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、


    から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基から任意に置換され、
    22g、R23g、及びR24gは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    25ga、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    28gは、H、C-Cのアルキル、及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)から選択され、C-Cのアルキル及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
    29ga及びR29gbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    220gは、それぞれ独立して、C-Cのアルキルであり、
    Gは、N又はCHであり、
    Xはハロゲンであり、
    aは0、1、2、又は3であり、
    bは0、1、2、3、4、5、又は6であり、
    dは0、1、2、又は3である。)
  8. 25ga、R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される請求項7に記載の化合物。
  9. 下記(i)~(ix)の少なくとも1つが成立する請求項7から8のいずれかに記載の化合物。
    (i)R20gは、-OCH、-OCHCH

    、及び
    から選択される。
    (ii)R21gは、F、Cl、t-ブチル、



    -OCH、-OCF

    非置換のCのシクロアルキル、




    、及び

    (式中bは0である)
    から選択される。
    (iii)R21gは、
    であり、式中R28gは、-CH、イソブチル、非置換のCのシクロアルキル、-CHCF


    -CH-(Cのシクロアルキル)、
    から選択される。
    (iv)R22g、R23g、及びR24gは、それぞれHである。
    (v)R22g及びR24gは、それぞれFであり、R23gは、Hである。
    (vi)R22g及びR24gは、それぞれHであり、R23gは、Fである。
    (vii)R25gb、R26ga、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであい、R25ga及び/又はR25gbは、F、-CH、-OH、-CF
    、及び-OCHから選択される。
    (viii)R25ga、R25gb、R26gb、R27ga、及びR27gbは、それぞれHであり、R26gaは、-CHである。
    (ix)R25ga、R25gb、R26ga、及びR26gbは、それぞれHであり、R27ga及びR27gbは、それぞれ-CHである。
  10. 前記化合物が下記から選択される請求項7から9のいずれかに記載の化合物。
  11. 前記式(I)の化合物が下記式(IIh)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、R20hは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR27ha27hbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    21hは、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
    22ha、R22hb、R23ha、及びR23hbは、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択され、C-Cのアルキルは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    24h、R25h、及びR26hは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    27ha及びR27hbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。)
  12. 22ha、R22hb、R23ha、及びR23hbの1以上が、独立して、任意に置換されたC-Cのアルキルである請求項11に記載の化合物。
  13. 下記(i)~(vi)の少なくとも1つが成立する請求項11から12のいずれかに記載の化合物。
    (i)R20hが-OCHである。
    (ii)R21hが非置換のCのシクロアルキル及び
    から選択される。
    (iii)R22ha、R22hbは、それぞれHであり、R23ha及び/又はR23hbは、-CHである。
    (iv)R24h、R25h、及びR26hは、それぞれHである。
    (v)R24h及びR26hは、それぞれFであり、R25hはHである。又は
    (vi)R24h及びR26hは、それぞれHであり、R25hはFである。
  14. 前記化合物が下記から選択される請求項11から13のいずれかに記載の化合物。
  15. 前記式(I)の化合物が下記式(IIi)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、
    は、
    及び
    から選択され、
    20iは、H、-O-(C-Cのシクロアルキル)、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-(C=O)NR221ia221ibから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    21iは、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
    から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
    22i、R23i、及びR24iは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    25ia、R25ib、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、又はC-Cのアルキルから選択され、
    220iは、H、C-Cのアルキル、及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)から選択され、C-Cのアルキル及び-(CH-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ独立して、OH及びハロゲンから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
    221ia及びR221ibは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され
    eは、0、1、2、又は3である。)
  16. 25ia、R25ib、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibの1以上は、独立して、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択される請求項15に記載の化合物。
  17. (i)~(xiii)の少なくとも1つが成立する請求項15から16のいずれかに記載の化合物。
    (i)R20iは、OCH、-OCHCH、及び
    から選択される。
    (ii)R21iは、Cl、F、t-ブチル、



    -OCH、-OCF、非置換のCのシクロアルキル、
    、及び
    から選択され、R220iは、-CH及び非置換のCのシクロアルキル、
    、及び
    から選択される。
    (iii)R22i、R23i、及びR24iは、それぞれHである。
    (iv)R22i及びR24iは、それぞれFであり、R23iは、Hである。
    (v)R22i及びR24iは、それぞれHであり、R23iは、Fである。
    (vi)
    は、
    であり、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibのそれぞれは、Hであり、R25ia及び/又はR25ibは、Fである。
    (vii)
    は、
    であり、R25ia、R26ia、R26ib、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R25ibは-CHである。
    (viii)
    は、
    であり、R25ia、R25ib、R26ia、R27ia、R27ib、R28ia、及びR28ibは、それぞれHであり、R26ibは、-CHである。
    (ix)
    は、
    であり、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ia及び/又はR28ibは、Fである。
    (x)
    は、
    であり、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ia及びR28ibは、それぞれ-CHである。
    (xi)
    は、
    であり、R25ia、R25ib、R27ia、R27ib、R28ia、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R28ibは-OHである。
    (xii)
    は、
    であり、R25ia、R25ib、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ia及び/又はR27ibは、Fである。
    (xiii)
    は、
    であり、R25ia、R25ib、R27ia、R28ia、R28ib、R29ia、及びR29ibは、それぞれHであり、R27ibは、-CHである。
  18. 前記化合物が下記から選択される請求項15から17のいずれかに記載の化合物。
  19. 前記式(I)の化合物が下記式(IIj)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、R20jは、C-Cのアルコキシ、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR28ja28jbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン置換基で任意に置換され、
    21j、R22j、及びR23jは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、R27ja、及びR27jbは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択され、
    28ja及びR28jbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換される。)
  20. 24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、R27ja、及びR27jbの1以上が、ハロゲン、-OH、及びC-Cのアルキルから選択される請求項19に記載の化合物。
  21. 下記(i)~(vi)の少なくとも1つが成立する請求項19から20のいずれかに記載の化合物。
    (i)R20jは、

    -OCF


    -O-(Cのシクロアルキル)
    、及び
    -C(=O)NHCHから選択される。
    (ii)R21j、R22j、及びR23jは、それぞれHである。
    (iii)R21j及びR23jは、それぞれFであり、R22jは、Hである。
    (iv)R21j及びR23jは、それぞれHであり、R22jは、Fである。
    (v)R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、及びR26jbは、それぞれHであり、R27ja及び/又はR27jbは、F及び-CHから選択される。
    (vi)R24ja、R24jb、R25ja、R25jb、R26ja、R26jb、及びR27jaは、それぞれHであり、R27jbは、-OHである。
  22. 前記化合物が下記から選択される請求項19から21のいずれかに記載の化合物。
  23. 前記式(I)の化合物は、下記式(IIk)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、
    は、

    、及び
    から選択され、R20kは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR25ka25kbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    21kは、H、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
    から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
    22k、R23k、及びR24kは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    25ka及びR25kbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    26kは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。)
  24. 20kが、任意に置換されたC-Cのアルコキシ及び-C(=O)R25ka25kbから選択される、及び/又はR21kが、任意に置換されたC-Cのアルキル、任意に置換されたC-Cのアルコキシ、任意に置換されたC-Cのシクロアルキル、及び
    から選択される請求項23に記載の化合物。
  25. 下記(i)~(v)の少なくとも1つが成立する請求項23から24のいずれかに記載の化合物。
    (i)R20kは、-OCH、-OCHCH

    -OCF
    、及び
    から選択される。
    (ii)R21kは、t-ブチル、



    -OCH
    、非置換のCのシクロアルキル、

    、及び
    から選択され、R26kは、
    である。
    (iii)R22k、R23k、及びR24kは、それぞれHである。
    (iv)R22k及びR24kは、それぞれFであり、R23kは、Hである。
    (v)R22k及びR24kは、それぞれHであり、R23kは、Fである。
  26. 前記化合物が下記から選択される請求項23から25のいずれかに記載の化合物。
  27. 前記式(I)の化合物が下記式(IIIq)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、R30qは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR35qa35qbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    31qは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
    から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
    32q、R33q、及びR34qは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    35qa及びR35qbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    36qは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ独立して、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。)
  28. 下記(i)~(v)の少なくとも1つが成立する請求項27に記載の化合物。
    (i)R30qは、-OCHである。
    (ii)R31qは、t-ブチル、-CF


    -OCH、-OCF

    非置換のCのシクロアルキル、

    、及び
    から選択され、R36qは、-CH、非置換のCのシクロアルキル、
    、及び
    から選択される。
    (iii)R32q、R33q、及びR34qは、それぞれHである。
    (iv)R32q及びR34qは、それぞれFであり、R33qはHである。
    (v)R32q及びR34qは、それぞれHであり、R33qはFである。
  29. 前記化合物は、下記から選択される請求項27から28のいずれかに記載の化合物。
  30. 前記式(I)の化合物が下記式(IIIr)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、R30rは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
    から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
    31rは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR36ra36rbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    32r、R33r、及びR34rは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    35rは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
    36ra及びR36rbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換される。
  31. 下記(i)~(v)の少なくとも1つが成立する請求項30に記載の化合物。
    (i)R30rは、t-ブチル、-CF


    -OCH、-OCF


    、及び
    から選択され、R35rは、-CH
    、及び
    から選択される。
    (ii)R31はHである。
    (iii)R32r、R33r、及びR34rは、それぞれHである
    (iv)R32r及びR34rは、それぞれFであり、R33rはHである。
    (v)R32r及びR34rは、それぞれHであり、R33rはFである。
  32. 前記化合物が下記から選択される請求項30から31のいずれかに記載の化合物。
  33. 前記式(I)の化合物が下記式(IIIs)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、R30sは、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR35sa35sbから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    31sは、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
    から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
    32s、R33s、及びR34sは、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    35sa及びR35sbは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    36sは、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換される。)
  34. 下記(i)~(v)の少なくとも1つが成立する請求項33に記載の化合物。
    (i)R30sは-OCHである。
    (ii)R31sは、


    -OCH、-OCF

    非置換のCのシクロアルキル、

    、及び
    から選択され、R36sは、-CH及び
    から選択される。
    (iii)R32s、R33s、及びR34sは、それぞれHである。
    (iv)R32s及びR34sは、それぞれFであり、R33sはHである。
    (v)R32s及びR34sは、それぞれHであり、R33sはFである。
  35. 前記化合物が下記から選択される請求項33から34のいずれかに記載の化合物。
  36. 前記式(I)の化合物が下記式(IV)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、式中、R40は、H、C-Cのアルコキシ、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR46a46bから選択され、C-Cのアルコキシは、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    41は、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、及び
    から選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキルは、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
    42は、1以上の-NR48a48bで置換されたC-Cのシクロアルキルであり、
    47は、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、ハロゲン及び-OHから選択される1以上の置換基で任意に置換され、
    43、R44、及びR45は、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    46a及びR46bは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    48a及びR48bは、それぞれ独立して、H及びC-Cのアルキルから選択される。)
  37. 下記(i)~(iv)の少なくとも1つが成立する請求項36に記載の化合物。
    (i)R40はHである。
    (ii)R41はt-ブチルである。
    (iii)R42
    である。
    (iv)R43、R44、及びR45は、それぞれHである。
    (v)R43及びR45は、それぞれFであり、R44はHである。
    (iv)R43及びR45は、それぞれHであり、R44はFである。
  38. 前記化合物が
    である請求項36から37のいずれかに記載の化合物。
  39. 前記式(I)の化合物が下記式(V)の化合物:
    又はその塩、エステル、溶媒和物、光学異性体、幾何異性体、又は異性体の塩である請求項1に記載の化合物。
    (式中、IはN又はCR51であり、
    JはN又はCR52であり、
    KはN又はCR53であり、
    は、

    、及び
    から選択され、
    50は、ハロゲン、C-Cのアルキル、C-Cのアルコキシ、C-Cのシクロアルキル、-O-(C-Cのシクロアルキル)、イミダゾリル、トリアゾリル、及び-C(=O)NR552a552bから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、-OH及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、C-Cのシクロアルキル及び-O-(C-Cのシクロアルキル)は、それぞれ、C-Cのアルキル及びハロゲンから選択された1以上の置換基で任意に置換され、
    51、R52、及びR53は、それぞれ独立して、H及びハロゲンから選択され、
    54a、R54b、R55a、R55b、R56a、R56b、R57a、R57b、R58a、R58b、R59a、R59b、R550a、R550b、R551a、及びR551bは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、-OH、C-Cのアルキル、及びC-Cのアルコキシから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのアルコキシは、それぞれ、1以上のハロゲン原子で任意に置換され、
    552a及びR552bは、それぞれ独立して、H、C-Cのアルキル、及びC-Cのシクロアルキルから選択され、C-Cのアルキル及びC-Cのシクロアルキルは、それぞれ、1以上のハロゲンで任意に置換され、
    I、J、又はKの1つはNである。)
  40. 54a、R54b、R55a、R55b、R56a、R56b、R57a、R57b、R58a、R58b、R59a、R59b、R550a、R550b、R551a、及びR551bの1以上が、ハロゲン、-OH、任意に置換されたC-Cのアルキル、及び任意に置換されたC-Cのアルコキシから選択される請求項39に記載の化合物。
  41. 下記(i)~(iii)の少なくとも1つが成立する請求項39から40のいずれかに記載の化合物。
    (i)R50
    である。
    (ii)

    であり、R54aはFであり、R54b、R55a、R55b、R56a、及びR56bは、それぞれHである。
    (iii)

    であり、R550aはFであり、R57a、R57b、R59a、R59b、R550b、R551a、及びR551bは、それぞれHである。
  42. 前記化合物が下記から選択される請求項39から41のいずれかに記載の化合物。
  43. 前記化合物がIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも1つの阻害剤である請求項1から42のいずれかに記載の化合物。
  44. 前記化合物がIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも2つの阻害剤である請求項1から43のいずれかに記載の化合物。
  45. 前記化合物がIRAK1及びIRAK4の阻害剤である請求項1から44のいずれかに記載の化合物。
  46. 前記化合物がIRAK1、IRAK4、及びFLT3の阻害剤である請求項1から44のいずれかに記載の化合物。
  47. FLT3は、WT FLT3、活性化型FLT3、及び変異型FLT3から選択される請求項43、44、又は46のいずれかに記載の化合物。
  48. 前記変異型FLT3は、D835Y変異型FLT3又はF691L変異型FLT3である請求項47に記載の化合物。
  49. 請求項1から48のいずれかに記載の化合物を含む組成物であって、前記組成物は、処方成分、アジュバント、又は担体を更に含むことを特徴とする組成物。
  50. 前記組成物は、化学療法剤、BCL2阻害剤、免疫変調成分、BTK阻害剤、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤、アントラサイクリン、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤)、イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤、抗体-薬物複合体、mAbs/免疫療法剤、Plk阻害剤、MEK阻害剤、CDK阻害剤、CDK9阻害剤、CDK8阻害剤、レチノイン酸受容体アゴニスト、TP53活性化剤、CELMoD、スムーズエンド受容体アンタゴニスト、ERK2/MAPK1又はERK1/MAPK3阻害剤を含むERK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤、ステロイド又はグルココルチコイド受容体調節剤、EZH2阻害剤、ヘッジホッグ(Hh)阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、アミノペプチダーゼ/ロイコトリエンA4加水分解酵素阻害剤、FLT3/Axl/ALK阻害剤、FLT3/KIT/PDGFR、PKC及び/又はKDR阻害剤、Syk阻害剤、E-セレクチン阻害剤、NEDD8-活性化剤、MDM2阻害剤、PLK1阻害剤、Aura A阻害剤、オーロラキナーゼ阻害剤、EGFR阻害剤、AuroraB/C/VEGFR1/2/3/FLT3/CSF-1R/Kit/PDGFRA/B阻害剤、AKT1、2、及び/又は3阻害剤、ABL1/2/SRC/EPHA2/LCK/YES1/KIT/PDGFRB/FYN阻害剤、ファルネシル基転移酵素阻害剤、BRAF/MAP2K1/MAP2K2阻害剤、Menin-KMT2A/MLL阻害剤、及びマルチキナーゼ阻害剤の1以上と併用して用いられる請求項49に記載の組成物。
  51. 対象における疾患又は障害を治療する方法であって、前記方法は、治療的に有効な量の、請求項1から48のいずれかに記載の化合物又は請求項49から50のいずれかに記載の組成物を前記対象に投与することを含むことを特徴とする方法。
  52. 前記方法が、治療的に有効な量の請求項1に記載の化合物、及び処方成分、アジュバント、又は担体を含む組成物を前記対象に投与することを含む請求項51に記載の方法。
  53. 前記疾患又は障害は、インターロイキン1受容体関連キナーゼ(IRAK)阻害及びfms様チロシンキナーゼ3(FLT3)阻害の少なくとも1つに応答性である請求項51から52のいずれかに記載の方法。
  54. 前記投与は、非経口投与、粘膜投与、静脈内投与、皮下投与、局所投与、皮内注射、経口投与、舌下投与、鼻腔内投与、又は筋肉内投与を含む請求項51から53のいずれかに記載の方法。
  55. 前記化合物は、約0.005mg/kg対象体重~約1,000mg/kg対象体重の量で、前記対象に投与される請求項51から54のいずれかに記載の方法。
  56. 前記疾患又は障害は、造血性癌を含む請求項51から55のいずれかに記載の方法。
  57. 前記疾患又は障害は、骨髄異形成症候群(MDS)及び/又は急性骨髄性白血病(AML)を含む請求項51から55のいずれかに記載の方法。
  58. 前記疾患又は障害は、リンパ腫、白血病、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL),骨髄の癌、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、MYD88変異を伴うDLBCL、濾胞性リンパ腫、又は辺縁帯リンパ腫を含む請求項51から55のいずれかに記載の方法。
  59. 前記疾患又は障害は、多形神経膠芽腫、子宮内膜癌、メラノーマ、前立腺癌、肺癌、乳癌、腎癌、膀胱癌、基底細胞癌、甲状腺癌、扁平上皮癌、神経芽細胞腫、卵巣癌、腎細胞癌、肝細胞癌、結腸癌、膵癌、横紋筋肉腫、髄膜腫、胃癌、神経膠腫、口腔癌、上咽頭癌、直腸癌、胃癌、及び子宮癌から選択される少なくとも1つの癌、又は過剰活性IRAK1及び/又はIRAK4によって特徴づけられる1以上の炎症性疾患又は自己免疫疾患、又はそれらの組合せを含む請求項51から55のいずれかに記載の方法。
  60. 前記疾患又は障害は、慢性炎症、敗血症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、多発性硬化症、乾癬、シェーグレン症候群、強直性脊椎炎、全身性硬化症、1型糖尿病、又はこれらの組合せから選択される1以上の炎症性疾患又は自己免疫疾患を含む請求項51から55のいずれかに記載の方法。
  61. 前記疾患又は障害は、下記を含む請求項51から55のいずれかに記載の方法。
    (i)MDS、スプライシング因子変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素1における変異を伴うMDS、イソクエン酸脱水素酵素2における変異を伴うMDS;又は
    (ii)スプライシング因子変異を伴うAML、増加したIRAK4-Long発現及び/又はIRAK4-Shortに対する活性を有するAML、及び/又は前記AMLはFLT3によって引き起こされないが、IRAK4-Longを発現する。
  62. 前記スプライシング因子変異を伴うMDSは、U2AF1又はSF3B1におけるスプライシング因子変異を伴うMDSを含み、前記AMLスプライシング因子変異は、U2AF1又はSF3B1におけるスプライシング因子変異を伴うAMLを含む請求項61に記載の方法。
  63. 前記疾患又は障害は、DLBCLを含み、前記DLBCLは、DLBCLのL265P MYD88変異体(ABC)サブタイプ又はDLBCLのS219C MYD88変異体(GCB)サブタイプを含む請求項51から55のいずれかに記載の方法。
  64. 化学療法剤、BCL2阻害剤、免疫変調成分、BTK阻害剤、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤/低メチル化剤、アントラサイクリン、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、プリンヌクレオシド類似体(代謝拮抗剤)、イソクエン酸脱水素酵素1又は2(IDH1及び/又はIDH2)阻害剤、抗体-薬物複合体、mAbs/免疫療法剤、Plk阻害剤、MEK阻害剤、CDK阻害剤、CDK9阻害剤、CDK8阻害剤、レチノイン酸受容体アゴニスト、TP53活性化剤、CELMoD、スムーズエンド受容体アンタゴニスト、ERK2/MAPK1又はERK1/MAPK3阻害剤を含むERK阻害剤、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤、ステロイド又はグルココルチコイド受容体調節剤、EZH2阻害剤、ヘッジホッグ(Hh)阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、アミノペプチダーゼ/ロイコトリエンA4加水分解酵素阻害剤、FLT3/Axl/ALK阻害剤、FLT3/KIT/PDGFR、PKC、及び/又はKDR阻害剤、Syk阻害剤、E-セレクチン阻害剤、NEDD8-活性化剤、MDM2阻害剤、PLK1阻害剤、AuraA阻害剤、オーロラキナーゼ阻害剤、EGFR阻害剤、AuroraB/C/VEGFR1/2/3/FLT3/CSF-1R/Kit/PDGFRA/B阻害剤、AKT1、2、及び/又は3阻害剤、ABL1/2/SRC/EPHA2/LCK/YES1/KIT/PDGFRB/FYN阻害剤、ファルネシル基転移酵素阻害剤、BRAF/MAP2K1/MAP2K2阻害剤、Menin-KMT2A/MLL阻害剤、及びマルチキナーゼ阻害剤から選択される1以上の追加療法を前記対象に投与することを更に含む請求項51から63のいずれかに記載の方法。
  65. 請求項1から48のいずれかに記載の化合物又は請求項49から50のいずれかに記載の組成物、及び前記1以上の追加療法は、1回の投与又は1つの組成物において共に投与される請求項64に記載の方法。
  66. 請求項1から48のいずれかに記載の化合物又は請求項49から50のいずれかに記載の組成物、及び前記1以上の追加療法は、1回超の投与又は1つ超の組成物において別々に投与される請求項64に記載の方法。
  67. 前記疾患又は障害は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも1つを阻害することによって軽減される請求項51から66のいずれかに記載の方法。
  68. 前記疾患又は障害は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも2つを阻害することによって軽減される請求項51から67のいずれかに記載の方法。
  69. 前記疾患又は障害は、前記対象におけるIRAK1及びIRAK4を阻害することによって軽減される請求項51から68のいずれかに記載の方法。
  70. 前記疾患又は障害は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3を阻害することによって軽減される請求項51から68のいずれかに記載の方法。
  71. FLT3は、WT FLT3、活性化型FLT3、及び変異型FLT3から選択される請求項67、68、又は70のいずれかに記載の方法。
  72. 前記変異型FLT3は、D835Y変異型FLT3又はF691L変異型FLT3である請求項71に記載の方法。
  73. 前記化合物又は組成物は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも1つを阻害する請求項51から66のいずれかに記載の方法。
  74. 前記化合物又は組成物は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3の少なくとも2つを阻害する請求項51から66又は73のいずれかに記載の方法。
  75. 前記化合物又は組成物は、前記対象におけるIRAK1及びIRAK4を阻害する請求項51から66又は73のいずれかに記載の方法。
  76. 前記化合物又は組成物は、前記対象におけるIRAK1、IRAK4、及びFLT3を阻害する請求項51から66、73、又は74のいずれかに記載の方法。
  77. FLT3は、WT FLT3、活性化型FLT3、及び変異型FLT3から選択される請求項73、74、又は76のいずれかに記載の方法。
  78. 前記変異型FLT3は、D835Y変異型FLT3又はF691L変異型FLT3である請求項77に記載の方法。


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