JP2023537814A - 網膜色素上皮に関与する疾患の治療及び/又は予防における治療活性物質としての新規化合物及びそれらの使用 - Google Patents
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Abstract
本発明は、網膜色素上皮に関与する疾患、特に、光受容体の萎縮又は喪失及び/又は網膜血管新生をも引き起こす可能性のある、網膜色素上皮の萎縮、変性又は死に至る疾患の治療及び/又は予防における治療活性物質としての新規化合物及びそれらの使用に関する。【選択図】図1
Description
本発明は、網膜色素上皮に関与する疾患、特に、光受容体の萎縮又は喪失及び/又は網膜血管新生をも引き起こす可能性のある、網膜色素上皮の萎縮、変性又は死に至る疾患の治療及び/又は予防における治療活性物質としての新規化合物及びそれらの使用に関する。
網膜色素上皮(RPE)の変性及び死を伴う重大な疾患群は黄斑変性症である。黄斑変性症は、ブルッフ膜、脈絡膜、神経網膜及び/又は網膜色素上皮の異常に関連する中心視力の進行性消失を特徴とする。黄斑は網膜の中心部であり、直径約0.3~0.5cmを有する。黄斑は、錐体視細胞(cones)が高密度であるため、読書、運転又は顔認識などの活動に詳細な視覚を提供する。
いわゆる加齢黄斑変性症(AMD)は、黄斑変性の最も一般的な形態であり、視野の中心部における視力の進行性消失、色覚の変化、並びに暗順応及び感度の異常に関連する。AMDは先進国において、約2%の個人に影響を与える、不可逆的な視力喪失の主な原因である。AMDの有病率は年齢とともに増加し、その病因は多因子性である。
この疾患とその進行の主な原因には、機能的RPE細胞の喪失とそれらの基底膜であるブルッフ膜の変化がある。RPEは、光に敏感な光受容体と脈絡膜の間に位置する連続的な細胞単層であり、網膜に血液を供給する。RPE細胞は、エネルギーと成長因子を提供し、廃棄物を除去し、視覚サイクルの必須化合物をリサイクルすることにより、高度に代謝された光受容体に栄養を与える役割を果たしているため、RPEの消失は最終的に光受容体の障害と喪失につながる。
AMDの2つの主要な臨床症状は、乾性又は萎縮型(以下、乾性AMDと称する)及び湿性又は血管新生型(以下、湿性AMDと称する)として記述される。乾性AMDは網膜中心部又は黄斑の萎縮性細胞死に関連する。これら乾性AMD患者の約10~20%は、湿性又は血管新生型AMDとして知られる第2の形態にさらに進行する。これらAMDの進行段階において、RPEの萎縮(地図状萎縮)及び/又は脈絡膜血管に由来する新たな血管の成長(血管新生)が、さらに光受容体の死と中心視力の喪失をもたらす。読書、顔認識及び多くの日常業務の実行に不可欠である、この中心視力の喪失は、本質的に患者を周囲の世界から切り離す。
乾性AMD又は地図状萎縮(GA)として知られるその進行形態に対して認可された治療法は現在のところ存在せず、血管新生型AMDの多くの患者は、Lucentis(登録商法)などの抗VEGF剤を用いる最新の治療法にも関わらず、法的には失明となっている。根底にあるRPE損傷に起因する乾性AMDにおける視力喪失を治療するための薬理学的なアプローチは様々であるが、それらは全て、RPE細胞の喪失に起因する損傷を元に戻すというよりはむしろ、最初に損傷を引き起こすと考えられているメカニズム(例えば補体系)を制御することに向けられている。調査中の代替的なアプローチには、人工多能性幹細胞又は成熟したRPE細胞の移植が含まれる。
ドルーゼンは眼のブルッフ膜と網膜色素上皮の間に蓄積する、細胞外物質の小さな黄色又は白色の蓄積物である。ドルーゼンの存在は、加齢黄斑変性症の特徴である。ドルーゼンに関する最近の研究では、初期型及び後期型AMDの病因において、炎症及び他の免疫
介在型プロセス、特に補体活性化に関する役割を示唆する。欧州特許第2 302 076号明細書(EP 2 302 076)は、補体副経路の主要な阻害剤であるH因子タンパク質(HF1)はドルーゼン内に蓄積し、そして、網膜色素上皮により局所的に合成され、それゆえ、患者のAMD症状を軽減するのに有効な量で、変異型因子Hの量、あるいは、H因子をエンコーディングする遺伝子の発現を減少させる、薬剤の投与を提供することを開示する。
介在型プロセス、特に補体活性化に関する役割を示唆する。欧州特許第2 302 076号明細書(EP 2 302 076)は、補体副経路の主要な阻害剤であるH因子タンパク質(HF1)はドルーゼン内に蓄積し、そして、網膜色素上皮により局所的に合成され、それゆえ、患者のAMD症状を軽減するのに有効な量で、変異型因子Hの量、あるいは、H因子をエンコーディングする遺伝子の発現を減少させる、薬剤の投与を提供することを開示する。
米国特許第9’815’819号明細書(US 9’815’819)は、AMDを治療又は予防する方法として、補体副経路の活性化を調節し、好ましくは阻害する化合物に関する。
国際公開第2015/138628号(WO 2015/138628)は、AMD患者の網膜に抗炎症性ペプチドを送達することができ、そのために最適化されたAAVベクター構築物に関する。
オーストラリア特許第2019/226198号明細書(AU 2019/226198)は、移植に適するRPE細胞の実質的に精製された培養物(culture)を生成する方法を開示する。
中国特許第103656742号明細書(CN 103656742)は、AMD患者の網膜への移植のための、機能化された網膜色素上皮細胞移植片の調製方法に関する。
ロシア特許第2628697号明細書(RU 2628697)は、人工膜を使用せず、眼内移植時に高い生着率をもたらす、簡便で安定的な方法で、網膜色素上皮細胞から細胞層を製造する手順を開示している。
PCT/US19/68768号明細書は網膜ジストロフィー、すなわち網膜色素変性症における、網膜幹細胞及び前駆細胞に由来する光受容体の内因性再生を引き起こす小分子の適用について記載している。対照的に、本発明は、哺乳動物のRPE細胞の色素沈着及び/又は増殖を刺激することによる、RPE関連の眼疾患の治療及び/又は予防に関する。
湿性AMDの場合、血管内皮増殖因子の作用に拮抗する(抗VEGF)薬剤の開発に関して大きく進歩した。ただし、これらの治療法は、RPE層の損傷に対処せず、血管新生を抑制するのみである。また、これらは治癒的ではなく、疾患の現在の状態を維持することにのみ効果的である。
したがって、本発明の課題は、RPE関連疾患の治療及び/又は予防のための、そして特にAMD治療のための治療薬を提供することである。
この課題は、式(I)で表される化合物により解決される。より好ましい実施態様は、従属クレームの対象である。
式(I)で表される新規化合物が、哺乳動物のRPE細胞の色素沈着及び/又は増殖を刺激することが示されている。この内因性RPE細胞の色素沈着及び/又は増殖の刺激は、網膜の制御された修復及び再生を可能にする。よって、本発明の化合物によって新たに正常RPE細胞を内因的に発生させることにより、視力の喪失の予防及び/又は視力の回
復が可能である。したがって、式Iで表される化合物は、網膜色素上皮の萎縮、死又は変性につながる疾患の治療及び/又は予防における治療活性物質として、すなわち、薬剤として有用である。
復が可能である。したがって、式Iで表される化合物は、網膜色素上皮の萎縮、死又は変性につながる疾患の治療及び/又は予防における治療活性物質として、すなわち、薬剤として有用である。
この文脈中、用語「RPE細胞」は、眼のさらに分化した機能組織を支持又は生じさせる、任意の形態の増殖性及び非増殖性の網膜色素上皮細胞を包含する。RPE細胞は、滑らかで色素沈着しており、そして六角形の形状である。正常かつ完全に分化したRPE細胞は、光吸収色素メラニンを含むメラノソームを構築する。そのため、正常かつ機能的なRPE細胞の分化を促進する化合物は、色素沈着の存在につながる。
用語「哺乳動物のRPE細胞の増殖」は、RPE細胞増殖の制御された促進及び対応するRPE細胞数の増加を表す。
用語「予防」は、RPE関連疾患に関連する兆候及び症状、特に、疾患を発症するリスクを有する患者の視力喪失につながる黄斑変性症の予防又は軽減を指す。これらの患者において、素因は保持され得るが、疾患の兆候及び/又は症状は発生しないか又は発症するのに顕著に時間がかかる。さらに、一度発病した場合には、症状のさらなる悪化の予防も含まれる。
上述したように、本発明は、網膜色素上皮に関与する疾患を治療及び/又は予防する方法であって、式(I)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーを投与することを含む、方法に関する:
[式中、
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基、ジメチルアミノエトキシ基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基からなる群から選択される:
(式中、
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)。]
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基、ジメチルアミノエトキシ基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基からなる群から選択される:
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)。]
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明による化合物が形成することができる、治療的に活性な非毒性の酸塩形態を表す。
本発明の一実施態様において、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基の環位置*の不斉中心は、以下に示す立体配置を有し、すなわち式(Ii)の化合物である:
[式中、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VII)の残基からなる群から選択され:
そして、R2、R3、R4、R5、R2
I、R3
I、R4
I、R5
I、R2
II、R3
II、R4
II、R5
II、R2
III、R3
III、R4
III、R5
III、R2
IV、R3
IV、R4
IV、R5
IV、R2
V、R3
V、R4
V、R5
Vは、上記と同じ定義である。]
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VII)の残基からなる群から選択され:
本発明の別の実施態様において、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基の環位置*の不斉中心は、以下の示す立体配置を有し、すなわち式(Iii)の化合物である:
[式中、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基からなる群から選択され:
そして、R2、R3、R4、R5、R2
I、R3
I、R4
I、R5
I、R2
II、R3
II、R4
II、R5
II、R2
III、R3
III、R4
III、R5
III、R2
IV、R3
IV、R4
IV、R5
IV、R2
V、R3
V、R4
V、R5
Vは、上記と同じ定義である。]
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基からなる群から選択され:
よって、残基Bは、非置換、一置換又は多置換であり得る。用語「非置換」は、Bのすべての残基が水素原子であることを意味する。用語「一置換」は、Bの残基の1つが水素原子でないことを意味し、そして用語「多置換」は、Bの残基の少なくとも2つが水素原子でないことを意味する。
好ましくは、残基Bは非置換又は一置換である。
好ましくは、式(I)で表される化合物の残基Bにおいて、残基R3、R4、R3
I、R4
I、R3
II、R4
II、R3
III、R4
III、R3
IV、R4
IV、R3
V、R4
Vは、独立して、水素原子、塩素原子、フッ素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
一実施態様において、残基R2、R3、R5、R2
I、R3
I、R5
I、R2
II、R3
II、R5
II、R2
III、R3
III、R5
III、R2
IV、R3
IV、R5
IV、R2
V、R3
V、R5
Vは、全て水素原子であり、そして、R4、R4
I、R4
II、R4
III、R4
IV、R4
Vは、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
別の実施態様において、式(I)で表される化合物の一置換残基Bにおいて、R2、R4、R5、R2
I、R4
I、R5
I、R2
II、R4
II、R5
II、R2
III、R4
III、R5
III、R2
IV、R4
IV、R5
IV、R2
V、R4
V、R5
Vは、全て水素原子であり、そして、R3、R3
I、R3
II、R3
III、R3
IV、R3
Vは、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
さらなる実施態様では、本発明の化合物において、R1が塩素原子又はメトキシ基であり、R11及びR12の双方が水素原子であり、そして、残基Bが非置換又は一置換であり、好ましくは非置換である。前記化合物は、顕著な生物学的活性を示す。
本発明のさらなる態様では、本発明の化合物において、R12がメチル基、ジフルオロメトキシ基又はジメチルアミノエトキシ基であり、R1及びR11の双方が水素原子であり、そして、残基Bが非置換又は一置換である。
本発明のさらなる態様では、本発明の化合物において、R1がメチル基又はトリフルオロメチル基であり、R12及びR11の双方が水素原子であり、そして、残基Bが非置換又は一置換である。
本発明のさらなる態様では、本発明の化合物において、R1及びR11は、夫々互いに独立して、塩素原子、フッ素原子又はメトキシ基であり、R12が水素原子であり、そして、残基Bが非置換又は一置換である。
本発明の一実施態様は、式(Ia)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーに関する:
[式中、R1、R11、R12、R2、R3、R4及びR5は、上記と同じ定義である。]
好ましくは、式Ia中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
好ましくは、式Ia中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
あるいはまた好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは一置換であって、R2及びR5は水素原子であり、R3又はR4の一方が水素原子であり、他方の残基がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択され、すなわち、残基Bは一置換であって、R3又はR4の一方がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
本発明の別の実施態様は、式(Ib)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーに関する:
[式中、R1、R11、R12、R2
I、R3
I、R4
I及びR5
Iは、上記と同じ定義である。]
好ましくは、式Ib中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
好ましくは、式Ib中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
あるいはまた好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは一置換であって、R2
I及びR5
Iは水素原子であり、R3
I又はR4
Iの一方が水素原子であり、他方の残基がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択され、すなわち、残基Bは一置換であって、R3
I又はR4
Iの一方がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
本発明の別の実施態様は、式(Ic)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーに関する:
[式中、R1、R11、R12、R2
II、R3
II、R4
II及びR5
IIは、上記と同じ定義である。]
好ましくは、式Ic中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
好ましくは、式Ic中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
あるいはまた好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは一置換であって、R2
II及びR5
IIは水素原子であり、R3
II又はR4
IIの一方が水素原子であり、他方の残基がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択され、すなわち、残基Bは一置換であって、R3
II又はR4
IIの一方がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
本発明の別の実施態様は、式(Id)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーに関する:
[式中、R1、R11、R12、R2
III、R3
III、R4
III及びR5
IIIは、上記と同じ定義である。]
好ましくは、式Id中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
好ましくは、式Id中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
あるいはまた好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは一置換であって、R2
III及びR5
IIIは水素原子であり、R3
III又はR4
IIIの一方が水素原子であり、他方の残基がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択され、すなわち、残基Bは一置換であって、R3
III又はR4
IIIの一方がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
本発明の別の実施態様は、式(Ie)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーに関する:
[式中、R1、R11、R12、R2
IV、R3
IV、R4
IV及びR5
IVは、上記と同じ定義である。]
好ましくは、式Ie中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
好ましくは、式Ie中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
あるいはまた好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは一置換であって、R2
IV及びR5
IVは水素原子であり、R3
IV又はR4
IVの一方が水素原子であり、他方の残基がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択され、すなわち、残基Bは一置換であって、R3
IV又はR4
IVの一方がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
本発明の別の実施態様は、式(If)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーに関する:
[式中、R1、R11、R12、R2
V、R3
V、R4
V及びR5
Vは、上記と同じ定義である。]
好ましくは、式If中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
好ましくは、式If中の残基Bは、非置換又は一置換である。最も好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは非置換である。
あるいはまた好ましくは、R1は塩素原子であり、R11及びR12は水素原子であり、そして残基Bは一置換であって、R2
V及びR5
Vは水素原子であり、R3
V又はR4
Vの一方が水素原子であり、他方の残基がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択され、すなわち、残基Bは一置換であって、R3
V又はR4
Vの一方がフッ素原子、塩素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される。
特に、化合物(1)及び(7)が、RPE細胞の色素沈着に関して優れた結果を示す。
良好な活性を提供するさらなる好ましい化合物を表8に示す。
表現「キラルHPLC分解能より保持時間が短いエナンチオマー」は、対応する下記のキラル分離法A,B、C、D、E、F、G、H、I及びKに記載された条件を適用した場合に、キラルHPLCにおいて最初にエナンチオマーが来る(Come)ことを意味する。本発明の文脈内において、短い保持時間を有するエナンチオマーを「第1のエナンチオマー」とも称し、長い保持時間を有するものを「第2のエナンチオマー」と称する。
表現「キラルHPLC分解能より保持時間が短いエナンチオマー」は、対応する下記のキラル分離法A,B、C、D、E、F、G、H、I及びKに記載された条件を適用した場合に、キラルHPLCにおいて最初にエナンチオマーが来る(Come)ことを意味する。本発明の文脈内において、短い保持時間を有するエナンチオマーを「第1のエナンチオマー」とも称し、長い保持時間を有するものを「第2のエナンチオマー」と称する。
上述したように、本発明による化合物及び本発明による組成物は、RPE細胞の増殖及び/又は分化を促進する。したがって、本発明による化合物は、RPE関連疾患、特に視力の喪失につながる黄斑変性症群からのRPE疾患の治療及び/又は予防に使用され得る。最も好ましくは、前記疾患は、網膜血管新生及び/又は光受容体の死をさらにもたらし得る、網膜色素上皮の萎縮、変性又は死につながる疾患である。
本発明による化合物及び組成物は、RPE細胞の増殖及び/又は分化を誘導することにより、早期加齢黄斑変性症(AMD)、乾性AMD及び地図状萎縮症(GA)並びに湿性AMDからなる黄斑変性症群からなる群から選択される疾患の治療及び/又は予防において、特に有用である。したがって、本発明の化合物及び組成物により、RPE細胞の機能不全及び/損傷により引き起こされる視力の喪失の治療のみならず、内因性RPE細胞を修復又は再生することにより、病気により引き起こされるRPE細胞の損傷を元に戻すことが可能である。
本発明の式(I)で表される化合物は、とりわけ、乾性加齢黄斑変性症(乾性AMD)
及び/又は湿性加齢黄斑変性症(湿性AMD)の発症を予防するため、初期AMDが湿性AMD又は地図状萎縮症(GA)などの進行型AMDに進行することを予防するため、GAの進行を遅らせる及び/又は予防するため、AMDからの視力の喪失を予防又は減少させるため、そして、既存の初期又は進行型の乾性若しくは湿性AMDによる視力喪失を改善するために、使用され得る。血管新生型AMD患者の治療のため、又は、血管新生型AMDの予防のため、抗VEGF療法と組み合わせて使用することもできる。
及び/又は湿性加齢黄斑変性症(湿性AMD)の発症を予防するため、初期AMDが湿性AMD又は地図状萎縮症(GA)などの進行型AMDに進行することを予防するため、GAの進行を遅らせる及び/又は予防するため、AMDからの視力の喪失を予防又は減少させるため、そして、既存の初期又は進行型の乾性若しくは湿性AMDによる視力喪失を改善するために、使用され得る。血管新生型AMD患者の治療のため、又は、血管新生型AMDの予防のため、抗VEGF療法と組み合わせて使用することもできる。
本発明による化合物及び組成物はまた、ベスト病、常染色体劣性ベストロフィノパチー(ARB)、脳回転状萎縮症、ノースカロライナ黄斑ジストロフィー、中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィー(CACD)、ソーズビー黄斑ジストロフィー、家族性優性ドルーゼン、クチクラ又は基底膜ドルーゼン、未熟児網膜症、近視性変性症、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)、中心性漿液性網膜症、網膜色素線条症、網膜剥離、網膜離断(断裂)、Vogt-小柳-原田病(VKH)、急性後部多発性斑状色素上皮症(APMPPE)、持続性プラコイド黄斑症(PPM)、リレントレスプラコイド脈絡網膜症(RPC)、蛇行性脈絡膜炎、蛇行状脈絡膜炎(多巣性セルピジノイド脈絡膜炎)、多発消失性白点症候群(MEWDS)又はバードショットブドウ膜炎(白斑性脈絡網膜炎)からなる群から選択される疾患の治療及び/又は予防に有用である。
本発明による化合物及び組成物は、脈絡膜血管新生又は血管漏出につながる網膜疾患からなる群から選択される疾患の治療及び/又は予防に特に有用である。前記網膜疾患は、好ましくは、トキソプラズマ症、トキソカラ症、風疹、ベーチェット病、脈絡膜血管腫、外傷、脈絡膜破裂、及び特発性網膜炎-血管炎-動脈瘤並びに視神経網膜炎(IRVAN)からなる群から選択される。
本発明による化合物及び組成物は、糖尿病、鎌状赤血球症又は放射線網膜症などの全身性疾患に関連する網膜変性と同様に、交換性眼炎、術後炎症、又は非動脈炎性虚血性視神経症などの網膜の炎症及び変性を引き起こす網膜疾患からなる群から選択される疾患の治療及び/又は予防に特に有用である。
さらなる実施態様において、本発明は、網膜色素上皮に関与する疾患の治療及び/又は予防に使用するための医薬組成物に関し、前記医薬組成物は、薬学的に許容される担体及び/又はアジュバント;そして、網膜色素上皮に関与する疾患の治療及び/又は予防に使用するために、治療活性物質(有効成分)として式(I)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマー、並びに薬学的に許容される担体及び/又はアジュバントを含む。
[式中、
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択される:
(式中、
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)。]
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択される:
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)。]
さらなる実施態様において、本発明は、網膜色素上皮に関与する疾患の治療及び/又は予防に使用するための医薬組成物に関し、前記医薬組成物は、薬学的に許容される担体及び/又はアジュバント;及び、治療活性物質(有効成分)として式(I)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーを含む:
[式中、
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択され:
(式中、
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)、
ただし、
a)R11が水素原子であり、及び
b)R1及びR12のうち一方は、フッ素原子、塩素原子及びメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択されるのに対し、
R1及びR12のうち他方は、水素原子であるとき、
Bは式(IV)又は(VII)のどちらか一方の残基である。]
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択され:
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)、
ただし、
a)R11が水素原子であり、及び
b)R1及びR12のうち一方は、フッ素原子、塩素原子及びメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択されるのに対し、
R1及びR12のうち他方は、水素原子であるとき、
Bは式(IV)又は(VII)のどちらか一方の残基である。]
本発明による化合物又は組成物は、単独で、あるいは1以上の追加の治療薬と組み合わせて、患者に対して投与され得る。本明細書で使用される「患者」には、ヒト、非ヒト霊長類、ラット、マウス、ウサギ、野ウサギ、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、及びブタなどの哺乳動物が挙げられ、好ましくはヒトである。
本発明による医薬組成物は、1以上の追加の治療薬を含み得る。
本発明の好ましい実施態様において、医薬組成物は、薬学的に許容される担体及び/又はアジュバント;及び上記に定義される式(I)で表される化合物、好ましくは、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)又は(If)で表される化合物を含む。最も好ましくは、上記表1、表2、表3、表4、表5、表6、表7及び表8に開示される、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)又は(If)で表される化合物を含む。
好ましくは、前記医薬組成物は、放出制御特性を提供する。本明細書における用語「放出制御医薬組成物」は、本発明の化合物を含み、そして、同じ薬物を同じ量で含む、対応する即時放出(即効型)組成物の投与後、通常経験されるよりも、投与後の薬理学的応答がより長く継続するような投与形態に製剤化されている、任意の組成物又は投与形態を指す。放出制御は、使用するマトリクスに応じて、数ヶ月まで延長され得る。好ましくは、本発明による化合物の放出は、12ヶ月までの期間にわたって、最も好ましくは6ヶ月までの期間にわたって起こる。そのような放出制御製剤は、患者の快適性を高め、コストを
顕著に削減することをもたらす。
顕著に削減することをもたらす。
本発明による医薬組成物に使用されるマトリクス物質は、疎水性放出制御剤を含み得る。好ましくは、ただし限定されないが、ポリ酢酸ビニル分散体、エチルセルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース(低、中又は高分子量)、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸フタル酸セルロース、三酢酸セルロース、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(エチルメタクリレート)、ポリ(ブチルメタクリレート)、ポリ(イソブチルメタクリレート)、及びポリ(ヘキシルメタクリレート)、ポリ(イソデシルメタクリレート)、ポリ(ラウリルメタクリレート)、ポリ(フェニルメタクリレート)、ポリ(メチルアクリレート)、ポリ(イソプロピルアクリレート)、ポリ(イソブチルアクリレート)、ポリ(オクタデシルアクリレート)、ビーズワックス(蜜蝋)、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、及びオゾケライトなどのワックス類;セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール及びミリスチルアルコールなどの脂肪族アルコール類、及びグリセリルモノステアレートなどの脂肪酸エステル類;グリセロールモノオレエート、アセチル化モノグリセリド、トリステアリン、トリパルミチン、セチルエステルワックス、グリセリルパルミトステアレート、グリセリルベヘネート、又は硬化植物油から選択される。
本発明の化合物は、眼への局所適用、又は、例えば硝子体、網膜下(光受容体間)又は結膜下腔への眼内注射により;眼の周囲の組織への挿入又は注射によって局所的に;経口経路を介して全身的に、又は、皮下、静脈内又は筋肉注射により;又は、カテーテル又はインプラントを介してを含むが、これらに限定されない多様な経路を通じて眼に送達することができる。最も好ましくは、本発明の化合物は、眼内注射により送達される。局所眼科組成物の例は、点眼剤、軟膏、ゲル、溶液および懸濁液である。
本発明の化合物は、眼科手術中、病理学的状態の発症直後、又は急性若しくは長期の状態の発生中など、その発生を予防するために、その状態の発症前に投与することができる。
意図する投与方法に応じて、本発明による化合物は、例えば、溶液、懸濁液及びエマルションなどの液体、錠剤(タブレット)、座薬、丸薬(ピル)、カプセル、粉末などの薬学的に許容される任意の投与形態に組み込まれ得、好ましくは正確な投与量の単回投与に適した投与形態、又は、連続制御投与のための持続放出投与形態である。最も好ましくは液体である。
液体の薬学的に投与可能な投与形態は、例えば、溶液、懸濁液、又はエマルションであり、好ましくは、担体中に本発明の化合物及び、水、生理食塩水、水性デキストロース、グリセロール、ヒアルロン酸、エタノール、DMSOなどの、溶液又は懸濁液形態とするための任意の医薬アジュバントを含む懸濁液である。所望により、投与される医薬組成物はまた、湿潤剤又は乳化剤、pH緩衝剤などの、非毒性の補助物質を少量含み得る。そのような助剤の典型的な例は、酢酸ナトリウム、ソルビタンモノラウレート、トリエタノールアミン、酢酸ナトリウム及びトリエタノールアミンオレエートである。
本発明はまた、式(I)で表される化合物、好ましくは式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)及び(If)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーを、網膜疾患を有する患者に対して、網膜疾患の治療に効果的な量で患者の眼に送達されるように、投与することを含む、RPE関連疾患の治療及び/又は予防の方法に関する。式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)及び(If)で表される化合物は、先に詳細に定義されている。
さらなる実施態様において、本発明は、治療活性物質(有効成分)としての、式(I)で表される新規化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーに関する:
[式中、
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択され:
(式中、
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)。]
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択され:
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)。]
さらなる実施態様において、本発明は、式(I)で表される新規化合物であって、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基の環位置*の不斉中心は、下記式に示される立体配置を有し:
そしてBは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VII)の残基からなる群から選択され:
そして、R2、R3、R4、R5、R2
I、R3
I、R4
I、R5
I、R2
II、R3
II、R4
II、R5
II、R2
III、R3
III、R4
III、R5
III、R2
IV、R3
IV、R4
IV、R5
IV、R2
V、R3
V、R4
V、R5
Vは、上記と同じ定義であり、
ただし、
a)R11が水素原子であり、及び
b)R1及びR12のうち一方は、フッ素原子、塩素原子及びメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択されるのに対し、
R1及びR12のうち他方は、水素原子であるとき、
Bは式(IV)又は(VII)のどちらか一方の残基である。
ただし、
a)R11が水素原子であり、及び
b)R1及びR12のうち一方は、フッ素原子、塩素原子及びメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択されるのに対し、
R1及びR12のうち他方は、水素原子であるとき、
Bは式(IV)又は(VII)のどちらか一方の残基である。
本発明のさらなる実施態様では、R1、R11、R12、R2
II、R3
II、R4
II及びR5
IIが表13に示される式(Ia)で表される化合物からなる群から選択される、式(Ic)で表される化合物に関する:
本発明のさらなる実施態様では、R1、R11、R12、R2
III、R3
III、R4
III及びR5
IIIが表14に示される式(Ia)で表される化合物からなる群から選択される、式(Id)で表される化合物に関する:
本発明のさらなる実施態様では、R1、R11、R12、R2
IV、R3
IV、R4
IV及びR5
IVが表15に示される式(Ie)で表される化合物からなる群から選択される、式(Ie)で表される化合物に関する:
上述したように、本発明による化合物及び本発明による組成物は、RPE細胞の増殖及び/又は分化を促進することが示されるであろう。したがって、それらはRPE関連疾患、特に、視力の喪失につながる黄斑変性症群からのRPE疾患の治療及び/又は予防に適する。
本発明の好ましい実施態様において、医薬組成物は、薬学的に許容される担体及び/又はアジュバント;及び上記に定義される式(I)で表される化合物、好ましくは式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)又は(If)で表される化合物を含む。最も好ましくは、上記表11、表12、表13、表14、表15、表16及び表17に開示される、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)又は(If)で表される化合物を含む。
細胞培養
人工多能性幹細胞由来の胎児RPE(iPSC-fRPE)細胞はカリフォルニア大学サンタバーバラ校から入手し、(該細胞は)ヒト胎児RPE細胞から生成し、単離してiPSCに再ブログラムし、そして、分化させて細胞マーカーで選別してRPE前駆体を回収した。バイアルをドライアイスで冷凍して輸送し、マイナス80℃で保管した。
人工多能性幹細胞由来の胎児RPE(iPSC-fRPE)細胞はカリフォルニア大学サンタバーバラ校から入手し、(該細胞は)ヒト胎児RPE細胞から生成し、単離してiPSCに再ブログラムし、そして、分化させて細胞マーカーで選別してRPE前駆体を回収した。バイアルをドライアイスで冷凍して輸送し、マイナス80℃で保管した。
表現型スクリーニングのために、iPSC-fRPE細胞を解凍し、2.2g/Lの重
炭酸ナトリウム、0.25mg/mLのタウリン、0.02μg/mLのヒドロコルチゾン、0.013μg/mLのトリヨードサイロニン、0.1μg/mLのリポ酸、1%のMEM非必須アミノ酸、1%のペニシリン/ストレプトマイシン、2%のNeurocult SM1サプリメント(補助剤)及び1%のN1サプリメント(補助剤)を添加した1XMEM溶液を含むN1VA培地を備えるマトリゲル被覆フラスコ内で培養した。
初期培養では、培養の最初の24時間、チアゾビビンを2μMにて培地に添加し、その後、培地を新鮮なN1VA培地と交換し、37℃、5%のCO2にてさらに3日間培養した。
炭酸ナトリウム、0.25mg/mLのタウリン、0.02μg/mLのヒドロコルチゾン、0.013μg/mLのトリヨードサイロニン、0.1μg/mLのリポ酸、1%のMEM非必須アミノ酸、1%のペニシリン/ストレプトマイシン、2%のNeurocult SM1サプリメント(補助剤)及び1%のN1サプリメント(補助剤)を添加した1XMEM溶液を含むN1VA培地を備えるマトリゲル被覆フラスコ内で培養した。
初期培養では、培養の最初の24時間、チアゾビビンを2μMにて培地に添加し、その後、培地を新鮮なN1VA培地と交換し、37℃、5%のCO2にてさらに3日間培養した。
化合物のスクリーニング
iPSC-fRPE細胞を、マトリゲル被覆96ウェルプレートの1ウェル当たり10,000細胞の密度にてN1VA培地に播種し、24時間培養し、0.1%DMSO中の最終濃度5μMにて試験化合物で処理した。各試験プレートの内部対照は、陰性対照として(a)0.1%DMSO、及び、陽性対照として(b)0.1%DMSO+10ng/mlのヒト組み換え型bFGF(幹細胞)であった。RPE色素沈着を促進するヒットを特定するために、細胞を32日間維持し、培地交換計画(レジメン)に従い、試験又は対照化合物を含む培地で処理した(図1)。CYtation5 イメージングリーダー(BIOTEK)を用いて510nmの吸光度を測定することにより、色素沈着の程度を定量化した。正規化された吸光度エンドポイントを、プレート当たりの平均DMSOリードアウト(読み出し)より3標準偏差超で増加させた化合物を、ヒットとみなした。最終的にプレートの内部DMSO対照と比較して、色素沈着値を報告した。
iPSC-fRPE細胞を、マトリゲル被覆96ウェルプレートの1ウェル当たり10,000細胞の密度にてN1VA培地に播種し、24時間培養し、0.1%DMSO中の最終濃度5μMにて試験化合物で処理した。各試験プレートの内部対照は、陰性対照として(a)0.1%DMSO、及び、陽性対照として(b)0.1%DMSO+10ng/mlのヒト組み換え型bFGF(幹細胞)であった。RPE色素沈着を促進するヒットを特定するために、細胞を32日間維持し、培地交換計画(レジメン)に従い、試験又は対照化合物を含む培地で処理した(図1)。CYtation5 イメージングリーダー(BIOTEK)を用いて510nmの吸光度を測定することにより、色素沈着の程度を定量化した。正規化された吸光度エンドポイントを、プレート当たりの平均DMSOリードアウト(読み出し)より3標準偏差超で増加させた化合物を、ヒットとみなした。最終的にプレートの内部DMSO対照と比較して、色素沈着値を報告した。
本発明の化合物の調製
式(I)で表される化合物は、有機化学の分野で既知の合成方法、又は、当業者によく知られている改変とともに、以下に記載された方法にて調製され得る。本明細書で使用される出発物質は、市販されているか、あるいは、「有機合成方法の概要、vol.I-XlN」(ワイリー-インターサイエンス発行、ISSN:1934-4783)などの標準的な参考書に記載の方法など、当技術分野で既知の常法によって調製され得る。好ましい方法として、ただし限定されないが、以下に記載する方法が挙げられる。
スキームは、本発明の化合物の合成において有用な方法及びサポート例を代表するものである。いずれにせよ、それらは本発明の範囲を制限するものではない。
式(I)で表される化合物は、有機化学の分野で既知の合成方法、又は、当業者によく知られている改変とともに、以下に記載された方法にて調製され得る。本明細書で使用される出発物質は、市販されているか、あるいは、「有機合成方法の概要、vol.I-XlN」(ワイリー-インターサイエンス発行、ISSN:1934-4783)などの標準的な参考書に記載の方法など、当技術分野で既知の常法によって調製され得る。好ましい方法として、ただし限定されないが、以下に記載する方法が挙げられる。
スキームは、本発明の化合物の合成において有用な方法及びサポート例を代表するものである。いずれにせよ、それらは本発明の範囲を制限するものではない。
一般式Iaで表される化合物(スキーム1)は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式VIIIで表される化合物を、一般式IXで表されるカルボン酸と反応させることにより調製され得る。
一般式Ibで表される化合物(スキーム2)は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式VIIIで表される化合物を、一般式Xで表されるカルボン酸と反応させることにより調製され得る。
一般式Icで表される化合物(スキーム3)は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式VIIIで表される化合物を、一般式XIで表されるカルボン酸と反応させることにより調製され得る。
一般式Idで表される化合物(スキーム4)は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式VIIIで表される化合物を、一般式XIIで表されるカルボン酸と反応させること
により調製され得る。
により調製され得る。
一般式Idで表される化合物(スキーム5)は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式VIIIで表される化合物を、一般式XIIIで表されるカルボン酸と反応させることにより調製され得る。
一般式Ieで表される化合物(スキーム6)は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式VIIIで表される化合物を、一般式XIVで表されるカルボン酸と反応させることにより調製され得る。
一般式VIIIで表される化合物(スキーム7)は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式XVIIで表される化合物のニトロ基を還元することにより調製され得る。一般式XVIIで表される化合物は、トシルメチルイソシアニド(XVI)などの試薬の存在下、炭酸カリウムなどの塩基の存在下で反応させることにより、一般式XVで表されるアルデヒドから調製され得る。
方法8:
スキーム8:
式中、R1、R11及びR12は、式Iにおいて記載されるとおりであり、R20及びR21は双方ヒドロキシ基であるか、又は、ホウ素原子と一緒に4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン基を形成する。
スキーム8:
一般式Iで表される化合物(スキーム8)は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などのパラジウム触媒及び炭酸カリウムなどの塩基の存在下で、又は有機合成に係る当業化学者に既知のその他鈴木-宮浦カップリング反応条件で、一般式XIX及びXXで表される化合物から調製され得る。一般式XIXで表される化合物は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式XVIIIで表される化合物を、一般式IX-XIVで表されるカルボン酸と反応させることにより調製され得る。
分析手法
1H NMRスペクトルを、5mm外径(o.d.)チューブ[Wilmad NMRチューブ(シグマ-アルドリッチ)、薄壁5mm、長さ7インチ]中、DMSO-d6/CD3OD/CDCl3溶液にて300.0Kで記録し、Bruker Avance NMRS-400にて、1Hに関して400MHzにて集めた。
化学シフト(δ)は、CDCl3(CDCl3=7.26ppm)、DMSO-d6(DMSO-d6=2.5ppm)、CD3OD(CD3OD=3.3ppm)に対する相対値であり、ppmで表される。CDCl3、DMSO-d6、およびCD3ODの化学シフトは、テトラメチルシラン(TMS=0.00ppm)に対する相対値であり、ppmで表される。
1H NMRスペクトルを、5mm外径(o.d.)チューブ[Wilmad NMRチューブ(シグマ-アルドリッチ)、薄壁5mm、長さ7インチ]中、DMSO-d6/CD3OD/CDCl3溶液にて300.0Kで記録し、Bruker Avance NMRS-400にて、1Hに関して400MHzにて集めた。
化学シフト(δ)は、CDCl3(CDCl3=7.26ppm)、DMSO-d6(DMSO-d6=2.5ppm)、CD3OD(CD3OD=3.3ppm)に対する相対値であり、ppmで表される。CDCl3、DMSO-d6、およびCD3ODの化学シフトは、テトラメチルシラン(TMS=0.00ppm)に対する相対値であり、ppmで表される。
分析用HPLC
分析用HPLC 方法A:Chromegabond WR C18(3cm×3.2mm、3μ)カラムを、1.5mL/分のフローレートで操作した。移動相として、水中0.02%TFA(移動相C)及びCH3CN中0.02%TFA(移動相D)を90%Cと10%Dにて開始するグラジエントで使用し、3分間で10%Cと90%Dに、続いて4分間で90%Cと10%Dに変化させ、5.1分まで一定に保持した。
分析用HPLC 方法A:Chromegabond WR C18(3cm×3.2mm、3μ)カラムを、1.5mL/分のフローレートで操作した。移動相として、水中0.02%TFA(移動相C)及びCH3CN中0.02%TFA(移動相D)を90%Cと10%Dにて開始するグラジエントで使用し、3分間で10%Cと90%Dに、続いて4分間で90%Cと10%Dに変化させ、5.1分まで一定に保持した。
分析用HPLC 方法B:Restek Ultra AQ C18(30×2.1mm、3μ)カラムを、1.5mL/分のフローレートで操作した。移動相として、水中0.
05%HCOOH(移動相A)及びCH3CN(移動相B)を、0.75分間保持した98%Aと2%Bにて開始するグラジエントで使用し、その後、1.5分間で90%Aと10%B、さらに、3分間で2%Aと98%Bとし、この移動相組成物を4.0分間まで保持し、そして最終的に、5.0分間で初期状態に戻した。
05%HCOOH(移動相A)及びCH3CN(移動相B)を、0.75分間保持した98%Aと2%Bにて開始するグラジエントで使用し、その後、1.5分間で90%Aと10%B、さらに、3分間で2%Aと98%Bとし、この移動相組成物を4.0分間まで保持し、そして最終的に、5.0分間で初期状態に戻した。
分析用HPLC 方法C:Column-YMC TRIART C18(33×2.1mm、3μ)、(移動相:95%[水中0.01%HCOOH]及び5%[CH3CN中0.01%HCOOH]を0.50分間保持し、その後、3.0分間で99%[水中0.01%HCOOH]及び1%[CH3CN中0.01%HCOOH]とし、この移動相組成物を4.0分間まで保持し、そして、最終的に、4.10分間で初期状態に戻し、この移動相組成物を4.50分間まで保持した)。フロー=1.0mL/分。
分取HPLC
分取HPLC 方法A:Waters Sunfire C18 OBD Prepカラム、100A、5μm、19mm×100mmとSunFire C18 Prep Guard カートリッジ、100A、10μm、19mm×10mmを使用した。脱イオン水(A相)及びHPLCグレードメタノール(B相)を溶離液として使用した。
分取HPLC 方法A:Waters Sunfire C18 OBD Prepカラム、100A、5μm、19mm×100mmとSunFire C18 Prep Guard カートリッジ、100A、10μm、19mm×10mmを使用した。脱イオン水(A相)及びHPLCグレードメタノール(B相)を溶離液として使用した。
分取HPLC 方法B:YMC Triart C18(250×21.2mm、5μ)カラムを備えるWatersオート精製機器を、室温、フローレート16mL/分にて、操作した。サンプルを水中20mM重炭酸アンモニウム(移動相A)及びアセトニトリル(移動相B)で溶離させ、グラジエントプロファイルを、当初70%Aと30%B、次に、3分間で45%Aと55%B、20分間で20%Aと80%Bに適合させ、続いて、21分間で5%Aと95%Bとし、2分間一定に保持した。精製画分を濃縮して最終生成物を得た。
キラル分離法
キラル分析方法
キラル分離法A:Agilent Prep-HPLC、カラム:アミローストリス(3,5-ジメチルフェニルカルバメート)を含むRegis Reflect C-Amylose A(250×30mm、5μ)、フロー:35g/分、移動相:35%CO2+65%(MeOH中0.1%NH3)、ABPR:100bar、温度:35℃、を使用して、分離を遂行した。
キラル分析方法
キラル分離法A:Agilent Prep-HPLC、カラム:アミローストリス(3,5-ジメチルフェニルカルバメート)を含むRegis Reflect C-Amylose A(250×30mm、5μ)、フロー:35g/分、移動相:35%CO2+65%(MeOH中0.1%NH3)、ABPR:100bar、温度:35℃、を使用して、分離を遂行した。
キラル分離法B:Agilent Prep-HPLC、カラム:5μmシリカ上に固定されたアミロース置換のトリス(3-クロロ-5-メチルフェニルカルバメート)を含む、ダイセル キラルパック IG(250×20mm)、フロー:25g/分、移動相:45%CO2+55%(MeOH中0.1%NH3)、ABPR:120bar、温度:35℃、を使用して、分離を遂行した。
キラル分離法C:カラム:アミローストリス(3,5-ジメチルフェニルカルバメート)を含むRegis Reflect C-Amylose A(250×30mm、5μ)、移動相:40%CO2+60%(MeOH中0.1%アンモニア)、
フローレート:25.0g/分、ランタイム:10分、波長:220nm、ABPR:110bar、温度:35℃:を使用して、分離を遂行した。
フローレート:25.0g/分、ランタイム:10分、波長:220nm、ABPR:110bar、温度:35℃:を使用して、分離を遂行した。
キラル分離法D:Agilent Prep-HPLC、カラム:キラルパック IG(250×30mm、5μ)、フロー:35g/分、移動相:35%CO2+65%(MeOH中0.1%NH3)、ABPR:100bar、温度:35℃、を使用して、分離を遂行した。
キラル分離法E:Agilent Prep-HPLC、カラム:キラルパック IG(250×30mm、5μ)、フロー:25g/分、移動相:60%CO2+40%(MeOH中0.1%NH3)、ABPR:100bar、温度:35℃、を使用して、分離を遂行した。
キラル分離法F:Agilent Prep-HPLC、カラム:キラルパック IG(250×30mm、5μ)、フロー:25g/分、移動相:45%CO2+55%(MeOH中0.1%NH3)、ABPR:120bar、温度:35℃、を使用して、分離を遂行した。
キラル分離法G:カラム:キラルパック AD-H(4.6×250mm、5μ);移動相:100%EtOH;フローレート:0.5mL/分;カラム温度:24℃;波長:286nmを使用して、分離を遂行した。
キラル分取方法
キラル分離法H:アミロース-トリス(3,5-ジメチルフェニルカルバメート)で被覆したダイセル キラルパック AD-H(250×20mm×5μm)カラム;移動相:ヘキサン-IPA-MeOH、70-15-15 フローレート:12mL/分;カラム温度:24℃;波長:210nm、225nm、254nmを使用して実施した。
キラル分離法H:アミロース-トリス(3,5-ジメチルフェニルカルバメート)で被覆したダイセル キラルパック AD-H(250×20mm×5μm)カラム;移動相:ヘキサン-IPA-MeOH、70-15-15 フローレート:12mL/分;カラム温度:24℃;波長:210nm、225nm、254nmを使用して実施した。
キラル分離法I:アミロース-トリス(3,5-ジメチルフェニルカルバメート)で被覆したダイセル キラルパック AD-H(250×20mm×5μm)カラム;移動相:ヘキサン-IPA-MeOH、70-15-15 フローレート:12mL/分;カラム温度:24℃;波長:215nm、280nmを使用して実施した。
キラル分離法K:アミロース-トリス(3,5-ジメチルフェニルカルバメート)で被覆したダイセル キラルパック AD-H(250×20mm×5μm)カラム;移動相:EtOH、フローレート:10mL/分;カラム温度:24℃;波長:286nmを使用して実施した。
一般的な合成手順
カップリング手順A:
カルボン酸(1.1mmol)とN-ヒドロキシベンゾトリアゾールのDMSO溶液(100g/L、2mL、1.5mmol)をバイアルに入れ、アニリン誘導体(1mmol)を加えた。アミンを塩酸塩として使用する場合は、Et3N(1mmol)も加えた。反応混合物をシェーカーで30分間撹拌し、EDC(1.2mmol)を加えた。すべての試薬を入れた後、バイアルを密閉し、シェーカーで1時間撹拌した。透明な溶液が形成された場合、バイアルを室温で24時間放置した。それ以外は、反応混合物を超音波処理槽で24時間保持した(強い加熱は避ける必要がある)。効果的な撹拌ができないほど反応混合物の強い増粘が観察された場合、0.2mLのDMSOを一度に加えてもよい。
粗反応混合物をLC-MSによって分析し、次いでクロマトグラフィー精製に供した。
精製を、DADと質量検出器を備えたAgilent 1260 Infinity システムを使用して実施した。
カップリング手順A:
カルボン酸(1.1mmol)とN-ヒドロキシベンゾトリアゾールのDMSO溶液(100g/L、2mL、1.5mmol)をバイアルに入れ、アニリン誘導体(1mmol)を加えた。アミンを塩酸塩として使用する場合は、Et3N(1mmol)も加えた。反応混合物をシェーカーで30分間撹拌し、EDC(1.2mmol)を加えた。すべての試薬を入れた後、バイアルを密閉し、シェーカーで1時間撹拌した。透明な溶液が形成された場合、バイアルを室温で24時間放置した。それ以外は、反応混合物を超音波処理槽で24時間保持した(強い加熱は避ける必要がある)。効果的な撹拌ができないほど反応混合物の強い増粘が観察された場合、0.2mLのDMSOを一度に加えてもよい。
粗反応混合物をLC-MSによって分析し、次いでクロマトグラフィー精製に供した。
精製を、DADと質量検出器を備えたAgilent 1260 Infinity システムを使用して実施した。
中間体の合成
5-(2-メトキシ-4-ニトロフェニル)オキサゾールの調製
2-メトキシ-4-ニトロベンズアルデヒド(3.00g、16.6mmol)のメタノール(20mL)撹拌溶液に、1-(イソシアノメタン)スルホニル-4-メチルベンゼン(3.80g、19.9mmol)、続いてK2CO3(8.00g、58.0mmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間加熱した。反応完了後、反応物を飽和NaHCO3溶液(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチルに抽出した(3×100mL)。有機層を水、塩水(ブライン)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチルのヘキサンにて溶離)にて精製し、5-(2-メトキシ-4-ニトロフェニル)-1,3-オキサゾール(2.1g、57%)を得た。LCMS:221(M+H)。
5-(2-メトキシ-4-ニトロフェニル)オキサゾールの調製
3-メトキシ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリンの調製
5-(2-メトキシ-4-ニトロフェニル)-1,3-オキサゾール(1.00g、4.52mmolの)エタノール(20mL)撹拌溶液に、塩化スズ(II)(5.14g、27.1mmol)及び濃HCl(6mL)液の液滴を0℃で加え、室温で6時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を飽和NaHCO3溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(3×200mL)、有機層を水、塩水(ブライン)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、3-メトキシ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリンの粗生成物(700mg、81%)を得た。LCMS:191(M+H)。
5-(2-クロロ-4-ニトロフェニル)-1,3-オキサゾールの調製
2-クロロ-4-ニトロベンズアルデヒド(3g、16.16mmolの)と1-(イソシアノメタン)スルホニル-4-メチルベンゼン(4.1g、21.0mmol)のMeOH(30mL)撹拌溶液に、K2CO3(8.9g、64.66mmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間加熱した。反応完了後、反応物を飽和NaHCO3溶液(20mL)に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。有機層を水、塩水(ブライン)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチルのヘキサンにて溶離)にて精製し、5-(2-クロロ-4-ニトロフェニル)-1,3-オキサゾール(2.1g、57%)を得た。LCMS:225.2(M+H)。
3-クロロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリンの調製
5-(2-クロロ-4-ニトロフェニル)-1,3-オキサゾール(3g、13.4mmol)のEtOH(40mL)撹拌溶液に、塩化スズ(II)二水和物(12.08g、53.57mmol)と濃HCl(5mL)液滴を0℃で加え、反応混合物を80℃で30分間撹拌した。反応完了後、反応物を2N NaOH溶液を用いて中和し、酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。有機層を水で徹底的に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、3-クロロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリン(1.5g、57%)を得た。LCMS:195(M+H)。
5-(2-フルオロ-4-ニトロフェニル)-1,3-オキサゾールの調製
2-フルオロ-4-ニトロベンズアルデヒド(5g、29.56mmol)と1-(イソシアノメタン)スルホニル-4-メチルベンゼン(7.5g、38.43mmol)のMeOH(35mL)撹拌溶液に、K2CO3(16.3g、118.27mmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間加熱した。反応完了後、反応物を飽和NaHCO3溶液(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。有機層を水、塩水(ブライン)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチルのヘキサンにて溶離)にて精製し、5-(2-フルオロ-4-ニトロフェニル)-1,3-オキサゾール(2.5g、40%)を得た。LCMS:209.2(M+H)。
3-フルオロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリンの調製
5-(2-フルオロ-4-ニトロフェニル)-1,3-オキサゾール(700mg、3.36mmol)のEtOH(35mL)撹拌溶液に、塩化スズ(II)二水和物(3.03g、13.46mmol)と濃HCl(3mL)液滴を0℃で加え、反応混合物を80℃で30分間撹拌した。反応完了後、反応物を2N NaOH溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。有機層を水で徹底的に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、3-フルオロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリン(350mg、53%)を得た。LCMS:179(M+H)。
5-(2-メチル-4-ニトロフェニル)オキサゾールの調製
2-メチル-4-ニトロベンズアルデヒド(1.02g、6.05mmol)及び1-(イソシアノメタン)スルホニル-4-メチルベンゼン(1.36g、7.05mmol)のMeOH(25mL)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.67g、12.1mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。TLCによる出発物質の消失後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で溶媒を蒸発させ、残渣をNaHCO3の飽和水溶液(20mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(3×30mL)。有機層を水(30mL)、塩水(ブライン)(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーにて精製し、5-(2-メチル-4-ニトロフェニル)オキサゾール(1.2g、91%)を得た。
3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンの調製
5-(2-メチル-4-ニトロフェニル)オキサゾール(1.1g、5.39mmol)のエタノール(20mL)撹拌溶液に、塩化スズ(II)二水和物(4.08g、21.5mmol)を室温で加えた。混合物を0℃に冷却し、濃HCl(3.0mL)を滴下して加えた。続いて、反応混合物を、80℃で0.5時間撹拌した。TLCによる反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、NaHCO3溶液の飽和水溶液(30mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3×30mL)。有機層を合わせ、水(20mL)、塩水(ブライン)(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(610mg、65%)を得た。
5-(3-メチル-4-ニトロフェニル)オキサゾールの調製
3-メチル-4-ニトロベンズアルデヒド(2.01g、12.1mmol)と1-(イソシアノメタン)スルホニル-4-メチルベンゼン(2.6g、13.3mmol)のMeOH(50mL)撹拌溶液に、K2CO3(3.34g、24.2mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。TLCによる出発物質の完全な消失後、反応物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をNaHCO3の飽和水溶液(40mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(3×40mL)。有機層を合わせ、水(30mL)、塩水(ブライン)(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカを用いたカラムクロマトグラフィーにて精製し、5-(3-メチル-4-ニトロフェニル)オキサゾール(1.9g、76%)を得た。
2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンの調製
5-(3-メチル-4-ニトロフェニル)オキサゾール(1.8g、5.39mmol)のメタノール(20mL)撹拌溶液に、ラネ-ニッケル(2.0g)を室温で加えた。反応混合物をH2雰囲気下で18時間撹拌した。出発物質の完全な消失後、反応混合物をセライト床を介して濾過し、ろ液を減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(1.3g、84%)を得た。LCMS:174.7(M+H)。
5-(4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾールの調製
4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(2.0g、9.13mmol)及び1-(イソシアノメタン)スルホニル-4-メチルベンゼン(2.05g、10.5mmol)のMeOH(50mL)撹拌溶液に、K2CO3(2.52g、18.26mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。TLCによる出発物質の消失後、反応物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をNaHCO3の飽和水溶液(20mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(3×30mL)。有機層を水(30mL)、塩水(ブライン)(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーにて精製し、5-(4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾール(1.66g、72%)を得た。
4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)アニリンの調製
5-(4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾール(1.545g、5.99mmol)のエタノール(30mL)撹拌溶液に、塩化スズ(II)二水和物(5.40g、23.95mmol)を室温で加えた。混合物を0℃に冷却し、濃HCl(3.5mL)を滴下して加えた。その後反応混合物を80℃で2時間撹拌した。TLCによる反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、NaHCO3の飽和水溶液(70mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。有機層を合わせ、水(40mL)、塩水(ブライン)(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)アニリン(1.13mg、83%)を得た。
クロマン-3-カルボニルクロリドの調製
クロマン-3-カルボン酸(750mg、4.21mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液に、0℃で塩化チオニル(0.45mL、6.32mmol)、続いてDMF(触媒)を添加した。添加後、反応混合物を室温に温め、2.0時間加熱還流した。反応物を室温に冷却し、減圧下で溶媒を蒸発させ、真空下で乾燥した。
N-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドの調製
クロマン-3-カルボニルクロリドの乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液を、0℃で、4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)アニリン(600mg、2.521mmol)及びトリエチルアミン(1.1mL、7.563mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)混合物に加えた。添加後、反応物を3時間かけて室温までゆっくりと温めた。反応物をジクロロメタン(5mL)で希釈し、水(10mL)及び塩水(ブライン)(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、N-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(520mg、62%)を得た。
5-(3-メトキシ-4-ニトロフェニル)オキサゾールの調製
3-メトキシ-4-ニトロベンズアルデヒド(2.5g、13.80mmol)とトルエンスルホニルメチルイソシアニド(3.1g、15.87mmol)のMeOH(60mL)撹拌溶液に、K2CO3(3.8g、27.60mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。TLCによる出発物質の消失後、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をNaHCO3の飽和水溶液(40mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(3×40mL)。有機層を水(40mL)、塩水(ブライン)(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをジクロロメタン/ヘキサンでトリチュレート(triturated)し、5-(3-メトキシ-4-ニトロフェニル)オキサゾール(2.4g、78%)を得た。
2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノールの調製
5-(3-メトキシ-4-ニトロフェニル)オキサゾール(2.0g、9.09mmol)の乾燥ジクロロメタン(50mL)の撹拌溶液に、BBr3(ジクロロメタン中1M、22.7mL、22.72mmol)をN2下で0℃で添加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。TLCによる出発物質の消失後、反応混合物を氷水(30mL)でクエンチし、30分間室温で撹拌した。得られた混合物を濾過し、固体をジクロロメタン(2×25mL)で洗浄した。ろ液を水(30mL、塩水(ブライン)(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーで精製し、固体として2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノール(1.7g、90%)を得た。
N-ジメチル-2-(2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノキシ)エタンアミンの調製
2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノール(1.65g、8.01mmol)、ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(1.9g、13.2mmol)、K2CO3(6.6g、47.7mmol)、ヨードカリウム(215mg、1.29mmol)、及びDMF(35mL)の混合物を、100℃で2時間加熱した。反応物をTLCで監視して(未反応のままである出発物質の一部)、反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をNH4Cl飽和水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(3×50mL)、有機層を水(50mL)、塩水(ブライン)(40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、N,N-ジメチル-2-(2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノキシ)エタンアミン(750mg)を得た。
2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンの調製
N,N-ジメチル-2-(2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノキシ)エタンアミン(725mg、2.62mmol)のエタノール(20mL)撹拌溶液に、塩化スズ(II)二水和物(2.95g、13.08mmol)を加え、反応混合物を65~70℃で1.5時間加熱した。TLCによる出発物質の消失後、反応混合物を室温に冷却し、Na2CO3飽和水溶液(45mL)で塩基性化し、ジクロロメタン(60mL)で希釈し、水相をジクロロメタンで抽出した(3×30mL)。有機層を合わせ、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2-(2-ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(575mg、86%)を得た。
5-(4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾールの調製
4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(2.0g、9.13mmol)とトルエンスルホニルメチルイソシアニド(2.05g、10.5mmol)のMeOH(50mL)撹拌溶液に、K2CO3(2.52g、18.26mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。TLCによる出発物質の消失後、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をNaHCO3溶液の飽和水溶液(20mL)で処理し、酢酸エチルで抽出した(3×30mL)。有機層を水(30mL)、塩水(ブライン)(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーで精製し、5-(4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾール(1.66g、72%)を固体として得た。
4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)アニリンの調製
5-(4-ニトロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾール(1.545g、5.99mmol)のエタノール(30mL)撹拌溶液に、塩化スズ(II)二水和物(5.40g、23.95mmol)を室温で加えた。混合物を0℃に冷却し、濃HCl(3.5mL)を滴下して加えた。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。TLCによる反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、NaHCO3飽和水溶液(70mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。有機層を合わせ、水(40mL)、塩水(ブライン)(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)アニリン(1.13g、83%)を得た。
N-(4-ブロモ-3-クロロ-5-フルオロフェニル)クロマン-3-カルボキシアミドの調製
クロマン-3-カルボニルクロリドの乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液を、4-ブロモ-3-クロロ-5-フルオロアニリン(300mg、1.34mmol)及びトリエチルアミン(0.56mL、4.00mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)混合物に、0℃で加えた。添加後、反応物を室温まで3時間かけてゆっくりと温めた。反応物をジクロロメタン(10mL)で希釈後、水(10mL)及び塩水(ブライン)(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによる粗生成物の精製により、N-(4-ブロモ-3-クロロ-5-フルオロフェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(280mg、49%)を固体として得た。
N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)クロマン-3-カルボキシアミ
ドの調製
クロマン-3-カルボニルクロリドの乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液を、4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロアニリン(600mg、2.673mmol)及びトリエチルアミン(1.1mL、8.02mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)混合物に、0℃で加えた。添加後、反応物を室温まで3時間かけてゆっくりと温めた。反応混合物をTLCにより監視した。最大転換後、反応混合物をジクロロメタン(5mL)で希釈し、水(10mL)及び塩水(ブライン)(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して粗N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを得た。カラムクロマトグラフィーによる粗生成物の精製により、N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(320mg、31.2%)を固体として得た。
ドの調製
化合物(1):第一 (-)-N-(3-クロロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(100mg、0.51mmol)及びクロマン-3-カルボン酸(109mg、0.61mmol)のDMF(1mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.26mL)及びHATU(392mg、1.03mmol)を室温で加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCにより精製し、N-(3-クロロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(34mg、18%)を得た。ラセミ生成物をキラル分離法Cを用いてキラルクロマトグラフィーで分離し、化合物(1)を得、保持時間4.76分(カラムからの第一溶出化合物)の特徴を有していた。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.73分;MS:355(M+H)。
[α]D 25=-7.57(589nm、c=0.49、DMSO)。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.73分;MS:355(M+H)。
[α]D 25=-7.57(589nm、c=0.49、DMSO)。
化合物(2):第二 (+)-N-(3-クロロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(100mg、0.51mmol)及びクロマン-3-カルボン酸(109mg、0.61mmol)のDMF(1mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.26mL)及びHATU(392mg、1.03mmol
)を室温で加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCにより精製し、N-(3-クロロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(34mg、18%)を得た。ラセミ生成物をキラル分離法Cを用いてキラルクロマトグラフィーで分離し、化合物(2)を得、保持時間6.04分(カラムからの第二溶出化合物)の特徴を有していた。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.73分;MS:355(M+H)。
[α]D 25=+5.83(589nm、c=0.55、DMSO)。
)を室温で加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCにより精製し、N-(3-クロロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(34mg、18%)を得た。ラセミ生成物をキラル分離法Cを用いてキラルクロマトグラフィーで分離し、化合物(2)を得、保持時間6.04分(カラムからの第二溶出化合物)の特徴を有していた。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.73分;MS:355(M+H)。
[α]D 25=+5.83(589nm、c=0.55、DMSO)。
化合物(3):N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)イソクロマン-3-カルボキシアミド
標題化合物を、イソクロマン-3-カルボン酸と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aと、分取HPLC方法Aを用いて調製した(収率33%)。
MS:355.0(M+H)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.25(s,1H),8.53(s,1H),8.11(d,J=1.7Hz,1H),7.84(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.79(d,J=8.7Hz,1H),7.72(s,1H),7.25-7.18(m,3H),7.16-7.09(m,1H),5.04-4.85(m,2H),4.48-4.37(m,1H),3.19-2.95(m,2H)。
MS:355.0(M+H)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.25(s,1H),8.53(s,1H),8.11(d,J=1.7Hz,1H),7.84(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.79(d,J=8.7Hz,1H),7.72(s,1H),7.25-7.18(m,3H),7.16-7.09(m,1H),5.04-4.85(m,2H),4.48-4.37(m,1H),3.19-2.95(m,2H)。
化合物(4):N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-4-カルボキシアミド
標題化合物を、3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-カルボン酸と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aと、分取HPLC方法Aを用いて調製した(収率12%)。
MS:355.0(M+H)。
MS:355.0(M+H)。
化合物(5):N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-カルボキシアミド
3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(110mg、0.567mmol)、2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-カルボン酸(105mg、0.595mmol)及びN-ヒドロキシベンゾトリアゾール(85mg、0.624mmol)の混合物を、1mlの乾燥ジメチルアセトアミドに溶解し、-10℃に冷却した。106mg(0.68mmol)の1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを加え、混合物を室温で16時間撹拌した。30mlの水を加え、得られた沈殿物を濾過し、10mlの水で3回、3mlのイソプロパノールで1回、そして10mlのヘキサンで2回洗浄した。空気にて50℃で乾燥し、110mgを得た(収率55%)。
MS:353.0(M+H)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.37(s,1H),8.52(s,1H),8.04(d,J=2.0Hz,1H),7.78(d,J=8.7Hz,1H),7.70(s,1H),7.65(dd,J=8.7,2.0Hz,1H),7.18-7.00(m,4H),2.94(d,J=7.8Hz,2H),2.89-2.72(m,3H),2.18-2.01(m,1H),1.87-1.69(m,1H)。
MS:353.0(M+H)
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.37(s,1H),8.52(s,1H),8.04(d,J=2.0Hz,1H),7.78(d,J=8.7Hz,1H),7.70(s,1H),7.65(dd,J=8.7,2.0Hz,1H),7.18-7.00(m,4H),2.94(d,J=7.8Hz,2H),2.89-2.72(m,3H),2.18-2.01(m,1H),1.87-1.69(m,1H)。
化合物(6):N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-カルボキシアミド
標題化合物を、2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-カルボン酸と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aと、分取HPLC方法Aを用いて調製した(収率9%)。
MS:339.0(M+H)。
MS:339.0(M+H)。
化合物(7):N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-カルボキシアミド
標題化合物を、2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-カルボン酸と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aと、分取HPLC方法Aを用いて調製した(収率14%)。
MS:339.2(M+H)。
MS:339.2(M+H)。
化合物(8):N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6-メトキシクロマン-3-カルボキシアミド
3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(200mg、1.03mmol)と6-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-3-カルボン酸(278.76mg、1.34mmol)のDMF(2mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.52mL)とHATU(784mg、2.06mmol)を室温で加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCで精製し、N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル-6-メトキシクロマン-3-カルボキシアミド(143mg、36%)を得た。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.73分;MS:385.2(M+H)。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.73分;MS:385.2(M+H)。
化合物(9):N-(3-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-4-カルボキシアミド
3-フルオロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリン(150mg、0.84mmol)及び3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-カルボン酸(195.21mg、1.09mmol)のDMF(2mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.44mL)及びHATU(640mg、1.68mmol)を室温で加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCで精製し、N-(3-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-4-カルボキシアミド(102mg、35%)を得た。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.50分;MS:339.2(M+H)。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.50分;MS:339.2(M+H)。
化合物(10):N-(3-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
3-フルオロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリン(100mg、0.56mmol)と3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-3-カルボン酸(130.7mg、0.73mmol)のDMF(1mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.29mL)及びHATU(427mg、1.12mmol)を室温で加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCで精製し、N-(3-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(70mg、36%)を得た。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.62分;MS:339.2(M+H)。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.62分;MS:339.2(M+H)。
化合物(11):N-(3-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6-メトキシクロマン-3-カルボキシアミド
3-フルオロ-4-(1,3-オキサゾール-5-イル)アニリン(150mg、0.84mmol)と6-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-3-カルボン酸(227.86mg、1.09mmol)のDMF(1.5mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.44mL)及びHATU(640.5mg、1.68mmol)を室温で加え、反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCで精製し、N-(3-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6-メトキシクロマン-3-カルボキシアミド(121mg、38%)を得た。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.64分;MS:369.3(M+H)。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.64分;MS:369.3(M+H)。
化合物(12):N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-4-カルボキシアミド
3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(75mg、0.395mmol)と3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-カルボン酸(105.3mg、0.592mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.15mL)及びHATU(226mg、0.592mmol)を室温で加え、反応物を室温で12時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCで精製し、N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-4-カルボキシアミド(60.07mg、44%)を得た。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.42分;MS:351.2(M+H)。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.42分;MS:351.2(M+H)。
化合物(13):N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(75mg、0.395mmol)と3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-3-カルボン酸(105.3mg、0.592mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.15mL)及び
HATU(226mg、0.592mmol)を室温で加え、反応物を室温で12時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCで精製し、N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(77.6mg、56%)を得た。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.59分;MS:351.2(M+H)。
HATU(226mg、0.592mmol)を室温で加え、反応物を室温で12時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCで精製し、N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(77.6mg、56%)を得た。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.59分;MS:351.2(M+H)。
化合物(14):6-メトキシ-N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(75mg、0.395mmol)と6-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-3-カルボン酸(123.1mg、0.592mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、DIPEA(0.15mL)及びHATU(226mg、0.592mmol)を室温で加え、反応物を室温で12時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を分取HPLCで精製し、6-メトキシ-N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(72.3mg、48%)を得た。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.55分;MS:381.2(M+H)。
分析用HPLC 方法A。Rt:1.55分;MS:381.2(M+H)。
化合物(15):第一 N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ体N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物(13))を、キラル分離法Kを用いてキラル分離に供した。第一 N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離法Gを用いて同定した、RT:9.09分。
MS:351.25(M+H)。
MS:351.25(M+H)。
化合物(16):第二 N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ体N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物(13))を、キラル分離法Kを用いてキラル分離に供した
。第一 N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離法Gを用いて同定した、RT:10.85分。
MS:351.25(M+H)。
。第一 N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離法Gを用いて同定した、RT:10.85分。
MS:351.25(M+H)。
化合物(17):N-(3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
新たに調製したクロマン-3-カルボニルクロリドの乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液を、3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(500mg、2.87mmol)とトリエチルアミン(1.25mL、8.61mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)の混合物に0℃で加えた。添加後、反応物を3時間かけて室温までゆっくりと温めた。反応物をTLCで監視し、最大転換(未反応のままである出発物質の一部)後にジクロロメタン(5mL)で希釈し、水(10mL)及び塩水(ブライン)(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、続いてMTBEとともにトリチュレート(trituration)して、N-(3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(240mg、25%)を得た。
分析用HPLC 方法B。Rt:2.47分;LCMS:335.08(M+H)。
分析用HPLC 方法B。Rt:2.47分;LCMS:335.08(M+H)。
化合物(18):第一 N-(3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Aを用いるラセミ体N-(3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物(17))のキラル分離により、保持時間5.41分(カラムからの第一溶出化合物)で特徴付けられる標題化合物を得た(65.6mg)。
化合物(19):第二 N-(3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Aを用いるラセミ体N-(3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物(17))のキラル分離により、保持
時間11.73分(カラムからの第二溶出化合物)で特徴付けられる標題化合物を得た(75.6mg)。
時間11.73分(カラムからの第二溶出化合物)で特徴付けられる標題化合物を得た(75.6mg)。
化合物(20):N-(2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
新たに調製したクロマン-3-カルボニルクロリドの乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液を、3-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(500mg、2.87mmol)とトリエチルアミン(1.25mL、8.61mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)の混合物に0℃で加えた。添加後、反応物を3時間かけて室温までゆっくりと温めた。反応物をTLCで監視し、最大転換(未反応のままである出発物質の一部)後にジクロロメタン(5mL)で希釈し、水(10mL)及び塩水(ブライン)(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、続いてMTBEとともにトリチュレート(trituration)して、N-(2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(210mg、22%)を得た。
分析用HPLC 方法B。Rt:2.56分;LCMS:335.1。
分析用HPLC 方法B。Rt:2.56分;LCMS:335.1。
化合物(21):第一 N-(2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Aを用いる化合物(20)のキラル分離により、保持時間5.41分(第一溶出化合物)で特徴付けられるものを得た(69.9mg)。
化合物(22):第二 N-(2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Aを用いる化合物(20)のキラル分離により、保持時間11.73分(第二溶出化合物)で特徴付けられるものを得た(73.2mg)。
化合物 (23):N-(2-(ジフルオロメトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
N-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(400mg、1.01mmol)の1,4-ジオキサン/水(20mL、2:1)の撹拌溶液に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾール(225mg、1.31mmol)及びNa2CO3(213mg、2.02mmol)をアルゴン下で加えた。反応混合物をアルゴンで20分間脱ガス化した。Pd(PPh3)4(58mg、0.05mmol)を加え、混合物をアルゴンで5分間脱ガス化した。反応混合物を密封し、80℃で10時間撹拌した。出発物質の最大消費後、反応混合物を室温に冷却し、水(5.0mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2×50mL)。有機層を合わせ、水(10mL)及び塩水(ブライン)(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、ラセミ体 N-(2-(ジフルオロメトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(152mg、39%)を得た。
分析用HPLC 方法B。Rt:2.50分;LCMS:387(M+H)。
分析用HPLC 方法B。Rt:2.50分;LCMS:387(M+H)。
化合物(24):第一 N-(2-(ジフルオロメトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Cを用いるラセミ体N-(2-(ジフルオロメトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド化合物(23)のキラル分離により、保持時間6.64分(第一溶出化合物)で特徴付けられる化合物(24)(44.9mg)を得た。
化合物(25):第二 N-(2-(ジフルオロメトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Cを用いるラセミ体N-(2-(ジフルオロメトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド化合物(23)のキラル分離
により、保持時間8.67分(第二溶出化合物)で特徴付けられる化合物(25)(47.0mg)を得た。
により、保持時間8.67分(第二溶出化合物)で特徴付けられる化合物(25)(47.0mg)を得た。
化合物(26):第一 N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ化合物を、6-フルオロクロマン-3-カルボン酸と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aと、分取HPLC方法Aを用いて調製した。
MS:373.0(M+H)。
ラセミ体N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド化合物のキラル分離を、キラル分離法Hを用いて実施し、保持時間10.9分(第一溶出化合物)で特徴付けられる化合物(26)を得た。
MS:373.0(M+H)。
ラセミ体N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド化合物のキラル分離を、キラル分離法Hを用いて実施し、保持時間10.9分(第一溶出化合物)で特徴付けられる化合物(26)を得た。
化合物(27):第二 N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ体N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド化合物のキラル分離を、キラル分離法Hを用いて実施し、保持時間18.9分(第二溶出化合物)で特徴付けられる化合物(26)を得た。
化合物(28):ラセミ体N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ化合物を、7-フルオロクロマン-3-カルボン酸(1.1mmol)と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aを用いて調製した。ラセミ生成物を分取HPLC方法Aにより精製した(511mg、71%収率)。
MS:373.0(M+H)。
MS:373.0(M+H)。
化合物(29):第一 N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ体N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド化合物のキラル分離を、キラル分離法Iを用いて実施し、保持時間11.5分(第一溶出化合物)で特徴付けられる化合物(26)(100.3mg)を得た。
化合物(30):第二 N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ体N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド化合物のキラル分離を、キラル分離法Iを用いて実施し、保持時間15.8分(第二溶出化合物)で特徴付けられる化合物(26)(87.1mg)を得た。
化合物(31):6-クロロ-N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
標題化合物を、6-クロロクロマン-3-カルボン酸と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aと分取HPLC方法Aを用いて調製した(収率16%)。
MS:389.0(M+H)。
MS:389.0(M+H)。
化合物(32):N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-6,8-ジフルオロクロマン-3-カルボキシアミド
標題化合物を、6,8-ジフルオロクロマン-3-カルボン酸と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aと分取HPLC方法Aを用いて調製した(収率18%)。
MS:391.0(M+H)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ10.58(s,1H),8.52(s,1H),8.01-7.97(m,1H),7.79(d,J=8.6Hz,1H),7.71(s,1H),7.61(dd,J=8.5,1.6Hz,1H),7.14-7.06(m,1H),6.93(d,J=8.4Hz,1H),4.54-4.48(m,1H),4.16-4.08(m,1H),3.13-3.08(m,1H),3.08-3.00(m,2H)。
MS:391.0(M+H)。
1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ10.58(s,1H),8.52(s,1H),8.01-7.97(m,1H),7.79(d,J=8.6Hz,1H),7.71(s,1H),7.61(dd,J=8.5,1.6Hz,1H),7.14-7.06(m,1H),6.93(d,J=8.4Hz,1H),4.54-4.48(m,1H),4.16-4.08(m,1H),3.13-3.08(m,1H),3.08-3.00(m,2H)。
化合物(33):N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-5-メトキシクロマン-3-カルボキシアミド
標題化合物を、5-メトキシクロマン-3-カルボン酸と3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)アニリンから、カップリング手順Aと分取HPLC方法Aを用いて調製した(収率16.6%)。
MS:385.0(M+H)。
MS:385.0(M+H)。
化合物(34):N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
クロマン-3-塩化カルボニルの乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液を、2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(535mg、2.16mmol)及びトリエチルアミン(0.9mL、6.50mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)混合物に0℃で加えた。添加後、反応物を3時間かけて室温でゆっくりと温めた。反応物をTLCで監視した。最大転換(未反応のままである出発物質の一部)後に反応物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、水(30mL)及び塩水(ブライン)(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、ラセミ体 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(410mg、45%)を固体として得た。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.03分;MS:408.2(M+H)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.03分;MS:408.2(M+H)。
化合物(35):第一 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Dを用いて、ラセミ体N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物(34))をキラル分離に供した。第一 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを4.16分で第一に溶出した(83.8mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.03分;MS:408.2(M+H)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.03分;MS:408.2(M+H)。
化合物(36):第二 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Dを用いて、ラセミ体N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物(34))をキラル分離に供した。第二 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを7.89分で第一に溶出した(56.3mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.03分;MS:408.2(M+H)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.03分;MS:408.2(M+H)。
化合物(37):ラセミ体 N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
クロマン-3-塩化カルボニルの乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液を、4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)アニリン(600mg、2.63mmol)及びトリエチルアミン(1.1mL、7.90mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)混合物に0℃で加えた。添加後、反応物を3時間かけて室温でゆっくりと温めた。反応物をTLCで監視し、最大転換(未反応のままである出発物質の一部)後に反応物をジクロロメタン(5mL)で希釈し、水(20mL)及び塩水(ブライン)(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィーにより精製し、ラセミ体 N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(350mg、35%)を固体として得た。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.79分;MS:389.1(M+H)。
たカラムクロマトグラフィーにより精製し、ラセミ体 N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(350mg、35%)を固体として得た。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.79分;MS:389.1(M+H)。
化合物(38):第一 N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Eを用いて、ラセミ体N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離に供した。第一 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを2.69分で溶出した(70.2mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.79分;MS:389.1(M+H)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.79分;MS:389.1(M+H)。
化合物(39):第二 N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Eを用いて、ラセミ体N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離に供した。第二 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを3.24分で溶出した(71.6mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.79分;MS:389.1(M+H)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.79分;MS:389.1(M+H)。
化合物(40):第二 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(100mg、0.260mmol)の1,4-ジオキサン/水(6mL、2:1)撹拌溶液に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾール(66mg、0.338mmol)及びNa2CO3(55mg、0.521mmol)をアルゴン下で加えた。反応混合物をアルゴンで20分間脱ガス化した。Pd(dppf)Cl2-ジクロロメタン錯体(10.6mg、0.013mmol
)を加え、アルゴンで5分間脱ガス化した。反応混合物を密封し、80℃で8.0時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(5.0mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2×30mL)。有機層を合わせ、水及び塩水(ブライン)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、ラセミ体 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(20mg、20%)を固体として得た。
キラル分離法Fを用いて、ラセミ体N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離に供した。第二 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを5.25分で第二に溶出した(21.6mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.78分;MS:373.1(M+H)。
)を加え、アルゴンで5分間脱ガス化した。反応混合物を密封し、80℃で8.0時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(5.0mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2×30mL)。有機層を合わせ、水及び塩水(ブライン)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、ラセミ体 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(20mg、20%)を固体として得た。
キラル分離法Fを用いて、ラセミ体N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離に供した。第二 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを5.25分で第二に溶出した(21.6mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.78分;MS:373.1(M+H)。
化合物(41):第一 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(100mg、0.260mmol)の1,4-ジオキサン/水(6mL、2:1)撹拌溶液に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾール(66mg、0.338mmol)及びNa2CO3(55mg、0.521mmol)をアルゴン下で加えた。反応混合物をアルゴンで20分間脱ガス化した。Pd(dppf)Cl2-ジクロロメタン錯体(10.6mg、0.013mmol)を加え、アルゴンで5分間脱ガス化した。反応混合物を密封し、80℃で8.0時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(5.0mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2×30mL)。有機層を合わせ、水及び塩水(ブライン)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、ラセミ体 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(20mg、20%)を固体として得た。
キラル分離法Fを用いて、ラセミ体N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離に供した。第一 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを4.78分で第一に溶出した(21.9mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.78分;MS:373.1(M+H)。
キラル分離法Fを用いて、ラセミ体N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離に供した。第一 N-(3-クロロ-5-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを4.78分で第一に溶出した(21.9mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.78分;MS:373.1(M+H)。
化合物(42):N-(3-クロロ-2-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(100mg、0.260mmol)の1,4-ジオキサン/水(6mL、2:1)撹
拌溶液に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾール(66mg、0.338mmol)及びNa2CO3(55mg、0.521mmol)をアルゴン下で加えた。反応混合物をアルゴンで20分間脱ガス化した。Pd(dppf)Cl2-ジクロロメタン錯体(10.63mg、0.013mmol)を加え、アルゴンで5分間脱ガス化した。反応混合物を密封し、80℃で8時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(5.0mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2×30mL)。有機層を合わせ、水(10mL)及び塩水(ブライン)(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、N-(3-クロロ-2-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物42)(19mg、19%)を固体として得た。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.75分;MS:373.1(M+H)。
拌溶液に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾール(66mg、0.338mmol)及びNa2CO3(55mg、0.521mmol)をアルゴン下で加えた。反応混合物をアルゴンで20分間脱ガス化した。Pd(dppf)Cl2-ジクロロメタン錯体(10.63mg、0.013mmol)を加え、アルゴンで5分間脱ガス化した。反応混合物を密封し、80℃で8時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(5.0mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(2×30mL)。有機層を合わせ、水(10mL)及び塩水(ブライン)(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、N-(3-クロロ-2-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物42)(19mg、19%)を固体として得た。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.75分;MS:373.1(M+H)。
本発明の一実施態様において、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基の環位置*の不斉中心は、以下に示す立体配置を有し、すなわち式(Ii)の化合物である:
[式中、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択され:
そして、R2、R3、R4、R5、R2
I、R3
I、R4
I、R5
I、R2
II、R3
II、R4
II、R5
II、R2
III、R3
III、R4
III、R5
III、R2
IV、R3
IV、R4
IV、R5
IV、R2
V、R3
V、R4
V、R5
Vは、上記と同じ定義である。]
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択され:
好ましくは、式(Id)で表される化合物は、R1、R
11
、R12、R2
III、R3
III、R4
III及びR5
IIIが表4に示すとおりである、式(I)で表される化合物からなる群から選択される:
さらなる実施態様において、本発明は、式(I)で表される新規化合物であって、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基の環位置*の不斉中心は、下記式に示される立体配置を有し:
そしてBは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の残基からなる群から選択され:
そして、R2、R3、R4、R5、R2
I、R3
I、R4
I、R5
I、R2
II、R3
II、R4
II、R5
II、R2
III、R3
III、R4
III、R5
III、R2
IV、R3
IV、R4
IV、R5
IV、R2
V、R3
V、R4
V、R5
Vは、上記と同じ定義であり、
ただし、
a)R11が水素原子であり、及び
b)R1及びR12のうち一方は、フッ素原子、塩素原子及びメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択されるのに対し、
R1及びR12のうち他方は、水素原子であるとき、
Bは式(IV)又は(VII)のどちらか一方の残基である。
ただし、
a)R11が水素原子であり、及び
b)R1及びR12のうち一方は、フッ素原子、塩素原子及びメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択されるのに対し、
R1及びR12のうち他方は、水素原子であるとき、
Bは式(IV)又は(VII)のどちらか一方の残基である。
本発明のさらなる実施態様では、R1、R11、R12、R2
II、R3
II、R4
II及びR5
IIが表13に示される式(Ic)で表される化合物からなる群から選択され
る、式(Ic)で表される化合物に関する:
る、式(Ic)で表される化合物に関する:
本発明のさらなる実施態様では、R1、R11、R12、R2
III、R3
III、R4
III及びR5
IIIが表14に示される式(Id)で表される化合物からなる群から
選択される、式(Id)で表される化合物に関する:
選択される、式(Id)で表される化合物に関する:
一般式Ieで表される化合物(スキーム5)は、当業化学者に既知の手順を用いて、一般式VIIIで表される化合物を、一般式XIIIで表されるカルボン酸と反応させるこ
とにより調製され得る。
とにより調製され得る。
N,N-ジメチル-2-(2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノキシ)エタンアミンの調製
2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノール(1.65g、8.01mmol)、ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(1.9g、13.2mmol)、K2CO3(6.6g、47.7mmol)、ヨードカリウム(215mg、1.29mmol)、及びDMF(35mL)の混合物を、100℃で2時間加熱した。反応物をTLCで監視して(未反応のままである出発物質の一部)、反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をNH4Cl飽和水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(3×50mL)、有機層を水(50mL)、塩水(ブライン)(40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、N,N-ジメチル-2-(2-ニトロ-5-(オキサゾール-5-イル)フェノキシ)エタンアミン(750mg)を得た。
化合物(16):第二 N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ体N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物(13))を、キラル分離法Kを用いてキラル分離に供した。第二 N-(3-メトキシ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離法Gを用いて同定した、RT:10.85分。
MS:351.25(M+H)。
MS:351.25(M+H)。
化合物(20):N-(2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
新たに調製したクロマン-3-カルボニルクロリドの乾燥ジクロロメタン(10mL)溶液を、2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)アニリン(500mg、2.87mmol)とトリエチルアミン(1.25mL、8.61mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)の混合物に0℃で加えた。添加後、反応物を3時間かけて室温までゆっくりと温めた。反応物をTLCで監視し、最大転換(未反応のままである出発物質の一部)後にジクロロメタン(5mL)で希釈し、水(10mL)及び塩水(ブライン)(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し、続いてMTBEとともにトリチュレート(trituration)して、N-(2-メチル-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(210mg、22%)を得た。
分析用HPLC 方法B。Rt:2.56分;LCMS:335.1。
分析用HPLC 方法B。Rt:2.56分;LCMS:335.1。
化合物(29):第一 N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ体N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド化合物のキラル分離を、キラル分離法Iを用いて実施し、保持時間11.5分(第一溶出化合物)で特徴付けられる化合物(29)(100.3mg)を得た。
化合物(30):第二 N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド
ラセミ体N-(3-クロロ-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)-7-フルオロクロマン-3-カルボキシアミド化合物のキラル分離を、キラル分離法Iを用いて実施し、保持時間15.8分(第二溶出化合物)で特徴付けられる化合物(30)(87.1mg)を得た。
化合物(36):第二 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Dを用いて、ラセミ体N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド(化合物(34))をキラル分離に供した。第二 N-(2-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)-4-(オキサゾール-5-イル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを7.89分で第二に溶出した(56.3mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.03分;MS:408.2(M+H)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.03分;MS:408.2(M+H)。
化合物(38):第一 N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミド
キラル分離法Eを用いて、ラセミ体N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリ
フルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離に供した。第一 N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを2.69分で溶出した(70.2mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.79分;MS:389.1(M+H)。
フルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドをキラル分離に供した。第一 N-(4-(オキサゾール-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)クロマン-3-カルボキシアミドを2.69分で溶出した(70.2mg)。
分析用HPLC 方法C。Rt:2.79分;MS:389.1(M+H)。
Claims (20)
- 網膜色素上皮に関与する疾患を治療及び/又は予防する方法であって、
式(I)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマーを投与することを含む、方法:
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つ水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基からなる群から選択される:
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)。] - 残基Bは非置換又は一置換である、請求項1に記載の方法。
- 式(I)で表される化合物中、R3、R4、R3 I、R4 I、R3 II、R4 II、R3 III、R4 III、R3 IV、R4 IV、R3 V、R4 Vは、独立して、水素原子、塩素原子、フッ素原子、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
- 式(I)で表される化合物中、
R3、R3 I、R3 II、R3 III、R3 IV、又はR3 Vは、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選択され、及び
R2、R4、R5、R2 I、R4 I、R5 I、R2 II、R4 II、R5 II、R2 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R4 V、R5 Vは、は全て水素原子である、
請求項5に記載の方法。 - 式(I)で表される化合物中、
R4、R4 I、R4 II、R4 III、R4 IV、又はR4 Vは、メトキシ基及びエトキシ基からなる群から選択され、及び、
R2、R3、R5、R2 I、R3 I、R5 I、R2 II、R3 II、R5 II、R2 III、R3 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R5 Vは、全て水素原子である、
請求項5に記載の方法。 - 網膜細胞が、網膜色素上皮細胞の増殖及び/又は分化を介して再生される、請求項1に記載の方法。
- 網膜疾患が、網膜色素上皮の萎縮、変性又は死につながる疾患からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記網膜疾患が、早期加齢黄斑変性症、乾性加齢黄斑変性症、地図状萎縮症(GA)及び湿性加齢黄斑変性症からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
- 前記網膜疾患が、乾性加齢黄斑変性症である、請求項11に記載の方法。
- 前記網膜疾患が、ベスト病、常染色体劣性ベストロフィノパチー(ARB)、脳回転状萎縮症、ノースカロライナ黄斑ジストロフィー、中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィー(CACD)、ソーズビー黄斑ジストロフィー、家族性優性ドルーゼン、クチクラ又は基底膜ドルーゼン、未熟児網膜症、近視性変性症、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)、中心性漿液性網膜症、網膜色素線条症、網膜剥離、網膜離断(断裂)、Vogt-小柳-原田病(VKH)、急性後部多発性斑状色素上皮症(APMPPE)、持続性プラコイド黄斑症(PPM)、リレントレスプラコイド脈絡網膜症(RPC)、蛇行性脈絡膜炎、蛇行状脈絡膜炎(多巣性セルピジノイド脈絡膜炎)、多発消失性白点症候群(MEWDS)又はバードショットブドウ膜炎(白斑性脈絡網膜炎)、トキソプラズマ症、トキソカラ症、風疹、ベーチェット病、脈絡膜血管腫、外傷、脈絡膜破裂、特発性網膜炎-血管炎-動脈瘤及び視神経網膜炎(IRVAN)、交感性眼炎、術後炎症、又は非動脈炎性虚血性視神経症、並びに、糖尿病、鎌状赤血球症又は放射線網膜症などの全身性疾患に関連する網膜変性からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
- 式(I)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマー:
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基からなる群から選択され:
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)、
ただし、
a)R11が水素原子であり、及び
b)R1及びR12のうち一方は、フッ素原子、塩素原子及びメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択されるのに対し、
R1及びR12のうち他方は、水素原子であるとき、
Bは式(IV)又は(VII)のどちらか一方の残基である。] - 治療活性物質(有効成分)として式(I)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩、ラセミ混合物、対応するエナンチオマー、若しくは、該当する場合、対応するジアステレオマー、並びに薬学的に許容される担体及び/又はアジュバントを含む、網膜色素上皮に関与する疾患の治療及び/又は予防に使用するための医薬組成物:
R1、R11及びR12は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メトキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択され、
少なくともR1、R11及びR12のうちの1つは水素原子ではなく、
Bは、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)及び(VII)の残基からなる群から選択され:
“*”は、分子の残りの部分への結合点を示し、
R2、R3、R4、R5、R2 I、R3 I、R4 I、R5 I、R2 II、R3 II、R4 II、R5 II、R2 III、R3 III、R4 III、R5 III、R2 IV、R3 IV、R4 IV、R5 IV、R2 V、R3 V、R4 V、R5 Vは、独立して、水素原子、炭素原子数1乃至3の直鎖若しくは分岐アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、トリフルオロメチル基及びジフルオロメトキシ基からなる群から選択される。)。] - 医薬製剤は、眼内注射又は局所眼科適用に適する、請求項16に記載の医薬組成物。
- 式(I)で表される化合物の薬学的に許容される塩を含む、請求項16に記載の医薬組成物。
- さらに、1以上の追加の治療薬を含む、請求項16に記載の医薬組成物。
- 医薬組成物は、放出制御特性を提供する、請求項16に記載の医薬組成物。
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