本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮してできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択しているが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選択したものもあるが、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
明細書全体において、ある構成が他の構成を「連結」されているという際、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間の他の構成要素を介在して「電気的に連結」されていることも含む。また、ある構成が特定構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨海を基準にする「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替されてもよい。
以下の技術はCDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線接続システムに使用される。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NRはLTE/LTE-Aとは別に設計されたシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
本明細書で特別な説明がない限り、基地局は、3GPP NRで定義するgNB(next generation node B)を含むことができる。また、特別な説明がない限り、端末は、UE(user equipment)を含むことができる。
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(または無線フレーム)は、10ms(ΔfmaxNf/100)*Tc)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等なサイズのサブフレーム(subfame、SF)からなる。ここで、Δfmax=480*103Hz、Nf=4096、Tc=1/(Δfref*Nf,ref)、Δfref=15*103Hz、Nf,ref=2048である。一つのフレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によって一つまたは複数のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムで使用し得るサブキャリア間隔は15*2μkHzである。μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0~4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1ms長さのサブフレームは2μ個のスロットからなる。この際、各スロットの長さは2-μmsである。一つのサブフレーム内の2μ個のスロットは、それぞれ0から2μ-1までの番号が与えられる。また、一つの無線フレーム内のスロットは、それぞれ0から10*2μ-1までの番号が与えられる。時間リソースは、無線フレーム番号(または無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(またはサブフレームインデックスともいう)、スロット番号(またはスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
図2は、無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、図2は3GPP NRシステムのリソース格子(resource grid)構造を示す。アンテナポート当たり一つのリソース格子がある。図2を参照すると、スロットは時間ドメインで複数のOFDMシンボルを含み、周波数ドメインで複数のリソースブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、一つのシンボル区間も意味する。特別な説明がない限り、OFDMシンボルは簡単にシンボルと称される。以下、本明細書において、シンボルはOFDMシンボル、SC-FDMAシンボル、DFTs-OFDMシンボルなどを含む。図2を参照すると、各スロットから送信される信号はNsize、μgrid、x*NRBSC個のサブキャリア(subcarrier)とNslotsymb個のOFDMシンボルからなるリソース格子で表現される。ここで、下りリンクリソース格子であればx=DLであり、上りリンクリソース格子であればx=ULである。Nsize、μgrid、xはサブキャリア間隔構成因子μによるリソースブロック(RB)の個数を示し(xはDLまたはUL)、Nslotsymbはスロット内のOFDMシンボルの個数を示す。NRBSCは一つのRBを構成するサブキャリアの個数であって、NRBSC=12である。OFDMシンボルは、多重アクセス方式によってCP-OFDM(cyclic prefix OFDM)シンボル、またはDFT-S-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと称される。
一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(cyclic prefix)の長さに応じて異なり得る。例えば、正常(normal)CPであれば一つのスロットが14個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPであれば一つのスロットが12個のOFDMシンボルを含む。具体的な実施例において、拡張CPは60kHzのサブキャリア間隔でのみ使用される。図2では説明の便宜上、一つのスロットが14OFDMシンボルからなる場合を例示したが、本発明の実施例は他の個数のOFDMシンボルを有するスロットでも同じ方式で適用される。図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、Nsize、μgrid、x*NRBSC個のサブキャリアを含む。サブキャリアの類型は、データを送信するためのデータサブキャリア、参照信号(reference signal)を送信するための参照信号サブキャリア、ガードバンド(guard band)に分けられる。キャリア周波数は中心周波数(center frequency、fc)ともいう。
一つのRBは、周波数ドメインでNRBSC個(例えば、12個)の連続するサブキャリアによって定義される。ちなみに、一つのOFDMシンボルと一つのサブキャリアからなるリソースをリソース要素(resource element、RE)またはトーン(tone)と称する。よって、一つのRBはNslotsymb*NRBSC個のリソース要素からなる。リソース格子内の各リソース要素は、一つのスロット内のインデックス対(k、l)によって固有に定義される。kは周波数ドメインで0からNsize、μgrid、x*NRBSC-1まで与えられるインデックスであり、lは時間ドメインで0からNslotsymb-1まで与えられるインデックスである。
端末が基地局から信号を受信するか基地局信号を送信するためには、端末の時間/周波数同期を基地局の時間/周波数同期と合わせるべきである。基地局と端末が同期化しなければ、端末がDL信号の復調及びUL信号の伝送を正確な時点に行うのに必要な時間及び周波数パラメータを決定できないためである。
TDD(time division duplex)またはアンペアドスペクトル(unpaired spectrum)で動作する無線フレームの各シンボルは、下りリンクシンボル(DL symbol)、上りリンクシンボル(UL symbol)、またはフレキシブルシンボル(flexible symbol)のうち少なくともいずれか一つからなる。FDD(frequency division duplex)またはペアドスペクトル(paired spectrum)で下りリンクキャリアで動作する無線フレームは、下りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなり、上りリンクキャリアで動作する無線フレームは、上りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなる。下りリンクシンボルでは下りリンク伝送はできるが上りリンク伝送はできず、上りリンクシンボルでは上りリンク伝送はできるが下りリンク伝送はできない。フレキシブルシンボルは、信号に応じて下りリンクで使用されるか上りリンクで使用されるかが決定される。
各シンボルのタイプ(type)に関する情報、つまり、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、及びフレキシブルシンボルのうちいずれか一つを示す情報は、セル特定(cell-specificまたはcommon)RRC信号からなる。また、各シンボルのタイプに関する情報は、追加に特定端末(UE-specificまたはdedicated)RRC信号からなる。基地局は、セル特定RRC信号を使用し、i)セル特定スロット構成の周期、ii)セル特定スロット構成の周期の最初から下りリンクシンボルのみを有するスロットの数、iii)下りリンクシンボルのみを有するスロットの直後のスロットにおける最初のシンボルから下りリンクシンボルの数、iv)セル特定スロット構成の周期の最後から上りリンクシンボルのみを有するスロットの数、v)上りリンクシンボルのみを有するスロットの直前のスロットにおける最後のシンボルから上りリンクシンボルの数を知らせる。ここで、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
シンボルタイプに関する情報が端末特定RRC信号からなれば、基地局はフレキシブルシンボルが下りリンクシンボルなのかまたは上りリンクシンボルなのかを、セル特定RRC信号でシグナリングする。この際、端末特定RRC信号は、セル特定RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルを他のシンボルタイプに変更することができない。特定端末RRC信号は、各スロットごとに当該スロットのNslotsymbシンボルのうち下りリンクシンボルの数、当該スロットのNslotsymbシンボルのうち上りリンクシンボルの数をシグナリングする。この際、スロットの下りリンクシンボルはスロットの最初のシンボルからi番目のシンボルまで連続的に構成される。また、スロットの上りリンクシンボルはスロットのj番目のシンボルから最後のシンボルまで連続的に構成される(ここで、i<j)。スロットにおいて、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
上のようなRRC信号で構成されたシンボルのタイプを、半静的(semi-static)DL/UL構成と呼ぶことができる。先にRRC信号で構成された半静的DL/UL構成において、フレキシブルシンボルは、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)で送信されるダイナミックSFI(slot format information)により、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、又はフレキシブルシンボルと指示されてよい。このとき、RRC信号で構成された下りリンクシンボル又は上りリンクシンボルは、他のシンボルタイプに変更されない。表1は、基地局が端末に指示できるダイナミックSFIを例示する。
表1において、Dは下りリンクシンボルを、Uは上りリンクシンボルを、Xはフレキシブルシンボルを表す。表1に示すように、1スロットにおいて最大で2回のDL/ULスイッチング(switching)が許容されてよい。
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、当該物理チャンネルを用いた一般的な信号伝送方法を説明する図である。端末の電源がつくか端末が新しくセルに進入すれば、端末は初期セル探索作業を行うS101。詳しくは、端末は初期セル探索で基地局と同期を合わせる。このために、端末は基地局から主同期信号(primary synchronization signal、PSS)及び副同期信号(secondary synchronization signal、SSS)を受信して基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を取得する。次に、端末は基地局から物理放送チャネルを受信し、セル内の放送情報を取得する。
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)及び前記PDCCHに乗せられている情報によって物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を受信することで、初期セル探索を介して取得したシステム情報より詳しいシステム情報を取得するS102。
端末が基地局に最初に接続したり、或いは信号送信のための無線リソースがない場合、端末は基地局に対してランダムアクセス過程を行うことができる(段階S103~段階S106)。まず、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel,PRACH)でプリアンブルを送信し(S103)、基地局からPDCCH及び対応のPDSCHでプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S104)。端末に有効なランダムアクセス応答メッセージが受信された場合、端末は、基地局からPDCCHで伝達された上りリンクグラントが示す物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel,PUSCH)で、自身の識別子などを含むデータを基地局に送信する(S105)。次に、端末は、衝突解決のために、基地局の指示としてPDCCHの受信を待つ。端末が自身の識別子でPDCCHの受信に成功すると(S106)、ランダムアクセス過程は終了する。
上述した手順後、端末は一般的な上り/下りリンク信号伝送手順としてPDCCH/PDSCH受信S107、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)を伝送S108する。特に、端末は、PDCCHを介して下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信する。DCIは、端末に対するリソース割当情報のような制御情報を含む。また、DCIは使用目的に応じてフォーマットが異なり得る。端末が上りリンクを介して基地局に送信する上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)は、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(channel quality indicator)、PMI(precoding matrix index)、RI(rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、及びRIは、CSI(channel state information)に含まれる。3GPP NRシステムの場合、端末はPUSCH及び/またはPUCCHを介して上述したHARQ-ACKとCSIなどの制御情報を送信する。
図4a及び図4bは、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS(synchronization signal)/PBCH(physical broadcast channel)ブロックを示す図である。端末は、電源が入るか新しくセルにアクセスしようとする際、セルとの時間及び周波数同期を獲得し、初期セル探索過程を行う。端末は、セル探索過程でセルの物理セル識別子(physical cell identity)Ncell
IDを検出する。このために、端末は基地局から同期信号、例えば、主同期信号(PSS)及び副同期信号(SSS)を受信して基地局と同期を合わせる。この際、端末はセル識別子(identity、ID)などの情報を取得する。
図4a及び図4bを参照して、同期信号(synchronization signal、SS)をより詳しく説明する。同期信号はPSSとSSSに分けられる。PSSは、OFDMシンボル同期、スロット同期のような時間ドメイン同期及び/または周波数ドメイン同期を得るために使用される。SSSは、フレーム同期、セルグループIDを得るために使用される。図4aと表2を参照すると、SS/PBCHブロックは周波数軸に連続した20RBs(=240サブキャリア)からなり、時間軸に連続した4OFDMシンボルからなる。この際、SS/PBCHブロックにおいて、PSSは最初のOFDMシンボル、SSSは三番目のOFDMシンボルで56~18二番目のサブキャリアを介して送信される。ここで、SS/PBCHブロックの最も低いサブキャリアインデックスを0から付ける。PSSが送信される最初のOFDMシンボルにおいて、残りのサブキャリア、つまり、0~55、183~239番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を送信しない。また、SSSが送信される三番目のOFDMシンボルにおいて、48~55、183~19一番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を送信しない。基地局は、SS/PBCHブロックにおいて、前記信号を除いた残りのREを介してPBCH(physical broadcast channel)を送信する。
SSは3つのPSSとSSSの組み合わせを介して計1008個の固有の物理階層セル識別子(physical layer cell ID)を、詳しくは、それぞれの物理階層セルIDはたった一つの物理-階層セル-識別子グループの部分になるように、各グループが3つの固有の識別子を含む336個の物理-階層セル-識別子グループにグルーピングされる。よって、物理階層セルID NcellID=3N(1)ID+N(2)IDは、物理-階層セル-識別子グループを示す0から335までの範囲内のインデックスN(1)IDと、前記物理-階層セル-識別子グループ内の物理-階層識別子を示す0から2までのインデックスN(2)IDによって固有に定義される。端末はPSSを検出し、3つの固有の物理-階層識別子のうち一つを識別する。また、端末はSSSを検出し、前記物理-階層識別子に連関する336個の物理階層セルIDのうち一つを識別する。この際、PSSのシーケンスdPSS(n)は以下の数式1のようである。
ここで、
であり、
と与えられる。
また、SSSのシーケンスdSSS(n)は、次の通りである。
ここで、
と与えられる。
10ms長さの無線フレームは、5ms長さの2つの半フレームに分けられる。図4bを参照して、各半フレーム内でSS/PBCHブロックが送信されるスロットについて説明する。SS/PBCHブロックが送信されるスロットは、ケースA、B、C、D、Eのうちいずれか一つである。ケースAにおいて、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースBにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。ケースCにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースDにおいて、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8、10、11、12、13、15、16、17、18である。ケースEにおいて、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{8、12、16、20、32、36、40、44}+56*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8である。
図5a及び 図5bは、3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。図5aを参照すると、基地局は制御情報(例えば、DCI)にRNTI(radio network temporary identifier)でマスク(例えば、XOR演算)されたCRC(cyclic redundancy check)を付加するS202。基地局は、各制御情報の目的/対象に応じて決定されるRNTI値でCRCをスクランブルする。一つ以上の端末が使用する共通RNTIは、SI-RNTI(system information RNTI)、P-RNTI(paging RNTI)、RA-RNTI(random access RNTI)、及びTPC-RNTI(transmit power control RNTI)のうち少なくともいずれか一つを含む。また、端末特定RNTIはC-RNTI(cell temporary RNTI)、CS-RNTI、またはMCS-C-RNTIのうち少なくともいずれか一つを含む 次に、基地局はチャネルエンコーディング(例えば、polar coding)を行ったS204後、PDCCH伝送のために使用されたリソース(ら)の量に合わせてレート-マッチング(rate-matching)をするS206。次に、基地局はCCE(control channel element)基盤のPDCCH構造に基づいて、DCI(ら)を多重化するS208。
また、基地局は、多重化したDCIに対してスクランブリング、モジュレーション(例えば、QPSK)、インターリービングなどの追加過程S210を適用した後、送信しようとするリソースにマッピングする。CCEはPDCCHのための基本リソース単位であり、一つのCCEは複数(例えば、6つ)のREG(resource element group)からなる。一つのREGは複数(例えば、12個)のREからなる。一つのPDCCHのために使用されたCCEの個数を集成レベル(aggregation level)と定義する。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16の集成レベルを使用する。図5bはCCE集成レベルとPDCCHの多重化に関する図であり、一つのPDCCHのために使用されたCCE集成レベルの種類とそれによる制御領域で送信されるCCEを示す。
図6は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH(physical downlink control channel)が送信されるCORESET(control resource set)を示す図である。CORESETは、端末のための制御信号であるPDCCHが送信される時間-周波数リソースである。また、後述する探索空間(search space)は一つのCORESETにマッピングされる。よって、端末はPDCCHを受信するために全ての周波数帯域をモニターするのではなく、CORESETと指定された時間-周波数領域をモニタリングして、CORESETにマッピングされたPDCCHをデコーディングする。基地局は、端末にセル別に一つまたは複数のCORESETを構成する。CORESETは、時間軸に最大3つまでの連続したシンボルからなる。また、CORESETは周波数軸に連続した6つのPRBの単位からなる。図5の実施例において、CORESET#1は連続的なPRBからなり、CORESET#2とCORESET#3は不連続的なPRBからなる。CORESETは、スロット内のいかなるシンボルにも位置し得る。例えば、図5の実施例において、CORESET#1はスロットの最初のシンボルから始まり、CORESET#2はスロットの5番目のシンボルから始まり、CORESET#9はスロットの9番目のシンボルから始まる。
図7は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。端末にPDCCHを送信するために、各CORESETには少なくとも1つ以上の探索空間が存在する。本発明の実施例において、探索空間は端末のPDCCHが送信される全ての時間-周波数リソース(以下、PDCCH候補)の集合である。探索空間は、3GPP NRの端末が共通に探索すべき共通探索空間(common search space)と、特定端末が探索すべき端末特定探索空間(terminal-specific or UE-specific search space)を含む。共通探索空間では、同一基地局に属するセルにおける全ての端末が共通に探すように設定されているPDCCHをモニターする。また、端末特定探索空間は、端末に応じて互いに異なる探索空間の位置で、各端末に割り当てられたPDCCHをモニターするように端末別に設定される。端末特定探索空間の場合、PDCCHが割り当てられる制限された制御領域のため、端末間の探索空間が部分的に重なって割り当てられている可能性がある。PDCCHをモニターすることは、探索空間内のPDCCH候補をブラインドデコーディングすることを含む。ブラインドデコーディングに成功した場合をPDCCHが(成功的に)検出/受信されたと表現し、ブラインドデコーディングに失敗した場合をPDCCHが未検出/未受信されたと表現か、成功的に検出/受信されていないと表現する。
説明の便宜上、一つ以上の端末に下りリンク制御情報を送信するために、一つ以上の端末が既に知っているグループ共通(group common、GC)RNTIでスクランブルされたPDCCHをグループ共通(GC)PDCCH、または共通PDCCHと称する。また、一つの特定端末に上りリンクスケジューリング情報または下りリンクスケジューリング情報を送信するために、特定端末が既に知っている端末特定RNTIでスクランブルされたPDCCHを端末特定PDCCHと称する。前記共通PDCCHは共通探索空間に含まれ、端末特定PDCCHは共通探索空間または端末特定PDCCHに含まれる。
基地局は、PDCCHを介して伝送チャネルであるPCH(paging channel)及びDL-SCH(downlink-shared channel)のリソース割当に関する情報(つまり、DL Grant)、またはUL-SCH のリソース割当とHARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報(つまり、UL Grant)を各端末または端末グループに知らせる。基地局は、PCH伝送ブロック、及びDL-SCH伝送ブロックをPDSCHを介して送信する。基地局は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して送信する。また、端末は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して受信する。
基地局は、PDSCHのデータがいかなる端末(一つまたは複数の端末)に送信されるのか、当該端末がいかにPDSCHデータを受信しデコーディングすべきなのかに関する情報をPDCCHに含ませて送信する。例えば、特定PDCCHを介して送信されるDCIが「A」というRNTIでCRCマスキングされており、そのDCIが「B」という無線リソース(例えば、周波数位置)にPDSCHが割り当てられていることを指示し、「C」という伝送形式情報(例えば、伝送ブロックのサイズ、変調方式、コーディング情報など)を指示すると仮定する。端末は、自らが有するRNTI情報を利用してPDCCHをモニターする。この場合、「A」RNTIを使用してPDCCHをブラインドデコーディングする端末があれば、当該端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
表3は、無線通信システムで使用されるPUCCHの一実施例を示す。
PUCCHは、以下の上りリンク制御情報(uplink control information,UCI)を送信するのに使用される。
-SR(Scheduling Request):上りリンクUL-SCHリソースを要請するのに使用される情報である。
-HARQ-ACK:(DL SPS releaseを指示する)PDCCHに対する応答及び/またはPDSCH上の上りリンク伝送ブロック(transport block、TB)に対する応答である。HARQ-ACKは、PDCCHまたはPDSCHを介して送信された情報の受信を示す。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。一般に、ACKはビット値1で表され、NACKはビット値0で表される。
-CSI:下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。基地局が送信するCSI-RS(Reference Signal)に基づいて端末が生成する。MIMO(multiple input multiple output)-関連フィードバック情報は、RI及びPMIを含む。CSIは、CSIが示す情報に応じてCSIパート1とCSIパート2に分けられる。
3GPP NRシステムでは、多様なサービスシナリオと多様なチャネル環境、及びフレーム構造を支援するために、5つのPUCCHフォーマットが使用される。
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達するフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つのRBを介して送信される。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルで送信されれば、2つのシンボルに同じシーケンスが互いに異なるRBで送信される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲイン(diversity gain)を得る。より詳しくは、端末はMbitビットUCI(Mbit=1or2)に応じてサイクリックシフト(cyclic shift)の値mcsを決定し、長さ12のベースシーケンス(base sequence)を決められた値mcsでサイクリックシフトしたシーケンスを、1つのOFDMシンボル及び1つのPRBの12個のREsにマッピングして送信する。端末が使用可能なサイクリックシフトの個数が12個で、Mbit=1であれば、1bit UCI0と1は、サイクリックシフト値の差が6である2つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。また、Mbit=2であれば、2bit UCI00、01、11、10は、サイクリックシフト値の差が3である4つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して送信される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。この場合、シーケンスはPUCCHフォーマット0に使用されるベースシーケンスであり得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して送信する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化する互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット2は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つまたは複数個のRBを介して送信される。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルで送信されれば、2つのOFDMシンボルを介して同じシーケンスが互いに異なるRBで送信される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲインを得る。より詳しくは、MbitビットUCI(Mbit>2)はビット-レベルスクランブルされ、QPSKモジュレーションされて1つまたは2つのOFDMシンボル(ら)のRB(ら)にマッピングされる。ここで、RBの数は1~16のうち一つである。
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して送信される。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。詳しくは、端末は、MbitビットUCI(Mbit>2)をπ/2-BPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSKでモジュレーションし、複素数シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとMsymb=Mbitであり、QPSKを使用するとMsymb=Mbit/2である。端末は、PUCCHフォーマット3にブロック-単位スプレディングを適用しない。但し、端末は、PUCCHフォーマット4が2つまたは4つの多重化容量(multiplexing capacity)を有するように、長さ-12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(つまり、12subcarriers)にブロック-単位スプレディングを適用してもよい。端末は、スプレディングされた信号を伝送プリコーディング(transmit precoding)(またはDFT-precoding)し、各REにマッピングして、スプレディングされた信号を送信する。
この際、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が占めるRBの数は、端末が送信するUCIの長さと最大コードレート(code rate)に応じて決定される。端末がPUCCHフォーマット2を使用すれば、端末はPUCCHを介してHARQ-ACK情報及びCSI情報を共に送信する。もし、端末が送信し得るRBの数がPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得る最大RBの数より大きければ、端末はUCI情報の優先順位に応じて一部のUCI情報は伝送せず、残りのUCI情報のみ送信する。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4がスロット内で周波数ホッピング(frequency hopping)を指示するように、RRC信号を介して構成される。周波数ホッピングが構成される際、周波数ホッピングするRBのインデックスはRRC信号からなる。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が時間軸でN個のOFDMシンボルにわたって送信されれば、最初のホップ(hop)はfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有し、二番目のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有する。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットに繰り返し伝送さ得るように構成される。この際、PUCCHが繰り返し送信されるスロットの個数KはRRC信号によって構成される。繰り返し送信されるPUCCHは、各スロット内で同じ位置のOFDMシンボルから始まり、同じ長さを有するべきである。端末がPUCCHを伝送すべきスロットのOFDMシンボルのうちいずれか一つのOFDMシンボルでもRRC信号によってDLシンボルと指示されれば、端末はPUCCHを当該スロットから伝送せず、次のスロットに延期して送信する。
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末はキャリア(またはセル)の帯域幅より小さいか同じ帯域幅を利用して送受信を行う。そのために、端末はキャリア帯域幅のうち一部の連続的な帯域幅からなるBWP(bandwidth part)を構成される。TDDに応じて動作するかまたはアンペアドスペクトルで動作する端末は、一つのキャリア(またはセル)に最大4つのDL/UL BWPペア(pairs)を構成される。また、端末は一つのDL/UL BWPペアを活性化する。FDDに応じて動作するかまたはペアドスペクトルで動作する端末は、下りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのDL BWPを構成され、上りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのUL BWPを構成される。端末は、各キャリア(またはセル)ごとに一つのDL BWPとUL BWPを活性化する。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数リソースから受信するか送信しなくてもよい。活性化されたBWPをアクティブBWPと称する。
基地局は、端末が構成されたBWPのうち活性化されたBWPをDCIと称する。DCIで指示したBWPは活性化され、他の構成されたBWP(ら)は非活性化される。TDDで動作するキャリア(またはセル)において、基地局は端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCHまたはPUSCHをスケジュールするDCIに活性化されるBWPを指示するBPI(bandwidth part indicator)を含ませる。 端末は、PDSCHまたはPUSCHをスケジュールするDCIを受信し、BPIに基づいて活性化されるDL/UL BWPペアを識別する。FDDで動作する下りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジュールするDCIに活性化されるBWPを知らせるBPIを含ませる。FDDで動作する上りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジュールするDCIに活性化されるBWPを指示するBPIを含ませる。
図8は、キャリア集成(carrier aggregation)を説明する概念図である。
キャリア集成とは、無線通信システムがより広い周波数帯域を使用するために、端末が上りリンクリソース(またはコンポーネントキャリア)及び/または下りリンクリソース(またはコンポーネントキャリア)からなる周波数ブロック、または(論理的意味の)セルを複数個使用して一つの大きい論理周波数帯域で使用する方法を意味する。以下では説明の便宜上、コンポーネントキャリアという用語に統一する。
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例示として、全体システム帯域は最大16個のコンポーネントキャリアを含み、それぞれのコンポーネントキャリアは最大400MHzの帯域幅を有する。コンポーネントキャリアは、一つ以上の物理的に連続するサブキャリアを含む。図8ではそれぞれのコンポーネントキャリアがいずれも同じ帯域幅を有するように示したが、これは例示に過ぎず、それぞれのコンポーネントキャリアは互いに異なる帯域幅を有してもよい。また、それぞれのコンポーネントキャリアは周波数軸で互いに隣接しているように示したが、前記図面は論理的な概念で示したものであって、それぞれのコンポーネントキャリアは物理的に互いに隣接してもよく、離れていてもよい。
それぞれのコンポーネントキャリアにおいて、互いに異なる中心周波数が使用される。また、物理的に隣接したコンポーネントキャリアにおいて、共通した一つの中心周波数が使用される。図8の実施例において、全てのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していると仮定すれば、全てのコンポーネントキャリアで中心周波数Aが使用される。また、それぞれのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していないと仮定すれば、コンポーネントキャリアそれぞれにおいて中心周波数A、中心周波数Bが使用される。
キャリア集成で全体のシステム帯域が拡張されれば、各端末との通信に使用される周波数帯域はコンポーネントキャリア単位に定義される。端末Aは全体のシステム帯域である100MHzを使用し、5つのコンポーネントキャリアをいずれも使用して通信を行う。端末B1~B5は20MHzの帯域幅のみを使用し、一つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。端末C1及びC2は40MHzの帯域幅のみを使用し、それぞれ2つのコンポーネントキャリアを利用して通信を行う。2つのコンポーネントキャリアは、論理/物理的に隣接するか隣接しない。図8の実施例では、端末C1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、端末C2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
図9は、端末キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。特に、図9(a)は単一キャリアのサブフレーム構造を示し、図9(b)は多重キャリアのサブフレーム構造を示す。
図9(a)を参照すると、一般的な無線通信システムはFDDモードの場合一つのDL帯域とそれに対応する一つのUL帯域を介してデータ伝送または受信を行う。他の具体的な実施例において、無線通信システムはTDDモードの場合、無線フレームを時間ドメインで上りリンク時間ユニットと下りリンク時間ユニットに区分し、上り/下りリンク時間ユニットを介してデータ伝送または受信を行う。図9(b)を参照すると、UL及びDLにそれぞれ3つの20MHzコンポーネントキャリア(component carrier、CC)が集まって、60MHzの帯域幅が支援される。それぞれのCCは、周波数ドメインで互いに隣接するか非-隣接する。図9(b)は、便宜上UL CCの帯域幅とDL CCの帯域幅がいずれも同じで対称な場合を示したが、各CCの帯域幅は独立的に決められてもよい。また、UL CCの個数とDL CCの個数が異なる非対称のキャリア集成も可能である。RRCを介して特定端末に割当/構成されたDL/UL CCを特定端末のサービング(serving)DL/UL CCと称する。
基地局は、端末のサービングCCのうち一部または全部と活性化(activate)するか一部のCCを非活性化(deactivate)して、端末と通信を行う。基地局は、活性化/非活性化されるCCを変更してもよく、活性化/非活性化されるCCの個数を変更してもよい。基地局が端末に利用可能なCCをセル特定または端末特定に割り当てると、端末に対するCC割当が全面的に再構成されるか端末がハンドオーバー(handover)しない限り、一旦割り当てられたCCのうち少なくとも1つは非活性化されなくてもよい。端末に非活性化されない一つのCを主CC(primary CC、PCC)またはPCell(primary cell)と称し、基地局が自由に活性化/非活性化されるCCを副CC(secondary CC、SCC)またはSCell(secondary cell)と称する。
一方、3GPP NRは無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を使用する。セルは、下りリンクリソースと上りリンクリソースの組み合わせ、つまり、DL CCとUL CCの組み合わせと定義される。セルは、DLリソース単独、またはDLリソースとULリソースの組み合わせからなる。キャリア集成が支援されれば、DLリソース(または、DL CC)のキャリア周波数とULリソース(または、UL CC)のキャリア周波数との間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示される。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を意味する。PCCに対応するセルをPCellと称し、SCCに対応するセルをSCellと称する。下りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、上りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはUL PCCである。類似して、下りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、上りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはUL SCCである。端末性能(capacity)に応じて、サービングセル(ら)は一つのPCellと0以上のSCellからなる。RRC_CONNECTED状態にあるがキャリア集成が設定されていないか、キャリア集成を支援しないUEの場合、PCellのみからなるサービングセルがたった一つ存在する。
上述したように、キャリア集成で使用されるセルという用語は、一つの基地局または一つのアンテナグループによって通信サービスが提供される一定の地理的領域を称するセルという用語とは区分される。但し、一定の地理的領域を称するセルとキャリア集成のセルを区分するために、本発明ではキャリア集成のセルをCCと称し、地理的領域のセルをセルと称する。
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されると、第1CCを介して送信される制御チャネルはキャリア指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を利用して、第1CCまたは第2CCを介して送信されるデータチャネルをスケジュールする。CIFはDCI内に含まれる。言い換えると、スケジューリングセル(scheduling cell)が設定され、スケジューリングセルのPDCCH領域から送信されるDLグラント/ULグラントは、被スケジューリングセル(scheduled cell)のPDSCH/PUSCHをスケジュールする。つまり、複数のコンポーネントキャリアに対する検索領域がスケジューリングセルのPDCCH領域が存在する。PCellは基本的にスケジューリングセルであり、特定SCellが上位階層によってスケジューリングセルと指定される。
図10の実施例では、3つのDL CCが併合されていると仮定する。ここで、DLコンポーネントキャリア#0はDL PCC(または、PCell)と仮定し、DLコンポーネントキャリア#1及びDLコンポーネントキャリア#2はDL SCC(または、SCell)と仮定する。また、DL PCCがPDCCHモニタリングCCと設定されていると仮定する。端末特定(または端末-グループ特定、またはセル特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成しなければCIFがディスエーブル(disable)となり、それぞれのDL CCはNR PDCCH規則に従ってCIFなしに自らのPDSCHをスケジュールするPDCCHのみを送信する(ノン-クロス-キャリアスケジューリング、セルフ-キャリアスケジューリング)。それに対し、端末特定(または端末-グループ特定、またはセル特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成すればCIFがイネーブル(ensable)となり、特定のCC(例えば、DL PCC)はCIFを利用してDL CC AのPDSCHをスケジュールするPDCCHのみならず、他のCCのPDSCHをスケジュールするPDCCHも送信する(クロス-キャリアスケジューリング)。それに対し、他のDL CCではPDCCHが送信されない。よって、端末は端末にクロスキャリアスケジューリングが構成されているのか否かに応じて、CIFを含まないPDCCHをモニタリングしてセルフキャリアスケジュールされたPDSCHを受信するか、CIFを含むPDCCHをモニタリングしてクロスキャリアスケジュールされたPDSCHを受信する。
一方、図9及び図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を例示しているが、これと同じまたは類似した構成が3GPP NRシステムにも適用可能である。但し、3GPP NRシステムにおいて、図9及び図10のサブフレームはスロットに切り替えられる。
図11は、本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。本発明の一実施例において、端末は携帯性と移動性が保障される多様な種類の無線通信装置、またはコンピューティング装置で具現される。端末はUE、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと称される。また、本発明の実施例において、基地局はサービス地域に当たるセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号の送り出し、チャネルの指定、チャネルの監視、自己診断、中継などの機能を行う。基地局は、gNB(next Generation NodeB)またはAP(Access Point)などと称される。
図示したように、本発明の一実施例による端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザインタフェース部140、及びディスプレイユニット150を含む。
まず、プロセッサ110は多様な命令またはプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ110は端末100の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信の制御する。ここで、プロセッサ110は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ110はスロット構成情報を受信し、それに基づいてスロットの構成を判断して、判断したスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
次に、通信モジュール120は、無線通信網を用いた無線通信、及び無線LANを用いた無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121、122、及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card、NIC)を内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール120は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とは異なって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード121の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード122の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHz または 52.6GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
次に、メモリ130は、端末100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線通信を行うのに必要な所定のプログラムが含まれる。
次に、ユーザインタフェース140は、端末100に備えられた多様な形態の入/出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいて端末100を制御する。また、ユーザインタフェース140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に多様なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレイオブジェクトを出力する。
また、本発明の実施例による基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220、及びメモリ230を含む。
まず、プロセッサ210は多様な命令またはプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ210は基地局200の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ210は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ210はスロット構成情報をシグナリングし、シグナリングしたスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
次に、通信モジュール220は、無線通信網を用いた無線通信、及び無線LANを用いた無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール220は、セルラー通信インターフェースカード221、222、及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール220は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とはことなって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を利用して上述した端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード221の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を利用する少なくとも1つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHzまたは52.6GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも1つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも1つとセルラー通信を行う。
図11に示した端末100及び基地局200は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部150及びディスプレイユニット150などは端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザインタフェース140及びディスプレイユニット150などは、必要によって基地局200に追加に備えられてもよい。
I.RedCap端末の初期接続方法
図12には、一例に係る初期接続方法を示す。以下において、Rel-15及びRel-16の端末をレガシータイプの端末(legacy UE)といい、図12は、レガシータイプの端末によって行われる一般の初期接続過程である。
図12を参照すると、端末はSSBを基地局から受信する。このとき、SSBが送信され得る周波数及び時間領域が定義されていてよい。端末は、前記周波数及び時間領域内でSSBを受信することができる。SSBは、PSS、SSS、PBCHで構成されている。端末は、PSSとSSSを受信することによって下りリンク同期を取り、物理的セル(physical cell)IDが分かる。そして、端末はPBCHを受信することにより、PBCHに含まれたMIB(master information block)を受信することができる。
前記MIBは、セルの最も基礎的な情報と基本CORESET(すなわち、CORESET0)及びType-0探索空間(search space)の構成情報を含んでいる。端末は、CORESET0及びType-0探索空間の構成情報に基づいてPDCCHをモニター及び受信することができる。前記PDCCHは、SI-RNTIでCRCがスクランブルされたDCIフォーマット1_0を伝達できる。前記DCIフォーマット1_0はPDSCHをスケジューリングできる。前記PDSCHは、端末がセルに接続する上で必要なセル共通情報を含むSIB1を端末に伝達できる。
端末は、前記PDSCHが伝達するSIB1からセル共通情報を受信し、PRACHの構成情報を受信することができる。端末は、前記PRACHの構成情報によってPRACHを送信できる。前記PRACHの送信と以後の任意接続過程によって端末は上りリンク同期を取り、端末特定情報を受信することができる。
しかし、レガシータイプの端末に比べて減少した性能(reduced capability:RedCap)を有する新しいタイプの端末(以下、RedCap端末)は、図12による初期セル接続過程を用いるセル接続が不可能であり得る。これには次のような理由がある。
1)RedCap端末にとって受信可能な帯域幅は制限されることがある。これは、RedCap端末が、低い製品価格の実現のために少ない帯域幅のみを支援可能になっているためである。しかし、図12のような初期セル接続過程では端末の帯域幅が考慮されていない。例えば、CORESET0の帯域幅(図12でCORESET0 BWと表示)がRedCap端末の帯域幅よりも大きいことがある。
2)RedCap端末はより高いカバレッジを要求することがある。図12による初期セル接続過程はレガシータイプの端末のリンクバジェット(link budget)によって決定されている。このため、RedCap端末が初期セル接続に成功するには、図12による初期セル接続過程がより改善される必要がある。例えば、CORESET0で受信されるPDCCHは十分なカバレッジを満たし得るものでなければならない。
以下の実施例は、このようなRedCap端末のために改善された初期接続過程を開示する。
(1)第1実施例
本発明の第1実施例として、RedCap端末はSIB1によってRedCap端末の初期セル接続のための制御チャネル情報を受信することができる。
図13は、本発明の一実施例に係る初期セル接続方法を示す図である。
図13を参照すると、RedCap端末はセルのSS/PBCH(又は、SSB)を受信することができる。RedCap端末は、SS/PBCHを介してCORESET0の周波数領域(図13でCORESET0 BWと表記)の情報又はType-0探索空間の時間領域の情報を受信することができる。RedCap端末は、前記CORESET0又はType-0探索空間内でSI-RNTIでスクランブルされたPDCCHを受信することができる。RedCap端末は前記PDCCHを介してDCIフォーマット1_0を受信することができる。前記DCIフォーマット1_0は、SIB1を伝達するPDSCH(図13でPDSCH for SIB1と表記)のスケジューリング情報を含むことができる。したがって、RedCap端末は、PDSCHを介してSIB1を受信することができる。
RedCap端末は、前記受信したSIB1から、RedCap端末の初期セル接続のための情報の有無が確認できる。RedCap端末の初期セル接続のための情報は、RedCap端末の初期セル接続のためのCORESET(以下、CORESET-Red)又は探索空間(以下、search space-Red)に関する情報を含むことができる。
RedCap端末は、RedCap端末のCORESET(図13でCORESET-Redと表記)の周波数リソース割り当て情報若しくは長さ又はREG、REGバンドル、CCE構成情報が設定されてよい。RedCap端末は、CORESET0とは別個にCORESET-Redに対応する探索空間が設定されてよい。探索空間(search space-Red)を設定するために、端末は、PDCCHをモニターすべき周期及びオフセット又はPDCCH候補の集成レベル(aggregation level)及び集成レベル当たりのPDCCH候補の数などの情報を受信することができる。
仮にRedCap端末の受信したSIB1にRedCap端末のためのCORESET-Redの設定がないか或いはCORESET-Redに対応する探索空間の設定がない場合に、RedCap端末は次の動作のうち少なくとも一つの動作を行うことができる。
第1動作は、RedCap端末がSIB1からCORESET-Redとsearch space-Redの設定を受信できないと、前記セルへのRedCap端末の接続が不可であると判定する動作を含む。
第2動作は、RedCap端末がSIB1からCORESET-Redの設定を受信できないと、CORESET-Redの周波数リソース割り当て情報若しくは長さ又はREG、REGバンドル、CCE構成情報がCORESET0の構成情報と同一であると仮定する動作を含む。
第3動作は、RedCap端末がSIB1からCORESET-Redの設定の一部は受信できなかったが、CORESET-Redの設定の一部を受信すると、受信していないCORESET-Redの設定情報はCORESET0の構成情報と同一であると仮定する動作を含む。例えば、RedCap端末がSIB1によってCORESET-Redの周波数リソース割り当て情報は受信したが、長さ又はREG、REGバンドル、CCE構成情報を受信できないと、前記長さ又はREG、REGバンドル、CCE構成情報はCORESET0の長さ又はREG、REGバンドル、CCE構成情報と同一であると仮定することができる。
第4動作は、RedCap端末がSIB1からsearch space-Redの設定を受信できないと、search space-Redの周期及びオフセット又はPDCCH候補の集成レベル及び集成レベル当たりのPDCCH候補の数は前記セルのType-0探索空間の構成と同一であると仮定する動作を含む。ここで、Type-0探索空間は、SI-RNTIでスクランブルされたCRCを有するPDCCHをモニターするための探索空間である。
第5動作は、RedCap端末がSIB1からsearch space-Redの設定のうち一部は受信し、一部は受信できないと、受信していないsearch space-Redの設定情報はType-0探索空間の構成情報と同一であると仮定する動作を含む。例えば、RedCap端末がSIB1を用いてsearch space-Redの周期及びオフセットを受信したが、PDCCH候補の集成レベル及び集成レベル当たりのPDCCH候補の数を受信できないと、前記PDCCH候補の集成レベル及び集成レベル当たりのPDCCH候補の数はsearch space-RedのPDCCH候補の集成レベル及び集成レベル当たりのPDCCH候補の数と同一であると仮定することができる。
さらに、RedCap端末はSIB1から、RedCap端末が前記セルに接続可能か否かを示す指示子を受信することができる。
一例として、前記指示子は、RedCap端末のセル接続可能又はセル接続不可を指示することができる。仮に前記指示子がRedCap端末のセル接続不可を指示すると、前記RedCap端末は、SIB1から受信したPRACHリソースでセル接続を行うことができない。
他の例として、前記指示子は、RedCap端末のCORESET-Red又はsearch space-Redを用いたセル接続可能又はCORESET-Red又はsearch space-Redを用いたセル接続不可を指示できる。仮に前記指示子がRedCap端末のCORESET-Red又はsearch space-Redを用いたセル接続不可を指示すると、前記RedCap端末は、SIB1から受信したPRACHリソースでセル接続を行うことができる。
さらに他の例として、前記指示子は、RedCap端末がSIB1で設定したPRACHでセル接続が可能か否かを指示できる。仮に前記指示子が、RedCap端末がSIB1で設定したPRACHを用いたセル接続が可能であることを指示すると、前記RedCap端末はSIB1から受信したPRACHリソースでセル接続を行うことができる。
RedCap端末がSIB1を用いてCORESET-Redとsearch space-Redの情報を受信する方法は次の通りである。
第1方法として、RedCap端末に関するCORESET-Redとsearch space-Redの情報は、PBCHでCORESET0又はType-0探索空間を設定することと同じ方式であってよい。すなわち、CORESET-Redとsearch space-Redの情報は8ビットであってよい。8ビットのうち4ビットはCORESET-Redの情報を示し、残り4ビットはsearch space-Redの情報を示すことができる。4ビットのCORESET-Redの情報は16個の組合せのうち一つの組合せを指示する。4ビットのsearch space-Redは、16個の組合せのうち一つの組合せを指示する。ここでは8ビットとして説明したが、8ビットが十分でなければ任意の整数ビットに拡張されてもよい。
第2方法として、RedCap端末に関するCORESET-Redとsearch space-Redの情報は、既存のCORESETと探索空間を構成することと同じ方法を取ることができる。
一例として、CORESET-Redの情報はCORESET-Redの周波数情報を含むことができる。
一側面において、CORESET-Redの周波数情報は、CORESET0を基準にしてPRBのオフセット(offset)を含むことができる。すなわち、CORESET-Redの周波数情報(割り当てられたPRB)は、CORESET0のPRBにオフセットを足して求めたPRBであってよい。
他の側面において、CORESET-Redの周波数情報は、セルの共用(common)PRBインデックスを含むことができる。ここで、セルの共用PRBインデックスは、セルにおける端末が共通に用いるPRBインデックスであり、共用PRBインデックス0に該当する周波数はSIB1から受信できる。端末は、前記共用PRBインデックス0からインデックスを付け始めることができる。CORESET-Redの情報は、前記共用PRBインデックスを用いてPRBの開始インデックスを指示できる。
他の例として、CORESET-Redの情報は、CORESET-Redの長さ(シンボル数)を含むことができる。前記長さは、1、2又は3シンボルを含むことができる。前記長さに加えて6~12のシンボルを含むことができる。CORESET-Redの長さ(シンボル数)は、CORESET0と比較した値が含まれてよい。例えば、CORESET-Redの長さ(シンボル数)は、CORESET0の長さ(シンボル数)と比較して同一であるか否かを示す情報を含むことができる。CORESET-Redの長さ(シンボル数)は、CORESET0の長さ(シンボル数)との差で示すことができる。すなわち、CORESET-Redの長さ(シンボル数)-CORESET0の長さ(シンボル数)に該当する情報を含むことができる。一般に、CORESET-Redの長さ(シンボル数)がCORESET0の長さ(シンボル数)より大きい又は等しいので、前記差(CORESET-Redの長さ(シンボル数)-CORESET0の長さ(シンボル数))は、負でない整数のみを含むことができる。
さらに他の例として、CORESET-Redの情報は、REG-to-CCEマッピングに対してインターリービングを行うか否かに関する情報を含むことができる。インターリービングを行わないと、RedCap端末のためのREG(REGバンドル)は順にCCEとしてまとめられてよい。インターリービングを行うと、RedCap端末のためのREG(REGバンドル(bundles))のインデックスはインターリーブされ、インターリーブされたインデックスが順にCCEとしてまとめられてよい。
さらに他の例として、CORESET-Redの情報は、REGバンドルのサイズ設定情報を含むことができる。REGバンドルのサイズは、1つのREGバンドルに含まれるREGの数を表す。REGはREGバンドルのサイズによってまとめられてよい。RedCap端末は、REGバンドルに含まれたREGに同一のプリコーディングが適用されたことを仮定できる。したがって、RedCap端末は、REGバンドルに含まれたREGのDM-RSを結合検出(joint detection)することによってチャネル推定の誤差を減らすことができる。
より高いチャネル推定性能のために、CORESET-Redは追加の情報を含むことができる。RedCap端末は前記追加の情報に基づいて、互いに異なるCCE間に同一のプリコーディングを用いていることを仮定できる。ここで、互いに異なるCCEは、周波数領域で隣接したCCEであってよい。例えば、周波数領域でCCEのインデックスが0、1、2、...のように順次に決められてあるとき、前記追加の情報によって、RedCap端末は、周波数領域で隣接したCCE、例えばCCE0とCCE1が同一のプリコーディングを用いていることを仮定できる。そして、その次の隣接したCCE、例えばCCE2とCCE3が同一のプリコーディングを用いていることを仮定できる。このように周波数領域で隣接した複数のCCEに同一のプリコーディングが用いられていることを仮定することにより、チャネル推定性能が改善し得る。
ここで、同一のプリコーディングの適用は、一つのPDCCH候補に含まれたCCEに限定されてよい。すなわち、RedCap端末は、一つのPDCCH候補に含まれたCCEに限って同一のプリコーディングが用いられることを仮定できる。そして、RedCap端末は、互いに異なるPDCCH候補に含まれたCCEには互いに異なるプリコーディングが用いられることを仮定できる。
一例として、search space-Redは周期及びオフセット情報を含むことができる。前記周期及びオフセットは、スロット単位、スロットの集合単位、シンボル単位、シンボルの集合単位のうち少なくとも一つの時間単位(time unit)を含むことができる。RedCap端末は、前記各時間単位内でPDCCHのモニタリングが始まるシンボルのインデックスがさらに指示されてよい。仮に周期及びオフセット情報の単位がスロット単位であれば、前記始まるシンボルのインデックスは14ビットのビットマップで指示されてよい。ビットマップのMSB(most significant bit)はスロットの最初シンボルを示し、LSB(least significant bit)はスロットの最後のシンボルを示す。仮に周期及びオフセット情報の単位がスロットではなく他の時間単位であれば、前記時間単位に含まれるシンボルの数に該当するビットマップが指示されてよい。そして、前記ビットマップのMSBは、前記時間単位に含まれたシンボルのうち最初のシンボルを示し、LSBは、前記時間単位に含まれたシンボルのうち最後のシンボルを示すことができる。RedCap端末は、前記周期及びオフセット値又は開始インデックスから、PDCCHをモニターすべきモニタリング機会(monitoring occasion)を判定できる。RedCap端末は、前記モニタリング機会に該当するシンボルでPDCCHをブラインド復号しなければならない。
他の例として、search space-Redは、RedCap端末がモニタリング機会でモニターするPDCCHが反復して受信され得る追加モニタリング機会に関する情報を含むことができる。端末はモニタリング機会で第1PDCCHをモニター及び受信することができる。ただし、一つの第1PDCCHのみでは十分の受信が不可能な場合に、前記第1PDCCHを他のモニタリング機会で反復して受信することによって、PDCCHの受信性能を高めることができる。したがって、第1PDCCHを反復して受信できる追加モニタリング機会に関する情報が必要であり得る。
追加モニタリング機会は次の方法によって提供されてよい。
第1方法として、追加モニタリング機会は時間単位ごとに反復され、時間単位の数で指示されてよい。ここで、時間単位は、スロット、スロットの集合、シンボル、シンボルの集合のうち少なくとも一つを含むことができる。例えば、時間単位をスロットと仮定しよう。第1方法によって追加モニタリング機会はスロットの数(K)で指示されてよい。この場合、RedCap端末が第1スロットのモニタリング機会でモニター及び受信した第1PDCCHは、その次のスロットで第1スロットと同じシンボル開始位置で反復して受信されてよい。RedCap端末は、このように指示されたスロットの数(K)だけPDCCHを反復して受信することができる。スロット以外の時間単位の場合にも、同一の方式が用いられてよい。
第2方法として、追加モニタリング機会はモニタリング機会のすぐ次のシンボルで反復され、反復の数(K)で指示されてよい。例えば、一スロットでモニタリング機会が設定されていると仮定すれば、前記一スロットで前記モニタリング機会が終わるシンボルの直後のシンボルに追加モニタリング機会が位置してよい。そして、前記追加モニタリング機会が終わるシンボルの直後のシンボルに追加モニタリング機会が位置してよい。このように、追加モニタリング機会は反復数(K)に応じて連続して位置し得る。
再び図13を参照すると、SIB1からCORESET-Red又はsearch space-Redの情報を受信したRedCap端末は、前記CORESET-Red及びsearch space-Red内でPDCCHを受信することができる。前記PDCCHはPDSCHをスケジュールすることができる。前記PDSCHは、RedCap端末がさらに受信しなければならないシステム情報を含むSIB1(以下、SIB1-Red)を運ぶことができる。したがって、RedCap端末は、CORESET-Red又はsearch space-Redの情報によってPDCCHを受信し、前記PDCCHがスケジュールするPDSCHを受信することによって、RedCap端末の初期セル接続に必要なシステム情報であるSIB1-Redを受信することができる。SIB1-Redは、RedCap端末のセル接続のためのPRACHに関する情報を含むことができる。便宜上、RedCap端末がセル接続に使用するPRACHをPRACH-Redと呼ぶことができる。
SIB1-Redを受信するために、RedCap端末は、PDSCHがスケジュールされた時間-周波数リソースがPDCCHで指示される必要がある。周波数リソース(すなわち、PRB)のスケジューリングを受けるために、RedCap端末は、活性(active)下りリンクBWPを知る必要がある。又は、RedCap端末は、活性下りリンクBWPを設定する必要がある。これに関連した方法は次の通りである。
第1方法として、RedCap端末は、SIB1から別途の活性下りリンクBWPが設定されなくてよい。そして、SIB1で指示したCORESET-Redが最も低い周波数のPRBから最も高い周波数のPRBまでの周波数をRedCap端末の活性下りリンクBWPと判定しなくてよい。
第2方法として、端末は、SIB1からRedCap端末のための活性下りリンクBWPが設定されてよい。ここで、活性下りリンクBWPはCORESET-Redの帯域を含む。
先の説明において、SS/PBCH、CORESET0、CORESET-Redなどは下りリンク信号又はチャネルである。したがって、前記下りリンク信号又はチャネルは下りリンクセルの下りリンクBWP内に含まれてよい。これに対し、PRACH又はPRACH-Redは上りリンクチャネルであるので、上りリンクセルの上りリンクBWP内に含まれてよい。したがって、CORESET-Redとsearch space-Redの情報に加えて、PRACH-Redの送信のための時間周波数領域の情報がさらに必要であり得る。
また、PRACHは、用いられる副搬送波間隔が異なってよい。例えば、PRACHは、より長いシンボル長さを有するために、より小さい副搬送波間隔を有してよい。上りリンクデータ又は制御情報を送信するPUSCHとPUCCHの副搬送波間隔は15kHz、30kHz、60kHz、又は120kHzを用いるのに対し、PRACHの副搬送波間隔は1.25kHz又は5kHzを有し得る。これにより、上りリンクセルに互いに異なる副搬送波間隔を持つ信号又はチャネルが混在し得る。この場合、互いに隣接した副搬送波間隔を持つ信号又はチャネル間の干渉を抑制するために保護バンド(guard band)が必要である。したがって、PRACHが時間周波数リソースにおいて分散される場合に保護バンドによる上りリンクリソースの浪費が発生し得る。これを防ぐために、レガシータイプの端末が用いるPRACHとRedCap端末が用いるPRACHは、可能な限り隣接した時間周波数リソースに配置する必要である。
以下、本実施例は、レガシータイプ端末のPRACHとRedCap端末のPRACH-Redを上りリンクセルにおいて隣接した時間-周波数リソースに配置する方法について開示する。
第1方法は図14を参照して説明され、第2方法は図15を参照して説明され、第3方法は図16を参照して説明される。
図14は、本発明の一実施例に係る初期セル接続方法及びPRACHリソース設定を示す図である。
図14を参照すると、RedCap端末は、PRACH-Redがレガシータイプ端末のPRACHと隣接した時間に位置すると判定できる(図14でTDM表記参照)。このとき、PRACH-Redに関する別途の周波数情報の設定がなくてよい。この場合、PRACH-Redの周波数情報はPRACHの周波数情報と同一であってよい。すなわち、PRACHの占める周波数とPRACH-Redの占める周波数とが同一であってよい。RedCap端末は、PRACH-Redに関する別途の時間情報が設定されてよい。
ここで、時間情報は、PRACH-RedがPRACHの直前位置であるか或いは直後位置であるかに関する情報を含むことができる。直後位置である場合に、PRACHが終わる時点のすぐ次の時点(又は、すぐ次のスロット)でPRACH-Redが始まってよい。直前位置である場合に、PRACHが始まる時点のすぐ前の時点(又は、すぐ前のスロット)でPRACH-Redが終わってよい。
又は、時間情報は、PRACHとPRACH-Redとの時間差を示すことができる。より具体的には、時間情報は、PRACHの最後の時点とPRACH-Redの最初の時点との時間差又は間隔(シンボル数又はスロット数)を含むことができる。又は、時間情報は、PRACH-Redの最後の時点とPRACHの最初の時点との時間差又は間隔(シンボル数又はスロット数)を含むことができる。又は、時間情報は、PRACHの最初の時点とPRACH-Redの最初の時点との時間差又は間隔(シンボル数又はスロット数)を含むことができる。
図15は、本発明の他の実施例に係る初期セル接続方法及びPRACHリソース設定を示す図である。
図15を参照すると、RedCap端末は、レガシータイプ端末のPRACHと隣接した周波数にPRACH-Redが位置すると判定できる。ここで、PRACH-Redに関する別途の時間情報の設定がなくてよい。この場合、PRACH-Redの時間情報はPRACHの時間情報と同一であってよい。すなわち、PRACHの占める時間(スロット及びシンボル)とPRACH-Redの占める時間(スロット及びシンボル)とが同一であってよい。RedCap端末は、PRACH-Redに関する別途の周波数情報が設定されてよい。
ここで、周波数情報は、PRACH-RedがPRACHの真下の周波数であるか或いは真上の周波数であるかかに関する情報を含むことができる。
又は、周波数情報はPRACHとPRACH-Redとの周波数差を示すことができる。より具体的には、周波数情報は、PRACHの最上部の周波数とPRACH-Redの最下部の周波数との周波数差又は間隔(PRB数又はPRACHの副搬送波間隔の単位による副搬送波の数又は上りリンクセルの上りリンクBWPの副搬送波間隔の単位による副搬送波数)を含むことができる。又は、周波数情報は、PRACH-Redの最上部の周波数とPRACHの最下部の周波数との周波数差又は間隔(PRB数又はPRACHの副搬送波間隔の単位による副搬送波の数又は上りリンクセルの上りリンクBWPの副搬送波間隔の単位による副搬送波数)を含むことができる。又は、周波数情報は、PRACHの最下部の周波数とPRACH-Redの最下部の周波数との周波数差又は間隔(PRB数又はPRACHの副搬送波間隔の単位による副搬送波の数又は上りリンクセルの上りリンクBWPの副搬送波間隔の単位による副搬送波数)を含むことができる。
図16は、本発明のさらに他の実施例に係る初期セル接続方法及びPRACHリソース設定を示す図である。
図16を参照すると、RedCap端末は、レガシータイプ端末のPRACHと同じ時間-周波数にPRACH-Redが位置すると判定できる。RedCap端末は、PRACH-Redに対する別途の時間-周波数情報の設定がなくてよい。この場合、PRACH-Redの時間-周波数情報はPRACHの時間-周波数情報と同一であってよい。RedCap端末は、前記時間-周波数のPRACHのうち一部のPRACHを用いることができる。例えば、レガシータイプ端末のPRACHは、複数個のPRACHプリアンブルシーケンスで構成されてよい。このとき、前記複数のPRACHプリアンブルシーケンスのうち一部がRedCap端末によって用いられてよい。
そのために、RedCap端末は、PRACHプリアンブルシーケンスのうち、使用可能なシーケンスのインデックス(又は、ID)が設定されてよい。より具体的には、RedCap端末は、使用可能なシーケンスのインデックス(又は、ID)のうち最も低いインデックス(又は、ID)が設定されてよく、そのインデックス(又は、ID)とそのインデックス(又は、ID)以後のインデックス(又は、ID)を持つシーケンスを用いることができる。
さらに他の例として、RedCap端末は、使用可能なシーケンスの数が設定されてよく、全体シーケンスのうち、インデックス(又は、ID)が高くて使用可能であるシーケンスの数だけのシーケンスを用いることができる。
(2)第2実施例
本発明の第2実施例によれば、RedCap端末は、SIB1から、RedCap端末の初期セル接続のためのシステム情報のスケジューリング情報を受信することができる。ここで、RedCap端末の初期セル接続のためのシステム情報をSIB1-Redと称する。これは図17に示されている。
図17は、本発明の他の実施例に係る初期セル接続方法を示す図である。
図17を参照すると、RedCap端末はセルのSS/PBCH(又は、SSB)を受信することができる。RedCap端末は、SS/PBCHでCORESET0の周波数領域の情報又はType-0探索空間の時間領域の情報を受信することができる。RedCap端末は、前記CORESET0又はType-0探索空間でSI-RNTIでスクランブルされたPDCCHを受信することができる。RedCap端末は、前記PDCCHでDCIフォーマット1_0を受信することができる。前記DCIフォーマット1_0は、SIB1を伝達するPDSCHのスケジューリング情報を含むことができる。したがって、RedCap端末は、SIB1(図17でPDSCH for SIB1と表記)を受信することができる。
RedCap端末の受信したSIB1は、レガシータイプ端末のセル接続のための情報を含むことができる。レガシータイプ端末はRedCap端末のためのシステム情報を別途に受信する必要がない。このため、RedCap端末のためのシステム情報を既存のSIB1に追加する場合に、SIB1のオーバーヘッドが増えることがある。これを防ぐために、RedCap端末が必要とするシステム情報は別途に送信されることが好ましい。したがって、SIB1では、RedCap端末が必要とするシステム情報を受信できるPDSCHの時間-周波数情報を含むことができる。RedCap端末は前記時間-周波数情報によってPDSCHを受信することができる。受信したPDSCHはSIB1-Redを含むことができる(図17でPDSCh for SIB1-Redと表記)。RedCap端末はSIB1-Redを受信することによって初期セル接続のための情報を受信することができる。例えば、RedCap端末はSIB1-Redに基づいて初期セル接続のためのPRACH-Redの設定が把握できる。
RedCap端末は、SIB1-RedのためのPDSCHがスケジュールされた周波数リソース(すなわち、PRB)の割り当てを受けるために、PDSCHがスケジュールされている活性下りリンクBWP(図17でRedCap BWと表記)を知る必要がある。したがって、RedCap端末には活性下りリンクBWPが設定される必要がある。
一例として、RedCap端末は、SIB1から、活性下りリンクBWPの開始PRB(周波数が最も低いPRB)のインデックスと長さが設定されてよい。ここで、PRBのインデックスは共用(common)PRBインデックスで示すことができる。又は、PRBのインデックスはCORESET0との周波数間隔(PRBの数)で示すことができる。すなわち、RedCap端末はCORESET0の占めている周波数領域を知っているので、前記周波数領域に与えられた周波数間隔(PRBの数)を足して活性下りリンクBWPの開始PRBを決定することができる。
長さは24PRB、48PRB、96PRBのうち少なくとも一つの値が設定されてよい。他の例として、長さは、CORESET0が含むPRBの数と同一であってよい。この場合、SIB1において活性下りリンクBWPの長さに関する情報は省略されてよい。
RedCap端末は、前記設定された活性下りリンクBWP内で、SIB1-Redを伝達するPDSCHが受信されることを仮定することができる。
(3)第3実施例
本発明の第3実施例によれば、RedCap端末はSIB1から、RedCap端末の初期セル接続のためのPRACHの構成情報を受信することができる。ここで、RedCap端末の初期セル接続のためのPRACHをPRACH-Redと称する。これは図18に示されている。
図18は、本発明のさらに他の実施例に係る初期セル接続方法を示す図である。
図18を参照すると、RedCap端末はセルのSS/PBCH(又は、SSB)を受信することができる。RedCap端末はSS/PBCHでCORESET0の周波数領域の情報又はType-0探索空間の時間領域の情報を受信することができる。RedCap端末は前記CORESET0又はType-0探索空間でSI-RNTIでスクランブルされたPDCCHを受信することができる。RedCap端末は前記PDCCHでDCIフォーマット1_0を受信することができる。前記DCIフォーマット1_0は、SIB1のためのPDSCHのスケジューリング情報を含むことができる。したがって、RedCap端末はSIB1を受信することができる(図18でPDSCH for SIB1と表記)。
RedCap端末が受信したSIB1は、レガシータイプ端末のセル接続のための情報を含むことができる。また、前記SIB1はRedCap端末のためのシステム情報をさらに含むことができる。したがって、RedCap端末は、別途のシステム情報(例えば、図17のSIB1-Red)を受信することなく、SIB1からRedCap端末の初期セル接続に関する情報を取得できる。例えば、SIB1は、初期セル接続のためのPRACH-Redの設定情報を含むことができる。
RedCap端末は、前記PRACH-Redの設定及びセル接続のために上りリンクBWPが設定されてよい。前記上りリンクBWP内でPRACH-Redが送信されてよい。したがって、PRACH-Redの設定は前記上りリンクBWPに含まれる。SIB1でRedCap端末のための上りリンクBWPは次のように設定されてよい。
(4)第4実施例
本発明の第4実施例によれば、RedCap端末は、RedCap端末のみのためのSS/PBCHを受信することができる。これは、レガシータイプ端末が受信するSS/PBCHとは区分されてよい。区分方法は後述する。便宜上、RedCap端末のみが受信できるSS/PBCHをSSB-Redと称する。これは図19に示されている。
図19は、本発明のさらに他の実施例に係る初期セル接続方法を示す図である。
図19を参照すると、RedCap端末は、RedCap端末のみのためのBWP(図19でRedCap BWと表記)で、RedCap端末のみのためのSS/PBCHであるSSB-Redを受信することができる。前記SSB-Redを受信することによって、RedCap端末は、下りリンク信号の同期及びセルのID、及びPBCHで伝達するMIB(Master information block)を受信することができる。RedCap端末はSSB-Redを受信することによって、SIB1-Redを伝達するPDSCHをスケジュールするPDCCHをモニターするCORESET-Red又はsearch space-redの構成情報を取得できる。RedCap端末は、CORESET-Red又はsearch space-redでPDCCHをモニター及び受信することができる。RedCap端末はPDCCHを受信することによって、SIB1-Redを伝達するPDSCH(図19でPDSCH for SIB1-Redと表記)を受信することができる。RedCap端末は、SIB1-Redから、セル接続のためのPRACH-Redの構成情報の設定を受けることができ、前記PRACH-Redの構成情報によってPRACHを送信することができる。
第4実施例においてRedCap端末は、レガシータイプ端末の下りリンクBWPとは異なる別途のBWPでSSB-Redを受信しなければならない。しかし、SSB-Redを受信する時点はセル接続以前段階であるため、RedCap端末はどの周波数でいつSSB-Redが送信されるかが分からない。また、RedCap端末は、レガシータイプ端末が受信するSS/PBCHとSSB-Redを区分できる必要がある。以下ではそのための方法が開示される。
第1方法は、RedCap端末がレガシータイプ端末と共に初期セル接続過程を行う過程を含む。例えば、RedCap端末はセルのSS/PBCH(又は、SSB)を受信することができる。RedCap端末はSS/PBCHでCORESET0の周波数領域の情報又はType-0探索空間の時間領域の情報を受信することができる。RedCap端末は、前記CORESET0又はType-0探索空間の情報を用いて、SI-RNTIでスクランブルされたPDCCHを受信することができる。RedCap端末は、前記PDCCHでDCIフォーマット1_0を受信することができる。前記DCIフォーマット1_0は、SIB1を伝達するPDSCHのスケジューリング情報を含むことができる。したがって、RedCap端末はSIB1を受信することができる。前記SIB1でSSB-Redが送信される周波数と時間の情報を含むことができる。すなわち、端末は、SIB1によって、RedCap端末のためのSSB-Redの受信のための情報が設定されてよい。
SSB-Redの周波数は、ARFCN(absolute Radio Frequency Channel Number)で指示されてよい。他の方法として、SSB-Redの周波数はcommon PRBインデックスで指示されてよい。さらに他の方法として、SSB-Redの周波数はSSBの周波数との間隔で指示されてよい。ここで、間隔は周波数で示すことができる。ここで、間隔はPRBの数で示すことができる。ここで、間隔はサブキャリアの数で示すことができる。ここで、間隔はSSBとSSB-Red間のチャネルラスター(channel raster)の数又は同期化ラスター(synchronization raster)の数で示すことができる。
SSB-Redの時間はSSBと同一であってよい。すなわち、SSBとSSB-Redとが同じ時間(スロットとシンボル)で送信されてよい。他の例として、SSB-Redの時間はSSBと一定時間間隔を有してよい。例えば、前記一定時間間隔は5ms(ハーフフレームの長さ)と与えられてよい。SSBとSSB-Redとの一定時間間隔によって、RedCap端末は第1時間区間にSSBを受信でき、第2時間区間にSSB-Redを受信できる。これにより、2つの同期ブロックを受信して下りリンク同期をより正確に取ることができる。
第2方法は、SSB-Redがレガシータイプ端末のSSBと異なる構造を有することを含む。
一例として、SSB-Redは、PBCHの受信性能を高める目的でより大きい周波数帯域を含むように設計されてよい。例えば、SSB-Redは、レガシータイプ端末のSSBに比べて4PRBがより多く設計されてよい。すなわち、SSB-Redは24PRBを占めるように設計されてよい。より具体的には、SSB-Redは4個のシンボルを有してよい。4個のシンボルは、1番目のシンボルはPSSが送信され、3番目のシンボルはSSSが送信される。そして、PBCHは、2番目のシンボルと4番目のシンボルの24PRB、及び3番目のシンボルの24PRBのうち、SSSがマップされた以外のリソースで送信されてよい。上記の例では24PRBであるとして説明したが、より多いPRBに拡張されてもよい。
RedCap端末はPSSとSSSを受信して下りリンク信号の同期及びセルのIDを取得できる。そして、RedCap端末は、20PRBで構成されたSS/PBCH(SSB)であるか或いはより多いPRBで設計されたSS/PBCH(SSB-Red)であるかを決定するために、20PRBを仮定してPBCHをデコードし、より多いPRBで設計されたPBCHとしてデコードすることができる。仮に20PRBを仮定してPBCHデコーディングに成功すれば、端末は、前記SS/PBCHが一般端末(legacy)のSSBであることが分かる。仮に、より多いPRBを仮定してPBCHデコーディングに成功すれば、RedCap端末は、前記SS/PBCHがRedCapのSSB-Redであることが分かる。
他の例として、SSB-Redは、PBCHの受信性能を高めるために、より多いシンボルを含むように設計されてよい。例えば、SSB-Redは、レガシータイプ端末のシンボルよりも1又は2シンボルより多く設計されてよい。すなわち、SSB-Redは5シンボル又は6シンボルを含むように設計されてよい。1番目のシンボルはPSSが送信され、3番目のシンボルはSSSが送信される。そして、PBCHは2番目のシンボル、4番目のシンボル、5番目のシンボル又は6番目のシンボルでPBCHが送信されてよい。
RedCap端末はPSSとSSSを受信して下りリンク信号の同期及びセルのIDを取得できる。そして、RedCap端末は、4シンボルで構成されたSS/PBCH(SSB)であるか或いはより多いシンボルで設計されたPBCH(SSB-Red)であるかを決定するために、4シンボルを仮定してPBCHをデコードし、より多いシンボルで設計されたPBCHとしてデコードすることができる。仮に4シンボルを仮定してPBCHデコーディングに成功すれば、端末は、前記SS/PBCHが一般端末(legacy)のSSBであることが分かる。仮に、より多いシンボルを仮定してPBCHデコーディングに成功すれば、端末は、前記SS/PBCHがRedCapのSSB-Redであることが分かる。
さらに他の例として、SS/PBCHがマップされるシンボルの順序によってSSBとSSB-Redとが区分されてよい。例えば、SSB-RedはSSBとは違い、1番目のシンボルにPSSが位置し、SSSの位置を2番目のシンボル又は4番目のシンボルに移すことができる。仮に2番目のシンボルにSSSが移されると、PBCHは3番目のシンボル及び4番目のシンボルの20PRBと、2番目のシンボルの20PRBのうちSSSが占めないPRBで送信されてよい。仮に4番目のシンボルにSSSが移されると、PBCHは、2番目のシンボル及び3番目のシンボルの20PRBと、4番目のシンボルの20PRBのうちSSSが占めないPRBで送信されてよい。
RedCap端末はPSSを受信することができる。そして、RedCap端末は、SSBがレガシータイプ端末のSSBであるか或いはRedCap端末のSSB-Redであるかを決定するために、SSSが送信されるシンボルを判定できる。仮に3番目のシンボルでSSSを受信すると、端末は、前記SS/PBCHが一般端末(legacy)のSSBであることが分かる。仮に、SSSを2番目のシンボル又は4番目のシンボルで受信すると、端末は、前記SS/PBCHがRedCapのSSB-Redであることが分かる。
さらに他の例として、SS/PBCHから得た物理的セルIDを用いてSSBとSSB-Redとが区分されてよい。例えば、SS/PBCHは最大で1008個の物理的セルIDを有し得る。RedCap端末は、最大で1008個の物理的セルIDのうち特定値であればSSB-Redと判定できる。例えば、特定値は、3で割った時に余りが0である物理的セルIDであってよい。さらに他の例として、物理的セルIDは、Ncell
ID=3*N(1)
ID+N(2)
IDの形を取っているので、N(1)
ID又はN(2)
IDが特定値であればSSB-Redと判定できる。さらに他の例として、SS/PBCHが有し得る物理的セルIDを1008個以上に増してよい。この場合、RedCap端末は、物理的セルIDが1008以上の値であれば、前記SS/PBCHをSSB-Redと判定できる。
さらに他の例として、SS/PBCHにおいてPBCHのREマッピング順序によってSSBとSSB-Redとが区分されてよい。例えば、レガシータイプ端末のSSBのPBCHが第1方向に(例えば、低い周波数のREから高い周波数のREの順に)マップされていれば、RedCap端末のSSB-RedのPBCHは第2方向に(例えば、反対方向であって、高い周波数のREから低い周波数のREの順に)マップされていてよい。ここで、第2方向は第1方向と異なる方向であってよい。端末は、PBCHのREマッピングから、当該SSBがレガシータイプ端末のSSBであるか或いはRedCap端末のSSB-Redであるかが判定できる。
RedCap端末は、PSSとSSSを受信して下りリンク信号の同期及びセルのIDを取得することができる。そして、RedCap端末は第1方向にマップされたSS/PBCH(SSB)であるか或いは第2方向に設計されたPBCH(SSB-Red)であるかを決定するために、第1方向を仮定してPBCHをデコードし、第2方向に設計されたPBCHとしてデコードできる。仮に第1方向を仮定してPBCHデコーディングに成功すれば、端末は、前記SS/PBCHが一般端末(legacy)のSSBであることが分かる。仮に第2方向を仮定してPBCHデコーディングに成功すれば、端末は、前記SS/PBCHがRedCapのSSB-Redであることが分かる。
さらに他の例として、SS/PBCHにおいてPBCHのCRCによってSSBとSSB-Redとが区分されてよい。例えば、レガシータイプ端末のSSBのPBCHが第1CRCでスクランブルされていれば、RedCap端末のSSB-RedのPBCHは第1CRCとは異なる第2CRCでスクランブルされていてよい。端末は、PBCHのCRC値を確認することによって、当該SSBがレガシータイプ端末のSSBであるか或いはRedCap端末のSSB-Redであるかが判定できる。
RedCap端末はPSSとSSSを受信して下りリンク信号の同期及びセルのIDを取得することができる。そして、RedCap端末は、第1CRCでスクランブルされたSS/PBCH(SSB)であるか或いは第2CRCでスクランブルされたPBCH(SSB-Red)であるかを決定するために、第1CRCを仮定してPBCHをデコードし、第2CRCを仮定してPBCHをデコードすることができる。仮に第1CRCを仮定してPBCHデコーディングに成功すれば、端末は、前記SS/PBCHがレガシータイプ端末のSSBであることが分かる。仮に第2CRCを仮定してPBCHデコーディングに成功すれば、端末は、前記SS/PBCHがRedCapのSSB-Redであることが分かる。
さらに他の例として、SS/PBCHにおいてPBCHの1ビットによってSSBとSSB-Redとが区分されてよい。レガシータイプ端末のSSBのPBCHは、使用しない1ビットがあってよい。したがって、前記1ビットの値によって、レガシータイプ端末のSSBであるか或いはRedCap端末のSSB-Redであるかが判定できる。例えば、PBCHにおいて前記1ビットの値が「0」であれば、RedCap端末は、当該SSBをレガシータイプ端末のSSBと判定し、「1」であれば、RedCap端末のSSB-Redと判定できる。
先の例において、RedCap端末は、PSS、SSSの受信及びPBCHの受信を終えてこそ、レガシータイプ端末のSSBであるか或いはRedCap端末のSSBであるかが判定できる。これは、追加の受信のためのオーバーヘッド及びバッテリー消耗の発生につながり得る。
さらに他の例として、SSB-Redが送信され得る周波数は、SSBが送信される周波数と異なってよい。例えば、端末は、正しいSSBを受信するために一定周波数間隔でSSBを受信することができる。ここで、一定周波数間隔は、同期化ラスターと定義されてよい。これは、端末のバッテリー消耗を減らす目的で、全ての周波数でSSBを受信するのではなく、一定周波数間隔(例えば、数十kHz~数百kHz)でまばらにSSBを受信することができる。基地局は、端末の正しいSSB受信のために一定周波数間隔でSSBを送信する。言い換えると、端末がSSBをモニターしない周波数帯域があってよい。当該周波数帯域で基地局はSSB-Redを送信でき、当該周波数帯域でRedCap端末はSSB-Redを受信することができる。
さらに他の例として、SSB-Redが送信され得る時間区間は、SSBが送信される時間区間とは異なってよい。例えば、端末は、正しいSSBを受信するために10msの無線フレームのうち、5msのハーフフレーム内でSSBを受信することができる。言い換えると、端末がSSBをモニターしない時間区間があってよい。例えば、10msの無線フレームのうち5msのハーフフレームでSSBが送信される場合に、残りの時間区間はSSBをモニターしない区間である。当該時間区間で基地局はSSB-Redを送信でき、当該時間区間でRedCap端末はSSB-Redを受信することができる。
(5)第5実施例
本発明の第5実施例によれば、RedCap端末は、SS/PBCHで指示する情報をレガシータイプ端末とは異なるように解釈できる。ここで、SS/PBCHは、レガシータイプ端末もRedCap端末も受信できる。すなわち、SS/PBCHの構造はレガシータイプ端末のSSBと同一であってよい。これは図20に示されている。
図20は、本発明のさらに他の実施例に係る初期セル接続方法を示す図である。
図20を参照すると、レガシータイプ端末とRedCap端末はSS/PBCHを受信することができる。PSSとSSSを受信することによって下りリンク信号の同期と物理的セルIDを受信することができる。そして、レガシータイプ端末とRedCap端末はPBCHを受信することができる。このとき、レガシータイプ端末とRedCap端末は互いに異なる方法でPBCHを解釈できる。
レガシータイプ端末は、PBCHの8ビットを用いてCORESET0の構成情報とType-0探索空間の構成情報を受信することができる。この時、CORESET0の周波数構成情報を示す4ビットは、16個の組合せのうち一つの組合せを指示できる。そして、Type-0探索空間の構成情報を示す4ビットは、16個の組合せのうち一つの組合せを指示できる。仮に前記4ビットが「0000」を指示すれば、16個の組合せのうち最初の組合せを指示する。このように4ビットと4ビットの総8ビットを用いて、端末は、SIB1を伝達するPDSCHをスケジュールするPDCCHを受信することができる。
Redcap端末は、PBCHの前記8ビットを異なるように解釈できる。CORESET0の構成情報を示す4ビットは再解釈して、CORESET-Redの構成情報として用いることができる。すなわち、CORESET-Redの構成情報は4ビットで指示され、16個の組合せのうち一つの組合せを指示するこができる。Type-0探索空間の構成情報を示す4ビットは再解釈して、search space-Redの構成情報として用いることができる。
例えば、CORESET0の構成情報を示す4ビットが「0000」を指示するとき、端末の動作は次の通りである。仮に端末がレガシータイプ端末であれば、前記4ビットは、CORESET0の構成情報を示す16個の組合せのうち一つの組合せを指示すると判定する。すなわち、4ビットが「0000」であれば、CORESET0の構成情報を示す16個の組合せのうち最初の組合せと判定する。仮に端末がRedCap端末であれば、前記4ビットはCORESET-Redの構成情報を示す16個の組合せのうち一つの組合せを指示すると判定する。すなわち、4ビットが「0000」であれば、CORESET-Redの構成情報を示す16個の組合せのうち最初の組合せと判定する。
端末は、前記再解釈を行うか否かが指示されてよい。例えば、PBCHの1ビットを用いてRedCap端末がPBCHで受信した情報を、RedCap端末に合うように再解釈することが可能か否かが指示されてよい。仮に前記1ビットが「0」であれば、RedCap端末は、PBCHで受信した情報を再解釈してはならない。仮に前記1ビットが「1」であれば、RedCap端末はPBCHで受信した情報を再解釈できる。
(6)第6実施例
本発明の第6実施例によれば、RedCap端末は、CORESET0に基づいてCORESET-Redの構成情報を判断できる。より具体的には、RedCap端末は、SS/PBCHを受信してCORESET0の構成情報を取得できる。RedCap端末は前記CORESET0の構成情報に基づいてCORESET-Redの構成情報を類推できる。
一例として、CORESET0が終わるシンボルの直後のシンボルでCORESET-Redが始まると仮定できる。ここで、CORESET-RedはCORESET0と同じ構成を有してよい。すなわち、PRBの数、PRBの位置、及びCORESETの長さはCORESET0と同一であってよい。CORESET0の属したスロットの直後のスロットでCORESET-Redが始まると仮定できる。ここで、CORESET-REDはCORESET0と同じ構成を有してよい。すなわち、PRBの数、PRBの位置、及びCORESETの長さはCORESET0と同一であってよい。また、スロット内でCORESET-Redが始めるシンボルの位置は、スロット内でCORESET0が始める位置と同一であってよい。ここでは、直後のシンボル又は直後のスロットと表現したが、より拡張して一定数のシンボル以後又は一定数のスロット以後を適用してもよい。また、ここで、CORESET0以後にCORESET-Redが位置することのみを述べたが、逆に、CORESET0以前にCORESET-Redが位置してもよい。
他の例として、CORESET0が終わるPRBの真上のPRBでCORESET-Redが始まると仮定できる。ここで、CORESET-RedはCORESET0と同じ構成を有してよい。すなわち、PRBの数、又はCORESETの長さはCORESET0と同一であってよい。ここでは、真上のPRBでCORESET-Redが始まると表現したが、より拡張して一定数のPRB以後にCORESET-Redが始まってもよい。また、ここで、CORESET0が始まるPRBの真下にCORESET-Redが位置してもよい。
(7)第7実施例
本発明の第7実施例として、レガシータイプ端末とRedCap端末はCORESET0で互いに異なるPDCCH候補をモニターすることができる。ここで、CORESET0はSS/PBCHで指示される。レガシータイプ端末とRedCap端末は区分なく同一にCORESET0構成情報を受信することができる。これは図21に示されている。
図21は、本発明のさらに他の実施例に係る初期セル接続方法を示す図である。
図21を参照すると、レガシータイプ端末は、CORESET0でSIB1をスケジュールするPDCCHを受信することができる。このPDCCHはDCIフォーマット1_0を伝達できる。
RedCap端末は、CORESET0でSIB1-Redを伝達するPDCCHを受信することができる。このPDCCHはDCIフォーマットXを伝達することができる。DCIフォーマットXを構成する方法は次の通りである。
第1方法として、DCIフォーマット1_0とDCIフォーマットXの長さは互いに異なってよい。すなわち、レガシータイプ端末は、第1長さであるDCIフォーマット1_0をブラインド復号するので、DCIフォーマット1_0を受信できるが、DCIフォーマットXを受信しなくてよい。逆に、RedCap端末は、第2長さであるDCIフォーマットXをブラインド復号するので、DCIフォーマットXを受信できるが、DCIフォーマット1_0を受信しなくてよい。RedCap端末はさらに第1長さであるDCIフォーマット1_0をブラインド復号してDCIフォーマット1_0を受信し、DCIフォーマット1_0がスケジュールするSIB1を受信することができる。
第2方法として、DCIフォーマット1_0とDCIフォーマットXのCRCは互いに異なる値でスクランブルされてよい。例えば、DCIフォーマット1_0のCRCはSI-RNTIでスクランブルされるが、DCIフォーマットXはSI-RNTIと異なる値でスクランブルされてよい。すなわち、レガシータイプ端末はSI-RNTIでスクランブルされたDCIフォーマット1_0をブラインド復号するので、DCIフォーマット1_0を受信できるが、DCIフォーマットXを受信しなくてよい。逆に、RedCap端末は、異なる値でスクランブルされたDCIフォーマットXをブラインド復号するので、DCIフォーマットXを受信することができるが、DCIフォーマット1_0を受信しなくてよい。RedCap端末はさらにSI-RNTIでスクランブルされたDCIフォーマット1_0をブラインド復号してDCIフォーマット1_0を受信し、DCIフォーマット1_0がスケジュールするSIB1を受信することができる。
第3方法として、レガシータイプ端末とRedCap端末はDCIフォーマット1_0とDCIフォーマットXを受信することができ、DCIフォーマット1_0とDCIフォーマットXは1ビット指示子で区分されてよい。前記1ビット指示子は、DCIフォーマット1_0とDCIフォーマットXで同じ位置(position)であってよい。前記1ビットの値が「0」であればDCIフォーマット1_0と判定し、前記1ビットの値が「1」であればDCIフォーマットXと判定できる。便宜上、1ビットであるとしたが、複数のビットで区分されてもよく、又は特定コードポイント(code point)の組合せで決定されてもよい。
II.RedCap端末のPRACH設定とRAR受信方法
本実施例は、端末の初期セル接続及び任意接続(random access)過程で複数のPRACH設定及び複数のPRACH設定によるRAR(random access response)を受信する方法に関する。
端末は一般に、SIBから、任意接続のための一つのPRACH設定を基地局から受信することができる。参考として、システム情報ブロックは、一つの上りリンク初期BWP(Uplink initial BWP)を設定できる。ここで、上りリンク初期BWPは、端末が任意接続過程で用いるBWPである。前記一つの上りリンク初期BWPは一つのPRACH設定を含む。
前記PRACH設定は、次のうち少なくとも一つの情報を含むことができる。
- 時間領域でPRACH機会(occasion)が送信されるスロット
- 時間領域においてPRACH機会が送信されるスロット内でPRACH機会が始まるシンボル
- 周波数領域においてPRACH機会が位置するサブキャリア
- 周波数領域においてPRACH機会の集合であるRACH機会の数
- コード領域においてプリアンブルが用いるシーケンス
ここで、一つのPRACH機会は、最大で64個のプリアンブルで構成されてよい。各プリアンブルは、インデックスが0、1、...、63のうち一つの値に定められてよい。
基地局は端末に、より高いカバレッジを提供するために追加の上りリンクキャリアを設定することができる。これを補完(supplementary)ULキャリア(SULキャリア)と呼ぶ。基地局は前記SULにもPRACHを設定でき、端末は前記SULのPRACHを用いて上りリンクセルに接続することもできる。参考として、SIBは、SULに一つの上りリンク初期BWP(Uplink initial BWP)を設定できる。ここで、上りリンク初期BWPは、端末が任意接続過程で用いるBWPである。前記一つの上りリンク初期BWPには一つのPRACH設定が含まれてよい。
その後、本発明においてSULと一般的な上りリンクキャリアを区分するために、一般的な上りリンクキャリアを一般(normal)ULキャリア(NULキャリア)と呼ぶ。特に言及しないと、本発明に開示された実施例はNUL/SULを区分せずに適用されてよい。
仮に端末がNULキャリアでPRACH設定とSULキャリアでPRACH設定の両方を受信すれば、端末は、NULキャリアのPRACHを用いた任意接続及びSULキャリアのPRACHを用いた任意接続が可能である。すなわち、端末は、NULキャリアのPRACHとSULキャリアのPRACHのうち一つを基地局に送信して任意接続過程を行うことができる。
端末は、前記PRACH情報に基づいて一つのプリアンブルを選択し、選択されたプリアンブルを基地局に送信できる。以降の任意接続の概略的な過程は次の通りである。
端末は、プリアンブル送信して一定時間の間に基地局から送信されるPDCCHをモニターすることができる。ここで、端末は、RA-RNTIでスクランブルされているPDCCHをモニターすることができる。ここで、RA-RNTIの値は、端末の送信したプリアンブルによって決定される値であり、具体的なRA-RNTIの値を求める方法は、後述する。端末は、RA-RNTIでスクランブルされているPDCCHを受信すると、前記PDCCHがスケジュールしたPDSCHを受信することができる。前記PDSCHは、メッセージ3(massage 3)PUSCHをスケジュールする情報及びTC-RNTI値が含まれてよい。端末は、前記スケジューリング情報によってメッセージ3PUSCHを基地局に送信できる。そして、端末は、基地局からメッセージ4(massage4)PDSCHをスケジュールするPDCCHを受信することができる。ここで、前記PDCCHはTC-RNTI値でスクランブルされてよい。端末は、TC-RNTI値でスクランブルされたPDCCHを受信すると、前記PDCCHがスケジュールするメッセージ4PDSCHを受信することができ、前記PDSCHの成否によってHARQ-ACKを基地局に送信できる。
前述した任意接続過程で端末がRA-RNTIを求める方法は次の通りである。
[数1]
ここで、s_idは、PRACH機会の最初のOFDMシンボルのインデックスであり(0≦s_id<14)、t_idは、システムフレームでPRACH機会の最初のスロットのインデックスであり(0≦t_id<80)、f_idは、周波数領域でPRACH機会のインデックスであり(0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に用いられる上りリンクキャリアのインデックスである(NULキャリアでは0、SULキャリアでは1である)。
端末と基地局は、数学式1に基づいてRA-RNTIを求めることができる。仮に2つの端末が互いに異なるPRACH機会でプリアンブルを送信した場合に、少なくとも各端末に関するs_id、t_id、及びf_idのうち一つの値は異なる。したがって、互いに異なるPRACH機会でプリアンブルを送信した2つの端末は、互いに異なるRA-RNTIでスクランブルされたPDCCHをモニターするので、プリアンブルとそれによるPDCCHの区分が可能である。また、互いに異なる端末が同一のs_id、t_id、f_idを有しても、一つの端末はNULキャリアでプリアンブルを送信し、他の端末はSULキャリアでプリアンブルを送信すれば、ul_carrier_id値によって、2つの端末は、互いに異なるRA-RNTIでスクランブルされたPDCCHをモニターすることができる。したがって、2つの端末のプリアンブルとそれによるPDCCHが区分され得る。
2つの端末のRA-RNTI値が同一になる場合は、同一のキャリア(NUL及びSULのうち一つ)でs_id、t_id、及びf_idが同一であるPRACH機会でプリアンブルを送信する場合である。この場合、2つの端末がPRACH機会で送信するプリアンブルが互いに異なると、前記プリアンブルのIDによってプリアンブルが区分され得る。より具体的には、2つの端末は同じRA-RNTI値を有するので、前記同じRA-RNTI値でスクランブルされたPDCCHをモニターする。仮に2つの端末がRA-RNTI値でスクランブルされたPDCCHを受信すると、前記PDCCHがスケジュールするPDSCHを受信することができる。ここで、PDSCHにはRAPID(random access preamble identifier)を含むことができる。端末は、RAPIDが自分の送信したプリアンブルのインデックスと同一であれば、自分が送ったプリアンブルに対応するRAR(random access response)であることが分かる。したがって、互いに異なるプリアンブルを送信した2つの端末は、前記RAPIDによって区分され得る。
このように、各端末は、自分の送信したPRACHのPRACH機会及びプリアンブルのインデックスに基づいて、自分に送信されたRARを受信することができる。しかし、端末が送信したPRACHのPRACH機会及びプリアンブルのインデックスに基づいて、自分に送信されたRARを判定できない場合が存在し得る。以下では、このような問題を解決する実施例が開示される。
基地局は、RedCap端末のような新しいタイプの端末を支援するために新しいPRACH設定をRedCap端末にさらに設定できる。以下では、便宜上、レガシータイプ端末のためのPRACH設定をレガシーPRACH設定と呼び、RedCap端末のために新しく設定されるPRACH設定を新規(new)PRACH設定と呼ぶ。基地局がRedCap端末に新規PRACH設定を提供する根拠又は動機づけは次の通りである。
- 根拠1:基地局は端末のタイプによって任意接続過程でスケジューリング方式を異なるように行うことができる。例えば、基地局は、RedCap端末の下りリンクカバレッジを増大させるために、RARを含むPDSCHとメッセージ4を含むメッセージ4PDSCHを反復して送信することができる。また、基地局は、RedCap端末の上りリンクカバレッジを増大させるために、メッセージ3を含むメッセージ3PUSCHを反復して送信するように指示できる。このように、RedCap端末のためのスケジューリングのために基地局は端末のタイプを知らなければならない。これは、RedCap端末が別途の新規PRACH設定によってPRACHを送信することによって可能である。
- 根拠2:基地局は、端末のタイプによって異なるPRACHフォーマットを使用することができる。例えば、RedCap端末の上りリンクのカバレッジを高めるために、カバレッジの高いPRACHフォーマットを用い、一般端末は、カバレッジの低いPRACHフォーマットを用いることができる。そのために、RedCap端末に別途の新規PRACH設定を提供することができる。
- 根拠3:RedCap端末の数が一般端末の数よりも多いのが一般である。このため、一般端末とRedCap端末が同一のPRACH設定によって任意接続をする場合に、多数のRedCap端末の任意接続試みによって少数の一般端末の任意接続が難しくなる。したがって、一般端末の成功的な任意接続を保障するために、RedCap端末の任意接続と一般端末の任意接続とが分離される必要がある。これは、RedCap端末に別途の新規PRACH設定を提供することによって可能である。
- 根拠4:RedCap端末は、周期的にデータを送信するアプリケーションがある。例えば、無線センサーのような場合、一定周期ごとに測定されたデータを送信する。したがって、前記端末は周期的に任意接続を試みる可能性が大きい。基地局ではRedCap端末の特性に合わせたPRACH設定によってPRACHオーバーヘッドを減らすことができる。そのためにRedCap端末に新規PRACH設定を提供してよい。
以下では、基地局がRedCap端末に新規PRACH設定を提供する方法に関して開示する。
図22は、本発明のさらに他の実施例に係るPRACHリソース設定を示す図である。図22(a)は、その第1方法に関する図であり、図22(b)は、その第2方法に関する図である。
第1方法によれば、RedCap端末は、基地局から送信されるSIBによって新規PRACH設定を受信することができる。
より具体的には、SIBは、一つの上りリンクセル(NUL又はSUL)に一つの上りリンク初期BWP(Uplink initial BWP)を設定できる。ここで、上りリンク初期BWPは、端末が任意接続過程で用いるBWPであり、初期上りリンクBWP(initial Uplink BWP)と呼ぶことができる。前記一つの上りリンク初期BWPは、既存のレガシーPRACH設定と新規PRACH設定を含むことができる。参考として、新規PRACH設定は1個又は複数個であってよい。便宜上、新規PRACH設定が複数である場合に、各新規PRACH設定を区分するためにインデックスを付けてよい。便宜上、インデックスは0から始まってよい。
第2方法によれば、RedCap端末は、基地局から送信されるSIBによって複数の上りリンク初期BWPが設定されてよい。ここで、各上りリンク初期BWPはPRACH設定を含むことができる。より具体的には、SIBは、一つの上りリンクセル(NUL又はSUL)に既存の上りリンク初期BWP(Uplink initial BWP)と新しい上りリンク初期BWPを設定することができる。ここで、各上りリンク初期BWPは一つのPRACH設定を含むことができる。具体的には、既存の上りリンク初期BWPはレガシーPRACH設定を含み、新しい上りリンク初期BWPは新規PRACH設定を含むことができる。端末は、前記複数の上りリンク初期BWPのうち一つを選択してPRACHを送信できる。この時、選択した上りリンク初期BWPは、端末が任意接続過程で用いるBWPである。参考として、新しい上りリンク初期BWPは1個又は複数個であってよい。便宜上、新しい上りリンク初期BWPが複数個である場合に、各新しい上りリンク初期BWPの新規PRACH設定を区分するためにインデックスを付けてよい。便宜上、前記インデックスは0から始まってよい。
第1方法又は第2方法により、RedCap端末は、1個又は複数個の新規PRACH設定が提供されてよい。ここで、RedCap端末は、前記複数個の新規PRACH設定のうち一つのPRACH設定によって任意接続を行うことができる。
基地局が端末にレガシーPRACH設定と一つの新規PRACH設定を提供したと仮定しよう。2つの端末のうち一つの端末は、レガシーPRACH設定によってプリアンブルを送信し、他の端末は新規PRACH設定によってプリアンブルを送信できる。前記レガシーPRACH設定と新規PRACH設定によって2つの端末が送信したプリアンブルは、時間、周波数、コードのうち少なくとも一つは異なってよく、これにより、基地局は、2つの端末が送信したプリアンブルを区分することができる。したがって、基地局は2つの端末のそれぞれに任意接続のためのRARを送信しなければならない。
前述したように、端末は、自分のプリアンブルに対応するRA-RNTI又はプリアンブルのインデックスを用いて、自分が受信すべきRARを判定できる。ただし、一つの端末がレガシーPRACH設定によってプリアンブルを送信し、他の端末が新規PRACH設定によってプリアンブルを送信する場合に、次のような状況において2つの端末はどのRARを受信しなければならないかが判定できない。
例えば、一つの端末のレガシーPRACH設定によって選択したプリアンブルのs_id、t_id、f_idと他の端末の新規PRACH設定によって選択したプリアンブルのs_id、t_id、f_idとが同一であれば、2つの端末は、同一のRA-RNTI値に基づいて、RARをスケジュールするPDCCHをモニターする。この時、一つのの端末がレガシーPRACH設定によって選択したプリアンブルのインデックスと他の端末が新規PRACH設定によって選択したプリアンブルのインデックスとが同一であれば、2つの端末は同一のRAPIDでRARを判定する。このため、2つの端末は、前記RARを自分のRARと判定してしまい、よって、同一のメッセージ3PUSCHスケジューリンググラント及びTC-RNTI値を有することになる。
以下では、前記のように基地局が新しい新規PRACH設定を提供する時に問題が発生し得るところ、以下ではそれを解決する方法が開示される。
第1方法によれば、どのPRACH設定のプリアンブルを送信したかによってRA-RNTI値が決定されてよい。仮に端末がレガシーPRACH設定のプリアンブルを送信すれば、端末は次のようにRA-RNTI値を決定できる。
[数2]
ここで、s_idは、PRACH機会の最初OFDMシンボルのインデックスであり(0≦s_id<14)、t_idは、システムフレームにおいてPRACH機会の最初のスロットのインデックスであり(0≦t_id<80)、f_idは、周波数領域においてPRACH機会のインデックスであり(0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に用いられる上りリンクキャリアのインデックスである(NULキャリアでは0、SULキャリアでは1である)。
端末は、レガシーPRACH設定を用いた任意接続過程における遅延(latency)を減らすために、新しいPRACH設定を用いた簡素化した任意接続過程を行うことができる。この過程を2ステップ(2-step)任意接続過程と呼ぶ。便宜上、2ステップ任意接続過程におけるPRACH設定を2ステップPRACHと呼ぶ。2ステップ任意接続過程は概略して次の通りである。
端末は、2ステップ任意接続過程のために設定されたPRACH情報を用いて選択した一つのプリアンブルとデータを基地局に送信することができる。その後、端末は、一定時間の間に基地局から送信されるPDCCHをモニターすることができる。ここで、端末は、MsgB-RNTIでスクランブルされているPDCCHをモニターすることができる。ここで、MsgB-RNTIの値は、端末の送信したプリアンブルによって決定される値であり、具体的なMsgB-RNTIの値を求める方法は、後述する。端末は、MsgB-RNTIでスクランブルされているPDCCHを受信すると、前記PDCCHがスケジュールしたPDSCHを受信することができ、前記PDSCHの受信成否によってHARQ-ACKを基地局に送信できる。
前述したMsgB-RNTIは、2ステップ任意接続過程を行う端末のRA-RNTIと解釈できる。したがって、一つの端末が2ステップPRACH設定によって選択したプリアンブルのインデックスと他の新規PRACH設定によって選択したプリアンブルのインデックスとが同一であれば、両端末は同一RAPIDでRARを判定するので、自分が受信すべきRARを判定できない問題が発生する。
仮に端末が2ステップPRACH設定のプリアンブルを送信すれば、端末は次のようにMsgB-RNTI値を決定できる。
[数3]
ここで、s_idは、PRACH機会の最初のOFDMシンボルのインデックスであり(0≦s_id<14)、t_idは、システムフレームにおいてPRACH機会の最初のスロットのインデックスであり(0≦t_id<80)、f_idは、周波数領域においてPRACH機会のインデックスであり(0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、ランダムアクセスプリアンブル送信に用いられる上りリンクキャリアのインデックスである(NULキャリアでは0、SULキャリアでは1である)。
一側面において、仮に端末が新規PRACH設定のプリアンブルを送信すれば、端末は次のようにRA-RNTI値を決定できる。
[数4]
ここで、新規PRACH設定インデックスは、各新規PRACH設定に付けられるインデックスであり、0から始まってよい。ここで、Xは、RA-RNTIを求める数学式2が有し得る最大値によって決定されてよい。仮に、s_id=13、t_id=79、f_id=7、ul_carrier_id=1が可能であれば、数学式2によって有し得る最大値であるX=17920と決定されてよい。
本例示によって求めたRA-RNTIは、次のような特徴を有する。
端末がレガシーPRACH設定のプリアンブルを送信すると、RA-RNTIの値は、数学式2によって1からX=17920までのうち一つの値を有する。端末が新規PRACH設定のプリアンブルを送信すれば、RA-RNTIの値は、数学式4によってX+1と等しい又は大きい値を有する。したがって、レガシーPRACH設定のプリアンブルを送信した端末と新規PRACH設定のプリアンブルを送信した端末は、互いに異なるRA-RNTI値でPDCCHをモニターすることができる。したがって、基地局は、前記互いに異なるRA-RNTIを用いて2つの端末に異なるRARをスケジュールすることができる。
他の側面において、RA-RNTIを求める数学式は、次の通ように表現されてよい。
[数5]
ここで、IDが指示する内容は次の通りである。
- ID=0:NULキャリア内のレガシーPRACH
- ID=1:SULキャリア内のレガシーPRACH
- ID=2:第1インデックスを有する新規PRACH
- ID=3:第2インデックスを有する新規PRACH
- ID=...
本例示において、複数個の新規PRACH設定が提供されるとき、前記新規PRACH設定の最大数は5である。すなわち、新規PRACHのインデックスは0、1、2、3、4のうち一つの値である。参考として、第1インデックスは、1番目に低いインデックスであり、第2インデックスは、2番目に低いインデックスである。ここで、インデックスは各新規PRACHにおいて固有に付けられてよい。前記インデックスは、各新規PRACHを選定する上位層信号(又は、RRC信号)で設定されてもよく、各新規PRACHの設定によって誘導されてもよい。前記インデックスは、新規PRACHの設定の時間、周波数情報のうち少なくとも一つに基づいて誘導されてよい。
さらに他の側面において、端末が新規PRACH設定のプリアンブルを送信すると、端末は次のようにRA-RNTI値を決定できる。
[数6]
ここで、新規PRACH設定インデックスは、各新規PRACH設定に付けられるインデックスであり、0から始まってよい。ここで、Xは、RA-RNTIを求める数学式3が有し得る最大値によって決定されてよい。仮に、s_id=13、t_id=79、f_id=7、ul_carrier_id=1が可能であれば、数学式3によってX=35840と決定されてよい。
本例示によって求めたRA-RNTIは、次のような特徴を有する。
端末が新規PRACH設定のプリアンブルを送信すると、RA-RNTIの値は、数学式3によって1からX=35840までのうち一つの値を有する。端末が新規PRACH設定のプリアンブルを送信すると、RA-RNTIの値は、数学式6にX+1と等しい又は大きい値を有する。したがって、既存PRACH設定のプリアンブルを送信した端末と新規PRACH設定のプリアンブルを送信した端末は、互いに異なるRA-RNTI値でPDCCHをモニターすることができる。したがって、基地局は、前記互いに異なるRA-RNTIを用いて2つの端末に異なるRARをスケジュールすることができる。
さらに他の側面において、RA-RNTIを求める数学式は次のように表現されてよい。
[数7]
ここで、IDが指示する内容は、次の通りである。
- ID=0:NULキャリア内のレガシーPRACH
- ID=1:SULキャリア内のレガシーPRACH
- ID=2:NULキャリア内の2ステップPRACH
- ID=3:SULキャリア内の2ステップPRACH
- ID=4:第1インデックスを有する新規PRACH
- ID=5:第2インデックスを有する新規PRACH
前記実施例において複数個の新規PRACH設定が提供されるとき、前記新規PRACH設定の最大数は2である。すなわち、新規PRACHのインデックスは0、1のうち一つの値である。参考として、第1インデックスは1番目にインデックスであり、第2インデックスは2番目に低いインデックスである。ここで、インデックスは、各新規PRACHにおいて固有に付けられてよい。前記インデックスは、各新規PRACHを選定する上位層信号(又は、RRC信号)で設定されてもよく、各新規PRACHの設定によって誘導されてもよい。前記インデックスは、新規PRACHの設定の時間、周波数情報のうち少なくとも一つに基づいて誘導されてよい。
参考として、RedCap端末は、SIBから、RA-RNTIを計算する方法が設定されてよい。例えば、SIBによって前記数学式4又は数学式6(若しくは、数学式5又は数学式7)のうち一つの数学式を用いるように設定されてよい。さらに他の例として、SIBで別途の指示がなくても、2ステップRACH設定にしたがって前記数学式4又は数学式6(若しくは、数学式5又は数学式7)のうち一つの数学式を用いるように設定されてよい。例えば、2ステップRACHが設定されている場合に、前記数学式6(又は、数学式7)でRA-RNTI値を計算し、そうでない場合に、前記数学式4(又は、数学式5)でRA-RNTI値を計算することができる。さらに、2ステップRACHが設定されており、前記2ステップRACHのPRACHリソースとRedCap端末のPRACHリソースが重なる場合に限って、前記数学式6(又は、数学式7)でRA-RNTI値を計算し、そうでない場合に、前記数学式4(又は、数学式5)でRA-RNTI値を計算できる。
第2方法によれば、どのようなPRACH設定のプリアンブルを送信したかによって、PDCCHをモニターする探索空間(探索空間)が異なって決定されてよい。仮に端末がレガシーPRACH設定のプリアンブルを送信すると、端末は、RARを受信するために第1探索空間でRA-RNTI値に基づいてPDCCHをモニターすることができる。仮に端末が新規PRACH設定のプリアンブルを送信すると、端末は、RARを受信するために第2探索空間でRA-RNTI値に基づいてPDCCHをモニターすることができる。ここで、RA-RNTI値は、RA-RNTIを求める数学式1に基づいて決定されてよい。すなわち、互いに異なる端末はいずれも同一のRA-RNTI値でPDCCHをモニターしてよいが、互いに異なる探索空間で前記PDCCHをモニターすることにより、自分の送信したプリアンブルに対応するRARを受信することができる。
より具体的には、端末には次のようにシグナルされてよい。端末は、基地局から送信されるSIBを用いて、任意接続のための新規PRACH設定とその新規PRACH設定に対応する探索空間設定を受信することができる。ここで、探索空間設定によって端末は次のような情報が分かる。
- 周期及びオフセットに関する情報によって探索空間が設定されるスロット
- 探索空間が設定される連続したスロットの数
- スロット内で探索空間が始まるシンボル
- 探索空間でモニターすべきPDCCH集成レベル(AL)とAL当たりのPDCCH候補の数
- 探索空間でモニターすべきDCIフォーマット
前記新規PRACH設定に対応する探索空間はCORESET#0と連係(association)されてよい。したがって、レガシーPRACH設定のプリアンブルに対応する探索空間と新規PRACH設定のプリアンブルに対応する探索空間とが同じCORESET#0に連係されてよく、したがって、同じ周波数領域情報及びCCE-to-REGマッピング、CORESET期間(duration)を有し得る。
仮に新規PRACHに対応する別途の探索空間が設定されないと、端末は、レガシーPRACHに対応する探索空間でRAR受信のためのPDCCHをモニターすることができる。この時、PDCCHをモニターするに当たってRA-RNTI値は、RA-RNTIを求める数学式1又は第1方法で提案したRA-RNTIを求める数学式に基づけばよい。
第3方法によれば、端末がどのようなPRACH設定のプリアンブルを送信したかによって、PDCCHをモニターするCORESETが異なって決定されてよい。仮に端末がレガシーPRACH設定のプリアンブルを送信すると、端末は、RARを受信するために第1CORESETの探索空間でRA-RNTI値に基づいてPDCCHをモニターすることができる。仮に端末が新規PRACH設定のプリアンブルを送信すると、端末は、RARを受信するために第2CORESETの探索空間でRA-RNTI値に基づいてPDCCHをモニターすることができる。ここで、RA-RNTI値は、RA-RNTIを求める数学式1に基づいて決定されてよい。すなわち、端末は、同じRA-RNTI値でPDCCHをモニターするが、互いに異なるCORESETの探索空間で前記PDCCHをモニターすることにより、自分の送信したプリアンブルに対応するRARを受信することができる。
より具体的には、端末には次のようにシグナルされてよい。端末は、基地局から送信されるSIBを用いて、任意接続のための新規PRACH設定とその新規PRACH設定に対応するCORESET設定を受信することができる。ここで、CORESET設定から、端末は次のような情報が分かる。
- CORESETが位置する周波数情報。これは、6個の連続したPRBの集合単位から分かる。
- CORESETに含まれたREGとCCE間のマッピング。これは。局部的(localized)マッピングと分散的(distributed)マッピングのうち一つであってよい。
- CORESETに含まれたシンボルの数。これは、1シンボルであるか、或いは連続した2シンボル又は3シンボルであってよい。
第4方法によれば、端末がどのようなPRACH設定のプリアンブルを送信したかによって、任意接続を行う下りリンク初期BWP(DL initial BWP)が異なって決定されてよい。仮に端末がレガシーPRACH設定のプリアンブルを送信すると、端末はRARを受信するために第1下りリンク初期BWPでRA-RNTI値に基づいてPDCCHをモニターすることができる。仮に端末が新規PRACH設定のプリアンブルを送信すると、端末はRARを受信するために第2下りリンク初期BWPでRA-RNTI値に基づいてPDCCHをモニターすることができる。ここで、RA-RNTI値は、RA-RNTIを求める数学式1に基づいて決定されてよい。各下りリンク初期BWPでは前記PDCCHをモニターするためのCORESET及び探索空間(search space)が設定されてよい。すなわち、端末は、同じRA-RNTI値でPDCCHをモニターするが、互いに異なる下りリンク初期BWPで前記PDCCHをモニターすることにより、自分の送信したプリアンブルに対応するRARを受信することができる。
III.RedCap端末の周波数ホッピング方法
図23には、時間領域で物理上りリンク共有チャネルのスケジューリングを示す図であり、図24は、周波数領域で物理上りリンク共有チャネルのスケジューリングを示す図である。
図23又は図24で端末が物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を送信する方法に関して説明する。
端末は、物理上りリンク共有チャネルで上りリンクデータを送信することができる。物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を介して伝達される下りリンク制御情報(DCI)で物理上りリンク共有チャネルの送信をスケジュールする方法(DG,dynamic grant)、又は基地局であらかじめ構成されたリソース及び送信方法によって物理上りリンク共有チャネルを送信する方法(CG、構成されたグラント)によって端末は上りリンクデータを送信することができる。
端末がPDCCHを介して受信する下りリンク制御情報(DCI)は、PUSCHのスケジューリング情報を含むことができる。このスケジューリング情報は、時間領域に関する情報(TDRA,time-domain resource assignment)及び周波数領域に関する情報(FDRA,frequency-domain resource assignment)を含むことができる。端末は、PDCCHを介して受信するDCIを制御リソース集合及び探索空間の情報に基づいて解釈し、前記DCIで指示された動作を行うことができる。前記DCIは、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)をスケジュールするDCIフォーマット0_0、0_1、又は0_2のうち一つを含むことができる。
DCIフォーマット0_0、0_1、又は0_2内のTDRAフィールドで指示するPUSCHの時間領域情報は、次を含む。K2は、基地局からPDCCHが受信されるスロットと端末がPUSCHを送信するスロットとのオフセット値である。SLIV(Start and length indication value)は、K2が指示するスロット内でPUSCHの開始シンボルインデックス(S)とPUSCHのシンボル長さ(L)がジョイントコードされた値である。
端末は、PUSCHをスケジュールするDCIフォーマット0_0、0_1、又は0_2をスロットnで受信すると、スロットfloor(n*2μPUSCH/n*2μPDCCH)+K2スロットと判定する。ここで、μPUSCHとμPDCCHはそれぞれ、PUSCHがスケジュールされたセルとPDCCHを受信したセルの副搬送波間隔(SCS,subcarrier spacing)である。
例えば、図23(a)を参照すると、PDCCHを受信したセルとPUSCHがスケジュールされたセルの副搬送波間隔が同一であるので、端末がPDCCHをスロットnで受信し、例えばK2値が4と指示されたとき、端末は、PUSCHがスケジュールされたスロットを、スロットn+K2=n+4と判定する。
端末の送信する物理上りリンク共有チャネルは、A、Bの2つのマッピングタイプを適用させることができる。PUSCHの開始シンボルインデックスとシンボル長とがジョイントエンコードされたSLIVは、PUSCHマッピングタイプによって有し得る値の範囲が異なる。PUSCHマッピングタイプAは、DMRSシンボルが含まれるリソース割り当てのみ可能であり、DMRSシンボルは上位レイヤで指示する値によってスロットの3番目又は4番目のOFDMシンボルに位置する。すなわち、PUSCHマッピングタイプAの場合に、PUSCHの開始シンボルのインデックス(S)は0、PUSCHの長さ(L)はDMRSシンボル位置によって4から14(拡張CP(extended CP)では12)までの値のうち一つを有し得る。PUSCHマッピングタイプBの場合に、DMRSシンボルは常にPUSCHの1番目のシンボルであるから、Sは0から13(拡張CPでは11)、Lは1から14(拡張CPでは12)までの値のうち一つを有し得る。また、一PUSCHはスロットの境界を越えることができず、よって、SとLの値はS+L14(拡張CPでは12)を満たすべきである。
図23(b)に、PUSCHマッピングタイプによるPUSCH例示を示している。上の図から順に、端末は、3番目のシンボルがDMRSシンボルであり、開始シンボルのインデックス(S)は0、長さ(L)は7であるマッピングタイプA PUSCH、4番目のシンボルがDMRSシンボルであり、開始シンボルのインデックス(S)は0、長さ(L)は7であるマッピングタイプA PUSCH、1番目のシンボルがDMRSシンボルであり、開始シンボルのインデックス(S)は5、長さ(L)は5であるマッピングタイプB PUSCH、がスケジュールされたと判定する。DCIフォーマット0_0、0_1、又は0_2内のFDRAフィールドで指示するPUSCHの周波数領域情報は、周波数リソース割り当てタイプによって2タイプに分けることができる。
第一のタイプは、周波数リソース割り当てタイプ0であり、端末に構成されたBWPに含まれたRBの個数によって固定された数のPRBをまとめてRBG(resource block group)を作り、端末は、RBG単位のビットマップが指示され、当該RBGを使用するか否かを判定する。一つのRBGが含むPRB数は上位レイヤで構成され、端末に構成されたBWPに含まれたRBの個数が大きいほどより多いPRB数が構成される。例えば、図24(a)を参照すると、端末に構成されたBWPサイズが72PRBであり、1RBGは4PRBで構成されるとき、端末は、PRB0から昇順(ascending order)で4個のPRBを1RBGと判定する。すなわち、PRB0からPRB3までをRBG0、PRB4からPRB7までをRBG1の順序でRBG17までマップすると、各RBGにつき1ビット(0又は1)の総18ビットを受信して当該RBG内のPRBを使用するか否かを判定する。このとき、ビット値が0であれば、当該RBG内のPRBのいかなるPRBにもPUSCHがスケジュールされていないと判定し、ビット値が1であれば、当該RBG内の全PRBにPUSCHがスケジュールされたと判定する。或いは、ビット値を逆に適用してもよい。
第二のタイプは、周波数リソース割り当てタイプ1であり、端末の初期(initial)BWP又は活性(active)BWPのサイズによって割り当てられた連続するPRBの情報を指示することができる。この情報は、連続するPRBの開始インデックス(S)と長さ(L)とがジョイントエンコードされたRIV(resource indication value)値である。例えば、図24(b)を参照すると、端末のBWPサイズが50PRBであり、PRB2からPRB11までPUSCHがスケジュールされたとき、連続するPRBの開始インデックスは2、長さは10である。端末は、RIV=Nsize
BWP*(L-1)+S=50*(10-1)+2=452を受信することにより、PUSCHがスケジュールされた連続するPRBの開始インデックス及び長さをそれぞれ2及び10と判定できる。
PUSCHをスケジュールするDCIフォーマット0_1、又は0_2に限って、端末は、上位レイヤから、PUSCHの2つの周波数リソース割り当てタイプのうち一つのみを使用するか、2つのタイプを動的に使用するように構成されてよい。2つのタイプを動的に使用するように構成された場合に、端末は、PUSCHをスケジュールするDCIフォーマット0_1、又は0_2内のFDRAフィールドのMSB(most significant bit)1ビットからどのタイプであるかが判定できる。
上りリンクURLLC送信などを支援するために、構成されたグラント(configured grant)ベース上りリンク共有チャネル送信方式を支援し、この方式を、グラントフリー(grant-free)送信と呼ぶ。構成されたグラントベース上りリンク送信方式は、基地局が端末に、上りリンク送信のために使用可能なリソースを上位レイヤ、すなわち、RRCシグナリングで構成すると、端末は、当該リソースで上りリンク共有チャネルを送信する方式である。この方式は、DCIを用いた活性化又は解除可能の有無によって2タイプに分けることができる。
タイプ1構成されたグラントベース送信方式は、上位レイヤであらかじめ構成されたグラントベース送信のためのリソース及び送信方式を設定する方式である。
タイプ2構成されたグラントベース送信方式は、上位レイヤで構成されたグラントベース送信を設定し、送信のためのリソース及び方式は、物理下りリンク制御チャネルを介して伝達するDCIによって指示される方式である。
構成されたグラントベース上りリンク送信方式は、URLLC送信を支援できるので、高い信頼度を保障するために複数のスロットで反復送信を支援する。このとき、RV(redundancy version)シーケンスは、{0,0,0,0}、{0,2,3,1}、{0,3,0,3}のうち一つの値が設定され、n番目の反復送信においてmod(n-1,4)+1番目の値に該当するRVを用いる。また、反復送信が設定された端末は、RV値が0に該当するスロットでのみ反復送信を始めることができる。ただし、RVシーケンスが{0,0,0,0}であり、8個のスロットで反復送信されるとき、8番目のスロットでは反復送信を始めることができない。端末は、上位レイヤで設定された反復送信回数に到達したり周期を超えた時に、又は同じHARQプロセスIDを有するULグラントを受信した時に反復送信を終える。ここで、ULグラントは、PUSCHをスケジュールするDCIを意味する。
無線通信システムにおいて、基地局と端末間の物理上りリンク共有チャネルの受信及び送信信頼度を高めるために、端末は、基地局から上りリンク共有チャネルの反復送信が設定されてよい。これは図25で説明される。
図25は、一例に係る物理上りリンク共有チャネルの反復送信を示す図である。
図25を参照すると、端末が送信可能なPUSCH反復送信は、2タイプに分けることができる。
まず、端末のPUSCH反復送信タイプAの送信過程は、次の通りである。基地局から端末が、PUSCHをスケジュールするPDCCHを介してDCIフォーマット0_1又は0_2を受信すると、K個だけの連続するスロットでPUSCH反復送信が可能である。ここで、端末は、K値が上位レイヤで設定されるか、或いはDCIのTDRAフィールドに追加されて受信されてよい。例えば、図25(a)を参照すると、端末が、PUSCHをスケジュールするPDCCHをスロットnで受信し、前記PDCCHで受信されたDCIフォーマットから、K2値として2、Kの値として4を受信したと仮定すれば、端末は、PUSCHをスロットn+K2、すなわち、n+2で送信を始め、端末は、スロットn+2からスロットn+2+K-1まで、すなわち、n+5までPUSCHを反復送信する。この時、各スロットでPUSCHが送信される時間及び周波数リソースは、DCIで指示したのと同一である。すなわち、スロットにおいて同じシンボル及びPRBでPUSCHが送信されてよい。
次に、端末がURLLCの要求事項などを満たすために、低遅延のPUSCH反復送信を支援するためのPUSCH反復送信タイプBの送信過程は次の通りである。基地局から端末は、TDRAフィールドによってPUSCHの開始シンボル(S)とPUSCHの長さ(L)が指示されてよい。ここで、指示された開始シンボル及び長さによって求めたPUSCHは、実際に送信する(actual)PUSCHではなく臨時に求めたPUSCHであり、名目(nominal)PUSCHと呼ぶ。また、端末は、TDRAフィールドによって、前記指示された名目PUSCHの名目反復回数(N)が指示されてよい。端末は、TDRAフィールドで指示された名目PUSCHを含めて名目反復回数(N)個の名目PUSCHを決定できる。ここで、名目反復回数(N)個の名目PUSCHの長さはLであって、互いに同一であり、名目PUSCH間には別途のシンボルがないため、時間軸で連続している。
端末は、前記名目PUSCHから、実際に送信する(actual)PUSCHを決定できる。一つの名目PUSCHは、1個又は複数個の実際に送信する(actual)PUSCHと決定されてよい。端末は基地局から、PUSCH反復送信タイプBで使用できないシンボルが指示又は設定されてよい。これを無効シンボル(invalid symbol)と呼ぶ。端末は、名目PUSCHから無効シンボルを除外してよい。前述したように、名目PUSCHはシンボルに連続して決定されるが、無効シンボルを除外する場合に不連続に決定されてよい。実際に送信する(actual)PUSCHは、無効シンボルを除外した一つの名目PUSCHにおいて連続したシンボルと決定されてよい。ここで、連続したシンボルがスロットの境界を越える場合に、その境界を基準にして、実際に送信する(actual)PUSCHは分けられて決定されてよい。
参考として、無効シンボルは、少なくとも基地局が端末に構成したDLシンボルを含むことができる。
例えば、図25(b)を参照すると、端末は、1番目のスロット(スロットn)の12番目のOFDMシンボルから5シンボル長のPUSCH送信がスケジュールされ、4回のタイプB反復送信が指示されたと仮定しよう。名目PUSCHは次の通りである。1番目の名目PUSCH(nominal#1)は、シンボル(n,11)、シンボル(n,12)、シンボル(n,13)、シンボル(n+1,0)、シンボル(n+1,1)を含む。2番目の名目PUSCH(nominal#2)は、シンボル(n+1,2)、シンボル(n+1,3)、シンボル(n+1,4)、シンボル(n+1,5)、シンボル(n+1,6)を含む。3番目の名目PUSCH(nominal#3)は、シンボル(n+1,7)、シンボル(n+1,8)、シンボル(n+1,9)、シンボル(n+1,10)、シンボル(n+1,11)を含む。4番目の名目PUSCH(nominal#4)は、シンボル(n+1,12)、シンボル(n+1,13)、シンボル(n+2,0)、シンボル(n+2,1)、シンボル(n+2,2)を含む。ここで、シンボル(n,k)は、スロットnのシンボルkを表す。シンボルkインデックスは、一般CP(normal CP)では0から始って13までであり、拡張CPでは0から11までである。
無効シンボルは、スロットn+1のシンボル6とシンボル7に設定又は指示されたと仮定しよう。基地局から設定又は指示された無効シンボルによって2番目の名目PUSCH(nominal#2)の最後のシンボルは除外され、3番目の名目PUSCH(nominal#3)の最初のシンボルは除外される。
スロット境界によって、1番目の名目PUSCH(nominal#1)は、2つの実際に送信する(actual)PUSCH(actual#1とactual#2)に分けられる。2番目の名目PUSCH(nominal#2)と3番目の名目PUSCH(nominal#3)は、無効シンボルを除外した連続したシンボルをまとめてそれぞれ一つの実際に送信する(actual)PUSCH(actual#3とactual#4)に分ける。最後に、4番目の名目PUSCH(nominal#4)はスロット境界によって2つの実際に送信する(actual)PUSCH(actual#5とactual#6)に分けられる。端末は、実際に送信する(actual)PUSCHを最終的に送信する。
一つの実際に送信する(actual)PUSCHは、少なくとも一つのDMRSシンボルを含まなければならず、PUSCH反復送信タイプBが設定されたとき、全長が1シンボルである実際に送信する(actual)PUSCHは送信しないで省略されてよい。これは、いずれか1シンボルである実際に送信する(actual)PUSCHは、DMRS以外の他の情報を送信できないためである。
周波数領域で多様化利得(diversity gain)を得るために、端末は、周波数ホッピング(frequency hopping)が設定されてよい。
PUSCH反復送信タイプAの場合に、周波数ホッピングは、スロット内で周波数ホッピングを行うスロット内周波数ホッピングと、スロットごとに周波数ホッピングを行うスロット間周波数ホッピングのうち一つが端末に設定されてよい。端末にスロット内周波数ホッピングが設定されると、端末は、PUSCHを送信するスロットにおいてPUSCHを時間領域で二分割し、半分はスケジュールされたPRBで送信し、残り半分は、スケジュールされたPRBにオフセット値を足したPRBで送信する。このとき、オフセット値は上位レイヤで活性(active)BWPサイズによって2個又は4個の値が設定され、そのうち一つの値がDCIで端末に指示されてよい。端末にスロット間周波数ホッピングが設定されると、スロットインデックスが偶数であるスロットにおいて、スケジュールされたPRBでPUSCHを送信し、奇数番目のスロットにおいて、スケジュールされたPRBにオフセット値を足したPRBでPUSCHを送信する。
PUSCH反復送信タイプBの場合に、周波数ホッピングは、名目PUSCH境界で周波数ホッピングを行う反復間(inter-repetition)周波数ホッピングと、毎スロットごとに周波数ホッピングを行うスロット間(inter-slot)周波数ホッピングのうち一つが設定されてよい。端末に反復間周波数ホッピングが設定されると、端末は、奇数番目の名目PUSCHに対応する実際に送信する(actual)PUSCHは、スケジュールされたPRBで送信し、偶数番目の名目PUSCHに対応する実際に送信する(actual)PUSCHは、スケジュールされたPRBにオフセット値を足したPRBで送信する。このとき、オフセット値は、上位レイヤで活性(active)BWPサイズによって2個又は4個の値が設定され、そのうち一つの値がDCIによって端末に指示されてよい。端末にスロット間周波数ホッピングが設定されると、スロットインデックスが偶数であるスロットの実際に送信する(actual)PUSCHは、スケジュールされたPRBで送信され、奇数番目のスロットの実際に送信する(actual)PUSCHは、スケジュールされたPRBにオフセット値を足したPRBで送信される。
端末は、PUSCH反復送信をする際に、特定スロットでPUSCHの送信のためにスケジュールされたシンボルが、半静的に構成されたDLシンボルやSS/PBCHブロックの受信のために設定されたシンボル位置と重なると、当該スロットで重なるPUSCHを送信しなく、次のスロットに送信を延期しない。
以下、図26を用いて、端末が物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)を送信する方法に関して説明する。
図26は、物理上りリンク制御チャネルのスケジューリングを示す図である。
図26を参照すると、端末が、物理上りリンク制御チャネルをスケジュールするDCIフォーマット1_0、1_1、又は1_2を受信した場合に、端末は、スケジュールされた上りリンク制御チャネルを送信しなければならない。前記物理上りリンク制御チャネルは、上りリンク制御情報(uplink control information,UCI)を含むことができ、UCIは、HARQ-ACK、SR、CSI情報を含むことができる。前記HARQ-ACK情報は、2種類のチャネルの受信成否に対するHARQ-ACK情報であってよい。第1種類として、前記DCIフォーマット1_0、1_1、又は1_2で物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)がスケジュールされると、その物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)の受信成否に対するHARQ-ACKであってよい。第2種類として、前記DCIフォーマット1_0、1_1、又は1_2が半静的物理下りリンク共有チャネル(SPS PDSCH)の解除を指示するDCIであると、前記DCIフォーマット1_0、1_1、又は1_2の受信成否に対するHARQ-ACKであってよい。
HARQ-ACKを伝達するPUCCHを送信するために、前記DCIフォーマット1_0、1_1、又は1_2に含まれたPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子フィールドは、スケジュールされた上りリンク制御チャネルを送信しなければならないスロットの情報に対する値であるK1値を指示できる。ここで、K1の値は、負でない整数値であってよい。DCIフォーマット1_0のK1値は、{0,1,2,3,4,5,6,7}のうち一つの値を指示できる。DCIフォーマット1_1又は1_2で指示可能なK1値は、上位層で構成或いは設定されてよい。
端末は、第1種類のHARQ-ACK情報を含む上りリンク制御チャネルを送信するスロットは、次のように決定できる。端末は、前記HARQ-ACK情報と対応する物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)の最後のシンボルと重なる上りリンクスロットを判定できる。前記上りリンクスロットのインデックスをmとすれば、端末が前記HARQ-ACK情報を含む物理上りリンク制御チャネルを送信する上りリンクスロットは、m+K1であってよい。ここで、上りリンクスロットのインデックスは、上りリンク制御チャネルが送信される上りリンクBWPの副搬送波間隔にしたがう値である。
参考として、端末に下りリンクスロット集成(slot aggregation)が設定されると、前記終わるシンボルは、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)が受信されるスロットのうち最後のスロット内でスケジュールされたPDSCHの最後のシンボルを示す。
図26を参照すると、PDCCHが受信されるDL BWPの副搬送波間隔、PDSCHがスケジュールされたDL BWPの副搬送波間隔、及びPUCCHが送信されるUL BWPの副搬送波間隔が同一であると仮定しよう。基地局から端末がPDSCHとPUCCHをスケジュールするPDCCHをスロットnで受信し、前記PDCCHが伝達するDCIで指示するK0=2及びK1=3を仮定しよう。PDSCHの最後のシンボルの受信がスロットn+K0、すなわちn+2で終わると、端末は、当該PDSCHのHARQ-ACKをスロットn+2+K1、すなわち、n+5でPUCCHを介して送信しなければならない。
NRシステムにおいて広いカバレッジの確保のために、端末がロング(long)PUCCH(PUCCHフォーマット1、3、4)を2、4、又は8個のスロットで反復送信するように設定されてよい。端末がPUCCHを反復送信するように設定されると、同じUCIが毎スロットで反復送信される。これに関して図27を参照して説明される。
図27は、物理上りリンク制御チャネルの反復送信を示す図である。
図27を参照すると、スロットnでPDSCHの受信が終わり、K1=2のとき、端末は、スロットn+K1、すなわちn+2でPUCCHを送信する。この時、PUCCHに対する反復送信回数が端末にNrepeat
PUCCH=4と構成及び設定されていれば、スロットn+2からスロットn+5までPUCCHを反復送信する。反復送信されるPUCCHのシンボル構成は同一である。すなわち、反復送信されるPUCCHは、各スロットにおいて同じシンボルから始まり、同じ数のシンボルで構成される。
周波数領域で多様化利得(diversity gain)を得るために、端末は、周波数ホッピングが設定されてよい。周波数ホッピングは、スロット内で周波数ホッピングを行うスロット内周波数ホッピングと、スロットごとに周波数ホッピングを行うスロット間周波数ホッピングが設定されてよい。端末にスロット内(intra-slot)周波数ホッピングが設定されると、端末は、PUCCHを送信するスロットでPUCCHを時間領域で二分割し、半分は第1PRBで送信し、残り半分は、スケジュールされた第2PRBで送信する。このとき、第1PRBと第2PRBは、PUCCHリソースを設定する上位レイヤで端末に設定されてよい。端末にスロット間周波数ホッピングが設定されると、スロットのインデックスが偶数であるスロットにおいて第1PRBでPUCCHを送信し、スロットのインデックスが奇数であるスロットにおいて第2PRBでPUCCHを送信する。
端末は、PUCCH反復送信をする時に、特定スロットでPUCCHを送信しなければならないシンボルが、半静的に構成されたDLシンボルやSS/PBCHブロックの受信のために設定されたシンボル位置と重なると、当該スロットでPUCCHを送信せず、次のスロットに送信を延期し、当該スロットで半静的に構成されたDLシンボルやSS/PBCHブロックの受信のために設定されたシンボル位置とPUCCHシンボルが重ならない場合に、PUCCHを送信する。
端末は、PUSCH又はPUCCHを送信する時に、周波数ダイバーシチ利得(frequency diversity gain)を得るために周波数ホッピング方式を用いて送信することができる。ここで、周波数ホッピング方式とは、第0PRBセットでPUSCH又はPUCCHを送信し、第1PRBセットでPUSCH又はPUCCHを送信することをいう。参考として、本発明の説明において、第0PRBセットで送信されるPUSCH又はPUCCHをホップ0(hop0)と呼び、第1PRBセットで送信されるPUSCH又はPUCCHをホップ1(hop1)と呼ぶ。本発明では最大で2個のホップ(hop0とhop1)のみを述べるが、前記ホップの数はさらに増えてもよい。
端末がPUSCH又はPUCCHを送信する時に、ホップ0(hop0)の第0PRBセットとホップ1(hop1)の第1PRBセットを決定する方法は次の通りである。
RRC連結以前PUCCHの場合は、次のように決定できる。参考として、RRC連結以前PUCCHは、Msg4を含むPDSCHの受信成功応答であるHARQ-ACKを送信するPUCCHである。
端末は、16個のPUCCHリソースのうち一つのPUCCHリソースを選択する。このとき、選択は、PUCCHをスケジュールするDCIフォーマットに含まれたPUCCHリソース指示子又は前記DCIフォーマットが受信されたCCE(control channel element)のインデックスに基づいて決定する。前記選択されたPUCCHリソースのインデックスは、rPUCCHとすれば、0、1、...、15のうち一つの値を有し得る。
仮にrPUCCHが0、1、...、7のうち一つの値であれば、選択されたPUCCHリソースのホップ0(hop0)の第0PRBセットのインデックスは
であり、ホップ1(hop1)の第1PRBセットのインデックスは
である。仮にrPUCCHが8、9、...、15のうち一つの値であれば、選択されたPUCCHリソースのホップ0(hop0)の第0PRBセットのインデックスは
であり、ホップ1(hop1)の第1PRBセットのインデックスは
である。
ここで、Nsize
BWPは、PUCCHを送信する活性BWPに含まれたPRBの数である。ここで、PUCCHがMsg4PDSCHのHARQ-ACKを送信する場合に、前記活性BWPは初期UL BWPである。この初期UL BWPは、端末がセル接続のためのUL BWPであり、SIB1(system information block)において構成される。NCSは、初期循環シフト(initial cyclic shift)インデックスの数であり、RBBWP
offsetと初期循環シフトインデックスは、表4の通りである。
ここで、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。参考として、PUCCHがMsg4PDSCHのHARQ-ACKを送信する場合に、前記活性BWPは初期UL BWPである。すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスは、初期UL BWPのインデックスと解釈される。
RRC連結以後PUCCHの場合は、次のように決定できる。
PUCCHのホップ0(hop0)の第0PRBセットの最も低いPRBのインデックスとホップ1(hop1)の第1PRBセットの最も低いPRBのインデックスは、端末にRRC信号でPUCCHリソースとして設定されていてよい。すなわち、端末は、一つのPUCCHリソースが指示される場合に、前記PUCCHリソースに設定されているホップ0(hop0)の第0PRBセットの最も低いPRBのインデックスとホップ1(hop1)の第1PRBセットの最も低いPRBのインデックスを用いて、ホップ0(hop0)とホップ1(hop1)を送信することができる。ここで、前記PRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、前記PRBのインデックスは、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。
PUSCHは、次のように決定できる。
端末は、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号を用いて、ホップ0(hop0)の第0PRBセットを決定できる。ここで、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号は、FDRA(frequency domain resource assignment)フィールドを含むことができる。前記FDRAフィールドは、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスと、連続したRBの数を含むことができる。ここで、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスは、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。端末は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを決定しなければならない。これは、次の式によって決定できる。
ここで、RBstart(0)は、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスを表し、RBstart(1)は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを表す。RBoffsetは、ホップ0(hop0)の第0PRBセットとホップ1(hop1)の第1PRBセットとのPRB間隔を表す。基地局は端末にRBoffsetを設定及び指示でき、前記RBoffsetの値は、0、1、...、NBWP
size-1のうち一つの値であってよい。NBWP
sizeは、端末の活性BWPに含まれたPRBの数を表す。前記式で求めたホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックス(RBstart(1))は、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。
PUSCHがMsg3を送信する時に、RBoffsetは、次のうち一つの値を有してよい。仮に初期UL BWPのサイズが50RBよりも少なければ、RBoffsetは、
のうち一つの値であってよく、初期UL BWPのサイズが50RBよりも大きければ、RBoffsetは
のうち一つの値であってよい。ここで、Msg3PUSCHの場合、初期UL BWPが活性BWPであるので、NBWP
sizeは、初期UL BWPが含むRBの数である。
上述した周波数ホッピング方式において、ホップ0(hop0)の第0PRBセットとホップ1(hop1)の第1PRBセットは活性BWP内で位置する。参考として、RRC連結以前のPUSCH(すなわち、Msg3PUSCH)とPUCCH(すなわち、Msg4PDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCH)の場合に、活性BWPは初期UL BWPである。しかし、端末は、次のような状況で活性BWP以外に周波数帯域で周波数ホッピングが必要であり得る。
- 第1例として、端末の支援するRFの帯域幅(bandwidth)が、セルの支援する帯域幅(bandwidth)よりも顕著に少ない場合である。例えば、図28を参照する。
図28は、周波数ホッピングを示す図である。
図28を参照すると、端末のRFの帯域幅(bandwidth)が最大20MHzまで支援し、セルが支援する帯域幅(bandwidth)が100MHzを支援するとしよう。端末のRFの帯域幅が最大20MHzまで支援するので、端末の活性BWPは最大で20MHzのみ支援できる。したがって、上記の方式によって周波数ホッピング方式を用いる場合に、得られる周波数ダイバーシチ利得(frequency diversity gain)が少ないことがある。
- 第2例として、端末の支援するRFの帯域幅(bandwidth)が小さくなくても、端末は、より低いエネルギー消耗のために活性BWPの帯域幅を小さく維持する必要がある。この場合、第1例と同様に上記の方式によって周波数ホッピング方式を用いる場合に、得られる周波数ダイバーシチ利得(frequency diversity gain)が少ないことがある。
上のように活性BWP内で周波数ホッピング方式で送信する方式を改善するために、次のような周波数ホッピング方式を考慮できる。
図29は、広帯域周波数ホッピングを示す図である。
図29(a)を参照すると、端末のホップ0(hop0)の第1PRBセットとホップ1(hop1)の第2PRBセットは、特定周波数よりも大きく離れてよい。この時、一つのホップは活性BWP内に位置してよい。より具体的には、ホップ0(hop0)の第0PRBセットは端末の活性BWP内に位置するが、ホップ1(hop1)の第1PRBセットは端末の活性BWPを離れた周波数帯域に位置してよい。逆に、ホップ1(hop1)の第1PRBセットは端末の活性BWP内に位置するが、ホップ0(hop0)の第0PRBセットは端末の活性BWPを離れた周波数帯域に位置してよい。他の例示として、図29(b)を参照すると、端末のホップ0(hop0)の第1PRBセットとホップ1(hop1)の第2PRBセットは特定周波数よりも大きく離れてよい。この時、2つのホップは活性BWPを離れた周波数帯域に位置してよい。より具体的には、ホップ0(hop0)の第0PRBセットとホップ1(hop1)の第1PRBセットは、端末の活性BWPを離れた周波数帯域に位置してよい。
図29の例示のように、端末が活性BWPを離れた周波数帯域で1つのホップ又は2つのホップを送信するためのシグナリング方式が開示される。
RRC連結以前PUCCHの場合は、次のように決定できる
仮にrPUCCHが0、1、...、7のうち一つの値であれば、選択されたPUCCHリソースのホップ0(hop0)の第0PRBセットのインデックスは
であり、ホップ1(hop1)の第1PRBセットのインデックスは
である。仮にrPUCCHが8、9、...、15のうち一つの値であれば、選択されたPUCCHリソースのホップ0(hop0)の第0PRBセットのインデックスは
であり、ホップ1(hop1)の第1PRBセットのインデックスは
である。ここでNBWP
sizeは、PUCCHを送信する特定BWPに含まれたPRBの数である。ここで、PUCCHがMsg4PDSCHのHARQ-ACKを送信する場合に、前記特定BWPは、一般端末の初期UL BWPである。一般端末の初期UL BWPは、一般端末のセル接続のためのUL BWPであり、SIB1(system information block)において構成される。参考として、上記の第1例又は第2例の端末は、一般端末の初期UL BWPよりも少ない帯域幅を有する活性BWPを有する。すなわち、端末は、自分が有し得る活性BWPの帯域幅よりも大きい帯域幅を基準にしてホップ0(hop0)の第0PRBセットとホップ1(hop1)の第1PRBセットを決定できる。ここで、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、特定BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、一般端末の初期UL BWPの最も低いPRBを示す。
RRC連結以後PUCCHの場合は、次のように決定できる。
PUCCHのホップ0(hop0)の第0PRBセットの最も低いPRBのインデックスとホップ1(hop1)の第1PRBセットの最も低いPRBのインデックスは、端末にRRC信号によってPUCCHリソースと設定されていてよい。すなわち、端末は、一つのPUCCHリソースが指示される場合に、前記PUCCHリソースに設定されているホップ0(hop0)の第0PRBセットの最も低いPRBのインデックスとホップ1(hop1)の第1PRBセットの最も低いPRBのインデックスを用いてホップ0(hop0)とホップ1(hop1)を送信できる。ここで、前記PRBのインデックスが0であれば、端末の特定BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、前記PRBのインデックスは、端末の特定BWPのインデックスと解釈される。ここで、特定BWPは、次のうち一つであってよい。
前記特定BWPの一例として、端末は、基地局から前記特定BWPが設定されてよい。端末は、基地局から前記特定BWPが始まるRBのインデックス、又は前記BWPが含むPRBの数が設定されてよい。この時、前記特定BWPの開始RBインデックスは、端末の活性BWPの開始RBインデックスに基づいて設定されてよい。すなわち、前記特定BWPの開始RBインデックスと端末の活性BWPの開始RBインデックスとの差が設定されてよい。
前記特定BWPの一例として、端末はセルの最大BWPを仮定することができる。セルの最大BWPは次のように定められてよい。端末は、セルの初期接続時に、セル共通(cell common)PRBインデックス0に該当するPRBの周波数位置が設定れる。前記セル共通PRBインデックス0から連続した275個のPRBをまとめてセルの最大BWPと判定できる。すなわち、いかなるBWPも前記セルの最大BWPに含まれる。このようにセルの最大BWPを用いることにより、基地局は端末にセルの任意の周波数でPUCCHを周波数ホッピングして送信できる。
前記特定BWPの一例として、端末は一般端末の初期UL BWPを用いることができる。一般端末の初期UL BWPは、一般端末のセル接続のためのUL BWPであり、SIB1(system information block)において構成される。参考として、上記の第1例又は第2例の端末は、一般端末の初期UL BWPよりも少ない帯域幅を有する活性BWPを有する。
PUSCHの場合は、次のように決定できる。
(1)第1実施例
図30は、本発明の一実施例に係る広帯域周波数ホッピングを示す図である。
図30を参照すると、端末はPUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号を用いてホップ0(hop0)の第0PRBセットを決定することができる。ここで、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号は、FDRA(frequency domain resource assignment)フィールドを含むことができる。前記FDRAフィールドは、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックス、及び連続したRBの数を含むことができる。ここで、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスは、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。端末は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを決定しなければならない。これは次の数学式によって決定できる。
ここで、RBstart(0)は、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスを表し、RBstart(1)は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを表す。RBoffsetは、ホップ0(hop0)の第0PRBセットとホップ1(hop1)の第1PRBセットとのPRB間隔を表す。基地局は端末にRBoffsetを設定及び指示でき、前記RBoffsetの値は、正数、0、又は負数のうち一つの値であってよい。より具体的には、RBoffsetの値は、-274、-273、...、0、...、273、274のうち一つの値であってよい。前記式で求めたホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックス(RBstart(1))は、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。仮に、求めたホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスが負数であれば、端末の活性BWPよりも低い周波数帯域のPRBを示す。例えば、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスが-Aであれば、端末の活性BWPの最も低いPRBよりA PRBさらに低いPRBを示す。
(2)第2実施例
図31は、本発明の他の実施例に係る広帯域周波数ホッピングを示す図である。
図31を参照すると、端末は、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号を用いてホップ0(hop0)の第0PRBセットを決定できる。ここで、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号は、FDRA(frequency domain resource assignment)フィールドを含むことができる。前記FDRAフィールドは、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックス、及び連続したRBの数を含むことができる。ここで、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスは、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。端末は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを決定しなければならない。これは、次の式によって決定できる。
ここで、RBstart(0)は、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスを表し、RBstart(1)は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを表す。RBoffsetは、ホップ0(hop0)の第0PRBセットとホップ1(hop1)の第1PRBセットとのPRB間隔を表す。基地局は端末にRBoffsetを設定及び指示できる。端末は、基地局からホップ1(hop1)の第1PRBセットが位置し得る特定BWPが設定されてよい。この特定BWPは、NVBWP
size個のPRBを含むことができる。前記特定BWPは、端末の活性BWPを含むことができる。RBoffset
VBWPは、端末の活性BWPの最も低いPRBのインデックスと前記特定BWPの最も低いインデックスとの差を表す。
前記式で求めたホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックス(RBstart(1))は、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。仮に、求めたホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスが負数であれば、端末の活性BWPよりも低い周波数帯域のPRBを示す。例えば、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスが-Aであれば、端末の活性BWPの最も低いPRBよりもA PRBさらに低いPRBを示す。
(3)第3実施例
図32は、本発明のさらに他の実施例に係る広帯域周波数ホッピングを示す図である。
図32を参照すると、上記の第1実施例又は第2実施例において端末はホップ0(hop0)の第0PRBセットとホップ1(hop1)の第1PRBセットの周波数位置を決定した。この時、端末の活性BWPは固定された。本発明の第3実施例において端末は活性BWPを周波数帯域で移す方法を提案する。端末は、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号を用いてホップ0(hop0)の第0PRBセットを決定できる。ここで、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号は、FDRA(frequency domain resource assignment)フィールドを含むことができる。前記FDRAフィールドは、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックス、及び連続したRBの数を含むことができる。ここで、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスは、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。端末は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを決定しなければならない。そのために、端末の活性BWPは周波数領域において次のように変更されてよい。
ここで、NBWP
start,μ(0)は、ホップ0(hop0)を送信した活性BWPの最も低いPRBインデックスを表し、NBWP
start,μ(1)は、ホップ1(hop1)を送信するための新しい活性BWPの最も低いPRBインデックスを表す。RBoffset
BWPは、ホップ0(hop0)を送信した活性BWPの最も低いPRBインデックスとホップ1(hop1)を送信するための新しい活性BWPの最も低いPRBインデックスとの間隔を表す。Ncell-BW
sizeは、セルが含むPRBの数である。ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBインデックスは次の通りである。
すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBインデックスとホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBインデックスとは同一である。しかし、ホップ0(hop0)を送信した活性BWPとホップ1(hop1)を送信した活性BWPと異なるので、互いに異なる周波数で2つのホップが送信される。すなわち、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の新しい活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスは、端末の新しい活性BWPのインデックスと解釈される。
(4)第4実施例
図33は、本発明の一実施例に係る広帯域周波数ホッピングを示す図である。
図33を参照すると、上記の第3実施例で端末は、活性BWPをRBoffset
BWP値によって周波数領域で移動した。第4実施例では、ホップ0(hop0)を第0活性BWPで送信し、ホップ1(hop1)を第2活性BWPに切り替えることによって周波数ホッピングを可能にする。端末は、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号を用いてホップ0(hop0)の第0PRBセットを決定できる。ここで、PUSCHをスケジュールするDCI又はPUSCHを活性化(activation)するDCI/RRC信号は、FDRA(frequency domain resource assignment)フィールドを含むことができる。前記FDRAフィールドは、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックス、及び連続したRBの数を含むことができる。ここで、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスが0であれば、端末の活性BWPの最も低いPRBを示す。すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが始まるRBのインデックスは、端末の活性BWPのインデックスと解釈される。端末は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを決定しなければならない。端末は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットが始まるRBのインデックスを決定するために第2活性BWPが指示又は設定されてよい。ここで、第2活性BWPは、ホップ0(hop0)が送信された活性BWPと少なくとも周波数領域が異なるか、搬送波間隔(サブキャリア spacing)が異なってよい。端末は、先に求めたFDRAフィールドが指示するRBの開始インデックスを第2活性BWPのインデックスと解釈して、ホップ1(hop1)の第1PRBセットの開始インデックスを求めることができる。ホップ1(hop1)の第1PRBセットが含むPRBの数は、ホップ0(hop0)の第0PRBセットが含むPRBの数と同一である。
上記の第1実施例又は第2実施例において端末は端末のRFの帯域幅外の周波数帯域でチャネル及び信号を送信する。この場合、端末のRFは、以前周波数帯域の送信から新しい周波数帯域の送信への移動が必要である。そのための時間を、RFスイッチングタイム(switching time)と呼ぶことができる。端末は、十分な時間のRFスイッチングタイムが必要である。すなわち、基地局は端末に十分のRFスイッチングタイムを保障しなければならない。
RFスイッチングタイムは、時間ユニットと与えられてよい。例えは、x ms(millisecond)又はx us(micro-second)と設定されてよい。又は、xサンプルと与えられてよい。このとき、1サンプルの時間長は、Ts(second)で表すと、その値はTs=1/(Δfref・Nf,ref))、Δfref=15・103Hz及びNf,ref=2048である。このとき、1サンプルの時間長は、Tc(second)で表すと、その値はTc=1/((Δfmax・Nmax))であり、Δfmax=480・103、Nf=4096である。
この時間は周波数帯域別に異なるように設定されてよい。端末は前記時間ユニットで与えられた値に該当するシンボル数を決定できる。例えば、前記与えられた値がx msであれば、端末は、前記x msを1シンボルの長さ(symbol_duration)で割ってx msに該当するシンボル数を決定できる。すなわち、シンボル数は、x ms/symbol_durationである。参考として、symbol_durationは次のように求めることができる。
一般CPを用いる場合に、OFDMシンボルの長さはシンボルごとに異なってよい。これは、CP(cyclic prefix)の長さが異なるためである。より具体的には、一般CPを用いる場合に、CPの長さは次のように表される。サブフレーム内のOFDMシンボルインデックスが0又は7*2μであれば、144*κ*2-μ+16*κであり、残りのOFDMシンボルインデックスであれば、144*κ*2-μである。ここで、μは副搬送波間隔構成であり、副搬送波間隔が15kHzであれば0であり、30kHzであれば1、60kHzであれば2、120kHzであれば3である。そして、κ=Ts/Tc=64である。
前記シンボル数を求めるためのsymbol_durationとして、前記シンボルの長さのうち短い長さを用いることができる。すなわち、symbol_durationは、144*κ*2-μ*Tc(second)である。このように短い長さを用いることは、RFスイッチングタイムを保障するための最小限のシンボルを求めるためである。
さらに他の例として、端末は、上りリンクチャネルを送信する時に、互いに異なる次のビームで送信してビームダイバーシチ(diversity)を得ることができる。この時、端末が第1ビームから第2ビームにビームを変更(switching)するための時間が必要である。これをビームスイッチングタイムと呼ぶことができる。端末は前記ビームスイッチングタイムを満たさなければならない。そのために、基地局は端末に、RFスイッチングタイムと類似にビームスイッチングに必要な時間を設定でき、端末は、ビームスイッチングタイムに必要なシンボルの数を決定できる。
以下、本発明の説明において、前記RFスイッチングタイム又はビームスイッチングタイムを保障するためのシンボルの数をGと表す。参考として、端末が周波数ホッピングによってRFスイッチングが必要であり、ビーム変更によってビームスイッチングが必要である場合に、前記G値は、RFスイッチングタイム又はビームスイッチングタイムの和又は最大値を基準にして決定されてよい。端末は、前記Gシンボルの間に上りリンク信号を送信することができない。
本発明で解決しようとする課題は、上りリンクチャネル又は信号を送信する時に、上りリンク信号/チャネルを送信できないG個のシンボル数を配置させる方法に関する。以下ではそのための方法が開示される。
また、本発明では、便宜上、周波数ホッピングの間にRFスイッチングタイムを満たすためにG個のシンボルを配置する方法について説明する。周波数ホッピングをビーム変更に代えて、ビームスイッチングタイムを満たすためにG個のシンボルを配置する方法と解釈されてもよい。
図34は、一例に係るPUSCH反復タイプBを示す図である。
図34を参照すると、端末は、スロット0のシンボル8(S=8)から長さが4(L=4)であるPUSCHを4回反復(K=4)するようにスケジュールされる。図34(a)に示すように、端末は、スロット0のシンボル8から4個のシンボルずつまとめて4個の名目反復(nominal repetition)を作ることができる。ここで、名目反復0は、スロット0のシンボル8、9、10、11を含み、名目反復1は、スロット0のシンボル12、13とスロット1のシンボル0、1を含み、名目反復2は、スロット1のシンボル2、3、4、5を含み、名目反復3は、スロット1のシンボル6、7、8、9を含む。
図34(b)に示すように、名目反復は、スロットの境界(図面には示されていないが、UL送信が有効でないシンボル周辺でも分割が発生し得る。)で分割され、1スロットで連続するシンボルをまとめて実際反復が生成されてよい。図34(b)を参照すると、名目反復1は、2つの実際反復(actual repetition)に分割されてよい。したがって、端末は、5個の実際反復でPUSCHを送信できる。より具体的には、実際反復0は、スロット0のシンボル8、9、10、11を含み、実際反復1は、スロット0のシンボル12、13を含み、実際反復2は、スロット1のシンボル0、1を含み、実際反復3は、スロット1のシンボル2、3、4、5を含み、実際反復4は、スロット1のシンボル6、7、8、9を含む。
以降の図面では実際反復のインデックスのみを表示する。すなわち、0と表示されていれば、実際反復0である。
図34で、端末は名目反復ごとに周波数ホッピングを行う。すなわち、偶数インデックスの名目反復は、ホップ0(hop0)の第0PRBセットで送信され、奇数インデックスの名目反復は、ホップ1(hop1)の第1PRBセットで送信される。本発明の説明の便宜のために、名目反復ごとに周波数ホッピングを行うとして説明するが、本発明の方式は、他の周波数ホッピング方式でも適用可能である。
端末は、周波数ホッピング時にRFスイッチングのためにG個のシンボルが必要である。すなわち、ホップ0(hop0)の第0PRBセットでの送信とホップ1(hop1)の第1PRBセットでの送信の間には、少なくともG個のシンボルが必要である。G個のシンボルを保障するための方式が開示される。本発明のPUSCH反復タイプBの第1実施例であり、図35を参照する。
図35は、本発明の一実施例によってタイプB PUSCH反復においてギャップシンボルを、前にある名目反復に配置したことを示す図である。
図35を参照すると、端末は、周波数ホッピング直前のG個のシンボルでPUSCHを送信せずに、ギャップ(gap)として用いることができる。図35(a)を参照すると、G=1の場合に、周波数ホッピング直前の1個のシンボルでPUSCHを送信せずに、RFスイッチングのためのギャップとして用いることができる。図35(b)を参照すると、G=2の場合に、周波数ホッピング直前の2個のシンボルでPUSCHを送信せずに、RFスイッチングのためのギャップとして用いることができる。名目反復0(スロット0のシンボル8、9、10、11)と名目反復1(スロット0のシンボル12、13とスロット1のシンボル0、1)との間では周波数ホッピングが起きる。したがって、本発明の実施例によって、周波数ホッピング直前の名目反復0の最後のG個のシンボルは、PUSCHを送信しないシンボルと判定できる。したがって、前記PUSCHを送信しないシンボルは、実際反復を定める時に除外されてよい(実際反復を決める時に、前記PUSCHを送信しないシンボルを無効シンボルと判定する)。
図35(a)を参照すると、G=1のとき、スロット0のシンボル11、スロット1のシンボル1、スロット1のシンボル5は、PUSCHを送信しないシンボルと判定されてよい。これにより、端末は、スロット0のシンボル8、9、10をまとめて実際反復0を構成し、スロット0のシンボル12、13をまとめて実際反復1を構成し、スロット1のシンボル2、3、4をまとめて実際反復2を構成し、スロット1のシンボル6、7、8、9をまとめて実際反復3を構成できる。参考として、スロット1のシンボル0は1シンボルであるため、PUSCHが送信されない。このシンボルをオーファンシンボル(orphan symbol)と呼ぶ。
図35(b)を参照すると、G=2のとき、スロット0のシンボル10、11、スロット1のシンボル0、1、スロット1のシンボル4、5は、PUSCHを送信しないシンボルと判定されてよい。これにより、端末は、スロット0のシンボル8、9をまとめて実際反復0を構成し、スロット0のシンボル12、13をまとめて実際反復1を構成し、スロット1のシンボル2、3をまとめて実際反復2を構成し、スロット1のシンボル6、7、8、9をまとめて実際反復3を構成できる。
本発明のPUSCH反復タイプBの第2実施例は、図36の通りである。
図36は、本発明の一実施例に係るタイプB PUSCH反復においてギャップシンボルを、後にある名目反復に配置したことを示す図である。
図36を参照すると、端末は、周波数ホッピング直後のG個のシンボルでPUSCHを送信せず、RFスイッチングのためのギャップ(gap)として用いることができる。図36(a)を参照すると、G=1の場合に、周波数ホッピング直後の1個のシンボルでPUSCHを送信しせずに、RFスイッチングのためのギャップとして用いることができる。図36(b)を参照すると、G=2の場合に、周波数ホッピング直後の2個のシンボルでPUSCHを送信しせずに、RFスイッチングのためのギャップとして用いることができる。名目反復0(スロット0のシンボル8、9、10、11)と名目反復1(スロット0のシンボル12、13とスロット1のシンボル0、1)との間では周波数ホッピングが起きる。したがって、本発明の実施例によって周波数ホッピング直後の名目反復1の先頭G個のシンボルはPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。したがって、前記PUSCHを送信しないシンボルが実際反復を定める時に除外されてよい(実際反復を定める時に、前記PUSCHを送信しないシンボルは無効シンボルと判定する)。
図36(a)を参照すると、G=1のとき、スロット0のシンボル12、スロット1のシンボル2、スロット1のシンボル6は、PUSCHを送信しないシンボルと判定されてよい。これにより、端末は、スロット0のシンボル8、9、10、11をまとめて実際反復0を構成し、スロット1のシンボル0、1をまとめて実際反復1を構成し、スロット1のシンボル3、4、5をまとめて実際反復2を構成し、スロット1のシンボル7、8、9をまとめて実際反復3を構成できる。参考として、スロット0のシンボル13は1シンボルであるため、PUSCHが送信されない。このシンボルをオーファンシンボルと呼ぶ。
図36(b)を参照すると、G=2のとき、スロット0のシンボル12、13、スロット1のシンボル2、3、スロット1のシンボル6、7は、PUSCHを送信しないシンボルと判定されてよい。これにより、端末はスロット0のシンボル8、9、10、11をまとめて実際反復0を構成し、スロット1のシンボル0、1をまとめて実際反復1を構成し、スロット1のシンボル4、5をまとめて実際反復2を構成し、スロット1のシンボル8、9をまとめて実際反復3を構成できる。
第2実施例は第1実施例と比較して、次のような長所がある。URLLCシステムのように低い遅延を要求するとき、可能な限り前の方(時間上前の時間)において多くのシンボルでPUSCHを送信することが好ましい。第1実施例と第2実施例の1番目の実際反復が含むシンボル数とを比較すると、第2実施例ではギャップとして用いるシンボルがないので、より多いシンボルでPUSCHを送信できる。したがって、基地局は、より早い時点にPUSCHを正しく受信する確率が高い。
しかし、第1実施例と第2実施例は、片方の名目反復でG個のシンボルをPUSCH送信に使用しないため、反復(repetition)間のシンボルの数が異なてくる。例えば、図35(b)で、実際反復0、1、2は2シンボルを占めるが、実際反復3は4シンボルを占める。したがって、反復間シンボルの数の差によってPUSCHの受信性能が劣化することがある。
本発明のPUSCH反復タイプBの第3実施例は、図37の通りである。
図37は、本発明の一実施例に係るタイプB PUSCH反復においてギャップシンボルを分散して配置したことを示す図である。
図37を参照すると、端末は、周波数ホッピング直前のf(G/2)個のシンボルでPUSCHを送信せず、周波数ホッピング直後のG-f(G/2)個のシンボルでPUSCHを送信しなくてよい。f(G/2)はfloor(G/2)、ceil(G/2)、round(G/2)のうち少なくとも一つである。すなわち、第3実施例では、周波数ホッピング直前の名目反復と直後の名目反復に、可能な限り、同一数のシンボルをPUSCH送信に用いないようにすることによって、反復間のシンボル数の差を減らすことができる。
図37を参照すると、G=2のとき、スロット0のシンボル11、12、スロット1のシンボル1、2、スロット1のシンボル5、6は、PUSCHを送信しないシンボルと判定されてよい。これにより、端末は、スロット0のシンボル8、9、10をまとめて実際反復0を構成し、スロット1のシンボル3、4をまとめて実際反復1を構成し、スロット1のシンボル7、8、9をまとめて実際反復2を構成できる。参考として、スロット0のシンボル13は1シンボルであるため、PUSCHが送信されない。また、スロット1のシンボル0は1シンボルであるため、PUSCHが送信されない。
図37を参照すると、第3実施例によって、端末の各r反復が有するシンボルの数は類似であることが確認できる。図37で、実際反復0と2は3個のシンボルを占め、実際反復1は2個のシンボルを占める。しかし、図37で、スロット0のシンボル13とスロット1のシンボル0はPUSCHが送信されないオーファンシンボルである。このため、PUSCHに用いられる総シンボルの数が減る。これを解決するための方法が必要である。
本発明のPUSCH反復タイプBの第4実施例として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボル数とを比較して、PUSCHを送信しないG個のシンボルを決定できる。ここで、より多い数を有する実際反復において優先的に一部又は全体シンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。具体的な方法は次の通りである。
第1方法として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボル数とを比較して、より多い数のシンボルを有する実際反復においてG個のシンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。ここで、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数をN1とし、周波数ホッピング直後の実際反復のシンボル数をN2とするとき、G個のシンボルは次のように決定されてよい。
- N1≧N2であれば、周波数ホッピング直前の実際反復の最後のG個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であれば、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと判定する。
第2方法として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数(N1)と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボル数(N2)とを比較して、より多い数のシンボルを有する実際反復において1個のシンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。仮に前記実際反復が周波数ホッピング直前の実際反復であれば、前記1個のシンボルは、前記実際反復の最後のシンボルであり、前記実際反復が周波数ホッピング直後の実際反復であれば、前記1個のシンボルは、前記実際反復の最初のシンボルである。この動作をG個のシンボルを求めるまで反復する。より具体的には、次のように求める。
- g1=0、g2=0としよう。
- g1+g2<Gであれば、次の過程を反復して行う。N1-g1≧N2-g2であれば、g1=g1+1である。N1-g1<N2-g2であれば、g2=g2+1である。
- 周波数ホッピング直前の実際反復の末尾g1個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- 周波数ホッピング直後の実際反復の先頭g2個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと判定する。
また、第3方法として、G個のシンボルは次のように決定されてよい。
- N1≧N2であり、N1-N2≧Gであれば、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1≧N2であり、N1-N2<Gであれば、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾N1-N2+f((G-(N1-N2))/2)個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定し、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G-(N1-N2)-f((G-(N1-N2))/2)個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であり、N2-N1≧Gであれば、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であり、N2-N1<Gであれば、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G-(N2-N1)-f((G-(N2-N1))/2)個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定し、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭N2-N1+f((G-(N2-N1))/2)個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
本発明のPUSCH反復タイプBの第4実施例は、図38の通りである。
図38は、本発明の一実施例に係るタイプB PUSCH反復において、多い数を持つ名目反復にギャップシンボルを配置したことを示す図である。
第1方法によれば、端末は、次のようにPUSCHが送信されないシンボルを判定する。まず、端末はG=0を仮定して(ギャップを考慮せずに)実際反復を求める。ここで求めた実際反復は、図34(b)の通りである。ここで求めた実際反復は中間過程であり、便宜上、中間(intermediate)実際反復と呼び、PUSCHが送信されないシンボルによる実際に送信した実際反復は、次のように求める。
図34(b)によって中間(intermediate)実際反復は5個であり、インデックスは0、1、2、3、4とする。中間(intermediate)実際反復0と1との間で周波数ホッピングが起き、中間(intermediate)実際反復2と3との間で周波数ホッピングが起き、中間(intermediate)実際反復3と4との間で周波数ホッピングが起きる。まず、時間上で最も前にある周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復0は、4個のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復1は2個のシンボルを含む。したがって、より多いシンボルを含む中間(intermediate)実際反復0の末尾G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。時間上その次にある周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復2は、2個のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復3は4個のシンボルを含む。したがって、より多いシンボルを含む中間(intermediate)実際反復3の先頭G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。最後に、時間上最後にある周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復3は、3個(図38(a)のG=1である場合)又は2個(図38(b)のG=2である場合)のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復4は、4個のシンボルを含む。したがって、より多いシンボルを含む中間(intermediate)実際反復4の先頭G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。端末は、中間(intermediate)実際反復において前記決定したPUSCHが送信されないシンボルを除外して実際反復を決定できる。
本発明のPUSCH反復タイプBの第4実施例によれば、より長い長さを有する実際反復において一部のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと判定する。したがって全体的に実際反復の長さが減る。これにより、一つの実際反復はより低いコードレートを有することができない。これを解決するための方法が必要である。
本発明のPUSCH反復タイプBの第5実施例として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボル数とを比較して、PUSCHを送信しないG個のシンボルを決定できる。ここで、より小さい数を有する実際反復において優先的に一部又は全体シンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。具体的な方法は次の通りである。
第1方法として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボル数とを比較して、より少ない数のシンボルを有する実際反復においてG個のシンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。ここで、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボルの数をN1とし、周波数ホッピング直後の実際反復のシンボルの数をN2とするとき、G個のシンボルは次のように決定されてよい。
- N1≧N2であれば、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であれば、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと判定する。
第2方法として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数(N1)と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボルの数(N2)とを比較して、より少ない数のシンボルを有する実際反復において1個のシンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。仮に前記実際反復が周波数ホッピング直前の実際反復であれば、前記1個のシンボルは前記実際反復の最後のシンボルであり、前記実際反復が周波数ホッピング直後の実際反復であれば、前記1個のシンボルは前記実際反復の最初のシンボルである。この動作をG個のシンボルを求めるまで反復する。より具体的には、次のように求める。
- g1=0、g2=0としよう。
- g1+g2<Gであれば、次の過程を反復して行う。N1-g1≧N2-g2であれば、g2=g2+1である。N1-g1<N2-g2であれば、g1=g1+1である。
- 周波数ホッピング直前の実際反復の末尾g1個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- 周波数ホッピング直後の実際反復の先頭g2個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
また、第3の方法として、G個のシンボルは次のように決定されてよい。
- N1≧N2であり、N2≧Gであれば、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1≧N2であり、N2<Gであれば、周波数ホッピング直後の実際反復の全てのN2個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定し、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G-N2個シンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であり、N1≧Gであれば、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であり、N1<Gであれば、周波数ホッピング直前の実際反復の全てのN1個シンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定し、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G-N1個シンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
本発明のPUSCH反復タイプBの第5実施例は、図39の通りである。
図39は、本発明の一実施例に係るタイプB PUSCH反復において、少ない数を持つ名目反復にギャップシンボルを配置したことを示す図である。
第1方法によれば、端末は、次のようにPUSCHが送信されないシンボルを判定する。まず、端末は、G=0を仮定して(ギャップを考慮せずに)実際反復を求める。ここで求めた実際反復は、図34(b)のようである。ここで求めた実際反復は中間過程であり、便宜上、中間(intermediate)実際反復と呼び、PUSCHが送信されないシンボルによる実際に送信した実際反復は、次のように求める。
図34(b)によって中間(intermediate)実際反復は5個であり、インデックスを0、1、2、3、4とする。中間(intermediate)実際反復0と1との間で周波数ホッピングが起き、中間(intermediate)実際反復2と3との間で周波数ホッピングが起き、中間(intermediate)実際反復3と4との間で周波数ホッピングが起きる。まず、時間上最も前にある周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復0は4個のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復1は2個のシンボルを含む。したがって、より少ないシンボルを含む中間(intermediate)実際反復1の先頭G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。時間上その次の周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復2は2個のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復3は4個のシンボルを含む。したがって、より少ないシンボルを含む中間(intermediate)実際反復2の末尾G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。最後に、時間上最も後にある周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復3は4個のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復4は4個のシンボルを含む。したがって、シンボルの数が同一であるので、前にある中間(intermediate)実際反復3の末尾G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。端末は、中間(intermediate)実際反復において前記決定したPUSCHが送信されないシンボルを除外して実際反復を決定できる。参考として、G=1の場合に、中間(intermediate)実際反復1と2はそれぞれ1個のシンボルを含む。したがって、前記1個のシンボルは、PUSCHが送信されないオーファンシンボルである。
図39を参照すると、端末は、より多いシンボルを含む実際反復においてPUSCHを送信することが確認できる。しかし、図39(a)によれば、少ない数のシンボルを含む中間(intermediate)実際反復においてG個のシンボルがPUSCH送信に用いられなくなると、残るシンボルが1個となってオーファンシンボルになり得る。このオーファンシンボルのため、PUSCH送信に用いられる全体シンボルの数が経てしまう。これを解決するための方法が必要である。
本発明のPUSCH反復タイプBの第6実施例として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボル数とを比較して、PUSCHを送信しないG個のシンボルを決定できる。ここで、より小さい数を有する実際反復において優先的に一部又は全体シンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。ただし、実際反復が2シンボルであれば、その実際反復ではPUSCHを送信しないシンボルをそれ以上判定せず、より多い数を有する実際反復においてPUSCHを送信しないシンボルを判定できる。具体的な方法は次の通りである。
第1方法として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボル数とを比較して、より少ない数のシンボルを有する実際反復においてG個のシンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。ここで、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボルの数をN1とし、周波数ホッピング直後の実際反復のシンボルの数をN2とするとき、G個のシンボルは次のように決定されてよい。
- N1≧N2であり、N2-G≧2であれば、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1≧N2であり、N2-G<2であれば、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭N2-2個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G-(N2-2)個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であり、N1-G≧2であれば、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であり、N1-G<2であれば、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾N1-2個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G-(N1-2)個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
第2方法として、端末は、周波数ホッピング直前の実際反復のシンボル数(N1)と周波数ホッピング直後の実際反復のシンボルの数(N2)とを比較して、より少ない数のシンボルを有する実際反復において1個のシンボルをPUSCHを送信しないシンボルと判定できる。仮に前記実際反復が周波数ホッピング直前の実際反復であれば、前記1個のシンボルは前記実際反復の最後のシンボルであり、前記実際反復が周波数ホッピング直後の実際反復であれば、前記1個のシンボルは前記実際反復の最初のシンボルである。この動作をG個のシンボルを求めるまで反復する。より具体的には、次のように求める。
- g1=0、g2=0としよう。
- g1+g2<Gであれば、次の過程を反復して行う。N1-g1≧N2-g2≧2であれば、g2=g2+1である。それとも、g1=g1+1である。
- 周波数ホッピング直前の実際反復の末尾g1個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- 周波数ホッピング直後の実際反復の先頭g2個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
また、第3の方法として、G個のシンボルは次のように決定されてよい。
- N1≧N2であり、N2-G≧2であれば、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1≧N2であり、N2-G<2であれば、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭N2-2個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定し、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G-(N2-2)個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であり、N1-G≧2であれば、周波数ホッピング直前の実際反復の末尾G個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
- N1<N2であり、N1-G<2であれば、周波数ホッピング直前の実際反復のN1-2個シンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定し、周波数ホッピング直後の実際反復の先頭G-(N1-2)個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと判定する。
本発明のPUSCH反復タイプBの第6実施例は、図40の通りである。
図40は、本発明の一実施例に係るタイプB PUSCH反復においてオーファンシンボルが発生しないようにギャップシンボルを配置したことを示す図である。
第1方法によれば、端末は次のようにPUSCHが送信されないシンボルを判定する。まず、端末はG=0を仮定して(ギャップを考慮せずに)実際反復を求める。ここで求めた実際反復は、図34(b)の通りである。ここで求めた実際反復は中間過程であり、便宜上、中間(intermediate)実際反復と呼び、PUSCHが送信されないシンボルによる実際に送信した実際反復は、次のように求める。
図34(b)によって中間(intermediate)実際反復は5個であり、インデックスを0、1、2、3、4とする。中間(intermediate)実際反復0と1との間で周波数ホッピングが起き、中間(intermediate)実際反復2と3との間で周波数ホッピングが起き、中間(intermediate)実際反復3と4との間で周波数ホッピングが起きる。まず、時間上最も前にある周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復0は4個のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復1は2個のシンボルを含む。したがって、より少ないシンボルを含む中間(intermediate)実際反復1が2個のシンボルを含むので、この中間(intermediate)実際反復はそれ以上、PUSCHが送信されないシンボルを含むことができない(含むと、オーファンシンボルが発生)。したがって、より多い数を含む中間(intermediate)実際反復0において末尾G個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと決定する。時間上その次の周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復2は2個のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復3は4個のシンボルを含む。より少ないシンボルを含む中間(intermediate)実際反復2が2個のシンボルを含むので、この中間(intermediate)実際反復はそれ以上、PUSCHが送信されないシンボルを含むことができない(含むと、オーファンシンボルが発生)。したがって、より多い数を含む中間(intermediate)実際反復3において末尾G個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと決定する。最後に、時間上最も後にある周波数ホッピングのためのギャップを決定する。中間(intermediate)実際反復3は、3個(図40(a)でG=1の場合)又は2個(図40(b)でG=2の場合)のシンボルを含み、中間(intermediate)実際反復4は4個のシンボルを含む。中間(intermediate)実際反復3が3個(図40(a)でG=1である場合)であれば、中間(intermediate)実際反復3の末尾G=1個のシンボルをPUSCHが送信されないシンボルと決定する。中間(intermediate)実際反復3が2個(図40(b)でG=2の場合)であれば、中間(intermediate)実際反復4の先頭G=2個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。
図40から、端末の送信する実際反復はそれ以上オーファンシンボルが無いことが確認できる。
本発明のPUSCH反復タイプBの第1~6実施例では、既に求めた名目反復又は実際反復において一部又は全体シンボルをPUSCH送信されないシンボルと決定した。しかし、この場合、端末が実際にPUSCH送信に用いるシンボルの数が減ることがある。このため、PUSCH送信の信頼度が減る。これを解決するための方式が開示される。
本発明のPUSCH反復タイプBの第7実施例によれば、端末はGシンボルを考慮して名目反復を決定できる。より具体的には、端末は、名目反復を決定するために基地局から最初の名目反復の開始シンボルインデックス(S)、名目反復が含むシンボルの数(L)、名目反復の数(K)値が指示又は設定される。端末は、最初の名目反復の開始シンボルインデックス(S)から始まってL個のシンボルをまとめて1番目の名目反復を作る。そして、その次のシンボルからL個のシンボルをまとめて2番目の名目反復を作る。このようにしてK個の名目反復が生成される。
仮に端末が周波数ホッピングの間にG個のシンボルでPUSCHが送信できないと、端末は、次のように名目反復を決定できる。端末は、最初の名目反復の開始シンボルインデックス(S)から始まってL個のシンボルをまとめて1番目の名目反復を作る。そして、最初の名目反復の次のシンボルからG個を、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。そして、その次のシンボルからL個のシンボルをまとめて2番目の名目反復を作る。そして、最初の名目反復の次のシンボルからG個を、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。このようにしてK個の名目反復が生成される。
図41は、本発明の一実施例に係るタイプB PUSCH反復において名目反復以後にギャップシンボルを追加したことを示す図である。
図41(a)を参照すると、S=8、L=4、K=4であり、G=1である。端末は、スロット0のシンボル8、9、10、11をまとめて1番目の名目反復を作る。そして、その次のG=1シンボル(スロット0のシンボル12)は、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。そして、端末はスロット0の13とスロット1のシンボル0、1、2をまとめて2番目の名目反復を作る。そして、その次のG=1シンボル(スロット1のシンボル3)をPUSCHが送信されないシンボルと決定する。そして、端末はスロット1のシンボル4、5、6、7をまとめて3番目の名目反復を作る。そして、その次のG=1シンボル(スロット1のシンボル8)をPUSCHが送信されないシンボルと決定する。最後に、端末は、スロット1のシンボル9、10、11、12をまとめて4番目の名目反復を作る。このようにして求めた名目反復は実際反復に分けられてよい。
図41(b)を参照すると、S=8、L=4、K=4であり、G=2である。端末は、スロット0のシンボル8、9、10、11をまとめて1番目の名目反復を作る。そして、その次のG=2シンボル(スロット0のシンボル12、13)は、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。そして、端末は、スロット1のシンボル0、1、2、3をまとめて2番目の名目反復を作る。そして、その次のG=2シンボル(スロット1のシンボル4、5)を、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。そして、端末は、スロット1のシンボル6、7、8、9をまとめて3番目の名目反復を作る。そして、その次のG=2シンボル(スロット1のシンボル10、11)を、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。最後に、端末はスロット1のシンボル12、13、スロット2のシンボル0、1をまとめて4番目の名目反復を作る。このようにして求めた名目反復は実際反復に分けられてよい。
本発明のPUSCH反復タイプBの第7実施例は、名目反復の間にPUSCHが送信されないシンボルを挿入した。しかし、名目反復のうち一部のシンボルは送信されなくてよい。例えば、無効ULシンボル(DLシンボル、SSBシンボル、CORESET#0シンボル、RRC信号で設定されたシンボル)は送信されない。又は、名目反復のシンボルのうち、1スロットで連続するシンボルの数が1個であれば、前記シンボルはオーファンシンボルであるため送信されない。したがって、名目反復の間に常にPUSCHが送信されないシンボルを挿入する必要はない。以下では、それを解決するための実施例が開示される。
本発明のPUSCH反復タイプBの第8実施例は、端末は、Gシンボル、無効ULシンボル、及びオーファンシンボルを考慮して名目反復と実際反復を決定することができる。より具体的には、仮に端末が周波数ホッピングの間にG個のシンボルにおいてPUSCHを送信できないと、端末は1番目の名目反復を決定できる。端末は、1番目の名目反復の開始シンボルインデックス(S)から始まってL個のシンボルをまとめて1番目の名目反復を作る。端末は、1番目の名目反復から実際反復を求める。そして、前記実際反復の最後のシンボル以後のG個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。そして、前記G個のシンボル以後のL個のシンボルをまとめて2番目の名目反復を決定できる。端末は、2番目の名目反復から実際反復を求める。端末は、求めた実際反復の最後のシンボル以後のG個のシンボルを、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。このようにしてK個の名目反復、及びそのK個の名目反復から実際反復を作る。
図42は、本発明の一実施例に係るタイプB PUSCH反復において無効ULシンボル、オーファンシンボルを考慮したギャップシンボルを示す図である。
図42(a)を参照すると、S=8、L=4、K=4であり、G=1である。端末は、スロット0のシンボル8、9、10、11をまとめて1番目の名目反復を作る。前記1番目の名目反復から実際反復が求められる。この実際反復は、スロット0のシンボル8、9、10、11を含む。その次のG=1シンボル(スロット0のシンボル12)は、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。そして、端末は、スロット0のシンボル13とスロット1のシンボル0、1、2をまとめて2番目の名目反復を作る。前記2番目の名目反復から実際反復が求められる。この実際反復は、スロット1のシンボル0、1を含む。参考として、スロット0のシンボル13はオーファンシンボルであるため、実際反復から除外され、スロット1のシンボル2は無効ULシンボルであるため、実際反復から除外される。したがって、前記実際反復の最後のシンボルはスロット1のシンボル1である。前記シンボル以後のG=1シンボル(スロット1のシンボル2)は、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。このようにしてK=4個の名目反復、及びそのK=4個の名目反復から実際反復を作る。
図42(b)を参照すると、S=8、L=4、K=4であり、G=2である。端末は、スロット0のシンボル8、9、10、11をまとめて1番目の名目反復を作る。前記1番目の名目反復から実際反復が求められる。この実際反復はスロット0のシンボル8、9、10、11を含む。その次のG=2シンボル(スロット0のシンボル12、13)は、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。そして、端末は、スロット1のシンボル0、1、2、3をまとめて2番目の名目反復を作る。前記2番目の名目反復から実際反復が求められる。この実際反復は、スロット1のシンボル0、1を含む。参考として、スロット1のシンボル2は無効ULシンボルであるため、実際反復から除外される。そして、スロット1のシンボル3はオーファンシンボルであるため、実際反復から除外される。したがって、前記実際反復の最後のシンボルは、スロット1のシンボル1である。前記シンボル以後のG=2シンボル(スロット1のシンボル2、3)は、PUSCHが送信されないシンボルと決定する。このようにしてK=4個の名目反復、及びそのK=4個の名目反復から実際反復を作る。
前述の本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更することなく別の具体的な形態として容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に述べた実施例はいずれの面においても例示的なもので、限定的でないものと理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に、分散していると説明されている構成要素も、結合した形態で実施されてもよい。
本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって定められ、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。