本明細書で使用する用語は、本発明における機能を検討することによって、可能であるものとして現在広く使用される一般的な用語を採用するが、その用語は、当業者の意図、慣習、および新たな技術の出現に応じて変更されることがある。さらに、特定の事例では、出願人によって任意に選択される用語があり、この場合、それらの意味は本発明の対応する説明部分において説明される。したがって、用語の名称だけでなく本明細書全体にわたる用語および内容の実質的な意味にも基づいて、本明細書で使用される用語が分析されるべきであることが、明らかにされることを意図する。
本明細書および以下の特許請求の範囲全体にわたって、要素が別の要素に「接続される」ことが記載されるとき、その要素は、他の要素に「直接接続されて」よく、または第3の要素を通じて他の要素に「電気的に接続されて」もよい。さらに、明示的にそれとは反対に記載されない限り、「備える」という語は、述べられる要素の包含を暗示するものとして理解され、別段に明記されていない限り、いかなる他の要素の除外も暗示するものとして理解されない。その上、特定のしきい値に基づく「以上の」または「以下の」などの限定は、いくつかの例示的な実施形態では、それぞれ、「上回る」または「下回る」と適宜に置換されてよい。
以下の技術は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)などの、様々なワイヤレスアクセスシステムにおいて使用され得る。CDMAは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)またはCDMA2000などのワイヤレス技術によって実装され得る。TDMAは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))/汎用パケット無線サービス(GPRS)/GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)などのワイヤレス技術によって実装され得る。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、発展型UTRA(E-UTRA)などのワイヤレス技術によって実装され得る。UTRAは、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の一部である。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)は、発展型UMTS地上波無線アクセス(E-UTRA)を使用する発展型UMTS(EUMTS)の一部であり、LTEアドバンスト(A)は、3GPP LTEの発展型バージョンである。3GPPニューラジオ(NR)は、LTE/LTE-Aとは別個に設計されたシステムであり、IMT-2020の要件である拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)、超高信頼および低レイテンシ通信(URLLC:ultra-reliable and low latency communication)、ならびにマッシブマシンタイプ通信(mMTC:massive machine type communication)サービスをサポートするためのシステムである。明瞭な説明のために、主に3GPP NRが説明されるが、本発明の技術的発想はそれらに限定されない。
本明細書において別段に規定されていない限り、基地局とは、3GPP NRにおいて規定さ
れるような次世代ノードB(gNB)を指してよい。さらに、別段に規定されていない限り、端末とは、ユーザ機器(UE)を指してよい。以下、説明の理解を助けるために、それぞれの内容を個別に実施例として区分して説明するが、各実施例は互いに組み合わせられて用いられてもよい。本開示において、端末の設定(configure)は、基地局による設定を表すことができる。具体的に、基地局は端末にチャネル又は信号を送信し、端末の動作又はワイヤレス通信システムで用いられるパラメータの値を設定することができる。
図1は、ワイヤレス通信システムにおいて使用されるワイヤレスフレーム構造の一例を示す。
図1を参照すると、3GPP NRシステムにおいて使用されるワイヤレスフレーム(または、無線フレーム)は、長さが10ms(ΔfmaxNf/100)*Tc)であってよい。加えて、ワイヤレスフレームは、サイズが等しい10個のサブフレーム(SF:subframe)を含む。本明細書では、Δfmax=480*103Hz、Nf=4096、Tc=1/(Δfref*Nf,ref)、Δfref=15*103Hz、かつNf,ref=2048である。1つのワイヤレスフレーム内の10個のサブフレームに、それぞれ0から9までの数が割り振られてよい。各サブフレームは長さが1msであり、サブキャリア間隔に従って1つまたは複数のスロットを含んでよい。より具体的には、3GPP NRシステムでは、使用され得るサブキャリア間隔は、15*2μkHzであり、μは、サブキャリア間隔構成としてμ=0,1,2,3,4という値を有することができる。すなわち、サブキャリア間隔に対して15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、および240kHzが使用され得る。長さが1msである1つのサブフレームは、2μ個のスロットを含んでよい。この場合、各スロットの長さは2-μmsである。1つのサブフレーム内の2μ個のスロットに、それぞれ0から2μ-1までの数が割り振られてよい。加えて、1つのワイヤレスフレーム内のスロットに、それぞれ0から10*2μ-1までの数が割り振られてよい。時間リソースは、ワイヤレスフレーム番号(ワイヤレスフレームインデックスとも呼ばれる)、サブフレーム番号(サブフレームインデックスとも呼ばれる)、およびスロット番号(または、スロットインデックス)のうちの少なくとも1つによって区別され得る。
図2は、ワイヤレス通信システムにおけるダウンリンク(DL)/アップリンク(UL)スロット構造の一例を示す。特に、図2は3GPP NRシステムの資源格子(resource grid)構造を示す。
具体的には、図2は、3GPP NRシステムのリソースグリッドの構造を示す。アンテナポート当り1つのリソースグリッドがある。図2を参照すると、スロットは、時間領域において複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(RB)を含む。OFDMシンボルはまた、1つのシンボルセクションを意味する。別段に規定されていない限り、OFDMシンボルは、単にシンボルと呼ばれることがある。1 RBは周波数領域において連続する12個のサブキャリアを含む。図2を参照すると、各スロットから送信される信号は、Nsize,μ
grid,x*NRB
sc本のサブキャリアおよびNslot
symb個のOFDMシンボルを含むリソースグリッドによって表されてよい。ここで、信号がDL信号であるときはx=DLであり、信号がUL信号であるときはx=ULである。Nsize,μ
grid,xは、μの構成要素であるサブキャリア間隔に従ってリソースブロック(RB)の個数を表し(xは、DLまたはULである)、Nslot
symbは、スロットの中のOFDMシンボルの個数を表す。NRB
scは、1つのRBを構成するサブキャリアの本数であり、NRB
sc=12である。OFDMシンボルは、多元接続方式に従って、巡回シフトOFDM(CP-OFDM:cyclic shift OFDM)シンボルまたは離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM:discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと呼ばれることがある。
1つのスロットの中に含まれるOFDMシンボルの個数は、巡回プレフィックス(CP:cyclic prefix)の長さに従って変わることがある。たとえば、ノーマルCPの場合には、1つのスロットは14個のOFDMシンボルを含むが、拡張CPの場合には、1つのスロットは12個のOFDMシンボルを含んでよい。特定の実施形態では、拡張CPは、60kHzサブキャリア間隔においてのみ使用され得る。図2において、説明の便宜上、1つのスロットは、例として14個のOFDMシンボルを用いて構成されるが、本開示の実施形態は、異なる個数のOFDMシンボルを有するスロットに、同様に適用され得る。図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数領域においてNsize,μ
grid,x*NRB
sc本のサブキャリアを含む。サブキャリアのタイプは、データ送信用のデータサブキャリア、基準信号の送信用の基準信号サブキャリア、およびガードバンドに分割され得る。キャリア周波数は、中心周波数(fc)とも呼ばれる。
1つのRBは、周波数領域においてNRB
sc(たとえば、12)本の連続したサブキャリアによって規定され得る。参考のために、1つのOFDMシンボルおよび1本のサブキャリアを用いて構成されたリソースは、リソース要素(RE:resource element)またはトーンと呼ばれることがある。したがって、1つのRBは、Nslot
symb*NRB
sc個のリソース要素を用いて構成され得る。リソースグリッドの中の各リソース要素は、1つのスロットの中で1対のインデックス(k,l)によって一意に規定され得る。kは、周波数領域において0からNsize,μ
grid,x*NRB
sc-1まで割振りられるインデックスであってよく、lは、時間領域において0からNslot
symb-1まで割振りられるインデックスであってよい。
UEが、基地局から信号を受信するために、または基地局へ信号を送信するために、UEの 時間/周波数は、基地局の時間/周波数に同期されてよい。これは、基地局およびUEが同期されていると、DL信号を復調するとともに適切な時間においてUL信号を送信するために必要な時間および周波数パラメータを、UEが決定できるからである。
時分割複信(TDD)すなわち不対スペクトルにおいて使用される無線フレームの各シンボルは、DLシンボル、ULシンボル、およびフレキシブルシンボルのうちの少なくとも1つを用いて構成され得る。周波数分割複信(FDD)すなわち対スペクトルにおいてDLキャリアとして使用される無線フレームは、DLシンボルまたはフレキシブルシンボルを用いて構成されてよく、ULキャリアとして使用される無線フレームは、ULシンボルまたはフレキシブルシンボルを用いて構成されてよい。DLシンボルでは、DL送信が可能であるがUL送信は不可能である。ULシンボルでは、UL送信が可能であるがDL送信は不可能である。フレキシブルシンボルは、信号に従ってDLまたはULとして使用されるべきと決定され得る。
各シンボルのタイプについての情報、すなわち、DLシンボル、ULシンボル、およびフレキシブルシンボルのうちのいずれか1つを表す情報が、セル固有または共通の無線リソース制御(RRC:radio resource control)信号を用いて構成され得る。加えて、各シンボルのタイプについての情報が、追加として、UE固有または専用のRRC信号を用いて構成され得る。基地局は、i)セル固有スロット構成の期間、ii)セル固有スロット構成の期間の冒頭からの、DLシンボルしか伴わないスロットの個数、iii)DLシンボルしか伴わないスロットの直後のスロットの最初のシンボルからのDLシンボルの個数、iv)セル固有スロット構成の期間の末尾からの、ULシンボルしか伴わないスロットの個数、およびv)ULシンボルしか伴わないスロットの直前のスロットの最後のシンボルからのULシンボルの個数を、セル固有RRC信号を使用することによって通知する。ここで、ULシンボルおよびDLシンボルのうちのどちらを用いても構成されないシンボルが、フレキシブルシンボルである。
シンボルタイプについての情報が、UE固有RRC信号を用いて構成されるとき、基地局は、フレキシブルシンボルがDLシンボルであるのかそれともULシンボルであるのかを、セル固有RRC信号の中でシグナリングし得る。この場合、UE固有RRC信号は、セル固有RRC信号を用いて構成されたDLシンボルまたはULシンボルを別のシンボルタイプに変更することができない。UE固有RRC信号は、スロットごとの対応するスロットのNslot
symb個のシンボルのうちのDLシンボルの個数、および対応するスロットのNslot
symb個のシンボルのうちのULシンボルの個数をシグナリングし得る。この場合、スロットのDLシンボルは、スロットの最初のシンボル~i番目のシンボルを用いて継続的に構成され得る。加えて、スロットのULシンボルは、スロットのj番目のシンボル~最後のシンボルを用いて継続的に構成され得る(ただし、i<j)。スロットの中で、ULシンボルおよびDLシンボルのうちのどちらを用いても構成されないシンボルが、フレキシブルシンボルである。
前記のようなRRC信号からなるシンボルのタイプをセミ-スタティック(semi-static)DL/UL構成と称する。上述したRRC信号からなるセミ-スタティックDL/UL構成において、フレキシブルシンボルは物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)で伝送されるダイナミックSFI(slot format information)を介して下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、またはフレキシブルシンボルに指示される。この際、RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルは、他のシンボルタイプに変更されない。表1は、基地局が端末に指示するダイナミックSFIを例示する。
表1において、Dは下りリンクシンボルを、Uは上りリンクシンボルを、Xはフレキシブルシンボルを示す。表1に示したように、一つのスロットで最大2回のDL/ULスイッチング(switching)が許容される。
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
UEの電源がオンにされるかまたはUEが新たなセルにキャンプオンする場合、UEは初期セル探索を実行する(S101)。具体的には、UEは、初期セル探索時にBSに同期し得る。このことのために、UEは、基地局から1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を受信して基地局に同期し得、セルIDなどの情報を取得し得る。その後、UEは、基地局から物理ブロードキャストチャネルを受信することができ、セルにおけるブロードキャスト情報を取得することができる。
初期セル探索の完了時に、UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)およびPDCCHの中の情報に従って物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信し、その結果、UEは、初期セル探索を通じて取得されたシステム情報よりも特有のシステム情報を取得することができる(S102)。ここで、UEが取得したシステム情報は、RRC(Radio Resource Control,RRC)において物理層(physical layer)でUEが正しく動作するためのセル-共通システム情報であり、リメイニングシステム情報(Remaining system information)又はシステム情報ブロック(System information blcok,SIB)1とも呼ばれる。
端末が基地局に最初にアクセスするか信号伝送のための無線資源がなければ(端末がRRC_IDLEモードであれば)、端末は基地局に対してランダムアクセス過程を行うS103乃至S106。まず、端末は物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel、PRACH)を介してプリアンブルを伝送しS103、基地局からPDCCH及び対応するPDSCHを介してプリアンブルに対するランダムアクセス応答(RAR)メッセージを受信するS104。この際、S103、S104のプリアンブルはメッセージ1(Msg1)で、前記ランダムアクセス応答は応答メッセージまたはメッセージ2(Msg2)で記述される。端末に有効なランダムアクセス応答が受信されれば、端末は基地局からPDCCHまたはPDSCHを介して伝達された上りリンクグラントで指示した物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を介して自らの識別子などを含むデータを基地局に伝送するS105。この際、S105の前記自らの識別子などを含むデータおよび前記データを含むPUSCHはメッセージ3(Msg3)で記述される。また、前記データを含むPUSCHはメッセージ3PUSCH(Msg3 PUSCH)で記述される。次に、端末は衝突を解決するために基地局の指示としてPDCCHの受信を待つ。端末が自らの識別子を介してPDCCHの受信に成功し、それに対応するPDSCHを受信したらS106、ランダムアクセス過程は終了される。この際、S106のPDCCH及びPDSCHはメッセージ4(Msg4)で記述される。端末はランダムアクセス過程の間、RRC階層で物理階層で端末が正しく動作するために必要な端末-特定システムを獲得する。端末がRRC階層から端末-特定システム情報を獲得したら、端末はRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に進入する。
RRC層は、端末とワイヤレス接続網(Radio Access Network,RAN)間の制御のためのメッセージ生成及び管理に用いられる。より具体的に、基地局と端末はRRC層において、セル内の全端末に必要なセルシステム情報の放送(broadcasting)、ページング(paging)メッセージの伝達管理、移動性管理及びハンドオーバー、端末の測定報告とそれに対する制御、端末能力管理及び機器管理を含む保管管理を行うことができる。一般に、RRC層で伝達する信号(以下、RRC信号)の更新(update)は、物理層における送受信周期(すなわち、transmission time interval,TTI)よりも長いので、RRC信号は、長い周期において変化せずに保持され得る。
上記で説明したプロシージャの後、UEは、PDCCH/PDSCHを受信し(S107)、一般的なUL/DL信号送信プロシージャとして物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信する(S108)。具体的には、UEは、PDCCHを通じてダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し得る。DCIは、UEに対するリソース割振り情報などの制御情報を含んでよい。また、DCIのフォーマットは、所期の使用に応じて変わってよい。UEがULを通じて基地局へ送信するアップリンク制御情報(UCI:uplinkcontrol information)は、DL/UL ACK/NACK信号、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)、プリコーディング行列インデックス(PMI:precoding matrix index)、ランクインジケータ(RI:rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、およびRIは、チャネル状態情報(CSI:channel state information)の中に含められてよい。3GPP NRシステムでは、UEは、上記で説明したHARQ-ACKおよびCSIなどの制御情報を、PUSCHおよび/またはPUCCHを通じて送信してよい。
図4a, 図4bは、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセス用のSS/PBCHブロックを示す。
電源がオンにされるか、または新たなセルにアクセスしたいとき、UEは、セルとの時間および周波数同期を取得し得、初期セル探索プロシージャを実行し得る。UEは、セル探索プロシージャ中にセルの物理セル識別情報Ncell
IDを検出し得る。このことのために、UEは、基地局から同期信号、たとえば、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)および2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)を受信し得、基地局に同期し得る。この場合、UEは、セル識別情報(ID)などの情報を取得することができる。
図4aを参照しながら、同期信号(SS:synchronization signal)がより詳細に説明される。同期信号は、PSSおよびSSSに分類され得る。PSSは、OFDMシンボル同期およびスロット同期などの、時間領域同期および/または周波数領域同期を取得するために使用され得る。SSSは、フレーム同期およびセルグループIDを取得するために使用され得る。図4aおよびTable 2(表 2)を参照すると、SS/PBCHブロックは、周波数軸における連続した20個のRB(=240本のサブキャリア)を用いて構成することができ、時間軸における連続した4個のOFDMシンボルを用いて構成することができる。この場合、SS/PBCHブロックの中で、PSSは最初のOFDMシンボルの中で送信され、SSSは第56~第182のサブキャリアを通じて3番目のOFDMシンボルの中で送信される。ここで、SS/PBCHブロックの最小のサブキャリアインデックスは、0から番号付けされる。PSSがその中で送信される最初のOFDMシンボルでは、基地局は、残りのサブキャリア、すなわち、第0~第55および第183~第239のサブキャリアを通じて信号を送信しない。加えて、SSSがその中で送信される3番目のOFDMシンボルでは、基地局は、第48~第55および第183~第191のサブキャリアを通じて信号を送信しない。基地局は、SS/PBCHブロックの中で上記の信号を除く残りのREを通じて物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)を送信する。
SSは、合計1008個の一意の物理レイヤセルIDが336個の物理レイヤセル識別子グループにグループ化されることを可能にし、各グループは、具体的には、各物理レイヤセルIDが1つの物理レイヤセル識別子グループの一部のみであることになるような、3個のPSSとSSSとの組合せを通じた3個の一意識別子を含む。したがって、物理レイヤセルID Ncell
ID=3N(1)
ID+N(2)
IDは、物理レイヤセル識別子グループを示す、0から335までにわたるインデックスN(1)
ID、および物理レイヤセル識別子グループの中の物理レイヤ識別子を示す、0から2までにわたるインデックスN(2)
IDによって、一意に規定され得る。UEは、PSSを検出し得、3個の一意物理レイヤ識別子のうちの1つを識別し得る。加えて、UEは、SSSを検出することができ、物理レイヤ識別子に関連付けられた336個の物理レイヤセルIDのうちの1つを識別することができる。この場合、PSSの系列dPSS(n)は次の通りである。
さらに、SSSの系列dSSS(n)は次の通りである。
長さが10msの無線フレームは、長さが5msの2つのハーフフレームに分割され得る。図4bを参照しながら、SS/PBCHブロックが各ハーフフレームの中で送信されるスロットの説明が行われる。SS/PBCHブロックが送信されるスロットは、事例A、B、C、D、およびEのうちのいずれか1つであってよい。事例Aでは、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({2,8}+14*n)番目のシンボルである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0または1である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1,2,3であってよい。事例Bでは、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4,8,16,20}+28*nである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1であってよい。事例Cでは、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({2,8}+14*n)番目のシンボルである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0または1である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1,2,3であってよい。事例Dでは、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({4,8,16,20}+28*n)番目のシンボルである。この場合、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0,1,2,3,5,6,7,8,10,11,12,13,15,16,17,18である。事例Eでは、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({8,12,16,20,32,36,40,44}+56*n)番目のシンボルである。この場合、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0,1,2,3,5,6,7,8である。
図5a, 図5bは、3GPP NRシステムにおいて制御情報および制御チャネルを送信するためのプロシージャを示す。図5aを参照すると、基地局は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)を用いてマスク(たとえば、XOR演算)された巡回冗長検査(CRC)を制御情報(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI))に追加し得る(S202)。基地局は、各制御情報の目的/ターゲットに従って決定されたRNTI値を用いてCRCをスクランブルし得る。1つまたは複数のUEによって使用される共通のRNTIは、システム情報RNTI(SI-RNTI:system information RNTI)、ページングRNTI(P-RNTI:paging RNTI)、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI:random access RNTI)、および送信電力制御RNTI(TPC-RNTI:transmit power control RNTI)のうちの少なくとも1つを含むことができる。加えて、UE固有のRNTIは、セル一時RNTI(C-RNTI:cell temporary RNTI)およびCS-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。その後、基地局は、チャネル符号化(たとえば、ポーラコーディング)を実行した後(S204)、PDCCH送信のために使用されるリソースの量に従ってレートマッチングを実行し得る(S206)。その後、基地局は、制御チャネル要素(CCE:control channel element)ベースのPDCCH構造に基づいてDCIを多重化し得る(S208)。加えて、基地局は、スクランブリング、変調(たとえば、QPSK)、インターリービングなどの追加のプロセスを、多重化されたDCIに適用し得(S210)、次いで、送信されるべきリソースにDCIをマッピングし得る。CCEは、PDCCHに対する基本リソース単位であり、1つのCCEは、複数(たとえば、6個)のリソース要素グループ(REG:resource element group)を含んでよい。1つのREGは、複数(たとえば、12個)のREを用いて構成され得る。1つのPDCCHに対して使用されるCCEの個数は、アグリゲーションレベルとして規定され得る。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16というアグリゲーションレベルが使用され得る。図5bは、CCEアグリゲーションレベル、およびPDCCHの多重化に関係する図であり、1つのPDCCHに対して使用されるCCEアグリゲーションレベルのタイプ、およびそれに従って制御エリアの中で送信されるCCEを示す。
図6は、3GPP NRシステムにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がその中で送信され得る制御リソースセット(コアセット)を示す。
コアセットは、PDCCH、すなわち、UE用の制御信号がその中で送信される時間周波数リソースである。加えて、後で説明されることになる探索空間が、1つのコアセットにマッピングされ得る。したがって、UEは、PDCCH受信を求めてすべての周波数帯域を監視するのではなく、コアセットとして指定された時間周波数領域を監視してよく、コアセットにマッピングされたPDCCHを復号し得る。基地局は、UEに対してセルごとに1つまたは複数のコアセットを構成し得る。コアセットは、時間軸上で3個までの連続したシンボルを用いて構成され得る。加えて、コアセットは、周波数軸上で6個の連続したPRBという単位で構成され得る。図6の実施形態では、コアセット#1は、連続したPRBを用いて構成され、コアセット#2およびコアセット#3は、連続しないPRBを用いて構成される。コアセットは、スロットの中の任意のシンボルの中に配置され得る。たとえば、図6の実施形態では、コアセット#1は、スロットの最初のシンボルにおいて開始し、コアセット#2は、スロットの5番目のシンボルにおいて開始し、コアセット#9は、スロットの9番目のシンボルにおいて開始する。
図7は、3GPP NRシステムにおいてPUCCH探索空間を設定するための方法を示す。
PDCCHをUEへ送信するために、各コアセットは少なくとも1つの探索空間を有してよい。本開示の実施形態では、探索空間とは、UEのPDCCHがそれを通じて送信されることが可能であるすべての時間周波数リソースのセット(以下で、PDCCH候補)である。探索空間は、3GPP NRのUEが共通に探索することを必要とされる共通の探索空間、および特定のUEが探索することを必要とされる端末固有またはUE固有の探索空間を含んでよい。共通探索空間の中で、UEは、同じ基地局に属するセルの中のすべてのUEが共通に探索するように設定されているPDCCHを監視し得る。加えて、UE固有探索空間は、UEが、UEに従って異なる探索空間位置において各UEに割り振られたPDCCHを監視するように、UEごとに設定され得る。UE固有探索空間の場合には、UE間の探索空間は、PDCCHがその中に割り振られる限定された制御エリアに起因して、部分的にオーバーラップされることがあり割り振られることがある。PDCCHを監視することは、探索空間の中でPDCCH候補を求めてブラインド復号することを含む。ブラインド復号が成功するとき、PDCCHが(首尾よく)検出/受信されていることが表現されてよく、ブラインド復号が失敗するとき、PDCCHが検出/受信されていないか、または首尾よく検出/受信されていないことが表現されてよい。
説明の便宜上、DL制御情報を1つまたは複数のUEへ送信するように1つまたは複数のUEに以前から知られているグループ共通(GC:group common)RNTIを用いてスクランブルされたPDCCHは、グループ共通(GC)PDCCHまたは共通PDCCHと呼ばれる。加えて、ULスケジューリング情報またはDLスケジューリング情報を特定のUEへ送信するように特定のUEがすでに知っている端末固有のRNTIを用いてスクランブルされたPDCCHは、UE固有PDCCHと呼ばれる。共通PDCCHは、共通探索空間の中に含まれてよく、UE固有PDCCHは、共通探索空間またはUE固有PDCCHの中に含まれてよい。
基地局は、送信チャネルであるページングチャネル(PCH:paging channel)およびダウンリンク共有チャネル(DL-SCH:downlink-shared channel)のリソース割振りに関係する情報(すなわち、DL許可)、またはアップリンク共有チャネル(UL-SCH:uplink-shared channel)およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)のリソース割振りに関係する情報(すなわち、UL許可)について、PDCCHを通じて各UEまたはUEグループにシグナリングし得る。基地局は、PCHトランスポートブロックおよびDL-SCHトランスポートブロックを、PDSCHを通じて送信してよい。基地局は、特定の制御情報または特定のサービスデータを除くデータを、PDSCHを通じて送信してよい。加えて、UEは、特定の制御情報または特定のサービスデータを除くデータを、PDSCHを通じて受信し得る。
基地局は、UE(1つまたは複数のUE)PDSCHデータが送信される先についての、また対応するUEによってPDSCHデータがどのように受信および復号されることになるのかについての情報を、PDCCHの中に含めてよく、そのPDCCHを送信してよい。たとえば、特定のPDCCH上で送信されるDCIが「A」というRNTIを用いてCRCマスクされ、DCIは、PDSCHが「B」という無線リソース(たとえば、周波数ロケーション)に割り振られることを示し、「C」という送信フォーマット情報(たとえば、トランスポートブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を示すと仮定しよう。UEは、UEが有するRNTI情報を使用してPDCCHを監視する。この場合、「A」のRNTIを使用してPDCCHのブラインド復号を実行するUEがある場合、そのUEは、PDCCHを受信し、受信されたPDCCH情報を通じて、「B」および「C」によって示されるPDSCHを受信する。
表3は、ワイヤレス通信システムにおいて使用される物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の一実施形態を示す。
PUCCHは、以下のUL制御情報(UCI)を送信するために使用され得る。
- スケジューリング要求(SR:Scheduling Request):UL UL-SCHリソースを要求するために使用される情報。
- HARQ-ACK:(DL SPS解放を示す)PDCCHへの応答、および/またはPDSCH上のDLトランスポートブロック(TB:transport block)への応答。HARQ-ACKは、PDCCH上またはPDSCH上で送信された情報が受信されているかどうかを示す。HARQ-ACK応答は、肯定的ACK(単に、ACK)、否定的ACK(以下で、NACK)、間欠送信(DTX:Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACKおよびACK/NACKと併用して使用される。概して、ACKはビット値1によって表されてよく、NACKはビット値0によって表されてよい。
- チャネル状態情報(CSI):DLチャネル上でのフィードバック情報。UEは、基地局によって送信されるCSI基準信号(RS)に基づいてそれを生成する。多入力多出力(MIMO)関連フィードバック情報は、ランクインジケータ(RI)およびプリコーディング行列インジケータ(PMI)を含む。CSIは、CSIによって示される情報に従ってCSI部分1およびCSI部分2に分割され得る。
3GPP NRシステムでは、様々なサービスシナリオ、様々なチャネル環境、およびフレーム構造をサポートするために、5つのPUCCHフォーマットが使用され得る。
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットのHARQ-ACK情報またはSRを送信することが可能なフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸上の1つまたは2つのOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つのRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルの中で送信されるとき、2つのシンボル上の同じ系列は、異なるRBを通じて送信されてよい。このとき、系列は、PUCCHフォーマット0に用いられる基本系列(base sequence)から巡回シフト(cyclic shift,CS)された系列でよい。このことを通じて、UEは、周波数ダイバーシティ利得を取得することができる。具体的に、端末は、MbitビットUCI(Mbit=1 or 2)によって巡回シフト(cyclic shift,CS)値mcsを決定できる。また、長さ12の基本系列を、定められたCS値mcsに基づいて、巡回シフトした系列を、1個のOFDMシンボル及び1個のRBの12個のREsにマッピングして送信することができる。端末にとって使用可能な巡回シフトの数が12個であり、Mbit=1である場合、1ビットUCI 0及び1は、それぞれ、巡回シフト値の差が6である2つの巡回シフトされた系列にマッピングされ得る。また、Mbit=2の場合、2ビットUCI 00、01、11、10は、それぞれ、巡回シフト値の差が3である4つの巡回シフトされた系列にマッピングされ得る。
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して伝送する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化される互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超えるUCIを配送し得る。PUCCHフォーマット2は、時間軸上の1つまたは2つのOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つまたは複数のRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルの中で送信されるとき、2つのOFDMシンボルを通じて異なるRBの中で送信される系列は、互いに同じであってよい。ここで、系列は、変調された複数の複素数値シンボルd(0),...,d(Msymbol-1)であってよい。ここで、MsymbolはMbit/2であってよい。このことを通じて、UEは、周波数ダイバーシティ利得を取得し得る。より具体的には、MbitビットのUCI(Mbit>2)が、ビットレベルスクランブルされ、QPSK変調され、1つまたは2つのOFDMシンボルのRBにマッピングされる。ここで、RBの個数は、1個~16個のうちの1つであってよい
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超えるUCIを配送し得る。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸上の連続したOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つのPRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4によって占有されるOFDMシンボルの個数は、4個~14個のうちの1つであってよい。具体的には、UEは、π/2-2位相シフトキーイング(BPSK)またはQPSKを用いてMbitビットのUCI(Mbit>2)を変調して、複素数値シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとき、Msymb=Mbitであり、QPSKを使用するとき、Msymb=Mbit/2である。UEは、PUCCHフォーマット3にブロック単位拡散を適用しなくてよい。しかしながら、UEは、PUCCHフォーマット4が2または4の多重化容量を有し得るような、長さが12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(すなわち、12本のサブキャリア)にブロック単位拡散を適用してよい。UEは、拡散信号に対して送信プリコーディング(または、DFTプリコーディング)を実行し、それを各REにマッピングして拡散信号を送信する。
この場合、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4によって占有されるRBの個数は、UEによって送信されるUCIの長さおよび最大コードレートに従って決定され得る。UEがPUCCHフォーマット2を使用するとき、UEは、PUCCHを通じてHARQ-ACK情報およびCSI情報を一緒に送信してよい。UEが送信し得るRBの個数が、PUCCHフォーマット2、またはPUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得るRBの最大個数よりも多いとき、UEは、UCI情報の優先度に従って、いくつかのUCI情報を送信することなく残りのUCI情報のみを送信してよい。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、スロットの中での周波数ホッピングを示すためのRRC信号を通じて構成され得る。周波数ホッピングが構成されるとき、周波数ホッピングされるべきRBのインデックスが、RRC信号を用いて構成され得る。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が、時間軸上のN個のOFDMシンボルを通じて送信されるとき、第1のホップはfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有してよく、第2のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有してよい。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットの中で繰り返し送信されるように構成され得る。この場合、PUCCHがその中で繰り返し送信されるスロットの個数Kは、RRC信号によって構成され得る。繰り返し送信されるPUCCHは、各スロットの中の定位置のOFDMシンボルにおいて開始しなければならず、長さが一定でなければならない。UEがその中でPUCCHを送信すべきスロットのOFDMシンボルのうちの1つのOFDMシンボルが、RRC信号によってDLシンボルとして示されるとき、UEは、対応するスロットの中でPUCCHを送信しなくてよく、PUCCHを送信するための次のスロットまでPUCCHの送信を遅延させてよい。
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末は、キャリア(又は、セル)の帯域幅よりも小さいか又は等しい帯域幅を用いて送受信を行うことができる。そのために、端末は、キャリアの帯域幅のうち、一部の連続した帯域幅で構成されたBWP(bandwidth part)が構成されてよい。TDDによって動作したり又はアンペアードスペクトル(unpaired spectrum)で動作する端末は、1キャリア(又は、セル)に最大で4個のDL/UL BWPペア(pairs)が構成されてよい。また、端末は一つのDL/UL BWPペア(pair)を活性化することができる。FDDによって動作したり又はペアードスペクトル(paired spectrum)で動作する端末は、ダウンリンクキャリア(又は、セル)に最大で4個のDL BWPが構成されてよく、アップリンクキャリア(又は、セル)に最大で4個のUL BWPが構成されてよい。端末は、各キャリア(又は、セル)ごとに1つのDL BWPとUL BWPを活性化することができる。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数リソースでは受信又は送信しなくて済む。活性化されたBWPを、アクティブBWPと呼ぶことができる。
基地局は端末に、構成されたBWPのうち活性化されたBWPを、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)で示すことができる。DCIで示されたBWPは活性化され、他の構成されたBWPは非活性化される。TDDで動作するキャリア(又は、セル)において、基地局は、端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCH又はPUSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPI(bandwidth part indicator)を含めることができる。端末は、PDSCH又はPUSCHをスケジュールするDCIを受信し、BPIに基づいて、活性化されるDL/UL BWPペアを識別することができる。FDDで動作するダウンリンクキャリア(又は、セル)では、基地局は、端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPIを含めることができる。FDDで動作するアップリンクキャリア(又は、セル)の場合、基地局は、端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPIを含めることができる。
図8は、キャリア集成を説明する概念図である。
するために、UEが、ULリソース(または、コンポーネントキャリア)および/またはDLリソース(または、コンポーネントキャリア)を用いて構成された複数の周波数ブロックまたはセル(論理的な意味での)を、1つの大きい論理的な周波数帯域として使用する方法である。1つのコンポーネントキャリアは、1次セル(PCell:Primary cell)もしくは2次セル(SCell:Secondary cell)、または1次SCell(PScell:Primary SCell)と呼ばれる用語で呼ばれることもある。しかしながら、以下では、説明の便宜上、「コンポーネントキャリア」という用語が使用される。
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例として、全体的なシステム帯域は、16個までのコンポーネントキャリアを含んでよく、各コンポーネントキャリアは、400MHzまでの帯域幅を有してよい。コンポーネントキャリアは、1本または複数本の物理的に連続したサブキャリアを含んでよい。コンポーネントキャリアの各々が、同じ帯域幅を有することが図8に示されるが、このことは一例にすぎず、各コンポーネントキャリアは異なる帯域幅を有してよい。また、各コンポーネントキャリアは、周波数軸において互いに隣接するものとして示されるが、図面は論理的な概念において示され、各コンポーネントキャリアは、互いに物理的に隣接してよく、または離間されてもよい。
各コンポーネントキャリアに対して、異なる中心周波数が使用され得る。また、物理的に隣接するコンポーネントキャリアにおいて1つの共通の中心周波数が使用され得る。図8の実施形態では、すべてのコンポーネントキャリアが物理的に隣接することを想定すると、すべてのコンポーネントキャリアにおいて中心周波数Aが使用され得る。さらに、それぞれのコンポーネントキャリアが互いに物理的に隣接しないことを想定すると、コンポーネントキャリアの各々において中心周波数Aおよび中心周波数Bが使用され得る。
全システム帯域がキャリアアグリゲーションによって拡張されるとき、各UEとの通信のために使用される周波数帯域は、コンポーネントキャリアの単位で規定され得る。UE Aは、全システム帯域である100MHzを使用してよく、すべての5つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行する。UE B1~B5は、20MHz帯域幅のみを使用することができ、1つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行することができる。UE C1およびC2は、40MHz帯域幅を使用してよく、それぞれ、2つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行する。図8の実施例では、UEC1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、UEC2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
図9は、単一キャリア通信および複数キャリア通信を説明するための図である。具体的には、図9(a)は、シングルキャリアサブフレーム構造を示し、図9(b)は、マルチキャリアサブフレーム構造を示す。
図9(a)を参照すると、FDDモードにおいて、一般的なワイヤレス通信システムは、データ送信またはデータ受信を、それらに対応する1つのDL帯域および1つのUL帯域を通じて実行し得る。別の特定の実施形態では、TDDモードにおいて、ワイヤレス通信システムは、時間領域において無線フレームをUL時間単位およびDL時間単位に分割してよく、UL/DL時間単位を通じてデータ送信またはデータ受信を実行してよい。図9(b)を参照すると、3つの20MHzコンポーネントキャリア(CC:component carrier)は、60MHzの帯域幅がサポートされ得るようにULおよびDLの各々にアグリゲートされ得る。各CCは、周波数領域において互いに隣接してよく、または隣接しなくてもよい。図9(b)は、UL CCの帯域幅およびDL CCの帯域幅が同一かつ対称である事例を示すが、各CCの帯域幅は独立して決定され得る。加えて、UL CCおよびDL CCの個数が異なる非対称キャリアアグリゲーションが可能である。RRCを通じて特定のUEに割り振られた/構成されたDL/UL CCは、特定のUEのサービングDL/UL CCと呼ばれることがある。
基地局は、UEのサービングCCの一部もしくは全部をアクティブ化すること、または一部のCCを非アクティブ化することによって、UEとの通信を実行してよい。基地局は、アクティブ化/非アクティブ化されるべきCCを変更することができ、アクティブ化/非アクティブ化されるべきCCの数を変更することができる。基地局が、UEにとって利用可能なCCをセル固有またはUE固有であるものとして割り振る場合、UEに対するCC割振りが完全に再構成されないか、またはUEがハンドオーバされない限り、割り振られたCCのうちの少なくとも1つは非アクティブ化され得る。UEによって非アクティブ化されない1つのCCは、1次CC(PCC:Primary CC)または1次セル(PCell)と呼ばれ、基地局が自由にアクティブ化/非アクティブ化できるCCは、2次CC(SCC:Secondary CC)または2次セル(SCell)と呼ばれる。
一方、3GPP NRは、セルが無線リソースを管理するという概念を使用する。セルは、DLリソースとULリソースとの組合せ、すなわち、DL CCとUL CCとの組合せとして規定される。セルは、DLリソースのみ、またはDLリソースとULリソースとの組合せを用いて構成され得る。キャリアアグリゲーションがサポートされるとき、DLリソース(すなわち、DL CC)のキャリア周波数とULリソース(すなわち、UL CC)のキャリア周波数との間の連係が、システム情報によって示されてよい。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を指す。PCCに対応するセルはPCellと呼ばれ、SCCに対応するセルはSCellと呼ばれる。DLにおけるPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、ULにおけるPCellに対応するキャリアはUL PCCである。同様に、DLにおけるSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、ULにおけるSCellに対応するキャリアはUL SCCである。UE能力に従って、サービングセルは、1つのPCellおよび0個以上のSCellを用いて構成され得る。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションに対して構成されないかまたはキャリアアグリゲーションをサポートしないUEの場合には、PCellのみを用いて構成された1つのサービングセルしかない。
上述のように、キャリアアグリゲーションにおいて使用される「セル」という用語は、1つの基地局または1つのアンテナグループによって通信サービスが提供されるいくつかの地理的エリアを指す「セル」という用語とは区別される。すなわち、1つのコンポーネントキャリアは、スケジューリングセル、スケジュールドセル、1次セル(PCell)、2次セル(SCell)、または1次SCell(PScell)と呼ばれることもある。しかしながら、いくつかの地理的エリアを指すセルとキャリアアグリゲーションのセルとの間で区別するために、本開示では、キャリアアグリゲーションのセルはCCと呼ばれ、地理的エリアのセルはセルと呼ばれる。
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される一例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されると、第1のCCを通じて送信される制御チャネルが、キャリアインジケータフィールド(CIF:carrier indicator field)を使用して、第1のCCまたは第2のCCを通じて送信されるデータチャネルをスケジュールし得る。CIFはDCIの中に含まれる。言い換えれば、スケジューリングセルが設定され、スケジューリングセルのPDCCHエリアの中で送信されるDL許可/UL許可が、スケジュールドセルのPDSCH/PUSCHをスケジュールする。すなわち、複数のコンポーネントキャリアに対する探索エリアが、スケジューリングセルのPDCCHエリアの中に存在する。PCellは、基本的にスケジューリングセルであってよく、特定のSCellが、上位レイヤによってスケジューリングセルとして指定され得る。
図10の実施形態では、3つのDL CCがマージされることが想定される。ここで、DLコンポーネントキャリア#0がDL PCC(または、PCell)であり、DLコンポーネントキャリア#1およびDLコンポーネントキャリア#2がDL SCC(または、SCell)であることが想定される。加えて、DL PCCが、CCを監視するPDCCHに設定されることが想定される。クロスキャリアスケジューリングがUE固有(または、UEグループ固有もしくはセル固有)の上位レイヤシグナリングによって構成されないとき、CIFが無効にされ、各DL CCは、NR PDCCH規則(非クロスキャリアスケジューリング、自己キャリアスケジューリング)に従って、CIFを用いずにそのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHのみを送信することができる。一方、クロスキャリアスケジューリングがUE固有(または、UEグループ固有もしくはセル固有)の上位レイヤシグナリングによって構成される場合、CIFが有効にされ、特定のCC(たとえば、DL PCC)は、CIFを使用してDL CC AのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHだけでなく、別のCCのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHも送信してよい(クロスキャリアスケジューリング)。他方では、PDCCHは別のDL CCの中では送信されない。したがって、UEは、UEに対してクロスキャリアスケジューリングが構成されるかどうかに応じて、自己キャリアスケジュールされたPDSCHを受信するために、CIFを含まないPDCCHを監視するか、またはクロスキャリアスケジュールされたPDSCHを受信するために、CIFを含むPDCCHを監視する。
他方では、図9および図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を示し、同じかまたは類似の構成が3GPP NRシステムに適用され得る。ただし、3GPP NRシステムでは、図9および図10のサブフレームはスロットに置き換えられてよい。
図11は、本開示の一実施例に係る端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。
本開示の実施例において、端末は、携帯性と移動性が保障される種々のワイヤレス通信装置又はコンピュータ装置として具現できる。端末は、UE(User Equipment)、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと呼ぶこともできる。また、本開示の実施例において、基地局は、サービス地域に該当するセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号送出、チャネル指定、チャネル監視、自己診断、中継などの機能を有することができる。基地局は、gNB(next Generation Node B)又はAP(Access Point)などと呼ぶこともできる。
図示のように、本開示の一実施例に係る端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150を含むことができる。
まず、プロセッサ110は、様々な命令又はプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセスすることができる。また、プロセッサ110は、端末100の各ユニットを含む動作全般を制御し、ユニット間のデータ送受信を制御することができる。ここで、プロセッサ110は、本開示で説明した実施例に係る動作を行うように構成されてよい。例えば、プロセッサ110は、スロット構成情報を受信し、これに基づいてスロットの構成を判断し、判断されたスロット構成にしたがって通信を行うことができる。
次に、通信モジュール120は、ワイヤレス通信網を用いたワイヤレス通信及びワイヤレスLANを用いたワイヤレスLAN接続を行う統合モジュールでよい。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121,122及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card,NIC)を内蔵又は外付けの形態で備えることができる。同図では通信モジュール120が一体型統合モジュールとして示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは、図面と違い、回路構成又は用途によって独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を用いて基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて、第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード121の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって独立して基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を用いて基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて、第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード122の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって独立して基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を用いて、基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。例えば、非ライセンス帯域は、2.4GHz、5GHz、6GHz、7GHz、または52.6GHz以上の5GHzの帯域であり得る。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して或いは従属して、基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行うことができる。
次に、メモリ130は、端末100で用いられる制御プログラム及びそれによる各種データを記憶する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行う上で必要な所定のプログラムが含まれてよい。
次に、ユーザーインターフェース140は、端末100に備えられた様々な形態の入/出力手段を含む。すなわち、ユーザーインターフェース140は、様々な入力手段を用いてユーザーの入力を受信することができ、プロセッサ110は、受信されたユーザー入力に基づいて端末100を制御することができる。また、ユーザーインターフェース140は、様々な出力手段を用いて、プロセッサ110の命令に基づいた出力を行うことができる。
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に、様々なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって実行されるコンテンツ又はプロセッサ110の制御命令に基づくユーザーインターフェースなどの様々なディスプレイオブジェクトを出力することができる。
また、本開示の一実施例に係る基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220及びメモリ230を含むことができる。
まず、プロセッサ210は、様々な命令又はプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセスすることができる。また、プロセッサ210は、基地局200の各ユニットを含む動作全般を制御し、ユニット間のデータ送受信を制御することができる。ここで、プロセッサ210は、本開示で説明した実施例に係る動作を行うように構成されてよい。例えば、プロセッサ210は、スロット構成情報をシグナルし、シグナルしたスロット構成にしたがって通信を行うことができる。
次に、通信モジュール220は、ワイヤレス通信網を用いたワイヤレス通信及びワイヤレスLANを用いたワイヤレスLAN接続を行う統合モジュールでよい。そのために、通信モジュール220は、セルラー通信インターフェースカード221,222及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵又は外付けの形態で備えることができる。同図では通信モジュール220が一体型統合モジュールとして示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは、図面と違い、回路構成又は用途によって独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を用いて、上述した端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて、第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例例よれば、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード221の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を用いて、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて、第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を用いて、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。例えば、非ライセンス帯域は、2.4GHz、5GHz、6GHz、7GHz、または52.6GHz以上の5GHzの帯域であり得る。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して或いは従属して、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行うことができる。
図11に示す端末100及び基地局200は、本発明の一実施例に係るブロック図であり、分離して表示したブロックは、デバイスのエレメントを論理的に区別して示しているものである。したがって、上述したデバイスのエレメントはデバイスの設計によって単一のチップとして又は複数のチップとして装着されてよい。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150などは選択的に端末100に備えられてよい。また、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150などは必要によって基地局200にさらに備えられてよい。
図12には、本発明の一実施例に係る時間領域における物理上りリンク共有チャネルをスケジュールする方法を示す。
端末は基地局に、PUSCHで上りリンクデータを送信することができる。基地局は端末に、PUSCHを用いて上りリンクデータを送信するようにスケジュールすることができる(PUSCHスケジューリング)。i)動的グラント(Dynamic Grant,DG)方法として、基地局は、PDCCHに含まれるDCIを用いてPUSCHスケジューリングを行うことができる。又は、ii)設定されたグラント(Configured Grant,CG)方法として、基地局が端末にあらかじめ設定したリソース及び送信方法によって、端末はPUSCHで上りリンクデータを基地局に送信することができる。
このとき、PDCCHに含まれるDCIは、PUSCHスケジューリング情報を含むことができる。例えば、DCIは、時間領域に関する情報(time-domain resource assignment,TDRA)及び周波数領域に関する情報(frequency-domain resource assignment,FDRA)を含むことができる。端末は、制御リソース集合及び探索空間で送信されるDCIを受信し、DCIで指示される動作(例えば、PUSCHを用いた上りリンクデータ送信)を行うことができる。この時、PUSCHスケジューリングのためのDCIのフォーマットは、DCIフォーマット0_0、0_1、0_2であってよい。DCIフォーマット0_0、0_1、0_2のDCIは、PUSCHの時間領域情報を含むTDRAフィールドを含んで構成されてよい。このとき、時間領域情報は、基地局からPDCCHが送信されるスロットと端末がPUSCHを送信するスロットとの間のオフセット値であるK2を含むことができる。また、DCIは、K2が指示するスロット内でPUSCHの開始シンボルインデックス(S)とPUSCHのシンボル長(L,個数)とが結合(joint)コードされた値であるSLIV(Start and length indication value)を含むことができる。端末がスロットnでDCIを受信すると、PUSCHがスケジュールされるスロットは、floor(n*2μPUSCH/n*2μPDCCH)+K2スロットであってよい。μPUSCH及びμPDCCHはそれぞれ、PUSCHがスケジュールされたセル及び端末がPDCCHを受信したセルの副搬送波間隔(subcarrier spacing,SCS)を意味できる。floor(x)は、xと等しい或いは小さい整数のうち最大の整数を返還する関数である。本明細書において、スロットnは、インデックスnとインデクシングされたスロットを意味できる。
図12(a)を参照すると、端末がPDCCHを受信したセルとPUSCHがスケジュールされるセルの副搬送波間隔(サブキャリア間隔)は同一であってよい。このとき、端末がPDCCHをスロットnで受信し、K2は4と指示された場合に、PUSCHがスケジュールされるスロットは、スロットn+K2、すなわち、スロットn+4であってよい。
PUSCHがスケジュールされるタイプは、PUSCHマッピングタイプA、PUSCHマッピングタイプBの2種類のマッピングタイプが存在し得る。PUSCHマッピングタイプによってPUSCHの開始シンボルインデックスとSLIVになり得る値の範囲が変わってよい。PUSCHマッピングタイプAは、DMRSシンボルが含まれるリソース割り当てのみが可能であり、DMRSシンボルは、上位レイヤで指示する値によってスロットの3番目又は4番目のシンボルに位置し得る。すなわち、PUSCHマッピングタイプAの場合、PUSCHの開始シンボルのインデックス(S)は0、PUSCHの長さ(L)は、DMRSシンボル位置によって4から14(拡張CP(extended CP)では12)までの値のいずれか一つを有し得る。PUSCHマッピングタイプBは、PUSCHの最初のシンボルがDMRSシンボルになり得る。したがって、Sは0から13(拡張CPでは11)、Lは1から14(拡張CPでは12)までの値のいずれか一つを有し得る。また、1つのPUSCHはスロットの境界を越えてはならず、SとLとの和は14(拡張CPでは12)より小さい又は等しいべきである。
図12(b)を参照すると、基地局は、3番目のシンボルがDMRSシンボルであり、開始シンボルのインデックス(S)は0、長さ(L)は7であるPUSCHマッピングタイプA、4番目のシンボルがDMRSシンボルであり、開始シンボルのインデックス(S)は0、長さ(L)は7であるPUSCHマッピングタイプA、最初のシンボルがDMRSシンボルであり、開始シンボルのインデックス(S)は5、長さ(L)は5であるPUSCHマッピングタイプBをスケジュールすることができる。このとき、DCIフォーマット0_0、0_1、0_2のFDRAフィールドで指示されるPUSCHの周波数領域情報は、周波数リソース割り当てタイプによって2種類に分けられる。
図13には、本発明の一実施例に係る周波数領域における物理上りリンク共有チャネルをスケジュールする方法を示す。
以下、図13を参照して周波数リソース割り当てタイプについて説明する。
i)第一のタイプである周波数リソース割り当てタイプ0(type0)は、端末に構成(設定)されたBWPに含まれるRBの個数によって一定個数のPRBをバンドルしてRBGを構成し、RBG単位のビットマップを用いて、RBGが用いられるか否かを示すタイプであってよい。すなわち、端末は、基地局から送信されるビットマップを用いて、対応するRBGが用いられるか否かを判断できる。一つのRBGに含まれるPRB数は、上位レイヤから設定(構成)されてよく、端末に設定(構成)されたBWPに含まれたRBの個数が多いほど、より多いPRBが設定(構成)されてよい。図13(a)を参照すると、端末に設定(構成)されたBWPサイズは72PRBであり、1つのRBGは4PRBで構成されてよい。このとき、端末はPRB0から昇順(ascending order)で4個のPRBを1つのRBGと判断し、それぞれのRBGは0からインデクスされてよい。すなわち、PRB0からPRB3までのPRBで構成されるRBGは、RBG0とインデクスされ、PRB4からPRB7までのPRBで構成されるRBGは、RBG1とインデクスされてよい。同一の方法により、RBG17までインデクスされてよく、この時、基地局は、各RBG当たり1ビット(0又は1)の総18ビットを端末に送信し、端末は、受信した18ビットに基づいて、対応するRBGを構成するPRBが用いられるか否かを判断できる。このとき、ビット値が0であれば、端末は、対応するRBGを構成するPRBのいかなるPRBにもPUSCHがスケジュールされていないと判断できる。ビット値が1であれば、端末は、対応するRBG内の全PRBにPUSCHがスケジュールされていると判断できる。このとき、ビット値は逆に適用されてもよい。ii)第二のタイプである周波数リソース割り当てタイプ1(type1)は、端末の初期(initial)BWP又は活性(active)BWPのサイズによって割り当てられる連続したPRBの情報を指示するタイプであってよい。連続したPRBの情報は、連続したPRBの開始インデックス(S)と長さ(L)とが結合コードされたRIV(resource indication value)値であってよい。図13(b)を参照すると、端末にBWPサイズが50PRBであり、50個のPRBのうちPRB2からPRB11までにPUSCHがスケジュールされたとき、連続するPRBの開始インデックスは2、長さは10であってよい。すなわち、端末は、基地局から受信したRIV値に基づいて、PUSCHがスケジュールされる連続するPRBの開始インデックスと長さを判断できる。具体的には、RIVは、Nsize
BWP*(L-1)+Sと計算されてよい。Nsize
BWPは、端末に設定されたBWPのサイズであってよい。例えば、端末の受信したRIV値が452であれば、452=50*(10-1)+2と計算されるので、端末は、PUSCHがスケジュールされた連続するPRBの開始インデックスを2、長さを10と判断できる。
PUSCHをスケジュールするDCIフォーマット0_1、0_2のDCIにより、端末は、上位レイヤから上述の2種類の周波数リソース割り当てタイプのいずれか一方のみを用いたり或いは2種類のタイプを動的に用いるように設定されてよい。端末が2種類のタイプを動的に用いるように設定された場合に、端末は、DCIのFDRAフィールドのMSB(most significant bit)1ビットを用いて、いかなるタイプであるかが判断できる。
URLLC送信などのために設定されたグラント(configured grant)に基づく上りリンク共有チャネル送信方法があり得る。設定されたグラントに基づく上りリンク共有チャネル送信方法は、グラント-フリー(grant-free)送信と記述されてよい。設定されたグラントに基づく上りリンク共有チャネル送信方法は、基地局が端末に上りリンク送信のために使用可能なリソースを上位レイヤ(すなわち、RRCシグナリング)によって設定すれば、端末は、設定されたリソースを用いて上りリンク共有チャネルを送信する方法であり得る。設定されたグラントに基づく上りリンク共有チャネル送信方法は、DCIが活性(activation)及び解除(release)のいずれを指示するかによって2種類のタイプに区別できる。i)タイプ1設定されたグラントに基づく上りリンク共有チャネル送信方法は、上位レイヤであらかじめリソース及び送信方法を設定する方法であってよい。ii)タイプ2設定されたグラントに基づく上りリンク共有チャネル送信方法は、上位レイヤで設定されたグラントベース送信を設定し、実際の送信のためのリソース及び方法はDCIが設定する方法であってよい。
設定されたグラントに基づく上りリンク送信方法はURLLC送信を支援することができる。したがって、高い信頼度を保障するために、上りリンク送信は、複数のスロット上で反復して行われてよい。このとき、RV(redundancy version)シーケンスは、{0,0,0,0}、{0,2,3,1}、{0,3,0,3}のうち一つの値であってよく、n番目の反復送信においてmod(n-1、4)+1番目の値に該当するRVが用いられてよい。すなわち、n-1を4で割った余りの値に1足した値に該当するRVが用いられてよい。また、上りリンクチャネルを反復して送信するように設定された端末は、RV値が0に該当するスロットでのみ反復送信を始めることができる。ただし、RVシーケンスが{0,0,0,0}であり、上りリンクチャネルが8個のスロットで反復送信されるように設定される場合に、端末は8番目のスロットで反復送信を始めることができない。端末は、上位レイヤで設定された反復送信回数に達したり周期を超えた時に又は同一のHARQプロセスIDを持つULグラント(grant)を受信した時に、反復送信を終了してよい。ULグラント(grant)は、PUSCHをスケジュールするDCIを意味できる。
上述したように、無線通信システムにおいて基地局と端末間のPUSCH送信/受信信頼度を向上させるために、基地局は端末にPUSCHを反復して送信するように設定することができる。
図14には、本発明の一実施例に係る物理上りリンク共有チャネルの反復送信を示す。
端末が行うPUSCH反復送信は、2種類のタイプがあり得る。i)まず、PUSCH反復送信タイプAについて説明する。端末が基地局からPUSCHをスケジュールするPDCCHに含まれるDCIフォーマットformat0_1、0_2のDCIを受信すると、端末は、連続するK個のスロット上でPUSCHを反復送信することができる。K値は上位レイヤから設定されるか、或いはDCIのTDRAフィールドに含まれて端末に設定される値であってよい。例えば、図14(a)を参照すると、端末は、PUSCHをスケジュールするPDCCHをスロットnで受信でき、受信したPDCCHに含まれるDCIから、K2値が設定されてよい。このとき、K2値が2であり、K値が4である場合に、端末は、スロットn+K2でPUSCH反復送信を始め、スロットn+K2+K-1までPUSCHを反復送信できる。すなわち、端末は、n+2でPUSCH反復送信を始め、n+5までPUSCHを反復送信する。このとき、各スロットでPUSCHが送信される時間及び周波数領域上のリソースは、DCIで指示されるのと同一であってよい。すなわち、スロット内の同一シンボル及びPRB(s)でPUSCHが送信されてよい。ii)次に、PUSCH反復送信タイプBについて説明する。PUSCH反復送信タイプBは、端末がURLLCの要求事項などを満たすための低い遅延のPUSCHを反復送信するために用いられるタイプであってよい。端末は、基地局が送信するDCIのTDRAフィールドで、PUSCHの反復送信が始まるシンボル(S)と反復送信されるPUSCHの長さ(L)が設定されてよい。このとき、開始シンボル(S)及び長さ(L)は、端末が実際に送信するPUSCH(actual PUSCH)ではなく臨時に求めた名目PUSCH(nominal PUSCH)に対するものであってよい。反復送信されるように設定される名目PUSCHの間には別のシンボルが存在しなくよい。すなわち、名目PUSCH同士は時間領域上で連続していてよい。端末は、名目PUSCHからactual PUSCHを決定できる。1つの名目PUSCHは1つ又は複数個のactual PUSCHと決定されてよい。基地局は端末に、PUSCH反復送信タイプBにおいて利用不可のシンボルを設定できる。PUSCH反復送信タイプBで利用不可のシンボルは、有効でない(invalid)シンボルと記述されてよい。端末は、名目PUSCHが送信されるように設定されたリソースから有効でないシンボルを除外できる。上述したように、名目PUSCHは連続のシンボル上で反復送信されるように設定されるが、有効でないシンボルが除外される場合に、名目PUSCH送信のためのリソースは不連続になる。actual PUSCHは、有効でないシンボルを除く1つの名目PUSCH送信のために設定された連続するシンボル上で送信されるように設定されてよい。このとき、連続したシンボルがスロットの境界を越える場合に、スロット境界を基準にして実際に送信されるactual PUSCHが分けられることがある。有効でないシンボルは、基地局が端末に設定した下りリンクシンボルを含むことがある。図14(b)を参照すると、端末は、1番目のスロット(スロットn)の12番目のシンボルから5シンボル長のPUSCH送信がスケジュールされ、4回のタイプB反復送信が設定されてよい。このとき、1番目の名目PUSCH(nominal#1)がスケジュールされたリソースは、シンボル(n,11)、シンボル(n,12)、シンボル(n,13)、シンボル(n+1,0)、シンボル(n+1,1)を含むことができる。2番目の名目PUSCH(nominal#2)がスケジュールされたリソースは、シンボル(n+1,2)、シンボル(n+1,3)、シンボル(n+1,4)、シンボル(n+1,5)、シンボル(n+1,6)を含むことができる。3番目の名目PUSCH(nominal#3)がスケジュールされたリソースは、シンボル(n+1,7)、シンボル(n+1,8)、シンボル(n+1,9)、シンボル(n+1,10)、シンボル(n+1,11)を含むことができる。4番目の名目PUSCH(nominal#4)がスケジュールされたリソースは、シンボル(n+1,12)、シンボル(n+1,13)、シンボル(n+2,0)、シンボル(n+2,1)、シンボル(n+2,2)を含むことができる。このとき、シンボル(n,k)は、スロットnのシンボルkのことを指す。すなわち、kは、正規CP(normal CP)では0から始まって13までの値であってよく、拡張CPでは0から11までの値であってよい。有効でないシンボルは、スロットn+1のシンボル6及びシンボル7と設定されてよい。このとき、actual PUSCHを決定するために2番目の名目PUSCH(nominal#2)の最後のシンボルは除外され、3番目の名目PUSCH(nominal#3)の最初のシンボルは除外されてよい。スロット境界によって1番目の名目PUSCH(nominal#1)は、2つの実際に送信されるactual PUSCH(actual#1及びactual#2)に分けられてよい。2番目の名目PUSCH(nominal#2)と3番目の名目PUSCH(nominal#3)は、有効でないシンボルを除く連続したシンボルをまとめてそれぞれ1つのactual PUSCH(actual#3とactual#4)となってよい。最後に、4番目の名目PUSCH(nominal#4)は、スロット境界によって2つの実際に送信される(actual)PUSCH(actual#5及びactual#6)に分けられる。端末は、実際に送信する(actual)PUSCHを最終的に送信する。1つのactual PUSCHは少なくとも1つのDMRSシンボルを含む必要がある。したがって、PUSCH反復送信タイプBが設定された場合に、actual PUSCHの全長が1シンボルであれば、このようなactual PUSCHは送信されずに省略されてよい。1シンボルからなるactual PUSCHは、DMRS以外に他の情報を含むことができないためである。
周波数領域でダイバーシチゲイン(diversity gain)を得る目的で、上りリンクチャネル送信のために周波数ホッピング(frequency hopping)が設定されてよい。
PUSCH反復送信タイプAでは、スロット内で周波数ホッピングが行われるイントラスロット(intra-slot)周波数ホッピングと、スロットごとに周波数ホッピングが行われるインタースロット(inter-slot)周波数ホッピングのいずれか一つが端末に設定されてよい。端末にイントラスロット周波数ホッピングが設定されれば、端末は、PUSCHを送信するスロットでPUSCHを時間領域に二分割し、半分は、スケジュールされたPRBで送信し、残り半分は、スケジュールされたPRBにオフセット値を足したPRBで送信できる。このとき、オフセット値は、上位レイヤで活性(active)BWPサイズによって2個又は4個の値が設定されてよく、それらのうち一つの値がDCIで端末に設定(指示)されてよい。端末にインタースロット周波数ホッピングが設定されると、端末は、スロットインデックスが偶数であるスロットでスケジュールされたPRBでPUSCHを送信し、奇数番目のスロットでスケジュールされたPRBにオフセット値を足したPRBでPUSCHを送信できる。
PUSCH反復送信タイプBでは、名目PUSCH境界で周波数ホッピングが行われるインター反復(inter-repetition)周波数ホッピングと、毎スロットごとに周波数ホッピングが行われるインタースロット周波数ホッピングのいずれか一方が端末に設定されてよい。端末にインター反復周波数ホッピングが設定されると、端末は、奇数番目の名目PUSCHに対応するactual PUSCHを、スケジュールされたPRB上で送信し、端末は、偶数番号目の名目PUSCHに対応するactual PUSCHを、スケジュールされたPRBにオフセット値を足したPRB上で送信できる。このとき、オフセット値は、上位レイヤで活性(active)BWPサイズによって2個又は4個の値が設定されてよく、そのいずれか一つの値がDCIで端末に設定(指示)されてよい。端末にインタースロット周波数ホッピングが設定されると、端末は、スロットインデックスが偶数であるスロットでスケジュールされたPRBでPUSCHを送信し、奇数番目のスロットでスケジュールされたPRBにオフセット値を足したPRBでPUSCHを送信できる。
端末は、PUSCH反復送信を行う時に、特定スロットのPUSCH送信のためにスケジュールされたシンボルが、半静的に構成されたDLシンボル又はSS/PBCHブロックの受信のために設定されたシンボルと重なると、重なるシンボルを含むスロット上で重なるPUSCHを送信しなくてよい。また、重なるPUSCHは延期されて次のスロット上でも送信されなくてよい。
端末は、PUCCHをスケジュールするDCIフォーマット1_0、1_1、1_2のDCIを受信した場合に、PUCCHを基地局に送信しなければならない。このとき、PUCCHは、上りリンク制御情報(uplink control information,UCI)を含んでよく、UCIは、HARQ-ACK、SR(Scheduling Request)及びCSI(Channel State Information)のうち少なくともいずれか一つを含むことができる。HARQ-ACKは、端末が2種類のチャネルを成功的に受信したか否かに対するHARQ-ACKであってよい。第1種類は、端末にDCIフォーマット1_0、1_1、1_2であるDCIでPDSCHがスケジュールされる場合に、PDSCHに対するHARQ-ACKであってよい。第2種類は、DCIフォーマット1_0、1_1、1_2であるDCIが半静的にスケジュールされる(Semi-Persistent Scheduling,SPS)PDSCHの解除(release)を指示するDCIである場合に、DCIに対するHARQ-ACKであってよい。HARQ-ACKを含むPUCCHの送信のために、DCIの「PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator」フィールドは、スケジュールされたPUCCHが送信されるスロットに関する情報(値)であるK1を指示できる。ここで、K1は、負でない整数値であってよい。DCIフォーマット1_0のDCIは、K1値として{0,1,2,3,4,5,6,7}のうち一つの値を指示できる。DCIフォーマット1_1、1_2のDCIで指示可能なK1値は上位層から設定(構成)されてよい。
第1種類のHARQ-ACKを含むPUCCHが送信されるスロットが決定される方法について説明する。HARQ-ACKと対応するPDSCHが送信される最後のシンボルと重なる上りリンクスロットが存在し得る。このとき、重なる上りリンクスロットのインデックスをmとすれば、端末は、HARQ-ACKを含むPUCCHをスロットm+K1上で送信できる。上りリンクスロットのインデックスは、PUCCHが送信されるBWPの副搬送波間隔に基づいて決定される値であってよい。端末に下りリンクスロット集成(slot aggregation)が設定される場合に、PDSCHが送信される最後のシンボルは、PDSCHが送信されるスロットのうち最後のスロット内のスケジュールされた最後のシンボルを意味できる。
図15には、本発明の一実施例に係る物理上りリンク制御チャネルのスケジューリング方法を示す。
図15を参照すると、PDCCHが受信されるDL BWPの副搬送波間隔、PDSCHがスケジュールされたDL BWPの副搬送波間隔、及びPUCCHが送信されるUL BWPの副搬送波間隔は同一であってよい。端末は基地局からPDSCH及びPUCCHをスケジュールするPDCCHをスロットnで受信できる。このとき、スロットnで受信されるPDCCHに含まれるDCIは、K0値を2と、K1値を3と設定(指示)できる。例えば、PDSCHが送信される最後のシンボルがn+K0(すなわち、n+2)である場合に、端末は、PDSCHに対するHARQ-ACKをスロットn+2+K1(すなわち、n+5)上で送信できる。このとき、PDSCHに対するHARQ-ACKはPUCCHに含まれてよい。
図16には、本発明の一実施例に係る物理上りリンク制御チャネルの反復送信を示す。
NRシステムにおいて広いカバレッジの確保のために、端末は、long PUCCHを2、4又は8個のスロット上で反復して送信できる。このとき、long PUCCHのフォーマットは、PUCCHフォーマット1、3、4であってよい。端末がPUCCHを反復送信する場合に、同一UCIが毎スロットごとに反復して送信されてよい。図16を参照すると、PDSCHの受信がスロットnで終了し、K1値は2であるとき、端末は、スロットn+K1(すなわち、n+2)上でPUCCHを送信できる。基地局がPUCCHの反復送信回数を4(Nrepeat
PUCCH=4)と設定した場合に、端末は、PUCCHをスロットn+2からスロットn+5までのスロット上で反復送信できる。このとき、反復送信されるPUCCHのシンボル構成は同一であってよい。すなわち、反復送信されるPUCCHは、各スロットの同じシンボルから始まり、同一数のシンボルで構成されてよい。
PUCCH送信においても、周波数領域でダイバーシチゲインを得るために周波数ホッピングが適用されてよい。イントラスロット周波数ホッピングが適用されると、端末は、PUCCHを送信するスロットの時間領域を二分割し、半分のPUCCHは第1PRB上で、残り半分のPUCCHは第2PRB上で送信できる。第1PRBと第2PRBは、PUCCHリソースを設定する上位レイヤで設定されてよい。インタースロット周波数ホッピングが適用されると、端末は、スロットのインデックスが偶数であるスロットの第1PRB上でPUCCHを送信し、スロットのインデックスが奇数であるスロットの第2PRBでPUCCHを送信できる。また、端末は、PUCCH反復送信を行う時に、PUCCH送信のためにスケジュールされた特定スロットのシンボルが、半静的に構成されたDLシンボル又はSS/PBCHブロックの受信のために設定されたシンボルと重なると、重なるシンボルを含むスロット上でPUCCHを送信しなくてよい。端末は、送信されないPUCCHを次のスロット上で送信するように延期できる。このとき、延期されたスロットのPUCCH送信のためのシンボルと、半静的に構成されたDLシンボル又はSS/PBCHブロックの受信のために設定されたシンボルとが重ならないと、端末はPUCCHを送信できる。
以下、本発明では端末と基地局間のランダムアクセス(random access)過程が行われる際、端末が行うPUSCH伝送に関するカバレッジ問題を解決する方法について提案する。
図3を介して上述したように、ランダムアクセス過程において、端末はランダムアクセス応答(RAR、Msg2)に含まれる上りリンクグラント(UL grant)を介してMsg3 PUSCHを伝送する。この際、UL grantはMsg3 PUSCHをスケジューリングするための情報であって、周波数ホッピング情報を示す周波数ホッピングフラッグ(Frequency hopping flag)、時間領域資源割当(TDRA)情報、周波数領域資源割当(Frequency domain resource assignment、FDRA)情報、変調及びコーディング方式(Modulation and coding scheme、MCS)情報、PUSCH伝送のための伝送電力制御(Transmit Power Control、TPC)コマンド情報、CSI要請(CSI request)情報、ChannelAccess-CPext情報などを含む。Msg2に含まれる上りリンクグラントを介して伝送されるMsg3 PUSCHは初期伝送PUSCHである。一方、基地局が端末からMsg3 PUSCHを受信することができなければ、基地局は端末に前記Msg3 PUSCHの再伝送を指示する。Msg3 PUSCHの再電送はPDCCHで指示(スケジューリング)されるが、この際、再伝送はPDCCHに含まれるTemporary C-RNTI(TC-RNTI)でスクランブリングされたDCI format 0_0のDCIを介して指示される。端末は、予め受信したランダムアクセス応答(Msg2)を介してTC-RNTIを獲得する。端末が再伝送を指示するDCIの検出に成功したら、端末はDCIに含まれた情報に基づいてMsg3 PUSCHを再伝送する。この際、DCIに含まれた情報は、周波数ホッピングフラッグ、TDRA情報、FDRA情報、MCS情報、TPC情報、ChannelAccess-CPext情報、New data indicator(NDI)情報、Redundancy version(RV)情報、HARQ process number(HPN)情報、padding bits情報、UL/SUL indicator情報などである。DCIフォーマット0_0のDCIを介して指示されるMsg3 PUSCHは再伝送PUSCHである。
言い換えれば、本発明で記述するMsg3 PUSCHは初期伝送PUSCHまたは再伝送PUSCHである。詳しくは、ランダムアクセス応答(Msg2)の上りリンクグラントを介して指示されるPUSCHは初期伝送に対するものであり、TC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCIを介して指示されるPUSCHは再伝送に対するものである。
従来、初期伝送PUSCHと再伝送PUSCHは一つのスロットでのみ伝送されていた。この際、一つのスロットは上りリンクグラントのTDRAフィールドまたはDCIフォーマット0_0のDCIのTDRAフィールドで指示されていた。言い換えれば、Msg3 PUSCHは繰り返し伝送が不可能であった。そのため、端末がMsg3 PUSCHを伝送した後、設定された一定時間内に基地局からMsg4をスケジューリングするPDCCHを受信することができなければ端末はランダムアクセス過程に失敗したと判断し、ランダムアクセス過程を最初からやり直すしかなかった。例えば、チャネル環境がよくない場合、端末がMsg3 PUSCHを伝送しても基地局のその受信に失敗する可能性がある。よって、基地局はMsg4をスケジューリングするPDCCHを端末に伝送することができず、ランダムアクセス過程が再度開始されなければならない。つまり、Msg3はPUSCHのカバレッジが低い。よって、全体のランダムアクセス過程が遅延する問題が発生する恐れがある。よって、以下、本発明ではMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を介してMsg3 PUSCHのカバレッジ問題を解決する方法について説明する。
基地局は端末にランダムアクセス過程でMsg3 PUSCHが繰り返し伝送可能であるのか否かを設定する。例えば、基地局は端末に、基地局からセル初期アクセス(initial access)過程で伝送するシステム情報ブロック1(SIB1)を介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可能可否を設定する。つまり、端末はSIB1を介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能であるのか否かを確認する。Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否はSIB1だけでなく他のSIBを介して設定されてもよい。つまり、SIBx(x=1、2、3、…)を介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可能可否が設定される。また、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否は他のチャネルを介して指示されてもよい。例えば、基地局はPBCHを介してMsg3 PUSCHが繰り返し伝送可能可否を設定する。詳しくは、PBCHの一部ビットを介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否が設定されるか、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可能可否はPBCHのDMRSシーケンスまたはCRCなどを介して類推される。
Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可能可否は明示的に指示されるか、SIB1に含まれる他の情報から類推される。例えば、SIB1がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのパラメータを含めば、端末はMsg3 PUSCHが繰り返し伝送可能であるのか否かに対する別途の設定(指示)なしにMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能であると判断する。逆に、SIB1がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのパラメータを含まなければ、端末はMsg3 PUSCHが繰り返し伝送可能であるのか否かに対する別途の設定(指示)なしにMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が不可能であると判断する。この際、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのパラメータは、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送が行われるPRACH資源及びMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が行われる回数を示す。例えば、端末がSIB1を介してPRACH資源を設定されれば、端末は設定されたPRACH資源を介してMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。また、端末がSIB1を介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を設定されれば、端末は設定された繰り返し伝送回数だけMsg3 PUSCHを伝送する。この際、基地局が端末にMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能な回数として単一値または複数の値を設定する。例えば、基地局は端末に1、2、4、8のうち一つの値を設定するか、複数の値を含むセット(例えば、{1、2、4、8})である。つまり、基地局は端末に一つの値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数として設定するか、繰り返し伝送回数として可能な複数の値を設定する。基地局が複数の値を設定すれば、基地局は端末に前記複数の値のうち一つの値を追加のシグナリング(設定)などを介して指示する。端末が伝送するMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されれば、Msg3 PUSCHはスロット単位で繰り返し伝送される。例えば、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が4であれば、Msg3 PUSCHは4スロット上で繰り返し伝送される。つまり、一つのスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHが4回繰り返されるという意味である。
SIB1を介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能であると設定されれば、端末がMsg3 PUSCHを実際に繰り返し伝送するのか否かを決定する方法について説明する。また、本明細書で記述する端末が解釈するという意味は、基地局が端末に設定するという意味と同じである。また、本明細書で記述する設定するという意味は、指示するという意味と同じである。
端末のMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否の決定方法
基地局が端末にセル内でMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能(enable)であると設定すれば、端末は基地局から実際のMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を指示する追加のシグナリング(設定)がなくても常にMsg3 PUSCHを繰り返し伝送すると認知する。
i)端末は基地局から受信する明示的な(explicit)情報によってMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。端末がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を決定する明示的な情報は以下のようである。
i-a)上位レイヤから構成される情報:端末は上位レイヤから構成される情報を解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。例えば、基地局は端末にセル初期アクセス過程でSIB1を介して該当セル内でMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能なのか否かを設定し、それに加えて、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能であると設定したら、端末に常にMsg3 PUSCHの繰り返し伝送するように設定する。
i-b)Msg3 PUSCHをスケジューリングする下りリンクチャネル内の情報:端末はMsg3 PUSCHをスケジューリングする下りリンクチャネルに内の情報を解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。この際、下りリンクチャネルは、ランダムアクセス応答の上りリンクグラント、またはランダムアクセス応答をスケジューリングするDCIフォーマット1_0のDCI、またはMsg3 PUSCHをスケジューリングするDCIフォーマット0_0のDCIを含む。詳しくは、端末はMsg3 PUSCHの初期伝送をスケジューリングするランダムアクセス応答の上りリンクグラント内のフィールド情報を解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。端末はMsg3 PUSCHの再伝送をスケジューリングするTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCI内のフィールド情報を解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送を決定する。端末はランダムアクセス応答をスケジューリングするDCIフォーマット1_0のDCI内のフィールド情報を解釈し、Msg3 PUSCHの伝送可否を決定する。この際、それぞれの下りリンクチャネルに含まれる情報(つまり、上りリンクグラント、DCIフォーマット1_0のDCI、DCIフォーマット0_0のDCI)内の1ビットを利用してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否が指示されるが、端末は前記1ビットが指示するPUSCHの繰り返し伝送可否に基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。
ii)端末は基地局が伝送する黙示的な(implicit)情報によってMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。端末がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する黙示的な情報は以下のようである。
端末はMsg3 PUSCHをスケジューリングする下りリンクチャネルに内の情報を再解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。例えば、ii-a)端末はMsg3 PUSCHの初期伝送をスケジューリングする上りリンクグラント内のフィールド情報を再解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。ii-b)端末はMsg3 PUSCHの再伝送をスケジューリングするTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCI内のフィールド情報を再解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。この際、ii-a)、ii-b)におけるフィールドはTDRA、FDRA、MCS、TPCフィールドのうちいずれか一つである。この際、フィールドを解釈する方法は以下のようである。
端末はTDRAフィールドがスケジューリングするシンボルの数に基づいてフィールドの再解釈可否を決定する。例えば、TDRAフィールドでスケジューリングするシンボルの数が特定個数以上であれば、端末はランダムアクセス応答の上りリンクグラント内のフィールド情報を再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。基地局はカバレッジが足りない端末に多数のシンボルを割り当てるため、割り当てられたシンボルの数が予め設定された特定個数以上であれば、カバレッジ問題を解決するために端末はMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。つまり、割り当てられたシンボルの数が予め設定された特定個数より小さければ、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行わない。他の例として、TDRAフィールドでスケジューリングするシンボルの数が特定個数以下であれば、端末はランダムアクセス応答の上りリンクグラント内のフィールド情報を再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。これは、基地局が端末に少数のシンボルを割り当てればカバレッジ不足現象が引き起こされる恐れがあるためである。つまり、基地局がシンボルを特定個数より多く割り当てれば多く割り当てれば、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行わない。この際、特定個数は上位階層から設定される。上位階層とはSIB1または他のSIBを意味する。
端末はFDRAフィールドがスケジューリングするPRBの数に基づいて、端末はFDRAフィールドを再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。例えば、FDRAフィールドで指示するPRBの数が特定個数以上であれば、端末はランダムアクセス応答の上りリンクグラント内のフィールド情報を再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。基地局はカバレッジが足りない端末に多数のPRBを割り当てるため、割り当てられたPRBの数が予め設定された特定個数以上であれば、カバレッジ問題を解決するために端末はMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。つまり、割り当てられたPRBの数が予め設定された特定個数より小さければ、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行わない。他の例として、FDRAフィールドで指示するPRBの数が特定個数以下であれば、端末はランダムアクセス応答の上りリンクグラント内のフィールド情報を再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。基地局が端末にPRBの数を少なく割り当てればカバレッジ問題が引き起こされる恐れがあるためである。つまり、基地局が端末にPRBの数を特定個数より多く割り当てれば、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行わない。この際、特定個数は上位階層から設定される。上位階層とはSIB1または他のSIBを意味する。
MCSフィールドが指示する変調(modulation)方式modulationまたはコーディングレート(coding rate)によって端末はフィールドを再解釈し、Msg3 PUSCHの伝送可否を決定する。例えば、MCSフィールドで変調方式が低いか(例えば、QPSK)、コーディングレートが低ければ、端末はランダムアクセス応答の上りリンクグラント内のフィールド情報を再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。基地局はカバレッジが足りない端末に低い変調方式または低いコーディングレートを設定するため、変調方式またはコーディングレートが小さければ、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。
表4及び表5は、端末に設定する変調方式及びコーディングレートなどを示す。表4及び表5における変調次数(Modulation Order)は変調方式を意味するが、変調次数がqであればpi/2-BPSK(q=1)またはQPSK(q=2)、2であればQPSK、4であれば16 QAM、6であれば64 QAM、8であれば256QAMを意味する。
端末のPUSCH伝送に対する変換プリコーディング(transform precoding)が不可能(disable)と設定されれば表4が適用され、可能(enable)と設定されれば表5が適用される。端末がMsg3 PUSCHの初期伝送をスケジューリングされれば(つまり、ランダムアクセス応答の上りリンクグラントでMsg3 PUSCHの伝送が設定されれば)、基地局は表4または表5の最初の16個のインデックス(0~15)を設定する。例えば、表4を参照すると基地局は変調方式としてQPSK、16QAM、64QAMを端末に設定し、表5を参照すると基地局は変調方式としてpi/2-BPSK、QPSK、16QAM、64QAMを端末に設定する。変調方式のうち低い変調方式はpi/2-BPSKまたはQPSKである。つまり、端末がpi/2-BPSKまたはQPSKを設定されたら、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。
TPCフィールドが指示するTPCコマンド(command)に基づいて、端末はフィールドを再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。例えば、TPCフィールドで指示するTPCコマンドが特定値以上を指示すれば、端末はランダムアクセス応答の上りリンクグラント内のフィールド情報を再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。基地局はカバレッジが足りない端末に高いパワーで伝送するために高い値(特定値以上)のTPCコマンドを指示するため、特定値以上のTPCコマンドを端末が受信したら、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。つまり、基地局が端末にTPCコマンドを特定値より小さく設定すれば、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行わない。
TBサイズ(size)に基づいて、端末はフィールドを再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。端末はFDRAフィールド、TDRAフィールド、MCSフィールドなどに基づいてMsg3 PUSCHのTBサイズを決定し、TBサイズによってMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。例えば、端末はTBサイズが一定値以下であれば、ランダムアクセス応答の上りリンクグラント内のフィールド情報を再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。基地局はカバレッジが足りない端末に小さいサイズ(一定値以下)のTBを割り当てるため、端末は一定値以下のTBが割り当てられればMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。つまり、端末は一定値より大きいTBが割り当てられれば、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送を行わない。
以下、端末がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を決定する方法について説明する。
Msg3 PUSCHの繰り返し伝送回数の決定方法
端末は基地局から設定される繰り返し伝送回数によってMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を決定する。そして、端末は基地局から設定された繰り返し伝送回数によってMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。基地局は繰り返し伝送回数を指示する前に、複数個の繰り返し伝送回数候補を端末に設定する。繰り返し伝送回数候補は予め決められた値であるか、ブロードキャスティング情報で設定されるか、上位階層で設定される。例えば、繰り返し伝送回数候補は{N1、N2、N3、N4、…}のように構成される。この際、繰り返し伝送回数候補(N1、N2、N3、N4、…)は1以上の自然数であって2の累乗値である。例えば、複数個の繰り返し伝送回数候補は{1、2、4、8}である。そして、端末は基地局が指示する1、2、4、8のうちいずれか一つの値だけMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。
i)端末は上位レイヤからMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を設定される。例えば、端末が上位レイヤからMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数としてnという整数値を設定されれば、端末はMsg3 PUSCHをn回繰り返し伝送する。
ii)基地局は、端末にMsg3 PUSCHをスケジューリングするDCIフォーマット0_0のDCI、またはランダムアクセス応答(Msg2)をスケジューリングするDCIフォーマット1_0のDCIのフィールドを利用して、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を設定する。例えば、端末はランダムアクセス応答をスケジューリングするRA-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット1_0のDCI内の一定数のビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を示すビットとして解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。他の例として、端末はMsg3 PUSCHの再伝送をスケジューリングするTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCI内の一定数のビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を示すビットとして解釈し、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。
この際、i)上位レイヤから、またはii)DCIフォーマット0_0、1_0のDCIで指示する繰り返し伝送回数は、複数個の繰り返し伝送回数候補のうち一つの値である。次に、端末は指示された一つの値だけMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。
前記ii)のTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCI内の一定数のビットを含むフィールドは、NDI(New data indicator)、HPN(HARQ process number)、CSI request、FDRA、TPCフィールドである。NDI、HPN、及びCSI requestフィールドはMsg3 PUSCHの伝送に使用されないため、端末はNDI、HPN、及びCSI requestフィールドの値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。
カバレッジが足りない端末に基地局は周波数領域で少数のPRBでスケジューリングするか、最大高い送信パワーでPUSCHをスケジューリングするようにスケジューリングする。よって、端末はFDRAフィールドの一定数のビット値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈するか、TPCフィールドの低いdB値を示すインデックスのうち一部をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。
以下、端末がTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCI内の一定数のビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のために解釈する方法について説明する。以下、端末に設定されたMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数候補は{N1、N2、N3、N4}である。
端末はTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCIフィールドのうち一つのフィールドのビット値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数として解釈する。つまり、端末はNDI、HPN、CSI request、FDRA、及びTPCフィールドのうちいずれか一つのフィールドのXビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。例えば、端末はHPNフィールドのX(例えば、2)ビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。この際、基地局は2ビットを利用して4つの繰り返し伝送回数(N1、N2、N3、N4)のうちいずれか一つを指示する。例えば、{00}=N1、{01}=N2、{10}=N3、{11}=N4と設定される。
端末はTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCIフィールドのうち互いに異なる2つのフィールドのビット値の組み合わせをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数と解釈する。つまり、端末は、NDI、HPN、CSI request、FDRA、及びTPCフィールドのうちいずれか一つのフィールドのXビットと、Xビットを含むフィールドではないNDI、HPN、CSI request、FDRA、及びTPCフィールドのうちいずれか一つのYビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。例えば、端末はNDIフィールドのX(例えば、1)ビット、HPNフィールドのY(例えば、1)ビットの組み合わせ、つまり、2ビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。この際、基地局は2ビットを利用して4つの繰り返し伝送回数候補のうちいずれか一つを指示する。例えば、{NDI、HPN}の{0、0}=N1、{0、1}=N2、{1、0}=N3、{1、1}=N4である。または、{HPN、NDI}の{0、0}=N1、{0、1}=N2、{1、0}=N3、{1、1}=N4である。他の例として、端末はNDIフィールドのX(例えば、1)ビット、CSI requestフィールドのY(例えば、1)ビットの組み合わせ、つまり、2ビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値と解釈する。この際、端末に設定されたMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数候補が{N1、N2、N3、N4}であれば、基地局は2ビットを利用して4つの繰り返し伝送回数候補のうちいずれか一つを指示する。例えば、{NDI、CSI request}の{0、0}=N1、{0、1}=N2、{1、0}=N3、{1、1}=N4と設定される。または、{CSI request、NDI}の{0、0}=N1、{0、1}=N2、{1、0}=N3、{1、1}=N4と設定される。
端末はTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCIフィールドのうち互いに異なる2つのフィールドのビット値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。詳しくは、端末はDCIのいずれか一つのフィールドのXビットと、Xビットを含むフィールドではない他のフィールドのYビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。例えば、Xビットは端末がYビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈するのか否かを指示し、YビットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を指示する。例えば、NDIフィールドの1ビットはFDRAフィールドのYビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈するのか否かを指示するが、この際、NDIフィールドの1ビットの値が「0」であれば、FDRAフィールドのYビットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈されず、NDIフィールドの1ビットの値が「1」であれば、FDRAフィールドのYビットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈される。この際、Yビットは端末に予め設定されたMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数候補のうちいずれか一つを指示する。例えば、NDIフィールドの1ビット値が「1」であれば、FDRAフィールドのY(例えば、2)ビットは4つの繰り返し伝送回数候補のうちいずれか一つを指示する。詳しくは、{FDRA}の{00}=N1、{01}=N2、{10}=N3、{11}=N4と設定される。他の例として、CSI requestフィールドの1ビットは端末がHPNフィールドのYビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈するのか否かを指示するが、CSI requestフィールドの1ビット値が「0」であれば、HPNフィールドのYビットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈されず、CSI requestフィールドの1ビット値が「1」であれば、HPNフィールドのYビットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送フィールド値として解釈される。CSI requestフィールドの1ビット値が「1」であればHPNフィールドのY(例えば、2)ビットは4つの繰り返し伝送回数のうちいずれか一つを指示する。詳しくは、{HPN}の{00}=N1、{01}=N2、{10}=N3、{11}=N4と設定される。
iii)端末はMsg3 PUSCHの初期伝送をスケジューリングするランダムアクセス応答の上りリンクグラントの特定フィールドを介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を指示される。端末は、指示された繰り返し伝送回数によってMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。端末は、上りリンクグラントの特定フィールドのビット値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。この際、上りリンクグラントの特定ビットは複数個のMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数のうちいずれか一つを指示する。上りリンクグラントの特定フィールドはCSI request、FDRA、TPC、またはMCSフィールドである。この際、CSI requestフィールドはMsg3 PUSCHの伝送に使用されないため、端末はCSI requestフィールドの値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。例えば、基地局はカバレッジが足りない端末に周波数領域で少数のPRBでスケジューリングするため、端末はFDRAフィールドのビット値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。また、他の例として、基地局はカバレッジが足りない端末に最大高い送信パワーでPUSCHをスケジューリングするため、端末はTPCフィールドの低いdB値を示すインデックスのうち一部をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。この際、TPCフィールドは3ビットの大きさを有し、各コードポイントが指示するTPC値は表6のようである。また他の例として、カバレッジが足りない端末は最大低い変調方式(例えば、QPSK)及び/または低いコーディングレートでPUSCHを伝送するようにスケジューリングされる。よって、端末はMCSフィールドが含む表4及び表5の最初の16個のMCSインデックス(0~15)のうち低いインデックスのうち一部をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として解釈する。
以下、ランダムアクセス応答の上りリンクグラント内の特定数のビットを解釈する方法について更に説明する。端末に設定されたMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数候補は{N1、N2、N3、N4}である。
上りリンクグラントのフィールドのうちいずれか一つのフィールドのビット値はMsg3
PUSCHの繰り返し伝送回数を指示するように設定される。つまり、端末はCSI request、FDRA、TPC、及びMCSフィールドのうち特定フィールドのXビットの値をMsg3 PUSCHの繰り返し伝送フィールド値として解釈する。
例えば、基地局はFDRAフィールドのX(例えば、2)ビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールド値として設定し、基地局はX(例えば、2)ビットを利用して4つ(N1、N2、N3、N4)の繰り返し伝送回数のうちいずれか一つを指示する。端末は、FDRAフィールドのビット値が「00」であればN1に、「01」であればN2に、FDRAフィールドが「10」であればN3に、FDRAフィールドが「11」であれば「N4」に決定する。FDRAフィールドのXビットは、上位階層で設定された繰り返し伝送回数候補がM個であれば、X=ceil(log2(M))と決定される。本明細書におけるceil(x)はxと同じであるか大きい整数のうち最も小さい整数を返還する関数である。XビットはFDRAフィールドのうち周波数ホッピングを指示するビット(ら)を除いたMSBからXビットである。詳しくは、初期上りリンクBWP(initial UL BWP)が含むRBの数が50より小さければ、XビットはFDRAフィールドのうち2番目のビットからXビットであり、RBの数が50より大きいか同じであれば、FDRAフィールドのうち3番目のビットからXビットである。
例えば、基地局はTPCフィールドのX(例えば、2)ビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールドのビットとして設定し、基地局はTPCフィールドの2ビットと利用して4つの繰り返し伝送回数のうち一つを指示する。端末は、TPCフィールドのビット値が「00」であればN1に、「01」であればN2に、「10」であればN3に、「11」であれば「N4」に決定する。TPCフィールドのXビットは、上位階層で設定された繰り返し伝送回数候補がM個であれば、X=ceil(log2(M))と決定される。Xビットは3ビットの大きさのTPCフィールドのうち最も前(MSB)のXビットであるか、最も後(LSB)のXビットである。
例えば、基地局はMCSフィールドのX(例えば、2)ビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールドのビットとして設定し、基地局はMCSフィールドの2ビットと利用して4つの繰り返し伝送回数のうち一つを指示する。端末は、MCSフィールドのビット値が「00」であればN1に、「01」であればN2に、「10」であればN3に、「11」であれば「N4」に決定する。MCSフィールドにおいてXビットは、上位階層で設定された繰り返し伝送回数候補がM個であれば、X=ceil(log2(M))と決定される。Xビットは4ビットサイズのMCSフィールドのうち最も前(MSB)のXビットであるか、最も後(LSB)のXビットである。
端末はランダムアクセス応答の上りリンクグラントのフィールドのうち互いに異なる2つのフィールドのビット値を組み合わせてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を解釈する。Msg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を設定するために必要なビット数がZであれば、端末は互いに異なる2つのフィールドのビットを組み合わせたZビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数として解釈する。端末はCSI request、FDRA、TPC、及びMCSフィールドのうち第1フィールドのXビットと第2フィールドのYビットをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのビットして解釈する。第1フィールドと第2フィールドは互いに異なるフィールドであり、X+Y=Zである。また、X<Z、Y<Zであって、Zは少なくとも2ビット以上である。一方、第1フィールドのX=Zビットを端末がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数として解釈すれば、第1フィールドのXビットを利用してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が指示される。
Msg3 PUSCHの繰り返し伝送回数候補がM個(例えば、4つ{N1、N2、N3、N4})であれば、端末に繰り返し伝送回数を指示するためにZビットが必要である。この際、ZはZ=ceil(log2(M))ビットである。Mが4であればZは2である。例えば、第1フィールド(例えば、CSI requestフィールド)のX(例えば、1)ビット、第2フィールド(例えば、FDRAフィールド、MCSフィールド)のY(例えば、1)ビットがMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのビットと解釈され、基地局は2ビットを利用して4つの繰り返し伝送回数のうちいずれか一つを指示する。{第1フィールドの1ビットの値、第2フィールドの1ビットの値}が{0、0}であれば繰り返し伝送回数はN1に設定され、{0、1}であればN2に設定され、{1、0}であればN3に設定され、{1、1}であればN4に設定される。
上述した実施例に加えて、ランダムアクセス応答の上りリンクグラント、TC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCI内のMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのフィールドは、TDRA、FDRA、MCS、TPCフィールドのうち少なくとも一つ以上のフィールドである。この際、端末は一つまたは複数のフィールドのビット値を再解釈してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。以下ではフィールドのビット値を解釈する具体的な方法について更に説明する。端末に設定されたMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数候補は{N1、N2、N3、N4}である。
端末は、TDRAフィールドがスケジューリングする(割り当てる)シンボルの数に基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。例えば、端末はMsg3 PUSCHの伝送に割り当てられたシンボルの数が1~(M1-1)シンボルであれば繰り返し伝送回数をN1に、M1~(M2-1)シンボルであれば繰り返し伝送回数をN2に、M2~(M3-1)シンボルであれば繰り返し伝送回数をN3に、M3~(M4-1)シンボルであれば繰り返し伝送回数をN4に決定する。この際、M1<M2<M3<M4で、N1>N2>N3>N4である。これは、基地局が端末に少数のシンボルを割り当てればカバレッジ不足現象が深化する恐れがあるためである。つまり、シンボルの数を少なく割り当てれば、端末はMsg3 PUSCHをより多く繰り返し伝送する。他の例として、N1<N2<N3<N4である。これは、基地局がカバレッジが足りない端末に多数のシンボルを割り当てるためである。つまり、基地局がシンボルの数を多く割り当てれば、端末はMsg3 PUSCHをより多く繰り返し伝送する。この際、割り当てられるシンボルの数は上位階層から設定されるが、詳しくは、SIB1または他のSIBによって設定される。
端末は、FDRAフィールドがスケジューリングするPRBの数に基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。例えば、端末はPUSCH伝送に割り当てられたPRBの数が1~(M1-1)PRBであれば繰り返し伝送回数をN1に、M1~(M2-1)PRBであれば繰り返し伝送回数をN2に、M2~(M3-1)PRBであれば繰り返し伝送回数をN3に、M3~(M4-1)PRBであれば繰り返し伝送回数をN4に決定する。M1<M2<M3<M4で、N1>N2>N3>N4である。これは、基地局が端末に少数のPRBを割り当てればカバレッジ不足現象が深化する恐れがあるためである。つまり、PRBの数を少なく割り当てれば、端末はMsg3 PUSCHをより多く繰り返し伝送する。他の例として、N1<N2<N3<N4である。これは、基地局がカバレッジが足りない端末に多数のPRBを割り当てるためである。つまり、基地局がPRBの数を多く割り当てれば、端末はMsg3 PUSCHをより多く繰り返し伝送する。この際、割り当てられるPRBの数は上位階層から設定されるが、詳しくは、SIB1または他のSIBによって設定される。
端末は、MCSフィールドが指示する変調方式またはコーディングレートに基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。例えば、端末はMCSフィールドで指示するMCS表(table)上のインデックスが0~(M1-1)であれば繰り返し伝送回数をN1に、M1~(M2-1)であれば繰り返し伝送回数をN2に、M2~(M3-1)であれば繰り返し伝送回数をN3に、M3~(M4-1)であれば繰り返し伝送回数をN4に決定する。M1<M2<M3<M4で、N1>N2>N3>N4である。基地局はカバレッジが足りない端末に低い変調方式またはコーディングレートを設定するためである。つまり、変調小域またはコーディングレートが低く設定されるほど、端末はMsg3 PUSCHをより多く繰り返し伝送する。
端末は、TPCフィールドが指示するTPCコマンドに基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。例えば、端末はTPCフィールドで指示するTPCコマンドインデックスが0~(M1-1)であれば繰り返し伝送回数をN1に、M1~(M2-1)であれば繰り返し伝送回数をN2に、M2~(M3-1)であれば繰り返し伝送回数をN3に、M3~(M4-1)であれば繰り返し伝送回数をN4に決定する。M1<M2<M3<M4で、N1>N2>N3>N4である。基地局はカバレッジが足りない端末に高いパワーで伝送するために高い値のTPCコマンドを設定するためである。つまり、高いTPCコマンド値が設定されるほど、端末はMsg3 PUSCHをより多く繰り返し伝送する。
端末は、TBサイズに基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。例えば、端末はFDRA、TDRA、及び/またはMCSフィールドに基づいてMsg3 PUSCHが伝送されるTBサイズを決定する。端末は決定したTBサイズが0~(M1-1)であれば繰り返し伝送回数をN1に、M1~(M2-1)であれば繰り返し伝送回数をN2に、M2~(M3-1)であれば繰り返し伝送回数をN3に、M3~(M4-1)であれば繰り返し伝送回数をN4に決定する。M1<M2<M3<M4で、N1>N2>N3>N4である。基地局はカバレッジが足りない端末に小さいTBサイズを設定するためである。つまり、TBサイズが小さく設定されるほど、端末はMsg3 PUSCHをより多く繰り返し伝送する。
iv)端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が含まれたTDRA表を基地局から設定される。TDRA表の各エントリ(entry)はMsg3 PUSCHの時間領域上の資源情報及び繰り返し伝送回数に関する情報を含む。また、各エントリは同じ繰り返し伝送回数を含んでもよく、異なる繰り返し伝送回数を含んでもよい。端末はTDRA表を参照してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を決定する。例えば、端末がMsg3 PUSCHを繰り返し伝送するように設定されれば、TDRA表を参照してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。一方、端末がMsg3 PUSCHを繰り返し行わないように設定されれば、従来のTDRA表を参照してMsg3 PUSCHを伝送する。この際、従来のTDRA表はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が含まれていない表を意味する。
本明細書で説明する一つ以上の繰り返し伝送回数は、Msg3 PUSCHの初期伝送と再伝送に共通に使用されるか独立して使用される値である。基地局がMsg3 PUSCHを再伝送するように指示すれば、端末はMsg3 PUSCHの初期伝送に対して指示された繰り返し伝送回数に基づいてMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数を決定する。
端末は基地局が伝送するDCIの特定フィールドのビットを介してMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数を決定するか、TDRA表を介してMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数を決定する。この際、DCIはTC-RNTIでスクランブリングされたDCI format 0_0のDCIである。
a)ビットの値はMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数がMsg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数と同じであることを示す。例えば、ビットの一部ビット値が0であるか全てのビットの値が0であれば、端末はMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数がMsg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数と同じであると判断する。
b)Msg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数は、Msg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数を基準に決定される。
b-i)DCIビット値のうち一つはMsg3 PUSCHの再伝送と初期伝送に対する繰り返し伝送回数が同じであることを示す。
b-ii)DCIビット値のうち一つはMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数がMsg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数より大きいことを示す。詳しくは、DCIビット値のうち一つはMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数がMsg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数より2倍大きいということを示す。Msg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数が既に最大繰り返し伝送回数に達していれば(または、決定したMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数が最大繰り返し伝送回数を超過していれば)、端末は前記最大繰り返し伝送回数によってMsg3 PUSCH再伝送を行う。
b-iii)DCIビット値のうち一つはMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数がMsg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数より小さいことを示す。詳しくは、DCIビット値のうち一つはMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数がMsg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数より1/2であることを示す。Msg3 PUSCH初期繰り返し伝送回数が既に最小繰り返し伝送回数(例えば、繰り返し伝送回数が1)に達していれば(または、決定したMsg3 PUSCH再伝送の繰り返し伝送回数が最小繰り返し伝送回数(例えば、繰り返し伝送回数が1)より小さければ)、端末は前記最小繰り返し伝送回数によってMsg3 PUSCH再伝送を行う。
上述したDCIの特定フィールドのビットはTDRA表の一部エントリに代替される。例えば、TDRA表の一部エントリが指示するMsg3 PUSCHの再伝送に対する繰り返し伝送回数は、Msg3 PUSCHの初期伝送に対する繰り返し伝送回数と同じであるか、より大きいか(例えば、2倍大きい場合)、より小さい(例えば、1/2倍小さい場合)。
Msg3 PUSCHの繰り返し伝送の中断方法
端末がMsg3 PUSCHをK回繰り返し伝送するように基地局から設定されれば、端末はMsg3 PUSCHをK回繰り返し伝送する。この際、繰り返し伝送されるMsg3 PUSCHは同じであるため、基地局がK個のMsg3 PUSCHのうち一部の受信に成功したら、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送は不必要である。よって、以下ではMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を中断する方法について説明する。
i)端末はMsg4をスケジューリングするPDCCHの受信可否に基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。端末は最初のMsg3 PUSCHの伝送の後、基地局から伝送されるMsg4をスケジューリングするPDCCHを検出する。この際、端末がMsg4をスケジューリングするPDCCHを受信したら、端末は基地局がMsg3 PUSCHの受信に成功したことを認知する。よって、端末はMsg4をスケジューリングするPDCCHをスケジューリングしたら、次にMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行わずに中断する。Msg4をスケジューリングするPDCCHはTC-RNTIでスクランブリングされたDCI format 1_0のDCIを含む。
ii)端末はMsg3 PUSCHの再伝送をスケジューリングするPDCCHの受信可否に基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。端末は最初のMsg3 PUSCHの伝送の後、基地局から伝送されるMsg3 PUSCHの再伝送をスケジューリングするPDCCHを検出する。この際、端末がMsg3をスケジューリングするPDCCHを受信したら、端末は新しいMsg3 PUSCHのスケジューリング情報を受信する。よって、端末が予め伝送中のMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を中断する。Msg3 PUSCHをスケジューリングするPDCCHはTC-RNTIでスクランブリングされたDCI format 0_0のDCIを含む。
iii)端末はMsg3 PUSCHの初期伝送をスケジューリングするランダムアクセス応答(Msg2)の上りリンクグラントの受信可否に基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する。端末は最初のMsg3 PUSCHの伝送の後、Msg2の上りリンクグラントをスケジューリングするPDCCHとMsg2の上りリンクグラントを受信する。もし端末がMsg2の上りリンクグラントまたはMsg2の上りリンクグラントをスケジューリングするPDCCHを受信したら、端末は新しいMsg3 PUSCHのスケジューリング情報を設定される。よって、端末は予め伝送中のMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を中断する。Msg2の上りリンクグラントをスケジューリングするPDCCHはRA-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット1_0のDCIを含む。
iv)端末は特定時間ウィンドウ内でMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行い、特定時間ウィンドウが終了したらMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を中断する。この際、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送は特定状況(例えば、上述したi)乃至iii)のMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が中断される状況)では伝送されず、次にスロットにディファ(defer)される。よって、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送は一定時間後に延ばされる恐れがある。それを防ぐために、端末はMsg3 PUSCHの最初の伝送から特定時間(スロット)の間にのみMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行う。つまり、端末は特定時間(スロット)内ではMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行うが、特定時間(スロット)が終わったらそれ以上Msg3 PUSCHの繰り返し伝送を行わない。
上述したように、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を決定するためにCSI requestフィールド、FDRAフィールド、TPC及びMCSフィールドを再解釈する。以下では、端末が前記CSI requestフィールド、FDRAフィールド、及びTPCフィールドをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を決定するために再解釈すべきなのか否かを決定する方法について説明する。
Msg3 PUSCHの繰り返し伝送回数のためのフィールド再解釈可否の決定方法
i)端末が基地局からMsg3 PUSCHの繰り返し伝送ための別途のPRACH資源(例えば、PRACHプリアンブル、RACH機会)などを設定され、前記別途のPRACH資源上で端末が基地局にPRACHを伝送すれば、端末は上述した方法に基づいてCSI requestフィールド、FDRAフィールド、及びTPCフィールドを再解釈する。逆に、前記別途のPRACH資源ではないPRACHを伝送した端末は、常に本来の目的でCSI requestフィールド、FDRAフィールド、乃至TPCフィールドを再解釈する。この際、別途のPRACH資源はSIB1に含まれて基地局が端末に設定する。つまり、端末はPRACHプリアンブル及びRACH機会のうち少なくともいずれか一つに基づいて決定される資源上でMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。例えば、基地局は端末に伝送したPRACHがいかなる資源上で伝送されるのかを確認する。もし、端末が伝送したPRACHが前記別途のPRACH資源上で伝送されたものであれば、基地局はCSI requestフィールド、FDRAフィールド、及びTPCフィールドのうち少なくとも一つまたは2つのフィールドを利用してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を指示する。基地局は繰り返し伝送回数を指示する際、繰り返し伝送回数を1に指示する。つまり、Msg3 PUSCHが繰り返し伝送されないように設定する。この際、予め設定された複数個の繰り返し伝送回数候補(例えば、N1、N2、N3、N4)のうち一つの値は「1」に設定される。また、N1は1に予め約束された値(別途に設定されず)であってもよく、基地局はN2、N3、N4の値のみを設定してもよい。
一方、基地局は特定フィールド(例えば、CSI requestフィールド)を介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を指示する。上述したように、端末が基地局が別途に設定した資源上でPRACHを伝送しても、基地局は特定フィールドを介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が行われないように指示する。この際、基地局が特定フィールド(例えば、CSI requestフィール)を介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行うように指示すれば、繰り返し伝送回数はFDRAフィールド及びTPCフィールドのうち少なくとも一つまたは2つのフィールドを利用して指示される。この場合、基地局はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数として1を指示する必要がない。前記特定フィールドを介してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が行われないように指示することができるためである。よって、繰り返し伝送回数候補(N1、N2、N3、N4)の値は1を含まなくてもよい。つまり、繰り返し伝送回数候補は1より大きい値に設定される。
ii)端末は特定フィールドの値に基づいてCSI requestフィールド、FDRAフィールド、及びTPCフィールドをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のための目的として再解釈するのか否かを決定する。この際、特定フィールドはランダムアクセス応答の上りリンクグラントのうちいずれか一つのフィールドである。例えば、特定フィールドはCSI requestフィールドであってもよいが、この際、CSI requestフィールドの1ビットの値に基づいて再解釈可否が決定される。CSI requestフィールドの値が0であれば、端末は本来の目的(Msg3 PUSCHの繰り返し伝送可否のための目的ではない)でFDRAフィールド及びTPCフィールドを解釈する。CSI requestフィールドの値が1であれば、端末はFDRAフィールド及びTPCフィールドを再解釈する。この際、CSI requestフィールドが再解釈可否を決定するために使用されるため、上述したMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のために再解釈されるフィールドにはCSI requestフィールドは除外される。
伝送電力コマンド値の決定方法
端末はMsg3 PUSCHのTPCコマンド値を決定すべきである。端末はMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されれば、TPC値を表6のうち最も高い8dB増加を伝送電力コマンド値として決定する。一方、端末がMsg3 PUSCHを繰り返し伝送すれば、基地局はTPC値として特定値を端末に設定する。
端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送のためのXビットを除いた残りのビット(ら)に基づいて伝送電力コマンド値を決定する。残りのビット(ら)の数は3-Xであるため、残りのビット(ら)は1ビットまたは2ビットである。
以下、残りのビット(ら)に基づいてTPC値を決定する具体的な方法について説明する。
i)残りのビットが1ビットであれば、端末はMSBである2ビットに「11」を挿入する。よって、端末は「11a」(ここで、aは残りの1ビット値)と表6に基づいてTPC値を決定する。残りの1ビット値(a)が0であれば「110」を意味し、「110」は6であるため、表6を参照すると6dB増加を意味する。残りの1ビット値(a)が1であれば「111」を意味し、「111」は7であるため、表6を参照すると8dB増加を意味する。つまり、端末は表6を参照すると最も高い2つのTPCコマンド値(6、7)のみを指示される。
ii)残りのビットが1ビットであれば、1ビットの値によってTPC値が決定される。詳しくは、表7によってTPC値が決定される。
表7を参照すると、端末は残りのビットが1ビットの値(a)が「0」であればTPC_0値を使用し、残りのビットが1ビットの値が「1」であればTPC_1値を使用する。TPC_0及びTPC_1は予め決められた値であるか、基地局によって別途に設定される値である。TPC_0及びTPC_1値は-6、-4、-2、0、2、4、6、8のうち2つの値である。TPC_0値は-6、-4、-2、0、2、4、6、8のうち負の値(または正ではない値)のうち一つであり、TPC_1値は正の値のうち一つである。また、PUSCHのカバレッジ拡大のために、TPC_0乃至TPC_1は-6、-4、-2、0、2、4、6、8のうち正の(または負ではない)2つ値に決定される。TPC_0とTPC_1値の差は4dBである。詳しくは、TPC_0は4dB、TPC_1は8dBであるか、TPC_0は2dB、TPC_1は6dBであるか、TPC_0は0dB、TPC_1は84dBである。一方、TPC_0とTPC_1値の差は8dBである。詳しくは、TPC_0は8dB、TPC_1は8dBである。
もし残りのビットが2ビットであれば、i)の方法と類似して端末はMSB1ビットに「1」を挿入する。よって、端末は「1ab」(ここで、abは残りの2ビット値)と表6に基づいてTPC値を決定する。つまり、残りの2ビット値(ab)が00であれば「100」を意味し、「100」は4であるため2dB増加を意味する。同じく残りの2ビット値が01であれば「101」を意味し、「101」は5であるため4dB増加を意味する。残りの2ビット値が10であれば「110」を意味し、「110」は6であるため6dB増加を意味する。残りの2ビット値が11であれば「111」を意味し、「111」は7であるため8dB増加を意味する。端末は表6のうち最も高い4つのTPCコマンド値(4、5、6、7)のみを指示される。
残りのビットが2ビットであれば、ii)方法と類似して残りの2ビット値に基づいて4つのTPC値が決定される。詳しくは、表8によってTPC値が決定される。
端末は残りの2ビット値(ab)が「00」であればTPC_0値を使用し、「01」であればTPC_1値を使用し、「10」であればTPC_2値を使用し、「11」であればTPC_3値を使用する。TPC_0、TPC_1、TPC_2、及びTPC_3は予め決められた値であるか、基地局が別途に設定した値である。TPC_0、TPC_1、TPC_2、及びTPC_3値は-6、-4、-2、0、2、4、6、8のうち4つの値である。TPC_0値は-6、-4、-2、0、2、4、6、8のうち負の値(または正ではない値)のうち一つであり、TPC_1、TPC_2、TPC_3値は正の値である。また、TPC_0、TPC_1値は-6、-4、-2、0、2、4、6、8のうち負の値(または正ではない値)であり、TPC_2、TPC_3値は正の値である。また、PUSCHのカバレッジ拡大のために、TPC_0、TPC_1、TPC_2乃至TPC_3値は-6、-4、-2、0、2、4、6、8のうち4つの正の値(または負ではない値)である。また、TPC_0、TPC_1、TPC_2、TPC_3値の差は4dBである。詳しくは、TPC_0は-6dB、TPC_1は-2dB、TPC_2は2dB、TPC_3は6dBである。また、TPC_0は-4dB、TPC_1は0dB、TPC_2は4dB、TPC_3は8dBである。
以上では、基地局がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送に関するシグナリング方法について説明した。ランダムアクセス応答の上りリンクグラントまたはDCIの特定フィールドの一部ビットを利用してMsg3 PUSCHの繰り返し伝送に関する情報設定することができた。一部ビットを利用する方法は一部ビットを追加すべきであって、オーバーヘッドが発生するという問題がある。また、上りリンクグラントまたはDCIの特定フィールドを再解釈するか、特定フィールドのビットを再解釈する方法によってMsg3 PUSCHの繰り返し伝送に関する情報を設定することができた。再解釈する方法は基地局の柔軟な(flexible)スケジューリングを制約するという問題がある。また、基地局は端末がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を支援するのか否かに関する情報を認知することができない恐れがある。この場合、基地局がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送に関する情報を設定しても、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を行うことができないだけでなく、上りリンクグラントまたはDCIを間違って解釈する問題が発生する恐れがある。それを解決するために、以下では端末が基地局にMsg3 PUSCHを伝送する際、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送の遂行可否乃至繰り返し伝送の回数を知らせる方法について説明する。
Msg3 PUSCHによる繰り返し伝送に関する情報シグナリング方法
図17は、本発明の一実施例によるMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を示す図である。
図17を参照すると、端末は4つのスロット上でMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。各スロットで伝送されるMsg3 PUSCHは同じTBを伝送する。各スロットでは同じであるか互いに異なるRV(redundancy version)で同じTBを繰り返し伝送する。各スロットで伝送されるMsg3 PUSCHは少なくとも一つのDMRSシンボルを含む。DMRSシンボルはDMRSがマッピングされたシンボルを意味する。各スロットで伝送されるMsg3 PUSCHは複数のDMRSシンボルを含む。複数のDMRSシンボルのうち時間上最も前に伝送されるDMRSシンボルは最初のDMRS(first DMRS)シンボルと記述され、次に伝送されるDMRSシンボルは追加のDMRS(additional DMRS)シンボルと記述される。本明細書では説明の便宜上、最初のDMRSシンボルをDMRSシンボルと記述するが、追加のDMRSシンボルも意味することは明らかである。
基地局はMsg3 PUSCHの伝送に関する情報を端末に設定(例えば、上りリンクグラントを介して)するため、最初のMsg3 PUSCH(Msg3 PUSCH rep#1)が伝送される資源(スロット、シンボル、PRBなど)を予め認知している。また、基地局はMsg3 PUSCH rep#1に含まれるDMRSシンボルの位置を予め認知している。基地局は繰り返し伝送に関する情報に基づいて端末が伝送するMsg3 PUSCH rep#1を受信する。同じTBが各スロットで繰り返し伝送されるため、基地局はMsg3 PUSCH rep#1のみを受信しても、Msg3 PUSCH rep#1が伝送するTBをデコーディングすることができる。しかし、チャネル環境が良くなければ、基地局がMsg3 PUSCH rep#1のみを受信しても、Msg3 PUSCH rep#1が伝送するTBをデコーディングすることができない。この際、基地局はMsg3 PUSCH rep#1が伝送される次のスロットから2番目のMsg3 PUSCH(Msg3 PUSCH rep#2)を受信する。詳しくは、基地局はMsg3 PUSCH rep#1が伝送される次のスロット上でMsg3 PUSCH rep#1と同じシンボル位置及び/またはPRB上でMsg3 PUSCH rep#2を受信するのか否かを決定する。基地局は端末がMsg3 PUSCHを繰り返し伝送するのか否かを確認することができない。よって、基地局はMsg3 PUSCH rep#2を受信するのか否かを決定するために、Msg3 PUSCH rep#2が伝送されると予想される時間-周波数資源のエネルギーを測定し、Msg3 PUSCH rep#2のDMRSが伝送されると予想される時間-周波数資源でDMRSの相関図(correlation)を測定する。このような測定結果によって、基地局は端末がMsg3 PUSCH rep#2を伝送したのか否かを決定(確認)する。測定結果、基地局がMsg3 PUSCH rep#2が伝送されたと決定したら、基地局はMsg3 PUSCH rep#1とMsg3 PUSCH rep#2を結合(combine)してより低いコードレートを獲得し、Msg3 PUSCHが伝送するTBをデコーディングする可能性が上がる。code rateが得られるため、Msg3 PUSCHが伝送するTBを復号する可能性が上がる。基地局がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を決定する過程は、Msg3 PUSCHが伝送される可能性があるスロットで繰り返し行われる。但し、Msg3 PUSCHを繰り返し伝送する端末の場合、セルの縁に位置してカバレッジが足りない可能性があり、よって、前記測定結果に対する性能が劣化する恐れがあるという問題がある。また、基地局がスロットごとにMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を確認しなければならないため、複雑度が上がるという問題がある。
図18は、本発明の一実施例による3つのDMRSを利用したMsg3 PUSCHの繰り返し伝送を示す図である。
図18を参照すると、端末のMsg3 PUSCH伝送方法には3つがある。(a)端末はMsg3 PUSCHの繰り返さずに伝送する。言い換えれば、端末は一つのスロットでのみMsg3 PUSCHを伝送し、次のスロットではMsg3 PUSCHを繰り返し伝送しない。(b)端末はMsg3 PUSCHを2回繰り返し伝送する。上りリンクチャネル環境が悪くても、より多いMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が必要でない場合に適用される。(c)端末はMsg3 PUSCHを4回繰り返し伝送する。これは(b)の方法に比べ、上りリンクチャネル環境が更によくない場合に適用される。
また、図18を参照すると、端末は基地局にMsg3 PUSCHの伝送方法(繰り返し伝送されるのか否か)を指示するためにDMRSを使用する。詳しくは、端末が(a)方法でMsg3 PUSCHを伝送すれば、Msg3 PUSCHの伝送方法を指示するためにDMRS Aが使用される。端末が(b)方法でMsg3 PUSCHを伝送すれば、Msg3 PUSCHの伝送方法を指示するために2つのスロットそれぞれのMsg3 PUSCH rep#1とMsg3 PUSCH rep#2のDMRS Bが使用される。端末が(c)方法でMsg3 PUSCHを伝送すれば、Msg3 PUSCHの伝送方法を指示するために4つのスロットそれぞれのMsg3 PUSCH rep#1、Msg3 PUSCH rep#2、Msg3 PUSCH rep#3、Msg3 PUSCH rep#4のDMRS Cが使用される。つまり、基地局がDMRS Aを受信すればMsg3 PUSCHは1回伝送されると認知され、DMRS Bを受信すればMsg3 PUSCHは2回繰り返し伝送されると認知され、DMRS Cを受信すればMsg3 PUSCHは4回繰り返し伝送されると認知される。
DMRS A、DMRS B、DMRS Cには互いに異なる基本シーケンス(base sequence)が適用される。DMRS A、DMRS B、DMRS Cにはそれぞれ互いに異なる基本シーケンスが適用されるため、基地局は各基本シーケンス間の相関図を測定していかなる基本シーケンスが適用されたのかを判断する。
DMRS A、DMRS B、DMRS Cの基本シーケンスは同じであるが、互いに異なるシーケンス初期値にシーケンス初期化(sequence initialization)される。DMRS Aが第1値にシーケンス初期化されれば、DMRS BとDMRS Cはそれぞれ第2値と第3値にシーケンス初期化される。基地局は第1値、第2値、第3値にシーケンス初期化を仮定して相関図を測定し、相関図の測定結果に基づいていかなるシーケンス初期化値が使用されたのかを判断する。例えば、伝送プリコーディング(transmit precoding)が活性化されたMsg3 PUSCHのDMRSは数式1のようである。
数式1のNslot
symbはスロット当たりのシンボルの数、nμ
s、fは副搬送波間隔構成がμであるフレーム内のスロットインデックス、lはスロット内のOFDMシンボルインデックス、NID
nSCIDはDMRSシーケンス初期化値nSCID(0乃至1)によるスクランブリングidentityを意味する。数式1を参照すると、DMRS A、DMRS B、DMRS Cは少なくとも互いに異なるc_init値に区分される。
DMRS A、DMRS B、DMRS Cは互いに異なるDMRSポートを介して伝送される。言い換えれば、端末は互いに異なるDMRSポートを介してMsg3 PUSCHを伝送する。基地局は端末が伝送したMsg3 PUSCHのDMRSポートに基づいていかなるDMRSが使用されたのかを判断する。
基地局はMsg3 PUSCHが伝送される最初のスロット上のDMRSがDMRS Aであるのか、DMRS Bであるのか、DMRS Cであるのかを判断し、Msg3 PUSCHが繰り返し伝送されるのか、または何回繰り返し伝送されるか否かを確認する。そして、DMRSの判断結果によってMsg3 PUSCHを受信する。
しかし、カバレッジが低い端末はMsg3 PUSCHを繰り返し伝送するため、基地局がMsg3 PUSCHのDMRSを正しく判定する確率が低くなる恐れがあり、よって、多数のDMRS(DMRS A、DMRS B、DMRS C)のうち一つのDMRSを介して基地局が最初のスロット上のMsg3 PUSCHの伝送方法を判断するのは正確度が低い可能性がある。よって、以下では、2つのDMRS(DMRS A及びDMRS B)を利用して端末がMsg3 PUSCHの伝送方法を指示する方法について説明する。
図19乃至図21は、本発明の一実施例による2つのDMRSを利用したMsg3 PUSCHの伝送方法を示す図である。
図19を参照すると、(a)Msg3 PUSCHが繰り返し伝送されなければ、Msg3 PUSCHの伝送方法を指示するためにDMRS Aが使用される。(b)Msg3 PUSCHが2回繰り返し伝送されるか、(c)4回繰り返し伝送されれば、Msg3 PUSCHの伝送方法を指示するためにDMRS Bが使用される。つまり、端末はDMRS AまたはDMRS Bを利用して基地局にMsg3 PUSCHの繰り返し伝送可否を知らせる。基地局はMsg3 PUSCHが伝送される最初のスロット上のDMRSを利用してMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されたのか否かを判断する。例えば、基地局が受信したDMRSをDMRS Aと判断したら、Msg3 PUSCHが繰り返し伝送されないと判断する。逆に、基地局が受信したDMRSをDMRS Bと判断したら、Msg3 PUSCHが繰り返し伝送されると判断する。
DMRS AはMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する能力(capability)がない端末のDMRSと同じであるか異なる。もしDMRSが同じであれば、基地局はスロット上のDMRSがDMRS Aと判断しても、Msg3 PUSCHを伝送した端末がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能な端末であるのか判断することができない。よって、Msg3 PUSCHの再伝送を指示する場合、再伝送に対する繰り返し伝送を指示することができないか、指示しても再伝送が繰り返し伝送されたのか否かを追加に判断しなければならない。一方、DMRSが異なれば(つまり、基地局がDMRS Bを受信すれば)、基地局はMsg3 PUSCHを伝送した端末がMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能であると判断する。よって、基地局ははMsg3 PUSCHの再伝送を指示する場合、再伝送の繰り返し伝送を指示する。
ス20を参照すると、端末は第1スロットの後のスロットでMsg3 PUSCHを伝送しなければ第1スロット上でDMRS Aを伝送し、第1スロットの後のスロットでMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されれば第1スロット上でDMRS Bを伝送する。つまり、Msg3 PUSCHが繰り返し伝送されないか繰り返し伝送されるMsg3 PUSCHのうち第1スロット上で伝送されるMsg3 PUSCHが最後であればDMRS Aが使用される。例えば、図20aを参照すると、端末はMsg3 PUSCHを繰り返し伝送しないためDMRS Aが使用される。図20bを参照すると、Msg3 PUSCHは最初のスロットと2番目のスロット上で繰り返し伝送されるため、最初のスロット上ではDMRS Bが伝送され、2番目のスロット上ではDMRS Aが伝送される。図20cを参照すると、Msg3 PUSCHは最初の、2番目の、3番目の、4番目のスロット上で繰り返し伝送されるため、最初の、2番目の、3番目のスロット上ではDMRS Bが伝送され、4番目のスロット上ではDMRS Aが伝送される。つまり、基地局はスロットごとにMsg3 PUSCHが含まれたDMRSがDMRS AであるのかDMRS Bであるのかを判断し、第1スロットで判断したDMRSがDMRS Aであれば、第1スロットの後のスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHはないと判断する。逆に、基地局が第1スロットで判断したDMRSがDMRS Bであれば、第1スロットの後のスロット上でMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されると判断する。一方、基地局はスロットごとにDMRSを判断するが、特定スロットのDMRSは判断する必要がない場合がある。例えば、端末に設定されたMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数候補が{R_1、R_2、…、R_r}であれば、DMRS AはR_1番目のスロット、R_2番目のスロット、R_r番目のスロットでのみ伝送される。よって、基地局はR_1、R_2、…、R_r番目のスロットのDMRSのみ判断すれば、追加のMsg3 PUSCHの伝送があるのか否かを確認することができる。詳しくは、端末に設定されたMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数候補が{1、2、4}であれば、DMRS Aは最初の、2番目の、4番目のスロット上でのみ伝送される。よって、図20cのようにMsg3 PUSCHが4回繰り返し伝送されれば、基地局は最初の、2番目の、4番目のスロットのDMRSのみを判断すればよい。つまり、図20cの3番目のスロットのDMRSは判断する必要がない。但し、図20を介して説明した方式は、基地局がDMRS Aを伝送するMsg3 PUSCHの受信に失敗したら、基地局はMsg3 PUSCHの伝送が終了されるスロットを判断することができない。例えば、2回繰り返し伝送されるMsg3 PUSCHにおいて、基地局が2番目のスロット上で伝送されるDMRSを含むMsg3 PUSCHの受信に失敗したら、基地局はMsg3 PUSCHの伝送が終了されるスロットを判断することができない。
ス21を参照すると、端末は特定個数の連続したスロットのMsg3 PUSCHにDMRS Aを含ませて伝送する。特定個数はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数によって決定される値であって、予め決められた値である。特定個数はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数の半分に当たる値である。つまり、Msg3 PUSCHが2回繰り返し伝送されれば特定個数は1であり、4回繰り返し伝送されれば特定個数は2である。言い換えれば、Msg3 PUSCHがR回繰り返し伝送されれば、特定個数はf(R/2)である。この際、f(x)はxの切り捨て、四捨五入、切り上げのうちいずれか一つの値を返還する関数である。特定個数の連続したスロットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が終了されるスロットから計算される。図21cを参照すると、Msg3 PUSCHは4回繰り返し伝送されるが、最後のスロットから2個の連続したスロット(つまり、3番目、4番目のスロット)上でDMRS Aを含むMsg3 PUSCHが伝送される。図21による方法の場合、基地局が3番目のスロットと4番目のスロットのうち少なくともいずれか一つのスロット上で伝送されるDMRSをDMRS Aと判断すれば、基地局は4番目のスロットでMsg3 PUSCHの伝送が終了されることが分かる。
図19乃至図21を介して説明した2つのDMRSを利用した方法の場合、互いに異なるスロットそれぞれに互いに異なるDMRSが伝送される。しかし、基地局がジョイント(joint)チャネル修正を行わなければならない場合、同じDMRSが伝送される必要がある。よって、2つのDMRSを利用した方法はジョイントチャネル推定が行われる場合を除いた残りの状況に適用される。
UCIビットによるMsg3 PUSCHの繰り返し伝送に関する情報シグナリング方法
図22乃至図26は、本発明の一実施例によるMsg3 PUSCHに含まれる上りリンク制御情報をマルチプレキシングするための変調シンボルの数を決定する方法を示す図である。
Msg3 PUSCHにマッピングされるレイヤ当たりの上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)伝送のための変調シンボルの数は数式2のように計算される。数式2は、PUSCHにHARQ-ACKをマルチプレキシングして伝送する際、変調シンボルの数を計算するためにも使用される。
数式2において、OCUIはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送の遂行可否及び繰り返し伝送回数を示すビットの数を意味する。LUCIはOCUIをチャネルコーディングする際に使用するCRCビットの数を意味する。βPUSCH
offsetはMsg3 PUSCHにUCIをマッピングするための資源の数を決定するためのオフセット値であって、SIBによって設定される。CUL-SCHはMsg3 PUSCHが含むコードブロック(Code Block、CB)の数を意味する。KrはMsg3 PUSCHが含むr番目のCBサイズを意味する。MUCI
SC(l)はMsg3 PUSCHのl番目のシンボルでUCI伝送に使用されるREの数を意味する。NPUSCH
symb、allはDMRSを含むMsg3 PUSCHの伝送に使用される全体シンボルの数を意味する。スケーリング値はSIBを介して設定できます。l0はDMRSシンボルの後のDMRSではない最初のPUSCHシンボルインデックスを意味する。例えば、l番目のシンボルでDMRSを伝送すればMUCI
SC(l)は0で、そうでなければMUCI
SC(l)はMPUSCH
sc-MPT-RS
sc(l)である。MPUSCH
scは周波数領域でPUSCHにスケジューリングされたサブキャリアの数、MPT-RS
sc(l)はPTRSを含むl番目のPUSCHシンボルのサブキャリアの数を意味する。端末は数式2から計算されるQ’UCI個の変調シンボル(REの数)に基づいてUCIをPUSCHにマルチプレキシングする。Q’UCI個の変調シンボルはMsg3 PUSCHのQ’UCI個のREにマッピングされる。この際、マッピング方式はHARQ-ACKがPUSCHにマルチプレキシングされる際にマッピングされる方式と同じである。つまり、Msg3 PUSCHのDMRSシンボルの直後のシンボルでQ’UCI個のREが選択される。
Msg3 PUSCHの繰り返し伝送を支援しない端末は、UCIマルチプレキシングによってMsg3 PUSCHを伝送することができない。よって、基地局はMsg3 PUSCHを受信する際、UCIがマルチプレキシングされたのか否かを判断する必要がある。例えば、UCIビットの大きさが2ビットより小さいか同じであれば、端末はMsg3 PUSCHが伝送されるREのうちQ’UCI個のREをパンクチャリング(puncturing)し、Q’UCI個のREでUCIを伝送する。よって、基地局はUCIがマルチプレキシングされるのか否かを区分する必要がない。つまり、UCIが伝送されるQ’UCI個のREによってMsg3 PUSCHのマッピングは変わらない。一方、例えば、UCIビットの大きさが2ビットより大きければ、Msg3 PUSCHはUCIがマッピングされたQ’UCI個のREの周辺でレートマッチング(rate-matching)されて伝送される。基地局はUCIがマルチプレキシングされる場合とマルチプレキシングされない場合、互いに異なるレートマッチングによってMsg3 PUSCHのマッチングが変更されるため、Msg3 PUSCHを2回デコーディングすべきである。よって、基地局のデコーディング回数を減らすためにUCIビットの大きさは2ビット以下に制限される必要がある。
UCIビットの大きさが1ビットであれば、i)UCIビットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1またはRであることを示す。RはSIBで設定される値である。1は別途に設定されず、UCIビットの大きさの値が「0」であれば繰り返し伝送回数は常に1であると決定される。ii)UCIビットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数がR_1またはR_2であることを示す。R_1及びR_2値はSIBで設定される値である。この際、R_1及びR_2は1ではない。
UCIビットの大きさが2ビットであれば、UCIビットは、i)Msg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1、R_1、R_2、またはR_3であることを示す。R_1、R_2、R_3はSIBで設定される値である。1は別途に設定されず、UCIビットが「00」であれば繰り返し伝送回数は常に1であると決定される。ii)UCIビットはMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数がR_1、R_2、R_3、またはR_4であることを示す。R_1、R_2、R_3、R_4はSIBで設定される値である。
端末が{1、2、4、8、16、32}のようにさらに多様な繰り返し伝送回数を指示すべきであれば、UCIビットの大きさは2ビットより大きいべきである。そこで、2ビットを超過するUCIを伝送する方法について説明する。
図23を参照すると、端末はUCIビットを最大2ビットずつグルーピングしてsub-UCIを生成する。端末は前記sub-UCIを最初のスロットと2番目のスロットでそれぞれ伝送する。端末は、最初のスロット上のMsg3 PUSCHで第1sub-UCIをマルチプレキシングして伝送し、2番目のスロット上のMsg3 PUSCHで第2sub-UCIをマルチプレキシングして伝送する。基地局は最初のスロットと2番目のスロットそれぞれで伝送される第1sub-UCI及び第2sub-UCIを受信して全体のUCIビットを生成する。そして、基地局は全体のUCIビットに基づいてMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数を判断する。図24を参照すると、端末はスロットごとにMsg3 PUSCHに1ビットの大きさのUCIビット値「0」または「1」をマルチプレキシングしてMsg3 PUSCHを伝送する。UCIビット値「0」は、UCIビット値「0」がマルチプレキシングされたMsg3 PUSCHが伝送されるスロットの後のスロットでMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されることを示す。UCIビット値「1」は、UCIビット値「1」がマルチプレキシングされたMsg3 PUSCHが伝送されるのスロットがMsg3 PUSCHが伝送される最後のスロットであることを示す。図24bを参照すると、端末は最初のスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「0」をマルチプレキシングする。2番目のスロット(最初のスロットの後のスロット)でMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されるためである。端末は2番目のスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「1」をマルチプレキシングする。2番目のスロットがMsg3 PUSCHが繰り返し伝送される最後のスロットであるためである。図24cを参照すると、端末は最初の、2番目の、3番目のスロット上でそれぞれ伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「0」をマルチプレキシングする。これは2番目のスロット(最初のスロットの後のスロット)、3番目のスロット(2番目のスロットの後のスロット)、4番目のスロット(3番目のスロットの後のスロット)上でMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されるためである。端末は4番目のスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「1」をマルチプレキシングする。4番目のスロットがMsg3 PUSCHが繰り返し伝送される最後のスロットであるためである。図24を介して説明したUCIビット値「0」または「1」をマルチプレキシングする方法は、基地局がUCIビット値「1」がマルチプレキシングされたMsg3 PUSCHを受信できなければ、繰り返し伝送されるMsg3 PUSCHが終了されるスロットを判断することができない。例えば、図24bの場合、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送回数は2である。この際、基地局が2番目のスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHを受信できなければ、基地局はUCIビット値「1」を確認することができないため、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送が終了されるスロットを判断することができないという問題がある。
端末は特定個数の連続したスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「1」をマルチプレキシングする。特定個数はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数に基づいて決定される値であって、予め決められた値である。特定個数はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数の半分の値である。詳しくは、Msg3 PUSCHが2回繰り返し伝送されれば特定個数は1であり、Msg3 PUSCHが4回繰り返し伝送されれば特定個数は2である。言い換えれば、Msg3 PUSCHがR回繰り返し伝送されれば、特定個数はf(R/2)である。f(x)はxの切り捨て、四捨五入、切り上げのうちいずれか一つの値を返還する関数である。特定個数の連続したスロットはMsg3 PUSCHが最後に繰り返し伝送されるスロットから選択される。この繰り返し伝送される最後のスロットから選択される。図25cはを参照すると、Msg3 PUSCHは4回繰り返し伝送される。端末はMsg3 PUSCHが最後に繰り返し伝送されるスロットから連続した2つのスロット(3番目、4番目のスロット)上で伝送されるMsg3 PUSCHそれぞれにUCIビット値「1」をマルチプレキシングしてMsg3 PUSCHを伝送する。図24cと図25cを比較すると、図25cでは基地局が3番目のスロットと4番目のスロットのうち少なくともいずれか一つのスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにマルチプレキシングされたUCIビット値「1」を確認したら、基地局はMsg3 PUSCHが4番目のスロットで終了することを確認する。
上述した方法によると、スロットごとにUCIがマルチプレキシングされるため、Msg3 PUSCHの伝送に使用されるREの数が減るようになる。よって、最大限に少ないスロットでのみUCIがマルチプレキシングされる必要がある。例えば、基地局はUCIビット値「1」がマルチプレキシングされていないMsg3 PUSCHはUCIビット値「1」がマルチプレキシングされたものと同じであると判断する。他の例として、端末は一定スロットごとにUCIをMsg3 PUSCHにマルチプレキシングしてMsg3 PUSCHを伝送する。例えば、端末はMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されるスロットをN個ずつバンドリングし、各バンドリングされたN個のスロットのうち最初のスロットにUCIをマルチプレキシングしてMsg3 PUSCHを伝送する。この際、バンドリングされたN個のスロットはスロットバンドルと記述される。第1スロットバンドルの後のスロットバンドルでMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されれば、端末は第1スロットバンドルに含まれた(最初の)スロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「0」をマルチプレキシングする。第1スロットバンドルの後のスロットバンドルでMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されなければ、端末は第1スロットバンドルに含まれた(最初の)スロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「1」をマルチプレキシングする。つまり、第1スロットバンドルがMsg3 PUSCHが最後に伝送されるスロットバンドルである。図26bを参照すると、端末は2つのスロットをバンドリングしてスロットバンドルを構成する。端末は最初のスロットバンドルのうち最初のスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「1」をマルチプレキシングする。最初のスロットバンドルの後のスロットバンドルでMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されないためである。図26cを参照すると、端末は2つのスロットをバンドリングしてスロットバンドルを構成する。端末は最初のバンドルのうち最初のスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「0」をマルチプレキシングする。これは、2番目のスロットバンドル(最初のスロットバンドルの後のスロットバンドル)でMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されるためである。端末は2つのスロットバンドルのうち最初のスロット上で伝送されるMsg3 PUSCHにUCIビット値「1」をマルチプレキシングする。これは、2番目のスロットバンドルの後のスロットバンドルでMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されないためである。
TDD状況でMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されるスロット決定方法
基地局はTDD動作のためにシンボルの方向を設定する。
基地局は端末にセル共通のシンボル方向を設定する。シンボル方向はセル内に存在する端末に伝送されるSIB1によって設定される。基地局はSIB1のtdd-UL-DL-ConfigurationCommonによってセル共通のセル共通(cell common)シンボル方向を設定する。セル共通のシンボル方向は、ULシンボル、DLシンボル、フレキシブルシンボルのうちいずれか一つに決定される。セル共通ULシンボルは上りリンク伝送にのみ使用されるシンボルを意味する。セル共通DLシンボルは下りリンク伝送にのみ使用されるシンボルを意味する。セル共通フレキシブルシンボルは特定方向が決定されていないシンボルであって、別途の設定によってULシンボル乃至DLシンボルに変更されるシンボルを意味する。
基地局は端末に各端末に特定されるシンボル方向を更に設定する。各端末に特定されるシンボル方向はランダムアクセス過程のうちRRCシグナリングによって設定される。詳しくは、端末はtdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって各端末に特定される端末特定(UE specific)シンボル方向を設定される。セル共通ULシンボルとセル共通DLシンボルの方向は決定されているためそれ以上方向を修正することはできず、セル共通フレキシブルシンボルは端末特定シンボル方向に決定される。端末特定シンボル方向は、端末特定ULシンボル、端末特定DLシンボル、端末特定フレキシブルシンボルのうちいずれか一つに決定される。端末特定ULシンボルは上りリンク伝送にのみ使用されるシンボルを意味する。端末特定DLシンボルは下りリンク伝送にのみ使用されるシンボルを意味する。端末特定フレキシブルシンボルは特定方向が決定されていないシンボルであって、別途の設定によってULシンボル乃至DLシンボルに変更されるシンボルを意味する。
端末はRRCシグナリングを受信する前に受信されるSIB1によってセル共通シンボル方向を設定され、Msg3 PUSCHを繰り返し伝送する。よって、端末はセル共通シンボル方向によってMsg3 PUSCHを繰り返し伝送すべきである。この際、端末がセル共通フレキシブルシンボルをMsg3 PUSCHの繰り返し伝送に使用可能であるのか否かについて判断することはできない。例えば、基地局は他の端末に、基地局はセル共通フレキシブルシンボルを端末特定DLシンボルと設定する。この場合、端末がセル共通フレキシブルシンボルを利用してMsg3 PUSCHを繰り返し伝送すれば、他の端末に干渉を及ぼす恐れがある。よって、セル共通フレキシブルシンボルがMsg3 PUSCHの繰り返し伝送に使用可能であるのか否かが決定されるべきであるが、以下では決定する方法について説明する。
図27及び図28は、本発明の一実施例によるMsg3 PUSCHの繰り返し伝送に使用可能な資源を示す図である。図27及び図28のDスロットは、Msg3 PUSCHが伝送されるようにスケジューリングされたシンボルのうち少なくとも一つがセル共通DLシンボルと重畳すれば、重畳するシンボルを含むスロットを意味する。Uスロットは、Msg3 PUSCHが伝送されるようにスケジューリングされた全てのシンボルがセル共通ULシンボルと重畳すれば、重畳するシンボルを含むスロットを意味する。Fスロットは、Msg3 PUSCHが伝送されるようにスケジューリングされたシンボルのうち少なくとも一つがセル共通フレキシブルシンボルと重畳すれば、重畳するシンボルを含むスロットを意味する(この際、Msg3 PUSCHが伝送されるようにスケジューリングされたシンボルはセル共通DLシンボルとは重畳せず、セル共通ULシンボルと重畳する)。
図27を参照すると、端末は連続するつのスロット上でMsg3 PUSCHを繰り返し伝送するように設定される。この際、Msg3 PUSCHの伝送が可能なスロットではMsg3 PUSCHが伝送され、Msg3 PUSCHの伝送が不可能なスロットではMsg3 PUSCHが伝送されずにドロップされる。i)図27aを参照すると、端末はDスロットを除いた残りのスロット上でMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。つまり、端末はMsg3 PUSCHをFスロット及びUスロット上で繰り返し伝送し、Dスロット上にスケジューリングされたPUSCHは伝送せずにドロップする。但し、セル共通フレキシブルシンボルを利用してMsg3 PUSCHが伝送されて他の端末に干渉を及ぼす可能性がある。ii)図27bを参照すると、端末はUスロット上でのみMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。つまり、端末はDスロット及びFスロット上にスケジューリングされたMsg3 PUSCHは伝送せずにドロップする。端末はULシンボルのみを利用してMsg3 PUSCHを伝送するため他の端末に干渉を及ぼさない。iii)図27cを参照すると、端末は上りリンクグラントが指示したスロット(つまり、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送のうち最初の伝送が行われるスロット)でMsg3 PUSCHの繰り返し伝送の最初の伝送を行い、次のスロットではUスロット上でのみMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。端末は上りリンクグラントが指示したスロットの後、FスロットとDスロットにスケジューリングされたMsg3 PUSCHは伝送せずにドロップする。上りリンクグラントが指示したスロットは上りリンクグラントが受信されたスロットとK2値に基づいて決定される。K2値は基地局から設定される値であって、上りリンクグラントが受信されたスロットからのオフセット値を意味する。つまり、上りリンクグラントが受信されたスロットがn番目のスロットであれば、上りリンクグラントが指示したスロットはn+K2番目のスロットである。この際、上りリンクグラントが指示したスロットはFスロットまたはUスロットである。基地局は意図的にセル共通フレキシブルシンボルをMsg3 PUSCHの伝送に使用するように設定する。
図28を参照すると、端末はMsg3 PUSCHを4回繰り返し伝送するように、つまり、4つのスロット上で繰り返し伝送するように設定される。よって、端末はMsg3 PUSCHの繰り返し伝送が可能な4つのスロットを判断すべきである。i)図28aを参照すると、端末はDスロットを除いた残りのスロットをMsg3 PUSCHの伝送が可能なスロットと判断する。つまり、端末はFスロットとUスロット上でMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。但し、セル共通フレキシブルシンボルを利用してMsg3 PUSCHが伝送されて他の端末に干渉を及ぼす可能性がある。ii)図28bを参照すると、端末はUスロットでのみMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。つまり、端末はFスロットとUスロット上ではMsg3 PUSCHを繰り返し伝送することができない。図28a(iの方法)によって説明した方法に比べ、遅いスロットでMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されるが、Uスロット上でのみMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されるため、他の端末に干渉を及ぼさないという効果がある。iii)図28cを参照すると、端末は上りリンクグラントが指示したスロット(つまり、Msg3 PUSCHの繰り返し伝送のうち最初の伝送が行われるスロット)でMsg3 PUSCHの繰り返し伝送の最初の伝送を行い、次のスロットではUスロット上でのみMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。端末は上りリンクグラントが指示したスロットの後、FスロットとDスロットにスケジューリングされたMsg3 PUSCHは伝送せずにドロップする。上りリンクグラントが指示したスロットは上りリンクグラントが受信されたスロットとK2値に基づいて決定される。K2値は基地局から設定される値であって、上りリンクグラントが受信されたスロットからのオフセット値を意味する。つまり、上りリンクグラントが受信されたスロットがn番目のスロットであれば、上りリンクグラントが指示したスロットはn+K2番目のスロットである。この際、上りリンクグラントが指示したスロットはFスロットまたはUスロットである。基地局は意図的にセル共通フレキシブルシンボルをMsg3 PUSCHの伝送に使用するように設定する。
基地局は上りリンクグラントを介して図27及び図28によって説明した方法のうちいずれか一つの方法を使用するように設定する。基地局は上りリンクグラントの特定フィールドの一部ビットを利用してMsg3 PUSCHが繰り返し伝送されるスロットを決定する方法について設定し、端末は設定された方法に基づいてMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。前記図27及び図28によって説明した方法におけるMsg3 PUSCHは、Msg3 PUSCH初期伝送及びMsg3 PUSCH再伝送を意味する。
前記説明において、セル共通DLシンボルはCORESET0のType-0 common search space(CSS)が設定されたシンボルを更に含む。ここで、CORESET0はPBCHで指示したCORESETを示す。ここで、Type-0 common search spaceはSIB1を伝送するPDSCHをスケジューリングするDCI format 1_0をモニタリングするsearch spaceである。前記DCI formatはSI-RNTIでCRCがスクランブリングされている。つまり、端末はCORESET0のType-0 CSSの受信が設定されたシンボルを下りリンク受信のみ可能なシンボルとみなす。
セル共通DLシンボルはCORESET0のType-0A CSS(common search space)が設定されたシンボルを更に含む。Type-0A CSSはSIB1を除いたSIBを含むPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマット1_0のDCIをモニタリングする探索空間(search space)である。この際、DCIはSI-RNTIでCRCがスクランブリングされる。セル共通DLシンボルはCORESET0のType-1 CSSが設定されたシンボルを更に含む。Type-1 CSSはMsg2 PDSCHまたはMsg4 PDSCHをスケジューリングするDCIをモニタリングする探索空間である。この際、DCIはRA-RNTI、MsgB-RNTI、またはTC-RNTIでCRCがスクランブリングされる。セル共通DLシンボルはCORESET0のType-2 CSSが設定されたシンボルを更に含む。Type-2 CSSはページング(paging)情報を伝送するDCIをモニタリングする探索空間である。この際、DCIはP-RNTIでCRCがスクランブリングされる。セル共通DLシンボルはCORESET0のType-3 CSSが設定されたシンボルを更に含む。Type-3 CSSは多様なセル共通DCIフォーマットを有するDCIをモニタリングする探索空間である。この際、DCIは、INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、CI-RNTI、C-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI(s)、またはPS-RNTIにCRCがスクランブリングされる。
セル共通DLシンボルはSS/PBCH Blockが受信されるように設定されたシンボルを更に含む。SS/PBCH blockが受信されるように設定されたシンボルはSIB1によって設定されるが、詳しくは、SIB1のssb-PositionsInBurstによって設定される。つまり、端末はSS/PBCH blockが受信されるように設定されたシンボルは下りリンクチャネルの受信のみ可能なシンボルと判断する。
セル共通ULシンボルはPRACHが伝送されるように設定されたシンボルを更に含む。PRACHが伝送されるように設定されたシンボルは有効なRACH機会(RACH occasion、RO)に当たるシンボルである。端末は基地局からSIB1を介してPRACH構成(configuration)を受信する。詳しは、PRACH構成は、SIB1のServingCellConfigCommonSIBのUplinkConfigCommonSIBのinitialUplinkBWPのrach-ConfigCommonによって設定される。端末はPRACH構成によって有効なROを決定する。以下では有効なROを決定する方法について説明する。
a.もしtdd-UL-DL-ConfigurationCommonが端末に設定されなければ、SS/PBCH blockより先立たず、SS/PBCHブロックの最後のシンボルからNgapシンボル以上離れているROは有効なROと決定される。
b.tdd-UL-DL-ConfigurationCommonが端末に設定されれば、ROの全てのシンボルがセル共通ULシンボルと重畳するか、ROがSS/PBCH blockより先立たず、SS/PBCHブロックの最後のシンボルからNgapシンボル以上離れているROは有効なROと決定される。
端末は有効なROを利用してPRACHを伝送する。つまり、基地局は有効なROは上りリンクチャネル伝送に使用されるとみなす。セル共通ULシンボルは有効なROの前のNgapシンボルを含む。この際、PRACHの伝送がスケジューリングされたシンボルは有効なROに当たるシンボルである。端末はNgapシンボルで下りリンクチャネルまたは信号を受信しないためである。よって、端末は前記Ngapシンボルが上りリンク伝送に使用されるとみなす。Ngapは、PRACHの副搬送波間隔が1.25kHzまたは5kHzであれば0であり、15kHz、30kHz、60kHz、または120kHzであれば2である。
上りリンクチャネルの繰り返し伝送の際の周波数ホッピング方法
以下では端末が上りリンクチャネルを繰り返し伝送する際に適用される周波数ホッピング方法について説明する。
基地局は端末のPUCCHカバレッジのためにロング(long)PUCCH(つまり、PUCCHフォーマット1、3、4)が2、4、または8つのスロットで繰り返し伝送されるように設定する。端末が最初のセルアクセスの後、RRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に進入する際、端末は端末-特定システム情報によってPUCCHフォーマット別のPUCCH繰り返し伝送回数(nrofSlots)を設定される。例えば、端末が設定された資源上で伝送されるPUCCHフォーマットがPUCCHフォーマット1、3、4をいずれも含めば、各PUCCHフォーマットの繰り返し伝送回数は互いに異なるPUCCH繰り返し伝送回数(nrofSlots)に設定される。
端末がPUCCHをN回繰り返し伝送するように設定されれば、PUCCHの伝送が構成されるか指示されたスロットから順次にPUCCHの伝送が可能なN個のスロットが決定される。PUCCHの伝送が可能なスロットは、スロット内PUCCHが伝送されるようにスケジューリングされたシンボルが半-静的(semi-static)に構成されたDLシンボルまたはSS/PBCHブロックを受信するために設定されたシンボルと重畳してはならない。PUCCHが伝送されるようにスケジューリングされたシンボルが半-静的に構成されたDLシンボルまたはSS/PBCHブロックを受信するために設定されたシンボルと重畳すれば、端末は該当スロットでPUCCHを伝送せず、該当スロットはPUCCH伝送のためのN個のスロットに含まれない。
端末は基地局から予め設定されたPUCCHの繰り返し伝送回数だけPUCCHの繰り返し伝送を完了する前に、基地局から新しいPUCCHの繰り返し伝送を設定される。端末は最初のセルアクセスの後、RRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に進入する際、端末-特定システム情報によってPUCCHをN回繰り返し伝送するように設定されたが、次にチャネル環境が良くなったら、端末はPUCCHをM(<N)回繰り返し伝送するように新しく設定されて、上りリンク制御チャネルのオーバーヘッド減少及び上りリンク干渉を減らす。逆に、チャネル環境がが悪くなったら、端末はPUCCHをM(>N)回繰り返し伝送するように新しく設定されて、上りリンク制御チャネルのカバレッジを増加させる。ここで、繰り返し伝送回数(M)は1を含む。つまり、端末が新しいPUCCHの繰り返し伝送に対する設定を受けたら、以前設定されたPUCCHの繰り返し伝送に対する設定を無視し、新しいPUCCHの繰り返し伝送に対する設定に基づいて新しいPUCCHを繰り返し伝送する。
端末は基地局から明示的な情報を受信して新しいPUCCHの繰り返し伝送回数を決定する。明示的な情報はPUCCHの繰り返し回数である。明示的な情報はPUCCHに対応する(corresponding)PDSCHをスケジューリングするPDCCHが含むDCIに含まれる。PUCCHに対応するPDSCHは該当PDSCHのHARQ-ACK情報を含むPUCCHである。明示的な情報は設定可能なPUCCHの繰り返し伝送回数の数がKとする際、ceil(log2(K))ビットの大きさで指示される。例えば、設定可能なPUCCHの繰り返し伝送回数が1、2、4、8である際、K=4であるため、ceil(log2(4))=2ビットとして指示される。指示可能なPUCCHの繰り返し伝送回数は{1、2、4、8}のうち一つである。基地局は指示可能なPUCCsHの繰り返し伝送回数のうち複数個のPUCCHの繰り返し伝送回数を明示的情報として設定する。例えば、基地局はPUCCHの繰り返し伝送回数{1、2、4、8}のうち{2、4}を明示的情報として設定する。指示可能なPUCCHの繰り返し伝送回数は{1、2、4、8、N}のうち一つである。NはPUCCHフォーマット別に予め設定されている値である。基地局は指示可能なPUCCHの繰り返し回数のうち複数個のPUCCHの繰り返し伝送回数を明示的情報として設定する。この際、明示的情報として設定される複数個のPUCCHの繰り返し伝送回数はNを含む。例えば、基地局はPUCCHの繰り返し伝送回数{1、2、4、8、N}のうち{2、N}を明示的情報として設定する。指示可能なPUCCHの繰り返し伝送回数は{N/4、N/2、N、2*N、4*N}のうち一つである。この際、基地局はPUCCHの繰り返し伝送回数として{N/2、N}を設定する。明示的情報としてN/4を設定されれば、端末は予め設定されているNの1/4だけ(つまり、N=4であれば1回繰り返し、N=8であれば2回繰り返し)PUCCHを繰り返し伝送する。同じく、明示的情報としてN/2を設定されれば、端末は予め設定されているNの1/2だけ(つまり、N=2であれば1回繰り返し、N=4であれば2回繰り返し、N=8であれば4回繰り返し)PUCCHを繰り返し伝送する。明示的情報として2*Nを設定されれば、端末はNの2倍だけ(つまり、N=1であれば2回繰り返し、N=2であれば4回繰り返し、N=4であれば8回繰り返し)PUCCHを繰り返し伝送する。明示的情報として4*Nを設定されれば、端末はNの4倍だけ(つまり、N=1であれば4回繰り返し、N=2であれば8回繰り返し)PUCCHを繰り返し伝送する。N/4及びN/2が1より小さければPUCCHの繰り返し伝送回数は1である。2*N及び4*Nが8より大きければPUCCHの繰り返し伝送回数は8である。
従来はPUCCHフォーマット別にPUCCHの繰り返し伝送回数が異なるように設定されていた。端末に新しくPUCCHを伝送するための資源が設定され、端末が新しいPUCCHの繰り返し伝送を行っても、以前のPUCCHフォーマットと新しく設定されたPUCCHフォーマットが同じであれば、端末はPUCCHフォーマットに対応する繰り返し伝送回数だけ新しく設定されたPUCCHを繰り返し伝送する。例えば、PUCCH resource IDが0に設定された資源で伝送されるPUCCHフォーマットはPUCCHフォーマット1で、繰り返し伝送回数は8に、PUCCH resource IDが1に設定された資源で伝送されるPUCCHフォーマットはPUCCHフォーマット1で、繰り返し伝送回数は2に設定される。次に、端末はPUCCHに対応するPDSCHのPDCCHに含まれるDCIのPRI(PUCCH resource indicator、PRI)フィールドで指示するPUCCH resource IDが0であれば、PUCCHフォーマット1であるPUCCHを8つのスロットで繰り返し伝送し、PUCCH resource IDが1であれば、PUCCHフォーマット1であるPUCCHを2つのスロットで繰り返し伝送する。PUCCHが伝送される資源別PUCCHの繰り返し伝送回数は{1、2、4、8}のうち一つの値である。一方、PUCCHが伝送される資源にPUCCHの繰り返し伝送回数が設定されなければ、端末はPUCCHフォーマットによって設定される繰り返し伝送回数によってPUCCHを繰り返し伝送する。
以下、端末にPUCCHを繰り返し伝送が可能に設定される場合、基地局が周波数ホッピングを設定する方法について説明する。
スロット内周波数ホッピング(intra-slot frequency hopping)
端末はPUCCHを時間領域で半分に分け、PUCCHが伝送されるように設定されたスロットのスロット内に2つのホップでマッチングして、2つのホップを基地局に伝送する。この際、PUCCHは繰り返し伝送されてもよく、繰り返し伝送されなくてもよい。一つのスロットにPUCCHが伝送されるように割り当てられたシンボルの長さ(数)number of symbolsとすると、最初のホップにfloor(number of symbols/2)個のシンボルがマッチングされ、2番目のホップにnumber of symbols-floor(number of symbols/2)個のシンボルがマッチングされる。最初のホップは第1周波数帯域上で伝送され、2番目のホップは第2周波数帯域上で伝送される。最初のホップのPRBは基地局から設定される開始PRBインデックス(starting PRB index)に対応するPRBから基地局から設定されるPRBの数に当たるPRBだけのPRBで構成される。2番目のホップのPRBは基地局から設定される2番目のホップが始まるPRBインデックスに対応するPRBから基地局から設定されるPRBの数に当たるPRBだけのPRBで構成される。
スロット間周波数ホッピング(inter-slot frequency hopping)
繰り返し伝送されるPUCCHの最初のPUCCHが伝送されるスロットを基準にPUCCHの繰り返し伝送の最初のスロットを基準に、繰り返し伝送スロットインデックス(slot index for repetition)が順次にインデキシングされる。最初のPUCCHが伝送されるスロットの繰り返し伝送インデックスは0である。最初のPUCCHが伝送されるスロットの後のスロットに対しては順次に繰り返し伝送スロットインデックスがインデキシングされる。繰り返し伝送スロットインデックスは対応するスロット上でPUCCHの繰り返し伝送が可能であるのか否かにかかわらずに決定される。例えば、端末がスロットXでPUCCHを4回繰り返し伝送するように設定されれば、端末はスロットXのインデックスを0、スロットX+1のインデックスを1、スロットX+2のインデックスを2、スロットX+3のインデックスを3に決定する。端末は決定した繰り返し伝送スロットインデックスを基準に偶数番目の繰り返し伝送スロットインデックスに当たるスロットでPUCCHを最初のホップにマッピングする。端末は奇数番目の繰り返し伝送スロットインデックスに当たるスロットでPUCCHを2番目のホップにマッピングする。最初のホップは第1周波数帯域上で伝送され、2番目のホップは第2周波数帯域上で伝送される。最初のホップのPRBは基地局から設定される開始PRBインデックス(starting PRB index)に対応するPRBから基地局から設定されるPRBの数に当たるPRBだけのPRBで構成される。2番目のホップのPRBは基地局から設定される2番目のホップが始まるPRBインデックスに対応するPRBから基地局から設定されるPRBの数に当たるPRBだけのPRBで構成される。
PUCCHの周波数ホッピング方法
基地局は端末にスロット内周波数ホッピング可否またはスロット間周波数ホッピング可否のうちいずれか一つを設定する。
基地局は各PUCCHの伝送が設定された資源別にスロット内周波数ホッピング可否を設定する。例えば、端末はPUCCH resource set IDが0である資源セット内のPUCCH resource IDが1である資源を設定されたら、スロット内周波数ホッピングが可能であるのか否かに対して設定される。基地局がスロット内周波数ホッピングが可能であると設定されれば、端末はスロット内周波数ホッピングを介してPUCCHを伝送し、基地局がスロット内周波数ホッピングが不可能であると設定されれば、端末はスロット内周波数ホッピングをせずにPUCCHを伝送する。
基地局は各PUCCHフォーマット別にスロット間周波数ホッピング可否を設定する。例えば、基地局はPUCCHフォーマット1のPUCCHに対してスロット間周波数ホッピングが可能であるのか否かを設定する。基地局がスロット間周波数ホッピングが可能であると設定されれば、端末はPUCCHが設定された資源とは関係なくスロット間周波数ホッピングによってPUCCHを伝送する。基地局がスロット間周波数ホッピングが不可能であると設定されれば、端末はPUCCHが設定された資源によってPUCCHを伝送する。つまり、端末はPUCCHの伝送が設定された資源別に設定されるスロット内周波数ホッピングの可能可否によってPUCCHを伝送する。
端末は特定PUCCHフォーマットに対してスロット間周波数ホッピングが可能であると設定されれば、特定PUCCHフォーマットのPUCCHが伝送される資源にはスロット間周波数ホッピングに対して設定されないことを期待する。つまり、基地局はPUCCHフォーマットによるスロット間周波数ホッピングが可能であると設定されれば、PUCCHが伝送される資源によるスロット内周波数ホッピングに対する設定は行わない。
基地局は特定PUCCHフォーマットの最初に繰り返し伝送されるPUCCHに対して1より大きい繰り返し伝送回数(N)とイントラスロットホッピングが可能であることを設定する。次に、端末は新しいPUCCHの繰り返し伝送回数を1に設定される。この際、スロット内ホッピングが可能であるように設定されているため、端末は該当PUCCHはスロット間周波数ホッピングが可能であるように設定されることを期待しない。つまり、特定PUCCHフォーマットのPUCCHがスロット間周波数ホッピングをするように構成されれば、新しいPUCCHの繰り返し伝送回数とは関係なく新しいPUCCHはスロット内周波数ホッピングによって伝送されない。よって、新しいPUCCHの繰り返し伝送回数による周波数ホッピング方法を決定する方法が必要である。
図29は、本発明の一実施例によるPUSCHの繰り返し伝送回数による周波数ホッピング方法を決定する方法を示す。
端末は新しいPUCCHの繰り返し伝送回数によって上位レイヤフィールドを異なるように解釈して周波数ホッピング方法を決定する。詳しくは、端末はPUCCH繰り返し伝送回数が1であるのか否かによって上位レイヤフィールドのうちスロット内周波数ホッピングまたはスロット間周波数ホッピング値を解釈する。図29を参照すると、nrofSlotsは基地局から構成されたPUCCH繰り返し伝送回数を示し、intraSlotFrequencyHoppingはスロット内周波数ホッピングを行うことができるのか否かを示す。intraSlotFrequencyHoppingがenabledに設定されればスロット内周波数ホッピングが行われ、設定されなければスロット内周波数ホッピングは行われない。interSlotFrequencyHoppingはスロット間周波数ホッピングを行うのか否かを示す。interSlotFrequencyHoppingがenabledに設定されればスロット間周波数ホッピングが行われ、設定されなければスロット間周波数ホッピングは行われない。新しいPUCCH繰り返し伝送回数が1であれば、端末は上位レイヤのスロット間周波数ホッピングの設定可否にはかかわらずにスロット内周波数ホッピングがenabledに設定されたのかを確認する。スロット内周波数ホッピングがenabledに設定されれば、端末は新しいPUCCHをスロット内周波数ホッピングを行って伝送する。新しいPUCCH繰り返し伝送回数が1ではなければ、端末は、まず上位レイヤでスロット間周波数ホッピングがenabledに設定されたのかを確認する。もしスロット間周波数ホッピングがenabledに設定されれば、端末は新しいPUCCHをスロット間周波数ホッピングを行って繰り返し伝送する。この際、スロット内周波数ホッピングの設定可否にはかかわらずにスロット間周波数ホッピングのみを行ってPUCCHが伝送される。もしスロット間周波数ホッピングがenabledに設定されていなければ、端末は上位レイヤでスロット内周波数ホッピングがenabledに設定されたのかを確認する。もしスロット内周波数ホッピングがenabledであれば、端末は新しいPUCCHをスロット内周波数ホッピングを行って繰り返し伝送し、スロット内周波数ホッピングがenabledに設定されていなければ、端末は周波数ホッピングを行わずにPUCCHを繰り返し伝送する。
言い換えれば、端末はPUCCHフォーマット別にスロット間周波数ホッピングが可能であるのか否かを設定される。端末はPUCCHが伝送されるように設定された資源別にスロット内周波数ホッピングが可能であるのか否かを設定される。または、端末はPUCCHの繰り返し伝送回数を設定される。端末は繰り返し伝送回数に基づいてPUCCHが伝送されるように設定された資源がスロット内周波数ホッピングが可能であるのか否かによって、スロット間周波数ホッピングの可否を決定する。繰り返し伝送回数が1であればスロット間周波数ホッピングは行われない。繰り返し伝送回数が1より大きく、PUCCHフォーマットによるスロット間周波数ホッピングが可能であるように設定されれば、端末はスロット内周波数ホッピングの設定可否にはかかわらずにスロット間周波数ホッピングを行う。逆に、繰り返し伝送回数が1より大きく、PUCCHフォーマットによるスロット間周波数ホッピングが不可能であるように設定されれば、端末はスロット内周波数ホッピングの設定可否によって周波数ホッピングを行う。
PUSCHの周波数ホッピング方法
以下では、PUSCHの周波数ホッピング方法について説明する。PUSCHの周波数ホッピング方法は上位階層から設定される。
例えば、端末は新しいPUSCHの繰り返し伝送回数によって新しいPUSCHに対応するDCI内の周波数ホッピングフラッグのビットを異なるように解釈して周波数ホッピング方法を決定する。この際、DCIはPUSCHをスケジューリングするPDCCHのDCIである。詳しくは、端末は新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1であるのか否かによって1ビットのサイズの周波数ホッピングフラッグを異なるように解釈する。i)端末が設定された新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1で、周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末は周波数ホッピングを行わずにPUSCHを伝送する。ii)端末が設定された新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1で、周波数ホッピングフラッグのビット値が1であれば、端末はスロット内周波数ホッピングを行ってPUSCHを伝送する。iii)端末が設定された新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1より大きく、周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末はスロット内周波数ホッピングを行ってPUSCHを伝送する。iv)端末が設定された新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1より大きく、周波数ホッピングフラッグのビット値が1であれば、端末はスロット間周波数ホッピングを行ってPUSCHを繰り返し伝送する。他の例として、i)端末が設定された新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1で、周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末は周波数ホッピングを行わずにPUSCHを伝送する。ii)端末が設定された新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1で、周波数ホッピングフラッグのビット値が1であれば、端末はスロット内周波数ホッピングを行ってPUSCHを伝送する。iii)端末が設定された新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1より大きく、周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末は周波数ホッピングを行わずにPUSCHを繰り返し伝送する。iv)端末が設定された新しいPUSCHの繰り返し伝送回数が1より大きく、周波数ホッピングフラッグのビット値が1であれば、端末はスロット間周波数ホッピングを行ってPUSCHを繰り返し伝送する。
端末はたらしいPUSCHの繰り返し伝送回数及び周波数ホッピング方法を一つの対(pair)によって設定され、新しいPUSCHに対応するDCIの周波数ホッピングフラッグのビットを異なるように解釈して新しいPUSCHの繰り返し伝送回数と周波数ホッピング方法を決定する。新しいPUSCHに対応するDCIはPUSCHをスケジューリングするPDCCHのDCIである。詳しくは、端末は基地局から新しいPUSCHに対応するDCIによって新しいPUSCHの繰り返し伝送回数と周波数ホッピング方法を対(つまり、繰り返し伝送回数、ホッピング方法)の形態に設定されて新しいPUSCHを伝送する。この際、(繰り返し伝送回数、ホッピング方法)は最大2つまで設定される。この際、ホッピング方法は、スロット内周波数ホッピング、スロット間周波数ホッピング、及び周波数ホッピングを遂行せずの3つの場合のうち一つである。
Msg3 PUSCHの周波数ホッピング方法
上述した新しいPUSCHは、ランダムアクセス応答の上りリンクグラントによってスケジューリングされる新しいMsg3 PUSCHである。新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数は上りリンクグラントに含まれる。以下、新しいMsg3 PUSCHが繰り返し伝送される際の周波数ホッピング方法について説明する。
基地局は周波数多様化利得のために新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送の際の周波数ホッピング方法を設定する。周波数ホッピング方法は、新しいMsg3 PUSCHをスケジューリングするランダムアクセス応答の上りリンクグラントの周波数ホッピングフラッグの1ビット値によって設定される。再伝送Msg3 PUSCHの場合、周波数ホッピング方法は再伝送Msg3 PUSCHをスケジューリングするTC-RNTIでスクランブリングされたDCIフォーマット0_0のDCIの周波数ホッピングフラッグの1ビット値によって設定される。周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末は周波数ホッピングを行わずに新しいMsg3 PUSCHを繰り返し伝送し、周波数ホッピングフラッグのビット値が2であれば、端末はスロット内周波数ホッピングを行って新しいMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。端末がMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する場合、DMRSオーバーヘッドの側面でスロット間周波数ホッピングが可能であればスロット内周波数ホッピングよりスロット間周波数ホッピングが有利である。以下、端末がスロット間周波数ホッピングを行って新しいMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する方法について説明する。
端末は新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数によって周波数ホッピングフラッグのビットを解釈して周波数ホッピング方法を決定する。詳しくは、端末は新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1であるのか否かによって周波数ホッピングフラッグを従来と異なるように解釈する。例えば、i)端末が設定された新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1で、周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末は周波数ホッピングを行わずにMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。ii)端末が設定された新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1で、周波数ホッピングフラッグのビット値が1であれば、端末はスロット内周波数ホッピングを行って新しいMsg3 PUSCHを伝送する。iii)端末が設定された新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1より大きく、周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末はスロット内周波数ホッピングを行って新しいMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。iv)端末が設定された新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1より大きく、周波数ホッピングフラッグのビット値が1であれば、端末はスロット間周波数ホッピングを行って新しいMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。他の例として、i)端末が設定された新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1で、周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末は周波数ホッピングを行わずに新しいMsg3 PUSCHを伝送する。ii)端末が設定された新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1で、ホッピングフラッグのビット値が1であれば、端末はスロット内周波数ホッピングを行って新しいMsg3 PUSCHを伝送する。iii)端末が設定された新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1より大きく、周波数ホッピングフラッグのビット値が0であれば、端末は周波数ホッピングを行わずに新しいMsg3 PUSCHを繰り返し伝送すると決定する。iv)端末が設定された新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数が1より大きく、周波数ホッピングフラッグのビット値が1であれば、端末はスロット間周波数ホッピングを行って新しいMsg3 PUSCHを繰り返し伝送する。
端末はたらしいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数及び周波数ホッピング方法を一つの対によって設定され、周波数ホッピングフラッグのビットを異なるように解釈して新しいMsg3 PUSCHの繰り返し伝送回数と周波数ホッピング方法を決定する。詳しくは、端末は基地局から新しいPUSCHに対応するDCIによって新しいPUSCHの繰り返し伝送回数と周波数ホッピング方法を対(つまり、繰り返し伝送回数、ホッピング方法)の形態で設定されて新しいMsg3 PUSCHを伝送する。詳しくは、新しいPUSCHの繰り返し伝送回数と周波数ホッピング方法を示す対は、Msg3 PUSCHをスケジューリングするランダムアクセス応答の上りリンクグラントまたはDCIフォーマット0_0のDCIの周波数ホッピングフラッグによって決定される。この際、(繰り返し伝送回数、ホッピング方法)は最大2つまで設定される。この際、ホッピング方法は、スロット内周波数ホッピング、スロット間周波数ホッピング、及び周波数ホッピングを遂行せずの3つの場合のうち一つである。
図30は、本発明の一実施例による端末がMsg3 PUSCHを伝送する方法を示すフローチャートである。
以下、図30を参照して図1乃至図29を介して説明した端末がMsg3 PUSCHを伝送する方法について説明する。
端末は基地局からシステム情報ブロック1(SIB1)を受信するS3010。この際、システム情報ブロック1は上述したように他のシステム情報ブロックである(例えば、SIBx、x=1、2、3、…)。端末は前記基地局にランダムアクセス手順のためのプリアンブルを伝送するS3020。端末は前記基地局から前記プリアンブルに対するランダムアクセス応答(RAR)を受信するS3030。前記ランダムアクセス応答は、端末が前記基地局に伝送する物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)をスケジューリングする情報を含む。端末は前記基地局に前記ランダムアクセス応答に基づいて前記PUSCHを伝送するS3040。前記SIB1は前記PUSCHの繰り返し伝送を行うための一つ以上の繰り返し伝送回数に対する値を含む繰り返し伝送回数候補セットに関する情報を含む。前記ランダムアクセス応答は、前記繰り返し伝送回数候補セットに含まれた前記一つ以上の繰り返し伝送回数に対する値のうちいずれか一つの値を指示する情報を含む。前記PUSCHは前記いずれか一つの値だけ繰り返し伝送される。前記ランダムアクセス応答は、上りリンク(UL)グラント(UL grant)を含む物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)である。この際、前記いずれか一つの値を指示する情報は、前記ランダムアクセス応答の時間領域資源割当(TDRA)フィールド、変調コーディング方式(MCS)フィールド、及び伝送電力制御(TPC)フィールドのうち少なくとも一つに含まれる。前記いずれか一つの値を指示する情報が前記MCSフィールドに含まれれば、前記いずれか一つの値は前記MCSフィールドのビットのうち一つ以上のMSBによって指示される。一方、前記いずれか一つの値を指示する情報が前記TPCフィールドに含まれれば、前記いずれか一つの値は前記TPCフィールドのビットのうち一つ以上のLSBによって指示される。前記一つ以上の繰り返し伝送回数に対する値それぞれは2の累乗である。詳しくは、前記一つ以上の繰り返し伝送回数に対する値それぞれは1、2、4、及び8である。前記SIB1は、前記プリアンブルに関する情報及びRACH機会のうち少なくともいずれか一つを含む。また、前記PUSCHは、前記プリアンブルに関する情報及びRACH機会のうちいずれか一つに基づいて決定される資源上で伝送される。
S3040の後、端末は前記基地局から再伝送PUSCHのスケジューリングのための情報を含む下りリンク制御情報(DCI)を受信する。端末は前記基地局に前記DCIに基づいて前記再伝送PUSCHを繰り返し伝送する。この際、前記再伝送PUSCHをスケジューリングするための情報は、前記再伝送PUSCHの繰り返し回数に関する情報を含む。前記再伝送PUSCHの繰り返し回数に関する情報は前記DCIのHARQ process numberフィールドに含まれる。前記再伝送PUSCHは、S3040で端末が伝送するPUSCHと同じである。前記DCIは、前記基地局が前記端末が伝送する前記PUSCHの受信に失敗したら前記基地局が伝送するものでる。つまり、基地局はS3040で端末が伝送するPUSCHの受信に失敗したら、前記再伝送PUSCHをスケジューリングするための情報を端末に伝送する。
前記ランダムアクセス応答は、前記PUSCHが周波数ホッピングフラッグするのか否かを示す周波数ホッピングフラッグを含む。前記PUSCHは、前記いずれか一つの値及び前記周波数ホッピングフラッグに基づいてスロット内周波数ホッピングまたはスロット間周波数ホッピングされる。前記いずれか一つの値が1である場合、前記周波数ホッピングフラッグの値が前記PUSCHが周波数ホッピングすることを示せば、前記PUSCHはスロット内周波数ホッピングする。前記周波数ホッピングフラッグの値が前記PUSCHが周波数ホッピングしないことを示せば、前記PUSCHは周波数ホッピングしない。一方、前記いずれか一つの値が1より大きければ、前記周波数ホッピングフラッグの値が前記PUSCHが周波数ホッピングすることを示せば、前記PUSCHはスロット間周波数ホッピングする。前記周波数ホッピングフラッグの値が前記PUSCHが周波数ホッピングしないことを示せば、前記PUSCHは周波数ホッピングしない。この際、前記PUSCHは再伝送PUSCHである。
前記ランダムアクセス応答は、前記PUSCHの最初の繰り返し伝送が行われる資源に関する情報を更に含む。前記PUSCHの最初の繰り返し伝送が行われる資源に関する情報は、前記ランダムアクセス応答を受信した資源と前記PUSCHの最初の繰り返し伝送が行われる資源との間のスロットオフセット値である。前記SIB1はTDDの構成に関する情報を更に含み、前記TDDの構成に関する情報はスロットを構成するシンボルのタイプに関する情報である。この際、前記シンボルのタイプは、下りリンク伝送に使用可能であるように設定される下りリンクシンボル、上りリンク伝送に使用可能であるように設定される上りリンクシンボル、及び前記下りリンクシンボルまたは前記上りリンクシンボルに設定されていないフレキシブルシンボルのうちいずれか一つである。前記PUSCHはスロット単位で繰り返し伝送される。前記PUSCHの最初の繰り返し伝送が行われる資源は、前記ランダムアクセス応答を受信した資源から前記スロットオフセット値だけ離れている資源である。前記PUSCHの最初の繰り返し伝送が行われる資源はフレキシングスロットであり、前記PUSCHの最初の繰り返し伝送の後の繰り返し伝送は上りリンクスロット上で行われる。前記フレキシブルシンボルは少なくとも一つの前記フレキシブルシンボルを含んで構成され、前記上りリンクスロットはいずれも前記上りリンクシンボルで構成される。この際、前記PUSCHは再伝送PUSCHである。
図30を介して説明した方法を行う端末は図11で説明した端末である。詳しくは、端末は、無線信号を送受信するための通信モジュールと、前記通信モードを制御するプロセッサと、を含んで構成される。この際、端末のプロセッサは本明細書で説明したMsg3 PUSCHを伝送する方法を行う。
また、本明細書で説明した端末が伝送するMsg3 PUSCHを受信する基地局は、無線信号を送受信するための通信モジュールと、前記通信モードを制御するプロセッサと、を含んで構成される。この際、基地局は図11で説明した基地局である。この際、基地局のプロセッサは、本明細書で説明した端末が伝送するMsg3 PUSCHを受信する方法を行う。
本発明の方法及びシステムは特定実施例と関連して説明されたが、それらの構成要素又は動作の一部又は全部は、汎用ハードウェアアーキテクチャを有するコンピューティングシステムによって具現されてよい。
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更しないで他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に述べた実施例はいかなる面においても例示的なものであり、限定的でないものとして理解すべきである。例えば、単一型として説明されている各構成要素は分散して実施されてもよく、同様に、分散していると説明されている構成要素も結合した形態で実施されてよい。
本発明の範囲は、以上の詳細な説明よりは、添付する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲とその等価概念から導出される変更又は変形された形態はいずれも本発明の範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。