JP2023536730A - フロセミドを使用した治療方法 - Google Patents

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Abstract

本明細書では、一部には、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドカートリッジから成人患者にフロセミドの液体医薬製剤を皮下投与する方法が開示される。うっ血、浮腫、体液過剰又は高血圧の治療を、それを必要とする患者において行う方法も提供される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年8月5日に出願された米国仮特許出願第63/061,518号の利益及びそれに対する優先権を主張し、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
背景
典型的なループ利尿薬であるフロセミドは、非代償性心不全を含む高血圧、浮腫及び関連疾患の治療で用いることができる。フロセミドは、通常、心臓、腎臓及び肝臓の機能不全又は不全、例えば鬱血性心不全に関連する浮腫の治療及び/又は管理で使用される。H. Bundgaard, T. Norgaard, N. M. Nielsen,“Photodegradation and hydrolysis of furosemide and furosemide esters in aqueous solutions,”International Journal of Pharmaceutics 42, 217 (1988)。
フロセミドの経口生物学的利用能及び従って経口効能は、制限されている。酸性pHにおける制限された溶解性及び減少した安定性の組み合わされた効果のため、高度に変化しやすい経口吸収が観察されるが、フロセミドは、通常、非経口及び経口の両方で投与される。B. Devarakonda, D. P. Otto, A. Judefeind, R. A. Hill, M. M. de Villiers,“Effect of pH on the solubility and release of furosemide from polyamidoamine (PAMAM) dendrimer complexes,”International Journal of Pharmaceutics 345, 142 (Dec. 10, 2007)。従って、フロセミドは、典型的には、非代償性心不全又は他の形態のより進行した浮腫に罹ったほとんどの患者に対して、静脈内又は筋肉内投与される。
フロセミドのような医薬品の静脈内投与は、カテーテルの設置及び薬物溶液の投与について訓練された医療専門家を必要とする。対照的に、医薬品の皮下投与は、自動注射装置及び/又はミニポンプ、又は皮下注射若しくは注入を用いて達成することができ、これは、投与が例えば家庭において患者又は介護者によって行われることを可能にする。
皮下投与では、患者の治療計画遵守の不良を回避するように、投与中の不快及び痛みを最小化すべきである。皮下投与時、その間又はその後、患者が感知する痛み及び不快に寄与し得る因子は、注射容量、製剤のpH及び製剤の浸透圧性又は等張性を含む。さらに、そのような製剤は、それが使用のために容易に入手でき、及び/又は様々な分注装置に予め充填できるように溶液中で安定なものであるべきである。
従って、当技術分野では、フロセミドを治療有効量で皮下投与するための新しい代替的な製剤及び送達ビヒクル及びプロファイルが望まれている。
概要
一態様において、本発明は、体液過剰(fluid overload)によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法を提供し、方法は、一般に、フロセミドを含む液体医薬製剤を投与することを含む。いくつかの実施形態において、治療有効量のフロセミドは、例えば、5時間にわたって皮下投与されて、1つ以上の本明細書に記載の結果又は転帰を生じ、例えば、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後から、投与が完了した約1時間後まで1000ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、方法は、フロセミドを含む液体医薬製剤を投与することを含み、液体医薬製剤は、プレフィルドカートリッジ(prefilled cartridge)、例えばプレフィルドポリマーカートリッジに入っている。
本発明の様々な実施形態において、方法は、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む方法であって、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;及び
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLである。
本発明の様々な実施形態において、方法は、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む方法であって、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
の1つ以上である。
本発明の様々な実施形態において、方法は、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む方法であって、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである。
本発明の様々な実施形態において、方法は、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を皮下投与することを含む方法であって、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド、約79mgのトロメタミン塩酸塩及び水を含み、約7~約7.8のpH及び10mLの総体積を有し;
5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、及びその後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与し、約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
の1つ以上である。
本発明の様々な実施形態において、方法は、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を皮下投与することを含む方法であって、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド、約79mgのトロメタミン塩酸塩及び水を含み、約7~約7.8のpH及び10mLの総体積を有し;
5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、及びその後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与し、約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである。
別の態様において、本発明は、液体医薬製剤を成人に皮下投与するための5時間の二相性送達プロファイルを使用する、身体装着型送達装置(on-body wearable delivery device)と関連付けられ得る使い捨てポリマープレフィルドカートリッジを提供する。
様々な実施形態において、使い捨てポリマープレフィルドカートリッジは、液体医薬製剤を含み、及び液体医薬製剤は、等浸透圧性であり、約7~約7.8のpHを有し、
約80mgのフロセミド;
約79mgのトロメタミン塩酸塩;
任意選択により、1つ以上の他の薬学的に許容される賦形剤;及び
総体積が10mLになる量の水
からなる。
図面の簡単な説明
実施例2にさらに記載される、血漿中のフロセミド濃度(ng/mL)の、1時間あたりの平均尿量(mL)への影響を示すプロットである。 実施例2にさらに記載される、血漿中のフロセミド濃度(ng/mL)の、1時間あたりの平均尿中ナトリウム排泄量(mL)への影響を示すプロットである。
詳細な説明
本明細書に一般的に記載されるように、本発明は、様々な状態、疾患及び障害(例えば、体液過剰によるうっ血)の治療を、それを必要とする成人患者(ヒト)において行う方法を提供する。この方法は、一般に、5時間の送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから成人患者にフロセミドの液体医薬製剤を皮下投与することを含み得る。本明細書に記載のフロセミドの液体医薬製剤及び送達プロファイルは、患者の転帰(例えば、総尿量及び尿中ナトリウム排泄量)を最大化する、最適化されたフロセミドの薬物動態及び薬力学プロファイルをもたらすことができる。
定義
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語及び句が以下に定義される。
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される略語は、化学及び生物学の分野におけるそれらの通常の意味を有する。本明細書に記載の化学構造及び式は、化学技術分野で公知の化学原子価の標準規則に従って構築されている。
本明細書で使用される場合、「1つの(a)」及び「1つの(an)」という用語は、「1つ以上」を意味し、文脈が不適切でない限り、複数形を含む。
本出願において、要素又は構成要素が引用された要素又は構成要素のリストに含まれ、及び/又はそれから選択されると言われる場合、要素若しくは構成要素は、引用された要素若しくは構成要素のいずれか1つであり得るか、又は要素若しくは構成要素は、引用された要素若しくは構成要素の2つ以上からなる群から選択され得ることが理解されるべきである。
さらに、本明細書中に記載された組成物又は方法の要素及び/又は特徴は、本明細書中において明示的であるか又は黙示的であるかを問わず、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく様々な方法で組み合わされ得ることが理解されるべきである。例えば、特定の化合物に言及する場合、その化合物は、文脈から別段に理解されない限り、本発明の組成物の様々な実施形態及び/又は本発明の方法で使用することができる。換言すれば、本出願内において、実施形態は、明確で簡潔な出願を記述及び描画することを可能にする方法で説明及び描写されてきたが、本教示及び本発明から逸脱することなく、実施形態を様々に組み合わせるか又は分離し得ることが意図され、及び理解されるであろう。例えば、本明細書に記載及び表現されている全ての特徴は、本明細書に記載及び表現されている本発明の全ての態様に適用できることが理解されるであろう。
「少なくとも1つ」という表現は、文脈及び使用から別段に理解されない限り、表現の後に列挙された対象のそれぞれ及び2つ以上の列挙された対象の様々な組み合わせを個別に含むことを理解されたい。3つ以上の列挙された対象に関連する「及び/又は」という表現は、文脈から別段に理解されない限り、同じ意味を有することが理解されるべきである。
「包含する(include)」、「包含する(includes)」、「包含している」、「有する(have)」、「有する(has)」、「有している」、「含有する(contain)」、「含有する(contains)」又は「含有している」という用語(これらの文法的均等物を含む)の使用は、一般に、オープンエンドであり、限定しないものとして理解されるべきであり、例えば特に明記されるか又は文脈から別段に理解されない限り、追加の引用されていない要素又はステップを除外するものではない。
用語「約」の使用が定量的な値の前にある場合、本発明は、具体的にそうでないことが述べられているのでなければ、具体的な定量値自体も含む。本明細書で使用される場合、用語「約」とは、文脈からそうでないことが示されているか又は導かれるのでなければ、公称値から±10%の変動を指す。
本明細書中の様々な箇所において、値は、群又は範囲において開示される。記載は、そのような群及び範囲のメンバーのそれぞれの及びあらゆる個々の部分的組み合わせを含むことが具体的に意図されている。例えば、0~40の範囲の整数は、個々に、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39及び40を開示することが具体的に意図されており、1~20の範囲の整数は、個々に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19及び20を開示することが具体的に意図されている。
任意の全ての例又は本明細書の例示的な言語、例えば「など」又は「含む」の使用は、単に本発明をよりよく説明することを意図しており、特許請求されない限り、本発明の範囲に限定を課すものではない。本明細書のいかなる文言も、特許請求されていない要素を本発明の実施に必須であるとして示すと解釈されるべきではない。
本明細書で使用される場合、(具体的に名称が与えられた化合物、例えばフロセミドを含む)「化合物」とは、記載の文脈からそうでないことが理解されるか、又は化合物の1つの特別な形態、例えば化合物自体又はその薬学的に許容される塩、水和物若しくはエステルに明示的に限定されているのでなければ、化合物自体及びその薬学的に許容される塩を指す。
本明細書で使用される場合、「フロセミド」とは、式:

を有する化合物及びその薬学的に許容される塩を指す。そのような塩には、フロセミドナトリウム塩及びフロセミド第四級アンモニウム塩が含まれ得るが、これらに限定されない。フロセミドは、他の名称、例えばフルセミド、5-(アミノスルホニル)-4-クロロ-2-[(2-フラニル-メチル)アミノ]安息香酸又はそのIUPAC名称、4-クロロ-2-(フラン-2-イルメチルアミノ)-5-スルファモイル-安息香酸又はその通常の商品名、ラシックス(Lasix)(登録商標)によって言及され得る。
本明細書で使用される場合、「対象」及び「患者」という用語は、本明細書に記載の方法及び/又は組成物によって治療される生物を指す。そのような生物は、好ましくは、哺乳動物(例えば、ネズミ、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコなど)、より好ましくはヒトである。
本明細書で使用される場合、「緩衝液」とは、pHの変化に対して抵抗性である水性溶液を指す。緩衝液は、弱酸及びその塩又は弱塩基及びその塩などの「緩衝剤」を含み得、これは、pHの安定性の維持を促進する。医薬製剤で用いる緩衝液の例としては、炭酸水素塩緩衝液、炭酸塩緩衝液、クエン酸塩緩衝液、ヒスチジン緩衝液、リン酸塩緩衝液、酒石酸塩緩衝液、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(又は2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-プロパン-1,3-ジオール[(HOCHCNH])緩衝液及びその組み合わせが挙げられる。ある種のこれらの緩衝液は、皮下投与される医薬製剤に適している。
トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン又はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液は、「トリス(TRIS)」、「トリス(Tris)」、「トリス緩衝液」、「トリスアミン」、「THAM」、「トロメタミン」及び他の名称として言及することができる。さらに、多くの緩衝液及び/又は緩衝液系は、トリス又はその薬学的に許容される塩を含むことができ、本教示において使用することができる。例えば、トリス-緩衝化生理食塩水(「TBS」)、トリス-塩酸塩緩衝液(「トリス-HCl」)、トリス塩基(pH10.6)、トリス/ホウ酸塩/エチレンジアミンテトラ酢酸塩(「EDTA」)緩衝液(「TBE」)及びトリス/酢酸塩/EDTA緩衝液(「TAE」)である。トリス塩基は、多くの場合、所望のpHのトリス緩衝液を調製するためにトリス-HClと共に用いられる。加えて、本教示は、トリス-関連化合物、例えば緩衝液として作用することができる、トリスに由来するか又はトリスに構造的に関連する化合物を含み得る。
本明細書で使用される場合、「等張性」とは、医薬製剤のような溶液中のイオンのイオン強度又は濃度を指す。等張性は、多くの場合、モル濃度(「M」)で測定される。本明細書で使用される場合、「等張溶液」、「等張製剤」、「等張医薬製剤」及び「等張」である医薬製剤とは、体液で見出されるイオンの同一又は類似の濃度を有する溶液又は製剤を指す。
本明細書で使用される場合、「生理学的pH」とは、約7.4のpHを指す。
本明細書で使用される場合、「浸透圧性(osmoticity)」及び「重量オスモル濃度(osmolality)」とは、医薬製剤のような溶液の浸透圧を指す。浸透圧性は、多くの場合、本明細書中で相互交換可能に用いることができる容積オスモル濃度(「Osm/L」又は「OsM」)又は重量オスモル濃度(「Osm/kg」)で測定される。凝固点降下を測定する場合、観察される値は、溶液の重量オスモル濃度である。等張性とは対照的に、浸透圧性は、存在する場合、溶液の容積オスモル濃度又は重量オスモル濃度がその等張性よりも高いような溶液中の非イオン化溶質を説明する。本明細書に記載の液体医薬製剤の容積オスモル濃度は、例えば、蒸気圧法を使用して測定することができる。
本明細書で使用される場合、「等浸透圧性液」、「等浸透圧性製剤」、「等浸透圧性医薬製剤」及び「等浸透圧性」である医薬製剤とは、体液中で見出されるのと同一又は類似の溶質の濃度を有する溶液又は製剤を指す。ある実施形態では、「等浸透圧性」である液体医薬製剤は、約275mOsM~約350mOsMの範囲の容積オスモル濃度を有し得るか、又は製剤の重量オスモル濃度が約275mOsm/kg~約350mOsm/kgの範囲である場合である。
本明細書で使用される場合、「容積オスモル濃度調整剤」及び「浸透圧剤」は、液体医薬製剤の容積オスモル濃度を調節するために本明細書に記載の液体医薬製剤に添加され得る薬学的に許容される化合物を指す。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される」とは、毒物学的視点から医薬適用で用いるのに許容され、有効成分と有害に相互作用しない物質を指す。従って、薬学的に許容される担体は、製剤中の他の成分と適合し、生物学的に許容されるものである。特定の実施形態において、補充的な有効成分も医薬組成物に配合することができる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される賦形剤」は、対象への活性剤の投与及び対象による吸収を補助する物質を指し、患者に重大な有害の毒物学的影響を引き起こすことなく、本発明の組成物に含めることができる。薬学的に許容される賦形剤の非限定的な例には、水、NaCl、通常の生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水、エマルジョン(例えば、油/水又は水/油エマルジョンなど)、乳酸リンゲル液、通常のスクロース、通常のグルコース、結合剤、充填剤、崩壊剤、潤滑剤、コーティング、甘味料、香料、食塩溶液(リンガー液など)、アルコール、油、ゼラチン、炭水化物(ラクトース、アミロース又はデンプンなど)、脂肪酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリジン及び着色剤などが含まれる。そのような調製物は、滅菌することができ、必要に応じて、潤滑剤、保存剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を与えるための塩、緩衝液、着色剤及び/又は本発明の化合物と有害に反応しない芳香族物質などの補助剤と混合することができる。賦形剤及び担体の例については、Martin, Remington’s Pharmaceutical Sciences, 15th Ed., Mack Publ.Co., Easton, PA (1975)を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」という用語は、リン酸緩衝生理食塩水、水、エマルジョン(例えば、油/水又は水/油エマルジョンなど)及び様々なタイプの湿潤剤など、標準的な医薬担体のいずれかを指す。組成物は、安定化剤及び保存剤も含み得る。担体、安定化剤及びアジュバントの例については、Martin, Remington’s Pharmaceutical Sciences, 15th Ed., Mack Publ.Co., Easton, PA [1975]を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、対象に投与した際、本発明の化合物又はその活性代謝物若しくはその残基を提供することができる、本発明の化合物の任意の薬学的に許容される塩(例えば、酸又は塩基)を指す。当業者に公知であるように、本発明の化合物の「塩」は、無機又は有機の酸及び塩基に由来し得る。酸の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン-p-スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ベンゼンスルホン酸などが含まれるが、これらに限定されない。シュウ酸などの他の酸は、それ自体、薬学的に許容されないが、本発明の化合物及びそれらの薬学的に許容される酸付加塩を得るための中間体として有用な塩の調製に使用され得る。
塩基の例には、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)水酸化物、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)水酸化物、アンモニア及び式NW の化合物(ここで、Wは、C1~4アルキルなどである)が含まれるが、これらに限定されない。
塩の例には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、ウンデカン酸塩などが含まれるが、これらに限定されない。塩の他の例には、Na、NH 及びNW (ここで、Wは、C1~4アルキル基である)などの適切なカチオンと共に構成された本発明の化合物のアニオンが含まれる。
本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、有益な又は所望の結果をもたらすのに十分な組成物(例えば、本発明の液体医薬製剤)の量を指す。有効量は、1つ以上の投与、適用又は投与量で投与することができ、特定の製剤又は投与経路に限定されることを意図するものではない。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療すること」及び「治療」という用語は、状態、疾患、障害などの改善をもたらすか又はその症状を改善する、例えば軽減、低減、調節、改善若しくは排除する任意の効果を含む。
本明細書で使用される「治療有効量」という句は、対象において何らかの所望の治療効果を生じるのに有効な組成物(例えば、本発明の液体医薬製剤)の量を意味する。
本明細書で使用される場合、(心不全における)「うっ血」という用語は、心拍出量の低下につながる心充満圧の増加をもたらす細胞外体液蓄積の徴候及び症状の存在である。この心拍出量の低下は、神経ホルモンの活性化によってさらに悪化し、腎臓のナトリウムと水の結合力の上昇を生じ、その結果、血漿量が増加する。
本明細書で使用される場合、「体液過剰」、「容量過負荷(volume overload)」及び「循環血液量過多」は、血液中に過剰な体液がある病状を説明し得る。過剰な体液、主に塩分及び水分が体全体に蓄積し、その結果、体重が増加し得る。
説明全体を通して、組成物及びキットが、特定の構成要素を有するか、包含するか若しくは含むと記載される場合、又はプロセス及び方法が、特定のステップを有するか、包含するか若しくは含むと記載される場合、記載された構成要素から本質的になるか又はそれらからなる本発明の組成物及びキットがあり、記載された処理ステップから本質的になるか又はそれからなる本発明によるプロセス及び方法があることがさらに企図される。
一般的に、パーセンテージを指定する組成物は、特に明記しない限り、重量による。さらに、変数が定義を伴わない場合、変数の以前の定義が優先される。
フロセミドの液体医薬製剤
本明細書で使用される場合、一態様において、本発明は、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療のための、フロセミド又はその薬学的に許容される塩を含む液体医薬製剤を提供する。様々な実施形態において、状態、疾患又は障害は、うっ血、浮腫、体液過剰、高血圧及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施形態において、状態、疾患又は障害は、体液過剰によるうっ血である。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約60mg~約100mg、約65mg~約100mg、約70mg~約100mg、約75mg~約100mg、約80mg~約100mg、約85mg~約100mg、約90mg~約100mg、約95mg~約100mg、約60mg~約95mg、約60mg~約90mg、約60mg~約85mg、約60mg~約80mg、約60mg~約75mg、約60mg~約70mg、約60mg~約65mg、約65mg~約95mg、約65mg~約90mg、約65mg~約85mg、約65mg~約80mg、約65mg~約75mg、約65mg~約70mg、約70mg~約95mg、約70mg~約90mg、約70mg~約85mg、約70mg~約80mg、約70mg~約75mg、約75mg~約95mg、約75mg~約90mg、約75mg~約85mg、約75mg~約80mg、約80mg~約95mg、約80mg~約90mg、約80mg~約85mg、約85mg~約95mg、約85mg~約90mg又は約90mg~約95mgのフロセミドを含み得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg又は約100mgのフロセミドを含み得る。特定の実施形態において、液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含む。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、フロセミドの薬学的に許容される塩をさらに含み得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載のフロセミドの薬学的に許容される塩は、約60mg~約100mg、約65mg~約100mg、約70mg~約100mg、約75mg~約100mg、約80mg~約100mg、約85mg~約100mg、約90mg~約100mg、約95mg~約100mg、約60mg~約95mg、約60mg~約90mg、約60mg~約85mg、約60mg~約80mg、約60mg~約75mg、約60mg~約70mg、約60mg~約65mg、約65mg~約95mg、約65mg~約90mg、約65mg~約85mg、約65mg~約80mg、約65mg~約75mg、約65mg~約70mg、約70mg~約95mg、約70mg~約90mg、約70mg~約85mg、約70mg~約80mg、約70mg~約75mg、約75mg~約95mg、約75mg~約90mg、約75mg~約85mg、約75mg~約80mg、約80mg~約95mg、約80mg~約90mg、約80mg~約85mg、約85mg~約95mg、約85mg~約90mg又は約90mg~約95mgのフロセミドを遊離塩基形態で提供する量で液体医薬製剤中に存在し得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載のフロセミドの薬学的に許容される塩は、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg又は約100mgのフロセミドを遊離塩基形態で提供する量で液体医薬製剤中に存在し得る。特定の実施形態において、フロセミドの薬学的に許容される塩は、約80mgのフロセミドを遊離塩基形態で提供する量で液体医薬製剤中に存在する。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤中のフロセミドの濃度は、約5mg/mL~約15mg/mL、約6mg/mL~約15mg/mL、約7mg/mL~約15mg/mL、約8mg/mL~約15mg/mL、約9mg/mL~約15mg/mL、約10mg/mL~約15mg/mL、約11mg/mL~約15mg/mL、約12mg/mL~約15mg/mL、約13mg/mL~約15mg/mL、約14mg/mL~約15mg/mL、約5mg/mL~約14mg/mL、約5mg/mL~約13mg/mL、約5mg/mL~約12mg/mL、約5mg/mL~約11mg/mL、約5mg/mL~約10mg/mL、約5mg/mL~約9mg/mL、約5mg/mL~約8mg/mL、約5mg/mL~約7mg/mL、約5mg/mL~約6mg/mL、約6mg/mL~約14mg/mL、約6mg/mL~約13mg/mL、約6mg/mL~約12mg/mL、約6mg/mL~約11mg/mL、約6mg/mL~約10mg/mL、約6mg/mL~約9mg/mL、約6mg/mL~約8mg/mL、約6mg/mL~約7mg/mL、約7mg/mL~約14mg/mL、約7mg/mL~約13mg/mL、約7mg/mL~約12mg/mL、約7mg/mL~約11mg/mL、約7mg/mL~約10mg/mL、約7mg/mL~約9mg/mL、約7mg/mL~約8mg/mL、約8mg/mL~約14mg/mL、約8mg/mL~約13mg/mL、約8mg/mL~約12mg/mL、約8mg/mL~約11mg/mL、約8mg/mL~約10mg/mL、約8mg/mL~約9mg/mL、約9mg/mL~約14mg/mL、約9mg/mL~約13mg/mL、約9mg/mL~約12mg/mL、約9mg/mL~約11mg/mL、約9mg/mL~約10mg/mL、約10mg/mL~約14mg/mL、約10mg/mL~約13mg/mL、約10mg/mL~約12mg/mL、約10mg/mL~約11mg/mL、約11mg/mL~約14mg/mL、約11mg/mL~約13mg/mL、約11mg/mL~約12mg/mL、約12mg/mL~約14mg/mL、約12mg/mL~約13mg/mL又は約13mg/mL~約14mg/mLであり得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤中のフロセミドの濃度は、約5mg/mL、約6mg/mL、約7mg/mL、約8mg/mL、約9mg/mL、約10mg/mL、約11mg/mL、約12mg/mL、約13mg/mL、約14mg/mL又は約15mg/mLであり得る。特定の実施形態において、液体医薬製剤中のフロセミドの濃度は、約8mg/mLである。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、薬学的に許容される緩衝液をさらに含み得る。
様々な実施形態において、液体医薬組成物は、
(i)フロセミド又はその薬学的に許容される塩;及び
(ii)薬学的に許容される緩衝液
を含む。
特定の実施形態において、薬学的に許容される緩衝液は、ヒスチジン、クエン酸塩、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、トロメタミン又はそれらの薬学的に許容される塩及びそれらの組み合わせからなる群から選択される緩衝剤を含む。特定の実施形態において、緩衝剤は、トロメタミン又はその薬学的に許容される塩である。特定の実施形態において、トロメタミンの薬学的に許容される塩は、トロメタミン塩酸塩である。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、水をさらに含み得る。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)フロセミド又はその薬学的に許容される塩;
(ii)薬学的に許容される緩衝液;及び
(iii)水
を含む。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約75mg~約85mg、約76mg~約85mg、約77mg~約85mg、約78mg~約85mg、約79mg~約85mg、約80mg~約85mg、約81mg~約85mg、約82mg~約85mg、約83mg~約85mg、約84mg~約85mg、約75mg~約84mg、約75mg~約83mg、約75mg~約82mg、約75mg~約81mg、約75mg~約80mg、約75mg~約79mg、約75mg~約78mg、約75mg~約77mg、約75mg~約76mg、約76mg~約84mg、約76mg~約83mg、約76mg~約82mg、約76mg~約81mg、約76mg~約80mg、約76mg~約79mg、約76mg~約78mg、約76mg~約77mg、約77mg~約84mg、約77mg~約83mg、約77mg~約82mg、約77mg~約81mg、約77mg~約80mg、約77mg~約79mg、約77mg~約78mg、約78mg~約84mg、約78mg~約83mg、約78mg~約82mg、約78mg~約81mg、約78mg~約80mg、約78mg~約79mg、約79mg~約84mg、約79mg~約83mg、約79mg~約82mg、約79mg~約81mg、約79mg~約80mg、約80mg~約84mg、約80mg~約83mg、約80mg~約82mg、約80mg~約81mg、約81mg~約84mg、約81mg~約83mg、約81mg~約82mg、約82mg~約84mg、約82mg~約83mg又は約83mg~約84mgのトロメタミン塩酸塩を含み得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約75mg、約76mg、約77mg、約78mg、約79mg、約80mg、約81mg、約82mg、約83mg、約84mg又は約85mgのトロメタミン塩酸塩を含み得る。特定の実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約79mgのトロメタミン塩酸塩を含み得る。
様々な実施形態において、液体医薬製剤中のトロメタミン塩酸塩の濃度は、約25mmol~約500mmol、約50mmol~約500mmol、約100mmol~約500mmol、約150mmol~約500mmol、約200mmol~約500mmol、約250mmol~約500mmol、約300mmol~約500mmol、約400mmol~約500mmol、約25mmol~約400mmol、約25mmol~約300mmol、約25mmol~約250mmol、約25mmol~約200mmol、約25mmol~約150mmol、約25mmol~約100mmol、約25mmol~約50mmol、約50mmol~約400mmol、約50mmol~約300mmol、約50mmol~約250mmol、約50mmol~約200mmol、約50mmol~約150mmol、約50mmol~約100mmol、約100mmol~約400mmol、約100mmol~約300mmol、約100mmol~約250mmol、約100mmol~約200mmol、約100mmol~約150mmol、約150mmol~約400mmol、約150mmol~約300mmol、約150mmol~約250mmol、約150mmol~約200mmol、約200mmol~約400mmol、約200mmol~約300mmol、約200mmol~約250mmol、約250mmol~約400mmol、約250mmol~約300mmol又は約300mmol~約400mmolである。
様々な実施形態において、液体医薬製剤中のトロメタミン塩酸塩の濃度は、約25mmol、約50mmol、約100mmol、約150mmol、約200mmol、約250mmol、約300mmol、約400mmol又は約500mmolである。
様々な実施形態において、液体医薬製剤中のフロセミド又はその薬学的に許容される塩に対するトロメタミン塩酸塩のモル比は、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約1~約3、約1~約2.5、約1~約2、約1~約1.5、約1.5~約3、約1.5~約2.5、約1.5~約2、約2~約3、約2~約2.5又は約2.5~約3である。
様々な実施形態において、液体医薬製剤中のフロセミド又はその薬学的に許容される塩に対するトロメタミン塩酸塩のモル比は、約1、約1.5、約2、約2.5、約3又は約3.5である。
様々な実施形態において、液体医薬製剤中のフロセミドに対するトロメタミン塩酸塩のモル比は、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約1~約3、約1~約2.5、約1~約2、約1~約1.5、約1.5~約3、約1.5~約2.5、約1.5~約2、約2~約3、約2~約2.5又は約2.5~約3である。
様々な実施形態において、液体医薬製剤中のフロセミドに対するトロメタミン塩酸塩のモル比は、約1、約1.5、約2、約2.5、約3又は約3.5である。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬組成物は、約8mL~約12mL、約8.5mL~約12mL、約9mL~約12mL、約9.5mL~約12mL、約10mL~約12mL、約10.5mL~約12mL、約11mL~約12mL、約11.5mL~約12mL、約8mL~約11.5mL、約8mL~約11mL、約8mL~約10.5mL、約8mL~約10mL、約8mL~約9.5mL、約8mL~約9mL、約8mL~約8.5mL、約8.5mL~約11.5mL、約8.5mL~約11mL、約8.5mL~約10.5mL、約8.5mL~約10mL、約8.5mL~約9.5mL、約8.5mL~約9mL、約9mL~約11.5mL、約9mL~約11mL、約9mL~約10.5mL、約9mL~約10mL、約9mL~約9.5mL、約9.5mL~約11.5mL、約9.5mL~約11mL、約9.5mL~約10.5mL、約9.5mL~約10mL、約10mL~約11.5mL、約10mL~約11mL、約10mL~約10.5mL、約10.5mL~約11.5mL、約10.5mL~約11mL又は約11mL~約11.5mLの水を含み得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬組成物は、約8mL、約8.5mL、約9mL、約9.5mL、約10mL、約10.5mL、約11mL、約11.5mL又は約12mLの水を含み得る。特定の実施形態において、本明細書に記載の液体医薬組成物は、約10mLの水を含み得る。
医薬製剤に添加される水の体積は、総体積を、本明細書で列挙された水の体積の1つにする量、例えば医薬製剤の総体積を10mLにする量であり得ると解されるべきである。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬組成物は、約8g~約12g、約8.5g~約12g、約9g~約12g、約9.5g~約12g、約10g~約12g、約10.5g~約12g、約11g~約12g、約11.5g~約12g、約8g~約11.5g、約8g~約11g、約8g~約10.5g、約8g~約10g、約8g~約9.5g、約8g~約9g、約8g~約8.5g、約8.5g~約11.5g、約8.5g~約11g、約8.5g~約10.5g、約8.5g~約10g、約8.5g~約9.5g、約8.5g~約9g、約9g~約11.5g、約9g~約11g、約9g~約10.5g、約9g~約10g、約9g~約9.5g、約9.5g~約11.5g、約9.5g~約11g、約9.5g~約10.5g、約9.5g~約10g、約10g~約11.5g、約10g~約11g、約10g~約10.5g、約10.5g~約11.5g、約10.5g~約11g又は約11g~約11.5gの水を含み得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬組成物は、約8g、約8.5g、約9g、約9.5g、約10g、約10.5g、約11g、約11.5g又は約12gの水を含み得る。特定の実施形態において、本明細書に記載の液体医薬組成物は、約10gの水を含み得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含み得る。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)フロセミド又はその薬学的に許容される塩;
(ii)薬学的に許容される緩衝液;及び
(iii)1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含む。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)フロセミド又はその薬学的に許容される塩;
(ii)薬学的に許容される緩衝液;
(iii)1つ以上の薬学的に許容される賦形剤;及び
(iv)水
を含む。
様々な実施形態において、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤は、エタノール、ベンジルアルコール、グリセリン、N-メチル-ピロリドン(NMP)、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸、ポリエチレングリコール(PEG)、プロピレングリコール、ポリソルベート、ポリビニルピロリドン(PVP)、シクロデキストリン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施形態において、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤は、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸又はそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸又はそれらの組み合わせをさらに含む。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約6.5~約8.5、約7~約8.5、約7.5~約8.5、約8~約8.5、約6.5~約8、約6.5~約7.5、約6.5~約7、約7~約8、約7~約7.5又は約7.5~約8のpHを有する。特定の実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約7~約8のpHを有する。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約7~約8、約7.2~約8、約7.4~約8、約7.6~約8、約7.8~約8、約7~約7.8、約7~約7.6、約7~約7.4、約7~約7.2、約7.2~約7.8、約7.2~約7.6、約7.2~約7.4、約7.4~約7.8、約7.4~約7.6又は約7.6~約7.8のpHを有する。特定の実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約7~約7.8のpHを有する。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約6.5、約7、約7.5、約8又は約8.5のpHを有する。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約7、約7.2、約7.4、約7.6、約7.8又は約8のpHを有する。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)フロセミド又はその薬学的に許容される塩;及び
(ii)薬学的に許容される緩衝液
を含み、液体医薬製剤は、約7~約7.8のpHを有する。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)フロセミド又はその薬学的に許容される塩;
(ii)薬学的に許容される緩衝液;及び
(iii)1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含み、液体医薬製剤は、約7~約7.8のpHを有する。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤の総体積は、約8mL~約12mL、約8.5mL~約12mL、約9mL~約12mL、約9.5mL~約12mL、約10mL~約12mL、約10.5mL~約12mL、約11mL~約12mL、約11.5mL~約12mL、約8mL~約11.5mL、約8mL~約11mL、約8mL~約10.5mL、約8mL~約10mL、約8mL~約9.5mL、約8mL~約9mL、約8mL~約8.5mL、約8.5mL~約11.5mL、約8.5mL~約11mL、約8.5mL~約10.5mL、約8.5mL~約10mL、約8.5mL~約9.5mL、約8.5mL~約9mL、約9mL~約11.5mL、約9mL~約11mL、約9mL~約10.5mL、約9mL~約10mL、約9mL~約9.5mL、約9.5mL~約11.5mL、約9.5mL~約11mL、約9.5mL~約10.5mL、約9.5mL~約10mL、約10mL~約11.5mL、約10mL~約11mL、約10mL~約10.5mL、約10.5mL~約11.5mL、約10.5mL~約11mL又は約11mL~約11.5mLであり得る。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤の総体積は、約8mL、約8.5mL、約9mL、約9.5mL、約10mL、約10.5mL、約11mL、約11.5mL又は約12mLであり得る。特定の実施形態において、液体医薬製剤の総体積は、約10mLである。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含む。特定の実施形態において、液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド及び約10mLの総体積を含む。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;及び
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;並びに
(iii)水
を含む。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;及び
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;並びに
(iii)水
を含み、液体医薬製剤は、約10mLの総体積を有する。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;
(iii)水;及び
(iv)1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含む。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;
(iii)水;及び
(iv)1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含み、液体医薬製剤は、約10mLの総体積を有する。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;
(iii)水;及び
(iv)1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含み、液体医薬製剤は、約7~約7.8のpHを有する。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;
(iii)水;及び
(iv)1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含み、液体医薬製剤は、約7~約7.8のpH及び約10mLの総体積を有する。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;
(iii)水;及び
(iv)塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含む。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;
(iii)水;及び
(iv)塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含み、液体医薬製剤は、約10mLの総体積を有する。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;
(iii)水;及び
(iv)塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含み、液体医薬製剤は、約7~約7.8のpHを有する。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、
(i)約80mgのフロセミド;
(ii)約79mgのトロメタミン塩酸塩;
(iii)水;及び
(iv)塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の薬学的に許容される賦形剤
を含み、液体医薬製剤は、約7~約7.8のpH及び約10mLの総体積を有する。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、約250mOsM(又は250mOsm/kg)~約350mOsM(又は350mOsm/kg)、約275mOsM(又は275mOsm/kg)~約350mOsM(又は350mOsm/kg)、約300mOsM(又は300mOsm/kg)~約350mOsM(又は350mOsm/kg)、約325mOsM(又は325mOsm/kg)~約350mOsM(又は350mOsm/kg)、約250mOsM(又は250mOsm/kg)~約325mOsM(又は325mOsm/kg)、約250mOsM(又は250mOsm/kg)~約300mOsM(又は300mOsm/kg)、約250mOsM(又は250mOsm/kg)~約275mOsM(又は275mOsm/kg)、約275mOsM(又は275mOsm/kg)~約325mOsM(又は325mOsm/kg)、約275mOsM(又は275mOsm/kg)~約300mOsM(又は300mOsm/kg)又は約300mOsM(又は300mOsm/kg)~約325mOsM(又は325mOsm/kg)の範囲の重量オスモル濃度を有する。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、等浸透圧性である。
様々な実施形態において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、第2の治療剤をさらに含む。特定の実施形態において、フロセミドは、本明細書に記載の液体医薬製剤中に存在する唯一の治療剤である。
様々な実施形態において、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療に有用な液体医薬製剤は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第9,884,039号に記載の液体医薬製剤である。
治療方法
一態様において、本明細書に記載の液体医薬製剤は、それを必要とする患者におけるうっ血、浮腫、体液過剰又は高血圧などであるが、これらに限定されない様々な状態、疾患及び障害の治療又は予防のために使用され得る。様々な実施形態において、状態、疾患又は障害は、うっ血、浮腫、体液過剰、高血圧及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施形態において、状態、疾患又は障害は、体液過剰によるうっ血である。
様々な実施形態において、患者は、成人である。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に本明細書に記載の液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLである。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に本明細書に記載の液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLである。
様々な実施形態において、約8mL~約12mL、約8.5mL~約12mL、約9mL~約12mL、約9.5mL~約12mL、約10mL~約12mL、約10.5mL~約12mL、約11mL~約12mL、約11.5mL~約12mL、約8mL~約11.5mL、約8mL~約11mL、約8mL~約10.5mL、約8mL~約10mL、約8mL~約9.5mL、約8mL~約9mL、約8mL~約8.5mL、約8.5mL~約11.5mL、約8.5mL~約11mL、約8.5mL~約10.5mL、約8.5mL~約10mL、約8.5mL~約9.5mL、約8.5mL~約9mL、約9mL~約11.5mL、約9mL~約11mL、約9mL~約10.5mL、約9mL~約10mL、約9mL~約9.5mL、約9.5mL~約11.5mL、約9.5mL~約11mL、約9.5mL~約10.5mL、約9.5mL~約10mL、約10mL~約11.5mL、約10mL~約11mL、約10mL~約10.5mL、約10.5mL~約11.5mL、約10.5mL~約11mL又は約11mL~約11.5mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与される。
様々な実施形態において、約8mL、約8.5mL、約9mL、約9.5mL、約10mL、約10.5mL、約11mL、約11.5mL又は約12mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与される。特定の実施形態において、約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与される。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に本明細書に記載の液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;及び
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLである。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;及び
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLである。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に本明細書に記載の液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;及び
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLである。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;及び
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLである。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に本明細書に記載の液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
の1つ以上である。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
の1つ以上である。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に本明細書に記載の液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に本明細書に記載の液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
の1つ以上である。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
の1つ以上である。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に本明細書に記載の液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである。
様々な実施形態において、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである。
様々な実施形態において、液体医薬製剤は、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に投与される。
様々な実施形態において、5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、及びその後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与する。
様々な実施形態において、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド、約79mgのトロメタミン塩酸塩及び水を含むと共に、約7~約7.8のpH及び10mLの総体積を有し;
5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、及びその後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与し、約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
の1つ以上である。
様々な実施形態において、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を皮下投与することを含む、本明細書に記載の状態、疾患又は障害の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド、約79mgのトロメタミン塩酸塩及び水を含み、約7~約7.8のpH及び10mLの総体積を有し;
5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、及びその後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与し、約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである。
様々な実施形態において、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド、約79mgのトロメタミン塩酸塩及び水を含むと共に、約7~約7.8のpH及び10mLの総体積を有し;
5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、及びその後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与し、約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
与完了の約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
の1つ以上である。
様々な実施形態において、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから成人に液体医薬製剤を皮下投与することを含む、体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、
液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド、約79mgのトロメタミン塩酸塩及び水を含むと共に、約7~約7.8のpH及び10mLの総体積を有し;
5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、及びその後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与し、約10mLの総体積の液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである。
様々な実施形態において、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mL、約1250ng/mL~約1850ng/mL、約1300ng/mL~約1850ng/mL、約1350ng/mL~約1850ng/mL、約1400ng/mL~約1850ng/mL、約1450ng/mL~約1850ng/mL、約1500ng/mL~約1850ng/mL、約1550ng/mL~約1850ng/mL、約1600ng/mL~約1850ng/mL、約1650ng/mL~約1850ng/mL、約1700ng/mL~約1850ng/mL、約1750ng/mL~約1850ng/mL、約1800ng/mL~約1850ng/mL、約1200ng/mL~約1800ng/mL、約1200ng/mL~約1750ng/mL、約1200ng/mL~約1700ng/mL、約1200ng/mL~約1650ng/mL、約1200ng/mL~約1600ng/mL、約1200ng/mL~約1550ng/mL、約1200ng/mL~約1500ng/mL、約1200ng/mL~約1450ng/mL、約1200ng/mL~約1400ng/mL、約1200ng/mL~約1350ng/mL、約1200ng/mL~約1300ng/mL、約1200ng/mL~約1250ng/mL、約1250ng/mL~約1800ng/mL、約1250ng/mL~約1750ng/mL、約1250ng/mL~約1700ng/mL、約1250ng/mL~約1650ng/mL、約1250ng/mL~約1600ng/mL、約1250ng/mL~約1550ng/mL、約1250ng/mL~約1500ng/mL、約1250ng/mL~約1450ng/mL、約1250ng/mL~約1400ng/mL、約1250ng/mL~約1350ng/mL、約1250ng/mL~約1300ng/mL、約1300ng/mL~約1800ng/mL、約1300ng/mL~約1750ng/mL、約1300ng/mL~約1700ng/mL、約1300ng/mL~約1650ng/mL、約1300ng/mL~約1600ng/mL、約1300ng/mL~約1550ng/mL、約1300ng/mL~約1500ng/mL、約1300ng/mL~約1450ng/mL、約1300ng/mL~約1400ng/mL、約1300ng/mL~約1350ng/mL、約1350ng/mL~約1800ng/mL、約1350ng/mL~約1750ng/mL、約1350ng/mL~約1700ng/mL、約1350ng/mL~約1650ng/mL、約1350ng/mL~約1600ng/mL、約1350ng/mL~約1550ng/mL、約1350ng/mL~約1500ng/mL、約1350ng/mL~約1450ng/mL、約1350ng/mL~約1400ng/mL、約1400ng/mL~約1800ng/mL、約1400ng/mL~約1750ng/mL、約1400ng/mL~約1700ng/mL、約1400ng/mL~約1650ng/mL、約1400ng/mL~約1600ng/mL、約1400ng/mL~約1550ng/mL、約1400ng/mL~約1500ng/mL、約1400ng/mL~約1450ng/mL、約1450ng/mL~約1800ng/mL、約1450ng/mL~約1750ng/mL、約1450ng/mL~約1700ng/mL、約1450ng/mL~約1650ng/mL、約1450ng/mL~約1600ng/mL、約1450ng/mL~約1550ng/mL、約1450ng/mL~約1500ng/mL、約1500ng/mL~約1800ng/mL、約1500ng/mL~約1750ng/mL、約1500ng/mL~約1700ng/mL、約1500ng/mL~約1650ng/mL、約1500ng/mL~約1600ng/mL、約1500ng/mL~約1550ng/mL、約1550ng/mL~約1800ng/mL、約1550ng/mL~約1750ng/mL、約1550ng/mL~約1700ng/mL、約1550ng/mL~約1650ng/mL、約1550ng/mL~約1600ng/mL、約1600ng/mL~約1800ng/mL、約1600ng/mL~約1750ng/mL、約1600ng/mL~約1700ng/mL、約1600ng/mL~約1650ng/mL、約1650ng/mL~約1800ng/mL、約1650ng/mL~約1750ng/mL、約1650ng/mL~約1700ng/mL、約1700ng/mL~約1800ng/mL、約1700ng/mL~約1750ng/mL又は約1750ng/mL~約1800ng/mLである。
特定の実施形態において、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL、約1250ng/mL、約1300ng/mL、約1350ng/mL、約1400ng/mL、約1450ng/mL、約1500ng/mL、約1550ng/mL、約1600ng/mL、約1650ng/mL、約1700ng/mL、約1750ng/mL、約1800ng/mL又は約1850ng/mLである。
様々な実施形態において、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mL、約1100ng/mL~約1800ng/mL、約1200ng/mL~約1800ng/mL、約1300ng/mL~約1800ng/mL、約1400ng/mL~約1800ng/mL、約1500ng/mL~約1800ng/mL、約1600ng/mL~約1800ng/mL、約1700ng/mL~約1800ng/mL、約1000ng/mL~約1700ng/mL、約1000ng/mL~約1600ng/mL、約1000ng/mL~約1500ng/mL、約1000ng/mL~約1400ng/mL、約1000ng/mL~約1300ng/mL、約1000ng/mL~約1200ng/mL、約1000ng/mL~約1100ng/mL、約1100ng/mL~約1700ng/mL、約1100ng/mL~約1600ng/mL、約1100ng/mL~約1500ng/mL、約1100ng/mL~約1400ng/mL、約1100ng/mL~約1300ng/mL、約1100ng/mL~約1200ng/mL、約1200ng/mL~約1700ng/mL、約1200ng/mL~約1600ng/mL、約1200ng/mL~約1500ng/mL、約1200ng/mL~約1400ng/mL、約1200ng/mL~約1300ng/mL、約1300ng/mL~約1700ng/mL、約1300ng/mL~約1600ng/mL、約1300ng/mL~約1500ng/mL、約1300ng/mL~約1400ng/mL、約1400ng/mL~約1700ng/mL、約1300ng/mL~約1600ng/mL、約1300ng/mL~約1500ng/mL、約1300ng/mL~約1400ng/mL、約1400ng/mL~約1700ng/mL、約1400ng/mL~約1600ng/mL、約1400ng/mL~約1500ng/mL、約1500ng/mL~約1700ng/mL、約1500ng/mL~約1600ng/mL又は約1600ng/mL~約1700ng/mLである。
様々な実施形態において、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL、約1100ng/mL、約1200ng/mL、約1300ng/mL、約1400ng/mL、約1500ng/mL、約1600ng/mL、約1700ng/mL又は約1800ng/mLである。
様々な実施形態において、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後から、投与が完了した約1時間後まで500ng/mL以上、600ng/mL以上、700ng/mL以上、800ng/mL以上、900ng/mL以上、1000ng/mL以上、1100ng/mL以上、1200ng/mL以上、1300ng/mL以上、1400ng/mL以上、1500ng/mL以上、1600ng/mL以上、1700ng/mL以上又は1800ng/mL以上である。特定の実施形態において、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後から、投与が完了した約1時間後まで1000ng/mL以上である。
様々な実施形態において、成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後から、投与が完了した約3時間後まで500ng/mL以上、600ng/mL以上、700ng/mL以上、800ng/mL以上、900ng/mL以上、1000ng/mL以上、1100ng/mL以上、1200ng/mL以上、1300ng/mL以上、1400ng/mL以上又は1500ng/mL以上である。
様々な実施形態において、投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL~約450mL、約200mL~約450mL、約250mL~約450mL、約300mL~約450mL、約350mL~約450mL、約400mL~約450mL、約150mL~約400mL、約150mL~約350mL、約150mL~約300mL、約150mL~約250mL、約150mL~約200mL、約200mL~約400mL、約200mL~約350mL、約200mL~約300mL、約200mL~約250mL、約250mL~約400mL、約250mL~約350mL、約250mL~約300mL、約300mL~約400mL、約350mL~約400mL又は約350mL~約400mLである。
様々な実施形態において、投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、約150mL、約200mL、約250mL、約300mL、約350mL、約400mL又は約450mLである。
様々な実施形態において、投与の最初の1時間中の成人の総尿量は、50mL以上、75mL以上、100mL以上、125mL以上、150mL以上、175mL以上、200mL以上、225mL以上、250mL以上、275mL以上、300mL以上、325mL以上、350mL以上、375mL以上、400mL以上又は425mL以上である。
様々な実施形態において、投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約500mL、約300mL~約500mL、約350mL~約500mL、約400mL~約500mL、約450mL~約500mL、約250mL~約450mL、約250mL~約400mL、約250mL~約350mL、約250mL~約300mL、約300mL~約450mL、約300mL~約400mL、約300mL~約350mL、約350mL~約450mL、約350mL~約400mL又は約400mL~約450mLである。
様々な実施形態において、投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL、約300mL、約350mL、約400mL、約450mL又は約500mLである。
様々な実施形態において、投与が完了した1時間後の成人の1時間あたりの平均尿量は、200mL以上、225mL以上、250mL以上、275mL以上、300mL以上、325mL以上、350mL以上、375mL以上、400mL以上、425mL以上又は450mL以上である。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL~約4000mL、約2000mL~約4000mL、約2500mL~約4000mL、約3000mL~約4000mL、約3500mL~約4000mL、約1500mL~約3500mL、約1500mL~約3000mL、約1500mL~約2500mL、約1500mL~約2000mL、約2000mL~約3500mL、約2000mL~約3000mL、約2000mL~約2500mL、約2500mL~約3500mL、約2500mL~約3000mL又は約3000mL~約3500mLである。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、約1500mL、約2000mL、約2500mL、約3000mL、約3500mL又は約4000mLである。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の成人の総尿量は、1000mL以上、1100mL以上、1200mL以上、1300mL以上、1400mL以上、1500mL以上、1600mL以上、1700mL以上、1800mL以上、1900mL以上、2000mL以上、2100mL以上、2200mL以上、2300mL以上、2400mL以上、2500mL以上、2600mL以上、2700mL以上、2800mL以上、2900mL以上、3000mL以上、3100mL以上、3200mL以上、3300mL以上、3400mL以上、3500mL以上、3600mL以上、3700mL以上、3800mL以上又は3900mL以上である。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmol、約400mmol~約500mmol、約425mmol~約500mmol、約450mmol~約500mmol、約475mmol~約500mmol、約375mmol~約475mmol、約375mmol~約450mmol、約375mmol~約425mmol、約425mmol~約475mmol、約425mmol~約450mmol又は約450mmol~約475mmolである。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol、約400mmol、約425mmol、約450mmol、約475mmol又は約500mmolである。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の成人の総尿中ナトリウム排泄量は、300mmol以上、325mmol以上、350mmol以上、375mmol以上、400mmol以上、425mmol以上、450mmol以上又は475mmol以上である。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mL、約2900mL~約4000mL、約3000mL~約4000mL、約3100mL~約4000mL、約3200mL~約4000mL、約3300mL~約4000mL、約3400mL~約4000mL、約3500mL~約4000mL、約3600mL~約4000mL、約3700mL~約4000mL、約3800mL~約4000mL、約3900mL~約4000mL、約2800mL~約3900mL、約2800mL~約3800mL、約2800mL~約3700mL、約2800mL~約3600mL、約2800mL~約3500mL、約2800mL~約3400mL、約2800mL~約3300mL、約2800mL~約3200mL、約2800mL~約3100mL、約2800mL~約3000mL、約2800mL~約2900mL、約2900mL~約3900mL、約2900mL~約3800mL、約2900mL~約3700mL、約2900mL~約3600mL、約2900mL~約3500mL、約2900mL~約3400mL、約2900mL~約3300mL、約2900mL~約3200mL、約2900mL~約3100mL、約2900mL~約3000mL、約3000mL~約3900mL、約3000mL~約3800mL、約3000mL~約3700mL、約3000mL~約3600mL、約3000mL~約3500mL、約3000mL~約3400mL、約3000mL~約3300mL、約3000mL~約3200mL、約3000mL~約3100mL、約3100mL~約3900mL、約3100mL~約3800mL、約3100mL~約3700mL、約3100mL~約3600mL、約3100mL~約3500mL、約3100mL~約3400mL、約3100mL~約3300mL、約3100mL~約3200mL、約3200mL~約3900mL、約3200mL~約3800mL、約3200mL~約3700mL、約3200mL~約3600mL、約3200mL~約3500mL、約3200mL~約3400mL、約3200mL~約3300mL、約3300mL~約3900mL、約3300mL~約3800mL、約3300mL~約3700mL、約3300mL~約3600mL、約3300mL~約3500mL、約3300mL~約3400mL、約3400mL~約3900mL、約3400mL~約3800mL、約3400mL~約3700mL、約3400mL~約3600mL、約3400mL~約3500mL、約3500mL~約3900mL、約3500mL~約3800mL、約3500mL~約3700mL、約3500mL~約3600mL、約3600mL~約3900mL、約3600mL~約3800mL、約3600mL~約3700mL、約3700mL~約3900mL、約3700mL~約3800mL又は約3800mL~約3900mLである。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、約2800mL、約2900mL、約3000mL、約3100mL、約3200mL、約3300mL、約3400mL、約3500mL、約3600mL、約3700mL、約3800mL、約3900mL又は約4000mLである。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の成人の最大総尿量は、2000mL以上、2100mL以上、2200mL以上、2300mL以上、2400mL以上、2500mL以上、2600mL以上、2700mL以上、2800mL以上、2900mL以上、3000mL以上、3100mL以上、3200mL以上、3300mL以上、3400mL以上、3500mL以上、3600mL以上、3700mL以上、3800mL以上、3900mL以上又は4000mL以上である。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmol、約475mmol~約550mmol、約500mmol~約550mmol、約525mmol~約550mmol、約450mmol~約525mmol、約450mmol~約500mmol、約450mmol~約475mmol、約475mmol~約525mmol、約475mmol~約500mmol又は約500mmol~約525mmolである。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol、約475mmol、約500mmol、約525mmol又は約550mmolである。
様々な実施形態において、投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、400mmol以上、425mmol以上、450mmol以上、475mmol以上、500mmol以上又は525mmol以上である。
様々な実施形態において、方法は、5時間の送達プロファイルの5時間中に液体医薬製剤の10mLの総体積が投与されない場合、成人に警告することをさらに含む。特定の実施形態において、警告することは、成人が、ポリマープレフィルドカートリッジから液体医薬製剤の10mLの総体積の全てが送達されていないことを視覚化することを含む。
様々な実施形態において、成人は、悪化しているニューヨーク心臓協会(NYHA)クラスII及びクラスIIIの心不全を有する。
様々な実施形態において、成人は、経口利尿剤に対する低下した応答性を示す。
キット
一態様において、本発明は、うっ血、浮腫、体液過剰又は高血圧などであるが、これらに限定されない様々な状態、疾患及び障害の治療又は予防を、それを必要とする患者において行うためのキットを提供する。特定の実施形態において、状態、疾患又は障害は、うっ血、浮腫、体液過剰、高血圧及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。特定の実施形態において、状態、疾患又は障害は、体液過剰によるうっ血である。
様々な実施形態において、本発明は、本明細書に記載の液体医薬製剤を含むポリマープレフィルドカートリッジを提供する。
様々な実施形態において、ポリマープレフィルドカートリッジは、身体装着型送達装置に関連付けられる。
様々な実施形態において、ポリマープレフィルドカートリッジは、使い捨てカートリッジである。
様々な実施形態において、液体医薬製剤を成人に皮下投与するための5時間の二相性送達プロファイルを使用する、身体装着型送達装置と関連付けられ得る使い捨てポリマープレフィルドカートリッジであり、使い捨てポリマープレフィルドカートリッジは、液体医薬製剤を含み、及び液体医薬製剤は、等浸透圧性であり、約7~約7.8のpHを有し、
約80mgのフロセミド;
約79mgのトロメタミン塩酸塩;
任意選択により、1つ以上の他の薬学的に許容される賦形剤;及び
総体積が10mLになる量の水
からなる。
様々な実施形態において、1つ以上の他の薬学的に許容される賦形剤は、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸又はそれらの組み合わせを含む。
様々な実施形態において、キットは、例えば、プレフィルドポリマーカートリッジ及び身体装着型送達装置の使用説明書を含む。
実施例
ここで一般的に説明されている本発明は、以下の実施例を参照することにより、より容易に理解されるであろう。これは、本発明の特定の態様及び実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。
実施例1.フロセミド製剤(8mg/mL)の製造プロセス
以下の例では、8mg/mLフロセミド液体製剤を調製するための製造プロセスが説明される。
賦形剤(塩化ナトリウム及び塩酸トロメタミン)及び原薬フロセミドUSP/EPは、フロセミド、塩化ナトリウム及びトロメタミン塩酸塩の最終濃度がそれぞれ8mg/mL、5.84mg/mL及び7.88mg/mLとなるのに必要な量で個々の容器に分注された。
指定された量の注射用水(WFI)並びに賦形剤であるトロメタミン塩酸塩及び塩化ナトリウムを適切なサイズの混合容器に加えた。容器を閉じ、賦形剤を混合した。水酸化ナトリウム(NaOH)溶液を容器に加え、混合した。
pH試料を採取し、必要に応じて溶液を塩酸(HCl)又は追加のNaOHでpH8.50±0.10に調整した。調整が必要である場合、各添加後に溶液を混合してから再度サンプリングした。
次いで、フロセミドUSP/NF/EPを賦形剤溶液に加え、その後、分注容器をWFIですすいだ。容器を閉じ、原薬を光から保護するために容器に蓋をし、溶液を混合した。混合後、APIが溶解していない場合、NaOH溶液を溶液に加えて溶解を促進した。
pH試料を採取し、溶液をHCl又は追加のNaOH溶液でpH7.40±0.10に調整した。
pH調整後、得られた溶液にWFIを加えて最終重量を達成した。濾過を続ける前に、アッセイ、pH、重量オスモル濃度及び外観試験のために、最終混合後に試料を収集した。
フロセミド液体製剤は、最初に0.45μmバイオバーデン低減フィルターを通して濾過し、次に二重の0.22μmフィルターを通して除菌濾過した。次いで、フロセミド液体製剤を10mLのポリマーカートリッジに充填し、無菌プロセスを使用して栓をした。
実施例2.フロセミド液体製剤の皮下投与の薬物動態学的及び薬力学的特性
研究目的
本研究の目的は、二相性送達プロファイルを使用して持続皮下注入によって投与されるフロセミドの薬物動態を特徴付けること;及び静脈内ボーラス投与によって投与される等価用量のフロセミドと比較して、持続皮下注入によって投与されたフロセミドの絶対的バイオアベイラビリティを推定することであった。
研究設計及び期間
この研究は、以前に軽度~中等度の心不全(NYHAクラスII/III)と診断され、40mg/日以上の用量の経口フロセミド療法で同時に治療を受けている16人の成人対象における非盲検、単一施設、単回投与、無作為化、双方向(2期間)クロスオーバー研究であった。
各対象は、スクリーニング期、ベースライン期、治療期及びフォローアップ期を完了した。スクリーニング期は、ベースラインの14~3日前に外来で実施された。対象は、ベースライン前の3日以内に<2gmのナトリウム食を維持するように指示された。ベースライン(0日目)は、臨床研究ユニット(CRU)入院及び最終資格評価で構成された。治療期は、7日間の外来患者の体液再平衡ウォッシュアウトによって分離された2つのクロスオーバー期間を含んでいた。CRU入院後、対象は、各クロスオーバー期間の研究薬投与の少なくとも24時間前に経口フロセミドを中止した。対象は、1:1の比率で2つの治療シーケンスの1つに無作為に割り当てられ、クロスオーバー期間に静脈内(IV)及び皮下(SC)の両方のフロセミドを投与された(すなわちIV後にSC又はその逆)。対象は、研究薬の投与後24時間までの治療期中の各クロスオーバー期間にわたってCRUに滞在したままであり、その後、安全性パラメーターが治験責任医師にとって許容可能であった場合に退院した。経口フロセミド療法は、クロスオーバー期間1後(すなわち7日間の体液再平衡ウォッシュアウト中)及びクロスオーバー期間2後の退院時に再開された。フォローアップ期は、クロスオーバー期間2に続くCRUからの退院後7(±1)日で発生し、対象の研究参加が完了した。
研究薬
静脈内フロセミド(IVフロセミド):ホスピーラ(Hospira)、フロセミド注射、溶液10mg/mL(NDA018667)(総用量=80mg)をボーラス注射により2分間にわたって40mgを静脈内投与、その120分後に2分間にわたって40mgの第2の投与(参照治療)。
皮下フロセミド(SCフロセミド):フロセミド注射液、8mg/mL(総用量=80mg用量)を最初の1時間にわたって30mg、その後、4時間にわたって1時間あたり12.5mgで皮下投与(試験治療)。
研究薬は、薬物投与、PK血漿サンプリング、尿収集及びAEモニタリングを記録する目的で時間ゼロ(0)に投与された。手順のスケジュールに従い、血漿中のフロセミドの定量のための静脈血の連続サンプリングを24時間にわたって収集した。尿は、経時的な総尿量及びナトリウム濃度を測定する目的で、最初の2時間では1時間ごと、投与後12時間まで2時間ごと、その後、投与後24時間まで6時間ごとに自然排尿から収集された。血漿試料は、プロトコルの指示に従って処理及び保存され、有効な生物分析法を使用して分析された。
対象数
このクロスオーバー研究における対象数(すなわちn=16)は、IV及びSCフロセミド治療後のフロセミドの全身暴露の合理的に正確な推定値を提供することを目的としていた。ある研究では、静脈内、経口及び舌下経路の投与による20mg投与後のフロセミドAUCinfの平均変動係数は、それぞれ50%、25%及び33%であった(Haegeli, L., et al., Sublingual administration of furosemide: new application of an old drug.Br J Clin Pharmacol., 2007. 64(6): p. 804-9.Epub 2007 Sep 13)。相対的バイオアベイラビリティが1に等しく、AUCの対象内変動が25~50%の範囲内に収まると仮定すると、12~16人の範囲の対象のサンプルサイズを使用して、試験治療と参照治療との間のAUCの比率について推定90%CIである。最低12人の対象が研究を完了することが予想された。研究を完了した対象の数が最小数に近づいた場合、スポンサー及び治験責任医師の裁量で追加の対象を登録する必要があった。
対象集団
少なくとも3か月間心不全(NYHAクラスII/III)の治療歴があり、少なくとも30日間、1日あたり40mg以上の用量で経口フロセミドによる継続的な治療を必要とする対象が登録された。
18歳以上の男性及び女性の対象。
少なくとも30日間、40mg以上の経口フロセミドを必要とする、慢性的な容量過負荷の症状。
過去4週間に急性非代償性心不全(ADHF)による入院がない。
対象は、研究薬投与の24時間よりも前に経口フロセミドを中止した。
薬物動態分析
フロセミドの個々の薬物動態パラメーターを記述統計で要約した。SCフロセミド(試験)とIVフロセミド(参照)との両方について、観察された最大血漿濃度(Cmax)、Cmaxまでの時間(Tmax)、時間0(投与前)から最後の定量化可能な時点までの血漿濃度対時間曲線下面積(AUClast)、時間0(投与前)から時間無限までのAUC(AUCinf)、排泄速度定数(λz)最終排泄半減期(t1/2)並びにSCフロセミドの見かけの系統的クリアランス(CL/F)及びIVフロセミドの系統的クリアランス(CL)、SCフロセミドの見かけの系統的分布容積(Vz/F)及びIVフロセミドの系統的分布容積(V)などの薬物動態パラメーターは、ノンコンパートメント解析を使用して計算された。SCフロセミドの絶対的バイオアベイラビリティは、IVフロセミド(参照)及びSCフロセミド(試験)のAUCinfに基づいて計算された。必要に応じて、薬物動態データのコンパートメントモデリングを実施した。
結果
表1は、SCフロセミド(80mg)を投与した患者について、個々の有効性応答データ(投与後1、6及び8時間の尿量(mL);投与後6及び8時間の累積尿量(mL);投与後6及び8時間の累積ナトリウム排泄量(mmol);投与後1、5、6及び8時間の血漿フロセミド濃度(ng/mL))をまとめたものである。表2は、IVフロセミド(2~40mg静脈内注射)を投与した患者について、個々の有効性応答データ(投与後1、6及び8時間の尿量(mL);投与後6及び8時間の累積尿量(mL);投与後6及び8時間の累積ナトリウム排泄量(mmol);投与後1、5、6及び8時間の血漿フロセミド濃度(ng/mL))をまとめたものである。
SCフロセミドの個々の有効性応答データのさらなる分析により、驚くべきことに、フロセミド血漿濃度が約1000ng/mLの患者で最大の1時間あたりの尿量及び1時間あたりのナトリウム排泄量の両方が達成されたことが示された(図1及び図2)。フロセミド血漿濃度のさらなる増加は、1時間あたりの尿量又は1時間あたりのナトリウム排泄量の対応する増加を生じなかった。
参照による組み込み
本明細書で参照される各特許文献及び科学論文の開示全体は、あらゆる目的のために参照により組み込まれる。
均等物
本開示は、その趣旨又は必須の特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化され得る。従って、これまでの実施形態は、全ての点において、本明細書中に記載された本開示について、限定的であるよりむしろ例示的であると考えられる。従って、本開示の範囲は、これまでの記載によるものよりむしろ添付の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び均等性の範囲内に該当する全ての変形形態は、その中に含まれることが意図される。

Claims (32)

  1. 体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、プレフィルドポリマーカートリッジから前記成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む方法であって、
    前記液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
    約10mLの総体積の前記液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;及び
    前記成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLである、方法。
  2. 前記成人の血漿中の前記フロセミド濃度は、投与の最初の1時間後から、投与が完了した約1時間後まで1000ng/mL以上である、請求項1に記載の方法。
  3. 投与の最初の1時間中の前記成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の前記成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 投与が完了した約1時間後の前記成人の前記総尿量は、約1500mL~約4000mLである、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 投与が完了した約1時間後の前記成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLである、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、プレフィルドポリマーカートリッジから前記成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む方法であって、
    前記液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
    約10mLの総体積の前記液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
    前記成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
    投与の最初の1時間中の前記成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の前記成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
    投与が完了した約1時間後の前記成人の前記総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
    投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
    投与が完了した約1時間後の前記成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
    投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
    の1つ以上である、方法。
  9. 体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、プレフィルドポリマーカートリッジから前記成人に液体医薬製剤を約5時間にわたって皮下投与することを含む方法であって、
    前記液体医薬製剤は、約80mgのフロセミドを含み;
    約10mLの総体積の前記液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
    前記成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
    投与の最初の1時間中の前記成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の前記成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
    投与が完了した約1時間後の前記成人の前記総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
    投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
    投与が完了した約1時間後の前記成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
    投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである、方法。
  10. 前記液体医薬製剤は、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、前記プレフィルドポリマーカートリッジから前記成人に投与される、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、及びその後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記液体医薬製剤は、薬学的に許容される緩衝液をさらに含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記薬学的に許容される緩衝液は、ヒスチジン、クエン酸塩、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、トロメタミン又はそれらの薬学的に許容される塩及びそれらの組み合わせからなる群から選択される緩衝剤を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記緩衝剤は、トロメタミン塩酸塩である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記液体医薬製剤は、約79mgのトロメタミン塩酸塩をさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記液体医薬製剤は、水をさらに含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記液体医薬製剤は、約7~約7.8のpHを有する、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから前記成人に液体医薬製剤を皮下投与することを含む方法であって、
    前記液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド、約79mgのトロメタミン塩酸塩及び水を含み、約7~約7.8のpH及び10mLの総体積を有し;
    前記5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、その後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与し、10mLの前記総体積の前記液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され、かつ、
    前記成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであること;
    投与の最初の1時間中の前記成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の前記成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであること;
    投与が完了した約1時間後の前記成人の前記総尿量は、約1500mL~約4000mLであること;
    投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであること;
    投与が完了した約1時間後の前記成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであること;及び
    投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolであること
    の1つ以上である、方法。
  19. 体液過剰によるうっ血の治療を、それを必要とする成人において行う方法であり、5時間の二相性送達プロファイルを使用して、プレフィルドポリマーカートリッジから前記成人に液体医薬製剤を皮下投与することを含む方法であって、
    前記液体医薬製剤は、約80mgのフロセミド、約79mgのトロメタミン塩酸塩及び水を含み、約7~約7.8のpH及び10mLの総体積を有し;
    前記5時間の二相性送達プロファイルは、最初の1時間にわたって約30mgのフロセミドを、その後の4時間の各1時間にわたって約12.5mgのフロセミドを投与し、10mLの前記総体積の前記液体医薬製剤は、約5時間にわたって投与され;
    前記成人の血漿中のフロセミド濃度は、投与の最初の1時間後に約1200ng/mL~約1850ng/mLであり、及び投与が完了した約1時間後に約1000ng/mL~約1800ng/mLであり;
    投与の最初の1時間中の前記成人の総尿量は、約150mL~約450mLであり、及び投与が完了した1時間後の前記成人の1時間あたりの平均尿量は、約250mL~約550mLであり;
    投与が完了した約1時間後の前記成人の前記総尿量は、約1500mL~約4000mLであり;
    投与が完了した約1時間後の総尿中ナトリウム排泄量は、約375mmol~約500mmolであり;
    投与が完了した約1時間後の前記成人の最大総尿量は、約2800mL~約4000mLであり;及び
    投与が完了した約1時間後の最大総尿中ナトリウム排泄量は、約450mmol~約550mmolである、方法。
  20. 前記液体医薬組成物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記1つ以上の薬学的に許容される賦形剤は、エタノール、ベンジルアルコール、グリセリン、N-メチル-ピロリドン(NMP)、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸、ポリエチレングリコール(PEG)、プロピレングリコール、ポリソルベート、ポリビニルピロリドン(PVP)、シクロデキストリン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記液体医薬製剤は、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸又はそれらの組み合わせをさらに含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記液体医薬製剤は、等浸透圧性である、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記ポリマープレフィルドカートリッジは、身体装着型送達装置に関連付けられる、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記ポリマープレフィルドカートリッジの前記ポリマーカートリッジは、環状オレフィンポリマーを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記ポリマープレフィルドカートリッジは、使い捨てカートリッジである、請求項1~25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記5時間の送達プロファイルの5時間中に前記液体医薬製剤の10mLの前記総体積が投与されない場合、前記成人に警告することをさらに含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 警告することは、前記成人が、前記ポリマープレフィルドカートリッジから前記液体医薬製剤の10mLの前記総体積の全てが送達されていないことを視覚化することを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記成人は、悪化しているニューヨーク心臓協会(NYHA)クラスII及びクラスIIIの心不全を有する、請求項1~28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記成人は、経口利尿剤に対する低下した応答性を示す、請求項1~29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 液体医薬製剤を成人に皮下投与するための5時間の二相性送達プロファイルを使用する、身体装着型送達装置と関連付けられ得る使い捨てポリマープレフィルドカートリッジであって、前記使い捨てポリマープレフィルドカートリッジは、前記液体医薬製剤を含み、及び前記液体医薬製剤は、等浸透圧性であり、約7~約7.8のpHを有し、
    約80mgのフロセミド;
    約79mgのトロメタミン塩酸塩;
    任意選択により、1つ以上の他の薬学的に許容される賦形剤;及び
    総体積が10mLになる量の水
    からなる、使い捨てポリマープレフィルドカートリッジ。
  32. 前記1つ以上の他の薬学的に許容される賦形剤は、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸又はそれらの組み合わせを含む、請求項31に記載のポリマープレフィルドカートリッジ。
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