JP2023534350A - 免疫治療薬に用いられるペプチド - Google Patents

免疫治療薬に用いられるペプチド Download PDF

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Abstract

【要約】本明細書で提供されるペプチドは、少なくとも1つのペプチド単位を含み、このペプチド単位は、少なくとも1つのB細胞エピトープ、少なくとも1つのThエピトープ、および適切な数の補助的部分を含むことができる。このペプチド単位は、対象の体内で一定レベルの免疫原性を示しながら、目的とする抗体のみを均一に誘導するように設計された部分である。さらに、このペプチド単位は、比較的短い長さで設計されており、ひいては合成が容易であり、製造コストが低いという特性を有している。このペプチドは、上記のペプチド単位の特性により、免疫治療薬として使用するのに適した性質を有する。本明細書では、ペプチドおよびペプチド単位の設計原則が詳細に開示されている。

Description

本開示は、免疫治療薬の分野の技術である、対象の体内に注入して体液性免疫を生成させるペプチドに関するものである。
免疫治療薬の目的は、対象の体内に導入して免疫治療薬自体に対する体液性免疫を誘導し、その結果産生される抗体により特定の病気または疾患を治療することにある。特に、「治療」には、特定の病気または疾患を予防することも含まれる。免疫治療薬は、対象の体内で抗原抗体反応により抗体産生を誘導する点ではワクチンと同様であるが、抗体が免疫治療薬自体への結合能を有するだけでなく、体内の特定の標的(例えば、体内の特定の組織および細胞、または代謝プロセスで生成される物質など)に対する結合能を有することにより、特定の病気および疾患を治療し、繰り返し投与できる点でワクチンと異なる。
[開示]
本開示は、対象の体内で予め設計された抗体を誘導する機能を有するペプチドを提供する。
本開示は、該ペプチドを含む免疫治療薬用組成物を提供する。
本開示は、該ペプチドをコードする核酸配列を提供する。
本開示は、該ペプチドの使用、および該ペプチドを含む免疫治療薬用組成物を提供する。
本開示の一態様によれば、長さが23mer~71merであり、CD4+T細胞で認識されて体液性免疫を誘導するペプチド単位(ペプチドのブロック)であって、以下を含むものが提供される:
少なくとも1つのThエピトープであって、Thエピトープの長さが8mer~32merであるもの;および
少なくとも1つのB細胞エピトープ
ここで、B細胞エピトープは、アポリポタンパク質B-100の断片またはミモトープであり、該B細胞エピトープは、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導し得る。
一実施形態において、ペプチド単位は、26mer~50merの範囲の長さを有し、Thエピトープは、11mer~13merの範囲の長さを有する。
一実施形態において、ペプチド単位は1つのB細胞エピトープおよび1つのThエピトープを含み、ペプチド単位は26mer~45merの範囲の長さを有する。
一実施形態において、ペプチド単位は1つのB細胞エピトープおよび2つのThエピトープ(それぞれ第1のThエピトープおよび第2のThエピトープと呼ぶ)を含み、ペプチド単位は37mer~50merの範囲の長さを有し、第1のThエピトープはB細胞エピトープと第2のThエピトープとの間に連結されている。
一実施形態において、ペプチド単位は2つのB細胞エピトープ(それぞれ第1のB細胞エピトープおよび第2のB細胞エピトープと呼ぶ)ならびに1つのThエピトープを含み、ペプチド単位は45mer~50merの範囲の長さを有し、第2のB細胞エピトープは第1のB細胞エピトープとThエピトープとの間に連結されている。
一実施形態において、ペプチド単位は、2つのB細胞エピトープ(それぞれ第1のB細胞エピトープおよび第2のB細胞エピトープと呼ぶ)ならびに1つのThエピトープを含み、ペプチド単位は45mer~50merの範囲の長さを有し、Thエピトープは第1のB細胞エピトープと第2のB細胞エピトープとの間に連結されている。
本開示は、ペプチド単位をコードする核酸、またはペプチドのうち非標準アミノ酸を含まないペプチドを提供する。
本開示は、2つまたはそれよりも多いペプチド単位と5つまたはそれよりも少ないペプチド単位とが連結されたペプチドを提供する。
本開示は、以下のもの:ペプチド単位またはペプチドとアジュバントとを含む、肥満を治療するための医薬組成物を提供する。
本開示は、医薬組成物を対象の体内に投与する段階を備える、肥満を治療する方法を提供する。
本開示は、肥満を治療するためのペプチド単位またはペプチドの使用を提供する。
本開示は、肥満の治療薬を調製するための、ペプチド単位またはペプチドの使用を提供する。
発明の有利な効果
本開示で提供されるペプチドを対象の体内に注入すると、ペプチドは予め設計された抗原部位に特異的に結合する、特定の生理機能を有する抗体の産生を誘導する効果を有する。
実験例2によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、各実験群による週齢ごとの体重変化の測定値を示すグラフである。 実験例2によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、各実験群による週齢ごとの体重変化の測定値を示すグラフである。 実験例2によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、各実験群による週齢ごとの体重変化の測定値を示すグラフである。 実験例3によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、各実験群における試験対象の週齢ごとの体重測定値を示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、モックはプラセボ投与群を示し、3H-OTPは群2-1を示す。 実験例3によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象において観察された抗体価の測定値を各実験群について示したグラフであり、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、モックはプラセボ投与群を示し、3H-OTPは群2-1を示す。 実験例3によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の脂肪細胞におけるホルモン感受性リパーゼの脂肪分解能力の測定値を各実験群について示したグラフであり、べーサルはノルエピネフリンを処置しなかった場合を示し、ホルモンはノルエピネフリンを処置した場合を示し、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、モックはプラセボ投与群を示し、3H-OTPは群2-1((a)脂肪細胞10個あたりの分泌されたグリセロールの濃度、(b)脂肪細胞1gあたりの分泌されたグリセロールの濃度)を示す。 実験例3によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の脂肪細胞の大きさの測定値を各実験群について示した画像であり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示す(それぞれ、DAPI染色画像、LipidTOX染色画像、Merge画像を示す)。 実験例3によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の脂肪細胞の大きさの測定値を各実験群について示した画像(各実験群の脂肪細胞の核および脂質のDAPI染色画像を示す)であり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食によって誘発された肥満群を示し、モックはプラセボ投与群を示し、3H-OTPは群2-1を示す。 実験例3によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の血中脂質濃度の測定値を各実験群について示したグラフであり、TGはトリグリセリドを示し、NEFAは非エステル化脂肪酸を示し、CHOLはコレステロールを示し、HDLは高密度リポタンパク質を示し、LDLは低密度リポタンパク質を示す。 実験例4によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重の測定値を各実験群について示したグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、モックはプラセボ投与群を示し、3H-OTP 30μgは群3-2を示し、3H-OTP 50gは群3-1を示す。また、参考のため、群2-1を表す3H-OTP-2W 50μgに関するグラフを示す。 実験例4によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの抗体価の測定値を各実験群について示したグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、モックはプラセボ投与群を示し、3H-OTP 30μgは群3-2を示し、3H-OTP 50gは群3-1を示す。 実験例5によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重の測定値を各実験群について示したグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、3H-OTPは群4-1を示す。 実験例6によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を年齢別に各実験群について測定した後の11週齢の体重と比較して16週齢の体重の増加を示したグラフであり、野生型(+/+)-やせは標準体重の対照群を示し、野生型(+/+)は群5-1を示し、ヘテロ型(+/-)は群5-2を示し、ホモ型(-/-)は群5-3を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の週齢ごとの体重を各実験群について測定したものを示すグラフであり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の11週齢、16週齢および19週齢における抗体価の測定値を各実験群について記載した表であり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。さらに、各表の各実験群の「No」欄のラベルで識別される値は、各実験群における各個々の対象の実験結果を示し、「ave」は全体の平均を示し、「sd」は全体の標準偏差を示し、「se」は全体の標準誤差を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の11週齢、16週齢および19週齢における抗体価の測定値を各実験群について記載した表であり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。さらに、各表の各実験群の「No」欄のラベルで識別される値は、各実験群における各個々の対象の実験結果を示し、「ave」は全体の平均を示し、「sd」は全体の標準偏差を示し、「se」は全体の標準誤差を示す。 実験例7によるペプチド効果確認実験の結果を示す図であって、試験対象の11週齢、16週齢および19週齢における抗体価の測定値を各実験群について記載した表であり、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、P1は群6-1を示し、P2は群6-2を示し、P3は群6-3を示し、P4は群6-4を示し、P5は群6-5を示し、P6は群6-6を示し、P7は群6-7を示し、P8は群6-8を示し、P9は群6-9を示す。さらに、各表の各実験群の「No」欄のラベルで識別される値は、各実験群における各個々の対象の実験結果を示し、「ave」は全体の平均を示し、「sd」は全体の標準偏差を示し、「se」は全体の標準誤差を示す。
以下、ここに開示されている主題を、添付の図面を参照しながら、いくつかの特定の実施形態および実施例についてより詳細に説明する。添付の図面は、本開示のすべての実施形態ではなく、一部の実施形態を包含することに留意されたい。ここに開示されている主題は、多くの異なる形態で具体化され得、本明細書に記載された特定の実施形態に限定して解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用される法的要件を満たすように提供される。実際、本開示の多くの変更および他の実施形態は、本開示の主題が関係する当業者が想起するであろう。したがって、ここに開示されている主題は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていると理解されたい。
一般的な用語の定義。
約。
本明細書において使用される場合、「約」という用語は、ある量に近い程度を指し、基準となる量、レベル、値、数、頻度、パーセンテージ、寸法、大きさ、量、重さ、または長さに対して、30%、25%、20%、25%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、または1%の程度まで変動する量、レベル、値、数、頻度、パーセント、寸法、大きさ、量、重さ、または長さを指す。
ペプチド。
本明細書において使用される場合、「ペプチド」という用語は、アミノ酸のポリマーを指す。ペプチドという用語は、少数のアミノ酸が連結した形態を指し、主にタンパク質と区別するために用いられる。タンパク質とペプチドとを区別する明確な基準はないが、本明細書において使用される場合、別途定義されない限り、約200アミノ酸のポリマーをペプチドと呼ぶのに対し、それより多いものをタンパク質と呼ぶことにする。「ペプチド」という用語は、当業者によって認識される他のすべての意味を含み得る。
対象。
本明細書において使用される場合、「対象」という用語は、特定の物質(例えば、ペプチドなど)に曝露された目標である生物を指す。対象は、独立した生物(例えば、ヒト、動物など)を指す場合と、独立した生物の部分的な構成要素(例えば、組織、細胞などの一部)を指す場合とがある。この意味は、文脈に応じて適宜解釈され得る。さらに、「対象」という用語は、当業者によって認識されるすべての意味をさらに含み得る。
免疫治療薬。
本明細書において使用される場合、「免疫治療薬」という用語は、一般的な治療薬またはワクチンとは区別される概念である。免疫治療薬は、対象の体内に注入して免疫治療薬そのものに対する体液性免疫応答を誘導する点では、既存のワクチンと同じである。しかしながら、免疫治療薬は、体液性免疫応答の結果として誘導される抗体が、免疫治療薬そのものだけでなく、体内の特定の組織および細胞(例えば、細胞表面のレセプター)、または代謝中に生じる特定の物質(例えば、ペプチド、脂質、タンパク質および/または糖類)と結合できる能力を有することにより、該免疫治療薬は、特定の病気または疾患を処置でき、継続的かつ繰り返し投与できる点で既存のワクチンとは異なる。それに応じて、免疫治療薬は、一般に、体内の特定の標的組織、細胞または物質と結合する能力を有する抗体を誘導するように設計された抗原を含む。別途定義されない限り、「免疫治療薬」という用語は、当業者が適宜使用できる、上記機能を有するすべての抗原(例えば、ペプチド、タンパク質、脂質、糖類および/またはそれらの複合体など)を含むものと解釈される。「免疫治療薬」という用語は、より限定的に「体液性-免疫治療薬」と呼ばれることがある。さらに、「免疫治療薬」という用語は、当業者によって認識されるすべての意味を含み得る。
治療または治療薬。
本明細書において使用される場合、「治療」という用語は、対象の疾患、病気、障害、および/または症状を除去、緩和、軽減、抑制、または改善するための任意の直接的もしくは間接的な作用または手段、あるいは疾患、病気、障害、および/または症状を予防する結果を誘発するための任意の直接的もしくは間接的な作用または手段を総称して指す。本明細書において使用される場合、「治療薬」という用語は、対象に適切な方法で投与された場合に「治療」効果を発揮することができる様々な物質(例えば、化合物またはペプチド)を指す。さらに、「治療」または「治療薬」という用語は、当業者によって認識される他のすべての意味を含み得る。
免疫原性。
本明細書において使用される場合、「免疫原性」という用語は、辞書上では「免疫応答を誘導し得る抗原として作用する性質」を総称して指す。特定の抗原の免疫原性を測定するのに様々な方法があり、該方法は目的に応じて適宜採用または設計することができる。例えば、方法としては、1)抗原を対象の体内に投与した際に、対象の体内にIgG、IgA、および/またはIgE型抗体が生成されるか否かを確認する方法、2)IgG、IgA、および/またはIgE型抗体が生成される時期を投与周期に応じて確認する方法、3)抗原に対する誘導抗体の力価を確認する方法、および4)誘導抗体の作用機序が判明した場合に、その作用機序に応じた効果を測定する方法を挙げることができるが、方法はこれらに限定されない。「免疫原性の増大」という表現は、例えば、「免疫応答を誘導する効果の増大」、「抗体を誘導する能力の向上」、「免疫治療薬としての効力の増大」と互換的に用いることができ、当業者が文脈に応じて適切に解釈することができる表現のすべてを含む。
mer。
本明細書において使用される場合、「mer」という用語は、一般に、高分子量ポリマーの単位数を指す。本明細書において使用される場合、「mer」という用語は、一般に、ペプチドの長さを表現する際に数字とともに「長さがNのmerのペプチド」と表現され、これは、N個の数のアミノ酸が重合したペプチドを指す。「mer」という表現で示される単位は、文脈の中で適切に解釈されるべきであり、当業者によって認識され得る他のすべての意味を含む。
標準アミノ酸。
本明細書において使用される場合、「標準アミノ酸」という用語は、生物の体内における遺伝子の転写および翻訳のプロセスを通じて合成される20のアミノ酸を指す。具体的には、標準アミノ酸としては、アラニン(Ala、A)、アルギニン(Arg、R)、アスパラギン(Asn、N)、アスパラギン酸(Asp、D)、システイン(Cys、C)、グルタミン酸(Glu、E)、グルタミン(Gln、Q)、グリシン(Gly、G)、ヒスチジン(His、H)、イソロイシン(Ile、I)、ロイシン(Leu、L)、リジン(Lys、K)、メチオニン(Met、M)、フェニルアラニン(Phe、F)、プロリン(Pro、P)、セリン(Ser、S)、スレオニン(Thr、T)、トリプトファン(Trp、W)、チロシン(Tyr、Y)、およびバリン(Val、V)が挙げられる。
標準アミノ酸は、対応するDNAコドンを有し、アミノ酸の一般的な1文字または3文字表記で表すことができる。標準アミノ酸という用語によって言及されている対象は、文脈に応じて適宜解釈されるべきであり、それらは当業者によって認識され得る他のすべての意味を含む。
非標準アミノ酸。
本明細書において使用される場合、「非標準アミノ酸」という用語は、標準アミノ酸以外のアミノ酸を指す。非標準アミノ酸としては、人工アミノ酸および非天然アミノ酸が挙げられ、生物内での翻訳後修飾などを通じて化学的に修飾されたアミノ酸も挙げられる。非標準アミノ酸としては、例えば、D型アラニン、L-シクロヘキシルアラニン、6-アミノヘキサン酸などが挙げられる。非標準アミノ酸は対応するDNAコドンを有しないため、一般的なアミノ酸の1文字または3文字表記では表すことができず、他の文字を用いて表記し、追加説明によって説明される。非標準アミノ酸という用語によって言及されている対象は、文脈に応じて適宜解釈されるべきであり、当業者によって認識され得る他のすべての意味を含む。
ペプチド配列の記述。
特に断らない限り、本明細書においてペプチドの配列を記述する場合、アミノ酸の1文字または3文字表記を用い、N末端からC末端に向かう方向で表記される。例えば、RNVPと表現した場合、アルギニン、アスパラギン、バリンおよびプロリンがN末端からC末端に向かう方向で順次連結されたペプチドを指す。別の例では、Thr-Leu-Lysと表現した場合、スレオニン、ロイシンおよびリジンがN末端からC末端に向かう方向で順次連結されたペプチドを指す。1文字表記で表すことができないアミノ酸の場合、これらのアミノ酸を書き表すために他の文字を使用し、追加説明によって説明することになる。
ペプチドを構造式として表す場合、N-および-Cは、N末端またはC末端を明示するために用いられ、N末端および/またはC末端を区別するためにかっこを付すことができる。例えば、ペプチドの構造式が(N)-B-T-A-(C)として表される場合、冒頭に書かれた「(N)-」と末尾に書かれた「-(C)」とは、特に指定がない限り、N末端とC末端との方向を明確にするための記号である。これは、B、TおよびAで表される配列がN末端からC末端に向かう方向で連結されたペプチドを指す。
背景-体液性免疫。
免疫グロブリンM(IgM)による体液性免疫。
体液性免疫のうち、IgM誘導免疫応答は、主に一次免疫応答で活性化される自然免疫機能であり、感染初期に急速に発生する。
IgMは主に五量体の形で分泌され、理論的には10個の抗原結合部位を有して、ひいては多数の抗原と同時に結合することができる。IgMは多種多様な種類および形態の抗原と結合することができるが、結合のアフィニティおよびアビディティはIgM自体の固有のアフィニティによって制限されている。したがって、抗原に対するIgMのアフィニティおよびアビディティは、ヘルパーT細胞の助けを借りて生成されたIgGなどの抗体よりも著しく低い。
IgMによる体液性免疫の制限。
IgM誘導体液性免疫は、初期免疫応答において重要な役割を果たすが、1)B細胞が産生するIgMの産生量は他の種類の抗体(例えば、分化B細胞などが産生するIgG)と比較して低く、2)抗原に対するIgMの特異的結合能がIgGと比較して低く、3)同じ抗原に再曝露した際に、二次免疫応答の程度は弱いため、IgMによる体液性免疫に依存した効果は限定的であると考えられる。したがって、免疫応答を誘導する抗原を設計する観点から、対象の体内に注入された抗原がIgMによる体液性免疫のみを誘導する場合、所望の効果が得られない可能性が高い。したがって、IgGによる体液性免疫を誘導するような抗原設計が非常に重要である。
免疫グロブリンG(IgG)1による体液性免疫-概要。
IgGを産生する体液性免疫は、主に脾臓またはリンパ節の胚中心で起こり、該体液性免疫は、B細胞、ヘルパーT細胞、抗原提示細胞(APC)の複合作用によって進行する。全体のプロセスは以下のとおりである。1)B細胞が侵入してきた抗原(主にタンパク質またはペプチド抗原)を認識する。2)抗原提示細胞が抗原(またはその断片)をエンドサイトーシスした後、該抗原を細胞内でより小さな断片に切断し、その断片の一部を抗原提示細胞の表面のMHCクラスIIに提示する。3)ヘルパーT細胞は、MHCクラスIIに提示された抗原断片を認識する。4)ヘルパーT細胞は、B細胞(抗原認識細胞)に分化シグナルを伝達する。5)B細胞は活性化され、一部はプラズマ細胞に分化して、抗原に対して高い特異的結合能を有するIgG抗体を産生する。6)B細胞が活性化された結果、一部の細胞はメモリーB細胞に分化し、同じ抗原が再び侵入してきた場合に素早くIgG抗原を産生する免疫応答を引き起こすことができるように体内に保存される。
IgG2による体液性免疫-抗原認識細胞。
抗原提示細胞とは、タンパク質断片またはペプチドをエンドサイトーシスして、より短いペプチド断片に切断し、MHCクラスIIに載せ、抗原提示細胞の表面でそれらを提示することができる細胞の総称である。主な抗原提示細胞としては、B細胞、マクロファージ、樹状細胞などが挙げられる。抗原提示細胞は、エンドサイトーシスされた抗原断片を感染部位からリンパ節に運び、MHCクラスIIによってヘルパーT細胞に抗原断片を提示し、それによって該抗原断片を認識するヘルパーT細胞を活性化することで免疫応答を誘導する役割を担っている。
IgG3による体液性免疫-MHCクラスII。
MHCクラスIIは、抗原提示細胞の表面に発現した分子で、α/β鎖からなるヘテロダイマー構造を有している。MHCクラスIIは、その構造上、ある長さのペプチドと結合し、該ペプチドを提示することができる。抗原提示細胞は、外来抗原に由来するペプチド断片をMHCクラスIIに結合させ、該ペプチド断片を細胞表面に提示させる。ヒトのMHCクラスIIの発現にはHLA遺伝子複合体(ヒト白血球抗原遺伝子複合体)が関与しており、その中でも、例えばHLA-DP、DQ、DRなどの遺伝子複合体が、抗原提示細胞表面のMHCクラスII細胞表面レセプターの発現に関与していることが知られている。ヒトでは、HLA-DR遺伝子は人種により様々な対立遺伝子が存在することが知られており、約12種類のHLA-DR遺伝子が最も頻繁に見られる対立遺伝子として知られている。
IgG4による体液性免疫-抗原提示細胞によるMHCクラスII提示。
文献によって多少の違いはあるが、MHCクラスIIに提示されるペプチドの長さは、約17mer~約24merの範囲であることが知られている。したがって、抗原提示細胞は、エンドサイトーシスされた抗原タンパク質またはペプチド断片をそのままMHCクラスIIに提示するのではなく、切断のプロセスを経て17mer~24merのより小さな断片にする。抗原提示細胞によってエンドサイトーシスされた抗原断片(タンパク質またはペプチド断片)はエンドソームに存在し、該エンドソームは抗原提示細胞のリソソームと融合する。その後、リソソーム内に存在する各種分解酵素により、抗原断片はより短いペプチドに切断される。分解酵素の例としては、エンドペプチダーゼおよびエキソペプチダーゼが挙げられる。エンドペプチダーゼが抗原断片の内部のペプチド結合に作用して抗原断片を切断するのに対し、エキソペプチダーゼは主に抗原断片の両端のペプチド結合に作用して抗原断片を切断する。上記のプロセスを経て、抗原断片が適当な大きさのペプチドに切断されると、その一部はリソソームの内膜に存在するMHCクラスIIに結合される。リソソームは細胞表面に戻り、細胞の形質膜と融合し、それによってMHCクラスIIとそれに結合したペプチド断片とが抗原提示細胞の表面に露出する。この一連のプロセスは、「抗原提示細胞が抗原を提示するプロセス」とも呼ばれる。
IgG5による体液性免疫-ヘルパーT細胞。
ヘルパーTリンパ球は、CD4を発現するため、CD4+細胞としても知られている。ヘルパーT細胞は、表面のMHCクラスIIに結合する能力を有するT細胞レセプター(TCR)を発現する。T細胞レセプターは、一般にCD3と複合体を形成する。抗原提示細胞によってリンパ節に運ばれた抗原(例えば、ペプチド断片)がMHCクラスIIを介して提示されると、ヘルパーT細胞は、上記で提示された抗原断片を認識する。この認識プロセスには、T細胞レセプター-CD3複合体およびCD4が関与している。ヘルパーT細胞は、抗原断片の認識に成功すると、活性化されて様々なサイトカインを分泌したり、そのものが分化したりする。分泌されたサイトカインは、後述するB細胞の分化に関与している。
IgG6による体液性免疫-B細胞の分化。
ヘルパーT細胞で分泌されるサイトカイン(例えば、インターロイキン-4(IL-4)など)の影響のもと、B細胞の免疫グロブリンのクラススイッチングが起こり、それによってB細胞が産生する抗体のアイソタイプが変化する(例えば、IgMからIgGへの変化)。さらに、B細胞の一部はメモリーB細胞に分化し、再び同じ抗原が侵入したときに迅速な免疫応答を誘導するように保存され、一部はプラズマ細胞に分化してIgG抗体を積極的に産生する。
IgG7による体液性免疫-IgG産生の条件。
IgGによる体液性免疫の発生には、1)抗原の特定の三次元構造がB細胞に認識されることと、2)抗原の一部の断片がMHCクラスIIを介してヘルパーT細胞に認識されることとが必須である。一般に、B細胞が認識する抗原の部分とヘルパーT細胞が認識する抗原の部分とは互いに異なり、互いに異なる経路で免疫応答を活性化するが、B細胞が認識する部分(B細胞エピトープ)とヘルパーT細胞が認識する部分(Thエピトープ)とが少なくとも一定の関連性を有する場合にのみ免疫応答が起こることが一般に知られている。例えば、B細胞エピトープとThエピトープとは1つの分子に含まれてもよく、コンジュゲートを形成してもよく、または他の関連性を有していてもよい。
先行技術の制限。
免疫治療薬として使用可能なペプチドを設計する際に考慮すべき事項。
上記のとおり、免疫治療薬は、1)対象の体内で安定的に免疫応答を誘導できること、2)対象の体内で意図した抗体のみを均一に誘導し副作用を最小限に抑えることができること、3)該治療薬の製品化のために合成が容易で製造コストが妥当であること、という特性を有していることが求められている。したがって、免疫治療薬として使用できるペプチドを設計する際には、以下の3条件である、1)ペプチドが一定レベルの免疫原性を示す必要があること、2)ペプチドが予め意図した抗体の抗原認識特異性、抗体の生理機能を司るアイソタイプなどを均一に誘導する免疫応答を対象の体内で引き起こす必要があること、3)経済的実現可能性を考慮して合成が容易なペプチドである必要があること、を本質的に考慮する必要がある。
先行技術の制限。
先に出願された特許出願である米国特許出願公開第10/378,707号およびPCT/KR2005/000784号、ならびにKimら(2016、An apolipoprotein B100 mimotope prevents obesity in mice,Clinical Science 130,105-116)に開示されているように、特定の配列を有する人工的に製造されたペプチドに特異的な抗体もLDL分子におけるApoB-100タンパク質の露出部位に結合し得、それによって免疫治療薬として機能し得ることが知られている。かかる特性を利用して、ペプチドを含む免疫治療薬が設計され、上記特許出願などに開示されている。しかしながら、先行技術は、例えば、1)ペプチドの長い連続同一配列(コンカテマー)を調製すること、2)コンカテマーにヘルパーT細胞エピトープ(タンパク質レベルで十分に長いもの)を連結して免疫治療薬を設計するなど、ペプチドの免疫原性の向上に主眼がおかれていた。それに応じて、従来設計された免疫治療薬は、1)様々なエピトープ(抗原決定基)が存在するため、様々な種類の抗体が誘導され均一性が減少し、2)製造コストが高いため経済的実現可能性が低い、という制限があった。
ペプチド設計方法の確立の必要性。
免疫治療薬として用いるペプチドについては、1)意図した免疫応答のみを均一に誘導すること、および2)合成が容易で製造コストが低いペプチドを設計することに関する原則は確立されていない。それに応じて、本明細書では、免疫治療薬として用いるペプチドの設計に際して考慮すべき技術的事項およびその設計方法について提供する。
ペプチド。
ペプチドの概要。
本明細書で提供されるペプチドは、少なくとも1つのペプチド単位(ペプチドのブロック)を含む。ペプチド単位は、少なくとも1つのB細胞エピトープと、少なくとも1つのThエピトープと、適切な数の補助的部分とを含む。一実施形態において、ペプチドは、1つのペプチド単位を含んでもよい。別の実施形態において、ペプチドは、2つまたはそれよりも多いペプチド単位を含んでもよい。
ペプチド1の特徴-ペプチド単位が含まれていること。
ペプチド単位は、1)一定レベルを超える免疫原性を示し、2)予め意図した抗体のみを均一に誘導するように設計された部分である。したがって、本明細書で提供されるペプチド単位は、免疫治療薬として使用するのに適した特性を有している。
ペプチド2の特徴-ペプチド単位の長さが比較的短いこと。
ペプチド単位は比較的短い長さで設計されているため、合成が容易であり、製造コストが低い。ペプチドは、その構成要素としてペプチド単位を用いて設計され、具体的には、ペプチド単位が1つまたは複数連結された形態で設計される。ペプチドが少数のペプチド単位しか含まない場合、ペプチド全体の長さが短くなるため、合成が容易であるという利点を有する。複数のペプチド単位を含む比較的長い配列を有するペプチドの場合であっても、ペプチド単位自体は合成が容易なように満足すべく設計されているため、そのようにペプチド単位を並行して合成し、次いでこれらのペプチド単位を連結することによって、ペプチドを調製することが可能である。その結果、本明細書で提供されるペプチドは、上記のペプチド単位の特徴に加えて、合成が容易である特徴という、免疫治療薬としてペプチドを用いるのに適した特性を有している。
ペプチドの機能。
このペプチドを対象の体内に注入すると、ペプチドに含まれるB細胞エピトープに特異的に結合できる抗体のみが均一に誘導される機能を有する。
B細胞エピトープ。
B細胞エピトープの定義。
本明細書で提供されるペプチドは、1つまたは複数のB細胞エピトープを含む。本明細書において使用される場合、B細胞エピトープという用語は、1種類の均質な抗体を誘導するように意図的に設計されたペプチドの単位を指す。したがって、B細胞エピトープを含むペプチドが対象の体内に注入される場合、B細胞エピトープの種類ごとに1種類の抗体が優位に誘導されるという結果になる。
B細胞エピトープの構造。
B細胞エピトープは、三次元構造を形成する部分とそれに隣接する部分とを含む。
三次元構造を形成する部分は、高次構造を有するペプチドを形成する部分であり、この部分は、B細胞が高次構造を有するペプチドを認識し、該ペプチドに特異的に結合し得る抗体を産生できるように設計されている。隣接する部分は、三次元構造を形成する部分に直接的または間接的に影響を与え、高次構造を安定的に形成する部分である。具体的には、隣接する部分は、例えば1)三次元構造を形成する部分が特定の構造を形成するための機能、2)B細胞エピトープがペプチド単位内の別の部分と連結される際に三次元構造を形成する部分に影響を与えないリンカー機能、3)三次元構造を形成する部分の保護機能などの各種機能を有していてもよいが、その機能はこれらに限定されない。一実施形態において、B細胞エピトープは、N末端からC末端の方向に向かう順で、三次元構造を形成する第1の部分とその第1の隣接する部分とが順次連結された配列を有していてもよい。別の実施形態において、B細胞エピトープは、N末端からC末端の方向に向かう順で、第2の隣接する部分と、三次元構造を形成する第2の部分と、第3の隣接する部分とが順次連結された配列を有していてもよい。さらに別の実施形態において、B細胞エピトープは、N末端からC末端の方向に向かう順で、三次元構造を形成する第3の部分と第4の隣接する部分とが順次連結された配列を有していてもよい。
B細胞エピトープ1の設計-三次元構造を形成する部分の設計。
B細胞エピトープは、B細胞の三次元構造を認識し、これに特異的に結合することができる抗体の産生を均一に誘導できるべきである。B細胞が認識する三次元構造は、高次構造を有する適切なペプチドにより発現させることができる。したがって、B細胞エピトープは、高次構造を有するペプチドを形成する三次元構造を形成する部分を含むように設計されている。三次元構造を形成する部分は、目的に応じて意図した高次構造を有するペプチドを形成することができる。一実施形態において、三次元構造を形成する部分は、αヘリックス構造を含んでもよい。別の実施形態において、三次元構造を形成する部分は、β構造を含んでもよい。さらに別の実施形態において、三次元構造を形成する部分は、αヘリックス構造および/またはβ構造を含んでもよい。別の実施形態において、三次元構造を形成する部分は、三次構造を有するペプチドを含んでもよい。さらに別の実施形態において、三次元構造を形成する部分は、四次構造を有するペプチドを含んでもよい。
B細胞エピトープ2の設計-隣接する部分
B細胞エピトープを設計する場合、すべての配列が高次構造を有するペプチドを形成することは必須でない。換言すると、B細胞エピトープは、三次元構造を形成する部分に加えて、隣接する部分を追加的に含むように設計されていてもよい。
隣接する部分は、高次構造を安定的に形成するように、三次元構造を形成する部分に影響を与えることができる。隣接する部分は、様々な他の機能を有していてもよく、その役割は、補助的部分と重複していてもよい。一実施形態において、隣接する部分は、リンカー機能を有していてもよい。別の実施形態において、隣接する部分は、三次元構造を形成する部分の保護機能を有していてもよい。さらに別の実施形態において、隣接する部分は、1つまたは複数の機能を有していてもよい。
B細胞エピトープの長さ。
B細胞エピトープは、1)B細胞によって認識されるのに十分な大きさを有し、2)B細胞エピトープに特異的に結合する1種類またはごく少数の種類の抗体を有するべきである。B細胞エピトープの長さは、適切なレベルに制限されるべきである。
B細胞エピトープの長さが短すぎると、B細胞によって認識されないため、抗体誘導能を有さず、一方、B細胞エピトープの長さが長すぎると、様々な種類の抗体が誘導され、意図する目的から逸脱する可能性がある。一実施形態において、B細胞エピトープの長さは、約8mer、約9mer、約10mer、約11mer、約12mer、約13mer、約14mer、約15mer、約16mer、約17mer、約18mer、約20mer、約21mer、約22mer、約23mer、約24mer、約25mer、約26mer、約27mer、約28mer、約29mer、または約30merであってもよい。
別の実施形態において、B細胞エピトープの長さは、直前の文において選択された2つの数値範囲内の値を有していてもよい。
B細胞エピトープの実施形態。
一実施形態において、B細胞エピトープは、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導するものであってもよい。別の実施形態において、B細胞エピトープは、アポリポタンパク質B-100の断片、および/またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであってもよい。さらに別の実施形態において、B細胞エピトープは、
低密度リポタンパク質(LDL)に含まれるアポリポタンパク質B-100の外部露出部位;および超低密度リポタンパク質(VLDL)に含まれるアポリポタンパク質B-100の外部露出部位、
から選択される部位を標的とする抗体を誘導することを特徴とする。
B細胞エピトープの配列の実施形態。
一実施形態において、B細胞エピトープは、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RNVPPIFNDVY(SEQ ID NO:9)、CRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:10)、KTTKQSFDLSVK(SEQ ID NO:11)、RNVPPIFNDVYW(SEQ ID NO:12)、CRFRGLISLSQV(SEQ ID NO:13)、KTTKQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:14)、RNVPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:15)、CRFRGLISLSQVY(SEQ ID NO:16)、KTTKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:17)、PIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:18)、GLISLSQVYLS(SEQ ID NO:19)、QSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:20)、PPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:21)、RGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:22)、KQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:23)、VPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:24)、FRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:25)、TKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:26)、NVPPIFNDVYWIA(SEQ ID NO:27)、RFRGLISLSQVYL(SEQ ID NO:28)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:29)、VPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:30)、FRGLISLSQVY(SEQ ID NO:31)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:32)、PPIFNDVYW(SEQ ID NO:33)、RGLISLSQV(SEQ ID NO:34)、KQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:35)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からなる群より選択される配列を含むペプチドである。
別の実施形態において、B細胞エピトープは、SEQ ID NOS:6~35および221~222からなる群より選択されるペプチドに含まれるエピトープを含むペプチドであってもよい。
B細胞エピトープの例示的な配列に類似する配列。
本明細書において、B細胞エピトープの例示的な配列に類似する配列が開示される。一実施形態において、B細胞エピトープは、SEQ ID NOS:6~34およびSEQ ID NO:221~222からなる群より選択される配列と80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の同一性を有する配列を有していてもよい。別の実施形態において、B細胞エピトープは、直前の文において選択された値を超えて、選択された配列と一致する配列であってもよい。例えば、B細胞エピトープは、SEQ ID NO:6と90%またはそれを超えて同一である配列を有していてもよい。
Thエピトープ。
Thエピトープの定義。
本明細書で提供されるペプチドに含まれるThエピトープとは、ペプチドが抗原提示細胞によってエンドサイトーシスされた後、MHCクラスIIに結合し、抗原提示細胞の表面に提示され、MHCクラスIIによって抗原提示細胞の表面に提示されるプロセスで、ヘルパーT細胞(Th、ヘルパーTリンパ球)によって認識されるように機能するよう設計されている部分を指す。エンドサイトーシスされたペプチドを抗原提示細胞が処理し、MHCクラスIIに結合させる抗原提示のプロセスは、先に述べたとおりである。換言すると、Thエピトープは、ペプチドを対象の体内に注入した際に、ヘルパーT細胞に認識される役割を果たす部分であり、したがって、ペプチドに対するIgG型抗体を誘導する直接的な役割を果たす。
Thエピトープ1-アンカー残基の設計。
Thエピトープは、その配列中にMHCクラスIIに結合可能なアンカー残基を有するように設計されている。アンカー残基が配列中に含まれるか否かは、Thエピトープの機能に影響を与える重要な要因である。一実施形態において、Thエピトープは、アンカー残基として、チロシン(Y)、フェニルアラニン(F)、トリプトファン(W)、アルギニン(R)、ロイシン(L)、バリン(V)、イソロイシン(I)およびメチオニン(M)からなる群より選択される1つまたは複数のアミノ酸を含んでもよい。
Thエピトープ2の設計-種特異的Thエピトープ。
Thエピトープとしては、特定の種のMHCクラスIIに結合する能力を有するThエピトープを、目的に応じて選択することができる。一実施形態において、Thエピトープは、ヒトMHCクラスIIに結合する能力を有するThエピトープであってもよい。別の実施形態において、Thエピトープは、哺乳類に属する種のMHCクラスIIに結合する能力を有するThエピトープであってもよい。具体的には、Thエピトープは、マウスのMHCクラスIIに結合する能力を有するThエピトープであってもよい。
Thエピトープ3の設計-遺伝子特異的Thエピトープ。
HLA遺伝子複合体の多様な形質により、MHCクラスIIの構造は人種および個体によって異なることがある。
それに応じて、特異的遺伝形質のMHCクラスII分子であるHLA-DP、HLA-DQ、および/またはHLA-DRに結合する能力を有するThエピトープを設計することが可能である。
一実施形態において、Thエピトープは、HLA-DR1対立遺伝子である2w2b、2w2a、3、4w4、4w14、5、7、52a、52b、52c、および53から選択される1つまたは複数のHLA-DR遺伝子によって発現されるMHCクラスIIに対する高い結合能を有する、ペプチド配列であってもよい。
一実施形態において、Thエピトープは、HLA-DQ5、HLA-DR、HLA-DR1~HLA-DR8、HLA-DR11、HLA-DR13、HLA-DR14、HLA-DRw52、HLA-DR2w15、HLA-DPw4、HLA-DRB1の各亜型(例えば、0301、01、03、04、07、08、09、11、12、13、15、および0301)、ならびにHLA-DRB5から選択される1つまたは複数の遺伝子によって発現される表されるMHCクラスIIに対する高い結合能を有する、ペプチド配列であってもよい。
別の実施形態において、Thエピトープは、Cara C.Wilsonら(2001,Identification and Antigenicity of Broadly Cross-Reactive and Conserved Human Immunodeficiency Virus Type 1-Derived Helper T-Lymphocyte Epitopes, Journal of Virology, 75(9)4195-4207)に開示されたHA307-312と名付けられた配列であってもよい。
さらに別の実施形態において、Thエピトープは、Christopher P Desmondら(2008,A systematic review of T-cell epitopes in hepatitis B virus: identification, genotypic variation and relevance to antiviral therapeutics,Antiviral Therapy 13:161-175)の表2に開示されたHLAクラスII制限エピトープのうちの1つであってもよい。
Thエピトープ4の設計-遺伝子非特異的Thエピトープ。
HLA遺伝子複合体の形質にかかわらず、種々のMHCクラスIIに結合する能力を有するThエピトープが知られており、遺伝形質にかかわらず、種々のMHCクラスIIに結合し得るThエピトープを設計することが可能である。一実施形態において、Thエピトープは、米国特許出願第305,871号に開示された「pan DR-binding peptide」と名付けられた配列であってもよい。
Thエピトープ5の設計-B細胞エピトープとして作用する可能性の排除。
Thエピトープは、抗原提示細胞のMHCクラスIIによって提示され、ヘルパーT細胞によって認識されるように設計されている。したがって、Thエピトープは、一般に、MHCクラスIIに対する結合能が非常に高く、したがって、ThエピトープがB細胞エピトープとして作用し得る蓋然性は非常に低い。換言すると、Thエピトープは、Thエピトープの三次元構造自体に特異的に結合する抗体を誘導しないように設計されている。
Thエピトープの長さの設計
Thエピトープは、MHCクラスIIの1単位に結合できるように、適切な長さを有するよう設計されるべきである。一般に、MHCクラスIIに直接結合できるThエピトープの1単位の長さは、約30merであることが知られている(Abbas,A.K.,Lichtman,A.H.and Pillai,S.Cellular and molecular immunology(pp124-126),7th Ed.(2012)Philadelphia PA,Elsevier Saunderなど)。さらに、1)Thエピトープの長さが短くなりすぎると、ThエピトープがMHCクラスIIに結合する能力を失うリスクがあり、一方、2)Thエピトープの長さが長すぎると、ThエピトープがB細胞エピトープとして独立して作用する余地があり、意図する目的から逸脱してしまう。したがって、適切な長さのThエピトープを設計することが必要である。
Thエピトープの長さの範囲。
一実施形態において、Thエピトープの長さは、7mer、8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、32mer、または33merであってもよい。別の実施形態において、Thエピトープの長さは、直前の文において選択された2つの数値範囲内の値を有していてもよい。例えば、Thエピトープの長さは、8mer~32merの範囲であってもよい。別の例では、Thエピトープの長さは、11mer~13merの範囲であってもよい。
Thエピトープの実施形態-PADREの設計。
一実施形態において、Thエピトープは、米国特許出願第305,871号に開示された「pan DR-binding peptide」と名付けられたペプチドであってもよい。別の実施形態において、Thエピトープは、米国特許第6,413,935号の表VIII AおよびIXに開示されたペプチドのうちの1つであってもよい。さらに別の実施形態において、Thエピトープは、以下の構造式Iを満足するペプチド配列を有していてもよい:
[式I]
(N)-Lys-X-X-Ala-Ala-X-Thr-X-X-Ala-Ala-(C)
式中、Xは、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)、またはL-シクロヘキシルアラニンであってもよいが、これらに限定されない。
は、疎水性アミノ酸であってもよく、またはロイシン(Leu)もしくはイソロイシン(Ile)であってもよいが、これらに限定されない。
は、芳香族もしくは環状アミノ酸であってもよく、またはフェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)もしくはヒスチジン(His)であってもよいが、これらに限定されない。
は、脂肪族長鎖アミノ酸であってもよく、またはイソロイシン(Ile)もしくはバリン(Val)であってもよいが、これらに限定されない。
は、荷電したアミノ酸であってもよく、またはアルギニン(Arg)、ロイシン(Leu)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン(Gln)もしくはグリシン(Gly)であってもよいが、これらに限定されない。
一実施形態において、Thエピトープは、以下の構造式IIを満たすペプチド配列を有していてもよい。
[式II]
(N)-X-X-Val-X-Ala-X-Thr-Leu-Lys-Ala-Ala-(C)
式中、Xは、リジン(Lys)またはアルギニン(Arg)である。
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、リジン(Lys)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、アルギニン(Arg)、アラニン(Ala)、またはメチオニン(Met)であり、
は、アスパラギン(Asn)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)、ヒスチジン(His)、リジン(Lys)、またはアラニン(Ala)である。
Thエピトープの配列の実施形態。
一実施形態において、Thエピトープは、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、EIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)、KFVAAWTLKAA(SEQ ID NO:195)、KYVAAWTLKAA(SEQ ID NO:196)、DIEKKIAKMEKASSVFNVVNS(SEQ ID NO:223)、YSGPLKAEIAQRLEDV(SEQ ID NO:224)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:225)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:226)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:227)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:228)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:229)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:230)、K(Cha)VWAYTLKAA(SEQ ID NO:231)、K(Cha)VWAVTLKAA(SEQ ID NO:232)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:233)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:234)、R(Cha)VRANTLKAA(SEQ ID NO:235)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:236)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:237)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:238)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:239)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:240)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:241)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:242)、K(Cha)VAAKTLKAA(SEQ ID NO:243)、K(Cha)VAAHTLKAA(SEQ ID NO:244)、K(Cha)VAAATLKAA(SEQ ID NO:245)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:246)、およびK(Cha)VMAATLKAA(SEQ ID NO:247)からなる群より選択されてよい。この場合、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、「(Cha)」はL-シクロヘキシルアラニンを示す。
Thエピトープの例示的な配列に類似する配列。
本明細書では、Thエピトープの例示的な配列に類似する配列を開示する。一実施形態において、Thエピトープは、SEQ ID NO:1~SEQ ID NO.5、SEQ ID NO:162~SEQ ID NO.192、SEQ ID NO:195~SEQ ID NO.196、およびSEQ ID NO:223~SEQ ID NO.247と80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の同一性を有する配列、上記[式I]を満たす配列、または上記[式II]を満たす配列を有していてもよい。別の実施形態において、Thエピトープは、直前の文において選択された数字で、SEQ ID NO:1~SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:162~SEQ ID NO:192、SEQ ID NO:195~SEQ ID NO:196、およびSEQ ID NO:223~SEQ ID NO:247に一致する配列、上記[式I]を満たす配列、または上記[式II]を満たす配列を有していてもよい。例えば、Thエピトープは、SEQ ID NO:1の配列と90%またはそれを超える同一性を有する配列を有していてもよい。
補助的部分。
補助的部分の定義。
本明細書に開示されるペプチドは、1つまたは複数の補助的部分を含んでもよい。補助的部分とは、ペプチドに直接的または間接的に影響を与え、対象の体内で意図した免疫応答を引き起こすことができる付加的な部分を総称して指す。補助的部分は、1つまたは複数の機能を有していてもよく、目的に応じてペプチド配列の構成および/または配列の位置を適宜設計することができる。
補助的部分1の機能-リンカーとしての機能。
補助的部分は、B細胞エピトープとThエピトープとを連結するリンカーとして機能することができる。B細胞エピトープとThエピトープとは、直接連結されていてもよく、またはリンカーとして機能する補助的部分を介して連結されていてもよい。さらに、補助的部分は、ペプチドに含まれる複数の単位を連結するリンカー機能を有するように設計されていてもよい。一実施形態において、補助的部分の配列は、B細胞エピトープの配列とThエピトープの配列との間に位置していてもよい。特に、補助的部分は、B細胞エピトープとThエピトープとを連結するリンカー機能を有する。別の実施形態において、補助的部分の配列は、ペプチド中の第1のペプチド単位の配列と第2のペプチド単位の配列との間に位置していてもよい。特に、補助的部分は、第1のペプチド単位と第2のペプチド単位とを連結するためのリンカー機能を有する。
補助的部分2の機能-保護するための機能。
本明細書で提供されるペプチド単位の場合、比較的短い配列長を有することが特徴である。それに応じて、ペプチド単位を含むペプチドが対象の体内に注入されると、Thエピトープ配列は、ヘルパーT細胞によって認識される前に分解され得、ひいては意図する免疫応答が起こらない可能性がある。一実施形態において、保護単位は、Thエピトープが対象の体内の酵素によって切断されることから保護してもよい。例えば、対象の体内の酵素は、ペプチダーゼであってもよい。具体的には、ペプチダーゼは、エキソペプチダーゼおよび/またはエンドペプチダーゼであってもよいが、ペプチダーゼは、これらに限定されない。別の実施形態において、補助的部分は、ThエピトープのN末端および/またはC末端に連結されていてもよい。特に、補助的部分は、Thエピトープを保護する機能を有する。さらに別の実施形態において、補助的部分は、少なくとも1つの非標準アミノ酸を含んでもよい。
補助的部分3の機能-環状体を形成するための機能。
補助的部分は、ペプチド単位の両端に連結されるように設計され、それによってペプチドが環状体を形成することを可能にする機能を有していてもよい。一実施形態において、ペプチドは、N末端に第1の補助的部分を含み、C末端に第2の補助的部分を含んでもよい。特に、第1の補助的部分および第2の補助的部分は、それぞれ1つまたは複数のシステイン(S)を含んでもよい。別の実施形態において、ペプチドは環状体で存在してもよい。特に、ペプチドのN末端とC末端とは、補助的部分を介して連結されていてもよい。
補助的部分3の機能-他の機能。
補助的部分は、上記の機能に加えて、付加的な機能を有していてもよい。一実施形態において、補助的部分は、親水性アミノ酸を含んでもよく、ペプチドの溶解性を高める機能を有していてもよい。別の実施形態において、補助的部分は、対象の体内で生物学的に不活性な配列からなっていてもよい。特に、補助的部分は、B細胞エピトープおよびThエピトープの機能に影響を与えず、ペプチドの長さを延長するためのダミー機能を有していてもよい。具体的には、ペプチドはHis-tagであってもよいが、これに限定されない。
複数の機能を発揮することができる。
補助的部分は、1つまたは複数の機能を有していてもよい。一実施形態において、補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有していてもよい。
非標準アミノ酸を含んでもよい。
補助的部分は、1つまたは複数の非標準アミノ酸を含んでもよい。人工アミノ酸は、補助的部分がリンカー機能、保護機能、および/または他の機能を発揮するために必要なものであってもよい。一実施形態において、補助的部分は、少なくとも1つの非標準アミノ酸を含んでもよい。具体的には、非標準アミノ酸は、L-シクロヘキシルアラニン、D型アラニン、および6-アミノヘキサン酸からなる群より選択される1つまたは複数の非標準アミノ酸であってもよいが、非標準アミノ酸はこれらに限定されない。
補助的部分の長さ。
補助的部分は、その機能に応じて適切な長さを有するように設計されていてもよい。補助的部分が複数の機能を有する場合、複数の機能のすべてを発揮するために適切な長さを有するように設計されていてもよい。
一実施形態において、補助的部分の長さは、1mer、2mer、3mer、4mer、5mer、6mer、7mer、8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30merもしくは31merまたはそれよりも長くてよい。別の実施形態において、補助的部分の長さは、直前の文の2つの数値範囲内の値を有していてもよい。例えば、補助的部分の長さは、1mer~8merの範囲であってもよい。別の例では、補助的部分の長さは、15mer~26merの範囲であってもよい。
補助的部分の特性-B細胞エピトープの機能にはほとんど影響を及ぼさないこと。
補助的部分は、本明細書に開示されるペプチド単位および/またはペプチドが、対象の体内でB細胞エピトープに特異的に結合する抗体を誘導する機能に大きな影響を与えない。
補助的部分の配列の実施形態。
一実施形態において、補助的部分は、Z、aZ、Za、RN、AF、CR、LS、KT、KH、RF、DP、SV、GL、ZRNV(SEQ ID NO:36)、aZRN(SEQ ID NO:37)、IAFZ(SEQ ID NO:38)、AFZa(SEQ ID NO:39)、RNVP(SEQ ID NO:40)、WIAF(SEQ ID NO:41)、ZCRF(SEQ ID NO:42)、aZCR(SEQ ID NO:43)、YLSZ(SEQ ID NO:44)、LSZa(SEQ ID NO:45)、CRFR(SEQ ID NO:46)、VYLS(SEQ ID NO:47)、ZKTT(SEQ ID NO:48)、aZKT(SEQ ID NO:49)、NKHZ(SEQ ID NO:50)、KHZa(SEQ ID NO:51)、GSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:52)、HHHHHH(SEQ ID NO:53)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVD(SEQ ID NO:54)、GGGGSGGGGGGSS(SEQ ID NO:55)、RRRRRR(SEQ ID NO:159)、GSHHHHHHGSDDDDKaZ(SEQ ID NO:193)、およびZaGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:194)からなる群より選択されるペプチドであってもよい。特に、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示す。
ペプチド単位の設計-全体像。
可能なペプチド単位およびその形態を設計するための方法を、下記に説明する。各単位は、少なくとも1つのB細胞エピトープおよび少なくとも1つのThエピトープを含んでもよく、適切な数の補助的部分を含んでもよい。B細胞エピトープ、Thエピトープ、および補助的部分の連結順序を、各種類について例示する。特に指定がない限り、ペプチド単位に含まれる各部分の設計は、基本的に上記の設計原則に従う。
単位Aの設計。
単位A1の構造-概要。
本明細書で提供されるペプチド単位として、1)1つのB細胞エピトープおよび1つのThエピトープと、2)1つまたは複数の補助的部分とを含むことができるペプチド単位を「単位A」と称する。補助的部分の機能は、B細胞エピトープおよびThエピトープの機能を損なわない限り特に限定されず、必要に応じて適宜設計される。
一実施形態において、単位Aは、第1のB細胞エピトープと第1のThエピトープとがN末端からC末端に向かう方向に順次連結されているものであってもよい。
さらに、単位Aは、第1の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Aが第1の補助的部分を含む場合、第1の補助的部分の配列は、単位Aの配列内の第1のB細胞エピトープの配列に対して、N末端側に位置する。特に、第1の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第1の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Aは、第2の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Aが第2の補助的部分を含む場合、第2の補助的部分の配列は、単位Aの配列内で、第1のB細胞エピトープの配列と第1のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第2の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第2の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Aは、第3の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Aが第3の補助的部分を含む場合、第3の補助的部分の配列は、単位Aの配列内の第1のThエピトープの配列に対して、C末端側に位置する。特に、第3の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、保護機能および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第3の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
別の実施形態において、単位Aは、第2のThエピトープと第2のB細胞エピトープとがN末端からC末端へ向かう方向に順次連結されているものであってもよい。
さらに、単位Aは、第4の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Aが第4の補助的部分を含む場合、第4の補助的部分の配列は、単位Aの配列内の第2のThエピトープの配列に対して、N末端側に位置する。特に、第4の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第4の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Aは、第5の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Aが第5の補助的部分を含む場合、第5の補助的部分の配列は、単位Aの配列内において、第2のB細胞エピトープの配列と第2のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第5の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第5の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Aは、第6の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Aが第6の補助的部分を含む場合、第6の補助的部分の配列は、単位Aの配列内の第2のB細胞エピトープの配列に対して、C末端側に位置する。特に、第6の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第6の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
単位A2-式の構造。
一実施形態において、単位Aは、以下の[式A]または[式A']で表されるペプチドである。
[式A]
(N)-A-B-A-T-A-(C)
[式A']
(N)-A-T-A-B-A-(C)
およびBはB細胞エピトープであり、上記の設計原則に従う。
およびTはThエピトープであり、上記の設計原則に従う。
~Aは補助的部分であり、これらは省略することができる。
特に、A~Aは、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、A~Aはこれらに限定されない。
単位Aの長さ。
一実施形態において、単位Aの長さは、約16mer、約17mer、約18mer、約19mer、約20mer、約21mer、約22mer、約23mer、約24mer、約25mer、約26mer、約27mer、約28mer、約29mer、約30mer、約31mer、約32mer、約33mer、約34mer、約35mer、約36mer、約37mer、約38mer、約39mer、約40mer、約41mer、約42mer、約43mer、約44mer、約45mer、約46mer、約47mer、約48mer、約49mer、約50mer、約51mer、約52mer、約53mer、約54mer、約55mer、約56mer、約57mer、約58mer、約59mer、約60mer、約61mer、約62mer、約63mer、約64mer、約65mer、約66mer、約67mer、約68mer、約69mer、約70mer、約71mer、約72mer、約73mer、約74mer、約75mer、約76mer、約77mer、約78mer、約79mer、約80mer、約81mer、約82mer、約83mer、約84mer、約85mer、約86mer、約87mer、約88mer、約89mer、約90mer、約91mer、約92mer、約93mer、約94mer、約95mer、約96mer、約97mer、約98mer、約99mer、または約100merであってもよい。別の実施形態において、単位Aの長さは、直前の文において選択された2つの数値範囲内の値を有していてもよい。例えば、単位Aの長さは、約16mer~約30merの範囲であってもよい。別の例では、単位Aの長さは、約23mer~約60merの範囲であってもよい。
単位A-例示的な設計の実施形態。
一実施形態において、単位Aは、第1のB細胞エピトープと、第1の補助的部分と、第1のThエピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第1の補助的部分はリンカー機能を有し、それは1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
別の実施形態において、単位Aは、第2の補助的部分と、第2のB細胞エピトープと、第3の補助的部分と、第2のThエピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第2の補助的部分はHis-tagであり、第3の補助的部分はリンカー機能を有し、それは1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
さらに別の実施形態において、単位Aは、第3のB細胞エピトープと、第4の補助的部分と、第3のThエピトープと、第5の補助的部分とが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第4の補助的部分は、リンカー機能および保護機能を有し、第5の補助的部分は、保護機能を有する。第4の補助的部分および第5の補助的部分は、それぞれ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
さらに別の実施形態において、単位Aは、第6の補助的部分と、第4のB細胞エピトープと、第7の補助的部分と、第4のThエピトープと、第8の補助的部分とが順次連結されている配列を有していてもよい。特に、第6の補助的部分はHis-tagであり、第7の補助的部分はリンカー機能および保護機能を有し、第8の補助的部分は保護機能を有する。
第7の補助的部分および第8の補助的部分は、1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
単位Aの配列の実施形態。
一実施形態において、単位Aは、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:56)、ZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:57)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:58)、ZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:59)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:60)、ZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:61)、RNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:62)、K(Cha)VAAWTLKAARNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:63)、RNVPPIFNDVYK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:64)、PIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:65)、PPIFNDVYWK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:66)、RNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:67)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:68)、GSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:69)、RNVPPIFNDVYWIAFGSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:70)、GSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:71)、GSHHHHHHGSDDDDKCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:72)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:73)、GSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:74)、GSHHHHHHGSDDDDKKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:75)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:76)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:77)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDGSHHHHHHGSDDDDKRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:78)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:79)、RNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:80)、RNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:81)、CRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZC(SEQ ID NO:82)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACR(SEQ ID NO:161)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXXGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:199)、GSHHHHHHGSDDDDKXXKXVAAWTLKAAXXRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:200)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:204)、RNVPPIFNDVYWIAFKXVAAWTLKAA(SEQ ID NO:205)、RNVPPIFNDVYWIAFKXVAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:206)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAACR(SEQ ID NO:208)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:210)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAACR(SEQ ID NO:212)、RNVPPIFNDVYWIAFCTKPTDGN(SEQ ID NO:213)、RNVPPIFNDVYWIAFLLPIFFCLW(SEQ ID NO:214)、RNVPPIFNDVYWIAFFLPSDFFPSV(SEQ ID NO:215)、RNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGIHHHHHH(SEQ ID NO:219)、およびRNVPPIFNDVYWIAFMDIDPYKEFGATVELLSFLPHHHHHH(SEQ ID NO:220)からなる群より選択される単位ペプチドである。この場合、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、「(Cha)」はL-シクロヘキシルアラニンを示し、「X」は任意の標準アミノ酸を示す。
単位Bの設計。
単位B1の構造-概要。
本明細書で提供されるペプチド単位としては、1)2つのB細胞エピトープと1つのThエピトープとを含み、2)2つのB細胞エピトープのうち一方のB細胞エピトープの配列が、他方のB細胞エピトープの配列とThエピトープの配列との間に位置しており、3)1つまたは複数の補助的部分を含んでいてもよいペプチド単位を「単位B」と称する。補助的部分の機能は、B細胞エピトープおよびThエピトープの機能を損なわない限り特に限定されず、必要に応じて適宜設計される。
一実施形態において、単位Bは、第1のB細胞エピトープと、第2のB細胞エピトープと、第1のThエピトープとがN末端からC末端に向かう方向に順次連結されているものであってもよい。
さらに、単位Bは、第1の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Bが第1の補助的部分を含む場合、第1の補助的部分の配列は、単位Bの配列内の第1のB細胞エピトープの配列に対して、N末端側に位置する。特に、第1の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第1の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Bは、第2の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Bが第2の補助的部分を含む場合、第2の補助的部分の配列は、単位Bの配列内で、第1のB細胞エピトープの配列と第2のB細胞エピトープの配列との間に位置する。特に、第2の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第2の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Bは、第3の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Bが第3の補助的部分を含む場合、第3の補助的部分の配列は、単位Bの配列内で、第2のB細胞エピトープの配列と第1のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第3の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第3の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Bは、第4の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Bが第4の補助的部分を含む場合、第4の補助的部分の配列は、単位Bの配列内の第1のThエピトープの配列に対して、C末端側に位置する。特に、第4の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第4の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
別の実施形態において、単位Bは、第2のThエピトープと、第3のB細胞エピトープと、第4のB細胞エピトープとがN末端からC末端へ向かう方向に順次連結されているものであってもよい。
さらに、単位Bは、第5の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Bが第5の補助的部分を含む場合、第5の補助的部分の配列は、単位Bの配列内の第2のThエピトープの配列に対して、N末端側に位置する。
特に、第5の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第5の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Bは、第6の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Bが第6の補助的部分を含む場合、第6の補助的部分の配列は、単位Bの配列内において、第2のThエピトープの配列と第3のB細胞エピトープの配列との間に位置する。特に、第6の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第6の補助的部分の機能は、これらに限定されない。
さらに、単位Bは、第7の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Bが第7の補助的部分を含む場合、第7の補助的部分の配列は、単位Bの配列内で、第3のB細胞エピトープの配列と第4のB細胞エピトープの配列との間に位置する。特に、第7の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第7の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Bは、第8の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Bが第8の補助的部分を含む場合、第8の補助的部分の配列は、単位Bの配列内の第4のB細胞エピトープの配列に対して、C末端側に位置する。特に、第8の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第8の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
単位B2-式の構造。
一実施形態において、単位Bは、以下の[式B]または[式B']で表されるペプチドである。
[式B]
(N)-A-B-A-B-A-T-A-(C)
[式B']
(N)-A-T-A-B-A-B-A-(C)
~BはB細胞エピトープであり、上記の設計原則に従う。
およびTはThエピトープであり、上記の設計原則に従う。
~Aは補助的部分であり、これらは省略することができる。
特に、A~Aは、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、A~Aはこれらに限定されない。
単位Bの長さ
一実施形態において、単位Bの長さは、約24mer、約25mer、約26mer、約27mer、約28mer、約29mer、約30mer、約31mer、約32mer、約33mer、約34mer、約35mer、約36mer、約37mer、約38mer、約39mer、約40mer、約41mer、約42mer、約43mer、約44mer、約45mer、約46mer、約47mer、約48mer、約49mer、約50mer、約51mer、約52mer、約53mer、約54mer、約55mer、約56mer、約57mer、約58mer、約59mer、約60mer、約61mer、約62mer、約63mer、約64mer、約65mer、約66mer、約67mer、約68mer、約69mer、約70mer、約71mer、約72mer、約73mer、約74mer、約75mer、約76mer、約77mer、約78mer、約79mer、約80mer、約81mer、約82mer、約83mer、約84mer、約85mer、約86mer、約87mer、約88mer、約89mer、約90mer、約91mer、約92mer、約93mer、約94mer、約95mer、約96mer、約97mer、約98mer、約99mer、または約100merであってもよい。別の実施形態において、単位Bの長さは、直前の文において選択された2つの数値範囲内の値を有していてもよい。
例えば、単位Bの長さは、約24mer~約45merの範囲であってもよい。別の例では、単位Aの長さは、約40mer~約80merの範囲であってもよい。
単位B-例示的な設計の実施形態。
一実施形態において、単位Bは、第1の補助的部分、第1のB細胞エピトープ、第2のB細胞エピトープ、第2の補助的部分、および第1のThエピトープが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第1の補助的部分はHis-tagであり、第2の補助的部分およびそれは1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
別の実施形態において、単位Bは、第3のB細胞エピトープと、第4のB細胞エピトープと、第3の補助的部分と、第2のThエピトープとが順次連結されている配列を有していてもよい。
特に、第3の補助的部分はリンカー機能を有し、それは1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
別の実施形態において、単位Bは、第4の補助的部分と、第5のB細胞エピトープと、第6のB細胞エピトープと、第5の補助的部分と、第3のThエピトープと、第6の補助的部分とが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第4の補助的部分はHis-tagであり、第5の補助的部分はリンカー機能および保護機能を有しかつ1つまたは複数の人工アミノ酸を含み、第6の補助的部分は保護機能を有しかつ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
さらに別の実施形態において、単位Bは、第7のB細胞エピトープと、第8のB細胞エピトープと、第7の補助的部分と、第4のThエピトープと、第8の補助的部分とが順次連結された配列を有していてもよい。
特に、第7の補助的部分はリンカー機能、保護機能を有しかつ1つまたは複数の人工アミノ酸を含み、第8の補助的部分は保護機能を有しかつ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
さらに別の実施形態において、単位Bは、第8の補助的部分と、第9のB細胞エピトープと、第9の補助的部分と、第10のB細胞エピトープと、第10の補助的部分と、第5のThエピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第8の補助的部分はHis-tagであり、第9の補助的部分はリンカー機能を有し、第10の補助的部分はリンカー機能を有しかつ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
さらに別の実施形態において、単位Bは、第11のB細胞エピトープと、第11の補助的部分と、第12のB細胞エピトープと、第12の補助的部分と、第6のThエピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第11の補助的部分はリンカー機能を有し、第12の補助的部分はリンカー機能を有しかつ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
さらに別の実施形態において、単位Bは、第13のB細胞エピトープと、第13の補助的部分と、第14のB細胞エピトープと、第14の補助的部分と、第7のThエピトープと、第15の補助的部分とが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第13の補助的部分はリンカー機能を有し、第14の補助的部分はリンカー機能および保護機能を有しかつ1つまたは複数の人工アミノ酸を含み、第15の補助的部分は保護機能を有しかつ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
単位Bの配列の実施形態。
一実施形態において、単位Bは、RNVPPIFNDVYWIAFRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:83)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:84)、RNVPPIFNDVYWIAFKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:85)、CRFRGLISLSQVYLSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:86)、CRFRGLISLSQVYLSCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:87)、CRFRGLISLSQVYLSKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:88)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:89)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:90)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:91)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:92)、PIFNDVYWIAFGLISLSQVYLSK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:93)、RNVPPIFNDVYCRFRGLISLSQK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:94)、PIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:95)、PPIFNDVYWRGLISLSQVK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:96)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSK(Cha)VAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:97)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:98)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:99)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:100)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:101)、RNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:102)、RNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:103)、RNVPPIFNDVYWIAFRNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:104)、RNVPPIFNDVYWIAFRNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:105)、CRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZC(SEQ ID NO:106)、およびRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSXXK(Cha)VAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:202)からなる群より選択されるペプチド単位である。この場合、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、「(Cha)」はL-シクロヘキシルアラニンを示し、「X」は任意の標準アミノ酸を示す。
単位Cの設計。
単位C1の構造-概要。
本明細書で提供されるペプチド単位としては、1)2つのB細胞エピトープと1つのThエピトープとを含み、2)Thエピトープの配列が、2つのB細胞エピトープのうちの一方のB細胞エピトープの配列と他方のB細胞エピトープの配列との間に位置しており、3)1つまたは複数の補助的部分を含んでいてもよいペプチド単位を「単位C」と称する。補助的部分の機能は、B細胞エピトープおよびThエピトープの機能を損なわない限り特に限定されず、必要に応じて適宜設計される。
一実施形態において、単位Cは、第1のB細胞エピトープと、第1のThエピトープと、第2のB細胞エピトープとがN末端からC末端に向かう方向に順次連結されているものであってもよい。
さらに、単位Cは、第1の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Cが第1の補助的部分を含む場合、第1の補助的部分の配列は、単位Cの配列内の第1のB細胞エピトープの配列に対して、N末端側に位置する。
特に、第1の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第1の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Cは、第2の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Cが第2の補助的部分を含む場合、第2の補助的部分の配列は、単位Cの配列内で、第1のB細胞エピトープの配列と第1のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第2の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第2の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Cは、第3の補助的部分をさらに含んでもよい。
単位Cが第3の補助的部分を含む場合、第3の補助的部分の配列は、単位Cの配列内で、第1のThエピトープの配列と第2のB細胞エピトープの配列との間に位置する。特に、第3の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第3の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Cは、第4の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Cが第4の補助的部分を含む場合、第4の補助的部分の配列は、単位Cの配列内の第2のB細胞エピトープの配列に対して、C末端側に位置する。特に、第4の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第4の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
単位C2-式の構造。
一実施形態において、単位Cは、以下の[式C]で表されるペプチドである。
[式C]
(N)-A-B-A-T-A-B-A-(C)
およびBはB細胞エピトープであり、上記の設計原則に従う。
はThエピトープであり、上記の設計原則に従う。
、A、A、およびAは補助的部分であり、これらは省略することができる。
特に、A、A、A、およびAは、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、A、A、A、およびAはこれらに限定されない。
単位Cの長さ。
一実施形態において、単位Cの長さは、約24mer、約25mer、約26mer、約27mer、約28mer、約29mer、約30mer、約31mer、約32mer、約33mer、約34mer、約35mer、約36mer、約37mer、約38mer、約39mer、約40mer、約41mer、約42mer、約43mer、約44mer、約45mer、約46mer、約47mer、約48mer、約49mer、約50mer、約51mer、約52mer、約53mer、約54mer、約55mer、約56mer、約57mer、約58mer、約59mer、約60mer、約61mer、約62mer、約63mer、約64mer、約65mer、約66mer、約67mer、約68mer、約69mer、約70mer、約71mer、約72mer、約73mer、約74mer、約75mer、約76mer、約77mer、約78mer、約79mer、約80mer、約81mer、約82mer、約83mer、約84mer、約85mer、約86mer、約87mer、約88mer、約89mer、約90mer、約91mer、約92mer、約93mer、約94mer、約95mer、約96mer、約97mer、約98mer、約99mer、約100merであってもよい。別の実施形態において、単位Cの長さは、直前の文において選択された2つの数値範囲内の値を有していてもよい。例えば、単位Cの長さは、約24mer~約45merの範囲であってもよい。別の例では、単位Aの長さは、約40mer~約80merの範囲であってもよい。
単位C-例示的な設計の実施形態。
一実施形態において、単位Cは、第1のB細胞エピトープと、第1の補助的部分と、第1のThエピトープと、第2の補助的部分と、第2のB細胞エピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第1の補助的部分および第2の補助的部分は、それぞれリンカー機能および保護機能を有する。第1の補助的部分および第2の補助的部分は、それぞれ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
別の実施形態において、単位Cは、第3の補助的部分と、第3のB細胞エピトープと、第4の補助的部分と、第2のThエピトープと、第5の補助的部分と、第4のB細胞エピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第3の補助的部分はHis-tagであり、第4の補助的部分および第5の補助的部分はそれぞれリンカー機能および保護機能を有する。第4の補助的部分および第5の補助的部分は、それぞれ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
単位Cの配列の実施形態。
一実施形態において、単位Cは、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:107)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:108)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:109)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:110)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:111)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:112)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:113)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:114)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:115)、PIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAACRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:116)、PPIFNDVYWK(Cha)VAAWTLKAARGLISLSQV(SEQ ID NO:117)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:118)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQGGGGSGGGGGGSSCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:119)、RNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:120)、RNVPPIFNDVYWIAFZPKYVKQNTLKLATZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:121)、CRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFC(SEQ ID NO:122)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:160)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:198)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHXXKXVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:201)、RNVPPIFNDVYWIAFXPKYVKQNTLKLATXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:203)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:207)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:209)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:211)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaWPEANQVGAGAFGPGFaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:216)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaMDIDPYKEFGATVELLSFLPaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:217)、およびKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:218)からなる群より選択されるペプチド単位である。この場合、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、「(Cha)」はL-シクロヘキシルアラニンを示し、「X」は任意の標準アミノ酸を示す。
単位Dの設計。
単位D1の構造-概要。
本明細書で提供されるペプチド単位としては、1)1つのB細胞エピトープと2つのThエピトープとを含み、2)2つのThエピトープのうち一方のThエピトープの配列が、他方のThエピトープの配列とB細胞エピトープの配列との間に位置しており、3)1つまたは複数の補助的部分を含んでいてもよいペプチド単位を「単位C」と称する。補助的部分の機能は、B細胞エピトープおよびThエピトープの機能を損なわない限り特に限定されず、必要に応じて適宜設計される。
一実施形態において、単位Dは、第1のB細胞エピトープと、第1のThエピトープと、第2のThエピトープとがN末端からC末端へ向かう方向に順次連結されているものであってもよい。
さらに、単位Dは、第1の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Dが第1の補助的部分を含む場合、第1の補助的部分の配列は、単位Dの配列内の第1のB細胞エピトープの配列に対して、N末端側に位置する。特に、第1の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第1の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Dは、第2の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Dが第2の補助的部分を含む場合、第2の補助的部分の配列は、単位Dの配列内で、第1のB細胞エピトープの配列と第1のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第2の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第2の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Dは、第3の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Dが第3の補助的部分を含む場合、第3の補助的部分の配列は、単位Dの配列内の第1のThエピトープの配列と第2のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第3の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第3の補助的部分の機能は、これらに限定されない。
さらに、単位Dは、第4の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Dが第4の補助的部分を含む場合、第4の補助的部分の配列は、単位D配列内の第2のThエピトープの配列に対して、C末端側に位置する。特に、第4の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第4の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
別の実施形態において、単位Dは、第3のThエピトープと、第4のThエピトープと、第2のB細胞エピトープとがN末端からC末端に向かう方向に順次連結されているものであってもよい。
さらに、単位Dは、第5の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Dが第5の補助的部分を含む場合、第5の補助的部分の配列は、単位D配列内の第3のThエピトープの配列に対して、N末端側に位置する。特に、第5の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第5の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Dは、第6の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Dが第6の補助的部分を含む場合、第6の補助的部分の配列は、単位D配列内の第3のThエピトープの配列と第4のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第6の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第6の補助的部分の機能は、これらに限定されない。
さらに、単位Dは、第7の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Dが第7の補助的部分を含む場合、第7の補助的部分の配列は、単位Dの配列内で、第4のThエピトープの配列と第2のB細胞エピトープの配列との間に位置する。
特に、第7の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第7の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Dは、第8の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Dが第8の補助的部分を含む場合、第8の補助的部分の配列は、単位D配列内の第2のB細胞エピトープの配列に対して、C末端側に位置する。特に、第8の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第8の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
単位D2-式の構造。
一実施形態において、単位Bは、以下の[式D]または[式D']で表されるペプチドである。
[式D]
(N)-A-B-A-T-A-T-A-(C)
[式D']
(N)-A-T-A-T-A-B-A-(C)
およびBはB細胞エピトープであり、上記の設計原則に従う。
~TはThエピトープであり、上記の設計原則に従う。
~Aは補助的部分であり、省略することができる。
特に、A~Aは、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、A~Aはこれらに限定されない。
単位Dの長さ
一実施形態において、単位Dの長さは、約24mer、約25mer、約26mer、約27mer、約28mer、約29mer、約30mer、約31mer、約32mer、約33mer、約34mer、約35mer、約36mer、約37mer、約38mer、約39mer、約40mer、約41mer、約42mer、約43mer、約44mer、約45mer、約46mer、約47mer、約48mer、約49mer、約50mer、約51mer、約52mer、約53mer、約54mer、約55mer、約56mer、約57mer、約58mer、約59mer、約60mer、約61mer、約62mer、約63mer、約64mer、約65mer、約66mer、約67mer、約68mer、約69mer、約70mer、約71mer、約72mer、約73mer、約74mer、約75mer、約76mer、約77mer、約78mer、約79mer、約80mer、約81mer、約82mer、約83mer、約84mer、約85mer、約86mer、約87mer、約88mer、約89mer、約90mer、約91mer、約92mer、約93mer、約94mer、約95mer、約96mer、約97mer、約98mer、約99merまたは約100merであってもよい。別の実施形態において、単位Bの長さは、直前の文において選択された2つの数値範囲内の値を有していてもよい。例えば、単位Dの長さは、約24mer~約45merの範囲であってもよい。別の例では、単位Aの長さは、約40mer~約80merの範囲であってもよい。
単位D-例示的な設計の実施形態。
一実施形態において、単位Dは、第1の補助的部分と、第1のB細胞エピトープと、第2の補助的部分と、第1のThエピトープと、第3の補助的部分と、第2のThエピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第1の補助的部分はHis-tagであり、第2の補助的部分および第3の補助的部分はそれぞれリンカー機能を有する。第2の補助的部分および第3の補助的部分は、それぞれ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
別の実施形態において、単位Dは、第4の補助的部分と、第2のB細胞エピトープと、第5の補助的部分と、第3のThエピトープと、第6の補助的部分と、第4のThエピトープと、第7の補助的部分とが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第4の補助的部分はHis-tagであり、第5の補助的部分および第6の補助的部分はそれぞれリンカー機能を有し、第7の補助的部分は保護機能を有する。第5の補助的部分、第6の補助的部分、および第7の補助的部分は、それぞれ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
さらに別の実施形態において、単位Dは、第3のB細胞エピトープと、第8の補助的部分と、第5のThエピトープと、第9の補助的部分と、第6のThエピトープとを含む。特に、第8の補助的部分および第9の補助的部分は、それぞれリンカー機能を有する。第8の補助的部分および第9の補助的部分は、それぞれ保護機能を有し、それぞれ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
さらに別の実施形態において、単位Dは、第4のB細胞エピトープと、第10の補助的部分と、第7のThエピトープと、第11の補助的部分と、第8のThエピトープと、第12の補助的部分とを含む。特に、第10の補助的部分および第11の補助的部分は、それぞれリンカー機能を有する。第12の補助的部分は、保護機能を有する。第10の補助的部分、第11の補助的部分、および第12補助的部分は、それぞれ1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
単位Dの配列の実施形態。
一実施形態において、単位Dは、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:123)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:124)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:125)、ILMQYIKANSKFIGIZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:126)、ILMQYIKANSKFIGIZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:127)、ILMQYIKANSKFIGIZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:128)、PIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:129)、PPIFNDVYWK(Cha)VAAWTLKAAK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:130)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:131)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDILMQYIKANSKFIGIZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:132)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:133)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQGGGGSGGGGGGSSILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:134)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZK(Cha)LAAFTIRAAaZ(SEQ ID NO:135)、およびCRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIC(SEQ ID NO:136)からなる群より選択される単位ペプチドである。この場合、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、「(Cha)」はL-シクロヘキシルアラニンを示し、「X」は任意の標準アミノ酸を示す。
単位Eの設計。
単位E1の構造-概要。
本明細書で提供されるペプチド単位としては、1)2つのB細胞エピトープと2つのThエピトープを含み、2)2つのThエピトープの各配列が、2つのB細胞エピトープのうちの一方のB細胞エピトープの配列と他方のB細胞エピトープの配列との間に位置しており、3)1つまたは複数の補助的部分を含んでいてもよいペプチド単位を「単位E」と称する。補助的部分の機能は、B細胞エピトープおよびThエピトープの機能を損なわない限り特に限定されず、必要に応じて適宜設計される。
一実施形態において、単位Eは、第1のB細胞エピトープと、第1のThエピトープと、第2のThエピトープと、第2のB細胞エピトープとがN末端からC末端に向かう方向に順次連結されているものであってもよい。
さらに、単位Eは、第1の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Eが第1の補助的部分を含む場合、第1の補助的部分の配列は、単位E配列内の第1のB細胞エピトープの配列に対して、N末端側に位置する。特に、第1の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第1の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Eは、第2の補助的部分をさらに含んでもよい。
単位Eが第2の補助的部分を含む場合、第2の補助的部分の配列は、単位E配列内で第1のB細胞エピトープの配列と第1のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第2の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第2の補助的部分の機能は、これらに限定されない。
さらに、単位Eは、第3の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Eが第3の補助的部分を含む場合、第3の補助的部分の配列は、単位Eの配列内で、第1のThエピトープの配列と第2のThエピトープの配列との間に位置する。特に、第3の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第3の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
さらに、単位Eは、第4の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Eが第4の補助的部分を含む場合、第4の補助的部分の配列は、単位E配列内の第2のB細胞エピトープの配列と第2のB細胞エピトープの配列との間に位置する。特に、第4の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または保護機能を有していてもよいが、第4の補助的部分の機能は、これらに限定されない。
さらに、単位Eは、第5の補助的部分をさらに含んでもよい。単位Eが第5の補助的部分を含む場合、第5の補助的部分の配列は、単位E配列内の第2のB細胞エピトープの配列に対して、N末端側に位置する。特に、第5の補助的部分は、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、第5の補助的部分の機能はこれらに限定されない。
単位E2-式の構造
一実施形態において、単位Eは、以下の[式E]で表されるペプチドである。
[式E]
(N)-A-B-A-T-A-T-A-B-A-(C)
およびBはB細胞エピトープであり、上記の設計原則に従う。
およびTはThエピトープであり、上記の設計原則に従う。
、A、A、A、およびAは補助的部分であり、これらは省略することができる。
特に、A、A、A、A、およびAは、ダミー機能、溶解性向上機能、リンカー機能、および/または環状体形成機能を有していてもよいが、A、A、A、A、およびAはこれらに限定されない。
単位Eの長さ。
一実施形態において、単位Eの長さは、約32mer、約33mer、約34mer、約35mer、約36mer、約37mer、約38mer、約39mer、約40mer、約41mer、約42mer、約43mer、約44mer、約45mer、約46mer、約47mer、約48mer、約49mer、約50mer、約51mer、約52mer、約53mer、約54mer、約55mer、約56mer、約57mer、約58mer、約59mer、約60mer、約61mer、約62mer、約63mer、約64mer、約65mer、約66mer、約67mer、約68mer、約69mer、約70mer、約71mer、約72mer、約73mer、約74mer、約75mer、約76mer、約77mer、約78mer、約79mer、約80mer、約81mer、約82mer、約83mer、約84mer、約85mer、約86mer、約87mer、約88mer、約89mer、約90mer、約91mer、約92mer、約93mer、約94mer、約95mer、約96mer、約97mer、約98mer、約99mer、または約100merであってもよい。別の実施形態において、単位Eの長さは、直前の文において選択された2つの数値範囲内の値を有していてもよい。例えば、単位Eの長さは、約32mer~約60merの範囲であってもよい。別の例では、単位Aの長さは、約50mer~約100merの範囲であってもよい。
単位E-例示的な設計の実施形態。
一実施形態において、単位Eは、第1の補助的部分と、第1のB細胞エピトープと、第2の補助的部分と、第1のThエピトープと、第3の補助的部分と、第2のThエピトープと、第4の補助的部分と、第2のB細胞エピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第1の補助的部分はHis-tagである。第2の補助的部分および第4の補助的部分は、それぞれリンカー機能および保護機能を有する。第3の補助的部分はリンカー機能を有する。第2の補助的部分、第3の補助的部分および第4の補助的部分は、1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
別の実施形態において、単位Eは、第3のB細胞エピトープと、第5の補助的部分と、第3のThエピトープと、第6の補助的部分と、第4のThエピトープと、第7の補助的部分と、第4のB細胞エピトープとが順次連結された配列を有していてもよい。特に、第5の補助的部分および第7の補助的部分は、それぞれリンカー機能および保護機能を有する。第6の補助的部分は、リンカー機能を有する。第5の補助的部分、第6の補助的部分、および第7の補助的部分は、1つまたは複数の人工アミノ酸を含む。
単位Eの配列の実施形態。
一実施形態において、単位Eは、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:137)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:138)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:139)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:140)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:141)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:142)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:143)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:144)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:145)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:146)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQGGGGSGGGGGGSSCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:147)、PIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAK(Cha)VAAWTLKAACRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:148)、PPIFNDVYWK(Cha)VAAWTLKAAK(Cha)VAAWTLKAARGLISLSQV(SEQ ID NO:149)、およびCRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAFC(SEQ ID NO:150)からなる群より選択されるペプチド単位である。この場合、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、「(Cha)」はL-シクロヘキシルアラニンを示す。
ペプチドの設計。
ペプチドの設計-概要。
本明細書で提供されるペプチドは、上記に開示されたペプチド単位の1つまたは複数を用いて設計することができる。これらのペプチドは、ペプチド単位の1つまたは複数を含み、1種または複数種のペプチド単位を含んでもよい。例えば、ペプチドの設計は、1)1つのペプチド単位のみを含むことにより、2)同じ配列を有する1種類のペプチド単位を複数連結することによってコンカテマーを設計することにより、3)異なる配列を有している1種または複数種のペプチド単位を連結することによって数珠つなぎ(数珠つなぎ)の形態でペプチドを設計することにより、4)上記1)~3)の設計方法を組み合わせることにより、5)上記の方法で設計されたペプチドの両端を連結して環状のペプチドを設計することにより行うことができるが、設計方法はこれらに限定されない。以下、各設計方法について詳細に説明する。
1単位設計。
ペプチドは、上記のペプチド単位を1つだけ含むように設計されていてもよい。一実施形態において、ペプチドは、単位A、単位B、単位C、単位D、および単位Eからなる群より選択される1つのペプチド単位を含んでいてもよい。特に、ペプチド単位は、上記の構成を有する。
コンカテマー設計1-概要。
ペプチドは、同じ配列を有する複数のペプチド単位が連結されたコンカテマーの形態で設計することができる。コンカテマー形態で設計されたペプチドは、1)1種類のペプチド単位と、2)同じまたは同等の配列を有する複数のペプチド単位とからなる。
特に、「同等の配列を有する」2つのペプチド単位とは、1)2つのペプチドのそれぞれのN末端および/またはC末端に補助的部分が存在する場合と、2)補助的部分が存在する場合、その配列は、2つが異なっていても、残りの配列は同一である場合とを指す。例えば、第1のペプチドが、第1の補助的部分と第1の単位AとがN末端からC末端へ向かう方向に連結された配列を有し、第2のペプチドが、第1の単位Aと第1の補助的部分とがN末端からC末端へ向かう方向に連結された配列を有し、第3のペプチドが、第2の補助的部分と第1の単位Aと第3の補助的部分とがN末端からC末端方向に連結された配列を有し、第4のペプチドが第1の単位Aの配列を有する場合、第1~第4のペプチドは同等の配列を有すると言われる。
一実施形態において、ペプチドは、第1のペプチド単位と第2のペプチド単位とが順次連結されたものを含んでもよい。特に、第1のペプチド単位は、単位A、単位B、単位C、単位Dおよび単位Eからなる群より選択されるペプチド単位であり、第2のペプチド単位は、第1のペプチド単位と同一または同等の配列を有する。
別の実施形態において、ペプチドは、第3のペプチド単位と、第4のペプチド単位と、第5のペプチド単位とが配列に順次連結されたものを含んでもよい。
特に、第3のペプチド単位は、単位A、単位B、単位C、単位Dおよび単位Eからなる群より選択されるペプチド単位であり、第4のペプチド単位および第5のペプチド単位は、それぞれ第3のペプチド単位と同一または同等の配列を有する。
さらに別の実施形態において、ペプチドは、第6のペプチド単位と、第7のペプチド単位と、第8のペプチド単位と、第9のペプチド単位とが順次連結されたものを含んでもよい。特に、第3のペプチド単位は、単位A、単位B、単位C、単位D、および単位Eからなる群より選択されるペプチド単位であり、第7のペプチド単位、第8のペプチド単位、および第9のペプチド単位は、それぞれ第6のペプチド単位と同一または同等の配列を有する。
コンカテマー設計2-式
一実施形態において、ペプチドは、以下の[式1]で表されるペプチドであってもよい。
[式1]
(N)-U-U-…-U-(C)
式中、U~Uはそれぞれ、単位A、単位B、単位C、単位D、および単位Eからなる群より選択されるペプチド単位であり、これらは上記のペプチド単位の構成要素を有している。
~Uは同一または同等の配列を有する。
nは2またはそれよりも大きい整数である。
コンカテマー設計3-例示的な配列
一実施形態において、ペプチドは、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:151)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:152)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:153)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:154)、およびRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAFRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:155)からなる群より選択されるペプチドである。この場合、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、「(Cha)」はL-シクロヘキシルアラニンを示す。
数珠つなぎ設計1-概要
ペプチドは、異なる配列を有している複数のペプチド単位が連結された数珠つなぎの形態で設計することができる。数珠つなぎの形態で設計されたペプチドは、1)少なくとも1種類のペプチド単位と、2)異なる配列を有している複数のペプチド単位とからなる。
一実施形態において、ペプチドは、第1のペプチド単位と第2のペプチド単位とが順次連結されたものを含んでもよい。特に、第1のペプチド単位および第2のペプチド単位はそれぞれ、単位A、単位B、単位C、単位Dおよび単位Eからなる群より選択されるペプチド単位であり、第1のペプチド単位および第2のペプチド単位は互いに異なる配列を有している。
別の実施形態において、ペプチドは、第3のペプチド単位と、第4のペプチド単位と、第5のペプチド単位とが順次連結されたものを含んでもよい。特に、第3のペプチド単位、第4のペプチド単位、および第5のペプチドはそれぞれ、単位A、単位B、単位C、単位D、および単位Eからなる群より選択されるペプチド単位であり、第3のペプチド単位、第4のペプチド単位、および第5のペプチド単位は互いに異なる配列を有する。
さらに別の実施形態において、ペプチドは、第6のペプチド単位と、第7のペプチド単位と、第8のペプチド単位と、および第9のペプチド単位とが順次連結されたものを含んでもよい。特に、第6のペプチド単位、第7のペプチド単位、第8のペプチド単位、および第9のペプチド単位はそれぞれ、単位A、単位B、単位C、単位D、および単位Eからなる群より選択されるペプチド単位であり、第6のペプチド単位、第7のペプチド単位、第8のペプチド単位、および第9のペプチド単位は互いに異なる配列を有している。
数珠つなぎ設計2-式
一実施形態において、ペプチドは、以下の[式2]で表されるペプチドであってもよい。
[式2]
(N)-U-U-…-U-(C)
式中、U~Uはそれぞれ、単位A、単位B、単位C、単位D、および単位Eからなる群より選択されるペプチド単位であり、これらは上記のペプチド単位の構成要素を有している。
~Uは、同一または同等の配列を有する。
nは2またはそれよりも大きい整数である。
数珠つなぎ設計3-例示的な配列
一実施形態において、ペプチドは、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:156)において、「a」がD型アラニンを示し、Zが6-アミノヘキサン酸を示し、(Cha)がL-シクロヘキシルアラニンを示す、ペプチドであってもよい。
組み合わせ設計1-概要
ペプチドは、上述した1)1単位設計と、2)コンカテマー設計と、3)数珠つなぎ設計とを適宜組み合わせることによって設計されてもよい。一実施形態において、ペプチドは、まず、上記の設計方法に従って単位ペプチドを設計し、次に、複数の単位ペプチドを連結することによって設計されていてもよい。
一実施形態において、ペプチドは、第1の単位ペプチドと第2の単位ペプチドとが順次連結されたものであってもよい。特に、第1の単位ペプチドおよび第2の単位ペプチドはそれぞれ、1単位設計、コンカテマー設計および数珠つなぎ設計のいずれか1つに従ったペプチド構成要素を有し、第1の単位ペプチドの配列と第2の単位ペプチドとの配列は互いに異なっている。
別の実施形態において、ペプチドは、第3の単位ペプチドと、第4の単位ペプチドと、第5の単位ペプチドとが順次連結されたものであってもよい。特に、第3の単位ペプチド、第4の単位ペプチド、および第5の単位ペプチドはそれぞれ、1単位設計、コンカテマー設計、および数珠つなぎ設計のいずれか1つに従ったペプチド構成要素を有し、第3の単位ペプチド、第4の単位ペプチド、および第5の単位ペプチドの配列は互いに異なっている。
さらに別の実施形態において、ペプチドは、第6の単位ペプチドと、第7の単位ペプチドと、第8の単位ペプチドと、第9の単位ペプチドとが順次連結されたものであってもよい。特に、第6の単位ペプチド、第7の単位ペプチド、第8の単位ペプチドおよび第9の単位ペプチドは、それぞれ、1単位設計、コンカテマー設計および数珠つなぎ設計のいずれか1つに従ったペプチド構成要素を有し、第6の単位ペプチド、第7の単位ペプチド、第8の単位ペプチドおよび第9の単位ペプチドの配列は互いに異なっている。
組み合わせ設計2-式
一実施形態において、ペプチドは、以下の[式3]で表されるペプチドであってもよい。
[式3]
(N)-P-P-…-P-(C)
式中、P~Pはそれぞれ、1単位設計、コンカテマー設計、および数珠つなぎ設計からなる群より選択される方法で設計された単位ペプチドであり、これらは上記のペプチドの設計および構成要素を有している。
nは2またはそれよりも大きい整数である。
組み合わせ設計3-例示的な配列
一実施形態において、ペプチドは、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFZRNVPPI FNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIZRNVPPIFNDVY WIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:157)、およびRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLI SLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFZRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIZRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ ILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:158)からなる群より選択されるペプチドである。この場合、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、「(Cha)」はL-シクロヘキシルアラニンを示す。
環状体の設計。
ペプチドは、環状体を形成するように設計されていてもよい。ペプチドが環状であると、対象の体内での安定性が向上するため、環状体を有するペプチドを免疫治療薬として使用した場合、改善された効果を期待することができる。一実施形態において、1単位設計、コンカテマー設計、数珠つなぎ設計、および組み合わせ設計方法からなる群より選択される設計方法により設計されたペプチドに関して、ペプチドはN末端およびC末端に環状体を形成する機能を有する補助的部分をさらに有するように設計されていてもよい。別の実施形態において、1単位設計、コンカテマー設計、数珠つなぎ設計、および組み合わせ設計方法からなる群より選択される設計方法により設計されたペプチドに関して、ペプチドは補助的部分をさらに含み、該補助的部分を介して環状体を形成するように設計されていてもよい。
他の設計。
ペプチドは、上記の設計方法に加えて、必要に応じて、他の方法によって設計されていてもよい。一実施形態において、1単位設計、コンカテマー設計、数珠つなぎ設計、および組み合わせ設計方法からなる群より選択される設計方法によって設計されたペプチドに関して、ペプチドは1つまたは複数の補助的部分、1つまたは複数のB細胞エピトープ、および/または1つまたは複数のThエピトープをさらに含んでもよい。
開示されたペプチド単位および/またはペプチドに類似する配列。
本明細書では、上記の「単位A設計」、「単位B設計」、「単位C設計」、「単位D設計」、「単位E設計」および「ペプチド設計」の項に開示されたものに類似する配列を有するペプチド単位および/またはペプチドが開示される。
一実施形態において、ペプチド単位は、「単位A設計」、「単位B設計」、「単位C設計」、「単位D設計」および「単位E設計」の項に開示された配列のいずれか1つと80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の同一性を有する配列を有してもよい。
別の実施形態において、ペプチド単位は、「単位A設計」、「単位B設計」、「単位C設計」、「単位D設計」および「単位E設計」の項に開示された配列のいずれか1つと、直前の文において選択された少なくとも数値で一致する配列を有していてもよい。さらに別の実施形態において、ペプチド単位は、SEQ ID NO:56~SEQ ID NO:150、SEQ ID NO:160~SEQ ID NO:161、およびSEQ ID NO:198~SEQ ID NO:220から選択されるいずれか1つと80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%96%、97%、98%、99%、または100%の同一性を有する配列を有していてもよい。さらに別の実施形態において、ペプチド単位は、SEQ ID NO:56~SEQ ID NO:150、SEQ ID NO:160~SEQ ID NO:161、およびSEQ ID NO:198~SEQ ID NO:220から選択される開示された配列のいずれか1つと、直前の文において選択された少なくとも数値で一致する配列を有していてもよい。例えば、ペプチド単位は、SEQ ID NO:56と90%またはそれを超える同一性を有する配列を有していてもよい。
さらに別の実施形態において、ペプチドは、「ペプチド設計」の項に開示された配列のいずれか1つと80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の同一性を有する配列を有していてもよい。さらに別の実施形態において、ペプチドは、「ペプチド設計」の項に開示された配列のいずれか1つと、直前の文において選択された少なくとも数値で一致する配列を有していてもよい。さらに別の実施形態において、ペプチドは、SEQ ID NO:151~SEQ ID NO:158から選択されるいずれか1つと80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の同一性を有する配列を有していてもよい。さらに別の実施形態において、ペプチドは、SEQ ID NO:151~SEQ ID NO:158のいずれか1つと、直前の文において選択された少なくとも数値で一致する配列を有していてもよい。例えば、ペプチドは、SEQ ID NO:151と90%またはそれを超える同一性を有する配列を有していてもよい。
ペプチドの使用。
ペプチドの使用-概要。
本明細書で提供されるペプチドは、対象の体内に導入されたときに以下の特性:1)意図的に設計されたB細胞エピトープに特異的に結合する抗体の産生を誘導することと、2)均一な抗体の産生を誘導することとを有するため、免疫治療薬として適している。したがって、本ペプチドは、免疫治療薬として使用することができる。一実施形態において、本明細書で提供されるペプチドは、肥満の免疫治療薬として使用することができる。
別の実施形態において、本明細書で提供されるペプチド単位および/またはそれを含むペプチドは、肥満の治療のために使用することができる。
肥満の治療のためのペプチドの使用。
本明細書で提供されるペプチドは、B細胞エピトープを含む。一実施形態において、B細胞エピトープは、SEQ ID NOS:41~75に含まれるB細胞エピトープであってもよい。特に、B細胞エピトープは、ApoB-100に結合する能力を有する抗体を誘導することが知られている(米国特許出願第10/378,707号、PCT/KR2005/000784号、およびKimら、2016,An apolipoprotein B100 mimotope prevents obesity in mice、Clinical Science 130,105-116)。ApoB-100に結合する能力を有する抗体が、対象の体内でB細胞エピトープによって誘導されると、肥満に対する免疫療法効果を有することが、上記の先行文献から知られている。それに応じて、本明細書では、肥満治療のためのペプチドの使用およびその方法が開示される。肥満に対するペプチドの免疫療法効果を説明するために、米国特許出願第10/378,707号、PCT/KR2005/000784号、およびKimら、2016,An apolipoprotein B100 mimotope prevents obesity in mice、Clinical Science 130,105-116が、参照により本明細書に組み込まれる。参照部分と本明細書の記載とが矛盾する場合は、本明細書における記載が参照部分に優先すると解釈されるべきである。
ペプチドを含む医薬組成物。
本明細書は、上記のペプチドを含む医薬組成物を開示する。本ペプチドは、免疫治療薬として使用することができ、体内に注入されると体液性免疫を誘導する点でワクチンと共通している。したがって、当業者は、ペプチドを含む医薬組成物中に、一般的なワクチンの投与のために添加することができ、かつ/または免疫応答を誘導する効果を高めるために添加することができる適切な構成要素を含めることができる。例えば、医薬組成物は、製剤化されたペプチド、薬学的に許容され得る担体、サプリメントおよび/またはアジュバントを含むことができるが、これらに限定されない。具体的には、医薬組成物は、水、生理食塩水、デキストロース、エタノール、グリセロール、塩化ナトリウム、デキストロース、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、ゼラチン、アルブミン、水酸化アルミニウム、フロイントの不完全アジュバントおよび完全アジュバント(Pifco Laboratories社、ミシガン州デトロイト在)、Merck社製アジュバント65(Merck and Company,Inc.社、ニュージャージー州ローウェイ在)、水酸化アルミニウムゲル(Alum)、またはアルミニウム塩、例えばリン酸アルミニウム、AS04シリーズ、MF、スクアレン、MF59、QS21、カルシウム、鉄もしくは亜鉛塩、アシル化チロシン、アシル化フルクトースの不溶性の懸濁液、カチオンもしくはアニオン由来の多糖類、ポリホスファゼン、生分解性マイクロスフェア、Quil A、toll様レセプター(TLR)アゴニスト、PHAD[Avanti polar lipid社、モノホスホリル脂質A(合成)]、モノホスホリル脂質A(MPL、モノホスホリル脂質A)、合成脂質A、脂質A模倣物もしくは類似物、アルミニウム塩、サイトカイン、サポニン、プロラクチン、成長ホルモンデオキシコール酸、ベータグルカン、ポリリボヌクレオチド、ムラミルジペプチド(MDP)誘導体、CpGオリゴ、グラム陰性菌リポ多糖(LPS)、ポリホスファゼン、エマルジョン、ビロゾーム、コクリアート、ポリ(ラクチド-co-グリコリド)(PLG)微粒子、ポロクサマー粒子、微粒子、リポソーム、またはそれらの適切な組み合わせを含み得る。
ペプチドの製造方法。
本明細書で提供されるペプチドは、当業者が採用し得る公知の方法によって調製することができ、その調製方法は特に限定されない。一実施形態において、ペプチドは、組換えタンパク質調製法によって調製されてもよい。別の実施形態において、ペプチドは、化学的に合成されてもよい。具体的には、ペプチドは、液相ペプチド合成法、固相ペプチド合成法、低分子ペプチド断片の収束法などで合成することができるが、方法はこれらに限定されない。
ペプチド単位および/またはペプチドをコードする核酸。
ペプチド単位および/またはペプチドをコードする核酸-概要。
本明細書では、上記で開示されるペプチド単位および/またはペプチドをコードする核酸(以下、「コーディング核酸」という)が開示される。本明細書に開示されるペプチド単位およびペプチドは、非標準アミノ酸を含むことができるが、自然界には、非標準アミノ酸に対応するコドンは存在しない。したがって、非標準アミノ酸を一般的な方法でコードすることはできない。それに応じて、これらの非標準アミノ酸を適切な標準アミノ酸に置き換えて、核酸の形でコードする必要がある。ペプチド単位および/またはペプチドに非標準アミノ酸が含まれない場合、各標準アミノ酸に対応する核酸コドンを用いて、コーディング核酸を設計することができる。
本明細書では、説明の便宜上、非標準アミノ酸を適切な標準アミノ酸で置換したものを含むペプチド単位および/またはペプチド、ならびに標準アミノ酸のみを含むペプチド単位および/またはペプチドをコードされる標的ペプチドと呼び、コードされる標的ペプチドをコードするDNAおよび/またはRNAをコーディング核酸と呼ぶことにする。特に、ペプチド単位および/またはペプチドが非標準アミノ酸を含まない場合、ペプチド単位および/またはペプチドは、コードされる標的ペプチドと同一のアミノ酸配列を有する。
本明細書において使用される場合、「コードされる標的ペプチド」という用語は、結果として得られるコーディング核酸を容易に説明するために導入された概念的用語であり、コーディング核酸を調製する方法または手順とは無関係である。
コードされる標的ペプチドの設計。
本明細書に開示されるペプチド単位およびペプチドが非標準アミノ酸を含む場合、コードされる標的ペプチドは、該ペプチドを適切な標準アミノ酸に置き換えることによって設計される。本明細書に開示されるペプチド単位およびペプチドが非標準アミノ酸を含まない場合、コードされる対応する標的ペプチドは、ペプチド単位およびペプチドと同じ配列を有する。一実施形態において、コードされる標的ペプチドは、非標準アミノ酸が任意の標準アミノ酸に置き換えられたものであってもよい。別の実施形態において、コードされる標的ペプチドは、非標準アミノ酸が、同一または同等の機能を有する標準アミノ酸に置き換えられたものであってもよい。さらに別の実施形態において、コードされる標的ペプチドは、ペプチド単位および/またはペプチドと同じ配列を有していてもよい。特に、ペプチド単位および/またはペプチドは、非標準アミノ酸を有しないことを特徴とする。
コードされる標的ペプチドを設計する実施形態-PADREを含む場合。
本明細書に開示されるペプチド単位およびペプチドは、1つまたは複数のThエピトープを含む。特に、Thエピトープが米国特許出願第305,871号に開示されたPADREとい名称の配列である場合、非標準アミノ酸であるL-シクロヘキシルアラニンを含んでもよい。文献によれば、L-シクロヘキシルアラニンは、ペプチド分解酵素からPADREを保護する機能と、MHCクラスIIに結合可能なアンカー残基の機能とを併せ持つと考えられている。したがって、L-シクロヘキシルアラニンを、同一または同等の機能を有する適切な標準アミノ酸に置き換えることによって、コードされる標的ペプチドが設計される。一実施形態において、L-シクロヘキシルアラニンは、任意の標準アミノ酸で置換されていてもよい。別の実施形態において、L-シクロヘキシルアラニンは、フェニルアラニンまたはチロシンで置換されていてもよい。さらに別の実施形態において、PADREに対応するコードされる標的ペプチドの配列は、KFVAAWTLKAA(SEQ ID NO:195)、KYVAAWTLKAA(SEQ ID NO:196)、またはKXVAAWTLKAA(SEQ ID NO:197)であってもよく、Xは、任意の標準アミノ酸を指す。
コードされる標的ペプチドの配列の実施形態。
一実施形態において、コードされる標的ペプチドの配列は、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:198)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXXGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:199)、GSHHHHHHGSDDDDKXXKXVAAWTLKAAXXRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:200)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHXXKXVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:201)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSXXK(Cha)VAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:202)、RNVPPIFNDVYWIAFXPKYVKQNTLKLATXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:203)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:204)、RNVPPIFNDVYWIAFKXVAAWTLKAA(SEQ ID NO:205)、RNVPPIFNDVYWIAFKXVAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:206)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:207)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAACR(SEQ ID NO:208)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:209)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:210)、RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:211)、およびRNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAACR(SEQ ID NO:212)から選択される。この場合、「X」は、任意の標準アミノ酸を示す。
コーディング核酸1の設計-核酸コドンに基づく。
本明細書に開示されるコーディング核酸とは、コードする標的ペプチドをコードする核酸コドンを指す。コードされる標的ペプチドの配列はすべて標準アミノ酸であるため、コーディング核酸は、コードされる標的ペプチドの各アミノ酸に対応する核酸コドンに基づいて設計される。特に、1つまたは複数の核酸コドンが1つの標準アミノ酸に対応し得るため、最終的には、1つのコードされる標的ペプチドをコードする2つまたはそれよりも多いコーディング核酸を設計することができる。一実施形態において、コーディング核酸は、コードされる標的ペプチドをコードするDNAおよび/またはRNAコドンであってもよい。別の実施形態において、コーディング核酸は、コードされる標的ペプチドをコードするDNAおよび/またはRNAコドンと相補的に結合することができる、DNAおよび/またはRNA配列を有していてもよい。
コーディング核酸の配列はコドン最適化されていてもよいが、これについては下記でより詳細に説明する。
コーディング核酸2の設計-コドン最適化。
上記のとおり、コードされる標的ペプチドの各アミノ酸に対応する核酸コドンを単純に連結してコーディング核酸を設計すると、1つのコードされる標的核酸に対して複数のコーディング核酸を設計することができる。標準アミノ酸1つあたり平均1~6つの核酸コドンが対応しているため、アミノ酸配列長が長くなると、核酸コドンの組み合わせの可能な数が指数関数的に増加する。しかしながら、これらの組み合わせのすべてが等しく重要であるわけではない。一般に、細胞内でコードされる標的ペプチドをよりよく発現させることができる核酸コドンの組み合わせが存在し、その組み合わせは、配列自体の高次構造、コーディング核酸が中に注入される標的細胞の種類などに応じて異なることがある。かかる核酸コドンの組み合わせを発見し、発見した組み合わせをコーディング核酸の配列として指定することをコドン最適化と呼ぶ。1つのコーディング標的ペプチドに対して、コドン最適化配列は必ずしも1つだけとは限らず、2つまたはそれよりも多いコドン最適化配列が存在してもよい。
一実施形態において、コーディング核酸は、コドン最適化DNAおよび/またはRNA配列を有していてもよい。別の実施形態において、コーディング核酸は、非コドン最適化DNAおよび/またはRNA配列を有していてもよい。
コーディング核酸1のコドン最適化-コーディング核酸の高次構造の考察。
コーディング核酸のコドン最適化は、核酸配列自体の高次構造を考慮して行われてもよい。一実施形態において、コーディング核酸は、配列のGC含量を考慮してコドン最適化されてもよい。別の実施形態において、コーディング核酸の配列は、約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%。約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、98%、約99%、または約100%未満の範囲のGC含量を有していてもよい。さらに別の実施形態において、コーディング核酸の配列は、直前の文において選択された数値範囲内のGC含量を有していてもよい。例えば、コーディング核酸の配列は、約20%~約50%の範囲のGC含量を有していてもよい。さらに別の実施形態において、コーディング核酸の配列は、直前の文において選択された数値未満のGC含量を有していてもよい。例えば、コーディング核酸の配列は、約25%未満のGC含量を有していてもよい。
コーディング核酸2のコドン最適化-発現させる標的細胞の考察。
コーディング核酸のコドン最適化は、コーディング核酸がどの細胞に注入され発現されるべきかを考慮して達成されてもよい。一実施形態において、コーディング核酸のコドン最適化は、原核または真核細胞におけるコドン使用を考慮して達成されてもよい。別の実施形態において、コーディング核酸のコドン最適化は、動物細胞のコドン使用を考慮して達成されてもよい。さらに別の実施形態において、コーディング核酸のコドン最適化は、哺乳類のコドン使用を考慮して達成されてもよい。さらに別の実施形態において、コーディング核酸のコドン最適化は、ヒトのコドン使用を考慮して達成されてもよい。さらに別の実施形態において、コーディング核酸は、大腸菌のコドン最適化されたものであってもよい。さらに別の実施形態において、コーディング核酸は、哺乳類のコドン最適化されたものであってもよい。さらに別の実施形態において、コーディング核酸は、ヒトのコドン最適化されたものであってもよい。
コーディング核酸配列の実施形態。
一実施形態において、コーディング核酸は、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:248)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:249)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:250)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNGGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAG-3'(SEQ ID NO:251)、5'-ACGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNGGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAG-3'(SEQ ID NO:252)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNGGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAG-3'(SEQ ID NO:253)、5'-GGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAGNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNCGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTC-3'(SEQ ID NO:254)、5'-GGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAGNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNCGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTC-3'(SEQ ID NO:255)、5'-GGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAGNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNCGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTC-3'(SEQ ID NO:256)、5'-AAAACGACAAAGCAATCATTTGATTTAAGTGTAAAAGCTCAGTATNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:257)、5'-AAAACGACAAAGCAATCATTTGATTTAAGTGTAAAAGCTCAGTATNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:258)、5'-AAAACGACAAAGCAATCATTTGATTTAAGTGTAAAAGCTCAGTATNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:259)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:260)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:261)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:262)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNCCTAAGTATGTGAAGCAGAATACACTGAAGCTGGCAACCNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:263)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:264)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:265)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:266)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:267)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:268)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:269)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCACATCACCATCACCATCAC-3'(SEQ ID NO:270)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCACATCACCATCACCATCAC-3'(SEQ ID NO:271)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCACATCACCATCACCATCAC-3'(SEQ ID NO:272)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:273)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:274)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:275)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGT-3'(SEQ ID NO:276)、5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGT-3'(SEQ ID NO:277)、および5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGT-3'(SEQ ID NO:278)から選択される配列によって表されることができる。
一実施形態において、コーディング核酸は、SEQ ID NO:248~SEQ ID NO:278から選択される配列と同等のRNA配列によって表されることができる。
別の実施形態において、コーディング核酸は、SEQ ID NO:248~SEQ ID NO:278から選択される配列において、少なくとも1つのコドンが同じアミノ酸をコードするコドンで置換されているものであってもよい。例えば、コーディング核酸は、SEQ ID NO:248の配列における第1のコドン(5'末端の第1~第3の核酸)(すなわち、CGT)が、CGC、CGG、CGA、AGA、またはAGGで置換されているものであってもよい。
さらに別の実施形態において、コーディング核酸は、SEQ ID NO:248~SEQ ID NO:278から選択される配列において、1つまたは複数のコドンが同じアミノ酸をコードするコドンで置換されているものと同等のRNA配列によって表されることができる。
ペプチド単位および/またはペプチドをコードする核酸を含む医薬組成物。
コーディング核酸を含む医薬組成物-概要。
本明細書は、ペプチド単位および/またはペプチドをコードする核酸(すなわち、コーディング核酸)を含む医薬組成物を提供する。免疫応答を誘導するという意図した効果を発揮するために、コーディング核酸を対象に送達するためには、適切な方法によってコーディング核酸を製剤化する必要がある。コーディング核酸は、公知の方法、例えば、W.K.KIM(2019,mRNA vaccine-new era in vaccinology、BRIC View 2019-R11)、Zhangら(2019,Advances in mRNA Vaccines for Infectious Diseases、Frontiers in Immunology,Vol.10 Article 594)、Reichmuthら(2016,mRNA vaccine delivery using lipid nanoparticles,Therapeutic Delivery,7(5),319-334)、Miaoら(2021,mRNA vaccine for cancer immunotherapy、Molecular Cancer,20:41)、Boenら(2021,Identification of T Cell Ligands in a Library of Peptides Covalently Attached to HLA-DR4,The Journal of Immunology,165:2040-2047)、Pardiら(2018,mRNA vaccines-a new era in vaccinology、Nature Reviews、Vol.17,261-279)および韓国特許出願10-2017-0054429号に開示されている方法によって製剤化することができるが、方法はこれらに限定されない。
コーディング核酸を含む医薬組成物は、製剤化されたコーディング核酸に加えて、アジュバントおよび/または追加の成分をさらに含んでもよい。一実施形態において、コーディング核酸を含む医薬組成物は、製剤化されたコーディング核酸と、任意選択的にアジュバントと、任意選択的に追加の成分とを含む。
製剤化されたコーディング核酸。
製剤化されたコーディング核酸は、当業者によって、コーディング核酸のための適切な送達手段(ベクター)を選択することによって、製剤化されることができる。コーディング核酸は、ウイルスベクターおよび/または非ウイルスベクターを用いて製剤化されることができる。一実施形態において、製剤化されたコーディング核酸は、ウイルスベクターを含んでもよい。別の実施形態において、製剤化されたコーディング核酸は、非ウイルスベクターを含んでもよい。具体的には、非ウイルスベクターは、脂質、ポリマー、および無機ナノ粒子を含んでもよいが、これらに限定されない。
さらに別の実施形態において、製剤化されたコーディング核酸は、以下のものから選択される1つまたは複数を含んでもよい:
裸の核酸;カチオン性ペプチド複合体核酸(プロタミン);正電荷を有する油-水カチオン性ナノエマルジョン(カチオン性ナノエマルジョン);化学的に修飾されたデンドリマーに結合し、ポリエチレングリコールおよびPEG-脂質と複合化した核酸(修飾されたデンドリマーナノ粒子);PEG脂質ナノ粒子中でプロタミンと複合化した核酸(プロタミンリポソーム);カチオン性ポリマー(例えば、ポリエチレンイミン(PEI))と複合化した核酸(カチオン性ポリマー);PEIなどのカチオン性ポリマーおよび脂質成分と複合化した核酸(カチオン性ポリマーリポソーム);多糖類ポリマー(例えば、キトサン)と複合化した核酸(多糖類粒子);カチオン性脂質ナノ粒子ポリマーと複合化した核酸(カチオン性脂質ナノ粒子);カチオン性脂質およびコレステロールと複合化した核酸(カチオン性脂質-コレステロールナノ粒子);ならびにカチオン性脂質、コレステロール、およびPEG脂質と複合化した核酸(カチオン性脂質-コレステロール-PEGナノ粒子)。
さらに別の実施形態において、製剤化されたコーディング核酸は、脂質ナノ粒子(LNP)を含んでもよい。上記の特定の実施形態において、脂質ナノ粒子は、イオン化可能なカチオン性脂質、リン脂質、コレステロール、および/または脂質アンカー型ポリエチレングリコールであってもよい。具体的には、イオン化可能なカチオン性脂質は、DLin-DMA、DLin-KC2-DMA;DLin-MC3-DMA、C12-200、cKK-E12;DLin-MC3-DMA誘導体L319(Alnylam and AlCana Technologies社)、C12-200およびcKK-E12誘導体(Anderson Group社)、COVID-19ワクチン脂質ALC-0315およびSM-102、TT3および生分解性誘導体FTT5(Anderson Group社)、ビタミン由来脂質ssPalmEおよびVcLNP;A9(Acuitas社)、L5(Moderna社)、A18脂質;ATX脂質(LUNAR(登録商標)組成物、Arcturus社)およびLP01(Intellia Therapeutics社)から選択される1つまたは複数であってもよい。具体的には、リン脂質は、1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)および1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DSPC)から選択される1つまたは複数であってもよい。
特定の実施形態において、製剤化されたコーディング核酸は、ポリマーベースの送達システムを含んでもよい。特定の実施形態において、ポリマーベースの送達システムは、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリアミドアミン(PAMAM)、ポリプロピレンイミンおよびポリマーベースのデンドリマーから選択される1つまたは複数を含んでもよい。
さらに別の実施形態において、製剤化されたコーディング核酸は、ペプチドベースの送達システムを含んでもよい。
特定の実施形態において、ペプチドベースの送達システムは、プロタミンを含んでもよい。具体的には、製剤化されたコーディング核酸は、プロタミン-mRNA複合体であってもよい。
さらに別の実施形態において、製剤化されたコーディング核酸は、リポソーム、リポプレックスおよび/またはカチオン性エマルジョン(CNE)からなるカチオン性脂質を含んでもよい。特定の実施形態において、カチオン性脂質は、1,2-ジ-O-オクタデセニル-3-トリメチルアンモニウムプロパン(DOTMA)および/または1,2-ジオレオイル-3-トリメチルアンモニウムプロパン(DOTAP)であってもよい。
アジュバント。
一実施形態において、コーディング核酸を含む医薬組成物は、アジュバントとして、脂質ナノ粒子(LNP)、アルミニウム塩、1,2-ジオレイル-3-トリメチルアンモニウム-プロパンクロリド、MF59(Novartis社)アジュバント、CD70、CD40リガンド(CD40L)、TriMix、TLR7シグナル伝達を通じて作用するプロタミン、および/または細菌由来のモノホスホリル脂質Aを含み得る。
成分。
一実施形態において、コーディング核酸を含む医薬組成物は、任意選択的に様々な追加の成分を含んでもよい。別の実施形態において、追加の成分は、以下のものから選択される1つまたは複数であってもよい。
脂質;体内酸度のバランスをとるための塩;繰り返される凍結融解の間の安定性を維持するためのスクロース;およびワクチン安定性向上物質。
具体的には、脂質は、SM-102、PEG2000-DMG、DPSC、コレステロール、および/またはALC-0315であってもよいが、これらに限定されない。具体的には、塩は、酢酸ナトリウム、塩化カリウム、一塩基性リン酸カリウム、塩化ナトリウム、および/または二塩基性リン酸ナトリウム無水物であってもよいが、これらに限定されない。具体的には、ワクチン安定性向上物質は、酢酸、酸安定剤(トロメタミン)、および/またはエタノールであってもよいが、これらに限定されない。
ペプチド-概要。
本明細書で提供されるペプチドは、少なくとも1つのペプチド単位を含み、該ペプチド単位は少なくとも1つのB細胞エピトープと少なくとも1つのThエピトープを含み、適切な数の補助的部分を含んでもよい。ペプチド単位は、対象の体内で一定レベルの免疫原性を示しながら、意図する抗体のみを均一に誘導するように設計された部分である。さらに、ペプチド単位は比較的短い長さで設計されているため、合成が容易であり、製造コストが低いという特性を有している。本ペプチドは、上記のペプチド単位の特性により、免疫治療薬として使用するのに適した特性を有している。本明細書では、ペプチドおよびペプチド単位の設計原則を詳細に開示する。
本明細書に開示されるペプチドの各部分(例えば、補助的部分)の名称は、説明の便宜上与えられている。それに応じて、各部分の範囲および名称は、見方に応じて異なる場合がある。例えば、補助的部分は、保護部、ダミー部、および/またはリンカーと呼ばれることもあるが、これらに限定されない。別の例では、B細胞エピトープは、Th-エピトープ保護エピトープと呼ばれることもあるが、これらに限定されない。
本発明の可能な実施例。
以下、本明細書で提供される本発明の可能な実施例を列挙する。本項で提供される以下の実施例は、単に本発明の実施形態に対応するものである。したがって、本明細書で提供される発明は、以下の実施例に限定されると解釈することはできない。
各実施例で使用される記号。
以下、各実施例を区別するための番号に加えて、各実施例の簡単な説明に用いる記号について説明する。
「B」は、B細胞エピトープを示す。「T」は、Thエピトープを示す。「A」は、補助的部分(Auxiliary part)を示す。「U」は、ペプチド単位を示す。
各構成要素が「-」で連結されている場合、構成要素は、「-」の両側にある構成要素が直接連結されているか、または他の任意の構成要素を介して連結されていることを意味する。例えば、B-Tと記載されている場合、B細胞エピトープとThエピトープとが直接連結されているペプチド、およびB細胞エピトープとThエピトープとが他の任意の配列を介して連結されているペプチドのすべてを含む。
必要に応じて、各構成要素には、2つの成分が異なることを表す添え字番号を付してもよい。例えば、B1-B2-Tと表される場合、B1およびB2は、異なるB細胞エピトープを表す。
上記の記号は、実施例を概略的に説明するためのものに過ぎず、これらの記号を用いて実施例を限定的に解釈すべきではない。
ペプチド単位1。
実施例1、体液性免疫を誘導することができるペプチド単位。
CD4+T細胞で認識されることによって体液性免疫を誘導することができるペプチド単位であって、少なくとも1つのThエピトープと、少なくとも1つのB細胞エピトープとを含み、該ペプチド単位は、Thエピトープの長さが8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、または30merであり、B細胞エピトープの長さが8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、または32merであり、ペプチド単位の長さが16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、32mer、33mer、34mer、35mer、36mer、37mer、38mer、39mer、40mer、41mer、42mer、43mer、44mer、45mer、46mer、47mer、48mer、49mer、50mer、51mer、52mer、53mer、54mer、55mer、56mer、57mer、58mer、59mer、60mer、61mer、62mer、63mer、64mer、65mer、66mer、67mer、68mer、69mer、70mer、71mer、72mer、73mer、74mer、75mer、76mer、77mer、78mer、79mer、80mer、81mer、82mer、83mer、84mer、85mer、86mer、87mer、88mer、89mer、90mer、91mer、92mer、93mer、94mer、95mer、96mer、97mer、98mer、99mer、または100merであることを特徴とする、ペプチド単位。
実施例2、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導するペプチド単位。
CD4+T細胞で認識されることによって体液性免疫を誘導することができるペプチド単位であって、少なくとも1つのThエピトープと、少なくとも1つのB細胞エピトープとを含む、該ペプチド単位は、Thエピトープの長さが8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、または30merであり、B細胞エピトープが、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができ、ペプチド単位の長さが16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、32mer、33mer、34mer、35mer、36mer、37mer、38mer、39mer、40mer、41mer、42mer、43mer、44mer、45mer、46mer、47mer、48mer、49mer、50mer、51mer、52mer、53mer、54mer、55mer、56mer、57mer、58mer、59mer、60mer、61mer、62mer、63mer、64mer、65mer、66mer、67mer、68mer、69mer、70mer、71mer、72mer、73mer、74mer、75mer、76mer、77mer、78mer、79mer、80mer、81mer、82mer、83mer、84mer、85mer、86mer、87mer、88mer、89mer、90mer、91mer、92mer、93mer、94mer、95mer、96mer、97mer、98mer、99mer、または100merであることを特徴とする、ペプチド単位。
実施例3、LDLおよび/またはVLDLに含まれるアポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導するペプチド単位。
B細胞エピトープが、低密度リポタンパク質(LDL)に含まれるアポリポタンパク質B-100の外部露出部位および超低密度リポタンパク質(VLDL)に含まれるアポリポタンパク質B-100の外部露出部位から選択される部位を標的とする抗体を誘導することを特徴とする、実施例2に記載のペプチド単位。
実施例4、タイプBに関する制限。
ペプチド単位が、B細胞エピトープがアポリポタンパク質B-100の断片および/またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであることを特徴とする、実施例2に記載のペプチド単位。
実施例5、Bの配列に関する制限。
ペプチド単位が、B細胞エピトープがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:7)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からなる群から選択される配列、またはSEQ ID NO:6~8および221~222から選択される配列に含まれるエピトープであることを特徴とする、実施例4に記載のペプチド単位。
実施例6、ペプチド単位の全長配列長に関する制限。
ペプチド単位が、該ペプチド単位の長さが23mer~71merまたは26mer~50merであることを特徴とする、実施例1~5のいずれか1つに記載のペプチド単位。
ペプチド単位2-単位A。
実施例7、B-TおよびT-B。
ペプチド単位が、該ペプチド単位が1つのB細胞エピトープと1つのThエピトープとを含むことを特徴とする、実施例1~4のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例8、配列Bに関する制限、長さTに関する制限、および長さUに関する制限
ペプチド単位が、該ペプチド単位の長さが26mer~45merであり、B細胞エピトープが、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、NVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、NVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)から選択され、Thエピトープの長さが11mer~13merであることを特徴とする、実施例7に記載のペプチド単位。
実施例9、配列Tに関する制限。
Thエピトープが、それがK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1);PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2);ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3);QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4);ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5);PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162);WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163);MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164);MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165);FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166);FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167);TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168);QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169);IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170);CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171);CTKPTDGN(SEQ ID NO:172);WASVRFSW(SEQ ID NO:173);LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174);MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175);FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176);RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177);PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178);GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179);EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180);VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181);TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182);VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183);RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184);ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185);LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186);SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187);LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188);KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189);LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190);AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191);およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)(ここで、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示す)からなる群から選択されることを特徴とする、実施例7および8のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例10、BATおよびTAB。
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分がB細胞エピトープとThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例7および8のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例11、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例10に記載のペプチド単位。
実施例12、非標準アミノ酸を含むAの配列に関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)から選択されることを特徴とする、例11に記載のペプチド単位。
実施例13、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)から選択されることを特徴とする、実施例10に記載のペプチド単位。
ペプチド単位3-単位D。
実施例14、B-T-TおよびT-T-B。
ペプチド単位が、それが1つのB細胞エピトープと、それぞれ第1のThエピトープおよび第2のThエピトープと呼ばれる2つのThエピトープとを含み、第1のThエピトープがB細胞エピトープと第2のThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例1~4のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例15、配列Bに関する制限、長さTに関する制限、および長さUに関する制限。
ペプチド単位が、該ペプチド単位の長さが37mer~50merであり、B細胞エピトープがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO.7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)から選択され、第1のThエピトープおよび第2のThエピトープの長さが、それぞれ11mer~13merであることを特徴とする、実施例14に記載のペプチド単位。
実施例16、配列Tに関する制限。
Thエピトープが、それがK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1);PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2);ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3);QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4);ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5);PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162);WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163);MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164);MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165);FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166);FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167);TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168);QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169);IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170);CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171);CTKPTDGN(SEQ ID NO:172);WASVRFSW(SEQ ID NO:173);LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174);MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175);FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176);RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177);PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178);GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179);EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180);VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181);TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182);VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183);RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184);ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185);LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186);SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187);LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188);KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189);LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190);AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191);およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)(ここで、aはD型アラニンを示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示す)からなる群より選択されることを特徴とする、実施例14および15のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例17、BAT-TおよびT-TAB。
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分がB細胞エピトープと第1のThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例14および15のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例18、B-TATおよびTAT-B。
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第1のThエピトープと第2のThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例14および15のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例19、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例17および18のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例20、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)から選択されることを特徴とする、例19に記載のペプチド単位。
実施例21、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)から選択されることを特徴とする、実施例17および18のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例22、BATATおよびTATAB。
ペプチド単位が、それが第1の補助的部分と第2の補助的部分とをさらに含み、第1の補助的部分がB細胞エピトープとThエピトープの間に連結されており、第2の補助的部分が第1のThエピトープと第2のThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例14および15のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例23、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分および/または第2の補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例22に記載のペプチド単位。
実施例24、非標準アミノ酸を含むAの配列に関する制限。
ペプチド単位が、1つまたは複数の非標準アミノ酸を含む補助的部分が、a、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)から独立して選択されることを特徴とする、実施例23に記載のペプチド単位。
実施例25、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分および/または第2の補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)から独立して選択されることを特徴とする、実施例22に記載のペプチド単位。
ペプチド単位4-単位B。
実施例26、B-B-TおよびT-B-B
ペプチド単位が、それがそれぞれ第1のB細胞エピトープおよび第2のB細胞エピトープと呼ばれる2つのB細胞エピトープを含み、第2のB細胞エピトープが第1のB細胞エピトープとThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例1~4のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例27、配列Bに関する制限、長さTに関する制限、および長さUに関する制限。
ペプチド単位が、該ペプチド単位の長さが45mer~50merであり、第1のB細胞エピトープおよび第2のB細胞エピトープがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)から独立して選択され、Thエピトープの長さが11mer~13merであることを特徴とする、実施例26に記載のペプチド単位。
実施例28、配列Tに関する制限。
Thエピトープが、それがK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1);PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2);ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3);QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4);ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5);PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162);WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163);MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164);MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165);FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166);FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167);TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168);QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169);IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170);CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171);CTKPTDGN(SEQ ID NO:172);WASVRFSW(SEQ ID NO:173);LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174);MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175);FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176);RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177);PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178);GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179);EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180);VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181);TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182);VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183);RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184);ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185);LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186);SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187);LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188);KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189);LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190);AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191);およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)(ここで、aはD型アラニンを示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Zは6-アミノへキサン酸を示す)からなる群より選択されることを特徴とする、実施例26および27のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例29、B-BATおよびTAB-B
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第2のB細胞エピトープとThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例26および27のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例30、BAB-TおよびT-BAB
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第1のB細胞エピトープと第2のB細胞エピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例26および27のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例31、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例29および30のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例32、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)から選択されることを特徴とする、例31に記載のペプチド単位。
実施例33、A、非標準アミノ酸を含まない配列に関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)から選択されることを特徴とする、実施例29および30のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例34、BTおよびTA
ペプチド単位が、それが第1の補助的部分と第2の補助的部分とをさらに含み、第1の補助的部分が第1のB細胞エピトープと第2のB細胞エピトープとの間に連結されており、第2の補助的部分が第2のB細胞エピトープとThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例26および27のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例35、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分および/または第2の補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例34に記載のペプチド単位。
実施例36、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、1つまたは複数の非標準アミノ酸を含む補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、実施例35に記載のペプチド単位。
実施例37、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分および/または第2の補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、実施例34に記載のペプチド単位。
ペプチド単位5-単位C。
実施例38、B-T-B
ペプチド単位が、該ペプチド単位が第1のB細胞エピトープおよび第2のB細胞エピトープと呼ばれる2つのB細胞エピトープと、1つのThエピトープとを含み、Thエピトープが第1のB細胞エピトープと第2のB細胞エピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例1~4のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例39、配列Bに関する制限、長さTに関する制限、および長さUに関する制限。
ペプチド単位が、該ペプチド単位の長さが45mer~50merであり、第1のB細胞エピトープおよび第2のB細胞エピトープがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からそれぞれ独立して選択され、Thエピトープの長さが11mer~13merであることを特徴とする、実施例38に記載のペプチド単位。
実施例40、配列Tに関する制限。
Thエピトープが、それがK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1);PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2);ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3);QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4);ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5);PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162);WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163);MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164);MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165);FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166);FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167);TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168);QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169);IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170);CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171);CTKPTDGN(SEQ ID NO:172);WASVRFSW(SEQ ID NO:173);LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174);MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175);FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176);RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177);PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178);GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179);EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180);VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181);TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182);VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183);RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184);ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185);LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186);SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187);LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188);KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189);LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190);AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191);およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)(ここで、aはD型アラニンを示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Zは6-アミノへキサン酸を示す)からなる群より選択されることを特徴とする、実施例38および39のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例41、BAT-BおよびB-TAB
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第1のB細胞エピトープとThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例38および39のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例42、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例41に記載のペプチド単位。
実施例43、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)から選択されることを特徴とする、例42に記載のペプチド単位。
実施例44、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)から選択されることを特徴とする、実施例41に記載のペプチド単位。
実施例45、BTA
ペプチド単位が、それが第1の補助的部分と第2の補助的部分とをさらに含み、第1の補助的部分が第1のB細胞エピトープとThエピトープの間に連結されており、第2の補助的部分が第2のB細胞エピトープとThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例38および39のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例46、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分および/または第2の補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例45に記載のペプチド単位。
実施例47、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、1つまたは複数の非標準アミノ酸を含む補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)からそれぞれ独立して、選択されることを特徴とする、実施例46に記載のペプチド単位。
実施例48、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分および/または第2の補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、実施例45に記載のペプチド単位。
ペプチド単位6-単位E。
実施例49、B-T-T-B
ペプチド単位が、それがそれぞれ第1のB細胞エピトープおよび第2のB細胞エピトープと呼ばれる2つのB細胞エピトープと、それぞれ第1のThエピトープおよび第2のThエピトープと呼ばれる2つのThエピトープとを含み、第1のB細胞エピトープと、第1のThエピトープと、第2のThエピトープと、第2のB細胞エピトープとがN末端からC末端の方向に向かって順次連結されていることを特徴とする、実施例1~4のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例50、配列Bに関する制限、長さTに関する制限、および長さUに関する制限。
ペプチド単位が、該ペプチド単位の長さが52mer~90merであり、第1のB細胞エピトープおよび第2のB細胞エピトープがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からそれぞれ独立して選択され、第1のThエピトープおよび第2のThエピトープの長さがそれぞれ11mer~13merであることを特徴とする、実施例49に記載のペプチド単位。
実施例51、配列Tに関する制限。
第1のThエピトープおよび第2のThエピトープが、それらがK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1);PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2);ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3);QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4);ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5);PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162);WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163);MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164);MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165);FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166);FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167);TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168);QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169);IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170);CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171);CTKPTDGN(SEQ ID NO:172);WASVRFSW(SEQ ID NO:173);LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174);MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175);FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176);RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177);PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178);GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179);EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180);VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181);TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182);VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183);RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184);ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185);LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186);SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187);LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188);KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189);LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190);AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191);およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)(ここで、aはD型アラニンを示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Zは6-アミノへキサン酸を示す)からなる群よりそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、実施例50に記載のペプチド単位。
実施例52、BAT-T-BおよびB-T-TAB
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第1のB細胞エピトープと第1のThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例49および50のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例53、B-TAT-B
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第1のThエピトープと第2のThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例49および50のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例54、B-T-TABおよびBAT-T-B
ペプチド単位が、それが補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第2のThエピトープと第2のB細胞エピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例49および50のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例55、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例52~54のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例56、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)から選択されることを特徴とする、実施例52~54のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例57、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)から選択されることを特徴とする、実施例52~54のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例58、B-BおよびB-T
ペプチド単位が、それが第1の補助的部分および第2の補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第1のB細胞エピトープと第1のThエピトープとの間に連結されており、第2の補助的部分が第1のThエピトープと第2のThエピトープとの間に連結されていることを特徴とする、実施例49および50のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例59、B-T
ペプチド単位が、それが第1の補助的部分および第2の補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第1のB細胞エピトープと第1のThエピトープとの間に連結されており、第2の補助的部分が第2のThエピトープと第2のB細胞エピトープとの間に連結されていることを特徴とする、例49および50のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例60、B-TおよびB-T
ペプチド単位が、それが第1の補助的部分および第2の補助的部分をさらに含み、該補助的部分が第1のThエピトープと第2のThエピトープの間に連結されており、第1のThエピトープおよび第2のThエピトープが第2のThエピトープと第2のB細胞エピトープとの間に連結されていることを特徴とする、例49および50のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例61、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分および/または第2の補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例58~60のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例62、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、1つまたは複数の非標準アミノ酸を含む補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、実施例58~60のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例63、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分および/または第2の補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、例58~60のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例64、B
ペプチド単位が、それが第1の補助的部分と第2の補助的部分と第3の補助的部分とをさらに含み、第1の補助的部分が第1のB細胞エピトープと第1のThエピトープの間に連結されており、第2の補助的部分が第1のThエピトープと第2のThエピトープの間に連結されており、第3の補助的部分が第2のThエピトープと第2のB細胞エピトープとの間に連結されていることを特徴とする、例49および50のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例65、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分、第2の補助的部分および/または第3の補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例64に記載のペプチド単位。
実施例66、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、1つまたは複数の非標準アミノ酸を含む補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、実施例65記載のペプチド単位。
実施例67、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、第1の補助的部分、第2の補助的部分および/または第3の補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)、およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、例64に記載のペプチド単位。
ペプチド単位7-単位および追加の補助的部分。
実施例68、AUおよびUA。
実施例1~67のいずれか1つに記載のペプチド単位と追加の補助的部分とを含むペプチド単位。
実施例69、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、追加の補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例67に記載のペプチド単位。
実施例70、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、追加の補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)から選択されることを特徴とする、実施例69に記載のペプチド単位。
実施例71、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、追加の補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)から選択されることを特徴とする、実施例68に記載のペプチド単位。
実施例72、AUA。
実施例1~67のいずれか1つに記載のペプチド単位と第1の追加の補助的部分および第2の追加の補助的部分とを含むペプチド単位。特に、ペプチド単位は、第1の追加の補助的部分と第2の追加の補助的部分との間に連結されている。
実施例73、非標準アミノ酸を含むAに関する制限。
ペプチド単位が、第1の追加の補助的部分および/または第2の追加の補助的部分が1つまたは複数の非標準アミノ酸を含むことを特徴とする、実施例72に記載のペプチド単位。
実施例74、非標準アミノ酸を含む配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、1つまたは複数の非標準アミノ酸を含む追加の補助的部分がa、Z、aZ、Za、GSHHHHHHGSDDDKZa(SEQ ID NO:193)およびaZGSHHHHHHGSDDDK(SEQ ID NO:194)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、例73に記載のペプチド単位。
実施例75、非標準アミノ酸を含まない配列Aに関する制限。
ペプチド単位が、第1の追加の補助的部分および/または第2の追加の補助的部分がCR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)およびRRRRRR(SEQ ID NO:159)からそれぞれ独立して選択されることを特徴とする、例72に記載のペプチド単位。
ペプチド単位8-単位配列に関する制限。
実施例76、単位Aの配列に関する制限。
ペプチド単位が、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:56);ZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:57);CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:58);ZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:59);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:60);ZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:61);RNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:62);K(Cha)VAAWTLKAARNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:63);RNVPPIFNDVYK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:64);PIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:65);PPIFNDVYWK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:66);RNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:67);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:68);GSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:69);RNVPPIFNDVYWIAFGSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:70);GSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:71);GSHHHHHHGSDDDDKCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:72);CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:73);GSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:74);GSHHHHHHGSDDDDKKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:75);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:76);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:77);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDGSHHHHHHGSDDDDKRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:78);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:79);RNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:80);RNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:81);CRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZC(SEQ ID NO:82);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACR(SEQ ID NO:161);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXXGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:199);GSHHHHHHGSDDDDKXXKXVAAWTLKAAXXRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:200);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:204);RNVPPIFNDVYWIAFKXVAAWTLKAA(SEQ ID NO:205);RNVPPIFNDVYWIAFKXVAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:206);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAACR(SEQ ID NO:208);RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:210);RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAACR(SEQ ID NO:212);RNVPPIFNDVYWIAFCTKPTDGN(SEQ ID NO:213);RNVPPIFNDVYWIAFLLPIFFCLW(SEQ ID NO:214);RNVPPIFNDVYWIAFFLPSDFFPSV(SEQ ID NO:215);RNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGIHHHHHH(SEQ ID NO:219);およびRNVPPIFNDVYWIAFMDIDPYKEFGATVELLSFLPHHHHHH(SEQ ID NO:220)(ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Xは任意の標準アミノ酸を示す)から選択される、実施例1~8および68~75のいずれか1つに記載のペプチド単位。
例77、単位Dの配列に関する制限。
ペプチド単位が、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:123);CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:124);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:125);ILMQYIKANSKFIGIZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:126);ILMQYIKANSKFIGIZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:127);ILMQYIKANSKFIGIZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:128);PIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:129);PPIFNDVYWK(Cha)VAAWTLKAAK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:130);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:131);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDILMQYIKANSKFIGIZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:132);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:133);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQGGGGSGGGGGGSSILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:134);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZK(Cha)LAAFTIRAAaZ(SEQ ID NO:135);およびCRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIC(SEQ ID NO:136)(ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示す)から選択される、実施例1~6、14~15および68~75のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例78、単位Bの配列に関する制限。
ペプチド単位が、RNVPPIFNDVYWIAFRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:83)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(P5:SEQ ID NO:84)、RNVPPIFNDVYWIAFKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:85)、CRFRGLISLSQVYLSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:86)、CRFRGLISLSQVYLSCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:87)、CRFRGLISLSQVYLSKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:88)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:89)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:90)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:91)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:92)、PIFNDVYWIAFGLISLSQVYLSK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:93)、RNVPPIFNDVYCRFRGLISLSQK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:94)、PIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:95)、PPIFNDVYWRGLISLSQVK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:96)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSK(Cha)VAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:97)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:98)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:99)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:100)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:101)、RNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:102)、RNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:103)、RNVPPIFNDVYWIAFRNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:104)、RNVPPIFNDVYWIAFRNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:105)、CRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZC(SEQ ID NO:106)、およびRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSXXK(Cha)VAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:202)(ここで、aはD型アラニンを示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、Xは任意の標準アミノ酸を示す)からなる群より選択される、実施例1~6、26~27および68~75のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例79、単位Cの配列に関する制限。
ペプチド単位が、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:107);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(P1:SEQ ID NO:108);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:109);CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:110);CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:111);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:112);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:113);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(P4:SEQ ID NO:114);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:115);PIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAACRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:116);PPIFNDVYWK(Cha)VAAWTLKAARGLISLSQV(SEQ ID NO:117);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVD RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:118);MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAF GGGGSGGGGGGSS ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ GGGGSGGGGGGSSCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:119);RNVPPIFNDVYWIAFILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:120);RNVPPIFNDVYWIAFZPKYVKQNTLKLATZCRFRGLISLSQVYLS(P5:SEQ ID NO:121);CRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAFC(SEQ ID NO:122);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:160);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:198);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHXXKXVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:201);RNVPPIFNDVYWIAFXPKYVKQNTLKLATXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:203);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:207);RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:209);RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:211);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaWPEANQVGAGAFGPGFaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:216);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaMDIDPYKEFGATVELLSFLPaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:217);およびKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:218)(ここで、aはD型アラニンを示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、Xは任意の標準アミノ酸を示す)からなる群より選択される、実施例1~6、38~39および68~75のいずれか1つに記載のペプチド単位。
実施例80、単位Eの配列に関する制限。
ペプチド単位が、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:137)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:138)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:139)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:140)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:141)、CRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:142)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:143)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGICRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:144)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:145)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:146)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVDRNVPPIFNDVYWIAFGGGGSGGGGGGSSILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQGGGGSGGGGGGSSCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:147)、PIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAK(Cha)VAAWTLKAACRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:148)、PPIFNDVYWK(Cha)VAAWTLKAAK(Cha)VAAWTLKAARGLISLSQV(SEQ ID NO:149)、およびCRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZILMQYIKANSKFIGIRNVPPIFNDVYWIAFC(SEQ ID NO:150)(ここで、aはD型アラニンを示し、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示す)からなる群より選択される、実施例1~6、49~50および68~75のいずれか1つに記載のペプチド単位。
ペプチド単位9-式。
実施例81、単位A式の高次概念。
ペプチド単位が、以下の[式A]または[式A']で表される、実施例1~2のいずれか1つに記載のペプチド単位。
[式A]A-B-A-T-A
[式A']A-T-A-B-A
式中、ペプチド単位は、CD4+T細胞で認識されることによって体液性免疫を誘導し得るものであって、その長さは23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、32mer、33mer、34mer、35mer、36mer、37mer、38mer、39mer、40mer、41mer、42mer、43mer、44mer、45mer、46mer、47mer、48mer、49mer、50mer、51mer、52mer、53mer、54mer、55mer、56mer、57mer、58mer、59mer、60mer、61mer、62mer、63mer、64mer、65mer、66mer、67mer、68mer、69mer、70mer、71merであり、
式中、Aは、第1の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第1の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第2の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第2の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第3の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第3の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
B細胞エピトープであるBは、アポリポタンパク質B-100の断片またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであり、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘発することができ、
ThエピトープであるTは、CD4+T細胞で認識され得、その長さは8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、または32merである。
実施例82、単位Aの配列の組み合わせ。
実施例81において
、A、およびAは、a、Z、aZ、Za、RN、AF、CR、LS、KT、KH、RF、DP、SV、GL、ZRNV(SEQ ID NO:36)、aZRN(SEQ ID NO:37)、IAFZ(SEQ ID NO:38)、AFZa(SEQ ID NO:39)、RNVP(SEQ ID NO:40)、WIAF(SEQ ID NO:41)、ZCRF(SEQ ID NO:42)、aZCR(SEQ ID NO:43)、YLSZ(SEQ ID NO:44)、LSZa(SEQ ID NO:45)、CRFR(SEQ ID NO:46)、VYLS(SEQ ID NO:47)、ZKTT(SEQ ID NO:48)、aZKT(SEQ ID NO:49)、NKHZ(SEQ ID NO:50)、KHZa(SEQ ID NO:51)、GSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:52)、HHHHHH(SEQ ID NO:53)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVD(SEQ ID NO:54)、GGGGSGGGGGGSS(SEQ ID NO:55)、RRRRRR(SEQ ID NO:159)、GSHHHHHHGSDDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:194)からなる群からそれぞれ独立して選択されてもよく、または存在しなくてもよく、ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、
Bは、
RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RNVPPIFNDVY(SEQ ID NO:9)、CRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:10)、KTTKQSFDLSVK(SEQ ID NO:11)、RNVPPIFNDVYW(SEQ ID NO:12)、CRFRGLISLSQV(SEQ ID NO:13)、KTTKQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:14)、RNVPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:15)、CRFRGLISLSQVY(SEQ ID NO:16)、KTTKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:17)、PIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:18)、GLISLSQVYLS(SEQ ID NO:19)、QSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:20)、PPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:21)、RGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:22)、KQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:23)、VPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:24)、FRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:25)、TKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:26)、NVPPIFNDVYWIA(SEQ ID NO:27)、RFRGLISLSQVYL(SEQ ID NO:28)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:29)、VPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:30)、FRGLISLSQVY(SEQ ID NO:31)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:32)、PPIFNDVYW(SEQ ID NO:33)、RGLISLSQV(SEQ ID NO:34)、KQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:35)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からなる群より選択されるもの;
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222のいずれか1つに含まれる、エピトープ;または
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列
(ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、
Tは、以下のものからなる群より選択される:
K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、EIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)、KFVAAWTLKAA(SEQ ID NO:195)、KYVAAWTLKAA(SEQ ID NO:196)、DIEKKIAKMEKASSVFNVVNS(SEQ ID NO:223)、YSGPLKAEIAQRLEDV(SEQ ID NO:224)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:225)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:226)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:227)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:228)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:229)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:230)、K(Cha)VWAYTLKAA(SEQ ID NO:231)、K(Cha)VWAVTLKAA(SEQ ID NO:232)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:233)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:234)、R(Cha)VRANTLKAA(SEQ ID NO:235)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:236)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:237)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:238)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:239)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:240)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:241)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:242)、K(Cha)VAAKTLKAA(SEQ ID NO:243)、K(Cha)VAAHTLKAA(SEQ ID NO:244)、K(Cha)VAAATLKAA(SEQ ID NO:245)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:246)、およびK(Cha)VMAATLKAA(SEQ ID NO:247)からなる群より選択されるもの)、
以下の[式I]または[式II]で表される配列;
[式I](N)-Lys-X-X-Ala-Ala-X-Thr-X-X-Ala-Ala-(C)
式中、Xは、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、疎水性アミノ酸、またはロイシン(Leu)、またはイソロイシン(Ile)であり、
は、芳香族もしくは環状アミノ酸、またはフェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)もしくはヒスチジン(His)であり、
は、脂肪族長鎖アミノ酸、またはイソロイシン(Ile)もしくはバリン(Val)であり、
は、荷電したアミノ酸、またはアルギニン(Arg)、ロイシン(Leu)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン(Gln)もしくはグリシン(Gly)であり、
[式II](N)-Lys-X-Val-X-Ala-X-Thr-Leu-Lys-Ala-Ala-(C)
式中、Xは、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、リジン(Lys)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、アルギニン(Arg)、アラニン(Ala)またはメチオニン(Met)であり、
は、アスパラギン(Asn)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)、ヒスチジン(His)、リジン(Lys)またはアラニン(Ala)である;
SEQ ID NO:1~SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:162~SEQ ID NO:192、SEQ ID NO:195~SEQ ID NO:196、SEQ ID NO:223~SEQ ID NO:247、および[式I]または[式II]で表される配列のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列;
(ここで、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Xは任意の標準アミノ酸を示す)
を有する。
実施例83、単位Bの式の高次概念。
ペプチド単位が、以下の[式B]または[式B']で表される、実施例1および2のいずれか1つに記載のペプチド単位:
[式B]A-B-A-B-A-T-A
[式B']A-T-A-B-A-B-A
式中、ペプチド単位は、それがCD4+T細胞で認識されることによって体液性免疫を誘導することができ、その長さは23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、32mer、33mer、34mer、35mer、36mer、37mer、38mer、39mer、40mer、41mer、42mer、43mer、44mer、45mer、46mer、47mer、48mer、49mer、50mer、51mer、52mer、53mer、54mer、55mer、56mer、57mer、58mer、59mer、60mer、61mer、62mer、63mer、64mer、65mer、66mer、67mer、68mer、69mer、70mer、または71merであることを特徴とし、
は、第1の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第1の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第2の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第2の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第3の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第3の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第4の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第4の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
B細胞エピトープであるBは、アポリポタンパク質B-100の断片またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであり、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができ、
B細胞エピトープであるBは、アポリポタンパク質B-100の断片またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであり、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができ、
ThエピトープであるTは、CD4+T細胞で認識され得、その長さは8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、または32merである。
実施例84、単位Bの配列の組み合わせ。
実施例83において、
、A、およびAは、a、Z、aZ、Za、RN、AF、CR、LS、KT、KH、RF、DP、SV、GL、ZRNV(SEQ ID NO:36)、aZRN(SEQ ID NO:37)、IAFZ(SEQ ID NO:38)、AFZa(SEQ ID NO:39)、RNVP(SEQ ID NO:40)、WIAF(SEQ ID NO:41)、ZCRF(SEQ ID NO:42)、aZCR(SEQ ID NO:43)、YLSZ(SEQ ID NO:44)、LSZa(SEQ ID NO:45)、CRFR(SEQ ID NO:46)、VYLS(SEQ ID NO:47)、ZKTT(SEQ ID NO:48)、aZKT(SEQ ID NO:49)、NKHZ(SEQ ID NO:50)、KHZa(SEQ ID NO:51)、GSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:52)、HHHHHH(SEQ ID NO:53)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVD(SEQ ID NO:54)、GGGGSGGGGGGSS(SEQ ID NO:55)、RRRRRR(SEQ ID NO:159)、GSHHHHHHGSDDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:194)からなる群からそれぞれ独立して選択され、または存在せず、ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、
およびBは、
RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RNVPPIFNDVY(SEQ ID NO:9)、CRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:10)、KTTKQSFDLSVK(SEQ ID NO:11)、RNVPPIFNDVYW(SEQ ID NO:12)、CRFRGLISLSQV(SEQ ID NO:13)、KTTKQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:14)、RNVPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:15)、CRFRGLISLSQVY(SEQ ID NO:16)、KTTKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:17)、PIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:18)、GLISLSQVYLS(SEQ ID NO:19)、QSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:20)、PPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:21)、RGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:22)、KQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:23)、VPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:24)、FRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:25)、TKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:26)、NVPPIFNDVYWIA(SEQ ID NO:27)、RFRGLISLSQVYL(SEQ ID NO:28)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:29)、VPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:30)、FRGLISLSQVY(SEQ ID NO:31)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:32)、PPIFNDVYW(SEQ ID NO:33)、RGLISLSQV(SEQ ID NO:34)、KQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:35)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からなる群からそれぞれ独立して選択され、
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222のいずれか1つに含まれる、エピトープ;または
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列;
(ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、
Tは、以下のものからなる群より選択される:
K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、EIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)、KFVAAWTLKAA(SEQ ID NO:195)、KYVAAWTLKAA(SEQ ID NO:196)、DIEKKIAKMEKASSVFNVVNS(SEQ ID NO:223)、YSGPLKAEIAQRLEDV(SEQ ID NO:224)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:225)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:226)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:227)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:228)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:229)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:230)、K(Cha)VWAYTLKAA(SEQ ID NO:231)、K(Cha)VWAVTLKAA(SEQ ID NO:232)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:233)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:234)、R(Cha)VRANTLKAA(SEQ ID NO:235)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:236)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:237)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:238)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:239)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:240)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:241)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:242)、K(Cha)VAAKTLKAA(SEQ ID NO:243)、K(Cha)VAAHTLKAA(SEQ ID NO:244)、K(Cha)VAAATLKAA(SEQ ID NO:245)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:246)、およびK(Cha)VMAATLKAA(SEQ ID NO:247)からなる群より選択されるもの)、
以下の[式I]または[式II]で表される配列;
[式I](N)-Lys-X-X-Ala-Ala-X-Thr-X-X-Ala-Ala-(C)
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、疎水性アミノ酸、またはロイシン(Leu)、またはイソロイシン(Ile)であり、
は、芳香族もしくは環状アミノ酸、またはフェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)もしくはヒスチジン(His)であり、
は、脂肪族長鎖アミノ酸、またはイソロイシン(Ile)もしくはバリン(Val)であり、
は、荷電したアミノ酸、またはアルギニン(Arg)、ロイシン(Leu)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン(Gln)もしくはグリシン(Gly)であり、
[式II](N)-Lys-X-Val-X-Ala-X-Thr-Leu-Lys-Ala-Ala-(C)
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、リジン(Lys)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、アルギニン(Arg)、アラニン(Ala)またはメチオニン(Met)であり、
は、アスパラギン(Asn)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)、ヒスチジン(His)、リジン(Lys)、またはアラニン(Ala)であり、
SEQ ID NO:1~SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:162~SEQ ID NO:192、SEQ ID NO:195~SEQ ID NO:196、SEQ ID NO:223~SEQ ID NO:247、および[式I]または[式II]で表される配列のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列;
(ここで、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Xは任意の標準アミノ酸を示す)
を有する。
実施例85、単位Cの式の高次概念。
ペプチド単位が、以下の[式C]で表される、実施例1および2のいずれか1つに記載のペプチド単位;
[式C]A-B-A-T-A-B-A
式中、ペプチド単位は、それがCD4+T細胞で認識されることによって体液性免疫を誘導することができ、その長さは23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、32mer、33mer、34mer、35mer、36mer、37mer、38mer、39mer、40mer、41mer、42mer、43mer、44mer、45mer、46mer、47mer、48mer、49mer、50mer、51mer、52mer、53mer、54mer、55mer、56mer、57mer、58mer、59mer、60mer、61mer、62mer、63mer、64mer、65mer、66mer、67mer、68mer、69mer、70mer、または71merであることを特徴とし、
は、第1の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第1の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第2の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第2の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第3の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第3の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第4の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第4の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
B細胞エピトープであるBは、アポリポタンパク質B-100の断片またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであり、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができ、
B細胞エピトープであるBは、アポリポタンパク質B-100の断片またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであり、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができ、
ThエピトープであるTは、CD4+T細胞で認識され得、その長さは8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、または32merである。
実施例86、単位Cの配列の組み合わせ。
実施例85において、
、A、A、およびAは、a、Z、aZ、Za、RN、AF、CR、LS、KT、KH、RF、DP、SV、GL、ZRNV(SEQ ID NO:36)、aZRN(SEQ ID NO:37)、IAFZ(SEQ ID NO:38)、AFZa(SEQ ID NO:39)、RNVP(SEQ ID NO:40)、WIAF(SEQ ID NO:41)、ZCRF(SEQ ID NO:42)、aZCR(SEQ ID NO:43)、YLSZ(SEQ ID NO:44)、LSZa(SEQ ID NO:45)、CRFR(SEQ ID NO:46)、VYLS(SEQ ID NO:47)、ZKTT(SEQ ID NO:48)、aZKT(SEQ ID NO:49)、NKHZ(SEQ ID NO:50)、KHZa(SEQ ID NO:51)、GSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:52)、HHHHHH(SEQ ID NO:53)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVD(SEQ ID NO:54)、GGGGSGGGGGGSS(SEQ ID NO:55)、RRRRRR(SEQ ID NO:159)、GSHHHHHHGSDDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:194)からなる群からそれぞれ独立して選択され、または存在せず、ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、
およびBは、それぞれ独立して、以下のものからなる群より選択される1つを有する;
RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RNVPPIFNDVY(SEQ ID NO:9)、CRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:10)、KTTKQSFDLSVK(SEQ ID NO:11)、RNVPPIFNDVYW(SEQ ID NO:12)、CRFRGLISLSQV(SEQ ID NO:13)、KTTKQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:14)、RNVPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:15)、CRFRGLISLSQVY(SEQ ID NO:16)、KTTKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:17)、PIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:18)、GLISLSQVYLS(SEQ ID NO:19)、QSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:20)、PPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:21)、RGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:22)、KQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:23)、VPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:24)、FRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:25)、TKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:26)、NVPPIFNDVYWIA(SEQ ID NO:27)、RFRGLISLSQVYL(SEQ ID NO:28)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:29)、VPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:30)、FRGLISLSQVY(SEQ ID NO:31)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:32)、PPIFNDVYW(SEQ ID NO:33)、RGLISLSQV(SEQ ID NO:34)、KQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:35)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からなる群より選択されるもの;
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222のいずれか1つに含まれる、エピトープ;
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222で表される配列のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列;
(ここで、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、
Tは、以下のものからなる群より選択される:
K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、EIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)、KFVAAWTLKAA(SEQ ID NO:195)、KYVAAWTLKAA(SEQ ID NO:196)、DIEKKIAKMEKASSVFNVVNS(SEQ ID NO:223)、YSGPLKAEIAQRLEDV(SEQ ID NO:224)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:225)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:226)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:227)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:228)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:229)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:230)、K(Cha)VWAYTLKAA(SEQ ID NO:231)、K(Cha)VWAVTLKAA(SEQ ID NO:232)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:233)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:234)、R(Cha)VRANTLKAA(SEQ ID NO:235)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:236)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:237)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:238)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:239)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:240)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:241)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:242)、K(Cha)VAAKTLKAA(SEQ ID NO:243)、K(Cha)VAAHTLKAA(SEQ ID NO:244)、K(Cha)VAAATLKAA(SEQ ID NO:245)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:246)、およびK(Cha)VMAATLKAA(SEQ ID NO:247)からなる群より選択されるもの;
以下の[式I]または[式II]で表される配列;
[式I](N)-Lys-X-X-Ala-Ala-X-Thr-X-X-Ala-Ala-(C)
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、疎水性アミノ酸、またはロイシン(Leu)、またはイソロイシン(Ile)であり、
は、芳香族もしくは環状アミノ酸、またはフェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)もしくはヒスチジン(His)であり、
は、脂肪族長鎖アミノ酸、またはイソロイシン(Ile)もしくはバリン(Val)であり、
は、荷電したアミノ酸、またはアルギニン(Arg)、ロイシン(Leu)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン(Gln)もしくはグリシン(Gly)であり、
[式II](N)-Lys-X-Val-X-Ala-X-Thr-Leu-Lys-Ala-Ala-(C)
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、リジン(Lys)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、アルギニン(Arg)、アラニン(Ala)またはメチオニン(Met)であり、
は、アスパラギン(Asn)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)、ヒスチジン(His)、リジン(Lys)、またはアラニン(Ala)であり、
SEQ ID NO:1~SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:162~SEQ ID NO:192、SEQ ID NO:195~SEQ ID NO:196、SEQ ID NO:223~SEQ ID NO:247、および[式I]または[式II]で表される配列のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列
(ここで、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Xは任意の標準アミノ酸を示す)
を有する。
実施例87、単位Dの式の高次概念。
ペプチド単位が、以下の[式I]または[式II]で表される、実施例1および2のいずれか1つに記載のペプチド単位;
[式D]A-B-A-T-A-T-A
[式D']A-T-A-T-A-B-A
式中、ペプチド単位は、それがCD4+T細胞で認識されることによって体液性免疫を誘導することができ、その長さは23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、32mer、33mer、34mer、35mer、36mer、37mer、38mer、39mer、40mer、41mer、42mer、43mer、44mer、45mer、46mer、47mer、48mer、49mer、50mer、51mer、52mer、53mer、54mer、55mer、56mer、57mer、58mer、59mer、60mer、61mer、62mer、63mer、64mer、65mer、66mer、67mer、68mer、69mer、70mer、または71merであることを特徴とし、
は、第1の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第1の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第2の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第2の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第3の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第3の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第4の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第4の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
B細胞エピトープであるBは、アポリポタンパク質B-100の断片またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであり、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができ、
ThエピトープであるTは、CD4+T細胞で認識され得、その長さは8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、または32merであり、
ThエピトープであるTは、CD4+T細胞で認識され得、その長さは8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、または32merである。
実施例88、単位Dの配列の組み合わせ。
実施例87において、
、A、A、およびAは、a、Z、aZ、Za、RN、AF、CR、LS、KT、KH、RF、DP、SV、GL、ZRNV(SEQ ID NO:36)、aZRN(SEQ ID NO:37)、IAFZ(SEQ ID NO:38)、AFZa(SEQ ID NO:39)、RNVP(SEQ ID NO:40)、WIAF(SEQ ID NO:41)、ZCRF(SEQ ID NO:42)、aZCR(SEQ ID NO:43)、YLSZ(SEQ ID NO:44)、LSZa(SEQ ID NO:45)、CRFR(SEQ ID NO:46)、VYLS(SEQ ID NO:47)、ZKTT(SEQ ID NO:48)、aZKT(SEQ ID NO:49)、NKHZ(SEQ ID NO:50)、KHZa(SEQ ID NO:51)、GSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:52)、HHHHHH(SEQ ID NO:53)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVD(SEQ ID NO:54)、GGGGSGGGGGGSS(SEQ ID NO:55)、RRRRRR(SEQ ID NO:159)、GSHHHHHHGSDDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:194)からなる群からそれぞれ独立して選択され、または存在せず、ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、
Bは、
RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RNVPPIFNDVY(SEQ ID NO:9)、CRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:10)、KTTKQSFDLSVK(SEQ ID NO:11)、RNVPPIFNDVYW(SEQ ID NO:12)、CRFRGLISLSQV(SEQ ID NO:13)、KTTKQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:14)、RNVPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:15)、CRFRGLISLSQVY(SEQ ID NO:16)、KTTKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:17)、PIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:18)、GLISLSQVYLS(SEQ ID NO:19)、QSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:20)、PPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:21)、RGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:22)、KQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:23)、VPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:24)、FRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:25)、TKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:26)、NVPPIFNDVYWIA(SEQ ID NO:27)、RFRGLISLSQVYL(SEQ ID NO:28)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:29)、VPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:30)、FRGLISLSQVY(SEQ ID NO:31)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:32)、PPIFNDVYW(SEQ ID NO:33)、RGLISLSQV(SEQ ID NO:34)、KQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:35)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からなる群より選択されるもの;
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222のいずれか1つに含まれる、エピトープ;
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222で表される配列のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列
(ここで、「a」はD型アラニンを示し、「Z」は6-アミノヘキサン酸を示し、
およびTは、以下のものからなる群よりそれぞれ独立して選択される;
K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、EIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)、KFVAAWTLKAA(SEQ ID NO:195)、KYVAAWTLKAA(SEQ ID NO:196)、DIEKKIAKMEKASSVFNVVNS(SEQ ID NO:223)、YSGPLKAEIAQRLEDV(SEQ ID NO:224)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:225)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:226)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:227)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:228)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:229)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:230)、K(Cha)VWAYTLKAA(SEQ ID NO:231)、K(Cha)VWAVTLKAA(SEQ ID NO:232)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:233)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:234)、R(Cha)VRANTLKAA(SEQ ID NO:235)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:236)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:237)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:238)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:239)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:240)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:241)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:242)、K(Cha)VAAKTLKAA(SEQ ID NO:243)、K(Cha)VAAHTLKAA(SEQ ID NO:244)、K(Cha)VAAATLKAA(SEQ ID NO:245)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:246)、およびK(Cha)VMAATLKAA(SEQ ID NO:247)からなる群より選択されるもの;
以下の[式I]または[式II]で表される配列;
[式I](N)-Lys-X-X-Ala-Ala-X-Thr-X-X-Ala-Ala-(C)
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、疎水性アミノ酸、またはロイシン(Leu)、またはイソロイシン(Ile)であり、
は、芳香族もしくは環状アミノ酸、またはフェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)もしくはヒスチジン(His)であり、
は、脂肪族長鎖アミノ酸、またはイソロイシン(Ile)もしくはバリン(Val)であり、
は、荷電したアミノ酸、またはアルギニン(Arg)、ロイシン(Leu)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン(Gln)もしくはグリシン(Gly)であり、
[式II](N)-Lys-X-Val-X-Ala-X-Thr-Leu-Lys-Ala-Ala-(C):
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、リジン(Lys)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、アルギニン(Arg)、アラニン(Ala)またはメチオニン(Met)である。
は、アスパラギン(Asn)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)、ヒスチジン(His)、リジン(Lys)またはアラニン(Ala)であり、
SEQ ID NO:1~SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:162~SEQ ID NO:192、SEQ ID NO:195~SEQ ID NO:196、SEQ ID NO:223~SEQ ID NO:247、および[式I]または[式II]で表される配列のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列
(ここで、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Xは任意の標準アミノ酸を示す)
を有する。
実施例89、単位Eの式の高次概念。
ペプチド単位が、以下の[式E]で表される、実施例1および2のいずれか1つに記載のペプチド単位:
[式E]A-B-A-T-A-T-A-B-A
式中、ペプチド単位は、CD4+T細胞で認識されることによって体液性免疫を誘導し得るものであって、その長さは23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、32mer、33mer、34mer、35mer、36mer、37mer、38mer、39mer、40mer、41mer、42mer、43mer、44mer、45mer、46mer、47mer、48mer、49mer、50mer、51mer、52mer、53mer、54mer、55mer、56mer、57mer、58mer、59mer、60mer、61mer、62mer、63mer、64mer、65mer、66mer、67mer、68mer、69mer、70mer、71merであり、
は、第1の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第1の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第2の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第2の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第3の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第3の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
は、第4の補助的部分であるか、または存在せず、ここで、第4の補助的部分は、リンカー機能、保護機能、環状体形成機能、ダミー機能、および/または溶解性向上機能を有し、任意選択的に非標準アミノ酸を有していてもよく、
B細胞エピトープであるBは、アポリポタンパク質B-100の断片またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであり、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができ、
B細胞エピトープであるBは、アポリポタンパク質B-100の断片またはアポリポタンパク質B-100のミモトープであり、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができ、
ThエピトープであるTは、CD4+T細胞で認識され得、その長さは8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、または32merであることを特徴とし、
ThエピトープであるTは、CD4+T細胞で認識され得、その長さは8mer、9mer、10mer、11mer、12mer、13mer、14mer、15mer、16mer、17mer、18mer、19mer、20mer、21mer、22mer、23mer、24mer、25mer、26mer、27mer、28mer、29mer、30mer、31mer、または32merであることを特徴とし。
実施例90、単位Eの配列の組み合わせ。
実施例89において、
、A、A、およびAは、a、Z、aZ、Za、RN、AF、CR、LS、KT、KH、RF、DP、SV、GL、ZRNV(SEQ ID NO:36)、aZRN(SEQ ID NO:37)、IAFZ(SEQ ID NO:38)、AFZa(SEQ ID NO:39)、RNVP(SEQ ID NO:40)、WIAF(SEQ ID NO:41)、ZCRF(SEQ ID NO:42)、aZCR(SEQ ID NO:43)、YLSZ(SEQ ID NO:44)、LSZa(SEQ ID NO:45)、CRFR(SEQ ID NO:46)、VYLS(SEQ ID NO:47)、ZKTT(SEQ ID NO:48)、aZKT(SEQ ID NO:49)、NKHZ(SEQ ID NO:50)、KHZa(SEQ ID NO:51)、GSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:52)、HHHHHH(SEQ ID NO:53)、MRGSHHHHHHGSDDDDKIVD(SEQ ID NO:54)、GGGGSGGGGGGSS(SEQ ID NO:55)、RRRRRR(SEQ ID NO:159)、GSHHHHHHGSDDDDKZa(SEQ ID NO:193)、およびaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:194)からなる群からそれぞれ独立して選択され、または存在せず、ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、
およびBは、それぞれ独立して、以下のものからなる群より選択される1つを有する;
RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)、RNVPPIFNDVY(SEQ ID NO:9)、CRFRGLISLSQ(SEQ ID NO:10)、KTTKQSFDLSVK(SEQ ID NO:11)、RNVPPIFNDVYW(SEQ ID NO:12)、CRFRGLISLSQV(SEQ ID NO:13)、KTTKQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:14)、RNVPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:15)、CRFRGLISLSQVY(SEQ ID NO:16)、KTTKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:17)、PIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:18)、GLISLSQVYLS(SEQ ID NO:19)、QSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:20)、PPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:21)、RGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:22)、KQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:23)、VPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:24)、FRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:25)、TKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:26)、NVPPIFNDVYWIA(SEQ ID NO:27)、RFRGLISLSQVYL(SEQ ID NO:28)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:29)、VPPIFNDVYWI(SEQ ID NO:30)、FRGLISLSQVY(SEQ ID NO:31)、TKQSFDLSVKAQYKKN(SEQ ID NO:32)、PPIFNDVYW(SEQ ID NO:33)、RGLISLSQV(SEQ ID NO:34)、KQSFDLSVKAQYKK(SEQ ID NO:35)、RFRGLISLSQVYLDP(SEQ ID NO:221)、およびSVCGCPVGHHDVVGL(SEQ ID NO:222)からなる群より選択されるもの;
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222のいずれか1つに含まれる、エピトープ;
SEQ ID NO:6~SEQ ID NO:35、およびSEQ ID NO:221~SEQ ID NO:222で表される配列のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列
(ここで、aはD型アラニンを示し、Zは6-アミノヘキサン酸を示し、
およびTは、以下のものからなる群よりそれぞれ独立して選択される;
K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、EIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)、KFVAAWTLKAA(SEQ ID NO:195)、KYVAAWTLKAA(SEQ ID NO:196)、DIEKKIAKMEKASSVFNVVNS(SEQ ID NO:223)、YSGPLKAEIAQRLEDV(SEQ ID NO:224)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:225)、K(Cha)VKANTLKAA(SEQ ID NO:226)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:227)、K(Cha)VKAWTLKAA(SEQ ID NO:228)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:229)、K(Cha)VWANTLKAA(SEQ ID NO:230)、K(Cha)VWAYTLKAA(SEQ ID NO:231)、K(Cha)VWAVTLKAA(SEQ ID NO:232)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:233)、K(Cha)VYAWTLKAA(SEQ ID NO:234)、R(Cha)VRANTLKAA(SEQ ID NO:235)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:236)、K(Cha)VKAHTLKAA(SEQ ID NO:237)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:238)、K(Cha)VAANTLKAA(SEQ ID NO:239)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:240)、K(Cha)VAAYTLKAA(SEQ ID NO:241)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:242)、K(Cha)VAAKTLKAA(SEQ ID NO:243)、K(Cha)VAAHTLKAA(SEQ ID NO:244)、K(Cha)VAAATLKAA(SEQ ID NO:245)、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:246)、およびK(Cha)VMAATLKAA(SEQ ID NO:247)からなる群より選択されるもの;
以下の[式I]または[式II]で表される配列;
[式I](N)-Lys-X-X-Ala-Ala-X-Thr-X-X-Ala-Ala-(C)
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、疎水性アミノ酸、またはロイシン(Leu)、またはイソロイシン(Ile)であり、
は、芳香族もしくは環状アミノ酸、またはフェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)もしくはヒスチジン(His)であり、
は、脂肪族長鎖アミノ酸、またはイソロイシン(Ile)もしくはバリン(Val)であり、
は、荷電したアミノ酸、またはアルギニン(Arg)、ロイシン(Leu)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン(Gln)もしくはグリシン(Gly)であり、
[式II](N)-Lys-X-Val-X-Ala-X-Thr-Leu-Lys-Ala-Ala-(C):
は、チロシン(Tyr)、フェニルアラニン(Phe)またはL-シクロヘキシルアラニンであり、
は、リジン(Lys)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、アルギニン(Arg)、アラニン(Ala)またはメチオニン(Met)であり、
は、アスパラギン(Asn)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)、ヒスチジン(His)、リジン(Lys)またはアラニン(Ala)であり、
SEQ ID NO:1~SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:162~SEQ ID NO:192、SEQ ID NO:195~SEQ ID NO:196、SEQ ID NO:223~SEQ ID NO:247、および[式I]または[式II]で表される配列のいずれか1つと、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列;
(ここで、(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、Xは任意の標準アミノ酸を示す)
を有する。
ペプチド単位を含むペプチド。
実施例91、2つまたはそれよりも多いペプチド単位を含むペプチド。
実施例1~90のいずれか1つに記載のペプチド単位が2つまたはそれよりも多く連結された、ペプチド。
実施例92、2~8つのペプチド単位を含むペプチド。
実施例1~90のいずれか1つに記載のペプチド単位の2、3、4、5、6、7、または8つが連結された、ペプチド。
実施例93、コンカテマー配列。
ペプチド単位の各々が同一または同等の配列を有する、実施例91に記載のペプチド。
例94、数珠つなぎ。
ペプチド単位の各々が異なる配列を有している、実施例91に記載のペプチド。
実施例95、環状体。
ペプチドがN末端およびC末端に環状体形成機能を有する補助的部分をさらに含み、ペプチドが補助的部分を介して環状体を形成することを特徴とする、実施例91に記載のペプチド。
ペプチド単位および/またはペプチドをコードする核酸。
実施例96、非標準アミノ酸を含まないコーディング核酸。
実施例1~6のいずれか1つに記載のペプチド単位および/または実施例91~実施例95のいずれか1つに記載のペプチドをコードする核酸であって、該ペプチド単位および該ペプチドが非標準アミノ酸を含まない、核酸。
実施例97、非標準アミノ酸を含まない、各単位の式のコーディング核酸。
実施例7~実施例10、実施例14~実施例18、実施例22、実施例26~実施例30、実施例34、実施例38~実施例41、実施例45、実施例49~実施例54、実施例58~実施例60、実施例64、実施例68および実施例72のいずれか1つに記載のペプチド単位をコードする核酸において、該ペプチド単位が非標準アミノ酸を含まないことを特徴とする、核酸。
実施例98、単位ペプチドの配列に関する制限。
実施例96および97のいずれか1つに記載の核酸であって、該核酸が、RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:198);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXXGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:199);GSHHHHHHGSDDDDKXXKXVAAWTLKAAXXRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:200);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHXXKXVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:201);RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSXXKXVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:202);RNVPPIFNDVYWIAFXPKYVKQNTLKLATXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:203);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:204);RNVPPIFNDVYWIAFKXVAAWTLKAA(SEQ ID NO:205);RNVPPIFNDVYWIAFKXVAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:206);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:207);RNVPPIFNDVYWIAFXXKXVAAWTLKAACR(SEQ ID NO:208);RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAAXXCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:209);RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAAXX(SEQ ID NO:210);RNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:211);およびRNVPPIFNDVYWIAFXXKFVAAWTLKAACR(SEQ ID NO:212)(ここで、Xは任意の標準アミノ酸を示す)から選択されるペプチド単位をコードする、核酸。
実施例99、DNAをコードする単位の配列に関する制限。
実施例98に記載の核酸であって、以下のものから選択される配列で表されるDNAである:
5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:248);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:249);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:250);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNGGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAG-3'(SEQ ID NO:251);5'-ACGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNGGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAG-3'(SEQ ID NO:252);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNGGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAG-3'(SEQ ID NO:253);5'-GGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAGNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNCGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTC-3'(SEQ ID NO:254);5'-GGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAGNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNCGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTC-3'(SEQ ID NO:255);5'-GGATCGCATCACCATCACCATCACGGATCCGATGATGATGACAAGNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNCGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTC-3'(SEQ ID NO:256);5'-AAAACGACAAAGCAATCATTTGATTTAAGTGTAAAAGCTCAGTATNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:257);5'-AAAACGACAAAGCAATCATTTGATTTAAGTGTAAAAGCTCAGTATNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:258);5'-AAAACGACAAAGCAATCATTTGATTTAAGTGTAAAAGCTCAGTATNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:259);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:260);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:261);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:262);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNCCTAAGTATGTGAAGCAGAATACACTGAAGCTGGCAACCNNNTGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:263);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:264);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:265);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:266);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:267);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:268);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:269);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCACATCACCATCACCATCAC-3'(SEQ ID NO:270);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCACATCACCATCACCATCAC-3'(SEQ ID NO:271);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCACATCACCATCACCATCAC-3'(SEQ ID NO:272);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:273);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:274);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGTTTCCGTGGACTGATTTCCCTGTCCCAGGTTTATCTGTCC-3'(SEQ ID NO:275);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGNNNGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGT-3'(SEQ ID NO:276);5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTTCGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGT-3'(SEQ ID NO:277);および5'-CGTAATGTTCCTCCTATCTTCAATGATGTTTATTGGATTGCATTCNNNNNNAAGTATGTGGCAGCTTGGACCCTGAAGGCAGCATGCCGT-3'(SEQ ID NO:278)。
実施例100、単位エンコードRNAの配列に関する制限。
実施例98に記載の核酸であって、以下のものから選択される配列で表されるRNA:
5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:279);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:280);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:281);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNGGAUCGCAUCACCAUCACCAUCACGGAUCCGAUGAUGAUGACAAG-3'(SEQ ID NO:282);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNGGAUCGCAUCACCAUCACCAUCACGGAUCCGAUGAUGAUGACAAG-3'(SEQ ID NO:283);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNGGAUCGCAUCACCAUCACCAUCACGGAUCCGAUGAUGAUGACAAG-3'(SEQ ID NO:284);5'-GGAUCGCAUCACCAUCACCAUCACGGAUCCGAUGAUGAUGACAAGNNNNNNAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNCGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUC-3'(SEQ ID NO:285);5'-GGAUCGCAUCACCAUCACCAUCACGGAUCCGAUGAUGAUGACAAGNNNNNNAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNCGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUC-3'(SEQ ID NO:286);5'-GGAUCGCAUCACCAUCACCAUCACGGAUCCGAUGAUGAUGACAAGNNNNNNAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNCGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUC-3'(SEQ ID NO:287);5'-AAAACGACAAAGCAAUCAUUUGAUUUAAGUGUAAAAGCUCAGUAUNNNNNNAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:288);5'-AAAACGACAAAGCAAUCAUUUGAUUUAAGUGUAAAAGCUCAGUAUNNNNNNAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:289);5'-AAAACGACAAAGCAAUCAUUUGAUUUAAGUGUAAAAGCUCAGUAUNNNNNNAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNNUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:290);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCCNNNNNNAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:291);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCCNNNNNNAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:292);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCCNNNNNNAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:293);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNCCUAAGUAUGUGAAGCAGAAUACACUGAAGCUGGCAACCNNNUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:294);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:295);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:296);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCANNNNNN-3'(SEQ ID NO:297);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:298);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:299);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCA-3'(SEQ ID NO:300);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCACAUCACCAUCACCAUCAC-3'(SEQ ID NO:301);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCACAUCACCAUCACCAUCAC-3'(SEQ ID NO:302);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCACAUCACCAUCACCAUCAC-3'(SEQ ID NO:303);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCAUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:304);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCAUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:305);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCAUGCCGUUUCCGUGGACUGAUUUCCCUGUCCCAGGUUUAUCUGUCC-3'(SEQ ID NO:306);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGNNNGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCAUGCCGU-3'(SEQ ID NO:307);5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUUCGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCAUGCCGU-3'(SEQ ID NO:308);および5'-CGUAAUGUUCCUCCUAUCUUCAAUGAUGUUUAUUGGAUUGCAUUCNNNNNNAAGUAUGUGGCAGCUUGGACCCUGAAGGCAGCAUGCCGU-3'(SEQ ID NO:309)。
実施例101、ベクター。
実施例96~実施例100のいずれか1つに記載の核酸を含むベクター。
実施例102、ベクターに関する制限。
ベクターが、プラスミド、レトロウイルス、レンチウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス、および単純ヘルペスウイルスからなる群より選択される、実施例101に記載のベクター。
実施例103、哺乳類コドン最適化核酸。
核酸が、哺乳類から選択される種に対してコドン最適化されている、実施例96~98のいずれか1つに記載の核酸。
実施例104、ヒトコドン最適化核酸。
核酸がヒトコドン最適化されている、実施例96~98のいずれか1つに記載の核酸。
実施例105、原核生物コドン最適化核酸。
核酸が原核生物から選択される種に対してコドン最適化されている、実施例96~98のいずれか1つに記載の核酸。
実施例106、大腸菌コドン最適化核酸。
核酸が大腸菌コドン最適化されている、実施例96~98のいずれか1つに記載の核酸。
ペプチドを含む医薬組成物。
実施例107、免疫療法用医薬組成物。
以下のものを含む、免疫療法用医薬組成物:
実施例1~90のいずれか1つに記載のペプチド単位、および/または実施例91~95のいずれか1つに記載のペプチド;ならびに
アジュバント。
実施例108、肥満治療用医薬組成物。
以下のものを含む、肥満治療用医薬組成物:
実施例1~90のいずれか1つに記載のペプチド単位、および/または実施例91~95のいずれか1つに記載のペプチド;ならびに
アジュバント。
実施例109、アジュバントに関する制限。
実施例107~108のいずれか1つにおいて、アジュバントは、水、生理食塩水、デキストロース、エタノール、グリセロール、塩化ナトリウム、デキストロース、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、ゼラチン、アルブミン、水酸化アルミニウム、フロイントの不完全アジュバントおよび完全アジュバント(Pifco Laboratories社、ミシガン州デトロイト在)、Merck社製抗原アジュバント65(Merck and Company,Inc.社、ニュージャージー州ローウェイ在)、アルヒドロゲル(Al(OH))、水酸化アルミニウムゲル(alum)またはアルミニウム塩、例えばリン酸アルミニウム、AS04シリーズ、MF、スクアレン、MF59、QS21、カルシウム、鉄もしくは亜鉛塩、アシル化チロシン、アシル化フルクトースの不溶性の懸濁液、カチオンもしくはアニオン由来の多糖類、ポリホスファゼン、生分解性マイクロスフェア、Quil A、toll様レセプター(TLR)アゴニスト、PHAD[Avanti polar lipid社、モノホスホリル脂質A(合成)]、モノホスホリル脂質A(MPL、モノホスホリル脂質A)、合成脂質A、脂質A模倣物もしくは類似物、アルミニウム塩、サイトカイン、サポニン、プロラクチン、成長ホルモンデオキシコール酸、ベータグルカン、ポリリボヌクレオチド、ムラミルジペプチド(MDP)誘導体、CpGオリゴ、グラム陰性菌リポ多糖(LPS)、ポリホスファゼン、エマルジョン、ビロゾーム、コクリアート、ポリ(ラクチド-co-グリコリド)(PLG)微粒子、ポロクサマー粒子、微粒子、リポソーム、またはそれらの適切な組み合わせである。
コーディング核酸を含む医薬組成物。
実施例110、製剤化されたコーディング核酸。
実施例96~106のいずれか1つに記載の核酸が、ウイルスベクターおよび/または非ウイルスベクターを用いて製剤化されていることを特徴とする、製剤化されたコーディング核酸。
実施例111、ウイルスベクターに関する制限。
実施例110において、コーディング核酸は、ウイルスベクターが以下のものから選択されることを特徴とする:
レトロウイルス;レンチウイルス;アデノウイルス;アデノ随伴ウイルス;ワクシニアウイルス;ポックスウイルス;および単純ヘルペスウイルス。
実施例112、製剤化された核酸の形態に関する制限。
実施例110において、コーディング核酸は、製剤化された核酸が以下のものから選択されることを特徴とする:
裸の核酸;カチオン性ペプチド複合体核酸(プロタミン);核酸を含む正電荷を有する油-水カチオン性ナノエマルジョン(カチオン性ナノエマルジョン);化学的に修飾されたデンドリマーに結合し、ポリエチレングリコールおよびPEG-脂質と複合化した核酸(修飾されたデンドリマーナノ粒子);PEG-脂質ナノ粒子中でプロタミンと複合化した核酸(プロタミンリポソーム);カチオン性ポリマー(例えば、ポリエチレンイミン(PEI))と複合化した核酸(カチオン性ポリマー);PEIなどのカチオン性ポリマーおよび脂質成分と複合化した核酸(カチオン性ポリマーリポソーム);多糖類ポリマー(例えば、キトサン)と複合化した核酸(多糖類粒子);カチオン性脂質ナノ粒子ポリマーと複合化した核酸(カチオン性脂質ナノ粒子);カチオン性脂質およびコレステロールと複合化した核酸(カチオン性脂質-コレステロールナノ粒子);ならびにカチオン性脂質、コレステロール、およびPEG-脂質と複合化した核酸(カチオン性脂質-コレステロール-PEGナノ粒子)。
実施例113、製剤化された核酸を含む免疫療法用医薬組成物。
以下のものを含む免疫療法のための医薬組成物:
実施例100~112のいずれか1つに記載の製剤化された核酸;および
アジュバント。
実施例114、製剤化された核酸を含む肥満治療用医薬組成物。
以下のものを含む肥満治療用医薬組成物。
実施例100~112のいずれか1つに記載の製剤化された核酸;および
アジュバント。
実施例115、アジュバントに関する制限。
アジュバントが以下のものから選択される1つまたは複数であることを特徴とする、実施例113および114のいずれか1つに記載の医薬組成物。
脂質ナノ粒子(LNP)、アルミニウム塩、1,2-ジオレイル-3-トリメチルアンモニウム-プロパンクロリド、MF59(Novartis社)アジュバント、CD70、CD40リガンド(CD40L)、TriMix、TLR7シグナル伝達を通じて作用するプロタミン、および/または細菌由来のモノホスホリル脂質A。
追加の成分を含む実施例116。
医薬組成物が、以下のものから選択される1つまたは複数の追加の成分を含む、実施例113~114のいずれか1つに記載の医薬組成物:
脂質;体内酸度のバランスをとるための塩;繰り返される凍結融解の間の安定性を維持するためのスクロース;およびワクチン安定性向上物質。
実施例117、追加の成分に関する制限
実施例116の医薬組成物であって、
該医薬組成物は、脂質が、SM-102、PEG2000-DMG、DPSC、コレステロール、およびALC-0315から選択される1つまたは複数であることを特徴とし、
塩が、酢酸ナトリウム、塩化カリウム、一塩基性リン酸カリウム、塩化ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム無水物から選択される1つまたは複数であり、
ワクチン安定性向上物質が、酢酸、酸安定剤(トロメタミン)、および/またはエタノールから選択される1つまたは複数である、医薬組成物。
ペプチドの使用。
実施例118、免疫療法への使用(第1の医学的利用)。
実施例1~90のいずれか1つ記載のペプチド単位、実施例91~95のいずれか1つ記載のペプチド、実施例96~106のいずれか1つ記載の核酸、および/または実施例107~109および実施例113~実施例117のいずれか1つ記載の医薬組成物の免疫療法のための使用。
実施例119、肥満治療のための使用(第1の医学的利用)。
実施例1~90のいずれか1つ記載のペプチド単位、実施例91~95のいずれか1つ記載のペプチド、実施例96~106のいずれか1つ記載の核酸、および/または実施例107~109および実施例113~実施例117のいずれか1つ記載の医薬組成物の肥満治療のための使用。
実施例120、免疫治療薬の調製への使用(第2の医学的利用)。
実施例1~90のいずれか1つ記載のペプチド単位、実施例91~95のいずれか1つ記載のペプチド、実施例96~106のいずれか1つ記載の核酸、および/または実施例107~109および実施例113~実施例117のいずれか1つ記載の医薬組成物の免疫治療薬の調製のための使用。
実施例121、肥満治療のための治療薬の調製への使用(第2の医学的利用)。
実施例1~90のいずれか1つ記載のペプチド単位、実施例91~95のいずれか1つ記載のペプチド、実施例96~106のいずれか1つ記載の核酸、および/または実施例107~109および実施例113~実施例117のいずれか1つ記載の医薬組成物の肥満治療のための治療薬の調製のための使用。
ペプチドを用いた治療法。
実施例122、ペプチドを用いた免疫療法。
以下の段階を含む免疫治療薬:
実施例1~90のいずれか1つ記載のペプチド単位、実施例91~95のいずれか1つ記載のペプチド、実施例96~106のいずれか1つ記載の核酸、および/または実施例107~109および実施例113~実施例117のいずれか1つ記載の医薬組成物を対象の体内に投与する段階。
実施例123、ペプチドを用いた肥満治療法。
以下の段階を使用する肥満治療法:
実施例1~90のいずれか1つ記載のペプチド単位、実施例91~95のいずれか1つ記載のペプチド、実施例96~106のいずれか1つ記載の核酸、および/または実施例107~109および実施例113~実施例117のいずれか1つ記載の医薬組成物を対象の体内に投与する段階。
ペプチド単位および/またはペプチドに類似する配列。
実施例124、ペプチド単位に類似する配列。
実施例1~90のいずれか1つ記載のペプチド単位と、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列を有するペプチド単位。
実施例125、ペプチドに類似する配列。
実施例91~95のいずれか1つ記載のペプチド単位と、80%またはそれを超えて、81%またはそれを超えて、82%またはそれを超えて、83%またはそれを超えて、84%またはそれを超えて、85%またはそれを超えて、86%またはそれを超えて、87%またはそれを超えて、88%またはそれを超えて、89%またはそれを超えて、90%またはそれを超えて、91%またはそれを超えて、92%またはそれを超えて、93%またはそれを超えて、94%またはそれを超えて、95%またはそれを超えて、96%またはそれを超えて、97%またはそれを超えて、98%またはそれを超えて、99%またはそれを超えて、100%またはそれを超えて一致する配列を有するペプチド。
[実験例]
以下、本明細書によって提供される発明を、実験例および実施例を通じてより詳細に説明する。これらの実施例は、本明細書が開示する内容を例示するためのものに過ぎず、本明細書が開示する内容の範囲がこれらの実施例によって限定的に解釈されるべきでないことは、当業者にとって明らかであろう。
実験例1、実験方法。
実験例1.1、ペプチドの調製。
ペプチドは、ペプチド合成会社(Anygen社、韓国光州市)に依頼して入手した。本発明のペプチドは、従来公知の技術(例えば、液相ペプチド合成、固相ペプチド合成、低分子ペプチド断片の収束など)を用いて合成することができ、その合成方法は特に限定されない。例えば、本発明のOTP3ペプチドは、長鎖ペプチドのカップリングが容易にできる部位を仮想的に切断し、これに基づいて種々のパーツを調製し、次に互いに組み合わせることにより、事実上所望のペプチドを合成する低分子ペプチド断片の収束法を用いて合成することが可能である。上記の収束法では、ペプチド配列内に特定のアミノ酸が存在しなければならないという制限があるため、溶液相合成法と固相ペプチド合成法とを適宜組み合わせたコンビナトリーペプチド合成法によっても、効果的にペプチドを合成することができる。
実験例1.2、調製したペプチド1の確認-純度の分析。
実験例1.1で調製したペプチドの純度は、C-18逆相カラム(SHIMADZU C18分析カラム)を用いてHPLC分析(Shimadzu HPLC LabSolutions)を行うことにより、測定した。分析条件については、試料を60℃の0.05%トリフルオロ酢酸(TFA)および0.05%TFAアセトトリル溶液の水溶液に分離・展開し、次に波長230nmのピーク吸光度を測定することにより純度を確認した。
実験例1.3、調製したペプチド2の確認-分子量の分析。
実験例1.1で調製したペプチドの分子量を質量分析計(AXIMA Assurance、MALDI-TOF、島津製作所)で分析した。
実験例1.4、調製したペプチド2の確認-定量化の分析
実験例1.1で調製したペプチドを、紫外線消光係数(Ultrospec 3000 Pro UV/VIS分光光度計、ファルマシア社製)を測定することにより定量化した。具体的には、280nmにおける消光係数を用いて定量化を行った。
実験例1.5、生体内投与用組成物の調製。
実験例1.1で調製したペプチドと、アルヒドロゲル(Al(OH)、InvivoGe社製)と、PHAD(Avanti社製)とを混合し、生体内投与用組成物を調製した。具体的なプロセスは以下のとおりである:
(1)調製したペプチド粉末を100%ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、100mg/Lの濃度を得た。
(2)(1)のペプチド-DMSO溶液にPBSを加えて混合し、50mg/mLの濃度のペプチドを調製した。
(3)PHADを100%DMSOに溶解して10mg/mLの濃度にし、次に蒸留水で希釈して1mg/mLの濃度にした。
(4)(2)の混合物にアルヒドロゲルアジュバント(Invivogen社、米国)およびPHAD溶液を添加した。混合組成物の濃度は、1回分の投与量である100μLあたり、ペプチドが50g、PHADが10g、アルヒドロゲルアジュバントが10%(v/v)であった。
(5)(4)の混合物をよく混合した後、結果物を低温室(4℃)で回転子を用いて撹拌しながら一晩反応させた。
(6)DSMO洗浄のため、(5)の反応物を1,400rpmで15分間遠心分離し、ペレットの上約1mLを除く上澄みを除去した。その後、そこに10mLのPBSを加え、混合した。
(7)(6)の洗浄プロセスを3回繰り返した。
(8)最終洗浄プロセスの後、組成物の最終濃度を調整するために、そこにPBSを添加した。特に、ペプチド濃度は50μg/100L(特に、実施例4では30μg/100L)、PHAD濃度は10μg/100L、ハイドロゲルアジュバント濃度は10%(v/v)であった。
(9)アルミニウムゲルへのペプチド吸着量の測定を、実験例2.3に記載の方法に従って行った。その結果、吸着率が95%またはそれよりも高いことが確認され、そのペプチドを実験に使用した。
実験例1.6、試験対象の調製。
実験例1.5で調製した生体内投与用組成物の効果を検証するため、実験用マウスとしてC57BL/6、Balbcおよび/またはICR種を用いた(Central Lab Animal Inc.社より購入)。種差はいくらかあるが、購入したマウスは平均7週齢で、1週間馴化させ、8週齢のときに実験に使用した。実験用マウスは、温度範囲23±1℃、相対湿度50±5%の範囲内の恒温恒湿環境の条件下と、12時間明室/12時間暗室として制御された環境下とで飼育した。
飲料水と餌は自由に与えた。普通食(Central Lab Animal Inc.社より購入)の場合は、総カロリーを基準としてタンパク質20%、炭水化物70%および脂肪10%から構成され、一方、肥満誘発食(Research diets社より購入)の場合は、総カロリーを基準としてタンパク質20%、炭水化物20%および脂肪60%を含む高脂肪食から構成されていた。実験用マウスは、食餌条件および組成物の投与条件が異なるように各群に分け、各実験群について統計処理可能な個体数で実験を行った。詳細な条件は、各具体的な実験例で開示されているとおりである。
実験例1.7、試験対象へのペプチドを含む組成物の投与。
実験例1.6で調製した試験対象に対して、各実験群について異なる組成物を投与した。投与組成物はすべて筋肉内注入法により投与し、各マウスの両大腿部の筋肉をアルコール綿棒で消毒した後、各50μL、合計量100μLを注入した。
実験例1.8、生体内投与用組成物の効果の確認1-体重測定。
実験例1.7による体内投与用組成物の試験対象に及ぼす体重減少効果を確認するために、各実験群のマウスの体重および臓器重量を測定した。各実験群のマウスについて、到着時から実験終了時まで、1週間ごとに3回測定した後に平均を算出し、各週の平均体重値を求めた。実験終了後、各マウスを麻酔し、臓器を解剖し、体重を測定し、各実験群の平均を求めた。
実験例1.9、生体内投与用組成物の効果の確認2-抗体価の確認。
実験例1.7で投与した生体内投与用組成物がB細胞エピトープに対する抗体を誘導したか否かを判断するために、標的抗原を用いた抗体価の確認方法は以下のとおりである。
特に、標的抗原は、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)またはApoB100である。
抗体価を確認する時間は必要に応じて変更してもよく、その時間を各実験例について具体的に記載した。
1.抗原コーティング反応のプロセス。
1-1)試験対象に生体内投与用組成物を注入するごとに、注入後1週間後に対象の尾静脈から約200Lの血液を採取する。
1-2)採取した血液を4℃で1時間置いた後、血液試料を14,000rpmで10分間遠心分離を行い、上澄みである血清を分離する。
1-3)標的抗原をコーティングバッファー(0.05M、重炭酸塩、pH9.6)で50μg/100Lの濃度に希釈し、該抗原を96ウェルプレートに50μg/ウェルの量で添加し、4℃で一晩反応させ、ペプチドがウェル壁にコーティングされるようにする。
1-4)標的抗原をコーティングしたプレートを、1ウェルあたり300Lのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)-T(Tween(登録商標)-20を含む0.05%)を使用して3回洗浄する。
2.ブロッキング反応のプロセス。
2-1)プレートの1ウェルあたり0.5%カゼインブロッキング溶液を300μL添加し、4℃で一晩反応させる。
2-2)プレートを1ウェルあたり300μLのPBS-Tで3回洗浄する。
3.一次抗体反応のプロセス。
3-1)一次抗体反応として、分離した血清を適切な濃度に希釈し、1ウェルあたり100Lの量で添加し、37℃で1時間反応させる。特に、初回注入後、実験では1/20~1/1,000に、2~3回目の注入後は実験中に対象に応じて1/500~1/10,000に希釈することで血清を連続希釈に供する。陽性対照として、精製後のSEQ ID NO:41のペプチドに対するモノクローナル抗体を使用する。
3-2)3-1の反応後、1ウェルあたり300μLのPBS-Tでプレートを3回洗浄する。
4.二次抗体反応プロセス。
4-1)二次抗体反応として、マウス抗体を認識する抗マウスIgG抗体に結合した西洋わさびペルオキシダーゼ(HRP)を1ウェルあたり100μL添加し、37℃で1時間反応させる。
4-2)4-1)の反応後、1ウェルあたり300μLのPBS-Tでプレートを3回洗浄する。
5.発色および吸光度を確認するプロセス。
5-1)o-フェニレンジアミンジヒドロクロリド(OPD)溶液を1ウェルあたり100μL添加し、37℃で10分間反応させた後、OD450nmの吸光度を測定する(Synergy HTマイクロプレートリーダー、BioTek社)。
陽性対照としての標的抗体に対するモノクローナル抗体の濃度1mg/mLを基準として測定した消光係数を換算することで血清中の抗体価を求める。
実験例1.10、生体内投与用組成物の効果の確認3-血中脂質濃度の確認。
実験例1.7で投与した生体内投与用組成物が試験対象の血中脂質濃度に及ぼす効果を確認する実験方法は以下のとおりである。
(1)各組成物の投与1週間後に、対象の尾静脈から約200μLの血液を採取する。
(2)血中トリグリセライド(TG)濃度の測定:Triglyzyme-V(Shinyak Chemical Co.,Ltd.社)を使用した。i)血液試料4μLと発色試薬300μLとを混合した後、この混合物を37℃で5分間反応させた。ii)生成された赤色キノンについて、505nmの吸光度を測定し、標準溶液との比較により濃度を算出した。
(3)血中総コレステロール濃度の測定:Cholestezyme-V(Shinyak Chemical Co.,Ltd.社)を使用した。
i)血液試料4μLと発色試薬300μLとを混合した後、この混合物を37℃で5分間反応させた。ii)生成された赤色キノンについて、505nmの吸光度を測定し、標準溶液との比較により濃度を算出した。
(4)血中高密度リポタンパク質(HDL)濃度の測定:HDL-C555(Shinyak Chemical Co.,Ltd.社)を使用した。i)血液試料10μLと沈殿試薬10μLとを混合した後、この混合物を室温で少なくとも10分間反応させた。ii)反応物を300rpmまたはそれよりも高く遠心分離し、上澄みを分離した。iii)上澄み4μLと発色試薬300μLとを混合した後、この混合物を37℃で5分間反応させた。iv)上記反応について、555nmの吸光度を測定し、標準溶液との比較により濃度を算出した。
(5)血中低密度リポタンパク質(LDL)濃度の測定。i)直接LDLコレステロール検出キット(Randox社)を用いて反応を行った。ii)段階2の反応後、生成されたキノンについて、600nmの吸光度を測定し、標準溶液の吸光度と比較して濃度を算出した。
実験例1.11、生体内投与用組成物4の効果の確認-脂肪分解能力の確認および脂肪細胞の大きさの比較。
実験例1.7で投与した生体内投与用組成物のホルモン感受性リパーゼ(HSL)による試験対象の脂肪細胞分解能力および脂肪細胞の大きさに及ぼす効果の確認方法は以下のとおりである。
1.脂肪細胞の分離。
1-1)精巣上体脂肪パッドをハサミで切り、2%FBS、2mMグルコースおよび1mg/mLコラゲナーゼを含むKRBバッファーを1gあたり4mL加え、それらを37℃で1時間振とうさせながら反応させる。
1-2)反応終了後、結果物を300μmのナイロンメッシュに通して脂肪組織残渣と脂肪組織とを濾過し、次に濾液を40μmのナイロンメッシュに再び通して脂肪細胞とマクロファージとに分離する。
1-3)1-2)で濾過した脂肪細胞に、10%FBSと1%AAを含むDMEMを加えて洗浄し、下層の液体をシリンジで除去して、コラゲナーゼが除去された脂肪細胞を得る。
2.脂肪分解能力の比較。
2-1)1-3)で得られた脂肪細胞を48ウェルプレートに1.0×10細胞/ウェルで播種し、そこに合計1mLのDMEM(10%FBS、1%AA)を加えて37℃5%CO下で2時間培養する。
2-2)HSL活性を誘導するウェルには、ノルエピネフリンを最終濃度10-5Mになるように添加する。
2-3)反応終了後、各ウェルの上澄み100μLを遊離グリセロール試薬100μLと反応させ、540nmで吸光度を測定する。
3.脂肪細胞の大きさの観察。
3-1)1-3)で得られた脂肪細胞を48ウェルプレートに1.0×10細胞/mL/ウェルで播種し、10μMのDAPIで処理し、2時間反応させた後、顕微鏡下で観察する。
3-2)DAPIで染色した細胞が脂肪細胞であるか否かを確認するために、脂質と核とを一緒に染色し、観察する。特に、細胞を10μMのDAPIとHCS LipidTOX1:1,000とで処理し、それらを24時間反応させ、次に顕微鏡下で観察する。
実験例2、ペプチド効果1の確認。
実験例2.1、ペプチドの調製とその実験。
実験例1.1に従って[表1]によるペプチドを調製した後、調製したペプチドを実験例1.2~1.4に従って確認した。
実験例1.5に従って、[表1]によるペプチドを含む生体内投与用組成物を調製した。
[表1]実験例2で使用したペプチドおよびそれを含む生体内投与用組成物。
[表2]に示す試験対象を実験例1.6に従って調製した。
[表2]実験例2で使用した試験対象。
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与した。特に、投与周期は以下のとおりであった:7週齢、9週齢、12週齢、15週齢および18週齢。
実験例2.2、実験結果の確認。
実験例2.1の実験結果を確認するために、実験例1.8に従って[表2]に開示された各実験群について試験対象の体重を測定した。
その実験結果を図1~3に示す。
実験例3、ペプチド効果2の確認。
実験例3.1、ペプチドの調製とその実験。
実験例1.1に従って[表3]によるペプチドを調製した後、調製したペプチドを実験例1.2~1.4に従って確認した。
実験例1.5に従って[表3]によるペプチドを含む生体内投与用組成物を調製した。
[表3]実験例3で使用したペプチドおよびそれを含む生体内投与用組成物。
[表4]に示す試験対象を実験例1.6に従って調製した。
[表4]実験例3で使用した試験対象。
特に、やせは標準体重の対照群を示し、肥満は高脂肪食により誘発された肥満群を示し、モックはプラセボ投与群を示す(以下、同じ)。
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与した。特に、投与周期は以下のとおりであった:8週齢、10週齢、12週齢および14週齢。
実験例3.2、実験結果の確認。
実験例3.1の実験結果を確認するために、[表4]に開示された各実験群について、試験対象に以下の実験を実施した。
(1)実験例1.8に従って、各実験群の試験対象の体重を測定した。
(2)実験例1.9に従って、各実験群の試験対象に観察された抗体価を確認した。
(3)実験例1.10に従って、各実験群の試験対象の血中脂質濃度を測定した。
(4)実験例1.11に従って、各実験群の試験対象の脂肪分解能力を確認し、脂肪細胞の大きさを観察した。
実験結果を図4~図9に示す。
実験例4、ペプチド効果3の確認
実験例4.1、ペプチドの調製とその実験
実験例1.1による[表5]によるペプチドを調製した後、調製したペプチドを実験例1.2~1.4に従って確認した。
実験例1.5による[表5]によるペプチドを含む生体内投与用組成物を調製した。
[表5]実験例4で使用したペプチドおよびそれを含む生体内投与用組成物。
特に、実施例.4では、ペプチドの最終濃度は30g/100Lであった。
[表6]に示す試験対象を実験例1.6に従って調製した。
[表6]実験例4で使用した試験対象
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与した。特に、投与周期は以下のとおりであった。8週齢、11週齢、14週齢、17週齢、20週齢。
実験例4.2、実験結果の確認。
実験例4.1の実験結果を確認するために、[表6]に開示した各実験群について、試験対象に以下の実験を実施した。
(1)実験例1.8に従って、各実験群の試験対象の体重を測定した。
(2)実験例1.9に従って、各実験群の試験対象において観察された抗体価の確認を行った。
その実験結果を図10および図11に示す。
実験例5、ペプチド効果4の確認。
実験例5.1、ペプチドの調製とその実験。
実験例1.1に従って[表7]によるペプチドを調製した後、調製したペプチドを実験例1.2~1.4に従って確認した。実験例1.5に従って[表7]によるペプチドを含む生体内投与用組成物を調製した。
[表7]実験例5で使用したペプチドおよびそれを含む生体内投与用組成物。
[表8]に示す試験対象を実験例1.6に従って調製した。
[表8]実験例5で使用した試験対象。
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与した。特に、投与周期は以下のとおりであった:11週齢、13週齢、15週齢および17週齢。
実験例5.2、実験結果の確認。
実験例5.1の実験結果を確認するために、実験例1.8に従って[表8]に開示された各実験群について、試験対象の体重を測定した。
その実験結果を図12に示す。
実験例6、ペプチド効果5の確認。
実験例6.1、ペプチドの調製とその実験。
実験例1.1に従って[表9]によるペプチドを調製した後、調製したペプチドを実験例1.2~1.4に従って確認した。実験例1.5に従って[表9]によるペプチドを含む生体内投与用組成物を調製した。
[表9]実験例6で使用したペプチドおよびそれを含む生体内投与用組成物。
[表10]に示す試験対象を実験例1.6に従って調製した。
[表10]実験例6で使用した試験対象。
C57BL/6J-Rag2em1hwl/Korlマウスは、C57BL/6Jマウスの抗体産生能力に関与する遺伝子であるRag2遺伝子をノックアウトしたマウスである。
**野生型(+/+)は遺伝子に変異のない野生型マウスを指し、ヘテロ型(+/-)はヘテロ接合体マウスを指し、ホモ型(-/-)はホモ接合体マウスを指す。
***ホモ型(-/-)マウスは、体内で抗体を産生する能力がない。
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与した。特に、投与周期は以下のとおりであった:8週齢、10週齢、12週齢および14週齢。
実験例6.2、実験結果の確認。
実験例6.1の実験結果を確認するために、実験例1.8に従って[表10]に開示された各実験群について、試験対象の体重を測定した。
その実験結果を図13に示す。
実験例7、ペプチド効果6の確認。
実験例7.1、ペプチドの調製とその実験。
実験例1.1に従って[表11]によるペプチドを調製した後、調製したペプチドを実験例1.2~1.4に従って確認した。実験例1.5に従って[表11]によるペプチドを含む生体内投与用組成物を調製した。
[表11]実験例7で使用したペプチドおよびそれを含む生体内投与用組成物。
[表12]に示す試験対象を実験例1.6に従って調製した。
[表12]実験例7で使用した試験対象
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与した。特に、投与周期は以下のとおりであった:8週齢、10週齢、12週齢および14週齢。
実験例7.2、実験結果の確認。
実験例7.1の実験結果を確認するために、[表12]に開示された各実験群について、試験対象に以下の実験を実施した。
(1)実験例1.8に従って、各実験群の試験対象の体重を測定した。
(2)実験例1.9に従って、各実験群の試験対象において、11週、16週、19週目に観察された抗体価を確認した。特に、標的抗原は、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)を用いて決定した。
その実験結果を図14~図25に示す。
実験の結果、実験群6-1(P1)~実験群6-9(P9)のすべてにおいて、高脂肪食を与えた対照群(肥満)と比較して明確な体重減少効果が示された。
実験群に応じた抗体価試験の結果は、以下のとおり解釈することができる。
対照群(すなわち、やせ群および肥満群)には抗原を投与していないため、抗体価は示していない。
実験計画を考慮し、実験群では、使用したペプチドに含まれるSEQ ID NO:6に対する抗体価を主に確認した。使用したペプチドに含まれるSEQ ID NO:6以外の配列に対する抗体価は別途確認されなかったが、これらによる体液性免疫に基づく体重減少効果を合わせて確認した。
以下、具体的な結果について説明する。
実験群6-1(P1)の場合、個体によって大きな抗体価を示す個体が存在し、抗体価を示さない個体も存在していた。これらの結果は以下のとおり解釈することができる:実験群6-1(P1)の一部の個体では、実施例6に含まれるRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)に対する体液性免疫が誘導され、したがって体重減少効果および抗体価が観察されることが示され、一部の個体では、実施例6に含まれるRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)への体液性免疫が誘導され、体重減少が生じたが、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)で使用した抗原はRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)のみからなり、他の抗原(すなわち、SEQ ID NO:7の抗原)は存在しないため、上記実験による抗体価は抗体の存在下でも観察されなかった。
実験群6-2(P2)の場合、実施例7に含まれるRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)に対する抗体価が観察され、体重減少効果が現れたことから、実施例7のペプチドに含まれるB細胞エピトープは、それに対する体液性免疫をよく誘導したと解釈することができる。
実験群6-3(P3)の場合、実施例8に含まれるRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)に対する抗体価を観察し、体重減少効果が現れたことから、実施例8のペプチドに含まれるB細胞エピトープが体液性免疫をよく誘導していると解釈することができる。
実験群6-4(P4)の場合、実施例9に含まれるKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)および/またはCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)に対する体液性免疫が誘導されたと解釈することができるため、体重減少効果はみられないが、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)に対する抗体価は示された。
これらの結果から、実験群6-5の一部の個体(P5)では、実施例10に含まれるRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)に対して、体重減少効果および抗体価の両方が観察されるような体液性免疫が誘導され、実験群6-5(P5)の他の個体については、実施例10に含まれるCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)に対して、体重減少効果が観察されるような体液性免疫が誘導されたが、上記実験による抗体価は観察されなかったと解釈することができる。
実験群6-7(P7)の場合、個体差はあるものの、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)に対する抗体が観察され、体重減少効果が現れたことから、実施例11のペプチドに含まれるB細胞エピトープが、体液性免疫をよく誘導したと解釈することができる。
実験群6-8(P8)の場合、実施例12に含まれるRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)に対する抗体価を示し、体重減少効果が示されたことから、実施例12のペプチドに含まれるB細胞エピトープは、体液性免疫をよく誘導したと解釈することができる。
実験群6-9(P9)の場合、個体差がいくらかあった。しかしながら、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)に対する抗体が観察され、体重減少効果が現れたことから、実施例13のペプチドに含まれるB細胞エピトープが体液性免疫をよく誘導していると解釈することができる。
実験例8、ペプチド効果7の確認。
実験例8.1、ペプチドの調製とその実験。
実験例1.1に従って[表13]によるペプチドを調製した後、調製したペプチドを実験例1.2~1.4に従って確認する。実験例1.5に従って[表13]によるペプチドを含む生体内投与用組成物を調製する。
[表13]実験例8で使用したペプチドおよびそれを含む生体内投与用組成物。
[表14]に示す試験対象は、実験例1.6に従って調製する。
[表14]実験例8で使用した試験対象
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与する。特に、投与周期、投与時期および投与頻度は、実験計画に応じて適宜変更することができる。例えば、8週齢の試験対象に対して、2週間の間隔で4回、組成物を投与してもよいが、これらに限定されない。
上記の実験方法は、必要に応じて適宜変更することができる。
実験例8.2、実験結果の確認。
実験例8.1の実験結果を確認するために、[表14]に開示された各実験群について、試験対象に以下の実験を行う。
(1)実験例1.8に従って、各実験群の試験対象の体重を測定する。
(2)実験例1.9に従って、各実験群の試験対象において観察される抗体価を確認する。
(3)実験例1.10に従って、各実験群の試験対象の血中脂質濃度を測定する。
(4)実験例1.11に従って、各実験群の試験対象の脂肪分解能力を確認し、脂肪細胞の大きさを観察する。
実験例9、ペプチド効果8の確認。
実験例9.1、ペプチドの調製とその実験。
実験例1.1に従って、SEQ ID NOS:56~158、SEQ ID NOS:160~161、およびSEQ ID NOS:198~220からなる群より選択される1つまたは複数の配列で表されるペプチドを調製する。
実験例1.2~1.4に従って、調製したペプチドを確認する。実験例1.5に従って、調製したペプチドを含む生体内投与用組成物を調製する。
特に、上記の配列群から一部の配列のみを選択してペプチドを調製してもよく、必要に応じて複数の組み合わせで繰り返し実験を行ってもよい。
調製したペプチドの試験対象を、実験例1.6に従って調製する。特に、使用される対照群および実験群の例は、[表15]に示すとおりであり、各実験群は、実験例1.6の条件および[表15]を参照して決定される。
[表15]実験例9で使用した試験対象
特に、実験群は、調製されたペプチドの数だけ用意する。
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与する。特に、投与周期、投与時期および投与頻度は、実験計画に応じて適宜変更することができる。例えば、8週齢の試験対象に対して、組成物を2週間の間隔で4回投与してもよいが、これらに限定されない。
なお、上記の実験方法は、必要に応じて適宜変更することができる。
実験例9.2、実験結果の確認
実験例9.1の実験結果を確認するために、各実験群について、試験対象に以下の実験を行う。
(1)実験例1.8に従って、各実験群の試験対象の体重を測定する。
(2)実験例1.9に従って、各実験群の試験対象において観察される抗体価を確認する。
(3)実験例1.10に従って、各実験群の試験対象の血中脂質濃度を測定する。
(4)実験例1.11に従って、各実験群における試験対象の脂肪分解能力を確認し、脂肪細胞の大きさを観察する。
実験例10、ペプチド効果9の確認
実験例10.1、ペプチドの調製とその実験
実験例1.1に従って、「本発明の可能な実施例」の項の実施例81~90に従ってペプチドを調製した後、実験例1.2~1.4に従って、調製したペプチドを確認する。実験例1.5に従って、調製されたペプチドを含む生体内投与用組成物を調製する。
特に、「本発明の可能な実施例」の項の実施例81~90に従ってペプチドの一部のみを選択して調製しよく、必要に応じて複数の組み合わせについての実験を繰り返してもよい。
調製したペプチドの試験対象は、実験例1.6に従って調製する。
特に、使用する対照群および実験群は、実験例1.6の条件および[表15]を参照して決定する。
実験例1.7に従って、生体内投与用組成物を試験対象に投与する。特に、投与周期、投与時期および投与頻度は、実験計画に応じて適宜変更することができる。例えば、8週齢の試験対象に対して、組成物を2週間の間隔で4回投与してもよいが、これらに限定されない。
上記の実験方法は、必要に応じて適宜変更することができる。
実験例10.2、実験結果の確認
実験例10.1の実験結果を確認するために、各実験群の試験対象に以下の実験を行う。
(1)実験例1.8に従って、各実験群の試験対象の体重を測定する。
(2)実験例1.9に従って、各実験群の試験対象において観察される抗体価を確認する。
(3)実験例1.10に従って、各実験群の試験対象の血中脂質濃度を測定する。
(4)実験例1.11に従って、各実験群における試験対象の脂肪分解能力を確認し、脂肪細胞の大きさを観察することができる。
本明細書で提供されるペプチド単位、ペプチド、および/またはそれをコーディング核酸は、免疫治療薬、特に肥満を治療するための試剤の調製に用いることができ、該免疫治療薬は、対象の体内に投与されると、目的とする体液性免疫を生成することによって治療効果を示すことができる。

Claims (25)

  1. CD4+T細胞で認識されて体液性免疫応答を誘導することができる、23mer~71merの長さを有するペプチド単位であって、[式1]:
    [式1]N-B-A-T-A-C
    で表され、
    式中、前記Bは、アポリポタンパク質B-100のB細胞エピトープの配列であって、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、およびKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)から選択される配列と90%超同一である、配列であり、
    前記Aは、ZaもしくはZである第1の補助的部分の配列であるか、または存在せず、
    前記Tは、ヘルパーT細胞エピトープ(Thエピトープ)の配列であって、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)から選択される配列と90%超同一である、配列であり、
    前記Aは、aZ、CR、HHHHHH(SEQ ID NO:53)もしくはaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:194)である第2の補助的部分の配列であるか、または存在せず、
    前記aはD型アラニンを示し、前記(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、前記Zは6-アミノヘキサン酸を示す、
    ペプチド単位。
  2. 前記AがZaであり、
    前記AがaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:194)であり、
    前記BがKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)である、
    請求項1に記載のペプチド単位。
  3. 前記ペプチド単位がRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:68)である、
    請求項2に記載のペプチド単位。
  4. 前記AがZaであり、
    前記AがaZであり、
    前記BがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)である、
    請求項1に記載のペプチド単位。
  5. 前記ペプチド単位がRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:56)である、請求項4に記載のペプチド単位。
  6. 前記Aが存在せず、
    前記AがHHHHHH(SEQ ID NO;53)であり、
    前記BがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)である、
    請求項1に記載のペプチド単位。
  7. 前記ペプチド単位がRNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:67)である、
    請求項6に記載のペプチド単位。
  8. 前記AがCRであり、
    前記BがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)である、
    請求項1に記載のペプチド単位。
  9. 前記ペプチド単位がRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACR(SEQ ID NO:161)である、請求項8に記載のペプチド単位。
  10. CD4+T細胞で認識されて体液性免疫応答を誘導することができる、23mer~71merの長さを有するペプチド単位であって、[式2]:
    [式2]N-B-A-T-A-B-C
    で表され、
    式中、BおよびBの各々は、アポリポタンパク質B-100のB細胞エピトープの配列であって、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、およびKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)から独立して選択される、配列であり、
    前記Aは、ZaもしくはZである第1の補助的部分の配列であり、
    Tは、ヘルパーT細胞エピトープ(Thエピトープ)の配列であって、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)から選択される配列を有する、配列であり、
    前記Aは、aZもしくはZである第2の補助的部分の配列であり、
    前記aはD型アラニンを示し、前記(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、前記Zは6-アミノヘキサン酸を示す、
    ペプチド単位。
  11. 前記AがZaであり、
    前記AがaZであり、
    前記BがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)またはKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)であり、
    前記BがCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)である、
    請求項10に記載のペプチド単位。
  12. 前記ペプチド単位が、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:108)またはKTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:114)である、
    請求項11に記載のペプチド単位。
  13. 前記AがZであり、
    前記AがZであり、
    前記BがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)であり、
    前記BがCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)である、
    請求項10に記載のペプチド単位。
  14. 前記ペプチド単位がRNVPPIFNDVYWIAFZPKYVKQNTLKLATZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:121)である、
    請求項13に記載のペプチド単位。
  15. CD4+T細胞で認識されて体液性免疫応答を誘導することができる、23mer~71merの長さを有するペプチド単位であって、[式3]:
    [式3]N-B-B-A-T-A-C
    で表され、
    式中、BおよびBの各々は、アポリポタンパク質B-100のB細胞エピトープの配列であって、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、およびKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)から独立して選択される、配列であり、
    前記Aは、Zaである第1の補助的部分の配列であり、
    前記Tは、ヘルパーT細胞エピトープ(Thエピトープ)の配列であって、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)から選択される配列を有する、配列であり、
    前記Aは、aZである第2の補助的部分の配列であり、
    前記aはD型アラニンを示し、前記(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、前記Zは6-アミノヘキサン酸を示す、
    ペプチド単位。
  16. 前記BがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)であり、
    前記BがCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)である、
    請求項15に記載のペプチド単位。
  17. 前記ペプチド単位がRNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:84)である、
    請求項16に記載のペプチド単位。
  18. CD4+T細胞で認識されて体液性免疫応答を誘導することができ、23mer~71merの長さを有するペプチド単位であって、[式4]:
    [式4]N-A-T-A-B-C
    で表され、
    式中、前記Bは、アポリポタンパク質B-100のB細胞エピトープの配列であって、RNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)、CRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:7)、およびKTTKQSFDLSVKAQYKKNKH(SEQ ID NO:8)から選択される、配列であり、
    前記Aは、GSHHHHHHGSDDDDKZa(SEQ ID NO:193)である第1の補助的部分の配列であり、
    前記Tは、ヘルパーT細胞エピトープ(Thエピトープ)の配列であって、K(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:1)、PKYVKQNTLKLAT(SEQ ID NO:2)、ILMQYIKANSKFIGI(SEQ ID NO:3)、QSIALSSLMVAQAIP(SEQ ID NO:4)、ILMQYIKANSKFIGIPMGLPQSIALSSLMVAQ(SEQ ID NO:5)、PLGFFPDHQL(SEQ ID NO:162)、WPEANQVGAGAFGPGF(SEQ ID NO:163)、MQWNSTALHQALQDP(SEQ ID NO:164)、MQWNSTTFHQTLQDPRVRGLYFPAGG(SEQ ID NO:165)、FFLLTRILTI(SEQ ID NO:166)、FFLLTRILTIPQSLD(SEQ ID NO:167)、TSLNFLGGTTVCLGQ(SEQ ID NO:168)、QSPTSNHSPTSCPPIC(SEQ ID NO:169)、IIFLFILLLCLIFLLVLLD(SEQ ID NO:170)、CTTPAQGNSMFPSC(SEQ ID NO:171)、CTKPTDGN(SEQ ID NO:172)、WASVRFSW(SEQ ID NO:173)、LLPIFFCLW(SEQ ID NO:174)、MDIDPYKEFGATVELLSFLP(SEQ ID NO:175)、FLPSDFFPSV(SEQ ID NO:176)、RDLLDTASALYREALESPEH(SEQ ID NO:177)、PHHTALRQAILCWGELMTLA(SEQ ID NO:178)、GRETVIEYLVSFGVW(SEQ ID NO:179)、EYLVSFGVWIRTPPA(SEQ ID NO:180)、VSFGVWIRTPPAYRPPNAPI(SEQ ID NO:181)、TVVRRRGRSP(SEQ ID NO:182)、VGPLTVNEKRRLKLI(SEQ ID NO:183)、RHYLHTLWKAGILYK(SEQ ID NO:184)、ESRLVVDFSQFSRGN(SEQ ID NO:185)、LQSLTNLLSSNLSWL(SEQ ID NO:186)、SSNLSWLSLDVSAAF(SEQ ID NO:187)、LHLYSHPIILGFRKI(SEQ ID NO:188)、KQCFRKLPVNRPIDW(SEQ ID NO:189)、LCQVFADATPTGWGL(SEQ ID NO:190)、AANWILRGTSFVYVP(SEQ ID NO:191)、およびEIRLKVFVLGGCRHK(SEQ ID NO:192)から選択される、配列であり、
    前記Aは、aZである第2の補助的部分の配列であり、
    前記aはD型アラニンを示し、前記(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、前記Zは6-アミノヘキサン酸を示す、
    ペプチド単位。
  19. 前記BがRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:6)である、請求項18に記載のペプチド単位。
  20. 前記ペプチド単位がGSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:69)である、
    請求項19に記載のペプチド単位。
  21. CD4+T細胞で認識されて、アポリポタンパク質B-100を標的とする抗体を誘導することができるペプチドであって、
    請求項1から20のいずれか一項に記載のペプチド単位から独立して選択される2~5つのペプチド単位が連結されている、
    ペプチド。
  22. 前記ペプチドが、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:56)、RNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:62)、RNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:67)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:68)、GSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:69)、RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:84)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:108)、KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:114)、RNVPPIFNDVYWIAFZPKYVKQNTLKLATZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:121)、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:160)、およびRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACR(SEQ ID NO:161)から独立して選択される2つまたはそれよりも多いペプチド単位と5つまたはそれよりも少ないペプチド単位とが連結されたものであり、前記aはD型アラニンを示し、前記(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、前記Zは6-アミノへキサン酸を示す、請求項21に記載のペプチド。
  23. 請求項1から20のいずれか1項に記載のペプチド単位、または請求項21もしくは22に記載のペプチドと、
    アジュバントと
    を含む、肥満を治療するための医薬組成物。
  24. 前記アジュバントが、水、生理食塩水、デキストロース、エタノール、グリセロール、塩化ナトリウム、デキストロース、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、ゼラチン、アルブミン、水酸化アルミニウム、フロイントの不完全アジュバントおよび完全アジュバント(Pifco Laboratories社、ミシガン州デトロイト在)、Alhydrogel(Al(OH))、水酸化アルミニウムゲル(Alum)、またはアルミニウム塩、例えばリン酸アルミニウム、AS04シリーズ、MF、スクアレン、MF59、QS21、カルシウム、鉄もしくは亜鉛塩、アシル化チロシン、アシル化フルクトースの不溶性の懸濁液、カチオンもしくはアニオン由来の多糖類、ポリホスファゼン、生分解性マイクロスフェア、Quil A、toll様レセプター(TLR)アゴニスト、PHAD[Avanti polar lipid社、モノホスホリル脂質A(合成)]、モノホスホリル脂質A(MPL、モノホスホリル脂質A)、合成脂質A、脂質A模倣物もしくは類似物、アルミニウム塩、サイトカイン、サポニン、プロラクチン、成長ホルモンデオキシコール酸、ベータグルカン、ポリリボヌクレオチド、ムラミルジペプチド(MDP)誘導体、CpGオリゴ、グラム陰性菌リポ多糖(LPS)、ポリホスファゼン、エマルジョン、ビロゾーム、コクリアート、ポリ(ラクチド-co-グリコリド)(PLG)微粒子、ポロクサマー粒子、微粒子、リポソーム、またはそれらの適切な組み合わせである、請求項23に記載の医薬組成物。
  25. 前記医薬組成物が、RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:56);RNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAA(SEQ ID NO:62);RNVPPIFNDVYWIAFK(Cha)VAAWTLKAAHHHHHH(SEQ ID NO:67);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZGSHHHHHHGSDDDDK(SEQ ID NO:68);GSHHHHHHGSDDDDKZaK(Cha)VAAWTLKAAaZRNVPPIFNDVYWIAF(SEQ ID NO:69);RNVPPIFNDVYWIAFCRFRGLISLSQVYLSZaK(Cha)VAAWTLKAAaZ(SEQ ID NO:84);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:108);KTTKQSFDLSVKAQYKKNKHZaK(Cha)VAAWTLKAAaZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:114);RNVPPIFNDVYWIAFZPKYVKQNTLKLATZCRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:121);RNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACRFRGLISLSQVYLS(SEQ ID NO:160);およびRNVPPIFNDVYWIAFZaK(Cha)VAAWTLKAACR(SEQ ID NO:161)から選択されるペプチド単位を含み、前記aはD型アラニンを示し、前記(Cha)はL-シクロヘキシルアラニンを示し、前記Zは6-アミノへキサン酸を示す、請求項23または24に記載の医薬組成物。
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