JP2023534254A - 光活性装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、光活性発色団を含む重合化合物と、当該重合化合物と、組成物及び眼科用装置に特に好適である特別なモノマー化合物と、を含む新規眼科用装置に関する。本発明はまた、当該眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品の光学特性を変化させるプロセスを対象とする。

Description

本発明は、光活性発色団を含む重合化合物と、当該重合化合物と、組成物及び眼科用装置に特に好適である特別なモノマー化合物と、を含む新規眼科用装置に関する。本発明はまた、当該眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品の光学特性を変化させるプロセスを対象とする。
白内障は、眼の、通常は透明なレンズが混濁することによって視力が損なわれ、最悪の場合には失明に至る眼の疾患に対する一般的な用語である。白内障は世界中で失明の主要な原因であり、1億人を超える人々に影響を与える。その主要な原因が加齢であり、人口集団の平均年齢が上昇しているという事実により、将来、白内障の数が実質的に増加し続けることが予想される。
白内障の効果的な治療は、外科的介入によってのみ可能である。外科的介入では、角膜を切開することにより眼の天然レンズが取り除かれ、しばしば「眼内レンズ」とも呼ばれる眼科用装置で置き換えられる。現在最新の外科的技法では、手術の準備において、それぞれの患者に最も適した屈折力に近似するように眼マッピングを使用する。
白内障手術は、最も広く使用されており、最も安全な外科的処置の1つであるものの、特有の術後の問題を伴わないわけではない。しばしば、移植された眼内レンズ(intraocular lens:IOL)の屈折力が、良好な視力を回復するのに不十分であることが起こる。そのような問題は、例えば、外科手術の結果としての眼の形状の変化、並びに不規則な創傷治癒及び最適な光学特性を有さない眼科用装置をもたらす位置決め誤差によって引き起こされ得る。結果として、患者は、正しく見ることができるように、例えば、眼鏡等の矯正視力補助を依然として必要とするであろう。場合によっては、移植された眼科用装置により生じる屈折力は、必要とされる屈折力にほど遠く、更なる手術が必要とされるであろう。身体の治癒能力は年齢の増加と共に減少するため、特に高齢者の場合、更なる手術は望ましくない。更に、眼内炎、眼の炎症を誘引するリスクがあり、これは、視力の完全な喪失を導くか、又はより悪い場合、眼の喪失を招き得る。
したがって、光学活性眼科用装置、特に人工眼内レンズに対する公衆衛生分野における必要性が存在し、これは、レンズの移植後の屈折力の非侵襲的調整を可能にし、それによって、好ましくは、術後視力補助の必要性を更に低減する。
この観点でのいくつかの開発は、例えば、国際公開第2007/033831号、国際公開第2009/074520号、米国特許出願公開第2010/0324165号、国際公開第2017/032442号、国際公開第2017/032443号、国際公開第2017/032444号、国際公開第2018/149850号、国際公開第2018/149852号、国際公開第2018/149853号、欧州特許第3363791号、国際公開第2018/149855号、国際公開第2018/149856号又は国際公開第2018/149857号によって証明されるように、既になされている。
M.Schraub et al,European Polymer Journal 51(2014)21-27は、3-フェニル-クマリン含有ポリメタクリレートの光学化学を記載している。
発色団が環化付加を受ける場合、密度及び分極率の両方に変化がある。屈折率は、ローレンツ-ローレンスの式(式1)による密度及び分極率の関数であり、式中、Mはモル質量であり、ρは密度であり、Nは分子の数密度であり、αは分極率である。炭素-炭素二重結合の炭素-炭素単結合への変換は、22cm/モルの体積の減少をもたらす(Patel,M.P.et al.,Biomaterials,1987,8,53-56)。
Figure 2023534254000001
これだけで、付加環化による屈折率の増加がもたらされる。しかしながら、共役系の破壊によって引き起こされる屈折率の非線形減少を利用することによって、体積減少の正の屈折率変化をはるかに超える大きな負の屈折率変化が、特定の発色団について見られ得る。
しかしながら、大きな共役発色団も大きな光分散を示す。光分散は、式2によって定義されるアッベ数Vによって特徴付けられる。
Figure 2023534254000002
高い光分散は、低いアッベ数によって特徴付けられ、2つ以上の波長の光が眼科用装置、例えばレンズなどの材料を通過する光学用途において有害である。
S.Helmstetter et al,J Polym Res,2016,23:249には、589nmで1.60から最大1.68の範囲の屈折率及び19~25のアッベ数を示すキノリノン系架橋ホモ及びコポリマーが記載されている。また、眼内レンズは、レンズ材料の屈折率が高いほど薄くなることが更に報告されているが、多くの場合、ガラス転移温度の上昇やアッベ数の低下を伴う。高屈折率と、低ガラス転移温度と、高アッベ数との間の最適なバランスは、IOL製造のためのポリマー合成における化学的挑戦であり、最先端の折り畳み可能であるが調整可能でない疎水性IOLは、最大1.55屈折率、約14~15℃のガラス転移温度、及び最大37のアッベ数を有することが報告されている。
R.B.Setlow,Science,1966,153,3734,379-386が刊行されて以来、核酸塩基チミン及びウラシルが紫外線に応答して二量体を形成することが知られている。DNA中の核酸塩基の1つであるチミンは、270nm超で照射されると[2π+2π]付加環化によって光二量体化し、二量体は249nm未満のUVを使用して切断され得る。チミンの二量体化がDNA損傷をもたらすので、この効果は十分に研究されており、この理解は皮膚癌を予防するのに重要である。この光化学反応に関する50年以上の経験により、多くの科学者は、チミン及びウラシルの光化学に関するこの知識を光記憶材料に適用しようと試みてきた。
P.S.Ashkenaziet al,Proc.SPIE,2003,5069,57-63には、短いペプチド鎖を介して結合された隣接チミン分子を使用することによる、青色及びUVにおける高容量光記憶のための有機薄膜における光二量化プロセスが記載されている。二量化は、吸収又は屈折率の変化をもたらす。Ramanujam,A.S.(2010). Photochromic Polymers for Optical Data Storage: Azobenzenes and Photodimers. In N.S.Allen,Photochemistry and Photophysics of Polymeric Materials (S. 209-234).Hoboken:John Wiley&Sons Inc.にも、当該ビス-チミンペプチドが記載されており、更に、付随する屈折率変化が多ビット記憶プロセスに対応するには小さすぎるので、この場合の情報の光学記憶は吸収の変化の測定を含むことが述べられている。
B.Lohse et al,J.Peptide Sci.,2005,11,499-505には、チミン1-酢酸、ウラシル1-酢酸、5-クロロウラシル1-酢酸、5-ブロモウラシル1-酢酸、5-フルオロウラシル1-酢酸、5-ヨードウラシル1-酢酸、2,4-ジチオウラシル1-酢酸及び6-メチル2-チオウラシル1-酢酸に基づくピリミジン発色団を使用することによる、ピリミジン置換ジペプチドにおける光二量化が記載されている。
B.Lohse et al,Chem.Mater.2006,18,4808-4816には、1,1’-(α,ω-アルカンジイル)ビス-ウラシル、1,1’-(α,ω-アルカンジイル)ビス-[5-ブロモウラシル]、1-(α,ω-ブロモアルキル)ウラシル及び1-ウンデシルウラシルを使用することによる、新しい潜在的な光データ記憶媒体が報告されている。
B.Lohse et al,Journal of Polymer Science:Part A:Polymer Chemistry 4401-4412には、高密度データ記憶のためのウラシル置換デンドリマーにおけるUV光二量化が報告されている。
L.E.Smith et al,Polymers for biomedical applications,2008,977,196-203には、5-フルオロウラシル化合物を含むヒドロゲルからの薬物放出が記載されている。
P.Johnston et al,Chem.Sci.,2012,3,2301には、N(3)-N(3)n-ブチル又はn-ヘキシルスペーサーを介して互いに連結されたビス-チミン誘導体を含有する操作されたモノマー結晶の固相トポ化学重合が記載されている。ポリマーは、モノマー結晶の薄層を302nmのUVで照射することによって生成され、チミニル単位が光化学的変換を受けた。当該重合された材料の結晶性にもかかわらず、非晶質及び透明ポリマーフィルムは、適切な溶媒からの溶媒流延によって製造され得る。100μmの薄膜の動的機械的熱分析は、77℃のガラス転移温度(T)を示した。
A.P.Busch and N.A.Hampp,International Journal of Drug Delivery 2015,7,174-190には、新規な眼内レンズのための異性体純粋ポリマー結合syn-ヘッドツーヘッド二量体からの5-フルオロウラシルの2光子吸収誘発放出が記載されている。
PL108383には、クロマトグラフィー用のウラシル誘導部分を含むケイ酸塩が記載されている。
欧州特許第0354179号には、クロロ含有重合体の安定剤としてチオウラシルが記載されている。
JPH063761には、チオウラシル誘導体を含有するハロゲン化銀写真感光材料が記載されている。
国際公開第0197217号には、発色団として少なくとも2つのウラシル部分と、これらの部分を接続する結合とを有する化合物を含む材料を使用して、情報を光学的に記憶する方法が記載されている。情報を記録する1つの方法は、発色団を含む材料に、第1の強度を有する適切な第1の波長の光を照射することである。レーザビームは、適切な光学系によって材料上に集束され得る。それにより、発色団は環化付加プロセスを受け、二量体を形成する。照射された波長における二量体の吸収は、発色団の吸収よりもはるかに小さい。これは、照射された領域における屈折率の変化をもたらす。したがって、光二量化領域に対応する材料にビットが書き込まれ得る。
DE10147238には、抗ウイルス剤及び抗癌剤としての担体結合ビニル核酸塩基及びそれらのポリマーの調製が記載されている。
国際公開第2005065689号には、哺乳動物における寄生虫感染の治療又は予防に有用なシラニルオキシ基を有するウラシル誘導体が記載されている。
国際公開第07001407号には、光活性化形状記憶コポリマーが記載されている。
米国特許出願公開第2007218567号には、アクリロイルメチルウラシルであり得る少なくとも1つのモノマー成分を含む熱応答性ポリマーを含む磁性ナノ粒子が記載されている。
TWI308658には、コア部分、分岐単位及び末端基を含む光反応性デンドリマーが記載されており、少なくとも1つの末端基及び/又は分岐単位は光反応性基であり、光反応性基はウラシル部分であってもよい。
国際公開第2009156182号には、ウラシル誘導体、及び特に細胞増殖抑制剤と共に、細胞増殖抑制治療で蓄積する耐性を抑制又は低減するための治療剤としてのそれらの使用が記載されている。
国際公開第2012034719号には、ウラシル含有ホスホン酸が記載されている。
米国特許出願公開第2013033975号には、可逆記録用媒体の一部として4-メチル置換クマリン部分を含むコポリマーが記載されている。
国際公開第2014059350号には、皮膚UV保護に有用な開鎖又は縮合1,1’-アルキレン-ビス-ウラシル誘導体が記載されている。
国際公開第2015003095号には、ウラシル誘導体を含むサンレスタンニング組成物が記載されている。
米国特許出願公開第20170306121号には、水溶性反応性ポリマーを含む光硬化性組成物の均一な層を基材上に提供することによって導電性ポリアニリンパターンを提供する方法が記載されている。
国際公開第2019097232号には、血液サンプルからサンプル中に存在する核酸を単離するための方法、並びにこの方法のためのポリマー、基質及びキットが記載されている。
CN111040202には、少なくとも1つのホウ素含有動的共有結合及び前駆体材料を含む複合ハイブリッド動的ポリマーが記載されている。
CN111378159、CN111378138、CN111378160、CN111378163、CN11378165、CN11378168には、ハイブリッド架橋ダイナミックポリマーに基づくエネルギー吸収方法及び材料が記載されている。
しかし、最新技術の白内障外科的方法によって移植される代替又は改良された眼科用装置、例えばコンタクトレンズ又はレンズを提供する必要が依然として存在し、最新技術の白内障外科的方法、特に最新技術の微小切開白内障外科的方法によって移植される例えば眼内レンズの眼科用装置の製造のための特別な化合物を提供する必要が依然として存在する。好ましくは、高いアッベ数を有する高屈折率変化材料が、上述の必要性を満たすために必要とされる。
その結果、本出願の目的は、そのような眼科用装置の製造のための代替又は改良された眼科用装置及び好適な化合物を提供することである。
本出願の目的はまた、化合物を提供することであり、その光学特性は、好ましくは非侵襲的技術によって変更され得る。
本出願の更なる目的は、現在知られている化合物、好ましくは眼科用装置に適したものと組み合わせて利点を有する代替化合物又は化合物を提供することである。
本発明による式(I)又は式(II)の重合モノマーを含むポリマー又はコポリマーの利点は、実験セクションに示される。本発明によるポリマー又はコポリマー並びに当該材料を含む眼科用装置は、好ましくは、特に589nm(D線)での照射後に有意な分極率変化又は屈折率変化を示す。今日まで、ウラシル又はチオウラシルのいずれについても、589nm(D線)での屈折率の変化Δnは明確に報告されていない。しかしながら、屈折率変化は、より低い波長でウラシル部分を含む潜在的な光記憶媒体について報告されている(図2:B.Lohse et al.,Chem.Mater.2006,18,4808-4816)。これらの著者らは、400nmにおける屈折率の変化Δn400nm=0.002を報告している。
本発明による式(I)又は式(II)の重合モノマーを含むポリマー又はコポリマーの更なる利点は、これらの材料が高いアッベ数を有することである。
これらの特性により、本発明による眼科用装置の分極率又は屈折率を調整する際のより高い柔軟性が可能となり、また高いアッベ数が確保される。本発明のポリマー又はコポリマーのこの利点に基づいて、当該材料を含む眼科用装置は、本質的により低い色収差を有する。
本発明者等は、ここで、上記の目的が、本出願の眼科用装置及び化合物によって個別に又は任意の組み合わせのいずれかで達成され得ることを見出した。
本発明は、式(I)又は式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含む、眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品であって、
Figure 2023534254000003
式中、
、Yは、それぞれ互いに独立してO又はSであり、
Xは存在しないか、又はC=Oであり、
は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
Figure 2023534254000004
ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
式中、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
cは、0又は1であり、
[L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
oは、1~20からなる群から選択され、
、X9、10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
s、tは、0又は1であり、
p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に関する。
本発明は更に、前述されるか、又は好ましくは以下に記載される眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を形成ためのするプロセスであって、
-前述の、若しくは好ましくは以下に記載の式(I)若しくは式(II)の少なくとも1つの化合物、及び/若しくは、以下に記載の、若しくは好ましくは以下に記載の、ただし、重合のために残存する少なくとも1つの反応基と、式(I)若しくは式(II)の当該化合物とは異なる任意選択の更なるモノマーと、を有する式(I)若しくは式(II)の化合物に由来するオリゴマー若しくはポリマー、並びに/又は架橋剤、並びに/又は紫外線吸収剤、並びに/又はラジカル開始剤を含む組成物を提供するステップと、
-続いて、当該組成物の眼科用装置又は前駆体物品を形成するステップと、を含む、プロセスに関する。
本発明は更に、前述されるか、又は好ましくは以下に記載される眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品の光学特性を変化させるプロセスであって、
-前述されるか、又は好ましくは以下に記載されるプロセスによって眼科用装置又は前駆体物品を準備するステップと、
-続いて、当該眼科用装置又は前駆体物品を、少なくとも200nm及び最大1500nmの波長を有する照射に曝露するステップと、を含む、プロセスに関する。
本発明は更に、前述されるか又は好ましくは以下に記載される光学特性を変化させる当該プロセスによって得られる眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に関する。
本発明は更に、Y及びYのうちの少なくとも1つが前述の又は好ましくは以下に記載のSである、少なくとも1つの式(I)又は式(II)の重合化合物を含むオリゴマー、ポリマー、又はコポリマーに関する。
本発明は更に、Y及びYのうちの少なくとも1つが前述の又は好ましくは以下に記載のSである式(I)又は式(II)の少なくとも1つの化合物と、重合開始剤と、任意選択のUV吸収剤及び/又は架橋剤及び/又は式(I)又は式(II)の当該化合物とは異なる更なるモノマーと、を含む、重合用組成物に関する。
本発明は更に、式(I)又は式(II)の化合物であって、
Figure 2023534254000005
式中、
、Yは、それぞれ互いに独立してO又はSであるが、Y又はYのうちの少なくとも1つはSであり、
Xは存在しないか、又はC=Oであり、
は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
Figure 2023534254000006
ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
式中、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
cは1であり、
[L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
oは、1~20からなる群から選択され、
、X9、10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
s、tは、0又は1であり、
p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状の非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、化合物に関する。
本発明は更に、式(I)又は式(II)の化合物であって、
Figure 2023534254000007
式中、
、YはそれぞれOであり、
Xは存在しないか、又はC=Oであり、
は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
Figure 2023534254000008
ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
式中、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
cは1であり、
[L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
oは、5~20からなる群から選択され、
、X9、10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
s、tは、0又は1であり、
p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、化合物に関する。
従来技術の基準化合物Ref-[1]の応用例と比較した、応用例1~25の屈折率変化対アッベ数を示すグラフである。
前述されるか、又は好ましくは以下に記載される式(I)又は式(II)の化合物は、コンタクトレンズ又は眼インプラント若しくは具体的には眼内レンズ等の眼科用装置に変換され得るブランク等のポリマー、コポリマー又は前駆体物品の調製のためのモノマーとして使用され得るか、あるいは好ましくは、前述された、若しくは好ましくは以下に記載されるような眼科用装置の調製に使用され得る。
前述されるか、又は好ましくは以下に記載される式(I)の化合物は、好ましくは、眼インプラント又は具体的には眼内レンズ等の眼科用装置に変換され得るブランク等の前駆体物品の調製のためのモノマーとして使用され得るか、あるいは好ましくは、前述されるか、又は好ましくは以下に記載されるような眼科用装置の調製に使用され得る。
前述されるか、又は好ましくは以下に記載される式(II)の化合物は、好ましくは、眼インプラント又は具体的には眼内レンズ等の眼科用装置に変換され得るブランク等の前駆体物品の調製のためのモノマーとして使用され得るか、あるいは好ましくは、前述されるか、又は好ましくは以下に記載されるような眼科用装置の調製に使用され得る。
本発明による任意のモノマー単位を含む式(I)の化合物及び式(I)の化合物の全ての好ましい実施形態は、全ての立体異性体又はラセミ混合物を含む。
本発明による任意のモノマー単位を含む式(II)の化合物及び式(II)の化合物の全ての好ましい実施形態は、全ての立体異性体又はラセミ混合物を含む。
式(I)及び式(II)の化合物は、前述のように眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品の調製のための、従来技術の材料に勝るいくつかの利点を提供する。更に、式(I)若しくは式(II)の化合物又は式(I)若しくは式(II)の重合化合物を含むオリゴマー、ポリマー及びコポリマー中のY及び/又はY中の硫黄原子の存在は、より大きな分極率、より広範な吸収及びより高いモル吸収係数をもたらすと考えられるので、光学特性に著しい影響を及ぼす。
したがって、Y及びYのうちの少なくとも1つがSである前述の式(I)及び式(II)の化合物は、コンタクトレンズ又は眼インプラントなどの眼科用装置、具体的には眼内レンズなどに変換され得るブランクなどの前駆体物品の調製のためのモノマーとして特に好ましく使用され、あるいは好ましくは、前述された、又は好ましくは以下に記載されるような眼科用装置の調製に使用され得る。本発明の一実施形態において、YがSであり、YがOであることが好ましい。本発明の別の実施形態において、Y及びYがSであることが好ましい。本発明の別の実施形態において、Y及びYがOであることが好ましい。
室温で折り畳み可能なポリマーは、一般に、室温(約21℃)より低いガラス転移温度(T)を示す。それらは、例えばクリープ、応力又は亀裂を誘発することによってポリマーに物理的損傷を引き起こすことなく、この温度で容易に変形可能である。眼内レンズ中のポリマーについては、15℃以下のTが好ましい。
眼科用装置製造、好ましくは眼内レンズ製造で使用されるポリマー/コポリマーは、好ましくは、コンタクトレンズ又は眼内レンズ等のより薄い眼科用装置の作製を可能にする、比較的高い屈折率を有する。好ましくは、眼科用装置、好ましくは眼内レンズに使用されるポリマーは、約1.46超の屈折率を有する。
眼科用装置の製造、好ましくは眼内レンズの製造において使用されるポリマー/コポリマーは、好ましくは、比較的高いアッベ数を有する。好ましくは、眼科用装置、好ましくは眼内レンズに使用されるポリマー/コポリマーは、約35超、現在最も好ましくは約37以上のアッベ数を有する。
本発明の説明内でアスタリスク(「*」)が使用される場合、それは、特に定義されていない時は常に、隣接する単位又は基に対する結合を示すか、あるいはポリマーの場合、隣接する反復単位又は任意の他の基に対する結合を示す。
炭素原子を1~10個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個の炭素原子、例えばメチル、エチル、イソ-プロピル、n-プロピル、イソ-ブチル、n-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、1-、2-又は3-メチルブチル、1,1-、1,2-又は2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、エチルヘキシル、n-ノニル又はn-デシルを有するアルキル基を示す。炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基には、炭素原子を11、12、13、14、15、16、17、18、19、及び20個有する任意のアルキル基を含む、炭素原子を1~10個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基の全ての例が含まれ、例えば、n-ウンデシル、n-ドデシル、n-トリデシル、n-テトラデシル、n-ペンタデシル、n-ヘキサデシル、n-ヘプタデシル、n-オクタデシル、n-ノナデシル及びn-エイコシルである。
部分的にハロゲン化されたアルキル基という用語は、アルキル基の少なくとも1つのH原子が、F、Cl、Br又はIで置き換えられることを示す。好ましくは、アルキル基は、部分的にフッ素化され、アルキル基の少なくとも1つのH原子がFで置き換えられることを意味している。好ましい部分ハロゲン化アルキル基はCHCFである。
完全ハロゲン化アルキル基という用語は、アルキル基の全てのH原子がF、Cl、Br、及び/又はIで置き換えられていることを示す。好ましくは、アルキル基は完全にフッ素化されており、これはアルキル基の全てのH原子がFで置き換えられることを意味している。好ましい完全フッ素化アルキル基は、トリフルオロメチル又はペンタフルオロエチルである。
ハロゲン化又は好ましくはフッ素化という用語は、ハロゲン化シクロアルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、又はハロゲン化チオアルキル基等の他の基に追加的に対応する。
炭素原子を3~6個有するシクロアルキル基は、前述のように部分的に又は完全に、ハロゲン化又はフッ素化され得るシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含む。好ましくは、シクロアルキル基はシクロプロピルである。
炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖アルコキシ基は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20個の炭素原子を有するO-アルキル基、例えば、メトキシ、エトキシ、イソ-プロポキシ、n-プロポキシ、イソ-ブトキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、n-ペンチルオキシ、1-、2-又は3-メチルブチルオキシ、1,1-、1,2-又は2,2-ジメチルプロポキシ、1-エチルプロポキシ、n-ヘキシルオキシ、n-ヘプチルオキシ、n-オクチルオキシ、エチルヘキシルオキシ、n-ノニルオキシ、n-デシルオキシ、n-ウンデシルオキシ、n-ドデシルオキシ、n-トリデシルオキシ、n-テトラデシルオキシ、n-ペンタデシルオキシ、n-ヘキサデシルオキシ、n-ヘプタデシルオキシ、n-オクタデシルオキシ、n-ノナデシルオキシ及びn-エイコシルオキシを示し、これらは部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化され得るか、あるいは好ましくは部分フッ素化又は完全フッ素化され得る。好ましい完全フッ素化アルコキシ基は、トリフルオロメトキシである。
炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖チオアルキル基は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20個の炭素原子を有するS-アルキル基、例えばチオメチル、1-チオエチル、1-チオ-イソ-プロピル、1-チオ-n-プロポリ-、1-チオ-イソ-ブチル、1-チオ-n-ブチル、1-チオ-tert-ブチル、1-チオ-n-ペンチル、1-チオ-1-、-2-又は-3-メチルブチル、1-チオ-1,1-、-1,2-又は-2,2-ジメチルプロピル、1-チオ-1-エチルプロピル、1-チオ-n-ヘキシル、1-チオ-n-ヘプチル、1-チオ-n-オクチル、1-チオ-エチルヘキシル、1-チオ-n-ノニル、1-チオ-n-デシル、1-チオ-n-ウンデシル、1-チオ-n-ドデシル、1-チオ-n-トリデシル、1-チオ-n-テトラデシル、1-チオ-n-ペンタデシル、1-チオ-n-ヘキサデシル、1-チオ-n-ヘプタデシル、1-チオ-n-オクタデシル、1-チオ-n-ノナデシル及び1-チオ-n-エイコシルを示し、これらは部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化され得るか、あるいは好ましくは、部分フッ素化又は完全フッ素化され得る。好ましい完全フッ素化チオエーテル基は、トリフルオロメチルチオエーテルである。
好ましいアルキル及びアルコキシラジカルは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10個の炭素原子を有する。
本発明の文脈におけるアリール基は、6~40個の環原子及びヘテロアリール基を含有し、本発明の文脈において、少なくとも1つのヘテロ原子を含む5~40個の環原子を含有する。ヘテロ原子は、好ましくは、N、O及び/又はSから選択される。アリール基又はヘテロアリール基は、本明細書では、単純な芳香族サイクル(aromatic cycle)、すなわちフェニル、又は単純なヘテロ芳香族サイクル、例えばピリジニル、ピリミジニル、チオフェニル等、あるいは縮合(アニール化)アリール又はヘテロアリール基、例えばナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、キノリニル、又はイソキノリニルのいずれかを意味すると理解される。
アリール基又はヘテロアリール基は、好ましくは、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン、ベンズアントラセン、クリセン、ペリレン、フルオランテン、ナフタセン、ペンタセン、ベンゾピレン、ビフェニル、ビフェニレン、テルフェニル、トリフェニレン、フルオレン、スピロビフルオレン、ジヒドロフェナントレン、ジヒドロピレン、テトラヒドロピレン、シス又はトランス-インデノフルオレン、シス又はトランス-インデノカルバゾール、シス又はトランス-インドカルバゾール、トルキセン、イソトルキセン、スピロトルキセン、スピロイソトルキセン、フラン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ジベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ピロール、インドール、イソインドール、カルバゾール、ピリジン、キノリン、イソキノリン、アクリジン、フェナントリジン、ベンゾ-5,6-キノリン、ベンゾ-6,7-キノリン、ベンゾ-7,8-キノリン、フェノチアジン、フェノキサジン、ピラゾール、インダゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、ナフトイミダゾール、フェナントリミダゾール、ピリジミダゾール、ピラジンイミダゾール、キノキサリンイミダゾール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、アントロキサゾール、フェナントロキサゾール、イソオキサゾール、1,2-チアゾール、1,3-チアゾール、ベンゾチアゾール、ピリダジン、ヘキサアザトリフェニレン、ベンゾピリダジン、ピリミジン、ベンゾピリミジン、キノキサリン、1,5-ジアザアントラセン、2,7-ジアザピレン、2,3-ジアザピレン、1,6-ジアザピレン、1,8-ジアザピレン、4,5-ジアザピレン、4,5,9,10-テトラアザペリレン、ピラジン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジン、フルオルビン、ナフチリジン、アザカルバゾール、ベンゾカルボリン、フェナントロリン、1,2,3-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、ベンゾトリアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,5-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,5-チアジアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,3,5-トリアジン、1,2,4-トリアジン、1,2,3-トリアジン、テトラゾール、1,2,4,5-テトラジン、1,2,3、4-テトラジン、1,2,3,5-テトラジン、プリン、プテリジン、インドリジン及びベンゾチアジアゾールに由来する。
重合性基は、重合を受けることができるか、又は重合を経ることができる基であり、したがってオリゴマー又はポリマーを形成する。
重合は、個々のモノマーを取得し、それらを一緒につなぎ合わせて(chaining)、より長い単位を作製するプロセスである。これらのより長い単位は、ポリマーと呼ばれる。前述された、及び好ましくは以下に記載される式(I)又は式(II)の化合物は、眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品の調製に好適なモノマーである。
本発明の要旨内では、重合性基Rが、オリゴマー化又は重合されると、結果として、式(I)若しくは式(II)の重合化合物を含むオリゴマー、ポリマー、又はコポリマーの主鎖の一部が形成されるか、又はそれである。好適な重合性基は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であると定義され、
Figure 2023534254000009
ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
式中、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
cは、0又は1である。
特に好ましい重合性基は、以下に記載される。特に好ましい重合基は、以下に記載される。
6~14個の炭素原子を有するアリールは、好ましくはフェニル、ナフチル、又はアントリル、特に好ましくはフェニルからなる群から選択されるアリール基である。
式(I)及び式(II)の化合物において、Xは存在しないか、又はC=Oである。
1つの好ましい実施形態では、前述された眼科用装置若しくは眼科用装置の前駆体物品の調製のためのモノマー、又は本発明によるオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマーの調製のためのモノマーとして、あるいは本発明による化合物として作用する式(I)又は式(II)の化合物は、リンカー[L]及び光活性環系に結合されたカルボキシル基を持たない。これは、Xが存在しない場合の式(I)及び式(II)の化合物に当てはまる。
したがって、本発明は更に、Xが存在せず、Y、Y、[L]、R、R、R及びRが前述の意味又は好ましくは前述若しくは後述の意味を有する式(I)又は式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含む、眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を対象とする。
したがって、本発明は更に、Xが存在しない、前述の式(I)又は式(II)の化合物を対象とする。
眼科用装置、前駆体物品、式(I)又は式(II)の化合物、及び本発明に従ってそれらから誘導される任意のオリゴマー、ポリマー又はコポリマーについて前述したように、置換基R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基から選択される。
R’は、各存在において独立して、好ましくは、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~10個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~10個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~10個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基である。
本発明の一実施形態において、6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基は、置換基R’を有さない。
本発明の一実施形態では、6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基は、好ましくは1個の置換基R’を有し、前述のリストから選択される。
R’は、互いに独立して、特に好ましくは、CN、SOCF、SF、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、チオメチル及びチオエチルからなる群から選択される。
R’は、互いに独立して、特に好ましくは、エチル、n-ペンチル、トリフルオロメチル、メトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される。
本発明による眼科用装置、前駆体物品、式(I)又は式(II)の化合物、式(I)又は式(II)の好ましい化合物、及びそれらから誘導される任意のオリゴマー、ポリマー又はコポリマーにおいて前述されたように、Rは、各存在において独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、ここで、R’は、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。好ましくは、Rは、H、1~10個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化フェニル基であり、ここで、R’は、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。特に好ましくは、Rは、H、炭素原子を1~10個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基である。非常に特に好ましくは、Rは、H、メチル、エチル、イソプロピル、n-ブチル、1-メチル-ブチル、2,2,2-トリフルオロエチル、シクロプロピル、フェニル、又はSF若しくはFのうちの1つ以上で置換されたフェニルである。非常に特に好ましくは、Rは、Hである。
眼科用装置、前駆体物品、式(I)又は式(II)の化合物、式(I)又は式(II)の好ましい化合物、及び本発明に従ってそれらから誘導される任意のオリゴマー、ポリマー又はコポリマーについて前述したように、Rは、各存在において独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、ここで、R’は、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。好ましくは、Rは、H、F、1~10個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、1~10個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、又は1つ以上のR’によって置換され得る非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化フェニル基であり、ここで、R’は、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。特に好ましくは、Rは、H、F、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、n-ブトキシ、1-メチル-ブトキシ、フェニル、又は1つ以上のF、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メトキシ若しくはSFで置換されたフェニルである。
眼科用装置、前駆体物品、式(I)又は式(II)の化合物、式(I)又は式(II)の好ましい化合物、及び本発明に従ってそれらから誘導される任意のオリゴマー、ポリマー又はコポリマーについて前述したように、Rは、各存在において独立して、H、F、Cl、Br、CN、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、ここで、R’は、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。好ましくは、Rは、H、1~10個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化フェニル基であり、ここで、R’は、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。特に好ましくは、Rは、H、メチル又はフェニルである。非常に特に好ましくは、RはHである。
本発明の別の実施形態において、R及びRは、互いに単環又は多環の脂肪族又は芳香族環系を形成することが好ましい。例示的な構造は、以下の式(IIa)、式(IIb)、式(IIc)及び式(IId)であり:
Figure 2023534254000010
式中、X、Y、Y、[L]、R及びRは、前述の意味又は好ましくは前述若しくは後述の意味を有し、R#は、各存在において互いに独立して、H、又は1~10個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基である。R#は、好ましくはHである。
本発明によれば、本発明による眼科用装置の製造のためのモノマーとして使用される、前述の又は好ましくは前述の置換基を有する式(I)又は式(II)の化合物は、1つの連結要素[L]に連結された前述の重合性基又は好ましくは前述若しくは後述の重合性基を有する。
本発明によれば、連結要素[L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-からなる群から選択され、Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、oは1~20であり、X、X、X10は、各存在において、O、S、SO、又はNRであり、s及びtは、各存在において独立して、0又は1であり、p及びqは、各存在において独立して、1~10であり、r及びuは、各存在において独立して、0~10であり、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の合計は、最大20個の炭素原子である。NR中のRは、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基である。Rは、各存在において独立して、好ましくはメチル、エチル又はトリフルオロメチルである。Rは、各存在において独立して、特に好ましくはメチルである。
本発明によれば、Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~8個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基である。
Rは、特に好ましくは、各存在において独立して、H、F、メチル若しくはエチル、又はH及びFである。Rは、非常に特に好ましくは、Hである。
本発明の別の好ましい実施形態では、Xが存在しない場合、oは、好ましくは、前述された眼科用装置又は眼科用装置の前駆体物品の調製のためのモノマー、又は本発明によるオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマーの調製のためのモノマーとして作用する式(I)及び式(II)の化合物において、あるいは本発明による化合物において、5、6、7、8、9、10及び11である。好ましくは、oは6、7又は8である。特に好ましくは、oは6である。
本発明の別の好ましい実施形態では、XがC=Oである場合、oは、好ましくは、前述された眼科用装置又は眼科用装置の前駆体物品の調製のためのモノマー、又は本発明によるオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマーの調製のためのモノマーとして作用する式(I)及び式(II)の化合物において、あるいは本発明による化合物において、5、6、7、8、9、又は10である。好ましくは、oは5、6又は7である。特に好ましくは、oは5である。
本発明による化合物に関して、oについて上記と同じ好ましい意味が適用される。
本発明の別の好ましい実施形態では、s、t、X、X、X10、p、q、r及びuは、前述された眼科用装置若しくは眼科用装置の前駆体物品の調製のためのモノマー、又は本発明によるオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマーの調製のためのモノマーとして作用する式(I)及び式(II)の化合物において、あるいは本発明による化合物において、以下の好ましい意味を有する。
好ましくは、sは1である。好ましくは、sは0である。
好ましくは、tは0又は1である。
好ましくは、s及びtは0である。
好ましくは、X、X及びX10は、O、S、又はSOである。特に好ましくは、X、X及びX10はOである。特に好ましくは、X、X及びX10はSである。特に好ましくはX、X及びX10は、SOである。
好ましくは、p及びqは、各々独立して、1、3、3、4、5、又は6、特に好ましくは1又は2であり、非常に特に好ましくは2である。
好ましくは、r及びuは、それぞれ独立して、0、1、2又は3、特に好ましくは0、1又は2、非常に特に好ましくは0である。
本発明によれば、[L]の好適な例は、-(CH)-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH10-、-(CH11-、-(CH12-、-(CH13-、-(CH14-、-(CH15-、-(CH16-、-(CH17-、-(CH18-、-(CH19-、-(CH20-、-(CHCH)-、-(CHCH-、-(CHCH-、-(CHCH-、-(CHCH-、-(CHCH-、-(CHCH-、-(CHCH-、-(CHCH-、-(CHCH10-、-(CHCH11-、-(CHCH12-、-(CHCH13-、-(CHCH14-、-(CHCH15-、-(CHCH16-、-(CHCH17-、-(CHCH18-、-(CHCH19-、-(CHCH20-、-(C(CH)-、-(C(CH-、-(C(CH-、-(C(CH-、-(C(CH-、-(C(CH-、-(C(CH-、-(C(CH-、-(C(CH-、-(C(CH10-、-(C(CH11-、-(C(CH12-、-(C(CH13-、-(C(CH14-、-(C(CH15-、-(C(CH16-、-(C(CH17-、-(C(CH18-、-(C(CH19-、-(C(CH20-、-(CHC)-、-(CHC-、-(CHC-、-(CHC-、-(CHC-、-(CHC-、-(CHC-、-(CHC-、-(CHC-、-(CHC10-、-(CHC11-、-(CHC12-、-(CHC13-、-(CHC14-、-(CHC15-、-(CHC16-、-(CHC17-、-(CHC18-、-(CHC19-、-(CHC20-、-(CH)-(CHCH)-(CH)-、-(CH)-(CHCH)-(CH-、-(CH)-(CHCH)-(CH-、-(CH)-(CHCH)-(CH11-、-(CH-(CHCH)-(CH)-、-(CH-(CHCH)-(CH)-、-(CH11-(CHCH)-(CH)-、-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-S-(CH-、-(CH-S-(CH-、-(CH-S-(CH-S-(CH-、-(CH-S-(CH-S-(CH-、-(CH-S-(CH-S-(CH-、-(CH-S-(CH-S-(CH-、-(CH-S-(CH-S-(CH-、-(CH-S-(CH-S-(CH-、-(CH-SO-(CH-、-(CH-SO-(CH-、-(CH-SO-(CH-SO-(CH-、-(CH-SO-(CH-SO-(CH-、-(CH-SO-(CH-SO-(CH-、-(CH-SO-(CH-SO-(CH-、-(CH-SO-(CH-SO-(CH-、-(CH-SO-(CH-SO-(CH-、-(CH)-S-(CH-O-(CH)-、-(CH)-SO-(CH-O-(CH)-、-(CH)-SO-(CH-S-(CH)-、-(CH)-O-(CH-S-(CH-O-(CH)-、-(CH)-S-(CH-O-(CH-S-(CH)-、-(CH)-SO-(CH-O-(CH-SO-(CH)-、-(CH)-S-(CH-S-(CH-S-(CH)-、-(CH)-SO-(CH-SO-(CH-SO-(CH)-、-(CH)-O-(CH-SO-(CH-O-(CH)-、-(CH-(NCH)-(CH-、-(CH-(NCH)-(CH-、-(CH-(NCH)-(CH-(NCH)-(CH-、-(CH-(NCH)-(CH-(NCH)-(CH-、-(CH-(NCH)-(CH-(NCH)-(CH-、-(CH-(NCH)-(CH-(NCH)-(CH-、-(CH-(NCH)-(CH-(NCH)-(CH-及び-(CH-(NCH)-(CH-(NCH)-(CH-;
-(CF)-(CH)-、-(CH)-(CF)-、-(CH)-(CF)-(CH)-、-(CH)-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-(CH10-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH10-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-(CH-、
-(CFH)-(CH)-、-(CH)-(CFH)-、-(CH)-(CFH)-(CH)-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH10-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH10-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、
-(CF-(CH)-、-(CH)-(CF-、-(CH)-(CF-(CH)-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、
-(CFH)-(CH)-、-(CH)-(CFH)-、-(CH)-(CFH)-(CH)-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH)-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH)-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、-(CH-(CFH)-(CH-、
-(CF-(CH)-、-(CH)-(CF-、-(CH)-(CF-(CH)-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、
-(CF-(CH)-、-(CH)-(CF-、-(CH)-(CF-(CH)-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH10-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、
-(CF-(CH)-、-(CH)-(CF-、-(CH)-(CF-(CH)-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、
-(CHCF)-(CH)-、-(CH)-(CHCF)-、-(CH)-(CHCF)-(CH)-、-(CH)-(CHCF)-(CH-、-(CH)-(CHCF)-(CH-、-(CH)-(CHCF)-(CH-、-(CH)-(CHCF)-(CH-、-(CH)-(CHCF)-(CH-、-(CH)-(CHCF)-(CH-、-(CH)-(CHCF)-(CH-、-(CH)-(CHCF)-(CH-、-(CH)-(CHCF)-(CH10-、-(CH-(CHCF)-(CH)-、-(CH-(CHCF)-(CH)-、-(CH-(CHCF)-(CH)-、-(CH-(CHCF)-(CH)-、-(CH-(CHCF)-(CH)-、-(CH-(CHCF)-(CH)-、-(CH-(CHCF)-(CH)-、-(CH-(CHCF)-(CH)-、-(CH10-(CHCF)-(CH)-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、-(CH-(CHCF)-(CH-、
-(CHCF-(CH)-、-(CH)-(CHCF-、-(CH)-(CHCF-(CH)-、-(CH)-(CHCF-(CH-、-(CH)-(CHCF-(CH-、-(CH)-(CHCF-(CH-、-(CH)-(CHCF-(CH-、-(CH)-(CHCF-(CH-、-(CH)-(CHCF-(CH-、-(CH)-(CHCF-(CH-、-(CH)-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH)-、-(CH-(CHCF-(CH)-、-(CH-(CHCF-(CH)-、-(CH-(CHCF-(CH)-、-(CH-(CHCF-(CH)-、-(CH-(CHCF-(CH)-、-(CH-(CHCF-(CH)-、-(CH-(CHCF-(CH)-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、-(CH-(CHCF-(CH-、
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-[C(CH)(CHCF)]-(CH)-、-(CH)-[C(CH)(CHCF)]-、-(CH)-[C(CH)(CHCF)]-(CH)-、-(CH)-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH)-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH)-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH)-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH)-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH)-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH)-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH)-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH)-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH)-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、-(CH-[C(CH)(CHCF)]-(CH-、
-(CH-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CH)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CH-O-(CF)-(CH
-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、
-(CH)-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF-O-(CF)-(CH-、
-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、
-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH)-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH)-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-O-(CF)-(CH-、
-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH)-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH)-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-、-(CH-(CF-O-(CF-O-(CF-O-(CF-(CH-である。
[L]の好ましい例は、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH10-、-(CH11-、-(CH-(CHF)-(CH-、-(CH-CHF-(CH-、-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-S-(CH-、-(CH-SO-(CH-O-(CH-である。
X-[L]の好ましい例は、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH10-、-C(O)-(CH11-、-C(O)-(CH-(CHF)-(CH-、-C(O)-(CH-CHF-(CH-、-C(O)-(CF)-(CH-、-C(O)-(CH-(CF)-、-C(O)-(CH-(CF-(CH-、-C(O)-(CH-(CF-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-O-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-O-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-S-(CH-、-C(O)-(CH-SO-(CH-O-(CH-である。X-[L]の特に好ましい例は、-C(O)-(CH-である。
本発明によれば、[L]が-(C(R)-に対応する場合、記述された重合性基又は好ましくは前述の重合性基を有する、前述の又は好ましくは前述の置換基を有する式(I)又は式(II)の化合物が好ましく、ここで、R及びoは、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。
したがって、[L]が-(C(R)-に対応する場合、前述の又は好ましくは前述若しくは後述の重合性基を有する、前述の又は好ましくは前述の置換基を用いた、眼科用装置又は前述の眼科用装置を製造するための前駆体物品の調製のための式(I)又は式(II)のモノマーが好ましく、ここで、R及びoは、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。これらのモノマーを使用して調製されたこのような眼科用装置及び前駆体物品が特に好ましい。
したがって、本発明は、式(I)又は式(II)の重合化合物において、[L]は-(C(R)-であり、oが1~20であり、Rが前述の意味を有する、前述の又は好ましくは前述の眼科用装置に関する。
したがって、本発明は、式(I)又は式(II)の重合化合物において、[L]が-(C(R)-であり、o及びRが好ましくは前述の意味を有する、前述の又は好ましくは前述の眼科用装置に関する。
[L]の特に好ましい例は、本発明による-C(O)-(CH-及び-(CH-である。非常に特に好ましくは、[L]は本発明による-(CHである。
式(I)又は式(II)内の置換基[L]-Rにおいて、[L]は、好ましくは、前述の意味又は好ましくはあるいは特に好ましくは前述の意味を有し、Rは、好ましくは、トリメトキシシリル、トリエトキシシリル、ジメトキシメチルシリル又は式(4)による重合性基である。
Figure 2023534254000011
式中、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖の非フッ素化、部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基、又は炭素原子を6~14個有するアリールであり、
cは、0又は1である。
本発明の別の好ましい実施形態では、c、X11、R,、R及びRは、前述された眼科用装置若しくは眼科用装置の前駆体物品の調製のためのモノマー、又は本発明によるオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマーの調製のためのモノマーとして作用する式(I)及び式(II)の化合物において、あるいは本発明による化合物において、以下の好ましい意味を有する:
好ましくは、R及びRは、Hである。好ましくは、cは1である。
好ましくは、Rは、H、メチル、エチル、又はフェニルである。特に好ましくは、Rは、H又はメチルである。
好ましくは、X11はC(=O)、OC(=O)又はC(=O)Oである。特に好ましくは、X11はC(=O)Oである。
したがって、本発明による重合性基Rとしての式(4)の好ましいアルケニル基は、式(4-1)、式(4-2)、式(4-3)、式(4-4)、式(4-5)、式(4-6)、式(4-7)、式(4-8)、式(4-9)、式(4-10)、式(4-11)及び式(4-12)のうちのいずれか1つ:
Figure 2023534254000012
によって表される。
本発明による重合性基Rとして特に好ましい式(4)のアルケニル基は、前述の式(4-1)、式(4-2)、式(4-3)、式(4-5)、式(4-6)、式(4-11)及び式(4-12)からなる群から選択されるいずれか1つによって表される。
式(4-1)で表されるアルケニル基は、メタクリレートと呼ばれる。式(4-2)で表されるアルケニル基は、アクリレートと呼ばれる。
好ましい基Rは、好ましくは、連結要素[L]及び/又は連結要素X-[L]の好ましい基と組み合わされる。
したがって、式(I)及び式(II)内の置換基[L]-Rは、特に好ましくは、
-(CH-R、-(CH-R、-(CH-R、-(CH-R、-(CH-R、-(CH10-R、-(CH11-R、-(CH-(CHF)-(CH-R、-(CH-CHF-(CH-R、-(CF)-(CH-R、-(CH-(CF)-R、-(CH-(CF-(CH-R、-(CH-(CF-(CH-R、-(CH-O-(CH-O-(CH-R、-(CH-O-(CH-O-(CH-R、-(CH-O-(CH-S-(CH-R、-(CH-SO-(CH-O-(CH-R、-C(O)-(CH-R、-C(O)-(CH-R、-C(O)-(CH-R、-C(O)-(CH-R、-C(O)-(CH-R、-C(O)-(CH10-R、-C(O)-(CH11-R、-C(O)-(CH-(CHF)-(CH-R、-C(O)-(CH-CHF-(CH-R、-C(O)-(CF)-(CH-R、-C(O)-(CH-(CF)-R、-C(O)-(CH-(CF-(CH-R、-C(O)-(CH-(CF-(CH-R、-C(O)-(CH-O-(CH-O-(CH-R、-C(O)-(CH-O-(CH-O-(CH-R、-C(O)-(CH-O-(CH-S-(CH-R、-C(O)-(CH-SO-(CH-O-(CH-Rからなる群から選択され、式中、Rは、式(4-1)、式(4-2)、式(4-3)、式(4-4)、式(4-5)、式(4-6)、式(4-7)、式(4-8)、式(4-9)、式(4-10)、式(4-11)、又は式(4-12)のアルケニルからなる群から選択される。
特に好ましくは、式(I)及び式(II)の化合物は、式(4-1)、式(4-2)、式(4-5)、式(4-6)、式(4-11)、及び式(4-12)によって表される重合性基Rを含む。
非常に特に好ましくは、式(I)及び式(II)の化合物は、式(4-1)及び式(4-2)によって表されるメタクリル基又はアクリル基である重合性基Rを含む。
したがって、本発明は更に、前述の又は好ましくは前述の式(I)又は式(II)の重合化合物を含む眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に関し、Rは各存在において独立してアクリル基又はメタクリル基から誘導される。
したがって、本発明は更に、前述の又は好ましくは前述の式(I)又は式(II)の化合物に関し、Rは各存在において独立してアクリル基又はメタクリル基である。
式(I)及び式(II)の化合物/モノマーの例が、表1に示される以下の化合物(A-001)~(A-302)である。
Figure 2023534254000013
Figure 2023534254000014
Figure 2023534254000015
Figure 2023534254000016
Figure 2023534254000017
Figure 2023534254000018
Figure 2023534254000019
Figure 2023534254000020
Figure 2023534254000021
Figure 2023534254000022
Figure 2023534254000023
Figure 2023534254000024
Figure 2023534254000025
Figure 2023534254000026
Figure 2023534254000027
Figure 2023534254000028
Figure 2023534254000029
Figure 2023534254000030
Figure 2023534254000031
Figure 2023534254000032
Figure 2023534254000033
Figure 2023534254000034
Figure 2023534254000035
Figure 2023534254000036
Figure 2023534254000037
Figure 2023534254000038
Figure 2023534254000039
Figure 2023534254000040
Figure 2023534254000041
Figure 2023534254000042
Figure 2023534254000043
Figure 2023534254000044
Figure 2023534254000045
Figure 2023534254000046
本出願の式(I)及び式(II)の化合物は、当業者に周知の方法によって合成され得る。好ましくは、全ての合成は、乾燥溶媒を使用して不活性雰囲気下で実行される。
Xが存在せず、Y及びYがOであり、Rがアクリレートであり、全ての更なる記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物について、例示的な反応順序をスキーム1に示す。
スキーム1:
Figure 2023534254000047
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、塩化アクリロイルによるエステル化である。
第3のタイプの反応は、求核置換である。
Xが存在せず、Y及びYがOであり、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物について、代替の例示的な反応順序をスキーム2-1に示す。
スキーム2-1:
Figure 2023534254000048
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、求核置換である。
Xが存在せず、YがOであり、YがSであり、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物について、代替の例示的な反応順序をスキーム2-2に示す。しかしながら、当該生成物は、以下に更に記載されるように、当技術分野における従来の手段によって容易に分離され得る。
スキーム2-2:
Figure 2023534254000049
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、求核置換である。
Xが存在せず、YがSであり、YがSであり、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物について、代替の例示的な反応順序をスキーム2-3に示す。しかしながら、当該生成物は、以下に更に記載されるように、当技術分野における従来の手段によって容易に分離され得る。
スキーム2-3:
Figure 2023534254000050
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、求核置換である。
Xが存在せず、Y及びYがOであり、Rがビニルエーテルであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物について、代替の例示的な反応順序をスキーム3に示す。
スキーム3:
Figure 2023534254000051
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、求核置換である。
XがC=Oであり、Y及びYがOであり、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物について、代替の例示的な反応順序をスキーム4に示す。
スキーム4:
Figure 2023534254000052
第1のタイプの反応は、アミドカップリング反応である。
第2のタイプの反応は、求核置換である。
第3のタイプの反応は、エーテル開裂である。
第4のタイプの反応は、無水メタクリル酸によるエステル化である。
Xが存在せず、Y及びYがOであり、Rがアクリレートであり、全ての更なる記号及び添え字が前述の意味を有する式(II)の化合物について、例示的な反応順序をスキーム5に示す。
スキーム5:
Figure 2023534254000053
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、求核置換である。
第3のタイプの反応は、塩化アクリロイルによるエステル化である。
Xが存在せず、Y及びYがOであり、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(II)の化合物について、代替の例示的な反応順序をスキーム6に示す。
スキーム6:
Figure 2023534254000054
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、求核置換である。
Xが存在せず、Y及びYがOであり、Rがビニルエーテルであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(II)の化合物について、代替の例示的な反応順序をスキーム7に示す。
スキーム7:
Figure 2023534254000055
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、求核置換である。
XがC=Oであり、Y及びYがOであり、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(II)の化合物について、代替の例示的な反応順序をスキーム8に示す。
スキーム8:
Figure 2023534254000056
第1のタイプの反応は、求核置換である。
第2のタイプの反応は、アミドカップリング反応である。
第3のタイプの反応は、エーテル開裂である。
第4のタイプの反応は、無水メタクリル酸によるエステル化である。
一般スキーム1は、式(I)及び式(II)の化合物の合成、並びに発生するが容易に分離され得る全ての更なる反応生成物の概要を示し、ここで、全ての記号及び添え字は、前述の意味を有するか、又は当該スキームに示されており、Xは存在しない:
Figure 2023534254000057
一般スキーム2は、式(I)及び式(II)の化合物の合成、並びに発生するが容易に分離され得る全ての更なる反応生成物の概要を示し、ここで、全ての記号及び添え字は、前述の意味を有するか、又は当該スキームに示されており、Xは存在しない:
Figure 2023534254000058
Xが存在せず、YがOであり、YがSであり、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(II)の化合物について、例示的な反応順序をスキーム9、パス(a)に示す。しかしながら、当該生成物は、以下に更に記載されるように、当技術分野における従来の手段によって容易に分離され得る。
スキーム9:
Figure 2023534254000059
反応は、求核置換である。
例示的な反応をスキーム10に示す。ここで、Xが存在せず、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物は、化合物の混合物の一部である。しかしながら、当該混合物の化合物は、以下に更に記載されるように、当技術分野における従来の手段によって容易に分離され得る。
スキーム10:
Figure 2023534254000060
反応は、求核置換である。
例示的な反応をスキーム11に示す。ここで、Xが存在せず、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(II)の化合物は、化合物の混合物の一部である。しかしながら、式(II)の当該化合物は、以下に更に記載されるように、当技術分野における従来の手段によって混合物から容易に分離され得る。
スキーム11:
Figure 2023534254000061
反応は、求核置換である。
例示的な反応をスキーム12に示す。ここで、Xが存在せず、Rがメタクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物は、化合物の混合物の一部である。しかしながら、式(I)の当該化合物は、以下に更に記載されるように、当技術分野における従来の手段によって混合物から容易に分離され得る。
スキーム12:
Figure 2023534254000062
反応は、求核置換である。
例示的な反応をスキーム13に示す。ここで、Xが存在せず、Rがアクリレートであり、全ての記号及び添え字が前述の意味を有する式(I)の化合物は、チオール化反応を介して合成される。
スキーム13:
Figure 2023534254000063
スキーム1~スキーム13又は一般スキーム1及び2のいずれかに開示される前駆体化合物は、市販されているか、又は公知の合成プロセスによって入手可能である。
スキーム1~スキーム13又は一般スキーム1及び2のいずれかに前述された当該プロセスにおいて、式(I)又は式(II)の最終生成物を上述のように副生成物又は反応生成物から分離するために、反応物の反応に精製ステップが続くことが好ましい。
好適な精製ステップには、蒸留又は濃縮による易揮発性構成成分の分離、有機溶媒での分別晶出、抽出、クロマトグラフィー又はこれらの方法の組み合わせが含まれる。各既知の分離方法は、この目的のために使用され得るか、又は組み合わされ得る。
前述の又は好ましくは前述の式(I)及び式(II)の化合物/モノマーは、重合性基を含有し、オリゴマー化又は重合のためのモノマーとして前処理(predestinated)される。
したがって、本発明は更に、Y及びYのうちの少なくとも1つが前述の又は好ましくは前述のSであり、ケイ酸塩は除外されることを条件とする、式(I)又は式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含む、オリゴマー、ポリマー又はコポリマーを対象とする。
したがって、本発明は更に、Y及びYのうちの少なくとも1つが前述の又は好ましくは前述のSであり、ケイ酸塩は除外されることを条件とする、式(I)又は式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含む、オリゴマー、ポリマー又はコポリマーを対象とする。
「ポリマー」という用語は、一般に、高い相対分子量の分子を意味し、その構造は、本質的に、相対分子量が低い分子から、実際に又は概念的に由来する単位の複数の繰返しを含む(PAC,1996,68,2291)。「ポリマー」という用語は、本明細書内で特に言及しない限り、ホモポリマー及びコポリマーを含む。「オリゴマー」という用語は、一般に、相対的に中程度の分子量の分子を意味し、その構造は、本質的に、相対分子量がより低い分子から、実際に又は概念的に由来する小さな複数の単位を含む(PAC,1996,68,2291)。本発明による好ましい意味では、ポリマーは、30以上の反復単位を有する化合物を意味し、オリゴマーは、1超及び30未満の反復単位を含む化合物を意味する。
上記及び下記において、ポリマー、オリゴマー、式(I)若しくは式(II)の化合物を示す式、又は式(I)若しくは式(II)の化合物から形成されるモノマー単位又はポリマーにおいて、アスタリスク(「」)は、ポリマー鎖若しくはオリゴマー鎖中の隣接する反復単位に対する結合又は終端基に対する結合を示す。
好適な終端基は、当業者に既知であり、使用される重合方法によって異なる。
「反復単位」及び「モノマー単位」という用語は、最小の構成単位である構成繰返し単位(CRU)を意味し、その繰返しは、規則性高分子、規則性オリゴマー分子、規則性ブロック又は規則性鎖を構成する(PAC,1996,68,2291)。
特に明記しない限り、分子量は、テトラヒドロフラン、トリクロロメタン(TCM、クロロホルム)、クロロベンゼン又は1,2,4-トリクロロベンゼン等の溶離剤中のポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)によって決定される、数平均分子量M又は重量平均分子量Mとして示される。特に明記しない限り、テトラヒドロフランは溶媒として使用される。重合度(n)は、n=M/Mとして与えられる数平均重合度を意味し、ここでMは、J.M.G.Cowie,Polymers:Chemistry & Physics of Modern Materials,Blackie,Glasgow,1991に記載されているような単一の反復単位の分子量である。
本発明によるコポリマーを含むポリマー又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマーでは、反復単位の総数nは、好ましくは30以上、非常に好ましくは100以上、最も好ましくは200以上、好ましくは最大5000、非常に好ましくは最大3000、最も好ましくは最大2000であり、前述の下限及び上限のnの任意の組み合わせを含む。
本発明のポリマー又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーは、ホモポリマー、統計コポリマー、ランダムコポリマー、交互コポリマー及びブロックコポリマー、並びに前述のものの組み合せを含む。
本明細書の説明及び特許請求の範囲を通して、「含む(comprise)」及び「含有する(contain)」という用語並びにその変形、例えば「含む(comprising)」及び「含む(comprises)」は、「含むがこれに限定されない(including but not limited to)」を意味し、他の構成要素を排除することを意図しない(及び排除しない)。
好ましくは、重合性基Rは、レジオレギュラー、交互、レジオランダム、統計、ブロック若しくはランダムホモポリマー若しくはコポリマー主鎖を形成するか、又はポリマー主鎖の一部であり、Rは、記述された意味又は好ましくは前述の意味を有する。
好ましくは、本発明によるこのようなオリゴマー、ポリマー又はコポリマーは、式(I)又は式(II)に基づく構成単位Mを含み、
Figure 2023534254000064
式中、各存在において、重合性基Rは重合され、レジオレギュラー、交互、レジオランダム、統計、ブロック若しくはランダムオリゴマー若しくはポリマー主鎖を形成するか、又はコポリマー主鎖の一部であり、式(I)及び式(II)内で使用される全ての記号及び添え字は、前述の意味又は好ましくは前述の意味を有する。
前述の本発明のポリマー/コポリマーについての放棄は、当該記号及び添え字の当該定義について考慮されなければならない。
本発明は更に、前述されるか、又は好ましくは前述される式(I)又は式(II)に基づく構成単位Mを含むオリゴマー、ポリマー又はコポリマーを含む、前述されるか、又は好ましくは以下に記載される眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を対象とし、式中、Rは、各存在において、重合され、レジオレギュラー、交互、レジオランダム、統計、ブロック若しくはランダムオリゴマー若しくはポリマー主鎖を形成するか、又はコポリマー主鎖の一部である。
好ましくは、このような重合基Rは、式(1-p)、式(2-p)、式(3-p)又は式(4-p)
Figure 2023534254000065
のものであり、式(1-p)~式(4-p)中のアスタリスク「*」は、ポリマー鎖若しくはオリゴマー鎖中の隣接する反復単位又は終端基に対する結合を表し、式(1-p)~式(4-p)中のアスタリスク「**」は、前述されるか、又は好ましくは前述される式(I)又は式(II)の残部に対する結合を表し、R、R、R、X11及びcは、前述の意味又は好ましくは前述の意味を有する。
本発明は更に、当該重合基Rが、前述の式(1-p)、式(2-p)、式(3-p)又は式(4-p)である、前述されるか、又は好ましくは以下に記載される眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を対象とする。
本発明は更に、当該重合基Rが前述の式(4-p)である、前述の又は好ましくは以下に記載されるオリゴマー、ポリマー又はコポリマーを対象とする。
特に好ましくは、本発明によるそのようなオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマー又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーは、式(M-I)又は(M-II)又は(M-I’’)の構成単位Mを含む。
Figure 2023534254000066
式中、R、R、Y、Y、X、R、R、R、R、R、X11及びcは、式(I)又は式(II)の化合物又はモノマーについて前述の意味又は好ましくは前述若しくは後述の意味を有し、アスタリスク「*」は、各存在において、ポリマー鎖若しくはオリゴマー鎖中の隣接する繰り返し単位に対する、又は終端基に対する結合を示す。
有機化学の分野で当業者に知られているように、2つのO原子又は1つのO原子及び1つのS原子が互いに直接結合している組み合わせが除外される。
本発明は更に、前述されるか、又は好ましくは以下に記載される眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を対象とし、構成単位Mは、前述の式(M-I)又は式(M-II)であり、アスタリスク「」は、各存在において、ポリマー鎖若しくはオリゴマー鎖中の隣接する反復単位に対する、又は終端基に対する結合を示す。
好ましくは、本発明によるそのようなオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマー又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーは、前述の構成単位(M-I)又は(M-II)を含み、式中
[L]は、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH10-、-(CH11-、-(CH-(CHF)-(CH-、-(CH-CHF-(CH-、-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-S-(CH-、-(CH-SO-(CH-O-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH10-、-C(O)-(CH11-、-C(O)-(CH-(CHF)-(CH-、-C(O)-(CH-CHF-(CH-、-C(O)-(CF)-(CH-、-C(O)-(CH-(CF)-、-C(O)-(CH-(CF-(CH-、-C(O)-(CH-(CF-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-O-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-O-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-S-(CH-、-C(O)-(CH-SO-(CH-O-(CH-から選択されるか、又は好ましくは前述の意味を有し、
Xは、存在しないか、若しくはCOであるか、又は好ましくは前述の意味を有し、
及びYは、O若しくはSであるか、又は好ましくは前述の意味を有し、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)及び(C=O)Sからなる群から選択されるか、又は好ましくは前述の意味を有し、
及びRはHであり、
は、H、メチル、エチル若しくはフェニルであるか、又は好ましくは前述の意味を有し、
cは1であり、
、R及びRは、前述の意味又は好ましくは前述の意味を有する。
好ましくは、このようなオリゴマー、ポリマー又はコポリマーは、本発明による眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に含まれる。
特に好ましくは、本発明によるそのようなオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマー又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーは、前述の構成単位(M-I)又は(M-II)を含み、式中
[L]は、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH-、-(CH10-、-(CH11-、-(CH-(CHF)-(CH-、-(CH-CHF-(CH-、-(CF)-(CH-、-(CH-(CF)-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-(CF-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-O-(CH-、-(CH-O-(CH-S-(CH-、-(CH-SO-(CH-O-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH-、-C(O)-(CH10-、-C(O)-(CH11-、-C(O)-(CH-(CHF)-(CH-、-C(O)-(CH-CHF-(CH-、-C(O)-(CF)-(CH-、-C(O)-(CH-(CF)-、-C(O)-(CH-(CF-(CH-、-C(O)-(CH-(CF-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-O-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-O-(CH-、-C(O)-(CH-O-(CH-S-(CH-、-C(O)-(CH-SO-(CH-O-(CH-から選択されるか、又は好ましくは前述の意味を有し、
Xは存在せず、
及びYはO又はSであるが、Y及びYのうちの少なくとも1つはSであり、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)及び(C=O)Sからなる群から選択されるか、又は好ましくは前述の意味を有し、
及びRはHであり、
は、H、メチル、エチル若しくはフェニルであるか、又は好ましくは前述の意味を有し、
cは1であり、
、R及びRは、前述の意味又は好ましくは前述の意味を有する。
特に好ましくは、このようなオリゴマー、ポリマー又はコポリマーは、本発明による眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に含まれる。
コポリマーは、前述の若しくは好ましくは前述の式(I)若しくは式(II)の1つ以上の重合化合物、又は前述の若しくは好ましくは前述の式(M-I)若しくは式(M-II)の1つ以上の構成単位M、又は互いに同一であっても異なっていてもよい後述の1つ以上の構成単位(M-001)~(M-302)、及び互いに同一であっても異なっていてもよい1つ以上の構成単位Mを含むオリゴマー又はポリマーであってもよい。当該1つ以上の構成単位Mは、単位Mとは化学的に異なる。好ましくは、当該1つ以上の構成ユニットMは、スチレン、エトキシエチルメタクリレート(EOEMA)、メチルメタクリレート(MMA)、メチルアクリレート、n-アルキルアクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-アルキルメタクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、i-アルキルアクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、i-アルキルメタクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、エトキシエトキシエチルアクリレート(EEEA)、n-ヒドロキシアルキルアクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-ヒドロキシアルキルメタクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、テトラヒドロフリルメタクリレート(THFMA)、グリシジルメタクリレート(GMA)、16-ヒドロキシヘキサデシルアクリレート、16-ヒドロキシヘキサデシルメタクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート(EGPEA)、ヘプタフルオロブチルアクリレート、ヘプタフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルアクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、ペンタフルオロプロピルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、トリフルオロエチルメタクリレートからなる群から選択される1つ以上のモノマーの重合によって誘導される。
したがって、本発明は、少なくとも1種の式(I)若しくは式(II)の重合化合物又は前述の若しくは好ましくは前述の式(M-I)若しくは式(M-II)の構成単位M又は後述の1つ以上の構成単位(M-001)~(M-302)の他に、スチレン、エトキシエチルメタクリレート(EOEMA)、メチルメタクリレート(MMA)、メチルアクリレート、n-アルキルアクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-アルキルメタクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、i-アルキルアクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、i-アルキルメタクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、エトキシエトキシエチルアクリレート(EEEA)、n-ヒドロキシアルキルアクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-ヒドロキシアルキルメタクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、テトラヒドロフリルメタクリレート(THFMA)、グリシジルメタクリレート(GMA)、16-ヒドロキシヘキサデシルアクリレート、16-ヒドロキシヘキサデシルメタクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート(EGPEA)、ヘプタフルオロブチルアクリレート、ヘプタフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルアクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、ペンタフルオロプロピルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、トリフルオロエチルメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1種の更なる重合モノマーを含む記載の若しくは好ましくは前述の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に更に関する。
特に好ましくは、以下に記載される架橋剤及び/又は紫外線吸収剤以外の少なくとも1種の更なるコモノマーは、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレート、3-ヒドロキシプロピルメタクリレート、3-ヒドロキシプロピルアクリレート、4-ヒドロキシブチルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート、5-ヒドロキシペンチルメタクリレート、5-ヒドロキシペンチルアクリレート、8-メチルノニルメタクリレート、n-ブチルアクリレート、n-ブチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、i-デシルメタクリレート、i-デシルアクリレート又はそれらの混合物から選択される。
特に好ましくは、このようなコポリマーは、本発明による眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に含まれる。
あるいは、本発明によるオリゴマー又はポリマー、好ましくはポリマーは、ホモポリマー、すなわち、前述の若しくは好ましくは前述の式(M-I)若しくは式(M-II)の1つ以上の構成単位M、又は全ての構成単位Mが同じである後述の(M-001)~(M-302)を含むオリゴマー又はポリマー、好ましくはポリマーである。
あるいは、本発明による、Y及びYのうちの少なくとも1つがSであるオリゴマー又はポリマー、好ましくはポリマーは、ホモポリマー、すなわち、前述の若しくは好ましくは前述の式(M-I)若しくは式(M-II)の1つ以上の構成単位M、又は全ての構成単位Mが同じである後述の(M-001)~(M-302)を含むオリゴマー又はポリマー、好ましくはポリマーである。
式(I)及び式(II)の化合物に基づく例示的なホモポリマー化合物が、表2に示される以下の化合物(P-001)~(P-302)である。
Figure 2023534254000067
Figure 2023534254000068
Figure 2023534254000069
Figure 2023534254000070
Figure 2023534254000071
Figure 2023534254000072
Figure 2023534254000073
Figure 2023534254000074
Figure 2023534254000075
Figure 2023534254000076
Figure 2023534254000077
Figure 2023534254000078
Figure 2023534254000079
Figure 2023534254000080
Figure 2023534254000081
Figure 2023534254000082
Figure 2023534254000083
Figure 2023534254000084
Figure 2023534254000085
Figure 2023534254000086
Figure 2023534254000087
Figure 2023534254000088
Figure 2023534254000089
Figure 2023534254000090
Figure 2023534254000091
Figure 2023534254000092
Figure 2023534254000093
Figure 2023534254000094
Figure 2023534254000095
Figure 2023534254000096
Figure 2023534254000097
Figure 2023534254000098
Figure 2023534254000099
Figure 2023534254000100
Figure 2023534254000101
Figure 2023534254000102
Figure 2023534254000103
Figure 2023534254000104
Figure 2023534254000105
Figure 2023534254000106
文字nは、先に説明したように重合度を与える。
式(I)若しくは式(II)の化合物に基づく例示的な構成単位M、又は式(M-I)若しくは式(M-II)の構成単位Mは、表2-1に示されるように、以下の化合物(M-001)~(M-302)である。
Figure 2023534254000107
Figure 2023534254000108
Figure 2023534254000109
Figure 2023534254000110
Figure 2023534254000111
Figure 2023534254000112
Figure 2023534254000113
Figure 2023534254000114
Figure 2023534254000115
Figure 2023534254000116
Figure 2023534254000117
Figure 2023534254000118
Figure 2023534254000119
Figure 2023534254000120
Figure 2023534254000121
Figure 2023534254000122
Figure 2023534254000123
Figure 2023534254000124
Figure 2023534254000125
Figure 2023534254000126
Figure 2023534254000127
Figure 2023534254000128
Figure 2023534254000129
Figure 2023534254000130
Figure 2023534254000131
Figure 2023534254000132
Figure 2023534254000133
Figure 2023534254000134
Figure 2023534254000135
Figure 2023534254000136
Figure 2023534254000137
Figure 2023534254000138
Figure 2023534254000139
Figure 2023534254000140
Figure 2023534254000141
Figure 2023534254000142
Figure 2023534254000143
Figure 2023534254000144
Figure 2023534254000145
Figure 2023534254000146
Figure 2023534254000147
Figure 2023534254000148
好ましくは、前述の若しくは好ましくは前述の本発明によるコポリマー又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーは、前述の又は好ましくは前述の置換基を有する前述の1つ以上の構成単位Mをモル比m1で含み、また1つ以上の構成単位Mをモル比m2で含み、比m1:m2は、少なくとも0.01であり、最大100である。
特に好ましくは、このようなコポリマーは、本発明による眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に含まれる。
好ましくは、本発明による眼科用装置若しくは眼科用装置のための前駆体材料内のコポリマー、又は前述の若しくは好ましくは前述の本発明によるコポリマーは、前述の若しくは好ましくは前述の置換基を有する前述の1つ以上の構成単位Mを、少なくとも12重量%~96重量%の濃度、好ましくは少なくとも20重量%~75重量%又は少なくとも25重量%~50重量%の濃度で含む。
特に好ましくは、このようなコポリマーは、本発明による眼科用装置又は眼科用装置のための前駆体物品に含まれる。
したがって、本発明は更に、式(I)若しくは式(II)の重合化合物の光活性発色団の総量、又は式(M-I)若しくは式(M-II)の構成単位Mの総量、又は構成単位(M-001)~(M-302)の総量が、少なくとも12重量%~96重量%、好ましくは少なくとも20重量%~75重量%、特に好ましくは少なくとも25重量%~50重量%である、記載の又は好ましくは前述の眼科用装置又は眼科用装置のための前駆体物品に関する。
本発明によるオリゴマー、ポリマー若しくはコポリマー、好ましくはポリマー若しくはポリマー、又は前述の若しくは好ましくは前述の本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーは、架橋されてもよい。特に好ましくは、このようなポリマー又はコポリマーは、本発明による眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品に含まれる。
本発明のオリゴマー若しくはポリマー又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーは、任意の適切な方法によって作製され得る。しかしながら、本発明のオリゴマー、ポリマー及びコポリマーは、ラジカル重合によって製造され、重合反応は、好適な重合開始剤、好ましくはラジカル重合開始剤によって開始されることが好ましい。本発明の目的で、ラジカル重合開始剤のタイプは特に限定されず、任意の好適なラジカル発生化合物であり得る。そのような化合物は、当業者に周知である。好適な重合開始剤は、熱開始剤又は光開始剤、すなわち、熱又は好適な波長の光による照射に曝露することによってラジカルを生成する化合物から選択され得る。好適な熱重合開始剤の例は、1つ又は複数の過酸化物基、すなわち、基-O-O-、並びに/あるいは1つ又は複数のアゾ基を含む化合物、すなわち、基-N≡N-を含む化合物、を含む化合物の群から選択され得る。
1つ又は複数の過酸化物基を含む好適な重合開始剤は、例えば、t-ブチル(ペルオキシ-2-エチル-ヘキサノアート)、ジ-(tert-ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート及びベンゾイルペルオキシドからなる群から選択され得る。
1つ又は複数のアゾ基を含む好適な重合開始剤は、例えば、1,1’-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)及び2,2’アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)(AIBN)からなる群から選択され得る。
光開始剤の好適な例は、ジメチルアミノベンゾエート/カンファーキノン、ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(TPO)又はフェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(BAPO)である。
光開始剤が重合開始剤として使用される場合、当該光開始剤を分解するのに必要な波長は、本出願の化合物を照射してその光学特性を変化させるために必要な波長とは異なることが好ましい。
好ましくは、ラジカル開始剤は、少なくとも0.0001当量及び最大0.1当量の主モノマーの量で使用される。そのようなラジカル開始剤は、熱開始剤、例えば、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)あるいはジメチルアミノベンゾエート/カンファーキノン、ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(TPO)又はフェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(BAPO)のような光化学開始剤であり得る。
本発明はまた、重合用組成物を対象とする。
記載の又は好ましくは前述の組成物に意図される使用に応じて、更なる異なる構成要素を含み得る。そのような更なる構成要素は、例えば、青色光吸収剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤及び架橋剤を含む群又はそれらからなる群から選択され得る。
架橋剤はまた、架橋薬剤と称され得る。
本発明はまた、記載の若しくは好ましくは前述の式(I)若しくは式(II)の少なくとも1つの化合物又は化合物(A-001)~(A-302)、並びに/又は、前述の若しくは好ましくは前述の、ただし、重合のために残存する少なくとも1つの反応基を有するオリゴマー若しくはポリマー、並びに/又は、架橋剤、並びに/又は、UV吸収剤、並びに/又は、ラジカル開始剤、並びに任意選択の式(I)若しくは式(II)の化合物若しくは化合物(A-001)~(A-302)とは異なる更なるモノマーを含む重合用組成物を対象とする。
記載の若しくは好ましくは前述の式(I)若しくは式(II)の少なくとも1つの化合物又は化合物(A-001)~(A-302)、及び前述の本発明によるオリゴマー又はポリマーを含む組成物は、オリゴマー又はポリマーがモノマーと反応し得る残された少なくとも1つの反応基を有するという条件でブロックコポリマーの合成に主に使用される。
本発明はまた、Y及びYのうちの少なくとも1つが前述のSである式(I)若しくは式(II)の少なくとも1種の化合物又は記載の若しくは好ましくは前述の表1の代表的な化合物と、重合開始剤と、任意選択による架橋剤及び/又はUV吸収剤及び/又は式(I)若しくは式(II)の化合物又は表1の代表的な化合物とは異なる更なるモノマーと、を含む、重合用組成物を対象とする。
組成物は、必須又は任意選択の成分を含むか(include又はcomprise)、本質的にそれからなるか、又はそれからなり得る。組成物に使用することができる全ての化合物又は構成要素は、公知であり、市販されているか、又は公知のプロセスによって又は本明細書に記載のように合成することができるかのいずれかである。
本発明による組成物の成分又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーの合成のための組成物の成分は、重合された式(I)又は式(II)の光活性発色団の少なくとも2重量%~100重量%、好ましくは3重量%~70重量%、特に好ましくは4重量%~51重量%、非常に特に好ましくは5重量%~45重量%が、本発明による得られたオリゴマー、ポリマー又はコポリマー中に含まれるような量で組み合わされる。
本発明による組成物の成分又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーの合成のための組成物の成分は、重合された式(I)又は式(II)の光活性発色団の少なくとも2重量%~100重量%、好ましくは3重量%~70重量%、特に好ましくは4重量%~51重量%、非常に特に好ましくは5重量%~45重量%が、本発明による眼科用装置を構築する得られたオリゴマー、ポリマー又はコポリマー中に含まれるような量で組み合わされる。
好適な青色吸収剤は、可視光の青色波長領域において吸収性を示す物質である。同様にアクリレート又はメタクリレートであり、重合中に更なるモノマーとして利用可能である青色吸収剤が好ましくは選択される。好適な青色吸収剤は、文献、例えば国際公開第2012/167124号から公知である。特に好ましい青色吸収剤は、N-2-[3-(2’-メチルフェニルアゾ)-4-ヒドロキシ-フェニル-エチル]-エチルメタクリルアミドである。それらは、重合された組成物がUV光に加えて短波長可視光もフィルタリングすることができ、したがって、材料が眼科用製品の製造に使用される場合に網膜がより良好に保護されるようにするために、記載されたような組成物に添加され得る。
本組成物に用いることができる紫外線吸収剤は特に限定されず、当業者に一般的に知られているものから容易に選択することができる。一般に、好適な紫外線吸収剤は、不飽和化合物、好ましくはオレフィン基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群から選択される1つ又は複数を含む化合物であり、これらの基は、任意の組み合わせで存在し得る。
本組成物に使用するのに好適な紫外線吸収剤は、例えば、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、及びトリアジンから選択される基を含むものから選択され得る。好適な紫外線吸収剤は、例えば、米国特許第5,290,892号、同第5,331,073号及び同第5,693,095号に記載されている。
好適な紫外線吸収剤は、2-(3-(t-ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2-ベンゾトリアゾリル)フェノキシ)エチルメタクリレート、3-(3-(t-ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2-ベンゾトリアゾリル)フェノキシ)プロピルメタクリレート、3-(3-t-ブチル-5-(5-クロロベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル)プロピルメタクリレート3-(3-(tert-ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-2-イル)フェノキシ)プロピルメタクリレート、2-(2-ヒドロキシ-5-ビニルフェニル)-2H-ベンゾトリアゾール、アリル-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-アリル-6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-p-クレゾール、4-メタクリロキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-(2’-ヒドロキシ-3’-メタリル-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-ヒドロキシ-4-メタクリロイルオキシベンゾフェノン、4-アクリロイルエトキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-[3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]エチルメタクリレト(ethylmethacrylat)、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルアミドフェニル)-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルアミドフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルオキシプロピルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリロイルプロピル-3’-tert-ブチル-フェニル)-5-メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-(3-(tert-ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-2-イル)フェノキシ)エチルメタクリレト、2-[3’-tert-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(3’’-メタクリロイルオキシプロピル)フェニル]-5-クロルベンゾトリアゾール、2-{2’-ヒドロキシ-3’-tert-ブチル-5’-[3’-メタクリロイルプロポキシ]フェニル}-5-メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-[3’tert-ブチル-5’-(3’’-ジメチルビニルシリルプロポキシ)-2’-ヒドロキシフェニル]-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(tert-ブチル)-6-(5-クロロ-2H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-2-イル)-4-ビニルフェノール、2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチルプロパ-2-エニル)フェノール、2-(3-アセチル-2-アミノフェノキシ)エチルメタクリレート、2-(4-ベンゾイル-3-ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレート、又はこの化合物の組み合わせである。
好ましい紫外線吸収剤は、2-[3’-2’H-ベンゾトリアゾール-2’-イル)-4’-ヒドロキシフェニル]エチルメタクリレート(BTPEM)、2-(3-(t-ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2-ベンゾトリアゾリル)フェノキシ)エチルメタクリレート、3-(3-(t-ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2-ベンゾトリアゾリル)フェノキシ)プロピルメタクリレート、3-(3-t-ブチル-5-(5-クロロベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル)プロピルメタクリレート、3-[3-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-5-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピルメタクリレートの群から選択され、これらは、記載の又は好ましくは前述のモノマーと共に重合され得る。
架橋剤は、少なくとも2つの重合性基を含有するモノマーである。架橋剤は、好ましくは2つの重合性基を有する。架橋剤はまた、任意選択で、例えば、OH又はNH基などの水を配位することができる官能基を含有してもよい。
好適な架橋剤を、本発明の組成物、及びそれで生成された眼科用装置又は前駆体物品にエラストマー特性を付与するために使用してもよい。典型的には、任意の好適な二官能性又は三官能性モノマーを架橋剤として使用することができる。そのようなモノマーは、当業者に周知である。
好適な架橋剤を、本発明の組成物、及びそれで生成された眼科用装置又は前駆体物品にエラストマー特性を付与するために使用してもよい。典型的には、任意の好適な二官能性又は三官能性モノマーを架橋剤として使用することができる。そのようなモノマーは一般に当業者によく知られており、パラジビニルベンゼン、アクリル酸アリル、エチレングリコールジビニルエーテル、ジビニルスルホン、メタクリル酸アリル、N,N’-メチレン-ビス-アクリルアミド、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、N,N’-メチレン-ビス-メタクリルアミド、1,3-プロパンジオールジアクリレート、2,3-プロパンジオールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジアクリレート、1,3-ブタンジオールジアクリレート、1,5-ペンタンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、1,7-ヘプタンジオールジアクリレート、1,8-オクタンジオールジアクリレート、1,9-ノナンジオールジアクリレート、1,10-デカンジオールジアクリレート、1,11-ウンデカンジオールジアクリレート、1,12-ドデカンジオールジアクリレート、1,13-トリデカンジオールジアクリレート、1,14-テトラデカンジオールジアクリレート、1,15-ペンタデカンジオールジアクリレート、1,16-ヘキサデカンジオールジアクリレート、1,17-ヘプタデカンジオールジアクリレート、1,18-オクタデカンジオールジアクリレート、1,19-ノナデカンジオールジアクリレート、1,20-エイコサンジオールジアクリレート、1,21-ヘンネイコサンジオールジアクリレート、1,22-ドコサンジオールジアクリレート、1,23-トリコサンジオールジアクリレート、1,24-テトラコサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、N,N’-ジヒドロキシエチレンビスアクリルアミド、チオジエチレングリコールジアクリレート、1,3-プロパンジオールジメタクリレート、2,3-プロパンジオールジメタクリレート、1,3-ブタンジオールジメタクリレート、1,4-ブタンジオールジメタクリレート、1,5-ペンタンジオールジメタクリレート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリレート、1,7-ヘプタンジオールジメタクリレート、1,8-オクタンジオールジメタクリレート、1,9-ノナンジオールジメタクリレート、1,10-デカンジオールジメタクリレート、1,11-ウンデカンジオールジメタクリレート、1,12-ドデカンジオールジメタクリレート、1,13-トリデカンジオールジメタクリレート、1,14-テトラデカンジオールジメタクリレート、1,15-ペンタデカンジオールジメタクリレート、1,16-ヘキサデカンジオールジメタクリレート、1,17-ヘプタ-デカンジオールジメタクリレート、1,18-オクタデカンジオールジメタクリレート、1,19-ノナデカンジオールジメタクリレート、1,20-エイコサンジオールジメタクリレート、1,21-ヘンネイコサンジオールジメタクリレート、1,22-ドコサンジオールジメタクリレート、1,23-トリコサンジオールジメタクリレート、1,24-テトラコサンジオールジメタクリレート、2-(アクリロイルオキシ)エチルメタクリレート、2-(アクリロイルオキシ)プロピルメタクリレート、3-(アクリロイルオキシ)プロピルメタクリレート、4-(アクリロイルオキシ)ブチルメタクリレート、5-(アクリロイルオキシ)ペンチルメタクリレート、6-(アクリロイルオキシ)ヘキシルメタクリレート、7-(アクリロイルオキシ)ヘプチルメタクリレート、8-(アクリロイルオキシ)オクチルメタクリレート、9-(アクリロイルオキシ)ノニルメタクリレート、10-(アクリロイルオキシ)デシルメタクリレート、11-(アクリロイルオキシ)ウンデシルメタクリレート、12-(アクリロイルオキシ)ドデシルメタクリレート、13-(アクリロイルオキシ)トリデシルメタクリレート、14-(アクリロイルオキシ)テトラデシルメタクリレート、15-(アクリロイルオキシ)ペンタデシルメタクリレート、16-(アクリロイルオキシ)ヘキサデシルメタクリレート、17-(アクリロイルオキシ)-ヘプタデシルメタクリレート、18-(アクリロイルオキシ)オクタデシルメタクリレート、19-(アクリロイルオキシ)ノナデシルメタクリレート、20-(アクリロイルオキシ)エイコサニルメタクリレート、21-(アクリロイルオキシ)ヘンネイコサニルメタクリレート、22-(アクリロイルオキシ)-ドコサニルメタクリレート、23-(アクリロイルオキシ)トリコサニルメタクリレート、24-(アクリロイルオキシ)テトラコサニルメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジ(エチレングリコール)ジアクリレート、N,N’-ヘキサメチレンビスアクリルアミド、チオジエチレングリコールジアクリレート、チオジエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、グリセリル1,3-ジメタクリレート、N,N’-ヘキサ-メチレンビスメタクリルアミド、トリ(エチレングリコール)ジアクリレート、トリ-(エチレングリコール)ジメタクリレート(例えば、M286)テトラ-(エチレングリコール)ジアクリレート、テトラ(エチレングリコール)ジメタクリレート、ペンタ(エチレングリコール)ジアクリレート、ペンタ(エチレングリコール)ジメタクリレート、ヘキサ(エチレングリコール)ジアクリレート、ヘキサ(エチレングリコール)ジメタクリレート、ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート(例えば、M250~750)、ポリ(エチレングリコール)ジメタクリレート(例えば、M250~750)の群から選択され得る。
好ましい架橋剤は、エチレングリコールジメタクリレート、1,3-プロパンジオールジアクリレート、2,3-プロパンジオールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジアクリレート、1,3-ブタンジオールジアクリレート、1,5-ペンタンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、1,7-ヘプタンジオールジアクリレート、1,8-オクタンジオールジアクリレート、1,9-ノナンジオールジアクリレート、1,10-デカンジオールジアクリレート、1,11-ウンデカンジオールジアクリレート、1,12-ドデカンジオールジアクリレート、1,13-トリデカンジオールジアクリレート、1,14-テトラデカンジオールジアクリレート、1,15-ペンタデカンジオールジアクリレート、1,16-ヘキサデカンジオールジアクリレート、1,17-ヘプタデカンジオールジアクリレート、1,18-オクタデカンジオールジアクリレート、1,19-ノナデカンジオールジアクリレート、1,20-エイコサンジオールジアクリレート、1,21-ヘンエイコサンジオールジアクリレート、1,22-ドコサンジオールジアクリレート、1,23-トリコサンジオールジアクリレート、1,24-テトラコサンジオールジアクリレート、1,3-プロパンジオールジメタクリレート、2,3-プロパンジオールジメタクリレート、1,3-ブタンジオールジメタクリレート、1,4-ブタンジオールジメタクリレート、1,5-ペンタンジオールジメタクリレート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリレート、1,7-ヘプタンジオールジメタクリレート、1,8-オクタンジオールジメタクリレート、1,9-ノナンジオールジメタクリレート、1,10-デカンジオールジメタクリレート、1,11-ウンデカンジオールジメタクリレート、1,12-ドデカンジオールジメタクリレート、1,13-トリ-デカンジオールジメタクリレート、1,14-テトラデカンジオールジメタクリレート、1,15-ペンタデカンジオールジメタクリレート、1,16-ヘキサデカンジオールジメタクリレート、1,17-ヘプタデカンジオールジメタクリレート、1,18-オクタデカンジオールジメタクリレート、1,19-ノナデカンジオールジメタクリレート、1,20-エイコサンジオールジメタクリレート、1,21-ヘンネイコサンジオールジメタクリレート、1,22-ドコサンジオールジメタクリレート、1,23-トリコサンジオールジメタクリレート、1,24-テトラコサンジオールジメタクリレート、グリセリル1,3-ジメタクリレート、ジアリルフタレート、ポリエチレングリコールジアクリレート(例えば、Mn500~750)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(例えば、Mn500~750)、テトラエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエチレングリコールジメタクリレート、ペンタエチレングリコールジアクリレート、ヘキサエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサエチレングリコールジアクリレート、グリセリル1,3-ジメタクリレート(GDMA)、トリエチレングリコールジメタクリレート(M286)、又はこれらの化合物の組み合わせである。
アルキレンジメタクリレートを架橋剤として使用することによって、アルキレン基は、好ましくは直鎖状であり、2~18個の炭素原子、好ましくは14~18個の炭素原子を含む。
アルキレンジアクリレートを架橋剤として使用することにより、アルキレン基は、好ましくは直鎖状であり、2~18個の炭素原子、好ましくは14~18個の炭素原子を含む。
特に好ましい架橋剤は、14~18個の炭素原子を含むアルキレンジメタクリレート、14~18個の炭素原子を含むアルキレンジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート(例えば、Mn500~750)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(例えば、Mn500~750)、テトラエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエチレングリコールジメタクリレート、ペンタエチレングリコールジアクリレート、ヘキサエチレングリコールジメタクリレート及びヘキサエチレングリコールジアクリレートである。
本発明による組成物の成分又は本発明による眼科用装置のための材料としてのポリマー/コポリマーの合成のための組成物の成分は、少なくとも1重量%~10重量%、好ましくは3重量%~8重量%、特に好ましくは5重量%~7重量%の架橋剤が、得られる本発明によるオリゴマー、ポリマー又はコポリマー中に含まれるような量で組み合わされる。
好適な酸化防止剤は、ヒンダードフェノール部分を有するフェニルアクリレート誘導体である。好ましい酸化防止剤は、
Figure 2023534254000149
である。
式(I)若しくは式(II)の化合物又は記載の若しくは好ましくは前述の化合物(A-001)~(A-302)、及び式(M-I)若しくは式(M-II)の1つ以上の構成単位M又は前述の若しくは好ましくは前述の1つ以上の構成単位(M-001)~(M-302)を含む、記載の若しくは好ましくは前述のそれらのオリゴマー、ポリマー又はコポリマーは、光学活性装置、例えば前述の眼科用装置における使用に特によく適している。
式(I)若しくは式(II)の化合物又は記載の若しくは好ましくは前述の化合物(A-001)~(A-302)、及び式(M-I)若しくは式(M-II)の1つ以上の構成単位M又は前述の若しくは好ましくは前述の1つ以上の構成単位(M-001)~(M-302)を含む、記載の若しくは好ましくは前述のそれらのオリゴマー、ポリマー又はコポリマーは、2光子又は多光子吸収に対して特に鋭敏である。したがって、眼科用装置及び眼科用装置を製造するための前駆体物品は、2光子又は多光子吸収に感受性である。
本発明による眼科用装置の、好ましくは患者の眼内に好ましくは配置された眼内レンズの2光子又は多光子照射のためのシステムは制限されない。いくつかの例を以下に説明する。
したがって、本発明はまた、眼科用装置を製造するための前駆体物品を対象とし、当該前駆体物品は、式(M-I)若しくは式(M0-II)の1つ以上の構成単位M、又は前述の若しくは好ましくは前述の1つ以上の構成単位(M-001)~(M-302)を含む、前述の又は好ましくは前述の少なくとも1つのオリゴマー、ポリマー又はコポリマーを含む光学活性眼科用装置に変換され得るブランクである。
好ましい眼科用装置は、光学的に活性な眼科用装置である。そのような眼科用装置又は眼インプラントの例には、レンズ、角膜プロテーゼ、及び角膜インレー又はリングが含まれる。より好ましくは、当該眼科用装置又は眼インプラントは、レンズ物品である。最も好ましくは、そのような眼科用装置は、レンズである。レンズのタイプは限定されず、コンタクトレンズ又は眼内レンズを含み得る。最も好ましくは、そのような眼科用装置は、例えば、後眼房眼内レンズ又は前眼房眼内レンズであり得る眼内レンズである。
本発明のブランクは、前述の眼科用装置、好ましくはコンタクトレンズ又は眼内レンズを作製するために使用される製造プロセスにおけるステップとして生成され得る。例えば、限定するものではないが、製造プロセスは、ポリマー合成、ポリマーシート鋳造、ブランク切断、光学旋盤切断、光学ミリング、触覚粉砕又は取り付け、研磨、溶媒抽出、滅菌及び包装のステップを含み得、一方、ポリマーという用語は、前述されるか、又は好ましくは前述されるように使用される。
前述の又は好ましくは前述の本発明による眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品は、
-本明細書に記載の、若しくは好ましくは本明細書に記載の式(I)若しくは式(II)の少なくとも1つの化合物又は化合物(A-001)~(A-302)のうちの少なくとも1つ、並びに/又は本明細書に記載の、若しくは好ましくは本明細書に記載の、ただし重合のために残存する少なくとも1つの反応基と、本明細書に記載の、若しくは好ましくは本明細書に記載の式(I)若しくは式(II)の化合物若しくは化合物(A-001)~(A-302)とは異なる任意選択の更なるモノマーと、を有するオリゴマー若しくはポリマー、並びに/又は架橋剤、並びに/又は紫外線吸収剤、並びに/又はラジカル開始剤を含む組成物を提供するステップと、
-続いて、当該組成物の眼科用装置又は前駆体物品を形成するステップと、を含む、プロセスによって形成され得る。
本発明による眼内レンズは、それらが圧延又は折り畳まれるように十分に可撓性であり、その結果、それらが眼に挿入されるために必要とされる切開がはるかに小さいという点で特に有利な特性を示すと考えられる。これは、特に眼が治癒する時間に関して、眼の改善された治癒を可能にすると考えられている。
眼内レンズのタイプは、いかなる方法でも限定されない。それは、例えば、疑似有水晶体眼内レンズ又は有水晶体眼内レンズであり得る。前者のタイプは、通常、除去された白内障レンズを置き換えるために、眼の天然の結晶レンズを置き換える。後者のタイプは、現存するレンズを補い、眼の屈折誤差を補正するために前眼房又は後眼房に埋め込まれる、永久補正レンズとして機能するよう使用される。これは、例えば、1つ又は複数の光学構成要素及び1つ又は複数の触覚構成要素を含み得、1つ又は複数の光学構成要素はレンズとして機能し、1つ又は複数の触覚構成要素は、1つ又は複数の光学構成要素に取り付けられ、眼内の所定の位置に1つ又は複数の光学構成要素を保持する。本眼内レンズは一体型設計又はマルチピース設計であってよく、1つ又は複数の光学構成要素及び1つ又は複数の触覚構成要素が単一の材料片から形成されるか(一体型設計)、又は別々に作製され、次いで組み合わされているか(マルチピース設計)による。本発明の眼内レンズはまた、例えば、眼の切開部を通って嵌合するように十分小さく巻かれるか、又は折り畳まれることを可能にするように設計され、当該切開部は可能な限り小さく、例えば最大3mmの長さである。
更に、本発明による眼内レンズは、眼へのレンズの埋め込み後の光学特性、特に分極率又は屈折力の非侵襲的調整を可能にし、したがって、術後視力補助の必要性を低減する、又はフォローアップ手術を減らす、又は完全に回避する。
本発明による眼科用装置、例えば眼内レンズの光学特性、特に分極率若しくは屈折力を変化させるために、かかる装置は少なくとも200nm及び最大1500nmの波長を有する照射に曝露される。当該照射は限定されず、単一光子又は2光子又は多光子プロセスに基づくものであり得る。
したがって、本発明はまた、定義されるか、又は好ましくは本明細書で定義される眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品の光学特性を変化させるプロセスを対象とし、当該プロセスは、
-本明細書で定義される眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を準備するステップと、
-続いて、当該眼科用装置又は前駆体物品を、少なくとも200nm及び最大1500nmの波長を有する照射に曝露するステップと、を含む。
好ましくは、当該照射は、少なくとも250nm又は300nm、より好ましくは少なくとも350nm、更により好ましくは少なくとも400nm、更により好ましくは少なくとも450nm、最も好ましくは少なくとも500nmの波長を有する。好ましくは、当該照射は、最大1400nm又は1300nm又は1200nm又は1100nm又は1000nm、より好ましくは最大950nm又は900nm、更により好ましくは最大850nm、更により好ましくは最大800nm、最も好ましくは最大750nmの波長を有する。
したがって、本発明はまた、前述の又は好ましくは前述若しくは後述のような当該照射プロセスによって得ることができる眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を対象とする。
あるいは、前述されるか、又は好ましくは前述されるように、当該眼科用装置の屈折率の修正として屈折力の変化を説明することができる。あるいは、前述されるか、又は好ましくは前述されるように、当該眼内レンズの屈折率の修正として屈折力の変化を説明することができる。焦点体積内の照射は、当該眼科用装置のバルクの屈折率、又は代替的に当該眼科用装置の非照射部分に対する屈折率の変化を特徴とする屈折光学構造をもたらす。焦点体積内の照射は、当該眼科用装置又は眼内レンズのバルクの屈折率、又は代替的に当該眼科用装置又は眼内レンズの非照射部分に対する屈折率の変化を特徴とする屈折光学構造をもたらす。分極率又は屈折率の変化は、言い換えれば、記載の又は好ましくは前述の光学眼科用装置内に、記載の又は好ましくは前述の、好ましくは眼内レンズ内に、パターン化された所望の屈折構造を形成するために使用され得る。
したがって、本発明はまた、当該眼科用装置のバルクの屈折率に対する屈折率の変化、又は代替的に当該眼科用装置の非照射部分に対する屈折率の変化を特徴とする屈折光学構造を有する、前述の、又は好ましくは前述若しくは後述の当該照射プロセスによって得ることができる眼科用装置を対象とする。
屈折率の変化を示し、光学眼科用装置、好ましくは眼内レンズ物品のアブレーション又は除去が照射領域で観察されないように、散乱損失をほとんど又は全く呈さない屈折構造を提供することが好ましい。
そのようなプロセスでは、前述されるか、又は好ましくは前述されるような眼科用装置の照射領域は、球形、非球面、トロイダル、又は円柱度数の矯正(cylindrical correction)を提供することができる、充填された2次元若しくは3次元、面積、又は体積の屈折構造の形態をとることができる。実際、任意の光学構造を形成して、両方の物理的方向における力補正(power correction)をもたらすことができる。更に、光学構造は、前述されるか、又は好ましくは前述されるように単一のレンズ素子として作用させるため、眼科用装置内の別個の平面内で垂直に積み重ねられるか、又は書き込まれ得る。
したがって、本発明は更に、本発明による眼科用装置、好ましくは患者の眼内に配置された眼内レンズの分極率及び/又は屈折率を、局所的に調整するための方法に関する。方法は、特に、非破壊的な方法で2光子又は多光子プロセスによる分極率を調整することによって光学プロファイルの作製に関する。当該2光子プロセス又は多光子プロセスは、単一光子プロセスと比較して異なる光学プロファイルを可能にし、光学プロファイルを含む本発明による眼科用装置の製造に有利に使用され得る。
当該2光子プロセス又は多光子プロセスに使用されるシステムは、屈折誤差等の視覚障害を除去するために、移植された眼内レンズ(IOL)の光学特性/プロファイルの術後の及び非侵襲的調整を有利に可能にする。更に、本発明による眼科用装置を製造する場合、システムは、眼科用装置の調製が完了すると、球形、非球面、トロイダル、又は円柱度数の矯正を提供することができ、及び/又は眼科用装置の可撓性を維持することができる屈折構造を特に可能にするように、眼科用装置の穏やかな準備を有利に可能にする。眼科用装置の分極率は、当該眼科用装置の光学特性/プロファイルの調整を可能にする、又は眼科用装置の異なる平面における光学特性の調整を可能にする、2光子(又は一般的に多光子)プロセスに基づいて修正される。更に、2光子又は多光子プロセスに基づく分極率の修正により、400nm~550nmの波長で処理された場合、眼科用装置の柔軟性の維持の改善を可能にする。
したがって、本発明は更に、2光子又は多光子吸収プロセスに基づく本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスに関し、プロセスは、
当該眼科用装置を、前述されるか、又は好ましくは前述されるように提供するステップと、
システムを使用することによって、当該眼科用装置の照射を通して当該眼科用装置の分極率を調整するステップと、を含み、
当該システムは、
光学系で焦点を合わせ、第1の波長及び/又は第1の波長とは異なる第2の波長の照射ビームにより当該眼科用装置を照射する2光子又は多光子のための1つ又は複数の照射源と、
1つ又は複数の照射源に結合され、当該眼科用装置を横切って当該照射ビームを走査するように構成されたスキャナと、
1つ又は複数の照射源及びスキャナに結合された入力ユニットと、を含み、入力ユニットは、入力データに基づいて当該眼科用装置を横切って当該照射ビームを走査することによって当該眼科用装置を処理するためのデータを入力するように構成されており、
第1の波長は、当該眼科用装置の当該処理に基づいて、当該眼科用装置の分極率を局所的に減少させるために551nm~800nmであり、第2の波長は、当該眼科用装置の当該処理に基づいて、当該眼科用装置の分極率を局所的に増加させるために400nm~550nmであり、それによって、好ましくは眼科用装置の照射されていないポリマー光学材料に対して紫外/可視スペクトルの著しい差を伴って、当該眼科用装置のポリマー光学材料を変化させる。
紫外可視分光法又は紫外可視分光光度法(UV-Vis又はUV/Vis)は、当業者に公知である。これは、紫外線及び完全に隣接する可視スペクトル領域の一部での吸収分光法又は反射分光法を指す。好適な紫外/可視分光計は市販されている。紫外/可視分光計の選択は、本発明に従って行われる初期眼科用装置の紫外/可視スペクトルと当該照射眼科用装置の紫外/可視スペクトルとの比較にとって重要ではない。同等の条件下で両方の測定が行われる限り結果を比較することができ、このことは当業者に知られている。適切な分光計は、Perkin Elmer製の紫外/可視分光計Lambda 900である。
これにより、分極率を特に正確に局所的に変化させることができる。
本発明は更に、患者の眼内の本発明による眼内レンズの屈折率を修正することによって、当該患者の視力を矯正するための方法に関し、方法は、
患者の視力矯正の程度を識別し、測定することと、
眼内レンズに書き込まれる屈折構造の位置及びタイプを決定して、患者の視力を補正することと、
その後、当該眼内レンズを、551nm~800nmの波長を有する2光子又は多光子照射に曝露して、眼内レンズの分極率を局所的に減少させるか、若しくは当該眼内レンズを露出させること、又は
その後、当該眼内レンズを、400nm~550nmの波長を有する2光子又は多光子照射に曝露して、眼内レンズの分極率を局所的に増加させることと、を含む。
本出願では、入力データは、眼科的必要性を、本発明による眼科用装置の書き込みプロセスのための制御コマンドへと変換することとして定義される治療計画を作成するために使用される、全ての種類のデータである。書き込みプロセス中、光学パターンは、当該眼科用装置内の照射によって書き込まれる。
「制御コマンド」という用語は、前に定義された書き込みのプロセスを直接制御するコマンドを指す。制御コマンドは、例えば、スキャナの動きを制御することができる。
説明内で使用される「スキャナ」という用語は、本発明による入力ユニットの一部ではない。本明細書に記載される「スキャナ」は、照射ビームの動きを制御する、本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステムの構成要素である。
眼科的必要性は、記載されるようにシステムを介して眼科用装置に作成される必要がある所望の光学プロファイルを指す。
光学プロファイルは、眼科用装置、好ましくは眼内レンズが埋め込まれる前又は後の患者の検査結果に従って外科医によって定義される必要な変化であり、例えば、球面フルジオプター変化、トリックプロファイル、EDOFプロファイル、又はバイ、トリ若しくは多焦点プロファイルであるが、これらに限定するものではない。あるいは、光学プロファイルは、眼科用装置の光学特性の調整である。
光学パターンは、眼科用装置の全てのボクセルにおける屈折率の変化をもたらす分極率の必要な変化である。
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステムの一部として本明細書で使用される「光学」という用語は、眼科用装置上の照射源(焦点)の空間分布を制御するために必要な全ての光学機器を含む。焦点の重要なパラメータには、横方向の焦点サイズ(又はビームウエスト)及び焦点距離(又はレイリー範囲)が含まれる。光学系は、ビーム拡張器、開口絞り、シャッタ、特に顕微鏡対物レンズ又は単一の非球面レンズ等の集束光学系等の焦点を決定する、光学ビーム経路に沿った全ての要素を含む。
多光子励起は、焦点近くでのみ、好ましくは超短波レーザパルスを用いることによって生じる。平均電力は、サンプル損傷閾値によって制限され、そのような閾値は、前に定義された入力データの一部である。
システムパラメータの選択及び最適化のための基準:
1つの最終目的は、患者の視力を改善するために医師によって処方された移植後のIOLの局所的な屈折率の修正をもたらすことである。屈折率修正の手順のための重要な基準は、所望の結果を得るために必要な総治療時間である。そのような手順は、実行可能であると認識されるために、数分を超えてはならないことが一般に認識されている。最新技術の局所屈折率修正が可能なシステムは、IOL用途の実用的な治療時間を得るためのアプローチを含まない。
システムのトレードオフ及び限定の考察:
移植後に一般的又は具体的にはIOLの眼科用装置を調整することができる実用的な高性能システムでは、その部分構成要素をシステムとして処理する必要があり、したがって、多くの相互依存性及び部分構成要素間のトレードオフが存在することから、一緒に最適化されなければならないことが認識されている。部分構成要素は、照射源、光学系、スキャナ、及び治療計画を含む。
任意のシステム/パラメータ最適化の重要な要件は、眼科用装置の治療がIOLである場合に、治療又は材料、及びその構成要素(例えば網膜)を有する眼の場合、眼科用装置材料の安全な限界内に留まることである。そのような要件は、前に説明したように、入力データの基礎を構築する。特に、照射源からの放射線の2つの主な損傷メカニズム、好ましくはパルスレーザ源を区別することができる:シングルパルス損傷(絶縁破壊及びアバランシェ破壊)、及び、レンズ材料及び/又は眼の温度が同じ体積への繰り返しパルスのために後に加熱される熱損傷。例えば、パルス照射源の平均電力は、加熱、したがってレンズ材料及び/又は眼の潜在的な損傷に関連する。したがって、照射源の平均電力を、レンズ材料及び/又は眼の過熱閾値未満に保ちながら、パルスエネルギー及びパルス繰返し周波数(repetition rate)は、パルスエネルギーの生成物に逆相関し、1秒当たりのパルス数(=繰り返し周波数の逆数)は平均電力に等しい。
平均電力は、パルスエネルギーに秒当たりのパルス数を掛けたものとして定義され、ワット(W)によって特徴付けられる。
照度は磁束密度に等しい(W/cm)。
放射線曝露はフルエンスに等しい(J/cm)。
1つの全体的な目的は、移植後のIOL調整のための治療時間を最小限に抑えることである。理論上、より頻繁なパルス(=より高い繰返し率)を有するより高い(higher and higher)パルスエネルギーを適用することができるが、典型的には1ワットの平均電力を超えると、加熱が、IOL材料及び網膜にとって安全ではない状態を作り始める。したがって、安全な動作限界内に留めるために、数分で完全なIOL体積の治療を完了しながら、好ましい放射線曝露を定義することができる。好ましい放射線曝露は、5kJ/cm以下、特に好ましくは1kJ/cm未満、非常に特に好ましくは0.3kJ/cm未満である。この記載された放射線曝露は、以下に更に記載される本発明によるプロセス及び方法に更に適用される。
場合によっては、治療計画が非常に過剰であり、過熱に関するレーザ安全性の限界を超えるであろう。治療を中断して、治療により影響を受けた眼科用装置材料及び組織の全てを冷却させることが可能である。冷却の後、位置特定システムは、眼科用装置内の処理されたボクセルを光学パターンと比較し、治療を継続することができる。
前述のように、システムを介して、及び要件により、当該眼科用装置の光学特性/プロファイルを調整するプロセスは、前述の治療計画に従って行われる。治療計画によれば、例えば、トリック、球形、多焦点又はEDOF(extended depth of focus、拡張された焦点深度)のプロファイルは、本発明による眼科用装置に書き込むことができる。アルゴリズムは、例えば、トリック、球形、多焦点又はEDOF(拡張された焦点深度)プロファイルのプロファイルを書き込むために利用され得る。
所望の光学プロファイルの情報を入力データと組み合わせることにより、必要な光学パターンと、前述のようなシステムの照射源、光学系、及びスキャナのための制御コマンドとを計算することができる。更なる入力データは、例えば、当該眼科用装置材料のボクセル当たりの特定の屈折率変化のための、必要なレーザエネルギー等のレンズデータ、並びに治療計画データの一部である、患者の眼内の眼科用装置の正確な位置及び向きとしての更なる患者データである。
制御コマンドは、例えば、IR温度測定、照射ビームのインプロセス位置特定データ、眼科用装置若しくは例えばOCT(光コヒーレンス断層撮影)によって取得された眼、及び/又はScheimpflug画像から取得された屈折率データ等の、インプロセス入力データにより、書き込みプロセス中に更新及び修正され得る。
入力データの更なる実施形態では、入力データは、当該眼科用装置、好ましくは当該眼内レンズのレンズデータ、及び/又は当該眼科用装置の当該治療のための治療計画に関連する、治療計画データを含む。例えば、レンズデータは、眼科用装置の分極率及び/又は屈折率のうちの1つ又は複数に関連するデータを、眼科用装置のそれぞれの体積又は一部の場所、形状、ジオプター、シリンダ、及び球体、及び/又は当該寸法におけるその個々の逸脱の関数として含み得る。したがって、分極率は、現在の分極率(又は屈折率)及び治療を介して得られる分極率(又は屈折率)に応じて、眼科用装置の1つ又は複数の平面内の特定の場所又は体積において増加又は減少され得る。
治療計画の計算は、いくつかの例では、1つ又は複数の治療計画をもたらす制御コマンドを生み出し得、これは、眼科用装置を横切る第1及び/又は第2の波長の照射ビームの走査のための走査ストラテジーの走査ストラテジー制御コマンドデータ(例えば、走査パターン及び/又は走査シーケンス及び/又は走査速度及び/又は走査パターンの走査持続時間及び/又は走査シーケンスの走査持続時間及び/又は照射ビームのパルスのパルス持続時間の第1及び/若しくは第2の波長(例えば、ナノ秒又はピコ秒又はフェムト秒パルス)、及び/又は第1及び/若しくは第2の波長の照射ビームの照射ビームの照射ビームプロファイル及び/又は放射(光子)密度及び/又は放射強度及び/又は放射電力及び/又は放射波長)、当該露光中の眼科用装置の現在及び/又は予測温度の温度データ等のインプロセス入力データ、当該露光に基づいて取得される眼科用装置の屈折率/分極率の屈折率/分極率データ、特に眼科用装置の特定の場所/座標に対して取得されるべき屈折率/分極率のマッピングに関連して取得されるべき屈折率/分極率、rhexisの寸法のrhexis寸法データ、並びに患者の眼の寸法及び/又は形状に関する眼データ、眼に対する眼科用装置の位置及び/又は向きに関する位置決めデータ、患者及び/又は患者の特定の眼の識別に関する登録データなどの入力データを含む。
好ましくは、走査戦略の走査ストラテジー制御コマンドデータは、以下で更に説明するように、走査パターン及び/又は走査速度及び/又はパルスのパルス持続時間及び/又は放射線強度である。
次いで、照射ビームのパラメータは、所望に応じて眼科用装置の分極率/屈折率を正確に(局所的に)変化させるために、本明細書で定義されるようなレンズデータ及び/又は治療計画データに従って調整され得る。
好ましくは、照射ビームのパラメータは、本明細書において前述されるか、又は好ましくは記載されるように、レンズデータ及び/又は治療計画データに従って調整される。
当業者は、照射ビームのフィールド深度(レイリー範囲)が眼科用装置に書き込まれる光学構造の所望の厚さと一致する場合に、最適な照射焦点条件に達することを十分に認識している。
当業者は、これに関して、照射ビームのフィールド深度(レイリー範囲)が眼科用装置の局所厚さに適合して一致される時に最適な照射焦点条件に達することを十分に認識している。
更なる実施形態では、レンズデータは、当該眼科用装置の放射線吸収特性(例えば、光の波長に依存し得る吸収及び/又は光減衰係数)に関するデータを含み、システムは、当該眼科用装置の第1の波長及び/又は第2の波長を調整して、多光子吸収プロセスに基づいて分極率を局所的に変化させるように構成される。例えば、眼科用装置に使用される材料に基づいて、眼科用装置の分極率の正確な局所変化のために特定の波長又は波長範囲が入力され得る。
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステムの一部としての1つ又は複数の照射源は、ナノ秒パルス、好ましくはピコ秒パルス、より好ましくはフェムト秒パルスを生成するために利用され得る1つ又は複数のパルスレーザを含み得る。好ましくは、1つの照射源が使用される。特に好ましくは、1つ又は複数の照射源は、フェムト秒パルスを生成するために使用される1つ又は複数のパルスレーザを含む。特に好ましくは、1つのパルスレーザが、フェムト秒パルスを生成するために使用され、本発明によるシステム又は本発明によるプロセス及び方法の照射として使用される。
一実施形態では、1つ又は複数の照射源は、それぞれ、第1及び第2の波長を有するレーザビームを発するように調整可能なレーザを含む。これは、所望に応じて、眼科用装置又は眼内レンズの分極率/屈折率を(局所的に)増加又は減少させるために、単一のレーザが使用され得るため、特に有利であり得る。
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスにおいて、システム内の当該照射源を使用するために、異なるパルスレーザタイプが好適である。MHzレーザ並びにkHzレーザは、好適であり、それらの特定のメリットを有する。例えば、MHzレーザシステムは、より低いパルスエネルギーで動作するが、集束レーザスポットは、μmスケールで保持することができ(1μm未満~数μm)、したがって、3次元全ての正確なローカルインデックス修正に使用して、回折構造を生成する。好ましいMHz照射源は、0.1~10nJの範囲のパルスエネルギーを有する80MHzレーザである。
一方、kHzレーザは、典型的には0.1~10μJのより高いパルスエネルギーで動作し、したがって、レンズ材料を損傷させないために、例えば10~100μmのより大きなスポットサイズを必要とする。しかしながら、より大きなレーザスポットサイズは、眼科用装置材料の厚さに等しいか又はそれを超える可能性がある大きな深さのフィールド(=長いレイリー範囲)を意味する。そのような長いレイリー範囲の場合、IOL内の層によって屈折率層を変化させることができるが、焦点の周りの線に沿って均一にのみ変更することができない場合がある。好ましいkHz照射源は、100~500kHzの繰り返し周波数を有するレーザである。
前述されるか、又は好ましくは前述されるような照射源の平均電力は、好ましくは300~600mW、特に好ましくは400~500mWである。
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステムの一部としての照射源は、好ましくは、Ti:サファイアレーザ(例えば、Coherent(Santa Clara,CA,USA)によるChameleon Ultra II)等の約680~1080nmの範囲の可変波長を提供することができる調整可能なレーザを含む。システムはまた、光パラメトリック発振器(例えば、Coherent(Santa Clara,CA,USA)による周波数逓倍化Chameleon Compact OPO-Vis)を含み得る。
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステムの一部としての照射源は、特に好ましくは、光パラメトリック増幅器と共にフェムト秒ポンプレーザを含む。当該ポンプレーザは、0.1~700kHzの繰り返し周波数で350fsパルス未満で1030nmで10ワット超の平均出力の照射を放出する。当該ポンプレーザの放射線は、光パラメトリック増幅器に向けられ、ポンプレーザ出力は周波数が逓倍化(frequency-doubled)され、光学的に混合され、551nm~800nmの波長範囲内の最終調整可能な出力をもたらす。好ましい繰り返し周波数は、50~600kHzである。特定の好ましい繰り返し周波数は、100~500kHzである。
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステムの一部としての照射源は、特に好ましくは、1~700kHzの繰り返し周波数で350fs未満の照射パルスを放出している光パラメトリック増幅器と組み合わせて、1030nmで10ワットを超える平均出力のフェムト秒ポンプレーザを含む。当該ポンプレーザの放射線は、1つ又は複数の第2の高調波段を有する光パラメトリック増幅器に向けられ、400nm~550nmの波長範囲の最終光出力をもたらす。好ましい繰り返し周波数は、50~600kHzである。特定の好ましい繰り返し周波数は、100~500kHzである。
前述されるか、又は好ましくは前述されるレーザタイプは、直径数ミリメートルのコリメートされた光ビームを生成し、それは次に光学系及びスキャナに向けられる。光学ビーム品質(ビーム品質係数又はビーム伝播係数を特徴とする)は、理想的には1.0~1.5、より理想的には1.0~1.3である。DIN EN ISO 11146によれば、光学ビーム品質はMの寸法で与えられる。
IOLの分極率を(したがって、屈折率を)(局所的に)減少させるために、本発明による眼科用装置の分極率を調整するプロセスで使用されるシステム内の照射ビームの第1の波長は、551nm~800nm、好ましくは551nm~700nmである。
IOLの分極率を(したがって、屈折率を)(局所的に)増加させるために、本発明による眼科用装置の分極率を調整するプロセスで使用されるシステム内の照射ビームの第2の波長は、400nm~550nm、好ましくは500nm~550nmである。
これにより、分極率を特に正確に局所的に変化させることができる。
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステム内の光学系:
光学系の主な機能は、照射ビームを集束させ、照射源から放出させ、スキャナによって、眼科用装置上に制御させるというものである。前述されるような主要な考慮事項は、一般的な入力データの一部として前述されるようなレーザ安全要件及び材料損傷によって定められる限界内に留めながらも治療時間を最小限に抑えるための、スポットサイズ及び焦点深度である。光学系の最も重要な特徴は、その有効焦点距離(effective focal length、EFL)及び集束光学系の入口開口部での照射ビームの直径と共に、その開口数(numerical aperture、NA)によって与えられる。更に、本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステム内の全ての光学要素は、光学ビーム品質を実質的に劣化させないために、回折又はほぼ回折限定された特性のために選択されるべきである。
スポットサイズにより、取得可能な空間分解能が決定されることから、眼科的必要性が異なれば、異なるスポットサイズが必要とされることになる。理想的には、スポットサイズは、材料損傷の可能性も低減させたままで治療時間を最小限に抑えるために、1~100μm、より理想的には50~100μmである。
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステム内のスキャナ:
本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステム内で使用されるスキャナは、ガルバノスキャナ、ピエゾスキャナ、回転スキャナ、又は音響光学変調器を含み得るか、又は空間光変調器、デジタルマイクロミラー装置、又はステレオリソグラフィ装置等のデジタルであり得る。好ましくは、本明細書による本発明のシステムの一部としてのスキャナは、ガルバノスキャナ、ピエゾスキャナ、回転スキャナ、音響光学変調器、空間光変調器、デジタルマイクロミラー装置又はステレオリソグラフィ装置から選択される。好ましいガルバノスキャナは、単一ピボット点型スキャナである。
好ましくは、スキャナは、50mm/秒を超える走査速度で動作するように構成される。これにより、治療時間を短く保つことができる。一般的な規則として、治療時間は、治療セッション当たり、数分を超えず、好ましくは10分未満、好ましくは5分未満、特に好ましくは、3分未満であるべきである。
治療領域は、眼科用装置の体積及びサイズとして定義され得る。典型的には、当該眼科用装置又は眼内レンズの光学系は、直径5mm~7mmであり、典型的には0.2mm~2.0mmの厚さである。
最適な放射線曝露は、眼科用装置の全体積に対処しながら、全体的な照射曝露を低く保ち、治療時間を短縮するために、1kJ/cm未満、より理想的には0.3kJ/cm未満である。
特に好ましくは、ランダム走査パターン又はインターリーブ走査線を使用して、照射ビームの照射エネルギーを広げる。
走査は、3つのモードで実行することができる。ボトムアップ走査では、レーザは、スポットからスポットへ、各スポット上で特定の滞留時間(「ボトムアップ、スポットからスポット」)で移動し得る。あるいは、ボトムアップ走査では、レーザは、互いに重なり合うスポット(「ボトムアップ、スポットオーバーレイ」)上に滞留し得る。あるいは、レーザは、任意のスポットに滞留することなく固定速度で移動することができる(「一定速度で移動」)。
走査パターンの一実施形態では、IOLは、瞳孔にわたってシンニングさせることによって、前述されるか、又は好ましくは前述されるように、照射源で走査される。走査時にカプセルバッグに含まれるIOLは、従来の操作手順を使用して、角膜の切開を通して以前に挿入されている。この実施形態では、IOLの全体積が走査され、走査は、ボトムアップ様式で行われ(すなわち、角膜から更に離れているIOLの部分が最初に走査される)、この方法では、光路内の屈折率の不必要な変化を回避するために光学プロファイルが作成される。
前述されているように、走査プログラムを選択する際に主要な考慮事項は、眼科用装置及び/又は患者の眼の局所加熱を最小限に抑えることであるため、様々な変数が走査プログラムで使用される。Rhexis及び瞳孔サイズ等の解剖学的特徴、並びに開口数及びレーザパルス特性等の光学的特徴を考慮に入れて、特定の走査速度及びシーケンスでレーザプログラムが作成される。レンズ座標系と眼座標系との間の関係は、この例では自動的に考慮に入れられる。
走査プログラム及び/又は治療計画のパラメータは、好ましくは、第1及び第2の波長、走査速度及びシーケンス、眼に対するレンズの位置決め(例えば、デカルト座標で)、走査のストラテジー、得られる屈折率変化(光学パターン)、対物レンズの開口数、Rhexis、瞳孔及び/又はレンズの光学直径(いくつかの例では約6mm)、レーザビームのパルス持続時間(形状、強度及びx-y位置決め)、レーザを動作させる時のレーザ安全性、並びにレンズ及び眼の位置決めに対する中心合わせである。
レーザで生成された光子は、本発明による眼科用装置の分極率を調整するためのプロセスで使用されるシステムの一実施形態では、好ましくはミラー(例えば、光学系1として)を通って例えばビームエキスパンダに導かれ、ビームエキスパンダは、後続のスキャナ及び集束光学系のためのビームを準備する。ビームエキスパンダを通過した後、光子はスキャナに向けられる(例えば、ガルバノスキャナ若しくはピエゾスキャナ若しくは回転スキャナ若しくは音響光学変調器、又は空間光変調器若しくはデジタルマイクロミラー装置若しくはステレオリソグラフィ装置を用いてデジタル的に)。
スキャナを通過した後、レーザビームは、ディバイダミラー(divider mirror)等の別の光学を通って移動する。この実施形態では、ディバイダミラーは、ビームを眼科用装置照射のための主撮像ビーム及びビーム特性を監視するためのビーム、並びに位置決めフィードバックに分割する。ディバイダミラーの後、光学ビームは、撮像グループ又は集束光学系によって眼科用装置上に集束される。一実施形態では、撮像グループは、μJレベルのより高いパルスエネルギーを可能にするために、(μmレベルの空間分解能のための)高開口数を得るための顕微鏡対物レンズ又は低NA光学系を含む。
前述されるか、又は好ましくは前述されるシステムは、顕微鏡対物レンズによって当該照射ビームを当該眼科用装置上に集束させるためにスキャナに結合された顕微鏡対物レンズを更に含み得、顕微鏡対物レンズは、0.1~0.8、好ましくは0.2~0.5、より好ましくは0.2~0.4の開口数を有する。そのような開口数を有する顕微鏡対物レンズを提供することは、特に眼内レンズを処理するために使用されるビームの集束及び解像度特性に関して、高い照射ビーム品質を可能にし得る。
顕微鏡対物レンズは、例えば色収差の補正を可能にする典型的なレンズ構成を備える。顕微鏡対物レンズは、好ましくは、アイインターフェースシステム、典型的には、以下で更に説明するように患者の眼を固定位置に保つ吸引システムに連結される。
前述のようなシステム内で使用される対物レンズの更なる実施形態では、対物レンズは、照射ビームを眼科用装置上に集束させるためのOlympus LUCPLFLN対物レンズである。
代替的な集束光学系/撮像グループは、好ましくは50~150mm以内の有効焦点距離及び好ましくは0.025~0.1の開口数を有する単一の非球面レンズで構成される。
前述されるか、又は好ましくは前述されるシステムは、当該患者の当該眼内の当該照射ビームの当該焦点の位置を決定するための位置決めシステムを更に備えることができ、位置決めシステムはスキャナに結合され、当該眼内レンズを横切る当該照射ビームのスキャナによる走査は、眼内の当該照射ビームの当該焦点の位置に基づく。
位置決めシステムは、光コヒーレンス断層撮影システム、共焦点顕微鏡、又はシャーインプルフルカメラ等の位置特定システムを備え得る。位置決めシステムは、スキャナに直接的又は間接的に結合され得る。共焦点顕微鏡が使用されるいくつかの例では、共焦点顕微鏡は、スキャナに直接結合され得る。
前述される位置特定システムは、眼及び当該眼内レンズに応じてレーザ焦点の位置を決定するために、眼のトポグラフィックデータを位置決めシステムに提供するために使用される。
共焦点顕微鏡では、ビデオ撮像を可能にするために部分的に透明なミラーを使用する。
前述されるか、又は好ましくは前述されるシステムは、好ましくは、眼及び照射ビームの出口に対する当該眼内レンズの場所及び/又は配向を決定するように更に構成され、スキャナによる当該眼内レンズを横切る照射ビームの走査は、眼に対する眼内レンズの場所及び/又は配向に基づく。これは、眼内レンズの位置が眼に対して中心にない場合があり、照射ビームで眼内レンズを処理する時に位置ずれが考慮され得るため、特に有利であり得る。
IOLの位置に関して、少なくとも2つの座標系、すなわち、眼の座標系及び眼内のレンズの座標系が関連していると考えられてもよく、これは、両方が互いに対して中心合わせされていなくてもよいからである。
IOLの位置に関して、少なくとも2つの座標系、すなわち、眼のx、y、z座標及び眼内のレンズのx、y、z座標が関連すると考えられてもよく、これは、いずれも互いに対して中心に置かれていなくてもよいためである。
一実施形態では、位置特定システムは、入力データを作成する。これらの入力データは、例えば、眼内の眼科用装置のレンズ位置及び/又は配向に関するデータ、及びレーザビーム出口に対するデータ、及び/又は眼及び/若しくは眼科用装置の光電力マッピングを含む。これらのデータは、光学パターン又は治療の継続の計算に使用される。
更に、位置特定システムは、書き込みプロセス中に入力データを作成することが可能である。これらのインプロセス入力データは、例えば、眼内の眼科用装置のレンズ位置及び/又は配向に関するデータ、及びレーザビーム出口に対するデータ、及び/又は眼及び/若しくは眼科用装置の光パワーマッピングを含む。これらのデータは、光学パターンを生成するために使用される制御コマンドのインプロセス修正に使用される。
前述されるか、又は好ましくは前述されるシステムは、(i)1つ又は複数の照射源及び(ii)スキャナの一方又は両方に結合された温度管理ユニットを更に備えてもよく、温度管理ユニットは、当該照射ビームの照射ビーム特性及び当該眼科用装置の眼科用装置特性に基づいて、当該走査による当該眼科用装置の当該処理中に当該眼科用装置の一部の温度を決定するように構成され、システムは、温度の当該決定に基づいて、(i)1つ又は複数の照射源及び(ii)スキャナの一方又は両方を制御するように構成される。これにより、照射ビームによる治療に基づいて眼及び/又は眼科用装置が悪影響を受け得ないことを確実にすることができる。
更に、温度管理ユニットは、好ましくは、当該眼科用装置の当該処理中に温度を予測するように構成され、当該入力データは、予測温度を含む。これは、照射ビームによる治療に基づいて眼及び/又は眼科用装置が悪影響を受けない可能性があることを確実にするために予防措置を講じることを可能にし得る。
あるいは、温度管理ユニットは、眼の温度をロギングし、測定されたデータを、較正データを有する共通データと相関させて、眼の実温度を計算する赤外線カメラである。
別の実施形態では、屈折率の温度依存性は、温度制御に使用される。これらの実施例では、システムは、屈折力マッピング装置を備える。測定された屈折力マップの偏差及び書き込み予測屈折力マップの進行に基づいて、レンズ内の温度をプロセスで計算することができる。
別の実施形態では、発光スペクトルの温度依存性は、温度制御に使用される。これらの実施例では、システムはUV-Vis分光計を含む。測定された発光ピーク波長及び/又はピーク幅の偏差に基づいて、焦点の温度をプロセスで計算することができる。
前述されるか、又は好ましくは前述されるシステムは、当該患者の当該眼を固定位置に保つように構成されたアイインターフェースシステムを更に備えることができる。アイインターフェースシステムは、治療中に患者の眼の位置を固定するための吸引システムを備えることができる。
患者は、臥位又は立位でシステムに「ドッキング」することができる。
前述されるか、又は好ましくは前述されるシステムは、(i)1つ又は複数の照射源に制御コマンドを送信すること、(ii)スキャナに制御コマンドを送信すること、及び(iii)光パターンを作成するのに必要な制御コマンドデータをスキャナに入力すること、のうちの1つ又は複数のための無線又は有線の受信機及び/又は送受信機を更に備えることができる。
したがって、1つ又は複数の照射源及び/又はスキャナは、遠隔制御され得る。追加的又は代替的に、レンズデータ及び治療計画データの一方又は両方に関連するデータは、システムの外部で記憶されてもよく、必要に応じてシステムに提供されてもよい。いくつかの例では、少なくとも1つ又は複数の照射源を制御するために、及び/又はスキャナを制御するために、有線受信機又はトランシーバを提供して、1つ又は複数の照射源及び/又はスキャナに制御信号を送信する時の任意の遅延を低減(又は回避)することが好ましい場合がある。
別の例では、受信機/トランシーバは、治療計画データ及びレンズデータを、中央コンピューティングユニットに送信し、これは光学パターンを計算し、これを入力データとして受信機に戻し、受信機がシステムに提供する。
前述されるか、又は好ましくは前述されるシステムは、眼科用装置の当該処理中に当該眼科用装置の屈折力を局所的に測定するための装置を更に備えてもよい。照射源、スキャナ、及び入力データのうちの1つ又は複数への調整は、治療プロセス中に行われ得る。
前述されるか、又は好ましくは前述されるシステムは、眼科用装置の当該処理中に当該眼科用装置の屈折率を局所的に測定するための屈折計を更に備えてもよい。照射源、スキャナ、及び入力データのうちの1つ又は複数への調整は、治療プロセス中に行われ得る。
光子を提供するシステムの更なる構成要素は、全ての機器が構築された任意選択のカバーであり、電力ユニットは、システム並びに吸引システム及び/又は冷凍機のような全てのサブシステムに十分なエネルギーを提供する。
上述の構成要素に加えて、コントローラ、ファームウェア、及びグラフィックスユーザインターフェース(GUI)、並びに処置アルゴリズムを提供することができる。システムに接続するために、接続性は、Bluetooth、Wi-Fi又はRS-232のような他のポートを介して確立され得る。
本発明は更に、患者の眼内に配置された本発明による眼内レンズの分極率を局所的に調整するための方法に関し、治療計画データは、
眼内レンズを横切る当該照射ビームの走査のための、走査ストラテジーの走査ストラテジー制御コマンドデータ(例えば、走査パターン及び/又は走査シーケンス及び/又は走査速度及び/又は走査パターンの走査持続時間及び/又は走査シーケンスの走査持続時間及び/又は第1及び/若しくは第2の波長の照射ビームのパルスのパルス持続時間及び/又は当該照射ビームの照射ビームプロファイル及び/又は放射線(光子)密度及び/又は放射線強度及び/又は放射線パワー及び/又は放射線波長)、
当該曝露中の眼内レンズの現在及び/又は予測温度の温度データ、
当該露光に基づいて取得されるべき眼内レンズの屈折率の屈折率データ、特に眼内レンズの特定の場所/座標への取得されるべき屈折率のマッピングに関連している、取得されるべき屈折率データ、
rhexisの次元のrhexis次元データ、
患者の眼の寸法及び/又は形状に関する眼データ、
眼に対する眼内レンズの位置及び/又は配向に関連する位置決めデータ、並びに
患者及び/又は患者の特定の眼の識別に関する登録データのうちの1つ又は複数を含む。
本発明は更に、患者の眼内に配置された本発明による眼内レンズの分極率を局所的に調整するための方法に関し、眼内レンズを当該照射ビームに当該曝露することは、眼内レンズの第2の体積を曝露することの前に眼内レンズの第1の体積を曝露することを含み、第1の体積は、第2の体積よりも患者の眼の角膜から更に離れている。
上記の条項では、方法の最初のステップは、当該眼内レンズを提供することであり得る。
例では、眼内レンズを当該照射ビームに当該曝露することは、眼内レンズの第2の体積及び/又は平面及び/又は場所を曝露する前に眼内レンズの第1の体積及び/又は平面及び/又は場所を曝露することを含み、第1の体積及び/又は平面及び/又は場所は、第2の体積及び/又は平面及び/又は場所よりも患者の眼の角膜から更に離れており、照射シーケンスの後の時点で照射される体積及び/又は平面及び/又は場所は、より前の時点で照射される体積及び/又は平面及び/又は場所よりも角膜に近くてもよい。当該体積は、これにより、眼内レンズの1つ又は複数の平面に関連し得る。
本発明は更に、患者の眼内の本発明による眼内レンズの屈折率を修正することによって、当該患者の視力を矯正するための方法に関し、方法は、
患者の視力矯正の程度を識別し、測定すること、
眼内レンズに書き込まれる屈折構造の位置及びタイプを決定して、患者の視力を補正すること、
その後、当該眼内レンズを、551nm~800nmの波長を有する2光子又は多光子照射に曝露して、眼内レンズの分極率を局所的に減少させること、及び/又は
その後、好ましくは当該眼内レンズを当該照射に曝露するために前述のシステム及び/又はプロセスを使用することによって、当該眼内レンズを、400nm~550nmの波長を有する2光子又は多光子照射に曝露して、眼内レンズの分極率を局所的に増大させること、を含む。
上記で概説したように、分極率の変化は屈折率の変化をもたらす。
本発明に記載の実施形態の変形は、本発明の範囲によって網羅されることを指摘するべきである。本発明に開示された任意の特徴は、明示的に除外されない限り、同じ目的又は同等若しくは同様の目的を果たす代替的な特徴と交換することができる。したがって、本発明に開示される任意の特徴は、特に明記しない限り、一般的な直列の例として、又は同等若しくは同様の特徴として考慮されるべきである。
特定の特徴及び/又はステップが相互に排他的でない限り、本発明の全ての特徴は、任意の様式で互いに組み合わせることができる。これは特に本発明の好ましい特徴に当てはまる。同様に、非必須の組み合わせの特徴を別々に(かつ、組合わせないで)使用することができる。
また、多くの特徴、特に本発明の好ましい実施形態の特徴は、それら自体が発明的であり、単に本発明の実施形態の一部として見なされるべきではないことも指摘されるべきである。これらの特徴については、任意の現在特許請求されている発明に加えて、又はその代替として、独立した保護が求められ得る。
本発明に開示される技術的教示は、抽象化され、他の実施例と組み合わされ得る。
多くの他の効果的な代替案が当業者に想起されることは疑いない。本発明は、記載された実施形態に限定されず、当業者に明らかであり、添付の特許請求の範囲内にある修正を包含することが理解されよう。
以下の実施例は、非限定的な方法で本化合物の利点を示すことを意図している。
別途示されない限り、全ての合成は、乾燥(すなわち、無水)溶媒を使用して不活性雰囲気下で実行する。溶媒及び試薬は、商業的供給元から購入する。
DCMは、ジクロロメタンを示すために使用する。DMFは、ジメチルホルムアミドを示すために使用する。EEは、酢酸エチルを示すために使用する。THFは、テトラヒドロフランを示すために使用する。RTは室温を意味する。
コポリマー特性は、モノマーのバルク重合によって調製されたブランクに対し調査することができる。したがって、コモノマー、架橋剤及び開始剤は、商業的供給源から購入することができる。全ての化学物質は、最高純度で入手可能なものであり、受け取ったまま使用することができる。
前駆体材料の合成:
実施例1:
Figure 2023534254000150
チオ尿素(297.0mg、3.90mmol、1.50当量)をエタノール(2.80mL、18.3当量)に溶解し、ナトリウムメトキシド溶液25重量%をメタノール(1.12mL、4,89mmol、1.88当量)に溶解し、エチルベンゾイルアセテート(448.8μL、2.60mmol、1.00当量)を添加する。溶液を一晩、室温で撹拌する。水を反応混合物に加え、混合物を1Mの塩酸で中和する。形成された沈殿物を吸引濾過し、真空乾燥オーブン中で一晩乾燥させた。合成により、307.0mgの6-フェニル-2-スルファニリデン-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-4-オン(57.8mmol、理論値の58%)が得られる。
H NMR(500MHz,DMSO)δ12.52(s,1H),12.46(s,1H),7.73-7.67(m,2H),7.59-7.52(m,1H),7.52-7.46(m,2H),6.08(d,J=1.9Hz,1H)。
同様に、他の誘導体を、同じ方法で調製する。
Figure 2023534254000151
実施例2:
Figure 2023534254000152
5-フェニル-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン(1.00g、5.31mmol、1.00当量)を、ジエチレングリコールジメチルエーテル(7,97mL、10.5当量)中の十硫化四リン(1.18g、5.31mmol、1.00当量)の撹拌溶液に添加する。次いで、炭酸水素ナトリウム(1,78g、21.24mmol、4.00当量)を少しずつ添加する。反応物を110℃で一晩撹拌する。反応混合物を冷水に注ぎ、沈殿物を吸引濾過し、冷水で洗浄する。粗生成物を真空乾燥オーブン中で一晩乾燥させる。合成により、976.1mgの2,3-ジヒドロ-5-フェニル-2-チオキソ-4(1H)-ピリミジノン(4.78mmol、理論値の90%)が得られる。
H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ 6.12(s、1H)、7.3~7.6(m、5H)、7.9(s、1H)、13.2(s、1H)。
実施例3:
Figure 2023534254000153
ウラシル(459.6mg、4.10mmol、1.00当量)、フェニルボロン酸(1.00g、8.20mmol、2.00当量)、Cu(OAc) O(818.5mg、4.10mmol、1.00当量)及びTMEDA(1.24mL、8.20mmol、2.00当量)をメタノール(328mL、1.97当量)及び水(82.0mL、1.11当量)に溶解する。反応混合物を室温で一晩撹拌する。溶媒を蒸発させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(20%メタノール/DCM)により精製する。
合成により、545.1mgの1-フェニル-2,4(1H,3H)-ピリミジンジオン(2.58mmol、理論値の63%)が得られる。
H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.84(d,J=7.6,1H)。7.11(d、1H、4.4);7.13(d、1H、7.6);7.24(t、J=9.4、1H)、7.46(t、J=7.2、1H)、7.52(t、J=7.4、1H)、7.64(t、J=7.2、1H)、10.11(s、1H)。
実施例4:
Figure 2023534254000154
DMF(2.97mL;107.16当量)中の8-ブロモオクチルメタクリレート(100mg;0.36mmol;1.00当量)及びチミン(68.2mg;0,54mmol;1.50当量)の溶液に炭酸カリウム(99.7mg;0.72mmol;2.00当量)を添加する。混合物を室温で18時間撹拌する。次いで、水を反応混合物に添加し、混合物を1Mの塩酸で中和する。水層を酢酸エチルで2回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させる。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン中50~100%EtOAc)により精製する。合成により、14.0mgの8-(チミン-1-イル)オクチルメタクリレート(0,04mmol、理論値の10%)が得られる。
H NMR(500MHz,CDCl3)δ8.95(s,1H),6.96(d,J=1.5Hz,1H),6.10-6.06(m,1H),5.54(p,J=1.7Hz,1H),4.12(t,J=6.7Hz,2H),3.71-3.63(m,2H),1.94-1.90(m,6H),1.66(p,J=6.8Hz,4H),1.41-1.27(m,8H)。
同様に、他の誘導体を、同じ方法で調製する。
Figure 2023534254000155
Figure 2023534254000156
Figure 2023534254000157
Figure 2023534254000158
Figure 2023534254000159
実施例5:
Figure 2023534254000160
DMF(100当量)及び炭酸カリウム(1.00当量)中の6-ブロモヘキシルメタクリレート(1.00当量)及び2-チオチミン(1.50当量)の溶液に添加する。混合物を室温で18時間撹拌する。次いで、水を反応混合物に添加し、混合物を1Mの塩酸で中和する。水層を酢酸エチルで2回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させる。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン中50~100%EtOAc)により精製する。合成により、6-(チミン-1-イル)ヘキシルメタクリレート及び6-[(5-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリミジン-2-イル)スルファニル]ヘキシル2-メチルプロパ-2-エノエートが得られる。
H NMR(500MHz,CDCl3)δ8.95(s,1H),6.96(d,J=1.5Hz,1H),6.10-6.06(m,1H),5.54(p,J=1.7Hz,1H),4.12(t,J=6.7Hz,2H),3.71-3.63(m,2H),1.94-1.90(m,6H),1.66(p,J=6.8Hz,4H),1.41-1.27(m,8H)。
同様に、他の誘導体を、同じ方法で調製する。[%]は収率を意味する。
Figure 2023534254000161
Figure 2023534254000162
Figure 2023534254000163
Figure 2023534254000164
H NMR(500MHz,CDCl)δ7.15(s,1H),6.09(d,J=4.0Hz,1H),5.59-5.49(m,1H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),4.15(t,J=6.6Hz,2H),2.17(s,3H),1.94(d,J=1.6Hz,3H),1.86(q,J=7.4,6.9Hz,2H),1.71(p,J=6.8Hz,2H),1.52-1.36(m,7H)。
13C NMR(126MHz,CDCl)δ188.0(C4=S),173.4(C2=S),167.7(COR),136.7,133.0(C6),125.3,125.2(C5),64.9,55.3,53.0,28.7,26.5,25.7,23.9,20.0,18.5,13.3。
実施例6:
Figure 2023534254000165
DMSO(150.0mL;107.16当量)中の11-ブロモ-1-ウンデカノール(5.00g;19.71mmol;1.00当量)及びチミン(3.73g;29.56mmol;1.50当量)の溶液に炭酸カリウム(5.45g;39.41mmol;2.00当量)を添加する。混合物を室温で18時間撹拌する。次いで、水を反応混合物に添加し、混合物を1Mの塩酸で中和する。沈殿物を吸引濾過し、真空乾燥オーブン中で一晩乾燥させる。合成により、5.27gの1-(11-ヒドロキシウンデシル)-チミン(17.78mmol、理論値の75%)が得られる。
H NMR(500MHz,DMSO)δ11.15(s,1H),7.52(d,J=1.5Hz,1H),4.30(d,J=5.3Hz,1H),3.59(t,J=7.3Hz,2H),3.36(q,J=5.1,3.9Hz,2H),1.74(d,J=1.2Hz,3H),1.55(t,J=7.4Hz,2H),1.38(q,J=6.8Hz,4H),1.24(m,12H)。
同様に、他の誘導体を、同じ方法で調製する。
Figure 2023534254000166
実施例7:
Figure 2023534254000167
6-(オキサン-2-イルオキシ)ヘキサン酸(1.93g、8.92mmol、1.00当量)及びTHF(40.0mL、55.3当量)の懸濁液に、塩化チオニル(3.24mL、44.6mmol、5.00当量)を添加する。混合物を30分間撹拌した後、トルエンを添加し、混合物を真空中で蒸発させる。残留物をTHF(40.0mL、55.3当量)に懸濁し、THF(10mL、13.83当量)中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.55mL、26.76mmol、3.00当量)及びウラシル(1.50g、13.38mmol、1.50当量)の溶液に滴下する。反応混合物を一晩攪拌する。反応物をメタノールでクエンチし、吸引濾過する。水相を1MのHClで中和し、メチルTHFで2回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、吸引濾過し、真空中で蒸発させる。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0~100% EtOAc/シクロヘキサン)で精製する。合成により、664.4mgの1-[6-(オキサン-2-イルオキシ)ヘキサノイル]-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-2,4-ジオン(2.14mmol、理論値の24%)が得られる。
実施例8:
Figure 2023534254000168
メタノール(20.13mL、154.14当量)中の1-[6-(オキサン-2-イルオキシ)ヘキサノイル]-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-2,4-ジオン(1.00g、3.22mmol、1当量)及びp-トルエンスルホン酸(277.2mg、1.61mmol、0.5当量)の溶液を40℃で1時間撹拌する。溶媒を真空下で蒸発させる。次いで、残留物を水及びメチルTHFで抽出する。有機相を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、吸引濾過し、真空中で蒸発させる。合成により、728.47mgの1-(6-ヒドロキシヘキサノイル)-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-2,4-ジオン(3.22mmol、理論値の100%)が得られる。
実施例9:
Figure 2023534254000169
1-(11-ヒドロキシウンデシル)-チミン(1.00当量)、トリエチルアミン(4.32mL、31.18mmol、4.00当量)及び4-(ジメチルアミノ)-ピリジン(95.24mg、0.78mmol、0.10当量)をDCM(37.57mL、75.47当量)に溶解する。次に無水メタクリル酸(1.28mL、8.58mmol、1.10当量)を加え、混合物を室温で18時間撹拌する。反応物をメタノールでクエンチし、1Mの塩酸及び水を添加する。相を分離し、有機相を水で2回、NaClの飽和溶液で1回洗浄する。有機層をMgSOで乾燥させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製する(0~100%EtOAc/シクロヘキサン)。合成により、1.65gの11-(5-メチル-4-オキソ-2-スルファニリデン-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-1-イル)ウンデシル2-メチルプロパ-2-エノエート(4.25mmol、理論値の55%)が得られる。
H NMR(500MHz,CDCl3)δ11.66(s,1H),7.70(d,J=1.3Hz,1H),6.09(s,1H),5.54(t,J=1.7Hz,1H),4.13(t,J=6.7Hz,2H),3.15(t,J=7.4Hz,2H),2.03(s,3H),1.94(s,3H),1.75-1.62(m,4H),1.46-1.23(m,14H)。
同様に、他の誘導体を、同じ方法で調製する。
Figure 2023534254000170
9e
H NMR(500MHz、CDCl)δ8.31(s、1H)、7.66-7.46(m、2H)、7.42-7.36(m、2H)、7.36-7.31(m、1H)、7.28(s、1H)、6.12-6.00(m、1H)、5.53(t、J=1.6Hz、1H)、4.12(t、J=6.7Hz、2H)、3.87-3.70(m、2H)、1.93(t、J=1.3Hz、3H)、1.72(p、J=7.4Hz、2H)、1.68-1.60(m、2H)、1.40-1.22(m、14H)。
9f
H NMR(500MHz,CDCl)δ6.10(dd,J=1.8,1.0Hz,1H),5.56(t,J=1.6Hz,1H),5.52(s,1H),4.15(t,J=6.6Hz,2H),3.47(s,3H),3.34(s,3H),2.89(t,J=7.4Hz,2H),1.95-1.93(m,3H),1.77(p,J=7.3Hz,2H),1.73-1.65(m,2H),1.55-1.39(m,4H)。
実施例10:
Figure 2023534254000171
THF(16.12mL、40.0当量)中の1-(11-ヒドロキシウンデシル)-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-2,4-ジオン(1.40g、4.97mmol、1.00当量)及びトリエチルアミン(2.77mL、19.87mmol、4.00当量)の溶液に、塩化アクリロイル(496.7μL、8.94mmol、1.20当量)を0℃で添加する。反応物を18時間以内に室温に温める。反応物をイソプロパノールでクエンチし、1Mの塩酸でpH2に酸性化する。水層をメチルTHFで2回抽出する。有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を除去する。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(30~100% EtOAc/シクロヘキサン)で精製する。合成により、1.66gの11-(2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-1-イル)ウンデシルプロパ-2-エノエート(4.10mmol、理論値の83%)が得られる。
H NMR(500MHz,CDCl3)δ8.14(s,1H),7.14(d,J=7.8Hz,1H),6.39(dd,J=17.4,1.3Hz,1H),6.12(dd,J=17.3,10.4Hz,1H),5.81(dd,J=10.4,1.5Hz,1H),5.70-5.66(m,1H),4.15(t,J=6.8Hz,2H),3.70(q,J=6.8,6.2Hz,2H),1.66(p,J=6.9Hz,4H),1.39-1.20(m,14H)。
同様に、他の誘導体を、同じ方法で調製する。
Figure 2023534254000172
10a
H NMR(500MHz,CDCl)δ8.30(s,1H),6.97(d,J=1.5Hz,1H),6.39(dd,J=17.3,1.5Hz,1H),6.12(dd,J=17.3,10.4Hz,1H),5.81(dd,J=10.4,1.5Hz,1H),4.15(t,J=6.8Hz,2H),3.85-3.57(m,2H),1.92(d,J=1.2Hz,3H),1.66(p,J=6.9Hz,4H),1.45-1.19(m,14H)。
実施例11:
Figure 2023534254000173
6-(3-エチル-2,6-ジオキソピリミジン-1-イル)ヘキシル2-メチルプロパ-2-エノエート(1.00当量)を無水トルエン(170当量)に溶解し、ローソン試薬(0.70当量)をアルゴン下で添加する。得られた懸濁液を110℃に2時間加熱し、その間、変換をTLCによりチェックする。反応混合物を冷却し、NHCl水溶液に加えた後、それを酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相をNaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させる。シクロヘキサン/酢酸エチル10%~30%を溶離液として使用して、粗生成物をシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製する。6-(3-エチル-2-オキソ-6-スルファニリデンピリミジン-1-イル)ヘキシル2-メチルプロパ-2-エノエート(42%)を単離する。
同様に、他の誘導体を、同じ方法で調製する。[%]は収率を意味する。
Figure 2023534254000174
11c:
H NMR(500MHz,CDCl)δ7.02(d,J=1.1Hz,1H),6.09(dq,J=1.9,1.0Hz,1H),5.54(p,J=1.6Hz,1H),4.58-4.38(m,2H),4.13(t,J=6.6Hz,2H),3.81(q,J=7.2Hz,2H),2.14(d,J=1.0Hz,3H),1.94(dd,J=1.6,1.0Hz,3H),1.72(dq,J=31.7,7.2,6.8Hz,4H),1.44(dq,J=7.0,3.5Hz,4H),1.34(t,J=7.2Hz,3H)。
13C NMR(126MHz,CDCl)δ191.0(C=S),167.7(COR),149.5(C=O),136.7,133.7(C6),125.3,119.9(C5),64.9,48.1,45.6,28.7,26.7,25.8,25.8,19.3,18.5,14.3。
用途の例:
実施例12-バルクコポリマーを製造するための一般的な重合手順
バルクポリマーブランクの生成のために、モノマーを真空下で溶融させ、付加的な成分を以下の表3に示されるようなそれぞれの量で添加する。
以下の表3に示される組成物中のこれらのモノマーを、穏やかな加熱を使用して撹拌下で十分に混合し、3回の凍結-ポンプ-解凍サイクルによって脱気する。ラジカル開始剤(例えば、1,1’-(3,3,5-トリメチルシクロヘキシリデン)ビス[2-(1,1-ジメチルエチル)-過酸化物[Luperox(登録商標)231]又は2-[(E)-2-(1-シアノ-1-メチルエチル)ジアゼン-1-イル]-2-メチルプロパンニトリル)の適切な量(0.02~0.12当量)を添加する。
重合化:
2つのガラスプレートをポリエチレンテレフタレートシートでコーティングし、シリコーンゴムガスケットを使用してポリエチレンテレフタレートシート間に厚さ1mmのセルを作製する。ガラスシートのコーティングされた面は、シリンジ針をガスケットとポリエチレンテレフタレートシートとの間に配置させて、ばねクリップを使用して一緒にクリップする。次に、空洞に表3に示した製剤の1つを充填し、気密シリンジを用いて針を通して前述のように製造する。キャビティが充填されたなら、シリンジ針を取り外し、最終クリップを使用して、型を密封し、この組立体をオーブンに入れる。重合温度は60℃~180℃であり、個々の重合条件はそれぞれの開始剤に合わせて選択される。ポリマープレートを型から除去する前に、成形型を室温まで冷却させる。
屈折率の変化は、275~340nmでの照射によって誘導される。589nmでのポリマーフィルム及びブランクの屈折率(n)を、照射前及び照射後にSchmidt+Haensch ATR-Lで測定する。屈折率nD、35℃を照射前に測定する。照射前と照射後の屈折率の差をΔnとする。以下の表4は、屈折率nD、35℃、並びに照射後の屈折率の変化(Δn)を示す。
Ref-[1]は、米国特許出願公開第2013033975号、例えば6頁の一般的開示に包含されるモノマーの例である:
Figure 2023534254000175
表3:組成-成分の量はモル%で与えられ(IDMAはイソデシルメタクリレートを示し、PEG-DAはポリ(エチレングリコール)ジアクリレートを示し、EGDMAはエチレングリコールジメタクリレートを示し、HEMAはヒドロキシエチルメタクリレートを示し、HFBAはヘキサフルオロブチルアクリレートを示す)、それぞれの選択されたラジカル開始剤の量は合計で100モル%の開始剤となる。
Figure 2023534254000176
表4:ポリマー特性(屈折率及びアッベ数ν)及び照射後の屈折率変化:
Figure 2023534254000177
応用例1~25の結果は、照射後の屈折率変化及び高いアッベ数を示す。
従来技術の基準化合物Ref-[1]の応用例と比較した、応用例1~25の屈折率変化対アッベ数を図1に示す。
図1は、先行技術の基準に対する記載されたポリマーの利点を明確に示す。
〔実施の態様〕
(1) 式(I)又は式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含む、眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品であって、
Figure 2023534254000178
式中、
、Yは、それぞれ互いに独立してO又はSであり、
Xは存在しないか、又はC=Oであり、
は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
Figure 2023534254000179
ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
式中、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
cは、0又は1であり、
[L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
oは、1~20からなる群から選択され、
、X、X10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
s、tは、0又は1であり、
p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(2) 式(I)又は式(II)の重合化合物において、Xは存在しない、実施態様1に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(3) 式(I)又は式(II)の重合化合物において、[L]は-(C(R)-であり、oは1~20である、実施態様1又は2に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(4) 式(I)又は式(II)をベースとした構成単位Mを含む、オリゴマー、ポリマー、又はコポリマーを含み、ここで、Rは各存在において重合しており、したがって、Rは、レジオレギュラー、交互、レジオランダム、統計、ブロック若しくはランダムオリゴマー若しくはポリマー主鎖を形成するか、又はコポリマー主鎖の一部である、実施態様1~3のうちの一つ以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(5) 前記重合基Rが、式(1-p)、式(2-p)、式(3-p)、又は式(4-p)のものであり、
Figure 2023534254000180
式(1-p)~式(4-p)中のアスタリスク「*」は、前記ポリマー鎖若しくはオリゴマー鎖中の隣接する反復単位に対する、又は終端基に対する結合を示し、式(1-p)~式(4-p)中のアスタリスク「**」は、式(I)又は式(II)の残部に対する結合を示し、R、R、R、X11及びcは、実施態様1に記載の通りの意味を有する、実施態様1~4のうちの一つ以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(6) 重合Rが、各存在において独立して、アクリル又はメタクリルラジカルに由来するものである、実施態様1~5のうちの一つ以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(7) 前記構成単位Mは、式(M-I)又は式(M-II)のものであり、
Figure 2023534254000181
式中、X、Y、Y、[L]、R、R、R、R、R、R、X11及びcは、実施態様1~6のいずれかに記載の意味を有し、アスタリスク「*」は、各存在において、前記ポリマー鎖若しくはオリゴマー鎖中の隣接する繰り返し単位に対する、又は終端基に対する結合を示す、実施態様1~6のうちの一つ以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(8) 前記少なくとも1種の式(I)若しくは式(II)の重合化合物又は式(M-I)若しくは式(M-II)の前記構成単位Mの他に、スチレン、エトキシエチルメタクリレート(EOEMA)、メチルメタクリレート(MMA)、メチルアクリレート、n-アルキルアクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-アルキルメタクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、i-アルキルアクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、i-アルキルメタクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、エトキシエトキシエチルアクリレート(EEEA)、n-ヒドロキシアルキルアクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-ヒドロキシアルキルメタクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、テトラヒドロフリルメタクリレート(THFMA)、グリシジルメタクリレート(GMA)、16-ヒドロキシヘキサデシルアクリレート、16-ヒドロキシヘキサデシルメタクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート(EGPEA)、ヘプタフルオロブチルアクリレート、ヘプタフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルアクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、ペンタフルオロプロピルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、トリフルオロエチルメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1種の更なる重合モノマーを含む、実施態様1~7のうちの一つ以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(9) 実施態様1~8のうちの一つ以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を形成するためのプロセスであって、
-実施態様1~6のうちの一つ以上に記載の式(I)若しくは式(II)の少なくとも1つの化合物、及び/若しくは、実施態様1~6のうちの一つ以上に記載の、ただし、重合のために残存する少なくとも1つの反応基と、式(I)若しくは式(II)の化合物とは異なる任意選択の更なるモノマーと、を有する式(I)若しくは式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含むオリゴマー、ポリマー、若しくはコポリマー、並びに/又は架橋剤、並びに/又は紫外線吸収剤、並びに/又はラジカル開始剤を含む組成物を提供するステップと、
-続いて、前記組成物の眼科用装置又は前駆体物品を形成するステップと、を含む、プロセス。
(10) 実施態様1~8のうちの一つ以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品の光学特性を変化させるプロセスであって、
-実施態様1~8のうちの一つ以上に記載の眼科用装置又は前駆体物品を準備するステップと、
-続いて、前記眼科用装置又は前駆体物品を、少なくとも200nm及び最大1500nmの波長を有する照射に曝露するステップと、を含む、プロセス。
(11) 実施態様10に記載のプロセスにより得られる眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
(12) Y及びYのうちの少なくとも1つが実施態様1に記載のSであり、ケイ酸塩が除外されることを条件とする、式(I)又は式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含む、オリゴマー、ポリマー又はコポリマー。
(13) Y及びYのうちの少なくとも1つがSである、式(I)若しくは式(II)の前記重合化合物の他に、スチレン、エトキシエチルメタクリレート(EOEMA)、メチルメタクリレート(MMA)、メチルアクリレート、n-アルキルアクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-アルキルメタクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、i-アルキルアクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、i-アルキルメタクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、エトキシエトキシエチルアクリレート(EEEA)、n-ヒドロキシアルキルアクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-ヒドロキシアルキルメタクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、テトラヒドロフリルメタクリレート(THFMA)、グリシジルメタクリレート(GMA)、16-ヒドロキシヘキサデシルアクリレート、16-ヒドロキシヘキサデシルメタクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート(EGPEA)、ヘプタフルオロブチルアクリレート、ヘプタフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルアクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、ペンタフルオロプロピルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、トリフルオロエチルメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1種の更なる重合モノマーを含む、実施態様12に記載のオリゴマー、ポリマー又はコポリマー。
(14) Y及びYのうちの少なくとも1つが実施態様1~6のうちの一つ以上に記載のSである、式(I)又は式(II)の少なくとも1つの化合物と、重合開始剤と、任意選択によるUV吸収剤及び/又は架橋剤及び/又は実施態様1~6のうちの一つに記載の式(I)又は式(II)の化合物とは異なる更なるモノマーと、を含む、重合用組成物。
(15) 式(I)及び式(II)の化合物であって、
Figure 2023534254000182
式中、
、Yは、それぞれ互いに独立してO又はSであるが、Y又はYのうちの少なくとも1つはSであり、
Xは存在しないか、又はC=Oであり、
は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
Figure 2023534254000183
ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
式中、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
cは1であり、
[L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
oは、1~20からなる群から選択され、
、X、X10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
s、tは、0又は1であり、
p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、化合物。
(16) 式(I)及び式(II)の化合物であって、
Figure 2023534254000184
式中、
、YはそれぞれOであり、
Xは存在しないか、又はC=Oであり、
は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
Figure 2023534254000185
ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
式中、
11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
cは1であり、
[L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
oは、5~20からなる群から選択され、
、X、X10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
s、tは、0又は1であり、
p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、化合物。

Claims (16)

  1. 式(I)又は式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含む、眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品であって、
    Figure 2023534254000186
    式中、
    、Yは、それぞれ互いに独立してO又はSであり、
    Xは存在しないか、又はC=Oであり、
    は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
    Figure 2023534254000187
    ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
    式中、
    11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
    、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
    cは、0又は1であり、
    [L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
    Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
    oは、1~20からなる群から選択され、
    、X、X10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
    s、tは、0又は1であり、
    p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
    r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
    は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
    は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
    及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
    、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
    R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  2. 式(I)又は式(II)の重合化合物において、Xは存在しない、請求項1に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  3. 式(I)又は式(II)の重合化合物において、[L]は-(C(R)-であり、oは1~20である、請求項1又は2に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  4. 式(I)又は式(II)をベースとした構成単位Mを含む、オリゴマー、ポリマー、又はコポリマーを含み、ここで、Rは各存在において重合しており、したがって、Rは、レジオレギュラー、交互、レジオランダム、統計、ブロック若しくはランダムオリゴマー若しくはポリマー主鎖を形成するか、又はコポリマー主鎖の一部である、請求項1~3のうちの一項以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  5. 前記重合基Rが、式(1-p)、式(2-p)、式(3-p)、又は式(4-p)のものであり、
    Figure 2023534254000188
    式(1-p)~式(4-p)中のアスタリスク「*」は、前記ポリマー鎖若しくはオリゴマー鎖中の隣接する反復単位に対する、又は終端基に対する結合を示し、式(1-p)~式(4-p)中のアスタリスク「**」は、式(I)又は式(II)の残部に対する結合を示し、R、R、R、X11及びcは、請求項1に記載の通りの意味を有する、請求項1~4のうちの一項以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  6. 重合Rが、各存在において独立して、アクリル又はメタクリルラジカルに由来するものである、請求項1~5のうちの一項以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  7. 前記構成単位Mは、式(M-I)又は式(M-II)のものであり、
    Figure 2023534254000189
    式中、X、Y、Y、[L]、R、R、R、R、R、R、X11及びcは、請求項1~6のいずれか一項に記載の意味を有し、アスタリスク「*」は、各存在において、前記ポリマー鎖若しくはオリゴマー鎖中の隣接する繰り返し単位に対する、又は終端基に対する結合を示す、請求項1~6のうちの一項以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  8. 前記少なくとも1種の式(I)若しくは式(II)の重合化合物又は式(M-I)若しくは式(M-II)の前記構成単位Mの他に、スチレン、エトキシエチルメタクリレート(EOEMA)、メチルメタクリレート(MMA)、メチルアクリレート、n-アルキルアクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-アルキルメタクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、i-アルキルアクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、i-アルキルメタクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、エトキシエトキシエチルアクリレート(EEEA)、n-ヒドロキシアルキルアクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-ヒドロキシアルキルメタクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、テトラヒドロフリルメタクリレート(THFMA)、グリシジルメタクリレート(GMA)、16-ヒドロキシヘキサデシルアクリレート、16-ヒドロキシヘキサデシルメタクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート(EGPEA)、ヘプタフルオロブチルアクリレート、ヘプタフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルアクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、ペンタフルオロプロピルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、トリフルオロエチルメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1種の更なる重合モノマーを含む、請求項1~7のうちの一項以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  9. 請求項1~8のうちの一項以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品を形成するためのプロセスであって、
    -請求項1~6のうちの一項以上に記載の式(I)若しくは式(II)の少なくとも1つの化合物、及び/若しくは、請求項1~6のうちの一項以上に記載の、ただし、重合のために残存する少なくとも1つの反応基と、式(I)若しくは式(II)の化合物とは異なる任意選択の更なるモノマーと、を有する式(I)若しくは式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含むオリゴマー、ポリマー、若しくはコポリマー、並びに/又は架橋剤、並びに/又は紫外線吸収剤、並びに/又はラジカル開始剤を含む組成物を提供するステップと、
    -続いて、前記組成物の眼科用装置又は前駆体物品を形成するステップと、を含む、プロセス。
  10. 請求項1~8のうちの一項以上に記載の眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品の光学特性を変化させるプロセスであって、
    -請求項1~8のうちの一項以上に記載の眼科用装置又は前駆体物品を準備するステップと、
    -続いて、前記眼科用装置又は前駆体物品を、少なくとも200nm及び最大1500nmの波長を有する照射に曝露するステップと、を含む、プロセス。
  11. 請求項10に記載のプロセスにより得られる眼科用装置又は眼科用装置を製造するための前駆体物品。
  12. 及びYのうちの少なくとも1つが請求項1に記載のSであり、ケイ酸塩が除外されることを条件とする、式(I)又は式(II)の少なくとも1つの重合化合物を含む、オリゴマー、ポリマー又はコポリマー。
  13. 及びYのうちの少なくとも1つがSである、式(I)若しくは式(II)の前記重合化合物の他に、スチレン、エトキシエチルメタクリレート(EOEMA)、メチルメタクリレート(MMA)、メチルアクリレート、n-アルキルアクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-アルキルメタクリレート(2~20個の炭素原子を含むn-アルキル基)、i-アルキルアクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、i-アルキルメタクリレート(3~20個の炭素原子を含むi-アルキル基)、エトキシエトキシエチルアクリレート(EEEA)、n-ヒドロキシアルキルアクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、n-ヒドロキシアルキルメタクリレート(2~10個の炭素原子を含むn-アルキル基)、テトラヒドロフリルメタクリレート(THFMA)、グリシジルメタクリレート(GMA)、16-ヒドロキシヘキサデシルアクリレート、16-ヒドロキシヘキサデシルメタクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリレート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート(EGPEA)、ヘプタフルオロブチルアクリレート、ヘプタフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルアクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、ペンタフルオロプロピルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、トリフルオロエチルメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1種の更なる重合モノマーを含む、請求項12に記載のオリゴマー、ポリマー又はコポリマー。
  14. 及びYのうちの少なくとも1つが請求項1~6のうちの一項以上に記載のSである、式(I)又は式(II)の少なくとも1つの化合物と、重合開始剤と、任意選択によるUV吸収剤及び/又は架橋剤及び/又は請求項1~6のうちの一項に記載の式(I)又は式(II)の化合物とは異なる更なるモノマーと、を含む、重合用組成物。
  15. 式(I)及び式(II)の化合物であって、
    Figure 2023534254000190
    式中、
    、Yは、それぞれ互いに独立してO又はSであるが、Y又はYのうちの少なくとも1つはSであり、
    Xは存在しないか、又はC=Oであり、
    は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
    Figure 2023534254000191
    ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
    式中、
    11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
    、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
    cは1であり、
    [L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
    Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
    oは、1~20からなる群から選択され、
    、X、X10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
    s、tは、0又は1であり、
    p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
    r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
    は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
    は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
    及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
    、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
    R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、化合物。
  16. 式(I)及び式(II)の化合物であって、
    Figure 2023534254000192
    式中、
    、YはそれぞれOであり、
    Xは存在しないか、又はC=Oであり、
    は、アルキル基及び/若しくはアルコキシ基がそれぞれ独立して炭素原子を1~6個有する直鎖若しくは分岐鎖であるトリアルコキシシリル基若しくはジアルコキシアルキルシリル基、又は式(1)、式(2)、若しくは式(3)のシリル基、又は式(4)の重合性基であり、
    Figure 2023534254000193
    ここで、アルキルは、各存在において互いに独立して、炭素原子を1~6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味し、アスタリスク「*」は、各存在において互いに独立して、リンカー[L]に対する結合を示し、
    式中、
    11は、O、S、O-SO、SO-O、C(=O)、OC(=O)、C(=O)O、S(C=O)、及び(C=O)Sからなる群から選択され、
    、R、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、炭素原子を1~20個有する直鎖又は分岐鎖、非フッ素化、部分フッ素化又は完全フッ素化アルキル基、及び炭素原子を6~14個有するアリールからなる群から選択され、
    cは1であり、
    [L]は、-(C(R)-、又は-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-であり、
    Rは、各存在において独立して、H、F、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
    oは、5~20からなる群から選択され、
    、X、X10は、各存在において独立してO、S、SO、又はNRであり、
    s、tは、0又は1であり、
    p、qは、各存在において独立して1~10からなる群から選択され、
    r、uは、各存在において独立して0~10からなる群から選択され、式中、-(C(R)-X-(C(R)-(X-(C(R)-(X10-(C(R)-の原子の数の合計は、最大で20個であり、
    は、各存在において独立して、炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、及び炭素原子を1~4個有する直鎖若しくは分岐鎖の部分フッ素化若しくは完全フッ素化アルキル基からなる群から選択され、
    は、各存在において互いに独立して、H、1~20個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る6~14個の炭素原子を有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
    及びRはまた、互いに単環又は多環の脂肪族環系又は芳香族環系を形成してもよく、
    、Rは、各存在において互いに独立して、H、F、Cl、Br、CN、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基、又は1つ以上のR’によって置換され得る炭素原子を6~14個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アリール基であり、
    R’は、各存在において独立して、SF、CN、SOCF、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルキル基、炭素原子を3~6個有する非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化シクロアルキル基、炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化アルコキシ基、及び炭素原子を1~20個有する直鎖若しくは分岐鎖、非ハロゲン化、部分ハロゲン化若しくは完全ハロゲン化チオアルキル基からなる群から選択されている、化合物。
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