JP2023533889A - フェロポルチン阻害剤の生成のためのプロセス - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、式(I)
鉄は、ほとんど全ての生物体のための必須の微量元素であり、特に成長および血液の形成に関して関連性を有する。鉄代謝のバランスは、この場合において、老化赤血球のヘモグロビンからの鉄回収および食餌性鉄の十二指腸吸収のレベルにて主に調節される。放出された鉄は、腸を介して、特に特定の輸送するシステム(DMT-1、フェロポルチン)を介して取り込まれ、血液循環に移され、それによって、適切な組織および臓器に運ばれる(トランスフェリン、トランスフェリン受容体)。
哺乳動物生物体は、鉄を活発に排出できない。鉄代謝は、マクロファージ、肝実質細胞および腸細胞からの鉄の細胞放出を介して、肝臓において産生されるペプチドホルモンであるヘプシジンによって実質的に制御される。ヘプシジンは、腸を介するおよび胎盤を介する鉄の吸収に、ならびに細網内皮系からの鉄の放出に作用する。身体において、ヘプシジンは、プロヘプシジンとして知られているものから肝臓中で合成され、プロヘプシジンは、HAMP遺伝子として知られている遺伝子によってコードされている。ヘプシジンの形成は、生物体鉄レベルに直接相関して調節され、即ち、生物体が十分な鉄および酸素を供給されるならば、より多くのヘプシジンが形成され、鉄および酸素レベルが低いならば、または赤血球新生の増加の場合において、より少ないヘプシジンが形成される。小腸粘膜細胞においておよびマクロファージにおいて、ヘプシジンは、ファゴサイトーシス的に再循環された鉄を細胞の内部から血液中に慣習的に輸送する輸送タンパク質フェロポルチンと結合する。
輸送タンパク質フェロポルチンは、肝臓、脾臓、腎臓、心臓、腸および胎盤において形成される、571のアミノ酸からなる膜貫通タンパク質である。特に、フェロポルチンは、腸上皮細胞の側底膜に局在化されている。このやり方において結合されるフェロポルチンは、したがって、鉄を血液中に排出するように作用する。この場合において、フェロポルチンは、鉄をFe2+として輸送する可能性が最も高い。ヘプシジンがフェロポルチンに結合するならば、フェロポルチンは、細胞の内部に輸送され、ここで、それの分解が起こることで、ファゴサイトーシス的に再循環された鉄の細胞からの放出が、次いで、ほとんど完全に遮断される。フェロポルチンが、例えばヘプシジンによって不活性化されることで、粘膜細胞に貯蔵されている鉄を排出することができないならば、貯蔵されている鉄は、便を介する細胞の自然な脱落とともに失われる。腸における鉄の吸収は、そのため、フェロポルチンが例えばヘプシジンによって不活性化または阻害される場合に低減される。加えて、フェロポルチンは、マクロファージがその上属する細網内皮系(RES)において著しく局在化される。他方で、血清鉄レベルが減少するならば、肝臓の肝実質細胞におけるヘプシジン産生が低減されることで、より少ないヘプシジンが放出され、したがって、より少ないフェロポルチンが不活性化され、より大きい量の貯蔵鉄が血清中に輸送されるのを可能にする。
そこから、ヘプシジン-フェロポルチン系が鉄代謝を直接調節すること、およびヘプシジン調節機序の障害が、そのため、生物体における鉄代謝に対して直接的効果を有することが明らかになる。原則として、ヘプシジン-フェロポルチン調節機序は、2つの以下の反対の原理を介して作用する:
一方で、ヘプシジンの増加は、フェロポルチンの不活性化に至り、したがって、細胞から血清中への貯蔵鉄の放出を遮断し、したがって、血清鉄レベルを減少させる。病理学的場合において、血清鉄レベルの減少は、ヘモグロビンレベルの低減、赤血球産生の低減およびしたがって鉄欠乏性貧血に至る。
他方で、ヘプシジンの減少は、活性フェロポルチンの増加をもたらし、したがって、貯蔵鉄の放出の増強および例えば食物からの鉄取り込みの増強を可能にし、したがって、血清鉄レベルを増加させる。病理学的場合において、鉄レベルの増加は、鉄過剰症に至る。
鉄過剰症状態および疾患は、過剰の鉄レベルによって特徴付けられる。そこで、非トランスフェリン結合鉄(NTBI)に至る過剰の血清鉄レベルから問題が起こる。NTBIは、非特異的に臓器によって急速に取り込まれ、組織および臓器における鉄の蓄積に至る。鉄過剰症は、心臓、肝臓および内分泌損傷を含めて、多くの疾患および所望されない医学的状態を引き起こす。さらに、脳における鉄蓄積が、例えばアルツハイマー病およびパーキンソン病などの神経変性疾患を患う患者において観察された。過剰の遊離鉄の特別な有害な態様として、ラジカルの所望されない形成が記述されなければならない。特に鉄(II)イオンは、反応性酸素種(ROS)の形成(とりわけフェントン反応を介する)を触媒する。これらのROSは、DNA、脂質、タンパク質および炭水化物に損傷を引き起こし、これは、細胞、組織および臓器において広範囲に及ぶ効果を有し、いわゆる酸化ストレスを引き起こすことがよく知られているとともに文献に記載されている。
例えばデフェロキサミン(デスフェリオキサミンB、N’-{5-[アセチル(ヒドロキシ)アミノ]ペンチル}-N-[5-({4-[(5-アミノペンチル)(ヒドロキシ)アミノ]-4-オキソブタノイル}アミノ)ペンチル]-N-ヒドロキシスクシンアミドまたはDesferal(登録商標)としても知られている)、デフェラシロクス(Exjade(登録商標)、4-(3,5-ビス(2-ヒドロキシフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)安息香酸)およびデフェリプロン(Ferriprox(登録商標)、3-ヒドロキシ-1,2-ジメチルピリジン-4(1H)-オン)などのキレート化剤で、身体から鉄を除去することによって鉄過剰症を処置するための従来の方法の他に、ヘプシジンアゴニストとして作用するまたは鉄代謝における生化学的調節経路に対する阻害もしくは支持効果を有する化合物、例えば、ヘプシジン模倣ペプチドが記載されている。前記治療的手法は、ヘプシジン模倣物またはヘプシジンアゴニストを提供することによって一次調節剤ヘプシジンを介して直接作用することによる、即ち一種のヘプシジン代用物または供給物の意味で作用することによる、妨害された鉄代謝経路への直接的関与に基づく。該手法は、ヘプシジン不活性化機序を介してフェロポルチンを阻害し、したがって、過度の鉄吸収を遮断することによって、鉄過剰症、即ち過剰の血清鉄レベルを処置するという治療上の理論的根拠に基づく。
本発明の式(I)に従ったフェロポルチン阻害剤およびそれを調製するための方法は、WO2017/068089およびWO2017/068090に記載されている。そこに記載されている調製方法は、いくつかのクロマトグラフィープロセスステップを含む12のプロセスステップを与え、時間、コストおよび労力がかかる低効率の調製プロセスに至る。そこに記載されているプロセスは、比較的低い収率によってさらに特徴付けられ、プロセスステップの一部は、重大な副生成物の形成により安全性および技術的問題を作り出す。
さらに、国際出願WO2018/192973は、そこに記載されているならびにWO2017/068089およびWO2017/068090に記載されている通りの選択されたフェロポルチン阻害剤の様々な特定の塩の調製および結晶化を記載している。
WO2011/029832は、鉄欠乏性疾患の処置のための使用において適当であるとして記載されているヘプシジンアンタゴニストとして作用するチアゾールおよびオキサゾール化合物に関し、前記化合物を調製するための合成経路3)に従ったプロセスを記載している。そこに記載されているプロセスは、クロマトグラフィー分離および精製ステップとともに複数のプロセスステップも含み、したがって、効率の観点からも好ましくない。
A.C.Veroneseら(One-Pot Synthesis of 2-Vinylimidazole Derivatives by Reaction of α-Hydroxyimino-β-dicarbonyl Compounds with Allylamine;1985)は、2-ビニルイミダゾール誘導体を得るワンポット合成反応を記載しているが、式(I)、(II)または(II’)に従った化合物についておよび本発明の選択された中間体またはその調製のためのプロセスについて言及されないままである。
本発明の目的は、本発明の一般式(I)によって定義されている選択されたフェロポルチン阻害剤およびその薬学的に許容される塩を調製するための新たな方法を提供することであった。新たな方法は、例えば、市販で利用可能なもしくはより安価な出発化合物を使用することによって、または時間、コストおよび労力の効果的な方式で調製することができる出発および中間体化合物を使用することによって、可能な限りクロマトグラフィープロセスステップを回避することによって、作業安全性を増加させること、重大なまたは有害な副生成物を回避すること、Sn試薬などの危険な反応構成成分を回避することによって、ならびに可能な限り中間体単離ステップを低減することによって、収率の増加、プロセス効率、プロセスステップの低減、供給源の改善の態様の少なくとも1つに関して改善されているべきである。改善された不純物プロファイルを有するおよび/または公知の方法によって利用可能な化合物と比較してより高い純度であるフェロポルチン阻害剤化合物を提供する新たなプロセスを提供することが、本発明のさらなる目的であった。
したがって、本発明のさらなる目的は、高純度のおよび改善された不純物プロファイルを有するフェロポルチン阻害剤化合物を提供することに関する。
さらなる態様は、新たなフェロポルチン阻害剤化合物を提供することに関し、これは、式(II’)に従った新規な化合物で解決された。
目的は、本発明の一般式(I)によって定義されている選択されたフェロポルチン阻害剤およびその薬学的に許容される塩を調製するための新規なおよび改善されたプロセスを提供することによって解決された。
第1の態様において、本発明は、一般式(I)
式(IM-3)の化合物を式(RM-3)
(式中、
X1は、N、SまたはOであり;および、
X2は、N、SまたはOであり;
ただし、X1およびX2の1つはNであり、X1およびX2は異なるという条件であり;
mは、1、2または3の整数であり;
nは、1、2、3または4の整数であり;
oは、1、2、3または4の整数であり;
Aは、CH-基、CH2-CH-基またはCH2-CH2-CH-基を表し;
R1およびR2は、
-水素および
-1個または2個の置換基で置換されていてよいC1~C4-アルキル
からなる群から独立して選択され;
R3は、
-ハロゲン、
-シアノ、
-C1~C4-アルキル、
-C1~C3-ハロゲノアルキル;
-C1~C4-アルコキシ、および
-カルボキシル基
からなる群から独立して選択することができる0個、1個、2個または3個の置換基を表し;
R4は、
-水素、
-ハロゲン、
-C1~C3-アルキル、および
-C1~C3-ハロゲノアルキル
からなる群から選択され;
R5は、
-1個から3個の置換基を保有することができるアリール、および
-1個から3個の置換基を保有することができる単環式または二環式ヘテロアリール
からなる群から選択され;
R6は、
-水素、
-ハロゲン、
-1個または2個の置換基で置換されていてよいC1~C4-アルキル;
-C1~C3-ハロゲノアルキル
からなる群から選択される)。
定義
「置換されている」という用語は、指定原子または基上の1個または複数の水素原子が、示されている群からの選択と置き換えられることを意味し、ただし、現状下での指定原子の通常の原子価を超えないという条件である。置換基および/または可変物の組合せは容認できる。
「置換されている」という用語は、指定原子または基上の1個または複数の水素原子が、示されている群からの選択と置き換えられることを意味し、ただし、現状下での指定原子の通常の原子価を超えないという条件である。置換基および/または可変物の組合せは容認できる。
「任意選択により置換されている」または「任意選択の置換基(単数または複数)」という用語は、置換基の数がゼロに等しいまたはそれと異なり得ることを意味する。別段に表示されていない限り、任意選択により置換されている基は、任意の利用可能な炭素または窒素原子上の非水素置換基で水素原子を置き換えることによって収容され得るのと同じくらい多くの任意選択の置換基で置換されていることが可能である。共通して、任意選択の置換基の数は、存在する場合、1、2、3、4または5、特に1、2または3であることが可能である。
本明細書で使用される場合、「1つまたは複数の」という用語は、例えば本発明の一般式(I)の化合物の置換基の定義において、「1、2、3、4または5、特に1、2、3または4、さらに特に1、2または3、いっそう特に1または2」を意味する。
「含む(compring)」という用語は、請求項または明細書において使用される場合、「からなること」を含む。
本明細書内で、任意の項目が「本明細書に記述されている通り」または「本明細書において(どこかで)定義されている通り」と称されるならば、それは、それが本明細書においてどこかで記述され得るまたは本明細書においてどこかで定義されている通りの意味を有し得ることを意味する。
本明細書において記述されている通りの用語は、以下の意味を有する:
「ハロゲン」または「ハロゲン原子」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子、特にフッ素、塩素または臭素原子を意味し、好ましい選択は、塩素またはフッ素に関し、さらに好ましい選択は、臭素またはフッ素に関し、最も好ましいのは、フッ素である。
「C1~C4-アルキル」という用語は、1個、2個、3個または4個の炭素原子を有する線状または分岐の飽和した一価の炭化水素基、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、イソブチル基またはtert-ブチル基など、またはその異性体を意味する。「C1~C3-アルキル」という用語は、1個、2個または3個の炭素原子を有する線状または分岐の飽和した一価の炭化水素基、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基またはイソプロピル基を意味する。
C1~C4-アルキル基またはC1~C3-アルキル基は、1個または2個の置換基で、好ましくは1個の置換基で任意選択により置換されていてよい。こうした任意選択の置換基は、好ましくは、以下からなる群から選択される:ハロゲン(下記に定義されている通りのハロゲン置換C1~C4-アルキル基またはC1~C3-アルキル基を形成する)、好ましくは3個、4個、5個または6個の炭素原子を含有するC3~C6-シクロアルキル、例えば、好ましくはシクロプロピル、下記に定義されている通りの単環式または二環式ヘテロアリール、例えば、好ましくはベンズイミダゾリル基、下記に定義されている通りのアミノ基、カルボキシル基、下記に定義されている通りのアミノカルボニル基。
「C1~C3-ハロゲノアルキル」という用語は、線状または分岐の飽和した一価の炭化水素基を意味し、ここで、「C1~C3-アルキル」という用語は、上記で定義されている通りの意味を有し、水素原子の1つまたは複数は、同一または異なって、ハロゲン原子で置き換えられる。特に、前記ハロゲン原子は、フッ素原子である。さらに特に、全ての前記ハロゲン原子は、フッ素原子(「C1~C3-フルオロアルキル」)である。前記C1~C3-ハロゲノアルキル基は、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピルまたは1,3-ジフルオロプロパン-2-イルであり、ここで、トリフルオロメチル基が特に好ましい。
「C1~C4-アルコキシ」という用語は、式(C1~C4-アルキル)-O-の線状または分岐の飽和した一価の基を意味し、ここで、「C1~C4-アルキル」という用語は、前に定義されている通りであり、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、イソブトキシ基またはtert-ブトキシ基、またはその異性体であり、メトキシ基が特に好ましい。
「カルボキシル基」という用語は、[-(C=O)-OH]基を示す。
「アミノカルボニル基」という用語は、[NH2-(C=O)-]基を示す。
「アミノ基」という用語は、アミノ(-NH2)、モノまたはジアルキルアミノ(アルキル-NH-、(アルキル)2N-)を含み、ここで、「アルキル」に関して、上記のC1~C4-アルキルおよびC1~C3-アルキルの定義を参照することができる。好ましいのは、アミノ基(-NH2)およびモノまたはジメチルアミノである。最も好ましいのは、アミノ基(-NH2)である。
「アリール」という用語は、6個から14個の炭素原子(可能な置換基の炭素原子を除外する)を含有する芳香族炭化水素残基を含み、これは、単環式または二環式であってよく、例えば:ヒドロキシ、上記で定義されている通りのハロゲン、例えば、好ましくはF、BrおよびCl、シアノ、上記で定義されている通りのカルボキシル基、上記で定義されている通りのアミノ、上記で定義されている通りのC1~C4-アルキルまたはC1~C3-アルキル、例えば、好ましくはメチル、上記で定義されている通りのC1~C3-ハロゲノアルキル、例えば、好ましくはトリフルオロメチル、ならびに上記で定義されている通りのC1~C4-アルコキシ、例えば、好ましくはメトキシ、から選択される同じまたは異なる置換基1個、2個または3個によって任意選択により置換されてよいフェニル、ナフチル、フェナントレニルおよびアントラセニルを含む。
非置換フェニルおよび同じまたは異なっていてよい1個から3個、より好ましくは1個または2個の置換基で置換されているフェニルなど、任意選択により置換されているフェニルが好ましい。1個から3個のフェニル置換基は、特に、上記で定義されている通りの群から選択される。
「単環式または二環式ヘテロアリール」という用語は、4個から9個の環炭素原子を含有する複素芳香族炭化水素残基を含み、これは、追加として好ましくは、環中にシリーズS、O、Nからの同じまたは異なるヘテロ原子の1個から3個を含有し、そのため、好ましくは単環式だが二環式であってもよい5員から12員の複素芳香族残基を好ましくは形成する。好ましい芳香族複素環式残基としては、:ピリジル(ピリジニル)、ピリジル-N-オキシド、ピリダジニル、ピリミジル、ピラジニル、チエニル(チオフェニル)、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、オキサゾリルまたはイソオキサゾリル、インドリジニル、インドリル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾ[b]フリル、インダゾリル、キノリル、イソキノリル、ナフチリジニル、キナゾリニル、キノキサリニルが挙げられる。5員ヘテロアリールの群から、例えば、チアゾリル、例えば、チアゾール-2-イル、2-チアゾール-2-イル、2-チアゾール-4-イル、チエニル(チオフェニル)例えば、チエン-3-イル、ピラゾリル、例えば、1-ピラゾール-4-イル、3-ピラゾール-5-イル、イミダゾリル、例えば、イミダゾール-2-イル、2-イミダゾール-4-イル、1-イミダゾール-4-イル、トリアゾリル、例えば、1-トリアゾール-3-イル、1-トリアゾール-4-イル、例えば、1,2,4-トリアゾール-3-イルまたは1,2,3-トリアゾール-4-イル、オキサゾリル、例えば、2-オキサゾール-4-イル、2-オキサゾール-5-イル、オキサジアゾリル、例えば、1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、および6員ヘテロアリールの群から、例えば、ピリジル(ピリジニル)、例えば、ピリド-1-イル、ピリド-2-イル、ピリド-3-イル、ピリド-4-イル、2-ピリド-4-イル、2-ピリド-6-イル、3-ピリド-5-イル(ピリジン-1-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、2-ピリジン-4-イル、2-ピリジン-6-イル、3-ピリジン-5-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、および二環式の複素芳香族残基の群から、特にベンズイミダゾリル、例えば、ベンズイミダゾール-2-イル、ベンズイミダゾール-4-イル、ベンズイミダゾール-5-イルなど、5員または6員の芳香族複素環が好ましい。
前に記述のヘテロアリール基は、ヒドロキシ、上記で定義されている通りのハロゲン、例えば、好ましくはF、BrおよびCl、シアノ、上記で定義されている通りのカルボキシル基、上記で定義されている通りのアミノ、上記で定義されている通りのC1~C4-アルキルまたはC1~C3-アルキル、例えば、好ましくはメチル、上記で定義されている通りのC1~C3-ハロゲノアルキル、例えば、好ましくはトリフルオロメチル、ならびに上記で定義されている通りのC1~C4-アルコキシ、例えば、好ましくはメトキシから特に選択される1個または複数の、好ましくは1個、2個または3個、より好ましくは1個または2個の同じまたは異なる置換基を保有することができる。
特に好ましい単環式または二環式ヘテロアリール基は、上記で定義されている群から選択される1個、2個または3個の置換基を保有するピリジニル基である。好ましくは、ピリジニル基は、1個または2個の置換基を保有し、より好ましいのは1個の置換基である。1個、2個または3個の任意選択のピリジニル置換基は、好ましくは、上記で定義されている通りのC1~C3-アルキル、例えば、特にメチル、上記で定義されている通りのハロゲン、例えば、特にフッ素および臭素(フッ素が最も好ましい)、ならびに上記で定義されている通りのC1~C3-ハロゲノアルキル、例えば、特にトリフルオロメチルから選択される。最も好ましいのは、式
本発明の態様
第1の態様において、本発明は、本明細書において定義されている通りの一般式(I)の化合物を調製するための新たなプロセスを提供し、ここで、式(IM-3)の中間体化合物を、式(RM-3)の化合物と反応させ、式(I):
第1の態様において、本発明は、本明細書において定義されている通りの一般式(I)の化合物を調製するための新たなプロセスを提供し、ここで、式(IM-3)の中間体化合物を、式(RM-3)の化合物と反応させ、式(I):
そこで、「A」は、[ ]mによって定義されている所望の結果として得られたアルキレン鎖長に依存して、CH-基、CH2-CH-基またはCH2-CH2-CH-基を表す。CH-基である「A」基を使用することで、m=1である鎖長をもたらす。CH2-CH-基である「A」基を使用することで、m=2である鎖長をもたらす。CH2-CH2-CH-基である「A」基を使用することで、m=3である鎖長をもたらす。
前記プロセスステップは、好ましくは、アルカリ性条件下にて30℃と90℃との間の昇温で実施される。アルカリ性条件は、下に記述されているものなどの無機および有機塩基を含めて、適当な塩基を添加することによって達成することができる。好ましい塩基は、水酸化リチウムおよび水酸化ナトリウムである。
本発明の第2の態様において、新規なプロセスは、式(IM-2)の中間体化合物を式(RM-2)
(式中、X1,X2、o、A、R1、R4およびR5は、上記で定義されている通りの意味を有する)。
中間体化合物(IM-3)を調製するための前記プロセスステップは、上記に示されている通りの化合物(I)を調製するためのプロセスステップより前に実施することができる。前記プロセスステップは、好ましくは、DCM(ジクロロメタン)中のメチルモルホリンおよびクロロギ酸エチルを使用して実施される。該反応は、好ましくは、冷却下で、好ましくは10℃未満の温度で実施される。
前記プロセスステップにおいて使用される化合物(RM-2)は、好ましくは、塩の形態、例えば、特にHCl塩の形態である。
結果として得られた中間体化合物(IM-3)は、pH1でのHCl水溶液抽出によって抽出し、水から結晶化し、続いて、通常の濾過および乾燥ステップによって、中間体化合物(IM-3)を単離することができる。
本発明の第3の態様において、新規なプロセスは、化合物(RM-1)を化合物(IM-1)に変換すること、続いて、エステル開裂
Ryは、水素またはハロゲン、例えば、好ましくは塩素を表し、X1、X2、AおよびR4は、本明細書においてどこかで定義されている通りの意味を有する)
することによって式(IM-2)の中間体化合物を調製する追加のステップをさらに含むことができる。
そこで、エステル開裂は、従来の方法を使用するエステル加水分解によって実施することができる。好ましくは、化合物(IM-1)のエステル開裂は、下に記述されているものなどの無機および有機塩基を含めて、適当な塩基を使用して実施される。好ましい塩基は、水酸化リチウムおよび水酸化ナトリウムである。
該反応は、下記に列挙されている通りのものを含む任意の適当な溶媒中で実施することができる。好ましくは、THF(テトラヒドロフラン)および水が使用され、反応は、好ましくは、室温(23℃±3℃)で実施される。
本発明の第4の態様において、新規なプロセスは、以下の反応スキームa):
に従って式(IM-1)の中間体化合物を調製するステップを含むことができる。
化合物(IM-1)を調製するための前記プロセスステップは、好ましくは、昇温>40℃で実施される。下記に列挙されている通りのものを含む任意の適当な溶媒が使用され得る。好ましくは、反応は、THF中で実施される。
さらに、反応は、例えば、Pd(PPh3)4、Pd2(dba)3、Pd(OAc)2/PPh3、Pd(dppf)Cl2×DCM、Pd/Cを含む、適当な触媒を使用して実施される。前記反応における触媒としてPd(PPh3)4(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))を使用するのが特に好ましい。
代替として、(IM-1)の調製は、ガス形態でのまたは有機溶媒中の市販で利用可能な溶液の形態でのブロモ-アルケンの直接的使用によって行うことができる。
代替の態様において、式(IM-2)の中間体化合物は、RyがClの意味を有する化合物(RM-1)を化合物(IM-1)に変換すること、続いて、上に記載されている通りのエステル開裂することによって調製される:
そこで、(IM-1)を調製するためのプロセスステップは、反応スキームb):
本発明のさらなる代替態様において、式(IM-1)の中間体化合物を調製するステップは、RyがClの意味を有する化合物(RM-1)をビニルボロン酸ピナコールエステルと反応させることで、反応スキームc)に従って化合物(IM-1)を形成することによって実施される:
このプロセスステップは、スズ(Sn)試薬が必要とされないので有利であり、これは、プロセスを実施する人々にとって環境損傷、コストおよび健康リスクの減少をもたらす。
本発明の第5の態様において、化合物IM-1は、上に記載されている通り、Ryが水素である化合物RM-1から調製され、その後、エステル開裂することによって化合物IM-1を中間体化合物IM-2に変換することが続き、前記反応は、ワンポット反応において1つの組合せステップで実施される。こうした短縮反応スキームは、より少ない中間体単離および精製ステップによる効率の増加という利点を有する。反応時間および労力は、驚くほど低減することができ、いくつかのクロマトグラフィーステップが回避され得る。
本発明の第6の態様において、化合物IM-3は、化合物IM-1から、中間体化合物IM-2のその場形成および化合物RM-2の付加を介して調製され、前記反応は、ワンポット反応において組合せ(短縮)反応で実施される。こうした短縮反応スキームは、より少ない中間体単離および精製ステップによる効率の増加という利点を有する。反応時間および労力は、驚くほど低減することができ、いくつかのクロマトグラフィーステップが回避され得る。
本発明の第7の態様において、化合物IM-3は、さらなる短縮反応を介して調製され、ここで、化合物RM-1は、上に記載されているのと同様の中間体化合物IM-1に変換され、これは引き続いて、エステル開裂することによって中間体化合物IM-2に移され、その後、化合物RM-2の付加による中間体化合物IM-3への変換が続く。こうした短縮反応スキームは、さらに低減された中間体単離および精製ステップにより効率をさらに増加させるという利点を有する。反応時間および労力は、さらに低減することができ、クロマトグラフィーステップが回避され得る。
本発明の第8の態様において、化合物(I)は、2つの短縮反応ステップを介して調製され、ここで、第1の短縮反応ステップは、前の第7の態様に記載されている通りの中間体化合物IM-3の調製に対応し、第2の短縮反応ステップは、その場での中間体化合物IM-3の化合物(I)への変換、続いて、本発明の化合物(I)の好ましい塩を達成するためのそれの塩形成を含む。
本発明の好ましい態様において、化合物(I)を調製するためのプロセスは、本明細書においてどこかで記載されている通りに実施され、式(I)の化合物の結果として得られた遊離塩基は、相分離(溶媒抽出)または結果として得られた油生成物相の直接分離(油分離)によって単離される。
好ましい態様において、本発明は、本明細書に記載されている通りの一般式(I)の化合物を調製するためのプロセスに関し、ここで、置換基R5は、上記で定義されている通りの1個から3個の置換基を保有することができる単環式ヘテロアリール基を表す。そこで、R5の1個、2個または3個任意選択の置換基は、独立して、上記で定義されている通りのC1~C3-アルキル、例えば、好ましくはメチル、上記で定義されている通りのハロゲン、例えば、好ましくはフッ素または臭素(この中でフッ素がより好ましい)、および上記で定義されている通りのC1~C3-ハロゲノアルキル、例えば、好ましくはトリフルオロメチルからなる群から選択することができる。
特に好ましい態様において、本発明は、本明細書に記載されている通りの一般式(I)の化合物を調製するためのプロセスに関し、ここで、置換基R5は、
(式中、*は、結合位置を示し、Ryは、上記で定義されている通りのC1~C3-アルキル、例えば、好ましくはメチル、上記で定義されている通りのハロゲン、例えば、好ましくはフッ素または臭素(この中でフッ素がより好ましい)、および上記で定義されている通りのC1~C3-ハロゲノアルキル、例えば、好ましくはトリフルオロメチルからなる群から選択される)。
そこで、Ryはフッ素または臭素であるのが特に好ましい(この中でフッ素がより好ましい)。
さらなる特別な態様において、本発明は、以下の反応ステップを含む、本明細書において定義されている通りの一般式(I)の化合物を調製するための新規なプロセスを提供する:
ステップ1:
ステップ1:
前記プロセスステップ1、2および3は、好ましくは、上に記載されているプロセス条件下で実施される。
好ましくは、反応ステップ1および2は、1つの短縮ワンポット反応ステップで実施される。
本発明のさらに好ましい態様は、式(I)の化合物を調製するための新たなプロセスに関し、ここで、以下の条件の1つまたは複数が実現される:
-置換基「A」は、CH-基を表し、mは、1を表し;ならびに/または
-oは、1を表し;ならびに/または
-R1およびR2は各々、水素を表し;ならびに/または
-R4は、水素を表し;ならびに/または
-R6は、水素を表し;ならびに/または
-R3は、水素を表し;ならびに/または
-X1は、Nであり、X3は、OもしくはSであり、基
-置換基「A」は、CH-基を表し、mは、1を表し;ならびに/または
-oは、1を表し;ならびに/または
-R1およびR2は各々、水素を表し;ならびに/または
-R4は、水素を表し;ならびに/または
-R6は、水素を表し;ならびに/または
-R3は、水素を表し;ならびに/または
-X1は、Nであり、X3は、OもしくはSであり、基
またはX1は、OもしくはSであり、X2は、Nであり、基
(式中、各場合において、*は、カルボニル基への結合位置を示し、**は、第2の結合位置を示し、R4は独立して、本明細書においてどこかで定義されている通りの意味を有する);
好ましくは、X1は、Nであり、X3は、OまたはSであり、基
(式中、各場合において、*は、カルボニル基への結合位置を示し、**は、第2の結合位置を示し、R4は独立して、本明細書においてどこかで定義されている通りの意味を有する);
より好ましくは、X1は、Nであり、X3は、Oであり、基
を形成する。
本発明の特に好ましい態様は、上記で定義されている通りの反応ステップ1、2および3を含む、本明細書において定義されている通りの一般式(I)の化合物を調製する新規なプロセスに関し、式中、
X1は、Nを表し;
X2は、Oを表し;
Aは、CH-基を表し;
mは、1を表し;
nは、2を表し;および
oは、1を表す。
X1は、Nを表し;
X2は、Oを表し;
Aは、CH-基を表し;
mは、1を表し;
nは、2を表し;および
oは、1を表す。
そこで、
Ryは、ハロゲン原子を表し;
R4は、
-水素、
-上記で定義されている通りのハロゲン、好ましくは塩素、
-上記で定義されている通りのC1~C3-アルキル、好ましくはメチル、および
-上記で定義されている通りのC1~C3-ハロゲノアルキル、好ましくはトリフルオロメチル
からなる群から選択される
のがさらに好ましい。
Ryは、ハロゲン原子を表し;
R4は、
-水素、
-上記で定義されている通りのハロゲン、好ましくは塩素、
-上記で定義されている通りのC1~C3-アルキル、好ましくはメチル、および
-上記で定義されている通りのC1~C3-ハロゲノアルキル、好ましくはトリフルオロメチル
からなる群から選択される
のがさらに好ましい。
そこで、
Ryは、フッ素または臭素(この中でフッ素がより好ましい)を表し;および
R3、R4およびR6は各々、水素を表す
のがいっそう好ましい。
Ryは、フッ素または臭素(この中でフッ素がより好ましい)を表し;および
R3、R4およびR6は各々、水素を表す
のがいっそう好ましい。
したがって、本発明の好ましい態様は、本明細書に記載されている通りのプロセスに関し、ここで、化合物(RM-1)は、式(RM-1-a):
および/またはここで、化合物(IM-1)は、式(IM-1-a):
および/またはここで、化合物(RM-2)は、式(RM-2-a)または(RM-2-a’):
および/またはここで、化合物(RM-3)は、式(RM-3-a):
本発明のプロセスは、式(II):
したがって、本発明の特別な態様は、以下のプロセスステップを含む、式(II)または(II’)の化合物およびその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスに関する:
ステップ1-a:
ステップ1-a:
好ましくは、反応ステップ1-aおよび2-aは、1つの短縮ワンポット反応ステップで実施される。
上に記載されている通りの好ましいプロセス条件、塩基、溶媒および触媒は、好ましくは、本明細書に記載されているプロセスにおいて使用される。
本発明のさらなる態様において、前記特別なプロセスは、本明細書においてRM-1-a’として示されている、Ryが塩素であるとともにR4が水素である化合物RM-1で出発する以下の代替の(しかしあまり好ましくない)プロセスステップ1-a’を含み、その後、式(II)または(II’)の化合物およびその薬学的に許容される塩を調製するための上に記載されている通りのプロセスステップ2-aおよび3-aが続く:
ステップ1-a’:
ステップ1-a’:
本発明のさらなる態様において、本明細書においてRM-1-a’として示されている、Ryが塩素であるとともにR4が水素である化合物RM-1で出発する以下の代替(好ましい)プロセスステップ1-a”を介して中間体化合物(IM-1-a)を調製するのが特に好ましい:
ステップ1-a”:
ステップ1-a”:
上に記載されている通り、結果として得られた中間体化合物(IM-1-a)は、特に、化合物(IM-1-a)をエステル開裂にかけることで化合物(IM-2-a)を形成すること、続いて、上に記載されている通りのプロセスステップ2-aおよび3-aによってなど、式(II)または(II’)の化合物およびその薬学的に許容される塩を調製するための、本明細書に記載されている後続のプロセスステップにおいて使用することができる。
一般に、本明細書においてどこかで記載されている通りの本発明のプロセスにおいて、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、フッ化ナトリウムおよびフッ化カリウムを含めて、広範囲の無機および有機塩基が使用され得る。好ましいのは、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムである。最も好ましいのは、水酸化リチウムおよび水酸化ナトリウムである。
さらに、本明細書においてどこかで記載されている通りの本発明のプロセスにおいて、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、酢酸エチル(EtOAc)、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、アセトニトリル、ブチロニトリル、ヘプタン、シクロヘキサン、メチル-シクロヘキサン、ジクロロメタン(DCM)、トルエン、キシレン類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン類、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチル-テトラヒドロフラン、2,5-ジメチル-テトラヒドロフラン、メチル-tert-ブチル-エーテル、シクロペンチル-メチル-エーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、水およびその混合物を含めて、広範囲の溶媒が一般に使用され得る。好ましいのは、エタノール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)、水およびその混合物である。特に好ましいのは、下に記載されている実施例において使用される溶媒である。
本発明のさらなる態様において、本明細書においてどこかで記載されている通りの一般式(I)または(II)または(II’)の化合物を調製するためのプロセスは、対応する塩基または酸および/または溶媒を使用して、式(I)または(II)または(II’)の化合物をその薬学的に許容される塩または溶媒和物に変換する追加のステップを含む。
好ましくは、式(I)または(II)または(II’)の化合物は、安息香酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸およびトルエンスルホン酸からなる群から選択される酸を用いて薬学的に許容される塩に変換される。特に好ましいのは、塩酸、硫酸およびリン酸からなる群から選択される酸であり、この中で塩酸が最も好ましい。
より好ましくは、式(I)または(II)または(II’)の化合物は、1~2:1~3の化合物(I)または(II)または(II’):酸の比を有する、薬学的に許容される塩に変換される。
原則として、三重塩(3HCl)へのまたは単塩(1HCl)への結晶化が可能である。しかしながら、これらの中で単塩への結晶化はあまり好ましくなく、というのは、例えば溶媒交換およびいくつかの溶媒抽出ステップを含めて、式(I)または(II)または(II’)の化合物のさらなる後処理ステップが必要とされるからである。これは、プロセス経済の点から見てあまり有利でない。したがって、最も好ましいのは、三重HCl塩(3HCl塩)への変換である。
本発明の代替の態様において、本明細書においてどこかで記載されている通りのプロセスは、硫酸を添加することおよび硫酸塩の結晶化によって、式(I)または(II)または(II’)の化合物を硫酸塩に変換するステップを含む。
式(I)または(II)または(II’)の化合物の塩酸塩への変換は、相分離を必要とすることなく、デカントされた生成物相の直接的結晶化を可能にする容易なおよび効果的な結晶化プロセスを提供する。塩素系溶媒は、ヒトおよび環境の安全性に不利であり得る。しかしながら、式(I)または(II)または(II’)の化合物を塩酸塩に変換する好ましいプロセスステップは、プロセス効率の態様下でも有利である連続プロセスについて可能性を有する。
一般に、式(I)または(II)または(II’)の化合物の塩への変換は、従来の結晶化方法によって実施することができる。好ましくは、結晶化は、式(I)または(II)または(II’)の化合物とともに反応生成物を含む反応混合物を室温に冷却すること、水混和性溶媒、例えば、好ましくはエタノールを添加すること、およびそれぞれの酸性塩を形成するために、選択された酸を添加することによって実施される。好ましくは、結晶化は、高められた温度によって、好ましくは有機溶媒のおよび水の沸点より下で実施される。結果として得られた結晶化塩は、室温より低く冷却され、例えば濾過、洗浄および乾燥を含む通常の方法によって単離される。
本発明の化合物の塩の形成は、特に、国際出願WO2018/192973に記載されている方法によって実施することができる。
そこに記載されている通り、結晶化のために使用される溶媒は、アセトニトリル、ジクロロメタン(DCM)、アルコール、例えば、殊にメタノール、エタノール、2-プロパノール(イソプロパノール)、アルデヒド、ケトン、殊にアセトン、エーテル、例えばテトラヒドロフラン(THF)もしくはジオキサン、エステル、例えば酢酸エチル、またはアルカン、例えば、殊にペンタン、ヘキサン、ヘプタンもしくはシクロヘキサン、および水、ならびにその混合物を含む。結晶化のために使用される好ましい溶媒は、アセトニトリル、ジクロロメタン、メタノール、エタノール、2-プロパノール、酢酸エチル、THF、水およびその混合物からなる群から選択される。
結晶化のために使用される特に好ましい溶媒は、アセトニトリル、メタノール、エタノール、2-プロパノール、酢酸エチル、THF、水およびその混合物からなる群から選択される。好ましい水/溶媒混合物は、水およびアセトンの混合物、水およびエタノールの混合物、ならびに水およびメタノールの混合物を含み、ここで、水およびエタノールの混合物ならびに水およびメタノールの混合物が好ましい。
特に好ましいのは、アセトニトリル、ジクロロメタン、エタノール、2-プロパノール(イソプロパノール)、アセトンおよび酢酸エチル、ならびに水とのその混合物、例えば、特にエタノールおよび水の混合物ならびにアセトンおよび水の混合物からなる群から選択される、結晶化のために使用される溶媒である。下記の実施例に記載されている溶媒を使用するのが特に好ましい。
特に好ましい混合物は、溶媒および水の以下の混合物である(本明細書においてどこかで与えられている溶媒混合物の比は、常に、vol:volを指す):
-アセトン:水=9:1(vol:vol)
-アセトン:水=95:1(vol:vol)
-エタノール:水=4:1(vol:vol)
-エタノール:水=3:1(vol:vol)
-エタノール:水=8:2(vol:vol)。
-アセトン:水=9:1(vol:vol)
-アセトン:水=95:1(vol:vol)
-エタノール:水=4:1(vol:vol)
-エタノール:水=3:1(vol:vol)
-エタノール:水=8:2(vol:vol)。
中間体化合物IM-3を化合物RM-3と反応させることで化合物(I)または(II)または(II’)を形成する反応ステップと一緒に短縮ワンポット反応で、化合物(I)または(II)または(II’)の塩への変換を実施するのが特に好ましい。
式(I)または(II)または(II’)の化合物の塩は、非晶質、多形性、結晶性および/または半結晶性(部分的に結晶性)の形態で、ならびに塩の溶媒和物(または水和物)の形態で存在することができる。好ましくは、本発明の塩は、結晶性および/もしくは半結晶性(部分的に結晶性)の形態で、ならびに/またはその溶媒和物(水和物)の形態で存在する。
本発明の塩または塩溶媒和物の好ましい結晶化度は、従来の分析方法を使用することによって、例えば、殊に、塩化合物の明確および簡易な分析を可能にする様々なX線方法を使用することによって決定することができる。特に、結晶化度のグレードは、下記の実施例における例について記載されている通りの粉末X線回折(反射)方法を使用することによって、または下記の実施例における例について記載されている通りの粉末X線回折(透過)方法を使用することによって決定または確認することができる(両方とも、以下、PXRDとも省略される)。同一の化学組成を有する結晶性固体について、異なる結果として得られた結晶格子は、多形性という用語によって要約される。
好ましくは、本発明の塩は、本明細書に記載されている通りのPXRD方法で測定される30%超、より好ましくは40%超、いっそう好ましくは50%超、例えば、少なくとも55~60%の結晶化度の程度を呈する。
本発明の塩は、本発明の塩の結晶格子における溶媒の分子の誘引、会合、吸着、接着、包埋または複合体化によって形成することができる溶媒和物および/または水和物として存在することができる。結晶格子中に包埋することができる溶媒分子は、結晶化のために使用される溶媒に、ならびに相対湿度に由来する水に由来し得る。
選択された溶媒または水がプロセスステップにおいてまたは結晶化ステップ中に溶媒和物または水和物に至る程度は、プロセス条件の組合せ、ならびに選択された化合物(I)または(II)または(II’)、選択された酸からのカウンターアニオン、ならびに選択された溶媒および湿度条件の間の様々な相互作用に依存する。塩溶媒和物または水和物が好ましくあり得るが、というのは、結晶構造中の溶媒または水分子が強い分子間の力によって結合され、それによって、塩の安定性を部分的に改善することができるこれらの結晶の構造形成の要素を表すことができるからである。しかしながら、溶媒および/または水分子は、むしろ弱い分子間の力によって結合されているある特定の結晶格子中にも存在している。こうした分子は、多かれ少なかれ、結晶構造形成において統合されるが、より低いエネルギー効果のほうへ統合される。溶媒和物の溶媒および/または水含有量は、乾燥および環境条件(即ち相対湿度)にも依存性である。安定な溶媒和物または水和物の場合において、活性化合物(即ち、塩)と溶媒または水との間に通常明確な化学量論比がある。多くの場合、これらの比は、化学量論値を完全に満たすわけでなく、通常、それは、ある特定の結晶欠陥により理論と比較してより低い値となる。より弱い結合水についての溶媒または水分子に対する有機分子の比は、かなりの程度まで、例えば、ジ、トリまたはテトラ水和物にわたって変動することができる。他方では、非晶質固体において、溶媒および/または水の分子構造分類は化学量論的でなく;分類は、しかしながら、偶然によってのみ化学量論的でもあり得る。一部の場合において、溶媒または水分子の正確な化学量論を分類するのは可能でなく、というのは、層構造が形成することで、包埋された溶媒または水分子は、定義されている形態で決定することができないからである。
非晶質固体における、ならびに結晶性溶媒和物または水和物における溶媒および/または水含有量は、一般に、従来の方法によって、例えば、よく知られているカール-フィッシャー滴定方法を使用することによって、動的蒸気収着(DVS)測定を実施することによって、熱重量測定(TG-FTIR)を実施することによってなど、下記の実施例における例について記載されている通りに決定することができる。その上、元素分析、または構造分析のための方法、例えば、1H NMR分光法またはラマン分光法(FTラマン分光法)は、溶媒和物または水和物形成の程度についての情報を与えることができ、および/またはカール-フィッシャー(KF)、DVSもしくはTG-FTIR測定の結果を確認または検証するために使用することができる。
本発明による溶媒和物および/または水和物の例は、例えば、ヘミ(0.5)、モノ、セスキ(1.5)、ジ、トリ、テトラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ、オクタ、ノナ、デカ-などの溶媒和物または水和物をそれぞれ含む。2.5、3.5、4.5などの溶媒および/または水分子を有する溶媒和など、さらなる中間溶媒和度も可能である。
溶媒和物および/または水和物の好ましい例は、約0.5、1、1.5、2.5、3、4および7の溶媒和物/水分子を有する溶媒和物/水和物を含む。溶媒和物および/または水和物のさらに好ましい例は、約0.5、1、1.5、2.5、3、4、6および7の溶媒和物/水分子を有する溶媒和物/水和物を含む。より好ましいのは、約0.5または1の溶媒和物/水分子を有するヘミおよびモノ溶媒和物/水和物であり、ここで、ヘミおよびモノ水和物が特に好ましい。無水塩も好ましい。溶媒および/または水残渣が非化学量論量で塩中に残ることが、さらに可能である。
さらに、水および溶媒の混合物が塩中に残り、いわゆる混合水和物/溶媒和物形態を形成することが可能である。こうした混合水和物/溶媒和物形態の例は、特に、好ましくは1~4:1;例えば、特に4:1の比を有するアセトン/水;好ましくは3~9:1;例えば、特に3:1、4:1および9:1の比を有するメタノール/水;好ましくは1~4:1;例えば、特に3:1および4:1の比を有するエタノール/水を含む。
式(I)または(II)または(II’)の化合物の塩へのここまでおよびこれ以後での任意の言及は、適切および便宜的に、対応する溶媒和物、例えば、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、および多形修飾体、ならびに非晶質形態にも言及していると理解されるべきである。
本発明の新たなプロセスは、さらに驚くべきことに、従来技術から知られている通りのプロセスと比較して収率の増加に至る。
≧30%、好ましくは≧35%、より好ましくは≧40、いっそう好ましいのは≧45%の範囲における収率がここで可能である。
対照的に、従来技術プロセスは、22%以下の収率を提供した。例えば、本発明のプロセスに従った化合物(II)または(II’)の3HCl塩の調製は、下記の実施例4に示されている通り、収率>60%を提供することができる。対照的に、WO2017/068089およびWO2017/068090に記載されている通りのプロセスを用いる前記3HClの調製は、実施例化合物番号127を調製するための例に示されている通り、わずか22%の収率を提供する。
特に、本発明の新たな短縮プロセスステップは、より実行可能なコストおよび労力有効プロセスをさらに提供する。中間体形成ステップにおけるポリマーの形成が回避され得、これは、プロセス制御および収率に正に影響を及ぼす。
本発明のさらなる態様は、本明細書に記載されている通りのプロセスによって得られる塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めて、本明細書においてどこかで記載されている通りの式(I)または(II)または(II’)の化合物に関する。本明細書に記載されている新たなプロセスによって得られる化合物は、相対面積2.00未満%、好ましくは相対面積1.50未満、より好ましくは相対面積1.00%未満のそれらの総不純物含有量によって定義される、改善されたおよび/または(より)高い純度によって特徴付けられ、ここで、不純物含有量は、下記の実施例に記載されている通りHPLCによって決定され、「相対面積%」は、HPLCスペクトルにおける全ての不純物の相対面積の和を示す。
したがって、本発明のさらなる態様は、少なくとも相対面積97.80%、好ましくは少なくとも相対面積97.90%、少なくとも相対面積98.00%、少なくとも相対面積98.10%、少なくとも相対面積98.20%、少なくとも相対面積98.30%、少なくとも相対面積98.40%、少なくとも相対面積98.50、少なくとも相対面積98.60%、少なくとも相対面積98.70%、少なくとも相対面積98.80%、少なくとも相対面積98.90%、少なくとも相対面積99.00%、少なくとも相対面積99.10%、少なくとも相対面積99.20%、少なくとも相対面積99.30%、少なくとも相対面積99.40%、少なくとも相対面積99.50%、少なくとも相対面積99.60%、少なくとも相対面積99.70%、少なくとも相対面積99.80%、少なくとも相対面積99.90%、少なくとも相対面積99.95%、少なくとも相対面積99.96%、少なくとも相対面積99.97%、少なくとも相対面積99.98%、少なくとも相対面積99.99%の総純度を有する、塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めて、本明細書においてどこかで記載されている通りの式(I)および(II)または(II’)の化合物に関し、ここで、純度は、下記の実施例に記載されている通りHPLCによって決定され、「相対面積%」は、HPLCスペクトルにおける本発明の化合物の相対面積を示す。
特に、本明細書においてどこかで記載されている通りの式(I)および(II)または(II’)の化合物は、塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めて、相対的保持時間RRT 0.59、0.65、0.83および1.37で、相対面積0.20%以下、好ましくは相対面積0.15%以下、より好ましくは相対面積0.10%以下の量にて、好ましくは相対面積0.05%の下限で、不純物の1つまたは複数を含有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、本明細書においてどこかで記載されている通りの式(I)および(II)または(II’)の化合物は、塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めて、以下の相対的保持時間RRT:0.59、0.65、0.83、および1.37の不純物の非存在によって特徴付けられる。
さらに特に、本明細書においてどこかで記載されている通りの式(I)および(II)または(II’)の化合物は、塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めて、以下の相対的保持時間:RRT 0.27、0.52、0.59、0.65、0.83、0.94、1.19、1.37で、好ましくは相対面積0.05%の下限の不純物の非存在によって特徴付けられる。
さらに特に、本明細書においてどこかで記載されている通りの式(I)および(II)または(II’)の化合物は、塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めて、相対的保持時間:RRT 0.48、0.70、1.27および1.48で、不純物の1つまたは複数を含む不純物プロファイルによって特徴付けられる。
そこで、不純物およびそれらの保持時間RRTは、下記の実施例に記載されている通りHPLCによって決定される。
対照的に、WO2017/068089およびWO2017/068090に記載されている通りの3HCl塩の形態で化合物(II)を調製するためのプロセス(実施例化合物番号127の調製)を用いると、こうした高い純度程度および改善された不純物プロファイルを達成するのは、図6、7および8から見ることができる通り、可能でない。
本発明の特に好ましい実施形態は、化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM1)に関し、これは、約3.9および16.5±0.25度、または±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される特徴的な結晶ピーク(主ピーク)を含む粉末X線回折パターン(PXRDパターン)によって特徴付けられる。
好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM1)のこうした実施形態において、PXRDパターンは、約7.9、24.1、19.1、12.1、および/または10.0±0.25度または±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される1つまたは複数のさらに特徴的な(主)ピークを含む。
より好ましくは、多形体のこうした実施形態において、PXRDパターンは、3.9、16.5、7.9、24.1、19.1、12.1、および10.0±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される特徴的な結晶性(主)ピークを含む。
好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM1)は、ヘミ水和物の形態で存在する。好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM1)は、水分活性≦0.5%、好ましくは≦0.4%、より好ましいのは≦0.3%によって特徴付けられる。
下記の実施例に記載されている通りDSCを介して決定される、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM1)の融点は、好ましくは、≧180℃および≦220℃の範囲、好ましくは≧185℃および≦215℃の範囲、より好ましくは≧190および≦210℃の範囲である。
より好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM1)は、低い結晶化度を有する球状の多結晶粒子によって特徴付けられる、偏光を使用する光学顕微鏡法を介して決定される、微視的な結晶化度を呈する。偏光を使用する光学顕微鏡法を介して決定される平均粒子サイズは、約10から50μmである。
化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM1)は、低い静電気を有する流動性粉末の形態で存在する高い流動特性によって特徴付けられる。
化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM1)は、室温(23℃±5℃)で、さらに熱力学的に安定な多形体である。
本発明のさらに好ましい実施形態は、約16.9および25.3±0.25度、または±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される特徴的な結晶性(主)ピークを含む粉末X線回折パターン(PXRDパターン)によって特徴付けられる化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM2)に関する。
好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM2)のこうした実施形態において、PXRDパターンは、約11.7、28.3、25.5、20.1および/または26.2±0.25度または±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される1つまたは複数のさらに特徴的な(主)ピークを含む。
より好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM2)のこうした実施形態において、PXRDパターンは、16.9、25.3、11.7、28.3、25.5、20.1および26.2±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される特徴的な結晶性(主)ピークを含む。
好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM2)は、無水形態で存在する。好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM2)は、水分活性≦0.8%、好ましくは≦0.7%、より好ましいのは≦0.6%によって特徴付けられる。
下記の実施例に記載されている通りDSCを介して決定される、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM2)の融点は、好ましくは、≧210℃および≦240℃の範囲、好ましくは≧215℃および≦235℃の範囲、より好ましくは≧220℃および≦230℃の範囲である。
より好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM2)は、高い結晶化度を有する微細な凝集針状晶によって特徴付けられる、偏光を使用する光学顕微鏡法を介して決定される、微視的な結晶化度を呈する。
化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM2)は、羊毛型固体状態特性を有することによってさらに特徴付けられる。
化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM2)は、室温(23℃±5℃)で、多形体PM1またはPM3よりも熱力学的に安定でない。
本発明のさらに好ましい実施形態は、約14.7および10.3±0.25度、または±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される特徴的な結晶性(主)ピークを含む粉末X線回折パターン(PXRDパターン)によって特徴付けられる化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM3)に関する。
好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM3)のこうした実施形態において、PXRDパターンは、約17.0、26.5、18.1、22.1および/または27.1±0.25度または±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される1つまたは複数のさらに特徴的な(主)ピークを含む。
より好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM3)のこうした実施形態において、PXRDパターンは、14.7、10.3、17.0、26.5、18.1、22.1および27.1±0.20度または±0.10度または±0.05度における2シータ度で表される特徴的な結晶性(主)ピークを含む。
好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM3)は、一水和物の形態で存在する。好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM3)は、水分活性>0.3%によって特徴付けられる。
下記の実施例に記載されている通りDSCを介して決定される、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM3)の融点は、好ましくは、≧150℃および≦190℃の範囲、好ましくは≧155℃および≦180℃の範囲、より好ましくは≧160および≦175℃の範囲である。
より好ましくは、化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM3)は、高い結晶化度を有する微細なロッドによって特徴付けられる、偏光を使用する光学顕微鏡法を介して決定される、微視的な結晶化度を呈する。
化合物(II)の三重HCl塩の多形体(PM3)は、かさ高い非流動性粉末特性を有することによってさらに特徴付けられる。
化合物(II)の三重HCl塩の前記多形体(PM3)は、室温(23℃±5℃)で、熱力学的に安定である。
化合物(II)の三重塩の上に記載されている多形体の中で、PM1は、特に室温でのそれの熱力学的安定性、球状粒子形態、および低い静電気を有するそれの良好な流動特性により最も好ましく、これは、薬学的活性成分として前記多形体を使用するのに有利である。
上に記載されている実施形態において、「特徴的なピーク(単数または複数)」または「主ピーク(単数または複数)」という用語は、最も高い強度を有するPXRDパターンにおけるそれらのピーク(単数または複数)を表す。PXRDパターンにおけるピークの強度は、上記に列挙されているピークの順に減少し、多形体(PM1、PM2およびPM3)は、好ましくは、最も高い強度を有する特徴的な(主)ピークを2つ以上を有することによって特徴付けられる。
上に記載されている化合物(II’)は、従来技術、例えば、WO2017/068089、WO2017/068090、WO2018/192973またはWO2011/029832に開示されておらず、それ自体新規な化合物である。
本明細書に記載されている通りの式(I)および(II)および(II’)の化合物は、フェロポルチン阻害剤として作用する医薬としての使用に特に適当である。そこで、フェロポルチン阻害は、国際特許出願WO2018/192973、WO2017/068089およびWO2017/068090のいずれかに記載されている通りに決定することができる。
本明細書に記載されている通りの式(I)および(II)および(II’)の化合物は、その好ましい塩および多形体を含めて、鉄レベルの増加または鉄吸収の増加に至る鉄代謝障害の予防および/もしくは処置における使用に、例えば、鉄過剰症の予防および/もしくは処置における使用に、ならびに/または鉄レベルの増加、鉄吸収の増加もしくは鉄過剰症に関連のもしくはそれによって引き起こされる疾患の予防および/もしくは処置における使用に特に適当である。そこで、鉄レベルの増加、鉄吸収の増加または鉄過剰症に関連のまたはそれによって引き起こされる疾患としては、例えば、サラセミア、ヘモグロビン異常症、ヘモグロビンE疾患、ヘモグロビンH疾患、ヘモクロマトーシス、溶血性貧血、アルファ-サラセミア、ベータ-サラセミアおよびデルタ-サラセミアを含めたサラセミア、鎌状赤血球貧血(鎌状赤血球症)ならびに先天性赤血球異形成貧血が挙げられる。
本明細書に記載されている通りの式(I)および(II)および(II’)の化合物は、その好ましい塩および多形体を含めて、非有効な赤血球新生、例えば、骨髄異形成症候群(MDS、脊髄形成異常症)、真性多血症および先天性赤血球異形成貧血と関連する疾患の予防および/もしくは処置における使用に、または細菌ビブリオ・バルニフィカスなどの病原性微生物体に利用可能な鉄の量を限定すること、それによって、前記病原性微生物体によって引き起こされる感染症を処置することによる補助治療における使用に、または組織もしくは細胞における鉄の堆積もしくは増加を制限することによってアルツハイマー病およびパーキンソン病などの神経変性疾患の予防および/もしくは処置における使用に、またはラジカル、反応性酸素種(ROS)および酸化ストレスの形成の予防および/もしくは処置における使用に、または鉄過剰症によって引き起こされる心臓、肝臓および内分泌損傷の予防および/もしくは処置における使用に、または過剰の鉄が引き金となる炎症の予防および/もしくは処置における使用にさらに適当である。
したがって、本発明は、化合物(I)または(II)または(II’)の1種または複数を、本明細書において定義されている通りのそれの塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めて含有する医薬、例えば、上に記載されている通りの疾患、状態または症状のいずれかにおける予防または処置における使用のための医薬にさらに関する。こうした医薬は、1種または複数の薬学的担体および/または助剤および/または溶媒、および/または少なくとも1つの追加の薬学的に活性な化合物、例えば、鉄過剰症、サラセミア、ヘモクロマトーシスもしくは鎌状赤血球症の、神経変性疾患、例えば、アルツハイマー病もしくはパーキンソン病、および関連した症状の予防および処置のための活性化合物、または鉄キレート化性化合物を任意選択によりさらに含有することができる。
上に記載されている通りの医薬は、経口または非経口投与のための製剤の形態であってよい。
化合物(I)または(II)または(II’)は、本明細書において定義されている通りのそれの塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めて、少なくとも1種の追加の薬学的に活性な化合物と一緒に本発明の化合物の同時投与を含む組合せ治療における使用にさらに適当であり、ここで、組合せ治療の同時投与は、固定用量製剤において少なくとも1種の追加の薬学的に活性な化合物とともに本発明の化合物の同時投与による定用量組合せ治療において実施することができ、またはここで、組合せ治療の同時投与は、個々の構成成分の同時の投与によるまたは時間期間にわたって分配される個々の構成成分の逐次使用によるのいずれかで、それぞれの構成成分の自由用量における本発明の化合物および少なくとも1つの追加の薬学的に活性な化合物の同時投与によって自由用量組合せ治療において実施することができ、およびここで、組合せ治療は、好ましくは、Tmprss6-ASO、鉄キレーター、クルクミン、SSP-004184、デフェリトリン、デフェラシロクス、デフェロキサミンおよび/もしくはデフェリプロンから選択される、鉄過剰症を低減するための1種もしくは複数の他の薬学的に活性な化合物とともに、ならびに/または抗酸化剤、例えば、n-アセチルシステイン;抗糖尿病薬、例えば、GLP-1受容体アゴニスト;抗生物質、例えば、バンコマイシン(Van)もしくはトブラマイシン;マラリアの処置のための薬物;抗がん剤;抗真菌薬;レボドパなどのドーパミンアゴニストを含む、アルツハイマー病およびパーキンソン病などの神経変性疾患の処置のための薬物;抗ウイルス薬物、例えば、インターフェロン-αもしくはリバビリン;免疫抑制薬、例えば、シクロスポリンAもしくはシクロスポリンA誘導体;鉄サプリメント;ビタミンサプリメント;赤血球産生刺激薬(例えばエリスロポエチン、Epo);抗炎症生物薬;抗血栓溶解薬;スタチン;昇圧薬;および変力化合物から選択される1種もしくは複数の他の薬学的に活性な化合物とともに本発明の化合物の同時投与を含む。
本発明のさらなる態様は、本発明の新規なプロセスステップで調製することができる新規な中間体化合物、およびそれらを調製するためのそれぞれのプロセスに関する。中間体化合物を調製するためのプロセスステップは、中間体化合物を単離するための結晶化、単離および/または精製ステップをさらに含むことができる。
詳細には、本発明は、一般式(IM-2-a)
本発明のさらなる態様は、式(I)の化合物の調製の記載とともに文脈において上記のどこかで定義されている通りの反応ステップを含む、前記中間体化合物(IM-2-a)を調製するためのプロセス、例えば特に、中間体化合物(IM-1)を単離するための結晶化、単離および/または精製ステップをさらに含むことができる以下のプロセス:
さらなる態様において、本発明は、一般式(IM-3)の中間体化合物
に関する。
好ましくは、前記中間体化合物(IM-3)は、式
oは、1であり;
R1は、水素であり;
Aは、CH-基を表す)
によって表され;
以下の式(IM-3-a)
によって表されるR5基を有することによって特徴付けられる。
より好ましくは、前記中間体化合物(IM-3)は、
X1が、Nを表し;
X2が、Oを表し;
Aが、CH-基を表し;
oが、1を表し;
R4が、水素を表し;および
Ryが、フッ素または臭素を表す(フッ素が好ましい)
という点において特徴付けられ;
これは、以下の式(IM-3-b)または(IM-3-b’):
X1が、Nを表し;
X2が、Oを表し;
Aが、CH-基を表し;
oが、1を表し;
R4が、水素を表し;および
Ryが、フッ素または臭素を表す(フッ素が好ましい)
という点において特徴付けられ;
これは、以下の式(IM-3-b)または(IM-3-b’):
本発明のさらなる態様は、式(I)の化合物の調製の記載を伴う文脈において上記のどこかで定義されている通りの反応ステップを含む、上記で定義されている通りの中間体化合物(IM-3)、(IM-3-a)もしくは(IM-3-b)または(IM-3-b’)を調製するためのプロセスに関する。そこで、上に記載されている通りの好ましいプロセス条件、塩基、溶媒および触媒は、好ましくは、調製のためにならびに結晶化および単離のために使用される。
本発明のさらなる態様は、上記のどこかで定義されている通りの中間体化合物(IM-1)または(IM-1-a)を調製するための新たなプロセスに関し、前記プロセスは、本発明の第4の態様において、またはプロセスステップ1-a’およびより好ましいのはプロセスステップ1-a”に従ったプロセスにおいて上に記載されている通りの反応ステップを含み、両方とも上に記載されている通りである。そこで、上に記載されている通りの好ましいプロセス条件、塩基、溶媒および触媒は、好ましくは、調製のためにならびに結晶化および単離のために使用される。
本発明は、以下の例によってより詳細に例示される。例は単に説明的であり、当業者は、具体例を、下文でカバーされているさらに適当な変形に広げることができる。
略語
DCM ジクロロメタン
DSC 示差走査熱量測定
IPC
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
PXRD 粉末X線回折
THF テトラヒドロフラン
Mw 分子量
DCM ジクロロメタン
DSC 示差走査熱量測定
IPC
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
PXRD 粉末X線回折
THF テトラヒドロフラン
Mw 分子量
1a.HClからの結晶化で中間体化合物(IM-2-a)を調製するためのプロセス
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
容器をN2で≧15分間パージする。
容器をN2で≧15分間パージする。
LitOBuを投入し、70mlのTHFを添加し、≧10分間20~25℃で撹拌する。
混合物を55~60℃に加熱し、≧5分撹拌する。
15mlのTHF中の1,2-ジブロモエタンの溶液を55~60℃で添加する。
混合物を≧30分間この温度で撹拌する。
混合物を45~50℃に冷却する。
Pd(PPh3)4を添加し、いくらかのmlのTHFでパージし、この温度で≧5分間撹拌する。
混合物を60~65℃に加熱し、15mlのTHF中のエチル4-オキサゾールカルボキシレートの溶液を60~65℃で添加する(発熱性)。
混合物をこの温度で≧30分撹拌する。
混合物を20~25℃に冷却する。
35mlの水中のLiOHの溶液を20~25℃で添加し、終夜撹拌する(発熱)。
HPLCを介するIPC:≧95%変換
HPLCを介するIPC:≧95%変換
混合物を酢酸イソプロピルで3回抽出する。有機相を捨てる。
水性相を0~5℃に冷却し、pHを測定する。
pHをHCl 20%で0.9~1.1に、温度を≦10℃に保持することによって調整する。
懸濁液を-5℃から0℃で≧45分間撹拌する。
懸濁液を濾過し、pH0の50mlの冷却(≦5℃)HCl、20mlの冷却(≦5℃)水で洗浄し、真空中にて45℃で乾燥乾固する。
収量:
1b.中間体化合物(IM-1-a)を調製するための代替プロセスステップ
上記の実施例1aに従った代替(しかしあまり好ましくない)プロセスにおいて、そこに記載されている段階1および段階2のプロセスステップは、代替として、化合物RM-1で出発することによって実施することができ、ここで、Ryは塩素であり、R4は水素であり、これは、本明細書においてRM-1-a’として示されており、中間体化合物IM-1-aに至る。
上記の実施例1aに従った代替(しかしあまり好ましくない)プロセスにおいて、そこに記載されている段階1および段階2のプロセスステップは、代替として、化合物RM-1で出発することによって実施することができ、ここで、Ryは塩素であり、R4は水素であり、これは、本明細書においてRM-1-a’として示されており、中間体化合物IM-1-aに至る。
化学物質:
反応:
手順:
エチル2-クロロオキサゾール-4-カルボキシレート、トリブチル(ビニル)スズおよびPd(Ph3P)2Cl2をジオキサン中に窒素下で投入する。混合物を還流OT 100~110℃に≧4時間の間加熱する。混合物をIT 20~25℃に冷却し、セライト上で濾過し、フィルターケーキを200mlのジオキサンで洗浄する。濾液を真空中で蒸発乾固させ、粗生成物をクロマトグラフィーによって精製する。
カラム:Kp-Sil 1500g
溶離液:EtOAc/ヘプタン20:80
方法:持続期間7CV、勾配なし、閾値20mAU;
粗製物をEtOAc/ヘプタン20:80中に溶解させ、2つのカラムをこのスケールで使用する
エチル2-クロロオキサゾール-4-カルボキシレート、トリブチル(ビニル)スズおよびPd(Ph3P)2Cl2をジオキサン中に窒素下で投入する。混合物を還流OT 100~110℃に≧4時間の間加熱する。混合物をIT 20~25℃に冷却し、セライト上で濾過し、フィルターケーキを200mlのジオキサンで洗浄する。濾液を真空中で蒸発乾固させ、粗生成物をクロマトグラフィーによって精製する。
カラム:Kp-Sil 1500g
溶離液:EtOAc/ヘプタン20:80
方法:持続期間7CV、勾配なし、閾値20mAU;
粗製物をEtOAc/ヘプタン20:80中に溶解させ、2つのカラムをこのスケールで使用する
収量:
NMRは構造に一致する
1c.中間体化合物(IM-1-a)を調製するための代替プロセスステップ
上記の実施例1aに従ったさらなる代替(好ましい)プロセスにおいて、そこに記載されている段階1および段階2のプロセスステップは、代替として、化合物RM-1で出発することによって実施することができ、ここで、Ryは塩素であり、R4は水素であり、これは、本明細書においてRM-1-a’として示され、中間体化合物IM-1-aに至る。
上記の実施例1aに従ったさらなる代替(好ましい)プロセスにおいて、そこに記載されている段階1および段階2のプロセスステップは、代替として、化合物RM-1で出発することによって実施することができ、ここで、Ryは塩素であり、R4は水素であり、これは、本明細書においてRM-1-a’として示され、中間体化合物IM-1-aに至る。
反応:
手順:
RBFにエチル2-クロロオキサゾール-4-カルボキシレート(RM-1-a’/1.0当量)を投入し、2-Me THF(9V)および水(1V)を窒素雰囲気下にて25~30℃で添加した。この混合物に、ビニルボロン酸ピナコールエステル(1.2当量)および炭酸カリウム(2.5当量)を25~30℃で添加し、結果として生じた混合物を窒素で15分間脱ガスした。Pd(PPh3)4(0.05当量)を窒素雰囲気下にて添加し、反応混合物を80℃に加温した。反応混合物を8~12時間の間80~85℃で撹拌し、反応完了をTLC/HPLCによってモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を25~30℃に冷却し、水(5V)で希釈した。相を分離させ、水性相を2-Me THF(5V)で抽出した。合わせた有機相を水(5V)、続いてブライン溶液(5V)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を濾過し、50℃未満で真空下にて濃縮することで、粗生成物を褐色の液体として得た。酢酸エチルおよびn-ヘプタンで溶出するシリカゲル(60~120メッシュ)カラムクロマトグラフィーを使用して、粗生成物を精製することで、純粋な生成物を得た。
NMRは構造に一致する。
RBFにエチル2-クロロオキサゾール-4-カルボキシレート(RM-1-a’/1.0当量)を投入し、2-Me THF(9V)および水(1V)を窒素雰囲気下にて25~30℃で添加した。この混合物に、ビニルボロン酸ピナコールエステル(1.2当量)および炭酸カリウム(2.5当量)を25~30℃で添加し、結果として生じた混合物を窒素で15分間脱ガスした。Pd(PPh3)4(0.05当量)を窒素雰囲気下にて添加し、反応混合物を80℃に加温した。反応混合物を8~12時間の間80~85℃で撹拌し、反応完了をTLC/HPLCによってモニタリングした。反応の完了後、反応混合物を25~30℃に冷却し、水(5V)で希釈した。相を分離させ、水性相を2-Me THF(5V)で抽出した。合わせた有機相を水(5V)、続いてブライン溶液(5V)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を濾過し、50℃未満で真空下にて濃縮することで、粗生成物を褐色の液体として得た。酢酸エチルおよびn-ヘプタンで溶出するシリカゲル(60~120メッシュ)カラムクロマトグラフィーを使用して、粗生成物を精製することで、純粋な生成物を得た。
NMRは構造に一致する。
収率:
55~60%
55~60%
純度:
得られた材料の純度は、96~99%の範囲であった。
得られた材料の純度は、96~99%の範囲であった。
より低い温度0℃未満でn-ヘプタン結晶化を使用するさらなる精製によって、>98%の純度を得た。ICP-MSを使用してパラジウム含有量についてこの高度に精製された材料を試験した時、10~250ppmの範囲における量が見出され、これを、Siliabondチオールスカベンジャーを用いる処理(不均一系Pdスカベンジャー処理)によって、25ppm未満の含有量にさらに低減した。
2.水からの結晶化で中間体化合物(IM-2-a)を調製するためのプロセス
化学物質:
化学物質:
反応:
出発化合物IM-1-aは、実施例1aのプロセスステップ「段階1」および「段階2」に従って、または実施例1bに記載されている通りに(あまり好ましくない)調製することができる。
出発化合物IM-1-aは、実施例1aのプロセスステップ「段階1」および「段階2」に従って、または実施例1bに記載されている通りに(あまり好ましくない)調製することができる。
手順:
IM-1-aを反応器に投入し、THF中に溶解させる。
IM-1-aを反応器に投入し、THF中に溶解させる。
溶液を3~7℃に冷却する。
LiOH(500mlの水中15.76g)の溶液を≧15分(わずかに発熱)3~7℃で添加する。混合物を≧3時間、3~7℃で撹拌する。
LC/MSを介するIPC、≧97%変換。
混合物をDCMで2回抽出する。DCM相抽出および分離を5℃の水性相で行うが、室温を有するDCMを用い、積極的な冷却はしない。
該相を≧30分静置する。
有機層を捨てる。
容器をHCl 20%およびエタノールで清浄する。
HCl 20%を水性相に3~7℃でpH0.5~1.0まで添加する(わずかに発熱、HClは容器壁を濯ぐべきでない)。結晶化中のHCl添加の終わりに向かって、懸濁液の良好な混合のために、撹拌機速度を80rpmから300rpmに上昇させる。
懸濁液を≧30分、3~7℃で撹拌する。
懸濁液を濾過し、反応器を母液で1回濯ぐ。
ウェットケーキを5~10℃の水で洗浄し、45℃/真空<50mbarで乾燥乾固する。フィルター上への微懸濁液の移動において、容器中に一部の残渣が残るが、これらは、母液を用いる1回の濯ぎによって容易に除去される。
収量:
3a.水からの結晶化で中間体化合物(IM-3-b)を調製するためのプロセス
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
出発化合物IM-2-aは、実施例1または2に記載されている通りに調製することができる。
出発化合物IM-2-aは、実施例1または2に記載されている通りに調製することができる。
不活性雰囲気下で、化合物IM-2-aをDCM中に懸濁させ、4-メチルモルホリンを-5℃から0℃で添加する。
その後、温度を≦0℃に保持しながら、クロロギ酸エチルを添加する(発熱性添加)。温度を≦0℃に保持しながら、化合物RM-2-a(粉砕されている)を少しずつ添加する。
懸濁液を≧2時間、-5℃から0℃で撹拌する。
LC/MSによるIPC制御、変換≧93%面積。
混合物を15~25℃に加熱し、NaCl 10%溶液で2回抽出する。
有機相を450mlのHCl 10%w/wで3回抽出する。
温度を≦10℃に保持しながら、合わせた水性相を30%NaOHでpH2に、およびその後、5%NaOHでpH7~8に調整する。
懸濁液を濾過し、400mlの水で2回洗浄し、真空中にて45℃で乾燥乾固する。
収量:
3b.中間体化合物(IM-3-b)を調製するためのプロセス-IM-2-aを介する短縮合成
反応:
反応:
プロセス変形1:
化学物質:
化学物質:
手順:
出発化合物IM-1-aは、実施例1または2に記載されている通りに調製することができる。
出発化合物IM-1-aは、実施例1または2に記載されている通りに調製することができる。
出発化合物IM-1-aを、THF中に溶解させる。20mlの水中の1.72gのLiOHの溶液をIT 0~5℃で添加する。混合物を3~7℃で≧3時間の間撹拌する。
HPLC-MSを介するIPC、≧97%変換。
混合物をIT 15~20℃に調整し、この温度範囲でのHCl 20%の添加によってpHを0.8~1.2に設定する。混合物をDCMで3回抽出する。合わせた有機相を、OT 30℃/600mbarで50mlの体積を留出することおよびその後の50mlのDCMの添加によって、共沸溶媒除去を介して乾燥させる。
カールフィッシャーによって決定される水含有量が0.13%になるまで、この手順を反復する。
溶液をDCMで160mlの体積まで充填し、IT -5~0℃に冷却する。4-メチルモルホリンをこの温度範囲で添加する。クロロギ酸エチルをこの温度範囲で添加する(発熱性)。RM-2-a(粉砕されている)をIT ≦0℃で少しずつ添加する。混合物を-5~0℃で≧3時間の間撹拌する。
HPLC-MSを介するIPC、≧93%変換。
HPLC-MSを介するIPC、≧93%変換。
混合物をNaCl 10%溶液で2回抽出する。水相を捨てる。有機相を75mlのHCl 10%で3回抽出する。有機相を捨てる。合わせた水相をIT ≦10℃で、最初にNaOH 30%でpH2におよびその後NaOH 5%でpH7~8に調整する。≦10℃で≧15分撹拌した後、懸濁液を濾過し、60mlの水で2回洗浄する。フィルターケーキをOT 45℃/<100mbarで乾燥乾固する。
収量:
共沸することによる0.04%のDCM水含有量を用いる実験において、収率は最大85%さえもあった。
プロセス変形2:
化学物質:
化学物質:
手順:
出発化合物IM-1-aは、実施例1または2に記載されている通りに調製することができる。
出発化合物IM-1-aは、実施例1または2に記載されている通りに調製することができる。
出発化合物IM-1-aを反応器に投入し、THFで充填する。溶液を0~5℃に冷却し、LiOH溶液をIT ≦5℃で添加する。溶液をIT 0~5℃で≧60分撹拌する。
HPLCを介するIPC:
HPLCを介するIPC:
IPC IM-1-a<0.2%a/aならば、pHをHCl 20%にて15~20℃でpH0.5~1.0に調整する。
混合物をDCMで3×抽出する。合わせた有機相をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、フィルターケーキをDCMで洗浄する。DCMをOT 32~37℃/400mbarで蒸発させる。8.5当量のDMFを添加する。THFを、32~37℃/35mbarで蒸発させる。(さらなる溶媒が凝縮しない場合が蒸留の終了点。)
KFを介するIPC、≦0.2%水:
KFを介するIPC、≦0.2%水:
IPCが仕様外であるならば、10当量のDCMを添加し、32~37℃で再び蒸留し、その後IPC KFが続く。
4-メチルモルホリンをDMF溶液にIT -5℃から0℃で添加する。クロロギ酸エチルをIT=-5℃から0℃で添加する。RM-2-a(粉砕されている)をIT -5℃から0℃で添加する。混合物を≧5時間の間IT -5℃から0℃で撹拌する。
HPLCを介するIPC:
HPLCを介するIPC:
IPC IM-3-a>85%a/aならば、水をIT <10℃でゆっくり添加する。反応混合物のpHを、必要ならばNaOH 30%でpH6~8に調整する。生成物懸濁液を≧60分、IT 0~5℃で撹拌し、濾過し、水で2回洗浄し、真空中にて45℃で乾燥させる。
収量:
収量=448.42g=75.6%
HPLCアッセイ=98.2%
HPLC純度=99.7%
収量=448.42g=75.6%
HPLCアッセイ=98.2%
HPLC純度=99.7%
3c.中間体化合物(IM-3-b)を調製するためのプロセス-IM-2-aを介する短縮合成
反応:
プロセス変形1:
化学物質:
化学物質:
手順:
容器を≧15分、N2でパージする。LitOBuを該容器に投入し、70mlのTHFを添加し、混合物をIT 20~25℃で≧10分間撹拌する。
容器を≧15分、N2でパージする。LitOBuを該容器に投入し、70mlのTHFを添加し、混合物をIT 20~25℃で≧10分間撹拌する。
混合物をIT 53~57℃まで加熱し、≧5分間撹拌する。
15mlのTHF中の1,2-ジブロモエタンの溶液をIT 55~60℃で添加し(発熱性)、混合物を≧30分間IT 58~62℃で撹拌する。
混合物を、IT 43~47℃に冷却する。
Pd(PPh3)4を添加し、≧5分間撹拌する。
混合物をIT 58~62℃に加熱し、15mlのTHF中のエチル4-オキサゾールカルボキシレートの溶液を、IT 60~65℃で添加する。
混合物を≧30分間IT 58~62℃で撹拌する。
情報についてHPLCを介するIPC:
-エチル4-オキサゾールカルボキシレートなし
-エチルエステル生成物72%
-tert-ブチルエステル生成物23%
-中間生成物IM-1-a 5%
-エチル4-オキサゾールカルボキシレートなし
-エチルエステル生成物72%
-tert-ブチルエステル生成物23%
-中間生成物IM-1-a 5%
混合物をIT 20~25℃に冷却する。
35mlの水中のLiOHの溶液をIT 20~27℃で添加し、混合物をIT 23~27℃で≧16時間の間撹拌する。
HPLCを介するIPC、≧93%
HPLCを介するIPC、≧93%
35mlの水を添加し、混合物を70mlのTBMEで2回抽出する。
50mlのTHFを添加し、pHをHCl 20%で0.5~1.0にIT 15~20℃で調整する。
混合物を50mlのDCMで3回抽出する。
合わせた有機相をNa2SO4(15~20g)上で乾燥させ、濾過し、フィルターケーキを10mlのDCMで洗浄する。
DCM相=カールフィッシャーを介して0.51%水。
DCM相=カールフィッシャーを介して0.51%水。
OTを-20℃に設定する。
4-メチルモルホリンをIT -5℃から0℃で添加する。
クロロギ酸エチルをIT -5℃から0℃で添加する。
RM-2-a(粉砕されている)をIT ≦0℃で少しずつ添加し、混合物をIT -5℃から0℃で≧3時間の間撹拌する。
HPLCを介するIPC、≧90%。
HPLCを介するIPC、≧90%。
混合物を100mlのNaCl 10%で2回抽出する。
中間層を有機相とともに保持する。
有機相を80mlのHCl 10%で3回抽出する。
水溶液を濾過し、pHを最初にNaOH 30%で2~5に、およびその後NaOH 5%でpH7~8に調整する。ITをpH添加中≦10℃に保持する。
懸濁液を濾過し、60mlの水で2回洗浄する。
生成物を45℃/<100mbarで乾燥乾固する。
外観:
HPLC純度:99.0%
外観:
HPLC純度:99.0%
収量:
共沸することによる0.04%のDCM水含有量を用いる実験において、収率は85%までもあった。
プロセス変形2:
化学物質:
化学物質:
手順:
反応器を窒素で15分間パージし、凝縮器を-30℃に冷却する。
反応器を窒素で15分間パージし、凝縮器を-30℃に冷却する。
tBuOLiを反応器に投入し、THFを添加する。混合物をTI=55℃(TM=58℃)に加熱し、5分間撹拌する。THF中の1,2-ジブロモメタンの溶液をTI ≦60℃で添加する。混合物をTI=60℃(TM=63℃)で60分間撹拌する。混合物をTI=45℃に冷却する。
Pd(PPh3)4を添加する。混合物をTI=60℃(TM=63℃)に加熱する。
THF中のエチル4-オキサゾールカルボキシレートの溶液をTI≦65℃で添加する。混合物を30分間TI=60℃(TM=63℃)で撹拌する。混合物をTI=20~25℃(TM=20℃)に冷却する。
HPLC-MSを介するIPC。
水中のLiOHの溶液をTI≦25℃で添加する。混合物をTI=25℃で≧16時間の間撹拌する。
HPLC-MSを介するIPC
水を添加し、混合物をMTBEで2×抽出する。MTBE相を捨てる。THFを添加し、pHをHCl 20%にて15℃~20℃で0.5~1.0に調整する。混合物をDCMで3×抽出する。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、フィルターケーキをDCMで洗浄する。DCMを35℃/400mbarで蒸発させる。8.5当量のDMFを添加し、THFを35℃/35mbarで蒸発させる。蒸留の終了点は、さらなる溶媒が凝縮していない時である。
KFを介するIPC、≦0.2%水、そうでなければ追加の共沸。
さらに共沸するため、10当量のDCMを添加し、35℃/400mbarで蒸発させる。KFを介するIPCを反復する。
KFを介するIPCが仕様内になるまで、この手順を反復する。4-メチルモルホリンをDMF溶液にTI=-5℃~0℃で添加する。クロロギ酸エチルをTI=-5℃~0℃で添加する。RM-2-a(粉砕されている)をTI=-5℃~0℃で添加する。混合物を>5時間、TI=-3℃で撹拌する。
HPLC-MSを介するIPC
IPC IM2>85%a/aならば、水をIT<10℃で添加する。
反応混合物のpHを必要ならばNaOH 30%でpH6~8に調整する。生成物懸濁液を≧60分、IT 0~5℃で撹拌し、濾過し、水で2回洗浄し、真空中にて45℃で乾燥させる。
収量:
収量=5.5g=62.4%
HPLCアッセイ=99.6%m/m
HPLC純度=99.7%a/a
収量=5.5g=62.4%
HPLCアッセイ=99.6%m/m
HPLC純度=99.7%a/a
4.3HCl塩の形態における化合物(II)を調製するためのプロセス-溶媒交換を用いる短縮合成
プロセス変形1(溶媒抽出):
化学物質:
プロセス変形1(溶媒抽出):
化学物質:
反応:
手順:
中間体化合物IM-3-bは、実施例3に記載されている通りに調製することができる。
中間体化合物IM-3-bは、実施例3に記載されている通りに調製することができる。
化合物RM-3-a(擂り潰されている)を反応器に投入し、水中に20~25℃で懸濁させる。
NaOH 30%を添加し、溶液が形成されるまで、20~25℃で懸濁液を撹拌する(およそ15分)。
中間体化合物IM-3-b(粉砕されている)を添加し、混合物を60~65℃に72時間の間加熱する。
LC/MSを介するIPC、変換≧93%面積。
混合物を20~25℃に冷却し、DCMを添加する。
pHをHCl 10%で3.9~4.1に調整する。
混合物を5分間撹拌し、相を1時間の間静置する。下相を捨てる。DCM抽出を3回反復する。
水性相をNaOH 15%でpH9.9~10.1に調整し、EtOAcを添加する。
混合物を5分間撹拌し、相を1時間の間静置する。下相を捨てる。EtOAc抽出を2回反復する。
有機相を合わせ(体積=8.5l)、真空下/OT 40℃で、1.7lの体積(体積の1/5)に濃縮する。
3.2l EtOHを添加し、溶液を真空下/OT 40℃で1.7lの体積(体積の1/2)に濃縮する。
3.2l EtOHを添加し、溶液を真空下/OT 40℃で、1.05lの体積(体積の1/3)に濃縮する。
4.55l EtOH(5.6l-1.05l)を添加し、溶液を濾過し、55~60℃に加熱する。
HCl 32%を≧20分内に55~60℃で添加し、懸濁液を≧3時間内に0~5℃にゆっくり冷却する。
HCl 32%を≧20分内に55~60℃で添加し、懸濁液を≧3時間内に0~5℃にゆっくり冷却する。
懸濁液を0~5℃で≧1時間撹拌し、濾過する。
濾過されたケーキを0.8lのEtOHで洗浄し、45℃/真空<50mbarで乾燥乾固する。
収量:
プロセス変形2(油分離):
反応:
反応:
化学物質:
手順:
RM-3-aを反応器に投入し、水中に懸濁させる。NaOH 30%を添加する。IM-3-bを添加し、混合物をIT 58~62℃に≧72時間の間加熱する。LC/MSを介するIPC、生成物≧75%面積(全ての化合物を集積した)。
RM-3-aを反応器に投入し、水中に懸濁させる。NaOH 30%を添加する。IM-3-bを添加し、混合物をIT 58~62℃に≧72時間の間加熱する。LC/MSを介するIPC、生成物≧75%面積(全ての化合物を集積した)。
混合物を5~25℃に冷却し、≧16時間の間静置する。下部油相を反応器からのドレイン、デカンテーション、または真空による水相からの吸引によって分離する。分離された油相を560mlのEtOH中に溶解させる。溶液を濾過し、IT 60~65℃に加熱する。0.7mgの種結晶を添加する。HCl 32%を20分以内にIT 60~65℃で、100rpmの撹拌機速度を用いて添加する。HCl添加後、撹拌機速度を60rpmに低下し、懸濁液を≧4時間内にIT 0~5℃にゆっくり冷却する。懸濁液を0~5℃で≧1時間撹拌し、濾過する。フィルターケーキを105mlのEtOHで洗浄し、45℃/真空<50mbarで乾燥乾固する。
収量:
3HCl塩の形態における化合物(II)の多形体PM2の調製
多形形態PM2は、上に記載されている実施例4において得られる通りの多形体PM1の形態における3HCl塩として化合物(II)の溶液の熱再結晶化によって得られる。
多形形態PM2は、上に記載されている実施例4において得られる通りの多形体PM1の形態における3HCl塩として化合物(II)の溶液の熱再結晶化によって得られる。
熱再結晶化を1:1の比におけるトルエン:メタノールの溶媒混合物中で実施した。
多形体PM2の1H NMRスペクトルは、多形体PM1のそれと比較して基本的に変化はないが、メタノールに帰属される約δ3.16ppmに鋭いシングレットを示し、これは約2モルパーセントのメタノール含有量を示唆する。
クロライドの量を決定するための多形体PM2の元素分析は、20.0%(m/m)の平均値を提供したが、これは、3:1のHCl:遊離塩基の塩について20.5%の予測値と良く一致している。
DSC:226℃
PXRD分析:多形形態PM2(図2によるPXRDパターン)
DSC:226℃
PXRD分析:多形形態PM2(図2によるPXRDパターン)
3HCl塩の形態における化合物(II)の多形体PM3の調製
多形形態PM3は、50℃で9:1(v/v)の比におけるアセトン:水の溶媒混合物中にて、上に記載されている実施例4で得られる通りの多形体PM1の形態における3HCl塩として化合物(II)の飽和溶液を調製すること、5℃に冷却すること、次いで、アセトンを添加することによって白色の固体を沈殿させることによって得られる。
多形形態PM3は、50℃で9:1(v/v)の比におけるアセトン:水の溶媒混合物中にて、上に記載されている実施例4で得られる通りの多形体PM1の形態における3HCl塩として化合物(II)の飽和溶液を調製すること、5℃に冷却すること、次いで、アセトンを添加することによって白色の固体を沈殿させることによって得られる。
多形体PM3の1H NMRスペクトルは、ブロード共鳴においてわずかなシフトを有する多形体PM1のそれと比較して若干のみの差異を呈する。
塩化物の量を決定するための多形体PM3の元素分析は、19.3%(m/m)の平均値を提供したが、これは、3:1のHCl:遊離塩基塩について20.5%の予想値と良く一致している。
DSC:169℃
PXRD分析:多形形態PM3(図3によるPXRDパターン)
DSC:169℃
PXRD分析:多形形態PM3(図3によるPXRDパターン)
5.HCl塩(単塩)の形態における化合物(II)を調製するためのプロセス-短縮合成
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
中間体化合物IM-3-bは、実施例3に記載されている通りに調製することができる。
中間体化合物IM-3-bは、実施例3に記載されている通りに調製することができる。
化合物RM-3-a(擂り潰されている)を20~25℃で水中に懸濁させ、NaOH 30%を添加する。
懸濁液を≧15分間20~25℃で撹拌することで、溶液を形成する。
中間体化合物IM-3-b(擂り潰されている)を添加し、懸濁液を60~65℃に≧72時間の間加熱する。
HPLCを介するIPC制御、≧93%変換。
エマルジョンを20~25℃に冷却し、650mlのDCMを添加する。
混合物を≧10分間撹拌し、相を≧1時間の間静置する。水相を捨てる。
650ml水をDCM相に添加し、pHをHCl 20%で5.4~5.6に調整する。混合物を≧10分間激しく撹拌し、相を≧1時間の間静置する。DCM相を捨てる。
水相を≧16時間の間撹拌し、結果として得られた懸濁液を濾過する。
ウェットケーキを80mlのEtOHで洗浄する。
濾過されたケーキを50℃/<100mbarで乾燥乾固する。
収量:
6.H2SO4塩の形態における化合物(II)を調製するためのプロセス-短縮合成
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
中間体化合物IM-3-bは、実施例3に記載されている通りに調製することができる。
中間体化合物IM-3-bは、実施例3に記載されている通りに調製することができる。
化合物RM-3-a(粉砕されている)を20~25℃で水中に懸濁させる。30%NaOHを添加し、混合物を≧15分20~25℃で撹拌する。
中間体化合物IM-3-b(擂り潰されている)を添加し、混合物を60~65℃に≧72時間の間加熱する。
HPLCを介するIPC変換、≧93%。
混合物を20~25℃に冷却する。
640mlのDCMを添加し、撹拌し、相を≧1時間の間静置する。水相を捨てる。
640mlの水をDCM相に添加し、pHを20%H2SO4で3.4~3.6に調整する。相を≧1時間の間静置し、DCM相を捨てる。
水相を撹拌し、≧2時間内に0~5℃に冷却する。
懸濁液を40℃に加熱し、≧16時間の間この温度で撹拌する。懸濁液を≧4時間内に0~5℃に冷却し、0~5℃で≧1時間の間撹拌する。
懸濁液を濾過し、濾過されたケーキを160mlのエタノールで洗浄する。
濾過されたケーキを50℃/<100mbar真空で乾燥乾固する。
収量:
7.0.5H3PO4塩の形態における化合物(II)を調製するためのプロセス-短縮合成
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
中間体化合物IM-3-bは、実施例3に記載されている通りに調製することができる。
中間体化合物IM-3-bは、実施例3に記載されている通りに調製することができる。
化合物RM-3-a(粉砕されている)を20~25℃で水中に懸濁させ、NaOH 30%を添加する。懸濁液を≧15分間20~25℃で撹拌することで、溶液を形成する。中間体化合物IM-3-b(擂り潰されている)を添加し、懸濁液を60~65℃に≧72時間の間加熱する。
HPLCを介するIPC制御、≧93%変換。
HPLCを介するIPC制御、≧93%変換。
エマルジョンを20~25℃に冷却し、320mlのDCMを添加する。
pHをHCl 20%で3.9~4.1に調整する。
混合物を≧10分間激しく撹拌し、相を≧1時間の間静置する。有機相を捨てる。
このDCM抽出をさらに3回反復する。
水相をNaOH 30%でpH9.9~10.1に調整する。
320mlのEtOAcを添加し、混合物を≧10分間激しく撹拌する。相を≧1時間の間静置する。水相を捨てる。
このEtOAc抽出をさらに2回反復する。
合わせた有機相を真空中にて40℃で13mlに濃縮する。
320mlのエタノールを添加し、溶液を18mlの体積に濃縮する。
110mlのエタノールを添加し、5×6.5mlのH3PO4 30%を20~25℃で添加する。混合物を≧24時間28~32℃で撹拌する。懸濁液を≧1時間内に20~25℃に冷却し、濾過する。濾過されたケーキを40mlのEtOHで洗浄する。
濾過されたケーキを45℃/<100mbarで乾燥乾固する。
収量:
8.H3PO4塩の形態における化合物(II)を調製するためのプロセス-1:1塩への転換
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
化合物(II)の0.5H3PO4塩は、実施例7に記載されている通りに調製することができる。
化合物(II)の0.5H3PO4塩は、実施例7に記載されている通りに調製することができる。
化合物(II)0.5H3PO4塩を20~25℃でエタノール中に懸濁させ、4日間この温度で撹拌する。
懸濁液を濾過し、ウェットケーキを45℃/<100mbarで乾燥乾固する。
収量:
9a.中間体化合物(IM-3-b’)を調製するためのプロセス
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
反応は、N2流下で実施される。
反応は、N2流下で実施される。
2-ビニルオキサゾール-4-カルボキシレート(IM-2-a)をジクロロメタン中に懸濁させ、-5℃に冷却する。
温度が0℃を超えないようなやり方で、4-メチルモルホリンを滴下により添加する。(発熱性)。
温度が0℃を超えないようなやり方で、クロロギ酸エチルを滴下により添加する。(発熱性)。
20分の撹拌時間後、温度が0℃を超えないようなやり方で、2-(アミノメチル)-3-ブロモピリジン(RM-2-a’)を添加する。
混合物を終夜0℃~5℃で撹拌する。
混合物を10%NaCl溶液で3回洗浄する。
有機相を45℃でロータリーエバポレーター上にて濃縮する。
EtOAc/ヘプタン 20:80(1.7ml/g)を粗生成物に添加し、室温で4時間の間撹拌し、濾別し、EtOAc/ヘプタンで2回洗浄し、50℃で恒量に乾燥させる。
収量:
9b.化合物(II’)を調製するためのプロセス
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
ベンズイミダゾール-エチルアミン(RM-3)を乳鉢中で粉砕し、水中に懸濁させる。
ベンズイミダゾール-エチルアミン(RM-3)を乳鉢中で粉砕し、水中に懸濁させる。
30%水酸化ナトリウム溶液を滴下により添加し、10分間室温で撹拌する。
中間体化合物IM-3-b’を混合物に添加し、63℃の内部温度で72時間の間撹拌する。
混合物を室温に冷却する。
110mlのDCMを添加し、10分間撹拌する。
pH値をHCl 20%で4に設定する。
水相を110mlのDCMで4回抽出し、相分離のために1時間の間静置し、DCM相を捨てる。
水相をNaOH 30%でpH10に調整し、EtOAcで3回抽出し、相分離のために1時間の間静置し、水相を捨てる。
EtOAc相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーター上にて濃縮乾固する。
収量:
9c.化合物(II’)の3HCl塩を調製するためのプロセス
化学物質:
化学物質:
反応:
手順:
化合物(II’)をエタノール中に溶解させ、40℃の内部温度に加熱する。
化合物(II’)をエタノール中に溶解させ、40℃の内部温度に加熱する。
HCl 32%を滴下により添加する。
懸濁液を0℃にゆっくり冷却する。
懸濁液を0℃で1時間の間撹拌する。
懸濁液を濾過し、ウェットケーキをエタノールで洗浄し、40℃で乾燥乾固する。
収量:
10.中間体および実施例化合物の1H-NMR、PXRDおよびDSC分析
10.1 NMR分析
実施例1b、1aおよび3aそれぞれに記載されている通りのプロセスで調製された中間体化合物IM-1-a、IM-2-aおよびIM-3-bのNMR分析を実施し、以下のNMR-データを提供した。
10.1 NMR分析
実施例1b、1aおよび3aそれぞれに記載されている通りのプロセスで調製された中間体化合物IM-1-a、IM-2-aおよびIM-3-bのNMR分析を実施し、以下のNMR-データを提供した。
実施例4、5、6、7および8それぞれに記載されている通りのプロセスで調製された3HCl塩(多形形態PM1、PM2およびPM2)、1HCl塩、H2SO4塩、0.5H3PO4塩および1H3PO4塩の形態における実施例化合物(II)のNMR分析を実施し、以下のNMR-データを提供した。
実施例9a、9bおよび9cそれぞれに記載されている通りのプロセスで調製された中間体化合物IM-3-b’、化合物(II’)および化合物(II’)の3HCl塩のNMR分析を実施し、以下のNMR-データを提供した。
10.2 PXRD分析
実施例4、6および8それぞれに記載されている通りのプロセスで調製された3HCl塩(PM1、PM2およびPM3)、H2SO4塩および1H3PO4塩の形態における実施例化合物(II)のさらなるPXRD分析を実施し、図1から5に示されている通りのPXRDスペクトルを提供した。
実施例4、6および8それぞれに記載されている通りのプロセスで調製された3HCl塩(PM1、PM2およびPM3)、H2SO4塩および1H3PO4塩の形態における実施例化合物(II)のさらなるPXRD分析を実施し、図1から5に示されている通りのPXRDスペクトルを提供した。
方法
試料調製および測定:
-試料調製:10mgから20mgの試料をStoe透過試料ホルダー中の2つのアセテート箔の間に置き、;試料を測定中に回転させた
-Stoe Stadi P(G.52.SYS.S072);Mythen 1K検出器;Cu-Ka1放射線;標準的測定条件:透過;40kVおよび40mAのチューブパワー;湾曲Geモノクロメーター;
-0.02°2シータステップサイズ、48秒のステップ時間、1.5~50.5°2シータ走査範囲;検出器モード:ステップ走査;1°2シータ検出器ステップ;
試料調製および測定:
-試料調製:10mgから20mgの試料をStoe透過試料ホルダー中の2つのアセテート箔の間に置き、;試料を測定中に回転させた
-Stoe Stadi P(G.52.SYS.S072);Mythen 1K検出器;Cu-Ka1放射線;標準的測定条件:透過;40kVおよび40mAのチューブパワー;湾曲Geモノクロメーター;
-0.02°2シータステップサイズ、48秒のステップ時間、1.5~50.5°2シータ走査範囲;検出器モード:ステップ走査;1°2シータ検出器ステップ;
データ評価:
BrukerからのソフトウェアEVA、バージョン14、0、0、0で、d値分析を行った
-バックグラウンドを減算した
-35°2シータまでのラインのみを列挙した
-Excelにおける式を用いる相対強度の算出
BrukerからのソフトウェアEVA、バージョン14、0、0、0で、d値分析を行った
-バックグラウンドを減算した
-35°2シータまでのラインのみを列挙した
-Excelにおける式を用いる相対強度の算出
PXRD条件-化合物(II)3HCl塩(図1、2および3のPM1、PM2およびPM3)
多形体PM1:
多形体PM2:
多形体PM3:
PXRD条件-化合物(II)H2SO4塩(図4)
PXRD条件-化合物(II)H3PO4塩(図5)
10.3 DSC測定
示差走査熱量測定は、密閉された金の皿において10℃/minの昇温速度で行われる。
示差走査熱量測定は、密閉された金の皿において10℃/minの昇温速度で行われる。
10.4 同一性、不純物プロファイルおよび純度程度のHPLC決定
本発明の化合物、塩基およびそれの不純物の同一性およびアッセイは、Ph.Eur.2.2.29に基づく自家方法を使用してダイオードアレイ検出を用いる高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による定性および定量分析によって決定される。
本発明の化合物、塩基およびそれの不純物の同一性およびアッセイは、Ph.Eur.2.2.29に基づく自家方法を使用してダイオードアレイ検出を用いる高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による定性および定量分析によって決定される。
合成化合物の同一性は、対応する参照物質の保持時間およびスペクトルとの比較によって確認される。アッセイは、塩形態およびそれの不純物の両方について塩基の形態における試験化合物の外部較正曲線に基づいて算出される。
手順
器具
ポンプ、オートサンプラー、カラムオーブンおよびダイオードアレイ検出器が備えられているHPLC、ならびに化学天秤(カテゴリー1)、ピペット(例えば、Gilson、Rainin)、メスフラスコ(10ml、25mlおよび50ml)、メンブランフィルター(0.2μm)
器具
ポンプ、オートサンプラー、カラムオーブンおよびダイオードアレイ検出器が備えられているHPLC、ならびに化学天秤(カテゴリー1)、ピペット(例えば、Gilson、Rainin)、メスフラスコ(10ml、25mlおよび50ml)、メンブランフィルター(0.2μm)
試薬
-メタノール(HPLCグレード)、Sigma(または同等)
-HPLC用100%トリフルオロ酢酸(TFA)、Sigma(または同等)
移動相:
A:水/メタノール(95+5 V/V;0.1%TFA)
B:メタノール/水(95+5 V/V;0.1%TFA)
-メタノール(HPLCグレード)、Sigma(または同等)
-HPLC用100%トリフルオロ酢酸(TFA)、Sigma(または同等)
移動相:
A:水/メタノール(95+5 V/V;0.1%TFA)
B:メタノール/水(95+5 V/V;0.1%TFA)
移動相A:水/メタノール(95+5 V/V;0.1%TFA)
100mlのメタノールを2リットルに水Rで希釈する。2.0mlのTFAを添加し、次いで、徹底的に混合し、超音波浴において脱ガスする。
100mlのメタノールを2リットルに水Rで希釈する。2.0mlのTFAを添加し、次いで、徹底的に混合し、超音波浴において脱ガスする。
移動相B:メタノール/水(95+5 V/V;0.1%TFA)
50mlの水Rを1リットルにメタノールで希釈する。1.0mlのTFAを添加し、次いで、徹底的に混合し、超音波浴において脱ガスする。
50mlの水Rを1リットルにメタノールで希釈する。1.0mlのTFAを添加し、次いで、徹底的に混合し、超音波浴において脱ガスする。
ストック溶液AおよびB(1000mg/l):50mgを50mLの移動相A中に溶解させることによって、各々、試験される化合物1,000mg/Lの、2つのストック溶液を調製する。
標準溶液AおよびB(40mg/l):ストック溶液の各々を、移動相Aで1:25に希釈する。0.2μmのフィルターを介して試料をHPLCガラスバイアル中に濾過する。
SSTストック溶液
10mgの参照不純物、例えば、プロセスから予想される中間体化合物を10mlメスフラスコ中に秤量し、5mlのメタノールを添加し、水で希釈する。
10mgの参照不純物、例えば、プロセスから予想される中間体化合物を10mlメスフラスコ中に秤量し、5mlのメタノールを添加し、水で希釈する。
不純物溶液C(1mg/l)
100μlのストック溶液Aを100mlメスフラスコ中にピペットで移し、移動相Aで希釈する。0.2μmのフィルターを介して試料をHPLCガラスバイアル中に濾過する。
100μlのストック溶液Aを100mlメスフラスコ中にピペットで移し、移動相Aで希釈する。0.2μmのフィルターを介して試料をHPLCガラスバイアル中に濾過する。
不純物溶液D/SST標準溶液(10mg/l)
1000μlのストック溶液Bおよび1000μlのSSTストック溶液を100mlメスフラスコ中にピペットで移し、移動相Aで希釈する。0.2μmのフィルターを介して試料をHPLCガラスバイアル中に濾過する。
1000μlのストック溶液Bおよび1000μlのSSTストック溶液を100mlメスフラスコ中にピペットで移し、移動相Aで希釈する。0.2μmのフィルターを介して試料をHPLCガラスバイアル中に濾過する。
クロマトグラフィーシステム
液体クロマトグラフは、40℃±5℃の制御温度で維持されたカラムコンパートメント、ダイオードアレイ検出器(200~400nm)および4.6mm×150mmのC18カラム(例えばAscentis Express C18、2.7μm)が備えられている。流量は1.0ml/minである。
液体クロマトグラフは、40℃±5℃の制御温度で維持されたカラムコンパートメント、ダイオードアレイ検出器(200~400nm)および4.6mm×150mmのC18カラム(例えばAscentis Express C18、2.7μm)が備えられている。流量は1.0ml/minである。
LC勾配:
システム適合性試験(SST)および品質管理チェック(QC)
試験化合物ピーク面積のRSDおよび保持時間がそれぞれ≦2%であり、試験化合物の分解能が≧1.5であり、試験化合物ピークのテーリング係数が範囲0.8~1.5にあるならば、SST標準溶液の適切な注入は、クロマトグラフィーシステムの適合性を証明する。
試験化合物ピーク面積のRSDおよび保持時間がそれぞれ≦2%であり、試験化合物の分解能が≧1.5であり、試験化合物ピークのテーリング係数が範囲0.8~1.5にあるならば、SST標準溶液の適切な注入は、クロマトグラフィーシステムの適合性を証明する。
標準溶液Aをシークエンスの始まりに6回(SST)およびシークエンスの終わりに2回(QC)注入する。上記の要件が満たされる場合のみ該シークエンスが使用され得る。
標準曲線
試験化合物(アッセイ)についての標準曲線は、例えば、5.0μL、7.5μLおよび10.0μLの標準溶液Aならびに12.5μLおよび15.0μLの標準溶液Bを注入することによって得ることができる。
試験化合物(アッセイ)についての標準曲線は、例えば、5.0μL、7.5μLおよび10.0μLの標準溶液Aならびに12.5μLおよび15.0μLの標準溶液Bを注入することによって得ることができる。
試験化合物不純物についての標準曲線は、例えば、5.0μLおよび10.0μLの不純物溶液Cならびに5.0μl、10.0μLおよび15.0μLの不純物溶液Dを注入することによって得ることができる。
両方の標準曲線についての回帰係数は、≧0.9990であるべきである。
試料調製
手順-不純物
それの塩形態における試験される化合物およそ50mgを50mlフラスコ中に正確に秤量し、移動相Aでマークまで合わせる。試料溶液を2回調製する。0.2μmのメンブランフィルターを介して溶液を濾過し、10μlを注入する。
手順-不純物
それの塩形態における試験される化合物およそ50mgを50mlフラスコ中に正確に秤量し、移動相Aでマークまで合わせる。試料溶液を2回調製する。0.2μmのメンブランフィルターを介して溶液を濾過し、10μlを注入する。
手順-アッセイ
「不純物」について調製された両方の溶液を使用し、移動相Aで1:25に希釈する。0.2μmのメンブランフィルターを介して溶液を濾過し、10μlを注入する。
「不純物」について調製された両方の溶液を使用し、移動相Aで1:25に希釈する。0.2μmのメンブランフィルターを介して溶液を濾過し、10μlを注入する。
算出
定性的決定
試験化合物の保持時間は、標準A溶液のピークから0.3分を超えて外れるべきでない。試料における試験化合物について得られたスペクトルは、標準A溶液における試験化合物の参照スペクトルと相関する。ライブラリー適合係数を決定する。後者は≧990であるべきである。
定性的決定
試験化合物の保持時間は、標準A溶液のピークから0.3分を超えて外れるべきでない。試料における試験化合物について得られたスペクトルは、標準A溶液における試験化合物の参照スペクトルと相関する。ライブラリー適合係数を決定する。後者は≧990であるべきである。
試験化合物の任意の不純物の保持時間は、対応する参照物質から0.1分を超えて外れるべきでない。試料における不純物について得られたスペクトルは、SST溶液における対応する不純物の参照スペクトルと相関する。ライブラリー適合係数を決定する。後者は≧990であるべきである。
定量的決定-アッセイ
ピーク面積に対比するそれの塩基(μg)の形態における試験化合物の量で表現される標準溶液の濃度をプロットし、切片(a)および勾配(b)を抽出する。得られた相関係数は0.999未満であるべきでない。下記の式を使用して試験化合物塩基の量を算出する:
ピーク面積に対比するそれの塩基(μg)の形態における試験化合物の量で表現される標準溶液の濃度をプロットし、切片(a)および勾配(b)を抽出する。得られた相関係数は0.999未満であるべきでない。下記の式を使用して試験化合物塩基の量を算出する:
定量的決定-不純物
%面積としての不純物の定量的決定
254nmでの試料クロマトグラムにおける全てのピークを集積する。ブランクに関連のピークは考慮しない。総不純物および各単一の不純物≧0.05%の面積の百分率を決定し、報告する。
%面積としての不純物の定量的決定
254nmでの試料クロマトグラムにおける全てのピークを集積する。ブランクに関連のピークは考慮しない。総不純物および各単一の不純物≧0.05%の面積の百分率を決定し、報告する。
%m/mとしての不純物の定量的決定
その塩基(μg)の形態における試験化合物の量で表現される標準溶液の濃度をピーク面積と対比してプロットし、切片(a)および勾配(b)を抽出する。得られた相関係数は、0.999未満であるべきでない。下記の式を使用して応答係数を考慮に入れて、各不純物の量を算出する:
その塩基(μg)の形態における試験化合物の量で表現される標準溶液の濃度をピーク面積と対比してプロットし、切片(a)および勾配(b)を抽出する。得られた相関係数は、0.999未満であるべきでない。下記の式を使用して応答係数を考慮に入れて、各不純物の量を算出する:
上記方法は、実施例4に従ったプロセス(プロセス変形1および2)で調製された3HCl塩(多形体PM1)の形態における化合物(II)の同一性およびアッセイを決定するために使用される。
結果:
図6は、実施例4に従ったプロセス、続いて溶媒抽出(プロセス変形1)で調製された化合物(II)3HCl塩(多形体PM1/VIT-2763)の不純物プロファイルのHPLCクロマトグラムを示す。
図7は、実施例4に従ったプロセス、続いて油分離(プロセス変形2)で調製された化合物(II)3HCl塩(多形体PM1/VIT-2763)の不純物プロファイルのHPLCクロマトグラムを示す。
比較例-WO2017068090A1による実施例化合物127:
図8は、WO2017068090A1(実施例化合物番号127の調製)に記載されているプロセスで得られる化合物(II)3HCl塩(多形体PM1/VIT-2763)の不純物プロファイルのHPLCクロマトグラムを示す。
図8は、WO2017068090A1(実施例化合物番号127の調製)に記載されているプロセスで得られる化合物(II)3HCl塩(多形体PM1/VIT-2763)の不純物プロファイルのHPLCクロマトグラムを示す。
化合物(II)塩基から3HClにおける化合物(II)への変換
VIT-2763-3HCl[%(m/m)]=VIT-2763塩基[%(m/m)]×517.81[g/mol]/408.44[g/mol]
VIT-2763-3HCl[%(m/m)]=VIT-2763塩基[%(m/m)]×517.81[g/mol]/408.44[g/mol]
これは1.27の変換係数に対応する。
11.化合物(II)および(II’)の活性の評価に関する薬理アッセイ
以下の表は、ヘプシジンと比較したフェロポルチン阻害剤として化合物(II)および(II’)の活性を要約している:
以下の表は、ヘプシジンと比較したフェロポルチン阻害剤として化合物(II)および(II’)の活性を要約している:
化合物(II)および(II’)を、それらの3HCl塩の形態で試験した。
11.1 ヘプシジン内部移行アッセイ(J774)
この細胞アッセイは、J774細胞への蛍光標識化ヘプシジンの内部移行の顕微鏡検出を介するフェロポルチン(Fpn)へのヘプシジンの結合の定量化を可能にする。J774は、鉄を用いるインキュベーションでFpnを内因的に発現することが示されたマウスマクロファージ細胞株である(Knutsonら、2005)。Fpnへのヘプシジンの結合は、ヘプシジンおよびFpnの両方の内部移行および分解の引き金となる。しかしながら、ヘプシジンに付着されているTMR(6-カルボキシテトラメチルローダミン)フルオロフォアは、ヘプシジンペプチド骨格の分解後に細胞と関連したままである。そのため、細胞関連TMR蛍光の顕微鏡検出は、Fpnへ結合するヘプシジンならびにヘプシジンおよびFpnの内部移行の尺度である。TMR-ヘプシジンがFpnに結合するのを妨げられるならば、細胞TMR蛍光は低いままである(Durrenbergerら、2013)。このアッセイにおける低分子量Fpn阻害剤化合物の効果を、下に記載されている通りにインビトロで評価した。
この細胞アッセイは、J774細胞への蛍光標識化ヘプシジンの内部移行の顕微鏡検出を介するフェロポルチン(Fpn)へのヘプシジンの結合の定量化を可能にする。J774は、鉄を用いるインキュベーションでFpnを内因的に発現することが示されたマウスマクロファージ細胞株である(Knutsonら、2005)。Fpnへのヘプシジンの結合は、ヘプシジンおよびFpnの両方の内部移行および分解の引き金となる。しかしながら、ヘプシジンに付着されているTMR(6-カルボキシテトラメチルローダミン)フルオロフォアは、ヘプシジンペプチド骨格の分解後に細胞と関連したままである。そのため、細胞関連TMR蛍光の顕微鏡検出は、Fpnへ結合するヘプシジンならびにヘプシジンおよびFpnの内部移行の尺度である。TMR-ヘプシジンがFpnに結合するのを妨げられるならば、細胞TMR蛍光は低いままである(Durrenbergerら、2013)。このアッセイにおける低分子量Fpn阻害剤化合物の効果を、下に記載されている通りにインビトロで評価した。
約80%コンフルエントな培養から収集されたJ774細胞を、200μMのFe(III)NTA(ニトリロ三酢酸)、1ウェル当たり100μlの96ウェルMicroClearプレート(Greiner;Cat.655090)を含有する完全培地(DMEM、10%FBS、1%ペニシリン-ストレプトマイシン)において8×105細胞/mlで平板培養し、37℃で5%のCO2にて成長させた。終夜のインキュベーション後、予備加温されたDMEM w/oフェノールレッドで細胞を3回洗浄し、最終洗浄後に30μl/ウェルのDMEM w/oフェノールレッドを添加し、試験化合物の希釈系列の10μl/ウェルをトリプリケートで添加した。J774細胞を試験化合物にて37℃で5%のCO2にて15分間予備インキュベートした後に、TMR-ヘプシジンを25nM最終濃度で添加した。細胞を50μlの総体積において37℃で5%のCO2にて2時間の間インキュベートし、次いで、Hoechst 33342染料を0.5μg/mlの最終濃度に添加することで核を染色し、10分間37℃で5%のCO2にてさらにインキュベートした。細胞をPBSで3回洗浄し、PBS中4%のパラホルムアルデヒド100μl中に15分間室温で固定した。パラホルムアルデヒド溶液の除去後、細胞をPBSで3回洗浄し1ウェル当たり100μlを残し、プレートを箔プレートシールで密閉した。20×高NA対物を有するScanRプレートイメージャ(オリンパス)を使用して、TMR(530~550nm励起/575~625nm発光/400ms曝露時間)およびHoechst 33342(360~370nm励起/420~460nm発光/10ms曝露時間)蛍光画像を獲得した。1ウェル当たり4つの写真、および1ウェル当たり約1500細胞をカバーする蛍光チャネルを獲得した。獲得された画像データをScanR画像解析ソフトウェアで分析した。画像解析は、核の検出(Hoechst 33342蛍光)、細胞関連領域の同定、仮想チャネルの適用、およびローリングボール-型バックグラウンド低減のための閾値化、続いて、内部移行させたTMR-ヘプシジンについての定量的測定として細胞と関連するTMR蛍光を測定するための総計(平均)アルゴリズムの適用を含んでいた。Prism 5ソフトウェア(GraphPad Software Inc.、バージョン5.02)の「log(阻害剤)対応答」曲線フィッティングを使用して総計(平均)生データを用いて、IC50値を算出した。各データセットについて、「log(阻害剤)対応答(3つのパラメータ)」モデルのフィットを「log(阻害剤)対応答-可変勾配(4つのパラメータ)」モデルのフィットと比較し、好ましいモデルのIC50データを使用した。ヘプシジン内部移行アッセイにおいて試験された式(II)および(II’)による化合物のIC50データは、表1に示されている。このアッセイにおける非標識化ヘプシジンのIC50は、0.015±0.011μMである。
11.2 生物物理学的フェロポルチン-ヘプシジン結合アッセイ
この生物物理学的アッセイは、フェロポルチン(Fpn)に結合するヘプシジンの阻害をより直接的に確認するために開発された。C末端FLAG親和性タグを有するヒトFpnを発現させるPichia pastoris酵母細胞から単離された精製ヒトFpnを用いるTMR-ヘプシジンのインキュベーション(Bonaccorsi di Patti、2014)は、TMR-ヘプシジンリガンドの蛍光偏光(FP)の増加に至る。下記で詳細に記載されている通り、TMR FPシグナルの用量依存減少によって検出される通り、化合物(II)および(IF)をFpnへのTMR-ヘプシジンの結合の阻害について試験した。
この生物物理学的アッセイは、フェロポルチン(Fpn)に結合するヘプシジンの阻害をより直接的に確認するために開発された。C末端FLAG親和性タグを有するヒトFpnを発現させるPichia pastoris酵母細胞から単離された精製ヒトFpnを用いるTMR-ヘプシジンのインキュベーション(Bonaccorsi di Patti、2014)は、TMR-ヘプシジンリガンドの蛍光偏光(FP)の増加に至る。下記で詳細に記載されている通り、TMR FPシグナルの用量依存減少によって検出される通り、化合物(II)および(IF)をFpnへのTMR-ヘプシジンの結合の阻害について試験した。
50mMのトリス-HCl pH7.3、200mMのNaCl、0.02%DDM、0.1%BSAを含有するFPアッセイ緩衝液中の1.3mMのヒトFpnおよび30nMのTMR-ヘプシジンの混合物を384ウェル黒色低体積丸底プレート(Corning、Cat.3677)に1ウェル当たり16mlで平板培養した。試験化合物の系列希釈の8mlをデュプリケートで添加することで、それぞれ1mMおよび20nMの最終のFpnおよびTMR-ヘプシジン濃度に達した。プレートを90分間室温でインキュベートし、平行(S)および垂直(P)蛍光をSynergy H1蛍光読取機(BioTek)において測定した。以下の式に従って、FP値をmPで算出した。
ヘプシジン内部移行アッセイについて記載されている通りに、算出されたmP値を用いて、IC50値を決定し、表2に列挙している。このアッセイにおける非標識化ヘプシジンのIC50は、0.37±0.067μMである。
11.3 鉄応答アッセイにおけるフェロポルチン媒介鉄輸送活性の阻害
このアッセイにおいて、フェリチンmRNAの5’非翻訳領域内に含有されるヒトフェリチンプロモーターおよび関連する鉄調節エレメント(IRE)融合されたベータ-ラクタマーゼ(BLA)レポーター遺伝子の活性をモニタリングすることによって、細胞内鉄レベルを間接的に測定する。こうした細胞株におけるフェロポルチン(Fpn)の発現は、レポーター遺伝子のより低い活性によって反映される通り鉄流出およびより低い鉄レベルに至る。他方で、Fpn媒介鉄流出の阻害は、レポーター遺伝子活性の増加として検出される細胞性鉄レベルの上昇をもたらす。低分子量Fpn阻害剤化合物を、下に記載されている通り、このインビトロ鉄応答アッセイにおいて用量依存効果について試験した。
このアッセイにおいて、フェリチンmRNAの5’非翻訳領域内に含有されるヒトフェリチンプロモーターおよび関連する鉄調節エレメント(IRE)融合されたベータ-ラクタマーゼ(BLA)レポーター遺伝子の活性をモニタリングすることによって、細胞内鉄レベルを間接的に測定する。こうした細胞株におけるフェロポルチン(Fpn)の発現は、レポーター遺伝子のより低い活性によって反映される通り鉄流出およびより低い鉄レベルに至る。他方で、Fpn媒介鉄流出の阻害は、レポーター遺伝子活性の増加として検出される細胞性鉄レベルの上昇をもたらす。低分子量Fpn阻害剤化合物を、下に記載されている通り、このインビトロ鉄応答アッセイにおいて用量依存効果について試験した。
(i)ドキシサイクリン-誘発性pTRE-Tight-BIプラスミド(Clontech、Cat.631068)の誘導体に挿入されたヒトFpn-GFP融合構築物および(ii)ヒトフェリチンプロモーター-BLAレポーター遺伝子を、HEK-293 Tet-ON Advanced細胞株(Clontech)の誘導体に安定して統合することによって、HEK-293細胞株#354を発生させた。フェリチン-BLAレポーター遺伝子構築物を発生させるために、ヒトゲノムDMA(フォワードプライマー5’-CAGGTTTGTGAGCATCCTGAA-3’;リバースプライマー5’-GGCGGCGACTAAGGAGAGG-3’)からPCRによって、ヒトフェリチンHプロモーターの1.4kb断片を増幅し、pcDNA(商標)6.2/cGeneBLAzer(商標)-DESTプラスミド(Invitrogen、Cat.12578-043)中に存在するBLA遺伝子の前に挿入し、それによって、元のCMVプロモーターを置き換え、レポーター遺伝子の開始コドンの約170bp上流でフェリチン遺伝子の翻訳を調節するIREを置く。#354細胞を約80%コンフルエントな培養から収集し、10%FBS(Clontech、Cat.631106)、1%ペニシリン-ストレプトマイシン、200μg/mlのハイグロマイシンB(Invitrogen、Cat.10687-010)、ブラストサイジン5μg/ml、(Invitrogen、Cat.R210-01)、4μg/mlのドキシサイクリン(Clontech、Cat.631311)、1ウェル当たり50μlの384ウェルPDLコーティングプレートを含有するDMEM/F12 GlutaMAX(商標)培地(Invitrogen、Cat.31331-028)中に1.8×105細胞/mlで播種し、37℃で5%のCO2にて成長させた。終夜のインキュベーション後、試験化合物の希釈系列の10μl/ウェルをクワドルプリケートで添加しプレートを終夜37℃で5%のCO2にてさらにインキュベートした。細胞をHBSSで3回洗浄し、1ウェル当たり25μlを残した。5μl/ウェルの遺伝子Blazer試薬CCF4-AM(Invitrogen、Cat.K1085)を細胞に添加することによって、BLA活性を検出した。暗所にて18℃で60分間のプレートのインキュベーション後、410nmで励起ならびに458nm(青色)および522nm(緑色)で発光を有するSafire2蛍光プレートリーダー(Tecan)において、青色および緑色蛍光シグナルを測定した。BLA活性のための尺度としての青色/緑色蛍光の比を算出し、ヘプシジン内部移行アッセイについて記載されている通り、算出された青色/緑色蛍光比を用いて、EC50値を決定した。試験化合物(II)および(II’)のEC50データは、表3に列挙されている。このアッセイにおけるヘプシジンのEC50は、0.096±0.063μM(n=37)である。
11.4 フェロポルチン内部移行および分解アッセイ
HEK-293細胞株#354(11.3に記載されている)を使用して、蛍光活性化細胞選別(FACS)することによってフェロポルチン(Fpn)の内部移行および分解を誘発する化合物の能力を測定した。ドキシサイクリン含有培地においてHEK-293 #354細胞を成長させることは、細胞表面上のヒトFpn-GFP融合タンパク質の発現を誘発した。10の独立した実験からのデータは、4μg/mlのドキシサイクリンの存在下で48時間の間のHEK#354細胞の培養が、平均42.6%±6.4%のFpn-GFP-陽性細胞中で誘発したことを示した。低分子量Fpn阻害剤化合物を、下に記載されている通り、HEK-293細胞株#354上のFpn-GFP平均蛍光強度(MFI)に対する用量依存効果について試験した。
HEK-293細胞株#354(11.3に記載されている)を使用して、蛍光活性化細胞選別(FACS)することによってフェロポルチン(Fpn)の内部移行および分解を誘発する化合物の能力を測定した。ドキシサイクリン含有培地においてHEK-293 #354細胞を成長させることは、細胞表面上のヒトFpn-GFP融合タンパク質の発現を誘発した。10の独立した実験からのデータは、4μg/mlのドキシサイクリンの存在下で48時間の間のHEK#354細胞の培養が、平均42.6%±6.4%のFpn-GFP-陽性細胞中で誘発したことを示した。低分子量Fpn阻害剤化合物を、下に記載されている通り、HEK-293細胞株#354上のFpn-GFP平均蛍光強度(MFI)に対する用量依存効果について試験した。
HEK#354細胞を約80%コンフルエントな培養から収集し、10%FBS(Clontech、Cat.631106)、1%ペニシリン-ストレプトマイシン(Invitrogen、Cat.15140-122)、200μg/mlのハイグロマイシンB(Invitrogen、Cat.10687-010)、ブラストサイジン5μg/ml、(Invitrogen、Cat.R210-01)、4μg/mlのドキシサイクリン(Clontech、Cat.631311)、1ウェル当たり50μlの384ウェルプレート(Greiner;Cat.781091)を含有するDMEM/F12 GlutaMAX(商標)培地(Invitrogen、Cat.31331-028)中に0.6×106細胞/mlで播種し、37℃で5%のCO2にて成長させた。終夜のインキュベーション後、試験化合物の希釈系列の10μl/ウェルをクワドルプリケートで添加し、プレートを終夜37℃で5%のCO2にてさらにインキュベートした。細胞をFACS緩衝液(1%FBS、2mMのEDTAおよび0.05%NaN3を含有するPBS)で1回洗浄し、0.5μg/mlのヨウ化プロピジウム(Sigma、Cat.P4864)を有するFACS緩衝液中に収集し、ハイスループットサンプラーが備えられているフローサイトメーター(CANTO(商標)II、BD Biosciences)において分析した。生HEK#354細胞をヨウ化プロピジウム陰性集団としてゲートし、Fpn-GFPの発現について分析した。FlowJo(Tree Star’s、Oregon)を使用して、各化合物希釈について>2000の生体細胞のFpn-GFPのMFIを算出し、Fpn-GFPの内部移行および分解を誘発するFpn-阻害剤の効力を、ヘプシジン内部移行アッセイについて記載されている通りに算出した。FACSによるフェロポルチン内部移行および分解アッセイにおいて試験された化合物(II)および(II’)のEC50データは、表4に列挙されている。このアッセイにおけるヘプシジンの平均EC50値は、0.004±0.002μMである。
Claims (16)
- 一般式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩
式(IM-3)の化合物を式(RM-3)
を含むプロセス
(式中、
X1は、N、SまたはOであり;および、
X2は、N、SまたはOであり;
ただし、X1およびX2の1つはNであり、X1およびX2は異なるという条件であり;
mは、1、2または3の整数であり;
nは、1、2、3または4の整数であり;
oは、1、2、3または4の整数であり;
Aは、CH-基、CH2-CH-基またはCH2-CH2-CH-基を表し;
R1およびR2は、
-水素および
-1個または2個の置換基で置換されていてよいC1~C4-アルキル
からなる群から独立して選択され;
R3は、
-ハロゲン、
-シアノ、
-C1~C4-アルキル、
-C1~C3-ハロゲノアルキル;
-C1~C4-アルコキシ、および
-カルボキシル基
からなる群から独立して選択することができる1個、2個または3個の任意選択の置換基を表し;
R4は、
-水素、
-ハロゲン、
-C1~C3-アルキル、および
-C1~C3-ハロゲノアルキル
からなる群から選択され;
R5は、
-1個から3個の置換基を保有することができるアリール、および
-1個から3個の置換基を保有することができる単環式または二環式ヘテロアリール
からなる群から選択され;
R6は、
-水素、
-ハロゲン、
-1個または2個の置換基で置換されていてよいC1~C4-アルキル;
-C1~C3-ハロゲノアルキル
からなる群から選択される)。 - 式(IM-2)の化合物を式(RM-2)の化合物と反応させて形態(IM-3)
X1,X2、o、A、R1、R4およびR5は、請求項1に定義されている通りの意味を有する)
の化合物を形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の一般式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセス。 - 化合物(RM-1)を化合物(IM-1)に変換し、続いて、エステル開裂することによって式(IM-2)の化合物を調製するステップ:
Ryは、
-水素または
-ハロゲン
を表し; ならびに
X1、X2、AおよびR4は、請求項1および2に定義されている通りの意味を有する)
をさらに含む、請求項2に記載のプロセス。 - 式(IM-1)の化合物が、以下の反応スキーム:
の1つに従って調製される、請求項3に記載のプロセス。 - 中間体化合物(IM-1)を介する化合物(RM-1)からの化合物(IM-2)の調製が、ワンポット反応において1つのプロセスステップで実施される、
請求項3または4に記載のプロセス。 - R5が、
-C1~C3-アルキル、
-ハロゲンおよび
-C1~C3-ハロゲノアルキル
から独立して選択することができる1個から3個の置換基を保有することができる単環式ヘテロアリール基を表し、
好ましくは、R5が、
*は、結合位置を示し、
Ryは、
-C1~C3-アルキル、
-ハロゲンおよび
-C1~C3-ハロゲノアルキル
から選択され;
好ましくは、Ryは、フッ素または臭素である)
によって表される基である、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロセス。 - 以下の反応ステップ:
ステップ1:
を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。 - 以下の条件:
Aは、CH-基を表す;ならびに/または
mは、1を表す;ならびに/または
oは、1を表す;ならびに/または
R1およびR2は各々、水素を表す;ならびに/または
R4は、水素を表す;ならびに/または
R6は、水素を表す;ならびに/または
R3は、水素を表す;ならびに/または
X1は、Nであり、X3は、OもしくはSであり、基
または
X1は、OもしくはSであり、X2は、Nであり、基
(式中、各場合において、*は、カルボニル基への結合位置を示し、**は、第2の結合位置を示し;
R5は、請求項1から7のいずれか一項に定義されている通りの意味を有する)、
の1つまたは複数が満たされる、請求項1から7のいずれか一項に記載のプロセス。 - 以下のプロセスステップ:
ステップ1-a:
- 以下のプロセスステップ:
ステップ1-a:
- プロセスが、対応する塩基または酸および/または溶媒を使用して、好ましくは、安息香酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸およびトルエンスルホン酸からなる群から選択される酸を使用して、式(I)または(II)または(II’)の化合物をその薬学的に許容される塩または溶媒和物に変換するステップ;好ましくは、式(I)または(II)または(II’)の化合物を、単HCl塩(1HCl)、三重HCl塩(3HCl)、H2SO4塩、0.5H3PO4塩および1H3PO4塩の群から選択される塩に変換するステップをさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のプロセス。
- プロセスが、ステップ1および2もしくは1-aおよび2-aが、それぞれ、1つの短縮ワンポット反応で実施され、ならびに/または、存在するならば、中間体化合物IM-3を化合物(I)もしくは(II)もしくは(II’)の塩に変換するステップが、1つの短縮ワンポット反応で実施される、請求項1から11のいずれか一項に記載のプロセス。
- 一般式(IM-3)
X1およびX2は異なり、独立してOまたはSを表し、
R1、R4、R5、Aおよびoは、請求項1から12のいずれか一項に定義されている通りの意味を有する);または
一般式(IM-3-a)
X1およびX2は異なり、独立してOまたはSを表し、
R4およびRyは、請求項1から12のいずれか一項に定義されている通りの意味を有する)
または
一般式(IM-3-b)
一般式(IM-3-b’)
- 請求項5に記載の反応ステップを含む、請求項3もしくは4に定義されている通りの中間体化合物(IM-1);または先行する請求項2から10の一項もしくは複数項に定義されている通りの反応ステップを含む、請求項13に記載の中間体化合物(IM-3)、(IM-3-a)、(IM-3-b)もしくは(IM-3-b’)を調製するためのプロセス。
- 塩、水和物、溶媒和物および混合水和物/溶媒和物形態、多形修飾体、ならびに非晶質形態を含めた、式(II’)による化合物。
- 以下の純度基準:
相対面積2.00未満%の総不純物含有量、および/または
相対面積≧97.80%、相対面積≧98.00%、相対面積≧98.50%、もしくは相対面積≧99.00%の純度;および/または
相対面積0.20%以下の量で、相対的保持時間RRT 0.59、0.65、0.83、および1.37にて、不純物の1つまたは複数を含有すること;および/または
相対的保持時間RRT:0.59、0.65、0.83、および1.37にて、以下の不純物の非存在;
の1つまたは複数によって特徴付けられ、
ここで、純度の程度、不純物含有量、保持時間RRTおよび相対面積値は、HPLCによって決定される、
式(II)または(II’)による化合物の3HCl塩
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