JP2023533866A - エアロゾル発生デバイスのための加熱装置 - Google Patents

Abstract

エアロゾル発生媒体（１４）を受け入れるための空洞を備える加熱チャンバ（１０）と、空洞の長さに沿って延び、エアロゾル発生媒体（１４）を加熱するように構成された加熱要素（１６）と、空洞の長さに沿って移動可能であり、加熱要素（１６）と接触して電気接点を提供するベースプレート（２０）であって、ベースプレート（２０）が移動することにより電気接点の位置が変化する、ベースプレート（２０）と、電気接点の位置に応じて加熱要素（１６）の部分を加熱するように加熱要素（１６）に電気エネルギーを送達するように構成された１つ又は複数の電気的接続部とを備える、エアロゾル発生デバイス（２）が提供される。【選択図】図２

Description

本発明は、エアロゾル発生デバイスのための加熱装置に関する。

電子タバコ及びタバコ蒸気製品などの既知のエアロゾル発生デバイスは、ユーザが吸入するためのエアロゾル又は蒸気を発生させるために、エアロゾル発生媒体を加熱する加熱装置を使用することが多い。エアロゾル発生媒体は、普通、消耗品プラグ又はカートリッジの形態でデバイスの加熱チャンバに挿入される。様々なタイプの消耗品が入手可能であり、これらの消耗品のサイズも多様であり得るが、消耗品、加熱チャンバ、及び加熱装置の寸法が異なることに起因して、既存のエアロゾル発生デバイスの多くは特定の消耗品を受け入れるように制限される。

一般に、エアロゾル発生デバイスは、ワンサイズの単一のタイプの消耗品を受け入れるように構成される。いくつかの既知のデバイスでは、デバイスを組み立てる際の支持部材として、ばね又は弾性機構が使用される。このような機構は、通常、動作のために単一の固定されロックされた位置に圧縮されて、更にデバイスの解除又は取り出し機構として機能するばね又はコイルを有する。

他の既知のデバイスでは、加熱要素が、加熱要素を電気エネルギーが行き来するための一対の加熱トラックを備え得る。一対の加熱トラックは、異なる加熱作動長さをデバイスに提供するために加熱要素に沿って異なる長さで構成される。

これらの特定の構成に起因して、これらのデバイスは異なるタイプの消耗品を受け入れることができず、事実上加熱することができないという課題がある。したがって、本発明の目的は、異なる形状及びサイズの消耗品を効率的に加熱し得る、エアロゾル発生デバイスのための加熱装置を提供することにある。

本発明の一態様によれば、エアロゾル発生媒体を受け入れるための空洞を備える加熱チャンバと、空洞の長さに沿って延び、エアロゾル発生媒体を加熱するように構成された加熱要素と、空洞の長さに沿って移動可能であり、加熱要素と接触して電気接点を提供するベースプレートであって、ベースプレートが空洞に沿って移動することにより、加熱要素の長さに沿って電気接点の位置が変化する、ベースプレートと、電気接点の位置に応じて加熱要素の部分を加熱するように加熱要素に電気エネルギーを送達するように構成された１つ又は複数の電気的接続部とを備える、エアロゾル発生デバイスであって、加熱要素が、受け入れられたエアロゾル発生媒体を加熱するための単一の可変ヒータ長を備える、エアロゾル発生デバイスが提供される。

このようにして、加熱要素は、加熱要素のうち空洞内にある部分に沿ってのみ加熱されるように自動的に調節され得る。ベースプレート、すなわち空洞底部の移動が空洞のサイズを画定し、空洞内の加熱要素の長さだけが、受け入れられたエアロゾル発生媒体に熱を供給するために必要な部分となる。ベースプレートと加熱要素との間に電気接点を提供することにより、加熱チャンバの長さに沿ったベースプレートの位置を決定することができ、これに応じて、熱を供給するのに必要な加熱要素の部分を制御することができる。これにより、好都合なことに、受け入れられたエアロゾル発生媒体を加熱するための加熱要素部分を制御する効率的な仕方が提供される。

ベースプレート及び加熱要素は、電気接点が加熱要素の長さに沿った単一の電気接点であるように構成されることを理解されたい。つまり、加熱要素は、受け入れられたエアロゾル発生媒体を加熱する加熱要素の部分が、単一の電気接点位置と加熱要素の端部との間の長さによって決定されるように、単一の連続要素である（又は単一の可変ヒータ長を備える）。好ましくは、単一の可変ヒータ長に沿った電気接点の移動が、加熱要素に送達される電気エネルギーの量を直接変化させる。

エアロゾル発生デバイスは、「加熱式タバコデバイス」、「加熱非燃焼式タバコデバイス」、「タバコ製品気化用デバイス」などと等しく呼ぶことができ、これらの効果を実現するのに適切なデバイスとして解釈される。本明細書に開示される特徴は、任意のエアロゾル発生媒体を気化させるように設計されたデバイスに等しく適用可能である。

「消耗品」という用語は、エアロゾル発生媒体、エアロゾル発生媒体を含むカートリッジ若しくは他の容器、又はエアロゾルが発生され得るようにエアロゾル発生媒体をデバイス内に送達するのに適する他の任意のコンポーネントを指す。本発明のいくつかの好ましい例では、消耗品は、エアロゾル発生媒体を燃やすことなく蒸気を放出するように加熱されるように構成されたタバコスティックなどの棒状のエアロゾル発生媒体を備える。ベースプレートの位置によって画定される調節可能な空洞長さを加熱チャンバに設けることにより、空洞の長さは、棒状の消耗品がチャンバに挿されると棒状の消耗品の長さに自動的に調節され得る。

好ましくは、電気的接続部は、電気接点と加熱要素の端部との間の部分に対応する加熱要素の部分を加熱するように構成される。このようにして、エアロゾル発生デバイスは、ベースプレートと加熱要素の端部との間にある加熱要素の部分を加熱するように構成され得る。好ましくは、加熱チャンバは一端に開口部を備え、電気的接続部は、ベースプレートの電気的接続部と開口部の最も近くにある加熱要素の端部との間の加熱要素の部分を加熱するように構成される。このようにして、エアロゾル発生媒体が開口部を通して空洞に挿入されると、空洞に受け入れられたエアロゾル発生媒体の長さに対応する加熱要素の部分を加熱するようにベースプレート及び接点が移動する。

好ましくは、ベースプレートは接地接続部を備える。このようにして、ベースプレートにある接地接続部は、加熱チャンバの加熱要素、すなわち加熱要素部分に供給される電気エネルギーを効果的に制御する。これにより、移動可能なベースプレートは加熱要素のための接地接続部として機能することを理解されたい。好都合なことに、このことは、任意の長さの消耗品、及びエアロゾル発生媒体を加熱するための加熱要素の任意の長さの部分を加熱要素の長さに沿って提供することができることを意味する。

好ましくは、接地接続部は、加熱チャンバの壁に接触する。このようにして、加熱チャンバは、加熱要素から送達される電気エネルギーを更に導くために使用され得る。加熱チャンバの壁は、電気エネルギーのためのリターンパスを提供するように構成され得る。

好ましくは、加熱チャンバの壁は、接地接続部と係合するように構成されたガイドを備える。このようにして、ベースプレートと加熱チャンバとの間により確実な接続部を提供することができる。例えば、接地接続部はガイドと係合するように構成され、これにより、加熱要素とヒータチャンバとの間に連続電気接点を提供することができる。接地接続部は、ガイドに沿ってスライドするように構成され得る。

好ましくは、ベースプレートは、エアロゾル発生媒体が加熱チャンバに受け入れられる際に、エアロゾル発生媒体に接触しながら移動するように構成される。このようにして、エアロゾル発生媒体の接触によってベースプレートがエアロゾル発生媒体の長さがチャンバに収容され得るような位置に移動すると、サイズの異なる消耗品がチャンバ、又はチャンバの空洞に受け入れられ得る。ベースプレートが接触しながら移動できるようにすることにより、受け入れられたエアロゾル発生媒体に対して適切にサイズを定められた加熱用空洞が提供され得る。

好ましくは、ベースプレートは、加熱チャンバから使用済みのエアロゾル発生媒体を取り外すために取り出し位置に移動可能である。このようにして、使用済みのカートリッジ又はエアロゾル発生媒体をより容易に取り外すことができる。例えば、ベースプレートは、ユーザがエアロゾル発生媒体を取り外すために、より容易に握ることができるように、加熱チャンバの空洞の開口部に移動されても近接していてもよい。

好ましくは、エアロゾル発生デバイスは、電気接点の位置に応じて加熱要素に供給される電気エネルギーを調節するように構成された電力制御部を更に備える。好ましくは、電力制御部は、電気接点と加熱要素の端部との間の加熱要素の部分に電流を送達するように構成される。このようにして、必要量の電気エネルギーのみが加熱要素に送達されるため、より効率的なシステムが提供される。電力制御部は、電気接点位置に対して自動又は手動で調節され得る。

好ましくは、エアロゾル発生デバイスは、ベースプレートの位置を制御するように構成された位置制御部を更に備える。位置制御部は、手動制御部又は電子的に制御される駆動装置であってもよい。このようにして、ベースプレートの移動を効果的に制御することができる。ユーザは、加熱及びエアロゾル発生に最適にサイズを定められた空洞を提供するために、エアロゾル発生媒体を挿入する前に、又はエアロゾル発生媒体を部分的若しくは完全に挿入した後に、ベースプレートの位置を調節するとよいことを理解されたい。

好ましくは、位置制御部は、エアロゾル発生媒体が受け入れられる加熱チャンバの開口部の方を向く復元力をベースプレートに与えるように構成された付勢部材を備える。このようにして、チャンバ内で中立位置に移動するようにベースプレートを付勢させることができる。中立位置は、エアロゾル発生媒体の取り出し位置であってもよいし、中立位置は、典型的なサイズの、又は最小の市販の消耗品のための取り出し位置であってもよく、ベースプレートは、取り出しのために空洞の開口部に向かって更に移動されてもよいし、より長い消耗品を収容するために開口部から離れて（空洞の基部に向かって）更に移動されてもよい。

加熱要素はまた、加熱ゾーン又は加熱作動部分／セグメントの長さが、ベースプレート（すなわち空洞底部）の位置によって画定されるように構成され得る。例えば、熱を発生させるための加熱要素の部分は、ベースプレートと、加熱チャンバの開口部の方を向く加熱要素の端部との間の距離によって決定され得る。このようにして、加熱要素は別個の加熱ゾーンを持たず、連続する長さの加熱要素がベースプレートによって分割される。例えば、制御回路は、ベースプレートと加熱要素との間に加熱要素の長さに沿って提供された電気接点によって、電気エネルギーを受けるために必要な加熱要素の長さを決定し得る。このようにして、加熱部分（すなわち、加熱作動長さ）は、特定の別個のゾーンを必要とするのではなく、加熱要素の任意の特定の長さになり得る。説明された個々の加熱ゾーンに関する本開示における態様は、連続の可変長さ加熱ゾーンにも等しく適用可能であることを理解されたい。

加熱要素は、受け入れられたエアロゾル発生媒体を加熱するために複数の個別の加熱ゾーンを備え得ることも可能である。このようにして、エアロゾル発生媒体を加熱するための（加熱ゾーンとして画定され得る）適切な長さの加熱要素を決定することができる。例えば、位置制御部は、電気接点の位置に応じて、加熱要素に送達される電気エネルギーの量を個別のレベルで制御する更なる制御回路と通信してもよい。換言すれば、単一の可変ヒータ長は、個別の加熱ゾーンを提供するように使用され得る。

独立に加熱され得る複数の加熱ゾーン又はセグメントを加熱要素に設けることにより、装置は、消耗品を効率的に加熱するように配置又は構成されたセグメントのみを加熱することができる。本明細書では、加熱チャンバに受け入れられた消耗品を加熱するために直接加熱される、すなわち作動されるようには選択されない加熱ゾーンは、使用されない加熱ゾーン（又は使用されないゾーン／セグメント）と呼ぶ。これは、通常、使用されないゾーンは、消耗品を効率的に加熱することができないためである。例えば、使用されない加熱セグメントが消耗品と接触していないこともあれば、消耗品のごく一部しか、使用されない加熱セグメントと接触していないこともある。必要な加熱セグメント（又は必要なセグメント）は、加熱チャンバに保持された消耗品を加熱するために直接加熱されるように選択された加熱セグメントをいい、使用されないセグメントではないあらゆる加熱セグメントである。

別の言い方をすれば、加熱チャンバに短いプラグが受け入れられた場合、加熱要素の１本又は少ない本数の加熱ゾーン／セグメントがプラグに熱を供給するために使用され得る。同様に、長いプラグが加熱チャンバに挿入される場合、加熱要素のより多くの数の加熱ゾーンがプラグを加熱するために使用される。

連続可変ヒータ作動長さ又は個別に作動される複数の個別の加熱ゾーンにより、好都合なことに、加熱要素によって発生された熱がエアロゾル発生のために消耗品に効率的に送達され、それによりデバイスの効率が高まることが確保される。受け入れられたエアロゾル発生媒体を加熱するために使用される可変長さ又は１つ若しくは複数の加熱ゾーンは、空洞内のエアロゾル発生媒体の長さに実質的に対応するはずであることを理解されたい。

加熱要素を分割して、連続可変長の、又はより多数の独立に加熱され得る加熱ゾーン／セグメントにすることにより、消耗品の加熱の制御レベルを改善することができる。更に、加熱要素を分割して、より多数の加熱ゾーンにした場合、所与の消耗品の長さに対して、いくつか組み合わせた加熱ゾーンによって占有される面積を、より正確に対応させることができる。

好ましくは、加熱要素は、ベースプレートにあるプレート開口部を通って延びる。プレート開口部は、加熱要素がベースプレートの本体又は中央部分を通過するためのベースプレートにあるスリット又は他の形状の幅狭の開口部であってもよい。好ましくは、加熱ブレードは、ベースプレートにある開口部を通って延び、ベースプレートは加熱ブレードの長さに沿って移動可能である。加熱要素の長さに沿った方向（加熱要素が挿入された消耗品を貫通し得る方向）で見た場合、開口部のサイズにより、加熱要素の外周への密着が提供され得る。このようにして、加熱要素は、ベースプレートが加熱チャンバ及び加熱要素に沿って移動し、これによりベースプレートを更にサポートするため、ベースプレートのためのガイドとして機能することができる。加熱要素とベースプレートとの間が密着することにより、加熱要素とベースプレートとの間に確実な電気接点が提供されることを確保することができる。

好ましくは、加熱要素は加熱ブレードを備え、加熱ブレードは、エアロゾル発生媒体が加熱チャンバに受け入れられたときにエアロゾル発生媒体を突き刺すように構成される。このようにして、消耗品が加熱チャンバにあるとき、加熱ブレードは消耗品を内側から加熱し得る。更に、加熱ブレードは、加熱チャンバ内で消耗品を固定したり消耗品の固定を支援したりし得る。したがって、加熱ブレードが挿入された消耗品を突き刺した後、ベースプレートと消耗品を突き刺した加熱ブレードの端部との間の加熱ブレードの部分が、熱を発生させるためにバッテリから電気エネルギーを受けることができると理解されたい。この加熱ブレードの作動部分は、加熱要素／ブレード内の個々の加熱ゾーンのうちの１つ又は複数を含んでもよく、したがって、これは、ベースプレートと加熱ブレード端部との間の接点によって決定され得る。好ましくは、加熱ブレードは、加熱ブレードの長さに沿って構成された複数の加熱ゾーンを備える。

好ましくは、加熱ブレードは、加熱チャンバの開口部の方を向く刃先を備える。加熱ブレードの刃先は、加熱チャンバの開口部の方を向き、開口部に向かって狭くなる。刃先は、加熱チャンバ内への消耗品の挿入を容易にする。このことは、消耗品に既に存在するスロット内に加熱ブレード（の少なくとも一部分）を通過させるため、又は加熱ブレードを挿入し易くするために、消耗品に孔を開けることによりなされ得る。

ここで、添付の図面を参照しながら本発明の例を詳細に説明する。

本発明の一例によるエアロゾル発生デバイスの概略図である。 本発明の一例によるエアロゾル発生デバイスのための加熱装置の概略図である。 本発明の一例によるエアロゾル発生デバイスのための加熱装置の概略図である。 本発明の一例によるエアロゾル発生デバイスのための加熱装置の概略図である。 本発明の一例によるエアロゾル発生デバイスのための加熱装置の概略図である。

図１は、エアロゾル発生デバイス２のハウジング８内に設けられた加熱システム４とバッテリ６とを備えるエアロゾル発生デバイス２を示している。加熱システム４は、プラグなどのエアロゾル発生消耗品１４を受け入れるための開口部１２を有する加熱チャンバ１０と、加熱ブレードなどの加熱要素１６とを備え、加熱要素１６は、熱を発生させるためにバッテリ６から電気エネルギーを受ける。挿入された消耗品１４は、加熱要素１６によって加熱されると、吸入用のエアロゾルを形成することを理解されたい。当業者には明らかなように、マウスピース及び／又は他のエアロゾル案内手段（図示せず）が、エアロゾル発生デバイス２に接続されてもよい。他の例では、消耗品がマウスピースを備えてもよく、消耗品及びチャンバは、使用中に消耗品のマウスピースがチャンバの開口部から延びて吸入を可能にするように構成される。消耗品は、フィルタ要素がマウスピースを提供するタバコロッドを備えてもよい。

加熱要素１６は、使用時に消耗品１４がその内側から加熱されるように、消耗品１４が加熱チャンバ１０に導入されると消耗品１４に突き刺さるように、及び／又は消耗品１４を貫通するように構成された刃先１８を備える。加熱要素１６の刃先１８は、加熱チャンバ１０の開口部１２に向けられる。

加熱チャンバ１０は、消耗品１４が挿入後にベースプレート２０と接触するように消耗品１４を受け入れるように構成されるベースプレート２０又は空洞底部を更に備える。ベースプレート２０は、エアロゾル発生消耗品１４のための加熱チャンバ１０又は加熱空洞の長さ２１を画定するために、加熱要素１６に対してチャンバ１０の長さに沿って移動するように構成される。換言すれば、ユーザは、消耗品プラグ１４がベースプレート２０と接触するように、またプラグ１４がチャンバ１０に完全に挿入されるまでベースプレート２０が開口部１２から更に離れるように移動するように構成されるように、消耗品プラグ１４をチャンバ１０に押し込むことができる。

加熱要素１６は、加熱要素１６がベースプレート２０のプレート開口部を通って延びるように構成され、これにより、加熱要素は、ベースプレート２０が加熱要素１６に対して移動するため、ベースプレート２０のガイドとして機能することができる。加熱要素１６に対するベースプレート２０の位置又は場所は、挿入された消耗品１４を加熱するために必要な加熱要素１６の作動長さを決定するために使用される。図２及び図３からより明確に分かるように、加熱要素１６はセグメント又はゾーンに分割され得、作動長さは加熱要素１６における個別のいくつかの作動セグメントとして提供され得る。

加熱要素１６及びベースプレート２０は、１つ又は複数の電気的接続部（図示せず）を介して電気的に接続される。エアロゾル発生デバイス２は、加熱要素１６とベースプレート２０との間の電気接点の位置に基づいて、加熱チャンバ１０におけるベースプレート２０の位置及び／又は開口部１２とベースプレート２０との間の加熱チャンバ１０の長さを検出するように構成された制御回路２２を更に備える。したがって、電気エネルギーがバッテリ６から加熱要素１６に送達されると、電気エネルギーはベースプレート２０を介して供給される電気接点を介して加熱要素１６から戻され得るか、さもなければ離れるように導かれ得ることを理解されたい。当業者には、加熱要素１６とベースプレート２０との間の電気的接続部の代替的な構成が容易に想到されるはずである。

エアロゾル発生デバイス２は、開口部１２とベースプレート２０との間、すなわち実際には刃先１８と、ベースプレート２０と加熱要素１６との間の電気接点との間の加熱チャンバ１０の長さ２１を検出するように構成された制御回路２２を更に備える。一例では、制御回路２２は、ベースプレート２０が中立位置（すなわち、プラグ１４がチャンバ１０内にない位置）から変位したとき、加熱要素１６の作動長さを検出／決定するように自動的に開始され得る。制御回路２２は、加熱要素１６の作動長さを制御する。この作動長さは、上述のように、電気エネルギーを受けるためのセグメント、すなわち加熱ゾーンの数であり得る。制御回路２２はまた、バッテリ６から加熱要素１６に送達される電気エネルギーの量を制御し得る。したがって、制御回路２２によって加熱ゾーンを個別に制御すること、及び／又はバッテリ消費を制御することにより、より効率的なエアロゾル発生デバイスが提供されることを理解されたい。加熱要素１６は、制御回路２２によって制御され得る加熱ゾーン内に通る加熱トラックを有し得る。

図２～図５は、刃先１８と、追加的な５つのセグメント又はゾーンとを有する加熱要素１６を示している。追加的な５つのセグメント又はゾーンは、バッテリ６からの電気エネルギーがゾーンのうちの１つ又は複数に送達されたときに熱を発生させるように制御回路２２によって個別に制御され得る。しかしながら、加熱要素１６は、任意の数の個別の加熱セグメントから構成されてもよいことを理解されたい。

図２は、加熱システム４の概略図を示しており、ベースプレート２０が接地接続部２４を備えている。理解されるように、接地接続部２４は、加熱要素１６に送達される電気エネルギーのためのリターンパス又は出口経路として機能する。

図３は、接地接続部２４の別の概略構成を示しており、接地接続部２４が加熱チャンバ１０の壁２６に組み込まれている。したがって、電気エネルギーのためのリターンパスが加熱要素１６からベースプレート２０を介して壁２６へと設けられ得るように、ベースプレート２０と壁２６との間にも電気的接続部が設けられることを理解されたい。

ベースプレート２０は、接地接続部２４を構成し続けるように壁２６と連続的に係合する。ベースプレート２０と壁２６との間に連続的な接点を提供する一例は、接地接続部２４の部分を壁２６のガイド（図示せず）内に設けることであり得、ベースプレート２０は、ベースプレート２０が壁２６に沿って移動するとガイド内で移動するように構成された突起などの部分を含む。ガイド及び突起は、好都合なことに、加熱システム４の移動する構成要素に構造的支持を与え得ることを理解されたい。

図２～図５にはエアロゾル発生媒体が示されていないが、ベースプレート２０は加熱チャンバ１０の長さに沿って移動するように構成されることを理解されたい。

図４及び図５は、加熱システム４を示しており、加熱要素１６の長さに沿ってベースプレート２０が異なる位置に配置されている。図４は、ベースプレート２０が加熱要素１６の刃先１８と１つの加熱セグメント２６とを露出させている場合の加熱システム４を示しており、図５は、更なる加熱要素セグメントが挿入された消耗品に対して露出されるように、加熱チャンバ１０の低い、すなわち深い位置にあるベースプレート２０を示している。

エアロゾル発生デバイス２は、エアロゾル発生消耗品を受け入れるために加熱チャンバ１０の適切な深さにベースプレート２０を移動させることができる、ベースプレート２０のための位置制御機構を備え得る。このような位置制御機構は、当業者には明らかなように、手動又は電子的に制御されるシステムとすることができる。例えば、ユーザが使用済みのプラグをチャンバ１０から取り出すために、エアロゾル発生デバイス２の外面にレバー又はスライドボタンを有する手動プッシュ機構が設けられてもよい。別の例では、ベースプレート位置制御部は、ベースプレート２０の下側に付勢部材を設けることなど、付勢部材がベースプレート２０に復元力を与えてベースプレートを加熱チャンバの所定の中立位置に戻すような自動システムであってもよい。

エアロゾル発生デバイス２はまた、使用済みの消耗品プラグを取り外すための取り出し機構又は排出機構を備え得る。この取り出し／排出機構は、ベースプレート位置制御システムに組み込まれ得る。

Claims (15)

1. エアロゾル発生媒体を受け入れるための空洞を備える加熱チャンバと、
   前記空洞の長さに沿って延び、前記エアロゾル発生媒体を加熱するように構成された加熱要素であって、前記加熱要素が、前記エアロゾル発生媒体を加熱するための単一の可変ヒータ長を備える、加熱要素と、
   前記空洞の前記長さに沿って移動可能であり、前記加熱要素と接触して、電気接点を提供するベースプレートであって、前記ベースプレートが前記空洞に沿って移動することにより、前記加熱要素の長さに沿って前記電気接点の位置が変化する、ベースプレートと、
   前記電気接点の前記位置に応じて前記加熱要素の部分を加熱するように前記加熱要素に電気エネルギーを送達するように構成された１つ又は複数の電気的接続部と
   を備える、エアロゾル発生デバイス。
2. 前記単一の可変ヒータ長に沿った前記電気接点の移動が、前記加熱要素に送達される電気エネルギーの量を直接変化させる、請求項１に記載のエアロゾル発生デバイス。
3. 前記ベースプレートが、前記送達される電気エネルギーのためのリターンパスとして機能する接地接続部を備える、請求項１又は２に記載のエアロゾル発生デバイス。
4. 前記接地接続部が前記加熱チャンバの壁と接触する、請求項３に記載のエアロゾル発生デバイス。
5. 前記加熱チャンバの前記壁が、前記電気エネルギーのための前記リターンパスを延長するように構成される、請求項４に記載のエアロゾル発生デバイス。
6. 前記加熱チャンバの前記壁が、前記接地接続部と係合するように構成されたガイドを備える、請求項５に記載のエアロゾル発生デバイス。
7. 前記ベースプレートが、前記エアロゾル発生媒体が前記加熱チャンバに受け入れられる際に、前記エアロゾル発生媒体に接触しながら移動するように構成される、請求項１～６のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
8. 前記ベースプレートが、前記加熱チャンバから使用済みのエアロゾル発生媒体を取り外すために取り出し位置に移動可能である、請求項１～７のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
9. 前記電気接点の前記位置に応じて前記加熱要素に供給される前記電気エネルギーを調節するように構成された電力制御部を更に備える、請求項１～８のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
10. 前記ベースプレートの前記位置を制御するように構成された位置制御部を更に備える、請求項１～９のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
11. 前記位置制御部が、手動制御部又は電気的に制御される駆動装置である、請求項１０に記載のエアロゾル発生デバイス。
12. 前記位置制御部が、前記加熱チャンバにおける前記エアロゾル発生媒体が受け入れられる開口部の方を向く復元力を前記ベースプレートに与えるように構成された付勢部材を備える、請求項１０又は１１に記載のエアロゾル発生デバイス。
13. 前記加熱要素が、前記ベースプレートにあるプレート開口部を通って延びる、請求項１～１２のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
14. 前記加熱要素が加熱ブレードを備え、前記加熱ブレードは前記エアロゾル発生媒体が前記加熱チャンバに受け入れられたときに前記エアロゾル発生媒体を突き刺すように構成される、請求項１～１３のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス。
15. 前記加熱ブレードが、前記加熱チャンバの前記開口部の方を向く刃先を備える、請求項１４に記載のエアロゾル発生デバイス。
    

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