JP2023533666A - エアロゾル発生装置用の加熱装置 - Google Patents

Abstract

エアロゾル発生装置（２）が提供され、この装置は、加熱チャンバ（１０）であって、エアロゾル発生媒体（１４）を受け取るための開口部（１２）と、ベースプレート（２０）であって、開口部（１２）とベースプレート（２０）との間の距離を調整するために、加熱チャンバ（１０）の長さに沿って移動可能であり、ベースプレートは開口部に向かって付勢され、エアロゾル発生媒体（１４）が加熱チャンバ（１０）内に受け入れられる際にエアロゾル発生媒体（１４）と接触して移動するように構成されるベースプレート（２０）と、を備える、加熱チャンバ（１０）を備える。装置（２）は、エアロゾル発生媒体（１４）が加熱チャンバ（１０）内に受け入れられたときにエアロゾル発生媒体（１４）を加熱するように構成される、加熱要素（１６）を更に備える。【選択図】図１

Description

本発明は、エアロゾル発生装置用の加熱装置に関する。

電子タバコ及びタバコ蒸気製品等の既知のエアロゾル発生装置は、ユーザが吸入するエアロゾル（即ち蒸気）を発生させるために、加熱装置を使用してエアロゾル発生媒体を加熱することが多い。エアロゾル発生媒体は、一般に、消耗品プラグ又はカートリッジの形態で装置の加熱チャンバに挿入される。様々な種類の消耗品が利用可能であり、これらの消耗品のサイズは異なる場合がある。しかし、多くの既存のエアロゾル発生装置は、消耗品、加熱チャンバ、及び加熱装置の寸法の違いにより、特定の消耗品の受け取りに制限されている。

一般に、エアロゾル発生装置は、単一サイズの、単一タイプの消耗品を受け入れるように構成されている。いくつかの既知の装置では、ばね又は弾性機構が、装置を組み立てる際の支持部材として使用される。このような機構は、通常は、動作のために単一の固定ロック位置に圧縮され、更に装置の解放又は排出機構として機能するばね又はコイルを有する。

他の既知の装置では、加熱要素は、電気エネルギーが加熱要素を上下に走るための一対の加熱トラックを含むことができる。加熱トラックの対は、加熱要素に沿って異なる長さで配置され、装置に異なる有効加熱長さを提供する。

これらの特定の構成のために、これらの装置は様々な種類の消耗品を受け入れて効果的に加熱することができないという問題がある。したがって、本発明の目的は、異なる形状及びサイズの消耗品を効率的に加熱できる、エアロゾル発生装置用の加熱装置を提供することである。

本発明の態様により、エアロゾル発生装置が提供され、これは、加熱チャンバであって、エアロゾル発生媒体を受け取るために加熱チャンバの第１の端部に配置された開口部と、ベースプレートであって、開口部とベースプレートとの間の距離を調整するために加熱チャンバの長さに沿って移動可能であり、ベースプレートは開口部に向かって付勢され、エアロゾル発生媒体が加熱チャンバに受け入れられる際にエアロゾル発生媒体と接触して移動するように構成される、ベースプレートと、を備える、加熱チャンバと、エアロゾル発生媒体が加熱チャンバ内に受け入れられたときに、エアロゾル発生媒体を加熱するように配置された加熱要素と、開口部からベースプレートまでの距離を検出し、検出された距離に応じて加熱要素を制御するように構成された制御回路と、を備える。

このようにして、加熱チャンバは、受け取ったエアロゾル発生媒体に適したサイズのキャビティを提供するように自動的に調整することができる。エアロゾル発生媒体（通常は消耗品プラグ、カートリッジ、又はカプセルの形態である）が開口部を通して挿入されるにつれて、ベースプレート又はキャビティ底部が加熱チャンバの開口部から押し出されることを理解されたい。したがって、ベースプレートは加熱チャンバの開口部に向かって移動するように付勢されるため、キャビティのサイズは、通常は、加熱チャンバ内のエアロゾル発生媒体に実質的に最も近く適合する。これはまた、エアロゾル発生媒体用の最小サイズのキャビティを有利に提供し、キャビティ及び受け取ったエアロゾル発生媒体をより効率的に加熱できるようにする。可動ベースプレートは、加熱チャンバの長さに沿ってベースプレートの深さを変化させて（又はエアロゾル発生媒体／消耗品の挿入深さを変化させて）、エアロゾル発生装置の動作を可能にすること、及びベースプレートの付勢された構成により、最適なキャビティ／アクティブ加熱チャンバサイズが自動的に達成されるのを保証することを理解されたい。

エアロゾル発生装置は、開口部からベースプレートまでの距離を検出し、検出された距離に応じて加熱要素を制御するように構成された制御回路を更に備える。このようにして、制御回路はキャビティの長さを自動的に検出し、受け取ったエアロゾル発生媒体を加熱するのに必要な加熱要素の長さ又は加熱ゾーンの数を決定することができる。決定は、エアロゾル発生媒体が挿入されて加熱チャンバ内に受け入れられた後のベースプレートの最終位置に基づくことを理解されたい。好ましくは、制御回路は、検出された距離に応じて加熱プロファイルを選択するように構成される。

したがって、エアロゾル発生装置は、加熱チャンバの動作を制御するための制御回路又は制御回路構成を備えることを理解されたい。制御回路構成は、ベースプレートの位置を検出するように構成され、検出されたベースプレートの位置に従って選択された加熱プロファイルに従って加熱要素を動作させることができる。換言すれば、制御回路は、ベースプレートの位置と加熱要素の動作との間のリンクとして機能する。一例では、制御回路は、ベースプレートが加熱チャンバの長さに沿って（エアロゾル発生媒体がチャンバ内に存在しないとき、中立位置から）所定の位置を通過したときにのみ、加熱要素の加熱を起動／開始させるように構成され得る。別の例では、制御回路は、加熱要素を制御して、ベースプレートの位置に基づいて有効長及び／又は加熱要素から発生される熱を変化させるように構成され得る。加熱要素は、連続的に可変のヒータ長さを有するか、又は装置が異なるサイズ又は長さの消耗品と共に使用できるように、別個の加熱セグメント／部分に分割されてもよい。したがって、開口部に向かって移動するように付勢されたベースプレートは、受け取ったエアロゾル発生媒体を加熱するために制御回路によって最適な加熱長さ／プロファイルが選択されるのを確実にすることを理解されたい。これは、制御回路がベースプレートの位置を検出し、加熱要素の有効長を制御するために、加熱チャンバの開口部からの距離を決定することを意味する。可動ベースプレートにより、加熱チャンバ内に複数の挿入深度が可能となる。

エアロゾル発生装置は、「加熱式タバコ装置」、「加熱非燃焼式タバコ装置」、「タバコ製品気化用装置」などと等しく呼ぶことができ、これらの効果を実現するのに適切な装置として解釈される。本明細書に開示される特徴は、任意のエアロゾル発生媒体を気化させるように設計された装置に等しく適用可能である。

「消耗品」という用語は、エアロゾル発生媒体、エアロゾル発生媒体を含むカートリッジ若しくは他の容器、又はエアロゾルが発生され得るようにエアロゾル発生媒体を装置内に送達するのに適した他の任意の構成要素を指す。本発明のいくつかの好ましい例では、消耗品は、エアロゾル発生媒体を燃焼させることなく蒸気を放出するように加熱されるように構成された、タバコスティックなどのロッド形状のエアロゾル発生媒体を備える。付勢されたベースプレートの位置によって決定される調整可能なキャビティ長を有する加熱チャンバを提供することにより、キャビティの長さは、チャンバへの挿入時に、ロッド形状の消耗品の長さに自動的に調整され得る。

好ましくは、加熱要素は、受け取ったエアロゾル発生媒体を加熱するための複数の個々の加熱ゾーンを備える。このようにして、エアロゾル発生媒体を加熱するために、加熱要素（加熱ゾーンとして定義され得る）の適切な長さが決定され得る。好ましくは、個々の加熱ゾーンは、加熱チャンバの長さ方向に沿って配置される。加熱要素を独立して加熱できる多数の加熱セグメント又はゾーンに分割することで、消耗品の加熱に対する制御レベルを向上させることができる。更に、加熱要素がより多くの加熱セグメントに分割されると、所与の消耗品の長さは、整数の加熱ゾーンによって占有される面積に、より正確に一致する。

好ましくは、エアロゾル発生装置は、複数の加熱ゾーンのうちの１つ又は複数を選択的に加熱するための制御回路構成を備える。例えば、制御回路構成は、ベースプレートと開口部との間に配置された加熱ゾーンを加熱するように構成され得る。このように、エアロゾル発生媒体が挿入された後、エアロゾル発生媒体に隣接するゾーンのみが加熱されるように、ベースプレートの位置に基づいて加熱ゾーンが決定され、そのため装置の効率が向上する。

独立して加熱できる複数の加熱ゾーン又はセグメントを有する加熱要素を提供することにより、装置は、消耗品を効率的に加熱するように配置又は構成されたセグメントのみを加熱することができる。加熱チャンバ内に受け入れられた消耗品を加熱するために、直接加熱、すなわち活性化されるように選択されていない加熱ゾーンは、本明細書では未使用加熱ゾーン（又は未使用ゾーン／セグメント）と呼ばれる。通常、これは未使用ゾーンが消耗品を効率的に加熱できないためである。例えば、未使用の加熱セグメントが消耗品と接触していないか、又は消耗品のごく一部しか未使用の加熱セグメントと接触していない可能性がある。必要な加熱セグメント（又は必要なセグメント）とは、加熱チャンバ内に保持された消耗品を加熱するために直接加熱するように選択された加熱セグメントを指し、未使用のセグメント以外の任意の加熱セグメントである。

別の言い方をすれば、より短いプラグが加熱チャンバに受け入れられる場合、加熱要素の単一又は少数の加熱ゾーン／セグメントを使用して、プラグに熱を提供できる。同様に、より長いプラグが加熱チャンバに挿入される場合、プラグを加熱するために加熱要素のより多くの加熱ゾーンが使用される。

これは、エアロゾル発生のために消耗品に熱を提供するように個別に作動させることができる異なるゾーン又はセグメントを有する加熱要素を有利に提供し、それによって装置の効率を改善する。受け取ったエアロゾル発生媒体を加熱するために使用される１つ又は複数の加熱ゾーンの長さは、キャビティ内のエアロゾル発生媒体の長さと実質的に一致する必要があることを理解されたい。

加熱要素を独立して加熱できる多数の加熱ゾーン／セグメントに分割することで、消耗品の加熱に対する制御レベルを向上させることができる。更に、加熱要素がより多くの加熱ゾーンに分割されると、所与の消耗品の長さは、整数の加熱ゾーンによって占有される面積に、より正確に一致する。

加熱要素は、加熱ゾーンの長さ、又は有効加熱部分／セグメントがベースプレート（又はキャビティの底）の位置によって決定されるように構成することもできる。例えば、熱を発生する加熱要素の部分は、ベースプレートと、加熱チャンバの開口部に向かう加熱要素の端部との間の距離によって決定され得る。このように、加熱要素は別個の加熱ゾーンを有さず、むしろベースプレートによって区切られた加熱要素の連続長さを有する。例えば、制御回路構成は、加熱要素の長さに沿ってベースプレートと加熱要素との間に設けられた電気接点によって電気エネルギーを受け取るために必要な加熱要素の長さを決定することができる。このように、加熱部分（すなわち有効な加熱長さ）は、特定の別個のゾーンを必要とするのではなく、加熱要素の任意の特定の長さであり得る。記載された個々の加熱ゾーンに関する本開示の態様は、連続的に可変長の加熱ゾーンに等しく適用可能であることを理解されたい。

好ましくは、エアロゾル発生装置は、ベースプレートの位置に基づいて加熱される加熱ゾーンを選択するように構成される。好ましくは、エアロゾル発生装置は、ベースプレートと加熱チャンバの開口部との間に配置された加熱ゾーンを加熱するように構成される。

好ましくは、エアロゾル発生装置は、電気接点と加熱要素の端部との間の部分に対応する加熱要素の部分を加熱するように配置された電気接続を備え、電気接点はベースプレートと加熱要素との間に設けられる。このようにして、エアロゾル発生装置は、ベースプレートと加熱要素の端部との間の加熱要素の部分を加熱するように構成され得る。好ましくは、加熱チャンバは一端に開口部を備え、電気接続は、ベースプレートの電気接続と開口部に最も近い加熱要素の端との間の加熱要素の部分を加熱するように配置される。このように、エアロゾル発生媒体が開口部を通してキャビティに挿入されるにつれて、ベースプレートと接点が移動して、キャビティ内に受け入れられたエアロゾル発生媒体の長さに対応する加熱要素の部分を加熱する。

好ましくは、開口部とベースプレートとの間の距離が加熱要素の加熱プロファイルを決定し、加熱プロファイルは、受け取ったエアロゾル発生媒体を加熱するために使用される加熱ゾーンによって定義される。「加熱プロファイル」という用語は、加熱要素の動作モード、つまり、加熱される加熱ゾーンの選択、１つ又は複数の加熱ゾーンの加熱持続時間、１つ又は複数の個々の加熱ゾーンの加熱温度、又は加熱チャンバ全体の加熱温度、のうちの１つ又は複数を指すことが意図されている。好ましくは、加熱プロファイルは、ベースプレートの検出された位置に基づいて選択される。

このようにして、加熱チャンバ内のエアロゾル発生媒体を加熱するために使用される１つ又は複数の加熱ゾーンの異なる組み合わせ及び／又は配置を、加熱要素の加熱プロファイルとして定義することができ、受け取ったエアロゾル発生媒体の長さ（したがって、開口部とベースプレートの間の距離）によって、使用する適切な加熱プロファイルが決定又は選択される。このようにして、加熱プロファイルを決定するための装置への手動のユーザ入力など、ユーザ介入の必要なしに、効率的な加熱プロファイル選択方法が提供される。

好ましくは、加熱チャンバは、情報を制御回路にフィードバックするように構成される。好ましくは、加熱チャンバは、制御回路と通信するフィードバック構成要素を備える。このようにして、フィードバック構成要素は、ベースプレート／キャビティ底部の位置情報を制御回路に効果的に提供し、制御回路が加熱プロファイルをより適切に選択できるようにする。

好ましくは、フィードバック構成要素は、加熱チャンバの壁に沿って配置される。このようにして、フィードバック構成要素は、壁の内面に沿って配置するか、又は加熱チャンバの壁と一体化することができる。

好ましくは、ベースプレートは、フィードバック構成要素の長さに沿って係合するように構成される。ベースプレートは、フィードバック構成要素の長さに沿ってスライドするように構成され得る。このようにして、ベースプレートは、フィードバック構成要素と連続的に接触して、加熱チャンバの長さに沿ってベースプレートの効果的な位置情報を提供することができる。

好ましくは、フィードバック構成要素は、少なくとも１つの抵抗器及びホール効果センサからなる。このようにして、位置情報は、フィードバック構成要素からの抵抗又は電圧測定によって決定できる。フィードバック構成要素としても使用できる他の電気構成要素は、当業者には明らかであろう。

好ましくは、フィードバック構成要素はガイドを備える。好ましくは、ベースプレートは、ガイドと係合するように構成された突起を備える。このようにして、ベースプレートがエアロゾル発生媒体を受け取りながら加熱チャンバの壁に沿って移動する際に、ベースプレートとフィードバック構成要素との間により確実な接続を提供することができる。

好ましくは、加熱チャンバは、開口部に向かってベースプレートに抵抗力又は復元力を提供するように配置された、付勢部材を更に備える。このようにして、チャンバ内にエアロゾル発生媒体が存在しない場合、復元力はベースプレートを加熱チャンバの開口部に向かって静止位置に戻す。静止位置又は中立位置は、実質的に加熱チャンバの開口部に、又は開口部から所定の距離だけ離れた位置に配置され得る。好ましくは、付勢部材は、ばねである。付勢機構は、使用済みの消耗品を排出するための解放機構と結合されてもよく、或いは、エアロゾル発生媒体がチャンバ内に存在しない場合、ベースプレートを静止／中立位置に戻す。付勢部材は、ベースプレート及び制御回路と相乗的に作用して、装置が異なる形状及びサイズの消耗品で動作できるようにする。

好ましくは、加熱チャンバの内面は、付勢部材の抵抗／復元力に抗して作用する摩擦力を提供するように構成される。例えば、内部表面は、加熱チャンバの内部表面と接触する、受け取ったエアロゾル発生媒体の外表面に対して摩擦を提供するように、溝を有するか、又はテクスチャ加工され得る。このようにして、エアロゾル発生媒体は、挿入後に加熱チャンバ内に、より容易に保持され得る。

或いは、加熱チャンバは、加熱チャンバ開口部に向かってベースプレートをその中立位置に戻す付勢力を防ぎながら、ベースプレートをチャンバ内に自由に（すなわち、無制限に）下降させるラチェット機構を備えてもよい。この例では、加熱チャンバは、ベースプレートを加熱チャンバの開口部に向かって後退させる（また、例えば使用済みの消耗品を排出する）更なる解放機構を必要とし得る。ラチェット機構は、ラチェットの歯のサイズと数に基づいて個別の挿入深さを提供することが理解されるであろう。しかしながら、細かい歯のラチェット機構は、エアロゾル発生媒体／消耗品に対して連続的に変化する深さを効果的に提供することができる（すなわち、ラチェット歯によって引き起こされる個別の深さがユーザによって実質的に気付かれない）ことを理解されたい。

好ましくは、エアロゾル発生媒体が加熱チャンバ内に受け入れられるとき、エアロゾル発生媒体に作用する摩擦力は、抵抗力／復元力よりも大きい。このようにして、エアロゾル発生媒体は加熱チャンバ内に受け入れられた後、加熱チャンバ内に留まる。加熱チャンバは、使用済みプラグを排出するための摘出機構を更に備えることができる。

好ましくは、加熱要素は、ベースプレートのプレート開口部を通って延在する。プレート開口部は、加熱要素がベースプレートの本体又は中央部分を通過するために、ベースプレートのスリット又は他の形状の狭い開口部であってもよい。開口部のサイズは、加熱要素の長さに沿った方向（すなわち、加熱要素が挿入された消耗品を貫通し得る方向）で見たときに、加熱要素の外周の周りに緊密に嵌合し得る。このようにして、加熱要素は、加熱チャンバ及び加熱要素に沿って移動するときにベースプレートのガイドとして機能することができ、それによってベースプレートを更に支持する。好ましくは、加熱ブレードはベースプレートの開口部を通って延在し、ベースプレートは加熱ブレードの長さに沿って移動可能である。加熱要素とベースプレートとの間の緊密な嵌合は、加熱要素とベースプレートとの間に確実な電気的接触が提供されることを保証することができる。

好ましくは、加熱要素は加熱ブレードを備え、加熱ブレードは、加熱チャンバ内に受け入れられたときにエアロゾル発生媒体を貫通するように構成される。このように、消耗品が加熱チャンバ内にある場合、加熱ブレードは消耗品を内部から加熱することができる。更に、加熱ブレードは、加熱チャンバ内で消耗品を固定するか又は固定するのを助けることができる。したがって、加熱ブレードが挿入された消耗品を貫通した後、ベースプレートと消耗品を貫通した加熱ブレードの端部との間の加熱ブレードの部分は、バッテリから電気エネルギーを受け取って熱を発生することができることを理解されたい。この有効な加熱ブレード部分は、加熱要素／ブレード内の個々の加熱ゾーンの１つ又は複数を備えることができ、したがって、ベースプレートと加熱ブレード端部との間の接触点によって決定することができる。好ましくは、加熱ブレードは、加熱ブレードの長さに沿って配置された複数の加熱ゾーンを備える。

好ましくは、加熱ブレードは、加熱チャンバの開口部に向けられた貫通端を備える。加熱ブレードの貫通端は、加熱チャンバの開口部に向けられ、開口部に向かって狭くなっている。貫通端は、消耗品の加熱チャンバへの挿入を容易にする。これは、加熱ブレード（の少なくとも一部）が消耗品に既に存在するスロットに入る、又は加熱ブレードを容易に挿入できるように、消耗品に穴をあけることによるものであり得る。好ましくは、加熱ゾーンは加熱ブレードの長さに沿って配置される。

本発明の実施例を、ここで、添付図面を参照して詳細に説明する。

本発明の一例によるエアロゾル発生装置の概略図である。 本発明の一例によるエアロゾル発生装置用の加熱装置の概略図である。 本発明の一例によるエアロゾル発生装置用の加熱装置の概略図である。 本発明の一例によるエアロゾル発生装置用の加熱装置の概略図である。

図１は、エアロゾル発生装置２のハウジング８内に設けられた加熱システム４及びバッテリ６を備えるエアロゾル発生装置２を示す。加熱システム４は、プラグなどのエアロゾル発生消耗品１４を受け取るための開口部１２を有する加熱チャンバ１０と、加熱ブレードなどの加熱要素１６とを備え、加熱要素１６は、バッテリ６から電気エネルギーを受け取って熱を発生させる。挿入された消耗品１４は、加熱要素１６によって加熱されると、吸入用のエアロゾルを形成することを理解されたい。当業者には明らかなように、マウスピース及び／又は他のエアロゾルガイド手段（図示せず）をエアロゾル発生装置２に接続することができる。他の例では、消耗品はマウスピースを備えることができ、消耗品のマウスピースがチャンバの開口部から延びて使用中に吸入できるように、消耗品及びチャンバが配置される。消耗品は、マウスピースを提供するフィルター要素を備えたタバコロッドを備えてもよい。

加熱要素１６は、使用時に消耗品１４がその内部から加熱されるように、加熱チャンバ１０に導入されるときに消耗品１４に貫通する及び／又は通過するように構成された貫通端１８を備える。加熱要素１６の貫通端１８は、加熱チャンバ１０の開口部１２に向けられている。

加熱チャンバ１０は、挿入後に消耗品１４がベースプレート２０と接触するように、消耗品１４を受け取るように配置されたベースプレート２０又はキャビティ底部を更に備える。ベースプレート２０は、加熱チャンバ１０の長さ２１、又はエアロゾル発生消耗品１４のための加熱キャビティを画定するために、加熱要素１６に対してチャンバ１０の長さに沿って移動するように構成される。換言すれば、ユーザは消耗品プラグ１４をチャンバ１０内に押し込んで、それがベースプレート２０と接触し、プラグ１４がチャンバ１０に完全に挿入されるまでベースプレート２０が開口部１２から更に離れて移動するように構成されるようにできる。

加熱要素１６は、ベースプレート２０のプレート開口部を通って延在するように配置され、加熱要素１６に対して移動する際に、加熱要素がベースプレート２０のガイドとして機能することを可能にする。加熱要素１６に対するベースプレート２０の位置又は場所は、挿入された消耗品１４を加熱するために必要な加熱要素１６の有効長を決定するために使用される。加熱要素１６は、図２及び図３でより明確に見られるように、セグメント又はゾーンに分割することができ、有効長は、加熱要素１６内の個別の数の有効セグメントとして提供することができる。

加熱要素１６及びベースプレート２０は、１つ又は複数の電気接続（図示せず）を介して電気的に接続される。エアロゾル発生装置２は、加熱要素１６とベースプレート２０との間の電気接点の位置に基づいて、加熱チャンバ１０内のベースプレート２０の位置及び／又は開口部１２とベースプレート２０との間の加熱チャンバ１０の長さ２１を検出するように構成された制御回路構成２２を更に備える。したがって、電気エネルギーがバッテリ６から加熱要素１６に送達されると、電気エネルギーは、ベースプレート２０を介して提供される電気接点を介して、加熱要素１６から戻されるか、又は別の方法で離れて導かれ得ることが理解されるべきである。加熱要素１６とベースプレート２０との間の電気接続の代替構成は、当業者には容易に明らかであろう。

ベースプレート２０はまた、チャンバ１０の開口部１２に向かって移動するように付勢され、チャンバ１０が空のとき、ベースプレート２０が開口部１０に、又はその近くに配置されるようにする。したがって、エアロゾル発生媒体１４がチャンバ１０に挿入されると、ベースプレートはチャンバ１０の長さに沿ってチャンバ１０の反対側の端に向かって押し出され、開口部１２から離れることが理解されるべきである。エアロゾル発生媒体１４（一部又は全体）がチャンバ１０内にない場合、ベースプレート２０は中立位置にある。付勢運動は、ばねなどの付勢部材（図示せず）を使用して提供することができる。他の付勢機構は、当業者には明らかであろう。

エアロゾル発生装置２は、開口部１２とベースプレート２０の間、又は実際には貫通端１８と、ベースプレート２０と加熱要素１６との間の電気的接触との間の加熱チャンバ１０の長さを検出するように構成された、制御回路構成２２を更に備える。一例では、制御回路構成２２は、ベースプレート２０がその中立位置から変位したときに、有効な加熱要素１６の長さを検出／決定するために自動的に開始され得る。制御回路構成２２はまた、加熱要素１６の有効長を制御し、これは、上述のように、電気エネルギーを受け取るためのセグメント又は加熱ゾーンの数であり得る。制御回路構成２２はまた、バッテリ６から加熱要素１６に送達される電気エネルギーの量を制御することができる。したがって、制御回路構成２２によって加熱ゾーンを個別に制御し、及び／又はバッテリ消費を制御することによって、より効率的なエアロゾル発生装置が提供されることを理解されたい。加熱要素１６は、制御回路構成２２によって制御することができる加熱ゾーンに入る加熱トラックを有することができる。

図２及び図３は、ベースプレート２０が加熱要素１６の長さに沿って異なる位置に配置される加熱システム４の概略図を示す。エアロゾル発生媒体は図２及び３には示されていないが、エアロゾル発生媒体又は消耗品がチャンバ内に提供されない場合、ベースプレート２０は加熱チャンバ１０の開口部１２に向かって移動するように付勢されることを理解されたい。図２は、ベースプレート２０が貫通端１８と加熱要素１６の１つの加熱セグメント２６を露出する加熱システム４を示し、図３は、更なる加熱要素セグメントが挿入された消耗品に露出されるような、より圧縮された状態のばね２４を示す。

加熱システム４は、ベースプレート２０をチャンバ１０の開口部１２に向かって押すように構成されたばね２４も備える。ばねは、ベースプレート２０の下側に取り付けられている。

図２及び図３は、貫通端１８と、バッテリ６からの電気エネルギーがゾーンの１つ又は複数に送達されるときに熱を発生するように制御回路構成２２によって個別に制御され得る５つの追加のセグメント又はゾーンとを有する加熱要素１６を示す。しかしながら、加熱要素１６は、任意の数の個々の加熱セグメントを備え得ることが理解されるべきである。

加熱チャンバ１０の内面２８は、挿入された消耗品のための把持面を提供するためにテクスチャ加工されている（図示せず）。例えば、内面２８は、その長さに沿って設けられた小さなスラットを有することができ、各スラットは内面２８の平面及び消耗品の移動方向に対して角度が付けられ、スラットがばね２４の付勢力に抗して作用する消耗品の側面に摩擦力を提供するようになっている。テクスチャ加工された表面又はスラットは、消耗品が摘出されたとき又はその後に加熱チャンバ１０を容易に清掃できるように、柔軟な材料で作ることができる。例えば、ベースプレート２０がチャンバ１０の開口部１２に向かって摘出位置に向かって移動するとき、ベースプレート２０は、テクスチャ加工された表面／スラットの周りに捕捉され得るあらゆるエアロゾル発生媒体を除去するように構成され得る。

使用済みの消耗品プラグを除去するための摘出又は排出機構は、当業者には容易に明らかであろう。例えば、エアロゾル発生装置２の外面にレバー又はスライドボタンを有する手動プッシュ機構が、ユーザがチャンバ１０から使用済みプラグを摘出するために提供されてもよい。

別の例では、加熱要素１６は、鋸歯状の加熱ブレードなどの挿入されたプラグに摩擦力を提供するように設計することもできる。チャンバ壁及び／又は加熱要素によってエアロゾル発生消耗品に提供される摩擦力は、消耗品が加熱チャンバ１０から押し出されないようにするために、ばね力又は他の付勢力よりも高くなければならないことを理解されたい。

図４は、加熱チャンバ１０が制御回路構成２２にフィードバック情報を提供するように構成された加熱システム４の別の概略図を示す。具体的には、フィードバック回路３０は、ベースプレート２０の位置及び挿入された消耗品のタイプ／長さを検出し、その消耗品について正しい加熱プロファイル（例えば適切な加熱ゾーン）を選択するために、加熱チャンバ１０及び制御回路構成２２に組み込まれる。

加熱チャンバ１０は、チャンバ１０の壁の１つに沿ってフィードバック構成要素３２を備える。この例では、フィードバック構成要素３２は可変抵抗器であり、フィードバック回路３０は、ばね２４、ベースプレート２０、及びフィードバック抵抗器構成要素３２によって形成される。これは、ベースプレート２０が加熱チャンバ１０（又は壁に組み込まれたフィードバック構成要素３２）の長さに沿って移動するにつれて、抵抗が変化することを意味する。この抵抗は、制御回路構成２２内の抵抗計３４で測定される。フィードバック情報を制御回路構成に提供するために、当業者には明らかなホール効果センサなどの他の電気部品を使用することができる。

図４のフィードバック回路３０で理解されるように、フィードバック抵抗器３２は可変抵抗器であり、それによって制御回路構成２２に対するフィードバック情報を提供して、ベースプレート２０の位置を決定する。したがって、この例では、ベースプレート２０はフィードバック抵抗器３２と連続的に係合する。フィードバック抵抗器３２とベースプレート２０との間の連続的な接触を提供する例は、ガイド（図示せず）内に抵抗器３２を提供することであり、ベースプレート２０は、ベースプレート２０がチャンバ１０の長さに沿って移動するときに、ガイド内を移動又はスライドするように配置された突起などの部分を含む。ガイド及び突起は、加熱システム４内の可動構成要素に構造的支持を有利に提供できることを理解されたい。

Claims (18)

1. エアロゾル発生装置であって、
   加熱チャンバであって、
   エアロゾル発生媒体を受け取るために前記加熱チャンバの第１の端部に配置された開口部と、
   ベースプレートであって、前記開口部と前記ベースプレートとの間の距離を調整するために前記加熱チャンバの長さに沿って移動可能であり、前記ベースプレートは前記開口部に向かって付勢され、前記エアロゾル発生媒体が前記加熱チャンバに受け入れられる際に前記エアロゾル発生媒体と接触して移動するように構成される、ベースプレートと、
   を備える、加熱チャンバと、
   前記エアロゾル発生媒体が前記加熱チャンバ内に受け入れられたときに、前記エアロゾル発生媒体を加熱するように配置された加熱要素と、
   前記開口部から前記ベースプレートまでの前記距離を検出し、前記検出された距離に応じて前記加熱要素を制御するように構成された制御回路と、
   を備える、エアロゾル発生装置。
2. 前記加熱要素が、受け取ったエアロゾル発生媒体を加熱するための複数の個別の加熱ゾーンを備える、請求項１に記載のエアロゾル発生装置。
3. 前記開口部と前記ベースプレートとの間の前記距離が前記加熱要素の加熱プロファイルを決定し、前記加熱プロファイルは、前記受け取ったエアロゾル発生媒体を加熱するために使用される前記加熱ゾーンによって定義される、請求項２に記載のエアロゾル発生装置。
4. 前記制御回路が、前記検出された距離に応じて前記加熱プロファイルを選択するように構成されている、請求項１～３のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
5. 前記加熱チャンバが、前記制御回路に情報をフィードバックするように構成されている、請求項１～４のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
6. 前記加熱チャンバが、前記制御回路と通信するフィードバック構成要素を備える、請求項５に記載のエアロゾル発生装置。
7. 前記フィードバック構成要素が、前記加熱チャンバの壁に沿って配置される、請求項６に記載のエアロゾル発生システム。
8. 前記ベースプレートが、前記フィードバック構成要素の長さに沿って係合するように構成されている、請求項６又は７に記載のエアロゾル発生システム。
9. 前記フィードバック構成要素が、抵抗器及びホール効果センサのうちの少なくとも１つを備える、請求項６～８のいずれか一項に記載のエアロゾル発生システム。
10. 前記フィードバック構成要素がガイドを含む、請求項６～９のいずれか一項に記載のエアロゾル発生システム。
11. 前記ベースプレートが、前記ガイドと係合するように構成された突起を含む、請求項１０に記載のエアロゾル発生システム。
12. 前記加熱チャンバが、前記開口部に向かって前記ベースプレートに抵抗力を提供するように配置された付勢部材を更に備える、請求項１～１１のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
13. 前記付勢部材がばねである、請求項１２に記載のエアロゾル発生装置。
14. 前記加熱チャンバの内面が、前記付勢部材の前記抵抗力に抗して作用する摩擦力を提供するように構成されている、請求項１２又は１３に記載のエアロゾル発生装置。
15. 前記エアロゾル発生媒体が前記加熱チャンバ内に受け入れられるとき、前記エアロゾル発生媒体に作用する前記摩擦力は前記抵抗力よりも大きい、請求項１４に記載のエアロゾル発生装置。
16. 前記加熱要素が前記ベースプレートのプレート開口部を通って延在する、請求項１～１５のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
17. 前記加熱要素が加熱ブレードを含み、前記加熱ブレードは、前記加熱チャンバ内に受け入れられたときに前記エアロゾル発生媒体を貫通するように構成されている、請求項１～１６のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
18. 前記加熱ブレードが、前記加熱チャンバの前記開口部に向けられた貫通端を備える、請求項１７に記載のエアロゾル発生装置。