JP2023532685A - トランスポンダ設置モジュールを有する医療機器及び医療用トランスポンダ通信システム - Google Patents
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Abstract
本発明は、医療機器(101)に関し、医療機器(101)は、機器本体表面(104)に準備された凹部(103)または開口部を有する機器本体(107)と、トランスポンダ設置モジュール(1)と、を備え、トランスポンダ設置モジュール(1)は、トランスポンダ(2)、好ましくは、RFIDトランスポンダ、特に好ましくはガラストランスポンダと、トランスポンダ(2)が収容され、上側(6)および下側(7)を有するハウジング(3)であって、下側(7)が凹部の方向(V)を向く状態で、準備された凹部(103)または医療機器(101)の開口部に設置または挿入されるように設けられ構成されるハウジング(3)であって、下側(7)がトランスポンダ設置モジュール(1)の上側(6)および機器本体表面(104)に対して後退している、ハウジング(3)と、信号透過性スクリーン開口部(5)を有し、電磁波に対して信号不透過性であるスクリーン(4)と、を備え、トランスポンダ(2)は、スクリーン(4)から離間され、トランスポンダ設置モジュール(1)の下側(7)の方向に後退している、医療機器(101)。本発明はまた、さらなる独立請求項による医療用トランスポンダ通信システムに関する。【選択図】図1
Description
本発明は、トランスポンダ設置モジュール/トランスポンダ挿入モジュールを有する医療機器に関し、トランスポンダ設置モジュールは、電磁波、特にデータ信号を受信および/または送信するように適合されたトランスポンダを備える。さらに、本発明は、通信のための、またはトランスポンダ設置モジュールの読み取りおよび/または書き込みのための医療用トランスポンダ通信システム/トランスポンダシステムに関する。
トランスポンダ、あるいはRFIDトランスポンダまたはRFIDタグを有する(医療用)マーキング要素を有するアセンブリは、先行技術から知られており、これは、特に外科用機器を装備するために使用される。外科用機器に取り付けられたRFIDトランスポンダの助けを借りて、そのような機器を識別し、追跡し、管理することが可能である。
特に、機器の特定の情報を読み取ることができる。
特に、機器の特定の情報を読み取ることができる。
例えば、欧州特許出願第3193284号は、外科用機器を装備するための医療用マーキング要素を開示しており、これは、その後、外科用機器の表面側に取り付けることができる。マーキング要素は、非導電性カバーを有するリング状の金属フレームを有し、その内部空間にRFIDトランスポンダ/RFIDタグが挿入される。金属フレームの外側は、所定の位置で、特に溶接によって、外科用機器に取り付けられる。
同様に、国際公開第2015/177538号は、RFIDトランスポンダを有する箱形アセンブリを開示しており、これは、その後、外科用機器の金属フレームの表面側に取り付けることができる。カバーは、電磁透過性材料で作られる。
従来技術の1つの欠点は、その(信号に関連する/シグナリング)送信範囲が短いため、トランスポンダ、特にパッシブトランスポンダが、読み取りおよび書き込み装置から近い距離に配置されなければならないことである。
特に、これは、NFC(Near Field Communication)RFIDタグにあてはまる。このため、従来のトランスポンダ/RFIDタグの場合、トランスポンダと読み取り装置との間の距離を最小限に保つため、露出され容易にアクセス可能な医療機器の外面にRFIDタグを後から取り付けることしかできないことが多い。
この目的のために提供される外面が、機器の取り扱いに関してわずかな欠点しか有さず、それと同時に十分な送信品質または十分な受信品質を保証する機器部位に確実に配置されるように注意しなければならない。さらに、送信、受信、または送信能力は、トランスポンダを取り囲む構成要素または構造によって著しく影響される。これはまた、(信号に関連する)トランスポンダの送信の信頼性に影響を及ぼす。
しかし、特に、読み取りおよび/または書き込み装置までの最大可能距離は変化し、その結果、機器の構造およびRFIDタグが取り付けられる場所に応じて、読み取りがもはや不可能になるか、または少なくとも十分な信頼性をもってすることが不可能となる。
RFIDマーキング要素、ひいてはトランスポンダのRFIDチップの幾何学的な取り付け状況は、この最大距離に本質的な影響を与え、機器ごとに変化し、その結果、安全で、信頼性があり、予測可能な取扱いは、従来技術のマーキング要素によっては提供されない。
したがって、医療機器の設計を展開するとき、RFIDマーキング要素ならびにRFIDタグの環境は、常に考慮されなければならず、設計へ反映する方法を見出さなければならない。というのも、これが、トランスポンダのための、対応する適切な周囲構造が利用可能であることを最終的に確実にする唯一の方法であるからである。これは、トランスポンダから独立して医療機器を開発することを困難にする。医療製品の承認は、時間がかかり、非常に費用がかかる過程であるため、既存の医療製品および新規の医療製品のいずれも、適応というそれぞれの課題に対して、特に高いハードルに直面する。信号に関連する問題点に加えて、先行技術は、以下の欠点も有する。このようなRFIDマーキング要素は、比較的小さな構成要素であるが、先行技術において後に取り付けられたRFIDトランスポンダを有するマーキング要素は、コンタミネーションに対する追加の攻撃表面を形成し、これもまた、医療機器を取り扱う際の障害となる。表面側に追加的に適用されるRFIDマーキング要素はまた、細菌が蓄積し得る間隙および隙間を形成し得る。また、マーキング要素の設計および医療機器への取り付けに起因して、元の状態に戻らないような取り付け、特に溶接が不可避であり、トランスポンダの欠陥または計画的な変更の際に、必要とされる交換をより困難にする。さらに、外部に取り付けられたマーキング要素は、その縁部が鋭いので、ユーザを傷つけることに加え、外科用手袋および患者を引き裂いて開けてしまう危険性が常にある。マーキング要素の製造および、特に溶接によるマーキング要素の設置はまた、非常に複雑であり、場合によっては、いくつかの医療機器に対しては不可能でさえある。その理由は、表面の適切な材料が溶接に利用可能でないから、または意図された取り付け表面が適切でないからである。特に、RFIDマーキング要素のハウジングまたはホルダの部品は、取り付けおよび溶接を可能にするために、常に金属で作られなければならず、設計に適した材料の選択を制限する。加えて、医療機器の承認のための仕様があり、これは特にRFIDマーキング要素の繰り返し可能な製造および組み立てを必要とする。金属表面はまた、RFIDマーキング要素を遮蔽し、それらのアクセス可能性を低減する。
したがって、本発明の目的は、従来技術の欠点を排除するか、または少なくとも低減することであり、特に、信号技術/信号通信の信頼性を保証し、特に読み取りおよび書き込み装置までの距離に関して、トランスポンダによる受信または受信能力および/または送信能力を改善する、トランスポンダ設置モジュールおよびトランスポンダ通信システムを備えた医療装置、特に医療機器を提供することである。さらに、医療機器およびトランスポンダ設置モジュールの洗浄性、滅菌性、ならびに良好かつ安全な取扱いが改善されるべきである。また、医療機器ならびにトランスポンダ設置モジュールの開発、製造、組み立て、保守、修理、および交換も改善されるべきである。サービスの場合、トランスポンダ設置モジュールを迅速に変更することができる。
言い換えれば、特に、本発明の目的は、トランスポンダの機器特性およびデータ伝送特性の両方に関して良好かつ安全な取り扱いを保証する医療機器を提供することである。さらなる目的は、好ましくは、医療機器の良好な洗浄性および/または滅菌性にある。この目的は、請求項1の特徴によるトランスポンダ設置モジュールを有する一般的な医療機器に関する本発明によって解決され、請求項10の特徴による一般的な医療用トランスポンダ通信システムに関する本発明によって解決される。
本発明の核心は、実質的には、特にガラスタグの形態の、統合されおよび位置固定されたトランスポンダ、およびトランスポンダに対して特別に配置された所定の幾何学的寸法を有するスクリーンを有する、構造的および幾何学的に事前製造された単一のトランスポンダ設置モジュール/挿入されたトランスポンダモジュール/トランスポンダのためのコンテナ/トランスポンダのアセンブリを介して、トランスポンダによる受信、特に外部の読み取りおよび/または書き込み装置までの可能な距離を改善することにある。
トランスポンダ設置モジュールは、そのハウジングを介して、医療装置の、特に医療機器の、準備された凹部または開口部に設置または挿入されるように適合され、その結果、トランスポンダ設置モジュールのこの独立したユニットは、既存の医療機器および新しい医療機器の両方に挿入されることができ、その事前に定義された構造を通して、データ通信のための要件を、それ自体で既に満たすことができる。医療機器自体は、挿入するための所定の凹部または開口部を必要とするだけである。アセンブリとしてのトランスポンダ設置モジュールは、トランスポンダ、特にガラスタグを固定位置にしっかりと保持および支持し、また、スクリーンまたは補強スクリーンをトランスポンダに対して固定位置に保持する構造定義ハウジングを有する。ハウジング自体は、特に信号透過性であり、好ましくは、トランスポンダの(信号技術的な)受信または電磁的な相互作用に影響を及ぼさないか、またはほとんど影響を及ぼさない。ハウジングは、特に良好な洗浄性および滅菌性に関して、さらに、医療機器への設置または挿入に関して構成されてもよい。
信号不透過性材料、または、少なくとも特定の周波数範囲において電磁波に対して透過性でない材料で作られたスクリーンは、完全に異なる。スクリーンは、トランスポンダとトランスポンダ設置モジュールの上側との間の電磁的相互作用に本質的に影響し、特に、トランスポンダ設置モジュールの上側とトランスポンダとの間の電磁信号または電磁波を束ねるおよび/または増幅するように構成および適合される。
この設計は、ユニットとしてのトランスポンダ設置モジュールを最適化し、トランスポンダから上側への、または上側からトランスポンダへの受信および送信をそれぞれ大幅に改善する。その結果、上側または機器本体表面の領域に配置可能な(トランスポンダ)読み取りおよび/または書き込み装置との間の通信も改善され、その結果、トランスポンダの安全で信頼性の高い読み取りおよび/または書き込みが、トランスポンダ設置モジュール自体の設計によって、より長い距離にわたってさえも保証される。
具体的には、トランスポンダ設置モジュールは、トランスポンダ、好ましくはRFIDタグまたはRFIDラベルとも呼ばれるRFIDトランスポンダ、特に好ましくはガラスタグとも呼ばれるガラストランスポンダを有する。トランスポンダは、(電磁)波または信号を受信および/または送信するように設けられ、適合される。したがって、トランスポンダは、受信される信号を拾い、それらに自アクティブに応答または転送する非接触無線通信装置である。トランスポンダは、アクティブトランスポンダまたはパッシブトランスポンダであってもよい。さらに、トランスポンダ設置モジュールは、上側と、上側と反対に位置し上側から離れる方向を向く下側とを有する、ハウジング/トランスポンダホルダ/トランスポンダキャリアを有する。ハウジングは、上側と下側との間の固定位置にトランスポンダを受け入れるように設けられかつ構成され、さらに、医療機器の、特に、医療機器の機器本体表面の、前もって製造された、または準備された凹部、シンク、または空洞、または開口部に、下側が凹部の方向を向いた状態で、設置または挿入されるように設けられかつ構成され、その結果、その下側がトランスポンダ設置モジュールの上側に対して、特に医療機器の表面、好ましくは医療機器の機器本体表面に対して後退しているように設けられかつ構成される。
医療装置、特に医療機器の準備された凹部又は開口部は、例えば、特に丸い縁部及び/又は端部を有する通常の又は標準化された長手方向溝として機能することができる。準備された凹部または開口部は、特に、その場所に、表面または機器本体表面に垂直な凹部の方向を有する。例えば、準備された凹部または開口部は、ミリングツール、特にスロットミリングカッターを介して医療機器上の自由に選択可能な位置において、機器本体表面に垂直に組み込むことができ、次いで、トランスポンダ設置モジュールは、準備された凹部または開口部に、特に圧力/力嵌めを介して挿入することができる。このようにして、圧力嵌めを実現することができる。特に、準備された凹部は、(機器本体)表面に対して均一の深さを有する。
本発明によれば、トランスポンダ設置モジュールは、特に中央に配置されたスクリーン開口部を有する電磁(信号)不透過性スクリーン/補強スクリーンを有する。したがって、スクリーン/開口部は、電磁波、特に、無線周波数および/または中波および/または短波および/または超短波の範囲において不透過性である材料を有する。特に、これは、高導電性金属材料であってもよい。好ましくは、スクリーンは、金属を含むか、または完全に金属、特にステンレス鋼からなる。したがって、スクリーンは、スクリーン開口部の信号不透過性フレームおよびシールドまたは反射スクリーンを形成し、その特殊な幾何学的形状および寸法を有するスクリーン開口部自体のみが、信号またはそれぞれの電磁波を通過させるように提供される。
さらに、スクリーンは、トランスポンダに対して特別に配置される。具体的には、トランスポンダは、スクリーンから離間され、トランスポンダ設置モジュールの下側の方向に後退している。この構成により、スクリーンが上側とトランスポンダとの間に配置されることが達成される。特に、スクリーン開口部は、上側および/またはトランスポンダに面する。特に、スクリーンは、スクリーン開口部の平面が、上側に平行および/またはトランスポンダと上側との間の接続線に対して垂直になるように配置される。言い換えると、スクリーン開口部は、トランスポンダ設置モジュールの上側からトランスポンダに向かって見たときに、最大スクリーン開口面を有することが好ましい。
したがって、準備された凹部または開口部に内蔵または挿入されたトランスポンダ設置モジュールは、一方ではトランスポンダと、他方で配置または配置可能な外部の読み取りおよび書き込み装置との間の信号技術的通信を改善する。トランスポンダの構造的かつ直接的な環境は、送信に本質的な影響を及ぼすトランスポンダ設置モジュールによって本質的に予め決められているので、トランスポンダによる受信に関して医療機器の適応は必要とされない。
言い換えれば、トランスポンダ設置モジュールは、特に(例えば、材料として熱可塑性樹脂、デュロプラスト、一般にプラスチック、および/またはシリコーンを含む)信号透過性ハウジングが選択される場合、読み取りおよび/または書き込み距離は、ハウジング、ひいてはトランスポンダを少なくとも部分的に取り囲むスクリーン開口部を有する金属スクリーン/反射体/スクリーンによって最適化され、幾何学的に画定された開口部によって、上側から、ひいてはそこに配置され得る読み取りおよび書き込み装置から、トランスポンダを遠ざける。
トランスポンダ設置モジュールは、医療機器に、より良く、より柔軟に統合することができる。医療機器は、機器本体表面上又はその中に、1つの、特に標準化され、予め製造/準備された凹部又は開口部又はシンク又はキャビティのみを必要とする。言い換えれば、下側およびトランスポンダは、トランスポンダ設置モジュールのスクリーンおよび上側よりも、凹部の方向にさらに/より深く配置される。特に、トランスポンダ設置モジュールの設計は、それが床下方式で完全に挿入可能となることを可能にし、その結果、上側は、機器本体表面と同一平面上にあるか、または機器本体内部の方向に、機器本体表面に対して後退している。
トランスポンダ設置モジュールを用いて、例えば、対応する情報を有する製品に関連する再処理サイクルを記録し、文書化し、これから得られた知識をさらに処理することができる。そのような再処理サイクルは、例えば、洗浄および/または滅菌および/またはオイリングを含むことができる。トランスポンダ設置モジュールを用いて、医療装置/医療製品、特に医療機器のいわゆる追跡、ならびにライフサイクル管理を行うことができる。また、情報は、苦情があった場合の証拠に関しても、製造業者に役立つ。さらに、ユーザは、トランスポンダ設置モジュールを備えた医療装置、特に医療機器を、個別にメンテナンスを実行する必要がある場合にのみメンテナンスすることができ、所定のメンテナンス間隔に従う必要がもはやない。これは、メンテナンス間隔を個々に延長することができるので、医療機器の利用可能性および提供に利益をもたらす。
言い換えれば、本発明によるトランスポンダ設置モジュールは、医療機器自体の情報を文書化するために使用することができる。これは、(トランスポンダ、特にガラスタグまたはガラスタグのRFIDチップが情報を有するという)サービス、実行時間の決定、いわゆるペイパーユースといったビジネスモデルの追跡、耐用年数の表示(MDR要件、標準要件)の場合の透明性という利点を有し、医療機器に挿入される場合のトランスポンダ設置モジュールのトランスポンダによる受信能力は、改善される。
取り付け状態または組み立て状態は、そのすべての構成要素が完全に取り付けられ、または組み立てられ、トランスポンダ設置モジュールが完成したユニットまたはアセンブリとして利用可能であり、医療機器に設置可能または挿入可能である、トランスポンダ設置モジュールの状態として定義される。
一方、設置または挿入された状態とは、(組み立てられた状態の)トランスポンダ設置モジュールが、医療装置、特に医療機器、より具体的には準備された凹部または開口部に、設置または挿入された状態を指す。
この時点で、トランスポンダ設置モジュールは、独立の発明を構成し、独立して、またはそれぞれ特許請求することができ、別個の保護を請求することができ、別個の出願の主題とすることができることが強調される。
有利な実施形態は、従属請求項に記載されており、以下に説明される。
特に、トランスポンダ設置モジュール、特に、ハウジングは、ツールなしで組み立てられ、および/または分解され、または、医療機器の準備された凹部または開口部に挿入され、および/または、取り外されるように設けられ、構成されてもよい。さらに好ましくは、トランスポンダ設置モジュールのハウジングは、準備された凹部または開口部に圧力嵌めを形成するように設けられ、適合されてもよい。特に、上側と下側との間に配置されたハウジングの側壁、又は側壁の少なくとも一部分は、トランスポンダ設置モジュールをその挿入状態に維持し、又は力嵌め、特に摩擦嵌めを介して所定の位置に保持するために、上側と下側との間の接続線を横断する、及び/又は機器本体表面に平行な、支持力又は弾性的なブリテンション力を引き起こすように構成することができる。これにより、特に単純かつ元に戻すことが可能なように、医療機器に取り付け又は挿入することが可能となる。トランスポンダ設置モジュールのアセンブリ全体の交換も、特に迅速かつ容易である。加えて、医療機器は、交換中に損傷を受けない。交換は、特に迅速に行うこともできる。
好ましくは、トランスポンダ設置モジュールは、ツールなしで組み立てられるか、または取り付けられるように設けられ、構成され得る。トランスポンダ設置モジュールの構成要素または部品は、特に少なくとも1つのプラグイン接続および/またはクリップ接続を介して、挿入可能なアセンブリを形成するように組み立てられてもよい。これは、組み立ておよび分解をさらに単純化する。
好ましくは、スクリーンは、いくつかの部品、特に2つの部品により構成されてもよく、また、同じくいくつかの部品、特に2つの部品により構成されるハウジングを固定し、したがって、互いに対してそれを固定するように設けられ、適合されてもよい。したがって、スクリーンは、2つの主要な機能を果たす。一方では、組み立てられた状態において、それは、そのスクリーン開口を介した信号技術の観点からトランスポンダによる受信を改善し、同時に、それは、多部品からなるハウジングの機械的な形状嵌合固定および締め付けを提供する。
好ましくは、スクリーンは、いくつかの部品で構成されてもよく、第1のスクリーンセグメントおよび第2のスクリーンセグメントを備えてもよく、これらは、ラッチ機構を介して、形状適合方式で、互いにラッチ係合し、および/またはラッチ係合から外れることが可能である。この文脈におけるラッチ係合という用語は、第1のスクリーンセグメントが、第2のスクリーンセグメントに対して、組み立てられる方向とは反対に移動することが防止されるか、または少なくとも強く抑制される、ラッチ機構の形状適合方式による作動係合を指す。
一実施形態によれば、第1のスクリーンセグメントおよび第2のスクリーンセグメントは、トランスポンダの挿入および形状適合方式で係合しているハウジングからの取り外しを防止することができる。ラッチ機構の機械的ラッチング係合は、トランスポンダ、特にガラスタグが、ハウジング内の、特にハウジングの2つのハウジング部の間の所定の位置にしっかりと保持されることを確実にする。
特に、スクリーンは、平坦またはシート状、特に平坦/平面であるように構成され、細長いリングワッシャと同様に、スクリーン開口部に垂直な均一の高さ(厚さ)を有する。湾曲したスクリーンの場合、特に、好ましくは機器本体表面の半径に対応する均一の曲げ半径を有するスクリーンの場合、スクリーンは、均一の厚さを有することもできる。
さらに好ましくは、第1のスクリーンセグメントおよび第2のスクリーンセグメントは、同じ/同一の構成要素であってもよい。特に、スクリーン開口部は、スクリーン開口部の長手方向軸を有する細長い形状またはスロット形状を有してもよい。好ましくは、両方のスクリーンセグメントは、U字形の構成を有することができ、スクリーン開口部の長手方向軸に垂直に延びるそれぞれのラッチ凸部が、第1の自由端に構成され、スクリーン開口部の長手方向軸に垂直に延びる相補的なラッチ凹部が、第2の自由端に構成される。特に、第1のスクリーンセグメントが、第2のスクリーンセグメントに対してスクリーン開口部の長手方向軸を中心に180°回転されるとき、2つの同一のスクリーンセグメントが、両方の自由端において互いにラッチ係合するようにされ得るように、ラッチ凸部およびラッチ凹部は、同じ方向を指す。次いで、ラッチ凸部は、ラッチ凹部と係合する。具体的には、ラッチ凸部は、スクリーン開口部から見た際に、外側かつ離れる方向を向いており、ラッチ凹部は、スクリーン開口部の方を向いている。さらに好ましくは、ラッチ凸部は、P字形状に類似する、特に対称的な凸状の丘の形態で構成され、ラッチ凹部は、相補的な、特に対称的な凹状のシンクの形態で構成される。特に、U字形スクリーンセグメントは、均一の寸法を有する円周方向の長方形断面を有し、寸法(幅)は、スクリーン開口部の長手方向軸に直交するラッチ凸部およびラッチ凹部における自由端の領域においてのみ減少し、その結果、ラッチ凸部およびラッチ凹部の幅はより小さくなる。特に、ラッチ凸部は、スクリーン開口部から離れる方向を向いたスクリーンセグメントの外側から後退し、及び/又は、ラッチ凹部は、スクリーン開口部の方を向いたスクリーンセグメントの内側から後退している。
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、スクリーンは、材料として金属を含むことができ、特に、スクリーンは、完全に金属で作製することができる。好ましくは、スクリーンはステンレス鋼で作られる。金属は電磁波に対して不透過性である。ステンレス鋼は、特に良好に滅菌することができる。
さらに好ましくは、電磁波又は信号、特に無線信号の通路として機能するスクリーン開口部は、細長く又はスロット状に構成され、(トランスポンダの、特にガラスタグの)コイル径とイデアル係数(ideal factor)との積に対応する(スロット)幅を有し、イデアル係数は、1.3~2.2の範囲、より好ましくは1.6~1.9の範囲、最も好ましくは1.75である。換言すれば、トランスポンダ、特にガラスタグに平行なスクリーン開口部は、コイル直径および/またはトランスポンダの幅、特にガラスタグの直径よりも大きい幅を有する。
さらに好ましくは、細長いまたはスロット形状のスクリーン開口部は、トランスポンダのコイルコア、特にフェライトコアの全長の-30%から+50%までの長さ、より好ましくはフェライトコアの全長の0%から+30%まで長さ、特に好ましくはフェライトコアの全長の+15%の長さを有する。
換言すれば、トランスポンダ、特にガラスタグに平行なスクリーン開口部は、好ましくはコイルコア、特にフェライトコア、および/またはトランスポンダ、特にガラスタグの長さよりも大きい長さを有する。特に、ハウジングは、第1のハウジング部と第2のハウジング部とを備えてもよく、その間にトランスポンダが固定位置で受容され、スクリーンが第1のハウジング部を第2のハウジング部に固定する。
好ましくは、ハウジングは、ちょうど2つのハウジング部を備えることができ、スクリーンは、ちょうど2つのスクリーンセグメントを備えることができる。これにより、構成要素の数を最小限に抑えられ、組み立てが容易になる。
さらなる好ましい実施形態によれば、第2のハウジング部は、半円形/半円筒形ハウジング基部と、2つの隣接する平行な円筒形ハウジングピン/保持アームとを有するU字形であってもよく、これらは、特に、形状適合差し込み接続の様式で、第1のハウジング部に形成された2つの平行な相補的なレセプタクル/カウンタ開口に挿入することができる丸いヘッドを有し、スクリーン形状は、組み立てられた状態で2つのハウジング部の周りに形状適合するように係合し、それらを互いに対して固定する。好ましくは、第2のハウジング部は、下側から上側にむかって見た際に、その半円筒形ハウジング基部において少なくとも2つの異なる直径を有する階段形状を有する。これにより、一種の階段状の長手方向に切断された波形が形成され、この場合、スクリーン又はスクリーンセグメントは、スクリーンがハウジング基部に当接するように、特に、(より大きい直径を有する)ハウジング基部及びスクリーンの外壁の部分領域の直径が同じであることにより、両方の端部が互いに面一になるように、より小さい直径を有する階段部に挿入されることができる。あるいは、スクリーンは、ハウジング内部の方向に、ハウジング基部の外側からわずかにくぼんでいてもよく、その結果、挿入されたときに、それは準備された凹部または開口部の内壁と接触せず、ハウジングのみが凹部または開口部内に配置される。
好ましくは、2つの円筒形ピンのみが、ハウジングの側面に向かって外側に突出し、準備された凹部または開口部の内壁に当接し、特に、その固有の弾性を介して、凹部または開口部における補強または圧力嵌めを生じさせる、ハウジングの外面を構成する。
好ましくは、スクリーンを挿入することができる上側の領域において、ハウジング内に、ハウジングの外側に向かって開口する周方向溝が構成される。特に、周方向溝に挿入されたスクリーンは、ハウジングの外側と同一平面上にあるか、またはハウジングからハウジング内部に後退している。
さらに、ハウジングは、好ましくは、熱可塑性材料、特にポリプロピレン(PP)から作製されてもよく、特に好ましくは、全体がこの材料から作製されてもよい。熱可塑性樹脂は、電磁波に対して透過性であり、安価で製造が容易である。
好ましくは、トランスポンダ設置モジュールのハウジング、特に上側は、色分けによって情報がトランスポンダ設置モジュールに与えられるように、色を有するか、または色分けされてもよい。特に、医療機器と、互換性のあるトランスポンダ設置モジュールとの、整合するセットを有する機器システムを作成することができる。好ましくは、この場合、第1の色でマークされた第1のトランスポンダ設置モジュールのみが、第1の準備された凹部または開口部を有する第1の医療機器に挿入され得、第2の医療機器は、第2の異なる色を特徴とする第2のトランスポンダ設置モジュールのみを受容することができる。これは、例えば、第1のトランスポンダ設置モジュールのみが、それに個別に適合される第1の医療機器のために使用され、一方、第2のトランスポンダ設置モジュールのみが、それに個別に正確に適合される第2の医療機器のために使用されることを保証することができる。したがって、異なる色が、構造管理および識別のために使用され得る。色に代えて、または色に加えて、凹部または開口部およびハウジングの、対応して異なる、セットとしての形状を選択することができ、その結果、偶発的な交換が防止される。
特に、ハウジングは、平坦な上側および平坦な下側、ならびに上側と下側との間に配置された、円周方向の、特に閉じた側面を有し、その結果、位置固定されたトランスポンダは、環境から円周方向に境界づけられる。
特に、上側は、平面と、上側に平行なスクリーン開口部の平面とを備えて構成されてもよい。好ましくは、下側もまた、平面と、下側に平行なスクリーン開口の平面とを有するように構成されてもよい。特に、上側、下側、およびスクリーン開口部の平面は、互いに平行である。
好ましくは、第1のハウジング部は、上側を形成する。さらに好ましくは、第1のハウジング部はまた、下側の半分よりも多くを形成する。したがって、第2のハウジングの半分は、主に、保持されたトランスポンダをシールし、好ましくは圧力嵌めを提供するように働き、一方で挿入された状態の第1のハウジング部は、上側を介して機械的な遮蔽を提供する。
好ましくは、ハウジングは、その下側に丸い又は切断された縁部を有することができる。これにより、センタリングおよび準備された凹部または開口部への下側の最初の挿入を改善する。
好ましくは、第1のハウジング部は、差し込み接続を介して第2のハウジング部に接続可能であり、さらに好ましくは、差し込み接続は、圧力嵌めを介して、意図せず脱落しないように固定されてもよい。
本発明の一実施形態によれば、円筒形のトランスポンダが挿入可能な円筒形の凹部/ボア穴を、ハウジング、特に第1のハウジング部に設けることができる。好ましくは、凹部の直径は、力嵌めを形成するために、トランスポンダの幾何学的形状に対して適合される。特に、凹部の直径は、円筒形トランスポンダの直径に正確に対応する。あるいは、好ましくは、直径は、摩擦嵌めによる圧力嵌めを形成するために、トランスポンダの直径よりもわずかに小さくてもよい。好ましくは、この凹部は、組み立てられた状態でハウジングピンに平行であり、ハウジングピン間に対称的に配置される。好ましくは、凹部は、平行であり、ハウジングの外側に向かって開く第1のハウジング部の2つのチャネル形状のレセプタクルの間に対称的に配置される。言い換えれば、ハウジング、特に第1のハウジング部は、3つの平行な孔を有することができ、そのうちの1つは、2つの他の孔の間に配置される、中実材料内の円筒形孔であり、他の2つの孔は、それぞれ外側を向き、反対側に開く半分だけの孔である。
本発明のさらなる実施形態によれば、ハウジングおよび/またはスクリーンは、殺生物剤を備えることができ、その結果、細菌の形成のリスクがさらに低減される。
本発明の一実施形態によれば、ハウジング、特に第1のハウジング部は、好ましくは丸い角部を有する上部として、平らで長方形の、特に平面状の薄いカバーを有することができ、これは、上側において見たとき、ハウジング全体を覆い、したがって、トランスポンダ設置モジュールのための一種の保護カバーを表す。特に、カバーは、その側面全体にタブを有するように設計されており、トランスポンダ設置モジュールを手動で容易に取り外すことができる。特に、外側に向かって開き、カバーを挿入することができる周方向溝が、カバーと下側との間のカバーに平行な平面に、特にカバーの真下において、第1のハウジング部に構成されてもよい。
本発明の一実施形態によれば、トランスポンダは、トランスポンダの長手方向軸を有し、特に丸い端部を有する円筒形状を有してもよく、スクリーンのスクリーン開口部は、細長くまたはスロット形状であるように構成されてもよく、またスクリーン開口部の長手方向軸を有してもよく、トランスポンダの長手方向軸は、スクリーン開口部の長手方向軸と平行であり、スクリーン開口部の長手方向軸から離開している。特に、スクリーン開口部は、上側を向いている。
さらなる好ましい実施形態によれば、上側および下側は、平らかつ互いに平行であるように構成されてもよく、トランスポンダの長手方向軸およびスクリーン開口部の長手方向軸は、上側と下側とに垂直に交差するハウジングの対称面に位置する。
好ましくは、トランスポンダは、上側から下側の方向に見た際に、スクリーン開口に対して中心にかつ対称に配置される。これは、トランスポンダがスクリーンの開口部の中央に配置され、受信が改善されることを意味する。
好ましくは、トランスポンダは、パッシブRFIDトランスポンダであってもよい。
好ましくは、トランスポンダは、RFIDトランスポンダであり、特に好ましくは、特定の医療機器に関連する情報を記憶するためのガラスタグである。このRFIDトランスポンダは、所定の処理の要件に従って個別化されるように適合される。特に、RFIDトランスポンダまたはRFIDタグは、好ましくは2ミリメートル未満の寸法を有するマイクロチップと、好ましくはコイルの形態、特に好ましくはその周囲にコイルが巻回される内部の棒状フェライトコアを有するアンテナ、及び、被覆を有し、被覆は、好ましくは防水性および/または気密であり、好ましくはトランスポンダの電子機器を環境から保護する。
さらなる実施形態によれば、トランスポンダは、好ましくはバッテリ、アキュムレータ、および/またはキャパシタの形態の少なくとも1つのエネルギー源を備えるアクティブRFIDトランスポンダであってもよい。
好ましくは、トランスポンダは、以下の情報のうちの少なくとも1つを暗号化または非暗号化形態で記憶するように提供および適合される。全体的な状態、耐用年数/耐用期限、メンテナンス間隔、フォローアップ作業への性能・適性、該当する場合は、製品のメンテナンス不足および製品の損傷、該当する場合は、温度のオーバーシュート、アンダーシュート、製品の損傷、部品番号、シリアル番号および/または顧客。
これにより、特に個別の記憶域と組み合わせて、医療機器の処理サイクルを記録し、カウントし、この情報を医療機器自体に保存することが可能になる。特に、全ての必要な処理ステップが順守され、実行されたかどうかを決定することが可能である。処理サイクルの数は、特に、上記の情報に比例する量であってもよい。
好ましくは、トランスポンダは、丸い端部を有する円筒形状を有する。特に、トランスポンダ、特にガラスタグの形状は、錠剤形状である。
好ましい実施形態によれば、ガラスタグのサイズは、直径2mm、長さ12mmであってもよい。あるいは、寸法は、好ましくは直径3mm、長さ13mm、または好ましくは直径4mm、長さ22mmであってもよい。
さらに、トランスポンダは、好ましくは12~15MHzの範囲、有利には13~14MHzの範囲、より好ましくは13.4~13.7MHzの範囲、特に好ましくは13.56MHzの周波数帯域を使用することができる。
好ましくは、医療機器は、外科用機器、単極HF機器、双極HF機器、電気外科用機器、超音波機器、外科用クリップ、外科用クランプ、外科用鉗子、外科用ハサミ、またはメスであり得る。特に、医療機器は、一体化されたモータを有するハンドピース、および/またはハンドピースとの結合によって係合可能なツールであってもよい。
好ましくは、トランスポンダ設置モジュールは、表面の上方に突出しないように、医療機器内への床下/表面下挿入のために設けられ、構成される。
特に、医療機器は、その表面に、準備された開口部としての細長い穴を有し、そこにトランスポンダ設置モジュールが挿入される。
一実施形態によれば、医療機器は、準備された凹部として、その機器本体表面に、特に、丸い角部及び/又は端部を有するフェザーキー溝又は長手方向溝を有することができる。
原理的には、医療機器および/またはトランスポンダ設置モジュールのハウジングの形状および材料、ならびに対応する機器本体表面に対するトランスポンダの向きは、自由に選択可能であり、主にトランスポンダ設置モジュールの設計に依存する。しかしながら、細長いトランスポンダの、特にコイルの向きは、トランスポンダが、医療機器の本体の外面に平行な挿入状態(すなわち、「横たわる状態」)において、その長手方向を向くのが好ましい。特に、ハウジングは、任意選択的に、外部に対して自由/開いたままであってもよく、または信号透過性材料で充填/閉鎖されてもよい。特に、トランスポンダは、トランスポンダが(スクリーン開口部を通して)ハウジング内に挿入されたときに、ハウジングまたはその開口部がトランスポンダ自体によって外部にシールされる(防水/気密である)ように、それ自体すでにシーリングキャップの様式で、成形されていてもよい。
本発明の目的は、本発明による医療用トランスポンダシステム/トランスポンダ通信システムに関し、システムは、トランスポンダ設置モジュールまたはトランスポンダ設置モジュールを有する本発明による医療用機器と、トランスポンダに信号技術的に結合可能な読み取りおよび/または書き込み装置とを備え、これは、特に、機器ホルダと共に構成されるか、または機器ホルダ自体であり、これは、トランスポンダ設置モジュールまたはトランスポンダ設置モジュールを有する医療用機器を、読み取りおよび/または書き込み装置に対して所定の位置および/または向きに保持または一時的に固定するように適合され、ここにおいて、トランスポンダと読み取りおよび/または書き込み装置との間の信号送信が可能になる、という点において解決される。言い換えれば、医療機器または医療装置は、トランスポンダに対して、特に1センチメートル未満の距離に近接させることができる読み取りおよび/または書き込み装置によって、読み取られ、および/または書き込まれることができる。例えば、空気源、電源及び/又はデータ交換のための接続を有する医療機器の場合、この読み取り装置は、相手方のための結合可能アダプタ内において、医療装置に取り付けることができる。
本発明は、添付の図面を参照し、好ましい実施形態の助けを借りて、以下により詳細に説明される。
以下が示される。
以下が示される。
図面は、本質的に概略的なものに過ぎず、本発明の理解を助けることのみを意図している。同一の要素には同一の参照符号が付されている。各種構成例の特徴を入れ替えることができる。
図1~図10は、本発明による好ましい実施形態の医療機器101(図12参照)のトランスポンダ設置モジュール1を示し、これは、医療機器101の機器本体表面104の準備された凹部103に挿入されるように提供され、適合される。この点に関して、図1は、組み立て前のトランスポンダ設置モジュール1の個々の構成要素を示すトランスポンダ設置モジュール1の分解図の斜視図である。図1に続く図2~図4は、組み立てられた状態で図4に示される完全に取り付けられたトランスポンダ設置モジュール1に至るまでの、ツールを使用しない、個々の構成要素の段階的な組み立てを示す。図5~図8は、図1~図4のトランスポンダ設置モジュール1を底面図で示している。
具体的には、トランスポンダ設置モジュール1は、長手方向軸Lを有するガラスタグ2の形態の単一のピン形状または錠剤形状のトランスポンダを有し、その被覆は、ガラスから回転対称に構成される。本実施形態において、ガラスタグ2は、好ましくは13.56MHzの周波数を有する埋め込み可能なRFID (Radio Frequency IDentification)ガラスタグである。
ガラスタグ2は、サーモプラスチック、好ましくはポリプロピレン製のハウジング3を介して所定の位置に固定されて保持される。サーモプラスチック、特にポリプロピレンは、射出成形に適した低コストの材料であるが、特に無線周波数(RF)範囲の電磁信号に対して信号透過性である。従って、ハウジング3は、ガラスタグ2のための良好な構造ホルダーを、信号の観点において影響を与えることなく提供する。以下に詳細に説明するように、ハウジング3は、準備された凹部103または医療機器101のそれぞれのシンクに挿入されるようにさらに構成される(図12参照)。
トランスポンダ設置モジュール1は、本発明によれば、信号透過性ハウジング3に加えて、特に、電磁信号不透過性または導電性材料、この実施形態では金属、で作られた、いくつかの部分からなるスクリーンまたは補強スクリーン4を有する。このスクリーン4は、組み立てられた状態または取り付けられた状態において、トランスポンダ設置モジュール1の上側6に向かってトランスポンダ2に対してオフセットされたスクリーン開口部5を有し、その特別な幾何学的構成および位置により、ガラスタグ2による受信が著しく改善されるという効果を有する。特に、スクリーン4は、トランスポンダに対して読み取り、修正、および/または書き込みを行うことができる読取書込装置までのとりうる距離を増加させる。
したがって、トランスポンダ設置モジュール1のこの特定の実施形態によれば、スクリーン4は、トランスポンダ2と、トランスポンダ設置モジュール1の上側6の領域に配置可能な外部の読み取りおよび書き込み装置との間に配置され、スクリーン開口部5は、トランスポンダ2および上側6の両方に面する。この配置は、医療機器101に挿入されたときの状態にも同様に適用される。
技術的な信号関連距離を増加させるか、またはとり得る最大の技術的な信号伝達距離を増加させることによって、一方では、ガラスタグ2の形態のトランスポンダによる受信が改善され、したがって、特に、信頼性が高く、安定した安全な通信が可能になり、他方では、医療機器の独立した、または少なくともさらに独立した開発が実現される。実際、トランスポンダの構造的および直接的な環境は、トランスポンダ設置モジュール1によって主に決定され、これが基本的に送信を決定するので、トランスポンダによる受信に関して医療機器をさらに適合させる必要はない。
トランスポンダ設置モジュール1は、医療機器101(図12参照)に、より良く、より柔軟に統合することができる。医療機器101は、ハウジング3に適合する機器本体表面上またはその中に、準備された凹部または開口部のみを必要とし、下側7が凹部の方向を向いてトランスポンダ設置モジュール1が挿入され、その結果、下側7は、トランスポンダ設置モジュール1の上側6に対して、したがって機器本体表面104に対して、後退している。特に、トランスポンダ設置モジュール1の設計は、上側6が機器本体表面104と面一になるように、または機器本体内部の方向にそれから後退するように、床下方式(underfloor manner)で使用されることを可能にする。
この実施形態では、ハウジング3の上側6および下側7は、互いに平行であり、トランスポンダ設置モジュール1を環境(材料)から上側および下側に境界づける平面である。
より正確には、組み立てられた状態のハウジング3は、図4および図8にあるように、実質的に3つの主側面、すなわち、第1に、角が丸く、平面の平らな長方形の下側7と、第2に、下側7に平行で下側7よりも面積が大きく、角が丸く、平面の平らな長方形の上側6と、第3に、下側7と上側6との間に配置され、トランスポンダを囲む外周側/周壁8とを有する。外側8は、下側7の外側輪郭に従い、下側7に垂直かつ上側6に垂直に延在し、一種の壁を形成する。その結果、トランスポンダ設置モジュール1は、組み立てられると、その周囲から(平面的に)シールされる。
挿入に加えて、トランスポンダ設置モジュール1の交換も特に簡単である。これは、トランスポンダ設置モジュール1が、例えば、溶接またはねじを介して医療機器に固定される必要がなく、そして、相応する時間のかかる方法で再び取り外される必要がなく、代わりに、単に、ツールを必要とせずに、医療機器101の準備された凹部103(図12参照)に挿入され、再び取り外されることができるからである。以下でより詳細に説明される、熱可塑性材料ならびにハウジング3の幾何学的設計を使用することによって、ハウジング3は、挿入された状態でそれぞれ圧力嵌めまたは力嵌めを行うために、上側6に平行な方向に、一定の固有の弾性を有する。送信のための本質的な構造条件またはパラメータはトランスポンダ設置モジュール1自体において既に実現されているので、医療機器は、信号透過性および信号不透過性コアを任意に有してもよい。
組み立てられた状態では、スクリーン4は、スクリーン4の平面内およびそれに直交する平面の両方において、均一の壁厚を有する平面の細長いO形状を有する。スクリーン4のこの均一なフレームは、やはりO形状および軸対称に構成され、スクリーン開口部の長手方向軸Bを有する、中央の細長いまたはスロット形状のスクリーン開口部5をもたらす。この実施形態では、スクリーン開口部の長手方向軸Bは、その対称的な構成に起因して、同時にスクリーン4の長手方向軸である。
具体的には、ガラスタグの長手方向軸Lは、スクリーン開口部の長手方向軸Bに平行であり、ガラスタグの長手方向軸Lは、スクリーン開口部の長手方向軸Bからその下側7に向かって後退している。
ガラスタグの長手方向軸Lおよびスクリーン開口部の長手方向軸Bは、トランスポンダ設置モジュール1のハウジング3の対称面を表す平面を画定する。ガラスタグ2は特に小さいので、小さなハウジング3と組み合わせて、トランスポンダ設置モジュール1の小さな寸法を実現することができる。
本発明のトランスポンダ設置モジュール1の特別な特徴は、スクリーン4の複数部分からなる構成、この実施形態では2部分からなる構成、である。スクリーン4のこの2部分からなる実施形態により、複数部分、この実施形態では2部分からなるハウジング3との相互作用において、以下に説明するように、信号増幅に加えて、2部分からなるハウジング3の構造的な固定を達成することができる。
特に、2部分からなるハウジング3は、第1のハウジング部3aと、第1のハウジング部とは異なる第2のハウジング部3bとを有する。一体的に構成された第1のハウジング部3aは、軸対称かつ鏡面対称の構成を有し、平坦な上側6および平坦な下側7の主要部を構成する。第1のハウジング部3aは、上側6と下側7との間の中央かつ鏡面対称の平面内にあり、ガラスタグ2の寸法に対応する、錠剤形状または円筒形の凹部/ドリル孔9を有し、その結果、ガラスタグ2を凹部9内に挿入することができる。好ましくは、凹部9の寸法は、ガラスタグ2の寸法に対して、圧力嵌めがなされるように選択することができる。このようにして、ガラスタグ2は、意図せず脱落しないよう固定され、その長手方向軸Lの方向の引張力によってのみ再び取り外すことができる。あるいは、断面が円形の凹部9と断面が円形のガラスタグ2との間に半径方向の隙間を設けて、挿入および取り外しが特に容易になるようにしてもよい。言い換えれば、凹部の直径は、圧力嵌めされるように、ガラスタグ2の直径よりもわずかに小さくてもよく、または、凹部9の直径は、ガラスタグがクリアランスをもって容易に挿入可能でありかつ取り外し可能であるように、わずかに大きくてもよい。
上側6と下側7との間の、凹部9と同じかつ平行な高さにおいて、第1のハウジング部3aは、その側部に向かって対称的にオフセットされ、外側に向かって開いた半円形のチャネル/トラフ10を有する。2つのチャネル10は、やはり、挿入されたガラスタグ2に対して鏡面対称であり、長手方向軸Lを有するように構成され、第2のハウジング部3bを収容するように働く。
第2ハウジング部3bは、第1ハウジング部3aと同様に、鏡面対称に構成されている。第2ハウジング部3bは、半円形または半円筒形のハウジング基部11と、ハウジング基部11に隣接する2つの平行な円筒形ハウジングピン/ピン12とを有するU字形である。改善された挿入のための丸いヘッドを有するハウジングピン12が設けられ、チャネル10に係合し、差し込み接続として機能するように構成される。ハウジングピン12の直径は、チャネル10の直径に対応する。凹部9と同様に、ハウジングピン12の直径をチャネル10の直径に一致させることによって、圧力嵌めまたはクリアランスを有する篏合を設定することができる。同様に、ハウジングピンの長手方向軸間の距離を、チャネルの長手方向軸間の距離よりもわずかに小さい距離に一致させることによって、ハウジングピン12とチャネル10との間に、摩擦を伴う接触力を達成することができ、その結果、第2のハウジング部3bは、第1のハウジング部3aに力嵌めにより固定され、意図せず分離しないよう固定される。第2のハウジング部3bは、ピンの長手方向軸に平行な引張力を加えることによってのみ、第1のハウジング部3aから引き抜くことができる。
組み立てのために、第2のハウジング部3bは、図2および図3またはそれぞれ図5および図6に示されるように、ガラスタグ2の長手方向軸Lの方向に並進移動される。続いて、ハウジングピン12がチャネル10に係合し、最後にハウジング基部11が第1のハウジング部3aに当接する。2つのハウジング部3a、3bは、長手方向軸Lに沿って一方向にのみ移動することができる。
ハウジング3の組み立てられた状態において、それぞれ図3、7または図4、8を参照すると、2つのハウジング部3a、3bは、その間でガラスタグ2を包囲し、それを環境から保護または境界づける。
2つのハウジング部3a、3bが意図せずに互いから外れるのを防止するために、それらは、2部分からなるスクリーン4によって、ツールを用いずに、形状適合方式によって互いに締め付けられるか、または、互いに固定される。この実施形態では、2部分からなるスクリーン4は、第1のU字形スクリーンセグメント4aおよび第2のU字形スクリーンセグメント4bを有し、これらは、2つのハウジング部3a、3b(図4および8を参照)の外周を囲み、形状適合方式のラッチ機構/クリップシステム13を介して互いに接続され得る。2つのスクリーンセグメント4a、4bがラッチ係合し互いに連結された組み立てられた状態では、2つのハウジング部3a、3bがガラスタグ2の長手方向軸Lの方向に離れて移動することが防止されるが、これは、2部分からなるスクリーン4が、第1のハウジング部3aと第2のハウジング部3bの両方をそれらの外周の周りで囲み、剛性ロープのように保持するからである。したがって、スクリーン4は、トランスポンダの信号増幅の機能と、ハウジング3を共に保持する固定要素の機能との両方を有する。
両方のスクリーンセグメント4a、4bは、同一の構成要素であり、第2のスクリーンセグメント4bは、第1のスクリーンセグメント4aと比較して、スクリーン開口部の長手方向軸Bの周りに180°だけ回転されている。したがって、以下では、第1のスクリーンセグメント4aの構造のみを説明する。
金属、特にステンレス鋼で作られた第1のスクリーンセグメント4aは、断面が長方形であり、U字形に延在する外形を有する。スクリーンセグメント4aは、全体として、平面状に構成されるか、または1つの平面内に位置する。さらに、第1のスクリーンセグメント4aは、第1の自由端16に、スクリーン開口部の長手方向軸Bに対して垂直に延在し、第2の自由端17から離れる方向を向く凸状の丘の形態で、前述の平面内に位置するラッチ凸部14を有する。加えて、スクリーンセグメントは、第2の自由端17に、前述の丘に相補的な空洞の形態で、スクリーン開口部の長手方向軸Bに垂直に延在し、第1の自由端16の方向を向く、相補的なラッチ凹部15を有する。ここで、ラッチ凸部14とラッチ凹部15とは、同じ方向を向いている。
ラッチ効果は以下の通りであり、図9に示されている。第1のスクリーンセグメント4aの第1の自由端16は、第2のスクリーンセグメント4bの第2の自由端17に近づけられる。それによって、第1のスクリーンセグメント4aのラッチ凹部15は、第2のスクリーンセグメント4bの相補的なラッチ凸部14の領域において、最初は走行面18に当接する。
ここで、2つのスクリーンセグメント4a、4bが互いに向かってさらに押されると、走行面18に当接するラッチ凹部15の幾何学的形状によって、第2の自由端17がスクリーンセグメント4aの内部応力に抗してスクリーン開口部の長手方向軸Bに対して実質的に垂直かつ外側に弾性的に偏向し、その結果、ラッチ凹部15は走行面18の上方に位置し、第1の自由端16は第2の自由端に対して動くことができない。このプロセスは、第1のスクリーンセグメント4aの第2の自由端17において、第2のスクリーンセグメント4bの第1の自由端16と共に同様に行われる。ここで、2つのスクリーンセグメントが互いに向かってさらに移動する場合、それぞれのラッチ凹部15は、最終的にラッチ凸部14に係合し、第2の自由端17は、プリテンションの方向に戻される。第1のスクリーンセグメント4aは、第2のスクリーンセグメント4bと形状適合方式でラッチ係合し、第1のハウジング部3aを第2のハウジング部3bに固定する。ラッチ凸部14及びラッチ凹部15は、一定の弾性を確保するスクリーンセグメント4aのU字形状と相まって、ラッチ機構13を形成する。
ラッチ凸部の形状および相補的なラッチ凹部の形状を適合させることによって、特に、必要とされる撓み力を設定することができる。例えば、丘形状に代えて、ラッチ歯形状を用いてもよい。これは、ラッチ係合中のトランスポンダ設置モジュールの分解を防止するか、または少なくともより分解しにくくすることを可能にする。
ハウジング3は、スクリーン4がハウジング3を完全に囲むことができるように、その外側8に沿って周方向溝20を有する。具体的には、第1のハウジング部3aは、第1のスクリーンセグメント4aおよび第2のスクリーンセグメントの一部分が挿入され得る、U字形かつ円周方向の第1の溝20aを有し、第2のハウジング部3bは、そのハウジング基部11にU字形の第2の溝20bを有し、これは、第2のスクリーンセグメント4bに適合され、第2のスクリーンセグメント4bを形状嵌合方式で挿入可能である。
この時点で、スクリーンセグメント4a、4bの両方が、もちろん、スクリーン開口部の長手方向軸の周りに180°回転され、同じ機能を実行し続け得ることに留意されたい。
角が丸い平面状の薄いカバー19は、上側6を形成し、挿入された状態において、トランスポンダ設置モジュール1を環境から保護する。外側に面するハウジングピン12の側部の移行部21は、ハウジングピン12の外面間の最大距離をハウジング基部に向かって減少させ、その結果、ハウジング基部11の直径は、その距離に等しくなる。その結果、両面間の距離が(わずかに)大きくなるので、移行部21のないハウジングピン12の部分のみが圧力嵌めに使用される。
図10は、挿入された状態における、2つのハウジングピン12に生じる凹部103の接触力を示しており、2つのハウジングピン12はハウジング3の最大幅を有し、言わば突出しており、したがって凹部103の対応する内側に当接している。
図11は、トランスポンダ設置モジュール1のさらなる実施形態を示す。この実施形態では、トランスポンダ設置モジュール1は、その上側6に緑色表面の形態の色分けを有する。色分けにより、いくつかの機能を実装することが可能となる。例えば、トランスポンダ設置モジュール1が交換されると、新しいトランスポンダ設置モジュールにどの機器が既に装備されているかユーザに視覚的にわかるように、新しい色を使用することができる。代替的に又は追加的に、サイズ又は識別表示と同様に、特定の色が特定の医療機器にのみ一致することが提供され得る。例えば、車両ステッカーと同様に、トランスポンダ設置モジュール1の製造日または交換日を色で示すことも可能である。
図12は、トランスポンダ設置モジュール1が挿入された状態の、好ましい実施形態の本発明による医療機器101を示す。この場合、トランスポンダ設置モジュール1は、医療機器101の遠位領域において、スリーブ状の連結部分102の、適合する準備された凹部103に挿入される。具体的には、凹部103は、丸い端部と、機器本体表面104に対して同じ深さを有する、細長い溝の形態で構成される。ハウジング3と凹部103とは、トランスポンダ設置モジュール1が医療機器101に圧力嵌めされるように互いに適合されており、その結果、トランスポンダ設置モジュール1は、ツールなしで挿入及び取り外し可能である。トランスポンダ設置モジュール1の上側6は、機器本体表面104と同一平面上にあり、その結果、アンダーカットまたは凸部のない準平面的な機器本体表面が提供される。特に、凹部103は、凹みの方向V(ここでは図示せず)に見たとき、階段状に構成されてもよい。
代替的な実施形態では、トランスポンダ設置モジュールの上側は、円筒形状によりよく一致するか、または適合するように凸状であってもよい。
図13は、ハンドピース105に結合された図12の医療機器101を示す。ハンドピース105の金属スリーブ部分106は、トランスポンダ設置モジュール1を覆い、その結果、トランスポンダ設置モジュールは、機械的にも信号の観点からも環境から保護され、ハンドピース105に結合された場合には読み取りが防止される。さらに、トランスポンダ設置モジュール1は、落下しないように固定される。
図14~図19は、トランスポンダ設置モジュール1を有する好ましい実施形態の様々な医療機器101を斜視図または上面図で示す。具体的には、図14は、トランスポンダ設置モジュール1を有する医療用パンチを示し、図15は、トランスポンダ設置モジュール1を有する医療用または外科用ハサミを示し、図16は、トランスポンダ設置モジュール1を有するさらなる医療用パンチを示し、図17は、トランスポンダ設置モジュール1を有する医療用鉗子を示し、図18は、トランスポンダ設置モジュール1を有するさらなる医療用鉗子を示し、図19は、トランスポンダ設置モジュール1を有する医療用ピンセットを示す。したがって、トランスポンダ設置モジュール1、特に一実施形態のトランスポンダ設置モジュール1は、特に、標準化され、準備された凹部103または開口部を有する多くの異なる医療機器101に挿入され得る。
図20および図21は、それぞれ、本発明による医療機器101において使用されるトランスポンダ設置モジュール1と、互換性のある読み取りおよび書き込み装置202とを有する、本発明による好ましい実施形態の医療用トランスポンダシステム/医療用トランスポンダ通信システム201を示す。もちろん、読み取り装置のみを用いてもよいし、書き込み装置のみを用いてもよい。
図20において、トランスポンダ設置モジュール1は、医療機器101のハンドピースの内部に挿入される。ハンドピースは材料として金属で作られているので、トランスポンダ2は外部から読み取ることができないが、ハンドピースの内部で読み取りおよび/または書き込み動作が必要である。これは、読み取りおよび書き込み装置202が医療機器のアキュムレータ204の表面内または表面上に配置されることによって実現される。アキュムレータがハンドピースの内部に挿入され、しっかりと挿入されると、トランスポンダは、ハンドピースの内部に配置された読み取りおよび書き込み装置202によって書き込まれ、および/または読み取られる。また、読み取りおよび書き込み202は、アキュムレータが取り外されると、書き込み及び/又は読み取りを開始するようにしてもよい。
図21は、さらなる実施形態のトランスポンダシステム201を示す。これは、所定の配置に挿入されたトランスポンダ設置モジュール1を有する医療機器101を読み取りおよび書き込み装置202に対し近づけ、その後通信中にこの位置および向きに保持するための保持システム203を有し、安全で信頼性の高い伝達が保証される。
図22は、RFIDチップと、棒状フェライトコアと、その周りに巻かれたコイルとを有するガラスタグ2の上面図を示し、被覆は、図22の下側の部分をより良く見るために省略されている。
1:トランスポンダ設置モジュール
2:トランスポンダ/ガラスタグ
3:ハウジング
3a:第1のハウジング部
3b:第2のハウジング部
4:スクリーン
4a:第1のスクリーンセグメント
4b:第2のスクリーンセグメント
5:スクリーン開口部
6:上側
7:下側
8:外周壁
9:凹部
10:チャネル
11:ハウジング基部
12:ハウジングピン
13:ラッチ機構
14:ラッチ凸部
15:ラッチ凹部
16:第1の自由端
17:第2の自由端
18:走行面
19:カバー
20:溝
20a:第1の溝
20b:第2の溝
21:移行部
101:医療機器
102:連結部分
103:凹部
104:機器本体表面
105:ハンドピース
106:スリーブ部分
107:機器本体
201:医療用トランスポンダ通信システム
202:読み取りおよび書き込み装置
203:保持システム
204:アキュムレータ
L:のガラスタグの長手方向軸
B:スクリーン開口の長手方向軸
V:凹部の方向
2:トランスポンダ/ガラスタグ
3:ハウジング
3a:第1のハウジング部
3b:第2のハウジング部
4:スクリーン
4a:第1のスクリーンセグメント
4b:第2のスクリーンセグメント
5:スクリーン開口部
6:上側
7:下側
8:外周壁
9:凹部
10:チャネル
11:ハウジング基部
12:ハウジングピン
13:ラッチ機構
14:ラッチ凸部
15:ラッチ凹部
16:第1の自由端
17:第2の自由端
18:走行面
19:カバー
20:溝
20a:第1の溝
20b:第2の溝
21:移行部
101:医療機器
102:連結部分
103:凹部
104:機器本体表面
105:ハンドピース
106:スリーブ部分
107:機器本体
201:医療用トランスポンダ通信システム
202:読み取りおよび書き込み装置
203:保持システム
204:アキュムレータ
L:のガラスタグの長手方向軸
B:スクリーン開口の長手方向軸
V:凹部の方向
Claims (10)
- 医療機器(101)であって、
機器本体表面(104)に準備された凹部(103)または開口部を有する機器本体(107)と、トランスポンダ設置モジュール(1)と、を備え、
前記トランスポンダ設置モジュール(1)は、
トランスポンダ(2)、好ましくは、RFIDトランスポンダ、特に好ましくはガラストランスポンダと、
前記トランスポンダ(2)が収容され、上側(6)および下側(7)を有し、前記医療機器(101)の準備された前記凹部(103)または前記開口部に、前記下側(7)が前記凹部の方向(V)を向く状態で、設置または挿入されるように設けられ構成されるハウジング(3)であって、前記下側(7)が前記トランスポンダ設置モジュール(1)の前記上側(6)および前記機器本体表面(104)に対して後退している、ハウジング(3)と、
電磁波に対して信号不透過性であり、信号透過性スクリーン開口部(5)を有する、スクリーン(4)と、を備え、
前記トランスポンダ(2)は、前記スクリーン(4)から離間され、前記トランスポンダ設置モジュール(1)の前記下側(7)の方向にそれから後退している、医療機器(101)。 - 前記トランスポンダ設置モジュール(1)の前記スクリーン(4)が、
複数の部分によって構成され、第1のスクリーンセグメント(4a)と第2のスクリーンセグメント(4b)とを含み、
形状適合方式によって、ラッチ機構(13)を介して互いにラッチ係合することが可能であり、
好ましくは、前記第1のスクリーンセグメント(4a)と前記第2のスクリーンセグメント(4b)とは、前記形状適合方式でラッチ係合している前記ハウジング(3)への前記トランスポンダ(2)の挿入及びの前記ハウジング(3)からの取り外しを防止することを特徴とする、請求項1に記載の医療機器(101)。 - 前記第1のスクリーンセグメント(4a)および前記第2のスクリーンセグメント(4b)は、U字形の構成の同一の構成要素であり、
前記スクリーン開口部の長手方向軸(B)に対して垂直に延びるラッチ凸部(14)が、第1の自由端(16)に構成され、
前記スクリーン開口部の前記長手方向軸(B)に対して垂直に延びる相補的なラッチ凹部(15)が、第2の自由端(17)に構成され、
好ましくは、前記ラッチ凸部(14)および前記ラッチ凹部(15)は、同じ方向を指すことを特徴とする、請求項2に記載の医療機器(101)。 - 前記ハウジング(3)は、第1のハウジング部(3a)と第2のハウジング部(3b)とを備え、それらの間に前記トランスポンダ(2)が固定位置で受容され、前記スクリーン(4)が前記第1のハウジング部(3a)を前記第2のハウジング部(3b)に機械的に固定することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の医療機器(101)。
- 前記第2のハウジング部(3b)は、特に半円筒形のハウジング基部(11)と、2つの隣接する平行な円筒形ハウジングピン(12)とを有するU字形であり、
前記ハウジングピン(12)は、特に、丸いヘッドを有し、前記第1のハウジング部(3a)に形成された、平行かつ相補的なレセプタクル(10)に形状適合差し込み接続の様式で挿入することができ、
前記スクリーン(4)は、前記2つのハウジング部(3a、3b)の周りに形状適合するように係合し、それらを互いに対して固定することを特徴とする、請求項4に記載の医療機器(101)。 - 前記トランスポンダ(2)が、前記トランスポンダの長手方向軸(L)を有する円筒形状、特に丸い端部を有する円筒形状を有し、
前記スクリーン(4)の前記スクリーン開口部(5)が、細長く、またはスリット形状、またはスロット形状であるように構成され、前記スクリーン開口の長手方向軸(B)を有し、
前記トランスポンダの前記長手方向軸(L)が、前記スクリーン開口の前記長手方向軸(B)に対して平行に、かつ、前記スクリーン開口の前記長手方向軸(B)から離間して配置され、特に、対称であることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の医療機器(101)。 - 前記ハウジング(3)は、対称面を有し、前記上側(6)と前記下側(7)は平らで、特に、平面かつ互いに平行になるように構成され、
前記トランスポンダの前記長手方向軸(L)と前記スクリーン開口部の前記長手方向軸(B)は、前記上側(6)と前記下側(7)とに垂直に交差する前記ハウジング(3)の前記対称面に位置することを特徴とする、請求項6に記載の医療機器(101)。 - 前記ハウジング(3)は、熱可塑性材料、特にポリプロピレン(PP)からなり、前記スクリーン(4)は、金属からなることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の医療機器(101)。
- 前記トランスポンダ設置モジュール(1)は、ツールなしで組み立て可能であり、および/またはツールなしで前記準備された凹部(103)または前記開口部に挿入可能または取り外し可能であり、
前記ハウジング(3)および前記凹部(103)または前記開口部は、挿入された状態において前記ハウジング(3)が圧力嵌めを形成するように互いに適合されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の医療機器(101)。 - 請求項1~9のいずれか一項に記載の医療機器(101)と、前記医療機器(101)の前記トランスポンダ(2)に信号技術的に結合可能な読み取りおよび/または書き込み装置と、を備える医療用トランスポンダ通信システム(201)であって、これは、機器ホルダと共に構成され、またはそれ自身が機器ホルダであり、これは、前記トランスポンダ設置モジュール(1)を有する前記医療機器(101)を、前記読み取りおよび/または書き込み装置に対して所定の位置および/または方向に保持し、ここにおいて、前記トランスポンダ(2)と前記読み取りおよび/または書き込み装置との間の信号伝送が可能になる、医療用トランスポンダ通信システム(201)。
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