JP2023531722A - Aprilに対する抗体分子およびその使用 - Google Patents

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Abstract

APRILに特異的に結合する抗体分子が開示される。抗体分子は、IgA腎症等の障害を処置、防止、および/または診断するために使用することができる。ある特定の態様では、本開示は障害を処置する方法を提供し、本方法は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、抗体分子は、対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)、例えば異常にグリコシル化されたIgA1(a-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性のある用量で投与され、それにより障害を処置する。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2020年6月24日に出願した米国仮特許出願第63/043,558号、2020年10月13日に出願した米国仮特許出願第63/091,002号、2021年1月13日に出願した米国仮特許出願第63/136,950号、および2021年6月1日に出願した米国仮特許出願第63/195,527号の利益を主張する。上記出願の内容は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
配列表
本出願は、ACSIIフォーマットで電子的に提出され、参照により全体として本明細書に組み込まれる配列表を含む。前記ASCIIコピーは2021年6月17日に作成され、P2029-7037WO_SL.txtと命名されており、サイズは259,172バイトである。
背景
IgA腎症は世界的に最も蔓延している慢性的な糸球体疾患の1つである。控え目な疫学的推測は、百万人あたりほぼ5~50例(小児)および百万人あたり10~40例(成人)の世界的罹患率に言及している。この疾患の罹患率には地域的な偏りがあり、アジアおよび両アメリカ大陸で有病率が高く、疾患負荷は日本および中国の領域で特に高い。日本におけるIgA腎症の生検によって確認された例は、ほぼ35万例と推定されている。米国ではこの推定はほぼ10万例であり、したがってIgA腎症は成人における最も高頻度で診断される第1の糸球体疾患である。IgA腎症は比較的無痛性の疾患であるが、これは20~30年以内に患者の20~50%に末期腎疾患(ESRD)、すなわち腎不全をもたらす。様々な臨床状況において様々な方法で実施されるプロトコールである腎生検によって疾患を確認する必要を考慮すると、これらの数字は極めて少なめに報告されているようである。この疾患は、疾患の病因、病理、および進行に対する遺伝的、疫学的、およびおそらく環境的な要素を伴う複雑な病原性を有する。この疾患はさらに、無症状から末期腎不全(ESRD)にわたる様々な臨床像を有する。IgA腎症は、典型的には腎のメサンギウムにおける免疫複合体の形態のIgAの沈着によって起こる。現在、原発の疾患または進行に対処する疾患特異的な処置は存在しない。
IgA腎症および同様の疾患機序を共有する他の障害を処置、防止、および診断する新規なアプローチを開発するニーズが存在する。
概要
したがって、ある特定の態様では、本開示は障害を処置する方法を提供し、本方法は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、抗体分子は、対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)、例えば異常にグリコシル化されたIgA1(a-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性のある用量で投与され、それにより障害を処置する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルはa-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週間、または少なくとも1、2、もしくは3か月間で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは少なくとも50%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は全IgAの異常なレベルに関連する。ある実施形態では、障害はa-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害である。
ある実施形態では、障害はIgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である。ある実施形態では、障害は皮膚血管炎またはIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本明細書に記載した方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
一態様では、本開示は障害を処置する方法を特徴とし、本方法は抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、投与は、対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させ、それにより障害を処置する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週間、または少なくとも1、2、もしくは3か月間で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは少なくとも50%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は全IgAの異常なレベルに関連する。ある実施形態では、障害はa-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害である。
ある実施形態では、障害はIgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である。ある実施形態では、障害は皮膚血管炎またはIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本明細書に記載の方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
さらに別の態様では、本開示は障害を処置する方法を特徴とし、本方法は抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、抗体分子は、対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い投薬量(例えば用量および頻度)で投与され、それにより障害を処置する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週間、または少なくとも1、2、もしくは3か月間で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは少なくとも50%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は全IgAの異常なレベルに関連する。ある実施形態では、障害はa-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害である。
ある実施形態では、障害はIgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である。ある実施形態では、障害は皮膚血管炎またはIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は障害を処置する方法を特徴とし、本方法は、抗APRIL抗体分子の用量または投薬量(例えば用量および頻度)を選択するステップであって、その用量または投薬量での抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い、ステップ、および選択した用量または投薬量で抗体分子を対象に投与するステップを含み、それにより障害を処置する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約4週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約8週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約12週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約16週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、もしくは3か月で少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを少なくとも50%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は全IgAの異常なレベルに関連する。ある実施形態では、障害はa-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害である。
ある実施形態では、障害はIgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である。ある実施形態では、障害は皮膚血管炎またはIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
一態様では、本開示は障害を処置する方法を特徴とし、本方法は、抗APRIL抗体分子の投与がそれを必要とする対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高いという判定に応じて、抗APRIL抗体分子を対象に投与するステップを含み、それにより障害を処置する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約4週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約8週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約12週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約16週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、もしくは3か月で少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを少なくとも50%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は全IgAの異常なレベルに関連する。ある実施形態では、障害はa-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害である。
ある実施形態では、障害はIgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である。ある実施形態では、障害は皮膚血管炎またはIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は障害を処置する方法を特徴とし、本方法は、抗APRIL抗体分子の投与がそれを必要とする対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、抗体分子の投与を開始、継続、または維持する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子の投与を終了、中止、または変更する。ある実施形態では、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、異なる治療剤または治療モダリティーを投与する。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週間、または少なくとも1、2、もしくは3か月間で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは少なくとも50%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は全IgAの異常なレベルに関連する。ある実施形態では、障害はa-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害である。
ある実施形態では、障害はIgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である。ある実施形態では、障害は皮膚血管炎またはIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
さらに別の態様では、本開示は障害を処置する方法を特徴とし、本方法は、ある用量または投薬量の抗APRIL抗体分子の投与がそれを必要とする対象におけるa-g IgA1(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、抗体分子がa-g IgAのレベルをその用量または投薬量で少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、その用量または投薬量での抗体分子の投与を開始、継続、または維持する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗体分子がa-g IgAのレベルをその用量または投薬量で少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、その用量または投薬量での抗体分子の投与を終了、中止、または変更する。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週間、または少なくとも1、2、もしくは3か月間で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは少なくとも50%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は全IgAの異常なレベルに関連する。ある実施形態では、障害はa-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害である。
ある実施形態では、障害はIgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である。ある実施形態では、障害は皮膚血管炎またはIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
一態様では、本開示は障害を処置する方法を特徴とし、本方法は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子以外の治療剤または治療モダリティーの投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、その治療剤または治療モダリティーがa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を対象に投与するステップを含む。ある実施形態では、抗体分子は、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性のある用量または投薬量で投与される。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、抗体分子が投与された後約4週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、抗体分子が投与された後約8週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、抗体分子が投与された後約12週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、抗体分子が投与された後約16週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、もしくは3か月で、a-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、a-g IgAのレベルを少なくとも50%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、a-g IgAのレベルを少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、単回用量として投与される。ある実施形態では、治療剤または治療モダリティーは、反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、障害は全IgAの異常なレベルに関連する。ある実施形態では、障害はa-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害である。
ある実施形態では、障害はIgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である。ある実施形態では、障害は皮膚血管炎またはIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は、対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを低減させる方法を特徴とし、本方法は、例えば対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性のある用量または投薬量で、それを必要とする対象に抗APRIL抗体分子を投与するステップを含み、それによりa-g IgAのレベルを低減させる。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週間、または少なくとも1、2、もしくは3か月間で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは少なくとも50%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週間、または少なくとも1、2、もしくは3か月間で少なくとも40%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは少なくとも50%低減する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、対象は、APRIL関連障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、全IgAの異常なレベルに関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、a-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、対象は、IgA腎症(IgAN)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、対象は、慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、対象は、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、皮膚血管炎またはIgA血管炎を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、IgA皮膚炎、例えばIgA水疱症を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、ループス腎炎を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
さらに別の態様では、本開示は、障害を処置するための抗APRIL抗体分子を選択する方法を特徴とし、本方法は、抗APRIL抗体分子の投与がそれを必要とする対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、それによりその抗APRIL抗体分子を選択する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約4週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約8週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約12週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約16週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、もしくは3か月で少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを少なくとも50%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、対象は、APRIL関連障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、全IgAの異常なレベルに関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、a-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、対象は、IgA腎症(IgAN)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、対象は、慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、対象は、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、皮膚血管炎またはIgA血管炎を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、IgA皮膚炎、例えばIgA水疱症を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、ループス腎炎を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は、障害を処置するための抗APRIL抗体分子の用量または投薬量(例えば用量および頻度)を選択する方法を特徴とし、本方法は、ある用量または投薬量での抗APRIL抗体分子の投与がそれを必要とする対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、それによりその用量または投薬量を選択する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約4週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約8週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約12週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約16週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、もしくは3か月で少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを少なくとも50%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、対象は、APRIL関連障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、全IgAの異常なレベルに関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、a-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、対象は、IgA腎症(IgAN)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、対象は、慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、対象は、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、皮膚血管炎またはIgA血管炎を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、IgA皮膚炎、例えばIgA水疱症を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、ループス腎炎を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は、障害を処置するための対象を選択する方法を特徴とし、本方法は、抗APRIL抗体分子の投与がそれを必要とする対象におけるa-g IgA(例えばa-g IgA1)のレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、それによりその対象を選択する。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約4週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約8週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約12週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体分子が投与された後約16週でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、もしくは3か月で少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを少なくとも50%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。ある実施形態では、対象は、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、本方法は、対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、対象は、APRIL関連障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、全IgAの異常なレベルに関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、a-g IgA(例えばa-g IgA1)に関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、対象は、IgA腎症(IgAN)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、IgANは家族性IgANである。ある実施形態では、IgAは成人IgANである。ある実施形態では、IgANは移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである。
ある実施形態では、対象は、慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、CKDは、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである。
ある実施形態では、対象は、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、皮膚血管炎またはIgA血管炎を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、IgA皮膚炎、例えばIgA水疱症を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)を有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、ループス腎炎を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、a-g IgAのレベルは対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるか、必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗APRIL抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は、IgA腎症を処置する方法を特徴とし、本方法は、有効量の抗APRIL抗体分子(例えば本明細書に記載した抗APRIL抗体分子)を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、対象は、抗APRIL抗体分子の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内にワクチン(例えば本明細書に記載したワクチン)を受けたかまたは受けようとしており、それによりIgA腎症が処置される。
ある実施形態では、本方法は、抗APRIL抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、対象にワクチンを投与するステップをさらに含む。
別の態様では、本開示は、対象にワクチン接種する方法を特徴とし、本方法は、有効量のワクチン(例えば本明細書に記載したワクチン)を対象に投与するステップを含み、対象は、ワクチンの投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内に抗APRIL抗体分子(例えば本明細書に記載した抗APRIL抗体分子)の投与を受けたかまたは受けようとしており、それにより対象がワクチン接種される。
ある実施形態では、本方法は、ワクチンの投与の前、投与と同時に、または投与の後に、抗APRIL抗体分子を対象に投与するステップをさらに含む。
さらに別の態様では、本開示は、障害を処置する方法を特徴とし、本方法は、例えば対象におけるIgMのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させるかまたは低減させる可能性のある用量または投薬量で抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、それにより障害を処置する。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、IgMのレベルを少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるIgMのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いIgMのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。
ある実施形態では、障害はIgMの異常なレベルに関連している。ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)または腎傷害である。ある実施形態では、障害は線維症である。ある実施形態では、障害はIgM媒介神経障害、例えば抗MAG神経障害または抗GM1に関連する神経障害である。ある実施形態では、障害は全身性ループスエリテマトーデス(SLE)である。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを所定のパーセンテージ以下低減させる。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させる。
ある実施形態では、IgMのレベルは、対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のIgMのレベルを決定するステップを含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgMのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgA(全IgAおよび/またはa-g IgA)および/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日以内、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日以内、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は、対象におけるIgMのレベルを低減させる方法を特徴とし、本方法は、例えば対象におけるIgMのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させるかまたは低減させる可能性のある用量または投薬量で抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、それによりIgMのレベルを低減させる。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、IgMのレベルを例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるIgMのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いIgMのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。
ある実施形態では、障害はIgMの異常なレベルに関連している。ある実施形態では、障害は慢性腎疾患(CKD)または腎傷害である。ある実施形態では、障害は線維症である。ある実施形態では、障害はIgM媒介神経障害、例えば抗MAG神経障害または抗GM1に関連する神経障害である。ある実施形態では、障害は全身性ループスエリテマトーデス(SLE)である。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを所定のパーセンテージ以下低減させる。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させる。
ある実施形態では、IgMのレベルは、対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のIgMのレベルを決定するステップを含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgMのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgA(全IgAおよび/またはa-g IgA)および/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は、障害を処理する方法を特徴とし、本方法は、例えば対象におけるIgAおよびIgMのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させるかまたは低減させる可能性を有する用量または投薬量で抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、それにより障害を処理する。
ある実施形態では、IgAのレベルは、全IgAおよび/またはa-g IgAのレベルを含むかまたは全IgAおよび/またはa-g IgAのレベルである。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを所定のパーセンテージ以下低減させる。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させる。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、全IgAのレベルを、例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、IgMのレベルを、例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、例えば所定の期間にわたって、IgA(例えば全および/またはa-g IgA)のレベルを少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%、およびIgMのレベルを少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgMのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いIgMのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は、IgA(例えば全IgAおよび/またはa-g IgA)および/またはIgMの異常なレベルに関連しており、例えば本明細書に記載した障害である。ある実施形態では、障害は全身性ループスエリテマトーデス(SLE)である。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを所定のパーセンテージ以下低減させる。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させる。ある実施形態では、IgAおよび/またはIgM(および必要に応じてIgG)のレベルは、対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgMのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中のIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日以内、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日以内、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
さらに別の態様では、本開示は、対象におけるIgAおよびIgMのレベルを低減させる方法を特徴とし、本方法は、例えば対象におけるIgAおよびIgMのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させるかまたは低減させる可能性が高い用量または投薬量で抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、それによりIgAおよびIgMのレベルを低減させる。
ある実施形態では、IgAのレベルは、全IgAおよび/またはa-g IgAのレベルを含むか、全IgAおよび/またはa-g IgAのレベルである。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを所定のパーセンテージ以下低減させる。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させる。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、全IgAのレベルを、例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、IgMのレベルを、例えば所定の期間にわたって、少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、例えば所定の期間にわたって、IgA(例えば全および/またはa-g IgA)のレベルを少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%、およびIgMのレベルを少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgMのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いIgMのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。
ある実施形態では、障害はAPRIL関連障害である。ある実施形態では、障害は、IgA(例えば全IgAおよび/またはa-g IgA)および/またはIgMの異常なレベルに関連しており、例えば本明細書に記載した障害である。ある実施形態では、障害は全身性ループスエリテマトーデス(SLE)である。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを所定のパーセンテージ以下低減させる。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させる。ある実施形態では、IgAおよび/またはIgM(および必要に応じてIgG)のレベルは、対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態において、本方法は、試料中のIgMのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態において、本方法は、試料中のIgGのレベルを決定するステップをさらに含む。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日以内、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日以内、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は、障害を処置する方法を特徴とし、本方法は、有効量の抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、障害は、
(a)進行性慢性腎疾患(CKD)(例えば約30または45に等しいかまたはそれより大きなeGFRを伴う);
(b)移植後IgAN;
(c)小児IgAN;
(d)ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎;
(e)半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN;
(f)IgA血管炎;
(g)IgA皮膚炎;
(h)IgM媒介神経障害(抗MAGまたは抗GM1);
(i)ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM);または
(j)ループス腎炎
である。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子である。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む。
ある実施形態では、投与は、対象におけるIgAを低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgMを低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、IgAのレベルは、全IgAおよび/またはa-g IgAのレベルを含むか、全IgAおよび/またはa-g IgAのレベルである。ある実施形態では、a-g IgAのレベルは、a-g IgA1のレベルを含むかまたはa-g IgA1のレベルである。
ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを所定のパーセンテージ以下低減させる。ある実施形態では、投与は、対象におけるIgGのレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させる。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、a-g IgAのレベルを、例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、全IgAのレベルを、例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、IgMのレベルを、例えば所定の期間にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、例えば所定の期間にわたって、IgA(例えば全および/またはa-g IgA)のレベルを少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%、およびIgMのレベルを少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減させるかまたは低減させる可能性が高い。ある実施形態では、抗体分子は単回用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は反復用量として投与される。ある実施形態では、抗体分子は皮下投与される。ある実施形態では、抗体分子は静脈内投与される。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgMのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いIgMのレベルを有するかまたは有すると特定されている。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである。ある実施形態では、対象は、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない。
ある実施形態では、障害は進行性慢性腎疾患(CKD)(例えば約30または45に等しいかまたはそれより大きなeGFRを伴う)である。ある実施形態では、障害は移植後IgANである。ある実施形態では、障害は小児IgANである。ある実施形態では、障害はヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎である。ある実施形態では、障害は半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgANである。ある実施形態では、障害はIgA血管炎である。ある実施形態では、障害はIgA皮膚炎である。ある実施形態では、障害はIgM媒介神経障害(抗MAGまたは抗GM1)である。ある実施形態では、障害はワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害はループス腎炎である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日以内、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている。ある実施形態では、対象は、例えば抗体分子の投与から1、2、3、4、5、もしくは6日以内、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている。ある実施形態では、対象は、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける。
ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる。ある実施形態では、抗体分子の投与は、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する。
ある実施形態では、ワクチンは破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む。ある実施形態では、対象は、抗体分子が投与された後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する。
別の態様では、本開示は、自己抗原に関連する障害を処置する方法を特徴とし、本方法は、有効量の治療剤または治療モダリティーを、それを必要とする対象に投与するステップを含み、投与は、対象における自己抗原のレベルを少なくとも所定のパーセンテージだけ低減させるかまたは低減させる可能性が高い。
ある実施形態では、対象はヒトである。ある実施形態では、対象は、APRIL関連障害を有するかまたは有すると特定されている。
ある実施形態では、自己抗原のレベルは、対象からの試料中で決定される。ある実施形態では、本方法は、対象から試料を取得するステップをさらに含む。ある実施形態では、試料は血液または血清試料である。
ある実施形態では、本方法は、対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは小分子である。ある実施形態では、第2の治療剤または治療モダリティーは抗体分子である。
列挙した実施形態
1.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、
抗体分子が、対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)のレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高い用量で投与され、
それにより障害を処置する、方法。
2.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、
投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させ、
それにより障害を処置する、方法。
3.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、
抗体分子は、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高い投薬量(例えば用量および頻度)で投与され、
それにより障害を処置する、方法。
4.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の用量または投薬量(例えば用量および頻度)を選択するステップであって、その用量または投薬量での抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高い、ステップ、および
選択した用量または投薬量で抗体分子を対象に投与するステップ
を含み、
それにより障害を処置する、方法。
5.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いという判定に応じて、抗APRIL抗体分子を対象に投与するステップを含み、
それにより障害を処置する、方法。
6.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、抗体分子の投与を開始、継続、または維持し、
必要に応じて、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更し、および/または異なる治療剤もしくは治療モダリティーを投与する、方法。
7.障害を処置する方法であって、
ある用量または投薬量での本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
抗体分子がその用量または投薬量でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、その用量または投薬量での抗体分子の投与を開始、継続、または維持し、
必要に応じて、抗体分子がその用量または投薬量でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、その用量または投薬量での抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更する、方法。
8.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子以外の治療剤または治療モダリティーの投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
治療剤または治療モダリティーがa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を対象に投与するステップを含む、方法。
9.対象におけるa-g IgAのレベルを低減させる方法であって、
対象におけるa-g IgAのレベルを例えば少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性のある用量または投薬量で、それを必要とする対象に本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を投与するステップを含み、
それによりa-g IgAのレベルを低減させる、方法。
10.障害を処置するための抗APRIL抗体分子を選択する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
それにより抗APRIL抗体分子を選択する、方法。
11.障害を処置するための抗APRIL抗体分子の用量または投薬量(例えば用量および頻度)を選択する方法であって、
ある用量または投薬量での本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
それによりその用量または投薬量を選択する、方法。
12.障害を処置するための対象を選択する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
それにより対象を選択し、
必要に応じて、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更し、または異なる治療剤もしくは治療モダリティーを投与する、方法。
13.a-g IgAがa-g IgA1を含むかまたはa-g IgA1である、実施形態1から12のいずれかに記載の方法。
14.a-g IgAのレベルが、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、もしくは3か月で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態1から13のいずれかに記載の方法。
15.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態1から14のいずれかに記載の方法。
16.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態1から15のいずれかに記載の方法。
17.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態1から16のいずれかに記載の方法。
18.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態1から17のいずれかに記載の方法。
19.a-g IgAのレベルが少なくとも50%低減する、実施形態1から18のいずれかに記載の方法。
20.a-g IgAのレベルが少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する、実施形態1から19のいずれかに記載の方法。
21.抗体分子が単回用量として投与される、実施形態1から20のいずれかに記載の方法。
22.抗体分子が反復用量として投与される、実施形態1から20のいずれかに記載の方法。
23.抗体分子が皮下投与される、実施形態1から22のいずれかに記載の方法。
24.抗体分子が静脈内投与される、実施形態1から22のいずれかに記載の方法。
25.障害がAPRIL関連障害である、実施形態1から24のいずれかに記載の方法。
26.障害が全IgAの異常なレベルに関連する、実施形態1から25のいずれかに記載の方法。
27.障害がa-g IgAに関連する障害である、実施形態1から26のいずれかに記載の方法。
28.障害がIgA腎症(IgAN)である、実施形態1から27のいずれかに記載の方法。
29.IgANが家族性IgANである、実施形態28に記載の方法。
30.IgANが成人IgANである、実施形態28に記載の方法。
31.IgANが移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである、実施形態28に記載の方法。
32.障害が慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である、実施形態1から27のいずれかに記載の方法。
33.CKDが、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである、実施形態32に記載の方法。
34.障害がヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である、実施形態1から27のいずれかに記載の方法。
35.障害が皮膚血管炎またはIgA血管炎である、実施形態1から27のいずれかに記載の方法。
36.障害がIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である、実施形態1から27のいずれかに記載の方法。
37.障害がワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である、実施形態1から27のいずれかに記載の方法。
38.障害がループス腎炎である、実施形態1から27のいずれかに記載の方法。
39.対象がヒトである、実施形態1から38のいずれかに記載の方法。
40.対象が、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている、実施形態1から39のいずれかに記載の方法。
41.対象が、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている、実施形態1から40のいずれかに記載の方法。
42.対象が、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるか受けているところである、実施形態1から41のいずれかに記載の方法。
43.対象が、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない、実施形態1から41のいずれかに記載の方法。
44.対象が、抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている、実施形態1から43のいずれかに記載の方法。
45.対象が、抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている、実施形態1から43のいずれかに記載の方法。
46.対象が、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける、実施形態44または45に記載の方法。
47.抗体分子の投与が、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる、実施形態44から46のいずれかに記載の方法。
48.抗体分子の投与が、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない、実施形態44から47のいずれかに記載の方法。
49.対象が、抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する、実施形態44から48のいずれかに記載の方法。
50.ワクチンが破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む、実施形態44から49のいずれかに記載の方法。
51.対象が、抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する、実施形態50に記載の方法。
52.対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている、実施形態1から51のいずれかに記載の方法。
53.対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む、実施形態1から52のいずれかに記載の方法。
54.抗体分子が、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む、実施形態1から53のいずれかに記載の方法。
55.抗体分子が、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む、実施形態1から54のいずれかに記載の方法。
56.a-g IgAのレベルが、対象からの試料中で決定される、実施形態1から55のいずれかに記載の方法。
57.対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態1から56のいずれかに記載の方法。
58.試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態1から57のいずれかに記載の方法。
59.試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態1から58のいずれかに記載の方法。
60.対象から試料を取得するステップをさらに含む、実施形態1から59のいずれかに記載の方法。
61.試料が血液または血清試料である、実施形態60に記載の方法。
62.対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む、実施形態1から61のいずれかに記載の方法。
63.第2の治療剤または治療モダリティーが小分子である、実施形態62に記載の方法。
64.第2の治療剤または治療モダリティーが抗体分子である、実施形態62に記載の方法。
65.IgA腎症を処置する方法であって、
有効量の抗APRIL抗体分子(例えば本明細書に記載した抗APRIL抗体分子)を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、
対象が、抗体分子の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内にワクチン(例えば本明細書に記載したワクチン)を受けたかまたは受けようとしており、
それによりIgA腎症を処置する、方法。
66.抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを対象に投与するステップをさらに含む、実施形態65に記載の方法。
67.対象にワクチン接種する方法であって、
有効量のワクチン(例えば本明細書に記載したワクチン)を対象に投与するステップを含み、
対象が、ワクチンの投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内に抗APRIL抗体分子(例えば本明細書に記載した抗APRIL抗体分子)の投与を受けたかまたは受けようとしており、
それにより対象がワクチン接種される、方法。
68.ワクチンの投与の前、投与と同時に、または投与の後に、抗体分子を対象に投与するステップをさらに含む、実施形態67に記載の方法。
69.ワクチンが筋肉内に投与される、実施形態44から68のいずれかに記載の方法。
70.対象におけるIgA腎症の処置における使用のための組成物であって、組成物が約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で抗APRIL抗体分子(例えば本明細書に記載した抗APRIL抗体分子)を含み、
対象が、抗体分子の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内にワクチン(例えば本明細書に記載したワクチン)を受けたかまたは受けようとしている、組成物。
71.さらに、対象に、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンが投与されている。実施形態70に記載の使用のための組成物。
72.対象へのワクチン接種における使用のための組成物であって、有効量のワクチン(例えば本明細書に記載したワクチン)を含み、
対象が、ワクチンの投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内に抗APRIL抗体分子(例えば本明細書に記載した抗APRIL抗体分子)を受けたかまたは受けようとしており、対象が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で抗APRIL抗体分子を受けたかまたは受けようとしている、組成物。
73.対象が、前記ワクチンの投与の前、投与と同時に、または投与の後に、抗体分子を投与される、実施形態72に記載の使用のための組成物。
74.対象における障害の処置における使用のための組成物であって、
約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を含み、
投薬量が、対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)のレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高い、組成物。
75.対象における障害の処置における使用のための組成物であって、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を含み、
投薬量が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させる、組成物。
76.対象における障害の処置における使用のための組成物であって、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性のある投薬量(例えば用量および頻度)で、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を含み、
投薬量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量である、組成物。
77.対象における障害の処置における使用のための組成物であって、組成物が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で対象に対して本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を含み、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子以外の治療剤または治療モダリティーの投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、製剤化され投与される、組成物。
78.対象におけるa-g IgAのレベルの低減における使用のための組成物であって、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高い用量または投薬量で、それを必要とする対象に対して本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を含み、
用量または投薬量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量である、組成物。
79.IgA腎症を処置する方法であって、
抗APRIL抗体分子(例えば本明細書に記載した抗APRIL抗体分子)を、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、それを必要とする対象に投与するステップを含み、
対象が、抗体分子の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内にワクチン(例えば本明細書に記載したワクチン)を受けたか受けようとしており、
それによりIgA腎症を処置する、方法。
80.抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを対象に投与するステップをさらに含む、実施形態79に記載の方法。
81.対象にワクチン接種する方法であって、
有効量のワクチン(例えば本明細書に記載したワクチン)を対象に投与するステップを含み、
対象が、ワクチンの投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内に抗APRIL抗体分子(例えば本明細書に記載した抗APRIL抗体分子)を受けたかまたは受けようとしており、対象が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、抗APRIL抗体分子を受けたかまたは受けようとしており、
それにより対象にワクチン接種する、方法。
82.ワクチンの投与の前、投与と同時に、または投与の後に、抗体分子を対象に投与するステップをさらに含む、実施形態81に記載の方法。
83.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、
抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
対象に投与された投薬量が、対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)のレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高く、
それにより障害を処置する、方法。
84.障害を処置する方法であって、
約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、
投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させ、
それにより障害を処置する、方法。
85.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を、それを必要とする対象に投与するステップを含み、
抗体分子が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高い投薬量(例えば用量および頻度)で投与され、
投薬量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
それにより障害を処置する、方法。
86.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の用量または投薬量(例えば用量および頻度)を選択するステップであって、
用量または投薬量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
用量または投薬量での抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高い、ステップ、および
選択された用量または投薬量で抗体分子を対象に投与するステップを含み、
それにより障害を処置する、方法。
87.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いという判定に応じて、抗APRIL抗体分子を約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で対象に投与するステップを含み、
それにより障害を処置する、方法。
88.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で抗体分子の投与を開始、継続、または維持し、
必要に応じて、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更し、および/または異なる治療剤もしくは治療モダリティーを投与するステップを含む、方法。
89.障害を処置する方法であって、
ある用量または投薬量での本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
抗体分子がその用量または投薬量でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、その用量または投薬量での抗体分子の投与を開始、継続、または維持し、
用量または投薬量は、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
必要に応じて、抗体分子がその用量または投薬量でa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、その用量または投薬量での抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更する、方法。
90.障害を処置する方法であって、
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子以外の治療剤または治療モダリティーの投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
治療剤または治療モダリティーがa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で対象に投与するステップを含む、方法。
91.対象におけるa-g IgAのレベルを低減させる方法であって、
対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性のある用量または投薬量で、それを必要とする対象に本明細書に記載した抗APRIL抗体分子を投与するステップを含み、
その用量または投薬量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
それによりa-g IgAのレベルを低減させる、方法。
92.障害を処置するための抗APRIL抗体分子を選択する方法であって、
約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量での本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
それにより抗APRIL抗体分子を選択する、方法。
93.障害を処置するための抗APRIL抗体分子の用量または投薬量(例えば用量および頻度)を選択する方法であって、
ある用量または投薬量での本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるか低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
その用量または投薬量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
それにより用量または投薬量を選択する、方法。
94.障害を処置するための対象を選択する方法であって、
約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量での本明細書に記載した抗APRIL抗体分子の投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
それにより対象を選択し、
必要に応じて、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更し、または異なる治療剤もしくは治療モダリティーを投与する、方法。
95.a-g IgAが、a-g IgA1を含むかまたはa-g IgA1である、実施形態79から94のいずれかに記載の方法。
96.a-g IgAのレベルが、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、もしくは3か月で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態79から95のいずれかに記載の方法。
97.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態79から96のいずれかに記載の方法。
98.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態79から97のいずれかに記載の方法。
99.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態79から98のいずれかに記載の方法。
100.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%(例えば少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)低減する、実施形態79から99のいずれかに記載の方法。
101.a-g IgAのレベルが少なくとも50%低減する、実施形態79から100のいずれかに記載の方法。
102.a-g IgAのレベルが、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する、実施形態79から101のいずれかに記載の方法。
103.抗体分子が単回用量として、例えば少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または18か月の期間で投与される、実施形態79から102のいずれかに記載の方法。
104.抗体分子が反復用量として投与される、実施形態79から102のいずれかに記載の方法。
105.抗体分子が皮下投与される、実施形態79から104のいずれかに記載の方法。
106.抗体分子が静脈内投与される、実施形態79から104のいずれかに記載の方法。
107.障害がAPRIL関連障害である、実施形態79から106のいずれかに記載の方法。
108.障害が全IgAの異常なレベルに関連する、実施形態79から107のいずれかに記載の方法。
109.障害がa-g IgAに関連する障害である、実施形態79から108のいずれかに記載の方法。
110.障害がIgA腎症(IgAN)である、実施形態79から109のいずれかに記載の方法。
111.IgANが家族性IgANである、実施形態110に記載の方法。
112.IgANが成人IgANである、実施形態110に記載の方法。
113.IgANが移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである、実施形態110に記載の方法。
114.障害が慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である、実施形態79から108のいずれかに記載の方法。
115.CKDが、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである、実施形態114に記載の方法。
116.障害がヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である、実施形態79から108のいずれかに記載の方法。
117.障害が皮膚血管炎またはIgA血管炎である、実施形態79から108のいずれかに記載の方法。
118.障害がIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である、実施形態79から108のいずれかに記載の方法。
119.障害がワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である、実施形態79から108のいずれかに記載の方法。
120.障害がループス腎炎である、実施形態79から108のいずれかに記載の方法。
121.対象がヒトである、実施形態79から120のいずれかに記載の方法。
122.対象が、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている、実施形態79から121のいずれかに記載の方法。
123.対象が、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている、実施形態79から122のいずれかに記載の方法。
124.対象が、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである、実施形態79から123のいずれかに記載の方法。
125.対象が、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない、実施形態79から123のいずれかに記載の方法。
126.対象が、抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている、実施形態79から125のいずれかに記載の方法。
127.対象が、抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている、実施形態79から125のいずれかに記載の方法。
128.対象が、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける、実施形態126または127に記載の方法。
129.抗体分子の投与が、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる、実施形態126から128のいずれかに記載の方法。
130.抗体分子の投与が、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない、実施形態126から129のいずれかに記載の方法。
131.対象が、抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する、実施形態126から130のいずれかに記載の方法。
132.ワクチンが破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む、実施形態126から131のいずれかに記載の方法。
133.対象が、抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する、実施形態132に記載の方法。
134.対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている、実施形態79から133のいずれかに記載の方法。
135.対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む、実施形態79から134のいずれかに記載の方法。
136.抗体分子が、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3を含む、実施形態79から135のいずれかに記載の方法。
137.抗体分子が、抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかのVHおよびVLを含む、実施形態79から136のいずれかに記載の方法。
138.a-g IgAのレベルが、対象からの試料中で決定される、実施形態79から137のいずれかに記載の方法。
139.対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態79から138のいずれかに記載の方法。
140.試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態79から139のいずれかに記載の方法。
141.試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態79から140のいずれかに記載の方法。
142.対象から試料を取得するステップをさらに含む、実施形態79から141のいずれかに記載の方法。
143.試料が血液または血清試料である、実施形態142に記載の方法。
144.対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む、実施形態79から143のいずれかに記載の方法。
145.第2の治療剤または治療モダリティーが小分子である、実施形態144に記載の方法。
146.第2の治療剤または治療モダリティーが抗体分子である、実施形態144に記載の方法。
147.対象が抗APRIL抗体分子を約100、150、175、180、190、200、210、220、225、230、240、250、または300mg/mLの濃度で投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
148.対象が抗APRIL抗体分子を約200mg/mLの濃度で投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
149.対象が抗APRIL抗体分子を約200、250、300、450、400、450、500、550、600、650、700、750、または800mgの固定投薬量で投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
150.対象が抗APRIL抗体分子を約200mgの固定投薬量で(例えば約1mLの体積で)投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
151.対象が抗APRIL抗体分子を約400mgの固定投薬量で(例えば約2mLの全体積で、例えば体積1mLで2回の投与としてまたは体積2mLで1回の投与として)投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
152.対象が抗APRIL抗体分子を少なくとも200mgの固定投薬量で投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
153.対象が抗APRIL抗体分子を800mgまたはそれ未満の固定投薬量で投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
154.対象が抗APRIL抗体分子を約600mgの固定投薬量で(例えば約3mLの全体積で、例えば体積2mLで1回の投与と体積1mLで1回の投与として)投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
155.対象が抗APRIL抗体分子の単回用量を投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
156.対象が抗APRIL抗体分子の1つまたは複数の追加の投薬量を(最初の投与から例えば24時間、48時間、72時間、4日、5日、6日、1週、2週、3週、4週、1か月、2か月、3か月、4か月、5か月、または6か月後に)投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
157.対象が抗APRIL抗体分子を皮下投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
158.対象が抗APRIL抗体分子を静脈内投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
159.抗APRIL抗体分子が液体として投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための方法または組成物。
160.ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
投与が、対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)のレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させ、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症である、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物。
161.ヒト対象におけるa-g IgAのレベルを低減させる方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
抗体分子が約、0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させ、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、対象が障害、例えばIgA腎症を有するかまたは有するリスクがある、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物。
162.ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
方法が、抗体分子の用量または投薬量を選択するステップを含み、
選択された用量または投薬量での抗体分子の投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高く、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
必要に応じて、障害がIgA腎症である、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物。
163.ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
方法が、抗体分子の投与が対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いという判定に応じて、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で抗体分子を対象に投与するステップを含み、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症である、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物。
164.ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
方法が、抗APRIL抗体分子の投与が対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で抗体分子の投与を開始、継続、または維持し、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
必要に応じて、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更し、および/または異なる治療剤もしくは治療モダリティーを投与する、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物。
165.ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
方法が、抗体分子以外の治療剤または治療モダリティーの投与がそれを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
治療剤または治療モダリティーがa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子を約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で対象に投与するステップを含み、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症である、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物。
166.ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
対象が、抗体分子の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内にワクチンを受けたかまたは受けようとしており、必要に応じて、ワクチンが破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含み、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
必要に応じて、選択された用量または投薬量での抗体分子の投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高い、抗APRIL抗体分子または抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物。
167.障害を処置する方法であって、
抗APRIL抗体分子を、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、それを必要とするヒト対象に投与するステップを含み、
投与が、対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)のレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させ、
抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
必要に応じて、VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
それにより障害を処置する、方法。
168.a-g IgAのレベルを低減させる方法であって、
抗APRIL抗体分子を、それを必要とするヒト対象に投与するステップを含み、
抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させ、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、対象が障害、例えばIgA腎症を有するかまたは有するリスクがあり、
それによりa-g IgAのレベルを低減させる、方法。
169.障害を処置する方法であって、
抗APRIL抗体分子の用量または投薬量を選択するステップを含み、
選択された用量または投薬量での抗体分子の投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高く、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、抗体分子が約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
必要に応じて、対象がIgA腎症を有するかまたは有するリスクがあり、
それにより障害を処置する、方法。
170.障害を処置する方法であって、
抗体分子の投与が対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いという判定に応じて、抗APRIL抗体分子を、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、それを必要とするヒト対象に投与するステップを含み、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
それにより障害を処置する、方法。
171.障害を処置する方法であって、
抗APRIL抗体分子の投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、抗体分子の投与を開始、継続、または維持し、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
必要に応じて、抗体分子がa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更し、および/または異なる治療剤もしくは治療モダリティーを投与し、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
それにより障害を処置する、方法。
172.障害を処置する方法であって、
抗APRIL抗体分子以外の治療剤または治療モダリティーの投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップ、
治療剤または治療モダリティーがa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、抗体分子を約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量でヒト対象に投与するステップを含み、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
それにより障害を処置する、方法。
173.障害を処置する方法であって、
抗APRIL抗体分子を、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、それを必要とするヒト対象に投与するステップを含み、
対象が、抗体分子の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内にワクチンを受けたかまたは受けようとしており、必要に応じて、ワクチンが破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含み、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
必要に応じて、選択された用量または投薬量での抗体分子の投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高く、
それにより障害を処置する、方法。
174.障害を処置するための抗APRIL抗体分子を選択する方法であって、
ある用量または投薬量での抗体分子の投与が、それを必要とするヒト対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
用量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
それにより抗体分子を選択する、方法。
175.障害を処置するための抗APRIL抗体分子の用量または投薬量を選択する方法であって、
ある用量または投薬量での抗体分子の投与が、それを必要とするヒト対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
必要に応じて、用量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
それにより用量または投薬量を選択する、方法。
176.障害を処置するためのヒト対象を選択する方法であって、
約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量での抗APRIL抗体分子の投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
必要に応じて、抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
必要に応じて、障害がIgA腎症であり、
それにより対象を選択する、方法。
177.a-g IgAがa-g IgA1を含むかまたはa-g IgA1である、実施形態160から176のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
178.a-g IgAのレベルが、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、もしくは12か月で、少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、実施形態160から177のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
179.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、実施形態160から178のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
180.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、実施形態160から179のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
181.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、実施形態160から180のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
182.a-g IgAのレベルが、抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、実施形態160から181のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
183.a-g IgAのレベルが少なくとも50%低減する、実施形態160から182のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
184.a-g IgAのレベルが、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する、実施形態160から183のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
185.例えば少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または18か月の期間における、実施形態160から184のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
186.抗体分子が、例えば少なくとも3、6、9、12、15、18、24、30、または36か月の期間、反復用量として投与され、必要に応じて、対象が、抗APRIL抗体分子の1つまたは複数の追加の投薬量を(最初の投与から例えば24時間、48時間、72時間、4日、5日、6日、1週、2週、3週、4週、1か月、2か月、3か月、4か月、5か月、または6か月後に)投与される、実施形態160から185のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
187.抗体分子が皮下投与される、実施形態160から186のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
188.抗体分子が静脈内投与される、実施形態160から186のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
189.障害がAPRIL関連障害である、実施形態160から188のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
190.障害が全IgAの異常なレベルに関連する、実施形態160から189のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
191.障害がa-g IgAに関連する障害である、実施形態160から190のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
192.障害がIgA腎症(IgAN)である、実施形態160から191のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
193.IgANが家族性IgANである、実施形態192に記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
194.IgANが成人IgANである、実施形態192に記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
195.IgANが移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである、実施形態192に記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
196.障害が慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である、実施形態160から191のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
197.CKDが、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである、実施形態196に記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
198.障害がヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である、実施形態160から191のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
199.障害が皮膚血管炎またはIgA血管炎である、実施形態160から191のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
200.障害がIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である、実施形態160から191のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
201.障害がワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である、実施形態160から191のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
202.障害がループス腎炎である、実施形態160から191のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
203.対象がヒト患者である、実施形態160から202のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
204.対象が、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている、実施形態160から203のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
205.対象が、参照対象、例えば障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている、実施形態160から204のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
206.対象が、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである、実施形態160から205のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
207.対象が、障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない、実施形態160から206のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
208.対象が、抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている、実施形態160から207のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
209.対象が、抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている、実施形態160から208のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
210.対象が、抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、ワクチンを受ける、実施形態208または209のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
211.抗体分子の投与が、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる、実施形態160から210のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
212.抗体分子の投与が、ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない、実施形態160から211のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
213.対象が、抗体分子の投与の後、ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する、実施形態160から212のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
214.ワクチンが破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む、実施形態160から213のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
215.対象が、抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する、実施形態214に記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
216.対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている、実施形態160から215のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
217.対象が、障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む、実施形態160から216のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
218.抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む、実施形態160から217のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
219.抗体分子が、配列番号296のアミノ酸配列を含むVH、および配列番号286のアミノ酸配列を含むVLを含み、
必要に応じて、抗体分子がIgG2である、実施形態160から218のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
220.a-g IgAのレベルが、対象からの試料中で決定される、実施形態160から219のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
221.対象からの試料中のa-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態160から220のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
222.試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態160から221のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
223.試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む、実施形態160から222のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
224.対象から試料を取得するステップをさらに含む、実施形態160から223のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
225.試料が血液または血清試料である、実施形態224に記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
226.対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む、実施形態160から225のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
227.第2の治療剤または治療モダリティーが小分子である、実施形態226に記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
228.第2の治療剤または治療モダリティーが抗体分子である、実施形態227に記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
229.対象が抗APRIL抗体分子を約100、150、175、180、190、200、210、220、225、230、240、250、または300mg/mLの濃度で投与される、実施形態160から228のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
230.対象が抗APRIL抗体分子を約200mg/mLの濃度で投与される、実施形態160から229のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
231.対象が抗APRIL抗体分子を約200、250、300、450、400、450、500、550、600、650、700、750、または800mgの固定用量で投与される、実施形態160から230のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
232.対象が抗APRIL抗体分子を約200mgの固定用量で(例えば約1mLの体積で)投与される、実施形態160から231のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
233.対象が抗APRIL抗体分子を約400mgの固定用量で(例えば約2mLの全体積で、例えば体積1mLで2回の投与としてまたは体積2mLで1回の投与として)投与される、実施形態160から232のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
234.対象が抗APRIL抗体分子を約600mgの固定用量で(例えば約3mLの全体積で、例えば体積2mLで1回の投与と体積1mLで1回の投与として)投与される、実施形態160から233のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、方法。
235.対象が抗APRIL抗体分子を少なくとも200mgの固定投薬量で投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、または方法。
236.対象が抗APRIL抗体分子を800mgまたはそれ未満の固定投薬量で投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、または方法。
237.抗APRIL抗体分子が液体組成物として投与される、先行する実施形態のいずれかに記載の使用のための抗体分子、医薬組成物、または方法。
本開示は、上記の態様および/または実施形態のいずれか1つまたは複数の全ての組合せ、ならびに詳細な説明および実施例で説明した実施形態のいずれか1つまたは複数との組合せを意図している。
本明細書の組成物および方法のその他の特徴、目的、および利点は、明細書および図面から、また特許請求の範囲から、明らかになる。
図1は、あらゆる民族性の全ての患者(薬力学的解析対象集団)についての、示される処置(プールされたプラセボ、0.5mg/kgの抗体2419-1406、2.0mg/kgの抗体2419-1406、6.0mg/kgの抗体2419-1406、12.0mg/kgの抗体2419-1406、プラセボ+ワクチン、および6.0mg/kgの抗体2419-1406+ワクチン)ごとの、異常にグリコシル化された免疫グロブリン濃度のベースラインからの経時的な平均パーセント変化(±標準偏差)を示す。
図2は、処置ごとの、異常にグリコシル化された免疫グロブリンA(a-g-IgA1;左側のパネル)および免疫グロブリンA(IgA;右側のパネル)のベースラインからの平均パーセンテージ変化を示す一連のグラフである。
図3は、安全性解析対象集団における破傷風免疫グロブリンG(IgG)力価レベルを示すグラフである。
図4は、安全性解析対象集団におけるジフテリア免疫グロブリンG(IgG)力価レベルを示すグラフである。
図5は、健康志願者におけるmAb 2419-1406によるIgA抑制を示す一連のグラフである。示される通り、皮下(SC)投与について(左側のパネル)および静脈内(IV)投与について(右側のパネル)の結果が示される。
詳細な説明
高い親和性および特異性をもってAPRIL、例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方に結合する抗体分子が、本明細書で開示される。有利には、本明細書に記載した抗体分子のいくつかは、APRILの1つまたは複数の生物活性を低減(例えば阻害、ブロック、または中和)する改善された能力を有する。抗体分子をコードする核酸、発現ベクター、宿主細胞、組成物(例えば医薬組成物)、キット、および抗体分子を作製する方法も提供される。本明細書で開示する抗体分子および医薬組成物は、障害および状態、例えばAPRILに関連する障害および状態、例えばIgA腎症(IgAN)またはIgANに関連する障害(例えば進行性の慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN)、IgA血管炎、IgA皮膚炎(例えばIgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)、IgM媒介神経障害(例えば抗MAG末梢神経障害または抗GM1抗体に関連するIgM媒介神経障害)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(Waldenstrom's macroglobulinemia)(WM、ワルデンストレームマクログロブリン血症(Waldenstrom macroglobulinemia)としても公知)、またはループス腎炎)を処置、防止、および/または診断するために、(単独で、または他の薬剤もしくは治療モダリティーと組み合わせて)使用することができる。
IgA腎症は最も蔓延している慢性的な糸球体疾患の1つであり、世界罹患率は百万人あたりほぼ5~50例(小児)および百万人あたり10~40例(成人)である。典型的には比較的無痛性の疾患であるが、IgANは末期腎疾患(例えば20~30年以内に患者の20%~50%に腎不全)に進行することがある。軽微な尿の異常、正常な血圧、および正常な糸球体濾過率(GFR)を有するIgA腎症患者は、典型的には定期的なモニタリングを必要とする。より進行した疾患を有する患者については、治療オプションとしては、RASブロッケードによって血圧およびタンパク尿を低減させる非特異的処置、ならびにその他の一般的な措置、例えば脂質の低下、食事によるナトリウムの制限、禁煙、ならびにNSAIDおよびその他のネフロトキシンを避けることが含まれ得る。
理論に縛られることは望まないが、一部の実施形態では、IgA腎症の病因はツーヒット現象で表され、第1のヒットは、異常にガラクトシル化されたヒンジ領域を含有するポリマー性IgA1(異常にグリコシル化されたIgA1、またはa-g IgA1)の産生が自己抗原として現れるとともに粘膜の感染に応じて生じ、第2のヒットはそれに続く、免疫複合体の形成をもたらす自己抗体の誘起であると考えられる。これらの循環免疫複合体は腎に沈着し、ここで補体の活性化が起こり、炎症経路の促進、メサンギウムの過剰増殖、糸球体の損傷、タンパク尿、および末期腎疾患に導く腎疾患の進行がもたらされる。理論に縛られることは望まないが、一部の実施形態では、自己抗原および/もしくは自己抗体の低減、ならびにその結果としての免疫複合体の除去、ならびに/または補体活性化の軽減は、IgA腎症およびその他の関連する疾患および障害(例えば進行性の慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN、IgA血管炎、IgA皮膚炎(例えばIgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)、IgM媒介神経障害(例えば抗MAG末梢神経障害または抗GM1抗体に関連するIgM媒介神経障害)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、またはループス腎炎)の進行に有益な効果を有し得ると考えられる。
理論に縛られることは望まないが、一部の実施形態では、ポリマー性IgAおよび抗原性a-g IgA1の異常な生合成は、疾患の病原性と進行の両方に相関していると考えられる。ある実施形態では、a-g IgA1の血清レベルは、かなりの数の成人および小児の家族性IgA腎症の症例において、遺伝形質としてかなりの遺伝可能性と相関している。ある実施形態では、a-g IgA1は疾患の病原性において役割を果たしており、これは例えば患者から誘導された末梢血単核細胞(PBMC)のex vivo解析によって決定することができる。例えば、a-g IgA1はIgA腎症の患者由来の不死化B細胞において分泌され、患者のリンパ球からのIgA1の産生はa-g IgA1の血清レベルに相関することがある。別の例として、IgA1産生細胞から部分的に誘導され、次いでIgA腎症患者の血清を使用してin vitroで再構成した免疫複合体は、受身伝達に続いてマウスで病原性であり得る。理論に縛られることは望まないが、一部の実施形態では、a-g IgA1の血清レベルは、疾患の転帰を予測でき、疾患の進行の臨床評価、処置、およびまた患者集団の層化のためのバイオマーカーとしての診断的有用性を提供すると考えられる。例えば、IgAの標的化低減は治療的に有利であり、免疫沈着および腎の損傷を効果的に低減することができる。ある実施形態では、本明細書に記載した抗体分子による処置は、自己抗原レベル、例えばa-g IgAレベルの臨床的に関連のある低減をもたらす。
理論に縛られることは望まないが、一部の実施形態では、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子(例えば12.0mg/kgまでの単回用量)は安全で、健常成人にはよく忍容されると考えられる。ある実施形態では、単回用量の抗APRIL抗体分子は、遊離血清APRILを定量の下限まで抑制することができる。ある実施形態では、血清a-g IgA1は全血清IgAと並行して減少し、血清中の遊離APRILの検出に続いて用量依存的に回復する。
理論に縛られることは望まないが、一部の実施形態では、本明細書に記載した抗APRIL抗体分子は、ワクチン接種(例えば破傷風およびジフテリアトキソイドのワクチン接種)に応じた抗原特異的血清IgGまたはIgAのブースト応答を増大させる対象の能力には干渉しないと考えられ、定性的T細胞依存性抗体応答はAPRILの抑制の間に保存されていることを示している。
定義
本明細書で使用される場合、冠詞「1つの」(「a」および「an」)は、その冠詞の文法的対象物の1つまたは1つより多くを(例えば少なくとも1つを)意味する。
用語「または」は、本明細書では、文脈によって他が明確に示されない限り、用語「および/または」を意味し、これと相互交換可能に使用される。
「約」および「ほぼ」は一般に、測定の性質または精度を考慮して測定された量についての許容できる誤差の程度を意味するものとする。例示的な誤差の程度は、所与の値または値の範囲の20%以内、典型的には10%以内、より典型的には5%以内である。
本明細書で開示する組成物および方法は、特定した配列、またはこれと実質的に同一もしくは同様の配列、例えば特定した配列と少なくとも85%、90%、95%またはそれよりも高い同一性の配列を有するポリペプチドおよび核酸を包含する。
アミノ酸配列に関して、用語「実質的に同一」は、本明細書では、第2のアミノ酸配列中の整列されたアミノ酸残基とi)同一であるか、またはii)保存的な置換である、十分なまたは最小の数のアミノ酸残基を含有する第1のアミノ酸であって、それにより第1および第2のアミノ酸配列が共通の構造ドメインおよび/または共通の機能的活性を有し得るような第1のアミノ酸を意味するために使用される。例えば、参照配列、例えば本明細書で提供する配列と少なくとも約85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有する共通の構造ドメインを含有するアミノ酸配列。
ヌクレオチド配列に関しては、用語「実質的に同一」は、本明細書では、第2の核酸配列中の整列されたヌクレオチドと同一である十分なまたは最小の数のヌクレオチドを含有する第1の核酸配列であって、それにより第1および第2のヌクレオチド配列が共通の機能的活性を有するポリペプチドをコードするか、または共通の構造的ポリペプチドドメインもしくは共通の機能的ポリペプチド活性をコードする第1の核酸配列を意味するために使用される。例えば、参照配列、例えば本明細書で提供する配列と少なくとも約85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するヌクレオチド配列。
用語「機能的バリアント」は、天然に存在する配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有するか、実質的に同一のヌクレオチド配列によってコードされ、天然に存在する配列の1つまたは複数の活性を有することができるポリペプチドを意味する。
配列の間の相同性または配列同一性(本明細書でこれらの用語は相互交換可能に使用される)の計算は、以下のように実施される。
2つのアミノ酸配列または2つの核酸配列の同一性パーセントを決定するため、これらの配列を最適な比較目的のために整列させる(例えば最適な整列のために第1および第2のアミノ酸または核酸の配列の一方または両方にギャップを導入してもよく、相同でない配列を比較目的のために無視してもよい)。典型的な実施形態では、比較目的のために整列させる参照配列の長さは、参照配列の長さの少なくとも30%、例えば少なくとも40%、50%、60%、例えば少なくとも70%、80%、90%、100%である。次いで対応するアミノ酸の位置またはヌクレオチドの位置におけるアミノ酸残基またはヌクレオチドを比較する。第1の配列中の位置が第2の配列中の対応する位置と同じアミノ酸残基またはヌクレオチドで占められている場合には、それらの分子はその位置において同一である。
2つの配列の間の同一性パーセントは、2つの配列の最適な整列のために導入する必要があるギャップの数およびそれぞれのギャップの長さを考慮に入れた、これらの配列によって共有される同一の位置の数の関数である。
配列の比較および2つの配列の間の同一性パーセントの決定は、数学的アルゴリズムを使用して達成することができる。一部の実施形態では、2つのアミノ酸配列の間の同一性パーセントは、GCGソフトウェアパッケージ(gcg.comから入手可能)中のGAPプログラムに組み込まれた、needlemanおよびWunsch((1970) J. Mol. Biol. 48:444-453)のアルゴリズムを使用し、Blossum 62マトリックスまたはPAM250マトリックス、および16、14、12、10、8、6、または4のギャップウェイト、1、2、3、4、5、または6の長さウェイトを使用して決定される。ある特定の実施形態では、2つのヌクレオチド配列の間の同一性パーセントは、GCGソフトウェアパッケージ(gcg.comから入手可能)中のGAPプログラムを使用し、NWSgapdna.CMPマトリックスならびに40、50、60、70、または80のギャップウェイトおよび1、2、3、4、5、または6の長さウェイトを使用して決定される。好適なパラメータの1つの組(および他に特定しなければ使用すべき組)は、ギャップペナルティを12、ギャップ延長ペナルティを4、フレームシフトギャップペナルティを5としたBlossum 62スコアリングマトリックスである。
2つのアミノ酸またはヌクレオチドの配列の間の同一性パーセントは、ALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれた、E.MeyersおよびW.Miller((1989) CABIOS, 4:11-17)のアルゴリズムを使用し、PAM120のウェイト残基表、ギャップ長さペナルティ12、およびギャップペナルティ4を使用して決定することができる。
本明細書に記載した核酸およびタンパク質の配列は、公的データベースに対する検索を実施して、例えば他のファミリーメンバーまたは関連する配列を同定するための「クエリー配列」として使用することができる。そのような検索は、Altschul, et al. (1990) J. Mol. Biol. 215:403-10のNBLASTおよびXBLASTプログラム(バージョン2.0)を使用して実施することができる。BLASTヌクレオチド検索はNBLASTプログラムを用いて実施し、スコア=100、ワード長=12として、本明細書に記載した核酸と相同のヌクレオシド配列を得ることができる。BLASTタンパク質検索はXBLASTプログラムを用いて実施し、スコア=50、ワード長=3として、本明細書に記載したタンパク質分子と相同のアミノ酸配列を得ることができる。比較目的でギャップ付き整列を得るために、Altschulet al., (1997) Nucleic Acids Res. 25:3389-3402に記載されたギャップ付きBLASTを利用することができる。BLASTおよびギャップ付きBLASTプログラムを利用する場合には、それぞれのプログラム(例えばXBLASTおよびNBLAST)のデフォルトパラメータを使用することができる。ncbi.nlm.nih.govを参照されたい。
本明細書で使用される場合、用語「低いストリンジェンシー、中程度のストリンジェンシー、高いストリンジェンシー、または極めて高いストリンジェンシーの条件下でハイブリダイズする」は、ハイブリダイゼーションおよび洗浄の条件を記載している。ハイブリダイゼーション反応を実施するためのガイダンスは、Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, N.Y.(1989), 6.3.1-6.3.6に見ることができ、これは参照により組み込まれる。この文献には水性および非水性の方法が記載されており、いずれも使用することができる。本明細書で言及する特定のハイブリダイゼーション条件は以下の通りである。1)約45℃での6×塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)中での低ストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件およびそれに続く少なくとも50℃での0.2×SSC、0.1%SDS中での2回の洗浄(低ストリンジェンシーの条件では洗浄の温度を55℃に上昇させてもよい);2)約45℃での6×SSC中での中ストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件およびそれに続く60℃での0.2×SSC、0.1%SDS中での1回または複数回の洗浄;3)約45℃での6×SSC中での高ストリンジェンシーでのハイブリダイゼーション条件およびそれに続く65℃での0.2×SSC、0.1%SDS中での1回または複数回の洗浄;ならびに好ましくは4)65℃での0.5Mリン酸ナトリウム、7%SDS中での極めて高いストリンジェンシーでのハイブリダイゼーション条件およびそれに続く65℃での0.2×SSC、1%SDS中での1回または複数回の洗浄。極めて高いストリンジェンシー条件4)は好適な条件であり、他に特定しない限り使用すべき条件である。
本明細書に記載した分子は、それらの機能に実質的な影響を有しないさらなる保存的なまたは非本質的なアミノ酸置換を有してもよいことが理解される。
用語「アミノ酸」は、天然であるか合成であるかにかかわらず、アミノ官能性と酸官能性の両方を含み、天然に存在するアミノ酸のポリマーに含まれ得る全ての分子を包含することを意図している。例示的なアミノ酸としては、天然に存在するアミノ酸;それらのアナログ、誘導体、および同族体;バリアント側鎖を有するアミノ酸アナログ;ならびに上記のいずれかの全ての立体異性体が挙げられる。本明細書で使用される場合、用語「アミノ酸」は、D-またはL-光学異性体およびペプチド模倣体の両方を含む。
「保存的アミノ酸置換」は、アミノ酸残基が同様の側鎖を有するアミノ酸残基によって置き換えられる置換である。同様の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当技術分野で定義されている。これらのファミリーとしては、塩基性側鎖を有するアミノ酸(例えばリシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖を有するアミノ酸(例えばアスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖を有するアミノ酸(例えばグリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖を有するアミノ酸(例えばアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、ベータ分枝側鎖を有するアミノ酸(例えばスレオニン、バリン、イソロイシン)、および芳香族側鎖を有するアミノ酸(例えばチロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が挙げられる。
用語「ポリペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」は(一本鎖であれば)本明細書で任意の長さのアミノ酸のポリマーを意味するために相互交換可能に使用される。ポリマーは直鎖状または分枝状であってもよく、改変されたアミノ酸を含んでもよく、非アミノ酸によって中断されていてもよい。この用語は、例えばジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、または標識成分とのコンジュゲーション等の他の任意の操作によって改変されたアミノ酸ポリマーも包含する。ポリペプチドは天然の源から単離してもよく、真核宿主もしくは原核宿主から組換え手法によって産生してもよく、または合成手順の産生物であってもよい。
用語「核酸」、「核酸配列」、「ヌクレオチド配列」、または「ポリヌクレオチド配列」、および「ポリヌクレオチド」は相互交換可能に使用される。これらは、デオキシリボヌクレオチドもしくはリボヌクレオチドのいずれか、またはそれらのアナログである、任意の長さのポリマー形態のヌクレオチドを意味する。ポリヌクレオチドは一本鎖または二本鎖であってもよく、一本鎖であればコード鎖または非コード(アンチセンス)鎖であってもよい。ポリヌクレオチドは、改変されたヌクレオチド、例えばメチル化ヌクレオチドおよびヌクレオチドアナログを含んでもよい。ヌクレオチドの配列は非ヌクレオチド成分によって中断されていてもよい。ポリヌクレオチドは、重合の後で、例えば標識成分とのコンジュゲーションによってさらに改変されてもよい。核酸は、組換えポリヌクレオチド、または天然に存在しないか、または非天然の配置で別のポリヌクレオチドに連結された、ゲノム、cDNA、半合成、または合成の起源のポリヌクレオチドであってもよい。
用語「単離された」は、本明細書で使用される場合、その元のまたは天然の環境(例えばそれが天然に存在する場合には自然の環境)から取り出された材料を意味する。例えば、生きている動物に存在する天然に存在するポリヌクレオチドまたはポリペプチドは単離されていないが、天然の系の中に共存する材料の一部または全部から人の介入によって分離された同じポリヌクレオチドまたはポリペプチドは単離されている。そのようなポリヌクレオチドはベクターの一部となることがあり、および/またはそのようなポリヌクレオチドまたはポリペプチドは組成物の一部となることがあるが、そのようなベクターまたは組成物は、それが天然に見出される環境の一部ではないという意味で、単離されている。
本明細書で使用される場合、用語、例えばIgA腎症を「処置する」は、障害、例えばIgA腎症を有し、および/または障害、例えばIgA腎症の症状を経験している対象(例えばヒト)が、ある実施形態では抗体分子が投与された際に、抗体分子が決して投与されなかった場合よりも重症度が低い症状に罹患し、および/またはより早く回復することを意味する。ある実施形態では、IgA腎症が処置された場合には、IgA腎症の効果的な処置の後で、腎生検によって、例えば腎のメサンギウムにおける免疫複合体の形態でのIgAの沈着が少ないか沈着がないことが示される。例えば、IgA腎症の効果的な処置のための本明細書に記載した抗体分子の投与の後では、免疫蛍光法または電子顕微鏡を使用する診断アッセイは、対象の生体試料においてIgAの沈着をより少なく検出するか検出しないことになる。他のアッセイ、尿検査、血液検査、イオタラム酸クリアランス検査、または腎イメージング(例えば超音波、X線、または膀胱鏡検査)も、対象におけるIgA腎症の処置の後で、患者における処置をモニターするため、またはIgA腎症の症状の存在、例えば存在の低下(または非存在)を検出するために、使用することができる。処置は、障害、例えばIgA腎症の影響もしくは症状、特徴、および/または原因の1つまたは複数の兆候の重症度を、例えば部分的にまたは完全に、軽減し、改善し、緩和し、阻害し、もしくは低減させ、および/または罹患率を低減させ、必要に応じてこれらの発症を遅延させることができる。ある実施形態では、障害、例えばIgA腎症のある特定の兆候を示さない対象、および/または障害、例えば腎症の初期の兆候のみを示す対象についてである。ある実施形態では、処置は、障害、例えばIgA腎症の1つまたは複数の確立された兆候を示す対象についてである。ある実施形態では、処置は、障害、例えばIgA腎症に罹患していると診断された対象についてである。
本明細書で使用される場合、用語、障害、例えばIgA腎症を「防止する」は、対象(例えばヒト)が抗体分子を受ければ、その障害、例えばIgA腎症を有する可能性が低くなることを意味する。
本明細書の組成物および方法の種々の態様を、以下にさらに詳細に記載する。さらなる定義は、明細書全体を通して提示する。
APRIL
APRIL(増殖誘起リガンド(A PRoliferation Inducing Ligand))はCD256、TNF-およびAPOL-関連白血球発現リガンド2(Leukocyte Expressed Ligand 2)(TALL-2)、またはTNF関連デスリガンド1(Death Ligand 1)(TRDL-1)としても公知の、腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー13(TNFSF13)遺伝子(APRIL、TALL2、またはZTNF2としても公知)によってコードされるTNFファミリーサイトカインである。APRILは、シグナル形質導入、細胞増殖の規制、およびIgAのクラススイッチ等のいくつかの生物学的プロセスにおいて役割を果たしている(Hahne et al. (1998) J. Exp. Med. 188:1185-1190 (1998)Castigli et al.Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 101:3903-3908 (2004))。
APRILは、BLyS(Bリンパ球刺激剤)としても公知のBAFF(B細胞活性化因子F13B)(B Cell Activating Factor F13B)と、機能的かつ構造的に関連している。両方のサイトカインは、先天性および適応性の免疫機能の重要な態様の規制に関与している。APRILとBAFFの両方は、リンパ球受容体TACI(膜貫通アクチベーターおよびCAMLインタラクター)およびBCMA(B細胞成熟抗原)に結合する。APRILおよびBAFFは、タンパク質-タンパク質相互作用を通して互いに非相同的に相互作用しているようである。APRILとBAFFの両方は、生化学的(受容体結合)、免疫学的、およびいくつかの構造的重複(例えばそれぞれの受容体結合ドメインの三次元トポロジーに関連して)さえも共有するが、それにも関わらず2つのサイトカインは、構造的にも機能的にもはっきりと異なっている。APRILは生物学的に関連のあるへパラン硫酸(細胞の細胞外マトリックスにヘパラン硫酸プロテオグリカンとして存在する)と結合するが、BAFFは結合しない。この相互作用は、完全な活性のために同様にHSPGSを必要とする、TACIとの局在化相互作用と協奏してのAPRILのオリゴマー化状態の促進に関して重要な生物学的機能を奏する。増殖と分化の両方を含むB細胞の強力なアクチベーターとして作用するBAFFとは異なり、APRILは、例えばIgAの産生およびIgA陽性形質細胞の分化/生存に関連しているので、とりわけB細胞表現型の調節に関して機能していると思われる。したがって、APRIL受容体シグナル伝達の標的化破壊は、主としてプレB細胞および早期B細胞を標的とするBAFF標的治療薬(例えばベリムマブ)または抗CD20療法(例えばリツキシマブ)等の他の免疫関連療法と比較して、B細胞のホメオスタシスおよび全体的な免疫機能を撹乱する影響が少ないと期待される。APRILは、他の骨髄関連細胞およびリンパ系組織、ならびに血液系のがん(例えば骨髄腫、慢性リンパ性白血病(CLL))および固形腫瘍(例えば結腸、甲状腺、および乳腺)において高レベルで発現することも示されている。
ヒトAPRILの例示的なアミノ酸およびヌクレオチドの配列は、例えばHahne etal. J. Exp. Med. 188:1185-1190 (1998);Shu et al. J. Leukoc. Biol. 65:680-683(1999);Kelly et al. Cancer Res. 60:1021-1027(2000;および Pradet-Balade et al. EMBOJ. 21:5711-5720 (2002)に記載されている。
ヒトAPRILのアミノ酸配列(アイソフォームアルファ、「カノニカル」配列(配列番号85)とも称される)を以下に提供する。
>huAPRIL
オルタナティブスプライシングによって産生されるヒトAPRILのいくつかのアイソフォームが存在する。
アイソフォームベータは以下のアミノ酸配列(配列番号86)を有する。
>sp|O75888-2|TNF13_HUMAN Isoform Beta of Tumor necrosis factor ligand superfamily member 13 OS=Homo sapiens GN=TNFSF13
アイソフォームベータの配列は、以下のようにカノニカル配列と異なる。配列番号85のアミノ酸113~129:KQHSVLHLVPINATSKD→N
アイソフォームガンマは、以下のアミノ酸配列(配列番号87)を有する。
>sp|O75888-3|TNF13_HUMAN Isoform Gamma of Tumor necrosis factor ligand superfamily member 13 OS=Homo sapiens GN=TNFSF13
アイソフォームガンマの配列は、以下のようにカノニカル配列と異なる。アミノ酸247~249:欠失。
アイソフォーム4は以下のアミノ酸配列(配列番号88)を有する。
>sp|O75888-4|TNF13_HUMAN Isoform 4 of Tumor necrosis factor ligand superfamily member 13 OS=Homo sapiens GN=TNFSF13
アイソフォーム4の配列は、以下のようにカノニカル配列と異なる。アミノ酸86~113:欠失。
アイソフォームTWE-PRILは以下のアミノ酸配列(配列番号89)を有する。
>sp|O43508-2|TNF12_HUMAN Isoform TWE-PRIL of Tumor necrosis factor ligand superfamily member 12 OS=Homo sapiens GN=TNFSF12
アイソフォーム5は以下のアミノ酸配列(配列番号90)を有する。
>sp|O75888-5|TNF13_HUMAN Isoform 5 of Tumor necrosis factor ligand superfamily member 13 OS=Homo sapiens GN=TNFSF13
アイソフォーム5の配列は、以下のようにカノニカル配列と異なる。アミノ酸1~17:欠失、アミノ酸87~114:欠失。
ヒトAPRILのその他のバリアントおよび代替の配列は、例えばThe MGCProject Team, Genome Res. 14:2121-2127 (2004);Ota et al. Nat. Genet. 36:40-45(2004);およびKelly et al. Cancer Res. 60:1021-1027 (2000)に記載されている。
本明細書で使用される場合、抗APRIL抗体分子がヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する際には、これはヒトAPRILの1つまたは複数のアイソフォーム、例えば本明細書に記載したヒトAPRILの1つまたは複数のアイソフォームに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号85のアミノ酸配列を有するヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
マウスAPRILの例示的なアミノ酸およびヌクレオチドの配列は、例えばYu etal. Nat. Immunol. 1:252-256 (2000);Carninci et al. Science 309:1559-1563 (2005);TheMGC Project Team, Genome Res. 14:2121-2127 (2004);および Bossen et al. J. BiolChem. 281: 13964-13971 (2006)に記載されている。
マウスAPRILアイソフォーム1(配列番号91)のアミノ酸配列を以下に提供する。
>muAPRIL
マウスAPRILアイソフォーム2(配列番号92)のアミノ酸配列を以下に提供する。
本明細書で使用される場合、抗APRIL抗体分子がマウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する際には、これはマウスAPRILの1つまたは複数のアイソフォーム、例えば本明細書に記載したマウスAPRILの1つまたは複数のアイソフォームに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号91、配列番号92、または両方のアミノ酸配列を有するマウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
本明細書で使用される場合、抗APRIL抗体分子がマウスAPRILに結合しないかまたは実質的に結合しないときには、これはマウスAPRILの1つまたは複数のアイソフォーム、例えば本明細書に記載したマウスAPRILの1つまたは複数のアイソフォームに結合しないかまたは実質的に結合しない。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号91または92のアミノ酸配列を有するマウスAPRILに結合しないかまたは実質的に結合しない。典型的な実施形態では、抗体分子は、配列番号91のアミノ酸配列を有するマウスAPRILおよび配列番号92のアミノ酸配列を有するマウスAPRILに結合しないかまたは実質的に結合しない。
ヒトおよびマウスの例示的なAPRILタンパク質の配列整列(それぞれ配列番号85および91)は、その内容が参照により全体として本明細書に組み込まれる、国際出願公開番号WO2017/091683号の図13に示されている。
エピトープ
本明細書に記載した抗体分子は、APRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)のエピトープに結合することができる。例えば、本明細書に記載した抗体分子に結合されるエピトープは、本明細書に記載した1つまたは複数のエピトープ接触点を含むことができる。
ある実施形態では、抗体分子は、表3-4もしくは表6のいずれか、または国際出願公開番号WO2017/091683号の表8もしくは図14、22、23A~23B、24A~24B、25A~25B、もしくは38A~38Bのいずれかに記載されているように、1つもしくは複数の残基または1つもしくは複数の領域に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。
ある実施形態では、抗体分子は、表3に示すアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、表3に示すアミノ酸残基の全てに接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。例えば、本明細書に記載した抗体分子は、(例えば表3にA対Bとして位置的に描いたように)2つのAPRILモノマーにわたる結合を含むように、表3に示すアミノ酸残基と接触することができる。理論に縛られることは望まないが、ある実施形態では、表3に示すアミノ酸残基の少なくともいくつかは、APRILとTACIのCDR2ドメインとの間の高親和性相互作用に寄与していると考えられる。ある実施形態では、表3のアミノ酸残基の1つまたは複数と本明細書に記載した抗体分子との接触は、APRILのTACIへの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
本明細書に記載した抗APRIL抗体分子に結合することができる例示的なヒトAPRILアミノ酸残基を表3に示す。このエピトープの構造的表現(例えば空間的および立体配座的に定義された)は、国際出願公開番号WO2017/091683号の図14に描かれている。
表3. 抗APRIL抗体に結合する例示的なヒトAPRILアミノ酸残基(配列番号85に基づくアミノ酸の番号付け)
別の実施形態では、抗体分子は、表4に示すアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、または全て)と接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。別の実施形態では、抗体分子は、表4に示すアミノ酸残基の全てと接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、APRIL上のC-Dループ(例えばβシートのCとDを接続するループ)、G-Hループ(例えばβシートのGとHを接続するループ)、またはその両方と結合するかまたは実質的に結合する。
このエピトープ(本明細書で「コア領域」と称することもある)の構造的(空間的)表現は、国際出願公開番号WO2017/091683号の図15に描かれており、これはそれぞれのAPRILタンパク質分子が、βジェリーロールトポロジーの中の、1つは内部、1つは外部にある、パックされた2つの逆平行の8本の鎖を有するβシート(A~G)を含有することを示している。これらのBシートは、所望のエピトープを(二次構造定義に基づいて)定義もするループによって接続されている。理論に縛られることは望まないが、これらの位置/構造がAPRILとTACIのCRD2ドメインとの重要な相互作用のサブセットを定義しているので、APRILのTACIへの結合のそのような抗体による最適な阻害が達成されると考えられる。
表4. 抗APRIL抗体に結合する例示的なヒトAPRILアミノ酸残基(配列番号85に基づくアミノ酸の番号付け)
別の実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL(例えば配列番号85)のAsp129、Arg233、またはHIS203の1つ、2つ、または全てに結合しない。例えば、これらの位置における1つまたは複数の変異、例えばAsp129Ala、Arg233Asn、His203Asp、またはそれらの任意の組合せは、ヒトAPRILに対する抗体分子の結合親和性またはヒトAPRIL活性に対する抗体分子の阻害効果(例えばTACIへのAPRIL結合の中和)を低減させないかまたは実質的に低減させないことになる。
さらに別の実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL(例えば配列番号85)の105位~114位からの1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、または全て)の残基および/またはマウスAPRIL(例えば配列番号91)の96位~105位からの1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、または全て)の残基に結合するかまたは実質的に結合する。
別の実施形態では、抗体分子は、表7に示すアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または全て)と接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。別の実施形態では、抗体分子は、表7に示すアミノ酸残基の全てと接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。
表7. 抗APRIL抗体に結合する例示的なヒトAPRILアミノ酸残基(配列番号85に基づくアミノ酸の番号付け)
ある実施形態では、抗体分子、例えばモノクローナル抗体2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、または2419-1406のいずれかの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを有する抗APRIL抗体分子は、表7に記載した1つまたは複数のアミノ酸に結合する。別の実施形態では、抗体分子、例えばモノクローナル抗体2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406のいずれかの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを有するヒト特異的な抗APRIL抗体分子は、マウスAPRILの中の1つまたは複数(例えば2つ、3つ、4つ、または全て)の以下の位置(マウスAPRILの番号付けが適用される)が例えば以下のA120D、N224R、H163Q、K219I、またはR181Qに変異した場合に、マウスAPRILに結合する。さらに別の実施形態では、抗体分子、例えばモノクローナル抗体2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406のいずれかの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを有するヒト特異的な抗APRIL抗体分子は、219位のリシン(マウスAPRILの番号付けが適用される)が例えばイソロイシンに変異(すなわちK219I)した場合に、マウスAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表6に示すヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載した抗体分子、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2621、2622、3125、3327、3525、3530、4035、3934、3833、3631、3732、4338、4540、または4237である。
ある実施形態では、抗体分子は、D132、V174、F176、V181、Q190、R195、R206、Y208、I228、またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、V174、F176、Q190、R195、R206、またはY208から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、F176、V181、Q190、またはI228から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、V174、R206、またはY208から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表6に示すヒトAPRILのアミノ酸残基の少なくとも1つ(例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20)に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載した抗体分子、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2621、2622、3125、3327、3525、3530、4035、3934、3833、3631、3732、4338、4540、または4237である。
ある実施形態では、抗体分子は、F176、V181、Q190、S226、I228、Y208、またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、または全て)に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、V181、S226、I228、またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、または全て)に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、Y208またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは両方に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、F176、V181、Q190、またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、または全て)に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。
ある実施形態では、抗体分子は、V174、F176、Q190、R195、R206、またはY208から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)し、V181、S226、I228、またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、または全て)に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、V174またはR206から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは両方に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)し、V181またはN237(および必要に応じてS226)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは両方に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035の1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の重鎖CDR、1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の軽鎖CDR、またはその両方を含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035の重鎖領域、軽鎖可変領域、またはその両方を含む。ある実施形態では、モノクローナル抗体4035はヒト化抗体分子である。
ある実施形態では、抗体分子は、F176、V181、Q190、またはI228から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)し、Y208またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは両方に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのアミノ酸残基I228に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)し、Y208またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは両方に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2419の1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の重鎖CDR、1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の軽鎖CDR、またはその両方を含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2419の重鎖領域、軽鎖可変領域、またはその両方を含む。ある実施形態では、モノクローナル抗体2419はヒト化抗体分子である。
ある実施形態では、抗体分子は、V174、R206、またはY208から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)し、F176、V181、Q190、またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、または全て)に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、V174またはR206から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは両方に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)し、F176、V181、Q190、またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、または全て)に接触しない(例えば結合しないかまたは実質的に結合しない)。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3833の1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の重鎖CDR、1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の軽鎖CDR、またはその両方を含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3833の重鎖領域、軽鎖可変領域、またはその両方を含む。ある実施形態では、モノクローナル抗体3833はヒト化抗体分子である。
ある実施形態では、エピトープは、CRD2受容体結合部位と重複している。ある実施形態では、エピトープは、例えばモノマー界面を横切って広がる非直鎖状エピトープである。ある実施形態では、エピトープは、TACIとBCMAの受容体ブロッキングに関連する領域にある。
ある実施形態では、抗体分子は、V133、V181、E185、Q187、G188、R189、Q190、E191、T192、R195、H218、L219、H220、S226、I228、P230(モノマーAに位置する)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、V121、I123、Q139、P140、A141、L142、N237、S239、P240、またはH241(モノマーBに位置する)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、V133、V181、E185、Q187、G188、R189、Q190、E191、T192、R195、H218、L219、H220、S226、I228、P230(モノマーAに位置する);V121、I123、Q139、P140、A141、L142、N237、S239、P240、またはH241(モノマーBに位置する)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。
ある実施形態では、抗体分子は、V181、Q190、T192、およびI228(モノマーAに位置する)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、A141またはH241(モノマーBに位置する)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは両方に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、抗体分子は、V181、Q190、T192、およびI228(モノマーAに位置する);A141またはH241(モノマーBに位置する)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、または全て)に接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2419の1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の重鎖CDR、1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の軽鎖CDR、またはその両方を含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2419の重鎖領域、軽鎖可変領域、またはその両方を含む。ある実施形態では、モノクローナル抗体2419はヒト化抗体分子である。
ある実施形態では、エピトープは、V133、V181、E185、Q187、G188、R189、Q190、E191、T192、R195、H218、L219、H220、S226、I228、P230(モノマーAに位置する);V121、I123、Q139、P140、A141、L142、N237、S239、P240、またはH241(モノマーBに位置する)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全て)を含む。ある実施形態では、エピトープは、V181、Q190、T192、およびI228(モノマーAに位置する);A141またはH241(モノマーBに位置する)から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、または全て)を含む。
ある実施形態では、このエピトープの構造的表現は、国際出願公開番号WO2017/091683号の図38Bに描かれている。ある実施形態では、エピトープは、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8に示すアミノ酸残基の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全て)を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、表3~4もしくは表7のいずれか、または国際出願公開番号WO2017/091683号の表8に示すアミノ酸残基の全てに接触(例えば結合するかまたは実質的に結合)する。ある実施形態では、エピトープは、表3~4もしくは表7のいずれか、または国際出願公開番号WO2017/091683号の表8に示すアミノ酸残基の全てを含むか、または全てからなる。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載した以下の特性の1つまたは複数、例えば(i)ヒトAPRILに結合するかもしくは実質的に結合する;(ii)マウスAPRILに結合するかもしくは実質的に結合する;(iii)APRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)のTACI(例えばヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)への結合を阻害するかもしくは実質的に阻害する;または(iv)APRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)のBCMA(例えばヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)への結合を阻害するかもしくは実質的に阻害する;のうちの1つまたは複数(例えば2つ、3つ、または全て)を有する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。別の実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないかまたは低い親和性で結合する。
抗体分子
APRIL、例えば本明細書に記載したAPRIL分子に結合する抗体分子が本明細書で開示される。
本明細書で使用される場合、用語「抗体分子」は、タンパク質、例えば少なくとも1つの免疫グロブリン可変ドメイン配列を含む免疫グロブリン鎖またはその断片を意味する。用語「抗体分子」は、例えば全長の成熟抗体および抗体の抗原結合性断片を含む。例えば、抗体分子は、重(H)鎖可変ドメイン配列(本明細書でVHと略す)および軽(L)鎖可変ドメイン配列(本明細書でVLと略す)を含み得る。別の例では、抗体分子は2つの重(H)鎖可変ドメイン配列および2つの軽(L)鎖可変ドメイン配列を含み、それにより2つの抗原結合部位、例えばFab、Fab’、F(ab’)2、Fc、Fd、Fd’、Fv、一本鎖抗体(例えばscFv)、一本鎖可変ドメイン抗体、ダイアボディ(Dab)(二価および二特異性)、およびキメラ(例えばヒト化)抗体を形成し、これらは抗体全体または組換えDNA技術を使用してde novoで合成された抗体の改変によって産生することができる。これらの機能的抗体断片は、そのそれぞれの抗原または受容体に選択的に結合する能力を保持している。抗体および抗体断片は、それだけに限らないが、IgG、IgA、IgM、IgD、およびIgEを含む任意のクラスの抗体由来、ならびに任意のサブクラス(例えばIgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4)由来であってもよい。抗体分子はモノクローナルまたはポリクローナルであってもよい。抗体分子は、ヒト、ヒト化、CDRグラフト化、またはin vitroで生成された抗体であってもよい。抗体分子は、例えばIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4から選択される重鎖定常領域を有してもよい。抗体分子は、例えばカッパまたはラムダから選択される軽鎖を有してもよい。用語「免疫グロブリン」(Ig)は、本明細書で用語「抗体」と相互交換可能に使用される。
抗原結合性断片の例としては、(i)Fab断片である、VL、VH、CL、およびCH1ドメインからなる一価断片、(ii)F(ab’)2断片である、ヒンジ領域においてジスルフィド架橋によって連結された2つのFab断片を含む二価断片、(iii)VHおよびCH1ドメインからなるFd断片、(iv)抗体の単一アームのVLおよびVHドメインからなるFv断片、(v)VHドメインからなるダイアボディ(dAb)断片、(vi)ラクダ科またはラクダ化可変ドメイン、(vii)一本鎖Fv(scFv)(例えばBird et al. (1988) Science 242:423-426;およびHuston et al. (1988) Proc. Natl.Acad. Sci. USA 85:5879-5883を参照);(viii)単一ドメイン抗体が挙げられる。これらの抗体断片は、当業者には公知のいくつかの従来の手法を含む任意の好適な方法を使用して得ることができ、断片はインタクトな抗体と同じ方法で有用性のためにスクリーニングすることができる。
用語「抗体」は、インタクトな分子およびその機能性断片を含む。抗体の定常領域は、抗体の特性を改変するために(例えばFc受容体結合、抗体のグリコシル化、システイン残基の数、エフェクター細胞の機能、または補体の機能の1つまたは複数を増大または低下させるために)、変更、例えば変異させることができる。
抗体分子は一本鎖抗体であってもよい。一本鎖抗体(scFv)は操作することができる(例えばColcher, D. et al. (1999) Ann N Y Acad Sci 880:263-80;および Reiter, Y.(1996) Clin Cancer Res 2:245-52を参照)。一本鎖抗体を二量体化または多量体化して、同じ標的タンパク質の異なるエピトープへの特異性を有する多価抗体を生成することができる。
本明細書で開示する抗体分子は、単一ドメイン抗体であってもよい。単一ドメイン抗体は、その相補性決定領域が単一ドメインポリペプチドの一部である抗体を含んでもよい。例としては、それだけに限らないが、重鎖抗体、天然に軽鎖を欠く抗体、従来の4鎖抗体から誘導された単一ドメイン抗体、操作された抗体、および抗体から誘導されたドメインスカフォールド以外の単一ドメインスカフォールドが挙げられる。単一ドメイン抗体は、当技術分野のいずれか、または任意の将来の単一ドメイン抗体であってもよい。単一ドメイン抗体は、マウス、ヒト、ラクダ、ラマ、魚類、サメ、ヤギ、ウサギ、およびウシを含むがそれらに限らない任意の種から誘導してもよい。一部の態様によれば、単一ドメイン抗体は、軽鎖を欠く重鎖抗体として公知の天然に存在する単一ドメイン抗体である。そのような単一ドメイン抗体は、例えばWO94/04678に開示されている。明確にするために、天然に軽鎖を欠く重鎖抗体から誘導されたこの可変ドメインは、これを従来の4鎖免疫グロブリンと区別するために本明細書ではVHHまたはナノボディとして公知である。そのようなVHH分子は、ラクダ科の種、例えばラクダ、ラマ、ヒトコブラクダ、アルパカ、およびグアナコでもたらされた抗体から誘導することができる。ラクダ科以外の種は天然に軽鎖を欠く重鎖抗体を産生することができ、そのようなVHHも意図される。
VHおよびVL領域は、「フレームワーク領域」(FRまたはFW)と称されるより保存された領域が散在する「相補性決定領域」(CDR)と称される超可変性の領域に再分割することができる。用語「相補性決定領域」および「CDR」は本明細書で使用される場合、抗原特異性および結合親和性を付与する抗体可変領域の中のアミノ酸の配列を意味する。本明細書で使用される場合、用語「フレームワーク」、「FW」、および「FR」は相互交換可能に使用される。
フレームワーク領域およびCDRの範囲はいくつかの方法によって正確に定義されている(Kabat,E. A., et al. (1991) Sequences of Proteins of Immunological Interest, FifthEdition, U.S. Department of Health and Human Services, NIH Publication No.91-3242;Chothia, C. et al. (1987) J. Mol. Biol. 196:901-917;およびOxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアによって使用されるAbM定義を参照)。一般には、例えばProteinSequence and Structure Analysis of Antibody Variable Domains. In: AntibodyEngineering Lab Manual (Ed.: Duebel, S. and Kontermann, R., Springer-Verlag,Heidelberg)を参照されたい。ある実施形態では、以下の定義が使用される。重鎖可変ドメインのCDR1のAbM定義およびその他のCDRについてのKabat定義。ある実施形態では、Kabat定義が全てのCDRについて使用される。さらに、KabatまたはAbM CDRに関して記載された実施形態も、Chothia超可変ループを使用して実行してもよい。それぞれのVHおよびVLは、典型的にはアミノ末端からカルボキシ末端へ以下の順序、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、およびFR4で配置された3つのCDRと4つのFRを含む。
本明細書で使用される場合、「免疫グロブリン可変ドメイン配列」は、免疫グロブリン可変ドメインの構造を形成することができるアミノ酸配列を意味する。例えば、この配列は、天然に存在する可変ドメインのアミノ酸配列の全部または一部を含み得る。例えば、この配列は1つ、2つ、もしくはそれよりも多いN-もしくはC-末端アミノ酸を含んでも含まなくてもよく、またはタンパク質構造の形成に適合する他の変更を含んでもよい。
用語「抗原結合領域」は、抗原、例えばAPRILまたはそのエピトープに結合する界面を形成する決定基を含む抗体分子の部分を意味する。タンパク質(またはタンパク質模倣体)に関しては、抗原結合領域は、典型的には抗原、例えばAPRILに結合する界面を形成する1つまたは複数のループ(少なくとも例えば4つのアミノ酸またはアミノ酸模倣体の)を含む。典型的には、抗体分子の抗原結合領域は、少なくとも1つもしくは2つのCDRおよび/もしくは超可変ループ、またはより典型的には少なくとも3つ、4つ、5つ、もしくは6つのCDRおよび/もしくは超可変ループを含む。
用語「競合する」または「交差競合する」は、本明細書で相互交換可能に使用され、抗APRIL抗体分子、例えば本明細書で提供する抗APRIL抗体分子の、標的、例えばAPRILとの結合を妨害する抗体分子の能力を意味する。結合の妨害は、直接または間接(例えば抗体分子または標的のアロステリックな調節を通して)であってもよい。抗体分子が別の抗体分子と標的との結合を妨害することができる程度、およびしたがって競合すると言うことができるか否かは、競合結合アッセイ、例えばFACSアッセイ、ELISAまたはBIACOREアッセイを使用して決定することができる。ある実施形態では、競合結合アッセイは定量的競合アッセイである。ある実施形態では、競合結合アッセイ(例えば本明細書に記載した競合アッセイ)において第1の抗体分子の標的への結合が10%またはそれより多く、例えば20%またはそれより多く、30%またはそれより多く、40%またはそれより多く、50%またはそれより多く、55%またはそれより多く、60%またはそれより多く、65%またはそれより多く、70%またはそれより多く、75%またはそれより多く、80%またはそれより多く、85%またはそれより多く、90%またはそれより多く、95%またはそれより多く、98%またはそれより多く、99%またはそれより多く低減する場合には、第1の抗APRIL抗体分子は標的への結合について第2の抗APRIL抗体分子と競合すると言われる。
用語「モノクローナル抗体」または「モノクローナル抗体組成物」は、本明細書で使用される場合、単一の分子組成の抗体分子の調製物を意味する。モノクローナル抗体組成物は、特定のエピトープに対して単一の結合特異性および親和性を呈する。モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ技術またはハイブリドーマ技術を使用しない方法(例えば組換え法)によって作製することができる。
「事実上ヒトの」タンパク質は、中和抗体応答、例えばヒト抗マウス抗体(HAMA)応答を誘起しないタンパク質である。HAMAはいくつかの状況で、例えば慢性または再発する疾患状態の処置において抗体分子が反復して投与された場合、問題を生じることがある。HAMA応答は、血清からの抗体のクリアランスの増大(例えばSaleh et al., Cancer Immunol. Immunother., 32:180-190 (1990)を参照)およびアレルギー反応の可能性(例えばLoBuglioet al., Hybridoma, 5:5117-5123 (1986)を参照)によっても、抗体の反復投与を潜在的に無効にすることがある。
抗体分子は、ポリクローナル抗体であってもモノクローナル抗体であってもよい。一部の実施形態では、抗体は組換えで産生してもよく、例えば任意の好適なファージディスプレイまたはコンビナトリアルな方法で産生してもよい。
抗体を生成させるための種々のファージディスプレイおよびコンビナトリアルな方法は(例えばその全ての内容が参照により本明細書に組み込まれるLadner et al. 米国特許第5,223,409号;Kang et al. 国際公開番号WO92/18619号;Dower etal. 国際公開番号WO91/17271号;Winter et al. 国際公開番号WO92/20791号;Markland et al. 国際公開番号WO92/15679号;Breitlinget al. 国際公開番号WO93/01288号;McCafferty et al. 国際公開番号WO92/01047号;Garrard et al. 国際公開番号WO92/09690号;Ladneret al. 国際公開番号WO90/02809号;Fuchs et al. (1991) Bio/Technology 9:1370-1372;; Hayet al. (1992) Hum Antibod Hybridomas 3:81-85;Huse et al. (1989) Science246:1275-1281;Griffths et al. (1993) EMBO J 12:725-734;Hawkins et al. (1992) JMol Biol 226:889-896;Clackson et al. (1991) Nature 352:624-628;Gram et al.(1992) PNAS 89:3576-3580;Garrad et al. (1991) Bio/Technology 9:1373-1377;Hoogenboomet al. (1991) Nuc Acid Res 19:4133-4137;およびBarbas et al. (1991) PNAS88:7978-7982に記載されているように)、当技術分野で公知である。
ある実施形態では、抗体分子は、完全にヒトの抗体(例えばヒト免疫グロブリン配列由来の抗体を産生するように遺伝子操作されたマウスで作製された抗体)、または非ヒト抗体、例えばげっ歯類(マウスまたはラット)、ヤギ、霊長類(例えばサル)、ラクダの抗体である。ある実施形態では、非ヒト抗体はげっ歯類(マウスまたはラットの抗体)である。げっ歯類の抗体を産生する方法は当技術分野で公知である。
ヒトモノクローナル抗体は、マウスの系よりはヒトの免疫グロブリン遺伝子を担持しているトランスジェニックマウスを使用して生成することができる。目的の抗原で免疫化したこれらのトランスジェニックマウスの脾細胞を使用して、ヒトタンパク質のエピトープに対する特異的な親和性を有するヒトmAbを分泌するハイブリドーマを産生する(例えばWood et al. 国際出願番号WO91/00906号、Kucherlapati et al. PCT公開番号WO91/10741号;Lonberget al. 国際出願番号WO92/03918号;Kay et al. 国際出願番号92/03917号;Lonberg, N. et al. 1994Nature 368:856-859;Green, L.L. et al. 1994 Nature Genet. 7:13-21;Morrison, S.L.et al. 1994 Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81:6851-6855;Bruggeman et al. 1993 YearImmunol 7:33-40;Tuaillon et al. 1993 PNAS 90:3720-3724;Bruggeman et al. 1991Eur J Immunol 21:1323-1326を参照)。
抗体は、その中で可変領域またはその一部、例えばCDRが非ヒト生命体、例えばラットまたはマウスで生成された抗体であってもよい。キメラ、CDRグラフト化、およびヒト化抗体は本発明の範囲内である。非ヒト生命体、例えばラットまたはマウスで生成され、次いでヒトにおける抗原性を低下させるように例えば可変フレームワーク領域または定常領域の中で改変された抗体は、本発明の範囲内である。
キメラ抗体は、任意の好適な組換えDNA手法によって産生することができる。いくつかは当技術分野で公知である(Robinson et al., 国際特許出願公開番号WO1987/002671号;Akira, et al., 欧州特許出願公開番号184,187号;Taniguchi,M., 欧州特許出願公開番号171,496号;Morrison et al., 欧州特許出願公開番号173,494号;Neuberger et al., 国際特許出願公開番号WO86/01533号;Cabillyet al. 米国特許第4,816,567号;Cabilly et al., 欧州特許出願公開番号125,023号;Better et al. (1988Science 240:1041-1043);Liu et al. (1987) PNAS 84:3439-3443;Liu et al., 1987, J.Immunol. 139:3521-3526;Sun et al. (1987) PNAS 84:214-218;Nishimura et al.,1987, Canc. Res. 47:999-1005;Wood et al. (1985) Nature 314:446-449;および Shaw etal., 1988, J. Natl Cancer Inst. 80:1553-1559を参照)。
ヒト化抗体またはCDRグラフト化抗体は、ドナーCDRで置き換えられた少なくとも1つまたは2つであるが一般には3つ全ての(免疫グロブリンの重鎖および/または軽鎖の)レシピエントCDRを有することになる。抗体は非ヒトCDRの少なくとも一部で置き換えられてもよく、またはCDRの一部のみが非ヒトCDRで置き換えられてもよい。ヒト化抗体のリポ多糖への結合に必要なCDRの数を置き換えることが必要であるのみである。ある実施形態では、ドナーはげっ歯類の抗体、例えばラットまたはマウスの抗体となり、レシピエントはヒトフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークとなる。典型的には、CDRを提供する免疫グロブリンは「ドナー」と称され、フレームワークを提供する免疫グロブリンは「アクセプター」と称される。一部の実施形態では、ドナー免疫グロブリンは非ヒト(例えばげっ歯類)である。アクセプターフレームワークは、典型的には天然に存在する(例えばヒトの)フレームワークもしくはコンセンサスフレームワーク、またはこれと約85%もしくはそれより大きく、例えば90%、95%、99%、もしくはそれより大きく同一の配列である。
本明細書で使用される場合、用語「コンセンサス配列」は、関連する配列のファミリーの中で最も高頻度で存在するアミノ酸(またはヌクレオチド)から形成された配列を意味する(例えばWinnaker, From Genes to Clones (Verlagsgesellschaft, Weinheim,Germany 1987)を参照)。タンパク質のファミリーの中で、コンセンサス配列の中のそれぞれの位置は、ファミリーの中のその位置に最も高頻度で存在するアミノ酸によって占められている。2つのアミノ酸が等しい頻度で存在する場合には、いずれかがコンセンサス配列に含まれ得る。「コンセンサスフレームワーク」は、コンセンサス免疫グロブリン配列中のフレームワーク領域を意味する。
抗体は任意の好適な方法によってヒト化することができ、そのような方法のいくつかは当技術分野で公知である(例えばその全ての内容が参照により本明細書に組み込まれる、Morrison, S. L., 1985, Science 229:1202-1207、Oi et al.,による1986,BioTechniques 4:214、ならびにQueen et al.による米国特許第5,585,089号、米国特許第5,693,761号、および米国特許第5,693,762号を参照)。
ヒト化抗体またはCDRグラフト化抗体は、CDRグラフト化またはCDR置換によって産生することができ、免疫グロブリン鎖の1つ、2つ、または全てのCDRを置き換えることができる。例えば、その全ての内容が参照により明示的に本明細書に組み込まれる、米国特許第5,225,539号;Jones et al. 1986 Nature 321:552-525;Verhoeyan et al. 1988 Science239:1534;Beidler et al. 1988 J. Immunol. 141:4053-4060;Winter 米国特許第5,225,539号を参照されたい。Winterは、ヒト化抗体を調製するために使用できるCDRグラフト化法を記載している(その内容が参照により明示的に組み込まれる、1987年3月26日に出願された英国特許出願番号GB2188638A号;Winter米国特許第5,225,539号を参照)。
特定のアミノ酸が置換、欠失、または付加されたヒト化抗体も提供される。アミノ酸をドナーから選択する基準は、その内容が参照により本明細書に組み込まれる、例えば米国特許第5,585,089号、例えば米国特許第5,585,089号のカラム12~16に記載されている。抗体をヒト化するためのその他の手法は、1992年12月23日に公開されたPadlan et al. EP519596A1号に記載されている。
ある実施形態では、抗体分子は、例えばIgG1、IgG2(例えばIgG2a)、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、およびIgEの重鎖定常領域から選択され、特に例えばIgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4の(例えばヒト)重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域を有する。別の実施形態では、抗体分子は、例えば(例えばヒトの)カッパまたはラムダの軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を有する。定常領域は、抗体分子の特性を改変するために(例えばFc受容体結合、抗体のグリコシル化、システイン残基の数、エフェクター細胞の機能、および/または補体の機能の1つまたは複数を増大または低下させるために)、変更、例えば変異させることができる。ある実施形態では、抗体分子はエフェクター機能を有し、補体を結合することができる。別の実施形態では、抗体分子はエフェクター細胞を動員することも、補体を結合することもしない。ある特定の実施形態では、抗体分子は、Fc受容体を結合する能力が低減しまたはこれを有しない。例えば、抗体分子は、Fc受容体への結合を支持しないアイソタイプもしくはサブタイプ、断片またはその他の変異体であってもよく、例えば抗体分子は、そのFc受容体結合領域が変異しているか欠失している。
ある実施形態では、抗体分子の定常領域は変更される。抗体定常領域を変更する方法は、当技術分野で公知である。機能が変更された、例えば細胞上のFcR等のエフェクターリガンドまたは補体のC1成分に対する親和性が変更された抗体分子は、抗体の定常部分における少なくとも1つのアミノ酸残基を異なる残基によって置き換えることによって、産生することができる(例えばその全ての内容がこれにより参照により本明細書に組み込まれる、EP388,151A1号、米国特許第5,624,821号および米国特許第5,648,260号を参照)。抗体構造を安定化するアミノ酸変異、例えばヒトIgG4におけるS228P(EU命名法、Kabat命名法ではS241P)も意図されている。マウスまたはその他の種の免疫グロブリンに適用すれば、これらの機能を低減または排除する同様の種類の変更を記載することができる。
ある実施形態では、抗体分子は、表6に記載した変異または変異の組合せの1つまたは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、またはそれよりも多い)を含むFc領域を含む。
表6. 例示的なFc変異
ある実施形態では、Fc領域はFcMut001を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut002を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut003を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut004を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut005を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut006を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut007を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut008を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut009を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut010を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut011を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut012を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut013を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut014を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut015を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut016を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut017を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut018を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut019を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut020を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut021を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut022を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut023を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut024を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut025を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut026を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut027を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut028を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut029を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut030を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut031を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut032を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut033を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut034を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut035を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut036を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut037を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut038を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut039を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut040を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut041を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut042を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut043を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut044を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut045を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut046を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut047を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut048を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut049を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut050を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut051を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut052を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut053を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut054を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut055を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut056を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut057を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut058を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut059を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut060を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut061を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut062を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut063を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut064を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut065を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut066を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut067を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut068を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut069を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut070を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut071を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut072を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut073を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut074を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut075を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut076を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut077を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut078を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut079を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut080を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut081を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut082を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut083を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut084を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut085を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut086を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut087を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut088を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut089を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut090を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut091を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut092を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut093を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut094を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut095を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut096を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut097を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut098を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut099を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut100を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut101を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut102を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut103を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut104を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut105を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut106を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut107を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut108を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut109を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut110を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut111を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut112を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut113を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut114を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut115を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut116を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut117を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut118を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut119を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut120を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut121を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut122を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut123を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut124を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut125を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut126を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut127を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut128を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut129を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut130を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut131を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut132を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut133を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut134を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut135を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut136を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut137を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut138を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut139を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut140を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut141を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut142を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut143を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut144を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut145を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut146を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut147を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut148を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut149を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut150を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut151を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut152を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut153を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut154を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut155を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut156を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut157を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut158を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut159を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut160を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut161を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut162を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut163を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut164を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut165を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut166を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut167を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut168を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut169を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut170を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut171を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut172を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut173を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut174を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut175を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut176を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut177を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut178を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut179を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut180を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut181を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut182を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut183を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut184を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut185を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut186を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut187を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut188を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut189を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut190を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut191を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut192を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut193を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut194を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut195を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut196を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut197を含

む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut198を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut199を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut200を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut201を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut202を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut203を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut204を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut205を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut206を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut207を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut208を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut209を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut210を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut211を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut212を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut213を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut214を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut215を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut216を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut217を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut218を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut219を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut220を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut221を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut222を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut223を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut224を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut225を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut226を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut227を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut228を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut229を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut230を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut231を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut232を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut233を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut234を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut235を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut236を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut237を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut238を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut239を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut240を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut241を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut242を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut243を含む。ある実施形態では、Fc領域はFcMut244を含む。
その他の例示的なFc変異は、例えばその内容が参照により全体として組み込まれる、国際出願公開番号WO2018/052556号、米国特許出願公開第2018/0037634号、およびBooth et al., MAbs. 2018; 10(7):1098-1110に記載されている。
ある実施形態では、Fc領域は半減期を延長するために変更される。例えば、Fc領域は、FcMut183(T256D-Q311V-A378V)、FcMut197(H285N-T307Q-N315D)、FcMut213(H285D-T307Q-A378V)、FcMut215(T307Q-Q311V-A378V)、またはFcMut228(T256D-N286D-T307R-Q311V-A378V)(全てEU番号付けによる)の1つまたは複数を含有してもよい。
ある実施形態では、Fc領域はADCCを増強するために変更される。例えば、Fc領域は、A330L-I332E-S239D、F243L-R292P-Y300L-V305I-P396L、またはS298A-E333A-K334Aの1つまたは複数を含有してもよい。ある実施形態では、フコシルトランスフェラーゼ(FucT8)がノックアウトされたCHO等の細胞系中での発現によって、アフコシル化を達成することができる。
ある実施形態では、Fc領域はCDCを増強するために変更される。例えば、Fc領域はS267E-H268F-S324Tを含有する。
ある実施形態では、Fc領域は、抗体依存性細胞ファゴサイトーシス(ADCP)を増強するために変更される。例えば、Fc領域はS239D-I332E-A330Lを含有する。
ある実施形態では、抗体分子中の唯一のアミノ酸はカノニカルなアミノ酸である。ある実施形態では、抗体分子は、天然に存在するアミノ酸;それらのアナログ、誘導体、および同族体;バリアント側鎖を有するアミノ酸アナログ;ならびに/または上記のいずれかの全ての立体異性体を含む。抗体分子は、アミノ酸のD-またはL-の光学異性体およびペプチド模倣体を含んでもよい。
本明細書に記載した抗体分子のポリペプチドは直鎖状または分枝状であってもよく、改変されたアミノ酸を含んでもよく、非アミノ酸によって中断されていてもよい。抗体分子は、例えばジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、または標識成分とのコンジュゲーション等の他の任意の操作によって改変されてもよい。ポリペプチドは天然の源から単離してもよく、真核宿主もしくは原核宿主から組換え手法によって産生してもよく、または合成手順の産物であってもよい。
本明細書に記載した抗体分子は、コンジュゲートしていない形態で単独で使用でき、または物質、例えば毒素または部分(例えば治療用薬物、放射線放出化合物、植物、真菌、もしくは細菌起源の分子、または生物タンパク質(例えばタンパク質毒素)もしくは粒子(例えばウイルスコートタンパク質を介する組換えウイルス粒子)に結合させることができる。例えば、抗APRIL抗体を、α-、β-、もしくはγ-放射体、またはβ-およびγ-放射体等の放射活性同位元素に連結することができる。
抗体分子は、別の機能性分子(例えば別のペプチドまたはタンパク質)に誘導体化または連結することができる。本明細書で使用される場合、「誘導体化された」抗体分子は、改変された抗体分子である。誘導体化の方法には、それだけに限らないが、蛍光部分、放射性核種、毒素、酵素、またはビオチン等の親和性リガンドの付加が含まれる。したがって、抗体分子は、免疫接着分子を含む本明細書に記載した抗体の誘導体化またはその他の改変された形態を含むことを意図している。例えば、抗体分子は、別の抗体(例えば二特異性抗体またはダイアボディ)、検出可能な作用剤、毒素、医薬、および/または抗体もしくは抗体の部分と別の分子との会合を媒介することができるタンパク質もしくはペプチド(例えばストレプトアビジンコア領域またはポリヒスチジンタグ)等の1つまたは複数の他の分子実体に(化学的カップリング、遺伝子融合、非共有会合、またはその他によって)機能的に連結することができる。
いくつかの型の誘導体化抗体分子は、(例えば二特異性抗体を創成するための同じ型または異なる型の)2つまたはそれより多い抗体を架橋することによって産生される。好適な架橋剤には、適切なスペーサー(例えばm-マレイミドベンゾイル-N-ヒドロキシスクシンイミドエステル)またはホモ二機能性(例えばジスクシンイミジルスベレート)によって分離された2つの極めて反応性の基を有するヘテロ二機能性の架橋剤が含まれる。そのようなリンカーは、Pierce Chemical Company、Rockford、Illから入手可能である。
それによって抗デング抗体分子を誘導体化(または標識)することができる有用な検出可能な作用剤には、蛍光化合物、種々の酵素、補欠分子族、発光材料、生物発光材料、蛍光放出金属原子、例えばユーロピウム(Eu)およびその他のランタニド(anthanides)、ならびに放射活性材料(以下に記載)が含まれる。例示的な蛍光検出可能な作用剤としては、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、5ジメチルアミン-1-ナフタレンスルホニルクロリド、フィコエリトリン、その他が挙げられる。抗体は、検出可能な酵素、例えばアルカリホスファターゼ、セイヨウワサビペルオキシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、グルコースオキシダーゼ、その他によって誘導体化してもよい。検出可能な酵素によって抗体を誘導体化する場合には、検出可能な反応生成物を産生するために酵素が使用するさらなる試薬を添加することによって、酵素が検出される。例えば、検出可能な作用剤であるセイヨウワサビペルオキシダーゼが存在する場合には、過酸化水素およびジアミノベンジジンの添加によって、着色した反応生成物がもたらされ、これが検出可能である。抗体分子は、補欠分子族(例えばストレプトアビジン/ビオチンおよびアビジン/ビオチン)によって誘導体化してもよい。例えば、抗体をビオチンによって誘導体化し、アビジンまたはストレプトアビジンの結合の間接的測定によって検出してもよい。好適な蛍光材料の例としては、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリド、またはフィコエリトリンが挙げられる。発光材料の例としてはルミノールが挙げられ、生体発光材料の例としてはルシフェラーゼ、ルシフェリン、およびエクオリンが挙げられる。
標識された抗体分子は、(i)親和性クロマトグラフィーまたは免疫沈澱法等の標準的な手法によって所定の抗原を単離するため、(ii)タンパク質の発現の存在量およびパターンを評価するために(例えば細胞溶解液または細胞上清の中の)所定の抗原を検出するため、(iii)臨床検査の手順の一部として組織中のタンパク質レベルをモニターし、例えば所与の処置レジメンの有効性を判定するためを含むいくつかの状況において、例えば診断的および/または実験的に使用することができる。
抗体分子は、別の分子実体、典型的には標識用または治療用(例えば抗微生物(例えば抗菌または静菌)、免疫調節、免疫刺激、細胞傷害性、または細胞増殖抑制性)の作用剤または部分にコンジュゲートしてもよい。放射活性同位元素は、診断または治療の用途に使用することができる。抗体分子に連結することができる放射活性同位元素には、それだけに限らないが、α-、β-、もしくはγ-放射体、またはβ-およびγ-放射体が含まれる。そのような放射活性同位元素としては、それだけに限らないが、ヨウ素(131Iまたは125I)、イットリウム(90Y)、ルテチウム(177Lu)、アクチニウム(225Ac)、プラセオジミウム、アスタチン(211At)、レニウム(186Re)、ビスマス(212Biまたは213Bi)、インジウム(111In)、テクネチウム(99mTc)、リン(32P)、ロジウム(188Rh)、硫黄(35S)、炭素(14C)、トリチウム(H)、クロム(51Cr)、塩素(36Cl)、コバルト(57Coまたは58Co)、鉄(59Fe)、セレン(75Se)、またはガリウム(67Ga)が挙げられる。治療剤として有用な放射性同位元素としては、イットリウム(90Y)、ルテチウム(177Lu)、アクチニウム(225Ac)、プラセオジミウム、アスタチン(211At)、レニウム(186Re)、ビスマス(212Biまたは213Bi)、およびロジウム(188Rh)が挙げられる。例えば診断における使用のための標識として有用な放射性同位元素としては、ヨウ素(131Iまたは125I)、インジウム(111In)、テクネチウム(99mTc)、リン(32P)、炭素(14C)、およびトリチウム(H)、または上に列挙した治療用同位元素の1つもしくは複数が挙げられる。
本開示は、放射標識抗体分子およびこれを標識する方法を提供する。ある実施形態では、抗体分子を標識する方法が開示される。本方法は、抗体分子をキレート化剤と接触させ、それによりコンジュゲートされた抗体を産生するステップを含む。コンジュゲートされた抗体は放射性同位元素、例えば111インジウム、90イットリウム、および177ルテチウムによって放射標識され、それにより標識された抗体分子が産生される。
一部の態様では、本開示は、本明細書で開示する抗体分子を作製する方法を提供する。本方法は、抗原、例えばAPRILまたはその断片を提供するステップ、抗原に特異的に結合する抗体分子を得るステップ、抗原および/または抗原、例えばAPRILを発現する生命体の活性の調節における抗体分子の有効性を評価するステップを含む。本方法は、抗体分子の誘導体(例えばヒト化抗体分子)を含む抗体分子を対象、例えばヒトに投与するステップをさらに含んでもよい。
本開示は、上記の抗体分子をコードする単離された核酸分子、ベクター、およびその宿主細胞を提供する。核酸分子としては、それだけに限らないが、RNA、ゲノムDNA、およびcDNAが挙げられる。
例示的な抗体分子のアミノ酸およびヌクレオチドの配列を、それぞれ表1および表2に記載する。さらなる例示的なヒト化抗体分子のアミノ酸配列を、表5に記載する。
表1. 例示的な抗APRIL抗体の重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)のアミノ酸配列を以下に提供する。Kabatシステムに従って定義されるCDRを下線および太字で、Chothiaシステムに従って定義されるCDRをイタリックで示す。
表2. 例示的な抗体分子の重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)のヌクレオチド配列
表5. 例示的なヒト化抗APRIL抗体の重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)のアミノ酸配列を以下に提供する。
ある実施形態では、抗体分子は、KabatまたはChothiaのCDRの定義を使用して、本明細書、例えば表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、4439、または4237のいずれか)のVH領域の1つ、2つ、または3つのCDRを含む。ある実施形態では、抗体分子は、KabatまたはChothiaのCDRの定義を使用して、本明細書、例えば表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、4439、または4237のいずれか)のVL領域の1つ、2つ、または3つのCDRを含む。ある実施形態では、抗体分子は、KabatまたはChothiaのCDRの定義を使用して、本明細書、例えば表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、4439、または4237のいずれか)のVH領域の1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)のCDRおよび/またはVL領域の1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)のCDRを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した1つ、2つ、または3つのVH CDRを含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した1つ、2つ、または3つのVL CDRを含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)のVH CDRおよび/または1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)のVL CDRを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、4439、または4237のいずれか)のVH領域の1つ、2つ、3つ、または4つのフレームワークを含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、4439、または4237のいずれか)のVL領域の1つ、2つ、3つ、または4つのフレームワークを含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれか)のVH領域の1つもしくは複数(例えば2つ、3つ、または4つ)のフレームワークおよび/またはVL領域の1つもしくは複数(例えば2つ、3つ、または4つ)のフレームワークを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれか)の重鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、例えば表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれか)の軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、例えば表1または表5に記載した抗体分子(例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれか)の重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載したアミノ酸配列またはこれと実質的に同一のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載したアミノ酸配列またはこれと実質的に同一のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載したアミノ酸配列(またはこれと実質的に同一のアミノ酸配列)を有する重鎖可変領域および表1または表5に記載したアミノ酸配列(またはこれと実質的に同一のアミノ酸配列)を有する軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、表2に記載したヌクレオチド配列またはこれと実質的に同一のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表2に記載したヌクレオチド配列またはこれと実質的に同一のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表2に記載したヌクレオチド配列(またはこれと実質的に同一のヌクレオチド配列)によってコードされる重鎖可変領域および表2に記載したヌクレオチド配列(またはこれと実質的に同一のヌクレオチド配列)によってコードされる軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖定常領域をさらに含む。ある実施形態では、重鎖定常領域はIgG1定常領域、例えば配列番号320~322のいずれかまたはその機能的部分である。別の実施形態では、重鎖定常領域はIgG2定常領域、例えば配列番号323~326のいずれかまたはその機能的部分である。ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖定常領域をさらに含む。ある実施形態では、抗体分子は、重鎖定常領域および軽鎖可変領域をさらに含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した抗体分子の重鎖定常領域、軽鎖定常領域、ならびに重鎖および軽鎖の可変領域を含む。ある特定の実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した抗体分子の重鎖定常領域、軽鎖定常領域、および1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む可変領域を含む。
例示的な重鎖定常領域を以下に記載する。
例示的なIgG1定常領域
例示的なIgG2定常領域
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:配列番号11のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号12のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは配列番号13のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域、あるいは
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:配列番号280のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号285のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは配列番号16のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2;および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、配列番号280のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2;または配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:配列番号17のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号282のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは配列番号13のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域、あるいは
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:配列番号280のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号285のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは配列番号16のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2;および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2;または配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号296のアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号286のアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号296のアミノ酸配列を含むVHおよび配列番号286のアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号313のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号306のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号313のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVHおよび配列番号306のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、IgG2の重定常領域、例えば配列番号323~326のいずれかをさらに含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:配列番号11のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号12のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは配列番号13のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域、あるいは
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:配列番号280のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号285のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは配列番号16のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2;および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、配列番号280のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2;または配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む、軽鎖可変領域
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:配列番号17のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号282のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは配列番号13のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域、あるいは
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:配列番号280のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号285のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは配列番号16のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2;および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2;または配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号289のアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号286のアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号289のアミノ酸配列を含むVHおよび配列番号286のアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号308のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号305のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号308のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVHおよび配列番号306のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、IgG2の重定常領域、例えば配列番号323~326のいずれかをさらに含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:配列番号11のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号12のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは配列番号13のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域、あるいは
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:配列番号280のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号281のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは配列番号16のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、配列番号280のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号281のアミノ酸配列を含むLCDR2、または配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:配列番号17のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号282のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは配列番号13のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域、あるいは
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:配列番号280のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号281のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは配列番号16のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2;および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号281のアミノ酸配列を含むLCDR2;または配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号289のアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号284のアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号289のアミノ酸配列を含むVHおよび配列番号284のアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号308のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号305のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号308のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVHおよび配列番号305のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、IgG2の重定常領域、例えば配列番号323~326のいずれかをさらに含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:配列番号93のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号94のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは配列番号95のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域、あるいは
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:配列番号96のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号97のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは配列番号98のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、配列番号93のアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号94のアミノ酸配列を含むHCDR2;および配列番号95のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、配列番号96のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号97のアミノ酸配列を含むLCDR2;または配列番号98のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:配列番号99のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号273のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは配列番号95のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域、あるいは
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:配列番号96のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号97のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは配列番号98のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、配列番号99のアミノ酸配列を含むHCDR1;配列番号273のアミノ酸配列を含むHCDR2;および配列番号95のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに
(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、配列番号96のアミノ酸配列を含むLCDR1;配列番号97のアミノ酸配列を含むLCDR2;または配列番号98のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む、軽鎖可変領域
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号225のアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号229のアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号225のアミノ酸配列を含むVHおよび配列番号229のアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号299のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号300のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号299のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVHおよび配列番号300のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされるVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、IgG1の重鎖定常領域、例えば配列番号320~322のいずれかをさらに含む。
ある実施形態では、本明細書に記載した抗体分子は、以下の特性の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、または全て)を有する。(a)ヒト化抗体分子である。(b)ELISAで決定して60pMもしくはそれ未満のEC50でヒトAPRILに結合する。(c)例えばin vitroで0.5nMもしくはそれ未満のIC50でヒトAPRILのTACIへの結合を阻害する。(d)例えばin vitroで0.6nMもしくはそれ未満のIC50でヒトAPRILのBCMIへの結合を阻害する。(e)IgG2κである。または(f)補体活性化を低減させるように操作されたFc領域を有する。ある実施形態では、抗体分子は、抗体分子2419-1406、2419-0205、または2419-0206のいずれかの1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、または全て)のCDR、重鎖可変領域もしくは軽鎖可変領域の一方もしくは両方、または重鎖もしくは軽鎖の一方もしくは両方を含む。ある実施形態では、抗体分子は、腎における障害、例えばIgA腎症の処置における使用に好適である。別の実施形態では、抗体分子は、がん、例えば多発性骨髄腫の処置における使用に好適である。
ある実施形態では、本明細書に記載した抗体分子は、以下の特性の1つまたは複数(例えば2、3、4、5、または全て)を有する。(a)ヒト化抗体分子である。(b)ELISAで決定して50pMもしくはそれ未満のEC50でヒトAPRILに結合する。(c)例えばin vitroで0.3nMもしくはそれ未満のIC50でヒトAPRILのTACIへの結合を阻害する。(d)例えばin vitroで0.2nMもしくはそれ未満のIC50でヒトAPRILのBCMAへの結合を阻害する。(e)IgG1κである。または(f)より高いBCMA中和活性を有し、例えば0.1nMもしくはそれ未満のIC50を有する。ある実施形態では、抗体分子は、抗体分子4035-062の1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、または全て)のCDR、重鎖可変領域もしくは軽鎖可変領域の一方もしくは両方、または重鎖もしくは軽鎖の一方もしくは両方を含む。ある実施形態では、抗体分子は、がんまたは自己免疫障害の処置における使用に好適である。
本明細書に記載した抗体分子は、いくつかの有利な特性を有し得る。例えば、抗体分子は、APRILに関連する障害、例えば本明細書に記載した障害、例えばIgA腎症を効果的に処置、防止、または診断するために使用することができる。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILおよびマウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合することができる。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合することができるが、マウスAPRILに結合することまたは実質的に結合することができない。ある実施形態では、抗体分子は、高い親和性で、例えば約100nM未満、典型的には約10nM、より典型的には約10~0.001nM、約10~0.01nM、約10~0.01nM、約5~0.01nM、約3~0.05nM、約1~0.1nM、またはより強く、例えば約80、70、60、50、40、30、20、10、8、6、4、3、2、1、0.5、0.2、0.1、0.05、0.01、0.005、または0.001nM未満の解離定数(K)で、APRILに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、1×10-4、5×10-5、または1×10-5-1より遅いKoffでAPRILに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、1×10、5×10、1×10、または5×10-1-1より速いKonでAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのTACIへの結合を阻害または実質的に阻害することができる。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのTACIへの結合を阻害または実質的に阻害することができる。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのBCMAへの結合を阻害または実質的に阻害することができる。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのTACIおよびBCMAへの結合を阻害または実質的に阻害することができる。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのTACIへの結合を阻害または実質的に阻害することができるが、ヒトAPRILのBCMAへの結合を阻害または実質的に阻害することができない。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのBCMAへの結合を阻害または実質的に阻害することができるが、ヒトAPRILのTACIへの結合を阻害または実質的に阻害することができない。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載した方法によって決定して(例えば抗体なしの対照に対して正規化して)、ヒトAPRILのヒトTACIへの結合を50%もしくはそれより多く、例えば60%もしくはそれより多く、70%もしくはそれより多く、80%もしくはそれより多く、85%もしくはそれより多く、90%もしくはそれより多く、95%もしくはそれより多く、96%もしくはそれより多く、97%もしくはそれより多く、98%もしくはそれより多く、99%もしくはそれより多く、または100%阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載した方法によって決定して(例えば抗体なしの対照に対して正規化して)、ヒトAPRILのヒトBCMAへの結合を30%もしくはそれより多く、例えば40%もしくはそれより多く、50%もしくはそれより多く、60%もしくはそれより多く、70%もしくはそれより多く、80%もしくはそれより多く、85%もしくはそれより多く、90%もしくはそれより多く、95%もしくはそれより多く、96%もしくはそれより多く、97%もしくはそれより多く、98%もしくはそれより多く、99%もしくはそれより多く、または100%阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのヒトBCMAへの結合を実質的に阻害せず、例えば本明細書に記載した方法によって決定して(例えば抗体なしの対照に対して正規化して)、ヒトAPRILのヒトBCMAへの結合を10%未満阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、APRIL上の直鎖状または立体配座的なエピトープに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILとマウスAPRILとの間で保存されたエピトープに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載したエピトープに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、第2の抗体分子(例えば表1または表5に記載したモノクローナル抗体)と同じ、同様の、またはこれと重複するAPRIL上のエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、APRILとの結合に関して第2の抗体分子(例えば表1または表5に記載したモノクローナル抗体)と競合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表3に定義するAPRILの領域の中の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、またはそれより多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全てを含むかまたはそれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはそれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、2つのモノマーに由来するAPRIL残基、例えば表3に示すモノマーAおよびモノマーBに由来する1つまたは複数の残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表4で定義するAPRILの領域の中の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれより多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表4のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、または全てを含むかまたはそれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表4のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはそれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、C-Dループ(例えばβシートのCとDを接続するループ)、G-Hループ(例えばβシートのGとHを接続するループ)、またはその両方からの1つまたは複数のAPRIL残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、105位~114位からのヒトAPRILの1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、または全て)の残基、および/または96位~105位からのマウスAPRILの1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、または全て)の残基に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表7で定義するAPRILの領域の中の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、またはそれより多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または全てを含むかまたはそれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはそれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8で定義されたAPRILの領域の中の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、またはそれより多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全てを含むかまたはそれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8のヒトAPRIL残基の全てを含むかそれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、エピトープは立体配座的エピトープである。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのAsp129、Arg233、またはHis203の1つ、2つ、または全てに結合しないかまたは実質的に結合しない。
ある実施形態では、抗体分子のAPRIL(例えばヒトAPRIL)への結合は、TACI(例えばヒトTACI)のCRD2ドメインのAPRIL(例えばヒトAPRIL)への結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。別の実施形態では、抗体分子のヒトAPRILへの結合は、ヒトTACIの、表3のAPRIL残基の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全てへの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。さらに別の実施形態では、抗体分子のヒトAPRILへの結合は、ヒトTACIの、表4のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、または全てへの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。さらに別の実施形態では、抗体分子のヒトAPRILへの結合は、ヒトTACIの、表7のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または全てへの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。さらに別の実施形態では、抗体分子のヒトAPRILへの結合は、ヒトTACIの、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全てへの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
例示的な抗APRIL抗体分子
本開示は、少なくとも部分的に、APRIL、例えばヒトおよび/またはマウスのAPRILに結合し、本明細書で開示する1つまたは複数の機能的および構造的な特性を含む抗体分子を提供する。ある実施形態では、抗体分子は、APRILに結合および/またはその1つまたは複数の活性を低減(例えば阻害、ブロック、または中和)する。ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えばTACIのCRD2ドメイン)と相互作用するAPRILの領域に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3~4もしくは表7、または国際出願公開番号WO2017/091683号の表8のいずれかで定義されたヒトAPRILの領域の中の1つまたは複数の残基に結合する。理論に縛られることは望まないが、ある実施形態では、APRIL上のある特定の領域(例えばAPRILとTACIのCDR2ドメインとの間の相互作用に関連する領域)を標的とすることによって、APRILの活性の改善されたまたは最適の阻害が達成できると考えられる。ある実施形態では、抗体分子は表1もしくは表5から選択され、またはAPRILとの結合について表1もしくは表5から選択される抗体分子と競合する。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5から選択される抗体分子によって認識されるエピトープと同じまたはこれと重複するエピトープに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した1つもしくは複数の重鎖可変領域および/または1つもしくは複数の軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した1つもしくは複数の重鎖CDRおよび/または1つもしくは複数の軽鎖CDRを含む。ある実施形態では、抗体分子をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、組成物(例えば医薬組成物)、キット、容器、および抗体分子を作製する方法も提供される。本明細書で開示する抗体分子は(単独でまたは他の薬剤もしくは治療モダリティーと組み合わせて)、IgA腎症等のAPRILに関連する障害を処置、防止、および/または診断するために使用することができる。
ある実施形態では、抗体分子は、以下の特性の1つまたは複数(例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、または23)を有する。
a)高い親和性、例えば約100nM未満、典型的には約10nM、より典型的には約10~0.001nM、約10~0.01nM、約5~0.01nM、約3~0.05nM、約1~0.1nM、またはより強く、例えば約80、70、60、50、40、30、20、10、8、6、4、3、2、1、0.5、0.2、0.1、0.05、0.01、0.005、または0.001nM未満の解離定数(K)でヒトAPRILに結合する、
b)高い親和性、例えば約100nM未満、典型的には約10nM、より典型的には約10~0.001nM、約10~0.01nM、約5~0.01nM、約3~0.05nM、約1~0.1nM、またはより強く、例えば約80、70、60、50、40、30、20、10、8、6、4、3、2、1、0.5、0.2、0.1、0.05、0.01、0.005、または0.001nM未満の解離定数(K)でマウスAPRILに結合する、
c)マウスAPRILに結合しないかまたは低い親和性で、例えば約500nMより大きな、例えば約1000nMより大きな解離定数(K)でマウスAPRILに結合する、
d)APRIL以外(例えばTNFα、CD40(TNFSF4)、FasL(TNFSF6)、TRAIL(TNFSF10)、RANKL(TNFSF11)、Tweak(TNFSF12)、BAFF(TNFSF13B)、またはLIGHT(TNFSF14))のTNFスーパーファミリー(TNFSF)からの1つまたは複数の(例えば2、3、4、5、6、7、8、またはそれより多い)サイトカインに結合しないか、低い親和性で、例えば約500nMより大きな、例えば約1000nMより大きな解離定数(K)で結合する、
e)表3で定義するAPRILの領域の中の1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全て)の残基に結合するか、またはAPRIL上のエピトープ、例えば表3に記載した1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全て)の残基を含むエピトープに特異的に結合する、
f)表4で定義するAPRILの領域の中の1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、または全て)の残基に結合するか、またはAPRIL上のエピトープ、例えば表4に記載した1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、または全て)の残基を含むエピトープに特異的に結合する、
g)表7で定義するAPRILの領域の中の1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または全て)の残基に結合するか、またはAPRIL上のエピトープ、例えば表7に記載した1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または全て)の残基を含むエピトープに特異的に結合する、
h)国際出願公開番号WO2017/091683号の表8で定義されたAPRILの領域の中の1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全て)の残基に結合するか、またはAPRIL上のエピトープ、例えば国際出願公開番号WO2017/091683号の表8に記載された1つもしくは複数(例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全て)の残基を含むエピトープに特異的に結合する、
i)APRIL上のエピトープ、例えば表1または表5に記載したモノクローナル抗体、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかによって認識されるエピトープと同じ、同様の、またはこれと重複するエピトープに特異的に結合する、
j)APRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の1つまたは複数の生物活性をin vitro、ex vivo、またはin vivoで低減(例えば阻害、ブロック、または中和)する、
k)例えば本明細書に記載した方法によって決定して、ヒトAPRILのTACIへの結合を、例えば約50nMまたはそれ未満、典型的には約0.01~50nM、0.1~25nM、0.1~10nM、0.5~5nM、または1~5nM、例えば約40、30、20、10、5、1、0.5、0.2、0.1、0.05、または0.01nM未満のIC50で、低減(例えば阻害、ブロック、または中和)する、
l)例えば本明細書に記載した方法によって決定して、マウスAPRILのTACIへの結合を、例えば約100nMまたはそれ未満、典型的には約0.01~75nM、0.1~50nM、0.1~25nM、0.1~10nM、0.5~5nM、または1~5nM、例えば約80、60、40、20、10、5、1、0.5、0.2、0.1、0.05、または0.01nM未満のIC50で、低減(例えば阻害、ブロック、または中和)する、
m)例えば本明細書に記載した方法によって決定して、ヒトAPRILのBMCAへの結合を、例えば約50nMまたはそれ未満、典型的には約0.01~50nM、0.1~25nM、0.1~10nM、0.5~5nM、または1~5nM、例えば約40、30、20、10、5、1、0.5、0.2、0.1、0.05、または0.01nM未満のIC50で、低減(例えば阻害、ブロック、または中和)する、
n)例えば本明細書に記載した方法によって決定して、マウスAPRILのBMCAへの結合を、例えば約200nMまたはそれ未満、典型的には約0.01~200nM、0.1~150nM、0.1~100nM、0.1~50nM、0.1~25nM、0.1~10nM、0.5~5nM、または1~5nM、例えば約150、100、50、40、30、20、10、5、1、0.5、0.2、0.1、0.05、または0.01nM未満のIC50で、低減(例えば阻害、ブロック、または中和)する、
o)表1または表5に記載したモノクローナル抗体、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかと同じもしくは同様の結合親和性もしくは特異性、またはその両方を示す、
p)表1または表5に記載した重鎖可変領域および/または軽鎖可変領域、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかの重鎖可変領域および/または軽鎖可変領域を含む抗体分子と同じもしくは同様の結合親和性もしくは特異性、またはその両方を示す、
q)表1または表5に記載した1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の重鎖CDRおよび/または1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の軽鎖CDR、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかの1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の重鎖CDRおよび/または1つもしくは複数(例えば2つまたは3つ)の軽鎖CDRを含む抗体分子と同じもしくは同様の結合親和性もしくは特異性、またはその両方を示す、
r)表1または表5に示すアミノ酸配列を含む抗体分子と同じもしくは同様の結合親和性もしくは特異性、またはその両方を示す、
s)表2に示すヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む抗体分子と同じもしくは同様の結合親和性もしくは特異性、またはその両方を示す、
t)第2の抗体分子のヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方への結合を阻害、例えば競合的に阻害し、ここで第2の抗体分子は表1または表5から選択される抗体分子、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかである、
u)第2の抗体分子との結合についてヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方と競合し、ここで第2の抗体分子は表1または表5から選択されるモノクローナル抗体、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかである、
v)表1または表5から選択されるモノクローナル抗体、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかの1つまたは複数の生物学的特性を有する、
w)表1または表5から選択されるモノクローナル抗体、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかの1つまたは複数の構造的特性を有する、あるいは
x)表1または表5から選択されるモノクローナル抗体、例えばモノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439、または4237のいずれかの1つまたは複数の薬物速度論的特性を有する。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、
(i)ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合し、
(ii)マウスAPRILに結合するか実質的に結合し、
(iii)APRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)のTACI(例えばヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)への結合を阻害するかまたは実質的に阻害し、かつ
(iv)APRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)のBCMA(例えばヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)への結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、合成の抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、単離された抗体分子である。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、20nMまたはそれ未満、例えば10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、または0.001nMもしくはそれ未満、例えば0.001nM~20nMの間、例えば0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、100nMまたはそれ未満、例えば80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、または0.001nMもしくはそれ未満、例えば0.001nM~100nMの間、例えば0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、TACI(例えばヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)に対するAPRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を、50nMまたはそれ未満、例えば40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、BCMA(例えばヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)に対するAPRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を、例えば200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えばIgG1、IgG2(例えばIgG2a)、IgG3、またはIgG4、例えばIgG2またはIgG4から選択されるIgGの、例えば重鎖定常領域を含むIgG抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載したIgG1定常領域を有するIgG1抗体分子である。別の実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載したIgG2定常領域を有するIgG2抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、カッパまたはラムダ軽鎖の軽鎖定常領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、Fc領域を含む。ある実施形態では、Fc領域は、CH2およびCH3ドメインの間の界面に位置する1個または複数の変異を含む(例えば、抗体分子の新生児受容体FcRnへの結合親和性および/または半減期を増加させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、1個または複数の変異、例えば、IgG1のT250Q、M252Y、S254T、T256E、M428L、H433K、N434Fまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、5、6個または全ての)変異を含む。ある実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1もしくはIgG2の233~236もしくは322位における1つもしくは複数の変異、またはヒトIgG4の327、330もしくは331位における1個もしくは複数の置換を含む(例えば、補体依存性細胞傷害(CDC)を低減させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、E233P、L234V、L235A、G236、K322A、A327G、A330S、P331Sまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、5、6、7個または全ての)変異を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、例えばヒトフレームワーク生殖細胞系列配列から誘導された1つまたは複数のフレームワーク領域を含むヒト化抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した重鎖可変領域(VH)を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した軽鎖可変領域(VL)を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した重鎖可変領域(VH)の1つ、2つ、または3つのCDRを含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した軽鎖可変領域(VL)の1つ、2つ、または3つのCDRを含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または表5に記載した重鎖可変領域(VH)の1つ、2つ、または3つのCDR、および表1または表5に記載した軽鎖可変領域(VL)の1つ、2つ、または3つのCDRを含む。ある実施形態では、抗体分子は、2つの重鎖可変領域および2つの軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、Fab、F(ab’)2、Fv、Fd、または一本鎖Fv断片(scFv)である。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号62)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(ii)モノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3の1つ、2つ、または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号67)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号62)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号67)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号62)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列を(例えば配列番号46)含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号64)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号65)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3の1つ、2つ、または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号67)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号64)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号65)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号67)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号64)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号65)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号67)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3530のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3530のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号70)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3530のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号70)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号66)を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3530のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号70)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体3530である。ある実施形態では、抗体分子はヒト化モノクローナル抗体3530である。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号62)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号44)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号62)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号44)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含むVHであって、モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号61)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号44)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号64)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号65)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号44)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号64)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号65)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号44)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号64)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号65)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号63)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号44)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号46)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3525のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3525のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号50)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3525のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3525のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号50)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3525のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号66)を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3525のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号50)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体3525である。ある実施形態では、抗体分子はヒト化モノクローナル抗体3525である。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号113)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号114)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号115)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号116)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号117)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号118)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号113)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号114)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号115)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号116)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号117)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号118)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含むVHであって、モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号113)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号114)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号115)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号116)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号117)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号118)を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号119)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号120)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号115)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号116)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号117)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号118)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号119)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号120)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは、モノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号115)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号116)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号117)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号118)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号119)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号120)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号115)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号116)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号117)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号118)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3833のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号121)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3833のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号122)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3833のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号121)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3833のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号122)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3833のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号121)を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3833のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号122)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体3833である。ある実施形態では、モノクローナル抗体3833はヒト化モノクローナル抗体3833である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号246~250のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号251~253のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号123)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号124)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号125)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号126)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号128)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号123)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号124)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号125)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号126)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号128)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含むVHであって、モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号123)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号124)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号125)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号126)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号128)を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号129)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号130)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号125)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号126)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号128)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号129)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号130)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号125)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号126)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号128)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号129)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号130)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号125)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号126)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号128)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3631のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号131)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3631のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号132)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3631のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号131)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3631のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号132)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3631のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号131)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3631のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号132)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体3631である。ある実施形態では、抗体分子はヒト化モノクローナル抗体3631である。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号133)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号134)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号135)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号136)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号137)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号133)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号134)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号135)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号136)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号137)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含むVHであって、モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号133)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号134)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号135)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号136)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号137)を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号138)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号139)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号135)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号136)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号137)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号138)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号139)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号135)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号136)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号137)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号138)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号139)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号135)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号136)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号127)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号137)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3732のVHのアミノ酸配列(配列番号140)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3732のVLのアミノ酸配列(配列番号141)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3732のVHのアミノ酸配列(配列番号140)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3732のVLのアミノ酸配列(配列番号141)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3732のVHのアミノ酸配列(例えば配列番号140)を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3732のVLのアミノ酸配列(例えば配列番号141)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体3732である。ある実施形態では、モノクローナル抗体3732はヒト化モノクローナル抗体3732である。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号154)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号155)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号116)、4540-063(例えば配列番号274)、または4540-033(例えば配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号157)、4540-063(例えば配列番号275)、または4540-033(例えば配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号154)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号155)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号116)、4540-063(例えば配列番号274)、または4540-033(例えば配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば配列番号157)、4540-063(例えば配列番号275)、または4540-033(例えば配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含むVHであって、モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR1のアミノ酸配列(例えば配列番号154)を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR2のアミノ酸配列(例えば配列番号155)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号156)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、モノクローナル抗体4540(例えば配列番号116)、4540-063(例えば配列番号274)、または4540-033(例えば配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば配列番号157)、4540-063(例えば配列番号275)、または4540-033(例えば配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号158)を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)であって、以下:(i)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号159)、4540-063(例えば配列番号276)、または4540-033(例えば配列番号159)のHCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号160)、4540-063(例えば配列番号277)、または4540-033(例えば配列番号278)のHCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、以下:(i)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号116)、4540-063(例えば配列番号274)、または4540-033(例えば配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号157)、4540-063(例えば配列番号275)、または4540-033(例えば配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいは(iii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4540(例えば配列番号159)、4540-063(例えば配列番号276)、または4540-033(例えば配列番号159)のHCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば配列番号160)、4540-063(例えば配列番号277)、または4540-033(例えば配列番号278)のHCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4540(例えば配列番号116)、4540-063(例えば配列番号274)、または4540-033(例えば配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば配列番号157)、4540-063(例えば配列番号275)、または4540-033(例えば配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)以下:モノクローナル抗体4540(例えば配列番号159)、4540-063(例えば配列番号276)、または4540-033(例えば配列番号159)のHCDR1のアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば配列番号160)、4540-063(例えば配列番号277)、または4540-033(例えば配列番号278)のHCDR2のアミノ酸配列を含むHCDR2;あるいはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号156)を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および(ii)以下:モノクローナル抗体4540(例えば配列番号116)、4540-063(例えば配列番号274)、または4540-033(例えば配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば配列番号157)、4540-063(例えば配列番号275)、または4540-033(例えば配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列を含むLCDR2;あるいはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば配列番号158)を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540(例えば配列番号161)、4540-063(例えば配列番号258)、または4540-033(例えば配列番号256)のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540(例えば配列番号162)、4540-063(例えば配列番号261)、または4540-033(例えば配列番号261)のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号161)、4540-063(例えば配列番号258)、または4540-033(例えば配列番号256)のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号162)、4540-063(例えば配列番号261)、または4540-033(例えば配列番号261)のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号161)、4540-063(例えば配列番号258)、または4540-033(例えば配列番号256)のVHのアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体4540(例えば配列番号162)、4540-063(例えば配列番号261)、または4540-033(例えば配列番号261)のVLのアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033である。ある実施形態では、モノクローナル抗体4540はヒト化モノクローナル抗体4540(例えば抗体4540-063または4540-033)である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号254~258のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号259~261のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表3~4もしくは7または表8のいずれかにおいて定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表3において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3由来のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはこれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、2種の単量体由来のAPRIL残基、例えば、表3において示される単量体Aおよび単量体B由来の1個または複数の残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表4において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表4由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表4由来のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはこれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、C-Dループ(例えば、β-シートCおよびDを接続するループ)、G-Hループ(例えば、β-シートGおよびHを接続するループ)、またはその両方に由来する1個または複数のAPRIL残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表7において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全ての残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7由来のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはこれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全ての残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはこれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、105~114位のヒトAPRILの1個もしくは複数の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9個または全ての)残基および/または96~105位のマウスAPRILの1個もしくは複数の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9個または全ての)残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのAsp129、Arg233またはHis203のうち1個、2個または全てに結合しないかまたは実質的に結合しない。ある実施形態では、エピトープは、立体構造エピトープである。
ある実施形態では、APRIL(例えば、ヒトAPRIL)への抗体分子の結合は、APRIL(例えば、ヒトAPRIL)へのTACI(例えば、ヒトTACI)のCRD2ドメインの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。別の実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表3由来のAPRIL残基の1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。さらに別の実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表4由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。また別の実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表7由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。また別の実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。別の実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てへのヒトBCMAの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表3~4もしくは7または表8のいずれかにおいて定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表3~4もしくは7または表8のいずれか由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個またはそれよりも多くを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、立体構造エピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表3において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、表3由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全て)を含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、2種の単量体由来のAPRIL残基、例えば、表3において示される単量体Aおよび単量体B由来の1個または複数の残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表4において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個または全ての残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、エピトープは、表4由来のAPRIL残基のうち1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個または全てを含むかまたはこれからなる。ある実施形態では、エピトープは、C-Dループ(例えば、β-シートCおよびDを接続するループ)、G-Hループ(例えば、β-シートGおよびHを接続するループ)、またはその両方由来の1個または複数のAPRIL残基を含むかまたはこれからなる。
ある実施形態では、抗体分子は、表7において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全ての残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7由来のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはこれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全ての残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはこれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、105~114位のヒトAPRILの1個もしくは複数の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9個または全ての)残基および/または96~105位のマウスAPRILの1個もしくは複数の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9個または全ての)残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのAsp129、Arg233またはHis203のうち1個、2個または全てに結合しないかまたは実質的に結合しない。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表6由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32個または全て)を含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、V174、F176、Q190、R195、R206またはY208から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基のうち1個または複数(例えば、2、3、4、5個または全て)に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、V181、S226、I228またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基のうち1個または複数(例えば、2個、3個または全て)に結合しないかまたは実質的に結合しない。ある実施形態では、抗体分子は、F176、V181、Q190またはI228から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基のうち1個または複数(例えば、2個、3個または全て)に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、Y208またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基のうち一方または両方に結合しないかまたは実質的に結合しない。ある実施形態では、抗体分子は、V174、R206またはY208から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基のうち1個または複数(例えば、2個または全て)に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、F176、V181、Q190またはN237から選択されるヒトAPRILのアミノ酸残基のうち1個または複数(例えば、2個、3個または全て)に結合しないかまたは実質的に結合しない。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILおよびマウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合するが、マウスAPRILには結合しないか、または低い親和性でマウスAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、例えば、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50でマウスAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACIまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、TACI(例えばヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)に対するAPRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を、50nMまたはそれ未満、例えば40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、APRIL(例えば、ヒトAPRIL)への抗体分子の結合は、APRIL(例えば、ヒトAPRIL)へのTACI(例えば、ヒトTACI)のCRD2ドメインの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表3由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表4由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表7由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。別の実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てへのヒトBCMAの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMAまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMAまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、合成抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、単離された抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、IgG1、IgG2(例えば、IgG2a)、IgG3またはIgG4、例えば、IgG2またはIgG4から選択される、例えば、IgGの重鎖定常領域を含む、IgG抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、IgG1抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、IgG2抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、カッパまたはラムダ軽鎖の軽鎖定常領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、Fc領域を含む。ある実施形態では、Fc領域は、CH2およびCH3ドメインの間の界面に位置する1個または複数の変異を含む(例えば、抗体分子の新生児受容体FcRnへの結合親和性および/または半減期を増加させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、1個または複数の変異、例えば、IgG1のT250Q、M252Y、S254T、T256E、M428L、H433K、N434Fまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、6個または全ての)変異を含む。ある実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1もしくはIgG2の233~236もしくは322位における1個もしくは複数の変異、またはヒトIgG4の327、330もしくは331位における1個もしくは複数の置換を含む(例えば、補体依存性細胞傷害(CDC)を低減させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、E233P、L234V、L235A、G236、K322A、A327G、A330S、P331Sまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、6、7個または全ての)変異を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、ヒトフレームワーク生殖系列配列に由来する1個または複数のフレームワーク領域を含む、例えば、表1または5に記載されている、ヒト化抗体分子である。
ある実施形態では、抗体分子は、2個の重鎖可変領域および2個の軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、Fab、F(ab’)2、Fv、Fdまたは単鎖Fv断片(scFv)である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2218のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号1)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体2218のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号2)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2218のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号3)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2218のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号4)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体2218のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号5)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2218のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号6)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体2218のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号1)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2218のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号2)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2218のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号3)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体2218のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号4)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2218のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号5)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2218のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号6)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2218のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号1)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2218のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号2)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体2218のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号3)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体2218のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号4)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2218のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号5)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体2218のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号6)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、以下:(i)モノクローナル抗体2218のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号7)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体2218のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号8)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2218のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号3)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、以下:(i)モノクローナル抗体2218のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号4)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体2218のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号5)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2218のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号6)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体2218のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号7)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2218のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号8)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2218のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号3)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体2218のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号4)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2218のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号5)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2218のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号6)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2218のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号7)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2218のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号8)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体2218のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号3)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体2218のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号4)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2218のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号5)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体2218のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号6)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2218のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号9)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2218のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号10)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2218のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号9)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体2218のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号10)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2218のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号9)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体2218のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号10)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2218である。ある実施形態では、モノクローナル抗体2218は、ヒト化モノクローナル抗体2218である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号190~201のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号202~208のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号11)または2419関連抗体のHCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号12)または2419関連抗体のHCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号13)または2419関連抗体のHCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号14)または2419関連抗体のLCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号15)または2419関連抗体のLCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号16)または2419関連抗体のLCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号11)または2419関連抗体のHCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号12)または2419関連抗体のHCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2419(例えば、配列番号13)または2419関連抗体のHCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号14)または2419関連抗体のLCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号15)または2419関連抗体のLCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2419(例えば、配列番号16)または2419関連抗体のLCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号11)または2419関連抗体のHCDR1のアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号12)または2419関連抗体のHCDR2のアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2419(例えば、配列番号13)または2419関連抗体のHCDR3のアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号14)または2419関連抗体のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号15)または2419関連抗体のLCDR2のアミノ酸配列を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体2419(例えば、配列番号16)または2419関連抗体のLCDR3のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号17)または2419関連抗体のHCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号18)または2419関連抗体のHCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号13)または2419関連抗体のHCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号14)または2419関連抗体のLCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号15)または2419関連抗体のLCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号16)または2419関連抗体のLCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号17)または2419関連抗体のHCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号18)または2419関連抗体のHCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2419(例えば、配列番号13)または2419関連抗体のHCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号14)または2419関連抗体のLCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号15)または2419関連抗体のLCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2419(例えば、配列番号16)または2419関連抗体のLCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号17)または2419関連抗体のHCDR1のアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号18)または2419関連抗体のHCDR2のアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2419(例えば、配列番号13)または2419関連抗体のHCDR3のアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号14)または2419関連抗体のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号15)または2419関連抗体のLCDR2のアミノ酸配列を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体2419(例えば、配列番号16)または2419関連抗体のLCDR3のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号19)または2419関連抗体のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号20)または2419関連抗体のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号19)または2419関連抗体のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号20)または2419関連抗体のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号19)または2419関連抗体のVHのアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体2419(例えば、配列番号20)または2419関連抗体のVLのアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2419である。ある実施形態では、モノクローナル抗体2419は、ヒト化モノクローナル抗体2419である。ある実施形態では、抗体分子は、2419関連抗体分子、例えば、例えば、表1または5において開示されている、抗体2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310または2419-1406のいずれかである。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号209~214、283、288、289、291、292、294、296もしくは317のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号215~219、284、286、295もしくは316のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2922のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号21)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体2922のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号32)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2922のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号33)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2922のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号34)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体2922のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号35)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2922のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号36)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体2922のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号21)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2922のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号32)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2922のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号33)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体2922のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号34)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2922のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号35)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2922のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号36)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2922のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号21)を含むHCDR1;モノクローナル抗体2922のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号32)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体2922のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号33)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体2922のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号34)を含むLCDR1;モノクローナル抗体2922のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号35)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体2922のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号36)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2922のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号37)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体2922のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号38)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2922のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号33)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2922のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号34)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体2922のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号35)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2922のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号36)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体2922のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号37)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2922のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号38)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2922のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号33)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体2922のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号34)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2922のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号35)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2922のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号36)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2922のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号37)を含むHCDR1;モノクローナル抗体2922のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号38)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体2922のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号33)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体2922のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号34)を含むLCDR1;モノクローナル抗体2922のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号35)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体2922のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号36)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2922のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号39)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2922のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号40)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2922のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号39)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体2922のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号40)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2922のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号39)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体2922のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号40)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2922である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体2922である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3327のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号51)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3327のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号52)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3327のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号53)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3327のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号54)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3327のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号55)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3327のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号56)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3327のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号51)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3327のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号52)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3327のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号53)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3327のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号54)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3327のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号55)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3327のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号56)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3327のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号51)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3327のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号52)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3327のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号53)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3327のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号54)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3327のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号55)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3327のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号56)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3327のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号57)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3327のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号58)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3327のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号53)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3327のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号54)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3327のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号55)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3327のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号56)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3327のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号57)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3327のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号58)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3327のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号53)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3327のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号54)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3327のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号55)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3327のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号56)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3327のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号57)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3327のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号58)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3327のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号53)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3327のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号54)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3327のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号55)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3327のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号56)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3327のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号59)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3327のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号60)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3327のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号59)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3327のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号60)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3327のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号59)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3327のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号60)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3327である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3327である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号61)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号62)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号67)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号61)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号62)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号67)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号61)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号62)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号67)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号64)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号65)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号67)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号64)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号65)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号67)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号64)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号65)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号67)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3530のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3530のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号70)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3530のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号70)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号66)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3530のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号70)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3530である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3530である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号61)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号62)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号61)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号62)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3を含むVH、および
(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3を含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号61)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号62)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号64)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号65)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号64)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号65)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号64)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号65)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3525のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3525のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号50)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3525のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3525のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号50)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3525のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号66)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3525のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号50)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3525である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3525である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2621のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号21)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体2621のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号22)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2621のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号23)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2621のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号24)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体2621のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号25)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2621のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号26)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体2621のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号21)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2621のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号22)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2621のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号23)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体2621のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号24)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2621のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号25)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2621のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号26)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2621のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号21)を含むHCDR1;モノクローナル抗体2621のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号22)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体2621のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号23)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体2621のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号24)を含むLCDR1;モノクローナル抗体2621のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号25)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体2621のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号26)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2621のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号27)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体2621のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号28)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2621のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号23)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体2621のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号24)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体2621のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号25)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体2621のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号26)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体2621のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号27)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2621のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号28)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2621のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号23)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体2621のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号24)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2621のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号25)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2621のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号26)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2621のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号27)を含むHCDR1;モノクローナル抗体2621のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号28)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体2621のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号23)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体2621のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号24)を含むLCDR1;モノクローナル抗体2621のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号25)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体2621のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号26)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2621のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号29)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2621のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号30)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2621のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号29)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体2621のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号30)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2621のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号29)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体2621のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号30)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2621である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体2621である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3125のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3125のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号42)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3125のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号43)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3125のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3125のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3125のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3125のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3125のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号42)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3125のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号43)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3125のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3125のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3125のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3125のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3125のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号42)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3125のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号43)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3125のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3125のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3125のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3125のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号47)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3125のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号48)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3125のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号43)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3125のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3125のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3125のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3125のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号47)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3125のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号48)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3125のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号43)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3125のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3125のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3125のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3125のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号47)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3125のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号48)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3125のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号43)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3125のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3125のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3125のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3125のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号49)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3125のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号50)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3125のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号49)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3125のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号50)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3125のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号49)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3125のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号50)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3125である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3125である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号93)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号94)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号95)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号96)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号97)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号98)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号93)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号94)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号95)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号96)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号97)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号98)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号93)を含むHCDR1;モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号94)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号95)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号96)を含むLCDR1;モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号97)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号98)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号99)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号100)または4035-062(例えば、配列番号273)のHCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号95)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号96)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号97)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号98)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号99)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号100)または4035-062(例えば、配列番号273)のHCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号95)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号96)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号97)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号98)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号99)を含むHCDR1;モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号100)または4035-062(例えば、配列番号273)のHCDR2のアミノ酸配列を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体4035または4035-062のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号95)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号96)を含むLCDR1;モノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号97)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体4035または4035-062のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号98)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号101)または4035-062(例えば、配列番号225)のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号102)または4035-062(例えば、配列番号229)のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号101)または4035-062(例えば、配列番号225)のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号102)または4035-062(例えば、配列番号229)のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号101)または4035-062(例えば、配列番号225)のVHのアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体4035(例えば、配列番号102)または4035-062(例えば、配列番号229)のVLのアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035である。ある実施形態では、モノクローナル抗体4035は、ヒト化モノクローナル抗体4035(例えば、抗体4035-062)である。別の実施形態では、抗体分子は、抗体4035-062である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号220~227もしくは262~265のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号228~234のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3934のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号103)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3934のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号104)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3934のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号105)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3934のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号106)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3934のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3934のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号108)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3934のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号103)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3934のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号104)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3934のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号105)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3934のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号106)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3934のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3934のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号108)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3934のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号103)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3934のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号104)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3934のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号105)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3934のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号106)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3934のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3934のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号108)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3934のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号109)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3934のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号110)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3934のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号105)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3934のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号106)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3934のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3934のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号108)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3934のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号109)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3934のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号110)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3934のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号105)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3934のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号106)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3934のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3934のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号108)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3934のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号109)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3934のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号110)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3934のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号105)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3934のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号106)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3934のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3934のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号108)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3934のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号111)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3934のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号112)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3934のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号111)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3934のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号112)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3934のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号111)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3934のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号112)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3934である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3934である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号112)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号113)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号114)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号115)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号116)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号117)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号113)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号114)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号115)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号116)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号117)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号118)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号113)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号114)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号115)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号116)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号117)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号118)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号119)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号120)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号115)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号116)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号117)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号118)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号119)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号120)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号115)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号116)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号117)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号118)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号119)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号120)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号115)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号116)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号117)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号118)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3833のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号121)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3833のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号122)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3833のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号121)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3833のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号122)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3833のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号121)を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3833のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号122)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体3833である。ある実施形態では、モノクローナル抗体3833はヒト化モノクローナル抗体3833である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号246~250のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号251~253のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号123)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号124)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号125)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号126)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号128)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号123)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号124)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号125)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号126)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号128)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号123)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号124)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号125)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号126)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号128)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号129)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号130)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号125)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号126)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号128)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号129)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号130)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号125)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号126)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号128)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号129)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号130)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号125)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号126)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号128)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3631のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号131)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3631のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号132)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3631のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号131)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体3631のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号132)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3631のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号131)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3631のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号132)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体3631である。ある実施形態では、抗体分子はヒト化モノクローナル抗体3631である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号133)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号134)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号135)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号136)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号137)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号133)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号134)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号135)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号136)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号137)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号133)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号134)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号135)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号136)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号137)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号138)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号139)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号135)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号136)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号137)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号138)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号139)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号135)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号136)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号137)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号138)を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号139)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号135)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号136)を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号137)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3732のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号140)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3732のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号141)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3732のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号140)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3732のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号141)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3732のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号140)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体3732のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号141)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3732である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3732である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4338のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4338のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号142)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4338のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号143)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4338のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号144または146)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4338のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107または147)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4338のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号145または148)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4338のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4338のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号142)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4338のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号143)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4338のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号144または146)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4338のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107または147)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4338のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号145または148)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4338のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11)を含むHCDR1;モノクローナル抗体4338のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号142)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体4338のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号143)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体4338のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号144または146)を含むLCDR1;モノクローナル抗体4338のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107または147)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体4338のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号145または148)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4338のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号149)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4338のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号150)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4338のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号143)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4338のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号144または146)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4338のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107または147)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4338のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号145または148)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4338のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号149)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4338のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号150)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4338のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号143)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4338のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号144または146)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4338のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107または147)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4338のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号145または148)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4338のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号149)を含むHCDR1;モノクローナル抗体4338のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号150)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体4338のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号143)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体4338のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号144または146)を含むLCDR1;モノクローナル抗体4338のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107または147)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体4338のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号145または148)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4338のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号151)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4338のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号152または153)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4338のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号151)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体4338のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号152または153)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4338のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号150)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体4338のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号152または153)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4338である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体4338である。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号154)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号155)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号116)、4540-063(例えば、配列番号274)、または4540-033(例えば、配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号157)、4540-063(例えば、配列番号275)、または4540-033(例えば、配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号154)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号155)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号116)、4540-063(例えば、配列番号274)、または4540-033(例えば、配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号157)、4540-063(例えば、配列番号275)、または4540-033(例えば、配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含むVHであって、モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号154)を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号155)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)であって、モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号116)、4540-063(例えば、配列番号274)、または4540-033(例えば、配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号157)、4540-063(例えば、配列番号275)、または4540-033(例えば、配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号159)、4540-063(例えば、配列番号276)、または4540-033(例えば、配列番号159)のHCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号160)、4540-063(例えば、配列番号277)、または4540-033(例えば、配列番号278)のHCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、重鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号116)、4540-063(例えば、配列番号274)、または4540-033(例えば、配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号157)、4540-063(例えば、配列番号275)、または4540-033(例えば、配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号159)、4540-063(例えば、配列番号276)、または4540-033(例えば、配列番号159)のHCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号160)、4540-063(例えば、配列番号277)、または4540-033(例えば、配列番号278)のHCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号116)、4540-063(例えば、配列番号274)、または4540-033(例えば、配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号157)、4540-063(例えば、配列番号275)、または4540-033(例えば、配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)以下:モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号159)、4540-063(例えば、配列番号276)、または4540-033(例えば、配列番号159)のHCDR1のアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号160)、4540-063(例えば、配列番号277)、または4540-033(例えば、配列番号278)のHCDR2のアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および(ii)以下:モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号116)、4540-063(例えば、配列番号274)、または4540-033(例えば、配列番号274)のLCDR1のアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号157)、4540-063(例えば、配列番号275)、または4540-033(例えば、配列番号275)のLCDR2のアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号161)、4540-063(例えば、配列番号258)、または4540-033(例えば、配列番号256)のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号162)、4540-063(例えば、配列番号261)、または4540-033(例えば、配列番号261)のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号161)、4540-063(例えば、配列番号258)、または4540-033(例えば、配列番号256)のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号162)、4540-063(例えば、配列番号261)、または4540-033(例えば、配列番号261)のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号161)、4540-063(例えば、配列番号258)、または4540-033(例えば、配列番号256)のVHのアミノ酸配列を含むVH、および(ii)モノクローナル抗体4540(例えば、配列番号162)、4540-063(例えば、配列番号261)、または4540-033(例えば、配列番号261)のVLのアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子はモノクローナル抗体4540、4540-063、または4540-033である。ある実施形態では、モノクローナル抗体4540はヒト化モノクローナル抗体4540(例えば、抗体4540-063または4540-033)である。ある実施形態では、抗体分子は配列番号254~258のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号259~261のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4237のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号163)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4237のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号164)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4237のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号165)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4237のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号166)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4237のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号167)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4237のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号168)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4237のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号163)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4237のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号164)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4237のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号165)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4237のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号166)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4237のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号167)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4237のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号168)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4237のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号163)を含むHCDR1;モノクローナル抗体4237のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号164)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体4237のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号165)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体4237のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号166)を含むLCDR1;モノクローナル抗体4237のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号167)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体4237のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号168)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4237のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号169)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(ii)モノクローナル抗体4237のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号170)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4237のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号165)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VHを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:(i)モノクローナル抗体4237のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号166)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(ii)モノクローナル抗体4237のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号167)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(iii)モノクローナル抗体4237のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号168)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:モノクローナル抗体4237のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号169)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4237のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号170)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4237のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号165)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)以下:モノクローナル抗体4237のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号166)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4237のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号167)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4237のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号168)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含むVL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4237のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号169)を含むHCDR1;モノクローナル抗体4237のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号170)を含むHCDR2;およびモノクローナル抗体4237のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号165)を含むHCDR3を含むVH、ならびに(ii)モノクローナル抗体4237のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号166)を含むLCDR1;モノクローナル抗体4237のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号167)を含むLCDR2;およびモノクローナル抗体4237のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号168)を含むLCDR3を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4237のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号171)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVHを含む。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4237のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号172)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4237のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号171)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体4237のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号172)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLを含む。ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4237のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号171)を含むVH;および(ii)モノクローナル抗体4237のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号172)を含むVLを含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4237である。ある実施形態では、モノクローナル抗体4237は、ヒト化モノクローナル抗体4237である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号235~240のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号241~245のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
別の実施形態では、抗APRIL抗体分子は、
(i)ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合し;
(ii)TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACIまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害し;
(iii)BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMAまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害し;
(iv)国際出願公開番号WO2017/091683の表3~4もしくは7または表8のいずれかにおいて定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50でマウスAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、TACI(例えばヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)に対するAPRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を、50nMもしくはそれ未満、例えば40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMのIC50で、阻害するか実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、BCMA(例えばヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)に対するAPRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を、例えば200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、阻害するか実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、2種の単量体由来のAPRIL残基、例えば、表3において示される単量体Aおよび単量体B由来の1個または複数の残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、C-Dループ(例えば、β-シートCおよびDを接続するループ)、G-Hループ(例えば、β-シートGおよびHを接続するループ)、またはその両方に由来する1個または複数のAPRIL残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、105~114位のヒトAPRILの1個もしくは複数の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9個または全ての)残基および/または96~105位のマウスAPRILの1個もしくは複数の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9個または全ての)残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのAsp129、Arg233またはHis203のうち1個、2個または全てに結合しないか、または低い親和性で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)以下:抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3125、2621、4035、4035-062、3934、4338、4439または4237から選択されるモノクローナル抗体のHCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;(同じ)モノクローナル抗体のHCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または(同じ)モノクローナル抗体のHCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む重鎖可変領域(VH)、または
(ii)以下:(同じ)モノクローナル抗体のLCDR1のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;(同じ)モノクローナル抗体のLCDR2のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または(同じ)モノクローナル抗体のLCDR3のアミノ酸配列と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む軽鎖可変領域(VL)
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3125、2621、4035、4035-062、3934、4338、4439または4237から選択されるモノクローナル抗体のVHのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または
(ii)(同じ)モノクローナル抗体のVLのアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVL
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、合成抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、単離された抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、ヒトフレームワーク生殖系列配列に由来する1個または複数のフレームワーク領域を含む、ヒト化抗体分子である。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、IgG1、IgG2(例えば、IgG2a)、IgG3またはIgG4、例えば、IgG2またはIgG4から選択される、例えば、IgGの重鎖定常領域を含む、IgG抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、IgG1抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、IgG2抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、カッパまたはラムダ軽鎖の軽鎖定常領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、Fc領域を含む。ある実施形態では、Fc領域は、CH2およびCH3ドメインの間の界面に位置する1個または複数の変異を含む(例えば、抗体分子の新生児受容体FcRnへの結合親和性および/または半減期を増加させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、1個または複数の変異、例えば、IgG1のT250Q、M252Y、S254T、T256E、M428L、H433K、N434Fまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、6個または全ての)変異を含む。ある実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1もしくはIgG2の233~236もしくは322位における1個もしくは複数の変異、またはヒトIgG4の327、330もしくは331位における1個もしくは複数の置換を含む(例えば、補体依存性細胞傷害(CDC)を低減させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、E233P、L234V、L235A、G236、K322A、A327G、A330S、P331Sまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、6、7個または全ての)変異を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、2個の重鎖可変領域および2個の軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、Fab、F(ab’)2、Fv、Fdまたは単鎖Fv断片(scFv)である。
ある実施形態では、抗APRIL抗体は、
a)例えば、表1もしくは5に記載されている、モノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439もしくは4237のいずれかの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)および軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含む抗体分子と、APRILへの結合に関して競合する;または
b)例えば、表1もしくは5に記載されている、モノクローナル抗体2218(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号1~6またはKabat番号付けに従った配列番号3~8)、2419(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~16またはKabat番号付けに従った配列番号13~18)、2419-0105(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および281またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17および280~282)、2419-0205(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および281またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17および280~282)、2419-0206(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および285またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、280、282および285)、2419-0406(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および285またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、280、285および290)、2419-0605(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および281またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17および280~282)、2419-0805(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および281またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、280、281および287)、2419-0806(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および285またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、280、285および287)、2419-1204(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および293またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、280、282および293)、2419-1205(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および281またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17および280~282)、2419-1210(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、314および315またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、282、314および315)、2419-1305(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および281またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17および280~282)、2419-1306(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および285またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、280、282および285)、2419-1310(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、314および315またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、282、314および315)、2419-1406(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11~13、16、280および285またはKabat番号付けに従った配列番号13、16、17、280、282および285)、2922(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号21および32~36またはKabat番号付けに従った配列番号33~38)、3327(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号51~56またはKabat番号付けに従った配列番号53~58)、3530(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号61~63、67、45および46またはKabat番号付けに従った配列番号63~65、67、45および46)、3525(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号44~46および61~63またはKabat番号付けに従った配列番号44~46および63~65)、3125(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11および42~46またはKabat番号付けに従った配列番号43~48)、2621(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号21~26またはKabat番号付けに従った配列番号23~28)、4035(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号93~98またはKabat番号付けに従った配列番号95~100)、4035-062(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号93~98またはKabat番号付けに従った配列番号95~99および273)、3934(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号103~108またはKabat番号付けに従った配列番号105~110)、3833(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号113~118またはKabat番号付けに従った配列番号115~120)、3631(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号123~128またはKabat番号付けに従った配列番号125~130)、3732(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号127および133~137またはKabat番号付けに従った配列番号127および135~139)、4338(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号11、107および142~145もしくは配列番号11、142、143および146~148;またはKabat番号付けに従った配列番号107、143~145および149~150もしくは配列番号143および146~150)、4540(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号116および154~158またはKabat番号付けに従った配列番号116および156~160)、4540-063(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号154~156、158、274および275またはKabat番号付けに従った配列番号156、158および274~277)、4540-033(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号154~156、158、274および275またはKabat番号付けに従った配列番号156、158、159、274、275および278)、4439(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号146~148および266~268またはKabat番号付けに従った配列番号146~148および269~270)もしくは4237(例えば、Chothia番号付けに従った配列番号163~168またはKabat番号付けに従った配列番号165~170)のいずれかの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)および軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含む抗体分子のエピトープと完全にもしくは部分的に重複するエピトープに結合するかもしくは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、合成抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、単離された抗体分子である。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む抗体分子のうち2、3、4、5、6、7、8、9、10種またはそれよりも多くと、結合に関して競合する。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む抗体分子のうち2、3、4、5、6、7、8、9、10種またはそれよりも多くのエピトープと完全にまたは部分的に重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、モノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4439または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む抗体分子は、モノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4439または4237のいずれかの重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む。
ある実施形態では、モノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4439または4237のいずれかのHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む抗体分子は、モノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4439または4237である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体2218、2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310、2419-1406、2922、3327、3530、3525、3125、2621、4035、4035-062、3934、3833、3631、3732、4338、4540、4540-063、4540-033、4439または4237である。ある実施形態では、抗体分子は、表1または5に記載されているアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)を含む。ある実施形態では、抗体分子は、表1または5に記載されているアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。抗体分子は、表1または5に記載されているアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)、および表1または5に記載されているアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方への結合に関して競合する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACIまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害するかもしくは実質的に阻害する、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMAまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害するかもしくは実質的に阻害する、またはその両方である。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、TACI(例えばヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)に対するAPRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を、50nMもしくはそれ未満、例えば40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、阻害するか実質的に阻害する。
ある実施形態では、APRIL(例えば、ヒトAPRIL)への抗体分子の結合は、APRIL(例えば、ヒトAPRIL)へのTACI(例えば、ヒトTACI)のCRD2ドメインの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表3由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表4由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、表7由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、ヒトAPRILへの抗体分子の結合は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てへのヒトTACIの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMAまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば本明細書に記載した方法によって決定して、BCMA(例えばヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)に対するAPRIL(例えばヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を、例えば200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、阻害するか実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMAまたはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRILまたはその両方)の結合を阻害しないかまたは実質的に阻害しない。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表3~4もしくは7または表8のいずれかにおいて定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、立体構造エピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表3において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、2種の単量体由来のAPRIL残基、例えば、表3において示される単量体Aおよび単量体B由来の1個または複数の残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表4において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれよりも多い残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表4由来のAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、C-Dループ(例えば、β-シートCおよびDを接続するループ)、G-Hループ(例えば、β-シートGおよびHを接続するループ)、またはその両方に由来する1個または複数のAPRIL残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表7において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全ての残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7由来のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはこれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8において定義されるヒトAPRILの領域内の1個または複数の、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全ての残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基のうち1個または複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25個または全てを含むかまたはこれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683の表8由来のヒトAPRIL残基の全てを含むかまたはこれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、105~114位のヒトAPRILの1個もしくは複数の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9個または全ての)残基および/または96~105位のマウスAPRILの1個もしくは複数の(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9個または全ての)残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのAsp129、Arg233またはHis203のうち1個、2個または全てに結合しないかまたは実質的に結合しない。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、IgG1、IgG2(例えば、IgG2a)、IgG3またはIgG4、例えば、IgG2またはIgG4から選択される、例えば、IgGの重鎖定常領域を含む、IgG抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、IgG1抗体分子である。別の実施形態では、抗体分子は、IgG2抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、カッパまたはラムダ軽鎖の軽鎖定常領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、Fc領域を含む。ある実施形態では、Fc領域は、CH2およびCH3ドメインの間の界面に位置する1個または複数の変異を含む(例えば、抗体分子の新生児受容体FcRnへの結合親和性および/または半減期を増加させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、1個または複数の変異、例えば、IgG1のT250Q、M252Y、S254T、T256E、M428L、H433K、N434Fまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、6個または全ての)変異を含む。ある実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1もしくはIgG2の233~236もしくは322位における1個もしくは複数の変異、またはヒトIgG4の327、330もしくは331位における1個もしくは複数の置換を含む(例えば、補体依存性細胞傷害(CDC)を低減させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、E233P、L234V、L235A、G236、K322A、A327G、A330S、P331Sまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、6、7個または全ての)変異を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、ヒトフレームワーク生殖系列配列に由来する1個または複数のフレームワーク領域を含む、ヒト化抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、2個の重鎖可変領域および2個の軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、Fab、F(ab’)2、Fv、Fdまたは単鎖Fv断片(scFv)である。
ある実施形態では、抗APRIL抗体分子は、本明細書に記載されている合成、単離されたまたはヒト化抗APRIL抗体分子である。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体2218のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号1または7)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2218のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号2または8)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2218のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号3)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、および
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体2218のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号4)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2218のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号5)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2218のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号6)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2218のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号9)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体2218のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号10)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLの一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号71のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号72のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2218である。ある実施形態では、モノクローナル抗体2218は、ヒト化モノクローナル抗体2218である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号190~201のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号202~208のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.6nMのEC50でヒトAPRILに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50でマウスAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.74nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、0.5nMまたはそれ未満、例えば、約0.22nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:G-Y-T-F-T-D-Yのアミノ酸配列(配列番号11)を含むHCDR1;Y-P-L-R-G-Sのアミノ酸配列(配列番号12)を含むHCDR2;もしくはH-G-A-Y-Y-S-N-A-F-D-Yのアミノ酸配列(配列番号13)を含むHCCDR3のうち1個、2個もしくは全てを含む、VH、または
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:X1-X2-S-X4-S-V-D-N-D-G-I-R-F-X14-Hのアミノ酸配列(配列番号327)を含むLCDR1(式中、X1は、RまたはKであり;X2は、AまたはSであり;X4は、EまたはQであり;X14は、MまたはLである);R-A-S-X4-X5-X6-X7のアミノ酸配列(配列番号328)を含むLCDR2(式中、X4は、NまたはTであり;X5は、LまたはRであり;X6は、EまたはAであり;X7は、SまたはTである);もしくはQ-Q-S-N-K-D-P-Y-Tのアミノ酸配列(配列番号16)を含むLCDR3のうち1個、2個もしくは全てを含む、VL
の一方または両方を含む。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:D-Y-T-I-Hのアミノ酸配列(配列番号17)を含むHCDR1;W-I-Y-P-L-R-G-S-I-N-Y-X12-X13-X14-F-X16-X17のアミノ酸配列(配列番号329)を含むHCDR2(式中、X12は、N、SまたはAであり、X13は、E、PまたはQであり;X14は、KまたはSであり;X16は、KまたはQであり;X17は、DまたはGである);もしくはH-G-A-Y-Y-S-N-A-F-D-Yのアミノ酸配列(配列番号13)を含むHCCDR3のうち1個、2個もしくは全てを含む、VH、または
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:X1-X2-S-X4-S-V-D-N-D-G-I-R-F-X14-Hのアミノ酸配列(配列番号327)を含むLCDR1(式中、X1は、RまたはKであり;X2は、AまたはSであり;X4は、EまたはQであり;X14は、MまたはLである);R-A-S-X4-X5-X6-X7のアミノ酸配列(配列番号328)を含むLCDR2(式中、X4は、NまたはTであり;X5は、LまたはRであり;X6は、EまたはAであり;X7は、SまたはTである);もしくはQ-Q-S-N-K-D-P-Y-Tのアミノ酸配列(配列番号16)を含むLCDR3のうち1個、2個もしくは全てを含む、VL
の一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、抗体2419、2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310または2419-1406のいずれかである。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、0.01nMまたはそれ未満、例えば、約0.001~0.005nMまたは0.002~0.004nM、例えば、約0.001、0.002、0.003、0.004または0.005nMのEC50でヒトAPRILに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50でマウスAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、0.5nMまたはそれ未満、例えば、約0.1~0.5nMまたは0.2~0.4nM、例えば、約0.1、0.2、0.3、0.4または0.5nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、0.5nMまたはそれ未満、例えば、約0.1~0.5nMまたは0.2~0.4nM、例えば、約0.1、0.2、0.3、0.4または0.5nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体2419のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11または17)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2419のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号12または18)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2419のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号13)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体2419のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号14)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2419のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号15)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2419のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号16)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2419のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号19)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体2419のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号20)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号73のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号74のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2419である。ある実施形態では、モノクローナル抗体2419は、ヒト化モノクローナル抗体2419である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号209~214のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号215~219のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.8nM、約0.003nMまたは約0.002nMのEC50でヒトAPRILに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、500nMまたはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.74nM、約0.4nM、0.3nMまたは0.2nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約4nM、約2nMまたは約1nMまたは0.5nMまたはそれ未満、例えば、約0.22nM、約1nM、約0.7nM、約0.3nM、約0.2nMまたは約0.1nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:2419関連抗体のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11または17)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;2419関連抗体のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号12、282、287または290)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;または2419関連抗体のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号13)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、および
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:2419関連抗体のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号280または314)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;2419関連抗体のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号281、285、293または315)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;または2419関連抗体のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号16)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)2419関連抗体のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号283、288、289、291、292、294、296または317)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)2419関連抗体のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号284、286、295または316)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLの一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、2419関連抗体のVHヌクレオチド配列(例えば、配列番号304、307、308、309、310、311、313または319)(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは2419関連抗体のVLヌクレオチド配列(例えば、配列番号305、306、312または318)(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、2419関連抗体分子は、抗体2419-0105、2419-0205、2419-0206、2419-0406、2419-0605、2419-0805、2419-0806、2419-1204、2419-1205、2419-1210、2419-1305、2419-1306、2419-1310または2419-1406から選択される。ある実施形態では、2419関連抗体は、ヒト化抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号209-214、283、288、289、291、292、294、296もしくは317のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号215-219、284、286、295もしくは316のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.8nM、約0.003nMまたは約0.002nMのEC50でヒトAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、500nMまたはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.74nM、約0.4nM、0.3nMまたは0.2nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約4nM、約2nMまたは約1nMまたは0.5nMまたはそれ未満、例えば、約0.22nM、約1nM、約0.7nM、約0.3nM、約0.2nMまたは約0.1nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体2922のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号21または37)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2922のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号32または38)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2922のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号33)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体2922のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号34)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2922のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号35)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2922のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号36)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2922のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号39)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体2922のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号40)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号77のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号78のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2922である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体2922である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約3.3nMのEC50でヒトAPRILに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、50nMまたはそれ未満、例えば、約31.64nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、IC50は、50nMまたはそれ未満である。ある実施形態では、抗体分子は、25nMまたはそれ未満、例えば、約21.96nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトTACIの結合を阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3327のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号51または57)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3327のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号52または58)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3327のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号53)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VH)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3327のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号54)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3327のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号55)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3327のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号56)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3327のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号59)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体3327のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号60)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号81のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号82のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3327である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化抗体3327である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約3.16nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、IC50は、50nMまたはそれ未満である。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.35nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4035のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号93または99)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4035のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号94または100)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4035のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号95)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VH)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4035のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号96)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4035のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号97)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4035のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号98)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4035のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号101)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体4035のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号102)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号173のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号174のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035である。ある実施形態では、モノクローナル抗体4035は、ヒト化モノクローナル抗体4035である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号220~227もしくは262~265のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号228~234のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、0.01nMまたはそれ未満、例えば、約0.001~0.002nMのEC50でヒトAPRILに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約3.16nMまたは約0.1~0.5nMまたは0.2~0.4nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.35nMまたは約0.1~0.5nMまたは0.1~0.2nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4035-062のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号93または99)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4035-062のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号94または273)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4035-062のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号95)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、および
(ii)軽鎖可変領域(VH)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4035-062のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号96)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4035-062のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号97)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4035-062のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号98)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4035-062のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号225)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体4035-062のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号229)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLの一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号299のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号300のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035-062である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、0.01nMまたはそれ未満、例えば、約0.001~0.002nMのEC50でヒトAPRILに結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、抗体分子は、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.1~0.5nMまたは0.2~0.4nMのIC50で阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.1~0.5nMまたは0.1~0.2nMのIC50で阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:I-Y-D-V-H(配列番号99)のアミノ酸配列を含むHCDR1;V-I-W-S-D-G-S-T-D-Y-N-X12-X13-X14-X15-S(配列番号342)(配列中、X12はAもしくはPであり、X13はAもしくはSであり、X14はFもしくはLであり、X15はIもしくはKである)のアミノ酸配列を含むHCDR2;またはN-W-V-D-Q-A-W-F-A-Y(配列番号95)のアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VH)であって、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:R-A-S-K-N-I-Y-S-Y-L-A(配列番号96)のアミノ酸配列を含むLCDR1;N-A-K-T-L-P-E(配列番号97)のアミノ酸配列を含むLCDR2;またはQ-H-H-Y-G-T-P-L-T(配列番号98)のアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)配列番号101もしくは225のアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)配列番号102もしくは229のアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035である。ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4035-062である。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3934のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号103または109)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3934のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号104または110)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3934のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号105)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VH)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3934のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号106)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3934のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3934のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号108)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3934のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号111)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体3934のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号112)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号175のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号176のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3934である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3934である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに、例えば、本明細書に記載の方法によって決定して、20nMまたはそれ未満、例えば、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、0.005nMまたはそれ未満、0.002nMまたはそれ未満、または0.001nMまたはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で結合するまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子はマウスAPRILには結合しない、または低親和性で、例えば、本明細書に記載の方法によって決定して、例えば、1000nMまたはそれよりも高い、例えば、2000nMまたはそれよりも高いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、APRIL(例えば、ヒトAPRIL)の、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方への結合を阻害するまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのヒトTACIへの結合を、例えば、本明細書に記載の方法によって決定して、50nMまたはそれ未満、例えば、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、または0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で阻害するまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのヒトTACIへの結合を、5nMまたはそれ未満、例えば、約3.16nMのIC50で阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのヒトBCMAへの結合を、例えば、本明細書に記載の方法によって決定して、200nMまたはそれ未満、150nMまたはそれ未満、100nMまたはそれ未満、50nMまたはそれ未満、40nMまたはそれ未満、30nMまたはそれ未満、20nMまたはそれ未満、10nMまたはそれ未満、9nMまたはそれ未満、8nMまたはそれ未満、7nMまたはそれ未満、6nMまたはそれ未満、5nMまたはそれ未満、4nMまたはそれ未満、3nMまたはそれ未満、2nMまたはそれ未満、1nMまたはそれ未満、0.8nMまたはそれ未満、0.6nMまたはそれ未満、0.4nMまたはそれ未満、0.2nMまたはそれ未満、0.1nMまたはそれ未満、0.05nMまたはそれ未満、0.02nMまたはそれ未満、0.01nMまたはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で阻害するまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILのヒトBCMAへの結合を、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.35nMのIC50で阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4338のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11または149)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4338のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号142または150)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4338のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号143)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3、のうち1個、2個または全てを含む、VH、および
(ii)軽鎖可変領域(VH)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4338のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号144または146)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4338のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号107または147)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4338のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号145または148)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3、のうち1個、2個または全てを含む、VH
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4338のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号151)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体4338のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号152または153)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号183のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号184または185のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4338である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体4338である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILには結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を、5nMまたはそれ未満、例えば、約3.16nMのIC50で阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.35nMのIC50で阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4237のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号163または169)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4237のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号164または170)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4237のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号165)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VH)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4237のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号166)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4237のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号167)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4237のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号168)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4237のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号171)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体4237のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号172)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号188のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号189のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4237である。ある実施形態では、モノクローナル抗体4237は、ヒト化モノクローナル抗体4237である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号235~240のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号241~245のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILには結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約3.16nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRIL結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.35nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:G-Y-X3-X4-T-X6-X7-Y(配列番号330)(配列中、X3はSもしくはTである;X4はIもしくはFである;X6はSであるもしくは存在しない;およびX7はG、DもしくはSである)のアミノ酸配列を含むHCDR1;X3-X4-X5-X6-X7-X8(配列番号331)(配列中、X3は存在しない、NであるもしくはYである;X4はSもしくはPであり、X5はY、LもしくはRである;X6はD、NもしくはRである;X7はGもしくはSである;およびX8はY、DもしくはSである)のアミノ酸配列を含むHCDR2;またはX1-X2-X3-X4-Y-X6-X7-X8-X9-F-X11-X12(配列番号332)(配列中、X1はY、EもしくはHである;X2は存在しないもしくはGである;X3はY、DもしくはAである;X4はD、GもしくはYである;X6はEである、存在しない、もしくはDである;X7はD、Y、SもしくはKである;X8はW、NもしくはRである;X9はY、AもしくはGである;X11はGもしくはDである;およびX12はVもしくはYである)のアミノ酸配列を含むHCCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH
または
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:X1-A-S-X4-S-V-X7-X8-X9-G-X11-X12-X13-X14-X15(配列番号333)(配列中、X1はRもしくはKである;X4はEもしくはQである;X7はDもしくはSである;X8はN、F、IもしくはNである;X9はY、A、IもしくはDである;X11はIもしくはTである;X12はS、NもしくはRである;X13はF、LもしくはSである;X14はMもしくはIである;およびX15はNもしくはHである)のアミノ酸配列を含むLCDR1;X1-A-S-N-X5-X6-X7(配列番号334)(配列中、X1はA、RもしくはHである;X5はQもしくはLである;X6はGもしくはEである;およびX7はS、PもしくはTである)のアミノ酸配列を含むLCDR2;もしくはX1-Q-S-X4-X5-X6-P-X8-T(配列番号335)(配列中、X1はQもしくはLである;X4はK、RもしくはNである;X5はEもしくはKである;X6はV、Y、IもしくはDである;およびX8はR、WもしくはYである)のアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
のうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2218、2419、2922、または3327のいずれかである。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILには結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:X6-X7-Y-X9-X10-X11(配列番号336)(配列中、X6はSであるもしくは存在しない;X7はG、DもしくはSである;X9はY、F、TもしくはDである;X10はW、M、IもしくはVである;およびX11はN、HもしくはFである)のアミノ酸配列を含むHCDR1;X1-I-X3-X4-X5-X6-X7-X8-X9-X10-Y-N-X13-X14-X15-K-X17(配列番号337)(配列中、X1はY、RもしくはWである;X3は存在しない、NであるもしくはYである;X4はSもしくはPであり、X5はY、LもしくはRである;X6はD、NもしくはRである;X7はGもしくはSである;X8はY、DもしくはSである;X9はN、TもしくはIである;X10はN、FもしくはKである;X13はP、QもしくはEである;X14はSもしくはKである;X15はLもしくはFである;およびX17はN、GもしくはDである)のアミノ酸配列を含むHCDR2;またはX1-X2-X3-X4-Y-X6-X7-X8-X9-F-X11-X12(配列番号332)(配列中、X1はY、EもしくはHである;X2は存在しないもしくはGである;X3はY、DもしくはAである;X4はD、GもしくはYである;X6はEである、存在しない、もしくはDである;X7はD、Y、SもしくはKである;X8はW、NもしくはRである;X9はY、AもしくはGである;X11はGもしくはDである;およびX12はVもしくはYである)アミノ酸配列を含むHCCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、または
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:X1-A-S-X4-S-V-X7-X8-X9-G-X11-X12-X13-X14-X15(配列番号333)(配列中、X1はRもしくはKである;X4はEもしくはQである;X7はDもしくはSである;X8はN、F、IもしくはNである;X9はY、A、IもしくはDである;X11はIもしくはTである;X12はS、NもしくはRである;X13はF、LもしくはSである;X14はMもしくはIである;およびX15はNもしくはHである)のアミノ酸配列を含むLCDR1;X1-A-S-N-X5-X6-X7(配列番号334)(配列中、X1はA、RもしくはHである;X5はQもしくはLである;X6はGもしくはEである;およびX7はS、PもしくはTである)のアミノ酸配列を含むLCDR2;またはX1-Q-S-X4-X5-X6-P-X8-T(配列番号335)(配列中、X1はQもしくはLである;X4はK、RもしくはNである;X5はEもしくはKである;X6はV、Y、IもしくはDである;およびX8はR、WもしくはYである)のアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
のうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2218、2419、2922、または3327のいずれかである。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体2218、2419、2922、または3327である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、マウスAPRILには結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、1000nMもしくはそれよりも多い、例えば、2000nMもしくはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3530のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号61または64)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3530のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号62または65)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3530のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、および
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3530のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号67)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3530のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3530のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3530のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体3530のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号70)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号83のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号84のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3530である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3530である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.7nMのEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を、5nMまたはそれ未満、例えば、約4.95nMのIC50で阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.68nMのIC50で阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3525のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号61または64)と1、2、または3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3525のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号62または65)と1、2、または3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3525のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号63)と1、2、または3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3525のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2、または3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3525のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2、または3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3525のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2、または3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99または100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3525のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号66)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体3525のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号50)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号83のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号80のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3525である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3525である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、もしくはその両方に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.5nMのEC50で、ヒトAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約4.05nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.85nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3833のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号113または119)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3833のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号114または120)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3833のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号115)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3833のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号116)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3833のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号117)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3833のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号118)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3833のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号121)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体3833のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号122)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号177のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号178のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3833である。ある実施形態では、モノクローナル抗体3833は、ヒト化モノクローナル抗体3833である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号246~250のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号251~253のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、もしくはその両方に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.5nMのEC50で、ヒトAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約4.05nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.85nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3631のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号123または129)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3631のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号124または130)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3631のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号125)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3631のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号126)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3631のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3631のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号128)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3631のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号131)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体3631のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号132)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号179のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号180のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3631である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3631である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、もしくはその両方に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.5nMのEC50で、ヒトAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約4.05nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.85nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3732のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号133または138)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3732のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号134または139)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3732のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号135)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3732のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号136)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3732のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号127)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3732のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号137)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3732のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号140)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体3732のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号141)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号181のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号182のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3732である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3732である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、もしくはその両方に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.5nMのEC50で、ヒトAPRILに結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満、または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~100nMの間、例えば、0.001nM~50nMの間、0.01nM~20nMの間、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間、または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約4.05nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.85nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4540のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号154または159)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号155または160)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4540のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4540のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号116)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号157)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4540のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4540のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号161)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体4540のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号162)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号186のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号187のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540である。ある実施形態では、モノクローナル抗体4540は、ヒト化モノクローナル抗体4540である。ある実施形態では、抗体分子は、配列番号254~258のいずれかのアミノ酸配列を含むVH、配列番号259~261のいずれかのアミノ酸配列を含むVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4540-063のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号154または276)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540-063のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号155または277)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4540-063のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4540-063のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号274)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540-063のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号275)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4540-063のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4540-063のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号258)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体4540-063のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号261)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号301のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号302のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540-063である。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4540-033のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号154または159)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4540-033のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号155または278)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4540-033のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号156)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4540-033のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号274)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4540-033のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号275)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4540-033のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号158)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4540-033のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号256)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体4540-033のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号261)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号303のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号302のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540-033である。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:D-Y-Y-X4-N(配列番号343)(配列中、X4はIまたはMである)のアミノ酸配列を含むHCDR1;W-I-F-P-G-S-G-S-T-Y-Y-X12-X13-K-X15-X16-G(配列中、X12はNまたはAであり、X13はEまたはQであり、X15はFまたはLであり、X16はKまたはQである)(配列番号344)のアミノ酸配列を含むHCDR2;またはG-D-S-G-R-A-M-D-Y(配列番号156)のアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、および
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:X1-A-S-Q-D-I-N-K-Y-I-A(配列中、X1はKまたはQである)(配列番号345)のアミノ酸配列を含むLCDR1;Y-T-S-T-L-X6-X7(配列中、XはQまたはEであり、X7はSまたはTである)(配列番号346)のアミノ酸配列を含むLCDR2;またはL-Q-Y-D-N-L-L-T(配列番号158)のアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
別の実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:G-Y-T-F-A-D-Y(配列番号154)のアミノ酸配列を含むHCDR1;F-P-G-S-G-S(配列番号155)のアミノ酸配列を含むHCDR2;またはG-D-S-G-R-A-M-D-Y(配列番号156)のアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH、および
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:X1-A-S-Q-D-I-N-K-Y-I-A(配列中、X1はKまたはQである)(配列番号345)のアミノ酸配列を含むLCDR1;Y-T-S-T-L-X6-X7(配列番号346)(配列中、X6はQまたはEであり、X7はSまたはTである)のアミノ酸配列を含むLCDR2;またはL-Q-Y-D-N-L-L-T(配列番号158)のアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)配列番号161、256または258のアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)配列番号162もしくは261のアミノ酸配列と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540である。別の実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540-063である。さらに別の実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4540-033である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、例えば、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに、5nMまたはそれ未満、例えば、約2.5nMのEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、100nMもしくはそれ未満、例えば、80nMもしくはそれ未満、60nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、例えば、9nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、例えば、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のEC50で、マウスAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、APRIL(例えば、ヒトAPRIL)の、TACI(例えば、ヒトTACI)、BCMA(例えば、ヒトBCMA)、またはその両方への結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACI(例えば、ヒトTACI、マウスTACI、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、5nMまたはそれ未満、例えば、約4.05nMのIC50で、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、200nMもしくはそれ未満、150nMもしくはそれ未満、100nMもしくはそれ未満、50nMもしくはそれ未満、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、BCMA(例えば、ヒトBCMA、マウスBCMA、またはその両方)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL、マウスAPRIL、またはその両方)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.85nMのIC50で、ヒトBCMAへのヒトAPRILの結合を阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体2621のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号21または27)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体2621のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号22または28)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体2621のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号23)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体2621のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号24)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体2621のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号25)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体2621のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号26)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体2621のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号29)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体2621のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号30)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号75のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号76のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体2621である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体2621である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに、1nMまたはそれ未満、例えば、約0.7nMのEC50で結合する。ある実施形態では、抗体分子はマウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMまたはそれよりも多い、例えば、2000nMまたはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACI(例えば、ヒトTACI)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を、約1nMまたはそれ未満のIC50で阻害する。
ある実施形態では、抗体分子は、BCMA(例えば、ヒトBCMA)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害しないかまたは実質的に阻害しない。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3125のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号11または47)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体3125のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号42または48)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体3125のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号43)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VH)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体3125のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号44)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体3125のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号45)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体3125のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号46)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VH
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体3125のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号49)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体3125のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号50)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号79のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVH、もしくは配列番号80のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体3125である。ある実施形態では、抗体分子は、ヒト化モノクローナル抗体3125である。
ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、20nMもしくはそれ未満、例えば、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、0.01nMもしくはそれ未満、0.005nMもしくはそれ未満、0.002nMもしくはそれ未満または0.001nMもしくはそれ未満、例えば、0.001nM~20nMの間、例えば、0.01nM~20nMの間、0.1nM~20nMの間、例えば、0.1nM~10nMの間、0.5nM~5nMの間、1nM~5nMの間、0.001nM~0.1nMの間、0.001nM~0.01nMの間、0.001nM~0.005nMの間、0.01nM~0.05nMの間または0.01nM~0.1nMの間のEC50で、ヒトAPRILに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトAPRILに、20nMまたはそれ未満、例えば、約13nMのEC50で結合する。ある実施形態では、抗体分子はマウスAPRILに結合しないか、または低い親和性で、例えば、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、例えば、1000nMまたはそれよりも多い、例えば、2000nMまたはそれよりも多いEC50で結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、TACI(例えば、ヒトTACI)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、本明細書に記載されている方法によって決定された場合に、50nMもしくはそれ未満、例えば、40nMもしくはそれ未満、30nMもしくはそれ未満、20nMもしくはそれ未満、10nMもしくはそれ未満、9nMもしくはそれ未満、8nMもしくはそれ未満、7nMもしくはそれ未満、6nMもしくはそれ未満、5nMもしくはそれ未満、4nMもしくはそれ未満、3nMもしくはそれ未満、2nMもしくはそれ未満、1nMもしくはそれ未満、0.8nMもしくはそれ未満、0.6nMもしくはそれ未満、0.4nMもしくはそれ未満、0.2nMもしくはそれ未満、0.1nMもしくはそれ未満、0.05nMもしくはそれ未満、0.02nMもしくはそれ未満、または0.01nMもしくはそれ未満、例えば、0.01nM~50nMの間、0.1nM~50nMの間、0.1nM~25nMの間、0.1nM~10nMの間、0.1nM~5nMの間、0.1nM~1nMの間、0.1nM~0.5nMの間、0.5nM~5nMの間、または1nM~5nMの間のIC50で、TACI(例えば、ヒトTACI)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、ヒトTACIへのヒトAPRILの結合を、150nMまたはそれ未満、例えば、約112.97nMのIC50で阻害する。ある実施形態では、抗体分子は、BCMA(例えば、ヒトBCMA)へのAPRIL(例えば、ヒトAPRIL)の結合を阻害しないかまたは実質的に阻害しない。
ある実施形態では、抗体分子は、
(i)重鎖可変領域(VH)であって、3個の重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4439のHCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号266または269)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR1;モノクローナル抗体4439のHCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号267または270)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR2;またはモノクローナル抗体4439のHCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号268)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むHCDR3のうち1個、2個または全てを含むVH、ならびに
(ii)軽鎖可変領域(VL)であって、3個の軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含み、以下:モノクローナル抗体4439のLCDR1のアミノ酸配列(例えば、配列番号146)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR1;モノクローナル抗体4439のLCDR2のアミノ酸配列(例えば、配列番号147)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR2;またはモノクローナル抗体4439のLCDR3のアミノ酸配列(例えば、配列番号148)と1、2、もしくは3個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、99もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むLCDR3のうち1個、2個または全てを含む、VL
を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、(i)モノクローナル抗体4439のVHのアミノ酸配列(例えば、配列番号271)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVH;または(ii)モノクローナル抗体4439のVLのアミノ酸配列(例えば、配列番号272)と1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15個以下のアミノ酸残基が異なるか、またはそれと少なくとも85、90、95、96、97、98、99、もしくは100%の相同性を有するアミノ酸配列を含むVLのうち一方または両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、配列番号297のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVHもしくは配列番号298のヌクレオチド配列(またはそれと実質的に同一であるヌクレオチド配列)によってコードされるVL、またはその両方を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、モノクローナル抗体4439である。ある実施形態では、モノクローナル抗体4439は、ヒト化モノクローナル抗体4439である。
ある実施形態では、抗体分子は、表3~4もしくは7、または国際出願公開番号WO2017/091683号の表8のいずれかにおいて定義されるヒトAPRILの領域内の、1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、またはそれよりも多くの残基に結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表3において定義されるヒトAPRILの領域内の、1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、またはそれよりも多くの残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全てを含むか、またはそれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3のヒトAPRIL残基の全てを含むか、またはそれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表3に示される2つの単量体からのAPRIL残基、例えば、単量体Aおよび単量体Bからの1つまたは複数の残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表4において定義されるヒトAPRILの領域内の、1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれよりも多くの残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表4のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、または全てを含むか、またはそれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表4のヒトAPRIL残基の全てを含むか、またはそれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、C-Dループ(例えば、β-シートCとDを接続しているループ)、G-Hループ(例えば、β-シートGとHを接続しているループ)、またはその両方からの1つまたは複数のAPRIL残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、表7において定義されるヒトAPRILの領域内の、1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または全ての残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または全てを含むか、またはそれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、表7のヒトAPRIL残基の全てを含むか、またはそれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8において定義されるヒトAPRILの領域内の、1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、またはそれよりも多くの残基に結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8のヒトAPRIL残基の1つまたは複数、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、または全てを含むか、またはそれからなるエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8のヒトAPRIL残基の全てを含むか、またはそれからなるエピトープと重複するエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。ある実施形態では、抗体分子は、国際出願公開番号WO2017/091683号の表8に示される2つの単量体からのAPRIL残基、例えば、単量体Aおよび単量体Bからの1つまたは複数の残基を含むエピトープに結合するかまたは実質的に結合する。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、IgG1、IgG2(例えば、IgG2a)、IgG3またはIgG4、例えば、IgG2またはIgG4から選択される、例えば、IgGの重鎖定常領域を含む、IgG抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、IgG1抗体分子である。別の実施形態では、抗体分子は、IgG2抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は、カッパまたはラムダ軽鎖の軽鎖定常領域を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、Fc領域を含む。ある実施形態では、Fc領域は、CH2およびCH3ドメインの間の界面に位置する1個または複数の変異を含む(例えば、抗体分子の新生児受容体FcRnへの結合親和性および/または半減期を増加させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、1個または複数の変異、例えば、IgG1のT250Q、M252Y、S254T、T256E、M428L、H433K、N434Fまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、6個または全ての)変異を含む。ある実施形態では、Fc領域は、ヒトIgG1もしくはIgG2の233~236もしくは322位における1個もしくは複数の変異、またはヒトIgG4の327、330もしくは331位における1個もしくは複数の置換を含む(例えば、補体依存性細胞傷害(CDC)を低減させるために)。ある実施形態では、Fc領域は、E233P、L234V、L235A、G236、K322A、A327G、A330S、P331Sまたはこれらのいずれかの組合せから選択される1個または複数の(例えば、2、3、4、6、7個または全ての)変異を含む。
ある実施形態では、抗体分子は、例えば、表5に記載されている、例えば、ヒトフレームワーク生殖系列配列に由来する1つまたは複数のフレームワーク領域を含む、ヒト化抗体分子である。
ある実施形態では、抗体分子は、2つの重鎖可変領域および2つの軽鎖可変領域を含む。ある実施形態では、抗体分子は、Fab、F(ab’)2、Fv、Fd、または単鎖Fv断片(scFv)である。
動物モデル
本明細書に記載の抗体分子をin vivoにおいて、例えば種々の動物モデルを使用して評価することができる。例えば、APRILの阻害における、および/または本明細書に記載の障害、例えばIgA腎症の処置もしくは防止における、本明細書に記載の抗体分子の有効性を試験するために、動物モデルを使用することができる。例えば、副作用について調査するため、in situで抗体分子の濃度を測定するため、APRIL機能と本明細書に記載の障害(例えばIgA腎症)の相関を実証するためにも、動物モデルを使用することができる。
本明細書に記載の抗体分子を評価するために使用することができるIgA腎症の例示的な動物モデルとしては、これだけに限定されないが、特発性IgA腎炎のddYマウスモデル(Imai et al. Kidney Int. 1985; 27 (5): 756-761);不活性タンパク質または共通ウイルス病原体を誘発抗原として利用するマウスモデル(Emancipatoret al. Curr. Protoc. Immunol. 2001 May; Chapter 15: Unit 15.11)、非感染性タンパク質抗原によるラットモデル(Emancipatoret al. Curr. Protoc. Immunol. 2001 May; Chapter 15: Unit 15.11);IgA免疫複合体関連腎症の慢性マウスモデル(Montinaroet al. Nephrol. Dial. Transplant. 1995; 10 (11): 2035-2042);ヒト糸球体症のモデルとしてのGne M712Tマウス(Kakaniet al. Am. J. Pathol. 2012; 180 (4): 1431-1440);MBP-20-ペプチド融合タンパク質を用いたマウスIgA腎症モデル(Zhanget al. Anat. Rec. (Hoboken). 2010; 293 (10): 1729-1737);およびIgA免疫複合体腎炎のマウスモデル(Rifaiet al. J Exp Med. 1979; 150 (5): 1161-1173)が挙げられる。IgA腎症の他の動物モデルは、例えば、Tomino etal. J. Nephrol. 2008; 21 (4): 463-467;Endo Ren. Fail. 1997; 19 (3): 347-371;およびRifaiKidney Int. 1987; 31 (1): 1-7に記載されている。
本明細書に記載の他の障害のための例示的な動物モデルも当技術分野で公知である。本明細書に記載の抗体分子を評価するために使用することができる動物の例示的な型としては、これだけに限定されないが、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、およびサルが挙げられる。
医薬組成物およびキット
一部の態様では、本開示は、薬学的に許容される担体と共に製剤化された本明細書に記載の抗体分子(例えば、本明細書に記載のヒト化抗体分子)を含む組成物、例えば、薬学的に許容される組成物を提供する。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」は、生理的に適合性のありとあらゆる溶媒、分散媒、等張化剤および吸収遅延剤などを包含する。担体は、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、非経口投与、直腸投与、脊髄投与または上皮投与(例えば、注射または注入による)に適するものであり得る。ある特定の実施形態では、医薬組成物中の抗体分子の約5%未満、例えば、約4%、3%、2%、または1%未満が凝集体として存在する。他の実施形態では、医薬組成物中の少なくとも約95%、例えば、少なくとも約96%、97%、98%、98.5%、99%、99.5%、99.8%、またはそれよりも多くの抗体分子が単量体として存在する。一部の実施形態では、凝集体または単量体のレベルは、クロマトグラフィー、例えば、高性能サイズ排除クロマトグラフィー(HP-SEC)によって決定される。
本明細書に記載の組成物は、種々の形態であってよい。これらとしては、例えば、液剤(例えば、注射液および注入液)、分散または懸濁剤、リポソーム、および坐剤などの液体剤形、半固体剤形および固体剤形が挙げられる。適切な形態は、意図された投与形式および治療への適用に依存する。典型的な適切な組成物は、注射液または注入液の形態である。1つの適切な投与形式は、非経口(例えば、静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内)である。一部の実施形態では、抗体分子を静脈内注入または静脈内注射によって投与する。ある特定の実施形態では、抗体を筋肉内注射または皮下注射によって投与する。
「非経口投与」および「非経口的に投与する」という句は、本明細書で使用される場合、経腸および局所投与以外の投与形式、通常は注射によるものを意味し、これだけに限定することなく、静脈内、筋肉内、動脈内、くも膜下腔内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内、硬膜外および胸骨内注射および注入を包含する。
治療用組成物は、典型的には、滅菌されており、かつ、製造および保管の条件下で安定であるべきである。組成物は、高い抗体濃度に適した溶液、マイクロエマルション、分散、リポソーム、または他の規則構造として製剤化することができる。滅菌注射液は、必要量の活性化合物(すなわち、抗体または抗体部分)を、適正な溶媒中に、上に列挙されている成分の1つ、または成分の組合せと共に組み入れ、必要に応じて、その後、濾過滅菌することによって調製することができる。一般に、分散は、活性化合物を、基本的な分散媒および上に列挙されているものからの必要な他の成分を含有する滅菌ビヒクル中に組み入れることによって調製される。滅菌注射液を調製するための滅菌粉末の場合では、好ましい調製方法は、真空乾燥および凍結乾燥であり、これは、予め滅菌濾過した溶液から活性成分とそれに加えて任意の追加の所望の成分の粉末を得るものである。溶液の適正な流動性を、例えば、レシチンなどのコーティングを使用することによって、分散の場合では必要な粒子サイズを維持することによって、および界面活性物質を使用することによって維持することができる。吸収を遅延させる作用剤、例えば、モノステアリン酸塩およびゼラチンを組成物中に含めることにより、注射用組成物の持続的な吸収をもたらすことができる。
本明細書に記載の抗体分子は、種々の方法によって投与することができる。いくつかが当技術分野で公知であり、多くの治療、予防、または診断への適用に関して、適正な投与の経路/形式は静脈内注射または注入である。例えば、抗体分子を、静脈内注入により、毎分10mg未満の速度;好ましくは毎分5mg未満またはそれと等しい速度で、約1~100mg/m、好ましくは約5~50mg/m、約7~25mg/m、より好ましくは約10mg/mの用量に達するまで、投与することができる。当業者には理解されるように、投与の経路および/または形式は所望の結果に応じて変動する。ある特定の実施形態では、活性化合物を、化合物を急速な放出から保護する担体、例えば、埋込物、経皮吸収パッチ、およびマイクロカプセル封入した送達系を含めた制御放出製剤などを用いて調製することができる。エチレン酢酸ビニル、ポリ酸無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸などの生分解性の生体適合性ポリマーを使用することができる。そのような製剤を調製するための多くの方法は、特許が取得されているか、または当業者に一般に公知である。例えば、Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems, J. R.Robinson, ed., Marcel Dekker, Inc., New York, 1978を参照されたい。
ある特定の実施形態では、抗体分子を、例えば、不活性な希釈剤または吸収できる食用担体と共に経口投与することができる。抗体分子(および望ましい場合には他の成分)を硬シェルゼラチンカプセルもしくは軟シェルゼラチンカプセルに封入すること、圧縮して錠剤にすること、または対象の食事に直接組み入れることもできる。経口治療的投与に関しては、抗体分子を賦形剤と共に組み入れ、摂取可能な錠剤、バッカル錠、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ剤、ウェーハなどの形態で使用することができる。抗体分子を非経口投与以外によって投与するためには、化合物をその不活化を防止する材料でコーティングするかまたはそれと同時投与することが必要であり得る。治療用、予防用、または診断用組成物を医療機器を用いて投与することもでき、いくつかが当技術分野で公知である。
所望の応答(例えば、治療、予防、または診断応答)がもたらされるように投薬レジメンを調整する。例えば、単回のボーラスを投与することもでき、いくつかの分割用量を経時的に投与することもでき、用量を治療状況の緊急性によって示される通り相対して減少または増加させることもできる。非経口用組成物を投与のしやすさおよび投薬量の均一性のために単位剤形に製剤化することが特に有利である。単位剤形とは、本明細書で使用される場合、処置を受ける対象に対する単位投薬量として適する物理的に別個の単位を指す;各単位は、必要な医薬担体と関連して所望の治療効果がもたらされるように算出された所定の数量の活性化合物を含有する。単位剤形の規格は、(a)抗体分子の独特の特徴および実現されるべき特定の治療効果、予防効果または診断効果、ならびに(b)個体における感受性処置のためにそのような抗体分子を配合する技術分野に固有の限定によって決まり、それに直接依存的する。
治療、予防、または診断有効量の抗体分子の例示的な非限定的範囲は、対象の体重1kg当たり約0.1~50mg、例えば、約0.1~30mg/kg、例えば、約1~30、1~15、1~10、1~5、5~10、または1~3mg/kg、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、30、40、または50mg/kgである。抗体分子を、毎分10mg未満、例えば、毎分5mg未満またはそれと等しい速度で、約1~100mg/m、例えば、約5~50mg/m、約7~25mg/m、例えば、約10mg/mの用量に達するまで静脈内注入によって投与することができる。投薬量値は、緩和されるべき状態の型および重症度に伴って変動し得ることに留意すべきである。任意の特定の対象に対して、その個体の必要性および組成物の投与を管理または監督する人の専門的な判断に従って特定の投薬レジメンを経時的に調整すべきであること、ならびに本明細書に記載されている投薬量の範囲は単なる例示であり、特許請求された組成物の範囲または実施を制限するものではないことがさらに理解されるべきである。
本発明の医薬組成物は、本明細書に記載の抗体分子の「治療有効量」、「予防有効量」または「診断有効量」を含み得る。
「治療有効量」は、所望の治療結果を実現するために必要な投薬量および期間で有効な量を指す。抗体分子の治療有効量は、個体の病態、年齢、性別、および体重、ならびに個体における所望の応答を引き出す抗体または抗体部分の能力などの因子に応じて変動し得る。治療有効量はまた、抗体分子のあらゆる毒性のまたは有害な影響に治療的に有益な影響にまさる量でもある。「治療有効投薬量」により、典型的には、測定可能なパラメータが無処置の対象と比べて少なくとも約20%、例えば、少なくとも約40%、少なくとも約60%、または少なくとも約80%阻害される。測定可能なパラメータは、例えば、血尿、色のついた尿、泡沫状の尿、疼痛、手足の腫れ(浮腫)、または高血圧であり得る。測定可能なパラメータを阻害する抗体分子の能力は、IgA腎症の処置または防止の有効性に関して予測的な動物モデル系において評価することができる。あるいは、組成物のこの特性を、APRILを阻害する抗体分子の能力を例えばin vitroアッセイによって調査することによって評価することができる。
「予防有効量」は、所望の予防結果を実現するために必要な投薬量および期間で有効な量を指す。典型的には、予防用量は、対象に、疾患前または疾患のより早い段階で使用され、予防有効量は治療有効量よりも少なくなる。
「診断有効量」は、所望の診断結果を実現するために必要な投薬量および期間で有効な量を指す。典型的には、診断有効量は、障害、例えば本明細書に記載の障害、例えばIgA腎症をin vitro、ex vivo、またはin vivoで診断することができる量である。
本明細書に記載の抗体分子を含むキットも本開示の範囲内に入る。キットは、使用説明書;他の試薬、例えば、標識、治療剤、または、キレート化するかもしくは他のやり方で抗体分子と標識もしくは治療剤、もしくは放射線防護組成物をカップリングするために有用な作用剤;抗体分子を投与のために調製するためのデバイスまたは他の材料;薬学的に許容される担体;および対象への投与のためのデバイスまたは他の材料、を含めた1つまたは複数の他の要素を含み得る。
核酸
本開示はまた、本明細書に記載の抗体分子(例えば、抗体分子の重鎖可変領域および軽鎖可変領域およびCDR)をコードするヌクレオチド配列を含む核酸も特色とする。
例えば、本開示は、本明細書に開示される抗体分子の1つまたは複数から選択される抗体分子、例えば、表1または5の抗体分子、または抗体分子の一部分、例えば、表2の可変領域の重鎖可変領域および軽鎖可変領域をそれぞれコードする第1の核酸および第2の核酸を特色とする。核酸は、本明細書の表のアミノ酸配列のうちの任意の1つをコードするヌクレオチド配列、またはそれらと実質的に同一の配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%もしくはそれよりも大きく同一の配列、または本明細書の表に示される配列と3、6、15、30、または45ヌクレオチド以下が異なる配列)を含み得る。
ある特定の実施形態では、核酸は、本明細書の表に記載されているアミノ酸配列、またはそれと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%またはそれよりも大きく同一の配列、および/または1つもしくは複数の置換、例えば、保存された置換を有する配列)を有する重鎖可変領域からの少なくとも1つ、2つ、または3つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。一部の実施形態では、核酸は、本明細書の表に記載されているアミノ酸配列、またはそれと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%またはそれよりも大きく同一の配列、および/または1つもしくは複数の置換、例えば、保存された置換を有する配列)を有する軽鎖可変領域からの少なくとも1つ、2つ、または3つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。一部の実施形態では、核酸は、本明細書の表に記載されているアミノ酸配列、またはそれと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%またはそれよりも大きく同一の配列、および/または1つもしくは複数の置換、例えば、保存された置換を有する配列)を有する重鎖可変領域および軽鎖可変領域からの少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。
ある特定の実施形態では、核酸は、表2に記載されているヌクレオチド配列、それと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%またはそれよりも大きく同一の配列、および/または本明細書に記載のストリンジェンシー条件下でハイブリダイズすることが可能な配列)を有する重鎖可変領域からの少なくとも1つ、2つ、または3つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。一部の実施形態では、核酸は、表2に記載されているヌクレオチド配列、またはそれと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%またはそれよりも大きく同一の配列、および/または本明細書に記載のストリンジェンシー条件下でハイブリダイズすることが可能な配列)を有する軽鎖可変領域からの少なくとも1つ、2つ、または3つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。ある特定の実施形態では、核酸は、表2に記載されているヌクレオチド配列、またはそれと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%またはそれよりも大きく同一の配列、および/または本明細書に記載のストリンジェンシー条件下でハイブリダイズすることが可能な配列)を有する重鎖可変領域および軽鎖可変領域からの少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRをコードするヌクレオチド配列を含み得る。
ある特定の実施形態では、核酸は、表2に記載されているヌクレオチド配列またはそれと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%またはそれよりも大きく同一の配列、および/または本明細書に記載のストリンジェンシー条件下でハイブリダイズすることが可能な配列)を含む。一部の実施形態では、核酸は、表2に記載されているヌクレオチド配列またはそれと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%またはそれよりも大きく同一の配列、および/または本明細書に記載のストリンジェンシー条件下でハイブリダイズすることが可能な配列)の一部分を含む。一部分は、例えば、可変領域(例えば、VHもしくはVL);1つ、2つ、もしくは3つもしくはそれよりも多くのCDR;または1つ、2つ、3つ、もしくは4つもしくはそれよりも多くのフレームワーク領域をコードし得る。
本明細書に開示される核酸は、デオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチド、またはその類似体を含む。ポリヌクレオチドは、一本鎖または二本鎖のいずれかであり得、一本鎖は、コード鎖または非コード(アンチセンス)鎖であり得る。ポリヌクレオチドは、メチル化ヌクレオチドおよびヌクレオチド類似体などの修飾ヌクレオチドを含み得る。ヌクレオチドの配列は、非ヌクレオチド構成成分によって中断されていてもよい。ポリヌクレオチドは、重合後に、例えば標識用構成成分とのコンジュゲーションによってさらに修飾されたものであり得る。核酸は、組換えポリヌクレオチド、または、天然には存在しないかまたは別のポリヌクレオチドと天然ではない配置で連結している、ゲノム、cDNA、半合成、もしくは合成起源のポリヌクレオチドであり得る。
一部の態様では、本出願は、本明細書に記載の核酸を含有する宿主細胞およびベクターを特色とする。核酸は、下により詳細に記載されている通り、単一のベクターまたは同じ宿主細胞もしくは別々の宿主細胞に存在する別々のベクターであり得る。
ベクター
本明細書に記載の抗体分子をコードするヌクレオチド配列を含むベクターが本発明でさらに提供される。
ある実施形態では、ベクターは、例えば表1または5に記載されている本明細書に記載の抗体分子をコードするヌクレオチドを含む。別の実施形態では、ベクターは、本明細書において、例えば表2に記載されているヌクレオチド配列を含む。ベクターとしては、これだけに限定されないが、ウイルス、プラスミド、コスミド、ラムダファージまたは酵母人工染色体(YAC)が挙げられる。
多数のベクター系を使用することができる。例えば、1つのクラスのベクターは、例えば、ウシパピローマウイルス、ポリオーマウイルス、アデノウイルス、ワクシニアウイルス、バキュロウイルス、レトロウイルス(ラウス肉腫ウイルス、MMTVもしくはMOMLV)またはSV40ウイルスなどの動物ウイルスに由来するDNAエレメントを利用したものである。別のクラスのベクターは、セムリキ森林ウイルス、東部ウマ脳炎ウイルスおよびフラビウイルスなどのRNAウイルスに由来するRNAエレメントを利用したものである。
さらに、トランスフェクトされた宿主細胞の選択を可能にする1つまたは複数のマーカーを導入することにより、DNAが染色体に安定に組み込まれた細胞を選択することができる。マーカーは、例えば、栄養要求性宿主に対するプロトトロピー、殺生物剤耐性(例えば、抗生物質)、または銅などの重金属に対する耐性などをもたらすものであり得る。選択マーカー遺伝子を発現させるDNA配列に直接連結するか、または同時形質転換によって同じ細胞に導入することができる。mRNAの最適な合成のために追加のエレメントも必要になり得る。これらのエレメントには、スプライスシグナル、ならびに転写プロモーター、エンハンサー、および終結シグナルが含まれ得る。
構築物を含有する発現ベクターまたはDNA配列が発現のために調製されたら、発現ベクターを適正な宿主細胞にトランスフェクトまたは導入することができる。これを実現するために、例えば、プロトプラスト融合、リン酸カルシウム沈殿、電気穿孔、レトロウイルスによる形質導入、ウイルスによるトランスフェクション、遺伝子銃、脂質に基づくトランスフェクションまたは他の従来の技法などの種々の技法を使用することができる。プロトプラスト融合の場合では、細胞を培地中で成長させ、適正な活性についてスクリーニングする。
得られたトランスフェクトされた細胞を培養するため、ならびに産生された抗体分子を回収するための方法および条件は当業者に公知であり、本記載に基づいて、使用される特定の発現ベクターおよび哺乳動物宿主細胞に応じて変動させるまたは最適化することができる。
細胞
本開示は、本明細書に記載の抗体分子をコードする核酸を含む細胞(例えば、宿主細胞)も提供する。例えば、宿主細胞は、表2に記載されているヌクレオチド配列、それと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約85%、90%、95%、99%もしくはそれよりも大きく同一の配列、および/もしくは本明細書に記載のストリンジェンシー条件下でハイブリダイズすることが可能な配列)を有する核酸分子、または前記核酸のうちの1つの一部分を含み得る。さらに、宿主細胞は、表1または5のアミノ酸配列、それと実質的に相同な配列(例えば、それと少なくとも約80%、85%、90%、95%、99%もしくはそれよりも大きく同一の配列)、または前記配列のうちの1つの一部分をコードする核酸分子を含み得る。
一部の実施形態では、宿主細胞を、本明細書に記載の抗体分子をコードする核酸を含むように遺伝子操作する。
ある特定の実施形態では、宿主細胞を、発現カセットを使用することによって遺伝子操作する。「発現カセット」という句は、そのような配列に適合性の宿主における遺伝子の発現に影響を及ぼすことが可能なヌクレオチド配列を指す。そのようなカセットは、プロモーター、イントロンを伴うかまたは伴わないオープンリーディングフレーム、および終結シグナルを含み得る。例えば誘導性プロモーターなどの、発現をもたらすことに必要なまたは役立つ追加の因子も使用することができる。
本開示は、本明細書に記載のベクターを含む宿主細胞も提供する。
細胞は、これだけに限定されないが、真核細胞、細菌細胞、昆虫細胞、またはヒト細胞であり得る。適切な真核細胞としては、これだけに限定されないが、Vero細胞、HeLa細胞、COS細胞、CHO細胞、HEK293細胞、BHK細胞およびMDCKII細胞が挙げられる。適切な昆虫細胞としては、これだけに限定されないが、Sf9細胞が挙げられる。ある実施形態では、細胞(例えば、宿主細胞)は、単離された細胞である。
抗体分子の使用
本明細書に開示される抗体分子、ならびに本明細書に開示される医薬組成物には、in vitro、ex vivo、およびin vivoにおける治療上、予防上、および/または診断上の有用性がある。
ある実施形態では、抗体分子は、1つまたは複数のAPRILの生物活性を低減させる(例えば、阻害する、遮断するかまたは中和する)。例えば、これらの抗体分子を、培養下の細胞にin vitroもしくはex vivoで、または、対象、例えばヒト対象に、例えばin vivoで投与して、1つまたは複数のAPRILの生物活性を低減させる(例えば、阻害する、遮断するかまたは中和する)ことができる。ある実施形態では、抗体分子は、APRIL、例えばヒトAPRILの、TACI、BCMA、またはその両方への結合を阻害するかまたは実質的に阻害する。したがって、ある態様では、本開示は、対象における障害、例えば、本明細書に記載の障害(例えばIgA腎症(IgAN)またはIgANに関連する障害(例えば、進行性慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN)、IgA血管炎、IgA皮膚炎(例えば、IgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)、IgM媒介性ニューロパチー(例えば、抗MAG末梢性ニューロパチーまたは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、またはループス腎炎)を処置、防止、または診断する方法であって、対象に本明細書に記載の抗体分子を投与するステップを含み、その結果、障害が処置、防止、または診断される、方法を提供する。例えば、本開示は、障害、例えば、APRILに関連する障害(例えばIgA腎症(IgAN)またはIgANに関連する障害(例えば、進行性慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN)、IgA血管炎、IgA皮膚炎(例えば、IgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)、IgM媒介性ニューロパチー(例えば、抗MAG末梢性ニューロパチーまたは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、またはループス腎炎)を処置、防止、または診断するために、本明細書に記載の抗体分子を培養下の細胞と、例えばin vitroもしくはex vivoで接触させるステップ、または本明細書に記載の抗体分子を対象に、例えばin vivoで投与するステップを含む方法を提供する。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、ヒトおよび非ヒト動物を含むものとする。一部の実施形態では、対象は、ヒト対象、例えば、本明細書に記載の障害(例えばIgA腎症(IgAN)もしくはIgANに関連する障害(例えば、進行性慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)もしくは皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN))を有するか、または、本明細書に記載の障害(例えばIgA腎症(IgAN)もしくはIgANに関連する障害(例えば、進行性慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)もしくは皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN)、IgA血管炎、IgA皮膚炎(例えば、IgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)、IgM媒介性ニューロパチー(例えば、抗MAG末梢性ニューロパチーもしくは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、もしくはループス腎炎)を有するリスクがある、ヒト患者である。「非ヒト動物」という用語は、非ヒト霊長類などの哺乳動物および非哺乳動物を包含する。一部の実施形態では、対象は、ヒトである。本明細書に記載の方法および組成物は、本明細書に記載の障害(例えばIgA腎症(IgAN)またはIgANに関連する障害(例えば、進行性慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN)、IgA血管炎、IgA皮膚炎(例えば、IgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)、IgM媒介性ニューロパチー(例えば、抗MAG末梢性ニューロパチーまたは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、またはループス腎炎)を有するヒト患者の処置に適する。
本明細書に記載の障害(例えばIgA腎症(IgAN)またはIgANに関連する障害(例えば、進行性慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN)、IgA血管炎、IgA皮膚炎(例えば、IgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)、IgM媒介性ニューロパチー(例えば、抗MAG末梢性ニューロパチーまたは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、またはループス腎炎)を有する患者には、障害が発症しているが、(少なくとも一時的に)無症候性である患者、障害の症状を示している患者、または障害に関連するかもしくは付随する障害を有する患者が含まれる。
障害を処置または防止する方法
本明細書に記載の抗体分子を使用して、APRILに関連する障害またはその症状を処置または防止することができる。
APRILに関連し得る例示的な障害または状態としては、これだけに限定されないが、IgA腎症(IgAN)またはIgANに関連する障害(例えば、進行性慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN)、糖尿病性腎症、IgM媒介性ニューロパチー(例えば、抗MAG末梢性ニューロパチーまたは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー)、がん(例えば、血液がん(例えば、B細胞非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、およびリンパ形質細胞性リンパ腫)または固形腫瘍(例えば、結腸直腸がん、乳がん(例えば、乳癌)、食道がん(例えば、食道腺癌)、脳がん(例えば、神経膠芽腫)、および腎がん(例えば、腎細胞癌))、免疫増殖性障害(例えば、モノクローナルIgA高ガンマグロブリン血症)、血管炎(例えば、腎臓血管炎、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(IgA関連血管炎)、および連鎖球菌感染後糸球体腎炎)、自己免疫障害(例えば、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、IgA皮膚炎(例えば、IgA疱疹状皮膚炎、直鎖状IgA水疱性疾患/直鎖状免疫グロブリンA(IgA)皮膚病、およびIgA媒介性後天性表皮水疱症)、IgA天疱瘡、小児脂肪便症、およびアルコール性硬変症が挙げられる。ある実施形態では、障害は、IgAの異常発現に関連する。ある実施形態では、抗体分子を使用して、本明細書に記載の障害を有するか、または本明細書に記載の障害が発症するリスクがある対象を処置する。
ある実施形態では、APRILに関連する障害は、IgA腎症(IgAN)またはIgANに関連する障害(例えば、進行性慢性腎疾患(CKD)、移植後IgAN、小児IgAN、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgAN)、IgA血管炎、IgA皮膚炎(例えば、IgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)、IgM媒介性ニューロパチー(例えば、抗MAG末梢性ニューロパチーまたは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー)、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、またはループス腎炎である。ある実施形態では、障害は、IgA腎症(IgAN)である。ある実施形態では、障害は、より進行性の慢性腎疾患(CKD)(eGFR≧30または45)を有する対象におけるIgA腎症である。ある実施形態では、障害は、移植後IgA腎症である。ある実施形態では、障害は、小児IgA腎症である。ある実施形態では、障害は、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病または皮膚血管炎である。ある実施形態では、障害は、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を有する対象におけるIgA腎症である。ある実施形態では、障害は、IgA血管炎である。ある実施形態では、障害は、IgA水疱症である。ある実施形態では、障害は、IgA皮膚炎(例えば、IgA疱疹状皮膚炎、IgA水疱症)である。ある実施形態では、障害は、IgM媒介性ニューロパチー(例えば、抗MAG末梢性ニューロパチーまたは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー)である。ある実施形態では、障害は、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である。ある実施形態では、障害は、ループス腎炎である。
本明細書に記載の抗体分子は、典型的には、患者が回復するまで患者の系において治療有効レベルの抗体分子が保たれる頻度で投与される。例えば、抗体分子を、少なくとも約1、2、5、10、20、30、または40の抗体分子が各APRIL分子に結合するために十分な血清濃度が実現される頻度で投与することができる。ある実施形態では、抗体分子を1日に1回、2日に1回、3日に1回、4日に1回、5日に1回、6日に1回、または7日に1回、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、5週間に1回、または6週間に1回、または1か月に1回、2か月に1回、3か月に1回、4か月に1回、5か月に1回、または6か月に1回、投与する。
種々の抗体分子を投与する方法は、当技術分野で公知であり、下に記載されている。使用される抗体分子の適切な投薬量は、対象の年齢および体重ならびに使用される特定の薬物に依存する。
ある実施形態では、抗体分子を対象(例えば、ヒト対象)に静脈内投与する。ある実施形態では、抗体分子を、0.1mg/kg~50mg/kgの間、例えば、0.2mg/kg~25mg/kgの間、0.5mg/kg~10mg/kgの間、0.5mg/kg~5mg/kgの間、0.5mg/kg~3mg/kgの間、0.5mg/kg~2.5mg/kgの間、0.5mg/kg~2mg/kgの間、0.5mg/kg~1.5mg/kgの間、0.5mg/kg~1mg/kgの間、1mg/kg~1.5mg/kgの間、1mg/kg~2mg/kgの間、1mg/kg~2.5mg/kgの間、1mg/kg~3mg/kgの間、1mg/kg~2.5mg/kgの間、または1mg/kg~5mg/kgの間の用量で対象に投与する。ある実施形態では、抗体分子を、10mg~1000mgの間、例えば、10mg~500mgの間、10mg~250mgの間、10mg~150mgの間、10mg~100mgの間、10mg~50mgの間、250mg~500mgの間、150mg~500mgの間、100mg~500mgの間、50mg~500mgの間、25mg~250mgの間、50mg~150mgの間、50mg~100mgの間、100mg~150mgの間、100mg~200mgの間、または150mg~250mgの間の固定用量で対象に投与する。ある実施形態では、抗体分子を、約100mg、約200mg、約400mg、約600mg、約800mg、または約1000mg、または約1200mgの用量で、対象に、例えば、皮下投与する。ある実施形態では、抗体分子を、約200mgの用量で対象に皮下投与する。ある実施形態では、抗体分子を、約400mgの用量で対象に皮下投与する。ある実施形態では、抗体分子を、約600mgの用量で対象に皮下投与する。ある実施形態では、抗体分子を、約800mgの用量で対象に皮下投与する。ある実施形態では、抗体分子を100mg/mL~300mg/mL、例えば、200mg/mLの単位用量で投与する。ある実施形態では、抗体分子を、約0.5mL~5mL、例えば、1mL、1.5mL、2mL、2.5mL、3mL、3.5mL、4mL、4.5mL、5mL、5.5mL、または6mLの皮下注射によって投与する。ある実施形態では、抗体分子を、1mLの皮下注射1回で200mgの用量で投与する。ある実施形態では、抗体分子を、2mLの皮下注射1回で400mgの用量で投与する。ある実施形態では、抗体分子を、2mLの皮下注射1回および1mLの皮下注射1回で600mgの用量で投与する。ある実施形態では、抗体分子を、週に1回、週に2回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、8週間に1回、1か月に1回、2か月に1回、または3か月に1回、投与する。ある実施形態では、抗体分子を、単一の皮下用量として、例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、または36週間の期間で投与する。ある実施形態では、抗体分子を、0.5mg/kg~3mg/kgの間または50mg~150mgの間で、週に1回、週に2回、2週間に1回、または4週間に1回、投与する。
抗体分子をそれ自体で使用することもでき、第2の作用剤、例えば、細菌作用剤、毒素、またはタンパク質、例えば、第2の抗APRIL抗体分子とコンジュゲートすることもできる。この方法は、抗体分子を、単独でまたは第2の作用剤とコンジュゲートさせて、そのような処置を必要としている対象に投与するステップを含む。抗体分子を、種々の治療剤、例えば、毒素、またはそれらの混合物を送達するために使用することができる。
IgA腎症
IgA腎症(ベルジェ病(Berger’s disease)、ベルジェ病(Berger disease)、ベルジェ症候群(Berger’s syndrome)、ベルジェ症候群(Berger syndrome)、IgA腎炎、IgAN、または咽頭炎併発糸球体腎炎(synpharyngitic glomerulonephritis)としても公知)は、世界的に最も蔓延している慢性糸球体疾患である。控え目な疫学的推測は、百万人あたりほぼ5~50例(小児)および百万人あたり10~40例(成人)の世界的罹患率に言及している。この疾患の罹患率には地域的な偏りがあり、アジアおよび両アメリカ大陸で有病率が高く、疾患負荷は日本および中国の領域で特に高い。日本におけるIgA腎症の生検によって確認された例は、ほぼ35万例と推定されている。米国ではこの推定はほぼ10万例であり、したがってIgA腎症は成人における最も高頻度で診断される第1の糸球体疾患である。IgA腎症は比較的無痛性の疾患であるが、これは20~30年以内に患者の20~50%に末期腎疾患(ESRD)、即ち腎不全をもたらす。様々な臨床状況において様々な方法で実施されるプロトコールである腎生検によって疾患を確認する必要を考慮すると、これらの数字は極めて少なめに報告されているようである。この疾患は、疾患の病因、病理、および進行に対する遺伝的、疫学的、およびおそらく環境的な要素を伴う複雑な病原性を有する。この疾患はさらに、無症状から末期腎不全(ESRD)にわたる様々な臨床像を有する。現在のところ、原発性疾患または進行に対処する疾患特異的処置は存在しない。
この疾患の病因は、その名称の通り、確立されている。簡単に述べると、この疾患は、IgAが、典型的には免疫複合体の形態で腎臓の糸球体間質内に沈着することによって引き起こされる。これらの特定の免疫グロブリンの分子キャラクタリゼーションが行われてきた。これらのIgAは、A1サブクラスのものであり(IgA2に対してIgA1)、主にポリマーであり(J鎖媒介性連結を有する)、CH1ドメインとCH2ドメインの間に位置するヒンジ領域において明らかに示差的にo-グリコシル化されている。特に、これらのo-グリカンは、β1,3ガラクトース連結を不均一に欠き、したがって、一般に、ガラクトース欠損IgA1(またはgdIgA1)と称される。この疾患の病原性には、腎臓の病的逸脱および異常な生理機能を誘導する多遺伝子性の多ヒット機構が伴い得るので、IgA1は、IgA腎症の多ヒットモデルにおけるこの第1の極めて重要な「ヒット」を表すいわゆる自己抗原とみなすことができる。この疾患に関する自己抗体のセットも同様に定義されており、そのセットは、この示差的にグリコシル化されたエピトープを特異的に認識し、免疫複合体(いわゆる「ヒット2」を表す)の形成を促進する免疫グロブリン(主にIgG)に関する。IgA自体が、ミスフォールディング、コンフォメーションの変化、およびCH2/CH3グリカンのN-グリコシル化の状態の潜在的な変化に起因して凝集を受けることにも留意すべきである。
理論に束縛されることを望むものではないが、ある実施形態では、IgA腎症に関して、異常にグリコシル化されたIgA1レベルが疾患および臨床転帰と相関すると考えられている。異常にグリコシル化されたIgA1は、腎臓生検から直接特徴付けられており、IgA腎症患者ではB細胞(扁桃、PBMC)における異常にグリコシル化されたIgA1の産生の増大が観察された。IgA腎症を有する患者の血清のガラクトース欠損IgA1のレベルが疾患進行に関連する(Zhao et al. Kidney Int. 2012; 82 (7): 790-6)。示差的なレクチン染色により、健康な対照と比べてIgA腎症患者の血清および糸球体における異常にグリコシル化されたIgA1のレベルの上昇が実証された(Allenet al. Kidney Int. 2001; 60 (3): 969-73)。
この進化している疾患モデルに基づいて、IgA腎症を強力かつ極めて重要な腎外関与を伴う自己免疫疾患と適正にみなすことができる。疾患の病原性、すなわちIgAの産生およびその後のこの標的に対する自己反応性抗体の産生において極めて重要な役割を果たすことが提唱された、選択された免疫に基づく標的の同定および検証は、処置のための論理的な治療戦略を表すものである。このような理由で、APRIL(TNFSF13)が特定の焦点領域を表す。APRILを標的とすることについての追加の理論的根拠には、IgA合成の調製におけるAPRIL-TACI相互作用の役割と直接関係するTNFRSF13B(TACI)の欠損に遺伝子座がマッピングされるIgA関連遺伝性障害、例えば、IgA低ガンマグロブリン血症に関連する分類不能型免疫不全症(CVID)に沿った多数の包括的なゲノムワイド関連(GWAS)解析に基づく新たな遺伝学的データが含まれる。
IgA腎症では、多くの場合、初期には症状は引き起こされない。この疾患は、数年にわたって気付かれないまま進行し、時には、常套的な検査により顕微鏡を用いなければ見ることができない尿中のタンパク質および赤血球(顕微鏡レベルの血尿)が明らかになった時に最初に診断される。腎機能が損なわれた時のIgA腎症の徴候および症状としては、例えば、コーラ色または茶色の尿(尿中の赤血球によって引き起こされる);通常、上気道または他の型の感染の間またはその後の、時には血尿が目視できるまでのコーラ色または茶色の尿の繰り返されるエピソード;肋骨下の背中側(両)側面(脇腹)の疼痛;尿中のタンパク質により便器の水が泡立つこと;手足の腫れ(浮腫);および高血圧が挙げられる。ある実施形態では、徴候または症状として、例えば、血尿、タンパク尿、アルブミン尿、高血圧症、または初期腎疾患(例えば、透析または移植を必要とする)のうちの1つまたは複数が挙げられる。ある実施形態では、徴候または症状は、例えば、異常にグリコシル化されたIgA1、自己抗体形成、腎臓における腎炎惹起性免疫複合体の沈着、または炎症および腎機能の喪失のうちの1つまたは複数に関連する。
IgA腎症の古典的な提示(症例の約40~50%、より若年の成人においてより多く見られる)は、エピソード性血尿であり、これは通常、非特異的上気道感染の1~2日以内に開始される(したがって、咽頭炎併発性である)。一般的ではないが、胃腸または尿感染が誘発因子になり得る。これらの感染の全てで共通して粘膜防御が活性化され、したがって、IgA抗体が産生される。これらのエピソードは、数か月ごとに不規則的に生じ得、大多数の患者では最終的には弱まる。腎機能は、通常は正常なままであるが、まれに、急性腎不全が起こる場合がある。
IgA腎症患者のより小さな割合(症例の約20~30%、通常はより高齢の集団)が顕微鏡レベルの血尿およびタンパク尿(2グラム/日未満)を有する。これらの患者はいかなる症状も有さない可能性があり、医師により尿試料の取得が決定されて初めて臨床的に見いだされる。したがって、この疾患は、尿のスクリーニングが必須である状況において、例えば、日本の学童に関してより一般に診断される。
IgA腎症患者の一部(それぞれ約5%)は以下の疾患提示を有する:ネフローゼ症候群(例えば、3~3.5グラムのタンパク質が尿中に失われる、予後不良を伴う);急性腎不全(例えば、フランク血尿の合併症か、または急速進行性糸球体腎炎に起因するものであり、前者の場合は通常回復し、後者は多くの場合に慢性腎不全に至る);慢性腎不全(例えば、以前の症状なし、貧血、高血圧症および他の腎不全の症状を示す、おそらく長期にわたり未検出の顕微鏡レベルの血尿および/またはタンパク尿を有していた人における)。
肝不全、小児脂肪便症、関節リウマチ、反応性関節炎、強直性脊椎炎およびHIVなどの種々の全身性疾患がIgA腎症に関連し得る。IgA腎症の診断およびあらゆる関連疾患の検索により、時々、そのような基礎をなす重篤な全身性疾患が明らかになる。時々、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病の症状が同時発生する。一部のHLA対立遺伝子が、補体表現型に沿って、遺伝因子であると疑われている。
IgA腎症は、種々の検査、例えば、尿検査、血液検査(例えば、老廃物であるクレアチニンの血中レベルの上昇を示すため)、イオタラム酸クリアランス試験、腎臓イメージング(例えば、超音波、X線、または膀胱鏡検査)、腎臓生検、またはこれらの組合せによって診断され得る。
無症候性血尿を有する成人患者に関しては、出血源を正確に示すために、通常、腎臓の超音波および膀胱鏡検査などの検査が最初に行われる。これらの検査では、2つの他の一般的な血尿の泌尿器原因である腎結石および膀胱がんは除外される。小児および若年成人では、呼吸器感染歴および呼吸器感染との関連からIgA腎症の疑いが生じる可能性がある。診断を確認するために腎臓生検が必要になることも多い。生検検体は糸球体間質の増殖を示し、免疫蛍光および電子顕微鏡でIgA沈着が認められる。しかし、顕微鏡レベルの無症候性血尿(すなわち、タンパク尿が付随せず、腎機能が正常である)を有する患者については、優れた予後が伴うので、通常は生検を行わない。尿検査により赤血球が通常は尿中赤血球円柱として示される。通常1日当たり2グラム未満のタンパク尿も存在し得る。無症候性血尿の他の腎臓の原因としては、例えば、菲薄基底膜病およびアルポート症候群が挙げられ、後者は難聴および眼の問題を伴う遺伝性疾患である。診断を補助するために行われる他の血液検査としては、CRPまたはESR、補体レベル、ANA、およびLDHが挙げられる。タンパク質電気泳動および免疫グロブリンレベルから、全患者の50%にIgAの増加が示され得る。
多数の薬物適用を用いた処置により、疾患の進行を緩徐化し、高血圧、尿中のタンパク質(タンパク尿)、および手足の腫れ(浮腫)などの症状の管理を補助することができる。IgA腎症に対する例示的な治療としては、例えば、高血圧薬物適用(例えば、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤またはアンジオテンシン受容体遮断薬(ARB))、オメガ-3脂肪酸、免疫抑制剤(例えば、コルチコステロイド薬物適用、例えば、プレドニゾンなど)、スタチン治療、ミコフェノール酸モフェチル、シクロスポリン、ミゾリビン、シクロホスファミド(例えば、抗血小板/抗凝固薬と組み合わせて、またはステロイドおよびアザチオプリンと組み合わせて)、腎臓透析、または腎移植が挙げられる。IgA腎症に対する例示的な治療はFloege and Eitner J. Am. Soc. Nephrol. 22: 1785-1794, 2011にも記載されている。IgA腎症に対する他の例示的な治療は、本明細書の「併用療法」の節に記載されている。
理論に束縛されることを望むものではないが、ある実施形態では、APRILを標的とすることにより、IgAが選択的に低減されると考えられる。APRIL-/-マウスはin vitroにおいて正常なTおよびBリンパ球発生、正常なTおよびB細胞増殖を有するが、血清IgAレベルは低減している(Castigli et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2004; 101 (11): 3903-8)。IgA腎症に対する新しいリスク遺伝子座の発見により、腸病原体に対する免疫に関与する遺伝子が関係付けられている(Kiryluket al. Nat Genet. 2014; 46 (11): 1187-96)。APRILの血清レベルおよびB細胞による産生はIgA腎症を有する患者では上昇し、異常にグリコシル化されたIgAレベルと相関する(Zhaiet al. Medicine (Baltimore). 2016; 95 (11): e3099)。APRIL(TNFSF13)の血漿中レベルは、IgA腎症における慢性腎疾患の進行と相関する(Hanet al. J Am Soc Nephrol. 2016; 27 (2): 439-53)。マウスにおいて、抗APRIL抗体を用いた処置により、血清IgAの低減、腎臓糸球体間質の清澄化、ならびに炎症細胞浸潤および糸球体傷害の低減がもたらされる(Kimet al. PLoS One. 2015; 10 (9): e0137044)。抗APRIL抗体により骨髄および脾臓における免疫細胞の恒常性が保存される(Kimet al. PLoS One. 2015; 10 (9): e0137044)。
APRIL(TNFSF13)は、IgA腎症を処置するための論理的な生物学的および治療的標的である。理論に束縛されることを望むものではないが、ある実施形態では、APRIL媒介性免疫生物学的機構の標的化モジュレーションに関する本明細書に記載の抗体分子の有効性は、IgA腎症の処置と直接関連する。例えば高い生物学的効力および/または低い補体活性化を有する本明細書に記載の抗APRIL抗体分子(例えばヒト化抗APRIL抗体分子)を、IgA腎症を処置するために使用することができる。ある実施形態では、抗体分子は、例えばin vitroにおいて、TACIおよびBCMAの両方に対してピコモルのAPRIL結合親和性およびナノモル以下の受容体遮断活性を有する。別の実施形態では、抗体分子は、APRILにより媒介される下流の細胞シグナル伝達、例えば、標準的NFκB活性化経路によるものに機能的に干渉する。ある実施形態では、抗体分子を、例えば、IgA腎症患者の腎臓における補体動員の抗体依存性増悪を臨床的に緩和するために、例えば、IgG2亜型として工学的に作製する。ある実施形態では、本明細書に記載の抗体分子は、例えば、マウスモデルにおいて示された通りBおよびT細胞恒常性の撹乱がより少ないことに起因して、より枯渇性のB細胞に基づく治療手法と比較して改善された安全性プロファイルを有し得る(Kim et al. PLoS One. 2015; 10 (9): e0137044)。
本明細書に記載の抗体分子を使用して、異なるステージのIgA腎症を処置または防止することができる。ある実施形態では、抗体分子を使用して、IgA腎症に伴う症状、例えば、血尿、タンパク尿、アルブミン尿、高血圧症、初期腎疾患(例えば、透析もしくは移植を必要とする)、またはこれらの組合せを処置することができる。ある実施形態では、抗体分子により、異常にグリコシル化されたIgA1、自己抗体形成、腎臓における腎炎惹起性免疫複合体の沈着、炎症および腎機能の喪失、またはこれらの組合せが低減する。ある実施形態では、対象は、低リスクであり、例えば、軽微な尿異常(例えば、顕微鏡的血尿)を有し、糸球体濾過速度(GFR)正常であり、かつ/または高血圧症を有さない。別の実施形態では、対象は、中~高リスクであり、例えば、0.5~1g/dを超えるタンパク尿を有し、かつ/またはGFRが低減しており(例えば、毎分30~50ml未満)、かつ/または高血圧症を有する。さらに別の実施形態では、対象は、急性または迅速なGFR低下を有し、例えば、ネフローゼ症候群もしくは急速進行性糸球体腎炎(RPGN)、または肉眼的血尿または他の一般的な原因に起因する急性腎傷害(AKI)を有する。ある実施形態では、対象は、0.5g/日を超える、例えば、0.5~1g/日または1g/日を超えるタンパク尿を有する。ある実施形態では、IgA腎症に対する治療を受ける対象は、糸球体濾過速度(GFR)が毎分50ml未満、例えば、毎分30ml未満である。
本明細書に記載の抗体分子を使用して、様々な形態のIgA腎症またはIgA腎症に付随する障害もしくは状態を処置することができる。ある実施形態では、IgA腎症に対する治療を受ける対象は、より進行性の慢性腎疾患(CKD)を有し、推定GFR(eGFR)が≧30または45である。ある実施形態では、IgA腎症に対する治療を受ける対象は、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を有する。ある実施形態では、抗体分子を使用して、小児IgA腎症を処置する。ある実施形態では、抗体分子を使用して、移植後IgA腎症を処置する。ある実施形態では、抗体分子を使用して、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)または皮膚血管炎を処置する。ある実施形態では、抗体分子により免疫細胞恒常性は著しく変化しない(例えば、保存可能である)。別の実施形態では、抗体分子により、IgAの完全な消失ではなくIgAの低減がもたらされる。
糖尿病性腎症
本明細書に記載の抗体分子を使用して、糖尿病性腎症を処置または防止することができる。糖尿病性腎症(または糖尿病性腎疾患としても公知である)は、例えば、腎臓の糸球体における毛細血管の損傷によって引き起こされる進行性の腎疾患である。糖尿病性腎症は、典型的には、ネフローゼ症候群および糸球体のびまん性瘢痕を特徴とする。これは、多くの場合、長期にわたる糖尿病に起因し、透析の主な理由になる。これは、糖尿病の小さな血管合併症に分類される。
糖尿病性腎症の例示的な症状としては、これだけに限定されないが、重度の疲労、頭痛、全身的な病感、悪心、嘔吐、頻尿、食欲不振、皮膚の痒み、または脚の腫れが挙げられる。糖尿病性腎症の原因としては、例えば、高血糖、進行性糖化最終産物形成が挙げられ得る。サイトカインが糖尿病性腎症の発症に関与する可能性がある。
糖尿病は、体の代謝および血液循環に多数の変化を引き起こし、これらが組み合わさって過剰な活性酸素種を生成させる可能性が高い。これらの変化により腎臓の糸球体が損傷を受け、それにより、顕著な特色であるアルブミン尿が導かれる(Cao and Cooper J Diabetes Investig. 2011; 2 (4): 243-247)。糖尿病性腎症が進行するにつれ、有窓内皮、糸球体基底膜、および上皮有足細胞で構成される糸球体濾過関門(GFB)がますます損傷を受ける(Mora-Fernandez et al. J. Physiol. (Lond.) 2014; 592 (Pt18): 3997-4012)。糸球体基底膜の損傷により、血液中のタンパク質が漏出し、それにより、ボーマン嚢腔への別個の過ヨウ素酸シッフ陽性小結節としての蓄積が導かれる(Kimmelstiel-Wilsonnodules)。
糖尿病性腎症の診断は、尿中のアルブミンの測定値が高レベルであることまたは腎機能低下の徴候に基づき得る(Lewis and Maxwell Practitioner. 2014; 258 (1768): 13-7, 2)。アルブミン測定値は、以下の通り定義することができる:正常アルブミン尿:尿中アルブミン排泄物が<30mg/24時間;微量アルブミン尿:尿中アルブミン排泄物が30~299mg/24時間の範囲;臨床的(顕性)アルブミン尿:尿中アルブミン排泄物が≧300mg/24時間。腎機能を検査するために、人の推定糸球体濾過速度(eGFR)を血液試料から測定する。正常なeGFRは90ml/分/1.73m~120ml/分/1.73mまでにわたる。
糖尿病性腎症を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤(例えば、カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル、またはラミプリル)、アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARB)(例えば、カンデサルタンシレキセチル、イルベサルタン、ロサルタン、またはテルミサルタン)、カルシウムチャネル遮断薬(例えば、アムロジピン、ジルチアゼム、またはベラパミル)、利尿薬(例えば、クロルタリドン、ヒドロクロロチアジド、またはスピロノラクトン)、ベータ遮断薬(例えば、アテノロール、カルベジロール、またはメトプロロール)、および糖尿病管理(例えば、高血圧または血糖レベルの制御、または食塩摂取量の減少)が挙げられる。
がん
本明細書に記載の抗体分子を使用して、がんを処置または防止することができる。本明細書に記載の抗体分子によって処置または防止することができる例示的ながんとしては、これだけに限定されないが、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、副腎皮質癌、カポジ肉腫、AIDS関連リンパ腫、中枢神経系(CNS)原発リンパ腫、肛門がん、虫垂癌、星状細胞腫、非定型奇形腫様/横紋筋肉腫様腫瘍、基底細胞癌、胆管がん、膀胱がん、骨がん(例えば、ユーイング肉腫もしくは骨肉腫および悪性線維性組織球腫)、脳腫瘍(例えば、星状細胞腫、脳幹神経膠腫、中枢神経系非定型奇形腫様/横紋筋肉腫様腫瘍、中枢神経系胚芽腫、中枢神経系胚細胞性腫瘍、頭蓋咽頭腫、もしくは上衣腫)、乳がん、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫、カルチノイド腫瘍(例えば、消化管カルチノイド腫瘍)、心臓(cardicac)(心臓(heart))腫瘍、胚芽腫、胚細胞性腫瘍、リンパ腫、子宮頸がん、胆管細胞癌、脊索腫、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄増殖性新生物、結腸がん、結腸直腸がん、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞リンパ腫、非浸潤性乳管癌(DCIS)、子宮体がん、上衣腫、食道がん、鼻腔神経芽細胞腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞性腫瘍、性腺外胚細胞性腫瘍、眼のがん(例えば、眼内黒色腫もしくは網膜芽細胞腫)、卵管がん、骨の線維性組織球腫、骨肉腫、胆嚢がん、胃(gastric)(胃(stomach))がん、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、胚細胞性腫瘍(例えば、中枢神経系腫瘍、頭蓋外腫瘍、性腺外腫瘍、卵巣がん、もしくは精巣がん)、妊娠性絨毛疾患、神経膠腫、ヘアリー細胞白血病、頭頸部がん、肝細胞(肝)がん、ホジキンリンパ腫、下咽頭がん、眼内黒色腫、膵島細胞腫瘍、膵臓神経内分泌腫瘍、カポジ肉腫、腎がん(例えば、腎細胞がんもしくはウィルムス腫瘍)、ランゲルハンス細胞組織球増殖症(LCH)、喉頭がん、白血病(例えば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、もしくはヘアリー細胞白血病)、口唇・口腔がん、肝がん、肺がん(例えば、非小細胞肺がん(NSCLC)もしくは小細胞肺がん)、リンパ腫(例えば、aids関連、バーキットリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、もしくは中枢神経系(CNS)原発リンパ腫)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、男性乳がん、骨の悪性線維性組織球腫および骨肉腫、黒色腫(例えば、眼内(眼)黒色腫)、メルケル細胞癌、中皮腫、転移性扁平上皮性頸部がん、正中線上の癌、口腔がん(mouth cancer)、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫/形質細胞新生物、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性新生物、慢性骨髄増殖性新生物、鼻腔・副鼻腔がん、鼻咽頭がん、神経芽細胞腫、口腔がん(oral cancer)、口唇・口腔がん、中咽頭がん、骨肉腫および骨の悪性線維性組織球腫、卵巣がん(例えば、上皮性卵巣がんもしくは生殖細胞卵巣腫瘍)、膵がん、膵臓神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)、乳頭腫症、傍神経節腫、副鼻腔および鼻腔がん、副甲状腺がん、陰茎がん、咽頭がん、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、胸膜肺芽腫、腹膜がん、前立腺がん、直腸がん、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺がん、肉腫(例えば、ユーイング肉腫、カポジ肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、軟部肉腫、もしくは子宮肉腫)、セザリー症候群、皮膚がん(例えば、黒色腫、メルケル細胞癌、もしくは非黒色腫皮膚がん)、小腸がん、扁平上皮癌、精巣がん、喉のがん、胸腺腫および胸腺癌、甲状腺がん、腎盤および尿管の移行上皮がん、尿道がん、子宮内膜がん、膣がん、外陰がん、またはこれらの転移性病変が挙げられる。
ある実施形態では、がんは、血液がん、例えば、リンパ腫または白血病であり、例えば、B細胞非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病(CLL)、ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、またはリンパ形質細胞性リンパ腫から選択される。ある実施形態では、がんは、多発性骨髄腫である。別の実施形態では、がんは、固形腫瘍であり、例えば、結腸直腸がん、乳がん(例えば、乳癌)、食道がん(例えば、食道腺癌)、脳がん(例えば、神経膠芽腫)、または腎がん(例えば、腎細胞癌)から選択される。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、リンパ腫を処置する。リンパ腫を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、化学療法、免疫療法、標的化薬物療法、放射線療法、および幹細胞移植が挙げられる。例示的な標的化薬物療法としては、CD20阻害剤(例えば、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標))またはイブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標)))が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、白血病を処置する。白血病を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、化学療法、免疫療法、標的化薬物療法、放射線療法、および幹細胞移植が挙げられる。例示的な標的化薬物療法としては、チロシンキナーゼ阻害剤(例えば、イマチニブ(GLEEVEC(登録商標))が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、多発性骨髄腫を処置する。多発性骨髄腫を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、化学療法、コルチコステロイド、免疫療法、標的化薬物療法、放射線療法、および幹細胞移植が挙げられる。例示的な標的化薬物療法としては、例えば、サリドマイド類似体(例えば、サリドマイド(THALOMID(登録商標))、レナリドマイド(REVLIMID(登録商標))、またはポマリドミド(POMALYST(登録商標)))が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、ワルデンストレームマクログロブリン血症を処置する。ワルデンストレームマクログロブリン血症を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、血漿交換法、化学療法、免疫療法、標的化薬物療法、および幹細胞移植が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、結腸直腸がんを処置する。結腸直腸がんを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、外科手術、化学療法、放射線療法、免疫療法、および標的化薬物療法が挙げられる。例示的な標的化薬物療法としては、例えば、VEGF阻害剤(例えば、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))、EGFR阻害剤(例えば、セツキシマブ(ERBITUX(登録商標))、パニツムマブ(VECTIBIX(登録商標))、および二重標的VEGFR2-TIE2チロシンキナーゼ阻害剤(例えば、レゴラフェニブ(STIVARGA(登録商標))が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、乳がん、例えば、乳癌を処置する。乳がんを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、外科手術、化学療法、放射線療法、ホルモン療法、免疫療法、および標的化薬物療法が挙げられる。例示的な標的薬物療法としては、例えば、HER2阻害剤(例えば、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標))、ペルツズマブ(PERJETA(登録商標))、ado-トラスツズマブ(KADCYLA(登録商標))、またはラパチニブ(TYKERB(登録商標)))またはVEGF阻害剤(例えば、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)))が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、食道がん、例えば、食道腺癌を処置する。食道がんを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、外科手術、化学療法、放射線療法、および免疫療法が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、脳がん、例えば、神経膠芽腫を処置する。脳がんを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、外科手術、化学療法、放射線療法、放射線手術、免疫療法、および標的化薬物療法が挙げられる。例示的な標的化薬物療法としては、例えば、VEGF阻害剤(例えば、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)))が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、腎がん、例えば、腎細胞癌を処置する。腎がんを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、外科手術、冷凍アブレーション、高周波アブレーション、放射線療法、免疫療法、および標的化薬物療法が挙げられる。例示的な標的化薬物療法としては、例えば、VEGF阻害剤(例えば、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)))、チロシンキナーゼ阻害剤(例えば、アキシチニブ(INLYTA(登録商標))、パゾパニブ(VOTRIENT(登録商標))、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標))、もしくはスニチニブ(SUTENT(登録商標))、またはmTOR阻害剤(例えば、テムシロリムス(TORISEL(登録商標))もしくはエベロリムス(AFINITOR(登録商標))が挙げられる。
免疫増殖性障害
本明細書に記載の抗体分子を使用して、免疫増殖性障害を処置または防止することができる。免疫増殖性障害(免疫増殖性疾患または免疫増生性新生物としても公知)は、免疫系の主要な細胞(例えば、B細胞、T細胞およびナチュラルキラー(NK)細胞)の異常な増殖または免疫グロブリン(例えば、抗体)の過剰産生を特徴とする免疫系の障害である。
例示的な免疫増殖性障害としては、これだけに限定されないが、リンパ球増殖性障害(LPD)、高ガンマグロブリン血症、およびパラプロテイン血症が挙げられる。リンパ球増殖性障害には、リンパ球が過剰な分量で産生されるいくつかの状態が含まれる。これらは、典型的には、免疫系が損なわれている患者において生じる。高ガンマグロブリン血症は、多くの場合、血清中の免疫グロブリンのレベルの上昇を特徴とする。パラプロテイン血症または単クローン性免疫グロブリン血症は、血液中に単一のモノクローナルガンマグロブリン(例えば、パラプロテイン)が過剰量で存在することである。ある実施形態では、抗体分子を使用して、モノクローナルIgA高ガンマグロブリン血症を処置する。
血管炎
本明細書に記載の抗体分子を使用して、血管炎を処置または防止することができる。血管炎は、炎症によって血管が破壊される障害の群である。血管炎は、主に白血球遊走およびその結果生じる損傷によって引き起こされる。例示的な血管炎の型としては、これだけに限定されないが、顕微鏡的多発動脈炎(多発性血管炎)、ヴェグナー肉芽腫症、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病および結節性多発性動脈炎が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、IgA血管炎を処置する。ある実施形態では、抗体分子を使用して、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(IgA関連血管炎)を処置する。
ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP、アナフィラキシー様紫斑病、リウマチ性紫斑病、またはシェーンライン-ヘノッホ紫斑病としても公知)は、皮膚および他の器官の疾患であり、小児に影響を及ぼすことが最も一般的である。HSPは、全身性血管炎(血管の炎症)であり、IgAと補体第3成分(C3)の免疫複合体の小動脈、毛細血管、および細動脈への沈着を特徴とする。この疾患では皮膚に触知できる紫斑(小さな出血)が引き起こされる;多くの場合に関節痛および腹痛が伴う。腎臓障害が伴うと、尿中の少量の血液およびタンパク質が消失し得る;小さな割合の症例において、腎臓障害が慢性腎疾患、さらには不可逆的な腎損傷まで進行する。HSPには多くの場合、のどの感染などの感染が先行する。
ヘノッホ-シェーンライン紫斑病の症状としては、例えば、皮疹(紫斑)、関節腫脹または関節痛(関節炎)、胃腸の症状(例えば、腹痛、悪心、嘔吐または血便)、および腎臓障害(例えば、尿中のタンパク質または血液)が挙げられる。HSP患者ではIgAの血清レベルが高い。
ヘノッホ-シェーンライン紫斑病を定義する基準としては、例えば、1990 American College of Rheumatology(ACR)分類(Mills et al. (1990). Arthritis and Rheumatism 33 (8): 1114-21)、1994 Chapel Hill Consensus Conference(CHCC)(Jennetteet al. (1994) Arthritis and Rheumatism 37(2): 187-92)、ならびに2006 European League Against Rheumatism(EULAR)およびPediatric Rheumatology Society(PReS)分類が挙げられ、これには、必須基準として触知できる紫斑、それと共に以下の所見のうちの少なくとも1つ:びまん性腹痛、顕著なIgA沈着(皮膚生検で確認される)、いずれかの関節の急性関節炎、および腎臓障害(尿中の血液および/またはタンパク質の存在によって証明される)が含まれる(Ozenet al. (2006) Annals of Rheumatic Diseases 65 (7): 936-41)。
ヘノッホ-シェーンライン紫斑病を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、腹痛および関節痛の鎮痛薬、ステロイド(例えば、経口用ステロイドまたは静脈内メチルプレドニゾロン(ステロイド)、シクロホスファミドおよびジピリダモール、その後のプレドニゾンの組合せが挙げられる)。他のレジメンとして、例えば、ステロイド/アザチオプリン、およびステロイド/シクロホスファミド(ヘパリンおよびワルファリンを伴うもしくは伴わない)、または静脈注射用免疫グロブリン(IVIG)も挙げられる。
別の実施形態では、抗体分子を使用して、急性増殖性糸球体腎炎、例えば、連鎖球菌感染後糸球体腎炎を処置する。
急性増殖性糸球体腎炎は、腎臓の糸球体(糸球体腎炎)または小血管の障害である。急性増殖性糸球体腎炎は細菌感染、典型的にはStreptococcus細菌型12、4および1(膿痂疹)の皮膚感染症の一般的な合併症であるが、連鎖球菌による咽頭炎後にも生じ、それは感染後または連鎖球菌感染後糸球体腎炎としても公知である。感染により、腎臓内の血管に炎症が引き起こされ、それにより腎臓器官の尿濾過能が妨害される。
この障害の病態生理は、免疫複合体により媒介される機構と一致する。この障害では、異なる抗原性決定因子を有し、したがって糸球体内の部位に対する親和性を有するタンパク質が産生される。糸球体への結合が生じるとすぐに、プロパージンとの相互作用により、補体が活性化される。補体結合により追加の炎症性メディエーターの生成が引き起こされる。
急性増殖性糸球体腎炎の症状としては、例えば、血尿、乏尿、浮腫、高血圧症、発熱、頭痛、倦怠感、食欲不振、および悪心が挙げられる。
急性増殖性糸球体腎炎を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、血圧(BP)管理および乏尿性急性腎傷害を有する個体におけるカリウム量の管理が挙げられる。
自己免疫障害
本明細書に記載の抗体分子を使用して、自己免疫障害を処置または防止することができる。本明細書に記載の抗体分子によって処置または防止することができる例示的な自己免疫障害としては、これだけに限定されないが、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、急性壊死性出血性白質脳炎、アジソン病、無ガンマグロブリン血症、円形脱毛症、アミロイドーシス、強直性脊椎炎、抗GBM/抗TBM腎炎、抗リン脂質症候群(APS)、自己免疫性血管性浮腫、自己免疫性再生不良性貧血、自己免疫性自律神経障害、自己免疫性肝炎、自己免疫性高脂血症、自己免疫性免疫不全、自己免疫性内耳疾患(AIED)、自己免疫性心筋炎、自己免疫性卵巣炎、自己免疫性膵炎、自己免疫性網膜症、自己免疫性血小板減少性紫斑病(ATP)、自己免疫性甲状腺疾患、自己免疫性蕁麻疹、軸索型および神経型ニューロパチー、バロー病、ベーチェット病、水疱性類天疱瘡、心筋症、キャッスルマン病、小児脂肪便症、シャガス病、慢性疲労症候群、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)、慢性再発性多発性骨髄炎(CRMO)、チャーグ・ストラウス症候群、瘢痕性類天疱瘡/良性粘膜類天疱瘡、クローン病、コーガン症候群、寒冷凝集素症、先天性心ブロック、コクサッキー心筋炎、CREST病、本態性混合性クリオグロブリン血症、脱髄性ニューロパチー、疱疹状皮膚炎、皮膚筋炎、デビック病(視神経脊髄炎)、円板状ループス、ドレスラー症候群、子宮内膜症、好酸球性食道炎、好酸球性筋膜炎、結節性紅斑、実験的アレルギー性脳脊髄炎、エバンス症候群、線維筋痛症、線維性肺胞炎、巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)、巨細胞心筋炎、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)(以前はヴェグナー肉芽腫症と称されていた)、グレーブス病、ギラン・バレー症候群、橋本脳炎、橋本甲状腺炎、溶血性貧血、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病、妊娠性疱疹、低ガンマグロブリン血症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、IgA腎症、IgG4関連硬化性疾患、免疫調節性リポタンパク質、封入体筋炎、間質性膀胱炎、若年性関節炎、若年性糖尿病(1型糖尿病)、若年性筋炎、川崎病、ランバート・イートン症候群、白血球破壊性血管炎、扁平苔癬、硬化性苔癬、木質性結膜炎、線状IgA病(LAD)、ループス(pupus)(SLE)、ライム病、慢性メニエール病、顕微鏡的多発血管炎、混合性結合組織病(MCTD)、モーレン潰瘍、ムッハ・ハーベルマン病、多発性硬化症、重症筋無力症、筋炎、ナルコレプシー、視神経脊髄炎(デビック)、好中球減少症、眼部瘢痕性類天疱瘡、視神経炎、回帰性リウマチ、PANDAS(小児自己免疫性溶連菌関連性精神神経障害)、傍腫瘍性小脳変性症、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、パリー・ロンベルク症候群、パーソネージ・ターナー症候群、毛様体扁平部炎(周辺部ぶどう膜炎)、天疱瘡、末梢性ニューロパチー、静脈周囲性脳脊髄炎、悪性貧血、POEMS症候群、結節性多発性動脈炎、I型、II型およびIII型自己免疫性多染性症候群、リウマチ性多発筋痛、多発性筋炎、心筋梗塞後症候群、心膜切開後症候群、プロゲステロン皮膚炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、乾癬、乾癬性関節炎、特発性肺線維症、壊疽性膿皮症、赤芽球ろう、レイノー現象、反応性関節炎、反射性交感神経性ジストロフィー、ライター症候群、再発性多発性軟骨炎、レストレスレッグス症候群、後腹膜線維症、リウマチ熱、関節リウマチ、サルコイドーシス、シュミット症候群、強膜炎、強皮症、シェーグレン症候群、精子精巣自己免疫、全身硬直症候群、亜急性細菌性心内膜炎(SBE)、スザック症候群、交感性眼炎、高安動脈炎、側頭動脈炎/巨細胞性動脈炎、血小板減少性紫斑病(TTP)、トロサ・ハント症候群、横断性脊髄炎、1型糖尿病、潰瘍性大腸炎、未分化結合組織病(UCTD)、ぶどう膜炎、血管炎、小水疱性皮膚炎、白斑、ヴェグナー肉芽腫症(多発血管炎性肉芽腫症(GPA)としても公知)が挙げられる。
ある実施形態では、自己免疫障害は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、線状IgA水疱性疾患(例えば、直鎖状免疫グロブリンA(IgA)皮膚病)、またはIgA媒介性後天性表皮水疱症である。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、関節リウマチを処置する。関節リウマチを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、NSAID、ステロイド(例えば、コルチコステロイド)、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)(例えば、メトトレキサート(TREXALL(登録商標))、レフルノミド(ARAVA(登録商標))、ヒドロキシクロロキン(PLAQUENIL(登録商標))、またはスルファサラジン(AZULFIDINE(登録商標))、生物学的応答修飾物質(例えば、アバタセプト(ORENCIA(登録商標))、アダリムマブ(HUMIRA(登録商標))、アナキンラ(KINERET(登録商標))、セルトリズマブ(CIMZIA(登録商標))、エタネルセプト(ENBREL(登録商標))、ゴリムマブ(SIMPONI(登録商標))、インフリキシマブ(REMICADE(登録商標))、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標))およびトシリズマブ(ACTEMRA(登録商標))、またはトファシチニブ(XELJANZ(登録商標)))、または外科手術が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、全身性エリテマトーデス(SLE)を処置する。SLEを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、NSAID、抗マラリア薬(例えば、ヒドロキシクロロキン(PLAQUENIL(登録商標))、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン)、免疫抑制剤(例えば、アザチオプリン(IMURAN(登録商標)、AZASAN(登録商標))、ミコフェノール酸(CELLCEPT(登録商標))、レフルノミド(ARAVA(登録商標))、もしくはメトトレキサート(TREXALL(登録商標)))、またはBAFF阻害剤(例えば、ベリムマブ(BENLYSTA(登録商標))が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、線状IgA水疱性疾患(例えば、直鎖状免疫グロブリンA(IgA)皮膚病)を処置する。線状IgA水疱性疾患(例えば、直鎖状免疫グロブリンA(IgA)皮膚病)を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾンもしくはプレドニゾロン)、抗生物質(例えば、テトラサイクリン、エリスロマイシン、スルファピリジン)、コルヒチン、またはミコフェノール酸モフェチルが挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、IgA媒介性後天性表皮水疱症を処置する。IgA媒介性後天性表皮水疱症を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、抗生物質、抗炎症薬(例えば、コルチコステロイド)、または外科手術が挙げられる。
線状IgA水疱症
本明細書に記載の抗体分子を使用して、IgA皮膚炎、例えば、線状IgA水疱性疾患/直鎖状免疫グロブリンA(IgA)皮膚病、およびIgA媒介性後天性表皮水疱症を処置または防止することができる。線状IgA水疱症は、皮膚粘膜の自己免疫疾患であり、IgAの線状沈着および真皮表皮接合部の破壊を特徴とする。ある実施形態では、線状IgA水疱症は、透明帯および線維細網層などの基底膜タンパク質に対する自己免疫反応である。基底膜は表皮を真皮に繋ぎとめ、皮膚の安定化に役立っている。IgA抗体がそのようなタンパク質を標的とすると、基底膜が不安定化し、その結果、張りつめた水疱が形成される。ある実施形態では、線状IgA水疱症は、薬物誘導型(例えば、抗生物質(例えば、バンコマイシン)、降圧薬、および非ステロイド性抗炎症剤によって誘導される)、別の疾患または障害(例えば、リンパ球増殖性障害、感染症、潰瘍性大腸炎、または全身性ループス(SLE))に付随するものである。ある実施形態では、線状IgA水疱症は、特発性のものであり得る。小児では線状IgA水疱症の病変は一般に下腹部、会陰部、および大腿内側に局在する。成人では病変は一般に伸筋表面、体幹、臀部、および顔に局在する。
線状IgA水疱症の例示的な症状としては、これだけに限定されないが、前駆症状としてのそう痒、焼けるような眼の痛みおよび眼からの分泌物、赤みがあるもしくは正常に見える皮膚の基底部の張りつめた水疱の形成、古典的な宝石クラスター徴候をもたらす、もしくは一連のビーズ徴候をもたらす水疱の縁に線状に沿った、水疱の密集、および/または、炎症部位における散在性の赤いでこぼこもしくは斑が挙げられる。
線状IgA水疱症は、臨床的、免疫学的、および病理組織学的検査を使用して診断することができる。典型的には水疱の皮膚生検が実施され、線状IgA水疱症を典型的に示す基底膜帯域に沿った線状パターンのIgA沈着物の存在を検出するために、免疫蛍光法も実施され得る。
線状IgA水疱症を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、ダプソン、スルホンアミド、スルファピリジン、ミコフェノール酸モフェチル、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾンまたはプレドニゾロン)、コルヒチン)、抗生物質(例えば、テトラサイクリン、エリスロマイシン、スルファピリジン)、ニコチンアミド、または外科手術が挙げられる。
IgM媒介性ニューロパチー
本明細書に記載の抗体分子を使用して、IgM媒介性ニューロパチー、例えば、抗ミエリン関連糖タンパク質(MAG)末梢性ニューロパチーまたは抗GM1抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチーを処置または防止することができる。ある実施形態では、本明細書に記載の抗体分子を使用して、抗MAGニューロパチーを処置または防止することができる。抗MAGニューロパチーは、髄鞘およびシュワン細胞において見いだされるミエリン関連糖タンパク質(MAG)に対する自己抗体の発生を特徴とする。これらの自己抗体により、MAG機能およびニューロンシグナル伝達が損なわれ、それにより神経機能の喪失ならびに知覚機能および運動機能に関する問題が導かれる可能性がある。ある実施形態では、抗MAGニューロパチーの結果として、単クローン性免疫グロブリン血症、例えば、IgM単クローン性免疫グロブリン血症が生じる。
抗MAGニューロパチーの例示的な症状としては、これだけに限定されないが、感覚消失、例えば、足指および手指の感覚消失、振動感覚の消失、不安定歩行、手および脚の振戦、または衰弱が挙げられる。
抗MAGニューロパチーは、臨床的特色、電気診断検査、および血清IgMタンパク質レベルの測定を使用して診断することができる。
抗MAGニューロパチーを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、シクロホスファミド、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標))、血漿交換法、または静脈注射用免疫グロブリン(IvIg)が挙げられる。
ある実施形態では、本明細書に記載の抗体分子を使用して、抗GM1ガングリオシド抗体に関連するIgM媒介性ニューロパチー、例えば、多巣性運動ニューロパチー(MMN)を処置または防止することができる。MMNは、進行性の無症候性筋力低下および萎縮を特徴とする。ある実施形態では、MMNに対する処置を受ける対象は、IgM抗GMI1ガングリオシド抗体を有する。例示的な症状としては、これだけに限定されないが、機能的運動障害、ガングリオシド蓄積、CSFタンパク質の増加、筋痙攣、腱反射の低下、進行性筋力低下、手および前腕の衰弱、痙攣、不随意収縮もしくは単収縮、下垂手もしくは下垂足、または患部筋肉の萎縮が挙げられる。ある実施形態では、MMNは、異常な免疫応答に起因する。MMNは、臨床的特色、電気診断検査、および血清IgMタンパク質レベルの測定を使用して診断することができる。MMNを処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、静脈注射用免疫グロブリン(IvIg)、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標))、シクロホスファミド、または理学療法が挙げられる。
ワルデンストレームマクログロブリン血症
本明細書に記載の抗体分子を使用して、ワルデンストレームマクログロブリン血症を処置または防止することができる。ワルデンストレームマクログロブリン血症は、典型的には骨髄におけるリンパ形質細胞過剰を特徴とする血液がんである。ある実施形態では、ワルデンストレームマクログロブリン血症はリンパ形質細胞性リンパ腫に分類される。これらの異常な細胞は、一般に、リンパ球およびB細胞の特徴を含み、IgMの異常発現を示す、例えば、過剰なIgMを産生する。ある実施形態では、過剰なIgMが種々の器官、例えば、心臓および/または腎臓において発達し、その結果、アミロイドーシスが生じる。ある実施形態では、種々の組織におけるリンパ形質細胞の蓄積により、肝腫大、脾腫、またはリンパ節腫大がもたらされる。
ワルデンストレームマクログロブリン血症は、成長が緩徐なリンパ腫であり得る。ある実施形態では、ワルデンストレームマクログロブリン血症は、臨床的に重要なものでなく、無痛性の場合がある。ある実施形態では、ワルデンストレームマクログロブリン血症は、臨床的に重要なものであり得る。ある実施形態では、ワルデンストレームマクログロブリン血症は、遺伝子変異、例えば、MYD88遺伝子および/またはCXCR4遺伝子の変異の組合せに起因する。
ワルデンストレームマクログロブリン血症の例示的な症状としては、これだけに限定されないが、皮下出血しやすいこと、鼻出血、歯肉出血、疲労、体重減少、末梢性ニューロパチー(手足のしびれ)、貧血、発熱、頭痛、息切れ、視覚の変化(例えば、ぼやけもしくは視力喪失)、浮動性めまい、運動失調、寒冷グロブリン血症、錯乱、または寝汗が挙げられる。
ワルデンストレームマクログロブリン血症は、例えば、血球数、血液中のIgMタンパク質レベルを検出する、および/または、器官機能、例えば、腎機能および/または肝機能を測定するための血液検査によって診断することができる。ワルデンストレームマクログロブリン血症はまた、骨髄生検および/またはイメージング検査、例えば、CTスキャンまたはPETスキャンを使用して診断および/または予後判定することもできる。
ワルデンストレームマクログロブリン血症を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、血漿交換法、化学療法、免疫療法、標的化薬物療法、および幹細胞移植が挙げられる。
ループス腎炎
本明細書に記載の抗体分子を使用して、ループス腎炎を処置または防止することができる。ループス腎炎は、全身性エリテマトーデス(SLE)の最も重症の器官顕在化を構成し得る糸球体腎炎のひとつの形態である自己免疫障害である。ループス腎炎により、腎臓において自己抗体が導かれ、それにより、炎症、例えば、ネフロンの炎症が引き起こされ、腎機能、例えば、廃棄物の除去および濾過が損なわれる。ループス腎炎により恒久的な瘢痕および腎臓損傷、および場合によって末期腎疾患(ESRD)がもたらされる。ループス腎炎は多くの場合、ループスを発症して5年以内の対象において発症する。
ループス腎炎の例示的な症状としては、これだけに限定されないが、血尿(blood in the urine)(血尿(hematuria))、タンパク尿、泡沫状の尿(例えば、過剰な尿中のタンパク質に起因する泡沫状の尿)、排尿の増加、浮腫、関節痛、高血圧、手、足首、および足の腫脹、過剰レベルの血中クレアチン、筋痛、体重増加、病因不明の発熱、典型的には顔に(例えば、鼻および顔にわたって)局在する赤い皮疹が挙げられる。
ループス腎炎の診断は、尿検査、ならびに尿中の血液、細胞円柱(例えば、多くの場合に血液中および/もしくは腎臓の細管において見いだされる細胞断片)、およびタンパク質レベルの測定に基づき得る。診断はまた、腎機能を推定するための血液検査、例えば、血中尿素窒素(BUN)検査を伴うまたは伴わないクレアチン血液検査に基づき得る。さらに、腎機能を検査するために、その人の推定糸球体濾過速度(eGFR)を血液試料から測定することができる。腎臓生検を実施することもでき、これは、ループス腎炎の病期決定のために使用することができる。ある実施形態では、ループス腎炎は、International Society of Nephrology/Renal Pathology Society(ISN/RPS)分類体系の下で、最小メサンギウム糸球体腎炎(クラスI)、メサンギウム増殖性ループス腎炎(クラスII)、限局性ループス腎炎(<50%の糸球体)(クラスIII)、びまん性分節性または全節性ループス腎炎(>50%の糸球体)(クラスIV)、膜性腎炎(クラスV)、または進行性硬化性ループス腎炎(クラスVI)を含む6つの病期のうちの1つに分類される。
ループス腎炎を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、これだけに限定されないが、シクロホスファミド、ミコフェノール酸モフェチル、カルシニューリン阻害剤(例えば、アザチオプリンまたはタクロリムス)、シクロスポリンA、ヒドロキシクロロキン、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標))、ベリムマブ、透析、腎移植、コルチコステロイドアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤とアンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)、利尿薬、ベータ遮断薬、および/またはカルシウムチャネル遮断薬が挙げられる。
他の障害
本明細書に記載の抗体分子を使用して、他の障害、例えば、IgA天疱瘡、小児脂肪便症、またはアルコール性硬変症を処置または防止することができる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、IgA天疱瘡を処置または防止する。IgA天疱瘡を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、コルチコステロイド、免疫抑制剤(例えば、アザチオプリン(IMURAN(登録商標))、メトトレキサート(TREXALL(登録商標))、またはミコフェノール酸モフェチル(CELLCEPT(登録商標)))、CD-20阻害剤(例えば、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標))、抗生物質、抗ウイルス剤、または抗真菌剤が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、小児脂肪便症を処置または防止する。小児脂肪便症を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、グルテンフリー食、ビタミンもしくはミネラルサプリメント、またはステロイドが挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を使用して、アルコール性硬変症を処置または防止する。アルコール性硬変症を処置するために本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる他の処置としては、例えば、免疫抑制剤(例えば、アザチオプリン、プレドニゾン、アザチオプリン、シクロスポリン、またはメトトレキサート)または肝移植が挙げられる。
併用療法
抗体分子を他の治療と組み合わせて使用することができる。例えば、併用療法は、1つまたは複数の追加の治療剤、例えば、本明細書に記載の1つまたは複数の追加の治療剤と共に製剤化され、かつ/またはそれと共に投与される抗体分子を含み得る。他の実施形態では、抗体分子を他の治療処置モダリティー、例えば、本明細書に記載の他の治療処置モダリティーと組み合わせて投与する。そのような併用療法では、投与される治療剤をより少ない投薬量で有利に利用し、したがって、種々の単独療法に付随する、可能性のある毒性または併発症を回避することができる。
「組み合わせて」投与するとは、本明細書で使用される場合、障害に伴う対象の苦痛の前またはその過程中に、2つ(またはそれよりも多くの)異なる処置を対象に送達することを意味する。ある実施形態では、2つまたはそれよりも多くの処置を予防的に、例えば、対象が障害を有するまたは障害の診断を受ける前に送達する。別の実施形態では、2つまたはそれよりも多くの処置を、対象が障害を発症したまたは障害の診断を受けた後に送達する。一部の実施形態では、1つの処置の送達が第2の処置の送達が開始される時にまだ行われており、したがって、重複が存在する。これは、時には、本明細書では、「同時」または「並行」送達と称される。他の実施形態では、1つの処置の送達は他の処置の送達が開始される前に終了する。いずれかの場合の一部の実施形態では、処置は併用投与に起因してより効果的である。例えば、第2の処置は、第2の処置を第1の処置の非存在下で投与した場合と比して、より効果的である、例えば、より少ない第2の処置で等価の効果が見られる、もしくは第2の処置により症状が大きな程度まで低減する、または第1の処置を用いて類似の状況が見られる。一部の実施形態では、送達は、障害に関連する症状または他のパラメータの低減が、一方の処置を他方の処置の非存在下で送達した場合に観察されるものよりも大きくなるようなものである。2つの処置の効果は、部分的に相加的である、完全に相加的である、または相加的を超えるものであり得る。送達は、送達される第1の処置の効果が、第2の処置が送達された時にまだ検出可能なものであり得る。
ある特定の実施形態では、追加の作用剤は、第2の抗体分子、例えば、第1の抗体分子とは異なる抗体分子である。組み合わせて使用することができる例示的な抗体分子としては、これだけに限定されないが、表1または5に列挙されている抗体分子の任意の組合せが挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子を第2の治療と組み合わせて投与して、IgA腎症を処置または防止する。ある実施形態では、抗体分子を第2の治療と組み合わせて投与して、半月体形成性糸球体腎炎(GN)を伴うIgA腎症を処置または防止する。
ある実施形態では、抗体分子を、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤またはアンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)と組み合わせて投与する。
ある実施形態では、抗体分子を、Fcデコイ受容体、例えば、可溶性Fc受容体と組み合わせて投与する。ある実施形態では、可溶性Fc受容体は、可溶性Fc-ガンマ受容体IIBである。ある実施形態では、可溶性Fc受容体は、SM101/BAX 1810(Baxalta)である。ある実施形態では、可溶性Fc受容体を、1mg/kg~50mg/kgの間、例えば、5mg/kg~15mg/kgの間、12mg/kg~24mg/kgの間、または20mg/kg~30mg/kgの間の用量で投与する。
ある実施形態では、抗体分子を持続性コルチコトロピン(ACTHAR(登録商標))と組み合わせて投与する。持続性コルチコトロピンは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)類似体である。ある実施形態では、持続性コルチコトロピンを、50U~150Uの間、例えば、80U~120Uの間の用量で、皮下注射により、1週間に2回または3回、投与する。ある実施形態では、持続性コルチコトロピンを、120Uの用量で、例えば、1週間に1回、2回、または3回、皮下注射によって投与する。
ある実施形態では、抗体分子をミコフェノール酸モフェチル(MMF)と組み合わせて投与する。ミコフェノール酸モフェチルは、免疫抑制剤かつイノシン一リン酸脱水素酵素(IMPDH)阻害剤であるミコフェノール酸(MPA)の2-モルホリノエチルエステルである。ある実施形態では、ミコフェノール酸モフェチルを、0.5g~2gの間、例えば、1g~1.5gの間または1.5g~2gの間の用量で、例えば、1日1回、2回、または3回、経口投与または静脈内投与する。
ある実施形態では、抗体分子をボルテゾミブ(VELCADE(登録商標))と組み合わせて投与する。ボルテゾミブ、[(1R)-3-メチル-1-({(2S)-3-フェニル-2-[(ピラジン-2-イルカルボニル)アミノ]プロパノイル}アミノ)ブチル]ボロン酸としても公知であり、プロテアソーム阻害剤である。ある実施形態では、ボルテゾミブを、0.5mg/m~2.5mg/mの間、例えば、1mg/m~1.5mg/mの間の用量で、例えば、3日に1回または週に1回、投与する。
ある実施形態では、抗体分子をアロプリノール(ZYLOPRIM(登録商標))と組み合わせて投与する。アロプリノールは、1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4(2H)-オンとしても公知であり、プリン類似体である。ある実施形態では、アロプリノールを、約50mg~1000mgの間、例えば、100mg~600mgの間または200mg~300mgの間の用量で、例えば、1日1回または2日に1回、経口投与する。
ある実施形態では、抗体分子をプレドニゾンおよび/またはシクロホスファミドと組み合わせて投与する。ある実施形態では、プレドニゾンを、0.2mg/kg~2mg/kgの間、例えば、0.5mg/kg~1mg/kgの間の用量で、例えば、1日1回、投与する。ある実施形態では、シクロホスファミドを、0.2g~2gの間、例えば、0.5g~1gの間の用量で、例えば、1日1回、投与する。
ある実施形態では、抗体分子を、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標))と組み合わせて投与する。リツキシマブは、キメラ抗CD20モノクローナル抗体である。ある実施形態では、リツキシマブを、100mg/m~500mg/mの間、例えば、200mg/m~450mg/mの間または300mg/m~400mg/mの間の用量で、例えば、週に1回、2週間に1回、4週間に1回、または8週間に1回、静脈内投与する。
ある実施形態では、抗体分子をブリシビモドと組み合わせて投与する。ブリシビモドは、A-623またはAMG 623としても公知であり、B細胞活性化因子(BAFF、Bリンパ球刺激物質またはBLySとしても公知)の選択的アンタゴニストである。
ある実施形態では、抗体分子をブデソニドと共に投与する。ある実施形態では、ブデソニドは、ブデソニドを放出する経口製剤であるNEFECON(登録商標)である。
ある実施形態では、抗体分子をバルサルタンおよび/またはプロブコールと共に投与する。ある実施形態では、バルサルタンを、50mg/日~200mg/日の間、例えば、80mg/日~160mg/日の間の用量で投与する。ある実施形態では、プロブコールを、500mg/日~1000mg/日の間、例えば、700mg/日~800mg/日の間の用量で投与する。
ある実施形態では、抗体分子をOPL-CCL2-LPMと組み合わせて投与する。OPL-CCL2-LPMは、ヒトCCL2(単球化学誘引物質タンパク質-1)ケモカインとShigella dysenteriaeホロ毒素(SA1)の酵素的に活性なA1ドメインの短縮形態との融合物で構成される組換え融合タンパク質である。ある実施形態では、OPL-CCL2-LPMを、0.001mg/kg~1mg/kgの間、例えば、0.01mg/kg~0.5mg/kgの間または0.05mg/kgおよび0.1mg/kgの用量で、例えば、静脈内に投与する。
ある実施形態では、抗体分子をメチルプレドニゾロンと組み合わせて投与する。ある実施形態では、メチルプレドニゾロンを、0.1mg/kg/日~2mg/kg/日の間、例えば、0.2mg/kg/日~1.5mg/kg/日の間または0.5mg/kg/日~1mg/kg/日の間の用量で、例えば、経口的に投与する。
ある実施形態では、抗体分子をシロリムスと組み合わせて投与する。シロリムスは、ラパマイシンとしても公知であり、IL-2および他のサイトカイン受容体依存性シグナルトランスダクション機構をmTORに対する作用によって阻害し、それにより、TおよびB細胞の活性化を遮断し得る。ある実施形態では、シロリムスを、0.2mg/日~2mg/日の間、例えば、0.5mg/日~1mg/日の間の用量で投与する。
ある実施形態では、抗体分子をレニン-アンジオテンシン系(RAS)遮断薬と組み合わせて投与する。例えば、RAS遮断薬は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤またはAT1受容体遮断薬(ARB)であり得る。本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる例示的なACE阻害薬としては、例えば、ベナゼプリル(LOTENSIN(登録商標))、カプトプリル、エナラプリル(VASOTEC(登録商標))、ホシノプリル、リシノプリル(ZESTRIL(登録商標))、モエキシプリル(UNIVASC(登録商標))、ペリンドプリル(ACEON(登録商標))、キナプリル(ACCUPRIL(登録商標))、ラミプリル(ALTACE(登録商標))、またはトランドラプリル(MAVIK(登録商標))が挙げられる。本明細書に記載の抗体分子と組み合わせて使用することができる例示的なAT1受容体遮断薬としては、例えば、カンデサルタン(ATACAND(登録商標))、エプロサルタン(TEVETEN(登録商標))、イルベサルタン(AVAPRO(登録商標))、ロサルタン(COZAAR(登録商標))、オルメサルタン(BENICAR(登録商標))、テルミサルタン(MICARDIS(登録商標))、またはバルサルタン(DIOVAN(登録商標))が挙げられる。
ある実施形態では、抗体分子をホスタマチニブと組み合わせて投与する。ホスタマチニブは、脾臓チロシンキナーゼ(Syk)酵素の阻害剤である活性化合物タマチニブ(R-406)のプロドラッグである。ある実施形態では、ホスタマチニブを、約50mg~200mgの間、例えば、100mg~150mgの間の用量で、例えば、毎日、例えば、経口投与する。
ある実施形態では、抗体分子をパリカルシトールと組み合わせて投与する。ある実施形態では、パリカルシトールを、約0.2mg~2mgの間、例えば、0.5mg~1mgの間の用量で、例えば、毎日、投与する。
ある実施形態では、抗体分子をラミプリルと組み合わせて投与する。ある実施形態では、ラミプリルを、約0.5mg~5mgの間、例えば、1mg~4mgの間または2mg~3mgの間の用量で、例えば、毎日、投与する。
ある実施形態では、抗体分子をアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤と組み合わせて投与する。ある実施形態では、ACE阻害薬は、エナラプリル(VASOTEC(登録商標))である。
ある実施形態では、抗体分子を免疫抑制剤と組み合わせて投与する。ある実施形態では、免疫抑制剤は、タクロリムスである。タクロリムスは、FK-506またはフジマイシンとしても公知であり、マクロライドカルシニューリン阻害剤である。
ある実施形態では、抗体分子をオメガ-3脂肪酸と組み合わせて投与する。
ある実施形態では、抗体分子をCCX168と組み合わせて投与する。CCX168は、経口投与されるC5aR阻害剤である。
他の障害を処置または防止するために本明細書に記載の抗体分子または組成物と組み合わせて使用することができる例示的な治療は本明細書の「障害を処置または防止する方法」の節にも記載されている。
診断方法
一部の態様では、本開示は、APRILの存在をin vitro(例えば、生検試料または血液試料などの生体試料中)またはin vivo(例えば、対象におけるin vivoイメージング)で検出する診断方法を提供する。方法は、(i)試料に本明細書に記載の抗体分子を接触させる、または対象に抗体分子を投与するステップ;(必要に応じて)(ii)参照試料、例えば対照試料(例えば、対照生体試料、例えば、生検試料もしくは血液試料など)または対照対象に本明細書に記載の抗体分子を接触させるステップ;および(iii)試料もしくは対象または対照試料もしくは対象における抗体分子とAPRILの複合体の形成を検出するステップを含み、ここで、対照試料または対象と比べた、試料または対象における複合体の形成変化、例えば統計的に有意な変化により、試料中のAPRILの存在が示される。結合したまたは結合しなかった抗体の検出を容易にするために、抗体分子を検出可能な物質で直接的または間接的に標識することができる。適切な検出可能な物質としては、上記のおよび下でより詳細に記載されている種々の酵素、補欠分子族、蛍光材料、発光材料および放射性材料が挙げられる。
「試料」という用語は、ポリペプチド(例えば、APRIL)またはポリペプチドをコードする核酸を検出するために使用される試料を指し、それらとしては、これだけに限定されないが、細胞、細胞溶解物、細胞のタンパク質もしくは膜抽出物、血液などの体液、または生検材料などの組織試料が挙げられる。
抗体分子とAPRILの間の複合体の形成は、APRILに結合した抗体分子または結合しなかった抗体分子のいずれかを測定または可視化することによって検出することができる。任意の適切な検出アッセイを使用することができ、従来の検出アッセイとして、酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)、ラジオイムノアッセイ(RIA)または組織免疫組織化学的検査が挙げられる。抗体分子を標識する代わりに、検出可能な物質で標識された標準物質と標識されていない抗体分子を利用した競合イムノアッセイにより、試料中のAPRILの存在をアッセイすることができる。このアッセイでは、生体試料、標識された標準物質および抗体分子を合わせ、標識されていない結合性分子に結合した標識された標準物質の量を決定する。試料中のAPRILの量は、抗体分子に結合する標識された標準物質の量に反比例する。
本明細書に記載の抗体分子を使用して、本明細書に記載の抗体分子によって処置または防止することができる障害を診断することができる。本明細書に記載の検出または診断方法を、本明細書に記載の障害を処置または防止するための本明細書に記載の他の方法と組み合わせて使用することができる。
他の態様および実施形態
ある態様では、本開示は、本明細書に記載の抗体分子を含む組成物、例えば、医薬組成物を特色とする。ある実施形態では、組成物は、薬学的に許容される担体をさらに含む。
ある態様では、本開示は、本明細書に記載の抗体分子の重鎖可変領域(VH)、軽鎖可変領域(VL)、またはその両方をコードする核酸分子を特色とする。ある実施形態では、核酸分子は、本明細書に記載の抗体分子の重鎖(HC)、軽鎖(LC)、またはその両方をコードする。ある態様では、本開示は、本明細書に記載の核酸分子を含むベクターを特色とする。ある態様では、本開示は、本明細書に記載の核酸分子または本明細書に記載のベクターを含む細胞、例えば、単離された細胞を特色とする。
ある態様では、本開示は、本明細書に記載の抗体分子および抗体分子の使用説明書を含むキットを特色とする。
ある態様では、本開示は、本明細書に記載の抗体分子を含む容器を特色とする。
ある態様では、本開示は、抗APRIL抗体分子を産生させる方法であって、本明細書に記載の細胞を、抗体分子の産生を可能にする条件下で培養し、それにより、抗体分子を産生させるステップを含む、方法を特色とする。
ある実施形態では、方法は、抗体分子を単離するステップをさらに含む。
ある態様では、本開示は、IgA腎症を処置する方法であって、必要とする対象に、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を有効量で投与し、それにより、IgA腎症を処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある実施形態では、抗体分子を対象に静脈内投与する。
ある実施形態では、抗体分子を、0.1mg/kg~50mg/kgの間、例えば、0.2mg/kg~25mg/kgの間、0.5mg/kg~10mg/kgの間、0.5mg/kg~5mg/kgの間、0.5mg/kg~3mg/kgの間、0.5mg/kg~2.5mg/kgの間、0.5mg/kg~2mg/kgの間、0.5mg/kg~1.5mg/kgの間、0.5mg/kg~1mg/kgの間、1mg/kg~1.5mg/kgの間、1mg/kg~2mg/kgの間、1mg/kg~2.5mg/kgの間、1mg/kg~3mg/kgの間、1mg/kg~2.5mg/kgの間、または1mg/kg~5mg/kgの間の量で対象に投与する。
ある実施形態では、抗体分子を、10mg~1000mgの間、例えば、10mg~500mgの間、10mg~250mgの間、10mg~150mgの間、10mg~100mgの間、10mg~50mgの間、250mg~500mgの間、150mg~500mgの間、100mg~500mgの間、50mg~500mgの間、25mg~250mgの間、50mg~150mgの間、50mg~100mgの間、100mg~150mgの間、100mg~200mgの間、または150mg~250mgの間の固定用量で対象に投与する。
ある実施形態では、抗体分子を、週に1回、週に2回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、8週間に1回、1か月に1回、2か月に1回、または3か月に1回、投与する。
ある実施形態では、抗体分子の投与により、末梢組織、例えば、血清、粘膜組織、骨髄、またはこれらの任意の組合せにおけるIgAのレベルが低減する。
ある実施形態では、抗体分子の投与により、IgA1のレベルが低減する。ある実施形態では、抗体分子の投与により、ポリマー形態のIgA1(pIgA1)のレベルが低減する。ある実施形態では、抗体分子の投与により、O結合グリコシル化バリアント(例えば、CH1ヒンジ領域内のガラクトースの異常なまたは減少した組成)を有するIgA1のレベルが低減する。
ある実施形態では、方法は、例えば、血清、粘膜組織、または骨髄から選択される、対象由来の末梢組織試料中のIgAのレベルを決定するステップをさらに含む。
ある実施形態では、方法は、IgA腎症に対する第2の治療を対象に投与するステップをさらに含む。ある実施形態では、第2の治療は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)、オメガ-3脂肪酸、免疫抑制剤(例えば、コルチコステロイド、例えば、プレドニゾン)、スタチン、ミコフェノール酸モフェチル、またはこれらの任意の組合せから選択される。
ある態様では、本開示は、糖尿病性腎症を処置する方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、それを必要とする対象に投与し、それにより、糖尿病性腎症を処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある態様では、本開示は、がんを処置する方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、それを必要とする対象に投与し、それにより、がんを処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある実施形態では、がんは、血液がんである。ある実施形態では、血液がんは、B細胞非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病(CLL)、ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、またはリンパ形質細胞性リンパ腫から選択される。ある実施形態では、がんは、多発性骨髄腫である。
ある態様では、本開示は、免疫増殖性障害を処置する方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、それを必要とする対象に投与し、それにより、免疫増殖性障害を処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある実施形態では、免疫増殖性障害は、モノクローナルIgA高ガンマグロブリン血症である。
ある態様では、本開示は、血管炎を処置する方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、それを必要とする対象に投与し、それにより、血管炎を処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある実施形態では、血管炎は、腎臓血管炎である。ある実施形態では、血管炎は、IgA関連血管炎(例えば、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病)または連鎖球菌感染後糸球体腎炎である。
ある態様では、本開示は、自己免疫障害を処置する方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、それを必要とする対象に投与し、それにより、自己免疫障害を処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある実施形態では、自己免疫障害は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、線状IgA水疱性疾患(例えば、直鎖状免疫グロブリンA(IgA)皮膚病)、またはIgA媒介性後天性表皮水疱症(EBA)から選択される。
ある態様では、本開示は、IgA天疱瘡を処置する方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、それを必要とする対象に投与し、それにより、IgA天疱瘡を処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある態様では、本開示は、小児脂肪便症を処置する方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、それを必要とする対象に投与し、それにより、小児脂肪便症を処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある態様では、本開示は、アルコール性硬変症を処置する方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、それを必要とする対象に投与し、それにより、アルコール性硬変症を処置するステップを含む、方法を特色とする。
ある態様では、本開示は、細胞または対象におけるIgAのレベルを低減させる方法であって、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を、有効量で、細胞または対象に接触させるまたはそれを必要とする対象に投与し、それにより、IgAのレベルを低減させるステップを含む、方法を特色とする。
ある実施形態では、抗体分子を対象に静脈内投与する。
ある実施形態では、抗体分子を、0.1mg/kg~50mg/kgの間、例えば、0.2mg/kg~25mg/kgの間、0.5mg/kg~10mg/kgの間、0.5mg/kg~5mg/kgの間、0.5mg/kg~3mg/kgの間、0.5mg/kg~2.5mg/kgの間、0.5mg/kg~2mg/kgの間、0.5mg/kg~1.5mg/kgの間、0.5mg/kg~1mg/kgの間、1mg/kg~1.5mg/kgの間、1mg/kg~2mg/kgの間、1mg/kg~2.5mg/kgの間、1mg/kg~3mg/kgの間、1mg/kg~2.5mg/kgの間、または1mg/kg~5mg/kgの間の用量で対象に投与する。
ある実施形態では、抗体分子を、10mg~1000mgの間、例えば、10mg~500mgの間、10mg~250mgの間、10mg~150mgの間、10mg~100mgの間、10mg~50mgの間、250mg~500mgの間、150mg~500mgの間、100mg~500mgの間、50mg~500mgの間、25mg~250mgの間、50mg~150mgの間、50mg~100mgの間、100mg~150mgの間、100mg~200mgの間、または150mg~250mgの間の固定用量で対象に投与する。
ある実施形態では、抗体分子を、週に1回、週に2回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、8週間に1回、1か月に1回、2か月に1回、3か月に1回、投与する。
ある実施形態では、抗体分子の投与により、末梢組織、例えば、血清、粘膜組織、骨髄、またはこれらの任意の組合せにおけるIgAのレベルが低減する。
ある実施形態では、抗体分子の投与により、IgA1のレベルが低減する。ある実施形態では、抗体分子の投与により、ポリマー形態のIgA1(pIgA1)のレベルが低減する。ある実施形態では、抗体分子の投与により、O結合グリコシル化バリアント(例えば、CH1ヒンジ領域内のガラクトースの異常なまたは減少した組成)を有するIgA1のレベルが低減する。
ある態様では、本開示は、本明細書に記載の障害の処置における、または、本明細書に記載の障害を処置するための医薬の製造における、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物の使用を特色とする。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載の障害の処置における使用のための、本明細書に記載の抗体分子または本明細書に記載の組成物を特色とする。
ある態様では、本開示は、APRIL分子を検出する方法であって、対象由来の細胞または試料に本明細書に記載の抗体分子を接触させ、それにより、APRIL分子を検出するステップを含む、方法を特色とする。
ある実施形態では、抗体分子を検出可能な標識とカップリングする。ある実施形態では、APRIL分子をin vitroまたはex vivoで検出する。別の実施形態では、APRIL分子をin vivoで検出する。
(実施例1)
抗APRIL抗体分子の血清の異常にグリコシル化されたIgAレベルに対する効果
本試験では、例示的な抗APRIL抗体分子、mAb 2419-1406を投与すると、血清の異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)レベルのベースラインからの用量依存的な低減が観察され、最低値までの時間に用量応答が一般に観察される。
結果
抗体投薬後、血清a-g IgAのベースラインからの用量依存的な低減が時点レベルで観察された。血清a-g IgAの最大平均(中央値)パーセント低減は、0.5mg/kg群における-24.35%(-28.13%)(3.554[2.730]μg/mLの観察に対応する)~12.0mg/kg群における-71.61%(-68.94%)(1.920[1.750]μg/mLの観察に対応する)までにわたり、0.5mg/kg群については第4週および12.0mg/kg群については第12週に生じた最低値までの時間に用量応答が一般に観察された(表10)。
血清a-g IgAレベルの抑制は可逆的であり、追跡調査期間中の回復までの時間に用量応答が伴った:投薬後16週の時点における0.5、2.0、6.0および12.0mg/kg群の平均(中央値)パーセント変化は、それぞれ、-18.16%(-21.43%)、-15.41%(-8.25%)、-9.93%(-21.21%)および-50.05%(-45.65%)であった(表10)。全体として、対象全体に関しては日本人対象と非日本人対象について大まかに同様の傾向が見られた(図1)。
表10. 異常にグリコシル化された免疫グロブリンA:処置ごとの概要-あらゆる民族性(薬力学的解析対象集団)
Max=最大値; Med=中央値; Min=最小値; N=PD集団内の対象の数; n=評価された対象の数; PD=薬力学的性質; SD=標準偏差
[1]コホート1~4内のプラセボを受けた全対象。
[2]コホート5内のプラセボを受けた全対象。
[3]%変化:ベースラインからのパーセント変化。
解析
健康な参加者における例示的な抗体分子の単回投与用量漸増試験からのデータでは、抗体分子により、IgAおよび異常にグリコシル化されたIgA1(a-g IgA1)の血清レベルが低減した。異常にグリコシル化されたIgAは、試験の間に、KM55[ラット抗(a-g IgA1)]でコーティングされたプレートを使用し、結合した標準物質および試料をその後、抗ヒトIgAを用いて検出する検証されたELISAを用いて測定した。
ベースラインでは、a-g IgAレベルは、コホートにわたって、5.4μg/mL~7.0μg/mLまでにわたった(表11)。対照的に、ベースライン総IgAレベルは2076μg/mL~2866μg/mLまでにわたった。したがって、この健康な集団における血清a-g IgAは、ベースラインにおける総血清IgAの大まかに0.19~0.27%を構成していた。
本試験における抗体投薬後、時点レベルごとの血清a-g IgA1のベースラインからの用量依存的な低減が観察された。ピークa-g IgA最低値、血清a-g IgAの総IgAに対する比は、対応する時点で総IgAの0.17%~0.23%までにわたった。
これらのデータから、ベースラインにおいてa-g IgAが総IgAのおよそ0.19%~0.27%を構成し、a-g IgA最低値では、a-g IgAの総IgAに対する比は0.17%~0.23%までにわたり、健康志願者では、2149-1406により総IgAおよびa-g IgAの両方が有意に低下したが、異常にグリコシル化されたIgAの総IgAに対する比は目に見えるほどには変更されなかったことが実証される。
表11. 血清IgA、a-gIgA、およびa-gIgAの総IgAに対する比の経時的な変化
(実施例2)
皮下投与された抗APRIL抗体の薬物動態、薬力学的性質、安全性、および忍容性を評定するための試験
この第1相オープンラベル単回投与用量漸増(SAD)試験では、18歳~55歳の健康な非日本人および日本人男性および女性参加者に対して、例示的な抗APRIL抗体分子、mAb 2419-1406を皮下(SC)投与した際の薬物動態(PK)、安全性および忍容性、および薬力学的性質(PD)を評定する。結果は、他の試験の設計および用量選択に関する情報を与えることができるものであり、また、IgANの処置に関するデータを提供するものである。
組み入れ基準:
本試験の健康な参加者は、18~55歳の男性および女性から、試験前の医学的評価(病歴、身体検査、バイタルサイン、12誘導心電図(ECG)、および臨床検査評価)に基づいて選択される。参加者は、最初のスクリーニング時に以下の基準を満たさなければならない:白血球(3,000~12,000/mm)、血小板(>150,000/mm)、ヘモグロビン(男性については>13gm/dLおよび女性については>11gm/dL)、推定糸球体濾過速度(>80mL/分/1.73m)、血清クレアチニン(<1.25×正常値上限(ULN))、グルコース(8時間の絶食後に<115mg/dL)、血清IgG(18歳の参加者については≧6.0g/Lまたは≧19歳の参加者については≧7.0g/L)、血清IgM(≧0.4g/L)、血清IgA(18歳の参加者については≧0.4g/Lまたは≧19歳の参加者については≧0.8g/L)および肥満度指数(BMI)17~32kg/m
投薬量:
コホート1において例示的な抗体分子を200mgの出発用量で皮下(SC)投与する。コホート2および3における用量は、1回または2回のSC注射のいずれかとして投与する。コホート2における用量をコホート1からのデータに基づいて調整することができ、コホート3に対する投薬量をコホート1およびコホート2の両方からデータに基づいて調整することができ、総用量が800mgを超えないようにする。最も高い潜在的な単一用量は800mgのSC投与であり(必要に応じたコホート3において)、これは、体重70kgおよび生物学的利用能80%に基づいて9.1mg/kgとほぼ等しい。
出発用量は、抗体の標的および作用機序、in vitro/in vivo毒性学データ、カニクイザルにおける毒性学試験で観察された、有害作用が認められないレベル(NOAEL)、ならびに例示的な抗体分子を用いた以前のファースト・イン・ヒューマン試験からのデータを考慮して、選択した。
各コホートに対する例示的な用量レベルを表12に要約する。
表12. 各コホートに対する例示的な用量レベル
コホート2および3における用量は、1回または2回のSC注射のいずれかとして投与することができ、総用量が抗体800mgを超えないようにする。コホート2にSC投与される潜在的な用量、400mgのmAb 2419-1406を、コホート1からのデータに基づいてさらに調整することができ、コホート3についての決定をコホート1および2からのデータに基づいて行うことができる。用量は、許容される最大用量である800mgを超えないように選択することができる。コホート2および3における用量は、1回または2回のSC注射のいずれかとして投与することができる。
試験設計:
本試験は、3つの逐次的な投薬コホートに対して実施される。1日目に、朝、軽い食事のおよそ30分後に、例示的な抗体分子の単一用量をSC投与する。コホート1の参加者に関しては、まず2名の参加者に投薬し、潜在的な予想外の有害事象(AE)について24時間にわたってモニタリングする。上首尾の観察期間後、続いてコホート1の残りの参加者に投薬する。コホート2参加者の投薬レベルをコホート1試験からのデータに基づいて改変することができる。コホート3は、追加の用量レベルを評定することができる最適なコホートである。コホート3の投薬レベルは、コホート1および2から得られたデータに基づいて決定することができる。本試験において各コホートに施行される試験介入を表13に概説する。
表13:試験介入の同一性
薬物動態試験用試料採取を1日目に開始し、112日目の最終的な追跡調査来院まで試料を採取した。薬力学的試験用試料(総IgA、IgG、およびIgM)ならびにAPRIL、a-g IgA、抗薬物抗体(ADA)、分泌型免疫グロブリンA(sIgA)、および唾液IgAのための試料も試験の間に採取した。
試験の間、参加者をモニタリングしてAEおよびSAEを検出し、AEの消散を確実にするために適正に追跡する。以下の条件により、試験介入の中止および参加者の中止/脱落がもたらされる場合がある:重症強度および関連因果関係のあらゆるAEまたは関連因果関係のあらゆるSAE;症候性低血圧(3回の収縮期血圧測定に基づいて収縮期血圧<85mmHgおよび/または収縮期血圧の20mmHgの低下)、頻脈(心拍数>120bpmが30分よりも長く続くことまたは意識障害を有すること)、ALT≧3×ULN、AST≧3×ULN、血清クレアチニン>1.5×ULN、ヘモグロビン濃度のベースラインから>3g/dLの低下、白血球数<1,500/mm、および/または血小板<50,000/mm
試料採取:
薬物動態試験のために例示的な抗体分子の血清濃度を測定するために、時点当たりおよそ5mLの全血試料(1日目から開始して112日目の最終的な追跡調査来院時まで)を収集する。薬力学的試験用試料(総免疫グロブリンIgA、IgG、およびIgM)、ならびにAPRIL、異常にグリコシル化された免疫グロブリンA(a-g IgA)、抗薬物抗体(ADA)、分泌型免疫グロブリンA(sIgA)、および唾液IgAのための試料も試験の間に採取する。唾液IgGレベルを測定するために、唾液IgGも時点ごとに採取する。特に、Igレベルのためのおよそ3.5mLの全血試料ならびにAPRIL、a-g IgA、およびsIgAのための5mLを様々な時点で採取する。例示的な抗体分子のPDパラメータに対する効果を評定するために、血清をIgレベル(総IgA、IgGおよびIgM)について評価する。血清をAPRIL、a-g IgA、およびsIgAについても評価する。様々な時点で取得した唾液試料中の唾液IgAも評価する。
測定したエンドポイントパラメータ:
薬物動態(PK)に関して、以下のパラメータを測定する:Cmax(一次)、AUC0-inf(一次)、AUC0-last(一次)、Clast(二次)、tmax(二次)、Tlast(二次)、t1/2(二次)、AUC0-28d(二次)、AUC0-112d(二次)、%AUCex(二次)、Vd/F(二次)、およびCL/F(二次)。
安全性に関して、以下のパラメータを測定する:身体検査、バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸数、および口腔温)、臨床検査(血液学的検査、臨床化学的検査、尿検査、および抗薬物抗体応答)、注射部位、疼痛視覚アナログ尺度および有害事象(AE)の評定。
薬力学的性質(PD)に関して、以下のパラメータを測定する:総血清IgG、IgA、およびIgM濃度のベースラインからの変化ならびに回復までの時間;血清a-g IgAレベルの変化;血漿または血清APRILレベルの変化;血清IgAレベルの変化;唾液IgAレベルの変化;PKとPDの関連性/探索的エンドポイント。
以下の追加のパラメータも測定する:ADAレベルの特徴付け;mAb 2419-1406 PKパラメータに対するADAの状態の影響を評定する。
%AUCex=外挿から得られるAUC0-infのパーセンテージ;AUC=濃度時間曲線下面積;AUC0-28d=時間ゼロから28日目までの濃度曲線下面積;AUC0-112d=時間ゼロから112日目までのAUC;AUC0inf=外挿される時間ゼロから無限大時間までのAUC;AUC0-last=時間ゼロから数量化可能な最終濃度時点までのAUC;CL/F=見かけのクリアランス;Clast=最終血清中濃度到達時間;t1/2=見かけの終末相消失半減期;sIgA=分泌型免疫グロブリンA;tlast=数量化可能な最終観察濃度到達時間;tmax=最高血清中濃度到達時間;VAS=視覚アナログ尺度;およびVd/F=見かけの分布容積。
解析:
例示的な抗体分子のPDパラメータに対する効果を評定するために、血清をIgレベル(総IgA、IgGおよびIgM)について評価する。血清をAPRIL、a-g IgA、およびsIgAについても評価する。試験から収集されたデータを統計学的に解析する。連続変数に関する記述統計を処置群ごとに要約し、これには、参加者の数、算術平均、標準偏差、中央値、最小値および最大値が含まれる;カテゴリーデータに関する記述統計を、度数およびパーセンテージを使用して処置群ごとに要約する。PKパラメータに関する記述統計には、観測値の数、算術平均、標準偏差、算術パーセンテージ変動係数(%CV)、および幾何平均、中央値、幾何的%CV、最小値および最大値が含まれる。妥当であるとみなされる場合、コホートごとに群分けしたデータおよび全体(全てのコホート)のデータを別々に解析する。全ての安全性解析を、安全性解析対象集団を使用して実施する。
薬物動態解析を、PK集団に割り当てられた全ての参加者からのデータを使用して実施する。抗体の血清濃度を各参加者について列挙する。抗体の血清濃度に関する2セットの統計値要約を用量レベルごとに示す;第1のセットでは民族性を組み合わせ、第2のセットでは各用量レベルを民族性群ごとに層別化する。個々のおよび平均抗体濃度-時間プロファイルを各用量レベルについて線形目盛および対数目盛の両方でプロットする。測定されたパラメータの節の下で記載されているPKパラメータは、記述統計を使用して非日本人、日本人、および全ての参加者について用量レベルごとに要約したものである。Phoenix WinNonlin(登録商標)バージョン8.0またはそれ以降のバージョンを使用して非コンパートメントPKパラメータを算出する。データをさらに特徴付けるために薬物動態/PDモデリングを使用し、別々に報告することができる。
血清または適正な基質中の総IgA、IgG、およびIgM、ならびに他の関連性のあるPD適用可能マーカーについての薬力学的性質(必要に応じて生データ、ベースラインからの変化のデータおよびベースラインからのパーセント変化を使用する)を、記述統計を使用して要約し、経時的にプロットする。ベースラインデータを投薬前の最後の測定値として取得するか、または入手不可能な場合には、スクリーニング値を代わりに使用する。妥当であるとみなされる場合、試験介入時とPD評定時の間の血清濃度の探索的PK/PD解析を実施することができる。
血清試料を、例示的な抗体分子(ADA)に対する抗体結合についてスクリーニングし、確認された陽性試料の力価を報告する。確認された陽性または陰性ADAの要約表を、安全性解析対象集団に基づいて、処置ごと(抗体分子の用量ごと)、および試験日ごとに示す。さらに、ADA力価を処置ごとおよび試験日ごとに要約する。ADA応答のPKパラメータに対する影響も解析する。
臨床検査
表14に詳述する検査を実施する。
表14. 臨床検査
結果
上記のプロトコールに記載の3コホート試験設計を以下の通り拡大した:
本試験では、それぞれ参加者12名の4つの逐次的なコホートを登録し、投薬を行った(全部で48名、日系9名を含む)。参加者に、mAb 2419-1406(200mg/mLの液体)を皮下(SC)投与した。コホート1から4までに対する用量は、それぞれ200mg(1mLのSC注射1回)、400mg(1mLのSC注射2回)、400mg(2mLのSC注射1回)、および600mg(2mLのSC注射1回+1mLのSC注射1回)。1日目に試験薬のSC投与を受けた参加者は、2日目に施設を退院し、112日目まで外来ベースでの追跡を受けた。標準の安全性評定ならびにPKおよびPDのための血液試料採取を一定の間隔で実施した。
参加者48名を登録し、試験薬を投薬した。コホート1および2は試験来院を完了した。コホート3および4は投薬完了を完了し、現在追跡調査来院が進行中である。SC注射として投与されたmAb 2419-1406は忍容性が良好であり、重篤な有害事象(AE)も試験中止に至るAEも伴わず、注射部位反応も認められなかった。処置下で発現したAE(TEAE)は全て軽度であり、全て消散した。臨床検査、バイタルサイン、心電図パラメータ、または身体検査に対する臨床的に意義のある処置の影響は認められなかった。予備PK結果から、mAb 2419-1406の静脈内投与からのデータと比較して、生物学的利用能がおよそ75%であったことが示された。400mgまたは600mgのいずれかの単一SC用量により、総IgAがベースライン値から最大およそ60%抑制された。これにより、健康志願者に対するファースト・イン・ヒューマン第1相試験においてmAb 2419-1406の静脈内(IV)製剤によって実現されたIgA抑制と同様の程度および軌道が示された(図5)。
要約するために、この進行中の、SC経路によって投与された単一用量mAb 2419-1406に関する第1相試験は、現在まで、健康な成人に対して安全かつ忍容性が良好であり、400mgおよび600mg用量での許容される生物学的利用能および総IgAのベースライン値からおよそ60%の抑制が実証されている。最終的な試験データの読み取りにより、SC投与されるmAb 2419-1406のIgANに対する処置の候補としてのさらなる臨床開発が支持される可能性が高い。
(実施例3)
健康志願者における抗APRIL抗体分子の安全性、忍容性、薬物動態および薬力学的性質
本実施例では、健康志願者における例示的な抗APRIL抗体分子、mAb 2419-1406の安全性および忍容性を評価するため、ならびにこの抗体分子の薬物動態(PK)および薬力学的性質(PD)を特徴付けるためのヒトにおける試験を記載する。
簡単に述べると、mAb 2419-1406(ヒト化IgG2の形態)の第1相ランダム化二重盲検式プラセボ対照単回投与用量漸増試験を健康な成人男性および女性志願者に対して実施した。本試験は、逐次的な投薬コホートに対して行った。最初の4つのコホート(それぞれ0.5mg/kg、2.0mg/kg、6.0mg/kg、および12.0mg/kg)にそれぞれ9名の参加者(日系4名および非日系5名)を登録し、mAb 2419-1406またはプラセボに7:2の比でランダム化した。さらに、第5のコホートに成人15名を登録し、6.0mg/kgのmAb 2419-1406またはプラセボ(10:5)を受け、その後、28日後に破傷風/ジフテリアワクチン攻撃を(TENIVAC(登録商標)、Sanofi Pasteur Limited;APRIL阻害のワクチン応答に対する影響が付随する要約に記載されている)を受けるようにランダム化した。参加者は、1日目に2419-1406の静脈内投与を受け、2日目に施設を退院し、16週間にわたって外来ベースで追跡を受けた。標準の安全性評定およびPKおよびPDのための血液試料採取を一定の間隔で実施した。
全体として、51名の参加者を登録し、ランダム化し、mAb 2419-1406を投薬し、そのうち47名(92.2%)が試験を完了した。2419-1406は、忍容性が良好であり、死亡は伴わず、試験中止に至る重篤な有害事象(AE)もAEも認められなかった。大多数の処置下で発現したAE(TEAE)は軽度であった;TEAEの発生率および重症度は用量依存的ではなかった。2.0mg/kg群の参加者1名に静脈切開術後の失神という重症TEAEが生じたが、試験担当医師により、試験薬に関連する可能性は低いとみなされた。臨床検査、バイタルサイン、心電図パラメータ、または身体検査に対する臨床的に意義のある処置の影響は認められなかった。mAb 2419-1406は非線形PKを有した:半減期(t 1/2)は用量と共に増大し、一方、薬物曝露(AUC)は用量比例様式よりも大きく増大した。血清免疫グロブリン(IgA、a-g IgA1、IgG、およびIgM)はmAb 2419-1406投与後に用量依存的に可逆的に抑制された。免疫グロブリンによる平均比較処置が図2に示される。ベースラインからの最大平均パーセンテージ低減は12.0mg/kg用量で第12週に生じた:IgA、-57.2%(図2、右側のパネル);a-g IgA1、-71.6%(図2、左側のパネル);IgG、-33.6%;およびIgM、-67.2%。これらの低減は可逆的であり、回復までの時間に用量応答が伴った。平均遊離(mAb 2419-1406と結合していない)血清APRILレベルは、全てのmAb 2419-1406用量で、第1週に数量化の下限(50pg/mL)まで低減し、同様に回復までの時間に用量応答を示した。循環リンパ球集団の枯渇は観察されなかった。日本人参加者と非日本人参加者の間で有意なPKまたはPDの差異は認められなかった。
要約すると、健康な成人において、12.0mg/kgまでのmAb 2419-1406単一用量は安全かつ忍容性が良好であった。mAb 2419-1406の単一用量により、遊離の血清APRILを数量化よりも低いレベルまで抑制することができた。血清a-g IgA1が総血清IgAと並行して低減し、血清中の遊離のAPRILの検出後に用量依存的に回復した。
(実施例4)
健康志願者における、破傷風トキソイドワクチン接種およびジフテリアトキソイドワクチン接種により引き出される免疫応答に対する抗APRIL抗体分子の影響
実施例3に示される通り、例示的な抗APRIL抗体分子、mAb 2419-1406は、可逆的かつ回復までの時間に用量応答を有する血清免疫グロブリン(IgA、IgGおよびIgM)の用量依存的な低減に関連する。本実施例では、mAb 2419-1406によるAPRIL抑制が破傷風およびジフテリアトキソイドワクチン接種に対するT細胞依存的抗体応答に影響を及ぼすかどうかを調査した試験を記載する。
簡単に述べると、mAb 2419-1406(ヒト化IgG2の形態)の第1相ランダム化二重盲検プラセボ対照単回投与用量漸増試験を健康な成人男性および女性志願者に対して行った。本試験内の1つのコホートでは、ワクチンブースト応答を生じるレシピエントの能力に対するmAb 2419-1406の影響を評価するために、参加者を、6.0mg/kgのmAb 2419-1406またはプラセボの静脈内投与を受け、その後、破傷風およびジフテリアトキソイド(TENIVAC(登録商標)、Sanofi Pasteur Limited)で構成されるワクチンを受けるように、2:1の比にランダム化した。参加者は、1日目にmAb 2419-1406の静脈内投与を受け、2日目に施設を退院し、28日目にワクチンの単回筋肉内投薬を受け、その後、16週間にわたって外来ベースで追跡を受けた。血液試料を一定の間隔で取得し、抗破傷風トキソイドおよび抗ジフテリアトキソイドIgG、IgMおよびIgA定量的ELISAアッセイを実施した。破傷風およびジフテリア抗トキソイドIgG力価≧0.1IU/mLを一般に保護的であるとみなした。
ワクチン接種コホートに、15名の参加者を登録し、ランダム化し、mAb 2419-1406を投薬し、そのうち14名が試験を完了し、mAb 2419-1406を受けた参加者の1名はワクチンを受ける前に追跡調査から外れた。両群(プラセボおよびmAb 2419-1406)において免疫後の破傷風抗トキソイドIgG力価の増大が実証され、プラセボレシピエントについては42日目にIU/mL単位で平均7.9倍に増大し、mAb 2419-1406レシピエントについてはIU/mL単位で平均6.4倍に増大した(図3)。破傷風抗トキソイドIgG力価が0.1IU/mLよりも高いかまたはそれと等しい場合、保護的であるとみなした。42日目よりも後の来院時には、mAb 2419-1406群ではプラセボ群よりも速く破傷風抗トキソイドIgG力価が減退したが(mAb 2419-1406投与に伴う総IgGの低減と一致する)、全ての参加者について試験全体を通して0.1IU/mLの保護閾値を上回ったままであった(図3)。ジフテリア抗トキソイドIgG力価について同様の傾向が観察され、プラセボレシピエントについては42日目の来院時にIU/mL単位で平均5.5倍に増大し、mAb 2419-1406レシピエントでは平均5.1倍に増大した(図4)。ジフテリア抗トキソイドIgG力価が0.1IU/mLよりも高いかまたはそれと等しい場合に保護的であるとみなした。プラセボ群またはmAb 2419-1406群のいずれにおいても破傷風トキソイドまたはジフテリアトキソイドによりIgM応答が引き出された徴候は見られず、これは、ワクチン接種のリコール性と一致した。事後解析では、既存の血清抗Td IgA力価は1日目と28日目の間で低下し、これは、両群において総血清IgAの全体的な抑制がワクチン接種後に同様のレベルまでブーストされ、その後mAb 2419-1406レシピエントにおいてより速く減弱したことと一致した。
要約すると、mAb 2419-1406による処置は、破傷風およびジフテリアトキソイドワクチン接種に対して抗原特異的な血清IgGまたはIgAブースト応答を開始する参加者の能力に干渉しない。プラセボ群またはmAb 2419-1406群のいずれにおいても破傷風特異的またはジフテリア特異的IgM応答の徴候は見られず、これは、リコールワクチン接種曝露と一致した。これらのデータから、APRIL抑制の間、定性的なT細胞依存的抗体応答が保存されることが示される。
参照による組込み
本明細書で言及されている刊行物、特許、および受託番号は全て、個々の刊行物または特許が具体的にかつ個別に参照により組み込まれることが示されたものと同じくその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
等価物
本発明の特定の実施形態を考察してきたが、上記の明細書は例示的なものであり、限定的なものではない。本明細書および以下の特許請求の範囲を精査すれば本発明の多くの変形形態が当業者に明らかになるであろう。本発明の全範囲は、特許請求の範囲を均等物の全範囲と共に、および、明細書をそのような変形形態と共に参照することによって決定されるべきである。

Claims (75)

  1. ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または前記抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
    前記抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
    前記投与が、前記対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)のレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させ、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症である、抗体分子または医薬組成物。
  2. ヒト対象におけるa-g IgAのレベルを低減させる方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または前記抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
    前記抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
    前記投与が、前記対象における前記a-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させ、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記対象が障害、例えばIgA腎症を有するかまたは有するリスクがある、抗体分子または医薬組成物。
  3. ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または前記抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
    前記方法が、前記抗体分子の用量または投薬量を選択するステップを含み、
    前記選択された用量または投薬量での前記抗体分子の投与が、前記対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高く、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症である、抗体分子または医薬組成物。
  4. ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または前記抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
    前記方法が、前記抗体分子の投与が前記対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いという判定に応じて、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で前記抗体分子を前記対象に投与するステップを含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症である、抗体分子または医薬組成物。
  5. ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または前記抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
    前記方法が、抗APRIL抗体分子の投与が前記対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
    前記抗体分子が前記a-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で前記抗体分子の投与を開始、継続、または維持し、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    必要に応じて、前記抗体分子が前記a-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、前記抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更し、および/または異なる治療剤もしくは治療モダリティーを投与する、抗体分子または医薬組成物。
  6. ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または前記抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
    前記方法が、前記抗体分子以外の治療剤または治療モダリティーの投与がそれを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
    前記治療剤または治療モダリティーが前記a-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で前記抗体分子を前記対象に投与するステップを含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症である、抗体分子または医薬組成物。
  7. ヒト対象における障害を処置する方法における使用のための、抗APRIL抗体分子または前記抗APRIL抗体分子を含む医薬組成物であって、
    前記抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
    前記対象が、前記抗体分子の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内にワクチンを受けたかまたは受けようとしており、必要に応じて、前記ワクチンが破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    必要に応じて、選択された用量または投薬量での前記抗体分子の投与が、前記対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高い、抗体分子または医薬組成物。
  8. 障害を処置する方法であって、
    抗APRIL抗体分子を、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、それを必要とするヒト対象に投与するステップを含み、
    前記投与が、前記対象における異常にグリコシル化されたIgA(a-g IgA)のレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させ、
    前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    必要に応じて、前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    それにより前記障害を処置する、方法。
  9. a-g IgAのレベルを低減させる方法であって、
    抗APRIL抗体分子を、それを必要とするヒト対象に投与するステップを含み、
    前記抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
    前記投与が、前記対象における前記a-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させ、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記対象が障害、例えばIgA腎症を有するかまたは有するリスクがあり、
    それにより前記a-g IgAのレベルを低減させる、方法。
  10. 障害を処置する方法であって、
    抗APRIL抗体分子の用量または投薬量を選択するステップを含み、
    前記選択された用量または投薬量での前記抗体分子の投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高く、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
    必要に応じて、前記対象がIgA腎症を有するかまたは有するリスクがあり、
    それにより前記障害を処置する、方法。
  11. 障害を処置する方法であって、
    抗体分子の投与が対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いという判定に応じて、抗APRIL抗体分子を、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、それを必要とするヒト対象に投与するステップを含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    それにより前記障害を処置する、方法。
  12. 障害を処置する方法であって、
    抗APRIL抗体分子の投与が、対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
    前記抗体分子が前記a-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高ければ、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、前記抗体分子の投与を開始、継続、または維持し、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で投与され、
    必要に応じて、前記抗体分子が前記a-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、前記抗体分子の投与を終了、中止、もしくは変更し、および/または異なる治療剤もしくは治療モダリティーを投与し、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    それにより前記障害を処置する、方法。
  13. 障害を処置する方法であって、
    抗APRIL抗体分子以外の治療剤または治療モダリティーの投与が、それを必要とする対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップ、
    前記治療剤または治療モダリティーが前記a-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させないかまたは低減させる可能性が高くなければ、前記抗体分子を約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量でヒト対象に投与するステップを含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    それにより前記障害を処置する、方法。
  14. 障害を処置する方法であって、
    抗APRIL抗体分子を、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの用量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量で、それを必要とするヒト対象に投与するステップを含み、
    前記対象が、前記抗体分子の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15週以内にワクチンを受けたかまたは受けようとしており、必要に応じて、前記ワクチンが破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    必要に応じて、選択された用量または投薬量での前記抗体分子の投与が、前記対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高く、
    それにより前記障害を処置する、方法。
  15. 障害を処置するための抗APRIL抗体分子を選択する方法であって、
    ある用量または投薬量での前記抗体分子の投与が、それを必要とするヒト対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
    前記用量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    それにより前記抗体分子を選択する、方法。
  16. 障害を処置するための抗APRIL抗体分子の用量または投薬量を選択する方法であって、
    ある用量または投薬量での前記抗体分子の投与が、それを必要とするヒト対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
    必要に応じて、前記用量が、約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kg、または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量であり、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    それにより前記用量または投薬量を選択する、方法。
  17. 障害を処置するためのヒト対象を選択する方法であって、
    約0.5mg/kg、2.0mg/kg、6mg/kg、9mg/kg、9.1mg/kg、12mg/kgの投薬量または約200mg、400mg、600mg、もしくは800mgの固定用量での抗APRIL抗体分子の投与が、前記対象におけるa-g IgAのレベルを少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減させるかまたは低減させる可能性が高いか否かを判定するステップを含み、
    必要に応じて、前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含み、
    必要に応じて、前記障害がIgA腎症であり、
    それにより前記対象を選択する、方法。
  18. 前記a-g IgAがa-g IgA1を含むかまたはa-g IgA1である、請求項1から7のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記a-g IgAのレベルが、所定の期間、例えば少なくとも1、2、3、もしくは4週、または少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、もしくは12か月で、少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、請求項1から7もしくは18のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記a-g IgAのレベルが、前記抗体分子が投与された後約4週で少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、請求項1から7もしくは18から19のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記a-g IgAのレベルが、前記抗体分子が投与された後約8週で少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、請求項1から7もしくは18から20のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から20のいずれかに記載の方法。
  22. 前記a-g IgAのレベルが、前記抗体分子が投与された後約12週で少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、請求項1から7もしくは18から21のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から21のいずれかに記載の方法。
  23. 前記a-g IgAのレベルが、前記抗体分子が投与された後約16週で少なくとも40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%低減する、請求項1から7もしくは18から22のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記a-g IgAのレベルが少なくとも50%低減する、請求項1から7もしくは18から23のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から23のいずれかに記載の方法。
  25. 前記a-g IgAのレベルが、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%低減する、請求項1から7もしくは18から24のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から24のいずれかに記載の方法。
  26. 例えば少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、または18か月の期間における、請求項1から7もしくは18から25のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から25のいずれかに記載の方法。
  27. 前記抗体分子が、例えば少なくとも3、6、9、12、15、18、24、30、または36か月の期間、反復用量として投与され、必要に応じて、前記対象が、前記抗APRIL抗体分子の1つまたは複数の追加の投薬量を(最初の投与から例えば24時間、48時間、72時間、4日、5日、6日、1週、2週、3週、4週、1か月、2か月、3か月、4か月、5か月、または6か月後に)投与される、請求項1から7もしくは18から26のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から26のいずれかに記載の方法。
  28. 前記抗体分子が皮下投与される、請求項1から7もしくは18から27のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から27のいずれかに記載の方法。
  29. 前記抗体分子が静脈内投与される、請求項1から7もしくは18から27のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から27のいずれかに記載の方法。
  30. 前記障害がAPRIL関連障害である、請求項1から7もしくは18から29のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から29のいずれかに記載の方法。
  31. 前記障害が全IgAの異常なレベルに関連する、請求項1から7もしくは18から30のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から30のいずれかに記載の方法。
  32. 前記障害がa-g IgAに関連する障害である、請求項1から7もしくは18から31のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から31のいずれかに記載の方法。
  33. 前記障害がIgA腎症(IgAN)である、請求項1から7もしくは18から32のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から32のいずれかに記載の方法。
  34. 前記IgANが家族性IgANである、請求項33に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項33に記載の方法。
  35. 前記IgANが成人IgANである、請求項33に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項33に記載の方法。
  36. 前記IgANが移植後IgAN、小児IgAN、または半月体形成性IgANである、請求項33に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項33に記載の方法。
  37. 前記障害が慢性腎疾患(CKD)またはCKDに関連する障害である、請求項1から7もしくは18から32のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から32のいずれかに記載の方法。
  38. 前記CKDが、例えば推定糸球体濾過率(eGFR)が約30または約45に等しいかまたはそれより大きな進行性CKDである、請求項37に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項37に記載の方法。
  39. 前記障害がヘノッホ-シェーンライン紫斑病(HSP)である、請求項1から7もしくは18から32のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から32のいずれかに記載の方法。
  40. 前記障害が皮膚血管炎またはIgA血管炎である、請求項1から7もしくは18から32のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から32のいずれかに記載の方法。
  41. 前記障害がIgA皮膚炎、例えばIgA水疱症である、請求項1から7もしくは18から32のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から32のいずれかに記載の方法。
  42. 前記障害がワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)である、請求項1から7もしくは18から32のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から32のいずれかに記載の方法。
  43. 前記障害がループス腎炎である、請求項1から7もしくは18から32のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から32のいずれかに記載の方法。
  44. 前記対象がヒト患者である、請求項1から7もしくは18から43のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から43のいずれかに記載の方法。
  45. 前記対象が、参照対象、例えば前記障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象におけるa-g IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高いa-g IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている、請求項1から7もしくは18から44のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から44のいずれかに記載の方法。
  46. 前記対象が、参照対象、例えば前記障害を有しない対象、例えば健常または正常な対象における全IgAのレベルより少なくとも1、1.5、2、2.5、3.5、4、4.5、または5倍高い全IgAのレベルを有するかまたは有すると特定されている、請求項1から7もしくは18から45のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から45のいずれかに記載の方法。
  47. 前記対象が、前記障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがあるかまたは受けているところである、請求項1から7もしくは18から46のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から46のいずれかに記載の方法。
  48. 前記対象が、前記障害を処置するための異なる治療剤または治療モダリティーを受けたことがないかまたは受けているところでない、請求項1から7もしくは18から46のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から46のいずれかに記載の方法。
  49. 前記対象が、前記抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受けたか、受けているか、または受けようとしている、請求項1から6もしくは18から43のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から13もしくは15から43のいずれかに記載の方法。
  50. 前記対象が、前記抗体分子の投与から例えば1、2、3、4、5、もしくは6日、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週以内にワクチンを受ける必要があるかまたは受ける必要があると特定されている、請求項1から6、18から43、もしくは49のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から13、15から43、もしくは49のいずれかに記載の方法。
  51. 前記対象が、前記抗体分子の投与の前、投与と同時に、または投与の後に、前記ワクチンを受ける、請求項49もしくは50に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項49もしくは50に記載の方法。
  52. 前記抗体分子の投与が、前記ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する前記対象の能力を、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%以下低減させる、請求項1から6、18から43、もしくは49から51のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から13、15から43、もしくは49から51のいずれかに記載の方法。
  53. 前記抗体分子の投与が、前記ワクチンに対する有効な抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有する前記対象の能力を低減させないかまたは実質的に低減させない、請求項1から6、18から43、もしくは49から52のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から13、15から43、もしくは49から52のいずれかに記載の方法。
  54. 前記対象が、前記抗体分子の投与の後、前記ワクチンに対する有効な(例えば保護的な)抗原特異的血清IgGおよび/またはIgA応答を有するかまたは維持する、請求項1から6、18から43、もしくは49から53のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から13、15から43、もしくは49から53のいずれかに記載の方法。
  55. 前記ワクチンが破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、またはその両方(例えばTENIVAC(登録商標))を含む、請求項1から6、18から43、もしくは49から54のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から13、15から43、もしくは49から54のいずれかに記載の方法。
  56. 前記対象が、前記抗体分子の投与の後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16週またはそれよりも長く、有効な(例えば保護的な)レベル(例えば血液中0.1IU/mLに等しいかまたはそれより大きい)の破傷風および/またはジフテリア抗トキソイドIgGを有するかまたは維持する、請求項55に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項55に記載の方法。
  57. 前記対象が、前記障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するかまたは有すると特定されている、請求項1から7もしくは18から56のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から56のいずれかに記載の方法。
  58. 前記対象が、前記障害、例えばIgA腎症のゲノム感受性遺伝子座を有するか否かを判定するステップをさらに含む、請求項1から7もしくは18から57のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から57のいずれかに記載の方法。
  59. 前記抗体分子が、3つの重鎖相補性決定領域(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)を含む重鎖可変領域(VH)および3つの軽鎖相補性決定領域(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)を含む軽鎖可変領域(VL)を含み、
    前記VHが配列番号11のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号12のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含むか、または
    前記VHが配列番号17のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号282のアミノ酸配列を含むHCDR2、および配列番号13のアミノ酸配列を含むHCDR3を含み、前記VLが配列番号280のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号285のアミノ酸配列を含むLCDR2、および配列番号16のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む、請求項1から7もしくは18から58のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から58のいずれかに記載の方法。
  60. 前記抗体分子が、配列番号296のアミノ酸配列を含むVH、および配列番号286のアミノ酸配列を含むVLを含み、
    必要に応じて、前記抗体分子がIgG2である、請求項1から7もしくは18から59のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から59のいずれかに記載の方法。
  61. 前記a-g IgAのレベルが、前記対象からの試料中で決定される、請求項1から7もしくは18から60のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から60のいずれかに記載の方法。
  62. 前記対象からの試料中の前記a-g IgAのレベルを決定するステップをさらに含む、請求項1から7もしくは18から61のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から61のいずれかに記載の方法。
  63. 前記試料中の全IgAのレベルを決定するステップをさらに含む、請求項1から7もしくは18から62のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から62のいずれかに記載の方法。
  64. 前記試料中のIgMおよび/またはIgGのレベルを決定するステップをさらに含む、請求項1から7もしくは18から63のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から63のいずれかに記載の方法。
  65. 前記対象から試料を取得するステップをさらに含む、請求項1から7もしくは18から64のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から64のいずれかに記載の方法。
  66. 前記試料が血液または血清試料である、請求項65に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項65に記載の方法。
  67. 前記対象に第2の治療剤または治療モダリティーを投与するステップをさらに含む、請求項1から7もしくは18から66のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から66のいずれかに記載の方法。
  68. 前記第2の治療剤または治療モダリティーが小分子である、請求項67に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項67に記載の方法。
  69. 前記第2の治療剤または治療モダリティーが抗体分子である、請求項67に記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項67に記載の方法。
  70. 前記対象が前記抗APRIL抗体分子を約100、150、175、180、190、200、210、220、225、230、240、250、または300mg/mLの濃度で投与される、請求項1から7もしくは18から69のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から69のいずれかに記載の方法。
  71. 前記対象が前記抗APRIL抗体分子を約200mg/mLの濃度で投与される、請求項1から7もしくは18から70のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から70のいずれかに記載の方法。
  72. 前記対象が前記抗APRIL抗体分子を約200、250、300、450、400、450、500、550、600、650、700、750、または800mgの固定用量で投与される、請求項1から7もしくは18から71のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から71のいずれかに記載の方法。
  73. 前記対象が前記抗APRIL抗体分子を約200mgの固定用量で(例えば約1mLの体積で)投与される、請求項1から7もしくは18から72のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から72のいずれかに記載の方法。
  74. 前記対象が前記抗APRIL抗体分子を約400mgの固定用量で(例えば約2mLの全体積で、例えば体積1mLで2回の投与としてまたは体積2mLで1回の投与として)投与される、請求項1から7もしくは18から72のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から72のいずれかに記載の方法。
  75. 前記対象が前記抗APRIL抗体分子を約600mgの固定用量で(例えば約3mLの全体積で、例えば体積2mLで1回の投与と体積1mLで1回の投与として)投与される、請求項1から7もしくは18から72のいずれかに記載の使用のための抗体分子もしくは医薬組成物、または請求項8から72のいずれかに記載の方法。
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