JP2023515553A - 半固体基材を含む、蒸気を吸うためのエアロゾル発生基材 - Google Patents

半固体基材を含む、蒸気を吸うためのエアロゾル発生基材 Download PDF

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Abstract

本発明は、半固体基材を含む、蒸気を吸うためのエアロゾル発生基材であって、エアロゾル発生基材の総重量パーセントの約1.0%までは、アルコール溶液に溶解された1つ以上のカルボン酸から構成される、エアロゾル発生基材に関する。本発明は、エアロゾル発生基材を製造する方法及び蒸気を吸うためのエアロゾル発生基材におけるその使用にも関する。【選択図】なし

Description

本発明は、エアロゾル発生基材及びその製造方法に関する。本発明は、エアロゾル発生基材を含むエアロゾル発生物品にも関する。
喫煙の新規な形態として使用するための近年の様々な種類のエアロゾル発生物品及びそのデバイスは、急増しており、市場において市販で入手可能になっている。これらには、エアロゾル発生デバイスの加熱要素からエアロゾル発生基材又は材料への熱の伝達によってエアロゾルが発生される、1つの最もよく知られている新規な形態である電気加熱される電子タバコ(蒸気を吸うこと)が含まれる。
非燃焼加熱式エアロゾル発生物品では、エアロゾル形成基材は、それらの燃焼を避けるために、比較的低温、例えば350℃未満で加熱されると報告されている。次いで、吸入可能なエアロゾルの電荷は、エアロゾル発生物品から放出され得る。放出されたエアロゾルは、微粒子状又は粒状であり得るタバコ材料に組み込まれるエアロゾル形成剤に由来する。
いくつかのタバコのブレンド、特にe-ジュースの形態で提供されるものは、多くの場合、蒸気を吸う間に咳(咳の発作としても知られている)を引き起こす。このような咳の発作の一因となる理由の1つは、おそらく、電子タバコが、ほとんどの喫煙者に対して非常に多くの吸入方法を有することによるものである。e-リキッドに存在するいくつかの刺激物も咳の発作の一因となる可能性がある。
従って、上記の問題を克服するための解決策を提供すること並びにより快適な喫煙及び/又は蒸気を吸う経験を提供することができる代替物を提供することが望ましいであろう。
更なる態様では、本発明の目的は、上記の消耗品の感覚的特性を改善するための解決策を提供することでもある。
本発明の発明者らは、エアロゾル発生物品のためのエアロゾル発生基材を通して、上記の問題に対する解決策を見出した。
従って、本発明の第1の態様は、半固体基材を含む、蒸気を吸うためのエアロゾル発生基材を提供することであり、ここで、エアロゾル発生基材の総重量パーセントの約1.0重量%までは、カルボン酸含有アルコール溶液から構成され、1つ以上のカルボン酸は、アルコール溶液に溶解され、半固体基材は、発泡体の形態で提供される。
従って、本発明の第2の態様は、発泡体の形態の半固体基材を含む、蒸気を吸うためのエアロゾル発生基材を調製する方法であって、
a.プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、グリセロール及び水からなるリストから選択される1つ以上の成分を含むエアロゾル発生基材を提供する工程、
b.アルコール溶液に1つ以上のカルボン酸を提供し、続いて、エアロゾル発生基材の総重量パーセントの約1重量%までが1つ以上のカルボン酸含有アルコール溶液から構成されるように、エアロゾル発生基材に1つ以上のカルボン酸含有アルコール溶液を組み込んで、混合物を形成する工程、
c.任意選択で、ガム、ニコチン、香料及びバインダーからなるリストから選択される1つ以上の成分を混合物に添加する工程、
d.混合物を特定の時間にわたって常に混合し、且つ混合物を室温よりわずかに高く加熱し、こうして発泡体の形態の半固体基材を生成する工程
を含む方法を提供することである。
本発明の第3の態様は、蒸気を吸うことによる咳の発作を低減するのに使用するための、本発明によるエアロゾル発生基材を提供することである。
本発明の第4の態様は、本発明に従って得ることができるエアロゾル発生基材を提供することである。
本発明者らは、本発明によるエアロゾル発生基材が、アルコール溶液に溶解した少量のカルボン酸によるものであり(エアロゾル発生基材の総重量パーセントの1.0重量%までが1つ以上のカルボン酸含有アルコール溶液から構成される)、エアロゾル発生基材が、発泡体又はタバコムースの形態で提供される半固体基材を含み、本発明によるエアロゾル発生基材が、予想外にも、許容可能なレベルまで咳の発作を低減することを見出した。更に、嫌な味わいもなく、なめらかな味わいになることも見出された。咳の発作を低減させるこの効果は、ステアリン酸及び/又はデカン酸などの1つ以上のカルボン酸がエアロゾル発生基材のアルコール溶液中に存在する場合に特に顕著である。
いくつかの実施形態によれば、エアロゾル発生基材は、エアロゾル発生基材の総重量パーセントに基づいて0.2重量%~1重量%のカルボン酸含有アルコール溶液、好ましくはエアロゾル発生基材の総重量パーセントにおける約0.2重量%、0.5重量%、0.8重量%又は1.0重量%のカルボン酸含有アルコール溶液を含む。混合物に存在するこれらの範囲又は量のカルボン酸は、喉/咳の発作の刺激を許容可能なレベルまで低減するのに十分である。
いくつかの実施形態によれば、カルボン酸含有アルコール溶液は、約0.05v/v%~約0.2v/v%、好ましくは0.08v/v%~0.15v/v%又はより好ましくは約0.1v/v%の濃度で提供される。本明細書で使用される濃度は、例えば、体積パーセント濃度(v/v%)、モル濃度で提供されるか、又は質量パーセント濃度で提供され得る。
いくつかの実施形態によれば、カルボン酸は、9~30の炭素、好ましくは10~20の炭素の炭化水素鎖長を有する。
いくつかの実施形態によれば、カルボン酸は、安息香酸、レブリン酸、D/L-酒石酸、カプリン酸、ピルビン酸、クエン酸、フマル酸、D/L-乳酸、D/L-リンゴ酸、ソルビン酸、アジピン酸、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸、コハク酸、グルコン酸、リノール酸、サッカリン酸、3,7ジメチル-6-オクテン酸、2-メチルペンタン酸、トランス-2-ヘキセン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ステアリン酸、酪酸、リノレン酸、マロン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸、フェニル酢酸、プロピオン酸、バレリン酸、デカン酸、ヘキサン酸及びオクタン酸からなるリストから選択される。
いくつかの実施形態によれば、カルボン酸含有アルコール溶液は、好ましくは、10/90、20/80、30/70、40/60、50/50のステアリン酸/デカン酸の比におけるステアリン酸及び/又はデカン酸などの飽和脂肪酸のみを含む。
いくつかの実施形態によれば、カルボン酸含有アルコール溶液は、ステアリン酸又はデカン酸のみを含む。
いくつかの実施形態によれば、アルコール溶液は、好ましくは、ステアリン酸/デカン酸の10/90、20/80、30/70、40/60、50/50の比においてステアリン酸及びデカン酸のみを含む。本発明者らは、これらの2つの化合物が喉の炎症を抑制するのに特に効果的であり、ステアリン酸/デカン酸の20/80から50/50の比が咳の発作を低減するのに特に効果的であることを見出した。
いくつかの実施形態によれば、エアロゾル発生基材は、プロピレングリコール、1,3プロパンジオール、グリセロール、水、ガム、香料、添加剤、ニコチン及びバインダーからなる群から選択される1つ以上の成分を更に含む。
いくつかの実施形態によれば、溶媒は、6~7、好ましくは6.2~6.8、より好ましくは6.3~6.5の範囲のpH値を有する。他の実施形態では、例えば、4~6.9の酸性状態が好ましい。
いくつかの変形形態によれば、カルボン酸含有アルコール溶液は、例えば、最初に成分(例えば、溶媒、固体又は液体形態のいずれかの溶質)の重量を秤量し、混合物をボトル中で混合し、混合物を溶質が溶媒に完全に溶解するまで室温で少なくとも24時間放置し、最後に、発泡体作製に使用する前に混合物を混合することによって調製できる。
いくつかの実施形態によれば、混合物は、約45℃で加熱され、且つ/又は約5分間にわたって通気若しくは混合される。
他の実施形態によれば、発泡体の形態のエアロゾル発生基材は、例えば、以下によって調製することができる:
- プロピレングリコール、グリセリン、水及び0.1%のカルボン酸含有アルコール溶液を含むエアロゾル発生基材の混合物を調製する工程、
- 混合物を45℃で6分間にわたって混合する工程(例えば、Krups機で速度「6」を使用)、
- ガムを添加し(好ましくは1分以内)、且つ45℃で6分間にわたって更に混合する工程(例えば、Krups機で速度「6」を使用)、
- タバコ含有材料を添加し(好ましくは2分以内)、且つ混合物を45℃で6分間にわたって更に混合する工程(例えば、Krups機で速度「6」を使用)、
- バインダーを添加し(好ましくは1分以内)、且つ混合物を45℃で5分間にわたって更に混合する工程(例えば、Krups機で速度「6」を使用)、
- 発泡したエアロゾル発生基材を型に入れ、且つオーブンにおいて約50℃で約18時間にわたって加熱する工程。
所与の数値に関する「約」又は「およそ」は、指定された値の10%以内の数値を含むことを意味する。文脈上明確に反対でない限り、本開示において与えられる全ての値は、「約」という語によって補足されることが理解されるべきである。より限定的な条件では、用語は、指定された値の5%以内の数値を含むように使用される。
不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数を除外せず、従って広い意味で扱うべきである。
他に定義しない限り、本明細書で用いる技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
タバコ含有材料は、人工的に含まれるか又はタバコ中に自然に含有される、タバコの構成物質、例えばタバコ、タバコ粒子、タバコフレーバー及び/又はニコチンを含有及び/又は携行する任意の化合物、混合物、粒子物質及び/又は溶液であり得る。対照的に、人工的に添加される非タバコ特有フレーバーについての例は、メントールであろう。
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを形成できる揮発性化合物を放出するために、燃やされるのではなく、加熱されることが意図されるエアロゾル発生材料を含むエアロゾルを製造するためのエアロゾル発生物品を指す。
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生基材」という用語は、加熱されると、エアロゾルを形成できる揮発性化合物を放出することができる材料を指す。本明細書で記載したエアロゾル発生物品のエアロゾル発生材料から発生されるエアロゾルは、可視又は不可視であり得、蒸気(例えば、通常、室温で液体又は固体である、ガス状態における物質の微粒子)並びにガス及び凝縮蒸気の液滴を含み得る。
エアロゾル形成剤は、例えば、加熱された場合及び/又はタバコ含有剤との混合物においてエアロゾルを形成することができる任意の化合物、混合物及び/又は溶液であり得る。周知の例としては、グリセリン及びプロピレングリコールなどの保湿剤、エタノールなどの他のアルコール等が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「半固体基材」という用語は、非常に粘性があり、半流体よりわずかに粘性が高い基材の状態を指す。換言すれば、半固体基材は、固体材料(即ち堅くて安定した形状)も、液体又は流体も含まない。本発明における「半固体基材」の例は、例えば、発泡体、ゲル、ムース又は粘性が高い粘液である。
本明細書で使用される場合、「発泡体」又は「ムース」という用語は、交換可能に使用される。この場合、発泡体は、液体又は非固体材料に閉じ込められた空気又はガスのポケットを含む要素を指す。例えば、連続空孔の発泡体は、複数の相互接続空孔(発泡体安定化剤などの相互作用する構成要素と協働する発泡体形成剤に由来する構造材料から形成される)から形成されると見なすことができる発泡体として理解されるべきであり、これは、流体、特に泡沫/液体エアロゾル形成基材と空気との混合物を含むことができ、独立気泡の発泡体とは対照的に、発泡体の空孔の少なくともかなりの部分(例えば、50体積%を超える)は、互いに流体的に接続されており、空孔の大部分は、それぞれ流体が空孔間を自由に通過するのを実質的に防止するために空孔形成材料によって完全に囲まれた、別個のポケットを形成する。本明細書に記載されるように形成されるムースは、エアロゾル発生材料の冷却又は加熱後、蒸気がムースから放出され、加熱前及び後のムース部分の重量の測定に基づいて、実質的に全ての保湿剤が放出されているように見えることから、主に連続空隙のムースであり、これは、保湿剤が、隣接する空孔を通過してムース部分の表面に到達できなかった場合、簡単には説明できないであろうと現在考えられている。しかしながら、それに代わる説明を完全に排除することはできない - 例えば、独立気泡は、おそらく、気化したガスの圧力等の結果として独立気泡壁を破裂させることによって開口され得るであろう。
本発明において言及する、電子タバコ(e-タバコ)若しくは電子パイプ又は加熱式デバイスのような類似のデバイスは、特に限定されず、吸入するためのエアロゾルをユーザーに提供するために使用され得る。それは、特定の実施形態によれば、マウスピース、ヒーター、収納部分、例えばポッド、スティック、カプセル及び筐体を含む。
本明細書で使用される場合、重量%は、特に明記されていない限り、エアロゾル発生基材の総重量パーセントに基づく重量パーセントとして理解されるべきである。本開示において、特に明確に記載されるか又は文脈から明らかでない限り、全ての量は、重量%単位で示される。本開示において、更に重量%単位で示される全ての量は、最大100重量%になる。従って、重量パーセントは、他に示されないか又は文脈から明らかでない限り、各成分の質量を例えば基材の全質量で割ることによって計算される。この場合、化学化合物は、体積%でも適用され得、それに応じて、これは、当業者の通常の能力の範囲内である。
本明細書で使用される場合、体積%は、特に明記されていない限り、基材の総体積に基づく体積パーセントとして理解される。本開示では、特定の基材における体積%単位で示される全ての量は、合計で100体積%になる。これにより、体積パーセントは、特に明記されないか又は文脈から明らかでない限り、各成分の体積を基材の総体積で割ることによって計算される。
同様に、通気値(本明細書で使用される空孔体積としても知られる)は、空気から構成される発泡体又はムースの体積%を示す。試料の実際の通気値は、以下の手順を用いて推定されている:「発泡体」の試料は、「発泡体」に通気するためのいかなる作用(例えば、泡立て又は通気機を用いた通気)も取ることなく作製され、この未発泡の「発泡体」/材料の既知の体積が測定される。次いで、発泡体の試料は、通気工程(例えば、泡立て又は通気機を用いた通気などの工程)を実施した後に作製され、通気された発泡体の同一の既知の体積が再び秤量され、重量のパーセントの減少率が計算される。未発泡材料の通気がゼロであると仮定し、空気が無視できる重量を有すると仮定することにより、これは、直接的に、測定された重量の減少率が未発泡材料と、(重量のない)空気との置換から生じると仮定することによって通気値の推定値をもたらす。例えば、未発泡材料の体積と比較して、同一体積の発泡材料に対して重量が4%少ないことが観察される場合、未発泡材料の4%が空気で置き換えられていると考えられ、空気の体積%が4%であることを意味する。
本発明で開示した粒径は、任意の適切な方法、例えば篩い分け又はレーザー回折、好ましくは篩い分けによって測定することができる。
本明細書で記載した(動的)粘度は、液体の流動挙動を指す。(動的)粘度は、圧力又は剪断応力の適用に対する液体の内部摩擦抵抗であると規定される。動的粘度は、ミリパスカル秒(mPas)で示され、回転粘度計を使用して決定される。粘度の測定は、室温、即ち22℃で実施される。
本明細書で使用される場合、「冷却する工程」は、少なくとも60分間にわたり室温(およそ22~24℃)、又は少なくとも10分間にわたり16℃未満の温度、又はより好ましくは少なくとも5分間にわたり12℃未満の温度にある温度を有することとして理解されるべきである。
本明細書で使用される場合、「通気」は、外部工程を通した材料内への空気又はガスの導入であると理解されるべきである。通気は、例えば、Krups Prep&Cook HP 5031ムース泡立てシャッフルなどの通気機を用いた泡立て、打ち付け、混合若しくは通気を通して又は例えばMondomix通気機などの通気機を用いた噴射空気によって実施することができる。通気は、任意の適切な温度で実施され得る。通気の時間は、例えば、1、2、3、4、5又は10分間以上であり得る。
本発明は、改良されたエアロゾル発生基材及びそのエアロゾル発生基材を作製する方法に関する。本発明のエアロゾル発生(タバコ含有)基材がエアロゾル発生基材の総重量パーセントの1.0重量%までのカルボン酸(アルコール溶液に溶解している)を含む場合、カルボン酸含有エアロゾル発生基材は、驚くべきことに、喉の刺激又は咳の発作を低減することが見出された。
蒸気を吸う人の咳は、蒸気を吸う人、特に電子タバコを吸うのが初めての人の間では珍しい様相ではない。蒸気を吸入すると、不快な咳の発作を引き起こすことがあり、即ち基材の加熱によって発生されたエアロゾルを吸入すると、刺激が咳の衝動を引き起こす。このような咳の発作を引き起こすには、複数の要因が存在し得るであろう。例えば、蒸気を吸う人の一部は、電子タバコに含まれる混じりけのないニコチンの影響を受けるか、又は吸入が深すぎるか若しくは速すぎることで咳が引き起こされ得るか、又は気化器の高度な設定がそれに応じて微調整されない。
タバコ系のエアロゾルでは、特定の喉の刺激が喜んで受け入れられるが(タバコの喫煙者が求めるいわゆる「喉のキック」に近いが、電子タバコのエアロゾルでは観察されない)、タバコのムース基材などの電子タバコ材料の消費中の実際の咳の衝動を回避するために、エアロゾルによって引き起こされる刺激感覚を制御する必要がある。
この場合、本発明者らは、特に咳の発作を低減することを目的とするエアロゾル発生基材の可能な代替処方を調査した。本発明者らは、エアロゾル発生基材の総重量パーセントの約1.0%までがアルコール溶液中の1つ以上のカルボン酸から構成される場合、咳の発作が低減する(又は喉の刺激が低減する)という驚くべき効果が観察されたことを見出した。
エアロゾル発生基材が半固体基材を含む場合、咳の発作の低減が特に明白であり、例えば、エアロゾル発生基材は、発泡体又はムースの形態若しくはゲルの形態などの半固体基材の形態で提供されることが本明細書で更に開示される。カルボン酸を含む(特に例えばステアリン酸及び/又はデカン酸を含む)エアロゾル発生基材は、半固体状態、即ち発泡体又はゲルである場合、エアロゾル発生基材が液体又は固体の形態で提供される場合と比較して、より高い表面対体積の比により、カルボン酸をより効率的に気化又は放出させることができると考えられている。
本発明において、発泡体安定剤は、エアロゾル発生基材に更に導入され得る。発泡体安定剤は、それが形成後にある程度発泡体を安定させることができる限り、特に限定されない。特定の実施形態によると、本発泡体の発泡体安定剤は、セルロースガム、ヒドロキシアルキル化炭水化物及びそれらの混合物からなる群から選択される。セルロースガム及びヒドロキシアルキル化炭水化物のいずれも特に限定されない。所定の好ましい実施形態によると、発泡体安定剤は、セルロースガム、特にカルボキシメチルセルロース又はその誘導体である。本発明において使用され得る例示的な好ましいセルロースガムは、CEKOL(登録商標)2000及び/又はCeroga 4550C(C.E.Roeper GmbH)であり、それぞれ精製されたカルボキシメチルセルロースナトリウムである。別の部類の適切な発泡体安定剤は、ヒドロキシアルキル化炭水化物、より好ましくはセルロースエーテル及びそれらの誘導体である。使用され得るセルロースエーテル又はその誘導体は、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基及びヒドロキシプロピル基からなる群から選択される少なくとも1つの置換基を有することができる。それは、1~20の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐の置換若しくは非置換のアルキル基又は7~20の炭素原子を有するアラルキル基で更に置換され得る。このような基は、好ましくは、エーテル結合によって結合している。適切な置換基は、例えば、ヒドロキシ基、1~4つの炭素原子のカルボキシ基等であり得る。特定の実施形態によれば、セルロースエーテルは、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース及びそれらの混合物から選択される。更に、様々なセルロースガム、様々なヒドロキシアルキル化炭水化物の混合物及び1種以上のセルロースガムと1種以上のヒドロキシアルキル化炭水化物との混合物及びそれらの1種又はいずれかの誘導体を使用することができる。更に、誘導体としては、これらのセルロースエーテルの塩、好ましくはそれらのアルカリ金属塩、例えばそれらのナトリウム塩及び/又はカリウム塩が挙げられる。
同様に、発泡体形成剤をエアロゾル発生基材の混合物に更に添加することができる。発泡体形成剤も特に限定されない。特定の実施形態によると、本発泡体の発泡体形成剤は、寒天、ゲランガム、レシチン、脂肪酸のポリグリセロールエステル、脂肪酸のグリセロールエステル、脂肪酸のソルビタンエステル及び/又はそれらの混合物からなる群から選択されるが、それらに限定されない。好ましい発泡体形成剤は、ゲランガムである。グリセロールエステルは、標準的なエステル化法によって調製することができる。脂肪酸のグリセロールエステルが使用される場合、発泡体形成剤は、適切には、グリセロールモノステアレート及び/又はグリセロールモノオレエートなどの化合物であり得る。ポリグリセロールエステルは、適切には、アルカリ性条件下でグリセリンを重合させ、続いてそれらを特定の脂肪酸と反応させることによって調製することができる。適切なポリグリセロールエステルは、ヘキサグリセロールモノオレエート、オクタグリセロールモノステアレート及び/又はオクタグリセロールモノオレエートであり得る。本発明の特定の実施形態において使用される脂肪酸のソルビタンエステルは、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート及び/又はソルビタンモノパルミテートであり得る。更に、上述の部類に属する化合物の任意の可能な組み合わせを使用することができる。
本発明の方法は、発泡体安定剤の添加後及び/又は混合物の冷却後に通気されるエアロゾル発生基材を混合する工程を有することによっても実現され得る。これは、他の通気工程も実施されることを排除せず、特定の実施形態によると、任意選択の通気工程の1つ、2つ又は好ましくは全てが本方法において実施される。混合及び/又は添加の工程に付随して通気が既に実施されていることも排除されない。
通気の方法は、特に限定されず、空気を混合物中に導入し、混合物を通して空気を泡立たせること等ができるように、例えば空気の注入、空気の泡立て - 例えば、十分に大きいパドル/シャッフル及び/若しくは十分なパドル運動並びに/又は十分なより低速を用いた混合を含むことができる。例えば、通気は、ムースを調製するためのミキサーに似た十分な混合機、例えばKrups Prep&Cook HP 5031ムース泡立てシャッフルを用いて、且つ/又は例えばMondomix通気装置のような通気装置を用いた空気の注入によって実施することができる。通気は、適切な温度、例えば室温(およそ20~24℃)、30~80℃、例えば35~75℃、好ましくは30~60℃(両端を含む)で実施することができる。本方法では、通気は、例えば、泡立てを使用する場合、成分の混合に付随して且つ/又は成分の添加の工程において実施されることは、排除されない。
この目的のために、ここで特許請求されるエアロゾル発生基材は、発泡体形成剤及び/又は発泡体安定剤を更に添加することなく、上記の方法を用いて、エアロゾル発生基材の混合物を半固体状態、即ち発泡体、ムース、ゲルなどに変換できることが強調される。換言すれば、本発明のエアロゾル発生基材は、半固体基材である。
本発明のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル形成剤、発泡体形成剤、発泡体安定剤、タバコ含有剤、吸入剤、少なくとも1つの非タバコ香料及び溶媒などのエアロゾル発生発泡体を形成するための成分は、特に限定されない。通気のために使用されるガスも特に限定されず、例えば空気であり得る。更なる成分を混ぜ合わせることもできる。しかし、特定の実施形態によると、本質的に更なる成分又は更なる成分は、混ぜ合わされない。
エアロゾル形成剤は、水を更に含み得る。しかし、特定の実施形態によると、エアロゾル形態中の水は、ユーザーの口をやけどさせ得るため、水は、含有されない。水は、発泡体又はエアロゾル発生基材の総重量パーセントの0~15重量%、例えば5~10重量%の量で含まれ得る。
実施例1
以下では、本発明について、それらの実施例に関連付けて詳細に説明する。しかしながら、これらの実施例は、説明することを目的として役立つのみであり、本発明の範囲を限定するものではない。
Figure 2023515553000001
表1は、様々な重量パーセントのカルボン酸(即ちステアリン酸とデカン酸)含有アルコール溶液を含むタバコのムース(発泡体)を調査したことを示す。例示的な発泡体を作製するために、表1のそれぞれの列に示した成分を以下の通りに混合して組み合わせた。
全ての試料で等量のステアリン酸及びデカン酸が使用されており、これらのカルボン酸は、アルコール溶液に溶解されている。それらの化学的類似性のために、ステアリン酸とデカン酸との両方を交換可能又は置き換え可能に使用できると考えられる。カルボン酸含有アルコール溶液の濃度は、0.1%である。
第1に、プロピレングリコール、グリセリン、カルボン酸アルコール溶液(等量のステアリン酸とデカン酸とを含む)及び任意選択で精製水を泡立て、Krups Prep&Cook HP5031ムース泡立てシャッフルを使用して、5~10分間、好ましくは6分間、45℃で通気した。ムースを泡立てる場合、速度は、体積が目に見えて増加し、小さい泡が出現し、一部は発泡体中にとどまるように調節されなければならない。泡立てが速すぎる場合、混合が優勢になって、発泡体構造が崩壊に、従って流体に戻ろうとする。1つの選択肢として、泡立ちをゆっくりと開始し、発泡体がより軽い、よりムース様テクスチャーを成長させ始めるように泡立ち速度をゆっくり増加させ、ムースがそのムース様テクスチャーを減少させつつあり、且つ一見より少なく通気されるようになりつつあると見えることが認識されたら、速度を約10%だけ落とす。安定性部分をもたらすための発泡体構造を維持するために、氷又は冷水での急激冷却が推奨可能である。上述のKrupsデバイスを用いると、最良の結果は、60~200rpmの速度で得ることができる。上記の説明に従えば、当業者は、知識の範囲内で適応させることができる。
次の工程(前の工程の1分以内)では、ガムを添加し、混合物を泡立て、Krups Prep&Cook HP5031ムース泡立てシャッフルを使用して45℃で5~10分間、好ましくは6分間通気した。その後、タバコ粉末を添加し、泡立て、同じ方法を用いて45℃で5~10分間、好ましくは6分間通気した。次に、バインダーを添加し、混合物を再び泡立て、同じ方法を用いて45℃で5~10分間、好ましくは6分間通気した。最後に、混合物を50℃で12時間オーブンに入れてから、梱包して使用する準備をする。
咳の発作の「官能評価」の国際基準がないことから、咳の発作の「官能評価」の点数付けは、以下のように行われる。実施例1から得られた結果を表2に示した。
Figure 2023515553000002
平均の咳の発作の点数付けを確立するために、試料1(消耗品にカルボン酸を含まない)を最初に評価対象の被験者に与えた。各被験者は、3分以内に10回のパフを吸入し、喉の刺激の度合いを評価した(100の点数は、非常に刺激され、60の点数は、ある程度刺激され、30の点数は、わずかに刺激され、0の点数は、刺激されない)。試料1が評価された後、試料2、3、4及び5がランダムな順序で被験者に与えられた。対照試料(試料1)と同様に手順を繰り返した。咳の発作の点数は、被験者によって喉の刺激に対する被験者の感覚に基づいて評価された。新しい試料が被験者に与えられる前に、60秒(又は120秒)の休止が与えられる。
表2に見られるように、エアロゾル発生基材の総重量パーセント混合物において、それぞれ0.2重量%、0.5重量%、0.8重量%及び1.0重量%のカルボン酸含有アルコール溶液から構成される試料2、3、4及び5は、対照試料(試料1)と比較して低い平均の咳の発作の点数を示した。例として、試料1(0重量%のステアリン酸及びデカン酸)の総重量は、500gである。
カルボン酸(脂肪酸)を含まない試料1(対照試料)は、最も高い平均の咳の発作の点数(71.25)を記録した。エアロゾル発生基材の総重量パーセントに基づいて0.2重量%~1.0重量%のカルボン酸含有アルコール溶液を含むエアロゾル発生基材は、対照試料1と比較して著しく低い点数、即ち40未満、即ち試料2、3、4及び5の場合、それぞれ36.25、33、39及び37の点数を有することが観察された。これらの値は、様々な被験者によって報告されたように、試料2~5で観察されたごくわずかな喉の炎症又は咳の発作を表している。
更に、被験者によって評価された咳の発作の低減に加えて、試料1で観察されたように、エアロゾル発生基材の総重量パーセントに基づいて1重量%までのカルボン酸含有アルコールから構成された試料では、嫌な味わいもなく、よりなめらかな味わいになったことも報告された。
実験で実施されたエアロゾル発生基材に含まれるカルボン酸含有アルコールの最低量は、エアロゾル発生基材の総重量パーセントに基づいて0.2重量%であったが、エアロゾル発生基材の総重量パーセントに基づいて0.1重量%又は0.05重量%などのより低い量は、喉の炎症を抑制するのに同等に効果的であるか、又は咳の発作が低減すると考えられる。
この目的のために、本発明のこの驚くべき効果は、任意の半固体基材(発泡体、ムース、ゲル、粘液)でのみ観察され、固体又は液体媒体に適用されないことが繰り返し言及される。
本発明による本発明の発泡体は、喫煙可能ではない、即ちそれらが燃焼されるような温度に加熱されない方法で適用されるが、その少なくとも一部、特に少なくとも本質的にエアロゾル形成剤並びに更に好ましくはタバコ含有剤及び/又は吸入可能剤の少なくとも一部が蒸発される。本発泡体において、タバコ構成要素含有剤及び/又は吸入可能剤の少なくともいくらかの部分は、好ましくは、発泡体形成剤及び発泡体安定剤によって本質的に形成される発泡体構造に付着し、且つ/又は発泡体構造によって吸収され、その結果、それは、加熱時にエアロゾル形成剤と一緒に容易に放出され得る。タバコ含有剤及び/又は吸入可能剤のいくらかの部分が発泡体構造に結合し、タバコ含有剤及び/又は吸入可能剤がその加熱中に「抽出」され、その結果、タバコ含有剤及び/又は吸入可能剤からエアロゾル形成剤と一緒に風味が放出される可能性もある。特定の実施形態によれば、タバコ成分含有剤及び/又は吸入可能剤は、単に発泡体構造に本質的に吸着され、且つ/又は発泡体構造中に吸収されることにより、それがエアロゾル形成剤と一緒に加熱時に放出されるように配置構成される。これに関連して、本質的に少なくとも発泡体形成剤及び発泡体安定剤の質量がそのままであることを示す発泡体の質量損失が観察できることが本発明者らによって示された。発泡体の構造は、エアロゾル形成剤並びにタバコ成分含有剤及び/又は吸入可能剤を付着させ且つ/又はそれを吸収するための「封入」を形成する、発泡体形成剤によって主として形成される一方、発泡体安定剤は、発泡体形態を保つために発泡体を安定させると考えられる。

Claims (15)

  1. 半固体基材を含む、蒸気を吸うためのエアロゾル発生基材であって、前記エアロゾル発生基材の総重量パーセントの約1.0重量%までは、カルボン酸含有アルコール溶液から構成され、1つ以上のカルボン酸は、前記アルコール溶液に溶解され、前記半固体基材は、発泡体の形態で提供される、エアロゾル発生基材。
  2. 前記エアロゾル発生基材の総重量パーセントにおける0.2重量%~1重量%の前記カルボン酸含有アルコール溶液、好ましくは前記エアロゾル発生基材の総重量パーセントにおける約0.2重量%、0.5重量%、0.8重量%又は1.0重量%の前記カルボン酸含有アルコール溶液を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生基材。
  3. 前記カルボン酸含有アルコール溶液は、約0.05v/v%~約0.2v/v%、好ましくは0.08v/v%~0.15v/v%又はより好ましくは約0.1v/v%の濃度を有する、請求項1又は2に記載のエアロゾル発生基材。
  4. 前記カルボン酸は、9~30の炭素、好ましくは10~20の炭素の炭化水素鎖長を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生基材。
  5. 前記カルボン酸は、安息香酸、レブリン酸、D/L-酒石酸、カプリン酸、ピルビン酸、クエン酸、フマル酸、D/L-乳酸、D/L-リンゴ酸、ソルビン酸、アジピン酸、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸、コハク酸、グルコン酸、リノール酸、サッカリン酸、3,7ジメチル-6-オクテン酸、2-メチルペンタン酸、トランス-2-ヘキセン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ステアリン酸、酪酸、リノレン酸、マロン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸、フェニル酢酸、プロピオン酸、バレリン酸、デカン酸、ヘキサン酸及びオクタン酸からなるリストから選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生基材。
  6. 前記カルボン酸含有アルコール溶液は、ステアリン酸及び/又はデカン酸などの飽和脂肪酸のみを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生基材。
  7. 前記アルコール溶液は、好ましくは、10/90、20/80、30/70、40/60、50/50のステアリン酸/デカン酸の比においてステアリン酸及びデカン酸のみを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生基材。
  8. 前記カルボン酸含有アルコール溶液は、ステアリン酸又はデカン酸のみを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生基材。
  9. プロピレングリコール、1,3プロパンジオール、グリセロール、水、ガム、香料、添加剤、ニコチン及びバインダーからなる群から選択される1つ以上の成分を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生基材。
  10. 蒸気を吸うことによる咳の発作を低減するのに使用するための、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生基材。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生基材を含むエアロゾル発生物品。
  12. 発泡体の形態の半固体基材を含む、蒸気を吸うためのエアロゾル発生基材を調製する方法であって、
    a.プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、グリセロール及び水からなるリストから選択される1つ以上の成分を含むエアロゾル発生基材を提供する工程、
    b.アルコール溶液に1つ以上のカルボン酸を提供し、続いて、前記エアロゾル発生基材の総重量パーセントの約1重量%までが前記1つ以上のカルボン酸含有アルコール溶液から構成されるように、前記エアロゾル発生基材に前記1つ以上のカルボン酸含有アルコール溶液を組み込んで、混合物を形成する工程、
    c.任意選択で、ガム、ニコチン、香料及びバインダーからなるリストから選択される1つ以上の成分を前記混合物に添加する工程、
    d.前記混合物を特定の時間にわたって常に混合し、且つ前記混合物を室温よりわずかに高く加熱し、発泡体の形態の前記半固体基材を生成する工程
    を含む方法。
  13. 前記カルボン酸含有アルコール溶液は、約0.05v/v%~約0.2v/v%、好ましくは0.08v/v%~0.15v/v%又はより好ましくは約0.1v/v%の濃度を有する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記混合物は、約45℃で加熱され、且つ/又は約5分間にわたって通気若しくは混合される、請求項12又は13に記載の方法。
  15. 請求項12~14のいずれか一項に記載の方法に従って得ることができるエアロゾル発生基材。
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