JP2023513098A - レチノール系包含物、その製造方法及び使用 - Google Patents

レチノール系包含物、その製造方法及び使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、化粧品の分野に属し、レチノール系包含物、その製造方法及び使用に関する。レチノール系混合油、増粘剤、及びポリジメチルシロキサンを含有するレチノール系包含物であって、増粘剤は、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤を含み、レチノール系混合油と第1の増粘剤との質量比が(2~4):1であり、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤は同一であっても異なっていてもよいレチノール系包含物が提供される。当該レチノール系包含物は、レチノール系化合物を安定して包含することができるので、レチノール系化合物を破壊することなく、レチノール系化合物の徐放を実現させることができる。スキンケア製品に当該レチノール系包含物を適用することで、スキンケア製品におけるレチノール系化合物の利用率を向上させ、その結果、スキンケア製品は、シワを効果的に解消し、老化を予防するとの効果を発揮できる。【選択図】なし

Description

本開示は、レチノール系包含物、その製造方法及び使用に関し、詳細には、化粧品の分野に属し、レチノール系包含物、その製造方法及び使用に関する。
トレチノイン(別名:ビタミンA酸、レチノイン酸)は、体内のビタミンAの代謝中間体であり、ヒトの成長、発達及び細胞の分化に重要な調整役として機能する。トレチノインは、コラーゲンの合成のみならず、エラスチンの生成も促進でき、優れたシワ解消効果を発揮する。しかし、トレチノインは肌を刺激するため、塗った後に赤みやかゆみなどの症状が現れることがある。トレチノインに比べ、レチノール(別名:retinol)及びレチノールエステル(別名:Retinol Esters)は刺激が少なく、通常、トレチノインの代わりに化粧品に用いられる。
レチノール又はレチノールエステルが肌に浸透すると、酵素の酸化により徐々にレチノイン酸に代謝され、レチノイン酸が表皮細胞の再生を促進する役割を果たす。この代謝により、レチノイン酸はゆっくりと肌に放出され、肌を強い刺激から保護できるのみならず、細胞の再生を活性化することもできる。しかし、レチノールは安定性に劣り、光や熱にさらされると分解しやすく、特に紫外線の作用で一層分解しやすくなる。さらに、レチノールは脂溶性であり、水への溶解性が悪い。したがって、レチノールは化粧品に用いられる場合、不安定で利用率が低いという欠点がある。どのようにレチノールを化粧品に安定して存在させ、肌にゆっくりと放出することができるかは、現在、業界で解決されるべき急務である。
特許文献1には、脂溶性ビタミンが包み込まれたエマルジョンゲルの、パルス電場に基づく製造方法が開示されており、「オクテニルコハク酸加工デンプンを水に溶解し、水浴中で加熱し、完全にゼラチン化して溶解するまで撹拌し、室温に冷却し、脂溶性ビタミンを溶解した食用油を加えて混合溶液を得、高速剪断機及び高圧ホモジナイザーで得られた混合溶液を剪断及びホモジナイズ処理し、粗エマルジョンを得、デンプンを粗エマルジョンに加え、均一に撹拌してエマルジョンを得、エマルジョンにメチルセルロース溶液を加え、均一に混合し、パルス電界処理を行い、水浴中で加熱し、脱気し、冷却し、エマルジョンゲルを得た。前記脂溶性ビタミンは、レチノール、β-カロテン、リコピン、ルテイン、トコフェロール、ステロール系、ビタミンKのうちのいずれか1種又は複数種である。」ということが開示されている。しかし、この方法では、脂溶性ビタミンが包み込まれたエマルジョンを80℃~95℃の水浴中で加熱する必要がある。レチノールが光や熱に弱いため、この過程で破壊されやすい。
特許文献2には、(1)レチノール1部を取り、精製水10~30部を加え、40~80℃に加熱し、0.5~2時間撹拌して溶解させる工程と、(2)溶解したレチノール溶液にヒドロキシプロピルシクロデキストリン3~10部を添加し、十分に包含するように、40~80℃で1~4時間撹拌し、レチノール包含ヒドロキシプロピルシクロデキストリンを得る工程と、を含むレチノール包含ヒドロキシプロピルシクロデキストリンの製造方法が開示されており、この方法では、レチノールをヒドロキシプロピルシクロデキストリンによって包含し、徐放性で高効率の製品を形成することが開示されている。しかし、製造時に、同様に40~80℃の温度で加熱処理する必要があるため、レチノールが破壊されやすい。
CN110693003A CN110623859A
例えば、レチノールは安定性に劣り、化粧品における利用率が低く、従来のレチノール系包含物はレチノール系化合物の包含化過程ではレチノール系化合物の破壊を引き起こしやすい等従来の技術に存在していた課題に鑑み、本開示はまず、レチノール系包含物を提供する。本開示に係るレチノール系包含物は、レチノール系化合物を安定して包含することができるので、レチノール系化合物を破壊することなく、レチノール系化合物の徐放を実現させることができる。
さらに、本開示はまた、レチノール系包含物の製造方法を提供する。この方法では、製造時にレチノール系化合物を加熱する必要がないため、レチノール系化合物の破壊を引き起こさない。
さらに、本開示はまた、レチノール系包含物のスキンケア製品における使用を提供する。スキンケア製品において、レチノール系化合物の利用率が高く、シワを効果的に解消し、老化を予防することができる。
本開示は、レチノール系混合油、増粘剤、及びポリジメチルシロキサンを含有するレチノール系包含物であって、
前記増粘剤は、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤を含み、
前記レチノール系混合油と第1の増粘剤との質量比が(2~4):1であり、
前記第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤は同一であっても異なっていてもよいレチノール系包含物を提供する。
本開示によるレチノール系包含物において、前記レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤との質量比が(1~1.4):(0.05~0.08):(0.02~0.05)である。
本開示によるレチノール系包含物において、前記レチノール系混合油、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤からブレンド物を形成し、前記ブレンド物と前記ポリジメチルシロキサンとの質量比が(1~2):1である。
本開示によるレチノール系包含物において、前記レチノール系混合油は、レチノール系化合物及びポリジメチルシロキサンを含み、好ましくは、前記レチノール系化合物と前記レチノール系混合油におけるポリジメチルシロキサンとの質量比が(1~2):(1~2)である。
本開示によるレチノール系包含物において、前記レチノール系化合物は、レチノール及び/又はレチノールエステルを含む。
本開示によるレチノール系包含物において、前記増粘剤は、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーのうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。
本開示はまた、前記レチノール系包含物の各成分を混合する工程を含むレチノール系包含物の製造方法を提供する。
本開示による製造方法は、
レチノール系混合油と第1の増粘剤とを混合する工程、
レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤とを混合し、ブレンド物を得る工程、
前記ブレンド物をポリジメチルシロキサンに分散させ、レチノール系包含物を得る工程、を含む。
本開示はまた、本開示に記載のレチノール系包含物のスキンケア製品における使用であって、好ましくは、前記スキンケア製品は、化粧水、クリーム、乳液、ゲル又はエッセンスを含む使用を提供する。
本開示による使用において、前記スキンケア製品において、前記レチノール系包含物の添加量が1~5%である。
本開示に係るレチノール系包含物は、レチノール系化合物を安定して包含することができるため、レチノール系化合物を破壊することなく、レチノール系化合物の徐放を実現させることができる。
さらに、本開示に係るレチノール系包含物の製造方法は簡単で実施しやすく、原料が入手しやすく、製造時にレチノール系化合物を加熱する必要がないため、レチノール系化合物の破壊を引き起こさず、大量生産の必要を満たすことができる。
さらに、本開示によるレチノール系包含物は、スキンケア製品に適用されることができ、レチノール系化合物のスキンケア製品における利用率を向上させ、小ジワを効果的に改善し、肌の弾力性を向上させ、老化を予防するとの効果を発揮することができる。
以下、本開示の様々な例示的な実施形態、特徴及び態様を詳細に説明する。ここで、「例示的」とは、「例、実施例又は説明的なものとして使用される」ことを意味し、「例示的」なものとして記載されているいかなる実施形態は、その他の実施形態よりも好ましく、又は優れると解釈されるべきではない。
また、本開示をよりよく説明するために、以下の実施形態では、多数の特定の詳細が述べられている。しかし、当業者は、特定の詳細がなくても本開示を実施できることを認識すべきである。他の例では、本開示の主旨が不明瞭になるのを避けるために、当業界で周知の方法、手段、装置及び工程は詳細には説明していない。
特に断りのない限り、本明細書で使用される単位はすべて国際標準単位であり、かつ、本開示における数値、数値範囲はすべて工業上で不可避的系統誤差を含むものと理解されるべきである。
本明細書において、特に断りのない限り、「%」とはすべて質量百分率を表す。
本明細書において、「てもよい」とは、ある処理を実施することと、ある処理を実施しないことの両方を含む。
本明細書において、「いくつかの具体的な/好ましい実施形態」、「別のいくつかの具体的な/好ましい実施形態」、「実施形態」等は、この実施形態に関連して説明されている特定の要素(例えば、特徴、構造、性質及び/又は特性)は、ここで記載されている少なくとも1つの実施形態に含まれ、かつ、その他の実施形態に含まれても含まれなくてもよいことを意味する。また、上記の要素は様々な実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができると理解されるべきである。
本明細書において、「数値A~数値B」で表される数値範囲とは、限界値A、Bを含む範囲を意味する。
また、本明細書において、上記「水」は、脱イオン水、蒸留水、イオン交換水、再蒸留水、超純水、精製水等化粧品の分野で利用可能な水を含む。
本明細書において、「常温」、「室温」を使用する場合、その温度は10~40℃であり得る。
第1の態様
本開示に係る第1の態様は、レチノール系混合油、増粘剤、及びポリジメチルシロキサンを含有するレチノール系包含物であって、
前記増粘剤は、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤を含み、
前記レチノール系混合油と第1の増粘剤との質量比が(2~4):1であり、
前記第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤は同一であっても異なっていてもよい、レチノール系包含物を提供する。
本開示に係るレチノール系包含物は、増粘剤及びレチノール系混合油が内相となり、ポリジメチルシロキサンで増粘剤及びレチノール系混合油を包含してなるものが外相となり、レチノール、レチノールエステル等のレチノール系化合物への複数層の包みを形成するため、レチノール系化合物が包含物において安定して存在し、かつ、レチノール系化合物の活性を破壊せずに徐放効果を有する。レチノール系包含物における増粘剤は、レチノール系混合油を安定して吸着し、レチノール系混合油の脱着を減らすことができる。レチノール系包含物は、肌の表面に使用された後、包含物が層ごとに広がり、レチノール系化合物が肌の表面にゆっくりと放出され、シワ解消及び老化予防の効果を発揮する。
ポリジメチルシロキサン
ポリジメチルシロキサンは、ジメチコンとも呼ばれ、化粧品において潤滑性及び耐紫外線性を有し、通気性に優れ、防塵性能も備えており、従来の油脂原料を置き換えることができる。ポリジメチルシロキサンは、肌への浸透性が非常に良いため、肌に塗られたスキンケア製品のなめらかでさわやかな感触を高めることができ、肌のやわらかさを高める効果も期待できる。本開示に係るポリジメチルシロキサンは、レチノール系混合油、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤を包含するための外相として、レチノール系化合物を効果的に安定化することができる。レチノール系包含物がスキンケア製品に用いられた場合、ポリジメチルシロキサンの外層にまた水相が1層包まれるため、最終的に広がりやすい安定した「水中油」系が形成される。
上記のレチノール系混合油、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤からブレンド物を形成し、上記ブレンド物とポリジメチルシロキサンとの質量比が(1~2):1である。具体的には、ブレンド物とポリジメチルシロキサンとの質量比が1.1:1、1.2:1、1.3:1、1.4:1、1.5:1、1.6:1、1.7:1、1.8:1、1.9:1等であってもよい。ブレンド物とポリジメチルシロキサンとの質量比が(1~2):1である場合、ブレンド物がポリジメチルシロキサンに十分に分散させ、内部のレチノール系化合物を効果的に包含するようになり、系の安定性が高くなる。
さらに、別の具体的な実施の形態では、上記レチノール系包含物の合計質量に対して、上記ポリジメチルシロキサンの添加量が35~55%であり、例えば40%、45%、50%等である。ポリジメチルシロキサンの添加量が35~55%である場合、よりよい包みを実現できる。好ましくは、本開示において、ポリジメチルシロキサンの粘度が5~10ηである。
レチノール系混合油
本開示に係るレチノール系混合油は、レチノール系化合物とポリジメチルシロキサンとを混合することによって形成される。レチノール系化合物は脂溶性であり、ポリジメチルシロキサンに分散でき、レチノール系化合物への第一層の包みに有利である。さらに、最外層と同じポリジメチルシロキサンを油脂成分とし、レチノール混合物と混合することにより、系の相溶性及び安定性をさらに向上させることができる。好ましくは、レチノール系混合油におけるポリジメチルシロキサンの粘度が5~10ηであり得る。
具体的には、レチノール系混合油において、上記レチノール系化合物と上記ポリジメチルシロキサンとの質量比が(1~2):(1~2)である。例えば、上記レチノール系化合物と上記ポリジメチルシロキサンとの質量比が1:1、1:2、2:1等である。レチノール系化合物とポリジメチルシロキサンとの質量比が(1~2):(1~2)である場合、レチノール系化合物をポリジメチルシロキサンに十分に分散させることができる。
さらに、上記レチノール系化合物は、レチノール及び/又はレチノールエステルを含む。いくつかの具体的な実施形態では、レチノール系包含物はレチノールを包含することで形成されるものであり、レチノールは肌への刺激が少なく、肌の表面で徐々に代謝されてレチノイン酸になり、肌細胞の再生を促進し、肌の弾力性を改善することにより、小ジワを改善し、シワを効果的に解消し、老化を予防することができる。別の具体的な実施形態では、レチノール系包含物は、レチノールエステルを包含することで形成されるもの、又はレチノール及びレチノールエステルを包含する混合物であってもよい。レチノールと比較して、レチノールエステルはより優れた安定性を有し、かつ、同様にレチノイン酸に代謝されることによりシワを解消し、老化を予防する効果を発揮することができる。
いくつかの具体的な実施形態では、本開示に係るレチノールエステルはパルミチン酸レチニル及び/又はプロピオン酸レチニルであってもよい。
さらに、別の具体的な実施形態では、上記レチノール系包含物の合計質量に対して、上記レチノール系混合油の添加量が35~55%であり、例えば、40%、45%、50%等である。レチノール系混合油の添加量が35~55%である場合、レチノール系化合物の効果をよりよく発揮することができる。
増粘剤
本開示に係る増粘剤は、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤を含み、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤は、いずれも当業界で一般に用いられている増粘剤を使用することができ、三者は同一であっても異なっていてもよい。第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤を添加することにより、レチノール系混合油を効果的に吸着し、内相の粘度を高め、レチノール系包含物におけるレチノール系化合物の脱着を減らすことができる。
いくつかの具体的な実施形態では、上記レチノール系混合油と第1の増粘剤との質量比が(2~4):1である。例えば、上記レチノール系混合油と第1の増粘剤との質量比は2.2:1、2.5:1、2.8:1、3:1、3.2:1、3.5:1、3.8:1等であってもよい。レチノール系混合油と第1の増粘剤との質量比が(2~4):1である場合、第1の増粘剤はレチノール系混合油を効果的に吸着し、レチノール系混合油におけるレチノール系化合物の脱着を減らすことができる。
具体的には、上記レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤との質量比が(1~1.4):(0.05~0.08):(0.02~0.05)である。例えば、レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤との質量比は(1~1.4):(0.06~0.08):(0.02~0.05)であってもよく、また、(1~1.4):(0.05~0.07):(0.02~0.05)であってもよく、又は1:(0.06~0.08):(0.02~0.05)、1.4:(0.05~0.07):(0.02~0.05)等であってもよい。レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤との質量比が(1~1.4):(0.05~0.08):(0.02~0.05)である場合、レチノール系混合油を十分に包含でき、外相であるポリジメチルシロキサンに相溶するため、系が安定し、レチノール系化合物の吸着が強い含有物の形成に有利である。
本開示において、上記増粘剤は、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーのうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。上記増粘剤成分は、レチノール系混合油を吸着すると共に、系のその他の成分との相溶性に優れている。
いくつかの具体的な実施の形態では、第1の増粘剤は、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーであり、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーは、シリコーン油を吸収することができ、増粘や肌感触改善などの効果を有するシリコーン粉末である。第2の増粘剤は、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーであり、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、レチノール系混合油を効果的に吸着できる好ケイ素性増粘剤である。第3の増粘剤は、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーであり、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーは乳化効果を有し、レチノール系包含物の系安定性を向上させることができる。
さらに、別の具体的な実施形態では、上記レチノール系包含物の合計質量に対して、上記第1の増粘剤の添加量が8~16%であり、例えば、10%、12%、14%等であり、上記第2の増粘剤の添加量が1~5%であり、例えば、2%、3%、4%等であり、上記第3の増粘剤の添加量が0.1~2%であり、例えば、0.5%、1%、1.5%等である。第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤の含有量が上記の範囲にあると、得られたレチノール系包含物はより優れた性能を有する。
本開示に係るレチノール系包含物は、増粘剤、レチノール系混合油及びポリジメチルシロキサンを混合することで、ポリジメチルシロキサンが増粘剤を包含し、増粘剤がレチノール系混合油をさらに包含するという複数層の包みを形成し、その結果、レチノール系化合物はレチノール系包含物の内部で安定して存在し、肌の表面にゆっくりと放出されることができる。
第2の態様
本開示に係る第2の態様は、上記レチノール系包含物の各成分を混合する工程を含む、第1の態様に記載のレチノール系包含物の製造方法を提供する。
さらに、上記レチノール系包含物の製造方法は、室温で上記レチノール系包含物の各成分を混合する工程を含む。
いくつかの具体的な実施の形態では、レチノール系包含物の製造方法は、
レチノール系混合油と第1の増粘剤とを混合する工程と、
レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤とを混合し、ブレンド物を得る工程、
上記ブレンド物をポリジメチルシロキサンに分散させ、レチノール系包含物を得る工程を含む。
レチノール系混合油と第1の増粘剤とを混合する工程では、レチノール系混合油と粉末状の第1の増粘剤とを混合し、粉末状の第1の増粘剤が油状のレチノール系混合油を全部吸い込むまで撹拌し、レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物を得る。
さらに、レチノール系混合油は、レチノール系化合物とポリジメチルシロキサンとを混合して得られるレチノール系混合油であってもよい。
ブレンド物は、粉末状の第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤がレチノール系混合油を包んでなるブレンド物である。
上記ブレンド物をポリジメチルシロキサンに分散させる工程では、ブレンド物を粘度5~10ηのポリジメチルシロキサンに分散させて、ブレンド物の外側を最終的に油相のポリジメチルシロキサンで包含することにより、油相で包含された粉末にてレチノール系混合油をさらに包含するレチノール系包含物を得る。
さらに、上記の混合工程及び分散工程はいずれも室温で行われ、最後に、均一に混合したレチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤とのブレンド物をポリジメチルシロキサンに均一に分散させる。
本開示に係るレチノール系包含物の製造方法は、レチノール系化合物を包含する際に加熱処理を必要とせず、レチノール系化合物の活性を損なうことなく、室温で実施することができ、かつ、製造方法は簡単で実施しやすく、原料が入手しやすく、大規模の工業生産に適している。
第3の態様
本開示に係る第3の態様は、第1の態様に記載のレチノール系包含物のスキンケア製品における使用であって、好ましくは、前記スキンケア製品は、化粧水、クリーム、乳液、ゲル又はエッセンスを含む使用を提供する。
本開示に係るレチノール系包含物がスキンケア製品に添加された後、ポリジメチルシロキサンの外側にまた一層の水相の包みが形成され、最終的に安定した「水中油」系が得られ、スキンケア製品に老化予防、シワ解消の効果を付与し、かつ、有効成分であるレチノール系化合物は安定した性能を有し、長時間に作用を発揮する。
具体的には、上記スキンケア製品の合計質量に対して、上記レチノール系包含物の添加量が1~5%であり、好ましくは1.4~4%である。例えば、レチノール系包含物の添加量は1.5%、1.7%、1.9%、2.0%、2.2%、2.4%、2.6%、3%、3.5%、4.5%等であってもよい。レチノール系包含物の添加量が1~5%である場合、シワを解消し、老化を予防する効果を発揮できるのみならず、ヒトの肌への刺激を回避でき、マイルドで安全な製品になり得る。
シワ改善クリーム
いくつかの具体的な実施の形態では、本開示は、本開示の第1の態様によるレチノール系包含物を含むシワ改善クリームを提供する。シワ改善クリームを肌の表面に塗った後、レチノール系包含物が層ごとに広がり、最内層のレチノール系化合物を放出し、表皮細胞の再生を促進し、小ジワを改善するとの作用を発揮する。シワ改善クリームに添加されるレチノール系包含物は、安定性が高く、徐放性を有するため、レチノール系化合物のシワ解消や老化予防の効果を最大限に発揮させることができる。
具体的には、シワ改善クリームの合計質量に対して、レチノール系包含物の添加量が1~5%であり、好ましくは1.4~2.8%である。例えば、レチノール系包含物の添加量は1.5%、1.7%、1.9%、2.0%、2.2%、2.4%、2.6%、2.8%等であってもよい。
本開示において、レチノール系包含物は、レチノール系包含物及びレチノールエステル包含物のうちの1つ又は2つを含む。レチノール系包含物及びレチノールエステル包含物はいずれも、安定性が高く、徐放性を有し、また、老化予防やシワ解消の効果を有する。いくつかのより具体的な実施形態では、本開示に係るシワ改善クリームには、レチノール系包含物及びレチノールエステル包含物がともに添加され、シワ改善クリームの合計質量に対して、レチノール系包含物の添加量が0.5~1.5%であり、好ましくは0.7~1.4%であり、レチノールエステル包含物の添加量が0.5~1.5%であり、好ましくは0.7~1.4%である。いくつかのより具体的な実施の形態では、レチノールエステル包含物は、パルミチン酸レチニル包含物及び/又はプロピオン酸レチニル包含物である。
いくつかの具体的な実施形態では、シワ改善クリームはさらに、保湿剤、乳化剤、油脂、増粘剤、溶剤、スキンコンディショナー及び防腐剤のうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。本開示に係るシワ改善クリームの処方組成がマイルドであり、本開示に係るレチノール系包含物の機能を十分に発揮させることができる。
本開示において、保湿剤を添加することで、保湿・保水の効果を発揮することができる。保湿剤の機能をさらに発揮させる点から、シワ改善クリームの合計質量に対して、本開示に係る保湿剤の添加量は1~10%であってもよく、好ましくは2~6%である。さらに、本開示に係る保湿剤はプロピレングリコールである。
本開示において、乳化剤を添加することで、シワ改善クリームの系安定性を向上させることができる。具体的には、シワ改善クリームの合計質量に対して、乳化剤の添加量が0.5~2%であり、好ましくは0.6~1.2%である。
さらに、乳化剤は、セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース、セスキステアリン酸メチルグルコース、イソステアリン酸ソルビタン、ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース、ラウレス-7、イソステアレス-20のうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。
別の具体的な実施形態では、シワ改善クリームには、セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース及びセスキステアリン酸メチルグルコースがともに添加され、シワ改善クリームの合計質量に対して、セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコースの添加量が0.3~1.2%であり、セスキステアリン酸メチルグルコースの添加量が0.2~0.8%である。
本開示において、本開示に係るシワ改善クリームはさらに、油脂を含む。シワ改善クリームに油脂を添加することで、肌表面の水分の蒸発を低減し、肌の乾燥やひび割れを防ぐことができる。また、油脂を添加することで、肌の表面に疏水性膜を形成し、外部からの有害物質の侵入を防ぐことができる。具体的には、シワ改善クリームの合計質量に対して、油脂の添加量が1~20%であり、好ましくは3~15%である。
さらに、油脂は、ベヘニルアルコール、イソノニルイソノナノエート、ジメチコノール及びポリジメチルシロキサンのうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。
いくつかのより具体的な実施形態では、シワ改善クリームには、ベヘニルアルコール、イソノニルイソノナノエート、ジメチコノール及びポリジメチルシロキサンがともに添加される。シワ改善クリームの合計質量に対して、ベヘニルアルコールの添加量が0.5~2%であり、好ましくは0.5~1.5%であり、イソノニルイソノナノエートの添加量が1~5%であり、好ましくは1.5~2.5%であり、ジメチコノールの添加量が0.5~5%であり、好ましくは1~3%であり、ポリジメチルシロキサンの添加量が0.5~5%であり、好ましくは1~3%である。
本開示において、増粘剤を添加することでシワ改善クリームのテクスチャーを制御し、適切なちょう度を得ることができ、かつ、安定性に優れる。具体的には、シワ改善クリームの合計質量に対して、本開示に係るシワ改善クリームにおける増粘剤の添加量が0.05~6%であり、好ましくは0.7~2.5%である。
さらに、本開示に係る増粘剤は、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、キサンタンガム、アクリル系/アクリル酸C10-30アルキル)クロスポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーのうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。
いくつかの具体的な実施形態では、シワ改善クリームには、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー及びアクリル系/アクリル酸C10-30アルキル)クロスポリマーがともに添加され、シワ改善クリームの合計質量に対して、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの添加量が0.05~2%であり、好ましくは0.5~1.5%であり、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーの添加量が0.01~2%であり、好ましくは0.1~0.5%であり、アクリル系/アクリル酸C10-30アルキル)クロスポリマーの添加量が0.01~2%であり、好ましくは0.1~0.5%である。
本開示において、シワ改善クリームにスキンコンディショナーを添加することで、シワの発生を低減することができる。スキンコンディショナーにおける有効成分は、肌の奥深くまで浸透し、肌に吸収され、肌の状態を改善することができる。具体的には、シワ改善クリームの合計質量に対して、スキンコンディショナーの添加量が1.05~6%であり、好ましくは1.4~4%である。
さらに、スキンコンディショナーは、D-パンテノール及びナイアシンアミドのうちの1種又は2種を含む。D-パンテノールは肌に吸収された後、肌におけるヒアルロン酸の含有量を増やし、肌にツヤ感や保湿効果を与え、細胞の分裂や再生、組織の修復を促進することができる。D-パンテノールのシワ改善クリームにおける添加量が0.05~2%であり、好ましくは0.8~1.2%である。ナイアシンアミドは、肌におけるセラミド及び遊離脂肪酸のレベルを維持し、肌の水分含有量を維持し、真皮層の微小循環を強化することができる。ナイアシンアミドのシワ改善クリームにおける添加量が1~4%であり、好ましくは1.5~2.5%である。
本開示において、シワ改善クリームに一定量の防腐剤を添加することもでき、具体的には、シワ改善クリームの合計質量に対して、防腐剤の添加量が0.5~2%であり、好ましくは0.6~1%である。
さらに、防腐剤は、メチルパラベン、エチルパラベン、フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセロールのうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。
さらに、シワ改善クリームには、その効果を損なわない範囲でその他の成分をさらに添加することもできる。
本開示において、溶剤を添加することで、シワ改善クリームの各成分を完全に溶解し、協力してシワ解消効果を発揮させることができる。具体的には、シワ改善クリームの合計質量に対して、溶剤の添加量は溶剤とその他の成分との合計質量が100%となるような量である。さらに、水を溶剤として用いることができる。
本開示で提供されるシワ改善クリームは、成分がマイルドであり、相乗効果を発揮することができる。その中のレチノール系包含物が安定して存在することができ、シワ改善クリームが塗られた後に、レチノール系化合物が肌の表面にゆっくりと放出され、シワ解消や老化防止の効果を発揮する。
さらに、本開示はまた、上記シワ改善クリームの各成分を混合する工程を含む、第3の態様に記載のシワ改善クリームの製造方法を提供する。
いくつかの具体的な実施の形態では、シワ改善クリームの製造方法は、
保湿剤、スキンコンディショナー、増粘剤の一部、防腐剤の一部及び溶剤を混合してA相とし、A相を80~90℃に加熱し、均一に混合するまで撹拌し続ける工程と、
乳化剤、油脂及び残りの増粘剤を混合してB相とし、B相を80~90℃に加熱し、均一に混合するまで撹拌し続ける工程と、
80~90℃の温度でB相をA相に加え、ホモジナイズ処理して均一に混合する工程と、
残りの防腐剤及びレチノール系包含物をC相として、系温度が40℃以下に下がった時点でC相を加え、ホモジナイズ処理して均一になってから排出する工程と、を含む。
乳液
本開示において、また、本開示の第1の態様によるレチノール系包含物を含む乳液を提供する。本開示に係る乳液に添加されるレチノール系包含物は、安定性が高く、徐放性を有するため、レチノール系化合物のシワ解消や老化予防の効果を最大限に発揮させることができる。
具体的には、乳液の合計質量に対して、レチノール系包含物の添加量が1~5%であり、好ましくは2~4%である。例えば、レチノール系包含物の添加量は1.5%、1.7%、1.9%、2.0%、2.2%、2.4%、2.6%、2.8%、3%、3.5%、4.5%等であってもよい。
いくつかの具体的な実施形態では、乳液は、保湿剤、乳化剤、増粘剤、溶剤及び防腐剤のうちの1種又は2種以上の組み合わせをさらに含む。本開示に係る乳液の処方組成がマイルドであり、本開示に係るレチノール系包含物の機能を十分に発揮させることができる。
本開示において、保湿剤を添加することで、保湿・保水の効果を発揮することができる。保湿剤の機能をさらに発揮させる点から、乳液の合計質量に対して、本開示に係る保湿剤の添加量は1~10%であってもよく、好ましくは2~6%である。さらに、本開示に係る保湿剤はプロピレングリコールである。
本開示において、乳化剤を添加することで乳液の系安定性を高めることができる。具体的には、乳液の合計質量に対して、乳化剤の添加量が0.1~2%であり、好ましくは0.3~1.2%である。
さらに、乳化剤は、セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース、セスキステアリン酸メチルグルコース、イソステアリン酸ソルビタン、ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース、ラウレス-7、イソステアレス-20のうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。
別の具体的な実施形態では、乳液には、セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース及びセスキステアリン酸メチルグルコースがともに添加される。乳液の合計質量に対して、セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコースの添加量が0.05~1.2%であり、セスキステアリン酸メチルグルコースの添加量が0.05~0.8%である。
本開示において、増粘剤を添加することで乳液のテクスチャーを制御し、適切なコンシステンシーを得ることができ、かつ、安定性に優れる。具体的には、乳液の合計質量に対して、本開示に係る乳液における増粘剤の添加量が0.05~2%であり、好ましくは0.1~0.8%である。
さらに、本開示に係る増粘剤は、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、キサンタンガム、アクリル系/アクリル酸C10-30アルキル)クロスポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーのうちの1種又は2種以上の組み合わせを含み、好ましくはキサンタンガムを用いる。
本開示において、乳液に一定量の防腐剤を添加することもでき、具体的には、乳液の合計質量に対して、防腐剤の添加量が0.5~2%であり、好ましくは0.6~1%である。さらに、防腐剤は、メチルパラベン、エチルパラベン、フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセロールのうちの1種又は2種以上の組み合わせを含む。
さらに、本開示はまた、上記乳液の各成分を混合する工程を含む、第3の態様に記載の乳液の製造方法を提供する。
いくつかの具体的な実施形態では、乳液の製造方法は、
保湿剤、増粘剤、乳化剤、防腐剤の一部及び溶剤を混合してA相とし、A相を80~90℃に加熱し、撹拌し続け、ホモジナイズ処理してA相を均一に混合する工程と、
残りの防腐剤、レチノール系包含物を混合してB相とし、系温度が40℃以下に下がった時点でB相を加え、ホモジナイズ処理して均一になってから排出する工程と、を含む。
以下、実施例により本開示に係る実施の形態を詳細に説明するが、当業者であれば、以下の実施例は本開示を説明するためのものに過ぎず、本開示の範囲を限定することを意図しないものと理解されるべきである。実施例では、具体的な条件が示されていない場合、一般の条件やメーカーが推奨する条件下で実施する。メーカーが記載されていない試薬や装置等はすべて市販で入手できる通常のものである。
実施例1~3
表1に示す成分の含有量で実施例1~3の3つのレチノール系包含物を製造した。各レチノール系包含物の製造方法は具体的に、
(1)室温でレチノール又はパルミチン酸レチニルと粘度6ηのポリジメチルシロキサンとを質量比1:1で混合し、レチノール系混合油を得た工程において、
実施例1では、パルミチン酸レチニルを添加し、実施例2では、レチノールを添加し、実施例3では、レチノールとパルミチン酸レチニルとの質量比が1:1であるレチノールとパルミチン酸レチニルの混合物を添加した工程と、
(2)粉末が油状物を全部吸い込むまで、工程(1)で得られたレチノール系混合油を(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーと混合する工程と、
(3)工程(3)で得られた混合物と(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを室温で混合し、次に、粘度6ηのポリジメチルシロキサンに分散させ、レチノール系包含物を得た工程と、を含む。
Figure 2023513098000001
比較例1~2
実施例1~3の製造方法により、表2に示すデータで、比較例1~2の2つのレチノール系包含物をそれぞれ製造した。比較例1では、パルミチン酸レチニルを添加し、比較例2では、パルミチン酸レチニルを添加し、また、レチノール系混合油では、パルミチン酸レチニルとポリジメチルシロキサンとの質量比が1:1である。
Figure 2023513098000002
応用実施例a及び応用比較例b~d
実施例1、比較例1~2で製造されたレチノール系包含物及びパルミチン酸レチニルをB相の成分とし、下記の工程で乳液を製造した。
(1)A相の成分を混合し、85℃に加熱し、ホモジナイズ処理して均一に混合する。
(2)系温度が40℃以下に下がった時点でB相の成分を添加し、ホモジナイズ処理して均一になった後に排出する。
Figure 2023513098000003
応用実施例1~3
実施例1~2で製造されたレチノール系包含物をC相の成分とし、応用実施例1~3のシワ改善クリームをそれぞれ製造した。実施例1~2で製造されたレチノール系包含物はそれぞれ、応用実施例1~3のシワ改善クリームに対応し、即ち、応用実施例1~2のシワ改善クリームでは、それぞれ実施例2のレチノールエステル包含物及び実施例1のレチノール包含物を用い、応用実施例3のシワ改善クリームでは、実施例1のレチノール包含物と実施例2のレチノールエステル包含物との組み合わせを用いた。シワ改善クリームにおけるその他の物質の成分は表4に示すとおりである。
シワ改善クリームの製造方法は、
(1)A、Bの二相の成分をそれぞれ混合した後、85℃に加熱し、A、Bの二相がそれぞれ均一に混合するまで撹拌し続けた工程と、
(2)85℃でB相をA相に加え、ホモジナイズ処理して均一に混合する工程と、
(3)系温度が40℃以下に下がった時点でC相を加え、ホモジナイズ処理して均一になった後に排出する工程と、を含む。
Figure 2023513098000004
応用比較例1~3
応用実施例1~3の製造方法により、表5に示すデータで、応用比較例1~3の2つのシワ改善クリームをそれぞれ製造した。
Figure 2023513098000005
効果の評価実験
1.包含効果の評価
包含効果の評価用試料a~dを被験試料とした。被験試料をそれぞれ4群に分け、各群を2つの50gの透明PETボトルに入れた。各群は、1つを自然光照射で7日間置き、もう1つを遮光で冷蔵保管した。7日間後、同じ時点で同じ条件下で2つの被験試料に対して、それぞれ高速液体クロマトグラフィーによって試料におけるパルミチン酸レチニルを定量的に分析し、有効成分の残留量を計算した。その結果を表6に示す。
Figure 2023513098000006
表6に示す包含効果の評価結果から分かるように、7日間の自然光照射実験後に、試料aにおけるパルミチン酸レチニルの残留量が59.1%と最も高く、試料dはそれに続いて40.9%であり、試料b、cにおける含有量が最も低かった。実験結果から、本開示で提供されたレチノール系包含物は、7日間の自然光照射後に、その残留量が未包含パルミチン酸レチニルに比べると、20%程度向上したと分かる。つまり、レチノール系包含物は、レチノール系化合物の安定性を効果的に向上できることが示されている。
2.シワ解消効果の評価
目じり、目の下にしわが出た25~35歳の女性30名を被験者として選び、応用実施例1~3及び応用比較例1~3で製造されたクリームを常温で非遮光の室内で1週間保管した後に、被験試料としてシワ解消効果の評価に用いた。被験者は1回に2スポイト分(1スポイト分は0.3~0.5g)、朝晩の1日2回で顔全体に塗った。日焼け止め(被験者によって1回で約0.6~0.8g)も合わせて使用した(同じ顔面積は同じ含有量であるように、被験者の顔面積に基づいて使用量を決定した。)。28日間使用した後の小ジワ改善効果を観察し、10点満点の採点基準で評価し、10点は明らかな小ジワ改善が観察され、1点は変化なしとした。詳細を下記の表7に示す。
Figure 2023513098000007
表7に示すシワ解消効果の評価から分かるように、応用実施例1~3で製造されたシワ改善クリームは、効果が応用比較例1~3で製造されたシワ改善クリームよりも優れている。これは、応用実施例1~3における活物質がすべてレチノール系包含物であり、未包含活物質よりも活性の維持に優れているからであると考えられる。また、応用実施例1と応用実施例3で製造されたシワ改善クリームは効果が同等であり、応用比較例1は応用比較例3よりも効果に優れている。これは、パルミチン酸レチニルがレチノールに比べ、完全に分解して効果がなくなる速度が遅いからであると考えられる。
本開示に係るレチノール系包含物、その製造方法及び使用は産業上利用することができるものである。
本開示に係る上記の実施例は、本開示を明確に説明するための例に過ぎず、本開示に係る実施形態を限定することを意図するものではない。当業者は、上記の説明に基づき、様々な変更又は修正を行うこともできる。ここでは、すべての実施の形態を例示する必要もなければ、例示することもできない。本開示の精神及び趣旨を逸脱しない範囲で行われた修正、置換及び改良等はすべて、本開示の特許請求の範囲に含まれるものと理解されるべきである。

Claims (10)

  1. レチノール系混合油、増粘剤、及びポリジメチルシロキサンを含有するレチノール系包含物であって、
    前記増粘剤は、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤を含み、
    前記レチノール系混合油と第1の増粘剤との質量比が(2~4):1であり、
    前記第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤は同一であっても異なっていてもよいことを特徴とするレチノール系包含物。
  2. 前記レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤との質量比が(1~1.4):(0.05~0.08):(0.02~0.05)であることを特徴とする請求項1に記載のレチノール系包含物。
  3. 前記レチノール系混合油、第1の増粘剤、第2の増粘剤及び第3の増粘剤からブレンド物を形成し、前記ブレンド物と前記ポリジメチルシロキサンとの質量比が(1~2):1であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレチノール系包含物。
  4. 前記レチノール系混合油は、レチノール系化合物及びポリジメチルシロキサンを含み、好ましくは、前記レチノール系化合物と前記レチノール系混合油におけるポリジメチルシロキサンとの質量比が(1~2):(1~2)であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のレチノール系包含物。
  5. 前記レチノール系化合物は、レチノール及び/又はレチノールエステルを含むことを特徴とする請求項4に記載のレチノール系包含物。
  6. 前記増粘剤は、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーのうちの1種又は2種以上の組み合わせを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のレチノール系包含物。
  7. 前記レチノール系包含物の各成分を混合する工程を含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のレチノール系包含物の製造方法。
  8. レチノール系混合油と第1の増粘剤とを混合する工程、
    レチノール系混合油と第1の増粘剤の混合物と、第2の増粘剤と、第3の増粘剤とを混合し、ブレンド物を得る工程、
    前記ブレンド物をポリジメチルシロキサンに分散させ、レチノール系包含物を得る工程
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
  9. 請求項1~6のいずれか1項に記載のレチノール系包含物のスキンケア製品における使用であって、好ましくは、前記スキンケア製品は、化粧水、クリーム、乳液、ゲル又はエッセンスを含む使用。
  10. 前記スキンケア製品において、前記レチノール系包含物の添加量が1~5%であることを特徴とする請求項9に記載の使用。
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