JP2023512622A - ニタゾキサニド及びその活性型であるチゾキサニドのSARS-CoV-2感染症の治療への適用 - Google Patents

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Abstract

コロナウイルス(SARS-CoV-2など)の予防及び/又は治療に使用される、式Iで表されるニタゾキサニド(nitazoxanide)及びその活性型であり、式IIで表されるチゾキサニド(tizoxanide)、それらの幾何異性体、それらの薬学的に許容される塩及び/又はそれらの溶媒和物及び/又はそれらの水和物並びにこれらの化合物を含む医薬組成物。TIFF2023512622000022.tif43162

Description

本発明は、2020年1月21日に出願された中国特許出願番号202010071688.8の優先権の利益に基づきその利益を主張するものであり、当該出願の開示は全体として参照することにより本明細書に組み込まれる。
本発明は、コロナウイルス感染症、特にSARS-CoV-2感染症の治療における、式Iで表されるニタゾキサニド(nitazoxanide)及びその活性型であり、式IIで表されるチゾキサニド(tizoxanide)、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物並びに上述の化合物を含む医薬組成物の使用に関する。
Figure 2023512622000002
化学名を2-(アセチルオキシ)-N-(5-ニトロ-2-チアゾリル)ベンズアミドという、ニタゾキサニド(式Iの化合物)は、チアゾール系薬剤であり、1970年代に最初に合成された(Rossignol,J.F.,Cavier,R.,1975.Synthesis and antiparasitic activity of 2-benzamidonitrothiazoles.Chem.Abstr.83,28216n.)。ニタゾキサニドは、プロドラッグであり、投与後にin vivoで速やかにその活性代謝物であるチゾキサニド(TIZ、式IIの化合物)に加水分解され、治療効果を発揮する。
当初は、ニタゾキサニドは、経口抗寄生虫薬として開発され、in vitro及び様々な動物モデルで良好な抗原虫活性を有した。最初にヒトで研究されたのは、腸管寄生虫の治療であった。その後、新興原虫及びクリプトスポリジウムに対して良好な阻害活性を有することが見出された。1998年に、FDAは、ニタゾキサニドを、成人及び生後12か月以上の子供におけるクリプトスポリジウム・パルバム及びジアルジアによって引き起こされる感染症の治療に対する臨床薬として承認した。2006年に、ニタゾキサニドにより、ロタウイルス感染症によって引き起こされる子供の下痢を効果的に治療できることが、臨床試験で示された。加えて、ニタゾキサニドは、成人のウイルス性胃腸炎及びC型肝炎に対しても良好な臨床治療効果があることも確認されている(Rossignol JF,Nitazoxanide:a first-in-class broad-spectrum antiviral agent,Antiviral Res.2014;110:94-103.)。
近年、幾つかの基礎研究により、ニタゾキサニドが広範囲の抗ウイルス活性を有することが確認されている。一連の基礎研究により、ニタゾキサニドはインフルエンザウイルスのヘマグルチニンの成熟を翻訳後段階で阻害することができ、インフルエンザA型及びインフルエンザB型に対して非常に効果的な阻害活性を有することが示されている。臨床試験結果は、ニタゾキサニド600mgを1日2回、5日間投与することによって、一般的なインフルエンザの持続期間が短縮されたことを示している(Haffizulla J,Hartman A,Hoppers M,et al,Effect of nitazoxanide in adults and adolescents with acute uncomplicated influenza:a double-blind,randomised,placebo-controlled,phase 2b/3 trial,Lancet Infect Dis.2014;14(7):609-18.)。
2019年新型コロナウイルス(2019-nCoV)は、これまでにヒトで発見されたことのない新型コロナウイルス株である。2020年2月11日に、国際ウイルス分類委員会(ICTV)は、2019年新型コロナウイルス(2019-nCoV)の正式名称を、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)と発表した。同日、世界保健機関(WHO)は、このウイルスによって引き起こされる疾病の正式名称を、COVID-19と発表した。SARS-CoV-2ウイルス感染症の症状は、主に肺炎であり、疾病の重症度に応じて、単純性感染、軽症肺炎、重症肺炎、急性呼吸窮迫症候群、敗血症、敗血症性ショックなどに分類される。単純性感染状態の患者は、発熱、咳、喉の痛み、鼻づまり、疲労、頭痛、筋肉痛又は不快感などの非特異的な症状がみられ、高齢者及び免疫抑制者は、非定型な症状がみられる場合がある。軽症肺炎状態の患者は、主に、咳、呼吸困難、及び多呼吸がみられる。重症肺炎は、青年、成人、又は子供にみられる場合があり、その主な症状としては、呼吸数の増加、重度の呼吸不全又は呼吸困難、中心性チアノーゼ、眠気、意識喪失又は痙攣、息切れなどが挙げられる。急性呼吸窮迫症候群の肺の画像は、両側のすりガラス陰影であり、これは浸出、葉滲出又は無気肺、肺腫瘤陰影によって完全に説明することができず、その主な症状は、肺水腫である。敗血症状態の患者では、致命的な臓器機能不全がみられることが多く、最も重症な患者は敗血症性ショック状態の患者であり、高確率で死亡する可能性がある。
現在、SARS-CoV-2感染症は、臨床では主に支持療法で治療されており、特異的な抗ウイルス薬は存在しない。
本出願の目的は、SARS-CoV-2感染症の治療のために、SARS-CoV-2に対して抗ウイルス活性を有する薬剤を発見することである。本出願の創作研究を通じて、式Iで表されるニタゾキサニドは、SARS-CoV-2によって感染した細胞を保護し、SARS-CoV-2の複製を阻害する機能を有し、SARS-CoV-2によって引き起こされる疾病の治療における良好な潜在的治療効果を有することが見出された。
本出願は、式I又は式IIで表されるチアゾール化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物又は水和物に関する。
Figure 2023512622000003
幾つかの実施形態において、本出願の化合物の薬学的に許容される塩は、その無機酸塩又は有機酸塩並びにその無機塩基塩又は有機塩基塩を含む。本出願は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、リチウム塩、メグルミン塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、シュウ酸塩、ピバル酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、ピクリン酸塩、アスパラギン酸塩、グルコン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩及びエンボン酸塩などを含む上述の塩の全ての形態に関するが、これらに限定されない。
本出願において、式I又は式IIで表される化合物は、SARS-CoV-2ウイルス感染症によって引き起こされる細胞変性効果(CPE)から細胞を保護し、細胞におけるSARS-CoV-2の複製を阻害し、細胞培養におけるSARS-CoV-2の核酸量を減少させることができる。
創作的な発明及び研究の後、本出願の発明者らは、式I又は式IIで表される化合物の新たな特徴、すなわち、式I又は式IIで表される化合物は、マイクロモル濃度レベルでSARS-CoV-2感染細胞のウイルス核酸量を減少させることができることを見出した。
本出願はまた、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(呼吸器疾患(例えば、発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなどが挙げられるが、これらに限定されない)の予防及び/又は治療のための医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物の使用に関する。
Figure 2023512622000004
本出願はまた、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)阻害剤としての医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物の使用に関する。
本出願はまた、細胞(例えば、哺乳類の細胞)におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害する医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物の使用に関する。
本出願はまた、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物に関する。
好ましくは、医薬組成物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を更に含み、具体的には、医薬組成物は、固形製剤、注射剤、外用製剤、スプレー剤、液状製剤、又は化合物製剤である。
本発明はまた、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物の使用、又は呼吸器疾患(発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなどが挙げられるが、これらに限定されない疾病の予防及び/又は治療のための医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物の使用に関する。
本出願はまた、疾病の予防及び/又は治療を必要とする哺乳類における疾病を予防及び/又は治療する方法、又はコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖の阻害を必要とする哺乳類におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害する方法に関するものであり、当該方法は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物、又は式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物、の治療に及び/又は予防に有効な量を、それを必要とする哺乳類に投与することを含み、当該疾病としては、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(例えば、重症急性呼吸器感染症(SARI))が挙げられる。
幾つかの実施形態において、当該疾病は、SARS-CoV-2によって引き起こされる疾病又は感染症である。
幾つかの実施形態において、SARS-CoV-2によって引き起こされる疾病としては、呼吸器疾患(発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本出願はまた、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(例えば、呼吸器疾患(発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなど)の予防及び/又は治療のための医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物の使用に関する。
本出願はまた、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)阻害剤としての医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物の使用に関する。
本出願はまた、細胞(例えば、哺乳類の細胞)におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害する医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物の使用に関する。
本出願はまた、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(例えば、呼吸器疾患(発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなどが挙げられるが、これらに限定されない)の予防及び/又は治療に使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物に関する。
本出願はまた、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)阻害剤として使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物に関する。
本出願はまた、細胞(例えば、哺乳類の細胞)におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害することに使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物に関する。
本出願はまた、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(例えば、呼吸器疾患(発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなど)の予防及び/又は治療に使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物に関する。
本出願はまた、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)阻害剤として使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物に関する。
本出願はまた、細胞(例えば、哺乳類の細胞)におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害することに使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物に関する。
幾つかの実施形態において、本出願に記載されるSARS-CoV-2によって引き起こされる疾病は、COVID-19である。
幾つかの実施形態において、本出願の哺乳類としては、ウシ科、ウマ科、ヤギ亜科、イノシシ科、イヌ科、ネコ科、げっ歯類、霊長類が挙げられ、好ましい哺乳類は、ヒト、猫、犬、又は豚である。
本出願において、用語「2019年新型コロナウイルス(2019-nCoV)」の正式名称は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)である。
本出願において、用語「2019年新型コロナウイルス(2019-nCoV)によって引き起こされる疾病」の正式名称は、COVID-19である。
本出願に記載の医薬組成物は、投与経路の違いに応じて様々な形態に調製することができる。
本出願において、医薬組成物は、経口投与、スプレー吸入、直腸投与、鼻腔投与、口腔投与、膣内投与、局所投与、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、髄腔内、脳室内、胸骨内及び頭蓋内注射又は注入などの非経口投与、又は移植片リザーバーを用いる投与のいずれか1つの経路で投与することができる。それらの中で、経口投与、腹腔内投与、又は静脈内投与が好ましい。
経口投与する場合、式Iで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物は、錠剤、カプセル、水溶液又は水性懸濁液が挙げられるが、これらに限定されない経口可能製剤の形態に調製することができる。一般的に、錠剤に使用する担体は、乳糖及びコーンスターチを含み、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤を添加することもできる。カプセルに使用する希釈剤としては、一般的に乳糖及び乾燥コーンスターチが挙げられる。水性懸濁液は、通常、活性成分と適切な乳化剤及び適切な懸濁剤とを混合することによって使用される。必要に応じて、甘味料、香味料又は着色剤を、上述の経口製剤の形態に添加することもできる。
直腸投与する場合、式Iで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物は、一般的に、薬剤と適切な非刺激性賦形剤とを混合することによって調製される坐剤の形態で調製することができる。賦形剤は、室温では固体状態で存在するが、直腸温度で融解して薬剤を放出する。このような賦形剤としては、ココアバター、蜜蝋及びポリエチレングリコールが挙げられる。
局所投与する場合、特に眼、皮膚、又は下部腸管神経疾患などの到達しやすい患部表面又は器官を局所投与で治療する場合、式Iで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物は、異なる患部表面又は器官に応じて様々な形態の局所製剤として調製することができ、具体的な指示を以下に示す。
眼に局所投与する場合、式Iで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物は、微粒化懸濁液又は溶液などの製剤形態にすることができ、使用される担体は、一定のpHの等張性滅菌生理食塩水であり、塩化ベンジルアルコキシドなどの防腐剤は、添加してもしなくてもよい。加えて、眼に投与する場合、当該化合物はワセリン軟膏などの軟膏の形態で調製することもできる。
皮膚に局所投与する場合、式Iで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物は、有効成分を1つ以上の担体に懸濁又は溶解させた、軟膏、ローション、クリームなどの適切な形態に調製することができる。軟膏に使用する担体としては、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、乳化ワックス、及び水が挙げられるが、これらに限定されない。ローション又はクリームに使用する担体としては、鉱油、ソルビタンモノステアレート、Tween-60、セチルエステルワックス、ヘキサデセニルアリールアルコール、2-オクチルドデカノール、ベンジルアルコール及び水が挙げられるが、これらに限定されない。
下部腸管に局所投与する場合、式Iで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物は、上述の直腸坐剤などの形態又は適切な浣腸剤形態に調製することができ、加えて、局所用経皮パッチを使用することもできる。
式Iで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物は、滅菌注射用水溶液又は油懸濁液、あるいは滅菌注射用溶液を含む、滅菌注射の製剤形態で投与することもでき、ここで使用可能な担体及び溶媒としては、水、リンガー溶液、等張性生理食塩水が挙げられる。加えて、モノグリセリド又はジグリセリドなどの滅菌不揮発性油は、溶媒又は懸濁液の媒体として使用することもできる。
上記の各種製剤形態の薬剤は、医薬分野の従来法に従って調製することができる。
本出願において、用語「治療有効量」又は「予防有効量」は、患者の疾病を治療又は予防するために十分な量であるが、合理的な医学的判断内で(妥当な利益/リスク比の)重大な副作用を避けるために十分に低い量について言及する。化合物の治療有効量又は予防有効量は、選択された特定化合物(例えば、化合物の有効性、効果、半減期を考慮する)、選択された投与経路、治療又は予防すべき疾病、治療又は予防すべき疾病の重症度、治療又は予防する患者の年齢、サイズ、体重及び身体疾病、病歴、治療又は予防期間、同時療法の性質、所望の治療又は予防効果、などの要因に応じて変化するが、依然として当業者が日常的に決定することができる。
加えて、異なる患者に対する、式Iで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物の具体的な投与量及び使用方法は、患者の年齢、体重、性別、自然健康状態、栄養状態、薬剤の活性強度、投与時間、代謝率、疾病の重症度、及び医師の主観的判断を含む多くの要因に依拠することに注意する必要がある。ここでは、0.0001-1000mg/kg体重/日の間の投与量を使用することが好ましい。
ニタゾキサニドが、SARS-CoV-2に感染したVero E6細胞におけるウイルス核酸量を効果的に減少させることができることを示す。図1において、(a)は、ニタゾキサニドが、細胞がSARS-CoV-2に感染した48時間後に細胞におけるウイルスRNA量を減少させることができることを示す。縦座標は、サンプル中のウイルスRNAのコピー数であり、横座標は、薬剤濃度である。(b)は、試験細胞が試験濃度のニタゾキサニドで48時間処理され、細胞毒性が観測されなかったことを示す。縦座標は、溶媒対照群(細胞のみ、薬剤は添加していない)に対する細胞生存率の割合であり、横座標は、薬剤濃度である。
以下の実施例は、本出願の例示的な好ましい実施形態であり、本出願を何ら制限するものではない。
実施例1:SARS-CoV-2感染細胞におけるウイルス核酸量を減少させるニタゾキサニドに関する実験
(1)ウイルス感染細胞の薬物処理
Vero E6細胞(ATCCから購入、カタログ番号1586)を24ウェルプレートに接種し、24時間培養した後、ウイルス感染を実施した。具体的には、SARS-CoV-2(2019-nCoV)ウイルス(中国科学院武漢ウイルス研究所によって提供された、nCoV-2019BetaCoV/Wuhan/WIV04/2019株)を2%細胞維持溶液(製剤:FBS(Gibco社から購入、カタログ番号16000044)をMEM(Gibco社から購入、カタログ番号10370021)に2%の容積比で添加し、2%細胞維持溶液を得た)で対応する濃度に希釈し、各ウェルが1000TCID50のウイルス量を含むように24ウェルプレートに添加した。ニタゾキサニド(Selleck Chemicalsから購入、カタログ番号S1627)を2%細胞維持溶液で対応する濃度に希釈し、薬剤の最終濃度がそれぞれ100μM、33μM、11μM、3.7μM、1.23μM、0.41μM、0.14μMとなるように、対応するウェルに別々に添加し、次にプレートを37℃、5%COインキュベーターに入れ、48時間培養を行った。溶媒対照群には、試験薬剤を含まない2%細胞維持溶液を添加した。
(2)RNA抽出
RNA抽出キットは、カタログ番号74106、Qiagen社から購入した。以下のRNA抽出工程に関わる消耗品(スピンカラム、RNaseフリー2mL採取チューブなど)及び試薬(RLT、RW1、RPE、RNaseフリー水など)は、キットの一部であった。以下の抽出工程は、キットの説明書に記載の推奨工程であった。
1)テストプレートから100μLの上清を取り、ヌクレアーゼフリーEPチューブに添加し、次に、各ウェルに350μLのバッファーRLTを添加し、トランスファーリキッドガンで完全に溶解するまで叩いて混合し、続いて、遠心分離を行い上清を得た。
2)1)で得られた上清に等体積の70%エタノールを添加し、十分に混合した。
3)2)で得られた混合溶液をRNaseフリースピンカラムに移し、12000rpmで15秒間遠心分離を行い、廃液を廃棄した。
4)700μLのBuffer RW1をスピンカラムに添加し、12000rpmで15秒間遠心分離を行いスピンカラムを洗浄し、廃液を廃棄した。
5)500μLのBuffer RPEをスピンカラムに添加し、12000rpmで15秒間遠心分離を行いスピンカラムを洗浄し、廃液を廃棄した。
6)500μLのBuffer RPEをスピンカラムに添加し、12000rpmで2分間遠心分離を行いスピンカラムを洗浄し、廃液を廃棄した。
7)新しいRNaseフリー2mL採取チューブを交換用として使用し、12000rpmで1分間遠心分離を行い、スピンカラムを乾燥させた後、スピンカラムを工程8)における1.5mL採取チューブに移した。
8)新しい1.5mL採取チューブを交換用として使用し、その中に工程7)で乾燥したスピンカラムを入れ、スピンカラムに30μLのRNaseフリー水を添加し、12000rpmで2分間遠心分離を行い、得られた溶出液は対応するRNAを含み、次にRNase阻害剤(NEB社から購入、カタログ番号:M0314L)を添加し、NanoDrop(Thermo scientificから購入、Nano Drop One)を使用して各RNA濃度を検出した。
(3)RNA逆転写
実験では、タカラ社製の逆転写キット(PrimeScriptTMRT reagent Kit with gDNA Eraser、カタログ番号RR047Q)をRNAの逆転写に使用した。工程は、以下のとおりであった。
1.gDNAの除去:各実験群のRNAサンプルを採取し、1μgの各サンプルを逆転写用に採取した。初めに、2μLの5×gDNA Eraser Bufferを各実験群のRNAサンプルに添加し、反応系にRNaseフリー水を補充して10μLとし、十分に混合し、42℃の水浴に2分間置き、サンプル中に存在する可能性のあるgDNAを除去した。
2.逆転写:適切な量の酵素、primer Mix及び反応バッファーを1.で得られたサンプルに添加し、RNaseフリー水を補充して20μLの体積となるようにし、37℃の水浴で15分間、次に85℃の水浴で5秒間反応させ、転写によってcDNAを得た。
(4)リアルタイムPCR
蛍光定量PCRを使用して、ウイルス原液の1mLあたりのコピー数を検出した。
TB Green Premix(タカラ、カタログ番号RR820A)を使用して反応系を混合し、StepOne PlusリアルタイムPCR装置(ブランド:ABI)を使用して増幅反応及び読み取りを行った。ウイルス原液の1mLあたりに含まれるコピー数を算出した。工程は、以下の通りであった。
1.標準品の確立:プラスミドpMT-RBD(プラスミドは、中国科学院武漢ウイルス研究所によって提供された)を、それぞれ5×10コピー/μL、5×10コピー/μL、5×10コピー/μL、5×10コピー/μL、5×10コピー/μL、5×10コピー/μL、5×10コピー/μLに希釈した。2μLの標準品又はcDNAテンプレートをqPCR反応用に採取した。
2.実験に使用したプライマー配列は、以下の通りであった(全て5’-3’方向で表示される)。
RBD-qF:CAATGGTTTAACAGGCACAGG
RBD-qR:CTCAAGTGTCTGTGGATCACG
3.反応手順は、以下の通りであった。
予備変性:95℃で5分間
サイクルパラメーター:95℃で15秒間、54℃で15秒間、72℃で30秒間、計40サイクル。
(5)薬剤の細胞毒性試験
CCK-8キット(碧云天)を使用して薬剤の細胞毒性試験を行った。具体的な工程は、以下の通りであった。
1.1×10Vero E6細胞(ATCC)を96ウェルプレートに接種し、37℃で8時間培養した。
2.薬剤をDMSOで適切な濃度の母液に希釈し、次に、2%FBS(Gibco社から購入、カタログ番号16000044)を含むMEM(Gibco社から購入、カタログ番号10370021)培地で薬剤処理と同じ濃度に希釈した。96ウェルプレート内の元の培地を廃棄し、100μLの薬剤を含むMEM培地を採取して細胞に添加し、各濃度に対して3反復ウェルを設定した。溶媒対照群(DMSO及び培地をウェル内の細胞に添加し、薬剤を添加しない)及びブランク対照群(DMSO及び培地をウェル内に添加し、細胞を添加しない)を設定した。薬剤を添加した後、細胞を37℃で48時間培養した。
3.20μLのCCK-8溶液(碧云天)を試験するウェルに添加し、泡が発生しないように静かに混合し、その後、37℃で2時間培養した。マイクロプレートリーダー(Molecular Devicesから購入、モデル:SpectraMax M5)でOD450を読み取り、細胞生存率を算出した。
Figure 2023512622000005
ここで、Aはマイクロプレートリーダーの読み取り値であった。
(6)実験結果
ウイルス増殖抑制実験の結果、100μM、33μM、11.1μM及び3.7μMの濃度の試験化合物が、感染した上清中のSARS-CoV-2ウイルスゲノムの複製を効果的に抑制できることが分かった(表1)。
Figure 2023512622000006
細胞毒性試験の結果、試験化合物であるニタゾキサニドの処理により、全ての試験濃度の細胞生存率は変化しない、すなわち、試験化合物は全ての濃度で細胞に対する毒性作用を示さないことが分かった(表2及び図1)。
Figure 2023512622000007

Claims (20)

  1. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(呼吸器疾患(例えば、発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなどが挙げられるが、これらに限定されない)の予防及び/又は治療のための医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物の使用。
    Figure 2023512622000008
  2. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(例えば、呼吸器疾患(例えば、発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなど)の予防及び/又は治療のための医薬品の製造における医薬組成物の使用であって、前記医薬組成物は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含み、
    Figure 2023512622000009
    好ましくは、前記医薬組成物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を更に含み、具体的には、前記医薬組成物は、固形製剤、注射剤、外用製剤、スプレー剤、液状製剤、又は化合物製剤である、医薬組成物の使用。
  3. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)阻害剤としての医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物の使用。
    Figure 2023512622000010
  4. 細胞(例えば、哺乳類の細胞)におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害する医薬品の製造における、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物の使用。
    Figure 2023512622000011
  5. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)阻害剤としての医薬品の製造における、医薬組成物の使用であって、
    Figure 2023512622000012
    前記医薬組成物は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含み、
    好ましくは、前記医薬組成物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を更に含み、具体的には、前記医薬組成物は、固形製剤、注射剤、外用製剤、スプレー剤、液状製剤、又は化合物製剤である、医薬組成物の使用。
  6. 細胞(例えば、哺乳類の細胞)におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害する医薬品の製造における、医薬組成物の使用であって、
    Figure 2023512622000013
    前記医薬組成物は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含み、
    好ましくは、前記医薬組成物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を更に含み、具体的には、前記医薬組成物は、固形製剤、注射剤、外用製剤、スプレー剤、液状製剤、又は化合物製剤である、医薬組成物の使用。
  7. SARS-CoV-2によって引き起こされる前記疾病が、COVID-19である、請求項1又は2に記載の使用。
  8. 前記哺乳類としては、ウシ科、ウマ科、ヤギ亜科、イノシシ科、イヌ科、ネコ科、げっ歯類、霊長類が挙げられ、例えば、ヒト、猫、犬、又は豚である、請求項4又は6に記載の使用。
  9. 疾病の予防及び/又は治療を必要とする哺乳類における疾病を予防及び/又は治療する方法であって、前記方法は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物、又は式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物、の治療に及び/又は予防に有効な量を、それを必要とする哺乳類に投与することを含み、
    Figure 2023512622000014
    前記疾病としては、コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(例えば、重症急性呼吸器感染症(SARI))が挙げられる、方法。
  10. 前記疾病が、SARS-CoV-2によって引き起こされる疾病又は感染症である、請求項9に記載の方法。
  11. SARS-CoV-2によって引き起こされる前記疾病又は前記感染症としては、呼吸器疾患(発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなどが挙げられるが、これらに限定されない、請求項10に記載の方法。
  12. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖の阻害を必要とする哺乳類におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害する方法であって、前記方法は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含む医薬組成物、又は式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物、の治療に及び/又は予防に有効な量を、それを必要とする哺乳類に投与することを含む、方法。
    Figure 2023512622000015
  13. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(例えば、呼吸器疾患(発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなど)の予防及び/又は治療に使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物。
    Figure 2023512622000016
  14. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)阻害剤として使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物。
    Figure 2023512622000017
  15. 細胞(例えば、哺乳類の細胞)におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害することに使用するための、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物。
    Figure 2023512622000018
  16. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)によって引き起こされる疾病又は感染症(例えば、呼吸器疾患(発熱、咳、喉の痛みなどの単純性感染、肺炎、急性呼吸器感染症又は重症急性呼吸器感染症、低酸素性呼吸不全及び急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、並びに敗血症性ショックなど)の予防及び/又は治療に使用するための医薬組成物であって、前記医薬組成物は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含み、
    Figure 2023512622000019
    好ましくは、前記医薬組成物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を更に含み、具体的には、前記医薬組成物は、固形製剤、注射剤、外用製剤、スプレー剤、液状製剤、又は化合物製剤である、医薬組成物。
  17. コロナウイルス(SARS-CoV-2など)阻害剤として使用するための医薬組成物であって、前記医薬組成物は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含み、
    Figure 2023512622000020
    好ましくは、前記医薬組成物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を更に含み、具体的には、前記医薬組成物は、固形製剤、注射剤、外用製剤、スプレー剤、液状製剤、又は化合物製剤である、医薬組成物。
  18. 細胞(例えば、哺乳類の細胞)におけるコロナウイルス(SARS-CoV-2など)の複製又は繁殖を阻害することに使用するための医薬組成物であって、前記医薬組成物は、式I及び/又は式IIで表される化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物を含み、
    Figure 2023512622000021
    好ましくは、前記医薬組成物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を更に含み、具体的には、前記医薬組成物は、固形製剤、注射剤、外用製剤、スプレー剤、液状製剤、又は化合物製剤である、医薬組成物。
  19. SARS-CoV-2によって引き起こされる前記疾病がCOVID-19である、請求項10に記載の方法、請求項13に記載の、化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物、又は請求項16に記載の医薬組成物。
  20. 前記哺乳類としては、ウシ科、ウマ科、ヤギ亜科、イノシシ科、イヌ科、ネコ科、げっ歯類、霊長類が挙げられ、前記好ましい哺乳類は、ヒト、猫、犬、又は豚である、請求項9-12のいずれか一項に記載の方法、又は請求項15に記載の化合物、それらの幾何異性体、薬学的に許容される塩及び/又は溶媒和物及び/又は水和物、又は請求項18に記載の組成物。
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