JP2023509226A - ウェアラブルヘルスの充電時における健康の安全を確保するためのシステム - Google Patents

Abstract

一実施形態において、方法１１０は、ユーザが監視領域に位置し、ウェアラブルデバイス１１２を着用していないことを含む条件を判定し、当該判定及び１つ又は複数のセンサ１１４からの入力パターンに基づいて警報を提供する。

Description

[0001] 本発明は、一般に、個人用緊急応答システムに関する。

[0002] 身体的及び／又は精神的な衰えに直面している高齢者には、介護が必要である。多くの人は、自宅に滞在することを望んでいる。しかしながら、介護施設に移りたい（又はそこに移る必要がある）者でさえも、適切な介護提供者が、常に存在するわけでない。個人用緊急応答システム（ＰＥＲＳ）は、いずれの場合においても高齢者の介護を支援するための解決策を提供する。そのようなシステムでは、通常、ペンダント又は時計のようなデバイスの形態のウェアラブルデバイスが、ユーザによって着用又は携帯され、緊急事態の場合には、ユーザが（例えば、緊急コールセンター、家族、介護提供者などに）助けを求める要求を伝達することを可能にするために使用され得る。ウェアラブルデバイスは、通常、ヘルプボタンが備え付けられており、ヘルプボタンは、ユーザが押すことによって、介護提供者への接続を確保する。より高度なＰＥＲＳウェアラブルデバイスには、ヘルプボタンに加えて、転倒のような緊急事態の自動検知を可能にする１つ又は複数のセンサを含み得る。

[0003] ＰＥＲＳウェアラブルデバイスは、サイズが小さくバッテリ容量が限られる傾向がある。それ故に、このようなデバイスを再充電する必要がある。しかしながら、いくつかのＰＥＲＳウェアラブルデバイスにとって１つの欠点は、充電操作中に、ユーザはもはやウェアラブルデバイスを所有していない（例えば、着用又は保持していない）ので、ユーザを転倒及び／又は他の緊急事態の監視に対して脆弱なまま放置することである。

[0004] 本発明の１つの目的は、ユーザのウェアラブルデバイスがそのような警報の提供に利用できないときに、警報を提供する装置を開発することである。このような懸念により良く対処するために、本発明の第１の態様では、方法は、ユーザが監視領域に位置し、ウェアラブルデバイスを着用していないことを含む条件を判定し、判定及び１つ又は複数のセンサからの入力パターンに基づく警報を提供する。このように、本発明は、緊急事態の場合には、ウェアラブルデバイスの個人監視機能がユーザに利用できないときに、ユーザに保護を提供する。

[0005] 一実施形態では、本方法は、１つ又は複数のセンサからの入力の受信に基づいて、ユーザが監視領域内に位置することを判定する。このように、複数のセンサは、ウェアラブルデバイスがユーザから取り外されているときか、又はそうでなければユーザのアクティビティ入力を受信していないときに、ユーザを監視するための機構を提供する。

[0006] 一実施形態では、本方法は、ユーザのウェアラブルデバイスがユーザによって着用されていないことを、ウェアラブルデバイスと充電装置との間で発生する充電操作があるかどうかの内部指示を受信すること、又はウェアラブルデバイスが着用されているのか、又はされていないのかとの外部から通信された指示を受信することのうちの１つ又は組み合わせに基づいて判定する。このように、本方法は、ウェアラブルデバイスが充電されている途中であるか、ユーザによって着用されていないか、及び／又はさもなければウェアラブルデバイスの機能が損なわれているか（例えば、充電されていないか、壊れているかなど）さえも判定し、これは、緊急事態の判定及び警報の代替的形態が、ユーザに必要であることの指示である。外部から通信されるとは、ウェアラブルデバイスの代わりに監視するための機能を提供するモジュールの外部にあるデバイスからの信号を受け取ることを指す。

[0007] 一実施形態では、入力パターンの受信が、１つ又は複数のセンサから検知された動作検知及び非動作検知イベントのうちの１つ又は組み合わせに対応し、１つ又は複数のセンサのうちの少なくとも１つが、１つ又は複数のセンサによって集合的に監視される複数の非重複区域の中の１つのみの区域に関連付けられる。１つ又は複数のセンサは、そのそれぞれの区域を監視するような態様で配置された静止センサ（例えば、転倒検知専用又はモノのインターネット（ＩｏＴ）技術を介した既存のシステムの一部のセンサ）を備え得る。例えば、寝室のような監視された領域の場合、１つのセンサがベッド表面を監視するように配置され得ることもあり、別のセンサがベッド表面を監視することなくベッドの隣の床を監視するように配置され得ることもあり、ここで、入力パターンによって、ウェアラブルデバイスが利用できないときに、ユーザが緊急事態にあるかどうかの判定が可能になる。

[0008] 一実施形態では、動作検知イベントが、ユーザアクティビティの検知に対応し、且つ非動作検知イベントがユーザアクティビティの検知の終了に対応し、複数のセンサが、部屋のベッド表面上のユーザアクティビティを監視するように配置された第１のセンサ、及び部屋の床表面上のユーザアクティビティを監視するように配置された第２のセンサを備え、第１のセンサの最新の非動作検知イベント後に発生する第２のセンサの最新の非動作検知イベントに加えて、第１のセンサの最新の非動作検知イベント後の所定の所要時間を含むパターンに基づいて警報を提供することを更に備える。例えば、ユーザが転倒した場合、入力パターンを使用して、ユーザがベッドから降りたにもかかわらず、特定の所要時間の間に床についてから動きがないと判定すると、緊急事態（例えば、ユーザが転倒して起き上がることができない）を示唆する。

[0009] 一実施形態では、本方法は、第１のセンサ又は第２のセンサの最新の非動作検知、非睡眠イベント後に所定の所要時間で検知されたユーザアクティビティを含まないパターンに基づいて警報を提供するステップを更に備える。例えば、ユーザが、寝室を離れ、戻ってこない場合、ユーザが緊急事態にあることを示唆する。

[0010] 一実施形態では、本方法は、ユーザアクティビティの複数の判定された状態に関する第１及び第２のセンサからの入力に基づく原始睡眠イベントの評価に基づいて、警報を提供するかどうかを判定することを更に備え、原始睡眠イベントの睡眠エポックは、各睡眠エポックの所定の所要時間若しくは時間的に隣接する睡眠エポック間の所定のギャップのうちの１つ若しくは組み合わせに基づいて、組み合わされるか、又は破棄される。このように、本方法は、ユーザが眠っているか、又は実際に緊急事態にあるかどうかを判別する。

[0011] 本発明のこれら及び他の態様は、以下に記載される実施形態から明らかであり、それらを参照して説明される。

[0012] 本発明の多くの態様は、概略的な以下の図面を参照することにより、より良く理解できる。図面の構成要素は、必ずしも縮尺通りではなく、本発明の原理をより明確に示すことに重点が置かれている。更に、図面において、同様の参照番号は、複数の図面を通して対応する部分を指定する。

[0013] 本発明の実施形態による、個人用緊急応答システム（ＰＥＲＳ）が実施され得る例示的な環境を示す概略図である。 [0014] 本発明の実施形態による、ユーザがウェアラブルデバイスを着用していないときのユーザアクティビティを監視するために、複数のセンサがＰＥＲＳモジュールと併せて使用される、例示的な住居環境を示す概略図である。 [0014] 本発明の実施形態による、ユーザがウェアラブルデバイスを着用していないときのユーザアクティビティを監視するために、複数のセンサがＰＥＲＳモジュールと併せて使用される、例示的な住居環境を示す概略図である。 [0015] 本発明の実施形態による、ＰＥＲＳモジュールがユーザに警告する条件を決定するための例示的なＰＥＲＳの方法を示すフロー図である。 [0016] 本発明の実施形態による、ユーザが睡眠中である場合に判定するために、原始睡眠イベントを使用するための例示的なＰＥＲＳの方法を示すフロー図である。 [0017] 本発明の実施形態による、ユーザが睡眠中であるかどうかを判定する際に使用される例示的な睡眠エポックを概念的に示す概略図である。 [0017] 本発明の実施形態による、ユーザが睡眠中であるかどうかを判定する際に使用される例示的な睡眠エポックを概念的に示す概略図である。 [0017] 本発明の実施形態による、ユーザが睡眠中であるかどうかを判定する際に使用される例示的な睡眠エポックを概念的に示す概略図である。 [0018] 本発明の実施形態による、感知されたユーザアクティビティがないことが緊急事態を示すかどうかを判定するための、例示的なＰＥＲＳの方法を示すフロー図である。 [0019] 本発明の実施形態による、ユーザアクティビティを監視し、ウェアラブルデバイスを充電するために使用される例示的なＰＥＲＳの装置を示すブロック図である。 [0020] 本発明の実施形態による、ウェアラブルデバイスの監視がない場合に警報を提供するための例示的なＰＥＲＳの方法を示すフロー図である。

[0021] これらの機能を同じように遂行するユーザのＰＥＲＳウェアラブルデバイスが、ユーザアクティビティを監視することに利用できないときに、ユーザの健康状態を監視して、緊急事態中に必要な警報を（例えば、介護者、第三者、緊急サービスなどに）提供する個人用緊急応答システム（ＰＥＲＳ）並びに関連する方法、装置、及びコンピュータプログラム製品（例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体）の特定の実施形態が、本明細書で開示される。一実施形態では、個人用緊急応答システムが、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス用の充電デバイスの位置を含む所与の領域又は複数の所与の領域のそれぞれの区域におけるユーザアクティビティを各々が監視する１つ又は複数のセンサを備える。更に、個人用緊急応答システムが、ユーザが監視領域にいること、及びウェアラブルデバイスが利用不可能である（例えば、ユーザのアクティビティを感知しない）ことを判定し、これらの条件の判定及び１つ又は複数のセンサから受信された入力パターンに基づいて、警報を提供するＰＥＲＳモジュールを備える。例えば、入力パターンは、ユーザが転倒したか、又は無力の状態（例えば、意識不明になるなど）にあるかを含む、緊急事態にあるかどうかを示す。

[0022] 少し本筋から逸れるが、現行の個人緊急応答システムは、ユーザがＰＥＲＳウェアラブルデバイスを着用していないとき、緊急事態の場合にはシステムが他の人に警告することができないという意味で、ユーザを脆弱のまま放置する。例えば、ＰＥＲＳウェアラブルデバイスは、ユーザから取り外され、充電操作を受け得ることもあり、又は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイスは、破損（例えば、コンポーネント故障のために非アクティブ）し得ることもあり、又は充電が尽きることもあり得る。ＰＥＲＳウェアラブルデバイスが、ユーザの手首に取り付けられるか、又は他の機構（例えば、首ひも）を介してユーザに固定されるとともに充電操作を受けることを可能にする個人用緊急応答システムが存在するが、睡眠中にＰＥＲＳウェアラブルデバイスを着用することが面倒であり及び／又は不快であり得るので、これらの事例での充電は、通常、ユーザが充電デバイスの近くに座っている時間、及び／又はユーザが充電操作中であると認識し続ける時間に限定される。対照的に、個人用緊急応答システムの特定の実施形態は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイスの監視／警報機能が利用不可能（例えば、着用されていない）であっても、緊急事態を判定し、警報を提供する能力を提供し、これは、ユーザの安全性及び幸福を維持するのに役立つ。

[0023] 本開示の個人用緊急対応システムの特定の特徴及び利点を要約してきたが、ここで、図面に示されるような個人用緊急対応システムの説明を詳細に参照する。これらの図面に関連して個人用緊急応答システムを説明するが、個人用緊急応答システムを本明細書に開示される実施形態又は複数の実施形態に限定する意図はない。例えば、個人用緊急応答システムの特定の実施形態は、非重複区域を見る複数のセンサを使用して説明されるが、いくつかの実施形態では、重複する区域を有する単一のセンサ又は少しのセンサが、ユーザが眠っているかどうか、ユーザがＰＥＲウェアラブルデバイスを着用しているかどうかを判定し、更に、転倒イベント及び／又は他の緊急状態を表すユーザアクティビティを判定する１つ又は複数の（学習）アルゴリズムとともに使用され得る。更に、本明細書は、１つ又は複数の実施形態の詳細を確認又は説明するが、そのような詳細は必ずしもすべての実施形態の一部ではなく、すべてが、単一の実施形態又はすべての実施形態に必ずしも関連付ける様々な定まった利点ではない。それに反して、その意図は、添付の特許請求の範囲に記載の本開示と一致するすべての代替例、変形例、及び均等物を網羅することである。更に、本開示のコンテキストにおいて、特許請求の範囲は、必ずしも、本明細書に提示された特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。

[0024] １つ又は複数の個人用緊急応答システム機能に従って遂行される判定に関する本明細書の説明には、特定の信号の受信、又は、一般に、入力若しくは入力パターンに基づく推測を含むことに留意されたい。

[0025] ここで図１を参照すると、個人用緊急応答システムの特定の実施形態が実施され得る例示的な環境１０が示される。環境１０は多くの例のうちの一例であり、個人用緊急応答システムのいくつかの実施形態は、図１に図示されるものよりも少なく、多く、及び／又は異なる構成要素を有する環境において使用され得ることを、本開示のコンテキストにおいて当業者には理解されるはずである。環境１０は、１つ又は複数のネットワーク全体にわたる情報の通信を可能にする複数のデバイスを備える。図示された環境１０は、充電装置１２、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、電子デバイス１６、１つ又は複数の（例えば、同等に、１つ又は複数の）センサ１８（例えば、１８Ａ～１８Ｎ）、ネットワーク２０、及びＰＥＲＳ（サービス）設備２２の１つ又は複数のデバイス（例えば、コンピューティング及び／又は通信デバイス）を備え、そのうちのいくつかは、個人用緊急応答システムのユーザ又は複数のユーザを支援するために、設備のエージェント（人員）によって使用され得る。

[0026] ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４は、通常、ユーザによって着用され（例えば、腕時計、ストラップ、又はバンド状アクセサリの形態で手首の周りに、ペンダントとしてユーザの首からぶら下げられ、又は衣料品に取り付けられ）、一実施形態では、以下に説明する他の構成要素の中でも、１つ又は複数のプロセッサ、複数のセンサ、通信モジュール、位置探索モジュール（例えば、ＧＰＳモジュール）、任意のセルラ／ワイヤレスモジュール、及び充電式バッテリを備える。センサは、例えば、転倒を検知するために、空気圧センサ、及び、単軸又は多軸加速度計（例えば、微小電気機械システム（ＭＥＭＳ）インフラストラクチャにおける圧電技術、圧電抵抗技術、又は容量技術を使用する）をそれぞれ備え得る。いくつかの実施形態では、更に、又は代替的に、センサが、複数の生理学的及び行動性のパラメータの検知及び測定のための機能を含み得る。例えば、通常の生理学的パラメータは、心拍数、心拍変動、心拍回復、血流量、アクティビティレベル、腕の方向に加えて、体幹運動、体の向き／位置、力、速度、加速度などを含む）筋肉活動、筋張力、血液量、血圧、血液酸素飽和度、呼吸数、発汗、皮膚温度、皮膚電気活動（皮膚コンダクタンス応答）、体重、及び身体組成（例えば、体格指数又はＢＭＩ）、調音器官関節運動（特に発話中）を含む。通常、行動性パラメータ又はアクティビティには、ウォーキング、ランニング、サイクリング、及び／又はショッピング、イヌの散歩、庭の散歩、スポーツ活動、インターネット閲覧、テレビ視聴、タイピングなどを含む）他のアクティビティ、食事、飲食、調理又は他の形態の食事準備、入浴、個人衛生、トイレ、（脱衣）着衣、睡眠、薬の摂取が含まれる。センサのうちの１つは、慣性センサ（例えば、ジャイロスコープ）及び／又は磁力計として組み入れられ得る。また、センサには、屈曲及び／又は力センサ（例えば、可変抵抗を使用する）、筋電センサ、心電センサ（例えば、ＥＫＧ、ＥＣＧ）、磁気センサ、光電脈波（ＰＰＧ）センサ、バイオインピーダンスセンサ、赤外線近接センサ、音響／超音波／オーディオセンサ、歪みゲージ、ガルヴァニック皮膚／汗センサ、ｐＨセンサ、温度センサ、及び光電セルが含まれ得る。センサには、環境パラメータ及び／又は条件、例えば、気圧、湿度、屋外温度、汚染、騒音レベル、光レベルなどを検知するために、他のタイプ及び／又は追加タイプのセンサが含まれ得る。これらの検知された環境パラメータ／条件のうちの１つ又は複数は、ユーザの状態又は条件の判定に影響を与え得る。いくつかの実施形態では、センサが、光学センサ（例えば、電荷結合素子（ＣＣＤ）又は相補型金属酸化膜半導体（ＣＭＯＳ）光学センサ）を備える画像捕捉デバイスとして具現化され得る。例えば、画像捕捉デバイスは、遠隔光電脈波検査（ＰＰＧ）に基づく血圧を含む、ユーザの様々な生理学的パラメータを検知するために使用され得る。いくつかの実施形態では、センサ機能の全部若しくは一部が省略され得ることもあり、又は別のデバイス（例えば、電子デバイス１６）において全部若しくは一部が遂行され得ることもあり、任意の警報と併せて（若しくはそれとは別に）ＰＥＲＳ設備２２に通信され得ることもある。

[0027] ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４は、緊急イベントの指示（例えば、１つ若しくは複数のセンサの使用に基づいて自律的に検知されるか、及び／又はユーザがボタンを押す若しくは他の入力を介して検知されるかのいずれか）を受信し、それに応答して、ＰＥＲＳ設備２２の１つ若しくは複数のデバイス又は他のデバイス（例えば、家族、友人、第三者、又は他の介護者に対する）におけるアクションをトリガーする（例えば、警報を送信する）転倒検知ソフトウェア又は他の緊急支援ソフトウェアを更に備え得る。ＰＥＲＳ設備２２のエージェントは、ユーザに代わって、緊急要員及び／又は他の指定された介護者に連絡することによって、ユーザを支援できる。ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４とＰＥＲＳ設備２２との間の通信は、セルラネットワーク、無線ネットワーク（例えば、Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｆｉｄｅｌｉｔｙ若しくはＷｉ－Ｆｉ、８０２．１１、Ｚｉｇｂｅｅなど）、ローカル及び／若しくはワイドエリアネットワーク、並びに／若しくは他のネットワークのうちの１つ又は任意の組み合せを含み得るネットワーク２０を介して達成され得る。一実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が、直接（例えば、セルラモデム機能を使用して）、又は電子デバイス１６を通した介入通信を介して、ＰＥＲＳ設備２２と通信する。

[0028] 充電装置１２は、図７に関連して以下で更に説明するように、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を充電するための機能を備える。一実施形態では、充電装置１２は、クレードル、スタンド、ドッキングステーション、又はＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を充電装置１２に固定し、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を充電する他のタイプの取り付け装置を備え得る。充電装置１２は、複数の異なる充電機構／構造のうちのいずれか１つに従って構成され得る。一実施形態では、充電装置１２は、受信コイル内に交流電圧を誘導する送信コイルによって生成された交番磁界を使用する誘導結合機構を使用し得る。ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を受信コイルに（例えば、磁気カプラを介して）連結することによって、電力がＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４に伝達される。いくつかの実施形態では、誘導結合機構が、共振誘導結合を提供するための共振回路（例えば、ＬＣ、ＲＬＣなど）として具現化され得る。いくつかの実施形態では、標準的なプラグインＵＳＢ充電器が使用され得ることがあり、プラグが壁コンセントに、若しくは壁コンセントに近接して、充電装置に配線を引くか、又はプラグが充電装置に一体化されるか、若しくは充電装置にプラグインされ、コンセントに配線される。いくつかの実施形態では、充電機能が、他の技術の中でも、無線周波数（ＲＦ）、超音波、光（例えば、レーザー）を使用して達成され得る。以下で更に説明するように、充電装置１２は、ネットワーク２０を介してローカル及び／若しくは遠隔デバイス間の通信を可能にする通信機能を提供するＰＥＲＳ装置（例えば、図７を参照）内に組み込まれるか、又はそれに関連付けられ得る。充電装置１２内の（若しくは中にない）ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４の存在、及び／又はＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電操作を受けている（若しくは受けていない）という指示は、ＰＥＲＳ装置内に存在する１つ若しくは複数のモジュールに通信され得るステータス識別子（例えば、ステータスビット、所定の電圧レベル及び／若しくは周波数における信号など）を使用して、充電装置１２並びに／又はＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４によってフラグを立てられ得る。同様に、ユーザがＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を着用している（又は着用していない）という事実は、ＰＥＲＳウェアラブル１４内の１つ又は複数のセンサによって検知され得ることもあり、同様に、着用ステータス（例えば、ステータスビット、所定の電圧レベル及び／若しくは周波数における信号など）は、ＰＥＲＳ装置内に常在する１つ又は複数のモジュールに通信され得る。

[0029] 電子デバイス１６（又は電子デバイス１６）は、他の携帯端末及びポータブルコンピューティング／通信デバイスの中でも、スマートフォン、モバイルフォン、セルラフォン、スマートウォッチ、ポケットベル、独立型画像捕捉デバイス（例えば、カメラ）、ラップトップ、タブレット、ワークステーション、スマートグラス（例えば、Ｇｏｏｇｌｅ Ｇｌａｓｓ（商標））、補聴器、仮想現実デバイス、拡張現実デバイスとして具現化され得る。いくつかの実施形態では、電子デバイス１６は、必ずしも容易に持ち運びできるとは限らず、又は持ち運びさえできない。例えば、電子デバイス１６は、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、ピルボックス、ホームモニタ、又は独立型ホーム仮想アシスタントデバイスを含む、家電製品であり得る。いずれにせよ、電子デバイス１６は、ネットワーク２０（ホームインターネット接続、電話ネットワーク、ケーブルネットワーク、ワイヤレスネットワーク、ローカルエリアネットワーク、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈネットワーク、Ｚｉｇｂｅｅネットワークなどを含み得る）を介して、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、ＰＥＲＳ装置、及び／又はＰＥＲＳ設備２２に通信に関して連結され得る。いくつかの実施形態では、電子デバイス１６は、車両用電気機器（例えば、自動車用ナビゲーションシステム又は通信システム）であり得る。図１の図示された実施形態では、電子デバイス１６が上述のものを含む他のタイプのデバイスの形態を取り得ることを理解されるはずであるが、電子デバイス１６はスマートフォンとして具現化され、このように、例示のためにスマートフォンとして示される。

[0030] １つ又は複数のセンサ１８（例えば、１８Ａ～１８Ｎ）は、１つ又は複数の部屋及び部屋ごとに１つ又は複数の区域を網羅する領域に配置され得る。いくつかの実施形態では、上記のように、単一のセンサ１８が、例えば、ソフトウェアと協働して複数の区域間で各区域を識別するためのロケーション分解能を提供するレーダー若しくは撮像デバイス又は他のマトリクスセンサとして使用され、具現化され得る。図示された例では、充電装置１２を囲む破線のボックスによって表される領域、充電装置１２上に載って示されるＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、電子デバイス１６、及び複数のセンサ１８は、複数のセンサ１８によって監視される部屋（又は複数の部屋に細分される）であり得る。一実施形態では、複数のセンサ１８が領域内の複数の区域を監視するために領域内に配置され、一実施形態では、各区域が複数のセンサ１８のうちの１つ又は複数によって排他的に監視される。言い換えれば、一実施形態では、図２Ａ～図２Ｂに関連して以下で更に説明するように、区域間で複数のセンサ１８による適用範囲の重複がない。いくつかの実施形態では、複数のセンサ１８のうちの１つのみが、排他的な適用範囲を提供する（例えば、ユーザが眠っているかどうかの判定を可能にするが、転倒の監視を提供しない）。いくつかの実施形態では、単一のセンサ１８を使用して、複数の区域を監視し得る。以下では、別段の記載がない限り、単一のセンサ１８がいくつかの実施形態にて使用され得るという了解の下で、複数のセンサ１８を参照する。複数のセンサ１８は、同じタイプであり得ることもあり、又は異なるタイプが混在し得ることもある。一実施形態では、複数のセンサ１８のうちの１つ又は複数が、動作センサ（例えば、受動型赤外線（ＩＲ）センサ又はＰＩＲ）を備える。いくつかの実施形態では、費用及び／又は侵入性／プライバシーがあまり懸念されない場合、複数のセンサ１８のうちの１つ又は複数は、他の撮像技術の中でも、相補型金属酸化膜半導体（ＣＭＯＳ）技術、電荷結合素子（ＣＣＤ）技術に基づく撮像デバイスを備える。例えば、可視スペクトル及び赤外スペクトルの両方のカメラを使用し得る。解像度のサイズが大きくなると、転倒検知、並びに脈拍及び呼吸数の監視といった他の使用法の精緻化を可能にするが、これらのカメラの解像度は小さくなり得る（例えば、１６×１６ピクセル）。いくつかの実施形態では、複数のセンサ１８がレーダー、ＬＩＤＡＲ、及び／又は超音波ベースの技術を備え得る。複数のセンサ１８は、壁に取り付けられ、個人用緊急応答システムのために特に設計された、独立型の専用動作センサから構成され得ることもあり、又は、ＩｏＴプラットフォームなどを介して、他のシステム（例えば、ホームセキュリティシステムデバイス、煙／火災警報デバイス、電気器具などを使用する）と一体化され得ることもある。

[0031] ネットワーク２０は、ＰＥＲＳ装置、充電装置１２、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、及び／又は電子デバイス１６と、ＰＥＲＳ設備２２の１つ又は複数のデバイスとの間の通信を可能にするネットワークの１つ又は組み合せを備え得る。例えば、ネットワーク２０には、セルラ通信を可能にするために必要なインフラストラクチャを含むセルラネットワークが含まれ得る。特に、ＧＳＭ、ＧＰＲＳ、ＣＤＭＡＯｎｅ、ＣＤＭＡ２０００、Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ－Ｄａｔａ Ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ（ＥＶ－ＤＯ）、ＥＤＧＥ、Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ Ｓｙｓｔｅｍ（ＵＭＴＳ）、Ｄｉｇｉｔａｌ Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｃｏｒｄｌｅｓｓ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ（ＤＥＣＴ）、Ｄｉｇｉｔａｌ ＡＭＰＳ（ＩＳ－１３６／ＴＤＭＡ）、及びＩｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｎｅｔｗｏｒｋ（ｉＤＥＮ）を含む、セルラネットワークでの使用に適した多くの異なるデジタルセルラ技術がある。別の例として、ネットワーク２０には、セルラネットワークに加えて、又はその代わりに、特に、公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）、普通旧電話サービス（ＰＯＴＳ）、サービス総合デジタル網（ＩＳＤＮ）、イーサネット、ファイバ、ハイブリッドファイバ同軸（ＨＦＣ）、デジタル加入者回線／非対称デジタル加入者回線（ＤＳＬ／ＡＤＳＬ）、Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｆｉｄｅｌｉｔｙ／８０２．１１（Ｗｉ－Ｆｉ）、Ｚｉｇｂｅｅ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）、ＢＴ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ（ＢＴＬＥ）を含む、他の有線又は無線技術の１つ又は組み合せを介した通信を可能にするためのインフラストラクチャが含まれ得る。

[0032] ＰＥＲＳ設備２２は、一緒にネットワーク化された１つ又は複数のコンピューティングデバイスを含み、アプリケーションサーバ及びデータストレージを含む、ネットワーク２０に連結された１つ又は複数のデバイスを備える。ＰＥＲＳ設備２２は、ＰＥＲＳ装置、充電装置１２、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、及び／又は電子デバイス１６のためのクラウドコンピューティング環境（又は他のサーバネットワーク）として機能し得る。一実施形態では、ＰＥＲＳ設備２２は、ＰＥＲＳ装置、充電装置１２、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、及び／又は電子デバイス１６から（いくつかの実施形態では、複数のセンサ１８から）警報、又は、一般に通信を受信し、ＰＥＲＳ装置、充電装置１２、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、及び／又は電子デバイス１６のユーザと通信して、彼又は彼女の緊急事態の際に支援するためのサービスエージェントを提供する、コール又はＰＥＲＳサービスセンターとして機能する。いくつかの実施形態では、警報は、他のデバイス動作の中でも、自動ダイアル（例えば、ＰＥＲＳエージェント、緊急要員又は家族と通信するため）、遠隔ドアロック解除（例えば、緊急要員のために、ユーザの住居へ信号を送り、ドアをロック解除する）、照明の遠隔起動（例えば、ユーザが問題を抱えている住居を見つける際に、緊急要員を支援するために、屋外のフロントライトをオン及びオフに作動させること）を含む、ＰＥＲＳ設備２２及び／又は他の場所でデバイス動作をトリガーするために使用され得る。いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳ装置、充電装置１２、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、及び／又は電子デバイス１６は、警報の受信者（即ち、転倒又は他の緊急事態の場合に対象者を支援することになる）として指定された（例えば、ユーザによって）個人又はエンティティの他のデバイスに警報（例えば、テキストメッセージ若しくは音声メッセージ又は電子メールとしてフォーマットされた）を通信し得ることに留意されたい。

[0033] 例示的な環境１０の様々な構成要素を説明してきたが、ここで、ＰＥＲＳモジュール２４が導入され、一実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が利用不可能であるときに、ＰＥＲＳモジュール２４が緊急事態の判定及び警報提供の機能を提供する。ＰＥＲＳモジュール２４は、独立型デバイス（例えば、ハードウェア／ソフトウェアを備える）であり得、又はＰＥＲＳモジュール２４の機能は１つ又は複数のデバイスに（例えば、図７に関連して説明されるようなＰＥＲＳ装置において）一体化され得ることもある。一実施形態では、ＰＥＲＳモジュール２４の機能は、ＰＥＲＳ装置、充電装置１２、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、電子デバイス１６、ＰＥＲＳ設備２２の１つ若しくは複数のデバイス、又はそれらの任意の組み合せに一体化され得る。以下の説明では、ＰＥＲＳモジュール２４は、ＰＥＲＳモジュール２４の機能が、監視領域に対して局所的且つ遠隔で他の及び／又は追加のデバイスに常在し得るという理解の下で、例示／説明を容易にするために充電装置１２を備える図７のＰＥＲＳ装置に常在するものとして説明される。本明細書で使用されるモジュールは、ソフトウェア（ファームウェア、ミドルウェア、及び／若しくは演算コードを含む）、ハードウェア（例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、ディスクリート構成要素若しくは論理ゲートの電子回路）、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合せを含み得ることに留意されたい。

[0034] ここで図２Ａ、図２Ｂを参照すると、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４がユーザ４２に利用できないときに、ユーザアクティビティを監視するために、複数のセンサ１８がＰＥＲＳモジュール２４と併せて使用される例示的な住居環境２６を示す概略図が示される。上述のように、いくつかの実施形態は、単一のセンサ１８を使用し得る。この例では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が利用できないのは、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４がユーザ４２から取り外され、充電操作を受けることによるものとして説明される。例えば、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４の充電は、ユーザ４２が眠るときの夜間中に起こり得ることもあり、これは、ユーザに、長期間、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４によって妨げられない機会を提供する。しかしながら、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が利用できないのは、より広くは、単に、ユーザによって着用されていないことに基づき、又は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４がさもなければ非アクティブになっているか（例えば、完全に充電されていない）又は破損（例えば、故障又は操作不能になる）している場合を含む、他の非充電操作のシナリオに基づき得ることもある。住居環境２６は、例示的な個人用緊急応答システムの実施形態の操作を概念的に示すために使用される簡略化された例示的な環境（例えば、図１にある環境１０の特定の非限定的な例）であり、部屋、センサ、及び／又は他のデバイスの物理的構成の変形例が実施され得ることもあり、それ故、本開示の範囲内であることを、本開示のコンテキストにおいて当業者には理解されるはずである。

[0035] 例示的な住居環境２６は、複数の部屋２８、３０、３２、及び３４を含む。この例の部屋２８は、ベッド３６、及びベッド３６の頭側に近接して配置されたナイトスタンド３８を有する寝室を備える。ベッド３６の上面４０に横たわるのは、対象者（ユーザ）４２である。充電装置１２は、本例では、ナイトスタンド３８上に位置し、壁コンセント（図示せず）からの電力が電気配線を介して充電装置１２に伝達され得る（及び、場合によっては直流に変換され得る）。また、ＰＥＲＳモジュール２４は、充電装置１２の近位に示される。ＰＥＲＳモジュール２４及び充電装置１２は、単一の装置内に一体化され得ることもあり、又は個別のユニットとして設けられ得ることもある。いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳモジュール２４がＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４に一体化され得る。充電装置１２は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を受信して、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４の充電を可能にするように構成される。特に、充電装置１２又はＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４は、ベッド側の近くに位置する。このようにして、ユーザ４２がＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を取り外すときに、ユーザ４２は、既にＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂが見えるところにいる。ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が、ユーザ４２によって持ち運ばれる（例えば、着用される）限り、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４はユーザ４２の監視を管理し、ユーザ４２が緊急事態（例えば、転倒）を経験する場合には警報を提供する。一方、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を、充電装置１２内又は上に固定することによって、ＰＥＲＳモジュール２４が通知され、ＰＩＲセンサ１８が（例えば、ＰＥＲＳモジュール２４からのイネーブル信号、ステータス、ビットなどの通信を介して）監視を引き継ぐ。

[0036] 図示された実施形態では、複数のセンサ１８が、部屋２８の異なる区域でのユーザアクティビティの監視を可能にするように配置される。いくつかの実施形態では、少数の他のタイプ及び／又は追加タイプのセンサ（例えば、画像捕捉デバイス、レーダー、超音波、ＬＩＤＡＲなど）が使用され得ることを理解されるはずであるが、以下の説明では、複数のセンサ１８として使用される受動型赤外線センサ（動作に応答するＰＩＲ）が参照される。一般に、２つのＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂは、ＰＥＲＳモジュール２４及び充電装置１２に近接して、ユーザの睡眠領域２８に取り付けられる。ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電装置１２に充電されているとき、ＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂは、ユーザ４２の健康監視を引き継ぐ。睡眠は限られた領域で起こる傾向があるので、以下で更に説明されるように、２つのＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂからの入力パターンを判定することに基づいて、これらの２つのＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂによって、ユーザ４２を保護することができる。ＰＩＲセンサ１８Ａは、頭端の近くの位置及びベッド３６の上の位置に配置され得る。このようにして、ＰＩＲセンサ１８Ａは、図２Ａ～図２Ｂのベッド３６の表面４０を網羅する破線の波形線によって概略的に表されるように、ベッド３６の表面４０を含む区域を排他的に監視し得る。即ち、ベッド３６内で起こるユーザアクティビティは、ＰＩＲセンサ１８Ａによって監視されるが、ベッド３６の表面４０の外部の他のアクティビティは、ＰＩＲセンサ１８Ａによって監視され得ることはない。或いは、いくつかの実施形態では、区域適用範囲に重複が存在し得、それによってベッド表面４０及び床の上のアクティビティが単一のセンサ１８によって検知される。他のＰＩＲセンサ１８Ｂは、一実施形態では、ベッド３６に隣接する床領域を排他的に監視可能な位置に配置される。言い換えると、ＰＩＲセンサ１８Ｂは、ベッド表面４０を網羅しない。いくつかの実施形態では、ＰＩＲセンサ１８Ｂは、追加区域（例えば、ベッド表面４０を含まない他の領域）を網羅し得る。この例では、ＰＩＲセンサ１８Ｂが、ナイトスタンド３８とベッド３６との間の床の表面の近くに位置し、ベッド３６の片側に隣接する床領域の監視区域を使用可能にする。一実施形態では、ベッド３６上のユーザアクティビティが、ＰＩＲセンサ１８Ｂによって検知又は作用されず、床上のユーザアクティビティが、ＰＩＲセンサ１８Ａによって検知又は作用されない（但し、いくつかの実施形態では、上述のように、床上のアクティビティは、ＰＩＲセンサ１８Ａによって監視され得る）。いくつかの実施形態では、ベッド３６の反対側に隣接する床領域が、別のＰＩＲセンサ１８Ｃによって監視される区域を含み得る（いくつかの実施形態では、この領域を排他的に監視し、又は、いくつかの実施形態では、ベッド表面４０を含まない追加区域を網羅する）。上記のように、追加のセンサ若しくは少数のセンサ１８を、部屋２８の他の及び／又は追加の領域に配置して、十分な適用範囲を確保し得る。例えば、図２Ｂにかくれ線で示されるように、センサ１８Ｄ（又はより多くのセンサ）は、ベッド表面（及び／又は床方向センサの場合には床区域）を監視するための異なる視点を提供するために、ベッド３６の頭端の壁とは反対側の壁に位置を定め得る。いくつかの実施形態では、ＰＩＲセンサ１８Ａは、部屋２８に通じる（例えば、部屋３０から）ドアの上方に位置を定め得る。

[0037] 本実施形態では、複数のセンサ１８は、信号（例えば、入力）をＰＥＲＳモジュール２４に送信する。ＰＥＲＳモジュール２４は、入力の特定のパターンから、ユーザが緊急事態を経験しているかどうかを判定する。即ち、判定されたパターンに基づいて、ＰＥＲＳモジュール２４は、ユーザ４２が転倒したか、又はさもなければ緊急事態を経験しているかどうかを判定し（及び／若しくは、状況が非緊急事態であると判定し）、次いで（緊急事態の場合には）ユーザ４２を支援し得る介護者又は他の人若しくは要員に警報を提供することが可能である。通常、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４は、これらの監視／警報機能を遂行するが、上で説明したように、この例におけるＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４は、ユーザから取り外され、充電装置１２にて充電操作を受け、それ故、その検知／警報機能は利用不可能である。このように、個人用緊急応答システムの実施形態は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４によって通常提供されるそのような機能がない場合に、監視及び警報機能を提供する。

[0038] いくつかの実施形態では、複数のセンサ１８から収集された情報が、他の部屋に位置する追加のセンサによって補われ得る。例えば、この例では、部屋３２（浴室）及び３４（トイレルーム）はそれぞれ、ユーザ４２が部屋２８を出るときに、ユーザアクティビティを監視するために使用されるそれぞれのＰＩＲセンサ１８Ｅ及び１８Ｆを備える。より詳細には、ＰＩＲセンサ１８Ｅが浴室３２内のユーザアクティビティを排他的に監視し、ＰＩＲセンサ１８Ｆがトイレルーム３４内のユーザアクティビティを排他的に監視する。これらの追加のセンサ１８Ｅ、１８Ｆからの入力パターンは、ユーザ４２が転倒したか、さもなければ緊急事態を経験しているかどうか、又は、代わりに、他の非緊急事態の理由のために部屋２８に戻る際に単に遅れているだけかどうかに関して、よりインテリジェントな判定を行うために使用され得る。いくつかの実施形態では、追加のセンサ１８Ｅ、１８Ｆは、代替的に又は追加的に、特定の健康及び／又は睡眠パターンを判定するためのデータを提供し得る。

[0039] 少し本筋から逸れるが、上記のように、個人用緊急応答システムは、１つ又は複数のセンサ１８を使用して実施され得る。単一のセンサの実施形態は、部屋の１つのロケーション（例えば、センサ１８Ｄ）にのみ位置する単一のデバイスを使用し得る。単一のセンサは、レーダーデバイス、超音波デバイス、カメラ、又は赤外線ベースのデバイス（例えば、適切な空間分解能を提供するためにデバイス内部のセンサの１６×１６又は６４×６４のグリッド／マトリクスを使用するデバイス）を含み得る。いくつかの実施形態では、差分信号強度の観測に基づいて監視するとともに、複数のセンサを使用する。例えば、複数のセンサ１８は、部屋２８をすべて走査し得ることもあり、ベッド領域又はベッド表面４０のためのセンサ１８Ａ、及びベッド３６の隣の区域のためのセンサ１８Ｂを含む区域に部屋２８を分けることも可能である。センサ１８Ｂは、ベッド３６の下又は足の高さにある視界又は区域に限定され得るも、必ずしも限定されないことが、本開示のコンテキストにおいて当業者によって理解されるはずである。ＰＩＲセンサは、広視野角を有する傾向があり、これは複数（例えば、２つの区域）において重複が生じる可能性があり、センサ１８Ａについては転倒検知能力に関連し、センサ１８Ｂについては睡眠検知能力に関連することが観察される。一実施形態では、センサ１８Ｂをベッド端部の下に置くことは、例えば、センサ１８Ｂがベッド領域４０を見なくなることを確実にする。また、センサ１８Ａを逆さまに置くことは、センサ１８Ａが足の高さでその区域を見なくなることを増進／確実にする。

[0040] 加えて、上記センサ１８の各々は、空間分解能を提供するように構成され得る。この空間分解能特性は、センサデバイス内のトランスデューサのアレイを使用して走査し、各トランスデューサによって発せられる信号間に位相シフト（遅延）を適用することによって達成し得る（例えば、レーダー及び超音波技術の場合）。例えば、パルス（信号がパルス化されている場合）が、横向きに方向付けられ得ることもあり、その角度は、発せられた信号の位相シフト、トランスデューサの幾何学的形状（それらの距離）、及び周波数（波長）に依存する。カメラ及びＩＲ技術は類似しており、スペクトルの異なる波長に応答する。通常、カメラの方が、解像度は高くなる。いくつかの実施形態では、ＩＲは、また、レーダー及び超音波トランスデューサに幾分類似する示差アプローチを使用して実施され得る。カメラ及びＩＲは、部屋で発せられる信号（即ち、光）に応答するので、部屋を十分に明るくすべきであり、睡眠の検知にはあまり望ましくない場合があることに留意されたい。或いは、反射されているパルスを放出するＩＲ光源が内蔵され得る。

[0041] 引き続き、上記の説明及び図２Ａ、図２Ｂから、いくつかの知見が言及される。個人用緊急応答システムの一実施形態では、ユーザ４２が寝室２８にいて、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４がベッド側の近くの充電装置１２の中又は上に固定されているときには、ＰＥＲＳモジュール２４はアクティブであり（ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４はアクティブではない）、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４は、ユーザ４２によって着用されているときには、アクティブである（及び、ＰＥＲＳモジュール２４はアクティブではない）相補的な（警報）システムが達成される。一実施形態では、充電装置１２及び／又はＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４とＰＥＲＳモジュール２４との間に通信があり、その結果、充電状態がＰＥＲＳモジュール２４又はＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４の起動を可能にすることが知られている。図２Ａ、図２Ｂから分かるように、個人用緊急応答システムの一実施形態は、２つのＰＩＲセンサシステムを備え、ここで、一方のＰＩＲセンサ１８Ａはベッド領域を見ており、他方のＰＩＲセンサ１８Ｂはベッド３６の底部の下方又は近接して置かれており、その結果、ＰＩＲセンサ１８Ｂは床面（但し、ベッド面４０ではない）を見るようになっている。以下で更に説明するように、個人用緊急応答システムは、ユーザ４２が眠っているときを検知し、その場合には、警報（例えば、転倒及び非アクティブであることなどに起因したもの）を無効にする。眠っていないときには（及びＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を着用していないときには）、個人用緊急応答システムは、ＰＥＲＳモジュール２４の機能を介して自動警報を提供する。例えば、個人用緊急応答システムは、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を装着していないときには、ベッド３６の近くでの転倒を検知し、ユーザ４２が最小所要時間よりも長くアクティブでない（例えば、ベッドの隣に横たわっている、又は時間内にトイレルーム３４から戻っていない）ときには、個人用緊急応答システムが警報を（ＰＥＲＳ設備２２に）提供する。選択的に、個人用緊急応答システムは、複数のセンサ１８からの入力に基づいて、睡眠行動（例えば、睡眠時間、睡眠所要時間、概日リズム、睡眠効率、離床）を監視し得る。寝室２８に常在する充電装置１２について説明したが、いくつかの実施形態では、充電装置１２が他の部屋及び／又は追加の部屋に常在し得ることもあり、その場合には、上述したのと同様の構成及び操作方式が使用される。例えば、充電装置１２は、ユーザ４２が、即ち、シャワーを浴びる間に浴室３２内に位置し得ることもあり、又は、ユーザが座っている（例えば、ＴＶを見ている）居間に位置し得ることもある。

[0042] ここで、図２Ａ、図２Ｂの例示的な住居環境２６のコンテキストにおいて、図３～図６に図示されるフロー図を参照する。図２Ａ、図２Ｂから分かるように、２つのＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂが部屋２８内で使用されるが、いくつかの実施形態では、少数の又は追加のセンサが使用され得る。ユーザ４２が所与のＰＩＲセンサの視界の前を移動するとき、いわゆるＯＮイベント（本明細書では動作検知イベントとも呼ばれる）がセンサによって発行される。動作が終了するとき（及び、いくつかの実施形態では、１５秒といった所定の期間を加えたとき）、又は、ユーザ４２が特定のＰＩＲセンサの視界から外れているときには、センサはＯＦＦイベント（本明細書では非動作イベントとも呼ばれる）を発行する。図３、図４及び図６のフロー図では、ＰＩＲセンサ１８ＡがＰｉｒＢｅｄと呼ばれ、前述のように、ベッド領域（例えば、ベッド３６の表面４０）を見るように設置される。ＰＩＲセンサ１８Ａのロケーションは、いくつかの実施形態では異なるように配置され得ることに留意されたい。例えば、ＰＩＲセンサ１８Ａは、ＰＩＲセンサ１８Ａが床面近くの動作にあまり感知しないように、その視界が、ベッド３６の上を注視し、上を向いて（例えば、通常、その視界を上下逆さまにして）取り付けられ得る。ＰＩＲセンサ１８Ｂは、図３、図４及び図６のフロー図ではＰｉｒＦｌｏｏｒと呼ばれ、前述したように、ＰＩＲセンサ１８Ｂが床面において領域又は区域のみを見るように、ベッド３６の下に置かれる。別の言い方をすれば、ＰＩＲセンサ１８Ｂ（ＰｉｒＦｌｏｏｒ）は、床面における動作（又は、いくつかの実施形態では、ベッド表面４０上の動作を除く追加の区域での動作に対して）のみに応答するが、ＰＩＲセンサ１８Ａ（ＰｉｒＢｅｄ）は床面より上の（例えば、ベッド３６上の）動作（及び、いくつかの実施形態では、場合によっては追加の区域からの動作）に応答する。

[0043] ここで特に図３を参照すると、個人用緊急応答システムの実施形態によって実施され得る１つのＰＥＲＳ方法４４を示すフロー図が示される。例えば、方法４４がＰＥＲＳモジュール２４によって実施され得ることもあり、ここで、ＰＥＲＳモジュール２４は、複数のＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂから（及び充電装置１２から）特定の条件及び入力パターンを探して、ユーザ４２が緊急事態（例えば、転倒）を経験しているかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、また、単一のセンサ１８による異なる区域の監視を使用し得る。（４６）では、方法４４は、ＰｉｒＦｌｏｏｒセンサ１８Ｂ（ＰｉｒＦｌｏｏｒＯＦＦ）のＯＦＦイベントがＰｉｒＢｅｄセンサ１８Ａの最新のＯＦＦイベントの後に最小所要時間（ＭｉｎＦａｌｌＤｕｒ）だけ受信された場合に、入力パターンが存在するかどうかを（例えば、ポーリングを介して）判定する。偽（Ｆ）の場合、プロセスは評価を続ける（４６）。真（Ｔ）の場合、方法４４は（４８）に進む。（４８）では、方法４４は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電装置１２の中又は上に固定されている状態が存在するかどうかを判定する。そうではない場合（Ｎ）、方法４４は、評価（４６）に戻る。そうである場合（Ｙ）、方法は警報を提供する（５０）。

[0044] 更に説明すると、ユーザ４２が寝室でアクティブである間に（及び、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電されている間に）、ＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂは発火し得ることもある。ユーザ４２がベッド３６上にいるときには、ＰＩＲセンサ１８Ａ（ＰｉｒＢｅｄ）のみが動作に応答する。ＰＩＲセンサ１８ＢはＯＦＦイベントを発行しており、ユーザ４２がその視界から外れているので、それ以上のいかなる動作も検知しない。ユーザ４２が（例えば、床上に）偶然にも転倒した場合、ＰＩＲセンサ１８ＢはＯＮイベントを発し、一方、１８Ａは、依然としてベッド上にいる間は、動作によってＯＮイベントを発して、そのタイムアウト期間の後、ＯＦＦイベントを発する。ＰｉｒＦｌｏｏｒセンサ１８ＢによるＯＦＦイベントは、ＰｉｒＢｅｄセンサ１８ＡのＯＦＦイベントの後となる。即ち、ＰｉｒＦｌｏｏｒセンサ１８ＢのＯＦＦイベントは、ＰｉｒＢｅｄセンサ１８Ａによる最後のＯＦＦイベントの後の最小所要時間よりも後になる。一実施形態では、ＭｉｎＦａｌｌＤｕｒは１分であるが、他の値を使用し得る。この例では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が警報を発するために充電装置１２内にある必要があるが、いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１２を利用不可能にする他の条件（充電装置１２内にない場合であっても）がここで同様に適用され得る。いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電装置１２内にない場合、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４はその検知閾値を下げることによって、ＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂからの入力を使用して検知し得る。即ち、いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が１つ又は複数のセンサ１８と協働する状況（例えば、寝室２８にいる間の日中に、ユーザ４２が忙しいとき）が存在し得る。いくつかの実施形態では、ステップ４６及び４８の順序は、逆であり得ることに留意されたい。

[0045] ＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂからの入力がない状況もあり得るが、入力がないのは、ユーザ４２が緊急事態からではなく眠っているためであり得ることに留意されたい。図４は、ユーザ４２が睡眠中であるかどうかを判定するために、原始睡眠イベントを使用するための例示的なＰＥＲＳ方法５２を示すフロー図であり、これは、誤認警報を回避するのに役立つ。ＰＥＲＳ方法５２は、ＰＥＲＳモジュール２４によって実施され得る。ユーザ４２がベッド３６で眠っている場合の警報を抑制するために、ＰＥＲＳ方法５２（睡眠検知アルゴリズム）は、２つのＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂからの入力を使用して動く。いくつかの実施形態では、少数の又は追加のセンサが使用され得ることに留意されたい。方法４４におけるように、イベントは、ＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂによって検知されるようなＯＮ又はＯＦＦイベントを指す。両方のセンサ１８Ａ、１８ＢのＯＮ及びＯＦＦイベント（例えば、センサ入力のパターン）は、それらの関係について評価され、図４に図示されるように、原始睡眠イベント（ＳｌｅｅｐＢｅｇｉｎ、ＳｌｅｅｐＥｎｄ）に至る。ベッド外の状態（ＯｕｔＢｅｄ）５４、覚醒状態（Ａｗａｋｅ）５６、及び睡眠（Ａｓｌｅｅｐ）状態５８を含む３つの状態が示される。一実施形態では、方法５２が、ＯｕｔＢｅｄ状態５４で開始される。ＰｉｒＢｅｄイベントが起こると、ＰｉｒＢｅｄセンサ１８Ａが、ＰｉｒＦｌｏｏｒセンサ１８Ｂの最新のＯＦＦイベント（即ち、ＰｉｒＦｌｏｏｒＯＦＦ）の後にあるＯＦＦ時間（即ち、ＰｉｒＢｅｄＯＦＦ）を有するかどうかの評価／判定／検知（６０）がある。真（Ｔ）の場合、状態はＡｗａｋｅ状態５６に変化したと判定され、さもなければ、偽（Ｆ）の場合は、状態はＯｕｔＢｅｄ状態５４のままであると判定される。ＰｉｒＦｌｏｏｒイベントは、方法５２をＯｕｔＢｅｄ状態５４に戻し得る。しかしながら、Ａｗａｋｅ状態５６において、ある最小所要時間（ＭｉｎＡｓｌｅｅｐＤｕｒ）にわたって更なるイベントがないとき、睡眠の開始が検知され（ＳｌｅｅｐＢｅｇｉｎ）、最後のＰｉｒＢｅｄＯＦＦイベントの時間によってマークされ、原始睡眠開始イベント６２が発せられる。

[0046] 例えば、上述のように、ＰＥＲＳ方法５２は、ＷａｌｌＣｌｏｃｋ＞ＳｌｅｅｐＢｅｇｉｎ＋ＭｉｎＳｌｅｅｐＤｕｒを判定し、ここで、ＷａｌｌＣｌｏｃｋは現在の時間を指す。センサイベント（この例では、ＯＮ又はＯＦＦのいずれかの値をもつ）には、それぞれタイムスタンプが付き得る。タイムスタンプはセンサ１８によって、又はＰＥＲＳモジュール２４によって（例えば、センサイベントを受け取ると、ＰＥＲＳモジュール２４がタイムスタンプを割り当てるために、受け取り時にＷａｌｌＣｌｏｃｋ時間を使用するように）生成され得る。図４に図示されるテストでは、方法５２（例えば、ＰＥＲＳモジュール２４）は、現在の実時間を、記憶された変数値（ＳｌｅｅｐＢｅｇｉｎ）及びパラメータ値（ＭｉｎＡｓｌｅｅｐＤｕｒ）と比較する。或いは、ＰＥＲＳモジュール２４は、次のイベントが到着するのを待ち得ることもあり、ある程度遡及的な方式で、プロセスフローに従い、状態を再構成し得る（例えば、ＰＥＲＳモジュール２４がＷａｌｌＣｌｏｃｋ時間にアクセスしない（及び、センサイベントがセンサ又は他の（ＩｏＴ）ソースによってタイムスタンプされる）アプリケーションにおいて）。いくつかの実施形態では（例えば、ＩｏＴシナリオの場合）、ＰＥＲＳモジュール２４は、ＩｏＴソースから実時間を要請し得る。

[0047] 状態は、Ａｗａｋｅ５６からＡｓｌｅｅｐ５８に移行する。後続のＰｉｒＢｅｄイベント（ＰｉｒＢｅｄＯＮ）は、睡眠の終了時間を設定する（例えば、次のイベントごとに、その値をこの次のイベントの（ＯＮ）時間に更新する）。一実施形態では、ＭｉｎＡｓｌｅｅｐＤｕｒの通常の値は、１２０秒であるが、いくつかの実施形態では、他の値を使用し得る。睡眠の終了は、ＰｉｒＦｌｏｏｒイベントが起こるときに起き、原始睡眠終了イベント６４によって示される。次のＳｌｅｅｐ Ｂｅｇｉｎは、方法５２を偶然に繰り返すことがあり得る。

[0048] 原始睡眠イベント６２、６４は、図５Ａ～図５Ｃに示されるように、ユーザ４２が眠っているかどうかを判定するために、一緒にグループ化され得る。図５Ａを参照すると、あらゆるＢｅｇｉｎ－Ｅｎｄ（Ｂ－Ｅ）ペアは、その所要時間が最小値（例えば、ＭＩＮ ＤＵＲＡＴＩＯＮ）を超える場合、睡眠エポック６６を形成する。一実施形態では、この最小値の通常の値は、１８００秒（３０分）であるが、いくつかの実施形態では、他の値を使用し得る。睡眠エポックの所要時間が、最小値未満である場合、図５Ｂ～図５Ｃに示されるように、それらの組み合わせられた所要時間が最小値を超えるように、それが別のエポックに近い（例えば、ギャップによって分かれている）場合を除いて、エポックは破棄される。閾値には最小値がある。明らかに、これは、エポックのうちの１つが、それ自体で受け入れられたエポックである場合のケースである。一実施形態では、（最大の）ギャップの通常の値は、３００秒であるが、いくつかの実施形態では、他の値を使用し得る。一実施形態では、（例えば、２つの）睡眠エポックを連結させるためには、この最大ギャップが、閾値を下回るべきである。例えば、図５Ｂのエポックグループ６８を参照すると、Ｂ２－Ｅ１＜ギャップである。図５Ｃのエポックグループ７０では、Ｂ１－Ｅ２＜ギャップである。いくつかの実施形態では、２つの睡眠エポックが、ギャップ閾値内にあるべきであり、連結された所要時間は、ＭＩＮ ＤＵＲＡＴＩＯＮを超えるべきである。別の言い方をすれば、一実施形態では、最大（Ｅ１、Ｅ２）－最小（Ｂ１、Ｂ２）＞ＭＩＮ ＤＵＲＡＴＩＯＮである。それ故に、ユーザ４２が眠っている間、ある最小所要時間の間にセンサイベントがないときには、警報は発せられない。

[0049] ここで図６を参照すると、感知されたユーザアクティビティがないことが、緊急事態を示すかどうかを判定するための例示的なＰＥＲＳ方法７２を示すフロー図が示される。ユーザ４２が所定の所要時間にわたって部屋２８を離れると、ＰＥＲＳ方法７２はＰＥＲＳ方法４４（図３）と同様に、警報を発することに留意されたい。例えば、ユーザ４２は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電装置１２の中又は上に固定されている間、寝室２８を離れ得る。ＰＥＲＳ方法７２は、ＰＥＲＳモジュール２４によって実施され得る。一実施形態では、ＰＥＲＳ方法７２は、ＰｉｒＦｌｏｏｒＥｎｄイベント（即ち、ＰｉｒＦｌｏｏｒＥｎｄ＞ＭｉｎＡｗａｙＤｕｒ）の後に、最小不在所要時間（ＭｉｎＡｗａｙｄｕｒ）の間、ユーザ４２がＰＩＲセンサ１８Ｂによって検知されなかったかどうか、及びＰｉｒＢｅｄＥｎｄイベント（即ち、ＰｉｒＢｅｄＥｎｄ＞ＭｉｎＡｗａｙｄｕｒ）から最小不在所要時間（ＭｉｎＡｗａｙＤｕｒ）の間、ユーザ４２がＰＩＲセンサ１８Ａによって検知されなかったかどうかを判定すること（７４）を備える。偽（Ｆ）の場合、方法７２は評価を続け（７４）、さもなければ、真（Ｔ）の場合、方法７２は（７６）に進む。（７６）では、方法７１は、ＰＥＲＳ方法５２（図４）に従って、ユーザが眠っているかどうかを判定する。はい（Ｙ）の場合、方法７２は（７４）の評価に戻る。いいえ（Ｎ）の場合、方法７２は（７８）に進み、ここで、方法７２は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電装置１２内にあるかどうかを判定する。いいえ（Ｎ）の場合、方法７２は（７４）の評価に戻る。はい（Ｙ）の場合、方法７２は、警報（例えば、転倒警報）を提供することに進む（８０）。

[0050] このように、部屋２８からの退室は、両方のＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂを沈黙させる。ユーザが、例えば、トイレや浴室のために、寝室を離れる場合、センサ１８Ａ、１８Ｂは非アクティブである（但し、いくつかの実施形態では、これらの区域に位置する追加のセンサ１８Ｅ、１８Ｆは、ユーザの不在及び／又は睡眠行動の内容に関するフィードバックを提供し得る）。ユーザが戻らない場合（例えば、いずれかのセンサ１８Ａ、１８Ｂの最後のＯＦＦイベントの後、予め設定された時間の所要時間内に、ＰＩＲイベントを受信していない場合）、警報（８０）が発せられる。寝室２８を離れるために、ＰｉｒＦｌｏｏｒセンサ１８Ｂは動作を検知し、それ故、ＯＮ（及びＯＦＦ）イベントを発して、次いで、それは、睡眠アルゴリズム（７６、例えば、ＰＥＲＳ方法５２を介したような）が、ユーザが眠っていないかどうかを決定するのを可能にする。加えて、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電装置１２上にあることが知られているとき（７８）、ユーザ４２が予め設定された所要時間（ＭｉｎＡｗａｙＤｕｒ）内に寝室に戻らない場合には、警報が発せられる（８０）。一実施形態では、ＭｉｎＡｗａｙｄｕｒの値は、１５分であるが、いくつかの実施形態では、他の値を使用し得る。ユーザ４２が床上に横たわっているときなど、ユーザが転倒し、予め設定された所要時間の間、動きが検知されない場合にも、警報が発せられることに留意されたい。しかしながら、ユーザ４２がベッド３６で眠っている場合、警報は提供されるべきではない。

[0051] いくつかの実施形態では、図６のＰＥＲＳ方法７２におけるステップ／テストが再度順序付けられ得る。例えば、充電装置１２内にあるＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４のテストが最初に行われ得る。更に、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電装置１２内に置かれているイベントは、ＰＥＲＳシステム並びに対応する検知及び警報をアクティブにし得る。

[0052] 警報が発せられる前の、部屋２８に存在しない時間の所要時間は、予め設定された（所定の）閾値であるが、いくつかの実施形態では、閾値は、ユーザの行動に適合され得て、ユーザが通常離れる所要時間を考慮する。同様の適合が、システムの他の構成要素に適用されてもよい。

[0053] いくつかの実施形態では、上述のように、個人用緊急応答システムは、追加のセンサを含むことによって洗練され得る。例えば、ＰＩＲセンサ１８Ｅ、１８Ｆは、浴室３２及びトイレルーム３４のような、通常、夜間に訪れる他の空間にそれぞれ置かれ得る。追加のＰＩＲセンサの使用は、夜間のトイレ訪問の回数及び所要時間といった、睡眠行動の洗練された監視を可能にし、結果として得られるメトリックは、ユーザの健康状態を監視するために使用される。例えば、尿路感染症（ＵＴＩ）は、このように認識され得ることもあり、適切な助けが提供される。

[0054] いくつかの実施形態では、睡眠イベント自体を（例えば、２つのＰＩＲセンサ１８Ａ、１８Ｂを用いて）監視し得る。睡眠時間（例えば、概日リズム）は監視され得て、睡眠の所要時間、離床の回数、及びそれらの所要時間も同様に監視できる。これらのイベントを傾向にまとめることによって、更なる分析が適用され得る。

[0055] いくつかの実施形態では、１つ又は複数のセンサ１８と併せたＰＥＲＳモジュール２４によって、個人用緊急応答システムで実施され得る様々なＰＥＲＳ方法を説明し、ここで、図７に注目すると、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４の利用できない間にユーザアクティビティを監視して、警報を提供するために使用され、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を充電するためにも使用される、例示的なＰＥＲＳ装置８２の実施形態を示す。図示された実施形態では、ＰＥＲＳ装置８２は、単一のユニットとして具現化されたＰＥＲＳモジュール２４Ａ及び充電装置１２Ａを備える。しかしながら、本開示のコンテキストにおいて、図７に図示されるアーキテクチャは、実例となる一実施形態であり、いくつかの実施形態では、少数の、追加の、及び／又は異なる構成要素が使用され得ることを、当業者によって理解されるはずである。例えば、充電装置１２及びＰＥＲＳモジュール２４は、別個のユニットであり得る。別の例として、ＰＥＲＳモジュール２４は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４、電子デバイス１６、ＰＥＲＳ設備２２のデバイスの構成要素として、又は前述のデバイスのうちの２つ以上にわたって分散機能として含む、他のデバイスに一体化され得る。例示を容易にするために、図７においてＰＥＲＳモジュール２４Ａとして表示されるＰＥＲＳモジュール２４は、上述のような他の機構が対応する機能を実施するために使用され得るという了解の下で、ＰＥＲＳ装置８２のハードウェア及びソフトウェア構成要素として説明される。更に、いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳモジュール２４Ａが、いくつかの実施形態で非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶されたソフトウェアモジュールとしてのみ具現化されることを含む、図７に示され、それに関連して説明されたよりも少ない構成要素で実施され得る。一実施形態では、ＰＥＲＳモジュール２４Ａがマイクロコントローラ８４及び通信探索モジュール８６を備える。マイクロコントローラ８４は、１つ又は複数のプロセッサ８８、入力／出力（Ｉ／Ｏ）インターフェース９０、メモリ９２を備え、すべてが１つ又は複数のデータバス９４に連結される。通信探索モジュール８６は、任意のＧＰＳモジュール９６、無線モジュール９８、１つ又は複数のデータバス９４に連結された電話／ケーブルモジュール１００を備える。充電装置１２Ａは、１つ又は複数のデータバス９４にも連結されたバッテリ充電器１０２を備える。いくつかの実施形態では、追加の構成要素が使用され得て、及び／又は構成要素の量若しくは構成が異なり得ることに留意されたい。例えば、ＰＥＲＳ装置８２は、ユーザインターフェース及び／又はステータス照明（例えば、発光ダイオード）を有し得る。ユーザインターフェースは、充電状態、ＰＩＲセンサ状態、及び／又は、監視／警報の提供がＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４若しくはＰＥＲＳ装置８２（例えば、ＰＥＲＳモジュール２４Ａ）を介すかどうかのフィードバックを提供する表示画面を備え得る。いくつかの実施形態では、ＬＥＤがこのステータス機能を遂行し得る。また、ユーザインターフェースは、ユーザ入力を可能にする、電気機械的及び／又はソフトな（例えば、タッチタイプの表示画面を介した）ボタン／スイッチを含み得る。いくつかの実施形態では、充電装置１２が、代替的に又は追加的に、通信機能を備え得る。

[0056] マイクロコントローラ８４は、特にメモリ９２に記憶されたソフトウェア／ファームウェアを実行するためのハードウェアデバイスを備える。マイクロコントローラ８４の１つ又は複数のプロセッサ８８は、任意のカスタムメイド若しくは市販のプロセッサ、中央処理装置（ＣＰＵ）、半導体ベースのマイクロプロセッサ（マイクロチップ若しくはチップセットの形態で）、マクロプロセッサ、又は一般にファームウェア／ソフトウェア命令を実行するための任意のデバイスとして具現化され得る。マイクロコントローラ８４は、ＰＥＲＳ装置８２の管理及び制御を提供する。マイクロコントローラ８４が説明されるが、他の構成の中でも特にチップ上のシステムを含む、同様の機能のための他のプロセッサ構成及び／又は構成要素の構成が、いくつかの実施形態で使用され得て、それ故に、本開示の範囲内であることが企図されることを、本開示のコンテキストにおいて当業者によって理解されるはずである。

[0057] Ｉ／Ｏインターフェース９０は、データの入力及び／又は出力のためのシリアルポート（例えば、ＵＡＲＴＳ）を含む、複数の（シリアル）ピンを備える。一実施形態では、Ｉ／Ｏインターフェース９０は、配線接続を介して１つ又は複数のセンサ１８に接続される。いくつかの実施形態では、１つ又は複数のセンサ１８が、無線でＰＥＲＳ装置８２と通信し得る（例えば、通信探索モジュール８６を介して受信された信号）。いくつかの実施形態では、Ｉ／Ｏインターフェース９０は、１つ又は複数の家電製品／システムを含む、他のデバイスに接続され得る。また、Ｉ／Ｏインターフェース９０は、ユーザインターフェースに連結され得る。

[0058] メモリ９２は、揮発性メモリ素子（例えば、ランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ、ＳＲＡＭ、ＳＤＲＡＭなどのＲＡＭ））及び不揮発性メモリ素子（例えば、ＲＯＭ、フラッシュ、ソリッドステート、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭなど）のいずれか１つ又は組み合せを含むことができる。いくつかの実施形態では、追加のメモリをデータバス９４に連結できる。その上、メモリ９２は、電子、磁気、及び／又は他のタイプの記憶媒体を組み込み得る。メモリ９２は、センサデータ、連絡先情報（例えば、緊急電話番号、介護者の電話番号、家族の電話番号）、並びにＰＥＲＳ装置８２の識別／アドレス情報（例えば、ＭＡＣアドレス、ＳＳＩＤ）、及び／又は１つ若しくは複数のセンサ１８の識別／アドレス情報を記憶するために使用され得る。また、メモリ９２は、ＧＰＳモジュール９６の操作からなどの位置ロケーション情報（例えば、ＧＰＳ座標）を記憶し、その情報を指定されたロケーション（例えば、自宅又は部屋のロケーション）に関連付け得る。メモリ９２は、アプリケーションソフトウェア、ファームウェア、及び／又は演算コードの形態の命令（例えば、実行コード）を更に含み得る。例えば、図示された実施形態では、メモリ９２は、オペレーティングシステム１０４、ＰＥＲＳソフトウェア１０６、及び通信ソフトウェア１０８を備える。

[0059] オペレーティングシステム１０４は、基本的に、ＰＥＲＳソフトウェア１０６のような他のコンピュータプログラムの実行を制御し、スケジューリング、入出力制御、ファイル及びデータ管理、メモリ管理、並びに通信制御及び関連サービスを提供する。オペレーティングシステム１０４は、ＷＩＮＤＯＷＳ（登録商標）又はｍａｃＯＳ若しくはその派生品、Ｕｎｉｘ、Ｌｉｎｕｘ（登録商標）などを含む、複数の異なるタイプのオペレーティングシステムのうちのいずれか１つを備え得る。

[0060] ＰＥＲＳソフトウェア１０６は、センサ入力を介してユーザアクティビティを監視し、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が利用できない緊急事態において警報を提供する機能を備え、本明細書で説明する少なくともＰＥＲＳ方法（例えば、図３、図４、及び図６の方法４４、５２、７２、並びに図８に図示される方法）の機能を含む。言い換えれば、ＰＥＲＳソフトウェア１０６は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス充電の内部検知、又は、一般に、ユーザ４２がＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を装着していないときの認識、及び１つ若しくは複数のセンサ１８からの入力を受け取ること（外部通信）に基づいて、ＰＥＲＳモジュール２４Ａにコマンド及び制御を提供する。ＰＥＲＳソフトウェア１０６の機能は、図３、図４、及び図６の方法４４、５２、及び７２に関連して本明細書で説明されているので、簡潔にするために、同じ説明はここでは省略される。

[0061] 通信ソフトウェア１０８は、複数の異なる通信技術（例えば、ＧＳＭ、ＷＣＤＭＡ（登録商標）、ブロードバンド３Ｇ、４Ｇ、５Ｇ、ストリーミング（例えば、ＬｏＲａ）、ＮＦＣ、ＢＴ／ＢＴＬＥ、Ｗｉ－Ｆｉ／８０２．１１、Ｚｉｇｂｅｅなど）のうちの１つ又は複数による通信を可能にするために、通信探索モジュール８６と協働する。いくつかの実施形態では、通信ソフトウェア１０８は、ＰＥＲＳソフトウェア１０６の一部であり得ることもあり、又は個別若しくは他のメモリ内に位置し得ることもある。

[0062] 通信探索モジュール８６を参照すると、ＧＰＳモジュール９６は、衛星データを受信し、ＰＥＲＳ装置８２の地理的場所を計算するための１つ又は複数のアンテナを含むＧＰＳ受信機を備える。ＧＰＳ受信機として説明したが、ＧＰＳモジュール９６は、ＧＰＳ、ＧＬＯＮＡＳＳなどを含む、１つ又は複数の全地球航法衛星システム（ＧＮＳＳ）の性能に従って構成され得る。いくつかの実施形態では、ＧＮＳＳ受信機機能が、とりわけ、セルタワー三角測量、推測航法（例えば、慣性センサを使用する）といった、他の位置探索判定機能と置き換えられるか、又はそれによって増強され得る。

[0063] 無線モジュール９８は、ＧＳＭ、ＷＣＤＭＡ（登録商標）、ブロードバンド３Ｇ、４Ｇ、５Ｇ、ストリーミング（例えば、ＬｏＲａ）、ＮＦＣ、ＢＴ／ＢＴＬＥ、Ｗｉ－Ｆｉ／８０２．１１、Ｚｉｇｂｅｅなどを含み、１つ又は複数の通信プロトコルに従って無線／セルラ通信を可能にするための１つ又は複数のアンテナ及び知られているトランシーバ回路を備える。一実施形態では、ワイヤレスモジュール９８は、無線モデム又はセルラモデムのうちの１つ又は複数を備える。

[0064] 電話／ケーブルモジュール１００は、電話及び／又はケーブル通信（例えば、ボイスオーバＩＰ、データ通信など）を可能にするための機能を備え、公衆電話交換網（ＰＳＴＮ）、普通旧電話サービス（ＰＯＴＳ）、サービス総合デジタル網（ＩＳＤＮ）、イーサネット、ファイバ、ハイブリッドファイバ同軸（ＨＦＣ）、デジタル加入者回線／非対称デジタル加入者回線（ＤＳＬ／ＡＤＳＬ）を含む、それらを介した通信のための機能を含む。

[0065] それ故に、ＰＥＲＳ設備２２（又は他のもの）への警報は、有線及び／又は無線通信を介して達成され得る。

[0066] 充電装置１２Ａを参照すると、バッテリ充電器１０２は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４のバッテリの再充電を可能にする充電／ゲージチップを備え得る。充電装置１２Ａは、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が固定されるクレードル又はスタンドを備え得ることがあり、ここで、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４は、ＵＳＢ接続に連結されるか、又は誘導ベースの充電のために磁気カプラに無線で連結される。充電のための他の知られている機構が、いくつかの実施形態で展開され得る。ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４Ａの充電装置１２Ａへの配置は、内部スイッチをトリガーするか、又はデータバス９４を通じてＰＥＲＳソフトウェア１０６に通信されるピンエントリ若しくはアドレス識別子（例えば、ステータスビットの変化）として認識され得ることもあり、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４からＰＥＲＳソフトウェア１０６への監視／警報機能の転送を可能にする。いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳソフトウェア１０６が、順番に、複数のセンサ１８の機能をアクティブ化又は有効化し得る。いくつかの実施形態では、複数のセンサ１８が、ＰＥＲＳ装置８２にデータを絶えず送信し得るが、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電操作のために係合されるとき、データは無視されるか、又はＰＥＲＳソフトウェア１０６によってデータに完全に従うのみである。いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４とユーザ４２との間の接触がないこと、又はＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４の破損の検知、若しくは（例えば、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４のセンサによって検知されるよう）間近に迫った充電切れ若しくはほぼ完全な充電切れの検知は、ＰＥＲＳソフトウェア１０６及び／又は複数のセンサ１８への信号の通信をトリガーし得て、それによって、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４からＰＥＲＳソフトウェア１０６への監視及び警報機能を制御しようとする。これらの機構及び／又は他の機構のいずれか１つを使用して、ＰＥＲシステムの監視／警報機能の起動をトリガーし得る。

[0067] マイクロコントローラ８４のメモリ９２内のソフトウェアは、ソースプログラム、実行可能プログラム（オブジェクトコード）、スクリプト、又は動かされる（遂行される）一連の命令／実行コードを備える任意の他のエンティティを備える。次いで、ソースプログラムの場合、プログラムは、オペレーティングシステムに関連して適切に動作するように、コンパイラ、アセンブラ、インタプリタなどを介して変換され得る。また更に、ソフトウェア／ファームウェアは、（ａ）データ及び方法のクラスを有するオブジェクト指向プログラミング言語、又は（ｂ）例えば、とりわけ、Ｃ、Ｃ＋＋、Ｐｙｔｈｏｎ、Ｊａｖａに限定されないが、ルーチン、サブルーチン、及び／若しくはファンクションを有する手続き型プログラミング言語として記述されることができる。ソフトウェアは、非一時的コンピュータ可読媒体又は他の媒体であり得るコンピュータプログラム製品において具現化され得る。

[0068] ＰＥＲＳ装置８２の特定の実施形態が、少なくとも部分的にソフトウェアで実施されるときには、様々なコンピュータ関連システム若しくは方法によって、又はそれに関連して使用するために、様々な非一時的コンピュータ可読媒体上にソフトウェアを記憶できることに留意されたい。本明細書のコンテキストでは、コンピュータ可読媒体が、コンピュータ関連システム若しくは方法によって、若しくはそれに関連して使用するためのコンピュータプログラム（例えば、実行可能コード若しくは命令）を含むか、若しくは記憶し得る、電子的、磁気的、光学的、又は他の物理的デバイス若しくは装置を備え得る。ソフトウェアは、命令実行システム、装置、若しくはデバイスから命令をフェッチし、命令を実行できるコンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、又は他のシステムのような、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらに関連して使用するための様々なコンピュータ可読媒体において具現化され得る。

[0069] ＰＥＲＳ装置８２の特定の実施形態が、少なくとも部分的にハードウェアで実施されるときには、そのような機能は、当該技術分野においてすべてよく知られた、データ信号上に論理機能を実装するための論理ゲートを有するディスクリート論理回路、特有の組み合せ論理ゲートを有する特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、プログラマブルゲートアレイ（ＰＧＡ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、リレー、コンタクタなどの技術のいずれか又は組み合せで実施され得る。

[0070] 当業者であれば、本開示のコンテキストにおいて、特定の知られた構成要素は、例示の簡潔さ及び単純さのために省略され得ることを理解されるはずである。例えば、いくつかの実施形態では、マイクロコントローラ８４が、マイクロコントローラ８４による処理のためにアナログセンサデータをデジタルデータに変換するために使用されるアナログ－デジタル（ＡＤＣ）構成要素を含み得る。更に、センサ信号は、本開示のコンテキストにおいて当業者によって理解されるように、デジタル及び／若しくはアナログフィルタリング並びに／又は信号処理デバイス並びに／又はソフトウェアによって調整され得る。

[0071] 上記の説明を考慮して、図８に図示され、ＰＥＲＳ方法１１０（例えば、少なくともＰＥＲＳモジュール２４、２４Ａによって実行され、開始指示と終了指示との間に包含されるような方法）と呼ばれるコンピュータ実装のＰＥＲＳ方法の一実施形態は、ユーザが監視領域内に位置することと、ユーザのウェアラブルデバイスがユーザによって装着されていないこととを含む複数の条件を決定すること（１１２）、並びに、複数の条件に基づいて、及び１つ又は複数のセンサからの入力パターンを受信することに基づいて警報を提供すること（１１４）を備えることを理解されるはずである。ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４による監視と個人用緊急応答システムによる監視との間の引き継ぎに関して、一実施形態では、１つ又は複数のセンサ１８が、ユーザ４２が部屋にいるかどうか、及びユーザ４２がＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を着用しているかどうかについてのみ評価され得る。両方の状態が真である場合、ＰＥＲＳモジュール２４は、１つ又は複数のセンサ１８からの入力パターンを評価するために更に起動される。ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が着用されているかどうかに関する状態の判定に関して、いくつかの実施形態では、充電装置１２は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４が充電装置１２内にあるかどうか、又は、充電装置１２の上にあるかどうかに応じて、ＰＥＲＳモジュール２４に示される状態及び／若しくは変化した状態（それ故に、ユーザがＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を着用しているかどうかの指示をプロセッサ８８／ＰＥＲＳモジュール２４に提供すること）に応じて異なる状態を有するスイッチを備え得る。いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４の充電状態は、バス９４上で利用可能なデータ（ステータスビット）（及びプロセッサピンへの入力）を介して表され得る。いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４がユーザ４２によって着用されるかどうかは、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４によってＰＥＲＳモジュール２４に信号を送られ得る。例えば、着用されているか若しくは着用されていない状態（及び／又は充電状態）は、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４内のセンサによって検知され、（例えば、無線で）信号を送られ得て、ＰＥＲＳモジュール２４は、通信探索モジュール８６を介して無線で通信された信号を受け取ることに基づいて、状態を知らされ得る。いくつかの実施形態では、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４のステータスがＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４のバッテリが充電切れに近づいているが、まだ充電装置１２に接続されていない（又は適切に接続されていない）ことを示す場合、ＰＥＲＳ装置８２及び／又はＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４は、ユーザ４２に警報を提供して、ＰＥＲＳウェアラブルデバイス１４を充電装置１２に固定するようにユーザ４２を動機付け得る。

[0072] フロー図中の任意のプロセスの説明又はブロックは、プロセス中の特定の論理機能又はステップを実施するための１つ又は複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、又はコード部分を表すものとして理解されるべきであり、代替の実施形態は、本開示の当業者によって理解されるように、関係する機能に応じて、実質的に同時に又は逆の順序を含む、示される又は議論されるものから順序に反して機能が実行され得る実施形態の範囲内に含まれる。更に、決定ブロックは、同様の全体的な機能を達成するために、図示されるものの逆である論理で構成され得ることを理解されるはずである。例えば、いくつかの実施形態では、動作とは対照的な非動作、又は非動作とは対照的な動作は、対応するブール論理が同様に入れ替えられた状態で、監視され得る。

[0073] 一実施形態では、ユーザが監視領域内に位置することと、ユーザのウェアラブルデバイスがユーザによって着用されていないこととを含む複数の条件を判定するステップと、複数の条件に基づいて、及び１つ又は複数のセンサから入力パターンを受信することに基づいて、警報を提供するステップとを備える方法が開示される。

[0074] 一実施形態では、前述の方法において、ユーザが監視領域内に位置することを判定するステップは、１つ又は複数のセンサからの入力を受信することに基づく。

[0075] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つにおいて、ユーザのウェアラブルデバイスがユーザによって着用されていないと判定するステップは、ウェアラブルデバイスと充電装置との間で発生する充電操作があるかどうかの内部指示を受信すること、又はウェアラブルデバイスが着用されているか、若しくは着用されていないか、充電切れであるか、若しくは破損しているのかという外部から通信された指示を受信することのうちの１つ又は組み合せに基づく。

[0076] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つにおいて、入力パターンの受信が、１つ若しくは複数のセンサから検知された動作検知イベント及び非動作検知イベントのうちの１つ又は組み合せに対応し、１つ又は複数のセンサのうちの少なくとも１つが、１つ又は複数のセンサによって集合的に監視される複数の非重複区域のうちの１つの区域のみに関連付けられる。

[0077] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つは、動作検知イベントがユーザアクティビティの検知に対応し、非動作検知イベントがユーザアクティビティの検知の終了に対応し、複数のセンサが部屋のベッド表面上のユーザアクティビティを監視するように配置された第１のセンサ、及び部屋の床表面上のユーザアクティビティを監視するように配置された第２のセンサを備え、第１のセンサの最新の非動作検知イベント後に発生する第２のセンサの最新の非動作検知イベントに加えて、第１のセンサの最新の非動作検知イベントの後の所定の所要時間を含むパターンに基づいて警報を提供するステップを更に備える。

[0078] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つは、第２のセンサの最新の非動作検知イベントの後に所定の所要時間に検知されたユーザアクティビティを含まないパターンに基づいて警報を提供するステップを更に備える。

[0079] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つは、ユーザアクティビティの複数の判定された状態に関する第１及び第２のセンサからの入力に基づく原始睡眠イベントの評価に基づいて、警報を提供するかどうかを判定するステップを更に備え、原始睡眠イベントの睡眠エポックは、各睡眠エポックの所定の所要時間若しくは時間的に隣接する睡眠エポック間の所定のギャップのうちの１つ若しくは組み合わせに基づいて、組み合わされるか、又は破棄される。

[0080] 一実施形態では、前述の方法において、ユーザアクティビティの複数の判定された状態は、ベッド外の状態、覚醒状態、及び睡眠状態を含む。

[0081] 一実施形態では、前述の方法は、評価及びユーザが睡眠状態にあるという判定に基づいて、所定の所要時間の間、センサアクティビティがないときに、警報を提供するのを控えるステップを更に備える。

[0082] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つは、ユーザが第１のセンサ及び第２のセンサの範囲外の位置に移動することに基づいて、警報を送信するかどうかを判定するステップを更に備える。

[0083] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つにおいて、警報を提供するステップは、ユーザが緊急事態を経験していることを１つ又は複数のデバイスに示すステップを含み、緊急事態はユーザによる転倒又はユーザの無力の状態を含む。

[0084] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つは、１つ又は複数のセンサからの入力に基づいて、ユーザの睡眠行動を判定するステップを更に備える。

[0085] 一実施形態では、１つ又は複数のプロセッサによって遂行されると、１つ又は複数のプロセッサに前述の方法のうちのいずれか１つを遂行させる命令を備える、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が開示される。

[0086] 一実施形態では、１つ又は複数のプロセッサ、及び前述の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を備える装置が開示される。

[0087] 一実施形態では、前述の方法のうちのいずれか１つにおける装置及び１つ又は複数のセンサ、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、又は装置を備え、充電装置及びウェアラブルデバイスを更に含む、システムが開示される。

[0088] 開示された実施形態の様々な組み合わせが使用され得て、それ故、実施形態又は一実施形態への言及は、その実施形態からの特徴を他の実施形態からの特徴との使用から除外することを意味しないことに留意されたい。特許請求の範囲では、「備える」という語は、他の要素又はステップを除外せず、単数形は複数を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、特許請求の範囲に列挙されるいくつかの項目の機能を果たし得る。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアとともに、若しくは他のハードウェアの一部として供給される光学媒体又はソリッドステート媒体のような好適な媒体に記憶／配布され得るが、他の形態で配布されてもよい。特許請求の範囲におけるいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (15)

1. ユーザが監視領域内に位置することと、前記ユーザのウェアラブルデバイスが前記ユーザによって着用されていないこととを含む複数の条件を判定するステップと、
   前記複数の条件に基づいて、及び、１つ又は複数のセンサから入力パターンを受信することに基づいて、警報を提供するステップと、を備える、方法。
2. 前記ユーザが前記監視領域内に位置することを判定するステップは、前記１つ又は複数のセンサからの入力を受信することに基づく、請求項１に記載の方法。
3. 前記ユーザの前記ウェアラブルデバイスが前記ユーザによって着用されていないと判定するステップが、前記ウェアラブルデバイスと充電装置との間で発生する充電操作があるかどうかの内部指示を受信すること、又は前記ウェアラブルデバイスが着用されているか、若しくは着用されていないか、充電切れであるか、若しくは破損しているのかという外部から通信された指示を受信することのうちの１つ又は組み合せに基づく、請求項１又は２に記載の方法。
4. 前記入力パターンの前記受信が、前記１つ又は複数のセンサから検知された動作検知イベント及び非動作検知イベントのうちの１つ又はこれらの組み合せに対応し、前記１つ又は複数のセンサのうちの少なくとも１つが、前記１つ又は複数のセンサによって集合的に監視される複数の非重複区域のうちの１つの区域のみに関連付けられる、請求項１から３のいずれか一項に記載の方法。
5. 動作検知イベントがユーザアクティビティの検知に対応し、非動作検知イベントが前記ユーザアクティビティの前記検知の終了に対応し、前記複数のセンサが部屋のベッド表面上のユーザアクティビティを監視するように配置された第１のセンサ、及び前記部屋の床表面上のユーザアクティビティを監視するように配置された第２のセンサを備え、前記第１のセンサの最新の非動作検知イベント後に発生する前記第２のセンサの最新の非動作検知イベントに加えて、前記第１のセンサの前記最新の非動作検知イベントの後の所定の所要時間を含むパターンに基づいて前記警報を提供するステップを更に備える、請求項１から４のいずれか一項に記載の方法。
6. 前記第２のセンサの最新の非動作検知イベントの後に所定の所要時間に検知されたユーザアクティビティを含まないパターンに基づいて前記警報を提供するステップを更に備える、請求項５に記載の方法。
7. ユーザアクティビティの複数の判定された状態に関する前記第１のセンサ及び前記第２のセンサからの入力に基づく原始睡眠イベントの評価に基づいて、前記警報を提供するかどうかを判定するステップを更に備え、前記原始睡眠イベントの睡眠エポックが、各睡眠エポックの所定の所要時間若しくは時間的に隣接する睡眠エポック間の所定のギャップのうちの１つ若しくは組み合わせに基づいて、組み合わされるか、又は破棄される、請求項５又は６に記載の方法。
8. 前記ユーザアクティビティの複数の判定された状態が、ベッド外の状態、覚醒状態、及び睡眠状態を含む、請求項７に記載の方法。
9. 前記評価及び前記ユーザが睡眠状態にあるという判定に基づいて、所定の所要時間の間、センサアクティビティがないときに、前記警報を提供するのを控えるステップを更に備える、請求項８に記載の方法。
10. 前記ユーザが前記第１のセンサ及び前記第２のセンサの範囲外の位置に移動することに基づいて、警報を送信するかどうかを判定するステップを更に備える、請求項５から９のいずれか一項に記載の方法。
11. 前記警報を提供するステップは、前記ユーザが緊急事態を経験していることを１つ又は複数のデバイスに示すステップを含み、前記緊急事態が前記ユーザによる転倒又は前記ユーザの無力の状態を含む、請求項１から１０のいずれか一項に記載の方法。
12. 前記１つ又は複数のセンサからの入力に基づいて、前記ユーザの睡眠行動を判定するステップを更に備える、請求項１から１１のいずれか一項に記載の方法。
13. １つ又は複数のプロセッサによって遂行されると、前記１つ又は複数のプロセッサに請求項１から１２のいずれか一項に記載の方法を遂行させる命令を備える、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
14. 前記１つ又は複数のプロセッサと、請求項１３に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備える、装置。
15. 請求項１４に記載の装置と前記１つ又は複数のセンサとを備えるシステムであって、充電装置及び前記ウェアラブルデバイスを更に含む、システム。

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