JP2023507841A - 分析方法のための設定を調整するための調整方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、分析測定を実行するためにモバイル型の装置の光学試験ストリップ内の発色反応に基づいて体液中の分析物の濃度を決定する分析方法のための設定を調整するための調整方法に関する。本発明は、さらに、調整方法を実行するように構成されたモバイル型の装置、調整方法を実行するためのコンピュータのプログラムおよびコンピュータ可読の記憶媒体、ならびに試験ストリップまたはダミー試験ストリップと、モバイル型の装置、コンピュータのプログラムおよびコンピュータ可読の記憶媒体のうちの少なくとも1つと、を備えるキットに関する。方法、装置、コンピュータのプログラム、記憶媒体およびキットは、具体的には、例えば、血液および/または間質液中のグルコースを検出するためなど、1つまたは複数の体液中の1つまたは複数の分析物を定性的または定量的に検出するために、医療診断において使用されることができる。しかしながら、本発明の他の応用分野が可能である。

Description

本発明は、光学試験における発色反応に基づいて体液中の分析物の濃度を決定する分析方法のための設定を調整する調整方法に関する。本発明は、さらに、調整方法を実行するように構成されたモバイル型の装置、調整方法を実行するためのコンピュータのプログラムおよびコンピュータ可読の記憶媒体、ならびに試験ストリップまたはダミー試験ストリップと、モバイル型の装置、コンピュータのプログラムおよびコンピュータ可読の記憶媒体のうちの少なくとも1つと、を備えるキットに関する。方法、装置、コンピュータのプログラム、記憶媒体およびキットは、具体的には、例えば、血液および/または間質液中のグルコースを検出するためなど、1つまたは複数の体液中の1つまたは複数の分析物を定性的または定量的に検出するために、医療診断において使用されることができる。しかしながら、本発明の他の応用分野が可能である。
医療診断の分野では、多くの場合、血液、間質液、尿、唾液、または他の種類の体液などの体液の試料から1つまたは複数の分析物を検出する必要がある。検出される分析物の例は、グルコース、トリグリセリド、乳酸塩、コレステロール、またはこれらの体液に通常存在する他の種類の分析物である。分析物の濃度および/または存在に応じて、必要に応じて適切な処理が選択されることができる。範囲を狭めることなく、本発明は、血糖測定に関して具体的に説明されることができる。しかしながら、本発明はまた、試験要素を使用する他のタイプの分析測定にも使用されることができることに留意されたい。
一般に、当業者に知られている装置および方法は、1つまたは複数の試験化学物質を含む試験要素を利用し、これは、検出される分析物の存在下で、光学的に検出可能な検出反応などの1つまたは複数の検出可能な検出反応を実行することができる。例として、欧州特許出願公開第0 821 234号明細書は、担体に含まれる試薬系を用いて全血から分析物を決定する診断試験担体、および診断試験担体を用いて全血から分析物を決定する方法を記載している。診断試験担体は、発色試薬を含む。試験フィールドは、血液試料が送達される試料塗布側と、分析物と試薬系との反応の結果として光学的に検出可能な変化が生じる検出側とを有する。さらにまた、試験フィールドは、試料に含まれる赤血球が検出側に到達しないように設計されている。さらに、試験フィールドは、透明フィルムと、透明フィルムに塗布された第1および第2の重ね合わせフィルム層とを含み、透明フィルム上の第1の層は、上にある第2の層よりも湿潤状態での光散乱が実質的に少ない。
試験要素に含まれる試験化学物質に関しては、例えば、J.Hoenes et al.:The Technology Behind Glucose Meters:Test Strips,Diabetes Technology&Therapeutics,Volume 10,Supplement 1,2008,S-10からS-26の参照がなされることができる。他のタイプの試験化学物質が可能であり、本発明を実施するために使用されることができる。
分析測定、特に発色反応に基づく分析測定では、1つの技術的課題は、検出反応に起因する色の変化の評価にある。ハンドヘルド血糖値計などの専用分析装置を使用することに加えて、スマートフォンやポータブルコンピュータなどの一般的に入手可能な電子機器の使用は、近年ますます一般的になっている。国際公開第2012/131386号パンフレットは、アッセイを実施するための試験装置であって、色またはパターンの変化を発現することによって塗布された試験試料に反応する試薬を含む容器と、例えばプロセッサおよび画像取込装置を備える携帯電話またはラップトップなどのポータブル装置であって、プロセッサが、画像取込装置によって取り込まれたデータを処理し、塗布された試験試料の試験結果を出力するように構成されたポータブル装置とを備える、試験装置を開示している。
スマートフォンなどのモバイルコンピューティング装置を使用する場合、様々な影響を考慮する必要がある。測定フローの改善、顧客ガイダンスの改善、またはユーザ取り扱い測定パフォーマンスの最適化などの多くの製品ケア活動は、多くの場合、ユーザ訓練セッションおよび提供されたフィードバックもしくは観測、広範な市場調査、または市場もしくは訓練からの苦情に基づいている。しかしながら、広範な市場調査は高価であり、継続的に提供されないことがある。さらに、顧客の苦情を受ける前に、測定アルゴリズムおよび設定を事前に最適化することが好ましい場合がある。
近年、医療装置の分野におけるユーザ取り扱いを改善するために、様々な手法が開発されている。
米国特許第9,238,100号明細書は、外来医療装置のユーザを訓練するための装置および方法を開示している。本方法は、装置のタッチスクリーンとのユーザ相互作用を改善することに関する。一実施形態では、様々な装置パラメータとともに全てのユーザ相互作用を記録し、臨床医が初期使用期間の患者のパフォーマンスをレビューすることを可能にする動作モードがある。自動分析ソフトウェアが使用されて、装置によって生成されたデータを分析することができる。分析の結果は、患者と装置との相互作用を改善するために臨床医によって使用されることができる。
米国特許出願公開第2014/0205981号明細書は、処置シミュレータ、コンピューティングモジュール、およびユーザインターフェースを備える透析処置シミュレーションシステムおよび方法を開示している。処置シミュレータは、透析処置装置と患者との相互作用に関するイベントの通知をシミュレートしたイベント通知を生成する。コンピューティングモジュールは、シミュレートされたイベント通知に応答してユーザアクションの要求を生成する。ユーザインターフェースは、シミュレートされたイベント通知およびユーザ動作の要求を出力装置に出力し、受信したユーザ応答をコンピューティングモジュールに提供する。
米国特許出願公開第2015/194066号明細書は、医療訓練システムにおいて使用するためのスマート周辺装置(除細動器)に関する。医療訓練システムは、処理装置と、医療装置の態様をエミュレートするソフトウェアと、それと通信するディスプレイとを有する。処理装置、ソフトウェア、およびディスプレイは、医療装置の一部をエミュレートする相互作用型インターフェースを提供する。スマート周辺装置は、医療装置の機能構成要素を模倣するように適合された物理的構造と、位置、圧力、または他の物理的変数などのユーザパフォーマンスの態様を測定するように適合された少なくとも1つのセンサとを含む。
欧州特許出願公開第3138091号明細書は、注射の送達に関連する測定情報を収集、処理、分析および表示することによる注射訓練のための様々なシステムおよび方法を開示している。3次元空間における注射器の位置および向きのセンサベースの測定値が取得され、訓練者の注射パフォーマンスの測定基準を提供するために処理される。測定値は、訓練装置のデジタルモデルと組み合わせられて、訓練用注射のコンピュータ生成のグラフィカル描写を提供することができ、物理的世界では利用できない視点からの注射の視覚化を可能にする。測定されたセンサベースのデータに反映されるように、訓練用注射の実行は、訓練用注射の時間および場所の後の時間および異なる場所でレビューおよび分析されることができる。さらに、複数の訓練用注射に関連する注射訓練データが集約され、とりわけパフォーマンスの傾向について分析されることができる。
米国特許出願公開第2018/092595号明細書は、吸入薬の投与を訓練および監視するために提供されるシステムおよび方法を開示している。このシステムは、喘息患者のための拡張現実訓練および監視支援を提供するように構成されたモバイルコンピューティング装置を含む。特に、モバイル型の装置は、ビデオから患者の頭部位置を測定し、マイクロフォン記録からの吸入および呼気に関するイベントを測定するために、カメラを使用してビデオを取り込み、マイクロフォンを使用して音声記録を取り込むようにプログラムされる。このリアルタイムデータは、患者の訓練を知らせる吸入器および拡張現実訓練補助具を使用するための患者の技術のリアルタイム試験およびモニタリングを提供するために使用される。
国際公開第2017/210311号パンフレットは、例えば自動注射器充填システムの使用における歯科職員の訓練のための、データ分析を介した相互作用型訓練のためのシステムおよび方法に関する。個人によって個人用デジタル機器上で見ることができる視聴覚訓練コンテンツを用いて個人を訓練するためにプログラム可能に構成された個人用デジタル機器を含む相互作用型訓練システムであって、視聴覚訓練コンテンツが、訓練の進行に必要なものとして、個人用デジタル機器上で個人によって見られた訓練コンテンツの個人の学習の、個人用デジタル機器上での対応する成功条件付き進行試験と統合される、相互作用型訓練システムが開示されている。試験は、個人の訓練データとして個人による個人用デジタル機器への応答の入力を含み、個人用デジタル機器は、個人による訓練された行動のその後の同時期のパフォーマンスにおける個人によるパフォーマンスデータの入力のためにプログラム可能に構成される。個人用デジタル機器の入力されたパフォーマンスデータは、個人の熟練度の評価を生成するために、および/または訓練された行動における個人への他のフィードバックを生成するために機器によって使用されることができ、および/または入力されたパフォーマンスデータは、個人の熟練度を生成および評価するために、および/または訓練された行動における個人への他のフィードバックを生成するために、個人用デジタル機器からダウンロード可能とすることができる。
米国特許第5,791,907号明細書は、ディスプレイを有するコンピュータシステムを含む相互作用型医療訓練装置であって、コンピュータシステムが、腹腔鏡外科的処置を含む医療処置における教育および訓練を提供するようにプログラムされている、相互作用型医療訓練装置に関する。この態様は、ディスプレイの一部にビデオウィンドウを表示するようにシステムを構成することによって達成される。ビデオウィンドウは、腹腔鏡外科的処置の一部を示す予め記録されたビデオセグメントを表示する。システムは、外科的処置の次のステップに関する情報を入力するようにユーザに要求し、これにより、有利には、ユーザを訓練セッションに関与させ続ける。この「次のステップ」情報は、例えば、適切な医療器具を選択すること、または手術の場所を選択することを含むことができる。次いで、システムは、ユーザ入力を受信して解釈し、入力が正しいかどうかをユーザに通知する。好ましくは、入力が正しい場合、システムは、外科的処置の次のステップを示す予め記録されたビデオセグメントを表示する。
欧州特許第3581921号明細書は、モバイル型の装置のカメラを使用して試料中の分析物を検出するための照明条件の適合性を評価するための方法、およびモバイル型の装置のカメラを使用して試料中の分析物を検出するための検出方法に関する。照明条件が適切でない場合、モバイル型の装置は、例えば、試料中の分析物の検出を中止および/または防止するように適合されることができる。
米国特許出願公開第2015/233898号明細書は、モバイル型の装置を用いた物理的および生化学的パラメータの測定に関する。周囲光効果が高い場合には、携帯電話を移動させるか、または画面にメッセージを表示することによって試験ストリップモジュールを遮蔽することが提案される。
米国特許出願公開第2013/330831号明細書は、試験ストリップを使用し、試験ストリップのデジタル画像を生成および分析する水および食品の安全性試験のためのシステムを開示している。システムはまた、実行された試験の数、試験結果の集約、およびそのユーザの活動に関連するエラーの数などのユーザ固有のデータを取り込むことができる。
これら既知の方法とデバイスとにより実現されるこれらの利点にも関わらず、各種の技術的な課題が残っている。具体的には、例えば、ユーザのフラストレーションを回避し、意味のある測定結果をもたらさない使い捨て物、特に試験ストリップの消費を減らすために、ユーザの失敗した測定の数の削減、意味のある測定結果を達成する時間の短縮、測定の信頼性および/または精度が強化および保証される必要がある。さらに、大きな課題は、測定装置および測定プロセスのユーザ固有の選好およびユーザ固有の取り扱いが広範囲にわたって異なるという事実に依然として依存している。この課題は、主に、多種多様なユーザが、異なる身体的または精神的能力および選好を有するアルゴリズムおよび測定設定を適用することを意図しているという事実に起因する。
解決すべき課題
したがって、家庭用電化製品のモバイル型の装置などのモバイル型の装置、特にスマートフォンやタブレットコンピュータなどの分析測定専用ではない多目的モバイル型の装置を使用して、分析測定の上記の技術的課題に対処する方法および装置を提供することが望ましい。具体的には、ユーザ固有の選好および能力を考慮し、したがって、装置設定を手動で適合させる必要なしに標準的なモバイル型の装置を依然として使用することによって、測定の特定の状況に自動的に適合することができる方法および装置が提案される。
この課題は、独立請求項の特徴を有する方法、装置、コンピュータのプログラムおよびコンピュータ可読の記憶媒体によって対処される。単独で、または任意の組み合わせで実現されることができる有利な実施形態は、従属請求項に記載されている。
以下において使用される場合、用語「有する」、「備える」もしくは「含む」またはそれらの任意の文法上の変形は、非排他的な方法で使用される。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導入される特徴以外に、これに関連して記載される実体において存在する更なる特徴がない状況と、1つまたは複数の更なる特徴が存在する状況と、の両方を指し得る。例として、表現「AはBを有する」、「AはBを含む(comprise)」および「AはBを含む(include)」は、B以外に、A中に存在する他の要素がない(すなわち、Aは、単独でかつ排他的にBからなる)と、B以外に、要素C、要素CおよびDまたは更なる要素等の1つまたは複数の更なる要素が実体A中に存在する状況との両方を指し得る。
さらに、特徴または要素が1回または複数回存在することができることを示す「少なくとも1つ」、「1つまたは複数」という用語または同様の表現は、通常、それぞれの特徴または要素を導入するときに一度だけ使用されることに留意されたい。以下では、ほとんどの場合、それぞれの特徴または要素を指すとき、それぞれの特徴または要素が1回または複数回存在することができるという事実にもかかわらず、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」という表現は繰り返されない。
更に、以下で用いられるとき、用語「好ましくは」、「より好ましくは」、「特に」、「より詳細には」、「具体的には」、「より具体的には」または同様の用語は、代替の可能性を限定せずに、任意選択の特徴と共に用いられる。したがって、これらの用語によって導入される特徴は、任意選択の特徴であり、決して特許請求の範囲の範囲を限定することは意図しない。本発明は、当業者が認識するように、代替の特徴を使用することによって実施することができる。同様に、「本発明の実施形態では」または同様の表現によって導入される特徴は、本発明の代替の実施形態に関する制限がなく、本発明の範囲に関する制限がなく、およびそのような方法で導入された特徴を、本発明の他の任意または非任意の特徴と組み合わせる可能性に関する制限がない任意の特徴であることを意図する。
第1の態様では、本発明は、
光学試験ストリップ内の発色反応に基づいて体液中の分析物の濃度を決定する分析方法のための設定を調整するための調整方法であって、分析方法が、カメラ、プロセッサ、およびメモリを有するモバイル型の装置を使用することを含む、調整方法に関する。調整方法は、具体的には所定の順序で実行されることができる以下のステップを含む。しかし、異なる順序もまた可能であることに留意しなければならない。さらに、方法のステップの1つまたは複数を、一回だけ行うこともでき、または、繰り返し行うこともできる。さらに、方法のステップの2つ以上を同時にまたは適時に重複して実行することが可能である。本方法は、記載されていないさらなる方法のステップを含むことができる。調整方法は、
a)モバイル型の装置が標準測定モードに設定された状態で複数の分析物の測定試行を実行することであって、複数の分析物の測定試行のそれぞれが、
i)カメラを使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後に試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、
ii)プロセッサによって、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査し、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサによって、測定試行を拒否し、メモリに1つまたは複数の拒否イベントを記録することと、を含む、複数の分析物の測定試行を実行することと、
b)プロセッサによって、エラー分析において記録された拒否イベントのうちの1つまたは複数を分析することと、エラー分析の結果に基づいて、測定拒否基準のうちの1つまたは複数が非アクティブ化される縮小測定モード、および/または、測定試行中に修正フィードバックがユーザに提供される増強測定モード、に装置を配置することによって設定を調整することと、を含む。
単に「分析方法」または「分析測定」または「分析物測定」と呼ばれることもある本明細書で使用される「体液中の分析物の濃度を決定する分析方法」という用語は、広義の用語であり、当業者に対してその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、任意の試料または体液のアリコート中の少なくとも1つの分析物の定量的および/または定性的決定を指すことができる。例えば、体液は、血液、間質液、尿、唾液または他の種類の体液のうちの1つまたは複数を含むことができる。濃度の決定の結果は、例として、分析物の濃度および/または決定された分析物の有無とすることができる。特に、分析物は、グルコースとすることができる。具体的には、例として、分析測定は、血糖測定とすることができ、したがって、分析測定の結果は、例えば、血糖濃度とすることができる。特に、分析測定結果値は、分析測定によって決定されることができる。本明細書で使用される「分析測定結果値」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、試料中の分析物濃度の数値表示を指すことができる。
例として、少なくとも1つの分析物は、1つまたは複数の特定の化学化合物および/または他のパラメータとすることができ、またはそれらを含むことができる。例として、血糖などの代謝に関与する1つまたは複数の分析物が決定されることができる。追加的または代替的に、例えばpH値など、他のタイプの分析物またはパラメータが決定されることができる。少なくとも1つの試料は、具体的には、血液、間質液、尿、唾液などの少なくとも1つの体液とすることができるか、またはそれを含むことができる。しかしながら、追加的または代替的に、水などの他のタイプの試料が使用されてもよい。
本明細書で使用される用語「試料」は、幅広い用語であり、その通常の慣習的な意味を当業者に与えるものであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定するものではない。この用語は、具体的には、限定されないが、分析測定に使用するための任意の量の流体を指すことができる。特に、試料は、血液、間質液、尿、唾液および他の体液のうちの1つまたは複数など、体液の試料とすることができ、少なくとも2マイクロリットル(μl)の体液、一実施形態では少なくとも5マイクロリットル(μl)の体液とすることができるか、またはそれらを含むことができる。具体的には、体液の試料は、分析測定を実行するために必要な少なくとも最小量の体液、具体的には体液中の分析物濃度を代表的に決定するための最小量の体液を含むことができる。
分析測定は、具体的には、光学試験ストリップの少なくとも1つの光学特性の変化を含む分析測定とすることができ、この変化は、カメラを使用することによって視覚的に測定または決定されることができる。具体的には、分析測定は、決定される少なくとも1つの分析物の存在下での発色反応とすることができ、または発色反応を含むことができる。本明細書で使用される「発色反応」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、反応に関与する少なくとも1つの要素の色、具体的には反射率が反応の進行とともに変化する化学的、生物学的または物理的反応を指すことができる。
本明細書で使用される「測定試行」または「分析測定試行」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、物体の任意の構成要素を指すことができるが、これに限定されない。具体的には、この用語は、それに基づいて分析測定結果値がユーザに提供されない分析測定の部分を指すことができる。
本明細書で使用される「体液中の分析物の濃度を決定する分析方法のための設定」という用語は広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されない。この用語は、具体的には、限定されないが、分析方法を実行するためのシステム、装置、システムの構成、または装置の構成のうちの1つまたは複数を指すことができる。具体的には、この用語は、モバイル型の装置などの少なくとも1つの装置と、分析測定を実行するための少なくとも1つのソフトウェアなど、装置上で少なくとも1つのアプリケーションを実行するように構成された少なくとも1つのソフトウェアとの組み合わせを指すことができる。例示的な設定は、例として、標準測定モード、縮小測定モード、および増強測定モードのうちの1つまたは複数を指すことができる。したがって、一般に、設定という用語は、ソフトウェア構成によって決定される分析方法を実行する方法を指すことができる。1つの例示的な設定では、標準測定モードが使用される。設定は、標準測定モードから縮小測定モードまたは増強測定モードに特に調整または変更されることができる。
本明細書で使用される、単に「調整方法」と呼ばれることもある「体液中の分析物の濃度を決定する分析方法のための設定を調整する調整方法」という用語は広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されない。この用語は、具体的には、限定されないが、上記で定義したように測定設定を変更または調整する1つまたは複数の方法を指すことができる。具体的には、調整方法では、測定拒否基準がアクティブ化または非アクティブ化されてもよく、または修正フィードバック(機構または機能)がアクティブ化されてもよい。以下、さらなる例示的な実施形態が与えられる。
本明細書で使用される「光学試験ストリップ」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、少なくとも1つの試験ストリップが塗布されるかまたはその中に組み込まれた少なくとも1つのストリップ状の担体を含む任意の要素または装置を指すことができ、要素は、色変化検出反応を実行するように構成される。光学試験ストリップはまた、試験ストリップまたは試験要素と呼ばれることもある。光学試験ストリップは、特に、少なくとも1つの分析物を検出するための少なくとも1つの試薬要素などの少なくとも1つの試験化学物質を含む試験フィールドを有することができる。例として、光学試験ストリップは、それに塗布されたまたはその中に組み込まれた少なくとも1つの試験フィールドを有する、少なくとも1つの担体などの少なくとも1つの基材を含むことができる。特に、光学試験ストリップは、具体的には試験フィールドに近接して、例えば試験フィールドを囲むかまたは取り囲む、白色フィールドなどの少なくとも1つの白色領域をさらに含むことができる。白色領域は、基材または担体上に独立して配置された別個のフィールドとすることができる。しかしながら、追加的または代替的に、基材または担体自体は、白色領域とすることができ、または白色領域を含むことができる。これらの試験ストリップは、一般に広く使用されており、入手可能である。1つの試験ストリップは、単一の試験フィールド、またはその中に含まれる同一もしくは異なる試験化学物質を有する複数の試験フィールドを担持することができる。
本明細書でさらに使用される場合、「試験フィールド」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、材料の1つまたは複数の層を有し、試験化学物質が含まれる試験フィールドの少なくとも1つの層を有する、円形、多角形または長方形の形状フィールドなどのフィールドなどに対するコヒーレントな量の試験化学物質を指すことができる。
上記概説した分析方法は、カメラを有するモバイル型の装置を使用することを含む。本明細書で使用される「モバイル型の装置」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、携帯型電子装置、より具体的には、携帯電話またはスマートフォンなどの携帯型通信装置を指すことができる。追加的または代替的に、以下にさらに詳細に概説されるように、モバイル型の装置はまた、タブレットコンピュータまたは少なくとも1つのカメラを有する別のタイプのポータブルコンピュータを指すことができる。
モバイル型の装置は、具体的には、上述したように、少なくとも1つのプロセッサを備えることができる。本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、コンピュータまたはシステムの基本的な動作を実行するように構成された任意の論理回路、および/または一般に、計算または論理動作を実行するように構成された装置を指すことができる。特に、プロセッサは、コンピュータまたはシステムを駆動する基本的な命令を処理するように構成されることができる。例として、プロセッサは、少なくとも1つの算術論理演算装置(ALU)、数値演算コプロセッサまたは数値コプロセッサなどの少なくとも1つの浮動小数点ユニット(FPU)、複数のレジスタ、具体的にはALUにオペランドを供給し、演算結果を格納するように構成されたレジスタ、L1およびL2キャッシュメモリなどのメモリを含むことができる。特に、プロセッサは、マルチコアプロセッサとすることができる。具体的には、プロセッサは、中央処理装置(CPU)とすることができるか、またはそれを含むことができる。追加的または代替的に、プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるか、またはマイクロプロセッサを含むことができ、したがって、具体的には、プロセッサの要素は、1つの単一集積回路(IC)チップに含まれることができる。追加的または代替的に、プロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)および/または1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などとすることができるか、またはそれらを含むことができる。プロセッサは、具体的には、ソフトウェアプログラミングなどによって、1つまたは複数の評価動作を実行するように構成されることができる。
具体的には、プロセッサは、ソフトウェアプログラミングなどによって、カメラを使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後に試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、(少なくとも1つの取り込まれた画像検査の分析に基づいて)1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、(分析測定結果値をユーザに提供することなく)測定試行を(取り込まれた少なくとも1つの画像に基づいて)拒否することと、1つまたは複数の拒否イベントをメモリに記録することと、エラー分析における(過去の1つまたは複数の測定試行からの)記録された拒否イベントのうちの1つまたは複数を分析することと、装置を(標準測定モードの代わりに)縮小測定モードおよび/または増強測定モードに配置することによって設定を(自動的に)調整することと、のうちの1つまたは複数を実行するように構成されることができる。
本明細書で使用される「メモリ」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、データを記憶し、プロセッサなどの装置の1つまたは複数の他の構成要素に転送するためにそのデータを取り出すことができる任意のタイプのメモリを指すことができる。メモリは、フラッシュメモリ、SRAM、ROM、DRAM、RAM、EPROM、および動的記憶装置のうちの1つまたは複数を備えることができる。メモリは、プロセッサに結合されてもよく、例えば、測定拒否基準、測定拒否基準のアクティブ化または非アクティブ化、タッチスクリーンからのユーザ入力データ、ボタンまたはスイッチからのユーザ入力、時間、日付、センサ読み取り値、装置動作状態、ユーザへの装置メッセージ、ユーザテンプレートまたは所定の流体送達パターンを含む1つまたは複数の装置パラメータを受信および記憶するように構成されてもよい。装置パラメータは、特定の時点における離散データセット、ある期間によって分離された多数の連続する離散データセット、または事実上「リアルタイム」と呼ばれるもの、またはシステムが可能にする速度での装置パラメータの連続的な記録として記憶されることができる。トリガイベントに基づいて記録を開始するなど、装置パラメータを記録する他の方法は、容易に明らかであり、当業者にとって周知である。
本明細書で使用される「カメラ」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されるものではないが、空間的に分解された1次元、2次元、または3次元の光学データまたは情報を記録または取り込むように構成された少なくとも1つの撮像素子を有する装置を指すことができる。例として、カメラは、画像を記録するように構成された少なくとも1つのCCDチップおよび/または少なくとも1つのCMOSチップなどの少なくとも1つのカメラチップを含むことができる。本明細書で使用される場合、限定されないが、「画像」という用語は、具体的には、カメラチップの画素などの撮像素子からの複数の電子読み取りなど、カメラを使用することによって記録されたデータに関連することができる。
カメラは、少なくとも1つのカメラチップまたは撮像チップに加えて、1つまたは複数の光学素子、例えば、1つまたは複数のレンズなどのさらなる素子を含むことができる。例として、カメラは、カメラに対して固定的に調整される少なくとも1つのレンズを有する固定焦点カメラとすることができる。しかしながら、代替的に、カメラはまた、自動または手動で調整されることができる1つまたは複数の可変レンズを含むことができる。本発明は、具体的には、ノートブックコンピュータ、タブレット、または具体的にはスマートフォンなどの携帯電話などのモバイルアプリケーションで通常使用されるカメラに適用可能でなければならない。したがって、具体的には、カメラは、少なくとも1つのカメラに加えて、1つまたは複数のデータプロセッサなどの1つまたは複数のデータ処理装置を含むモバイル型の装置の一部とすることができる。しかしながら、他のカメラも使用可能である。
カメラは、具体的にはカラーカメラとすることができる。したがって、各画素などについて、R、G、Bの3色の色値などの色情報が提供または生成されることができる。各画素の4つの色値、例えばR、G、G、Bなど、より多くの色値も実現可能であるは、一般に当業者に知られている。これらの技術は、当業者に一般に知られている。したがって、例として、カメラチップは、それぞれ3つ以上の異なるカラーセンサ、例えば、赤(R)用の1画素、緑(G)用の1画素、および青(B)用の1画素のようなカラー記録画素から構成されることができる。R、G、Bなどの各画素について、それぞれの色の強度に応じて、値は、0から255の範囲のデジタル値などの画素によって記録されることができる。例として、R、G、Bなどのカラートリプルを使用する代わりに、R、G、G、Bなどの四重を使用してもよい。画素の色感度は、カラーフィルタによって、またはカメラ画素で使用されるセンサ素子の適切な固有感度によって生成されてもよい。これらの技術は、当業者に一般に知られている。
本明細書で使用される、本明細書では「少なくとも1つの画像を取り込む」と呼ばれることもある「1つまたは複数の画像を取り込む」という用語は広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されない。この用語は、具体的には、限定されないが、イメージング、画像記録、画像取得、画像撮像のうちの1つまたは複数を指すことができる。「少なくとも1つの画像を撮像する」という用語は、単一の画像および/または一連の画像などの複数の画像を撮像することを含むことができる。例えば、画像を撮像することは、ビデオまたは動画などの一連の画像を連続的に記録することを含むことができる。少なくとも1つの画像を撮像することは、ユーザアクションによって開始されることができるか、または例えば、カメラの視野内および/または視野の所定のセクタ内の少なくとも1つの物体の存在が自動的に検出されると、自動的に開始されることができる。これらの自動画像取得技術は、例えば、自動バーコード読み取りアプリなどの自動バーコードリーダの分野で知られている。画像の撮像は、例として、カメラによって画像のストリームまたは「ライフストリーム」を取得することによって行うことができ、画像の1つまたは複数は、自動的に、またはボタンを押すなどのユーザ対話によって、少なくとも1つの第1の画像または少なくとも1つの第2の画像としてそれぞれ記憶されて使用される。画像取得は、モバイル型の装置のプロセッサによってサポートされてもよく、画像の記憶は、モバイル型の装置のデータ記憶装置内で行われてもよい。
光学試験ストリップの少なくとも一部の少なくとも1つの画像は、具体的には、試験フィールドの少なくとも一部の画像を含むことができる。さらに、画像は、試験ストリップの白色基準部などの光学試験ストリップの他の部分の画像を含むことができる。別の例として、画像は、基準カードの少なくとも一部を含むことができる。したがって、色基準カードはまた、画像内で見ることができ、白色フィールドなどの評価目的に使用されることができる。少なくとも1つの任意の基準フィールドは、試験要素の一部であってもよく、例として、基準カードまたは基準要素の一部であってもよい。少なくとも1つの色基準フィールドなどの少なくとも1つの任意の基準フィールドを有する基準カードまたは基準要素は、ステップa)i)における画像の取り込み中にカメラの視野内に配置されてもよい。
1つまたは複数の画像を取り込むことは、体液の試料を試験ストリップに塗布する前および/または塗布した後に1つまたは複数の画像を取り込むことを含むことができる。例えば、1つまたは複数の画像を取り込むことは、体液の試料を試験ストリップに塗布することなく少なくとも1つの画像を取り込むことと、試料を試験ストリップに塗布して少なくとも1つの画像を取り込むこととを含むことができる。後者の画像は、具体的には比較目的で使用されることができ、「空白画像」または「乾燥画像」と呼ばれることもできる。試料の適用は、一般に、例として、直接的または間接的に、例えば少なくとも1つの毛細管素子を介して行われることができる。試料適用後に撮像された少なくとも1つの画像は、画像が実際に撮像されたときに試料が乾燥している可能性がある場合であっても、典型的には「湿潤画像」と呼ばれることもある。例として、少なくとも1滴の試料、例えば少なくとも2から5μlの体液が試験フィールドに塗布されることができる。例えば、試料は、試験フィールドに滴下および/または広げられることができる。例えば、試験フィールドの裏面から試験フィールドに試料を塗布し、表面から第1および第2の画像を取り込むなど、様々な塗布技術が可能であり得る。湿潤画像は、典型的には、検出反応が起こることを可能にするために、少なくとも所定の待機時間、例えば5秒以上の待機時間を待機した後に撮像されてもよい。したがって、例として、本方法は、少なくとも1つの任意の乾燥画像と少なくとも1つの湿潤画像とを撮像することの間に、少なくとも所定の最小量の時間待機することを含むことができる。この所定の最小時間量は、具体的には、検出反応が試験ストリップ内で起こるのに十分とすることができる。例として、待機時間の最小量は、少なくとも5秒とすることができる。
装置は、標準測定モードと、縮小測定モードまたは増強測定モードのうちの少なくとも一方とを含む異なるモードで動作されることができる。本明細書で使用される「標準測定モード」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、分析方法を実行するための装置の構成を指すことができる。具体的には、この用語は、有効な測定結果を得ることを保証するために固有の設定を指すことができる。しかしながら、そのような設定はまた、有効な測定結果を得ることを危うくする可能性がある条件が検出された場合、測定試行を拒否することを含むことができる。特に、これは、分析測定結果値をユーザに提供することなく測定試行を拒否することを含むことができる。さらに、測定を中止し、測定プログラムをユーザに新たに起動させることを要求してもよい。したがって、一般に、標準測定モードという用語は、1つまたは複数の測定拒否基準の設定またはアクティブ化および1つまたは複数の修正フィードバック機能の非アクティブ化を含む分析方法を実行する方法を指すことができる。
その結果、本明細書で使用される、「標準測定モードに装置を配置する」または「標準測定モードに装置を設定する」という用語も広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されない。この用語は、具体的には、限定されないが、上記で定義したように測定設定を変更または調整する1つまたは複数の方法を指すことができる。具体的には、この用語は、ユーザに分析測定結果値を提供せずに、測定拒否を含む測定に影響を与える少なくとも1つのパラメータを変更または調整することを指すことができる。以下、例示的な実施形態を示す。
本明細書で使用される「測定拒否基準」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、測定条件の特徴付けを指すことができ、この場合、無効なまたは少なくとも疑わしい測定結果を得ることを回避するために測定試行が拒否される。したがって、例として、測定拒否基準の充足は、ステップii)における少なくとも1つの取り込まれた画像の分析に基づいて検査されることができる。別の実施形態では、測定拒否基準の充足は、例えば1つまたは複数の画像を取り込む間に、モバイル型の装置の1つまたは複数のセンサから得られたセンサデータの分析に基づいて検査されてもよい。
特に、測定拒否基準は、分析測定結果値を決定することができない条件を指すことができる。したがって、測定拒否基準は、例として、「満たされた」または「満たされていない」を示すなど、ブール情報またはデジタル情報とすることができる許容不可能性情報の項目と考えることもできる。
測定拒否基準は、具体的には、1つまたは複数の取り込まれた画像が分析測定結果値を決定する目的で許容不可能であると判定されたときに境界条件を決定することができる。
簡単な例として、モバイル型の装置の1つまたは複数のセンサから得られた取り込まれた1つまたは複数の画像または1つまたは複数のセンサデータの分析によって決定された1つまたは複数のパラメータは、1つまたは複数の比較値、基準値または標準値と比較されてもよく、比較は、「満たされた」または「満たされていない」などのバイナリ結果をもたらすことができる。少なくとも1つの比較値および/または基準値は、関心領域(ROI)における最小均一性などの少なくとも1つの閾値を含むことができる。一実施形態では、比較値および/または基準値は、1つまたは複数の画像を取り込むときのモバイル型の装置に対する試験ストリップ(または試験フィールド)の位置決めに関する、例えば試験ストリップに対するモバイル型の装置の最大傾斜角、または他の比較値および/または基準値を含むことができる。比較値、基準値および/または標準値は、例として、実験から、または例えば分析測定において達成されるべき精度によって決定された境界条件から導出されることができる。
別の例として、測定拒否基準は、メモリに記憶される露出閾値を定義することができ、その超過は、取り込まれた少なくとも1つの画像に基づいて測定試行を拒否することにつながる。したがって、少なくとも1つの取り込まれた画像の分析に基づいて、測定試行中に、少なくとも1つの画像が撮像された照明条件が、例えば露出過多のために測定結果値を決定するのに適していないと判定された場合、取り込まれた少なくとも1つの画像に基づく測定試行は拒否される。したがって、測定試行の拒否は、分析測定結果値をユーザに提供することを妨げる。
本明細書で使用される「1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査する」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、メモリに記憶されることができる1つまたは複数の測定拒否基準が満たされたかどうかを分析することを指すことができる。測定拒否基準は、例えば、(1つまたは複数の取り込まれた画像の分析に基づく)画像分析結果値または(取得されたセンサデータの分析に基づく)センサデータ分析結果値が、所定の許容可能な閾値を下回るか、および/または所定の許容可能な閾値を超える場合に満たされるとみなされることができる。
b)において測定拒否基準が満たされる場合、取り込まれた少なくとも1つの画像に基づく測定試行は拒否される。本明細書で使用される「測定試行を拒否する」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、取り込まれた1つまたは複数の画像に基づいて測定結果値をユーザに提供しないことを指すことができる。例えば、測定試行の拒否は、取り込まれた1つまたは複数の画像に基づく測定試行の拒否を指すことができ、分析測定結果値の決定に基づくために、試料塗布前および/または試料塗布後に試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の第2の画像を取り込むことを必要とする。具体的には、この用語は、分析測定結果値を決定するために1つまたは複数の取り込まれた画像を無視することを指すことができる。
測定試行が拒否された場合、エラーまたは1つまたは複数の新たな画像を取り込む必要性について通知するメモがディスプレイ上でユーザに示されてもよい。したがって、本方法のステップa)は、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、装置のディスプレイに(エラー)メッセージを表示することを含むことができる。別の実施形態では、測定試行が拒否された場合、分析物測定のプログラムは、ユーザによって手動で再起動される必要があり得るか、またはプログラムの継続は、新たな測定試行を行う前にユーザによって手動で確認される必要があり得る。
本明細書で使用される「1つまたは複数の拒否イベントをメモリに記録する」という用語は広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されない。この用語は、具体的には、限定されないが、発生日時を含む1つまたは複数の拒否イベントの発生をメモリに書き込むことを指すことができる。特定のエラー分析値および付随する条件など、さらなる詳細も記録されることができる。測定拒否基準は、先入れ先出しの原理にしたがってメモリに記憶されてもよい。
したがって、複数の測定試行が実行されることができ、測定拒否イベントが発生した場合、メモリに記録されることができる。例えば、「複数の測定試行」という用語は、具体的には、限定されないが、少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも5回、少なくとも10回、または少なくとも25回の測定試行を指すことができる。複数の分析物の測定試行は、具体的には、同一のユーザによって行われてもよい。
本明細書で使用される「エラー分析において記録された拒否イベントのうちの1つまたは複数を分析する」という用語は広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されない。この用語は、具体的には、限定されないが、記録された拒否イベントから統計および/または情報を導出するためのプロセスを指すことができる。したがって、具体的には、エラー分析は、例えば、統計分析を使用して、エラー分析の結果として最も頻繁に記録される、または所定の閾値よりも頻繁に記録される拒否イベントを判定することを含むことができる。しかしながら、他の統計分析が行われてもよい。エラー分析は、1つまたは複数の所定の拒否イベントが記録されたかどうかをさらに判定することができる。エラー分析における1つまたは複数の記録された拒否イベントの分析は、最新の測定試行の所定数NAの分析、または最新の記録された拒否イベントの所定数NRの分析、または所定の期間に限定されることができる。
エラー分析の結果に基づいて、装置の設定は、装置を縮小測定モードおよび/または増強測定モードに配置することによって調整される。例えば、特定の1つまたは複数の測定拒否基準が非アクティブ化された状態で装置を縮小測定モードに配置することは、とにかく発生する所定の拒否イベント、所定の閾値よりも頻繁に発生する拒否イベント、または全ての拒否イベントにわたってもしくは特定の期間にわたって最も頻繁に発生する拒否イベント、または最後に発生した拒否イベントに応じて行われてもよい。
したがって、装置を縮小測定モードおよび/または増強測定モードに配置することは、エラー分析の結果に依存することができ、任意に、エラー分析から所定の結果が得られると自動的に発生することができる。「縮小測定モードおよび増強測定モード」という用語は、測定拒否基準の1つまたは複数が非アクティブ化され、測定試行中に修正フィードバックがユーザに提供される、縮小測定モードと増強測定モードとの組み合わせを指す。
「縮小測定モード」という用語は、具体的には、限定さないが、分析方法を実行するための装置の構成を指すことができる。具体的には、この用語は、ユーザによる分析測定の特定の態様を訓練するための固有の設定を指すことができる。縮小測定モードでは、標準モードでアクティブ化された少なくとも1つの測定拒否基準が非アクティブ化される。したがって、縮小測定モードは、標準測定モードに対応することができるが、1つまたは複数の測定拒否基準は、標準測定モードでアクティブ化されたものが非アクティブ化される。非アクティブ化は、例えば、1つまたは複数の非アクティブ化された測定拒否基準の充足が縮小測定モードで検査されないことを意味することができ、または、それが検査される場合、充足は、測定試行の拒否をもたらさない。したがって、一般に、「縮小測定モード」という用語は、訓練モードを指すことができる。したがって、本発明の方法は、体液中の分析物の濃度を決定する分析方法またはそのような分析方法の一部(またはステップ)を実施する際にユーザを訓練するための方法であってもよい。それはまた、体液中の分析物の濃度を決定する分析方法またはそのような分析方法の一部(またはステップ)を実施するための方法であってもよい。過去に拒否イベントをもたらした分析方法の1つまたは複数の特定の部分(またはステップ)に訓練または実践を集中させることによって、ユーザは、(標準測定モードにおいて「実際の条件」の下で分析方法全体を実施しようとする代わりに)そのような1つまたは複数の特定の部分(またはステップ)のスキルを向上させることに集中することができる。したがって、縮小モードでは、ユーザは、例えば、あらゆる測定試行によって新たな試験ストリップを無駄にすることなく、分析方法の一部(またはステップ)を学習することができる。これにより、モバイル型の装置が標準測定モードに設定されている(戻されている)ときの失敗した測定試行が最終的に削減されることができる。
したがって、「装置を縮小測定モードに配置する」という用語は、具体的には、限定されないが、上記で定義したように測定または装置設定を変更または調整することのうちの1つまたは複数を指すことができる。具体的には、この用語は、少なくとも1つの測定拒否基準を非アクティブ化することを指すことができる。したがって、標準測定モードにおいて必要となる特定の要件が満たされていない、または検査されていないという事実にもかかわらず、訓練結果がユーザに提供されることができる。例として、ユーザは、関心領域の均一性を気にする必要なく、少なくとも1つの画像を取り込むためにカメラの視野内に試験ストリップを位置決めすることを訓練することができる。ユーザは、例えば、「古い」試験ストリップ(すなわち、乾燥試料を有する試験ストリップ)によって実施することができる。不十分なROI均一性の拒否基準は、例えば非アクティブ化されることができる。古い試験ストリップを使用する場合、不十分なROI均一性は、そうでなければ(モバイル型の装置が標準測定モードに設定されている場合)拒否イベントをもたらすことができる。したがって、ユーザは、ROI均一性を心配する必要なく、分析方法、特に少なくとも1つの画像を取り込むためにカメラの視野内に試験ストリップを配置するステップを実施することができる。縮小測定モードにおいて非アクティブ化されなかった残りの拒否基準のいずれも満たされなかった場合、ユーザは、この縮小測定モードにおいて依然として訓練結果を得ることができる。これにより、ユーザは、体液中の分析物の濃度を決定する分析方法を実施する際のユーザのスキルを段階的に高めることができる。
「増強測定モード」という用語は、具体的には、限定されないが、分析方法を実行するための装置の構成を指すことができる。具体的には、この用語は、例として、ユーザによる分析測定の態様をサポートするために固有の設定を指すことができる。増強測定モードでは、(例えば、装置が標準測定モードに設定されたときに以前に発生した1つまたは複数のエラーを回避するために)修正フィードバックがユーザに提供される。
したがって、増強測定モードは、標準測定モードに対応することができるが、拒否イベントの発生を回避するために修正フィードバックがさらに提供される。修正フィードバックは、例えば、ユーザへのアラート、メッセージ、招待、もしくは呼び出し、または要求を参照することができる。この目的は、1つまたは複数の拒否イベントの発生を回避することである。したがって、一般に、「増強測定モード」という用語は、ユーザに対する追加のサポートを伴う分析測定方法を実行する方法を指すことができる。具体的には、修正フィードバックは、装置のディスプレイを介してユーザに提供されてもよい。
したがって、「装置を増強測定モードに配置する」という用語は、具体的には、限定されないが、上記で定義したように測定または装置設定を変更または調整することのうちの1つまたは複数を指すことができる。具体的には、この用語は、標準測定モードではアクティブでなかった少なくとも1つの修正フィードバック機能をアクティブ化することを指すことができる。したがって、分析測定の成功が容易にされることができる。一実施形態では、ユーザに提供される修正フィードバックは、拒否イベントの発生を回避し、分析測定結果値の決定において無視されない試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像の取り込みをサポートするものとする。例として、増強測定モードにおいて1つまたは複数の画像を取り込む前に、試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むためのモバイル型の装置またはカメラに対する試験ストリップの正しい位置に注意を払うために、装置上でユーザにメッセージが表示されることができる。
調整方法は、ステップa)ii)において、プロセッサによって、ステップa)i)において取り込まれた1つまたは複数の画像の分析に基づいて、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することを含むことができる。画像分析から、1つまたは複数の画像分析結果値(パラメータとも呼ばれる)が決定されることができる。画像分析結果値は、メモリ機能に記憶された比較値、基準値または標準値と比較されてもよい。したがって、そのような比較値、基準値または標準値は、閾値として機能することができる。したがって、所定の許容可能な閾値を下回る、および/または所定の許容可能な閾値を超える、取得された画像分析結果値は、測定拒否基準の充足を示すことができる。
本発明の調整方法は、
ステップa)i)において、モバイル型の装置の少なくとも1つのセンサを使用することによってセンサデータを取得することと、
ステップa)ii)において、取得されたセンサデータのうちの1つまたは複数に基づいてメモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、を含むことができる。
ユーザの携帯電話のうちの少なくとも1つのセンサ、具体的には、角度センサ、光センサ、モーションセンサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、具体的にはホールセンサ、GPSセンサ、圧力センサ、具体的には気圧計、温度センサ、生体認証センサ、具体的には指紋センサおよび/または虹彩スキャニングセンサのうちの1つまたは複数を使用することによって取得されたセンサデータ、一実施形態では、センサデータという用語は、カメラのカラーセンサから受信されたデータを指すことができる。
モバイル型の装置の1つまたは複数のセンサから取得されたセンサデータ(またはセンサデータから導出されたさらなる処理データ)のうちの1つまたは複数は、メモリに記憶された1つまたは複数の比較値、基準値または標準値と比較されることができる。したがって、そのような比較値、基準値または標準値は、閾値として機能することができる。したがって、対応する所定の許容可能な閾値を下回る、および/または対応する所定の許容可能な閾値を超えるセンサデータは、測定拒否基準の充足を示すことができる。
本発明の測定拒否基準は、具体的には、
不十分な画像の鮮明度、
不十分なROI飽和、
不十分なROIサイズ、
不十分なROI均一性、
不十分な安定性、および
不十分な配向、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
鮮明度検査は、記録された画像が過度にぼかされないことを保証することができる。ぼやけた画像の場合、関心領域(ROI)は、適切に区別できない場合がある。
本明細書で使用される「関心領域」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、オブジェクトのセクションまたはセグメントまたはパーティションを指すことができ、セクション、セグメントまたはパーティションは、特定の目的のために識別される。したがって、関心領域は、例えば、オブジェクトの区切られた表面領域とすることができる。あるいは、関心領域は、画像のデータのサブセットを指してもよく、サブセットは、オブジェクトのセクション、セグメントまたはパーティションを表す。例として、関心領域は、特定の情報を含むことができるか、または情報はそれから推論可能とすることができる。関心領域(ROI)は、例えば、対応する試験フィールドまたは対応する試験フィールドの少なくとも所定の部分に属する画像内の画素を定義することができる。例えば基準値を得るために、(試験ストリップ上の)他の関心領域も決定されることができる。したがって、関心領域は、白色フィールドおよび黒色フィールドからなる群のうちの少なくとも1つの要素も含むことができる。
画像鮮明度は、具体的には、その最終値(x-y立ち上がり距離とも呼ばれる)のより低い(x、例えば10または15%)からより高い(y、例えば85または90%)までの画素レベルの距離によって決定されることができる。一実施形態では、ストリップの黒色フィールドから隣接する白色フィールドへの黒色から白色への遷移の勾配が決定されることができる。したがって、不十分な画像鮮明度は、所定の鮮明度閾値を下回るまたは上回る鮮明度、例えば、所定の対応する閾値を上回るx-y距離とすることができる。
飽和検査は、ROIにおける最小画素値が特定の限界を下回るかどうか、および/またはROIにおける最大画素値が特定の限界を上回るかどうかを試験する。したがって、不十分なROI飽和は、ROIにおける最小画素値が第1の所定の飽和閾値を下回る、および/またはROIにおける最大画素値が第2の所定の飽和閾値を上回る、例えば250(R、Gおよび/またはBの場合)を上回る状況を指すことができる。
均一性検査は、ROIが均一であるかどうかを試験する。不均一な関心領域は、例えば、汚染された試験フィールドまたは明るい影または試験フィールドに塗布された不十分な試料サイズの表示とすることができる。したがって、ROI均一性は、具体的には、関心領域の部分領域の強度値の平均または中央値(または1つまたは複数の他の統計パラメータ)を比較することによって決定されることができる。1つまたは複数の統計値間の差が所定の均一性閾値を上回っていることは、不十分なROI均一性を示すことができる。
ROIサイズ試験は、決定された関心領域の画素数が特定の限界を下回っているか、および/または特定の限界を上回っているかどうかを検査する。したがって、不十分なROIサイズは、決定された関心領域の画素数が第1の所定のROIサイズ閾値を下回る状況、および/または決定された関心領域の画素数が第2の所定のROIサイズ閾値を上回る状況を指すことができ、これは、試験ストリップとモバイル型の装置またはカメラとの間の適切な距離を保証することができる。また、代表的な画像分析を保証することもできる。ROIサイズ分析は、同じまたは異なる閾値を使用して外れ値除去の前および/または外れ値除去の後に行われることができる。
安定性検査は、1つまたは複数の画像を取り込んでいる間にモバイル型の装置が安定状態に保たれたかどうかを試験する。不十分な安定性とは、例えば、1つまたは複数の画像を取り込むときに携帯電話がまだ動いているときに、モーションセンサデータが所定の動き閾値を超える動きを示す状況を指すことができる。
配向検査は、試験ストリップに対するカメラの正しい配向を保証するためのものである。不十分な配向は、配向閾値角(例えば、1つまたは複数の画像を取り込むときの試験ストリップまたは試験ストリップ(または試験フィールド)のモバイル型の装置への位置決めに関する他の比較値および/または基準値に対して)を超えるようなモバイル型の装置の最大傾斜角を含むことができる。
本方法は、
a)iii)プロセッサによって、測定試行がステップa)ii)において拒否されなかった場合に、分析測定結果値を決定して提供することをさらに含むことができる。
調整方法は、
a)iii)プロセッサによって、測定試行がステップa)ii)において拒否されなかった場合に、ステップa)i)において取り込まれた1つまたは複数の画像を使用することによって分析測定結果値を決定して提供することを含むことができる。
分析測定結果値は、例として、血糖濃度などの試料中の少なくとも1つの分析物の濃度を示すなど、分析測定の結果の数値インジケータとすることができる。少なくとも1つの画像から分析測定結果値を決定するために、例として、色情報または色変化情報などの少なくとも1つの画像から導出された情報と少なくとも1つの分析測定結果値との間の相関または所定のもしくは決定可能な関係が使用されることができる。この所定のまたは決定可能な関係は、例として、モバイル型の装置のデータ記憶装置および/またはモバイル型の装置のプロセッサに記憶されてもよい。例として、プロセッサは、少なくとも1つの色座標などの1つまたは複数の取り込まれた画像から少なくとも1つの情報(パラメータとも呼ばれる)を導出し、所定のまたは決定可能な関係を少なくとも1つの情報に適用するようにソフトウェアプログラミングによって構成されることができる。相関は、例として、変換関数、変換テーブルまたはルックアップテーブルとして、例えば経験的に決定されることができ、例として、モバイル型の装置の少なくとも1つのメモリに、例えばソフトウェアによって、特にアプリストアなどからダウンロードされたアプリによって記憶されることができる。少なくとも1つの項目の情報を導出するための例として、プロセッサは、例えばパターン認識および/または他のアルゴリズムによって、画像内の試験フィールドまたは試験フィールドの少なくとも一部を好ましくは自動的に認識するようにプログラムされてもよい。その結果、プロセッサは、1つまたは複数の色座標などの少なくとも1つの項目の情報を決定するようにプログラムされてもよい。空白画像から導出されたそれぞれの少なくとも1つの項目の情報は、例えば、湿潤画像から導出された少なくとも1つの項目の情報を対応する空白画像から導出された少なくとも1つの項目の情報で除算することによって、または空白画像から導出された少なくとも1つの項目の情報から湿潤画像から導出された少なくとも1つの項目の情報を減算することによって、またはその逆によって正規化するために使用されることができる。他の正規化方法も実現可能である。例として、変換関数、変換テーブル、またはルックアップテーブルである相関は、例えば経験的に決定されることができ、一例として、ソフトウェア、特にアプリストアなどからダウンロードしたアプリによってモバイル型の装置の少なくとも1つのデータ記憶装置に記憶されることができる。
本方法は、モバイル型の装置のディスプレイなどに分析測定結果値を表示するステップをさらに含むことができる。その中で、分析測定結果値を示す1つまたは複数の数値が、例えばディスプレイ上に示されてもよい。追加的または代替的に、分析測定結果値に関する範囲指示は、分析測定結果値が1つまたは複数の所定の範囲内にあるか否かを示すことなどによって示されてもよい。例として、必ずしも分析測定結果値の数値を示さずに、高範囲、目標範囲、低範囲などの範囲の表示を行ってもよい。したがって、表示は、必ずしも数値の表示である必要はない。分析測定結果値を表示する他の手段が実現可能であり、ディスプレイは、視覚ディスプレイ、可聴ディスプレイ、または触覚ディスプレイのうちの1つまたは複数とすることができる。追加的または代替的に、本方法は、分析測定結果値をモバイル型の装置の少なくとも1つのデータ記憶装置に記憶することを含むことができる。さらに追加的および代替的に、本方法は、例えばさらなる評価のために、少なくとも1つのインターフェースを介して、および/または少なくとも1つのデータ伝送ネットワークを介して、別のコンピュータなどに分析測定結果値を送信することをさらに含んでもよい。
方法は、
ステップa)i)において、カメラを使用することによって、試料塗布前の試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の少なくとも1つの画像および試料塗布後の光学試験ストリップの少なくとも一部の少なくとも1つの画像を取り込むこと、
ステップa)ii)において、プロセッサによって、少なくとも2つの取り込まれた画像の分析に基づいて、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査すること、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサによって、測定試行を拒否し、1つまたは複数の拒否イベントをメモリに記録すること、および
ステップa)iii)において、プロセッサによって、少なくとも2つの画像のうちの少なくとも一方を使用することによって分析測定結果値を決定すること、測定試行が少なくとも2つの画像の分析に基づいて拒否されなかった場合に、分析測定結果値をユーザに提供すること、
を含むことができる。
本方法はまた、体液の試料が試験フィールドに塗布されたことを確認するようにユーザに求めるステップを含み、この確認の受信は、反応の開始とみなされることができる。次いで、試料塗布後に取り込まれた少なくとも1つの画像は、反応の開始後の所定の期間内に取り込まれるべきである。これにより、反応時間が短すぎたり長すぎたりすると分析測定結果が間違ってしまう可能性があるため、試薬系との反応時間が短すぎたり長すぎたりすることを排除して測定性能が向上されることができる。
反応の開始時点と比較して、試料塗布後に取り込まれた少なくとも1つの画像を取り込んだ時点は、反応時間とみなされることができる。取り込まれた各画像には、画像が取り込まれた日時を示すタイムスタンプがそれぞれ対応付けられていてもよい(場合により、少なくとも一時的に保存されてもよい)。これは、取り込まれた画像のタイムスタンプと、上述したように決定されることができる反応時間の開始とに基づく反応時間の容易な決定を可能にする。
代替として、試料塗布時に生じる光学特性の湿潤誘発変化を決定するために、光学試験ストリップの少なくとも一部の複数の画像がステップa)i)において取り込まれることができる。湿潤誘発変化の発生は、反応の開始とみなされることができる。特に、複数の第2の画像が取り込まれることができ、分析測定値は、湿潤誘発変化の開始を示す1つまたは複数の撮像画像から所定の時間幅(例えば、3から8秒または5から8秒)で撮像された複数の第2の画像のうちの少なくとも1つに基づいて決定されることができる。
したがって、測定拒否基準は、不十分な反応時間とすることができる。反応時間が、それぞれ所定の下限または上限反応時間閾値を下回るか上回る場合、反応時間は不十分である。
別の測定拒否基準は、不十分な照明一貫性とすることができる。
照明一貫性試験は、2つの画像内の対応する関心領域の画素値(または対応する関心領域の画素値から導出された1つまたは複数の他の統計パラメータ)間の絶対差が特定の限界を下回るか、および/または特定の限界を上回るかどうかを検査する。したがって、不十分な照明一貫性は、2つの画像における対応する関心領域の画素値(または対応する関心領域の画素値から導出された1つまたは複数の他の統計パラメータ)の間の絶対差が、それぞれ、第1の所定の照明一貫性閾値を下回るか、または第2の所定の照明一貫性閾値を上回る状況を指すことができる。
したがって、例えば、ステップa)ii)は、プロセッサによって、少なくとも2つの取り込まれた画像の分析に基づいてメモリに記憶された不十分な照明一貫性の充足について検査することと、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサによって、測定試行を拒否し、拒否イベントをメモリに記録することと、を含むことができる。
本発明の方法は、
ステップa)i)において、カメラを使用することによって、試料塗布後の試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の少なくとも2つの画像を取り込むことと、
ステップa)ii)において、プロセッサによって、試料塗布後の試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の少なくとも2つの取り込まれた画像の分析に基づいて、メモリに記憶された不十分な照明一貫性の充足について検査することと、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサによって、測定試行を拒否し、1つまたは複数の拒否イベントをメモリに記録することと、
をさらに含むことができる。
試料塗布前に取り込まれた2つの画像を比較するために、対応する手順にしたがうことができる。
本方法は、ステップb)において、モバイル型の装置が標準測定モードに設定されたときに行われた測定試行から記録された1つまたは複数の拒否イベントのみを分析することを含むことができる。
これは、装置が縮小および/または増強測定モードに設定されたときにユーザが実験している可能性があるため、エラー分析に対するバイアスを防止する。
本発明の方法はまた、分析された1つまたは複数の記録された拒否イベントが、
Aの最新の測定試行、
Rの最新の記録された拒否イベント、
期間T、
のうちの1つまたは複数からの、1つまたは複数の記録された拒否イベントである、方法に関連してもよい。
これにより、装置を縮小または増強測定モードで使用するときに、ユーザが最新の分析から利益を得ることを保証することができる。したがって、ユーザは、例えば、縮小測定モードでの最近のエラーを回避するように実施することができ、または増強測定モードでそれらを繰り返さないように注意されることができる。
最新の測定試行の数NAは、例えば、2、3、5、10または25とすることができる。最新の記録された拒否イベントの数NRは、例えば、2、3、5、10または25とすることができる。期間Tは、例えば、最近の3、5、10、25または30日間とすることができる。
本明細書で使用される「一番最近」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、基準時点に最も近い時間に発生した1つまたは複数の発生を指すことができる。特に、基準時点は、エラー分析が開始された時点とすることができる。
本発明の方法は、エラー分析が、最も頻繁に記録されたまたは一番最近に記録された拒否イベントを判定することを含む方法に関することができる。
代替的または追加的に、1つまたは複数の他の統計パラメータがエラー分析において決定されてもよい。さらなる例として、エラー分析は、所定の閾値よりも頻繁に記録される1つまたは複数の拒否イベントを判定することを含むことができる。
エラー分析の結果、換言すればエラー分析において決定されたものに基づいて、装置を縮小測定モードおよび/または増強測定モードに配置することによって、装置の設定が調整される。所定の基準を満たすエラー分析の結果により、設定は、例えば、自動的に調整されることができる。縮小測定モードでは、具体的には、測定拒否基準のうちの1つまたは複数は、エラー分析の結果に応じて非アクティブ化されてもよい。
したがって、本発明の方法は、標準測定モードの全てではないが1つまたは複数の測定拒否基準が非アクティブ化される方法に関することができる。
1つまたは複数の非アクティブ化された測定拒否基準は、特に、エラー分析において決定された最も頻繁にまたは一番最近に記録された測定拒否イベントとは異なることができる。例では、1つまたは複数の非アクティブ化された測定拒否基準は、特に、エラー分析において所定の閾値よりも頻繁に記録される1つまたは複数の測定拒否イベントとは異なることができる。
調整方法は、
c)モバイル型の装置が縮小測定に設定された状態で少なくとも1回の分析物の測定試行を実行することであって、縮小測定モードにおける分析物の測定試行が、
i)カメラを使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後の試験フィールドを有する光学試験ストリップまたはダミー試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、
ii)プロセッサによって、メモリに記憶された非アクティブ化されていない1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、任意に、
iii)非アクティブ化されていない1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサによって、測定試行を拒否することと、を含む、少なくとも1回の分析物の測定試行を実行することを含むことができる。
ステップa)i)、ii)およびiii)に関して説明したことは、縮小測定モードでは、標準測定モードにおいてアクティブ化される測定拒否基準のうちの1つまたは複数が非アクティブ化されることを除いて、それぞれステップc)i)、ii)およびiii)に関して同様に適用可能であり得る。例として、本方法は、ステップc)ii)において、プロセッサによって、ステップc)i)において取り込まれた1つまたは複数の画像の分析に基づいて、またはセンサデータに基づいて、非アクティブ化されていないメモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することを含むことができる。
さらなる例として、本方法は、ステップc)iii)において、プロセッサによって、ステップc)i)において取り込まれた1つまたは複数の画像を使用することによって分析測定結果値を決定して提供することを含むことができる。
ステップc)ii)の検査の結果、メモリに記憶された非アクティブ化されていない1つまたは複数の測定拒否基準が満たされているという知見が得られた場合に、エラーを通知するメモがディスプレイ上でユーザに示されることができる。
本発明の方法の別の例として、本方法は、ステップc)ii)の検査の結果、非アクティブ化されていないメモリに記憶された測定拒否基準が満たされていないという所見が得られた場合に、装置のディスプレイ上で肯定的なメッセージをユーザに表示することを含むことができる。これにより、特定の測定拒否イベントを経験した可能性があるユーザは、以前に困難を引き起こした方法のステップを首尾よく実行したときに肯定的な強化を受けることができる。
縮小測定モードは訓練モードとみなされることができるため、ステップc)i)において、ダミー試験ストリップが使用されてそこからの画像の取り込みを訓練することができ、これは、画像分析に基づいて拒否イベントを引き起こすことに起因して体液中の分析物の濃度を決定する分析方法において無視されない。ダミー試験ストリップは、具体的には、試験ストリップパッケージ上の試験ストリップインプリントまたは以前に使用された試験ストリップ、すなわち乾燥試料を有する試験ストリップに関することができる。したがって、訓練のために、ユーザは、新たな試験ストリップを廃棄する必要がない。
本発明の調整方法はまた、
c)モバイル型の装置が増強測定に設定された状態で少なくとも1回の分析物の測定試行を実行することであって、カメラを使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後の試験フィールドを有する光学試験ストリップまたはダミー試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込む前に、修正フィードバックがユーザに提供される、少なくとも1回の分析物の測定試行を実行することを含む、方法に関する。
本方法は、
i)カメラを使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後の試験フィールドを有する光学試験ストリップまたはダミー試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、
ii)プロセッサによって、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、任意に、
iii)プロセッサによって、測定試行がステップc)ii)において拒否されなかった場合に、分析測定結果値を決定して提供することと、
をさらに含むことができる。
ステップa)i)、ii)およびiii)に関して説明したことは、増強測定モードでは、標準測定モードではアクティブ化されない1つまたは複数の修正フィードバック機能がアクティブ化されることを除いて、ステップc)i)、ii)およびiii)に関しても同様に適用可能であり得る。
例として、本方法は、ステップc)ii)において、プロセッサによって、ステップc)i)において取り込まれた1つまたは複数の画像の分析に基づいて、またはセンサデータに基づいて、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することを含むことができる。
さらなる例として、本方法は、ステップc)iii)において、プロセッサによって、ステップc)i)において取り込まれた1つまたは複数の画像を使用することによって分析測定結果値を決定して提供することを含むことができる。
測定試行は、具体的には、プロセッサによって、分析測定の実行に関連する装置とのユーザ相互作用を検出することから開始することができる。例えば、測定試行の開始は、ユーザが装置上で本発明のアプリケーションを開くことによって、または(プロンプトが出されたときにアプリケーションを開いた後に)装置のボタンを押すかタッチパッドをタップすることによって検出されることができる。測定試行は、その拒否によって終了することができる。したがって、測定試行中に修正フィードバックを提供することは、ユーザが分析測定方法を首尾よく進めるのに役立つことができる。測定試行中にフィードバックを提供することはまた、例えば、(ユーザがその時点で実際に測定を行おうとしていないため)ユーザがあまり関心を示さない可能性があるときに、ユーザに拒否イベントに関するフィードバックまたは報告を提供する代わりに、実際に発生する可能性がある直前に拒否イベントを回避することを目的とする。
修正フィードバックは、エラー分析の結果に関する。例として、エラー分析が、最も頻繁に記録された、または一番最近に記録された拒否イベントを判定すること、または所定の閾値よりも頻繁に記録された1つまたは複数の拒否イベントを判定することを含む場合、修正フィードバックは、対応する1つまたは複数の拒否イベントの発生を回避するようにユーザに警告するメッセージであってもよい。測定試行中に提供される修正フィードバックは、測定試行中に最大3つのメッセージまたは1つのメッセージのみにさらに制限されることができる。これは、ユーザが情報に圧倒されないようにすることを保証することができる。
開示された1つまたは複数の実施形態における方法は、完全にまたは部分的にコンピュータ実装されてもよい。したがって、さらなる態様では、プログラムがメモリおよびカメラを有するモバイル型の装置によって、具体的には携帯電話のプロセッサによって実行されると、モバイル型の装置に、本明細書に記載の方法、より具体的には、本明細書に記載された、少なくともステップa)ii)およびステップb)、ならびに任意にステップa)iii)、ステップc)ii)およびステップc)iii)のうちの1つまたは複数を実行させる命令を含むコンピュータのプログラムが提案される。さらに、本方法のステップa)およびステップc)もまた、少なくとも部分的に、コンピュータ実装または少なくともコンピュータサポートされてもよい。
コンピュータのプログラムは、具体的には、アプリケーションとして、例えばAppとして設計されてもよい。例として、Appは、ダウンロードサーバからモバイル型の装置にダウンロードされることができる。
コンピュータのプログラムは、プログラムがモバイル型の装置によって実行されると、特定のステップの実行を実行または確認することをユーザにさらに促す命令をさらに含むことができる。
さらなる態様では、カメラを有するモバイル型の装置によって、具体的にはモバイル型の装置のプロセッサによって実行されると、上記で開示された実施形態のいずれか1つにかかる、および/または以下にさらに詳細に開示される実施形態のいずれか1つにかかるものなど、モバイル型の装置に本発明にかかる方法を実行させる命令を含むコンピュータ可読の記憶媒体、具体的には非一時的記憶媒体が開示される。さらに、本方法のステップa)およびc)もまた、少なくとも部分的に、コンピュータ実装または少なくともコンピュータサポートされてもよい。
コンピュータ可読の記憶媒体は、モバイル型の装置によって実行されると、1つまたは複数のステップの実行または実行の確認をユーザに促す命令をさらに含んでもよい。
本明細書で使用される場合、「コンピュータ可読データキャリア」および「コンピュータ可読の記憶媒体」という用語は、具体的には、コンピュータ実行可能命令が記憶されたハードウェア記憶媒体などの非一時的データ記憶手段を指すことができる。コンピュータ可読データキャリアまたは記憶媒体は、具体的には、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読み出し専用メモリ(ROM)などの記憶媒体とすることができるか、またはそれを含むことができる。
コンピュータのプログラムはまた、コンピュータのプログラム製品として具現化されてもよい。本明細書で使用される場合、コンピュータのプログラム製品は、取引可能な製品としてのプログラムを指すことができる。製品は、一般に、紙のフォーマットなどの任意のフォーマットで、またはコンピュータ可読データキャリアおよび/またはコンピュータ可読の記憶媒体上に存在する。具体的には、コンピュータのプログラム製品は、データネットワーク上で配信されてもよい。
さらなる態様では、分析測定を実行するためのモバイル型の装置が開示されている。モバイル型の装置の定義およびオプションについては、上記の方法の説明、または以下にさらに概説される方法を参照することができる。モバイル型の装置は、少なくとも1つのカメラと、少なくとも1つのディスプレイと、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリと、を備える。モバイル型の装置は、上記で開示された実施形態のいずれか1つにかかる、および/または以下にさらに詳細に説明される実施形態のいずれか1つにかかるものなど、本発明にかかる分析測定を実行する方法の少なくともステップe)およびf)、ならびに任意にステップb)および/またはd)を実行するように構成される。したがって、モバイル型の装置のプロセッサは、本方法のステップb)、d)、e)およびf)のうちの少なくとも本方法の実行を実行および/または制御するようにソフトウェア構成されることができ、ステップa)および/またはc)もまた、上記で概説したように、プロセッサによって少なくとも部分的に制御および/またはサポートされることができる。
上記で概説したように、モバイル型の装置は、本発明の方法のステップa)ii)およびb)のうちの少なくとも1つ、ならびに任意に、少なくとも部分的に、a)i)、a)iii)およびc)i)、c)ii)およびc)iii)のうちの1つまたは複数を制御するようにプログラムされた少なくとも1つのプロセッサを備えてもよい。プロセッサの設計に関する定義およびオプションについては、上記の説明を参照することができる。
さらなる態様において、本発明は、
本明細書で前述したような装置、コンピュータのプログラムの命令、およびコンピュータ可読の記憶媒体のうちの少なくとも1つと、
試験ストリップおよびダミー試験ストリップのうちの少なくとも1つと、
を備える、キットに関する。
本明細書で使用される「キット」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、複数の構成要素のアセンブリを指すことができ、構成要素は、それぞれ機能することができ、互いに独立して扱うことができ、キットの構成要素は、相互作用して共通の機能を実行することができる。
キットは、少なくとも1つの基準カードをさらに備えることができ、基準カードは、少なくとも1つの基準色フィールドを有する。
一般に、本発明は、ユーザが分析測定を実行すること、および分析測定を実行するためのモバイル型の装置の取り扱いを大いに助けることができる。また、ユーザが自分の装置を使用するようによりよく訓練されている場合、最終的に分析測定の測定性能を向上させることができる。
さらに可能性のある実施形態を排除することなくまとめると、以下の実施形態が考えられてよい。
実施形態1:
光学試験ストリップ内の発色反応に基づいて体液中の分析物の濃度を決定する分析方法のための設定を調整するための調整方法であって、分析方法が、カメラ、プロセッサ、およびメモリを有するモバイル型の装置を使用することを含み、調整方法が、
a)モバイル型の装置が標準測定モードに設定された状態で複数の分析物の測定試行を実行することであって、複数の分析物の測定試行のそれぞれが、
i)カメラを使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後に試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、
ii)プロセッサによって、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査し、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサによって、測定試行を拒否し、メモリに1つまたは複数の拒否イベントを記録することと、を含む、複数の分析物の測定試行を実行することと、
b)プロセッサによって、エラー分析において記録された拒否イベントのうちの1つまたは複数を分析することと、エラー分析の結果に基づいて、測定拒否基準のうちの1つまたは複数が非アクティブ化される縮小測定モード、および/または、測定試行中に修正フィードバックがユーザに提供される増強測定モード、に装置を配置することによって設定を調整することと、を含む、調整方法。
実施形態2:
分析物がグルコースである、実施形態1に記載の方法。
実施形態3:
試料が体液、特に血液の試料である、実施形態1または2に記載の調整方法。
実施形態4:
ステップa)が、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、装置のディスプレイにエラーメッセージを表示することを含む、実施形態1から3のいずれかに記載の調整方法。
実施形態5:
ステップa)ii)が、プロセッサによって、ステップa)i)において取り込まれた1つまたは複数の画像の分析に基づいて、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することを含む、実施形態1から4のいずれかに記載の調整方法。
実施形態6:
ステップa)i)において、モバイル型の装置の少なくとも1つのセンサを使用することによってセンサデータを取得することと、ステップa)ii)において、取得されたセンサデータのうちの1つまたは複数に基づいてメモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、を含む、実施形態1から5のいずれかに記載の調整方法。
実施形態7:
局所的位置が、
不十分な画像の鮮明度、
不十分なROI飽和、
不十分なROIサイズ、
不十分なROI均一性、
不十分な安定性、および
不十分な配向、
のうちの少なくとも1つを含む、実施形態1から6のいずれかに記載の調整方法。
実施形態8:
a)iii)プロセッサによって、測定試行がステップa)ii)において拒否されなかった場合に、分析測定結果値を決定して提供することを含む、実施形態1から7のいずれかに記載の調整方法。
実施形態9:
a)iii)プロセッサによって、測定試行がステップa)ii)において拒否されなかった場合に、ステップa)i)において取り込まれた1つまたは複数の画像を使用することによって分析測定結果値を決定して提供することを含む、実施形態1から8のいずれかに記載の調整方法。
実施形態10:
分析測定結果値をモバイル型の装置のディスプレイに表示することを含む、実施形態1から9のいずれかに記載の調整方法。
実施形態11:
ステップa)i)が、カメラを使用することによって、試料塗布前の試験フィールドを有する光学試験ストリップの少なくとも一部の少なくとも1つの画像および試料塗布後の光学試験ストリップの少なくとも一部の少なくとも1つの画像を取り込むことを含み、
ステップa)ii)が、プロセッサによって、少なくとも2つの取り込まれた画像の分析に基づいて、メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサによって、測定試行を拒否し、1つまたは複数の拒否イベントをメモリに記録することと、を含み、
ステップa)iii)が、プロセッサによって、少なくとも2つの画像のうちの少なくとも一方を使用することによって分析測定結果値を決定することと、測定試行が少なくとも2つの画像の分析に基づいて拒否されなかった場合に、分析測定結果値をユーザに提供することと、を含む、実施形態1から10のいずれかに記載の調整方法。
実施形態12:
測定拒否基準が、不十分な反応時間および/または不十分な照明一貫性である、実施形態1から11のいずれかに記載の調整方法。
実施形態13:
ステップb)が、モバイル型の装置が標準測定モードに設定されたときに行われた測定試行から記録された1つまたは複数の拒否イベントのみを分析することを含む、実施形態1から12のいずれかに記載の調整方法。
実施形態14:
分析された1つまたは複数の記録された拒否イベントが、
Aの最新の測定試行、
Rの最新の記録された拒否イベント、
期間T、
のうちの1つまたは複数からの、1つまたは複数の記録された拒否イベントである、実施形態1から13のいずれかに記載の調整方法。
実施形態15:
エラー分析が、最も頻繁に記録された、または一番最近に記録された拒否イベントを決定することを含む、実施形態1から14のいずれかに記載の調整方法。
実施形態16:
標準測定モードの全てではないが1つまたは複数の測定拒否基準が、非アクティブ化される、実施形態1から15のいずれかに記載の調整方法。
実施形態17:
1つまたは複数の非アクティブ化された測定拒否基準が、エラー分析において決定された最も頻繁にまたは一番最近に記録された測定拒否イベントとは異なる、実施形態1から16のいずれかに記載の調整方法。
実施形態18:
c)モバイル型の装置が縮小測定に設定された状態で少なくとも1回の分析物の測定試行を実行することであって、縮小測定モードにおける分析物の測定試行が、
i)カメラを使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後の試験フィールドを有する光学試験ストリップまたはダミー試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、
ii)プロセッサによって、メモリに記憶された非アクティブ化されていない1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、任意に、
iii)非アクティブ化されていない1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサによって、測定試行を拒否することと、を含む、実施形態1から17のいずれかに記載の調整方法。
実施形態19:
c)モバイル型の装置が増強測定に設定された状態で少なくとも1回の分析物の測定試行を実行することであって、カメラを使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後の試験フィールドを有する光学試験ストリップまたはダミー試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込む前に、修正フィードバックがユーザに提供される、少なくとも1回の分析物の測定試行を実行することを含む、実施形態1から18のいずれかに記載の調整方法。
実施形態20:
装置が縮小および/または増強測定モードに設定されている間に発生した拒否イベントが、メモリに記録されない、実施形態1から19のいずれかに記載の調整方法。
実施形態21:
少なくともカメラ、プロセッサ、およびメモリを有するモバイル型の装置であって、モバイル型の装置が、
実施形態1から20のいずれかに記載の方法の少なくともステップa)ii)およびb)、ならびに任意にステップc)を実行する、ように構成されている、モバイル型の装置。
実施形態22:
命令を含むコンピュータのプログラムであって、プログラムが、カメラ、メモリ、およびプロセッサを有するモバイル型の装置によって実行されると、命令が、モバイル型の装置に、実施形態1から20のいずれか一項に記載の方法の少なくとも方法のステップa)ii)およびステップb)、ならびに任意にステップa)i)、ステップa)iii)、ステップc)i)、ステップc)ii)、およびステップc)iii)のうちのいずれか1つまたは複数を実行させる、コンピュータのプログラム。
実施形態23:
命令を含むコンピュータ可読の記憶媒体であって、命令は、カメラ、プロセッサ、およびメモリを有するモバイル型の装置によって実行されると、モバイル型の装置に、実施形態1から20のいずれかに記載の方法の少なくとも方法のステップa)ii)およびb)、ならびに任意にステップa)i)、a)iii)、c)i)、c)ii)、およびc)iii)のうちのいずれか1つまたは複数を実行させる、コンピュータ可読の記憶媒体。
実施形態24:
前述のそれぞれの実施形態のいずれかに記載の装置、コンピュータのプログラムの命令、およびコンピュータ可読の記憶媒体のうちの少なくとも1つと、
試験ストリップおよびダミー試験ストリップのうちの少なくとも1つと、
を備える、キット。
さらなる任意の特徴および実施形態は、好ましくは従属請求項と併せて、実施形態の後続の説明においてより詳細に開示される。ここでは、それぞれの任意の特徴は、単独にて、同様に、当業者が実現するように、いずれの任意の実現可能な組み合わせにて、実現され得る。本発明の範囲は、好ましい実施形態によって限定されない。実施形態は、これらの図面では、模式的に描かれている。ここでは、これらの図面中の同一の参照番号は、同一または機能的に比較可能な要素を指す。
キットおよびモバイル型の装置の実施形態を示している。 調整方法の実施形態のフローチャートを示している。 調整方法の実施形態のフローチャートを示している。 測定試行の実施形態のフローチャートを示している。
図1には、分析測定を実行するためのキット110の例示的な実施形態が斜視図で示されている。キット110は、スマートフォンなどのモバイル型の装置112と、さらに、モバイル型の装置112のカメラ118の視野116内に配置されたこの設定における少なくとも1つの光学試験ストリップ114とを備える。
モバイル型の装置112は、少なくとも1つのカメラ118の他に、少なくとも1つのプロセッサ120および少なくとも1つのデータ記憶装置132を備えることができる。モバイル型の装置112は、カメラ118によって撮像されたライフ画像を表示するため、および/またはユーザに情報を表示するためなどの、少なくとも1つのディスプレイ124をさらに備えることができる。モバイル型の装置112は、LEDなどの少なくとも1つの照明源123をさらに備えることができる。
光学試験ストリップ114は、可撓性ストリップ状基材などの少なくとも1つの基材126を含むことができる。光学試験ストリップ114は、基材に塗布された少なくとも1つの試験フィールド128をさらに含み、試験フィールド128は、試料130に含まれる少なくとも1つの分析物との検出反応を実行するための少なくとも1つの試験化学物質を含む。試料130は、例えば、体液の液滴を試験フィールド128に、および/または試料130を試験フィールド128に導くための毛細管素子に塗布することによって、試験フィールド128に直接的または間接的に塗布されることができる。
モバイル型の装置112は、プロセッサ120の適切なプログラミングによって、図2のフローチャートに示される例示的な実施形態を参照して説明される本発明にかかる方法を実行および/またはサポートするように構成される。
調整方法134の例示的な実施形態のフローチャートを図2に示す。調整方法134は、具体的には所定の順序で実行されることができる以下のステップを含む。それでも、異なる順序も可能とすることができる。2つ以上の方法のステップを完全にまたは部分的に同時に実行することができてもよい。さらに、1つ、2つ以上、または全ての方法のステップを1回または繰り返し実行することができてもよい。調整方法134は、
a)(参照符号136によって示される)モバイル型の装置(114)が標準測定モードに設定された状態で複数の分析物の測定試行を実行することであって、複数の分析物の測定試行のそれぞれが、
i)カメラ(118)を使用することによって、試料塗布前および/または試料(130)塗布後に試験フィールド(128)を有する光学試験ストリップ(114)の少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、
ii)プロセッサ(120)によって、メモリ(122)に記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査し、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、プロセッサ(120)によって、測定試行を拒否し、メモリ(122)に1つまたは複数の拒否イベントを記録することと、を含む、複数の分析物の測定試行を実行することと、
b)(参照符号138によって示される)プロセッサ(120)によって、エラー分析において記録された拒否イベントのうちの1つまたは複数を分析することと、エラー分析の結果に基づいて、測定拒否基準のうちの1つまたは複数が非アクティブ化される縮小測定モード、および/または、測定試行中に修正フィードバックがユーザに提供される増強測定モード、に装置(112)を配置することによって設定を調整することと、を含む。
調整方法134は、こされていない追加の方法のステップを含むことができる。図3によって例示的に示されるように、方法134は、追加のステップ、
c)(参照符号140によって示される)モバイル型の装置が縮小測定モードに設定された状態および/または増強測定モードに設定された状態で、少なくとも1回の分析物の測定試行を実行することを含むことができる。
調整方法142の例示的な実施形態のフローチャートを図4に示す。具体的には、測定試行142は、例えば、スマートフォンなどのモバイル型の装置上でAppを起動することによって開始することができる。試験フィールド(128)を有する光学試験ストリップ(114)が提供されることができる(参照符号144によって示される)。測定試行は、さらに、
i)カメラ(118)を使用することによって、試料(130)の塗布前および/または塗布後に試験フィールド(128)を有する光学試験ストリップ(114)の少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むこと(参照符号146によって示される)と、
ii)メモリ(122)に記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査すること(参照符号148によって示される)と、を含む。
分岐点150は、第1の分岐152と第2の分岐154との間で決定するなどの条件クエリを示すことができる。例として、第1の分岐152は、1つまたは複数の測定拒否基準の充足(「y」)を示すことができる。したがって、第1の分岐152は、測定試行を拒否し、メモリ(122)に1つまたは複数の拒否イベントを記録するステップ(参照符号156によって示される)に至る。第2の分岐154は、1つまたは複数の測定拒否基準の不適合(「n」)を示すことができ、したがって、
iii)(参照符号158によって示される)プロセッサによって、分析測定結果値を決定して提供することをもたらすことができる。
110 キット
112 モバイル型の装置
114 光学試験ストリップ
116 視野
118 カメラ
120 プロセッサ
122 メモリ
123 照明源
124 ディスプレイ
126 基材
128 試験フィールド
130 試料
132 センサ
134 調整方法
136 ステップa)
138 ステップb)
140 ステップc)
142 測定試行
144 光学試験ストリップを提供する
146 ステップa)i)
148 メモリに記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査する
150 分岐点
152 第1の分岐
154 第2の分岐
156 測定試行を拒否し、1つまたは複数の拒否イベントをメモリに記録する
158 ステップa)iii)

Claims (16)

  1. 光学試験ストリップ内の発色反応に基づいて体液中の分析物の濃度を決定する分析方法のための設定を調整するための調整方法(134)であって、前記分析方法が、カメラ(118)、プロセッサ(120)、およびメモリ(122)を有するモバイル型の装置(112)を使用することを含み、前記調整方法が、
    a)前記モバイル型の装置(112)が標準測定モードに設定された状態で複数の分析物の測定試行(142)を実行することであって、前記複数の分析物の測定試行(142)のそれぞれが、
    i)前記カメラ(118)を使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後に試験フィールド(128)を有する光学試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、
    ii)前記プロセッサ(120)によって、前記メモリ(122)に記憶された1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査し、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、前記プロセッサ(120)によって、前記測定試行(142)を拒否し、前記メモリ(122)に1つまたは複数の拒否イベントを記録することと、を含む、複数の分析物の測定試行(142)を実行することと、
    b)前記プロセッサ(120)によって、エラー分析において前記記録された拒否イベントのうちの1つまたは複数を分析することと、前記エラー分析の結果に基づいて、前記測定拒否基準のうちの1つまたは複数が非アクティブ化される縮小測定モード、および/または、測定試行(142)中に修正フィードバックがユーザに提供される増強測定モード、に前記装置を配置することによって前記設定を調整することと、
    を含む、調整方法。
  2. ステップa)ii)が、前記プロセッサ(120)によって、ステップa)i)において取り込まれた前記1つまたは複数の画像の分析に基づいて、前記メモリ(122)に記憶された前記1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することを含む、請求項1に記載の調整方法。
  3. ステップa)i)において、前記モバイル型の装置(112)の少なくとも1つのセンサ(132)を使用することによってセンサデータを取得することと、ステップa)ii)において、前記取得されたセンサデータのうちの1つまたは複数に基づいて前記メモリ(122)に記憶された前記1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、を含む、請求項1または2に記載の調整方法。
  4. 前記1つまたは複数の測定拒否基準が、
    不十分な画像の鮮明度、
    不十分なROI飽和、
    不十分なROIサイズ、
    不十分なROI均一性、
    不十分な安定性、および
    不十分な配向、
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の調整方法。
  5. a)iii)前記プロセッサ(120)によって、前記測定試行(142)がステップa)ii)において拒否されなかった場合に、ステップa)i)において取り込まれた前記1つまたは複数の画像を使用することによって分析測定結果値を決定して提供することを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の調整方法。
  6. ステップa)i)が、前記カメラ(118)を使用することによって、試料塗布前の試験フィールド(128)を有する光学試験ストリップの少なくとも一部の少なくとも1つの画像および試料塗布後の光学試験ストリップ(114)の少なくとも一部の少なくとも1つの画像を取り込むことを含み、
    ステップa)ii)が、前記プロセッサ(120)によって、前記少なくとも2つの取り込まれた画像の分析に基づいて、前記メモリ(122)に記憶された前記1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、前記プロセッサ(120)によって、前記測定試行(142)を拒否し、前記1つまたは複数の拒否イベントを前記メモリ(122)に記録することと、を含み、
    ステップa)iii)が、前記プロセッサ(120)によって、前記少なくとも2つの画像のうちの少なくとも一方を使用することによって分析測定結果値を決定することと、前記測定試行(142)が前記少なくとも2つの画像の分析に基づいて拒否されなかった場合に、前記分析測定結果値を前記ユーザに提供することと、を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の調整方法。
  7. ステップb)が、前記モバイル型の装置(112)が前記標準測定モードに設定されたときに行われた測定試行(142)から記録された前記1つまたは複数の拒否イベントのみを分析することを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の調整方法。
  8. 前記分析された1つまたは複数の記録された拒否イベントが、
    Aの最新の測定試行(142)、
    Rの最新の記録された拒否イベント、
    期間T、
    のうちの1つまたは複数からの、前記1つまたは複数の記録された拒否イベントである、請求項1から7のいずれか一項に記載の調整方法。
  9. 前記エラー分析が、最も頻繁に記録された、または一番最近に記録された前記拒否イベントを決定することを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の調整方法。
  10. 前記1つまたは複数の非アクティブ化された測定拒否基準が、前記エラー分析において決定された最も頻繁にまたは一番最近に記録された前記測定拒否イベントとは異なる、請求項1から9のいずれか一項に記載の調整方法。
  11. c)前記モバイル型の装置(112)が前記縮小測定に設定された状態で少なくとも1回の分析物の測定試行(142)を実行することであって、前記縮小測定モードにおける前記分析物の測定試行(142)が、
    i)前記カメラ(118)を使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後の試験フィールド(128)を有する光学試験ストリップまたはダミー試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込むことと、
    ii)前記プロセッサ(120)によって、前記メモリ(122)に記憶された非アクティブ化されていない前記1つまたは複数の測定拒否基準の充足を検査することと、任意に、
    iii)非アクティブ化されていない1つまたは複数の測定拒否基準が満たされた場合に、前記プロセッサ(120)によって、前記測定試行を拒否することと、
    を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の調整方法。
  12. c)前記モバイル型の装置(112)が前記増強測定に設定された状態で少なくとも1回の分析物の測定試行(142)を実行することであって、前記カメラ(118)を使用することによって、試料塗布前および/または試料塗布後の試験フィールド(128)を有する光学試験ストリップまたはダミー試験ストリップの少なくとも一部の1つまたは複数の画像を取り込む前に、前記修正フィードバックが前記ユーザに提供される、実行することを含む、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の調整方法。
  13. 少なくともカメラ(118)、プロセッサ(120)、およびメモリ(122)を有するモバイル型の装置(112)であって、前記モバイル型の装置(112)が、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の方法の少なくともステップa)ii)およびb)、ならびに任意にステップc)を実行する
    ように構成されている、モバイル型の装置。
  14. 命令を含むコンピュータのプログラムであって、前記プログラムが、カメラ(118)、メモリ(122)、およびプロセッサ(120)を有するモバイル型の装置(112)によって実行されると、前記命令が、前記モバイル型の装置(112)に、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法の少なくとも方法のステップa)ii)およびステップb)、ならびに任意にステップa)i)、ステップa)iii)、ステップc)i)、ステップc)ii)、およびステップc)iii)のうちのいずれか1つまたは複数を実行させる、コンピュータのプログラム。
  15. 命令を含むコンピュータ可読の記憶媒体であって、前記命令は、カメラ(118)、プロセッサ(120)、およびメモリ(122)を有するモバイル型の装置(112)によって実行されると、前記モバイル型の装置(112)に、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法の少なくとも方法のステップa)ii)およびb)、ならびに任意にステップa)i)、a)iii)、c)i)、c)ii)、およびステップc)iii)のうちのいずれか1つまたは複数を実行させる、コンピュータ可読の記憶媒体。
  16. 請求項1~15のいずれか一項に記載の装置、コンピュータのプログラムの命令、およびコンピュータ可読の記憶媒体のうちの少なくとも1つ、ならびに
    試験ストリップおよびダミー試験ストリップのうちの少なくとも1つ、
    を備える、キット(110)。
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