JP2023501149A - 基板サポート、リソグラフィ装置、電荷分布を操作する方法及び基板を準備する方法 - Google Patents
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Abstract
基板サポートが基板を支持するように構成される。基板サポートは基板サポートのベース面から突出する複数のバールを備える。バールは、基板の下面を基板サポートのベース面と基板の下面の間にギャップを設けて支持するための平面内に先端部を有する。基板サポートは、基板サポートのベース面と基板の下面の間のギャップを埋めるために、ギャップに導電性液体を供給することによって、基板サポートと基板の間を電荷が通過できるようにする液体供給チャネルを備える。基板サポートは、基板の下面における電荷分布を操作できるように制御された電位を有する。【選択図】 図4
Description
関連出願の相互参照
[0001] この出願は、2019年11月14日に出願された欧州特許出願19209256.7の優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0001] この出願は、2019年11月14日に出願された欧州特許出願19209256.7の優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002] 本発明は、基板サポート、リソグラフィ装置、電荷分布を操作する方法及び基板を準備する方法に関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。
[0004] 基板は、所望のパターンが基板に適用されるように基板テーブル上に配置される。基板テーブルは、特に液浸リソグラフィにおいて経年劣化する可能性がある。
[0005] 基板テーブルの劣化を低減することが望ましい。
[0006] 本発明のある態様によれば、基板を支持するように構成された基板サポートであって、基板サポートが、基板サポートのベース面から突出し、基板の下面を、基板サポートのベース面と基板の下面の間にギャップを設けて支持するための平面内に先端部を有する複数のバールと、基板サポートのベース面と基板の下面の間のギャップを埋めるために、ギャップに導電性液体を供給することによって、基板サポートと基板の間を電荷が通過できるようにする液体供給チャネルとを備え、基板サポートが、基板の下面における電荷分布を操作できるように制御された電位を有する基板サポートが提供される。
[0007] 本発明のある態様によれば、基板を支持するように構成された基板サポートであって、基板サポートが、基板サポートのベース面から突出し、基板の下面を、基板サポートのベース面と基板の下面の間にギャップを設けて支持するための平面内に先端部を有する複数のバールと、少なくとも1つのバールの先端部に隣接する基板の下面のある領域に導電性液体の蒸気を供給することによって、基板の下面の領域とバールの間を電荷が通過できるようにする蒸気供給チャネルとを備え、先端部が、基板の下面における電荷分布を操作できるように制御された電位を有する基板サポートが提供される。
[0008] 本発明のある態様によれば、基板の下面の電荷分布を操作する方法であって、方法が、基板の下面を、基板サポートのベース面から突出し平面内に先端部を有する複数のバール上に、基板サポートのベース面と基板の下面の間にギャップを設けて支持すること、及び基板サポートのベース面と基板の下面の間のギャップを埋めるために、ギャップに導電性液体を供給することによって、基板サポートと基板の間を電荷が通過できるようにすることを含み、基板サポートが、基板の下面における電荷分布が操作されるように制御された電位を有する方法が提供される。
[0009] 本発明のある態様によれば、基板の下面の電荷分布を操作する方法であって、方法が、基板の下面を、基板サポートのベース面から突出し平面内に先端部を有する複数のバール上に、基板サポートのベース面と基板の下面の間にギャップを設けて支持すること、及び少なくとも1つのバールの先端部に隣接する基板の下面のある領域に導電性液体の蒸気を供給することによって、基板の下面の領域とバールの間を電荷が通過できるようにすることを含み、先端部が、基板の下面における電荷分布が操作されるように制御された電位を有する方法が提供される。
[0010] 本発明のある態様によれば、パターン形成された放射ビームにより露光される基板を準備する方法であって、方法が、基板をリソグラフィ装置に投入すること、基板を基板サポート上に支持すること、基板の下面を乾燥させること、及び基板の下面と反対側の上面がパターン形成された放射ビームによる露光を受ける基板テーブルに、乾燥させた基板を移動させることを含む方法が提供される。
[0011] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
[0026] 図1は、本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置100を概略的に示す。リソグラフィ装置100は、放射ビームB(例えば、UV放射又は任意の他の適切な放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構築され、一定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に配置するように構成された第1の位置決めデバイスPMに接続されたマスク支持構造(例えばマスクテーブル)MTとを含む。リソグラフィ装置100は、また、基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構築され、一定のパラメータに従って基板Wを正確に配置するように構成された第2の位置決めデバイスPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTを含む。さらにリソグラフィ装置100は、基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上にパターニングデバイスMAによって放射ビームBへ付与されたパターンを投影するように構成された投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSを含む。
[0027] 照明システムILは、放射を誘導し、整形し、又は制御するための、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、又はその他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組み合わせなどの様々なタイプの光学コンポーネントを含むことができる。
[0028] マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAを支持、すなわちその重量を支えている。マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAの方向、リソグラフィ装置100の設計等の条件、例えばパターニングデバイスMAが真空環境で保持されているか否かに応じた手法で、パターニングデバイスMAを保持する。マスク支持構造MTは、パターニングデバイスを保持するために、機械式、真空式、静電式等のクランプ技術を使用することができる。マスク支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。マスク支持構造MTは、パターニングデバイスMAが例えば投影システムPSなどに対して確実に所望の位置に来るようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0029] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板Wのターゲット部分Cにパターンを生成するように、放射ビームBの断面にパターンを付与するのに使用され得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。放射ビームBに付与されるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板Wのターゲット部分Cにおける所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。アシストフィーチャは、孤立及び/又は半孤立のデザインフィーチャを、あたかも実際よりも密であるかのようにパターニングすることができるようにパターニングデバイスMAに配置されることがある。一般的に、放射ビームBに付与されるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当することになる。
[0030] パターニングデバイスMAは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小型ミラーのマトリクス配列を使用し、ミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するように個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを付与する。
[0031] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電光学システム、又はその任意の組み合わせを含む任意のタイプの投影システムPSを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0032] 照明システムILは、放射ビームBの角度強度分布を調整するように構成されたアジャスタADを備えていてもよい。通常、照明システムILの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、照明システムILは、インテグレータIN及びコンデンサCNなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。照明システムILを用いて放射ビームBを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。照明システムILは、リソグラフィ装置100の一部を形成すると考えてもよいし、又は考えなくてもよい。例えば、照明システムILは、リソグラフィ装置100の一体化部分であってもよく、又はリソグラフィ装置100とは別の構成要素であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置100は、照明システムILをその上に搭載できるように構成することもできる。任意選択として、照明システムILは着脱式であり、別に提供されてもよい(例えば、リソグラフィ装置の製造業者又は別の供給業者によって)。
[0033] 本明細書で示すように、リソグラフィ装置100は透過タイプである(例えば透過型マスクを使用する)。あるいは、リソグラフィ装置100は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射型マスクを使用する)。
[0034] リソグラフィ装置100は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブルWT(及び/又は2つ以上のマスク支持構造MT、例えばマスクテーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」リソグラフィ装置100においては、追加の基板テーブルWT及び/又はマスク支持構造MTを並行して使用するか、1つ以上の他の基板テーブルWT及び/又はマスク支持構造MTを露光に使用している間に1つ以上の基板テーブルWT及び/又はマスク支持構造MTで予備工程を実行することができる。
[0035] パターニングデバイスMAはマスク支持構造MTに保持される。放射ビームBはパターニングデバイスMAに入射する。放射ビームBはパターニングデバイスMAによってパターン付与される。パターニングデバイスMAから反射された後、放射ビームBは投影システムPSを通過する。投影システムPSは、放射ビームBを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第1のポジショナPM及び第1の位置センサ(例えば、干渉デバイス、リニアエンコーダ又は静電容量センサ)は、パターニングデバイスMAを放射ビームBのパスに対して正確に位置決めするのに使用することができる。第1の位置センサは図1に明示されていない。第2のポジショナPW及び第2の位置センサPS2(例えば、干渉デバイス、リニアエンコーダ又は静電容量センサ)の助けにより、基板テーブルWTは、例えば異なるターゲット部分Cを放射ビームBのパス内に位置決めするように、正確に移動することができる。
[0036] 一般に、マスク支持構造MTの移動は、第1の位置決めデバイスPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)を用いて実現されることがある。同様に、基板テーブルWTの移動も、第2のポジショナPWの一部を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを使用して実現されることがある。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、マスク支持構造MTは、ショートストロークアクチュエータのみに接続されることがある、又は固定されることがある。パターニングデバイスMAは、マスクアライメントマークM1、M2を使用して位置合わせされることがある。基板Wは、基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせされることがある。図示される基板アライメントマークP1、P2は専用のターゲット部分Cを占めるが、ターゲット部分Cの間に位置することがある(これらはスクライブラインアライメントマークとして知られている)。同様に、2つ以上のダイがパターニングデバイスMA上に設けられる状況では、マスクアライメントマークM1、M2は、ダイとダイの間に位置することがある。
[0037] 液浸技術は、投影システムPSの開口数NAを増大させるのに使用することができる。図1に示すように、ある実施形態ではリソグラフィ装置100は、基板Wの少なくとも一部分が、例えば水などの比較的高い屈折率を有する液体で、投影システムPSと基板Wの間の空間を満たすように覆われうる形式のものである。液浸液は、例えばパターニングデバイスMAと投影システムPSの間のリソグラフィ装置100の他の空間に加えられることもある。本明細書で使用される「液浸」という用語は、基板Wなどの構造体が液体に浸されなければならないことを意味するのではなく、液体が露光中に投影システムPSと基板Wの間に位置することを意味するにすぎない。
[0038] 図1を参照すると、イルミネータILはソースモジュールSOから放射ビームを受ける。例えばソースモジュールSOがエキシマレーザである場合、ソースモジュールSOとリソグラフィ装置100とは別体である場合がある。このような場合、ソースモジュールSOはリソグラフィ装置100の一部を構成しているとはみなされず、放射は、ビームデリバリシステムBDを用いてソースモジュールSOから照明システムILへと受け渡される。ある実施形態では、ビームデリバリシステムBDは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエキスパンダを備える。別の場合では、ソースモジュールSOが例えば水銀ランプである場合、ソースモジュールSOはリソグラフィ装置100の不可欠な部分である場合がある。ソースモジュールSOと照明システムILとは、ビームデリバリシステムBDが必要とされる場合にはこれも合わせて、放射システムと呼ばれることがある。
[0039] 投影システムPSの最終要素と基板Wの間に液体を提供する構成は3種類に大きく分類することができる。これらは浴式構成、いわゆる局所液浸システム、及びオールウェット液浸システムである。浴式構成においては、基板Wの実質的に全体と任意選択的に基板テーブルWTの一部とが液体浴に浸される。
[0040] 図1に示すように液体供給システムには、投影システムPSの最終要素と、基板W、基板テーブルWT又はこれらの両者との間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する液体閉じ込め構造IHが設けられている。このような構成を図2に示す。図2に示され後述される構成は、図1に示す上述のリソグラフィ装置に適用されることがある。
[0041] 図2は、液体閉じ込め構造IHを有する局所液体供給システム又は流体ハンドリングシステムを模式的に示す。液体閉じ込め構造IHは、投影システムPSの最終要素と基板テーブルWT又は基板Wとの間の空間11の境界の少なくとも一部に沿って延在する。(以下の文章においては、そうではないと明示していない限り、基板Wの表面への言及は、付加的又は代替的に基板テーブルWTの表面への言及でもあること留意されたい。)ある実施形態では、液体閉じ込め構造IHと基板Wの表面の間にシールが形成される。このシールはガスシール16(このようなガスシールを有するシステムは欧州特許出願公開第EP-A-1,420,298号に開示されている)のような非接触シール又は液体シールである場合がある。
[0042] 液体閉じ込め構造IHは、投影システムPSの最終要素と基板Wの間の空間11に少なくとも部分的に液体を封じ込める。空間11は少なくとも一部が、投影システムPSの最終要素の下方に配置されこの最終要素を囲む液体閉じ込め構造IHにより形成される。液体が、投影システムPSの下方かつ液体閉じ込め構造IH内部の空間11に液体インレット/アウトレット13によって供給される。液体は液体インレット/アウトレット13によって除去されることがある。ある実施形態では、スキャン方向に依存して2つの液体インレット/アウトレット13のうち一方が液体を供給するとともに他方の液体インレット/アウトレット13が液体を除去する。2つのインレット/アウトレット13のうち少なくとも1つは、投影システムPSの最終要素の底面より上又は下に配置されることがある。
[0043] 液体は、ガスシール16によって空間11に封じ込められることがある。使用時に、ガスシール16は液体閉じ込め構造IHの底部と基板Wの表面の間に形成される。ガスシール16のガスは、圧力下でインレット15を介して液体閉じ込め構造IHと基板Wの間のギャップに提供される。ガスはアウトレット14を介して抜き取られる。ガスインレット15での過圧、アウトレット14での真空レベル及びギャップのジオメトリは、液体を閉じ込める内側への高速のガス流が存在するように構成される。液体閉じ込め構造IHと基板Wの間の液体に作用するガスの力が空間11に液体を封じ込める。このようなシステムは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第US-2004-0207824号に開示されている。ある実施形態では、液体閉じ込め構造IHはガスシールを有しない。
[0044] 局所領域液体供給システムにおいて、基板Wは投影システムPSと液体供給システムの下を移動する。基板Wの端部が結像されるとき、基板W(又は他のオブジェクト)の端部は空間11の下を通過することになる。基板テーブルWT上(又は計測テーブル上)のセンサが結像されるとき、基板W(又は他のオブジェクト)の端部が空間11の下を通過することになる。ダミー基板又はいわゆるクロージングプレートを、例えば基板交換を行えるように液体供給システムの下に配置することができる。ダミー基板又はいわゆるクロージングプレートを液体供給システムの下に配置できるように基板テーブルWTが移動するとき、基板W(又は他のオブジェクト)の端部が空間11の下を通過することになる。液体が基板Wと基板テーブルWTの間のギャップに漏出することがある。この液体は、静水圧もしくは動水圧又はガスナイフもしくは他のガス流生成デバイスの力の下で押し込まれることがある。
[0045] 図3は、ある実施形態に係るさらなる液体供給システム又は流体ハンドリングシステムを示す側断面図である。以下に説明する図3に示す構成は、図1に示す上記のリソグラフィ装置100に適用されることがある。液体供給システムは、投影システムPSの最終要素と基板テーブルWT又は基板Wの間の空間11の境界の少なくとも一部に沿って延在する液体閉じ込め構造IHを備える。(特に明記しない限り、基板Wの表面に関する以下の記述は、追加的又は代替的に基板テーブルWTの表面も意味することに留意されたい。)
[0046] 液体閉じ込め構造IHは、投影システムPSの最終要素と基板Wの間の空間11に液体を少なくとも部分的に封じ込める。空間11は少なくとも一部が、投影システムPSの最終要素の下方に配置されこの最終要素を囲む液体閉じ込め構造IHによって形成される。ある実施形態では、液体閉じ込め構造IHは、本体部材53及び多孔質部材83を含む。多孔質部材83は、プレート形状であり複数の孔(すなわち、開口又は細孔)を有する。ある実施形態では、多孔質部材83は、多数の小さい孔84がメッシュ状に形成されたメッシュプレートである。そのようなシステムは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第US2010/0045949A1号に開示されている。
[0047] 本体部材53は、液体を空間11に供給することができる供給ポート72、及び液体を空間11から回収することができる回収ポート73を含む。供給ポート72は、通路74を介して液体供給装置75に接続されている。液体供給装置75は、液体を供給ポート72に供給することができる。液体供給装置75から供給される液体は、対応する通路74を通じて各供給ポート72に供給される。供給ポート72は、光路の近くの光路に面する本体部材53の所定の位置に配置されている。回収ポート73は、液体を空間11から回収することができる。回収ポート73は、通路79を介して液体回収装置80に接続されている。液体回収装置80は、真空システムを含み、かつ回収ポート73を介して液体を吸引することによって液体を回収することができる。液体回収装置80は、回収ポート73を介し通路79を通じて回収された液体LQを回収する。多孔質部材83は、回収ポート73に配置されている。
[0048] ある実施形態では、一方側では投影システムPSと液体閉じ込め構造IHとの間に、かつ他方側では基板Wとの間に液体を有する空間11を形成するために、液体は供給ポート72から空間11に供給され、液体閉じ込め構造IH内の回収チャンバ81内の圧力が負圧に調整されることによって多孔質部材83の孔84(すなわち、回収ポート73)を介して液体を回収する。供給ポート72を使用して液体供給動作を行い、多孔質部材83を使用して液体回収動作を行うことで、投影システムPSと一方側の液体閉じ込め構造IHと他方側の基板Wとの間に空間11が形成される。
[0049] リソグラフィ装置100を使用する際、基板Wに種々のリソグラフィ工程及びプロセス工程が行われる。基板Wは、例えば湿式化学処理によって洗浄されることがある。基板Wは、基板Wの表面に存在し得る水分を追い出すのに十分な温度に加熱されることがある。基板Wはレジスト(例えばフォトレジスト)の層で覆われることがある。基板Wは余分なフォトレジスト溶剤を追い出すようにプリベークされることがある。そして基板Wは、放射ビームBにおけるパターンが基板W上に転写されるように露光される。その後基板Wには現像、エッチング及びレジスト除去が行われることがある。これらの工程は基板W上のさらなる層のために繰り返されることがある。
[0050] 図1に示すように、ある実施形態では、リソグラフィ装置100は基板テーブルWTを備える。基板テーブルWTは、露光プロセスのために基板Wを支持するように構成されている。露光プロセスにおいて、基板Wは、基板W上にパターンを形成するために液体(すなわち液浸液)を介して放射ビームBに露光される。
[0051] ある実施形態では、リソグラフィ装置100は収容ユニットを備える。収容ユニットは、基板Wのリソグラフィ装置100の中での移動を制御する基板ハンドラの一部である場合がある。基板Wがリソグラフィ装置100に投入されるとき、基板Wは初めに収容ユニット上に配置される。続いて、基板Wは収容ユニットから移動した後、露光プロセスのために基板テーブルWT上に配置される。したがって、基板Wは、基板テーブルWT上に移動する前は収容ユニット上に配置されている。
[0052] ある実施形態では、収容ユニットは基板サポート20を備える。図4は、基板サポート20上にある基板Wを示している。基板サポート20は、基板Wを支持するように構成される。
[0053] 図4に示すように、基板サポート20は本体21を備える。本体21は板状の形状を有し、基板Wとほぼ同じ形状である場合がある。例えば、基板Wが円形である場合、本体21はそれに対応して円形である場合がある。ただし、本体21の形状は特に限定されない。本体21は、基板サポート20のベース面23を形成する上面を有する。ある実施形態では、基板サポート20のベース面23は導電性である。ある実施形態では、基板サポート20はベース面23用のコーティングを含む。コーティングはかなり低い電気抵抗を有する。一部の実施形態では、コーティングは電気散逸性である。例えばある実施形態では、コーティングは最大100MΩの抵抗を有する。ある実施形態では、コーティングは少なくとも10kΩの電気抵抗を有する。ある実施形態では、コーティングはダイヤモンド状炭素、炭化ケイ素(例えばケイ素浸潤炭化ケイ素)及び/又は窒化クロムを含む。
[0054] 図4に示すように、ある実施形態では、基板サポート20は複数のバール22を備える。バール22は、基板サポート20のベース面23から突出する。バール22は先端部24を有する。先端部24は、バール22の、バール22が基板サポート20のベース面23に接続するのと反対側の端にある。バール22の先端部24は、基板Wの下面25を支持するための平面内にある。
[0055] 基板Wの下面25は、基板サポート20のベース面23が平らであるかどうかにかかわらず平らである。基板サポート20のベース面23が平らである場合、バール22の全てが同じ高さを有することがある。代替的な実施形態では、ベース面23は平らでない。ベース面23は、例えば円錐形又はボウル形状を有することがある。ベース面23が平らでない場合、バール22はベース面23上の位置によって異なる高さを有することがある。
[0056] 図4に示すように、ある実施形態では、基板サポート20のベース面23と基板Wの下面25の間にギャップ26が形成される。バール22は、基板サポート20のベース面23と基板Wの下面25の間のギャップ26を横断して延在する。ギャップ26はバール22間に存在する。
[0057] ある実施形態では、基板Wは、負圧、例えば真空によってバール22上にクランプされるように構成される。ギャップ26は、基板W上方の圧力と比較して低い圧力を有することがある。基板Wの上方と下方の圧力差は、基板Wを基板サポート20上にクランプする傾向がある。ギャップ26のサイズは特に限定されない。ほんの一例として、ギャップ26は約5μm~約200μmの範囲内にある場合がある。ギャップ26のサイズはバール22の高さに一致することがある。
[0058] 図4に示すように、ある実施形態では、基板サポート20は液体供給チャネル28を備える。液体供給チャネル28は、ギャップ26に導電性液体27を供給するためのものである。導電性液体27は、基板サポート20のベース面23と基板Wの下面25の間のギャップ26を埋める。これによって電荷が基板サポート20と基板Wの間を通過することが可能になる。電荷は、基板Wの下面25の様々な部分の間を導電性液体27を介して通過することができる。基板Wの下面25における電荷分布は、導電性液体27の存在の結果として変化する可能性がある。電荷分布は、基板Wの下面25にわたって一様になりやすい可能性がある。ある実施形態では、液体供給チャネル28は、導電媒体を凝縮するガスを基板Wの下面25に供給するように構成される。
[0059] ある実施形態では、基板サポート20は、基板Wの下面25における電荷分布を操作できるように制御された電位を有する。例えば図4の左側に示すように、ある実施形態では、基板サポート20は電気的に接地されている。基板サポート20と基板Wの間を電荷が通過するとき、基板Wの下面25は、基板サポート20と同じ電位に達する傾向がある。例えば、基板Wの下面25は、電荷が基板サポート20へ/基板サポート20から導電性液体27を通過できる場合に接地電位に達することがある。
[0060] 基板サポート20が電気的に接地されている状態で、ギャップ26を埋める導電性液体27を介して基板Wの下面25から電荷を除去することができる。ただし、基板サポート20が電気的に接地されていることは必須ではない。代替的な実施形態では、基板サポート20は電気的にバイアスされている。基板サポート20が電気的バイアスされている状態で、ギャップ26を埋める導電性液体27を介して基板Wの下面25に再分配された電荷を与えることができる。基板サポート20の電位を制御することによって、基板Wの下面25の電荷分布を操作することが可能である。ある実施形態では、基板サポート20は、基板Wが基板サポート20上にロードされる、又は基板サポート20からアンロードされるときに、基板Wを支持するペデスタル又はピンと同じ電位を有するように制御される。
[0061] 基板Wが(例えば露光プロセスのために)基板テーブルWT上に移動するとき、その下面25は、実質的に接地された電荷(あるいは再分配された電荷)を有する。これによって、基板Wが基板テーブルWT上に配置されるときに基板テーブルWTが酸化される可能性が低下する。
[0062] ある実施形態では、基板テーブルWTは、基板Wの下面25を支持するためのバールを備える。基板テーブルWTのバールの頂部は、水分及び電荷が存在する場合に酸化する可能性がある。基板Wの下面25にある電荷を減らすことによって、酸化プロセスは減少する。本発明のある実施形態は、基板テーブルWTの劣化を低減することが期待される。
[0063] ある実施形態では、基板サポート20は、基板Wを熱調節するように構成された熱コンディショナを備える。ある実施形態では、基板Wは、熱調節されている間、基板サポート20上にある。例えば、基板Wは、熱調節のために約10秒間基板サポート20上にある場合がある。ある実施形態では、基板Wの下面25における導電性液体27を介した電荷分布の操作プロセスは、基板Wが熱調節されている間に実行される。基板Wは、露光プロセスに備えて熱調節される。例えば基板Wは、加熱、冷却されることがある、又はその下面25にわたって均一な温度を有することがある。
[0064] 図5及び図6は、本発明のある実施形態に係る基板サポート20上の基板Wを示している。図5は、基板サポート20上部からの平面図を示す。基板Wは図5には示されていない。図6は、基板W及び基板サポート20の半径の側面図を示す。図6において、軸Qは、基板W及び基板サポート20の中心点を表す。
[0065] 図5及び図6に示すように、ある実施形態では、基板サポート20はその中心に穴を有する。穴は、基板Wを基板サポート20に対して上げ下げするために(例えば基板Wのロード及びアンロードのために)シリンダが穴を通過できるようにするのに使用されることがある。ただし、そのような穴が基板サポート20の中心に設けられることは必須ではない。代替的な実施形態では、基板サポート20の中心は埋められ、複数の穴が基板サポート20の一定の半径に設けられる。この穴は、ピンが基板Wのロード及びアンロードを制御できるようにするのに使用されることがある。
[0066] 図6に示すように、ある実施形態では、基板サポート20はチャンバ33を備える。チャンバ33は、十分な量の導電性液体27で満たされるように構成される。導電性液体27は、チャンバ33に貯蔵され、導電性液体27がギャップ26に注入されるときに放出される。
[0067] 図5及び図6に示すように、ある実施形態では、導電性液体27は基板Wの下面25の大部分にわたってギャップ26を埋める。図5及び図6に示すように、ある実施形態では、導電性液体27は、基板Wと基板サポート20の間に完全な導電層を生成するように注入される。導電層は、基板Wと基板サポート20の間に導電性ブリッジを形成する。ある実施形態では、導電性液体27は、基板Wの下面25の実質的に全体にわたってギャップ26を埋める。当然のことながら、基板Wの下面25には導電性液体27で覆われない小さな部分が存在する場合がある。例えば、下面25の非常に外側の周囲又は中心に、導電性液体が存在しない場合がある。電荷は、基板Wの下面25の実質的に全体にわたって均一にすることができる。本発明のある実施形態は、基板テーブルWTの大部分又は実質的に全体にわたって劣化を低減することが期待される。
[0068] 上述のように、ある実施形態では、基板Wは基板サポート20上にクランプされる。ある実施形態では、導電性液体27は、基板Wが(例えばギャップ26に負圧を与えることによって)基板サポート20上にクランプされる前に、基板Wと基板サポート20の間に加えられる。付加的又は代替的に、ある実施形態では、導電性液体27は基板サポート20上への基板Wのクランプ中に加えられる。導電性液体27は、基板Wのロード/クランプ前に加えることができる、及び/又は液体供給チャネル28を介して基板Wのクランプ中に供給することができる。
[0069] 図6に示すように、ある実施形態では、基板サポート20はガス供給チャネル31を備える。ガス供給チャネル31は、ギャップ26にガスを供給するように構成される。例えばガスは、導電性液体27をギャップ26から変位させるようにギャップ26に供給されることがある。ある実施形態では、ガス供給チャネル31は、基板Wの下面25を乾燥させるためにガスを供給するように構成される。
[0070] 図6に示すように、ある実施形態では、液体供給チャネル28及びガス供給チャネル31は、基板サポート20のベース面23にある共通開口部32を共有する。チャネルは、ガスと導電性液体27のどちらを共通開口部32からギャップ26に供給するかを制御するように制御することができる。ただし、共通開口部32を設けることは必須ではない。代替的な実施形態では、ガスを供給するため及び導電性液体27を供給するために独立の供給チャネルが設けられる。
[0071] 図6に示すように、ある実施形態では、基板サポート20は、共通開口部32に供給される導電性液体37及びガスを制御するためのバルブ34~36を備える。例えば図6に示すように、ある実施形態では、基板サポート20はチャンバ33の上流端に第1のバルブ34を備える。第1のバルブ34は、導電性液体27が貯蔵されるチャンバ33への導電性液体27の流れを制御するように構成されている。第1のバルブ34は液滴発生器と呼ばれることがある。ある実施形態では、基板サポート20は第2のバルブ35を備える。第2のバルブ35は、チャンバ33の下流端に配置される。第2のバルブ35は、チャンバ33から共通開口部32への導電性液体27の流れを制御する。ある実施形態では、基板サポート20は第3のバルブ36を備える。第3のバルブ36は共通開口部32へのガスの流れを制御するように構成されている。
[0072] 代替的な実施形態では、液体供給チャネル28及びガス供給チャネル31は、共通開口部を共有しない。液体供給及びガス供給は、別個の供給部からもたらされることがある。そのような代替的な実施形態では、バルブの配置は図6に示す配置と異なる場合がある。液体の供給及びガスの供給を独立に制御するためのバルブが設けられることがある。
[0073] 上述のように、ある実施形態では、導電性液体27は基板Wを基板サポート20上にクランプする前に供給される。例えば、ある実施形態では、導電性液体27は、少しの間第3のバルブ36を閉じ、第1のバルブ34及び第2のバルブ35を開けることによってギャップ26に供給される。液体供給チャネル28は、共通開口部32の領域に導電性液体27の環状流を形成するための過圧を有することがある。導電性液体27の供給は、第1のバルブ34及び第2のバルブ35を閉じることによって停止することができる。続いて、基板Wが基板サポート20上にクランプされる結果、導電性液体27が基板Wの下面25に沿って広がるように導電性液体27の環状流が押し込まれる。
[0074] 代替的に、基板Wは、導電性液体27がギャップ26に供給される前に基板サポート20にクランプされることがある。例えば図5及び図6に示すように、ある実施形態では、基板サポート20は内側抽出チャネル29及び外側抽出チャネル30を備える。内側抽出チャネル29及び外側抽出チャネル30は、例えばクランプのために、ギャップ26から物質を除去するために負圧に接続される。ある実施形態では、抽出チャネル29、30は、第2のバルブ35及び第3のバルブ36が閉じている間に、基板Wを基板サポート20にクランプするのに使用される。続いて、第1のバルブ34及び第2のバルブ35は、ある量の導電性液体27をギャップ26内に供給するために少しの間開けられる。導電性液体27は、基板Wの下面25にわたってギャップ26に広がる。次いで第2のバルブ35と、任意選択で第1のバルブ34とが、導電性液体27の供給を停止するために閉じられる。これによって、図5及び図6に示すように基板Wと基板サポート20の間に完全又は部分的ウェットエリアがもたらされる。
[0075] 図5及び図6に示す構成に代わる構成では、導電性液体27は、基板Wと基板サポート20の間に導電性ブリッジを形成する導電環状液体層を生成するために注入される。図7及び図8は、基板Wが基板サポート20上に配置されたかかる構成を示している。
[0076] いずれの構成においても、導電性液体27が基板Wの下面と基板サポート20の間のギャップを埋めるエリアでは、電荷が基板サポート20に排出される可能性がある。電荷の流れは、バイアス電位及び導電性液体の導電率に依存する。ある実施形態では、導電性液体27は、電荷が地上貯蔵ユニットに向かって実質的に完全に排出されるほど十分に導電性である。代替的な実施形態では、残った正味電荷が、導電性液体27がギャップ26を埋めるエリアに均等に分布するように、基板サポート20にバイアス電位が与えられる。平均正味電荷は、基板サポート20に与えられた電位に対応する。例えば、ある実施形態では、基板Wは電気化学的開回路の開路電位より大きい正味電位を保証するように帯電され、その結果、酸化が起こらない。ある実施形態は、基板テーブルWTの酸化を減らす又は防ぐことが期待される。
[0077] 図7及び図8に示すように、ある実施形態では、導電性液体27の環状層が、液体供給チャネル28の共通開口部32の半径方向内側及び半径方向外側に配置される。図7及び図8に示すように、ギャップ26は、基板Wの下面25の大部分にわたって埋められていない。図7及び図8には、埋められていないセクション37が示されている。図7及び図8に示すように、ある実施形態では、埋められていないセクション37は導電性液体27の環状層の半径方向内側にある。図7及び図8に示すように、ある実施形態では、埋められていないセクション37は、導電性液体27の環状層の半径方向外側にある。ただし、必ずしもそうとは限らない。代替的な実施形態では、導電性液体27の環状層は、環状層の半径方向外側に大きな埋められていないセクション37が存在しないように、基板Wの下面25の外周にある。さらなる代替的な実施形態では、導電性液体27の環状層は、導電層27の環状層の半径方向内側に大きな埋められていないセクション37が存在しないように、基板Wの下面25の中心寄りにある。
[0078] ある実施形態では、導電性液体27は、ギャップ26が導電性液体27により埋められる1つ以上の制御セグメントを形成するためにギャップ26に供給される。例えば、ある実施形態では、導電性液体27は複数の同心円状のリングを形成するために供給される。セグメントの位置は、基板Wの下面25における電荷が望ましくないことが知られている場所に基づいて制御されることがある。基板Wの下面25の他の部分が帯電していないか、例えば電荷が許容できる程度に低い場合がある。本発明のある実施形態は、基板Wの下面25における電荷を十分に操作するのに必要な時間を短縮することが期待される。
[0079] ある実施形態では、導電性液体27は、電荷が基板Wと基板サポート20の間を流れている間は実質的に静止したままである。これは、導電性液体27がギャップ26を埋めるエリアが、基板Wの下面25における電荷分布の操作中に実質的に変わらないことを意味する。ただし、必ずしもそうとは限らない。代替的な実施形態では、導電性液体27は移動する。例えば、ある実施形態では、導電性液体27は基板Wの下面25に沿ってギャップ26を半径方向に移動する。導電性液体27は、導電性液体27が各エリアにおいてギャップ26を埋める間、電荷が基板Wと基板サポート20の間を流れるほど十分に導電性である。例えば、ある実施形態では、導電性液体27をギャップ26内で半径方向に移動させるために、ギャップ26にガス38が供給される。導電性液体27が移動して基板Wの下面25の帯電箇所と接触したときに、電荷がその帯電箇所と基板サポート20のベース面23の間を通過する。例えば、導電性液体27は、導電性液体27を注入した後にガス38を注入することによって除去されることがある。ガス38は、導電性液体27を半径方向に押す環状気泡を形成する。例えば気泡は、基板サポート20の内側抽出チャネル29及び外側抽出チャネル30に向けて導電性液体27を半径方向内側及び外側に押すことがある。
[0080] 代替的な実施形態では、基板Wと導電性液体27の本体とは、互いに対して回転移動及び/又は並進移動する。例えば基板Wは、基板サポート20に対して回転及び/又は並進することがある。導電性液体27の本体は液体の縁部を形成する。ある実施形態では、導電性液体27の本体は絶えずリフレッシュされる。ある実施形態では、導電性液体27の本体は、少なくとも1つの抽出チャネル29、30及び/又は少なくとも1つのガス供給チャネル31によって境界される。ある実施形態では、基板Wの下面25は、導電性液体27の本体の後ろで(以下に記載される)コーティングで被覆される。導電性液体27の本体は液体の壁として形成されることがある。
[0081] ある実施形態では、基板Wの下面25は少なくとも1つの溝(図示せず)を備える。ある実施形態では、導電性液体27は溝に供給され、溝に沿って流れる。導電性液体27は溝の別の位置から抽出されることがある。例えば、導電性液体27は、溝の一端に供給され、溝の他端から抽出されることがある。ある実施形態では、クリーンドライエア(CDA)、エクストリームクリーンドライエア(XCDA)又は窒素などのガスが、導電性液体27に続いて溝に供給される。ガスの流路は導電性液体27の流路と同じである場合がある。ある実施形態では、(以下に記載される)コーティングがガスに続いて溝に塗布される。コーティング材の流路は、ガスの流路と同じである場合がある。ある実施形態では、コーティングは液状で塗布される。
[0082] ある実施形態では、1つ以上の溝は、基板Wと基板サポート20との相対移動と相まって、流体が溝を通して押し出されるように構成される。ある実施形態では、溝は溝の長さに沿って変化する断面形状を有する。これは、基板Wと基板サポート20との相対的な直線速度の変化に適応するのに役立つことがある。このような相対的な直線速度の変化は、基板Wが基板サポート20に対して回転するときに生じることがある。
[0083] ある実施形態では、導電性液体27は、導電性液体27を下面25の全体に直接塗布することなく、基板Wの下面25の1つ以上のエリアに局所的に塗布される。ある実施形態では、導電性液体27は、基板Wの移動によって下面25に広がる。ある実施形態では、導電性液体27が塗布される1つ以上のエリア間にガスベアリングが使用される。ガスベアリングは、基板サポート20上方の下面25の高さを制御するように構成される。これは、いかなる1つ以上の溝も基板サポート20上方の制御された高さに維持するのに役立つ可能性がある。
[0084] 図5及び図6に示し上述したように、ある実施形態では、基板Wと基板サポート20の間に完全な導電層が形成されることがある。基板Wの下面25と基板サポート20の間のエリアが濡れた瞬間から、基板サポート20に向かって電荷が排出される可能性がある。代替的に、(図7及び図8に示すように)導電性液体27の環状層が形成されるとき、導電性液体27の環状層がギャップ26に押し通されると電荷排出が起こる。
[0085] ある実施形態では、基板Wは、パターン形成された放射ビームにより露光するために準備される。方法は、基板Wをリソグラフィ装置100に投入することを含む。次いで基板Wは基板サポート20上に支持される。ある実施形態では、基板サポート20は静止している。基板サポート20は、使用時に移動するように制御されるリソグラフィ装置100の一部ではない。
[0086] 以下でさらに詳細に説明されるように、ある実施形態において方法は、基板Wの下面25と反対側の上面に、パターン形成された放射ビームによる露光が行われる基板テーブルWTに乾燥された基板Wが移動される前に、基板Wの下面25を乾燥させることを含む。基板Wが基板テーブルWT上に配置される前に基板Wの下面25を乾燥させることによって、基板Wはその下面25上の水分が少ない。基板Wが基板テーブルWT上にロードされるとき、基板テーブルWTと接触する水分は少ない。本発明のある実施形態は、基板テーブルWTの劣化を低減することが期待される。具体的には、本発明のある実施形態は、基板テーブルWTの酸化を減らすことが期待される。
[0087] ある実施形態では、基板Wの下面25を、基板Wと基板サポート20の間のギャップ26に深い真空を印加することによって乾燥させる。任意選択で、ギャップ26は、湿気をより良好に除去するために湿気のないガスでパージされることがある。例えば湿気のないガスは、ガス供給チャネル31から供給されることがある。ある実施形態では、内側抽出チャネル29及び/又は外側抽出チャネル30を介してガスを抽出することによって深い真空が印加される。深い真空は、基板Wを基板サポート20にクランプするのに必要な圧力よりも低い圧力である。基板Wが基板サポート20上にクランプされるとき、ギャップ26に負圧が提供される。ただし、この負圧は基板Wの下面25から水を除去するほど十分に低い圧力ではない。これに対して、深い真空が印加されるとき、下面25から水分が除去される。乾燥は、基板Wの下面25から液滴を除去するために、基板Wの下面25と基板サポート20のベース面23の間のギャップ26に負圧を印加することによって達成される。乾燥は圧力誘起による場合がある。ある実施形態では、基板Wの下面25から全ての液体(例えば水)を除去するために、ギャップ26に負圧が印加される。例えば、基板Wの下面25から液膜が除去されることがある。
[0088] 一部の実施形態では、電荷分布を操作するプロセスは、基板Wを乾燥させることがなくとも実行される。代替的な実施形態では、乾燥プロセスは、電荷分布を操作することがなくとも実行される。さらに代替的な実施形態では、電荷分布操作と乾燥プロセスの両方が実行される。そのような実施形態では、電荷分布の操作が、まずは導電性液体27を使用して実行される。次いで導電性液体27は除去される。例えば、ギャップ26から導電性液体27を除去するために、ガス供給チャネル31を介してガス38が提供されることがある。ある実施形態では、ギャップ26に供給されるガス38は、クリーンドライエア(CDA)、エクストリームクリーンドライエア(XCDA)、窒素又は湿気のないガスである。ある実施形態では、導電性液体27はIPAを含む。IPAは水よりも速く蒸発する。本発明のある実施形態は、基板W上の蒸発の効果を低下させることが期待される。
[0089] 図において、ガス供給チャネル31は中間半径に示されている。ただし、必ずしもそうとは限らない。代替的な実施形態では、ガス供給チャネル31は、基板サポート20の中心の近く又は基板サポート20の外周にある場合がある。
[0090] ある実施形態では、導電性液体27は、内側抽出チャネル29及び/又は外側抽出チャネル30に向かって押される。図9及び図10は、ガス38が導電性液体27を抽出チャネル29、30に向かって押す様子を示している。導電性液体27は、抽出チャネル29、30を通じてギャップ26から除去される。
[0091] 図13は、基板Wと基板サポート20の間の構成のさらなる考えられる特徴を示している。図13に示すように、ある実施形態では、基板サポート20のベース面23はギャップ26が抽出チャネル30に向かって狭くなる形状である。これは、毛細管効果が導電性液体27の抽出チャネル、例えば外側抽出チャネル30に向かう動きを促進又は単純化することを可能にする。ある実施形態では、ベース面23は親水性である。ある実施形態では、基板Wの下面25は親水性である。図13に示すように、ある実施形態では、ギャップ26のためにくさびなどのジオメトリ構成が形成される。
[0092] 図11及び12は、導電性液体27をギャップ26から押し出すためにガス38が供給される様子を示している。図11及び12は、図7及び図8に示すように導電性液体27が環状層を形成するときに、導電性液体27がギャップ26に押し通される様子を示す。これに対して、図9及び図10は、図5及び図6に示すように、導電性液体27の全層が形成される構成に対応する。
[0093] ある実施形態では、基板Wの下面25の乾燥は流れ誘起による場合がある。ある実施形態では、乾燥は、基板サポート20から、基板Wの下面25と基板サポート20のベース面23の間のギャップ26にガス流を供給することによる。例えば、湿気のないガスの強い流れが基板Wを乾燥させることがある。ガスはガス供給チャネル31を介して供給されることがある。
[0094] ある実施形態では、ガス流は、基板Wと基板サポート20が接触することなく基板Wを基板サポート20上方に支持するためのガス膜を提供する。一定の流量を超えると、ガスベアリングが形成され、基板Wが基板サポート20のバール22から剥がれる。基板Wは、バール22上方のガス膜上で浮上する。ある実施形態では、基板Wをバール22上に保持する又は基板Wをバール22上方の限られた浮上高さに保持するのに十分な負圧を維持するように、ガス38は抽出チャネル29、30を介して抽出され続ける。ある実施形態では、ガス38は、供給された流れの全てを抽出するために抽出チャネル29、30を介して抽出される。基板サポート20と接触することなく基板Wを支持するためのガス膜を提供することによって、バール22が電荷分布又は基板Wの乾燥に及ぼすいかなる影響も減らすことができる。ある実施形態では、基板サポートWは、純粋な半径方向の大流量のガスが基板Wの下面25を乾燥させるガスベアリングとして設計される。
[0095] 上述のように、ある実施形態では、基板サポート20はバール22を備える。ただし、必ずしもそうとは限らない。代替的な実施形態では、基板サポート20はバール22を有しない。基板サポート20は、供給及び抽出チャネルのみを備えた平板の形態を有することがある。基板サポート20は使用中、基板Wに接触しないように構成されている。ある実施形態では、基板サポート20は、基板Wを熱調節し、基板Wの下面を乾燥させるように構成されている。基板サポート20は、導電性液体27を使用することによって電荷分布を操作するように構成されないことがある。これによって、短時間で液体を除去することをより困難にする可能性がある毛細管クランプのリスクが低下する。
[0096] 上述のようにある実施形態では、導電性液体27は、導電性液体27を注入した後にガス38を注入することによって除去される。ガス38は導電性液体27をギャップ26に押し通す。ある実施形態では、ガス38は、導電性液体27に可溶な有機液体の蒸気であって、導電性液体27のメニスカス39(例えば図12に示す)が基板Wの下面25を横断する間にメニスカス39に溶ける蒸気を含む。これは基板Wの下面25の乾燥を促進する。例えばある実施形態では、イソプロピルアルコール(IPA)蒸気がガス38に添加される。これによってメニスカス39に隣接したマランゴーニ乾燥ポケットが作成される。マランゴーニ乾燥は、基板Wの下面25の良好な乾燥を促進する。IPA(又はその他のアルコール溶媒)は、メニスカス39の表面張力を低下させる。ある実施形態では、使用される溶媒は蒸発しやすい。
[0097] 図16は、本発明の代替的な実施形態に係る、基板サポート20上の基板Wを模式的に示している。図19は、基板サポート20上の基板Wの別の図を模式的に示している。図19は、全くバール22を介さない断面図である。基板サポート20の多くの特徴は、上記の基板サポート20と同じである。以下の説明は、図16及び図19に示す基板サポート20の異なる特徴に重点を置く。
[0098] 図19に示すように、ある実施形態では、基板サポート20は蒸気供給チャネル191を備える。蒸気供給チャネル191は、導電性液体27の蒸気を基板Wの下面25のある領域に供給するためのものである。ある実施形態では、蒸気供給チャネル191は、導電性液体27の蒸気を含む湿った空気を供給するように構成される。蒸気がギャップ26に供給されるとき、図16及び図19に示すように、基板Wの下面25に導電性液体27の水分層が形成される。導電性液体27は、基板Wの下面25のある領域を覆う。
[0099] 導電性液体27の水分層が塗布される基板Wの下面25の領域は、バール22の少なくとも1つの先端部24に隣接する。これによって、(水分層が塗布される)基板Wの下面25の領域とバール22の間を電荷が通過することができる。
[00100] 図20は、基板Wの下面25とバール22の1つの間の電荷の通過を模式的に示している。図20は、基板Wの下面25にある複数の正電荷を示す。具体的には、図20は、バール22の先端部24と物理的に接触している基板Wの下面25の部分にある正電荷を示す。図20はさらに、バール22の先端部24と直接接触しない下面25の別の部分にある正電荷を示す。ある実施形態では、基板サポート20の少なくとも一部は電気的に接地又は電気的にバイアスされている。例えば以上で説明したように、基板20のベース面23は電気的に接地又は電気的にバイアスされている。付加的又は代替的に、バール22の先端部24は電気的に接地又は電気的にバイアスされている。
[00101] バール22と物理的に接触している基板Wの下面25の部分にある電荷は、下面25とバール22の間を通過することがある。バール22の先端部24に隣接する下面25の領域に導電性液体27の水分層を設けることによって、下面25とバール22の間を他の正電荷が通過する。ある実施形態では、先端部24は、基板Wの下面25における電荷分布を操作できるように制御された電位を有する。
[00102] ある実施形態では、基板サポート20は、基板Wが露光プロセス中に使用される基板テーブルWT上に移動する前に基板Wを支持するのに使用される。導電性液体27の蒸気を、バール22の少なくとも1つの先端部24に隣接する下面25のある領域に供給することによって、基板Wが基板テーブルWT上に配置される前に基板Wから電荷を除去することができる。ある実施形態では、バール22は導電性である。基板サポート20のバール22の先端部24は酸化することがある。これは、基板Wが露光プロセスに使用される基板テーブルWT上にあるときに起こる酸化の量を減らすのに役立つ可能性がある。
[00103] ある実施形態では、基板テーブルWTは、露光プロセス中に基板Wの下面25を支持するための平面内に先端部を有する複数のバールを備える。ある実施形態では、基板サポート20のバール22のパターンは、基板テーブルWT上のバールのパターンと同じである。ある実施形態では、平面視における基板サポート20のバール22の中心の位置は、基板テーブルWTのバールの中心の位置と同じである。図20に示すように、バール22の先端部24と接触する基板Wの下面25の各部分から電荷を除去することができる。バールのパターンが基板サポート20と基板テーブルWTとで同じであるとすることによって、電荷は、基板Wから、具体的には基板テーブルWTの酸化の問題を引き起こす可能性が最も高かった部分から除去される。本発明のある実施形態は、基板テーブルWTの劣化を低減することが期待される。
[00104] 基板サポート20のバール22のパターンが基板テーブルWTのバールのパターンと同じであることは必須ではない。導電性液体27の水分層を介して基板テーブルWTのバールと接触することになる下面25のセクションから電荷を除去することができる。
[00105] 図16、図19及び図20に示すように、ある実施形態では、基板サポート20のバール22の周りに水分層が設けられる。導電性液体27の水分層は、バール22の先端部24と直接接触していない下面25のセクションから電荷を除去することを可能にする。
[00106] 水分層を下部基板Wの下面25に設けることは必須ではない。導電性液体27の水分層を必要とせずに、基板サポート20のバール22と直接接触している下面25の部分から電荷を除去することができる。導電性液体27は、基板Wのより大きいエリアから電荷を除去することを可能にする。
[00107] 導電性液体27は、下面25で固定された電荷を別な方法で可動化するように構成されている。図16に示すように、ある実施形態では、基板サポート20はバール22の先端部24にコーティング162を備える。コーティング162は、かなり低い電気抵抗を有する。ある実施形態では、コーティングは電気散逸性である。例えばある実施形態では、コーティング162は、多くとも100MΩ、任意選択で多くとも10MΩ、及び任意選択で多くとも1MΩの抵抗を有する。ある実施形態では、少なくとも10kΩの電気抵抗。ある実施形態では、コーティング162はダイヤモンド状炭素(DLC)、炭化ケイ素(例えばケイ素浸潤炭化ケイ素、SiSiC)及び/又は窒化クロムを含む。
[00108] 図16に示すように、ある実施形態では、バール22はさらなるコーティング層163を備える。さらなるコーティング層163は、コーティング162とバール22のバルクの間に配置される。さらなるコーティング層163は、酸化を受けやすい材料、例えば炭素を含むことがある。さらなるコーティング層163は、下面25にある蒸気を化学的に還元するように構成された触媒を含むことがある。これは、基板W上の電荷を少なくとも部分的に中和するために陽イオンを生成するのに役立つ可能性がある。図17は、基板サポート20の代替的な実施形態を示している。図17に示すように、ある実施形態では、さらなるコーティング層163は設けられない。
[00109] 図18は、基板サポート20の代替的な実施形態を示している。図18に示す実施形態では、基板サポート20のバール22は、例えば図16又は図17の基板サポートに示したバール22と比べて大きい直径を有する。ある実施形態では、基板サポート20のバール22は、基板テーブルWTのバールより大きい直径を有する。バール22がより大きい直径を有するとすることによって、基板テーブルWTのバールと接触することになる下面25のある領域に電荷がとどまる可能性を低くすることができる。基板Wが基板テーブルWTに配置されるときに、位置ずれ又は不整合が発生することがある。図18に示す大径のバール22は、基板Wの下面25のより大きい局所エリアから電荷を除去する。これは、基板Wが基板テーブルWT上に配置されるときの誤差を許容する。基板テーブルWTのバールは、基板サポート20のバール22によりその電荷を除去してある下面25の領域内に収まる。
[00110] 任意選択で、導電性液体27の水分層は、基板Wの下面25のより大きい領域から電荷を除去できるように、バール22の周りに設けられることがある。電荷は、バール22の導電性の先端部24を介して下面25から除去される。
[00111] 例えば図16に示すように、ある実施形態では、基板Wの下面25は絶縁層161を備える。ある実施形態では、絶縁層161はSiO2を含む。絶縁層の他の可能な材料が当業者に知られている。
[00112] 図19に示すように、ある実施形態では、基板サポート20はガス供給チャネル31を備える。ある実施形態では、ガス供給チャネル31と蒸気供給チャネル191とは、基板サポート20のベース面23にある共通開口部32を共有する。ある実施形態では、開口部32を介した導電性液体27の蒸気の供給を制御する蒸気バルブ192が設けられる。
[00113] 代替的な実施形態では、蒸気供給チャネル191とガス供給チャネル31とは単一チャネルである場合がある。ガス供給チャネル31は、導電性液体27の蒸気をギャップ26に供給することによって蒸気供給チャネル191として機能することがある。
[00114] ある実施形態では、ガス供給チャネル31は、導電性液体27の水分層を基板Wの下面25から除去するために、ギャップ26にガスを供給するように構成される。
[00115] ある実施形態では、電荷操作及び基板Wの乾燥は、基板Wが基板サポート20上で熱調節されている間に行われる。本発明のある実施形態は、スループットを実質的に低減させることなく基板テーブルWTの劣化を低減することが期待される。代替的な実施形態では、熱調節は電荷除去及び/又は乾燥の後に実行される。
[00116] ある実施形態では、導電性液体27は、二酸化炭素で飽和した水である。代替的な実施形態では、導電性液体27はIPAである。IPAなどの導電性液体27は、基板Wと接触する前に熱調節することができる。導電性液体27は、基板Wを熱調節するのに使用することができる。導電性液体27は、基板サポート20と基板Wの間の熱伝達を改善するように構成されている。例えば、IPAは基板Wと基板サポート20の間の熱伝達係数を改善することができる。
[00117] 図に示す実施形態では、供給チャネル28、31は中間半径に設けられ、抽出チャネル29、30が半径方向内側及び半径方向外側に設けられる。ただし、他の構成も可能である。ある実施形態では、供給チャネル28、31及び抽出チャネル29、30は、基板Wの下面25の半径流を促進するために設けられる。流量及び圧力は制御することができる。
[00118] ある実施形態では、基板Wの下面25はコーティングで被覆される。コーティングは、基板Wの下面25における表面自由エネルギーを減らすように構成されている。ある実施形態では、コーティングは基板Wの下面25を乾燥させた後に塗布される。ある実施形態では、バブラが液体コーティング材を蒸発させてガス状キャリア媒体にするように構成される。代替的な実施形態では、制御された蒸発混合は、液体コーティング材を蒸発させてガス状キャリア媒体にするのに用いることができる。
[00119] 以上において基板サポート20が収容ユニットに含まれる実施形態を説明してきた。代替的な実施形態では、基板サポート20は、リソグラフィ装置100内の別のユニット又は別の位置に配置される。例えば基板サポート20は、基板Wの温度を安定化させるように構成された温度安定化ユニットに含まれることがある。温度安定化ユニットは、例えば熱調節液体の流れ及び/又はガスシャワーによって熱調節されることがある。ある実施形態では、基板サポート20は、基板Wがリソグラフィ装置100内を移動するときに基板Wがこれを越えて並進移動する敷居に配置される。
[00120] 基板サポート20は、基板Wが基板テーブルWT上に配置される前に基板サポート20との間で並進移動するように配置されることがある。
[00121] ある実施形態では、基板サポート20はリソグラフィ装置100の外側にある。例えば、基板サポート20は、基板Wがリソグラフィ装置100に入る前に基板Wが並進移動するために通る位置にある場合がある、又は基板サポート20は、リソグラフィ装置100とは別のスタンドアロンユニット(収容ユニット又は温度安定化ユニット)に設けられることがある。
[00122] ある実施形態では、デバイスが上記のリソグラフィ装置100を使用することを含むデバイス製造方法によって製造される。リソグラフィ装置100は、パターニングデバイスMAから基板Wにパターンを転写する。ある実施形態では、デバイス製造方法は、以上で説明したように、電荷分布を操作する方法及び/又は基板Wを乾燥させる方法を含む。
[00123] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用ガイダンス及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板プロセスツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[00124] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、イオンビーム又は電子ビームなどの粒子ビームのみならず、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nmもしくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)及び極端紫外線(EUV)放射(例えば、5nm~20nmの範囲の波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
[00125] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることは理解されよう。上記の説明は例示的であり、限定的ではない。したがって、請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。
Claims (15)
- 基板を支持する基板サポートであって、前記基板サポートが、
前記基板サポートのベース面から突出し、前記基板の下面を、前記基板サポートの前記ベース面と前記基板の前記下面の間にギャップを設けて支持するための平面内に先端部を有する複数のバールと、
前記基板サポートの前記ベース面と前記基板の前記下面の間の前記ギャップを埋めるために、前記ギャップに導電性液体を供給することによって、前記基板サポートと前記基板の間を電荷が通過できるようにする液体供給チャネルとを備え、
前記基板サポートが、前記基板の前記下面における電荷分布を操作できるように制御された電位を有する、基板サポート。 - 基板を支持する基板サポートであって、前記基板サポートが、
前記基板サポートのベース面から突出し、前記基板の下面を、前記基板サポートの前記ベース面と前記基板の前記下面の間にギャップを設けて支持するための平面内に先端部を有する複数のバールと、
少なくとも1つの前記バールの前記先端部に隣接する前記基板の前記下面のある領域に導電性液体の蒸気を供給することによって、前記基板の前記下面の前記領域と前記バールの間を電荷が通過できるようにする蒸気供給チャネルとを備え、
前記先端部が、前記基板の前記下面における電荷分布を操作できるように制御された電位を有する、基板サポート。 - 前記導電性液体を前記ギャップから変位させるために、前記ギャップにガスを供給するためのガス供給チャネルをさらに備える、及び/又は前記導電性液体又は前記導電性液体の蒸気が、前記導電性液体の水分層が前記基板の前記下面に形成されるように供給される、請求項1又は2の基板サポート。
- 前記基板サポートの少なくとも一部が電気的に接地又は電気的バイアスされている、請求項1から3のいずれかの基板サポート。
- ガス及び液体の少なくとも1つを前記ギャップから抽出するための1つ以上の抽出チャネルを備え、
任意選択で前記ベース面が、前記ギャップが前記1つ以上の抽出チャネルに向かって狭くなる形状である、請求項1から4のいずれかの基板サポート。 - 前記導電性液体が、CO2飽和水及びイソプロピルアルコールから構成される群から選択された少なくとも1つを含む、及び/又は
前記基板サポートが、前記基板を保持する機械的クランプ技術を利用する、請求項1から5のいずれかの基板サポート。 - 前記基板サポートが静止している、請求項1から6のいずれかの基板サポートを備えたリソグラフィ装置。
- 基板の下面の電荷分布を操作する方法であって、前記方法が、
前記基板の下面を、基板サポートのベース面から突出し平面内に先端部を有する複数のバール上に、前記基板サポートの前記ベース面と前記基板の前記下面の間にギャップを設けて支持すること、及び
前記基板サポートの前記ベース面と前記基板の前記下面の間の前記ギャップを埋めるために、前記ギャップに導電性液体を供給することによって、前記基板サポートと前記基板の間を電荷が通過できるようにすることを含み、
前記基板サポートが、前記基板の前記下面における電荷分布が操作されるように制御された電位を有する方法。 - 前記導電性液体を前記ギャップ内で半径方向に移動させるために、前記ギャップにガスを供給することを含み、その結果、前記導電性液体が移動して前記基板の前記下面の帯電箇所と接触すると、前記帯電箇所と前記基板サポートの前記ベース面の間を電荷が通過する、請求項8の方法。
- 前記導電性液体を前記ギャップから変位させるために、前記ギャップにガスを供給することを含み、前記ガスが、前記導電性液体に可溶な有機液体の蒸気であって、前記導電性液体のメニスカスが前記基板の前記下面を横断する間に前記メニスカスに溶ける蒸気を含むことによって、前記下面の乾燥を促進する、請求項8又は9の方法。
- 基板の下面の電荷分布を操作する方法であって、前記方法が、
前記基板の下面を、基板サポートのベース面から突出し平面内に先端部を有する複数のバール上に、前記基板サポートの前記ベース面と前記基板の前記下面の間にギャップを設けて支持すること、及び
少なくとも1つの前記バールの前記先端部に隣接する前記基板の前記下面のある領域に導電性液体の蒸気を供給することによって、前記基板の前記下面の前記領域と前記バールの間を電荷が通過できるようにすることを含み、
前記先端部が、前記基板の前記下面における電荷分布が操作されるように制御された電位を有する方法。 - 前記基板が露光プロセスに備えて熱調節されている間に実行される、請求項8から11のいずれかの方法。
- パターン形成された放射ビームにより露光される基板を準備する方法であって、前記方法が、
前記基板をリソグラフィ装置に投入すること、
前記基板を基板サポート上に支持すること、
前記基板の下面を乾燥させること、及び
前記基板の前記下面と反対側の上面が前記パターン形成された放射ビームによる露光を受ける基板テーブルに、乾燥させた前記基板を移動させることを含む方法。 - 前記乾燥させることが、前記基板サポートから、前記基板の前記下面と前記基板サポートのベース面の間のギャップにガス流を供給することによる、請求項13の方法。
- 前記ガス流が、前記基板と前記基板サポートが接触することなく前記基板を前記基板サポート上方に支持するためのガス膜を提供する、請求項14の方法。
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