JP2023184518A - 漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】漏水現場及び/又は水の溜った現場を清掃すること。【解決手段】漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭方法であって、漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水を排水する排水作業と排水作業後の現場内にオゾンを噴霧するオゾン燻蒸作業と、を含むことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭方法に関する。
漏水は、配管の漏水や排水設備の故障することなどでも発生する。
ここで、漏水は、床下浸水などと異なり自然災害などの明らかな外的要因によって発生するものに限られず、水が溜った状態で長期間気づかれず放置されるものである。
そして、漏水現場は、水が溜った状態で長期間気づかれず放置されるため、カビやバクテリアの発生源となり、悪臭が生じる。
そして、漏水現場は、水が溜った状態で長期間気づかれず放置されるため、カビやバクテリアの発生源となり、悪臭が生じる。
以上の事情から、漏水現場及び/又は水の溜った現場を清掃する手段が求められていた。
ところで、臭気を除去する技術として、オゾン燻蒸が知られている(非特許文献1)。
「オゾン燻蒸サービス」、[online]、三協エアテック、[令和5年6月6日検索]、インターネット〈URL:https://www.sat.co.jp/service/kunjyou/〉
上記先行技術のあるところ、本発明は、漏水現場及び/又は水の溜った現場を清掃/消臭する方法を提供することを課題とする。
本発明の特に好ましい実施の形態では、漏水現場及び/又は水の溜った現場の清掃に際して、排水作業後に薬剤を含む水を補充し、水分のある状態でオゾン燻蒸作業を行うことで、漏水現場及び/又は水の溜った現場を清掃/消臭する技術の提供を課題とする。
また、本発明の特に好ましい実施の形態では、漏水現場及び/又は水の溜った現場の清掃に際して、オゾン燻蒸後の現場に善玉菌を散布する工程を行うことで、潜在的なバクテリア、カビ、その他の有害物質の再発生を防ぐ、技術の提供を課題とする。
すなわち、上記課題を解決する本発明は、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭方法であって、オゾン燻蒸作業を行うことを、特徴とする。
また、本発明は、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭方法であって、
漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水であり、カビ、ウイルス及び/又はバクテリアを含む水を排水する排水作業と、
排水作業後の現場に、薬剤を含む薬剤含有水を補充する薬剤含有水補充作業と、
を有することを特徴とする。
漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水であり、カビ、ウイルス及び/又はバクテリアを含む水を排水する排水作業と、
排水作業後の現場に、薬剤を含む薬剤含有水を補充する薬剤含有水補充作業と、
を有することを特徴とする。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭をすることができる。
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記オゾン燻蒸作業は、1m3あたり、600mg以上のオゾンを用いることを特徴とする。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭を、より確実に、することができる。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭を、より確実に、することができる。
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記薬剤含有水は、薬剤として、次亜塩素酸、安定化二酸化塩素、過酸化水素、ベンザルコニウム塩化物、界面活性剤、アルカリ電解水から選ばれる1又は2以上を含むことを特徴とする。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭を、より確実に、することができる。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭を、より確実に、することができる。
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記薬剤含有水は、薬剤として、過酸化水素及び界面活性剤を含むことを特徴とする。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭を、より確実に、することができる。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭を、より確実に、することができる。
また、本発明の好ましい実施の形態では、オゾン燻蒸作業は、空間内のオゾン濃度を0.5ppm以上とした状態で、20分以上オゾン燻蒸することを含む。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭を、より確実に、することができる。
上記の方法とすることで、漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭を、より確実に、することができる。
また、本発明の好ましい実施の形態では、さらに、オゾン燻蒸作業後の空間内に善玉菌を散布する善玉菌散布作業を含むことを特徴とする。
漏水現場及び/又は水の溜った現場の清掃に際して、オゾン燻蒸後の現場に善玉菌を散布する工程を行うことで、潜在的なバクテリア、カビ、その他の有害物質の発生を防ぐことができる。
漏水現場及び/又は水の溜った現場の清掃に際して、オゾン燻蒸後の現場に善玉菌を散布する工程を行うことで、潜在的なバクテリア、カビ、その他の有害物質の発生を防ぐことができる。
本発明によれば、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭する方法を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は以下の説明に限定されないことはいうまでもない。
本実施形態にかかる消臭方法は、漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭対象とする。
漏水現場の原因には、特に制限はない。漏水現場の原因は、例えば、配管の漏水や排水設備の故障を原因として発生した漏水現場、土地の水はけが悪い場所で地下水位が上昇したことを原因として発生した漏水現場であってもよい。
ここで、漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水は、カビ、ウイルス及び/又はバクテリアを含む水である。
また、漏水現場となる建築物の材質にも特に制限はなく、木造、コンクリート製の何れであってもよい。
漏水現場となる建築物の種類にも特に制限はなく、居宅、共同住宅、店舗、旅館、料理店、工場、倉庫、車庫であってもよい。
消臭対象とする空間の大きさにも特に制限はなく、例えば、1m3以上、より好ましくは3m3以上、より好ましくは5m3以上、より好ましくは7m3以上、より好ましくは10m3以上、より好ましくは30m3以上、より好ましくは60m3以上の大きさの現場を消臭対象とすることができる。
また、消臭対象とする空間の大きさは、120m3以下、より好ましくは60m3以下を消臭対象にすることができる。
また、消臭対象とする空間の大きさは、120m3以下、より好ましくは60m3以下を消臭対象にすることができる。
本実施形態にかかる消臭方法は、排水作業S11と、消毒薬含有水補充作業S12-1と、消毒作業S12-2と、消毒薬含有水排水作業S12-3と、洗浄作業S13と、薬剤含有水補充作業S14-1と、オゾン燻蒸作業S14-2とを有する(図1 参照)。
上記形態とすることで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
上記形態とすることで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
また、本実施形態にかかる消臭方法は、
前記オゾン燻蒸作業の後の空間に、善玉菌を補充する善玉菌補充作業S15と、
を含むことを特徴とする。
オゾン燻蒸作業の後の空間に善玉菌補充作業を行うことで、オゾン燻蒸作業により低減した空間内の菌総量を戻すことができ、潜在的なバクテリア、カビ、その他の有害物質の発生を防ぎ、感染環境となるリスク軽減を図ることができる。
前記オゾン燻蒸作業の後の空間に、善玉菌を補充する善玉菌補充作業S15と、
を含むことを特徴とする。
オゾン燻蒸作業の後の空間に善玉菌補充作業を行うことで、オゾン燻蒸作業により低減した空間内の菌総量を戻すことができ、潜在的なバクテリア、カビ、その他の有害物質の発生を防ぎ、感染環境となるリスク軽減を図ることができる。
以下各作業について、詳細に説明する。
<排水作業S11>
排水作業S11は、漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水を排水する作業である。
排水作業S11は、漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水を排水する作業である。
ここで、排水対象となる水は、漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水であり、カビ、ウイルス及び/又はバクテリアを含む水である。
以下、本実施例における排水作業の具体的工程を説明する。
まず、漏水現場の清掃の場合、排水作業のため、床下への通路を確保する。本実施例において、床下への通路を確保の方法としては、例えば、床面の適切な場所に穴を開ける方法を挙げることができる。
まず、漏水現場の清掃の場合、排水作業のため、床下への通路を確保する。本実施例において、床下への通路を確保の方法としては、例えば、床面の適切な場所に穴を開ける方法を挙げることができる。
次に、漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水を排水する。漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水を排水する手段としては、例えば、電動ポンプ、手動ポンプにより排水する手段を採ることができる。
ただし、本発明においては、漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水を排水することができれば、その手段に特に制限はない。
<消毒薬含有水補充作業S12-1>
消毒薬含有水補充作業S12-1は、現場に消毒薬含有水を補充する作業である。
消毒薬含有水補充作業S12-1は、現場に消毒薬含有水を補充する作業である。
消毒薬含有水は、その液性に特に制限はなく、酸性液剤、アルカリ液剤の何れであってもよい。
ここで、消毒薬含有水は、弱酸性液剤又は弱アルカリ性液剤であることが好ましい。
ここで、消毒薬含有水は、弱酸性液剤又は弱アルカリ性液剤であることが好ましい。
ここで、消毒薬含有水としては、安定化二酸化塩素及び/又は次亜塩素酸を含む液剤を好ましく挙げることができる。安定化二酸化塩素及び/又は次亜塩素酸を含む液剤を補充することで、現場の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
中でも、消毒薬含有水として次亜塩素酸を含む液剤を用いることが、特に好ましい。次亜塩素酸を含む液剤を補充することで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
次亜塩素酸を含む液剤を用いる場合における、液剤中の次亜塩素酸の濃度は、好ましくは500ppm以上、より好ましくは700ppm以上、さらに好ましくは900ppm以上である。下限以上の濃度の次亜塩素酸を含む液剤を補充することで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
また、消毒薬含有水としては、過酸化水素を含むものを、好ましく挙げることができる。
ここで、消毒薬含有水は、過酸化水素と界面活性剤を含むものであることが好ましい。
上記の形態とすることで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
ここで、消毒薬含有水は、過酸化水素と界面活性剤を含むものであることが好ましい。
上記の形態とすることで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
上記の過酸化水素及び界面活性剤を含む薬剤として、加速化過酸化水素(山田医療照明株式会社 製)を好ましく用いることができる。
過酸化水素を含む液剤を用いる場合における、液剤中の過酸化水素の濃度は、好ましくは500ppm以上、より好ましくは700ppm以上、さらに好ましくは900ppm以上である。下限以上の濃度の過酸化水素を含む液剤を補充することで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
また、消毒薬含有水としては、ベンザルコニウム塩化物を含むものを、好ましく挙げることができる。
ベンザルコニウム塩化物を含む液剤を用いる場合における、液剤中のベンザルコニウム塩化物の濃度は、好ましくは500ppm以上、より好ましくは700ppm以上、さらに好ましくは900ppm以上である。下限以上の濃度のベンザルコニウム塩化物を含む液剤を補充することで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
上記のベンザルコニウム塩化物を含む薬剤として、オスバン(日本製薬株式会社 製)を含む水を好ましく用いることができる。
また、消毒薬含有水としては、アルカリ電解水を含むものを、好ましく挙げることができる。
<消毒作業S12-2>
消毒作業S12-2は、消毒薬含有水補充作業S12-1後の状態で放置することで、消毒する作業である。
ここで、消毒作業の時間は、好ましくは15分以上、より好ましくは30分以上、さらに好ましくは1時間以上を、目安とすることができる。
また、消毒作業の時間の上限には特に制限はなく、例えば、5時間以下を目安とすることができる。
消毒作業S12-2は、消毒薬含有水補充作業S12-1後の状態で放置することで、消毒する作業である。
ここで、消毒作業の時間は、好ましくは15分以上、より好ましくは30分以上、さらに好ましくは1時間以上を、目安とすることができる。
また、消毒作業の時間の上限には特に制限はなく、例えば、5時間以下を目安とすることができる。
<消毒薬含有水排水作業S12-3>
消毒薬含有水排水作業S12-3は、消毒作業S12-2後に、消毒薬含有水を排水する作業である。ここで、消毒薬含有水排水作業S12-3は、例えば、電動ポンプにより排水する形態とすることができる。
消毒薬含有水排水作業S12-3は、消毒作業S12-2後に、消毒薬含有水を排水する作業である。ここで、消毒薬含有水排水作業S12-3は、例えば、電動ポンプにより排水する形態とすることができる。
<洗浄作業S13>
洗浄作業S13は、消毒薬含有水排水作業S12-3後の現場を洗浄する作業である。
本実施例においては、真水及び/又は水道水により、洗浄作業を行っている。
ただし、本発明に、洗浄作業S13で用いる液体の種類に特に制限はなく、例えば、酸性液剤、アルカリ液剤の何れであってもよい。
洗浄作業S13は、消毒薬含有水排水作業S12-3後の現場を洗浄する作業である。
本実施例においては、真水及び/又は水道水により、洗浄作業を行っている。
ただし、本発明に、洗浄作業S13で用いる液体の種類に特に制限はなく、例えば、酸性液剤、アルカリ液剤の何れであってもよい。
<オゾン燻蒸作業S14>
(1)薬剤含有水補充作業S14-1
薬剤含有水補充作業S14-1は、オゾン燻蒸前の現場に、薬剤含有水を補充する作業である。
(1)薬剤含有水補充作業S14-1
薬剤含有水補充作業S14-1は、オゾン燻蒸前の現場に、薬剤含有水を補充する作業である。
薬剤含有水は、その液性に特に制限はなく、酸性液剤、アルカリ液剤の何れであってもよい。
ここで、薬剤含有水は、弱酸性液剤又は弱アルカリ性液剤であることが好ましい。
ここで、薬剤含有水は、弱酸性液剤又は弱アルカリ性液剤であることが好ましい。
ここで、薬剤含有水としては、安定化二酸化塩素及び/又は次亜塩素酸を含む液剤を好ましく挙げることができる。安定化二酸化塩素及び/又は次亜塩素酸を含む液剤を補充することで、現場の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
中でも、薬剤含有水として次亜塩素酸を含む液剤を用いることが、特に好ましい。次亜塩素酸を含む液剤を補充することで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
次亜塩素酸を含む液剤を用いる場合における、液剤中の次亜塩素酸の濃度は、好ましくは500ppm以上、より好ましくは700ppm以上、さらに好ましくは900ppm以上である。下限以上の濃度の次亜塩素酸を含む液剤を補充することで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
また、薬剤含有水としては、過酸化水素を含むものを、好ましく挙げることができる。
ここで、薬剤含有水は、過酸化水素と界面活性剤を含むものであることが好ましい。
上記の形態とすることで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
ここで、薬剤含有水は、過酸化水素と界面活性剤を含むものであることが好ましい。
上記の形態とすることで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
上記の過酸化水素及び界面活性剤を含む薬剤として、加速化過酸化水素(山田医療照明株式会社 製)を好ましく用いることができる。
過酸化水素を含む液剤を用いる場合における、液剤中の過酸化水素の濃度は、好ましくは500ppm以上、より好ましくは700ppm以上、さらに好ましくは900ppm以上である。下限以上の濃度の過酸化水素を含む液剤を補充することで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
また、薬剤含有水としては、ベンザルコニウム塩化物を含むものを、好ましく挙げることができる。
ベンザルコニウム塩化物を含む液剤を用いる場合における、液剤中のベンザルコニウム塩化物の濃度は、好ましくは500ppm以上、より好ましくは700ppm以上、さらに好ましくは900ppm以上である。下限以上の濃度のベンザルコニウム塩化物を含む液剤を補充することで、漏水現場の空間内の菌類を軽減することができ、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
上記のベンザルコニウム塩化物を含む薬剤として、オスバン(日本製薬株式会社 製)を好ましく用いることができる。
また、薬剤含有水としては、アルカリ電解水を含むものを、好ましく挙げることができる。
また、薬剤としては、アルコールを、好ましく挙げることができる。
アルコールをオゾン燻蒸前に補充することで、オゾン燻蒸作業の効果がより高まる。
中でもエタノールを、補充することが好ましい。
アルコールをオゾン燻蒸前に補充することで、オゾン燻蒸作業の効果がより高まる。
中でもエタノールを、補充することが好ましい。
また、補充した液剤は、必ずしも除去する必要はなく、液剤(薬剤含有水)の残存した状態で後述のオゾン燻蒸作業を行うこともできる。
液剤の残存した状態で後述のオゾン燻蒸作業を行うことで、オゾン燻蒸作業の効果をより高めることができ、より効率よく漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭することができる。
液剤の残存した状態で後述のオゾン燻蒸作業を行うことで、オゾン燻蒸作業の効果をより高めることができ、より効率よく漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭することができる。
ここで、上記の薬剤含有水は、必ずしも、上記成分すべてを一剤に含有する必要はなく、例えば、一の成分を含む薬剤含有水を補充した後に、他の成分を含む薬剤含有水を補充する形態であってもよい。
また、上記の薬剤含有水は、必ずしも、上記成分すべてを含有する必要はなく、現場の状況に併せて、適宜、成分を選択することができる。
また、薬剤含有水は、必ずしもオゾン燻蒸作業前にすべてを使用する必要はなく、例えば、一の成分を含む薬剤含有水を補充した後を補充した後にオゾン燻蒸作業を行い、その後他の成分を含む薬剤含有水を補充し、再度オゾン燻蒸作業を行う形態であってもよい。
(2)オゾン燻蒸作業S14-2
オゾン燻蒸作業S14-2は、現場内にオゾンを噴霧する作業である。
オゾン燻蒸作業S14-2は、現場内にオゾンを噴霧する作業である。
ここで、オゾン燻蒸作業における、オゾンの使用量は、1m3あたり、好ましくは600mg以上、より好ましくは1000mg以上、より好ましくは1500mg以上、より好ましくは3000mg以上、さらに好ましくは4500mg以上、特に好ましくは6000mg以上である。
下限以上の量のオゾンを噴霧することで、より確実に漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭することができる。
下限以上の量のオゾンを噴霧することで、より確実に漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭することができる。
また、オゾン燻蒸作業における、オゾンの使用量は、1m3あたり、好ましくは25000mg以下、より好ましくは20000mg以下、さらに好ましくは15000mg以下、特に好ましくは12000mg以下である。
上限以下のオゾン使用量であっても、漏水現場及び/又は水の溜った現場を十分に消臭することができる。
ここで、1m3あたりのオゾンの使用量は、オゾン燻蒸機器の一時間あたりのオゾン噴霧量×オゾン燻蒸機器の稼働時間/対象となる空間の体積で算出した値を、用いることができる。
上限以下のオゾン使用量であっても、漏水現場及び/又は水の溜った現場を十分に消臭することができる。
ここで、1m3あたりのオゾンの使用量は、オゾン燻蒸機器の一時間あたりのオゾン噴霧量×オゾン燻蒸機器の稼働時間/対象となる空間の体積で算出した値を、用いることができる。
また、オゾン燻蒸作業は、空間内のオゾン濃度を好ましくは0.5ppm以上、より好ましくは1ppm以上、より好ましくは4ppm以上、より好ましくは8ppm以上の状態とすることを含む。
また、オゾン燻蒸作業は、空間内のオゾン濃度を好ましくは20ppm以下、より好ましくは15ppm以下、より好ましくは12ppm以下の状態とすることを含む。
ここで、空間内のオゾン濃度は、オゾン濃度計の値を用いることができる。
なお、空間内のオゾン濃度は、現場環境の影響により、必ずしも、前述のオゾン使用量に対応した値となるわけではない。
なお、空間内のオゾン濃度は、現場環境の影響により、必ずしも、前述のオゾン使用量に対応した値となるわけではない。
そして、オゾン燻蒸作業は、空間内のオゾン濃度を上記範囲内とした状態で、好ましくは20分以上、より好ましくは30分以上、より好ましくは50分以上オゾン燻蒸することを含む。
また、オゾン燻蒸作業は、空間内のオゾン濃度を上記範囲内とした状態で、好ましくは3時間未満、より好ましくは12時間未満、より好ましくは10時間未満、より好ましくは8時間未満、より好ましくは5時間未満、より好ましくは1.5時間未満オゾン燻蒸することを含む。
ここで、オゾン燻蒸作業は、上記の量のオゾンを一日で噴霧する形態であっても、上記の量のオゾンを複数日に分けて噴霧する形態であってもよい。
上記の量のオゾンを複数日に分けて噴霧する場合の、噴霧日数は、好ましくは2日以上、より好ましくは3日以上、さらに好ましくは5日以上である。上記の日数に分けて、オゾンを噴霧することで、漏水現場及び/又は水の溜った現場を効率よく消臭することができる。
上記の量のオゾンを複数日に分けて噴霧する場合の、噴霧日数は、好ましくは2日以上、より好ましくは3日以上、さらに好ましくは5日以上である。上記の日数に分けて、オゾンを噴霧することで、漏水現場及び/又は水の溜った現場を効率よく消臭することができる。
オゾン燻蒸作業S14-2には、公知のオゾン燻蒸装置を用いることができる。中でも、オゾン燻蒸装置としては、スーパーアクティボ(株式会社カイコーポレーション 社製)を好ましく用いることができる。
<善玉菌散布作業S15>
本発明の好ましい実施の形態では、善玉菌散布作業S15を行う。
善玉菌散布作業S15は、オゾン燻蒸作業S14-2後の空間内に善玉菌を散布する作業である。
善玉菌散布作業S15を行うことで、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
本発明の好ましい実施の形態では、善玉菌散布作業S15を行う。
善玉菌散布作業S15は、オゾン燻蒸作業S14-2後の空間内に善玉菌を散布する作業である。
善玉菌散布作業S15を行うことで、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
前述のオゾン燻蒸作業S14-2後の空間においては、消臭対象のカビ、バクテリア、菌、ウイルスの他、人体に影響のない菌体も減少している。ここで、菌体の総量の少ない空間は、病原菌や新たなウイルスの侵入の恐れがある。そのため、オゾン燻蒸作業S14-2の後の空間内に善玉菌散布作業S15を行うことで、オゾン燻蒸作業S14-2により低減した空間内の菌総量を戻すことができ、再悪臭環境となるリスク軽減を図ることができる。
ここで、散布する善玉菌は、好ましくは2種以上、より好ましくは3種以上、さらに好ましくは4種以上、特に好ましくは5種以上である。
また、善玉菌散布作業S15は、善玉菌含有液剤を用い、オゾン燻蒸作業S14-2後の空間内に善玉菌散布する作業であることが好ましい。
ここで、善玉菌含有液剤中の善玉菌量は、好ましくは100万個/cc以上、より好ましくは300万個/cc以上、より好ましくは500万個/cc以上、より好ましくは1000万個/cc以上、さらに好ましくは3000万個/cc以上、さらに好ましくは5000万個/cc以上、特に好ましくは10000万個/cc以上である。
また、善玉菌含有液剤中の善玉菌量は、20000万個/cc以下を目安とすることができる。
また、善玉菌含有液剤中の善玉菌量は、20000万個/cc以下を目安とすることができる。
ここで、善玉菌散布作業S15における、善玉菌含有液剤の使用量は、100m3あたり、好ましくは500cc以上、より好ましくは700cc以上、さらに好ましくは800cc以上、特に好ましくは900cc以上である。
下限以上の量の善玉菌を噴霧することで、より確実に漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭することができる。
下限以上の量の善玉菌を噴霧することで、より確実に漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭することができる。
ここで、善玉菌散布作業S15における、善玉菌含有液剤の使用量は、100m3あたり、好ましくは2500cc以下、より好ましくは2000cc以下、さらに好ましくは1500cc以下、特に好ましくは1200cc以下である。
上限以下の量の善玉菌含有液剤を噴霧することで、より確実に漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭することができる。
上限以下の量の善玉菌含有液剤を噴霧することで、より確実に漏水現場及び/又は水の溜った現場を消臭することができる。
善玉菌含有液剤としては、グランバイオエア(株式会社カイコーポレーション 社製)を挙げることができる。ここで、善玉菌の種類に特に制限はなく、人間に有益な効果をもたらす微生物であればよい。液剤に含める善玉菌としては、例えば、ビフィドバクテリウム属細菌、ラクトバチルス属細菌を用いることができる。
以下、実施例を示しながら本発明についてより詳細に説明する。
(1)漏水現場について
(1-1)事例
4LDK家屋の床下であった、水の溜った個所を含む空間を消臭対象とした。
ここで、漏水の発生原因は不明であり、また、漏水が生じてからの期間も不明である。
(1-1)事例
4LDK家屋の床下であった、水の溜った個所を含む空間を消臭対象とした。
ここで、漏水の発生原因は不明であり、また、漏水が生じてからの期間も不明である。
(1-2)清掃開始時点での空間内の状態
上記(1-1)の家屋の床下空間を清掃対象とした。
作業開始時点で、水が溜っていることを確認した。
また、作業開始時点で、漏水現場に溜った水由来の、悪臭を確認した。
上記(1-1)の家屋の床下空間を清掃対象とした。
作業開始時点で、水が溜っていることを確認した。
また、作業開始時点で、漏水現場に溜った水由来の、悪臭を確認した。
(2)排水作業S11
まず、排水作業のため、床面に穴をあけることで、床下への通路を確保した。
その後、電動ポンプにより、漏水現場に残存する水を排水した。
まず、排水作業のため、床面に穴をあけることで、床下への通路を確保した。
その後、電動ポンプにより、漏水現場に残存する水を排水した。
(3)消毒作業
(3-1)消毒薬含有水補充作業S12-1
次に、オスバン(ベンザニコウム塩化物を含む薬剤:日本製薬株式会社 製)、加速化過酸化水素(過酸化水素及び界面活性剤を含む薬剤:山田医療照明株式会社 製)を含む消毒薬含有水を、排水作業後の漏水現場に補充した。
(3-1)消毒薬含有水補充作業S12-1
次に、オスバン(ベンザニコウム塩化物を含む薬剤:日本製薬株式会社 製)、加速化過酸化水素(過酸化水素及び界面活性剤を含む薬剤:山田医療照明株式会社 製)を含む消毒薬含有水を、排水作業後の漏水現場に補充した。
ここで、消毒薬含有水補充作業S12-1について、現場の状況に応じて、オスバン(ベンザニコウム塩化物:日本製薬株式会社 製)、加速化過酸化水素(過酸化水素及び界面活性剤を含む薬剤:山田医療照明株式会社 製)の何れかのみを含む形態、さらに、安定化二酸化塩素及び/又は次亜塩素酸を含む形態とすることがある。
(3-2) 消毒作業S12-2
消毒薬含有水補充作業S12-1後の状態で、3時間程度放置することで、消毒作業を行った。
消毒薬含有水補充作業S12-1後の状態で、3時間程度放置することで、消毒作業を行った。
(3-3) 消毒薬含有水排水作業S12-3
消毒作業S12-2後に、電動ポンプにより、補充した消毒薬含有水を排水した。
上記消毒作業S12-2、及び、消毒薬含有水排水作業S12-3により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
消毒作業S12-2後に、電動ポンプにより、補充した消毒薬含有水を排水した。
上記消毒作業S12-2、及び、消毒薬含有水排水作業S12-3により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
(3-4)洗浄作業S13
消毒薬含有水排水作業S12-3後の現場を水により、洗浄した。
上記洗浄作業S13により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
消毒薬含有水排水作業S12-3後の現場を水により、洗浄した。
上記洗浄作業S13により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
(4)オゾン燻蒸作業
(4-1)薬剤含有水補充作業S14-1
オスバン(ベンザニコウム塩化物を含む薬剤:日本製薬株式会社 製)、加速化過酸化水素(過酸化水素及び界面活性剤を含む薬剤:山田医療照明株式会社 製)を含む薬剤含有水を、排水作業後の漏水現場に補充した。
(4-1)薬剤含有水補充作業S14-1
オスバン(ベンザニコウム塩化物を含む薬剤:日本製薬株式会社 製)、加速化過酸化水素(過酸化水素及び界面活性剤を含む薬剤:山田医療照明株式会社 製)を含む薬剤含有水を、排水作業後の漏水現場に補充した。
上記薬剤含有水補充作業S14-1により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
ここで、薬剤含有水補充作業S14-1について、現場の状況に応じて、オスバン(ベンザニコウム塩化物:日本製薬株式会社 製)、加速化過酸化水素(過酸化水素及び界面活性剤を含む薬剤:山田医療照明株式会社 製)の何れかのみを含む形態、さらに、安定化二酸化塩素及び/又は次亜塩素酸を含む形態とすることがある。
(4-2)オゾン燻蒸作業S14-2
オゾン燻蒸装置(株式会社カイコーポレーション 社製)を用いて、空間内のオゾン濃度が6ppm~12ppmとなる状態を1時間維持した。
上記オゾン燻蒸作業S14-2により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
オゾン燻蒸装置(株式会社カイコーポレーション 社製)を用いて、空間内のオゾン濃度が6ppm~12ppmとなる状態を1時間維持した。
上記オゾン燻蒸作業S14-2により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
ここで、オゾン燻蒸作業には、スーパーアクティボ(株式会社カイコーポレーション 社製)を用いた。
(5)善玉菌補充作業S15
オゾン燻蒸作業S14-2により、消臭対象のカビ、バクテリア、菌、ウイルスの他、人体に影響のない菌体も減少している。
そのため、オゾン燻蒸作業S14-2後に、善玉菌含有液剤(グランバイオエア、株式会社 解コーポレーション社 製、善玉菌12000万個/cc)の原液を、100m3あたり1000ccを目安に、善玉菌含有液剤の噴霧を行った。善玉菌補充作業S14により、再悪臭環境となるリスクを軽減することができる。
また、上記善玉菌補充作業S15により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
オゾン燻蒸作業S14-2により、消臭対象のカビ、バクテリア、菌、ウイルスの他、人体に影響のない菌体も減少している。
そのため、オゾン燻蒸作業S14-2後に、善玉菌含有液剤(グランバイオエア、株式会社 解コーポレーション社 製、善玉菌12000万個/cc)の原液を、100m3あたり1000ccを目安に、善玉菌含有液剤の噴霧を行った。善玉菌補充作業S14により、再悪臭環境となるリスクを軽減することができる。
また、上記善玉菌補充作業S15により、漏水現場の臭いがより低減することを確認した。
上記S11~S15の工程を含む消臭作業により、漏水現場の消臭ができることを確認した。上記方法により、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
本発明は、漏水現場及び/又は水の溜った現場をより確実に消臭することができる。
Claims (6)
- 漏水現場及び/又は水の溜った現場の消臭方法であって、
漏水現場及び/又は水の溜った現場に残存する水であり、カビ、ウイルス及び/又はバクテリアを含む水を排水する排水作業と、
排水作業後の現場に、薬剤含有水を補充する薬剤含有水補充作業と、
薬剤含有水補充作業後の現場に、水分の残存する状態でオゾンを噴霧するオゾン燻蒸作業と、
を含むことを特徴とする、消臭方法。 - 前記オゾン燻蒸作業は、1m3あたり、600mg以上のオゾンを用いることを特徴とする、請求項1に記載の消臭方法。
- 前記薬剤含有水は、薬剤として、次亜塩素酸、安定化二酸化塩素、過酸化水素、ベンザルコニウム塩化物、界面活性剤、アルカリ電解水から選ばれる1又は2以上を含む、請求項1又は2に記載の消臭方法。
- 前記薬剤含有水は、薬剤として、過酸化水素及び界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の消臭方法。
- オゾン燻蒸作業は、空間内のオゾン濃度を0.5ppm以上とした状態で、20分以上オゾン燻蒸することを含む、請求項1又は2に記載の消臭方法。
- さらに、オゾン燻蒸作業後の空間内に善玉菌を散布する善玉菌散布作業を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の消臭方法。
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