JP2023184142A - 薬剤包装装置 - Google Patents

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隆行 藤井
Takayuki Fujii
明弘 岩川
Akihiro Iwakawa
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Abstract

【課題】薬剤を効率よく包装可能な薬剤包装装置を提供する。【解決手段】薬剤分包装置1は、薬剤容器5と、複数の量り取り容器33と、第1薬剤供給部と、第2薬剤供給部と、包装部51と、を備える。薬剤容器5は、薬剤を種類毎に収容する。量り取り容器33は、薬剤容器5から薬剤が供給される。第1薬剤供給部は、薬剤容器5に対して量り取り容器33を選択的に移動させた状態で、薬剤容器5から1服用分の薬剤を量り取り容器33に供給する。第2薬剤供給部は、量り取り容器33が収容する薬剤の全てを供給する。包装部51は、第2薬剤供給部により薬剤が供給されると、1服用分として包装する。【選択図】図1

Description

本発明は、薬剤包装装置に関する。
特許文献1は、散薬を1服用分ずつ包装して払い出す薬剤包装装置を開示する。特許文献1の薬剤払出し装置は、薬剤容器と、排出装置と、包装装置と、を備える。排出装置は、薬剤容器から散薬を排出させる。排出装置は、排出側計量手段を備える。
特許文献1の薬剤払出し装置は、薬剤容器から排出された散薬を一時的に溜め置く仮置き容器を有する。仮置き容器に1服用分の散薬が溜まると、仮置き容器内の散薬が包装装置に移される。
特開2017-56221号公報
特許文献1の薬剤払出し装置は、仮置き容器としての主ホッパーから散剤を排出した後でなければ、次の散剤を計量することができない。従って、特許文献1の薬剤払出し装置は薬剤を効率良く包装することが困難であり、この点で改善の余地が残されていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、薬剤を効率よく包装可能な薬剤包装装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の薬剤包装装置が提供される。即ち、薬剤包装装置は、第1容器と、複数の第2容器と、第1薬剤供給部と、第2薬剤供給部と、包装部と、を備える。前記第1容器は、薬剤を種類毎に収容する。前記第2容器には、前記第1容器から薬剤が供給される。前記第1薬剤供給部は、前記第1容器に対して前記第2容器を選択的に移動させた状態で、前記第1容器から1服用分の薬剤を前記第2容器に供給する。前記第2薬剤供給部は、前記第2容器が収容する薬剤の全てを供給する。前記包装部は、前記第2薬剤供給部により薬剤が供給されると、1服用分として包装する。
これにより、第2容器に供給された薬剤を包装部へ供給する動作が終わるのを待つことなく、別の第2容器に対して第1容器の薬剤を供給することができる。従って、薬剤の包装を効率良く行うことができる。
前記の薬剤包装装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記第2容器は所定の経路に沿って移動する。前記経路の少なくとも一部が前記第1容器の下方に位置している。前記第2薬剤供給部により前記第2容器から薬剤の供給が行われる場所が、前記経路の途中に位置している。
これにより、第2容器に供給された薬剤を包装部へ供給する動作が終わるのを待つことなく、別の第2容器に対して第1容器の薬剤を供給することができる。従って、薬剤の包装を効率的に行うことができる。
前記の薬剤包装装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、薬剤包装装置は、前記第1容器から前記第2容器に供給される薬剤の重量を検出可能な計量部を備える。前記第1薬剤供給部は、前記計量部で計量しながら前記第1容器から薬剤を量り取って、前記第2容器へ供給する。
これにより、包装される薬剤の量を、1服用分毎、かつそれぞれの第1容器からの供給毎に、計量部を用いて正確なものとすることができる。
前記の薬剤包装装置においては、前記第1容器から前記第2容器へ薬剤を供給した結果、前記計量部が検出した計量値が1服用分を上回った場合、前記包装部は当該第2容器の薬剤の包装をスキップすることが好ましい。
これにより、1服用分として決められた量を超過する量の薬剤が包装されることを防止できる。
前記の薬剤包装装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記第2容器は所定の経路に沿って移動する。包装がスキップされた薬剤は、前記経路の途中で前記第2容器から回収される。
これにより、薬剤の量り取りに失敗した場合でも、第2容器内の薬剤を回収して、自動的にやり直すことができる。
前記の薬剤包装装置においては、前記計量部が計量した1服用分の計量値、及び、前記1服用分の計量値の合計である全服用分の重量値のうち、少なくとも何れかを薬剤の種類毎に出力する出力部を備えることが好ましい。
これにより、実際に包装された薬剤の量をユーザが容易に確認することができる。
前記の薬剤包装装置においては、前記出力部は、1服用分の指示値、及び、前記1服用分の指示値の合計である全服用分の指示値のうち、少なくとも何れかを薬剤の種類毎に出力することが好ましい。
これにより、実際に包装された薬剤の量と、指示値とを、ユーザが容易に比較することができる。
前記の薬剤包装装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、薬剤包装装置は、複数の前記第2容器を支持する保持台を備える。前記計量部は、前記第2容器が載せられることで、前記第1容器から前記第2容器に供給される薬剤の重量を検出可能である。前記保持台は、それぞれの前記第2容器に関して保持状態と保持解除状態を切換可能である。前記第2容器が前記計量部に載せられると、前記保持台は、当該第2容器に関して、前記保持状態から前記保持解除状態に変化する。
これにより、第2容器の重量を、計量部によって正確に得ることができる。
前記の薬剤包装装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、薬剤包装装置は、前記保持台を昇降させる駆動部を備える。前記保持台には、前記第2容器を保持するための開放部が形成される。前記保持台が降下することで、前記開放部に保持されている前記第2容器が前記計量部に載る。
これにより、搬送のために第2容器を計量部から浮かせた状態と、第2容器の重量を計量部で取得する状態とを、保持台を昇降させる簡単な構成で切り換えることができる。
前記の薬剤包装装置においては、複数の第1容器を備える構成とすることができる。
この場合、複数の第1容器からの薬剤の供給を並行的に行うことで、作業時間を大幅に短縮することができる。
前記の薬剤包装装置においては、以下の構成とすることができる。即ち、薬剤の種類毎に、使用される前記第2容器が対応付けられている。前記第1容器に対して、当該第1容器が収容する薬剤に対応付けられた前記第2容器が移動する。
この場合、薬剤のコンタミネーションを効果的に防止できる。
前記の薬剤包装装置においては、複数の前記第1容器に同一種類の薬剤が収容されているように構成することができる。
この場合、複数の第1容器からの薬剤の並行的な供給によって、作業時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る薬剤分包装置を示す模式図。 薬剤供給部を上方から見た斜視図。 薬剤分包装置の動作の例を説明する模式図。 薬剤供給部を下方から見た断面斜視図。 変形例の薬剤分包装置において、上方から薬剤供給部を見た模式図。 変形例の動作の例を説明する模式図。 変形例の動作の例を説明する模式図。 薬剤分包装置の動作の別の例を説明する模式図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る薬剤分包装置1を示す模式図である。
図1に示す薬剤分包装置(薬剤包装装置)1は、薬局又は病院に設置される。薬剤分包装置1は、1又は複数の薬剤をそれぞれ量り取って分包する。薬剤分包装置1が行う薬剤の量り取り及び分包は、オペレータにより入力された調剤データ、又は外部から受信した調剤データに基づいて行われる。
薬剤の量り取りとは、薬剤容器に収容された薬剤を必要な量だけ取り出すことをいう。本実施形態において、量り取りは、薬剤容器から供給する薬剤を計量することにより行われる。本実施形態の薬剤分包装置1は、薬剤として散剤(粉状、細粒状、又は顆粒状の薬剤)を量り取る。薬剤分包装置1は、量り取った散剤を分包する。ただし、薬剤分包装置1が、散剤に加えて錠剤を分包可能な構成であってもよい。
薬剤分包装置1は、薬剤を収容した薬剤容器(第1容器)5を複数保管することができる。薬剤分包装置1は、薬剤容器5内の散剤を用いて、散剤を1服用分ごとに包装する調剤処理を行うことができる。
薬剤分包装置1は、薬剤容器保管部11と、薬剤容器搬送部15と、薬剤フィーダ(第1薬剤供給部)21と、量り取り容器搬送部31と、薬剤取出部(第2薬剤供給部)41と、包装部51と、制御装置(制御部)95と、を備える。
薬剤容器保管部11は、複数の薬剤容器5を保管することができる。薬剤容器保管部11は、回転部材12と、薬剤容器配置部13と、を備える。
回転部材12は、実質的に円柱状の部材であり、起立した姿勢で設けられている。回転部材12は、モータの駆動力により、上下方向の軸を中心として回転することができる。
薬剤容器配置部13は、回転部材12の外周部に複数並べて設けられている。それぞれの薬剤容器配置部13には、薬剤容器5を配置することができる。薬剤容器配置部13は、例えば、薬剤容器5を収納可能な載置板とすることができる。薬剤容器配置部13は、回転部材12の回転に伴って、当該回転部材12と一体的に回転する。
薬剤容器5は、例えば、公知の薬剤カセットとして構成される。図示しないが、薬剤容器5には、薬剤を容器外に排出して供給するための排出口が形成されている。薬剤容器5は、薬剤を種類毎に収容する。言い換えれば、異なる種類の薬剤は、異なる薬剤容器5に収容される。同一の種類の薬剤は、原則として1つの薬剤容器5に収容されるが、複数の薬剤容器5に収容されても良い。
薬剤容器保管部11は、円柱状の回転部材12を備える構成に限定されない。薬剤容器保管部11は、例えば、薬剤容器配置部13が垂直方向と水平方向のマトリクス状に並べて配置された保管棚を備える構成とすることができる。
薬剤容器搬送部15は、薬剤容器保管部11と薬剤フィーダ21との間で薬剤容器5を搬送する。薬剤容器搬送部15の構成は任意であるが、例えば搬送ロボットとして構成することができる。
薬剤容器搬送部15は、薬剤容器保管部11の薬剤容器配置部13の1つから薬剤容器5を取り出し、後述の3つの薬剤フィーダ21のうち任意の何れかへ搬送して装着することができる。薬剤容器搬送部15は、薬剤フィーダ21から薬剤容器5を取り外し、薬剤容器配置部13の1つへ搬送して戻すことができる。
薬剤フィーダ21は、薬剤を搬送する量り取り容器搬送経路34に沿って3つ並べて配置されている。量り取り容器搬送経路34は量り取り容器搬送部31における量り取り容器33の循環的な搬送経路であり、詳細は後述する。それぞれの薬剤フィーダ21には、薬剤容器5を着脱可能に取り付けることができる。薬剤フィーダ21は、当該薬剤フィーダ21にセットされた薬剤容器5の内部の薬剤を量り取って、量り取り容器搬送経路34に沿って搬送される量り取り容器33へ投入することができる。
それぞれの薬剤フィーダ21は、振動装置22と、計量部23と、を備える。
振動装置22は、薬剤フィーダ21にセットされた薬剤容器5を振動させる。薬剤容器5の排出口が開放された状態で、薬剤フィーダ21にセットされている薬剤容器5が振動すると、薬剤容器5内の散剤が振るい出される。排出口から出た散剤は、排出口の真下に位置する量り取り容器33に落下する。
計量部23は、量り取り容器33が収容する薬剤の重量を含めた形で、量り取り容器33の重量を計測することができる。計量部23は、量り取り容器搬送経路34の下方に位置する。計量部23は、例えば、ロードセル等の重量センサを用いた電子天秤として構成されている。
量り取り容器33が計量部23に載った状態で、上方の薬剤容器5から薬剤が落下すると、その重量分だけ、計量部23が検出した計量値が増加する。増加分の重量が1服用分に到達した時点で、薬剤フィーダ21は薬剤の量り取りを完了する。
量り取り容器搬送部31は、回転テーブル(保持台、循環搬送部材)32と、4つの量り取り容器(第2容器)33と、を備える。量り取り容器33は、秤量容器と言い換えることもできる。
4つの量り取り容器33は、薬剤フィーダ21を構成する振動装置22の下方、かつ、計量部23の上方を通過するように、量り取り容器搬送部31によって搬送される。それぞれの量り取り容器33は、薬剤容器5から投入された薬剤を受ける容器として機能する。1つの量り取り容器33に収容される薬剤は、1服用分に相当する。
それぞれの量り取り容器33は、上方が開放された容器として構成されている。それぞれの量り取り容器33の底部は、閉鎖された状態と、下方に向かって開放された状態と、の間で切り換えることができる。言い換えれば、量り取り容器33の底部には、開閉可能なバルブ機構が設けられている。本実施形態において、量り取り容器33の底部には開閉板が設けられており、開閉板が下方に回転することで底部が開放する構成となっている。ただし、内部の薬剤を排出するために量り取り容器33を開放する構成は任意である。
量り取り容器33の底部は、通常は閉鎖されているため、内部に薬剤を保持することができる。量り取り容器33の底部は、後述の薬剤取出部41によって開放させることができる。
4つの量り取り容器33は、円状に形成された回転テーブル32によって支持されている。回転テーブル32は、上下方向の軸を中心として回転可能に、薬剤分包装置1に支持されている。平面視において、回転テーブル32の回転軸は、円状の回転テーブル32の中心に位置する。
回転テーブル32は、モータの駆動力によって回転することができる。これにより、量り取り容器33に投入された薬剤を、回転テーブル32の周方向に搬送することができる。回転テーブル32は、モータの駆動力によって昇降することができる。これにより、量り取り容器33が回転テーブル32によって持ち上げられて計量部23から上方に離れた状態と、持上げが解除されて量り取り容器33が計量部23に載置された状態と、を切り換えることができる。モータ以外のアクチュエータ、例えば流体圧シリンダによって、回転テーブル32を駆動させることもできる。
回転テーブル32の外周部には4つの保持部(開放部)が形成されている。それぞれの保持部に、量り取り容器33が支持される。保持部は、例えば、回転テーブル32の厚み方向に貫通する貫通孔、又は、径方向外方に開放する切欠きとして構成することができる。
それぞれの量り取り容器33は、回転テーブル32に対して上下移動可能に設けられている。詳細は後述するが、図4に示すように、量り取り容器33の側壁の外側にはテーパ部35aが形成されている。このテーパ部35aに対応して、回転テーブル32において量り取り容器33を支持する貫通状の保持部には、内壁テーパ部32aが形成されている。回転テーブル32が上昇した状態では、回転テーブル32が内壁テーパ部32aを介して量り取り容器33を持ち上げるので、量り取り容器33の下面と計量部23との間に隙間が形成される。従って、量り取り容器33を計量部23に対して引き摺ることなく、回転テーブル32を回転させることができる。回転テーブル32が下降した状態では、量り取り容器33の底部が計量部23に接触し、これの結果、内壁テーパ部32aによる持上げが解消される。従って、量り取り容器33の重量を計量部23によって適切に検出することができる。量り取り容器33の持上げ/持上げ解除を切り換える構成は、テーパ部以外によって実現することもできる。
4つの量り取り容器33は、互いに独立に、回転テーブル32に対して上下移動可能である。従って、3つの計量部23によって、それぞれの量り取り容器33の重量を正確に取得することができる。
以下、回転テーブル32の回転によって量り取り容器33及び量り取り容器33の内部に保持された薬剤が移動する経路を、量り取り容器搬送経路34と呼ぶことがある。量り取り容器搬送経路34はループ状に形成されている。3つの薬剤フィーダ21は何れも、量り取り容器搬送経路34に沿って並べて配置される。3つの薬剤フィーダ21は、それぞれの量り取り容器33が選択的に搬送される4つの場所のうち、3つの場所の上方に配置されている。
薬剤取出部41は、量り取り容器搬送経路34の途中に設けられている。薬剤取出部41は、3つの薬剤フィーダ21から量り取り容器33に薬剤を投入する投入位置に対して、回転テーブル32の回転による量り取り容器33の搬送方向(言い換えれば、薬剤の搬送方向)の下流側に配置されている。
薬剤取出部41は、量り取り容器33の底部の開閉板を開く機構を備えている。本実施形態において、薬剤取出部41は、図示しない開閉アーム及びアクチュエータを備える。通常時において、量り取り容器33の開閉板は、例えば磁石によって閉鎖状態で保持されている。薬剤取出部41の開閉アームはアクチュエータによって駆動されて、量り取り容器33の開閉板に接触して下方へ押し、開閉板を開く。これにより、量り取り容器33に収容されていた薬剤は、自重で下方へ落下する。薬剤の排出が完了すると、薬剤取出部41の開閉アームはアクチュエータによって駆動されて、量り取り容器33の開閉板に接触し、開閉板を閉じた状態に戻す。
図1では表現の都合により展開図のように描かれているが、実際は、図2で示すように、4つの量り取り容器33は、円形の回転テーブル32を周方向に4等分で分割した位置にそれぞれ配置されている。言い換えれば、4つの量り取り容器33は、回転テーブル32の外周を90°毎に分割するように配置されている。
量り取り容器33の配置に対応して、3つの薬剤フィーダ21及び1つの薬剤取出部41は、量り取り容器33が搬送されるループ状の量り取り容器搬送経路34を周方向に90°毎に分割するように配置されている。3つの薬剤フィーダ21が90°毎に3つ並んで配置され、最下流の薬剤フィーダ21に対して90°下流側の位置に薬剤取出部41が配置されている。
従って、4つのうち1つの量り取り容器33が3つの薬剤フィーダ21の何れかと対応する位置にあるとき、他の2つの量り取り容器33は残りの2つの薬剤フィーダ21に対応する位置にあり、かつ、残りの1つの量り取り容器33は薬剤取出部41に対応する位置にある。この状態から回転テーブル32を90°回転させることにより、4つ全ての量り取り容器33の回転位相が変化する。従って、それぞれの量り取り容器33に対応する薬剤フィーダ21及び薬剤取出部41が選択的に変更される。
以下、3つの薬剤フィーダ21のそれぞれを特定するために、量り取り容器33の搬送方向で最も上流側に位置する薬剤フィーダ21を1番目と呼び、下流側となるにつれて2番目、3番目と呼ぶ。
図2において最も左側に描かれている1つの量り取り容器33に注目する。この量り取り容器33は、図2の状態では、1番目の薬剤フィーダ21に対応している。この状態から回転テーブル32が90°回転すると、量り取り容器33は、2番目の薬剤フィーダ21に対応する位置に移動する。更に回転テーブル32が90°回転すると、量り取り容器33は、3番目の薬剤フィーダ21に対応する位置に移動する。更に回転テーブル32が90°回転すると、量り取り容器33は、薬剤取出部41に対応する位置に移動する。更に回転テーブル32が90°回転すると、量り取り容器33は、1番目の薬剤フィーダ21に対応する位置へ戻る。
このように、量り取り容器33は、回転テーブル32の駆動によって循環的に搬送される。他の量り取り容器33も同様である。量り取り容器33の搬送は、所定の角度毎(本実施形態では、90°毎)に間欠的に行われる。
包装部51は、薬剤を包装することができる。図1に示すように、包装部51は、ホッパ52を備える。ホッパ52は、薬剤取出部41に対応する量り取り容器33の位置の真下に配置されている。薬剤取出部41が1服用分の薬剤をホッパ52に投下すると、包装部51は、当該薬剤を、分包紙(包装体)54によって包装する。包装された薬剤は、薬剤分包装置1の外部に供与される。
包装部51は、印刷部53を備える。印刷部53は、分包紙54に様々な情報を印刷することができる。この印刷部53の構成は任意であるが、例えば、公知のインクリボン式のプリンタとすることができる。
薬剤分包装置1は、インタフェース部91を備える。インタフェース部91は、ユーザインタフェース機能を実現するものである。インタフェース部91は、例えば、調剤処理の状況やユーザの入力情報等を表示する表示装置と、ユーザが指示を入力するための操作装置と、を備える構成とすることができる。
制御装置95は、CPU、ROM及びRAM等を備えるコンピュータである。ROMには、薬剤分包装置を動作させる制御プログラムが記憶される。薬剤容器保管部11、薬剤容器搬送部15、薬剤フィーダ21、回転テーブル32、薬剤取出部41、包装部51、及びインタフェース部91の動作は、制御装置95によって制御される。
制御装置95は、調剤データに基づいて、薬剤分包装置1の各部(具体的には、薬剤容器保管部11、薬剤容器搬送部15、薬剤フィーダ21、量り取り容器搬送部31、薬剤取出部41及び包装部51等)を制御することができる。制御装置95は、公知のコンピュータとして構成されており、CPU等の演算装置と、フラッシュメモリ又はハードディスク等の記憶装置と、外部と通信するための入出力部と、を備える。記憶装置には、各種のプログラムや設定値が記憶されている。演算装置は、各種プログラム等を記憶装置から読み出し、薬剤分包装置1の各部に設けられたセンサの検出値及び記憶装置に記憶された各種の設定値等に基づいて、薬剤分包装置1の各部の動作を制御する。
3つの薬剤フィーダ21には、それぞれ異なる薬剤を収容した薬剤容器5をセットすることができる。ここでは、「薬剤A」という名前の薬剤を収容した薬剤容器5が1番目の薬剤フィーダ21にセットされ、「薬剤B」という名前の薬剤を収容した薬剤容器5が2番目の薬剤フィーダ21にセットされ、「薬剤C」という名前の薬剤を収容した薬剤容器5が3番目の薬剤フィーダ21にセットされた場合を考える。
図3(a)において最も左側に描かれている1つの量り取り容器33に注目する。図3(a)~図3(c)に示すように、この量り取り容器33が1番目の薬剤フィーダ21、2番目の薬剤フィーダ21、3番目の薬剤フィーダ21から薬剤を投入する投入位置へと搬送されていくに伴って、薬剤A、薬剤B、薬剤Cが1服用分の重量ずつ取り出され、この量り取り容器33に順次投入される。その後、図3(d)に示すように量り取り容器33は薬剤取出部41の場所まで搬送されて、量り取り容器33に収容されている1服用分の薬剤A、薬剤B、及び薬剤Cを包装部51へ排出する。このとき、後続側の量り取り容器33のそれぞれは、1番目~3番目の薬剤フィーダ21から薬剤を受ける。このように、3種類の薬剤それぞれの量り取りと、1服用分の薬剤の排出と、が同時並行的に行われる。
このように、本実施形態によれば、複数種類の薬剤を、量り取り容器33を単位として、1服用分にまとめて包装することができる。本実施形態の構成は、従来の薬剤分包装置のように分配皿を用いる構成と比較して、薬剤の少数の分包を素早く行うことができる点で特に好適である。
また、本実施形態においては、1包ごとに薬剤A、薬剤B及び薬剤Cの重量を計量部23によって取得しながら分包することができる。1服用分の重量の計量値は、適宜の方法で出力される。出力の方法は、例えば、印刷装置を用いてジャーナル紙に印刷したり、インタフェース部91が備える表示装置に表示したり、印刷部53において分包紙54に印刷することが考えられる。即ち、上記の印刷装置、表示装置、及び印刷部53は、薬剤の計量値を出力するための出力部に相当し得る。
薬剤分包装置1に与えられた1服用分の指示量が、薬剤Aが0.5g、薬剤Bが1.0g、薬剤Cが0.3gである場合を考える。この指示量は、前述の調剤データに含まれている。本実施形態では、例えば、第1包については薬剤Aが0.50g、薬剤Bが0.99g、薬剤Cが0.31gであり、第2包については薬剤Aが0.51g、薬剤Bが1.00g、薬剤Cが0.31gであり、・・・という旨が出力される。出力形式は任意であり、例えば、文章で出力したり、表で出力することができる。
出力内容に、計量値に加えて指示量が含められても良い。この場合、計量値と指示量を、ユーザが容易に比較することができる。
1服用分の重量の計量値に代えて、又はそれに加えて、全服用分の計量値を出力することもできる。例えば、1日2回の服用で7日分の薬剤を分包する指示が薬剤分包装置1に与えられている場合、全服用分の計量値として、例えば、薬剤Aが7.02g、薬剤Bが14.05g、薬剤Cが4.17gであったことが出力される。この場合も、出力形式は任意である。ユーザが容易に比較できるようにするために、出力内容に、全服用分の計量値に加えて全服用分の指示量が含められても良い。
図3(b)、図3(c)又は図3(d)に示すように、ある量り取り容器33が2番目の薬剤フィーダ21から薬剤Bの供給を受けるとき、同時に、この量り取り容器33よりも1つ後続の量り取り容器33は、1番目の薬剤フィーダ21から薬剤Aの供給を受ける。また、図3(c)又は図3(d)に示すように、ある量り取り容器33が3番目の薬剤フィーダ21から薬剤Cの供給を受けるとき、同時に、この量り取り容器33よりも1つ後続側の量り取り容器33は、2番目の薬剤フィーダ21から薬剤Bの供給を受け、また、更に1つ後続側の量り取り容器33は、1番目の薬剤フィーダ21から薬剤Aの供給を受ける。このように、複数の薬剤の量り取りが同時並行的に実現されるので、作業効率を大幅に向上させることができる。
次に、図4を参照して、量り取り容器33の具体的な構成について説明する。図4には、回転テーブル32を一部切断した状態の量り取り容器搬送部31を下方から見た様子が示されている。4つの量り取り容器33は実質的に同一の構成であるので、以下では代表して、図4の左上側に描かれている量り取り容器33について説明する。
量り取り容器33は、本体35と、開閉板36と、を備える。
本体35は、上方及び下方を開放させた中空の角筒状に構成されている。本体35は、平面視で矩形状となっている。
本体35が有する4つの側壁の外周面には、上述のテーパ部35aが形成される。このテーパ部35aのテーパ角度は、回転テーブル32が有する内壁テーパ部32aのテーパ角度と等しい。
本体35の底面には、開閉板36が取り付けられる。開閉板36は、その端部に配置された支軸37を介して、本体35に支持されている。開閉板36は、水平方向の支軸37を中心として回転可能である。これにより、本体35の底部を閉鎖した状態と、開放した状態と、を切り換えることができる。
開閉板36には、操作用突起38が一体的に形成されている。この操作用突起38は、本体35よりも、回転テーブル32の径方向外側へ向けて突出している。薬剤取出部41に対応するように量り取り容器33が位置するとき、薬剤取出部41の開閉アームが操作用突起38を押す。これにより、開閉板36の開閉動作を実現することができる。図4の右上側には、開閉板36が開いた状態の量り取り容器33が示されている。
開閉板36の周囲において、本体35の底面にリブ39が一体的に形成されている。リブ39は、平面視で矩形状となっている本体35の4つの辺のうち、3つに相当する位置に配置されている。リブ39は、互いに対向する2つの辺にだけ配置されても良いし、4つの辺すべてに配置されても良い。また、リブ39に代えて、例えば丸棒状の突起が形成されても良い。
それぞれのリブ39は、閉鎖状態の開閉板36よりも下方へ突出している。これにより、回転テーブル32が下降した場合に、計量部23に対しては、開閉板36ではなくリブ39の下端が接触することになる。これにより、量り取り容器33を計量部23に載せ易く、量り取り容器33を計量部23に載せた際に安定させることができる。また、開閉板36が計量部23に接触することにより、開閉板36にこびり付いた薬剤が計量部23に付着するのを抑制することができる。
本実施形態において、本体35は合成樹脂により構成され、開閉板36は金属板により構成されている。しかし、本体35及び開閉板36をそれぞれ別の素材で構成することもできる。
以上に説明したように、本実施形態の薬剤分包装置1は、薬剤容器5と、複数の量り取り容器33と、薬剤フィーダ21と、薬剤取出部41と、包装部51と、を備える。薬剤容器5は、薬剤を種類毎に収容する。量り取り容器33には、薬剤容器5から薬剤が供給される。複数の薬剤フィーダ21のそれぞれは、装着された薬剤容器5に対して量り取り容器33を選択的に移動させた状態で、薬剤容器5から1服用分の薬剤を量り取り容器33に供給する。薬剤取出部41は、量り取り容器33が収容する薬剤の全てを供給する。包装部51には、量り取り容器33が収容する薬剤の全てが供給される。包装部51は、薬剤取出部41により薬剤が供給されると、1服用分として包装する。
これにより、量り取り容器33に供給された薬剤を包装部51へ供給する動作が終わるのを待つことなく、別の量り取り容器33に対して薬剤容器5の薬剤を供給することができる。従って、薬剤の包装を効率良く行うことができる。
本実施形態の薬剤分包装置1において、量り取り容器33は量り取り容器搬送経路34に沿って移動する。量り取り容器搬送経路34の全部が、薬剤フィーダ21にセットされた薬剤容器5の下方に位置している。薬剤取出部41により量り取り容器33から薬剤の供給が行われる場所が、量り取り容器搬送経路34の途中に位置している。
これにより、量り取り容器33に供給された薬剤を包装部51へ供給する動作が終わるのを待つことなく、別の量り取り容器33に対して薬剤容器5の薬剤を供給することができる。従って、薬剤の包装を効率的に行うことができる。
本実施形態の薬剤分包装置1は、薬剤容器5から量り取り容器33に供給される薬剤の重量を検出可能な計量部23を備える。薬剤フィーダ21は、計量部23で計量しながら薬剤容器5から薬剤を量り取って、量り取り容器33へ供給する。
これにより、包装される薬剤の量を、1服用分毎、かつそれぞれの薬剤容器5からの供給毎に、計量部23を用いて正確なものとすることができる。
本実施形態の薬剤分包装置1において、計量部23が計量した1服用分の計量値、及び、前記1服用分の計量値の合計である全服用分の重量値は、薬剤の種類毎に、例えば、インタフェース部91が備える表示装置に出力することができる。
これにより、ユーザである薬剤師が、包装された薬剤の量を容易に確認することができる。
本実施形態の薬剤分包装置1において、前記表示装置は、1服用分の指示値、及び、前記1服用分の指示値の合計である全服用分の指示値を、薬剤の種類毎に出力する。
これにより、ユーザである薬剤師は、実際に包装された薬剤の量と、指示値とを、容易に比較することができる。
本実施形態の薬剤分包装置1は、複数の量り取り容器33を支持する回転テーブル32を備える。計量部23は、量り取り容器33が載せられることで、薬剤容器5から量り取り容器33に供給される薬剤の重量を検出可能である。回転テーブル32は、それぞれの量り取り容器33に関して保持状態と保持解除状態を切換可能である。量り取り容器33が計量部23に載せられると、保持台は、量り取り容器33に関して、保持状態から保持解除状態に変化する。
これにより、複数の量り取り容器33を簡素な構成で支持しつつ、それぞれの量り取り容器33の重量を、計量部23によって正確に得ることができる。
本実施形態の薬剤分包装置1は、回転テーブル32を昇降させる駆動部(例えば、電動モータ)を備える。回転テーブル32には、量り取り容器33を保持するための保持部が形成される。回転テーブル32が降下することで、保持部に保持されている量り取り容器33が計量部23に載る。
これにより、搬送のために量り取り容器33を計量部23から浮かせた状態と、量り取り容器33の重量を計量部23で取得する状態とを、回転テーブル32を昇降させる簡単な構成で切り換えることができる。
本実施形態の薬剤分包装置1は、複数の薬剤容器5を、それぞれ薬剤フィーダ21にセットされた状態で備える。
これにより、複数の薬剤容器5からの薬剤の供給を並行的に行うことで、作業時間を大幅に短縮することができる。
次に、変形例に関する薬剤分包装置を、図5を参照して説明する。本変形例の説明において、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図5に示す変形例の薬剤分包装置において、量り取り容器搬送部31は、8つの量り取り容器33を備える。量り取り容器33は、回転テーブル32の外周を45°毎に分割するように配置されている。本変形例において、8つの量り取り容器33の搬送は、45°毎に間欠的に行われる。
本変形例において、3つの薬剤フィーダ21は、90°ずつ位相を異ならせながら並べて配置されている。3番目の薬剤フィーダ21よりも、量り取り容器33の搬送方向において45°下流側には、薬剤取出部41が配置されている。薬剤取出部41より45°下流側には、廃棄部61及び廃棄タンク62が配置されている。更に、廃棄部61より45°下流側には、清掃部71が配置されている。
本変形例における動作が図6及び図7に示されている。本変形例では、ある量り取り容器33について、1番目の薬剤フィーダ21で薬剤が量り取られた後であって、2番目の薬剤フィーダ21で薬剤が量り取られる前に、当該量り取り容器33は中間位置(2つの薬剤フィーダ21の間の位置)で停止し、量り取りの1回分の時間だけ待機する。同様に、ある量り取り容器33について、2番目の薬剤フィーダ21で薬剤が量り取られた後であって、3番目の薬剤フィーダ21で薬剤が量り取られる前に、当該量り取り容器33は中間位置で停止し、量り取りの1回分の時間だけ待機する。薬剤の量り取りに関し、上記を除いて、本変形例の薬剤分包装置1の動作は図2の構成と実質的に同様である。このように、本変形例においても、複数の薬剤の量り取りを同時並行的に行うことができる。
廃棄部61は、薬剤取出部41と同様に、図示しない開閉アーム及びアクチュエータを備える。開閉アームが駆動され、量り取り容器33の開閉板を下方へ回転させることで、量り取り容器33に収容されていた薬剤を下方へ落下させることができる。廃棄タンク62は、廃棄部61に相当する位置の量り取り容器33の真下に配置されている。量り取り容器33から落下した薬剤は、廃棄タンク62に貯留される。
散剤の中には、薬剤容器5内で塊状になり易いものがある。3つの薬剤フィーダ21のうち何れかにおいて、薬剤容器5内の薬剤A、薬剤B、又は薬剤Cが塊状で排出されると、量り取り容器33に投入される薬剤の量が1服用分を超過してしまうことがある。
量り取り容器33に投入された薬剤の量が1服用分を超過したことは、計量部23によって検出することができる。このような量り取り容器33が発生した場合、当該量り取り容器33が薬剤取出部41まで搬送されても、制御装置95は、薬剤取出部41の動作、及び、包装部51における包装動作をスキップするように制御する。収容する薬剤A、薬剤B、又は薬剤Cの量が1服用分に対して超過している量り取り容器33は、廃棄部61まで搬送されたときに開閉板が開かれ、これにより、内部の薬剤が廃棄タンク62へ排出される。複数服用分を調剤する一連の動作において、薬剤の量り取りに失敗した量り取り容器33が発生した場合、廃棄分を補うための追加的な調剤動作が自動的に連続して行われることが好ましい。
薬剤A、薬剤B、及び薬剤Cの何れも1服用分の量を超過しなかった場合、量り取り容器33の底板は薬剤取出部41において開放され、内部の薬剤は包装部51へ供給される。空になった量り取り容器33が廃棄部61へ搬送されたとき、廃棄部61によって底板が開放されても良いし、廃棄部61の動作がスキップされても良い。
清掃部71は、薬剤取出部41に対応する位置を通過し、更に廃棄部61に対応する位置を通過した、量り取り容器33を清掃する。清掃は、量り取り容器33が1番目の薬剤フィーダ21へ搬送される前に行われる。清掃部71は、例えば吸引ノズル又は清掃ブラシ等によって構成することができるが、これに限定されない。
以上に説明したように、本変形例の薬剤分包装置1において、薬剤容器5から量り取り容器33へ薬剤を供給した結果、計量部23が検出した供給量が1服用分を上回った場合、包装部51は量り取り容器33の薬剤の包装をスキップする。
これにより、1服用分として決められた量を超過する量の薬剤が包装されることを防止できる。
本変形例の薬剤分包装置1において、量り取り容器33は量り取り容器搬送経路34に沿って移動する。包装部51による包装がスキップされた薬剤は、量り取り容器搬送経路34の途中における廃棄部61において量り取り容器33から回収される。
これにより、薬剤の量り取りに失敗した場合でも、量り取り容器33内の薬剤を回収して、自動的にやり直すことができる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。変更は単独で行われても良いし、複数の変更が任意に組み合わせて行われても良い。
図2の構成において、1番目、2番目、3番目の薬剤フィーダ21の全てに、同一種類の薬剤が収容される薬剤容器5が装着されても良い。この場合、空の状態の3つの量り取り容器33が、1番目、2番目、3番目の薬剤フィーダ21にそれぞれ対応する位置となるように回転テーブル32を回転させた後、図8(a)に示すように、3つの薬剤フィーダ21が、1服用分の量り取りを同時に行う。その後、図8(b)~図8(d)に示すように、3つの量り取り容器33が1つずつ薬剤取出部41へ順次搬送され、包装部51へ薬剤を供給して包装が行われる。全ての量り取り容器33が薬剤を排出して空になると、図8(a)に戻り、同じ動作が反復される。1種類だけの薬剤を分包する場合でも、3つの薬剤フィーダ21の並行的な量り取りによって作業時間を短縮することができる。このように、薬剤の量り取りのために、量り取り容器33を3つの薬剤フィーダ21に順次搬送しなくて良い場合がある。
薬剤の種類と、その薬剤に使用される量り取り容器33と、を予め対応付けることもできる。この場合、薬剤容器5がセットされた薬剤フィーダ21に対して、薬剤フィーダ21が収容する薬剤に対応付けられた量り取り容器33が量り取り容器搬送部31によって移動し、この量り取り容器33に薬剤が量り取られる。この構成によれば、量り取り容器33の使用の自由度が低下する可能性があるものの、コンタミネーションを良好に防止することができる。
ループ状の循環経路に沿って量り取り容器33を搬送する構成は、回転テーブル32に限定されない。例えば、循環ベルトコンベアを用いて量り取り容器33を搬送することができる。また、量り取り容器搬送経路34の形状は円状に限定されず、例えば矩形状に形成することができる。循環経路が水平面に沿って配置される必要がない。例えば、量り取り容器搬送経路34の一部が、薬剤フィーダ21にセットされる薬剤容器5より上方となるように構成することもできる。
量り取り容器搬送経路34は、ループ状の代わりに有端状に形成することができる。この場合、複数の量り取り容器33は、量り取り搬送経路を往復移動するように構成される。
計量部23が、量り取り容器33の代わりに薬剤容器5を計量することで、薬剤の量り取りが行われても良い。この構成では、計量部23が振動装置22側に配置されるので、回転テーブル32の昇降のための機構を省略することができる。また、この構成では、量り取り容器33を上下移動可能に回転テーブル32に支持する必要がない。そのため、例えば、複数の量り取り容器33を、回転テーブル32に固定したり、回転テーブル32と一体的に構成したりすることができる。
量り取り容器33の底部を閉鎖状態で保持する構成は、磁石とは異なる構成、例えばバネによって実現することができる。
薬剤フィーダ21の数は3つに限定されず、2つ又は4つ以上とすることができる。同様に、量り取り容器搬送部31における量り取り容器33の数も適宜変更することができる。
薬剤フィーダ21は、振動装置22を備える構成に限定されない。例えば、薬剤容器5に収容される散剤を排出口に向けて移送する移送体が薬剤容器5内に設けられる場合、薬剤フィーダ21が移送体を駆動するように構成し、薬剤容器5に収容される散剤を排出口から排出するように構成してもよい。
1 薬剤分包装置(薬剤包装装置)
5 薬剤容器(第1容器)
21 薬剤フィーダ(第1薬剤供給部)
23 計量部
32 回転テーブル(保持台)
33 量り取り容器(第2容器)
41 薬剤取出部(第2薬剤供給部)
51 包装部

Claims (12)

  1. 薬剤を種類毎に収容する第1容器と、
    前記第1容器から薬剤が供給される複数の第2容器と、
    前記第1容器に対して前記第2容器を選択的に移動させた状態で、前記第1容器から1服用分の薬剤を前記第2容器に供給する第1薬剤供給部と、
    前記第2容器が収容する薬剤の全てを供給する第2薬剤供給部と、
    前記第2薬剤供給部により薬剤が供給されると、1服用分として包装する包装部と、
    を備えることを特徴とする薬剤包装装置。
  2. 請求項1に記載の薬剤包装装置であって、
    前記第2容器は所定の経路に沿って移動し、
    前記経路の少なくとも一部が前記第1容器の下方に位置しており、
    前記第2薬剤供給部により前記第2容器から薬剤の供給が行われる場所が、前記経路の途中に位置していることを特徴とする薬剤包装装置。
  3. 請求項1に記載の薬剤包装装置であって、
    前記第1容器から前記第2容器に供給される薬剤の重量を検出可能な計量部を備え、
    前記第1薬剤供給部は、前記計量部で計量しながら前記第1容器から薬剤を量り取って、前記第2容器へ供給することを特徴とする薬剤包装装置。
  4. 請求項3に記載の薬剤包装装置であって、
    前記第1容器から前記第2容器へ薬剤を供給した結果、前記計量部が検出した計量値が1服用分を上回った場合、前記包装部は当該第2容器の薬剤の包装をスキップすることを特徴とする薬剤包装装置。
  5. 請求項4に記載の薬剤包装装置であって、
    前記第2容器は所定の経路に沿って移動し、
    包装がスキップされた薬剤は、前記経路の途中で前記第2容器から回収されることを特徴とする薬剤包装装置。
  6. 請求項3に記載の薬剤包装装置であって、
    前記計量部が計量した1服用分の計量値、及び、前記1服用分の計量値の合計である全服用分の重量値のうち、少なくとも何れかを薬剤の種類毎に出力する出力部を備えることを特徴とする薬剤包装装置。
  7. 請求項6に記載の薬剤包装装置であって、
    前記出力部は、1服用分の指示値、及び、前記1服用分の指示値の合計である全服用分の指示値のうち、少なくとも何れかを薬剤の種類毎に出力することを特徴とする薬剤包装装置。
  8. 請求項3に記載の薬剤包装装置であって、
    複数の前記第2容器を支持する保持台を備え、
    前記計量部は、前記第2容器が載せられることで、前記第1容器から前記第2容器に供給される薬剤の重量を検出可能であり、
    前記保持台は、それぞれの前記第2容器に関して保持状態と保持解除状態を切換可能であり、
    前記第2容器が前記計量部に載せられると、前記保持台は、当該第2容器に関して、前記保持状態から前記保持解除状態に変化することを特徴とする薬剤包装装置。
  9. 請求項8に記載の薬剤包装装置であって、
    前記保持台を昇降させる駆動部を備え、
    前記保持台には、前記第2容器を保持するための開放部が形成され、
    前記保持台が降下することで、前記開放部に保持されている前記第2容器が前記計量部に載ることを特徴とする薬剤包装装置。
  10. 請求項1に記載の薬剤包装装置であって、
    複数の第1容器を備えることを特徴とする薬剤包装装置。
  11. 請求項10に記載の薬剤包装装置であって、
    薬剤の種類毎に、使用される前記第2容器が対応付けられており、
    前記第1容器に対して、当該第1容器が収容する薬剤に対応付けられた前記第2容器が移動することを特徴とする薬剤包装装置。
  12. 請求項10に記載の薬剤包装装置であって、
    複数の前記第1容器に同一種類の薬剤が収容されていることを特徴とする薬剤包装装置。
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