JP2023183450A - メカニカルシール装置 - Google Patents

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Masaya Nakatsuka
将史 林
Masashi Hayashi
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Abstract

【課題】循環ポンプ機構のスプリングがロータに接触して摩耗するのを抑制することができるメカニカルシール装置を提供する。【解決手段】メカニカルシール装置1は、封液室8内の封液を循環させる循環ポンプ機構30を備える。循環ポンプ機構30は、回転軸51に一体回転可能に設けられ外周面31bで開口する取付溝31cが形成されたロータ31と、取付溝31cに設けられロータ31の外周面31bに対して出没自在な複数のベーン32と、取付溝31cにおいてベーン32よりも奥側に設けられベーン32をロータ31の外周面31bから突出させる方向に付勢するスプリング33と、取付溝31cにおいてベーン32よりも奥側に設けられスプリング33が挿入される挿入孔42aが形成された保持部材42と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、メカニカルシール装置に関する。
回転機器に設置されるメカニカルシール装置は、回転密封環及び固定密封環のシール面同士の潤滑性を高めるとともに、前記シール面同士の間で発生した摺動熱を除去するために、封液を循環させる循環ポンプ機構を備えている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のメカニカルシール装置は、ベーンポンプとして機能する循環ポンプ機構を備えている。循環ポンプ機構は、回転機器の回転軸と一体回転するロータと、ロータの外周面から出没自在な複数のベーンと、ベーンを突出させる方向に付勢する円筒状のスプリングと、隣り合うベーン同士の間に区画される複数のポンプ室と、を備えている。この循環ポンプ機構は、ロータの1回転毎に一定容積の封液を循環させることができるので、撹拌機等の低速回転する回転機器であっても必要流量の封液を循環させることができる。
特開2022-18073号公報
特許文献1の循環ポンプ機構では、ロータにベーンが挿入される取付溝が形成され、その取付溝内のベーンよりも奥側にスプリングが配置されている。スプリングは、その長手方向の両端が取付溝の底面とベーンの背面にそれぞれ当接した状態で取付溝内に配置されているだけである。このため、スプリングの長手方向の中間部が挫屈すると、その中間部が取付溝の側面に接触し易い。したがって、循環ポンプ機構を長期間使用すると、スプリングの中間部と取付溝の側面との接触によりスプリングの摩耗が進行し、スプリングが破損するおそれがある。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであり、循環ポンプ機構のスプリングがロータに接触して摩耗するのを抑制することができるメカニカルシール装置を提供することを目的とする。
(1)本開示は、回転機器の回転軸を包囲し、前記回転機器の機内領域と機外領域とを区画するシールケースと、前記シールケースと前記回転軸との間に配置された少なくとも1つのメカニカルシールと、前記シールケース内に形成され、前記メカニカルシールの摺動部を潤滑する封液が導入される封液室と、前記封液室内の前記封液を循環させる循環ポンプ機構と、を備え、前記循環ポンプ機構は、前記回転軸側に一体回転可能に設けられ、外周面で開口する取付溝が形成された環状のロータと、前記取付溝に設けられ、前記ロータの外周面に対して出没自在なベーンと、前記取付溝において前記ベーンよりも奥側に設けられ、前記ベーンを前記ロータの外周面から突出させる方向に付勢するスプリングと、前記取付溝において前記ベーンよりも奥側に設けられ、前記スプリングが挿入される挿入孔が形成された保持部材と、を備える、メカニカルシール装置である。
本開示のメカニカルシール装置によれば、循環ポンプ機構のロータの取付溝において、ベーンよりも奥側に設けられた保持部材の挿入孔にスプリングが挿入される。このため、スプリングの長手方向の中間部は、保持部材によって保持される。これにより、スプリングの中間部が挫屈して取付溝の側面に当接するのを抑制することができる。その結果、スプリングがロータに接触して摩耗するのを抑制することができる。
(2)前記(1)のメカニカルシール装置において、前記スプリングは、円錐コイルばねであり、前記円錐コイルばねの小径端側が、前記保持部材から前記ベーン側に露出しているのが好ましい。
この場合、円錐コイルばねの保持部材から露出している部分は、円錐コイルばねの他の部分よりも小径となる。このため、円錐コイルばねの前記露出している部分が取付溝の側面に当接するのをさらに抑制することができる。その結果、スプリング(円錐コイルばね)がロータに接触して摩耗するのをさらに抑制することができる。
(3)前記(1)又は(2)のメカニカルシール装置において、前記循環ポンプ機構は、前記取付溝に設けられた複数の前記スプリングを備え、前記保持部材には、複数の前記スプリングが個別に挿入される複数の前記挿入孔が形成されているのが好ましい。
この場合、複数のスプリングは、保持部材の複数の挿入孔に個別に挿入されるので、スプリング同士が接触して摩耗するのを抑制することができる。
(4)前記(1)から(3)のいずれかのメカニカルシール装置において、前記スプリングは、前記保持部材から前記ベーン側に露出する露出部を有し、前記ベーンには、前記露出部が挿入される凹部が形成されているのが好ましい。
この場合、スプリングの保持部材から露出する露出部がベーンの凹部に挿入されるので、スプリングの露出部が取付溝の側面に当接するのをさらに抑制することができる。その結果、スプリングがロータに接触して摩耗するのをさらに抑制することができる。
(5)前記(4)のメカニカルシール装置において、前記循環ポンプ機構は、前記取付溝に配置された複数の前記スプリングを備え、前記ベーンには、複数の前記スプリングの前記露出部が個別に挿入される複数の前記凹部が形成されているのが好ましい。
この場合、複数のスプリングの露出部は、ベーンの複数の凹部に個別に挿入されるので、スプリングの露出部同士が接触して摩耗するのを抑制することができる。
(6)他の観点から見た本開示は、回転機器の回転軸を包囲し、前記回転機器の機内領域と機外領域とを区画するシールケースと、前記シールケースと前記回転軸との間に配置された少なくとも1つのメカニカルシールと、前記シールケース内に形成され、前記メカニカルシールの摺動部を潤滑する封液が導入される封液室と、前記封液室内の前記封液を循環させる循環ポンプ機構と、を備え、前記循環ポンプ機構は、前記回転軸側に一体回転可能に設けられ、外周面で開口する取付溝が形成された環状のロータと、前記取付溝に設けられ、前記ロータの外周面に対して出没自在なベーンと、前記取付溝において前記ベーンよりも奥側に設けられ、前記ベーンを前記ロータの外周面から突出させる方向に付勢するスプリングと、を備え、前記スプリングは、円錐コイルばねである、メカニカルシール装置である。
本開示のメカニカルシール装置によれば、循環ポンプ機構のロータの取付溝において、ベーンよりも奥側には、ベーンを付勢するスプリングとして円錐コイルばねが設けられる。これにより、円錐コイルばねの大径端の外径を、従来の円筒状のスプリングの外径以下にすることで、円錐コイルばねの長手方向の中間部が取付溝の側面に当接するのを抑制することができる。その結果、スプリング(円錐コイルばね)がロータに接触して摩耗するのを抑制することができる。
本開示のメカニカルシール装置によれば、循環ポンプ機構のスプリングがロータに接触して摩耗するのを抑制することができる。
本開示の第1実施形態に係るメカニカルシール装置を示す断面図である。 図1のI-I矢視断面図である。 循環ポンプ機構における図2の6時付近を示す拡大断面図である。 保持部材を示す斜視図である。 ベーンを示す斜視図である。 ハウジングの第1外側板を機外側から見た側面図である。 ハウジングの第2外側板を機外側から見た側面図である。 ロータの切欠溝付近を示す拡大斜視図である。 本開示の第2実施形態に係るメカニカルシール装置の循環ポンプ機構を示す断面図である。 第2実施形態の循環ポンプ機構における図9の6時付近を示す拡大断面図である。 第2実施形態のロータの取付溝付近を示す拡大斜視図である。
次に、本開示の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1実施形態>
[メカニカルシール装置]
図1は、本開示の第1実施形態に係るメカニカルシール装置1を示す断面図である。メカニカルシール装置1は、被密封流体を取り扱うポンプや撹拌機等の回転機器50に設けられている。メカニカルシール装置1は、シールケース2、第1メカニカルシール6、第2メカニカルシール7、封液室8、及び循環ポンプ機構30を備えている。
シールケース2は、回転機器50のケーシング(図示省略)に固定されており、回転機器50の機内領域Aと機外領域Bとを区画している。本実施形態のシールケース2は、機外領域B側から機内領域A側へ向かって順に、第1ケース体3、第2ケース体4、及び第3ケース体5を有している。第1ケース体3、第2ケース体4、及び第3ケース体5は、それぞれ環状に形成されており、回転機器50の回転軸51を包囲している。以下、本明細書において、機内領域A側を機内側といい、機外領域B側を機外側という。
第1メカニカルシール6及び第2メカニカルシール7は、ダブル型メカニカルシールを構成しており、シールケース2と回転軸51との間において、回転軸51の軸方向(以下、単に「軸方向」という)に所定間隔をあけて配置されている。第1メカニカルシール6は機内側に配置され、機内領域Aと封液室8(後述)との間をシールしている。第2メカニカルシール7は機外側に配置され、機外領域Bと封液室8との間をシールしている。
第1メカニカルシール6は、スプリングリテーナ11、スプリング12、ドライブピン13、ドライブカラー14、リテーナ15、回転密封環16、静止密封環17、セットスクリュー18、ピン19、Oリング20、及びOリング21を備えている。
スプリングリテーナ11は、環状に形成されており、回転軸51の外周側においてスリーブ9を介して固定されている。スプリングリテーナ11には、径方向に貫通する複数のねじ孔11a(図1では1つのみ図示)が周方向に所定間隔をあけて形成されている。各ねじ孔11aにはセットスクリュー18が螺合されており、セットスクリュー18の先端部はスリーブ9の外周面を押し付けている。これにより、スプリングリテーナ11は、セットスクリュー18によって回転軸51側に固定されている。
スプリングリテーナ11には、軸方向に貫通する複数の貫通孔11b(図1では1つのみ図示)が周方向に所定間隔をあけて形成されている。各貫通孔11bにはドライブピン13が挿入されており、ドライブピン13は、スプリングリテーナ11に対して軸方向の所定範囲で移動可能に保持されている。
ドライブピン13の機内側の端部は、スプリングリテーナ11よりも機内側において、スリーブ9の外周面に対して軸方向に移動可能に取り付けられた環状のドライブカラー14に固定されている。具体的には、ドライブカラー14には、軸方向に貫通する複数のねじ孔14a(図1では1つのみ図示)が周方向に所定間隔をあけて形成されている。各ねじ孔14aには、各ドライブピン13の機内側の端部に形成された雄ねじ部13aが螺合されている。これにより、ドライブカラー14は、ドライブピン13を介してスプリングリテーナ11に対して軸方向に移動可能に保持されながら、スプリングリテーナ11に対する相対回転が規制されている。
スプリングリテーナ11は、周方向に所定間隔をあけて複数のスプリング12(図1では1つのみ図示)の一端部を保持している。スプリング12の他端部は、ドライブカラー14の機外側の端面に当接している。これにより、ドライブカラー14は、スプリング12の付勢力によって機内側に付勢されている。
ドライブカラー14よりも機内側には、環状のリテーナ15が隣接して配置されている。リテーナ15は、スリーブ9の外周面に対して軸方向に移動可能に取り付けられている。リテーナ15の機外側の端面には、機外側に突出する複数の係合ピン15a(図1では1つのみ図示)が周方向に所定間隔をあけて設けられている。
各係合ピン15aは、ドライブカラー14に形成された係合孔14bに係合されている。これにより、リテーナ15は、ドライブカラー14と共に回転軸51に対して軸方向に移動可能に保持されながら、ドライブカラー14に対する相対回転が規制されている。リテーナ15の内周には、スリーブ9の外周面との間をシール(二次シール)するゴム製のOリング20が設けられている。
リテーナ15の機内側には、環状の回転密封環16が嵌合して固定されている。回転密封環16の機内側の端面は、シール面16aとされている。回転密封環16よりも機内側には、静止密封環17が隣接して配置されている。静止密封環17は、第3ケース体5の内周側に嵌合して固定されている。静止密封環17の機外側の端面は、回転密封環16のシール面16aが摺動するシール面17aとされている。
静止密封環17の機内側には、複数のピン溝17b(図1では1つのみ図示)が周方向に所定間隔をあけて形成されている。各ピン溝17bには、第3ケース体5の内周側において機外側に突出して固定されたピン19が挿入されている。これにより、静止密封環17は、第3ケース体5に対する相対回転が規制されている。静止密封環17の外周には、第3ケース体5の内周面との間をシール(二次シール)するゴム製のOリング21が設けられている。
第2メカニカルシール7は、第1メカニカルシール6と同様に、スプリングリテーナ11、スプリング12、ドライブピン13、ドライブカラー14、リテーナ15、回転密封環16、静止密封環17、セットスクリュー18、ピン19、Oリング20、及びOリング21を備えている。第2メカニカルシール7の構成部材であるスプリングリテーナ11~Oリング21は、循環ポンプ機構30を挟んで、第1メカニカルシール6の構成部材であるスプリングリテーナ11~Oリング21と軸方向に対称に配置されている。
第2メカニカルシール7のピン19は、第1ケース体3の内周側において機内側に突出して固定されている。第2メカニカルシール7のOリング21は、静止密封環17と第1ケース体3との間をシール(二次シール)している。第2メカニカルシール7の他の構成は、第1メカニカルシール6と同様の構成であるため、説明を省略する。
封液室8は、シールケース2内に形成された環状の空間である。封液室8には、第1メカニカルシール6のシール面16a,17a同士の摺動部、及び第2メカニカルシール7のシール面16a,17a同士の摺動部を潤滑及び冷却する封液が導入される。封液としては、被密封流体に応じて、被密封流体内に混入しても支障のない水,油,溶剤等が使用される。
第2ケース体4には、外部から封液室8に封液を供給する供給路4aが形成されている。第1ケース体3には、封液室8から外部に封液を排出する排出路3aが形成されている。これにより、回転機器50の運転中に供給路4aから封液室8に供給された封液は、第1及び第2メカニカルシール6,7の各摺動部を潤滑及び冷却し、排出路3aから外部に排出される。
[循環ポンプ機構]
図2は、図1のI-I矢視断面図である。図1及び図2において、循環ポンプ機構30は、封液室8内の封液を循環させるものであり、シールケース2内において第1メカニカルシール6と第2メカニカルシール7との間に配置されている。循環ポンプ機構30は、ロータ31、複数のベーン32、複数のスプリング(付勢部材)33、ハウジング34、複数のポンプ室38、及び保持部材42を備えている。なお、図2では、回転軸51、ベーン32、及び保持部材42の断面は省略している。
ロータ31は、例えばステンレス等の金属製の環状の部材からなる。ロータ31は、スリーブ9の外周側に固定されている。具体的には、スリーブ9の外周に固定されたキー39が、ロータ31の内周側に形成されたキー溝31aに係合することで、スリーブ9の外周側にロータ31が固定されている。これにより、ロータ31は、回転軸51側に一体回転可能に取り付けられ、回転軸51の回転トルクは、スリーブ9を介してロータ31に伝達される。
[取付溝]
図3は、循環ポンプ機構30における図2の6時付近を示す拡大断面図である。図2及び図3において、ロータ31には、その外周面31bで開口する取付溝31cが、周方向に所定間隔をあけて複数(図2では4つ)形成されている。各取付溝31cは、ロータ31の軸方向(図3の紙面垂直方向)全体にわたって形成されている。
各取付溝31cは、第1溝部31dと、第2溝部31eと、を有している。第1溝部31dは、取付溝31cの底部側(奥側)に形成されている。第2溝部31eは、取付溝31cの開口側に形成されている。第1溝部31dの溝幅W1は、第2溝部31eの溝幅W2よりも大きい。第1溝部31dの深さは、第2溝部31eの深さよりも浅い。
[保持部材]
各取付溝31cの第1溝部31dには、その軸方向外側から保持部材42が嵌め込まれている。図4は、保持部材42を示す斜視図である。図3及び図4において、保持部材42は、合成樹脂製の直方体状の部材からなる。本実施形態の保持部材42は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂からなる。保持部材42は、第1溝部31dの一対の側面31d1に締め代をもって嵌め込まれている。これにより、保持部材42は、第1溝部31dに固定されている。
保持部材42には、スプリング33が挿入される挿入孔42aが形成されている。挿入孔42aは、保持部材42において、ロータ31の軸方向に並んで複数(図4では2つ)形成されている。各挿入孔42aは、保持部材42を第1溝部31dの深さ方向に貫通して形成されている。各挿入孔42aは、第2溝部31eと連通している。
[スプリング]
各取付溝31cには、複数のスプリング33が設けられている。具体的には、各第1溝部31dに固定された保持部材42の複数の挿入孔42aに、複数(ここでは2つ)のスプリング33が個別に挿入されている。スプリング33は、例えばステンレス等の金属製の円錐コイルばねである。円錐コイルばね33は、その大径端が奥側に配置されるように取付溝31cに挿入されている。円錐コイルばね33の大径端は、挿入孔42aを貫通して第1溝部31dの底面に当接している。
円錐コイルばね33の最収縮状態(図3に示す状態)での長手方向の長さは、第1溝部31dの深さよりも長い。このため、円錐コイルばね33は、保持部材42の挿入孔42aから第2溝部31e内に常に露出する露出部33aを有している。本実施形態では、円錐コイルばね33の小径端側が露出部33aとなっている。
[ベーン]
図2及び図3において、各取付溝31cの第2溝部31eには、ベーン32が挿入されている。ベーン32は、例えばカーボン製の平板状の部材からなる。ベーン32の軸方向(図3の紙面垂直方向)の長さは、取付溝31cの軸方向の長さと略同一である。ベーン32は、第2溝部31eの一対の側面31e1に対して摺動可能である。これにより、ベーン32は、第2溝部31eにおいてロータ31の外周面31bに対して出没自在である。
図5は、ベーン32を示す斜視図である。図3及び図5において、ベーン32の背面32b(第2溝部31eの奥側に配置される面)には、凹部32cが形成されている。凹部32cは、ベーン32において、ロータ31の軸方向に並んで複数(図5では2つ)形成されている。
各凹部32cは、露出部33aの先端(小径端)側の一部が挿入される大きさに形成されている。これにより、複数の凹部32cには、保持部材42からベーン32側に露出している複数の円錐コイルばね33における露出部33aの先端側が個別に挿入されている。
凹部32cに挿入された露出部33aの先端は、凹部32cの底面に当接している。これにより、各取付溝31c内の複数の円錐コイルばね33は、ベーン32をロータ31の外周面31bから突出させる方向に付勢している。各円錐コイルばね33の露出部33aの他部は、第2溝部31eの空間S1において露出している。
空間S1は、第2溝部31eにおいてベーン32の奥側に形成される空間である。空間S1の容積は、ベーン32がロータ31に対して出没することで増減する。具体的には、ベーン32がロータ31から突出することで空間S1の容積は増加し、ベーン32がロータ31内に埋没することで空間S1の容積は減少する。
[ハウジング]
図1及び図2において、循環ポンプ機構30のハウジング34は、シールケース2の内周側に取り付けられている。具体的には、ハウジング34は、第1ケース体3の段差面3bと、第2ケース体4の突出端面4cとの間に配置されている。ハウジング34は、カムリング35と、カムリング35の軸方向両側に配置された第1外側板36及び第2外側板37と、を有している。カムリング35、第1外側板36、及び第2外側板37は、これらを軸方向に貫通する複数(図2では3つ)のピン40により、シールケース2に対する相対回転が規制されている。
第1外側板36と第2ケース体4との間には、スプリング41が周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1つのみ)設けられている。スプリング41は、第2ケース体4に対して第1外側板36を機外側へ向けて押圧している。これにより、ハウジング34は、第1ケース体3の段差面3bと第2ケース体4の突出端面4cとの間において、機外側へ偏った状態で保持され、スプリング41の付勢力に抗して機内側へ移動可能とされている。なお、スプリング41は、第1ケース体3と第2外側板37との間に配置され、第1ケース体3に対して第2外側板37を機内側へ向けて押圧してもよい。
カムリング35は、例えばステンレス等の金属製の環状の部材からなる。カムリング35は、第1ケース体3とロータ31との間に配置されている。カムリング35の軸方向の長さは、ロータ31の軸方向の長さと略同一である。カムリング35の外周面35aは、回転軸51の軸線C1を中心とする円周面とされている。
カムリング35の内周面35bは、回転軸51の軸線C1に対して偏心した位置を中心C2とする円周面とされている。本実施形態では、カムリング35の内周面35bの中心C2は、回転軸51の軸線C1に対して図2の上側に偏心している。これにより、カムリング35の内周面35bは、ロータ31の外周面31bに対して偏心している。具体的には、カムリング35の内周面35bは、図2の6時から12時までの第1角度範囲θ1では、ロータ31の外周面31bから徐々に離れるように偏心している。また、カムリング35の内周面35bは、図2の12時から6時までの第2角度範囲θ2では、ロータ31の外周面31bに徐々に近づくように偏心している。
カムリング35の内周面35bは、ロータ31の回転に伴って各ベーン32の先端32aが摺動する摺動面とされている。ロータ31が矢印E方向に1回転するたびに、各ベーン32は、カムリング35の内周面35bを摺動しながら、取付溝31cから突出する突出移動と、取付溝31cに埋没する埋没移動とを、交互に繰り返す。本実施形態の各ベーン32は、第1角度範囲θ1では突出移動し、第2角度範囲θ2では埋没移動する。
第1角度範囲θ1において、各ベーン32は、取付溝31c内に最も埋没した状態(6時の状態)から、取付溝31cから最も突出した状態(12時の状態)まで、スプリング33の付勢力により徐々に突出移動する。第2角度範囲θ2において、各ベーン32は、前記最も突出した状態(12時の状態)から前記最も埋没した状態(6時の状態)まで、カムリング35の内周面35bに押し付けられることで、スプリング33の付勢力に抗して徐々に埋没移動する。
第1外側板36及び第2外側板37は、例えばカーボン製の円板部材からなり、第1ケース体3とスリーブ9との間に配置されている。第1外側板36の機外側の側面、及び第2外側板37の機内側の側面には、ロータ31の軸方向両側面がそれぞれ摺動するようになっている。
以上の構成により、ハウジング34の内部におけるロータ31の外周面31bとカムリング35の内周面35bとの間には、周方向に隣り合うベーン32,32により区画されたポンプ室38が複数(図2では4つ)形成されている。各ポンプ室38は、封液が吸い込み及び吐出される空間である。
各ポンプ室38の容積は、ロータ31の回転に伴って変化する。本実施形態では、ロータ31が矢印E方向に1回転するたびに、第1角度範囲θ1ではポンプ室38の容積は徐々に増加するように変化し、第2角度範囲θ2ではポンプ室38の容積は徐々に減少するように変化する。
図6は、ハウジング34の第1外側板36を機外側から見た側面図である。図1及び図6に示すように、第1外側板36の第1角度範囲θ1には、複数(図6では3つ)の吸込口36aが周方向に所定間隔をあけて形成されている。これにより、ロータ31の回転により各ポンプ室38が第1角度範囲θ1を通過する際に、ポンプ室38の容積が徐々に増加することで、ポンプ室38内は正圧から負圧に変化する。このようにポンプ室38内が負圧になることで、各吸込口36aからポンプ室38に封液を吸い込む作用が発生する。これにより、封液室8の封液は、各吸込口36aからポンプ室38に吸い込まれる。
図7は、ハウジング34の第2外側板37を機外側から見た側面図である。図1及び図7に示すように、第2外側板37の第2角度範囲θ2には、複数(図7では3つ)の吐出口37aが周方向に所定間隔をあけて形成されている。これにより、ロータ31の回転により各ポンプ室38が第2角度範囲θ2を通過する際に、ポンプ室38の容積が徐々に減少することで、ポンプ室38内は負圧から正圧に変化する。このようにポンプ室38内が正圧になることで、各吐出口37aからポンプ室38の外部へ封液を吐出する作用が発生する。これにより、ポンプ室38の封液は、各吐出口37aから封液室8に吐出される。
以上の構成により、循環ポンプ機構30は、ベーンポンプとして機能し、ロータ31の1回転毎に一定容積の封液を循環させることができる。なお、図1では、分かり易くするために、吸込口36a及び吐出口37aの位置を周方向にずらして示している。
[切欠溝]
図2及び図3において、ロータ31の外周面31bには、周方向に間隔をあけて複数の切欠溝31fが形成されている。切欠溝31fの個数は、ベーン32の個数と同数(4つ)である。各切欠溝31fは、ロータ31の外周面31bにおいて、各ベーン32の先端32aよりもロータ31の回転方向先側の少し離れた位置に形成されている。各切欠溝31fは、軸方向視においてV字状に形成されている。
各切欠溝31fは、第1側面31gと、第2側面31hと、を有している。第1側面31gは、ロータ31の回転方向手前側に形成されている。第2側面31hは、ロータ31の回転方向先側に形成されている。第1側面31gと第2側面31hとがなす角度αは、後述する連通流路45を加工具(ドリル等)によりロータ31に加工する際に、第1側面31gに前記加工具を容易にアクセスできる大きさに設定されている。
[連通流路]
循環ポンプ機構30は、ロータ31に形成された複数の連通流路45をさらに備える。連通流路45の個数は、ベーン32の個数と同数(4つ)である。各連通流路45は、取付溝31cの空間S1とポンプ室38とを連通する流路である。本実施形態の各連通流路45は、ロータ31において、取付溝31cとは独立して形成されている。
図8は、ロータ31の切欠溝31f付近を示す拡大斜視図である。図3及び図8において、各連通流路45は、ロータ31の軸方向(図8の上下方向)に間隔をあけて並ぶ複数の流路部46を有する。各流路部46は、例えば断面円形の孔からなる。各流路部46の長手方向の一端は、切欠溝31fの第1側面(側面)31gで開口している。各流路部46の長手方向の他端は、取付溝31cの第2溝部31eの側面31e1で開口している。以上より、各連通流路45の流路部46は、各取付溝31cの空間S1と、当該取付溝31cに挿入されたベーン32の先端32aよりもロータ31の回転方向先側に区画されたポンプ室38と、を連通している。
図2及び図3において、ロータ31が第1角度範囲θ1を回転する際に、複数の流路部46は、ポンプ室38から取付溝31cの空間S1内に封液を供給する供給流路として機能する。具体的には、第1角度範囲θ1では、第1外側板36の吸込口36aからポンプ室38に封液が吸い込まれる。これにより、ポンプ室38内の封液は、当該ポンプ室38に面するロータ31の外周面31bに形成された切欠溝31fから、当該切欠溝31fの第1側面31gで開口する複数の流路部46に流れ込む。複数の流路部46に流れ込んだ封液は、これらの流路部46と連通する取付溝31cの空間S1に流れ込む。したがって、ロータ31が第1角度範囲θ1を回転する際には、ベーン32の背面32bには、空間S1に流れ込んだ封液の圧力が背圧として作用する。
ロータ31が第2角度範囲θ2を回転する際に、複数の流路部46は、空間S1内の封液をポンプ室38に排出する排出流路として機能する。具体的には、第2角度範囲θ2では、上述のようにベーン32が円錐コイルばね33の付勢力に抗して取付溝31c内に埋没移動する。これにより、空間S1内の封液は、複数の流路部46を通過し、切欠溝31fからポンプ室38に排出される。その際、空間S1内のごみが、封液と共に複数の流路部46を介してポンプ室38に排出されるので、複数の流路部46は、空間S1を洗浄するための流路としても機能する。
[作用効果]
以上、本実施形態のメカニカルシール装置1によれば、循環ポンプ機構30のロータ31の取付溝31cにおいて、ベーン32よりも奥側に設けられた保持部材42の挿入孔42aにスプリング33が挿入されている。このため、スプリング33の長手方向の中間部は、保持部材42によって保持される。これにより、スプリング33の中間部が挫屈して取付溝31cの側面31d1,31e1に当接するのを抑制することができる。その結果、スプリング33がロータ31に接触して摩耗するのを抑制することができる。
また、スプリング33は円錐コイルばねであり、円錐コイルばね33の小径端側は、保持部材42からベーン32側に露出する露出部33aとなっている。これにより、円錐コイルばね33の露出部33aは、円錐コイルばね33の他の部分よりも小径となる。このため、円錐コイルばね33の露出部33aが取付溝31cの側面31d1,31e1に当接するのをさらに抑制することができる。その結果、スプリング(円錐コイルばね)33がロータ31に接触して摩耗するのをさらに抑制することができる。
また、保持部材42に形成された複数の挿入孔42aに、複数のスプリング33が個別に挿入されている。このため、スプリング33同士が接触して摩耗するのを抑制することができる。
また、ベーン32の背面32bに形成された凹部32cに、スプリング33の露出部33aが挿入されている。このため、スプリング33の露出部33aが取付溝31cの側面31d1,31e1に当接するのをさらに抑制することができる。その結果、スプリング33がロータ31に接触して摩耗するのをさらに抑制することができる。
また、ベーン32の背面32bに形成された複数の凹部32cに、複数のスプリング33が個別に挿入されている。このため、スプリング33の露出部33a同士が接触して摩耗するのを抑制することができる。
<第2実施形態>
図9は、本開示の第2実施形態に係るメカニカルシール装置1の循環ポンプ機構30を示す断面図である。図10は、その循環ポンプ機構30における図9の6時付近を示す拡大断面図である。本実施形態の循環ポンプ機構30は、スプリング33が挿入される保持部材42(図2参照)を備えていない点と、ロータ31の取付溝31c及び連通流路45の各構成が異なる点で、第1実施形態と相違する。
図9及び図10において、本実施形態の循環ポンプ機構30におけるロータ31の各取付溝31cは、その深さ方向全体にわたって一定の溝幅W3を有している(図11も参照)。各取付溝31cは、互いに対向する第1側面31i及び第2側面31jを有している。第1側面31iは、ロータ31の回転方向先側に形成されている。第2側面31jは、ロータ31の回転方向手前側に形成されている。
図11は、ロータ31の取付溝31c付近を示す拡大斜視図である。図10及び図11において、各取付溝31cの第1側面31iには、ロータ31の軸方向に並ぶ複数(図11では3つ)の小溝31kが形成されている。各小溝31kは、断面円弧状に形成されている。各小溝31kは、取付溝31cの深さ方向全体にわたって形成されている。各小溝31kは、円錐コイルばね33の大径端における周方向の一部が挿入される大きさに形成されている。
各取付溝31cには、複数の小溝31kそれぞれに円錐コイルばね33の周方向の一部が配置されるように、当該円錐コイルばね33が挿入されている。各取付溝31cの円錐コイルばね33の手前には、ベーン32が挿入されている。ベーン32は、取付溝31cの第1側面31i及び第2側面31jに対して摺動可能である。ベーン32の背面32bには、円錐コイルばね33の小径端が当接している。
以上の構成により、各取付溝31cのベーン32よりも奥側の空間S2に、複数(ここでは3つ)の円錐コイルばね33が軸方向に並んで設けられている。これらの円錐コイルばね33は、ベーン32をロータ31の外周面31bから突出させる方向に付勢している。なお、本実施形態の円錐コイルばね33は、大径端が奥側に配置されるように取付溝31cに挿入されているが、小径端が奥側に配置されるように取付溝31cに挿入されていてもよい。
図9及び図10において、各取付溝31cに形成された複数の小溝31kは、それぞれ当該取付溝31cの奥側において空間S2と連通している。また、複数の小溝31kは、それぞれロータ31の外周面31bにおいて開口している。これにより、複数の小溝31kは、各取付溝31cの空間S2と、当該取付溝31cよりもロータ31の回転方向先側に区画されたポンプ室38と、を連通している。したがって、本実施形態では、各取付溝31cに形成された複数の小溝31kは、連通流路45の複数の流路部46として機能する。
なお、小溝31kは、円錐コイルばね33の周方向の一部を配置する機能と、流路部46としての機能を兼ねているが、流路部46としてだけ機能させてもよい。その場合、円錐コイルばね33は、取付溝31cの溝幅W3内に挿入される大きさにすればよい。本実施形態の他の構成は、第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付し、その説明を省略する。
以上、本実施形態のメカニカルシール装置1によれば、循環ポンプ機構30のロータ31の取付溝31cにおいて、ベーン32よりも奥側には、ベーン32を付勢するスプリング33として円錐コイルばねが設けられる。これにより、円錐コイルばね33の大径端の外径を、従来の円筒状のスプリングの外径以下にすることで、円錐コイルばね33の長手方向の中間部が取付溝31cの側面31d1,31e1に当接するのを抑制することができる。その結果、スプリング(円錐コイルばね)33がロータ31に接触して摩耗するのを抑制することができる。
<その他>
本開示のメカニカルシール装置1は、ダブル型メカニカルシールを備えているが、シングル型メカニカルシールなど、少なくとも1つのメカニカルシールを備えていればよい。循環ポンプ機構30は、スプリング33の付勢力がポンプ室38の封液の圧力よりも大きければ、連通流路45を備える必要はない。
各取付溝31cに設けられるスプリング33の個数、保持部材42に形成される挿入孔42aの個数、及びベーン32に形成される凹部32cの個数は、上記実施形態に限定されるものではない。第1実施形態のスプリング33は、円錐コイルばねに限定されるものではなく、例えば円筒状のスプリングであってもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 メカニカルシール装置
2 シールケース
6 第1メカニカルシール(メカニカルシール)
7 第2メカニカルシール(メカニカルシール)
8 封液室
30 循環ポンプ機構
31 ロータ
31b 外周面
31c 取付溝
32 ベーン
32c 凹部
33 スプリング(円錐コイルばね)
33a 露出部
42 保持部材
42a 挿入孔
50 回転機器
51 回転軸
A 機内領域
B 機外領域

Claims (6)

  1. 回転機器の回転軸を包囲し、前記回転機器の機内領域と機外領域とを区画するシールケースと、
    前記シールケースと前記回転軸との間に配置された少なくとも1つのメカニカルシールと、
    前記シールケース内に形成され、前記メカニカルシールの摺動部を潤滑する封液が導入される封液室と、
    前記封液室内の前記封液を循環させる循環ポンプ機構と、を備え、
    前記循環ポンプ機構は、
    前記回転軸側に一体回転可能に設けられ、外周面で開口する取付溝が形成された環状のロータと、
    前記取付溝に設けられ、前記ロータの外周面に対して出没自在なベーンと、
    前記取付溝において前記ベーンよりも奥側に設けられ、前記ベーンを前記ロータの外周面から突出させる方向に付勢するスプリングと、
    前記取付溝において前記ベーンよりも奥側に設けられ、前記スプリングが挿入される挿入孔が形成された保持部材と、を備える、メカニカルシール装置。
  2. 前記スプリングは、円錐コイルばねであり、
    前記円錐コイルばねの小径端側が、前記保持部材から前記ベーン側に露出している、請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記循環ポンプ機構は、前記取付溝に設けられた複数の前記スプリングを備え、
    前記保持部材には、複数の前記スプリングが個別に挿入される複数の前記挿入孔が形成されている、請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記スプリングは、前記保持部材から前記ベーン側に露出する露出部を有し、
    前記ベーンには、前記露出部が挿入される凹部が形成されている、請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール装置。
  5. 前記循環ポンプ機構は、前記取付溝に配置された複数の前記スプリングを備え、
    前記ベーンには、複数の前記スプリングの前記露出部が個別に挿入される複数の前記凹部が形成されている、請求項4に記載のメカニカルシール装置。
  6. 回転機器の回転軸を包囲し、前記回転機器の機内領域と機外領域とを区画するシールケースと、
    前記シールケースと前記回転軸との間に配置された少なくとも1つのメカニカルシールと、
    前記シールケース内に形成され、前記メカニカルシールの摺動部を潤滑する封液が導入される封液室と、
    前記封液室内の前記封液を循環させる循環ポンプ機構と、を備え、
    前記循環ポンプ機構は、
    前記回転軸側に一体回転可能に設けられ、外周面で開口する取付溝が形成された環状のロータと、
    前記取付溝に設けられ、前記ロータの外周面に対して出没自在なベーンと、
    前記取付溝において前記ベーンよりも奥側に設けられ、前記ベーンを前記ロータの外周面から突出させる方向に付勢するスプリングと、を備え、
    前記スプリングは、円錐コイルばねである、メカニカルシール装置。
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