JP2023181599A - インパクト工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】インパクト工具の大型化を抑制すること。【解決手段】インパクト工具は、モータと、スピンドルシャフト部と、スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、モータの回転力により回転するスピンドルと、スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、スピンドルシャフト部の周囲に配置されるベース部と、ベース部の外周部から前方に突出する前側リング部と、前側リング部の内周面から径方向内側に突出し、アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部と、を有するハンマと、を備える。ハンマ突起部の前面は、ベース部の前面よりも前方に配置される。ベース部は、ハンマ突起部との境界に設けられる溝を有する。【選択図】図9

Description

本明細書で開示する技術は、インパクト工具に関する。
インパクト工具に係る技術分野において、特許文献1に開示されているようなインパクトアセンブリが知られている。
中国実用新案第205651274号明細書
インパクト工具を用いる作業性の向上のために、インパクト工具の大型化を抑制する技術が要求される。
本明細書で開示する技術は、インパクト工具の大型化を抑制することを目的とする。
本明細書は、インパクト工具を開示する。インパクト工具は、モータと、スピンドルシャフト部と、スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、モータの回転力により回転するスピンドルと、スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、スピンドルシャフト部の周囲に配置されるベース部と、ベース部の外周部から前方に突出する前側リング部と、前側リング部の内周面から径方向内側に突出し、アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部と、を有するハンマと、を備えてもよい。ハンマ突起部の前面は、ベース部の前面よりも前方に配置されてもよい。ベース部は、ハンマ突起部との境界に設けられる溝を有してもよい。
本明細書で開示する技術によれば、インパクト工具の大型化が抑制される。
図1は、第1実施形態に係るインパクト工具を示す前方からの斜視図である。 図2は、第1実施形態に係るインパクト工具を示す後方からの斜視図である。 図3は、第1実施形態に係るインパクト工具を示す側面図である。 図4は、第1実施形態に係るインパクト工具を示す縦断面図である。 図5は、第1実施形態に係るインパクト工具の上部を示す縦断面図である。 図6は、第1実施形態に係るインパクト工具の上部を示す横断面図である。 図7は、第1実施形態に係るインパクト工具の一部を示す前方からの分解斜視図である。 図8は、第1実施形態に係るインパクト工具の一部を示す後方からの分解斜視図である。 図9は、第1実施形態に係るハンマを示す前方からの斜視図である。 図10は、第1実施形態に係るハンマを前方から見た図である。 図11は、第1実施形態に係るハンマを示す後方からの斜視図である。 図12は、第1実施形態に係るハンマを示す縦断面図である。 図13は、第1実施形態に係るハンマを示す横断面図である。 図14は、第1実施形態に係るカップワッシャを示す前方からの斜視図である。 図15は、比較例に係るアンビルとハンマとの関係を示す模式図である。 図16は、第1実施形態に係るアンビルとハンマとの関係を示す模式図である。 図17は、第2実施形態に係るインパクト工具の上部を示す縦断面図である。
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、モータと、スピンドルシャフト部と、スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、モータの回転力により回転するスピンドルと、スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、スピンドルシャフト部の周囲に配置されるベース部と、ベース部の外周部から前方に突出する前側リング部と、前側リング部の内周面から径方向内側に突出し、アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部と、を有するハンマと、を備えてもよい。ハンマ突起部の前面は、ベース部の前面よりも前方に配置されてもよい。ベース部は、ハンマ突起部との境界に設けられる溝を有してもよい。
上記の構成では、ベース部に溝が設けられるので、ハンマ突起部とアンビル突起部との接触面積が小さくなることを抑制しつつ、モータの回転軸と平行な軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。また、ハンマ突起部とアンビル突起部との接触面積が小さくなることが抑制されるので、ハンマ突起部に過度な力が掛かることが抑制される。そのため、ハンマ突起部の摩耗が抑制され、ハンマの寿命の短縮化が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、ベース部は、第1前面と、周方向において第1前面とは異なる位置に配置され、第1前面よりも前方に配置される第2前面と、を有してもよい。第1前面の周方向一端部は、第1接続面を介してハンマ突起部の前面の周方向他端部に接続されてもよい。第2前面の周方向一端部は、第2接続面を介して第1前面の周方向他端部に接続されてもよい。第1接続面は、ハンマの回転軸に平行であり、少なくとも一部がアンビル突起部の被打撃面に対向する第1平面と、第1平面の後端部と第1前面の周方向一端部とを接続する第1曲面と、を含んでもよい。溝は、第1前面と第1接続面と第2接続面とにより規定されてもよい。
上記の構成では、第1平面と第1前面とが第1曲面を介して接続されるので、第1平面と第1前面との境界に応力が集中することが抑制される。そのため、例えばハンマに亀裂が生じることが抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、前側リング部の外周面は、前方に向かって径方向内側に傾斜してもよい。
上記の構成では、径方向におけるハンマの大型化が抑制される。径方向におけるハンマの大型化が抑制されるので、ハンマケースの前部の径方向における大型化も抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、前側リング部は、アンビル突起部よりも径方向外側に配置されてもよい。軸方向において、前側リング部の位置とアンビル突起部の少なくとも一部の位置とは、同じでもよい。
上記の構成では、ハンマ突起部がアンビル突起部を打撃するときのハンマの慣性モーメントが増大するので、打撃力を増大させることができる。
1つ又はそれ以上の実施形態において、第2接続面は、ハンマの回転軸に平行であり、第1平面に対向する第2平面と、第2平面の後端部と第1前面の周方向他端部とを接続する第2曲面と、を含んでもよい。第1平面と第2平面との距離は、アンビル突起部の周方向の寸法よりも小さくてもよい。
上記の構成では、第2平面と第1前面とが第2曲面を介して接続されるので、第2平面と第1前面との境界に応力が集中することが抑制される。そのため、例えばハンマに亀裂が生じることが抑制される。また、溝の幅を示す第1平面と第2平面との距離がアンビル突起部の周方向の寸法よりも小さいので、アンビル突起部は、溝に嵌まること無く円滑に回転することができる。
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1平面と第2平面との距離は、第1曲面の半径と第2曲面の半径との和よりも大きくてもよい。
上記の構成では、溝の内側に第1曲面及び第2曲面が形成される。例えば、第1曲面及び第2曲面のそれぞれの半径が0.5mmである場合、溝の幅は4mm程度でもよい。
1つ又はそれ以上の実施形態において、スピンドルシャフト部の周囲に配置されるコイルスプリングと、ベース部の後方に配置され、コイルスプリングの前端部を支持するワッシャと、ベース部の後面に設けられた支持溝に配置され、ワッシャの前面を支持する支持ボールと、を備えてもよい。径方向及び周方向のそれぞれにおいて、支持溝の位置と第2前面の少なくとも一部の位置とは、同じでもよい。
上記の構成では、ハンマの小型化が図られる。
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンマは、ベース部の外周部から後方に突出する後側リング部を有してもよい。
上記の構成では、ハンマ突起部がアンビル突起部を打撃するときのハンマの慣性モーメントが増大するので、打撃力を増大させることができる。
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンマは、ベース部の内周部から後方に突出し、ハンマボールを介してスピンドルシャフト部に支持される支持リング部を有してもよい。径方向において、ワッシャは、後側リング部と支持リング部との間に配置されてもよい。
上記の構成では、コイルスプリングの前端部が後側リング部と支持リング部との間に入り込むので、モータの回転軸と平行な軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、ワッシャは、ハンマボールの後端部よりも前方に配置されてもよい。
上記の構成では、モータの回転軸と平行な軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、インパクト工具1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。インパクト工具1は、動力源としてモータ6を有する。
実施形態において、モータ6の回転軸AXと平行な方向を適宜、軸方向、と称し、回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称し、回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。
回転軸AXは、前後方向に延伸する。軸方向一方側は、前方であり、軸方向他方側は、後方である。また、径方向において、回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。
<インパクト工具>
図1は、本実施形態に係るインパクト工具1を示す前方からの斜視図である。図2は、本実施形態に係るインパクト工具1を示す後方からの斜視図である。図3は、本実施形態に係るインパクト工具1を示す側面図である。図4は、本実施形態に係るインパクト工具1を示す縦断面図である。
本実施形態において、インパクト工具1は、ねじ締め工具の一種であるインパクトドライバである。インパクト工具1は、ハウジング2と、ハンマケース4と、ハンマケースカバー5Aと、バンパ5Bと、ハウジングカバー5Cと、モータ6と、減速機構7と、スピンドル8と、打撃機構9と、アンビル10と、工具保持機構11と、ファン12と、バッテリ装着部13と、トリガレバー14と、正逆転切換レバー15と、操作表示部16と、ライト17と、コントローラ18とを備える。
ハウジング2は、合成樹脂製である。本実施形態において、ハウジング2は、ナイロン製である。ハウジング2は、左ハウジング2Lと、左ハウジング2Lの右方に配置される右ハウジング2Rとを含む。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとは、複数のねじ2Sにより固定される。ハウジング2は、一対の半割れハウジングにより構成される。
ハウジング2は、モータ収容部21と、グリップ部22と、バッテリ保持部23とを有する。
モータ収容部21は、モータ6を収容する。モータ収容部21は、筒状部21Aと、筒状部21Aの後端部に一体に接続される後板部21Bとを有する。モータ収容部21は、ハンマケース4の少なくとも一部を収容する。
グリップ部22は、作業者に握られる。グリップ部22は、モータ収容部21から下方に延びる。トリガレバー14は、グリップ部22の上部に設けられる。
バッテリ保持部23は、バッテリ装着部13を介してバッテリパック25を保持する。バッテリ保持部23は、グリップ部22の下端部に接続される。前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、バッテリ保持部23の外形の寸法は、グリップ部22の外形の寸法よりも大きい。
モータ収容部21は、吸気口19と、排気口20とを有する。排気口20は、吸気口19よりも後方に設けられる。ハウジング2の外部空間の空気は、吸気口19を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間の空気は、排気口20を介してハウジング2の外部空間に流出する。
ハンマケース4は、減速機構7、スピンドル8、打撃機構9、及びアンビル10の少なくとも一部を収容する。減速機構7の少なくとも一部は、ベアリングボックス24の内側に配置される。減速機構7は、複数のギヤを含む。
ハンマケース4は、金属製である。本実施形態において、ハンマケース4は、アルミニウム製である。ハンマケース4は、筒状である。ハンマケース4は、モータ収容部21の前部に接続される。ハンマケース4の後部にベアリングボックス24が固定される。ベアリングボックス24の外周部に筒状外面が形成される。ハンマケース4の内周部に筒状内面が形成される。ベアリングボックス24は、Oリング24Aを介してハンマケース4の後部に嵌め込まれる。ベアリングボックス24の筒状外面とハンマケース4の筒状内面とがOリング24Aを介して結合されることにより、ベアリングボックス24とハンマケース4とが固定される。ハンマケース4は、左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとに挟まれる。ハンマケース4の少なくとも一部は、モータ収容部21に収容される。ベアリングボックス24は、モータ収容部21及びハンマケース4のそれぞれに固定される。
ハンマケースカバー5Aは、ハンマケース4の表面の少なくとも一部を覆う。バンパ5Bは、ハンマケース4の前端部に装着される。ハンマケースカバー5A及びバンパ5Bは、ハンマケース4を保護する。ハンマケースカバー5A及びバンパ5Bは、ハンマケース4とハンマケース4の周囲の物体との接触を抑制する。ハウジングカバー5Cは、ハウジング2の表面の少なくとも一部を覆う。
モータ6は、インパクト工具1の動力源である。モータ6は、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ6は、ステータ26と、ロータ27とを有する。ステータ26は、モータ収容部21に支持される。ロータ27の少なくとも一部は、ステータ26の内側に配置される。ロータ27は、ステータ26に対して回転する。ロータ27は、前後方向に延びる回転軸AXを中心に回転する。
減速機構7は、ロータ27とスピンドル8とを連結する。減速機構7は、ロータ27の回転をスピンドル8に伝達する。減速機構7は、ロータ27の回転速度よりも低い回転速度でスピンドル8を回転させる。減速機構7は、モータ6よりも前方に配置される。減速機構7は、遊星歯車機構を含む。減速機構7は、複数のギヤを有する。減速機構7のギヤは、ロータ27により駆動される。
スピンドル8は、減速機構7により伝達されたロータ27の回転力により回転する。スピンドル8は、モータ6の少なくとも一部よりも前方に配置される。スピンドル8は、ステータ26よりも前方に配置される。スピンドル8の少なくとも一部は、ロータ27よりも前方に配置される。スピンドル8の少なくとも一部は、減速機構7の前方に配置される。スピンドル8は、アンビル10の後方に配置される。
打撃機構9は、モータ6により回転するスピンドル8の回転力に基づいて、アンビル10を回転方向に打撃する。モータ6の回転力は、減速機構7及びスピンドル8を介して打撃機構9に伝達される。
アンビル10は、ロータ27の回転力に基づいて回転するインパクト工具1の出力シャフトである。アンビル10は、モータ6よりも前方に配置される。アンビル10は、先端工具が挿入される工具孔10Aを有する。工具孔10Aは、アンビル10の前端部に設けられる。先端工具は、アンビル10に装着される。
工具保持機構11は、アンビル10の工具孔10Aに挿入された先端工具を保持する。工具保持機構11は、アンビル10の前部の周囲に配置される。工具保持機構11は、先端工具を着脱可能である。
ファン12は、モータ6を冷却するための気流を生成する。ファン12は、モータ6のステータ26よりも後方に配置される。ファン12は、ロータ27の少なくとも一部に固定される。ファン12が回転することにより、ハウジング2の外部空間の空気が、吸気口19を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間に流入した空気は、ハウジング2の内部空間を流通することにより、モータ6を冷却する。ハウジング2の内部空間を流通した空気は、ファン12が回転することにより、排気口20を介してハウジング2の外部空間に流出する。
バッテリ装着部13は、バッテリパック25に接続される。バッテリパック25は、バッテリ装着部13に装着される。バッテリパック25は、バッテリ装着部13に着脱可能である。バッテリ装着部13は、バッテリ保持部23の下部に配置される。バッテリパック25は、バッテリ保持部23の前方からバッテリ装着部13に挿入されることにより、バッテリ装着部13に装着される。バッテリパック25は、バッテリ装着部13から前方に抜去されることにより、バッテリ装着部13から外される。バッテリパック25は、二次電池を含む。実施形態において、バッテリパック25は、充電式のリチウムイオン電池を含む。バッテリ装着部13に装着されることにより、バッテリパック25は、インパクト工具1に電力を供給することができる。モータ6は、バッテリパック25から供給される電力に基づいて駆動する。
トリガレバー14は、モータ6を起動するために作業者に操作される。トリガレバー14が操作されることにより、モータ6の駆動と停止とが切り換えられる。トリガレバー14は、グリップ部22に設けられる。
正逆転切換レバー15は、作業者に操作される。正逆転切換レバー15が操作されることにより、モータ6の回転方向が正転方向及び逆転方向の一方から他方に切り換えられる。モータ6の回転方向が切り換えられることにより、スピンドル8の回転方向が切り換えられる。正逆転切換レバー15は、グリップ部22の上部に設けられる。
操作表示部16に複数の操作ボタン16Aを有する。作業者により操作ボタン16Aが操作されることにより、モータ6の動作モードが切り換えられる。操作表示部16は、バッテリ保持部23に設けられる。操作表示部16は、グリップ部22よりも前方側において、バッテリ保持部23の上面に設けられる。
ライト17は、照明光を射出する。ライト17は、アンビル10及びアンビル10の周辺を照明光で照明する。ライト17は、アンビル10の前方を照明光で照明する。また、ライト17は、アンビル10に装着された先端工具及び先端工具の周辺を照明光で照明する。ライト17は、トリガレバー14の上方に配置される。
コントローラ18は、モータ6を制御する制御信号を出力する。コントローラ18は、複数の電子部品が実装された基板を含む。基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、及び抵抗が例示される。コントローラ18は、バッテリ保持部23に収容される。
図5は、本実施形態に係るインパクト工具1の上部を示す縦断面図である。図6は、本実施形態に係るインパクト工具1の上部を示す横断面図である。図7は、本実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す前方からの分解斜視図である。図8は、本実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す後方からの分解斜視図である。
ハンマケース4は、第1筒部401と、第2筒部402と、ケース接続部403とを有する。第1筒部401は、打撃機構9の周囲に配置される。第2筒部402は、第1筒部401よりも前方に配置される。第2筒部402の外径は、第1筒部401の外径よりも小さい。ケース接続部403は、第1筒部401の前端部と第2筒部402の外周面とを繋ぐように配置される。第2筒部402の後端部は、ケース接続部403から後方に突出する。
モータ6は、ステータ26と、ロータ27とを有する。ステータ26は、ステータコア28と、前インシュレータ29と、後インシュレータ30と、コイル31とを有する。ロータ27は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ27は、ロータコア部32と、ロータシャフト部33と、ロータ磁石34と、センサ用磁石35とを有する。
ステータコア28は、ロータ27よりも径方向外側に配置される。ステータコア28は、積層された複数の鋼板を含む。鋼板は、鉄を主成分とする金属製の板である。ステータコア28は、筒状である。ステータコア28は、コイル31を支持する複数のティースを有する。
前インシュレータ29は、ステータコア28の前部に設けられる。後インシュレータ30は、ステータコア28の後部に設けられる。前インシュレータ29及び後インシュレータ30のそれぞれは、合成樹脂製の電気絶縁部材である。前インシュレータ29は、ティースの表面の一部を覆うように配置される。後インシュレータ30は、ティースの表面の一部を覆うように配置される。
コイル31は、前インシュレータ29及び後インシュレータ30を介してステータコア28に装着される。コイル31は、複数配置される。コイル31は、前インシュレータ29及び後インシュレータ30を介してステータコア28のティースの周囲に配置される。コイル31とステータコア28とは、前インシュレータ29及び後インシュレータ30により電気的に絶縁される。複数のコイル31は、ヒュージング端子38を介して接続される。
ロータコア部32及びロータシャフト部33のそれぞれは、鋼製である。ロータシャフト部33は、ロータコア部32の端面から前後方向に突出する。ロータシャフト部33は、ロータコア部32の前端面から前方に突出する前側シャフト部33Fと、ロータコア部32の後端面から後方に突出する後側シャフト部33Rとを含む。
ロータ磁石34は、ロータコア部32に固定される。ロータ磁石34は、円筒状である。ロータ磁石34は、ロータコア部32の周囲に配置される。
センサ用磁石35は、ロータコア部32に固定される。センサ用磁石35は、円環状である。センサ用磁石35は、ロータコア部32の前端面及びロータ磁石34の前端面に配置される。
前インシュレータ29にセンサ基板37が取り付けられる。センサ基板37は、ねじ29Sにより前インシュレータ29に固定される。センサ基板37は、中心に孔が設けられた円板状の回路基板と、回路基板に支持される回転検出素子とを有する。センサ基板37の少なくとも一部は、センサ用磁石35に対向する。回転検出素子は、ロータ27のセンサ用磁石35の位置を検出することにより、ロータ27の回転方向の位置を検出する。
ロータシャフト部33は、ロータベアリング39に回転可能に支持される。ロータベアリング39は、前側シャフト部33Fを回転可能に支持する前側ロータベアリング39Fと、後側シャフト部33Rを回転可能に支持する後側ロータベアリング39Rとを含む。
前側ロータベアリング39Fは、ベアリングボックス24に保持される。ベアリングボックス24は、ベアリングボックス24の後面から前方に窪む凹部241を有する。前側ロータベアリング39Fは、凹部241に配置される。後側ロータベアリング39Rは、後板部21Bに保持される。ロータシャフト部33の前端部は、ベアリングボックス24の開口を介してハンマケース4の内部空間に配置される。
ファン12は、ブッシュ12Aを介して後側シャフト部33Rの後部に固定される。ファン12は、後側ロータベアリング39Rとステータ26との間に配置される。ファン12は、ロータ27の回転により回転する。ロータシャフト部33が回転することにより、ファン12は、ロータシャフト部33と一緒に回転する。
ロータシャフト部33の前端部にピニオンギヤ41が形成される。ピニオンギヤ41は、減速機構7の少なくとも一部に連結される。ロータシャフト部33は、ピニオンギヤ41を介して減速機構7に連結される。
減速機構7は、ピニオンギヤ41の周囲に配置される複数のプラネタリギヤ42と、複数のプラネタリギヤ42の周囲に配置されるインターナルギヤ43とを有する。ピニオンギヤ41、プラネタリギヤ42、及びインターナルギヤ43のそれぞれは、ハンマケース4に収容される。複数のプラネタリギヤ42のそれぞれは、ピニオンギヤ41に噛み合う。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル8に回転可能に支持される。スピンドル8は、プラネタリギヤ42により回転される。インターナルギヤ43は、プラネタリギヤ42に噛み合う内歯を有する。インターナルギヤ43は、ベアリングボックス24に回転固定される。インターナルギヤ43は、ベアリングボックス24に対して常に回転不可能である。ベアリングボックス24は、左ハウジング2L及び右ハウジング2Rに対して回転固定される。
モータ6の駆動によりロータシャフト部33が回転すると、ピニオンギヤ41が回転し、プラネタリギヤ42がピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合いながら公転する。プラネタリギヤ42の公転により、ピン42Pを介してプラネタリギヤ42に接続されているスピンドル8は、ロータシャフト部33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
スピンドル8は、モータ6の回転力より回転する。スピンドル8は、モータ6の回転力を、打撃機構9を介してアンビル10に伝達する。スピンドル8は、スピンドルシャフト部801と、スピンドルシャフト部801の後部に設けられるフランジ部802とを有する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してフランジ部802に回転可能に支持される。スピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。スピンドル8は、回転軸AXを中心に回転する。スピンドル8は、スピンドルベアリング44に回転可能に支持される。スピンドル8の後端部に凸部803が設けられる。凸部803は、フランジ部802から後方に突出する。凸部803は、スピンドルベアリング44を囲むように配置される。
ベアリングボックス24は、スピンドル8の周囲の少なくとも一部に配置される。スピンドルベアリング44は、ベアリングボックス24に保持される。ベアリングボックス24は、ベアリングボックス24の前面から前方に突出する凸部242を有する。スピンドルベアリング44は、凸部242の周囲に配置される。
打撃機構9は、ハンマ47と、ハンマボール48と、コイルスプリング50と、ワッシャ53とを有する。ハンマ47、ハンマボール48、コイルスプリング50、及びワッシャ53を含む打撃機構9は、ハンマケース4の第1筒部401に収容される。第1筒部401は、ハンマ47の周囲に配置される。
ハンマ47は、減速機構7よりも前方に配置される。ハンマ47は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される。ハンマ47は、スピンドルシャフト部801に支持される。
ハンマ47は、モータ6により回転される。モータ6の回転力は、減速機構7及びスピンドル8を介してハンマ47に伝達される。ハンマ47は、モータ6により回転するスピンドル8の回転力に基づいて、スピンドル8と一緒に回転可能である。ハンマ47の回転軸とスピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。ハンマ47は、回転軸AXを中心に回転する。
図9は、本実施形態に係るハンマ47を示す前方からの斜視図である。図10は、本実施形態に係るハンマ47を前方から見た図である。図11は、本実施形態に係るハンマ47を示す後方からの斜視図である。図12は、本実施形態に係るハンマ47を示す縦断面図である。図13は、本実施形態に係るハンマ47を示す横断面図である。
ハンマ47は、ベース部471と、前側リング部472と、後側リング部473と、支持リング部474と、ハンマ突起部475とを有する。
ベース部471は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される。ベース部471は、環状である。スピンドルシャフト部801は、ベース部471の内側に配置される。
前側リング部472は、ベース部471の外周部から前方に突出する。前側リング部472は、筒状である。前側リング部472の外周面472Aは、前方に向かって径方向内側に傾斜する。
後側リング部473は、ベース部471の外周部から後方に突出する。後側リング部473は、筒状である。
支持リング部474は、ベース部471の内周部から後方に突出する。支持リング部474は、筒状である。支持リング部474は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される。支持リング部474は、ハンマボール48を介してスピンドルシャフト部801に支持される。
ハンマ突起部475は、前側リング部472の内周面から径方向内側に突出する。ハンマ突起部475は、ベース部471の前面から前方に突出する。ハンマ突起部475の前面83は、ベース部471の前面よりも前方に配置される。前側リング部472の前面とハンマ突起部475の前面83とは、同一平面内に配置される。ハンマ突起部475は、周方向に2つ配置される。
ベース部471の後面と後側リング部473の内周面と支持リング部474の外周面とにより凹部476が形成される。凹部476は、ハンマ47の後面から前方に窪むように形成される。
図12及び図13に示すように、前後方向において、外側リング部473の後端部473Rの位置と、支持リング部474の後端部474Rの位置とは、同じである。
ベース部471は、ハンマ突起部475との境界に設けられる溝90を有する。溝90は、径方向に延びるように設けられる。溝90は、ハンマ突起部475の周方向一方側及び周方向他方側のそれぞれに設けられる。
ベース部471の前面は、第1前面81と、周方向において第1前面81とは異なる位置に配置される第2前面82とを含む。第2前面82は、第1前面81よりも前方に配置される。
第1前面81の周方向一端部は、第1接続面84を介してハンマ突起部475の前面83の周方向他端部に接続される。第2前面82の周方向一端部は、第2接続面85を介して第1前面81の周方向他端部に接続される。ハンマ突起部475の周方向他方側に設けられる溝90は、第1前面81と第1前面81の周方向一端部に接続される第1接続面84と第1前面81の周方向他端部に接続される第2接続面85とにより規定される。
ハンマ突起部475の周方向一方側に設けられる溝90は、第1前面81と第1前面81の周方向他端部に接続される第1接続面84と第1前面81の周方向一端部に接続される第2接続面85とにより規定される。
第1接続面84は、第1平面84Aと第1曲面84Bとを含む。第1平面84Aは、ハンマ47の回転軸AXに平行である。第1平面84Aは、径方向に延びるように配置される。ハンマ突起部475の周方向他方側に設けられる溝90において、第1曲面84Bは、第1平面84Aの後端部と第1前面81の周方向一端部とを接続するように配置される。ハンマ突起部475の周方向一方側に設けられる溝90において、第1曲面84Bは、第1平面84Aの後端部と第1前面81の周方向他端部とを接続するように配置される。
第2接続面85は、第2平面85Aと第2曲面85Bとを含む。第2平面85Aは、ハンマ47の回転軸AXに平行である。第2平面85Aは、径方向に延びるように配置される。1つの溝90において、第2平面85Aは、第1平面84Aに対向するように配置される。ハンマ突起部475の周方向他方側に設けられる溝90において、第2曲面85Bは、第2平面85Aの後端部と第1前面81の周方向他端部とを接続するように配置される。ハンマ突起部475の周方向一方側に設けられる溝90において、第2曲面85Bは、第2平面85Aの後端部と第1前面81の周方向一端部とを接続するように配置される。
ハンマボール48は、鉄鋼のような金属製である。ハンマボール48は、スピンドルシャフト部801とハンマ47との間に配置される。スピンドル8は、ハンマボール48の少なくとも一部が配置されるスピンドル溝804を有する。スピンドル溝804は、スピンドルシャフト部801の外周面の一部に設けられる。ハンマ47は、ハンマボール48の少なくとも一部が配置されるハンマ溝477を有する。ハンマ溝477は、支持リング部474の内周面の一部に設けられる。ハンマボール48は、スピンドル溝804とハンマ溝477との間に配置される。ハンマボール48は、スピンドル溝804の内側及びハンマ溝477の内側のそれぞれを転がることができる。ハンマ47は、ハンマボール48に伴って移動可能である。スピンドル8とハンマ47とは、スピンドル溝804及びハンマ溝477により規定される可動範囲において、軸方向及び回転方向のそれぞれに相対移動することができる。
コイルスプリング50は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される。本実施形態において、コイルスプリング50は、相互に並列に配置される第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52を含む。第2コイルスプリング52は、第1コイルスプリング51の径方向内側に配置される。
第1コイルスプリング51の後端部及び第2コイルスプリング52の後端部は、フランジ部802に支持される。第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部は、凹部476の内側に配置される。凹部476の内側にワッシャ53が配置される。第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部は、ワッシャ53に支持される。ワッシャ53は、リング状である。第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52のそれぞれは、ハンマ47を前方に移動させる弾性力を常時発生する。
ワッシャ53は、ベース部471の後方に配置される。ワッシャ53は、コイルスプリング50の前端部を支持する。径方向において、ワッシャ53は、後側リング部473と支持リング部474との間に配置される。ワッシャ53は、凹部476の内側に配置される。ワッシャ53は、複数の支持ボール54を介してハンマ47に支持される。ハンマ47の前後方向の可動範囲においてハンマ47が最も前方に配置されている状態で、ワッシャ53は、ハンマボール48の後端部よりも前方に配置される。
支持ボール54は、ベース部471の後面に設けられた支持溝478に配置される。支持ボール54は、ワッシャ53の前面を支持する。支持溝478は、回転軸AXを囲むようにリング状に設けられる。
径方向及び周方向のそれぞれにおいて、支持溝478の位置と第2前面82の少なくとも一部の位置とは、同じである。ベース部471は、溝90が設けられた薄肉部分と、溝90が設けられていない厚肉部分とを有する。薄肉部分は、第1前面81を含む。厚肉部分は、第2前面82を含む。支持溝478は、ベース部471の厚肉部分に設けられる。
アンビル10は、アンビルシャフト部101と、アンビル突起部102と、アンビル凸部103とを有する。
アンビルシャフト部101は、スピンドル8及びハンマ47よりも前方に配置される。先端工具は、アンビルシャフト部101に装着される。先端工具が挿入される工具孔10Aは、アンビルシャフト部101の前端部から後方に延びるように設けられる。
図5に示すように、前後方向において、工具孔10Aの後端部10Bは、前側リング部472の少なくとも一部と同じ位置に配置される。なお、工具孔10Aの後端部10Bは、ベース部471の少なくとも一部と同じ位置に配置されてもよい。これにより、前後方向における後板部21Bの後端部とアンビル10の前端部との距離を示す軸長が短くなる。
アンビル突起部102は、アンビルシャフト部101の後部から径方向外側に突出する。アンビル突起部102は、ハンマ突起部475により回転方向に打撃される。アンビル突起部102は、ハンマ突起部475により打撃される被打撃面104を有する。被打撃面104は、アンビル10の回転軸AXに平行である。ハンマ突起部475の第1平面84Aの少なくとも一部は、アンビル突起部102の被打撃面104に対向する。
前側リング部472は、アンビル突起部102よりも径方向外側に配置される。軸方向において、前側リング部472の位置とアンビル突起部102の少なくとも一部の位置とは、同じである。アンビル突起部102の外周部と前側リング部472の内周部とは、離れている。
ベース部471は、アンビル突起部102よりも後方に配置される。アンビル突起部102の後面とベース部471の前面とは、離れている。
アンビル凸部103は、アンビル10の後端部から後方に突出する。アンビル10の後方にスピンドル8が配置される。スピンドルシャフト部801の前端部にスピンドル凹部805が設けられる。アンビル凸部103は、スピンドル凹部805に配置される。
図6に示すように、スピンドルシャフト部801の外周面の少なくとも一部は、ハンマ47の支持リング部474が摺動するハンマ摺動面8Aである。スピンドル凹部805の内周面の少なくとも一部は、アンビル10のアンビル凸部103が摺動するアンビル摺動面8Bである。アンビル摺動面8Bは、ハンマ摺動面8Aよりも径方向内側に配置される。前後方向において、ハンマ摺動面8Aとアンビル摺動面8Bの少なくとも一部とは、重複する。前後方向において、ハンマ摺動面8Aの位置とアンビル摺動面8Bの少なくとも一部の位置とが同じなので、前後方向における後板部21Bの後端部とアンビル10の前端部との距離を示す軸長が短くなる。
図6及び図13に示すように、ハンマ47の支持リング部474の内周面の少なくとも一部は、スピドルシャフト部801のハンマ摺動面8Aが摺動する被摺動面479である。被摺動面479の前端部は、ワッシャ53よりも前方に配置される。被摺動面479がワッシャ53よりも前方に配置されることにより、前後方向におけるハンマ47の寸法が短くなる。
アンビル10は、アンビルベアリング46に回転可能に支持される。アンビル10の回転軸とハンマ47の回転軸とスピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。アンビル10は、回転軸AXを中心に回転する。アンビルベアリング46は、アンビルシャフト部101の周囲に配置される。アンビルベアリング46は、ハンマケース4の第2筒部402の内側に配置される。アンビルベアリング46は、ハンマケース4の第2筒部402に保持される。アンビルベアリング46は、アンビルシャフト部101の前部を回転可能に支持する。アンビルベアリング46とアンビルシャフト部101との間にOリング45が配置される。Oリング45は、アンビルシャフト部101の外周部及びアンビルベアリング46の内周部のそれぞれに接触する。
本実施形態において、アンビルベアリング46は、軸方向に2つ配置される。Oリング45は、軸方向に2つ配置される。
ハンマ突起部475は、アンビル突起部102に接触可能である。ハンマ47とアンビル突起部102とが接触している状態で、モータ6が駆動することにより、アンビル10は、ハンマ47及びスピンドル8と一緒に回転する。
アンビル10は、ハンマ47により回転方向に打撃される。例えば、ねじ締め作業において、アンビル10に作用する負荷が高くなると、コイルスプリング50の荷重だけではアンビル10を回転させることができなくなる状況が発生する場合がある。コイルスプリング50の荷重だけではアンビル10を回転させることができなくなると、アンビル10及びハンマ47の回転が停止する。スピンドル8とハンマ47とは、ハンマボール48を介して軸方向及び周方向のそれぞれに相対移動可能である。ハンマ47の回転が停止しても、スピンドル8の回転は、モータ6が発生する動力により継続される。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル8が回転すると、ハンマボール48がスピンドル溝804及びハンマ溝477のそれぞれにガイドされながら後方に移動する。ハンマ47は、ハンマボール48から力を受け、ハンマボール48に伴って後方に移動する。すなわち、ハンマ47は、アンビル10の回転が停止された状態で、スピンドル8が回転することにより、後方に移動する。ハンマ47が後方に移動することにより、ハンマ47とアンビル突起部102との接触が解除される。
上述のように、コイルスプリング50は、ハンマ47を前方に移動させる弾性力を常時発生する。後方に移動したハンマ47は、コイルスプリング50の弾性力により、前方に移動する。ハンマ47は、前方に移動するとき、ハンマボール48から回転方向の力を受ける。すなわち、ハンマ47は、回転しながら前方に移動する。ハンマ47が回転しながら前方に移動すると、ハンマ突起部475は、回転しながらアンビル突起部102に接触する。これにより、アンビル突起部102は、ハンマ突起部475により回転方向に打撃される。アンビル10には、モータ6の動力とハンマ47の慣性力との両方が作用する。したがって、アンビル10は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転することができる。
工具保持機構11は、ボール71と、スリーブ73と、コイルスプリング74とを有する。
アンビルシャフト部101は、ボール71を支持する支持凹部76を有する。支持凹部76は、アンビルシャフト部101の外面に形成される。本実施形態において、支持凹部76は、アンビルシャフト部101に2つ形成される。
ボール71は、アンビル10に移動可能に支持される。ボール71は、支持凹部76に配置される。ボール71は、1つの支持凹部76に1つ配置される。
アンビルシャフト部101に、支持凹部76の内面と工具孔10Aの内面とを結ぶ貫通孔が形成される。ボール71の直径は、貫通孔の直径よりも小さい。ボール71が支持凹部76に支持された状態で、ボール71の少なくとも一部を介して、工具孔10Aの内側に配置される。ボール71は、工具孔10Aに挿入された先端工具を固定することができる。ボール71は、先端工具を固定する係合位置と先端工具の固定を解除する解除位置とに移動可能である。
スリーブ73は、円筒状の部材である。スリーブ73は、アンビルシャフト部101の周囲に配置される。スリーブ73は、アンビルシャフト部101の周囲において、ボール71の径方向外側への移動を阻止する阻止位置と径方向外側への移動を許容する許容位置とに移動可能である。
スリーブ73が阻止位置に配置されることにより、ボール71が径方向外側に移動することが抑制される。スリーブ73が阻止位置に配置されることにより、先端工具がボール71により固定された状態が維持される。
スリーブ73が許容位置に移動されることにより、ボール71が径方向外側に移動することが許容される。スリーブ73が許容位置に配置されることにより、先端工具がボール71により固定された状態が解除可能になる。
コイルスプリング74は、スリーブ73が阻止位置に移動するように弾性力を発生する。コイルスプリング74は、アンビルシャフト部101の周囲に配置される。阻止位置は、許容位置よりも後方に規定される。コイルスプリング74は、スリーブ73を後方に移動させる弾性力を発生する。
本実施形態において、インパクト工具1は、アンビル突起部102とハンマケース4との接触を抑制するためのカップワッシャ61を備える。本実施形態において、カップワッシャ61は、アンビル突起部102の前面と第2筒部402の後端部との接触を抑制する。第2筒部402は、カップワッシャ61を介してアンビル突起部102からの荷重を受ける。
カップワッシャ61は、ハンマケース4に支持される。本実施形態において、カップワッシャ61の外周部は、第1筒部401の内周面に設けられた溝部404に配置される。また、インパクト工具1は、カップワッシャ61が溝部404から後方に抜けることを抑制する抑制部材62を備える。
図14は、本実施形態に係るカップワッシャ61を示す前方からの斜視図である。カップワッシャ61は、内側リング部611と、外側リング部612と、接続リング部613とを有する。
内側リング部611は、アンビル突起部102の前面に対向するように配置される。内側リング部611は、アンビルベアリング46の後端面に接触する。
外側リング部612は、アンビルベアリング46の周囲に配置される。外側リング部612は、内側リング部611よりも径方向外側、且つ、内側リング部611よりも前方に配置される。軸方向(前後方向)において、外側リング部612の位置とアンビルベアリング46の少なくとも一部の位置とは、同じである。外側リング部612は、ハンマケース4に支持される。外側リング部612は、第1筒部401の内周面に設けられた溝部404に配置される。
ケース接続部403の後面の少なくとも一部は、外側リング部612の前面に対向する。ケース接続部403の後面と外側リング部612の前面とは、間隙を介して対向する。
接続リング部613は、内側リング部611の外縁部と外側リング部612の内縁部とを繋ぐように配置される。
本実施形態において、アンビルベアリング46は、ボールベアリングである。アンビルベアリング46は、内輪と、ボールと、外輪とを有する。アンビルベアリング46の内輪は、Oリング45に接触する。ボールは、径方向において内輪と外輪との間に配置される。ボールは、内輪及び外輪のそれぞれに接触する。ボールは、周方向に複数配置される。外輪は、内輪及びボールよりも径方向外側に配置される。アンビルベアリング46の外輪は、第2筒部402の内周面に接触する。
本実施形態において、内側リング部611は、アンビルベアリング46の外輪の後端面に接触する。内側リング部611は、アンビルベアリング46の内輪には接触しない。
抑制部材62は、ハンマケース4及びカップワッシャ61のそれぞれに係合する。抑制部材62は、ハンマケース4に支持される。抑制部材62は、溝部404に配置される。抑制部材62は、カップワッシャが後方に抜けることを抑制する。抑制部材62として、スナップリング又はCリングが例示される。抑制部材62は、外側リング部612の後面に接触するように溝部404に配置される。外側リング部612は、抑制部材62を介してハンマケース4に支持される。
カップワッシャ61及び抑制部材62により、アンビルベアリング46が後方に脱落することが阻止される。
<ハンマの作用>
図15は、比較例に係るアンビルとハンマとの関係を示す模式図である。図16は、本実施形態に係るアンビル10とハンマ47との関係を示す模式図である。
図16に示すように、ハンマ47が回転することにより、アンビル突起部102がハンマ突起部475に打撃される。本実施形態においては、ベース部471においてハンマ突起部475が隣接する位置に溝90が設けられているので、ハンマ突起部475とアンビル突起部102との接触面積HSが小さくなることを抑制しつつ、軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。また、ハンマ突起部475とアンビル突起部102との接触面積HSが小さくなることが抑制されるので、ハンマ突起部475に過度な力が掛かることが抑制される。そのため、ハンマ突起部475の摩耗が抑制され、ハンマ47の寿命の短縮化が抑制される。
図15に示すように、ベース部471Jに溝(90)が設けられていない場合、ハンマ突起部475Jとアンビル突起部102との接触面積HJが小さくなってしまう。図15に示す例において、ベース部471Jの前面82Jとハンマ突起部475Jの前面83Jとは、平面84AJ及び曲面84BJを介して接続される。曲面84BJは、ハンマ突起部475Jにおいて応力集中が生じることを抑制するために設けられる。アンビル突起部102の被打撃面104がハンマ突起部475Jに適正に打撃されるように、平面84AJと被打撃面104とが接触し、曲面84BJと被打撃面104との接触を抑制する必要がある。曲面84BJと被打撃面104との接触を抑制する必要があるため、平面84AJと被打撃面104との接触面積HJが小さくなってしまう。ハンマ突起部475J及びアンビル突起部102の軸方向の寸法を大きくすることにより、接触面積HJを大きくすることができる。しかし、ハンマ突起部475J及びアンビル突起部102の軸方向の寸法を大きくすると、軸方向においてインパクト工具が大型化してしまう。インパクト工具が大型化すると、インパクト工具を用いる作業性が低下する可能性がある。
図16に示すように、本実施形態においては、ベース部471に溝90が設けられるので、ハンマ突起部475の軸方向の寸法を大きくしなくても、ハンマ突起部475とアンビル突起部102との接触面積HSが小さくなることが抑制される。本実施形態において、ベース部471の第2前面82とハンマ突起部475の前面83とは、溝90を介して接続される。溝90は、第1前面81と、第1平面84Aと、第1曲面84Bと、第2平面85Aと、第2曲面85Bとにより規定される。第1曲面84Bにより、ハンマ突起部475において応力集中が生じることが抑制される。アンビル突起部102の被打撃面104がハンマ突起部475に適正に打撃されるように、第1平面84Aと被打撃面104とが接触し、第1曲面84Bと被打撃面104との接触を抑制する必要がある。溝90により、第1平面84Aが後方に拡大される。これにより、第1平面84Aと被打撃面104との接触面積HSが小さくなることが抑制される。したがって、ハンマ突起部475とアンビル突起部102との接触面積HSが小さくなることを抑制しつつ、軸方向におけるインパクト工具1の大型化を抑制することができる。
図7、図10、及び図16に示すように、本実施形態において、第1平面84Aと第2平面85Aとの距離Waは、アンビル突起部102の周方向の寸法よりも小さい。距離Waは、溝90の幅を示す。また、第1曲面84Bの断面及び第2曲面85Bの断面のそれぞれは、円弧状である。第1平面84Aと第2平面85Aとの距離Waは、第1曲面84Bの半径と第2曲面85Bの半径との和よりも大きい。
<インパクト工具の動作>
次に、インパクト工具1の動作について説明する。例えば、作業対象にねじ締め作業を実施するとき、ねじ締め作業に使用される先端工具(ドライバビット)が、アンビル10の工具孔10Aに挿入される。工具孔10Aに挿入された先端工具は、工具保持機構11により保持される。先端工具がアンビル10に装着された後、作業者は、グリップ部22を例えば右手で握ってトリガレバー14を右手の人差し指で引き操作する。トリガレバー14が引き操作されると、バッテリパック25からモータ6に電力が供給され、モータ6が起動し、同時にライト17が点灯する。モータ6の起動により、ロータ27のロータシャフト部33が回転する。ロータシャフト部33が回転すると、ロータシャフト部33の回転力がピニオンギヤ41を介してプラネタリギヤ42に伝達される。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合った状態で、自転しながらピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル8に回転可能に支持される。プラネタリギヤ42の公転により、スピンドル8は、ロータシャフト部33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
ハンマ突起部475とアンビル突起部102とが接触している状態で、スピンドル8が回転すると、アンビル10は、ハンマ47及びスピンドル8と一緒に回転する。アンビル10が回転することにより、ねじ締め作業が進行する。
ねじ締め作業の進行により、アンビル10に所定値以上の負荷が作用した場合、アンビル10及びハンマ47の回転が停止する。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル8が回転すると、ハンマ47は、後方に移動する。ハンマ47が後方に移動することにより、ハンマ突起部475とアンビル突起部102との接触が解除される。後方に移動したハンマ47は、第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52の弾性力により、回転しながら前方に移動する。ハンマ47が回転しながら前方に移動することにより、アンビル突起部102は、ハンマ突起部475により回転方向に打撃される。これにより、アンビル10は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転する。そのため、ねじは作業対象に高いトルクで締め付けられる。
<効果>
以上説明したように、本実施形態において、インパクト工具1は、モータ6と、スピンドルシャフト部801と、スピンドルシャフト部801の後部に設けられるフランジ部802と、を有し、モータ6の回転力により回転するスピンドル8と、スピンドル8よりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部101と、アンビルシャフト部101から径方向外側に突出するアンビル突起部102と、を有するアンビル10と、スピンドルシャフト部801の周囲に配置されるベース部471と、ベース部471の外周部から前方に突出する前側リング部472と、前側リング部472の内周面から径方向内側に突出し、アンビル突起部102を回転方向に打撃するハンマ突起部475と、を有するハンマ47と、を備えてもよい。ハンマ突起部475の前面83は、ベース部471の前面よりも前方に配置されてもよい。ベース部471は、ハンマ突起部475との境界に設けられる溝90を有してもよい。
上記の構成では、ベース部471に溝90が設けられるので、ハンマ突起部475とアンビル突起部102との接触面積が小さくなることを抑制しつつ、モータ6の回転軸AXと平行な軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。また、ハンマ突起部475とアンビル突起部102との接触面積が小さくなることが抑制されるので、ハンマ突起部475に過度な力が掛かることが抑制される。そのため、ハンマ突起部475の摩耗が抑制され、ハンマ47の寿命の短縮化が抑制される。
本実施形態において、ベース部471は、第1前面81と、周方向において第1前面81とは異なる位置に配置され、第1前面81よりも前方に配置される第2前面82と、を有してもよい。第1前面81の周方向一端部は、第1接続面84を介してハンマ突起部475の前面83の周方向他端部に接続されてもよい。第2前面82の周方向一端部は、第2接続面85を介して第1前面81の周方向他端部に接続されてもよい。第1接続面84は、ハンマ47の回転軸AXに平行であり、少なくとも一部がアンビル突起部102の被打撃面104に対向する第1平面84Aと、第1平面84Aの後端部と第1前面81の周方向一端部とを接続する第1曲面84Bと、を含んでもよい。溝90は、第1前面81と第1接続面84と第2接続面85とにより規定されてもよい。
上記の構成では、第1平面84Aと第1前面81とが第1曲面84Bを介して接続されるので、第1平面84Aと第1前面81との境界に応力が集中することが抑制される。そのため、例えばハンマ47に亀裂が生じることが抑制される。
本実施形態において、前側リング部472の外周面472Aは、前方に向かって径方向内側に傾斜してもよい。
上記の構成では、径方向におけるハンマ47の大型化が抑制される。径方向におけるハンマ47の大型化が抑制されるので、ハンマケース4の前部の径方向における大型化も抑制される。
本実施形態において、前側リング部472は、アンビル突起部102よりも径方向外側に配置されてもよい。軸方向において、前側リング部472の位置とアンビル突起部102の少なくとも一部の位置とは、同じでもよい。
上記の構成では、ハンマ突起部475がアンビル突起部102を打撃するときのハンマ47の慣性モーメントが増大するので、打撃力を増大させることができる。
本実施形態において、第2接続面85は、ハンマ47の回転軸に平行であり、第1平面84Aに対向する第2平面85Aと、第2平面85Aの後端部と第1前面81の周方向他端部とを接続する第2曲面85Bと、を含んでもよい。第1平面84Aと第2平面85Aとの距離Waは、アンビル突起部102の周方向の寸法Wbよりも小さくてもよい。
上記の構成では、第2平面85Aと第1前面81とが第2曲面85Bを介して接続されるので、第2平面85Aと第1前面81との境界に応力が集中することが抑制される。そのため、例えばハンマ47に亀裂が生じることが抑制される。また、溝90の幅を示す第1平面84Aと第2平面85Aとの距離Waがアンビル突起部102の周方向の寸法Wbよりも小さいので、アンビル突起部102は、溝90に嵌まること無く円滑に回転することができる。
本実施形態において、第1平面84Aと第2平面85Aとの距離Waは、第1曲面84Bの半径と第2曲面85Bの半径との和よりも大きくてもよい。
上記の構成では、溝90の内側に第1曲面84B及び第2曲面85Bが形成される。例えば、第1曲面84B及び第2曲面85Bのそれぞれの半径が0.5mmである場合、溝の幅は4mm程度でもよい。
本実施形態において、スピンドルシャフト部801の周囲に配置されるコイルスプリング50と、ベース部471の後方に配置され、コイルスプリング50の前端部を支持するワッシャ53と、ベース部471の後面に設けられた支持溝478に配置され、ワッシャ53の前面を支持する支持ボール54と、を備えてもよい。径方向及び周方向のそれぞれにおいて、支持溝478の位置と第2前面82の少なくとも一部の位置とは、同じでもよい。
上記の構成では、ハンマ47の小型化が図られる。
本実施形態において、ハンマ47は、ベース部471の外周部から後方に突出する後側リング部473を有してもよい。
上記の構成では、ハンマ突起部475がアンビル突起部102を打撃するときのハンマ47の慣性モーメントが増大するので、打撃力を増大させることができる。
本実施形態において、ハンマ47は、ベース部471の内周部から後方に突出し、ハンマボール48を介してスピンドルシャフト部801に支持される支持リング部474を有してもよい。径方向において、ワッシャ53は、後側リング部473と支持リング部474との間に配置されてもよい。
上記の構成では、コイルスプリング50の前端部が後側リング部473と支持リング部474との間に入り込むので、モータ6の回転軸AXと平行な軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。
本実施形態において、ワッシャ53は、ハンマボール48の後端部よりも前方に配置されてもよい。
上記の構成では、モータ6の回転軸AXと平行な軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
図17は、本実施形態に係るインパクト工具1の上部を示す縦断面図である。本実施形態において、アンビルシャフト部101を回転可能に支持するアンビルベアリング460は、滑り軸受である。カップワッシャ61の内側リング部611は、アンビルベアリング46の後端面に接触する。
アンビルベアリング460は、アンビルシャフト部101の周囲に配置される。アンビルシャフト部101とアンビルベアリング460との間に2つのOリング45が配置される。Oリング45は、アンビルベアリング460よりも径方向内側に配置される。Oリング45により、アンビルベアリング460とアンビルシャフト部101との境界のシール性が向上する。また、Oリング45により、アンビルシャフト部101からアンビルベアリング460に伝達される振動が抑制される。
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、インパクト工具1がインパクトドライバであることとした。インパクト工具1は、インパクトレンチでもよい。
上述の実施形態において、インパクト工具1の電源は、バッテリパック25でなくてもよく、商用電源(交流電源)でもよい。
1…インパクト工具、2…ハウジング、2L…左ハウジング、2R…右ハウジング、2S…ねじ、4…ハンマケース、5A…ハンマケースカバー、5B…バンパ、5C…ハウジングカバー、6…モータ、7…減速機構、8…スピンドル、8A…ハンマ摺動面、8B…スピンドル摺動面、9…打撃機構、10…アンビル、10A…工具孔、10B…後端部、11…工具保持機構、12…ファン、12A…ブッシュ、13…バッテリ装着部、14…トリガレバー、15…正逆転切換レバー、16…操作表示部、16A…操作ボタン、17…ライト、18…コントローラ、19…吸気口、20…排気口、21…モータ収容部、21A…筒状部、21B…後板部、22…グリップ部、23…バッテリ保持部、24…ベアリングボックス、24A…Oリング、25…バッテリパック、26…ステータ、27…ロータ、28…ステータコア、29…前インシュレータ、29S…ねじ、30…後インシュレータ、31…コイル、32…ロータコア部、33…ロータシャフト部、33F…前側シャフト部、33R…後側シャフト部、34…ロータ磁石、35…センサ用磁石、37…センサ基板、38…ヒュージング端子、39…ロータベアリング、39F…前側ロータベアリング、39R…後側ロータベアリング、41…ピニオンギヤ、42…プラネタリギヤ、42P…ピン、43…インターナルギヤ、44…スピンドルベアリング、45…Oリング、46…アンビルベアリング、47…ハンマ、48…ハンマボール、50…コイルスプリング、51…第1コイルスプリング、52…第2コイルスプリング、53…ワッシャ、54…支持ボール、61…カップワッシャ、62…抑制部材、71…ボール、73…スリーブ、74…コイルスプリング、76…支持凹部、81…第1前面、82…第2前面、83…前面、84…第1接続面、84A…第1平面、84B…第1曲面、85…第2接続面、85A…第2平面、85B…第2曲面、90…溝、101…アンビルシャフト部、102…アンビル突起部、103…アンビル凸部、104…被打撃面、241…凹部、242…凸部、401…第1筒部、402…第2筒部、403…ケース接続部、404…溝部、460…アンビルベアリング、471…ベース部、472…前側リング部、472A…外周面、473…後側リング部、473R…後端部、474…支持リング部、474R…後端部、475…ハンマ突起部、476…凹部、477…ハンマ溝、478…支持溝、479…被摺動面、611…内側リング部、612…外側リング部、613…接続リング部、801…スピンドルシャフト部、802…フランジ部、803…凸部、804…スピンドル溝、805…スピンドル凹部、
AX…回転軸。

Claims (10)

  1. モータと、
    スピンドルシャフト部と、前記スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、前記モータの回転力により回転するスピンドルと、
    前記スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、前記アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、
    前記スピンドルシャフト部の周囲に配置されるベース部と、前記ベース部の外周部から前方に突出する前側リング部と、前記前側リング部の内周面から径方向内側に突出し、前記アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部と、を有するハンマと、を備え、
    前記ハンマ突起部の前面は、前記ベース部の前面よりも前方に配置され、
    前記ベース部は、前記ハンマ突起部との境界に設けられる溝を有する、
    インパクト工具。
  2. 前記ベース部は、第1前面と、周方向において前記第1前面とは異なる位置に配置され、前記第1前面よりも前方に配置される第2前面と、を有し、
    前記第1前面の周方向一端部は、第1接続面を介して前記ハンマ突起部の前面の周方向他端部に接続され、
    前記第2前面の周方向一端部は、第2接続面を介して前記第1前面の周方向他端部に接続され、
    前記第1接続面は、前記ハンマの回転軸に平行であり、少なくとも一部が前記アンビル突起部の被打撃面に対向する第1平面と、前記第1平面の後端部と前記第1前面の周方向一端部とを接続する第1曲面と、を含み、
    前記溝は、前記第1前面と前記第1接続面と前記第2接続面とにより規定される、
    請求項1に記載のインパクト工具。
  3. 前記前側リング部の外周面は、前方に向かって径方向内側に傾斜する、
    請求項1又は請求項2に記載のインパクト工具。
  4. 前記前側リング部は、前記アンビル突起部よりも径方向外側に配置され、
    軸方向において、前記前側リング部の位置と前記アンビル突起部の少なくとも一部の位置とは、同じである、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインパクト工具。
  5. 前記第2接続面は、前記ハンマの回転軸に平行であり、前記第1平面に対向する第2平面と、前記第2平面の後端部と前記第1前面の周方向他端部とを接続する第2曲面と、を含み、
    前記第1平面と前記第2平面との距離は、前記アンビル突起部の周方向の寸法よりも小さい、
    請求項2に記載のインパクト工具。
  6. 前記第1平面と前記第2平面との距離は、前記第1曲面の半径と前記第2曲面の半径との和よりも大きい、
    請求項5に記載のインパクト工具。
  7. 前記スピンドルシャフト部の周囲に配置されるコイルスプリングと、
    前記ベース部の後方に配置され、前記コイルスプリングの前端部を支持するワッシャと、
    前記ベース部の後面に設けられた支持溝に配置され、前記ワッシャの前面を支持する支持ボールと、を備え、
    径方向及び周方向のそれぞれにおいて、前記支持溝の位置と前記第2前面の少なくとも一部の位置とは、同じである、
    請求項2に記載のインパクト工具。
  8. 前記ハンマは、前記ベース部の外周部から後方に突出する後側リング部を有する、
    請求項7に記載のインパクト工具。
  9. 前記ハンマは、前記ベース部の内周部から後方に突出し、ハンマボールを介して前記スピンドルシャフト部に支持される支持リング部を有し、
    径方向において、前記ワッシャは、前記後側リング部と前記支持リング部との間に配置される、
    請求項8に記載のインパクト工具。
  10. 前記ワッシャは、前記ハンマボールの後端部よりも前方に配置される、
    請求項9に記載のインパクト工具。
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