JP2023180159A - 電動工具システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの状態に応じた制御を促す。【解決手段】電動工具システム100は、駆動部13と、操作部12と、制御部11と、検出部15と、工具本体と、推奨値演算部921と、を備える。駆動部13は、モータ131を備え、モータ131の回転により先端工具を回転駆動させる。操作部12は、ユーザにより操作される。制御部11は、操作部12へのユーザの操作に応じて駆動部13の動作を制御する。検出部15は、操作部12へのユーザの操作に応じて得られる、ユーザの熟練度と体調との少なくとも一方に関連する物理量を検出する。工具本体は、可搬型であって、駆動部13、操作部12、制御部11、及び検出部15を保持する。推奨値演算部921は、検出部15で検出された物理量に基づいて、駆動部13の動作に関連する制御パラメータの推奨値を求める。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に電動工具システムに関する。本開示は、より詳細には、可搬型の工具本体を備える電動工具システムに関する。
特許文献1には、締付工具及び締付位置管理システムが開示されている。特許文献1に記載の締付位置管理システムは、締付工具であるトルクレンチと、締付位置情報を管理する管理装置とを備えている。
トルクレンチは、トグル機構とトルク値算出部とを備えている。トグル機構は、締付けトルクが設定トルクに達すると作動するトルクリミッタの一種である。トグル機構の作動は、センサによって検出される。トグル機構が作動するトルク値は、調整つまみによって調整することができる。トルク値算出部は、ストレインゲージからの電気信号に基づいて、トルクレンチによって締結部材が締付けられているトルク値を算出する。トルク値算出部は、トグル機構が作動した場合に、トグル機構が作動するまでに検出された最大のトルク値を、その締付け作業における締付トルク値として決定する。
トルクレンチは、締結部品を締め付けた締付トルク値を無線通信により管理装置に出力する。また、トルクレンチは、トルクレンチを移動させた場合に、加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサから出力される信号に基づいて締付位置を特定し、その締付位置を示す締付位置情報を管理装置に出力する。
管理装置は、トルクレンチから出力された締付位置情報及び締付トルク値を受信すると、受信した締付位置情報及び締付トルクを管理する。
特開2013-188858号公報
特許文献1に記載の締付工具のような電動工具では、使用時に、振動或いはキックバック等による工具本体の動き(ぶれ)が発生する場合がある。工具本体の動きが発生すると、所望の締付トルク値での締め付けが行えない場合がある。
このような工具本体の動きを抑えて工具本体を安定して保持できるか否かは、工具を使用するユーザの熟練度或いはユーザのその日の体調によって変わり得る。そのため、電動工具では、熟練度或いは体調のような、ユーザの状態に応じた制御が望まれる場合がある。
本開示の目的は、ユーザの状態に応じた制御を促すことが可能な電動工具システムを提供することにある。
本開示の一態様の電動工具システムは、駆動部と、操作部と、制御部と、検出部と、工具本体と、推奨値演算部と、を備える。前記駆動部は、モータを備え、前記モータの回転により先端工具を回転駆動させる。前記操作部は、ユーザにより操作される、前記制御部は、前記操作部への前記ユーザの操作に応じて前記駆動部の動作を制御する。前記検出部は、前記操作部への前記ユーザの操作に応じて得られる、前記ユーザの熟練度と体調との少なくとも一方に関連する物理量を検出する。前記工具本体は、可搬型であって、前記駆動部、前記操作部、前記制御部、及び前記検出部を保持する。前記推奨値演算部は、前記検出部で検出された前記物理量に基づいて、前記駆動部の動作に関連する制御パラメータの推奨値を求める。
本開示によれば、ユーザの状態に応じた制御を促すことが可能となる、という利点がある。
図1は、実施形態の電動工具システムのブロック図である。 図2は、同上の電動工具システムのシステム構成図である。 図3は、同上の電動工具システムに用いられる電動工具の概略図である。 図4は、同上の電動工具システムによる推奨値の決定方法を説明するためのグラフである。 図5は、同上の電動工具システムの動作を説明するフローチャートである。 図6は、変形例1の電動工具システムのブロック図である。 図7は、変形例2の電動工具システムのブロック図である。 図8は、変形例3の電動工具システムのブロック図である。
本開示の実施形態の電動工具システムについて、図面を用いて説明する。下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態の電動工具システム100は、電動工具1と、処理装置9と、を備えている。
図1~図3に示すように、電動工具1は、制御部11と、操作部12と、駆動部13と、検出部15と、工具本体10と、を備えている。
駆動部13は、モータ131を備える。駆動部13は、モータ131の回転により先端工具20(図3参照)を回転駆動させる。操作部12は、ユーザ(操作者)により操作される。制御部11は、操作部12へのユーザの操作に応じて駆動部13の動作を制御する。検出部15は、操作部12へのユーザの操作に応じて得られる物理量を検出する。物理量は、ユーザの熟練度と体調との少なくとも一方に関連する量である。工具本体10は、可搬型であり、駆動部13、操作部12、制御部11、及び検出部15を保持する。
図1に示すように、処理装置9は、推奨値演算部921を備えている。
推奨値演算部921は、検出部15で検出された物理量に基づいて、駆動部13の動作に関連する制御パラメータの推奨値を求める。推奨値演算部921は、ユーザの熟練度と体調とのうちの少なくとも一方を含むユーザ状態情報が反映されるように、制御パラメータの推奨値を求める。
すなわち、電動工具システム100は、駆動部13と、操作部12と、制御部11と、検出部15と、工具本体10と、推奨値演算部921と、を備える。駆動部13は、モータ131を備え、モータ131の回転により先端工具20を回転駆動させる。操作部12は、ユーザにより操作される。制御部11は、操作部12へのユーザの操作に応じて駆動部13の動作を制御する。検出部15は、操作部12へのユーザの操作に応じて得られる、ユーザの熟練度と体調との少なくとも一方に関連する物理量を検出する。工具本体10は、可搬型であって、駆動部13、操作部12、制御部11、及び検出部15を保持する。推奨値演算部921は、検出部15で検出された物理量に基づいて、駆動部13の動作に関連する制御パラメータの推奨値を求める。
本実施形態の電動工具システム100では、検出部15で検出された、ユーザの熟練度と体調とのうちの少なくとも一方に関連する物理量に基づいて、推奨値演算部921が制御パラメータの推奨値を求めている。そのため、本実施形態の電動工具システム100では、ユーザが電動工具1を使用する際に、推奨値演算部921で求めた制御パラメータの推奨値を用いて、熟練度又は体調のようなユーザの状態に応じた動作を促すことが可能となる。すなわち、本実施形態の電動工具システム100によれば、ユーザの状態に応じた制御を促すことが可能となる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る電動工具システム100について、図面を参照しながら詳細に説明する。上述のように、電動工具システム100は、電動工具1と処理装置9とを備える。
(2.1)電動工具
電動工具1は、例えば、工場、建築現場等で使用される事業者向けの電動工具である。電動工具1は、例えば、設計図面、作業指図書等に従って、複数の締め付け部材(例えばネジ、ボルト等)で作業対象(例えば太陽電池パネル等)を被取付部材(例えば架台等)に締め付ける作業を行うために使用される。この種の電動工具1としては、例えば、締め付け部材を回転させて衝撃力を加えることによって締め付ける電動式のインパクトドライバーがある。なお、電動工具1は、電動式のインパクトドライバーに限定されず、電動式のインパクトレンチでもよいし、打撃力を与えるタイプではない電動ドリルドライバー、電動式のトルクレンチ等でもよい。
図1~図3に示すように、電動工具1は、工具本体10と、制御部11と、操作部12と、駆動部13と、センサ部14と、検出部15と、通信部16と、記憶部17と、電源部18と、を備える。
工具本体10は、制御部11、操作部12、駆動部13、センサ部14、検出部15、通信部16、記憶部17、及び電源部18を保持する。
図3に示すように、工具本体10は、筒形状の胴体部101と、胴体部101の周面から径方向に突出する握り部102と、を備える。
胴体部101の軸方向における一端側からは、駆動部13の出力軸133が突出している。出力軸133の先端には、先端工具取付部134が設けられている。先端工具取付部134は、例えばチャックを備える。先端工具取付部134には、作業対象の部材に合わせた先端工具20(例えば、ドライバービット、ソケットビット等)が着脱自在に取り付けられる。
握り部102の一端(図3における下端)には、樹脂製のケース内に電源部18を収納した電池パック103が、着脱自在に取り付けられている。
制御部11は、駆動部13、センサ部14、検出部15、通信部16等の動作を制御する。制御部11は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されている。1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部11として機能する。プログラムは、ここでは制御部11のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部11は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されてもよい。制御部11を構成するコンピュータシステム(回路基板110等)は、例えば握り部102の内部に収容されている。
操作部12は、握り部102に設けられたトリガスイッチ121を備える。トリガスイッチ121がユーザによって操作されると、トリガスイッチ121の引き込み量(操作量)に比例した大きさの操作信号が、制御部11へ出力される。制御部11は、操作部12からの操作信号に応じた速度で回転するように、駆動部13のモータ131の回転数を調整する。モータ131の回転数とは、モータ131の回転速度であり、単位時間当たりにモータ131のロータが回転する回数(速さ)[rpm]を意味する。
駆動部13は、モータ131と、インパクト機構132と、出力軸133と、先端工具取付部134と、を備える。
モータ131の動作(回転)は、制御部11によって制御される。モータ131の出力軸の回転は、インパクト機構132を介して出力軸133に伝達される。出力トルクが所定レベル以下であれば、インパクト機構132は、モータ131の出力軸の回転を減速して出力軸133に伝達するように構成されている。出力トルクが所定レベルを超えると、インパクト機構132は、出力軸133に打撃力を加えて、出力軸133を回転させるように構成されている。モータ131及びインパクト機構132は胴体部101内に収納されている。
センサ部14は、出力軸133による締付トルクを測定する。センサ部14は、例えば、出力軸133に取り付けられた磁歪式のトルクセンサ141を備えている。磁歪式のトルクセンサ141は、出力軸133にトルクが加わることにより発生する歪みに応じた透磁率の変化を、非回転部分に設置したコイルで検出し、歪みに比例した電圧信号を出力する。これによりセンサ部14は、出力軸133に加わったトルクを測定する。つまり、センサ部14は、電動工具1が締め付け部材に与えるトルク(締付トルク)を測定する。センサ部14は、測定したトルク(締付トルク)を制御部11へ出力する。センサ部14は、モータ131の出力軸に加わるトルクを測定してもよい。センサ部14は、モータ131の出力軸に加わるトルクの測定値、及び減速機構の減速比等に基づいて、出力軸133に加わる締付トルクを測定してもよい。なお、センサ部14は磁歪式のトルクセンサ141を備えるものに限定されず、センサ部14の具体化手段は適宜変更が可能である。例えば、センサ部14は、モータ131に流れる電流を検出することによって、モータ131の出力軸に加わるトルクを測定してもよい。或いは、センサ部14は、インパクト機構132が出力軸133に加えた打撃の回数を振動センサを用いて計数し、打撃の回数から締付トルクを求めてもよい。
制御部11は、駆動部13(モータ131)の動作を制御する駆動制御部111を備える。
駆動制御部111は、操作部12から入力される操作信号に応じてモータ131を駆動する。駆動制御部111は、電源部18からの電圧をモータ131用の駆動電圧に変換するインバータ回路を備えている。駆動電圧は、例えば、U相電圧、V相電圧及びW相電圧を含む三相交流電圧である。インバータ回路は、例えば、PWMインバータとPWM変換器とを利用して実現できる。PWM変換器は、駆動電圧の目標値(電圧指令値)に従って、パルス幅変調されたPWM信号を生成する。PWMインバータは、このPWM信号に応じた駆動電圧をモータ131に与えてモータ131を駆動する。PWMインバータは、例えば、三相分のハーフブリッジ回路とドライバとを備える。PWMインバータでは、ドライバがPWM信号に従って各ハーフブリッジ回路におけるスイッチング素子をオン/オフすることにより、電圧指令値に従った駆動電圧がモータ131に与えられる。
駆動制御部111は、締め付け部材の締付トルクの大きさがトルク設定値となるように、駆動部13を制御する。駆動制御部111は、例えば、センサ部14で測定された締付トルクの値が、予め設定されたトルク設定値に達すると、駆動部13のモータ131の回転を停止させる。なおトルク設定値は変更可能であり、例えばユーザの操作に応じて処理装置9から送信される設定信号に基づいて、制御部11によって設定変更される。
ここで、駆動制御部111は、モータ131の回転数が最大回転数を超えないように、駆動部13の動作を制御する。すなわち、駆動制御部111は、トリガスイッチ121の引き込み量が検出可能な最大値であっても、モータ131の回転数が最大回転数を超えないように、駆動部13の動作を制御する。モータ131の最大回転数とは、モータ131の回転数の上限の設定値である。
図1に示すように、制御部11は、検出情報処理部112を更に備える。検出情報処理部112は、検出部15で検出された、ユーザの熟練度と体調との少なくとも一方に関連する物理量の、処理を行う。
図1に示すように、制御部11は、作業量判定部113を更に備える。作業量判定部113は、所定の期間内に操作部12が操作された時間の積算値を求める。所定の期間は、例えば、午前0時から始まる1日である。
近年、振動障害予防対策の観点から、1日8時間の等価振動加速度実効値(日振動ばく露量A(8))の考え方等に基づく対策の推進が、求められている。日本国では、2009年に厚生労働省労働基準局により通達された「チェーンソー以外の振動工具の取扱い業務に係る振動障害予防対策指針」において、A(8)=a×√(T/8)の式で規定される日振動ばく露量A(8)[m/s]が、日振動ばく露限界値(5.0[m/s])を超えることがないよう振動ばく露時間の抑制、低振動の振動工具の選定等を行うこと、及び、日振動ばく露量A(8)が、日振動ばく露限界値(5.0[m/s])を超えない場合であっても日振動ばく露対策値(2.5[m/s])を超える場合には振動ばく露時間の抑制、低振動の振動工具の選定等の対策に努めること、とされている。ここで、a[m/s]は、周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値を示し、電動工具1の仕様に応じて決まる。また、T[時間]は、1日の振動ばく露時間を示す。また、同指針では、日振動ばく露限界値5.0[m/s]に対応した1日の振動ばく露時間(以下、「振動ばく露限界時間」T)を、T=200/aの式により算出し、これが2時間を超える場合には、1日の振動ばく露時間を2時間以下とすること、とされている。
本実施形態の電動工具1では、作業量判定部113は、所定の期間内に操作部12が操作された時間の積算値が基準値を超えると、操作部12(トリガスイッチ121)への操作の有無にかかわらず、モータ131の回転を停止させる。基準値は、例えば、電動工具1の周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値aから求まる振動ばく露限界時間と、2[時間]と、のうちの小さい方である。なお、これに限らず、基準値は、振動ばく露限界時間よりも小さな値であってもよい。例えば、基準値は、日振動ばく露限界値の代わりに、日振動ばく露対策値(2.5[m/s])に基づいて求められてもよい。基準値は、ユーザが設定可能であってもよい。
電動工具システム100が作業量判定部113を備えていることで、ユーザが電動工具1を使用する使用時間を管理することが可能となり、振動ばく露限界時間を超えてユーザが電動工具1を使用する事態を抑制することが可能となり、ユーザに蓄積される疲労の軽減を図ることが可能となる。
検出部15は、ユーザの熟練度と体調との少なくとも一方に関連する物理量を検出する。検出部15で検出される物理量は、操作部12へのユーザの操作に応じて(ユーザが操作部12を操作している際に)得られる物理量である。
本実施形態の電動工具1では、検出部15は、振動計測部151を備える。振動計測部151は、工具本体10の振動に関するパラメータを計測する。振動計測部151は、特に、操作部12へのユーザの操作により駆動部13が動作している状態すなわちモータ131が回転している状態での、工具本体10の振動に関するパラメータを計測する。振動計測部151は、例えば、工具本体10に保持された振動センサを備えている。振動センサは、例えば工具本体10の加速度を計測する。すなわち、振動計測部151は、工具本体10の振動のパラメータとして、工具本体10の加速度を計測する。ただしこれに限らず、振動計測部151(振動センサ)は、工具本体10の振動の変位(振幅)又は速度を計測してもよい。振動センサは、例えば圧電素子型の加速度センサ或いは静電容量式センサ等であってもよい。振動計測部151は、検出した物理量(加速度)を制御部11へ出力する。
検出部15は、回転数検出部152を更に備える。回転数検出部152は、出力軸133の回転数(回転速度)を検出する。回転数検出部152は、例えば、モータ131の回転数を検出する磁気ロータリエンコーダ或いはホール素子IC等と、減速機構の減速比等に基づいてモータ131の回転数を出力軸133の回転数に換算する演算部と、を備える。ただしこれに限らず、回転数検出部152は、駆動制御部111がベクトル制御によりモータ131の動作を制御する場合、ベクトル制御において算出されるd軸電流(励磁電流)の値等を用いて、モータ131の回転数を検出してもよい。或いは、回転数検出部152は、出力軸133の回転数を直接検出してもよい。回転数検出部152は、検出した物理量(回転数)を制御部11へ出力する。
制御部11の検出情報処理部112は、検出部15で検出された物理量に基づいて、検出データを生成する。ここでは、検出情報処理部112は、回転数検出部152から受け取った出力軸133の回転数の計測値と、振動計測部151から受け取った工具本体10の加速度の計測値と、を紐付ける。例えば、検出情報処理部112は、トリガスイッチ121がオンされてからオフされるまでの、モータ131の回転数の平均値を求める。また、検出情報処理部112は、トリガスイッチ121がオンされてからオフされるまでの、工具本体10の加速度の偏差(ばらつき)を求める。検出情報処理部112は、求めた回転数の平均値と加速度の偏差とを互いに紐付けたデータ(検出データ)を求めて、記憶部17に記憶させる。なお、検出情報処理部112が求める検出データはこれに限られず、例えば、回転数の平均値の代わりに、回転数の最大値、中央値、最小値等を用いてもよい。また、検出情報処理部112は、加速度の偏差の代わりに、加速度の最大値、平均値、或いは、振動の変位の最大値、平均値等を用いて検出データを求めてもよい。
通信部16は、例えば、処理装置9と無線通信を行うための通信モジュールである。通信部16は、例えば、ZigBee(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。通信部16は、記憶部17に記憶されている検出データを、無線通信方式で処理装置9に送信する。なお、制御部11は、制御部11が有するRAM(Random Access Memory)等のメモリに検出データを一時的に記憶し、通信部16は、RAM等のメモリに一時的に記憶されている検出データを、無線通信方式で処理装置9に送信してもよい。また、通信部16と処理装置9との間の無線通信の方式は、例えば、920MHz帯の特定小電力無線局(免許を要しない無線局)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とした無線通信であってもよい。また、通信部16は、通信線により処理装置9と接続されて、検出データを有線通信方式で処理装置9に送信してもよい。
記憶部17は、例えば、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリ等を含む。不揮発性メモリには、例えばEEPROM又はフラッシュメモリ等がある。記憶部17は、制御部11が実行する制御プログラムを記憶する。また記憶部17は、検出情報処理部112が求めた検出データを記憶する。
電源部18は、蓄電池を備えている。電源部18は、電池パック103内に収容されている。電池パック103は、樹脂製のケース内に電源部18を収容して構成されている。電池パック103を工具本体10から取り外し、取り外した電池パック103を充電器に接続することによって、電源部18の蓄電池を充電することができる。電源部18は、蓄電池に充電された電力で、制御部11を含む電気回路とモータ131とに動作に必要な電力を供給する。電源部18及び電池パック103は、本実施形態では電動工具1の構成要素に含まれることとするが、電動工具1の構成要素に含まれていなくてもよい。
(2.2)処理装置
処理装置9は、検出データに基づいて、推奨最大回転数を求める。
処理装置9の形態は、特に限定されない。処理装置9は、電動工具1と直接又は間接的に通信可能であって、所定のプログラムに従って所望の処理を実行できる装置であればよい。処理装置9は、例えば、ユーザに装着されるメガネ型、腕輪型等のウェアラブル端末であってもよい。処理装置9は、例えば、スマートホン、タブレット端末等の携帯型の情報端末であってもよい。処理装置9は、例えば、ノートパソコン、デスクトップパソコン等の据え置き型の情報端末であってもよい。処理装置9は、サーバ装置(クラウドコンピュータを含み得る)であってもよい。
処理装置9は、図1に示すように、通信部91と、制御部92と、を備える。
通信部91は、電動工具1の通信部16と通信を行うための通信モジュールである。通信部91は、例えば、ZigBee(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。通信部91は、電動工具1の通信部16から、検出データを受信する。また、通信部91は、制御部92によって生成された推奨データを、電動工具1の通信部16へ送信する。
制御部92は、通信部91等の動作を制御する。制御部92は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されている。1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部92として機能する。プログラムは、ここでは制御部92のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
図1に示すように、制御部92は、推奨値演算部921を備えている。
推奨値演算部921は、電動工具1から受け取った検出データに基づいて、電動工具1の駆動部13の動作に関する制御パラメータの推奨値を求める。すなわち、推奨値演算部921は、検出部15で検出された物理量に基づいて、制御パラメータの推奨値を求める。ここでは、推奨値演算部921は、検出データに含まれる出力軸133の回転数(先端工具20の回転数)と工具本体10の振動に関するパラメータとの関係に基づいて、制御パラメータとして、モータ131の最大回転数の推奨値である推奨最大回転数を求める。
図1に示すように、推奨値演算部921は、ランク決定部922と、推奨値決定部923と、を備えている。
ランク決定部922は、電動工具1から受け取った検出データに基づいて、ユーザのランクを決定する。ユーザのランクとは、ユーザの熟練度、体調等、ユーザの状態を示す指標である。ユーザの熟練度とは、ユーザが電動工具1の使用にどの程度熟達しているかを示す指標である。
ランク決定部922は、ここでは、出力軸133の回転数(例えば平均回転数)と工具本体10の振動のパラメータ(例えば加速度の偏差)との対応関係を示すグラフを用いて、ユーザのランクを決定する。図4は、ユーザのランクを決定するための基準となるグラフの一例を示す。図4では、横軸が出力軸133の平均回転数を示し、縦軸が工具本体10の加速度の偏差を示している。
図4の領域A1は、出力軸133の回転数が大きくても、工具本体10の振動(加速度の偏差)が小さく抑えられていることを示す領域である。すなわち、あるユーザの検出データで示される座標値が、領域A1内に位置している場合、そのユーザは、出力軸133の回転数が大きくても、工具本体10の加速度の偏差を小さく抑えることが可能なユーザ、言い換えれば、電動工具1の使用に慣れた者(熟練者)又は疲労度が小さい者である、と言える。その場合、ランク決定部922は、このユーザのランクを上級レベル(A1)に決定する。
図4の領域A3は、出力軸133の回転数が大きくなると、工具本体10の振動が大きくなることを示す領域である。すなわち、あるユーザの検出データで示される座標値が領域A3に含まれている場合、そのユーザは、出力軸133の回転数が大きくなると工具本体10の加速度の偏差が大きくなってしまうユーザ、言い換えれば、電動工具1の使用に不慣れな者(初心者)又は疲労度が大きな者である、と言える。その場合、ランク決定部922は、このユーザのランクを初級レベル(A3)に決定する。
図4の領域A2は、領域A1と領域A3との間の領域である。あるユーザの検出データで示される座標値が領域A2に含まれている場合、ランク決定部922は、このユーザが、電動工具1の使用にある程度慣れた者(中級者)又は疲労度が中程度の者と判断し、このユーザのランクを中級レベル(A2)に決定する。
推奨値決定部923は、モータ131の最大回転数(モータ131の回転数の上限)の推奨値である推奨最大回転数を決定する。推奨値決定部923は、ランク決定部922で決定されたユーザのランクに基づいて、推奨最大回転数を決定する。推奨値決定部923は、例えば、表1に示す対応表に基づいて、推奨最大回転数を決定する。
Figure 2023180159000002
ここで、X1,X2,X3は、推奨最大回転数(数値)を示し、X1>X2>X3である。すなわち、推奨値決定部923は、ユーザのランクが高い程(熟練度が高く、疲労度が小さい程)、推奨最大回転数を大きくする。
このように、推奨値演算部921は、検出部15で検出された物理量(例えば工具本体10の加速度の偏差)に基づいて、駆動部13の動作に関連する制御パラメータの推奨値(例えば推奨最大回転数)を求める。
制御部92は、推奨値演算部921で求めた推奨最大回転数(数値)を含む推奨データを、通信部91を介して電動工具1へ送信する。
電動工具1の制御部11は、推奨データに含まれる推奨最大回転数を、最大回転数として設定する。そして制御部11(駆動制御部111)は、上述のように、モータ131の回転数が最大回転数(すなわち推奨最大回転数)を超えないように、締め付け部材200の締付トルクがトルク設定値となるよう駆動部13の動作を制御する。
要するに、本実施形態の電動工具システム100では、電動工具1の制御部11は、推奨値演算部921で求めた制御パラメータの推奨値に基づいて、駆動部13の動作を制御する。制御パラメータは、モータ131の回転数の上限である最大回転数を含んでいる。推奨値演算部921は、検出部15で検出された物理量に基づいて、最大回転数の推奨値である推奨最大回転数を求める。制御部11は、モータ131の回転数が推奨値演算部921で求めた推奨最大回転数を超えないように、駆動部13の動作を制御する。
ここで、電動工具1を用いた締め付け部材(ネジ、ボルト等)の締め付け作業において、締め付け部材が着座して回転が停止する際には、締め付け部材に対して、モータ131から締め付け部材へ直接与えられるトルク以外に、電動工具1に含まれる回転体(モータ131のロータ、インパクト機構132、出力軸133等)の慣性によってもトルクが与えられる。駆動制御部111は、上述のように締め付け部材の締付トルクがトルク設定値となるように駆動部13を制御するのであるが、この制御においては、上記の回転体の慣性によって与えられるトルクも考慮して、駆動部13の制御が行われる。しかしながら、ユーザの熟練度が低かったり疲労が大きかったりすると、締め付け部材の着座の際にキックバック等による工具本体10(ひいては先端工具20)のぶれが生じる可能性がある。その場合、回転体の慣性によるトルクが締め付け部材にうまく伝わらず、締め付け部材の締付トルクがトルク設定値とならない可能性がある。
そこで、本実施形態の電動工具1では、ユーザのランクに応じて推奨最大回転数を変更することで、締め付け部材の着座の際の工具本体10のぶれの発生を抑制している。モータ131の回転数が小さい場合には、ユーザの熟練度が低かったり疲労が大きかったりしても、締め付け部材の着座の際の工具本体10のぶれ(キックバック等)の発生をユーザが抑えやすいからである。これにより、締め付け部材の締付トルクの精度の向上を図ることが可能となる。
このように、本実施形態の電動工具システム100では、ユーザが電動工具1を使用する際に、制御部11は、推奨値演算部921で求めた制御パラメータの推奨値(推奨最大回転数)を用いて駆動部13を動作させている。これにより、本実施形態の電動工具システム100によれば、ユーザの状態に応じた制御を電動工具1に行わせることが可能となる。
(3)動作例
本実施形態の電動工具システム100の動作の具体例について、図5のフローチャートを参照して説明する。
電動工具1を用いてユーザが作業を行う場合、電動工具1は予め、推奨最大回転数(推奨値)を取得して最大回転数の設定を行う(ST1)。推奨値は、処理装置9から送信された値である。ユーザは、電動工具1を所定の位置にセットして、トリガスイッチ121をオンする(ST2)。
トリガスイッチ121がオンされると、制御部11(駆動制御部111)は、トリガスイッチ121の引き込み量に基づいて、モータ131の回転数が最大回転数(推奨最大回転数)を超えないように、駆動部13を制御する。これにより、ユーザは、電動工具1を用いた作業を行う(ST3)。
トリガスイッチ121がオンされている間、電動工具1の制御部11は、トリガスイッチ121がオフされたか否かを随時判定する(ST4)。また、トリガスイッチ121がオンに維持されている状態(ST4:No)で、制御部11は、センサ部14で検出された締付トルクがトルク設定値に達したか否かを随時判定する(ST5)。締付トルクがトルク設定値に達していない状態(ST5:No)で、制御部11(作業量判定部113)は、操作部12の操作時間の積算値が基準値に達したか否かを随時判定する(ST6)。操作時間の積算値が基準値に達していない場合(ST6:No)、制御部11は、駆動部13の動作を継続する。
トリガスイッチ121がオフされると(ST4:Yes)、制御部11は、モータ131への電流の供給を停止して駆動部13の動作を停止させる(ST7)。また、締付トルクがトルク設定値に達すると(ST5:Yes)、制御部11は、駆動部13の動作を停止させる(ST7)。また、トリガスイッチ121がオンされており締付トルクがトルク設定値に達していなくても、操作時間の積算値が基準値に達すると(ST6:Yes)、制御部11は、強制的に駆動部13の動作を停止させる(ST7)。
駆動部13の動作が停止すると、制御部11(検出情報処理部112)は、出力軸133の回転数の計測値と工具本体10の振動に関するパラメータ(加速度)の計測値とに基づいて、検出データを取得し(ST8)、検出データを処理装置9へ送信する。処理装置9は、検出データを受け取ると、検出データに基づいてユーザのランクを決定し(ST9)、推奨最大回転数(推奨値)を決定し(ST10)、決定した推奨最大回転数を含む推奨データを電動工具1へ送信する。電動工具1は、受け取った推奨データに含まれる推奨最大回転数を、最大回転数として設定し(ST11)、次回の作業においては、この最大回転数に基づいて駆動部13を制御する。
なお、電動工具システム100の動作は、図5のフローチャートに限られず、工程の順番が変更されたり一部の工程が省略又は追加されたりしてもよい。例えば、操作時間の積算値が基準値に達した場合(ST6:Yes)、電動工具システム100は、それ以降の工程を省略して作業を終了させてもよい。
(4)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。上記の実施形態及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)変形例1
本変形例の電動工具システム100Aについて、図6を参照して説明する。本変形例の電動工具システム100Aは、主としてランク決定部922によるユーザのランクの決定方法において、上記の実施形態の電動工具システム100と相違する。本変形例の電動工具システム100Aにおいて、上記の実施形態の電動工具システム100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
図6に示すように、本変形例の電動工具システム100Aにおいて、電動工具1Aの検出部15Aは、操作速度計測部153を備えている。
操作速度計測部153は、ユーザが操作部12を操作する速度、ここでは、ユーザがトリガスイッチ121を引く速度を計測する。より詳細には、操作速度計測部153は、ユーザがトリガスイッチ121を引き始めた時点から引き終わる時点までの時間(以下、「操作時間」ともいう)を計測する。トリガスイッチ121を引き始めた時点とは、例えば、トリガスイッチ121の一回の引き操作において、トリガスイッチ121の引き込み量が、検出可能な最小値となる時点である。トリガスイッチ121を引き終わる時点とは、例えば、トリガスイッチ121の一回の引き操作において、トリガスイッチ121の引き込み量が、検出可能な最大値となる時点である。制御部11の検出情報処理部112は、操作速度計測部153によって計測された操作時間(操作速度の逆数)を検出データとして、記憶部17に記憶させ、通信部16を介して処理装置9へ送信させる。
処理装置9の推奨値演算部921のランク決定部922は、例えば、複数の閾値に基づいて、ユーザのランクを決定する。閾値は、操作速度(トリガスイッチ121の引き速度)を示す操作時間と比較される数値である。
ランク決定部922は、例えば、操作時間が第1閾値よりも小さい場合、このユーザのランクを上級レベル(A1)に決定する。これは、操作時間が短く操作速度が速い場合、そのユーザは、電動工具1Aの使用に慣れた者(熟練者)又は疲労度が小さい者であるとみなせるからである。また、ランク決定部922は、例えば、操作時間が第1閾値以上であって第2閾値よりも小さい場合、このユーザのランクを中級レベル(A2)に決定する。また、ランク決定部922は、例えば、操作時間が第2閾値以上の場合、このユーザのランクを初級レベル(A3)に決定する。
推奨値決定部923は、例えば表1に従って、推奨最大回転数を決定する。電動工具1Aの制御部11(駆動制御部111)は、モータ131の回転数が推奨最大回転数を超えないように、駆動部13を制御する。
本変形例の電動工具システム100Aにおいても、ユーザの状態に応じた制御を促すことが可能となる。
なお、操作速度計測部153は、トリガスイッチ121を引く速度(例えば、速度の最大値、平均値等)を計測してもよい。また、ランク決定部922は、操作時間を操作速度に換算して、所定の閾値(操作速度と比較される閾値)と比較してもよい。
(4.2)変形例2
本変形例の電動工具システム100Bについて、図7を参照して説明する。本変形例の電動工具システム100Bは、主としてランク決定部922によるユーザのランクの決定方法において、上記の実施形態の電動工具システム100と相違する。本変形例の電動工具システム100Bにおいて、上記の実施形態の電動工具システム100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
図7に示すように、本変形例の電動工具システム100Bにおいて、電動工具1Bの検出部15Bは、操作間隔計測部154を備えている。
操作間隔計測部154は、操作部12が繰り返し操作される場合の、操作の時間間隔又は操作の頻度を計測する。ここでは、操作間隔計測部154は、ユーザがトリガスイッチ121をオンする時間間隔(トリガスイッチ121をオンしてからオフし、次にオンするまでの時間)を計測する。本変形例での「トリガスイッチ121をオン」とは、トリガスイッチ121の引き込み量が検出可能な最大値となること、であってもよい。制御部11の検出情報処理部112は、操作間隔計測部154によって計測された時間(以下、「オン間隔」ともいう)を検出データとして、記憶部17に記憶させ、通信部16を介して処理装置9へ送信させる。
例えば、工場の組立ライン等では、一つの作業対象(例えば板状の部材)に対して複数個の締め付け部材を締め付ける作業を、流れ作業的に繰り返し行う場合がある。そのような場合、ユーザは、一つの作業対象に対して、ある決められたタクトタイム内に複数個の締め付け部材を締め付ける作業を行うことになる。このような場合、トリガスイッチ121をオンする時間間隔は、ユーザが複数個の締め付け部材を締め付ける作業を完了するのに要する時間を反映していることになり、ユーザの熟練度、疲労度等のユーザの状態を反映していると言える。そこで、本変形例の電動工具システム100Bでは、この「オン間隔」を、ユーザの状態を示すパラメータとして用いている。
処理装置9の推奨値演算部921のランク決定部922は、例えば、複数の閾値に基づいて、ユーザのランクを決定する。閾値は、オン間隔の値と比較される数値である。
ランク決定部922は、例えば、オン間隔の値が第1閾値よりも小さい場合、このユーザのランクを上級レベル(A1)に決定する。これは、オン間隔の値が小さい場合、そのユーザは、短時間で作業を完了できることを意味しているので、電動工具1Bの使用に慣れた者(熟練者)又は疲労度が小さい者であるとみなせるからである。また、ランク決定部922は、例えば、オン間隔の値が第1閾値以上であって第2閾値よりも小さい場合、このユーザのランクを中級レベル(A2)に決定する。また、ランク決定部922は、例えば、オン間隔の値が第2閾値以上の場合、このユーザのランクを初級レベル(A3)に決定する。
推奨値決定部923は、例えば表1に従って、推奨最大回転数を決定する。電動工具1Bの制御部11(駆動制御部111)は、モータ131の回転数が推奨最大回転数を超えないように、駆動部13を制御する。
本変形例の電動工具システム100Bにおいても、ユーザの状態に応じた制御を促すことが可能となる。
なお、操作間隔計測部154は、「オン間隔」に代えて又は加えて、ユーザがトリガスイッチ121をオフする時間間隔(トリガスイッチ121をオフしてから、オンした後に次にオフするまでの時間)を計測してもよい。操作間隔計測部154は、一つの作業対象に対する総作業時間(複数個の締め付け部材を締め付ける作業を始めてから完了するまでの時間)を計測してもよい。
(4.3)変形例3
本変形例の電動工具システム100Cについて、図8を参照して説明する。本変形例の電動工具システム100Cは、主として通知部19を備えている点において、上記の実施形態の電動工具システム100と相違する。本変形例の電動工具システム100Cにおいて、上記の実施形態の電動工具システム100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
通知部19は、例えば、LED(Light Emitting Diode)を備えている。LEDの発光色は、例えば赤色である。LEDは、例えば、ユーザが作業中に目視しやすいように、工具本体10の胴体部101における出力軸133とは反対側の端部に設けられている。
本変形例の電動工具システム100Cにおいて、電動工具1Cの制御部11(駆動制御部111)は、モータ131の回転数を推奨最大回転数以下に抑える制御は行わない。代わりに、制御部11は、トリガスイッチ121への引き操作に応じてモータ131の回転数が推奨値演算部921で求めた推奨最大回転数を超えることが検出された場合に、例えばLEDを発光させて、通知部19によりユーザへ通知を行う。これにより、モータ131の回転数が推奨最大回転数を超えるような制御を自制するよう、ユーザに促すことができる。要するに、本変形例の電動工具システム100Cでも、ユーザの状態に応じた制御を促すことが可能となる。
なお、電動工具1Cは、通知部19に代えて又は加えて、推奨値(推奨最大回転数)を表示可能な表示部を備えていてもよい。表示部には、推奨値最大回転数に加えて、モータ131の回転数の計測値等の他の情報が更に表示可能であってもよい。
また、電動工具1Cの制御部11は、第1モードと第2モードとを切り替え可能であってもよい。第1モードは、上記の実施形態で説明したように、モータ131の回転数が推奨最大回転数を超えないように制御部11(駆動制御部111)が駆動部13を制御するモードである。第2モードは、モータ131の回転数が推奨最大回転数を超えることが検出された場合に、ユーザへ通知を行うモードである。第1モードと第2モードとは、工具本体10又は処理装置9に設けられたスイッチへの操作に応じて切り替えられてもよい。
通知部19(及び表示部)は、処理装置9に設けられていてもよい。
(4.4)その他の変形例
一変形例において、推奨値演算部921が電動工具1(1A,1B,1C)と別体の処理装置9に設けられていることは必須ではなく、電動工具1(1A,1B,1C)の制御部11が推奨値演算部921の機能を有していてもよい。
一変形例において、推奨値演算部921がその推奨値を求める駆動部13の動作に関連する制御パラメータは、モータ131の最大回転数に限られず、例えばモータ131に供給するモータ電流の最大値であってもよいし、PWM信号のデューティの最大値であってもよい。検出部15が物理量を検出する制御パラメータは、モータ電流、PWM信号のデューティ等であってもよい。
一変形例において、ランク決定部922により決定されるユーザのランクは、3段階に限られず、2段階又は4段階以上であってもよく、無段階であってもよい。その場合、推奨値決定部923は、例えば、ユーザのランクの候補の数に応じた対応表に基づいて、推奨値を決定してもよい。推奨値決定部923は、ユーザのランクと推奨値とを関連付けた関係式に基づいて、推奨値を決定してもよい。
一変形例において、推奨値演算部921は、ユーザのランクを決定しなくてもよく、例えば、変形例1で説明した操作速度のような検出データから推奨値を直接決定してもよい。
一変形例において、作業量判定部113は、操作部12が操作された時間の積算値が基準値を超えると、ユーザへ通知を行ってもよい。
一変形例において、作業量判定部113は、所定の期間内に工具本体10の振動に関するパラメータが閾値以上となった回数を求めてもよい。所定の期間は、例えば、午前0時から始まる1日であってもよい。工具本体10の振動に関するパラメータは、工具本体10の振動の大きさであってもよいし、工具本体10の加速度の大きさであってもよい。例えば、作業量判定部113は、工具本体10の加速度の大きさが加速度閾値を超えた回数が、所定の期間内に回数閾値を超えると、操作部12(トリガスイッチ121)への操作の有無にかかわらず、モータ131の回転を停止させてもよい。
一変形例において、推奨値演算部921は、操作部12への操作に応じてモータ131が回転中であっても、推奨値を随時求めてもよい。制御部11(駆動制御部111)は、推奨値演算部921で求めた推奨値に基づいて、駆動部13を制御してもよい。要するに、電動工具システム100(100A,100B,100C)では、検出部15(15A,15B)で検出された物理量に基づいて、制御パラメータの推奨値を随時演算してそれに基づいて駆動部13の制御を行う、いわゆるフィードバック制御をリアルタイムで行ってもよい。
(5)態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
第1の態様の電動工具システム(100;100A;100B;100C)は、駆動部(13)と、操作部(12)と、制御部(11)と、検出部(15;15A;15B)と、工具本体(10)と、推奨値演算部(921)と、を備える。駆動部(13)は、モータ(131)を備え、モータ(131)の回転により先端工具(20)を回転駆動させる。操作部(12)は、ユーザにより操作される。制御部(11)は、操作部(12)へのユーザの操作に応じて駆動部(13)の動作を制御する。検出部(15;15A;15B)は、操作部(12)へのユーザの操作に応じて得られる、ユーザの熟練度と体調との少なくとも一方に関連する物理量を検出する。工具本体(10)は、可搬型であって、駆動部(13)、操作部(12)、制御部(11)、及び検出部(15;15A;15B)を保持する。推奨値演算部(921)は、検出部(15;15A;15B)で検出された物理量に基づいて、駆動部(13)の動作に関連する制御パラメータの推奨値を求める。
この態様によれば、ユーザの状態に応じた制御を促すことが可能な電動工具システム(100;100A;100B;100C)を提供することが可能となる。
第2の態様の電動工具システム(100;100C)では、第1の態様において、検出部(15)は、工具本体(10)の振動に関するパラメータを計測する振動計測部(151)を備える。
この態様によれば、工具本体(10)の振動に関するパラメータを用いることで、ユーザの熟練度、体調等を反映しやすい物理量を検出することが可能となる。
第3の態様の電動工具システム(100;100A;100B;100C)では、第2の態様において、推奨値演算部(921)は、先端工具(20)の回転数と工具本体(10)の振動に関するパラメータとの関係に基づいて、制御パラメータの推奨値を求める。
この態様によれば、ユーザの熟練度、体調等を反映した推奨値を求めることが可能となる。
第4の態様の電動工具システム(100;100A;100B;100C)は、第1~第3のいずれか1つの態様において、作業量判定部(113)をさらに備える。作業量判定部(113)は、所定の期間内に工具本体(10)の振動に関するパラメータが閾値以上となった回数、又は所定の期間内に操作部(12)が操作された時間の積算値を求める。
この態様によれば、ユーザが電動工具(1;1A;1B;1C)を使用する使用時間を管理することが可能となる。
第5の態様の電動工具システム(100A)では、第1~第4のいずれか1つの態様において、操作部(12)は、引き操作を受け付けるトリガスイッチ(121)を備える。検出部(15A)は、ユーザがトリガスイッチ(121)を引く速度を計測する操作速度計測部(153)を備える。
この態様によれば、ユーザの熟練度、体調等を反映しやすい物理量を検出することが可能となる。
第6の態様の電動工具システム(100B)では、第1~第5のいずれか1つの態様において、検出部(15B)は、操作部(12)が繰り返し操作される場合の、操作の時間間隔又は操作の頻度を計測する操作間隔計測部(154)を備える。
この態様によれば、ユーザの熟練度、体調等を反映しやすい物理量を検出することが可能となる。
第7の態様の電動工具システム(100C)では、第1~第6のいずれか1つの態様において、制御パラメータは、モータ(131)の回転数の上限である最大回転数を含む。推奨値演算部(921)は、検出部(15)で検出された物理量に基づいて、最大回転数の推奨値である推奨最大回転数を求める。電動工具システム(100C)は、モータ(131)の回転数が推奨値演算部(921)で求めた推奨最大回転数を超えることが検出された場合にユーザへ通知を行う通知部(19)を、更に備える。
この態様によれば、ユーザの状態に応じた制御を促すことが可能となる。
第8の態様の電動工具システム(100;100A;100B)では、第1~第7のいずれか1つの態様において、制御部(11)は、推奨値演算部(921)で求めた制御パラメータの推奨値に基づいて、駆動部(13)の動作を制御する。
この態様によれば、ユーザの状態に応じた制御を行わせることが可能となる。
第9の態様の電動工具システム(100;100A;100B)では、第8の態様において、制御パラメータは、モータ(131)の回転数の上限である最大回転数を含む。推奨値演算部(921)は、検出部(15;15A;15B)で検出された物理量に基づいて、最大回転数の推奨値である推奨最大回転数を求める。制御部(11)は、モータ(131)の回転数が推奨値演算部(921)で求めた推奨最大回転数を超えないように、駆動部(13)の動作を制御する。
この態様によれば、ユーザの状態に応じた最大回転数での制御を行わせることが可能となる。
100,100A,100B,100C 電動工具システム
10 工具本体
11 制御部
113 作業量判定部
12 操作部
121 トリガスイッチ
13 駆動部
131 モータ
15,15A,15B 検出部
151 振動計測部
153 操作速度計測部
154 操作間隔計測部
19 通知部
20 先端工具
921 推奨値演算部

Claims (9)

  1. モータを備え、前記モータの回転により先端工具を回転駆動させる駆動部と、
    ユーザにより操作される操作部と、
    前記操作部への前記ユーザの操作に応じて前記駆動部の動作を制御する制御部と、
    前記操作部への前記ユーザの操作に応じて得られる、前記ユーザの熟練度と体調との少なくとも一方に関連する物理量を検出する検出部と、
    前記駆動部、前記操作部、前記制御部、及び前記検出部を保持する、可搬型の工具本体と、
    前記検出部で検出された前記物理量に基づいて、前記駆動部の動作に関連する制御パラメータの推奨値を求める推奨値演算部と、
    を備える、
    電動工具システム。
  2. 前記検出部は、前記工具本体の振動に関するパラメータを計測する振動計測部を備える、
    請求項1に記載の電動工具システム。
  3. 前記推奨値演算部は、前記先端工具の回転数と前記工具本体の振動に関するパラメータとの関係に基づいて、前記制御パラメータの推奨値を求める、
    請求項2に記載の電動工具システム。
  4. 所定の期間内に前記工具本体の振動に関するパラメータが閾値以上となった回数、又は前記所定の期間内に前記操作部が操作された時間の積算値を求める作業量判定部を、更に備える、
    請求項1に記載の電動工具システム。
  5. 前記操作部は、引き操作を受け付けるトリガスイッチを備え、
    前記検出部は、前記ユーザが前記トリガスイッチを引く速度を計測する操作速度計測部を備える、
    請求項1に記載の電動工具システム。
  6. 前記検出部は、前記操作部が繰り返し操作される場合の、操作の時間間隔又は操作の頻度を計測する操作間隔計測部を備える、
    請求項1に記載の電動工具システム。
  7. 前記制御パラメータは、前記モータの回転数の上限である最大回転数を含み、
    前記推奨値演算部は、前記検出部で検出された前記物理量に基づいて、前記最大回転数の推奨値である推奨最大回転数を求め、
    前記電動工具システムは、前記モータの回転数が前記推奨値演算部で求めた前記推奨最大回転数を超えることが検出された場合に前記ユーザへ通知を行う通知部を、更に備える、
    請求項1に記載の電動工具システム。
  8. 前記制御部は、前記推奨値演算部で求めた前記制御パラメータの推奨値に基づいて、前記駆動部の動作を制御する、
    請求項1に記載の電動工具システム。
  9. 前記制御パラメータは、前記モータの回転数の上限である最大回転数を含み、
    前記推奨値演算部は、前記検出部で検出された前記物理量に基づいて、前記最大回転数の推奨値である推奨最大回転数を求め、
    前記制御部は、前記モータの回転数が前記推奨値演算部で求めた前記推奨最大回転数を超えないように、前記駆動部の動作を制御する、
    請求項8に記載の電動工具システム。
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