JP2023180092A - 水性化粧料 - Google Patents

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拓弥 岡村
Takuya Okamura
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

【課題】D-パントテニルアルコールを含有する水性化粧料において、浸透感を向上させ、かつ塗布後に被膜感が生じにくくする技術を提供することを課題とする。【解決手段】D-パントテニルアルコールを含有する水性化粧料に、アニオン性高分子及びローカストビーンガムを配合する。【選択図】なし

Description

本発明は、水性化粧料に関する。
化粧水等の水性化粧料は、肌に浸透し保湿感を付与するために汎用されている。一般に水性化粧料には、親油性成分を可溶化して配合して、親油性成分と親水性成分とを同時に投与できたり、透明で美観に優れたりする点で好まれている(特許文献1等)。
D-パントテニルアルコールは、パントテン酸のアルコール型誘導体であり、体内でビタミンB5(パントテン酸)に変換される物質である。D-パントテニルアルコールには肌荒れ改善作用や美白作用などの有用性があることから、従来皮膚外用剤に配合されている(特許文献2、3)。
特開2013-256476号公報 特開2012-41302号公報 国際公開2015/152384号
一般に、水性化粧料において肌への浸透感を得るには製剤がある程度の粘度を有することが必要とされており、通常はカルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子を配合することがなされている。しかしながら、本発明者らは、D-パントテニルアルコールを水性化粧料に配合すると、水溶性高分子による増粘効果が不十分となり粘度を保てないという問題点を見出した。水溶性高分子の含有量を高めると、粘度を上げることができるが、肌へのおさまりが悪く、乾燥した後に被膜感もあり、使用感に難があるため好ましくない。
かかる状況において、本発明は、D-パントテニルアルコールを含有する水性化粧料において、浸透感を向上させ、かつ塗布後に被膜感が生じにくくする技術を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、D-パントテニルアルコールを含有する水性化粧料において、アニオン性高分子とローカストビーンガムとを配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]D-パントテニルアルコール、アニオン性高分子、及びローカストビーンガムを含有する、水性化粧料。
[2]前記アニオン性高分子が、カルボキシビニルポリマー及び/又は(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーである、[1]に記載の水性化粧料。
[3]前記アニオン性高分子がカルボキシビニルポリマーである、[2]に記載の水性化粧料。
[4]前記D-パントテニルアルコールの総含有量が化粧料全体の0.1~5.0重量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の水性化粧料。
[5]前記ローカストビーンガムの総含有量が化粧料全体の0.001~0.02重量%
である、[1]~[4]のいずれかに記載の水性化粧料。
[6]前記アニオン性高分子の総含有量が、化粧料全体の0.01~0.25重量%である、[1]~[5]のいずれかに記載の水性化粧料。
[7]前記アニオン性高分子の総含有量と前記ローカストビーンガムの含有量の重量比が1:10~100:1である、[1]~[6]のいずれかに記載の水性化粧料。
[8]前記アニオン性高分子と前記ローカストビーンガムの含有量の合計が化粧料全体に対して0.02~0.25重量%である、[1]~[7]のいずれかに記載の水性化粧料。
[9]25℃における粘度が3000~6000Pa・sである、[1]~[9]のいずれかに記載の水性化粧料。
本発明により、塗布時の浸透感に優れ、かつ塗布後に被膜感が生じにくい水性化粧料が提供される。なお、本明細書において「浸透感」とは化粧料を肌に塗布したときにべたつくことなく皮膚におさまり、肌なじみが良好なことをいう。
本発明の水性化粧料は、D-パントテニルアルコール、アニオン性高分子、及びローカストビーンガムを含有する。
D-パントテニルアルコールは、以下の構造式(1)で表される化合物である。
Figure 2023180092000001
D-パントテニルアルコールは化粧料などの皮膚外用剤用の素材として用いられており、その入手に困難性はなく、市販品を適宜用いることができる。
本発明の化粧料におけるD-パントテニルアルコールの含有量は、化粧料全体に対して0.1重量%以上が好ましく、0.5重量%以上がより好ましく、1.0重量%以上がさらに好ましい。また、5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましく、2重量%以下がさらに好ましい。また、これらの上限及び下限の矛盾しない組み合わせの範囲であってよい。
かかる範囲で含有させることにより、D-パントテニルアルコールが発揮する美白(色素沈着抑制)や抗シワなど所望の効果を発揮させやすくなる。
アニオン性高分子は、特に限定されないが、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、アルギン酸又はその塩、アクリル酸系水溶性ポリマー等が挙げられ、これらの任意の一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
アクリル酸系水溶性ポリマーとしては、非架橋型アクリル酸系重合体、または、架橋されていてもよいアクリル酸系共重合体を好ましく例示できる。非架橋型アクリル酸系重合体としてはポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等を好ましく挙げられ、架橋されていてもよいアクリル酸系共重合体としては(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーを好ましく例示することができる。
本発明の化粧料におけるアニオン性高分子としては、カルボキシビニルポリマー及び/又は(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーを用いるこ
とが特に好ましい。
アニオン性高分子は化粧料などの皮膚外用剤用の素材として用いられており、その入手に困難性はなく、市販品を適宜用いることができる。
アニオン性高分子の大きさは、通常化粧料に用いられる程度のものであればよい。
本発明の化粧料におけるアニオン性高分子の含有量は、化粧料全体に対して0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらに好ましい。また、0.25重量%以下が好ましく、0.2重量%以下がより好ましく、0.15重量%以下がさらに好ましく、0.12重量%以下が特に好ましい。また、これらの上限及び下限の矛盾しない組み合わせの範囲であってよい。
かかる範囲で含有させることにより、化粧料の浸透感が向上しやすくなり、また被膜感を抑制しやすくなる。
ローカストビーンガムはマメ科植物であるカロブ樹(Celatonia siliqua Linne、イナ
ゴ豆(Locust bean)とも呼ばれる)の種子から得られる多糖類である。主鎖がマンノース
、側鎖はガラクトースで構成されて、ガラクトースとマンノースはランダムに1:4の比率で含まれる。
ローカストビーンガムの大きさは、通常化粧料に用いられる程度のものであればよく、例えば分子量数万~数十万程度のものであってよい。
ローカストビーンガムは化粧料などの皮膚外用剤用の素材として用いられており、その入手に困難性はなく、市販品を適宜用いることができる。
本発明の化粧料におけるローカストビーンガムの含有量は、化粧料全体に対して0.001重量%以上が好ましく、0.002重量%以上がより好ましく、0.004重量%以上がさらに好ましい。また、0.02重量%以下が好ましく、0.015重量%以下がより好ましく、0.01重量%以下がさらに好ましい。また、これらの上限及び下限の矛盾しない組み合わせの範囲であってよい。
かかる範囲で含有させることにより、化粧料の浸透感が向上しやすくなり、また被膜感を抑制しやすくなる。
本発明の化粧料において、アニオン性高分子の総含有量とローカストビーンガムの含有量の重量比は、好ましくは1:10~100:1であり、より好ましくは1:5~50:1であり、さらに好ましくは20:1~400:1である。
また、本発明の化粧料において、アニオン性高分子の総含有量とローカストビーンガムの含有量の合計は、化粧料全体に対して0.02重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらに好ましい。また、0.25重量%以下が好ましく、0.2重量%以下がより好ましく、0.12重量%以下がさらに好ましい。また、これらの上限及び下限の矛盾しない組み合わせの範囲であってよい。
かかる範囲で組み合わせて含有させることにより、化粧料の浸透感がより向上しやすくなり、また被膜感をより抑制しやすくなる。
本発明の水性化粧料は、B型粘度計で測定される20℃における粘度が好ましくは3000~6000Pa・s、より好ましくは3500~5000Pa・s、さらに好ましくは3700~4500Pa・sである。かかる範囲の粘度であることにより、肌に塗布した際に良好な浸透感が得られやすい。
なお、B型粘度計による測定値は、20℃で、ビスメトロン粘度計VDA2(芝浦セムテック社製)で1号ローターを用い、回転数3rpm、1分間で行われる場合のものとする。
本発明の水性化粧料は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、前述の粘度の範囲になるように調整するために、さらに他の増粘剤を含有してもよい。
他の増粘剤は、通常は水溶性高分子であり、例えば、植物系高分子(例えば、寒天、カラギーナン、グアーガム、アラビアゴム、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、
コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラ
ン、プルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等の天然の水溶性高分子、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(ヒドロキシアルキルセルロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース誘導体;結晶セルロース、セルロース末等);、
カルボキシビニルポリマー以外のビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
本発明の水性化粧料における他の増粘剤の総含有量は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、化粧料全体に対して好ましくは0.08~0.15質量%、より好ましくは0.09~0.13質量%、さらに好ましくは0.1~0.11質量%の範囲で調整すればよい。
本発明の水性化粧料は、通常は水を主な媒体とする。具体的には、本発明の水性化粧料は水を、化粧料全体の好ましくは50重量%以上、より好ましくは55重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上含有する。
本発明の水性化粧料は、配合成分が水に可溶化している、いわゆる可溶化形態であるため、通常は透明である。ただし、疎水性粉体等を含有する場合は、静置時においてそれらが沈殿して、媒体部分が透明である状態であってもよい。
なお、本明細書において透明とは、目視で定性的にオリや濁りが生じていないことを確認することにより判断することもできるし、定量的には25℃において分光光度計で測定した可視光透過率(波長600nm、光路長1cm)が、コントロールの蒸留水を100とした場合に、70~100の範囲であることでもよい。
本発明の水性化粧料はさらに油性成分を含有してもよい。油性成分は、いわゆる油剤や油溶性成分等を指し、具体的には25~65℃の水に懸濁して1時間静置した後に水と相分離する成分を指す。
本発明の水性化粧料において、油性成分は可溶化していることが好ましいが、保存状態によっては一部又は全部が可溶化されていない場合であっても本発明の水性化粧料に包含されるものとする。
油性成分としては、好ましくは精油、油性香料、シリコーン油が挙げられ、一種または二種以上を組み合わせてもよい。
精油とは、植物に含まれる水に不溶~難溶性の有機化合物の混合物であり、一般に揮発性の有機化合物を含み、原料に応じて芳香性を有する。本発明に用いる精油は、常法により製造したもの、市販のものを使用できる。
なお、本発明における精油の採取部位は特に限定されず、花、枝、葉、根、実、蕾等が挙げられるが、全草を用いることもできる。
また、本発明における精油の抽出方法は特に限定されず、水蒸気蒸留法、溶媒抽出法、圧搾法、吸着・吸収法、浸出法、植物を傷付け滲出する液を回収する方法等が挙げられるが、水蒸気蒸留法が好ましい。
油性香料とは、油溶性を示す香料であり、合成、天然を問わず、使用できる。また、常法により製造したもの、市販のものを使用できる。
精油および油性香料として、限定されないが、例えば、アセチルセドレン、アミルシンナムアルデヒド、アリルアミルグリコレート、β-イオノン、イソイースーパー、イソブチルキノリン、イリス油、イロン、インドール、イランイラン油、ウンデカナール、ウンデセナール、γ-ウンデカラクトン、エストラゴール、オイゲノール、オークモス、オポポナックスレジノイド、オレンジ油、オイゲノール、オーランチオール、ガラクソリッド、カルバクロール、L-カルボン、カンファー、キャノン、キャロットシード油、クローブ油、ケイヒ酸メチル、ゲラニオール、ゲラニルニトリル、酢酸イソボルニル、酢酸ゲラニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸スチラリル、酢酸セドリル、酢酸テレピネル、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸ベチベリル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、サリチル酸イソペンチル、サリチル酸ベンジル、サンダルウッド油、サンタロール、シクラメンアルデヒド、シクロペンタデカノリド、ジヒドロジャスモン酸メチル、ジヒドロミルセノール、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンラクトン、cis-ジャスモン、シトラール、シトロネノール、シトロネラール、シナモンバーク油、1,8-シネオール、シンナムアルデヒド、スチラックスレジノイド、セダーウッド油、セドレン、セドロール、セロリシード油、タイム油、ダマスコン、ダマセノン、チモール、チュベローズアブソリュート、デカナール、デカラクトン、テルピネオール、γ-テルピネン、トリプラール、ネロール、ノナナール、2,6-ノナジエノール、ノナラクトン、パチョリアルコール、バニラアブソリュート、バニリン、バジル油、パチョリ油、ヒドロキシシトロネラール、α-ピネン、ピペリトン、フェネチルアルコール、フェニルアセトアルデヒド、プチグレン油、ヘキシルシンナムアルデヒド、cis-3-ヘキセノール、ペルーバルサム、ベチバー油、ベチベロール、ペパーミント油、ペパー油、ヘリオトロピン、ベルガモット油、ベンジルベンゾエート、ボルネオール、ミルレジノイド、ムスクケトン、メチルノニルアセトアルデヒド、γ-メチルヨノン、メントール、L-メントール、L-メントン、ユーカリ油、β-ヨノン、ライム油、ラベンダー油、D-リモネン、リナロール、リラール、リリアール、レモン油、ローズアブソリュート、ローズオキシド、ローズ油、ローズマリー油等が例示できる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、シクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、カプリリルメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマ
ー等が挙げられる。
また、精油、油性香料、シリコーン油以外の油性成分として他の油剤が挙げられ、具体的には極性油、天然油、炭化水素油等が挙げられる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキ
シル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等が挙げられる。
天然油としては、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、ヒマワリ油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、水添ポリ(C6-12)オレフィン、水添ポリイソブテン等が挙げられる。
本発明の水性化粧料における油性成分の含有量は、単独または組み合わせた合計量として、化粧料全体に対して、好ましくは0.001~5質量%であり、より好ましくは0.01~1質量%、さらに好ましくは0.1~0.5質量%である。水性化粧料において油性成分を安定に可溶化させる観点から5質量%以下が好ましく、また化粧料における効果の観点から0.001質量%以上が好ましい。
本発明の水性化粧料は、常法により製造することができる。すなわち、混合順序は特に限定されず、含有成分を任意の順番、方法で混合して得ることができる。
本発明の化粧料は、塗布時にべたつくことなく皮膚におさまり、肌なじみが良好であるため、優れた浸透感を得ることができる。また、塗布後に乾燥しても被膜感が生じにくい。
そのため、スキンケア化粧料に特に好適である。
本発明の水性化粧料は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、他の成分を任意に配合することができる。
かかる任意成分としては、化粧料等の皮膚外用剤に通常用いられるものであればよく、例えば、アルコール、エーテル、粉体、保湿剤、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、パール剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、ビタミン類、酸化防止剤、防腐剤、各種有効成分等が挙げられる。
アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価のアルコール;トリメチロールプロパン等の3価のアルコール;ペンタ
エリスリトール等の4価のアルコール;キシリトール等の5価のアルコール;トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体;デンプン分解糖還元アルコール等の糖アルコール;ポリグリセリン;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル等のアルコールアルキルエーテル類;
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等のアルコールアルキルエーテル類;
キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグリセリンモノアルキルエーテル類;
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール等のアルコール重合体;
グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、等が挙げられる。
エーテルとしては、上記アルコールに該当するものの他、
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等が挙げられる。
粉体としては、球状、針状、板状等その形状は特に限定されず、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、アルミナ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリ(メタ)アクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等);金属石鹸(例えば、ミ
リスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム);無機白色顔料
(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、
チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ-酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッド雲母、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッド雲母、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’-ジメチル-
3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン類(例えば、ポリエチレングリコール-10ジメチコン、ポリエチレングリコール-12ジメチコン等);ポリグリセリン変性シリコーン類(例えば、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等);ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、α,α’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリル、(モノステアリン酸/リンゴ酸)グリセリル等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等);グリセリンアルキルエーテル等の非親水性非イオン性界面活性剤が挙げられる。また、ポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば、モノオレイン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル等);POEソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等);POEグリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEモノオレエート等);POE脂肪酸エステル類(例えば、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POEアルキルエーテル類(例えば、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等);POEアルキルフェニルエーテル類(例えば、POEノニルフェニルエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック(登録商標)等);POE・POPアルキルエーテル類(例えば、POE・POPセチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等);テトラ POE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類(例えば
、テトロニック等);POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等);POEミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POEソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POEプロピレングリコール脂肪酸エステル;POEアルキルアミン;POE脂肪酸アミド
;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルグルコシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等の親水性非イオン性界面活性剤も挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
パール剤としては、例えば、ジステアリン酸グリコール、チタンマイカ等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシ
ルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体
、パントテン酸及びその誘導体(D-パントテニルアルコールを除く)、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール、ピロ亜硫酸塩、没食子酸エステル、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラベン類、フェノキシエタノール等が挙げられる。
各種有効成分としては、例えば、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタ
モール、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<試験例>
表1に記載の処方成分を混合し水性化粧料を調製した。
Figure 2023180092000002
<粘度>
得られた各水性化粧料の粘度を、B型粘度計を用いて、20℃で、ビスメトロン粘度計VDA2(芝浦セムテック社製)で1号ローターを用い、回転数3rpm、1分間で測定した。
<浸透感>
得られた水性化粧料を肌に塗布したときに塗布初期に一定粘度があり、その後べたつくことなくおさまる感触の有無について、熟練の評価者がそれぞれ評価した。
◎:浸透感が非常に良好である
〇:浸透感が良好である
△:浸透感があまりない
×:浸透感がない
<被膜感>
得られた水性化粧料を肌に塗布し乾かした後に肌上に膜が貼ったようにつっぱる感触(被膜感)の有無について、熟練の評価者がそれぞれ評価した。
◎:被膜感がなく非常に良好である
〇:被膜感がほぼなく良好である
△:被膜感がややある
×:被膜感があり不快さを感じる
結果を表1に合わせて示す。
実施例1~6の水性化粧料では、浸透感、被膜感ともに良好な結果であった。ローカストビーンガムを含有しない比較例1の水性化粧料では、粘度が低下して浸透感が損なわれ、塗布後に被膜感が生じた。また、ローカストビーンガムを含有せずキサンタンガムにより粘度を高めた比較例2の水性化粧料では、浸透感が十分ではなかった。そのため、D-パントテニルアルコールを含有する水性化粧料において良好な浸透感を得るためには、粘度を高めるのみでは足りず、ローカストビーンガムを含有させることが必要であることがわかった。
本発明により、塗布時の浸透感に優れ、かつ塗布後に被膜感が生じにくい水性化粧料が提供される。かかる化粧料は、D-パントテニルアルコールの作用効果とともに、優れた使用感を求める消費者のニーズに応えるものであり産業上非常に有用である。

Claims (9)

  1. D-パントテニルアルコール、アニオン性高分子、及びローカストビーンガムを含有する、水性化粧料。
  2. 前記アニオン性高分子が、カルボキシビニルポリマー及び/又は(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーである、請求項1に記載の水性化粧料。
  3. 前記アニオン性高分子がカルボキシビニルポリマーである、請求項2に記載の水性化粧料。
  4. 前記D-パントテニルアルコールの総含有量が化粧料全体の0.1~5.0重量%である、請求項1に記載の水性化粧料。
  5. 前記ローカストビーンガムの総含有量が化粧料全体の0.001~0.02重量%である、請求項1に記載の水性化粧料。
  6. 前記アニオン性高分子の総含有量が、化粧料全体の0.01~0.25重量%である、請求項1に記載の水性化粧料。
  7. 前記アニオン性高分子の総含有量と前記ローカストビーンガムの含有量の重量比が1:10~100:1である、請求項1に記載の水性化粧料。
  8. 前記アニオン性高分子と前記ローカストビーンガムの含有量の合計が化粧料全体に対して0.02~0.25重量%である、請求項1に記載の水性化粧料。
  9. 25℃における粘度が3000~6000Pa・sである、請求項1~8のいずれか一項に記載の水性化粧料。
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