JP2023180088A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い熱交換性能を有する熱交換器を提案する。【解決手段】熱発生源から発生した熱を熱媒体に伝導させる熱交換器は、ケースと、フィンと、第1整流部と、第2整流部と、を備える。ケースは、熱媒体が内部を通過する。フィンは、ケースの内部に配置され、熱媒体が流れる流路を形成する。第1整流部は、上記流路の内部に配置される。また第1整流部は、ケースにおいて熱発生源からの熱により最も高温となる壁部分を高温部とするとき、流路に流入した熱媒体が高温部の側に偏って流れるように熱媒体の流れを制御する。第2整流部は、流路の内部における第1整流部の下流側に配置され、流路における当該熱媒体の流れ方向と交差する方向に熱媒体が流れることを抑制する。【選択図】図1
Description
本開示は、熱交換器に関する。
従来、例えば、半導体等の熱を発する電子部品を冷却するために熱交換器が用いられている。特許文献1には、熱交換用のフィンと冷媒との熱交換性能を高めるために、フィンの間に突条部を形成し、冷媒を蛇行させることで冷却性能を向上させようとする構成が開示されている。
特許文献1に開示される発明は、例えば各部位の大きさや運転条件などによっては必ずしも十分な効果を得ることができない場合がある。よって、新たな熱交換性能を高めるための構成が求められている。
本開示の目的は、高い熱交換性能を有する熱交換器を提案することである。
本開示の一態様は、熱発生源から発生した熱を熱媒体に伝導させる熱交換器であって、ケースと、フィンと、第1整流部と、第2整流部と、を備える。ケースは、熱媒体が内部を通過する。フィンは、ケースの内部に配置され、熱媒体が流れる流路を形成する。第1整流部は、上記流路の内部に配置される。また第1整流部は、ケースにおいて熱発生源からの熱により最も高温となる壁部分を高温部とするとき、流路に流入した熱媒体が高温部の側に偏って流れるように熱媒体の流れを制御する。第2整流部は、流路の内部における第1整流部の下流側に配置され、流路における当該熱媒体の流れ方向と交差する方向に熱媒体が流れることを抑制する。
このような構成であれば、第1整流部によって高温部の側に偏って熱媒体が流れやすくなるとともに、第2整流部が熱媒体を高温部の側から離れることを抑制する。よって、熱媒体による熱交換効率を向上させることができる。
上述した熱交換器において、第1整流部は、下流側に向かうにつれて高温部側に向かって近づくように流れ方向に対して傾斜する傾斜面を有してもよい。このような構成であれば、第1整流部によって、流路に流入した熱媒体を滑らかに高温部側に偏らせることができ、圧力損失の増加を抑制することができる。
また上述した熱交換器において、第1整流部は、下流側に向かうにつれて高温部側に向かって近づくように延びる長尺状の部分であってもよい。このような構成であれば、熱媒体が高温部の側に偏って流れることを好適に実現できる。
また上述した熱交換器において、第2整流部は、流れ方向に沿って延びる長尺状の部分であってもよい。このような構成であれば、熱媒体が高温部から離れることを第2整流部が好適に抑制できる。また、流路内の渦の発生が抑制されるため、熱媒体の流路の通過をスムーズに行わせることができる。
また上述した熱交換器において、第2整流部は、流れ方向と略平行に延びてもよい。このような構成であれば、熱媒体が高温部の側に偏った状態で下流に流れることを好適に実現できる。
また上述した熱交換器において、第2整流部は、上流側の端部が、第1整流部の下流側の端部と連続するように形成されていてもよい。このような構成であれば、第1整流部によって高温部の側に偏った熱媒体が高温部の側から離れにくくなる。そのため、熱媒体の大部分を、高温部の側に偏った状態で下流に流すことができる。
また上述した熱交換器において、第1整流部の上流側の端部は、流路の上流側の端部に配置され、第2整流部の下流側の端部は、流路の下流側の端部に配置されてもよい。このような構成であれば、フィンの流れ方向の広い範囲で熱媒体を高温部の側に偏って流すことができる。
以下に本開示の実施形態を図面と共に説明する。
[1.実施形態]
[1-1.熱交換器の構成]
図1に示される熱交換器1は、熱発生源3から発生した熱を熱媒体に伝導させる熱交換器である。熱発生源3とは、例えば、半導体を有し、作動中に熱を発生する電子部品である。熱媒体は、例えば液体である。この熱交換器1は、ケース11、フィン13を含む。
[1.実施形態]
[1-1.熱交換器の構成]
図1に示される熱交換器1は、熱発生源3から発生した熱を熱媒体に伝導させる熱交換器である。熱発生源3とは、例えば、半導体を有し、作動中に熱を発生する電子部品である。熱媒体は、例えば液体である。この熱交換器1は、ケース11、フィン13を含む。
ケース11は、フィン13が内部に配置される外郭部材である。ケース11は、フィン13に熱媒体を導入するための導入経路5と、フィン13から熱媒体を排出するための排出経路7と、を形成する。導入経路5はフィン13の上流側に形成され、排出経路7はフィン13の下流側に形成される。ケース11は、一例として、金属材料によって形成することができる。ケース11の具体的な形状は特に限定されず、熱媒体の入口及び出口が形成された箱型であってもよいし、断面が略矩形のパイプ状であってもよい。
熱媒体については図示を省略するが、ケース11内、及び、フィン13内で流れる方向については矢印で示される。なお以下の説明において、具体的な方向の説明がある場合を除き、単に熱媒体の流れ方向という場合には、上流から下流に向かう方向を指す。図1においては、左から右に向かう方向が、熱媒体の流れ方向である。
ケース11の外部には、熱発生源3が配置されている。ケース11において、熱発生源3からの熱により最も高温となる壁部分が、高温部21である。ここでいう高温部21は、ケース11において最も高温となる部分を有する壁部分を意味する。すなわち高温部21は、ケース11における熱発生源3の設けられた位置のみを指すのではなく、熱発生源3の設けられた壁部分を広く指す。
ケース11のうち、高温部21と対向する部分を、対向部23とする。以下の説明において、高温部21側、とは、対向部23の側に対して高温部21の側であるという意味である。ケース11の流路を構成する内壁面のうち、高温部21側の壁面は、少なくともフィン13が配置される部分においては平面形状である。
フィン13は、内部に熱媒体が流れる流路9を形成する。フィン13は、板状部31、第1整流部33、及び第2整流部35を有する。図2Aに示されるように、フィン13は、複数の板状部31を有している。板状部31は矩形の平らな板状の部分である。板状部31のそれぞれは、熱媒体の流れ方向に沿って広がる。また、板状部31のそれぞれは、図1に示されるように、一端が、上述した高温部21に沿って配置される。より具体的には、複数の板状部31は、高温部21と対向部23を結ぶ方向に沿って広がり、また、少なくとも高温部21に近接するように配置される。複数の板状部31は、並列して配置されており、それらの間を熱媒体が流れる。フィン13は、一例として、金属材料によって形成することができる。
第1整流部33及び第2整流部35は、隣接する2つの板状部31の間に配置されている。図2A、2Bに示されるように、第1整流部33及び第2整流部35は、隣接する板状部31の間において、各板状部31と当接するように配置されている。
第1整流部33は、フィン13により形成される流路9の内部に配置される。ここでいう流路9とは、隣接する2つの板状部31の間の空間を意味する。つまり、第1整流部33及び第2整流部35が配置されることによって、第1整流部33及び第2整流部35の設けられる空間に熱媒体が流れなくなったとしても、第1整流部33及び第2整流部35は流路の内部に配置されているといえる。
第1整流部33は、図1に示されるように、流路9に流入した熱媒体が高温部21の側に偏って流れるように熱媒体の流れを制御する。第1整流部33は、下流側に向かうにつれて高温部21側に向かって近づくように延びる長尺状の部分である。第1整流部33の上流側かつ高温部21の側を向く面は、傾斜面37である。傾斜面37は、下流側に向かうにつれて高温部21側に向かって近づくように、流れ方向に対して傾斜する。
第2整流部35は、流路9の内部における第1整流部33の下流側に配置される。第2整流部35は、流路9における熱媒体の流れ方向と交差する方向に熱媒体が流れることを抑制する。ここでいう交差する方向とは、高温部21と対向部23を結ぶ方向であり、図1においては上下方向である。以下の説明において、交差する方向とは、上述した方向を指す。高温部21の側に偏った熱媒体は、第2整流部35によって、高温部21の側から離れることが抑制される。第2整流部35における高温部21の側を向く面である下側面39は、流れ方向に略平行な面である。
第2整流部35は、流れ方向に沿って延びる長尺状の部分である。より詳細には、第2整流部35は、流れ方向と略平行に延びる。第2整流部35は、その上流側の端部が、第1整流部33の下流側の端部と連続するように形成されている。つまり、第1整流部33と第2整流部35は、途中で屈曲して連接された一枚の板状(あるいは棒状又は柱状)の形状を有している。
また、第1整流部33の上流側の端部45は、流路9の上流側の端部に配置され、第2整流部35の下流側の端部47は、流路の下流側の端部に配置される。言い換えると、板状部31の上流側の端部と、第1整流部33の上流側の端部45と、は流れ方向に関して同じ位置であり、板状部31の下流側の端部と、第2整流部35の下流側の端部47と、は流れ方向に関して同じ位置である。
このように構成された熱交換器1では、図1に示されるように、フィン13の上流側(図1における左側)からフィン13に向けて熱媒体が流れる。フィン13の上流側端部のうち、第1整流部33の上流側の端部45より下方の部分が、流路9に熱媒体が流れこむ流入口41となる。流入口41から流路9に流れ込んだ熱媒体は、第1整流部33によって高温部21の側に偏る。高温部21の側に偏った熱媒体は、さらに下流に進むとき、第2整流部35によって対向部23の側に移動することが抑制される。つまり、熱媒体は、高温部21の側に偏ったまま、流れ方向に沿って下流に流れる。そして、フィン13から流出した以降は、排出経路7全体に広がって、さらに下流に流れる。なお、フィン13の下流側端部のうち、第2整流部35の下流側の端部47と高温部21の間が、熱媒体の流出口43となる。
このように、熱媒体が高温部21側に沿って流れる結果、熱交換器の熱伝導の効率が向上し、熱発生源3から発生する熱を効率よく排熱することができる。
このように、熱媒体が高温部21側に沿って流れる結果、熱交換器の熱伝導の効率が向上し、熱発生源3から発生する熱を効率よく排熱することができる。
[1-2.フィンの製造方法]
図2に示されるフィンの製造方法の例を説明する。なおフィンの製造方法は下記の例に限定されず、公知の様々な手法により製造することができる。
図2に示されるフィンの製造方法の例を説明する。なおフィンの製造方法は下記の例に限定されず、公知の様々な手法により製造することができる。
(i)切削による製造
図3Aに示されるように、ブロック状の金属のワーク71をクランプ73で挟み込んで固定し、図示しないカッターにより溝75を形成する。この溝が、フィン内の流路となる。図3Bに示されるように、必要な数の溝75を形成した後、図3Cに示されるように、ワーク71を所望の幅に切断してフィン13aとする。
図3Aに示されるように、ブロック状の金属のワーク71をクランプ73で挟み込んで固定し、図示しないカッターにより溝75を形成する。この溝が、フィン内の流路となる。図3Bに示されるように、必要な数の溝75を形成した後、図3Cに示されるように、ワーク71を所望の幅に切断してフィン13aとする。
(ii)接合による製造
図4Aに示されるように、まず、板状部31と、板状部31に形成された第1整流部33及び第2整流部35と、を有する部品81を製造する。部品81の製造方法は特に限定されないが、金属の板状の部材をプレス加工することによって製造してもよい。また、板状部31となる金属の板状の部材に、第1整流部33及び第2整流部35となる長尺状の部材を接合することによって製造してもよい。接合の方法は特に限定されず、例えば溶接、接着剤による接合、プレス機を用いた接合などであってもよい。
図4Aに示されるように、まず、板状部31と、板状部31に形成された第1整流部33及び第2整流部35と、を有する部品81を製造する。部品81の製造方法は特に限定されないが、金属の板状の部材をプレス加工することによって製造してもよい。また、板状部31となる金属の板状の部材に、第1整流部33及び第2整流部35となる長尺状の部材を接合することによって製造してもよい。接合の方法は特に限定されず、例えば溶接、接着剤による接合、プレス機を用いた接合などであってもよい。
次に、製造した部品81を複数並べて接合し、フィン13bを製造する。図4Bに示されるように、新たな部材を追加せず、接着、溶接、プレス機を用いた接合などにより接合することができる。このとき最も外側の第1整流部33及び第2整流部35を覆うように板状の部材83がさらに設けられてもよい。
また、製造した複数の部品81の接合に、接合用の部材を用いてもよい。例えば図4Cに示されるフィン13cのように、円柱状の接合部材85を用いて接合を行ってもよい。この場合には、板状部31に予め接合部材85を通過させるための貫通孔を形成しておいてもよい。また、フィン13cにおいても、上述した板状の部材83がさらに設けられていてもよい。また、リベットなど接合用の部材を用いて、プレス機によるカシメにて接合してもよい。
[1-3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)本実施形態の熱交換器1は、第1整流部33によって、熱媒体が高温部21の側に偏って流れるように流路9に流入した熱媒体の流れが制御される。また第2整流部35によって、流路9における当該熱媒体の流れ方向と交差する方向に熱媒体が流れることが抑制される。よって、ケース11における温度が高い高温部21に沿って流れる熱媒体の割合が大きくなり、また、高温部21に沿った部分の熱媒体の流速が大きくなることで、熱媒体による熱交換効率を向上させることができる。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)本実施形態の熱交換器1は、第1整流部33によって、熱媒体が高温部21の側に偏って流れるように流路9に流入した熱媒体の流れが制御される。また第2整流部35によって、流路9における当該熱媒体の流れ方向と交差する方向に熱媒体が流れることが抑制される。よって、ケース11における温度が高い高温部21に沿って流れる熱媒体の割合が大きくなり、また、高温部21に沿った部分の熱媒体の流速が大きくなることで、熱媒体による熱交換効率を向上させることができる。
(1b)第1整流部33は、下流側に向かうにつれて高温部21側に向かって近づくように流れ方向に対して傾斜する傾斜面37を有する。そのため、第1整流部33によって、流路9に流入した熱媒体を滑らかに高温部21側に偏らせることができ、圧力損失の増加を抑制することができる。
また第1整流部33は、下流側に向かうにつれて高温部21側に向かって近づくように延びる長尺状の部分である。そのため、広い範囲において熱媒体を高温部21側に案内することができ、熱媒体が高温部21の側に偏ることを好適に実現できる。
(1c)第2整流部35は、流れ方向に沿って延びる長尺状の部分である。そのため、広い範囲において熱媒体が高温部21から離れることを好適に抑制できる。また、流路9内にて渦の発生が抑制されるため、熱媒体の流路9の通過をスムーズに行わせることができる。
また第2整流部35は、流れ方向と略平行に延びているため、熱媒体が高温部21の側に偏った状態で下流に流れることを好適に実現できる。
また第2整流部35は、流れ方向と略平行に延びているため、熱媒体が高温部21の側に偏った状態で下流に流れることを好適に実現できる。
(1d)熱交換器1において、第2整流部35は、上流側の端部が、第1整流部33の下流側の端部と連続するように形成されている。つまり、第1整流部33と第2整流部35は連続した1つの部分となっている。そのため、第1整流部33によって高温部21の側に偏った熱媒体は、そのまま第2整流部35によって高温部21の側に維持され、高温部の側から離れにくくなる。よって、熱媒体の大部分を、高温部21の側に偏った状態で下流に流すことができる。
(1e)熱交換器1において、第1整流部33の上流側の端部45は、流路9の上流側の端部に配置される。また、第2整流部35の下流側の端部47は、流路9の下流側の端部に配置される。そのため、フィン13の流れ方向の広い範囲で熱媒体を高温部21の側に偏って流すことができる。
[2.その他の実施形態]
以上本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
以上本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
(2A)熱交換器1の具体的な形態は特に限定されない。例えば、図2Aでは、全体として略直方体となったフィン13を例示した。しかしながら、板状部31の間に流路が形成され、その流路に第1整流部33と第2整流部35とが設けられる構成であれば、フィンの具体的な形状は特に限定されない。
また、ケース11の内部において、複数のフィン13が配置されてもよい。
また、熱発生源3として電子部品を例示したが、熱発生源3はこれに限定されず、様々な熱発生源に対して本開示の熱交換器1を利用できる。例えば、暖房用熱交換器に利用してもよい。
また、熱発生源3として電子部品を例示したが、熱発生源3はこれに限定されず、様々な熱発生源に対して本開示の熱交換器1を利用できる。例えば、暖房用熱交換器に利用してもよい。
(2B)フィンの有する第1整流部及び第2整流部の具体的形状は、上記実施形態にて例示した形状に限定されない。
例えば、図5Aに示される熱交換器101のフィン113のように、第1整流部33の上流側の端部45と対向部23の間に隙間があり、その隙間からも一部の熱媒体がフィン113に流入するように構成されていてもよい。
例えば、図5Aに示される熱交換器101のフィン113のように、第1整流部33の上流側の端部45と対向部23の間に隙間があり、その隙間からも一部の熱媒体がフィン113に流入するように構成されていてもよい。
また例えば、図5Bに示される熱交換器201のフィン213のように、第1整流部233における上流側の面が、流れ方向に対して直交するように長さを有していてもよい。流路9に流入した熱媒体は、第1整流部233の有する流れ方向と直交する面に当たり、第1整流部233と高温部21との間に流れる。このように、傾斜面以外を有する構成により、熱媒体の流れを高温部21の側に偏らせるように構成されていてもよい。
また例えば、図6Aに示されるフィン313のように、第2整流部335が流れ方向に対して角度を有していてもよい。図6Aでは下流ほど流路が高くなる構成を例示したが、下流ほど流路が低くなる構成であってもよい。なお、第2整流部は、少なくとも、第1整流部33の上流側の端部45の高さよりも低い(すなわち、高温部21側に設けられる)構成であればよい。なお、流路における流れ方向と交差する方向に関して、第2整流部における下側の面が、高温部21側の半分以下の位置(図6Aにおいては、基準線Aよりも下側)に配置されていてもよい。この場合、高温部21側に偏った熱媒体が流れる流路の高さが、基準線Aよりも下側に制限される。
また例えば、図6Bに示されるフィン413のように、第1整流部33と第2整流部35とが連接されておらず、その間に隙間が設けられていてもよい。また、第1整流部33と第2整流部35のそれぞれについても、複数の部分に分離していてもよい。
また例えば、図6Cに示されるフィン513のように、第1整流部533と第2整流部535とは、板状又は棒状の部材でなく、ブロック状や、その他の形態であってもよい。
また、第1整流部の上流側の端部は、フィンの上流側の端部よりも下流側に位置していてもよいし、第2整流部の下流側の端部は、フィンの下流側の端部よりも上流側に位置していてもよい。
(2C)上記実施形態では、ケース11の中にフィン13が配置される構成を例示した。しかしながら、ケースとフィンとが一体に構成されていてもよい。例えば、ケースを構成する壁面にフィンの板状部31が設けられていてもよい。
(2D)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
1,101,201…熱交換器、3…熱発生源、5…導入経路、7…排出経路、9…流路、11…ケース、13,13a,13b,13c,113,213,313,413,513…フィン、21…高温部、23…対向部、31…板状部、33,233,533…第1整流部、35,335,535…第2整流部、37…傾斜面、39…下側面、41…流入口、43…流出口、45,47…端部、71…ワーク、73…クランプ、75…溝、81…部品、83…板状の部材、85…接合部材
Claims (7)
- 熱発生源から発生した熱を熱媒体に伝導させる熱交換器であって、
前記熱媒体が内部を通過するケースと、
前記ケースの内部に配置され、前記熱媒体が流れる流路を形成するフィンと、
前記ケースにおいて前記熱発生源からの熱により最も高温となる壁部分を高温部とするとき、前記流路の内部に配置され、前記流路に流入した前記熱媒体が前記高温部の側に偏って流れるように前記熱媒体の流れを制御する第1整流部と、
前記流路の内部における前記第1整流部の下流側に配置され、前記流路における当該熱媒体の流れ方向と交差する方向に前記熱媒体が流れることを抑制する第2整流部と、を備える熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記第1整流部は、下流側に向かうにつれて前記高温部側に向かって近づくように前記流れ方向に対して傾斜する傾斜面を有する、熱交換器。 - 請求項2に記載の熱交換器であって、
前記第1整流部は、下流側に向かうにつれて前記高温部側に向かって近づくように延びる長尺状の部分である、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記第2整流部は、前記流れ方向に沿って延びる長尺状の部分である、熱交換器。 - 請求項4に記載の熱交換器であって、
前記第2整流部は、前記流れ方向と略平行に延びる、熱交換器。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の熱交換器であって、
前記第2整流部は、上流側の端部が、前記第1整流部の下流側の端部と連続するように形成されている、熱交換器。 - 請求項6に記載の熱交換器であって、
前記第1整流部の上流側の端部は、前記流路の上流側の端部に配置され、前記第2整流部の下流側の端部は、前記流路の下流側の端部に配置される、熱交換器。
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