JP2023179833A - 圧縮機制御装置、圧縮機の制御方法、及び、圧縮機の制御プログラム - Google Patents

圧縮機制御装置、圧縮機の制御方法、及び、圧縮機の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】圧縮機入口温度が低下した場合においても、効率低下を抑制する。【解決手段】圧縮機制御装置は、圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、入口ガイドベーンと可変静翼との間に配置された動翼と、入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、入口部における圧縮機入口温度を検出するための圧縮機入口温度検出部と、第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するための制御部と、を備える。制御部は、圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、圧縮機入口温度が低下するに従って、第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、圧縮機制御装置、圧縮機の制御方法、及び、圧縮機の制御プログラム
に関する。
例えばガスタービンや内燃機関等の機器に供給される圧縮気体を生成するための圧縮機が知られている。圧縮機では、例えば、入口部に設けられた入口ガイドベーン(IGV:Inlet Guide Vane)を介して給気が取り込まれ、入口ガイドベーンより下流側に複数段にわたって配置された動翼及び静翼によって圧縮気体が生成される。
この種の圧縮機では、入口ガイドベーンや静翼の開度を可変に構成することで、圧縮機の負荷に応じた開度制御が行われることがある。例えば特許文献1では、各段の負荷を評価し、負荷が高い段における静翼(可変静翼)の開度をアクチュエータで調整することで、各段の負荷を平均化する制御技術が開示されている。
特開2002-61594号公報
上記のように入口ガイドベーンや静翼の開度制御が可能な圧縮機において、例えば寒冷地や気候変動によって圧縮機入口温度(吸気温度)が低下すると、圧縮機に取り込まれる吸気密度が増加する。この場合、圧縮機の供給先に対する圧縮気体の供給量が過大にならないように、入口ガイドベーンの開度を減少するように制御することで、圧縮機の吸気量を抑えることが考えられる。しかしながら、入口ガイドベーンの開度を減少させると、入口ガイドベーンの下流側にある動翼の負荷が低下することで、動翼の更に下流側にある静翼に供給される空気温度が低下する。すると、静翼に供給される流速(マッハ数)が増加することで損失が増大し、圧縮機の効率低下を招いてしまう。
本開示の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、圧縮機入口温度が低下した場合においても、効率低下を抑制可能な圧縮機制御装置、圧縮機の制御方法、及び、圧縮機の制御プログラムを提供することを目的とする。
本開示の少なくとも一実施形態に係る圧縮機制御装置は、上記課題を解決するために、
圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
前記入口部における圧縮機入口温度を検出するための圧縮機入口温度検出部と、
前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するための制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御する。
本開示の少なくとも一実施形態に係る圧縮機の制御方法は、上記課題を解決するために、
圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
を備える圧縮機の制御方法であって、
前記入口部における圧縮機入口温度を検出するステップと、
前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するステップと
を備える。
本開示の少なくとも一実施形態に係る圧縮機の制御プログラムは、上記課題を解決するために、
圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
を備える圧縮機の制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記入口部における圧縮機入口温度を検出するステップと、
前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するステップと
を実行可能である。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、圧縮機入口温度が低下した場合においても、効率低下を抑制可能な圧縮機制御装置、圧縮機の制御方法、及び、圧縮機の制御プログラムを提供できる。
一実施形態に係る圧縮機の構成を概略的に示す断面図である。 図1の制御装置の内部構成を示すブロック構成図である。 参考技術に係る第1開度及び第2開度の開度比、及び、絶対値の圧縮機入口温度に対する制御例である。 図3における入口ガイドベーン、動翼及び可変静翼の様子を概略的に示す模式図である。 一実施形態に係る第1開度及び第2開度の開度比、及び、絶対値の圧縮機入口温度に対する制御例である。 図5における入口ガイドベーン、動翼及び可変静翼の様子を概略的に示す模式図である。 圧縮機1の負荷が部分負荷である場合における、第1開度及び第2開度の開度比、及び、絶対値の圧縮機入口温度に対する制御例である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は一実施形態に係る圧縮機1の構成を概略的に示す断面図である。圧縮機1は、外部から取り込んだ気体(例えば空気)を圧縮することで圧縮気体を生成し、当該圧縮気体を下流側の他の機器(例えばガスタービンや内燃機関等)に供給可能な軸流圧縮機である。
圧縮機1はケーシング2を備える。ケーシング2の上流側には、吸気を取り込むための圧縮機入口部4が設けられる。圧縮機入口部4の周囲には複数のストラット6が設けられ、その下流側には入口ガイドベーン8(Inlet Guide Vane)が設けられる。
入口ガイドベーン8は、その翼角度を変化させることで開度(第1開度D1)を可変な可変翼である。第1開度D1は、入口ガイドベーン8に接続された第1アクチュエータ10によって翼角度が変化されることで調整可能である。第1アクチュエータ10の動作は、後述する制御装置100からの指令に基づいて制御される。
入口ガイドベーン8の下流側には、圧縮機入口部4から取り込まれた吸気を圧縮するための翼が複数段にわたって設けられる。これらの翼は、ケーシング2に回転可能に収容された回転軸13に設けられた複数枚の動翼1S~6Sと、ケーシング2の内表面に設けられた複数枚の静翼1C~6Cとを含み、これら動翼1S~6S及び静翼1C~6Cは、回転軸13の軸方向に沿って交互に配列される。すなわち各翼の配列の1段目には動翼1S及び静翼1Cが配置され、2段目には動翼2S及び静翼2Cが配置され、以降は同様に動翼3S~6S及び静翼3C~6Cがそれぞれ配置されることで、6段の圧縮機が構成される。
尚、図1では圧縮機の段数が6の場合を例示しているが、その段数は限定されない。
静翼C1は、その翼角度を変化させることで開度(第2開度D2)を可変な可変静翼である。第2開度D2は、静翼C1に接続された第2アクチュエータ12によって翼角度が変化されることで調整可能である。第2アクチュエータ12の動作は、後述する制御装置100からの指令に基づいて制御される。
尚、以下の説明では静翼C1~C6のうち静翼C1に着目して述べるが、他の静翼C2~C6も可変静翼として構成される場合には、静翼C1に関する構成は、静翼C2~C6についても適用可能である。また静翼C1~C6の開度(第2開度D2)は、互いに独立して調整可能であってもよいし、例えば不図示のリンク機構によって互いに連動して調整可能であってもよい。
上記構成の圧縮機1には、圧縮機入口温度T1Cを検出するための温度センサ14が設けられる。温度センサ14は圧縮機入口部4に設置され、図1では、ケーシング2の内表面のうちストラット6と入口ガイドベーン8との間に設けられている。
尚、圧縮機入口温度T1Cは外気温度に略等しいため、温度センサ14は、外気温度を検出可能な位置に配置してもよい。
圧縮機1は、圧縮機1を制御するための制御装置100(圧縮機制御装置)を備える。制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。尚、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
図2は図1の制御装置100の内部構成を示すブロック構成図である。制御装置100は、圧縮機入口温度検出部110と、制御部120とを備える。
圧縮機入口温度検出部110は、圧縮機入口温度T1Cを検出するための構成である。具体的には、圧縮機入口温度検出部110は、前述の温度センサ14の検出信号を取得することにより、圧縮機入口温度T1Cを検出する。
制御部120は、圧縮機入口温度検出部110で検出された圧縮機入口温度T1Cに基づいて、第1アクチュエータ10及び第2アクチュエータ12を制御するための構成である。すなわち制御部120によって第1アクチュエータ10及び第2アクチュエータ12を制御することにより、入口ガイドベーン8の第1開度D1、及び、可変静翼1Cの第2開度D2が調整可能である。
例えば寒冷地や気候変動によって圧縮機1では、圧縮機入口温度T1Cが低下すると、圧縮機1に取り込まれる吸気密度が増加する。この場合、圧縮機1の供給先に対する圧縮気体の供給量が過大にならないように、入口ガイドベーン8又は可変静翼1Cの少なくとも一方を減少することが考えられる。ここで参考技術として、仮に可変静翼1Cの第2開度D2を略一定に保持しながら、圧縮機入口温度T1Cが低下するに従って、入口ガイドベーン8の第1開度D1を減少させるように制御した場合(すなわち第2開度D2に対する第1開度D1の開度比D1/D2が減少するように制御した場合)を検討する。
図3は参考技術に係る第1開度D1及び第2開度D2の開度比D1/D2、及び、絶対値D1,D2の圧縮機入口温度T1Cに対する制御例であり、図4は図3における入口ガイドベーン8、動翼1S及び可変静翼1Cの様子を概略的に示す模式図である。図3及び図4では、圧縮機1の負荷(出力)は定格負荷(定格出力)に一定に維持されていることを前提としており、図4では、図1に示す圧縮機1の構成のうち、入口ガイドベーン8、動翼1S及び可変静翼1Cを抽出して模式的に示している。
この参考技術では、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tth以上である温度範囲では、図3に示すように、入口ガイドベーン8の第1開度D1、及び、可変静翼1Cの第2開度D2は、それぞれ圧縮機1の負荷に対応する開度D1a、D2aでそれぞれ略一定に保持されている。より具体的には、制御部120は、第1開度D1の第2開度D2に対する開度比D1/D2を制御パラメータとして、圧縮機1の負荷に応じた開度比D1/D2の制御を行う。本実施形態では、圧縮機1の負荷(出力)は定格負荷(定格出力)に一定に維持されているため、第1開度D1a及び第2開度D2aは、定格負荷に対応する開度比D1/D2になるように、それぞれ決定される。
一方で、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tth未満の温度範囲では、圧縮機入口温度T1Cに対して可変静翼1Cの第2開度D2は開度D2aのまま略一定に保持される一方で、入口ガイドベーン8の第1開度D1は圧縮機入口温度T1Cが低下するに従って開度D1aから減少することで、開度比D1/D2が減少するように制御される。このように入口ガイドベーン8の第1開度D1が減少すると、図4に示すように、入口ガイドベーン8の下流側において動翼1Sの負荷が低下し、動翼1Sの更に下流側において可変静翼1Cに供給される空気温度が低下する。すると、可変静翼1Cに供給される流速(マッハ数)が増加することで損失が増大し、圧縮機1の効率低下を招いてしまう。このような課題は、以下に説明する実施形態によって好適に解決される。
図5は一実施形態に係る第1開度D1及び第2開度D2の開度比D1/D2、及び、絶対値D1,D2の圧縮機入口温度T1Cに対する制御例であり、図6は図5における入口ガイドベーン8、動翼1S及び可変静翼1Cの様子を概略的に示す模式図である。図5及び図6では、前述の図3及び図4と同様に、圧縮機1の負荷(出力)は定格負荷(定格出力)に一定に維持されていることを前提としており、図6では、図1に示す圧縮機1の構成のうち、入口ガイドベーン8、動翼1S及び可変静翼1Cを抽出して模式的に示している。
本実施形態では、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tth以上である温度範囲では、図3と同様に、入口ガイドベーン8の第1開度D1、及び、可変静翼1Cの第2開度D2は、それぞれ負荷(定格負荷)に対応する開度比D1/D2になるように、それぞれ開度D1a、D2aで略一定に保持されている。
一方で、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tth未満の温度範囲では、制御部120は、圧縮機入口温度T1Cが低下するに従って、第2開度D2に対する第1開度D1の開度比D1/D2が増加するように、第1アクチュエータ10及び第2アクチュエータ12を制御する。図5では、このような制御の一例として、圧縮機入口温度T1Cに対して入口ガイドベーン8の第1開度D1が開度D1aのまま略一定に保持される一方で、可変静翼1Cの第2開度D2を圧縮機入口温度T1Cが低下するに従って開度D2aから減少するように制御される。
このような制御部120による第1開度D1及び第2開度D2の制御について、開度変化率の観点から補足して説明すると、制御部120は、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tth未満である場合に、第1開度D1の圧縮機入口温度T1Cに対する第1変化率R1より、第2開度D2の圧縮機入口温度T1Cに対する第2変化率R2が大きくなるように、第1アクチュエータ10及び第2アクチュエータ12を制御する。本実施形態では、図5に示すように、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tth未満である温度範囲において、第1開度D1は略一定に保持されるため第1変化率R1は略ゼロであるのに対して、第2開度D2は圧縮機入口温度T1Cが低くなるに従って減少するため、第2変化率R2は第1変化率R1より大きい。
これにより、圧縮機入口温度T1Cが低下することで圧縮機1に取り込まれる吸気密度が増加するに従って、入口ガイドベーン8に比べて可変静翼1Cの開度を相対的に多く減少させることで、入口ガイドベーン8の開度減少を抑えながら、可変静翼1Cの開度減少により圧縮気体の生成を抑え、圧縮機1からの供給先に対する圧縮気体の供給量を好適に制御できる。このとき入口ガイドベーン8の開度減少が前述の参考技術に比べて抑えられることで、図6に示すように、入口ガイドベーン8の下流側にある動翼1Sの負荷が低下しにくく、動翼1Sの更に下流側にある静翼1Cに供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度T1Cが低下した場合においても、圧縮機1の効率低下を効果的に抑制することができる。
このような制御部120による第1アクチュエータ10及び第2アクチュエータ12の制御は、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tth未満である場合に、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tth以上である場合に比べて、開度比D1/D2が増加するように行われる。つまり、圧縮機入口温度T1Cが閾値Tthより低くなった場合には、入口ガイドベーン8の第1開度D1に比べて可変静翼1Cの第2開度D2が相対的に多く減少するように制御される。これにより、圧縮機入口温度T1Cが低温になった場合には、入口ガイドベーン8の第1開度D1の減少を抑えながら、可変静翼1Cの第2開度D2の減少により圧縮気体の生成を抑えることで、入口ガイドベーン8の下流側にある動翼1Sの負荷が低下しにくく、動翼1Sの更に下流側にある可変静翼1Cに供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度T1Cが低下した場合においても、圧縮機1の効率低下を効果的に抑制することができる。
また閾値Tthは、圧縮機1の負荷に基づいて可変に設定されてもよい。例えば閾値Tthは圧縮機1の負荷が減少するに従って低く設定される。図7は圧縮機1の負荷が部分負荷である場合における、第1開度D1及び第2開度D2の開度比D1/D2、及び、絶対値D1,D2の圧縮機入口温度T1Cに対する制御例である。
図7では、圧縮機1の負荷(出力)は前述の定格負荷(定格出力)より低い所定の部分負荷に一定に維持されていることを前提としており、圧縮機入口温度T1Cが部分負荷値に対応する閾値Tth´(<Tth)以上である温度範囲では、入口ガイドベーン8の第1開度D1は部分負荷値に対応する開度D1bで略一定に保持されるとともに、可変静翼1Cの第2開度D2は部分負荷値に対応する開度D2bで略一定に保持されている。これらの開度D1b、D2bは、前述の定格負荷時に対応する開度D1a、D2aに比べて、それぞれ小さい値となる。
一方で、圧縮機入口温度T1Cが部分負荷値に対応する閾値Tth´未満の温度範囲では、制御部120は、圧縮機入口温度T1Cが低下するに従って、第2開度D2に対する第1開度D1の開度比D1/D2が増加するように、第1アクチュエータ10及び第2アクチュエータ12を制御する。図7では、このような制御の一例として、圧縮機入口温度T1Cに対して入口ガイドベーン8の第1開度D1が開度D1aのまま略一定に保持される一方で、可変静翼1Cの第2開度D2が圧縮機入口温度T1Cが低下するに従って開度D2aから減少するように制御される。
負荷に応じて入口ガイドベーン8及び可変静翼1Cの開度が異なるため、このように閾値Tthが圧縮機1の負荷に基づいて可変とすることで、圧縮機1を効率よく運用することができる。
以上説明したように上記各実施形態によれば、例えば寒冷地や気候変動によって圧縮機入口温度が閾値未満になった場合には、圧縮機入口温度が低下するにしたがって、入口ガイドベーンの第1開度の可変静翼の第2開度に対する開度比が増加するように、アクチュエータの制御が行われる。これにより、圧縮機入口温度が低下することで圧縮機に取り込まれる吸気密度が増加するに従って、入口ガイドベーンに比べて可変静翼の開度を相対的に多く減少させることで、入口ガイドベーンの開度減少を抑えながら、可変静翼の開度減少により圧縮気体の生成を抑え、圧縮機からの供給先に対する圧縮気体の供給量を好適に制御できる。このとき入口ガイドベーンの開度減少が抑えられることで、入口ガイドベーンの下流側にある動翼の負荷が低下しにくく、動翼の更に下流側にある静翼に供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度が低下した場合においても、圧縮機の効率低下を効果的に抑制することができる。
その結果、圧縮機入口温度が低下した場合においても、効率低下を抑制可能な圧縮機制御装置、圧縮機の制御方法、及び、圧縮機の制御プログラムを提供できる。
その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)一態様に係る圧縮機制御装置は、
圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
前記入口部における圧縮機入口温度を検出するための圧縮機入口温度検出部と、
前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するための制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御する。
上記(1)の態様によれば、例えば寒冷地や気候変動によって圧縮機入口温度が閾値未満になった場合には、圧縮機入口温度が低下するにしたがって、入口ガイドベーンの第1開度の可変静翼の第2開度に対する開度比が増加するように、アクチュエータの制御が行われる。これにより、圧縮機入口温度が低下することで圧縮機に取り込まれる吸気密度が増加するに従って、入口ガイドベーンに比べて可変静翼の開度を相対的に多く減少させることで、入口ガイドベーンの開度減少を抑えながら、可変静翼の開度減少により圧縮気体の生成を抑え、圧縮機からの供給先に対する圧縮気体の供給量を好適に制御できる。このとき入口ガイドベーンの開度減少が抑えられることで、入口ガイドベーンの下流側にある動翼の負荷が低下しにくく、動翼の更に下流側にある静翼に供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度が低下した場合においても、圧縮機の効率低下を効果的に抑制することができる。
(2)他の態様では、上記(1)の態様において、
前記制御部は、前記圧縮機入口温度が前記閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が前記閾値以上である場合に比べて、前記開度比が増加するように前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御する。
上記(2)の態様によれば、圧縮機入口温度が閾値未満に低下した場合には、圧縮機入口温度が閾値以上である場合に比べて、開度比が増加するように制御されることで、入口ガイドベーンに比べて可変静翼の開度が相対的に多く減少させられる。これにより、圧縮機入口温度が低温になった場合においても、入口ガイドベーンの開度減少を抑えながら、可変静翼の開度減少により圧縮気体の生成を抑えることで、入口ガイドベーンの下流側にある動翼の負荷が低下しにくく、動翼の更に下流側にある静翼に供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度が低下した場合においても、圧縮機の効率低下を効果的に抑制することができる。
(3)他の態様では、上記(1)又は(2)の態様において、
前記閾値は、前記圧縮機の負荷が減少するに従って低く設定される。
上記(3)の態様によれば、負荷に応じて入口ガイドベーン、および可変静翼の開度が異なるため、閾値を圧縮機の負荷が減少するに従って低く設定することにより、圧縮機を効率よく運用することができる。
(4)他の態様では、上記(1)から(3)のいずれか一態様において、
前記制御部は、前記圧縮機入口温度が前記閾値未満である場合に、前記第1開度の前記圧縮機入口温度に対する第1変化率より、前記第2開度の前記圧縮機入口温度に対する第2変化率が大きくなるように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御する。
上記(4)の態様によれば、圧縮機入口温度が閾値未満になった場合には、入口ガイドベーンの第1開度の圧縮機入口温度に対する第1変化率より、可変静翼の第2開度の圧縮機入口温度に対する第2変化率が大きくなるように、アクチュエータが制御される。これにより、入口ガイドベーンに比べて可変静翼の開度変化率を相対的に大きくすることで、入口ガイドベーンの開度減少を抑えながら、可変静翼の開度減少により圧縮気体の生成を抑え、圧縮機からの供給先に対する圧縮気体の供給量を好適に制御できる。このとき入口ガイドベーンの開度減少が抑えられることで、入口ガイドベーンの下流側にある動翼の負荷が低下しにくく、動翼の更に下流側にある静翼に供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度が低下した場合においても、圧縮機の効率低下を効果的に抑制することができる。
(5)他の態様では、上記(1)から(4)のいずれか一態様において、
前記制御部は、前記圧縮機入口温度が前記閾値未満である場合に、前記第1開度が保持されるように、前記第1アクチュエータを制御する。
上記(5)の態様によれば、
圧縮機入口温度が閾値未満になった場合には、入口ガイドベーンの第1開度が例えば略一定に保持されることで、入口ガイドベーンの開度減少を抑制される。これにより、入口ガイドベーンの下流側にある動翼の負荷が低下しにくく、動翼の更に下流側にある静翼に供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度が低下した場合においても、圧縮機の効率低下を効果的に抑制することができる。
(6)他の態様では、上記(1)から(5)のいずれか一態様において、
前記圧縮機は、前記可変静翼及び前記動翼を多段に構成してなり、
前記可変静翼の各々は、前記第2アクチュエータによって互いに連動して調整される。
上記(6)の態様によれば、入口ガイドベーンの下流側には可変静翼及び動翼が多段に配置される。このような構成において、各段の可変静翼は、第2アクチュエータによって互いに連動して調整される。
(7)他の態様では、上記(1)から(6)のいずれか一態様において、
前記制御部は、前記圧縮機の負荷に基づいて前記開度比を制御する。
上記(7)の態様によれば、入口ガイドベーン及び可変静翼は圧縮機の負荷に対応する開度比に基づいて制御される。これにより、圧縮機の負荷の値によって、入口ガイドベーン及び可変静翼は、負荷に対応する開度比が実現されるように所定の関連性をもって制御される。
(8)一態様に係る圧縮機の制御方法は、
圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
を備える圧縮機の制御方法であって、
前記入口部における圧縮機入口温度を検出するステップと、
前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するステップと
を備える。
上記(8)の態様によれば、例えば寒冷地や気候変動によって圧縮機入口温度が閾値未満になった場合には、圧縮機入口温度が低下するにしたがって、入口ガイドベーンの第1開度の可変静翼の第2開度に対する開度比が増加するように、アクチュエータの制御が行われる。これにより、圧縮機入口温度が低下することで圧縮機に取り込まれる吸気密度が増加するに従って、入口ガイドベーンに比べて可変静翼の開度を相対的に多く減少させることで、入口ガイドベーンの開度減少を抑えながら、可変静翼の開度減少により圧縮気体の生成を抑え、圧縮機からの供給先に対する圧縮気体の供給量を好適に制御できる。このとき入口ガイドベーンの開度減少が抑えられることで、入口ガイドベーンの下流側にある動翼の負荷が低下しにくく、動翼の更に下流側にある静翼に供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度が低下した場合においても、圧縮機の効率低下を効果的に抑制することができる。
(9)一態様に係る圧縮機の制御プログラムは、
圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
を備える圧縮機の制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記入口部における圧縮機入口温度を検出するステップと、
前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するステップと
を実行可能である。
上記(9)の態様によれば、例えば寒冷地や気候変動によって圧縮機入口温度が閾値未満になった場合には、圧縮機入口温度が低下するにしたがって、入口ガイドベーンの第1開度の可変静翼の第2開度に対する開度比が増加するように、アクチュエータの制御が行われる。これにより、圧縮機入口温度が低下することで圧縮機に取り込まれる吸気密度が増加するに従って、入口ガイドベーンに比べて可変静翼の開度を相対的に多く減少させることで、入口ガイドベーンの開度減少を抑えながら、可変静翼の開度減少により圧縮気体の生成を抑え、圧縮機からの供給先に対する圧縮気体の供給量を好適に制御できる。このとき入口ガイドベーンの開度減少が抑えられることで、入口ガイドベーンの下流側にある動翼の負荷が低下しにくく、動翼の更に下流側にある静翼に供給される流速(マッハ数)の増加が抑制される。その結果、圧縮機入口温度が低下した場合においても、圧縮機の効率低下を効果的に抑制することができる。
1 圧縮機
1C~6C 静翼(可変静翼)
1S~6S 動翼
2 ケーシング
4 圧縮機入口部
6 ストラット
8 入口ガイドベーン
10 第1アクチュエータ
12 第2アクチュエータ
13 回転軸
14 温度センサ
100 制御装置(圧縮機制御装置)
110 圧縮機入口温度検出部
120 制御部
D1 第1開度
D2 第2開度
T1C 圧縮機入口温度
Tth 閾値

Claims (9)

  1. 圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
    前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
    前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
    前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
    前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
    前記入口部における圧縮機入口温度を検出するための圧縮機入口温度検出部と、
    前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するための制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御する、圧縮機制御装置。
  2. 前記制御部は、前記圧縮機入口温度が前記閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が前記閾値以上である場合に比べて、前記開度比が増加するように前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御する、請求項1又は2に記載の圧縮機制御装置。
  3. 前記閾値は、前記圧縮機の負荷が減少するに従って低く設定される、請求項1又は2に記載の圧縮機制御装置。
  4. 前記制御部は、前記圧縮機入口温度が前記閾値未満である場合に、前記第1開度の前記圧縮機入口温度に対する第1変化率より、前記第2開度の前記圧縮機入口温度に対する第2変化率が大きくなるように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御する、請求項1又は2に記載の圧縮機制御装置。
  5. 前記制御部は、前記圧縮機入口温度が前記閾値未満である場合に、前記第1開度が保持されるように、前記第1アクチュエータを制御する、請求項1又は2に記載の圧縮機制御装置。
  6. 前記圧縮機は、前記可変静翼及び前記動翼を多段に構成してなり、
    前記可変静翼の各々は、前記第2アクチュエータによって互いに連動して調整される、請求項1又は2に記載の圧縮機制御装置。
  7. 前記制御部は、前記圧縮機の負荷に基づいて前記開度比を制御する、請求項1又は2に記載の圧縮機制御装置。
  8. 圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
    前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
    前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
    前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
    前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
    を備える圧縮機の制御方法であって、
    前記入口部における圧縮機入口温度を検出するステップと、
    前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するステップと
    を備える、圧縮機の制御方法。
  9. 圧縮機の入口部に設けられた入口ガイドベーンと、
    前記入口ガイドベーンの下流側に配置された可変静翼と、
    前記入口ガイドベーンと前記可変静翼との間に配置された動翼と、
    前記入口ガイドベーンの第1開度を調整するための第1アクチュエータと、
    前記可変静翼の第2開度を調整するための第2アクチュエータと、
    を備える圧縮機の制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記入口部における圧縮機入口温度を検出するステップと、
    前記圧縮機入口温度が閾値未満である場合に、前記圧縮機入口温度が低下するに従って、前記第2開度に対する前記第1開度の開度比が増加するように、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータを制御するステップと
    を実行可能な、圧縮機の制御プログラム。
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