JP2023179308A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Takehiro Kozono
昂平 松田
Kohei Matsuda
俊明 一萬田
Toshiaki Ichimada
宏子 川口
Hiroko Kawaguchi
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Abstract

【課題】股口からの排泄液の漏れ防止性に優れるパンツ型吸収性物品を提供する。【解決手段】パンツ型吸収性物品であって、吸収性本体は、ウエスト周り方向の中央にて身丈方向に沿って延在しており、腹側部は、外装体と吸収性本体とが重なる領域において、外装体と吸収性本体とが接合固定された腹側接合領域と、外装体と前記吸収性本体とが接合されていない腹側非接合領域とを有し、腹側接合領域が、腹側中央幅狭接合領域と、腹側中央幅狭接合領域の身丈方向の上下に配された、腹側中央幅狭接合領域よりも前記ウエスト周り方向の幅が広い腹側上方幅広接合領域及び腹側下方幅広接合領域とを含み、腹側非接合領域が腹側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の左右外方に配されており、吸収性本体は両側部に、身丈方向に沿って伸縮可能に配された側縁部弾性体を有し、側縁部弾性体が腹側非接合領域まで延在している、パンツ型吸収性物品。【選択図】図2

Description

本発明は、おむつなどのパンツ型吸収性物品に関する。
おむつなどの吸収性物品にはテープ型やパンツ型などの形態がある。
パンツ型の吸収性物品では、腹側部と背側部とに吸収体を架け渡して股下部とし、腹側部と背側部の外装体を幅方向の端部の左右のウエスト接合部により接合することにより、胴回り部及びレッグ開口部を形成している。股下部の側部からの漏れを防止するために、吸収体側部の部材を立ち上がらせて防漏堤とする技術が知られている(例えば特許文献1)。
特開2020-168221号公報
上記のようなパンツ型吸収性物品には、モレ防止などの観点から、高いフィット性が求められる。しかし、人体の構造上、着用者が座ったり屈んだりすると直立している状態に比較して下腹部の下側が大きくせり出し、脚の付け根付近に窪みができる。この場合、着用者の下腹部から足周りにかけてパンツ型吸収性物品との隙間が空き、排泄量によっては、股口からの排泄液の漏れにつながりかねない。
本発明は、上記の点に鑑み、股口からの排泄液の漏れ防止性に優れるパンツ型吸収性物品の提供に関する。
本発明は、吸収性本体と、該吸収性本体の非肌面側に配される外装体とを有し、着用者の腹側に配される腹側部と股間側に配される股下部と背側に配される背側部とを備え、ウエスト周り方向と身丈方向とを有するパンツ型吸収性物品であって、
前記吸収性本体は、前記ウエスト周り方向の中央にて前記身丈方向に沿って延在しており、
前記腹側部は、前記外装体と前記吸収性本体とが重なる領域において、前記外装体と前記吸収性本体とが接合固定された腹側接合領域と、前記外装体と前記吸収性本体とが接合されていない腹側非接合領域とを有し、前記腹側接合領域が、腹側中央幅狭接合領域と、前記腹側中央幅狭接合領域の前記身丈方向の上下に配された、前記腹側中央幅狭接合領域よりも前記ウエスト周り方向の幅が広い腹側上方幅広接合領域及び腹側下方幅広接合領域とを含み、前記腹側非接合領域が前記腹側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の左右外方に配されており、
前記吸収性本体は両側部に、前記身丈方向に沿って伸縮可能に配された側縁部弾性体を有し、前記側縁部弾性体が前記腹側非接合領域まで延在している、
パンツ型吸収性物品を提供する。
本発明のパンツ型吸収性物品は、股口からの排泄液の漏れ防止性に優れる。
本発明に係るパンツ型吸収性物品の好ましい一実施形態としてのパンツ型おむつを模式的に示した斜視図である。 図1に示すパンツ型おむつをウエスト接合部で破断して展開し伸長させて肌側から見た状態を模式的に示した一部切欠展開平面図である。 図2に示すパンツ型おむつのIII-III線断面図である。 着用者が着座等する前の状態から着座等して脚周りを屈曲させた場合の、パンツ型おむつが図3に示す状態から変化した状態を模式的に示す断面図である。 側縁部弾性体の収縮によって腹側非接合領域における吸収性本体の屈曲部の変形した状態を模式的に示す斜視図である。 吸収性本体に含まれる吸収体の高坪量部及び低坪量部の配置の一例を示す平面図である。 吸収性本体における側延部弾性体の配置の一例を示す断面図である。
以下、本発明のパンツ型吸収性物品の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
本明細書において、着用者の肌に接触する側を肌側又は内側といい、これと反対側を非肌側又は外側という。これらは、着用者の肌に接触する面を有さない部材に関しても、吸収性物品の部材構成における相対的な位置関係を示す用語として用いる。また、着用時に着用者の前側に位置する方向を前方又は前側といい、後側に位置する方向を後方又は後側という。吸収性物品の表面又は裏面の法線方向、すなわち部材同士の積層方向を厚み方向という。
図1に示すように、本実施形態のパンツ型おむつ10(以下、おむつ10ともいう)は、着用者の腹側に配される腹側部10Fと、股間側に配される股下部10Cと、背側に配される背側部10Rとを備え、ウエスト周り方向Xと身丈方向Yとを有する。また、おむつ10は、身丈方向Yにおける腹側部10F及び背側部10Rの上側に配されるウエスト開口部12と股下部10Cの左右に配される一対のレッグ開口部13、13とを備える。
おむつ10は、構成部材として吸収性本体1と、吸収性本体1の非肌面側に配される外装体2とを有する。外装体2は、腹側部10Fと背側部10Rとに配される部分21、22を有する。腹側部10Fと背側部10Rとにおける外装体21、22同士は、ウエスト周り方向Xの端部において一対のウエスト接合部11、11にて接合されている。言い換えると、左右一対のウエスト接合部11、11に挟まれた外装体1の部分が、前述の腹側部10Fと背側部10Rとにおける外装体21、22となる。ウエスト接合部11における接合は、この種の物品に用いられる種々の方法により行うことができる。例えば、融着接合(例えば、ヒートシール、超音波シール、レーザー熔融)、圧着接合(例えば、エンボス加工)等の圧密一体化する接合が挙げられる。
本実施形態のおむつ10においては、外装体2は、腹側部10F及び背側部10Rそれぞれの外表本体をなす腹側外装体21と背側外装体22とに分割されている。なお、外装体1としては、この分割形態に限定されず、この種の物品において通常取り得る形態とすることができる。例えば、外装体1が股下部10F、股下部10C及び背側部10Rに亘り、股下部10Cにおいて幅方向の内方側に括れた形状を有するものであってもよい。
以下、おむつ10における腹側部10Fと背側部10Rとにおける外装体21、22を、前述の分割形態の腹側外装体21及び背側外装体22として説明する。
本実施形態のおむつ10において、ウエスト接合部11における接合によって、腹側外装体21及び背側外装体22からなる環状の胴周り部10Dが形成されている。胴周り部10Dから延出する吸収性本体1が股下部10Cを形成している。更に、ウエスト接合部11の位置よりも股下部10C側に、背側外装体22から延出する股側延部8が配されている。股側延部8は、股下部10Cにおける吸収性本体1の非肌側の一部を被覆し、股下部10Cの臀部側の外表本体の一部をなしている。
図2は、おむつ10をウエスト接合部11、11において破断して展開状態を示している。ここで展開状態とは、各部を伸長させてパンツ型吸収性物品を平面状に拡げた状態をいう。展開状態において、前述のウエスト周り方向X及び身丈方向Yは、幅方向X及び長手方向Yともいう。
おむつ10の展開状態において、腹側外装体21及び背側外装体22はウエスト周り方向Xに横長の形状を有する。吸収性本体1は縦長の形状を有し、ウエスト周り方向Xの中央にて身丈方向Yに沿って延在し、おむつ10の腹側部10F、股下部10C及び背側部10Rに向けて配されている。吸収性本体1は、肌側の液透過性の表面シート14、非肌側の防漏性の裏面シート15、及び表面シート14と裏面シート15との間に配置される液保持性の吸収体16を有する。更に吸収性本体1は、吸収性本体1の長手方向Yの両側に一対のサイドシート17を備える。
吸収性本体1は、少なくとも腹側外装体21及び背側外装体22の肌面側と接合固定されている。また、吸収性本体1における長手方向Yの端部の肌側は、非肌側に配された腹側外装体21及び背側外装体22の折り返し部23によって被覆されている。これらの接合固定は、この種の物品において通常用いられる種々の手段によってなすことができる。例えば、ホットメルト型等の各種の接着剤を塗布して接合固定することが挙げられる(以下に示される接合固定についても同様に当てはまる)。
腹側部10Fの外表本体をなす腹側外装体21は、外層シート61と内層シート62とを有し、これらのシートの間にウエスト弾性体(以下、単に弾性体ともいう)7が配置された積層構造を有する。同様に、背側部10Rの外表本体をなす背側外装体22は、外層シート63と内層シート64とを有し、これらのシートの間にウエスト弾性体7が配置された積層構造を有する。ウエスト弾性体7は、ウエスト周り方向Xに沿って伸長状態で接合されて、ウエスト周り方向に沿って伸縮可能に配されている。このようなウエスト弾性体7が身丈方向Yに沿って間隔をあけて複数配置されている。より具体的には、腹側外装体21及び背側外装体22に配される弾性体7は、その両端が左右のウエスト接合部11、11に接合固定されながらウエスト周り方向Xに延在し、外層シート61と内層シート62と間、外層シート63と内層シート64との間に挟持されて接合固定されている。腹側外装体21と吸収性本体1とが重なる領域10G、背側外装体22と吸収性本体1とが重なる領域10Hでは、弾性体7は、腹側外装体21と吸収体16との積層部分、背側外装体22と吸収体16との積層部分において、部分的に分断されている。分断された各弾性体7の端部は、吸収性本体1と重なる位置の腹側外装体21、吸収性本体1と重なる位置の背側外装体22にて接合され、ウエスト接合部11に接合された他方の端部との間で伸縮可能にされている。
弾性体7のウエスト周り方向Xの内方側(吸収性本体1と重なる位置)での接合固定位置は、特に限定されないが、後述の腹側上方幅広接合領域51、腹側中央幅狭接合領域52及び腹側下方幅広接合領域53に応じて異ならせることが好ましい。例えば、弾性体7のウエスト周り方向Xの内方側の接合固定位置は、腹側上方幅広接合領域51及び腹側下方幅広接合領域53それぞれと重なる位置とし、腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向Xの左右外方の位置とすることが好ましい。背側外装体22における弾性体7の接合固定位置も上記と同様にすることが好ましい。
弾性体7と吸収体16は重ならなくてもよいが一部重なることが好ましい。弾性体7により吸収体16の端部が一部収縮することにより、吸収体16が体の湾曲により沿いやすくなる。弾性体7と吸収体16の重なり幅は、好ましくは吸収体幅の10%~50%、より好ましくは吸収体幅の20%~40%である。
次に、腹側部10Fにおける腹側外装体21及び吸収性本体1について更に説明する。
腹側外装体21の平面視において、腹側外装体21と吸収性本体1とが重なる領域10Gに、腹側外装体21と吸収性本体1とが接合固定された腹側接合領域5と、腹側外装体21と吸収性本体1とが接合固定されていない腹側非接合領域41とを有する。腹側接合領域5は、厚み方向において、腹側外装体21の内層シート62と吸収性本体1の裏面シート15とが接合固定されて、腹側外装体21と吸収性本体1が一体化された部分である。
腹側接合領域5は、ウエスト周り方向Xの長さが異なる3種の領域を含む。具体的には、腹側接合領域5は、腹側中央幅狭接合領域52と、腹側中央幅狭接合領域52の身丈方向Yの上下に配された、腹側中央幅狭接合領域52よりもウエスト周り方向Xの幅が広い腹側腹側上方幅広接合領域51及び腹側下方幅広接合領域53とを含む。これらの接合領域は互いに隣接しており、ウエスト周り方向Xの幅の違いを基準に区分できる。
腹側非接合領域41は、腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向Xの左右外方に配されている。
おむつ10における腹側外装体21と吸収性本体1が重なる領域10Gは、身丈方向Yにおいて、着用者の臍下周辺から排泄ポイント(股間)の上周辺までを覆う領域に相当する。その中で、腹側上方幅広接合領域51は、着用者の臍下周辺に対向する位置に配される。腹側中央幅狭接合領域52は、着用者の下腹部の下側(腸骨の高さ位置より下側)から鼠径部が延出する部分に亘る領域に対向する位置に配される。腹側下方幅広接合領域53は、着用者の太腿周辺に対向する位置に配される。
腹側中央幅狭接合領域52の身丈方向Yの長さH2は、腹側上方幅広接合領域51及び腹側下方幅広接合領域53の身丈方向Yの長さH1及びH3それぞれよりも長くされていることが好ましい。
上記の関係において、腹側中央幅狭接合領域52の身丈方向Yの長さH2の、腹側上方幅広接合領域51及び腹側下方幅広接合領域53の身丈方向Yの長さH1及びH3の合計に対する比(H2/(H1+H3))は、吸収体16ないし吸収性本体1を肌側に立ち上がりやすくする観点から、0.6以上が好ましく、0.8以上がより好ましく、1以上が更に好ましい。また、前記比(H2/(H1+H3))は、吸収性本体1と腹側外装体21との接着性を保持する観点から、3以下が好ましく、2.5以下がより好ましく、2以下が更に好ましい。
腹側上方幅広接合領域51は、腹側外装体21と吸収性本体1が重なる領域10Gにおいて、身丈方向Yのウエスト開口部12側の端部を0%、股下側の端部を100%とした場合に、0%以上60%以下の範囲にあることが好ましく、30%以上50%以下の範囲にあることがより好ましい。
中央幅広接合領域52は、腹側外装体21と吸収性本体1が重なる領域10Gにおいて、身丈方向Yのウエスト開口部12側の端部を0%、股下側の端部を100%とした場合に、30%以上90%以下の範囲にあることが好ましく、40%以上80%以下の範囲にあることがより好ましい。
腹側下方幅広接合領域53は、腹側外装体21と吸収性本体1が重なる領域10Gにおいて、身丈方向Yのウエスト開口部12側の端部を0%、股下側の端部を100%とした場合に、60%以上100%以下の範囲にあることが好ましく、75%以上95%以下の範囲にあることがより好ましい。
腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向Xの幅W2は、腹側上方幅広接合領域51及び腹側下方幅広接合領域53の幅W1及びW3よりも小さくされている。これにより、腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向X外方の腹側非接合領域41では、吸収性本体1は、身丈方向Yに沿って肌面へ向かう屈曲部1Kとなり得る(図4)。
例えば、着用者(例えば乳幼児)が着座したりして脚周りを屈曲させとき、下腹部の下側と脚が近づくに伴って、腹側上方幅広接合領域51と腹側下方幅広接合領域53とが腹側非接合領域41の位置で引き寄せられて距離が縮まる(例えば図4に示す矢印F1)。これにより、腹側外装体21と非接合の吸収性本体1が肌面へ向かって凸状に屈曲し、前述の屈曲部1Kが形成される(例えば、図3の状態から図4の状態に変化する)。この屈曲に対して、腹側上方幅広接合領域51及び腹側下方幅広接合領域53は、屈曲部1Kを挟む位置で変形を抑え着用者の肌面にしっかりと当接し、前述の屈曲を安定的に発現させ得る。これにより、腹側非接合領域41における吸収性本体1が、着用者の下腹部の下側(腸骨の高さ位置より下側)から鼠径部に亘る部分の足の付け根付近に入り込むことができる。
腹側中央幅狭接合領域52の幅W2は、上記の観点から、腹側上方幅広接合領域51の幅W1及び腹側下方幅広接合領域53の幅W3それぞれの90%以下が好ましく、60%以下がより好ましく、50%以下が更に好ましい。また、幅W2は、腹側外装体21と吸収性本体1との接着性を高める観点から、幅W1及び幅W3それぞれの10%以上が好ましく、15%以上がより好ましく、20%以上が更に好ましい。
腹側上方幅広接合領域51及び腹側下方幅広接合領域53のウエスト周り方向Xの幅W1、W3はそれぞれ、同じであっても異なっていてもよい。吸収体16ないし吸収性本体1を屈曲しやすくし、吸収体側部を立ち上がりやすくする観点から、同じであることが好ましい。
腹側上方幅広接合領域51及び腹側下方幅広接合領域53のウエスト周り方向Xの幅W1、W3は、吸収性本体1のウエスト周り方向Xの幅と同じとしてもよく、短くしてもよい。ウェスト周りを広げやすくする観点から、吸収体幅よりも短くすることが好ましい。
腹側中央幅狭接合領域52は、腹側外装体21のウエスト周り方向X中央部に位置することが好ましい。
腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向Xの幅W2は、着用者の体の屈曲が生じ難い臍下周辺での吸収性本体1の折り曲げを抑える観点から、腹側外装体21のウエスト周り方向Xの幅W4の30%以下が好ましく、25%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。また、幅W2は、腹側外装体21と吸収性本体1との接着性を高める観点から、10%以上が好ましく、15%以上がより好ましい。このような形態とすることにより、着用者が着座等することによって下腹部に生じる丸み及び股関節から体の前側の中央側に向かって生じる筋状の窪み(主に鼠径部に沿った窪み)の長さに、腹側中央幅狭接合領域52の幅方向外方の領域が十分対応して屈曲することができる。
上記各接合領域の範囲は、以下のようにして測定することができる。
まず測定対象のパンツ型吸収性物品をウエスト接合部11で破断して展開し、破断しない程度に十分に伸長させた状態とする。パンツ型吸収性物品の非肌面側に印刷用トナーを塗工し、パンツ型吸収性物品に塗布された接合剤に吸着させる。吸着していないトナーを取り除いた後、トナーにより浮かび上がった接合部の外形をスキャナーで読み取り面積計算ソフトにて、ウエスト周り方向Xと身丈方向Yの寸法を算出する。面積計算ソフトとしては、例えば、Media Cybernetics社製のImage-pro 10(商品名)を使用することができる。
更におむつ10において、吸収性本体1は、身丈方向Yの両側部に側縁部弾性体18を有する。側縁部弾性体18は、身丈方向Yに沿って伸長状態で接合されて、身丈方向Yに沿って伸縮可能に配されている。この側縁部弾性体18が腹側非接合領域41まで延在している。より具体的には、側縁部弾性体18の両端部が腹側部10F及び背側部10Rにおける接合固定部181にて、吸収性本体1の他の構成部材と接合固定されている。その両端部間で、側縁部弾性体18は伸縮可能にされている。この側縁部弾性体18による身丈方向Yに沿った収縮力が、吸収性本体1の身丈方向Yの左右両側部1A、1Aを持ち上げ、ウエスト周り方向Xの内方側に向けて湾曲させる。これにより、吸収性本体1は、両側部1A、1Aが着用者の肌面へ向かって立ち上がって着用者の肌面を包み込む。
このような作用をする側縁部弾性体18が前述のとおり、腹側部10Fにおいて、腹側外装体21との腹側非接合領域41まで延在している。これにより、吸収性本体1の身丈方向Yに沿った収縮力が、腹側非接合領域41にある吸収性本体1の、腹側外装体21と非接合の部分にまで及ぶ。そのためおむつ10の着用状態において、腹側非接合領域41では、吸収性本体1の両側部1A、1Aが接合固定部181の部分から立ち上がり得る。また、接合固定部181での両側部1Aの立ち上がりは、主に股下部10Cにおいて生じる両側部1A、1Aの立ち上がりに連動することでより大きく生じやすい。
上記の側縁部弾性体18による作用は、腹側非接合領域41における、吸収性本体1の屈曲部1Kを起点とする肌面への立ち上がりによって助長される。これにより、側縁部弾性体18の配された吸収性本体1の股下部10Cから腹側部10Fに亘る両側部1A、1Aは、屈曲部1Kに対する外壁のようにして着用者の肌面に当接する(例えば図5に示す矢印F2)。このようにして吸収性本体1が着用者の下腹部の下部から鼠径部、更には股間までを包み込む。また、側縁部弾性体18の作用は、前述の屈曲部1Kの着用者の足の付け根付近へのフィット性を高め得る。この側縁部弾性体18及び腹側非接合領域41の相乗作用によって、おむつ10の股下からの漏れに対する防止性が高められている。
側縁部弾性体18は、腹側非接合領域41に延在している限り、腹側非接合領域41の身丈方向Yの全長H2の一部に延在していてもよく、全長H2全体に亘って延在していてもよい。上記作用をより確かなものとする観点から、側縁部弾性体18は、腹側非接合領域41の身丈方向Yの全長H2全体に亘って延在していることが好ましい。
また、腹側非接合領域41には、側縁部弾性体18の接合固定部181に固定されない部分が含まれていることが好ましい。
側縁部弾性体18の作用で立ち上がる吸収性本体1の両側部1A、1Aには、吸収体16が含まれていることが好ましい。
上記の観点から、吸収体16は、図6に示すように、坪量を異ならせた高坪量部161とそれよりも坪量が低い低坪量部162とを備え、低坪量部162と側縁部弾性体18とはウエスト周り方向に隣り合う位置に配されていることが好ましい。これにより、低坪量部162を軸に吸収性本体1が折れ曲がって肌面側へ立ち上がりやすい。なお、図6において、高坪量部161、低坪量部162及び側縁部弾性体18の配置関係の理解のため、他の部材について一部省略して示す。
低坪量部162を側縁部弾性体18と隣り合うようにするため、坪量を互いに異ならせた高坪量部161及び低坪量部162は次のように配置されることが好ましい。すなわち、高坪量部161は、図6に示すように吸収体16のウエスト周り方向Xの幅の中央において身丈方向Yに沿って延在し、その両側において、低坪量部162が身丈方向Yに延在していることが好ましい。
また、高坪量部161及び低坪量部162のウエスト周り方向Xの幅はそれぞれ、身丈方向Yに沿って均一であってもよく、均一でなくてもよい。吸収性本体1の両側部1A、1Aの肌面側への立ち上がりによる防漏性と、吸収体16の排泄液の吸収性とを共に高め両立させる観点から、図6に示すようにウエスト周り方向Xの幅は均一でないことが好ましい。すなわち、高坪量部161は、腹側部10Fにおけるウエスト周り方向Xの幅が股下部10Cにおける幅よりも広くなるようにして、吸収性を高めることが好ましい。これに対応して、低坪量部162のウエスト周り方向Xの幅は、股下部10Cよりも腹側部10Fで狭くなる。
吸収性本体1の両側部1A、1Aの立ち上がりによる防漏性を高める観点から、腹側非接合領域41における左右一対の低坪量部162それぞれのウエスト周り方向Xの幅W62の、高坪量部161のウエスト周り方向Xの幅W61に対する比(W62/W61)は、5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、20%以上が更に好ましい。また、腹側非接合領域41における前記比(W62/W61)は、吸収体16の吸収性を高める観点から、50%以下が好ましく、40%以下がより好ましく、30%以下が更に好ましい。
吸収体16における高坪量部161及び低坪量部162は、単層のもので層厚みを変えて形成してもよく、積層数を異ならせることで形成してもよい。図2及び図6に示す例では、上層吸収部16Aと下層吸収部16Bとの積層構造を有し、上下2層の積層部分が高坪量部161、下層吸収部16Bのみの1層部分が、高坪量部161よりも坪量が低い低坪量部162となる。
高坪量部161の吸収材料の坪量は、漏れ防止性を高める観点から、低坪量部162の吸収材料の坪量の1.1倍以上が好ましく、1.5倍以上がより好ましく、2.0倍以上が更に好ましい。また、高坪量部161の吸収材料の坪量は、吸収体16ないし吸収性本体1の屈曲しやすさを高める観点から、低坪量部162の吸収材料の坪量の5.0倍以下が好ましく、4.0倍以下がより好ましく、3.5倍以下が更に好ましい。
また、吸収性本体1の立ち上がる両側部1A、1Aに吸収体16を含むようにする観点から、図6に示すように、吸収体16には、側縁部弾性体18の収縮により吸収性本体1の両側部1A、1Aが立ち上がる際の起立基底部19、19が一対、身丈方向Yに沿って配されていることが好ましい。起立基底部19は、腹側非接合領域41にまで延在していることが好ましい。この起立基底部19は、吸収性本体1の両側部1A、1Aが肌面側に立ち上がる際のいわゆる折り曲げ線として機能する。
起立基底部19は、側縁部弾性体18と同様に、腹側非接合領域41の身丈方向Yの全長H2の一部に延在していてもよく、全長H2全体に亘って延在していてもよい。上記作用をより確かなものとする観点から、側縁部弾性体18は、腹側非接合領域41の身丈方向Yの全長H2全体に亘って延在していることが好ましい。
起立基底部19は、吸収体1において、吸収体1の立ち上がりをなし得る種々の構造とすることができる。
その中でも、起立基底部19は、吸収体16に形成されたスリット部を含むことが好ましい。また、起立基底部19は、吸収体16の高坪量域161と低坪量域162との境界部を含むことが好ましい。これらの部位では、吸収体16が屈曲しやすく、吸収性本体1の両側部1A、1Aを円滑に立ち上がらせることができる。図6においては、起立基底部19は、高坪量域161と低坪量域162との身丈方向Yに延在する境界部を含むものとして示している。ここで、スリット部とは、吸収体16に形成された溝部のことを意味し、吸収体16を形成する吸収材料の坪量が限りなく0である領域を意味する。すなわち、スリットにおける坪量は低坪量域における坪量よりも小さい。
腹側非接合領域41における左右一対の起立基底部19、19間のウエスト周り方向Xの距離W5は、腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向Xの幅W2よりも大きいことが好ましい。これにより、腹側非接合領域41において、吸収性本体1の両側部1A、1Aの立ち上がり幅及び屈曲部1Kの幅をより大きくとることができ、おむつ10の防漏性をより高めることができる。なお、起立基底部19がウエスト周り方向に幅を有する場合には、前記の距離W5は、起立基底部19のウエスト周り方向Xの内側の側縁間の距離とする。また、起立基底部19が身丈方向Yに沿って直線状ではない場合には、左右の起立基底部19の距離の一番狭い幅となる位置での起立基底部19と腹側中央幅狭接合領域52との幅をW5とし、このW5が上記関係を満たすものとする。
起立基底部19、19間の距離W5は、股下部10Cのフィット性を高める観点から、腹側中央幅狭接合領域のウエスト周り方向Xの幅W2の1.1倍以上が好ましく、1.2倍以上がより好ましく、1.3倍以上がさらに好ましい。また、距離W5は、吸収体側部の防漏性を高める観点から、W2の2倍以下が好ましく、1.8倍以下がより好ましく、1.6倍以下がさらに好ましい。
側縁部弾性体18は、吸収性本体1の身丈方向Yの両側部1A、1Aを持ち上げる作用するものとして、種々の構成をとることができる。例えば、側縁部弾性体18は、吸収性本体1が着用者の脚周りにフィットするレッグギャザーを形成する弾性体であってもよく、これよりも内方側で着用者の肌面に当接する立体ギャザーを形成する弾性体であってもよい。また、側縁部弾性体18は、吸収性本体1内部の吸収体1を直接的に立ち上げる弾性体であってもよい。
図2及び6に示す例においては、側縁部弾性体18は、レッグギャザーを形成する弾性体を示している。側縁部弾性体18は、前述のサイドシート17と裏面シート15とによって挟持され、その位置で長手方向Yに沿って伸長状態で配される。側縁部弾性体18の身丈方向Yの両端部には、吸収性本体1における他の構成部材との接合固定部181が配されて、該両端部が伸縮の基点となる。
側縁部弾性体18が立体ギャザーを形成する弾性体である場合、サイドシート17のウエスト周り方向Xの内方側の折り返し部分に側縁部弾性体18が挟持されて、レッグギャザーの場合と同様にして接合固定される。
側縁部弾性体18が吸収性本体1内部の吸収体1を直接的に立ち上げる弾性体である場合、例えば、図7に示すような構成とすることができる。図7に示す断面図は、吸収性本体1の身丈方向Y中央付近でのウエスト周り方向Xに沿う断面図である。
図7に示すように、吸収性本体1は、前述のとおり吸収体16の肌面側に表面シート14、吸収体の非肌面側に裏面シート15を有し、表面シート14はウエスト周り方向Xに、吸収体16の肌面側から側縁、非肌面側へと延出している。吸収体16における起立基底部19の非肌面側の位置に、表面シート14と裏面シート15とが接合された固定部151がある。これにより、吸収体16の側縁から起立基底部19までを包皮する表面シート14の袋状部14Aが配されている。加えて、側縁部弾性体18が吸収体16の側縁に配されて表面シート14の袋状部14Aに内包されている。このような形態とすると、吸収体16を直接的に立ち上げて、おむつ10における前述の防漏性を更に高めることができる。
この場合の起立基底部19は、吸収体16に身丈方向Yに延在するスリットであってもよく、高坪量域161と低坪量域162の境界部であってもよい。図7に示す例では、起立基底部19は、吸収体に形成された、身丈方向Yに延在するスリットであり、この断面において吸収体16は、中央吸収部16Mとその左右に配置された側部吸収部16N、16Nとに分割されている。
図7に示す形態において、腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向Xの幅W2は、固定部151、151間のウエスト周り方向Xの距離W6と同じか狭いことが好ましい。このようにすると、吸収性本体1の両側部1A、1Aの立ち上がりが腹側中央幅狭接合領域52によって邪魔されず、おむつ10における前述の防漏性がより確実に高められる。ここで、固定部151がウエスト周り方向Xに幅を有する場合には、固定部151のウエスト周り方向Xの内側の縁部間の距離をW6とする。
腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向Xの幅W2は、腹側外装体21と吸収性本体1との接着性を高める観点から、固定部151間の距離W6の60%以上が好ましく、70%以上がより好ましく、75%以上がさらに好ましい。また、腹側中央幅狭接合領域52のウエスト周り方向Xの幅W2は、吸収体16ないし吸収性本体1の立ち上がりをより良好にする観点から、固定部151間の距離W6の100%以下が好ましく、90%以下がより好ましく、85%以下が更に好ましい。
また、腹側中央幅狭接合領域52と重なる位置の吸収性本体1には、吸収体16の高坪量域161が配されていることが好ましい。腹側中央幅狭接合領域52が高坪量域161と重なることにより、腹側中央幅狭接合領域52が折れ曲がりにくくなって体へのフィット性が向上する。同時に、これに隣接する腹側非接合領域41において、吸収性本体1の両側部1A、1Aの立ち上がりとウエスト周り方向Xの湾曲、及び、吸収性本体1の屈曲部1Kの身丈方向Yに沿った折れ曲がりをより明確に生じさせることができる。
腹側非接合領域41と重なる位置に配されている吸収体16の平均坪量は、腹側中央幅狭接合領域52と重なる位置に配されている吸収体16の平均坪量よりも低いことが好ましい。典型的には、腹側中央幅狭接合領域52と重なる位置の吸収体16が高坪量部161で構成され、腹側非接合領域41と重なる位置に配されている吸収体16に低坪量部162が含まれていることが好ましい。このようにすることにより、腹側非接合領域41がより立ち上がりやすく、内方側に湾曲しやすくなり、おむつ10における前述の防漏性を更に高める。
腹側非接合領域41と重なる位置に配されている吸収体16の平均坪量は、漏れ防止性を高める観点から、腹側中央幅狭接合領域52と重なる位置に配されている吸収体16の平均坪量の10%以上が好ましく、20%以上がより好ましく、30%以上がさらに好ましい。また、腹側非接合領域41と重なる位置に配されている吸収体16の平均坪量は、吸収体16ないし吸収性本体1屈曲のしやすさを高める観点から、腹側中央幅狭接合領域52と重なる位置に配されている吸収体16の平均坪量の95%以下が好ましく、90%以下がより好ましく、85%以下が更に好ましい。
(平均坪量の測定方法)
腹側中央幅狭接合領域52、腹側非接合領域41と重なる位置の吸収体を縦3cm×横3cmの大きさになるように切り出す。それぞれの質量を測定し、質量を面積で割ることにより平均坪量を測定する。それぞれの平均坪量の値は試行回数5回測定した平均値を算出する。
次に、おむつ10の背側部10Rにおける背側外装体22及び吸収性本体1について説明する。
背側外装体22は、腹側外装体21と同様に、背側外装体22と吸収性本体1とが重なる領域10Hに、背側外装体22と吸収性本体1とが接合固定された背側接合領域3と、背側外装体22と吸収性本体1とが接合固定されていない背側非接合領域42とを有する。背側接合領域3は、厚み方向において、背側外装体22の内層シート64と吸収性本体1の裏面シート15とが接合固定されて、背側外装体22と吸収性本体1が一体化された部分である。
背側接合領域3における、背側外装体22と吸収性本体1との接着領域は、図2に示すようにウエスト周り方向Xの長さが異なる3種の領域を含む形態とすることが好ましい。具体的には、背側接合領域3は、背側中央幅狭接合領域32と、背側中央幅狭接合領域32の身丈方向Yの上下に配された、背側中央幅狭接合領域32よりもウエスト周り方向Xの幅が広い背側腹側上方幅広接合領域31及び背側下方幅広接合領域33とを含む。これらの接合領域は互いに隣接しており、ウエスト周り方向Xの幅の違いを基準に区分できる。なお、図2に示す例において、背側中央幅狭接合領域32はウエスト周り方向Xの幅が2段階にされた階段状又はT字状の平面形状を有する。これにより、背側部10Rをおしりから腰部、腰部から腹部にかけて体型に応じてフィットさせることができる。
背側非接合領域42は、背側中央幅狭接合領域32のウエスト周り方向Xの左右外方に配されている。
おむつ10における背側外装体22と吸収性本体1が重なる領域10Hは、身丈方向Yにおいて、着用者の背中の腰椎の高さ位置から尾骨の高さ位置の上方周辺までの肌面を覆う領域に相当する。その中で、背側上方幅広接合領域31は、着用者の背中の腰椎に対向する位置に配される。背側中央幅狭接合領域32は、着用者の腰椎の下端周辺から臀部の上部(仙骨の高さ位置)に対向する位置に配される。背側下方幅広接合領域33は、着用者の尾骨の高さ位置の上方周辺に対向する位置に配される。
これにより、例えば着用者が抱っこされたり、座ったりして吸収体16が押し上げられるような場面において、その吸収体16が押し上げられる力を利用して、吸収体16ないし吸収性本体1を屈曲させその吸収体16が便に対する防漏提になることができる。また吸収体16ないし吸収性本体1が屈曲し、吸収体側部が立ち上がり股から便がもれることも防ぐことができる。
背側中央幅狭接合領域32の身丈方向Yの長さH6は、背側上方幅広接合領域31及び背側下方幅広接合領域33の身丈方向Yの長さH5及びH7それぞれよりも長くされていることが好ましい。
上記の関係において、背側中央幅狭接合領域32の身丈方向Yの長さH6の、背側上方幅広接合領域31及び背側下方幅広接合領域33の身丈方向Yの長さH5及びH7の合計に対する比(H6/(H5+H7))は、抱っこやときに屈曲した吸収体16ないし吸収性本体1が防漏提になりやすくする観点から、0.6以上が好ましく、0.8以上がより好ましく、1以上が更に好ましい。また、前記比(H6/(H5+H7))は、吸収性本体1と背側外装体22との接着性を高める観点から、4以下が好ましく、3.5以下がより好ましく、3以下が更に好ましい。
背側上方幅広接合領域31は、背側外装体22と吸収性本体1が重なる領域10Hにおいて、身丈方向Yのウエスト開口部12側の端部を0%、股下側の端部を100%とした場合に、0%以上50%以下の範囲にあることが好ましく、20%以上40%以上の範囲にあることがより好ましい。
背側中央幅広接合領域32は、背側外装体22と吸収性本体1が重なる領域10Hにおいて、身丈方向Yのウエスト開口部12側の端部を0%、股下側の端部を100%とした場合に、20%以上90%以下の範囲にあることが好ましく、30%以上85%以下の範囲にあることがより好ましい。
背側下方幅広接合領域33は、背側外装体22と吸収性本体1が重なる領域10Hにおいて、身丈方向Yのウエスト開口部12側の端部を0%、股下側の端部を100%とした場合に、70%以上100%以下の範囲にあることが好ましく、80%以上95%以下の範囲にあることがより好ましい。
背側中央幅狭接合領域32のウエスト周り方向Xの幅W8は、背側上方幅広接合領域31及び背側下方幅広接合領域33の幅W7及びW9よりも小さくされている。これにより腹側部10Fと同様に、背側中央幅狭接合領域32のウエスト周り方向X外方の背側非接合領域42では、吸収性本体1は、身丈方向Yに沿って肌面へ向かう屈曲部となる。
加えて、腹側部10Fと同様に、前記側縁部弾性体が背側非接合領域42にまで延在している。これにより、背側非接合領域42においては、腹側非接合領域41の場合と同様の作用が生じ、身丈方向Yに沿って変形する前記屈曲部がウエスト周り方向Xの内方側に向けて湾曲変形する。このようにして背側部10Rにおいても、吸収性本体1が着用者の腰椎の下端周辺から臀部の上部(仙骨の高さ位置)、更には股間までを包み込むので、おむつ10の股下からの漏れに対する防止性が高められている。
背側中央幅狭接合領域32の幅W8は、上記の観点から、背側上方幅広接合領域31の幅W7及び背側下方幅広接合領域33の幅W9それぞれの90%以下が好ましく、85%以下がより好ましく、80%以下が更に好ましい。また、幅W8は、吸収性本体1と背側外装体22との接着性を高める観点から、幅W7及び幅W9それぞれの10%以上が好ましく、15%以上がより好ましく、20%以上が更に好ましい。
図2に示す例の平面形状が階段状にされた背側中央幅狭接合領域32において、幅の狭い方の領域の幅W8A、幅の広い領域の幅をW8Bとする。幅W8A及び幅8Bのいずれも上記の幅W8の範囲にあることが好ましいく、幅W8Bは、腹側中央幅狭接合領域52の幅W2と同じであることが好ましい。
背側上方幅広接合領域31及び背側下方幅広接合領域33のウエスト周り方向Xの幅W7、W9はそれぞれ、同じであっても異なっていてもよい。吸収体16ないし吸収性本体1の屈曲性を高め、吸収体側部の立ち上がりやすさを高める観点から、同じであることが好ましい。
背側上方幅広接合領域31及び背側下方幅広接合領域33のウエスト周り方向Xの幅W7、W9は、吸収性本体1のウエスト周り方向Xの幅と同じとしてもよく、短くしてもよい。ウェスト周りを広げやすくする観点から、吸収性本体1よりも短くすることが好ましい。
背側中央幅狭接合領域32は、背側外装体22のウエスト周り方向X中央部に位置することが好ましい。
背側中央幅狭接合領域32のウエスト周り方向Xの幅W8は、着用者の体の屈曲が生じた際に、吸収性本体1の折り曲げを起こしやすくする観点から、背側外装体22のウエスト周り方向Xの幅W10の50%以下が好ましく、40%以下がより好ましく、30%以下がさらに好ましい。また、幅W8は、背側部10Rのフィット性を高める観点から、10%以上が好ましく、15%以上がより好ましい。このような形態とすることにより、着用者が着座等することによって吸収体16が押し上げられる力により、背側中央幅狭接合領域32の幅方向外方の領域が十分対応して屈曲することができる。この点においても、幅W8A及び幅8Bのいずれも上記の幅W8の範囲にあることが好ましく、幅W8Bは、腹側中央幅狭接合領域52の幅W2と同じであることが好ましい。
側縁部弾性体18が、腹側非接合領域41及び背側非接合領域42にわたって配されており、背側非接合領域42に配されている側縁部弾性体18の長さH9が、腹側非接合領域41に配されている側縁部弾性体18の長さH8よりも長いことが好ましい。このようにすると着用者が座ったりすることによる力が伝わりにくい背側部において、側縁部弾性体18による吸収性本体1の両側部1A、1Aの立ち上がりをより確実に発現させやすできる。ここで、背側非接合領域42に配されている側縁部弾性体18の長さH9とは、展開状態における、背側非接合領域42に重なる位置に配されている側縁部弾性体18の身丈方向Yの長さを意味する。背側非接合領域42が側縁部弾性体18の接合固定部181を含む場合には、接合固定部181において接合されている側縁部弾性体18の長さと接合されていない側縁部弾性体18の長さの両方を含む。同様に、腹側非接合領域41に配されている側縁部弾性体18の長さH8とは、展開状態における、背側非接合領域42に重なる位置に配されている側縁部弾性体18の身丈方向Yの長さを意味し、背側非接合領域42が側縁部弾性体18の接合固定部181を含む場合には、接合固定部181において接合されている側縁部弾性体18の長さと接合されていない側縁部弾性体18の長さの両方を含む。図2に示す例においては、背側非接合領域42及び腹側非接合領域41のいずれにも、接合固定部181において接合されている側縁部弾性体18と接合されていない側縁部弾性体18との両方を含む。
側縁部弾性体18の力により背側の吸収体を屈曲させやすくする観点から、背側非接合領域42に配されている側縁部弾性体18の長さH9は、腹側非接合領域41に配されている側縁部弾性体18の長さH8の1.5倍以上が好ましく、1.3倍以上がより好ましく、4倍以上が更に好ましい。また、側縁部弾性体18による背側部10Rのウエスト周りの縮みを抑えて、腰回りのフィット性を保持する観点から、長さH8は、長さH7の10倍以下が好ましく、8倍以下がより好ましく、7倍以下が更に好ましい。
背側非接合領域42と重なる位置に配された吸収体16の平均坪量が、腹側非接合部41と重なる位置に配された吸収体16の平均坪量よりも小さいことが好ましい。このようにすると着用者が座ったりすることによる力が伝わりにくい背側部において、吸収性本体1の両側部1A、1Aの立ち上がりをより確実に発現させやすくできる。
背側部10Rでの液吸収性を高める観点から、背側非接合領域42と重なる位置に配された吸収体16の平均坪量は、腹側非接合部41と重なる位置に配された吸収体16の平均坪量の10%以上が好ましく、15%以上がより好ましく、25%以上が更に好ましい。また、背側部10Rにおける吸収体16ないし吸収性本体1の屈曲のしやすさを高める観点から、背側非接合領域42に配された吸収体16の平均坪量は、腹側非接合部41に配された吸収体16の平均坪量の90%以下が好ましく、70%以下がより好ましく、50%以下が更に好ましい。
背側中央幅狭接着領域32の身丈方向Yの長さH6が、腹側中央幅狭接合領域52の身丈方向Yの長さH2より長いことが好ましい。背側非接合部42の肌面側への折曲がりを大きくすることにより、背側部10Rにおける吸収性本体1の両側部1A、1Aの立ち上がりをより確実にして、便等を含めた排泄物の漏れを防ぐことができる。
背側部10Rにおける吸収体16ないし吸収性本体1の屈曲のしやすさを高める観点から、背側中央幅狭接着領域32の身丈方向Yの長さH6は腹側中央幅狭接合領域52の身丈方向Yの長さH2の1.1倍以上が好ましく、1.5倍以上がより好ましく、2倍以上がさらに好ましい。また、吸収性本体1と背側外装体22との接着性を高める観点から、背側中央幅狭接着領域32の身丈方向Yの長さH6は腹側中央幅狭接合領域52の身丈方向Yの長さH2の5倍以下が好ましく、4倍以下がより好ましく、3倍以下がさらに好ましい。
おむつ10を構成する各部材は、この種の物品に用いられる種々のものを用いて形成することができる。
例えば、外装体2を構成する外層シート61及び63並びに内層シート62及び64の素材としては、それぞれ、例えばエアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布、織布、編布、樹脂フィルム等が挙げられ、これらを積層一体化させてなるシート材等も用いることができる。その素材も種々のものを用いることができる。例えば、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維を用いることができる。
また、内層シート62及び64は、通気性、風合いを良好にする観点から、不織布を用いることが好ましく、また、排泄物の漏れ防止の観点から、撥水性の不織布を用いることが好ましい。
吸収体16としては、この種の物品に用いられるものを特に制限することなく任意に採用できる。例えば、パルプ等の親水性繊維の集合体からなる吸収性コアをコアラップシートで被覆してなるものなどが挙げられる。前記吸収性コアには、前記親水性繊維に加えて高吸水性ポリマーが含有されていてもよい。前記コアラップシートの素材としては、親水性繊維を原料として製造された紙やパルプシート、親水性の不織布などが挙げられる。
また、吸収体16としては、シート状にしたものでもよい。前記シート状のものとしては、例えば、親水性繊維を原料として製造された紙やパルプシートなどがある。また、二枚の基材シート(吸収紙又は不織布)の間に高吸水性ポリマー材の集合体からなる吸収性コアを挟持固定した吸水性シート(例えば、特開平8-246395号に記載の吸水性シートや特開2004-275225号に記載のポリマーシート)などがある。
前述の各種の弾性体の材料としては、おむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる通常の弾性材料を用いることができ、例えば素材としては、スチレン-ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができ、形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、またはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
また、吸収性本体1を構成する材料は通常この種のおむつに用いられる材料を特に制限なく用いることができる。
本発明のパンツ型吸収性物品は、上述のようなおむつ10の実施形態に限定されるものでなく、パンツ型の構造を有する種々のものを含む概念である。
また、本発明のパンツ型吸収性物品は、乳幼児用のものであっても、成人用のものであってもよく、おむつ以外の形態のものであってもよい。例えば、おむつ以外の形態として、生理用ショーツ、ショーツ型ナプキン、使い捨てショーツ等であってもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下のパンツ型吸収性物品を開示する。
<1>
吸収性本体と、該吸収性本体の非肌面側に配される外装体とを有し、着用者の腹側に配される腹側部と股間側に配される股下部と背側に配される背側部とを備え、ウエスト周り方向と身丈方向とを有するパンツ型吸収性物品であって、
前記吸収性本体は、前記ウエスト周り方向の中央にて前記身丈方向に沿って延在しており、
前記腹側部は、前記外装体と前記吸収性本体とが重なる領域において、前記外装体と前記吸収性本体とが接合固定された腹側接合領域と、前記外装体と前記吸収性本体とが接合されていない腹側非接合領域とを有し、前記腹側接合領域が、腹側中央幅狭接合領域と、前記腹側中央幅狭接合領域の前記身丈方向の上下に配された、前記腹側中央幅狭接合領域よりも前記ウエスト周り方向の幅が広い腹側上方幅広接合領域及び腹側下方幅広接合領域とを含み、前記腹側非接合領域が前記腹側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の左右外方に配されており、
前記吸収性本体は両側部に、前記身丈方向に沿って伸縮可能に配された側縁部弾性体を有し、前記側縁部弾性体が前記腹側非接合領域まで延在している、
パンツ型吸収性物品。
<2>
前記吸収性本体が吸収体を有し、該吸収体は、坪量を互いに異ならせた高坪量部と低坪量部とを備え、前記低坪量部と前記側縁部弾性体とが前記ウエスト周り方向に隣り合う位置に配されている前記<1>に記載のパンツ型吸収性物品。
<3>
前記吸収体には、前記側縁部弾性体の伸縮により前記吸収性本体の両側部が立ち上がる際の起立基底部が一対、前記身丈方向に沿って配されている、前記<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
前記起立基底部が、前記腹側非接合領域にまで延在している、前記<3>に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
前記起立基底部が、前記吸収体に形成されたスリット部を含む、前記<3>又は<4>に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
前記起立基底部が、前記吸収体の前記高坪量域と前記低坪量域との境界部を含む、前記<3>又は<4>に記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
前記腹側非接合領域における前記起立基底部間の前記ウエスト周り方向の距離が、前記腹側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の幅よりも大きい、前記<3>~<6>のいずれか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
前記腹側中央幅狭接合領域と重なる位置の前記吸収性本体には、前記吸収体の前記高坪量域が配されている、前記<2>~<7>のいずれか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
前記腹側非接合領域と重なる位置に配されている前記吸収体の平均坪量が、前記腹側中央幅狭接合領域と重なる位置に配されている前記吸収体の平均坪量よりも低い、前記<2>~<8>のいずれ1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
前記吸収性本体が、前記吸収体の肌面側に表面シート、前記吸収体の非肌面側に裏面シートを有し、前記表面シートは前記ウエスト周り方向に、前記吸収体の肌面側から側縁、非肌面側へと延出しており、前記起立基底部の非肌面側の位置に、前記表面シートと前記裏面シートとが接合された固定部があり、前記吸収体の前記側縁から前記起立基底部までを包皮する前記表面シートの袋状部が配されており、前記側縁部弾性体が前記吸収体の側縁に配されて前記表面シートの袋状部に内包されている、前記<3>~<9>のいずれか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記腹側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の幅は、前記固定部間の前記ウエスト周り方向の距離と同じか狭い、前記<10>に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
前記背側部は、前記外装体と前記吸収性本体とが重なる部分において、前記外装体と前記吸収性本体とが接合固定された背側接合領域と、前記外装体と前記吸収性本体とが接合されていない背側非接合領域とを有し、該背側接合領域が、背側中央幅狭接合領域と、前記背側中央幅狭接合領域の前記身丈方向の上下に配された、前記背側中央幅狭接合領域よりも前記ウエスト周り方向の幅が広い背側上方幅広接合領域及び背側下方幅広接合領域とを含み、該背側非接合領域が前記背側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の左右外方に配されている、前記<1>~<11>のいずれか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
前記側縁部弾性体が、前記腹側非接合領域及び前記背側非接合領域にわたって配されており、前記背側非接合領域に配されている側縁部弾性体の長さが、前記腹側非接合領域に配されている側縁部弾性体の長さよりも長い、前記<12>に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
前記背側非接合領域と重なる位置に配された吸収体の平均坪量が、前記腹側非接合部と重なる位置に配された吸収体の平均坪量よりも小さい、前記<12>又は<13>に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
前記背側中央幅狭接着領域の前記身丈方向の長さが、前記腹側中央幅狭接合領域の前記身丈方向の長さより長い、前記<12>~<14>のいずれか1つに記載のパンツ型吸収性物品。
1 吸収性本体
1A 吸収性本体の身丈方向の側部
1K 屈曲部
14 表面シート
15 裏面シート
16 吸収体
16A 上層吸収部
16B 下層吸収部
161 高坪量部
162 低坪量部
17 サイドシート
18 側縁部弾性体
181 接合固定部
19 起立基底部
2 外装体
21 腹側外装体
22 背側外装体
3 背側部において外装体と吸収性本体とが接合固定された領域(背側接合領域)
31 背側上方幅広接合領域
32 背側中央幅狭接合領域
33 背側下方幅広接合領域
41 腹側非接合領域
42 背側非接合領域
5 腹側部において外装体と吸収性本体とが接合固定された領域(腹側接合領域)
51 腹側上方幅広接合領域
52 腹側中央幅狭接合領域
53 腹側下方幅広接合領域
61、63 外層シート
62、64 内層シート
7 ウエスト弾性体
8 股側延部
10 おむつ
10F おむつの腹側部
10C おむつの股下部
10R おむつの背側部
11 ウエスト接合部
12 ウエスト開口部
13 レッグ開口部
Y おむつの身丈方向(又は吸収性本体の長手方向)
X おむつのウエスト周り幅方向(又は吸収性本体の幅方向)

Claims (15)

  1. 吸収性本体と、該吸収性本体の非肌面側に配される外装体とを有し、着用者の腹側に配される腹側部と股間側に配される股下部と背側に配される背側部とを備え、ウエスト周り方向と身丈方向とを有するパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、前記ウエスト周り方向の中央にて前記身丈方向に沿って延在しており、
    前記腹側部は、前記外装体と前記吸収性本体とが重なる領域において、前記外装体と前記吸収性本体とが接合固定された腹側接合領域と、前記外装体と前記吸収性本体とが接合されていない腹側非接合領域とを有し、前記腹側接合領域が、腹側中央幅狭接合領域と、前記腹側中央幅狭接合領域の前記身丈方向の上下に配された、前記腹側中央幅狭接合領域よりも前記ウエスト周り方向の幅が広い腹側上方幅広接合領域及び腹側下方幅広接合領域とを含み、前記腹側非接合領域が前記腹側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の左右外方に配されており、
    前記吸収性本体は両側部に、前記身丈方向に沿って伸縮可能に配された側縁部弾性体を有し、前記側縁部弾性体が前記腹側非接合領域まで延在している、
    パンツ型吸収性物品。
  2. 前記吸収性本体が吸収体を有し、該吸収体は、坪量を互いに異ならせた高坪量部と低坪量部とを備え、前記低坪量部と前記側縁部弾性体とが前記ウエスト周り方向に隣り合う位置に配されている請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記吸収体には、前記側縁部弾性体の収縮により前記吸収性本体の両側部が立ち上がる際の起立基底部が一対、前記身丈方向に沿って配されている、請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記起立基底部が、前記腹側非接合領域にまで延在している、請求項3に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記起立基底部が、前記吸収体に形成されたスリット部を含む、請求項3又は4に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記起立基底部が、前記吸収体の前記高坪量域と前記低坪量域との境界部を含む、請求項3又は4に記載のパンツ型吸収性物品。
  7. 前記腹側非接合領域における前記起立基底部間の前記ウエスト周り方向の距離が、前記腹側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の幅よりも大きい、請求項3~6のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  8. 前記腹側中央幅狭接合領域と重なる位置の前記吸収性本体には、前記吸収体の前記高坪量域が配されている、請求項2~7のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  9. 前記腹側非接合領域と重なる位置に配されている前記吸収体の平均坪量が、前記腹側中央幅狭接合領域と重なる位置に配されている前記吸収体の平均坪量よりも低い、請求項2~8のいずれ1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  10. 前記吸収性本体が、前記吸収体の肌面側に表面シート、前記吸収体の非肌面側に裏面シートを有し、前記表面シートは前記ウエスト周り方向に、前記吸収体の肌面側から側縁、非肌面側へと延出しており、前記起立基底部の非肌面側の位置に、前記表面シートと前記裏面シートとが接合された固定部があり、前記吸収体の前記側縁から前記起立基底部までを包皮する前記表面シートの袋状部が配されており、前記側縁部弾性体が前記吸収体の側縁に配されて前記表面シートの袋状部に内包されている、請求項3~9のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  11. 前記腹側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の幅は、前記固定部間の前記ウエスト周り方向の距離と同じか狭い、請求項10に記載のパンツ型吸収性物品。
  12. 前記背側部は、前記外装体と前記吸収性本体とが重なる部分において、前記外装体と前記吸収性本体とが接合固定された背側接合領域と、前記外装体と前記吸収性本体とが接合されていない背側非接合領域とを有し、該背側接合領域が、背側中央幅狭接合領域と、前記背側中央幅狭接合領域の前記身丈方向の上下に配された、前記背側中央幅狭接合領域よりも前記ウエスト周り方向の幅が広い背側上方幅広接合領域及び背側下方幅広接合領域とを含み、該背側非接合領域が前記背側中央幅狭接合領域の前記ウエスト周り方向の左右外方に配されている、請求項1~11のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  13. 前記側縁部弾性体が、前記腹側非接合領域及び前記背側非接合領域にわたって配されており、前記背側非接合領域に配されている側縁部弾性体の長さが、前記腹側非接合領域に配されている側縁部弾性体の長さよりも長い、請求項12に記載のパンツ型吸収性物品。
  14. 前記背側非接合領域と重なる位置に配された吸収体の平均坪量が、前記腹側非接合部と重なる位置に配された吸収体の平均坪量よりも小さい、請求項12又は13に記載のパンツ型吸収性物品。
  15. 前記背側中央幅狭接着領域の前記身丈方向の長さが、前記腹側中央幅狭接合領域の前記身丈方向の長さより長い、請求項12~14のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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