JP2023178018A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023178018000001
【課題】成層燃焼から均質燃焼への移行に際して、点火時期を速やかに均質燃焼に要求される時期に設定可能にする。
【解決手段】本開示の内燃機関の制御装置は、内燃機関の状態に応じて、第1点火時期設定制約に従って実行点火時期を設定しながら燃焼室内で均質燃焼を行わせる第1制御と、第2点火時期設定制約に従って第1制御の実行時に比べて実行点火時期を遅角させながら燃焼室で成層燃焼を行わせる第2制御とを選択的に実行するものであり、第2制御の実行中に、第2点火時期設定制約に従って導出した点火時期を実行点火時期に設定しつつ、第1点火時期設定制約に従って点火時期を導出し、第2制御の中断に応じて第1制御を実行する場合に、実行点火時期を第2点火時期設定制約に従って導出した点火時期から第1点火時期設定制約に従って導出した点火時期に移行させる。
【選択図】図3

Description

本開示は、内燃機関の状態に応じて、燃焼室内で均質燃焼を行わせる第1制御と、燃焼室で成層燃焼を行わせる第2制御とを選択的に実行する内燃機関の制御装置に関する。
従来、触媒暖機が要求され、かつ暖房要求があるときに、触媒床温が触媒暖機完了温度以上になるまで、第1点火時期によるエンジンの均質燃焼によって比較的緩やかに触媒を暖機させるエンジン制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このエンジン制御装置は、触媒暖機が要求され、かつ暖房要求がないときに、触媒床温が触媒暖機完了温度以上になるまで、上記第1点火時期よりも遅角側の第2点火時期によるエンジンの成層燃焼によって触媒を比較的速やかに暖機させる。
特開2011-220120号公報
上述のように、比較的緩やかに触媒を暖機させる均質燃焼と、触媒を比較的速やかに暖機させる成層燃焼とでは、狙いの点火時期が異なり、成層燃焼用の点火時期と均質燃焼用の点火時期とは、互いに独立に設定される。そして、触媒を急速に暖機させるべく開始された成層燃焼の中断に応じて均質燃焼を実行する場合には、成層燃焼の中断指令に応じて進角された成層燃焼用の点火時期と、成層燃焼の中断指令に応じて遅角された均質燃焼用の点火時期とが一致した後、均質燃焼に要求される時期まで点火時期が更に遅角されていく。このため、成層燃焼から均質燃焼への移行に際して、点火時期を速やかに均質燃焼に要求される時期に設定し得なくなってしまう。
そこで、本開示は、成層燃焼から均質燃焼への移行に際して、点火時期を速やかに均質燃焼に要求される時期に設定可能にすることを主目的とする。
本開示の内燃機関の制御装置は、内燃機関の状態に応じて、第1点火時期設定制約に従って実行点火時期を設定しながら燃焼室内で均質燃焼を行わせる第1制御と、第2点火時期設定制約に従って前記第1制御の実行時に比べて前記実行点火時期を遅角させながら前記燃焼室で成層燃焼を行わせる第2制御とを選択的に実行する内燃機関の制御装置であって、前記第2制御の実行中に、前記第2点火時期設定制約に従って導出した点火時期を前記実行点火時期に設定しつつ、前記第1点火時期設定制約に従って点火時期を導出し、前記第2制御の中断に応じて前記第1制御を実行する場合に、前記実行点火時期を前記第2点火時期設定制約に従って導出した前記点火時期から前記第1点火時期設定制約に従って導出した前記点火時期に移行させるものである。
本開示の内燃機関の制御装置は、燃焼室で均質燃焼を行わせる第1制御の実行時に比べて実行点火時期を遅角させながら燃焼室で成層燃焼を行わせる第2制御の実行中に、成層燃焼用の第2点火時期設定制約に従って導出した点火時期を実行点火時期に設定しつつ、均質燃焼用の第1点火時期設定制約に従って点火時期を導出する。そして、当該制御装置は、第2制御の中断に応じて第1制御を実行する場合、実行点火時期を第2点火時期設定制約に従って導出した点火時期から第1点火時期設定制約に従って導出した点火時期に移行させる。すなわち、当該制御装置は、第2制御(成層燃焼)の実行中に、当該第2制御のための実行点火時期を設定するのに加えて、第1制御(均質燃焼)のための点火時期を別途導出する。これにより、成層燃焼から均質燃焼への移行に際して、成層燃焼の中断が指示されてから第1制御(均質燃焼)のための点火時期を導出していく場合に比べて、実行点火時期を速やかに均質燃焼に要求される時期に設定することが可能になる。
また、前記第1制御は、前記内燃機関の排気浄化装置を暖機する場合に実行されてもよく、前記第2制御は、前記内燃機関の排気浄化装置を前記第1制御の実行時に比べて急速に暖機する場合に実行されてもよい。
本開示の制御装置により制御される内燃機関の概略構成図である。 本開示の内燃機関の制御装置を示す制御ブロック図である。 本開示の内燃機関の制御装置により実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。 図3のルーチンが実行される間の実行点火時期等の時間変化を示すタイムチャートである。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の制御装置により制御される内燃機関であるエンジン10を示す概略構成図である。同図に示すエンジン10は、エンジンブロック11に形成された複数の燃焼室(気筒)12における炭化水素系燃料と空気との混合気の燃焼に伴うピストン13の往復運動をクランクシャフト(出力軸)14の回転運動へと変換する多気筒ガソリンエンジン(例えば、直列4気筒エンジンあるいはV型6気筒エンジン)である。エンジン10は、当該エンジン10のみを動力発生源とする車両やハイブリッド車両に搭載される。
エンジン10は、図1に示すように、エンジンブロック11、複数の燃焼室12、ピストン13およびクランクシャフト14に加えて、エアクリーナ15と、吸気管16と、電子制御式のスロットルバルブ17と、サージタンクおよび複数の吸気ポートを有する吸気マニホールド18と、それぞれ対応する吸気ポートを開閉する複数の吸気弁19iと、それぞれ対応する排気ポートを開閉する排気弁19eと、それぞれ対応する吸気ポート内に燃料を噴射する複数のポート噴射弁20pと、それぞれ対応する燃焼室12内に燃料を直接噴射する複数の筒内噴射弁20dと、複数の点火プラグ21と、排気通路を形成する排気管22とを含む。
また、エンジン10は、排ガス浄化装置として、それぞれ排気管22に組み込まれた上流側浄化装置23および下流側浄化装置24を含む。上流側浄化装置23は、エンジン10の各燃焼室12からの排ガス中のCO(一酸化炭素)やHC、NOxといった有害成分を浄化するNOx吸蔵型の排ガス浄化触媒(三元触媒)を含むものである。下流側浄化装置24は、排ガス中の粒子状物質(微粒子)を捕集するパティキュレートフィルタ(GPF)を含み、上流側浄化装置23の下流側に配置される。本実施形態において、パティキュレートフィルタは、NOx吸蔵型の排ガス浄化触媒(三元触媒)を担時した多孔質フィルタである。すなわち、下流側浄化装置24は、三元触媒の浄化機能と粒子状物質の捕集機能とを有する四元触媒として構成されている。
更に、エンジン10は、エンジンブロック11等を冷却するための冷媒循環通路25と、電動ポンプ26と、ラジエータ27とを含む。電動ポンプ26は、冷媒循環通路25で冷却水(LLC)を循環させる。ラジエータ27は、走行風や図示しない電動ファンからの空気との熱交換によりエンジンブロック11等から熱を奪った冷却水を冷却する。また、冷媒循環通路25には、水温センサ25tが設置されている。水温センサ25tは、エンジンブロック11から熱を奪った(流出した)冷却水の水温Tw(エンジン10の温度)を検出する。
加えて、エンジン10は、排ガスのエネルギを利用して吸入空気を圧縮する過給機28と、当該過給機28により圧縮された空気を冷却する液冷式のインタークーラ29とを含む。過給機28は、ターボチャージャであり、タービンホイール28tと、コンプレッサホイール28cと、タービンホイール28tおよびコンプレッサホイール28cを一体に連結するタービンシャフト28sと、ウェイストゲートバルブ28wと、ブローオフバルブ28bとを含む。タービンホイール28tは、上流側浄化装置23の上流側に位置するように排気管22に形成されたタービンハウジング内に回転自在に配置される。コンプレッサホイール28cは、エアクリーナ15とスロットルバルブ17との間に位置するように吸気管16に形成されたコンプレッサハウジング内に回転自在に配置される。
上述のように構成されるエンジン10は、図示しないCPU,ROM,RAM、入出力インターフェース等を有するマイクロコンピュータや、各種駆動回路、各種ロジックIC等を含むエンジン電子制御装置(以下、「エンジンECU」という。)100により制御される。エンジンECU100は、図2に示すように、クランク角センサ14aやエアフローメータ16a、吸気圧センサ16p、過給圧センサ16c、吸気温センサ16t、スロットル開度センサ17o、サージ圧センサ18p、温度センサ18t、上流側空燃比センサ22f、下流側空燃比センサ22r、排ガス温度センサ22t、水温センサ25t等の検出値を図示しない入力ポートを介して取得する。
クランク角センサ14aは、クランクシャフト14の回転位置(クランクポジション)を検出する。エアフローメータ16aは、吸気管16のコンプレッサホイール28cの上流側で吸入空気量Qaを検出する。吸気圧センサ16pは、吸気管16のコンプレッサホイール28cの上流側における吸気圧Pinを検出する。過給圧センサ16cは、吸気管16のコンプレッサハウジングとインタークーラ29との間でコンプレッサホイール28cにより圧縮された空気の圧力である過給圧Pcを検出する。吸気温センサ16tは、吸気管16のコンプレッサホイール28cの上流側で吸気温度Tinを検出する。
スロットル開度センサ17oは、スロットルバルブ17の開度THを検出する。サージ圧センサ18pは、サージタンク内の空気の圧力であるサージ圧Psを検出し、温度センサ18tは、サージタンク内の空気の温度であるサージ温度Tsを検出する。上流側空燃比センサ22fは、上流側浄化装置23の上流側で当該上流側浄化装置23に流入する排ガスの空燃比である上流側空燃比AFfを検出し、下流側空燃比センサ22rは、上流側浄化装置23の下流側で下流側浄化装置24に流入する排ガスの空燃比である下流側空燃比AFrを検出する。排ガス温度センサ22tは、排気管22の上流側浄化装置23と下流側浄化装置24との間の部分を流通する排ガスの温度Tegを検出する。
エンジンECU100は、クランク角センサ14aからのクランクポジションに基づいてエンジン10(クランクシャフト14)の回転数Neを算出する。また、エンジンECU100は、エアフローメータ16aからの吸入空気量Qaとエンジン10の回転数Neとに基づいて負荷率KLを算出する。負荷率KLは、エンジン10の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクル中に実際に吸入される空気の容積の割合である。そして、エンジンECU100は、回転数Neや負荷率KL等に基づいて、スロットルバルブ17や、複数のポート噴射弁20pおよび複数の筒内噴射弁20d、複数の点火プラグ21等を制御する。更に、エンジンECU100は、冷却水を圧送する電動ポンプ26や、過給機28のウェイストゲートバルブ28wおよびブローオフバルブ28bを制御する。
また、エンジンECU100は、吸入空気量Qa、回転数Ne、排ガスの温度Teg、上流側空燃比AFf、下流側空燃比AFr等に基づいて上流側浄化装置23の温度(触媒床温度)Tctを推定する。更に、エンジンECU100は、上流側浄化装置23の温度Tctが予め定められた触媒暖機実行温度以下であり、かつ予め定められた他の暖機実行条件が成立している場合、温度Tctが当該触媒暖機実行温度よりも高い予め定められた触媒暖機完了温度になるまで、上流側浄化装置23や下流側浄化装置24を暖機すべく、触媒暖機フラグFcwをオンする。加えて、エンジンECU100は、触媒暖機フラグFcwがオンされ、かつ予め定められた急速暖機条件が成立している場合、上流側浄化装置23や下流側浄化装置24を急速に暖機させるべく、更に急速暖機実行許可フラグFqをオンする。急速暖機条件は、例えば、エンジン10の負荷が比較的低い場合や、暖房要求がなされていない場合等に成立する。
本実施形態において、エンジンECU100は、触媒暖機フラグFcwがオンされ、かつ急速暖機実行許可フラグFqがオフされている場合、通常触媒暖機制御(第1制御)を実行する。通常触媒暖機制御は、吸気行程でのポート噴射弁20pからの燃料噴射と圧縮行程での筒内噴射弁20dからの燃料噴射により各燃焼室12内に均質な混合気を形成し、圧縮上死点よりも遅角側の点火時期(例えば、ATDC5-6°)で点火プラグ21を作動させて当該混合気を均質燃焼させるものである。エンジンECU100は、触媒暖機フラグFcwがオンされ、かつ急速暖機実行許可フラグFqがオフされると、各燃焼室12における点火時期を予め定められた通常暖機用の徐変制約(例えば予め定められた勾配(レート))に従って基準時期τ0から均質燃焼に要求される値まで徐々に遅角させていく。
また、エンジンECU100は、触媒暖機フラグFcwおよび急速暖機実行許可フラグFqの双方がオンされている場合、急速触媒暖機制御(第2制御)を実行する。本実施形態において、急速触媒暖機制御は、吸気行程でのポート噴射弁20pからの燃料噴射により各燃焼室12内に均質な混合気を形成すると共に、圧縮行程での筒内噴射弁20dからの燃料噴射により点火プラグ21周辺の混合気を成層化し、かつ圧縮上死点よりも遅角側かつ通常触媒暖機制御における点火時期よりも遅角側の点火時期(例えば、ATDC15-16°)で点火プラグ21を作動させて当該混合気を成層燃焼させるものである。かかる急速触媒暖機制御の実行に際しては、スロットルバルブ17の開度は要求よりも大きく設定される。更に、エンジンECU100は、触媒暖機フラグFcwがオンされ、かつ急速暖機実行許可フラグFqがオンされると、各燃焼室12における点火時期を予め定められた急速暖機用の徐変制約(例えば通常触媒暖機制御のものよりも大きい勾配(レート))に従って基準時期τ0から成層燃焼に要求される値まで徐々に(通常触媒暖機制御の実行時よりも速く)遅角させていく。
続いて、図3および図4を参照しながら、上記触媒暖機フラグFcwがオンされているときのエンジン10の点火時期の設定手順について説明する。図3は、上記触媒暖機フラグFcwがオンされているときに、エンジンECU100により各燃焼室12における点火時期を設定するために1サイクルごとに実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
エンジンECU100は、図3のルーチンの実行タイミングが到来すると、別途算出または設定されたエンジン10の回転数Neおよび負荷率KL、水温センサ25tにより検出された水温Tw、急速暖機実行許可フラグFq、要求点火時期反映フラグFrといった点火プラグ21の制御に用いられる実行点火時期τの設定に必要なデータを取得する(ステップS100)。要求点火時期反映フラグFrは、エンジンECU100により別途設定されるものであり、通常触媒暖機制御の実行中に実行点火時期τが当該通常触媒暖機制御(均質燃焼)に要求される値に概ね一致(追従)している場合、および急速触媒暖機制御の実行中に実行点火時期τが当該急速触媒暖機制御(成層燃焼)に要求される値に概ね一致(追従)している場合にオンされるものである。
ステップS100の処理の後、エンジンECU100は、取得した回転数Ne、負荷率KLおよび水温Twに基づいて、成層燃焼による急速暖機用の点火時期τsを導出する(ステップS110)。ステップS110において、エンジンECU100は、実験・解析を経て予め適合された図示しない急速暖機(成層燃焼)用の点火時期設定マップ(第2点火時期設定制約)からステップS100にて取得した回転数Ne、負荷率KLおよび水温Twに対応した点火時期τsを導出する。急速暖機(成層燃焼)用の点火時期設定マップは、例えば、アクセルオフ、ドライブレンジでのアクセルオン、およびニュートラルレンジでのアクセルオンの各々について適合されると好ましい。
更に、エンジンECU100は、ステップS100にて取得した回転数Ne、負荷率KLおよび水温Twに基づいて、均質燃焼による通常暖機用の点火時期τhを導出する(ステップS120)。ステップS120において、エンジンECU100は、実験・解析を経て予め適合された図示しない通常暖機(均質燃焼)用の点火時期設定マップ(第1点火時期設定制約)からステップS100にて取得した回転数Ne、負荷率KLおよび水温Twに対応した点火時期τhを導出する。通常暖機(均質燃焼)用の点火時期設定マップは、例えば、エンジン10の自立運転、アイドル運転、レーシング、ハイブリッド車両における定点運転の各々について適合されると好ましい。
次いで、エンジンECU100は、急速暖機実行許可フラグFqがオンされているか否かを判定する(ステップS130)。急速暖機実行許可フラグFqがオンされていると判定した場合(ステップS130:YES)、エンジンECU100は、要求点火時期反映フラグFrがオンされているか否かを判定する(ステップS140)。要求点火時期反映フラグFrがオフされていると判定した場合(ステップS140:NO)、エンジンECU100は、実行点火時期τがステップS110にて導出された急速暖機用の点火時期τsに向けて徐変するように、図3のルーチンの前回実行時に設定された実行点火時期τを上記急速暖機用の徐変制約に従って遅角させた値を各燃焼室12における実行点火時期τに設定し(ステップS145)、図3のルーチンを一旦終了させる。これに対して、要求点火時期反映フラグFrがオンされていると判定した場合(ステップS140:YES)、エンジンECU100は、ステップS110にて導出された急速暖機用の点火時期τsを各燃焼室12における実行点火時期τに設定し(ステップS150)、図3のルーチンを一旦終了させる。
また、急速暖機実行許可フラグFqがオフされていると判定した場合(ステップS130:NO)、エンジンECU100は、要求点火時期反映フラグFrがオンされているか否かを判定する(ステップS160)。要求点火時期反映フラグFrがオフされていると判定した場合(ステップS160:NO)、エンジンECU100は、実行点火時期τがステップS120にて導出された通常暖機用の点火時期τhに向けて徐変するように、図3のルーチンの前回実行時に設定された実行点火時期τを上記通常暖機用の徐変制約に従って遅角または進角させた値を各燃焼室12における実行点火時期τに設定し(ステップS165)、図3のルーチンを一旦終了させる。これに対して、要求点火時期反映フラグFrがオンされていると判定した場合(ステップS160:YES)、エンジンECU100は、ステップS120にて導出された通常暖機用の点火時期τhを各燃焼室12における実行点火時期τに設定し(ステップS170)、図3のルーチンを一旦終了させる。
上述のような図3のルーチンが実行される結果、触媒暖機フラグFcwと急速暖機実行許可フラグFqとが概ね同時にオンされた場合(ステップS130:YES、図4における時刻t1)、各燃焼室12における実行点火時期τが成層燃焼による急速暖機用の点火時期τsに向けて徐々に遅角されていく(ステップS145)。更に、ステップS145にて設定された実行点火時期τがステップS110にて導出された急速暖機用の点火時期τsに概ね一致すると、要求点火時期反映フラグFrがオンされ(ステップS140:YES、図4における時刻t2)、以後、ステップS110にて導出された急速暖機用の点火時期τsが各燃焼室12における実行点火時期τに設定されていく(ステップS150)。そして、エンジン10では、ステップS110にて導出された急速暖機用の点火時期τsが各燃焼室12における実行点火時期τに設定される間、図4において破線で示すように、均質燃焼による通常暖機用の点火時期τhも併せて導出される(ステップS120)。
また、触媒暖機フラグFcwがオンされたまま、エンジン10の負荷の増加等に応じて急速触媒暖機制御の実行を中断(禁止)すべく急速暖機実行許可フラグFqがオフされると(ステップS130:NO、図4における時刻t3)、各燃焼室12における実行点火時期τが均質燃焼による通常暖機用の点火時期τhに向けて徐々に進角されていく(ステップS165)。更に、ステップS165にて設定された実行点火時期τがステップS120にて導出された通常暖機用の点火時期τhに概ね一致すると、要求点火時期反映フラグFrがオンされ(ステップS160:YES、図4における時刻t4)、以後、ステップS120にて導出された通常暖機用の点火時期τhが各燃焼室12における実行点火時期τに設定されていく(ステップS170)。
ここで、通常暖機用の点火時期τhが急速触媒暖機制御の実行中に導出されない場合には、図4において二点鎖線で示すように、急速暖機実行許可フラグFqのオフすなわち急速触媒暖機制御すなわち成層燃焼の中断の指示(図4における時刻t3)に応じて、各燃焼室12における実行点火時期τが上記基準時期τ0から通常触媒暖機制御すなわち均質燃焼に要求される点火時期τhまで徐々に遅角されていく。従って、通常暖機用の点火時期τhが急速触媒暖機制御の実行中に導出されない場合、各燃焼室12における実行点火時期τが通常暖機用の点火時期τhに概ね一致するタイミング(図4における時刻t5)に遅れを生じてしまう。
これに対して、通常暖機用の点火時期τhが急速触媒暖機制御の実行中に導出されるエンジン10では、図4に示すように、急速暖機実行許可フラグFqのオフ時における実行点火時期τを始点として各燃焼室12における実行点火時期τをステップS120にて導出された通常暖機用の点火時期τhに向けて徐変(進角)させていくことができる。従って、エンジン10では、急速触媒暖機制御すなわち成層燃焼から通常触媒暖機制御すなわち均質燃焼への移行に際して、各燃焼室12における実行点火時期τを速やかに均質燃焼に要求される点火時期τhに設定することが可能になる。
以上説明したように、制御装置としてのエンジンECU100は、エンジン10の状態すなわち当該エンジン10の負荷や上流側浄化装置23等の状態(触媒床温)等に応じて、通常暖機(均質燃焼)用の点火時期設定マップ(第1点火時期設定制約)に従って実行点火時期τを設定しながら各燃焼室12内で均質燃焼を行わせる第1制御としての通常触媒暖機制御(ステップS100-S140,S150)と、急速暖機(成層燃焼)用の点火時期設定マップ(第2点火時期設定制約)に従って通常触媒暖機制御の実行時に比べて実行点火時期τを遅角させながら各燃焼室12で成層燃焼を行わせる第2制御としての急速触媒暖機制御(ステップS100-S130,S160、S170)とを選択的に実行する。
また、エンジンECU100は、急速触媒暖機制御の実行中に、急速暖機(成層燃焼)用の点火時期設定マップに従って導出した点火時期τsを実行点火時期τに設定しつつ(ステップS110,S150)、通常暖機(均質燃焼)用の点火時期設定マップに従って点火時期τhを導出する(ステップS120)。更に、エンジンECU100は、急速触媒暖機制御の中断に応じて通常触媒暖機制御を実行する場合(ステップS130:NO)、実行点火時期τを急速暖機(成層燃焼)用の点火時期設定マップに従って導出した点火時期τsから通常暖機(均質燃焼)用の点火時期設定マップに従って導出した点火時期τhに移行させる(ステップS165,S170)。
すなわち、エンジンECU100は、急速触媒暖機制御すなわち成層燃焼の実行中に、当該急速触媒暖機制御ための実行点火時期τ(=τs)を設定するのに加えて(ステップS110,S150)、通常触媒暖機制御すなわち均質燃焼のための点火時期τhを別途導出する(ステップS120)。これにより、急速触媒暖機制御から通常触媒暖機制御への移行に際して、急速触媒暖機制御の中断が指示されてから通常触媒暖機制御のための点火時期τhを導出していく場合に比べて、各燃焼室12における実行点火時期τを速やかに通常触媒暖機制御に要求される点火時期τhに設定することが可能になる。
更に、上記実施形態において、エンジンECU100は、通常触媒暖機制御すなわち均質燃焼の実行中に、当該通常触媒暖機制御用の実行点火時期τ(=τh)の設定(ステップS120,S170)に加えて急速触媒暖機制御すなわち成層燃焼のための点火時期τsを別途導出する(ステップS110)。これにより、急速触媒暖機制御が中断された後に再度実行が許可されたり、通常触媒暖機制御が開始された後、急速触媒暖機制御の実行が要求されたりして通常触媒暖機制御から急速触媒暖機制御へと移行させるときに、通常触媒暖機制御の中断が指示されてから急速触媒暖機制御のための点火時期τsを導出していく場合に比べて、各燃焼室12における実行点火時期τを速やかに急速触媒暖機制御に要求される点火時期τsに設定することが可能になる。
なお、上記実施形態において、エンジン10における均質燃焼および成層燃焼は、何れも上流側浄化装置23等の暖機が要求されたときに実行されるものであるが、エンジン10における均質燃焼および成層燃焼は、必ずしも上流側浄化装置23等の暖機のために実行されるものには限られない。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、内燃機関の製造産業等において利用可能である。
10 エンジン、12 燃焼室、20d 筒内噴射弁、20p ポート噴射弁、21 点火プラグ、23 上流側浄化装置、24 下流側浄化装置、100 エンジン電子制御装置(エンジンECU)。

Claims (1)

  1. 内燃機関の状態に応じて、第1点火時期設定制約に従って実行点火時期を設定しながら燃焼室内で均質燃焼を行わせる第1制御と、第2点火時期設定制約に従って前記第1制御の実行時に比べて前記実行点火時期を遅角させながら前記燃焼室で成層燃焼を行わせる第2制御とを選択的に実行する内燃機関の制御装置であって、
    前記第2制御の実行中に、前記第2点火時期設定制約に従って導出した点火時期を前記実行点火時期に設定しつつ、前記第1点火時期設定制約に従って点火時期を導出し、前記第2制御の中断に応じて前記第1制御を実行する場合に、前記実行点火時期を前記第2点火時期設定制約に従って導出した前記点火時期から前記第1点火時期設定制約に従って導出した前記点火時期に移行させる内燃機関の制御装置。
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