JP2023176393A - 検査装置 - Google Patents

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洋介 山本
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    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering

Abstract

【課題】被検査体のはんだ表面に現れる凝固組織の形状(テクスチャ)の違いに基づいてはんだの種類を分類可能な検査装置を提供する。【解決手段】検査装置10は、被検査体12を撮像する撮像ユニット20と、制御ユニット30と、を有し、制御ユニット30は、撮像ユニット20により被検査体12上のはんだ部分を撮像して画像データを取得し、画像データからはんだ部分の表面に現れる凝固組織の形状の特徴量を抽出し、特徴量に基づいてはんだ部分に使用されているはんだの種類を分類する。【選択図】図1

Description

本発明は、検査装置に関する。
被検査体である電子部品等が実装された基板の外観を検査する検査装置においては、その基板のはんだ付けの状態が検査される(例えば、特許文献1参照)。また、近年では、鉛の含有量が少ないはんだが多数開発されている。そのため、組成の違いにより、性能の異なるはんだが開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012-053015号公報 特開2019-206032号公報
上述したように、近年、鉛の含有量が少ないはんだが多数開発されているが、品質保証等の観点から、基板ごとに使用されるはんだの種類は決められている。しかし、手違い等により決められたはんだとは異なる種類のはんだが使用される場合がある。このような場合に、現在の検査装置では、基板に使用されているはんだの種類を分類することができないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、被検査体のはんだ表面に現れる凝固組織の形状(テクスチャ)の違いに基づいてはんだの種類を分類可能な検査装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る検査装置は、被検査体を撮像する撮像部と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記撮像部により前記被検査体上のはんだ部分を撮像して画像データを取得し、前記画像データから前記はんだ部分の表面に現れる凝固組織の形状の特徴量を抽出し、前記特徴量に基づいて前記はんだ部分に使用されているはんだの種類を分類する。
本発明の検査装置によれば、被検査体のはんだ表面に現れる凝固組織の形状(テクスチャ)の違いに基づいてはんだの種類を分類することができる。
検査装置の構成を説明するための説明図である。 照明ユニットの投射角度とその反射光の検出を説明するための説明図であって、(a)は照明ユニットの各照明源の投射角度を示し、(b)は被検査体の検査面の状態の一例を示す。 HSV表色系における色相と照明ユニットの照明源の投射角度との対応を説明するための説明図である。 画像合成処理の流れを示すフローチャートである。 はんだ種類分類処理の流れを示すフローチャートである。 特徴量マップの一例を示す説明図である。 第1の検査方法の流れを示すフローチャートである。 第2の検査方法の流れを示すフローチャートである。 第3の検査方法の流れを示すフローチャートである。 第4の検査方法の流れを示すフローチャートである。 第5の検査方法の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて本実施形態に係る検査装置10の構成について説明する。この検査装置10は、被検査体12を撮像して得られる被検査体画像データを使用して被検査体12を検査する装置である。被検査体12は例えば、多数の電子部品が実装されている電子回路基板である。検査装置10は、電子部品の実装状態の良否を被検査体画像データに基づいて特定する。この検査は通常、各部品に対し複数の検査項目について行われる。検査項目とはすなわち良否特定を要する項目である。検査項目には例えば、部品そのものの欠品や位置ずれ、極性反転などの部品配置についての検査項目と、はんだ付け状態や部品のリードピンの浮きなどの部品と基板との接続部についての検査項目とが含まれる。
検査装置10は、被検査体12を保持するための検査テーブル14と、被検査体12を照明し撮像する撮像ユニット20と、検査テーブル14に対し撮像ユニット20を移動させるXYステージ16と、撮像ユニット20及びXYステージ16を制御するための制御ユニット30と、を含んで構成される。なお説明の便宜上、図1に示すように、検査テーブル14の被検査体配置面をXY平面とし、その配置面に垂直な方向(すなわち撮像ユニット20による撮像方向(カメラユニット21の光学系の光軸方向))をZ方向とする。
撮像ユニット20は、XYステージ16の移動テーブル(図示せず)に取り付けられており、XYステージ16によりX方向及びY方向のそれぞれに移動可能である。XYステージ16は例えばいわゆるH型のXYステージである。よってXYステージ16は、Y方向に延びるY方向ガイドに沿って移動テーブルをY方向に移動させるYリニアモータと、Y方向ガイドをその両端で支持しかつ移動テーブルとY方向ガイドとをX方向に移動可能に構成されている2本のX方向ガイドとXリニアモータと、を備える。なおXYステージ16は、撮像ユニット20をZ方向に移動させるZ移動機構をさらに備えてもよいし、撮像ユニット20を回転させる回転機構をさらに備えてもよい。検査装置10は、検査テーブル14を移動可能とするXYステージをさらに備えてもよく、この場合、撮像ユニット20を移動させるXYステージ16は省略されてもよい。
撮像ユニット20は、カメラユニット21と、ハーフミラー22と、照明ユニット23と、投射ユニット24と、を含んで構成される。本実施形態に係る検査装置10においては、カメラユニット21、ハーフミラー22、照明ユニット23、及び投射ユニット24は一体の撮像ユニット20として構成されていてもよい。この一体の撮像ユニット20において、カメラユニット21、ハーフミラー22、照明ユニット23、及び投射ユニット24の相対位置は固定されていてもよいし、各ユニットが相対移動可能に構成されていてもよい。また、カメラユニット21、ハーフミラー22、照明ユニット23、及び投射ユニット24は別体とされ、別々に移動可能に構成されていてもよい。なお、以降の説明ではハーフミラー22を用いて被検査体12を照明する場合について説明するが、ハーフミラー22は無くてもよい。
カメラユニット21は、対象物の2次元画像データを生成する撮像素子と、その撮像素子に画像を結像させるための光学系(例えばレンズ)とを含む。カメラユニット21は例えばCCDカメラである。カメラユニット21の最大視野は、検査テーブル14の被検査体載置区域よりも小さくてもよい。この場合、カメラユニット21は、複数の部分画像に分割して被検査体12の全体を撮像する。制御ユニット30は、カメラユニット21が部分画像を撮像して部分画像データを出力するたびに次の撮像位置へとカメラユニット21が移動されるようXYステージ16を制御する。制御ユニット30は、部分画像データを合成して被検査体12の全体画像データを生成する。
なお、カメラユニット21は、2次元の撮像素子に代えて、1次元画像を生成する撮像素子を備えてもよい。この場合、カメラユニット21により被検査体12を走査することにより、被検査体12の全体画像を取得することができる。
照明ユニット23は、カメラユニット21による撮像のための照明光を被検査体12の表面に投射するよう構成されている。照明ユニット23は、カメラユニット21の撮像素子により検出可能である波長域から選択された波長または波長域の光を発する1つまたは複数の光源を備える。照明光は可視光には限られず、紫外光やX線等を用いてもよい。光源が複数設けられている場合には、各光源は異なる波長の光(例えば、赤色、青色、及び緑色)を異なる投光角度で被検査体12の表面に投光するよう構成される。
本実施形態に係る検査装置10において、照明ユニット23は、被検査体12の検査面(すなわち撮像ユニット20に対向する面(X-Y面))に垂直に照明光を投射する落射照明源23aと、被検査体12の検査面に対し斜め方向から照明光を投射する側方照明源(本実施形態では、上位光源23b、中位光源23c及び下位光源23dからなる)と、を備えている。なお、カメラユニット21の光学系の光軸上にはハーフミラー22が配置されており、落射照明源23aから放射された照明光の一部は、このハーフミラー22で反射され、当該光軸上を通って被検査体12に投射されるように構成されている。ここで、ハーフミラー22の代わりにハーフプリズムを用いてもよい。また、本実施形態に係る検査装置10においては、側方照明源23b、23c、23dはそれぞれリング照明源であり、カメラユニット21の光軸を包囲し、被検査体12の検査面に対し斜めに照明光を投射するように構成されている。これらの側方照明源23b,23c,23dの各々は、複数の光源が円環状に配置されて構成されていてもよい。なお、側方照明源である上位光源23b、中位光源23c及び下位光源23dは、それぞれ、検査面に対して異なる角度で照明光を投射するように構成されている。
また、側方照明源である上位光源23b、中位光源23c及び下位光源23dの各々は、1つのリング照明源で構成してもよいし、複数のリング照明源を含んでもよい。例えば、落射照明源23aはカメラユニット21の側部に取り付けられ、側方照明源のうち、上位光源23bは1つのリング照明ユニットとして構成され、中位光源23c及び下位光源23dが一体になった1つのリング照明ユニットとして構成することができる。なお、本実施形態において、落射照明源23aは赤色照明源であり、側方照明源のうち、上位光源23b及び下位光源23dは赤色照明源であり、側方照明源のうち、中位光源23cは緑色照明源、青色照明源及び赤色照明源で構成されている。
このように、本実施形態の説明では、被検査体12に異なる角度から照明光を照射する4種類の光源を用いる場合について説明するが、光源の種類(数)は4つに限定されることはなく、落射照明源23aのみでもよいし、落射照明源23aと側方照明源23b~23dのいずれかとの組み合わせでもよいし、側方照明源23b~23dまたはこれらのうちのいくつかだけでもよい。また、光源23a~23dのいずれか一つの光源でもよく、その場合、単色の光源によるモノクロの画像を取得するように構成してもよい。
図1においては参考のため、落射照明源23aから投射され被検査体12の検査面で反射してカメラユニット21に投影される光束を破線の矢印で示している。ここで、被検査体12の検査面で反射した光はハーフミラー22に入射し、一部の光が透過してカメラユニット21に入射する。また、側方照明源23b、23c、23d及び投射ユニット24からの投射も同様に破線の矢印で示しており、一例として、上位光源23bから投射され被検査体12の検査面で反射してカメラユニット21に入射する光束も示している。ここで、被検査体12の表面は説明の便宜上、平面として図示しているが、実際には一般の被検査体のように、部位により傾斜や高さを有している。
投射ユニット24は、被検査体12の検査面にパターンを投射する。パターンが投射された被検査体12は、カメラユニット21により撮像される。なお、図示される実施例においては上位光源23bと中位光源23cとの間に投射ユニット24が設けられているが、投射ユニット24の配置はこれに限られず、例えば下位光源23dの外側に投射ユニット24が設けられてもよい。
検査装置10は、投射ユニット24からパターンが投射された状態で撮像された被検査体12のパターン画像データに基づいて被検査体12の検査面の高さマップを作成する。制御ユニット30は、投射パターンに対するパターン画像の局所的な不一致を検出し、その局所的な不一致に基づいてその部位の高さを求める。つまり、投射パターン(投射ユニット24から被検査体12に投射されるパターン)に対する撮像パターン(被検査体12に投射されカメラユニット21で撮像されたパターン)の変化が、検査面上の高さ変化に対応する。
ここで、投射パターンは、明線と暗線とが交互に周期的に繰り返される1次元の縞パターンであることが好ましい。投射ユニット24は、被検査体12の検査面に対し斜め方向から縞パターンを投影するよう配置されている。被検査体12の検査面における高さの非連続は、縞パターン画像においてパターンのずれとして表れる。よって、パターンのずれ量から高さ差を求めることができる。本実施形態に係る検査装置10においては、サインカーブに従って明るさが変化する縞パターンを用いるPMP(Phase Measurement Profilometry)法により制御ユニット30は高さマップを作成する。PMP法においては縞パターンのずれ量がサインカーブの位相差に相当する。
投射ユニット24は、パターン形成装置と、パターン形成装置を照明するための光源と、パターンを被検査体12の検査面に投影するための光学系と、を含んで構成される。パターン形成装置は例えば、液晶ディスプレイ等のように所望のパターンを動的に生成しうる可変パターニング装置であってもよいし、ガラスプレート等の基板上にパターンが固定的に形成されている固定パターニング装置であってもよい。パターン形成装置が固定パターニング装置である場合には、固定パターニング装置を移動させる移動機構を設けるか、あるいはパターン投影用の光学系に調整機構を設けることにより、パターンの投影位置を可変とすることが好ましい。また、投射ユニット24は、異なるパターンをもつ複数の固定パターニング装置を切替可能に構成されていてもよい。
投射ユニット24は、カメラユニット21の周囲に複数設けられていてもよい。複数の投射ユニット24は、それぞれ異なる投射方向から被検査体12にパターンを投影するよう配置されている。このようにすれば、検査面における高さ差によって影となりパターンが投影されない領域を小さくすることができる。
図1に示す制御ユニット30は、本装置全体を統括的に制御するもので、ハードウエアとしては、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現され、ソフトウエアとしてはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図1には、制御ユニット30の構成の一例が示されている。制御ユニット30は、検査制御部31と記憶部であるメモリ35とを含んで構成される。検査制御部31は、高さ測定部32と検査データ処理部33と検査部34とを含んで構成される。また、検査装置10は、ユーザまたは他の装置からの入力を受け付けるための入力部36と、検査に関連する情報を出力するための出力部37とを備えており、入力部36及び出力部37はそれぞれ制御ユニット30に接続されている。入力部36は例えば、ユーザからの入力を受け付けるためのマウスやキーボード等の入力手段や、他の装置との通信をするための通信手段を含む。出力部37は、ディスプレイやプリンタ等の公知の出力手段を含む。
検査制御部31は、入力部36からの入力及びメモリ35に記憶されている検査関連情報に基づいて、検査のための各種制御処理を実行するよう構成されている。検査関連情報には、被検査体12の2次元画像データ、被検査体12の高さマップ、及び基板検査データ(検査データ)が含まれる。検査に先立って、検査データ処理部33は、すべての検査項目に合格することが保証されている被検査体12の2次元画像データ及び高さマップを使用して基板検査データを作成する。検査部34は、作成済みの基板検査データと、検査されるべき被検査体12の2次元画像データ及び高さマップとに基づいて検査を実行する。
基板検査データは基板の品種ごとに作成される検査データである。基板検査データはいわば、その基板に実装された部品ごとの検査データの集合体である。各部品の検査データは、その部品に必要な検査項目、各検査項目についての画像上の検査区域である検査ウインドウ、及び各検査項目について良否特定の基準となる検査基準を含む。検査ウインドウは各検査項目について1つまたは複数設定される。例えば部品のはんだ付けの良否を特定する検査項目においては通常、その部品のはんだ付け領域の数と同数の検査ウインドウがはんだ付け領域の配置に対応する配置で設定される。また、被検査体画像データに所定の画像処理をした画像データを使用する検査項目については、その画像処理の内容も検査データに含まれる。
検査データ処理部33は、基板検査データ作成処理として、その基板に合わせて検査データの各項目を設定する。例えば検査データ処理部33は、その基板の部品レイアウトに適合するように各検査ウインドウの位置及び大きさを各検査項目について自動的に設定する。検査データ処理部33は、検査データのうち一部の項目についてユーザの入力を受け付けるようにしてもよい。例えば、検査データ処理部33は、ユーザによる検査基準のチューニングを受け入れるようにしてもよい。検査基準は高さ情報を用いて設定されてもよい。
検査制御部31は、基板検査データ作成の前処理として被検査体12の撮像処理を実行する。この被検査体12はすべての検査項目に合格しているものが用いられる。撮像処理は上記のように、照明ユニット23により被検査体12を照明しつつ撮像ユニット20と検査テーブル14との相対移動を制御し、被検査体12の部分画像を順次撮像して部分画像データを取得することにより行われる。被検査体12の全体がカバーされるように複数の部分画像データが撮像される。検査制御部31は、これら複数の部分画像データを合成し、被検査体12の検査面全体を含む基板全面画像データを生成する。検査制御部31は、メモリ35に基板全面画像データを記憶する。
また、検査制御部31は、高さマップ作成のための前処理として、投射ユニット24により被検査体12にパターンを投射しつつ撮像ユニット20と検査テーブル14との相対移動を制御し、被検査体12のパターン画像を分割して順次撮像してパターンが投射されたときの分割画像データを取得する。投射されるパターンは好ましくは、PMP法に基づきサインカーブに従って明るさが変化する縞パターンである。検査制御部31は、撮像により得られた分割画像データを合成し、被検査体12の検査面全体の画像データであるパターン画像データを生成する。検査制御部31は、メモリ35にパターン画像データを記憶する。なお、全体ではなく検査面の一部についてパターン画像データを生成するようにしてもよい。
高さ測定部32は、パターン画像データの撮像パターンに基づいて被検査体12の検査面全体の高さマップを作成する。高さ測定部32はまず、パターン画像データと基準パターン画像データとの局所的な位相差を画像全体について求めることにより、被検査体12の検査面の位相差マップを求める。基準パターン画像データとは、投射ユニット24により投射されたパターン画像(つまり投射ユニット24に内蔵されているパターン形成装置が生成した画像データ)である。高さ測定部32は、高さ測定の基準となる基準面と位相差マップとに基づいて被検査体12の高さマップを作成する。基準面は例えば、検査される電子回路基板の基板表面である。基準面は必ずしも平面ではなくてもよく、基板の反り等の変形が反映された曲面であってもよい。基準面は、ユーザの入力等により予め指定されてもよいし、例えば後述の基板表面高さ測定方法により個々の基板ごとに求めてもよい。
高さ測定部32は、具体的には、撮像パターン画像データの各画素と、当該画素に対応する基準パターン画像データの画素とで縞パターンの位相差を求める。高さ測定部32は、位相差を高さに換算する。高さへの換算は、当該画素近傍における局所的な縞幅を用いて行われる。撮像パターン画像データ上の縞幅が場所により異なるのを補間するためである。検査面上での位置により投射ユニット24からの距離が異なるために、基準パターンの縞幅が一定であっても、検査面のパターン投影領域の一端から他端へと線形に縞幅が変化してしまうからである。高さ測定部32は、換算された高さと基準面とに基づいて基準面からの高さを求め、被検査体12の高さマップを作成する。
検査制御部31は、被検査体12の高さマップが有する高さ情報を被検査体12の2次元画像の各画素に対応づけることにより、高さ分布を有する被検査体画像データを作成してもよい。また、検査制御部31は、高さ分布付き被検査体画像データに基づいて被検査体12の3次元モデリング表示を行うようにしてもよい。また、検査制御部31は、2次元の被検査体画像データに高さ分布を重ね合わせて出力部37に表示してもよい。例えば、被検査体画像データを高さ分布により色分け表示するようにしてもよい。なお、本実施形態に係る検査装置10において、投射ユニット24及びこの投射ユニット24による被検査体12の高さ測定処理は実装しなくてもよい。
それでは、照明ユニット23を用いて撮像した画像データの処理方法について説明する。上述したように、本実施形態に係る検査装置10において、照明ユニット23を構成する光源(落射照明源23a、並びに、側方照明源である上位光源23b、中位光源23c及び下位光源23d)は、図2(a)に示すように、被検査体12の基準面(被検査体12の検査面であって、検査装置10の設置面に対して略平行な面)に対して、異なる投射角度になるように配置されている。具体的には、落射照明源23aからの照明光は、カメラユニット21の光学系の光軸Lに沿って、すなわち、基準面に対して略垂直に投射され、また、上位光源23b、中位光源23c及び下位光源23dの順序で、投射角度が水平方向に近づくように投射される。
照明ユニット23の各光源23a~23dの各々から投射され、被検査体12で反射した光のうち、被検査体12で反射して直接カメラユニット21に入射する光以外の強度は、理想的には0になる、すなわち、被検査体12の検査面の基準面に対する角度(傾斜状態)と、照明ユニット23の各光源23a~23dのうち、この検査面で反射した光がカメラユニット21に直接入射する光源による反射光の強度は大きくなり、それ以外の光源による反射光の強度は0になる。例えば、被検査体12の検査面に、図2(b)に示す断面のはんだが形成されていた場合、そのはんだの表面の基準面に対する角度に応じて、カメラユニット21の撮像素子により検出される、照明ユニット23の各光源23a~23dによる照明光の反射光の強度が変化する。本実施形態では、基準面に対して0°~15°の傾斜面は、落射照明源23aからの光の反射光の強度が大きくなり、15°~45°の傾斜面は、上位光源23bからの光の反射光の強度が大きくなり、45°~65°の傾斜面は、中位光源23cからの光の反射光の強度が大きくなり、65°~85°の傾斜面は、下位光源23dからの光の反射光の強度が大きくなるように構成されている。なお、照明ユニット23の各光源23a~23dと、被検査体12の傾斜面の角度との関係は一例であり、この構成に限定されることはない。
以上より、照明ユニット23の各光源23a~23dの各々を点灯してカメラユニット21で撮像して得られた画像データの各々の画素の強度は、上述した傾斜面の角度と一致しているときに大きくなり、一致していないときは0に近い値になる。
そこで、本実施形態に係る検査装置10では、照明ユニット23の各光源23a~23dのそれぞれから照明光を投射してカメラユニット21で撮像して得られた画像データから、R(赤色)成分、G(緑色)成分、B(青色)成分の画像を生成し、さらに、この3つの画像を合成することによりRGB画像(カラー画像)を生成して、被検査体12の検査面の傾斜の状態を表現するように構成されている。
図3に示すように、色を、色相H、彩度S及び明度Vで表現した場合(HSV表色系で表現した場合)、色相Hは円の角度で表され、彩度S及び明度Vは互いに直交する方向の大きさで表される。また、この色相Hにおいて、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)は、各々120°離れた位置にある。そのため、上位光源23bからの光を投射した反射光により得られた画像データ、すなわち、本実施形態では、15°~45°の傾斜面からの反射光を検出した画像データ(図3においては「Top」と呼ぶ)をR(赤色)に割り当て、中位光源23cからの光を投射した反射光により得られた画像データ、すなわち、45°~65°の傾斜面からの反射光を検出した画像データ(図3において「Side」と呼ぶ)をG(緑色)に割り当て、下位光源23dからの光を投射した反射光により得られた画像データ、すなわち、65°~85°の検査面からの反射光を検出した画像データ(図3においては「Low」と呼ぶ)をB(青色)に割り当てることにより、これらの画像データを合成して得られたRGB画像データ(カラー画像データ)からは、傾斜状態に応じて、RGBで表現された画像データを得られることができるので、この画像データの色から、被検査体12の検査面の傾斜状態を把握することができる。また、上述したように、照明ユニット23の側方照明源23b~23dの投射角度と色相Hとを対応させることにより、R(赤色)で表現される15°~45°よりも小さい、0°~15°の傾斜面からの反射光を検出した画像データ(図3においては「Coaxis」と呼ぶ)を、R(赤色)とB(青色)の中間の色(紫)で表示させることができるので、照明ユニット23として、投射角度の異なる4つ以上の光源を用いた場合でも、RGB画像データ(カラー画像データ)により被検査体12の検査面の傾斜状態を明確に表現することができる。すなわち、図2(b)に示すはんだの状態を、RGB画像(カラー画像)から判断することができる。
なお、照明ユニット23の各光源23a~23dから照射される照明光の色と、これらの光源23a~23dの各々から照射された光による反射光を撮像して得られた画像データを割り当てる色(RGB)とは一致する必要はないため(色相Hは、被検査体12の検査面の傾斜状態(角度)を表しているため)、カメラユニット21の撮像素子はカラーである必要はない(光の強度を検出できればよい)。なお、RGB画像データ(カラー画像データ)の生成において、強度の違いは、彩度S又は明度Vで表現される。
なお、光源23a~23dは、順次点灯してカメラユニット21で被検査体12の画像を撮像してもよいし、カメラユニット21を、カラー画像データを取得できるカメラで構成して、光源23a~23dを同時に点灯して、被検査体12の画像を一度で撮像してもよい。この場合、1枚のカラー画像データから、R(赤色)成分の画像データ、G(緑色)成分の画像データ及びB(青色)成分の画像データを取得することができる。
それでは、図4を用いて、制御ユニット30の検査制御部31の画像合成処理について説明する。なお、上述したように、検査制御部31により、XYステージ16が制御され、被検査体12の検査面の、落射照明源23aにより照明されたときの画像データ(以下、「Coaxis画像」と呼ぶ)、上位光源23bにより照明されたときの画像データ(以下、「Top画像」と呼ぶ)、中位光源23cにより照明されたときの画像データ(以下、「Side画像」と呼ぶ)、及び、下位光源23dにより照明されたときの画像データ(以下、「Low画像」と呼ぶ)が取得され、各画素の強度がメモリ35に記憶されているものとする。なお、以降の説明において、被検査体12の検査面を撮像した画像データ(被検査体画像データ)は、M×Nの画素(M,Nは正の整数)で構成されているものとし、画素(i,j)に対する落射照明源23aの画像データ(Coaxis画像)の記憶領域をAc(i,j)とし、上位光源23bの画像データ(Top画像)の記憶領域をAt(i,j)とし、中位光源23cの画像データ(Side画像)の記憶領域をAs(i,j)とし、下位光源23dの画像データ(Low画像)の記憶領域をAl(i,j)とする。また、以下の処理により生成されたR(赤色)成分の画像データの記憶領域をBr(i,j)とし、G(緑色)成分の画像データの記憶領域をBg(i,j)とし、B(青色)成分の画像データの記憶領域をBb(i,j)とする。但し、i=0・・・M-1、j=0・・・N-1とする。
制御ユニット30の検査制御部31は、上述した処理により被検査体12の検査面の、照明ユニット23の光源23a~23dのそれぞれによる画像データが撮像されると、RGB成分の画像データの記憶領域Br(i,j)、Bg(i,j)、Bb(i,j)をクリアする(ステップS100)。そして、画像データの画素の列方向をカウントする変数iに0を設定し(ステップS102)、画像データの画素の行方向をカウントする変数jに0を設定し(ステップS104)、まず、画素(i,j)におけるCoaxis画像の強度(Ac(i,j))とTop画像の強度(At(i,j))を比較し(ステップS106)、Coaxis画像の強度の方がTop画像の強度よりも大きいときは、Coaxis画像の強度の値をR成分の画像データの画素(i,j)の値として記憶し(Br(i,j)にAc(i,j)の値を設定し)(ステップS108)、Top画像の強度がCoaxis画像の強度以下のときは、Top画像の強度の値をR成分の画像データの画素(i,j)の値として記憶する(Br(i,j)にAt(i,j)の値を設定する)(ステップS110)。
次に、画素(i,j)におけるCoaxis画像の強度(Ac(i,j))とLow画像の強度(Al(i,j))を比較し(ステップS112)、Coaxis画像の強度の方がLow画像の強度よりも大きいときは、Coaxis画像の強度の値をB成分の画像データの画素(i,j)の値として記憶し(Bb(i,j)にAc(i,j)の値を設定し)(ステップS114)、Low画像の強度がCoaxis画像の強度以下のときは、Low画像の強度の値をB成分の画像データの画素(i,j)の値として記憶する(Bb(i,j)にAl(i,j)の値を設定する)(ステップS116)。
さらに、画素(i,j)におけるSide画像の強度(As(i,j))をG成分の画像データの画素(i,j)の値として記憶する(Bg(i,j)にAs(i,j)の値を設定する)(ステップS118)。
そして、変数jに1を加算し(ステップS120)、この変数jの値がNより小さいか否かを判断し(ステップS122)、Nより小さいときはステップS106に戻って上記の処理を繰り返す。また、ステップS122で変数jの値がN以上であると判断したときは、変数iに1を加算し(ステップS124)、変数iの値がMより小さいか否かを判断し(ステップS126)、Mより小さいときはステップS104に戻って上記の処理を繰り返す。
最後に、以上のようにしてM×Nの画素の全てに対して生成されたR成分の画像データBr(i,j)、B成分の画像データBb(i,j)及びG成分の画像データBg(i,j)(i=0・・・M-1,j=0・・・N-1)を用いて、画素(i,j)毎に、Br(i,j)の値から赤色成分の値を決定し、Bb(i,j)の値から青色成分の値を決定し、Bg(i,j)から緑色成分の値を決定し、カラー画像データ(RGB画像データ)を合成してメモリ35に記憶させる(ステップS128)。
基本的に、照明ユニット23の各光源23a~23dの投射角度と被検査体12の検査面の傾斜状態とがカメラユニット21に直接入力する場合で無いと、反射光の強度は検出できないが、検査面で反射した光が被検査体12の検査面の他の箇所で反射することによる(2次反射による)光がカメラユニット21に入射して検出される場合もある。また、図3を用いて説明したように、本実施形態においては、最終的に生成されるRGB画像データの色相Hのうち、R(赤色)をTopに割り当て(15°~45°の傾斜を表す)、B(青色)をLowに割り当てている(65°~85°の傾斜を表す)。そのため、画素(i,j)において、Coaxis画像の強度(Ac(i,j))がTop画像の強度(At(i,j))及びLow画像の強度(Al(i,j))より大きいときは、このCoaxis画像の強度を当該画素(i,j)におけるR画像データ及びB画像データの値(Br(i,j)及びBb(i,j))として設定することにより、当該光は落射照明源23aからの反射光がカメラユニット21に入射する角度である(0°~15°の傾斜状態である)と判断することができ、色相Hを紫で表現することができる。また、Top画像の強度がCoaxis画像の強度以上であるときは、当該画素に対応する検査面が、上位光源23bからの反射光がカメラユニット21に直接入射する角度である(15°~45°の傾斜状態である)と判断することができ、色相Hを赤で表現し、Low画像の強度がCoaxis画像の強度以上であるときは、当該画素に対する検査面が、下位光源23dからの反射光がカメラユニット21に直接入射する角度である(65°~85°の傾斜状態である)と判断することができ、色相Hを青で表現するように構成されている。
なお、Coaxisの色相Hを、例えば黄色に割り当てると、検査面の角度が、Sideに対応した傾斜状態(45°~65°)とLowに対応した傾斜状態(65°~85°)との境界付近の傾斜状態のときも黄色となるため、傾斜状態の判別が付かなくなるが、Coaxisに対応する色相Hを傾斜角度の範囲が最も離れたR(赤色)とB(青色)の中間の紫とすることで、傾斜状態を明確に判別することができる。同様に、紫とすることで、2次反射による影響も排除することができる。
以上のように、被検査体12の検査面の傾斜状態(角度)をHSV表色系における色相Hの角度(図3参照)に対応させてRGB画像データとして表現することにより、色相Hの角度の変化(すなわち、色の変化)と検査面の角度の変化が対応することになり(例えば、検査面の角度が0°→30°→55°→75°と変化すると、RGB画像の該当箇所の画素の色が紫→赤→緑→青と変化するため)、検査面の傾斜状態を感覚的に理解することができる。なお、以上の説明では、Top、Side、Lowの状態をそれぞれ、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)に割り当てた場合(その結果Coaxisの状態が紫色になる)について説明したが、例えば、Topの状態を黄色に割り当てた場合には、図3において、黄色から色相Hが各々120°ずれた色をSide及びLowの状態に割り当て、Coaxisの状態をTop及びLowの状態の間の色相Hとすることにより対応することが可能である。
また、以上のようなRGB画像データとすることにより、被検査体12の検査面の傾斜状態がなめらかに変化するときは、上述したように色相Hの角度に応じて変化するため、色相Hの変化が連続で無いときや、急激に変化をするときは、その検査面が異常である(検査面の高さが異常である)可能性を表現することができる。また、RGB画像データにおける色相Hの変化から、検査面の傾斜状態(角度)を推定することで、検査面の高さ測定材料として扱うこともできる。
なお、このようなRGB画像データによる検査対象は、上述したはんだ面に限定されることはなく、ICリード先端の形状やチップ電極の形状にも適用することができる。
次に、被検査体12が電子回路基板等であるときに、この電子回路基板に電子部品を取り付けるはんだの種類及びその分類方法について説明する。
従来のはんだは、鉛及びスズを主成分とした合金であり、熱せられて溶けたはんだが凝固するときに、鉛とスズの微細なラメラ状の共晶組織が形成され、その表面はなだらかで凹凸が小さくなる。一方、鉛の含有量を少なくするために、鉛の代わりに銀、銅、その他の金属が配合された、いわゆる「鉛フリーはんだ」の場合、凝固時に粗大な樹枝状晶(デンドライト)の初晶が初めに現れ、その隙間に共晶組織が形成される。そのため、凝固したはんだの表面は数十μmオーダーの凹凸が多数形成されるが、その形状や大きさ、個数は、はんだに配合されている金属やその割合で変化する。以上より、はんだ表面に現れる凝固組織の形状(凝固したはんだの表面の形状(テクスチャ))が、滑らかな場合と、粗い場合、また、粗い場合は、凹凸の形状や大きさ、個数から、使用されているはんだの種類を分類することができる。
本実施形態の検査装置では、上述したように、被検査体12の表面に、異なる角度から放射された照明光を照射することにより、検査面の角度を色情報の違いで表現したRGB画像データ(カラー画像データ)を取得することができるため、このRGB画像データを用いて得られたはんだの表面の画像データから、使用されているはんだの種類を分類するように構成されている。以下に、はんだの種類の分類方法について説明する。
まず、図5を用いて、はんだの種類を分類する方法について説明する。制御ユニット30は、はんだ種類分類処理が開始されると、はんだの部分が含まれるRGB画像データをメモリ35から読み出す(ステップS200)。上述したように、基板検査データには、各検査項目についての画像上の検査区域である検査ウインドウの情報が含まれており、この情報から、被検査体12上のはんだの部分の位置を特定することができる。あるいは、被検査体12の設計データからもはんだの位置を特定することができる。また、制御ユニット30は、読み出されたRGB画像データをHSV変換し、H(色度)、S(彩度)及びV(輝度)の3軸値を取得する(ステップS202)。
上述したように、色度の情報は、はんだ部分の傾斜量を表しており、これははんだ部分のマクロな凹凸表面形状を反映している。したがって、制御ユニット30は、RGB画像データから得られた3軸値により、色度の分布をラベリングすることで粒状性の特徴量(凹凸(粒子)の大きさ、形状、数等)を得る(ステップS204)。また、彩度の情報は、はんだ部分の表面の乱反射性と対応する連続量であり、はんだ部分のミクロな表面粗滑状態を反映している。具体的には、乱反射が多いときは彩度は0に近く、全反射、鏡面反射が多い場合には彩度は100%になり、ミクロな表面粗滑状態を反映する。したがって、制御ユニット30は、RGB画像データから得られた3軸値により、彩度から表面平滑度の特徴量(滑らか又は粗いか)を得る(ステップS206)。
最後に、制御ユニット30は、ステップS204,S206で得られた特徴量を例えば図6に示す特量マップと照らし合わせ、はんだの種類を分類し(ステップS208)、はんだ種類分類処理を終了する。この図6では、特徴量として、粒子数、粒子サイズ及び表面平滑度からはんだの種類を分類する場合を示している。
はんだの種類の分類方法としては、画像内の特定の領域を検査するアルゴリズムである輪郭一致(Contour Match)を用いることができる。この輪郭一致は、条件に合致する連続した画素(領域)の輪郭を囲い、その数や面積、輪郭長を計測して検査する方法である。画像を二値化して凹凸の面積を求めた場合、対象画素が分散していても固まっていても同じような値になるのに対し、この輪郭一致では画素の塊である領域を捉えることができるため、はんだ表面の形状(テクスチャ)を的確に表現することができる。上述したように、本実施形態に係るはんだ種類分類処理では、RGB画像データをHSV変換して用いているため、上述した特徴量の精度を向上させることができる。なお、HSV変換していないオリジナルのRGB画像データによりはんだの分類をすることもできる。
カメラユニット21の解像度よりも凝固組織の凹凸が細かく梨地のような状態の場合では、拡散反射光が撮像されることになる。この場合、鏡面反射のように照明の角度に応じたRGBの値が明瞭に分かれず、それぞれの照明が混じり合った様な画像が撮像される。この場合では、粒状の輪郭そのものを抽出することは難しくなるが、カメラユニット21の解像度よりも細かい凹凸が存在しているという特徴を得ることができる。
あるいは、はんだの種類の分類方法として、ディープラーニング等の機械学習により、クラス分類を行うことができる。具体的には、予め選択した画像領域の、はんだの種類毎のHSV変換されたRGB画像データを学習させてAIモデルを作成することにより、検査においてはこのAIモデルに基づいてはんだの部分の画像データ(RGB画像データをHSV変換した画像データ)からはんだの種類を分類することができる。AIモデルを利用することにより、分類処理のためのパラメータ調整等を行う必要がなくなる。なお、HSV変換していないオリジナルのRGB画像データにより分類することもできる。
なお、被検査体12に使用されているはんだの種類の分類は、一つのはんだ部分で判断するだけでなく、被検査体12の複数のはんだ部分に対して上述した分類処理を行い、最も多く分類されたはんだの種類を、当該被検査体12で使用されているはんだの種類と分類してもよい。
なお、被検査体12に異なる角度から照明光を照射して得られた画像データからHSV変換されたRGB画像データ(具体的には、はんだ部分の角度に色が対応した画像データ)を取得する場合、カメラユニット21のレンズの光軸とはんだ表面がなるべく垂直に近い状態にカメラユニット21を配置することが、はんだの種類の分類においては望ましい。そのため、上述カメラユニット21(これを「メインカメラ」と呼ぶ)の他に、被検査体12をメインカメラとは異なる角度から撮像するサブカメラを設け、メインカメラ及びサブカメラのそれぞれで、はんだ部分の角度に応じたRGB画像データを取得するように構成してもよい。このサブカメラは、例えば、図1における投射ユニット24の位置に配置することができる。サブカメラで得られた画像データからHSV変換されたRGB画像データを生成するときは、メインカメラで得られるRGB画像データの色とはんだ部分の角度との関係と同一となるようにすることが望ましい。すなわち、メインカメラで得られたRGB画像データも、サブカメラで得られたRGB画像データも、はんだ部分の角度が同じときは同じ色になるようにすることが望ましい。
このように、メインカメラ及びサブカメラでRGB画像データを取得する場合、メインカメラで部品未搭載のはんだを撮像し、サブカメラで、角度のある良品はんだを撮像するようにしてもよい。
本実施形態に係る検査装置10では、はんだ付けの状態や部品の実装状態を検査するため、ある程度の視野が必要であり、そうすると、カメラユニット21の解像度は低くなる。しかしながら、上述したように、被検査体12に対して異なる角度から照明光を照射して画像データを取得し、これらの画像データからはんだ部分の角度と色が対応したRGB画像データを生成してはんだの種類の分類に用いることにより、カメラユニット21の解像度が低くても、精度良くはんだの種類を分類することができる。言い換えると、このはんだの種類の分類方法では、凝固組織の形状を詳細に捉える必要はなく、カメラユニット21には、ある程度大局的な特徴を捉えるのに必要な解像度があれば十分である。例えば、20μmの組織を捉えるためには、一般的にその1/10の2μmの解像度が必要になるが、本願の方法によると、大局的に捉えることができる5~30μmの解像度があれば十分である。また、カメラユニット21の視野を広くすることで、被検査体12の検査速度を向上させることができる。
次に、本実施形態に係る検査装置10において実行される、被検査体12のはんだ部分の検査の処理について説明する。なお、検査装置10における被検査体12の検査は、はんだ部分の検査だけではなく、電子部品の実装状態の良否の検査も行われるが、以下の説明では、はんだ部分の検査についてのみ説明する。
-第1の検査方法-
まず、図7を用いて、はんだの第1の検査方法について説明する。検査装置10の制御ユニット30は、検査が開始されると、この検査装置10の上流工程から渡された被検査体12を検査領域に搬入する(ステップS300)。また、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上の認識マークを撮像する(ステップS301)。認識マークにより基板の位置を正確に把握することができ、以降の処理においてはんだの位置を正確に特定することができる。
次に、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上のはんだの種類の分類に利用するはんだ部分を撮像する(ステップS302)。上述したように、被検査体12の設計データや基板検査データから、はんだの位置を特定することが可能であり、これらの情報に基づいて、効率的にはんだ部分の画像を取得することができる。
ステップS302ではんだ部分の画像データが取得されると、制御ユニット30は、その画像データを用いて、上述したはんだ種類分類処理を実行し、現在検査をしている被検査体12に使用されているはんだの種類を分類する(ステップS303)。制御ユニット30は、ステップS303で分類されたはんだの種類と、設計データや基板検査データで指定されているはんだの種類とを比較する(ステップS304)。そして、制御ユニット30が、使用されているはんだの種類が正しい(設計データや基板検査データで指定されているはんだの種類と同一である)と判断すると(ステップS304:「Y」)、制御ユニット30は、被検査体12上のその他の領域を撮像し(ステップS305)、各領域においてはんだ付けの状態の検査を行い(ステップS306)、全てのはんだ部分の検査が終了すると、被検査体12を次の工程に搬出し(ステップS307)、ステップS300に戻って次の被検査体12の検査を行う。
一方、ステップS304で、制御ユニット30が、使用されているはんだの種類が間違っている(設計データや基板検査データで指定されているはんだの種類とが異なる)と判断すると(ステップS304:「N」)、制御ユニット30は、出力部37等を用いて警告を出力し(ステップS308)、検査処理を一旦終了する。警告が出力された場合、作業員等が被検査体12を検査装置10から取り出し、はんだの種類等の確認を行う。
このように、第1の検査方法によると、はんだ部分の画像からその被検査体12に使用されているはんだの種類を分類することができ、設計データや基板検査データで指定されているはんだの種類と異なるときは警告を発することができるので、被検査体12に使用されているはんだの種類を管理することができる。
-第2の検査方法-
次に、図8を用いて、はんだの第2の検査方法について説明する。この第2の検査方法では、はんだの種類を分類し、使用されているはんだの種類に応じて設定された検査用のパラメータを読み込み、この検査パラメータに基づいて基板検査データを切り替えて、はんだ付け状態の検査を行う方法である。
制御ユニット30は、検査が開始されると、この検査装置10の上流工程から渡された被検査体12を検査領域に搬入する(ステップS320)。また、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上の認識マークを撮像する(ステップS321)。認識マークにより基板の位置を正確に把握することができ、以降の処理においてはんだの位置を正確に特定することができる。
次に、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上のはんだの種類の分類に利用するはんだ部分を撮像する(ステップS322)。第1の検査方法と同様に、被検査体12の設計データや基板検査データから、はんだの位置を特定することが可能であり、これらの情報に基づいて、効率的にはんだ部分の画像を取得することができる。
ステップS322ではんだ部分の画像データが取得されると、制御ユニット30は、その画像データを用いて、上述したはんだ種類分類処理を実行し、現在検査をしている被検査体12に使用されているはんだの種類を分類する(ステップS323)。そして、制御ユニット30は、分類されたはんだの種類に応じて、当該はんだの種類に応じた検査パラメータを読み込む(ステップS324)。ここでは、A及びBの2種類のはんだの何れかが使用されている場合について具体的に説明する(はんだの種類は2種類に限定されることはない)。制御ユニット30は、はんだの種類が「A」であると判断すると(ステップS324:「種類A」)、メモリ35等からはんだ種類A用の検査パラメータを読み込む(ステップS325)。また、制御ユニット30は、はんだの種類が「B」であると判断すると(ステップS324:「種類B」)、メモリ35等からはんだ種類B用の検査パラメータを読み込む(ステップS326)。
制御ユニット30は、検査パラメータを読み込むと、被検査体12上のその他の領域を撮像し(ステップS327)、上述したステップS325又はステップS326で読み込んだ検査パラメータを用いて、各領域においてはんだ付けの状態の検査を行い(ステップS328)、全てのはんだ部分の検査が終了すると、被検査体12を次の工程に搬出し(ステップS329)、ステップS320に戻って次の被検査体12の検査を行う。
このように、第2の検査方法によると、はんだ部分の画像からその被検査体12に使用されているはんだの種類を分類することができ、分類されたはんだの種類に応じて、はんだ付け状態の検査パラメータを読み込み、この検査パラメータにより基板検査データを切り替えることができるので、使用されているはんだの種類に応じて適切な検査を行うことができる。
-第3の検査方法-
次に、図9を用いて、はんだの第3の検査方法について説明する。この第3の検査方法は、はんだの種類を分類し、使用されているはんだの種類に応じて基板検査データを生成して検査を行う方法である。
制御ユニット30は、検査が開始されると、これから検査を行う被検査体12の設計データをメモリ35から読み込む(ステップS340)。また、制御ユニット30は、この検査装置10の上流工程から渡された被検査体12を検査領域に搬入する(ステップS341)。また、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上の認識マークを撮像する(ステップS342)。認識マークにより基板の位置を正確に把握することができ、以降の処理においてはんだの位置を正確に特定することができる。
次に、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上のはんだの種類の分類に利用するはんだ部分を撮像する(ステップS343)。第1及び第2の検査方法と同様に、被検査体12の設計データや基板検査データから、はんだの位置を特定することが可能であり、これらの情報に基づいて、効率的にはんだ部分の画像を取得することができる。
ステップS343ではんだ部分の画像データが取得されると、制御ユニット30は、その画像データを用いて、上述したはんだ種類分類処理を実行し、現在検査をしている被検査体12に使用されているはんだの種類を分類する(ステップS344)。そして、制御ユニット30は、分類されたはんだの種類に応じて、当該はんだの種類に応じた検査ライブラリを読み込む(ステップS345)。ここでは、A及びBの2種類のはんだの何れかが使用されている場合について具体的に説明する(はんだの種類は2種類に限定されることはない)。制御ユニット30は、はんだの種類が「A」であると判断すると(ステップS345:「種類A」)、メモリ35等からはんだ種類A用の検査ライブラリを読み込む(ステップS346)。また、制御ユニット30は、はんだの種類が「B」であると判断すると(ステップS345:「種類B」)、メモリ35等からはんだ種類B用の検査ライブラリを読み込む(ステップS347)。
制御ユニット30は、検査ライブラリを読み込むと、被検査体12上のその他の領域を撮像し(ステップS348)、上述したステップS340で読み込んだ設計データとステップS346又はステップS347で読み込んだ検査ライブラリとを用いて、設計データに基づき、各実装部品に検査ライブラリを展開する(ステップS349)。そして、制御ユニット30は、展開された検査ライブラリを用いて各領域においてはんだ付けの状態の検査を行い(ステップS350)、全てのはんだ部分の検査が終了すると、被検査体12を次の工程に搬出し(ステップS351)、ステップS340に戻って次の被検査体12の検査を行う。
このように、第3の検査方法によると、はんだ部分の画像からその被検査体12に使用されているはんだの種類を分類することができ、分類されたはんだの種類に応じて、検査ライブラリを展開してこの検査ライブラリに基づいてはんだ付け状態や電子部品の実装状態の良否の検査を行うことができる。そのため、被検査体12に使用されているはんだの種類に応じて検査データを生成することができるので、使用されているはんだの種類に応じて適切な検査を行うことができる。
-第4の検査方法-
次に、図10を用いて、はんだの第4の検査方法について説明する。第3の検査方法では、使用されているはんだの種類に応じて検査ライブラリを展開したが、第4の検査方法は、第1の検査方法と組み合わせて、使用される予定のないはんだの種類であると分類されたときに、検査処理を中断するように構成した場合である。
制御ユニット30は、検査が開始されると、これから検査を行う被検査体12の設計データをメモリ35から読み込む(ステップS360)。また、制御ユニット30は、この検査装置10の上流工程から渡された被検査体12を検査領域に搬入する(ステップS361)。そして、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上の認識マークを撮像する(ステップS362)。認識マークにより基板の位置を正確に把握することができ、以降の処理においてはんだの位置を正確に特定することができる。
次に、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上のはんだの種類の分類に利用するはんだ部分を撮像する(ステップS363)。第1の検査方法でも説明したように、被検査体12の設計データや基板検査データから、はんだの位置を特定することが可能であり、これらの情報に基づいて、効率的にはんだ部分の画像を取得することができる。
ステップS363ではんだ部分の画像データが取得されると、制御ユニット30は、その画像データを用いて、上述したはんだ種類分類処理を実行し、現在検査をしている被検査体12に使用されているはんだの種類を分類する(ステップS364)。また、制御ユニット30は、ステップS364で分類されたはんだの種類が、既知のはんだの種類(設計データや基板検査データに設定される可能性のあるはんだの種類)であるか否かを判断する(ステップS365)。具体的には、制御ユニット30が、使用されているはんだの種類が既知であると判断すると(ステップS365:「Y」)、制御ユニット30は、分類されたはんだの種類に応じた検査ライブラリをメモリ35から読み込み(ステップS366)、被検査体12上のその他の領域を撮像し(ステップS367)、上述したステップS360で読み込んだ設計データとステップS366で読み込んだ検査ライブラリとを用いて、設計データに基づき、各実装部品に検査ライブラリを展開する(ステップS368)。そして、制御ユニット30は、展開された検査ライブラリに基づいて、各領域においてはんだ付けの状態の検査を行い(ステップS369)、全てのはんだ部分の検査が終了すると、被検査体12を次の工程に搬出し(ステップS370)、ステップS360に戻って次の被検査体12の検査を行う。
一方、ステップS365で、制御ユニット30が、使用されているはんだの種類が既知でないと判断すると(ステップS365:「N」)、制御ユニット30は、出力部37等を用いて警告を出力し(ステップS371)、検査処理を一旦終了する。警告が出力された場合、作業員等が被検査体12を検査装置10から取り出し、はんだの種類等の確認を行う。
このように、第4の検査方法によると、はんだ部分の画像からその被検査体12に使用されているはんだの種類を分類することができ、既知のハンダの種類でないときは警告を発することができるので、被検査体12に使用されているはんだの種類を管理することができる。また、はんだの種類に応じて検査ライブラリを設定することができるので、使用されているはんだの種類に応じて適切な検査を行うことができる。
-第5の検査方法-
最後に、図11を用いて、はんだの第5の検査方法について説明する。第2の検査方法では、使用されているはんだの種類に応じて検査用のパラメータを読み込み、このパラメータに基づいて基板データを切り替えてはんだ付けの状態の検査をおこなったが、第5の検査方法は、第1の検査方法と組み合わせて、使用される予定のないはんだの種類であると分類されたときに、検査処理を中断するように構成した場合である。
制御ユニット30は、検査が開始されると、この検査装置10の上流工程から渡された被検査体12を検査領域に搬入する(ステップS380)。また、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上の認識マークを撮像する(ステップS381)。認識マークにより基板の位置を正確に把握することができ、以降の処理においてはんだの位置を正確に特定することができる。
次に、制御ユニット30は、XYステージ16により撮像ユニット20を移動させて、被検査体12上のはんだの種類の分類に利用するはんだ部分を撮像する(ステップS382)。第1の検査方法と同様に、被検査体12の設計データや基板検査データから、はんだの位置を特定することが可能であり、これらの情報に基づいて、効率的にはんだ部分の画像を取得することができる。
ステップS382ではんだ部分の画像データが取得されると、制御ユニット30は、その画像データを用いて、上述したはんだ種類分類処理を実行し、現在検査をしている被検査体12に使用されているはんだの種類を分類する(ステップS383)。はんだの種類が分類されると、制御ユニット30は、ステップS383で分類されたはんだの種類が、既知のはんだの種類(設計データや基板検査データに設定される可能性のあるはんだの種類)であるか否かを判断する(ステップS384)。具体的には、制御ユニット30が、使用されているはんだの種類が既知であると判断すると(ステップS384:「Y」)、制御ユニット30は、分類されたはんだの種類に応じて、当該はんだの種類に応じた検査パラメータを読み込む(ステップS385)。ここでは、A及びBの2種類のはんだの何れかが使用されている場合について具体的に説明する(はんだの種類は2種類に限定されることはない)。制御ユニット30は、はんだの種類が「A」であると判断すると(ステップS385:「種類A」)、メモリ35等からはんだ種類A用の検査パラメータを読み込む(ステップS386)。また、制御ユニット30は、はんだの種類が「B」であると判断すると(ステップS385:「種類B」)、メモリ35等からはんだ種類B用の検査パラメータを読み込む(ステップS387)。
制御ユニット30は、検査パラメータを読み込むと、被検査体12上のその他の領域を撮像し(ステップS388)、上述したステップS386又はステップS387で読み込んだ検査パラメータを用いて、各領域においてはんだ付けの状態の検査を行い(ステップS389)、全てのはんだ部分の検査が終了すると、被検査体12を次の工程に搬出し(ステップS390)、ステップS380に戻って次の被検査体12の検査を行う。
一方、ステップS384で、制御ユニット30が、使用されているはんだの種類が既知でないと判断すると(ステップS384:「N」)、制御ユニット30は、出力部37等を用いて警告を出力し(ステップS391)、検査処理を一旦終了する。警告が出力された場合、作業員等が被検査体12を検査装置10から取り出し、はんだの種類等の確認を行う。
このように、第5の検査方法によると、はんだ部分の画像からその被検査体12に使用されているはんだの種類を分類することができ、既知のはんだの種類でないときは警告を発することができるので、被検査体12に使用されているはんだの種類を管理することができる。また、分類されたはんだの種類に応じて、はんだ付け状態の検査パラメータを読み込み、この検査パラメータにより基板検査データを切り替えることができるので、使用されているはんだの種類に応じて適切な検査を行うことができる。
10 検査装置
12 被検査体
20 撮像ユニット(撮像部)
21 カメラユニット
23 照明ユニット(光源)
30 制御ユニット(制御部)

Claims (14)

  1. 被検査体を撮像する撮像部と、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記撮像部により前記被検査体上のはんだ部分を撮像して画像データを取得し、
    前記画像データから前記はんだ部分の表面に現れる凝固組織の形状の特徴量を抽出し、
    前記特徴量に基づいて前記はんだ部分に使用されているはんだを分類する
    検査装置。
  2. 前記被検査体に対して照明光を照射する光源を有し、
    前記制御部は、
    前記はんだ部分の画像データを取得し、
    前記画像データから、前記はんだ部分の角度と色情報とが対応付けられたRGB画像データを生成し、
    前記RGB画像データに基づいて前記はんだ部分に使用されているはんだを分類する
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記照明光が異なる角度から照射する複数の光源を有する
    請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記色情報は、HSV表色系における色相に対応している
    請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記制御部は、
    前記被検査体の設計データ又は検査データに基づいて、はんだを分類するために使用する画像データを取得するはんだ部分の前記被検査体上の位置を特定する
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  6. 前記制御部は、
    分類されたはんだに基づいて、前記被検査体を検査する
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  7. 前記制御部は、
    分類されたはんだに応じて検査データを選択し、選択された前記検査データに基づいて前記被検査体を検査する
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  8. 前記制御部は、
    分類されたはんだに応じて検査データを生成し、生成された前記検査データに基づいて前記被検査体を検査する
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  9. 前記特徴量は、前記はんだ部分の表面の凹凸の大きさまたは数である
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  10. 前記制御部は、
    前記特徴量とはんだとから機械学習により生成されたAIモデルに基づいて前記はんだを分類する
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  11. 前記撮像部は、前記被検査体に対する撮像角度が異なる複数のカメラユニットを有し、
    前記制御部は、
    前記複数のカメラユニットで撮像された前記被検査体の画像データの各々を用いて前記はんだを分類する
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  12. 前記制御部は、
    複数のはんだ部分の画像データを取得し、各々の画像データにより、当該画像データに対応するはんだ部分のはんだを分類し、
    分類されたはんだのうち、最も多いはんだを、前記被検査体で使用されているはんだであると分類する
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  13. 前記制御部は、
    前記はんだの分類に加えて、
    前記被検査体上のはんだ部分のはんだ付け状態の検査を行う
    請求項1~4のいずれか一項に記載の検査装置。
  14. 前記制御部は、
    分類されたはんだに応じて、検査を停止させる
    請求項1~4のいずれか一項に検査装置。
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