JP2023175530A - 総合栄養食ペットフード - Google Patents

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Abstract

【課題】ペットが総合栄養食ペットフードを噛んで食べることを誘導でき、早食いを防止することができる総合栄養食ペットフードの提供。【解決手段】厚みが5~8mmであり、厚みと短径との比率(厚み:短径)が、1:1~1:2であり、硬さが70N以下である、総合栄養食ペットフード。【選択図】図1

Description

本発明は、総合栄養食ペットフードに関する。
ペットフードは、給与目的を機会で分けると主食と間食に分けられる。主食としてのペットフードは「総合栄養食」と言い、当該ペットフードと水を与えていれば必要とされる栄養素が摂取できるように作られる。
一方、「間食」は、ペットのしつけや運動、ご褒美として与えるなど限られた量を与えることが意図されているペットフードである。
目的別による分類は、「総合栄養食」「間食」「療法食」、そのいずれにも該当しない「その他の目的食」に分かれる。
また、水分量による分類としては、水分量が10%程度であるドライフード、15~35%程度であるソフトフード、及び水分量が80%程度であるウエットフードに大別される。これらのうち、ドライタイプのペットフードは、取り扱い易さ、保存性の良さなどの点から、近年その需要がますます増加している。
近年、特にイヌ・ネコ用のペットフードにおいて、嗜好性を向上させる観点から、外径及び厚みが小さいペットフードが主流となっている。
外径及び厚みが小さいペットフードは、食べやすいことから、嗜好性が高いと考えられていたが、ペットフードの外径及び厚みが小さいと、ペットが噛まずに丸のみしてしまい、食べ過ぎ、喉つまりなど健康面での懸念があった。
ペットの早食いを防止する方法として、特許文献1には、ペットの早食いの防止、肥満の予防に考慮した蓋を有するペット用食器が開示されている。
特開2020-130158号公報
特許文献1に開示されたペット用食器のように、ペットの早食いの防止するための食器は存在するが、ペットの早食いを防止できるようなペットフードは開発されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ペットが総合栄養食ペットフードを噛んで食べることを誘導でき、早食いを防止することができる総合栄養食ペットフードを提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために、総合栄養食ペットフードの大きさと硬さについて鋭意検討を行った。
その結果、総合栄養食ペットフードの厚み及び厚みと短径との比率を特定の範囲にし、かつ、総合栄養食ペットフードを柔らかくすることで、ペットがペットフードを噛んで食べることを誘導できることを見出した。より具体的には、本発明は以下のものを採用する。
本発明は以下の態様を有する。
[1]厚みが5~8mmであり、厚みと短径との比率(厚み:短径)が、1:1~1:2であり、硬さが70N以下である、総合栄養食ペットフード。
[2]前記厚みは、外端部よりも中心部の方が薄い、[1]に記載の総合栄養食ペットフード。
[3]厚み方向に凹み部を有する、[1]又は[2]に記載の総合栄養食ペットフード。
[4]厚み方向に貫通する貫通孔を有する、[3]に記載の総合栄養食ペットフード。
[5]重さが0.1g以上0.6g以下である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の総合栄養食ペットフード。
[6]最大厚み方向からの破断強度が、最小厚み方向からの破断強度より小さい、[1]~[5]のいずれか一項に記載の総合栄養食ペットフード。
[7]猫用の総合栄養食ペットフードである、[1]~[6]のいずれか一項に記載の総合栄養食ペットフード。
本発明によれば、ペットが総合栄養食ペットフードを噛んで食べることを誘導でき、早食いを防止することができる総合栄養食ペットフードを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るペットフードを示す模式図である。 (A)本発明の第1実施形態に係るペットフードの平面図である。(B)本発明の第1実施形態に係るペットフードのIIB-IIB切断線における断面図である。 本発明の第2実施形態に係るペットフードを示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るペットフードの製造方法を示す模式図である。
本明細書において、「ペット」とは人に飼育されている動物をいう。より狭義の意味では、ペットは飼い主に愛玩される動物である。また、「ペットフード」とは、ペット用の飼料をいう。本発明にかかるペットフードを「動物用飼料」又は「動物の餌」として販売することが可能である。
「総合栄養食」とは、ペットフードのうち、犬又は猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品である。総合栄養食の基準としては、例えば、AAFCO(Association of American Feed Control Officials)の定めた基準を用いることが挙げられる。
なお、本明細書において、「総合栄養食」は、成長段階は問わず、「幼犬・幼猫期/成長期またはグロース」「成犬期・成猫期/維持期またはメンテナンス」「妊娠期・授乳期」のいずれかの段階の基準を満たすものでもよく、これらの3段階全てを満たす「全成長段階」又は「オールステージ用」であってもよい。
本明細書において「嗜好性」とは、ペットに好まれて食されるか否かの指標であり、食感、食味、におい等に起因する。
本明細書において、水分含有量の値は常圧加熱乾燥法で得られる値である。
常圧加熱乾燥法は、被測定物を粉砕機にかけて1mmの篩を通過するように粉砕し、これを分析試料とし、分析試料2~5gを正確に量ってアルミニウム製秤量皿に入れ、135℃で2時間分析試料を乾燥し、デシケーター中で放冷後、分析試料の重さを正確に量って、乾燥前後の分析試料の重量差から水分含有量を求める。
より具体的には、被測定物を粉砕機にかけて1mmの篩を通過するように粉砕し、これを分析試料とする。アルミ秤量缶の質量(W1グラム)を恒量値として予め測定する。このアルミ秤量缶に分析試料を入れて質量(W2グラム)を秤量する。つぎに強制循環式の温風乾燥器を使用して、135℃で2時間分析試料を乾燥させる。乾燥雰囲気中(シリカゲルデシケーター中)で分析試料を放冷した後、質量(W3グラム)を秤量する。得られた各質量から下記式を用いて分析試料の水分含有量を求める。
分析試料の水分含有量(単位:質量%)=(W2-W3)÷(W2-W1)×100
水分含有量は、最終製品を製造日から30日以内に開封した直後に測定した値、又はこれと同等の条件で測定した値とする。
(総合栄養食ペットフード)
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、好ましくは犬又は猫の栄養食基準を満たす総合栄養食ペットフードであり、より好ましくは猫の栄養食基準を満たす総合栄養食キャットフードである。
すなわち、本実施形態に係る総合栄養食ペットフードが、厚み及び厚みと短径との比率が後述する特定の範囲であり、かつ、硬すぎない総合栄養食キャットフードであると、猫が総合栄養食ペットフードを噛んで食べることを誘導でき、早食いを防止することができる。
本明細書において、「総合栄養食ペットフード」は、1粒のフード粒ではなく、複数のフード粒の集合物を意味する。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの各パラメーター(厚み、短径、硬さ等)は、総合栄養食ペットフード1粒の値ではなく、同一原料、同一条件で製造された複数の総合栄養食ペットフードのうち、任意で取り出した10粒の値の平均値を意味する。
より具体的には、パッケージされたドライタイプの総合栄養食ペットフード製品に内包された複数の総合栄養食ペットフードのうち、任意で取り出した10粒の値の平均値を意味する。
したがって、該平均値が各パラメーターを満たす場合は、該総合栄養食ペットフード製品全体が本実施形態に係る総合栄養食ペットフードとなる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、ドライフードであっても、ソフトフードであっても、ウエットフードであってもよいが、ドライフードであることが好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、水分含有量が3~12質量%であることが好ましく、3~10質量%であることがより好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、厚みが5mm以上8mm以下であり、好ましくは5mm超8mm以下であり、より好ましくは5.2mm以上7mm以下であり、さらに好ましくは5.2mm以上6mm以下である。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、厚みと短径との比率(厚み:短径)が、1:1~1:2であり、好ましくは1:1.1~1:1.9であり、より好ましくは1:1.5~1:1.9である。
本明細書において、「短径」は、本実施形態に係る総合栄養食ペットフードにおける最大面積の面の短径又は直径を意味する。
最大面積の面の短径又は直径は、ノギスで測定することができる。
面の最大面積は、ノギスで測定した長径及び直径の値から算出することができる。
なお、本実施形態に係る総合栄養食ペットフードにおける最大面積の面が曲面である場合、「最大面積の面」は、該曲面をマイクロスコープで投影した投影面の長径又は直径を意味する。
具体的には、平面視で最大面積となる面が天面(撮影面)となるように本実施形態に係る総合栄養食ペットフードを測定台に載置し、デジタルマイクロスコープ(商品名「VHX-7000」、キーエンス社製)を用いて、該ペットフードの天面の画像を撮影し、該画像を用いて、該デジタルマイクロスコープの計測・スケールツールで測定することができる。
本明細書において、「厚み」は、本実施形態に係る総合栄養食ペットフードにおける最大面積の面を底面とした際の最大高さを意味する。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの最大高さは、ノギスで測定することができる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの硬さは70N以下であり、好ましくは60N以下であり、より好ましくは55N以下であり、さらに好ましくは50N以下である。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの硬さの下限値は、特に限定されず、例えば、10N以上である。
総合栄養食ペットフードの硬さは、最大面積の面の中心部の硬さを意味する。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの硬さは以下の方法で測定することができる。
圧縮試験機(テクスチャーアナライザー、型番:EZ-SX、島津製作所製)を用い、総合栄養食ペットフードを一定の圧縮速度で圧縮したときの破断力を下記の条件で測定する。
プランジャー:直径10mmで先端が円錐状の犬歯を模したプランジャー、プラットフォーム:平らな受け皿(直径約117mm)、圧縮速度:60mm/分、プランジャーの最下点:2.5mm(圧縮距離)、測定温度:25℃。
具体的には、受け皿の上に、測定対象の総合栄養食ペットフードを1つ置き、真上から垂直にプランジャーを一定速度で押し付けながら試験力を測定する。試験力のピーク値(最大値)を破断力の値として読み取る。測定の途中で総合栄養食ペットフードが割れた場合には、その時点で当該総合栄養食ペットフードの測定を終了する。
上記圧縮試験機で測定される破断力(単位:kgw)の数値に9.8を乗じることによって、単位をニュートン(N)に変換する。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの厚みは、外端部よりも中心部の方が薄い方が好ましい。
外形は大きく保ちつつ、噛む際に歯が当たる部分の厚みは薄くすることで、かみ砕きやすくし、ペットが本実施形態の総合栄養食ペットフードを噛んで食べることをより誘導でき、早食いをより防止することができる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの中心部の厚みは、該ペットフード外端部の厚み100%に対して、95%以下の厚みであることが好ましく、90%以下の厚みであることがより好ましく、85%以下の厚みであることがさらに好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの中心部の厚みが、外端部の厚みに対して、上記の好ましい値以下であることにより、ペットが本実施形態の総合栄養食ペットフードを噛んで食べることをより誘導でき、早食いをより防止することができる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、凹み部を有することが好ましい。
外形は大きく保ちつつ、歯が入りやすい凹部を有することにより、ペットが本実施形態の総合栄養食ペットフードを飽きずに噛んで食べることを誘導でき、早食いをより防止することができる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、凹み部を1つ有するものであっても、複数有するものであってもよいが、凹み部を複数有するものであることが好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードが凹み部を複数有する場合、凹み部間の距離は、1.5~3mmであることが好ましく、1.5~2.5mmであることがより好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、厚み方向に貫通する貫通孔を有することが好ましい。
外形は大きく保ちつつ、歯が入りやすい貫通孔を有することにより、ペットが本実施形態の総合栄養食ペットフードを飽きずに噛んで食べることを誘導でき、早食いをより防止することができる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、貫通孔を1つ有するものであっても、複数有するものであってもよいが、貫通孔を複数有するものであることが好ましい。
具体的には、本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、貫通孔を2~6個有することが好ましく、貫通孔を3~5個有することがより好ましく、貫通孔を4個有することがさらに好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードが複数の貫通孔を有する場合、貫通孔の大きさ、形状は同一であっても、異なっていてもよいが、大きさも形状も同一であることが好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードが貫通孔を有する場合、貫通孔の長径又は直径は、1mm以上4mm以下であることが好ましく、1.3mm以上3.5mm以下であることがより好ましく、1.5mm以上2.5mm以下であることがさらに好ましい。
貫通孔の長径又は直径は、ノギスで測定することができる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードが貫通孔を複数有する場合、貫通孔間の距離は、1.5~3mmであることが好ましく、1.5~2.5mmであることがより好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの貫通孔の断面形状としては、円形状、楕円形状、多角形状(例えば三角形、四角形、五角形、六角形、菱形、台形等)が挙げられるが、円形状であることが好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、厚みが5mm以上8mm以下であり、好ましくは5mm超8mm以下であり、より好ましくは5.2mm以上7mm以下であり、さらに好ましくは5.2mm以上6mm以下であり、
厚みと長径との比率(厚み:長径)が、1:1~1:2であり、好ましくは1:1.1~1:1.9であり、より好ましくは1:5~1:7であり、
硬さが、70N以下であり、好ましくは60N以下であり、より好ましくは55N以下であり、さらに好ましくは50N以下であり、
好ましくは外端部から中心部にかけて厚みが薄くなっており、
該ペットフードの中心部の厚みは、該ペットフード外端部の厚み100%に対して、好ましくは95%以下の厚みであり、より好ましくは90%以下の厚みであり、さらに好ましくは85%以下の厚みであり、
凹み部(好ましくは貫通孔)を複数有する、総合栄養食ペットフードであることが好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、重さが0.1g以上0.6g以下であることが好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの重さは、例えば、電子天秤(商品名「分析天秤(sefi) IUW-200D」、アズワン社製)で測定することができる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの形状は、ペットが食するのに好適な形状であればよく、特に限定されない。
例えば球状、楕円体状(碁石状)、ペレット状、円柱状、多角柱状、六面体状(板状)、クローバー状、ハート状、星状、十字状等あらゆる形状が適用可能である。その中でも、本発明の効果がより得やすくなる観点から、円柱状であることが好ましい。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、最大厚み方向からの破断強度が、最小厚み方向からの破断強度より小さいことが好ましい。より具体的には、例えば、本実施形態に係る総合栄養食ペットフードは、厚みが最大である外端部の破断強度が、厚みが最小である中心部の破断強度より小さいことが好ましい。
上記のような総合栄養食ペットフードは、噛み砕きにくい方向から噛んだ場合でもかみ砕きやすいため、ペットが本実施形態の総合栄養食ペットフードを噛んで食べることをより誘導でき、早食いをより防止することができる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの最大厚み方向からの破断強度、及び、最小厚み方向からの破断強度の測定方法は、上述した「総合栄養食ペットフードの硬さ」と同様の方法で、円錐上のプランジャーの先端が総合栄養食ペットフードに接する位置を変更して測定することができる。
≪原料≫
本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの原料としては、ペットフードの製造において公知の粉体原料、及び液体原料を用いることができる。
粉体原料として、具体的には、穀類(トウモロコシ、小麦、小麦粉、小麦ふすま、米、パン粉、大麦、燕麦、ライ麦等)、いも類(さつまいも、馬鈴薯等)、豆類(丸大豆等)、デンプン類(小麦デンプン、トウモロコシデンプン、米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプン、甘藷デンプン、サゴデンプン、加工デンプン等)、植物性タンパク質類(コーングルテンミール、小麦タンパク質、豆類タンパク質、米タンパク質、イモ類タンパク質等)、肉類(牛、豚、羊、鹿、ウサギ等の畜肉や獣肉;鶏、七面鳥、ウズラ、家禽等の鳥肉;ミール(チキンミール、豚ミール、牛ミール、これらの混合ミール)等)、魚介類(まぐろ、かつお、あじ等の魚類;えび、かに等の甲殻類;たこ、いか等の軟体動物;ほたて、さざえ等の貝類;フィッシュエキス類;鰹節、ミール(フィッシュミール)等)、野菜類、種実類、きのこ類、卵類、糖類、乳類、添加物(ビタミン、ミネラル、アミノ酸、フレーバー原料、パウダー状嗜好性向上剤、繊維、着色剤、リン酸塩、pH調整剤、調味料、酸化防止剤、トレハロースなど)等が挙げられる。
ミールとは、肉類又は魚介類を圧縮させ細かく砕いた粉体を意味する。
パウダー状嗜好性向上剤として、より具体的には、動物原料エキス、植物原料エキス、酵母エキス、酵母の乾燥物等が挙げられる。
液体原料(半固形原料も含む)として、具体的には、水、油脂(鶏油(チキンオイル)、豚脂(ラード)、牛脂(タロー)、乳性脂肪、魚油等の動物性油脂;オリーブ油、カカオ油、パーム油、パーム核油、ココナッツ油、ヤシ油、つばき油等の植物性油脂)、液体嗜好性向上剤、液糖、保湿剤、保存料、乳化剤、香料、着色剤等が挙げられる。
本実施形態に係る総合栄養食ペットフード(ドライタイプ)の配合例を以下に示す。
穀類20~60%、肉類10~40%、魚介類1~10%、繊維類1~10%、ビタミン・ミネラル・アミノ酸類1~5%、動物性油脂1~10%(これらの合計で100%)。
以下本実施形態に係る総合栄養食ペットフードの具体的な態様として、第1及び第2の実施形態に係る総合栄養食ペットフードを、図面を用いて詳細に説明する。
(本発明の第1実施形態に係る総合栄養食ペットフード)
本発明の第1実施形態に係る総合栄養食ペットフード1について、図1及び2を用いて詳細に説明する。
図1及び2に示す通り、総合栄養食ペットフード1は、円柱状の基体10に、4つの貫通孔20a~20dが形成されている。総合栄養食ペットフード1は、ドライタイプのペットフードである。
総合栄養食ペットフード1は、最大厚みtmaxが5~8mmであり、最大厚みtmaxと長径Dとの比率(tmax:D)が、1:1~1:2であり、硬さが70N以下である。
総合栄養食ペットフード1は、最大厚みtmaxが5~8mmであり、比較的厚みのある総合栄養食ペットフードであるが、4つの貫通孔20a~20dを有するため、硬さが70N以下と比較的硬すぎないペットフードである。
最大厚みtmaxは、5mm以上8mm以下であり、好ましくは5mm超8mm以下であり、より好ましくは5.2mm以上7mm以下であり、さらに好ましくは5.2mm以上6mm以下である。
最大厚みtmaxと長径Dとの比率(tmax:D)は、1:1~1:2であり、好ましくは1:1.1~1:1.9であり、より好ましくは1:1.5~1:1.7である。
総合栄養食ペットフード1の硬さは70N以下であり、好ましくは60N以下であり、より好ましくは55N以下であり、さらに好ましくは50N以下である。
図1及び2(B)に示す通り、総合栄養食ペットフード1は、外端部から中心部に向かって、厚みが薄くなっていくものである。
最小厚みtminは、最大厚みtmax100%に対して、95%以下の厚みであることが好ましく、90%以下の厚みであることがより好ましく、85%以下の厚みであることがさらに好ましい。
貫通孔20aと貫通孔20bとの距離Dabは、1.5~3mmであることが好ましく、1.5~2.5mmであることがより好ましい。
貫通孔20aと貫通孔20cとの距離、貫通孔20cと貫通孔20dとの距離は、距離Dabと同一であることが好ましい。
貫通孔20a~20dの断面形状は円形状であるが、楕円形状、多角形状(例えば三角形、四角形、五角形、六角形、菱形、台形等)等であってもよい。
総合栄養食ペットフード1は、4つの貫通孔20a~20dを有するが、硬さを70N以下にできるのであれば、貫通孔の数、大きさ、形状は限定されない。また、硬さを70N以下にできるのであれば、貫通孔は、貫通していない凹み部であってもよい。
総合栄養食ペットフード1は、重さが0.1g以上0.6g以下であることが好ましい。
(本発明の第2実施形態に係る総合栄養食ペットフード)
本発明の第2実施形態に係る総合栄養食ペットフード2について、図3及び4を用いて詳細に説明する。
図3に示す通り、総合栄養食ペットフード2は、円柱状の基体22に、複数の凹み部21を有する。凹み部21は、典型的には高膨化によって生じる気泡痕である。総合栄養食ペットフード2は、ドライタイプのペットフードである。
総合栄養食ペットフード2は、最大厚みtmaxが5~8mmであり、最大厚みtmaxと長径Dとの比率(tmax:D)が、1:1~1:2であり、硬さが70N以下である。
総合栄養食ペットフード2は、最大厚みtmaxが5~8mmであり、比較的厚みのある総合栄養食ペットフードであるが、複数の凹み部21を有するため、硬さが70N以下と比較的硬すぎないペットフードである。
最大厚みtmaxは、5mm以上8mm以下であり、好ましくは5mm超8mm以下であり、より好ましくは5.2mm以上7mm以下であり、さらに好ましくは5.2mm以上6mm以下である。
最大厚みtmaxと長径Dとの比率(tmax:D)は、1:1~1:2であり、好ましくは1:1.1~1:1.9であり、より好ましくは1:1.5~1:1.7である。
総合栄養食ペットフード2の硬さは70N以下であり、好ましくは60N以下であり、より好ましくは55N以下であり、さらに好ましくは50N以下である。
総合栄養食ペットフード2は、重さが0.1g以上0.6g以下であることが好ましい。
総合栄養食ペットフード2は、複数の凹み部21を有するが、硬さを70N以下にできるのであれば、凹み部21の数、大きさ、形状は限定されない。
凹み部21の数、大きさ、形状は、総合栄養食ペットフード2の製造方法を調整することにより、制御することができる。
図4は、総合栄養食ペットフード2の製造方法の模式図である。
ドライタイプの総合栄養食ペットフードは、一般的にエクストルーダーを用いて、原料混合物を押出成形し、膨化させることで製造される。
エクストルーダーを用いてドライタイプの総合栄養食ペットフードを製造する方法は、例えば「小動物の臨床栄養学 第5版」(Michael S. Hand、Craig D. Thatcher, Rebecca L. Remillard, Philip Roudebusg、Bruce J. Novotny 編集、Mark Morris Associates 発行;2014年;p.209~p.215)に記載されている方法が適用できる。
従来のドライタイプの総合栄養食ペットフードは、原料混合物をエクストルーダーに投入し、加熱、加圧した後、出口から押し出す。出口には所定の形状の穴が形成されたプレートと、該プレートから押し出された原料混合物を所定の長さ(厚さ)に切断するカッターが設けられている。原料混合物は該プレートの穴から押し出され、カッターで切断されることにより所定の形状に成形されると同時に、加圧状態から常圧に開放されることによって原料混合物中の水蒸気が膨張し、これによって原料混合物が膨化してドライタイプの総合栄養食ペットフードが得られる。このような従来の製造方法で製造されたドライタイプの総合栄養食ペットフードにおいて、厚みを5~8mmとし、厚みと長径との比率(厚み:長径)を1:1~1:2にすると、硬さが70N超の硬い総合栄養食ペットフードとなる。
図4に示す通り、総合栄養食ペットフード2の製造方法においては、プレートの穴から押し出された原料混合物をカッターで直ちに切断するのではなく、膨化空間m0で原料混合物を高膨化させた後に、カッターで切断される。したがって、総合栄養食ペットフード2は高膨化されたペットフードとなり、空隙が多くなるため、従来の製造方法で製造された同形状のペットフードに比べて、比較的硬すぎないペットフードとなる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(総合栄養食ペットフードの製造)
表1に示す配合で、粒状ペットフードを構成する粒の原料を混合した。得られた原料混合物をエクストルーダーに投入し、混練しながら加熱処理を施してデンプン成分をアルファ化し、エクストルーダーの出口で粒状に押出造粒すると同時に膨化させた。得られた粒を乾燥機を用いて、乾燥処理を行い、図1に示す総合栄養食ペットフードと同形状の4つの貫通孔を有する実施例の総合栄養食ペットフードを製造した。
Figure 2023175530000002
[長径、短径、厚みの計測]
上記の方法で製造した実施例の総合栄養食ペットフードを10粒準備し(実施例1a~1jの総合栄養食ペットフード)、それぞれ長径、短径、及び厚みをノギスで計測した。その結果を表2に示す。
また、上記同様に市販品Aの総合栄養食ペットフード10粒、及び、市販品Bの総合栄養食ペットフード10粒の長径、短径、及び厚みをノギスで計測した。その結果を表3及び4に示す。
Figure 2023175530000003
Figure 2023175530000004
Figure 2023175530000005
[硬さの計測]
実施例1a~1jの総合栄養食ペットフード、市販品A1~A10の総合栄養食ペットフード、及び、市販品B1~B10の総合栄養食ペットフードについて以下の方法で硬さを計測した。
圧縮試験機(テクスチャーアナライザー、型番:EZ-SX、島津製作所製)を用い、各総合栄養食ペットフードをそれぞれ一定の圧縮速度で圧縮したときの破断力を下記の条件で測定した。
プランジャー:直径10mmで先端が円錐状の犬歯を模したプランジャー、プラットフォーム:平らな受け皿(直径約117mm)、圧縮速度:60mm/分、プランジャーの最下点:2.5mm(圧縮距離)、測定温度:25℃。
具体的には、受け皿の上に、測定対象の総合栄養食ペットフードを1つ置き、該総合栄養食ペットフードの最大面積の面(天面)の中心部を真上から垂直にプランジャーを一定速度で押し付けながら試験力を測定した。試験力のピーク値(最大値)を破断力の値として読み取った。測定の途中で総合栄養食ペットフードが割れた場合には、その時点で当該総合栄養食ペットフードの測定を終了した。
上記圧縮試験機で測定される破断力(単位:kgw)の数値に9.8を乗じることによって、単位をニュートン(N)に変換した。
その結果を表5~7に示す。
Figure 2023175530000006
Figure 2023175530000007
Figure 2023175530000008
表2~4に示す通り、実施例の総合栄養食ペットフード、市販品Aの総合栄養食ペットフード、及び、市販品Bの総合栄養食ペットフードは、厚み:短径が近いものである。
一方で、表5~7に示す通り、実施例の総合栄養食ペットフードは、4つの貫通孔を有するため、市販品Aの総合栄養食ペットフード、及び、市販品Bの総合栄養食ペットフードに比べて硬さの値(N)が小さく、硬すぎないペットフードであることが確認できた。
[重さの計測]
実施例1a~1jの総合栄養食ペットフードの重さを電子天秤(商品名「分析天秤(sefi) IUW-200D」、アズワン社製)を用いて測定した。その結果を、表8に示す。
Figure 2023175530000009
[早食い防止効果の評価]
上記「(総合栄養食ペットフードの製造)」の方法で製造した実施例の総合栄養ペットフード、及び、市販品Cの総合栄養食ペットフードを24匹の猫(c-1~c-24)に与え、食事に食いついてから完食するまでの時間を測定した。また猫が食事する様子をビデオで撮影し、噛む回数を測定した。
市販品Cの総合栄養食ペットフードは長径7.5mm、短径7.0mm、厚み3mmである。
その結果を表9に示す。
Figure 2023175530000010
表9に示す通り、実施例1のペットフードは、厚みが5~8mmであり、厚みと短径との比率(厚み:短径)が、1:1~1:2であり、硬さが70N以下であるため、市販品Cのペットフードに比べて、咀嚼回数を増やすことができ、食事のペースを落とせることが確認できた。
1、2・・・総合栄養食ペットフード、10、22・・・基体、20a、20b、20c、20d・・・貫通孔、21・・・凹み部

Claims (7)

  1. 厚みが5~8mmであり、
    厚みと短径との比率(厚み:短径)が、1:1~1:2であり、
    硬さが70N以下である、総合栄養食ペットフード。
  2. 前記厚みは、外端部よりも中心部の方が薄い、請求項1に記載の総合栄養食ペットフード。
  3. 厚み方向に凹み部を有する、請求項1に記載の総合栄養食ペットフード。
  4. 厚み方向に貫通する貫通孔を有する、請求項3に記載の総合栄養食ペットフード。
  5. 重さが0.1g以上0.6g以下である、請求項1に記載の総合栄養食ペットフード。
  6. 最大厚み方向からの破断強度が、最小厚み方向からの破断強度より小さい、請求項1に記載の総合栄養食ペットフード。
  7. 猫用の総合栄養食ペットフードである、請求項1に記載の総合栄養食ペットフード。
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