JP2023175306A - データ出力回路、火災報知端末、及び火災報知システム - Google Patents

データ出力回路、火災報知端末、及び火災報知システム Download PDF

Info

Publication number
JP2023175306A
JP2023175306A JP2022087685A JP2022087685A JP2023175306A JP 2023175306 A JP2023175306 A JP 2023175306A JP 2022087685 A JP2022087685 A JP 2022087685A JP 2022087685 A JP2022087685 A JP 2022087685A JP 2023175306 A JP2023175306 A JP 2023175306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission line
switch
data output
fire alarm
bias voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022087685A
Other languages
English (en)
Inventor
秀人 雨宮
Hideto Amamiya
健一 入江
Kenichi Irie
秀彦 茂垣
Hidehiko Shigegaki
真作 長藤
Shinsaku Nagafuji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittan Co Ltd filed Critical Nittan Co Ltd
Priority to JP2022087685A priority Critical patent/JP2023175306A/ja
Publication of JP2023175306A publication Critical patent/JP2023175306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fire Alarms (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

Figure 2023175306000001
【課題】基板のコストが高くなることを抑制しつつ、イオンマイグレーションによる異常が発生しにくくする。
【解決手段】基板と、第1伝送ライン及び第2伝送ラインと、バイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加部と、バイアス電圧印加部と第1伝送ライン及び第2伝送ラインとの間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える第1スイッチと、第1伝送ライン及び第2伝送ラインにバイアス電圧を印加するか否かを切り換えるスイッチ制御部と、第1伝送ライン及び第2伝送ラインがそれぞれ伝送した電気信号に基づく送信データを出力するデータ出力部とを備える、データ出力回路。
【選択図】図6

Description

本発明は、データ出力回路、火災報知端末、及び火災報知システムに関する。
湿度が高い環境において、プリント基板に設けられた近接する配線パターンの間で電位差が生じた状態が継続すると、陰極側に金属が生成してしまう現象が生じる。この現象は、イオンマイグレーションと呼ばれ、配線パターン間、スルーホール間等の絶縁不良の原因となることがある。そして、このようなイオンマイグレーションを抑制できるプリント基板が知られていた(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011-151095号公報
しかしながら、イオンマイグレーションを抑制できるプリント基板は高価であり、このような基板を搭載すると装置のコストが高くなってしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、基板のコストが高くなることを抑制しつつ、イオンマイグレーションによる異常が発生しにくくすることを目的とする。
本発明の第1の態様においては、基板と、前記基板にランド又はビアを有するように形成されており、バイアス電圧が印加された状態で電気信号を伝送する、第1伝送ライン及び第2伝送ラインと、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加部と、前記バイアス電圧印加部と前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインとの間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える第1スイッチと、前記第1スイッチを制御して、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加するか否かを切り換えるスイッチ制御部と、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに接続されており、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインがそれぞれ伝送した電気信号に基づく送信データを出力するデータ出力部とを備え、前記スイッチ制御部は、前記データ出力部が前記送信データを出力するために前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインから電気信号を取得する場合、前記第1スイッチを接続状態にし、前記データ出力部が前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインから電気信号を取得した後に前記第1スイッチを切断状態にする、データ出力回路を提供する。
前記第1スイッチ及び前記第1伝送ラインの間と、前記第1スイッチ及び前記第2伝送ラインの間とに、所定の抵抗値を有する第1抵抗を更に備えてもよい。
基準電位と前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインとの間が接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える第2スイッチを更に備え、前記スイッチ制御部は、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御して、前記第1スイッチを接続状態にして前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加する場合、前記第2スイッチを切断状態にし、前記第1スイッチを切断状態にする場合、前記第2スイッチを接続状態にして、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインと前記基準電位とを接続してもよい。
前記第1伝送ラインが基準電位に電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換えるスイッチであって、設定値に対応する状態を保つ第1設定スイッチと、前記第2伝送ラインが前記基準電位に電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換えるスイッチであって、前記設定値に対応する状態を保つ第2設定スイッチとを更に備え、前記データ出力部は、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインからそれぞれ取得した電気信号に基づいて、前記設定値を示す前記送信データを出力してもよい。
前記バイアス電圧印加部と前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインとの間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える第3スイッチと、前記第3スイッチ及び前記第1伝送ラインの間と、前記第3スイッチ及び前記第2伝送ラインの間とに、前記第1抵抗の抵抗値よりも小さい抵抗値を有する第2抵抗とを更に備え、前記スイッチ制御部は、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを制御して、前記第1スイッチを接続状態にして前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加する場合、前記第3スイッチを切断状態にし、前記第3スイッチを接続状態にして前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加する場合、前記第1スイッチを切断状態にしてもよい。
前記スイッチ制御部は、所定の期間が経過した場合、又は、当該データ出力回路が動作を開始する場合に、前記第1スイッチを切断状態にして、前記第3スイッチを接続状態にしてもよい。
本発明の第2の態様においては、基板と、前記基板にランド又はビアを有するように形成されており、バイアス電圧が印加された状態で電気信号を伝送する、第1伝送ライン及び第2伝送ラインと、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加部と、前記バイアス電圧印加部及び前記第1伝送ラインの間と、前記バイアス電圧印加部及び前記第2伝送ラインの間とに設けられており、所定の抵抗値を有する第1抵抗と、前記バイアス電圧印加部と前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインとの間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換えるスイッチと、前記スイッチ及び前記第1伝送ラインの間と、前記スイッチ及び前記第2伝送ラインの間とに、前記第1抵抗の抵抗値よりも小さい抵抗値を有する第2抵抗と、前記スイッチを制御して、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記第2抵抗を介して前記バイアス電圧を印加するか否かを切り換えるスイッチ制御部と、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに接続されており、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインがそれぞれ伝送した電気信号に基づく送信データを出力するデータ出力部とを備え、前記スイッチ制御部は、所定のタイミングにおいて前記スイッチを所定の期間接続状態にする、データ出力回路を提供する。
本発明の第3の態様においては、伝送線に接続されている火災報知端末であって、火災を検出するためのセンサと、前記伝送線を介して受信機と通信する通信回路と、第1の態様の前記データ出力回路と、前記データ出力回路が出力する前記送信データが示す値を当該火災報知端末の端末アドレス値とし、前記端末アドレス値と前記通信回路が受信した伝送信号に含まれているアドレス値とが一致した場合、当該火災報知端末を制御して前記伝送信号に含まれているコマンド値に対応する動作を実行する、端末制御回路とを備え、前記スイッチ制御部は、前記通信回路が前記アドレス値を受信したことに応じて前記第1スイッチを接続状態にし、前記データ出力回路が前記端末アドレス値を出力した後に前記第1スイッチを切断状態にする、火災報知端末を提供する。
本発明の第4の態様においては、火災報知システムであって、前記伝送線に接続されている複数の第3の態様の前記火災報知端末と、前記伝送線を介して複数の前記火災報知端末と信号を送受信する受信機とを備え、複数の前記火災報知端末は、互いに異なる前記端末アドレス値が設定されており、前記受信機は、一の火災報知端末と通信する場合、前記一の火災報知端末の前記端末アドレス値と一致する前記アドレス値と前記一の火災報知端末に実行させる動作に対応するコマンド値とを含む前記伝送信号を前記伝送線に送信し、前記スイッチ制御部は、前記受信機が送信した前記アドレス値を受信したことに応じて前記第1スイッチを接続状態にし、前記データ出力回路が前記端末アドレス値を出力した後に前記第1スイッチを切断状態にする、火災報知システムを提供する。
本発明によれば、基板のコストが高くなることを抑制しつつ、イオンマイグレーションによる異常が発生しにくくできるという効果を奏する。
本実施形態に係る火災報知システムSの構成例を示す。 本実施形態に係る受信機10が送受信する伝送信号の一例を示す。 本実施形態に係る受信機10が送信した伝送信号と、火災報知端末100が伝送信号に応じて送信した応答信号の一例を示す。 本実施形態に係る火災報知端末100の構成例を示す。 従来のデータ出力回路140の構成例を示す。 本実施形態に係るデータ出力回路300の構成例を示す。 本実施形態に係るデータ出力回路300の第1変形例を示す。 本実施形態に係るデータ出力回路300の第2変形例を示す。
<火災報知システムSの構成例>
図1は、本実施形態に係る火災報知システムSの構成例を示す。火災報知システムSは、複数の火災報知端末100の測定結果に基づいて、火災の発生等を監視する。火災報知システムSは、受信機10と、伝送線20と、火災報知端末100とを備える。
受信機10は、1又は複数の伝送線20に接続されており、伝送線20を介して複数の火災報知端末100と信号を送受信する。受信機10は、更に中継器等を介して火災報知端末100と通信してもよい。受信機10は、例えば、火災報知端末100と通信することにより、火災報知端末100から火災の発生、端末の動作状況等の情報を収集する。受信機10の少なくとも一部は、サーバ等のコンピュータである。受信機10は、収集した情報に基づく警報の発生、情報の表示等の機能を有する。また、受信機10は、外部の機器、サーバ等に情報を送信する機能を有してもよい。
火災報知端末100は、伝送線20に接続されており、火災によって変化する環境の状態を測定する。火災報知端末100は、例えば、煙、熱、炎等を検出するセンサを有し、伝送線20を介してセンサの検出結果を示す環境情報を受信機10に送信する。また、火災報知端末100は、センサの検出結果に基づいて火災が発生したか否かを判定し、判定結果を環境情報として受信機10に送信してもよい。なお、火災報知端末100は、伝送線20を介して受信機10から電力を受け取ってもよい。以上の受信機10及び火災報知端末100の間の通信について次に説明する。
<伝送信号の一例>
図2は、本実施形態に係る受信機10が送受信する伝送信号の一例を示す。図2は、伝送線20上のポーリング例を示す。また、火災報知端末100は、互いに異なる端末アドレス値が設定されているものとする。そして、受信機10は、複数の火災報知端末100に対して順番にポーリングを実行して、それぞれの火災報知端末100から環境情報を収集する。
受信機10は、一の火災報知端末100と通信する場合、一の火災報知端末100の端末アドレス値と一致するアドレス値と一の火災報知端末に実行させる動作に対応するコマンド値とを含む伝送信号を伝送線20に送信する。図2は、受信機10が、01からnまでの値に端末アドレスが設定されたn個の火災報知端末100に対して、n個の伝送信号を送信してポーリングを実行した例を示す。
火災報知端末100は、このような伝送信号を順次受信する。火災報知端末100は、自身の端末アドレスと一致するアドレス値を有する伝送信号を受信した場合、受信した当該伝送信号に含まれているコマンド値に対応する動作を実行する。そして、火災報知端末100は、コマンド値に対応する動作を実行した結果を示す応答信号を伝送線20に送信する。コマンド値に対応する動作は、例えば、センサの検出結果の送信、火災発生の判定結果の送信、端末内の温度情報の送信、端末の種類を示す情報の送信、正常動作をしていることを示す動作確認結果の送信等である。
図2は、n個の火災報知端末100が、自身の端末アドレスを指定する伝送信号を受信したことに応じて、対応する動作を実行して応答信号を送信した例を示す。受信機10は、このように、n個の火災報知端末100が送信したn個の応答信号を伝送線20から受信する。これにより、受信機10は、伝送線20に接続された複数の火災報知端末100のうち指定する火災報知端末100から指定する動作の動作結果を取得することができる。
<伝送信号と応答信号の一例>
図3は、本実施形態に係る受信機10が送信した伝送信号と、火災報知端末100が伝送信号に応じて送信した応答信号の一例を示す。図3は、各信号に含まれているデータの並ぶ順序を示し、火災報知端末100は、この順番にデータを受信する。伝送信号は、例えば、スタート、アドレス値、コマンド値、パラメータ値、チェック値、ストップ等を示すデータを含んでもよい。
スタートは伝送の開始を、アドレス値は通信先の火災報知端末100を、コマンド値は通信先の火災報知端末100に実行させる動作を示す。パラメータ値は、動作に用いるパラメータ等を示す。チェック値は、誤り検出用のデータである。ストップは伝送の終了を示す。図3(a)は、伝送信号にスタート、アドレス値、チェック値、コマンド値を示すデータが含まれている例を示す。
火災報知端末100は、このような伝送信号を受信すると、アドレス値と自身の端末アドレスとを比較する。図3(b)は、火災報知端末100がアドレス値と自身の端末アドレスとの比較動作を実行するタイミングを示す。火災報知端末100は、アドレス値と端末アドレスとが一致した場合、コマンド値に対応する動作を実行して応答信号を送信する。火災報知端末100は、例えば、図3(b)に示す期間T3においてアドレス値及び端末アドレスの比較動作を行い、期間T3の後、コマンド値に対応する動作を実行する。
応答信号は、スタート、パラメータ値、チェック値、ストップ等を示すデータを含んでもよい。パラメータ値は、コマンド値に対応して動作した結果を示す。チェック値は、誤り検出用のデータである。ストップは伝送の終了を示す。図3(a)は、応答信号にパラメータ値、チェック値、ストップを示すデータが含まれている例を示す。受信機10は、図3(a)に示すような伝送信号を送信することで、図3(a)に示すような応答信号を受信する。このような応答信号を送信する火災報知端末100について次に説明する。
<火災報知端末100の構成例>
図4は、本実施形態に係る火災報知端末100の構成例を示す。火災報知端末100は、通信回路110と、電源回路120と、センサ130と、データ出力回路140と、記憶部150と、端末制御回路160とを備える。
通信回路110は、伝送線20を介して受信機10と通信する。通信回路110は、受信機10が送信した伝送信号を受信する。また、通信回路110は、端末制御回路160が伝送信号に含まれているコマンド値に対応する動作を実行した場合、応答信号を受信機10に送信する。
電源回路120は、伝送線20を介して電力を受け取り、火災報知端末100の各部に電源電圧または電力を供給する。電源回路120は、例えば、AC/DCコンバータ、DC/DCコンバータ等を有してもよい。電源回路120は、データ出力回路140にバイアス電圧を供給してもよい。
センサ130は、火災を検出するためのセンサである。センサ130は、煙、熱、炎等を検出する。データ出力回路140は、火災報知端末100の端末アドレス値を示す送信データを端末制御回路160に出力する。データ出力回路140の動作は後述する。
記憶部150は、プロセッサ等が端末制御回路160として機能する場合、プロセッサを機能させるOS(Operating System)、及びプログラム等の情報を格納してもよい。また、記憶部150は、当該プログラムの実行時に参照されるデータベースを含む種々の情報を格納してもよい。例えば、プロセッサは、記憶部150に記憶されたプログラムを実行することによって、端末制御回路160として機能する。
記憶部150は、例えば、コンピュータ等が実行する各種プログラム及び各種テーブル等を格納するROM(Read Only Memory)、及び作業領域となるRAM(Random Access Memory)を含む。また、記憶部150は、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置を含んでもよい。
記憶部150は、火災報知端末100が動作の過程で生成する(又は利用する)中間データ、算出結果、閾値、基準値、及びパラメータ等をそれぞれ記憶してもよい。また、記憶部150は、火災報知端末100内の各部の要求に応じて、記憶したデータを要求元に供給してもよい。
端末制御回路160は、火災報知端末100の各部を制御する。端末制御回路160は、例えば、データ出力回路140が出力する送信データが示す端末アドレス値と通信回路110が受信した伝送信号に含まれているアドレス値とが一致するか否かを判定する。端末制御回路160は、端末アドレス値と伝送信号に含まれているアドレス値とが一致した場合、当該火災報知端末100の各部を制御して伝送信号に含まれているコマンド値に対応する動作を実行する。
端末制御回路160は、コマンド値に対応した動作として、センサ130の検出結果を通信回路110から受信機10へと送信する。また、端末制御回路160は、センサ130の検出結果から火災の発生の有無を判定して、判定結果を通信回路110から受信機10へと送信してもよい。
以上の火災報知端末100は、火災監視対象物における複数の箇所に設置されることが望ましい。そして、受信機10は、複数の火災報知端末100から送信された情報を収集することで、火災の発生をより正確に判断することができる。したがって、本実施形態の火災報知システムSによれば、火災による被害のリスクを低減させることができる。次に、火災報知端末100に用いられているデータ出力回路140について説明する。
<従来のデータ出力回路140の構成例>
図5は、従来のデータ出力回路140の構成例を示す。データ出力回路140は、予め設定された端末アドレス値を示す送信データを出力する回路である。データ出力回路140は、基板と、ビア210と、基準電位220と、伝送ライン230と、バイアス電圧印加部240と、第1抵抗250と、設定スイッチ260と、バッファ270と、データ出力部280とを備える。
基板は、プリント基板である。基板は、多層基板でもよい。図5は、基板に形成されているデータ出力回路140の回路構成の一例を示す。ビア210は、基板を貫通していてもよく(貫通ビア、又はスルーホール)、これに代えて、基板の中間層まで到達していてもよい。ビア210は、例えば、基板の表面の導電体と、基板の裏面及び/又は基板内部の導電体とを電気的に接続する。
基準電位220は、回路の基準となる電位である。図5は、基準電位220がグラウンド(GND)電位である例を示す。伝送ライン230は、バイアス電圧が印加された状態で電気信号を伝送する。伝送ライン230は、基板の表面にランド又はビア210を有するように形成されている。
伝送ライン230は、基板に複数設けられている。基板には、端末アドレス値を表現するためのビット数と同じ数の伝送ライン230が設けられていることが望ましい。例えば、端末アドレス値を8ビットで設定可能とするように、8本の伝送ライン230が基板に設けられている。図5は、ビア210が形成されている複数の伝送ライン230のうち、2つの伝送ラインを第1伝送ライン231、第2伝送ライン232とした例を示す。
バイアス電圧印加部240は、第1伝送ライン231及び第2伝送ライン232を含む伝送ライン230にバイアス電圧を印加する。バイアス電圧印加部240は、電源回路120から供給された電力に基づき、所定の電圧のバイアス電圧を伝送ライン230のそれぞれに供給する。バイアス電圧印加部240は、例えば、AC/DCコンバータ、DC/DCコンバータ等を有してもよい。なお、電源回路120が所定のバイアス電圧を供給可能な場合、電源回路120がバイアス電圧印加部240として機能してもよい。
第1抵抗250は、バイアス電圧印加部240と伝送ライン230のそれぞれとの間に設けられている。例えば、第1抵抗250は、バイアス電圧印加部240と第1伝送ライン231との間に設けられており、第1伝送ライン231のプルアップ抵抗として機能する。同様に、第1抵抗250は、バイアス電圧印加部240と第2伝送ライン232との間に設けられており、第2伝送ライン232のプルアップ抵抗として機能する。第1抵抗250は、例えば、1MΩから数百MΩ程度の抵抗値を有する。
設定スイッチ260は、伝送ライン230のそれぞれに設けられており、端末アドレス値を設定するためのスイッチである。設定スイッチ260は、火災報知端末100のユーザ、火災報知端末100を設置する作業者、火災報知端末100を製造した製造者等により、切断状態又は接続状態に予め切り換えられていることが望ましい。設定スイッチ260は、例えば、ロータリー型又はスライド型のディップスイッチである。
例えば、第1設定スイッチ261は、第1伝送ライン231が基準電位に電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換えるスイッチであり、端末アドレスの設定値に対応する状態を保つ。第1設定スイッチ261は、例えば、第1伝送ライン231に対応する端末アドレスの設定値が「0」の場合、接続状態に切り換えられ、当該接続状態を保つ。これにより、第1伝送ライン231は、ロー電位の電気信号を伝送することになる。
同様に、第2設定スイッチ262は、第2伝送ライン232が基準電位に電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換えるスイッチであり、端末アドレスの設定値に対応する状態を保つ。第2設定スイッチ262は、例えば、第2伝送ライン232に対応する端末アドレスの設定値が「1」の場合、切断状態に切り換えられ、当該切断状態を保つ。これにより、第1伝送ライン231は、ハイ電位の電気信号を伝送することになる。
バッファ270は、複数の伝送ライン230のそれぞれに設けられており、伝送ライン230が伝送する電気信号をデータ出力部280に供給する。データ出力部280は、バッファ270を介して複数の伝送ライン230のそれぞれに接続されており、複数の伝送ライン230がそれぞれ伝送した電気信号に基づく送信データを出力する。例えば、データ出力部280は、第1伝送ライン231及び第2伝送ライン232からそれぞれ取得したロー電位及びハイ電位の電気信号に基づいて、設定値(01)を示す送信データを出力する。
なお、ここでは、「0」を接続状態、「1」を切断状態の設定値としたが、本論理は回路設計における設定の一例であり、これに限定されることはない。データ出力回路140は、例えば、逆の論理(すなわち、「0」を切断状態、「1」を接続状態の設定値)で設定されてもよい。
以上のように、データ出力回路140は、設定値である端末アドレス値に応じて設定スイッチ260が切り換えられており、端末制御回路160の要求に応じて設定値を示す送信データを端末制御回路160に出力する。これにより、端末制御回路160は、伝送信号に含まれているアドレス値と火災報知端末100に設定されている端末アドレス値とを比較することができる。
ここで、従来のデータ出力回路140の伝送ライン230は、設定値に応じて、ハイ電位の状態が継続するか、又は、ロー電位の状態が継続する。例えば、第1伝送ライン231がロー電位で、第2伝送ライン232がハイ電位の場合、第1伝送ライン231及び第2伝送ライン232の間は、電位差が生じた状態が継続する。
この場合、第1伝送ライン231及び第2伝送ライン232の間でイオンマイグレーションが発生してしまい、絶縁不良が発生することがある。また、イオンマイグレーションによる金属の成長は、プリント基板の表面のみならず、内部の絶縁基板材料の繊維間や、インピーダンスの高い回路のビア210等に発生することもある。金属が成長して形成される導電性のブリッジ(デンドライト)は、肉眼では発見しづらい程度の大きさであり、基板内部に発生した場合、破壊検査等の特殊な方法を用いないと観測できない場合もある。
火災報知端末100は、建物に多数設置するので、端末1個あたりの消費電流を極力小さく抑えることが望ましく、高インピーダンスの回路で構成される傾向にある。例えば、第1抵抗250は高抵抗値に設定され、消費電流が極力小さくなる様に設計している。また、火災報知端末100の設置環境は、建物内の躯体下面等のように、風通しの悪い高湿な環境になることもある。更に、火災報知端末100は、小型化の要求や回路の複雑化等により、プリント基板の実装密度も高くなり、パターン間、ビア210間の間隔も狭くなる傾向にある。したがって、火災報知端末100は、イオンマイグレーションによる回路異常が発生しやすい傾向にある。
例えば、特許文献1のように、イオンマイグレーションを抑制可能なプリント基板が知られており、宇宙機器の様に簡便に修理することができない製品に使用されることもある。しかしながら、このようなプリント基板は高価であり、火災報知端末100のコストが高くなってしまうという問題が生じる。そこで、本実施形態に係る火災報知端末100は、端末のコストが高くなることを抑制しつつ、イオンマイグレーションによる異常が発生しにくくする。このような火災報知端末100に用いられるデータ出力回路300について、次に説明する。
<データ出力回路300の構成例>
図6は、本実施形態に係るデータ出力回路300の構成例を示す。データ出力回路300は、送信データを出力する動作をしていない期間はバイアス電圧を伝送ライン230に印加しない構成を有し、イオンマイグレーションの発生を抑制する。本実施形態に係るデータ出力回路300において、図5に示された従来のデータ出力回路140の動作と略同一のものには同一の符号を付け、重複する説明を省略する。データ出力回路300は、第1スイッチ310と、第2スイッチ320と、スイッチ制御部330とを更に備える。
第1スイッチ310は、バイアス電圧印加部240と複数の伝送ライン230との間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える。第1スイッチ310は、バイアス電圧印加部240と第1抵抗250の間に設けられる。この場合、例えば、第1スイッチ310及び第1伝送ライン231の間と、第1スイッチ310及び第2伝送ライン232の間とに、第1抵抗250が接続される。
第2スイッチ320は、基準電位220と複数の伝送ライン230との間が接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える。第1スイッチ310及び第2スイッチ320は、例えば、FET等の半導体スイッチである。
第2スイッチ320は、第1スイッチ310が接続状態の場合は切断状態に、第1スイッチ310が切断状態の場合は、接続状態になる様に制御される。例えば、第1スイッチ310が切断状態の場合、伝送ライン230の値が不定となり、ノイズの影響を受けやすくなることがある。そこで、第1スイッチ310が切断状態の場合に第2スイッチ320を接続状態にすることで、伝送ライン230の値を基準電圧に固定して、ノイズの影響を低減させることができる。
スイッチ制御部330は、第1スイッチ310を制御して、伝送ライン230にバイアス電圧を印加するか否かを切り換える。スイッチ制御部330は、例えば、データ出力部280が送信データを出力するために複数の伝送ライン230から電気信号を取得する場合、第1スイッチ310を接続状態にする。
これにより、複数の伝送ライン230は、第1抵抗250を介してバイアス電圧印加部240と接続されるので、設定スイッチ260に対応する電気信号をデータ出力部280に伝送することができる。例えば、第1伝送ライン231はロー電位の電気信号を、第2伝送ライン232はハイ電位の電気信号を、データ出力部280にそれぞれ伝送する。これにより、データ出力部280は、第1伝送ライン231及び第2伝送ライン232からそれぞれ取得したロー電位及びハイ電位の電気信号に基づいて、設定値(01)を示す送信データを出力できる。
そして、スイッチ制御部330は、データ出力部280が複数の伝送ライン230から電気信号を取得した後に第1スイッチ310を切断状態にする。スイッチ制御部330は、データ出力部280が送信データを出力するための動作を開始するまで、第1スイッチ310を切断状態のままにする。
これにより、複数の伝送ライン230は、バイアス電圧印加部240と電気的に切断されるので、電位がほぼ同じ電位となる。例えば、第1伝送ライン231と第2伝送ライン232との間の電位差は略0Vとなるので、第1伝送ライン231及び第2伝送ライン232の間におけるイオンマイグレーションの発生を抑制することができる。
また、スイッチ制御部330は、第1スイッチ310及び第2スイッチ320を制御して、第1スイッチ310を接続状態にして複数の伝送ライン230にバイアス電圧を印加する場合、第2スイッチ320を切断状態にする。そして、スイッチ制御部330は、第1スイッチ310を切断状態にする場合、第2スイッチ320を接続状態にして、複数の伝送ライン230と基準電位220とを接続する。
これにより、スイッチ制御部330は、第1スイッチ310を切断状態にする場合に、複数の伝送ライン230を基準電位220に接続して伝送ライン間の電位差を確実に0Vとすることができる。スイッチ制御部330は、例えば、端末制御回路160と同様に、プロセッサ等で構成されている。なお、端末制御回路160がスイッチ制御部330の機能を有してもよい。
スイッチ制御部330は、例えば、端末制御回路160から端末アドレス値の出力を要求する制御信号を受け取ったことに応じて、第1スイッチ310を接続状態にする。この場合、スイッチ制御部330は、図3(b)に示す期間T3において、第1スイッチ310を接続状態にする。また、スイッチ制御部330は、端末制御回路160から端末アドレス値の出力を要求する制御信号の受信待ちの状態の場合、第1スイッチ310を切断状態にする。例えば、スイッチ制御部330は、図3(b)に示す期間T1及び期間T2において、第1スイッチ310を切断状態にする。
言い換えると、スイッチ制御部330は、火災報知端末100の通信回路110がアドレス値を含む伝送信号を受信したことに応じて第1スイッチ310を接続状態にし、データ出力回路300が端末アドレス値を出力した後に第1スイッチ310を切断状態にする。これにより、データ出力回路300は、イオンマイグレーションの発生を抑制しつつ、端末制御回路160の要求に応じて設定値を示す送信データを端末制御回路160に出力できる。
以上のように、本実施形態に係るデータ出力回路300は、送信データを出力するための動作をしてしない期間において、伝送ライン230とバイアス電圧印加部240とを電気的に切断してイオンマイグレーションの発生を抑制する例を説明したが、これに限定されることはない。データ出力回路300は、イオンマイグレーションによって形成されたブリッジ等を電流によって電気的に切断可能な構成を有してもよい。
例えば、データ出力回路300の第1抵抗250は、従来のプルアップ抵抗の抵抗値よりも1/100から1/1000程度に小さくした抵抗値を有する。この場合、第1抵抗250の抵抗値は、例えば、数十kΩから1MΩ程度の大きさである。第1抵抗250を1/100から1/1000程度に小さくすると、バイアス電圧印加部240から伝送ライン230へと流れる電流の大きさが100倍から1000倍程度に増加する。
2つの伝送ライン230の間の電位差によってブリッジが形成されていた場合、第1スイッチ310が接続状態になった場合にこのような大きな電流がブリッジに流れることになる。ブリッジは微細な形状なので、このような大電流が流れると、発熱して焼き切れることが多い。したがって、本実施形態に係るデータ出力回路300は、第1抵抗250の抵抗値を小さくすることで、2つの伝送ライン230の間にブリッジが形成されても、当該ブリッジを電気的に切断することができる。
以上のデータ出力回路300において、バイアス電圧印加部240と伝送ライン230とを接続する配線(バイアスラインと呼ぶ)が、電気信号を伝送させるために伝送ライン230にバイアス電圧を供給する機能と、ブリッジを電気的に切断するための機能とを有する例を説明したが、これに限定されることはない。データ出力回路300は、電気信号を伝送させるためのバイアスラインと、ブリッジを電気的に切断するためのバイアスラインとを別個に有してもよい。このようなデータ出力回路300について、次に説明する。
<データ出力回路300の第1変形例>
図7は、本実施形態に係るデータ出力回路300の第1変形例を示す。第1変形例のデータ出力回路300において、図6に示された本実施形態に係るデータ出力回路300の動作と略同一のものには同一の符号を付け、重複する説明を省略する。第1変形例のデータ出力回路300は、バイアス電圧印加部240から複数の伝送ライン230へとバイアス電圧を供給するバイアスラインを2つ備える。
第1バイアスライン340は、図5又は図6で説明した、伝送ライン230に電気信号を伝送させるためのバイアスラインである。図7は、第1バイアスライン340が図5に示したように第1抵抗250を有する例を示す。これに代えて、第1バイアスライン340は、図6で説明したように、第1スイッチ310及び第2スイッチ320が更に設けられていてもよい。このような第1バイアスライン340は、図5又は図6で説明したので、説明を省略する。
第2バイアスライン350は、第3スイッチ351と第2抵抗352とを有する。第3スイッチ351は、バイアス電圧印加部240と複数の伝送ライン230との間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える。第3スイッチ351は、第1スイッチ310及び第2スイッチ320と同様に、FET等の半導体スイッチでよい。
第2抵抗352は、第3スイッチ351と複数の伝送ライン230のそれぞれとの間に設けられている。例えば、第2抵抗352は、第3スイッチ351及び第1伝送ライン231の間と、第3スイッチ351及び第2伝送ライン232の間とに設けられている。言い換えると、複数の伝送ライン230のそれぞれは、第2抵抗352を介して第3スイッチ351に接続されている。
第2抵抗352は、第1抵抗250の抵抗値よりも小さい抵抗値を有する。第2抵抗352は、第1抵抗250の抵抗値よりも1/100から1/1000程度に小さくした抵抗値である。この場合、第2抵抗352の抵抗値は、例えば、数十kΩから1MΩ程度の大きさである。これにより、第2バイアスライン350は、ブリッジを電気的に切断する機能を有することができる。
スイッチ制御部330は、所定のタイミングにおいて第3スイッチ351を所定の期間接続状態にする。スイッチ制御部330は、例えば、データ出力回路300が送信データを出力する動作をしていない期間において、第3スイッチ351を所定の期間接続状態にする。この場合、スイッチ制御部330は、所定の期間が経過した場合、又は、当該データ出力回路300が動作を開始する場合に、第3スイッチ351を接続状態にする。
スイッチ制御部330は、定期的に第3スイッチ351を接続状態に切り換えることが望ましい。これにより、データ出力回路300は、イオンマイグレーションによって伝送ライン230にブリッジが形成されても、当該ブリッジを電気的に切断することができる。
<データ出力回路300の第2変形例>
図8は、本実施形態に係るデータ出力回路300の第2変形例を示す。第2変形例のデータ出力回路300において、図7に示された第1変形例のデータ出力回路300の動作と略同一のものには同一の符号を付け、重複する説明を省略する。第2変形例のデータ出力回路300は、第1バイアスライン340に第1スイッチ310及び第2スイッチ320が更に設けられている構成を示す。
図8のように、第1バイアスライン340に第1スイッチ310が設けられている場合、スイッチ制御部330は、第1スイッチ310及び第3スイッチ351を制御する。スイッチ制御部330は、例えば、第1スイッチ310を接続状態にして複数の伝送ライン230にバイアス電圧を印加する場合、第3スイッチ351を切断状態にする。また、スイッチ制御部330は、第3スイッチ351を接続状態にして複数の伝送ライン230にバイアス電圧を印加する場合、第1スイッチ310を切断状態にする。
そして、スイッチ制御部330は、所定の期間が経過した場合、又は、当該データ出力回路300が動作を開始する場合に、第1スイッチ310を切断状態にして、第3スイッチ351を接続状態にする。このように、データ出力回路300は、送信データを出力する動作をする場合、ブリッジを電気的に切断する動作を実行しない。そして、データ出力回路300は、送信データを出力する動作をしていない場合、ブリッジを電気的に切断する動作を実行する。このように、データ出力回路300は、ブリッジを切断する場合は送信データを出力する動作をしないので、ブリッジの切断動作によるノイズ等が送信データに混入することを防止できる。
なお、第1バイアスライン340に第1スイッチ310と第2スイッチ320が設けられている場合も、スイッチ制御部330は、第1スイッチ310、第2スイッチ320、及び第3スイッチ351を同様に制御する。スイッチ制御部330は、例えば、第1スイッチ310を接続状態にして複数の伝送ライン230にバイアス電圧を印加する場合、第2スイッチ320及び第3スイッチ351を切断状態にする。
また、スイッチ制御部330は、第3スイッチ351を接続状態にして複数の伝送ライン230にバイアス電圧を印加する場合、第1スイッチ310及び第2スイッチ320を切断状態にする。スイッチ制御部330は、複数の伝送ライン230にバイアス電圧を印加しない場合、第1スイッチ310及び第3スイッチ351を切断状態にして、第2スイッチ320を接続状態にする。
以上において、2つの伝送ライン230の間に発生するイオンマイグレーションを抑制できること、イオンマイグレーションによってブリッジが形成されてもブリッジを電気的に切断できることを、火災報知端末100のデータ出力回路300を例に説明したが、これに限定されることはない。このようなイオンマイグレーションの抑制は、火災報知端末100のデータ出力回路300以外に適用してもよい。
例えば、バイアス電圧が印加される配線パターンであって、近接する配線パターンの間で電位差が生じるような回路基板であれば、上述のように、イオンマイグレーションの発生を抑制できる。また、近接する配線パターンの間でブリッジが形成されても、上述のように、ブリッジを電気的に切断することもできる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
10 受信機
20 伝送線
100 火災報知端末
110 通信回路
120 電源回路
130 センサ
140 データ出力回路
150 記憶部
160 端末制御回路
210 ビア
220 基準電位
230 伝送ライン
231 第1伝送ライン
232 第2伝送ライン
240 バイアス電圧印加部
250 第1抵抗
260 設定スイッチ
261 第1設定スイッチ
262 第2設定スイッチ
270 バッファ
280 データ出力部
300 データ出力回路
310 第1スイッチ
320 第2スイッチ
330 スイッチ制御部
340 第1バイアスライン
350 第2バイアスライン
351 第3スイッチ
352 第2抵抗

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板にランド又はビアを有するように形成されており、バイアス電圧が印加された状態で電気信号を伝送する、第1伝送ライン及び第2伝送ラインと、
    前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加部と、
    前記バイアス電圧印加部と前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインとの間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える第1スイッチと、
    前記第1スイッチを制御して、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加するか否かを切り換えるスイッチ制御部と、
    前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに接続されており、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインがそれぞれ伝送した電気信号に基づく送信データを出力するデータ出力部と
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、
    前記データ出力部が前記送信データを出力するために前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインから電気信号を取得する場合、前記第1スイッチを接続状態にし、
    前記データ出力部が前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインから電気信号を取得した後に前記第1スイッチを切断状態にする、
    データ出力回路。
  2. 前記第1スイッチ及び前記第1伝送ラインの間と、前記第1スイッチ及び前記第2伝送ラインの間とに、所定の抵抗値を有する第1抵抗を更に備える、請求項1に記載のデータ出力回路。
  3. 基準電位と前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインとの間が接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える第2スイッチを更に備え、
    前記スイッチ制御部は、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御して、
    前記第1スイッチを接続状態にして前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加する場合、前記第2スイッチを切断状態にし、
    前記第1スイッチを切断状態にする場合、前記第2スイッチを接続状態にして、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインと前記基準電位とを接続する、
    請求項1に記載のデータ出力回路。
  4. 前記第1伝送ラインが基準電位に電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換えるスイッチであって、設定値に対応する状態を保つ第1設定スイッチと、
    前記第2伝送ラインが前記基準電位に電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換えるスイッチであって、前記設定値に対応する状態を保つ第2設定スイッチと
    を更に備え、
    前記データ出力部は、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインからそれぞれ取得した電気信号に基づいて、前記設定値を示す前記送信データを出力する、
    請求項1に記載のデータ出力回路。
  5. 前記バイアス電圧印加部と前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインとの間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換える第3スイッチと、
    前記第3スイッチ及び前記第1伝送ラインの間と、前記第3スイッチ及び前記第2伝送ラインの間とに、前記第1抵抗の抵抗値よりも小さい抵抗値を有する第2抵抗と
    を更に備え、
    前記スイッチ制御部は、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを制御して、
    前記第1スイッチを接続状態にして前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加する場合、前記第3スイッチを切断状態にし、
    前記第3スイッチを接続状態にして前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加する場合、前記第1スイッチを切断状態にする、
    請求項2に記載のデータ出力回路。
  6. 前記スイッチ制御部は、所定の期間が経過した場合、又は、当該データ出力回路が動作を開始する場合に、前記第1スイッチを切断状態にして、前記第3スイッチを接続状態にする、請求項5に記載のデータ出力回路。
  7. 基板と、
    前記基板にランド又はビアを有するように形成されており、バイアス電圧が印加された状態で電気信号を伝送する、第1伝送ライン及び第2伝送ラインと、
    前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記バイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加部と、
    前記バイアス電圧印加部及び前記第1伝送ラインの間と、前記バイアス電圧印加部及び前記第2伝送ラインの間とに設けられており、所定の抵抗値を有する第1抵抗と、
    前記バイアス電圧印加部と前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインとの間が電気的に接続された接続状態と接続されていない切断状態とを切り換えるスイッチと、
    前記スイッチ及び前記第1伝送ラインの間と、前記スイッチ及び前記第2伝送ラインの間とに、前記第1抵抗の抵抗値よりも小さい抵抗値を有する第2抵抗と、
    前記スイッチを制御して、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに前記第2抵抗を介して前記バイアス電圧を印加するか否かを切り換えるスイッチ制御部と、
    前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインに接続されており、前記第1伝送ライン及び前記第2伝送ラインがそれぞれ伝送した電気信号に基づく送信データを出力するデータ出力部と
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、所定のタイミングにおいて前記スイッチを所定の期間接続状態にする、
    データ出力回路。
  8. 伝送線に接続されている火災報知端末であって、
    火災を検出するためのセンサと、
    前記伝送線を介して受信機と通信する通信回路と、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の前記データ出力回路と、
    前記データ出力回路が出力する前記送信データが示す値を当該火災報知端末の端末アドレス値とし、前記端末アドレス値と前記通信回路が受信した伝送信号に含まれているアドレス値とが一致した場合、当該火災報知端末を制御して前記伝送信号に含まれているコマンド値に対応する動作を実行する、端末制御回路と
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、前記通信回路が前記アドレス値を受信したことに応じて前記第1スイッチを接続状態にし、前記データ出力回路が前記端末アドレス値を出力した後に前記第1スイッチを切断状態にする、火災報知端末。
  9. 火災報知システムであって、
    前記伝送線に接続されている複数の請求項8に記載の前記火災報知端末と、
    前記伝送線を介して複数の前記火災報知端末と信号を送受信する受信機と
    を備え、
    複数の前記火災報知端末は、互いに異なる前記端末アドレス値が設定されており、
    前記受信機は、
    一の火災報知端末と通信する場合、前記一の火災報知端末の前記端末アドレス値と一致する前記アドレス値と前記一の火災報知端末に実行させる動作に対応するコマンド値とを含む前記伝送信号を前記伝送線に送信し、
    前記スイッチ制御部は、前記受信機が送信した前記アドレス値を受信したことに応じて前記第1スイッチを接続状態にし、前記データ出力回路が前記端末アドレス値を出力した後に前記第1スイッチを切断状態にする、
    火災報知システム。
JP2022087685A 2022-05-30 2022-05-30 データ出力回路、火災報知端末、及び火災報知システム Pending JP2023175306A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022087685A JP2023175306A (ja) 2022-05-30 2022-05-30 データ出力回路、火災報知端末、及び火災報知システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022087685A JP2023175306A (ja) 2022-05-30 2022-05-30 データ出力回路、火災報知端末、及び火災報知システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023175306A true JP2023175306A (ja) 2023-12-12

Family

ID=89121051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022087685A Pending JP2023175306A (ja) 2022-05-30 2022-05-30 データ出力回路、火災報知端末、及び火災報知システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023175306A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110113263A1 (en) Server
US7444208B2 (en) Electrical system wiring diagram generating system, and power supply device and program used for the same
US8018349B1 (en) Detecting an inline power shutoff failure
CN104564764A (zh) 服务器系统
CN104571273A (zh) 风扇控制器以及具有该风扇控制器的服务器系统
US20160118840A1 (en) Battery pack and portable electronic apparatus
JP2023175306A (ja) データ出力回路、火災報知端末、及び火災報知システム
US9645187B2 (en) Systems and methods for determining electrical connectivity
WO2005104435A1 (en) Methods, devices and computer program products using a node affiliation protocol for monitoring and/or controlling networkable devices
KR20080055074A (ko) 스마트 정션박스를 이용한 이중 전원시스템 및 그의 라인쇼트 감지방법
CN109274611B (zh) 基板管理控制器切换共享网络协议的方法
CN111506474B (zh) 一种电路板可靠性监测装置和一种服务器
JP2010008178A (ja) コネクタ接続制御装置、コネクタ接続制御方法およびコネクタ接続制御プログラム
TW201520744A (zh) 風扇控制器以及具該風扇控制器之伺服器系統
CN111338912B (zh) 可显示运作状态的服务器系统
US20110271020A1 (en) Node Differentiation in Multi-Node Electronic Systems
US8164216B2 (en) Modular electrical system and method for its operation
CN111812553A (zh) 交流输入线的检测电路及具有其的插座
US9735564B1 (en) Protection against abnormal overpower of electrical equipment
JP2002252062A (ja) ケーブル接続用コネクタおよび電子装置
TWI423638B (zh) 通訊系統、測試裝置、通訊裝置、通訊方法以及測試方法
CN112130052A (zh) 一种终端及其检测不良的方法
TWI777824B (zh) 電源監控方法及伺服器
JP6852884B2 (ja) 監視システム、監視装置、監視方法、およびプログラム
JP2001282700A (ja) インタフェースカード、電子システム、及びインタフェースカードのインタフェース切り替え方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20231014