JP2023175170A - 媒体処理装置 - Google Patents

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尚洋 松崎
Naohiro Matsuzaki
治 勝田
Osamu Katsuta
毅 瀬戸
Takeshi Seto
智輝 阿部
Tomoki Abe
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Abstract

【課題】液体を用いる媒体の処理を効果的に向上させる。【解決手段】媒体Fを搬送方向に搬送する搬送部10と、搬送部10によって搬送される媒体Fに液体3を噴射するとともに、連続流3aとして噴射された液体3が液滴3bとなった状態で媒体Fに衝突させる液体噴射部1と、媒体F上の液体3の少なくとも一部を霧化させることが可能な超音波を媒体F及び媒体F上の液体3の少なくとも一方に伝える超音波発生部20と、を備える媒体処理装置100。このような構成の媒体処理装置100とすることで、液体3を用いる媒体Fの処理を効果的に向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、媒体処理装置に関する。
従来から、媒体の洗浄や媒体としての布帛の風合いを向上するために媒体に様々な処理を行っている。例えば、特許文献1には、水洗槽内及び水洗槽外に配した多数のガイドロールにより布帛を上下に移送することで該布帛を液中と気中とを交互に移行させる布帛の連続洗浄装置が開示されている。特許文献1には、ガイドロール間に配置されたシャワーノズルから洗浄水を吹き付けるとともにブラシロールで布帛の両面をブラッシングする処理についての記載がある。
特開平1-174665号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるような従来の洗浄水を吹き付ける構成の媒体処理装置においては、洗浄水を吹き付けることに伴って媒体の表面に液膜ができ、液膜によって洗浄水を吹き付けることに伴う衝撃力が吸収されることで低下し、洗浄力は弱かった。一方、特許文献1に記載されるようなブラシロールで媒体をブラッシングする構成の媒体処理装置においては、媒体を損傷させる虞があった。このように、従来の液体を用いる媒体処理装置においては、媒体の処理を効果的に行うことは困難であった。
上記課題を解決するための本発明の媒体処理装置は、媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体に液体を噴射するとともに、連続流として噴射された前記液体が液滴となった状態で前記媒体に衝突させる液体噴射部と、前記媒体上の前記液体の少なくとも一部を霧化させることが可能な超音波を前記媒体及び前記媒体上の前記液体の少なくとも一方に伝える超音波発生部と、を備えることを特徴とする。
実施例1の媒体処理装置の要部を表す概略図。 図1の媒体処理装置の一部を表す概略図。 図1の媒体処理装置の液体噴射部を表す概略図。 実施例2の媒体処理装置の要部を表す概略図。 図4の媒体処理装置の一部を表す概略図。 実施例3の媒体処理装置の要部を表す概略図。 実施例4の媒体処理装置の要部を表す概略図。
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の媒体処理装置は、媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体に液体を噴射するとともに、連続流として噴射された前記液体が液滴となった状態で前記媒体に衝突させる液体噴射部と、超音波を前記媒体及び前記媒体上の前記液体の少なくとも一方に伝える超音波発生部と、を備えることを特徴とする。
連続流として噴射された液体を液滴となった状態で媒体に衝突させることで強い衝撃を媒体に与えることができるが、媒体の表面上の液膜に該液滴を衝突させると衝撃力が低下する虞がある。しかしながら、本態様によれば、連続流として噴射された液体が液滴となった状態で該媒体に衝突させることを、超音波を媒体及び媒体上の液体の少なくとも一方に伝えることで媒体上の液体の少なくとも一部を霧化させつつ、実行することができる。すなわち、連続流として噴射された液体が液滴となった状態で媒体に衝突させるということによる強い衝撃を、媒体の表面の液滴の衝突部分である液体の付与位置に液膜ができることを抑制しつつ、媒体に与え続けることができる。このため、液体の付与位置に液膜ができて液体が媒体に衝突することに伴う衝撃力が低下するということを抑制することができ、媒体の処理を効果的に向上させることができる。
本発明の第2の態様の媒体処理装置は、前記第1の態様において、前記媒体が布帛であることを特徴とする。
媒体が布帛である場合、液体の付与位置に液膜ができると媒体の処理効果が特に低下しやすい。しかしながら、本態様によれば、媒体が布帛である場合であっても、媒体の処理を効果的に向上させることができる。
本発明の第3の態様の媒体処理装置は、前記第1または第2の態様において、前記搬送部は、前記媒体を支持する無端状の搬送ベルトと、前記搬送ベルトを回転させる駆動ローラーと、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、搬送部は、媒体を支持する無端状の搬送ベルトと、搬送ベルトを回転させる駆動ローラーと、を備える。このような構成の搬送部により媒体を好適に搬送できるとともに、媒体が搬送ベルトで支持されることにより該媒体に液体を強い衝撃力で衝突させることができる。
本発明の第4の態様の媒体処理装置は、前記第1または第2の態様において、前記超音波発生部は、前記媒体の前記液体噴射部と対向する面とは反対側の面に対向して配置されることを特徴とする。
本態様によれば、超音波発生部は媒体の液体噴射部と対向する面とは反対側の面に対向して配置される。このため、超音波発生部と液体噴射部とが干渉することを抑制することができる。
本発明の第5の態様の媒体処理装置は、前記第1または第2の態様において、前記超音波発生部は、前記液体の前記媒体への付与位置よりも前記搬送方向における上流側に配置されることを特徴とする。
本態様によれば、超音波発生部は媒体への液体噴射部からの液体の付与位置よりも搬送方向における上流側に配置される。このため、液体の付与位置を予め超音波が伝わっている状態としておくことができ、効果的に該付与位置における液体を霧化することができる。
本発明の第6の態様の媒体処理装置は、前記第1または第2の態様において、前記液体噴射部は、前記液体を噴射する少なくとも1つの噴射口を有するノズル部を有することを特徴とする。
本態様によれば、液体噴射部は液体を噴射する少なくとも1つの噴射口を有するノズル部を有する。このような構成とすることで、液体噴射部から好適に液体を噴射させることができる。
本発明の第7の態様の媒体処理装置は、前記第6の態様において、前記ノズル部は、前記噴射口が形成される噴射面を有し、前記超音波発生部は、前記ノズル部に設けられ、前記噴射面よりも前記液体の噴射方向に延出する延出部を有することを特徴とする。
本態様によれば、ノズル部は噴射口が形成される噴射面を有し、超音波発生部はノズル部に設けられるとともに噴射面よりも液体の噴射方向に延出する延出部を有する。このような構成とすることで、超音波発生部と液体噴射部とが干渉することを抑制することができるとともに、装置の全体構成を小型化することができる。
本発明の第8の態様の媒体処理装置は、前記第7の態様において、前記ノズル部は、複数の前記噴射口が前記搬送方向と交差する方向に並ぶ噴射口列が前記噴射面に形成され、前記延出部は、前記噴射口列に沿う方向に延設される平板状の部材であることを特徴とする。
本態様によれば、ノズル部は複数の噴射口が前記搬送方向と交差する方向に並ぶ噴射口列が噴射面に形成され、延出部は噴射口列に沿う方向に延設される平板状の部材である。このような構成とすることで、超音波発生部と噴射口列から噴射される液体の付与位置とを近接させることができ、効果的に該付与位置における液体を霧化することができる。
本発明の第9の態様の媒体処理装置は、前記第7の態様において、前記ノズル部は、前記搬送方向と交差する往復移動方向に沿って移動可能であり、前記延出部は、前記往復移動方向における前記噴射口の両端部に設けられることを特徴とする。
本態様によれば、ノズル部は往復移動方向に沿って移動可能であり、延出部は往復移動方向における噴射口の両端部に設けられる。このような構成とすることで、延出部における媒体との対向部分の面積を小さくすることができ、ノズル部の往復移動に伴う延出部と媒体との干渉を低減することができる。
本発明の第10の態様の媒体処理装置は、前記第6の態様において、前記液体噴射部は、前記液体を前記噴射口まで搬送する液体搬送部と、前記液体搬送部中の前記液体を加圧する加圧部と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、液体噴射部は、液体を噴射口まで搬送する液体搬送部と、液体搬送部中の液体を加圧する加圧部と、を有する。このような構成とすることで、液体を連続流となるように噴射するとともに、連続流として噴射された液体が液滴となった状態で布帛に衝突させる液体噴射部を好適に形成することができる。
[実施例1]
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。最初に、図1を参照して、媒体処理装置100としての本発明の実施例1に係る媒体処理装置100Aの概要について説明する。図1に示す媒体処理装置100Aは、媒体の一例である布帛Fを搬送方向Aに搬送する搬送部10と、搬送部10によって搬送される布帛Fに液体3を噴射する液体噴射部1と、を備えている。本実施例の媒体処理装置100Aは、液体噴射部1から噴射される洗浄液としての液体3によって布帛Fを洗浄する、媒体洗浄装置である。
搬送部10としての本実施例の搬送部10Aは、布帛Fを支持する無端状の搬送ベルト13と、搬送ベルト13が架けられ回転方向Cに回転することで搬送ベルト13を回転方向Cに回転させる駆動ローラー12と、駆動ローラー12とともに搬送ベルト13が架けられるとともに搬送ベルト13の回転に伴って従動して回転する従動ローラー11と、を備えている。布帛Fを支持する無端状の搬送ベルト13と搬送ベルト13を回転させる駆動ローラー12とを備える本実施例のような構成の搬送部10により、布帛Fを好適に搬送できるとともに、液体3の付与位置で布帛Fを搬送ベルト13で支持できることで布帛Fに液体3を強い衝撃力で衝突させることができる。
ここで、本発明の媒体処理装置100の液体噴射部1は、詳細な構成例は後述するが、搬送部10Aによって搬送される布帛Fに液体3を連続流3aとなるように噴射するとともに、連続流3aとして噴射された液体3が液滴3bとなった状態で布帛Fに衝突させる液体噴射部である。そして、本実施例の液体噴射部1としての液体噴射部1Aは、液体3を噴射する少なくとも1つの噴射口4aを有するノズル部2を有している。液体噴射部1をこのような構成とすることで、液体噴射部1から好適に液体3を噴射させることができる。
また、本実施例の媒体処理装置100Aは、上記の搬送部10A及び液体噴射部1Aに加えて、布帛Fに液体噴射部1Aから液体3が付与されることで布帛F上に形成される液膜3fと接触して、布帛F上の液体3の少なくとも一部を霧化させることが可能な超音波を伝える超音波発生部20を備えている。超音波を媒体及び媒体上の液体3の少なくとも一方に伝えることで媒体上の液体3の少なくとも一部を霧化させつつ、連続流3aとして噴射された液体3を液滴3bとなった状態で媒体に衝突させることで、強い衝撃を媒体に与え続けることができる。これは、液体3が溜まって形成された液膜3f上に液体噴射部1から噴射された液体3が衝突すると液膜3fにより衝撃力が吸収される虞があるが、液膜3fを霧化させることで液膜3fによる衝撃力の吸収を抑制することができるためである。
このように、本実施例の媒体処理装置100Aは、連続流3aとして噴射された液体3を液滴3bとなった状態で媒体としての布帛Fに衝突させるということによる強い衝撃を、布帛Fの表面の液滴3bの衝突部分である液体3の付与位置P1に液膜3fができることを抑制しつつ、布帛Fに与え続けることができる。このため、本実施例の媒体処理装置100Aは、布帛Fの表面の液体3の付与位置P1に液膜3fができて液体3が布帛Fに衝突することに伴う衝撃力が低下するということを抑制することができ、媒体の処理としての布帛Fの洗浄処理を効果的に向上させることができる。
ここで、本実施例の媒体処理装置100Aにおいて使用する媒体は、上記のように、布帛Fである。媒体が布帛Fである場合、液体3の付与位置P1に液膜3fができると媒体の処理効果が特に低下しやすい。しかしながら、本実施例の媒体処理装置100Aは、上記のような構成の超音波発生部20を備えていることにより、媒体が布帛Fである場合であっても、媒体の処理としての布帛Fの洗浄処理を効果的に向上させることができる。
また、図1で表されるように、超音波発生部20としての本実施例の超音波発生部20Aは、布帛Fへの液体噴射部1Aからの液体3の付与位置P1よりも搬送方向Aにおける上流側に配置されている。このため、液体3の付与位置を予め超音波が伝わっている状態としておくことができ、効果的に液体3の付与位置P1における液体3を霧化することができる。なお、「搬送方向Aにおける上流側」とは搬送方向Aの矢印方向の後端側を意味し、逆に「搬送方向Aにおける下流側」とは搬送方向Aの矢印方向の先端側を意味する。
ここで、本実施例の媒体処理装置100Aにおいては、搬送方向Aにおける下流側が重力方向における上方に位置する配置で搬送部10Aが設けられている。このため、液膜3fは、液体3の付与位置P1よりも搬送方向Aにおける上流側に垂れやすくなっている。このため、液体3の付与位置P1よりも搬送方向Aにおける上流側に配置されているとともに液膜3fに接触する構成の超音波発生部20Aによって、液体3の付与位置に予め超音波が伝わっている状態とし易くなっている。
ただし、このような構成に限定されない。例えば、搬送方向Aにおける上流側から下流側に向けて水平に位置する配置で搬送部10が設けられていても、液体3の付与位置を基準に液膜3fは水平に広がるので、超音波発生部20が液膜3fに接触する構成のものであっても液体3の付与位置に予め超音波が伝わっている状態とすることが可能である。なお、超音波発生部20が布帛Fに接触する構成のものである場合は、液膜3fの広がりに関係なく液体3の付与位置を予め超音波が伝わっている状態とすることが可能である。また、超音波発生部20は、媒体及び媒体上の液体3の少なくとも一方に超音波を伝えることが可能な構成であれば、液体3の付与位置P1よりも搬送方向Aにおける下流側に配置されていてもよい。
次に、図2及び図3を参照して、さらに液体噴射部1及び超音波発生部20の構成について詳細に説明する。図2で表されるように、本実施例の液体噴射部1Aは、布帛Fの搬送方向Aと交差する方向である幅方向全体に亘り液体3の噴射口4aが噴射面4に1列にライン状に複数設けられるノズル部2を有している。
このように、本実施例の媒体処理装置100Aにおいては、ノズル部2は、噴射口4aが形成される噴射面4を有している。そして、図1及び図2で表されるように、本実施例の超音波発生部20Aは、ノズル部2に設けられ、噴射面4よりも液体3の噴射方向Bに延出している。本実施例の超音波発生部20Aのように、ノズル部2に設けられるとともに噴射面4よりも液体3の噴射方向Bに延出する延出部を有する構成とすることで、超音波発生部20と液体噴射部1とが干渉することを抑制することができるとともに、装置の全体構成を小型化することができる。
さらに詳細には、図1及び図2で表されるように、ノズル部2は複数の噴射口4aが搬送方向Aと交差する方向に並ぶ噴射口列が噴射面4に形成され、超音波発生部20Aの延出部は噴射口列に沿う方向に延設される平板状の部材である。このような構成とすることで、超音波発生部20と噴射口列から噴射される液体3の付与位置とを近接させることができ、効果的に該付与位置における液体3を霧化することができる。なお、本実施例のノズル部2に設けられる噴射口列は1列であるが、ノズル部2に設けられる噴射口列は1列ではなく複数列であってもよい。
なお、本実施例の超音波発生部20Aの延出部は、図1で表されるように、噴射方向Bに沿って直線的に突出しているが、このような構成に限定されない。例えば、超音波発生部20の延出部が搬送方向Aにおける下流側に向けてカーブして突出していてもよい。このような構成とすることで、超音波発生部20の延出部が布帛Fと接触した場合に布帛Fを損傷させる虞を低減できるほか、液体3の付与位置に超音波発生部20の延出部をさらに近づけることができる。
また、本実施例の液体噴射部1Aは、図3で表されるように、液体3を噴射する少なくとも1つの噴射口4aを有するノズル部2に加え、液体3を噴射口4aまで搬送するチューブである液体搬送部7と、液体搬送部7中の液体3を加圧する加圧部6と、を有している。このような構成とすることで、液体3を連続流3aとなるように噴射するとともに、連続流3aとして噴射された液体3が液滴3bとなった状態で布帛Fに衝突させる液体噴射部1を好適に形成することができている。
このように、本実施例の液体噴射部1Aは、ノズル部2に設けられた複数の噴射口4aから噴射方向Bに連続流状態で噴射された液体3の連続流3aが液滴3bとなる液滴化された状態で該液滴3bを対象物である布帛Fに衝突させる液体噴射装置であることを特徴としている。液体3としては、水を好ましく使用できるほか、水に界面活性剤などの洗浄剤を含有させたものや、水を溶媒として各種溶剤や添加剤などを含有した水溶液や、揮発性の有機溶剤など、特に限定なく使用することができる。
ここで、液体貯留部8からノズル部2までを接続する送液流路としての液体搬送部7は、軟性樹脂材などを用いて構成することで、ハンドリング性を良くすることができる。そして、加圧部6は、制御信号線9で接続される制御部5の制御によって駆動され、所定の圧力または所定の流量で液体3を送液する。なお、圧力または流量は、使用者が制御部5に指示入力することによって任意に変更可能である。別の表現をすると、制御部5は液体噴射部1から噴射される液体3の噴射量を制御することができる。このため、自動で好ましい噴射量で液体3を液体噴射部1から噴射させることができる。
なお、上記のように、本実施例の液体噴射部1Aは、連続流3aとして液体3を噴射し、これが液滴化されて液滴3bとなった状態で布帛Fに衝突させる。このような構成とすることで、布帛Fに強い衝撃力で衝突させることができるとともに布帛F上の液膜3fの量が多くなりすぎないようにすることができる。液膜3fの量が多くなりすぎると超音波発生部20Aによる液体3の霧化が不十分となる虞があるが、液体噴射部1を連続流3aが液滴3bとなった状態で布帛Fに衝突させる構成とすることで、液体3の噴射量を少量とすることができ、超音波発生部20による液体3の霧化が不十分となることを抑制することができる。
[実施例2]
以下に、媒体処理装置100としての実施例2の媒体処理装置100Bについて図4及び図5を参照して説明する。このうち、図4は実施例1の媒体処理装置100Aにおける図1に対応する図であり、図5は実施例1の媒体処理装置100Aにおける図2に対応する図である。本実施例の媒体処理装置100Bは、以下で説明する構成以外については、実施例1の媒体処理装置100Aと同様である。このため、本実施例の媒体処理装置100Bは、下記の説明箇所以外については実施例1の媒体処理装置100Aと同様の特徴を有している。そこで、図4及び図5では上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
上記のように、実施例1の媒体処理装置100Aの液体噴射部1Aは、図2で表されるように、布帛Fの幅方向全体に亘り液体3の噴射口4aが設けられるノズル部2を有していた。一方、本実施例の媒体処理装置100Bの液体噴射部1Bのノズル部2は、図5で表されるように、布帛Fの幅方向の長さよりも短く、搬送方向Aと交差する往復移動方向Dに往復移動可能な構成となっている。
また、実施例1の媒体処理装置100Aの超音波発生部20Aは、図1及び図2で表されるように、超音波発生部20Aの延出部がノズル部2の噴射口列に沿う方向に延設される平板状の部材であった。一方、本実施例の媒体処理装置100Bの超音波発生部20Bは、図4及び図5で表されるように、超音波発生部20Bの延出部がノズル部2の往復移動方向Dの両端に設けられる平板状の部材である。なお、図4では、構造がわかりやすいように、超音波発生部20Bの延出部としての図中の手前側の平板状の部材を省略して表している。
このように、本実施例の媒体処理装置100Bにおいては、ノズル部2は、搬送方向Aと交差する往復移動方向Dに沿って移動可能であるとともに複数の噴射口4aが往復移動方向Dに並ぶ噴射口列が噴射面4に形成されている。そして、超音波発生部20Bの延出部は、往復移動方向Dにおけるノズル部2の噴射口列の両端部に設けられている。本実施例の媒体処理装置100Bは、このような構成とすることで、延出部における布帛Fとの対向部分の面積を小さくし、ノズル部2の往復移動に伴う延出部と布帛Fとの干渉を低減している。特に、本実施例の超音波発生部20Dの延出部においては、図4で表されるように、噴射方向Bにおける先端部が細くなっており、延出部における布帛Fとの対向部分の面積を特に小さくしている。なお、本実施例のノズル部2には往復移動方向Dに噴射口4aが並ぶ1列の噴射口列が噴射面4に形成されているが、噴射面4に形成される噴射口4aは1つであってもよいし、往復移動方向Dとは交差する方向に噴射口4aが並ぶ噴射口列が噴射面4に形成されていてもよい。また、噴射口列は1列ではなく複数列であってもよい。
[実施例3]
以下に、媒体処理装置100としての実施例3の媒体処理装置100Cについて図6を参照して説明する。図6は、実施例1の媒体処理装置100Aにおける図1に対応する図である。本実施例の媒体処理装置100Cは、以下で説明する構成以外については、実施例1及び実施例2の媒体処理装置100と同様である。このため、本実施例の媒体処理装置100Cは、下記の説明箇所以外については実施例1及び実施例2の媒体処理装置100と同様の特徴を有している。そこで、図6では上記実施例1及び実施例2と共通する構成部材は同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
図1及び図4で表されるように、実施例1及び実施例2の媒体処理装置100は、搬送部10として、布帛Fを支持する搬送ベルト13と、搬送ベルト13が架けられる駆動ローラー12及び従動ローラー11と、を備える搬送部10Aを備えていた。一方、本実施例の媒体処理装置100Cは、図6で表されるように、搬送部10として、駆動ローラー14及び従動ローラー15で構成されるローラー対10Bを、搬送方向Aにおけるノズル部2の上流側及び下流側の両方に備えている。なお、本実施例の媒体処理装置100Cの液体噴射部1は、超音波発生部20が取り付けられていないことを除けば実施例1の媒体処理装置100Aの液体噴射部1と同様の構成の、液体噴射部1Aである。
また、上記のように、実施例1及び実施例2の媒体処理装置100の超音波発生部20は、液体噴射部1に取り付けられており、布帛Fの液体3が付与される面と対向する側に設けられていた。一方、本実施例の媒体処理装置100Cは、図6で表されるように、超音波発生部20Cが布帛Fの液体3が付与される面とは反対の面に対向する側に設けられている。
別の表現をすると、本実施例の媒体処理装置100Cにおいては、超音波発生部20Cは、布帛Fの液体噴射部1と対向する面とは反対側の面に対向して配置されている。このような構成となっていることで、本実施例の媒体処理装置100Cは、超音波発生部20と液体噴射部1とが干渉することを抑制することができている。
実施例1及び実施例2の媒体処理装置100は、超音波発生部20が液膜3fに直接接触して超音波を伝えることで液膜3fの液体3を霧化させる構成であったが、本実施例の媒体処理装置100Cは、布帛Fに接触して超音波を液膜3fに間接的に伝えることで液膜3fの液体3を霧化させる構成である。また、図6で表されるように、本実施例の媒体処理装置100Cは、布帛Fの液体噴射部1と対向する面とは反対側の面から漏れ出た液体3などを溜めることが可能な廃液トレイ30を備えている。なお、このような廃液トレイ30を、実施例1の媒体処理装置100A、実施例2の媒体処理装置100B、或いは、後述の実施例4の媒体処理装置100Dなどに設けてもよく、また、液体貯留部8が廃液トレイ30を兼ねてもよい。
[実施例4]
以下に、媒体処理装置100としての実施例4の媒体処理装置100Dについて図7を参照して説明する。本実施例の媒体処理装置100Dは、以下で説明する構成以外については、実施例1から実施例3の媒体処理装置100と同様である。このため、本実施例の媒体処理装置100Dは、下記の説明箇所以外については実施例1から実施例3の媒体処理装置100と同様の特徴を有している。そこで、図7では上記実施例1から実施例3と共通する構成部材は同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
図7で表されるように、本実施例の媒体処理装置100Dは、搬送部10として、シャツなどの衣服を載置可能な載置トレイ16を有し、載置トレイ16を搬送方向Aに移動させることでシャツなどの衣服である布帛Fを搬送することが可能な構成となっている。また、実施例1から実施例3の媒体処理装置100の液体噴射部1は、ノズル部2に設けられた1列の噴射口列から液体3を噴射する構成であった。一方、図7で表されるように、本実施例の媒体処理装置100Dの液体噴射部1Cは、搬送方向A及び搬送方向Aと交差する方向の両方の方向において複数の噴射口4aをノズル部2に有している。そして、ノズル部2を往復移動方向Dに沿って移動可能であり、ノズル部2の往復移動方向Dにおける両端に超音波発生部20Dが設けられている。
このように、本実施例の媒体処理装置100Dの液体噴射部1Cは、搬送方向A及び搬送方向Aと交差する方向の両方の方向において複数の噴射口4aを有するシャワー状に液体3を噴射可能なノズル部2を有することで、広い範囲に液体3を噴射させることができる。なお、本実施例の液体噴射部1Cは、シャワー状に液体3を噴射可能なノズル部2を往復移動方向Dに移動させる構成であるが、さらにノズル部2の噴射面4を広げて、シャワー状に液体3を噴射可能なノズル部2を固定したまま布帛Fの全体に液体3を噴射する構成としてもよい。
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。上記各実施例は媒体としての布帛Fを洗浄することを目的とする洗浄装置であったが、例えば、媒体としての搬送ベルト13を布帛Fの代わりに洗浄することを目的とする洗浄装置であってもよいし、布帛Fを洗浄する代わりに布帛Fの柔軟性を改善するなど布帛Fの風合いを改善することを目的とする風合い改善装置などであってもよい。そして、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体噴射部、2…ノズル部、3…液体、3a…連続流、3b…液滴、3f…液膜、4…噴射面、4a…噴射口、5…制御部、6…加圧部、7…液体搬送部、8…液体貯留部、9…制御信号線、10…搬送部、10A…搬送部、10B…ローラー対(搬送部)、10C…搬送部、11…従動ローラー、12…駆動ローラー、13…搬送ベルト、14…駆動ローラー、15…従動ローラー、16…載置トレイ、20…超音波発生部、20A…超音波発生部、20B…超音波発生部、20C…超音波発生部、20D…超音波発生部、30…廃液トレイ、100…媒体処理装置、100A…媒体処理装置、100B…媒体処理装置、100C…媒体処理装置、100D…媒体処理装置、F…布帛(媒体)

Claims (10)

  1. 媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記媒体に液体を噴射するとともに、連続流として噴射された前記液体が液滴となった状態で前記媒体に衝突させる液体噴射部と、
    超音波を前記媒体及び前記媒体上の前記液体の少なくとも一方に伝える超音波発生部と、
    を備えることを特徴とする媒体処理装置。
  2. 請求項1に記載の媒体処理装置において、
    前記媒体が布帛であることを特徴とする媒体処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の媒体処理装置において、
    前記搬送部は、前記媒体を支持する無端状の搬送ベルトと、前記搬送ベルトを回転させる駆動ローラーと、を備えることを特徴とする媒体処理装置。
  4. 請求項1または2に記載の媒体処理装置において、
    前記超音波発生部は、前記媒体の前記液体噴射部と対向する面とは反対側の面に対向して配置されることを特徴とする媒体処理装置。
  5. 請求項1または2に記載の媒体処理装置において、
    前記超音波発生部は、前記液体の前記媒体への付与位置よりも前記搬送方向における上流側に配置されることを特徴とする媒体処理装置。
  6. 請求項1または2に記載の媒体処理装置において、
    前記液体噴射部は、前記液体を噴射する少なくとも1つの噴射口を有するノズル部を有することを特徴とする媒体処理装置。
  7. 請求項6に記載の媒体処理装置において、
    前記ノズル部は、前記噴射口が形成される噴射面を有し、
    前記超音波発生部は、前記ノズル部に設けられ、前記噴射面よりも前記液体の噴射方向に延出する延出部を有することを特徴とする媒体処理装置。
  8. 請求項7に記載の媒体処理装置において、
    前記ノズル部は、複数の前記噴射口が前記搬送方向と交差する方向に並ぶ噴射口列が前記噴射面に形成され、
    前記延出部は、前記噴射口列に沿う方向に延設される平板状の部材であることを特徴とする媒体処理装置。
  9. 請求項7に記載の媒体処理装置において、
    前記ノズル部は、前記搬送方向と交差する往復移動方向に移動可能であり、
    前記延出部は、前記往復移動方向における前記噴射口の両端部に設けられることを特徴とする媒体処理装置。
  10. 請求項6に記載の媒体処理装置において、
    前記液体噴射部は、前記液体を前記噴射口まで搬送する液体搬送部と、前記液体搬送部中の前記液体を加圧する加圧部と、を有することを特徴とする媒体処理装置。
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