JP2023173478A - 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】引張特性を改善することができる二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供する。【解決手段】実施形態に係る二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、ポリオール、テルペン樹脂およびモノオールを含む第1成分と、ポリイソシアネートを含む第2成分と、を含む。前記ポリオールは、ポリブタジエンポリオールおよび/または水添ポリブタジエンポリオールを40質量%以上含む。前記テルペン樹脂の含有量は、前記ポリオール100質量部に対して5~60質量部である。【選択図】なし

Description

本発明は、二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物、およびそれを用いた電気電子部品、ならびに、該二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物のためのポリオール組成物に関する。
従来、電子回路基板や電子部品は、外的要因から保護するためにポリウレタン樹脂組成物を用いて封止することが行われており、ポリウレタン樹脂組成物のポリオールとしてポリブタジエンポリオールを用いることが知られている。
例えば、特許文献1には、水酸基含有液状ジエン系重合体、ポリイソシアネート化合物、多環芳香族炭化水素および石油樹脂からなる電気絶縁材料が開示されている。特許文献2には、水酸基含有ポリブタジエン、水酸基含有水素添加ポリブタジエンおよびポリイソシアネートを反応させて得られるポリマーと、粘着付与剤と、溶剤を含有してなる耐熱性防湿絶縁塗料が開示されている。
特許文献3には、ポリブタジエンポリオールを含むポリオールおよびテルペン樹脂を含む第1成分と、ポリイソシアネートを含む第2成分と、を含む二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物が記載されている。また、ポリブタジエンポリオールとともにテルペン樹脂を用いることにより、相溶性を改善するとともに、基板等との密着性を向上し、誘電率の低いポリウレタン樹脂が得られることが記載されている。
特開昭61-197620号公報 特開平8-165454号公報 特許第6916404号公報
上記のように特許文献3に記載の発明によれば、相溶性と密着性と低誘電特性に優れる二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物が提供されるが、引張特性の点で十分とはいえないことが判明した。
本発明の実施形態は、以上の点に鑑み、引張特性を改善することができる二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明は以下に示される実施形態を含む。
[1] ポリオール、テルペン樹脂、およびモノオールを含む第1成分と、ポリイソシアネートを含む第2成分と、を含み、前記ポリオールは、ポリブタジエンポリオールおよび/または水添ポリブタジエンポリオールを40質量%以上と、炭素数が7以上9以下のアルキレンポリオールとを含み、前記テルペン樹脂の含有量が、前記ポリオール100質量部に対して5~60質量部であり、前記モノオールの含有量が、前記ポリオール100質量部に対して4~15質量部である、二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
[2] 前記ポリオールは、前記アルキレンポリオールを4~15質量%含む、[1]に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
[3] 前記モノオールは、炭素数が12以上30以下の脂肪族モノオールである、[1]または[2]に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
[4] 前記アルキレンポリオールは、第一級炭素原子に結合したヒドロキシ基と第二級炭素原子に結合したヒドロキシ基とを有するジオールである、[1]~[3]のいずれかに記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
[5] 前記ポリイソシアネートが芳香族ポリイソシアネートを含む、[1]~[4]のいずれかに記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
[6] 前記ポリオールが、ひまし油系ポリオールをさらに含む、[1]~[5]のいずれかに記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
[7] 電気電子部品封止用である、[1]~[6]のいずれかに記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
[8] [1]~[7]のいずれかに記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を用いて樹脂封止された電気電子部品。
[9] 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物のポリオール成分として用いられるポリオール組成物であって、ポリオールおよびテルペン樹脂、およびモノオールを含み、前記ポリオールは、ポリブタジエンポリオールおよび/または水添ポリブタジエンポリオールを40質量%以上と、炭素数が7以上9以下のアルキレンポリオールとを含み、前記テルペン樹脂の含有量が、前記ポリオール100質量部に対して5~60質量部であり、前記モノオールの含有量が、前記ポリオール100質量部に対して4~15質量部である、ポリオール組成物。
本発明の実施形態によれば、引張特性を改善することができる二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供することができる。
本実施形態に係る二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、ポリオール(A)、テルペン樹脂(B)、およびモノオール(D)を含む第1成分と、ポリイソシアネート(C)を含む第2成分と、を含むポリウレタン樹脂組成物であって、前記ポリオール(A)が、ポリブタジエンポリオール(A1-1)および/または水添ポリブタジエンポリオール(A1-2)と、炭素数が7以上9以下のアルキレンポリオール(A2)を含むものである。
<第1成分>
[ポリブタジエンポリオール(A1-1)および/または水添ポリブタジエンポリオール(A1-2)]
第1成分に含まれるポリオール(A)には、ポリブタジエンポリオール(A1-1)および/または水添ポリブタジエンポリオール(A1-2)(以下、両者をまとめて「PBポリオール(A1)」ということがある。)が用いられる。
ポリブタジエンポリオール(A1-1)としては、分子中に1,4-結合型、1,2-結合型またはそれらが混在したポリブタジエン構造と少なくとも2つのヒドロキシ基を有するものが好ましく、ポリブタジエン構造の両末端にそれぞれヒドロキシ基を有するものがより好ましい。
ポリブタジエンポリオール(A1-1)の水酸基価は、例えば10~200mgKOH/gでもよく、15~150mgKOH/gでもよく、20~120mgKOH/gでもよい。密着性および相溶性を観点から、ポリブタジエンポリオール(A1-1)の水酸基価は25~100mgKOH/gであることが好ましく、より好ましくは40~90mgKOH/gである。本明細書において、水酸基価はJIS K1557-1:2007のA法に準じて測定される。
水添ポリブタジエンポリオール(A1-2)は、ポリブタジエンポリオール(A1-1)に対して水素添加した構造を持つものであり、ポリブタジエンポリオールに含まれている不飽和二重結合の一部又は全てが水添されている。水添ポリブタジエンポリオール(A1-2)の水添の度合いは特に限定されず、例えばヨウ素価が50g/100g以下でもよく、30g/100g以下でもよい。本明細書において、ヨウ素価はJIS K0070:1992に準じて測定される。
水添ポリブタジエンポリオール(A1-2)の水酸基価は、例えば10~200mgKOH/gでもよく、15~150mgKOH/gでもよく、20~120mgKOH/gでもよく、25~100mgKOH/gでもよく、40~90mgKOH/gでもよい。
PBポリオール(A1)としては、引張強度の観点からポリブタジエンポリオール(A1-1)を用いることがより好ましい。
[アルキレンポリオール(A2)]
第1成分に含まれるポリオール(A)には、上記PBポリオール(A1)とともに、炭素数7~9のアルキレンポリオール(A2)が用いられる。アルキレンポリオール(A2)を添加することにより、引張特性、特には伸び率を向上することができる。
炭素数7~9のアルキレンポリオール(A2)は、1分子中にヒドロキシ基を2つ有するジオールでもよく、ヒドロキシ基を3つ以上有するものでもよいが、好ましくはジオールである。炭素数7~9のアルキレンポリオール(A2)の具体例としては、1,7-ヘプタンジオール、1,2-ヘプタンジオール、2,3-ヘプタンジオール、5-メチル-2,4-ヘキサンジオール、2-メチル-2,5-ヘキサンジオール、2,4-ジメチル-2,4-ペンタンジオール、2,4-ジメチル-1,5-ペンタンジオール、2-エチル-1,5-ペンタンジオール、2-エチル-1,3-ペンタンジオールなどのヘプタンジオール; 1,8-オクタンジオール、1,2-オクタンジオール、1,3-オクタンジオール、1,4-オクタンジオール、2,4-オクタンジオール、2-メチル-1,2-ヘプタンジオール、2-メチル-1,3-ヘプタンジオール、2-メチル-2,3-ヘプタンジオール、2-エチル-1,2-ヘキサンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-エチル-1,5-ヘキサンジオール、2-エチル-1,6-ヘキサンジオール、2,5-ジメチル-2,5-ヘキサンジオール、3,4-ジメチル-3,4-ヘキサンジオール、2,5-ジメチル-3,4-ヘキサンジオール、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール、2-プロピル-1,2-ペンタンジオールなどのオクタンジオール; 1,9-ノナンジオール、1,2-ノナンジオール、2-メチル-1,8-オクタンジオール、2-エチル-1,4-ヘプタンジオール、2,6-ジメチル-3,5-ヘプタンジオール、2,6-ジメチル-2,6-ヘプタンジオール、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオールなどのノナンジオールが挙げられる。これらはいずれか1種用いてもよく、2種以上併用してもよい。
アルキレンポリオール(A2)としては、第一級炭素原子に結合したヒドロキシ基と第二級炭素原子に結合したヒドロキシ基とを有するジオールを用いることが好ましい。そのようなジオールとしては、例えば、1,2-ヘプタンジオール、2-エチル-1,3-ペンタンジオール、1,2-オクタンジオール、1,3-オクタンジオール、1,4-オクタンジオール、2-メチル-1,3-ヘプタンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-エチル-1,5-ヘキサンジオール、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール、1,2-ノナンジオール、2-エチル-1,4-ヘプタンジオールが挙げられる。これらはいずれか1種用いてもよく、2種以上併用してもよい。
これらの中でも分岐アルキレンジオールが好ましい。分岐アルキレンジオールとは、分子内に第三級炭素原子および/または第四級炭素原子を有するアルキレンジオールである。具体的には、2-エチル-1,3-ペンタンジオール、2-メチル-1,3-ヘプタンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-エチル-1,5-ヘキサンジオール、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール、2-エチル-1,4-ヘプタンジオールが挙げられる。より好ましくは、分子内に第三級炭素原子を有するとともに、第一級炭素原子に結合したヒドロキシ基と第二級炭素原子に結合したヒドロキシ基を有するジオールを用いることである。
[ひまし油系ポリオール(A3)]
ポリオール(A)には、さらにひまし油系ポリオール(A3)が含まれてもよい。ヒマシ油ポリオール(A3)を添加することにより、引張特性の改善効果を高めることができる。ひまし油系ポリオール(A3)としては、ひまし油、ひまし油脂肪酸、及びこれらに水素付加した水添ひまし油や水添ひまし油脂肪酸を用いて製造されたポリオールを使用することができる。より詳細には、ひまし油系ポリオール(A3)としては、例えば、ひまし油、ひまし油とその他の天然油脂とのエステル交換物、ひまし油と多価アルコールとの反応物、ひまし油脂肪酸と多価アルコールとのエステル化反応物、及びこれらにアルキレンオキサイドを付加重合したポリオールなどが挙げられる。
ひまし油系ポリオール(A2)の水酸基価は特に限定されず、例えば50~250mgKOH/gでもよく、100~180mgKOH/gでもよい。
[ポリオール(A)]
ポリオール(A)は、PBポリオール(A1)およびアルキレンポリオール(A2)のみで構成されてもよく、PBポリオール(A1)、アルキレンポリオール(A2)およびひまし油系ポリオール(A3)のみで構成されてもよく、また、これらに加えてさらに他の他のポリオール(A4)を含有してもよい。ポリオール(A)は、2官能のもののみで構成されてもよく、3官能以上のものを含んでもよいが、ポリイソシアネート(C)が2官能のもののみで構成される場合、ポリウレタン樹脂組成物を熱硬化性にするべく3官能以上のポリオールを含むことが好ましい。
他のポリオール(A4)は、分子内に複数のヒドロキシ基を持つ化合物であって、PBポリオール(A1)、アルキレンポリオール(A2)およびひまし油系ポリオール(A3)以外の各種ポリオールが挙げられる。具体的には、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ダイマー酸ポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、アクリルポリオール、ポリイソプレンポリオール、水添ポリイソプレンポリオールなどが挙げられる。また、一般に架橋剤として用いられている低分子量ポリオール、例えば、N,N-ビス(2-ヒドロキシプロピル)アニリン、ヒドロキノン-ビス(β-ヒドロキシエチル)エーテル、レゾルシノール-ビス(β-ヒドロキシエチル)エーテル等の芳香族アルコールが挙げられる。
ポリオール(A)100質量%中におけるPBポリオール(A1)の含有量は、40質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上であり、さらに好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは65質量%以上であり、70質量%以上でもよい。PBポリオール(A1)の含有量が40質量%以上であることにより、電子回路基板等との密着性を向上することができ、また誘電率を低下させることができる。PBポリオール(A1)の含有量は、96質量%以下であり、好ましくは92質量%以下であり、90質量%以下でもよく、85質量%以下でもよく、80質量%以下でもよく、75質量%以下でもよい。
ポリオール(A)100質量%中におけるアルキレンポリオール(A2)の含有量は、4~15質量%であることが好ましい。アルキレンポリオール(A2)の含有量が4質量%以上であることにより引張特性を改善することができ、また15質量%以下であることにより、相溶性の悪化を抑えることができる。アルキレンポリオール(A2)の含有量は、5質量%以上であることが好ましく、6質量%以上であってもよい。また、12質量%以下であることが好ましく、より好ましくは10質量%以下であり、9質量%以下であってもよい。
ポリオール(A)にひまし油系ポリオール(A3)を含有させる場合、ポリオール(A)100質量%中におけるひまし油系ポリオール(A3)の含有量は、例えば、4~56質量%でもよく、10~40質量%でもよく、15~30質量%でもよい。
[テルペン樹脂(B)]
第1成分には、PBポリオール(A1)およびアルキレンポリオール(A2)とともにテルペン樹脂(B)が配合される。テルペン樹脂(B)はPBポリオール(A1)との相溶性に優れるため、第1成分の分離や濁りを抑制することができる。また、PBポリオール(A1)およびアルキレンポリオール(A2)とともにテルペン樹脂(B)を配合することにより、電子回路基板等との密着性を向上することができ、また低誘電特性や引張特性(特には伸び率)の向上に繋がる。
テルペン樹脂(B)は、テルペンを構成モノマーとして含む重合体である。テルペン(テルペンモノマーともいう。)としては、例えば、α-ピネン、β-ピネン、リモネン(ラセミ体のジペンテンも含む。)、ミルセン、アロオシメン、オシメン、α-フェランドレン、β-フェランドレン、α-テルピネン、γ-テルピネン、およびサビネン等のモノテルペンが挙げられ、これらをいずれか1種または2種以上併用することができる。これらの中でも、α-ピネン、β-ピネン、リモネン、α-フェランドレン、β-フェランドレン、α-テルピネン、およびγ-テルピネン等の単環式のモノテルペンが好ましく、より好ましくはα-ピネン、β-ピネン、およびリモネンからなる群から選択される少なくとも1種である。
テルペン樹脂(B)としては、構成モノマーがテルペンモノマーのみからなる単独重合体または共重合体であるポリテルペン樹脂(B1)、テルペンモノマーと芳香族モノマーとの共重合体である芳香族変性テルペン樹脂(B2)、テルペンモノマーとフェノール系モノマーとの共重合体であるテルペンフェノール樹脂(B3)が挙げられる。これらはいずれか1種用いても、2種以上併用してもよい。
芳香族変性テルペン樹脂(B2)を構成する芳香族モノマーとしては、例えば、芳香族モノマーとしては、例えば、スチレン、α-メチルスチレン、4-メチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン等が挙げられる。
テルペンフェノール樹脂(B3)を構成するフェノール系モノマーとしては、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール等が挙げられる。
テルペン樹脂(B)の好適な例としては、α-ピネン、β-ピネンおよびリモネンからなる群から選択される少なくとも1種の単独重合体または共重合体であるポリテルペン樹脂(B1)、α-ピネン、β-ピネンおよびリモネンからなる群から選択される少なくとも1種のテルペンモノマーとスチレンとの共重合体である芳香族変性テルペン樹脂(B2)、α-ピネン、β-ピネンおよびリモネンからなる群から選択される少なくとも1種のテルペンモノマーとフェノールとの共重合体であるテルペンフェノール樹脂(B3)が挙げられる。
テルペン樹脂(B)の含有量は、ポリオール(A)100質量部に対して3~60質量部である。テルペン樹脂(B)の含有量が60質量部以下であることにより、ポリウレタン樹脂の硬化後におけるテルペン樹脂(B)のブリードを抑制することができる。テルペン樹脂(B)の含有量は、10質量部以上であることが好ましく、より好ましくは15質量部以上であり、さらに好ましくは20質量部以上であり、30質量部以上でもよく、35質量部以上でもよい。。テルペン樹脂(B)の含有量は、55質量部以下であってもよく、50質量部以下であってもよく、45質量部以下でもあってもよく、40質量部以下であってもよく、35質量部以下であってもよい。
[モノオール(D)]
第1成分には、PBポリオール(A1)、アルキレンポリオール(A2)およびテルペン樹脂(B)とともに、ヒドロキシ基を1つ有するアルコールであるモノオール(D)が配合される。モノオール(D)により、得られるポリウレタン樹脂の伸び率を向上させることができる。モノオール(D)としては、特に限定されず、脂肪族化合物にヒドロキシ基が1つ結合した構造を有する脂肪族モノオール、脂環式化合物にヒドロキシ基が1つ結合した構造を有する脂環式モノオール、およびポリエーテルにヒドロキシ基が1つ結合した構造を有するポリエーテルモノオール等を用いることができる。これらはいずれか1種用いてもよく、2種以上併用してもよい。
モノオール(D)としては、ポリウレタン樹脂の伸び率向上の観点から、脂肪族モノオールが好ましく、炭素数12以上の脂肪族モノオールがより好ましく、炭素数14以上の脂肪族モノオールがより好ましく、炭素数16以上の脂肪族モノオールがより好ましく、炭素数17以上の脂肪族モノオールがさらに好ましい。また、炭素数30以下の脂肪族モノオールが好ましく、炭素数27以下の脂肪族モノオールがより好ましく、炭素数25以下の脂肪族モノオールがさらに好ましい。また、モノオール(D)は、分子内に分岐を有する脂肪族モノオールであることが好ましい。分子内に分岐を有する脂肪族モノオールとは、言い換えれば、分子内に第三級炭素原子および/または第四級炭素原子を有する脂肪族モノオールである。また、モノオール(D)が、脂肪族モノオールである場合、当該脂肪族モノオールを構成する脂肪族化合物は、飽和炭化水素であることが好ましい。
具体的には、モノオール(D)としては、たとえば、イソオクタデカノール、2-デシル-1-テトラデカノール、2-ヘキシル-1-デカノール、2-n-オクチル-1-ドデカノール、2-ブチルー1-n-オクタノールが挙げられる。これらはいずれか1種用いてもよく、2種以上併用してもよい。
ポリオール(A)100質量部に対するモノオール(D)の含有量は、4~15質量部である。モノオール(D)の含有量がこの範囲内であることにより、得られるポリウレタン樹脂の伸び率を大きく向上させることができる。当該含有量は、5質量部以上であることが好ましく、6質量部以上であることがより好ましい。また、当該含有量は、14質量部以下であってもよく、12質量部以下であってもよく、10質量部以下であってもよく、8質量部以下であってもよい。
[その他の成分]
第1成分には、上記した各成分の他に、必要に応じて、例えば、触媒、酸化防止剤、整泡剤、希釈剤、難燃剤、紫外線吸収剤、着色剤、充填剤、可塑剤などの各種添加剤を、本実施形態の目的を損なわない範囲で加えることができる。
触媒としては、例えば、有機スズ触媒、有機鉛触媒、有機ビスマス触媒などの金属触媒、アミン触媒などの各種ウレタン重合触媒を用いることができる。
<第2成分>
[ポリイソシアネート(C)]
第2成分に含まれるポリイソシアネート(C)としては、特に限定されず、1分子中に2つ以上のイソシアネート基を有する種々のポリイソシアネート化合物を用いることができる。ポリイソシアネート(C)としては、例えば、芳香族ポリイソシアネート(C1)、脂肪族ポリイソシアネート(C2)、および、脂環式ポリイソシアネート(C3)が挙げられ、これらをいずれか1種用いても2種以上併用してもよい。
芳香族ポリイソシアネート(C1)としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI、例えば2,4-TDI、2,6-TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI、例えば2,2’-MDI、2,4’-MDI、4,4’-MDI)、4,4’-ジベンジルジイソシアネート、1,5-ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、1,3-フェニレンジイソシアネート、1,4-フェニレンジイソシアネート、並びにこれらの変性体および多核体が挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネート(C2)としては、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2-メチルペンタン-1,5-ジイソシアネート、3-メチルペンタン-1,5-ジイソシアネート、並びにこれらの変性体および多核体が挙げられる。
脂環式ポリイソシアネート(C3)としては、例えば、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添キシリレンジイソシアネート、4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、1,3-ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、並びにこれらの変性体および多核体が挙げられる。
上記変性体としては、例えば、イソシアヌレート変性体、アロファネート変性体、ビュレット変性体、アダクト変性体、カルボジイミド変性体などが挙げられる。
一実施形態において、ポリイソシアネート(C)は、芳香族ポリイソシアネート(C1)を含むことが好ましい。芳香族ポリイソシアネート(C1)を用いることにより、引張特性の改善効果を高めることができる。より好ましくは、ポリイソシアネート(C)として、ジフェニルメタンジイソシアネート、並びにその変性体および多核体からなる群から選択される少なくとも1種を用いることである。
二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物におけるポリイソシアネート(C)の含有量は、特に限定されず、例えば、ポリオール(A)100質量部に対して、1~70質量部でもよく、3~50質量部でもよく、5~40質量部でもよい。
ポリイソシアネート(C)は、2官能のもののみで構成されてもよく、3官能以上のものを含んでもよいが、ポリオール(A)が2官能のもののみで構成される場合、ポリウレタン樹脂組成物を熱硬化性にするべく3官能以上のポリイソシアネートを含むことが好ましい。
ポリイソシアネート(C)とポリオール(A)との比は、特に限定されず、例えば、NCO/OH(インデックス)が、0.6~1.5でもよく、0.7~1.4でもよく、0.8~1.3でもよく、0.9~1.2でもよく、1.0~1.18でもよい。ここで、NCO/OHは、ポリオール(A)に含まれるヒドロキシ基に対する、ポリイソシアネート(C)に含まれるイソシアネート基のモル比である。NCO/OHは、ポリオール(A)の水酸基価とポリイソシアネート(C)のイソシアネート価を用いて算出される。イソシアネート価は、JIS K1603-1:2007のA法に準拠して測定されるイソシアネート含有率を用いて、イソシアネート価={(イソシアネート含有率)×56110}/(42.02×100)により算出される。
[その他の成分]
第2成分はポリイソシアネート(C)のみで構成してもよく、また、ポリイソシアネート(C)の他に、必要に応じて、例えば、触媒、酸化防止剤、整泡剤、希釈剤、難燃剤、紫外線吸収剤、着色剤、充填剤、可塑剤などの各種添加剤を、本実施形態の目的を損なわない範囲で加えてもよい。
<二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物>
本実施形態に係る二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、通常は、第1成分としての第1液と第2成分としての第2液とで構成されるが、第1成分および第2成分の他に、任意成分としての上記その他の成分を含む第3成分を第3液として備えてもよい。
該二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、第1成分と第2成分をそれぞれ調製することにより製造することができ、すなわち、第1成分と第2成分はそれぞれ別の容器に充填されたものでもよい。別々の容器に充填された第1成分と第2成分は、使用時に混合されることによりポリオール(A)とポリイソシアネート(C)が反応してポリウレタン樹脂が形成され、硬化してもよい。その際、加熱により硬化させてもよい。実施形態に係る二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、第1成分と第2成分を混合して得られたものであってもよく、硬化前の液状でもよく、硬化していてもよい。
<ポリオール組成物>
一実施形態に係るポリオール組成物は、二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物のポリオール成分として用いられるものであり、上記第1成分がこれに相当する。そのため、該ポリオール組成物は、ポリオール(A)、テルペン樹脂(B)およびモノオール(D)を含み、該ポリオール(A)がポリブタジエンポリオールおよび/または水添ポリブタジエンポリオール(A1)を40質量%以上含み、該ポリオール(A)がさらに炭素数が7~9のアルキレンポリオール(A2)を好ましくは4~15質量%含み、テルペン樹脂(B)の含有量がポリオール(A)100質量部に対して5~60質量部である。ポリオール(A)、テルペン樹脂(B)およびその他の成分についての詳細は上述したとおりであり、説明は省略する。
<二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の用途>
本実施形態に係る二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の用途は、特に限定されないが、電気電子部品の封止のために用いられることが好ましい。電気電子部品としては、例えば、トランスコイル、チョークコイルおよびリアクトルコイルなどの変圧器、機器制御基板、センサ、無線通信部品などが挙げられる。該二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、低誘電特性に優れ(すなわち誘電率が低く)電波の影響を受けにくい。そのため、該二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、無線通信を行う無線通信部品を外部環境から保護するために当該無線通信部品を樹脂封止、すなわち被覆する封止材として用いられることが好ましい。例えば、検知した情報を無線通信により送信するセンサの封止材として用いてもよい。
本実施形態に係る二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を用いて樹脂封止された電気電子部品は、例えば、電気洗濯機、便座、湯沸し器、浄水器、風呂、食器洗浄機、太陽光パネル、電動工具、自動車、バイクなどに使用することができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて、二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物について詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されない。
実施例及び比較例において使用した原料を以下に示す。
[ポリオール(A)]
[PBポリオール(A1)]
・ポリブタジエンポリオール1:水酸基価47mgKOH/g、製品名:Poly bd R-45HT、出光興産(株)製
・ポリブタジエンポリオール2:水酸基価107mgKOH/g、製品名:Poly bd R-15HT、出光興産(株)製
・水添ポリブタジエンポリオール:水酸基価49mgKOH/g、製品名:KRASOL H-LBH-2000、クレイバレー社製
[アルキレンポリオール(A2)]
・オクタンジオール:2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、製品名:オクタンジオール、KHネオケム(株)製
・2,4-ジエチル-1,5-ペンタンジオール、製品名:キョーワジオールPD-9、KHネオケム(株)製
[比較材料]
・トリメチロールプロパン:東京化成工業(株)製、製品コードT0480
・1,10-デカンジオール:東京化成工業(株)製、製品コードD0014
・エチレングリコール:ナカライテスク(株)製、製品コード15208-95
・1,4-ブタンジオール:ナカライテスク(株)製、製品コード05922-35
[ひまし油系ポリオール(A3)]
・ひまし油系ポリオール:水酸基価160mgKOH/g、製品名:ひまし油、伊藤製油(株)製
[テルペン樹脂(B)]
・テルペン樹脂1:リモネン・スチレン共重合体、有効成分50質量%、製品名:YSレジンLP、ヤスハラケミカル(株)製
・テルペン樹脂2:ピネン・ジペンテン共重合体、有効成分80質量%、製品名:ダイマロン、ヤスハラケミカル(株)製
・テルペン樹脂3:フェノール・α-ピネン共重合体、有効成分100質量%、製品名:YS POLYSTER T80、ヤスハラケミカル(株)製
[ポリイソシアネート(C)]
・芳香族ポリイソシアネート:ポリメリックMDI、製品名:ミリオネートMR-200、東ソー(株)製
[モノオール(D)]
・モノオール1:イソオクタデカノール、製品名:ファインオキソコール180、日産化学(株)製
・モノオール2:2-デシル-1-テトラデカノール、東京化成工業(株)製、製品コードD5283
・モノオール3:2-ヘキシル-1-デカノール、東京化成工業(株)製、製品コードH1461
[実施例1~15及び比較例1~9]
下記表1および2に示す配合(質量部)により、各実施例及び各比較例の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を調製した。調製に際しては、表1および2に示す第1成分を所定量秤量し、適宜熱をかけて溶かし込みながら攪拌混合を行い、混合後、25℃に調整した。続いて、この混合物に25℃に調整した第2成分(ポリイソシアネート(C))を表1および表2に記載のとおりに加えて攪拌混合し、脱泡した。
なお、表1および表2において、テルペン樹脂1、テルペン樹脂2およびテルペン樹脂3の配合量を示す値は、それぞれの有効成分の量を示す。
各二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物について、相溶性、密着性、誘電率、引張強度、および伸び率を測定・評価した。測定・評価方法は以下のとおりである。
[相溶性]
以下のように、第1成分の各材料について相溶性を評価した。すなわち、第1成分を混合した後の液を用いて、直径3cmのスクリュー管瓶((株)マルエム製No.7)2本に、一方は液の高さが10cmになるよう、他方は液の高さが1cmとなるように注いだ。各スクリュー管瓶を文字「SUN」(MSゴシック、12ポイント)が印刷された用紙の上に置き、上方からの文字の視認により下記A~Cの3段階で相溶性を評価した。調製後に第1成分に分離が発生したものについては、ポリオールと樹脂との相溶性が不良であり、その後の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物としての測定・評価を実施することができないため、表中には評価結果をDと記載し、以降の評価は実施しなかった。なお、評価がC以上であれば、実用上の相溶性を有するといえる。
A:透明(高さ10cm、1cmいずれのスクリュー管瓶でも下に記載された文字を読むことができる)
B:微濁(高さ10cmのスクリュー管瓶の下に記載した文字を読むことができないが、高さ1cmのスクリュー管瓶の下に記載された文字は読むことができる)
C:白濁(高さ10cm、1cmいずれのスクリュー管瓶のでも下に記載された文字を読むことができない)
[密着性]
市販されているFR-4エポキシ基板上に、上記脱泡後の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を直径1cmほど垂らし、80℃にて16時間(一晩)養生し、硬化させた。硬化後のポリウレタン樹脂とエポキシ基板上の境目を狙い、カッターナイフにて樹脂を斫り、基板上に残ったポリウレタン樹脂を目視によって確認した。評価は、凝集破壊をポリウレタン樹脂部分が基板上に残っている状態、界面剥離を基板上からポリウレタン樹脂がはがれてしまう状態とし、両状態が混在している際は、その面積割合に応じて下記基準により評価を行った。なお、評価がD以上であれば、実用上の密着性を有するといえる。
A:凝集破壊100%
B:凝集破壊が75%以上100%未満、界面剥離が0%超25%以下
C:凝集破壊が50%以上75%未満、界面剥離が25%超50%以下
D:凝集破壊が25%以上50%未満、界面剥離が50%超75%以下
E:凝集破壊が25%未満、界面剥離が75%以上
[誘電率]
上記脱泡後の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を厚み3mmの金型に流し、80℃にて16時間(一晩)養生し、3mm厚の樹脂シートを作製した。該樹脂シートを50mm×50mm×3mmのシートに切り分け、測定用サンプルとした。測定は、アジレント・テクノロジー(株)製の装置(本体の型式:E4980A、名称:Precision LCR Meter。電極部分の型式:16451B、名称:DIELECTRIC TEST FIXTURE)を用いて実施し、周波数1MHz時の誘電率(比誘電率)の値を測定し、下記基準により評価した。
A:誘電率が2.8以下
B:誘電率が2.8より大きく3.0以下
C:誘電率が3.0より大きく3.2以下
D:誘電率が3.2より大きく3.4以下
E:誘電率が3.4より大きい
[引張強度、伸び率]
上記脱泡後の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を厚み3mmの金型に流し、80℃にて16時間(一晩)養生し、3mm厚の樹脂シートを作製した。該樹脂シートをダンベル状3号型に打ち抜き、測定用サンプルとした。測定は、(株)島津製作所製の装置(本体の型式:AG-X Plus、名称:島津精密万能試験機 オートグラフ)を用いて、引張速度を500mm/min、チャック間距離40mmに設定して3回実施し、引張強度(破断応力)・伸び率(破断伸び)の平均値を計算し、下記基準により評価した。なお、伸び率については、評価がDであっても従来技術より相当に向上している。
(引張強度の評価基準)
A:引張強度が3.0MPa以上
B:引張強度が2.5MPa以上で3.0MPa未満
C:引張強度が2.0MPa以上で2.5MPa未満
D:引張強度が1.5MPa以上で2.0MPa未満
E:引張強度が1.5MPa未満
(伸び率の評価基準)
A:伸び率が400%以上
B:伸び率が350%以上で400%未満
C:伸び率が300%以上で350%未満
D:伸び率が250%以上で300%未満
E:伸び率が250%未満
Figure 2023173478000001
Figure 2023173478000002
結果は表1および2に示すとおりである。表1および2より、本発明の実施例に係る二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を用いると、相溶性、密着性、誘電率、引張強度、および伸び率がいずれも高いウレタン樹脂(硬化物)を得ることができることが分かる。中でも引張特性(特に伸び率)が顕著に向上する。なお、第1成分中にひまし油ポリオール(A3)を有しない実施例15については、伸び率の評価はDであるが従来技術よりも相当に高い伸び率であった。
なお、明細書に記載の種々の数値範囲は、それぞれそれらの上限値と下限値を任意に組み合わせることができ、それら全ての組み合わせが好ましい数値範囲として本明細書に記載されているものとする。また、「X~Y」との数値範囲の記載は、X以上Y以下を意味する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその省略、置き換え、変更などは、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Claims (9)

  1. ポリオール、テルペン樹脂、およびモノオールを含む第1成分と、
    ポリイソシアネートを含む第2成分と、を含み、
    前記ポリオールは、ポリブタジエンポリオールおよび/または水添ポリブタジエンポリオールを40質量%以上と、炭素数が7以上9以下のアルキレンポリオールとを含み、
    前記テルペン樹脂の含有量が、前記ポリオール100質量部に対して5~60質量部であり、
    前記モノオールの含有量が、前記ポリオール100質量部に対して4~15質量部である、二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  2. 前記ポリオールは、前記アルキレンポリオールを4~15質量%含む、請求項1に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 前記モノオールは、炭素数が12以上30以下の脂肪族モノオールを含む、請求項1または2に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  4. 前記アルキレンポリオールは、第一級炭素原子に結合したヒドロキシ基と第二級炭素原子に結合したヒドロキシ基とを有するジオールである、請求項1または2に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  5. 前記ポリイソシアネートが芳香族ポリイソシアネートを含む、請求項1または2に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  6. 前記ポリオールが、ひまし油系ポリオールをさらに含む、請求項1または2に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  7. 電気電子部品封止用である、請求項1または2に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  8. 請求項1または2に記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を用いて樹脂封止された電気電子部品。
  9. 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物のポリオール成分として用いられるポリオール組成物であって、
    ポリオールおよびテルペン樹脂、およびモノオールを含み、
    前記ポリオールは、ポリブタジエンポリオールおよび/または水添ポリブタジエンポリオールを40質量%以上と、炭素数が7以上9以下のアルキレンポリオールとを含み、
    前記テルペン樹脂の含有量が、前記ポリオール100質量部に対して5~60質量部であり、
    前記モノオールの含有量が、前記ポリオール100質量部に対して4~15質量部である、ポリオール組成物。
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