JP2023172078A - 電子装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子装置の性能を向上させる。【解決手段】電子装置は、基板10と、基板10上に形成された配線31と、配線31を覆う無機絶縁層14と、無機絶縁層14に形成された第1開口部と重なる位置で配線31に接続され、かつ、無機絶縁層14から突出するバンプ電極33と、を有する。配線31は、チタンまたはチタン合金から成り、基板10上に形成された第1導体層と、アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、第1導体層上に積層された第2導体層と、の積層膜である。バンプ電極33は、銅または銅合金から成り、配線31と接合された導体部33Aと、錫を含む半田から成り、導体部33A上に形成された導体部33Bと、を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、電子装置およびその製造方法に関する。
基板上に配列された複数の電極に電子部品が搭載された電子装置がある。例えば、特開2021-85904号公報(特許文献1)には、基板上に配列された複数の電極に複数の発光素子が搭載されたLED(Light Emitting Diode)表示装置が記載されている。
特開2021-85904号公報
例えば、LED表示装置のように、平面サイズが大きい電子装置の場合、複数の電子部品を駆動するための電力や信号を伝送するための配線材料として、チタン、アルミニウム、チタンの積層膜(以下、この積層膜のことをTAT積層膜と記載する場合がある)を用いる場合がある。この配線上に電子部品に接続するためのバンプ電極を形成する場合、例えば銅など、電気抵抗が小さい金属材料から成るバンプ電極を形成することが好ましい。ところが、TATから成る配線上に銅のバンプ電極を形成する場合、バンプ電極の形状や製造工程の煩雑さの点で改善の余地があることが判った。
本発明の目的は、電子装置の性能を向上させる技術を提供することにある。
一実施の形態に係る電子装置は、ガラスまたは樹脂から成る第1基板と、前記第1基板上に形成された第1配線と、無機材料から成る無機絶縁層であって、前記第1配線を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層に形成された第1開口部と重なる位置で前記第1配線に接続され、かつ、前記第1絶縁層から突出するバンプ電極と、を有する。前記第1配線は、チタンまたはチタン合金から成り、前記第1基板上に形成された第1導体層と、アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、前記第1導体層上に積層された第2導体層と、の積層膜である。前記バンプ電極は、銅または銅合金から成り、前記第1配線と接合された第1導体部と、錫を含む半田から成り、前記第1導体部上に形成された第2導体部と、を含む。
他の実施の形態に係る電子装置の製造方法は、(a)ガラスまたは樹脂から成る第1基板と、前記第1基板上に形成された第1配線と、無機材料から成る無機絶縁層であって、前記第1配線を覆う第1絶縁層と、を備えた基板構造体を準備する工程、(b)前記第1絶縁層に形成された第1開口部と重なる位置で前記第1配線の露出面に形成されたアルミニウムの酸化膜を除去する工程、(c)前記(b)工程の後、前記第1開口部と重なる位置で前記第1配線に接続され、かつ、前記第1絶縁層から突出するバンプ電極を形成する工程、を含む。前記第1配線は、チタンまたはチタン合金から成り、前記第1基板上に形成された第1導体層と、アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、前記第1導体層上に積層された第2導体層と、の積層膜である。前記(c)工程は、(c1)前記第1配線に通電した状態で、電気メッキ法により銅または銅合金から成る第1導体部を前記第1開口部と重なる位置およびその周囲に選択的に成膜する工程と、(c2)前記(c1)工程の後、前記第1配線に通電した状態で、錫を含む半田から成る第2導体部を前記第1導体部上に選択的に成膜する工程と、を含む。
電子装置の一実施形態であるマイクロLED表示装置の構成例を示す平面図である。 図1に示す画素周辺の回路の構成例を示す回路図である。 図1に示す表示装置の複数の画素のそれぞれに配置されるLED素子の周辺構造の一例を示す透過拡大平面図である。 図3のA-A線に沿った拡大断面図である。 図3に示すLED素子を取り除いた状態を示す拡大平面図である。 図4に示す配線とバンプ電極との接合界面付近の拡大断面図である。 図6に対する変形例を示す拡大断面図である。 図6に対する他の変形例を示す拡大断面図である。 図6に対する他の変形例を示す拡大断面図である。 図4に対する変形例を示す拡大断面図である。 電子装置の一実施態様である表示装置の製造方法の工程フローの一例を示す説明図である。 図11に示す基板構造体準備工程で準備する基板構造体の拡大平面図である。 図12のB-B線に沿った拡大断面図である。 図13に対する変形例を示す拡大断面図である。 図11に示す酸化膜除去工程において、エッチング処理でアルミニウムの酸化膜を除去した状態を示す拡大断面図である。 図11に示す酸化膜除去工程において、ジンケート処理でアルミニウムの酸化膜を除去した状態を示す拡大断面図である。 図11に示す第1成膜工程を示す拡大断面図である。 図11に示す第2成膜工程を示す拡大断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一または関連する符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
以下の実施の形態では、複数の電子部品を搭載するためのバンプ電極アレイが配列された電子装置の例として、複数のマイクロLED素子が搭載されたマイクロLED表示装置、およびマイクロLED素子が搭載される前のバンプ電極アレイ装置を取り上げて説明する。
<電子装置>
まず、本実施の形態の電子装置であるマイクロLED表示装置の構成例について説明する。図1は、電子装置の一実施形態であるマイクロLED表示装置の構成例を示す平面図である。図1では、表示領域DAと周辺領域PFAとの境界、制御回路5、駆動回路6、および複数の画素PIXのそれぞれを二点鎖線で示している。図2は、図1に示す画素周辺の回路の構成例を示す回路図である。
図1に示すように、本実施の形態の表示装置DSP1は、表示領域DAと、表示領域DAの周囲を枠状に囲む周辺領域PFAと、表示領域DA内に行列上に配列された複数の画素PIXと、を有している。また、表示装置DSP1は、基板10と、基板10上に形成された制御回路5と、基板10上に形成された駆動回路6と、を有している。基板10はガラスまたは樹脂から成る。基板10は、面10tおよび面10tの反対側の面10bを備えている。
制御回路5は、表示装置DSP1の表示機能の駆動を制御する制御回路である。例えば、制御回路5は、基板10上に実装されたドライバIC(Integrated Circuit)である。図1に示す例では、制御回路5は、基板10が備える4辺のうち、一つの短辺に沿って配置されている。また、本実施の形態の例では、制御回路5は、複数の画素PIXに接続される配線(映像信号配線)VL(図2参照)を駆動する信号線駆動回路を含んでいる。ただし、制御回路5の位置および構成例は、図1に示す例には限定されず、種々の変形例がある。例えば、図1において、制御回路5として示す位置に、フレキシブル基板などの回路基板が接続され、上記したドライバICは、回路基板上に搭載されている場合がある。また例えば、配線VLを駆動する信号線駆動回路は、制御回路5とは別に形成されている場合がある。
駆動回路6は、複数の画素PIXのうち、走査信号線GL(後述する図2参照)を駆動する回路を含む。また、駆動回路6は、複数の画素PIXのそれぞれに搭載されたLED素子に基準電位を供給する回路を含む。駆動回路6は、制御回路5からの制御信号に基づいて、複数の走査信号線GLを駆動する。図1に示す例では、駆動回路6は、基板10が備える4辺のうち、二つの長辺のそれぞれに沿って配置されている。ただし、駆動回路6の位置および構成例は、図1に示す例には限定されず、種々の変形例がある。例えば、図1において、制御回路5として示す位置に、フレキシブル基板などの回路基板が接続され、上記した駆動回路6が回路基板上に搭載されている場合がある。
次に、図2を用いて画素PIXの回路構成例について説明する。なお、図2では、4個の画素PIXを代表的に取り上げて図示しているが、図1に示す複数の画素PIXのそれぞれが、図2に示す画素PIXと同様の回路を備えている。以下では、画素PIXが備えるスイッチ、およびLED素子20を含む回路について、画素回路と呼称する場合がある。画素回路は、制御回路5(図1参照)から供給される映像信号Vsgに応じてLED素子20の発光状態を制御する電圧信号方式の回路である。
図2に示すように、画素PIXは、LED素子20を備えている。LED素子20は、上記したマイクロ発光ダイオードである。LED素子20はアノード電極20EAおよびカソード電極20EKを有している。LED素子20のカソード電極20EKは、基準電位(固定電位)PVSが供給される配線VSLに接続されている。LED素子20のアノード電極20EAは、配線31を介してスイッチング素子SWのドレイン電極EDと電気的に接続されている。
画素PIXは、スイッチング素子SWを備えている。スイッチング素子SWは、制御信号Gsに応答して画素回路と配線VL との接続状態(オンまたはオフの状態)を制御するトランジスタである。スイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタである。スイッチング素子SWがオン状態の時、画素回路には、配線VL から映像信号Vsgが入力される。
駆動回路6は、図示しないシフトレジスタ回路、出力バッファ回路等を含んでいる。駆動回路6は、制御回路5(図1参照)から伝送される水平走査スタートパルスに基づいてパルスを出力し、制御信号Gsを出力する。
複数の走査信号線GLのそれぞれは、X方向に延びている。走査信号線GLは、スイッチング素子SWのゲート電極に接続されている。走査信号線GLに制御信号Gsが供給されると、スイッチング素子SWがオン状態となり、LED素子20に映像信号Vsgが供給される。
<LED素子の周辺構造>
次に、図1に示す複数の画素PIXのそれぞれに配置されるLED素子の周辺構造について説明する。図3は、図1に示す表示装置の複数の画素のそれぞれに配置されるLED素子の周辺構造の一例を示す透過拡大平面図である。図3では、図4に示す無機絶縁層14の図示を省略している。図3では、半導体層、電極、および走査信号線の輪郭を点線で示している。図4は、図3のA-A線に沿った拡大断面図である。図5は、図3に示すLED素子を取り除いた状態を示す拡大平面図である。図6は、図4に示す配線とバンプ電極との接合界面付近の拡大断面図である。図7、図8、および図9のそれぞれは、図6に対する変形例を示す拡大断面図である。
図3に示すように、表示装置DSP1は、画素PIX1を含む複数の画素PIX(図4に示す例では画素PIX1,PIX2,およびPIX3)を有している。複数の画素PIXのそれぞれは、スイッチング素子SWと、LED素子(発光素子)20と、配線31と、配線32と、を有している。なお、画素PIX1,PIX2,およびPIX3のそれぞれには、例えば赤、緑、および青のうち、いずれか一色の可視光を出射するLED素子20が搭載され、LED素子20を駆動するスイッチング素子SWが形成されている。画素PIX1,PIX2,およびPIX3のLED素子から出射される可視光の出力およびタイミングを制御することにより、カラー表示が可能となる。このように互いに異なる色の可視光を出射する複数の画素PIXを組み合わせる場合、各色用の画素PIXを副画素と呼び、複数の画素PIXのセットを画素と呼ぶ場合がある。本実施の形態では、上記副画素に相当する部分が画素PIXと呼ばれる。
配線31は、スイッチング素子SWのドレイン電極EDおよびLED素子20のアノード電極20EAのそれぞれに電気的に接続されている。配線32は、スイッチング素子SWのソース電極ESに接続されている。図3に示す例では、配線32は屈曲した構造を備え、一方の端部がスイッチング素子SWのソース電極ESに接続され、他方の端部は、配線VL に接続されている。走査信号線GLは、スイッチング素子SWのゲート電極EGとして利用される。
表示装置DSP1は、Y方向に沿って複数の画素PIX(図2参照)に亘って延び、かつ、配線32と電気的に接続される配線VL と、Y方向に交差(図3では直交)するX方向沿って複数の画素PIXに亘って延び、かつ、LED素子20のカソード電極20EKに電気的に接続された配線VSLと、を更に有している。配線VLと配線VSLとは、図3に示す配線交差部LXPにおいて、絶縁層41を介して交差している。配線VLと配線VSLとの間に絶縁層41が介在しているので、配線VLと配線VSLとは電気的に分離されている。なお、図3に示すレイアウトは、一例であって、種々の変形例がある。例えば、図3に対する変形例の一つとして、スイッチング素子SWが図示しないゲート電極を有し、ゲート電極が走査信号線GLと接続された構造であってもよい。この変形例では、走査信号線GLが、半導体層50と重ならない位置に配置される場合がある。
図4に示すように、表示装置DSP1は、ガラスまたは樹脂から成る基板10と、基板10上に積層された複数の絶縁層とを含む電子装置である。表示装置DSP1が有する複数の絶縁層は、基板10上に積層される無機絶縁層11、無機絶縁層12、無機絶縁層13、および無機絶縁層14を含む。基板10は面10fおよび面10fの反対側の面10bを有している。無機絶縁層11,12,13、および14のそれぞれは、基板10の面10f上に積層されている。
スイッチング素子SWは、基板10上に形成された無機絶縁層12と、無機絶縁層12上に形成された半導体層50と、半導体層50のドレイン領域に接続されたドレイン電極EDと、半導体層50のソース領域に接続されたソース電極ESと、半導体層50を覆う無機絶縁層13と、を含んでいる。配線31および配線32のそれぞれは、図6に示すように、導体層30Aと、導体層30Bとの積層膜である。導体層30Aは、チタンまたはチタン合金から成り、無機絶縁層13上に形成されている。導体層30Bは、アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、導体層30A上に積層されている。
図4に示す例は、ゲート電極EGが半導体層50と基板10との間にある、ボトムゲート方式の例である。ボトムゲート方式の場合、無機絶縁層12のうち、ゲート電極EGと半導体層50との間にある部分がゲート絶縁層として機能する。また、無機絶縁層12は、半導体層50を形成するための下地層としても機能する。なお、ゲート電極EGの位置は図4に示す例には限定されず、例えば変形例として後述するトップゲート方式であってもよい。
無機絶縁層11,12,13,および14のそれぞれを構成する材料は特に限定されない。例えば、酸化ケイ素(SiO)や窒化ケイ素(SiN)などを例示することができる。また、半導体層50は、例えばケイ素から成るシリコン膜にP型またはN型の導電型の不純物がドープされた半導体膜である。
ソース電極ESおよびドレイン電極EDのそれぞれは、半導体層50のソース領域およびドレイン領域のいずれか一方との電気的なコンタクトをとるためのコンタクトプラグである。コンタクトプラグの材料は、例えばタングステンなどを例示できる。なお、図4に対する変形例として、無機絶縁層13に半導体層50のソース領域およびドレイン領域を露出させるコンタクトホールが形成され、コンタクトホール内に配線31の一部分および配線32の一部分がそれぞれ埋め込まれている場合がある。この場合、配線31および配線32のうち、コンタクトホール内に埋め込まれた部分が半導体層50に接触し、配線31および配線32と半導体層50との接触界面をドレイン電極EDおよびソース電極ESと見做すことができる。
また、図5に示すように、表示装置DSP1は、平面視において規則的に配列された複数のバンプ電極33を備えている。バンプ電極33は、基板10(図4参照)上に電子部品を実装するための端子である。本実施の形態の場合、バンプ電極33は、図4に示すLED素子20を搭載するための端子である。このため、2個のバンプ電極の一方は、LED素子20のアノード電極20EAに接続され、他方はLED素子20のカソード電極20EKに接続されている。このため、本実施の形態の場合、複数のバンプ電極33は、LED素子20(図3参照)の実装予定領域に2個隣り合って配列されている。
図6に示すように、バンプ電極33は、無機絶縁層14に形成された開口部14Hと重なる位置で配線31に接続され、かつ、無機絶縁層14から突出している。また、バンプ電極33は、銅または銅合金から成り、配線31の導体層30Bと接続された導体部33Aと、錫を含む半田から成り、導体部33A上に形成された導体部33Bと、を含んでいる。このように、銅または銅合金から成る導体部33Aを用いることにより、バンプ電極33の電気的特性を向上させることができる。
ところで、銅または銅合金から成るバンプ電極33と、TAT積層膜から成る配線とを接合する場合、TAT積層膜の最上層のチタンとバンプ電極の銅との接続信頼性が低いことが判った。この対策として、TAT積層膜の最上層のチタンの表面を粗面化する方法や、TAT積層膜上に、さらにチタン膜および銅膜を順に成膜する方法などについて検討したが、いずれの場合にも、本願発明者が設定する高い接続信頼性は得られなかった。特に、一様に銅膜を成膜した後、レジストマスクを用いたエッチング処理で不要な銅膜を除去する方法でバンプ電極を形成した場合、側面が絶壁状態になる。このため、側面と交差する方向に作用する応力に対してバンプ電極と配線の接合界面が破壊され易い。
そこで、本願発明者は、図4に示すバンプ電極33に接続される配線31(および配線VSL)の構造を導体層30Aおよび導体層30Bとで構成される積層膜とし、アルミニウムまたはアルミニウム合金から成る導体層30Bと銅または銅合金から成る導体部33Aとを接合することについて検討した。主としてアルミニウムを含む導体層30Bの表面は、酸化膜が形成され易い。したがって、開口部14Hが形成された後、バンプ電極33の導体部33Aを形成する前に酸化膜を除去する処理を行う。この酸化膜を除去する方法としては、後述するように例えば、エッチング処理、ジンケート処理、あるいはこれらの処理を併用する方法を例示することができる。酸化膜を除去した後で、導体層30B上に導体部33Bを形成することにより、銅とアルミニウムの接合界面における接合強度を向上させることができる。また、アルミニウムと銅の接合界面の強度は、銅とチタンの接合界面の強度よりも強い。したがって、本実施の形態の場合、配線31(または配線VSL)とバンプ電極33との接合強度を向上させることができる。
なお、上記した酸化膜を除去する方法のうち、ジンケート処理は、アルミニウムの酸化膜を亜鉛酸塩膜に置換する処理である。このため、酸化膜を除去する処理としてジンケート処理を行った場合、図7に変形例として示すように、配線31(または配線VSL)のうち、開口部14Hと重なる部分には、亜鉛を含み、導体層30B上に積層された導体層30Cがさらに形成されている。
また、上記した酸化膜を除去する方法のうち、エッチング処理は、導体層30Bのうち、開口部14Hから露出する部分をエッチング液(またはエッチングガス)に接触させて導体層30Bの一部を除去する処理である。このため、エッチングレートおよびエッチング処理時間を制御することにより、図8に示すように、導体層30Bのうち、開口部14Hの周囲の無機絶縁層14に覆われた一部分も除去される。この場合、エッチング処理後にバンプ電極33の導体部33Aを形成すると、図8に示すように導体部33Aの一部分が無機絶縁層14の直下に埋め込まれる。言い換えれば、図8に示す変形例の場合、開口部14Hの周囲には、無機絶縁層14と配線31(または配線VSL)の導体層30Bとの間にバンプ電極33の導体部33Aの一部が埋め込まれた領域が存在している。
図8に示す構造の場合、導体部33Aのうち、無機絶縁層14の直下に埋め込まれた部分がアンカとして作用する。このため、図4に示す基板10の面10tに沿った方向に作用する応力がバンプ電極33に印加された場合でもバンプ電極33は、配線31(または配線VSL)から剥離し難い。言い換えれば、図8に示す構造の場合、導体部33Aのうち、無機絶縁層14の直下に埋め込まれた部分のアンカ効果により、バンプ電極33と配線31(または配線VSL)との接続信頼性を向上させることができる。なお、図8は、図6に対する変形例として示しているが、図9に示すように、導体層30Bと導体部33Aとの接合界面を粗面化させる技術は、図7に示す変形例と組み合わせて適用することができる。図7に示す変形例と図8に示す変形例とを組み合わせた場合、図8に示す導体層30Bと導体部33Aとの間に、図7に示す導体層30Cが形成される。
また、別の変形例として、図9に示すように、バンプ電極33と配線31(または配線VSL)との接合界面を粗面化することにより、バンプ電極33と配線31(または配線VSL)との接続信頼性を向上させる方法もある。図9に示す例では、配線31(または配線VSL)の導体層30Bのうち、バンプ電極33の導体部33Aとの接合界面(図9の面30Bt1)の表面粗さは、無機絶縁層14に覆われた部分(図9の面30Bt2)の表面粗さよりも粗い。これにより、導体部33Aと導体層30Bとの接合強度を向上させることができる。なお、図9は、図6に対する変形例として示しているが、図9に示すように、導体層30Bと導体部33Aとの接合界面を粗面化させる技術は、図7に示す変形例や図8に示す変形例と組み合わせて適用することができる。図7に示す変形例と図9に示す変形例とを組み合わせた場合、図7に示す導体層30Cと導体部33Aとの接合界面が、図9に示す面30Bt1と同様に、面30Bt2の表面粗さよりも粗く粗面化された面となっている。また、図8に示す変形例と図9に示す変形例とを組み合わせた場合、図8に示す導体層30Bと導体部33Aとの接合界面が、図9に示す面30Bt1と同様に、面30Bt2の表面粗さよりも粗く粗面化された面となっている。
また、図4では、配線31がドレイン電極EDを介して半導体層50に接続されている例を示している。ただし、図10に変形例として示す表示装置DSP2のように、バンプ電極33に接続される配線31が他の配線34に接続されている場合もある。図10は、図4に対する変形例を示す拡大断面図である。
図10に示す表示装置DSP2の場合、基板10上に形成された配線34と、配線34を覆う有機絶縁層15と、を更に有している点で図4に示す表示装置DSP1と相違する。有機絶縁層15は、例えばアクリル樹脂など、可視光透過性の有機材料(例えば樹脂材料)から成る。配線31は、有機絶縁層15上に形成され、かつ、有機絶縁層15に形成された開口部15Hにおいて配線34に接続されている。有機絶縁層15は、無機絶縁層14と比較して穴埋め特性が高い。このため、バンプ電極33に接続された配線31の下層に有機絶縁層15を配置することにより、バンプ電極33を形成するための下地層の平坦性を向上させることができる。
また、配線34のように、銅または銅合金から成る導体部33Aと接触しない導体パターンの場合、TAT積層膜を利用することができる。図10に示す例では、配線34は、チタンまたはチタン合金から成る導体層30Dと、アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、導体層30D上に積層された導体層30Eと、チタンまたはチタン合金から成り、導体層30E上に積層された導体層30Fと、の積層膜である。開口部15Hにおいて、配線34の導体層30Fと配線31の導体層30Aとが接合されている。
<電子装置の製造方法>
次に、図3に示す表示装置DSP1の製造方法を代表例として、本実施の形態の電子装置の製造方法について説明する。なお、以下では、図4に示す開口部14Hにバンプ電極33を形成する工程を中心に説明する。図11は、電子装置の一実施態様である表示装置の製造方法の工程フローの一例を示す説明図である。
図11に示すように、本実施の形態の電子装置の製造方法は、基板構造体準備工程と、酸化膜除去工程と、バンプ電極形成工程と、電子部品実装工程と、を有している。なお、電子部品を実装する前の基板構造体を半製品として出荷する場合には、電子部品実装工程は省略することができる。
図11に示す基板構造体準備工程では、図12および図13に示す基板構造体SUB1を準備する。図12は、図11に示す基板構造体準備工程で準備する基板構造体の拡大平面図である。図13は、図12のB-B線に沿った拡大断面図である。図13に示すように、基板構造体準備工程では、ガラスまたは樹脂から成る基板10と、基板10上に形成された配線31と、配線31を覆う無機絶縁層14と、を備えた基板構造体SUB1を準備する。図13に示す例では、基板10上には、無機絶縁層11、無機絶縁層12、無機絶縁層13、および無機絶縁層14が積層され、配線31は。無機絶縁層13と無機絶縁層14との間に配置されている。基板構造体SUB1の大部分は無機絶縁層14に覆われている。無機絶縁層14には、配線31と重なる位置および配線VSLと重なる位置に開口部14Hが形成されている。開口部14Hの底部において、配線31および配線VSLのそれぞれは、無機絶縁層14から露出している。
図12に示すように、平面視において、複数の開口部14Hのそれぞれは、電子部品(図3に示すLED素子20)を搭載する予定領域に、規則的に配置されている。言い換えれば、平面視において、複数の開口部14Hのそれぞれは、図4に示すバンプ電極33を形成する予定領域に形成されている。図10を用いて説明した表示装置DSP1を製造する場合、図11に示す基板構造体準備工程では、図14に示す基板構造体SUB2を準備する。図14は、図13に対する変形例を示す拡大断面図である。
図14に示す基板構造体SUB2は、以下の点で図13に示す基板構造体SUB1と相違する。すなわち、基板構造体SUB2は、図13に示す基板構造体SUB1に示す構造に加えて、基板10上に形成された配線34と、配線34を覆う有機絶縁層15と、を更に有している点で相違する。また。配線31は、有機絶縁層15上に形成され、かつ、有機絶縁層15に形成された開口部15Hにおいて配線34に接続されている。配線34は、チタンまたはチタン合金から成る導体層30Dと、アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、導体層30D上に積層された導体層30Eと、チタンまたはチタン合金から成り、導体層30E上に積層された導体層30Fと、の積層膜である。開口部15Hにおいて、配線34の導体層30Fと配線31の導体層30Aとが接合されている。
次に、図11に示す酸化膜除去工程では、図13または図14に示す14絶縁層に形成された開口部14Hと重なる位置で配線31(および配線VSL)の露出面に形成されたアルミニウムの酸化膜を除去する。図15および図16のそれぞれは、図11に示す酸化膜除去工程において、アルミニウムの酸化膜を除去した状態を示す拡大断面図である。アルミニウムの酸化膜を除去する方法としては、例えば、図15に例示するエッチング処理、図16に例示するジンケート処理、あるいは、これらの処理を併用する方法を例示することができる。
図13または図14に示す例において、配線31(および配線VSL)のうち、開口部14Hにおいて露出している部分には酸化膜が形成されている。図15に示す例の場合、配線31(および配線VSL)の露出面にエッチング液またはエッチングガスを接触させることにより、導体層30Bを選択的にエッチングする。エッチング処理において、エッチング材料との接触面から等方的にエッチングが進むエッチング材料を用いた場合、導体層30Bのうち、無機絶縁層14と導体層30Aとの間に挟まれた部分も一部分がエッチングされる。このため、図15に示すように、開口部14Hの周囲には、無機絶縁層14と配線31(または配線VSL)の導体層30Bとの間に空間が存在している。これにより、図8を用いて説明したように、導体部33Aの一部分が無機絶縁層14の直下に埋め込まれる。また、エッチング処理において、エッチング時間およびエッチング材料を調整することにより、エッチングされた導体層30Bの露出が粗面化される場合もある。図15に示す例の場合、酸化膜除去工程の後、配線31(または配線VSL)の導体層30Bのうち、無機絶縁層14から露出する部分の表面粗さ(図15の面30Bt1)は、無機絶縁層14に覆われた部分(図9の面30Bt2)の表面粗さよりも粗い。この場合、図9を用いて説明したように、導体部33Aと導体層30Bとの接合強度を向上させることができる。
図16に示す例の場合、配線31(および配線VSL)の露出面に形成されたアルミニウムの酸化膜に対してジンケート処理を施すことにより、アルミニウムの酸化膜を亜鉛酸塩膜に置換する。ジンケート処理では、アルミニウムをジンケート液に接触させることで溶解させ、ジンケート液中の亜鉛を還元させることにより導体層30Bの表面に亜鉛酸塩膜を析出させる方法である。この結果、図7を用いて説明したように、配線31(または配線VSL)のうち、開口部14Hと重なる部分には、亜鉛を含み、導体層30B上に積層された導体層30Cがさらに形成される。導体層30Cは、導体層30Bと比較して酸化し難いので、銅または銅合金から成るバンプ電極33(図7参照)の導体部33A(図7参照)との電気的接続信頼性を向上させることができる。
なお、図15を用いて説明したエッチング処理を行った後で、図16を用いて説明したジンケート処理を実施する場合もある。この場合、図15に示す導体層30Bのうち、無機絶縁層14から露出している露出面全体に、図16に示す導体層30Cが形成される。エッチング処理とジンケート処理とを組み合わせる場合、エッチング処理後であり、かつ、図11に示すバンプ電極形成工程が開始する前にエッチングされた導体層30Bの表面が酸化した場合でも、酸化膜を再び除去することができる。エッチング処理とジンケート処理とを組み合わせる場合に、図15を用いて説明したエッチングによる粗面化処理を合わせて行うこともできる。導体層30Cは、下地である導体層30Bの表面状態に倣って形成されるので、導体層30Bの表面が図15に示すように粗面化された面であれば、導体層30B上に形成される導体層30Cの表面粗さは、図15に示す面30Bt2の表面粗さよりは粗くなる。
次に、図11に示すバンプ電極形成工程では、図4または図10を用いて説明したバンプ電極33を形成する。以下では、代表例として図4に示すバンプ電極33を形成する工程について図示して説明するが、図10に示すバンプ電極33の形成方法も同様である。図17は、図11に示す第1成膜工程を示す拡大断面図である。図18は、図11に示す第2成膜工程を示す拡大断面図である。図17および図18のそれぞれは、図13に示す断面に対応している。
まず、第1成膜工程では、図17に示す導体部33Aを成膜する。銅又は銅合金からなる金属膜を成膜する方法として、無機絶縁層14上に一様に銅膜を成長させた後、レジストマスクを用いて不要な銅膜を除去する方法(以下、検討例のバンプ電極形成方法と記載する)がある。しかし、この場合、上記したように得られたバンプ電極の側面が絶壁状態になり、側面と交差する方向に作用する応力に対してバンプ電極と配線の接合界面が破壊され易い。また、製造方法の観点からは、銅膜を形成する工程の他、レジストマスクを形成する工程、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクに選択的に開口部を形成する工程、開口部が形成されたレジストマスクを介して銅膜を選択的にエッチングする工程、およびレジストマスクを除去する工程などが必要である。このように検討例のバンプ電極形成方法の場合、製造工程が複雑になるので製造効率を向上させるという点で改善の余地がある。また、レジストマスクの露光処理を高精度で行うためには、ステッパなどの露光装置が必要であり、基板10のサイズに対応した大型の露光装置を準備する必要がある。
本実施の場合、配線31(または配線VSL)に通電した状態で、電気メッキ法により銅または銅合金から成る導体部33Aを成膜する。詳しくは、配線31(または配線VSL)に通電した状態で、電気メッキ法により銅または銅合金から成る導体部33Aを開口部14Hと重なる位置およびその周囲に選択的に成膜する。この場合、配線31(または配線VSL)との接触界面から、選択的に銅膜(または銅合金膜)を成長させることができる。このため、検討例のバンプ電極形成方法と比較して、製造工程を効率化させることができる。また、本実施の形態の場合、配線31(または配線VSL)のうち、無機絶縁層14から露出している部分に選択的に銅膜を成長させることができる。このため、大型のステッパ等の大規模な露光装置を新たに準備する必要がない。なお、配線31および配線VSLには同時に電流を流すことができるので、配線31上の導体部33Aおよび配線VSL上の導体部33Aは同じタイミングで一括して形成することができる。
第1成膜工程において、電気メッキ法により銅または銅合金からなる導体部33Aを成膜すると、開口部14H内では開口部14Hの形状に倣って成長する。また、開口部14Hの上部では、開口部14Hの周囲に等方的に成長する。このため、導体部33Aは開口部14Hの周囲に広がる。開口部14Hの周囲に広がった導体部33Aは無機絶縁層14と密着するので、開口部14Hの周囲に広がる部分の面積を大きくすることで、導体部33Aと無機絶縁層14との密着面積を増大させることができる。また、本実施の形態のように、導体部33Aの一部分が開口部14Hの周囲に等方的に広がった場合、図3に示すように、平面視において、複数のバンプ電極33のそれぞれは、円形を成す。図12に示す例の場合、開口部14Hの形状も円形であるが、開口部14Hの形状が仮に四角形であった場合でも、バンプ電極33の平面形状は円形になる。また、図17に示すように導体部33Aの断面形状は、傘の部分が無機絶縁層14上に張り出した「きのこ形状」になっている。
次に、図11に示す第2成膜工程では、第1成膜工程の後、図18に示すように、配線31(または配線VSL)に通電した状態で、錫を含む半田から成る導体部33Bを導体部33A上に選択的に成膜する。半田膜を成膜する場合も、第1成膜工程で銅膜を成膜する場合と同様に、電気メッキ法を用いることで、通電された導体部33Aの表面上に半田膜が等方的に広がって導体部33Bが成膜される。なお、図18に示す導体部33Bの形状は、図4に示す導体部33Bの形状とは異なる。これは、図11に示す電子部品搭載工程において電子部品を搭載する時に実施するリフロー処理によって半田が溶融することで形状が変化するためである。第2成膜工程が完了した直後は、きのこ形状の導体部33Aの傘部の全体を覆うドーム形状の導体部33Bが形成される。
なお、導体部33Aを形成する工程において、開口部14Hの全体に銅または銅合金が埋め込まれない場合もある。この場合、第2成膜工程において、導体部33Bの一部が開口部14H内に埋め込まれる場合がある。また、図16を用いて説明したように、無機絶縁層14と導体層30Aとの間に空間が形成されている場合、空間内に半田の一部分が埋め込まれる場合がある。
上記したように、電子部品を搭載する前の基板構造体SUB1を半製品として出荷する場合がある。この場合、図11に示す電子部品搭載工程は省略され、図18に示す基板構造体SUB1に対して必要な検査や梱包を行った後、出荷準備に入る。すなわち、図18の第2成膜工程により、電子装置としての基板構造体SUB1が得られる。
次に、図11に示す電子部品搭載工程では、バンプ電極形成工程の後、図4に示すようにバンプ電極33と電子部品(図4の例ではLED素子20)とを電気的に接続する。本工程では、リフロー処理により図18に示す導体部33Bを溶融させて、LED素子20のアノード電極20EAまたはカソード電極20EKに接合する。なお、本工程の前に、LED素子20のアノード電極20EAおよびカソード電極20EKのそれぞれに、予め半田膜が形成されている場合もある。この場合、半田から成る導体部33Bと電極に形成された半田膜とを容易に一体化させることができるので、バンプ電極33とカソード電極20EK(またはアノード電極20EA)とを確実に接続することができる。
以上の工程により、図3に示す電子装置としての表示装置DSP1が得られる。本工程の後、表示装置DSP1に対して必要な検査や梱包を行った後、出荷準備に入る。
以上、実施の形態および代表的な変形例について説明したが、上記した技術は、例示した変形例以外の種々の変形例に適用可能である。例えば、上記した変形例同士を組み合わせてもよい。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、表示装置や表示装置が組み込まれた電子機器に利用可能である。
5 制御回路
6 駆動回路
10 基板
10b,10f 面
11,12,13,14 無機絶縁層
14H,15H 開口部
15 有機絶縁層
20 LED素子(発光素子,電子部品)
20EA アノード電極
20EK カソード電極
30A,30B,30C,30D,30E,30F 導体層
30Bt1,30Bt2 面
31,32,34,VL,VSL 配線
33 バンプ電極
33A,33B 導体部
41 絶縁層
50 半導体層
DA 表示領域
DSP1,DSP2 表示装置
ED ドレイン電極
EG ゲート電極
ES ソース電極
GL 走査信号線
Gs 制御信号
LXP 配線交差部
PFA 周辺領域
PIX,PIX1,PIX2 画素
PVS 基準電位(固定電位)
R1,R2,R3 領域
SUB1,SUB2 基板構造体
SW スイッチング素子
Vsg 映像信号

Claims (15)

  1. ガラスまたは樹脂から成る第1基板と、
    前記第1基板上に形成された第1配線と、
    無機材料から成る無機絶縁層であって、前記第1配線を覆う第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層に形成された第1開口部と重なる位置で前記第1配線に接続され、かつ、前記第1絶縁層から突出するバンプ電極と、
    を有し、
    前記第1配線は、
    チタンまたはチタン合金から成り、前記第1基板上に形成された第1導体層と、
    アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、前記第1導体層上に積層された第2導体層と、
    の積層膜であり、
    前記バンプ電極は、
    銅または銅合金から成り、前記第1配線と接合された第1導体部と、
    錫を含む半田から成り、前記第1導体部上に形成された第2導体部と、
    を含む、電子装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1配線のうち、前記第1開口部と重なる部分には、亜鉛を含み、前記第2導体層上に積層された第3導体層がさらに形成されている、電子装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1開口部の周囲には、前記第1絶縁層と前記第1配線の前記第2導体層との間に前記バンプ電極の前記第1導体部の一部が埋め込まれた領域が存在している、電子装置。
  4. 請求項1において、
    前記第1配線の前記第2導体層のうち、前記バンプ電極の前記第1導体部との接合界面の表面粗さは、前記第1絶縁層に覆われた部分の表面粗さよりも粗い、電子装置。
  5. 請求項1において、
    平面視において、前記バンプ電極の平面形状は、円形を成す、電子装置。
  6. 請求項1において、
    前記第1基板上に形成された第2配線と、
    有機材料から成る有機絶縁層であって、前記第2配線を覆う第2絶縁層と、
    を更に有し、
    前記第1配線は、前記第2絶縁層上に形成され、かつ、前記第2絶縁層に形成された第2開口部において前記第2配線に接続されている、電子装置。
  7. 請求項6において、
    前記第2配線は、
    チタンまたはチタン合金から成る第4導体層と、
    アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、前記第4導体層上に積層された第5導体層と、
    チタンまたはチタン合金から成り、前記第5導体層上に積層された第6導体層と、
    の積層膜であり、
    前記第2開口部において、前記第2配線の前記第6導体層と前記第1配線の前記第1導体層とが接合されている、電子装置。
  8. (a)ガラスまたは樹脂から成る第1基板と、前記第1基板上に形成された第1配線と、無機材料から成る無機絶縁層であって、前記第1配線を覆う第1絶縁層と、を備えた基板構造体を準備する工程、
    (b)前記第1絶縁層に形成された第1開口部と重なる位置で前記第1配線の露出面に形成されたアルミニウムの酸化膜を除去する工程、
    (c)前記(b)工程の後、前記第1開口部と重なる位置で前記第1配線に接続され、かつ、前記第1絶縁層から突出するバンプ電極を形成する工程、
    を含み、
    前記第1配線は、
    チタンまたはチタン合金から成り、前記第1基板上に形成された第1導体層と、
    アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、前記第1導体層上に積層された第2導体層と、
    の積層膜であり、
    前記(c)工程は、
    (c1)前記第1配線に通電した状態で、電気メッキ法により銅または銅合金から成る第1導体部を前記第1開口部と重なる位置およびその周囲に選択的に成膜する工程と、
    (c2)前記(c1)工程の後、前記第1配線に通電した状態で、錫を含む半田から成る第2導体部を前記第1導体部上に選択的に成膜する工程と、
    を含む、電子装置の製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記(b)工程は、前記アルミニウムの酸化膜を亜鉛酸塩膜に置換する工程を含む、電子装置の製造方法。
  10. 請求項8において、
    前記(b)工程は、前記アルミニウムの酸化膜をエッチング剤に接触させて除去する工程を含む、電子装置の製造方法。
  11. 請求項10において、
    前記(b)工程の後、前記第1開口部の周囲には、前記第1絶縁層と前記第1配線の前記第2導体層との間に空間が存在している、電子装置の製造方法。
  12. 請求項10において、
    前記(b)工程の後、前記第1配線の前記第2導体層のうち、前記バンプ電極の前記第1導体部との接合界面の表面粗さは、前記第1絶縁層に覆われた部分の表面粗さよりも粗い、電子装置の製造方法。
  13. 請求項8において、
    前記(a)工程で準備する基板構造体は、前記第1基板上に形成された第2配線と、
    有機材料から成る有機絶縁層であって、前記第2配線を覆う第2絶縁層と、
    を更に有し、
    前記第1配線は、前記第2絶縁層上に形成され、かつ、前記第2絶縁層に形成された第2開口部において前記第2配線に接続されている、電子装置の製造方法。
  14. 請求項13において、
    前記第2配線は、
    チタンまたはチタン合金から成る第4導体層と、
    アルミニウムまたはアルミニウム合金から成り、前記第4導体層上に積層された第5導体層と、
    チタンまたはチタン合金から成り、前記第5導体層上に積層された第6導体層と、
    の積層膜であり、
    前記第2開口部において、前記第2配線の前記第6導体層と前記第1配線の前記第1導体層とが接合されている、電子装置の製造方法。
  15. 請求項8において、
    (d)前記(c)工程の後、前記バンプ電極と電子部品とを電気的に接続する工程、
    を更に有する、電子装置の製造方法。
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