JP2023171269A - エッチング方法及びプラズマ処理システム - Google Patents

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雅仁 山口
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幕樹 戸村
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Abstract

Figure 2023171269000001
【課題】エッチングの形状異常を抑制する。
【解決手段】
エッチング方法が提供される。この方法は、(a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、(b)フッ化水素ガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスをチャンバ内に供給する工程であって、塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く処理ガスの総流量の1.5体積%以上である工程と、(c)処理ガスからプラズマを生成して、シリコン含有膜をエッチングする工程と、を含む。
【選択図】図2

Description

本開示の例示的実施形態は、エッチング方法及びプラズマ処理システムに関する。
特許文献1及び2には、シリコン含有膜をエッチングする技術が開示されている。
米国特許出願公開第2016/0343580号明細書 特開2016-39310号公報
本開示は、エッチングの形状異常を抑制する技術を提供する。
本開示の一つの例示的実施形態において、(a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、(b)フッ化水素ガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスをチャンバ内に供給する工程であって、塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く処理ガスの総流量の1.5体積%以上である工程と、(c)処理ガスからプラズマを生成して、シリコン含有膜をエッチングする工程と、を含むエッチング方法が提供される。
本開示の一つの例示的実施形態によれば、エッチングの形状異常を抑制する技術を提供することができる。
例示的なプラズマ処理システムを概略的に示す図である。 本処理方法の一例を示すフローチャートである。 基板Wの断面構造の一例を示す図である。 工程ST3の処理中の基板Wの断面構造の一例を示す図である。 実施例及び参考例にかかるエッチングの結果を示す図である。 実施例及び参考例にかかるエッチングの結果を示す図である。
以下、本開示の各実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、(a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、(b)フッ化水素ガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスをチャンバ内に供給する工程であって、塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く処理ガスの総流量の1.5体積%以上である工程と、(c)処理ガスからプラズマを生成して、シリコン含有膜をエッチングする工程と、を含むエッチング方法が提供される。
一つの例示的実施形態において、塩素含有ガスは、塩化リンガスを含む。
一つの例示的実施形態において、塩素含有ガスは、PCl3ガス、PCl5ガス及びPOCl3ガスからなる群から選択される少なくとも1種を含む。
一つの例示的実施形態において、塩素含有ガスは、Cl2ガス、HClガス、SiCl2ガス及びBCl3ガスからなる群から選択される少なくとも1種を含む。
一つの例示的実施形態において、処理ガスは、フッ化リンガスをさらに含む。
一つの例示的実施形態において、フッ化リンガスは、PF3ガス及びPF5ガスの少なくともいずれかである。
一つの例示的実施形態において、塩素含有ガスの流量は、塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く処理ガスの総流量の5体積%以下である。
一つの例示的実施形態において、塩素含有ガスは、炭素を含む。
一つの例示的実施形態において、塩素含有ガスは、CxHyFzClw(x及びwは1以上の整数であり、y及びzは、0以上の整数である)ガスを含む。
一つの例示的実施形態において、処理ガスは、リン含有ガスをさらに含む。
一つの例示的実施形態において、処理ガスは、不活性ガスを除き、フッ化水素ガスの流量が最も流量が多い。
一つの例示的実施形態において、処理ガスは、炭素含有ガスをさらに含む。
一つの例示的実施形態において、炭素含有ガスは、フルオロカーボンガス又はハイドロフルオロカーボンガスのいずれかである。
一つの例示的実施形態において、処理ガスは、酸素含有ガス及び金属含有ガスの少なくともいずれかをさらに含む。
一つの例示的実施形態において、シリコン含有膜は、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜及びポリシリコン膜の少なくともいずれかの膜とをさらに含む。
一つの例示的実施形態において、マスクは、炭素含有膜又は金属含有膜である。
一つの例示的実施形態において、(c)の工程において、基板支持部の温度が0℃以下に設定される。
一つの例示的実施形態において、(a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、(b)フッ素及び水素を含む単ガス又は混合ガスと塩素含有ガスとを含む処理ガスをチャンバ内に供給する工程であって、塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く処理ガスの総流量の1.5体積%以上である工程と、(c)処理ガスからプラズマを生成して、シリコン含有膜をエッチングする工程であって、プラズマはフッ化水素の活性種を含む工程と、を含むエッチング方法が提供される。
一つの例示的実施形態において、フッ素及び水素を含む単ガス又は混合ガスは、フッ化水素ガス、ハイドロフルオロカーボンガス、及び、フッ素含有ガスと水素含有ガスとを含む混合ガスからなる群から選択される少なくとも1種である。
一つの例示的実施形態において、チャンバ、チャンバ内に設けられた基板支持部、プラズマ生成部、及び、制御部を備えるプラズマ処理システムであって、制御部は、(a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する制御と、(b)フッ化水素ガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスをチャンバ内に供給する制御であって、塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く処理ガスの総流量の1.5体積%以上である制御と、(c)処理ガスからプラズマを生成して、シリコン含有膜をエッチングする制御と、を実行するプラズマ処理システムが提供される。
以下、図面を参照して、本開示の各実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一または同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づいて上下左右等の位置関係を説明する。図面の寸法比率は実際の比率を示すものではなく、また、実際の比率は図示の比率に限られるものではない。
<プラズマ処理システムの構成例>
以下に、プラズマ処理システムの構成例について説明する。図1は、容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。
プラズマ処理システムは、容量結合型のプラズマ処理装置1及び制御部2を含む。容量結合型のプラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30及び排気システム40を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10sに供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。プラズマ処理チャンバ10は接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10の筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板Wを支持するための中央領域111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域111bとを有する。ウェハは基板Wの一例である。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。従って、中央領域111aは、基板Wを支持するための基板支持面とも呼ばれ、環状領域111bは、リングアセンブリ112を支持するためのリング支持面とも呼ばれる。
一実施形態において、本体部111は、基台1110及び静電チャック1111を含む。基台1110は、導電性部材を含む。基台1110の導電性部材は下部電極として機能し得る。静電チャック1111は、基台1110の上に配置される。静電チャック1111は、セラミック部材1111aとセラミック部材1111a内に配置される静電電極1111bとを含む。セラミック部材1111aは、中央領域111aを有する。一実施形態において、セラミック部材1111aは、環状領域111bも有する。なお、環状静電チャックや環状絶縁部材のような、静電チャック1111を囲む他の部材が環状領域111bを有してもよい。この場合、リングアセンブリ112は、環状静電チャック又は環状絶縁部材の上に配置されてもよく、静電チャック1111と環状絶縁部材の両方の上に配置されてもよい。また、後述するRF(Radio Frequency)電源31及び/又はDC(Direct Current)電源32に結合される少なくとも1つのRF/DC電極がセラミック部材1111a内に配置されてもよい。この場合、少なくとも1つのRF/DC電極が下部電極として機能する。後述するバイアスRF信号及び/又はDC信号が少なくとも1つのRF/DC電極に供給される場合、RF/DC電極はバイアス電極とも呼ばれる。なお、基台1110の導電性部材と少なくとも1つのRF/DC電極とが複数の下部電極として機能してもよい。また、静電電極1111bが下部電極として機能してもよい。従って、基板支持部11は、少なくとも1つの下部電極を含む。
リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。一実施形態において、1又は複数の環状部材は、1又は複数のエッジリングと少なくとも1つのカバーリングとを含む。エッジリングは、導電性材料又は絶縁材料で形成され、カバーリングは、絶縁材料で形成される。
また、基板支持部11は、静電チャック1111、リングアセンブリ112及び基板のうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路1110a、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路1110aには、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。一実施形態において、流路1110aが基台1110内に形成され、1又は複数のヒータが静電チャック1111のセラミック部材1111a内に配置される。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と中央領域111aとの間の間隙に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、少なくとも1つの上部電極を含む。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する1又はそれ以上の流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、少なくとも1つのRF信号(RF電力)を少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ処理チャンバ10において1又はそれ以上の処理ガスからプラズマを生成するように構成されるプラズマ生成部の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を少なくとも1つの下部電極に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、10MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に供給される。
第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。バイアスRF信号の周波数は、ソースRF信号の周波数と同じであっても異なっていてもよい。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号の周波数よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、100kHz~60MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、少なくとも1つの下部電極に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部32aは、少なくとも1つの下部電極に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のバイアスDC信号は、少なくとも1つの下部電極に印加される。一実施形態において、第2のDC生成部32bは、少なくとも1つの上部電極に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、少なくとも1つの上部電極に印加される。
種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。この場合、電圧パルスのシーケンスが少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に印加される。電圧パルスは、矩形、台形、三角形又はこれらの組み合わせのパルス波形を有してもよい。一実施形態において、DC信号から電圧パルスのシーケンスを生成するための波形生成部が第1のDC生成部32aと少なくとも1つの下部電極との間に接続される。従って、第1のDC生成部32a及び波形生成部は、電圧パルス生成部を構成する。第2のDC生成部32b及び波形生成部が電圧パルス生成部を構成する場合、電圧パルス生成部は、少なくとも1つの上部電極に接続される。電圧パルスは、正の極性を有してもよく、負の極性を有してもよい。また、電圧パルスのシーケンスは、1周期内に1又は複数の正極性電圧パルスと1又は複数の負極性電圧パルスとを含んでもよい。なお、第1及び第2のDC生成部32a,32bは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部32aが第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、処理部2a1、記憶部2a2及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aにより実現される。処理部2a1は、記憶部2a2からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部2a2に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部2a2に格納され、処理部2a1によって記憶部2a2から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータ2aに読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェース2a3に接続されている通信回線であってもよい。処理部2a1は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
<エッチング方法の一例>
図2は、一つの例示的実施形態に係るエッチング方法(以下「本処理方法」ともいう。)の一例を示すフローチャートである。図2に示すように、本処理方法は、基板を提供する工程ST1と、処理ガスを供給する工程ST2と、エッチングをする工程ST3とを含む。各工程における処理は、図1に示すプラズマ処理システムで実行されてよい。以下では、制御部2がプラズマ処理装置1の各部を制御して、基板Wに対して本処理方法を実行する場合を例に説明する。
(工程ST1:基板の提供)
工程ST1において、基板Wは、プラズマ処理装置1のプラズマ処理空間10s内に提供される。基板Wは、基板支持部11の中央領域111aに提供される。そして、基板Wは、静電チャック1111により基板支持部11に保持される。
図3は、基板Wの断面構造の一例を示す図である。基板Wは、下地膜UF上に、シリコン含有膜SF及びマスクMFがこの順で積層されている。基板Wは、半導体デバイスの製造に用いられてよい。半導体デバイスは、例えば、DRAM、3D-NANDフラッシュメモリ等の半導体メモリデバイスを含む。
下地膜UFは、一例では、シリコンウェハやシリコンウェハ上に形成された有機膜、誘電体膜、金属膜、半導体膜等である。下地膜UFは、複数の膜が積層されて構成されてよい。
シリコン含有膜SFは、本処理方法において、エッチングの対象となる膜である。シリコン含有膜SFは、シリコンと窒素とを含む膜を含む。シリコンと窒素とを含む膜は、シリコン窒化膜であってよく、SiON膜であってよい。また、シリコンと窒素を含む膜は、シリコン及び窒素のほかに、リン、ボロン又は窒素などの不純物がドープされた膜であってもよい。シリコン含有膜SFは、シリコンと窒素とを含む膜に加えて、シリコンと酸素とを含む膜、多結晶シリコンを含む膜、シリコンと炭素とを含む膜等の他のシリコン含有膜をさらに含んでよい。シリコン含有膜SFは、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜及び多結晶シリコン膜の少なくともいずれかの膜とを含む積層膜でよい。例えば、シリコン含有膜SFは、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜とが交互に積層された積層膜でよい。また例えば、シリコン含有膜SFは、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜及び多結晶シリコン膜を含む積層膜でもよい。この場合、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜又多結晶シリコン膜は、リン、ボロン又は窒素などの不純物がドープされた膜であってもよい。
マスクMFは、シリコン含有膜SFのエッチングにおいてマスクとして機能する膜である。マスクMFは、例えば、アモルファスカーボン膜、フォトレジスト膜、SOC膜等の炭素含有膜でよい。マスクMFは、例えば、シリコン含有反射防止膜のようなシリコン含有膜でもよい。マスクMFは、例えば、タングステン、窒化チタン、炭化タングステン、タングステンシリサイド等の金属含有膜でもよい。
図3に示すとおり、マスクMFは、シリコン含有膜SF上において少なくとも一つの開口OPを規定する。開口OPは、シリコン含有膜SF上の空間であって、マスクMFの側壁に囲まれている。すなわち、シリコン含有膜SFの上面は、マスクMFによって覆われた領域と、開口OPの底部において露出した領域とを有する。
開口OPは、基板Wの平面視、すなわち、基板Wを図3の上から下に向かう方向に見た場合において、任意の形状を有してよい。当該形状は、例えば、円、楕円、矩形、線やこれらの1種類以上を組み合わせた形状であってよい。マスクMFは、複数の側壁を有し、複数の側壁が複数の開口OPを規定してもよい。複数の開口OPは、それぞれ線形状を有し、一定の間隔で並んでライン&スペースのパターンを構成してもよい。また、複数の開口OPは、それぞれ穴形状を有し、アレイパターンを構成してもよい。
基板Wを構成する各膜(下地膜UF、シリコン含有膜SF、マスクMF)は、それぞれ、CVD法、ALD法、スピンコート法等により形成されてよい。開口OPは、マスクMFをエッチングすることで形成されてよい。またマスクMFは、リソグラフィによって形成されてもよい。なお、上記各膜は、平坦な膜であってよく、また、凹凸を有する膜であってもよい。また基板Wが下地膜UFの下に他の膜をさらに有し、シリコン含有膜SF及び下地膜UFの積層膜が多層マスクとして機能してもよい。すなわち、シリコン含有膜SF及び下地膜UFの積層膜を多層マスクとして、当該他の膜をエッチングしてもよい。
基板Wの各膜を形成するプロセスの少なくとも一部は、プラズマ処理チャンバ10の空間内で行われてよい。一例では、マスクMFをエッチングして開口OPを形成する工程は、プラズマ処理チャンバ10で実行されてよい。すなわち、開口OP及び後述するシリコン含有膜SFのエッチングは、同一のチャンバ内で連続して実行されてよい。また、基板Wの各膜の全部又は一部がプラズマ処理装置1の外部の装置やチャンバで形成された後、基板Wがプラズマ処理装置1のプラズマ処理空間10s内に搬入され、基板支持部11の中央領域111aに配置されることで、基板が提供されてもよい。
基板Wを基板支持部11の中央領域111aに提供後、基板支持部11の温度が温調モジュールにより設定温度に調整される。設定温度は、例えば、0℃以下、-10℃以下、-20℃以下、-30℃以下、-40℃以下、-50℃以下、-60℃以下又は-70℃以下でよい。一例では、基板支持部11の温度を調整又は維持することは、流路1110aを流れる伝熱流体の温度を設定温度又は設定温度と異なる温度に調整又は維持することを含む。一例では、基板支持部11の温度を調整又は維持することは、静電チャック1111と基板Wの裏面との間の伝熱ガス(例えばHe)の圧力を制御することを含む。なお、流路1110aに伝熱流体が流れ始めるタイミングは、基板Wが基板支持部11に載置される前でも後でもよく、また同時でもよい。また、本処理方法において、基板支持部11の温度は、工程ST1の前に設定温度に調整されてよい。すなわち、基板支持部11の温度が設定温度に調整された後に、基板支持部11に基板Wを提供してよい。工程ST1の以降の工程において、基板支持部11の温度は、工程ST1で調整した設定温度に維持されてよい。
(工程ST2:処理ガスの供給)
工程ST2において、ガス供給部20から処理ガスがプラズマ処理空間10s内に供給される。処理ガスは、フッ化水素(HF)ガス及び塩素含有ガスを含む。一実施形態において、処理ガスは、フッ化リンガスをさらに含んでよい。一実施形態において、処理ガスは、フッ化リンガスを含まなくてもよい。
HFガスの流量は、処理ガス(処理ガスが不活性ガスを含む場合は当該不活性ガスを除く)中で最も流量(分圧)が大きくてよい。一例では、HFガスの流量は、処理ガスの総流量(処理ガスが不活性ガスを含む場合は当該不活性ガスを除く全てのガスの総流量)に対して、50体積%以上、60体積%以上、70体積%以上でよく、また80体積%以上でもよい。HFガスとしては、高純度のもの、例えば、純度が99.999%以上のものを用いてよい。
フッ化リンガスは、フッ素とリンとを含むガスであり、一例では、PF3ガス、PF5ガス、POF3ガス、HPF2ガス、H2PF3ガス及びHPF6ガスから選択される少なくとも1種でよい。
塩素含有ガスは、例えば、Cl2ガス、HClガス、SiCl2ガス、BCl3ガス及びPCl3ガスからなる選択される少なくとも1種でよい。また、塩素含有ガスは、塩素とホウ素又はリンとを含むガスであってよく、例えば、BCl3ガス等の塩化ホウ素ガスであってよく、PCl3ガス等の塩化リンガスであってよい。塩素含有ガスの流量は、処理ガスの総流量(処理ガスが不活性ガスを含む場合は当該不活性ガスを除く全てのガスの総流量)の1.5体積%以上であってよく、2体積%以上でもよい。
一実施形態において、塩素含有ガスは、Cl2ガス、HClガス、SiCl2ガス、BCl3ガスからなる選択される少なくとも1種を含む。この場合、塩素含有ガスの流量は、処理ガスの総流量(処理ガスが不活性ガスを含む場合は当該不活性ガスを除く全てのガスの総流量)の5体積%以下であってよく、また4体積%以下であってよい。
一実施形態において、塩素含有ガスは、塩化リンガスを含む。塩化リンガスは、例えば、PCl3ガス、PCl5ガス及びPOCl3ガスからなる群から選択される少なくとも1種でよい。この場合、塩素含有ガスの流量は、処理ガスの総流量(処理ガスが不活性ガスを含む場合は当該不活性ガスを除く全てのガスの総流量)の20体積%以下であってよく、15体積%以下であってよく、また10体積%以下であってもよい。
一実施形態において、塩素含有ガスは、炭素を含む。炭素を含む塩素含有ガスは、例えば、CxHyFzClw(x及びwは1以上の整数であり、y及びzは、0以上の整数である)ガスであってよい。炭素を含む塩素探幽ガスは、例えば、CHCl3ガス又はCH2Cl2ガスであってよい。
処理ガスは、炭素含有ガスをさらに含んでよい。炭素含有ガスは、例えば、フルオロカーボンガス及びハイドロフルオロカーボンガスのいずれかまたは両方でよい。一例では、フルオロカーボンガスは、C22ガス、C24ガス、C36ガス、C38ガス、C46ガス、C48ガス及びC58ガスからなる群から選択される少なくとも1種でよい。一例では、ハイドロフルオロカーボンガスは、CHF3ガス、CH22ガス、CH3Fガス、C2HF5ガス、C224ガス、C233ガス、C242ガス、C3HF7ガス、C322ガス、C324ガス、C326ガス、C335ガス、C426ガス、C455ガス、C428ガス、C526ガス、C5210ガス及びC537ガスからなる群から選択される少なくとも1種でよい。また、炭素含有ガスは、不飽和結合を有する直鎖状のものであってもよい。不飽和結合を有する直鎖状の炭素含有ガスは、例えば、C36(ヘキサフルオロプロぺン)ガス、C48(オクタフルオロ-1-ブテン、オクタフルオロ-2-ブテン)ガス、C324(1,3,3,3-テトラフルオロプロペン)ガス、C426(トランス-1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン)ガス、C48O(ペンタフルオロエチルトリフルオロビニルエーテル)ガス、CF3COFガス(1,2,2,2-テトラフルオロエタン-1-オン)、CHF2COF(ジフルオロ酢酸フルオライド)ガス及びCOF2(フッ化カルボニル)ガスからなる群から選択される少なくとも1種を用いてもよい。また、上記炭素含有ガスのうち、炭素数が2以上のガスを用いてもよい。
処理ガスは、酸素含有ガスをさらに含んでよい。酸素含有ガスは、例えば、O2、CO、CO2、H2O及びH22からなる群から選択される少なくとも1種のガスでよい。一例では、酸素含有ガスは、H2O以外の酸素含有ガス、例えばO2、CO、CO2及びH22からなる群から選択される少なくとも1種のガスでよい。酸素含有ガスの流量は、炭素含有ガスの流量に応じて調整してよい。
処理ガスは、金属含有ガスをさらに含んでよい。金属含有ガスは、例えば、タングステン含有ガスでよい。タングステン含有ガスは、タングステンとハロゲンとを含有するガスでよく、一例では、WFaClbガスである(a及びbはそれぞれ0以上6以下の整数であり、aとbとの和は2以上6以下である)。タングステン含有ガスは、例えば、2フッ化タングステン(WF2)ガス、4フッ化タングステン(WF4)ガス、5フッ化タングステン(WF5)ガス、6フッ化タングステン(WF6)ガス等のタングステンとフッ素とを含有するガス、2塩化タングステン(WCl2)ガス、4塩化タングステン(WCl4)ガス、5塩化タングステン(WCl5)ガス、6塩化タングステン(WCl6)ガス等のタングステンと塩素とを含有するガスであってよい。タングステン含有ガスは、WF6ガス及びWCl6ガスの少なくともいずれかのガスであってよい。金属含有ガスとしては、タングステン含有ガスに代えて又は加えて、例えば、チタン含有ガス又はモリブデン含有ガスの少なくともいずれかのガスを用いてもよい。
処理ガスは、不活性ガスをさらに含んでよい。不活性ガスは、一例では、Arガス、Heガス、Krガス等の貴ガス又は窒素ガスでよい。
処理ガスは、HFガスに代えて又はHFガスに加えて、プラズマ中にフッ化水素の活性種を生成可能なガスを含んでよい。フッ化水素の活性種は、フッ化水素のガス、ラジカル及びイオンの少なくともいずれかを含む。
フッ化水素の活性種を生成可能なガスは、例えば、ハイドロフルオロカーボンガスである。ハイドロフルオロカーボンガスは、炭素数が2以上、3以上又は4以上でもよい。ハイドロフルオロカーボンガスは、一例では、CH22ガス、C324ガス、C326ガス、C335ガス、C426ガス、C455ガス、C428ガス、C526ガス、C5210ガス及びC537ガスからなる群から選択される少なくとも1種である。ハイドロフルオロカーボンガスは、一例では、CH22ガス、C324ガス、C326ガス及びC426ガスからなる群から選択される少なくとも1種である。
フッ化水素の活性種を生成可能なガスは、例えば、フッ素含有ガス及び水素含有ガスである。フッ素含有ガスは、例えば、フルオロカーボンガスである。フルオロカーボンガスは、一例では、C22ガス、C24ガス、C36ガス、C38ガス、C46ガス、C48ガス及びC58ガスからなる群から選択される少なくとも1種である。またフッ素含有ガスは、例えば、NF3ガス又はSF6ガスでもよい。水素含有ガスは、一例では、H2ガス、CH4ガス及びNH3ガスからなる群から選択される少なくとも一種でよい。
(工程ST3:エッチング)
工程ST3において、処理ガスから生成したプラズマを用いて、シリコン含有膜SFがエッチングされる。まず、基板支持部11の下部電極及び/又はシャワーヘッド13の上部電極にソースRF信号が供給される。これにより、シャワーヘッド13と基板支持部11との間で高周波電界が生成され、プラズマ処理空間10s内の処理ガスからプラズマが生成される。このとき、基板支持部11の下部電極にバイアス信号が供給されてよい。この場合、プラズマと基板Wとの間にバイアス電位が発生する。プラズマ中のイオン、ラジカル等の活性種は、基板Wに引きよせられ、当該活性種によってシリコン含有膜SFがエッチングされる。
基板支持部11に供給されるバイアス信号は、第2のRF生成部31bから供給されるバイアスRF信号であってよい。またバイアス信号は、DC生成部32aから供給されるバイアスDC信号であってもよい。ソースRF信号及びバイアス信号は、双方が連続波又はパルス波でよく、また一方が連続波で他方がパルス波でもよい。ソースRF信号及びバイアス信号の双方がパルス波である場合、双方のパルス波の周期は同期してよい。またパルス波のデューティ比は適宜設定してよく、例えば、1%以上80%以下でよく、また5%以上50%以下でよい。なお、デューティ比は、パルス波の周期における、電力又は電圧レベルが高い期間が占める割合である。またバイアスDC信号を用いる場合、パルス波は、矩形、台形、三角形又はこれらの組み合わせの波形を有してよい。バイアスDC信号の極性は、プラズマと基板との間に電位差を与えてイオンを引き込むように基板Wの電位が設定されれば、負であっても正であってもよい。
図4は、工程ST3の処理中の基板Wの断面構造の一例を示す図である。図4に示すように、工程ST3による処理により、シリコン含有膜SFのうち、開口OPにおいて露出した部分が深さ方向(図4で上から下に向かう方向)にエッチングされ、凹部RCが形成される。凹部RCが下地膜UFに達した状態における凹部RCのアスペクト比は、例えば、20以上でよく、30以上、40以上、50以上、又は100以上でもよい。
一実施形態において、工程ST3中、プロセス条件を変更してよい。プロセス条件の変更は、例えば、工程ST3中に塩素含有ガスの分圧を変更することを含む。すなわち、工程ST3において、塩素含有ガスの分圧を第1の分圧に設定してシリコン含有膜SFをエッチングした後、塩素含有ガスの分圧を第1の分圧と異なる第2の分圧に変更して、シリコン含有膜SFをさらにエッチングしてよい。
プロセス条件の変更は、処理ガスがフッ化リンガスを含む場合には、例えば、工程ST3中にフッ化リンガスの分圧を変更することを含む。すなわち、工程ST3において、フッ化リンガスの分圧を第3の分圧に設定してシリコン含有膜SFをエッチングした後、フッ化リンガスの分圧を第3の分圧と異なる第4の分圧に変更して、シリコン含有膜SFをさらにエッチングしてよい。
プロセス条件の変更は、例えば、工程ST3中に塩素含有ガスの種類を変更することを含む。すなわち、工程ST3において、フッ化水素ガスと第1の塩素含有ガスとからプラズマを生成して、シリコン含有膜をエッチングした後、フッ化水素ガスと第1の塩素含有ガスと異なる第2の塩素含有ガスとからプラズマを生成して、シリコン含有膜をエッチングしてよい、一例では、第1の塩素含有ガスはCl2ガスであってよく、第2の塩素含有ガスはBCl3ガス等のCl2ガス以外の塩素含有ガスであってよい。
プロセス条件(塩素含有ガスの分圧/フッ化リンガスの分圧/塩素含有ガスの種類等)は、例えば、工程ST3により形成される凹部RCのアスペクト比、凹部RCの深さ又は工程ST3の処理時間等によって変更されてよい。また、プロセス条件は、予め取得した凹部RCの形状を示すデータやプラズマ発光強度等から推定される凹部RCの形状を示すデータ等に基づいて変更されてよい。
以上のように、工程ST3中に、プロセス条件を変更することにより、凹部の形状をより適切に制御することができる。
本処理方法において、処理ガスは、HFガスを含む。処理ガスから生成したプラズマ中のフッ化水素は、シリコン含有膜SFのエッチャントとして機能する。処理ガスがフッ化リンガスを含む場合、フッ化リンガス由来のリンは、凹部RCの底部におけるフッ化水素の吸着を促進しうる。これにより、シリコン含有膜SFのエッチングレートが向上され得る。
ここで、プラズマ中に、HFガスやフッ化リンガス由来の水素(H)及びフッ素(F)が多くなると、エッチングが促進される一方、反応副生成物も多くなりうる。反応副生成物には、シリコン含有膜SF中の窒化ケイ素(SiN)とフッ化水素との反応により生成されるケイフッ化アンモニウム(NH42SiF6(以下「AFS」という)が含まれうる。AFSは揮発しにくく、シリコン含有膜SFの凹部RC等に付着して、エッチングの形状異常を生じさせ得る。このような形状異常としては、凹部RCの底部の先細り、凹部RCの曲がり(bending)及びねじれ(twisting)等が含まれ得る。
本処理方法において、処理ガスは、塩素含有ガスを含む。プラズマ中の塩素は、AFSと反応して揮発性の高いSiF4等を生成してAFSを分解する。すなわち、プラズマ中の塩素は、凹部RC等に付着するAFSの量を減少させて、エッチングの形状異常を抑制しうる。他方、プラズマ中の塩素が過剰であるとマスクMFがエッチングされて、マスクMFに対する十分な選択比を確保することが難しくなる。またプラズマ中の塩素が過剰であると、プラズマ中のフッ化水素やリンの分圧が低下して、シリコン含有膜SFのエッチングレートが低下しうる。
本処理方法においては、塩素含有ガスの流量は、処理ガスの総流量(処理ガスが不活性ガスを含む場合は当該不活性ガスを除く全てのガスの総流量)の1.5体積%以上である。塩素含有ガスの流量が1.5体積%以上であれば、上述した凹部RCの形状異常を抑制する効果が得られ得る。また塩素含有ガスが、塩化リンガス(例えば、PCl3ガス、PCl5ガス及びPOCl3ガス等)を含む場合、塩素含有ガスの流量が20体積%以下であれば、上述したエッチングレートや選択比の低下はない又は限定的である。塩素含有ガスがリンを含まない場合(例えば、Cl2ガス、HClガス、SiCl2ガス及びBCl3ガス等)の場合、塩素含有ガスの流量が5体積%以下であれば、上述したエッチングレートや選択比の低下はない又は限定的である。
本処理方法によれば、シリコン含有膜のエッチングレートや選択比の低下を抑制しつつ、シリコン含有膜に形成される凹部の形状異常を抑制することができる。
<実施例>
次に、本処理方法の実施例について説明する。本開示は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1及び2)
実施例1及び2では、プラズマ処理装置1を用いて本処理方法を適用し、図3に示す基板Wと同様の構造を有する基板をエッチングした。マスクMFとしては、アモルファスカーボン膜を用いた。シリコン含有膜SFとしては、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜が交互に繰り返し積層された積層膜を用いた。工程ST2で用いた処理ガスは、HFガス、PF3ガス及びBCl3ガスを含んでいた。実施例1において、処理ガスは、BCl3ガスを処理ガスの総流量に対して1.8体積%含んでいた。実施例2において、処理ガスは、BCl3ガスを処理ガスの総流量に対して2.7体積%含んでいた。エッチング中、基板支持部11の温度は-70℃に設定した。
(参考例1)
参考例1では、プラズマ処理装置1を用いて、実施例1及び2と同一の構成の基板をエッチングした。参考例1は、処理ガスがBCl3ガスを含まないことを除き、実施例1及び実施例2と同一の条件でエッチングを行った。
図5は、実施例及び参考例にかかるエッチングの結果を示す図である。図5において縦軸は、シリコン含有膜SFに形成された凹部の深さD[nm]を示す。横軸は、凹部RCのずれ量S[nm]を示す。ずれ量Sは、ある深さにおける凹部RCの幅の中点と、中心基準線(深さゼロにおける凹部RCの幅の中点を通る線)との距離である。ずれ量Sは、シリコン含有膜SFに形成された凹部RCの曲がりやねじれが大きくなると大きくなる。
図5に示すように、実施例1及び実施例2は、凹部の深さが大きくなってもずれ量Sが、参考例1に比べ大幅に小さく抑えられていた。すなわち、実施例1及び実施例2により形成された凹部の形状は、参考例1に比べて格段に良好なものであった。また実施例1及び実施例2のエッチングレートは、参考例1に比べて低下したものの、それぞれ、参考例1のエッチングレートの92%及び81%であり十分な値を保っていた。また実施例1及び実施例2の選択比も参考例1に比べて低下したものの、それぞれ、参考例1の選択比の81%及び71%であり、エッチング後のマスクMFは、いずれも十分な厚みを保っていた。
以上のとおり、実施例1及び実施例2におけるシリコン含有膜SFのエッチングは、参考例1に比べ、エッチングの形状異常を格段に抑制しつつ、エッチングレート及び選択比の低下を抑制できていた。
(実施例3)
実施例3では、プラズマ処理装置1を用いて本処理方法を適用し、図3に示す基板Wと同様の構造を有する基板をエッチングした。マスクMFとしては、アモルファスカーボン膜を用いた。シリコン含有膜SFとしては、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜が交互に繰り返し積層された積層膜を用いた。工程ST2で用いた処理ガスは、HFガス、PCl3ガス及びArガスを含んでいた。PCl3ガスは、不活性ガスを除く処理ガスの総流量に対して10%含まれていた。エッチング中、基板支持部11の温度は-70℃に設定した。
(参考例2)
参考例2では、プラズマ処理装置1を用いて、実施例1及び2と同一の構成の基板をエッチングした。参考例2は、処理ガスがPCl3ガスに代えてPF3ガスを含むことを除き、実施例3と同一の条件でエッチングを行った。PF3ガスは、不活性ガスを除く処理ガスの総流量に対して10%含まれていた。
図6は、実施例及び参考例にかかるエッチングの結果を示す図である。図6は、実施例3及び参考例2のエッチング後の凹部RCの形状を示す。参考例2においては、凹部RCの底部BTにねじれ(twisting)が発生した。これに対し、実施例3においては、凹部RCの底部BTには、ねじれ(twisting)が発生しなかった。すなわち、実施例3は、参考例2に比べてエッチングの形状異常を抑制できていた。
本開示の実施形態は、以下の態様をさらに含む。
(付記1)
チャンバを有するプラズマ処理装置において実行されるエッチング方法であって、
(a)シリコン窒化膜を含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、
(b)フッ化水素ガス、フッ化リンガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する工程であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上5体積%以下である工程と、
(c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程と、を含む
エッチング方法。
(付記2)
前記塩素含有ガスは、Cl2ガス、HClガス、SiCl2ガス、BCl3ガス及びPCl3ガスからなる群から選択される少なくとも1種である、付記1に記載のエッチング方法。
(付記3)
前記塩素含有ガスは、塩素とホウ素又はリンとを含むガスである、付記1に記載のエッチング方法。
(付記4)
前記フッ化リンガスは、PF3ガス及びPF5ガスの少なくともいずれかである、付記1乃至請求項3のいずれか一項に記載のエッチング方法。
(付記5)
前記処理ガスは、不活性ガスを除き、前記フッ化水素ガスの流量が最も流量が多い、付記1乃至付記4のいずれか一項に記載のエッチング方法。
(付記6)
前記処理ガスは、炭素含有ガスをさらに含む、付記1乃至付記5のいずれか一項に記載のエッチング方法。
(付記7)
前記炭素含有ガスは、フルオロカーボンガス又はハイドロフルオロカーボンガスのいずれかである、付記6に記載のエッチング方法。
(付記8)
前記炭素含有ガスの炭素数は2以上である、付記7に記載のエッチング方法。
(付記9)
前記処理ガスは、酸素含有ガス及び金属含有ガスの少なくともいずれかをさらに含む付記1乃至付記8のいずれか一項に記載のエッチング方法。
(付記10)
前記酸素含有ガスは、O2、CO、CO2、H2O及びH22からなる群から選択される少なくとも1種のガスを含む、付記9に記載のエッチング方法。
(付記11)
前記金属含有ガスは、タングステン含有ガス、チタン含有ガス又はモリブデン含有ガスからなる群から選択される少なくとも1種のガスを含む、付記9に記載のエッチング方法。
(付記12)
前記処理ガスは、不活性ガスをさらに含む、付記1乃至付記11のいずれか一項に記載のエッチング方法。
(付記13)
前記シリコン含有膜は、シリコン酸化膜及びポリシリコン膜の少なくともいずれかをさらに含む、付記1乃至付記12のいずれか一項に記載のエッチング方法。
(付記14)
前記マスクは、炭素含有膜又は金属含有膜である、付記1乃至付記13のいずれか一項に記載のエッチング方法。
(付記15)
前記(c)の工程において、前記基板支持部の温度が0℃以下に設定される、付記1乃至付記14のいずれか1項にエッチング方法。
(付記16)
チャンバを有するプラズマ処理装置において実行されるエッチング方法であって、
(a)シリコン窒化膜を少なくとも含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、
(b)フッ化リンガス及び塩素含有ガスを少なくとも含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する工程であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上5体積%以下である工程と、
(c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程であって、前記プラズマはフッ化水素の活性種を含む工程と、を含む
エッチング方法。
(付記17)
前記フッ化水素の活性種は、前記処理ガス中のフッ化水素ガス又はハイドロフルオロカーボンガスの少なくとも1種のガスから生成される、付記16に記載のエッチング方法。
(付記18)
前記フッ化水素の活性種は、前記処理ガス中の炭素数が2以上のハイドロフルオロカーボンガスから生成される、付記16に記載のエッチング方法。
(付記19)
前記フッ化水素の活性種は、前記処理ガス中のフッ素含有ガス及び水素含有ガスから生成される、付記16に記載のエッチング方法。
(付記20)
チャンバ、前記チャンバ内に設けられた基板支持部、プラズマ生成部、及び、制御部を備えるプラズマ処理システムであって、
前記制御部は、
(a)シリコン窒化膜を少なくとも含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する制御と、
(b)フッ化水素ガス、フッ化リンガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する制御であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上5体積%以下である制御と、
(c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする制御と、を実行する
プラズマ処理システム。
(付記21)
チャンバを有するプラズマ処理装置において実行されるデバイス製造方法であって、
(a)シリコン窒化膜を含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、
(b)フッ化水素ガス、フッ化リンガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する工程であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上5体積%以下である工程と、
(c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程と、を含む
デバイス製造方法。
(付記22)
チャンバ、前記チャンバ内に設けられた基板支持部、プラズマ生成部を備えるプラズマ処理システムのコンピュータに、
(a)シリコン窒化膜を少なくとも含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する制御と、
(b)フッ化水素ガス、フッ化リンガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する制御であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上5体積%以下である制御と、
(c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする制御と、を実行させる
プログラム。
(付記23)
付記22に記載のプログラムを格納した記憶媒体。
(付記24)
(a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、
(b)フッ化水素ガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する工程であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上である工程と、
(c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程と、を含む、エッチング方法。
(付記25)
前記(c)は、
前記塩素含有ガスの分圧を第1の分圧に設定して、前記シリコン含有膜をエッチグする工程と、
前記塩素含有ガスの分圧を前記第1の分圧と異なる第2の分圧に設定して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程と、
を含む、付記25に記載のエッチング方法。
(付記26)
前記処理ガスは、フッ化リンガスをさらに含む、付記24又は付記25に記載のエッチング方法。
(付記27)
前記(c)は、
前記フッ化リンガスの分圧を第3の分圧に設定して、前記シリコン含有膜をエッチグする工程と、
前記フッ化リンガスの分圧を前記第3の分圧と異なる第4の分圧に設定して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程と、
を含む、付記26に記載のエッチング方法。
(付記28)
前記(c)は、
前記フッ化水素ガスと第1の塩素含有ガスとからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程と、
前記フッ化水素ガスと前記第1の塩素含有ガスと異なる第2の塩素含有ガスとからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程と、
を含む、付記24乃至付記27のいずれか1項に記載のエッチング方法。
本開示の実施形態は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく種々の変形をなし得る。本処理方法は、容量結合型のプラズマ処理装置1以外にも、誘導結合型プラズマやマイクロ波プラズマ等、任意のプラズマ源を用いたプラズマ処理装置を用いて実行してよい。
1……プラズマ処理装置、2……制御部、10……プラズマ処理チャンバ、10s……プラズマ処理空間、11……基板支持部、13……シャワーヘッド、20……ガス供給部、31a……第1のRF生成部、31b……第2のRF生成部、32a……第1のDC生成部、SF……シリコン含有膜、MF……マスク、OP……開口、RC……凹部、UF……下地膜、W……基板

Claims (20)

  1. (a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、
    (b)フッ化水素ガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する工程であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上である工程と、
    (c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程と、を含む、エッチング方法。
  2. 前記塩素含有ガスは、塩化リンガスを含む、請求項1に記載のエッチング方法。
  3. 前記塩素含有ガスは、PCl3ガス、PCl5ガス及びPOCl3ガスからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のエッチング方法。
  4. 前記塩素含有ガスは、Cl2ガス、HClガス、SiCl2ガス及びBCl3ガスからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のエッチング方法。
  5. 前記処理ガスは、フッ化リンガスをさらに含む、請求項4に記載のエッチング方法。
  6. 前記フッ化リンガスは、PF3ガス及びPF5ガスの少なくともいずれかである、請求項5に記載のエッチング方法。
  7. 前記塩素含有ガスの流量は、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の5体積%以下である、請求項4に記載のエッチング方法。
  8. 前記塩素含有ガスは、炭素を含む、請求項1に記載のエッチング方法。
  9. 前記塩素含有ガスは、CxHyFzClw(x及びwは1以上の整数であり、y及びzは、0以上の整数である)ガスを含む、請求項8に記載のエッチング方法。
  10. 前記処理ガスは、リン含有ガスをさらに含む、請求項8に記載のエッチング方法。
  11. 前記処理ガスは、不活性ガスを除き、前記フッ化水素ガスの流量が最も流量が多い、請求項1に記載のエッチング方法。
  12. 前記処理ガスは、炭素含有ガスをさらに含む、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  13. 前記炭素含有ガスは、フルオロカーボンガス又はハイドロフルオロカーボンガスのいずれかである、請求項12に記載のエッチング方法。
  14. 前記処理ガスは、酸素含有ガス及び金属含有ガスの少なくともいずれかをさらに含む請求項12に記載のエッチング方法。
  15. 前記シリコン含有膜は、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜及びポリシリコン膜の少なくともいずれかの膜とをさらに含む、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  16. 前記マスクは、炭素含有膜又は金属含有膜である、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のエッチング方法。
  17. 前記(c)の工程において、前記基板支持部の温度が0℃以下に設定される、請求項1乃至請求項11のいずれか1項にエッチング方法。
  18. (a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する工程と、
    (b)フッ素及び水素を含む単ガス又は混合ガスと塩素含有ガスとを含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する工程であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上である工程と、
    (c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする工程であって、前記プラズマはフッ化水素の活性種を含む工程と、を含む、エッチング方法。
  19. 前記フッ素及び水素を含む単ガス又は混合ガスは、フッ化水素ガス、ハイドロフルオロカーボンガス、及び、フッ素含有ガスと水素含有ガスとを含む混合ガスからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項18に記載のエッチング方法。
  20. チャンバ、前記チャンバ内に設けられた基板支持部、プラズマ生成部、及び、制御部を備えるプラズマ処理システムであって、
    前記制御部は、
    (a)シリコン及び窒素を含むシリコン含有膜と、前記シリコン含有膜上のマスクとを有する基板を、チャンバ内の基板支持部上に提供する制御と、
    (b)フッ化水素ガス及び塩素含有ガスを含む処理ガスを前記チャンバ内に供給する制御であって、前記塩素含有ガスの流量は、不活性ガスを除く前記処理ガスの総流量の1.5体積%以上である制御と、
    (c)前記処理ガスからプラズマを生成して、前記シリコン含有膜をエッチングする制御と、を実行する、プラズマ処理システム。
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