JP2023171078A - 端子台 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッキンの位置ズレ等を抑制可能な端子台を提供すること。【解決手段】端子台11は、隔壁Pが有する壁孔2に挿通されることになる本体部17と、壁孔2の周縁部を覆うように本体部17から延出するフランジ部25と、を有するハウジング13と、本体部17に挿通されるバスバ15と、フランジ部25に保持されてフランジ部25と周縁部との間に挟まれることになる環状のパッキン14と、を備える。パッキン14は、パッキン14の環外側に向けてパッキン14から延出する片持ち梁状の形状を有するとともに、フランジ部25に向けて凸となる形状の屈曲部29aを有する、延出片29を有する。フランジ部25は、延出片29が嵌め込まれる溝部91と、溝部91の溝壁間を繋ぐブリッジ状の形状を有して延出片29の屈曲部29aを係止可能なブリッジ部92と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、隔壁の内外を電気的に中継する端子台に関する。
従来から、車両に搭載される機器類のケース等に装着される端子台が提案されている。例えば、従来の端子台の一つは、モータ等を内蔵する機器の外壁(即ち、隔壁)に組み付けられるハウジングと、ハウジング内を挿通するバスバと、ハウジングと外壁との間の隙間を封止するパッキンと、を備えており、機器の内部に封入されている油液等の漏出を防ぎながら、機器の外壁の内外を電気的に中継するようになっている。
特開2019-071271号公報
ところで、上述した種類の端子台では、一般に、パッキンをハウジングの圧入箇所(例えば、突起や窪み等)に圧入することで、ハウジングにパッキンを固定するようになっている。ところが、機器への取り付け前の端子台を搬送している際や、機器への取り付け作業を行っている際に、パッキンに意図しない外力が及ぶと、圧入による摩擦力のみではパッキンを保持できずにパッキンの位置ズレや脱落(以下「位置ズレ等」という。)が生じる可能性がある。パッキンの位置ズレ等が生じると、作業者がその都度パッキンを適正位置に戻す処理を行うこととなり、端子台を機器に取り付ける作業の作業性が損なわれる。端子台の取り付け作業の作業性を高める観点から、パッキンの位置ズレ等を出来る限り抑制することが望ましい。
本発明の目的の一つは、パッキンの位置ズレ等を抑制可能な端子台の提供である。
上述した目的を達成するために、本発明に係る端子台は、下記を特徴としている。
隔壁の内外を電気的に中継する端子台であって、
前記隔壁が有する壁孔に挿通されることになる本体部と、前記壁孔の周縁部を覆うように前記本体部から延出するフランジ部と、を有するハウジングと、
前記本体部に挿通されるバスバと、
前記フランジ部に保持されて前記フランジ部と前記周縁部との間に挟まれることになる環状のパッキンと、を備え、
前記パッキンは、
当該パッキンの環外側に向けて当該パッキンから延出する片持ち梁状の形状を有するとともに、前記フランジ部に向けて凸となる形状の屈曲部を有する、延出片を有し、
前記フランジ部は、
前記延出片が嵌め込まれる溝部と、前記溝部の溝壁間を繋ぐブリッジ状の形状を有して前記延出片の前記屈曲部を係止可能なブリッジ部と、を有する、
端子台であること。
本発明の端子台によれば、端子台のハウジングにパッキンを取り付けるにあたり、パッキンが有する延出片が、ハウジングが有する溝部に嵌め込まれる。更に、延出片が有する屈曲部が、溝部に設けられたブリッジ部に係止可能になっている。そのため、パッキンに外力が及んで延出片が溝部から抜け出す向きに移動しようとしても、延出片の屈曲部が溝部のブリッジ部に係止される(即ち、引っ掛かる)ことで、延出片の移動が規制される。よって、圧入による摩擦力でパッキンを保持する場合に比べ、パッキンに外力が及んだときにパッキンの位置が保たれやすい。したがって、本構成の端子台は、従来の端子台に比べ、パッキンの位置ズレ等を抑制することができる。
更に、他の効果として、延出片を溝部にはめ込んで屈曲部をブリッジ部に係止する位置に配置する作業は、通常、圧入作業のように弾性力に反しながらパッキンを押し込まなくてよいため、圧入作業よりも小さな力で行うことができる。よって、ハウジングにパッキンを取り付ける作業の作業性を向上できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、第1実施形態に係る端子台の斜視図である。 図2は、図1に示す端子台の分解斜視図である。 図3は、図1のA-A断面図である。 図4は、図1に示す端子台の下面図である。 図5は、図4のB部の拡大図である。 図6は、図5のC-C断面図である。 図7は、第2実施形態に係る端子台の図6に対応する断面図である。 図8は、第3実施形態に係る端子台の図6に対応する断面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る端子台11について説明する。端子台11は、典型的には、図3に示すように、車両に搭載された駆動モータ等の機器の隔壁P(外壁)を貫通するように取り付けられて、隔壁Pの内外を電気的に中継するように用いられる。
以下、説明の便宜上、図1等に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。なお、これら方向は、あくまで説明の便宜のために定めているに過ぎず、端子台11を車両搭載時における車両の上下方向に必ずしも対応する必要はない。図1等に示す例では、「上」側は隔壁Pの外側に対応し、「下」側は隔壁Pの内側に対応し対応している。
図1~図6に示すように、端子台11は、ハウジング13と、パッキン14と、複数のバスバ15と、シール部材41(いわゆる、マットシール)と、複数のナット52,75と、を備えている。ハウジング13は、ハウジング本体17と、ホルダ19と、から構成されている。ハウジング本体17及びホルダ19は、それぞれ絶縁性樹脂から成形されている。後述するように、ホルダ19は、ハウジング本体17との間にシール部材41を挟んで、ハウジング本体17の上部に組み付けられる。
ハウジング本体17の上方側には、ホルダ19を取り付けるためのホルダ取付部21が設けられ、ハウジング本体17の下方側には、隔壁Pの壁孔を貫通するように組み付けられる組付部23が設けられている。更に、ハウジング本体17は、ホルダ取付部21から壁孔の周縁部を覆うように外周側へ延出するフランジ部25を有している。フランジ部25には、端子台11を隔壁Pに固定するためのボルト(図示省略)が挿通されることになるボルト挿通孔27が設けられている。
ハウジング本体17のフランジ部25の下面には、環状のパッキン14が取り付けられている。パッキン14は、組付部23を取り囲む長方形の環状の本体部28と、本体部28の角部(四隅)からパッキン14の環外側に向けて延出する4つの延出片29と、を有している。延出片29は、図4~図6に示すように、片持ち梁状の形状を有するとともに、フランジ部25に向けて上方に凸となる形状の屈曲部29aを有している。屈曲部29aには、上下方向に屈曲部29aを貫通する保持孔29bが設けられている。更に、パッキン14には、フランジ部25に向けて上方に突出する一対のリップ部28aが設けられている。
フランジ部25の下面には、パッキン14の形状に対応して、組付部23を取り囲む長方形の環形状を有して上方に向けて窪む環状のパッキン取付溝26と、パッキン取付溝26の角部(四隅)からパッキン取付溝26の環外側に向けて延出する4つの保持溝91と、が設けられている。パッキン取付溝26にパッキン14の本体部28が嵌め込まれ、保持溝91にパッキン14の延出片29が嵌め込まれることで、パッキン14がフランジ部25の下面に保持される。更に、このとき、パッキン14のリップ部28aが、パッキン取付溝26の底面(上面)に当接する。
図4~図6に示すように、フランジ部25の保持溝91は、環状のパッキン取付溝26に連通しており、延出片29を嵌め込むことができるように、延出片29の外形に対応した溝形状を有する。保持溝91の溝側壁と、延出片29の周縁部と、の間には隙間が存在しており(図5参照)、保持溝91の溝底壁と、延出片29の上面部と、の間にも隙間が存在している。即ち、延出片29は、保持溝91に圧入はされていない。なお、保持溝91の溝底壁(上壁)には、上下方向にフランジ部25を貫通する貫通孔94が設けられている。貫通孔94を通して上方から保持溝91の中を視認可能であることで、保持溝91に延出片29が適正に嵌め込まれているか否かを、識別することができる。
保持溝91には、保持溝91の互いに向かい合う溝側壁の一方から他方に向けて延びて、溝側壁同士の間を繋ぐブリッジ部92が、設けられている。図6に示すように、ブリッジ部92の下面は、保持溝91の開口面(即ち、フランジ部25の下面)よりも下方には突出していない。ブリッジ部92は、保持溝91に延出片29が嵌め込まれたときに、延出片29の屈曲部29aが位置する場所に、配置されている。換言すると、延出片29の屈曲部29aの下方側の凹空間を、屈曲部29aを横切って通過するように、ブリッジ部92が延びている。これにより、ブリッジ部92は、延出片29の屈曲部29aを係止可能になっている。
具体的には、本例では、ブリッジ部92の上面には、上下方向に延びる柱状のピン部93が設けられている。ピン部93は、延出片29の屈曲部29aに設けられている保持孔29bに挿入されている。即ち、ブリッジ部92が屈曲部29aを係止している。よって、パッキン14に外力が及んで延出片29が保持溝91から抜け出す向きに移動しようとしても、延出片29の屈曲部29aが保持溝91のブリッジ部92に引っ掛かる)ことで、延出片29の移動が規制される。その結果、パッキン14の位置ズレ等が抑制されることになる。なお、ピン部93を屈曲部29aの保持孔29bに挿入するにあたり、屈曲部29aをブリッジ部92に向けて下方に押すための治具等を、貫通孔94を通して、上方から屈曲部29aに押し当ててもよい。
パッキン14は、端子台11を隔壁Pに組み付けたときに、フランジ部25と隔壁Pとの間の隙間を封止する。具体的には、ハウジング13の組付部23は、図3に示すように、隔壁P(外壁)に設けられた壁孔2に挿通される。そして、壁孔2に組付部23が挿通された状態で、ハウジング本体17のフランジ部25のボルト挿通孔27にボルト(図示省略)を通して、隔壁Pに設けられたネジ孔(図示省略)にボルトをねじ込むことにより、パッキン14の本体部28を押し潰しながらフランジ部25と隔壁Pとを当接させる。これにより、フランジ部25と隔壁Pとの間がパッキン14で封止され、端子台11の組付部23と隔壁Pの壁孔2との間の隙間が、隔壁Pの外部から液密的に隔離される。これにより、隔壁Pの内側から油液等が外部に漏出することが抑制される。
ハウジング本体17は、上下方向に組付部23を貫通する複数のバスバ挿通孔31を有している。組付部23の下端近傍には、前方から見たときに矩形状の凹形状を有するナット収容凹部51が設けられている。ナット収容凹部51は、前方側が開放されている。ナット収容凹部51には、前方から、ネジ孔52aを有する矩形状のナット52が収容されている。ナット収容凹部51の底部51aには、座ぐり孔53が設けられている。隣り合うナット収容凹部51の間には仕切壁34が設けられており、仕切壁34によって隣接するナット収容凹部51同士の間が隔離されている。なお、ナット52は、組付部23と別体であっても、インサート成形によって組付部23に一体化されていてもよい。
ハウジング本体17には、バスバ挿通孔31の上部に、シール嵌合穴部35が設けられている。シール嵌合穴部35の上方には、シール保持凹部36が設けられている。シール保持凹部36は、ハウジング本体17の左右方向に延びるように設けられている。
シール保持凹部36には、その上方側からシール部材41(いわゆる、マットシール)が嵌め込まれている。シール部材41は、例えば、ゴム等の柔軟性を有する樹脂材料から成形され、複数のシール孔42を有している。シール部材41には、シール保持凹部36への嵌め込み方向へ突出する複数のシール筒部43が設けられており、シール筒部43にシール孔42が設けられている。シール部材41のシール孔42の上部には、係合凹部45が設けられている。シール部材41がハウジング本体17のシール保持凹部36に嵌め込まれることにより、シール筒部43がシール嵌合穴部35に嵌め込まれる。これにより、各シール筒部43の外周面がシール嵌合穴部35の内周面に密着する。
ハウジング本体17の上部には、複数の支持壁47が立設されている。支持壁47は、バスバ挿通孔31に対応して一対ずつ設けられている。隣り合う支持壁47の間の空間は、後述するナット75にボルト(図示省略)がねじ込まれたときに、ボルトの先端部を受け入れることになる。
ホルダ19は、複数のバスバ保持部62を有している。バスバ保持部62の両側には、仕切壁61が設けられており、仕切壁61によってバスバ保持部62が区画されている。バスバ保持部62には、バスバ挿入部63及びナット収容凹部67が設けられている。
バスバ挿入部63は、下方へ突出する複数の嵌合凸部71を有している。バスバ挿入部63は、嵌合凸部71を上下方向に貫通している。ホルダ19は、ハウジング本体17の上部に組み付けられることにより、嵌合凸部71がシール部材41の係合凹部45に嵌め込まれる。これにより、シール部材41が、ホルダ19によってバスバ挿通孔31に押圧されながら保持される。即ち、ホルダ19によってシール部材41の位置ズレの抑制(即ち、抜け止め)がなされる。この状態で、ホルダ19のバスバ挿入部63が、ハウジング本体17のバスバ挿通孔31及びシール部材41のシール孔42と連通される。
なお、ホルダ19は、シール部材41の抜け止めを行い得る限り、必ずしもシール部材41を押圧する必要はない。例えば、ホルダ19は、ホルダ19とシール部材41との間に空隙をあけずに隣り合う状態(いわゆるゼロタッチ状態)で配置されてもよいし、他の部品をホルダ19とシール部材41との間に挟んでその部品でシール部材41を押圧するように配置されてもよいし、他の部品をホルダ19とシール部材41との間に挟んでその部品がシール部材41とゼロタッチ状態となるように配置されてもよい。
ナット収容凹部67は、上方側かつ前方側が開放されており、上方側かつ前方側から見たときに矩形状の凹形状を有している。ナット収容凹部67には、ネジ孔75aを有する矩形状のナット75が収容されている。ナット収容凹部67の底部67aには、座ぐり孔68が設けられている。なお、ナット75は、ホルダ19と別体であっても、インサート成形によってホルダ19に一体化されていてもよい。
ハウジング13に装着されるバスバ15は、例えば、銅、銅合金等の導電性金属材料から形成された板状の形状を有する。バスバ15は、上方側の端部(締結板部81)が前方に向けて延び、且つ、下方側の端部(接続板部85)が下方に向けて延びるように、上方側の端部(締結板部81)と下方側の端部(接続板部85)との間で屈曲されている。バスバ15は、左右方向から見たときにL字状の形状を有する。バスバ15の締結板部81には締結孔82が形成され、接続板部85には接続孔86が設けられている。
バスバ15は、締結板部81をホルダ19のナット75が収容されたナット収容凹部67へ向けた状態で、互いに連通されたバスバ挿入部63及びバスバ挿通孔31に接続板部85を挿し込むことにより、ハウジング13に装着される。
このとき、バスバ15の接続板部85が、シール部材41のシール孔42に挿通される。これにより、バスバ15の接続板部85の外周面にシール部材41のシール孔42の内周面が密着され、バスバ15の接続板部85と、ハウジング本体17のシール嵌合穴部35と、の間が封止される。
バスバ15は、ハウジング13に装着されることにより、締結板部81がナット収容凹部67に収容されたナット75に対向する位置に配置されるとともに、接続板部85の端部がナット収容凹部51に収容されたナット52に対向する位置に配置される。これにより、バスバ15は、締結板部81の締結孔82がナット75のネジ孔75aに連通され、接続板部85の接続孔86がナット52のネジ孔52aに連通される。
ハウジング13に装着されたバスバ15は、締結板部81がホルダ19のバスバ保持部62の上面に当接される。これにより、バスバ15の締結板部81の上面の締結面81aが位置決めされる。
以上の説明では、ハウジング本体17に、シール部材41、ホルダ19及びバスバ15がこの順に且つ個別に組み付けられている。この組付順序により、ホルダ19のバスバ挿入部63に案内されながらバスバ15がシール部材41のシール孔42に入り込むことになるため、バスバ15がシール部材41のシール筒部43等に誤って接触してシール部材41を傷つけることが抑制される。但し、ハウジング本体17に、シール部材41、ホルダ19及びバスバ15の組付順序はこの組付順序に限定されず、例えば、ハウジング本体17にシール部材41を組み付け、且つ、ホルダ19にバスバ15を組み付けておき、シール部材41が組み付けられたハウジング本体17に、バスバ15が組み付けられたホルダ19が組み付けられてもよい。
次いで、端子台11への配線の仕方について説明する。端子台11のバスバ15の接続板部85に、端子台11が取り付けられる機器側の配線材に設けられた端子金具(図示省略)が接続される。端子金具をバスバ15の接続板部85に接続させるには、ナット収容凹部51に収容されたナット52のネジ孔52aにボルト(図示省略)をねじ込んで、端子金具と接続板部85とを共締めする。この締結状態において、ボルトの端部は、ナット収容凹部51の底部51aに干渉することなく、この底部51aに設けられた座ぐり孔53に通される。
さらに、端子台11のバスバ15の締結板部81に、接続相手の機器側の配線材である端子金具(図示省略)が接続される。端子金具をバスバ15の締結板部81に接続させるには、ナット収容凹部67に収容されたナット75のネジ孔75aにボルト(図示省略)ねじ込んで、端子金具と締結板部81とを共締めする。この締結状態において、ボルトの端部は、ナット収容凹部67の底部67aに干渉することなく、この底部67aに設けられた座ぐり孔68に通される。
図3に示すように、端子台11が隔壁Pに組み付けられた状態では、ハウジング本体17は、隔壁Pの壁孔2を貫通するように配置されている。バスバ15は、締結板部81の先端部(締結孔82)が隔壁Pの外側(即ち、空気中)に配置され、接続板部85の先端部(接続孔86)が隔壁Pの内側(即ち、油中)に配置されている。ホルダ19は、バスバ15の締結板部81の先端部(締結孔82)を接続相手の機器側の端子金具(図示省略)に向けて案内する形状を有するとともに、シール部材41の位置を固定するように、シール部材41よりも隔壁Pの外側(即ち、空気中)においてハウジング本体17に組み付けられている。
端子台11が隔壁Pに組み付けられた状態では、端子台11は、バスバ15とハウジング本体17との間の隙間を封止するシール部材41、及び、隔壁Pとハウジング本体17との間の隙間を封止するパッキン14によって、隔壁Pの内側に封入されている油液の漏出を防ぎながら、隔壁Pの内側(即ち、油中)に位置する端子金具(図示省略)と、隔壁Pの外側(即ち、空気中)に位置する端子金具(図示省略)とを、電気的に中継する。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係る端子台11によれば、端子台のハウジング13にパッキン14を取り付けるにあたり、パッキン14が有する延出片29が、ハウジング13が有する保持溝91に嵌め込まれる。更に、延出片29が有する屈曲部29aが、保持溝91に設けられたブリッジ部92に係止可能になっている。そのため、パッキン14に外力が及んで延出片29が保持溝91から抜け出す向きに移動しようとしても、延出片29の屈曲部29aが保持溝91のブリッジ部92に係止される(即ち、引っ掛かる)ことで、延出片29の移動が規制される。より具体的には、ブリッジ部92から延びるピン部が、延出片29の屈曲部29aに設けられた保持孔に挿入されている。これにより、延出片29の移動が規制されている。
よって、圧入による摩擦力でパッキン14を保持する場合に比べ、パッキン14に外力が及んだときにパッキン14の位置が保たれやすい。したがって、本構成の端子台11は、パッキン14の位置ズレ等を抑制することができる。
更に、他の効果として、延出片29を保持溝91にはめ込んで屈曲部29aをブリッジ部92に係止する位置に配置する作業は、通常、圧入作業のように弾性力に反しながらパッキン14を押し込まなくてよいため、圧入作業よりも小さな力で行うことができる。よって、ハウジング13にパッキン14を取り付ける作業の作業性を向上できる。
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、ブリッジ部92に設けられたピン部93が、延出片29の屈曲部29aに設けられた保持孔29bに挿入されている(図6参照)。これに対し、本発明の第2実施形態に係る端子台11では、図7に示すように、ブリッジ部92にピン部93を設けず、延出片29の屈曲部29aの上下方向の厚さが第1実施形態に比べて大きく(即ち、肉厚に)なっている。
これにより、パッキン14に外力が及んで延出片29が保持溝91から抜け出す向きに移動しようとしたとき、ブリッジ部92との間に屈曲部29aを挟むように配置される規制壁部95に、屈曲部29aが係止される(即ち、引っ掛かる)ことで、延出片29の移動が規制される。第1実施形態の係止構造(即ち、ピン部93と保持孔29bとの係合)に比べ、延出片29の移動が若干許容されることになるものの、ピン部93を保持孔29bに挿入する作業を要さない分、延出片29を保持溝91に嵌め込む作業を容易化することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る端子台11では、上述した第2実施形態における規制壁部95の屈曲部29aと向かい合う角部95bが面取りされ、延出片29の屈曲部29aの先端側の角部29cが面取りされている。
これにより、第2実施形態と同様、パッキン14に外力が及んで延出片29が保持溝91から抜け出す向きに移動しようとしたとき、ブリッジ部92との間に屈曲部29aを挟むように配置される規制壁部95に、屈曲部29aが係止される(即ち、引っ掛かる)ことで、延出片29の移動が規制される。第1実施形態の係止構造(即ち、ピン部93と保持孔29bとの係合)に比べ、延出片29の移動が若干許容されることになるものの、ピン部93を保持孔29bに挿入する作業を要さない分、延出片29を保持溝91に嵌め込む作業を容易化することができる。更に、角部29c及び角部95bが面取りされていることで、規制壁部95で屈曲部29aを係止する機能を維持しながら、保持溝91にパッキン14の延出片29を嵌め込む作業を容易化することができる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る端子台11の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
隔壁(P)の内外を電気的に中継する端子台(11)であって、
前記隔壁(P)が有する壁孔(2)に挿通されることになる本体部(17)と、前記壁孔(2)の周縁部を覆うように前記本体部(17)から延出するフランジ部(25)と、を有するハウジング(13)と、
前記本体部(17)に挿通されるバスバ(15)と、
前記フランジ部(25)に保持されて前記フランジ部(25)と前記周縁部との間に挟まれることになる環状のパッキン(14)と、を備え、
前記パッキン(14)は、
当該パッキン(14)の環外側に向けて当該パッキン(14)から延出する片持ち梁状の形状を有するとともに、前記フランジ部(25)に向けて凸となる形状の屈曲部(29a)を有する、延出片(29)を有し、
前記フランジ部(25)は、
前記延出片(29)が嵌め込まれる溝部(91)と、前記溝部(91)の溝壁間を繋ぐブリッジ状の形状を有して前記延出片(29)の前記屈曲部(29a)を係止可能なブリッジ部(92)と、を有する、
端子台(11)。
上記[1]の構成の端子台によれば、端子台のハウジングにパッキンを取り付けるにあたり、パッキンが有する延出片が、ハウジングが有する溝部に嵌め込まれる。更に、延出片が有する屈曲部が、溝部に設けられたブリッジ部に係止可能になっている。そのため、パッキンに外力が及んで延出片が溝部から抜け出す向きに移動しようとしても、延出片の屈曲部が溝部のブリッジ部に係止される(即ち、引っ掛かる)ことで、延出片の移動が規制される。よって、圧入による摩擦力でパッキンを保持する場合に比べ、パッキンに外力が及んだときにパッキンの位置が保たれやすい。したがって、本構成の端子台は、従来の端子台に比べ、パッキンの位置ズレ等を抑制することができる。
更に、他の効果として、延出片を溝部にはめ込んで屈曲部をブリッジ部に係止する位置に配置する作業は、通常、圧入作業のように弾性力に反しながらパッキンを押し込まなくてよいため、圧入作業よりも小さな力で行うことができる。よって、ハウジングにパッキンを取り付ける作業の作業性を向上できる。
[2]
上記[1]に記載の端子台(11)において、
前記フランジ部(25)の前記ブリッジ部(92)は、
当該ブリッジ部(92)から溝内に向けて延びる柱状のピン部(93)を有し、
前記延出片(29)の前記屈曲部(29a)は、
前記ピン部(93)が挿し込まれる保持孔(29b)を有する、
端子台(11)。
上記[2]の構成の端子台によれば、ブリッジ部から延びるピン部が、延出片の屈曲部に設けられた保持孔に挿入される。これにより、延出片の移動が更に強固に規制される。
[3]
上記[1]に記載の端子台(11)において、
前記フランジ部(25)の前記溝部(91)は、
前記ブリッジ部(92)との間に前記屈曲部(29a)を挟むように配置され、前記延出片(29)が前記溝部(91)から抜け出す向きに移動したときに前記屈曲部(29a)に当接して前記延出片(29)の移動を規制する、規制壁部(95)を有する、
端子台(11)。
上記[3]の構成の端子台によれば、パッキンに外力が及んで延出片が溝部から抜け出す向きに移動しようとしたとき、規制壁部に屈曲部が係止される(即ち、引っ掛かる)ことで、延出片の移動が規制される。上記[2]の係止構造(即ち、ピン部と保持孔との係合)に比べ、延出片の移動が若干許容されることになるものの、ピン部を保持孔に挿入する作業を要さない分、延出片を溝部に嵌め込む作業を容易化することができる。
[4]
上記[3]に記載の端子台(11)において、
前記屈曲部(29a)は、
前記延出片(29)の先端側の角部(29c)が面取りされ、
前記規制壁部(95)は、
前記ブリッジ部(92)に向かい合う当該規制壁部(95)の角部(95b)が面取りされている、
端子台(11)。
上記[4]の構成の端子台によれば、規制壁部のブリッジ部に向かい合う角部が面取りされる。これにより、上記[3]と同様に延出片を溝部に嵌め込む作業を容易化しながら、規制壁部の角部が面取りされていることで、溝部にパッキンの延出片を嵌め込む作業を容易化することができる。
P 隔壁
11 端子台
14 パッキン
15 バスバ
17 ハウジング本体(本体部)
25 フランジ部
29 延出片
29a 屈曲部
29b 保持孔
29c 角部
91 保持溝(溝部)
92 ブリッジ部
93 ピン部
95 規制壁部
95b 角部

Claims (4)

  1. 隔壁の内外を電気的に中継する端子台であって、
    前記隔壁が有する壁孔に挿通されることになる本体部と、前記壁孔の周縁部を覆うように前記本体部から延出するフランジ部と、を有するハウジングと、
    前記本体部に挿通されるバスバと、
    前記フランジ部に保持されて前記フランジ部と前記周縁部との間に挟まれることになる環状のパッキンと、を備え、
    前記パッキンは、
    当該パッキンの環外側に向けて当該パッキンから延出する片持ち梁状の形状を有するとともに、前記フランジ部に向けて凸となる形状の屈曲部を有する、延出片を有し、
    前記フランジ部は、
    前記延出片が嵌め込まれる溝部と、前記溝部の溝壁間を繋ぐブリッジ状の形状を有して前記延出片の前記屈曲部を係止可能なブリッジ部と、を有する、
    端子台。
  2. 請求項1に記載の端子台において、
    前記フランジ部の前記ブリッジ部は、
    当該ブリッジ部から溝内に向けて延びる柱状のピン部を有し、
    前記延出片の前記屈曲部は、
    前記ピン部が挿し込まれる保持孔を有する、
    端子台。
  3. 請求項1に記載の端子台において、
    前記フランジ部の前記溝部は、
    前記ブリッジ部との間に前記屈曲部を挟むように配置され、前記延出片が前記溝部から抜け出す向きに移動したときに前記屈曲部に当接して前記延出片の移動を規制する、規制壁部を有する、
    端子台。
  4. 請求項3に記載の端子台において、
    前記屈曲部は、
    前記延出片の先端側の角部が面取りされ、
    前記規制壁部は、
    前記ブリッジ部に向かい合う当該規制壁部の角部が面取りされている、
    端子台。
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