JP2023170002A - 送風機 - Google Patents

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Yohei Chingyo
健一 中野
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Abstract

【課題】ペルチェ素子による冷却効率を高めることが可能な送風機を提供する。【解決手段】送風機1は、第一ファン3と、第一ファン3からの第一風W1を受ける第一熱交換器52と、第二ファン4と、第二ファン4からの第二風W2を受ける第二熱交換器53と、冷却面51a及び当該冷却面51aに背向する放熱面51bを有するペルチェ素子51と、を備えている。第一熱交換器52は、冷却面51aに熱的に接続されている。第二熱交換器53は、放熱面51bに熱的に接続されている。第一ファン3及び第二ファン4のそれぞれが駆動している際には、第二ファン4の風量が、第一ファン3の風量よりも大きい。【選択図】図4

Description

本開示は、送風機に関する。
従来、ペルチェ素子を用いることで冷風を発生させることができる送風機が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平10-132435号公報
本開示の目的は、ペルチェ素子による冷却効率を高めることが可能な送風機を提供することである。
本開示の一態様に係る送風機は、第一ファンと、前記第一ファンからの第一風を受ける第一熱交換器と、第二ファンと、前記第二ファンからの第二風を受ける第二熱交換器と、冷却面及び当該冷却面に背向する放熱面を有するペルチェ素子と、を備え、前記第一熱交換器は、前記冷却面に熱的に接続されていて、前記第二熱交換器は、前記放熱面に熱的に接続されていて、前記第一ファン及び前記第二ファンのそれぞれが駆動している際には、前記第二ファンの風量が、前記第一ファンの風量よりも大きい。
本開示の一態様に係る送風機によれば、ペルチェ素子による冷却効率を高めることができる。
図1は、実施の形態に係る送風機の外観を示す斜視図である。 図2は、実施の形態に係る送風機の外観を図1とは異なる方向から見た斜視図である。 図3は、実施の形態に係る送風機の分解斜視図である。 図4は、実施の形態に係る送風機の断面斜視図である。 図5は、実施の形態に係る送風機の動作を示す模式図である。 図6は、変形例1に係る送風機を示す模式図である。 図7は、変形例2に係る送風機を示す模式図である。 図8は、変形例3に係る送風機を示す模式図である。 図9は、変形例4に係る送風機を示す模式図である。 図10は、変形例5に係る送風機を示す模式図である。 図11は、変形例6に係る送風機を示す模式図である。 図12は、変形例7に係る送風機を示す模式図である。 図13は、変形例8に係る送風機を示す模式図である。
本開示の一態様に係る送風機は、第一ファンと、前記第一ファンからの第一風を受ける第一熱交換器と、第二ファンと、前記第二ファンからの第二風を受ける第二熱交換器と、冷却面及び当該冷却面に背向する放熱面を有するペルチェ素子と、を備え、前記第一熱交換器は、前記冷却面に熱的に接続されていて、前記第二熱交換器は、前記放熱面に熱的に接続されていて、前記第一ファン及び前記第二ファンのそれぞれが駆動している際には、前記第二ファンの風量が、前記第一ファンの風量よりも大きい。
ここで、ペルチェ素子は、直流電流が供給されると、冷却面で吸熱するとともに放熱面で発熱する。このとき、ペルチェ素子自体には放熱面から冷却面への伝熱も生じている。この伝熱が阻害要因となってペルチェ素子の冷却効率が低下しうる。この冷却効率の低下を抑制すべく、本態様では、第一ファン及び第二ファンのそれぞれが駆動している際には、第二ファンの風量が第一ファンの風量よりも大きくなっている。つまり、第二ファンからの第二風の風量が、第一ファンからの第一風の風量よりも大きくなる。
風量の小さい第一風は第一熱交換器を介して冷却面で冷却(吸熱)されるのに対し、風量の大きい第二風は第二熱交換器を介して放熱面からの熱を奪う(放熱)。つまり放熱面での放熱を高めることができるので、上述した伝熱の影響を小さくすることができる。これにより、阻害要因を抑制することができ、ペルチェ素子の冷却効率が高められる。
また、前記第一熱交換器を通過した前記第一風と、前記第二熱交換器を通過した前記第二風とを異なる向きに案内する案内部を有してもよい。
これによれば、第一熱交換器を通過した第一風と、第二熱交換器を通過した第二風とが案内部で異なる向きに案内されるので、冷風である第一風に、温風である第二風が混ざり合うことを抑制できる。
また、前記第二ファンに備わる回転翼は、前記第一ファンに備わる回転翼よりも大型であってもよい。
これによれば、第二ファンに備わる回転翼が、第一ファンに備わる回転翼よりも大型であるので、これらが同じ回転数であっても、第二ファンの風量を第一ファンの風量よりも大きくすることができる。
また、前記第一ファン及び前記第二ファンを独立制御する制御部を備えてもよい。
これによれば、制御部が第一ファン及び第二ファンを独立制御しているので、制御部の制御により第二ファンの風量を第一ファンの風量よりも大きくすることができる。このため、例えば同型の第一ファン及び第二ファンであっても、制御によって第二ファンの風量を第一ファンの風量よりも大きくすることができる。
また、前記第二ファンを覆うカバーを有してもよい。
ここで、第二ファンの風量が第一ファンよりも大きいので、第二ファンの方が大きな騒音を発生させやすい。この騒音の大きい第二ファンがカバーによって覆われているので、カバーで騒音を遮ることができる。したがって、送風機外に放出される騒音を低減できる。
また、前記第二ファンの吸込口に対向するように配置された仕切壁を有してもよい。
これによれば、仕切壁が第二ファンの吸込口に対向するように配置されているので、第二熱交換器を通過して温風となった第二風が、第二ファンの吸込口に吸い込まれてしまうのを仕切壁で遮ることができる。したがって、第二熱交換器にはフレッシュな第二風が供給されるので、第二熱交換器に熱的に接続された放熱面からの熱を第二風で効果的に奪うことができる。
(実施の形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(その変形例も含む)に係る送風機について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。各図において、同一または同様な構成要素については同じ符号を付している。
以下の説明及び図面中において、送風機の幅方向をX軸方向と定義し、第一ファンまたは第二ファンと熱交換ユニットとの並び方向をY軸方向と定義し、第一ファンと第二ファンとの並び方向をZ軸方向と定義する。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。
以下の説明において、平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。例えば、2つの方向が平行であるとは、当該2つの方向が完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行であること、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。
[送風機の構成]
まず、実施の形態に係る送風機1の概要について説明する。図1は、実施の形態に係る送風機1の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る送風機1の外観を図1とは異なる方向から見た斜視図である。図3は、実施の形態に係る送風機1の分解斜視図である。図4は、実施の形態に係る送風機1の断面斜視図である。具体的には、図4は、図1におけるIV-IV線を含む切断面を見た断面斜視図である。
図1~図4に示すように、送風機1は、Z軸方向を厚み方向とし、全体として偏平な形状となっている。具体的には、送風機1は、フレーム部2と、第一ファン3と、第二ファン4と、熱交換ユニット5とを有している。
[フレーム部]
フレーム部2は、第一ファン3と、第二ファン4と、熱交換ユニット5とを保持する部材である。フレーム部2は、例えば樹脂または金属により形成されている。フレーム部2は、X軸方向視で略L字状の外形を有している。具体的には、フレーム部2には、Y軸マイナス方向から順に、ファン保持部21と、ユニット保持部22と、案内部23とが並んで設けられている。
ファン保持部21は、第一ファン3及び第二ファン4を保持する部位である。ファン保持部21は、XY面に平行な略矩形状の第一支持板211を有している。第一支持板211の下面では第一ファン3が取り付けられ支持され、第一支持板211の上面では第二ファン4が取り付けられ支持されている。
ユニット保持部22は、熱交換ユニット5を保持する部位である。ユニット保持部22は、第一支持板211よりも下方に配置され、XY平面に平行な略矩形状の第二支持板221を有している。第二支持板221の上面では熱交換ユニット5が取り付けられ支持される。ユニット保持部22において第一支持板211にY軸プラス方向で隣り合う位置には、熱交換ユニット5を取り付けるための開口部222が形成されている。
案内部23は、第一ファン3からの第一風W1(図5参照)と、第二ファン4からの第二風(図5参照)とを異なる向きに案内し、送風機1外に送風する部位である。案内部23は、ユニット保持部22に対して上方に向けて突出した部位を有する。案内部23においてY軸プラス方向の面には、第一風W1を送風する第一送風口231が形成されている。また、案内部23において上面には、第二風W2を送風する第二送風口232が形成されている。
図4に示すように、案内部23は、第一送風口231と第二送風口232とを分割する分割壁233を有している。具体的には、分割壁233は、第一風W1を第一送風口231まで案内する第一流路R1(図5参照)の一部と、第二風W2を第二送風口232まで案内する第二流路R2(図5参照)の一部とを形成している。分割壁233は、第一平板部234と、第一平板部234に対して曲げられた第二平板部235とを備えている。第一平板部234は、XY平面に平行な略矩形状の部位であり、ユニット保持部22に隣り合うように配置されている。第一平板部234は、第一支持板211と同一平面上に配置されている。第二平板部235は、Y軸プラス方向の先端部が上方を向くように配置された略矩形状の部位である。第二平板部235の先端部は第一送風口231に対向しており、第二平板部235の基端部は第二送風口232に対向している。
図5は、実施の形態に係る送風機1の動作を示す模式図である。図5に示すように、第一流路R1を通る第一風W1は第一平板部234によってY軸方向に沿う流れで第一送風口231から送り出される。これに対し、第二流路R2を通る第二風W2は第二平板部235によって上方を向く流れとなり、第二送風口232から送り出される。
[第一ファン及び第二ファン]
図1~図4に示すように、第一ファン3及び第二ファン4は、それぞれ同型の遠心ファンである。このため、以下の説明では、第一ファン3を例示して具体的構造を説明する。第二ファン4について第一ファン3の各部に対応する部位には、第一ファン3と同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
第一ファン3は、回転翼31と、回転翼31を回転させる駆動源(図示省略)と、回転翼31及び駆動源を収容したハウジング32とを有している。
回転翼31は、Z軸方向に平行な回転軸を中心にして複数の翼が放射状に配置されている。回転軸には駆動源が連結されており、駆動源からの動力により回転翼31が回転するようになっている。
ハウジング32は、Y軸プラス方向が開口されており、その内部に回転翼31が全体的に収容されている。具体的には、ハウジング32は、回転翼31をZ軸方向で挟む天板部33及び底板部34と、天板部33及び底板部34の周縁をつなぐ側板部35とを有している。天板部33及び底板部34には、厚み方向(Z軸方向)に貫通した通気孔33a、34aが形成されている。側板部35は、Y軸プラス方向を向く部位が開口35aとなるように形成されており、その他の部分が閉塞されている。
第一ファン3は、ハウジング32の天板部33が第一支持板211の下面に取り付けられる。このため、第一ファン3においては、天板部33の通気孔33aが第一支持板211で閉塞されるが、底板部34の通気孔34aが露出された状態となる。第一ファン3では、回転翼31が駆動すると、底板部34の通気孔34aから外気が吸い込まれて、側板部35の開口35aから第一風W1が送り出される。つまり、通気孔34aは第一ファン3の吸込口であり、開口35aが第一ファン3の送風口である。
一方、第二ファン4は、ハウジング32の底板部34が第一支持板211の上面に取り付けられる。このため、第二ファン4においては、底板部34の通気孔34aが第一支持板211で閉塞されるが、天板部33の通気孔33aが露出された状態となる。第二ファン4では、回転翼31が駆動すると、天板部33の通気孔33aから外気が吸い込まれて、側板部35の開口35aから第二風W2が送り出される。つまり、通気孔33aは第二ファン4の吸込口であり、開口35aが第二ファン4の送風口である。
第一ファン3及び第二ファン4は、それぞれが同時に駆動すると、第一ファン3の風量よりも第二ファン4の風量が大きく設定されている。具体的には、上述の通り第一ファン3及び第二ファン4は同型であるので、第二ファン4の回転翼31の回転数が第一ファン3の回転翼31の回転数よりも大きく設定されていると、第二ファン4の風量を第一ファン3の風量よりも大きくすることができる。
[熱交換ユニット]
熱交換ユニット5は、第二支持板221に支持されており、第一流路R1及び第二流路R2の一部を形成するユニットである。熱交換ユニット5は、第一流路R1を通る第一風W1に対して放熱するとともに、第二流路R2を通る第二風W2から吸熱する。具体的には、熱交換ユニット5は、ペルチェ素子51と、第一熱交換器52と、第二熱交換器53とを備えている。
ペルチェ素子51は、第一支持板211と、分割壁233の第一平板部234との間に配置され、これらに連続するように配置されたXY面に平行な略矩形板状の素子である。つまり、ペルチェ素子51は、第一流路R1と第二流路R2とを仕切っている。
ペルチェ素子51は、冷却面51aと、冷却面51aに背向する放熱面51bとを有している。本実施の形態では、冷却面51aが下方を向き、放熱面51bが上方を向くようにペルチェ素子51が配置されている。つまり、冷却面51aは第一流路R1を向き、放熱面51bは第二流路R2を向いている。ペルチェ素子51は、図示しない電源部から直流電流が供給されると、冷却面51aでの温度が低下し、放熱面51bでの温度が上昇する機能を有する。
第一熱交換器52は、ペルチェ素子51の冷却面51aに設置されている。具体的には、第一熱交換器52は、第一外郭体521と、第一外郭体521に内蔵された複数の第一フィン522とを有した金属部材である。
第一外郭体521は、Y軸方向視で上方が開放された略U字状に形成されており、Y軸方向が貫通されている。第一外郭体521のY軸マイナス方向の端部は、第一ファン3の開口35aに対向しており、第一外郭体521のY軸プラス方向の端部は、案内部23の分割壁233の下部空間に対向している(図4参照)。つまり、第一外郭体521の内部空間が第一流路R1の一部をなす。第一外郭体521の内部には、YZ面に平行な板状の第一フィン522がX軸方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。各第一フィン522は第一外郭体521の内底面に連続的(一体的)に形成されている。
第一熱交換器52は、各第一フィン522の上端部が、冷却面51aに接触して固定されている。つまり、第一熱交換器52と冷却面51aとは熱的に接続されている。このため、冷却面51aの温度が低下すると、第一流路R1を通る第一風W1では、第一外郭体521及び各第一フィン522を介して吸熱(冷却)されることになる。
第二熱交換器53は、ペルチェ素子51の放熱面51bに設置されている。具体的には、第二熱交換器53は、第二外郭体531と、第二外郭体531に内蔵された複数の第二フィン532とを有した金属部材である。
第二外郭体531は、Y軸方向視で下方が開放された略U字状に形成されており、Y軸方向が貫通されている。第二外郭体531のY軸マイナス方向の端部は、第二ファン4の開口35aに対向しており、第二外郭体531のY軸プラス方向の端部は、案内部23の分割壁233の上部空間に対向している(図4参照)。つまり、第二外郭体531の内部空間が第二流路R2の一部をなす。第二外郭体531の内部には、YZ面に平行な板状の第二フィン532がX軸方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。各第二フィン532は第二外郭体531の内天面に連続的(一体的)に形成されている。
第二熱交換器53は、各第二フィン532の下端部が、放熱面51bに接触して固定されている。つまり、第二熱交換器53と放熱面51bとは熱的に接続されている。このため、放熱面51bの温度が上昇すると、第二流路R2を通る第二風W2では、第二外郭体531及び各第二フィン532を介して放熱(加熱)されることになる。
[送風機の動作]
次に送風機1の動作について説明する。図5に示すように、送風機1の第一ファン3及び第二ファン4のそれぞれが駆動すると、第一風W1が第一ファン3の開口35aから第一流路R1を介して第一送風口231から送り出されるとともに、第二風W2が第二ファン4の開口35aから第二流路R2を介して第二送風口232から送り出される。
ここで、ペルチェ素子51は、直流電流が供給されると、冷却面51aで吸熱するとともに放熱面51bで発熱する。このとき、ペルチェ素子51自体には放熱面51bから冷却面51aへの伝熱も生じている。この伝熱が阻害要因となってペルチェ素子51の冷却効率が低下しうる。この冷却効率の低下を抑制すべく、第一ファン3及び第二ファン4のそれぞれが駆動している際には、第二ファン4の風量が第一ファン3の風量よりも大きくなっている。つまり、第二ファン4からの第二風W2の風量が、第一ファン3からの第一風W1の風量よりも大きくなる。
このため、風量の小さい第一風W1は、第一流路R1を通過する際に、第一熱交換器52を介して冷却面51aで冷却(吸熱)されるのに対し、風量の大きい第二風W2は、第二流路を通過する際に第二熱交換器53を介して放熱面51bからの熱を奪う(放熱)。つまり放熱面51bでの放熱を高めることができるので、上述した伝熱の影響を小さくすることができる。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係る送風機1は、第一ファン3と、第一ファン3からの第一風W1を受ける第一熱交換器52と、第二ファン4と、第二ファン4からの第二風W2を受ける第二熱交換器53と、冷却面51a及び当該冷却面51aに背向する放熱面51bを有するペルチェ素子51と、を備えている。第一熱交換器52は、冷却面51aに熱的に接続されている。第二熱交換器53は、放熱面51bに熱的に接続されている。第一ファン3及び第二ファン4のそれぞれが駆動している際には、第二ファン4の風量が、第一ファン3の風量よりも大きい。
これによれば、放熱面51bでの放熱を高めて、ペルチェ素子51内での伝熱の影響を小さくすることができる。これにより、冷却効率を低下させる阻害要因を抑制することができ、ペルチェ素子51の冷却効率が高められる。
また、送風機1は、第一熱交換器52を通過した第一風W1と、第二熱交換器53を通過した第二風W2とを異なる向きに案内する案内部23を有する。
これによれば、第一熱交換器52を通過した第一風W1と、第二熱交換器53を通過した第二風W2とが案内部23で異なる向きに案内されるので、冷風である第一風W1に、温風である第二風W2が混ざり合うことを抑制できる。
(変形例)
以下に、上記実施の形態の各変形例について説明する。以降の説明において上記実施の形態または他の変形例と同一の部分においては同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
[変形例1]
上記実施の形態では、第一熱交換器52がペルチェ素子51の冷却面51aに直接的に接続され、第二熱交換器53が放熱面51bに直接的に接続されている場合を例示した。しかし、第一熱交換器は冷却面に熱的に接続されていればよく、第二熱交換器も放熱面に熱的に接続されていればよい。この変形例1では、第一熱交換器が冷却面に間接的に接続されることで熱的に接続されていて、第二熱交換器53が放熱面51bに間接的に接続されてることで熱的に接続されている場合について説明する。
図6は、変形例1に係る送風機1Aを示す模式図である。図6は図5に対応する図である。図6に示すように、送風機1Aでは、フレーム部2aは金属により形成されている。フレーム部2aのファン保持部21aは、第一ファン3及び第二ファン4をそれぞれ個別に収容するケース部25a、26aを有している。ケース部25a、26aはZ軸方向に並べられており、その間にペルチェ素子51が介在している。ペルチェ素子51の冷却面51aは、下方のケース部25aに接触しており、放熱面51bは上方のケース部26aに接触している。
ケース部25a、26aは、それぞれY軸プラス方向の端部が開放されている。ケース部25aの開放部分の内部には、第一熱交換機をなす金属製の複数の第一フィン522aが、当該ケース部25aに一体的に設けられている。同様に、ケース部26aの開放部分の内部には、第二熱交換機をなす金属製の複数の第二フィン532aが、当該ケース部26aに一体的に設けられている。ケース部25aの開放部分は、案内部23の第一流路R1に繋がり、ケース部26aの開放部分は、案内部23の第二流路R2に繋がっている。
このように、変形例1に係る送風機1Aでは、第一熱交換器をなす複数の第一フィン522aが、ケース部25aを介してペルチェ素子51の冷却面51aに熱的に接続されている。同様に、第二熱交換器をなす複数の第二フィン532aが、ケース部26aを介してペルチェ素子51の放熱面51bに熱的に接続されている。
[変形例2、3]
上記実施の形態では、第一ファン3及び第二ファン4が同型であり、第二ファン4の回転翼31の回転数が第一ファン3の回転翼31の回転数よりも大きく設定されていることで、第二ファン4の風量を第一ファン3の風量よりも大きくした場合を例示した。しかしながら、第二ファン4の風量を第一ファン3の風量よりも大きくする手法は如何様でもよい。
図7は、変形例2に係る送風機1Bを示す模式図である。図7は図5に対応する図である。図7に示すように、送風機1Bに備わる第二ファン4bは、第一ファン3よりも大型である。つまり、第二ファン4bの回転翼31bは、第一ファン3の回転翼31よりも大型であるので、同じ回転数程度であれば第二ファン4bの風量を大きくすることができる。なお、図7では、第二ファン4bの回転翼31が、第一ファン3の回転翼31よりも回転軸方向(Z軸方向)の長さが大きい場合を例示したが、径方向の長さが大きくてもよい。
図8は、変形例3に係る送風機1Cを示す模式図である。図8は図5に対応する図である。図8に示すように、送風機1Cは、同型の第一ファン3c及び第二ファン4cのそれぞれを独立制御する制御部7を有している。第一ファン3c及び第二ファン4cのそれぞれは、回転数が可変な駆動源を有しており、これらの駆動源が制御部7によって制御されるようになっている。制御部7は例えばマイコンから形成されている。制御部7は、第一ファン3及び第二ファン4のそれぞれが駆動している際には、第二ファン4cの駆動源の回転数を、第一ファン3cの駆動源の回転数よりも高めることで、第二ファン4cの風量を第一ファン3cの風量よりも大きくしている。このように、例えば同型の第一ファン3c及び第二ファン4cであっても、制御によって第二ファン4cの風量を第一ファン3cの風量よりも大きくすることができる。なお、大きさの異なる第一ファン及び第二ファンを、制御部で独立制御してもよい。
[変形例4]
変形例4では、騒音対策を施した送風機1Dについて説明する。図9は、変形例4に係る送風機1Dを示す模式図である。図9は図5に対応する図である。図9に示すように、送風機1Dは、第一ファン3及び第二ファン4を覆うカバー8を有している。カバー8は、第一ファン3及び第二ファン4の上方、Y軸マイナス方向、X軸プラス方向及びX軸マイナス方向を覆い、下方及びY軸プラス方向を開放させている。カバー8は、如何なる材料で形成されていてもよいが、吸音材を含んでいると好ましい。
このように、第一ファン3及び第二ファン4がカバー8で覆われているので、第一ファン3及び第二ファン4からの騒音をカバー8で遮ることができる。したがって、送風機1D外に放出される騒音を低減できる。
第二ファンの風量が第一ファンよりも大きいので、第二ファンの方が大きな騒音を発生させやすい。つまり、騒音の大きい第二ファンが少なくともカバーによって覆われていれば、効果的に騒音を抑えることが可能である。
[変形例5]
変形例5では、第二送風口232から送り出された第二風W2が、第二ファン4に取り込まれてしまうことを抑制した送風機1Eについて例示する。図10は、変形例5に係る送風機1Eを示す模式図である。図10は図5に対応する図である。図10に示すように、送風機1Eは、第二ファン4の通気孔34a(吸込口)に対向するように配置された仕切壁9を有している。仕切壁9は、平板状に形成されており、XY面に平行に配置されて、通気孔34aを覆っている。これにより、第二熱交換器53を通過して温風となった第二風W2が、第二ファン4の通気孔34aに吸い込まれてしまうのを仕切壁9で遮ることができる(図10の破線参照)。したがって、第二熱交換器53にはフレッシュな第二風W2が供給されるので、第二熱交換器53に熱的に接続された放熱面51bからの熱を第二風W2で効果的に奪うことができる。
仕切壁9は、樹脂または金属などの如何なる材料で形成されていてもよいが、熱を遮るという観点から断熱材を含んでいると好ましい。
なお、変形例5においても、第二ファン4の一部が仕切壁9で覆われているので、一定の騒音低減効果を得ることが可能である。つまり、仕切壁9は遮音用のカバーの一例であると言える。
また、上述した変形例4に係る送風機1Dでは、カバー8が第二ファン4の通気孔34a(吸込口)に対向して覆っている。つまり、変形例4のカバー8においても、温風である第二風W2が第二ファン4の通気孔34aに吸い込まれることを遮ることができる。つまり、カバー8は仕切壁の一例であると言える。
[変形例6、7、8]
ここでは、上記実施の形態に係る送風機1とは、レイアウトの異なる送風機1F、1G、1Hを例示して説明する。
図11は、変形例6に係る送風機1Fを示す模式図である。図11は図5に対応する図である。図11に示す通り、送風機1Fは、第一風W1と第二風W2とが反対向きに送り出されるように、第一ファン3及び第二ファン4が配置されている。この場合、第一熱交換器52を通過した第一風W1と、第二熱交換器53を通過した第二風W2とが混ざり合うことを抑制できる。
図12は、変形例7に係る送風機1Gを示す模式図である。図12は図5に対応する図である。図12に示す通り、送風機1Gは、第一風W1と第二風W2とが反対向きに送り出されるように、第一ファン3及び第二ファン4が配置されている。さらに、第二ファン4はXZ平面に沿って配置されている。この場合においても、第一熱交換器52を通過した第一風W1と、第二熱交換器53を通過した第二風W2とが混ざり合うことを抑制できる。
図13は、変形例8に係る送風機1Hを示す模式図である。図13は図5に対応する図である。図13に示す通り、送風機1Gは、第一ファン3がXZ平面に沿って配置されている。
上述した送風機1、1F、1G、1Hのうち、送風機の設置スペースに応じて適切なレイアウトを選択することが可能である。
(その他)
以上、本実施の形態に係る送風機1及びその変形例について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例には限定されない。今回開示された実施の形態及びその変形例は、全ての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。また、以下の説明において上記実施の形態及びその変形例と同等の部位においては、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
例えば、上記実施の形態では、第一ファン3及び第二ファン4のそれぞれが軸流ファンである場合を例示した。しかしながら第一ファン及び第二ファンは、遠心ファン、シロッコファンであってもよい。第一ファン及び第二ファンは同種のファンであっても、異なっていてもよい。また、逆方向への回転が可能な種類のファンである場合には、実施の形態に係る送風機1のレイアウトのままでも、第一風W1及び第二風W2を反対向きに送り出すことも可能である。例えば、第一ファン3の回転翼31の回転方向と、第二ファン4の回転翼32の回転方向とを逆転させればよい。
また、上記実施の形態では、Z軸方向が上下方向に沿うように送風機1が設置される場合を例示した。この設置例の場合、上下方向での設置スペースを低減することが可能である。例えば水平方向での設置スペースを低減する場合にはZ軸方向が水平方向に沿うように送風機1を設置すればよい。
上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本開示は、ペルチェ素子を備えた送風機に有用である。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H 送風機
2、2a フレーム部
3、3c 第一ファン
4、4b、4c 第二ファン
5 熱交換ユニット
7 制御部
8 カバー
9 仕切壁
21、21a ファン保持部
22 ユニット保持部
23 案内部
25a、26a ケース部
31、31b 回転翼
32 ハウジング
33 天板部
33a 通気孔(吸込口)
34 底板部
34a 通気孔
35 側板部
35a 開口
51 ペルチェ素子
51a 冷却面
51b 放熱面
52 第一熱交換器
53 第二熱交換器
211 第一支持板
221 第二支持板
222 開口部
231 第一送風口
232 第二送風口
233 分割壁
234 第一平板部
235 第二平板部
521 第一外郭体
522、522a 第一フィン
531 第二外郭体
532、532a 第二フィン
R1 第一流路
R2 第二流路
W1 第一風
W2 第二風

Claims (6)

  1. 第一ファンと、
    前記第一ファンからの第一風を受ける第一熱交換器と、
    第二ファンと、
    前記第二ファンからの第二風を受ける第二熱交換器と、
    冷却面及び当該冷却面に背向する放熱面を有するペルチェ素子と、を備え、
    前記第一熱交換器は、前記冷却面に熱的に接続されていて、
    前記第二熱交換器は、前記放熱面に熱的に接続されていて、
    前記第一ファン及び前記第二ファンのそれぞれが駆動している際には、前記第二ファンの風量が、前記第一ファンの風量よりも大きい
    送風機。
  2. 前記第一熱交換器を通過した前記第一風と、前記第二熱交換器を通過した前記第二風とを異なる向きに案内する案内部を有する
    請求項1に記載の送風機。
  3. 前記第二ファンに備わる回転翼は、前記第一ファンに備わる回転翼よりも大型である
    請求項1または2に記載の送風機。
  4. 前記第一ファン及び前記第二ファンを独立制御する制御部を備える
    請求項1または2に記載の送風機。
  5. 前記第二ファンを覆うカバーを有する
    請求項1または2に記載の送風機。
  6. 前記第二ファンの吸込口に対向するように配置された仕切壁を有する
    請求項1または2に記載の送風機。
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