JP2023169582A - 描画システム - Google Patents

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孝史 京野
Takashi Kyono
真也 伊藤
Shinya Ito
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Abstract

【課題】簡易な構成でスペックルを低減可能な描画システムを提供する。【解決手段】一実施形態に係る描画システムは、描画レーザ光を出力する光出力部と、光出力部から出力された描画レーザ光を、映像を描画するように走査する走査部と、走査部で走査された描画レーザ光によって描画される前記映像を表示する映像表示部と、映像表示部と光出力部の間に配置される透明フィルムとを備え、映像表示部は前記描画レーザ光を拡散または散乱して映像を表示する表示機構を含み、透明フィルムは、映像表示部と向かい合う第1面と、第1面と反対の第2面とを有し、透明フィルムの描画レーザ光に対する第1屈折率は、第2面に接する媒質の描画レーザ光に対する第2屈折率より大きく、第1屈折率と第2屈折率の屈折率差は0.3以上0.7以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、描画システムに関する。
映像を表示するスクリーンとして、特許文献1に記載のスクリーンが知られている。このスクリーンは、回転動作可能な拡散成分を有する。特許文献1に記載の技術では、スクリーンに電場を印加することで、拡散成分を回転動作させる。これによって、スクリーンに表示される映像のスペックルの低減を図っている。
特開2020-106851公報
特許文献1の技術では、スクリーンに電場を印加するための外部回路が必要であったり、拡散成分の回転動作の制御が必要である。そのため、スクリーンの機構が複雑である。
本開示は、簡易な構成でスペックルを低減可能な描画システムを提供することを目的とする。
一実施形態に係る描画システムは、描画レーザ光を出力する光出力部と、前記光出力部から出力された前記描画レーザ光を、映像を描画するように走査する走査部と、前記走査部で走査された前記描画レーザ光によって描画される前記映像を表示する映像表示部と、 前記映像表示部と前記光出力部の間に配置される透明フィルムと、を備え、前記映像表示部は前記描画レーザ光を拡散または散乱して前記映像を表示する表示機構を含み、前記透明フィルムは、前記映像表示部と向かい合う第1面と、前記第1面と反対の第2面とを有し、前記透明フィルムの前記描画レーザ光に対する第1屈折率は、前記第2面に接する媒質の前記描画レーザ光に対する第2屈折率より大きく、前記第1屈折率と前記第2屈折率の屈折率差は0.3以上0.7以下である。
本開示によれば、簡易な構成でスペックルを低減した映像を表示可能な描画システムを提供できる。
図1は、一実施形態に係る描画システムの構成を概略的に示す図面である。 図2は、光出力部および走査部の一例の構成を説明するための模式図である。 図3は、制御装置の一例の機能ブロック図である。 図4は、描画モジュールによる映像の描画方法を説明するための模式図である。 図5は、実験例で用いた実験モデルの模式図である。 図6は、実験例の実験結果を示す図面である。 図7は、図6に示した実験結果に基づいてスペックルコントラスト(Cs)の低減率を評価した結果を示す図面である。 図8は、透明フィルムの変形例を示す模式図である。 図9は、透明フィルムの他の変形例を示す模式図である。 図10は、映像表示部に対して配置され得る反射部の一例を説明するための模式図である。 図11は、映像表示部に対して配置され得る反射部の他の例を説明するための模式図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
本開示に係る描画システムは、
[1]描画レーザ光を出力する光出力部と、前記光出力部から出力された前記描画レーザ光を、映像を描画するように走査する走査部と、前記走査部で走査された前記描画レーザ光によって描画される前記映像を表示する映像表示部と、前記映像表示部と前記光出力部の間に配置される透明フィルムと、を備え、前記映像表示部は前記描画レーザ光を拡散または散乱して前記映像を表示する表示機構を含み、前記透明フィルムは、前記映像表示部と向かい合う第1面と、前記第1面と反対の第2面とを有し、前記透明フィルムの前記描画レーザ光に対する第1屈折率は、前記第2面に接する媒質の前記描画レーザ光に対する第2屈折率より大きく、前記第1屈折率と前記第2屈折率の屈折率差は0.3以上0.7以下である。
上記描画システムの構成では、映像表示部に向かいあうように透明フィルムが配置されている。したがって、観察者は透明フィルムを通して映像を見る。換言すれば、映像表示部で表示された映像を構成する描画レーザ光は、透明フィルムをとおって観察者に達する。透明フィルムを上記のように描画レーザ光がとおる場合、上記第1屈折率と上記第2屈折率の屈折率差が0.3以上0.7以下であることから、透明フィルムの第2面で描画レーザ光の一部は反射される。この反射光は、映像表示部に戻る。そのため、透明フィルムと映像表示部との間で多重反射が生じる。この多重反射の影響によって描画レーザ光の可干渉性が低下する。その結果、スペックルの低減が図れている。このように、描画システムでは、上記透明フィルムを配置することでスペックルを低減できる。したがって、描画システムでは、簡易な構成でスペックルの低減を図ることが可能である。
[2]上記[1]において、前記第1面および前記第2面のうちの少なくとも一方の表面粗さを示すRaは0.2μm以上2μm以下であってもよい。この場合、描画レーザ光の一部は、上記表面粗さによって拡散または散乱される。これによって、描画レーザ光の可干渉性が低下することから、スペックルを低減できる。
[3]上記[1]または上記[2]において、前記透明フィルムの材料は、ガラスまたは透明樹脂であってもよい。
[4]上記[1]から上記[3]のいずれか1つにおいて、前記透明フィルムは、第1透明フィルムから第N透明フィルム(Nは2以上の整数)を有し、前記第1透明フィルムから前記第N透明フィルムはこの順に配置されており、前記第1透明フィルムは前記透明フィルムにおいて最も前記映像表示部の近くに配置されており、前記透明フィルムは、前記第1透明フィルムから前記第N透明フィルムのうち第i透明フィルム(iは1以上N以下の整数)と、第(i+1)透明フィルムとの間に中間層を有し、前記描画レーザ光に対する前記第i透明フィルム、前記第(i+1)透明フィルムおよび前記中間層の屈折率をn1、n2およびn3としたとき、前記n3は、前記n1および前記n2の何れとも異なる値であってもよい。
この場合、透明フィルムは多層構造を有する。多層構造における第i透明フィルム、中間層および第(i+1)透明フィルムの屈折率が上記関係を満たすことで、多層構造のうち隣接する層間で描画レーザ光は反射し易い。その結果、透明フィルムと映像表示部との間で多重反射が生じ易いことから、スペックルが更に低減できる。
[5]上記[4]において、前記n3は、前記n1と前記n2の間の値であってもよい。この場合、反射部から映像表示部に向かう描画レーザ光が透明フィルム内を通過する場合の反射ロスを低減可能である。
[6]前記第N透明フィルムの前記描画レーザ光に対する屈折率は、1.3以上1.45以下であってもよい。第N透明フィルムは、第1透明フィルムから第N透明フィルムのうち、最も映像表示部から遠いフィルムである。そのため、上記第N透明フィルムの屈折率が、上記範囲である場合、前述した第1屈折率と第2屈折率の屈折率差を実現し易い。
[7]上記[4]から上記[6]において、前記第1透明フィルムから前記第N透明フィルムは、透明樹脂フィルムであってもよい。
[8]上記[1]または上記[2]において、前記透明フィルムは単層フィルムであり、前記屈折率差は0.45以上0.7以下であってもよい。この場合、透明フィルムの上記第2面において描画レーザ光が一層反射し易いので、透明フィルムが単層フィルムの場合でも、効率的に多重反射が生じる。その結果、透明フィルムが単層フィルムである場合においてもスペックルをより低減できる。
[9]上記[1]から上記[8]のいずれか1つにおいて、前記透明フィルムと前記映像表示部とは離間していてもよい。この場合、透明フィルムの第1面でも、描画レーザ光が反射され得る。このような反射は上記多重反射に寄与する。その結果、スペックルの低減効果が向上し得る。
[10]上記[1]から上記[9]のいずれか1つにおいて、前記透明フィルムの厚みは、厚みは30μm以上600μm以下であってもよい。
[11]上記[1]から上記[10]のいずれか1つに記載の形態に係る描画システムは、前記描画レーザ光の少なくとも一部を選択的に反射する反射部を更に備え、前記映像表示部は透明であり、前記反射部は、前記映像表示部に対し、前記映像表示部のうち前記描画レーザ光が入射する面と反対に配置されていてもよい。
映像表示部が透明であることから、映像表示部に入射した描画レーザ光の一部は、映像表示部をとおり抜ける場合がある。上記構成では、映像表示部をとおり抜ける描画レーザ光の一部を反射部で反射できる。その結果、描画レーザ光を効率的に利用できる。
[12]上記[11]において、前記反射部は少なくとも1つの反射波長帯の光を選択的に反射する誘電体多層膜を含み、前記描画レーザ光は、前記少なくとも1つの反射波長帯に対応する少なくとも1つの波長帯の光を含んでもよい。この場合、描画レーザ光のうち誘電体多層膜の上記反射波長帯に対応する波長帯の光は、誘電体多層膜で反射される。そのため、上記のように、描画レーザ光を効率的に利用できる。誘電体多層膜は、上記反射波長帯以外の光を通す。よって、観察者は、映像を視認しながら、透明な映像表示部を通して背景もみることが可能である。
[13]上記[11]において、前記反射部は所定の直線偏光光を選択的に反射する反射型偏光素子を含み、前記映像表示部に入射する前記描画レーザ光は、前記所定の直線偏光光であってもよい。この場合、映像表示部をとおり抜ける描画レーザ光の一部を反射型偏光素子によって、反射できる。そのため、上記のように、描画レーザ光を効率的に利用できる。反射型偏光素子は、上記所定の直線偏光光以外の光を通す。そのため、観察者は、映像を視認しながら、透明な映像表示部を通して背景も視認可能である。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、一実施形態に係る描画システムの構成を概略的に示す図面である。図1は、描画システムを側方から見た場合の模式図である。図1に示した描画システム1は、描画モジュールMと、映像表示部50と、透明フィルム60を備える。描画システム1は、描画モジュールMを制御する制御装置40を備えてもよい。以下では、断らない限り、制御装置40を備えた描画システム1を説明する。
描画システム1は、描画モジュールMが出力する描画レーザ光Lによって、映像表示部50の前面50aに映像100を描画することによって、映像100を表示するシステムである。映像表示部50の前面50aは、映像表示部50の描画モジュールM側の面であり、描画レーザ光Lが入射される面である。図1では、映像100を一点鎖線で模式的に示している。
映像表示部50は、透明でもよいし、不透明でもよい、本実施形態では映像表示部50が透明である場合を詳細に説明する。映像表示部50は、前面50a側から背面50b側を観察者2が視認可能な透明度を有する。本開示における「透明度」は、可視光の波長帯に対する透過率(光透過性)によって評価され得る。映像表示部50は、可視光の波長帯に対する透過率が50%以上を有する。映像表示部50の上記透過率は、80%以上でもよいし、90%以上でもよい。映像表示部50は、たとえば、透明スクリーンである。
映像表示部50は、透明光学部材51と、透明光学部材51内に設けられた表示機構52とを有する。
透明光学部材51は、表面51aと裏面51bとを有する板状、シート状またはフィルム状の部材である。表面51aは、映像表示部50の前面50aに相当する。裏面51bは、表面51aと反対の面である。透明光学部材51の材料はガラス、透明樹脂などである。透明光学部材51の厚さの例は、2mmから7mmである。
表示機構52は、映像表示部50(たとえば透明スクリーン)に入射された描画レーザ光Lの一部を拡散または散乱して、描画レーザ光Lによって描画された映像100を表示するための機構である。表示機構52は、表面51aと裏面51bとの間に設けられている。すなわち、表示機構52は、透明光学部材51内に配置されている。図1に示した形態では、表示機構52は、透明光学部材51内に分散された複数の微粒子521である。複数の微粒子521は分散されているので、描画レーザ光Lの一部を拡散または散乱可能である。複数の微粒子521により描画レーザ光Lが拡散または散乱されることによって、映像100が結像され得る。表示機構52は、描画レーザ光Lの一部を拡散または散乱することによって映像100を結像可能であれば、微粒子521に限定されない。たとえば、表示機構52は、透明光学部材51の内部または表面における微細構造などによって実現され得る。
描画モジュールMは、映像100を描画するために描画レーザ光Lを2次元的に走査しながら出力する。描画モジュールMは、図2に示したように、光出力部10と、走査部20とを有する描画装置である。
光出力部10は、描画レーザ光Lを出力する。描画レーザ光Lは、赤色、緑色および青色のうち少なくとも1色のレーザ光を含み得るレーザ光である。赤色レーザ光L1の発振波長(或いは中心波長)の例は、波長620nm以上波長650nm以下である。緑色レーザ光L2の発振波長(或いは中心波長)の例は、波長510nm以上波長540nm以下である。青色レーザ光L3の発振波長(或いは中心波長)の例は、波長435nm以上波長465nm以下である。以下では、断らない限り、描画レーザ光Lは、赤色レーザ光L1、緑色レーザ光L2および青色レーザ光L3を含むレーザ光である。
光出力部10は、光源部11と合波部13とを有する。光源部11は、第1光源12a、第2光源12bおよび第3光源12cを有する。
第1光源12aは、赤色レーザ光L1を出力する半導体レーザ素子である。第2光源12bは、緑色レーザ光L2を出力する半導体レーザ素子である。第3光源12cは、青色レーザ光L3を出力する半導体レーザ素子である。
第1光源12a、第2光源12bおよび第3光源12cの例は、レーザダイオード(LD)である。第1光源12a、第2光源12bおよび第3光源12cは、レーザダイオードチップ(LDチップ)でもよい。
合波部13は、赤色レーザ光L1、緑色レーザ光L2および青色レーザ光L3を合波可能に構成されている。図2に示した合波部13に基づいて、合波部13の一例を説明する。合波部13は、レンズ14a、レンズ14b、レンズ14c、フィルタ15a、フィルタ15bおよびフィルタ15cを有する。
レンズ14aは、赤色レーザ光L1をコリメートするコリメートレンズである。レンズ14bは、緑色レーザ光L2をコリメートするコリメートレンズである。レンズ14cは、青色レーザ光L3をコリメートするコリメートレンズである。
フィルタ15a、フィルタ15bおよびフィルタ15cは、たとえば波長選択性フィルタである。
フィルタ15aは、レンズ14aによってコリメートされた赤色レーザ光L1をフィルタ15bに向けて反射する。フィルタ15bは、赤色レーザ光L1を透過するとともに、レンズ14bによってコリメートされた緑色レーザ光L2をフィルタ15cに向けて反射する。これにより、赤色レーザ光L1および緑色レーザ光L2が合波される。フィルタ15cは、赤色レーザ光L1および緑色レーザ光L2(すなわち、赤色レーザ光L1および緑色レーザ光L2の合波光)を透過し、レンズ14cによってコリメートされた青色レーザ光L3をフィルタ15bと反対側(図2における走査部20側)に反射する。これにより、赤色レーザ光L1、緑色レーザ光L2および青色レーザ光L3が合波された合波光である描画レーザ光Lが得られる。フィルタ15a、フィルタ15bおよびフィルタ15cを用いて合波される赤色レーザ光L1、緑色レーザ光L2および青色レーザ光L3は、コリメート光であるため、描画レーザ光Lもコリメート光である。
赤色レーザ光L1、緑色レーザ光L2および青色レーザ光L3が全て出力されている場合を例にして説明した。しかしながら、赤色レーザ光L1、緑色レーザ光L2および青色レーザ光L3のうち何れかが出力されていない場合、描画レーザ光Lは、出力されているレーザ光が合波された光である。
走査部20は、描画レーザ光Lを反射するミラー(反射部)21と、ミラー21を駆動する駆動機構22とを有する。図2では模式的に走査部20を示している。走査部20の例は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いたMEMSチップである。この場合、ミラー21はMEMSミラーである。
光出力部10および走査部20は、電子冷却モジュール(以下、TEC(Thermo-Electric Cooler)と称する場合もある。)上に設けられてもよい。TECの例は、熱電クーラー、またはペルチェモジュール(ペルチェ素子)である。
描画レーザ光Lの光路において、合波部13と走査部20との間には、描画レーザ光Lを通すアパーチャーが設けられてもよい。これにより、描画レーザ光Lの径をより小さくしたり、描画に寄与しない不要な光をカットしたりすることが可能である。
図2に示したように、光出力部10および走査部20は、パッケージ(収容部)30内に収容されてもよい。この場合、パッケージ30には、描画レーザ光Lを通す窓部31が形成される。窓部31は、たとえば、パッケージ30の壁面に形成された開口30aに窓部材32が取り付けられることよって形成され得る。一実施形態において、上記パッケージ30は、気密封止(ハーメチックシール)され得る。
図1に戻って、描画システム1を更に説明する。描画システム1が備える制御装置40は、光出力部10および走査部20を制御する装置である。描画システム1では、制御装置40は、外部から制御装置40に入力される映像入力信号に応じて、描画レーザ光Lが映像100を描画するように、光源部11および走査部20を駆動する。制御装置40は、たとえば、FPGA(field-programmable gate array)である。
映像入力信号は、描画すべき映像100の映像情報(各画素の位置情報、各画素の色情報など)を含む信号である。映像入力信号は、描画すべき映像100を作成する映像作成装置で作成される。映像作成装置は、たとえば、映像作成ソフトなどが組み込まれたパーソナルコンピュータである。
図3は、制御装置40の一例の機能ブロック図である。制御装置40は、信号入力部41、信号解析部42、走査制御部43、光源制御部44および記憶部45を有する。
信号入力部41は、映像入力信号を受け付ける。信号入力部41は、信号線などが接続されるポートを含む。
信号解析部42は、信号入力部41に入力された映像入力信号を解析する。信号解析部42は、映像入力信号を含まれる映像情報のうち、描画すべき映像100を構成する複数の画素の位置情報と色情報を光源制御部44に入力する。
走査制御部43は、規定の周波数に基づいて、描画レーザ光Lによって映像100を描画するように、走査部20を制御する。走査制御部43は、走査部20の駆動状態を検出し、上記複数の画素の位置情報に対応するタイミング情報を光源制御部44に入力する。
光源制御部44は、上記複数の画素の位置情報、色情報、タイミング情報に基づいて光源部11を駆動する。具体的には、光源制御部44は、赤色レーザ光L1、緑色レーザ光L2および青色レーザ光L3が各画素の色を実現するための出力強度を有するように、第1光源12a、第2光源12bおよび第3光源12cそれぞれを駆動する。
記憶部45は、コンピュータを、描画システム1の制御装置40として機能させるためのプログラム、その他、描画モジュールMを制御するのに必要な情報等を保存する。
制御装置40は、たとえば、描画システム専用の装置でもよい。或いは、上記制御装置40の機能を実現するプログラムを実行することによって、パーソナルコンピュータなどを制御装置40として使用し得る。
上記描画モジュールMでは、光出力部10から出力された描画レーザ光Lを、走査部20が前面50aに向けて反射する。この際、走査部20は、図4に模式的に示したように、映像100を描画するように描画レーザ光Lを2次元的に走査する。たとえば、走査部20は、描画レーザ光Lを反射しながらラスタースキャンする。これにより、映像100が映像表示部50に投影される。図4は、描画モジュールMによる映像100の描画方法を説明するための模式図である。図4では、透明フィルム60を省略している。
映像表示部50に入射された描画レーザ光Lは、表示機構52によって、拡散または散乱される。その結果、描画モジュールMによって映像表示部50に投影された映像100は、観察者2が視認できるように表示される。
描画システム1では、描画レーザ光Lを用いていることによるスペックルを低減するために、前述したように、透明フィルム60を備える。図1を利用して透明フィルム60を説明する。
透明フィルム60は、映像表示部50と描画モジュールM(具体的には、走査部20)の間に配置されている。透明フィルム60は、映像表示部50の近くに配置されている。透明フィルム60は、映像表示部50と相対して配置されている。そのため、観察者2は、透明フィルム60を通して映像100を視認する。よって、透明フィルム60は、映像100の視認性を確保可能な透明性を有する。本実施形態では、透明フィルム60は映像表示部50から離間している。透明フィルム60と映像表示部50との間の距離の例は、5μm以上100μm以下である。
透明フィルム60は、表面(第2面)60aおよび裏面(第1面)60bを有する。表面60aは、透明フィルム60のうち、最も観察者2の近くに位置する面である。裏面60bは、透明フィルム60のうち映像表示部50に向かい合う面である。
本実施形態において、透明フィルム60は透明樹脂フィルムである。透明樹脂フィルムの例は、プラスチックフィルムである。透明樹脂フィルムの材料(透明樹脂)の例は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリメタクリル酸メチル(EMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)などを含む。透明フィルム60の厚さの例は、30μm以上600μm以下である。
透明フィルム60は、映像100を結像した描画レーザ光Lが、図1に模式的に示したように、透明フィルム60と映像表示部50との間で多重反射するように構成されている。
具体的には、透明フィルム60の屈折率(第1屈折率)と、表面60aに接する媒質(本実施形態では空気)の屈折率(第2屈折率)との屈折率差が0.3以上0.7以下であるように、透明フィルム60は構成されている。本開示において、所定の部材(たとえば透明フィルム)または媒質等の屈折率は、描画レーザ光Lに対する屈折率である。描画レーザ光Lに対する屈折率は、描画レーザ光Lに含まれる各色に対応する波長帯の光(例えば、赤色、青色、および緑色)に対する屈折率を意味する。図1では、説明のために、表示機構52によって拡散または散乱され、映像100を結像した描画レーザ光Lのうち、透明フィルム60で反射されずに透明フィルム60を通過する成分を実線で示しており、透明フィルム60と映像表示部50との間の多重反射に寄与する成分を破線で示している。
透明フィルム60の屈折率と、表面60aに接する媒質の屈折率との屈折率差が0.3以上0.7以下である場合、少なくとも映像表示部50から観察者2に向かう描画レーザ光Lの一部は、表面60aで反射される。その結果、表面60aと、映像表示部50との間で多重反射が生じる。
このような多重反射が生じる場合、透明フィルム60で反射され映像表示部50に再度入射した描画レーザ光Lは、表示機構52によって映像100を結像する。この場合、映像表示部50には、描画モジュールMからの描画レーザ光Lによって形成される映像100と、上記のように透明フィルム60からの反射光によって形成される映像100が重畳される。重畳された結果の映像100では、その映像100を構成する光の位相が揃っている割合が低減している。そのため、描画システム1では、映像100のスペックルの低減が図れている。描画システム1では、透明フィルム60を、観察者2と映像表示部50との間に配置することによって、スペックルの低減を図っている。そのため、簡易な構成で、スペックルを抑制できる。
透明フィルム60が透明樹脂フィルムである場合、高分子構造等のフィルム自体の特性に由来して僅かに拡散作用が生じる。たとえば、透明樹脂フィルムが非晶性プラスチックフィルムである場合、高分子構造によって、僅かに拡散作用が生じる。透明樹脂フィルムが結晶性プラスチックフィルムである場合、上記高分子構造に由来する拡散作用に加えて、結晶構造によっても僅かに拡散作用が生じる。そのため、透明フィルム60が透明樹脂フィルムである場合、透明フィルム60内の拡散作用によって、映像100を結像した描画レーザ光Lの位相を乱すことができる。その結果、スペックルの低減が図れる。上記のように、高分子構造等のフィルム自体の特性に由来して僅かに拡散作用が生じることから、透明フィルム60では、光を拡散するための拡散粒子は添加されていない。このように、透明フィルム60に対して拡散粒子などの添加が不要であるため、映像100の視認性を確保し易い。
描画システム1において、第1光源12a、第2光源12bおよび第3光源12cがLDチップである場合、描画モジュールM(或いは描画システム1)の小型化を図れる。
走査部20がMEMSチップであり且つ走査部20が光出力部10と一緒にパッケージ30内に収容されている場合、描画モジュールM(或いは描画システム1)の小型化を図れる。たとえば、走査部20がMEMSチップである場合、光出力部10が実装される基板上に、走査部20も実装できる。換言すれば、光出力部10および走査部20の集積化を図れる。これにより、パッケージ30を小型化できる。
更に、パッケージ30内に走査部20も収容されているため、走査部20の配置状態を維持し易い。そのため、光出力部10から出力される描画レーザ光Lの偏光状態を維持し易い。第1光源12a、第2光源12bおよび第3光源12c、合波部13およびMEMSチップ(走査部20)を同じ基板に実装する場合、それらは、たとえば、適宜、支持台(たとえばサブマウント)などを介して基板に実装されてもよい。
本実施形態で説明する透明フィルム60は、単層フィルムでもよい。透明フィルム60は、図1に示したように多層構造を有してもよい。以下、図1に例示した形態に基づいて、多層構造を有する透明フィルム60の一実施形態を具体的に説明する。
透明フィルム60は、第1透明フィルム61と、第2透明フィルム62を有する。
第1透明フィルム61は、第2透明フィルム62に対して映像表示部50の近くに位置する。第1透明フィルム61は、第1面61aと第2面61bとを有する。第1面61aは、映像表示部50の前面50aと向かい合う面である。第1面61aは、透明フィルム60の裏面60bである。第2面61bは、第1面61aと反対の面である。
第1透明フィルム61の厚さの例は、30μm以上500μm以下である。第1透明フィルム61は、透明樹脂フィルムである。第1透明フィルム61の材料の例は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリメタクリル酸メチル(EMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)などを含む。
第2透明フィルム62は、第1透明フィルム61からみて映像表示部50と反対に位置する。換言すれば、第2透明フィルム62は、観察者2の近くに位置する。第2透明フィルム62は、第1面62aと第2面62bとを有する。第1面62aは、第1透明フィルムに近い面である。第2面62bは、第1面62aと反対の面である。第2面62bは、透明フィルム60の表面60aである。第2透明フィルム62の厚さの例は、30μm以上500μm以下である。第2透明フィルム62は、透明樹脂フィルムである。第2透明フィルム62の材料の例は、第1透明フィルム61の場合と同じである。
透明フィルム60は、第1透明フィルム61と第2透明フィルム62の間に中間層63を有する。第2透明フィルム62が第1透明フィルム61に接合されずに重ね合わされている場合、中間層63は、第1透明フィルム61と第2透明フィルム62との間に含まれる空気によって形成される空気層である。中間層63が空気層である場合、たとえば、第2透明フィルム62が第1透明フィルム61に重ね合わされるように、第1透明フィルム61および第2透明フィルム62が保持されていればよい。
第1透明フィルム61と第2透明フィルム62とが透明接着剤で接合されている場合、中間層63は接着層である。中間層が接着層である場合の材料の例は、紫外線硬化型のエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂などを含む。中間層63は、たとえば屈折率を調整可能な樹脂によって形成されてもよい。中間層63が、接着層のような空気層以外の層である場合、中間層63の厚さの例は、10μm以上50μm以下である。
第1透明フィルム61の屈折率をn1と称し、第2透明フィルム62の屈折率をn2と称し、中間層63の屈折率をn3と称す。この場合、上記屈折率n1、屈折率n2および屈折率n3は、透明フィルム60と、映像表示部50との間で多重反射が生じるように選択されている。具体的には、透明フィルム60が図1に示したように多層構造である場合、隣接する層間の界面によって反射が生じるように、隣接する層間の屈折率が選択されている。図1に示した形態では、屈折率n3が屈折率n1および屈折率n2と異なっている。この場合、屈折率n1、屈折率n2および屈折率n3の関係として、以下の(1)~(8)の組み合わせが挙げられる。
(1)n3<n1=n2
(2)n3<n2<n1
(3)n3<n1<n2
(4)n1=n2<n3
(5)n2<n1<n3
(6)n1<n2<n3
(7)n2<n3<n1
(8)n1<n3<n2
上記(1)から(3)は、屈折率n3が、屈折率n1および屈折率n2より小さい場合である。このような組み合わせは、中間層63が空気層である場合に採用され得る。
上記(4)から(6)は、屈折率n3が、屈折率n1および屈折率n2より大きい場合である。上記(7)および(8)は、屈折率n3が屈折率n1と屈折率n2との間の場合である。上記(4)から(8)の組み合わせは、中間層63が、屈折率を調整可能な樹脂などで形成される層、接着層などである場合に採用され得る。
屈折率n1、屈折率n2および屈折率n3は、上記(1)から(8)に示した組み合わせの何れかを満たしている。たとえば中間層63が空気層以外の場合、屈折率n1、屈折率n2および屈折率n3は、1.3以上1.75以下のうち、上記(1)から(8)に示した組み合わせを満たす値であり得る。
図1に例示した形態では、第2透明フィルム62が最も観察者2に近いフィルムである。そのため、第2透明フィルム62の屈折率n2は、1.3以上1.45以下とし得る。これにより、透明フィルム60の周囲の媒質が空気である場合、第2面62bに接する媒質との屈折率差として、前述した0.3以上0.45以下を実現可能である。
第1透明フィルム61、第2透明フィルム62および中間層63(空気層以外)の材料は、映像100を視認可能な透明性を確保可能であり、前述した屈折率n1、屈折率n2および屈折率n3の組み合わせを実現可能な材料であればよい。
透明フィルム60が図1に示したように多層構造である場合、層間の界面での反射によってより多くの多重反射が生じやすい。その結果、スペックルをより効率的に低減できる。
透明フィルム60は、映像表示部50と描画モジュールMとの間において映像表示部50の近くに配置される。この場合、図1に示したように、描画モジュールMから出力された描画レーザ光Lは、透明フィルム60を通って映像表示部50に入射される。そのため、描画モジュールMから映像表示部50に向けて出力された描画レーザ光Lの透明フィルム60による反射ロスと、スペックル低減効果とのバランスをとれるように、屈折率n1、屈折率n2および屈折率n3を選択すればよい。このような選択は、たとえば、事前実験によって検証してもよいし、シミュレーションで検証してもよい。
上記(1)から(8)のうち、(7)の場合、描画モジュールMから映像表示部50に向けて出力された描画レーザ光Lの透明フィルムによる反射ロスを低減可能である。そのため、反射ロスを低減することによって、映像100をより明瞭に表示しながら、スペックル低減を図ることが可能である。
上記描画レーザ光Lの反射ロスを低減する観点から、描画モジュールMから出力された描画レーザ光Lを、第2面62b(表面60a)に対する入射角θがブリュースター角となるように、第2面62bに入射させてもよい。上記入射角θは、走査部20による走査を停止した状態での入射角である。入射角θがブリュースター角である場合、第2面62bに入射する描画レーザ光Lのうちp偏光成分の反射を抑制できる。特に、屈折率n1、屈折率n2および屈折率n3が上記(1)の関係を満たし、且つ、透明フィルム60の周囲の媒質(第2面に接する媒質)の屈折率(第2屈折率)と中間層63の屈折率n3が同じである場合、描画レーザ光Lが第2面61b(中間層63と第1透明フィルム61の界面に相当)に入射する場合の入射角もブリュースター角である。そのため、上記第2面61bでの反射ロスも低減できる。その結果、描画モジュールMから出力され映像表示部50に向けて伝搬している描画レーザ光Lの反射ロスを最小にできる。
図1に示した形態では、透明フィルム60は第1透明フィルム61と第2透明フィルム62と中間層63によって構成されている。しかしながら、透明フィルム60が多層構造を有する場合、透明フィルム60が有するフィルムの数は、3以上でもよい。すなわち、透明フィルム60は、第1透明フィルムから第N透明フィルムを有してもよい(Nは、2以上の整数)。第1透明フィルムが、図1に示したように、映像表示部50に向かい合うフィルムである。第N透明フィルムが、最も観察者2に近いフィルムである。
第1から第N透明フィルムのうちの任意の透明フィルムを、第i透明フィルム(iは、1以上N-1以下の整数)と称した場合、第i透明フィルムは、透明樹脂フィルムである。透明樹脂フィルムの材料の例は、前述したとおりである。第i透明フィルムと第(i+1)透明フィルムの間には、中間層が存在する、中間層の例は、中間層63の場合と同じである。この場合、第1から第N透明フィルムを有する透明フィルムでは、第i透明フィルム、中間層および第(i+1)透明フィルムの積層構造がフィルムの厚さ方向に繰り返されている。図1に示した透明フィルム60はNが2である場合に相当する。そのため、図1に示した透明フィルム60の場合と同様に、第i透明フィルムの屈折率を屈折率n1とし、第(i+1)透明フィルムの屈折率を屈折率n2とし、中間層の屈折率を屈折率n3とした場合、第i透明フィルム、中間層および第(i+1)透明フィルムの屈折率は、上記(1)から(8)の何れかの組み合わせをみたす屈折率であり得る。
第N透明フィルムが、最も観察者2に近いフィルムであることから、図1に示した第2透明フィルム62の場合と同様に、第N透明フィルムの屈折率は、1.3以上1.45以下とし得る。
次に透明フィルムを用いた実験例を説明する。
図5は、実験モデルの模式図である。図5に示したように、実験モデルは、描画モジュールMと、スクリーンSと、透明樹脂フィルムFと、2次元輝度計70とを有する。描画モジュールMは、描画システム1が備える描画モジュールMと同じ構成を有していた。スクリーンSは、スクリーンゲインが1である白色スクリーンであった。2次元輝度計70は、株式会社トプコン社製のUA-200Aであった。
実験例では、描画モジュールMから描画レーザ光を、透明樹脂フィルムFを通してスクリーンSに入射した。描画レーザ光は、赤色レーザ光であった。スクリーンSに入射されスクリーンSで拡散・散乱された描画レーザ光を、図5の破線の矢印で示したように、透明樹脂フィルムFを通して、2次元輝度計70で検出した。検出結果に基づいて、式(A)に基づいてスペックルコントラスト(Cs)を算出した。
Cs=標準偏差/平均値・・・(A)
式(A)の平均値および標準偏差は、2次元輝度計の検出領域内の輝度の平均値および標準偏差である。
実験例では、透明樹脂フィルムFを設置していない場合、すなわち、透明樹脂フィルムFの枚数が0の場合と、透明樹脂フィルムFの枚数を1枚から10枚まで変化させた場合において、透明樹脂フィルムFの枚数が異なる点以外は、同じ条件でCsを取得した。2枚以上の透明樹脂フィルムFを使用した場合、複数の透明樹脂フィルムFを重ね合わせた状態でCsを取得した。したがって、複数の透明樹脂フィルムFのうち隣り合う透明樹脂フィルムFの間には、空気層(中間層)が存在した。図5では、2枚の透明樹脂フィルムFを設置した場合を示している。図5では、2枚の透明樹脂フィルムF間に空気層が存在することを、2枚の透明樹脂フィルムF間の隙間によって模式的に示している。
上記Csの取得実験を、透明樹脂フィルムFが、厚さ100μmのPCフィルムである場合(実験例1)、透明樹脂フィルムFが、厚さ75μmのPETフィルムである場合(実験例2)、および透明樹脂フィルムFが、厚さ250μmのPETフィルムである場合(実験例3)に対して実施した。
実験例1から実験例3それぞれにおいて、複数の透明樹脂フィルムFは同じであり、隣り合う透明樹脂フィルムFの間の中間層は空気層であった。したがって、実験例1、実験例2および実験例3のいずれにおいても、透明樹脂フィルムF、空気層および透明樹脂フィルムFの屈折率関係は、上記(1)の場合であった。透明樹脂フィルムFは空気中に配置されていたことから、最も2次元輝度計70側の透明樹脂フィルムFの屈折率と、空気との屈折率差は、0.3以上0.7以下(より具体的には、0.45以上0.7以下)であった。
図6は、実験例の実験結果を示す図面である。図中の横軸は、透明樹脂フィルムの枚数(フィルム枚数)を示しており、縦軸は、Cs(%)を示している。透明樹脂フィルムFの枚数が0枚のときは、透明樹脂フィルムFを使用していない場合である。したがって、図6に示した結果より、透明樹脂フィルムFを少なくとも1枚使用することによって、Csが低減できている。更に、透明樹脂フィルムFの枚数を増加させることによって、Csをより低減できる傾向にあることが理解され得る。
厚さ75μmのPETフィルムを3枚使用した場合、3枚のPETフィルムの積層構造の厚さは、225μm(75μm×3枚)である。この場合のCsは18.5%であった。一方、厚さ250μmのPETフィルムを1枚使用した場合のCsは22.5%であった。すなわち、厚さ75μmのPETフィルムを3枚使用した場合、3枚のPETフィルムの積層構造の全厚さは、1枚の厚さ250μmのPETフィルムより薄いにもかかわらず、より低いCsを実現できた。したがって、スペックルの低減には、フィルム自体の厚さより、フィルム枚数がより寄与していることが理解され得る。
図7は、図6に示した実験結果に基づいてCsの低減率を評価した結果を示す図面である。図7では、実験例1、実験例2および実験例3それぞれの結果のうち、透明樹脂フィルムFの枚数が1枚以上の場合のCsを、透明樹脂フィルムFの枚数が0の場合のCsで規格したした結果を示している。図7の横軸は、図6の場合と同じである。図7の縦軸は、規格化されたCsを示している。
図7に示した結果より、透明樹脂フィルムFを3枚以上使用することによって、Csを20%以上低下できることが理解できる。更に、透明樹脂フィルムFを5枚以上使用することによって、Csを40%以上低下できることが理解できる。したがって、透明樹脂フィルムFを複数枚使用する場合、3枚以上の透明樹脂フィルムFを使用するによって、Csを効率的に低減可能である。更に、5枚以上の透明樹脂フィルムFを使用することによって、Csを一層低減可能である。
一方、透明樹脂フィルムFの枚数が8枚以上の場合、Csの低減率は飽和する傾向にあることが、図7に示した結果より理解できる。透明樹脂フィルムFの枚数を増やすと、解像度が低下するおそれがある。したがって、解像度を確保しながら、スペックル低減の効果を得る観点から、透明樹脂フィルムFの枚数は、7枚以下とすることができる。
(変形例1)
図8は、透明フィルムの変形例を示す模式図である。図8に示した透明フィルム601は、単層フィルムである。透明フィルム601の材料はガラスである。
透明フィルム601のうち最も観察者2の近くに位置する表面(第2面)60aの表面粗さを示すRaは、0.2μm以上2μm以下でよい。このような表面粗さは、たとえば、微細加工などによって、図8に示したように表面60aに凹凸構造64を付与することによって実現され得る。上記Raは、白色干渉測定器などで測定された値でありえる。
透明フィルム601がガラスによって形成されている場合、表面60aに接する媒質(たとえば空気)とガラスとの屈折率差が、0.3以上0.7以下の条件を満たす。そのため、透明フィルム601の表面60aにおいて有意な反射を実現できる。その結果、透明フィルム601と映像表示部50との間での多重反射が生じることから、スペックルが低減される。
表面(第2面)60aの表面粗さを示すRaが、0.2μm以上2μm以下である場合、この表面粗さによって、映像100の結像に寄与した描画レーザ光Lが拡散される。その結果、位相が乱されるので、スペックルを低減可能である。Raが、0.2μm以上であることによって、上記スペックル低減効果を得ることができる。Raが2μm以下であることによって、映像100の結像に寄与した描画レーザ光Lが表面粗さによって拡散されることに起因した解像度の低下を軽減可能である。
変形例1では、表面60aが表面粗さを有する場合を説明したが、裏面60bが上記表面粗さを有してもよい。
(変形例2)
図9は、透明フィルムの他の変形例を示す模式図である。図9に示した透明フィルム602は、第1透明フィルム61と樹脂層65とを有する。第1透明フィルム61は、図1を用いて説明した第1透明フィルム61と同じフィルムでよい。
樹脂層65は、第1透明フィルム61の第2面61bに形成されている。樹脂層65の屈折率は、第1透明フィルム61の屈折率より小さく、且つ、透明フィルム602周囲の媒質(たとえば空気)の屈折率より大きい。樹脂層65の屈折率の例は、1.3以上1.4以下である。樹脂層65の厚さの例は、10μm以上50μm以下である。樹脂層65は、屈折率を調整可能な樹脂(たとえば、紫外線硬化型のエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂)によって形成され得る。
たとえば、第1透明フィルム61単体をスペックル低減用の透明フィルムとして使用すると、描画モジュールMから映像表示部50に向けて出力された描画レーザ光Lの一部が第2面61bで反射されやすい。このような反射を低減する観点からは、第2面61bにARコート層を形成することが考えられる。しかしながら、ARコート層を使用した場合、映像100の結像に寄与した描画レーザ光Lも反射されない。
これに対して、第1透明フィルム61の屈折率および透明フィルム602周囲の媒質の屈折率に対して、前述した関係を有する樹脂層65の場合、ARコート層より反射抑制効果が低減している。その結果、映像100の結像に寄与した描画レーザ光Lの反射を確保しながら、描画モジュールMから映像表示部50に向けて出力された描画レーザ光Lの反射を防止可能である。
(変形例3)
図10は、映像表示部に対して配置され得る反射部の一例を説明するための模式図である。図11は、映像表示部に対して配置され得る反射部の他の例を説明するための模式図である。図10および図11に示したように、映像表示部50に対して、反射部80が配置されてもよい。反射部80は、映像表示部50において描画レーザ光Lが入射される前面50aと反対の背面50bに設けられる。反射部80は、描画レーザ光Lの少なくとも一部を選択的に反射する。反射部80を備える形態では、映像表示部50の背面50b側に伝搬してきた描画レーザ光Lの少なくとも一部が反射部80で前面50a側に反射される。そのため、描画レーザ光Lを効率的に使用可能である。これにより、映像100の視認性が向上する。
反射部80の例は、たとえば、図10に示した誘電体多層膜81、図11に示した反射型偏光素子82等が挙げられる。反射部80が誘電体多層膜81である形態および反射部80が反射型偏光素子82である形態を更に説明する。
[反射部が誘電体多層膜である形態]
誘電体多層膜81は、映像表示部50において描画レーザ光Lが入射される前面50aと反対の背面50bに形成されている。具体的には、誘電体多層膜81は、透明光学部材51の裏面51bに形成されている。誘電体多層膜81によって選択的に反射される少なくとも1つの反射波長帯は、描画レーザ光Lに含まれる赤色レーザ光、緑色レーザ光および青色レーザ光のうちの少なくとも1つの波長帯に対応する。このような反射特性は、誘電体多層膜81の各層の厚さ、屈折率などを調整することで実現され得る。変形例3では、誘電体多層膜81は、赤色レーザ光、緑色レーザ光および青色レーザ光を全て反射する。しかしながら、誘電体多層膜81は、赤色レーザ光、緑色レーザ光および青色レーザ光のうち何れか1つまたは2つの色のレーザ光を反射してもよい。
映像表示部50を備える描画システム1の形態では、赤色レーザ光、緑色レーザ光および青色レーザ光を含む描画レーザ光Lが映像表示部50に入射される。映像表示部50に入射した描画レーザ光Lは表示機構52で拡散または散乱される。これによって、映像100が結像される。しかしながら、描画レーザ光Lの一部は、裏面51b側に伝搬する。
裏面51bに誘電体多層膜81が設けられている形態では、誘電体多層膜81が裏面51b側に伝搬してきた描画レーザ光Lを表面51a側に反射する。そのため、描画レーザ光Lを効率的に使用可能である。これにより、映像100の視認性が向上する。
誘電体多層膜81は、描画レーザ光Lに含まれる波長帯以外の波長帯の光は透過する。レーザ光のスペクトル線幅は狭い。したがって、透過率の低減を最小限に抑えながら、描画レーザ光Lに対する反射率を上げることが可能である。その結果、映像表示部50を用いた場合には、背景の視認性を確保しながら、映像100の視認性を向上できる。
[反射部が反射型偏光素子である形態]
反射型偏光素子82は、所定の偏光方向(たとえばS偏光)の直線偏光光を選択的に反射する偏光素子である。反射型偏光素子82は、透明光学部材51の裏面51bに設けられている。反射型偏光素子82が反射する直線偏光光の偏光方向(電場の振動方向)を、反射型偏光素子82の反射軸の方向と称した場合、反射型偏光素子82は、上記反射軸の方向が、反射型偏光素子82に対して所定の偏光方向であるように、裏面51b上に設けられている。反射型偏光素子82の例は、ワイヤグリッド偏光素子である。
反射部80が反射型偏光素子82である形態では、描画レーザ光Lを映像表示部50に上記所定の偏光方向の光として入射する。通常、LDから出力されるレーザ光は、偏光光である。そのため、図2に示した描画モジュールMの形態において、第1光源12a、第2光源12bおよび第3光源12cにLDを採用している場合、描画レーザ光Lも偏光光である。したがって、描画モジュールMの向きを映像表示部50に対して調整することによって、上記所定の偏光方向の光として描画レーザ光Lを映像表示部50に入射できる。或いは、偏光素子を用いて、描画レーザ光Lを映像表示部50に上記所定の偏光方向の光として入射してもよい。
描画レーザ光Lが、映像表示部50に入射した場合、前述したように、描画レーザ光Lの一部は、裏面51bに向けて伝搬する。裏面51bに伝搬する描画レーザ光Lも所定の偏光光である。裏面51bには、反射型偏光素子82が配置されている。そのため、裏面51bに伝搬してきた描画レーザ光Lは、反射型偏光素子82によって表面51a側に反射される。この場合、描画レーザ光Lを効率的に使用可能であることから、映像100の視認性が向上する。
反射型偏光素子82は、所定の偏光光以外の光を通す。したがって、反射型偏光素子82を用いた映像表示部50では、背景の視認性を確保しながら、映像100の視認性を向上できる。
以上、本開示による描画システムの種々の実施形態を説明したが、本開示による描画システムは、例示した実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
透明フィルムが多層構造を有する場合、前述した第1透明フィルムから第N透明フィルムの少なくとも1つはガラスフィルムでもよい。
透明フィルムが単層フィルムである場合、透明フィルムの材料は、透明樹脂でもよい。この場合、単層透明樹脂フィルムの第1面または第2面(第1面と反対の面)の少なくとも一方は、図9を用いて説明した表面粗さを有してもよい。表面粗さによる拡散作用によって、スペックルの低減効果を向上できる。透明フィルムが多層構造を有する場合、第1透明フィルムから第N透明フィルムのうちの何れか1つの第1面および第2面(第1面と反対の面)のうちの一方が、上記表面粗さを有していてもよい。透明フィルムが単層フィルムである場合、透明フィルムの第1屈折率と、透明フィルムの第2面(最も観察者に近い面)に接する媒質の第2屈折率の屈折率差は0.3以上0.7以下でもよい。この場合第2面で描画レーザ光がより一層反射し易いので、透明フィルムが単層フィルムでも多重反射が生じやすい。
映像表示部が透明性を有する形態を説明したが、映像表示部は、透明性を有しなくてもよい。たとえば、映像表示部は、不透明スクリーンでもよい。透明フィルムは、映像表示部上に配置されていてもよい。
以上説明した種々の実施形態および変形例は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わされてもよい。
1…描画システム
2…観察者
10…光出力部
11…光源部
12a…第1光源
12b…第2光源
12c…第3光源
13…合波部
14a…レンズ
14b…レンズ
14c…レンズ
15a…フィルタ
15b…フィルタ
15c…フィルタ
20…走査部
21…ミラー
22…駆動機構
30…パッケージ
30a…開口
31…窓部
32…窓部材
41…信号入力部
42…信号解析部
43…走査制御部
44…光源制御部
45…記憶部
40…制御装置
50…映像表示部
50a…前面
50b…背面
51…透明光学部材
51a…表面
51b…裏面
52…表示機構
521…微粒子
60,601,602…透明フィルム
60a…表面(第2面)
60b…裏面
61…第1透明フィルム
61a…第1面
61b…第2面
62…第2透明フィルム
62a…第1面
62b…第2面
63…中間層
65…樹脂層
81…誘電体多層膜
82…反射型偏光素子
100…映像
F…透明樹脂フィルム
L…描画レーザ光
L1…赤色レーザ光
L2…緑色レーザ光
L3…青色レーザ光
M…描画モジュール
S…スクリーン
θ…入射角

Claims (13)

  1. 描画レーザ光を出力する光出力部と、
    前記光出力部から出力された前記描画レーザ光を、映像を描画するように走査する走査部と、
    前記走査部で走査された前記描画レーザ光によって描画される前記映像を表示する映像表示部と、
    前記映像表示部と前記光出力部の間に配置される透明フィルムと、
    を備え、
    前記映像表示部は前記描画レーザ光を拡散または散乱して前記映像を表示する表示機構を含み、
    前記透明フィルムは、前記映像表示部と向かい合う第1面と、前記第1面と反対の第2面とを有し、
    前記透明フィルムの前記描画レーザ光に対する第1屈折率は、前記第2面に接する媒質の前記描画レーザ光に対する第2屈折率より大きく、
    前記第1屈折率と前記第2屈折率の屈折率差は0.3以上0.7以下である、
    描画システム。
  2. 前記第1面および前記第2面のうちの少なくとも一方の表面粗さを示すRaは0.2μm以上2μm以下である、
    請求項1に記載の描画システム。
  3. 前記透明フィルムの材料は、ガラスまたは透明樹脂である、
    請求項1に記載の描画システム。
  4. 前記透明フィルムは、第1透明フィルムから第N透明フィルム(Nは2以上の整数)を有し、
    前記第1透明フィルムから前記第N透明フィルムはこの順に配置されており、
    前記第1透明フィルムは前記透明フィルムにおいて最も前記映像表示部の近くに配置されており、
    前記透明フィルムは、前記第1透明フィルムから前記第N透明フィルムのうち第i透明フィルム(iは1以上N-1以下の整数)と、第(i+1)透明フィルムとの間に中間層を有し、
    前記描画レーザ光に対する前記第i透明フィルム、前記第(i+1)透明フィルムおよび前記中間層の屈折率をn1、n2およびn3としたとき、前記n3は、前記n1および前記n2のどちらとも異なる値である、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の描画システム。
  5. 前記n3は、前記n1と前記n2の間の値である、
    請求項4に記載の描画システム。
  6. 前記第N透明フィルムの前記描画レーザ光に対する屈折率は、1.3以上1.45以下である、
    請求項4に記載の描画システム。
  7. 前記第1透明フィルムから前記第N透明フィルムは、透明樹脂フィルムである、
    請求項4に記載の描画システム。
  8. 前記透明フィルムは単層フィルムであり、
    前記屈折率差は0.45以上0.7以下である、
    請求項1に記載の描画システム。
  9. 前記透明フィルムと前記映像表示部とは離間している、
    請求項1に記載の描画システム。
  10. 前記透明フィルムの厚みは、厚みは30μm以上600μm以下である、
    請求項1に記載の描画システム。
  11. 前記描画レーザ光の少なくとも一部を選択的に反射する反射部を更に備え、
    前記映像表示部は透明であり、
    前記反射部は、前記映像表示部に対し、前記映像表示部のうち前記描画レーザ光が入射する面と反対に配置されている、
    請求項1に記載の描画システム。
  12. 前記反射部は少なくとも1つの反射波長帯の光を選択的に反射する誘電体多層膜を含み、
    前記描画レーザ光は、前記少なくとも1つの反射波長帯に対応する少なくとも1つの波長帯の光を含む、
    請求項11に記載の描画システム。
  13. 前記反射部は所定の直線偏光光を選択的に反射する反射型偏光素子を含み、
    前記映像表示部に入射する前記描画レーザ光は、前記所定の直線偏光光である、
    請求項11に記載の描画システム。
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