JP2023169040A - 照明システム - Google Patents

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Yoko Matsubayashi
笑 竹本
Emi Takemoto
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Abstract

【課題】電気機器の表示画面を見た状態での作業の効率化を図る。
【解決手段】照明システムは、光源と、制御部と、を備える。光源は、照射面S1に対して照明光(第1照明光101)を照射する。照射面S1は、表示画面51を有する電気機器5の後方に位置する。制御部は、光源を制御する。前方から表示画面51及び照射面S1を見たときに、照明光により照射面S1に形成される照射領域R1の左右方向D2の長さL1は、表示画面51の左右方向D2の長さL2の2倍以上である。制御部は、照射領域R1の平均輝度が100cd/m以上で、350cd/m以下となるように光源を制御する。
【選択図】図3

Description

本開示は、一般に照明システムに関し、より詳細には、光源を備える照明システムに関する。
特許文献1には、赤色発光手段と、青色発光手段と、緑色発光手段とを有する照明装置(照明システム)が記載されている。特許文献1に記載の照明装置では、例えば、3つの発光手段の発光量の総和を略一定にしたまま青色発光手段の発光量比を高めることで覚醒を促すことができる。
特開2019-102156号公報
ところで、近年では、電気機器の表示画面を見た状態での作業が増加傾向にあり、当該作業の効率化を図るための作業環境(照明環境)が望まれている。
本開示の目的は、電気機器の表示画面を見た状態での作業の効率化を図ることが可能な照明システムを提供することにある。
本開示の一態様に係る照明システムは、光源と、制御部と、を備える。前記光源は、照射面に対して照明光を照射する。前記照射面は、表示画面を有する電気機器の後方に位置する。前記制御部は、前記光源を制御する。前方から前記表示画面及び前記照射面を見たときに、前記照明光により前記照射面に形成される照射領域の左右方向の長さは、前記表示画面の左右方向の長さの2倍以上である。前記制御部は、前記照射領域の平均輝度が100cd/m以上で、350cd/m以下となるように前記光源を制御する。
本開示の一態様に係る照明システムによれば、電気機器の表示画面を見た状態での作業の効率化を図ることが可能となる。
図1は、実施形態1に係る照明システムの構成図である。 図2は、同上の照明システムの設置状況の概略図である。 図3は、同上の照明システムの適用例の概略図である。 図4は、同上の照明システムにより照射面に形成される照射領域の概略図である。 図5は、同上の照明システムの動作を説明するための色度図である。 図6は、実施形態2に係る照明システムの構成図である。 図7は、同上の照明システムに関し、輝度比とピント調整端点との関係を示すグラフである。 図8は、実施形態3に係る照明システムの構成図である。 図9は、同上の照明システムに関し、時間周波数と振幅ゲインとの関係を示すグラフである。 図10は、同上の照明システムに関し、第1期間において照射面の輝度を第1周期で変化させた場合の上記輝度の時間変化を示すグラフである。 図11は、同上の照明システムに関し、第1期間において照射面の輝度を第2周期で変化させた場合の上記輝度の時間変化を示すグラフである。 図12は、同上の照明システムに関し、第1期間において照射面の輝度を第3周期で変化させた場合の上記輝度の時間変化を示すグラフである。
以下、実施形態1~3に係る照明システムについて図面を参照して説明する。下記の実施形態1~3において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、下記の実施形態1~3で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、下記の実施形態1~3に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
(1)概要
まず、実施形態1に係る照明システム10の概要について、図1~図3を参照して説明する。
実施形態1に係る照明システム10は、例えば、図2に示すように、電気機器5の利用者(以下、「作業者300」という)が電気機器5の表示画面51(図3参照)を見た状態での作業を行う際に、電気機器5を後方から間接的に照明するために用いられる。電気機器5は、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータである。実施形態1に係る照明システム10では、図3に示すように、電気機器5の後方に位置する照射面S1に対して光源1(図1参照)からの第1照明光101を照射することにより、照射面S1の前方に位置する電気機器5を間接的に照明する。実施形態1に係る照明システム10では、照射面S1は、例えば、図2に示すように、作業空間WS1を形成するためのパーティション200の表面(前面)である。
実施形態1に係る照明システム10は、電気機器5の表示画面51を見た状態での作業の効率化を図るために、作業者300が電気機器5の表示画面51に集中しやすくなるような作業環境(照明環境)を形成することを目的としている。このため、実施形態1に係る照明システム10は、以下の構成を採用している。
実施形態1に係る照明システム10は、光源1と、制御部3と、を備える。光源1は、照射面S1に対して第1照明光(照明光)101を照射する。図3に示すように、照射面S1は、表示画面51を有する電気機器5の後方に位置する。制御部3は、光源1を制御する。電気機器5の前方から表示画面51及び照射面S1を見たときに、第1照明光101により照射面S1に形成される照射領域R1の左右方向の長さL1は、表示画面51の左右方向の長さL2の2倍以上である。制御部3は、照射領域R1の平均輝度が100cd/m以上で、350cd/m以下となるように光源1を制御する。
実施形態1に係る照明システム10では、第1照明光101により照射面S1に形成される照射領域R1の左右方向の長さL1は、表示画面51の左右方向の長さL2の2倍以上である。これにより、作業者300の安定注視野の一部を含むように照射領域R1を形成することが可能となる。また、実施形態1に係る照明システム10では、制御部3は、照射面S1の照射領域R1の平均輝度が100cd/cm以上で、350cd/cm以下となるように光源1を制御する。これにより、照射面S1に対して第1照明光101を照射しない場合に比べて、電気機器5の表示画面51の平均輝度と照射領域R1の平均輝度との輝度差を小さくすることが可能となる。その結果、作業者300は電気機器5の表示画面51に集中しやすくなり、電気機器5の表示画面51を見た状態での作業の効率化を図ることが可能となる。
(2)詳細
次に、実施形態1に係る照明システム10の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
実施形態1に係る照明システム10は、図1に示すように、光源1と、駆動部2と、制御部3と、入力受付部4と、を備える。
(2.1)光源
光源1は、光色1種類以上の発光ダイオード(以下、LEDと称する)を複数有する。光色2種類のLEDであれば、色度図上の2光色色度間の線分上での光色変化が可能、光色3種類(例えば、赤色、緑色、青色)のLEDであれば、色度図上の3光色色度で囲まれる色域面積内の光色変化が可能、さらに光色4種類(赤色、黄色、緑色、青色)のLEDであれば、色度図上の4光色色度で囲まれる色域面積内の光色変化が可能、また光色4種類(例えば、赤色、緑色、青色、白色)のLEDであれば、3光色色度で囲まれる色域面積内でスペクトル成分調整により光の質である平均演色評価指数を高めた光を実現できる。
同色の複数個のLEDは、電気的に直列接続されて基板に実装されることが好ましい。以下の説明では、基板に実装された赤色の複数個のLEDを赤色のLEDモジュールと称し、基板に実装された緑色の複数個のLEDを緑色のLEDモジュールと称し、基板に実装された青色の複数個のLEDを青色のLEDモジュールと称し、基板に実装された白色の複数個のLEDを白色のLEDモジュールと称する場合がある。
また、光源1は、レンズブロックを更に有する。レンズブロックは、例えば、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等の透光性を有する合成樹脂により形成されたリニアフレネルレンズを備える。これにより、各色のLEDモジュールから放射される光は、リニアフレネルレンズにより集光及び混合され、各LEDモジュールの光量の比率に応じた光色の光(第1照明光101)となる。
さらに、光源1は、図2に示すように、筐体11を更に有する。筐体11は、金属製又は合成樹脂製である。筐体11は、一面(図2の上面)が開口した箱状に形成されている。4色のLEDモジュールは、LEDを開口面に向けるようにして筐体11に収容される。レンズブロックは、開口面を塞ぐように筐体11に取り付けられる。なお、レンズブロックは、筐体11に対して変位可能に取り付けられてもよい。実施形態1に係る照明システム10では、レンズブロックの表面(上面)が後述の出射面100である。すなわち、光源1は、第1照明光(照明光)101を出射する出射面100を有する。
光源1は、表示画面51を有する電気機器5の後方に位置する照射面S1に対して第1照明光(照明光)101を照射する。
(2.2)駆動部
駆動部2は、例えば、商用の電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換回路と、4つの定電流回路と、を有する。4つの定電流回路は、4つのLEDモジュールと一対一に対応する。
電力変換回路は、例えば、全波整流回路、昇圧チョッパ回路、平滑コンデンサ等を含む。全波整流回路は、例えば、ダイオードブリッジからなる。電力変換回路は、電力系統から入力される交流電圧(例えば、電源周波数60Hz、実効値100Vの交流電圧)を、交流電圧のピーク電圧よりも高い直流電圧に変換する。
4つの定電流回路の各々は、例えば、バックコンバータを含む。バックコンバータは、例えば、降圧チョッパ回路である。各定電流回路は、電力変換回路から出力される直流電圧をバックコンバータで降圧し、対応するLEDモジュールに供給する出力電流を目標電流値に一致させるように動作する。例えば、各定電流回路は、制御部3からDMX(Digital Multiplex)512の通信プロトコルに準拠したデジタル信号を受信し、このデジタル信号に応じてバックコンバータを制御してもよい。あるいは、各定電流回路は、制御部3から与えられる光量目標値及び光色目標値に応じてバックコンバータをPWM(Pulse Width Modulation)制御してもよい。
駆動部2は、例えば、4本の電気ケーブルを介して光源1に電気的に接続される。4本の電気ケーブルは、駆動部2の4つの定電流回路の各々の出力端と、光源1の4つのLEDモジュールの各々の入力端と、を電気的に接続する。
(2.3)制御部
制御部3は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。照明システム10では、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、制御部3の機能が実現される。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部3は、光源1を制御する。より詳細には、制御部3は、光源1から放射される第1照明光(照明光)101の光量及び光色を制御する。より具体的には、制御部3は、駆動部2に対して光量目標値及び光色目標値を与えることにより、第1照明光101の光量及び光色を制御する。
ここで、第1照明光101は、光量目標値及び光色目標値から、4つのLEDモジュールの調光値に変換された後、4つの定電流回路の目標電流値に変換される。したがって、制御部3は、光量目標値及び光色目標値として、各定電流回路の目標電流値を駆動部2に与える。ただし、定電流回路がPWM制御される場合、制御部3は、定電流回路の出力電流の単位時間あたりの平均値を、各目標電流値に一致させるために必要なPWM制御のデューティ比に換算し、このデューティ比を駆動部2に与えてもよい。
(2.4)入力受付部
入力受付部4は、上述の光量目標値及び光色目標値を指定する入力を受け付ける。
入力受付部4は、例えば、コンピュータシステムで構成される。コンピュータシステムは、例えば、デスクトップ型又はノート型のパーソナルコンピュータであってもよいし、板状の筐体にタッチパネル等の入力デバイスを搭載したタブレット端末であってもよい。
入力受付部4は、例えば、モニタ画面に色度図(例えば、XYZ表色系のxy色度図)を表示させ、モニタ画面に表示されている色度図においてマウスポインタ、タッチペン又は指先で選択された任意の色度点を、光色目標値を指定する入力として受け付ける。また、入力受付部4は、例えば、モニタ画面にフェーダ又はスライダー等のGUI(Graphical User Interface)を表示させ、マウスポインタ、タッチペン又は指先でGUIを操作して選択された任意の数値を、光量目標値を指定する入力として受け付ける。
入力受付部4は、例えば、DMX512等の通信プロトコルに準拠し、通信線を介して制御部3と双方向に通信可能に接続される。入力受付部4は、受け付けた入力情報(例えば、選択された色度点のxy座標、フェーダ等の数値)を、通信線を通して制御部3に送信する。
(3)照明システムの設置状況
次に、実施形態1に係る照明システム10の設置状況について、図2及び図3を参照して説明する。以下では、電気機器5の表示画面51と照射面S1とが並ぶ方向を前後方向D1とし、水平方向(図3の例では表示画面51の長手方向)を左右方向D2とし、前後方向D1及び左右方向D2の両方と直交する方向(図3の例では表示画面51の短手方向)を上下方向D3として説明するが、これらの方向は照明システム10の使用時の方向を限定する趣旨ではない。また、図面中の「D1」、「D2」、「D3」を示す矢印は、説明のために表記しているに過ぎず、いずれも実体を伴わない。さらに、図3では、電気機器5の表示画面51及び照射面S1の照射領域R1を識別しやすいように、表示画面51及び照射領域R1以外の部分を薄いグレーで表している。すなわち、図3に示す薄いグレーが、表示画面51及び照射領域R1以外の部分に実際に付されているわけではない。
照明システム10は、図2に示すように、照射面S1の下部に設けられた設置台6に設置されている。照射面S1は、例えば、作業空間WS1を形成するためのパーティション200の表面(前面)である。作業空間WS1の天井面には、作業空間WS1を照明するための照明器具7が取り付けられている。照明器具7は、図2の例では、天井取付型の照明器具であるが、天井埋込型の照明器具であってもよい。照明器具7は、作業空間WS1に対して、第1照明光101とは光色が異なる第2照明光102を照射する。すなわち、光源1から照射面S1に向けて照射される第1照明光(照明光)101の光色は、照射面S1を含む作業空間WS1の環境照明における第2照明光102の光色とは異なる。
設置台6は、底板60と、前板61と、後板62と、一対の側板63と、を有する。底板60は、平板状であって、照射面S1に対して垂直に配置されている。前板61は、底板60と同様、平板状であって、底板60の前後方向D1の一端(前端)から上向きに突出している。後板62は、底板60と同様、平板状であって、底板60の前後方向D1の他端(後端)から上向きに突出している。一対の側板63は、底板60の左右方向D2(図2の紙面に垂直な方向)の両端から上向きに突出している。すなわち、設置台6は、底板60の上方が開放された長尺の箱状に形成されている。なお、図2では、一対の側板63のうちの片方(図2の手前側)の側板63の図示を省略している。底板60、前板61、後板62及び一対の側板63は、金属製、木製、合成樹脂製のいずれかの板材で形成されることが好ましい。
光源1は、設置台6の内部空間(底板60、前板61、後板62及び一対の側板63で囲まれた空間)に設置されている。より詳細には、光源1は、設置台6の内部空間において、筐体11の開口面(第1照明光101の出射面100)が上向きとなるようにして一対の側板63に固定されている。また、光源1からの第1照明光101が照射面S1に向けて照射されるように、筐体11に対してレンズブロックを変位(回転)させて、光軸を照射面S1の方に向けている。すなわち、光源1は、電気機器5の表示画面51と照射面S1とが並ぶ前後方向D1において、電気機器5が載置されている載置面S2と照射面S1との間に位置している(図2参照)。
ところで、筐体11の開口面(第1照明光101の出射面100)は、図2に示すように、上下方向D3において前板61の上端よりも下側に位置している。言い換えると、光源1の出射面100は、上下方向D3において載置面S2よりも下側に位置している。このため、光源1の出射面100から出射した第1照明光101のうち前方に向かう光は設置台6の前板61で遮光され、載置面S2上に置かれた電気機器5を用いて作業を行っている作業者300からは直接見えることがない。その結果、光源1からの第1照明光101によるグレアを抑制することが可能となる。さらに、グレアを抑制し、かつ照射面S1への入射効率を高めるためには、光源1の出射面100を照射面S1に向けて傾けることが好ましい。
(4)照射面の照射領域
次に、照射面S1に形成される照射領域R1について、図3及び図4を参照して説明する。
実施形態1に係る照明システム10では、光源1から出射した第1照明光101が照射面S1に照射されることによって、照射面S1に照射領域R1が形成される。本開示でいう「照射領域R1」とは、第1照明光101が照射される照射面S1において最大輝度の30%以上の輝度となる領域をいう。例えば、図4の右側のグラフにおいて、閾値Th1よりも左側が最大輝度の30%以上の輝度となる範囲であり、このグラフから照射領域R1の上下方向D3の上限位置及び下限位置が決まる。また、電気機器5が載置面S2に載置されている状態では、電気機器5の表示画面51及び照射面S1を前方から見たときに、電気機器5の表示画面51の一部(下部)が照射領域R1と重なっている(図4参照)。ここで、覚醒感を高める刺激として、視作業を邪魔しない適度な刺激量を提供するためには、例えば、表示画面51の3割以上が照射領域R1に含まれていることが好ましい。
ここで、図3に示すように、電気機器5の表示画面51及び照射面S1を前方から見たときに、光源1からの第1照明光(照明光)101により照射面S1に形成される照射領域R1の左右方向D2の長さL1は、電気機器5の表示画面51の左右方向D2の長さL2の2倍以上であることが好ましい。一例として、電気機器5の表示画面51の左右方向D2の長さL2が265mmである場合、照射領域R1の左右方向D2の長さL1は693mm以上であることが好ましい。これにより、電気機器5を用いた作業を行っている作業者300の安定注視野を含むように照射領域R1が形成される。本開示でいう「安定注視野」とは、無理のない情報受容が可能な範囲をいい、視線移動での情報受容が可能な有効視野に加えて、頭部運動により無理のない情報受容が可能な範囲(以下、「情報受容可能範囲」という)を含む。情報受容可能範囲は、例えば、水平方向では、正面に対して左右方向に45度以下であり、正面に対して上方向に30度以下であり、正面に対して下方向に40度以下である。一例として、情報受容可能範囲が、正面に対して左右方向に30度である場合、作業者300の安定注視野が上述の照射領域R1の左右方向D2の長さL1に含まれる。
また、電気機器5の表示画面51の平均輝度は、一般的に、表示画面51の大きさにかかわらず、100cd/m以上、350cd/m以下に設定される。このため、照射面S1の照射領域R1の平均輝度が電気機器5の表示画面51の平均輝度に近づくように、照射領域R1の平均輝度を100cd/m以上で、350cd/m以下に制御することが好ましい。すなわち、制御部3は、照射面S1の照射領域R1の平均輝度が100cd/m以上で、350cd/m以下となるように光源1を制御することが好ましい。より詳細には、制御部3は、照射面S1の照射領域R1の平均輝度が100cd/m以上、350cd/m以下となるように、光源1から照射される第1照明光101の光量及び光色を制御することが好ましい。
(5)第1照明光の光色範囲
次に、光源1から照射される第1照明光101の光色範囲について、図5を参照して説明する。図5は、CIE1931色空間のxy色度図である。
上述の作業空間WS1(図2参照)のような室内空間では、相対的に彩度の高い色の光は好まれず、相対的に彩度の低い色の光が好まれる。
したがって、第1照明光101の光色範囲は、図5に示すように、楕円E1の内側領域R2であることが好ましい。楕円E1は、中心座標が(x,y)=(0.3333,0.3333)、長半径が0.1796、短半径が0.1227、x軸に対する長軸A1の傾き(x軸と長軸A1とがなす角度θ1)が40.984度の楕円式で規定される。すなわち、制御部3は、第1照明光101の色度が、CIE1931色空間のxy色度図において、上記楕円式で規定される楕円E1の内側領域R2の色度となるように、光源1を制御することが好ましい。
より好ましくは、第1照明光101の光色範囲は、図5に示すように、楕円E2の内側領域R3であるのがよい。楕円E2は、中心座標が(x,y)=(0.3333,0.3333)、長半径が0.1409、短半径が0.0722、x軸に対する長軸A1の傾き(x軸と長軸A1とがなす角度θ1)が40.984度の楕円式で規定される。
ここで、図5の「P0」は、楕円E1,E2の中心点である。また、図5の「P11」及び「P12」は、後述のゆらぎ動作における第1照明光101の色度に対応する色度点である。より詳細には、図5の「P11」は、第1照明光101の光量を所定周期で変化させる第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の最大輝度に対応する第1色度の色度点(第1色度点)である。また、図5の「P12」は、第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の最小輝度に対応する第2色度の色度点(第2色度点)である。そして、図5の例では、第1色度点P11及び第2色度点P12は、楕円E1の内側領域R2に含まれている。なお、第2色度は、後述のゆらぎ動作を行っていない第2期間T2(図10参照)における第1照明光101による照射領域R1の色度でもある。すなわち、第1照明光(照明光)101の光量が一定である第2期間T2における第1照明光101による照射領域R1の色度は、第2色度である。
また、図5の例では、楕円E1の中心点P0に近くなるほど彩度が低くなる。すなわち、楕円E1の中心点P0から遠い位置にある第1色度点P11の彩度は、中心点P0から近い位置にある第2色度点P12の彩度よりも高い。このように、後述のゆらぎ動作において、彩度の高い第1色度の第1照明光101を照射面S1に照射することにより、照射面S1に照射された第1照明光101を見た作業者を不快にさせることなく、作業者の意識を覚醒させることが可能となる。さらに、図5の例では、第2色度点P12は、第1色度点P11と、楕円E1の中心点P0との間に位置している。このため、第1色度点P11と第2色度点P12との間の距離L11は、楕円E1の中心点P0と第1色度点P11との間の距離L12よりも短い。
(6)比較例との対比
比較例として、電気機器の表示画面に表示される画像に連動させて該画像を鑑賞する鑑賞者が存在する鑑賞空間の照明を制御するシステムを挙げる。比較例に係るシステムでは、上記鑑賞空間の照明の光量、光色、配光及び方向のうちの少なくとも1つのパラメータを、上記表示画面に映し出される画像から仮想される仮想画像空間の対応するパラメータに一致させるように、上記鑑賞空間に設けられた1以上の光源を制御する。これにより、上記表示画面に映し出された画像の臨場感を高めることができる。
これに対して、実施形態1に係る照明システム10は、上述したように、電気機器5の表示画面51を見た状態での作業の効率化を図るために、作業者300が電気機器5の表示画面51に集中しやすくなるような作業環境(照明環境)を形成することを目的としており、上述の比較例に係るシステムとは目的が異なっている。
(7)効果
実施形態1に係る照明システム10では、第1照明光101により照射面S1に形成される照射領域R1の左右方向の長さL1は、表示画面51の左右方向の長さL2の2倍以上である。これにより、作業者300の安定注視野の一部を含むように照射領域R1を形成することが可能となる。また、実施形態1に係る照明システム10では、制御部3は、照射面S1の照射領域R1の平均輝度が100cd/cm以上で、350cd/cm以下となるように光源1を制御する。これにより、光源1からの第1照明光101を照射面S1に向けて照射しない場合に比べて、電気機器5の表示画面51の平均輝度と照射領域R1の平均輝度との輝度差を小さくすることが可能となる。その結果、作業者300が電気機器5の表示画面51に集中しやすくなり、電気機器5の表示画面51を見た状態での作業の効率化を図ることが可能となる。
また、実施形態1に係る照明システム10では、光源1から照射される第1照明光101の光色は、環境照明における第2照明光102の光色とは異なっている。これにより、第1照明光101の光色と第2照明光102の光色とが同じである場合に比べて、作業者300が表示画面51により集中しやすくなる。
また、実施形態1に係る照明システム10では、制御部3は、楕円E1の内側領域R2の色度となるように、第1照明光101の光色を制御している。これにより、作業者300を不快にさせることなく、表示画面51に集中させることが可能となる。
また、実施形態1に係る照明システム10では、第1期間T1において第1照明光101の色度を変化させている。これにより、第1照明光101の色度の変化を見た作業者300の意識を覚醒させることが可能となる。
また、実施形態1に係る照明システム10では、第1色度点P11と第2色度点P12との間の距離L11は、楕円E1の中心点P0と第1色度点P11との間の距離L12よりも短い。これにより、第1期間T1における光色に作業者300が順応することにより認知される補色残像効果を抑制できる。補色残像とは、先に見た色の補色が見えてくる現象であり、彩度の高い第1色度点P11の光色を見ることにより認知レベルでの白色ポイントがずれ、中心点P0で補色を認知することを意味する。そのため、距離L12の範囲で光色を変化させるのではなく、距離L11の範囲で光色を変化させることにより、汚く不快に感じる補色を認知させることのない好まれるゆらぎを提供できることとなる。
また、実施形態1に係る照明システム10では、光源1は、前後方向D1において、載置面S2と照射面S1との間に位置している。これにより、載置面S2上に光源1を配置するためのスペースが不要となる。
また、実施形態1に係る照明システム10では、光源1の出射面100は、上下方向D3において載置面S2よりも下側に位置している。これにより、作業者300から光源1の第1照明光101が直接見えることがなく、第1照明光101によるグレアを抑制することが可能となる。
(8)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における照明システム10は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における照明システム10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1又は複数の電子回路で構成される。
また、照明システム10における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは照明システム10に必須の構成ではなく、照明システム10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、照明システム10の少なくとも一部の機能、例えば、制御部3の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、実施形態1において、複数の装置に分散されている照明システム10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、駆動部2と制御部3とに分散されている照明システム10の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
実施形態1では、電気機器5は、ノート型のパーソナルコンピュータである。これに対して、電気機器5は、ノート型のパーソナルコンピュータに限らず、例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータであってもよいし、タブレット端末であってもよいし、スマートフォンであってもよい。また、電気機器5は、例えば、テレビジョンであってもよい。
実施形態1では、光源1は、前後方向D1において電気機器5と照射面S1との間に配置されたパーティション照明である。これに対して、光源1は、パーティション照明に限らず、例えば、電気機器5の背面(表示画面51が設けられている面とは反対側の面)に設けられた照明であってもよいし、デスクスタンドであってもよいし、天井面に取り付けられたベース照明であってもよい。
実施形態1では、光源1は、4種類のLEDを有している。これに対して、光源1は、4種類のLEDに加えて、4種類のLED以外のLED(例えば、彩度の高い青色LED)を更に有していてもよい。
実施形態1では、光源1は、リニアフレネルレンズを備えている。これに対して、光源1は、リニアフレネルレンズの代わりに、各種類の複数個のLEDと一対一に対応した複数のレンズを備えていてもよい。また、光源1は、レンズブロックに光拡散性を持たせてもよいし、拡散シートを備えてもよい。
実施形態1では、入力受付部4は、モニタ画面に表示させた色度図及びGUIから光量目標値及び光色目標値を指定する入力を受け付けている。これに対して、入力受付部4は、物理的なキーボード又はモニタ画面に表示させた仮想のキーボード等のCUI(Character-based User Interface)から光量目標値及び光色目標値を指定する入力を受け付けてもよい。
実施形態1では、照射面S1が照明システム10に含まれていないが、照射面S1は照明システム10に含まれていてもよい。すなわち、照明システム10は、照射面S1を有する部材(パーティション200)を更に備えていてもよい。これにより、照射面S1を一体に備える照明システム10を提供することが可能となる。
(実施形態2)
実施形態2に係る照明システム10Aについて、図6及び図7を参照して説明する。実施形態2に係る照明システム10Aに関し、実施形態1に係る照明システム10と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る照明システム10Aは、輝度検出部8を更に備えている点で、実施形態1に係る照明システム10と相違する。
(1)構成
実施形態2に係る照明システム10Aは、図6に示すように、光源1と、駆動部2と、制御部3と、入力受付部4と、を備える。また、実施形態2に係る照明システム10Aは、輝度検出部8を更に備える。
輝度検出部8は、電気機器5(図3参照)の表示画面51の輝度を検出する。輝度検出部8は、例えば、輝度センサを有する。輝度検出部8は、例えば、輝度センサにより検出された表示画面51の輝度を電気信号に変換し、この電気信号を制御部3に出力する。
制御部3は、輝度検出部8の検出結果である電気信号に基づいて、電気機器5の表示画面51の平均輝度を算出する。そして、制御部3は、表示画面51の平均輝度に対する、照射面S1(図3参照)の照射領域R1の平均輝度の比率が0.47以上で、1以下となるように光源1を制御する。より詳細には、制御部3は、表示画面51の平均輝度に対する、照射面S1(図3参照)の照射領域R1の平均輝度の比率が0.47以上で、1以下となるように、光源1から照射される第1照明光101の光量及び光色を制御する。
(2)輝度比とピント調整端点との関係
次に、輝度比とピント調整端点との関係について、図7を参照して説明する。図7の横軸は輝度比を示し、図7の縦軸はピント調整端点を示す。本開示でいう「輝度比」とは、電気機器5の表示画面51の平均輝度に対する、照射面S1の照射領域R1の平均輝度の比率をいう。また、本開示でいう「ピント調整端点」とは、電気機器5の表示画面51に表示された指標(例えば、ランドルト環)にピントが合っている場合における作業者の視点位置をいう。また、図7中の「P1」、「P2」、「P3」、「P4」、「P5」は測定点を示す。
測定点P1では、光源1が消灯しており、輝度比は0.0である。この場合、ピント調整端点は約28.65cmである。
測定点P2では、光源1は第1照度で点灯しており、輝度比は0.12である。この場合、ピント調整端点は約28.80cmである。
測定点P3では、光源1が第1照度よりも高い第2照度で点灯しており、輝度比は0.47である。この場合、ピント調整端点は約29.30cmである。
測定点P4では、光源1が第2照度よりも高い第3照度で点灯しており、輝度比は約1.15である。この場合、ピント調整端点は約29.65cmである。
測定点P5では、光源1が第3照度よりも高い第4照度で点灯しており、輝度比は約1.60である。この場合、ピント調整端点は約29.20cmである。
また、輝度比が1.0の場合、すなわち電気機器5の表示画面51の平均輝度と照射面S1の照射領域R1の平均輝度とが等しい場合、ピント調整端点は約29.70cmであり、最も遠い。ここで、本開示でいう「表示画面51の平均輝度と照射領域R1の平均輝度とが等しい」とは、表示画面51の平均輝度と照射領域R1の平均輝度とが一致する場合だけでなく、表示画面51の平均輝度に対する、表示画面51の平均輝度と照射領域R1の平均輝度との差分が所定範囲(例えば、-5%以上、+5%以下の範囲)に含まれている場合を含む。
ここで、ピント調整端点が近い場合、作業者300(図2参照)は、視点が電気機器5の表示画面51に近づくように前屈みの状態で作業することになり、このような姿勢での長時間の作業は健康被害を及ぼす可能性がある。このため、正しい姿勢での作業が可能となるように、ピント調整端点は遠い方が好ましい。
実施形態2に係る照明システム10Aでは、制御部3は、輝度比が0.47以上で、1以下となるように、光源1からの第1照明光101の光量及び光色を制御する。これにより、29.30cmから29.70cmの範囲でピント調整端点を調整することが可能となる。その結果、眼球から左右の視線が交差する点の距離が長くなり、2つの視線のなす角度である輻輳角が小さいので視覚調節機能の負担が低減され、正しい姿勢での作業が可能になると共に、視野を広くすることが可能になる。
(3)効果
実施形態2に係る照明システム10Aにおいても、照射面S1の照射領域R1の平均輝度が100cd/cm以上で、350cd/cm以下となるように光源1を制御することにより、光源1からの第1照明光101を照射面S1に向けて照射しない場合に比べて、電気機器5の表示画面51の平均輝度と照射領域R1の平均輝度との輝度差を小さくすることが可能となる。その結果、作業者300が電気機器5の表示画面51に集中しやすくなり、電気機器5の表示画面51を見た状態での作業の効率化を図ることが可能となる。
なお、実施形態2で説明した構成は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(実施形態3)
実施形態3に係る照明システム10Bについて、図8~図12を参照して説明する。実施形態3に係る照明システム10Bに関し、実施形態1に係る照明システム10と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態3に係る照明システム10Bは、情報検出部9を更に備えている点で、実施形態1に係る照明システム10と相違する。
(1)構成
実施形態3に係る照明システム10Bは、図8に示すように、光源1と、駆動部2と、制御部3と、入力受付部4と、を備える。また、実施形態3に係る照明システム10Bは、情報検出部9を更に備える。
情報検出部9は、電気機器5(図3参照)の利用者である作業者300(図3参照)の生体情報を検出する。情報検出部9は、例えば、電気機器5とは別体に設けられたカメラを有する。情報検出部9は、例えば、作業者300の顔を含む所定領域をカメラで撮像し、撮像画像を制御部3に出力する。
制御部3は、情報検出部9から取得した撮像画像から作業者300の特徴量を抽出する。作業者300の特徴量は、例えば、作業者300の目の大きさである。ここで、作業者300の目の大きさとは、例えば、撮像画像において作業者300の目が示されている領域の面積又は画素数である。そして、制御部3は、撮像画像から抽出した作業者300の目の大きさが基準値以下である場合には作業者300が眠気を催していると判断し、基準値よりも大きい場合には作業者300が覚醒していると判断する。制御部3は、作業者300が眠気を催していると判断した場合、後述のゆらぎ動作を実行する。実施形態3では、情報検出部9は、作業者300の生体情報として作業者300の顔を検出する。
(2)ゆらぎ動作
次に、作業者300が眠気を催していると制御部3が判断した場合に実行されるゆらぎ動作について、図9~図12を参照して説明する。本開示でいう「ゆらぎ動作」とは、一定期間(例えば、後述の第1期間T1)において、光源1から照射面S1(図3参照)に向けて照射される第1照明光101の光量を所定周期で変化させる動作をいう。
図9の横軸は、第1期間T1における第1照明光101の時間周波数を示し、図9の縦軸は、第1照明光101の振幅ゲインを示す。また、図9の実線a1は、各時間周波数における振幅ゲインの上限値の折れ線であり、図9の点線a2は、各時間周波数における振幅ゲインの下限値の折れ線である。ここで、振幅ゲインは、照射面S1の平均輝度に対する、第1照明光101の光量を変化させた場合の変化幅の半分の大きさの輝度の比率で定義される。また、第1期間(光量変化期間)T1は、第1照明光101の光量を所定周期で変化させる期間である。
振幅ゲインが小さすぎる場合、すなわち第1照明光101の光量の変化幅が小さすぎる場合、照射面S1の照射領域R1の輝度変化も小さくなり、作業者300が照射領域R1の輝度変化に気づかない可能性がある。一方、振幅ゲインが大きすぎる場合、すなわち第1照明光101の光量の変化幅が大きすぎる場合、照射面S1の照射領域R1の輝度変化が大きくなり、作業者300が不快に感じる可能性がある。このため、時間周波数は、人の呼吸を考慮した場合、深呼吸が4~6回/分であることから0.06Hz以上であり、図9より振幅の許容度をある程度有する1.0Hz以下であることが好ましい。より好ましくは、通常呼吸が10~24回/分であることから、時間周波数は、0.16Hz以上で、0.4Hz以下であることが好ましい。
図10は、時間周波数が0.1Hzである場合における照射面S1の照射領域R1の輝度変化を示すグラフである。図10の横軸は、時間を示し、図10の縦軸は、照射領域R1の輝度を示す。また、図10のT1は、第1期間を示し、図10のT2は、第2期間を示す。ここで、第2期間T2は、第1照明光101の光量が一定である期間である。すなわち、第2期間T2では、図10に示すように、第1照明光101の光量は一定であり、例えば、93cd/mである。また、図10の例では、第1期間T1は30秒である。すなわち、図10の例では、第1照明光101の光量を、時間周波数0.1Hzで30秒間変化させる。したがって、図10の例では、第1期間T1において3周期分のゆらぎを与えることになる。
図10の例では、ゆらぎ動作を実行していない第2期間T2において、照射面S1の照射領域R1の平均輝度は、93cd/mである。また、図10の例では、ゆらぎ動作を実行している第1期間T1において、照射面S1の照射領域R1の最大輝度は207cd/mであり、最小輝度は93cd/mである。このため、第1期間T1における照射面S1の照射領域R1の平均輝度は、150cd/mである。すなわち、第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度は、第1照明光101の光量が一定である第2期間T2における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度よりも高い。
また、第1期間T1における輝度変化は、第1期間(光量変化期間)T1における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度に対する、第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の最大輝度と最小輝度との差分の1/2の輝度の百分率で定義される。図10の例では、第1期間T1における輝度変化は、{(207-93)/2}/150×100=38%である。
図11は、時間周波数が0.5Hzである場合における照射面S1の照射領域R1の輝度変化を示すグラフである。図11の横軸は、時間を示し、図11の縦軸は、照射領域R1の輝度を示す。また、図11のT1は、第1期間を示し、図11のT2は、第2期間を示す。ここで、第2期間T2は、第1照明光101の光量が一定である期間である。すなわち、第2期間T2では、図11に示すように、第1照明光101の光量は一定であり、例えば、131cd/mである。また、図11の例では、第1期間T1は6秒である。すなわち、図11の例では、第1照明光101の光量を、時間周波数0.5Hzで6秒間変化させる。したがって、図11の例では、第1期間T1において3周期分のゆらぎを与えることになる。
図11の例では、ゆらぎ動作を実行していない第2期間T2では、照射面S1の照射領域R1の平均輝度は、131cd/mである。また、図11の例では、ゆらぎ動作を実行している第1期間T1では、照射面S1の照射領域R1の最大輝度は168cd/mであり、最小輝度は132cd/mである。このため、第1期間T1における照射面S1の照射領域R1の平均輝度は、150cd/mである。すなわち、第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度は、第1照明光101の光量が一定である第2期間T2における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度よりも高い。
また、第1期間T1における輝度変化は、第1期間(光量変化期間)T1における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度に対する、第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の最大輝度と最小輝度との差分の1/2の輝度の百分率で定義される。図11の例では、第1期間T1における輝度変化は、{(168-132)/2}/150×100=12%である。
図12は、時間周波数が1.0Hzである場合における照射面S1の照射領域R1の輝度変化を示すグラフである。図12の横軸は、時間を示し、図12の縦軸は、照射領域R1の輝度を示す。また、図12のT1は、第1期間を示し、図12のT2は、第2期間を示す。ここで、第2期間T2は、第1照明光101の光量が一定である期間である。すなわち、第2期間T2では、図12に示すように、第1照明光101の光量は一定であり、例えば、142cd/mである。また、図12の例では、第1期間T1は3秒である。すなわち、図12の例では、第1照明光101の光量を、時間周波数1Hzで3秒間変化させる。したがって、図12の例では、第1期間T1において3周期分のゆらぎを与えることになる。
図12の例では、ゆらぎ動作を実行していない第2期間T2では、照射面S1の照射領域R1の平均輝度は、142cd/mである。また、図12の例では、ゆらぎ動作を実行している第1期間T1では、照射面S1の照射領域R1の最大輝度は158cd/mであり、最小輝度は142cd/mである。このため、第1期間T1における照射面S1の照射領域R1の平均輝度は、150cd/mである。すなわち、第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度は、第1照明光101の光量が一定である第2期間T2における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度よりも高い。
また、第1期間T1における輝度変化は、第1期間(光量変化期間)T1における第1照明光101による照射領域R1の平均輝度に対する、第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の最大輝度と最小輝度との差分の1/2の輝度の百分率で定義される。図12の例では、第1期間T1における輝度変化は、{(158-142)/2}/150×100=5%である。
このように、実施形態3に係る照明システム10Bでは、制御部3は、情報検出部9の検出結果である電気機器5の利用者(作業者300)の生体情報に基づいて、第1期間T1における第1照明光101の光量を所定周期で変化させる。そして、第1期間T1における第1照明光(照明光)101による照射領域R1の平均輝度に対する、第1期間T1における第1照明光101による照射領域R1の最大輝度と最小輝度との差分の1/2の輝度の百分率は、5%以上で、38%以下である。また、実施形態3では、第1期間T1において3周期分のゆらぎを与えているが、3周期分のゆらぎに限らず、第1期間T1において1周期分又は2周期分のゆらぎを与えてもよいし、4周期分又は5周期分のゆらぎを与えてもよい。すなわち、第1期間T1において1周期以上、5周期以下のゆらぎを与えるように構成されていればよい。
(3)効果
実施形態3に係る照明システム10Bにおいても、照射面S1の照射領域R1の平均輝度が100cd/cm以上で、350cd/cm以下となるように光源1を制御することにより、光源1からの第1照明光101を照射面S1に向けて照射しない場合に比べて、電気機器5の表示画面51の平均輝度と照射領域R1の平均輝度との輝度差を小さくすることが可能となる。その結果、作業者300が電気機器5の表示画面51に集中しやすくなり、電気機器5の表示画面51を見た状態での作業の効率化を図ることが可能となる。
また、実施形態3に係る照明システム10Bによれば、作業者300が眠気を催している場合に上述のゆらぎ動作を実行することにより、作業者300の意識を覚醒させることが可能となる。
(4)変形例
以下、実施形態3の変形例を列挙する。
実施形態3では、情報検出部9が有するカメラが電気機器5とは別体のカメラであるが、情報検出部9が有するカメラは、電気機器5に搭載されたカメラであってもよい。
また、実施形態3では、情報検出部9はカメラを有しているが、情報検出部9は、例えば、作業者300の脳波(生体情報)を検出する脳波計を有していてもよい。この場合、制御部3は、脳波計で検出された作業者300の脳波にα波が含まれていれば作業者300がリラックスしていると判断し、含まれていなければ緊張状態にあると判断する。そして、制御部3は、作業者300が緊張状態にある場合に、上述のゆらぎ動作を実行する。
また、情報検出部9は、作業者300の脈波(生体情報)を検出する脈拍センサを有していてもよい。この場合、制御部3は、脈波センサで検出された作業者300の脈波が閾値以下であればリラックスしていると判断し、閾値以上であれば緊張状態にあると判断する。そして、制御部3は、作業者300が緊張状態にある場合に、上述のゆらぎ動作を実行する。
また、制御部3が抽出する作業者300の特徴量は、作業者300の目の大きさに限らず、例えば、作業者300の顔全体に対する目の大きさの比率であってもよい。
また、実施形態3では、図10~図12に示すように、第1期間T1が1つであるが、第1期間T1は1つに限らず、例えば、所定期間において複数の第1期間T1が設けられていてもよい。すなわち、所定期間において複数回のゆらぎ動作を行ってもよい。
なお、実施形態3(変形例を含む)で説明した構成は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(態様)
本明細書には、以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る照明システム(10;10A;10B)は、光源(1)と、制御部(3)と、を備える。光源(1)は、照射面(S1)に対して照明光(101)を照射する。照射面(S1)は、表示画面(51)を有する電気機器(5)の後方に位置する。制御部(3)は、光源(1)を制御する。前方から表示画面(51)及び照射面(S1)を見たときに、照明光(101)により照射面(S1)に形成される照射領域(R1)の左右方向の長さ(L1)は、表示画面(51)の左右方向の長さ(L2)の2倍以上である。制御部(3)は、照射領域(R1)の平均輝度が100cd/m以上で、350cd/m以下となるように光源(1)を制御する。
この態様によれば、電気機器(5)の表示画面(51)を見た状態での作業の効率化を図ることが可能となる。
第2の態様に係る照明システム(10;10A;10B)では、第1の態様において、照明光(101)としての第1照明光(101)の光色は、照射面(S1)を含む作業空間(WS1)の環境照明における第2照明光(102)の光色とは異なる。
この態様によれば、第1照明光(101)の光色と第2照明光(102)の光色とが同じである場合に比べて、作業者(300)が表示画面(51)により集中しやすくなる。
第3の態様に係る照明システム(10A)は、第1又は第2の態様において、輝度検出部(8)を更に備える。輝度検出部(8)は、表示画面(51)の輝度を検出する。制御部(3)は、輝度検出部(8)の検出結果に基づく表示画面(51)の平均輝度に対する照射領域(R1)の平均輝度の比率が0.47以上で、1以下となるように光源(1)を制御する。
この態様によれば、正しい姿勢での作業が可能になると共に、視野を広くすることが可能になる。
第4の態様に係る照明システム(10;10A;10B)では、第1~第3の態様のいずれか1つにおいて、制御部(3)は、照明光(101)の色度が、CIE1931色空間のxy色度図において、中心座標が(x,y)=(0.3333,0.3333)、長半径が0.1796、短半径が0.1227、x軸に対する長軸(A1)の傾き(x軸と長軸A1とがなす角度θ1)が40.984度の楕円式で規定される楕円(E1)の内側領域(R2)の色度となるように、光源(1)を制御する。
この態様によれば、作業者(300)を不快にさせることなく、表示画面(51)に集中させることが可能となる。
第5の態様に係る照明システム(10;10A;10B)では、第4の態様において、第1色度及び第2色度は、楕円(E1)の内側領域(R2)に含まれている。第1色度は、第1期間(T1)における照明光(101)による照射領域(R1)の最大輝度となる第1色度点(P11)の色度である。第2色度は、第1期間(T1)における照明光(101)による照射領域(R1)の最小輝度となる第2色度点(P12)の色度である。第1期間(T1)は、照明光(101)の光量を所定周期で変化させる期間である。xy色度図において、第1色度点(P11)における彩度は第2色度点(P12)における彩度よりも高い。第2期間(T2)における照明光(101)による照射領域(R1)の色度は、第2色度である。第2期間(T2)は、照明光(101)の光量が一定である期間である。
この態様によれば、第1期間(T1)において第1照明光(101)の色度を変化させることにより、第1照明光(101)の色度の変化を見た作業者(300)の意識を覚醒させることが可能となる。
第6の態様に係る照明システム(10;10A;10B)では、第5の態様において、xy色度図において、第1色度点(P11)と第2色度点(P12)との間の距離(L11)は、楕円(E1)の中心点(P0)と第1色度点(P11)との間の距離(L12)よりも短い。
この態様によれば、第1期間(T1)において、第2色度よりも彩度の高い第1色度の第1照明光(101)を照射することになり、その結果、作業者(300)の意識を覚醒させることが可能となる。
第7の態様に係る照明システム(10B)は、第1~第6の態様のいずれか1つにおいて、情報検出部(9)を更に備える。情報検出部(9)は、電気機器(5)の利用者の生体情報を検出する。制御部(3)は、情報検出部(9)の検出結果である利用者の生体情報に基づいて光量変化期間(T1)における照明光(101)の光量を所定周期で変化させる。
この態様によれば、照射面(S1)に照射された第1照明光(101)を見た作業者(300)の意識を覚醒させることが可能となる。
第8の態様に係る照明システム(10B)では、第7の態様において、光量変化期間(T1)としての第1期間(T1)における照明光(101)による照射領域(R1)の平均輝度は、第2期間(T2)における照明光(101)による照射領域(R1)の平均輝度よりも高い。第2期間(T2)は、照明光(101)の光量が一定である期間である。
この態様によれば、第1期間(T1)において、第2期間(T2)よりも平均輝度が高い第1照明光(101)を照射面(S1)に照射することにより、作業者(300)の意識を覚醒させることが可能となる。
第9の態様に係る照明システム(10B)では、第7又は第8の態様において、光量変化期間(T1)における照明光(101)による照射領域(R1)の平均輝度に対する、光量変化期間(T1)における照明光(101)による照射領域(R1)の最大輝度と最小輝度との差分の1/2の輝度の百分率は、5%以上で、38%以下である。
この態様によれば、作業者(300)を不快にさせることなく、作業者(300)の意識を覚醒させることが可能となる。
第10の態様に係る照明システム(10B)では、第7~第9の態様のいずれか1つにおいて、所定周期は、0.06Hz以上で、1.0Hz以下である。
この態様によれば、作業者(300)が不快に感じる可能性を低減することが可能となる。
第11の態様に係る照明システム(10;10A;10B)では、第1~第10の態様のいずれか1つにおいて、光源(1)は、表示画面(51)と照射面(S1)とが並ぶ前後方向(D1)において、電気機器(5)が載置されている載置面(S2)と照射面(S1)との間に位置している。
この態様によれば、載置面(S2)上に光源(1)を配置するためのスペースが不要となる。
第12の態様に係る照明システム(10;10A;10B)では、第11の態様において、光源(1)は、照明光(101)を出射する出射面(100)を有する。出射面(100)は、上下方向(D3)において載置面(S2)よりも下側に位置している。
この態様によれば、作業者(300)から光源(1)の照明光(101)が直接見えることがなく、照明光(101)によるグレアを抑制することが可能となる。
第13の態様に係る照明システム(10;10A;10B)は、第1~第12の態様のいずれか1つにおいて、照射面(S1)を有する部材(200)を更に備える。
この態様によれば、照射面(S1)を一体に備える照明システム(10;10A;10B)を提供することが可能となる。
第2~第13の態様に係る構成については、照明システム(10;10A;10B)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 光源
3 制御部
5 電気機器
8 輝度検出部
9 情報検出部
51 表示画面
10,10A,10B 照明システム
100 出射面
101 第1照明光(照明光)
102 第2照明光
200 パーティション(部材)
300 作業者(利用者)
A1 長軸
D1 前後方向
D3 上下方向
E1 楕円
L1,L2 長さ
L11,L12 距離
P0 中心点
P11 第1色度点
P12 第2色度点
R1 照射領域
R2 内側領域
S1 照射面
S2 載置面
T1 第1期間
T2 第2期間
WS1 作業空間
θ1 角度

Claims (13)

  1. 表示画面を有する電気機器の後方に位置する照射面に対して照明光を照射する光源と、
    前記光源を制御する制御部と、を備え、
    前方から前記表示画面及び前記照射面を見たときに、前記照明光により前記照射面に形成される照射領域の左右方向の長さは、前記表示画面の左右方向の長さの2倍以上であり、
    前記制御部は、前記照射領域の平均輝度が100cd/m以上で、350cd/m以下となるように前記光源を制御する、
    照明システム。
  2. 前記照明光としての第1照明光の光色は、前記照射面を含む空間の環境照明における第2照明光の光色とは異なる、
    請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記表示画面の輝度を検出する輝度検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記輝度検出部の検出結果に基づく前記表示画面の平均輝度に対する前記照射領域の前記平均輝度の比率が0.47以上で、1以下となるように前記光源を制御する、
    請求項1又は2に記載の照明システム。
  4. 前記制御部は、前記照明光の色度が、CIE1931色空間のxy色度図において、中心座標が(x,y)=(0.3333,0.3333)、長半径が0.1796、短半径が0.1227、x軸に対する長軸の傾きが40.984度の楕円式で規定される楕円の内側領域の色度となるように、前記光源を制御する、
    請求項1又は2に記載の照明システム。
  5. 前記照明光の光量を所定周期で変化させる第1期間における前記照明光による前記照射領域の最大輝度となる第1色度点の第1色度、及び前記第1期間における前記照明光による前記照射領域の最小輝度となる第2色度点の第2色度は、前記楕円の前記内側領域に含まれており、
    前記xy色度図において、前記第1色度点における彩度は前記第2色度点における彩度よりも高く、
    前記照明光の光量が一定である第2期間における前記照明光による前記照射領域の色度は、前記第2色度である、
    請求項4に記載の照明システム。
  6. 前記xy色度図において、前記第1色度点と前記第2色度点との間の距離は、前記楕円の中心点と前記第1色度点との間の距離よりも短い、
    請求項5に記載の照明システム。
  7. 前記電気機器の利用者の生体情報を検出する情報検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記情報検出部の検出結果である前記利用者の前記生体情報に基づいて光量変化期間における前記照明光の光量を所定周期で変化させる、
    請求項1又は2に記載の照明システム。
  8. 前記光量変化期間としての第1期間における前記照明光による前記照射領域の前記平均輝度は、前記照明光の光量が一定である第2期間における前記照明光による前記照射領域の前記平均輝度よりも高い、
    請求項7に記載の照明システム。
  9. 前記光量変化期間における前記照明光による前記照射領域の前記平均輝度に対する、前記光量変化期間における前記照明光による前記照射領域の最大輝度と最小輝度との差分の1/2の輝度の百分率は、5%以上で、38%以下である、
    請求項7に記載の照明システム。
  10. 前記所定周期は、0.06Hz以上で、1.0Hz以下である、
    請求項7に記載の照明システム。
  11. 前記光源は、前記表示画面と前記照射面とが並ぶ前後方向において、前記電気機器が載置されている載置面と前記照射面との間に位置している、
    請求項1又は2に記載の照明システム。
  12. 前記光源は、前記照明光を出射する出射面を有し、
    前記出射面は、上下方向において前記載置面よりも下側に位置している、
    請求項11に記載の照明システム。
  13. 前記照射面を有する部材を更に備える、
    請求項1又は2に記載の照明システム。
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