JP2023168482A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、吸収性能に優れた吸収性物品、ひいてはリウェットが生じにくい吸収性物品を提供するものである。【解決手段】本発明の吸収性物品は、高吸収性ポリマーを含む、血液を吸収するための吸収体を備えた吸収性物品であって、血液中の血球成分の浸透圧を調整する浸透圧調整剤を含むことを特徴とするものである。【選択図】図2

Description

本発明は吸収性物品に関する。
生理用ナプキンやパンティーライナーなどの吸収性物品においては、経血等の排泄液の漏洩防止や吸収性能の改善を意図して、排泄液を改質する成分を含有させたものが知られている。例えば、特許文献1には、吸収性コアと、血球凝集剤を含有する液透過性シートとを備えた吸収性物品が開示されている。
一般に、吸収性物品の吸収体が高吸収性ポリマー(SAP)を含む場合、SAPは、血液を吸収する際に、血液中の液体成分を吸収するものの、赤血球などの血球成分を吸収することができないため、このような血球成分がSAPの表面を覆うように付着することで、血液の透過や吸収を阻害してしまい、結果的に吸収性物品の吸収速度が低下する恐れがあるが、特許文献1に開示された吸収性物品では、血液凝集剤が血液中の血球成分を凝集させることにより、SAPの表面が血球成分で覆われることを抑制し、所定の吸収性能を維持し得るとされている。
特開2017-217066号公報
しかしながら、特許文献1の吸収性物品は、血液凝集剤が重量平均分子量15万以上のカチオン性ポリマーからなり、溶解度が低いため、血液中の血球成分と反応するまでに時間を要してしまい、血球成分がSAPの表面を覆うように付着することを十分に抑制できず、結果的に吸収性物品の吸収性能を十分に向上させることができない恐れがあった。
さらに、このようにしてSAPの表面が血球成分で覆われてしまうと、吸収体に到達した経血等の排泄液が、SAPに吸収されずに表面シートの肌対向面側に逆戻りする現象(すなわち、リウェット)が生じてしまう恐れもある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、吸収性能に優れた吸収性物品、ひいてはリウェットが生じにくい吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の一態様(態様1)は、高吸収性ポリマーを含む、血液を吸収するための吸収体を備えた吸収性物品であって、血液中の血球成分の浸透圧を調整する浸透圧調整剤を含むことを特徴とする吸収性物品である。
本態様1の吸収性物品は、浸透圧調整剤が血液中の血球成分(赤血球、白血球、血小板等の血液細胞)の浸透圧を調整することによって、血球成分が脱水・収縮して変形し、SAP表面に付着した血球成分同士を接合しにくくすることができるため、血球成分同士の間に液の通り道を確保することができ、SAPへの液移行を促すことができる(以下、このような作用を「血球成分同士の接合抑制作用」と称する)。
これにより、本態様1の吸収性物品は、排泄される血液の透過や吸収を阻害しにくいため、吸収性物品として優れた吸収性能を発揮することができ、さらにリウェットも生じにくくすることができる。
また、本発明の別の態様(態様2)では、上記態様1の吸収性物品において、前記浸透圧調整剤は、25℃のイオン交換水100gに対する溶解度が8g/100g以上であることを特徴とする。
本態様2の吸収性物品は、浸透圧調整剤が一定以上の溶解度を有しており、血液中の血球成分の浸透圧をより確実に調整することができるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより確実に発揮することができる。
これにより、本態様2の吸収性物品は、上述の優れた吸収性能を更に確実に発揮することができ、さらにリウェットも、より生じにくくすることができる。
本発明の更に別の態様(態様3)では、上記態様2の吸収性物品において、25℃のイオン交換水100gに対する溶解度が10g/100g以上72g/100g以下の範囲内であることを特徴とする。
本態様3の吸収性物品は、浸透圧調整剤が更に特定の範囲内の溶解度を有するものであるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用を更に確実に発揮することができる。
さらに、このような特定の溶解度を有する浸透圧調整剤は、1回目の経血(血液)を吸収した後に、一定量の浸透圧調整剤が残存しやすいため、2回目以降の経血の繰返し吸収時においても、残存した浸透圧調整剤が上述の血球成分同士の接合抑制作用を発揮することができる。
これにより、本態様3の吸収性物品は、上述の優れた吸収性能を長時間にわたって、より確実に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様4)では、上記態様1~3のいずれかの吸収性物品において、前記浸透圧調整剤が荷電無しの成分を含むことを特徴とする。
本態様4の吸収性物品は、浸透圧調整剤が荷電無しの成分を含むものであるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより効果的に発揮することができる。
これにより、本態様4の吸収性物品は、更に優れた吸収性能を発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様5)では、上記態様1~4のいずれかの吸収性物品において、前記浸透圧調整剤が、中性の双性イオン、糖類、多価アルコール類からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含むことを特徴とする。
本態様5の吸収性物品は、浸透圧調整剤が上記特定の成分を含むものであるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより効果的に発揮することができる。
これにより、本態様5の吸収性物品は、更に優れた吸収性能を発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様6)では、上記態様1~5のいずれかの吸収性物品において、前記浸透圧調整剤がグリシンを含むことを特徴とする。
本態様6の吸収性物品は、浸透圧調整剤がグリシンを含むものであるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより効果的に、繰り返し発揮することができる。
これにより、本態様6の吸収性物品は、より優れた吸収性能を長時間にわたって発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様7)では、上記態様1~6のいずれかの吸収性物品において、前記浸透圧調整剤を0.50 Osm/L以上含むことを特徴とする。
本態様7の吸収性物品は、浸透圧調整剤を上記特定の濃度で含むものであるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより的確に発揮することができる。
これにより、本態様7の吸収性物品は、より一層優れた吸収性能を発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様8)では、上記態様1~7のいずれかの吸収性物品において、前記浸透圧調整剤が前記吸収体又は前記吸収体よりも肌対向面側の位置に配置されていることを特徴とする。
本態様8の吸収性物品は、浸透圧調整剤が吸収体又は吸収体よりも肌対向面側の位置に配置されていることで、経血(血液)がSAPよりも先に浸透圧調整剤に接触しやすいため、上述の血球成分同士の接合抑制作用を、更に確実に且つ効果的に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様9)では、上記態様8の吸収性物品において、前記浸透圧調整剤が前記吸収体に配置されていることを特徴とする。
本態様9の吸収性物品は、浸透圧調整剤が吸収体に配置されているため、上述の血球成分同士の接合抑制作用を更に確実に且つ効果的に発揮することができる。
また、本発明の更に別の態様(態様10)では、上記態様9の吸収性物品において、前記吸収体が、前記高吸収性ポリマーを含む吸収コアと、前記吸収コアの肌対向面側に位置するコアラップシートと、を含み、
前記浸透圧調整剤が、前記コアラップシートに配置されていることを特徴とする。
本態様10の吸収性物品は、浸透圧調整剤が吸収体において吸収コアの肌対向面側に位置するコアラップシートに配置されていることで、経血(血液)をより確実にSAPよりも先に浸透圧調整剤に接触させることができるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用を更に確実に且つ効果的に発揮することができる。
本発明によれば、吸収性能に優れた吸収性物品、ひいてはリウェットが生じにくい吸収性物品を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る展開状態の生理用ナプキン1の概略平面図である。 図2は、馬血(血液)中の血球成分の拡大写真(拡大倍率2000倍)であり、(a)は、浸透圧調整剤を添加していない状態の血球成分の拡大写真であり、(b)は、浸透圧調整剤としてベタインを添加した状態の血球成分の拡大写真である。
以下、本発明の吸収性物品の好適な実施形態である生理用ナプキン1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、本明細書においては、特に断りのない限り、「展開状態で水平面上に置いた対象物(例えば、生理用ナプキン、吸収体等)を、垂直方向の上方側(対象物が吸収性物品の場合は表面シート側)から対象物の厚さ方向に見ること」を、単に「平面視」という。
また、本明細書では、特に断りのない限り、生理用ナプキン1の厚さ方向において、「生理用ナプキン1の着用時に、着用者の肌面に対して相対的に近位側」を「肌対向面側」といい、「生理用ナプキン1の着用時に、着用者の肌面に対して相対的に遠位側」を「非肌対向面側」という。
[生理用ナプキン]
図1は、本発明の一実施形態に係る展開状態の生理用ナプキン1の概略平面図である。
生理用ナプキン1は、図1に示すように、平面視にて、長手方向L及び幅方向Wを有し、且つ2つの長手方向端縁が長手方向外方側に向かってそれぞれ円弧状に突出してなる縦長の外形形状を有している。なお、生理用ナプキン1の外形形状はこのような態様に限定されず、各種用途や使用態様等に応じた任意の形状(例えば、長円形状、矩形状、砂時計形状など)を採用することができる。
生理用ナプキン1は、厚さ方向において、生理用ナプキン1の肌対向面側の表面を形成する液透過性の表面シート2と、生理用ナプキン1の非肌対向面側の表面を形成する裏面シート3と、これらのシートの間に位置する吸収体4とを、基本構成として備えている。
また、この生理用ナプキン1においては、表面シート2の肌対向面側において生理用ナプキン1の幅方向Wの両端部に位置し且つ長手方向Lに延在するように配置され、生理用ナプキン1の着用時に幅方向Wの内方側端部が起立して防漏壁を形成する一対のサイドシート5、5と、裏面シート3の非肌対向面側の表面に配置され、生理用ナプキン1を着用者の下着等の着衣の内面に粘着固定する粘着部(不図示)とを更に備えている。
なお、生理用ナプキン1は、このような構成のものに限定されず、例えば、上述の一対のサイドシート5、5を備えていなくてもよい。
そして、上述の生理用ナプキン1において、吸収体4は、表面シート2と裏面シート3との間に位置し、着用者から排出されて表面シート2を透過してきた経血等の血液を含む体液を吸収し得る吸水性部材によって形成されており、かかる吸収体4は、高吸収性ポリマー(SAP)と、血液中の血球成分の浸透圧を調整する浸透圧調整剤とを含んでいる。
このような浸透圧調整剤は、血液中の血球成分(赤血球、白血球、血小板等の血液細胞)の浸透圧を調整し、血球成分を脱水・収縮して変形させるため(すなわち、血球成分を縮小変形させるため)、SAP表面に付着した血球成分同士が接合しにくくなり、血球成分同士の間に血液の通り道が確保されることで、SAPへの液移行を促すことができる(すなわち、血球成分同士の接合抑制作用を発揮することができる)。
生理用ナプキン1は、浸透圧調整剤が吸収体4に配置されていることで、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより確実且つ効果的に発揮することができる。
なお、本発明の吸収性物品において、浸透圧調整剤の配置位置は吸収体に限定されず、浸透圧調整剤は、吸収体よりも肌対向面側の位置(例えば、表面シート等)や吸収体よりも非肌対向面側の位置(例えば、裏面シート等)などに配置されていてもよい。
但し、浸透圧調整剤は、吸収体又は吸収体よりも肌対向面側の位置に配置されていることが好ましい。浸透圧調整剤がこのような位置に配置されていると、経血(血液)がSAPよりも先に浸透圧調整剤に接触しやすいため、上述の血球成分同士の接合抑制作用を、更に確実に且つ効果的に発揮することができる。
以下、本発明の吸収性物品の基本的な構成部材について、上述の生理用ナプキン1を用いて更に詳細に説明する。
(表面シート)
上述の生理用ナプキン1において、表面シート2は、図1に示すように、平面視にて、生理用ナプキン1の長手方向Lの一方側端縁から他方側端縁にわたって延在し、且つ、生理用ナプキン1の幅方向Wの一方側端縁近傍から他方側端縁近傍にわたって延在する、縦長の外形形状を有している。かかる表面シート2は、生理用ナプキン1の厚さ方向において肌対向面側の位置に配置され、着用者の肌に当接し得る接触面、すなわち生理用ナプキン1の肌対向面側の表面を形成する、液透過性のシート状部材によって構成されている。
また、表面シート2は、図1に示すように、当該表面シート2の非肌対向面側に配置される吸収体4に比べて、長手方向L及び幅方向Wにやや大きいサイズを有しており、周縁部において非肌対向面側に位置する裏面シート3と接合されている。
なお、本発明において、表面シートの外形形状や各種寸法、坪量等は、吸収性物品の表面シートとして用い得るものであれば特に制限されず、所望の液透過性や肌触り、柔軟性、強度等に応じた任意の外形形状や各種寸法、坪量等を採用することができる。
(裏面シート)
上述の生理用ナプキン1において裏面シート3は、平面視にて、生理用ナプキン1の長手方向Lの一方側端縁から他方側端縁にわたって延在し、且つ、生理用ナプキン1の幅方向Wの一方側端縁から他方側端縁にわたって延在する、縦長の外形形状を有している。かかる裏面シート3は、生理用ナプキン1の厚さ方向において非肌対向面側の位置に配置されて、生理用ナプキン1の非肌対向面を形成するとともに、吸収体4を透過してきた経血等の血液を含む体液が生理用ナプキン1の外部へ漏出するのを防ぐ、液不透過性のシート状部材によって構成されている。
なお、本発明において、裏面シートの外形形状や各種寸法、坪量等は、吸収性物品の裏面シートとして用い得るものであれば特に制限されず、所望の防漏性能や通気性、強度等に応じた任意の外形形状や各種寸法、坪量等を採用することができる。
(吸収体)
上述の生理用ナプキン1において吸収体4は、図1に示すように、平面視にて、生理用ナプキン1の長手方向L及び幅方向Wの中央部を中心にして、長手方向Lの一方側端縁近傍から他方側端縁近傍にわたる長手方向Lの広範囲の領域に延在するとともに、幅方向Wにおいても、当該幅方向Wの一方側端縁近傍から他方側端縁近傍にわたる広範囲の領域に延在しており、さらに2つの長手方向端縁が長手方向外方側に向かってそれぞれ円弧状に突出してなる、縦長の外形形状を有している。
より具体的には、吸収体4は、平面視にて長手方向中央部に、他の部分と比べて幅方向長さが相対的に小さい括れ部を有しており、さらに、この括れ部において吸収体4の最小幅を有する最小幅部と、上記括れ部の長手方向外方側において吸収体4の最大幅を有する最大幅部とを有している。
吸収体4は、生理用ナプキン1の厚さ方向において表面シート2と裏面シート3との間に配置されて、表面シート2を透過してきた経血等の血液を含む体液を吸収して保持し得る、所定の吸水性部材によって形成されている。
なお、上述の生理用ナプキン1においては、吸収体4は、表面シート2及び裏面シート3の各々と、ホットメルト型接着剤等の任意の接着剤によって接合されている。
そして、吸収体4は、上述のとおり高吸収性ポリマーと、血液中の血球成分の浸透圧を調整する浸透圧調整剤とを含んでいる。浸透圧調整剤については後述するが、高吸収性ポリマーは、当分野において公知のアクリル酸ナトリウムコポリマー等の高吸収性ポリマーからなる粉状物又は粒状物であり、SAP(Super Absorbent Polymer)と称されるものである。
高吸収性ポリマーの具体的な例としては、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物が挙げられ、好ましくは(メタ)アクリル酸ナトリウムの重合物又は共重合物が挙げられる。なお、本明細書において(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸を意味する。
また、吸収体4は、上述の浸透圧調整剤及び高吸収性ポリマーのみを含むものであっても、これらのほかに、当分野において公知の吸水性材料を更に含むものであってもよい。そのような吸水性材料としては、例えば、親水性繊維などが挙げられ、更に具体的には、パルプ繊維(例えば、粉砕パルプ等)、コットン、レーヨン、アセテート等のセルロース系繊維などが挙げられる。
なお、上述のとおり、本発明の吸収性物品においては、浸透圧調整剤は吸収体に含まれていなくてもよいため、そのような場合、吸収体は、高吸収性ポリマーのみを含むものであっても、高吸収性ポリマー及び上記吸水性材料を含むものであってもよい。
また、上述の生理用ナプキン1においては、吸収体4は、このような浸透圧調整剤、高吸収性ポリマー及び任意の吸水性材料によって構成される吸収コアが、親水性を有するティッシュ等のコアラップシートによって覆われた構成を有していてもよく、さらに、浸透圧調整剤がこのようなコアラップシートに含有された構成を有していてもよい。
例えば、吸収体4が、高吸収性ポリマーを含む吸収コアと、吸収コアの肌対向面側に位置するコアラップシートと、を含み、浸透圧調整剤が、コアラップシートに(例えば、吸収コアの肌対向面側に位置するコアラップシート非肌対向面側に)配置されていると、浸透圧調整剤が吸収体において吸収コアの肌対向面側に位置するコアラップシートに配置されていることで、経血(血液)をより確実にSAPよりも先に浸透圧調整剤に接触させることができるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用を更に確実に且つ効果的に発揮することができる。
なお、本発明において、吸収体の外形形状や各種寸法、坪量等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、所望の吸水性や柔軟性、強度等に応じた任意の外形形状や各種寸法、坪量等を採用することができる。
以下、本発明の吸収性物品に用いられる浸透圧調整剤について、更に詳細に説明する。
[浸透圧調整剤]
浸透圧調整剤は、血液中の血球成分(赤血球、白血球、血小板等の血液細胞)の浸透圧を調整するという浸透圧調整作用を有するものであれば特に限定されず、例えば、オスモライト(osmolyte)と称される化学物質が挙げられ、より具体的には、中性の双性イオン、糖類、多価アルコール類、メチルアンモニウム類、スルホニウム類、環状カルボン酸エステル(例えば、グルクロノラクトン等)などが挙げられる。
かかる浸透圧調整剤は、その浸透圧調整作用によって血液中の血球成分を脱水して収縮させることができる。これにより、血液中の血球成分が、不均一に縮小変形し、高吸収性ポリマー(SAP)表面に付着した血球成分同士が接合しにくくなる。なお、血球成分の一つである赤血球は、浸透圧やpHの変化、機械的ストレス等により形態が変化して互いに接合しにくくなり、集合体を形成しにくくなることが知られている。
ここで、図2は、馬血(血液)と水様卵白を50:50の質量比で混和したものを用いて、血液中の血球成分をマイクロスコープにて2000倍の倍率で拡大観察した写真である。なお、図2において、(a)は浸透圧調整剤を添加していない状態の血球成分(赤血球)の拡大写真であり、(b)は、浸透圧調整剤としてベタインを全体の質量に対して5質量%(オスモル濃度(浸透圧)換算:0.84 Osm/L)添加した状態の血球成分の拡大写真である。
この図2に示す拡大写真によれば、浸透圧調整剤としてベタインを添加した血液は、血液中の血球成分が脱水により収縮して、不均一に縮小変形していることがわかる。
本発明において浸透圧調整剤は、上述のとおり浸透圧調整作用を有するものであれば特に限定されないが、中性の双性イオン、糖類、多価アルコール類からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含むものが好ましい。浸透圧調整剤がこのような特定の成分を含むものであると、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより効果的に発揮することができる。
ここで、浸透圧調整剤に用い得る中性の双性イオンとしては、上述の浸透圧調整作用を有するものであれば特に限定されないが、例えば、タウリン、ベタイン、セリン、グリシン、グリシルグリシン、トリシン、L-フェニルアラニン、クレアチン、アルギニン等のアミノ酸やスルホベタインなどが挙げられる。これらの双性イオンは一種類を単独で用いても、二種類以上を併用してもよい。
これらの双性イオンの中でも、少量添加で浸透圧を高める効果が得られる点などから、グリシン(分子量75)、セリン(分子量105)、ベタイン(分子量117)等の比較的分子量の小さいアミノ酸を用いることが好ましい。
また、浸透圧調整剤に用い得る糖類としては、上述の浸透圧調整作用を有するものであれば特に限定されないが、例えば、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、キシロース、エリトロース等の単糖類やスクロース等の二糖類などが挙げられる。これらの糖類は一種類を単独で用いても、二種類以上を併用してもよい。
これらの糖類の中でも、上述の浸透圧調整作用の得られやすさの点などから、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、キシロース、エリトロース、スクロース等の炭素数4以上の糖類を用いることが好ましい。
さらに、浸透圧調整剤に用い得る多価アルコール類としては、上述の浸透圧調整作用を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコールやイノシトール等のシクリトール、プロピレングリコール等の低級アルコールなどが挙げられる。これらの多価アルコール類は一種類を単独で用いても、二種類以上を併用してもよい。
これらの多価アルコール類の中でも、上述の浸透圧調整作用の得られやすさの点などから、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、イノシトール等の炭素数4以上の多価アルコールを用いることが好ましい。
また、本発明においては、浸透圧調整剤は、25℃のイオン交換水100gに対する溶解度が8g/100g以上であることが好ましい。なお、このような溶解度を有する浸透圧調整剤としては、例えば、タウリン、ベタイン、セリン、グリシン、グリシルグリシン、トリシン、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、キシロース、エリトロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトールなどが挙げられる。浸透圧調整剤がこのような一定以上の溶解度を有していると、血液中へ溶解しやすく、血球成分の浸透圧をより確実に調整することができるため、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより確実に発揮することができる。
なお、浸透圧調整剤の25℃のイオン交換水100gに対する溶解度は、10g/100g以上であることがより好ましく、25g/100g以上であることが更に好ましい。また、浸透圧調整剤の25℃のイオン交換水100gに対する溶解度は、72g/100g以下であることがより好ましく、36g/100g以下であることが更に好ましい。
特に、浸透圧調整剤の25℃のイオン交換水100gに対する溶解度が、10g/100g以上72g/100g以下の範囲内にあると、上述の血球成分同士の接合抑制作用を更に確実に発揮することができる。さらに、このような特定の溶解度を有する浸透圧調整剤は、1回目の経血(血液)を吸収した後に、一定量の浸透圧調整剤が残存しやすいため、2回目以降の経血の繰返し吸収時においても、残存した浸透圧調整剤が上述の血球成分同士の接合抑制作用を発揮することができる。したがって、このような特定の溶解度を有する浸透圧調整剤を含む吸収性物品は、上述の優れた吸収性能を長時間にわたって、より確実に発揮することができる。
また、本発明においては、浸透圧調整剤が荷電無しの成分を含むことが好ましい。なお、荷電無しの成分とは、正負の電荷の偏りがない成分を意味し、そのような成分としては、例えば、タウリン、ベタイン、セリン、グリシン、グリシルグリシン、トリシン、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、キシロース、エリトロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトールなどが挙げられる。浸透圧調整剤がこのような荷電無しの成分を含むものであると、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより効果的に発揮することができる。
上記の成分の中でも、グリシンを含むものが特に好ましい。浸透圧調整剤がグリシンを含むものであると、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより効果的に、繰り返し発揮することができる。したがって、このような浸透圧調整剤を含む吸収性物品は、より優れた吸収性能を長時間にわたって発揮することができる。
そして、本発明において浸透圧調整剤は、0.50 Osm/L以上の濃度(オスモル濃度;浸透圧)で含まれていることが好ましい。浸透圧調整剤がこのような特定の濃度で含まれていると、上述の血球成分同士の接合抑制作用をより的確に発揮することができる。
なお、浸透圧調整剤は、0.70 Osm/L以上の濃度で含まれていることがより好ましい。また、浸透圧調整剤の含有濃度の上限は特に制限されず、例えば1.30 Osm/L以下の濃度が挙げられる。
なお、浸透圧調整剤の濃度(Osm/L)は、浸透圧調整剤の添加物質量(mol)を血漿体積(L)で除することにより求めることができる。ここで、血漿体積(L)は、血液体積(L)に0.55を乗ずることにより求めることができる。
本発明の吸収性物品は、経血等の血液が吸収の対象となり得るものであれば特に制限されず、上述の実施形態の生理用ナプキンのほか、例えば、パンティーライナーや吸収パッド等の吸収性物品に適用することもできる。
また、本発明は、上述の実施形態や以下の実施例等に制限されることなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜組み合わせや代替、変更等が可能である。
以下、実施例及び比較例を例示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
高吸収性ポリマー(SAP)と共に吸収性物品に含まれる添加物質として、下記の表1及び表2に示す複数種類の浸透圧調整剤を用いて、後述する馬血に対するSAPの保血倍率を測定することにより、各添加物質(浸透圧調整剤)の血球成分同士の接合抑制作用を評価し、さらに、各添加物質(浸透圧調整剤)を吸収性物品(生理用ナプキン)の吸収体に適用したときの吸収速度及びリウェット量を測定した(実施例1~21)。
また、添加物質として浸透圧調整剤の代わりに下記の表2に示す複数種類の化学物質を用いたこと以外は、上述の実施例と同様にして比較例1~5の各添加物質を評価した。なお、比較例6は、添加物質無しの例である。
各添加物質の評価結果は、それぞれ下記の表1及び表2に示す。
なお、馬血に対するSAPの保血倍率の測定方法は、次のとおりである。
<馬血に対するSAPの保血倍率の測定方法>
(1)37℃に設定したウォーターバスを用いて、添加物質(例えば、浸透圧調整剤等)を添加した馬の脱繊維血液(ジャパンバイオシーラム社;以下、「脱繊維馬血」と称する。)を37℃になるまで加温する。なお、添加物質の添加量は、脱繊維馬血の質量に対して10質量%とする。
(2)目開き500μmのナイロンメッシュ(アズワン社、2-9566-03 ナイロンメッシュ 500μm)を10cm×10cmにカットする。
(3)ろ紙(ADVANTEC No2 100mm×100mm)の初期質量(g)を測定する。
(4)SAPを0.05g秤量し、アルミホイルカップ(アルミホイルカップ6号、底面直径:35mm)内に入れる。
(5)加温した脱繊維馬血をゆっくりと転倒混和し、5mLマイクロピペットを用いて約2mL吸い取り、上述のアルミホイルカップ内に入れる。その際、アルミホイルカップ内に入れた脱繊維馬血の質量(g)を測定する。
(6)脱繊維馬血をアルミホイルカップ内に入れて直ぐにストップウォッチをスタートさせ、スパチュラを用いて脱繊維馬血とSAPを1分間かけて十分に撹拌する。
(7)ストップウォッチをスタートさせてから10分経過後に、アルミホイルカップの側部を広げて平状に展開し、その上にナイロンメッシュ、ろ紙及び3.5Kgの錘(100mm×100mm)をこの順で重ねる。
(8)3.5Kgの錘を載せてから3分経過後に、3.5Kgの錘とろ紙を取り除き、馬血吸収後のろ紙の質量(g)を測定する。
(9)上記(7)で測定した馬血吸収後のろ紙の質量(g)から上記(3)で測定したろ紙の初期質量(g)を差し引くことにより、SAPに吸収されなかった脱繊維馬血の質量(g)を得る。さらに、このSAPに吸収されなかった脱繊維馬血の質量(g)を上記(5)で測定したアルミホイルカップ内に入れた脱繊維馬血の質量(g)から差し引くことにより、SAPに吸収された脱繊維馬血の質量、すなわちSAPの馬血吸収量(g)を得る。
そして、このSAPの馬血吸収量(g)を上記(4)で秤量したSAPの質量、すなわち0.05gで除することにより、馬血に対するSAPの保血倍率(g/g)を得る。
また、各添加物質(浸透圧調整剤)を吸収性物品(生理用ナプキン)の吸収体に適用したときの吸収速度及びリウェット量は、次の<生理用ナプキンの製品サンプルの製造方法>及び<吸収性物品の吸収速度及びリウェット量の測定方法>に従って測定することができる。
<生理用ナプキンの製品サンプルの製造方法>
親水性のティッシュ14g/mからなるコアラップシートの一方の表面に、ホットメルト型接着剤(HMA)5g/mを介して、添加物質(浸透圧調整剤)0.34gを配置する(滴下部を中心に50mm×30mmの範囲に配置する)。
次いで、SAP50g/mとパルプ200g/mとを混合してなる吸収コアを、肌対向面側となる一方側の表面から上記のコアラップシートで覆いながら、吸収コア全体を包み込むことで、吸収体を得る。このとき、コアラップシートに配置された上記各添加物質(浸透圧調整剤)が内側となるように(すなわち、吸収コアと対向するように)吸収コアを覆うことで、各添加物質(浸透圧調整剤)が吸収コアの肌対向面側に位置するコアラップシート非肌対向面側に配置される。
そして、エアスルー不織布30g/mからなる表面シートと、エアスルー不織布30g/mからなるセカンドシートと、上記の吸収体と、樹脂フィルム23.5g/mからなる裏面シートとを、この順で重ね合わせ、HMAにより接合して、所定の生理用ナプキン形状に切断することにより、生理用ナプキンの製品サンプルを得る。
<吸収速度及びリウェット量の測定方法>
(1)ウォーターバスを用いて、脱繊維馬血(ジャパンバイオシーラム社)の入った瓶を37℃になるまで加温する。
(2)生理用ナプキンの製品サンプルの上に、穴開きアクリル治具を重ねる。
(3)ろ紙(50mm×35mm)の初期質量A(g)(目安:約2g)を測定する。
(4)脱繊維馬血の入った瓶をゆっくりと上下に振とうさせて撹拌した後、マイクロピペットで脱繊維馬血3mLをはかり取り、上記の穴開きアクリル治具の上方5mmの位置から約2秒かけて注入する。
(5)脱繊維馬血を注入し始めてから表面シート上の液(脱繊維馬血)が無くなるまでの時間(秒)を測定し、この測定した時間を1回目吸収速度(秒)とする。
(6)液を注入してから30秒間静置する。
(7)マイクロピペットで脱繊維馬血3mLをはかり取り、(4)と同様にして注入し、表面シート上の液が無くなるまでの時間(秒)を測定し、この測定した時間を2回目吸収速度(秒)とする。
(8)液を吸収後に、穴開きアクリル治具を取り除く。
(9)2回目の液を注入してから6分後に、液滴下部位を中心としてろ紙を載せ、さらにその上に錘(50mm×35mm、525g)を載せて静置する。
(10)ろ紙と錘を載せてから1分後に、ろ紙と錘を取り除き、液吸収後のろ紙の質量B(g)を測定する。
(11)液吸収後のろ紙の質量B(g)から初期質量A(g)を差し引くことにより、ろ紙に吸収された液(脱繊維馬血)の量(g)を算出し、この量をリウェット量(g)とする。
Figure 2023168482000002
Figure 2023168482000003
表1及び表2に示すように、浸透圧調整剤を含む実施例1~21の吸収体は、馬血に対する保血倍率が高く、吸収性能に優れており、さらに、リウェット量も非常に少ないことがわかった。特に、実施例1~6、10~14、16、19の吸収体は、20g/g以上という非常に高い保血倍率を有し、吸収性能が特に優れていることがわかった。
1 生理用ナプキン
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体

Claims (10)

  1. 高吸収性ポリマーを含む、血液を吸収するための吸収体を備えた吸収性物品であって、
    血液中の血球成分の浸透圧を調整する浸透圧調整剤を含むことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記浸透圧調整剤は、25℃のイオン交換水100gに対する溶解度が8g/100g以上であることを特徴とする、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記浸透圧調整剤は、25℃のイオン交換水100gに対する溶解度が10g/100g以上72g/100g以下の範囲内であることを特徴とする、請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記浸透圧調整剤が荷電無しの成分を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記浸透圧調整剤が、中性の双性イオン、糖類、多価アルコール類からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記浸透圧調整剤がグリシンを含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記浸透圧調整剤を0.50 Osm/L以上含むことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記浸透圧調整剤が前記吸収体又は前記吸収体よりも肌対向面側の位置に配置されていることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 前記浸透圧調整剤が前記吸収体に配置されていることを特徴とする、請求項8に記載の吸収性物品。
  10. 前記吸収体が、前記高吸収性ポリマーを含む吸収コアと、前記吸収コアの肌対向面側に位置するコアラップシートと、を含み、
    前記浸透圧調整剤が、前記コアラップシートに配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の吸収性物品。
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