以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動画配信サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。動画配信サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されている。図1においては、1つのユーザ端末30のみが図示されているが、サーバ10は、複数のユーザ端末30と通信可能に接続されている。動画配信サーバ10は、ライブ動画を配信及び視聴するためのライブ動画配信サービスを、ユーザ端末30を介してユーザに提供する。本実施形態において、ユーザ端末30を操作するユーザは、配信者としてライブ動画を配信することができ、また、視聴者として他のユーザによって提供されるライブ動画を視聴することもできる。動画配信サーバ10は、本発明のシステムの一部又は全部を実装する装置の一例である。
動画配信サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
コンピュータプロセッサ11は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
入出力I/F13は、ユーザ等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
ストレージ15は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム、及び各種データ等を記憶する。
本実施形態において、動画配信サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、動画配信サーバ10は、1又は複数のサーバ装置によって構成され得る。
このように構成された動画配信サーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有するように構成することができ、この場合、ユーザ端末30にインストールされているウェブブラウザ及びその他のアプリケーション(例えば、ライブ動画配信サービス用のアプリケーション)からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が表示され得る。
ユーザ端末30は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
コンピュータプロセッサ31は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ35等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ32に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ32は、例えば、DRAM等によって構成される。
入出力I/F33は、ユーザ等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F33は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F33は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
通信I/F34は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
ストレージ35は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ35は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ35が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。
本実施形態において、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、及び、ウェアラブルデバイス等として構成され得る。
このように構成されたユーザ端末30を操作するユーザは、ストレージ35等にインストールされているウェブブラウザ又はその他のアプリケーションを介した動画配信サーバ10との通信を実行することによって、動画配信サーバ10が提供するライブ動画配信サービスを利用することができる。
次に、本実施形態の動画配信サーバ10が有する機能について説明する。図2は、動画配信サーバ10が有する機能を概略的に示すブロック図である。サーバ10は、図示するように、様々な情報を記憶及び管理する情報記憶管理部41と、ライブ動画配信サービスの基本機能を制御する基本機能制御部43と、ライブ動画の配信を制御する動画配信制御部45とを有する。これらの機能は、コンピュータプロセッサ11及びメインメモリ12等のハードウェア、並びに、ストレージ15等に記憶されている各種プログラムやデータ等が協働して動作することによって実現され、例えば、メインメモリ12に読み込まれたプログラムに含まれる命令をコンピュータプロセッサ11が実行することによって実現される。また、図2に示すサーバ10の機能の一部又は全部は、サーバ10とユーザ端末30とが協働することによって実現され、又は、ユーザ端末30によって実現され得る。
動画配信サーバ10の情報記憶管理部41は、ストレージ15等において様々な情報を記憶及び管理する。情報記憶管理部41は、例えば、図2に示すように、ライブ動画配信サービスのユーザに関する情報を管理するユーザ情報テーブル411と、個別のライブ動画の配信に関する情報を管理する配信管理テーブル412と、ライブ動画に関連付けられたタグに関する情報を管理するタグ管理テーブル413とを有するように構成されている。
動画配信サーバ10の基本機能制御部43は、ライブ動画配信サービスの基本機能の制御に関する様々な処理を実行する。例えば、基本機能制御部43は、基本機能に関する様々な画面の画面データ又は制御データをユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30で表示される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ又は制御データをユーザ端末30に送信する。基本機能制御部43によって制御される基本機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、課金制御、及び、ユーザ管理(例えば、ユーザ情報テーブル411の更新等)等を含む。
動画配信サーバ10の動画配信制御部45は、ライブ動画の配信の制御に関する様々な処理を実行する。例えば、動画配信制御部45は、配信者が提供するライブ動画を複数の視聴者に対して配信するように構成されている。例えば、動画配信制御部45は、配信者のユーザ端末30(以下、「配信者端末30」と言うことがある。)から送信されるライブ動画を受信して、当該ライブ動画を複数の視聴者の各々のユーザ端末30(以下、「視聴者端末30」と言うことがある。)に送信するように構成される。ライブ動画は、例えば、配信者端末30のカメラを介して入力される画像、及び、マイクを介して入力される音声によって構成される。こうしたライブ動画の配信は、例えば、HTTP Live Streaming(HLS)等のプロトコルを用いたストリーミング方式で行われ得る。
本実施形態において、動画配信制御部45は、配信中のライブ動画に関する情報をユーザに対して提示するように構成されている。例えば、動画配信制御部45は、配信中のライブ動画に関する情報を含む画面の画面データ又は制御データをユーザ端末30に送信するように構成されている。配信中のライブ動画に関する情報は、例えば、配信管理テーブル412等を参照することによって取得される。
また、動画配信制御部45は、ライブ動画に対するタグの関連付けの管理に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、動画配信制御部45は、ライブ動画を視聴中のユーザ(視聴者)によって入力されるタグを当該ライブ動画に関連付けるように構成されている。本実施形態におけるタグは、典型的には、文字列を含む情報として構成され、ライブ動画の分類に資する。ライブ動画と当該ライブ動画に関連付けられたタグとの対応関係は、例えば、タグ管理テーブル413において管理される。
また、本実施形態において、動画配信制御部45は、関連付けられているタグに少なくとも基づいて、配信中のライブ動画に関する情報を提示するように構成されている。例えば、配信中のライブ動画に関する情報は、当該ライブ動画に関連付けられているタグに関する情報、又は、当該タグに基づく加工が施された情報を含むように構成され得る。また、例えば、配信中のライブ動画に関する情報は、関連付けられているタグに基づいて抽出され、又は、当該タグに基づいて並べ替えられたライブ動画の一覧として構成され得る。
このように、本実施形態における動画配信サーバ10は、ライブ動画を視聴中のユーザによって入力されるタグを当該ライブ動画に関連付けると共に、関連付けられているタグに基づいて配信中のライブ動画に関する情報を提示するから、ユーザは、実際の視聴者によって入力されたタグに基づく情報によって、配信中のライブ動画の現在の内容(話題)を知ることができる。この結果、例えば、新規のユーザがライブ動画の視聴を開始しやすくなり、ライブ動画の視聴が促進される。
本実施形態において、ライブ動画に関連付けられているタグの状態が管理されるようにしても良い。例えば、動画配信制御部45は、関連付けられてからの経過時間が所定の時間(例えば、5分)以内であるタグを所定の状態のタグとして管理し、当該所定の状態のタグに少なくとも基づいて(例えば、関連付けられてからの経過時間が所定の時間を超えているタグを除外して)、配信中のライブ動画に関する情報を提示するように構成され得る。所定の状態のタグは、入力されてからの経過時間が比較的短い、現在有効(その時点で有効)なタグ等と言うこともでき、所定の時間は、タグの有効時間と言うこともできる。こうした構成は、配信中のライブ動画に関する情報を提示する際に、入力されてからの経過時間の長くなったタグが除外されるから、例えば、ライブ動画の現在の内容に適さなくなったタグに基づく情報が提示されてしまうことが抑制される。
また、動画配信制御部45は、1のライブ動画に関連付けられる上記所定の状態のタグの数を制限するように構成され得る。例えば、動画配信制御部45は、特定のライブ動画に関連付けられている所定の状態のタグの数が上限値である間、新たなタグの関連付けを不可能とする(拒絶する)ように構成される。こうした構成は、タグの数が過剰に多くなることを防止し、この結果、ライブ動画の分類としてのタグの機能が損なわれることを抑制し得る。
また、動画配信制御部45は、1のライブ動画に対して所定の時間以内に関連付けが可能なタグの数を制限するように構成され得る。例えば、動画配信制御部45は、特定のライブ動画に現在から所定の時間前までに関連付けられたタグの数が上限値である間、新たなタグの関連付けを不可能とする(拒絶する)ように構成される。こうした構成は、タグの数が過剰に多くなることを防止し、この結果、ライブ動画の分類としてのタグの機能が損なわれることを抑制し得る。
また、動画配信制御部45は、1のライブ動画に対して1のユーザによって所定の時間以内に関連付けが可能なタグの数を制限するように構成され得る。例えば、動画配信制御部45は、特定のライブ動画に特定のユーザによって現在から所定の時間前までに関連付けられたタグの数が上限値である間、新たなタグの関連付けを不可能とする(拒絶する)ように構成される。例えば、所定の時間以内に関連付けが可能なタグの数が「1」に制限されている場合、1のユーザによるタグの連続入力が制限されている(所定の時間の間隔を空ける必要がある)と言うこともできる。こうした構成は、ライブ動画に関連付けられるタグが特定のユーザによって入力されるタグに偏ってしまうことを抑制する。
また、本実施形態において、タグを入力可能なユーザを制限するようにしても良い。例えば、動画配信制御部45は、ユーザが有する所定の属性に少なくとも基づいてタグを入力可能なユーザを制限するように構成され得る。例えば、タグを入力可能なユーザは、レベルが所定の値以上であるユーザに制限される。また、例えば、タグを入力可能なユーザは、ライブ動画を配信するユーザ(配信者)との間で所定の関係を有するユーザ(例えば、配信者を応援するグループのメンバ)に制限され得る。所定の属性は、例えば、ユーザ情報テーブル411において管理される。こうした構成は、入力可能なユーザの制限を介してタグの品質の悪化を抑制する。
また、動画配信制御部45は、ライブ動画を視聴するための視聴画面を介して入力されるコメントを受け付けると共に、当該視聴画面を介して入力されるタグを受け付けるように構成され得る。入力されるコメントは、典型的には、各視聴者の視聴画面において表示される。この場合、当該視聴画面は、文字列を入力可能な所定の領域であって、第1の状態において入力される文字列がコメントとして認識される一方、第2の状態において入力される文字列がタグとして認識される当該所定の領域を有するように構成され得る。第1及び第2の状態の切り替えは、ユーザによる操作入力に応じて行われ、又は、ユーザによる操作入力なしに行われ得る。こうした構成は、コメントを入力する操作と同様の操作でタグを入力することを可能とし、この結果、タグの入力に関する良好な操作性が実現される。
本実施形態において、ユーザに提示される配信中のライブ動画に関する情報は、様々な形式の情報が含まれる。例えば、動画配信制御部45は、配信中の複数のライブ動画にそれぞれ関連付けられているタグの一覧を提示するように構成され得る。この場合、タグの一覧は、関連付けられているライブ動画の数が多いタグが優先される(例えば、一覧の上位に配置される。)ように構成され得る。こうした構成は、ライブ動画配信サービス全体におけるライブ動画の内容(話題)をユーザに容易に知らせることを可能とする。
また、ユーザに提示される配信中のライブ動画に関する情報は、ライブ動画の一覧が含まれる。例えば、動画配信制御部45は、配信中の複数のライブ動画にそれぞれ関連付けられているタグに少なくとも基づく配信中のライブ動画の一覧を提示するように構成され得る。例えば、当該一覧は、配信中の複数のライブ動画にそれぞれ関連付けられるタグが、対応するライブ動画(関連付けられたライブ動画)と共に時系列で並べられた一覧として構成され得る。当該一覧は、タグのタイムラインと言うこともでき、例えば、何れかのライブ動画に新たなタグが関連付けられる都度、当該新たなタグが、対応するライブ動画と共に一覧に追加される。こうした構成は、タグ及び対応するライブ動画を時系列でユーザに知らせることを可能とする。
また、例えば、動画配信制御部45は、特定のタグ(例えば、ユーザによって指定されたタグ又は自動的に特定されたタグ等)が関連付けられている複数のライブ動画によって構成されるライブ動画の一覧を提示するように構成され得る。こうした構成は、例えば、特定のタグ(例えば、ユーザが興味を有するタグ等)が関連付けられているライブ動画の検索性を向上させる。
また、動画配信制御部45は、上述したタグに基づくライブ動画の一覧を介した特定のライブ動画の任意のユーザによる視聴の開始に応じて、当該特定のライブ動画を視聴するための視聴画面において、当該ライブ動画の一覧において当該特定のライブ動画に対応するタグに関する所定の通知を行うように構成され得る。例えば、所定の通知は、当該ユーザによる当該対応するタグを介した視聴の開始に関する通知を含む。また、例えば、所定の通知は、当該対応するタグを当該特定のライブ動画に関連付けたユーザに関する通知を含む。こうした構成は、タグを介したライブ動画の視聴の開始に応じた通知を可能とし、この結果、視聴者によるタグの入力を促進し得る。
また、動画配信制御部45は、上述したタグに基づくライブ動画の一覧を介した特定のライブ動画の任意のユーザによる視聴の開始に応じて、当該ライブ動画の一覧において当該特定のライブ動画に対応するタグを当該特定のライブ動画に関連付けたユーザの所定のパラメータの値を増加させるように構成され得る。当該所定のパラメータは、例えば、ユーザが関連付けたタグを介してライブ動画の視聴を開始した他のユーザの数として構成され得る。例えば、基本機能制御部43は、こうした所定のパラメータの値に基づくランキングを設定するように構成され得る。こうした構成は、タグの関連付けに対するゲーム性を向上させ、この結果、視聴者によるタグの入力を促進し得る。
また、動画配信制御部45は、タグのライブ動画への関連付けに伴って(例えば、当該関連付けの前/後において)、当該ライブ動画を紹介する投稿用コンテンツの所定のSNSへの自動投稿を行うように構成され得る。投稿用コンテンツには、ライブ動画への関連付けが行われたタグが含まれる。例えば、動画配信制御部45は、当該タグをハッシュタグとして含むと共に、紹介するライブ動画へのリンクが設定された投稿用コンテンツを、ツイッター(登録商標)又はインスタグラム(登録商標)等のSNSへ自動的に投稿するように構成される。自動投稿は、ユーザによる確認操作を介して、又は、当該確認操作なしで実行される。こうした構成は、SNSを介したライブ動画の拡散を支援する。
また、動画配信制御部45は、ライブ動画を視聴中のユーザによって入力されるタグを、当該ライブ動画に加えて、当該ライブ動画を配信するユーザ(配信者)に関連付けるように構成され得る。配信者に関連付けられたタグは、例えば、ユーザ情報テーブル411において管理され、所定の画面(例えば、配信者のプロフィールを表示する画面等)において表示され得る。こうした構成は、視聴者によって入力されるタグを配信者の属性(プロフィール)の一部として活用することを可能とする。
次に、このような機能を有する本実施形態の動画配信サーバ10の具体例について説明する。図3は、この例において、ユーザ情報テーブル411において管理される情報を例示する。ユーザ情報テーブル411は、ライブ動画配信サービスのユーザに関する情報を管理し、図示するように、個別のユーザを識別する「ユーザアカウント」に対応付けて、アカウント名、年齢、性別等を含む「基本情報」、ライブ動画の配信履歴に関する情報である「配信履歴情報」、他のユーザが配信するライブ動画の視聴履歴に関する情報である「視聴履歴情報」、このユーザがフォローしている他のユーザに関する情報である「フォローユーザ情報」、このユーザをフォローしている他のユーザ(フォロワー)に関する情報である「フォロワー情報」、このユーザがファミリーメンバーとして加入しているファミリーに関する情報である「ファミリー情報」、配信者としてのユーザのランクを示す「ランク」、ランクアップ/ダウンを判定するためのパラメータ値である「ランクメータ値」、ライブ動画配信サービスにおける仮想的なコインの保有数を示す「コイン保有数」、同じく仮想的なダイヤの保有数を示す「ダイヤ保有数」、視聴者としてのタグの入力に応じて増加するタグポイント(所定のパラメータ)に関する情報である「タグポイント情報」、配信者としてのライブ動画の配信中に視聴者によって入力されたタグに関する情報である「タグ情報」、ユーザ自身が設定する配信者としての分類である「分類用テキスト」等の情報を管理する。
図4は、この例における配信者の「ランク」を説明するための図である。図示するように、この例では、「S」、「A」、「B」、「C」、「D」及び「E」の6つのランク帯が存在し、「S」、「A」、「B」、「C」、「D」の5つのランク帯の各々は、3つのランク(例えば、「S+」、「S」、「S-」のように、ランク帯を示すアルファベットに「+」を付加したランク、当該アルファベットのみのランク、及び、当該アルファベットに「-」を付加したランク)によって構成されている。また、「E」のランク帯は、1つのランク「E」によって構成されている。つまり、この例では、16段階(3×5+1=16)のランクが存在している。
また、ランク帯は、「S」側が最上位であって「E」側が最下位である。また、同一のランク帯内のランクは、「+」側が最上位であって「-」側が最下位である。この例では、ユーザのランクは、初期値として「D-」が設定される。
図5は、この例において、配信管理テーブル412において管理される情報を例示する。配信管理テーブル412は、個別のライブ動画の配信に関する情報を管理し、図示するように、個別の配信(ライブ動画)を識別する「配信ID」に対応付けて、この配信の配信者を識別する「配信者ユーザアカウント」、「配信日時」、配信の継続時間を示す「配信時間」、「視聴者数(現在値及び最大値)」、視聴者によって入力されたコメントの数である「コメント数」、視聴者によって入力された「いいね」の数である「いいね数」、視聴者によるアイテムの入力に応じて増加する「アイテムポイント」、この配信に対して付与されるポイントである「配信ポイント」等の情報を管理する。
図6は、この例において、タグ管理テーブル413において管理される情報を例示する。タグ管理テーブル413は、ライブ動画に関連付けられたタグに関する情報を管理し、図示するように、個別の配信を識別する「配信ID」及び当該配信(ライブ動画)において個別のタグを識別する「タグID」の組合せに対応付けて、タグを入力した視聴者(タグ入力者)のユーザアカウントである「入力者ユーザアカウント」、タグの内容(文字列)である「タグ内容」、タグが付与された日時である「付与日時(年月日時分秒)」等の情報を管理する。
図7は、ユーザ端末30において表示されるライブ動画配信サービスのトップ画面60を例示する。当該画面60は、ライブ動画配信サービスを利用するユーザの起点となる画面であり、図示するように、「フォロー」、「人気」、「話題」及び「すべて」と表示された選択領域62と、当該領域62の下側に位置する一覧表示領域64と、画面右上隅に位置する円形の配信開始ボタン66とを有する。
選択領域62は、一覧表示領域64における表示内容を選択するための領域である。具体的には、選択領域62において「フォロー」が選択されると、一覧表示領域64において、ユーザがフォローしている他のユーザの配信中のライブ動画が一覧表示される。同様に、選択領域62において「人気」が選択されると、一覧表示領域64において、人気を有する動画を抽出するための所定の抽出条件に従って抽出されたライブ動画(例えば、視聴者数(現在値)が閾値以上であるライブ動画等)が一覧表示される。また、選択領域62において「話題」が選択されると、詳しくは後述するが、一覧表示領域64において、ライブ動画に付与された(関連付けられた)タグが、対応するライブ動画と共に時系列で一覧表示される。また、選択領域62において「すべて」が選択されると、一覧表示領域64において、配信中の全てのライブ動画が一覧表示される。
図7のトップ画面60は、選択領域62において「人気」が選択されている場合に対応している。この場合の一覧表示領域64には、図示するように、各々が個別のライブ動画に関する情報を表示する複数の個別表示領域641が2列で配置される。個別表示領域641は、ユーザによる選択に応じて、対応するライブ動画の視聴を開始できるように構成されている。一覧表示領域64は、上下方向へのフリック操作/スライド操作等によって、表示される個別表示領域641が切り替わるように構成されている。選択領域62において「フォロー」及び「すべて」が選択されている場合の一覧表示領域64の構成は、「人気」が選択されている場合の上述した構成と同様である。なお、選択領域62において「話題」が選択されている場合の一覧表示領域64の構成については後述する。
配信開始ボタン66は、ユーザが、配信者としてライブ動画の配信を開始するためのオブジェクトである。当該配信開始ボタン66がユーザによって選択されると、ライブ動画の配信が開始され、具体的には、ユーザ端末30のカメラを介して入力される画像、及び、同じくユーザ端末30のマイクを介して入力される音声によって構成される動画のサーバ10への送信が開始される。また、ライブ動画の配信の開始に応じて、配信管理テーブル412において新たなレコードが作成される。
図8は、配信開始ボタン66の選択(つまり、ライブ動画の配信の開始)に応じて配信者端末30において表示される配信画面70を例示する。当該画面70は、図示するように、画面全体に対応する動画表示領域71と、画面左上隅に位置する基本情報表示領域72と、画面左下隅に位置するコメント表示領域73と、当該領域73の上側に位置するタグ表示領域74と、画面下端部中央に位置する円形の配信停止ボタン76とを有する。
動画表示領域71は、配信されるライブ動画、つまり、配信者端末30のカメラを介して入力される画像が表示される。配信者は、通常は、配信者端末30のインカメラを介して配信者自身を撮影するので、配信されるライブ動画には配信者自身が含まれる。
基本情報表示領域72は、この配信の基本情報を表示し、具体的には、配信者情報(プロフィール画像等)、この配信の視聴者数(現在値)、及び、この配信に対して視聴者によって入力された「いいね」の数等を表示する。
コメント表示領域73は、視聴者によって入力されたユーザコメント又はサーバ10によって自動的に入力されたシステムコメントを表示し、具体的には、当該領域73には、各々が個別のコメントに対応する複数のコメントオブジェクト731が上下方向に並べて配置される。コメント表示領域73は、新たなコメントが入力されると、対応するコメントオブジェクト731が下側に追加され、既存のコメントオブジェクト731が順に上方向に移動するように構成されている。コメント表示領域73は、上下方向へのフリック操作/スライド操作等によって、表示されるコメントオブジェクト731が切り替わるように構成されている。
タグ表示領域74は、この配信(ライブ動画)に対して付与されているタグに関する情報を表示し、具体的には、当該領域74は、各々が個別のタグに対応する複数のタグオブジェクト741が左右方向に並べて配置されるように構成されている。タグ表示領域74の詳細については後述する。
配信停止ボタン76は、配信者がライブ動画の配信を停止するためのオブジェクトである。当該配信停止ボタン76が配信者によって選択されると、ライブ動画の配信(配信者端末30からサーバ10へのライブ動画の送信)が停止される。
図9は、視聴者端末30において表示される視聴画面80を例示する。例えば、トップ画面60の一覧表示領域64等を介して任意のライブ動画が視聴者によって選択されると、選択されたライブ動画を視聴するための視聴画面80が視聴者端末30において表示される。当該画面80は、図示するように、上述した配信画面70と同様に、動画表示領域81と、基本情報表示領域82と、コメント表示領域83と、タグ表示領域84を有する。また、視聴画面80は、画面下端部において、入力モード切り替えボタン85と、コメント入力領域86と、ハートマークが表示された「いいね」ボタン87と、プレゼントの図柄が表示されたアイテム入力ボタン88とを有する。
コメント入力領域86は、視聴者がコメントを入力するための領域である。当該領域86の右端部には送信オブジェクト861が配置されており、当該オブジェクト861が選択されると、コメント入力領域86に入力されている文字列がユーザコメントとして送信され、当該コメントに対応するコメントオブジェクト731、831が、配信者端末30の配信画面70及び各視聴者端末30の視聴画面80それぞれのコメント表示領域73、83に追加される。ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、当該コメントを入力した視聴者のアカウント名と共に、コメント自体(文字列)が表示される。また、コメントが入力されると、配信管理テーブル412のコメント数が更新(1加算)される。
いいねボタン87は、視聴者が配信者に対して「いいね」を入力するためのオブジェクトである。当該ボタン87が視聴者によって選択されると、「いいね」の入力が行われると共に「いいね」の入力に関するシステムコメントが入力され、対応するコメントオブジェクト731、831がコメント表示領域73、83に追加される。「いいね」の入力に関するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、「いいね」を入力した視聴者のアカウント名と共に、「いいね」が行われたことを示すテキストが表示される。また、「いいね」が入力されると、所定の視覚効果(例えば、ハート型のオブジェクトが画面下側から上側に向かって流れるように表示されるアニメーション効果等)が動画表示領域71、81に付加される。また、「いいね」が入力されると、配信管理テーブル412の「いいね数」が更新(1加算)される。
アイテム入力ボタン88は、視聴者がアイテムを入力するためのオブジェクトである。当該ボタン88が視聴者によって選択されると、図10に例示するアイテム選択画面200が視聴画面80に重ねて表示される。当該画面200は、図示するように、各々がアイテムに関する情報を表示する複数の個別表示領域202を一覧表示する。個別表示領域202は、アイテムに対応する画像、及び、当該アイテムの入力に必要なコイン数を表示する。
この例では、視聴者によって入力可能な複数のアイテムが予め定められており、各アイテムには、その価格(価値)としてのコイン数が予め設定されている。アイテム選択画面200は、当該入力可能な複数のアイテムを一覧表示する。視聴者によってアイテム選択画面200を介して何れかのアイテムが選択されると、選択されたアイテムの入力が行われる。
アイテムの入力が行われると、アイテムの入力に関するシステムコメントが入力され、対応するコメントオブジェクト731、831がコメント表示領域73、83に追加される。アイテムの入力に関するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、アイテムを入力した視聴者のアカウント名と共に、入力されたアイテムの名称が表示される。また、アイテムが入力されると、入力されたアイテムに対応する視覚効果が動画表示領域71、81に付加される。また、アイテムが入力されると、入力されたアイテムのコイン数に応じたアイテムポイント(例えば、コイン数が多くなるほどポイントも多くなる。)がこの配信に対して付与され、配信管理テーブル412において、対応する配信のアイテムポイントに加算される。また、アイテムが入力されると、入力されたアイテムのコイン数が、ユーザ情報テーブル411において、対応するユーザ(アイテムを入力した視聴者)のコイン保有数から減じられる。
ここで、この例におけるライブ動画に対するタグの付与に関する動作について説明する。視聴画面80の入力モード切り替えボタン85は、コメント入力領域86を介してタグの入力を行うためのオブジェクトである。入力モード切り替えボタン85が非選択状態である間、コメント入力領域86は通常のコメント入力モードであり、上述したように、送信オブジェクト861の選択に応じて、コメント入力領域86に入力されている文字列がコメントとして送信される。一方、入力モード切り替えボタン85が選択状態になると、コメント入力領域86はタグ入力モードとなり、送信オブジェクト861の選択に応じて、コメント入力領域86に入力されている文字列がタグとして送信される。
この例において、タグの入力は、タグを付与する(つまり、視聴中の)ライブ動画の配信者のファミリーメンバー(所定の関係を有するユーザ)に限定されている。具体的には、視聴画面80の入力モード切り替えボタン85は、視聴者が配信者のファミリーメンバーである場合には選択可能となる(有効化される)一方、視聴者が配信者のファミリーメンバーでない場合には選択不可能となる(無効化される)。
図11は、任意の視聴者によるタグの入力(送信)に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフロー図である。タグが入力されると、サーバ10は、まず、図示するように、対象のライブ動画(配信)において現在有効(その時点で有効)なタグの数が3未満であること(つまり、2以下であること)を確認する(ステップS100)。この例では、ライブ動画に対して付与されたタグは、付与されてから5分が経過するまでは現在有効状態として管理されるつまり、言い換えると、この例において、「現在有効なタグの数」は、現在から5分前までに付与されたタグの数であると言える。現在有効なタグは、タグ管理テーブル413の付与日時を参照することによって特定される。
そして、現在有効なタグの数が3未満である場合には(ステップS100においてYES)、次に、サーバ10は、対象のライブ動画に対する同一のユーザによる前回のタグの付与から1分以上経過していることを確認する(ステップS110)。同一のユーザによる前回のタグの付与時刻は、タグ管理テーブル413の入力者ユーザアカウント及び付与日時を参照することによって特定される。
そして、同一のユーザによる前回のタグの付与から1分以上経過している場合には(ステップS110においてYES)、次に、サーバ10は、タグの内容(文字列)が対象のライブ動画に対して10分以内に付与されたタグと重複していないことを確認する(ステップS120)。10分以内に付与されたタグの内容は、タグ管理テーブル413のタグ内容及び付与日時を参照することによって特定される。上述したように、この例では、付与されてから5分が経過したタグは現在有効状態でなくなるから、「10分以内に付与されたタグ」は、言い換えると「現在有効なタグ、及び、現在有効状態でなくなってから5分以内のタグ」と言うこともできる。
そして、タグの内容が10分以内に入力されたタグと重複していない場合には(ステップS120においてYES)、次に、サーバ10は、入力されたタグの登録(ライブ動画への付与)を行う(ステップS130)。具体的には、タグ管理テーブル413に新たなレコードが登録される。また、対応する配信者のユーザ情報テーブル411のタグ情報が更新される(今回のタグが追加される。)。
一方、現在有効なタグの数が3以上である場合(ステップS100においてNO)、同一のユーザによる前回のタグの付与から1分以上経過していない場合(ステップS110においてNO)、又は、タグの内容が10分以内に付与されたタグと重複している場合(ステップS120においてNO)には、サーバ10は、タグを入力したユーザに対してエラーを通知する(ステップS140)。この場合、入力されたタグの登録(ライブ動画に対する付与)は行われず、当該タグは破棄される。このように、この例では、1のライブ動画に対して付与可能な現在有効なタグの数が3つに制限されており、1のライブ動画に対して1のユーザによって1分以内に付与可能なタグの数が1つに制限されており、及び、1のライブ動画に対して10分以内に付与可能な同一のタグの数が1つに制限されている。なお、この例において、タグの内容に関する制限(例えば、文字数制限、及び、NGワードによる制限等)を設けるようにしても良い。
タグが付与されると、付与されたタグに対応するタグオブジェクト741、841が、配信者端末30の配信画面70及び各視聴者端末30の視聴画面80それぞれのタグ表示領域74、84に追加される。タグ表示領域74、84は、左側の方が新しくなる(付与時刻が遅くなる)ように、現在有効なタグに対応するタグオブジェクト741、841を左右方向に並べて配置する。したがって、新たに付与されたタグに対応するタグオブジェクト741、841は、タグ表示領域74、84における左端に追加される。なお、付与されてから5分が経過してタグが現在有効状態でなくなると、対応するタグオブジェクト741、841は削除される(例えば、右方向に移動するアニメーション効果を伴って消える。)。
この例におけるタグオブジェクト741、841は、タグの内容を、文字列の先頭部分に「#」が付加されたハッシュタグの形式で表示する。例えば、タグの内容が「東京観光」である場合には、タグオブジェクト741、841において「#東京観光」と表示される。タグオブジェクト741、841は、その左右方向の長さが、表示する文字列の長さに応じて自動調整される。
また、タグが付与されると、タグの付与に関するシステムコメントが入力され、対応するコメントオブジェクト731、831がコメント表示領域73、83に追加される。タグの付与に関するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、タグを付与(入力)した視聴者のアカウント名と共に、付与されたタグの内容が表示され、例えば、「xxさんが配信に「#東京観光」をタグ付けしました。」というコメントが表示される。
この例において、ライブ動画に付与されたタグは、トップ画面60における配信中のライブ動画に関する情報の表示に用いられる。例えば、ライブ動画に付与されたタグは、一覧表示領域64の個別表示領域641において、ライブ動画に関する情報の一部として表示される。
図12は、個別表示領域641の表示内容を例示する。個別表示領域641は、ライブ動画の配信者によって予め設定されている静止画像、配信者のアカウント名、及び、視聴者数(現在値)を表示すると共に、図示するように、その下端部において、第1のタグオブジェクト6411及び第2のタグオブジェクト6412が左右方向に並べて配置されている。第1のタグオブジェクト6411は、配信者自身が設定した配信者の分類である分類用テキスト(ユーザ情報テーブル411において管理されている。)をハッシュタグの形式(文字列の先頭に「#」が付加された形式)で表示する(図12の例では、「#大食い配信」と表示されている。)。また、第2のタグオブジェクト6412は、対応するライブ動画に付与されている現在有効なタグを同じくハッシュタグの形式で表示する(図12の例では、「#カレー」と表示されている。)。なお、対応するライブ動画に複数の現在有効なタグが付与されている場合には、所定のルールに従って選択された1つのタグ(例えば、ランダムに選択されたタグ、又は、最新のタグ等)が表示される。このように、個別表示領域641において、配信者自身が設定した分類用テキスト、及び、視聴者が入力したタグの両方を表示することによって、ライブ動画の内容に関する情報をより適切にユーザに知らせることができる。
また、例えば、ライブ動画に付与されたタグは、トップ画面60において一覧表示するライブ動画の抽出・選択に用いられる。図13は、選択領域62において「話題」が選択されている場合のトップ画面60を例示する。この場合のトップ画面60は、一覧表示領域64において、何れかのライブ動画に付与されたタグが、当該ライブ動画共に時系列で一覧表示される。言い換えると、選択領域62において「話題」が選択されている場合の一覧表示領域64は、付与日時の降順で並べられたタグ及び対応するライブ動画が一覧表示される。
一覧表示領域64には、各々が個別のタグ及び対応するライブ動画に関する情報を表示する複数の個別表示領域642が上下方向に並べて配置されている。何れかのライブ動画に新たにタグが付与されると、対応する個別表示領域642が、一覧表示領域64の最上部に追加される。
図14は、個別表示領域642の表示内容を例示する。当該領域642は、図示するように、左上隅にタグオブジェクト6421が配置されていると共に、対応する(当該タグが付与された)ライブ動画の配信者のプロフィール画像及びアカウント名等を表示する。個別表示領域642は、対応するライブ動画へのリンクが設定されており、ユーザは、一覧表示領域64において表示されている複数の個別表示領域642の何れかを選択することにより、対応するライブ動画の視聴を開始することができる。なお、この例では、例えば、1のライブ動画に短期間で相互に異なる複数のタグが付与された場合には、複数のタグにそれぞれ対応する複数の個別表示領域642が配置され、これらの領域642は、同じライブ動画へのリンクが設定されることになる。
以上、ライブ動画に対するタグの付与に関する動作について説明した。次に、ユーザによるライブ動画の視聴の開始の際の動作について説明する。図15は、任意のユーザによるライブ動画の視聴の開始(配信への入室)に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフロー図である。任意のユーザがライブ動画の視聴を開始すると、まず、サーバ10は、図示するように、当該ユーザがタグを介してライブ動画の視聴を開始していない場合には(ステップS200においてNO)、ユーザの通常入室に関するシステムコメントを入力する(ステップS210)。この例において、「タグを介したライブ動画の視聴の開始」は、具体的には、トップ画面60の選択領域62において「話題」が選択されている状態の一覧表示領域64を介して(当該領域64において一覧表示されている複数の個別表示領域642の何れかを選択することにより)ライブ動画の視聴を開始することである。
通常入室に関するシステムコメントが入力されると、当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831がコメント表示領域73、83に追加される。通常入室に関するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、視聴を開始した(入室した)ユーザのアカウント名等が表示される。
一方、視聴を開始したユーザがタグを介してライブ動画の視聴を開始している場合には(ステップS200においてYES)、サーバ10は、次に、タグを介した入室(タグ経由入室)に関するシステムコメントを入力する(ステップS220)。当該システムコメントが入力されると、上述したように、対応するコメントオブジェクト731、831がコメント表示領域73、83に追加される。
この例において、タグを介した入室に関するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、入室したユーザのアカウント名に加えて、経由したタグを表示する。経由したタグは、トップ画面60の一覧表示領域64において選択した個別表示領域642に対応するタグである。例えば、コメントオブジェクト731、831には、「Aさんが「#xxx」から遊びに来たよ」(「Aさん」は入室したユーザであり、「xxx」は経由したタグである。)と言うコメントが表示される。
こうしてタグを介した入室に関するシステムコメントが入力されると、サーバ10は、次に、視聴を開始したユーザが初見ユーザ(この配信者のライブ動画を初めて視聴するユーザ)である場合には(ステップS230においてYES)、経由したタグの入力者に対してタグポイントを付与する(ステップS240)。具体的には、入力者について、ユーザ情報テーブル411のタグポイント情報が更新される。タグの入力者は、タグ管理テーブル413の入力者ユーザアカウントを参照することによって特定される。
この例では、タグポイント情報は、対応するユーザ(入力者)がファミリーメンバーとなっているファミリー毎(つまり、配信者毎)のタグポイントを含み、ステップS240では、対応するファミリーのタグポイントに所定のポイントが加算される。なお、この例では、定期的に、タグポイントのランキング(例えば、同一のファミリー内でのランキング)が設定及び公開される。
この例において、タグを介した入室であって、且つ、入室したユーザが初見ユーザである場合に、さらに、対応するシステムコメントを入力するようにしても良い。対応するシステムコメントは、例えば、経由したタグの入力者、及び、当該タグを介して入室した初見ユーザの数を含み、例えば、対応するコメントオブジェクト731、831には、「Xさんの「#xxx」でyy人の初見さんが遊びに来てくれたよ」と言うコメントが表示される。また、対応するシステムコメントは、例えば、経由したタグの入力者が、所定の期間(例えば、当月)に入力した全てのタグ(今回のタグ及びその他のタグ)を介してそれぞれ入室した初見ユーザの数を含み、例えば、対応するコメントオブジェクト731、831には、「Xさんのタグで今月zzz人の初見さんが遊びに来てくれたよ」と言うコメントが表示される。
以上、ユーザによるライブ動画の視聴の開始の際の動作について説明した。次に、配信者が配信を終了する際の動作について説明する。上述したように、配信者が、配信画面70の配信停止ボタン76を選択すると、ライブ動画の配信が終了する。ライブ動画の配信が終了すると、サーバ10は、当該配信に対する配信ポイントを設定する。この例では、視聴者数(最大値)、いいね数、コメント数、及び、アイテムポイントに基づいて配信ポイントが算出される。配信ポイントは、視聴者数(最大値)、いいね数、コメント数、及び、アイテムポイントが多いほど、多くなるように構成されている。算出された配信ポイントは、配信管理テーブル412において登録される。
また、この例では、ユーザが前日に獲得した配信ポイントに基づいて当日のランクが決定(更新)される。図16は、各ユーザのランクを更新する際にサーバ10が実行する処理を例示するフロー図である。これらの処理は、毎日深夜(例えば、毎日午前3時)に実行される。
サーバ10は、まず、図示するように、各ユーザのランクメータ値を更新する(ステップS300)。図17は、ランクメータ値の更新ルールを説明するための図である。図示するように、この例では、ユーザが前日に獲得した配信ポイントの当該ユーザが属するランク帯内での順位に基づいてランクメータ値が変動する。特定のユーザが前日に獲得した配信ポイントは、配信管理テーブル412の配信者ユーザアカウント、配信日時、及び、配信ポイントを参照することによって算出される。なお、ユーザが1日に複数の配信を行っている場合、複数の配信でそれぞれ獲得した配信ポイントが合算される。
ランクメータ値の更新ルールは、具体的には、図17に示すように、まず、ランク帯内の配信ポイントの順位が上位10%に含まれる場合には、ランクメータ値の変動は「+2」(2ポイント増加)である。同様に、当該順位が上位11~30%(上位30%から上位10%を除いた残りの20%)に含まれる場合の変動は「+1」であり、当該順位が中位30%(上位31~60%)に含まれる場合の変動は「±0」(増減なし)であり、当該順位が下位40%に含まれる場合の変動は「-1」(1ポイント減少)である。なお、前日の配信が行われなかった場合には、ランク帯内の順位にかかわらず、ランクメータ値の変動は「-1」となる。
ステップS300では、図17に例示される更新ルールに従って、各ユーザのランクメータ値が更新される。なお、ランクメータ値がマイナスであるユーザであって、今回のランクメータ値の変動が増加(具体的には、+2、又は、+1)である場合、ランクメータ値を0にクリアした上で増加させるようにしても良い。つまり、例えば、ランクメータ値の現在値が「-1」であるユーザの今回の変動が「+2」である場合、ランクメータ値を0にクリアした後に2増加させ、変動後のランクメータ値は(「+1」ではなく)「+2」となる。こうすれば、ランクメータ値がマイナスであるユーザ(例えば、配信頻度が低いユーザ等)であっても当該ランクメータ値を一気に増加させることができるから、ライブ動画の配信が促進される。
各ユーザのランクメータ値を更新すると、次に、サーバ10は、更新後のランクメータ値に基づいてランクを更新する(ステップS310)。図18は、ランクの更新内容と必要なランクメータ値との対応関係を説明するための図である。図示するように、まず、ランク帯をまたいでランクアップする場合(言い換えると、各ランク帯内の最上位のランクからランクアップする場合)に必要なランクメータ値は+4である。つまり、各ランク帯内の最上位のランク(例えば、A+)に属するユーザは、ランクメータ値が+4になると、直上のランク帯内の最下位のランク(例えば、S-)にランクアップする。また、同一のランク帯内でランクアップする場合(言い換えると、各ランク帯内の中位又は最下位のランクからランクアップする場合)に必要なランクメータ値は+2である。つまり、各ランク帯内の中位又は最下位のランク(例えば、B又はB-)に属するユーザは、ランクメータ値が+2になると、同一のランク帯内の直上のランク(例えば、B+又はB)にランクアップする。
同様に、図18に例示するように、同一のランク帯内でランクダウンする場合(言い換えると、各ランク帯内の最上位又は中位のランクからランクダウンする場合)に必要なランクメータ値は-2である。つまり、各ランク帯内の最上位又は中位のランク(例えば、B+又はB)に属するユーザは、ランクメータ値が-2になると、同一のランク帯内の直下のランク(例えば、B又はB-)にランクダウンする。また、ランク帯をまたいでランクダウンする場合に必要なランクメータ値は-6である。つまり、各ランク帯内の最下位のランク(例えば、A-)に属するユーザは、ランクメータ値が-6になると、直下のランク帯の最上位のランク(例えば、B+)にランクダウンする。このように、この例では、ランク帯をまたいだランクアップ/ダウンは、同一のランク帯内でのランクアップ/ダウンと比較して、必要なランクメータ値の絶対値が大きくなっている。この結果、短期間での急激なランクアップ/ダウンが抑制される。
ステップS310においては、図18に例示した対応関係に従って、ランクメータ値に基づくランクの更新が行われる。なお、ランクの更新が行われたユーザ(ランクアップ/ダウンが発生したユーザ)のランクメータ値は0にクリアされる。
また、この例では、前日の配信時間とランク(前日におけるランク)とに基づいて配信者としてのユーザに対する報酬であるダイヤが付与される。図19は、各配信者にダイヤを付与する際にサーバ10が実行する処理を例示するフロー図である。これらの処理は、毎日深夜に実行され、例えば、図16に例示した各ユーザのランクを更新する際に実行され処理よりも前の時刻(例えば、毎日午前0時)に実行される。
サーバ10は、まず、図示するように、各ユーザの前日の配信時間を算出する(ステップS400)。特定のユーザの前日の配信時間は、具体的には、配信管理テーブル412の配信者ユーザアカウント、及び、配信日時を参照することによって算出される。ユーザが1日に複数の配信を行っている場合、複数の配信の各々の配信時間が合算される。
続いて、サーバ10は、算出した配信時間及び基準ダイヤ数に基づく数のダイヤを各ユーザに付与する(ステップS410)。具体的には、算出した配信時間に基準ダイヤ数を乗じた数のダイヤが各ユーザに付与される。基準ダイヤ数は、ランクが上位であるほど多くなるように、ランク毎に予め設定されており、各ユーザの前日のランクに対応する基準ダイヤ数が適用される。ユーザに対してダイヤが付与されると、ユーザ情報テーブル411のダイヤ保有数が更新される。この例では、ダイヤは、コイン又は現実の通貨に交換することができる。
上述した例におけるトップ画面60は、配信中のライブ動画に関する情報を表示する画面の一例であって、本実施形態の他の例では、その他の画面が適用され得る。図20は、本実施形態の他の例におけるトップ画面60Aであって、選択領域62において「話題」が選択されている場合のトップ画面60Aを例示する。この場合のトップ画面60Aは、タグの検索を行うためのタグ検索領域63と、最も話題となっているタグ(現在有効なタグとして付与されているライブ動画の数が最も多いタグ)が付与されているライブ動画を一覧表示する第1一覧表示領域64Aと、配信中の複数のライブ動画にそれぞれ付与されている現在有効なタグを一覧表示する第2一覧表示領域65とを有する。
第1一覧表示領域64Aは、各々が個別のライブ動画に関する情報を表示する複数の個別表示領域641が左右方向に並べて配置されている。複数の個別表示領域641の何れかが選択されると、対応するライブ動画の視聴が開始される。当該個別表示領域641の選択に応じた視聴の開始は、タグを介した入室(視聴の開始)として判断される。
第2一覧表示領域65は、各々が個別のタグに対応する複数のタグオブジェクト651が配置されている。当該領域65では、付与されているライブ動画の数が多いタグに対応するタグオブジェクト651が上側に配置され、また、同じ高さに配置されているタグオブジェクト651は、付与されているライブ動画の数が多いタグに対応するタグオブジェクト651が左側に位置する。
複数のタグオブジェクト651の何れかが選択されると、図21に例示するタグ別動画一覧画面90がトップ画面60Aに重ねて表示される。当該画面90は、特定のタグが現在有効なタグとして付与されているライブ動画を一覧表示するための画面であり、図示するように、特定のタグとして指定されているタグの内容(選択されたタグオブジェクト651に対応するタグの内容)を表示するタグ表示オブジェクト91と、指定されているタグが現在有効なタグとして付与されているライブ動画を一覧表示する一覧表示領域92とを有する。当該領域92は、各々が個別のライブ動画に関する情報を表示する複数の個別表示領域921が上下方向に並べて配置されている。個別表示領域921は、配信者のプロフィール画像及びアカウント名等を表示する。複数の個別表示領域921の何れかが選択されると、対応するライブ動画の視聴が開始される。当該個別表示領域921の選択に応じた視聴の開始は、タグを介した入室(視聴の開始)として判断される。なお、タグ検索領域63を介して現在有効なタグを検索及び選択した場合も、当該選択したタグに対応するタグ別動画一覧画面90が表示される。
上述した例において、ライブ動画に対するタグの付与に伴って、外部のSNSへの自動投稿が行われるようにしても良い。図22は、外部のSNSに自動投稿されるコンテンツの内容を例示する。自動投稿は、タグの入力者のSNS用のアカウント(例えば、ユーザ情報テーブル411において管理することができる。)を用いて行われ、投稿用のコンテンツは、OGP(Open Graph protocol)の設定内容に従って生成される。例えば、投稿用のコンテンツには、配信者のアカウント名、ライブ動画配信サービスのサービス名、現在有効なタグ、及び、分類用テキストの各々をハッシュタグとして含むメッセージが含まれる。例えば、当該コンテンツは、「#Xさん が #サービスY で配信中! #カレー #大食い配信」というテキストを含む(「Xさん」が配信者のアカウント名であり、「サービスY」がサービス名であり、「カレー」が現在有効なタグであり、「大食い配信」が分類用テキストである。)。
上述した例では、ライブ動画の視聴者によってタグの付与が行われるようにしたが、これに加えて、ライブ動画を配信中の配信者自身によって、タグの付与が行われるようにしても良い。
上述した例において、ライブ動画に対して付与されたタグを配信者によって削除できるようにしても良い。例えば、配信画面70のタグ表示領域74に配置されているタグオブジェクト741を選択する操作(例えば、長押しする操作等)を介して、対応するタグの削除が行えるようにしても良い。タグが削除されると、タグ管理テーブル413において対応するレコードが削除されると共に、ユーザ情報テーブル411のタグ情報からも削除される。
上述した例において、コインの消費を伴うタグの入力を可能としても良い。この場合、コインの消費数が多いほど、タグの有効期間が長くなるようにしても良い。
上述した例において、ライブ動画のアーカイブを後から視聴できるようにしても良い。この場合、アーカイブ済みのライブ動画は、配信中に付与された全てのタグがタグ管理テーブル413において管理されているから、当該タグを用いた検索を可能としても良い。例えば、配信者のプロフィールを表示する画面等において、過去に視聴者によって入力されたタグの一覧(ユーザ情報テーブル411のタグ情報において管理されている。)を表示し、当該一覧を介して何れかのタグが選択されると、選択されたタグが付与されているアーカイブ済みのライブ動画が検索及び表示されるようにしても良い。
以上説明した本実施形態の動画配信サーバ10は、ライブ動画を視聴中のユーザによって入力されるタグを当該ライブ動画に関連付ける(付与する)と共に、関連付けられているタグに基づいて配信中のライブ動画に関する情報を提示するから、ユーザは、実際の視聴者によって入力されたタグに基づく情報によって、配信中のライブ動画の現在の内容(話題)を知ることができる。この結果、例えば、新規のユーザがライブ動画の視聴を開始しやすくなり、ライブ動画の視聴が促進される。
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。