JP2023167354A - 情報処理方法、移動体、通信装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理方法、移動体、通信装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動体と通信装置との無線通信状態が他の移動体で行われている無線通信の影響で損なわれることを抑制できる移動体の提供。【解決手段】一実施形態に係る移動体であるドローン10は、移動体側アンテナA35を介して電波を送信及び受信する第1無線通信部34と、ドローン10の位置を特定するセンサモジュール31と、他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する第2無線通信部36と、ドローン10と第2無線通信部36で受信する固有情報とに基づき、ドローン10と他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定部32Aと、ドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、移動体側アンテナA35の少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部38と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、情報処理方法、移動体、通信装置及びコンピュータプログラムに関する。
無線通信により遠隔制御されるドローンなどの移動体は、様々な分野で活用されつつある。ドローンは、例えば空撮、計測、災害救助、輸送物流などの様々な用途で既に用いられている。なお、単にドローンという場合、この用語は、無人飛行体を意味する。
ドローンは、操縦者が操作するコントローラから無線で送信される制御指令により制御され得る。また、ドローンは、コントローラからルータを介して、又は、コントローラからルータ及び基地局を介して無線で送信される制御指令によっても制御され得る。
ドローンとの無線通信で使用される周波数帯域は、例えば2.4GHz帯、5GHz帯などである。このような周波数帯域は通常、国などから指定を受ける。
今後、ドローンの需要は益々増加すると予想される。そして、多くのドローンが上空で互いに近接して飛行する状況が実現され得る。しかしながら、こうした状況下で複数のドローンが特定の周波数帯域を共有する場合、電波干渉の問題が生じ得る。
すなわち、自機ドローンとコントローラなどとの無線通信状態が、他のドローンが無線通信で使用している電波の影響で損なわれる状況が生じ得る。この場合、例えばドローンの操作に支障が生じたり、ドローンから送られてくる映像が乱れたりする虞がある。
特開2022-040462号公報
本開示は上記事情を考慮してなされたものであり、移動体と通信装置との無線通信状態が他の移動体で行われている無線通信の影響で損なわれることを抑制できる情報処理方法、移動体、通信装置及びコンピュータプログラムを提供する。
本開示の情報処理方法は、移動体の位置及び/又は前記移動体と無線通信する通信装置の位置を特定する位置特定ステップと、他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信ステップと、前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定ステップと、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記移動体が備える移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置が備える通信装置側アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御ステップと、を備える。
本開示の移動体は、アンテナを介して電波を送信及び受信する無線通信部と、前記移動体と他の移動体との位置関係に基づき、前記アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部と、を備える。
本開示の通信装置は、移動体と無線通信する通信装置であって、アンテナを介して電波を送信及び受信する無線通信部と、前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置を特定する位置特定部と、他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信部と、前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定部と、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部と、を備える。
本開示のコンピュータプログラムは、移動体の位置及び/又は前記移動体と無線通信する通信装置の位置を特定する位置特定ステップと、他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信ステップと、前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定ステップと、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記移動体が備える移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置が備える通信装置側アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御ステップと、をコンピュータに実行させる。
第1の実施形態に係る移動体としてのドローンをコントローラにより飛行させる状況を示す図。 第1の実施形態に係るドローンの構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係るコントローラの構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係るドローン及びコントローラに設けられるアンテナの構成の一例を示す図。 第1の実施形態に係るドローンで行われる処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るコントローラで行われる処理の一例を示すフローチャート。 図5及び図6に示す処理によって制御されるドローン及びコントローラの動作の一例を示す図。 第2の実施形態に係るドローン及びコントローラで行われる処理の一例を示すフローチャート。 第3の実施形態に係るドローン及びコントローラで行われる処理の一例を示すフローチャート。 第4の実施形態に係るドローンで行われる処理の一例を示すフローチャート。 各実施形態に係るドローン及びコントローラで採用され得るアンテナの例を示す図。 各実施形態に係るドローン及びコントローラで採用され得るアンテナの例を示す図。 各実施形態に係るドローン及びコントローラで採用され得るアンテナの例を示す図。 実施形態に係るドローン及びコントローラを構成し得る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図。
以下、図面を参照して本開示の各実施形態について説明する。
<<第1の実施形態>>
図1は、第1の実施形態に係る移動体としてのドローン10を通信装置としてのコントローラ20により飛行させる状況を示す。ドローン10は、コントローラ20により遠隔制御されることで飛行している。なお、単にドローンという場合、この用語は、無人飛行体を意味する。
<ドローン及びコントローラの使用環境及び機能の概略>
まず、図1を用いて本実施形態に係るドローン10及びコントローラ20の使用環境及び機能の概略を説明する。ドローン10及びコントローラ20は、双方向に無線通信可能になっている。図1では、操縦者Uがコントローラ20を介してドローン10を制御するマニュアル操作が行われている。この場合、ドローン10は、例えばコントローラ20から送信されるユーザの意思に基づく制御指令を受け、制御指令に基づいて制御される。制御指令は、前進、後退、左旋回、右旋回、上昇、下降などのユーザの意思に基づく制御指令である。制御指令は電波として送信される。制御指令は、操縦者Uがコントローラ20を直接的に操作することで生成される。一方で、ドローン10は、例えば現在の位置や撮像した画像の情報をコントローラ20に送信してもよい。この場合、ドローン10が送信する情報は、電波として送信される。
制御指令には、上述の例示の他に、ドローン10に対して相対的又は絶対的に定められる目標位置への移動に関する指令が含まれてもよい。また、制御指令には、目標速度、旋回時の目標角速度、目標姿勢などへの状態変更に関する指令などが含まれてもよい。
また、ドローン10は自律飛行(自律移動)も可能である。詳しくは、ドローン10は、コントローラ20から経路を指定された後、指定された経路にしたがって自律的に移動できる。また、ドローン10は、所定の帰還位置への経路を自ら生成し、生成した経路にしたがって自律的に帰還できる。このような自律的に帰還する処理は、リターントゥホーム(以下、「RTH」)と呼ばれる場合がある。
また、ドローン10は半自律飛行も可能である。ここで言う半自律飛行は、マニュアル操作によるマニュアル飛行中に一時的に自律飛行がなされる動作状態を意味する。例えば、マニュアル飛行中のドローン10は、コントローラ20との通信が不能になったり、構造物などの裏に回り込んでユーザの視野内から外れたりする状態になり得る。ドローン10は、このような場合に例えばRTHに一時的に移行し、半自律飛行を行ってもよい。
上述のようなドローン10のマニュアル飛行、自律飛行、及び半自律飛行は、操縦者Uの視野内で行われてもよいし、視野外で行われてもよい。視野外でマニュアル飛行を行う場合には、ドローン10の現在の位置を認識可能とする手段が必要となる。このような手段は、例えばコントローラ20に設けられるドローン10の現在の位置の表示や、ドローン10が撮像中の画像の表示などでもよい。
本実施形態におけるコントローラ20は、操縦者Uによって把持され且つ制御指令を送信するアンテナを備える操作専用の装置である。ただし、コントローラ20は、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどでもよい。
例えば、コントローラ20がスマートフォン又はタブレットで構成される場合、コントローラ20は、Bluetooth(登録商標)などの通信方式にしたがって直接的に制御指令を送信してもよい。また、ルータ、ルータ及び基地局を介してWifiなどの通信方式にしたがって制御指令がドローン10に送信されてもよい。この場合、ルータ及び基地局は、ドローン10と無線通信する通信装置に対応するものになる。
図1には、他の移動体としての他機ドローン101が示されている。他機ドローン101は、他の操縦者によって操作されるか又は自律運転している。
また、図1には、飛行体監視設備110が示されている。飛行体監視設備110は、無人飛行体を含む飛行中の物体を監視する設備である。飛行体監視設備110は、国又は地方公共団体が飛行体の保安のために設置した設備でもよい。飛行体監視設備110はアンテナ112を備えている。アンテナ112は、飛行中の移動体からの情報を受信し、受信した情報は、飛行体の位置の特定に利用される。飛行体監視設備110は、図示しないソナーやカメラを更に備え、これらによって飛行体を更に監視してもよい。
図1に示す状況では、本実施形態に係るドローン10及び他機ドローン101がそれぞれ、飛行体監視設備110に、図中実線矢印に示すように自身の存在及び/又は位置を飛行体監視設備110で特定させるための固有情報ID0及びID1を送信している。飛行体監視設備110は、固有情報ID0及びID1をドローン10及び他機ドローン101それぞれの存在及び/又は位置を検出するために用いる。
本実施形態では、固有情報ID0及びID1に、一例として、機体登録番号の情報、機体製造番号の情報、現在の位置情報、及び現在の時刻情報が含まれている。
詳しくは、本実施形態における機体登録番号は、一例として、国又は地方公共団体などの他者より、ドローン10及び他機ドローン101などの無人飛行体に設定される番号である。このような機体登録番号は、無人飛行体を飛行させることを希望する申請又は無人飛行体の所有の申請に応じて、国又は地方公共団体などが発行する番号である。また、機体製造番号は、無人飛行体を製造した製造者が付与する番号でもよい。
また、上記現在の位置情報は、無人飛行体自体が検出する自機の現在の位置の情報であって、無人飛行体が固有情報を送信する際の無人飛行体の位置の情報である。固有情報の送信が意図される無人飛行体は、通常、GNSS(Global Navigation Satellite System)、TOF(Time Of Flight)、気圧センサ、地磁気センサなどを組み合わせることで自機の位置を検出できる。また、上記現在の時刻情報は、無人飛行体が固有情報を送信する際の時刻の情報である。無人飛行体は、通常、時計機能を有する。また、時刻情報は、GNSSで受信する衛星からの信号からも抽出され得る。
本実施形態における固有情報ID0及びID1は、具体的には、リモートID制度で無人飛行体を飛行(移動)させる際に無人飛行体からの送出を義務付けられた情報である。リモートID制度では、機体登録番号、機体製造番号、位置情報、時刻、認証情報を、無人移動体から航空局、警察、重要施設管理者に送出することが列挙されている。
なお、リモートID制度は、例えば、日本の国土交通省、アメリカ連邦航空局や、欧州連合の欧州航空安全機構が制定している。固有情報は、諸外国におけるリモートID制度又はこれに準ずる制度で指定する情報でもよい。
そして、以上のような使用環境下で、本実施形態に係るドローン10は、図1の破線の矢印に示すように、他機ドローン101などの他の移動体から送出される固有情報を受信する機能を備える。そして、ドローン10は、他の移動体の存在及び/又は位置を特定するため情報として固有情報を受信し、受信した固有情報を利用して、ドローン10が備えるアンテナの指向性などの状態を制御する。また、本実施形態では、コントローラ20も、図1の破線の矢印に示すように、他の移動体から送出される固有情報を受信する機能を備える。そしてもコントローラ20も固有情報を利用してコントローラ20が備えるアンテナの指向性などの状態を制御する。
<ドローンの構成>
図2は、ドローン10の構成を示すブロック図である。以下、ドローン10の構成及び機能について詳述する。ドローン10は、センサモジュール31と、演算部32と、飛行制御部33と、第1無線通信部34と、移動体側アンテナA35と、第2無線通信部36と、移動体側アンテナB37と、アンテナ制御部38と、推進装置39と、記憶部40と、充電池41と、を備えている。
センサモジュール31は、ドローン10の位置を検出するための及びドローン10の周囲の障害物を検出するための各種センサを含む。本実施形態では、センサモジュール31が、各種センサとして、ステレオカメラ、IMU(Inertial Measurement Unit)、TOFセンサ、地磁気センサ、気圧センサ及びGNSS受信部を含む。なお、上記障害物は、ドローン10とは異なる飛行体、建造物、木、人、車両、地表、山肌、水面などのドローン10の飛行の障害となり得るものを意味する。
ステレオカメラは、ドローン10の周囲を2つ以上の撮像部で撮像し、互いに異なる2つ以上の画像信号を取得する。2つの以上の画像信号は、ドローン10から撮像した画像上の物体までの距離の検出に用いられる。すなわち、ステレオカメラは測距センサとして機能する。なお、ステレオカメラに加えて、又は、ステレオカメラの代わりに、レーダなどのミリ波式測距センサ、LiDAR(Light Detection and Ranging)などの光学式測距センサ、超音波式測距センサなどのいずれか又は2種以上の組合せが測距センサとして用いられてもよい。
IMUは、例えば3軸のジャイロセンサと3方向の加速度センサを含んで構成され、ドローン10の角速度及び加速度を計測する。IMUが計測したドローン10の角速度及び加速度の情報は、飛行制御部33に提供される。
TOFセンサは、光を照射して反射光が帰って来るまでの時間で、ドローン10の周囲の物体や地表などまでの距離を測定する。TOFセンサが照射する光は赤外線でもよい。TOFセンサは、ドローン10の周囲の物体や地表までの距離の情報を飛行制御部33に提供する。
地磁気センサは、地磁気の測定によりドローン10の向きを測定する。地磁気センサは、ドローン10の向きの情報を飛行制御部33に提供する。
気圧センサは、気圧を計測する。気圧センサは、気圧の情報を飛行制御部33に提供する。気圧は、地表からの高さによって変化する。そのため、気圧センサで測定した気圧に基づいてドローン10の高度を算出できる。
GNSS受信部は、GPS衛星や他の衛星(例えば、GalileoやQZSS)からの信号を受信して、受信した信号に基づき、ドローン10の現在の位置を検出する。また、GNSS受信部は、GPS衛星や他の衛星から時刻情報を受信する。GNSS受信部は、ドローン10の現在の位置の情報及び時刻情報を飛行制御部33に提供する。後述するが、飛行制御部33は、センサモジュール31からの情報に基づき、ドローン10の飛行状態(駆動)を制御できる。
演算部32は、主としてドローン10の内部でのデータ処理及びドローン10と外部との間のデータ処理を行う。演算部32は、例えば第1無線通信部34にコントローラ20へ情報を送信する旨を指示したり、移動体側アンテナA35で受信した情報を飛行制御部33に提供する処理を行ったりする。また、演算部32は、図1に示すドローン10に設けられた前方カメラ12も制御する。
また、演算部32は、移動体側アンテナB37で受信した情報を解析し、解析した情報をアンテナ制御部38に提供する処理を行う。ドローン10は、上述したように他機ドローン101などから送出される他の移動体の固有情報を受信する機能を備えている。当該機能は、後述するが、第2無線通信部36によって実現される。固有情報は、移動体側アンテナB37で受信され、第2無線通信部36を介して演算部32に送られる。ここで、演算部32は、固有情報を解析する位置関係特定部32Aを含む。位置関係特定部32Aは、ドローン10と他の移動体との位置関係を特定する。
位置関係特定部32Aは、受信した固有情報が他の移動体から送出されたものか否か及び他の移動体の位置情報を特定する。当該特定は、固有情報の復調により、他の移動体の機体登録番号の情報、機体製造番号の情報、現在の位置情報、及び現在の時刻情報を検出し、適宜、自機であるドローン10の情報と対比することにより行われる。固有情報が他の移動体から送出されたものか否かは、例えばドローン10に保持される自機の機体製造番号又は機体登録番号との対比で行われる。
そして、位置関係特定部32Aはさらに、センサモジュール31の検出情報から特定されるドローン10の位置及び固有情報、詳しくは固有情報から特定される他の移動体の位置に基づき、ドローン10と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係を特定する。位置関係は、ドローン10の位置を原点とする他の移動体の相対的な位置座標(例えば、X,Y,Z)、ドローン10に対する他の移動体の向き(例えば、北北西)、ドローン10に対する他の無人移動体の向き及び距離(例えば、北北西300m)などである。
上述のようにして位置関係特定部32Aが特定する「位置関係」は、アンテナ制御部38に送られる。詳細は後述するが、アンテナ制御部38は、提供された位置関係に基づき、ドローン10が備えるアンテナの指向性などの状態を制御する。
飛行制御部33は、ドローン10の駆動を制御するものである。飛行制御部33は、例えばコントローラ20から送信される制御指令を受け、制御指令に基づいてドローン10の駆動を制御する。詳しくは、飛行制御部33は、制御指令に基づいて推進装置39の駆動を制御し、ドローン10を所望の状態で動作させる。
飛行制御部33は、コントローラ20から経路を指定された場合、経路に沿ってドローン10が自律飛行するようにドローン10の駆動を制御する。また、飛行制御部33は、例えばRTHで自律飛行する場合には、自ら経路を生成する。そして、飛行制御部33は、生成した経路に沿ってドローン10が飛行するようにドローン10の駆動を制御する。飛行制御部33は、経路に沿って自律移動を行う場合、センサモジュール31からの情報に基づいて現在の位置や周辺の障害物を検出し、指定された経路及び当初生成した経路を適宜変更できる。
また、本実施形態に係る飛行制御部33は、センサモジュール31からの情報に基づいて、例えば危険回避のためにドローン10の駆動を制御できる。具体的には、飛行制御部33は、例えばセンサモジュール31におけるTOFセンサでドローン10に近接する物体が検出された場合に、ドローン10を当該物体から遠ざけるようにドローン10の駆動を制御できる。また、飛行制御部33は、例えばステレオカメラからの画像信号に基づいてドローン10に近接する物体が検出された場合に、ドローン10を当該物体から遠ざけるようにドローン10の駆動を制御できる。
また、飛行制御部33はドローン10の位置情報を記憶部40に記録するようになっている。ドローン10の位置情報の記録は、周期的に行われてもよい。また、飛行制御部33は、他機ドローン101などから受信する固有情報を記憶部40に記録するようになっている。固有情報の記録は、固有情報を受信する度に行われてもよい。
第1無線通信部34は、移動体側アンテナA35を介してドローン10を遠隔制御するコントローラ20と通信する。詳しくは、第1無線通信部34は、ドローン10を駆動させるための情報を受信する。ドローン10の駆動を制御するための情報は、例えばコントローラ20からドローン10に送信される制御指令である。また、第1無線通信部34は、ドローン10の位置情報などをコントローラ20に送信する。
移動体側アンテナA35は電波を送信及び受信するものであり、本実施形態において送信アンテナとして機能するとともに、受信アンテナとして機能する。ただし、移動体側アンテナA35は、互いに分離した送信アンテナと受信アンテナとで構成されもよい。なお、第1無線通信部34は移動体側の無線通信部に対応する要素である。
第1無線通信部34には、変調回路、復調回路などが含まれる。例えばコントローラ20にドローン10の位置情報や、ドローン10で撮像した画像を送信する場合、第1無線通信部34は、ドローン10の位置情報を変調した後、電波として移動体側アンテナA35から送信する。また、第1無線通信部34は、コントローラ20から例えば制御指令を受信し、復調し、演算部32を介して飛行制御部33に提供する。
第2無線通信部36は、移動体側アンテナB37を介して、本実施形態では自機の固有情報の送信と、他機ドローン101などの他の移動体からの固有情報の受信とを行う。
第2無線通信部36には、変調回路、復調回路などが含まれる。例えば自機の固有情報を送信する場合、第2無線通信部36は、固有情報を変調した後、電波として移動体側アンテナB37から送信する。固有情報のうちの機体登録番号の情報及び機体製造番号の情報は、例えば第2無線通信部36に記録されていてもよい。そして、機体登録番号の情報及び機体製造番号の情報は、送信時に読み出された後、変調されてもよい。固有情報のうちの現在の位置情報及び現在の時刻情報は、センサモジュール31が検出する情報から特定された後、変調される。また、第2無線通信部36は、他の移動体からの固有情報を復調し、演算部32(位置関係特定部32A)に提供する。
移動体側アンテナB37は、本実施形態において送信アンテナとして機能するとともに、受信アンテナとして機能する。ただし、移動体側アンテナB37は、互いに分離した送信アンテナと受信アンテナとで構成されもよい。第2無線通信部36は、移動体側の他機情報受信部に対応する要素である。なお、本実施形態では、第2無線通信部36が移動体側アンテナB37を介して他の移動体から当該他の移動体の固有情報を取得する。これに代えて、第2無線通信部36は、例えばコントローラ20から又はインターネット等のネットワーク経由でドローン10の周辺に位置する他の移動体の固有情報を受信してもよい。
第1無線通信部34及び第2無線通信部36の無線通信の方式は任意でよい。一例として、IEEE802.11規格、IEEE802.15.1規格(Bluetooth(登録商標))、OFDM変調方式、その他の規格によるものでもよい。無線通信に使用する周波数帯域は、例えば2.4GHz帯、5GHz帯、又はその他の周波数帯域である。また、第1無線通信部34及び第2無線通信部36は、複数の無線通信の規格で情報の送信及び/又は受信が可能でもよい。
ただし、第2無線通信部36の無線通信の方式は、自機の固有情報を飛行体監視設備110又は他機が受信できる方式、及び、他機の固有情報を自機で受信できる方式にする必要がある。本実施形態では、ドローン10がリモートID制度で指定される情報を送受信する。リモートID制度は、例えばIEEE802.11規格又はBluetooth(登録商標)で情報を送出することを指定している。本実施形態では、具体的には、リモートID制度で指定される情報が、固有情報としてIEEE802.11規格又はBluetooth(登録商標)で他の移動体から送出される。そこで、本実施形態では、第2無線通信部36が、IEEE802.11規格又はBluetooth(登録商標)にて、リモートIDで指定される情報を固有情報として送信するようになっている。また、第2無線通信部36は、IEEE802.11規格及びBluetooth(登録商標)の両方で、リモートIDで指定される情報を固有情報として受信するようになっている。第2無線通信部36が、2つ以上の無線通信の方式(規格)で固有情報を受信可能で且つ復調可能である場合、他の移動体から送出される固有情報を漏れなく受信できる。
アンテナ制御部38は、上述したように演算部32における位置関係特定部32Aが特定するドローン10と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係を提供される。そして、アンテナ制御部38は、提供された位置関係に基づき、ドローン10が備えるアンテナの指向性などの状態を制御する。
アンテナ制御部38は、詳しくは、ドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、コントローラ20との通信に用いられる移動体側アンテナA35の少なくとも指向性を制御する。指向性は、受信指向性又は送信指向性を意味する。ただし、アンテナ制御部38は、ドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、移動体側アンテナA35の指向性に加えて、送信電力及び使用周波数のうちのいずれか又は両方を変更してもよい。送信電力は、電波を送信する際にアンテナに供給される電力であり、空中線電力とも呼ばれる。送信電力が大きい程、電波のエネルギーが増加し、遠方まで電波を届けることができる。使用周波数は、例えば2.4GHz帯における特定の周波数帯(チャンネル)を意味する。
図1では、ドローン10と他機ドローン101とが近接している。このような状況では、例えば他機ドローン101が使用している電波RWにより、ドローン10とコントローラ20との無線通信において電波干渉が生じ得る。そして、図1では、ドローン10の右斜め上方に他機ドローン101が位置する。このような状況で、本実施形態におけるアンテナ制御部38は、例えば斜め上方側からの電波の受信信号レベルが下がるように移動体側アンテナA35の受信指向性を変更する。これにより、他の移動体の無線通信の影響で生じ得る電波干渉が回避又は緩和され得る。アンテナ制御部38は、複数のアンテナ素子で受信する電波を制御する又は受信する電波に対応する信号を制御することで受信指向性を変更してもよい。また、アンテナ制御部38は、例えば右斜め上方側からの電波の受信信号レベルが下がるように、そして他機ドローン101から遠ざかるように、移動体側アンテナA35の位置及び/向きを変更することにより、受信指向性を変更してもよい。
また、例えばドローン10の使用周波数と他機ドローン101の使用周波数とが同じ又は近いと推定される場合、アンテナ制御部38は、移動体側アンテナA35から送信される電波の使用周波数(チャンネル)を変更してもよい。また、アンテナ制御部38は、移動体側アンテナ35Aの送信電力を増減させてもよい。これらの場合でも、ドローン10とコントローラ20との間の無線通信状態が良好に調整され得る場合がある。なお、使用周波数又は送信電力の変更は、指向性の変更を行った後に実施されることが好ましい。ただし、指向性の変更を行わずに,使用周波数又は送信電力の変更が行われてもよい。また、アンテナ制御部38は、例えば右斜め上方側へ向かう電波が少なくなる又は送信強度が小さくなるように移動体側アンテナA35の送信指向性を変更してもよい。この場合には、他機の運転の安定性を高めることができる。
推進装置39は、図1に示す複数のモータ13と、各モータ13によって回転される複数のプロペラ14とを含む。図示しないが、推進装置39は、モータ13への電力供給を制御するドライバ(ESC(Electric Speed Controller))も含む。飛行制御部33は、推進装置39におけるドライバでモータ13を制御することで各プロペラ14の回転数を制御する。これにより、飛行制御部33はドローン10を所望の状態で動作させる。ドローン10は、複数のプロペラ14を均一に回転させることで真上に上昇でき、複数のプロペラ14間で回転差を生じさせることで、前進、後退、左旋回、右旋回などの傾きをもった移動を実施できる。図1に示すように、モータ13及びプロペラ14は、機体11に支持されている。
記憶部40は、例えば、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、及び磁気テープであるが、これに限られない。充電池41は、ドローン10の各部に供給する電力を充電している。
<コントローラの構成>
図3は、コントローラ20の構成を示すブロック図である。以下、コントローラ20の構成及び機能について詳述する。コントローラ20は、操作部50と、コントローラ位置特定部51と、演算部52と、第1無線通信部54と、コントローラ側アンテナA55と、第2無線通信部56と、コントローラ側アンテナB57と、アンテナ制御部58と、外部装置通信部59と、記憶部60と、充電池61と、を備えている。
操作部50は、ドローン10の操縦者Uが、指示又はデータなどの入力を行うためのインタフェースである。一例として、操作部50は、スティック、キー及びボタンのうちの少なくともいずれかを含む。操作部50は、機械的な部品でもよいし、タッチパネルに設けられたソフトウェア部品(例えばタッチパネルの一部の領域にキー及びボタンの少なくとも一方が表示される)でもよい。操作部50が操縦者Uによって操作された場合、操作に対応した操作信号が演算部52に入力される。
コントローラ位置特定部51は、コントローラ20の現在の位置を特定するものである。コントローラ位置特定部51は、例えば衛生からの信号に基づき、コントローラ20の現在の位置を特定するものでもよい。詳しくは、コントローラ位置特定部51は、ドローン10の場合と同様に、GNSS受信部で構成されてもよいし、GPS衛生からの信号のみを受信するGPS受信部で構成されてもよい。コントローラ位置特定部51が特定するコントローラ20の現在の位置の情報は、演算部52に提供される。なお、コントローラ位置特定部51は、通信装置の位置を特定する通信装置側の位置特定部に対応する要素である。
演算部52は、主としてコントローラ20の内部でのデータ処理及びコントローラ20と外部との間のデータ処理を行う。演算部52は、例えば上述のように操作部50から操作信号を入力された場合に、操作信号に対応する制御指令を生成する。そして、演算部52は、例えば第1無線通信部54にドローン10へ制御指令を送信する旨を指示する。また、演算部52は、ドローン10からコントローラ側アンテナA55で受信したドローン10の現在の位置の情報を取得して特定したり、ドローン10が前方カメラ12で撮像した画像情報を取得して表示したりする。
また、演算部52はコントローラ側アンテナB57で受信した情報を解析し、解析した情報をアンテナ制御部58に提供する処理を行う。本実施形態では、コントローラ20が、上述したように他機ドローン101などから送出される固有情報を受信する機能を備えている。当該機能は、後述するが、第2無線通信部56によって実現される。固有情報は、コントローラ側アンテナB57で受信され、第2無線通信部56を介して演算部52に送られる。ここで、演算部52は、固有情報を解析する位置関係特定部52Aを含む。位置関係特定部52Aは、ドローン10と他の移動体との位置関係を特定する。また、位置関係特定部52Aは、コントローラ20と他の移動体との位置関係を特定する。
位置関係特定部52Aは、受信した固有情報が他の移動体(つまり、操作対象のドローン10とは異なる移動体)から送出されたものか否か及び他の移動体の位置情報を特定する。当該特定は、固有情報の復調により、他の移動体の機体登録番号の情報、機体製造番号の情報、現在の位置情報、及び現在の時刻情報を検出し、適宜、通信中のドローン10の情報と対比することにより行われる。固有情報が他の移動体から送出されたものか否かは、例えばコントローラ20に保持されているドローン10の機体登録番号又は機体製造番号との対比で行われる。
本実施形態における位置関係特定部52Aは、ドローン10から受信したドローン10の位置、コントローラ位置特定部51で特定されるコントローラ20の位置及び受信した固有情報に基づき、(i)ドローン10と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係と、(ii)コントローラ20と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係とを特定する。位置関係は、ドローン10又はコントローラ20の位置を原点とする他の移動体の相対的な位置座標(例えば、X,Y,Z)、ドローン10又はコントローラ20に対する他の移動体の向き(例えば、北北西)、ドローン10又はコントローラ20に対する他の移動体の向き及び距離(例えば、北北西300m)などである。
上述のようにして位置関係特定部52Aが特定する「位置関係(i)及び(ii)」は、アンテナ制御部58に送られる。詳細は後述するが、アンテナ制御部58は、提供された位置関係に基づき、コントローラ20が備えるアンテナの指向性などの状態を制御する。なお、位置関係特定部52Aは、(i)ドローン10と他の移動体との位置関係、及び(ii)コントローラ20と他の移動体との位置関係のうちの一方のみを特定するものでもよい。
第1無線通信部54は、コントローラ側アンテナA55を介してドローン10と通信する。詳しくは、第1無線通信部54は、ドローン10を駆動させるための情報を送信する。ドローン10の駆動を制御するための情報は、演算部52で生成される制御指令などである。また、第1無線通信部54は、ドローン10の位置情報や、ドローン10が前方カメラ12で撮像した画像情報などをドローン10から受信する。
コントローラ側アンテナA55は電波を送信及び受信するものであり、本実施形態では送信アンテナとして機能するとともに、受信アンテナとして機能する。ただし、コントローラ側アンテナA55は、互いに分離した送信アンテナと受信アンテナとで構成されもよい。なお、第1無線通信部54は通信装置側の無線通信部に対応する要素である。
第1無線通信部54には、変調回路、復調回路などが含まれる。例えばドローン10に制御指令を送信する場合、第1無線通信部54は、制御指令を変調した後、電波としてコントローラ側アンテナA55から送信する。また、第1無線通信部54は、ドローン10の位置情報をドローン10から受信し、復調し、演算部52に提供する。
第2無線通信部56は、コントローラ側アンテナB57を介して、他機ドローン101などの他の移動体からの固有情報の受信を行う。第2無線通信部56は、ドローン10が送出するドローン10の固有情報も受信できる。
第2無線通信部56には、復調回路などが含まれる。第2無線通信部56は、他の移動体からの固有情報を復調し、演算部52(位置関係特定部52A)に提供する。なお、第2無線通信部56は、通信装置側の他機情報受信部に対応する要素である。本実施形態では、第2無線通信部56が直接的に他機ドローン101などの他の移動体からの固有情報の受信を行う。これ代えて、第2無線通信部56は、ドローン10が受信した他の移動体からの固有情報をドローン10から受信してもよい。
第1無線通信部54及び第2無線通信部56の無線通信の方式は任意でよい。一例として、IEEE802.11規格、IEEE802.15.1規格(Bluetooth(登録商標))、OFDM変調方式、その他の規格によるものでもよい。無線通信に使用する周波数帯域は、例えば2.4GHz帯、5GHz帯、又はその他の周波数帯域である。また、第1無線通信部54及び第2無線通信部56は、複数の無線通信の規格で情報の送信及び/又は受信が可能でもよい。
ただし、第1無線通信部54は、ドローン10側の第1無線通信部54と通信方式を対応させる。また、第2無線通信部56の無線通信の方式は、他機の固有情報を受信できる方式にする必要がある。本実施形態では、コントローラ20がリモートID制度で指定される情報を送受信する。本実施形態では、具体的には、リモートID制度で指定される情報が、固有情報としてIEEE802.11規格又はBluetooth(登録商標)で他の移動体から送出される。そこで、本実施形態では、第2無線通信部56が、IEEE802.11規格及びBluetooth(登録商標)の両方で、リモートIDで指定される情報を固有情報として受信するようになっている。
アンテナ制御部58は、上述したように演算部52における位置関係特定部52Aが特定する(i)ドローン10と他の移動体との位置関係と、(ii)コントローラ20と他の移動体との位置関係とを提供される。そして、アンテナ制御部58は、提供された位置関係に基づき、コントローラ20が備えるアンテナの指向性などの状態を制御する。
アンテナ制御部58は、詳しくは、コントローラ20と他の移動体との位置関係に基づき、ドローン10との通信に用いられるコントローラ側アンテナA55の少なくとも指向性を制御する。ただし、アンテナ制御部58は、コントローラ20と他の移動体との位置関係に基づき、コントローラ側アンテナA55の指向性に加えて、送信電力及び使用周波数のうちのいずれか又は両方を変更してもよい。
図1では、他機ドローン101が使用している電波RWにより、ドローン10とコントローラ20との無線通信において電波干渉が生じ得る。そして、図1では、コントローラ20の右斜め上方に他機ドローン101が位置する。このような状況で、本実施形態におけるアンテナ制御部58は、例えば右斜め上方側からの電波の受信信号レベルが下がるようにコントローラ側アンテナA55の受信指向性を変更する。これにより、他の移動体の無線通信の影響で生じ得る電波干渉が回避又は緩和され得る。アンテナ制御部58は、複数のアンテナ素子で受信する電波を制御する又は受信電波に対応する信号を制御することで受信指向性を変更してもよい。また、アンテナ制御部58は、例えば右斜め上方側からの電波の受信信号レベルが下がるように、そして他機ドローン101から遠ざかるように、コントローラ側アンテナA55の位置及び/向きを変更することにより、受信指向性を変更してもよい。
また、例えばコントローラ20の使用周波数と他機ドローン101で使用されている使用周波数とが同じ又は近いと推定される場合、アンテナ制御部58は、コントローラ側アンテナ56Aから送信される電波の使用周波数を変更してもよい。また、アンテナ制御部58は、コントローラ側アンテナ56Aの送信電力を増減させてもよい。これらの場合でも、ドローン10とコントローラ20との間の無線通信状態が良好に調整され得る場合がある。また、アンテナ制御部58は、例えば右斜め上方側へ向かう電波が少なくなる又は送信強度が小さくなるようにコントローラ側アンテナA55の送信指向性を変更してもよい。この場合には、他機の運転の安定性を高めることができる。
外部装置通信部59はインターネット等のネットワークと接続し、情報の送信及び受信を行う。なお、本実施形態では、第2無線通信部56がコントローラ側アンテナB57を介して他の移動体から当該他の移動体の固有情報を取得する。これに代えて、外部装置通信部59が、インターネット等のネットワーク経由でドローン10の周辺に位置する他の移動体の固有情報を受信してもよい。また、記憶部60は、例えば、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、及び磁気テープであるが、これに限られない。充電池61は、コントローラ20の各部に供給する電力を充電している。
<アンテナの構成の例>
図4は、ドローン10及びコントローラ20に設けられるアンテナの構成の一例を示す。図4は、アレイアンテナの構成が概略的に示されている。第1の実施形態に係るドローン10における移動体側アンテナA35及びコントローラ20におけるコントローラ側アンテナA55は、一例として図4に示すアレイアンテナで構成されている。
図4に示すアレイアンテナは、複数のアンテナ素子301と、各アンテナ素子301に接続された位相調節器302及び振幅調節器303とを含む。アレイアンテナは、各アンテナ素子301から電波を送信し、各アンテナ素子301から送信する電波の位相及び/又は振幅を調節することで、又は送信する電波に対応する信号の位相及び/又は振幅を調節することで、所望の送信指向性を形成できる。アンテナ素子301は、電波に対応する電気信号を入力され、この電気信号を電波に変換して送信する。また、アレイアンテナは、各アンテナ素子301で受信する電波の位相及び/又は振幅を調節することで、又は受信する電波に対応する信号の位相及び/又は振幅を調節することで、所望の受信指向性を形成できる。
移動体側アンテナA35及びコントローラ側アンテナA55がアレイアンテナで構成される場合、ドローン10におけるアンテナ制御部38は、例えばドローン10と他の移動体との位置関係に基づいて、複数のアンテナ素子301が送信する電波の位相及び/又は振幅を調節することで、又は送信する電波に対応する信号の位相及び/又は振幅を制御する。これにより、指向性としての送信指向性を変更できる。また、アンテナ制御部38は、例えばドローン10と他の移動体との位置関係に基づいて、複数のアンテナ素子301が電波の位相及び/又は振幅を調節することで、又は受信する電波に対応する信号の位相及び/又は振幅のうちの少なくともいずれかを制御する。これにより、指向性としての受信指向性を変更できる。コントローラ20におけるアンテナ制御部58も同様に指向性を制御し得る。
<ドローン(移動体)及びコントローラ(通信装置)の制御>
次に、第1の実施形態に係るドローン10及びコントローラ20で行われる処理の一例を図5及び図6に示すフローチャートを参照しつつ説明する。図5はドローン10での処理を示し、図6はコントローラ20での処理を示す。
図5に示すドローン10での処理は、ドローン10への電源投入に応じて開始する。処理開始後、まず、ドローン10は、他機ドローン101などの他の移動体からの固有情報(機体登録番号、他の移動体の位置の情報など)を受信したか否かを確認する(ステップS51)。
ステップS51で他の移動体からの固有情報の受信があった場合(YES)、ドローン10は、他の移動体の固有情報に基づき、他の移動体の位置(他機位置)を特定する(ステップS52)。他の移動体の位置情報の特定は、位置関係特定部32Aによって行われる。
次いで、ドローン10は、ドローン10の位置を特定する。ドローン10の位置の特定は、センサモジュール31から検出する情報に基づいて特定される(ステップS53)。
次いで、ドローン10は、ドローン10の位置及びステップS52で受信した固有情報、詳しくは当該固有情報から特定される他の移動体の位置に基づき、ドローン10と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係を特定する(ステップS54)。位置関係の特定は、位置関係特定部32Aによって行われる。
そして、ドローン10は、位置関係特定部32Aが特定するドローン10と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係に基づき、ドローン10が備える移動体側アンテナA35の少なくとも指向性を制御する(ステップS55)。
次いで、ドローン10は、自身の飛行が継続されているか否かを判定する(ステップS56)。なお、ステップS51で他の移動体からの固有情報の受信が確認されない場合は(NO)、ステップS51からステップS56に処理が移る。そして、ステップS56でドローン10の飛行が継続されていることが判定された場合(YES)、処理はステップS51に戻る。一方で、ステップS56でドローン10の飛行が継続されていることが判定されない場合(NO)、処理が終了する。
図6に示すコントローラ20での処理は、コントローラ20への電源投入に応じて開始する。処理開始後、まず、コントローラ20は、操作対象ではない他機ドローン101などの他の移動体からの固有情報(機体登録番号、他の移動体の位置の情報など)を受信したか否かを確認する(ステップS61)。
ステップS61で他の移動体からの固有情報の受信があった場合(YES)、コントローラ20は、他の移動体の固有情報に基づき、他の移動体の位置(他機位置)を特定する(ステップS62)。他の移動体の位置情報の特定は、演算部52によって行われる。
次いで、コントローラ20は、コントローラ20の位置を特定する。コントローラ20の位置の特定は、コントローラ位置特定部51で検出される情報に基づいて特定される(ステップS63)。また、本実施形態ではステップS63で操作対象であるドローン10の位置も特定される。
次いで、コントローラ20は、ドローン10から受信したドローン10の位置、コントローラ位置特定部51で特定されたコントローラ20の位置、及び受信した他の移動体の固有情報(詳しくは、固有情報から特定した他の移動体の位置)に基づき、(i)ドローン10と他の移動体との位置関係と、(ii)コントローラ20と他の移動体との位置関係とを特定する(ステップS64)。位置関係の特定は、位置関係特定部52Aによって行われる。
そして、コントローラ20は、位置関係特定部52Aが特定するドローン10と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係に基づき、コントローラ20が備えるコントローラ側アンテナA55の少なくとも指向性を制御する(ステップS65)。
次いで、コントローラ20は、ドローン10の飛行が継続されているか否かを判定する(ステップS66)。なお、ステップS61で他の移動体からの固有情報の受信が確認されない場合は(NO)、ステップS61からステップS66に処理が移る。そして、ステップS66でドローン10の飛行が継続されていることが判定された場合(YES)、処理はステップS61に戻る。一方で、ステップS66でドローン10の飛行が継続されていることが判定されない場合(NO)、処理が終了する。
図7は、図5及び図6に示す処理によって制御されるドローン10及びコントローラ20の動作の例を示す図である。図7では、他機ドローン101が使用している電波RWにより、ドローン10とコントローラ20との無線通信において電波干渉が生じ得る。そして、図1では、ドローン10及びコントローラ20の右斜め上方に他機ドローン101が位置する。
図5のステップS54では、ドローン10と他の移動体との位置関係として、他機ドローン101がドローン10の右斜め上方に位置することが検出される。より具体的には、ドローン10の位置を原点とする、他機ドローン101の相対的な位置座標(例えば、400(m),50(m),80(m))などの位置関係が特定される。そして、図7では、アンテナ制御部38が、ドローン10と他機ドローン101との位置関係に基づき、例えば右斜め上方側からの電波の受信信号レベルが下がるように移動体側アンテナA35の受信指向性を変更している。具体的には、移動体側アンテナA35の受信指向性RD1が、二点鎖線の状態から実線の状態に変更されている。すなわち、受信指向性RD1におけるメインビームが、他機ドローン101から離れる側に傾くように受信指向性RD1が変更されている。
また、図6のステップS64では、コントローラ20と他の移動体との位置関係として、他機ドローン101がコントローラ20の右斜め上方に位置することが検出される。より具体的には、コントローラ20の位置を原点とする、他機ドローン101の相対的な位置座標(例えば、500(m),150(m),100(m))などの位置関係が特定される。そして、図7では、アンテナ制御部58が、コントローラ20と他機ドローン101との位置関係に基づき、例えば右斜め上方側からの電波の受信信号レベルが下がるようにコントローラ側アンテナA55の受信指向性を変更している。具体的には、二点鎖線で示すコントローラ側アンテナA55の受信指向性RD2が、二点鎖線の状態から実線の状態に変更されている。すなわち、受信指向性RD2におけるメインビームが、他機ドローン101から離れる側に傾くように受信指向性RD2が変更されている。
なお、図7で説明した例では、アンテナ制御部58が、コントローラ20と他機ドローン101との位置関係に基づき、コントローラ側アンテナA55の受信指向性を変更している。これに代えて、アンテナ制御部58が、ドローン10と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係、又はこれ及びコントローラ20と他の移動体との位置関係の両方に基づき、コントローラ側アンテナA55の受信指向性などの状態を変更してもよい。この場合、コントローラ20は、コントローラ20の位置を特定するコントローラ位置特定部51を備えてなくてもよい。また、コントローラ20にアンテナ制御部58を設けずに、コントローラ20に、ドローン10と他の移動体との位置関係を通知する通知部が設けられてもよい。この場合、操縦者は、通知に基づき自身の操作位置を変えることで、アンテナの状態を変更してもよい。また、ドローン10側のアンテナ制御部38は、ドローン10と他機ドローン101との位置関係に基づき、ドローン側アンテナA35の受信指向性を変更している。これに代えて、アンテナ制御部38が、コントローラ20と他機ドローン101などの他の移動体との位置関係、又はこれ及びドローン10と他の移動体との位置関係の両方に基づき、移動体側アンテナA35の受信指向性などの状態を変更してもよい。
以上に説明した本実施形態に係るドローン10は、移動体側アンテナA35を介して電波を送信及び受信する第1無線通信部34と、ドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、移動体側アンテナA35の少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部38と、を備える。詳しくは、本実施形態に係るドローン10は、他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信部に対応する第2無線通信部36と、ドローン10と第2無線通信部36で受信する固有情報とに基づき、ドローン10と他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定部32Aと、を備える。
また、本実施形態に係るコントローラ20は、ドローン10と無線通信する通信装置であって、コントローラ側アンテナA55を介して電波を送信及び受信する第1無線通信部54と、コントローラ20の位置を特定する位置特定部に対応するコントローラ位置特定部51と、他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信部に対応する第2無線通信部56と、コントローラ20の位置と第2無線通信部56で受信する固有情報とに基づき、コントローラ20と他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定部52Aと、コントローラ20と他の移動体との位置関係に基づき、コントローラ側アンテナA55の少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部58と、を備える。
これらドローン10及びコントローラ20によれば、他の移動体の無線通信の影響で生じ得る電波干渉が回避又は緩和されるようにアンテナの少なくとも指向性を変更できる。これにより、ドローン10とコントローラ20との無線通信状態が他の移動体で行われている無線通信の影響で損なわれることを抑制できる。
具体的には、ドローン10におけるアンテナ制御部38は、ドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、移動体側アンテナA35の受信指向性を変更する。また、コントローラにおけるアンテナ制御部58は、コントローラ20と他の移動体との位置関係に基づき、コントローラ側アンテナA55の受信指向性を変更する。これにより、ドローン10とコントローラ20との無線通信状態が他の移動体で行われている無線通信の影響で損なわれることを抑制できる。
そして、本実施形態における移動体側アンテナA35及びコントローラ側アンテナA55は複数のアンテナ素子301を含むアレイアンテナである。この場合、移動体側アンテナA35及びコントローラ側アンテナA55は、複数のアンテナ素子301が受信する電波の位相及び振幅の少なくともいずれかを制御することにより、受信指向性を変更する。この場合、ハードウェア構成を簡素化できる。
一方で、ドローン10におけるアンテナ制御部38及びコントローラにおけるアンテナ制御部58は、移動体側アンテナA35及びコントローラ側アンテナA55の送信電力や、使用周波数を変更してもよい。この場合、例えばアンテナ状態を変更させる要素を組み合わせることにより、ドローン10とコントローラ20との無線通信状態を効果的に改善し得る。
また、本実施形態では、ドローン10及びコントローラ20が受信する他の移動体から受信する固有情報に、少なくとも他の移動体の機体登録番号及び他の移動体の位置情報が含まれる。この場合、固有情報の復調より、容易に他の移動体の存在及び他の位置情報を特定できる。なお、例えば他の移動体の機体登録番号などの識別情報のみを受信した場合であっても、電波の受信方向を特定することで、他の移動体の向きを推定できる。そして、この推定に基づいて、アンテナの状態が制御されてもよい。ただし、他の移動体の機体登録番号及び他の移動体の位置情報を受信する場合には、容易に且つ経済的に他の移動体の存在及び他の位置情報を特定できる。
また、本実施形態でドローン10及びコントローラ20が受信する固有情報はリモートID制度で指定される情報であり、他の移動体が送信を義務付けられている情報である。この場合、ドローン10及びコントローラ20に対して、リモートID制度で指定される情報を受信できる機能が設ければ、他の移動体の存在及び/又は位置を把握できる。したがって、本実施形態に係るドローン10及びコントローラ20は、簡素なハードウェア構成で経済的に他の移動体の位置を特定できる。
以下、他の実施形態について説明する。以下に説明する他の実施形態において上述の実施形態と同一のものには、同一の符号を付けている。
<<第2の実施形態>>
図8は、第2の実施形態に係るドローン10及びコントローラ20で行われる処理の一例を示す。図8では、ドローン10で行われる処理を示すフローチャートと、コントローラ20で行われる処理を示すフローチャートとが並べられた状態で示されている。
本実施形態では、ドローン10が他の移動体から送信される他の移動体の固有情報を受信する機能を備えない。具体的には、ドローン10が第2無線通信部36及び移動体側アンテナB37を備えていない。一方で、ドローン10は、第1無線通信部34で、コントローラ20から送信される他の移動体の位置の情報を受信する。そして、ドローン10は、自身の位置と他の移動体の位置とに基づきドローン10と他の移動体との位置関係を特定し、アンテナ状態を制御する。コントローラ20は、他の移動体からの固有情報に基づいて他の移動体の位置を特定し、送信する。固有情報には、第1の実施形態と同様に、機体登録番号の情報、機体製造番号の情報、現在の位置情報、及び現在の時刻情報が含まれている。より具体的には、固有情報は、リモートID制度で無人飛行体からの送出を義務付けられた情報である。
図8に示す処理は、ドローン10及びコントローラ20への電源投入に応じて開始する。処理開始後、まず、ドローン10は、コントローラ20から他の移動体の位置情報を受信したか否かを確認する(ステップS811)。
ステップS811で他の移動体の位置情報の受信があった場合(YES)、ドローン10は、他の移動体の位置(他機位置)を特定する(ステップS812)。次いで、ドローン10は、ドローン10の位置を特定する(ステップS813)。
次いで、ドローン10は、ドローン10の位置及び他の移動体の位置に基づき、ドローン10と他の移動体との位置関係を特定する(ステップS814)。そして、ドローン10は、ステップS814で特定されたドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、ドローン10が備える移動体側アンテナA35の指向性などの状態を制御する(ステップS815)。
次いで、ドローン10は、自身の飛行が継続されているか否かを判定する(ステップS816)。なお、ステップS811で他の移動体の位置情報の受信が確認されない場合は(NO)、ステップS811からステップS816に処理が移る。そして、ステップS816でドローン10の飛行が継続されていることが判定された場合(YES)、処理はステップS811に戻る。一方で、ステップS816でドローン10の飛行が継続されていることが判定されない場合(NO)、処理が終了する。
一方で、コントローラ20は、まず、他の移動体からの固有情報(機体登録番号、他の移動体の位置の情報など)を受信したか否かを確認する(ステップS821)。
ステップS821で他の移動体からの固有情報の受信があった場合(YES)、コントローラ20は、他の移動体の固有情報に基づき、他の移動体の位置(他機位置)を特定する(ステップS822)。
次いで、コントローラ20は、ステップS822で特定された他の移動体の位置の情報をドローン10に送信する(ステップS823、二点鎖線の矢印参照)。その後、コントローラ20は、ドローン10の飛行が継続されているか否かを判定する(ステップS824)。なお、ステップS821で他の移動体からの固有情報の受信が確認されない場合は(NO)、ステップS821からステップS824に処理が移る。そして、ステップS824でドローン10の飛行が継続されていることが判定された場合(YES)、処理はステップS821に戻る。一方で、ステップS824でドローン10の飛行が継続されていることが判定されない場合(NO)、処理が終了する。
以上に説明した第2の実施形態によれば、ドローン10において他の移動体からの固有情報を受信する機能を使用しないため、ドローン10のハードウェア構成を簡素化できる。
<<第3の実施形態>>
図9は、第3の実施形態に係るドローン10及びコントローラ20で行われる処理の一例を示す。図9では、ドローン10で行われる処理を示すフローチャートと、コントローラ20で行われる処理を示すフローチャートとが並べられた状態で示されている。
本実施形態では、ドローン10が他の移動体から送信される他の移動体の固有情報を受信する機能を備えない。具体的には、ドローン10が第2無線通信部36及び移動体側アンテナB37を備えていない。一方で、ドローン10は、第1無線通信部34で、コントローラ20から送信されるドローン10と他の移動体との位置関係の情報を受信する。そして、ドローン10は、自身の位置と他の移動体の位置とに基づきドローン10と他の移動体との位置関係を特定し、アンテナ状態を制御する。コントローラ20は、他の移動体からの固有情報に基づいて位置関係を特定し、送信する。固有情報には、上述各実施形態と同様に、機体登録番号の情報、機体製造番号の情報、現在の位置情報、及び現在の時刻情報が含まれている。より具体的には、固有情報は、リモートID制度で無人飛行体を飛行(移動)させる際に無人飛行体からの送出を義務付けられた情報である。
図9に示す処理は、ドローン10及びコントローラ20への電源投入に応じて開始する。処理開始後、まず、ドローン10は、コントローラ20から、ドローン10と他の移動体との位置関係の情報を受信したか否かを確認する(ステップS911)。
ステップS911でドローン10と他の移動体との位置関係の情報の受信があった場合(YES)、ドローン10は、ドローン10と他の移動体との位置関係を特定する(ステップS912)。
次いで、ドローン10は、ステップS912で特定されたドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、ドローン10が備える移動体側アンテナA35の指向性などの状態を制御する(ステップS913)。
次いで、ドローン10は、自身の飛行が継続されているか否かを判定する(ステップS914)。なお、ステップS911で他の移動体の位置情報の受信が確認されない場合は(NO)、ステップS911からステップS914に処理が移る。そして、ステップS914でドローン10の飛行が継続されていることが判定された場合(YES)、処理はステップS911に戻る。一方で、ステップS914でドローン10の飛行が継続されていることが判定されない場合(NO)、処理が終了する。
一方で、コントローラ20は、まず、他の移動体からの固有情報(機体登録番号、他の移動体の位置の情報など)を受信したか否かを確認する(ステップS921)。
ステップS921で他の移動体からの固有情報の受信があった場合(YES)、コントローラ20は、他の移動体の固有情報に基づき、他の移動体の位置(他機位置)を特定する(ステップS922)。
次いで、コントローラ20は、操作対象であるドローン10の位置を特定する(ステップS923)。ここで、コントローラ20は、ドローン10から受信した情報に基づきドローン10の位置を特定する。そして、コントローラ20は、ステップS922及びステップS923で受信した情報に基づき、ドローン10と他の移動体との位置関係とを特定する(ステップS924)。そして、コントローラ20は、ステップS924で特定されたドローン10と他の移動体との位置関係の情報をドローン10に送信する(ステップS925、二点鎖線の矢印参照)。
その後、コントローラ20は、ドローン10の飛行が継続されているか否かを判定する(ステップS926)。なお、ステップS921で他の移動体からの固有情報の受信が確認されない場合は(NO)、ステップS921からステップS926に処理が移る。そして、ステップS926でドローン10の飛行が継続されていることが判定された場合(YES)、処理はステップS921に戻る。一方で、ステップS926でドローン10の飛行が継続されていることが判定されない場合(NO)、処理が終了する。
以上に説明した第3の実施形態によれば、ドローン10において他の移動体からの固有情報を受信する機能及びドローン10と他の移動体との位置関係を演算する機能を使用しないため、ドローン10のハードウェア構成を簡素化できる。
<<第4の実施形態>>
図10は、第4の実施形態に係るドローン10で行われる処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、ドローン10が、ドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、移動体側アンテナA35の受信指向性を変更した後、状態に応じて移動体側アンテナA35で使用している使用周波数を変更する。第1の実施形態と同様に、ドローン10は、他の移動体からの当該他の移動体の固有情報に基づき他の移動体の位置を特定する。固有情報には、上述各実施形態と同様に、機体登録番号の情報、機体製造番号の情報、現在の位置情報、及び現在の時刻情報が含まれている。より具体的には、固有情報は、リモートID制度で無人飛行体からの送出を義務付けられた情報である。
図10に示す処理は、ドローン10への電源投入に応じて開始する。処理開始後、まず、ドローン10は、他の移動体からの固有情報(機体登録番号、他の移動体の位置の情報など)を受信したか否かを確認する(ステップS101)。
ステップS101で他の移動体からの固有情報の受信があった場合、ドローン10は、他の移動体の固有情報に基づき、他の移動体の位置(他機位置)を特定する(ステップS102)。次いで、ドローン10は、ドローン10の位置を特定する(ステップS103)。
次いで、ドローン10は、ドローン10の位置及びステップS101で受信した固有情報、詳しくは当該固有情報から特定される他の移動体の位置に基づき、ドローン10と他の移動体との位置関係を特定する(ステップS104)。
そして、ドローン10は、ステップS104で特定されたドローン10と他の移動体との位置関係に基づき、ドローン10が備える移動体側アンテナA35の受信指向性を変更する(ステップS105)。
次いで、ドローン10は、コントローラ20との無線通信品質が所定条件を満たすか否かを判定する(ステップS106)。無線通信品質が所定条件を満たす状態とは、受信信号レベルが所定値以上であることでもよい。また、無線通信品質が所定条件を満たす状態とは、受信した電波におけるノイズ成分が所定値以下であることでもよい。
そして、ステップS106で無線通信品質が所定条件を満たすと判定されない場合、ドローン10は、移動体側アンテナA35の使用周波数を変更する。使用周波数の変更とは、周波数チャンネルの変更である。例えば2.4GHz帯が無線通信で使用され、使用可能な帯域が1~14チャンネルに設定されている場合に、例えば1チャンネルから14チャンネルに変更することが、使用周波数の変更に対応する。
次いで、ドローン10は、自身の飛行が継続されているか否かを判定する(ステップS108)。なお、ステップS101で他の移動体からの固有情報の受信が確認されない場合は、ステップS101からステップS108に処理が移る。また、ステップS106で無線通信品質が所定条件を満たすと判定された場合、ステップS106からステップS108に処理が移る。そして、ステップS108でドローン10の飛行が継続されていることが判定された場合、処理はステップS101に戻る。一方で、ステップS108でドローン10の飛行が継続されていることが判定されない場合、処理が終了する。
以上に説明した第4の実施形態によれば、移動体側アンテナA35の二種の状態を変更することにより、ドローン10とコントローラ20との無線通信状態を効果的に改善し得る。なお、コントローラ20において図10の処理と同様の処理が行われてもよい。
<<アンテナの構成>>
次に、ドローン10及びコントローラ20で採用され得るアンテナの構成例を図11~図13を用いて説明する。
図11に示すアンテナ310は、第1アンテナ素子311と、第2アンテナ素子312と含む。そして、アンテナ310は、第1アンテナ素子311及び第2アンテナ素子312のいずれかで電波を送信及び/又は受信するようになっている。第1アンテナ素子311の指向性と第2アンテナ素子312の指向性とは、互いに異なっている。例えば第1アンテナ素子311の傾きと第2アンテナ素子312の傾きとが互いに異なることにより、第1アンテナ素子311の送信指向性及び/又は受信指向性を、第2アンテナ素子312の送信指向性及び/又は受信指向性と異ならせてもよい。
図11では、第1アンテナ素子311及び第2アンテナ素子312がドローン10における第1無線通信部34に接続されている。すなわち、移動体側アンテナA35がアンテナ310で構成されている。この場合、アンテナ制御部38は、例えば第1アンテナ素子311から第2アンテナ素子312に切り換えて電波を送信及び/又は受信することにより、移動体側アンテナA35の送信指向性及び/又は受信指向性を変更してもよい。なお、コントローラ20におけるコントローラ側アンテナA55として、アンテナ310が採用されてもよいことは言うまでもない。
図12に示すアンテナ320は、アンテナ素子321と、アンテナ素子321を回転可能に支持する支持部322と、支持部322を進退動させるアーム323とを備える。アンテナ素子321は、支持部322における支持点を中心に図示しないアクチュエータで矢印αの方向に回転されることで傾きを変更できる。また、アンテナ素子321は、矢印βの方向でのアーム323の進退動により位置を変更できる。
図12では、アンテナ素子321がドローン10における第1無線通信部34に接続されている。すなわち、移動体側アンテナA35がアンテナ320で構成されている。この場合、アンテナ制御部38は、移動体側アンテナA35の傾き及び/又は位置を変更することにより、移動体側アンテナA35の送信指向性及び/又は受信指向性を変更してもよい。なお、コントローラ20におけるコントローラ側アンテナA55として、アンテナ320が採用されてもよいことは言うまでもない。
図13に示すアンテナ330は、反射鏡331と、送受信器332とを備える。反射鏡331の向きは、矢印γの方向に変更可能になっている。
図13では、アンテナ330が第1無線通信部34に接続されている。すなわち、移動体側アンテナA35がアンテナ330で構成されている。この場合、アンテナ制御部38は、反射鏡331の向きを変更することにより、移動体側アンテナA35の送信指向性及び/又は受信指向性を変更してもよい。なお、コントローラ20におけるコントローラ側アンテナA55として、アンテナ330が採用されてもよいことは言うまでもない。
<<ハードウェア構成>>
図14は、ドローン10及びコントローラ20のハードウェア構成の一例を示す。ドローン10及びコントローラ20は、コンピュータ装置400により構成される。コンピュータ装置400は、CPU401と、入力インタフェース402と、外部インタフェース403と、通信装置404と、主記憶装置405と、外部記憶装置406とを備え、これらはバスにより相互に接続されている。これらの要素のうちの少なくとも1つを、ドローン10及びコントローラ20が備えていなくてもよい。
CPU(中央演算装置)401は、主記憶装置405上で、コンピュータプログラムを実行する。コンピュータプログラムは、ドローン10の上述の各機能構成を実現するプログラムのことである。コンピュータプログラムは、1つのプログラムではなく、複数のプログラムやスクリプトの組み合わせにより実現されていてもよい。CPU401が、コンピュータプログラムを実行することにより、各機能構成は実現される。
入力インタフェース402は、キーボード、マウス、及びタッチパネルなどの入力装置からの操作信号を、ドローン10及びコントローラ20に入力するための回路である。
外部インタフェース403は、例えばドローン10及びコントローラ20に記憶されているデータ、又はドローン10及びコントローラ20で算出されたデータを表示装置に表示する。外部インタフェース403は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、CRT(ブラウン管)、またはPDP(プラズマディスプレイ)に接続されてもよい。
通信装置404は、ドローン10及びコントローラ20が外部装置と無線または有線で通信するための回路である。ドローン10及びコントローラ20で用いるデータを、通信装置404を介して外部装置から入力することができる。通信装置404はアンテナを含んでもよい。外部装置から入力したデータを、主記憶装置405や外部記憶装置406に格納することができる。通信装置404は、例えばアンテナから直接的に、外部装置としての他のドローンから上述した固有情報(リモートID情報)などを取得してもよい。また、通信装置404は、スマートフォンやタブレットなどの他の通信装置に有線又は無線で接続してもよい。そして、通信装置404は、他の通信装置が取得した他のドローンの固有情報(リモートID情報)などを他の通信装置から取得してもよい。また、通信装置404は、スマートフォンやタブレットなどの他の通信装置に有線又は無線で接続し、他の通信装置の位置情報を取得し、取得した位置情報に基づき、通信装置404及びコンピュータ装置400の位置(すなわち、自身の位置)を特定してもよい。このような構成は、コントローラ20が自己位置の特定手段を備えない場合に有益である。
主記憶装置405は、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムの実行に必要なデータ、及びコンピュータプログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。コンピュータプログラムは、主記憶装置405上で展開され、実行される。主記憶装置405は、例えば、RAM、DRAM、SRAMであるが、これに限られない。通信装置404は、における情報やデータの記憶部は、主記憶装置405上に構築されてもよい。
外部記憶装置406は、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムの実行に必要なデータ、及びコンピュータプログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。これらのコンピュータプログラムやデータは、コンピュータプログラムの実行の際に、主記憶装置405に読み出される。外部記憶装置406は、例えば、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、及び磁気テープであるが、これに限られない。
なお、コンピュータプログラムは、コンピュータ装置400に予めインストールされていてもよいし、CD-ROMなどの記憶媒体に記憶されていてもよい。また、コンピュータプログラムは、インターネット上にアップロードされていてもよい。
また、コンピュータ装置400は単一の装置により構成されてもよいし、相互に接続された複数のコンピュータ装置からなるシステムとして構成されてもよい。
なお、上述の実施形態は本開示を具現化するための一例を示したものであり、その他の様々な形態で本開示を実施することが可能である。例えば、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形、置換、省略又はこれらの組み合わせが可能である。そのような変形、置換、省略などを行った形態も、本開示の範囲に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、移動体の例として、無人飛行体であるドローンの例が説明された。ただし、本開示の技術は、水中ドローンなどでも適用できる。
また、上述の実施形態では、本開示の技術が、ドローン10とコントローラ20とに適用されている。ただし、本開示の技術は、例えばドローン10とルータ、ドローン10と基地局とにも適用され得る。この場合、ルータ及び基地局は、通信装置に対応する。
また、本明細書に記載された本開示の効果は例示に過ぎず、その他の効果があってもよい。
なお、本開示は以下のような構成を取ることもできる。
[項目1]
移動体の位置及び/又は前記移動体と無線通信する通信装置の位置を特定する位置特定ステップと、
他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信ステップと、
前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定ステップと、
前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記移動体が備える移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置が備える通信装置側アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御ステップと、を備える情報処理方法。
[項目2]
前記アンテナ制御ステップでは、前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナの前記指向性に加えて、送信電力及び使用周波数のうちのいずれか又は両方を変更する、項目1に記載の情報処理方法。
[項目3]
前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナが、複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナであり、
前記アンテナ制御ステップでは、前記複数のアンテナ素子が受信する電波の位相及び振幅の少なくともいずれかを制御することにより、前記指向性としての受信指向性を変更する、項目1又は2に記載の情報処理方法。
[項目4]
前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナが、複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナであり、
前記アンテナ制御ステップでは、前記複数のアンテナ素子が送信する電波の位相及び振幅のうちの少なくともいずれかを制御することにより、前記指向性としての送信指向性を変更する、項目1乃至3のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目5]
前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナが、複数のアンテナ素子を含み、前記複数のアンテナ素子のいずれかで電波を受信するようになっており、
前記アンテナ制御ステップでは、前記複数のアンテナ素子のいずれかから他のアンテナ素子に切り換えて電波を受信することにより、前記指向性としての受信指向性を変更する、項目1又は2に記載の情報処理方法。
[項目6]
前記アンテナ制御ステップでは、前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナの位置及び/又は傾きを変更することにより、前記指向性を変更する、項目1乃至5のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目7]
前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナが、反射鏡を含み、
前記アンテナ制御ステップでは、前記反射鏡の向きを変更することにより、前記指向性を変更する、項目1に記載の情報処理方法。
[項目8]
前記アンテナ制御ステップで、前記指向性を変更した後、無線通信状態が所定条件を満たさない場合に、使用周波数を変更する項目1乃至7のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目9]
前記他機情報受信ステップでは、前記移動体が前記固有情報を受信する、項目1乃至8のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目10]
前記他機情報受信ステップでは、前記通信装置が前記固有情報を受信する、項目1乃至8のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目11]
前記他機情報受信ステップの後、前記通信装置で前記固有情報に基づき前記他の移動体の位置を特定するステップをさらに備え、
前記他の移動体の位置の情報は、前記通信装置から前記移動体に送信され、
前記位置関係特定ステップは前記移動体で行われ、前記移動体の位置及び前記固有情報から特定された前記他の移動体の位置に基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係が前記移動体で特定される、項目10に記載の情報処理方法。
[項目12]
前記他機情報受信ステップの後、前記通信装置で前記位置関係特定ステップが行われ、その後、前記位置関係特定ステップで特定された前記移動体と前記他の移動体との位置関係が前記移動体に送信される、項目10に記載の情報処理方法。
[項目13]
前記固有情報には、少なくとも前記他の移動体の機体登録番号及び前記他の移動体の位置情報が含まれる、項目1乃至12のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目14]
前記固有情報は、移動体を移動させる際に、国又は地方公共団体から送出を義務付けられた情報である、項目1乃至13のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目15]
前記固有情報は、無人飛行体の飛行に関して国が義務付けるリモートID制度で指定される情報である、項目14に記載の情報処理方法。
[項目16]
前記移動体は、無人飛行体である、項目1乃至15のいずれかに記載の情報処理方法。
[項目17]
移動体であって、
アンテナを介して電波を送信及び受信する無線通信部と、
前記移動体と他の移動体との位置関係に基づき、前記アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部と、を備える移動体。
[項目18]
移動体と無線通信する通信装置であって、
アンテナを介して電波を送信及び受信する無線通信部と、
前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置を特定する位置特定部と、
他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信部と、
前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定部と、
前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部と、を備える通信装置。
[項目19]
移動体の位置及び/又は前記移動体と無線通信する通信装置の位置を特定する位置特定ステップと、
他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信ステップと、
前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定ステップと、
前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記移動体が備える移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置が備える通信装置側アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
10…ドローン(移動体)
11…機体
12…前方カメラ
13…モータ
14…プロペラ
20…コントローラ(通信装置)
31…センサモジュール
32…演算部
32A…位置関係特定部
33…飛行制御部
34…第1無線通信部
35…移動体側アンテナA
36…第2無線通信部
37…移動体側アンテナB
38…アンテナ制御部
39…推進装置
40…記憶部
41…充電池
50…操作部
51…コントローラ位置特定部
52…演算部
52A…位置関係特定部
54…第1無線通信部
55…コントローラ側アンテナA
56…第2無線通信部
57…コントローラ側アンテナB
58…アンテナ制御部
59…外部装置通信部
60…記憶部
61…充電池
101…他機ドローン(他の移動体)
110…飛行体監視設備
112…アンテナ
301…アンテナ素子
302…位相調節器
303…振幅調節器
310,320,330…アンテナ
311…第1アンテナ素子
312…第2アンテナ素子
321…アンテナ素子
322…支持部
323…アーム
331…反射鏡
332…送受信器
400…コンピュータ装置
401…CPU
402…入力インタフェース
403…外部インタフェース
404…通信装置
405…主記憶装置
406…外部記憶装置

Claims (19)

  1. 移動体の位置及び/又は前記移動体と無線通信する通信装置の位置を特定する位置特定ステップと、
    他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信ステップと、
    前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定ステップと、
    前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記移動体が備える移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置が備える通信装置側アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御ステップと、を備える情報処理方法。
  2. 前記アンテナ制御ステップでは、前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナの前記指向性に加えて、送信電力及び使用周波数のうちのいずれか又は両方を変更する、請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナが、複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナであり、
    前記アンテナ制御ステップでは、前記複数のアンテナ素子が受信する電波の位相及び振幅の少なくともいずれかを制御することにより、前記指向性としての受信指向性を変更する、請求項1に記載の情報処理方法。
  4. 前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナが、複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナであり、
    前記アンテナ制御ステップでは、前記複数のアンテナ素子が送信する電波の位相及び振幅のうちの少なくともいずれかを制御することにより、前記指向性としての送信指向性を変更する、請求項1に記載の情報処理方法。
  5. 前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナが、複数のアンテナ素子を含み、前記複数のアンテナ素子のいずれかで電波を受信するようになっており、
    前記アンテナ制御ステップでは、前記複数のアンテナ素子のいずれかから他のアンテナ素子に切り換えて電波を受信することにより、前記指向性としての受信指向性を変更する、請求項1に記載の情報処理方法。
  6. 前記アンテナ制御ステップでは、前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナの位置及び/又は傾きを変更することにより、前記指向性を変更する、請求項1に記載の情報処理方法。
  7. 前記移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置側アンテナが、反射鏡を含み、
    前記アンテナ制御ステップでは、前記反射鏡の向きを変更することにより、前記指向性を変更する、請求項1に記載の情報処理方法。
  8. 前記アンテナ制御ステップで、前記指向性を変更した後、無線通信状態が所定条件を満たさない場合に、前記使用周波数を変更する請求項2に記載の情報処理方法。
  9. 前記他機情報受信ステップでは、前記移動体が前記固有情報を受信する、請求項1に記載の情報処理方法。
  10. 前記他機情報受信ステップでは、前記通信装置が前記固有情報を受信する、請求項1に記載の情報処理方法。
  11. 前記他機情報受信ステップの後、前記通信装置で前記固有情報に基づき前記他の移動体の位置を特定するステップをさらに備え、
    前記他の移動体の位置の情報は、前記通信装置から前記移動体に送信され、
    前記位置関係特定ステップは前記移動体で行われ、前記移動体の位置及び前記固有情報から特定された前記他の移動体の位置に基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係が前記移動体で特定される、請求項10に記載の情報処理方法。
  12. 前記他機情報受信ステップの後、前記通信装置で前記位置関係特定ステップが行われ、その後、前記位置関係特定ステップで特定された前記移動体と前記他の移動体との位置関係が前記移動体に送信される、請求項10に記載の情報処理方法。
  13. 前記固有情報には、少なくとも前記他の移動体の機体登録番号及び前記他の移動体の位置情報が含まれる、請求項1に記載の情報処理方法。
  14. 前記固有情報は、移動体を移動させる際に、国又は地方公共団体から送出を義務付けられた情報である、請求項1に記載の情報処理方法。
  15. 前記固有情報は、無人飛行体の飛行に関して国が義務付けるリモートID制度で指定される情報である、請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 前記移動体は、無人飛行体である、請求項1に記載の情報処理方法。
  17. 移動体であって、
    アンテナを介して電波を送信及び受信する無線通信部と、
    前記移動体と他の移動体との位置関係に基づき、前記アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部と、を備える移動体。
  18. 移動体と無線通信する通信装置であって、
    アンテナを介して電波を送信及び受信する無線通信部と、
    前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置を特定する位置特定部と、
    他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信部と、
    前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定部と、
    前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御部と、を備える通信装置。
  19. 移動体の位置及び/又は前記移動体と無線通信する通信装置の位置を特定する位置特定ステップと、
    他の移動体から送出される当該他の移動体の存在及び/又は位置を特定するための固有情報を受信する他機情報受信ステップと、
    前記移動体の位置及び/又は前記通信装置の位置と前記固有情報とに基づき、前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係を特定する位置関係特定ステップと、
    前記移動体と前記他の移動体との位置関係及び/又は前記通信装置と前記他の移動体との位置関係に基づき、前記移動体が備える移動体側アンテナ及び/又は前記通信装置が備える通信装置側アンテナの少なくとも指向性を制御するアンテナ制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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